マジックなkiss???
- 1 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 00:47
- さんどらーると申します。
吉澤が主役で、娘。のマネージャー役で書かせて頂きます。
なお全て吉澤視点です。
- 2 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 00:50
- 私の名前は吉澤ひとみ。高校卒業してプーしてたんだけど、何故か今モーニング娘のマネージャーみたいのをしてる。
マネージャーになって5ヶ月、この頃なんだか後藤真希に懐かれはじめたらしい。
たまにモーニング娘と一緒の仕事が入った時彼女が楽屋に遊びに来るから親しくなったのだ。
やー、誰だってこの子に好かれたら嬉しいだろう。
私もその一人だ。プライベートでも遊ぶ仲になったし、たまに彼女にマネージャーとして指名されて付いている時もある。
いいんだろーか、こんなに違う人のマネージャーを何度も何度もしててと思って、事務所に相談したら、いいらしい。
彼女、ごっちんの機嫌がすこぶるよろしくなるらしく、撮影も順調に進むからいいらしい。
そんなもんなんだろうか。
まあ、そんなわけで最近はモーニング娘マネージャー兼後藤真希マネージャーってことになった。
- 3 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 00:52
- 一人一人の性格も把握したそんな今日この頃、今日はハロモニの収録だ。
ごっちんはあの綾小路君の練習をしている、私相手に。
「ごっちん、誰か別の人相手に練習しようよ。こういうの向いてないんだよね私」
「いいの、向いてなくても。要はごとーが感情込めれる相手ならいいんだから」
「いやいや、その意味よくわかんないから。」
「…ごとーが分かってるからいいの」
そんなもんなんだろーか。まあ、ごっちんがそう言ってるのだからしょうがない。相手しますか。
ってごっちんなんか近いよ!! は?キスシーンだって!!??そんなもん台本にあるわけないじゃないか!!
…ってあるよ。ハロモニのスタッフは何を考えているんだろー?
「あのさ、ごっちん。別にホントにしなくてもいいんだと思うよ」
さらに近づいてくるごっちんのおでこを手で押しながら言ってみると
「よしこ、ごとーとキスしたくないんだ?ごとーの事嫌いなんだ?」
「全然嫌いじゃないし、そういう問題じゃないんじゃない?」
というか、私的に大きな問題がある。
誰も信じないんだけど、てか未だに自分だって信じたくないんだけどキスすると元の姿…男になってしまうんだよね。
それも5時間だけ。何でも我が家に代々受け継がれてる呪いらしい。
ご先祖様、あなたは一体何をしでかしたんですか?ちゃんと呪いを解く為には他の要素があるんだけど、今はそんな事回想してる場合じゃない。ごっちんを何とかしなきゃ。
「よしこ、その手は何かな?嫌いじゃないんならいいでしょ?どけようよ。」
ごとーさん、そんなうるうるした目で言わないで下さい。
決心鈍ります。キスはしたいです、はい。でも、あなたを怖がらせたくないんです。
「わかった、はい、どうぞ」
と、手をどける私。ごっちんは嬉しそうにもっと近づいてきて・・あっ、目も閉じてるよ。
本当にするつもりなんだ。でも、ごめんよ。ごっちんの唇があと0.5秒で私の唇に到着しようとしたその時に、ちょっと顔をずらさせて頂かせました。チュッ。
「………」
「あのー、あのね。そんな顔で見ないでくれるかな?」
「練習でそこまでする事無いしね?ね?」
「……」
「ホッペだっていいんじゃない?立派なキスじゃん。」
「……」
- 4 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 00:56
- だ、誰か助けてください。この無言攻撃怖いです、ハイ。と、その時、
「おっはよー」
と、それはそれは元気な矢口さんが登場してくれました。あー、ありがとう矢口さん。
「おっ?なんかこえーぞ、ごっつぁん。さてはよっすぃーなんかしたな?」
矢口さんさっきのお礼撤回させて頂きます。あなた、言ってはならないこと・・
「聞いてよ、やぐっつぁん。ごとーがねよしこにキスしようとしたら、逃げるんだよ。ひどくない??」
「それはひどい。いいじゃんよっすぃーキスくらい」
となぜかズンズンズンと私に近づいてきている
「よくないですよ、矢口さ…!!!」
「チュッ」
「エッ!!!」
「うわっ!」
ぼーぜんとする人2名。キャッキャとしている人一名。
ハッと意識をとり戻した私。ヤバイ、確実にヤバイ。どうしよう逃げる時間も無い。
体がでかくなり始めてるよ。おろおろし始める私に気づいて只事ではないことに気づいた2人。
「ど、どうしたのよっすぃー?なんか体が大きくなっていってるような」
「本当だよしこ、まだ成長期つづいてたんだねー」
はぁー……ごっちん、そのままのごっちんでいてください。
と、なぜかこんな時にそんなことを思ってしまう私って・・
てか、やばいよ、服が破れる!!それにそれに二人にばれてしまう!!!!
そして、ビリビリと素晴らしい効果音が聞こえてきそうなことが起こってしまった…
- 5 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 00:59
- 「「あっ!!!!!」」
目をグゥアッと見開いたまま動かない2人。あー、驚いてるよ驚いてる。
そりゃーねそれが普通の反応だろうよ。てか、どうしよう。
とりあえず服が欲しい。あと靴とかその他諸々。
それにそろそろ他のメンバーがくるだろーし。取りあえず矢口さんに頼むか。
「矢口さん、矢口さん、戻ってきてください、矢口さん」
肩を掴んでちょっと乱暴めにゆさぶりながら呼びつづける私。そして30秒後
「ちょっと、痛いよよっすぃー。」
やっと戻ってきてくれた、とホッとするのもつかの間
「あー!!ってか何で何で!!体が体が。それに髪も、てか、全体的にこー何。とにかく、どーなってるの?」
「落ち着いてください矢口さん。あのー訳はあとでゆっくりと話しますから、あの男用の服を衣装さんとかから借りてきてもらえませんか?その間に私ごっちんなんとかしますから」
そう、ごっちんはまだ放心状態なんだ。どうにかしなきゃだよね。
「まあ言いたい事聞きたい事は一杯あるけど、まず誰かが来る前にその格好どうにかしなきゃだよなー。まあおいらにまかせてよ。さくさくっと服かっぱらってくるからさ。」
待ってろよと言って楽屋を出ていった矢口さん。
いつもはちょこまかなんだかうるさいけど、いざとなったらすぐ動いてくれるんだよね。吉澤そんけーしますよ、矢口さん。
そうだそうだ、ごっちん。あー、まだまだ放心中ね。
「ごっちん、ごっちん、ごっちんったら」
揺さぶってもダメじゃん。どうしよー、うーん。
「ごっちん、ご飯だよ。」
って、こんなん引っかかる人いないっつうの、バカだな私。
「んあ、ご飯?」
ごっちん…………いや、ここは何も思うまい。正気に戻ってくれただけ良しとしよう。
- 6 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 01:02
- 「ごっちん、あのさ話さなきゃいけない事があるんだけど」
「あー!!そうだ!!よしこがなんかブクブクって大きくなって服がビリッって破れて、で、で。てか、よしこはどこ行ったの?てか、誰あんた?」
「あんたって、酷いな。ごっちん、私だよ私。吉澤ひとみ。大きくなって服破れて男に戻った吉澤ひとみ。一応5ヶ月も一緒にいるんだから気づいてよ。まあ驚くのは分かるけどさ矢口さんはちゃんと吉澤だって気づいてくれたよ。」
「よしこなの?そう言われればよしこだよね。でもどうして?」
おー、なんかごっちん適応能力高いなー、てかもうちょっと驚きながら聞かないか?普通。
まあ、そこがごっちんらしいとこなんだけどね。
「うん、やっとわかってくれたか。理由は矢口さんが戻ってきたら話すからちょっと待ってね」
あー、今矢口さん服とってきてくれてるんだ、矢口さんって凄いよねーと話続ける私を尻目になぜかごっちんがドヨーンと暗くなってきている。
それもちょっと涙目になってるし、どうしたんだろー。
ごっちんを引き寄せて髪を撫でながらおでことおでこ密着の状態でどうしたのか聞いみると、今度は耳が真っ赤になってるごっちん。
何を照れてるんだろー今更。こんなこと今まで何回もしてるのに。
おかしなごっちんだ。あーでも、こんなごっちんかわいいかもって思いながら髪を撫でつづけていると、ガチャとドアが開いた。
- 7 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 01:06
- 「おー、よっすいー服取ってきてあげたぞ。って何いちゃいちゃしてるんだよ2人で。こっちはお礼のキス位貰いたいとこなのに。」
結構矢口さんも順応力高いなーって感心しながら聞いてたら、ちょっと聞き捨てならないことを言ってるじゃありませんか矢口さん。
「いちゃいちゃって、何言ってるんですか矢口さん。それもお礼のキスって…そもそも矢口さんが吉澤にキスしたからこーなったんじゃないですか!!!」
「「キスで!!??」」
「そうですよ。あ、今説明しますけど、その前にちょっと服着ますね。後ろ向いてて貰えます?」
「何だよよっすぃー、矢口が服もってきたんだから見るくらいいいじゃん、減るもんじゃないんだし。なーごっつあんだってみたいだろー?」
「み、みたい」
恥ずかしそうにしながらもそう答えるごっちん。
ごっちん、あんたもかい。
そんな2人をどうにか押しのけて後ろを向かせ、なおかつ楽屋にあったパーテーションの裏にいきさっさと着替え始める。
不機嫌な2人に向かって着替えながら説明をはじめた。
もともと吉澤は男で本当は吉澤ひとむと言う名前だということ。
12歳になったとき初めて出来た彼女とキスをしたら突然女になってしまったこと。
もう一度キスしたら男にもどったこと。
驚いて父親に聞いたところ、これは吉澤家にかけられている呪いで、何でもファーストキスをすると体が女になってしまうという呪いだということ。
本当にどんな呪いなんだ。
そしてキスを女の子とする度に5時間だけ元の男の姿に戻れるということを2人に話した。
小さかった頃はそんなに外見的には男か女かの違いが出なかったから、彼女にはばれなかったけど、結構修羅場を潜ってきたよなー、いまから考えると。
で、一時的にではなく、ちゃんと呪いを解く為には世界で一番愛する人と、そのーなんだ、えー、愛し合わなきゃいけないらしい。
でも、これは2人は言わない事にしておこー。何でだかその方がいい気がする。
- 8 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 01:11
- 「と、そういう訳なんだ。それと、この事は誰にも言わないで欲しいんだけど、お願いできるかな?ごっちんに矢口さん。」
「大丈夫だよ、誰にも言わないよ。言ったところで信じてもらえないだろうーし。そうだ、よっすぃー、一つ質問があるんだけど」
「なんですか?」
「あのさ、キスしてから5時間したら女にもどっちゃうんでしょ?その5時間の間にキスしたらそっからまた新しく5時間カウントされるわけ?」
「いや、なぜか知らないけど、最初のキスだけが有効なんですよ。」
「そっか、わかった。じゃあ、これは3人だけの秘密ってことで、いいよねごっつあん」
「うん。」
こんな簡単に納得してくれるなんて、なんて凄い人たちなんだ。
なんかもっとこう質問攻めに合うと思ってたのに。まあこれはこれでいいでしょ。
そんなこんなしていたら他のメンバーがぞくぞくと楽屋に入ってきた。
良かった間に合って。
ののとあいぼんもやってきて、楽屋は一気に賑やかになってきた。
常々思ってたけど、こーみるとやっぱり人数多いよな。
かおりんは静かに読書。
りかちゃんはののとあいぼんのお世話。てか、遊ばれてる?
5期は固まって雑誌を読んでる。
あれ、6期は??あー、端でしげさんが鏡見てなんかブツブツ言ってる。見なかった事にしよう。
田中と亀ちゃんは…みつめあってる??
うーん、よく分からない。ここも見なかった事にしよう。
えーっと、ミキティはと。あれ?目が合った。なんか睨まれてるよ。怖いよ。怖いよ。そんな恐怖を感じていた時
- 9 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 01:15
- 「あれー、今日はひとみちゃんいないんだね?」
「あそこにいるのがかわりのマネージャーなんじゃない?」
顎でくぃっと示した先には私。怖いよミキティ。硬直して何も言い出せなかったところに、
「んあ、そうだよ、この人よしこの代わりのマネージャーで、吉澤ひとむ。よしこのお兄ちゃんだって。今日よしこ体調悪いんだってさ。」
なんと、フォローを入れてくれたのは矢口さんじゃなくて、ごっちんだった。
おー、ごっちんありがとう。今光りかがえて見えるよあなたが。
「すんごく似ているのれす。よっすぃーを背高くさせて、髪短くして、声を低くさせた感じなのれすね。」
「ホンマやな、自分ごっつえーよっすぃーに似てるで。」
「てか、物凄く格好良くない?カオリのタイプだよ」
皆が一斉に喋り始めてしまった。うるさいよ、逃げたいよ。それも飯田さんそんな目で見ないでヨ。
ミキティのあの目も怖いけど、その目も嫌です。そんな事を思っていたら、矢口さんまで、
「でしょ、かっこいいでしょ。でもダメだからね。お兄ちゃんは私のだから。もうキスも済ませてるんだから、手出さないでよね。特にカオリ、梨華ちゃん、ミキティ。」
と言い放ってしまった。
というか、梨華ちゃんまでそんなこと思ってたのですか?
ありえないから。もっとありえないのがミキティ。あれはどう考えても威嚇の目でしょ。
そんな事を考えてるのもつかの間、
「「「「「「「「えーーーーーー、嘘でしょ!!!???」」」」」」」
って叫び声がそこら中から聞こえてきた。
「嘘です」
にべも無く言う私に、矢口さんは
「なんでだよ、したじゃん、キス。もう皆も信じてよ。うちらは付き合ってるの」
「ありえませんから」
ぎゃあぎゃあと全員で言い合ってるところに、いつの間にか隣に来ていたごっちんが
「吉澤さん、チーフマネージャーが呼んでるんでしょ。行こう」
と言いながら廊下にひっぱり出してくれた。
まだ中では皆が言い合ってるみたいだけど、そんなのどうでもいい。よかったよかった
- 10 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 01:16
-
短いですけれども、本日はここまでとさせて頂きます。
また、明日にでも更新させて頂きます。
感想などくれるとうれしいです。
- 11 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/13(火) 04:54
- 何げに笑えます
- 12 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 05:52
- 「ありがとね、ごっちん。頼りにしてる矢口さんがあんなんだから困ってたんだよ。」
廊下を普通に歩きながらそう礼を言ってると、急に服を引っ張られ、空いてる部屋に連れて行かれた。
「どうしたの?ごっちん?」
黙ってるごっちんが心配になって聞いてみたら、ごっちんが静かに泣いていた。
びっくりして、手で涙をふいてあげながら、もう一度同じ事を聞いてみると、
「さっきから矢口さん矢口さんってさ、ヒック、よしこ、やぐっつあんのことばっかさ、ヒック、言うんだもん。そんなにごとーって頼りない?」
「そ、そんなことないよ、ごっちん。そりゃさ、最初は矢口さん年上だしさしっかりしてるから頼りにしてたけど。今はごっちんが一番頼りにしてるよ。さっきだって、私が困ってるのが分かって外に連れ出してくれたんでしょ?」
「うん。でもね、でもね、ヒック、さっき皆がよしこのことかっこいーとか言っててね、ヒック、なんかごとーね、ヤだったの。そういうのが。」
ズキューン。やばい、ごっちんがいつもに増して可愛くみえる。男の体に戻ってしまったせいなのか、やたらめったらカワイイ。
気づいたら、ごっちんの腰に手を廻して、ごっちんの頭に顎を乗っけている体勢になっていた。
あー、本能っておそろしい。
「それにね、さっき、やぐっつあんキスしたって言ってたじゃん。本当の事じゃん。よしこ、ごとーがキスしようとしたら逃げたくせに、やぐっつあんにはされるままになってた。なんかね、そーいうのとか全部がヤだったの。」
何でこういう可愛い事はこの子は素で言えるんだろー。
あー、本当にやばい。
ごっちんの事好きになり始めてるっぽい。
ごっちんはどういうつもりで言ってるんだろー。
ごっちんの事だからきっと友達として言ってるんだろー。娘。内ではキスって誰にでも軽くしている挨拶がわりみたいなものだしな。ここはちょっと我慢して友達として接し続けなければ。
腰に廻した両手をパッと放し、ごっちんの頭を撫で始めながら、
「ごめんね、ごっちん、嫌な思いさせて。ごっちんのこと怖がらせたくなかったし、ずっと友達してたかったからね。でもさ、矢口さんのは突然すぎて避けきれなかったんだよ。」
「そーだよね。よしこが本当は男でキスすると戻るなんてしらなかったもんね。でもね、でもね、なんかごとー、まだヤなの。
- 13 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 05:54
- そういいながら腰に手を廻してくるごっちん。
我慢して放したのに意味ないじゃん。
あー、でも女してる時もこんな感じだったんだっけうちら。
なんだ、男に戻ったから色々考えちゃったけど、ごっちんは今まで通りに接してるんだ。なんか嬉しいなそういうの。
「そっか、なんかヤなんだ、ごっちんは?」
「そーなの、ヤなの。」
「どーしたら、嫌じゃなくなる?」
「うーーん」
考えこみはじめたごっちん。
あー、考えてるごっちんも可愛い。なんて思ってると、突然パチンと手を叩いて
「わかったよ。ごとーにもキスして。ね?」
ね?ってごとーさん。
そんな簡単に言うものなのですか?キスしてって。
あー、やっぱり、友達として見続けてくれてるんだよね。中澤さんの影響力って怖いな。
まあ、じゃあ、そんな考え込む必要ないよね、友達だし。
ふと見たらもう目つぶって待ってる状態だし。ハハハ。いいねごっちんは。いつでも変わらなくて。
「チュ」
「どう?嫌じゃなくなった?」
「うん、もう大丈夫。」
くるくるまわりながら答えるごっちん。あー、子犬を見てるようだ。ニコニコしながら見てるとブブブブと携帯のアラームが鳴った。
「ごっちん、収録の時間だよ。スタジオ行って。こっちは挨拶してくるから」
「んあ、わかった。じゃあね、よしこ。じゃなくて、吉澤さん」
「うん、あとでね。」
- 14 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 05:57
- さてと、挨拶も終わったし、収録スタジオに行くか。
おっ、丁度始まるとこか。皆頑張ってるなー。
のの、確実にその役やってる時女捨ててるよね。いや、いいと思うよ、うん。
あー、梨華ちゃん。その赤い鼻がいいね。そういう幸薄い人、よく似合ってるよ。どっかにいそーだし。
そんなことを思ってたらふと、ある事に気づいてしまった。
てか、もっと早くに気づけよ自分って感じなんだけど、ハロモニって2本撮りだよね。
あと、4時間弱で終わるのか?終わらないとやばいよね自分。
えーっと、スケジュールでは19時半予定になってる。
男になったときは確か12時くらいだったから……確実に無理だわ。
どうしよう。途中で女に戻ったら限りなく怪しい人だよね。
うーーん、今のところごっちんと矢口さんだけしか知らないんだよね。頼むのか?
それしかないんだろーか?知らないお姉ちゃんとか口説くのもありだわな。
でも、突然知らない人になんて性格上無理っぽい。てか、無理でしょ。
うーん、どうしよう。かなり真剣に考えていたら、ジーという視線を感じた。
- 15 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:00
- 誰だろー?と探すとミキティと目があった。ミキティだったんだ。
何で睨んでるんだろー?なんか気に障るようなことしたかな?まあ、最初から睨まれてたけど……
と考えてる間にトコトコ歩いてきて目の前にいた。
「吉澤さん、ほんとーによっすぃーにそっくりですね。辻ちゃんが言ったみたいに大きくしたって感じ。でも、変ですよね。弟は2人いるって聞いてたけどお兄さんがいるなんて初耳だな、美貴は。」
「う、うん。色々あってね。あんま聞かないで欲しいとこなんだけど。簡単にいうと家庭の事情ってやつかな。だからひとみも言ってないんでしょ。」
流石つっこミキティ。鋭いよ、あんた。
やっぱ、あの視線はこう言う事なのね。矢口さん大きく勘違いですよ。
「あー、そうか。そういうことなんですか。」
お、納得してくれちゃった?よかったよかった。
あー、何だろう、これからどんどんこんな嘘ついていくんだよなー。メモっておかなきゃ忘れそーだよ。
「そう言えば、吉澤さんいくつなんですか?」
「20歳だよ。」
「美貴と2歳違いですね。」
「そーだね。」
「吉澤さん、女の子にもてるでしょ、かっこいいから。」
「いやいや、そんなことないよ。藤本さんこそもてるでしょ?」
「ううん。もてないよ。付き合った事もないし。そーだ、その藤本さんってのやめてくれませんか?美貴の方が年下なんだし皆が呼んでるみたいにミキティとかでいいですよ。美貴的には美貴って呼んで欲しいけど」
「ん?ミキティって呼ばれるの嫌なの?」
「違うんだけど、皆にミキティって呼ばれるから新鮮さがないかなって……別に嫌ならいいんですよ、別に美貴じゃなくても……」
こんなもじもじして弱弱しいミキティ始めて見たよ。
吉澤ちょっとかんどー。そっかミキティこれからは美貴って呼ぶか。
「じゃあ、美貴でいいかな?」
「ハイ、ありがとうございます。」
「ねー、自分なんかに敬語使わなくていいからね。」
「ハイ、じゃなくて、うん、わかった。」
あー、なんかミキティの印象変わったなー。今までとは違う感じ。なんか和んじゃって好きな映画の話とか、音楽の話とか色々してたら、ごっちんがミキティを呼びに来た。
- 16 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:01
- 「ミキティ、次だよ」
「あ、ありがと、ごっちん。」
「お、頑張ってこいな、美貴」
「うん、行ってくるよ。」
トコトコ走ってスタッフが集まっているところに行ったミキティ。元気だなーなんて思っていたら。
「痛!!痛いよごっちん。なんでつねってるわけ??」
「よしこ、でれーってしてるよ。てか、何突然美貴って?」
ごっちん、怖いんですけど。そんな目もできちゃうんですね。
「でれーってなんだよ。してないから、そんなこと。ただ元気だなーって思ってただけじゃん。それにミキティが美貴って呼んでって言ったからそうしてるだけ。わかった?」
ちょっと、いらいらしながら言っていると、
「ごめん、よしこ。さっきちょっとNG一杯出しちゃってさ、落ち込んでるのによしこはなんか楽しそーにしてるんだもん。ごめんね。怒らないで。」
「そーなんだ、おこってないよ。ごっちん。こっちおいで。」
おいでおいでして、ごっちんを隣に座らせて、
「ねー、ごっちん。今日の撮りってさっきので最後だっけ?」
「そー、だけどどうして?」
「あのさ、あと30分後位に女になっちゃうんだよね。でも、2時間位収録続くでしょ。今日はモーニングのマネージャーだからさ、皆が終わるまで帰れないんだよね。てか、ハロモニのあともお姉さんチームの仕事があるし。」
「んあ、わかった。よしこ、ごとーにキスして欲しいんでしょ??そっかそっか、ごとーにキスして欲しいんだー。」
ごっちん、そんな満面の笑みを浮かべなくても。
「そうなんだ、ごっちん。だからさ、30分位したら自販の前で待っててくれる?」
「うん、わかったよ、よしこ。ごとー、待ってるね。」
- 17 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:04
- そして30分後、スタジオをちょっと抜け出して自販まで歩いていたら、後ろから誰かに呼びとめられた。
「吉澤さーん」
誰だろと考えるまでもなく、こんな高い声は梨華ちゃんしかいない。
「あ、石川さん、休憩中だったんですね。どうしたんですか?」
「あの、ひとみちゃん大丈夫なのかな?って心配で。」
梨華ちゃん、なんて良い子なんだ。てか、今初めてその事聞かれたよ。
まあ、まだそんなに皆と話してないけどさ。
上の人にも他のスタッフさんにも聞かれなかった……これからもっと頑張ろう。
「ひとみなら大丈夫だよ。ありがとね、心配してくれて。多分明日には仕事入れると思うし。」
「そうですか、よかった。」
「うん、ひとみとこれからも仲良くしてあげてね。じゃあ。」
「あ、あの……。」
「何かな?」
梨華ちゃん、あたしゃ、急いでるんだよ。とっとと、終わらせてよ。でも、そんな事は言えない。ネガティブ梨華ちゃんにしたくないしね。
「あの、吉澤さんは今日だけのピンチヒッターなんですか?」
おっ、梨華ちゃんにしては鋭い質問。でも、どー答えよう。ごっちんと矢口さんはこんな事を知ったんだからもうキスしてこないだろーな。いや、待てよ、矢口さん、なんかこれから楽しんでるからな。かなり、きわどい。
- 18 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:06
- 「どーだろーね。ああ見えて、ひとみ体弱いとこあるからな。また、こーいうことがあったら代わりに来るかもね。」
我ながら良い答えだ。と自画自賛してたら、なんかやばい。体がちぢみ始めるっぽいよ。やばいよ。
「そーですか、じゃあ、もしかしたらまた会えるかもしれないんですね。」
「そーだね。その時はよろしくね。それじゃあ。」
「あ、あの、あと……あ、行っちゃった」
聞こえなかった振りをして走り去ってしまった。
まあ、この場合しょうがないでしょ。梨華ちゃん無駄に話長いんだもん。落ちはないし。
おーー!!ってか体縮んじゃったよ。周りに誰もいないよね。危ない危ない。
自販までもうちょっと、ダッシュだ。
あ、靴がでかくて走りづらい。
居たよ、ごっちん。珍しく時間通り来てくれてたんだね。嬉しいよ、よしこは。
「んあ、よしこ。戻っちゃってるね。」
「そーなんだよ、そこでさ梨華ちゃんにつかまちゃってさ、危なかったんだよ。」
「そっか……」
えっ、ごっちん、なんか暗くなってない?
「じゃあ、キスしようかよしこ。誰も来ないうちに」
なんだ気のせいかな。まあ、あとで聞いてみるか。
「そーだね、お願いします」
- 19 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:11
- じゃあ、といって、チュッとした。
あ、戻った。と思って、離れようとしたら、ごっちんが離してくれない。
てか、濃厚になってきちゃってるんですけど、ごとーさん?
下唇をはさまれたり、角度を変えてきたり。
やばいんですけど、吉澤その気になっちゃってきちゃいましたよ。
まずはこの体勢きついから、背高くなっちゃってますからね。
キスしたまま、ごっちんをひょいと上げて、そのまま吉澤は自販の前の長いすに座ってと。
うん、良い感じ。
ごっちんは不思議に思ったのか、何?って感じで首を横にしてるけど、にこって笑ったら、ごっちんもにこってしてくれた。
なんか通じ合ってる感じ。いいね、こういうの。
で、ごっちんをだっこしたまま、キスを開始。さっきはごっちんにやられちゃったから、今度はこっちからいくよ。ごっちんが誘ったんだからね。もう、止められないから。
まずは、軽くチュって。で、そこから角度を変えて。うん、気持ちいーよ。
ごっちんの唇やわらかいね。ごっちんがちょっと口を開けた隙に、舌をいれて、ディープキス。
ごっちんの体が、ビクッとした。ギューっと、両腕がきつく吉澤の腰にからみつく。
ごめん、びっくりさせたよね。でも、止められないんだ。
「んっ」
ごっちんの声色っぺー。こっちがぞくってしちゃったよ。
ごっちんの歯茎とか歯の裏とかちょろちょろしてると、ごっちんの舌が吉澤の舌を求めてきてくれた。まじで、きもちーよ。
「くちゅくちゅくちゅ」
やらしー音が耳につく。そろそろかな。唇を離すと
「んっ、よしこ。はぁはぁはぁ・・・」
「はぁはぁはぁ・・・」
2人とも息が荒い。
- 20 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:14
- 息が少し落ち着いた。無言も嫌いじゃないけど、なんか話さなきゃだよね。
「ごっちん。あのー」
何を言おうか言いよどんでたら
「よしこ。今日上がり何時?」
「25時だけど。」
「そっか、じゃあ、今日ずっとよしこと一緒にいる。」
「え、何で?もうごっちんあがりでしょ?疲れてるんだから早く帰って寝なよ。」
「はあー、よしこ今何時?」
「えっと、5時ちょいすぎ?」
「で、上がりは25時なんでしょ?それって何時間後?」
「8時間…ってあっ!!!」
「よしこ、気づくの遅いよ。」
「そーだね、ごめん。でも、ごっちん疲れてるでしょ?帰りなよ。矢口さんもいることだしさ。」
バン!!!!
ごっちんが椅子を叩いた。
H
「矢口さん、矢口さんって、よしこはやぐっつあんにキスして欲しいの?」
「んー、そんなことないけど、それしかないでしょ?それにメンバー皆軽くキスしてるじゃない?だから平気でしょ?たとえマネージャーにしてたとしても」
「そーだけどさ、そーだけどさ、ごとーはよしこに他の人とキスして欲しくないんだよ。グスン。」
あ、ごっちん泣いてる。てか、この言葉って嫉妬してるんだよね?
いくら鈍い吉澤でもこの言葉は確実にそーだとおもうんですけど。
じゃあ、いままでのも友達として言ってたんじゃなかったんだ。
てか、気づけよ自分。あんなキス友達にされたら、普通嫌がるよね。
でも、ごっちんが泣いてる姿って綺麗だなー。
ずっと、見てたい気もするけど、それより、何より今はごっちんを抱きしめたい。
ごっちんの頭を自分の胸に押しつけて、髪を梳かす。さらさらだなごっちんの髪。
- 21 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:16
- 「ごっちん、その言葉、ごっちんの愛の告白と受け取っていいのかな?」
「よ、よしこ?」
ごっちんの手を胸に持っていき
「ね、どきどきしてるでしょ?吉澤ひとむ、後藤真希に恋してしまいました。付き合っていただけないでしょうか?」
「……バカよしこ。遅いよ。もっと早くに言ってよ。」
「へ?」
「へ?って本当に全然気づいてなかったんだねよしこ。ごとー、わざわざマネージャー指名するような事しないよ、普通。マネージャーとなんてオフの日まで会って遊んだりしないよ?」
「え?ごっちんさ、もしかして、よしざーが本当は男だって分かる前からよしざーの事好きだったりする?」
「そうだよ、気づけよ、ばかよしこ。」
「さっきから、バカバカってまあそうーなんだけどさ。あー、でも嬉しいなそんな前から好きでいてくれて。男のよしざーだからごっちんあんなこと言ってくれたのかと思った。」
バシッ!!
うっ!!痛い。ごっちん思いっきり叩いてくれちゃいましたね。
「おばかよしこ!!!ごとーの事見そこなわいでよ。」
「ごめん、ごっちん。今までそーいうこと一杯あったからさ。ごめんね。でも、ホント嬉しいよ。ごっちん。そー言ってくれた子初めてでさ。かんどーしちった。好きだよ、ごっちん
- 22 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:17
- 吉澤ひとむ、今、後ろからごっちんを抱きしめて幸せを感じてます。
機嫌をなおしてよ、ごっちん。
くるっとこっちを向かせ、おでこにチュ。目にチュ。ホッペにチュ。で、唇にチュ。
「ホントごめんねごっちん。」
「もーいいよ、よしこ。好きって言ってくれたし、やっと両思いになったし、ごとーは満足だよ、アハ。」
「ありがと。そろそろスタジオ戻ってみんなの事見てなきゃ。ごっちんどうする?」
「んあ、あと2時間か。楽屋戻ってうちに電話するよ、遅くなるって。それからちょっと寝ようかな。終わったら起こしてねよしこ。」
「わかった。じゃあ、ゆっくりおやすみなさい。」
「んあ、あんがと。じゃあね。チュ。」
やることなすこと全部可愛いなごっちんは。と、去って行くごっちんを見ながら幸せかんじちゃいました。
- 23 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:19
- 2時間後。
「はーい。お疲れ様でしたーーー」
「「「「「「「「ありがとうございました。お疲れ様でした」」」」」」」
皆の頑張りもあり予定通りに終わったハロモニの収録。
「じゃあ、飯田さん、矢口さん、石川さん、藤本さん以外の皆さんは今日は終わりです。お疲れ様でした。あと、お姉さんチームの4人は30分後に移動するんで、よろしくお願いします。」
あー、一段落と。ごっちんの楽屋に行くか。
中澤裕子様・後藤真希様と書いてある楽屋の前。コンコン。
「はあーい」
あれ、中澤さんの声だ。帰ったと思ってたけど、まだいたんだ。
「あ、中澤さん、まだいらしたんですね。今ハロモニの収録おわりましたんで」
「そーか、お疲れさん。あんな、自分よっすぃーの兄ちゃんだってな?」
「あ、はい。自己紹介遅れました。吉澤ひとむです。よろしくおねがいします。」
「ハイ、よろしく。自分めっちゃ男前やん。今度よろしく頼むわ。」
「ハハハ、はい。」
「じゃあ、ごっつあん寝てるから起こしてやって。じゃ。」
「はい、お疲れ様でした。」
ふー、中澤さん、男となると目つき変わるからな。怖かったよ。
さーてと、愛しのごっちんを起こさないと。って、あら、今視線が重なってますよ。
「ごっちん、起きてたんだね。よく眠れた?」
「うん。よしこ、裕ちゃんによろしくされてたね」
「だね、怖かったよ」
「裕ちゃんみさかいないから気をつけてね、アハ」
そーだよね、中澤さんこの頃あせってるもんなー。気をつけよ。
- 24 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:20
- さてと、うーん、なんだろー何かが足らない。おー、そっかそっか。
「ごっちん」
「ん?」
チュ。
「よしこ、キスしなくてもまだ時間だいじょーぶだよ???」
きょとんとしてるごっちん。はあー、こんな時にごっちんは天然かましてくれるのね。
「ごっちんにキスしたかっただけ」
「アハ。ありがと、よしこ。じゃあごとーからもチュ。」
あー、もしかしてうちらってバカップルかも。いやいや、誰も見てなかったらこんなもんでしょ普通。今楽屋に2人きりだし……っておー、時間だよ時間。危なかった。
「えっと、ごっちんもう移動の時間だからさ、行こうか」
「んあ、わかった。」
「と、移動車を駐車場から持ってくるけど、ごっちんどーする、皆と待ってる?」
「ん?行くよよしこと一緒に。」
こんなところに小さな幸せを感じてる吉澤であります。
いままでの彼女があれだったからねー。ごっちんて本当にいいこだ。
- 25 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:21
- ガラガラガラと車のドアを開けていたら、ちょうど四人がやってきた。
「じゃあ、皆乗って。すぐ出るから」
「「「「はーい」」」」
「吉澤さんが運転するんですね。」
とミキティ。
「そーだよ。」
「じゃあ、おいら助手席!!」
と、矢口さんが助手席のドアを開けてのろーとしていた。
「あっ、矢口さん。前には」
「ごっつあん!!」
あ、遅かった。
「ごっつあん、帰ったんじゃなかったの?この後一緒じゃないよね?どーしたの?」
「えっと、あれだからね」
と、よしざーの方に目配せをするごっちん。それに気づいた矢口さんは、ハアーとため息をつきながら、
「おいらがするから別に大丈夫なのに。なんだよ。ごっつあん。楽しみにしてたのにさ。でも、ここでごっつあんを追い返すのも変だしな…ブツブツ…」
- 26 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:22
- 「「「あー、ごっちん、どーしたのー」」」
残りの3人がごっちんに気づいて尋ねている。
「んあ、なんかよしこから電話があって、吉澤さんこういうの初めてだから、教えてあげてって頼まれた。自分が休んだせいだし、他の人には迷惑かけれないからって。だったらごとーならいいのか!!って思ったけど、いつもお世話になってるよしこの頼みだしね。」
「「「そーなんだー。」」」
おー、ごっちん凄い。まともな回答だよそれ。よしざーも納得されちゃいました。
後ろで矢口さんがまだブツブツ言ってるのは聞こえるけど、そんなもんも気にならなくなる位、素晴らしい回答です。
車中は何故か盛り上がってた。
おねーさんチームはいつも車の中では寝てるはずなのに。
なんなんだこの異様な盛り上がりは。…てか、矢口さんなんだけどね。なんだか妙に絡んでくる。
「ね、吉澤さん。おいらと本当にキスしたんだよね。」
「まだ、そんなこと言ってるんですか、矢口さん。」
「まりっぺ。もういいよ。」
「もういいよってなんだよ、梨華ちゃん。それじゃあ、まるでおいらが嘘ついてるみたいじゃないか」
「矢口―。そのへんにしときな。」
「カオリまで・……」
- 27 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:24
- そんなこんなで、やっと次のスタジオに着いた。
荷物を下ろして、それぞれの人に渡す。矢口さんに渡した時にそれは起きてしまった。
チュ
「ハイ、既成事実発生」
「「「「「!!!!!!」」」」」」
矢口さん以外全員が固まった。
よしざーも固まったけど、一瞬で我に帰り周りを見まわすと大変な事になってた。
ごっちんが隣でプルプル震えてる。
かおりんが交信に入ってる。
梨華ちゃんが何故か泣いている。
みきてぃが矢口さん睨んでる。矢口さん何も感じないんですか?その睨みはやばいですよ。
かなりやばいでしょ、これは。どーしよ。まずごっちんからだよね。
ごっちんをそっと抱きしめて
「ごっちん、そんなおこんないで。矢口さんも悪気があった訳じゃないし。それによしざーからキスしたいと思うのはごっちんだけだからね。」
「よしこ……よしこがそーいうなら。ごとー我慢する。だけど、今ごとーにキスして」
「わかったよ、ごっちん。チュ」
「アハ。ありがと」
そんな事をしてたら、なんだか一杯視線を感じた。
視線が痛いってこーいうことを言うんですね。よしざー、今知りました。
てか、今まで皆固まってたはずなのになんでだ????
もしかして、うちらやばいことしでかしました?
- 28 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:26
- 「ごっつあん、いつの間によっすぃーと。」
「吉澤さんってよっすぃー?、えっ、ごっちんと?」
「えっ、ひとみちゃんなの?どーいうこと?」
「カオリここまではわからなかった」
なんかうちらに向かって皆思い思いの事を一気に言った。
そりゃー驚くわな。うん、わかるよその気持ち。
でも、カオリン、ここまでは分からなかったって、どこまでなら分かってたんですか?
普通に恐ろしいです、電波の力。
「よっすぃー、説明してよ。いつの間にごっつあんと?」
「矢口さん、黙っててごめんなさい。というか、言う時間もなかったんですけど、矢口さんたちが収録中にこうーなってしまいました。」
「一番最初にキスしたのはオイラなのにーー!!!」
「ほんと、ごめんなさい」
ぺこっと謝ってるよしざーに、みきてぃが
「えっと、よく話がみえないんですけど、説明してくれますか?」
だから、2人にした説明を一から皆にしなおさせて頂きました。
あー、3人でした約束数時間で破れたよ。この先限りなく不安です。
- 29 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/13(火) 06:27
- 更新終了です。
- 30 名前:ごまったさん 投稿日:2004/04/13(火) 06:32
- よしごまァ〜〜〜ん!!朝から更新ありがとうです。かなり期待しております。ガンバってください
- 31 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/13(火) 22:39
- かなり面白そうな設定ですね。人前で堂々とキスしちゃうヨッスィーかっけー!
これはモテ吉になるのでしょうか?期待してます頑張ってください。
- 32 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/13(火) 23:51
-
オモロイ!!モテ吉好き・・・。
頑張ってくらさい!
- 33 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/14(水) 21:05
- もしかしてこれはモテ吉ですか?
最近気になるみきよしに期待してます(w
- 34 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/14(水) 21:44
- よしごま〜♪
バカップルでいいですね。
面白いです
- 35 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/15(木) 02:53
-
>11さん
笑ってもらえてなによりです。
>30さん
期待してくれてありがとうございます。よしごまいいですよね。お気に入りのカップリングの一つです。
>31さん
この設定どうかな?って思ったんですけど最初。でも自分の中で吉澤が半男半女みたいなイメージがこびりついてて一層のことこうしてしまえ!と思いこの設定になりました。気に入ってもらえてうれしいです。
>32さん
自分もモテ吉好きです。
>33さん
みきよしって気になるカップリングですよね。期待に応えれるよう頑張りたいです・・・・
>34さん
ありがとうございます。よしごまは甘甘じゃなきゃと、勝手に思ってしまってます。
それではちょっと更新しようかと思います。
- 36 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/15(木) 02:56
- 収録は無事終わった。なんか皆気合が入ってて、予定より1時間も早く終わったのだ。
ごっちんのおかげでまだ男のままだし。
さっさと、ごっちんを送り届けて、家に帰りますか。
「じゃあ、皆お疲れ様でした。明日は13時に集合だから遅れないようにね。はい、これタクシーのチケットね。」
「よっすぃーが送ってくれるんじゃないの?」
「あー、今日はごっちんを家まで送り届けますから、すいません」
「ごっつあんの後においらのうちまで送ってよ」
矢口さん、確かあなたの家は神奈川でしたよね?そこまでよしざーに送れと。
他の3人はちゃんと言う事聞いてくれてもう帰ったのに。
そーなんですね、矢口さんはマネージャーを酷使する人なんですね。
しょうがない、言う事聞くか。なんかちょっと矢口さんに対して罪悪感も感じるし。
車のドアを開けて、乗る様に矢口さんを促す。
よしざーも運転席に乗ってと、あっ、ごっちんの顔が怖い。そんなに睨まないで下さい。
よしざーは只のマネージャーなんです。言う事聞いてしまうんです。
- 37 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/15(木) 02:57
- 車中は気まずい雰陰気が流れていた。
それもこれも矢口さんのせいなのに、矢口さんは後ろでもう寝ている。
何何だこの人は。
もうすぐごっちんの家に着いちゃうし、何とかしなきゃね。
「ごっちん………、ごめんね。明後日はごっちんに付く事になってるからね。」
「じゃあ、明後日はずっと一緒にいてくれるの?」
「うん」
「朝から寝るまでだよ?」
「うん、1日中ね」
「んあ、わかった。じゃあ、明後日楽しみにしてるよ。」
「よしざーも、楽しみにしてるよ。じゃあ、着いたからね、ごっちん。お疲れ様でした。」
「よしこも、お疲れ様。で、オヤスミのチュッ」
ごっちんが身を乗り出してキスしてくれた。
可愛いなごっちん。照れて、走って家に帰る姿も可愛いよ。
と、そんな事を思っていると、後ろからガサゴソって音がして、
「見せ付けてくれるよなー二人とも。もうバカップルじゃん。」
「や、矢口さん、起きたんですか?」
「おいら、ずっと起きてたから。」
そーなんだ?ずっと見られてたわけですね。矢口さんかなり人が悪い。
まあ、見られてしまったものはしょうがない。とっとと矢口さんを送り届けますか。
「じゃあ、出発しますね。」
「あっ、ちょっと待って。」
と言いながら、助手席に移って来た。
「ハイ、出発進行!!」
「ハイハイ、じゃあ行きますよ。ちゃんとシートベルトしてくださいね。」
- 38 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/15(木) 03:00
- さっきの元気はどこにいったんですか、矢口さん。だんまりにならないでくださいよ。
………………………あー、気まずい。それも神奈川って遠いし。
いつも矢口さんと何喋ってたっけ?ただ業務的な事とバカ騒ぎだけか。
よしざー、あんま喋らないからな自発的には。
矢口さんが喋らないからこんな静かなのね。
それにしても気まずい。
何を喋ろーか考えていた時に沈黙を保っていた矢口さんが話しかけてきた。
「ねー、よっすぃー。」
「何ですか?矢口さん」
「よっすぃーてさ、いつからごっつあんの事好きだったの?」
「いつって。まあちゃんと好きだと思ったのは今日ですよ。」
「え!!そうなの?」
「はい、だって今まで見た目は女だったからごっちんのことよく懐いてくれてる可愛い女の子としか見てませんでしたもん。」
「じゃあ、今日初めてうちらの前で男になってごっちんの事をそーいう目で見たってこと?」
「そーなりますね。なんか体が女の時ってそこまで女の人を意識しないんですよ。だからって、男が好きって訳じゃないんですけど」
「そーなんだ」
「そーなんです。」
「じゃあさ、おいらのことも好きになるかもしれないって事だよね?」
「えっ!!いやー、今はごっちんが好きですから。」
「でも、男の人って浮気する生き物なんでしょ?」
「浮気って矢口さん。何考えてるんですか?まあ、セクシー隊長の矢口さんに迫られたらよしざーもクラクラってきちゃうかもしれませんけどね。」
「イヤー、照れるな。よっすぃーったら。」
- 39 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/15(木) 03:02
- あー、変なこと言わないで下さい。それも照れなくて結構ですよ。
何気にバシバシ叩いてるし。普通に痛いですから。運転中なんだし、全く。
ちょっとむかっとしましたよ、よしざーは。
そーいう子にはおしおき、おしおき。
車をちょっと横に停めてっと。
「あれ、よっすぃー、どうしたの?」
キョトンとしている矢口さんをジーっと見つめ、どんどん顔を近づけていく。
お?矢口さんの顔が赤くなってきたぞ。
目がきょろきょろしている。
なんか意外な展開だ。
いつもの矢口さんなら、なにしてんのーよっすぃー、キャハハハとかやってくれそうなのに。
まあ、いつもと同じじゃお仕置きにならないし。そのままいくか。
あと、3cmってとこで矢口さんがギュッと目をつぶった。
こういう矢口さん可愛いじゃないですか。いつもこの位可愛ければいいのに。
今日はこの位にしておくかなー。
エンジンをかけてと。
するとエンジンの音に気づいたのか、矢口さんが目を開けた。
- 40 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/15(木) 03:04
- 「よっすぃー??」
「あっ、矢口さん今出しますからね。」
そう、答えたんだけど、なんだか矢口さんの様子がおかしい。
やばい、騙されたと知って怒ったか?
ここはさっさと送り届けてしまった方がいいっぽい。
車を走らせと……音楽でも流しておかないと場が持たないよなー。
そー思い、MDをセットしようと手を伸ばしたら、矢口さんに掴まれた。
「…………」
「……あのさ、よっすぃーって矢口のことどう思ってるの?」
「どうって、明るくて、気が利いて、うーん、騒がしくて、気立てのいい人だなって。どうしたんですか、突然そんな事聞いて。あー、怒ってるんですよね、さっきのこと。ごめんなさい、ちょっと矢口さんの事を困らせてやろーって思っちゃいまして。 ちょっとしたジョークですから。」
「……はぁー。」
手を離してくれた矢口さんはそんなため息。あっ、もしかしてあきられちゃってる?
「よっすぃーってさ……」
「はい、何ですか?」
「……いや、何でもない。気にしないで。あ、明日はどーすんの?」
「何がですか?」
「何がって男で来るの、女で来るの?」
「女ですよ、勿論。起きたら絶対女になってるだろーし。」
「そっか。」
「そーですよ。だから今日みたいな事しないで下さいよ。」
「し、しないよ。そっちこそ人前でごっつあんとあんまイチャイチャするなよ。あれは教育上よくない。それに……まあ、なんだとにかく良くない。」
なんか、痛いとこ付かれてしまった。矢口さんってやっぱり毒舌だよなー。
まあ、この後は普通の馬鹿げた会話になっていき、なんだかんだ色々話しているうちに矢口さんの家につき、今日の仕事は完了となった。
今日は色々ありすぎた1日だったな。男なのがばれ、ごっちんと付き合いはじめ、etc。
この分きっと明日は平穏な1日を過ごせるんだろーな。てか、そう願いたい。
- 41 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/15(木) 03:05
- 翌日
さーて、今日も1日頑張りますか。
今日はミキティをピックして、他の子達とスタジオで合流か。
雑誌取材が2件だから、早く終わりそうだな今日は。
「おはよう、みきてぃ」
「あっ、よっすぃー…、おはよう。」
ジー
なんだかミキティの視線を感じるんだけど気のせいじゃないよな。
「ミキティ?何かな?」
「えっ?」
「いや、なんか言いたい事あるのかなーと思って。よしざーのこと見てたでしょ。」
「あ、あの。よっすぃーなんだよなと思って。」
あの、その日本語の意味がわかりません藤本さん。
「えーっと、どーいう意味かな?」
「昨日の吉澤さんもよっすぃーもよっすぃーなんだよね。同一人物なんだよね。」
「あー、そういう事ね。そーなんだよね。今はこう今までのように女版よしざーだけど、本当は男だっていうね。凄いややこしー人生を送ってる訳ですよ、よしざーは。」
「…なんだか混乱しちゃってるんだ美貴。」
「ごめんね。えっと、今まで通りに接してくれれば良いから。混乱するのはよく分かるんだけどさ、変に避けられたりするの嫌だしさ。」
「…さけ…むしろ…も…たい…ど。」
小さい声でそう言うとミキティは顔を赤くして窓の外を見始めてしまった。
えー、多分ですけど吉澤には「避けるなんて、むしろもっと仲良くなりたいなんて思ってるんだけど」と聞こえてしまったんですけど。
きっと空耳アワーでしょ。なんせ声小さかったし。
- 42 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/15(木) 03:07
- 一個目の雑誌の取材は順調に進んでいた。今は矢口さんと6期の4人が取材を受けていた。
よしざーはというと、待機中のののとあいぼんのお相手をしていた。
この2人と居ると大変なんだけど、飽きないんだよね。
今も2人は新しいものまねを披露してくれてる。かなり特徴掴んでいる。
特にあいぼんのあややは天下一品だと思う。
わっはは笑ってると、梨華ちゃんがいつのまにか隣に来ていた。
「よっすぃ、ちょっといい?」
服を掴まれてそのまま部屋の外に促された。
「うん?どうしたの?」
「……」
呼び出したくせに、何にも言わないでモジモジしている梨華ちゃん。
なんなんだ?せっかく辻加護のショーを楽しんでたのに。
「あ、あのね、「ピロピロ、ピロピロ
素晴らしいタイミングで電話がなってしまった。
「あっ、ごめんね。ちょっと電話」
『もしもし、よしこ?』
「あっ、ごっちん。おはよー。どーしたの?」
『あのね、よしこの声が聞きたくて電話しちゃった。あは。』
「かわいいな、ごっちんは。」
『もー照れるじゃん。』
「今仕事中じゃないの?」
『うん、もー戻らなきゃ。鬼マネージャーが呼んでる。』
「ごっちん。早く戻りな。よしざーも一応マネージャーなんだからね。」
『はいはい、吉澤マネ。じゃあ、明日ね。』
「うん、じゃあね。」
ごっちん、仕事中には電話しないでよ。まあ、うれしいんだけどね。マネージャーとしては許せませんな。
「ごっちんからだったの?」
「あっ、うん。ごめんね、なんか話そうとしてたよね、何?」
「あっ……それはもういいの。」
「えっ、そーなの?」
ホント一体何の為によしざーは呼び出されたんだ?トコトコ楽屋に戻って行く梨華ちゃんをみてなんだか理不尽を感じた。
- 43 名前:さんどらーる 投稿日:2004/04/15(木) 03:08
-
今日の更新はここまでです。
- 44 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/15(木) 22:23
- 面白い設定ですね。
続き楽しみにしてます。
- 45 名前:マックス 投稿日:2004/04/18(日) 22:02
- よしごまとこんな設定大好きです!
少し田亀にも期待。
楽しみに待ってます。
- 46 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/19(月) 12:32
- お疲れ様です。
ミキティの言動が可愛いですね。
「ジーという視線」が何だか気に入っています(w
- 47 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/05(水) 06:09
- おもしろい!!
がんばって!
- 48 名前:名無しさん 投稿日:2004/05/13(木) 08:00
- 保全
- 49 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/20(木) 22:34
- 続き読みたーーーい
待ってます
- 50 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/29(土) 21:54
- 保全
- 51 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/04(金) 01:56
- 放置はいやー!!!!
- 52 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/13(日) 21:27
- 戻ってきてーーーー
- 53 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/11(日) 00:53
- 放置?
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