てんびん
- 1 名前:>@ 投稿日:2004/04/20(火) 22:26
- 書きます。
- 2 名前:page1〜S.O.S〜 投稿日:2004/04/20(火) 22:31
-
痛い....。
痛いよ....。
助けてよ....。
暗いよ....。
怖いよ....。
私は何をしてたんだっけ...。
何でこんなに痛いの...。
動けないよ...。
誰か...。
....助けて...。
- 3 名前:page1〜S.O.S〜 投稿日:2004/04/20(火) 22:44
- 目を開けた時私は病院にいた。
真っ白い部屋に日の光が差し込んでいて、それがキラキラしていて、不思議な気持ちだった。
半身だけ起き上がると頭と腕に包帯が巻かれていて、点滴の管が刺さっていた。
私は運ばれたらしい。
何でだろう....。
私は確か旅行でバスに乗ってて...。
そう。有給をとって一人旅。
でも、気づいたらここにいて...。
私は思い出そうとしていた。
バスで何があったんだっけ?
- 4 名前:page1〜S.O.S〜 投稿日:2004/04/21(水) 23:46
-
頭に痛みが走った。
怪我?私怪我してる。
そうだ...。
「石川さん。目が覚めましたか?」
病室の向こう側から看護婦が一人こっちにやってきた。
「よかった。もう起きないかと思ったから。」
看護婦はこっちにやってきて本当にうれしそうに微笑んだ。
もう。起きない?
私は完全に記憶の一部が抜け落ちていた。
「石川さん。もう一週間も眠りっぱなしだったから....。」
一週間?私はそんなに寝ていたの?
「あっ.....。」
- 5 名前:page1〜S.O.S〜 投稿日:2004/04/21(水) 23:57
-
「あっ....。」
声がでない。
なんで?声が出ないよ。
「ん?なんだい?」
看護婦さんは私の顔をのぞく。
「あっ...。うぅ...。」
「そっかぁ。無理も無いよね。あんなことがあったんだもん。」
そういって看護婦さんは私をそっと抱きしめてくれた。
え?わからない。あんなことって。
「大丈夫。もう怖くないから....。」
看護婦さんは母親にように私の頭をなでながら抱きしめてくれた。
怖くない?なにが?わからない。思い出せない。
「あなたは幸運なのよ。だってあの事件で生き残ったのは3人だけなんだから。」
どういうこと?
「もうバスジャックの犯人もいないし。暗い谷底もないから...。安心して。」
バスジャック?谷底?なにそれ....。
病室の鏡台の上にキラリと光るものが見えた。
果物ナイフ....。
どうやらお見舞いのフルーツを切るものらしい。
だけど...。
私の意識は再びそこで途切れた....。
- 6 名前:名無し 投稿日:2004/05/05(水) 15:06
- 続きが気になります
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/03(土) 22:26
- 続きがとーっても気になります!!
- 8 名前:間々間 投稿日:2004/07/27(火) 22:03
- 放棄なんで?
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