リベンジ

1 名前:七氏 投稿日:2004/04/22(木) 08:53
最近、気になり始めたカップリング書かせてください。
よろしくお願いします。
2 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:53
       
3 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:54
「た〜ん…」
はい、皆さん、はじめまして。藤本美貴です。美貴はですね、只今、女の子に泣きつかれているところであります。
決して、美貴が泣かせたのではなく…
「吉澤さんがぁ!!」
吉澤ひとみが原因なわけです。はい。
「だから、美貴は言ったよね?!やめときなって言ったよね!?」
えぐえぐと肩を揺らすかわいい友人、松浦亜弥。
「だけど、まつーらには本気になってくれると思ったんだもん〜!!!」
はい、頬を膨らませていますけど、上目使いですけど、それは美貴には通用しないから。
「その自信はどこから?」
「たんっ!冷たい!!失恋したんだから慰めてくれてもいいじゃん!」
バチバチ、人の肩を叩く。
4 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:54
あぁぁ!!なんかイライラしてきた!美貴、今月になってこの状況何回目だよっ!
何回吉澤ひとみのせいで殴られたり、一晩中思い出話に付き合ったりしてるんだよっ!
頭にきた…
「分かった!美貴が仕返ししてあげるよ!!!」
美貴の肩を叩き続ける細い手を掴み、高らかに藤本美貴、復讐宣言です!!
「絶対に無理!」
平然と言い張る親友。
あぁ、殴りたい…。でも、殴ったら余計に面倒な状況になるのは、何度も学習済みです。
「まぁ!見てなって!!」
高らかに宣言はしたものの、美貴は吉澤ひとみの名前こそは知っていても会ってもなかったんだっけ…。
まぁ、いいっか。明日にでも偵察に行ってみましょう!!
5 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:55
      
6 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:55
次の日、美貴はわざわざ隣の高校まで足を運ぶ。しかも、SHRをサボってまでだよ!?
冷静になってみれば、何でこんなことになってるんだろうと思う。
だって、ぶっちゃっけ面識もないし、美貴が直接何かをされたってわけでもない。
あぁ、でも、言っちゃったんだもんなぁ。しかも、亜弥ちゃんに…。
んで、授業中、美貴は眠りもせずに作戦を考えた。
『ドキ美貴誘惑大作戦!惚れた時点でポイよっ!ポイ!!』
我ながらいい作戦。
これで女の子の気持ちも分かれせようという話。
7 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:56
しかし、こう他校の校門で仁王立ちをしていると不安になってくる。
いや、ジロジロ見られても、そんなのは美貴がちょっとそっちに視線をうつせば逃げていくわけで。
問題は、美貴が誘惑できるのかって話。
「あー。無理かも…」
思い起こす吉澤ひとみに泣かされた女の面々。
完璧にかわいい亜弥ちゃんに無駄な色気を放つ梨華ちゃん。それから、天然かわいさの亀井ちゃんに、亜弥ちゃんとキャラがかぶる重さん。その他もろもろ…。
考えるのも面倒になるくらいの数。
はい、みんな個性が豊かで絶対にランクは高い子ばっか。
美貴、大丈夫なのか…?
思わず、立ちくらみがして校門に手をかける。
8 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:56
よし、ダメなところを思い出そう、うん。

例えば、亜弥ちゃんは自分に恋をしすぎ。三度の飯より鏡の前。相手の顔もまともに見ないで話をするんじゃ好きにはなるまい。うん。
例えば、梨華ちゃんはミーハーだし、惚れっぽい。席替えする度に好きな人も変っていたという経歴の持ち主だし、体育祭のリレーのアンカーの人にももれなく恋をしていた。
そんなんじゃ相手も本気にならないよね。うん。

「大丈夫ですか?」
「あぁん!?」
美貴が考えをめぐらせている時に、声なんぞをかけてくる馬鹿を一睨み。
9 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:57
美貴、ダメなんだよね。なんか真剣にやっている時にいきなり声をかけられるのってさぁ。
しかし、声をかけてきた主は少しだけ困ったような笑顔。ビビってる様子はない。

「大丈夫?なんか具合悪そうにしてたけど。」
あまつさえ、メンチを切った美貴を心配してくれるという大きな心の持ち主。
はい、美貴、感動したよ!!

「うん、大丈夫。」
美貴が笑顔で応えると、その人も安心したような笑顔を見せてくれる。

「そう?ならいいけど。って、誰か待ってるの?」
10 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:57
美貴より背の高いこの人は少しだけ覗きこむように話しかけてくる。
ん〜、色素薄いね。色白いね〜。そう言えば、美貴の周りって色黒多くない?!
ジーッと見つめてしまったせいかその人は首をかしげ、「ん?」の一言。
萌え〜!!やばい!超美貴のタイプかも!!!
友達のために何かするとイイコトもあるもんだね〜♪

「えっと、吉澤さんってわかります?吉澤ひとみさん。」
美貴がそう言うと、この人はグッと背筋を伸ばす。
11 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:58
「あぁ、吉澤さんね。で、吉澤さんに何か用なの?」
「えっと、その…」
初対面で復讐とか言ったら、確実に引くよね?ってか、美貴だったら引くし!
「ん〜、告白とか?」
その人は少しだけ口元に笑いを浮かべる。
「はぁ!?美貴は復讐ですよ!復讐!!」
うわっ!美貴、言っちゃってんじゃん!復讐って2回も言っちゃってんじゃん!!
「へぇ?復讐ね。」
意外や意外。目の前のこの人はおかしそうに目を細める。
「いいんじゃない?応援するよ。」
ニッコリと微笑む美貴の超タイプ顔。
12 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:59
やっばくない!?これってやっばくない!?にっくき吉澤ひとみに復讐しつつ、しかも、恋の予感だなんて!
やっばいよね♪

美貴が少しだけ妄想にふけっていると
「あれー?よしこ、まだいたの??ってこの子誰?」
あ、この人、よしこって言うんだ。へ〜。良子?芳子?はたまた佳子?
「あぁ、よしざーに復讐を申し込みに来た子。」
ちょっと!!よしこさん!それは言っちゃ…
「んあ?よしこに?」
「はい!?」
美貴の少し上で会話をする2人の腕を掴む。
13 名前:第1話 投稿日:2004/04/22(木) 08:59
よしこさんは、美貴に向かって満面の笑顔。
「遅くなったね。吉澤ひとみです。以後、よろしく。」
「あんたかよっ!!」
あまりのことに薄れ行く美貴の意識。でも、倒れてしまう寸前に突っ込みができた美貴を褒めてあげたいと思う。

「あはは、この子おもしろいね〜」
魚顔…。オマエ、もう少し早く来とけよっ!!!
14 名前:七氏 投稿日:2004/04/22(木) 09:00
第1話終了。
15 名前:名無し読者 投稿日:2004/04/22(木) 09:19
大期待!!!
続きが待ち遠しいです。
16 名前:めかり 投稿日:2004/04/22(木) 16:12

おもしろ〜〜〜い!!
これからもガンバってクダサ〜イ♪
17 名前:メイ 投稿日:2004/04/22(木) 17:13
更新お疲れ様です!&はじめましてm(_ _)m

こ、これは・・・・!
もしかしてあのカップリングかぁ!?w
実は好きだったりするんですぅ〜w
なんで、続き激しく気になりますねぇ♪

次回の更新も頑張ってください!
応援してますよぉ〜!!!
18 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 19:58
         
19 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 19:58
あ〜、美貴、本当に何をやってんだろう…。
ドキ美貴誘惑大作戦って、美貴がかよっ!!
ってか、吉澤ひとみの顔さえちゃんと調べておけば…。あぁ!!!
「ムカツクっ!!」
ガバっと起き上がる美貴。
「ここどこ?」
自分の部屋のつもりで起き上がったは良いものの、見覚えのない景色、空間。
なんていうか、この空間は、保健室?
20 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 19:59
「ん?起きた?」
カーテンの隙間から覗く、白い人間。
憎き・吉澤ひとみ。
「いきなり倒れるから驚いたよ、藤本さん♪」
ベッドの横に来て、ニッコリと笑いながら椅子に腰をおろす。
さっきはときめいてしまった笑顔も復讐すべき吉澤ひとみの笑顔と分かれば、反応もしないで…。
って!無理!!わかった!ルックスがいいのは、認める!認めましょうよ!!

「って、何で美貴の名前知ってるわけ?」
「えっと、生徒手帳拝見させていただきました。近かったら連れて帰ろうとも思ったんだけどね。」
「それ迷惑だから。」
21 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 19:59
だって、そんな事をしたら、美貴と吉澤ひとみが噂になっちゃうじゃん!
そんなの屈辱!美貴がミーハーみたいで嫌!!
「おぉ?」意外そうに目を大きくして驚く吉澤ひとみ。

そうでしょうね。あんたに送ってもらえて嫌がる女はいなかったでしょう?
むしろ、喜ぶ女ばかりだったでしょう?
美貴はそんなかわいい女じゃないわけ、あんたに復讐しに来たわけ!!!

自然と睨む形になってしまう美貴に笑顔の吉澤ひとみ。
22 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:00
「美貴、あんたに復讐するの。」
「ほう。」
まだまだ余裕のある顔。
「あんたの弱点教えてよ」
美貴が大真面目に話しているのに、吉澤ひとみはいきなり腹をかかえて笑い始める。
「くははははは!!」
あまつさえ、笑いすぎで涙まで流している始末。
「はぁ?笑うとこじゃないし!意味わかんないし!!!」
「くくく…。ごめんごめん。でもさぁ…あははははは!!!」
笑いは止まらない様子で、しまいには、ベットをパンパンと叩く。

むかつく…。
23 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:00

美貴がジッと睨むこと5分あまり。

吉澤ひとみはやっと笑いを止める。
「いやぁ、おもしろいね。美貴ちゃん♪」
み き ちゃん ???!!!!
「美貴のがあんたより年上なんだけど。」
「そう、じゃあ、おもしろいね、美貴ちゃんさん」
ニヤニヤ笑顔を浮かべてる吉澤ひとみはスクっと立ち上がる。
「自分の弱点をそう簡単に教えるわけにはいかないなぁ。まぁ、頑張って。スナイパーさん。」
吉澤ひとみは、爽やかな笑みを残し、保健室から出て行ってしまう。
24 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:01
「ちょっと!!!」

「んあ〜、やっぱりおもしろいね〜。」
吉澤ひとみの代わりに顔を出したのは、さっきの魚顔!!
「あんた誰?」
「ごとーは、ごとーだよ」
「あ、そう。さっきの聞いてたの?」
視線をごとーに上げると、ごとーは少しだけ眉をあげる。
「ん?さっき来たとこ。」
ふーん。っていうか、さっさと帰ろう、自分の学校じゃない保健室にずっといるのも変だし。
美貴がベットから抜け出すと
「よしこの弱点かぁ〜」
「聞いてたのかよ!!!」
思わず出てしまう、右手に感動。
25 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:01
        
26 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:01
むっかつく!絶対に落としてやるからっ!!!!!!
それで、その瞬間にポイだし、ポイっ!!!
27 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:01
       
28 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:01

『ギャップでアタック・これで手ごわい彼もイチコロ!!』
帰り際に寄ったコンビニで、鮭とばを手にレジに向かっている美貴に飛び込んでくる見出し。
「…」
雑誌の表紙の笑顔のお姉さんと睨み合う。
「…。」パラパラとめくり買うことを決意。
ってか、美貴、こうゆう雑誌買うこと自体初めてな気がする…。
恋愛とは程遠い生活をしていたと自分自身を振り返り、少しだけ涙が…。
出てくるわけないじゃん!!
ってか、今回も別に恋愛してるわけじゃないし!
ふと、あのニヤニヤ顔が浮かんできて、美貴の怒りも再燃。
雑誌を雑に元の位置に戻す。
29 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:02
「あれ?買わないの?」
今、一番聞きたいない低めの声。
振り返れば、やっぱり…。
「具合は大丈夫?」
片手にはミネラルウォーターを持ち、もう1つの片手にはキャスターで大荷物を引き、美貴の顔を覗き込んでくる。
「全然大丈夫でした!あんたが現れるまではっ!!」
「それは失礼しました。」ニッコリと笑い軽くお辞儀。
っていうか、この人、いつでも笑ってない!?
ある意味、尊敬するよ、美貴、嫌いな人とかつまんない事とか絶対に笑えないし、むしろ冷めてるの顔に出るし。
30 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:03
そんな美貴を置いて、レジに向かう吉澤ひとみの背中を見る。
なんかさ、この人の背中って大きいんだよね。
なんて言うの、えっと、抱きつきたくなる…じゃない!蹴飛ばしたくなる!!
レジを終え、美貴の方を振り返る。
「背後からの攻撃はやめてね。卑怯だから。」
「はぁ!?バッカじゃないの!?正々堂々と復讐するっての」
右手の中指だけを上げる美貴。
「期待しています。」
ニッコリ笑う吉澤ひとみにまた怒りの炎がメラメラと…。
31 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:03
       
32 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:03
ごめん、亜弥ちゃん。
惚れさすじゃなくて、ガチンコ殴り合いでもいいかな…?
33 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:03
      
34 名前:第2話 投稿日:2004/04/22(木) 20:03
第2話終了
35 名前:七氏 投稿日:2004/04/22(木) 20:08
レスありがとうございます

>15の名無し読者さん
レスありがとうございます。
期待かなり嬉しいです。裏切らなければいいのですが…。
暇つぶしにでも読んでいただければ幸いです。

>めかりさん
応援とレスありがとうございます。
もう話自体は出来上がってます。
最後まで楽しんでいただけると嬉しいです。

>メイさん
初めまして、それからレスありがとうございます。
CPはご想像の通りだと思います。w
最近、熱い2人なのでつい書いてみたくなってしまいました。
お付き合いください。

調子にのって本日2度目の更新でした。
また次回の更新で。感想・ダメ出しお待ちしております。
36 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/22(木) 21:31
最近このCP好き、熱々ですよね。
復讐楽しみにしてます。
37 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/22(木) 22:43
めちゃくちゃおもしれー
38 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:22
        
39 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:22
「まぁ、たんでなんとかできる相手じゃないと思ったけど。」
家に帰れば、期待した目で美貴を待っていた亜弥ちゃん。
報告をすれば、(美貴がドキ美貴になってしまった事は除く)明らかに落胆と呆れの表情で人の家のお菓子を食べ始めての第一声。
「はぁ?なにそれ?」
「だ〜って。こ〜んなにかわいいまつーらでもダメだったんだよぉ?」
亜弥ちゃんは鏡を見ながら、陶酔。
「あっそうですか、はいはい、美貴はどうせ亜弥ちゃんに比べればかわいくないですよね。はいはい。」
「ん〜、でも、ちょっと期待してたんだけどなぁ。」
「はぁ?どっち!?」
「まぁまぁ、そんなに怖い目をしないで。だって、たんは、一応まつーらの次にかわいいでしょ?」
「…一応…次…」
「その上、たんは色気がないんだもん♪」
「はいはい、どうせ色気…って、はぁ!?」
だもん♪じゃないし!
40 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:23
「だって、ムダに色気たっぷりのいしかーさんでもダメだったじゃない?って事は、たんみたいな色気のない子が好きかもじゃない?」
殴ってもいいですか?
もう本当に殴っていいですよね?
美貴が震えるこぶしをあげようとすると…
「まぁ、いいっか。たん、明日クラブに行こう!」
「意味不明。なんでクラブ?」
亜弥ちゃんは美貴の前で人差し指を立て、左右に振る。
っていうか、顔近いし!!
41 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:23
「たん、 ク・ラ・ブ。OK?」
語尾のイントネーションをはっきり上げる亜弥ちゃん。
「…クラブ。」
「たん!それじゃあ!園芸クラブとかになっちゃうじゃない!それでも、現代っ子!?」
「生粋の現代っ子だし!」
「もう、何でもいいけど。とりあえず、明日、吉澤さんの高校が渋谷のハコを貸し切ってイベントやるの。」
「何でもいいなら言わなきゃいいじゃん。で、それが?」
美貴は買って来た鮭トバに手を伸ばす。
42 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:23
「美貴たんは、吉澤さんの弱点が知りたいんでしょ!?」
「…まぁ」
「まつーらは、吉澤さんに貰ったチケットを売りたいの。」
「売るの!?って、買うの美貴!?」
カバンからチケットを取り出す松浦亜弥…。
そして、チケットを手に涙目、上目使い。
43 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:24
「たん…、かわいいかわいい宇宙規模でかわいい大親友が過去の恋人との品に縛られてるってかわいそうだと思わない?」
涙目、上目使いのまま、美貴にどんどん近づいてくるいつのまにか宇宙規模の亜弥ちゃん。
「きっと、まつーら、これを見るたびにこの悲しい想いがこみ上げてきて泣いちゃうの…。」
「…じゃあ、行けばいいじゃん…」
もう鼻の先まで近づいてくる亜弥ちゃんを押さえ、顔をそむける。
「馬鹿!どうしてたんには、乙女心が分からないの!!バカバカたんのヴァカ!」
「いや、そんな発音よく言われても…ね?それに明日、美貴見たいテレビあるし!」
44 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:24

美貴がそう言った拍子に亜弥ちゃんはこの世の終わりみたいな顔をして、美貴の顔を両手で挟む。
「テレビ!?今、テレビって言った!?」
「う…うん」
「たんは、親友の恋の痛手じゃなくて、テレビを選ぶって事!?昨日、まつーらのために吉澤さんに復讐してくれるって言ったのに!!」
「・・・」
はい、負けました。どうせ、美貴はこの子には一生敵わないんですよ。
「…いくら?」
「3000円で〜す♪もう!だから、たん大好き!」
美貴の寂しい財布から抜けていく3000円…。あぁ…今月ピンチかも…。
「って、キスしなくていいから!!」
唇を尖らせて、キスを迫ってくる亜弥ちゃんを手で追い払う。
45 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:24
って、ちょっと待って。
亜弥ちゃんさ、吉澤とデートした後とか普通に美貴にキスしてきてたよね?
@亜弥ちゃんはキス好き
A大好きな吉澤ひとみとのデート
Bやっぱり当然にするよね?
C帰ってきて、興奮が冷めずに美貴にキスをする亜弥ちゃん
「えーーーーー!?」
美貴の突然あげた大声にお札をかぞえていた亜弥ちゃんの肩がビクンと反応する。
「ぼったくってなんかないよ!!」
「いや、どうでもいいし!」
黄金の右手、亜弥ちゃんにアタック。
46 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:24
美貴、美貴って知らないうちに、あの憎たらしい吉澤ひとみと間接キスしてたってこと!?
「ちょ、ちょっと美貴たん?!」
亜弥ちゃん、放っておいて。美貴は今は衝撃的事実を受け止めるのに精一杯。
「ごめんね。1000円返すから。美貴たんがそんなに貧乏だなんて思わなかったの。」
「ぼったくってるし!」
手に握らされた1000円にリアルな重さを感じながら、美貴の意識はまた薄れる。
47 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:24
         
48 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:25
女の子女の子したのと一緒にいるせいなのか、どっちかと言えば美貴は男っぽい。
どっちかと言えば、吉澤ひとみと同じ分類なんだと思う。
美貴はタラシではないがっ!!!!
亜弥ちゃんに押し付けられたパー券を睨んでる。
うーん、何を着ていこう…。まぁ、いっか。ジーパンで!
49 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:25
「って、ちょっと待った!たん!!それで行く気なの!?」
亜弥ちゃんは涙を目に浮かべながら、美貴の全身を指差す。
「うん。一番、楽だし!」
「って、馬鹿。たんって本当にバカ。」
「…(怒り)」
「もう!しょうがないけどさ!ちょっと来て!!!」
「はぁ?!」
亜弥ちゃんに手を引かれ、引きずられ着いたのは亜弥ちゃんの部屋。
クローゼットを開け、適当に服をバババっと出していく。
「ちょっと!何やってんの?」
「はい!これ、着て!」
差し出される服一式。
そりゃ、亜弥ちゃんとは大体体型も一緒ですけど…
「スカートとか無理っ!何で吉澤ひとみに会うのにスカートなわけ!?」
「たん、あそこの学校はかわいい人や美形が多いの。」
へぇ、知らないし。どうでもいいし。
50 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:25
「今回のたんの任務は?」
美貴の真似をしているのか、冷たい目をしてるけど、まだまだだよ、亜弥ちゃん。
「復讐です。」
「じゃあ!黙ってこれを着なさい!!!」
「ふぎゃーーーー!!!」
まるで追いはぎのごとく、美貴の服を奪っていく亜弥ちゃん。
51 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:26
      
52 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:26
はい、5分後。
美貴はすっかり亜弥ちゃんコーディネートの美貴です。
「うん、やっぱり、たんかわいい♪」
ギュッと首に手をまわされて、抱きつかれても、美貴の機嫌が直らないし!
大体、美貴、こうゆう服苦手なんだってば!キャミにミニスカート。足元には丁寧にもミュールまで。
「あ!キャミだとまだ寒いから、これも着て行ってね♪」
「…どうも」
亜弥ちゃんは似合うでしょうね、こうゆう服が!!でも、美貴はさぁ、なんか違うんだよね!
不服を言いながら、亜弥ちゃんが持ってきた亜弥専用鏡に映る。
「・・・」
「ね?かわいいでしょ?」
「・・・」
53 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:26
美貴、かわいいじゃん!自分の変身ぶりに驚いて、目を見開き丸くしてしまう。
「これで吉澤さんも、万が一イチコロになるかもね♪」
「はぁ?万が一?」
「だって、かわいいまつーらでもダメだったんだし。」
「・・・そうだね」
亜弥ちゃんの話はいつも通りにスルーをしつつ、美貴は鏡の中の美貴を凝視。
これは…、もしかして、復讐できるんじゃないの!?
54 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:27
「はい、たん、最終確認だからね?」
「なにそれ?」
「はい、吉澤さんと目が合いました!たん、どうする!?」
「…目つぶしかな?」
美貴の後頭部を襲う、痛みと目の前に飛び出るお星様☆
「いったいし!何?何?何で美貴殴られなきゃいけないわけ!?」
後頭部を押さえたまま、亜弥ちゃんの方を振り返っても亜弥ちゃんは手を振って、美貴を見送り状態。

意味わかんないしっ!
そりゃ、卑怯だけど、喧嘩の最初の目潰しはさぁ躊躇なく…って、喧嘩じゃないし!!

亜弥ちゃんに見送られ、家を出る美貴。
っていうかさ、目が合ったらどうすればいいわけ?
55 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:27
       
56 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:28
このままだと美貴、真正面からシャイングウィザードしちゃいそうだよ?

少しだけ高めのミュールが穿きなれない美貴は、アスファルトを音を立てながら、いざ!復讐劇へ!!
57 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:28
          
58 名前:第3話 投稿日:2004/04/23(金) 11:28
第3話終了
59 名前:七氏 投稿日:2004/04/23(金) 11:31
レス、ありがとうございます。

>36の名無飼育さん
かなり今熱い2人ですよね!
イメージを壊さないと嬉しいです。
復讐楽しんでいただけると嬉しいです

>37の名無飼育さん
嬉しい言葉ありがとうございます!
かなり舞い上がってしまいました。
これからもこの子の復讐を見守ってあげてください。

では、また次の更新で。
60 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/23(金) 23:28
熱いね。期待大。
61 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/24(土) 08:26
ウケタ(ノ∀`)
むちゃおもろい。これからも応援しまぁす!!
62 名前:第4話 投稿日:2004/04/26(月) 01:26
         
63 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:28
美貴は嫌いなものがある。

人混み。
はい、そんな美貴は只今、今、人混みの中ですよ。
暑苦しい…!!そんでもってうるさいし…。
こんな人がいて、こんな照明で、しかも大音量の音楽。どこに誰かいるか分からないし!!
64 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:28
「んあ〜!ふじもっちゃんじゃん〜!」
場に不似合いな呑気な声に振り返ると、手にグラスを2つ抱えているごとー発見
「…どうも。」
「にゃはは。とりあえず、ここ人多すぎだから上来れば?」
ごとーは、軽くあごを上にあげる。
「上?」
ごとーは、そのままニヘラと笑い、美貴を手招きして上へ連れていく。
ごとーがいるってことは、もちろん吉澤ひとみもいるよね!?
復讐開始!!!
65 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:28
上のフロアに上ると、そこは別世界…。
吉澤ひとみのハーレム…。
ソファに座って、小さめのサッカーボールを器用に足で遊びながら、周りの女の子たちに笑顔で対応。
「よしこー!!」
ごとーが声を上げることで、吉澤ひとみは顔を上げる。そして、美貴に気付いて不敵な笑み。
「上ってさ、男子立ち入り禁止なんだー。だから、ナンパが嫌な女の子でいっぱいになっちゃうんだよね」
ごとーは、美貴の視線に気付いたのかそう誰ともなしに言う。
っていうか、ナンパより危ないんじゃないの?あの節操なし。
66 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:29
「美貴ちゃんさん、来てたんだ?」
銀髪の短い髪。スラっと伸びた背。白のTシャツにジーンズ。男みたい。
「…来たくてきたんじゃないし。」
「へぇ?その割りに気合入った服装してない?」
ニヤニヤ笑って、美貴の全身を指さす。
「はぁ!?これは!!!」
「よっすぃー♪」
美貴がせっかく反論をしようとしているのに、割り込んでくる空気を読めない女。
誰だよ!?
67 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:29
「「梨華ちゃん?!」」
声がそろってしまい吉澤ひとみの方を向きなおすと、少しだけ困ったような笑顔。
「あのね、よっすぃ、これ食べてほしくて…」
ねぇねぇ?石川梨華さん?あなた、先日泣いてましたよね?それで美貴に散々愚痴を聞かせましたよね?
それって、この目の前にいる男女のことですよね?
「あぁ、いらない。」
「え…?」
っおい!!
吉澤ひとみから出た言葉は、あまりにも冷たいもの。
68 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:29
「そうゆうの迷惑だって言ったよね?」
吉澤ひとみは、うつむいてしまった梨華ちゃんの顔を覗き込むように話し掛ける。
泣き出してしまった梨華ちゃんに、美貴は慌てる。
だってさ!これって、あとで絶対に美貴にまわってくるよね?
「梨かちゃ…」
「っていうか、泣かれるとすっげー面倒なんだけど。」
吉澤ひとみは、髪をかきあげ、梨華ちゃんを上から見下ろす。
こいつ、やっぱり最低だ!!美貴の中で何かが弾ける。
69 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:29
         
70 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:30
気付くと、美貴はこぶしを握り締めてて、目の前には頬をおさえて、座り込んでいる吉澤ひとみ。
「梨華ちゃん、帰るよ!!」
美貴はまだ熱をもつ手で梨華ちゃんの腕を握り、そこから走り出す。

美貴、美貴、殴ったーーー!?
71 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:30
        
72 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:30
「よしこ、大丈夫?」
吉澤を心配そうに覗き込む、後藤。
「…かっけー…」
藤本の背中を見つめながら、吉澤は小さく呟く。
「んあ?」
73 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:30
      
74 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:30
「暴力反対〜。たん、女の子でしょ?」
次の日の学校で、報告を聞きにきた亜弥ちゃんに責められる美貴。
だって、許せないじゃん!
あんな言い方ないって!!!
「事情はどうあれ、やっぱり暴力はいけないよ?」
亜弥ちゃんは美貴に諭すように話を続ける。
75 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:31
でも、美貴はそんな話は耳に入ってこなくて、昨日吉澤ひとみを殴ってしまった熱をもっていた手をじっと見つめる。
痛かったろーなぁ。
加減とかできなかったし。
殴った直後は、赤くなっていた手も今は平常通り。
美貴は、何だかそれが変に思えて、手を振ってみたり。
76 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:31
「たん!たん!!」
亜弥ちゃんの声に美貴はやっと意識を亜弥ちゃんに持っていく。
「へ?どうしたの?」
「あれって吉澤さんじゃない?」
「はぁ!?」
亜弥ちゃんが指差す方向を見れば、校門にたたずむ頬に湿布を貼っている吉澤ひとみとごとー。
77 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:31
     
78 名前:熱をもった手 投稿日:2004/04/26(月) 01:31
お…お礼参り…!?

こんどこそ、目があった瞬間に目つぶししなきゃ…。
79 名前:第4話 投稿日:2004/04/26(月) 01:32
第4話終了
80 名前:七氏 投稿日:2004/04/26(月) 01:34
今回から話に題名をつけさせていただきます。

>60の名無飼育さん
ありがとうございます。期待に応えられるように頑張ります。

>61の名無飼育さん
楽しんでいただけたみたいでなによりです!応援、かなり嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
81 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/26(月) 01:44
お礼参りなんて言葉が普通に出てくるなんて怖いっす
82 名前:メイ 投稿日:2004/04/26(月) 16:33
更新お疲れ様ですっ!

やっぱですかぁ〜w
最近この二人熱いですよねぇ〜w
ちょいと梨華っちが可哀想でもありましたが(ぇ
でもやっぱこの二人〜♪
続きの更新も待ってます!
頑張ってくださいっ!
83 名前:第5話 投稿日:2004/04/26(月) 18:25
        
84 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:25
         
85 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:26
「謝るなら、早い方がいい!!」

そう力説する亜弥ちゃんに引きずられ、校門までの道のり。
美貴の学校の生徒に囲まれている吉澤ひとみとごとーを見ながら、美貴は思うわけ。
男みたいな女がいいなら、最初から男でいいじゃないかと…。
遠回りする必要ないし!!
まぁ、ごとーは、吉澤ひとみに比べれば断然女っぽい。
男顔だけど…。
でも、周りはキャーキャー騒ぐわけ。
理解できないし!!
86 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:26
      
87 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:27
「あ!まっつーじゃん!!」
ごとーは、嬉しそうに亜弥ちゃんに近づく。
何この2人友達だったわけ!?
「真希ちゃん、久しぶり♪」
真希?真希!?ごとー真希!?
仲良さそうに話す2人を凝視する美貴の後ろに忍び寄る影。
「昨日は、どーも。」
後ろから、聞こえてくる、いやにご機嫌な低い声に美貴は鳥肌がたつ。
おそるおそる振り返ると、満面の笑みを浮かべた吉澤ひとみ。
「また、そんな怖い顔して。かわいい顔が台無し」
吉澤ひとみは、ニッコリ微笑み美貴の眉間に触れる。
その手に反応して、美貴が右手を上げかけると、(もちろん、チョキにして)
88 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:27
「よしこー!早く行こう!!」
ごとーと亜弥ちゃんが楽しそうに手招き。
「おー!!んじゃ、美貴ちゃんさん、行きましょう?」
「はぁ!?体育館裏!?」
はぁ!?意味わかんないし!どこに行くわけ!?体育館裏とか!?
美貴、自慢じゃないけど、1年の時数え切れないほど体育館裏呼ばれてるし!!
今更、そんなとこ行きたくないし!!
89 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:27
      
90 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:27
体育館裏に行くために、美貴は今電車に乗っています。って!乗らなくていいし!!

どこに行くかも告げられずに帰宅ラッシュの電車の中。
あまりに混んでいて、亜弥ちゃんとごとーがどこにいるかも分からない状態。
何で、こいつと2人きりなのさ!!
少し上にある吉澤ひとみの顔を腕組みしながら、睨む。
吉澤ひとみは、両腕を伸ばし、美貴の両肩を超えて、窓に手をつけている。
困ったような笑顔。
ほくろ多いなぁ…。
1・2・3・45…
91 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:28
「いってー。押すなよ」
「はぁ!?押してないし!!ほくろだよ!」
「いや、美貴ちゃんさんじゃなくて…数えないで増えるから」
へぇ、ほくろって数えると本当に増えるんだぁ…って、そうじゃないし!!
よく考えたら、満員電車なのに美貴ちっとも苦しくない。
美貴の横にあるYシャツから出た白い腕。
もしかしてさぁ、もしかしてなんだけど、美貴のこと隔離…じゃなくて、守ってくれてるわけ?
って、そんなわけないか。
こいつが、そんなに気が利くとは思えないし。
美貴はなんとなくなんとなくだけど、ほくろを数えるのをやめて、自分のローファーのつま先を見てた。
92 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:28
     
93 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:28
着いたのは、渋谷で、電車を降りても亜弥ちゃんとごとーはいない。
…あいつら。
「まぁ、行く場所は同じだし、大丈夫っしょ」
吉澤ひとみはニッコリと笑う。
こっちと指差す吉澤ひとみの手のひらが赤くなってた、昨日の美貴の手と同じくらい赤くなってた。
なんだか、変な気持ち。何て言えばいいんだろう?これって。どうゆう気持ち?
美貴はなんだか頭が混乱してきて、首をかしげる。
美貴は、吉澤ひとみの後ろを歩く。
94 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:29
いい頭の形してるなぁ〜なんて考えながら歩いてると、少しだけ距離ができる。
人混みの中に吉澤ひとみが紛れても、美貴はどこにいるかすぐ分かる。
似てる頭の色とかもいるのに。
何で?何で?美貴、人を見分けるのとかすごく苦手なのに。
だって、ここ最近まで金正日と天野ひろゆきが同一人物だと思ってたし!!

美貴がついてきてないことに気付いたのか、吉澤ひとみが振り返る。
すぐに目が合う。
95 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:29
もしかして、吉澤ひとみも美貴がどこにいてもすぐに見つけられる!?

って!美貴、後頭部睨んでたじゃん!
う〜ん、なんだかモヤモヤする気持ちのままの美貴。
なんだか今日は調子がおかしい。風邪でもひいたかなぁ…?
96 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:29
         
97 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:29
着いたのは、カラオケで。
すでに亜弥ちゃんとごとーは盛り上がってて…。
「あ〜やや!ヲイ!あ〜やや!!ヲイ!!」
ごとー、何その掛け声…。
部屋の中の異様な盛り上がりに、美貴は呆然…。
亜弥ちゃんも調子にのって、投げキッスとかしなくていいし!!
「も〜!美貴たん!遅い〜〜!!!」
マイクの音量全開で叫んでくれる亜弥ちゃんが手招きをして、美貴を隣に座らせる。
目の前には、注文しといてくれたのかオレンジジュース。
んで、その先には吉澤ひとみ。
98 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:30
立ち上がり、サービス全開で熱唱する亜弥ちゃん。
パンツ見えるから!!!
それに大興奮のごとー。
あんた!パンツ見えてるから!!!
突っ込み疲れて、二人から視線をそらすと、美貴の目の前の吉澤ひとみはニッコリ笑う。
「…っ!!!」
何!?何かすっごい胸が痛かったんだけど!!!
何!?何!?
美貴は、目をそらし、目の前に置かれたオレンジジュースの色だけを移す。
99 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:30
「ねぇ?美貴ちゃんさん♪」
「はい!」
突然、呼ばれて、勢いで返事をし、そのまま顔を上げた美貴。
真剣な顔の吉澤ひとみ。
「聞きたいことがあるんだけど。」
吉澤ひとみは、歌うことに夢中になっている2人を気にせず、テーブルに身を乗り出す。
「何?」
「昨日も思ったんだけど、美貴ちゃんさんって寄せないで分けてるの?」
「はぁ!?」
ニヤニヤ笑って、美貴の胸を指差す、吉澤ひとみ。
100 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:30
      
101 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:31
美貴の手が再び熱を持つ3秒前。MN3。
102 名前:オレンジの視界と胸の痛み 投稿日:2004/04/26(月) 18:31
       
103 名前:第5話 投稿日:2004/04/26(月) 18:31
終了
104 名前:七氏 投稿日:2004/04/26(月) 18:33
>81の名無飼育さん
怖かったっすか!?
ん〜、作者の中では藤本さんはそうゆうイメージなので許してやってください。w

>メイさん
いしよしを某板で違う名前で書いていますので、今回、梨華ちゃんはあんな役になってしまいました。
まぁ、メインは熱い2人なので。w
これからもよろしくお願いします。

なんだかダラダラ駄文を書いてしまってすいません。次回またお会いできると嬉しいです。
105 名前:メイ 投稿日:2004/04/26(月) 20:28
更新お疲れ様ですっ!

覗いたら更新されてたぁー!!!!!w(嬉
よっちゃんさんカッケーよぉ〜w
美貴ちゃんさんトキメいてるよぉ〜wいいよぉ〜w(ナゾ
今後どうなるのかなぁ・・・wドキドキw

楽しみにしていますっ!
頑張ってくださいまし!
106 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/04/26(月) 21:43
この二人いいね〜。
よっちゃんさん、さりげなく優しいよ。
107 名前:七氏 投稿日:2004/04/29(木) 12:15
『リベンジ』の途中なのですが、ちょっと浮かんでしまった話がありますので、
恐縮ですが、読んでやってください。
多分2〜3回の更新で終わります。
108 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:16
           
109 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:16
110 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:16
美貴はかわいくない。
いや、顔はそこそこかわいいんだけど、性格が女っぽくないと思う。
だから、よっちゃんさんが他のメンバーと仲良くしていると美貴の中には汚い感情でいっぱいになる。
よっちゃんさんが他のメンバーのことを嬉しそうに話すと、美貴の中はその子に対する悪口でいっぱいになる。
111 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:17
112 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:17
「なんか怒ってる?」
仕事も終わり、帰り道。やっと2人きり。
やっと2人きりなのに、よっちゃんさんは困ったように眉を下げ、美貴は膨れ顔。
「別に。」
「別にって…」
眉をさらに下げ、整った顔はますます情けない顔になる。
113 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:17

美貴だって、分からないんだよ。
よっちゃんさんと梨華ちゃんは同期で、お互いに信頼し合ってて。
それが今日はダイレクトに伝わってきちゃったんだもん。
美貴が入ることのできない世界。美貴が入ることができなかった世界。
別に梨華ちゃんが嫌いってわけじゃない。
純粋に1人の女の子としてかわいいと思う。
だけど、よっちゃんさんと話している時の梨華ちゃんは嫌い。

そんな風に思ってしまう美貴のこと、美貴はもっと嫌い。
114 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:17
よっちゃんさんは、何かを考えるくせで唇を舐めてる。
困らせてる。せっかく2人きりなのに。
やっぱり美貴はかわいくない。
「よしざーのこと、嫌いなの?」
やっとこっちを向いてくれたよっちゃんさんは、指でよっちゃんさんを指す。
「はぁ?」
「だって、最近、よしざーといると黙るよね?」
「そんなことないし。」
「いや、あるでしょう。」
よっちゃんさんは、困ったような笑顔を浮かべ、また前を向いてしまう。
115 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:18

「よっちゃんさんは、美貴より梨華ちゃんの方が好きだもんね」
「はい?」
よっちゃんさんは驚いた顔で振り返る。
何て言えばいい??
そんなつもりじゃないのに。
美貴の中の汚い感情がデタラメ話し出す。
「同期の絆っていうの?美貴には、ないしね。」
違う、こんなことを言いたいわけじゃない。
美貴から飛び出した言葉によっちゃんさんは、困った笑顔ではなく、真顔。
何で?何でそんな顔をするわけ?
いつもみたいに冗談でかわせばいいのに。
「梨華ちゃんのこと、好きなんだったら、美貴が協力してあげるよ。梨華ちゃん、よっちゃんさんの事、好きそうだし。」
美貴から出てくる本心とは正反対の言葉。
「…サンキュ」
よっちゃんさんの言葉に美貴は下を向き、唇を噛む。
どうしたらいいか分からない。
よっちゃんさんの髪が光を吸収して、風に揺れる。
美貴のことを一度も見ないよっちゃんさん。
116 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:18
美貴は、世界で一番かわいくなくて、美貴は、世界で一番バカだ。
117 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:18
黙ったままの帰り道。
美貴の少しだけ前を歩くよっちゃんさんの影ばかり見てる。
『ごめん』って言って、この背中に抱きついてしまえばいいのに。
『冗談だよ』って言って、あの腕に飛びつければいいのに。
美貴はただ影だけを見つめ、なんとか影だけでも、よっちゃんさんと並ばせる。

不意に目の前から2人の影が消える。
118 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:19
119 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:19

「美貴ちゃんさん。」
よっちゃんさんの怒った顔。
「なに?」
美貴、よっちゃんさんの事が好きなんだよ?
よっちゃんさんを1人占めしたいんだよ?
今にも飛び出してしまいそうな言葉を飲み込む。
「よしざーは、美貴ちゃんさんのことが好きなんだけど。梨華ちゃんよりとかじゃなくて。美貴ちゃんさんが好きなんだけど。」
「は、はいぃ!?」
「だから、やっぱり協力とかしなくていいから。それだけ。」
よっちゃんさんは、前を向いて歩き出す。
怒った顔。
美貴のことが好き?
頭の中がこんがらがる。

「美貴は!」
120 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:20
自分から出た声があまりに大きくて、美貴は驚いてしまう。
でも、驚いたのは、よっちゃんさんの方が大きそう。

「美貴は、梨華ちゃんみたくかわいくない!!!」

よっちゃんさんは、グーッと背を伸ばし、姿勢を正して美貴の前に立つ。

「…それに心も広くないし。よっちゃんさんのこと、梨華ちゃんよりも他のメンバーよりも知らない。」
よっちゃんさんの大きな手が美貴の頬に触れる。
121 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:20
「なに?」
「睨むなっちゅーの。」
目の前のよっちゃんさんは、優しい笑顔。
「睨んでないし!…よっちゃんさんは、美貴が好きだって言ってくれるけど、嫌だから。かわいくない美貴も全部好きになってくれないと嫌だから!!」
よっちゃんさんが触れた美貴の頬が熱いし、よっちゃんさんの手首からよっちゃんさんの匂いが美貴の鼻をくすぐる。
美貴は何を言ってるんだろう。
よっちゃんさんは、小さく息を吐く。
「これ言うの2度目だけど。」
よっちゃんさんの目の中に美貴が映る。

「ずっと前から好きだった」
122 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:20
123 名前:全部 投稿日:2004/04/29(木) 12:20
つづく
124 名前:七氏 投稿日:2004/04/29(木) 12:23
>メイさん
楽しみにしてくださっていて、本当に恐縮なのですが、ちょっと間に入れさせてください。
流す感じで読んでいただければ幸いです。

>106の名無飼育さん
この2人いいですよね!
話の途中で、話の雰囲気を壊してしまうようで本当に申し訳ないです。
流す感じで読んでしまってください
125 名前:メイ 投稿日:2004/05/01(土) 12:57
思わずレスしちゃいますっ!
ダメ…でしたかね?
でもすごい好きなので!雰囲気的にも。
やっぱみきよし(・∀・)イイ!w

頑張ってくださいね。
126 名前:イーグルボーイ 投稿日:2004/05/09(日) 15:45
すっごくおもしろいです!!復讐がなんだか違う方向に行っちゃって
ドキっちゃってるミキティーがすごいカワイイです!
127 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:10
      
128 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:10
「はぁ?」
美貴は思いっきり、よっちゃんさんの胸倉を掴む。
「よほ??」
大きな目をいっそう大きくするよっちゃんさん。
「今、何て言った?」
「へ?ずっと前から好きだったって・・」
美貴は多分ものすごい目つきをしているんだと思う
だって、よっちゃんさん、目が泳いじゃってる。
129 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:11
「その前!」
「へ?」
「2回目って言ったよね?よっちゃんさん、確実に絶対に言ったよね!?」
美貴の言葉に何度もうなづくよっちゃんさん。
「言われてない!!美貴、言われてないし!誰に言ったわけ!?ね?!」
よっちゃんさんは、大きな目を一層大きくする。
「はい?美貴ちゃんさんにだよ?」
「だから、美貴、言われてない!!」
「あー、覚えてないんだ?」
よっちゃんさんは、急に不機嫌そうな目。
ちょっと待ちなよ!それって逆ギレじゃん!!意味わかんないし!!
よっちゃんさんは、胸倉を掴んでいる美貴の手をはずす。
「ハロモニ」
「はぁ?」
「ハロモニの収録の時に言った」
不機嫌丸出しのよっちゃんさん。
130 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:11
ハロモニ…?ハテ?
美貴の頭の中に数々のハロモニの光景。
走馬灯のように巡る。
「やっぱり覚えてないんだ?」
美貴を睨むようなよっちゃんさんに、美貴はなんだか申し訳ない気持ちになる。
「う…うん。言ったんだ?」
「言った!!」
そう怒鳴るように言い、よっちゃんさんは美貴に背中を向けて歩き出してしまう。
131 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:11
「ちょ!ちょっと!!!」
振り返りも立ち止まりもしない。
「待ちなって!!」
「待たない」
「はぁ!?意味わかんないし!!」
美貴は思いっきり走る。
今日の美貴はよっちゃんさんと違って、ヒール穿いてるんだからね!!!
「黙って置いていったりしないで!!美貴だって、よっちゃんさんが好きなんだよ!?」
って、何怒鳴ってるの?美貴。
やっと立ち止まってくれるよっちゃんさん。
132 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:12
「話くらい聞きなよ!」
「なに?」
不機嫌丸出しのさっきとは打って変わって、赤くなってるよっちゃんさん。
「忘れちゃってごめんね」
「別にいいよ」
不機嫌?照れ隠し?

「美貴は、よっちゃんさんのことが好きだよ」
そっぽを向いて頷くよっちゃんさん。
133 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:13
照れ隠しなんだ。
不機嫌そうじゃなくて、照れ隠し。
よく考えれば、よっちゃんさんは美貴の年下。
134 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:13
「何笑ってんの?」
美貴が小さく笑っていたことに気付いたよっちゃんさんは不思議そうに顔を覗き込む。
「別にー。嬉しいだけ!よっちゃんさんと両想いだったってことが♪」
よっちゃんさんの腕にさりげなく、美貴の腕を絡ませる。
少しだけ伝わるよっちゃんさんの鼓動。
伝わる鼓動で美貴の鼓動が少しだけ早くなる。
135 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:14
「両想いね。」
「そ♪美貴と相思相愛なんて嬉しいでしょ?」
美貴の言葉によっちゃんさんは眉を少しだけ上げ、不機嫌そうに口を尖らせる。
そんな顔しても、無駄だし、照れてるんだよね?

「かわいいなぁ〜、よっちゃんさんは!!」
「はぁ!?」
目を見開いて美貴の方をやっと見てくれたよっちゃんさんの頬にキス。
一瞬にして赤くなるよっちゃんさん。
美貴はもうこらえきれなくて、お腹を抱えて笑い出す。
136 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:16
「…おい」
「あははははは、ごめん、もうあはははははは!!!!!!」

ダメ、かっこいいよっちゃんさんがかわいく見えて、でも、一層好きになっちゃって、どうしようもない。

「感じわりーー…」
「あはははは!!あははははは!!!!」
お腹を抱えながら笑う美貴と、それを赤い顔のまま腕を組んで見ているよっちゃんさん。
137 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:16
変な2人。
でも、きっとこの空間はピンクかもしれない。
美貴もよっちゃんさんもあまり好きじゃないピンク。
まー、いいっか。
すごく居心地がいいし!!
よっちゃんさんの目の中に美貴が映るのであれば、もうどこだっていいや!!!
138 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:16
      
139 名前:全部 投稿日:2004/05/13(木) 18:16
     end
140 名前:七氏 投稿日:2004/05/13(木) 18:18
>メイさん
いや、レスすごく嬉しく思います。ありがとうございます。
本当にこの2人から今は目が離せないですよね?!
次回から「リベンジ」の続きになると思います。よろしくお願いします。

>イーグルボーイさん
おもしろいですか?
嬉しい限りです。今回は話の途中なのに別の話を入れてしまいました。
本当に申し訳ありません。
次回更新時には、「リベンジ」の続きを書きたいと思いますのでよろしくお願いします。
141 名前:メイ 投稿日:2004/05/13(木) 19:24
更新お疲れ様です!待っていましたぁw

『全部』よかったっすよぉ。
拗ねよっちゃんたまらんですな!(何
リベンジの方も、めちゃくちゃ楽しみなんで、頑張ってください!
Myペースにw
142 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/13(木) 21:09
みきよしバンザイ!
ピンク色の光景が目に浮かびます。
143 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/23(日) 19:56
ほんとですね、甘い世界だ〜★
144 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/21(月) 08:46
まだかなぁ
145 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/05(木) 22:38
待ってます
146 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/29(日) 20:15
そろそろ…お話を…
147 名前:七氏 投稿日:2004/09/07(火) 05:59
お待たせしてすいませんでした。
148 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:00
   
149 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:00
  
150 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:00
ここ数日、美貴は自分の手を見ては、ため息ばかりついている…。

うーん。

こんなの自分らしくない!グッとこぶしを握り締め、立ち上がると、パッと頭の中に浮かぶ、左頬をおさえながら、少しだけ唇の左端をあげる吉澤ひとみの顔。

「あああああああああああ!もう!」

美貴は自分の頭を手でかきむしる。
151 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:01
美貴が殴った直後、血相を変えて吉澤ひとみに近づいた亜弥ちゃん。

「ラウンド1!ファイ!」とマイクでセコンド気取りに叫ぶ後藤真希。


あの時の光景が一瞬にして浮かび、力なく倒れこむ美貴。
152 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:01
ボサボサになった髪も亜弥ちゃんに塗ってもらった(無理やり塗られた)落ちかけのマニキュアもみっともないと思いつつも美貴から出た言葉


「…。どうでもいいー」

吉澤ひとみを殴った手を目に当て、美貴は後ろにペタンと倒れる。
153 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:02
「痛かったよね…。…よしっ!」


謝ればいいんでしょ!

もうこんな頭の中ぐちゃぐちゃのままでいたくない!

そうだよ!

吉澤ひとみに謝れば、この頭の中のぐちゃぐちゃも一瞬にしてなくなる!
154 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:02
そうと決まったら、善は急げ。
美貴は大急ぎで支度をする。
155 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:02
ドアに手をかけると、落ちかけのマニキュアが目に入った。

「うーん…」

美貴は自分の爪とにらみ合う。

「あぁ!もう!」


ダッシュで部屋に戻り、除光液と亜弥ちゃんが置いていったピンクのマニキュアを手に取る。
156 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:03
「別にあれでもいいんだけど!みっともないとか思われたくないし!」

自分に自分で言い訳してるなんて、美貴は思わない!
だって、本当にそうだもん!
157 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:03
 
158 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:03
待ってやがれ!憎き!吉澤ひとみ!
159 名前:すべてに対する除光液 そしてピンクのマニキュア 投稿日:2004/09/07(火) 06:03
  
160 名前:七氏 投稿日:2004/09/07(火) 06:04
今回はここまで。
リベンジの続きです
ご愛顧を。
161 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/07(火) 09:06
待ってました!
162 名前:プリン 投稿日:2004/09/08(水) 10:32
更新お疲れ様です!
ヒソーリと待っていましたw
今後の展開がすごく気になりますね。
次回の更新待ってますっ。
163 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:13
        
164 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:13
  
165 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:14
只今、今。
美貴は吉澤ひとみがいる体育館の前に仁王立ちしたまま動けなかったりする・・・

亜弥ちゃんが前によく見学に行ってたのを知ってたから、勢いだけでここに来てしまったものの。


よーく思い出し、そして考えれば、この場で吉澤ひとみと話すのは不可能に近い。
166 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:14
だって!
167 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:14
ここには吉澤ひとみのファンがそらわんさかと目を輝かせているわけで。

たとえば、ここで吉澤ひとみに美貴が話しかけたりしたら、そら、陰湿な嫌がらせをされることもあるわけで…。
168 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:14
「はぁ…。どうしよう…」

ボール音が響く体育館をにらみ付けても、答えなんか来ないわけで・・・。

美貴は小さく息を吐き、グッとこぶしをつくる。

「行くっきゃない!」
169 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:15
吉澤ひとみ!!!

お願いだから、今度こそは美貴が手を出さないで済むような発言をしてよねっ!
170 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:15
 
171 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:15
こっそりと体育館を覗くと実に懐かしい光景が美貴の視界に飛び込んでくる。

「バレーかぁ・・・」

美貴も少し前までは、ああやってバレーしてたんだよね。
なんだか、すごい昔に感じる

・・・って!!!!
172 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:15
こんな余韻に浸ってる場合じゃない!

どこにいんのよっ!
吉澤ひとみ!
怖がってるんじゃないよ!
早く出てきなよ!

・・・

なんて叫ぶ必要もなく、すぐに目に入る。
173 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:16
もう!
何なの?
美貴、この前から吉澤ひとみを探すのがすごい上手になってない?!


コートの中で吉澤ひとみは楽しそうにバレーをしている。
174 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:16
−へぇ、あんな風に笑うんだ?

−バレー上手いなー

−あ、今、悔しそうな顔。ざまーみろっ!


・・・!!!!!!!!!


って!!!!
175 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:16
美貴としたことが、何普通に観察してるのっ!?

謝らなきゃと思いつつも

美貴の目は、主である美貴の言うことを聞かずにただただ吉澤ひとみを追うばかり・・・。
176 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:16
「あれ美貴ちゃんさん?」

「!!!!!!!!!」
177 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:17

バレーボールを手の中で遊ばせながら、吉澤ひとみが大きな声を出し、ボーっとしてた美貴は心臓が飛び出しそうになるっ!
178 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:17
  
179 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:17
何!?
なにこれ!?

呪い!?

殺す気!?
180 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:17
         
181 名前:わがままな瞳 投稿日:2004/09/10(金) 04:17
         
182 名前:七氏 投稿日:2004/09/10(金) 04:18

>161の名無飼育さん

待っていただきありがとうございます
楽しんでいただければ、作者冥利につきます

>プリンさん

待ってていただいてありがとうございます
展開も楽しみにしてくださって嬉しいばかりです。今後も読んで楽しんでいただければ幸いです。
183 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/10(金) 17:45
お待ちしていました!
184 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/10(金) 22:18
お〜う、期待です。
185 名前:名無し読者 投稿日:2004/09/13(月) 10:27
待ってましたー!!
がんばって下さい
186 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:53
         
187 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:53
          
188 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:53
胸がうるさく鳴る
189 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:53
          
190 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:54
美貴はそれを押さえながら、体育館から飛び出す。
美貴の先にある非常階段。
「ちょっと!美貴、何で逃げてるわけ?」
自分で自分を叱るという器用なことをしながら、非常階段の下から2段目にドカっと腰をおろす。
美貴は自分の前で手のひらを合わせる。
指先を額につければ、浮かんでくる吉澤ひとみの美貴を見つけたときのあの顔。
191 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:54
「ぬあーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
192 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:55
美貴、少しおかしい。

ううん、大分おかしい。

どうかしてる。

上出来の爪の色を反射的にはがしたくなる衝動。

「おかしいってば!美貴!!!」
193 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:55
「うん、おかしいねー」

美貴以外の声に顔をあげれば、美貴の前には4〜5人の女の子。
怖い顔しちゃって。この人たち、どうしたの?
状況を把握できないままの美貴
194 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:55
「あんた、吉澤さんを殴ったって本当?」
その中の中心的人物なのか、縦ロールの人が話し始める。
195 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:56
その言葉で美貴は状況がピカーンと開ける。

なるほど。
吉澤ひとみのファンか。

美貴の中でさっきまでモゴモゴとしていたことが、一気に冷めていくのがわかる。
196 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:56
「何、睨みつけてんだよっ!?」
「あー、美貴、元からこうゆう顔。」

美貴がそう答えると、縦ロールの子がキッと顔をしかめ、美貴の肩をドンと押す。
「何すんの?痛いんだけど?」
美貴は押された肩とその子を見比べて言う。
「気に入らないんだよ!!!」
縦ロールの子がそう叫んだ。
197 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:56
       
198 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:56
うん、そこまでは覚えてるんだけど、それ以上は…。
199 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:57
   
200 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:57
散々にもほどがある。

美貴、何してるんだろう・・・。

あーあ、髪ぐしゃぐしゃ。
爪は折れるし、はがれてる。
洋服は埃っぽい。
口の中は、少しだけ鉄の味がする

別にいいけど。
201 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:57
美貴はなんだか目が熱くて、折れて、はがれた爪に顔を押し付ける。
202 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:58
「美貴ちゃんさん、発見♪」
弾んだ声に顔を上げれば、笑顔の吉澤ひとみ。
でも、笑顔は一瞬だけで、美貴の顔を見て、しかめ顔になる。

「転んじゃった」
できるだけ、明るい声で言った。

吉澤ひとみのせいで、ボコられていましたなんて言うことは、美貴のプライドが許さなかった。
203 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:58
リベンジしたい相手に同情なんかされたくない。

「ほう。なかなかヘビーでファンキーな転び方をしたんだね」
吉澤ひとみは、明るい声で話し掛け、美貴に手を差し出す。

「まぁね。って、何?」
「帰るっしょ?派手に転んだみたいだし、立てないんじゃないの?」

ニヤニヤしながら、美貴の前で手をグーパーする吉澤ひとみ
204 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:58
美貴は、首を振り、立ち上がろうとする。
でも、言うことを聞かない体。
もう!なんだって美貴の体は最近ご主人様である美貴の言うことを聞かないのよ!
足が震えているのがわかる。指もわかる。

情けないなぁ・・・
205 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:59
吉澤ひとみは、少しだけ首をかしげ、美貴の二の腕をつかみ、持ち上げる。

「誰に転ばされたの?」
美貴を立ち上がらせ、少しだけかかんだ吉澤ひとみ
「自分で転んだんだって」
至近距離の吉澤ひとみから顔をそむけ、美貴ははき捨てるように言う
206 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:59
「美貴ちゃんさん、運動神経ありそうなのにね♪」
吉澤ひとみは笑顔でかがみ、美貴をかつぐ。

「わぁぁ!ちょっと!何?え?」
美貴、米みたいじゃないの!
「いやー、美貴ちゃんさんってお姫様抱っこってキャラじゃないし」
「は?!されたくもない!」
「じゃあ、これで。ね?」
「おろしてーー!!!」
207 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:59
         
208 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 07:59
             
209 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 08:00
お母さん・・

美貴、お姫さまじゃなくて、米みたいなんだってさ・・・
210 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 08:00
     
211 名前:お姫様と現実と。 投稿日:2004/09/21(火) 08:00
       
212 名前:七氏 投稿日:2004/09/21(火) 08:01
>183の名無飼育さん
待ってていただき、ありがとうございます。
少し放置気味だったことをお許しください

>184の名無飼育さん
期待していただき、うれしく思います。
楽しんでいただければ幸いです

>185の名無し読者
待ってていただきありがとうございます。
マイペースで不定期な更新となりますが、お付き合いいただければうれしいです。
213 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/21(火) 15:17
やべー面白いんですけどw
途中までの切ない気持ちが>209で吹っ飛びましたw
214 名前:プリン 投稿日:2004/09/21(火) 19:27
更新お疲れ様です♪
美貴ちゃん怖いよぉー。
でもよっちゃんファンもっと怖いよー。
最後は笑いました(w
215 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/09/21(火) 23:39
米に激しく笑いました。
更新再開されてとても嬉しいです。
頑張ってクダサイ
216 名前:konkon 投稿日:2004/09/22(水) 01:10
めちゃくちゃはまりました!
すごいおもしろいです♪
次も期待して待ってます。
217 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/16(土) 00:58
あやみき二人のキャラにはまりました。
続き期待してます。がんばってください
218 名前:七氏 投稿日:2004/11/08(月) 04:52
>>213 の名無飼育さん
面白いですか?嬉しいです。どうしても切ないままで終わることができませんw

>>プリンさん
怖すぎましたか?w
最後に笑えたのであれば、作者は満足ですw

>> 215 の名無し飼育さん
更新再開してまた止まってしまってごめんなさい
頑張りますので、ヒマ潰しにでも読んでください

>>konkon さん
ハマっていただき嬉しいです
また楽しんでいただければ幸いです


>>217 の名無飼育さん
あやみきのキャラにハマっていただけて嬉しいです
今回は松浦さんも出てきますので楽しんでいただけると嬉しいです
219 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:52
220 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:52
221 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:52
「キャーーーーーー!!!!!」




キィーーーン!
222 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:53
傷だらけの美貴を家まで送ってくれた吉澤ひとみは、おせっかいにも亜弥ちゃんを呼び出していたわけで・・・

「ちょっと!美貴タン!何があったの!?」

そして、玄関の前で待っていた亜弥ちゃんが美貴を見て、悲鳴・・・


あまりの悲鳴に、吉澤ひとみも美貴も固まった・・・
223 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:53
「こんなに!!どこのだれにされたの!?」
「亜弥ちゃん、イタイ・・・」

美貴の両頬を手で挟み、ものすごい至近距離の亜弥ちゃん

いや
心配してくれるのは、嬉しいんだけど、美貴口の中切れてるわけ・・・

「吉澤さん!美貴たんに何があったの!?」

美貴の両頬を押さえつけている亜弥ちゃんの手にさっき以上に力が入る

痛い・・・

吉澤ひとみは、少しだけ首を傾げ、微笑む
224 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:53
「まさか!!!美貴たんをレイプ!?」

さらに力が入り、もう美貴は痛いというかタコの顔というか・・・

っていうか・・・


「「レイプ!?」」
225 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:53
嗚呼・・・

最悪・・・

吉澤ひとみと声がかぶっちゃったじゃん!
226 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:54
「亜弥ちゃん、何言ってんの!?」

両頬を抑える手をどけて、美貴はギッと亜弥ちゃんをにらみつける

「美貴たん、本当のことを言えばいいの。だって!」

「はぁ!?本当のこと!?だって何!?」

「美貴たんが・・・ヤンキーのタンが喧嘩に負けるなんて信じられないもの!!!」

「はぁ!?美貴、ケンカなんかしたことないんですけどっ!!!ていうか、ヤンキーじゃないし!!!!!」

それでも亜弥ちゃんは、聖母のような顔で美貴に触れようとしてくる

「ごめんね。タン。ツライのは分かるけど、警察に行って告訴しよう?」

「いや、だから、違うし!!!ちょっと、吉澤さん、なんとか言ってよ!!!」

美貴の横で明らかに笑いをこらえている吉澤ひとみの横腹を殴る
227 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:54
「いたっ、美貴ちゃんさん乱暴」ニッコリと吉澤ひとみは微笑む

「吉澤さん、本当のことを言って!」亜弥ちゃんはすがるように吉澤ひとみを見つめる

吉澤ひとみは何を思ったか、亜弥ちゃんの肩を抱き、マジメな顔

「真実を聞いて後悔をしないかい?子猫ちゃん」

「しない!私、真実と向き合いたいの・・・」

なぜか亜弥ちゃんもマジメな顔で少しうつむいてから、吉澤ひとみの目を見る

「でも、よしざーは君を悲しませたくない・・・」

「言って、吉澤さん言って・・・」
228 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:55
・・・何これ・・・?

昼ドラですか・・・?

「あの・・・」

美貴が声をかけても、二人は永遠に演技 もとい 昼ドラ

「あの・・・亜弥ちゃん・・・?あの・・・吉澤さん・・・?」

美貴の声に反応せず、すっかり無視状態の美貴・・・




「放置かよっ!!!!」
229 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:55
美貴が叫んで、やっと2人は昼ドラごっこをやめ、美貴の方を向く

もう、口の中切れてるんだから叫ばせないでよ!

それでなくても、今日は体力消耗しているから息が切れるんだってば!

吉澤ひとみは、またにっこりと微笑み、美貴の頭の上に手を置く

「派手にこけたんだよね。それはもう豪快に」

そして、2〜3度ポンポンとやり、亜弥ちゃんの方を向く


「よしざー、これで帰るから、美貴ちゃんさんの手当てよろしくね。」
230 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:55
231 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:55
亜弥ちゃんと吉澤ひとみが何か話してるけど、耳に入ってこない


熱い・・・

顔が熱い・・・
232 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:55
233 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:56
何!?ポンポンされたくらいでなんだってのさ!?

美貴、かつがれてたのに!

なに!?

美貴、どうしたっての!?
234 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:56
235 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:56
かつがれている時は気付けなかった

吉澤ひとみの手は意外と大きい・・・30へぇ
236 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:56
237 名前:大きな手のひら 投稿日:2004/11/08(月) 04:56
238 名前:七氏 投稿日:2004/11/08(月) 04:56
それではまたw
239 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/09(火) 00:05
面白いです
作者さんガンバッテ!!
240 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/09(火) 19:01
お待ちしました。
ときめいちゃったよミキティw
241 名前:なお 投稿日:2004/11/12(金) 10:59
なんかめちゃ面白いですね。
もっとかわいい美貴様が見てみたいっす〜!
期待してます!orz


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