きみが居た想い出をあたし達は忘れない・・・。

1 名前:マキ 投稿日:2004/05/28(金) 18:19
初めまして、マキです。
結構長い間ROMってましたが、
今回意を決して書いてみようと思いました。
初心者で至らぬ所やご迷惑をかけてしまうかもしてませんが、
優しく見守って下さると嬉しいです。

主人公は松浦さんですが、視点は松浦さんを取り巻く方々になります。
ハロプロメンバーをたくさん出すつもりです。

更新は不定期に行います。
それでも、いいと思われる方はレスを下さると嬉しいです。
それでは、ご指導ご鞭撻の方ヨロシクお願いします。


2 名前:マキ 投稿日:2004/05/28(金) 18:22
あたしの幼なじみの亜弥は昔から体が弱くて、小さい頃から入退院を何度か繰り返していた。

でも、亜弥はいつも笑っててあたし達に心配しないでって本当は亜弥が一番不安なのにあたし達を安心させるような事を言ってた。

そんな亜弥があたしは痛々しく思えた。

亜弥が中学生の時、激しい運動さえしなければいいという事で学校に通えるようになった。

学校の先生も気を使ってか、あたし達をずっと同じクラスにしてくれた。

亜弥はどうしても部活に入りたいと言って本好きだったことから読書部に入った。

そこで亜弥は・・・


ある人に恋をした。
3 名前:マキ 投稿日:2004/05/28(金) 18:23
とりあえず、ここまでです。
近い内にまた更新します。
4 名前:高橋 愛 投稿日:2004/05/29(土) 01:31
「愛ちゃ〜ん。早く学校行こうよ〜。」
「もうちょっと待って。」

亜弥は部活に入ってからあたしを迎えに来るようになった。
部活をやる前はあたしが亜弥を迎えに行ってたのに・・・。
亜弥は部活に行く事を毎日楽しみにしていて、本当に嬉しそうだった。

「あのね、昨日藤本先輩から借りた本がね、すごく楽しかったの。」
「へぇー。」
「でね、今度一緒に遊ぼうって言われたの〜。」

亜弥は嬉しそうに楽しそうに話す。
そんな顔して話す亜弥をあたしは久しぶりに見た気がした。

「あ、ゴメンね。私ばっか話しちゃって・・・。」

相槌もせず、隣を歩く亜弥を見て聞いてたら不安そうにそう聞いてきた。

「うん?いいの、いいの。
 あたしも亜弥がそうやって話すの久しぶりに見たし。
 聞いてるあたしも楽しいしさ。」
「本当??」

本当の事を言ったのに亜弥はまだ不安げな顔してあたしの顔を覗いてきた。

「ホントだって。」
──トンッ
そう言いながらあたしは亜弥の額を小突いた。
亜弥は額をさすりながら笑った。

5 名前:高橋 愛 投稿日:2004/05/29(土) 01:32

「でもね、年上の人と病院以外で遊んだ事ないからちょっと不安なんだぁ。」

亜弥は入退院を繰り返してたせいか、病院以外の友達は少なく、友達と遊ぶのも室内がほとんどだった。

「藤本先輩は、亜弥の病気の事知ってるの?」
「知らないよ。そういう話した事ないもん。だから、怖いんだ・・・。」
「普通に買い物とかなら平気だよ。遊園地とか騒ぐ所に行かなければさ。」
「そうかなぁ。」
「そうだよ。」
「そっかぁ。あ、今度愛ちゃんに藤本先輩紹介するね。」
「うん!楽しみにしてるよ。」

まだ大きい制服と肩より少し短い黒髪を揺らして亜弥は春の風を受けるように歩いていく。
そんな亜弥をこれからも見れる事にあたしは心から嬉しく思っていた。
6 名前:マキ 投稿日:2004/05/29(土) 01:37
更新終了です。

最初の語りも高橋さんが話してます。
入れるの忘れてました。ごめんなさい。

次回更新の目処はたってませんが近い内にまた。
それまで、暫しお待ちを・・・。

7 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/29(土) 09:52
お、楽しみな作品ですねぇ。期待してます。
8 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/29(土) 15:09
────藤本美貴

美貴はバレー部の顧問の先生とうまが合わなくて2年の前半に辞めた。

それから、美貴は暇になるのが嫌だから自由に本を読める読書部に入った。

んで、もうすぐ1年が経つんだけど、変わり者が入部してきたんだ。

9 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/29(土) 15:10

「藤本せ〜んぱ〜い!」

ほら、人が本を読もうと準備してる時にやってくる。
目つきの悪い美貴に少しも怖がらず話しかけてくる可愛い1年生。

「松浦、うるさい。ここ、一応図書室だから。」
「あ、そうでした。ごめんなさい。」
小さく頭を下げて謝るその姿が余計松浦を可愛く見せる。
こんな子が美貴に懐いてるんだよ。信じられる?

「あの、これ。」

そう言って松浦が差し出したモノは、こないだ美貴が貸した本だった。
まぁ、美貴が貸したって言っても図書室のモノなんだけどね。

「どうだった?」
「なんか意外でした。藤本先輩がこういう本読むの。
 最初は結構分からなかったんですけど、最後になって最初の問いかけが分かって。
 私もこういう生活を送れたらなぁって思いました。」
「そう。じゃ、貸して正解だったみたいだね。」
「はい。」

「亜弥〜!」

10 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/29(土) 15:11

「・・・愛ちゃん。どうしたの?」
「どうしたの?じゃなくて、担任が呼んでたの忘れてる。」
「あっ!!じゃ、先輩また後で。」
手を振りながら走り去る松浦。
「そんなに走ったら危ないから気をつけな〜。」
って、松浦を心配してる松浦の友達。
あの子はそそっかしい子なのか・・・。
美貴はそう思った。


「あなたが藤本先輩ですか?」
松浦の友達が敵視しているような声で聞いてきた。
「そうだけど。」
美貴もつられて同じように答える。
「思ったより優しい人で良かった。」

はぁ!?
なんなんだろう?
この子といい、松浦といい。
美貴の顔を全然怖がらない。

「亜弥は藤本先輩の事、すごく慕っています。
 あたし、さんざん藤本先輩の話聞かされましたし。
 そこで聞きたいんです。藤本先輩は亜弥の事どう思ってますか?」
「いっいや、ど、どうって聞かれてもねぇ。」

普通こんな事聞かないだろう。

「亜弥はあぁ見えても体が弱いんです。また、いつ入院するか分からないんです。
 だから、あたしはなるべく楽しくて良い思い出を亜弥にさせたいんです。」

あぁ、この子は本当に松浦が好きで悲しい思いをさせたくないんだな。
いい友達持ってんじゃん、松浦。
11 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/29(土) 15:11

「きみ、名前は?」
「えっ?高橋ですけど。」
「下の名前。」
「愛です。」
「そっか。愛ちゃんね。」

名前だけを聞いて美貴は今日読む本を探す為に歩き始めた。

「ちょ、藤本先輩!ちゃんと答えて下さいよ。」

愛ちゃんが美貴の後をついてくる。

「そんなの聞かなくたって分かるでしょ?」
「はい?」
「美貴は同情とかそんなんじゃなく、後輩松浦を見ていくよ。
 愛ちゃんの話は聞かなかった事にする。そういうのあの子は嫌がるでしょ?
 美貴にもね、病気でなかなか学校に来れない友達が居るんだよ。
 だから、愛ちゃんがそう思う気持ちも分からなくもない。
 でも、松浦はそんなの望んでないよね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「よしっ。じゃ、今日から先輩後輩じゃなくて友達になろうか?
 美貴と愛ちゃんと松浦の3人で。」
「・・・いいんですか?」
「なんで?」
「あたしまで入っちゃって。」
「美貴をその気にさせたのは愛ちゃんだよ。愛ちゃんはいや?」
「い、いえ、とんでもないです。」
「じゃ、そういう事だから。松浦には美貴から言っておくよ。」
「あ、ありがとうございます。」
「そろそろ、愛ちゃんも部活に行った方がいいんじゃない?」
「あっ!!じゃ、失礼します。」
図書室に相応しくない声を出して、出ていく愛ちゃん。

美貴、こんなに面倒見良かったっけ?
自問自答しちゃうよ・・・・。
12 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/29(土) 15:12


「珍しいね。美貴ちゃんが年下に好かれるなんて・・・。」
「さりげなく失礼な事言わないでよ、梨華ちゃん。
 今日、部活は?」
「まぁいろいろとね・・・・。」
「サボリですか・・。梨華ちゃんこそ、部活サボるなんて珍しいじゃん。」
「・・・お互い様って事で。」
「全然お互い様じゃないけどね。」
「もうっ、いいの!」
「はいはい。」

梨華ちゃんは美貴と同じクラスの子で、腐れ縁みたいな関係。
母親同士が仲良いから自然に子供同士も話すようになったっていう感じで。小・中、同じ学校。
今でもたまに理解できない所がある。
向こうも多分そうだと思うけどね。

「今の子ってさ〜、1年生?」
「そだよ。高橋愛ちゃんって言って美貴に懐いてる松浦の友達。」
「ふ〜ん。」
「大して興味なさそうだね。」
「だって、美貴ちゃん。顔ニヤけてるんだもん。」
「はぁ?」
「そんなの楽しくない・・・。」
「・・・はぁ!?いや、つうか、人で遊ぶなよ。」
「やっぱ、美貴ちゃんはツッコミじゃないと。」
「・・・アホくさ。」
笑って言う梨華ちゃんに少しだけムカついて本を探し始める。

「下駄箱で待ってるから。」

梨華ちゃんが寂しそうな声で言う。

美貴は梨華ちゃんの腕を掴んで
「ここに居なよ。」
と言うと梨華ちゃんは驚いたように
「美貴ちゃん、優しくなったね。」
って美貴のカバンが置いてあるテーブルの方に向かった。
13 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/29(土) 15:12


松浦が美貴に関わるようになってから変わり始めた。
冷めていた自分から少しずつ・・・・。

14 名前:マキ 投稿日:2004/05/29(土) 15:16
更新以上になります。


>>7
レスありがとうございます!!
ご期待に添えるよう頑張ります。


次回更新は未定です。
また暫くお待ち下さい。
15 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/29(土) 20:11

16 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/29(土) 23:35
良いですね。語り手が、人物を愛情をもって描いてる感じがします。
17 名前:rina 投稿日:2004/05/30(日) 17:07
ど〜も!!
ココでは初めまして〜!!(テンション高!!)
改めて読んでみたけどやっぱり好きだな〜、オイラ。
続きがめちゃめちゃ気になる!!
次回の更新も待ってま〜す♪
18 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/31(月) 16:08
美貴が本を読み始めて、30分が経った頃に松浦が帰ってきた。
その顔は少し暗く見えた。

「あれ?先輩、愛ちゃんは?」
「部活に行ったよ。」
「そうですか・・・。」
「愛ちゃんが居ないと寂しい?」
「い、いや、そういう訳じゃ・・・。って先輩、愛ちゃんって。」
「松浦も美貴の事好きなように呼んで良いよ。美貴は亜弥ちゃんって呼ぶから。」
「はい?」
「だから、美貴の事、先輩って枠におさめなくて良いって事。」
「・・・はぁ?」
「分かんないかなぁ〜。」
上手く松浦に伝わらなくて苛立ちを覚えて頭を乱暴に掻いた。
19 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/31(月) 16:09

「んふふ。」
隣で寝てたはずの梨華ちゃんが気持ち悪い声をたてて肩震わせて笑ってる。

「なんで笑うのさっ。しかも、キショイよ。」
「キショイはないでしょ〜。つうか、美貴ちゃん面白すぎ。」
「なにが?」
「だって、話が伝わってないんだもん。」
「う、うるさいなぁ!」
「・・・あの、さらに話が見えないんですけど。」
松浦がさらに不思議そうな顔して美貴達を見ていた。
「あのね、美貴ちゃんは先輩って呼ばれたくないんだって。」
「はぁ。」
「亜弥ちゃんとは先輩後輩じゃなくて友達として付き合っていきたいの。
 だから、亜弥ちゃんは美貴ちゃんの事好きなように呼んで良いんだよ。」
「あ〜〜。そう言いたかったんですかぁ?」
「・・・そうだよ。」
「ごめんねぇ。美貴ちゃん、普段サバサバしててもこういう時は遠回しに言っちゃうだよねぇ。」
「そうなんだぁ。って事は慣れない敬語使わなくても良いんですよね?」
「良いんだよ。」
「やったぁ!」
「良かったね、亜弥ちゃん。」
「はいっ!」
「つうかさ、なんで梨華ちゃんまで亜弥ちゃんって言ってんの?」
「あ、忘れてた。
 私は石川梨華。美貴ちゃんとは同じクラスで幼なじみなの。
これから、よろしくね。」
「はい、石川先輩。」
「(なんだ。前から知り合いとかじゃなかったんだ。)」
「で、美貴ちゃんの事はなんて呼ぶの?」
「ん〜、そうですねぇ。
 ミッキー?美貴助?み〜ちゃん?」
「一番最後はやめて。それだけは絶対嫌。」
20 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/31(月) 16:10

「美貴たんって言うのは?」
美貴達じゃない誰かがそう言った。

「「それ、いい!」」
もの凄い反応をした亜弥ちゃんと梨華ちゃん。

その声をした方を見ると・・・

「愛ちゃんっ!」
「やほ。」
「どうしたの?部活は。」
「担任に呼ばれて帰らされた。」
「・・・そっか。ゴメンね?」
「なんで亜弥が謝るの?」
「だって、私のせいじゃん・・・。」
「亜弥のせいじゃないよ。
 それにあたしも今日歌う気分じゃなかったし。」
愛ちゃんは亜弥ちゃんの頭を撫でながらそう言った。

21 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/31(月) 16:10

「なんかさ、2人って姉妹みたいだね。
 愛ちゃんがお姉ちゃんで亜弥ちゃんが妹みたいな。」
隣で2人の会話を見ていた梨華ちゃんがそう言った。
「確かに見えなくもないね。」

「じゃ、藤本先輩。あたし達、帰りますね。」
「あぁ、あいよ。部長には美貴から言っとくよ。」
「ありがとう、美貴たん。」
「あ、あだ名それで決定なんだ・・・。」
「はい!」
「まぁ、別に嫌じゃないけどさ。」
「じゃぁ、さよなら。」
「バイバーイ。」
「またねー。」
「はいよー。」
と図書室からいなくなった2人。

「美貴ちゃん、ちゃんとバイバイしなよ。」
「友達なんだから今更、するような事じゃないじゃん。」
「亜弥ちゃんと友達になってもそこは変わらないんだ。」
「別に美貴は美貴のままだもん。」
「はいはい。」
「軽く流すな〜!」

22 名前:藤本 美貴 投稿日:2004/05/31(月) 16:11


今日、美貴と亜弥ちゃんは先輩後輩から友達になった。
愛ちゃんとも友達になった。
2人は友達って言っても妹みたいな存在で・・・。
もしかしたら、お姉さんになりたかったから話を切りだしたのかも知れない。
まぁ、今となってはどうでもいい話なんだけどね。

23 名前:マキ 投稿日:2004/05/31(月) 16:16

更新以上です。

>>16
レスありがとうございます!!
お褒めの言葉もありがとうございます!!
これからも頑張って書きますので今後ともヨロシクお願いします。

>>rina
レスありがとう♪
かなりテンション高いけどね・・・。
好きって言ってもらえて嬉しいよ。
書いてて良かったって思える。
これからも見てね。

次回更新は未定です。
それまで、暫しお待ち下さい。
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/31(月) 17:36
おおっ、気になりますな。
25 名前:それって恋じゃないの? 投稿日:2004/06/01(火) 23:04
「あのね、美貴たんはね・・・・。」

「美貴たんがこないだ〜・・・。」

「ホンット、美貴たんって・・・。」

「美貴たんも・・・・。」

「だって、美貴たんが〜。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

美貴たん、美貴たん、美貴たん・・・・・。

ここ最近、口を開けば藤本先輩の事ばっか話す亜弥。
いい加減、あたしも聞き飽きたんですけど・・・。
26 名前:それって恋じゃないの? 投稿日:2004/06/01(火) 23:05

「あっごめん、愛ちゃん。」
「ん?」
「私、美貴たんの話ばっかで飽きるよね。」
「そりゃあね。でも、藤本先輩の話をしている時の亜弥の顔、結構楽しいよ。(間抜け顔で)」
「・・・それってどういう意味?」
「そのまんま。」
「ちょっと、愛ちゃん。」
亜弥は怒ったように頬を膨らまして言う。
でも、こういう顔した時の亜弥は実際大して怒ってないことをあたしは知ってるから、そのまま流す。

27 名前:それって恋じゃないの? 投稿日:2004/06/01(火) 23:05
「あのさ、亜弥って藤本先輩の事好きなの・・・?」
「・・・・・・?好き・・・なのかなぁ。分かんない。」
「いや、分かんないって。」
「好きってどういう感情・・・?」
「はぁ?」
「ほら、私ってずっと入退院繰り返してたじゃん?
 だから、そういうのイマイチ分からないんだよねぇ。
 クラスでコイバナされても・・・。」
あぁ、そういえばあたしも聞いた事無かった。亜弥のコイバナ。

「友達とかそういうのじゃなくて、もっと知りたいとかもっと近くに居たいっていう感情を好きって言うんじゃないの?」
実際、あたしも大して恋をした事ないから曖昧にそう答えた。
「・・・そうなんだぁ。」
亜弥はテーブルに伏せて考え出した。

こりゃ・・・、時間の問題だね。

28 名前:それって恋じゃないの? 投稿日:2004/06/01(火) 23:06
「まぁ、気付かなくても良いけどさ。」
あたしはそう言って亜弥が持ってきた本。
基、藤本先輩から借りた本を読み始めた。

数時間後・・・
「もうっ!愛ちゃんのせいで分かんなくなっちゃったじゃん。」
と人のせいにして亜弥は家に帰っていった。

29 名前:それって恋じゃないの? 投稿日:2004/06/01(火) 23:06

人のせいにされても困るんだけどなぁ・・・。
それに今更気付かないのもどうかと思うし。
とりあえず、恋だったのならあたしはあたしなりに亜弥の初恋を応援したいと思う。

30 名前:マキ 投稿日:2004/06/01(火) 23:10
更新以上です。

>>24
気にして下さってありがとうございます!!
とても嬉しかったです。
これからも気にしてもらえますよう頑張って書くのでご支援お願いします。


次回更新はまだ未定です。
その日までお待ち下さい。

31 名前:名無し読者 投稿日:2004/06/06(日) 10:29
あやみき+高!…いいですね。
最初の方、ミキティの「松浦」はなんか新鮮です(笑
松高もすっごくかわいい幼なじみで続きかなり気になります。
更新頑張ってください。
32 名前:rina 投稿日:2004/06/07(月) 19:01
更新お疲れ!!
ん〜・・・この先が気になるけん・・・。
この後あれがどーなって、これがどーなるのか・・・(ニヤ
次回も『期待して』待ってま〜す♪
33 名前:そんなに見ないで・・・。 投稿日:2004/06/07(月) 23:54
ジ〜〜〜〜〜〜ッ・・・・・・・・

ジーーーーーーーーー・・・・・・・

ジーーーーーーー
「あ、あのさ、亜弥ちゃんっ。」

「・・・えっ?」
「なんで美貴の事、見てるの?」
「えっ私、美貴たんの事見てた?」
「いや、思いっきり見てたじゃん。」
「そう?」
「とにかく、美貴見てないで本読もうよ。」
「うん。」

よしっ。これで美貴も集中して本読める。
34 名前:そんなに見ないで・・・。 投稿日:2004/06/07(月) 23:55
・・・・・・・ジ〜〜〜〜〜〜〜ッ。

って、言ってるそばからなんで見てんのさ。
今日の亜弥ちゃん、いつも以上に変で怖い。
美貴のこと、ずっと見てくるし、見てるのとぼけてるし。
なんで自覚症状ないんだろう・・・。

ジーーーーーーーーーーー。

「だ〜か〜ら〜、なんで美貴を見てるのさ!?」
「だから、見てないって。」

ジーーーーーーーー。

誰か美貴を亜弥ちゃんの視線から助けて下さい・・・。


35 名前:そんなに見ないで・・・。 投稿日:2004/06/07(月) 23:55

「・・・・・・はぁ〜〜〜。」
「どうしたの?美貴ちゃん。」
「いや、神経使いすぎて・・・。」
「だから、雨が降ってるんだぁ。」
「梨華ちゃん、シメられたいの?」
「じゃ、濡れて帰る?」
勝ち誇ったように言う梨華ちゃん。
「ごめんなさい。入れて下さい。」
「よろしい。」

くそう。美貴が傘忘れてなければ梨華ちゃんより強いのに・・・。

36 名前:そんなに見ないで・・・。 投稿日:2004/06/07(月) 23:56
「で、なんでそんなになるまで神経使ったの?」
「亜弥ちゃんがさ、ずっと美貴見てくるんだよ。
 なのに、本人まったく自覚症状無くてさ。
 そのおかげで全然本に集中できなかった。」
「図太い神経持った美貴ちゃんでも集中できないって事はそうとう見られてたんだね。」
「なんか今日の梨華ちゃん、一言多いね。」
「そう?・・・普段の仕返しかなぁ。」
「・・・それは美貴に対してですか?」
「んふふ。」

・・・・・・・・怖っ!!
今日の梨華ちゃんはいつもより数倍怖い。
37 名前:そんなに見ないで・・・。 投稿日:2004/06/07(月) 23:57

「・・・亜弥ちゃんに自覚症状がないなら愛ちゃんに聞いてみればいいんじゃない?」
「あっ・・・そっか。それがあったか。
 でも、どうやって聞こう?」
「電話とか・・・?」
「メアドしか知りません。」
「じゃ、メールでいいじゃん。」
「ん〜。(あんましないのに送った内容が亜弥ちゃんって・・・。)」
「・・・会って聞けば?」
「クラスに行くとか?」
「そしたら、亜弥ちゃんに気付かれない?」
「あっ。」
「部活の時に愛ちゃんの所にいけばいいんじゃない?」
「・・・部活何だっけ?」
「合唱部でしょ?」
「そっか。って、なんで梨華ちゃんそこまで詳しいのさ。」
「えっ?・・・企業秘密。」
「なに!?今の間。」
「気にしないの。ほら、家着いたよ。」
「あ、ホントだ。ありがと、梨華ちゃん。」
「どういたしまして。じゃあね、美貴ちゃん。」
「うん。バイバイ。」

38 名前:そんなに見ないで・・・。 投稿日:2004/06/07(月) 23:57

明日、愛ちゃんに聞きに行こう。
そうすれば、亜弥ちゃんが何を考えてるのか分かるよね・・・。
39 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/09(水) 16:54
おもすぃろい作品発見させてもらいました!!
40 名前:石川 梨華 投稿日:2004/06/09(水) 21:03
・・・亜弥ちゃんに話聞こうとしてここに来たのは良いけど、私って不釣り合いねぇ。
まぁ、美貴ちゃん程じゃないけど・・・。
なんであんな人が読書部に入ってんのか・・・。
あ、美貴ちゃんってどんな本読んでるんだろう?
まだ亜弥ちゃん来てないからいいよね?

ガサゴソガサっ


「石川先輩・・・?」
「・・・亜弥ちゃん、来るの早いよ。
 まだ美貴ちゃんの図書カード見つかってないんだから。」
「はい?」
「美貴ちゃんが普段どんな本読んでるのか調べようと・・・。
 ま、亜弥ちゃんが来たから今度は亜弥ちゃんに話があるんだけどね。」
「えっ?」
「座って話そう?」
「あ、はい。」
41 名前:石川 梨華 投稿日:2004/06/09(水) 21:04
「でさ、亜弥ちゃんって好きな人いるの?」
「と、唐突ですね〜。」
「そう?」
「・・・好きな人は・・・・・・・・・・。ん〜〜?」

急に真剣な顔になったと思ったら首を傾げて悩んでる様子。
ホントに自覚症状ないのね・・・。

「石川先輩は好きな人いるんですかぁ〜?」
「私?いるよ。」
「へぇ。いるんだ。どんな人ですか?」
「うんっとねぇ〜。
 優しくてカッコよくてちょっとおバカさんな人」
「ふ〜ん。そうなんですかぁ。」
「で、亜弥ちゃんは?」
「私は・・・よく分かんないんです。」
「その悩んでる相手って美貴ちゃんの事だよね?」
「えっ?」

そういうと亜弥ちゃんは耳を真っ赤にして驚いた顔して私を見た。
可愛い・・・。こんなに可愛い子が美貴ちゃんを好きになるとはね・・・。

「な、なんで分かったんですか?」
「なんでって亜弥ちゃん分かりやすいもん。
 何にも考えないのに美貴ちゃんの事見てるって事は美貴ちゃんが気になってしょうがないんでしょ?」
「えっ、まぁ・・・。」
「好きかどうか分かんないの?」
「・・・はい。私、小さい頃から入退院繰り返してたんでそういうのなかったんです。」
「じゃ、美貴ちゃんが初恋って事?」
「た、たぶん。」
「そっかぁ。まぁ、亜弥ちゃんの好きなようにするのが一番だと思うけど、告らないより気持ちを伝えた方がスッキリすると思うよ?
 気持ちがちゃんとまとまってからでいいからさ。」
「はい。」
42 名前:石川 梨華 投稿日:2004/06/09(水) 21:05
「あ、そうだ。今度、みんなで遊ぼっか?
 私と亜弥ちゃんと美貴ちゃんと愛ちゃんで。」
「石川先輩の好きな人は誘わないんですか?」
「えっ?いいの、いいの。あの人は誘わなくて。」
「えぇ?なんでですかぁ?誘いましょうよ〜?
 大勢で遊んだ方が楽しいじゃないですか。」
「だから、いいってば。部活で忙しいと思うから。」
「じゃ、今度はその人も入れて遊びましょうね?」
「時間があったらね。」
「はいっ。」

なんか私とした事がすっかり油断しちゃったわ。
あの人を亜弥ちゃんに会わせたら、なにするか分かんないし。
でも、まぁ、あとは美貴ちゃんが亜弥ちゃんの気持ちをどう受け取るかよね。
美貴ちゃん、あぁ見えて鈍感だしあんま恋愛興味なさそうだし。
でも、美貴ちゃんも何気に亜弥ちゃんの事気にしてるから好きなのかな・・・。
って、私が気にしてもしょうがないわね。
43 名前:石川 梨華 投稿日:2004/06/09(水) 21:05

「石川先輩。」
「ん?なに?」
「今度、また相談に乗ってくれますか?」
「こんな私で良かったらいつでもいいよ。」
「やった!ありがとうございます。」
「うん。あ、じゃ、そろそろ美貴ちゃん来ちゃうからもう行かなきゃ。
 愛ちゃんと美貴ちゃんにさっきの事話しといてもらえるかな?」
「あ、分かりましたぁ。」
「じゃ、ヨロシクね。バイバイ。」
「さようなら〜。」

44 名前:石川 梨華 投稿日:2004/06/09(水) 21:05

なんとなく亜弥ちゃんの気持ちは分かったけど、予想通りだったわ。
あと、いつ亜弥ちゃんが勇気出して告るのかと美貴ちゃんがそれをどうするかよね。
まぁ、あんな可愛い子振る男の子はいないけど、美貴ちゃんは女の子だし。
あの人みたいに男勝りだったらね・・・・。
私もあの人の事、いい加減なんとかしなきゃね。

45 名前:マキ 投稿日:2004/06/09(水) 21:14
更新以上です。

>>31
最初の藤本さんの「松浦」は書いてる私でも違和感がありました。
どうしても「亜弥ちゃん」って書きそうになるんで・・・。
これからも頑張るのでご支援お願いします。

>>rina
期待してくれてありがとう。
その期待に添えられてるかは分かんないんだけどさ。
この後、あれがこ〜なって、それがこうなるはずだったのにあぁなっちゃったりするから楽しみにしててね。

>>39
おもすぃろいですか?
ありがとうございます。
そう思ってもらえるとこれからも頑張れそうな気がします。


次回更新はまだ未定です。
それまで暫くお待ち下さい。
46 名前:お詫び・・・。 投稿日:2004/06/22(火) 22:49
えっと、今まで読者様に「さん」をつける事を忘れていました。
お気に触った方が何人もいられると思います。
ホント、すみませんでした。
心からお詫び申し上げます。
本当にすみませんでしたっ!!


では、ここから更新です。
47 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:51
「じゃ、愛ちゃん。下駄箱でね。」
「うん。辛くなったら先帰ってるんだよ?」
「分かってる。」

そう言って亜弥は少し駆け足で図書室に向かった。
その姿はまるで恋する乙女・・・。

「ちょっと古い表現だな・・・。」

独り言で呟いてからあたしも音楽室に向かう。

48 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:51

―――ガチャ

「あ、やっと来た。」

「へっ?」

あたしが音楽室に入ると藤本先輩がピアノの前にいた。
49 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:52
「どうしたんですか?」
「ちょっと愛ちゃんに話があってね。」
「あたしに?」
「そう。」
「なんですか?」
「あのさ〜、最近の亜弥ちゃんおかしくない?」
「亜弥?いつもの事じゃないですか。」
「いや、いつもって・・・。
 美貴、愛ちゃんみたいに亜弥ちゃんの事あんまり知らないし。」
「亜弥がどうおかしいんですか?」
「その、美貴ばっか見ててちょっと・・・。」
「あぁ。そのこと。」
「心当たりある?」
「あるもないも藤本先輩、気付いてないんですか?」
「あぁ、やっぱそういう系の事か。」
「やっぱって?」
「亜弥ちゃん、正直美貴の事好きでしょ?
 あ、別に自惚れてるとかそういうのじゃなくてさ。」
「はい。本人は気付いていないみたいですけど、周りから見れば丸分かりです。」
「やっぱなぁ〜。」

藤本先輩は項垂れながら言った。
やっぱって気付いてたんじゃないですか。
50 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:52
「あのさ、亜弥ちゃんは美貴に告りそう?」
「告るんじゃないですか。告らないと損しますし。」
「そっかぁ〜。」

えっ?それってもしかして・・・。

「悪いけど美貴、亜弥ちゃんと付き合う気ないんだ。」
「えっ?」
「ごめんね。愛ちゃん。」
「なんであたしに謝るんですか?」
「だって、友達だったら友達の恋応援したいでしょ?」
「た、確かにそうですけど・・・。」
「美貴ね、まだ恋したくないんだ・・・。
 なんだろう?きっと、前の恋を引きずってるんだよね。
 それにどう考えても亜弥ちゃんを恋愛対象には見えないんだ。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「別に亜弥ちゃんを止めろとは言わない。
 だけど、その後のフォローはお願いね。愛ちゃん。」
「・・・・・・はい。」
51 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:52

申し訳なさそうな顔して頭を撫でられながらそう言われた。
なんでだろう?なんで藤本先輩はあたしに言ったの?
藤本先輩は付き合う気無いのに告らせるの?
それって酷くないですか?
亜弥の初恋をそれで終わらせちゃうんですか・・・?
あたしは何をどうすればいいんですか?

52 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:53

「愛ちゃん。」
「は、はい!?」
「この事は愛ちゃんの好きなようにしていいから。
 別に亜弥ちゃんに教えても良いし。
 ともかく、美貴は付き合う気はない。
 その代わりという訳じゃないんだけど、いまの関係は壊さないし壊したくない。
 我が侭かもしんない。ううん、十分我が侭だけど。
こんな美貴の想いを理解してくれるかな?」
53 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:53

なんでそんな哀しい顔していうんだろう?
完全に理解は出来ないと思うけど、藤本先輩がそう言うならあたしは理解したいと思う。
でも、亜弥にこんな思いをさせるには気が引ける。
多分・・・、言えばもっと亜弥は辛くなる。
その代わり、あたしは少しだけ楽になる。

どっちを選ぶ?
『亜弥』と『あたし』・・・。
あたしなら、今のあたしなら・・・・・



『亜弥』を選ぶ。
54 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:54
「・・・藤本先輩。」
「ん?」
「この事、亜弥には言いません。
 でも、その代わり約束して下さい。」
「なにを・・・?」
「亜弥をあんまり悲しませないで下さい。
 亜弥の初恋はあなたなんです。
 この先、臆病になるような振り方はしないで下さい。」
「ホント、愛ちゃんは亜弥ちゃんが大事なんだね。
 分かった。約束するよ・・・。」
「ありがとうございます。」
「それは美貴が言う事だよ。
 ありがとう。」
「いえ。」
「じゃ、部活頑張ってね。」
「はいっ。」
55 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:55

そう言って藤本先輩は音楽室から出ていった。
一人残された音楽室。

「亜弥・・・・・ごめんね・・・?」

あたしはそっと呟いた。

56 名前:あたしに何が出来るの・・・? 投稿日:2004/06/22(火) 22:55

このあたしが出した答えが正しいとは分からないけど、
あたしはこれで後悔しないように亜弥を支えよう。
こういうのを自分のエゴっていうのかな・・・。
亜弥、もし辛い想いしたらごめんね・・・。

57 名前:マキ 投稿日:2004/06/22(火) 23:01
更新以上です。

良い意味で皆様の予想を裏切れていたら光栄です。
あやみきにはなりません。
期待してた方すみません。
でも、これからの進展に目を向けてて下さい。

次回更新は未定です。
それまでお待ち下さい。
58 名前:rina 投稿日:2004/06/24(木) 08:45
更新お疲れ様です。
あやみきじゃなかったんですねぇ・・・(ニヤッ
これから松浦さんがどう動いていくのかが楽しみです。
次回も更新期待して待ってます。
(今回はなんとな〜く敬語で(ぇ)
59 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/28(月) 14:11
しかし、限りなくダサいタイトルですね…
60 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/28(月) 15:56
↑お前がダサイ。

更新楽しみにしてます!!
61 名前:後悔してる。 投稿日:2004/07/19(月) 15:37
愛ちゃんと話し終えてから図書室に向かう。
足取りは今までで一番重い・・・。

「はぁ〜・・・。」

そりゃため息も出ちゃうよね・・・。
あんな事言って仲間作ってこれから傷つくだろう子に会う。
なんで頭で分かってるのに自分を守る道に進むんだろう・・・。
美貴って最悪だ・・・。
62 名前:後悔してる。 投稿日:2004/07/19(月) 15:38

図書室に向かってる足を違う方向に向けて歩こうとした。

「美貴ちゃんっ!」

邪魔が入った・・・。
いや、邪魔じゃないな。
救いの手だ・・・。


「梨華ちゃん・・・。」
「・・・なんかあった?」
「なんで?」
「いつもより顔がこわ・・・違う。
 いつもより深刻そうで落ち込んだ顔してる。」
「そう?」

ちょっと笑ってみせたら梨華ちゃんの顔が哀しそうな顔になった。

「おいで・・・?」

梨華ちゃんが出してきた右手に美貴の左手を重ねる。
梨華ちゃんは美貴の手を引っ張ってどんどん歩いていく。
図書室とどんどん離れていく。
どこまで行くんだろう?
言っとくけど、美貴部活には出るよ?
63 名前:後悔してる。 投稿日:2004/07/19(月) 15:38

「ここなら平気かな・・・?」

そう言って梨華ちゃんが止まった場所は美貴が嫌いな場所。

「よりによってここ?」
「しょうがないでしょ。あいてるのここしかないんだから。
 はい、そこに座る。」
「はいはい・・・。」

梨華ちゃんに託されて来た場所は多目的室。
ここにはあまり来たくなかったのになぁ〜・・・。

「ごめんね、ここしか今2人っきりになれる場所ないの。」
「それ、元彼からも言われた。」
「あ、ごめん・・・。」
「て、彼って言っても女なんだけどね・・・。」
「あの時は探すの苦労したよ・・・。
 美貴ちゃん、昔からかくれんぼ得意だったからホント大変だった。」
「あ〜。あの時、メール一言しか送ってなかったっけ。」
「『今すぐ来て・・・』の一言だけだったからね。
 その後、メールしても返って来なかったし。」
「・・・・ご迷惑をおかけしました。」
「いえいえ。」
64 名前:後悔してる。 投稿日:2004/07/19(月) 15:39
「今日もお願いします。」
「了解しました。
 で、今日はどうしたの?」
「美貴的には大した事じゃないんだけど、愛ちゃんがなって・・・。」
「愛ちゃんが関わってるって事は亜弥ちゃんの事?」
「今日は勘良いね・・・。」
「まぁね。その後は・・・?」
「んで、愛ちゃんに美貴は亜弥ちゃんと付き合う気はないって言ったんだ・・・。」
「ないんだ・・・。」
「うん。美貴、まだ恋したくない・・・。」
「・・・そっか。それで、愛ちゃんはなんて言ったの?」
「この事は亜弥ちゃんに言わないけど、臆病になるような悲しむような振り方はしないでくださいって。」
「・・・愛ちゃんってホントに友達思いな子なのね。」
「うん。だから、ちょっと美貴的に言わない方が良かったかなって後悔。」
「・・・傷つくのは亜弥ちゃんだけじゃなく、愛ちゃんも傷つくから?」
「・・・うん。」
「でもさ、美貴ちゃんも愛ちゃんもそれで後悔しても遅いと思うよ。」
「痛いなぁー・・・。」
「だって、2人ともその方がいいと思ってその道を選んだんでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・。」
「それにまだ起こってもないのに後悔するのだっておかしいし。」
「・・・・・・・・・・。」
「起きたら起きたらで修正する道をまた考えて進めばいいじゃない。」
「・・・はっ。梨華ちゃんらしくない答え。」
「そう?私だってこういう考え持ってるわよ。」

65 名前:後悔してる。 投稿日:2004/07/19(月) 15:39

はぁ・・・。梨華ちゃんで良かった。
梨華ちゃんと友達で良かったってこういう時思うよ。
美貴にない考えを教えてくれる。
美貴でさえ思いつかない事をこうやって教えてくれる。

・・・そうだね。うん、そうだ。
まだ起こってないのに後悔するのはおかしい。
起きたとしてもまた考えればいい。
美貴だけの勝手な考えじゃなくて
亜弥ちゃんも・・・愛ちゃんも・・・美貴も・・・
みんながいい道に進める方向を考えればいい。
ありがとう、梨華ちゃん。
美貴に救いの道が出来たよ。
66 名前:後悔してる。 投稿日:2004/07/19(月) 15:40

「・・・ありがとう、梨華ちゃん。」
「ん?」
「少し道が見えてきた気がする。」
「そう?良かった。」
「お礼に今日、美貴の家にご招待っ。」
「えっ!?」
「お母さんが昨日ケーキ作ったから。」
「ホントっ?私、美貴ちゃんのお母さんのケーキ好きなの。」
「知ってる。・・・あと、梨華ちゃんの話も聞いてあげる。」
「あら。気付いてたの?」
「そりゃあ、もちろん。」
「じゃ、お願い。」
「かしこまり。
 さて、行こうかな。」
「元気出た?」
「誰かサンの甲高い声聞いたら嫌でも出たよ。」
「相変わらず憎まれ口は減らないのね。」
「まぁね。」
「まぁ、それでこそ美貴ちゃんだけど・・・。」
「そりゃどうも。
 下駄箱で待ってる?それとも美貴と一緒に行く?」
「下駄箱で待ってる。」
「分かった。変な奴に絡まれないようにね?」
「うん。」
「じゃ、またね。」
「うん、ばいばい。」
67 名前:後悔してる。 投稿日:2004/07/19(月) 15:40

美貴は嫌いだった多目的室から出て、亜弥ちゃんがいる図書室に向かう。
梨華ちゃんのおかげで美貴の心が少し軽くなった。
ありがとう、梨華ちゃん・・・。
68 名前:マキ 投稿日:2004/07/19(月) 15:52
お久しぶりです。
1ヶ月ぶりの更新です。
待って下さってた方が居らしたら、嬉しいです。

>>rina
あやみきじゃなかったんですよ・・・。
あやみきとして、考えてはいたんですけど、変更しました。
これから、松浦さんがどう動くかは作者の私としてもまだ分かりません。
今後の話の展開にあさ〜く期待してて下さい。
(私もつられて敬語にしてみました。)

>>59さん
あ、やっぱそう思いますか・・・?
私、タイトルつけるのが苦手なんでありきたりになっちゃうんですよ。
なので、サブタイトルもありきたりなんです。
でも、タイトル負けしないように頑張って話を展開させていくので、
もしまだ興味がありましたら、長い目で見ててください。

>>60さん
更新楽しみにしててくださって、ありがとうございます。
59さんの事、あんま悪く言わないでください。
あれも、私にとっては嬉しいご指摘ですから。
これからも、楽しみに更新待っててください。

次回更新はまだ未定です。
これから、夏休みに入るのでなるべく早め早めに更新していきたいと思います。
それまで、待っててくださると嬉しいです。
69 名前:rina 投稿日:2004/07/20(火) 11:58
更新お疲れ様ですっ。
・・・・美貴さんの元彼!?
だ、誰か気になる・・・。
次回の更新もと〜っても、と〜っても期待して待ってますっ!
70 名前:ぷくぷく 投稿日:2004/08/20(金) 10:00
初めてカキコするんですが。。。ageとかsageとかわかんないんだけど…楽しみにしてますんで頑張ってくださいっ(^^)
71 名前:マキ 投稿日:2004/09/03(金) 14:34
えっと、待っていて下さった皆様お待たせしました。
やっと更新します。

それでは、短いですが更新分をどうぞ・・・。

72 名前:強引な亜弥と断れないあたし。 投稿日:2004/09/03(金) 14:36



「・・・ちゃんっ!」



「・・・いちゃんっ!」



「愛ちゃんっ!」



「うわっ!?」

我に返った時、亜弥の顔がすぐ近くにあって驚いた。

73 名前:強引な亜弥と断れないあたし。 投稿日:2004/09/03(金) 14:36

「どうしたの?部活が終わってからおかしいよ?」
「・・・な、なんでもないよ。」
「嘘だ。」
「嘘じゃないって。」
「だって、愛ちゃんあんま私見てくれてない。」
「見てるって。気のせいだよ。」
「私が何話してただって、分かんないくせに。」
「う゛っ・・・。」
「も〜っ。ちゃんと聞いててよね。すっごい重要な話なんだから。」
「分かった、分かったから。」


音楽室で藤本先輩の話を聞いてから、
あたしはその事ばかり気になって他の事が手に付かなくなってしまった。
だから、現に今亜弥に怒られたのである。
亜弥は、あたしの気も知らず嬉しそうに何かを話そうとしてる。

74 名前:強引な亜弥と断れないあたし。 投稿日:2004/09/03(金) 14:37

「あのね、今度の日曜日。藤本先輩と遊ぶの。」
「へぇ・・・。・・・って、えぇっ!?」
「えぇって・・・。なんで、そんなに驚くのさぁ・・・。」
「い、いや、別に・・・。
 でも、なんで急に・・・?」
「なんかね、藤本先輩が悩んでそうな顔してたから元気付けたいなあって。」


・・・・・・・・・。


「それで、今度遊ぼうって言ったらいいよって返ってきたから遊ぶ事になったの。」
「・・・亜弥、それってさ、いつもあたし誘う時みたいに誘った・・・?」
「うん。」


はぁ・・・。
藤本先輩、無理矢理誘われたな・・・。


亜弥の誘い方は、いつも強引。
自分の押せ押せな流れで相手に有無も言わせないくらいの勢い。
あたしでさえ断れない時もある。
藤本先輩はそれに引っかかって無理矢理かもしれないデート・・・。
ご愁傷様です、藤本先輩。

75 名前:強引な亜弥と断れないあたし。 投稿日:2004/09/03(金) 14:38

「それで〜、愛ちゃんも来ることになったからね。」
「はいはい。・・・って、えぇっ!?」
「そんなに驚く事ないでしょ。」
「いや、普通に驚くよ。あたし、それ聞いてないし。」
「今、言った。」
「・・・・・・・・・・・分かったよ・・・。」


こんな感じであたしも無理矢理遊ぶ事になった。
いつまで、経っても亜弥に逆らえないあたし。


亜弥と藤本先輩とあたしの初デートは上手く行くのだろうか・・・?
というより、デートなの・・・?

76 名前:マキ 投稿日:2004/09/03(金) 14:50
本当に短いですが、更新以上です。
夏休み中に更新できなくてすみませんでした。
スランプに入っていたみたいでして・・・。

レスを下さった方々へ

>>69 rina
レスありがとう。
美貴さんの元彼はまだ誰かは内緒です。
いずれ、登場させたいと思っています。
あんまり期待せずに待っていてください。

>>70 ぷくぷくさん
初カキコ、ありがとうございます。
さらに、楽しみにして下さってありがとうございます。
それに応えられるよう頑張りますので長い目で見守っていてください。


次回更新はまだ未定です。
それまで、お待ちになって下さったら嬉しいです。

BY マキ
77 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/03(金) 16:41
更新待ってました!3人デートどうなる事やら?
楽しみにシテマース
78 名前:マキ 投稿日:2004/11/13(土) 21:09
えっと、長らく放置してきましたが、
今回、黄板で短・中編を書いていく事を勝手ながら決めさせて貰いました。

事情を話しますと、この続きが浮かばなくなってしまったのです。
なので、暫くこちらを放置し短・中編の方に力を入れたいと思います。

またこちらの話が浮かんだら更新しますので、
私情に付き、放置させていただく事をお許し下さい。

応援してくださった皆様、本当に申し訳ございません。

短・中編は黄板でやらさせていただくつもりです。
もし、興味がある方はそちらの方へ・・・。

本当にごめんなさい。
代わりに黄板を頑張ります。
ごめんなさい。

BY マキ

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