Summer Party!!

1 名前:どるふぃん 投稿日:2004/07/23(金) 01:36
初めまして。どるふぃんです。

今まではROMってたのですが、夏休みになったので、
小説に挑戦してみたいと思います!

娘。中心で他メンも少し登場する予定です。
夏休み中に書き上げられたらなぁと思いつつ・・・

レス大歓迎で行きたいと思いますので、よろしくお願いします!
2 名前:        投稿日:2004/07/23(金) 01:38
誰かが言ってた。



夏は暑いからいいんだって。



暑い夏が来ないと、人は気が抜けちゃうんだって。



そして今年も夏が来た。



暑くて、熱い・・・夏の始まり・・・



3 名前:幸せですか? 投稿日:2004/07/23(金) 01:40
まただ・・・


さいきんひとみちゃんは私以外の人とお話している時間が多くなった。


少し前までは、みんなにバレちゃうんじゃないかなってくらいに、いっつも一緒にいて、
いっつもラブラブで、

いっつも、いっつも・・・

いっつも・・・


「・・・かちゃん?梨華ちゃん?」
「え?」

よっすぃとの時間は、今では美貴ちゃんが埋めてくれていた。
っていっても、いっつもからかわれてるっていうか、
いじめられてる気もするんだけどね・・・

「なにボーっとしてたの?考え事?」
「え?う、ううん。違うよ」
「梨華ちゃん、嘘つくと、鼻ピクピクするからすぐわかるよ」
「え!?」
「ははっ!!嘘だよ!!」

思わず鼻を押さえた私。乾いた笑い声が楽屋に響く。

そして、面白いことに敏感なみんなの注目が集まる。



ただ一人をのぞいて・・・
4 名前:幸せですか? 投稿日:2004/07/23(金) 01:41
「初めまして!吉澤ひとみです!!よろしく!!」

初めて会ったあの日のこと、

あなたはきっと忘れちゃったんだろうけど、

私は忘れたことないよ。


ひとみちゃんの元気に弾んだ声と、世界中が平和になっちゃいそうな笑顔。


それは、不安でいっぱいで毎日が緊張の連続だった私の心がほぐれた瞬間だったから。


だから合格して、ずっと憧れてたモーニング娘。のメンバーになれたことよりも、
ひとみちゃんと一緒にいられるってことが嬉しかったんだよ。
5 名前:幸せですか? 投稿日:2004/07/23(金) 01:42
いつからだろう・・・


梨華ちゃんとの距離がこんなに離れちゃったのは・・・


自業自得っていうんだろうけど・・・


修復するほど器用じゃなくて・・・


だからってけじめをつける勇気もなくて・・・


距離だけがどんどん離れていく・・・


自然消滅っていう終り方、前までは信じられなかったけど・・・


こういう状態が続くことなのかな・・・
6 名前:幸せですか? 投稿日:2004/07/23(金) 01:44
出会った頃は、こんな風になるなんて少しも思わなかった。

「初めまして!吉澤ひとみです!!よろしく!!」
「あ・・・は、初めまして・・・えっと、石川梨華です・・・よ、よろしく!!」

差し出した手を握り返すこともなく、彼女は、梨華ちゃんはうつむいてあいさつだけを返してくれた。

そんな彼女の第一印象は・・・『クライ』だった・・・


デビューしてからも、梨華ちゃんはどちらかと言うと日陰ななんじで・・・

時々頑張っては空回りして、自滅して、泣いてばかりで・・・



本人は早く先輩に追いつかなきゃ!
とか、四期の中では自分が一番年上なんだから!
とか、なんかいろいろ考えてたみたいなんだけど、
うちもののもあいぼんもそんなこと全然気がつかなくって、
ネガティブな子だな〜ってかんじだった。
7 名前:幸せですか? 投稿日:2004/07/23(金) 01:45
石川梨華の魅力は、どんどん成長していくこと。



ネガティブだった梨華ちゃんは、ポジティブをモットーに、
やりすぎじゃん?って思うことまでガンガン突き進んでいくようになって・・・



そんな梨華ちゃんはうちの中では新鮮で、すっごく魅力的で。


だからどんどんひかれていって・・・


告白して付き合いだしたのは二年前の夏だった。
8 名前:幸せですか? 投稿日:2004/07/23(金) 01:46
「もう!からかわないでよぉ」
「だって、面白いんだもん!」
「ひっど〜い!!」

でも、美貴ちゃんのおかげで、いつも冷たくなった心を少しだけ忘れられる。

「はいはい。じゃあ、よっすぃに慰めてもらってきな!」

そして、さりげなくきっかけをつくってくれたりもするわけで・・・

美貴ちゃんありがとうって心の中で呟きながら、美貴ちゃんを口実にひとみちゃんのもとへ。

「美貴ちゃんってば、ひどいんだよぉ」
「え?あ・・・梨華ちゃん」

ひとみちゃんは考え事をしてたらしくって・・・
その考え事を気にしたくないから、わざと明るく振舞ってみる。

「あのね、美貴ちゃんがね・・・」
「ごめん。今、ちょっと」
「え・・・」
「ごめん。ちょっと、一人でいたいんだ」
「・・・」
「ごめん」
「う、ううん。ごめんね、急に」
9 名前:幸せですか? 投稿日:2004/07/23(金) 01:47
「本番だよ〜!!」




凍りつきそうになった、私の心は・・・



お仕事モードへの切り替えによって置き去りにしてみた。
10 名前:コラム 投稿日:2004/07/23(金) 01:54
从#~∀~#从 <ちゅうことで、始まりましたハロモニ夏物語!

( ´ Д `) <んあ?裕ちゃん、タイトル違ってるよ?

从#~∀~#从 <そんなもん、なんでもええやろ!

( ´ Д `) <ん〜?まぁ、いいか?

从#~∀~#从 <なんや、いきなり、シリアスなかんじやん!

( ´ Д `) <そう?

从#~∀~#从 <そう?って・・・ごっちんなんとも思わんのんかい!!

( ´ Д `) <よっすぃって、気がおおいしねぇ。

从#~∀~#从 <あんたに言われたくないやろ?

( ´ Д `) <そう?ゴトーは一途だよぉ!!

从#~∀~#从 <お?ごっちんも誰かに??

( ´ Д `) <では、次回をお楽しみに〜!!

从#~∀~#从 <こ、こらぁ!!ごまかすな〜!!

11 名前:プリン 投稿日:2004/07/24(土) 20:17
更新お疲れ様です。
初めましてー。

なんかいきなり梨華ちゃん・美貴ちゃん・よっちゃんの登場で嬉しい限りですw
この3人が好きなもので・・・(w
今後も楽しみです。

あ、あと、sageですが、全角ではなく半角の方が(w
もし迷惑だったらすいません。でもちょっと気になったので。

次回の更新も待ってます!
頑張ってください。
12 名前:Shall We Love? 投稿日:2004/07/26(月) 01:59
「幸うす子さん?」
「・・・」
「お〜い!!」
「・・・」
「梨華ちゃんってば!!」
「あ・・・え?なに?」

ったく、よっちゃんのバカ。
また、梨華ちゃん凹んでるじゃん・・・

「今日の、幸うす子さぁ、すっご〜く雰囲気でてたよ」
「ははは・・・」

やべっ。ちょっと、はずしたっぽい。
今回のネガティブオーラは重症だね。

「あ、梨華ちゃん、いいものあげる!手をだして?」
「え?」
「は〜い」
「・・・きゃぁぁぁ!!!」

さっき、辻ちゃんにもらった、小道具のゲジゲジに梨華ちゃん絶叫!大成功♪

「きゃはははっ」
「もう!!何するのよ!!」
「ネガティブオーラを吹き飛ばしてあげたんだよ!感謝してよね!」



本当は全然吹き飛んでないんだろうけど、梨華ちゃんは少しだけ笑ってくれた。
13 名前:Shall We Love? 投稿日:2004/07/26(月) 02:01
「美貴ちゃんって、ほんと〜に、いっつも意地悪だね!」
「だって、梨華ちゃんからかうと面白いんだもん!」
「ひどいな〜」
「とにかくさ、ネガティブになってもしかたないんだし、元気出そうぜ!」
「うん」
「よっちゃん、さっき、お中が痛かったらしいよ?」

・・・って、知らないんだけどね。

「え?」
「だから、冷たくあたっちゃったらしいよ?はい!ってことだから、解決ね!」
「そうだったんだ!」

って・・・知らないけどね・・・

梨華ちゃんはその言葉を信じたようで、大分明るくなった。



美貴がいっくら言葉をかけたって・・・

梨華ちゃんの笑顔のもとは、よっちゃんなんだね・・・
14 名前:Shall We Love? 投稿日:2004/07/26(月) 02:03
「ひとみちゃん!」
「え?あ、梨華ちゃん」

高橋と話してるところに梨華ちゃんが来た。

「さっき、お中が痛かったんだって?」
「え?」
「大丈夫?」
「は?」
「もうすぐ、ハローのコンサートも始まるし、この時期体調崩すと大変だから、今日は・・・」
「あ、ごめん。何言ってるのか、よくわかんないんだけど、
今さ、うち高橋と話してるんだ。だから、二人にさせてくれる?」


「え・・・あ・・・ごめん。じゃ、じゃあ、一緒に帰ろ?待っててもいい?」
「・・・ごめん。今日は」
「う・・・うん」


ごめん・・・またきっと君のことを傷つけちゃったね・・・



ごめん・・・
15 名前:Shall We Love 投稿日:2004/07/26(月) 02:03
「あ・・・あの?私やったら、もう平気なんで」
梨華ちゃんが去ってから、高橋が気にしたのかそんなことを言ってくれた。
「え?ああ。気にしなくていいよ!」
「でも・・・」
「いいっていいって!それで、えっと・・・」
「あ・・・その、だから・・・五期ってどうかって・・・」
「あ、ああ。そうだったね。えっと、うちらや六期に比べると、勢いがない?って話だっけ?」
「は・・・はい」
「そんなことないって!」
「でも・・・」
「うちは、高橋の一生懸命なところとか、まことの元気なところ好きだけどな?新垣や紺野だって、キャラつかんでるかんじだし!」
「・・・でも、最近番組で五期が前にでることなくなってきとるし・・・」
「でもさ、高橋は歌ってるだけで存在感あるから大丈夫だよ!」
「そうやろか・・・」
悩んでる高橋には何を言っても無駄なんだけどね・・・
だから、本人も最近は一人で解決しようとして、あんまり相談しに来なくなったんだけどね・・・
でも、どこまでも真剣に生き抜こうとしてる高橋はほっておけないんだ。
16 名前:Shall We Love? 投稿日:2004/07/26(月) 02:08
「柴ちゃ〜ん!!」

深夜12時。梨華ちゃんに呼び出されて、梨華ちゃんの家に訪れる。

よっすぃとなにかあると梨華ちゃんは必ず私を呼ぶんだ。

「またよっすぃと喧嘩したの?」
「うぅぅ・・・」

玄関開けたらすぐに泣きついてくるのもいつものことで・・・

そんな梨華ちゃんをなだめながら、部屋に入って泣き止むまで胸を貸して、泣き止んだら気が済むまで愚痴を聞く。

「はい。紅茶」
「ぅぅ・・・お砂糖とミルクも」
「はいはい」

さんざん泣いた後に、何かしらの飲物を与えるのもいつものことで・・・

梨華ちゃんのうちのキッチンはきっと、私の方がよく知ってるんだろうなってかんじで・・・

ため息がでちゃうほどわがままな梨華ちゃんを知ってるのも私くらいなんだろうな?

なんて・・・まぁ、いいんだけどね・・・
17 名前:Shall We Love? 投稿日:2004/07/26(月) 02:09
「大丈夫だって!誰にだって悩みはあるでしょ?
 梨華ちゃんだって、よっすぃに隠してる悩みい〜っぱいあるでしょ?」

梨華ちゃんの話を一時間近く聞いてから、今度は慰めて・・・

「でも・・・最近距離をかんじちゃうの」
「まあ・・・でもさ、ほら、付き合ってればそういう時期って来るんじゃない?もう、二年でしょ?」
「・・・」
「大丈夫だって!」
「でもさ・・・柴ちゃん・・・誰かと付き合ったことないよね・・・」
「う・・・」


どうして、かんじんなところで鋭くなるかね?


「柴ちゃんに言われても・・・」
「って、瞳ちゃ・・・メロンの瞳ちゃんが言ってた」
「そっかぁ」


なんで、私じゃ信じらんなくて、瞳ちゃんだと信じるのよ!!って、まぁわかるけど。

「そっか」
「うん」
18 名前:Shall We Love? 投稿日:2004/07/26(月) 02:10
少しだけ回復したらしい梨華ちゃんのもとによっすぃから電話が来た。

「もしもし?うん・・・うん・・・今?・・・いいけど・・・」

梨華ちゃんは電話を切ると申し訳なさそうな顔になる。

「いいよ。私は帰るよ」
「でも・・・遅いよね?」

本当だ・・・いつのまに・・・もう二時じゃん・・・

「あ?えっと、大丈夫!タクシーで帰るから」
「柴ちゃんの家遠いじゃん?」
「平気平気。瞳ちゃんの家がここから近いし。瞳ちゃんの家に行くからさ」
「本当にいいの?」
「OK牧場!」

私のギャグを笑ってくれるのは梨華ちゃんぐらいだ。

この笑顔を見たいから?ってわけじゃないけど、ギャグのセンスが磨かれちゃうよ。
って他の人には不評だけどね・・・


タクシーなんてこの時間そうそう見つからないし・・・
しかたないから、近くのファミレスで始発を待つ。


梨華ちゃんのおかげで、一晩の明かし方は学んでしまった。



あ〜あ。明日の仕事・・・また寝不足だ・・・
19 名前:Shall We Love? 投稿日:2004/07/26(月) 02:12
こういうことが、中途半端なんだってわかるのに・・・
でも、やっぱり、彼女が恋しくなるのも確かで・・・

「ご飯食べた?」
「うん」
「そ、そうだよね?もう二時だもんね!」
「梨華ちゃんは、食べてないの?」
「あ・・・うん・・・」
「じゃあ、食べなよ。うち、DVDでも見てるからさ。せっかく、作ったんでしょ?」
「え?」
「作ったんでしょ?柴ちゃんが」
「え?ホントだ!!」

梨華ちゃんは料理があんまり得意じゃないから、
梨華ちゃんの家で食べた料理の大半は柴田あゆみの作り置きか、インスタント。

「柴ちゃん、来てたんだ?」
「あ・・・うん・・・ちょっと相談に乗ってもらってて」
「・・・」

相談内容、聞かなくても想像できちゃうね・・・

「ほら、なんていうか・・・そのね・・・」
「柴ちゃんが友達でよかったね」
「うん」

柴ちゃんが作ったスープとサラダとパスタを食べる梨華ちゃん。


柴ちゃんに対して思うのは、嫉妬ってよりも、罪悪感・・・

「あんまり、夜遅くに食べると太るよ」
「・・・」
「なんてね!冗談冗談!!」
「もう!!」

久しぶりに見た梨華ちゃんの笑顔は、やっぱり可愛くて。


だから、今日も・・・今夜も彼女を抱きしめる・・・
20 名前:Shall We Love? 投稿日:2004/07/26(月) 02:14
「ぅぅ・・・」

え??抱き合って、疲れて、寝ていたうちを起こしたのは、梨華ちゃんの涙だった。

「り、梨華ちゃん?」
「ぅぅぅ・・・」
「ど、どうしたの?うち、なんかした?さっきの、痛かったとか?え?」
「ち、違うの・・・ごめん・・・ぅうぅぅ・・・嬉しくって」
「え・・・」
「嬉しくって・・・もう、ひとみちゃん私のこと、好きじゃないのかなって・・・思ってたから。だから、嬉しくって・・・」

嬉しいんじゃなくって・・・不安な気持ちが一気に噴出したんだよね・・・

「好きだよ」



その言葉をこれ以上重ねちゃいけないってわかってるのに・・・


梨華ちゃんに向ける好きだよって言葉が、


いつからか、


自分の中ではごめんね・・・って言葉の代わりになってるのに・・・
21 名前:Shall We Love? 投稿日:2004/07/26(月) 02:15
「でねでね!ひとみちゃんってばね!!」

楽屋中に響き渡る、電話からもれる梨華ちゃんからの声・・・

「はいはいはいはい!もう!!わかったから!!」
「ちょっとぉ!!ちゃんと聞いてよぉ!!」
「聞いてるじゃん!!」
「柴ちゃんのいじわるぅ!!」
「はいはい!!ちゃんと聞きますよ」
「あ!!ごめん!!時間だ!!」
「なんだよ・・・頑張ってね!」
「うん!じゃあ、また後でね!!」
「後でね」

電源を切って、ついついため息。
泣いてたカラスがもう笑ったよ。よかったねっと。

ね、眠い・・・机とお友達になりそう・・・

「何?また寝不足なの?」
「う〜・・・」

瞳ちゃんにさっそく見抜かれた。瞳ちゃんは本当にするどい。
私やめぐちゃんは鈍感なのに、マサオと瞳ちゃんは相手のことをよく見てるみたい。

「また、梨華ちゃん?」
「う〜ん」
「あんたさ・・・梨華ちゃんに振り回されすぎだよ?」
「ん〜。そんなことないって」
「もう少し断り方覚えなよ?」

瞳ちゃんは私が梨華ちゃんに迷惑してると思ってる。
そんなことないけど、それを説明するのは難しいから、あえてなにも言わない。

「大丈夫。こっちも迷惑かけてるから。お互い様だからね」
「それならいいけどさ?」
「うん。ダイジョウV」

強がりピースは私の専売特許。
きっと瞳ちゃんはそれをわかってるんだけど、あえてなにも言わないのが瞳ちゃん。
22 名前:コラム 投稿日:2004/07/26(月) 02:22
( ‐ Δ‐) <ども!メロン記念日の村田で〜す!!

( `_´) <大谷で〜す!!

( ‐ Δ‐) <うちの柴田君、早くも登場ですわよ!!

( `_´) <さっすが柴田君!メロンのホープですからね!!

( ‐ Δ‐) <でも、なんか、柴田君、ふりまわされてる気が・・・

( `_´) <それを言っちゃダメだぞ!

( ‐ Δ‐) <おぉ??

( `_´) <よいこのみんな?柴田君を見守ってね!!

( ‐ Δ‐) <よいこのみんな?柴田君のマネはしちゃダメよ!!

(0⌒ v.⌒0) <あんたたち、なに、漫才してんのよ!

( `_´) ( ‐ Δ‐) <キャ〜!ボッス!!

(0⌒ v.⌒0) <怒るわよ!!

( `_´) <まぁまぁ。

( ‐ Δ‐) <はい!じゃあ、ひとみんに次回のコールゆずっちゃうからさ!

(0⌒ v.⌒0) <・・・よいこのみんな!次回もよ・ん・で・ね♪(超色気たっぷりめ)
23 名前:お返事♪ 投稿日:2004/07/26(月) 02:30
>>11 :プリン さんへ
レスありがとうございまっす!!sage半角間違えました(汗)
気をつけたいと思いまっす!

从#~∀~#从 <ほんまに気をつけや!!ボンミスやん!!

・・・さてさて・・・梨華ちゃん、美貴ちゃん、よっちゃん登場です!
他にもどんどんメンバーだしていきたいとおもいます。

川VvV从 <え〜。たくさん出てきたらうざいし、美貴と梨華ちゃんだけでいいって!

(○^〜^) <かってに二人にするなよ!

川VvV从 <よっちゃんさぁ。梨華ちゃん泣かしてばっかだし、次回からは、美貴と梨華ちゃんだけでいいって。

(○^〜^) <うっさい!もう!!ってか、もうすでに、高橋と柴っちゃんも登場してるし。

( ^▽^) <まぁまぁ、二人とも!
       さてさて、ではまた、レスお願いします!!次回からもよろしくです!

川VvV从(○^〜^) <でっす!!
24 名前:ラヴ梨〜 投稿日:2004/07/28(水) 11:57
はじめまして
梨華ちゃんの可愛さに引き寄せられてレスしにきました(笑)
今後の二人がラヴラヴかすれ違いなのか気になるとこです
期待してまってます
25 名前:幸せビーム!好き好きビーム! 投稿日:2004/07/29(木) 15:25
「おはよう!こんこん!」
「あ、石川さん、おはようございます!」

なんだか、今日の石川さんはハイテンションです。

「あれ?紺野?いいことあった?」
「え?いや。別に?」
「そう?なんか、今日は嬉しそうじゃん?」

それは、石川さんの方じゃ・・・?

「ん?」
「あ、い、いや。別に」
「あ!?のの〜!!」


石川さんは、ハイテンションなまま、去って行きました・・・

きっと、いいことあったんですね?
26 名前:幸せビーム!好き好きビーム! 投稿日:2004/07/29(木) 15:27
「紺ちゃん?」
「あ、おはよう!まこと。」
「おはよう。石川さん、何かあったの?」
「さぁ?」

「きっと、吉澤さんやね」
「あ、愛ちゃん。おはよう」

「最近、微妙なのかと思ったけど、案外うまくいってるみたいだね?」
「あ、里沙ちゃんおはよう!」
「おはよう」

みんな・・・朝の第一声はおはようですよ!

「チッ。上手くいってるのか・・・」

舌打ちをしたまことに思わず笑っちゃった。

「まこと、本気で、吉澤さんねらっとるの?」
「うん!」

愛ちゃんの言葉に元気にまことは答えちゃう。


いいなみんな・・・好きな人が近くにいて。

「あさみちゃん?」
「え?」
「二人とも、行っちゃったよ?」

里沙ちゃんに言われて、愛ちゃんと真琴が遠くに見えました。
27 名前:幸せビーム!好き好きビーム! 投稿日:2004/07/29(木) 15:28
「梨華ちゃん、キショっ!!」
「もう!ののったら、素直じゃないぞ?」
「キショいのれす!!」

まただ・・・梨華ちゃんがかまう相手は、いっつも決まってる。

のんか、よっすぃ・・・

同じ四期なのに・・・うちを相手にしてくれることはめったにない・・・

「ののぉ〜!!もう!!」

ほんまにうらやましい・・・

のんみたいに、幼くて、可愛げがあったら、うちもかまってもらえるんやろかとか・・・

よっちゃんみたいに、梨華ちゃんの気持ちをゲットする方法はないんやろか・・・

とか・・・とにかくいろいろ考えてしまう・・・


うらやましいよ。二人がうらやましい・・・

28 名前:幸せビーム!好き好きビーム! 投稿日:2004/07/29(木) 15:29
「助けて〜!!」

ん?辻かよ!!

「どうした辻?」
「梨華ちゃんが、襲ってくるのれす!!」
「もう!ののひっどいな〜!!」
「どうした?石川?」
「ののが逃げるんです!」
「だって、梨華ちゃんいきなり抱きついてくるんだもん!!キショいよ!!」
「ひっど〜い!!」
「キショいんだもん!!」
「ののぉ!!」

ったく、四期は・・・少しは大人になれよ!

「はいはいはい!!わかったわかった!!わかったから、待って!!」
「・・・」

とりあえず、二人を制して、頭を撫でる。

29 名前:幸せビーム!好き好きビーム! 投稿日:2004/07/29(木) 15:31
「で、何かいいことあった?」

まずは石川から。
「えへへ」

えへへって・・・聞いたオイラがアホだった。どうせよっすぃ絡みでしょ・・・

「石川わかりやすすぎ!まぁ、いいことあったのはわかるけど、
 みんなの平和を乱すようなことは避けよう!」
「私は、みんなに幸せをわけてあげたいのにぃ!」
「大丈夫!足りてるから!!」
「そりゃあ、矢口さんは中澤さんがいるから、幸せだろうけど」


誤解すんなよ!裕ちゃんはなんでもないのに・・・
オイラが本当に好きなのは・・・

ふっと、その子を見つめると、いつものように無邪気な笑いを浮かべてた。

その子の視線の先はオイラじゃなくって、裕ちゃん・・・

「あ〜!中澤さんのこと見てましたね?ハロモニでしか会えないんですもんね?
 じゃあ、邪魔者は退散します!のの行こう?」
「抱きつかないって約束してくれたら」
「わかったわかった!」

オイラの視線は裕ちゃんと無邪気に話してる相手に向かってるっていうのにさ・・・


きっと、この気持ちは気づかれない。その相手にもね・・・
30 名前:幸せビーム!好き好きビーム! 投稿日:2004/07/29(木) 15:31
「おはよう!」

石川さんだ!!

「おはようございます!!」
「おはよう重さん!!」

って!石川さんが私たちのところに来るときは、たいていさゆの方に行っちゃう・・・

「あ?おはようございます!」
「重さん、この間かりた髪飾りさ、今日も貸してくれない?」
「いいですよん」
「ありがとう!でも、重さんのコレクションもすごいよね〜」
「はい!この髪飾りは、将来、私の子供につけてあげたいな〜って思うのを選んで買っちゃうんです!」
「???そっか」
「はい!」

いつものように、二人は仲良く会話してる・・・

うらやましい・・・

「れいな?」
「ん?」

絵里に呼ばれて振り向いた。

「今さ、さゆがうらやましいって思ったでしょ?」
「うん」
「もう・・・正直なんだから」

だって、うらやましいものはうらやましいもん。

「石川さ〜ん!!」


これ以上、石川さんがさゆに占領される前に私も参戦しよっと!!


31 名前:幸せビーム!好き好きビーム! 投稿日:2004/07/29(木) 15:33
「今日は調子よさそうじゃん?」

石川梨華って人は本当に気分が表情に反映するんだ。

「まあね〜」
「わっかりやすいね〜!よっすぃといいことあったんだ?」

照れて笑った梨華ちゃんを見て、よっすぃに嫉妬。

「気分いいから、今日はいじめられても、めげないんだから!」
「じゃあ、た〜っぷりいじめるかな?」
「いいよぉ!受けてたつ!!」
「あ!?よっちゃんが、愛ちゃんと話してる!!」
「え??」
「うっそだよん!」

って、梨華ちゃんの顔がそのままフリーズしてるのに気がついて、視線の先を見る。

「ちょ!!」

そこには、よっちゃんと亜弥ちゃん?
へ?なんで?え?亜弥ちゃんだよね・・・

そっか・・・今日のハロモニ。は、亜弥ちゃんも新曲の歌撮りで来てたんだ。
亜弥ちゃんの楽屋前に二人で立ってて、おそらくうちらには気がついてない?

「ひとみちゃんのこと、信じてるんだけどね・・・他の子と一緒にいるの見ると、やっぱり嫉妬しちゃうね・・・」


梨華ちゃんの笑顔は・・・切なかった。

さっきまで、上機嫌だった梨華ちゃんの顔はいつの間にか、沈んでて・・・

梨華ちゃんにこんな思いをさせるよっちゃんに苛立つ。


でも・・・梨華ちゃんを笑顔にさせる相手は・・・


美貴じゃなくてよっっちゃんなんだよね・・・

32 名前:コラム 投稿日:2004/07/29(木) 15:38
( ´D`) <疲れたのれす!梨華ちゃんに殺されるかと思ったのれす!

(〜^◇^) <石川は浮かれたり沈んだり、本当に忙しい奴だなぁ。

( ´D`) <忙しさなら、矢口さんも負けてないのれす。

(〜^◇^) <そっかぁ?

( ´D`) <ちっちゃいから、みんなの倍動いてるし・・・

(〜^◇^) <ちっさい言うな〜!!辻だってかわんないだろ〜が!!

( ´D`) <145cmと一緒にされたくないのれす!

(〜^◇^) <かわらんだろうが!ミニモニ仲間じゃん!

( ´D`) <矢口さんはミニモニから、キッズに移ったじゃないれすか!

(〜^◇^) <ひ、ひどい・・・おいらだって、ビッグになってやるぅ〜!!

( ´D`) <で、話がずれてるのれす。

(〜^◇^) <お前がずらしたんだろうが!!

( ´D`) <では、次回もよろしくなのれっす!!

(〜^◇^) <か、勝手に終らせるな〜!!

( ´D`) <ばいばいき〜ん!

(〜^◇^) <パクリかよ!
33 名前:お返事♪ 投稿日:2004/07/29(木) 15:44
>>24 :ラヴ梨〜 さん
 レスありがとうございまっす!!
 今後の展開は・・・まだ、未定?!(汗)

川VvV从 <マジで〜!!じゃあ、ミキと梨華ちゃんでよろしく!


 ・・・いや〜??とりあえず、梨華ちゃんはこれからも、
 可愛いってことで!!お願いします!!


( ^▽^) <えへっ♪

(〜^◇^) <石川・・・キショッ・・・

 
34 名前:LOVE 涙色 投稿日:2004/07/29(木) 15:45
「おっかえり〜!!」
「ん?なんで?」
「合鍵!作っちゃった」
「作っちゃったって・・・相手が亜弥ちゃんじゃなかったら、訴えるよ。まったく!」
「それってぇ?ミキタンにとって亜弥が特別ってことだよね?」
「特別なのかな?まあ、他の人よりかは仲いいね」

他の人よりか・・・それって、一番じゃないんだよね・・・


ミキタンの一番は・・・梨華ちゃんだもんね・・・

「あ〜あ。せっかく、ミキタンのためにお料理作ったのにぃ!もう!!一人で食べよっと!!」
「え?マジで??やったぁ!!美貴ね、めっちゃお中すいてたんだ!!亜弥ちゃんナイス!!」
「亜弥のこと好き?」
「好き好き大好き!!」

意味のない好きって言葉を連発するなよ・・・って思いつつ・・・

「・・・よっし!じゃあ、食べてよっし!!」
35 名前:LOVE 涙色 投稿日:2004/07/29(木) 15:46
「そういえばさ・・・今日、よっちゃんと話してたよね?」
「え?見てたの?」
「うん」

なんだかんだ言って亜弥のことをミキタンは見てくれてるんだね!!

「気になった?」
「うん」

ミキタン!!本当は、亜弥のことが!!

「大丈夫だよ!!亜弥はよっすぃなんかよりも・・・」
「亜弥ちゃんじゃなくって。よっちゃんの方だよ」
「え・・・」
「よっちゃんさ、梨華ちゃんと付き合ってるんだからさ、
 なんか、二人きりで話とかしてたら、梨華ちゃん気にしちゃうじゃん?」

グゥア〜ン!!!ミキタンが気にしたのは・・・

よっすぃの方・・・

ってか梨華ちゃん・・・

「わかったよ・・・」
36 名前:LOVE 涙色 投稿日:2004/07/29(木) 15:47
「で?」
「え?」
「亜弥ちゃんって誰が好きなの?」

って、あんただよ!!おまえさんだよ!!

藤本美貴だよ!!気づけ〜!!

「ひ・み・つ!」
「な〜んだ。つまんないの。じゃあ、美貴もひみつ!」


って、隠されなくてもわかっちゃうよ!


あ〜あ・・・なんで、ミキタン、モー娘。入りしたんだろ・・・
37 名前:LOVE 涙色 投稿日:2004/07/29(木) 15:48
「ねえねえ!聞いてよ!!」
「ん?なになに??」
「ミキね!モーニング娘。の六期メンバーになるんだ!!」
「えぇ〜!!」

ミキタンは、モー娘。の四期メンバーオーディションを受けてただけあって、
モー娘。入りは夢だったらしい。
だから、六期メンバーで加入が決まって、すっごく喜んでた。

「モーニング娘。になっちゃうんだよ?びっくりじゃない?」
「うん。どびっくり!!」
「びっくりして、死ぬかと思ったよ!!」
「よかったね!」
「うん!だから、今日は焼肉ね!!」
「はははっ。ミキタンは何かがあると必ず焼肉だね?」
「焼肉食べて、スタミナつけて、モー娘。の中で一番になるんだ!」
「よぉっし!じゃあ、松浦応援しちゃいま〜す!」
「サンキュウ亜弥ちゃん♪」

焼肉を食べる相手も、

泣き言聞く相手も、

喜びを分かち合う相手も・・・

ミキタンの相手をするのは全部、私の仕事だと思ってたのに・・・


その日から、何かが少しずつ変わった。


ミキタンのモーニング娘。入り、それは、嬉しいことだったけど、

今まで、同じ道を歩いてきたミキタンは、


気がついたら遠くに行ってしまってた。
38 名前:LOVE 涙色 投稿日:2004/07/29(木) 15:49
「ねえねえ!聞いてよ!!」
「ん?なになに??」
「ミキね!今度、映画やるんだって!!」
「えぇ〜!!すっごいじゃ〜ん!!」
「しかも、主演なんだよ」
「えぇ〜!!すっごいね!!」
「うんうん。しかもね、梨華ちゃんとW主演なんだ」
「梨華ちゃん?」
「うん!梨華ちゃんと!めっちゃうれしいよ!!」

梨華ちゃんとの映画共演から、

ミキタンは私よりも、

梨華ちゃんといる時間が増えていった。


どんどん遠くにいっちゃうミキタン・・・


そして、ミキタンは梨華ちゃんに恋をしちゃって・・・


離れた距離は、近づくタイミングがなくなっちゃった・・・
39 名前:コラム 投稿日:2004/07/29(木) 15:53
从#~∀~#从 <あやや、切ないなぁ。

( ´ Д `) <なんか、健気な亜弥ちゃんって、意外だね?

从#~∀~#从 <どういうこっちゃ?

( ´ Д `) <ごまっとうやって、亜弥ちゃんってどこまでもわが道を行く人だって思ったから。

从#~∀~#从 <まぁ、あややはわが道を邁進しとるね。

( ´ Д `) <だからさ、片思いキャラってなんか意外。

从#~∀~#从 <そうかぁ?そんなことないで。

( ´ Д `) <そうかなぁ。まぁ、じゃあ、そういうことにしておくよ。

从#~∀~#从 <なんやねん!

( ´ Д `) <でも、絶対に、ミキティがあややをふりまわすってよりも、あややがミキティをふりまわしてるじゃん?

从#~∀~#从 <あややは意外と健気やねんで。

( ´ Д `) <ふ〜ん。まぁ、亜弥ちゃん頑張ってほしいね!

从#~∀~#从 <ってことで、次回も読まんと、ハロモニ裁判にかけるで〜!!

( ´ Д `) <ははっ。無理だし。
40 名前:        投稿日:2004/07/29(木) 15:55
このペースじゃ、夏休み中に終らない〜!!ってことで、
二話連続にしてみました・・・(汗)

なんだか、ストーリーに悩んでるうちに、いろんな人を登場させて
しまいました。

ますますごちゃごちゃになりそうなのですが・・・(苦笑)
よろしくお願いします!!

41 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 01:54
「ひとみちゃん?」
「え?ああ」


お仕事完了で、自分の家に戻ったら、梨華ちゃんが待ってた。


「ごめんね、来ちゃった」
「ああ。うん。いいけど」


「・・・」
「あがってく?」


「うん」

42 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 01:55
「片付いてるね?」
「まぁね。この間、まことが来て、掃除してってくれたから」
「そ、そうなんだ」

他の人がうちにあがったって言えば、
梨華ちゃんが不安になるってわかってるけど・・・


まぁ・・・相手がまことだと、梨華ちゃんも嫉妬しないんだけど。

「なにかようだった?」
「あ・・・ううん。ただ、会いたくなって」

梨華ちゃんは本当に嘘が下手なんだよね。

「さっきまで、一緒にいたじゃん?」
「うん・・・そうなんだけどね」


「・・・じゃあ、とりあえず、キスでもします?」
「え?」

不安な梨華ちゃんにいろいろ言ってもしかたないし・・・


こういうやりかた、よくないんだろうけど、彼女の唇を奪う。

43 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 01:56








いつからだろう・・・キスの時間をこんなに客観視しるようになったの。





44 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 01:58
唇を離すと、梨華ちゃんの表情は晴天に変わってた。

「今日さ、亜弥ちゃんも、番組に歌撮りで来てたじゃない?」

不安が解けた梨華ちゃんは、うちに会いに来た理由を話始めた。

「え?ああ」
「美貴ちゃんとお話してたらね、ひとみちゃんが亜弥ちゃんと話してるところ、見ちゃったんだ・・・」
「ああ。そうだったんだ」
「そういうの、きっと、うざいんだろうなって、わかってるのに・・・なんか不安になっちゃって」
「亜弥ちゃんとうちが、何はなしてたか気になったってことね?」
「・・・うん」
「亜弥ちゃんに告られたんだ」
「え・・・」


「って、うそだよ」
「もう!!意地悪!!」
「ミキティのことを相談されたんだ」
「美貴ちゃんのこと?」
「そう」
「亜弥ちゃん、美貴ちゃんが好きなんだね?」
「みたいだね」
「で?どんな相談だったの?」
45 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 01:59
相談内容ね・・・

亜弥ちゃんはミキティが好きだけど、ミキティが見てる相手は梨華ちゃんで・・・

だから、梨華ちゃんをもっとしっかりうちが捕まえておいてよ!


ってこと。そんなこと言えないね。

「それは、内緒。プライバシーでしょ?」
「そっか」
「うん」


梨華ちゃんは、とにかくもてる・・・


なんで、梨華ちゃん、うちを選んだんだよ・・・

46 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 02:00
「なんか、ごめんね?いちいち、不安になっちゃって」

前までは、梨華ちゃんが他の人と話すたびに、嫉妬して内容をいちいち聞いてた。


今では、立場が逆転なんだね・・・

「・・・」
「そういうの、迷惑だよね?」
「・・・」
「あ・・・これからは気をつけるね?」

そういう気持ち、気をつけるってことで解決しないことは知ってる。


うちのことが好きだから、そういう風になっちゃうんだってことも・・・


でも、うちには梨華ちゃんの気持ち・・・




もう、答えられないよ・・・


47 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 02:01
「・・・気をつけたら、どうにかなるの?」


ごめん・・・また、君を傷つけてしまう・・・


「え?」
「あのさぁ、うちのこと束縛しないでくれる?」


やめろ!自分のモヤモヤを梨華ちゃんにぶつけるな!!


「あ・・・ごめん」
「そうやって、いちいち見られてるって思うと、
 こっちも行動が制限されちゃうんだよね」


こわばった梨華ちゃんの顔・・・何回目だよ・・・


「そ、そうだよね・・・」
「ごめん・・・帰って」
「・・・」
「帰って!」
「うん・・・ごめん」


最低だ・・・


何回梨華ちゃんを不安にさせれば、終るんだろう・・・


48 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 02:02

『柴ちゃん、今すぐ集合!!』


おいおい?何?
朝のテンションからすると・・・今日はのろけ話??

「なに?また梨華ちゃん?」

瞳ちゃん、勝手に携帯見ないでよ。

「勝手に見るなよ」
「今から帰ったら、かなり遅くなっちゃうわよ?」

そうなんだよね・・・今うちらまだ名古屋だし・・・

「知ってる」
「でもって、明日はまた朝早いんだからね!」
「わかってる」

明日は明日で・・・カントリーのラジオで北海道だったり・・・

「だから!」
「わかったわかった!今日は行かないからさ!!」
「よっし」

本当に、瞳ちゃんはリーダーだねぇ。
49 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 02:03
「あれ?」

朝とのテンションのギャップに、柴ちゃんは驚いてたみたい。

「お帰り・・・遅いよ・・・」
「ごめん。今日のお仕事、地方だったからさ。
 これでも、仕事終ったら直行したんだけどね・・・」


「・・・お中すいたぁ!」
「あ。はいはい。すぐ作るよ。待ってて」

50 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 02:03
「柴ちゃん?」
「ん?」
「明日の仕事、朝早い?」
「ん?なんで?」
「今日さ、一緒にいてほしいんだけど・・・」

少しためらってから柴ちゃんは優しく微笑んで返事をくれた。


ごめんね。明日の仕事、本当は朝早いって知ってるけど・・・
一人でいたら、不安でどうにかなっちゃいそうだから・・・


「いいよ」


柴ちゃんが優しいから、だからまた甘えちゃうんだ・・・


「よかった」
51 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 02:04


柴ちゃんの優しいところ。


私の話を聞いてくれること。


私の行動を暖かく見守ってくれること。


何も言わずに、一緒にいてくれるところ。




柴ちゃんと友達でよかった・・・



52 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 02:06
よっすぃの代わりにはなれないけど・・・

ベッドの中で泣き出す梨華ちゃんの手をベッドの横で握り締めることしかできないんだけど・・・

それでも、いいなら一緒にいるよ・・・


「柴ちゃん、一緒に寝ないの?」
「夏だしね・・・暑いから、こっちでいいよ」

昨日、よっすぃと梨華ちゃんが愛し合ったベッドに入り込む勇気は私にはないから・・・

夏だし、暑いし・・・

ベッドの中で君を抱きしめる相手は、よっすぃだからね・・・


「ひとみちゃんと・・・もうダメなのかな・・・」
「そんなことないって!」
「なんでわかるの?」
「え・・・それは・・・だって、梨華ちゃんはよっすぃのことが好きなんでしょ?」
「・・・そうだけど」
「だから、大丈夫なんだよ」
「でも・・・でも、もしもダメになっちゃったら?」
「それは・・・」
「・・・それは?」
53 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 02:07
「それは、きっと、よっすぃが梨華ちゃんの相手じゃなかったってことだよ」
「相手?」

「うん。相手。恋人になる相手は、生まれる前は一人だったんだ。
 その相手に出会えるまで、人は恋を繰り返すんだって。
 相手にめぐり会える確立は100万分の1なんだって」

「それじゃあ、難しいね?どうしたら、その相手は見つかるの?」

「う〜ん・・・わかんない・・・
 けど、相手を見つけたら、離れたくても離れられなくなっちゃうんじゃないかな?・・・
 だって、100万分の1だからね?」

「そっか」
「うん。よっすぃが梨華ちゃんの相手だったら、
 離れたくなっても、離れられないんだから、大丈夫」
「そっか・・・」
「大丈夫だよ」
「柴ちゃん?」
「ん?」
「手、握ってくれない?」
「いいよ」
54 名前:眠れない夜 投稿日:2004/07/30(金) 02:08
握り締めた手は、梨華ちゃんが眠っても何度も握り返して、
いつのまにか、ベッドに顔を伏せて私も寝てた・・・

明日は寝不足+身体のふしぶしが痛いんだろうな・・・

夏でよかった。

せめて、風邪だけはまぬがれそうだね。


去年の冬に、同じことしてインフルエンザになって、
メンバーとマネージャーさんにこっぴどく叱られたことを思い出した・・・
特に瞳ちゃん・・・怖かった〜・・・


夏でよかった。暑いからね。

55 名前:コラム 投稿日:2004/07/30(金) 02:13
(0⌒ v.⌒0) <あゆみ・・・だましたわね!!

( ‐ Δ‐) <あらら〜。風邪ひかなくっても、床でねたら、床ずれできちゃうわよ!

(0⌒ v.⌒0) <それって、寝たきり老人の場合ね!あゆみはまだ20歳だから!!

( ‐ Δ‐) <おやおや、若いもんは・・・

(0⌒ v.⌒0) <なに、ボケてんのよ!そんなことより、あゆみよあゆみ!!

( ‐ Δ‐) <柴田君?

(0⌒ v.⌒0) <ったく、いい加減にしろって、今度一回しめなきゃ!!
梨華ちゃんにふりまわされすぎ!!
このままじゃ、仕事にも影響でちゃうわよ。今度おしおきね!!

( ‐ Δ‐) <柴田君・・・大ピンチね・・・

(0⌒ v.⌒0) <覚悟しなさいよ!あゆみ!!

( `_´) <柴田君はどうなってしまうんだ〜!!
ってのは、メロンの方で解決しますんで。
次回も梨華ちゃん暴走しますよ!お見逃しなく!

( ‐ Δ‐) (0⌒ v.⌒0) <勝手にしめるな!!
56 名前:どるふぃん 投稿日:2004/07/30(金) 02:15
なんだか、寝付けなかったので、
もう一話、更新しました!!

今後もよろしくお願いします!!
57 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/30(金) 02:18
柴ちゃんなんだか切ないですね。
みんながみんなすれ違ってる感じで続きが気になります。
次回も楽しみにしてます。
58 名前:ラヴ梨〜 投稿日:2004/08/01(日) 00:48
梨華ちゃん可哀想に…(涙)
それにしても柴ちゃんイイ奴だな〜
そしてよっちゃんの真意やいかに…
つづきが気になりまくりです
59 名前:Be Happy 恋のやじろべえ 投稿日:2004/08/01(日) 15:50
「柴ちゃん決めた!!」
「ふえ?」

すっきりお目覚めの梨華ちゃんとは対象に、
目覚めも悪いし、寝不足で頭がボーっとしてる私・・・

「私、ひとみちゃんの気持ちを確かめる!」
「え?」

「昨日さ、亜弥ちゃんと仲良くしてるひとみちゃんに嫉妬したんだ。
だから、私も他の子と仲良くして、ひとみちゃんを嫉妬させるの!」
「ふぁ?」

「ねえねえ?聞いてる?」
「ふぁ?」

「し〜ば〜ちゃん!」

反応が悪い私を梨華ちゃんは後ろから抱きしめてきた。

「う・・・わかったわかった。で?」

「だから、名づけて、嫉妬させて、振り向かせる作戦!」
「・・・」



朝から、何を言い出すんだこの人は・・・


60 名前:Be 投稿日:2004/08/01(日) 15:51
「協力してね?」
「え?」
「あ?でも、柴ちゃんにベタベタしても、
ひとみちゃんは気づかないか。一緒にいないもんね?」
「そうだね」
「う〜ん・・・じゃあ、誰にしよっかな?」


地球の平和を乱さない程度にね・・・


「あまり、まきこまないようにね」
「よっし!じゃあ、紺野にしよ!!」
「聞いてた人の話?そして、なぜ?」
「柴ちゃん、紺野と仲良しでしょ?説明しておいてね!!」
「ちょ、ちょっとぉ!!」

「柴ちゃん、そろそろ時間じゃない?」
「え?あ・・・やばい!!」
「はい!朝ごはん。サンドイッチ作っておいたから持って行ってね?」

「め、めずらしいね?」
「たまには、感謝の気持ちを伝えないとね?」


たまには感謝の気持ちを伝えてくれちゃうから、

結局この無理なお願いも聞き入れちゃうんだよ・・・


61 名前:Be 投稿日:2004/08/01(日) 15:52
「お久しぶりです!」
「うん!久しぶり!」


いきなり柴田さんにメールで呼び出されました。

柴田さんに会うのはどれくらいぶりなんだろう・・・

すっごく嬉しくて、私の心はドッキドキです!


「ごめんね急に?」
「い、いえ」
「しかも、こんな遅くに」
「い、いえ」
「今日のお仕事地方でさ。これでも、直行したんだ」
「は、はい」
「はい!おみやげ!!」


柴田さんは私に、白いうさぎのキーホルダーをくれました。
これは、きっと、私の宝物になっちゃうんだろうな・・・

62 名前:Be Happy 恋のやじろべえ 投稿日:2004/08/01(日) 15:53
「どこだったんですか?」
「ん?北海道。今日はカントリーのラジオにゲスト出演だったんだ」

「北海道から、帰ってきたんですか?」
「うん。あ?紺ちゃん、北海道出身だったよね?」
「は、はい!!」
「そっか。じゃあ、おみやげって言われても地元だし微妙だったね?
お菓子にすればよかったね」
「そんなことないです!!大切にします!!」
「ははっ。ありがとう!!」


柴田さんの笑顔は大好き。

なんか、包まれちゃいそうで。

この笑顔を見るたびに私の心は飛び跳ねちゃいます。


「あ、なんでも食べて?今日は呼び出しちゃったことだし、
一応先輩なんだから私がおごっちゃうよ!」
「え?本当ですか?」
「うん!まっかせなさい!!」


胸を張った得意気な柴田さんの表情にまた心がときめきました。
63 名前:Be Happy 恋のやじろべえ 投稿日:2004/08/01(日) 15:55
「おいしいでしょ?」
「はい!」
「この店ね、よく梨華ちゃんと来るんだ」


また、石川さん・・・

柴田さんといるときの話題はいっつも石川さん・・・

もっと、私を見て欲しいです・・・


「そうなんですか・・・」

ちょっとだけ、暗くなった私の顔を柴田さんは不思議そうに覗き込んだ。

「梨華ちゃんと何かあった?」
「い、いえ!!」

慌てて顔をあげた私に、柴田さんはまた優しい笑顔を見せてくれた。


何かあったのは、石川さんに対してじゃなくて、柴田さんに対してです・・・


「そっか。よかったよかった。梨華ちゃんって、
気づかないうちに迷惑ふりまいちゃってたりするからさ。
でも、本人悪気ないし、紺ちゃんたち後輩のことをすっごく考えてくれてるんだよ?」
「はい」
「だから、大目に見てあげて」
「はい!」
64 名前:Be Happy 恋のやじろべえ 投稿日:2004/08/01(日) 15:56
「よっし!ありがとう・・・でさあ?」
「え?」

「お願いなんだけど・・・?ってか相談?」
「は、はい!」

「その、梨華ちゃんがね、またどうしようもないこと思いついちゃってさあ・・・」



その後の柴田さんの言葉に私の頭は真っ白になった。


石川さんが吉澤さんを振り向かせたいから、私と仲良くして見せ付けて・・・


つまり、石川さんとベタベタ、いちゃいちゃしろって・・・


恋人みたいに振る舞うって・・・


そんなの・・・


65 名前:Be Happy 恋のやじろべえ 投稿日:2004/08/01(日) 15:57
「あ・・・いやだよね・・・そんなこと」
「・・・」
「ご、ごめんね?」
「・・・」
「ごめんごめん!!忘れて?
 もう!!やっぱり、梨華ちゃんにやめろ!って言うべきだったよ。
 よく考えてみたら勝手な話だもんね?紺ちゃんにだって、
 好きな人いるもんね?迷惑だよね?ごめん!!」
「・・・」
「ごめん!!」
「い、いえ・・・ぅぅ」


いつの間にかに、目から温かいものが流れ出してきて・・・


「紺ちゃん?」
「ぅぅ・・・」
「こ、紺ちゃん!!ごめん!!」


うつむいていたから、柴田さんの顔は見れなかったけど、
きっとすっごく困った顔をしてたんだろうな・・・


66 名前:Be Happy 恋のやじろべえ 投稿日:2004/08/01(日) 15:59
「ごめんなさい」
「ううん。こっちこそ。変な事言っちゃってごめん」

「ごめんなさい。でも・・・私・・・」
「本当にごめん!忘れて?」


忘れてって言われても・・・

忘れられないです・・・だって、だって・・・

柴田さんには言われたくなかったからそんなこと・・・


「・・・」
「ごめん!」

「忘れられないですよ!」
「え?」

「だって!!だって・・・好きな人にそんなこと言われたら・・・」


「え・・・紺ちゃん??」


思わず告白してしまった・・・


「紺ちゃん・・・って・・・紺ちゃんの好きな人って・・・」
「あ、あ・・・はい」


心臓が飛び出すんじゃないかなってくらいにドキドキして・・・


67 名前:Be Happy 恋のやじろべえ 投稿日:2004/08/01(日) 16:00

「紺ちゃん・・・梨華ちゃんが好きだったんだ・・・」
「え?」

「そっか・・・そうだったんだ・・・わかったよ」
「え?え?え?」


柴田さん・・・鈍感です!!鈍すぎます!!


「でも、梨華ちゃん相手がいるしね・・・切ないよね・・・」

柴田さんの表情は本当に切なそうでした・・・

「じゃあ、この話は、私から梨華ちゃんに断るね?」
「え?」

「大丈夫!紺ちゃんが梨華ちゃんのこと好きだってことは言わないからさ!!」


柴田さん・・・

私が好きなのは・・・あなたです!

それを言えない代わりに、私は少しだけ笑って見せました。

68 名前:コラム 投稿日:2004/08/01(日) 16:04
(0゚D゚0)< カントリーのあさみで〜す!!

(⌒_ゝ⌒)<里田で〜す!!

(0゚D゚0)<本編にはないのですが、
柴ちゃん斉藤さんにしめられてました。

(⌒_ゝ⌒)<舞:怖かったね・・・

(0゚D゚0)<うん。さっすが・・・

(⌒_ゝ⌒)<ボス!

(0゚D゚0)<さてさて!舞ちゃん!大変なことになっちゃってますね!!

(⌒_ゝ⌒)<そうだね!!紺ちゃんって柴っちゃんが好きだったんだ!!

(0゚D゚0)<これは、聞き捨てなりませんね!!

(⌒_ゝ⌒)<紺ちゃんは今や、カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)ですからね!!

(0゚D゚0)<紺ちゃん頑張れ〜!!

(⌒_ゝ⌒)<頑張れ〜!!でも、さっすが柴ちゃん鈍いっすねぇ!!

(0゚D゚0)<鈍いっすねぇ!

(⌒_ゝ⌒)<紺ちゃんの思いは届くのか??

(0゚D゚0)<とにかく、カントリーは紺ちゃんを応援しまっす!

(⌒_ゝ⌒)<では、次回もこうご期待!

69 名前:お返事♪ 投稿日:2004/08/01(日) 16:12
<<57 :名無飼育さん

 レスありがとうございます!!
 柴ちゃん切ないんです!!
 
( ‐ Δ‐) <これからも、うちの柴田君を応援してください!
 
 みんなすれ違いってかんじで、ごっちゃごちゃなのですが、
 これからも、よろしくお願いします!!
 
∬`▽´∬ <あさみちゃん登場したから、次は小川の番です!

 いや・・・それはどうだろうか・・・ってかんじで、
 とにかく、よろしくお願いします!!
70 名前:お返事♪ 投稿日:2004/08/01(日) 16:17
<< 58 :ラヴ梨〜さん

 梨華ちゃん可愛そうなんですが、見守っててください!!

( ^▽^)<よろしくです!!

 柴ちゃんいい奴キャラでいきたいと思います!!

川σ_σ||<いい奴だなんて・・・照れるな。

(0⌒ v.⌒0)<振り回されてるだけでしょ!もう!!
       あんたは反省しなさいよ!!

川σ_σ||<こりゃ〜・・・しばった♪

 ・・・・・・・・・
 
 よっちゃんの真意は・・・これからも!よろしくお願いします!!
 




71 名前:お返事♪ 投稿日:2004/08/01(日) 16:18
レスの表示・・・

 << と >> 間違えました・・・

すみません!!
72 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:07
「は〜い!今日のハロモニは!体力自慢コンテストォ〜!!」

体力自慢かぁ・・・きっと、藤本さんか吉澤さんやろな。

「愛ちゃん?」

まことや・・・

「なに?」
「これに勝ったら、焼肉だよね?」
「まぁ・・・パターンから言えばそうやろね」
「絶対に勝つ!!」
「なんで、まことそんなに真剣やの?」

焼肉はいつものことやろ。

「だってぇ!!勝って、吉澤さんにアピールするんだもん!!」
「なるほど」
「なにも・・・同期ごとにしなくてもいいじゃんね・・・」

そう。今日のチームは飯田さん率いるヨンキーズと、
矢口さん率いるゴッキーズと、安部さん率いるロッキーズ。
なぜか、司会はいつのまに復活したんか、中澤さん。

「でも、多分、この状況だと、うちが一番強くない?」

あさみちゃんの分析にうなずく。
ヨンキーズは、加護ちゃんというクソ女がいるし、
ロッキーズは重さんに安部さん・・・

ゴッキーズはバランスよくみんな運動はできるし・・・


おぉ!!焼肉が近づいてきたぁ!!頑張っろ〜!!
73 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:08
「ほな、始めのレースは・・・」

中澤さんの声が響くの久しぶり。

「梨華ちゃん?」
「ん?なにあいぼん?」
「焼肉食べたいよね?」
「そうだね」

「でも、うちがいたら負けちゃうよ・・・」
「大丈夫だよ!頑張れば、きっと勝てるよ?」
「でも・・・クソ女だよ・・・」
「大丈夫!今日はチーム戦だしさ。
 ののとひとみちゃんは運動神経いいし!」

「でも、よっすぃは、クソ女にもっとも近かったよ?」
「あれはさ、ちゃんとやってなかったからだよ!」
「・・・」

「あいぼん?」
「ん?」
「ファイトだよ!!」
「おぉ!!」


梨華ちゃんがうちに期待してる・・・

前はその期待に答えるために、めっちゃ頑張ってたんだけどね・・・

74 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:09
「で?どうする?」

安部さん、やる気満々だ・・・
でも、このチームぶっちゃけ弱いよね・・・

「とりあえず、鉄棒ぶらさがりだから・・・ミキティと・・・」
「なんで美貴なの?」
「だって、藤本、腕力あるじゃん!!」
「そうだけど・・・」

このメンバーからすればね・・・

「あとは・・・どうしよっか・・・亀ちゃんいける?」
「えぇ〜・・・あんまり腕力ないですよ?」

うん。あんたは腕力なさげだね。

「じゃあ、重さんは?」
「無理無理無理!!」

そんなに否定しなくても・・・

「じゃあ、田中ちゃん!!」
「よかよ」
「よっし!じゃあ、田中ちゃんで!!」

75 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:10
「はい。じゃあ、ヨンキーズからは、辻と吉澤ね。
 で、ゴッキーズからは我らが愛ちゃんと、やぐちぃ〜!!
 ロッキーズは藤本と田中ね。はい。じゃあ、ぶらさがって〜」

「なんか・・・中澤さん・・・5期だけ対応ちがくない?」
「だって、矢口さんと愛ちゃんだもん」
「そっか」

「それより、よっすぃ!絶対に勝つのれす!」
「はいはい。焼肉ね?」
「うっす!」

「はい!ぶらさがって〜!」

おぉ〜!!あがってく〜!!なんか楽すぃ〜!!

「た、高い・・・」

ん?そっか、ののと高橋は背が低いから、
うちにあわせた高さだとめっちゃたかくかんじるんだね。

「怖い〜!!」

高橋泣きそうじゃん!

「わ、わ、わぁ〜!!」
「ちょっと!のの動くな〜!!」
「だってぇ!!怖いんだもん!!」
「アホ!!動くと落ちるだろ!!」

「怖い〜!!」
「大丈夫だから!高橋落ち着いて!!」
「怖いよぉ!!」
「落ち着いて!!」

76 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:11
「なんか、となりうるさくない?」
「ミキティ余裕だねぇ・・・」

「ってか、こんなのぶらさがってるだけじゃん?」
「あ・・・」

田中落ちるなよ!

「これで、六期一人脱落だね!」
「まぁ、でも、美貴はしぶといんで」
「負けねえぞぉ!」


77 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:12
「わ、わ、わぁ〜!!」
「だから、動くなって!!」

「怖い〜!!」
「わぁ〜!!」
「ののぉ〜!!」

ののが落ちた瞬間に鉄棒がめっちゃ揺れる。

「キャァ〜!!」
「た、高橋!!危ない!!」

あ・・・


思わず高橋をかばって一緒に落ちてしまった・・・

「怖かったぁ・・・」
「泣くなよ・・・」

うちの腕の中で泣きじゃくる高橋をしっかりと抱きしめた。


泣くなよ・・・


ちゃんと守ってやったじゃん・・・

78 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:13
「よっし!これで、残すはうちらだけだね」
「負けませんよ美貴」

「ミキティ?ここは先輩の顔を立ててさあ?」
「負けませんよ!一番になりたいんだもん!」

「ミキティ頑張って!!」
「な、なっちなんで・・・」
「って、美貴と同じチームだから。あ・・・落ちた」

「やったぁ!!さっすがミキティ!!」
「あ、安部さん・・・矢口さんがへこむから、いいって!!」

「ん?あ・・・梨華ちゃんが落ちてる」
「って、梨華ちゃんはぶらさがってないし!」
「そういうことじゃなくって、ネガティブオーラ全開だべさ」
「え?あ・・・」


愛ちゃんを抱きしめるよっちゃんを見て、
梨華ちゃん完全に落ちちゃってるよ。


79 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:14
「ほな、二回戦!飛んで飛んで飛びまくれ〜!
 ってことで、縄跳びね」

「愛ちゃん大丈夫?」
「う、うん・・・怖かった・・・」
「愛ちゃん・・・まことが睨んでます・・・」
「え・・・あ・・・」

きっと、愛ちゃんが吉澤さんに抱きしめられたから怒ってるんだよね?

「まことぉ。ごめんごめん!!」
「愛ちゃん・・・吉澤さんに気があるの?」
「ないないないない!!絶対ない!」
「本当に?」
「ないって!」
「じ〜〜〜」
「ないって!!」

まこと・・・
本当に吉澤さんが好きなんだね・・・

でも?まことが吉澤さんにちょっかいをだしたら、石川さんが落ち込んじゃって・・・

そうしたら、また結局柴田さんがふりまわされる???
そんなのダメダメダメ〜!!

「まこと?でも・・・吉澤さんは、石川さんのものだからね?」
「コンコンのばかぁ〜!!」
「だって!本当のことだよ?」
「ばかぁ〜!!」

80 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:15
あさみちゃんと、まことが喧嘩になってしまった・・・

こういう時は矢口さん!あ・・・

なんか知らんけど、落ちてる・・・


「どうしよう・・・縄跳び・・・」
「とりあえず、三人とも、無理っぽいから、うちらでやろう・・・」
「ラジャ」

81 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:15
「梨華ちゃん?」
「・・・」
「よっちゃん?」
「・・・」

きっと、二人とも意識ここにあらずなんやろな・・・

「り〜かちゃん?」
「・・・」

ダメだこりゃ。今日はきっと一日落ちてるね・・・

「石川!」
「は、はい!」

お?さっすがかおりん!!

「縄跳びだから、石川出てね?」
「は、はい・・・」
「あとは・・・じゃあ、加護ちゃん行く?」
「えぇ〜・・・無理だと思うよ?」
「いいって。石川は縄跳び得意だし!」

うちには期待してないのね・・・らじゃ。

82 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:16
「次は縄跳びだね!じゃあ、ミキティと・・・」
「また美貴でるの?」

「だって、ミキティ縄跳び得意でしょ?」
「得意って・・・まぁ」

「じゃあ、いいべさ。で、あとは・・・亀ちゃん行く?」
「は〜い」

この子はやる気あるのかよ?
ってか、安部さん強引だなぁ。もう!

83 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:18
「はい。ほな、ヨンキーズは石川とあいぼん。
 ゴッキーズは新垣と、愛ちゃ〜ん!!
 ロッキーズは藤本と亀井な。よっし始め!」

中澤さんわかりやすいな〜。

「中澤さん、矢口さんと高橋さんが好きなんだね?」
「ん?」

やっぱり、さゆ聞いてないし・・・ 

「あ、れいな、絵里が出てるよ?」
「って、さっきみんなで決めたじゃん!」
「応援してあげないと!」

「うん。それよりさ、中澤さんってさ・・・」
「?」
「高橋さんと矢口さんが好きなんだね?」

「・・・まぁ・・・言えることは・・・」
「なに?」
「私が一番かわいいってこと!」


アホ・・・


「ほらほら!二人とも!!亀ちゃんとミキティ応援しないと!!」
「頑張れ〜!」


応援せんでも、藤本さんは勝つと思うけどね・・・ほら勝った。


84 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:20
「いっや〜!優勝するとは思わなかったよね?」

安部さんはそう言うけど、状況から判断すると、絶対にうちが勝つと思います。

だって、戦力のはずの石川さんが落ち込んじゃってるヨンキーズ。

本命だったけど、小川さんと紺野さんが喧嘩してて、
闘争心のない矢口さんがいるゴッキーズ。

この状況だったら、藤本さんがいるうちが勝つに決まってるもん。
お肉がかかれば、藤本さんは最強だもんね。

「お肉おいしい!!」

もう!れいなってばはしたないぞ!!

「うん。おいしいね!」

さゆはなんにもしてないじゃ〜ん!

85 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:21
「ミキティ?」
「・・・」

「ミキティ〜??」
「あ、はい」

「ミキティお肉好きだよね?」
「はい」

「お肉おいしいよ?」
「はい」

藤本さんの視線は大好物のお肉ではなく、石川さんに向かってる?


お肉に勝つなんて・・・


石川さんのネガティブオーラはすごいです!
やっぱり、一番幸が薄いのは石川さんで決まりですね?

86 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:22
「亀ちゃんは、お肉食べないの?」
「あ!食べます!!」

う〜ん!!やっぱり、お肉おいしいです!!ね?れいな!!



田中れいなが好きな理由・・・

負けず嫌いなところ。

なんでも真剣に頑張っちゃうところ。



絵里の次にかわいいところ!



87 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:23
「り〜かちゃん?」
「あ・・・美貴ちゃん・・・」

「梨華ちゃんさ・・・マスカラ落ちてるよ?」
「え!?」

「うっそ〜」
「もう!」

よかった。少しだけ元気になってくれたみたい。

「な〜に、落ちてんのさ?」
「・・・」
「あ!このあいだの、亜弥ちゃんの件ね、あれ、なんでもないって」
「え?ああ・・・そうなんだ」

あれれ・・・やっぱり、原因はそっちじゃないのね。

「亜弥ちゃんね、よっすぃに相談してたんだってさ」
「亜弥ちゃんとひとみちゃんって、仲良かったんだね?」

「あ・・・でも、それは友達ってことだよ?」
「うん」

「よっちゃんは梨華ちゃんにベタ惚れなんだからさ!」
「・・・そうかな・・・」
「そうだよ!!」

「あ・・・私帰るね?」



よしこのバカ・・・梨華ちゃんを不安にさせるなよ・・・


88 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:25
「もう帰ろうよぉ!」

二人とも、ひかんからなぁ。

「吉澤さんは、あきらめた方がいいって!」
「まだわかんないじゃん!!」
「わかんなくないよ!吉澤さんとまことがどうにかなったら、石川さんが悲しむじゃん!」

あさみちゃんが正しい。

「でもぉ!!」
「そんなの絶対によくないよ!!」
「石川さんの味方なの?」
「そういうわけじゃないけど」
「じゃあ、応援してくれてもいいじゃん!!」

確かに、5期としては、まことの恋路も応援したいしなぁ・・・

「だけど・・・だけど、石川さんが落ち込んだら、柴田さんが・・・」

なんで?柴田さん??

「柴?柴田さん??誰??」

って!まこと知らんの!!

「まこと最低!!」

そりゃ怒るよなぁ。

「な、なんでよぉ!」

当たり前やって。

「二人とも落ち着いて!!」

なんで、こうなるかなぁ・・・

まこととあさみちゃんは収録後もず〜っと喧嘩してて・・・
おろおろしてる、私と里沙ちゃん。


あれ?里沙ちゃん・・・帰ったね?

89 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:26
「帰ろうよぉ?」
「あさみちゃんにはこの気持ちがわからないんだよぉ!!」

私の話聞いてへんやろ?

「とにかく、吉澤さんは、石川さんと付き合ってるんだから、まことがちょっかい出しちゃだめだよ!」

話が振り出しに戻ってしまった。

「好きなんだもん!」

まことわかったから。

「ダメだよ!!」

あさみちゃんもわかったってば。

「でもさぁ!」

まことしつこいよ。

「よくないよね?」

あさみちゃんも、ええって。

「いいよね?」

いいからもう・・・

「愛ちゃん!!」
「おえ?」


え?私にふられても・・・困るよぉ・・・


「好きなんだからしかたないよね?」
「お・・・おう」

「でも、石川さんがいるんだから、そういうのよくないよね?」
「お・・・おう」

「もう!愛ちゃんはどっちの味方なの?」
「え?あ・・・いや・・・だって・・・」

90 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:27
「は〜い!!アイス買って来たよぉ〜!!」

り、里沙ちゃん!!

「おぉ〜!!」

アイスって強いんやね・・・
喧嘩してた二人とも、アイスにつられて、喧嘩忘れちゃってるよ。

里沙ちゃんナイス!!アイスもナイス!!


さむ・・・飯田さん並や・・・

『失礼ね高橋!』

ん?今・・・飯田さんの声が聞こえたような??
気のせいやね・・・アイスナイス!!

91 名前:好きで×5 投稿日:2004/08/02(月) 01:28
「いっや〜!!お肉おいしかったな〜!!」
「よかったね・・・」

「ん?矢口元気ないぞ?」
「・・・だって・・・」

「どうしたどうした?」


なつみのバカ・・・

なつみの視線がオイラに向かないから・・・

やる気なくなっちゃったんだよ!


「安部さんさ・・・」
「ん?」
「好きな人いる?」
「ん?なんだべさ!!急に!!」

「いる?」
「・・・いるよ」
「えぇ〜!!」

が〜ん・・・

「そ、そんなに驚かなくても・・・」
「・・・」

「矢口?」
「・・・」

「矢口〜!!」
「・・・」


92 名前:コラム 投稿日:2004/08/02(月) 01:36
川’ー’川 <今回長めやったね?

∬`▽´∬ <・・・愛ちゃん・・・吉澤さんのこと、好きじゃないよね?

川’ー’川 <だ〜か〜ら〜!好きやないって!!

∬`▽´∬ <本当に?

川’ー’川 <本当やって!!たまたま、吉澤さんの上に落ちてしまっただけやって!!

∬`▽´∬ <本当に?

川’ー’川 <本当に!友情に誓うわ!!

∬`▽´∬ <愛ちゃ〜ん!!

川’ー’川 <まことぉ〜!!

从#~∀~#从<なにしてんねんあんたら?

∬`▽´∬ <ち、ちっと友情の確認を。

从#~∀~#从<相変わらず小川は意味わからんなぁ。

川’ー’川 <:友情の確認をしよったところです!

从#~∀~#从<そうなんかぁ。愛ちゃん、友達思いやねんなぁ。ほんまにかわいいわぁ。

∬`▽´∬ <ひ、ひいき〜!!

从#~∀~#从<うるさいねん!!

∬`▽´∬ <ひ、ひどい〜!!

从#~∀~#从<中澤:うるさいねん!!愛ちゃん、ほな、次回の宣伝してや!

∬`▽´∬ <わ、私もやりたい〜!!

从#~∀~#从<うるさいねん!!愛ちゃん、やりや?

川’ー’川 <じゃ、じゃあ・・・えっと、次回も読んでくださ〜い!!

从#~∀~#从<きゃわいい〜!!

∬`▽´∬ <ひ、ひいきだ・・・
93 名前:どるふぃん 投稿日:2004/08/02(月) 01:44
それゆけゴロッキーズ!?
ってかんじで、5,6期じゃんじゃん、出してみました。

(・e・)<5期よろしくお願いします!!

∬`▽´∬ <愛ちゃん、吉澤さんのこと・・・

川’ー’川 <しつこいって!怒るで!!好きやないから!

∬`▽´∬ <じゃあ、応援してね?

川o・-・)<ダメです!

・・・また、喧嘩にならないうちに、この辺で・・・

ノノ*^ー^)<6期もよろしくお願いします!!

从*・ 。.・从<やっぱり、私が一番可愛い♪

ノノ*^ー^)<違うよ!絵里のが可愛いもん!ね?れいな?

从 `,_っ´)<どっちでもよかと。では、今後もよろしくお願いします!

続々登場ですが、読んでいただけると嬉しいです!!
それでは、次回もなるべく早めに更新しますので、
よろしくお願いします!!
94 名前:みきっティー 投稿日:2004/08/02(月) 16:40
とても面白いです。
話の流れとキレがあっていいと思います。
これからも頑張ってください。
個人的には藤本さんを応援してます。ガンバレッ!
95 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:01
やっぱり・・・ほっておけないよ。

『ぴんぽ〜ン』

・・・・・いないのかな?

『ぴんぽ〜ン』

・・・・・先に帰ったよね???メールしてみよっかな。

・・・でも、もしかしたら、よっちゃんと一緒にいるのかもしれないし・・・・



梨華ちゃんは、美貴とは正反対。
女の子らしくて、優しくて、マジメで、ひたむきで・・・

96 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:02


モーニング娘。に入る前、美貴はモー娘。の中で、一番になりたいって思ってた。


そのための、最強のライバルは、安部さんでも、辻加護でもなくって、梨華ちゃんだと思った。


歌が上手いってわけでもないのに、チャーミースマイルだけで人気を独占しちゃう梨華ちゃん。
可愛ければそれでいいのかよ!って思ってたから、絶対にこいつには負けたくないって思ってた。


歌手ってのは歌うことが仕事なんだから、だから・・・
梨華ちゃんみたいな存在は、許せなかったんだ。

97 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:03

「美貴ちゃん、今度、六期で娘。に加入するんだってね!よろしくね!!」
「ああ、うん」

それまで、あんまり話す機会がなかった梨華ちゃんとよく話すようになったのは、映画の主演が決まってから。

映画の主演は嬉しかったし、梨華ちゃんとのW主演ってことは、
梨華ちゃんとの直接対決だって思った。


梨華ちゃんに勝てるチャンスがこんなに早くまわってきたなんて!
そう思うと、めっちゃ嬉しくて、神様に感謝してたっけ。

98 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:04

「うれしいな!なにかわからないことがあったら、
 なんでも聞いてね!!なんでも教えちゃうからさ!!」
「うん。でも、気にしてくれなくていいから。自分でやれるし」
「そう?」
「うん。結局は一人で頑張らないといけないんだし」
「そっかぁ。美貴ちゃんって強いね!」
「別に」
「でもさ?もちつもたれずってことで!一緒に頑張ろうね!!」
「うん」



一緒に頑張る気なんて、全然なかった。
美貴は絶対に梨華ちゃんに勝って、一番になる!そう思ってた。


99 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:05
「あ!!美貴ちゃん!!日焼け止め持ってる?」
「え?ああ。うん」
「よかったぁ!今日のロケさぁ、室内だと思って持ってこなかったの!貸して?」
「うん。いいよ」
「ありがとう♪」

美貴は警戒してるっていうのに、
梨華ちゃんには全くその意思はないらしくって。

梨華ちゃんはプロとして失格だろ!ってかんじの面まで美貴に見せまくった。


そのたびに、くしゃっと、笑って見せる梨華ちゃんに、だんだん警戒心は薄れた。

100 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:06
「ねぇねぇ?」
「なに?」
「見て見て!!これ、可愛くない?」
「え・・・可愛いってそのピアスのこと?」
「うん!」
「・・・キショイ」
「え〜!!そっかなぁ?じゃあ、こっちは?」
「そっちは可愛いよ」
「ちぇっ。こっちは柴ちゃんにもらったんだもん。どうせ、趣味悪いも〜ん」


アイドルなのに、変な私服にキショイピアス・・・


本人は大満足ってのがなんだか憎めなくって、
『それ、趣味悪いよ?とか、キショイよ?』って言うと、
『なんだよぉ!』って無邪気に笑うんだ。


そんな梨華ちゃんに、美貴の戦意は薄れていった。

101 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:07

周りを元気にさせちゃう、さわやかな梨華ちゃんの笑顔。
美貴の心を溶かした、無邪気な梨華ちゃんの笑顔。


笑っているだけで、それでいいのかよ!
って思ってた梨華ちゃんの魅力は、やっぱり笑顔だった。


でもそれは、梨華ちゃんの努力なしにアイドルやってるわけじゃなくって、
せいいっぱい努力して、悩みぬいている梨華ちゃんだから輝ける、


本物の笑顔。




そして、梨華ちゃんの優しい微笑みに、美貴は恋に落ちたんだ。


102 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:08





梨華ちゃんの笑顔、絶対に絶やさせたくない。
梨華ちゃんが好きな相手がよっちゃんでも、梨華ちゃんの笑顔は美貴が守るよ。





さてと、帰ってこないってことは、よっちゃんの家かな・・・
じゃあ、美貴は退散しますか・・・

103 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:09
「おっかえりぃ〜!」
「な、なに?また来てるの?」

「今日はお仕事早く終ったから遊びに来ちゃったよ」
「お仕事早く終らなくたって遊びに来ちゃうじゃん」

もう!それは口実なのにぃ!ミキタンのバカ!!

「せぇ〜っかく、ミキタンのために、クリームシチュー作ったのにな〜。持って帰ろっかな〜?」
「え?マジマジ?うっれしぃ!ミキね、お中ペッコペコだよぉ!!」

藤本美貴は、クールで、生意気ってのがモー娘。内のキャラみたいだけど・・・
本当のミキタンは、無邪気で素直。

「あ?!亜弥ちゃん、昨日のうたばん、ボケボケだったね?」

つっこみキャラはまんまなんだけどね。

「えぇ〜そうだったかな〜?」
「うん。まぁ、可愛いから許されちゃうんだろうけど」
「ミキタンも、亜弥のこと、可愛いって思う?」
「ん?可愛い・・・そういえば・・・」


絶対に、また、あの人の話題になるよ・・・


104 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:10
「梨華ちゃんと何かあった?」
「なんにもないよ。ミキは梨華ちゃんの視界に入ってないからね・・・」

「・・・」
「ってか、なんで、よしこは梨華ちゃんに辛い思いばっかりさせるんだよ!」

いっつも、気づくと梨華ちゃんの話・・・

「本当に、許せないよ!!」
「そっか」

「そっか、ってそれだけ?」
「あ、いやいや。で?何があったんすか?お嬢さん??」


それから、いつものように、梨華ちゃんとよっすぃの話。
話を聞きながらのあいづちも大分なれましたよっと。


105 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:12
「ひっどいでしょ?」
「う〜ん・・・そうだねぇ」

よっすぃの気持ちは知らないけど、多分、
よっすぃは梨華ちゃんにもう目を向けてない気がする・・・

「ちゃんと、考えてる??」
「ごめんごめん!えっと・・・そうだねぇ」

「そればっかりじゃん!」
「じゃあ、ミキタンが梨華ちゃんの支えになればいいんじゃない?」

「え?」
「よっすぃに梨華ちゃんは辛い思いをしてるんでしょ?
 だったら、ミキタンが梨華ちゃんの支えになれば?」

結局、応援しちゃうんだよね・・・

「支えか・・・」
「支えてあげてれば、梨華ちゃんの視線がよっすぃから、
 ミキタンに移る可能性もあるんじゃない?」

「そう?」
「うん!女は、愛する人と一緒になるより、
 愛してくれる人と一緒になった方が幸せになれるんだから!!」

なんか・・・自分のやってることに矛盾をかんじるね・・・

「そっか!!」
「そうだよ!!」

「よっし!よっちゃんの変わりに、ミキが梨華ちゃんを支えるよ!!」
「おぉ!!その調子!!」



って・・・自分で自分の恋路を邪魔してどうするよ・・・


106 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:12
「あ、亜弥ちゃん?」
「ん?」

「あのさ、ミキさ」
「うん」

「クリームシチューよりも、ビーフシチューのが好きなんだ」
「・・・肉かよ!!」



藤本美貴は、私にしか見せない顔がある。

ミキタンにとって、私って何?友達?姉妹?仲間??


できれば・・・そのどれでもなくって・・・


恋人になりたいよ・・・



そんな日が来るとは思えないけど・・・


107 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:13

藤本美貴に始めて出会った日、
私はようやく仲間をゲットした気分だった。


モーニング娘。もメロン記念日も、みんなユニットだから仲間がいるのに、
ソロとしてデビューした自分は、いっつも一人。


それが当たり前だったから、別にさびしいなんてかんじたことはなかったけど、
でもやっぱり、ハロコンなんかで、メンバーとはしゃいでる他の子たちを見ていると、やっぱりうらやましかったり。

108 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:14
「初めまして!藤本美貴です!よろしくね!!」

初対面のミキタンは、すっごく堂々としていた。
こういうのを大物の貫禄というのかな?って思ったり。

「松浦亜弥で〜す!よろしくね!!」
「うん!ミキね、あややを超えるアーティストになるから!」

アイドルって言わないで、アーティストって言っちゃうところがミキタンらしかった。

「まっけないよぉ〜!」
「ミキだって!!」

こんなに自然に宣戦布告されたのも初めてだったけど、だから、気兼ねしなくていい相手になったんだ。

109 名前:桃色片思い 投稿日:2004/08/03(火) 16:15

勝気な藤本美貴。


無邪気な藤本美貴。


見栄っ張りな藤本美貴。


かっちょいい藤本美貴。


意地悪で優しい藤本美貴。



ソロとして同じ悩みで相談しあったり、喜んだり。


そんなミキタンの存在に、私の心はどんどんほぐれていって、気がついたら、ミキタンに恋をしてた。


でも、気づくのが少〜しだけ遅かったらしくって・・・


恋に落ちた相手は、梨華ちゃんに恋にしちゃってた・・・


110 名前:コラム 投稿日:2004/08/03(火) 16:18
( ´ Д `)<なんか。二人とも一方通行なかんじで、健気だねぇ。

稲葉<うんうん!あやや健気やなぁ!!

( ´ Д `)<って!あっちゃん!!

稲葉<健気なあややもかわいいなぁ。

( ´ Д `)<なんで?

稲葉<なんでって、あっちゃんかて、ハロプロメンバーや!

( ´ Д `)<そういえば・・・そうだったね。

稲葉<忘れとったんか〜い!あんたなぁ、一緒にツアーまわったやろ!!

( ´ Д `)<はは。ごめんごめん!ってか、顔文字でてないよ?

稲葉<・・・それは・・・大人の事情や・・・

( ´ Д `)<???

稲葉<まっつんはなぁ、デビュー当初から、うちが目をかけた可愛い後輩やねんで!

( ´ Д `)<というわけで、亜弥ちゃん頑張れ!!次回もよろ〜!!

稲葉<ちょ!もっとしゃべらせろや!!

111 名前:お返事♪ 投稿日:2004/08/03(火) 16:25
>>94 :みきっティー さん

 お褒めの言葉ありがとうございます!!
 めちゃくちゃ、励みになりまっす!!
 嬉しかったので、今回はミキティメインにしてみました♪
 藤本さんの今後は・・・未定なんですが、ご期待ください!!(汗)

从‘ 。‘ 从<ミキタンのこと、見守っててくださいね〜!!

川VvV从<って、なんで亜弥ちゃんが言うんだよ!

从‘ 。‘ 从<いいじゃんいいじゃん!ミキタンをよろしく!でもって、松浦もよろしくです!

川VvV从<結局自分かよっ!! ミキのこと、応援してくださいね!!


 それでは、今後もよろしくお願いしまっす!!!

112 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:06
「やっほ〜!!」
「わ、わぁ!!・・・ちょと!いきなりびっくりするじゃん!!」

勝手に家に上がりこんで・・・ってのはいつものことだけど、驚かせるなよ!!

「ごめんごめん!たまには刺激を与えないといけないかなって?」
「なにそれ?」

って・・・またなにか、あったんだ・・・
この壊れ方からすると、結構傷が深いんだね?

「柴ちゃんご飯食べた?」
「まだだよ」

「よかった!今日は、梨華ちゃんが作っちゃいました〜!!」
「は、ははは・・・」

それって・・・食べれるものだよね・・・

「でもね・・・焦げちゃうし、お皿割っちゃうし、
 お米炊いたのに生だし・・・だから、ピザ頼んだよ」
「って・・・あ・・・」


嫌な予感がしてキッチンに向かったら・・・大惨事になってた・・・


「ははっ。ごめんね?」
「・・・い、いいけど・・・」


うちを破壊するなよ・・・ってか、結局作ってないじゃん・・・


113 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:10
頼んだピザも、結局ほとんど梨華ちゃんが食べた後だったから、
キッチンを片付けて、カップラーメンを食べた。

何か作ろうにも、石川さんのおかげで、ほとんどの食材が・・・
天国に逝ってしまったんだよね・・・
せっかく、おいしく育ったのにごめんねっと。

「柴ちゃん?」
「ん?」

「それ、おいしい?」
「ああ。うん。まぁまぁ」
「カップラーメン作った人って偉いね?」
「そうだね」

「柴ちゃん?」
「ん?」

「今日泊まってもいい?」
「うん。いいよ」

114 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:11
「柴ちゃん?」
「ん?」

「抱いて・・・」
「え?な、何?」


ベッドの中の梨華ちゃんはただでさえ艶っぽいのに・・・

そんなこと言うなよ・・・


「お願い・・・」
「な、何言ってんのよ!」

「柴ちゃん・・・お願い・・・」
「さてと・・・やっぱ、私、ソファーで寝るわ」

「・・・お願い」
「新曲のイメトレですか?」

「・・・」



よっすぃ・・・冗談が通じる程度に傷つけてよね・・・


115 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:12


「・・・よっすぃの代わりにはなれないよ?」
「いいよ・・・」


「よくないよ・・・」
「・・・」


「梨華ちゃんが好きなのはよっすぃでしょ?」
「・・・今日ね・・・」


それから、ベッドの中で、よっすぃへの不満を聞いて・・・

でも、梨華ちゃんはよっすぃが好きなんだよね??


だから・・・ベッドの中で君を抱くのはよっすぃだよ・・・



もう、あんな苦いキスはできないよ・・・

116 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:14
去年の冬・・・よっすぃは浮気をしたんだ。


隠せばいいのに、ご丁寧に梨華ちゃんに報告しやがって・・・
もちろん梨華ちゃんはめちゃくちゃ落ちちゃって・・・


「梨華ちゃん?」
「うん・・・」

「よっすぃも反省してるんでしょ?」
「・・・どうだろ」

「どうだろって・・・大丈夫だよ!」
「でも・・・他の人と寝たんだよ?」


「・・・」
「それに・・・ひとみちゃんはどうであれ、
 相手は・・・アヤカさんは真剣だったと思う」



プッチモニ。が決まった時の嫌な予感が的中・・・


117 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:15
「・・・でも、よっすぃは悪いことしたって思ったから謝ったんでしょ?」

「・・・でも!」

「大丈夫だって!」


「・・・」


「たった、一回じゃん」
「一度だって!」

「そんなの、意味無いって!」


「本当に?」
「うん」


「本当にそう思う?」
「うん」


「じゃあ・・・」


「え?」



「柴ちゃん・・・私のこと、抱いて!」


「は?」


「本当に意味がないのか確かめる!」


118 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:17
な、なに言い出すんだよ!って思ってるうちに、


私は梨華ちゃんにベッドの上に押し倒されて・・・


「ちょ、ちょっと!!怒るよ!!」


そんな私の言葉は梨華ちゃんのキスによってふさがれて・・・



私のファーストキスは強引に奪われた。



キスされた、瞬間に私の頭も真っ白になって・・・


今まで抑えていた感情が一気に爆発して、



私のブラウスのボタンをはずしている梨華ちゃんの手を拒まなきゃいけないと思って動かした手は、




そのまま、梨華ちゃんのTシャツの中に滑り込んだ・・・


119 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:19
何度もキスを重ねていた私たちの時間は、よっすぃからの電話で制された。


「あ・・・電話・・・」


今までのことがなんでもなかったかのように、
身体を起こそうとする梨華ちゃんを押さえつけて、もう一度彼女の身体に顔を埋める。


「し、柴ちゃん、ごめん!電話!!」


「・・・」


「柴ちゃん!!」

「・・・」


自分から誘ったんじゃん・・・


「柴ちゃん!!柴ちゃん・・・」



何度も鳴り響く電話。



脱力した梨華ちゃん。



意味のないキス・・・




だから、彼女の身体を解放した。


120 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:20
「ご、ごめん・・・つい、本気になっちゃって」
「柴ちゃん・・・」

「ははは・・・なんかさ、こういうの初めてで。
 いや〜・・・なんか、おかしいね?ごめんごめん!!」


必死に明るくふるまって、冗談だよ!ってことにして・・・


「アヤカさんとも、こういうかんじだったのかな?」
「え?」
「だから・・・その、冗談だったのに、本気になっちゃったのかな?」
「そ、そうだよ!うんうん!!そうだよ!!きっと!!」

「そっか!」
「うん!!きっとそうだよ・・・」
「柴ちゃん?」
「ん?」

「ありがとね?」
「・・・うん。あ、電話でなよ!」

「うん」
「じゃあ、帰るね」

って言葉は聞かずに、



よっすぃのもとに梨華ちゃんは戻った。


121 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:20
梨華ちゃんのマンションから出た瞬間に涙が溢れた。


ぬぐってもぬぐっても溢れ出す涙に、ぬぐうのを諦めた。
そんな私の携帯が鳴った。

「もしもし柴田君?」

めぐちゃんだった。

「う・・・うん」
「ん?どしたの?」


「なんでもない」
「今どこ?」


「なんでもない」
「どこにいるの!!」


「・・・梨華ちゃんのマンションの前」
「すぐ行くから。そこでステイよ!」


122 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:22
30分後に現れたのは瞳ちゃんだった。

「あゆみ!」


瞳ちゃんの顔を見たらなんか強がりの自分が現れて、
泣き顔見られたくなくて後ろを向いて必死に涙をぬぐった。



瞳ちゃんはそんな素直じゃない私を後ろから抱きしめてくれた。


「タクシー止めてあるから、うちに来な?」


無言でうなずいて、瞳ちゃんに誘導されるままに瞳ちゃんの家に行った。

123 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:25
「あがって。むらっちも、もうすぐ来るから」

瞳ちゃんの部屋はいつも片付いている。
梨華ちゃんの部屋とは大違い。
梨華ちゃんの部屋は片付いてないから、たいてい私が掃除をする。

「コーヒー・・・はあんたは飲めないんだったっけ?ホットミルクでも飲む?」

無言でうなずく。ミルクを飲んでるところにめぐちゃんが来た。

「あゆみぃ〜!!」

そうとうなテンションで入ってきためぐちゃんを見て私は少し笑った。
多分それが狙いだったんだと思う。その後ろからマサオも顔を出した。

「全員集合ね?」


瞳ちゃんの言葉に心が温かくなった。
メンバーとは遊びに行ったりしないけど、いつもそばにいるってことだから。


「ありがと」


みんなの優しさが嬉しくて、また涙が溢れちゃった。
そんな私をめぐちゃんが包み込んだ。



泣き止むまで、三人は何も言わなかった。
多分、言わなくてもわかってたのかもしれない。


なんだかんだ言って、三人とも結局お姉さんなんだ。
いつも、いつだって、何も言わなくても私の気持ちなんて見透かされてるから。

124 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:27

泣きつかれて、めぐちゃんの腕の中で眠っちゃって・・・
気がついたら瞳ちゃんのベッドの上で朝を迎えた。


下を見ると、三人が狭そうに一枚の布団とコタツ布団と座布団の上に寝てた。
もう少し寝てよっかなって気持ちになって、再びベッドにもぐる。
瞳ちゃんのいい匂いがついたベッドはこの上なく寝心地がいいから。


そんな物音に、ベッドの一番近くにいた瞳ちゃんが気づいたみたい。


「起きたの?」
「うん。でも、も少し寝る」

「ったく。一人でベッド占領しやがって!
 ほら、ずれてよ。これ、一応私のベッドなんだからね?」

そういうと、瞳ちゃんはベッドに入ってきた。

「ほら。おいで?」

その言葉に、私は瞳ちゃんに抱きついた。


温かくて、優しいぬくもりは心地よい。


「マサオが起きたら殺されちゃうかな?」
「相手があんたなら嫉妬しないわよ」
「そっか」

125 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:28

苦い苦いキスの味・・・


そんな思いはもうできないから・・・



でも・・・


梨華ちゃんが眠るまで起きてるよ。


不安だっていうなら、ずっとそばにいて、ずっとず〜っと見守るよ・・・




もっと、別の人好きになれたらいいのにね・・・



126 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:29
「梨華ちゃん・・・あのさ・・・うちの恋人になって!!」
「え!?」

二つ目の夢が叶った瞬間。

「好きなんだ!梨華ちゃんのこと!!」
「う、うそ・・・」
「え?」
「うそ・・・」
「うそじゃないよ!」
「・・・」

「あ、あのね・・・デビューしてさ、もう2年くらい一緒にいるじゃん?」
「うん」

「梨華ちゃんってさ、いっつも前向きで、あ、梨華ちゃんの言葉だとポジティブで」
「う、うん」

「そういうところ、好きになっちゃったみたいなんだ」
「え・・・」

「だから、うちと付き合って!!」
「うん!いいよ!!」


生まれてから、一番幸せだった瞬間。


127 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:30
「ちょっと!ひとみちゃん!!」
「ん?なに?」

「なにって!さっきの収録、テレビなんだし、もう少し控えめにしないと、みんなにばれちゃうじゃん!」
「ははっ。いいじゃん!!いっそのこと、ばれちゃったほうが、梨華ちゃんのこと独占できるし!」

「もう!ダメだよ!」
「り〜かちゃん?」
「ん?」

初めてのキスは、みんなが帰って来る前の楽屋で。
一瞬だったのに、その時間はスローモーションで・・・



みんなが帰ってきちゃうじゃん!っていう緊張感は始めだけで、
みんなが帰って来るまで、私たちはキスを重ねた。


128 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:31
「明日って、Mステだっけ?」
「うん」
「じゃあ、いつもよりも、少しだけゆっくりできるね?」
「そうだね」
「じゃあ・・・今夜は梨華ちゃんの家に泊まっていい?」
「え?」
「ね?」
「う、うん」




「な、なんか・・・緊張するね?」

ベッドの中に二人で入って・・・しばらくは天井を見つめてた。

「う、うん」
「うちさ、こういうの初めてで」

「わ、私も・・・」
「いいよね?」
「う、うん」


「じゃ、じゃあ・・・」


129 名前:香水 投稿日:2004/08/04(水) 01:32
ひとみちゃん?ひとみちゃん??抱きしめてよぉ!!

「ひとみちゃん!!あ・・・」



夢だった・・・


隣にいたのは、ひとみちゃんじゃなくて、柴ちゃん・・・

「ごめん・・・よっすぃじゃなくって・・・」
「・・・起きてたの?」
「あ?いや・・・なんか、眠れなくって」
「・・・」

「大丈夫だよ!よっすぃは梨華ちゃんのことが好きなんだから!」
「・・・」

ひとみちゃんの代わりに・・・私は柴ちゃんに抱きついてみた。

なんだか、ひとみちゃんの腕の中にいるより、柴ちゃんのぬくもりを感じる時間の方が最近長くなった気がするよ・・・



「大丈夫だよ」
「うん」


130 名前:コラム 投稿日:2004/08/04(水) 01:38
(⌒_ゝ⌒)<柴っちゃんのお話だから、メロンが来ると思ったそこのあなた!今回は里田と!

川 ‘▽‘) <なんなのよ!

(⌒_ゝ⌒)<アヤカでお送りします!!

川 ‘▽‘) <だから、いきなり何?

(⌒_ゝ⌒)<しばっち切ないね?

川 ‘▽‘) <そうだね。ってか、早く諦めて次の恋に踏み出せばいいのに。

(⌒_ゝ⌒)<それができないのが柴っちゃんのいいところなんだって!

川 ‘▽‘) <諦めも肝心よ!

(⌒_ゝ⌒)<で、よっちゃんと寝たんだ?

川 ‘▽‘) <やっぱり・・・その話題を聞きたかったのね・・・

(⌒_ゝ⌒)<なんで?やっぱり、勢いで?

川 ‘▽‘) <大人の事情!

(⌒_ゝ⌒)<もう!もったいぶるなって!

川 ‘▽‘) <・・・

(⌒_ゝ⌒)<ごめん・・・

川 ‘▽‘) <まぁ、Take It EASY!ってことで!

(⌒_ゝ⌒)<???柴っちゃん頑張れ〜!!同い年として応援してるぞ!!

川 ‘▽‘) <そういえば、そうだったわね。では、See you !

131 名前:どるふぃん 投稿日:2004/08/04(水) 01:41
更新してみました。
ここから先の展開、非常に悩んでまして・・・

当初の予定から書いていくうちに、だいぶ変わっちゃったもので。

悩みつつ、更新していきたいと思います。
どんどん駄文になっちゃうかもしれないのですが、よろしくお願いします!!

132 名前:ラヴ梨〜 投稿日:2004/08/04(水) 01:43
リアルタイムで読めて幸せです
梨華ちゃんモテてますね〜
それぞれを取り巻く環境が皆、切なくて…どうしてもよっすぃ〜だけがヒドイ奴に見えてしまいます(笑)
作者さんの思う壺にはまってますね
これからもはまっていきますんで期待してます
133 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:30
「よっし!!決めた!!」
「え?」

まことだ。また、変な事いいだすんやろな・・・

「吉澤さんに告白する!!」
「おぉ〜」

その言葉、もう五回目くらいや。

「愛ちゃん!!協力して!!」
「え?協力??」
「うん!!今までの傾向からすると・・・
私の告白はわかりにくいみたいだから!!
ここは、親友として、愛ちゃんの協力が必要なのだ!!」

「え〜!!」
「ダメ?」
「い、いや〜・・・ダメやないけど・・・」
「お願いお願いお願〜い!!」

まことにかかわると、ろくなことにならんしなぁ・・・でも、親友だしなぁ・・・

「お願い!!愛ちゃんにしか頼めないの!!」
「なんでよぉ!あさみちゃんや里沙ちゃんもおるよぉ?」
「だって、コンコンとニイニイはタンポポだから、石川さんを裏切るようなマネは・・・」

コンコンとニイニイって・・・いつからそんな呼び方になったんや?

「私やって、石川さんを裏切るようなことはできんよぉ?」
「愛ちゃんは、愛だから!愛があればIt’s ALL RIGHT!だからさ!!」

「意味がわからんよ?」
「とにかくお願い!!」

「う〜ん・・・わかった」

まことの告白大作戦とは・・・
大作戦のわりに、とっても簡単だった。

まことの書いたラブレターを私が吉澤さんに渡すってだけ。


それなら、変な失敗もなさそうやし。ってことでさっそく作戦決行!!

134 名前:愛あらば It’All 投稿日:2004/08/06(金) 01:31
「あ、あの?吉澤さん?」
「ん?あ、高橋何?」

「こ、これ・・・」
「ん?何?」

「あの・・・これ、読んでやってください!!」
「え?あ、うん」


よっしこれで私の役目は完了!


石川さんごめんなさい!!石川さんは先輩として大好きです!!

でも、まことは友達やから!!それに、うまくはいかんと思うし!!


私はただラブレターを渡しただけやで!!
きっと、まことはふられて、吉澤さんは今まで通り石川さんのもとに戻るから!!



私はなんも悪くないんや・・・



135 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:33
「た、高橋!!」
「え?」

仕事が終って帰ってきた家の前に、吉澤さんがおった。

「高橋・・・手紙読んだよ」
「は、はい」
「うちのこと、そんな風に思ってたなんて知らなかったよ」

え?気づくやろ?
まことの行動って、周りも笑っちゃうくらいにわかりやすいと思うけど・・・?

「今は、今は梨華ちゃんと付き合ってるけど・・・」
「はい」
「うち、梨華ちゃんとは別れるから!!」
「え・・・?」


まさか・・・え?吉澤さん・・・


「それまで、待ってもらえるかな?」
「あ?はい?」
「ちゃんと別れてから、付き合いたいから」


マジで?吉澤さんも・・・まことのことが??え〜!!!


136 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:37
「で、でも・・・石川さんは・・・」
「これ以上、自分の気持ちに嘘ついて、
 梨華ちゃんと付き合うわけにはいかないって思ってたんだ」


「え・・・」
「ずっと、うちもずっと好きだったから」


「え・・・」
「ずっと好きだったんだ!それに・・・
 梨華ちゃんは、梨華ちゃんにふさわしい相手はうちじゃないから・・・」


「え・・・」
「とにかく、梨華ちゃんとのこと、ちゃんとけじめつけるから!!だから、待ってて!!」


「え・・・」
「じゃあ!ごめんね、遅くに!!また!!」


「あ・・・」



吉澤さんは走っていってしまった・・・
137 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:38
マジで?マジでマジでマジで〜??

吉澤さんも・・・まことのことが好きやったなんて・・・


石川さん・・・どうしよう・・・修羅場や・・・


とにかく、石川さんがどうにかなる前に、対策を・・・


えっと、誰かに相談しないと!!


えっと、飯田さんに・・・連絡先しらんかった・・・


矢口さんに・・・でも、矢口さんラジオで今日は遅いし・・・


もっと、石川さんと仲がいい人・・・柴田さんや!!
よし!!あさみちゃんに連絡して、柴田さんに相談してもらおう!!


138 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:40
「ってわけなの!!」
「マジで?吉澤さんもまことのことが好きだったなんて・・・」

「ね?驚くよね?しかも、全然気づかなかったっていうんだよ?」
「へぇ〜。吉澤さんって鈍感だね?」

「うんうん。でね、石川さんに別れ話をしに行くっていうの!」
「そっか。そうだよね・・・」

「そんなことになったらさ・・・きっと、石川さんのことやから、錯乱しちゃうやろ?」
「う・・・うん。ありえる」

「だから、そうなる前に、柴田さんに相談してさぁ」
「し、柴田さん?」

「うん。だって、柴田さんは石川さんの唯一のお友達やろ?」
「愛ちゃん・・・唯一のってのは、余計だよ」

「で、柴田さんに連絡できるのって、あさみちゃんくらいやし!」
「あ・・・うん。でも・・・」

「これは、緊急事態なんや!!」
「でも・・・柴田さん、お仕事忙しいみたいだから、石川さんと会う時間ないと思う・・・」


そんなこと、全然知らないのに・・・嘘をついちゃいました・・・


「え〜〜!!」
「だから、柴田さんはダメだよ!」

「マジで?どうしよう・・・柴田さんが無理やったら・・・
 ますます石川さん何するかわからんよ?」
「そ、そうだね・・・どうしよう・・・」

139 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:43
「他に誰か・・・」
「えぇ〜??誰かって・・・飯田さんか矢口さんは?」

「飯田さんの連絡先しっとる?私知らんくて」
「あ・・・私も知らない」

「矢口さんは今日はラジオやし・・・」
「そっか・・・じゃあ!あいぼんは?」

「え?」
「のんちゃんだと、不安だけど、あいぼんは結構しっかりしてるし、それに四期同士だし!!」

「そっかぁ!!よし!!あいぼんに連絡や!!」
「あ、愛ちゃん?」

「ん?」
「あんまり、テンション高めすぎないようにね?」

「え?」
「愛ちゃん、テンション高い時って、まことに近くなってるから・・・」

「え?」
「い、いや。なんでもない。じゃあ、あいぼんに連絡よろしくです!」

「おう!!一応、柴田さんにも連絡よろしく!」
「うん!!」

そう言って私は電話を切ったけど・・・柴田さんにはメールしなかった。



だって・・・柴田さんの注目を、これ以上石川さんに向けたくない・・・



140 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:45
「よっし!!」

まこっちゃんナイス!!

「あいぼん?」
「愛ちゃん、それって、梨華ちゃんがフリーになるってことだよね?」

「え?ま・・・まぁ・・・そうやけど・・・」
「愛ちゃんナイス!!」

「え??」
「大丈夫!!失恋の痛手は次の恋ってね?」

「は?」
「うちがきっちしホローしちゃる!!」

「え?」
「とにかく、任せてよ!!」

「あの・・・ホローって?」
「梨華ちゃんのことはうちに任せてよ!!」

「え?」
「アイあらばIt’ALL RIGHT!」

愛は愛ではなく、亜衣の方やで!

「あいぼん・・・もしかして・・・」
「ん?」

「もしかして・・・石川さんのこと・・・」
「好っきやねん!!」

「あ・・・そうだったんだ・・・」

141 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:46
ええのかな・・・加護ちゃんに任せてええのかな・・・


ええのかな・・・でも・・・


ええよね・・・ええよね?


ん?ええのか?あれ?


もしも、加護ちゃんがそんなことになっちゃったら・・・


のんちゃんは?ええのか?よくないよね・・・



W解散なんてことになったら・・・



やばいよね・・・



142 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:48
「どうしよう?」
「えぇ〜!!あいぼん、石川さんが好きだったの?」

「そうみたいなんや?」
「でも、あいぼんはのんちゃんと付き合ってるんじゃ?」

「うちもそう思っとった」
「違ったんだね・・・じゃあ、問題ないんじゃない?」

「なんで?」
「付き合ってないってことは、二人とも別になんとも思ってないってことでしょ?」

「そっか?」
「そうだよ!」

「あさみちゃん・・・なんか、やけくそになってへん?」
「え?別に、やけくそなんかじゃないよ?」

「もしかして・・・あさみちゃんも?」
「ち、違うよ!!私が好きなのは石川さんじゃなくって!!」

「ま、まさか・・・吉澤さんとか言わないでよ!」
「言わないよ!!吉澤さんでもないから!!」

「そっか。よかった。この上、まこととまで、争うなんてことになったらね・・・」
「まこと・・・そう言えば、まことは吉澤さんの気持ちしってるの?」

「い、いや。まだ、伝えてない・・・まことのことやから、喜び満開になって、
 石川さんを余計に傷つけそうなきがするし・・・」
「そ、そうだね・・・」

「どうしよう・・・石川さんと吉澤さん・・・あいぼんとのんちゃん・・・四期の危機やん?」
「そ・・・そうだね・・・誰かに相談した方が・・・いいよね?」

「うん・・・」
「あ!!」

「え?」
「美貴ちゃんは?」

「え?藤本さん?」
「うん!美貴ちゃんなら、きっと的確なアドバイスをくれると思うよ?」

「そっか!!藤本さんは六期やけど、先輩みたいな存在やしね!」
「うん!!まちがいない!!」

「あさみちゃん・・・似てへんよ・・・」
「・・・」

「よっし!とにかく、藤本さんに連絡してみるよ!!」
「愛ちゃん?」

「わかっとる!テンション高めすぎんようにやろ?」
「うん」

143 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:49
「マジで・・・」
「はい・・・」

「よっちゃん許せない!!」
「う・・・」

「よっちゃんも許せないし、梨華ちゃんがいるのに・・・まことも許せない!!」

それって・・・きっと、手を貸した私も含まれるんやろな・・・

「でも・・・まこともずっと吉澤さんのこと好きだったんだし・・・」
「・・・」

「あの・・・それで・・・あいぼんの方・・・」
「許せない!よっちゃん許せない!!」

「藤本さん?」
「梨華ちゃんをこれ以上泣かせるなら、ぶっ殺す!」

「・・・」

その殺意・・・私にも向いてる気が・・・

「なんで?なんでまこっちゃんに協力したわけ?」

や、やっぱり・・・

「・・・まことも真剣やったから・・・」
「真剣だったら、いいわけ?真剣だったら、誰かを傷つけてもいいわけ?」

「・・・」
「そんなの許せない!」

「ごめんなさい・・・」
「いいよ。もう。梨華ちゃんの笑顔は美貴が守るから」

「藤本さん・・・」
「美貴だって、ずっと梨華ちゃんのこと好きだったんだから!」

「え・・・」
「真剣に好きだよ。だけどさ、ルールってのがあるでしょ?」

「・・・」
「好きだから、好きだから、相手のこと、相手の幸せを一番に考えてあげたいじゃん!」

「・・・」
「よっちゃん、許せない・・・」

「・・・でも・・・まことは・・・」
「・・・」

「まことも・・・真剣やったんやし・・・」
「うん・・・わかった・・・ごめん。ちょっと言い過ぎた」

「・・・」
「とにかく、梨華ちゃんの笑顔は美貴が守るから!」



「はい・・・」


144 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:50
電話を切って・・・

結局、何にも解決してないってわかって・・・


でも・・・これ以上誰かに相談しても・・・ってことがわかった。



みんな恋してるんや・・・



みんな・・・真剣に恋してるんや・・・


なのに私って・・・




もういいや・・・




145 名前:愛あらば It’All right! 投稿日:2004/08/06(金) 01:55
从#~∀~#从<まさかの急展開やなぁ。よっすぃまことでええんかい!!

( ´ Д `)<まこっちんだって、魅力的だよ?

从#~∀~#从<石川のキショさが小川のアホさに負けたちゅうことか。

( ´ Д `)<裕ちゃん?まこっちんはアホだけど、それだけじゃないって。

从#~∀~#从<アホで、ちゃらんぽらんやね。

( ´ Д `)<もう!まこっちん結構可愛いじゃん?

从#~∀~#从<そんなんよりも!うちの愛ちゃんを悩ますなっちゅう話や!

( ´ Д `)<悪気はないんだしさ!頑張れまこっちん!!

从#~∀~#从<頑張れ愛ちゃん!!

( ´ Д `)<では、次回も二人に注目なのだ〜!!
146 名前:         投稿日:2004/08/06(金) 01:56



今回は、もう一話連続で!!

つづけ〜!!!


147 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 01:58
「な、なんかさ・・・今日って、雰囲気悪くない?」

れいなに言われて、周りを見渡してみる。

「そうかな?」
「う・・・うん。なんかさ・・・
 吉澤さんの石川さんへの視線、決意に満ちた感じだし・・・
 藤本さんの目、殺気がみなぎってるし・・・
 加護さんなんか・・・たくらんでるみたいだし・・・
 高橋さん、めっちゃ落ち込んどるし・・・
 小川さん・・・はいつものことか。なんか、あったとかね?」
「え〜?そうかな?」

私には、いつもどうりにしか見えないけど?
「絵里・・・鈍いからね・・・」

失礼な!鈍いのはどっちだよ!!

「れいなの方が鈍いよ!」
「ん〜?どうしたの、二人とも?」

さゆだ。

「どっちが鈍いかって言いあっとったと」
「鈍い方か・・・」

「うんうん!ねえねえ、さゆはどっちが鈍いと思う?」
「ん〜・・・でもさ、はっきりしてるのは・・・」
「うんうん」


「私が一番可愛いってこと!!」


「そんなこと、ないよぉ!私の方が可愛いって!!」

「アホ」
「あ!れいな〜!!」

さゆのせいで、れいなは行っちゃった・・・

「さゆのせいだからね!」
「え?何かした?」
「もう!!」

148 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 01:59
「愛ちゃん?愛ちゃん??」
「あ・・・まこと・・・」

「ねえねえ?」
「ん?」

「吉澤さんに手紙渡してくれた?」
「・・・」

「愛ちゃん?」
「渡したよ」

「本当に!!」
「・・・うん」

「で?なんで・・・そんなに元気ないの?」
「別に・・・」
「悪いもの食べた?」

そんなまことに笑ってしまった。

「ちょっとね。悪いもの食べた」
「今日のお弁当、から揚げ弁当なのに・・・残念だね?」
「うん」



こんなんだけど・・・まことは恋してるんだよね・・・


149 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:00
「愛ちゃん?元気ないね?」
「里沙ちゃん・・・」

「どうしたの?」
「あのさ・・・里沙ちゃんは、好きな人おる?」

「え?え?どうしたのいきなり?」
「好きな人おる?」

「・・・うん。いるよ」
「う・・・」

里沙ちゃんまで・・・

「マジで?」
「う、うん・・・」

「誰?」
「え?え?」

「言いたくなければええけど・・・」
「・・・実は・・・あさみちゃんが・・・」

「え?」
「ははっ。でも、あさみちゃんが好きなのは、柴田さんなんだ」
「え〜!?」


柴田さんが好きなのに・・・なんか・・・
あさみちゃんにも悪いことをしてたんだ・・・


「愛ちゃん?」
「・・・」

「愛ちゃん?」
「・・・ははは・・・」


頭の中がぐちゃぐちゃや・・・


「愛ちゃん!!」


150 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:01
「え・・・?」
「高橋?」

「吉澤さん・・・?」
「大丈夫?」


「え?」
「なんか、熱があるみたいだよ?」


ここはどこ?


「医務室だよ」
「あ・・・はい」
「ごめんね?なんか、うちのことで、
 いろいろ考えさせちゃったんだよね?」
「・・・」


なんか、その言葉に思わず涙が溢れた・・・


「え・・・?」


温かいぬくもりに包まれて・・・


「ごめん。ちゃんと、ちゃんとするからね・・・」



そのぬくもりに包まれながら、また眠りについた。



なんやろ・・・なんか・・・なつかしい・・・


151 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:02
「梨華ちゃん!!」
「え?あいぼん?」

いきなりあいぼんに抱きつかれた。

「ははっ。あいぼんに抱きつかれるのって久しぶりだね?」
「じゃあ、これからはいっぱ〜い抱きついたる!」
「え?」

「うちなぁ、梨華ちゃんのこと好きやねん!」
「え?ははっ。私もあいぼん大好きだよ!」
「その好きと、うちの好きは違う!!」
「ははっ。あいぼん。面白いね?」
「うぅ〜!!」

「あれ?ひとみちゃんは?」
「よっすぃなら、愛ちゃんを心配して医務室に行ったよ」

「え?高橋?」
「なんか、熱があるみたいで、さっき倒れたんや」
「え?大丈夫かな?」
「よっすぃが見舞いに行ったし」
「そっか。やっぱり、ひとみちゃんは優しいね!
 私もお見舞いに行こっと!」

152 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:03
「あいぼん・・・」
「ん?のんか」

「あいぼんさ・・・」
「やっと、うちにもチャンスが来たんや!!」

「のんは?」
「ん?」
「もう・・・のんのことはどうでもいいの?」
「え?」

「のんは・・・のんは・・・」
「ちょっと!!のん!!」

のんがいきなり泣き出して・・・

「ちょっとぉ!辻加護また喧嘩かよ!」
「やぐっつぁん!!」

「もう!加護ちゃん何したの?」
「なんにもしてない!!」
「じゃあ、なんで辻は泣くのさ」
「知らない!!」

「あいぼん・・・」
「もう!加護ちゃん!!」

「なんで、やぐっつぁんはいっつものんの見方なんだよぉ!!」
「別にそういうわけじゃないじゃん!!」

「のんばっかり!!」
「もう!!なんだよぉ!!」

153 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:05

「にぎやかですねぇ?」
「そうだね」


「止めにいかないんですか?」
「ん?いいのいいの。あの子たちは、いっつもあんなかんじなんだから」


「飯田さんって、大人ですね?」
「そんなことないよ。付き合い長いだけ。紺野も今にわかるよ」


「そうでしょうか?」
「そうよ」

154 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:06
「ひ・・・とみちゃん・・・」


医務室の扉を開くと・・・ひとみちゃんが愛ちゃんを抱きしめていて・・・


思わずその場から立ち去った。
きっと二人は気づいてないんだろうけど・・・






「り、梨華ちゃん!!」


今は誰でも良かった。誰であっても、きっと最初にあった人に抱きついてたと思う・・・


「ぅぅぅ・・・」
「梨華ちゃん・・・」



抱きしめてくれた相手は・・・美貴ちゃんだった。



155 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:07
「落ち着いた?」

人目を気にして、亜弥ちゃんの楽屋に入って、
30分くらい、美貴ちゃんの胸を借りて泣き続けて・・・

「うん・・・ごめんね・・・」
「いいよ。いつもいじめてるから、たまにわね?」

「亜弥ちゃんの楽屋・・・勝手に入っちゃったね」
「平気だよ。美貴がいるからさ!」
「美貴ちゃんと亜弥ちゃん仲良しだもんね」
「まぁね。柴ちゃんと梨華ちゃんみたいなもんかな?」

「それ以上だよ。だって、亜弥ちゃんのこと好きなんでしょ?」
「は?」
「亜弥ちゃんも美貴ちゃんのこと好きみたいだし・・・秒読みだね?」
「ちょっと待ってよ!!何言ってんの!!
 美貴は、美貴が好きなのは亜弥ちゃんじゃないよ!!」

「え?そうなの?」
「そうだよ!!」
「ご、ごめん・・・勝手にそう思ってた・・・」

156 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:08
「美貴が好きなのは・・・美貴が好きなのは・・・梨華ちゃんだよ!!」
「え・・・」


「梨華ちゃんの気持ちが美貴ないのは知ってるよ!
 でも・・・約束する!
 美貴は絶対に絶対に梨華ちゃんを泣かせたりしないよ!!
 梨華ちゃんの笑顔守るから!!だから!!」


「ごめん!!」


「え・・・」


「ごめん・・・ごめん・・・私・・・私・・・」


「いいよ・・・よっちゃんが好きならそれでもいいよ。
 いいよ・・・でも、でもさ・・・
 梨華ちゃんは愛されてるんだからね!」


そういうと、美貴ちゃんは私にキスをくれた・・・


「ごめん!!」


優しい美貴ちゃんを突き放して・・・私は楽屋を後にした・・・


「あ・・・」


楽屋の外にいたのは・・・亜弥ちゃんだった・・・


亜弥ちゃんの顔はさっきの私と多分一緒・・・

だから、声をかけることはできなくて・・・

そのまま走った・・・


157 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:09
「ミキタン・・・」
「あ・・・亜弥ちゃん」

「ふられましたか・・・」
「ははっ・・・」


自嘲気味に笑った私を亜弥ちゃんは優しく抱きしめてくれた。


「タイミング悪いよ」
「だね・・・」


「もっと、慎重に告白しないと!!」
「だね・・・」


「勢いってかんじじゃさ・・・うまくいかないでしょ?」
「だね・・・」



「でも・・・あきらめられない?」
「・・・だね」


「じゃあ・・・応援する」
「・・・ありがと」


158 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:11
「石川さん!!」
「・・・田中ちゃん」

石川さんが暗い!!これが噂のネガティブモード?
よっし!!ここはれいなが励ましちゃる!!

「なにかあったとですか?」
「う・・・うん。ちょっとね・・・」
「吉澤さんですか?」
「う・・・ん。そうかな?」

「あの!!」
「ん?」
「吉澤さんなんて、もういいじゃないですか!!」
「え?」

「石川さん、気づいてないと思いますけど、
 石川さんのこと好きな人、たっくさんいますよ!」
「ははっ。ありがと〜?」


信じてない・・・本当に好きなのに・・・


「信じてませんね?」
「ん?そんなことないよ。私にだって、お友達いるもん!柴ちゃんとか」
「柴田さんとかじゃなくって、お友達じゃなくって・・・
 石川さんのこと、本気で好きです!」
「え?」


信じてくれないから・・・

信じてくださいってかわりに・・・


石川さんの唇を奪った。


159 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:12
「た、田中・・・」
「れいなは、石川さんが好きなんです!!」
「・・・」

「吉澤さんなんて、もういいじゃないですか!!」
「・・・」

「れいなが石川さんを幸せにします!!」
「・・・」

「絶対に!!」
「・・・ご・・・ごめん・・・」


「え?」
「ごめん・・・だって・・・急すぎるよそんな・・・」


石川さん!!


「待って!!」


石川さんは走っていってしまった。

160 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:13
「れいな?」
「絵里・・・」

「れいな、焦りすぎだよ」
「うるさい」

「ふられちゃったね?」
「でも、あきらめてないもん!」


「・・・」
「まだ、チャンスはあると!」
「もう・・・素直じゃないな・・・」


溢れる涙を見られたくなくて、後ろを向いたのに・・・
絵里はそんな私を抱きしめてくれた・・・


「れいなだって、愛されてるんだからね・・・」
「え・・・」


「大好きれいな」


絵里の告白は突然だったのに・・・


全然突然じゃなくって・・・


不自然なはずなのにすごく自然で・・・


思わず振り向いて、抱きしめ返しちゃった・・・


161 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:14
柴ちゃん・・・



どうしたらいいかわからないよ・・・



なんで、なんで・・・
なんでこんな時にそばにいてくれないのよ・・・



どうしたらいいかわかんないじゃん・・・


162 名前:BAYBE 恋に KNOCKOUT        投稿日:2004/08/06(金) 02:18
从#~∀~#从<なんや?ふられて、ふられて、くっついたぁ!みたいな展開やね?

( `.∀´)<ってか、なんで、六期が一番最初にくっつくのよぉ!

从#~∀~#从<け、圭ちゃん!久しぶりやなぁ。

( `.∀´)<ハロモニで会ってるじゃん!

从#~∀~#从<せやったな。

( `.∀´)<田中と亀井かぁ。なんか悔しい。

从#~∀~#从<若いってええよな・・・

( `.∀´)<ゆ、裕ちゃんが言うと、冗談に聞こえないから・・・

从#~∀~#从<真剣や!

( `.∀´)<は、ははは・・

从#~∀~#从<そんなん言って、圭ちゃんかて、すぐに30やで!
      圭ちゃんは今からおばちゃんあつかいなんやし、気をつけや?

( `.∀´)<ちょっと、リアルなこと言わないでよ!

从#~∀~#从<まぁ、うちは若いエキスもろうてるから、平気やけどな。

( `.∀´)<何?吸血鬼??

从#~∀~#从<なにボケてんねん!ほな、次回もよろしく頼むでぇ!!


163 名前:お返事♪ 投稿日:2004/08/06(金) 02:27
>> 132 :ラヴ梨〜

 リアルタイムで読んでいただけて、嬉しいでっす!!
 私も、リアルタイムで速攻レスがあったので、めっちゃ
 嬉しかったです! 
 はまっていただけて、本当に嬉しいです!!

( `.∀´)<これからも、どんどんレスお願いします!!
       
 今回は悩み中で書いたのに、急展開になっちゃって・・・
 こうなったら、行くしかない!?みたいな勢いになっちゃってます(苦笑)
 梨華ちゃん、よっすぃ、ミキティ・・・どうなっちゃうんだぁ!!! 

从#~∀~#从<よっすぃ・・・ほんまに小川でええんか???

 これからも、よろしくお願いしまっす!!
164 名前:memory 青春の光 投稿日:2004/08/15(日) 01:52
「愛ちゃん、大丈夫?」
「ん?あれ?あさみちゃん?」

あれ?さっきは吉澤さんがいたと思ったのに・・・
?ん?さっきもあさみちゃんやった?

「大丈夫?」
「ん・・・ん〜・・・」
「吉澤さんが付き添ってくれてたんだけどね、
藤本さんに呼ばれて行っちゃったから」

やっぱり、さっきのは、吉澤さんだったんだ。

「熱があるんだって」
「うん」
「大丈夫?疲れたんじゃない?」
「うん」
「なんか、顔色悪いし・・・」

「あさみちゃん?」
「ん?」
「・・・あのさ・・・誰かを好きになるって・・・どんなかんじやの?」
「え?う〜ん・・・」

あさみちゃんが考える間の沈黙。

今まで二人きりだった世界が、三人に思える。
ただの沈黙なのに、柴田さんの存在が浮かんでくる。

つまり、そういうことなんやろか・・・

「その人がすっごくすっごく特別になって、何気ない一言とかしぐさとかに、
嬉しくなったり悲しくなったりして・・・会いたくて会いたくてしかたなくなって・・・そんなかんじかな?」

「柴田さんのこと、そんなに好きなんや・・・」
「うん・・・」

真っ赤になったあさみちゃんの顔を見て・・・
人を好きになるって、つまりそういうことなんやって少しだけわかった。

「今日さ、一緒に帰ろ?」
「ん?平気やよ?」
「ううん。吉澤さんに言われたし」

吉澤さん・・・そう言えば・・・
さっき抱きしめられた時に・・・なんかぬくっとした・・・

「そっか。じゃあ、甘える」
「うん」

165 名前:memory 青春の光 投稿日:2004/08/15(日) 01:53
「なんで?なんで、梨華ちゃんを泣かせるようなこと言うのよ!!」

ミキティに呼び出されて、問い詰められた。

「・・・」

「梨華ちゃんのこと、好きなんでしょ?」
「・・・」

「梨華ちゃんのこと・・・本気で好きなんだよね?」
「・・・」

その言葉にうなずくことはできなかった・・・

「好きなんでしょ?」
「ううん・・・もう、好きじゃない・・・」

「ぶっ殺す・・・」
「うっ」

ミキティの左フックにうちは倒れた。

「かかってきなよ!」
「・・・」

「なんで?梨華ちゃんのこと、遊びだったの?ひどいよそんなの!!」
「違うよ!!遊びじゃないよ!!真剣に好きだったよ!!」
「だった?なんで過去形なの?意味わかんない!」


「うちらが、デビューした時、お互いに不安でさ・・・
でも、四人で支えあって自分のポジションつかんだ」
「何言ってんの?今はデビューの苦労話とかしてないんですけど?」
166 名前:memory 青春の光 投稿日:2004/08/15(日) 01:55

「梨華ちゃんは・・・梨華ちゃんが自分の殻をやぶれたの・・・
うちのおかげだって思ってるんだ・・・梨華ちゃんを支え続けたのはうちで、
だから、そんなうちを梨華ちゃんは好きになったんだよ・・・」


「だったら、最後まで支えろよ・・・」


「違うんだよ・・・
うちは、梨華ちゃんを支えてなんていないんだ・・・
梨華ちゃんは、梨華ちゃんを支えたのは別の人で・・・
でも、梨華ちゃんは気づいてなくって・・・
うちのおかげだって勘違いしてるんだよ!」


「だからなに?」


「梨華ちゃんのこと、好きだよ。どんどん魅力がましてって、
どんどん輝いてって・・・そんな梨華ちゃんが好きだよ。
でも・・・それはうちがいたからじゃないんだ・・・
梨華ちゃんにふさわしいのは、うちじゃないんだ。
それに・・・うちは、うちには・・・」


「好きな人がいるから・・・」


「うん・・・」


うちに呆れたってかんじのミキティは、
殴ることもせず、立ち尽くしてた。

167 名前:memory 青春の光 投稿日:2004/08/15(日) 01:56
「あのさ・・・」


「うん」


「よっちゃんのこと、嫌いになりたくないから、だから言うよ・・・」
「・・・」


「梨華ちゃんとは別れて!すぐに別れて!」
「・・・うん」


「でも、好きな人とも付き合わないで!」
「・・・」


「そんなことしたら、梨華ちゃんはどう思う?」
「・・・」


「梨華ちゃんは、梨華ちゃんは美貴が守るから。
美貴が梨華ちゃん守るから。
だから、梨華ちゃんの傷が癒えるまでは、絶対に付き合わないで!」


「・・・わかった」


168 名前:memory 青春の光 投稿日:2004/08/15(日) 01:57
「矢口矢口!!」
「え?」

なつみぃ〜!!

「今ね、なっち、すっごい現場に遭遇しちゃったよ!!」
「なになに?」
「よっすぃと藤本がね・・・」

なっちはものすごい現場を目撃したみたいで・・・

「えぇ〜!!マジで??」
「うんうん!!梨華ちゃん修羅場だね?」

「あの・・・安部さん、嬉しそうなんですけど?」
「えぇ?そんなことないべさ!!」

って、笑ってるじゃん!オイオイ!!

「あ〜あ。また、娘。の危機じゃんよぉ!」
「大丈夫だべさ」

「大丈夫って、人事みたいにさ・・・もう!ソロになったからって、オイラたちを忘れるなよ!」
「忘れてないよぉ!!なっちは、いっつも矢口のこと考えてるから!」

「なっちぃ〜!!」
「あ!!裕ちゃんだ!!」

お、おいおい・・・もう!!いいところだったのにぃ〜!!

169 名前:memory 青春の光 投稿日:2004/08/15(日) 01:58
「お?なっち、やぐちぃ〜!!」

裕ちゃんのバカ!!
いっつもなつみを奪うんだもん・・・って、抱きつくなよおい!!

「わ、わ、わぁ!!やめて!!ゆうちゃん苦しいぃ〜!!」
「ええやんかぁ!!照れんなって!!」
「照れてなぁい!!」

「裕ちゃんずるいよ・・・いっつも矢口ばっかり・・・」
「んなこと言ってもしゃあないやろ!ちっさくて可愛いんやから!!」
「なっちだって小さいよ!?」
「145cmやねんで?」

「・・・ちっさいゆうな〜!!」
「矢口ずるいよ・・・」

あ、安部さん・・・オイラはむしろ、裕ちゃんがずるいよ。


こんなになっちに思われてて・・・


170 名前:memory 青春の光 投稿日:2004/08/15(日) 02:01
収録が終って、久々に二人でご飯を食べて・・・


最後の晩餐って予感が当たっちゃうんだもん・・・


やだよ・・・やだよぉ。


私にはひとみちゃんしかいないのに・・・


「待って・・・」
「・・・」



うちのまえで、何かを言いかけたひとみちゃんを止めた。
だって・・・言わなくても、何を言うのかわかるんだもん・・・



「ごめん・・・今は・・・今は聞きたくない・・・」
「梨華ちゃん・・・」


今は、今は聞きたくないよ・・・だって、今ひとみちゃんにふられたら・・・


どうにかなっちゃうよ・・・


「ごめん・・・今は聞きたくない・・・」


だって・・・柴ちゃんいないし・・・どうにかなっちゃうよ・・・


「ごめん・・・でも、このままだと、お互い辛いだけだから・・・」
「・・・」


「梨華ちゃんのこと、好きだった・・・
 でもね・・・その・・・
 これ以上は付き合えないんだ・・・ごめん!!」


別れの言葉って・・・こんなに瞬間なの??
一瞬なのに、すごく長い時間・・・


でも・・・ひとみちゃんをこれ以上、悩ませちゃいけないよね??
171 名前:memory 青春の光 投稿日:2004/08/15(日) 02:02
「・・・わかった!」
「え?」

絶対に泣き出すと思ったのに・・・


梨華ちゃんは笑顔だった・・・


彼女の笑顔はやっぱりきれいで・・・ボーっとなった。


「うん!でも、はっきり言ってくれてよかったよ!
 なんかすっきりしちゃったよ!!うん!!今までありがとう!!
 よっすぃのこと、好きになって、よっすぃと付き合えて・・・幸せだったよ!!」


よっすぃ・・・その響き、久しぶりだね・・・


つまり、終ったってことにしてくれるんだ・・・



「梨華ちゃん・・・」
「じゃあね!バイバイ!!」


梨華ちゃんは最後までかっこよく、うちの前から去って行った・・・



別れるのって・・・こんなにさっぱりしてるんだ・・・


一瞬そう思ったけど、きっとそれは石川梨華最大の強がりであり、最高の優しさなんだよね・・・



さっぱり、できるはずなのに・・・なんで、こんなに心が乱れるんだよ・・・


172 名前:コラム 投稿日:2004/08/15(日) 02:03
(⌒_ゝ⌒)<里田で〜す!

(0゚D゚0)<あさみで〜す!

(⌒_ゝ⌒)<さてさて・・・よっちゃん、無理してない?

(0゚D゚0)<え?なんで?

(⌒_ゝ⌒)<だってさ、自分は梨華ちゃんにふさわしくないからってことで別れるんでしょ?

(0゚D゚0)<おぉ!!そっかぁ。

(⌒_ゝ⌒)<よっちゃんもよっちゃんなりに、悩んでるんだよねぇ。

( ‐ Δ‐) <ところで・・・うちの柴田君どこにいっちゃったの?

(⌒_ゝ⌒)<ちょっと!村田さん!!いきなり現れないでよ!!

(0゚D゚0)<そうだよぉ!今回はカントリーなのにぃ!!

( ‐ Δ‐) <ところで・・・うちの柴田君どこにいっちゃったの?

(0゚D゚0)<柴ちゃんは、写真集の撮影で海外じゃないの?

( ‐ Δ‐) <ほぇ〜!!柴田君・・・世界へはばたくのね!!

(⌒_ゝ⌒)<???

(0゚D゚0)<???

(⌒_ゝ⌒)<と、とにかく、次回へ!!
173 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:04
「あ・・・亜弥ちゃん・・・」

また、我が家に潜入してるよこの人は・・・

「まったく!なんで、帰ってきちゃうかなぁ?」
「え?」
「よっすぃに、梨華ちゃんと終わりにしろ!って言ったんでしょ?」
「・・・うん」

「今頃梨華ちゃんふられて、傷心だよぉ?」
「・・・かもね」
「かもね?じゃないでしょ!!もう!!」
「え?な、なんだよ!」

「もう!ミキタンは女心がわっかんないな〜!こういう時こそ、支えてあげなきゃ!」
「そ、そっか!」
「そうだよ!」
「よっし!梨華ちゃんの家に行ってくるよ!」

「ちょ〜っと待った!」
「え?なに?」
「梨華ちゃんの家じゃなくって・・・柴ちゃんの家に行った方がいいよ?」
「え?」

「梨華ちゃんは何かあると柴ちゃんの家に行くし!」
「じゃあ・・・美貴が行っても・・・」
「柴ちゃんは今海外なの!」
「え?」

「つまり!今がチャンス!!」
「お?おう!!」
「ミキタン頑張るべっし!!」
「おう!!」
「フレーッフレーッみ〜き〜たん!!」

本当は頑張って欲しくないけど・・・


でもね・・・まぁ・・・これも恋心だよね・・・


頑張れミキタン・・・


174 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:05
気がつくと、松浦亜弥はミキの一番近くにいるんだ・・・


「初めまして!藤本美貴です!よろしくね!!」

初対面の印象は、この子が松浦亜弥かってかんじ。
超売れっ子アイドルのあやや。
初対面って言っても、ブラウン管を通してミキは亜弥ちゃんのことはよく見てたし。

「松浦亜弥で〜す!よろしくね!!」
「うん!ミキね、あややを超えるアーティストになるから!」

亜弥ちゃんがスーパーアイドルだったら、ミキはスーパーアーティストを目指すんだ!

「まっけないよぉ〜!」
「ミキだって!!」

ライバル宣言したら、普通の人は意識しあったりして、
こんなに仲良くならないんだろうけど、亜弥ちゃんは違った。

175 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:07
「今度の新曲どんなかんじ?」
「う〜ん・・・なんかさぁ。歌はまだいいんだけど、ダンスが・・・」
「歌いながら踊るのってた〜いへんだもんね?」

「え?亜弥ちゃんでも??」
「え?」

「い、いや。亜弥ちゃんくらいだと、なんでもこい!ってかんじなのかな?なんて」
「そ〜んなことないって!!歌いながら動くでしょ?歌詞やフリが飛んじゃって大変だよ!」

「ははっ。そっか。亜弥ちゃんでもそうなんだ?」
「な〜んか?嬉しそうだねぇ?」
「だってさぁ、亜弥ちゃんも結局は普通なんだなって思って」

それって、ミキだって頑張ればすぐに亜弥ちゃんくらいになれるのかななんて・・・
もちろん亜弥ちゃんはそれだけじゃないから、スーパーアイドルなんだけどね。

「ふっつうだよ!ミキタンと同じ人間ですから!」
「ミキタン?」

いきなり、あだ名で呼ばれて、少し戸惑った。
そう。亜弥ちゃんは、相手が戸惑うようなことを自然にやってのけちゃうんだ。

「美貴ちゃんとか、ミキティとかみんな呼ぶでしょ?
 だから、私はミキタンって呼ぶことにしたの!
 藤本美貴のミキと、牛タンのタン!」
「は?なんで、牛タンが出てくるの?」
「だってぇ、ミキタン、牛タン大好きでしょ?」

「そうだけど・・・普通でいいって!」
「いいじゃんいいじゃん!特別ってかんじでさ?」

「い、いや。亜弥ちゃんだけ特別である必要ないんだけど?」
「いいじゃ〜ん!ハローでさ、同じソロとして頑張ってる仲間じゃん?」

「まぁ・・・そうだね!じゃあ、いいやそれで」
「うん!!」

176 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:08
亜弥ちゃんは、気づくといつもそばにいて、ミキのことを励ましてくれるんだ。

「気にすることないよ!」
「気にしてないって!」

初めてのイベントでのお客さんの入りが、目標に達しなかった日。
忙しいはずの亜弥ちゃんはミキの家に駆けつけてくれた。

「強がり、意地っ張り!」
「強がっても、意地張ってもいないってば!」

強がっても、意地張ってもいないし、同情されたくないよ!


どうせ、亜弥ちゃんにはこの気持ちわかんないし・・・


「んもう!でも・・・よかった。その方がミキタンらしいもんね」
「え?」

「ソロは勝気なくらいじゃないとね!
 一度くらい目標に達しなかったからってくよくよしてちゃ始まんないもんね!」


なんだか、その言葉は、松浦亜弥に言われるとムカついた。



177 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:10
「・・・亜弥ちゃんは・・・亜弥ちゃんは、なんでも順調じゃん!
 そんなこと、そんな思いしたことないでしょ?なんで、そんなこと言えるんだよ!!」
「・・・」

「ミキは、ミキは、亜弥ちゃんと違うんだよ!
 強くとか、勝気とかそういうんじゃないよ!!
 チャンス生かさないと、始まんないってだけだよ!!
 ミキは、四期のオーディションに落選してるんだよ?
 だから、ソロのチャンス生かさなかったら、負けちゃうんだよ!
 亜弥ちゃんみたいに、敷かれたレールに乗ってるだけじゃダメなんだよ!」


気がつけば・・・結構ひどいこと言ってた。
でも、亜弥ちゃんは怒るでもなく、戸惑うでもなく・・・


ただ、ミキを抱きしめてくれた。


「やっぱり、ミキタンだね!」
「・・・」

「ミキタンらしいよ?」
「なにそれ」

「藤本美貴はそうでなくっちゃね!!」
「意味わかんない」

「いいの!松浦がわかってるから!」
「だから!」

「私がミキタンのよさ、いっぱいわかってるから、それでいいの!
 はい!!次こそリベンジだぁ!!」

言ってやりたい単語が溢れすぎて、言うのをやめた。



ってより・・・亜弥ちゃんの笑顔を見てたら、なんかうまく行く気になったんだ。


178 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:10
「はい!ってことで、敗戦パーティしよ!」
「は?」

「見て見て?」
「なに?ってか、敗戦パーティって、さりげにすっごく失礼なんですけど」

「ほらほら、牛タン!!」
「おぉわぁ〜!!!」

わっかりやすいリアクションをとってから、
亜弥ちゃんの思うツボだったってことに気づく。

「はははっ。やっぱり、ミキタンだね!よっし!!牛タンで、敗戦パーティだぁ!!」
「だから、それって、さりげにすっごく失礼だってば!」

「いいじゃ〜ん!!牛タンだよぉ?牛さんだよぉ?」
「もう!まぁ、いいか!よっし!!敗戦パーティだぁ!!」

179 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:11
いつもそばにいて、たまに少しうざいけど・・・


亜弥ちゃんがいたから乗り越えられたことたくさんあった。


松浦亜弥は、ミキの最高で最強の応援団。


亜弥ちゃん、ミキ、梨華ちゃんゲットするからね!応援しててね!!

180 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:12
なんで・・・なんでいないのよ・・・
なんでこんな時にそばにいてくれないのよ・・・
柴ちゃんのバカ・・・


「や〜っぱり、ここに来た!」
「え?あ・・・」
「ここに来るんじゃないかな?って思って」

柴ちゃんの家の玄関前にいたのは・・・美貴ちゃんだった。

「美貴ちゃん・・・」
「柴ちゃん、まだみたいだよ?」
「・・・うん。帰ってくるのは来週だから・・・」
「ツアーとか?」

「サイパンだって」

「そうなんだ。で?じゃあ、どうするの?」
「え?」

「このまま、一人で柴ちゃんの家にいる?それとも、美貴と一緒に、スカッとする?」
「え?」

「よっし!決まり!!美貴と一緒に、スカッとしようぜ!!」
「み、美貴ちゃん!!」

181 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:12
それから、美貴ちゃんに連れられて、バッティングセンターに行って、カラオケに行って・・・


美貴ちゃんは私にすっごく気を使ってくれて、できるだけ明るくさせようと振る舞ってくれた。



なんだか・・・こういうかんじも、いいのかも・・・



美貴ちゃんにどんどん心を許してる自分に気づいて、美貴ちゃんの優しさ、受け入れてる自分がいた・・・


182 名前:恋人は心の応援団 投稿日:2004/08/15(日) 02:13
从#~∀~#从 <なるほど・・・石川を支えるんは、やっぱり藤本か?

( ´ Д `) <ん〜。でも、亜弥ちゃんなんか、切ないね?

从#~∀~#从 <松浦もむくわれんなぁ。

( ´ Д `) <ミキティも、鈍いよ!

从#~∀~#从 <お?今回は松浦の応援なんかい?

( ´ Д `) <別にそういうわけじゃないけどね。

从#~∀~#从 <まぁ、松浦には悪いけど、このままやったら、石川と藤本になりそうやね?

( ´ Д `) <・・・そうかなぁ??

从#~∀~#从 <なんや?ほんまにあややを応援してるん?

( ´ Д `) <じゃなくって、ん〜・・・まぁいいや。

从#~∀~#从 <なんやねん!!

( ´ Д `) <とにかく、次回へ!!

从#~∀~#从 <次回も急展開らしいで??
183 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:14
夜遅くに、突然の来客。誰やろ?まことかなぁ?

「あ・・・吉澤さん・・・」
「大丈夫?」

なんか、急いで来たみたいで、汗びっしょり・・・

「え?」
「ほら、熱?」
「あ・・・はい!大丈夫です」

「一応、これはい!」
「え?」

吉澤さんが手渡してくれた袋の中にはヨーグルトがたくさん入ってた。

「どれが好きかわかんなかったから・・・全部買ってみた」
「あ・・・ありがとうございます!」

「高橋!!」
「え?」

突然、吉澤さんのぬくもりが私の身体を包み込んだ。

「梨華ちゃんとは、別れたから」
「・・・」

「でも、いきなり、付き合ったら、梨華ちゃん傷つくと思うから・・・だから、梨華ちゃんの傷が癒えるまで・・・もう少し待っててくれる?」
「え?」
「ごめん!!でも、うちの気持ちは変わらないから!!」

まこと・・・喜ぶやろな・・・

「高橋のこと、絶対に幸せにするから!!」

まこと・・・へ?



今、高橋って言った?


184 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:15
「え?え?ちょっと、待ってください!!」
「な、何?」

吉澤さんの腕の中から身体を離した。

「待ってください!!あの・・・えっと・・・吉澤さんが好きなのは誰?」
「え?何を今さら。だから、梨華ちゃんとはもう終ったよ。うちが、愛してるのは、高橋愛だよ!」

「え・・・」
「この手紙・・・うちの宝物だから」

吉澤さんがポッケから出した手紙を急いで確認・・・


まこと・・・アホ・・・



『Dear 吉澤ひとみ様
 好きです!ずっとずっと好きでした!!大好きです!!』



って・・・まこと・・・名前書いてないやん・・・



ってことは、つまり・・・手紙を差し出した私のこと・・・



吉澤さんは誤解してる・・・


185 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:16
「高橋・・・ううん。愛ちゃん!うちの気持ちは変わらないから!絶対に幸せにするからね!」
「ま、待って・・・」

吉澤さんは走り去ってしまった。


どうしよう・・・まことのバカ・・・バカバカバカ!!


どうしよう・・・吉澤さん・・・私のことが好きだって・・・


そんなの・・・そんなこと、言われたら・・・まことに本当のこと言えないよぉ・・・


186 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:18
高橋から、久々に相談を受けた。

高橋はよく悩む子だから、デビュー当時はよくオイラも相談にのってた。
今では、5期同士で解決させてるのか、ご無沙汰だったけど、
相談内容が内容だけに、5期に相談できないね・・・

「で、つまり・・・高橋はどうしたいの?」

なっちに聞いてたから、ある程度は予想できたけど・・・事態はもっとややこしいじゃん!!

「どうって?」
「だから、よっすぃが好き?付き合いたい?」
「・・・」

「それがはっきりしないとさぁ!」
「・・・」

「よっすぃが好きなら、まこっちゃんに正直に話してよっすぃと付き合う!好きじゃないなら、よっすぃに説明して、あきらめてもらう!!」
「・・・」

悩んでる時の高橋は、まっすぐな視線を地面に向けちゃうんだ。
地面に向けちゃうから、余計に答えがみつからなくてどつぼにはまっちゃうのにさ・・・

「高橋はどうしたい?」
「・・・わからないんです」

「え?」
「わからないんです・・・誰かを好きになるってことが・・・
 どういうことなのか・・・わからないんです・・・」

「高橋・・・」
「告白されても、自分がどうしたいかなんて聞かれても・・・わからないんです・・・」



地面に向けられてた高橋の視線がオイラに向けられて、
高橋の潤んだ瞳に、高橋にとって、この話がどんなに深刻なのかを諭される。


187 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:19
「じゃあ、よっすぃに断ること!」
「え?」

「高橋だって、必ず、誰かを好きになるよ。今わからなくても、きっとね?
 でも、今、自分の気持ちがわからないって言うんだったら、よっすぃには断ること!」
「え・・・」

「でないと、よっすぃに、本気で向かってきたよっすぃに悪いから。だから、断ること!」
「・・・」

「好きって気持ちに答えて、付き合うってことは、自分も本気じゃないといけないんだ。だから、本気じゃないなら、断ること!」
「はい・・・」

「高橋?」
「はい」

「高橋さ・・・もっと、自分に素直に生きてごらん?」
「え?」

「恋するって、もっとかっこ悪いことだよ?バカみたいになって、周り見渡してごらん」
「え?」

「そしたら、この人が好きって相手みつかるんじゃない?」
「・・・」

「でも、まぁ、恋は、焦ってするもんじゃないけどね?」
「・・・」



悩んでる高橋には、何を言っても無駄なんだけどね・・・頑張れ高橋!!


188 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:20
「そりゃ、高橋も災難だね?」

久々にあった矢口は、いつものようにメンバーの相談。

「高橋が災難なのか、よっすぃが災難なのか・・・何も知らないまことが災難なのか・・・」
「まことねぇ・・・まことって、そんなによっすぃのことが好きなんだね?」

「うん。よっすぃ命!みたいなかんじだもんね?」
「ははっ。そういえば、梨華ちゃんは平気?」

「う〜ん・・・でも、柴ちゃんいるしね」
「え?柴ちゃんは、今、写真集で海外だよ?」

「え〜!!でも?アゴン・・・そんなに落ちてないよ?」
「そっか。じゃあ、誰か他にいるのかもね?」

「ったく、若い奴らは」
「矢口、そんなこと言ってると、あっという間に、裕ちゃんや圭ちゃんみたいになっちゃうよ?」

「それは絶対に嫌だね。って、今の、裕ちゃん聞いたら、怒るよ〜?」
「あ〜あ。矢口はいっつも裕ちゃんばっかりだね?」

「な、何言ってんのぉ!裕ちゃんばっかりなのは、なっちのほうじゃん!」
「だって・・・」



矢口の視線、裕ちゃんから奪いたいんだもん・・・


189 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:20


なっちはね・・・なっちは、ずっと、矢口に会うのを待ってたんだよ・・・


「は、初めまして・・・」

初対面の矢口はおどおどしてて、ちっちゃい体がいっそうちっちゃく見えた。

圭ちゃんとさやかと矢口・・・私たちは、三人を始めは遠ざけていた。
だって・・・五人で頑張ってデビューしたんだもん。
今さら追加って・・・苦労してないのに、モーニング娘。になるなんて、許せないって・・・


本当は、焦ってたんだ・・・抜かれちゃうんじゃないかって・・・


そして・・・みごとに矢口は私を抜いちゃった・・・


190 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:21

『その笑顔・・・気をつけた方がいい』


『あんまり、いい子にならなくていいから』


デビュー当時に言われた言葉に私はずっと悩んでた。

自然に笑えなくなって・・・

歌もダンスも・・・なにもかもがめちゃくちゃになりかけて・・・


そんな私にとって、矢口はちょっとした仲間だったのかも・・・


自分の殻を破れないでいる矢口は・・・


なっちとどこか似ていた・・・


191 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:23
先に殻を破ったのは矢口の方で・・・
キャラも輝いて・・・ユニットも、タンポポ、ミニモニ。って・・・どんどん成功させちゃって・・・


矢口は、矢口がどんどん遠くに行っちゃって・・・


「なっち?」
「あ・・・矢口。あ!この間、ラジオ聞いたよ!!」
「え?」
「オールナイト!」
「本当に!!本当に聞いてくれたの??」

もしも相手が、矢口じゃない他の誰かだったら、
素直にそんなこと言えなかったかもしれない。
やっぱり、自分よりも前にいる相手は悔しくて・・・
でも、矢口の活躍はすんなり受け入れられた。

「うんうん。聞いたよぉ」
「うっれしぃな〜!なっちが聞いてくれるのが一番オイラ嬉しいよ!!」

冗談でも、そうやって言ってくれる矢口は、
いつからか、自分の心を素直にさらけ出せる相手になってた・・・

「じゃあ、来週も聞いちゃおっかな?」
「マジで?マジでマジで!!じゃあ、何か秘密のメッセージとか送っちゃうよ!!」

「はははっ。放送事故にならない程度にね?」
「はははっ。安部さん相手だと、それだけで放送事故になりそうだね」

「なんだべさ!!」
「はははっ」


矢口の前では素直に笑えて。矢口といる時間はどんどん大切になってて。



気がついたら、矢口がかけがえのない人になってたんだ・・・


192 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:23


なっちはずっと、矢口に会うのを待ってたんだよ・・・


なっちにとって、矢口は・・・


矢口がいるから、今のなっちがあるんだよ・・・



自分の殻を破れたのは、矢口がいたから・・・


193 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:24
「なっち?」
「・・・」

「あ、安部さん??」
「・・・え?」

「ちょっとぉ!かおりんじゃないんだから!交信するなよぉ!!」
「はははっ」

この、笑顔を見るたびに・・・オイラの恋は加速しちゃうんだよ。

「お!なんや、お二人さん」
「あ・・・」

裕ちゃんだ・・・


裕ちゃんはオイラの知らないなっちを知ってるんだ・・・


オイラがまだいなかった頃の・・・


なっちが死にもの狂いで駆け抜けた頃の・・・



裕ちゃんからなっちを奪うことは無理なのかな・・・


194 名前:LOVEレボリューション21 投稿日:2004/08/15(日) 02:24
「でね、高橋がね!」
「愛ちゃん、大人になったんやねぇ」

って、なっち!安部さん!!広めるな〜!!

「裕ちゃん!秘密だからね!!」
「ん?おうおう!まかせとき!!」

「高橋悩んでるんだからね!!」
「おう!ほな、裕ちゃん、いっちょ力を貸しますか!」

「裕ちゃんが行ったら、話しが一気に大人になっちゃうからダメだよ!」
「な、しっつれいな!最近若いエキスをすっとるから若いねん!!」

わ、若いエキスって・・・吸血鬼かよ!!

「はははっ。でもさ、とにかく今は、そっとしておこう?高橋、自分で解決しなきゃでしょ?」



そうだよね。肝心なところは、一人で乗り越えなきゃ始まらないからね。


195 名前:コラム 投稿日:2004/08/15(日) 02:25
从#~∀~#从 <アホや〜!!小川アホや!!

( ´ Д `) <まこっちんのこと、悪く言わないでよぉ!!

从#~∀~#从 <だって!!アホなんやもん!!マジでうける!!

( ´ Д `) <楽しんでるのは裕ちゃんだけだよ・・・まこっちんかわいそう・・・

从#~∀~#从 <ん?なんや?ごっちんは小川の味方なんか?

( ´ Д `) <まぁね。後藤はまこっちん好きだもん。

从#~∀~#从 <・・・悪いことは言わん!小川はやめておいた方がええで?

( ´ Д `) <まこっちん、面白くてかわいいじゃん!

从#~∀~#从 <・・・とにかく、小川のことより、高橋や!!愛ちゃん・・・災難やね・・・

( ´ Д `) <それは・・・たしかにね・・・それよりさぁ、なっちとやぐっつぁん。

从#~∀~#从 <ったく、モテル女はつらいなぁ。

( ´ Д `) <い、いや・・・もててないから、勘違いしてるだけだから・・・

从#~∀~#从 <ごっつぁん、余計や!三角関係の結末も楽しみに、次回も読んでや!!
196 名前:どるふぃん 投稿日:2004/08/15(日) 02:28
だいぶ、更新が遅れてしまいました・・・(汗)
ちょっと、お盆ってことで、実家に帰ってまして。
ど田舎なもので、文化圏から隔離された場所だったので、
更新することができませんでした・・・(涙)
でも、おかげで、構成をじっくり考えることができました。
ごちゃごちゃするとは思いますが・・・(汗)

だいぶ、お久しぶりになってしまったのですが、
また、読んでいただけると嬉しいです!!

よろしくお願いします!!(切実)
197 名前:名無し読者 投稿日:2004/08/27(金) 13:55
なんだかいろいろ複雑な関係ですね。
ところでごっちんは本編にはでないんですか?
198 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:08

「あいぼん?」
「ん?ののか」
「・・・」
「なんや?」
「なんで、なんで、あいぼんは梨華ちゃんなの?」
「それは・・・」



梨華ちゃんは、うちにないもんいっぱいもってた。

ひたむきで、努力家で、いっつも一生懸命で・・・
そんな梨華ちゃんは魅力的で・・・

お姉さんぶってるのに、実は一番頼りなかったりとか、
一生懸命やってるのに、いっつも空周りなところとか、


そんな部分も含めてどんどん好きになっていったんや。


199 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:11
「それは・・・梨華ちゃんだからや!」

のんにどれから説明すればいいかわからないから、そういうことにしておこう。

「じゃあ、のんは、あいぼんだから、あいぼんのことが好き!」


「え?」


「あいぼんだから、あいぼんのことが好きなの!」


「って・・・」


「のんは、ずっとずっとず〜っと・・・ずっとずっとずっとずっと・・・ず〜っとあいぼんが好きだったの!」

そんな・・・そんなことって・・・

もっと早く言ってよ!!


のんが好きなのは・・・安部さんだと思ってたのに・・・

「もっと、早く言ってよ!!遅いよそんなの!!
なんで、梨華ちゃんのこと好きになる前に言ってくれなかったの!!」
「だって・・・だって・・・」


泣き出したのんをうちは置き去りにしてしまった・・・

200 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:13

辻のぞみ・・・かけがえのない自分の分身。


きっと・・・生まれる前は一人だったんだ。


大好きで大好きで・・・一緒にいないと落ち着かなくて・・・
デビューしてからもずっと一緒にいて・・・


一緒にいなくなったのは・・・うちがタンポポに入ってからやった。
タンポポでの仕事が増えて、一緒にいる時間が少なくなって・・・


気がついたら、のんはうちよりも、安部さんと一緒にいるようになってた。


だから、だから、うちは梨華ちゃんに目を向けたのに・・・


そんなのないよ・・・


梨華ちゃんのこと、好きになる前に言ってよ!!

201 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:14
「あれ?のの?どうしたの?」
「な、なつみぃ〜!!」

「どうしたどうした?あいぼんと喧嘩かい?」
「ぅぅ・・・」

「のんちゃん?」
「ん?」

「泣いてばっかりじゃダメだぞ?」
「ぅぅ・・・」

「女の子はね?」
「うん」

「大切な時は、涙なんか流してちゃいけないんだから!」
「???」

「はははっ。ちょ〜っと難しかったかな??」
「うん。意味わからん」

「はい!しゃきっとしたら、あいぼんのところに行っておいで?」
「うん!」


いいな。ののは素直で正直で真直ぐで・・・
なっちも、こんな風に泣いたり笑ったり・・・


いろんな感情ぶつけたいよ。

202 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:16
「あ〜いぼん?」
「あ・・・梨華ちゃん」
「どうしたの?元気ないみたいだよ?」


って・・・元気がないのは明らかに梨華ちゃんじゃん。


あんたは、そうやって、自分がいっぱいいっぱいなのにも係わらず、
他人の悩みを聞いて、ますますいっぱいいっぱいになるのに・・・

「ののと、喧嘩したの?」
「・・・」

喧嘩っていうか・・・

「いいよね・・・二人はいっつも一緒にいられてさ・・・」
「よっちゃんのこと、思い出してた?」
「え?あぁ・・・ううん」

うそばっかり。きっと、世界一うそがばれやすいタイプだね。

「よっちゃんバカだよね?」
「そんなことないよ」
「バカだよ。梨華ちゃんのことふっちゃうなんて」

「あいぼん?」
「ん?」
「ひとみちゃんは、バカじゃないよ。
ひとみちゃんはすっごく、優しくて、思いやりがあって、正直なんだよ。
これ以上、付き合っててもね、他の人が好きなのに付き合ってたら、
お互いに辛いだけなんだよ」

203 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:19
「・・・じゃあ、梨華ちゃんはよっちゃんのこと、もういいの?」


「・・・よくはないかな・・・
でも!よっすぃと付き合ってたっていう、思い出は、私の中では宝物だよ。
人ってね?自分の分身を探してるんだって。
それでね、その相手を見つけらる確立って、
100万分の1くらいなんだって」


「どこからきたのその数字?」
「きゃははっ。知らない。柴ちゃんが言ってたの」

柴ちゃんって・・・時々不明。

「でね?つまり、100万分の1の相手なんてそんなに見つからないから、
その相手に出会えるまでは、恋を繰り返すんだって」
「???」

「だから、よっすぃは私の100万分の1の相手じゃなかったってことだよ!」
「???」

わかったような?わかってないような??
梨華ちゃんワールドっていうか、柴ちゃんワールド意味不明・・・


ちょっと、今の言葉を自分の中で理解してみた。
つまり、よっちゃんは梨華ちゃんの100分の1の相手じゃなかったから、
次の恋に踏み出そうってこと?

「梨華ちゃん?」
「ん?」

「そのさ・・・100万分の1の相手って、どうやってみつけるの?」
「う〜ん・・・よくわかんないんだけどね?柴ちゃん曰く、
きっと見つけられたら、離れたくても離れられなくなっちゃうみたい」


「離れたくても離れられない・・・」


「まぁ、自分の分身なんだもんね」


「自分の分身・・・」


のの・・・


「梨華ちゃんありがと!!」
「どういたしまして!!」


うちは駆け出してた。のんのもとに。足遅いけど・・・


204 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:20

「あいぼん!!」
「のん!!」

「あいぼん!!あいぼんのことが好き〜!!」
「のん!!のんはきっと、うちの100万分の1の相手なんだよ!!」



「・・・100万分の1??なにそれ??」


それから、梨華ちゃんの話を必死にのんに説明して・・・


もちろんのんは理解してないんだけど。


205 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:23


「だ〜か〜ら!つまり、のんはあいぼんの100万分の1の相手だから、
ず〜っと一緒にいるよ!!」


「おぉ??本当に!!」
「本当に!!」

「マジで〜!!」
「デジマ!!」

「「マジで?デジマ?マジデジマ!!」」


二人の息もぴったりで・・・やっぱりのんはあいぼんの100万分の1の相手なんだね。

「で・・・梨華ちゃんは?」
「ああ。もういいや」

「いいの?」
「これからは、うちとのんの二人で歩いていくんや!」
206 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:24
「あ〜い〜ちゃん?」

一人で解決させたれ!って話になったけど、
うちの愛ちゃんをほっておけるはずないやん!!

「な、中澤さん?」
「おう!!ひっさしぶりやね?」

「は、はい」
「やっぱり、愛ちゃんかわええなぁ」
「は・・・ははは・・・」

「で?」
「え?」

「どないしたんや?」
「・・・」

「愛ちゃん?」
「・・・なんもないです」

うちには相談でけへんっていうんかこらぁ!!
って言いたいところやけど・・・


愛ちゃんの顔見てたら、切なすぎてそんなんも言えんな。


207 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:26
「愛ちゃんの名前ってええよな?」
「え?」

「愛って名前。うち好きやわ」
「・・・名前には愛がついてるのに・・・」

「名前についてるだけで十分やろ?」
「・・・でも!名前は愛やのに・・・みんなみたいに・・・好きな人とかおらんくて・・・」

「名前についてるだけで、十分やろ?」
「・・・でも」


「愛や恋は、気軽にするもんやないねんで?
 でもな、若気のいたりってことで、間違えもあんねん。
 本当の愛に気づかんで、好きって気持ちが先走りしたりな」


「・・・」


うちの話・・・きっと愛ちゃんには難しいんやろうけど、
真剣にうちを見つめて聞いてくれてる。


やっぱり、この子は真面目やね。


「愛ちゃんはな、名前に愛ってついてるから、他の誰よりも、
 愛の重みを知ってるんちゃうかな?だから、気軽な恋愛はせんのよ」

「そうなんでしょうか?」
「そうや!うちがいうんやから、間違いない!」

「愛ちゃんも、いつかは本気で誰かを好きになるから」
「本当ですか!?」

「おう!せやから、焦らんでええねんで?」
「・・・」

「返事!!」
「はい!!」



真面目で真直ぐで・・・だから損な生き方する子やね。


頑張りや。


208 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:28
「裕ちゃん・・・ぬけがけじゃん!」

なっちと一緒にたまたま、裕ちゃんが高橋に説教・・・相談にのってるところを発見!

「まったく。やっぱり、リーダーなのかねぇ?」
「って、リーダーはかおりんだよ?」

「したっけ、裕ちゃんはハロプロのリーダーっしょ?」
「ああ。そうね」

「裕ちゃんはさ。怖いし、冷たそうだけど・・・ほんとはすっごく優しくて、温かい人だね」
「・・・うん」

「なっちね」
「うん」


「裕ちゃんがいたから、今のうちらがあるって思うんだ」


その言葉は、当たり前で、オイラも思ってる言葉なのに・・・
なっちが言うと、なんか・・・違う意味に聞こえた。


「・・・」
「裕ちゃんがいなかったら、絶対に乗り越えられなかったことたくさんあったしね」


きっと、昔のことを思い出してるんだね・・・
裕ちゃんとの日々を・・・
209 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:29

安部なつみ・・・ずっと、オイラが憧れてた人。


初めてなっちに会った時、オイラはめちゃくちゃ緊張してた。

「は、初めまして」

きっとすっごくすっごく小さい声だったのに、なっちは笑顔で返してくれた。

「よろしくね!」

これが、国民的アイドルのスマイルなのね〜!!ってのが第一印象。

でも、なっちの笑顔とは対照的に・・・現実は過酷だった。
初期メンとの壁・・・いつまでたっても埋まらない溝・・・
なんで?なんで?オイラたち・・・入ってきちゃいけなかったのかな・・・

毎日毎日、圭ちゃんやさやかと愚痴りまくって・・・
なんか、いつの間にかに、初期vs二期みたいな構図ができてた・・・


それを破ったのはなっちの笑顔。むかつく相手なはずなのに・・・
なっちに笑顔を向けられると・・・自然に笑顔になった。



国民的アイドルスマイルはいつからか、平和と安らぎの癒しの笑顔になってた。


210 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:31

安部なつみ・・・ずっとオイラが憧れてた人。


なっちは、憧れだった。

なっちに追いつきたくて、追いつきたくて・・・


それ以上に、仲良くなりたかった。


趣味や考え方、笑いのつぼまで、見事にうちらは一緒で。
仲良くなるのに時間はかからなかった。

二期同士でいる時間より、なっちといる時間が増えていって・・・
気がついたら、オイラたちが抱いていた壁は無くなっていた。


それでも、やっぱり、初期メンにしかわからない、
初期メンだけの時代はあるわけで・・・


それに何度も悩んで悩んで・・・
悩むたびに、なっちの笑顔に救われた。


なっちの笑顔は、なっちの笑顔を見るたびに・・・



気がついたら、オイラは恋してた。


211 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:32


安部なつみ・・・ずっとオイラが憧れていた人。





それが・・・



いつの間にか・・・



好きで好きで・・・




大好きな相手に変わってた。


212 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:33
「な〜に立ち聞きしてんねん!」
「わぁ!!裕ちゃん!!」

やっぱり、こっわい!!

「こら!!なに立ち聞きしてんねん!!」
「冷静に冷静に!!だって、裕ちゃんぬけがけだよぉ!!」

「うっさいわ!愛ちゃんの危機をミスミス見逃すわけないやろ!!」
「ははは。勝手だねぇ」

なっちと裕ちゃんの中にはやっぱり入っていけないよ・・・

「ええねん!」
「で?高橋は?」

「ありゃ、重症やね。愛ちゃんは真直ぐやからなぁ」
「だね・・・」

それから、三人で、高橋の話題に熱中して・・・


なんでだろ?なんで、裕ちゃんもなっちも、卒業してるのに、
こんなに高橋のこと知ってるんだろう・・・


二人とも・・・それだけモー娘。が好きなんだね・・・


213 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:34
「さてと!」

裕ちゃんは、ひと段落ついたところで立ち上がった。

「愛ちゃんはまぁ、時間かけてなんとか頑張るってことで・・・」
「そうだね」

「あんたらなぁ」
「は?」

「あんたらなぁ?いつまでも、けん制しあってないで、お互いの気持ちぶつけなね?」
「え?」

思わず二人の声がそろってしまった。

「矢口はうちのことが好きか?」
「うん」

「なっちは?」
「好きだよ」

「でも、それは、仲間として好きってことやろ?」
「「うん」」

「裕ちゃんは、矢口もなっちも両方とも好きやで。
 二人とも大切な仲間やからな。
 早く、二人とも、気持ち打ち明けあわんと、祐ちゃんのものにしてまうで?」


それだけ言うと・・・裕ちゃんは去って行った。

214 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:35

「あ・・・あのさ・・・なっち?」
「う・・・うん」


「あのね・・・オイラね・・・」
「は・・・はい」


「オイラなっちが、安部なつみが好きだ〜!!!」


アホかってくらい、大きい声での告白に・・・
なっちは驚いてた。

驚いてたけど、少しして、なっちの乾いた笑い声が廊下に響いた。

「・・・笑うなよ」
「ごめんごめん!じゃあ、安部さんも!!矢口真里が好きだ〜!!!」


オイラに負けないくらいの大声は、廊下に響くよりもなによりも・・・


オイラの胸に響いた。



そして、また安部なつみの笑い声が響いた。


215 名前:手を握って歩いていこう 投稿日:2004/09/01(水) 03:38
( ´ Д `) <わぁ〜い!!二組カップリング成立だね♪

从#~∀~#从 <まぁ、うちのおかげやな・・・

( ´ Д `) <ちょっとだけ、いいことしたね?

从#~∀~#从 <ちょっとってなぁ!めっちゃええことしとるやん!!

( ´ Д `) <んあ?そうねぇ?

从#~∀~#从 <あんたと話しとるとやる気なくすわ。

( ´ Д `) <今回は本当にめでたいってことで!次回もご期待を!!

从#~∀~#从 <勝手にしめんなや〜!!

216 名前:ロマンティック浮かれモード 投稿日:2004/09/01(水) 03:40
「またいるの?」

また、松浦さんは我が家に侵入・・・もう!訴えるぞ!!

「こらぁ!!」
「なに?」

「なんっで、帰って来ちゃうかなぁ?」
「は?」

「夜はね?失恋した時の夜はね、一番一人でいたくないんだよ?」
「そ、そうかな?」

「そうだよ!友達とか。家族とか・・・誰でもいいからそばにいてってかんじなのにさ」
「詳しいね?」

「感心してる場合じゃな〜い!!」
「は、はい!!」

「今、梨華ちゃんは一人暮らしでしょ?」
「う、うん」

「しかも、唯一のお友達の柴ちゃんは海外でしょ?」
「う、うん」

「チャンスじゃん!!頑張れよ!!」
「そ、そっか!!」

「はい!いってらっしゃい!!」

って、なんか、ミキ監視されてるのかな?

「あのさ・・・亜弥ちゃん?」
「ん?」

「なんで、そこまでミキに構うわけ?」
「応援するって言ったでしょ?はいはい!いってらっしゃい」
「う、うん」

217 名前:ロマンティック浮かれモード 投稿日:2004/09/01(水) 03:41
「あ・・・ミキちゃん」

亜弥ちゃんが言った通りかも・・・梨華ちゃんめちゃくちゃ落ちてるじゃん。

「ご、ごめんね?夜遅くに」
「ううん。何かあった?」
「あ〜・・・えっとね・・・」

肝心な時に何も浮かばないなんて・・・

「どうしたの?」
「えっと・・・いじめにきた」
「え?」

「梨華ちゃんのこと、いじめにきた!」
「はははっ。なに言ってるの?」

よかった。笑ってくれた。

「はい!じゃあ、笑わせたんだから、中に入れてね?」
「・・・」

「別に何もしないよ!柴ちゃんいなくって寂しいんでしょ?柴ちゃんの代わり!」
「え?」

「寂しい時は誰かといた方がいいよ?ミキが寂しさ半分もらってあげるからさ」
「ミキちゃん・・・」

「はい!ってことで、ミキを中に入れてね!!」
「うん」

218 名前:ロマンティック浮かれモード 投稿日:2004/09/01(水) 03:42
美貴ちゃんに・・・


甘えちゃってもいいのかな・・・


いいよね?いいよね?



美貴ちゃんに目を向けてもいいよね??
219 名前:ロマンティック浮かれモード 投稿日:2004/09/01(水) 03:43
「あ〜いちゃん?」
「え?わぁ!!まこと・・・」

「愛ちゃんさぁ・・・手紙渡してくれたんだよね?」
「あ・・・う・・・うん」

「返事来ないんだよね・・・」



返事はとっくにもらっとるけど・・・まことには言えない・・・



「それにさ、なんか、最近吉澤さん暗いんだよね・・・」
「え?」

「ほら・・・」

まことの指差す方を見ると吉澤さんが。本当だ。なんか暗い。

「最近、石川さん、藤本さんと仲良くなったみたいだし、こういうのって、よくないよね?」
「え?」
「だってさ、石川さんは吉澤さんと付き合ってるのに、
 藤本さんとばっかり一緒にいたら、なんか浮気してるみたいじゃん?」

あ・・・そっか。まことは二人が別れたことすら知らんのやね。

「吉澤さんが可愛そうだよ・・・」


可愛そうなんは・・・むしろ石川さんのような・・・
もっと言うと、なんも知らんまことかも・・・


世界中にはいろんな罪を犯した人がおるっていうけど・・・
今は自分が一番悪い奴に思えるよ・・・


220 名前:ロマンティック浮かれモード 投稿日:2004/09/01(水) 03:45
「吉澤さん、いっつも石川さん見てるのにさ・・・石川さんは藤本さんばっかり・・・」
「え?」

ほんまや・・・吉澤さんの視線は、石川さん・・・
吉澤さんの顔、とっても切ない・・・

「石川さん、ひどいよ」
「誰もひどくなんかないよ」
「え?」

「誰も悪くないんや!」
「愛ちゃん?」



「まこと・・・ごめん」



「ほえ?あぁ!!さっきのお弁当ならいいって。
 愛ちゃんに幕の内とられちゃったけど、のり弁好きだから。
 気にしないでいいって!!いいって!!」


「・・・」


まことがアホでよかった。おかげで少し気持ちが軽くなったよ。

221 名前:ロマンティック浮かれモード 投稿日:2004/09/01(水) 03:46
「でねでね!梨華ちゃんってばね!!」

応援のかいあってか、ミキタンは順調に梨華ちゃんとの距離を縮めている模様・・・

「はいはい!よかったねぇ」

なんか・・・せつないのに、嫌な気分じゃない。
好きな人が笑顔でいるってこんなに幸せなことなんだね。

「今度の日曜にね、二人っきりでデートしよう!って梨華ちゃんに誘われちゃったんだ!」
「・・・そっか。よかったね」

「ん?なんか元気ないよ?」
「え?そ、そ〜んなことないって!松浦亜弥はいつでも元気100%だよ!!」

「そうだよね。亜弥ちゃんだもんね」


どういう意味だよ!!

お前さんの言動に一喜一憂してるっていうのに・・・

222 名前:ロマンティック浮かれモード 投稿日:2004/09/01(水) 03:48
「でさぁ。どこがいいと思う?」
「え?」

「だから!デートの場所!!」
「ああ・・・う〜ん・・・そうだねぇ???」

「やっぱ、映画だよね?でもさ、梨華ちゃんに映画に行こう!
 って言うと、それ、見に行こうって柴ちゃんと約束したから!
 って言われちゃうんだよね・・・」
「そっかぁ」

「まったく、柴ちゃんが梨華ちゃんの友達じゃなければ、ライバルとして宣戦布告してたところだよ」

柴っちゃんは・・・梨華ちゃんは友達って思ってるけど、
柴っちゃんはねぇ・・・ってことはミキタンには黙っておこう。

「友情も大事だよ!」
「そうだったね!ミキも亜弥ちゃんのおかげで、うまくいってることだし!!今度恩返ししるよ!」

「めっずらしいねぇ?期待しないでまってるよん!!」


友情ね・・・


完全に梨華ちゃんにお熱のミキタンに、この思いが届くことはきっとないね・・・

223 名前:コラム 投稿日:2004/09/01(水) 03:52
( ● ´ ー ` ● )<いっやぁ〜!!あやや切ないねぇ!!

( ´ Д `) <わぁお!!なっちだ!!このコーナーには初登場だね?

( ● ´ ー ` ● )<このコーナー??

( ´ Д `) <ははは・・・気にしないで。

( ● ´ ー ` ● )<あややを応援したいけど・・・娘。的には藤本と梨華ちゃんかなぁ?

( ´ Д `) <ん?なっちはもうモー娘。じゃないよ?

( ● ´ ー ` ● )<・・・そうだけどさ。次期リーダーの矢口にとっては、娘。は平和であってほしいっしょ?

( ´ Д `) <なんだ。やぐっつぁんのためね?でもさ、うちらも、後浦なつみだからね?

( ● ´ ー ` ● )<おぉぉ〜!!そっかぁ!!じゃあ!!あややを応援するべさ!!

( ´ Д `) <ははは・・・単純だね・・・

( ● ´ ー ` ● )<いいかいごっちん?あややガンバレ〜!!

( ´ Д `) <がんばれがんばれ・・・じゃあ、次回へ

224 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 03:54
「柴ちゃんお帰りぃ〜!!」
「ははは・・・ただいま・・・そして、なぜ?」

サイパンから帰って来た我が家には、
梨華ちゃんと紺ちゃんとお豆ちゃんがいて・・・なぜ?

「柴ちゃんの帰国パーティだよぉ!!」

り、梨華ちゃん・・・何かあったのね・・・

「柴田さん、お帰りなさい!!」
「あ、ありがとう。ただいま・・・」

「ほらほら、紺野ってばね、柴ちゃんにもらったキーホルダー大事に持ってるんだよ?
 柴ちゃん、紺野におみやげは?」
「え・・・?」

え・・・ないよ・・・あるわけないじゃん・・・
タンポポは今、活動してないんだから紺ちゃんやお豆ちゃんに会うことはないんだからさ・・・
会いもしない相手のおみやげなんてないよ・・・って、そんなこと言えないし・・・

何かあげないと・・・

「あ、これが、紺ちゃんで、これがお豆ちゃんのね!」

めぐちゃん、マサオ、ごめん!!
瞳ちゃんの分をあげたら、あとで殺されちゃうだろうし。

「私のは?」
「はいこれ!」
「わぁ〜!!ありがとう!!柴ちゃんだ〜い好き!!」

抱きつくなぁ〜!!
225 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 03:56
というわけで、我が家にて、タンポポのみなさんによる、私の帰国?祝い・・・
デリバリーのピザとケンタッキーのフライドチキンでね・・・誰か作れよ!!

「サイパンはどうだった?」
「ん?ん〜・・・暑かったよ」

「楽しかった?」
「ん〜・・・そうだね。でも、一人だったからさ」

「え?柴ちゃん一人だったの?」
「そうだよ?」

「なんで?」
「写真集だよ」
「そっか」

「柴田さん、何気に写真集出してますよね?今回ので、三作目じゃないですか?」

お豆ちゃんするどい!

「二作目は初ビキニだったから・・・今回は、初・・・」
「ないから!」

「柴ちゃんのヌードか・・・」
「想像するな!」

梨華ちゃんとの漫才に紺ちゃんとお豆ちゃんは呆れモード。


もう!!梨華ちゃんのせいだよ。
久々なのに、二人に変な印象を植え付けないでよ!!

226 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 03:57
「そういえばさ、田中ちゃんと亀ちゃん付き合いだしたんだってね?」

お豆ちゃんの話題から、話が一気にそっちの方向へ・・・

「マジで?急展開じゃん!!」
「あとあと、矢口さんと安部さんも!!」

お豆ちゃん、意外と情報通だったのね?

「マジで!!え?矢口さんは中澤さんじゃなかったんだ?」
「ずっと、安部さんが好きだったみたいです」

「そうなんだ・・・なんか急展開だね」
「あと、のんちゃんと、あいぼんも!!」

お?紺ちゃんからも情報かい?

「そうなんだ。でもそこはなんか、そんな感じだったよね?」
「なんだか、最近ラッシュなんですよ」


「はいはいはい!!」


お豆ちゃんの言葉に、黙っていた梨華ちゃんが手を挙げた。
このテンションは・・・嫌な予感・・・

「なに?梨華ちゃん?」
「はい!急展開と言えば、よっすぃと別れました!!」
「・・・」


だから、そんなにテンション高かったんだね・・・


227 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 04:00
「よっすぃは、愛ちゃんのことが好きなんだって」
「え〜!!」

驚くゴッキーズ・・・ってそんな呼び方はしないって?

「で、石川は、美貴ちゃんと付きあおっかなって?」
「え・・・」
「美貴ちゃんね、ずっと、一緒にいてくれたの。
 私のこと好きって言ってくれて・・・」

り、梨華ちゃん・・・マジで・・・

「はい!告白終了!!で?紺野と新垣は?」
「「へ?」」
「二人とも、好きな人、いるんでしょ?」

暴走開始・・・

「「・・・」」
「誰が好きなの?ぶっちゃけちゃいなよ!!」
「「・・・」」

二人とも固まってるよ・・・
お豆ちゃんが好きな相手は知らないけど・・・
紺ちゃんが好きなのは梨華ちゃんなんだもんね・・・
言えるわけないじゃんね?

「ま、まぁさ・・・言いづらいよね?いいじゃん。もうやめよ。その話」
「そういえば・・・柴ちゃんは?」

「え?」
「柴ちゃんの好きな人って・・・聞いたことなかったよ」

言ってないもん・・・

「誰々?」
「い、いないよ!」

「え〜?マジで?」
「う、うん」
「そうだよね?好きな人がいたら、私とばっかりいないよね・・・」

苦笑した。

「柴ちゃんに好きな人できたら、寂しくなっちゃうな。だから、今のままでいいよ」
「はいはい」

今のままね・・・まぁ、それもありだね。

「で?紺野は?」
「もう!!梨華ちゃん、暴走しすぎ!!
 二人とも困ってるじゃん!はい!今日はここまでね!!」

「し〜ば〜ちゃん!!」
「いいからさ!!はいはい。もう終わり!!」

二人を少しだけ追い帰すように家から帰して・・・

228 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 04:01
「ふぅ・・・梨華ちゃん・・・無理するなよ・・・」

ホッとして、脱力してる梨華ちゃんの前にしゃがみこむ。

「二人とも帰ったよ?」
「・・・柴ちゃんのバカ・・・」

「ごめん」
「バカ!!」

ごめんね・・・
一番寂しい時に一緒にいてあげられなくって・・・


泣き出した梨華ちゃんに胸を貸す・・・


「もう・・・ぅぅ・・・よっすぃにふられて、
 どうしていいかわからなかったんだからね・・・」
「ごめん・・・」

「なんで、肝心な時にいてくれないのよ・・・」


ごめんね・・・


日本にいたら・・・知ってたら駆けつけたよ。




こんなにボロボロになる前にさ・・・


229 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 04:02
「美貴ちゃんと付き合うよ!!」

梨華ちゃんはひとしきり泣いた後にそう言った・・・

「・・・」
「美貴ちゃんね、私の笑顔を守ってくれるって言うの!」



梨華ちゃんの笑顔だったら・・・私が守るよ。



「そうなんだ・・・」
「ね?それがいいよね?」



その言葉、私に聞かないでよ・・・



「・・・」
「美貴ちゃんね、ずっとそばにいてくれたの・・・」



写真集なんて・・・サイパンなんて行かなきゃよかった・・・



「美貴ちゃん優しいし・・・」
「うん」
「だから、いいかなってね?」



しかたないか・・・って思ってうつむいていた顔を上げた。



梨華ちゃんの顔を見て、切なさが募った。


230 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 04:05


だってさ・・・梨華ちゃん、君が見てる相手は美貴ちゃんじゃないじゃん。


口では美貴ちゃん美貴ちゃんっていってるのに・・・
手に抱えたクッション、よっすぃのお気に入りのクッションじゃん・・・

「梨華ちゃん・・・美貴ちゃんのこと、本気で好き?」
「・・・」

ほらね?答えられない。

「本気じゃないなら、やっぱり、辞めた方がいいよ」
「・・・」

「よっすぃが好きなんでしょ?」
「・・・」

クッションに落とした視線、クッションを握り締めた手・・・


よっすぃが好きなんだね。


「好きなら、好きって気持ちだけでも、いいじゃん?」
「・・・」

「付き合えなくてもさ・・・別れちゃっても・・・
 相手が好きならそれで、いいじゃん?」
「・・・よっすぃのことは、もう・・・もうなんとも思ってないよ・・・」

目をそらして、声が小さくなる梨華ちゃん。
嘘をつくときは決まってそうだ。

「無理しなくていいって」
「・・・」

「よっすぃのこと、少しずつ消化すればいいじゃん・・・
 それまで、そばにいるからさ・・・」
「・・・くれなかったじゃん・・・」

「え?」
「いてくれなかったじゃん!!
 柴ちゃんは、そばにいてくれなかったじゃん!!
 そばにいてくれたのは、美貴ちゃんだったんだよ?
 美貴ちゃんが優しく守ってくれてたんだよ?いけないの?
 美貴ちゃんの優しさに甘えちゃいけないの??」

「だ、だって、仕事だったんだもん!!海外まで情報こないし!!」


「だけど、そばにいてくれたのは、柴ちゃんじゃなくって、
 美貴ちゃんだったの!なんで?なんでよ!!
 せっかくよっすぃのことふっきろうと思ったのに!!
 なんで賛成してくれないのよ!!」


「り、梨華ちゃん!!」


梨華ちゃんはそのまま、家から飛び出して行っちゃった・・・



美貴ちゃんね・・・わかったよ。



梨華ちゃんが選択したんだったら、見守るよ・・・


231 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 04:07
「は、初めまして・・・」
「あ・・・えっと、よろしくお願いします・・・」

梨華ちゃんに初めて会ったのは、ハローのハワイロケ。
部屋が3人部屋か2人部屋で、メロンからあぶれた、
私とモーニング娘。からあぶれた梨華ちゃんが相部屋だった。

初めて会った相手との相部屋なんて・・・ってかんじで緊張しまくりだったっけ。

「えっと・・・」
「あ、い、石川梨華です。よろしく」
「あ。うん。えっと、柴田あゆみです」

初対面の相手って、なんだか警戒心をもっちゃうから、しばらくは無言だったり。

でも、梨華ちゃんは他の人とは、なんか違った。
って、いうのは、出会った瞬間に梨華ちゃんに私は恋したみたい・・・


これが、噂のモー娘。新メンバー。かわいい・・・そんなかんじ?


「えっと、柴田さんは・・・」
「あ、ははっ。柴田さんなんて、そんな、普通でいいですよ!」

「えっと、じゃ、じゃあ、あゆみちゃん?」
「え?いや、それもなんか気持ち悪いな」

「えっと・・・じゃあ、柴ちゃん?」
「うん。それで」

あだ名が決まったとたんに、私たちは急接近で、
ハワイにいる間は、ず〜っと一緒にいた。

232 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 04:07
「柴ちゃん、あのさ?」
「ん?」

「一緒に寝てもいい?」
「え・・・」

モーニング娘。の中では、誰かと一緒のベッドで寝るのは結構当たり前だったらしいんだけど、
メロンでは、そんなことなかったから、梨華ちゃんにそう言われた時は、警戒しちゃったっけ?

「いい?」
「あ?え?なぜ?」

「・・・」
「あ、ごめんごめん!いいよ!!」

「本当に!!」
「うん」

233 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 04:09
「うれしいな!」
「ん?」

「あのね、のんちゃんとあいぼんはよく一緒に寝たりしててさ、
 よっすぃもたまにその二人に混ざってるの」
「ふ〜ん」

こういうの普通なんだ・・・メロンじゃありえないかな。

「私さ、な〜んか、三人に混ざれなくって」
「ん?」

「ほら、一応、一番年上だし・・・私がしっかりしなきゃ!
 って思うとさ、なんか、自然にシャッター下ろしちゃってるんだよね・・・」
「そっか」

うちの場合は・・・一番年上だけど、めぐちゃんはしっかりしてないよね???
ははは・・・

「先輩たちは、先輩ってかんじだし・・・お友達ってかんじじゃないでしょ?」
「う〜ん」

メロンには先輩後輩って関係はないからねぇ。

「だからね、こんな風に、一緒のベッドでお話できるようなお友達が欲しかったの」
「そうなんだ」

「柴ちゃん?」
「ん?」

「あのさ・・・その」
「うん。友達だよ!」

その言葉に、梨華ちゃんは抱きついてきて、
そのあとも、テンション高く、いろんな話をしてくれた。


そう。その日から、私たちは友達になったんだ。


友達宣言なんて普通しないよね・・・



そう。普通しないのに宣言しちゃったから、私たちの関係はなにがあっても友達なんだ。

234 名前:王子様と雪の夜 投稿日:2004/09/01(水) 04:10
なんで、友達宣言しちゃったんだろ・・・って何度も思ったけど、
だから、梨華ちゃんの一番近くにいられるんだって思うと、
そんな関係もよかったり。



一番近くで見守る。


そういう関係を私は選んだんだ。



梨華ちゃんが好きだから。





さてと、お姫様を探しに行きますか?


235 名前:コラム 投稿日:2004/09/01(水) 04:15
( ‐ Δ‐) <柴田君帰国おめでと〜!!

( `_´) <あゆみんおかえり〜!!

(0⌒ v.⌒0) <あんたたち・・・本当にのんきね?言っておくけど、あんたたちのおみやげ、紺ちゃんたちにあげちゃったんだよ?

( ‐ Δ‐) <・・・マカデミアン・・・

( `_´) <アロハシャツ・・・

(0⌒ v.⌒0) <いや・・・サイパンだから。それよりも!帰ってきてそうそう、梨華ちゃんにふりまわされてるじゃん!

( ‐ Δ‐) <仲よしこさんねぇ。

( `_´) <二人ごとも、一緒に出てたしね・・・

( ‐ Δ‐) <柴田君梨華ちゃんにとられっぱなしね・・・

( `_´) <うん。ここは対策を・・・

(0⌒ v.⌒0) <まじめに・・・考えてないでしょ?もう!

( `_´) <柴田君ガンバレ〜!!サイボーグ柴田もお楽しみに!!

( ‐ Δ‐) <次回へつづけ!!
236 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:17
今日こそ・・・今日こそ言うぞ!頑張れ自分!負けるな私!!

「やぁ。紺ちゃん!」
「あ・・・ども」

やっぱり、緊張しちゃうよ・・・

「ん?どうした?なんか、顔が赤いよ?」
「え?あ・・・いや」

動揺したら、きっとますます顔が赤くなっちゃいますよね。

「なにかあったの?めずらしいじゃん。紺ちゃんから呼び出しなんて」
「あ、あの・・・ん?」

意を決して柴田さんの顔を見たら・・・柴田さんの方こそ顔が真っ赤。

「ん?」
「あ・・・いや。その・・・顔が真っ赤ですよ?」

「ああ・・・ちょっとね。熱が・・・」
「え?え?大丈夫なんですか??」

「ああ。うん。平気平気。こういうパターンには、なれてるから」
「え?」

「この間、あの後梨華ちゃん怒らせちゃってさ、
 梨華ちゃん、家を飛び出して行っちゃってさ。
 で、探してるうちに、雨降ってきちゃって。
 雨の中探しまくってたからさ。まぁ、自業自得だね」


それって、自業自得じゃなくって、石川さんのせいじゃないですか!!


「まぁ、気にしないでいいよ。風邪ってわけでもないし。すぐに治るから」
「本当ですか?」

「うんうん」
「よかった」

「で?話って?」

そ、そうだった。

「え、えっと・・・あの・・・好きなんです!!」
「うん。そうだったね」

「じゃなくって・・・あの・・・石川さんじゃなくって・・・
 ・・・あの・・・私が好きなのは・・・え?」


って・・・柴田さんが机とお友達になってます?
って、倒れてるじゃないですかぁ!!
237 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:19
「ん?」
「あ・・・気がつきました?」

柴田さんをお店から我が家に運んでかれこれ3時間・・・
私のベッドで眠っていた柴田さんがお目覚めのようです。

「ん?えっと・・・」
「あの、お店で倒れちゃって。それで・・・
 柴田さんの家わからなかったから・・・」

「ん?紺ちゃん家?」
「は、はい」

「そっか。あ・・・ごめんね?
 ってか、どうやってここまで来たの?」
「私、空手やってたから、腕力意外とあるんです!!柴田さん、おぶって!!」
「は、ははは・・・そりゃ、悪いことしちゃったね・・・」

少しだけ笑って、目を閉じた柴田さん・・・まだ辛そう・・・

「い、いえ・・・あ、あの!それより・・・」
「あ・・・はいはい。さっきの話ね。えっと、好きな人だっけ?梨華ちゃんの相談?」

もう、そのお話は今日はやめた方がいいですよね。

「あ・・・もうその話は。今度、柴田さんが元気な時で」
「そう?ごめんね。梨華ちゃんまたぶっ飛んだことしてるけど、大丈夫だよ」

だから、私が好きなのは・・・石川さんじゃないのに・・・

「そうですね。その話はまた・・・」
「本当にごめんね。なんか、お世話になっちゃったね?じゃあ、帰るよ」

「あ!ダメです!!」
「え?」

「柴田さん、熱が39度近くあるんです!!
 だから・・・今日は一人でいない方が・・・」
「そっか。意外とあったのね」

もう・・・鈍感です・・・

「でも、モーニング娘。は、明日早いよね?」
「あ・・・」

そういえば・・・

「やっぱり、帰るよ」
「ダメです!!お願いです!!お願いだから、今日は泊まって休んでください!!」

「でも・・・」
「お願いします!!」

「じゃあ、甘えちゃおうかな?その代わり、紺ちゃんがいい子だって梨華ちゃんにちゃんと伝えておくね!」
「・・・」

好きなのは石川さんじゃなくて柴田さんだってば!!


・・・鈍感・・・

238 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:20
「ん?ん〜!!」

なんか・・・おでこが冷たくて気持ちがいい・・・
なんだろ?え?

「え?ひぃ、ぃきゃぁぁ!!」

おでこに・・・おでこにコンニャク!!

「きゃははっ!!」

翌朝、私は柴田さんに起こされました。
こんなに幸せな朝は初めてです。


でも・・・柴田さん、ちょっとやりすぎです。


「おはよう紺ちゃん!」
「お、おはようございます!!」

「これ、効くでしょ?」
「は・・・ははは・・・」
「私もね、朝苦手でさぁ、瞳ちゃんにやられたんだ」

さ、斉藤さん・・・なんてことを伝授してるんですか!!

「今日、朝早いんだよね?」
「あ・・・はい」

「勝手にキッチン使わせてもらったよ?」
「え?え?」

「朝ごはん、作っておいたからさ」
「え?え?」

「はい、早く支度して!!」
「あ、はい!!」

239 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:21
トーストと、スープ。朝から幸せです!!

「昨日はありがとうね?」
「あ、いえ。あの」

「うん!もう大丈夫!!」
「・・・」

絶対に大丈夫じゃないはずです・・・
だって、柴田さんの顔はまだ真っ赤なんだもん・・・

「ん?」
「まだ、熱ありますよね?」
「大丈夫!もう大分下がったよ!!」

柴田さんが笑顔でそういうんだったら、
そういうことにしてもいいかな・・・
240 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:23
「おいしい?」
「はい!おいしいです!!」

柴田さんはお料理うまいんですね!!
こんなに幸せな朝食初めてです!!

「よかった。紺ちゃんっていいよね〜?」
「え?」

「おいしいものを見たら、素直においしそうって言うし、
 おいしいものを食べたら素直においしい!って言うし!!」
「は、はぁ」

「そういうところ、いいなぁって思うよ」
「ほ、本当ですか?」

「うん。その調子で梨華ちゃんにも・・・って、
 あの人今は、ミキちゃんだったね?」
「・・・」

だから・・・石川さんじゃないのに・・・


「でもさ・・・誰かを好きでいるって、それだけで、十分幸せだよね?」


「え?」


「なんていうかさ・・・報われなくても、好きって気持ちが大切なんだと思うんだよね私」


し、柴田さん・・・誰かに恋してますか?


「柴田さん・・・好きな人・・・・」
「あ!もう!こんな時間だよ!!ほら、急がないと!!」

「え?あぁ〜!!」
「はいはい!急いで!!」

「でも・・・パン・・・」

柴田さんがせっかく用意してくれたトーストなのに・・・

「ああ、じゃあ、これ、お弁当にしてあげるから!移動中に食べてね!!」
「はい!!」



幸せです!!


241 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:24
「あれ?紺野、それ、柴ちゃんのハンカチだよね?」
「あ・・・はい」

なんで?なんで紺野が柴ちゃんのハンカチ持ってるの??

「なんで?」
「き、昨日・・・柴田さん、家に泊まって。
 それで、朝、朝食をサランラップに包んで、
 このハンカチに包んでくれて」

「え〜・・・なんで?どうして紺野と柴ちゃんがそんなに仲良くなってるのよ!」
「・・・」
242 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:25


なんで、石川さんは柴田さんをそんなに束縛するんですか?
いっつも、柴田さんふりまわすし・・・
なんか・・・ワガママです!


「あ。ごめんね?ほら、柴ちゃんってお友達少ないでしょ?だからさ」
「あ、あの・・・」

「ん?」
「柴田さんは、お友達少なくなんかないです!」

勘違いしないでください!
柴田さんは優しいし、みんなと仲良しなんですからぁ!

「え・・・」
「柴田さんは、石川さんだけじゃなくって、
 メロンのみんなや、松浦さんや、カントリーのあさみさんや、
 とにかくみんなとお友達です!」
243 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:26
な、なによ・・・いきなり・・・

そりゃ、柴ちゃんはみんなと仲いいよ?
でも、でも、私と柴ちゃんは特別に仲良しなんだもん!


「でも、一番仲がいいのは私だもん」


「そ、そうだけど・・・あ、あの!」
「ん?」

「なんで、石川さんは、柴田さんに迷惑ばっかりかけるんですか?」
「え?」

「柴田さん、風邪ひいてました・・・
 この間、雨の中、石川さんを探したからって・・・」
「え・・・」

「なんで、柴田さんに迷惑ばっかりかけるんですか!」
「・・・そんな・・・つもりじゃ・・・」




そんなつもりじゃないのに・・・迷惑だったの?柴ちゃん??



244 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:27
「もしもし?」

「ん?あ、梨華ちゃん?どうしたの?」
「・・・」

「なにかあった?」
「昨日、紺野の家に泊まったの?」

「あ、うん」
「・・・」

「なんで?」
「・・・」

「梨華ちゃん?どうしたの??」
「ごめんね・・・いっつも迷惑ばっかりかけて・・・」


「ちょ、ちょっとぉ!!」

245 名前:好きな先輩 投稿日:2004/09/01(水) 04:28
いきなり、電話が来て・・・ってそれはいっつものことだけど、
あんな風に切られたら心配になっちゃうじゃん・・・

「あ・・・」

結局、いつものパターンで梨華ちゃんの家に来てしまう私・・・

「もう!どうしたのよいきなり!あんな風に切られたら、心配するじゃん!!」
「だって・・・だって紺野が・・・」

いきなり泣きついてきた梨華ちゃんを落ち着かせてから、
何があったのかを聞いた。
つまり、紺ちゃんに、迷惑ばっかりかけてって言われたらしく。

確かに、相手が他の誰かだったら、迷惑っていうのかもしれない・・・

紺ちゃんは間違ってないね。

「そんなつもりじゃなかったの!!」
「うんうん。大丈夫だよ!!私も迷惑だなんて思ってないし!」

「本当に?」
「うん」

「本当に本当?」
「うんうん!!」

「・・・」
「大丈夫だって!!」

「よかった〜!!そうだよね?」
「う、うん」

「そうだよねそうだよね!よかった!!
 だって、私たち、友達だもんね?」
「うん」

「あ〜あ。柴ちゃん!安心したらお中がすいてきちゃったよ!」
「ははは・・・」


・・・少しは迷惑だって言うべきだったかも・・・


まぁ・・・いいか。

246 名前:コラム 投稿日:2004/09/01(水) 04:32
(0゚D゚0)<カントリーのあさみと!

(⌒_ゝ⌒)<里田でぇっす!紺ちゃん、またまた失敗ですね。

(0゚D゚0)<柴ちゃん鈍すぎ!!

(⌒_ゝ⌒)<本当に自分のことになると柴っちって鈍いんだよね?

(0゚D゚0)<梨華ちゃんのことなら、よく気がつくのにね?

(⌒_ゝ⌒)<もう、本当に、この二人を見てるとイライラしてくるよ!

(0゚D゚0)<もどかしいっていうか・・・柴田気づけ〜!!ってね?

(⌒_ゝ⌒)<どうなることやら?

( ‐ Δ‐) <柴田君ガンバレ!!

(0゚D゚0)<また村田さん!!ここはカントリーなのにぃ!!

( ‐ Δ‐) <つづけぇぇぇ!!

(⌒_ゝ⌒)<勝手に終わらせるな〜!!
247 名前:お返事♪ 投稿日:2004/09/01(水) 04:38
>>197 :名無し読者 さん
 レスありがとうございまっす!!
 ごっちんの登場ですか?えっと・・・

( ´ Д `) <ってか、これ、主役はゴトーなのだ!

从#~∀~#从 <何言ってんねん!!

( ´ Д `) <後藤の活躍も期待しててくださぁ〜い♪

从#~∀~#从 <ないから!!

( ´ Д `) <あるも〜ん!!

ごっちんは・・・たぶん出てくると思われます??
今後もよろしくお願いいたします!!

248 名前:どるふぃん 投稿日:2004/09/01(水) 04:39
またまた更新が遅れてしまいすみません!!
本当に申し訳ないです・・・
PCの調子が悪くって・・・
夏が終わる前に簡潔させたかったのに・・・
もう終わる・・・なんとか頑張りたいと思うので、
今後とも、よろしくお願いします!!
249 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/01(水) 09:17
更新おつかれさま。
この先どうなるのか、期待しています。
好みの問題で紺ちゃんにはガンバってほしいのですが・・・

あと、裏主役の後藤さんにももっと頑張ってもらいたいものです(笑)
250 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/01(水) 19:26
大量更新、お疲れ様です。みんな幸せになるのは難しいなぁ〜・・・。あっ、あと気になったので・・・
『あべ』の『べ』は『部』ではなくて『倍』です。→『安倍なつみ』ですね。 
251 名前:Go Gril 恋のVictory 投稿日:2004/09/13(月) 02:19

「愛ちゃ〜ん!!」


よ、吉澤さん・・・


「え?愛ちゃん?愛ちゃんって?
 吉澤さん、愛ちゃんって呼んでたっけ?」


ゲゲッ!!まことぉ!!逃げるべし!!


「愛ちゃん?」
「愛ちゃ〜ん!!」

252 名前:Go Gril 投稿日:2004/09/13(月) 02:20
なんで、こうなるのよぉ!!もう!!


「た・か・は・し?」

この、独特なコールは・・・

「い、飯田さん・・・」
「た・か・は・し?」

「なんですか・・・?」
「どうしたの?悩み事??」


悩み事・・・


「いいわよ?かおりが聞いてあ・げ・る?」
「飯田さん・・・」


ちょっと、不安ながらも、リーダーを信じて打ち明けてみた。

253 名前:Go Gril 投稿日:2004/09/13(月) 02:21
「そっかぁ・・・よっすぃ、石川と別れたんだ?」
「あ・・・はい」

「知らなかった・・・」
「え・・・」


マジで?知らん人おったんや・・・めっちゃ有名やのに・・・


「でもさ、石川は愛されてるから、大丈夫よ?あいぼんも石川大好きでしょ?」
「あいぼんは、のんちゃんと付き合ったばかりやし・・・」

「えぇ?マジで!!」
「は、はい・・・」


知らなかったの・・・


「た、田中も石川大好きでしょ?」
「れいなちゃんは・・・亀ちゃんと付き合いだしましたよ・・・」

「えぇ〜!!」


こっちも知らんかったとは・・・飯田さんって・・・


254 名前:Go Gril 投稿日:2004/09/13(月) 02:22
「マジで?マジで??」
「は、はい・・・」

「じゃあ・・・矢口とか。なんだかんだいって、石川のめんどう見てるしね?」
「・・・矢口さんは安部さんと・・・」

「えぇ〜!!!なっち・・・言ってよ・・・」


「なっちは、ちゃんと、言ったべさ!!」

あ・・・安部さんや・・・

「え?言ったっけ?」
「言ったよ!かおりんねぇ・・・他のカップリングも聞いてるはずだよ?」


「・・・そうだっけ?」


知らなかったんじゃなくって忘れてたんだ・・・


って、もっと不安・・・


255 名前:Go Gril 投稿日:2004/09/13(月) 02:25
「でさぁ・・・話の趣旨ずれてるよね?」
「え?」
「高橋がよっすぃのことで悩んでるんでしょ?
 今は梨華ちゃんの話題はどちらかというとサブだよね?」

そうそうそう!!何度も頷く。

「え?そうだっけ?」

い、飯田さん・・・この人がリーダーで・・・ええのやろか??

「で、高橋はどうしたい?」

結局安部さんが相談にのってくれるみたい。

「・・・わからん」

「よっちゃんのこと・・・嫌い?」
「・・・嫌いじゃないです!!」

「じゃあ、付き合えば?」
「え??」

「付き合ってから、始まる恋もあるんじゃない?」
「そ、そんな・・・」

矢口さんと逆のこと言ってる・・・

「で、でも、矢口さんは・・・」
「ん?」
「あ、い、いや・・・」

もしも、安部さんがそんな気持ちで矢口さんと付き合ってたんなら・・・ショックやろな・・・

「ね?付き合っちゃいなって!!」


軽いよ・・・そんなの・・・それに、まことは・・・


うぅぅ・・・もう!これ以上、だまってるわけには、いかない!!


よっし!!二人に真実を話そう!!


256 名前:Go Gril 恋の Victory 投稿日:2004/09/13(月) 02:28
「えぇ??」
「で・・・だから、つまり、その手紙を書いたのは私やなくって、まことなんや!!」
「あ・・・愛ちゃん・・・」

まこと、黙っとってごめん。でも、もとはといえば、あんたのせいやで!!

「で、誤解されて、吉澤さんに私告白されたんや!!」
「あ・・・愛ちゃん・・・」

吉澤さん・・・ごめんなさい・・・

「でも、吉澤さんのこと好きかどうかわからんし・・・
 だから、ごめんなさい!!まことの気持ちに答えてあげてください!!」

一気に話をしたから、少し疲れて・・・肩で息してた。



「ん?ん〜!!」


いきなり、私の唇に吉澤さんの唇が・・・

257 名前:Go Gril 恋の Victory 投稿日:2004/09/13(月) 02:30
「これが、うちの答え!」
「よ、吉澤さん・・・」
「ま、まことぉ・・・」

「まこと、ごめん!!まことのことは、なんとも思ってない!!」
「・・・」
「ま、まことぉ!!」


まことは涙をいっぱい溢れさせて、走っていってしまった・・・


「ひどい!!なにも、まことの前で・・・」
「だって、本当の気持ちだよ?そういうのって、
 長くなればなるほど、お互いに辛いんだよ?」
「・・・それは」

「うちが、好きなのは、高橋愛!!」
「・・・」

「でも、愛ちゃんの気持ちが、うちに向かってないなら、今はいいよ」
「・・・」

吉澤さんも行ってしまった・・・



これは・・・解決になって・・・へんよね・・・


258 名前:Go Gril 恋の Victory 投稿日:2004/09/13(月) 02:32
「まこと?」

あ・・・吉澤さん・・・


「・・・」


「ごめんね?」
「うぅぅ・・・」


「ごめんね?でも、まことの気持ちもうれしかったよ」


「・・・うぅぅ。なんで?なんで・・・なんで愛ちゃん・・・」


「なんでかな・・・わかんない・・・
 なんでって、聞かれたら、きっと好きだからってことしか言えないと思う。
 愛ちゃんがモーニング娘。に入ってきた時は、すっげぇ新人入ったなって思って。
 すっげぇ新人のくせに、悩んでばっかりいて。
 なんか、そんな彼女を見ているうちに、力になりたいって思って・・・
 気がついたら好きになってた・・・いつからとか、なんでとか、そんなのわからない。
 でも、とにかく・・・とにかく、愛ちゃんのことほっておけない・・・」

259 名前:Go Gril 恋の Victory 投稿日:2004/09/13(月) 02:35
「そんな・・・石川さんはもういいんですか?」


「・・・梨華ちゃんには、うちなんかよりも、もっとふさわしい相手がいるんだ。
 梨華ちゃんは、うちのこと誤解してるんだよ。
 いっつもそばにいて、助けてくれて頼りになってって・・・
 でも、梨華ちゃんを本当に支えてる相手はうちじゃないから・・・」


「愛ちゃんなら支えられるってことですか?」


「・・・そういうわけじゃないけど・・・
 とにかく、愛ちゃんが好きなんだよ!!」



その言葉は、まことに訴えてるのか、自分に訴えているのかってかんじで、なんだか空しく聞こえた。



「吉澤さん・・・本当に愛ちゃんなんですか?」
「え?」

「愛ちゃんのこと、本当に好きなんですね?」
「・・・うん!好きだよ!!」

「わかりました!」
「え?」

「じゃあ!協力します!!」
「は?い、いや、いいって」


まこと?なにがわかったんだろう?


絶対にこいつに任せたら失敗するし!!


そんなの教育係だったうちが一番よく知ってるし!!


「任せてください!!」
「い、いやいいって!!」

「だ〜いじょうぶですって!愛ちゃんは親友ですから!!」
「ま、まことぉ!!」

行っちゃった・・・やばいよね・・・まぁ、いいか・・・考えてもしかたないしね。
260 名前:Go Gril 恋の Victory 投稿日:2004/09/13(月) 02:37
「あ〜い〜ちゃ〜ん!!」
「ま、まことぉ!!」

「愛ちゃんあのね!!」


まことは・・・吉澤さんの気持ちを一生懸命説明してくれた。


「だから!吉澤さんと!!」
「でも・・・まこと、やっぱり・・・」


やっぱり、付き合う相手は、好きな人じゃないと・・・


「愛ちゃん?」
「ん?」

「愛ちゃんは、とにかくスタートすることから始めるべきだよ!」
「え?」

「愛ちゃんは、吉澤さん嫌い?」
「き、嫌いじゃないよ!」

「愛する人と付き合うって形もあるけど・・・愛してくれる人と付き合うってのも愛の形だと思うよ?」


ま、まこと・・・めずらしく、まともなことを・・・


「愛ちゃんが、愛を見つけるためには、きっと、スタートすることが大切なんだよ!!」
「そ、そうやろか・・・」

「そうだよ!!間違いない!!」
「ははっ。似てな〜い」

「うぅぅ〜」
「まこと・・・」

「ん?」
「ありがとう」

「いえいえ」
「わかったよ。スタートしてみる」



「うん!!愛あらばIt’ALL right!だよ!!」


まこと・・・ありがとう。とにかく、スタートするよ!!


261 名前:Go Gril 恋の Victory 投稿日:2004/09/13(月) 02:41
「まこっちん偉いねぇ?」

ご、後藤さん・・・

「ぅぅ・・・」

「ははっ。泣くなよぉ」
「・・・ぅぅ」

「偉い偉い!ゴトーまこっちんのこと見直しちゃったよ」
「ぅぅ・・・」

「泣くなって!」
「だって、だってぇ」


「よっし!じゃあ、ご褒美に、ゴトーがまこっちんと付き合ってあげるね?」


「え?えぇ〜!!」


「はははっ。ゴトーはまこっちん大好きだもん。ね?」


「えぇ〜!!」


「ゴトーじゃやだ?」
「いやいやいやいやいやいやいやいや!!」

「そっか。いやか」
「あ?違います!!嫌じゃないです!!」


「じゃあ、ゴトーと付きあおう?」


「え?え?えぇぇ??」

「ね?」
「はい?」

「よっし!!まこっちん大好き♪」



逆転さよなら、満塁ホームランだ・・・



262 名前:コラム 投稿日:2004/09/13(月) 02:44
从#~∀~#从 <あんた・・・いきなり本編に登場して、なにしとんねん!!

(´ Д `) <んあ?だから、この話はゴトーが主役なんだってば♪

从#~∀~#从 <一回しか登場しとらんだろうが!!

( ´ Д `) <主役は大事な場面で登場するんだよ♪

从#~∀~#从 <・・・

( ´ Д `) <まこっちんと付き合っちゃった♪

从#~∀~#从 <ほんまに、小川のこと好きやったんやね・・・

( ´ Д `) <まこっちんは可愛いし、面白いんだもん♪

从#~∀~#从 <ほんまに・・・ごっちんの考えること意味不明や。

( ´ Д `) <そんな、照れるじゃん!

从#~∀~#从 <いや、褒めてないで?!

( ´ Д `) <とにかく、他のみんなも幸せになれますよ〜に!

从#~∀~#从 <切実・・・

( ´ Д `) <じゃあ、次回もよろ〜!!

从#~∀~#从 <ってことは、次は紺野??

263 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 02:45
「ねえねえ!聞いた?」
「なに?」

矢口さんと安部さん・・・噂好きだな〜。

「まことと、ごっちんが付き合いだしたんだって!!」
「え?えぇ〜!!」

えぇ〜!!いつのまに??

「あ、あと、愛ちゃん、最近よっすぃと一緒にいるよね?」
「え?ってことは?」

「よっすぃとも秒読みってかんじ?」


え・・・


別れたけど・・・


やっぱり、よっすぃが他の誰かと付き合うの・・・



辛いよ・・・



264 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 02:47
「あの、石川さん!話が・・・」
「え?紺野?何々?相談??」

「は、はい・・・」
「何々?なんでも聞くよ?石川さんに任せなさい!!」

「・・・あの・・・」
「ん?」

「あの・・・好きな人がいるんです・・・」
「お?へぇ〜!!紺野にもね?で?誰々?協力しちゃうよ!!」


なんか、みんなラッシュだね・・・
よっし!紺野のために人肌ぬぐよ!!

「・・・あの・・・えっと・・・」
「大丈夫!みんなには内緒にしてあげるからさ!!」

「はい・・・あの・・・えっと・・・その・・・」
「うんうん」

「し、し、」
「し?」
265 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 02:50
「柴田さんが・・・」
「え・・・」

え・・・柴ちゃん・・・

「柴田さんが・・・好きなんです・・・」
「そ・・・そうなんだ・・・」

頭の中が真っ白になることって本当にあるんだね・・・

「はい・・・」
「あ・・・えっと・・・」

「あの!石川さんは柴田さんと仲がよくってその・・・だからつまり・・・」
「うん・・・」

「石川さんには言っておかないといけないと・・・思って・・・」
「・・・うん」

「石川さん?」
「あ・・・うん・・・ははっ。なんかさ、なんかね?
 柴ちゃんのそういう話、聞いたの初めてだったからさ・・・」

柴ちゃんが、遠くに行っちゃうよ・・・

「はい・・・」
「だから、ちょっと驚いちゃって・・・」

「・・・」
「わかった・・・」

「あ、あの・・・」



柴ちゃんが・・・柴ちゃんが・・・紺野にとられちゃう・・・


266 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 02:53

柴田さんの好きなところ・・・


私が私でいられた居場所・・・


「ん?紺ちゃんどうしたの?」


タンポポで、初めて柴田さんと同じユニットになって・・・一緒にお仕事することが増えた。
柴田さんはそれまでの先輩たちとは全然違ったんだ。

「あ、あの・・・ラジオ・・・全然うまくしゃべれなくって・・・すみませんでした」
「え?あ?謝らないでよ。そうなんだよね〜。
 なんかさ。考えたりしてる時間って、放送事故になっちゃうからさ、
 テンポよく、間を空けないようにしゃべんなきゃ!!
 って思うんだけど、そうすると余計に空周りしちゃうよね」

モーニング娘。に入って、いろいろ成長していかなきゃいけなくって、
だから、先輩たちにはたくさんのことを教わってきて。


先輩に追いつかなきゃ!って気持ちで、いっぱいいっぱいで・・・


自分なのに自分じゃない・・・そんな毎日が続いてて・・・


267 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 02:54
「やっばいよね〜。放送のたんびに、反省ばっかりだね」
「柴田さんも?」

「ん?」
「だって・・・」

「ははっ。私はそんなにすごくないって!!
 この世界に入って長いけど、梨華ちゃんたちと違ってさ、
 あんまり経験もないし、緊張しっぱなしだよ」


柴田さんは先輩だけど、先輩らしくなくって・・・


失敗して笑いあったり、テンパッてかっこ悪かったり、寒いダジャレを連発したり・・・


そんな柴田さんといるうちに、どんどん自分が解放されていった。


失敗が怖くなくなって、かっこ悪い自分も好きになれて、
とにかく笑顔でいる時間が増えてって・・・


気がついたら、柴田さんに恋してました。


柴田さんといると、私が私でいられるんだ。


柴田さんの優しさが好き。


柴田さんの笑顔が好き。



・・・柴田さんが好きです。


268 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 02:56
「あの・・・吉澤さん、話が・・・」
「・・・」

「吉澤さん?」
「・・・」

「吉澤さ〜ん!!」
「え?あ、ごめんごめん!!なに?」

吉澤さん、やっぱり、本当は石川さんが好きなんだ。
だって、視線はいつも石川さんを追いかけてる。

「あ、あの、お話・・・いや・・・今、石川さんのこと考えてました?」
「え?ああ・・・なんか、紺野と話してから梨華ちゃん落ち込んでるみたいなんだ。何かあったのかな?」

「あさみちゃん?」
「梨華ちゃんってさ、いっつも他人の悩み聞いて、それを自分のことみたいに考えちゃって悩んじゃうんだよね」

「そうですね。石川さんは、いっつも、悩み聞いてくれるし」
「まぁ、聞くだけで、解決はしてくれないんだけどね?」


その言葉に少しだけ笑った。


笑ってる間も、吉澤さんの視線の先は石川さんで・・・


こんなに好き同士なのに、なんで別れちゃったんやろ?


269 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 02:57
「吉澤さん?」
「ん?」

「吉澤さんは、石川さんのこと好きですか?」
「え?あ?いや、今は愛ちゃんだよ!!うん!!愛ちゃん一筋だから!!」

「そっか・・・」


本当は、今日、『ごめんなさい!』って言葉伝えようと思ったけど・・・



吉澤さんが石川さんに対して、素直になるまでもう少し言わんでおこ。



270 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 02:59
今日こそ!!頑張れ自分!!負けるな私!!

「あ、柴田さん!」
「この間はごめんね?」

「い、いえ!あの?もう大丈夫ですか?」
「うん!元気だけがとりえだからね!!」

元気になってよかった。

「あ!そうだ!!紺ちゃん、梨華ちゃんに、怒ってくれたんだって?」
「あ・・・はい」

「ありがとうね。でもさ・・・私、別に迷惑してないから平気だよ?」
「で、でも・・・石川さん、やっぱり柴田さんにはワガママだと思います!」

「甘やかし過ぎなのかなぁ?」
「そうですよ!絶対に!!」

「でも、ああやって、息抜きしないと、梨華ちゃんは潰れちゃう子だから」
「・・・でも・・・柴田さんが潰れちゃいますよ」

「ははっ。大丈夫!元気だけがとりえですから!!」
「でも・・・」

「紺ちゃんも、梨華ちゃんが好きなんだよね?
 だったら、わかると思うけど、梨華ちゃんね、
 ワガママ言うけど、その分、いっぱい返してくれてるんだよ?」
「???」

何を?だって、柴田さんばっかりじゃないですか!

「あ、柴田さん、携帯鳴ってるみたいですよ?」
「え?あ、梨華ちゃんだ」


石川さんか・・・


271 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:00
「もしもし?梨華ちゃん?」
「あ・・・柴ちゃん・・・」

「どうした?なにかあった?」
「・・・なんか・・・もう・・・疲れちゃったよ」

「は?え?なに??」
「もう・・・ぅぅぅ・・・」

「お、落ち着いて!!」
「柴ちゃん・・・ぅぅ・・・もう、なにもかもがやになっちゃった・・・」

「落ち着いて!!今どこ?家??」
「・・・バイバイ」

「梨華ちゃん?あ・・・」


切るなよ!!


272 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:01
「柴田さん?」
「あ、あのさ・・・今日何かあった?」

「あ・・・そういえば、愛ちゃんが吉澤さんと」
「それだ!!紺ちゃんお願い!梨華ちゃんを探して!!」

「え?」
「今きっと、ネガティブ全開で、何するかわからないと思うの!!」

「え!」


「えっと・・・とりあえず、梨華ちゃんの家に行ってくれる?私、梨華ちゃんが行きそうなところ探すから!!」


「は、はい!!」



梨華ちゃん!待ってて!!変なこと考えたら殺すからね!!


273 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:02
「い、石川さん!!」

柴田さんに借りた石川さんの合鍵で家に入ったら、石川さんはベッドにふさぎこんでました。

キッチンに薬が・・・あって、まさかって思ったけど、睡眠薬じゃなくて風邪薬。

「え・・・紺野?」
「あ、あの・・・柴田さんに言われて・・・」


「・・・」


「あの・・・」



「・・・柴ちゃんに・・・告白したの?」



「まだです・・・」



「そっか・・・」



274 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:03
なんで、柴ちゃんじゃなくて紺野が来るのよ・・・


柴ちゃん・・・もう・・・私のことなんて、どうでもよくなっちゃったのかな・・・



そんなことを考えてたら、携帯が鳴った。

「もしもし?梨華ちゃんだよね?」
「は、はい・・・」

「あの、斉藤だけど・・・」
「え?えっと?」

「メロン記念日」
「あ、はい」


斉藤さん・・・なんでだろう?


「あゆみが・・・事故にあったの・・・」


「え!?」


275 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:03
石川さんが落とした携帯を代わりにひろって・・・

「あの?」
「梨華ちゃん?」

「あ、いえ。紺野です」
「あ、紺ちゃんね」


「あ、あの・・・」


「あゆみが、事故にあったの」



「え・・・」



「病院言うから、すぐに来れる?」
「は、はい!」

276 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:05
わけがわからないまま、紺野と一緒に斉藤さんに呼び出された病院に行った。


「あ、梨華ちゃんだ・・・」


病院の前で、大谷さんと村田さんが待ってた。


「あ、あの・・・」
「・・・」


二人とも何も言わなくて、ただ、私たちを病院の中に案内した。

277 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:06
「え・・・」

手術室の前に、斉藤さんがいて・・・

「ひとみん・・・来たよ?」

大谷さんに言われて、振り向いた斉藤さんの目は、真っ赤だった。

「両親には?」
「うん。連絡とれた。今から来るって」

「そっか」
「あ、あの・・・」


嫌な予感がよぎった・・・


「なんで?」
「え・・・」

「なんであゆみのこと呼び出したの?」


「そ、それは・・・」


「あの子・・・バイクに跳ねられたのよ!!」



「え・・・」



「なんで呼び出したのよ!!」


「ひとみ!!」



私を壁に押し付けた斉藤さんを村田さんが止めた。


278 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:09
「なんで?なんであゆみばっかり、こんな目に遭うのよ!!」
「・・・」

「あゆみの気持ち、知ってて・・・知ってていつも、振り回すんだよね?」
「え・・・」

「あゆみが、梨華ちゃんのこと好きなの知ってて・・・」
「え・・・」



・・・知らなかった・・・柴ちゃんが私のこと好きだったなんて・・・全然知らなかった・・・



「あゆみが、どんだけ梨華ちゃんのこと好きかわかる?」


「・・・」


「あゆみは・・・あゆみは、あゆみはずっと、ずっと梨華ちゃんのこと見守って来たんだよ?
 あの子バカみたいに一途だから・・・ずっと、梨華ちゃんのこと好きだったんだよ!
 なんで?なんで、梨華ちゃんはあゆみに辛い思いばっかりさせるのよ!!」



そういえば・・・そうだった・・・


いっつも、辛い時に一緒にいてくれたのは、柴ちゃんだった・・・



辛い時だけじゃないよね・・・


デビューしたばかりで、不安だった私の隣にも・・・
お仕事が上手くいかなくてふさぎ込んでる時も・・・
よっすぃとのことで落ち込んでる時も・・・


辛い時も、悲しい時も・・・


どんな時もそばにいてくれたのは柴ちゃんだった・・・



「許さないからね!!」
「・・・」

「許さないからね!!あゆみにもしものことがあったら、うちら、梨華ちゃんのこと、絶対に許さないからね!!」
「柴ちゃん・・・」



遅いよね・・・遅すぎだよね・・・今さら気がつくなんて・・・


279 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:10
「ひとみん・・・言いすぎだよ!でもね・・・梨華ちゃん・・・
 あゆみにもしものことがあったら・・・やっぱり、許せないよ・・・」


村田さんの言葉は優しかったけど、厳しかった。


「柴ちゃんの容態は?」
「やばいって・・・」


大谷さんが言った、その言葉は、よく私たちが口にする言葉なのに・・・


こんなに重く感じたのは初めてで・・・



力なく、その場に座り込むことしかできなくて・・・



280 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:11
遅いよね・・・柴ちゃん・・・


なんでよ・・・なんで、気がつかなかったんだろう・・・


ごめん・・・



神様お願い!!なんでもするから!!




なんでもするから!!お願いだから、柴ちゃんを助けて!!


281 名前:先輩〜LOVE AGAIN〜 投稿日:2004/09/13(月) 03:11
柴田さん・・・石川さんが好きだったんだ・・・


『でも、梨華ちゃん相手がいるしね・・・切ないよね・・・』


『でもさ・・・誰かを好きでいるって、それだけで、十分幸せだよね?』


『なんていうかさ・・・報われなくても、好きって気持ちが大切なんだと思うんだよね私』



ずっと・・・石川さんが好きだったんだ・・・



282 名前:コラム 投稿日:2004/09/13(月) 03:18
从#~∀~#从 <は?どうなってんねん?

( ´ Д `) <・・・

从#~∀~#从 <ごっちんなんか言ってや!!

( ´ Д `) <・・・

从#~∀~#从 <あかん・・・カントリーかわって!!

(0゚D゚0)<柴ちゃん・・・

(⌒_ゝ⌒)<ってか、柴っちゃんだもん!不死身でしょ??ね?村田さん??

( ‐ Δ‐) <・・・

(⌒_ゝ⌒)<マジで・・・

( ´ Д `) <・・・こうなったら、プロジェクトGいっちゃいます!!



「「「「え???後藤さん???」」」」






283 名前:お返事♪ 投稿日:2004/09/13(月) 03:25
>>249 :名無飼育さん
 レスありがとうござます!!
 紺ちゃんは、まだまだ頑張っていただく予定です♪

川o・-・)<応援ありがとうございます!柴田さん鈍感だけど・・・
     頑張ります!!!

从#~∀~#从 <いや・・・柴田は鈍感とかいっとる場合じゃないかんじやで??

 
 ごっちんも主役として頑張ってもらいます!!

从#~∀~#从 <意味のわからん出演を果たしたからもうごっちんはええやろ!!

( ´ Д `) <プロジェクトGだもん!!

从#~∀~#从 <その意味自体が不明やねん!!!



284 名前:お返事♪ 投稿日:2004/09/13(月) 03:30
>>250 :名無飼育さん
 レスありがとうございます!!
 みんなが幸せになれる方向で頑張ってもらう予定です!!

( ´ Д `) <大丈夫!プロジェクトGだもん!!

从#~∀~#从 <しつこいねん!!その話題!!


 『安倍なつみ』名前のご指摘ありがとうございます!!
 なっちを間違えるなんて・・・本当に情けなくて情けなくて・・・
 大バカ作者です・・・これからも、お願いします!!

从#~∀~#从 <ほんまに、なっちを間違えるなんて100年・・・
       1000000年早いわ!!

 本当にすみません!!これからも、よろしくお願いします!!

 
285 名前:名無し読者 投稿日:2004/09/26(日) 13:53
ついにキタ━━(゚∀゚)━━!!
プロジェクトGがんばれ
286 名前:なんにも言わずにT LOVE YOU 投稿日:2004/10/08(金) 01:57
「柴田さん、交通事故に遭ったらしいね?」

まこと、誰に聞いたのよ・・・朝からそんな話題・・・

「うん・・・」
「せっかく日本に戻ったのに・・・ついてないよね・・・」

「ついてない?ついてないって、そんな言い方で片付けないでよ!!」

気がついたら、まことの胸倉をつかんでて・・・

「こ、紺野!!」

飯田さんが止めに入った・・・

「柴田さん・・・」


止めに入った飯田さんの上にそのまま顔を押し付けて・・・
流れる涙を止めることはできなくて・・・


「小川・・・向こうに行ってな」
「・・・」

「いいから!」
「はい・・・」

287 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 01:58
「どうしたの?」
「・・・うぅぅ・・・柴田さんが・・・柴田さんが・・・」
「ん?あぁ・・・」

飯田さんも柴田さんのことは知ってたみたい・・・

「柴田さんが・・・ぅぅ・・・」
「大丈夫だって!柴田は強いんだから!!」
「・・・ぅぅ・・・」
「柴田がバイクに負けるはずないっしょ?」


その言葉に、何度も頷いた。


「じゃあ、泣いちゃだめだぞ?」
「・・・ぅぅ・・・」

「泣いてないで、柴田がよくなりますように!って願うんだよ!」

その言葉に、飯田さんを見上げた。

「ね?柴田がよくなりますように!って?」
「・・・はい」


「よっし!!」


288 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 01:59


「あ〜!!いたいた!!」
「ん?ああ。ごっちん」


「柴っちゃんどう?」
「・・・」


「あのね?」
「うん」


「相談なんだけど・・・」



「「「え〜!!」」」



「ってことで、よろしくね♪」

「ちょっとまって!!」



「行っちゃったよ・・・」
「マジで?」
「みたいだね・・・」


289 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 02:02
「あさみちゃん?」
「・・・」
「あさみちゃ〜ん?」


コンコンフリーズ・・・


「あさみちゃ〜ん??」
「・・・あ、まこと」
「大丈夫?」
「・・・」
「大丈夫〜?」


コンコンフリーズ・・・


「大丈夫〜??」
「あ・・・うん。さっきはごめん・・・」
「柴田さん・・・」
「柴田さん?」


コンコンコンプリート!!


「柴田さん・・・何があったんだろう・・・」
「石川さんのせいだよ・・・」
「石川さん?」

「石川さんのせいだ・・・」
「なんで?」
「石川さん・・・いっつも柴田さんのこと振り回すんだもん・・・」
「そうなの?」

「許せない!!」
「あさみちゃん怖いよ?」
「許せない!!」
「あ・・・石川さんだよ・・・って、あさみちゃ〜ん!!」


コンコンファイティングモード・・・


290 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 02:03
「石川さん!!」
「・・・」
「石川さん!!」
「・・・」


許さない!!絶対に許しません!!


「石川さん!!」
「え?あ・・・紺野・・・おはよう・・・」
「おはようございます・・・」


石川さんの目・・・真っ赤だ・・・


「石川さん・・・大丈夫ですか・・・?」
「・・・」
「石川さん・・・」
「・・・」
「大丈夫?」
「あ・・・うん・・・」

「あの・・・柴田さん・・・」
「大丈夫だよ!!柴ちゃんが死ぬわけないじゃん!!」
「・・・」
「・・・なにもできない・・・」

「い・・・しかわ・・・さん」
「なんにもできないよ・・・いっつも柴ちゃん助けてくれるのに・・・私はなんにもできないよ・・・」
「・・・石川さん」
「バカだよね・・・私本当にバカだよ・・・」
「・・・」


「今さら気がつくんだもん・・・」
「・・・」
「・・・今さら気がつくんだもん・・・遅いよ・・・」


石川さん・・・


291 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 02:04
「やっほ〜♪」
「は?あ、ごっちん」

めずらしいね。ごっちんがうちに話しかけてくるなんてさ。

「よっちゃん、最近暗いね〜?」
「そう?うちはいつでも元気だよ。バカみたいにね」
「へぇ〜?」

うちの顔を覗き込むごっちん・・・あんまり見るなよ。ってことで、話題をかえる。

「まこと、元気?」
「んあ?ああ。まこっちん?あぁ〜?返して!って言っても駄目だからね!!
もうまこっちんはゴトーのものなんだから♪」
「いらないし」

「よっちゃんの心はもうとっくに梨華ちゃんのものだもんね?」
「ち、違うよ!うちが好きなのは、愛ちゃんだってば!!」
「ほえ?」

「だ、だから!!」


「柴っちゃんが、交通事故にあったんだって」

いっつも真剣に話なんてしないのに、めずらしくごっちんの顔がマジになった。

「え?」
「梨華ちゃん、めっちゃ落ち込んでるよ」
「・・・」

「一緒にいてあげたほうがいいと思う」
「でも・・・うちはもう・・・」


「でも、一緒にいてあげなよ?」


ごっちんは、そういうとまたいつもの無邪気な笑顔を残してうちの前から去っていった。


292 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 02:05
でも・・・うちが彼女にできることなんて・・・


はっきり言って・・・もうないよね?


「なに?」


だから、今は彼女にたくすよ。
今、一番梨華ちゃんの近くにいるあいつに・・・


「あ、あのさ・・・」
「うん」
「頼みってか・・・なんていうか・・・」
「なに?」


機嫌悪い・・・まぁ、梨華ちゃん傷つけたわけだしね・・・
許してはくれてないんだよね・・・


「あのさ・・・柴っちゃん、事故にあったんだ」
「は?なにそれ?どういうこと?」
「うちも・・・よくわかんないんだけど、ごっちんに聞いて」
「で?大丈夫なの?」
「わかんない・・・」
「って・・・」


梨華ちゃんのことしか頭になかったけど、そうだよね。
こういう場合、柴っちゃんの様態を気にする方が先だったのかも・・・


「あの・・・さ・・・でね?」
「うん」

「梨華ちゃんが・・・めっちゃ落ち込んでるんだ」
「・・・だよね」

「だから」
「わかった」


言わなくても、わかってくれたみたい。
彼女は次の言葉をうちが放つ前にいなくなった。

293 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 02:08
「梨華ちゃん!!」
「・・・」

「梨華ちゃ〜ん??」
「・・・あ、美貴ちゃん・・・」

「どうした?なんか、くっらいぞ〜??」
「美貴ちゃん・・・柴ちゃんが・・・柴ちゃんが・・・」

「え?ちょ、ちょっとぉ!!」


美貴の腕の中で泣き出すのかと思えば、梨華ちゃんは手で顔を覆って泣き出した。


「柴ちゃんが・・・」
「うん。事故に遭ったんだってね・・・」
「・・・」

「大丈夫だよ!!」
「・・・私のせいなの・・・私のこと柴ちゃん追いかけて・・・それで・・・」


「大丈夫だって!!柴ちゃんだよ?」


あ・・・


『梨華ちゃんを支えたのは別の人で・・・でも、梨華ちゃんは気づいてなくって・・・』


よっちゃんの言葉を思い出した。


梨華ちゃんを支えたのは・・・柴ちゃんだったのかもしれない・・・


「美貴ちゃん・・・私、柴ちゃんに言ったの・・・
美貴ちゃん優しいから、付き合ってもいいかな?って・・・
そしたら柴ちゃん、よっすぃが好きなら、付き合えなくても、
別れちゃっても、好きってだけでいいじゃんって・・・
辛いの消えるまで、そばにいるからって・・・
なのに私・・・柴ちゃん一緒にいてくれなかったじゃん!って・・・柴ちゃんのこと・・・」


石川梨華を本当に愛してるのは・・・


付き合えなくてもそれでもいいなんて・・・


石川梨華をずっと好きでいたのは・・・



柴田あゆみなんだね・・・

「柴ちゃんは大丈夫だよ・・・絶対によくなるって!」
「・・・」
「だって、柴ちゃんだよ?梨華ちゃんのこと、一人にするわけないじゃん!!一緒にいるって約束してくれたんでしょ?」

その言葉に、梨華ちゃんは何度も頷いた。

石川梨華を本気で愛してるのは、柴田あゆみ・・・
美貴は、きっと、柴ちゃんみたいには思えないよ。
柴ちゃんみたいに、梨華ちゃんのこと、支えてあげられないと思う・・・




・・・マジ反則だよ・・・相手が柴ちゃんじゃ・・・勝ち目ないし・・・


294 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 02:08
「あ、梨華ちゃん」

柴ちゃんのお見舞いに行ったら、病室の前で村田さんに会った。


「・・・」


「ごめんね。面会謝絶なんだ・・・」


「え・・・」


そんなに重いの・・・


295 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 02:09
「はい!ソフトクリ〜ム。村田さんのおごりよん!」
「・・・」

柴ちゃんがこんな状態なのに、ソフトクリームなんて食べられないよ・・・


「ん?大丈夫よ?ひとみんと違って、利子とかとらないし、恩も着せないから!」
「・・・」

「あゆみね、私たちも呆れちゃうくらい、一途なのよ」
「・・・」

「言い方を変えると・・・頑固なのねきっと」
「・・・」

「梨華ちゃんのことね、ず〜っと片思いなのね」
「・・・」

「あゆみだって、もてるんだよ?」
「・・・」

「でも、他の誰にも目を向けずに、ず〜っと梨華ちゃんだけ見てたんだ」
「・・・」

「あ?けっして、ストーカーまがいなことはしてないからね?」
「・・・」

「あゆみはそういう子なの」
「・・・」

「結構、いい奴でしょ?」
「・・・はい」


「メロン記念日のエースだからね」
「・・・はい」


気がついたら、ソフトクリームは溶けてて・・・


溶けたソフトクリームに少しだけ笑った・・・


296 名前:なんにも言わずにT 投稿日:2004/10/08(金) 02:12
从#~∀~#从 <あんたの、プロジェクトGってよっすぃ励ましただけやん!!

( ´ Д `) <ちがうよぉ!もっと大きな計画なんだから♪

从#~∀~#从 <なにしたんや?

( ´ Д `) <ひ・み・つ♪

从#~∀~#从 <むっかつくぅ!!

( ´ Д `) <はははっ。ハピネス〜幸福歓迎!〜

从#~∀~#从 <それは、キッズの歌やろ!!

( ´ Д `) <ではでは?次回へGo!!

297 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:13
「ま〜こっちん?」
「あ!後藤さん!!」

「やっほ〜♪」
「後藤さん♪」

「まこっちん今日も、面白い顔してるね〜」
「・・・」

「ゴトーまこっちんのアホ顔大好き♪」


褒められてる気がしないけど・・・まぁいいか。


「あのね?まこっちんに、任務なのだ!」
「え?はい?」

「あのね?」


後藤さん・・・???でも!後藤さんのためなら小川真琴命を懸けます!!


298 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:14
「里沙ちゃ〜ん!!」
「ん?あぁ!まこっちゃん!!」

「ちょっと、話が」
「ほえ?」

まこっちゃん・・・目が怪しい。


絶対に何かたくらんでるよ・・・


「な、なに?」
「あのね・・・愛ちゃんに、吉澤さんの背中を押して!って伝えて!!」


「は?」


相変わらず、わかりにくい・・・


「伝えて!!」
「な、なんで?」

「とにかく・・・なんでだ?」
「なんで?」

「さぁ?」
「わかってないのかよっ!!」

「だってぇ・・・後藤さんに頼まれたんだもん」
「は?」

「後藤さんが、ガキさんに、愛ちゃんに吉澤さんの背中を押して!
 って言うように伝えてって言われたんだもん・・・」
「・・・なんで?」

「さぁ?」
「・・・まこっちゃん・・・パシリじゃないんだからさ・・・」

「うぅぅ〜!!」
「まぁ、一応伝えるよ」

「うん!!」


すっきりした顔。きっと、自分の役目を果たした達成感に酔いしれてるんだよこの人。


299 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:16
「愛ちゃん!!」
「ん?お!里沙ちゃん」

愛ちゃんが、楽屋にいない時って、たいてい悩んでる時。
まだ、君の悩みは解けていないんだね。

「最近どう?」
「う〜ん・・・」

「吉澤さんと・・・うまくいってるんじゃないの?」
「吉澤さんが好きなのは、石川さんだから」

「え?」
「なんで、好き同士なのに、別れちゃうんやろ・・・」

「・・・好きだから、うまく気持ち伝えられないってことも・・・あるんじゃない?」
「う〜ん・・・」

「好きだからこそ、好きすぎて、好きって気持ちうまく伝えられないんじゃない?」
「里沙ちゃん・・・詳しいね?」

「あ?え?ははは・・・」


自分もそうだからね・・・なんて言えないけど。


「そっか。里沙ちゃんは・・・あさみちゃんが好きなんだもんね?」
「あ?えっと?」

「前に、そう言ってたよね?」
「あぁ〜!!そう言ってた言ってた!!」

「???」


やばい・・・冷静に冷静に!!


「で?愛ちゃんは?」
「うん」

「どうなの?気持ち?」
「吉澤さんは、かっこええし、いい人だけど、でも、好きって気持ちは恋や愛にはならんと思う・・・」


「そっか」


ちょっと安心。


「ん?」
「え?」

「なんか・・・喜んでない?」
「・・・」

「人が悩んどるのに・・・お気楽だね」
「愛ちゃん・・・」


「・・・」

300 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:18
「愛ちゃん・・・あのさ・・・」
「うん」

「まこっちゃんから、伝言で、えっと、後藤さんが、
 愛ちゃんに、吉澤さんの背中押してやってだって」
「???ん???」

「あ、えっとね。つまり・・・」
「うん」

「つまり・・・??よくわかんないんだけど、吉澤さんの背中押してだって」
「・・・そっか。吉澤さんと石川さんのこと、協力しろよ!ってことだね?」

「え?そういう意味なのかな・・・」
「うん。でも、どの道、断るつもりやったし・・・いいんだ」


「・・・」


「みんな、うらやましいよ。真剣に、誰かを好きになって。
 真剣に恋してるから、輝いてるんだなって最近思う。
 それに比べて私は・・・愛って名前なのに、愛も恋も・・・
 好きな人すら見つからないで・・・
 だから、まともに誰かに好かれることもないんだなって思うよ」


「ちょ、ちょっと待ってよ!そんなことないって!!」


「いいよ。慰めてくれんでも。吉澤さんに、告られた時ね、
 本当は、ちょっと嬉しかった。付き合ってもいいかな?って思ったんだ。
 でもさ、吉澤さんが見てる相手は、いつも石川さんで・・・
 つまり、私って、石川さんから目をそらすための存在なんだって。
 誰かを好きにならないのって、自分が真剣にみんなのこと見てないのかなって。
 そんなんじゃ、私のことを真剣に見て、好きになってくれる人なんていないよね・・・」


「そんなことないよ!!愛ちゃんは、愛ちゃんは、すっごく魅力的で、
 可愛くて、歌もうまいし、いいとこいっぱいあるじゃん!!」


「・・・ええよ。慰めてくれなくても」


「よくないよ!!」


「とにかく、吉澤さんの背中押しに行ってくるよ!」


それだけ言うと、愛ちゃんは走っていってしまった。




愛ちゃんは・・・娘。の中で、一番輝いてるよ・・・


その一言が、また言えなかった。



301 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:20
「あ、よっちゃん」

うちのマンションの前によっちゃんが待ってた。

「あ・・・梨華ちゃんは?」
「・・・柴ちゃんとこ」
「そっか。で、あの・・・」
「無理みたい。ってか、柴ちゃん・・・梨華ちゃんのこと好きだったんだね?」
「・・・うん」
「相手が、柴ちゃんじゃ・・・勝ち目ないよ」
「ちょっと待ってよ!!勝つとか、負けるとかそういうことじゃないじゃん!!」

いきなり怒り出したよしこにこっちもブチ切れ。

「そういうことじゃん!!だから、梨華ちゃんと別れたんでしょ?」
「・・・でも、今はそういうことじゃなくって・・・
 ミキティなら、梨華ちゃんの辛さとか寂しさ癒してくれると思ったから頼んだんじゃん!!」


「・・・」


「うちは、うちじゃ、今のうちじゃあ、梨華ちゃんのそばにはいられないから!!
 だからミキティに頼んだんじゃん!!
 柴っちゃんいないから、梨華ちゃん今、一人ぼっちなんだよ?
 なんで、わかってやれないんだよ!!」


なんだよ・・・なんだよ・・・
めちゃめちゃ、梨華ちゃんのことわかってるじゃんこいつ・・・


「ごめん・・・」
「・・・ごめん。言い過ぎた」

「・・・ごめん。でも・・・やっぱり、もう梨華ちゃんのそばにはいられない」
「・・・」

「ミキは、柴ちゃんみたいに、梨華ちゃんを支えられないし・・
 よっちゃんみたいに、梨華ちゃんを愛せないみたい・・・」


「・・・」


「よっちゃん・・・自分で自分の気持ち表現しなよ・・・ミキなんかに頼むなよ」
「・・・」



うつむいて、こぶしを握り締めるよっちゃん・・・
わかってるけど・・・よっちゃんの気持ち、わかるけど・・・
だから、ミキはよっちゃんの肩を押さないといけないんだよね?


「ほら!!行けってば!!」


無理やり背中を押したけど、その勢いをよっちゃんは受け止めて歩いてくれた。



これで、いいんだよね?これできっと・・・



302 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:22
「ただいま」

亜弥ちゃんは最近ミキの家に入り浸り。

「おっかえり!って、ミキタン?」
「な〜に?」

「柴っちゃん、事故ったんだってね?」
「ああ・・・みたいだね」

「みたいだねじゃなくって!梨華ちゃん、支えにいかないと!」
「・・・」

もう、ミキの出番はおしまい。

「ほら!頑張れ頑張れ!!」
「いいんだ。もう・・・」

「ん?」

「梨華ちゃんには、うちじゃなくって、柴ちゃんがいるから」

「え??」

「そういうこと」
「そっか。気がついたんだ?」


え?知ってたの?


「知ってたの?柴ちゃんの気持ち・・・」
「ま〜ね。片思い同盟結んでたから」


なにそれ?そう言えば、意外と、この二人仲良しだったっけ?
ミュージカルでは恋人役やってるしね。


「片思い同盟ね」


303 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:22
「じゃあ、梨華ちゃんはあきらめるんだ?」
「・・・あきらめるか・・・梨華ちゃんにふさわしいのはミキじゃないってこと」

「そっか」
「片思い同盟ね・・・ん?亜弥ちゃん片思いだったの?」


「ん?・・・まぁ」


「そうだったんだ。でも、まぁ、亜弥ちゃんならきっと上手くいくよ」


「え?」


「松浦亜弥をふる人なんて、この世の中にはいないんじゃない?」


「・・・マジ?」


「うん」


304 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:23
「はぁ・・・」
「し〜ばっちゃん?」
「ん?あ、亜弥ちゃん」

柴っちゃんとは前から仲良しだったけど、ミュージカルでの共演で今まで以上に仲良くなった。

「のぼる君、上手くいかないってかんじ?」
「ははは・・・はぁ・・・」

柴っちゃんはナチュラル担当って言うけど、本当に自然体な人。
プロなんだし、歌手なんだし、もう少し見栄はれよ!って思った時もあったけど、
できないときは素直に反省して、悩んでること見せまくってる柴っちゃんの自然な感じ、なんかいいなって思った。

「難しいよねぇ。ミュージカルって」
「うん・・・むずかしいね・・・はぁ・・・」

「なんか、柴っちゃんのため息さ、のぼる君みたいだよ?」
「はははっ。マジで?」

「うんうん!」
「じゃあ、アイちゃんのために頑張らなくっちゃ!!」
「きゃははっ」
305 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:24
柴っちゃんが自然体だから、気がついたらいろんなことを相談できる相手になってた。

「そっかぁ。亜弥ちゃんはミキちゃんが好きなんだ」
「うん・・・でも、片思いだし、もう諦めようかなってかんじだよ」

「・・・いいじゃん!片思いって結構楽しくない?」
「え?そっかなぁ?苦しいだけじゃない?」

「そんなことないよぉ!!」
「ん?ってことは、柴っちゃんも?」

「ははは・・・まぁ。実はね」
「え?誰々?」

「・・・梨華ちゃん」
「えぇ〜!!」

「そんなに驚かなくても!!」
「だってだって!!ん?でも・・・」

「そうなんだよね。梨華ちゃん、よっすぃと付き合ってるからさ」
「・・・苦しいね」

「う〜ん・・・でも、付き合えなくても、好きってだけで十分なんだ」
「なんで?」

「・・・なんでだろう?好きだから?ってそれは答えじゃないか?」


柴っちゃんが口にする『好き』って言葉、なんか他の人とは違うんだ。


「片思いでもいいの?」
「うん」

「じゃあ、松浦も頑張る!」
「ん?」

「柴っちゃんみたいに、ミキタンに片思いするよ!!」
「ははっ。じゃあ、同盟だ!」


「うん!!片思い同盟!!」
「きゃははっ」

306 名前:私と私とあなた 投稿日:2004/10/08(金) 02:25

柴っちゃん・・・松浦、一足先に片思い同盟脱退するね♪


「本当に、そう思う?」
「うん!早く告って付き合っちゃいな」

「じゃあ、そうする」
「うん」

「好きだよ!」
「うん」


「松浦は、ず〜っと藤本美貴が好きです!」


「うん。ん?え・・・?」


「好きだよミキタン!」


「は?」


もう!そんな顔してるんだったら、キスしちゃうぞ!!



柴っちゃん!松浦、片思い同盟脱退します!


次は柴っちゃんの番だよ!


307 名前:コラム 投稿日:2004/10/08(金) 02:29
(0⌒ v.⌒0)<あゆみの番か・・・

( `_´) <あゆみん、幸せになれるといいけどね・・・

( ‐ Δ‐) <はばたけ柴田君!!

(0⌒ v.⌒0)<?

( `_´) <むらっち・・・どんどん、意味不明キャラになってるよ?

( ‐ Δ‐) <あゆみは、絶対にハッピーエンドだよ。だって、ずっと待ってたんだから。

(0⌒ v.⌒0)<・・・まともなこと言われると、調子狂うわね・・・

( ´ Д `)<じゃじゃ〜ん!!

(0⌒ v.⌒0)<ごっちん!!

( ´ Д `)<はろ〜!柴っちゃんは大丈夫!だって、こんなに素敵なお姉さま達が付いてるもん♪

( ‐ Δ‐) <あへ?

( ´ Д `)<それに、プロジェクトG、きっとうまくいくからさ♪
308 名前:お返事♪ 投稿日:2004/10/08(金) 02:33
>>285 :名無し読者 さん
 レスありがとうございます!!ついにごっちんの出番です!?

( ´ Д `)<期待してくださ〜い♪

从#~∀~#从 <あてにならんで?

 たぶん・・・あてにしちゃって大丈夫です!

( ´ Д `)<大丈夫!きっと大丈夫〜♪


309 名前:どるふぃん 投稿日:2004/10/08(金) 02:35
更新遅くなってしまって本当にすみません!!
次回で最終回です!!(予定は未定・・・)


最後まで、よろしくお願いします!!


310 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:39
「吉澤さん!!」
「あ、愛ちゃん」

ミキティと別れて、家に戻ったら愛ちゃんが待っててくれた。

「あの・・・話が」
「う、うん。あ、じゃあ、中に入って?」
「あ・・・いや」

「ははっ。さっすがに、うちだってとって食べたりしないって!」
「・・・」


本気でそっちを心配していたみたいで、そんな愛ちゃんが可愛く思えた。


311 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:41
吉澤さんの家は、思ったよりも片付いていた。

ところどころにある、違和感・・・
存在感を発揮しているピンク系グッズはきっと石川さんのものだよね?

「なんか飲む?」
「あ、いえ」
「そう?」

「あ、それ!」
「ん?」

ん?って・・・吉澤さんが手に持ってるのは缶チューハイ・・・
お酒は20歳になってからですよ!!

「いえ」
「で?話って?」

チューハイを一気に飲み干す吉澤さん・・・なんか、荒れてる?

「あ、あの・・・石川さん・・・」
「うん・・・」

少ししょげた感じになって、二本目を飲み干す・・・やっぱり荒れてる。

「あの、あんまり飲まない方が???」
「うん・・・」


って言ってるそばから、三本目・・・


312 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:42
結局、家にあった酒という酒を全部吉澤さんは飲み干した・・・


そして、案の定からみ酒・・・


一人じゃ絶対に襲われるってことで、助けを呼んで30分。

「高橋〜!!」

矢口さん登場!!

「矢口さ〜ん!!」
「大丈夫?襲われてない??」
「は、はい・・・でも、吉澤さん・・・かなり荒れてます」
「ったく。しっかたないな〜!!よっすぃ〜!!」

矢口さん、そっちは危険ですよ・・・


「ぎゃ、ぎゃ〜!!!」


やっぱり・・・吉澤さんに近寄ったばかりに、ラリーアットをくらう矢口さん・・・
313 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:43
「だ、大丈夫ですか?」
「じゃない・・・」
「やっぱり・・・もっと強い人呼んだ方がいいですか?」
「そ、そうみたいね?」
「でも、藤本さん、電話出てくれないし・・・」


オイラ達の中での強い人って、裕ちゃんだけど・・・最近の子達の中での強い人ってミキティなのね。


「梨華ちゃ〜ん!!!」

よっすぃが吼えた・・・そんなに石川が好きなら一緒にいればいいじゃん!!

「梨華ちゃ〜ん・・・」

お?今度はしおらしくなった。忙しいやっちゃな〜。

「梨華ちゃん・・・うちはもう、君には何もしてやれないんだね・・・」
「ちょっと、よっすぃ、しっかりしてよ!!ほら!!高橋いるんだからね??」
「梨華ちゃん・・・」


高橋のこと眼中になし・・・ちょっと、あんた高橋が好きって言ってただろ〜が!!


「梨華ちゃん・・・」


いい加減にしないと、高橋が可愛そうだぞ!!


え?



314 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:46
よっすぃの介抱をしていたところに、どしゃぶりの雨がぁぁ!!
・・・って、上をみあげたら、バケツ片手に高橋・・・


オイラ達、高橋にバケツの水をかけられたみたいね???


「いい加減にしてください!!」

さすがのよっすぃも、酔いが覚めたもよう・・・

「梨華ちゃん、梨華ちゃんって、さっきっからず〜っと、石川さんばっかりやないですか!!
 さっきっからだけじゃない・・・
 いっつもいっつも、吉澤さんの頭の中は石川さんのことばっかりじゃないですか!!
 いい加減に、してください!!」


た、高橋怖い・・・


「そんなに、好きなんやったら、なんで別れるんですか?
 なんで、私なんかにちょっかい出すんですか?
 今は、石川さんが辛い時なんですよ?
 なんで、一緒にいてやらんのですか??
 好きなら、ちゃんと気持ち伝えなおしてください!!」


「あ、愛ちゃん・・・」


放心状態のよっすぃ・・・


「私は、私は・・・私は、そんな吉澤さんは嫌いです!!」
「・・・」
「吉澤さんの告白は断ります!!だから・・・だから、石川さんのところに行ってください!!」
「・・・」


高橋・・・高橋はそう言い切ると、うちらに背を向けた。
肩を震わせている彼女は、きっと涙をうちらに見せまいとしてるんだね・・・


「ごめんなさい!!」


そして、よっすぃの家から出て行った・・・


「よっすぃさ・・・本当に、女の子泣かせる才能だけはあるみたいだね・・・」
「・・・」


高橋を追いかけたかったけど、このプレイボーイ君も泣いてるみたいだから。


せめて、5期を派遣するよ。


315 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:47
「「「愛ちゃん!!」」」

「え?」

なんで、ここがわかったんだろ?三人とも集合やなんて。

「愛ちゃん、何かあると必ずここに来るよね?」

まことに見透かされるのって、なんか無性に空しくなる・・・

「・・・」

「まこっちゃんは、最初、家に行こうって言ったじゃん!
 愛ちゃんがここにいるよって言ったのは、里沙ちゃんでしょ?」
「あ、あさみちゃん。それは言わないでよ」

相変わらずの5期の会話にちょっと笑った。

「よかった」

里沙ちゃんがうちの顔を見て優しく微笑んだ。

「ん?」
「やっぱさ、高橋愛は笑った顔が一番可愛いよ」
「「うん」」

里沙ちゃんの言葉に、まこととあさみちゃんも微笑んでくれて。


なんか、仲間っていいなって思った。


316 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:50
「愛ちゃん?」
「ん?」

「吉澤さんと・・・」
「ああ。うん。終わらせた。無事に終わらせました〜!!」


なんか、ふっきろうとして出した大声は、余計に空しく空に吸い込まれた。


「終わってなんかいないよ?」
「え?」

まことの言葉に、顔を見上げる。

「愛ちゃんは、スタートするって約束してくれたんじゃん?」
「それは・・・」
「愛ちゃんは、スタートしてくれるって約束したんだよ?だから、ようやく始まったばっかりじゃん!!」
「でも・・・でも!!でも、私のこと、真剣に見てくれる人なんていないんだもん!!
 まことは、後藤さんがいるからいいけど、私は・・・」

「愛ちゃんだって!必ず恋できるよ!!」
「あさみちゃんは、あさみちゃんはずっと、柴田さんのこと好きだから、だから、そう言い切れるんだよ。
 でも、私は・・・他の人も自分のことも、真剣に向き合ってないんだ!!」


「じゃあ、向き合えばいいじゃん!!」


里沙ちゃんの言葉は、当たり前すぎて・・・反論できなかった。


「向き合えばいいじゃん。愛ちゃんさ、なんか、誤解しすぎだよ。愛ちゃんは、真剣に向き合ってるじゃん。真剣すぎて、余計なことまで考えすぎて・・・だから、前に進めないんじゃん!!」
「・・・」

「誰も、自分のこと真剣に見てないって言ったよね?そんなことないよ!!」
「・・・」

317 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:51
「まこっちゃんも、あさみちゃんも愛ちゃんの友達じゃん!
 それに・・・それに・・・それに、私は、愛ちゃんが好き!!」


「「え?」」


その言葉に、私よりも早く、まこととあさみちゃんが反応した。

「愛ちゃんのこと好きだよ。ずっと黙ってたけど」
「え?だって、里沙ちゃんはあさみちゃんが好きって・・・」
「あれはね、うそ」


里沙ちゃん・・・やられた。


「私が、丸ごと全部!高橋愛を愛してあげるから!!
 そういう、やったらマジメなところとか、真剣すぎるところも全部全部、愛してあげるから!!」
「・・・」

「だから、付き合おう?」
「・・・」

「返事は??」
「はい・・・」


その瞬間に、あさみちゃんとまことが大歓声をあげた・・・なにこれ?


でも、夢じゃないみたいで・・・

でも・・・丸ごと全部愛してくれ〜!って気分だった・・・


自分と向き合って、里沙ちゃんとも向き合って・・・



これが私の愛の形って言える日が来たらいいなって思った。


318 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:53
「愛ちゃん!!」

昨日のこと、愛ちゃんに謝らなくっちゃ。
やぐっつぁんに聞いて、うちはまた誰かを傷つけちゃったんだって、情けなさでいっぱい。

「あ、吉澤さん」

朝一で起きて、ず〜っと愛ちゃんが来るのを待ってた。
愛ちゃんは、マジメだからみんなよりも早めにきて自主練するんだよね。


「あ、あの・・・昨日は・・・ごめん」

その言葉に、愛ちゃんは笑顔で答えてくれた。

「許しません!!」
「え?」

「・・・でも、石川さんに、正直になってくれるって約束してくれるんだったら許します!」
「え?」

「私、誰かを好きになるってどういうことなんだろうって、
 吉澤さんのおかげで、めっちゃ考えさせられました。
 で、結局それがどういうものなのかってこと、ちょっとしかわからんかったけど、
 でも、吉澤さんが石川さんのこと大好きだってことだけはわかりました」
「・・・」

「だから、今度は正直になってください!!」
「・・・うん」


その言葉を待ってたとばかりに、愛ちゃんはまた笑顔をくれた。

319 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:54
「あ・・・」
「や、やあ」

ここに来るの、どれくらいぶりなんだろう・・・

「どうしたの・・・?」
「うん・・・」
「梨華ちゃん、今日、来なかったから」
「・・・」
「柴ちゃんが事故に遭ったって、聞いたんだ」
「・・・うん」


だから、君を一人にできない・・・って言葉は言えなかった。
でも、何から伝えてどうやって君を励ましたらいいんだろ?


離れていた時間がうちの感を鈍らせたんだね。


「大丈夫?」

とりあえず伝えたその言葉に、梨華ちゃんは目をそらして答える。

「・・・うん」
「そっか」


離れていた分だけ開いてしまった、うちらの距離・・・


「あ、あがる?」
「あ・・・ううん。いいよ。平気そうだし?」
「・・・」


じゃないよね?やっぱり。


「やっぱ、お茶飲んでってもいい?」
「ううん。平気だから」
「・・・」


もう、うちが力になることは無理ってことだね?


とりもどせないことって・・・やっぱりあるんだ・・・


320 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:56
「梨華ちゃん?」
「あ・・・」

「ごめんね?あゆみ、面会謝絶なんだ」

柴ちゃんは、まだ面会謝絶で・・・

「あゆみさ・・・梨華ちゃんのこと、真剣に好きなんだよ」
「はい・・・」

大谷さんに缶ジュースを買ってもらった。

「本当にさ・・・報われないあゆみ見てて、うちらも悔しかったよ」
「・・・」

「あゆみのこと、振り回す梨華ちゃんのこと、何度も殴ろうかって思ったよ」
「・・・ごめんなさい」

「私さ・・・あゆみのこと、ずっと好きだったんだ」
「え・・・」

「でも、あゆみの視線は絶対に向かないんだって気づいて・・・
 自分があゆみに向けてる気持ちよりも、
 あゆみが梨華ちゃんに向けてる気持ちの方がすっごく大きいんだって思って・・・だから、あきらめた」
「・・・」

「別にね・・・あゆみの気持ちに答えて!って言うわけじゃないんだ」
「・・・」

「でもね?あゆみは真剣に梨華ちゃんのこと好きでいるんだから、梨華ちゃんもちゃんと恋してほしいなって」
「はい」


気がついたら、ぬるくなってたジュースを私は握り締めた。


321 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:58
「やっほ〜」
「斉藤さん・・・」
「あゆみに会いに来たの?」
「はい」
「ごめんね?面会できないんだって」
「はい」
「ちょっといい?」



斉藤さんに連れて行かれて、病院の中庭にでた。
中庭から柴ちゃんの病室の窓が見える。
カーテンはあけられていているのに、中の様子がまったくわからない。


柴ちゃん・・・


「私ね・・・」
「はい」

「ず〜っとあゆみのことが好きだったんだ」
「・・・」


斉藤さんも・・・


「でもね・・・あゆみはず〜っと梨華ちゃんのことが好きでさ・・・」
「・・・」

「私だったら、あゆみを泣かせたり辛い思いさせないのに!って何度も思ったよ」
「・・・」

「でもさ・・・あゆみが好きなのは、梨華ちゃんなんだよね」
「・・・」

「ったく。理想が高すぎるのよ!」
「・・・」

「でもさ・・・あの子、梨華ちゃんに会えてよかったんだと思う」
「え?」

「あゆみが成長できたの・・・梨華ちゃんがいたからなんだよね・・・言いたくないけど」
「・・・」

「梨華ちゃんのことで、いっぱい悩んで、傷ついて・・・
 だから、お子ちゃまだった柴田あゆみが、いい女になれたのかもしれない」
「・・・」

「あゆみのこと、さんざん振り回しやがって!って思うけど。
 でも、梨華ちゃんがいるから、あの子輝いてるんだって思う」
「・・・」

「でも!」
「は、はい」

「あゆみに何かあったら、梨華ちゃんのこと、許さないからね!」


斉藤さんの顔は怖くて優しくて・・・だから、自然に涙が溢れて・・・そんな私を斉藤さんは包み込んでくれて・・・



柴ちゃん・・・会いたいよ・・・神様・・・お願いだから・・・


柴ちゃんに会わせて・・・


322 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/20(水) 23:59
「え・・・」

翌日お見舞いに行ったら・・・柴ちゃんのベッドはすっかり片付けられていて・・・


ま、まさか・・・うそでしょ・・・



柴ちゃんが・・・柴ちゃんが・・・うそだよ・・・


そんなことあるはずないじゃん・・・



大切な人がいなくなるのって・・・こんなに悲しいことなんですね・・・



どこをどう歩いて家に着いたのかは覚えてない・・・


323 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:01
「遅かったね〜」

そうそう・・・こんな風に・・・え?

「ひっさしぶり!!この間はごめんね?ちょっと、行く途中で事故っちゃってさ」
「え?え?なんで?」

ま、まさか・・・

「なにが?」
「まさか・・・ごめんねごめんね!ごめん!だから成仏して!!」

「は?何言ってんの?」
「お願い!!ごめんね!!だから!!成仏して!!私が悪かったの!!ごめん!!」

「り、梨華ちゃん?」
「成仏して!!・・・でも・・・オバケでもいいや・・・
 柴ちゃんに会えたんだったらそれでもいいや」

「い、石川さん?意味がわからないんだけど?」
「幽霊でもいいよ?柴ちゃん!!え?」



幽霊なのに・・・足があるよね??


324 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:03
「あのさ・・・なに、ふざけたこと、言ってるのよ!」
「え?柴ちゃん・・・死んじゃったんじゃないの?」

「は?何言ってるの?勝手に殺すなよ!」
「だって・・・だってだって!!だって・・・バイクに跳ねられて・・・」

「ああ・・・思いっきり跳ねられた」
「それで、意識不明の重症で・・・面会謝絶で・・・だって!昨日まで、面会謝絶だったじゃん!!」

「は?何言ってるの?」
「え?」

「バイクには跳ねられたよ。跳ねられたけど、思いっきり跳ねられて、
 でも、落ちる瞬間に亜弥ちゃんに教わった柔道の受身をとったら、
 全然怪我しなかったんだよね。まぁ・・・頭打って気絶しちゃったけどね。
 柔道の技ってやっぱりすっごいね〜。亜弥ちゃんに感謝しなくっちゃ」
「え?」

「ちょっと入院しちゃったけどさ」
「え?」

「別にそれだけだよ?」
「面会謝絶は?」

「は?普通にメロンの三人には会ってたし」
「え?」


だ、騙されてたの私??


なんか・・・いきなりホッとして・・・安心した。


325 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:04
「よかった・・・柴ちゃんが無事でよかった・・・
 もう・・・もう会えないかと思ったじゃん・・・」
「お、大げさだって!」

大げさじゃないもん!柴ちゃんを少し睨んでから、私は柴ちゃんに抱きついた。

「大げさだよ?」
「大げさじゃないもん・・・」


このぬくもり・・・暖かくて、優しくて、甘い、柴ちゃんのぬくもり・・・


そっか。こんなに心地がいいんだね・・・


「ごめんね?大丈夫?」


謝るのは、いっつも柴ちゃん。
今は何気なかった言葉がこんなにも愛しく感じる。


326 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:05
「三人に、怒っておくね?」
「ううん。いいの」
「でも・・・」
「いいの。お陰で、わかったから」
「ん?」

「みんなに、メロンの三人に聞いちゃったの。柴ちゃんの気持ち」
「え?あ・・・」
「柴ちゃん、ごめんね?今まで」
「い、いや・・・それは・・・」

「柴ちゃん、私決めたの!」
「・・・」
「私決めたの」
「うん」

「柴ちゃん、私のこと・・・好きなんだよね?」
「・・・」


「だから私、柴ちゃんと、付き合う!!」
「・・・」


「柴ちゃん?」


梨華ちゃん・・・だから、無理するなって・・・


深くため息をついてから、梨華ちゃんの顔を見つめる。


ほら・・・やっぱり目をそらした。


こんどは、少しだけ苦笑してから、天井を見上げた。


327 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:07
「梨華ちゃん?」
「何?うん!!付き合おうね!!」

「ううん。じゃなくって」
「え・・・」

「無理しないでいいから」
「・・・」

「梨華ちゃんのこと、好きだよ。
 うん・・・すっごく好き・・・
 でもさ・・・梨華ちゃんが好きなのは、よっすぃでしょ?」
「・・・」


「私に、うそついても・・・わかっちゃうよ・・・」


本当に、ずっと、梨華ちゃんばっかり見てきたから・・・


だから・・・わかりたくないけど・・・わかるんだよ。


もっとうまくウソ付いてよ・・・そうしたら、付き合えたのに・・・


「さてと」
「え?」

「ちょっと、留守番頼んでもいい?」
「う、うん」


お姫様のために、もう一回だけ魔法使いになってやりますか・・・

328 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:09
後藤さんとまこっちゃんに呼び出されました。

「あの・・・お話って?」
「ん?えっとね・・・多分もうすぐ始まるよ」
「え?」

後藤さんは、くしゃっといたずらっぽく笑うと視線をメニューに移しました。
それから、三人で、パフェを頼んで・・・でも、話は始まらなくって・・・

「あの・・・?」
「ん?」
「お話って??」
「ん〜?おかしいね?多分もうすぐ始まるんだけどな〜???」


話が始まるって・・・他に誰か来るんですか??


「あ〜!!来た来た!!」
「え?」


ファミレスに現れたのは、柴田さんと吉澤さん・・・

「あのね?ばれないようにね♪」

って・・・なに?盗み聞きですか??


柴田さんたちは、私達には気がついていないみたいで・・・
二人は会話が聞き取れるか取れないかくらいの、場所に席を移しました。
329 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:12
「ごめんね、急に呼び出しちゃって」

会話を切り出したのは、柴田さん。

「ううん。それより、怪我平気?」
「うん!私結構丈夫ですから!」
「そっか。よかった」

よくなんかない!!もっと、自分を大切にしてください・・・

「あのさ、梨華ちゃんのことなんだけど・・・」
「・・・それなら、もう別れたから。うちのことは気にしなくていいよ」


しばらくの沈黙は、柴田さんの葛藤の時間・・・ですよね・・・


「気にするよ」
「・・・」

「梨華ちゃんのこと、好きでしょ?」
「・・・でも、うちなんかよりも、梨華ちゃんにふさわしいのは・・・」

「梨華ちゃんが好きなのは、よっすぃだよ?」


柴田さん・・・やっぱり協力するんだ・・・


「でも、でも、梨華ちゃんにふさわしいのは・・・」
「梨華ちゃんはよっすぃが好きなんだよ??」

「でも!」
「でも、梨華ちゃんはよっすぃが好き!!」
「・・・でも、柴ちゃんだって、梨華ちゃんが好きなんでしょ?」


「・・・」



また、沈黙・・・そうだよね。
柴田さんが好きなのは、石川さん・・・


柴田さんはず〜っと石川さんが好きだったんだもん・・・

330 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:16
「梨華ちゃんのこと、好きだよ。だから、私は友達やってるんだけどな?」
「・・・だから、柴ちゃんの方が梨華ちゃんにはふさわしいんだよ」

「梨華ちゃんのこと、好きだよ。よっすぃにも負けないくらい梨華ちゃんが好き。
 だから、私は友達・・・ってか、親友」
「うちに遠慮しなくていいよ!
 うちは、柴ちゃんみたいにはなれないから・・・だから、梨華ちゃんと付き合いなよ!!」

吉澤さんの言葉に、私の胸が凍りつく。
もしも・・・もし柴田さんがその言葉を飲んだら・・・
やだ・・・いやです!!絶対にいや!!

「当たり前じゃん!」
「え・・・」

「よっすぃが私みたいになれないの、当たり前じゃん!!
 私は梨華ちゃんが好き。だから、これからもず〜っと見守るよ。でも、恋人にはなれないよ」
「な・・・」

「梨華ちゃんがシンデレラだったら、よっすぃは王子様で、私は魔法使いのおばあさんかな?
 魔法使いとシンデレラが付き合ったら、おかしいでしょ?」


柴田さん・・・


「柴ちゃん・・・」
「梨華ちゃんの相手はよっすぃだから。」
「・・・」
「梨華ちゃんが好きなのはよっすぃ。
 よっすぃが好きなのも、梨華ちゃんでしょ?」
「・・・」

331 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:19
「運命の恋人って、生まれる前から決まってるんだって」
「え?」

「その相手が見つかるまで、人は恋を繰り返す。
 その相手に出会える確立は・・・100万分の1なんだって。
 でね?運命の相手を見つけられたら、何があっても離れられないんだよ?」
「・・・」

「よっすぃも、梨華ちゃんも・・・どんなに、遠回りしてもさ、結局離れられないよ?」
「柴ちゃん・・・」

「どうする?今、梨華ちゃんのところに行く?
 それとも、もう少し遠回りしてから、梨華ちゃんのところに行く?
 遠回りしたいなら、もう少しだけ、付き合うけど??」
「本当にいいのかな?」

「ん?」
「本当にうちでいいの?」

「うん!はい!!梨華ちゃん、私のうちにいるから、迎えにいって、さらっちゃってよ!!」
「うん!!ありがとう!!」

「どういたしまして!!あんまり、回り道しないでね?」


柴田さんの顔は、すっごくきれいな笑顔で・・・でも、いつもの柴田さんのやわらかい笑顔じゃなくって、
少しこわばった顔・・・強がってるんだって伝わりました。


吉澤さんは、席を立つと猛ダッシュ。
お店から出ても、姿が消えるまでダッシュで、
その勢いに、ちょっと呆気にとられました。

332 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:20
吉沢さんの姿が視界から消えて、再び柴田さんに視線を戻す・・・


あ・・・


柴田さんは、うつむいて肩を震わせていました・・・



柴田さんの涙・・・初めて見た・・・



「紺ちゃん、行くよ?」
「え?」
「ほらほら!行くよ!!」
「でも!!」

柴田さんが・・・


「柴っちゃんはね?いい女なんだよ?
 だから、今は一人にしてあげた方がいいんだよ」
「・・・」

「柴ちゃんが次に来る場所はわかってるからさ!」
「・・・はい」


泣いている柴田さんを残して、私たちもお店からでました。


333 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:23
「やっほ〜」
「は?なによいきなり!!」
「今日泊めていただけないでしょうか??」
「は?また、梨華ちゃん??」
「ちょっと、我が家を貸し出し中なんで」
「は?」

それから、事情を話して、瞳ちゃんはいつものように呆れ顔だった。

「あんたさぁ・・・」
「ん?」
「ほんっと〜うに、バカじゃん?」
「ははは・・・」

「ってか、なんで、付き合っちゃわないのよ!」
「だって・・・梨華ちゃんの相手はよっすぃだもん」
「そんなのわかんないじゃん!!ってか、そういうところ、あったま固いよね?」
「瞳ちゃんだって、融通利かないじゃん!」
「融通が利かないのと頑固なのとは違うのよ。ま、あゆみらしいか」
「頑固が売りってやだ」

「嫌でもなんでも、あゆみのこと!変わりもん!」
「あ〜あ。もう、瞳ちゃんの意地悪!!
 やっぱ、めぐちゃんの家に行こっと。ゲームあるし」
「はいはい!ごめんごめん。おいしいもん作ってあげるから、我が家でゆっくりしていって?
 お姉さんが傷心を癒してあ・げ・る・か・ら♪」
「・・・やっぱ、めぐちゃんの家にする」


「こらぁ!!帰さないんだからぁ!!」
「わ、わぁ!!きゃはははっ!!」


瞳ちゃんに抱きしめられて、プロレス技かけられて、おもいっきりはしゃいで、笑って・・・
今日は瞳ちゃんと失恋記念日なんちゃって♪
334 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:25
「あんたのこと、待ってたんだからね?」
「はい?」
「ほら?」

瞳ちゃんの後ろから現れたのは、紺ちゃんだった。

「え?なぜ?」
「さっき、ごっちんと、まこっちゃんと三人で急に現れて、
 我が家占領中なんだから!!あんたのせいよ!!まったく!!」
「ほえ?」

「あ〜!!柴っちゃん!!おっかえり〜!!」

部屋の奥からごっちんの声・・・なぜ?
みんなで私の失恋記念日祝ってくれるわけ?なわけないよね・・・

「瞳ちゃん・・・人気者なんだね?」
「はぁ?あんたのせいで、こっちは、ごっちんにふりまわされっぱなしだったんだからね!!この仮は大きいからね!!」
「ほえ?」

意味がまったく、わからない・・・

「あ、あの!!柴田さん!!」
「は、はい!!」
「お話が」
「うん」
「大事な・・・」
「うん。何?」
「あの・・・ここじゃちょっと・・・」
「ん?」
「お散歩に行ってもいいですか?」
「はい?」


わけがわからないまま、紺ちゃんに連れ出された。


335 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:28
諦めかけてたけど、決心がつきました。
もう、これがきっとラストチャンスです!!

「あ〜!!夕日!!きれいだね〜?」

斉藤さんのマンションの屋上にきた私たち。
きれいな夕日に柴田さんはフェンスの近くに走っていった。

「夕日・・・」

なんか・・・夕日って落ちるってことだよね?
落ちるといえば・・・不合格・・・うまくいかない予感が・・・


頑張れ自分!!負けるな私!!


「夕日ってさ、いいよね?」
「え?あ、はい!!」

「太陽ってさ、日中はまぶしすぎて見えないじゃん?
 まともに見えるのって、朝日と夕日の時くらいでしょ?」
「あ?はい」

し、柴田さんワールドに突入ですか???

「しかもさ、夕日ってさ、きれいだから、忘れられないじゃん?」
「???はい???」
「それってさ、太陽が、一日でいっちばん、きれいな姿を見せつけちゃって、
 だから忘れるなよ!!って言ってるように思うんだ」


なんか、その言葉に、ちょっと心がホカホカしました。


やっぱり、柴田さんが好き。


こういう独自の世界観、考え方、行動、仕草・・・全部私の胸に響くんです。
336 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:29
「いいよね〜。夕日って。夕日が沈むと太陽が恋しくなっちゃうよ。だから、また明日頑張れるんだ」
「あ、あの!!」
「ん?」

呼びかけに振り向いた柴田さんは、夕日を背にしていて・・・すっごくきれいだった。

「・・・」
「ん?」

思わず見惚れちゃって・・・言いたいこと全部ぬけちゃった・・・

「あ、あの・・・えっと・・・あの・・・その・・・」
「ん?」

頭の中が真っ白になっちゃって・・・緊張も最高潮で・・・パニック状態!!

「こ〜んちゃん?」
「あ、はい!あの・・・」
「はい!」
「え?」

急に、うつむいた私の手を柴田さんが握ってくれた。

「とりあえずさ、夕日見ない?」
「え?」

「う〜ん・・・えっと・・・きれいだしさ?ね?」
「は、はい!」

337 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:30
柴田さんに手を握られて夕日を見ているうちに、だんだん心が落ち着いた。

「あの・・・」
「うん」

「好きです」
「うん」

「え?」
「え?」


せっかく告白したのに・・・また空振りです・・・


でも、なんか、今はそこまで心が乱れなかった。
だから、落ち着いてもう一度。

「好きです」
「ん?」

「柴田さんが・・・柴田さんが好きです!!」


思い切って見上げた柴田さんの顔は、固まっていた。

338 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:35
「え?」
「柴田さんが・・・好きなんです・・・」

「え?え?えぇ〜???梨華ちゃんは???」
「あ、あの!!あの・・・それは!!それは、柴田さんが誤解してて・・・」

「へ?」
「ずっと、ずっと、好きだったのは、石川さんじゃなくて、柴田さんで!!」
「・・・」


絶句ってかんじの表情に、絶望って言葉が浮かんで・・・
でも、私も夕日に負けないくらい、最後の主張をします!!


「ずっと、ずっと好きだったんです。
 柴田さんといると、どんどん、自分が自分でいられるような気がして・・・いや、いられて。
 柴田さんの優しいところとか、かっこいいところとか、つまらないダジャレ言うところとか、
 全部好きで!!その・・・」


「ダジャレ・・・つまんない?」
「あ・・・いや!そういう意味じゃ・・・」
「あ、ごめん。続けて!」
「えっと・・・その・・・だからつまり・・・」
「・・・」


「その・・・私じゃダメですか??
 私が、柴田さんの100万分の1の相手じゃダメですか??」
「え?」

「さっき・・・吉澤さんとの会話・・・偶然ファミレスで聞いちゃって・・・
 私・・・私が柴田さんのこと、絶対に幸せにしますから!!
 ・・・ってそれは変?・・・どっちかっていうと、幸せにしてほしいかんじ?
 あ!じゃなくって!!えっと・・・だからつまり!!つまり・・・つまりだから・・・
 石川さんに勝てる自信はないけど・・・でも、柴田さんのこと好きって気持ちは誰にも負けませんから!!だから・・・」
「うん」
「え?」


もう一度見上げた柴田さんの顔は、優しい笑顔が戻ってた。


339 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:37
「うん」
「・・・」
「うん。わかった」

柴田さんは、そういうと、私の手を離した。

「・・・やっぱり・・・私じゃダメですか・・・」
「ん?あ、いや。そういう意味じゃ!!」

慌ててまた手を握り返してくれた。

「好きです・・・」
「うん」

「大好きです!!」
「うん」

「・・・あの!」
「待って!!」

「え?」
「その次の言葉は・・・もう少し待って・・・」
「・・・」

「ごめん。でも、でも今は、今は答えられないから・・・」
「・・・」

「でも、でもね?」
「は、はい!」

「でもね・・・紺ちゃんが、100万分の1の相手だったら・・・いいなってちょっと思った」
「え?」

「だって、今の紺ちゃんさ・・・夕日に勝っちゃったんだもん」

気がついたらいつの間にかに夕日は沈んでいた。

「もう少しだけ・・・時間をください。
 そうしたら・・・今度は私から・・・気持ち伝えに行くから!!」
「え・・・」

「うん・・・紺ちゃんが、100万分の1の相手だと嬉しい。
 でも、今はこれでも、失恋したばっかりだからさ・・・
 だから、紺ちゃんと向き合えるまで時間をくれないかな?」
「はい!」


「よかった」


柴田さんの笑顔を見て、私も笑いました。


私たちの恋は・・・まだまだ、距離が遠そうです。
でも、柴田さんとの距離は・・・確実に近くなりました・・・よね?


柴田さん!大好きです!!



340 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:38
「お帰り!え・・・」
「ただいま!!」


「よ・・・よっすぃ・・・」


なんで?柴ちゃん??
混乱している私にはおかまいなしで、ひとみちゃんは部屋に入ってきた。


「今までごめん!!ただいま!!もう、うち、迷わないから!!
 だから、だから、もう一回うちと付き合って!!」
「え・・・」


夢??どういうことなの??私の前にたって頭を下げるひとみちゃん・・・

「柴ちゃんに言われたんだ。100万分の1の相手」
「柴ちゃん・・・」

それから、柴ちゃんがひとみちゃんに話した会話の内容を説明してもらった。


柴ちゃん・・・どこまでいい奴なのよ・・・


341 名前:さぁ!恋人になろう!! 投稿日:2004/10/21(木) 00:40
「うち、柴ちゃんが梨華ちゃんのこと好きって、知ってたんだ。
 柴ちゃんだけじゃない。梨華ちゃんのこと好きな奴、
 いっぱいいて、そういうの知るうちに、うちでいいのかなって、
 梨華ちゃんにふさわしい相手はうちじゃないんじゃないかなって・・・そう思って。
 でも、他の誰かに渡すことなんてできなくて、悩んで悩んで、浮気して・・・
 でも、もう、迷わないから!!勝手だって思うし、都合がいいって思うけど、
 でも、梨華ちゃんが好きなんだ!梨華ちゃんを好きだって気持ち、もう迷わないから!!
 可愛くて、優しくて、前向きで、ひたむきで、はちゃめちゃで、強がりなのに弱虫で・・・全部好き!!」


「ひとみちゃん・・・」


「もう、迷わないから!離れたりしないから!!」
「ぅぅ・・・」


泣き出した梨華ちゃんをうちはしっかりと抱きしめた。


「もう、離さないから。君の事、絶対に離さないから」


その言葉に、何度も梨華ちゃんは頷いてくれた。


「迷わないから・・・だから・・・だから、もう一回、うちと付き合おう?」
「うん」


涙にまじった梨華ちゃんの声は、それでもしっかりと、はっきりとうちの耳に届いた。


梨華ちゃん、もう、うち迷わないからね。君の事、ずっとずっとず〜っと愛してるよ。



世界で一番君が好き!!



342 名前:コラム 投稿日:2004/10/21(木) 00:46
( ´ Д `) <大成功〜♪

∬ ´▽`∬ <後藤さん!!やりましたね!!

从#~∀~#从 <・・・つまり、ごっちんはなにしたんや?

( ´ Д `) <だから、プロジェクトGだよ!!

从#~∀~#从 <だから!具体的にネタバラシしてってば!!

∬ ´▽`∬ <後藤さんは、メロンの三人に梨華ちゃんにウソをつくように仕向けたり、里沙ちゃんの気持ちを見抜いて・・・とにかく、全部知ってていろいろ動いたんです!!

从#~∀~#从 <だから、そのいろいろを言わんかい!!

( ´ Д `) <ミッションインポッシブルは、秘密なんだよん♪

从#~∀~#从 <まぁ・・・でも、とにかく、みんな幸せになったんだから、ええか?

( ´ Д `) <だね?

从#~∀~#从 <これで、み〜んな幸せや〜!!

343 名前:ちゅ!Summer Party! 投稿日:2004/10/21(木) 00:48
なんなのよぉ!なんで、いきなり、みんなくっつくかねぇ??

「はい!おいしい?」
「うんうん!梨華ちゃんの手作りだから最高だよ!!」
あんなに悩んでたくせに・・・バカップルに逆戻りの石川とよっすぃ。
とりあえず・・・ペアルックは禁止にしよっと。

「やぐっちぃ〜!!」
「なちぃ〜!!」
付き合いだした瞬間に加速しやがって・・・
今まで構ってくれてた相手がいないって・・・寂しいじゃんよぉ。
344 名前:ちゅ!Summer Party! 投稿日:2004/10/21(木) 00:49
「ゴトーさぁ〜ん!!」
「んあ?ああ。まこっちん!!」
なんんで、ごっつぁん、まことと付き合うかなぁ?
やっぱり、ごっつぁんの考えてることはわかんないね。

「あいぼん!これ、おいすぃよ?」
「ん?あ!!ホントだぁ!!」
今まで以上に絆が深まったW。
卒業しても頑張れよっと!!

「里沙ちゃん、昨日行ったさぁ・・・」
「うんうん。楽しかったね!また行こうね?」
悩みまくって、いきなり新垣と付き合っちゃう高橋・・・
最近の子は・・・わかんないね。
345 名前:ちゅ!Summer Party! 投稿日:2004/10/21(木) 00:49
「れいなぁ?」
「なに?あ、絵里、この間これ、家に忘れとったよ」
あんたたちにまで・・・先をこされるとはね・・・
若いのに!なんだよぉ!!

「紺ちゃん、明日ってカントリーのだよね?」
「え?あ、はい」
って、あんたら、会話の時くらい携帯離せよ!!
松浦はようやく思いが通じたみたいで、よかったねってかんじ?
柴田は・・・紺野、よくやった!
この二組は祝福したいかな??

なんなのよぉ!もう!!気がついたら周りはみんなカップルだらけ・・・
寂しくないもん!裕ちゃんがいるしぃ!!
346 名前:ちゅ!Summer Party! 投稿日:2004/10/21(木) 00:50
は?なんで??
裕ちゃんの楽屋にいたのは・・・重さん???

「お?かおりか。なんや?なんかようか?」
「え?は?なんで、重さんが??」
「ん?あんさん、やぼなこと聞くなや!」
「え???」
「中澤さぁ〜ん!!」
裕ちゃんに甘える重さん・・・
「やっぱり、さゆが一番かわええなぁ」
「もちろんですぅ!!」
って・・・あんたたちもかい・・・

なんなのよぉ!!



え?もしかして、モーニング娘。で相手がいないのって・・・私だけ??


347 名前:ちゅ!Summer Party! 投稿日:2004/10/21(木) 00:51
誰かが言ってた。

夏は暑いからいいんだって。

暑い夏が来ないと、人は気が抜けちゃうんだって。

誰かが言ってた。

そして今年も夏が来た。

暑くて、熱い・・・夏の始まり・・・

夏なんて・・・夏なんて・・・きらいだ〜!!

日本の夏は猛暑です・・・

今はもう秋だけど・・・モーニング娘。内の気温は温暖化・・・



あっちぃ地球を誰か覚まして〜!!!!


348 名前:ちゅ!Summer Party! 投稿日:2004/10/21(木) 00:53
从#~∀~#从 <かおり・・・忘れとった・・・

( ´ Д `)<・・・

从#~∀~#从 <プロジェクト!!

( ´ Д `)<まぁ、かおりには、宇宙にたくさん恋人がいるから平気だよ!!

从#~∀~#从 <・・・せやな?

( ´ Д `)<今まで、ご愛読いただいたみなさん!ありがとうございました!!

从#~∀~#从 <せっかくやから、みんなから、一言づつもらっとこっか?

349 名前:ちゅ!Summer Party! 投稿日:2004/10/21(木) 00:56
石川:はいはいは〜い!!今まで応援してくれたみんな、どうもありがとう!!
   これからは、ひとみちゃんと幸せになります♪

吉澤:もう、梨華ちゃんを離さないぜぃ!!

藤本:ったく。いい加減なくせに。ミキは、亜弥を泣かせたりしないもん!!

松浦:ミキタン♪大好き!!松浦の次にね♪

矢口:松浦さん、結局自分が一番なんじゃん!!オイラはもちろんなっちが一番!!

安部:あははっ。照れるべさ。でも、幸せだな♪

辻:なちゅみよりも、のんのが幸せだもん。

加護:毎日一緒にいられるもんね?

W:ダブルユーで〜っす!!

亀井:もう、それ聞き飽きましたぁ。時代は、エ・リ・ザ・ベ・スキャメイで〜す♪

田中:絵里・・・はずかしいから、やめて・・・

道重:・・・中澤さん、なんで、私たちの物語は表に出してくれなかったんですか?

中澤:それはな?うちらの物語は幸せすぎてみんなが焼きもち焼くからや!

稲葉:ないない。ありえない。

保田:ちょっと、見てみたい気もするけどね?

後藤:ケメちゃんの、舞台と同じくらいね?

保田:どういう意味よぉ!!

高橋:でも、中澤さんには、お世話になりました!!

新垣:これからは、私が愛ちゃんを全部受け止めます!!

小川:小川は、後藤さんに受け止めてもらいまっす!!

紺野:いいな・・・みんな・・・でも!私もいつかきっと、柴田さんと!!

里田:紺ちゃんガンバレ!!

あさみ:カントリーは応援してるからね!!

紺野:はい!!

斉藤:あゆみは、頑固だからね〜?

大谷:紺ちゃん、道のりは遠いよ・・・

村田:でも、サイしばでも、紺ちゃんとは♪だったもんね!!はばたけ柴田君!!

柴田:めぐちゃん・・・意味わかんない。

飯田:・・・ったく。どいつもこいつも!!世の中恋だけじゃないんだから〜!!

石川:飯田さんにも、いつか春はきますって!ではみなさん!!また会う日まで!!

全員:さようなら〜!!
350 名前:どるふぃん 投稿日:2004/10/21(木) 00:59
ということで、連載終了です。
駄文な上に、ミスが多くって・・・読みにくかったかと思います。
内容も文章もぐちゃぐちゃでしたが、無事終えることができました。
今まで読んでくれた方、本当にありがとうございました。
レスしてくれた方々、本当に励みになりました!!
本当に、本当にありがとうございました!!

351 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/26(火) 19:08
感動!!
いやぁマジ良かった!!また次の作品も期待してますよ♪

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