タイトルなし
- 1 名前: 投稿日:2004/07/25(日) 03:42
-
- 2 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/26(月) 19:26
- こちらも使わないなら使わして頂いてもいいのかな?
- 3 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/26(月) 20:17
- まったくもってよいと思われます。
- 4 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/26(月) 21:43
- ochi
- 5 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/28(水) 01:35
- あっちのスレと区別つかないね。上と下とか?
- 6 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/07/29(木) 00:32
- こっちは再利用する人がochiで更新するのがよいと思われ
- 7 名前:よしよし 投稿日:2004/08/01(日) 03:41
- 頂きます。初めて書きますが誤字、脱字等や
レスなどをお待ちしています。
学校物でいろいろと人が出て来ますが、年齢設定はバラバラなので
気にしないでください。
- 8 名前:4月 投稿日:2004/08/01(日) 04:04
-
ここはとある県のとある市にある新設校の私立アロハロ女子学園。
今年からの開校とあって生徒はまだ一学年しかいない。
私、紺野あさ美は今日からこの学校に通う事になりました。
新しくできた学校ということで、新しい自分を見つけるために
この学校を選んだのです。何て完璧な考えなんでしょう。
この学校は自由な風習で、一応規定の制服が用意されているが私服登校でも可。
しかも全寮制のため、全国から人が集まってきてるのです。
なぜかは後々説明が出るのであしからず。
では、これから新しい3年間の始まりです。
- 9 名前:4月 投稿日:2004/08/01(日) 04:15
-
ふぅ〜、やっと到着したよ。ここがアロハロ学園女子寮か、おっきいな。
私は一流ホテルと間違えそうなくらい大きい寮を見上げると、荷物を持って中に入っていった。
中に入ると横には小部屋があり、中には気持ち悪そうな・・・いやいやいや、少し恐そうな女の人が座っていた。
その人は私に気づくと、
「あんた新入生ね。名前は?」
「あの〜紺野あさ美です」
「紺野?」
そういうとその人は紙を見ながら紺野紺野とつぶやいている。
「あっ、あったあった紺野あさ美ね!あたしはここの寮母を務める保田圭。保田圭よ」
何で2回も繰り返したんだろうと思ったが、あえて口には出さずに、
「よろしくお願いします」と深々と頭を下げた。
- 10 名前:4月 投稿日:2004/08/01(日) 04:37
-
「あら、しっかりと礼儀ができてるのね。せっかくあたしがみっちりと仕込もうとしたのに」
うわ〜・・・よかった〜。何事も最初は探っていかないとね。
さすがは私、何事も完璧です。
すると保田さんはもう1度紙を見て、
「あんたの部屋は107号室。荷物置いて部屋で待機してなさい。後、詳しい事はこれに書いてあるから読んでおく事」
すると保田さんは何枚か綴ってある紙を渡してくれた。そこには寮の概要と大きく書かれていた。
私はもう一度礼をすると、自分の部屋に向かった。
1つ1つ部屋番号を見ていくうちに、どうやら相部屋である事がわかった。
そうこうしてるうちに107と大きく書かれた部屋にたどり着いた。
部屋番の下には2人の名前。1つは私の名前。もう1つは、高橋愛・・・
『どんな人なんだろ・・・いい人だったらいいな』
大きな期待を込めてドアをノックする。すると中から「あい?」と妙な声が聞こえてきた。
恐る恐るドアを開けると、中にはとてもとても私には敵わない美少女がこっちを見ていたのです。
- 11 名前:4月 投稿日:2004/08/01(日) 04:53
-
私はとりあえず部屋に入り、その美少女の前に正座をして自己紹介をした。
「私、紺野あさ美と申します。これからよろしくお願いします」
深々と頭を下げる私に驚いたのか、
「あっ、いやっ、そんなかしこまらんでも・・・、一応同い年なんだから」
少しオカシな言葉使いをする美少女は焦って私の頭を上げさせる。
「あーしは高橋愛やで、こちらこそヨロシクなぁ〜」
お互い簡単な自己紹介が終わると、妙な間があいてしまった。気まずいなと思っていると、
「あさ美ちゃんって呼んでもえぇかな?あーしの事は愛って呼んでくれてえぇからさ。後堅苦しい言葉はやめてタメ語で行こうや」
「わかった、ヨロシクね愛ちゃん。ところでこれ読んだ?」
私は保田さんから受け取った寮の概要を取り出す。
「いや。あーしも今着いたとこやけ、これから読もうとしたとこ」
「じゃあ一緒に読もう」
「うん」
- 12 名前:4月 投稿日:2004/08/01(日) 05:16
-
2人で読んでいると突然放送が入り、保田さんの声が響いてくる。
「全員、ホールに集合!遅れた人は1時間正座!!」
うわ〜恐い。あの人が寮母で大丈夫かな?と愛ちゃんと話しながら部屋を出た。
通路に出ると、沢山の人がホールに向かって歩いている。
これみんなが同級生なんだ。多すぎて全員覚えれないよ。
ホールに行くと台の上に保田さんが仁王立ちしていた。
それを見て、あの人ほど仁王立ちが似合う女性はいないだろう。としみじみ思う私であった。
全員が集まったのを確認すると、
「改めて挨拶するけど、あたしはここの寮母をする保田圭。保田圭よ!」
ま〜た2回言ってるよ。何でだろ?と心の中で突っ込んでいると、
「またあのおばちゃん2回言ってるれす。頭わるいれすね」と声が響いた。
保田は声のした方を睨みつけて「誰よ、今おばちゃんって言ったのは?」
すると髪を2つ団子にした小さめの女の子が立ち上がった。
「またあんたか。確か辻って言ったっけ?」
「そうれす」
「玄関でも言ったけど、あたしはおばちゃんじゃない!」
「おばちゃんれす」
「おばちゃんじゃない!!」
「おばちゃんれす」
「おばちゃんじゃない!!!」
「おばちゃんれす」
「あ〜もう!何でもいいわよ」
- 13 名前:4月 投稿日:2004/08/01(日) 05:27
-
諦めた保田は全員の方に向きなおすと、
「あんたたち、寮の概要は読んだ?あれに書いてある事は絶対に守る事!」
全員は素直にうなづくとさらに保田は、
「あれを破ると、停学+あたしの説教が覚悟してなさい!では解散。明日の入学式は遅刻しない事!」
私たちは部屋に戻ると、明日に備えて早速眠ろうとしたがベッドが2段になっていて、
「愛ちゃん、私が下でいいかな?」
「えぇ〜、あーしも下がえぇんやけど」
こうなったら手段は一つ。「じゃ〜んけ〜んぽん!」
私がグーで愛ちゃんはチョキ。さすが私、完璧です。
「それじゃ、明日からもヨロシクね愛ちゃん。おやすみ」
「ほ〜い。こちらこそヨロシクな。おやすみー」
- 14 名前:よしよし 投稿日:2004/08/01(日) 05:30
-
今日はここまでです。
誤字脱字や感想などお待ちしています。
まったりゆっくり進めて行く予定ですが
放棄は絶対にしないのでよろしくお願いします。
- 15 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 14:45
-
翌朝、私と愛ちゃんは8時に寮を出て学校に向かった。
学校は寮から徒歩5分程度の場所にあるので、
私たちが話しながら歩いても遅刻の心配はまずない。
「へぇ、じゃあ愛ちゃんも県外から来たんだね」
昨日は何かとバタバタしてたので、登校しながら自分たちの話をする。
「まーね。あーしの場合はおかーさんとケンカしちゃって早く家から出たかった
てのが1番の理由なんやけどね」
と、少し恥ずかしそうに話す愛ちゃん。
「あさ美ちゃんは何で出てきたん?」
「う〜ん、何て言うか新しい自分を見つけたくて・・・」
「うわっ!あさ美ちゃん大人やね〜。何か恥ずかしくなってきたで・・・」
- 16 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 14:54
-
少し落ち込み気味の愛ちゃんに、
「ねぇ愛ちゃん。今日学校終わったら町を探検してみようよ」
愛ちゃんは目を大きく開いて顔を上げると、
「おぉ〜、えぇね!いろいろと回ってみようや!
どうせ今日は入学式だけやし、そうしよう♪」
そうこう話しているうちに学校に到着した。
校門を過ぎると生徒が群がっているのが見えた。
何してるのかなっと、立ち止まって見ていると愛ちゃんが、
「どうやらクラス発表を貼り出しとるみたいやね」
なるほど、でも人が多すぎて全然見えない。
「もう少し人が減ったら見に行こっか」
そうすることにして、私たちは少し離れたところで座って待つ事にした。
- 17 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 15:06
-
2〜3分過ぎると溢れかえっていた人たちも、あっという間にまばらになった。
「だいぶ人も減ってきたね。そろそろ見に行こっか」」
私たちは立ち上がると、ゆっくりと掲示板に近づいた。
見るとそこにはA組からE組あって、その下に沢山の名前が書いてある。
こんな中から自分の名前を探すのは容易な事ではない。
何でこんな原始的な知らせ方をするのだと思っていると、
「あさ美ちゃん。あーしがA組から見て行くけ、あさ美ちゃんはE組から見てってや」
「うんわかった」
私はE組の上から順に名前を見ていく。どこを見ても知らない名前ばかりだ。
でも、たまに知り合いと似たような名前があると何故かゆっくり見てしまう。
- 18 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 15:12
-
その時、「あっ、あった、あったで!2人とも同じクラスや♪」
愛ちゃんが指差す方を見ると、B組のとこに確かに紺野あさ美と書かれてあった。
その少し下には高橋愛の名前もある。
「一緒のクラスだね。改めてよろしくね愛ちゃん」
「いやーこちらこそ。ところでさ、あのクラスの横に書いとるのって担任の名前かの?」
見るとB組の横に矢口真里と書かれてある。
「そうみたいだね。どんな先生かな?」
「わから〜ん。とにかく教室に行ってみようや。先生よりまずはクラスメートやで」
私たちはワクワクしながら校内に入っていった。
- 19 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 15:20
-
教室に入るとかなりざわめいていた。
まあ女子高だから当然の事かなと思いつつ、
後ろの方へ歩いて行き、後ろの壁に寄りかかってみた。
「なぁ、あさ美ちゃん。それにしてもいろんな人がおるなー」
愛ちゃんの言うように、いろんな人がいる。1人で座っている人もいれば、
集団で話している人たちもいる。ふと横を見るとどこかで見かけたような娘がいた。
愛ちゃんも気づいたらしく、
「あの娘って確か、昨日保田さんにたてついてた娘やない?」
私もうなずいて見ていると、間違いなく昨日の娘で知らない娘と話をしていた。
- 20 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 15:29
-
へぇ、同じクラスなんだ。面白そうな娘だけどさすがに話しかける勇気はないな。
まあクラスも一緒のことだし、そのうち話すこともあるだろうと思っていたら、
ついつい目が合ってしまった。急いで目を逸らしてみたが、その娘は話してるのを止めて
こっちに近づいてきた。そして、
「今のんの事を見てたれすね。何か用れすか?」
私は首を横にブンブン振っていると、愛ちゃんが
「別に用って事やないけど、昨日寮で見かけたから・・・」
「そうれすか。のんも有名になったことれす。私、辻希美と言うれすヨロシク。
それでこれは小川麻琴。のんのしもべれす」
「ちょっとオイ!誰がしもべなんだよ!コイツの言う事は流しちゃっていいからね」
- 21 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 15:38
-
「私、紺野あさ美です。こっちは高橋愛ちゃん。よろしくお願いします」
深々と頭を下げると2人とも慌てて、
「そんなかしこまらなくってもいいよ。友達になるんだからさ気楽に行こ、気楽に」
「そうれす。のんの事はのんて読んでいいれすよ。コイツは何でもいいのれす」
「ってオイ。さっきから扱いがヒドクねーか?何だかんだいっても昨日知り合ったばかりだぞ!!」
2人をみてると漫才みたいで面白くて、このクラスでよかったな思った。
すると突然扉が開き、のんちゃん小さめの人が入ってきた。
その人は教卓に立つと、
「お〜し、みんな席につきなさい!」
- 22 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 15:46
-
どうやらこのクラスの担任らしい。
黒板に体イッパイで使って名前を書くと、
「えっと、オイラがこのクラスの担任をする事になりました、
矢口真里です。担当科目は英語。趣味はゲーム。などなど・・・
とにかく1年間いっしょに過ごすんだ。ヨロシク♪」
スゴイテンションの高い先生だな。大丈夫なのかな?
でも、楽しそうなクラスになりそうでよかったかも。
先生はチラッと時計を見ると、
「よし、そろそろ入学式が始まるからみんな体育館に移動だ。
オイラについてこーい!」
先生の後ろに全員が着いていく。私は愛ちゃんとさっき知り合ったのんちゃんと
まこっちゃんの4人で話しながら体育館に向かった。
- 23 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 15:57
-
入学式っていってもどこも同じような感じで、
何処かの偉そうな人が偉そうに長々としゃべったりと・・・
後は各先生の紹介があった。
髪の長いスラッとした人がマイクを持つと、
「では、先生方の紹介を始めます。まずは中澤理事長」
金髪のいかつい人が立ち上がると前に出て一礼をする。私たちも礼をすると、
「私が理事長の中澤です。この学校は自由をモットーに私が作りました。
確かに校則も必要だと思いますが、堅苦しい校則では生徒を伸ばす事ができません!
だからといって何をしてもいいかと言うとそういう訳でもない。
だからみんな個人個人でして良いこと悪い事。高校生なんやから区別がつくやろ。
それだけは守ってくれ!後は楽しい学校生活をみんなも考えてみてください。 以上!」
そう言うと、また礼をして自分の席に戻っていった。
- 24 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 16:05
-
「次に、稲葉校長」
またいかつい人が前に出てきた。
「ご紹介にありましたが、私が校長の稲葉です。あんまり長々と話すと
理事長に怒られるので手短にはなします」
ここで生徒たちに一笑いがおこる。校長は少しニヤッとすると、
「この学校の歴史は今日ここから始まったのです。理事長もおっしゃった通り
楽しい学校生活を作るのは君たちです。それをみて後輩たちが伝統を伝えていくと
長い旅路の第1歩を踏み出したのです。だから、みんなでこの学校を育てていきましょう」
校長は礼をすると席に戻っていった。
- 25 名前:4月 投稿日:2004/08/02(月) 16:16
-
「次、平家教頭」
またまたいかつい人が出てきた。ホントに大丈夫なのかな?
「おはようございます。教頭の平家です。みんなよろしくな。以上!」
うわっ、短いな・・・っていうか、理事長・校長・教頭の3人とも関西弁。なんで?
もしかして、私この学校選んだの間違いだったのかも・・・
でも、私のそんな想いとは別に先生の紹介は進んでいく。
「後は各クラス担任の紹介です。A組担当の安倍先生。
B組担当の矢口先生。C組担当の吉澤先生。D組担当の藤本先生
E組担当の石川先生」
呼ばれた先生はその場に立って礼をする。
「最後に私が学年主任の飯田です。どうぞよろしく」
こうして入学式も終わり全員各クラスに戻っていった。
- 26 名前:もらった人 投稿日:2004/08/02(月) 18:09
- ageで書いてる者です。
おもしろそうですね…理事長と校長、理事長の関係がイイ!
- 27 名前:よしよし 投稿日:2004/08/03(火) 20:56
- ありがとうございます。
喜んでもらえるように
これからも頑張らせていただきます。
- 28 名前:4月 投稿日:2004/08/03(火) 21:07
-
教室に戻り席に着いて待っていると矢口先生が戻ってきた。
「んじゃ〜、今日はこれで終わりだから。それで、明日いろいろと
決めてもらうことがあるからさ、そのつもりでいてね。
休んだりしたら勝手に決めちゃうからさ、絶対に休まないように!
それじゃー今日はここまで」
先生はバイバイと手を振って教室から出て行った。
私は愛ちゃんと今日の予定を話してると、
「2人とも何か食べに行かないれすか?」
「そうそう、親睦を深めるためにもさ一緒にご飯しようよ」
のんちゃんとまこっちゃんがニコニコしながらよってきた。
- 29 名前:4月 投稿日:2004/08/03(火) 21:21
-
「そうや!それやったら2人も一緒に行かん?」
「んっ?どこにれすか?」
「今から愛ちゃんと町の探検に行くんですけど一緒にどうですか?」
「行く行くー!探検って響きがいいよね」
まこっちゃんは嬉しそうに手を上げている。
4人で町に出かけることに決まり、いったん寮に戻って着替える事にした。
着替えた4人は玄関に集合すると、とりあえず駅前に行ってみた。
駅前にはいろいろな店があって、私がキョロキョロとしてると、
「ほら、あんまキョロキョロしよったら迷子になってまうで」
そう言って私の手をつないで引っぱってくれた。
- 30 名前:4月 投稿日:2004/08/03(火) 21:30
-
まずは腹ごしらえという事で、近くのファーストフード店に入った。
注文して早速食べだしたのだが、私がポテトを5本食べてるうちに
のんちゃんとまこっちゃんは全て食べ終えてしまった。
「勝ったのれす」
「負けたー・・・」
「これでこの後もまこっちゃんがのんのしもべになる事に決定なのれす」
「チキショー今度は晩飯で勝負だ!」
なるほど、今朝の関係はこうやって決めていたのか?私だったら、毎回しもべになってしまう・・・
そう思いながらいつも通りゆっくり食べる私。しばらくして愛ちゃんが食べ終わったのだが、
私はやっと半分食べ終わったとこだった。
- 31 名前:4月 投稿日:2004/08/03(火) 21:41
-
「あさ美ちゃん食べるの遅いれすね。のんが手伝ってやるれすよ」
「いえ、大丈夫です。任せてください」
「そうれすか?でも、もう少しスピードを上げてくれないと
のんとまこっちゃんが進入してくるれすよ」
それはまずい!私は必死にハンバーガーを食べたのですが、
2人の侵略者はあっという間にポテトを食べ終えてしまった。
あれだけいっぱいあったポテトが一瞬にして・・・
これはかなりショッキングな出来事で私は落ち込んでしまった。
その姿にさすがにまずいと気づいた2人はダッシュでカウンターに行き、
バニラシェイクとソフトクリームを持って戻ってきた
「あさ美ちゃんごめんれす・・・」
「それで機嫌直してください」
恐る恐る差し出す2人の物を喜んでいただき、私の機嫌は一瞬にして元に戻りました。
- 32 名前:4月 投稿日:2004/08/03(火) 21:53
-
ようやく食べ終えた4人は、(正確には私待ちだったのですが・・・)
いろいろと町を回ってみた。
「ねぇ〜、ここ行ってみようや!」
愛ちゃんが指差したとこは、小さなアクセサリーショップだった。
中に入ってみると、指輪からネックレス、ブレスレット、アンクレットなどなど・・・
「すっごーい。なにこれーーー!」
まこっちゃんがウキウキしながら手に持って見ていると奥から店員が出てきて、
「いらっしゃーい。ゆっくり見ていってね」
優しい声が聞こえてきたが、顔を見てビックリした。
なんと鼻ピアスが刺さっているではないですか・・・
驚いてジッと鼻を見ていると、店員はニコッとして、
「あっ、これ?ちょっとした若気の至りってやつかな」
- 33 名前:4月 投稿日:2004/08/03(火) 22:02
-
「それよりあなたたち見ない顔ね。もしかしてアロハロ学園の娘たちかな?」
「「「「はい」」」」
4人がはもって返事をすると、
「ふ〜ん♪あの学校の理事長・校長・教頭、それと寮母は逆らわない方がいいわよ」
「えっ?あのっ、知っとるんですか?」
「ま〜ね、古い友人かな。って言うかあの学校の先生たちってみんな知り合いなんだよ」
「「「「うそーーーー!!!!」」」」
「ちょっとうるさいよ」
「あっ、ごめんなさいれす。でも知り合いってどういう事なんれすか?」
「んー・・・話すと長くなるからな、今度機会があったら教えてあげるよ。
でも、知ってもいいことないよ」
- 34 名前:4月 投稿日:2004/08/03(火) 22:13
-
その時、後ろに軽く殺気を感じて振り向くと、
「ほー、えぇ事なしか・・・。久々に顔出したのに好き勝手ゆってくれるやないか」
「げっ!ゆーちゃん。どうしたの?」
「んっ?たまにはあやっぺの顔でも拝んだろー思って来たんやけどな」
私たちは居づらくなって、
「しっ、失礼します」
と深々と頭を下げてダッシュで店から出て行った。
後ろからまた来てねーと声が聞こえたが、答える余裕もなく必死に走った。
気がつくと私たちは小さな公園にいた。
「はぁ〜はぁ〜・・・、ビックリしたのれす」
「ホントビックリしたで!まさかあんなとこで理事長に会うとは・・・」
愛ちゃんはいつも以上に目を開いて驚いている。
「でも、あの人の言ってた先生達がみんな知り合いってどういう事なのかな?」
まこっちゃんが腕を組んで考えている。
- 35 名前:4月 投稿日:2004/08/03(火) 22:24
-
「そうそう。でも何か知ってもろくな事がないって言ってたから、
もしかして知らない方がいいのかも・・・」
「んー・・・あさ美ちゃんの言い分もわからなくもないけど、やっぱ気になるよ」
「まーまー、まこっちゃん。またあの店に行った時にでも聞いたらえぇやざ」
「そうれすね、それより探検を再開するれす」
のんちゃんに言われて、私たちは探検を再開した。
後はいろいろと雑貨屋や古着屋、それとゲームセンターに行ってこの日の探検は終了した。
「はぁ〜けっこう歩いたのれす」
「それよりさ〜晩飯どうする?」
「も〜そんな時間なんや!どっかで食べて帰ろっか?」
「そうですね、あそこのファミレスにでも行きましょうか」
こうして私たちはファミレスでご飯をすませ、寮に戻っていった。
- 36 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/05(木) 23:38
- これからどうなるのか楽しみです。
がんばって下さい。
- 37 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/06(金) 22:44
-
おもしろい頑張って。
- 38 名前:よしよし 投稿日:2004/08/11(水) 22:06
- 36>名無飼育さん
ありがとうございます。
期待に答えれるように
頑張りたいと思います。
37>名無飼育さん
ありがとうございます。
おもしろいと言われるのが
作者としても嬉しい事です。
これからも頑張らせて頂きます。
- 39 名前:4月 投稿日:2004/08/11(水) 22:19
-
翌日、登校して教室で愛ちゃん・のんちゃん・まこっちゃんと
話していると、チャイムの音と共に矢口先生が入ってきた。
「おはよーん。みんなしっかりと寝てきたか?オイラは昨日ちょっくら
飲みすぎちゃって寝不足だー!!キャハハハハ。そんじゃ出席とるぞ」
あの先生寝不足って言いながらも、朝からスゴイテンションだな・・・。
私ホントにこの学校でよかったのかな?
今さらだけど少し考えてしまいます。
とにかく、先生は全員の出席を取り終わると、
「よーし、全員きてるな!そしたら、昨日の帰りに言っておいたけど、
今日はいろいろと決めないといけない事があるからさ」
- 40 名前:4月 投稿日:2004/08/11(水) 22:34
-
先生はそう言って紙を広げると、
「う〜んと、まずは委員会だね。総務・風紀・整美・体育・保険・図書などなど・・・
あとは生徒会だね。やってみたいっていう人がいるなら立候補してもらう事になります」
先生はそういって一通り黒板に書いてくれた。
書き終わるとまたこっちを向いて、
「はーい、そういう事でどっか自分のやりたいところがある人、手上げて!」
しかし、誰1人として手をあげる人はいなかった。
やっぱりそうだよね。だって委員会とかメンドクサイし、
私だってやりたくないもん。愛ちゃんやのんちゃん、まこっちゃんとイッパイ遊びたいもん。
それに、人前に出たりするのもあんまりスキじゃないし・・・
先生は誰か手を上げないかとしばらく待っていたが、結局誰も手を上げずに諦めた先生は、
「う〜ん・・・じゃ〜しょ〜がないな、推薦でも・・・って言っても
まだみんな知り合ったばかりだからよくわかんないよね・・・・・・。
そうだ!今回はオイラが全部決めてあげるから、選ばれた人は文句言わないようにね!」
- 41 名前:4月 投稿日:2004/08/11(水) 22:43
-
先生の驚き発言に教室内にざわめきだした。
それは当然の事なのです。まだ入学して2日目なのに先生こそ私たちの
何を知っているのですか?私が首をかしげながら先生を見てると、
先生は教卓に手をついてクラス全体を見回している。
どうやら早速選んでいるようだ。いったい何を基準に選んでるのだろうか?
すると先生は突然あたしを指差して、
「あんた名前なんだったっけ?」
「あのっ・・・、紺野あさ美ですけど・・・・・・」
「ふーん。紺野、あんた総務委員に決定ね」
「えっ?うそっ?!なんで?なんで私なの?」
- 42 名前:4月 投稿日:2004/08/11(水) 22:52
-
突然の指名に驚いた私はあたふたしながら、
「なっ、なんで私なんですか?もっと総務委員に適任の方がいらっしゃると思いますけど・・・」
「何でって、オイラが紺野を選んだ理由が知りたいの?」
うなずく私を含めクラス全員が先生に注目する。
「そりゃ、紺野が1番頭良さそうに見えたからだよ♪
だってさ〜総務委員とかってさ、頭良さそうな人がやってるイメージがあんじゃん」
そんなー・・・、確かに私は頭がいいです。それは否定しません。
でも、人前とか苦手な私がやるよりもっと違う人がやった方がいいのに・・・・・・
不安そうにしている私を見て先生が、
- 43 名前:4月 投稿日:2004/08/11(水) 23:04
-
「大丈夫だって!最初は不安かもしれないけどさ、実際やってみれば
うまくいくもんだって。それでも不安だって言うなら、一応サブとして
1人つけてやるから。そうだ!サブの人間は紺野が選んでいいからさ!」
そんなー、今さら私に決定権がきても・・・、できるなら総務委員を
やるかやらないかの決定権が欲しかったな・・・・・・。
それに知らない人だらけのこの学校、このクラスで誰を指名しろと・・・、
私の知っている人間と言えば、愛ちゃんのんちゃんまこっちゃんの3人だけ。
のんちゃんやまこっちゃんがサブだと、なぜだか余計に不安になってしまう。
ここはやっぱり・・・、私はチラッと愛ちゃんを見て、
「先生、高橋さんにサブをお願いしたいと思います」
愛ちゃんは少し驚いた顔をしていたが、私がなったいじょうある程度
指名されるかもって予想していたのであろう。仕方なく引き受けてくれた。
「よし!とりあえず1学期間だけだからさ、2人で頑張ってよ。
じゃ、この調子で次々決めていくから!」
こうして、先生が全部決めてしまった。
- 44 名前:4月 投稿日:2004/08/11(水) 23:25
-
今日も午前中で終わり、私たちは食堂でジュースを飲みながら話していた。
「結局、全部先生が決めちゃったれすね」
「そうやね。のんちゃんは体育委員になったもんね」
「まこっちゃんは何にもならなかったね」
「へへっ、あたしこういうのは運がいいんだよねー」
喜んでいるまこっちゃんにのんちゃんが空になったジュースのパックを投げつける。
「いてっ、何すんだよ!」
「まことは喜びすぎなのれす。ところで今日はこれからどうするれすか?」
「とりあえずさ、また駅前でも行ってみようよ」
まこっちゃんはそう言って立ち上がると、投げつけられた紙パックをゴミ箱にいれて、
カバンを背負った。
- 45 名前:4月 投稿日:2004/08/11(水) 23:37
-
4人で駅前に行き、今日は喫茶店で昼ごはんを食べる事になった。
「私はミートスパゲティーでお願いします」
「じゃのんはハンバーグセットれす」
「うんじゃあーしはぺペロンティーノ」
「あたしはカツカレーください」
私たちはご飯を食べ終わると、ジュースを飲みながら休んでいた。
「そういえば、3人は中学の時になにか部活をやってたのれすか?」
「私は陸上を少しやっていました」
「あーしは合唱部やったが」
「あたしは何もやってなかったな・・・」
「のんちゃんは?」
「のんはバレー部やったのれす」
- 46 名前:4月 投稿日:2004/08/11(水) 23:47
-
部活か。そういえば帰る前に矢口先生が言ってたな。
たぶんのんちゃんはそれを思い出したのだろう。
でもなー、別に高校に入ってまで陸上をしようとは思ってなかったもんな。
みんなはどうするんだろ?
「のんちゃんは部活やんの?」
「んー、どうれすかね。まだそんなに考えてはないれす。愛ちゃんは?」
「あーしも別にって感じやね。あさ美ちゃんはどうなん?」
「えっ、私?私も高校に入って陸上をしようとは考えてなかったです」
「そう?でも、こっちにきて2日とも毎朝走りよるやん」
「あっ、それは、あのっ、ダイエットのためですから・・・」
まさか愛ちゃんにバレてるとは・・・、あれだけ静かに行動してたのに。
- 47 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 00:34
-
愛ちゃんは軽くジュースを飲んで一息つくと、
「ふ〜ん、ダイエットね・・・。あさ美ちゃん気にしすぎやないの?
全然太っとらんやん」
私は首を横にふって、
「そんな事ないよ。ほら私、ほっぺがたぷんたぷんしてるから・・・」
自分の気にしているところを人に話すのはけっこう恥ずかしいな。
愛ちゃんみたいにシュッとしてらいいのに・・・
しかし愛ちゃんは、
「そうかな?あーしは逆にあさ美ちゃんのそういうとこが可愛くて
えぇなって思っとるんやけど」
・・・・・・・・・・
- 48 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 00:44
-
カッ、カワイイ?私が?そんなめっそうもないですよ。
そりゃ、ちょっとは自分の事カワイイとか思ったりする事もあるけど・・・、
えっ?ずうずうしいかな?だって、自分で思わないと誰も言ってくれないもん。
でも、今日初めて言われちゃった。しかも、愛ちゃんみたいなカワイイ人に。
うれしい・・・うれしいよーーー!!!
私が1人胸の中で喜びを噛み締めていると、
「そうれす。あさ美ちゃんは気にしすぎなのれす。そこはマコトが気にするとこなのれすよ。
見てくらさい、こんなにムッチリと育っちゃって・・・」
「そうそう。なーんか体がひとまわりもふたまわりも大きくなっちゃって・・・
ってコラー!コラコラコラーーー!!!」
まこっちゃんがのんちゃんに詰め寄る姿を見て、何かふかわりょうみたいだなって
思ったのは私だけでしょうか・・・
結局私たちは、喫茶店を出てしばらく町をぶらついておとなしく寮に戻って行った。
- 49 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 00:53
-
入学して1週間が過ぎ、だいぶ学校生活にも慣れてきた。
いつも通りに矢口先生が朝のチャイムと共に入ってくる。
「おっハロー、今日もいい天気だ♪それじゃー出席とるぞ」
そして出席を取り終わると、
「突然だけど、明日転入生が来ます。何と新戦力は関西人でーす。
みんな仲良くするんだぞ!せっかくオイラが必死に獲得したんだからさ」
先生の発表にクラス全体がざわつきだす。
へぇー、こんな時期に転入生とはめずらしいな。そういえば、のんちゃんの隣の席があいてるから
席はあそこになるのかな?のんちゃん大丈夫かな?なんてったって関西人だから・・・
- 50 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 01:02
-
関西人ってなんか恐い雰囲気持ってるし、私も仲良くできるかな・・・?
いったいどんな娘が来るのかな?いろんな意味で明日が待ち遠しい。
そんな想いのせいか、その日の授業はあっという間に終わってしまった。
寮に帰って愛ちゃんと話をする。
「なーあさ美ちゃん。明日どんな娘がくるのか楽しみやねぇー」
「でも関西の人なら、愛ちゃんと同じような話し方なんじゃないの?」
「んー・・・ちょっと違うかな。あーしのは福井弁やけ関西弁とは違うんて!」
ふーん。私にはまったく同じ風に聞こえるんだけど、本人たちにすれば全然違うのかな?
方言って難しいものだな・・・
- 51 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 01:13
-
翌日、朝のHRに矢口先生と一緒にのんちゃんくらい小さい娘が入ってきた。
早速先生が黒板に彼女のと思われる名前を書いて、
「はーい静かにしろよ!昨日も言ったけど、転入生です。じゃ自己紹介して」
「奈良からきた加護亜依や。まっ、テキトーによろしゅーやってくれや!」
おぉ!スゴイです。なんて堂々とした自己紹介さすがは関西人と言うべきなのでしょうか。
私がボー然と彼女を見てると、先生が出席簿で彼女の頭をはたいた。
「アテッ、何すんねん!痛いやないかい!!」
「ウソつけ!全然痛くないクセによ。だいたいさ、オイラ職員室で何て言ったよ。
口の使い方に気をつけろって言ったよな。もっと高校生らしい言葉を使えよ!わかったか?」
「はい。わかりました・・・」
- 52 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 01:19
-
「よろしい。じゃ、席はあそこだから。辻いろいろと面倒見てやるんだよ!」
「アーイ!」
加護さんはのんちゃんの隣に座る。大丈夫かな?のんちゃん。
私の心配をよそにのんちゃんはニコニコ笑顔で加護さんに話かけている。
朝のHRが終わると、私は矢口先生に呼ばれて、
「紺野。休み時間とかで加護に学校案内してやれよ。ヨロシクー!」
「はい」
私は従うしかなかった。悲しいけど私は総務委員。つまりは学級委員であり、
学級委員としての職務を果たさなければいけないのである。
- 53 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 01:28
-
そういう事で、昼休みに私たち4人+加護さんを合わせた5人は食堂で一緒にご飯を食べている。
「ねぇねぇ加護さん。関西の人ってみんな騒がしいって思っていたけど、
実際はそうでもないんだね」
うわーまこっちゃん、よりにもよって最初の質問がそれとは、まったくあなたには頭が下がります。
しかし加護さんは意外にも(失礼かな?)、普通に受け答えている。
「当たり前やん。みんながみんな騒ぎよってもしょーがないやろ。」
「そうなんだ。でも、やっぱり関西弁って迫力があるよね。何か力強さを感じるよ」
「んな事はないやろ。って言うか高橋さんやっけ?自分も関西圏やないの?」
「んーや。あーしは福井やから関西弁とは違うんて!」
「ふ〜ん、そっか・・・」
- 54 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 01:37
-
「ところで加護しゃんもあいって言うんれすね。これではあいが2人になったので困ったのれす」
「あっ?別にうちは加護って呼んでくれてえぇで!あっちでもそう呼ばれよったし、
うち的にもそう呼んでもらって問題なしや!」
「イヤ、ダメなのれす。ここはのんに任せるのれす。いい呼び名を考えてあげるのれす。
あっ、別にお礼とかはいいのれす。これはのんの好意なので・・・」
「おっ、ありがたいな・・・ってなんでやねん!お礼もなにも、こっちは全然頼んどらんし・・・・・・」
出た!これがうわさのノリツッコミ!!さすが関西人だ。即座に出てくるとこがスゴイです。
少し尊敬の眼差しで加護さんを見ていたら、
「なんやの?あんまジロジロ見んなや!」
「ごっ、ごめんなさい、ごめんなさい」
- 55 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 01:44
-
私が必死に謝るものだから、加護さんもビックリして、
「あっいや、うちもちょっと強く言い過ぎたわ。ゴメンな」
その時、突然のんちゃんが立ち上がり、
「できたのれす。あいぼんってよくないれすか?」
「はぁ〜?あいぼん?なんやねんそれ!何かCMで聞いた事ありそうなフレーズやな!」
私も聞いた事がある。確かコンタクトつけたまま眼を洗浄できるとかできないとか・・・
「どうれすか?あいぼんっていい響きじゃないれすか?」
「おのれはアホか!!そんなヘンテコな名前付けられて喜ぶ奴がどこにおんねん!」
おおっ、さすが関西弁!迫力ありすぎて恐すぎです。
- 56 名前:4月 投稿日:2004/08/15(日) 01:51
-
やっぱりのんちゃんもビックリしたのか目を丸くしていたが、しだいに瞳が潤んできた。
今度はそれにビックリしたのは加護さんの方だった。
「せっかくのんはあいぼんに喜んでもらおうと思って考えたのに・・・
なのに、なのにあいぼんは・・・・・・」
のんちゃんは今にも泣き出しそうだ。加護さんはあたふたしながら、
「わかった!わかったから・・・。もう、あいぼんでもなんでもえぇから」
折れた。のんちゃんにあんな顔されたら、誰だって1発KOです。
さすがはのんちゃん。完璧です。
結局あいぼんで確定したところで予鈴が鳴り、学校案内は放課後にする事にして私たちは教室に戻った。
- 57 名前:よしよし 投稿日:2004/08/15(日) 01:53
-
本日の更新はここまでです。
何か感想などあればよろしくお願いします。
- 58 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/15(日) 02:11
- ほのぼのしていてイイですね。
テンポもいいのでこの調子で頑張ってください。
- 59 名前:4月 投稿日:2004/08/19(木) 22:40
-
その日の放課後、私たちはあいぼんに校内を簡単に案内した。
そして下駄箱に行く途中にのんちゃんが、
「そうれす!明日も休みれすし、今日はパーティーを開くのれす」
愛ちゃんは首を捻って、
「パーティー?なんの?」
「5人の出会いにれす」
「おぉーいいね!やろうやろう♪」
ノリノリで返事をするまこっちゃん。
私たち3人は突然の事に顔を見合わせていると、
のんちゃんは私たちの返事も聞かずに、
「じゃ、帰って準備をしたら玄関に集合なのれす」
結局パーティーは開かれる事になり、私たちは寮に戻って準備を始めた。
- 60 名前:4月 投稿日:2004/08/19(木) 22:53
-
私たちは部屋で着替えながら、
「ねぇ愛ちゃん。のんちゃんはどこでパーティーをやるつもりなのかな?」
「さぁ?やって聞いてもなーんも教えてくれんし、こーなったら行ってみるしかないやざ」
「そっか・・・、そーだよね」
愛ちゃんと話しながら玄関に向かうと、すでに3人は玄関で待っていた。
「2人とも遅いよ!」
「まあマコト、落ち着くのれす。夜はまだまだこれからなのれす♪」
「そうだね。じゃ、揃った事だしそろそろ行こっか」
のんちゃんとまこっちゃんを先頭に寮を出発した。
- 61 名前:4月 投稿日:2004/08/19(木) 23:03
-
駅方面に向かいながら、どこに行くのだろうと考えていると、
「なぁー、そろそろどこ行くか教えてーや」
我慢できなかったのか、愛ちゃんが先頭を歩く2人に話しかけた。しかしまこっちゃんは、
「あわてナーイあわてナーイ、ひと休みひと休み♪」
「お前は一休さんか!こんなとこおらんではよ寺に戻って修行してこんかい!」
すかさずあいぼんのツッコミが入る。
さすがあいぼん!見事なツッコミ。間が完璧です。
私ももっと勉強して早くあいぼんみたいにツッコミマスターにならないと・・・
その時、突然あいぼんとまこっちゃんが歩くのをやめた。
「着いたのれす」
のんちゃんの言葉に、私は顔を上にあげた。
するとそこに見えたのは・・・・・・
- 62 名前:4月 投稿日:2004/08/19(木) 23:14
-
緑の看板に大きく「居酒屋 甘甘太郎Q」と書かれている。
い、居酒屋!?ちょ、ちょっと私の記憶が確かならば、
お酒は20歳になってからのはず・・・もしかして法律が変わったのかな?
それに未成年のうちに飲むと成長にも良くないってテレビで見た事があったような。
でもその半面、少し興味がある私がいる訳で・・・・・・
みんなの顔を見ると、私以外に驚いていたのは愛ちゃんだけでした。
愛ちゃんは目を大きく開いて、
「えっ、えーの?あーしらとか入っても、すぐに追い出されるんやない?」
「大丈夫れすよ。まったく問題なしれす」
そう言って、のんちゃんとまこっちゃんは堂々と店の中に入っていった。
- 63 名前:4月 投稿日:2004/08/19(木) 23:21
-
私と愛ちゃんは手をつないでビクビクしながらあいぼんの後ろに隠れながら店に入った。
店内に入ると中はすごくザワついていて、店員が走りまわっていた。
すると店員の1人が私たちに気づき近づいてきた。
「いらっしゃいませ〜何名様ですか?」
「5人なのれす」
「わかりました。こちらへどうぞ」
店員は私たちを連れて歩き出すと、
「御新規5名様、御来店でーす!」
すると店内中の店員が、
「「「「いらっしゃいませー!!」」」」
スゴイ!これはスゴイのひと言です。
居酒屋、なんと言う統率力。完璧です。
- 64 名前:4月 投稿日:2004/08/19(木) 23:29
-
私たちは座敷に案内されて、それぞれ席についた。
「とりあえず、生中5れす」
「はいよろこんでー!」
店員は大声で言いながらどこかに行ってしまった。
のんちゃん・まこっちゃん・あいぼんの3人は来た事があるのか平然としている。
初心者の私と愛ちゃんは、まだ落ち着かずキョロキョロと店内を見回していた。
どの客もみんな楽しそうにお酒を飲んでいる。何がそんなに楽しいのかな?と見ていると、
さっきの店員がビールを持って戻ってきた。
さっきのんちゃんが言った生中ってビールの事だったんだ。
これは1つ勉強になりました。でも、なんで生中って言うのかな?
- 65 名前:4月 投稿日:2004/08/19(木) 23:38
-
しばらく考えてもわからなかったから、
「ねぇねぇまこっちゃん。なんでビールの事生中って言うの?」
「はぁ〜?!あさ美ちゃんホンキで言ってるの?生中は生ビールを中ジョッキでって事なんだよ。わかった?」
私は小さくうなずいた。
しょうがないでしょ!私は居酒屋に来るのも初めてだし、お酒を飲むのも初めてなんだから!
のんちゃんはジョッキを持って立ち上がると、
「早速れすけど、始めたいと思います。では、のんたちの出会いにカンパーイ♪」
「「「「カンパーイ」」」」
3人は勢いよくビールを飲む。そして、
「プハァー、たまんねぇのれす」
「あぁ〜、この1杯のために生きてんだよな〜」
「う〜ん、やっぱギンギンに冷えたビールは最高やで!」
- 66 名前:4月 投稿日:2004/08/19(木) 23:49
-
三者三様の感想。でも、どれを聞いても美味しそうな感想ばっかり。
私は愛ちゃんと目を合わせ、意を決すると同時にジョッキに口つけた。
なんか泡がシュワシュワしてて、それに苦くて苦くて・・・ハッキリ言っておいしくない。
何で3人はあんなに美味しそうに飲めるのかな?
愛ちゃんの方を見ると、同じように顔をしかめていた。
「なぁー、ビールって初めて飲んだんやけど、苦くて飲めんのって・・・」
「私もちょっとムリっぽいです・・・」
「しょうがないれすね。じゃあこれはのんとマコトが飲んであげるのれす。
2人にはカクテルでも頼んであげるのれす」
そして、次に私たちの前に出てきたものは、のんちゃん言わく、
カシスオレンジ!
恐る恐る口に含んでみると、ほんのり甘くて飲みやすい。
そしていつの間に頼んだのか、次々と運ばれてくる料理。
自然にテンションが上がってくる。
- 67 名前:4月 投稿日:2004/08/19(木) 23:59
-
飲み始めて1時間ぐらいが過ぎた頃、
「ちょっとトイレに行ってくるれす」
のんちゃんがトイレに行って、しばらくして戻ってきた。
すると、のんちゃんの後ろに大きな人影が2つ見える。
1人は見た事なかったがもう1人はというと、何とC組の吉澤先生・・・
これはさすがにマズイ!でも、この状態ではごまかしようがない。
5人とも諦めてシュンとしていると、
「へぇ〜今の娘は高1から飲んでるんだ。ごっちんはそんな事してた?」
吉澤先生はまこっちゃんとあいぼんの間に座り込む。
「んあ〜さあね。ごとーはいつから飲みだしたかなんて、そんな昔の事憶えてないよ!」
ごとうという人は私と愛ちゃんの間に座り込んできた。
- 68 名前:4月 投稿日:2004/08/20(金) 00:07
-
「まったく、どっかで見た事ある娘がいるなって思ったら、うちの学校の奴でやんの・・・」
吉澤先生はビールを飲みながら私たちに話しかける。そして、ごとうって人も、
「ほらほら、みんなお酒が進んでないよ。飲まないの?」
さすがに先生を目の前にして飲むわけにはいかず、静かにうつむいて座っていたら、
「お前ら!先生とじゃ飲めないってのか?ぬるくなってまずくなる前に飲めって言ってんの!」
吉澤先生の言葉に私たちはポカーンとしていると、
「ごっちん、たまには生徒と飲むってのもいいな♪」
「よしこは飲めたら何でもいいでしょ!」
私たちは2人に勧められ、一緒に飲み始めた。
先生と一緒にお酒を飲むとは、何とも言えない気分・・・
- 69 名前:4月 投稿日:2004/08/20(金) 00:16
-
「ところで、お前らクラスは?」
「へい、全員B組れす」
「B組?って事はやぐっつあんのクラスじゃん。
いいねぇ〜、こういう事はドンドンやって行きなよ!」
という事はもしかしてこのごとうって人も・・・、
「あの、もしかして学校の先生ですか?」
「あれっ、言ってなかったっけ?」
「そりゃ〜そうだよ。だってごっちん入学式ブッチしたじゃん!」
「んあ〜・・・?そうだそうだ♪前日に飲みすぎて起きれなかったんだよね〜」
すると、
「改めて、後藤真希です。保健室にいるから怪我したり暇だったら遊びにきてね」
「初めて自己紹介するのに改めてはおかしいだろ!」
「もう、よしこはうるさいの!とにかくよろしくね」
- 70 名前:4月 投稿日:2004/08/20(金) 00:27
-
私たちも簡単に自己紹介すると、その後は7人で飲み始めた。
聞くと、どうやら2人は幼なじみで、ずっと一緒に過ごしてきたらしい。
しかも、幼稚園から高校卒業までずっと同じクラスだったと。
そこまできたら運命としか思えないです。
他にもいろいろな話を聞いた。
私たちの学校の先生はみんな中澤理事長や平家校長、稲葉教頭にならった事とか、
その3人も幼なじみだったとか。
結局いろいろと話を聞いているうちに、いつの間にか10時を過ぎていた。
のんちゃんが眠ってしまったため、私たちは帰ることにした。
先生たちはまだ飲むから、今日はオゴッテやるといって私たちの伝票を店員に渡していた。
4人で深々と頭を下げて、私たちは店を出た。
- 71 名前:4月 投稿日:2004/08/20(金) 00:36
-
まこっちゃんはのんちゃんを背負って汗を流しながら歩いている。
あいぼんはけっこう飲んだ事があるらしく、赤い顔をしながらも普通に歩いている。
私と愛ちゃんはと言うと、初めてのお酒にいい感じで酔えたのか、手をつないでフワフワした気分で寮に向かった。
寮に着いて部屋に戻ると、私と愛ちゃんは2段ベッドまで行くのがめんどくさくて、
そのまま床に転がった。
あぁ〜、床がひんやりとして気持ちいいなぁ〜・・・。
ふと横を見ると、愛ちゃんがジッと私を見てた。
そして、突然両手でわたしのほっぺを触りながら、
「やっぱ、あさ美ちゃんのほっぺはやーらかくて気持ちえぇのー・・・・・・」
「そっ、そんな事な・・・愛ちゃん?」
愛ちゃんはいつの間にか幸せそうな顔で眠りについていた。
私はどうしようかと考えていたが、愛ちゃんに触られていたのが気持ちよかったのか、
そのまま愛ちゃんの手に包まれたまま、眠りに落ちていった。
- 72 名前:よしよし 投稿日:2004/08/20(金) 00:39
-
本日の更新はここまでです。
58>名無飼育さん
ありがとうございます。
この調子で頑張らせて頂きます。
- 73 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/22(日) 11:43
- 先生たちちゃんと指導しないと!
でも楽しそうっすな
- 74 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/08/23(月) 00:08
- おもしろいですね。一気に読みました。
これからもここを訪れたいとおもいます。
作者さま、よろしくです。
- 75 名前:よしよし 投稿日:2004/08/26(木) 22:29
-
73>名無飼育さん
この学校は楽しく過ごすのがモットーなのれす♪
74>紺ちゃんファンさん
ありがとーです♪
これからも喜んでもらえるよーに、
ガンバリまーす!
- 76 名前:4月 投稿日:2004/08/26(木) 22:42
-
あてててて・・・。なんか頭がイタイ。それに体も間接もイタイ。ナンデ・・・・・・。
風邪かな?昨日床で寝ちゃったしな、今日はおとなしくしとかないと・・・。
ふと耳に聞こえてきた水の音。どうやら愛ちゃんがシャワーを浴びてるようだ。
「愛ちゃん、いつの間に起きたんだろう・・・」
私は半分起きて、半分眠っている状態の余韻に浸っていると、
水の音が止まり愛ちゃんがタオルで頭を拭きながら出てきた。
「おっ、起きたんや!あさ美ちゃんもシャワー浴びてきたら?目ぇ覚めるで」
「・・・・・・そうする」
フラフラしながらシャワーを浴びて、やっと目が覚めてきた。
部屋に戻ると愛ちゃんが床に転がっている。
「どうしたの愛ちゃん?そんなに転がって・・・」
「んー・・・、頭が重いんやって!たぶんこれが2日酔いやさ・・・」
- 77 名前:4月 投稿日:2004/08/26(木) 22:53
-
2日酔い!!
そうかこれがあの噂に名高い2日酔いか!聞いた事はあったけど、
なったのは始めてだ。当たり前か♪昨日初めてお酒を飲んだんだから・・・。
「んっ?どーかした、あさ美ちゃん」
「えっ?いや、私も2日酔いだから・・・」
よくよく考えると、昨日はとんでもない体験をしたもんだ。
初めてのお酒。それだけならまだしも、先生と一緒に飲むなんて、
いいのかな?
「おーい!ホント大丈夫か?ボーっとしすぎやで!」
「う、うん、大丈夫大丈夫!!」
「ならえぇんやけど・・・。ところでご飯どーする?」
「う〜ん、食欲はない事はないんだけど・・・、何か食べたくないっていうか」
「あーわかる!あーしもそうなんやって。じゃ、夕方くらいになったら何か食べよっか?」
「そうだね。そうしよう!」
- 78 名前:4月 投稿日:2004/08/26(木) 23:08
-
私たちはベッドでボーっとしていたが、しばらくして愛ちゃんはムクッと起きると、
自分のダンボール箱をあさりだした。
「あさ美ちゃん、ゲームでもやらん?」
ゲーム?私はぼんやりと愛ちゃんを見ていると、
「あーしって、こー見えてゲームとかやったりするんやって!」
こう見えてって、いったい愛ちゃんはどう見られてると思っているのかな?
愛ちゃんがおもむろにダンボール箱から取り出したゲーム機。
何それ?私、見た事ないよ・・・?
「愛ちゃん、それ何?」
「なんやあさ美ちゃん知らんの?これファミコンって言うんよ!
あーしの地元ですごい流行っとるんて!!」
少し興奮気味に話してくる愛ちゃん。
でも私の記憶が確かならば、ファミコンとはファミリィーコンピューターの
略省であり、その昔、私たちが産まれる前くらいに大ブームを巻き起こした
ゲーム機だったと思うんだけど・・・。
今ではPS2であったり、PSXなどが主流のはず。
普段ゲームをしない私でも名前くらいは知っている事ではあるが・・・。
愛ちゃん。あなたの地元はいったいどんな場所なの?
教えてよ〜!
- 79 名前:4月 投稿日:2004/08/26(木) 23:17
-
私が不憫そうに愛ちゃんを見てると、
「ほれっ、いつまでボーっとしとるんね。はよやろーや!」
愛ちゃんはテレビとの接続が完了したのか、嬉しそうに私を手招きする。
何も言わないでおこう・・・。これが1番の得策なはずだ!
私は静かに愛ちゃんの隣に行くと、
「ちょっと待ってな、もうすぐやけ」
愛ちゃんはゲームソフトらしき物を抜いたり差したりを繰り返している。
どうやら、本体とソフトとの接触が悪いらしい。
なんて悲しい姿なんだろ。今の時代、ここまで必死になってゲームをやろうって人がいるだろうか?
いやっ、いない!・・・・・・あっ、やっぱいた。
愛ちゃんの地元では、こうやってみんながゲームをするために頑張っているのだろう。
そう思っていると、何て言葉をかけてやればいいものか・・・・・・
- 80 名前:4月 投稿日:2004/08/26(木) 23:24
-
そうこうしているうちにやっとうまくいったのか、テレビ画面にキレイな絵が映った。
何か書いてある。
クルクルランド・・・なんだそれっ???
と、思わずツッコミそうになったが、ここは抑えて抑えて、
「愛ちゃん、私ゲームとかやらないからやり方がわかんないよ」
「あー、えーっとここに+字キーがあるやろ。これをうまく使うんやって!」
嬉しそうに説明してくれる愛ちゃん。
でも、ゴメン!その説明じゃ私では理解不能です。でも、少しわかった振り・・・。
「ふ〜ん、それで?」
「後はやってみればわかるやざ!」
そういってコントローラーを渡されて、ゲームスタート!
- 81 名前:よしよし 投稿日:2004/08/26(木) 23:26
-
本日はこれにて更新終了です。
次回はついにゲームが開始されちゃいます。
- 82 名前:4月 投稿日:2004/08/27(金) 11:07
-
少しやってみて、すぐに理解できた。
なんて事はない、ただ丸っこいプレイヤーを動かして画面内を移動させる。
すると、通ったところにコインが現れてくる。
そのコインが画面いっぱいの一枚の絵になっているのだ。
なんていう単純明快なゲームなのだ!さすが昭和のゲーム・・・
しかし、なぜかもくもくと真剣にやってしまう。
単純なゲームほどはまってやってしまうという人間のサガと言うか何と言うか・・・
何面か進んで行くうちに、私のプレイヤーがゴムみたいな物に挟まれてコントロールが不能になった。
画面から、ビョーンビョーンビョーンビョーンと音に合わせて、
さっきまで私の言うとおりに動いていたプレイヤーが今度はいう事も聞かずにずっと跳ね続けている。
「あー、そーなったらもうダメやざ・・・」
残念そうに告げられた言葉。
「そうなんだ・・・・・・」
ずっと跳ね続けている私のプレイヤー。その姿を見ていると何とも言えない気持ちになる。
- 83 名前:4月 投稿日:2004/08/27(金) 11:13
-
「そっか・・・、それなら私ちょっとジュース買ってくるよ。愛ちゃん何がいい?」
「えっ?あさ美ちゃんのまだ生きとるよ」
「いいの!ちょっとノドが乾いちゃったから」
「ほーか・・・、ならカルピスウォーターでヨロシク!」
「オッケェー♪」
私は財布を持って部屋をでると、寮内にある自動販売機へと向かった。
自動販売機に近づいて行くと、見た事のある姿が・・・後藤先生だ!
こんなところで何してるんだろう?
- 84 名前:4月 投稿日:2004/08/27(金) 11:21
-
「後藤先生、どうしたんですか?こんなところで・・・」
「んあっ、紺野〜!なんでここにいるの?」
「だって私たち寮生だから、そりゃいますよ。先生こそなんでこんなところに・・・」
「あの後、たまには圭ちゃんと飲もうってよしこと盛り上がっちゃってさ、
寮に乗り込んできたんだよ♪」
乗り込んできたって、あの保田さんのところに・・・なんて恐ろしい2人なんだろう・・・・・・
ホント、この人たちの関係って、昨日の話だけでは理解できないな。
今度もっと詳しく教えてもらおう。
「ど〜した紺野。ボーっとしちゃってるぞ♪」
「あっ、いえっ・・、ところで、吉澤先生と保田さんは?」
後藤先生はフニャっと笑うと、
「あの2人ならまだ寝てるよ。朝まで飲んでたみたいだから。
ごとーは途中で寝ちゃったんだけどね。あの2人は飲みだすと長いから♪」
- 85 名前:4月 投稿日:2004/08/27(金) 11:30
-
いろいろと話してくれる先生。1つ1つの仕草がとてもカワイク見えて、
うらやましいな〜、私もこんな大人になれたらな〜。
「お〜い紺野!お〜〜い!!!」
「はっ、はい!!」
「ジュース買わないの?」
「あっ、買います買います」
私は急いでカルピスウォーターを2本買うと、
「ありゃ、なんで2本も?」
「もう1つは愛ちゃんの分なんで・・・」
「ははっ、紺野ってパシられてんの?ごとーがバシッと言ってやろうか?」
「いや違うんです。今愛ちゃんゲームをやっているので、私がついでにと思ったんで・・・」
「へ〜ゲーム?おもしろそ〜だね。ごとーも行っていい?」
「は、はい。よろこんで!」
「紺野はオモシロイね!よろこんでって、昨日の居酒屋じゃないんだから♪」
後藤先生と話しながら部屋に戻った。
- 86 名前:4月 投稿日:2004/08/27(金) 11:40
-
部屋に戻ると、突然の来訪者に愛ちゃんが目を丸くして驚いている。
「ど、ど、ど、ど・・・」
なかなか次の言葉がでない愛ちゃんに、
「昨日あの後で保田さんと飲んでたんだって」
そういってジュースを渡す。愛ちゃんは一気に半分ぐらいまで飲むと少し落ち着いたのか、
「そっかー」と呟く。
「んあ!!ファミコンじゃん。何でこんなレトロなゲームやってんの?
ごとーでもギリギリ知ってるくらいだよ。ねぇーちゃんが持ってたからさ!
誰のこれ?高橋の?」
「はい・・・」
「ナイス高橋!他にソフトは何があるの?」
後藤先生と愛ちゃんは2人でダンボール箱をあさっている。
「あ〜!!スーマリだ!!!」
- 87 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/08/28(土) 00:04
- 愛ちゃんってファミコン、もといゲーム好きだったんですね。ちょっと意外です。
後藤先生もナイスです!
紺ちゃんも・・・なんか一人まともというかなんというか。
でも面白いですね。
次回更新も楽しみに待ってます。
- 88 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/02(木) 22:56
- 高橋可愛い。紺野とナイスコンビ。
待ってるよ。
- 89 名前:4月 投稿日:2004/09/09(木) 10:50
-
後藤先生は嬉しそうにゲームソフトを箱から取り出した。
「ごとーこれ得意なんだよ。しかもあれもできるんだよ。無限増殖!」
「無限増殖!?なんですかそれ?」
「高橋知らないの?」
「は、はぁー・・・」
じゃあ教えてやると先生はうれしそうにゲームを開始する。
しばらく面が進んで行き、3−1というステージにやってきた。
「いい?この面まできたら重要なのはスピードなんだよ♪」
そう言って一気に進んでいく。そしてゴール前まできて、
「よく見ててね」
先生が扱うマリオが亀の上でピョンピョンと飛び始める。
それに合わせてボタンをタイミングよく押していく。
すると、ピロリロリンピロリロリンと1UPの文字が出続けているではないか!
愛ちゃんはビックリしすぎて画面に釘付け。
- 90 名前:4月 投稿日:2004/09/09(木) 10:57
-
そして、時間ギリギリでゴールに到着する。
さっきまで残り数が表示されてた数が変な絵文字みたいになっている。
「どう?スゴイでしょ。これならいくら失敗してもクリアできるでしょ♪」
自信満々の先生を愛ちゃんは尊敬の眼差しで見てうなずいている。
「ほれ、あとは自分でやってみな」
コントローラーを受け取った愛ちゃんはさらにゲームに集中する。
先生は私の隣に来て、
「紺野はゲームやんないの?」
「はぁ、あまり得意ではないので・・・「
「そっか」
- 91 名前:4月 投稿日:2004/09/09(木) 11:05
-
先生は部屋を見回しながら、
「ふ〜ん、共同生活ってのも楽しそうでいいね」
「そうですね。まあ、相手にもよるかも知れませんが、
愛ちゃんとなら大丈夫だと思います」
「ふふっ、いい友達にめぐり逢えてよかったじゃん」
「はい、完璧です。後藤先生と吉澤先生みたいに卒業してもずっと仲良くしていきたいです」
「まったく〜、紺野はカワイイな〜」
そう言って先生が頭を撫でてくれた。
またカワイイって言われちゃった。昨日は愛ちゃん。今日は後藤先生。
もう最高です。サイコーなのです。
と、喜びを胸で噛み締めていると、
- 92 名前:4月 投稿日:2004/09/09(木) 11:13
-
「ふぁ〜〜〜、なんか眠くなってきちゃったよ。紺野のベッドってどっち?」
「えっ?下ですけど・・・??」
「あっそう」
先生は私のベッドにスルスルと入り込む。そして少しスペースをあけて、
「ほら紺野なにしてんの?寝るよ!」とあいたスペースをポンポンと叩いている。
「えっ・・・・・・・・・」突然の事に戸惑っている私に、
「いいから早く!!」
「は、はいっ」
先生に呼ばれてそそくさとベッドに入り込む。
横目で愛ちゃんを見ると、ゲームに熱中しててこっちには気づいてない。
「ほんじゃおやすみ」「はい、おやすみなさい」
私は先生に包まれると、柔らかいニオイと共に眠りに入っていった。
- 93 名前:4月 投稿日:2004/09/09(木) 11:23
-
「・・・・・ちん・・・・っちん・・・・・・・ごっちん!!」
体の揺れと誰かの声により目を覚ますと、吉澤先生が後藤先生を揺らしていた。
後藤先生にくるまれている私も一緒になって揺れていたのである。
「おっ、起きたか紺野。寝心地はどうだ?」
「はい、あまりにも完璧すぎてよく眠れました」
「ははっ、そりゃよかったな♪」
そう言ってニコッと笑うと、また後藤先生を起こしだす。
「んあ〜・・・、あれっよしこ、昨日うちに泊まったんだっけ?」
「なに寝ぼけてんだよ!ごっちんが早く起きねーと紺野が動けねーってよ!」
吉澤先生に言われて、ごそごそしている私を見ると、
「そっか、なんか寝心地がいいと思ったら、紺野と寝てたんだ・・・」
「そ、そんな、恐縮です・・・」
- 94 名前:4月 投稿日:2004/09/09(木) 11:30
-
「ほらほら、紺野が困ってるだろ。早く起きなって!」
「もう何なのよしこ。せっかく紺野と気持ちよく寝てたのに〜」
「なんなのって、起きたらごっちんがいないし携帯も置きぱなで帰ってこないから、
圭ちゃんがブチギレ状態発生中になっちゃって、手に追えないんだよ」
「おー、そりゃマズイね。んじゃそろそろ戻るとするか!ほんじゃまた学校でね♪」
「じゃーまた飲む時は声かけるんだぞ。わかったな!!」
そう言って先生たちは出て行った。
- 95 名前:4月 投稿日:2004/09/09(木) 11:38
-
「ねぇ愛ちゃん、一体どうなってるの?」
「どーなっとるって、こっちがビックリしたで!!」
愛ちゃんの話によると、ゲームに入り込んでいた愛ちゃんは
私たちが眠っていた事に気づかなかったみたいで、そこに急に、
「後藤!!どこにいるの?早く戻ってきなさーい!!!!」
と保田さんの全館放送が入る。驚いた愛ちゃんは後藤さんを起こそうとしたのだが、
まったく起きる気配がない。そこで保田さんに頼もうと管理人室に向かったら、
吉澤さんがいたのでお願いしたのであった。
「まったくー、あさ美ちゃんまでちっとも起きんのやけー・・・」
「ゴメンゴメン、あまりにも気持ちよかったから」
「はいはい。それよりそろそろご飯にしよーや」
チラッと時計を見ると、もう五時になっていた。
そういえばお腹もすいたな。昼ごはん食べてないしな。
私たちは簡単な服装に着替えて、ご飯を求め駅前に出かけた。
- 96 名前:よしよし 投稿日:2004/09/09(木) 11:43
- 本日の更新はここまでです。
87>紺ちゃんファン様
紺野さんを表現するのはなかなか難しいなと思いつつ、
これからも頑張らせていただきます。
88>名無飼育様
これからもナイスコンビでいられるように
やっていけたらいいですね。
- 97 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/09/10(金) 20:32
- 作者さま、更新乙ですです。
愛ちゃんは結構なゲームマニアなんですね。
マリオの裏技?って・・・ごっちん、いつ覚えたんだい???
寝るときにも紺ちゃんを巻き込んじゃってぇ〜。
あんまり教師が生徒の部屋に泊まっちゃって・・・。
精神年齢が低いんですかねぇ?
次回更新まってます。
- 98 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/12(日) 23:18
- 後藤さんに高橋さんに、もてもてっすな紺野さんは
- 99 名前:4月 投稿日:2004/09/16(木) 14:20
-
その後は何事もなく休みが終わり、また学校が始まる。
朝のHRが終わって、「小川!1限目が終わったらオイラのとこにくるよ〜に!」
「えーっ、何でですか?」
まこっちゃんが不満そうに聞き返す。しかし矢口先生は、
「いいから返事は!?」
「は〜い・・・」
渋々返事をするまこっちゃん。
- 100 名前:4月 投稿日:2004/09/16(木) 14:26
-
1限目が終わり職員室に行ったまこっちゃんが、
2限目開始直前に浮かない顔で戻って来た。
どうしたんだろ?何かあったのかな?
授業が終わって、まこっちゃんの席に行く。
のんちゃんたちも心配したのか駆けよってきた。
「どうしたのまこっちゃん?何か言われた?」
私の問いかけにまこっちゃんは軽くため息をついて、
「それがさ〜・・・・・・」
- 101 名前:4月 投稿日:2004/09/16(木) 14:27
-
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
- 102 名前:4月 投稿日:2004/09/16(木) 14:32
-
「おっ、来たね小川。ちょっとこっちに来て」
矢口先生に連れられて、職員室の隣にある生徒指導室に連れて行かれる。
席に着くと早速先生が、
「何で呼ばれたか解かってるよね?」
「いや、それがまったく・・・」
「あのさ、先週末学校終わってドコ行った?」
「あっ・・・いやっ、あの〜その〜・・・・・・」
「ごまかさない方がいいよ!全部バレてんだからさ」
- 103 名前:4月 投稿日:2004/09/16(木) 14:36
-
「ス、スイマセン。居酒屋に行ってました」
「すいませんってさ〜、何でオイラが怒ってるかわかってんの?」
「そっ、そりゃ〜高1の分際で居酒屋に飲みに出かけたからじゃ・・・」
「ちがーーーーう!!!」
「えっ???」
「オイラはそんなちっちゃな事じゃ怒んないよ!何で他の先生と飲んでんだって事!」
「はっ????」
- 104 名前:4月 投稿日:2004/09/16(木) 14:41
-
「は?じゃないよ!!そういうのってさ〜、まず担任とやって親睦を
深めるのが普通じゃん」
「はぁ・・・・・」
「とにかく、今度からはオイラに一声かける事!他の四人にも言っておきなさい
解かった?」
「は、はいっ・・・・・」
「声が小さーーい」
「はいっ!!」
「よし。それじゃ戻ってよし」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
- 105 名前:4月 投稿日:2004/09/16(木) 14:51
-
「って言われたんだけど・・・・」
「ん〜・・・とにかくさ、飲酒について怒られたんやないからよかったやないん」
とあいぼんが言うと、みんながうなずく。
そうかな?って言うかそういう問題じゃないような気がするんだけど・・・
ホントに大丈夫なのかな?この学校・・・
「・・・ちゃん・・・・んちゃん・・・・・紺ちゃん」
「えっ、えっ・・・」
「どしたん?ボーっとしとるで」
「大丈夫。何にもないよあいぼん」
- 106 名前:4月 投稿日:2004/09/16(木) 14:57
-
「紺ちゃんはおっとり型れすから」
「のんちゃんには言われたくないよ」
「そんな事ないのれす。のんも紺ちゃんには言われたくないれす」
「ほれほれ、二人とも五分五分なんやけ無駄な争いはやめときって」
「そうそう。愛ちゃんの言うとおりやないか!」
「うるさいれす。いくらおっとりでもあいぼんより動きは機敏れすよ」
「なんやと!なにぬかしとんじゃコラ!!」
「はいはい、そこまで!とにかくこの件はお昼にでも話そうよ」
まこっちゃんがのんちゃんとあいぼんの間に入って二人を止めた。
- 107 名前:よしよし 投稿日:2004/09/16(木) 15:03
-
ゆったり更新しました。
97>紺ちゃんファン様
後藤先生は何でも知ってるのです。
98>名無飼育様
さすが私。完璧です。
- 108 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/09/17(金) 21:56
- ここの先生方は誰かなにかしら
おかしいんでしょうか?
飲酒を怒らんてあんた・・・。
- 109 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/23(木) 20:22
- にぎやかな学校ですなあ
生徒達がアル中にならんことを祈ります
- 110 名前:4月 投稿日:2004/10/06(水) 23:05
-
昼休みになりご飯を食べた私たちは屋上で話の続きをする。
「でもさ、なんでバレたんやろ・・・」
「なんや愛ちゃん、こんな簡単な事もわからんのか!
あの2人がチクったに決まっとるやないか!!」
「え〜?あの2人はそんな風には見えんかったやが・・・・」
私もそう思うな。特に後藤先生は絶対にそんな事しないと思うんだけど・・
でもあいぼんは、
「甘い甘い〜、愛ちゃんはホンマ甘々やな〜!しょせん先生そんなもんやって。
現実はそんなもんやで」
「だれが甘々や!それよりマコトが怒られた理由ってさ、酒を飲んだことやなくて、
他のクラスの先生と飲んだけやろ?」
「うん。そうだけど・・・・」
- 111 名前:4月 投稿日:2004/10/06(水) 23:12
-
「なんでやろ?」愛ちゃんがあいぼんに聞く。
「さぁ〜、なんでなん?」あいぼんがのんちゃんに、
「なんでれすか?」のんちゃんはまこっちゃんに、
「そんなの私だってわかんないよ。あさ美ちゃんなんで?」
まこっちゃんが言ったとたん他のみんながこっちを見る。
えっ、えっ?そんな急に注目されても私だってわかんないよ。
ど、どうしよう、何か言わなきゃ・・・・
「がっ、学校の方針かも・・・・・・」
ちょっとムリがあるかな・・・・
- 112 名前:4月 投稿日:2004/10/06(水) 23:22
-
「なるほど!さっすがあさ美ちゃん」
えっ?
「そうれすね。きっと学校の方針なのれす」
あれっ!?
「そーやな。学校の方針ならしょーがないやざ」
ちょ、ちょっと!?
「あ〜、自由な学校でホンマよかったなぁ♪」
いやいや、そういう事じゃなくて普通に考えたらおかしいでしょ。
しかしみんなは納得したのか、
「そろそろ5限目が始まるのれす。教室に戻るのれす」
のんちゃんを先頭に教室に戻って行く。
- 113 名前:4月 投稿日:2004/10/06(水) 23:30
-
何かスッキリとしないけど、しょうがないから私も教室に戻る。
5限目は矢口先生の英語。さすがに昼ご飯後のポカポカ陽気。
のんちゃん、あいぼん、まこっちゃんの3人はぐっすりと眠りについている。
でも私は大丈夫!だって腹八分目で抑えましたから、完璧です。
先生は教科書を読みながら教室を回る。しばらくして先生の声と動きが止まる。
そして、
『パコーン』
「つじー!!人の仕事中に寝てんじゃねぇ〜よ!!」
のんちゃんはムクッと起きると、
「あっ、先生おはよ〜れす。どうかしたれすか?」
- 114 名前:4月 投稿日:2004/10/06(水) 23:36
-
「どーしたもこーしたもねぇよ!辻、起立!!」
のんちゃんはまだ少し寝ぼけているのかゆっくりと立ち上がる。
「それだけ寝れるって事は、もちろん英語はラクショーだよな。
なら1月から12月まで英語で言ってみろ!」
「・・・わからないれす・・・・」
「いやいや、1個くらいはわかるだろ?」
しかしのんちゃんは首を横に振り、
「1個もわからないれす・・・・」
- 115 名前:4月 投稿日:2004/10/06(水) 23:45
-
先生は軽くタメ息をついて黒板まで行くと、1月から12月までの
単語を大きく書いた。
「これで解かるだろ?読んでみろ!」
のんちゃんは難しい顔で黒板を見ながら口を開いた。
「ジャ、ジャニーさん・・・・」
「何だよそれ!ジャニーズのアレかよ!!次は?」
「フェアリー・・・・」
「あ〜、オマエには見えるかもな・・・・はい次!」
「マッチョ・・・・」
「そうそう!この辺の筋肉が・・・・ってちがーう!!次ー」
- 116 名前:4月 投稿日:2004/10/06(水) 23:51
-
「アップル・・・・」
「やっぱ真っ赤なやつがいいよね・・・・ってバカ!!次は」
「マワイ・・・・」
「ドコだよ・・・・次!!」
「ジョン・・・・」
「犬か?次・・・」
「ジョリー・・・・」
「やっぱ犬か・・・・次・・・」
「エゥーゴ・・・・」
「Zガンダムだな・・・・次・・・」
「セップン・・・・」
「初めてか?・・・次・・・」
「オコッテンダー・・・・」
「何があった?・・・次・・・」
- 117 名前:4月 投稿日:2004/10/07(木) 00:03
-
「ノーテイッテンダー・・・・」
「何を嫌がってんだよ・・・最後は?」
「ディスコダー・・・・」
「そうそうジュリアナ東京♪・・・ってバカヤロー!!
オマエは中学からやり直して来い!!加護!当然オマエは解かるよな?」
あいぼんはノソッと立ち上がる。
「じゃあまずは1月」
「ジャ、ジャッキーチェン・・・・」
「やっぱプロジェクトAだよな・・・次!」
「フェップバーン・・・・」
「あ〜オードリーね・・・・次」
「マッチ・・・・」
「ギンギラギンにさりげなく♪・・・・次」
「アップル・・・・」
「そこは一緒なんだ・・・次・・・・」
「マイ・・・」
「誰?次・・・・」
- 118 名前:4月 投稿日:2004/10/07(木) 00:09
-
「ジョン・・・」
「やっぱ犬か・・・・次・・・」
「ジョリー・・・」
「何犬?次・・・・」
「アーゲッツ!!」
「ダンディーか?次・・・・」
「セパタクロー・・・」
「タイとかでやってそうだな・・・次・・・」
「オコチャ・・・」
「ナイジェリアあたりでそんなサッカー選手がいたな・・・次!!」
「ノーブラ・・・」
「夏はやめとけ・・・最後は?」
「デシリットル・・・」
- 119 名前:4月 投稿日:2004/10/07(木) 00:16
-
「オマエもか!何だよデシリットルってよ!!今は何の授業だ?
科学で実験やってんじゃねぇーんだよ!小川!!最後はオマエだ」
「は〜い・・」
まこっちゃんは自信満々に立ち上がると、
「ジャニアリー、フェブラリー、マーチ、エイプリル、メイ、ジューン・・・」
おっ、さすがはまこっちゃん。コレくらい当然だよね。
「ジョリー」あれっ?
「アウグッツ」おいおい・・・
「セプトバー」まことさん?
「オシテバー」あなたも?
「ノベルバー」どうして?
「デシムバー」何ソレ?
教卓を見てみると、明らかに落胆している矢口先生。
- 120 名前:4月 投稿日:2004/10/07(木) 00:22
-
「オマエラここは高校だぞ!よく入学できたな!!3人は次の授業までに
全部言えるようになる事。テストするからな!もし1つでも間違えたら
1年間教室とトイレ掃除を3人でやらせるからな」
「「「えーーーーっ!!!」」」
「3人ともれすか?」
「ムチャクチャやー!!」
「そんなのムリで〜す」
「ウルサーイ!こんくらいはできて当然なんだぞ!こんなもんわからんのは
オマエラ3人くらいなもんだ!とにかく勉強して来い」
先生が言い終わったと同時にチャイムがなり、先生は教室から出て行った。
- 121 名前:よしよし 投稿日:2004/10/07(木) 00:30
- ひさびさ更新です。
108>>紺ちゃんファン様
そうですね。私も不思議でイッパイです。
109>>名無飼育様
大丈夫です。そんなには飲まない予定です。
- 122 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/10/08(金) 18:27
- ののとあいぼん・・・これはしかたない?として・・・
ってあれあれおがーさん???どうしちゃったの???
さすがに1〜12月を英語で言えないと・・・
あさ美ちゃんのおがーさんへの静かな?ツッコミ、ナイスです。
PCの前で大爆笑でした(笑)
次回更新もお待ちしてます。
- 123 名前:4月 投稿日:2004/10/25(月) 23:43
-
6限目が体育なので着替えていると、青い顔をした3人が近づいてきて、
「紺ちゃ〜ん、お助けなのれす」
「紺ちゃん頼むわ〜」
「あさ美ちゃんお願〜い」
「あの、私も英語は得意ではないので・・・そうだ!
愛ちゃんに聞いてみてはどうですか?
きっと解かりやすく教えてくれると思うよ。
それより早く着替えないと吉澤先生に怒ら・・・あれっ?」
3人は私が話し終わる前にすでに愛ちゃんのとこへ移動して、
同じように泣きついていた。
困った愛ちゃんは渋々引き受けると、3人を着替えさせグランドへ向かった。
- 124 名前:4月 投稿日:2004/10/26(火) 00:08
-
今日の体育はサッカーだったのですが、
例の3人は心ここにあらずの状態で、それに気づいた吉澤先生が、
「お前等!ヤル気ねーんなら授業終わるまでここで腹筋してろ!!」
という具合でどーにもこーにも行かない状態だった。
授業が終わって、私は吉澤先生を呼び止める。
「先生あのっ、質問があるのですが・・・」
「んっ?なんだ紺野」
「あのっ、先週の件が矢口先生にバレたのですが・・・・」
私の質問に先生は首を縦に何度か振ると、
「あーあーあーそれね!ウチらも朝問い詰められてビックリしたよ!!
なーんか知り合いがうちらが飲んでる時に店にいたんだってさ。
ホンで名前を憶えてて、次の日にたまたま店にきた矢口先生に話したらしいよ」
「店?ですか・・・・?」
「おう、その人駅方面でアクセの店やってんだよ」
アクセの店?
アクセサリーショップ・・・・!!
あの人だ!!!
- 125 名前:4月 投稿日:2004/10/26(火) 00:19
-
「そういう事だよ。ほんじゃもういいか?」
立ち去ろうとする吉澤先生を捕まえる。
「あっ、あと1ついいですか?あのっ、この学校ってなぜ飲酒を
注意しないのですか?普通なら停学。もしくは退学でもおかしくない
と思うのですが・・・・」
「あーその事。うちの理事長が酒好きだからね〜♪やっぱ高校生になったら
みんな飲んだりするじゃん。理事長も校長も教頭もそうだったみたいだし、
当然うちも飲んでたしね♪いちいち指導してもどーせ言う事聞かねーし
それだったら町全体で飲酒OKにしちゃおうってね。でも隣町はダメだぞ。
捕まっちゃうからな」
そんなムチャクチャな・・・・
「なんでそんな事が許されてるんですか?」
- 126 名前:4月 投稿日:2004/10/26(火) 00:36
-
「えーっとなんだったけな?詳しい事は忘れたけどさ、全部理事長の力だよ。
おっとヤベッもうすぐHRの時間じゃん。ちゃんと知りたかったら
理事長を訪ねてみな。けっこうオープンな人だから話してくれると思うよ。
じゃ、また飲もうな」
そういって先生は戻っていった。グランドに1人残された私も急いで教室に戻った。
学校が終わり寮に戻った私たちは部屋に5人で集まる。
のんちゃん・あいぼん・まこっちゃんの勉強会のためである。
「だいたいマコトは6月まで言えとるのに、なんでその後がわからんの?」
「な〜んか6月以降になると、いつも記憶がないんだよね〜」
「なんじゃそりゃ〜!まあでも、後半分やからなんとかなるやろ。
それより問題はこの2人やざ・・・・」
愛ちゃんはへへへって笑う2人を見てため息をつく。
「しゃーない。この2人はあーしがみっちりとやったるけ、
あさ美ちゃんはマコトを見てやってや」
そうだね。さすがに3人はキツイと思うから1人は私が見ましょう。
「わかった。がんばろうねまこっちゃん」
こうして2手に分かれて勉強会が始まった。
- 127 名前:4月 投稿日:2004/10/26(火) 00:52
-
「そうそう。憶えてみるとけっこう簡単なものでしょ」
さすがはまこっちゃん。1月から6月まで憶えているだけあって
なんとかなりそうだね。
「う〜ん・・・でも8月9月が難しいな」
その時隣から、
「なんでコレがアップルやざ!!」
「そやかて愛ちゃん。コレはど〜読んでもアップルやないか」
「そうれす。アップルアップル」
「それやったら、アップルの意味って何?」
「愛ちゃん、あんまうちらをバカにすんなよ。リンゴやろ♪」
「のんだってそれくらい解かるのれす」
「なら、何で何月かって聞いとるのにリンゴが出てきてんのやって!」
「おっ!!言われて見れば確かにそうやな〜」
「愛ちゃん頭いいれすね〜」
「・・・・あんたらそろそろマジメにせんと1年間掃除なんやろ?」
「愛ちゃんカンニンや・・・・」
「ごめんれす・・・・」
- 128 名前:よしよし 投稿日:2004/10/26(火) 00:56
-
更新致しました。では返レスを・・・
122>>紺ちゃんファン様
喜んで頂けて幸いです。マコトさんの抜けてる部分をアピールしてみました。(誰に?)
- 129 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/10/27(水) 22:00
- 作者さま、更新どうもです。
愛ちゃんも大変そうだぁ〜(他人事
>>128
いえいえとんでもございません。アピールは伝わりましたかね〜(誰に?)
では次回更新をまってますです。
- 130 名前:子ニャン娘 投稿日:2004/11/06(土) 00:37
- おもしろいですね。一気に読まさせて頂きました。
こういう仲間っていいものですね。
3人の結果も気になります。
- 131 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/06(土) 09:42
- 初めて読ませていただきました。
3人の答えに対するツッコミかなり笑えました☆
次が待ち遠しいです!!!
- 132 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/11(木) 22:16
- お初です。全部読ませてもらいましたよ〜
全員のボケボケ感がかなりいい感じです♪
あの3人がどうなるのか楽しみに待ってま〜す。
- 133 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/12(金) 14:27
- rachel
- 134 名前:4月 投稿日:2004/11/13(土) 21:37
-
翌日の2限目・・・・
ついにのんちゃんたちの運命が決まる?英語の授業が始まった。
まこっちゃんは私が教えたから完璧だけど、あとの2人は大丈夫かな?
愛ちゃんが方言モロ出しで朝まで教えてたけど・・・・
「おっす!授業始めるぞ〜、ってその前に辻・加護・小川!!
早速オマエラのテストから行っちゃうぞ♪」
「いきなりやるんれすか?」
「ホンマやで〜、もっと猶予をくれや〜」
「私はいつでもいいですけど・・・・」
「「マコト!!」」
「2人して怒鳴んなくても・・・・」
寝不足の2人に萎縮しちゃったまこっちゃん。大丈夫かな?
そうだ!いくらまこっちゃんが出来てもあの2人が失敗したら・・・・
でも、出来てくれないと愛ちゃんの苦労が・・・・
さすがの愛ちゃん怒るかな?
- 135 名前:4月 投稿日:2004/11/13(土) 21:47
-
「うるさ〜い!お前たちに選ぶ権利はないんだよ!!
とにかくテスト始めるぞ。他の奴等はちょっと待っててくれよな」
そう言って矢口先生は3人に白紙の紙を配る。
「おっし、早速始めてくれ。書き終わったらしっかり見直せよ。
1つでも間違えたらアウトだかんな♪」
3人は早速テストにとりかかった。
まずはまこっちゃん。そしてあいぼん。
最後にのんちゃんと書き終えて先生に提出する。
先生は早速3人の紙を見ると、軽くため息をついて、
「残念!!・・・・3人とも正解だよ」
「やったれ〜す」
「余裕やっちゅ〜ねん」
「はぁ〜よかった・・・・」
立ち上がって喜ぶ3人。
- 136 名前:4月 投稿日:2004/11/13(土) 22:01
-
しかし、
「バカヤロー!!!こんなんで喜んでんじゃねぇよ。
こんなの初歩の初歩だぞ。今後オイラの授業中に眠ったら、
テストやってくからな!」
「はぁ〜い・・・・」
「へ〜い・・・・」
「わかりました・・・・」
ちょっと落ち込みながら返事をする3人。
でも、よかった。もし3人が掃除とかなったら待ってないといけないし、
そうすると100%手伝わされるハメになるから・・・・
チラッと愛ちゃんの方を見てみると目が合い、
愛ちゃんは笑顔でビシッと親指を立てている。
それに答えて親指を立てていると、
「高橋!紺野!」
「「ハイ!!」」
急に呼ばれて立ち上がる私と愛ちゃん。
- 137 名前:4月 投稿日:2004/11/13(土) 22:08
-
先生はチラッとこっちを見ると、
「2人とも大変だったろ?こいつらアホだから」
「何れすって?」
「センセー言い過ぎやで!」
「先生ヒドイですよ〜」
クラス中に笑いが起きる。
そうこうしてるうちに授業も終わり、
3限目、4限目と過ぎあっという間に昼休み。
- 138 名前:4月 投稿日:2004/11/13(土) 22:21
-
5人で屋上に行ってお昼御飯。
愛ちゃんが買ってきたパンをかじりながら、
「ところでマコトはともかく、のんとあいぼんは
よー全部正解できたのー!」
「あれ?愛ちゃんがしっかりと教えたんじゃないの?」
「んーや、結局覚えきれんかったやが・・・・どーしたん?」
私と愛ちゃんとまこっちゃんは2人を見る。
すると2人がボソッと呟いた。
「カンニングや」
「・・・れす」
「「「えっーーーカンニング!!!」」」
「あっ、アホー!声が大きいわ!」
「静かにするれす」
- 139 名前:4月 投稿日:2004/11/13(土) 22:35
-
のんちゃんとあいぼんは周りをキョロキョロと見ながら
私たちを必死になだめる。
「そやかてしゃーないやん。覚えれんのやから」
「のんの思考回路ではムリれす」
「あーあ・・・・せっかく人が必死に教えたんに」
「カンニングはダメだよ」
「そうだよ。マジメにやった私がバカみたいじゃん」
「心配しなくてもマコトはバカなんれす」
「なんだと〜!」
「まあ落ち着き〜や。でもなぁマコト。確かにカンニングはいけん事やけど
うちらが合格せんかったらマコトもトイレ掃除やで♪」
「んぐっ・・・・それを言われると何も言えないけど・・・・」
- 140 名前:4月 投稿日:2004/11/13(土) 22:56
-
「それより愛ちゃんに悪いと思わないの?せっかく朝まで付き合って
くれたのに」
「そりゃ〜悪いと思っとるよ」
「愛ちゃんゴメンれす」
「はぁーもうえぇんやて。次からは自分たちでなんとかしーや」
「「はぁーい」」
その時後ろから、
「あ〜あ聞こえちゃったな♪」
後ろを振り向くとそこにいたのは、ジャージ姿の吉澤先生と
隣にはD組の藤本先生。
「よっちゃんこの娘たちでしょ?この前飲んだのって」
「そーそー。こいつら意外とオモレーんだって♪うちのクラスに
ほしいくらいだよ」
「ごっちんも楽しかったって言ってたしな〜。美貴も行けばよかったよ」
「眠いって言って帰ったりするからだよ」
「しょうがないじゃん!だってマジ眠かったんだよ」
- 141 名前:4月 投稿日:2004/11/13(土) 23:18
-
突然現れてずっと2人で話している。
どうしたらいいのかな?
ここは逃げた方がいいのかな?のんちゃんとあいぼんを見ると、
ゆっくりと逃げようとしていた。
「おい辻・加護!やぐっつぁんには黙っててあげるからさ、
また飲みに行こうぜ!今度はみきてぃ先生も参加するから」
「誰がみきてぃ先生よ!まぁそれは置いといて、今度一緒に飲もうね」
私たちは曖昧な返事をしながらなんとかその場から逃げ出した。
「うわっどないしよ、聞かれてもうたわ!?」
「マズイのれす」
と焦るのんちゃんとあいぼん。
「まっうちらには関係ない事やざ」
「そうそう。私はマジメにテスト受けたもーん」
「私もカンニングはしませんので・・・・」
「そりゃないのれす」
「そんなん言いっこなしやで!うちらの仲やないか」
「わかったわかった。とにかく今度あの2人の先生と飲みに行ってみたら?」
「行ってみたらって、何を人事のように言っとんねん愛ちゃん。
みんなで行くんやで」
「はぁー?そんなん知らんって」
「まあまあ、えーやないか。また一緒に行こうやないか♪」
「はぁ〜・・・しゃーないな・・・・」
- 142 名前:よしよし 投稿日:2004/11/13(土) 23:26
-
今日はここで終了です。次回はまたそのうちにでも・・・・
129>>紺ちゃんファン様
愛ちゃんホント大変だったな〜。でもがんばれ!
130>>子にゃん娘様
ありがとうです。結果はこんなん出ましたけど・・・
131>>名無飼育様
笑ってもらえた♪よかったよかったよー。
少し短いですが更新しました。
132>>名無飼育様
ありがとございます。
ボケボケ感もっと出せていければと思っています。
133>>名無飼育様
?
- 143 名前:紺ちゃんファン 投稿日:2004/11/20(土) 22:34
- ん〜、まことよかったっすね〜。
ってあいぼんたち!?なななんと・・・。カンニングとは・・・。
愛ちゃんも可愛そうに・・・
でも愛ちゃんの訛りは健在ですね!
- 144 名前:4月 投稿日:2004/11/23(火) 13:57
-
6限目は藤本先生の社会科。
今日は日本史の授業なのです。
「いい。日本史なんて年号ぐらい覚えとけばラクショーだから。
だからしっかりと覚えなさいよ。ついでに来週から始まる中間にも
どっさりと出す予定だから」
「ま、まずいれす。あいぼん中間れすってよ・・・・」
「アカン・・・な〜んも勉強しとらんで・・・・」
「コラ!辻・加護!!美貴の授業中におしゃべりなんかしてんじゃないわよ。
辻!!894年何があった?」
「・・・わからないれす」
「もう、これくらい覚えなさいよ。じゃ加護」
「う〜んと確か・・・は、は、ハクション大魔王誕生や!」
「あんた年ごまかしてるでしょ。私でも知っててめずらしいのに、
って違うわよ。894年は、はー苦しいよ〜遣唐使廃止。
こうやって年号に言葉をうまくあてはめてやれば簡単に覚えれるからさ、
みんなもやってみなさい」
- 145 名前:4月 投稿日:2004/11/23(火) 14:14
-
「へぇ〜おもろいな〜。先生他にどんなんがあんの?」
あいぼんはシャーペン片手に先生に質問する。
「おっ?!加護が興味もったの?よしここはいろいろと教えてあげよう♪」
「まず有名どころで、1192年:良い国作ろう鎌倉幕府。
645年:大化の改新無視ごっこ。538年:仏教伝来ご参拝。
723年:何さ三世一身法。743年:無しさ墾田永年私財法。
1333年:遺産さんざん鎌倉幕府滅亡。710年:なんと立派な平城京。
1297年:皮肉な結果の徳政令。1392年:いざ国統一南北朝。
1590年:戦国丸める豊臣秀吉。1894年:イッパイ食うよ日清焼きソバってトコかな」
「センセー、最後の焼きソバってなんやねん」
「あれは単なる語呂合わせ。ホントは日清戦争だからね。テストでは焼きソバって書かないように」
- 146 名前:4月 投稿日:2004/11/23(火) 14:29
-
キーンコーンカーンコーン
「あっ、じゃ〜今日はここまでね。来週から中間が始まるからしっかり覚えてね」
藤本先生が教室から出て行くと、
「来週から中間れすって?のん聞いてないれすよ」
「うちもや!抜かってもうたわ〜」
「まあまあ、あと1週間あるんだから勉強しようよ」
「そーやそーや!今度カンニングしたらさすがの私もゆるさんで!」
「そりゃ〜あさ美ちゃんも愛ちゃんも頭えぇから1週間で足るかも知れんけど、
うちらにとっちゃ〜、1週間でも足るかどうか・・・」
「まあまあ、とにかく入学してからの最初のテストなんだからさ、
頑張ってやってみようよ」
「まったく・・・その言葉は麻琴以外の人から聞きたかったのれす」
「どーゆーことだよ、のんっつぁん!!」
「聞いての通りなんれす」
「とにかくやってみるかー!」
「そうれすね」
「そうそう。解からんとこがあったら、あーしたちも教えたるから」
「私も及ばずながら手を貸します」
「ありがと。愛ちゃん、紺ちゃん。・・・・んっ?マコトは・・・?」
「私は自分でイッパイ×2だよ・・・」
- 147 名前:よしよし 投稿日:2004/11/23(火) 14:37
-
少しですが更新しました。
143>>紺ちゃんファン様
マコトもそうやけど、のんもあいぼんもある意味よかったな♪ですね。
ある意味愛ちゃんの訛りが1番厄介なんですが・・・・
これからも頑張らせて頂きます。
- 148 名前:七誌さん(旧・紺ちゃんファン) 投稿日:2004/12/01(水) 21:06
- とある理由で名前をこれに統一しました。
これからは七誌さんでお願いしますm(__)m
お〜藤本センセーすごいねー。じゃあ私もこれで覚えよっかな♪
愛ちゃんと紺ちゃん、ガンバレ・・・。
まこと、自分にガンバレ・・・(笑)
- 149 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/27(月) 16:49
- 続きが読みたいです!
お願いします。
- 150 名前:5月 投稿日:2004/12/29(水) 23:33
-
中間が終わって次の週。愛ちゃんと2人で登校しながら、
「今日からテストが帰ってくるね。どうなっているかな?」
「あさ美ちゃんは頭えぇからな〜・・・あーしは逆に憂鬱やが」
「そんな事ないよ。2人で答え合わせしたらけっこうあってたじゃない」
「そやけどさ〜。やっぱテストってやっても帰ってきてもやなモンやざ」
教室に入って愛ちゃんとあいぼんと話していると予鈴ギリギリにのんちゃんと
まこっちゃんが言い合いをしながら駆け込んできた。
「マコトがいけないのです」
「いや!のんの方が悪いんだって!!」
「マコトれす!」
「のんだって!」
「マコト!!」
「のん吉!!」
- 151 名前:5月 投稿日:2004/12/29(水) 23:56
-
「のっ・・・のん吉!!!この〜ヘボト!!」
「ヘボト〜!!!コノヤロー辻ボロ美が!!!」
「ボロれすってー・・・・」
争そっている二人の間に3人で駆け寄り、
「いったいどないしたんや?朝も早よからケンカなんかしよって」
「そうだよ。何があったの?」
「それがさ〜ボロ美の奴が目覚ましセットし忘れたんだよ」
「違うれす。昨日はこの小川ショボトがセットする日だったのれす」
「はぁ〜まったくよくそないなくだらん理由で朝からケンカできるなぁ〜」
「あいぼんのゆー通りやざ。はよ仲直りしーや」
「そうだよ。ホラ2人とも握手握手♪」
- 152 名前:5月 投稿日:2004/12/30(木) 00:20
-
なんとか2人を仲直りさせると同時に矢口先生が入ってきた。
「おっはよー!みんな今週も元気にガンバロー♪・・・・んっ?!
どうした加護。月曜の朝からそんな不安そうな顔をして」
「そりゃ〜今日から帰ってくるテストの事考えたら不安にもなりますわ」
「ははっ、確かに加護は見事な解答だったからな〜」
「そりゃど〜もです」
「後は赤点取ってない事を祈っておくんだね。じゃこれにてHR終了」
先生が教室から出て行くと、
「なんやの!人の事イジルだけイジッてどっか行きおったわ。感じ悪いな〜」
「のんには解かったのれす。あいぼんは英語赤点確定れす」
「そうかも知れんけど、それやったらのんも一緒やで」
「んあっ?!そうなのれす・・・・」
と2人がブルーになっている時に安倍先生が入ってくる。
- 153 名前:5月 投稿日:2004/12/30(木) 00:33
-
「おはよ〜。まず早速テスト返すよ♪」
先生が1人1人の名前を呼んでテストを返していく。
「紺野」
先生から受け取って点数を見てみると、
100と大きく書かれていて隣に花マルが書かれていた。
「うわっ?!あさ美ちゃん100点やざ」
「あっ、愛ちゃん。そんなにビックリしなくても・・・、
だって中学の復習みたいなテストだったから」
すると私の前にあいぼん・のんちゃん・まこっちゃんの3人が立ち並び、
「37点!」
「30点!」
「36点!」
「「「合計103点でこっちの勝利!!!」」」
- 154 名前:5月 投稿日:2004/12/30(木) 00:50
-
「勝利って言われても・・・・」
困っている私の前で、
「くそっ!3人がかりでやっとこんちゃんに勝ったで」
「頭からこれじゃ、先行き不安なのれす」
「はぁぁ〜他のテスト大丈夫かなぁ〜」
「ほらほらそこの3人!早く席に着きなさ〜い。解答の説明をするから!!」
先生に言われ、すごすごと3人は席に戻っていった。
「まずは四字熟語からだべ。最初は・・・・」
先生は黒板に一石二鳥と書くと、
「これはいっせきにちょう。意味としては、1つの事で2つの利益を得る事なんだけど・・・・
辻ちゃん!この読みは何て答えたべさ」
「いっせきにとりれす」
「意味は?」
「1つの石に2匹の小鳥が止まってるのれす」
「いつ使うのかな?」
「知らないれす」
「・・・・・・・・」
- 155 名前:よしよし 投稿日:2004/12/30(木) 01:00
-
途中ですが更新はここまでです。
148>>七誌様
こちらこそこれからもよろしくお願いします。
紺ちゃん・愛ちゃんはもちろん大丈夫です。
マコトも多分大丈夫かなぁ〜。
のんとあいぼんは・・・・って感じです。
149>>名無飼育様
お待たせしてすいませんでした。
やっと生活が落ち着いてきましたので、これから少しづつですが
更新していく予定です。これからもよろしくお願いします。
- 156 名前:konkon 投稿日:2004/12/30(木) 03:35
- どうも〜、一応ここでは初めましてw
同じく緑版で書いてるkonkonです!
今日一気に読ませていただきました。
めちゃ面白いですね〜♪
ここでも紺ちゃんの天才っぷりが発揮されてますね。
愛ちゃんはどうなんだろ?
これからも楽しみに待ってます。
- 157 名前:七誌さん 投稿日:2004/12/30(木) 18:25
- 更新乙ナリよ〜。
紺ちゃんすごいな〜。
ここはコンコンの頭の良さが発揮されてますね〜。
いや〜感動です!
年越し前にここの作品を読めてうれしいです!
- 158 名前:5月 投稿日:2005/01/03(月) 10:36
-
「これは各自調べておく事。宿題にしておくべ。次の問いにいくべ。
各漢字に読みがなを記入せよ」
安倍先生は発起人と黒板に書いて、
「高橋さん、これの読みは?」「はい、ほっきにんやざ」
「正解だべ。(よかった・・・)」
明らかに安心した様子の安倍先生。次に中ると黒板に書き、
「じゃ次を加護さん」
「はい、なかるや」「あいぼん違うれすよ。これはちゅうるれす」
「なんやねん、ちゅうるって!なかるに決まっとるやないか!!」
「絶対違うのれす。先生、どっちがあってるれすか?」
「・・・・・どっちも違うべ。今日は各自テストのやり直しをする事。
やっぱり自分で調べる事が1番大事だべさ」
先生はそういって教卓に座って大きなため息をついた。
結局このまま授業が終わった。安倍先生大丈夫かな?
あの2人は強敵だからな〜・・・
- 159 名前:5月 投稿日:2005/01/03(月) 10:50
-
「うわ〜紺ちゃん100点はスゴイわ〜」
「そんな事ないよ。中学の時の復習みたいな感じだったからだよ」
「そーやで、なのに3人とも赤点ギリギリってどーいう事やざ」
「愛ちゃんはキビシーの。これでもけっこう勉強したんやで。なぁ?」
あいぼんは同意を求めるようにまこっちゃんとのんちゃんに話しかける。
「う〜ん・・・そ〜でもないれすね」
「そうだな。あんまり勉強しなかったな」
「ってなんでやねん!」
「らって、部屋に帰ったら眠くなるのれす」
「眠くなったら寝ちゃうだろ?」
「それで起きたら朝になってるのれす」
「あんたらな〜そこはもうガマンせな。赤点になったら補習やで!」
「「えっ!!」」
「聞いてないれすよ」
「そうだ!そんなの卑怯だ!!」
「そんなんうちに言われたって知るかぁ〜」
- 160 名前:5月 投稿日:2005/01/03(月) 11:06
-
キーンコーンカーンコーン
「おっ、そろそろ次の授業が始まるで!」
「次は何れしたっけ?」
「矢口先生の英語だよ」
「「でたぁー」」
必要以上に驚くのんちゃんとあいぼん。
「どうした2人揃って」
「逆になんでマコトは平然としとんねん!」
「そうれすそうれす」
「だって英語は得意だもーん」
「ちょっと聞いてないれすよ!」
「卑怯や!マコトは卑怯者や!!」
「なんだよ卑怯者ってよ。人聞きの悪い」
- 161 名前:5月 投稿日:2005/01/03(月) 11:31
-
結局5人とも赤点はなかった。
成績表をみると、私は5教科合計495点で学年トップ。
愛ちゃんも483点で10位以内をキープしている。
まこっちゃんは358点で中段キープって感じ。
問題の2人はというと・・・
コラー!!余計な事は公表せんでえぇんやで!!
そうれす!あさ美ちゃん変な事は全国に広めなくていいのれす。
わかった、わかったから。っと言うわけで、2人はそういう結果でした。
- 162 名前:5月 投稿日:2005/01/03(月) 11:43
-
そうして帰りのHRで、
「おっし、今日もオツカレさん。来月に開かれる学際で何を行なうか
明日話し合うからさ、みんなそれぞれ考えてきてね。初の学際だから
みんなで盛り上げて行こうよ!それじゃ〜今日はここまで」
HRが終わりみんなぞろぞろと教室を後にする。
私たちも学校を後にして、そのまま駅前のファーストフードに行った。
「学際か〜、楽しみやざ。中学の時とは違った感じになりそうやし」
「そうやな。うちの中学も文化祭とかほざきおって大した事せんかったもんな」
「のんはこれをまってたれす。高校の学際は美味しいものがイッパイらしいれすよ」
「おっー出店か。これはあたしも楽しみにしてんだよね」
「私も噂は聞いています。焼きソバにお好み焼き、クレープにカキ氷と
たくさん出品するらしいですよ」
「ホントれすかこんちゃん!!」
「まあ、他校の調べた結果ですが。だから私たちがそういうのを
やってもいいのではと思いまして」
「よし!明日はその意見を押し通していくのれす」
と力強く誓うのんちゃんでした。
- 163 名前:よしよし 投稿日:2005/01/03(月) 11:48
-
156>>konkonさん
どうもです。これからもよろしくですー。
こんちゃんはとっても優秀ですから〜。
愛ちゃんもやっぱり大丈夫でした。
マコトもほどほどにってとこで・・・・
問題は例の2人ですが、末永く見守ってください。
157>>七誌さん
こんちゃんはもちろん完璧ですから♪
今年も喜んでもらえるような作品ができたらと思います。
今年もよろしくです。
- 164 名前:七誌さん 投稿日:2005/01/04(火) 18:32
- あけましたからおめでとうございまーす!(長
紺ちゃ〜ん・・・やっぱ食いモン系だから?すっごく張り切ってる気が(略
のんちゃんも・・・同じやざ・・・。
- 165 名前:5月 投稿日:2005/01/15(土) 01:17
-
翌日、1限目の特別HRにて学際の話し合いを行ないました。
私は学級委員なので前に出て進行を進めていくという事で・・・・
「あの来月の学園祭ですけど、何を行なうかみなさん意見をお願いします」
「はぁい!」
「では辻さん」
「出店を希望するれす」
とりあえず黒板に出店と書く。
「他に何かありますか?」
・・・・・・・・
「はい!」
ここで手を上げたのは・・・・
「えっ?!矢口先生」
「喫茶店とかやってみたら?けっこう面白いかもよ」
とノリノリの矢口先生。
- 166 名前:5月 投稿日:2005/01/15(土) 01:28
-
「お〜♪喫茶店もオモロそ〜やな・・・って、何で先生がノリノリで
意見だしてんねん!」
「なんだよ加護。いいじゃねぇか!オイラだって学際楽しみにしてたんだよ」
「センセーは学生の時にやったんやろ?主役はうちらやで!」
「そんな事はわかってるよ。あくまでも1つの意見としてだよ」
「へいへい。そ〜ゆ〜事にしときまひょ♪」
そんな具合で今日あがった意見は、出店・喫茶店・オバケ屋敷・演劇の4つ。
「では、次回のHRまでにどれがいいかみなさん考えていてください」
「そうだね。とりあえずオイラも他のクラスが何をするのか聞いてくるからさ。
なるべくかぶらない方がいいだろ?」
その時、授業終了のチャイムが鳴り響く。
「よし、それじゃここまで」
そう言って先生は教室を出て行った。
- 167 名前:5月 投稿日:2005/01/15(土) 01:48
-
私たち5人は教室の後ろに集まって、
「それにしてもいろんなのが出たなぁ〜」
「そうだね。あーしとしては演劇も面白いと思うんやが」
「いやダメれすよ。やはり出店かもしくは喫茶店れす。ねっあさ美ちゃん」
「はい!当然です!」
するとまこっちゃんが、
「ところでさ、出店にしても喫茶店にしてもさ、何を売り出すんだ?」
「美味しいものれす」
「なんだよそりゃ?アバウトな答えだな・・・・その辺も考えてた方がいいんじゃねぇの?」
「そっか〜・・・・どうするれすか?あさ美ちゃん」
「う〜ん喫茶店ならいろいろとできますが、出店となるとちょっと難しいですね。
焼きソバ・お好み焼き・焼き飯などで攻めるのか、もしくはクレープ・アイスクリーム・
などのデザート系で行くか、とても1つにはしぼれないですね」
「それは大問題れすな・・・・」
「それやったら喫茶店の方向でえぇんやないの?」
「そやね。とりあえずあいぼんの意見に賛成やざ」
「そうだな。まずはそれでいってみようよ。それで、メニューについていろいろと
考えてみたらいいんじゃない?」
あいぼん・愛ちゃん・まこっちゃんは喫茶店でOKらしい。
「そうれすね。とりあえずはそれにしとくれす」
「メニューはみんなで少しづつ考えていきましょう」
という事で、まだ喫茶店をやるのは決まっていないのですが、
私たち5人の中では喫茶店を開く事に大決定してしまった。
- 168 名前:よしよし 投稿日:2005/01/15(土) 01:54
-
164>七誌さん
当然です。やっぱりここでは2人のコンビが頑張ってくれるのです。
でもどうなる事やら・・・・
- 169 名前:七誌さん 投稿日:2005/01/15(土) 09:36
- リアルタイムで更新乙です!
5人はもう乗り気なんですね〜♪
喫茶店になるといいですね!
- 170 名前:紺トリー娘 投稿日:2005/02/22(火) 23:38
- 続き待ってまーす
- 171 名前:5月 投稿日:2005/03/05(土) 23:46
-
しかし、翌日の特別HRにて、
「学際の件だけど、何をやるかは白紙になったからもう1度案をだしてくれ」
と、突然の矢口先生からの発表。
「せっ先生、どういう事れすか?」
「それがさ〜、昨日言ってた出店・喫茶店・演劇・オバケ屋敷なんだけど、
他のクラスに取られちゃってさ・・・・」
するとあいぼんが、
「なんでやねんな。1個くらいとれんかったんですか?」
「それがさ、オイラジャンケンが弱くってさ・・・・スマン!!」
と大げさにあやまる先生。
- 172 名前:5月 投稿日:2005/03/05(土) 23:53
-
という事でもう1度全員で案をあげる事になった。
私は委員長だから前に出て、
「それでは、来月に開催される学際でクラスで何をするか決めたいと思います。
では、何か案件をあげてください。」
しかし誰からも意見があがらない・・・・まあ当然ですね。
あの4つ以外で何をするかなんてなかなか難しい問題ですから・・・・・仕方ない。
「それでは、少し時間をとってみなさんで話し合ってみてください。
それでいいですよね、先生?」
「OK!オイラもちょっと考えてみるよ」
- 173 名前:5月 投稿日:2005/03/06(日) 00:09
-
私は集まっている愛ちゃん達のところに行くと早速話をしていた。
「それにしてもどないしよっか?」とあいぼん。
「ん〜・・・なかなか難しいな〜」とまこっちゃん。
「なーんかえー案ないかのー」と愛ちゃん。
「・・・そうだ!うちのクラスだけ体育際をするってのはどうれすか?」とのんちゃん。
「「バーカ」」
一瞬、間があいてあいぼんとまこっちゃんにキビシイ言葉をくらうのんちゃん。
私もそれはどうかと・・・さすがのんちゃんの発想力は意外性と言うか何と言うか・・・バカ・・・・
- 174 名前:5月 投稿日:2005/03/06(日) 00:37
-
「紺ちゃんも黙っとらんで何かないん?」
「え〜っとですね。これといった案はないのですが、ただありきたりの事を
するんじゃなくて、何か新しい事がやれたらと思うんだけど」
「ふ〜ん新しい事か〜。やるなら画期的な事がいいよなぁ」
「画期的のー。で、何か画期的な案はあるの?」
「んぐっ・・・・」
愛ちゃんの切り返しに言葉が詰まるまこっちゃん。
「そうだ!」
とまたもやバカ・・いやいやのんちゃんの声。
「今度はなんやのん?」
「これは画期的れすよ。出店と喫茶店を融合するのれす。題して
出店みたいな喫茶店れす!!」
「出店みたいな喫茶店?どんなんやざ?」
「それは、喫茶店かと思って入ったら実は中は出店が並んでるのれす」
「それって結局出店やざ・・・」
- 175 名前:5月 投稿日:2005/03/06(日) 00:48
-
「でもそれの考えはちょっとオモロイかもしれんな!」
とちょっと乗り気のあいぼん。
「何が?出店みたいな喫茶店がか?」とまこっちゃん。
「ちゃうわ!!何かと何かを合わせてみるって事や!」
「ふ〜ん、で何と何を合わせるんだ?」
「やからそれをみんなで考えるんやないか」
「じゃ出店と喫茶店と融合・・・」
「「だからしねぇーって!!」」
とまたもや2人に突っ込まれるのんちゃん。
「この〜マコトのクセにのんに二度も突っ込むなんてナマイキれす!」
「ウルセー!おめーがおかしな事ばかり言ってるからだろ!!」
と同時に立ち上がるのんちゃんとまこっちゃん。
「ほらほら、解かったから落ち着くやざ」
と2人を座らせる愛ちゃん。さすがだなぁ〜。
- 176 名前:5月 投稿日:2005/03/06(日) 01:02
-
「とりあえず何と何を合わせるか考えてみよか?紺ちゃんは何かある?」
「ん〜出店と喫茶店じゃなくて、もっとジャンル別の物同士を合わせてみたいですね」
「そ〜やなぁ」
「はいれす」
「なんや?のん」
「マンガ屋と喫茶店を・・・・」
「もうあるわ!」
「じゃサッカーとバスケを・・・・」
「ハンドボールか?」
「じゃサッカーとバレーを・・・・」
「セパタクローや!もうえ〜わ!!って言うかなんでサッカーが
軸になってんねん。頼むからちょっとマジメに考えてくれ」
「わかったれす」
- 177 名前:よしよし 投稿日:2005/03/06(日) 01:05
-
169>七誌さん
喫茶店にはなりませんでした。残念残念♪
いったい何になるのか・・・作者もわからないです。
170>紺トリー娘さん
お待たせ致しました。
少ないですが更新しました。
これからもお願いします。
- 178 名前:七誌さん 投稿日:2005/03/06(日) 20:29
- お〜みんな可愛そうに〜・・・。
ののもなんでスポーツがでてくるんだろー?
- 179 名前:5月 投稿日:2005/03/20(日) 02:57
-
しかしそう簡単に案が出ずに5人で腕を組んで考えている。
あいぼんとまこっちゃんは「う〜ん」とうなり声を上げながら目を閉じている。
それを見てると人の考え方もいろいろだなぁ〜と思う私でした。
するとまたもやあの問題児が、
「はぁ〜カレーの匂いがしてきたれす。カレーは匂いだけでも幸せを与えてくれるのれす」
「そ〜だよなぁ〜。カレーはホント最高の食べ物だよな!」とノッテしまったまこっちゃん。
でも確かにカレーはスゴイんです。あのカレーに入っているジャガイモ!完璧です♪
と私も食べ物の事だけについついカレーの世界に引きずり込まれていこうとした時、
「カレーかぁ〜・・・えぇかもしれんなぁ」
「ん?何かえー案でたんかあいぼん?」
「ん〜まず大きな要点は客を集めて金を稼がなアカンということやねん」
「ほれで?」
「カレーの匂いで客を呼ぶってのはかなりアツイと思うんやけどなぁ〜」
「やけどなぁ〜って何か問題があんの?」
「わからんか愛ちゃん」
「わからんわー」
「しゃ〜ない教えたろ!」
- 180 名前:5月 投稿日:2005/03/20(日) 03:08
-
愛ちゃんに加え、のんちゃん・まこっちゃん・私と4人があいぼんに注目する。
「確かにカレーやったらけっこう客を集める事はできると思う。
やけど!カレーだけやと狙いが昼だけで他の時間がキツイねん。
昼前・昼後もしっかりと稼げるようにもせなアカンやろ!」
さすがは関西人!金を稼ぐ事にはかなり力が入ってるみたいです。
愛ちゃんものんちゃんもまこっちゃんも感心してあいぼんを見つめている。
「そこでさっきも話しよったけど、カレーショップと何かを融合したらえぇんやないか!って事なんや」
あいぼんがそこまで言うと、
「「「おぉ〜」」」と声を出しながら拍手をする3人。
私も感心して拍手する。あいぼんは私たちの拍手を制すと、
「ほんで、何と融合する?」
- 181 名前:5月 投稿日:2005/03/20(日) 03:19
-
「はい!」いち早く手をあげるのんちゃん。
「何やのん?」
「カレー屋とラーメン屋の合併れす」
「せやからどっちもメイン食材やったらアカンって言っとるやろ!
さっきの話を聞いとったんか?要は昼食時間以外にも稼げることを
考えなアカンねん!」
拳を握って力説するあいぼん。
「そうだな。そこが1番難しいとこなんだよな〜」
といつの間にかあいぼんの後ろに立っている矢口先生。
この人いつの間にいたんだろ?と思って見てると、
「とりあえず学際で出来るレベルで、尚且つ稼げる事を見つけなきゃな」
自然に輪に入っている矢口先生をみんなも自然に受け入れている。
なんで誰も突っ込まないのかな?いつもならあいぼんが真っ先に突っ込むのに・・・
恐るべし学際パワーって事ですか!
- 182 名前:よしよし 投稿日:2005/03/20(日) 03:22
-
178>七誌さん
そりゃ〜のんちゃんはスポーツ少女ですからぁ〜!
運動大好き♪のんちゃんはずっとこのままで成長してほしいです。
- 183 名前:七誌さん 投稿日:2005/03/20(日) 22:20
- のんちゃんはやっぱ天然だった・・・www
スポーツ万能なのに天然・・・www
- 184 名前:5月 投稿日:2005/04/26(火) 19:53
-
「学際レベルって事は・・・やっぱ簡単なデザートって事になるよな〜」
あいぼんが腕を組んだまま呟く。
デザートかぁ〜。そうなると、ケーキにアイスクリーム、白玉なんかもいいかなぁ〜。
あっ!カボチャプリンもいいかも!!
「・・・ゃん・・・ちゃん・・・さ美ちゃん・・・あさ美ちゃん?!」
と幸せな妄想から呼び起こしたのは愛ちゃんの声だった。
「どーした?ボーっとなっとったで!どっか悪いんか?」
「そっそんな事ないよ。それより愛ちゃんは何か良い案浮かんだ?」
愛ちゃんは首を横に振って「んーや!なーんも出てこんわ」
- 185 名前:5月 投稿日:2005/04/26(火) 20:17
-
と話ている私たちの隣であいぼんと矢口先生が真剣に話し合っている。
「なぁ〜先生、カレーとデザートってどうやろか?」
「ん〜・・・・・・ちょっと難しいかな?デザートはなっちのクラスが喫茶店をやるからな〜」
あいぼんはニヤッと笑うと「ほんならA組から客を取ったらえ〜やないですか♪」
すると矢口先生もニヤッとして「なるほどね。昼はカレーで稼いでそれ以外はデザートで売上No1を狙うわけだな♪」
うわぁ〜2人ともなんて恐ろしい顔で笑ってるんだろう。恐い恐い。のんちゃんとまこっちゃんと愛ちゃんは3人で夢中に話している。
よかったよかった。3人はこんな風になっちゃダメだよ〜。
あいぼんと矢口先生は固く握手をすると矢口先生は教卓の前に立って、
「よ〜しみんな注目!!今度の学際でオイラたちのクラスで何をするか発表しま〜す」
先生の声にクラス全員が注目する。
「オイラたちのクラスはカレーショップをやりま〜す。それプラスデザートもつけて他のクラスの客もガッポリ頂く事に決定しました」
それって決定事項なんですか?とあえて声には出さずに突っ込んでいる私を置いて、
他のクラスメートは「おー!」と盛り上がっている。
ここでチャイムがなり構成などはまた後日話し合いって事になった。
- 186 名前:5月 投稿日:2005/04/26(火) 20:43
-
その日の昼休み、私たちは食堂に行って学際の事を話し合う。
「ほほふぇうぇあーほっふぇふぁいふぉふぁうんうゎ?」まこっちゃんがカツ丼を口イッパイに入れたまま話かけてきた。
「わいいっへふはわはんふぁいうぇふ!」と同じく口イッパイにから揚げを入れているのんちゃん。
「2人とも何言いよるかサッパリわからんわ!口の中のもんをなくしてからもう1回言ってくれ・・・」
あいぼんに注意された2人は水で口の中の物を流し込むと、
「いやぁ〜さっきはさ、ところでデザートは何を出すんだ?って言ったんだ」
「のんは何を言ってるのかわからないれす!って言ったのれす」
「あぁ〜その事かいな!実はまだ何も思いついてへんねん。なぁ愛ちゃんは何か作れへんの?」
「んえぇー?あーしは何も作れんのって!」愛ちゃんは両手を前に出して首を振る。
「そっかぁ〜・・・紺ちゃんは?」
「私もムリです」あいぼんは私の返答を聞くと、
「まあ紺ちゃんは食べる専門やからな〜・・・・・・」
少しムカッとしたけど残念ながら正解です。おいしいものを食べるのが私の一番の幸せですから。
- 187 名前:よしよし 投稿日:2005/04/26(火) 20:50
-
183>七誌さん
まあまあそれがのんちゃんの持ち味ですから♪
これからもこのキャラを維持していこうと思ってます。
- 188 名前:七誌さん 投稿日:2005/05/15(日) 21:57
- さすが紺野さんです・・・
- 189 名前:5月 投稿日:2005/05/18(水) 00:42
-
5限目:現代文
さすがに昼ご飯後に現文の教科書を見ると小説みたいで眠くなってきます。
おまけに安倍先生の柔らかい声で教科書を読まれるとより一層眠さが増していく感じで・・・
ふと後ろを見るとのんちゃんが気持ちよさそうに眠っている。
教科書を読み終みながら先生がのんちゃんに近づき
「辻さん、起きてください!辻さん!!」
しかしのんちゃんは全然起きる気配もみせずスヤスヤと寝息をたてている。
隣のあいぼんものんちゃんを揺らして、
「ほれ、そろそろ起きや!いくら安倍先生が優しいって言うても
そろそろホンキで怒られるで!!」
- 190 名前:5月 投稿日:2005/05/18(水) 00:57
-
しかし、それでものんちゃんはなかなか目覚めない。
すると先生は小さくため息をついて、
「はぁ〜やっぱなっちは先生に向いてないべかなぁ〜・・・・」
少し落ち込み気味の安倍先生。
その時、いきなりのんちゃんが立ち上がり、
「ぬわぁ〜〜!!!10円たりないれす〜〜〜・・・・」
と叫ぶと、また眠りに落ちていった。
いったい何の夢を見てるのかな?私の予想ですと10円足りないって言ってたし、
でものんちゃんの事だからきっと食べ物でも食べて、支払いでお金が
10円足りなかったってとこですかね?
結局のんちゃんはその後も起きる事もなく、安倍先生も落ち込んだまま授業は終わってしまった。
- 191 名前:5月 投稿日:2005/05/23(月) 04:48
-
授業が終わってあいぼんがのんちゃんに説教を始めた。
「まったく〜自分寝すぎやで!安倍先生落ち込んどったわ。
しかも大声で寝言まで叫んでから・・・・」
「えっ?寝言れすか?覚えてないれすよ」とまったく罪悪感を感じてないのんちゃん。
「とにかく後で安倍先生に謝りに行った方がいーで!」と愛ちゃん
「そうだな。いくらなんでもあれはヒドイよな」とまこっちゃん。
しかしのんちゃんは、
「え〜のん悪い事してないれすよ!ねっ?こんちゃん」
おっとここで私に振ってきますか?やっぱ寝てたから罪の意識がないんだ。
って言うかそもそも寝てた事に関しての罪悪感はないみたいですね。しょうがないな・・・・
「いや。ここは謝っておくべきでしょう!それにあんまり寝てて次のテストで
赤点とっても知りませんよ」
「そーやで!あーしらはもう手伝わんで!」
「そうだよな!たぶん大岡裁きでものんちゃんの負けだもんな」
「なんやのんマコト?大岡裁きって」
「んっ?あいぼん知らね〜の?大岡越前だぞ」
「アホか知らんわ!とにかく謝ってこいって」
「わかったれす。のん行ってくるれす」
とのんちゃんは走って教室から出て行った。
- 192 名前:七誌さん 投稿日:2005/06/09(木) 16:12
- ののはやっぱり寝るのが仕事・・・?(違
- 193 名前:ぱっち 投稿日:2005/06/12(日) 19:44
- やっと探し当ててきましたよー(w
この86・87年組いいですねー。あ、あいぼんは88年ですけど
これからも読ませてもらいますんで、自分とこの駄文たちもよろしくしたってください(w
- 194 名前:よしよし 投稿日:2005/07/03(日) 00:41
-
>七誌さん
寝る子は育つのれす!!
・・・とのんちゃんも声を大にして言っております
>ぱっちさん
こちらこそヨロシクお願いしますです。
- 195 名前:5月 投稿日:2005/07/03(日) 00:54
-
放課後になって他のクラスメイトが帰って行く中、私たち5人は教室に残って話をする。
あいぼんはのんちゃんに向かって「ホンデ安倍先生にはちゃんと謝ってきたんか?」
「その事なんれすが・・・」のんちゃんは少し気まずそうな顔をする。
するとまこっちゃんが顔をしかめて「もしかして謝ってないんじゃ・・」
「ちゃんと謝ったれすよ!」とまこっちゃんが言いきる前にのんちゃんが答えた。
「でも、何かあったんやろ?」と確信につく愛ちゃん。
「それがれすね、職員室に行って安倍先生のとこに行った時に・・・・・」
- 196 名前:5月 投稿日:2005/07/03(日) 01:14
-
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ガラッ
「しつれーします。安倍せんせ・・・」
安倍先生の隣にはなんと吉澤先生が座っていた。
辻に気づいた安倍先生は「あら?どうしたべ辻さん」
安倍先生の声に吉澤先生も辻を見る。
辻は素早く近づくと「さっきはスイマセンれした。これからはもっと頑張りますれす」
安倍先生はニコッと笑うと「そっか!じゃ先生と一緒に頑張っていくべさ!」
「はいれす」
「なになに?どうしたの?コイツ何しでかしたんスカ?」と野次馬まるだしの吉澤先生。
少し慌てた安倍先生が「別に大した事じゃないべさ!ちょっと疲れてただけだよね。辻さん」
それを聞いた吉澤先生は「な〜んだ・・・寝てただけかよ」
と残念そうにイスに腰をかける
「な〜んだって、いったい何を想像したたんだべか?先生は」
「いやっ、授業中に奇声を発するとか・・・辻ならしそうじゃないッスカ」
「まったく、何言ってんだか・・・とにかく今度から気をつけるんだよ。じゃ」
「待った!!」と吉澤先生。
- 197 名前:5月 投稿日:2005/07/03(日) 01:26
-
「もう今度はなんだべ先生?」
吉澤先生は立ち上がると「いいですか安倍先生。授業中に寝るとはなんたる事ですか!
これからはこういう事にも一つ一つ対応していかないといけないんですよ!!」
あまりの熱弁に辻は驚いていたが、安倍先生は慣れているのか、
「で、先生はどうしたいだべか?」
そこでニヤッとした吉澤先生は「安倍先生、金曜空いてますよね」
「金曜はえっと・・・学校が終われば特にはないけど」
「じゃ決定ッスね。おい辻!金曜日学校が終わったら7時にこの前のメンツで前の店に来い。
この吉澤先生が安倍先生の変わりに説教をしてやるよ。以上!行っていいぞ」
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- 198 名前:5月 投稿日:2005/07/03(日) 01:55
-
「って事なんれす・・・」と話すのんちゃん。
何で私たち5人ともよばれたのかな?それに吉澤先生が言ってたこの前の店って
確か居酒屋のハズじゃ・・・居酒屋で説教???私には解からない事だらけです。
当然他のみんなも、
「何でウチらも説教をくらわなアカンねん!!」とあいぼん
「あーしらナンもしとらんのって!」とあいちゃん
「ったく、とばっちりいいとこだよ!」とまこっちゃん
「またおいしいものが食べれるのれす」とのんちゃん
のんちゃんドサクサにまぎれて何を言ってるの?誰のせいでこんな事になったと・・・
でもまたいろいろな物が食べれるかもと思うとついつい笑顔が出てきて・・・ハッ?!ダメだダメだ!!
ここは厳しくいかないと!
「のんちゃん、そんな事言ってないでマジメにやらないと留年しちゃいますよ」
「りゅ、留年?!ダ、ダメれす、いやれす。のんはこれから頑張るれす」
「解かりました。では今回だけはみんなで行ってあげましょう」と私が言うと、
「まったくしょうがねぇな〜」とまこっちゃん
「今回は一緒に怒られてやるかの」と愛ちゃん
「とりあえず留年はやめときや!はずかしいで」とあいぼん
「あいぼんは人の事言えないのれす」と切り返すのんちゃん
- 199 名前:5月 投稿日:2005/07/03(日) 02:30
-
あっという間に金曜日。
私たちは言われた通りの時間に5人で店に入って行った。
中に入ると前回同様で店内は賑わっていた。
私たちがキョロキョロとしていると、
「いらっしゃいませー!!5名様ですか?」と店員の元気イッパイの声。
「あ、いや、あの待ち合わせなんですが・・・」とあいぼんが答えた時、
「お〜お前らこっちこっち!」と吉澤先生
席に近づくと吉澤先生、後藤先生、藤本先生、安倍先生が座敷に座っていた。
「よく来たなお前ら!とりあえず座れ座れ」と吉澤先生
私たちは固まって座ろうとすると、
「違う違う!!まず辻はなっちとごっちんの間!なっちとみきてぃの間は加護!
みきてぃとウチの間には小川と高橋!でウチとごっちんの間に紺野」
吉澤先生の言われた通りに席に着く。私が座ると
「お〜紺野、待ってたよ。今日も楽しく飲もうね」と笑顔の後藤先生
「あの〜後藤先生、今日は説教をされるという話で来たのですが・・・」
すると隣にいた吉澤先生が「あ〜あれ?ウソ!!」
「「「「「ウソーーーーー!!!!!」」」」」
- 200 名前:5月 投稿日:2005/07/03(日) 02:57
-
吉澤先生の話では、ただまたうちらと飲みたかったという事だった。
でも、矢口先生にバレたら・・・
「・・・・・の、・・・んの、・・−んの、おーい紺野!」
「んぁっ!?は、はいっ?!」
「ははっ、やっぱり紺野はおもしろいね」
「そっ、そんなめっそうもないです。きょ、恐縮です後藤先生」
「こらっ紺野!」突然吉澤先生に怒鳴られる。
「今はプライベートなんだからそんな堅苦しく話してるんじゃねぇよ!
後藤先生はごっちん先生。安倍先生はなっち先生。藤本先生はみきてぃ先生
ウチはよっすぃ先生って呼ぶ事!わかったかお前ら!!ドゥ〜ユゥ〜アンダスタ〜ン?」
「はっはい・・・」
「声が小さーーーい!!」
『ハイッ!』
- 201 名前:よしよし 投稿日:2005/07/03(日) 02:59
-
スイマセンが少量更新です。
- 202 名前:ぱっち 投稿日:2005/07/03(日) 21:14
- 更新乙です
やぁー、よっすぃ先生が言い味出してますねぇ(w
- 203 名前:七誌さん 投稿日:2005/07/11(月) 11:41
- 更新おつです
みんな先生がそれぞれ個性を出してますね。
生徒もなかなか個性的な(笑
- 204 名前:よしよし 投稿日:2005/07/21(木) 23:54
-
>ぱっちさん
やっぱよっすぃ先生は味が出しやすいのですが、
この味をもっと出していくぜ〜!ア〜ユ〜オッケェ〜!!
>七誌さん
個人個人の個性の表現がなかなか難しいのですが、
生徒も先生に負けないようにしていきたいのです。
- 205 名前:5月 投稿日:2005/07/22(金) 00:10
-
飲み始めて1時間が経過・・・
「ところでよっすぃ。今日は何でのんたちを呼び出したれすか?」
ってのんちゃんタメ口ですか?いくら飲みの席とはいえ私にはとうていムリです。
と思っていたのですが、
「なんだよのん吉!まだそんな事言ってんのかよ?うちはただ楽しく飲めりゃ〜いいんだよ♪」
と普通に返答している吉澤先生。
「おーい紺野!ボーっとしてるぞ。もう酔っ払っちゃた?」
「んぁ?!いえっ?そんな事はないですが・・・」
「じゃ〜どうしたの?」
「いえ、先生方がここまでフランクな感じだとは思いもしなかったので」
「ははっー紺野は難しい言葉使うね♪フランクって何?フランクフルトの事?」
「そ〜じゃなくて、何と言いますか馴れ合いと言うか・・・」
- 206 名前:5月 投稿日:2005/07/22(金) 00:22
-
すると隣の吉澤先生が、「こら紺野!さっきも言っただろ!!いいか?ここはドコだ?」
「い、居酒屋です」
「そう!するともううちらのプライベートな時間であり、先生も生徒も関係ないんだ!
もっと簡単に言うとうちらは友達って事になり、今日は楽しい飲み会だ♪」
そういうと吉澤先生はジョッキを持って立ち上がり、
「おい、のん吉!乾杯だ!!」
のんちゃんも立ち上がると、「カンパイれ〜す♪」
2人はイッキに飲み干すと、「「スイマセーン、生中2つ!!」」
他のみんなも笑顔で拍手を送っている。
「ははは〜まったく何やってるべかな〜あの2人は・・・。
なっちはちょっとトイレに行ってくるべさ」
と安倍先生は歩いていった。
- 207 名前:5月 投稿日:2005/07/22(金) 00:45
-
「みきてぃたちはいっつもこんな飲みをしてんの?」とあの藤本先生にタメ口で話しかけるあいぼん。
「今日はまだおとなしい方なんだけどな。まあでもよっちゃんに関してはいつも通りかな」
「へ〜やっぱ昔からこうなん?」
「ん〜まあそうだね。何?突然どうしたの」とニヤニヤしながらあいぼんに問いかける。
「別に、な〜んかこういうのもありやなって思うてな・・」うつむきながら口を開くあいぼん
藤本先生はあいぼんの肩を抱くと、「ふふっ、あいぼんはかわいいね♪」
「ア、アホか!ガキ扱いすんなや!」と手を払うあいぼん
「はいはい♪まあ先は長いからゆっくりと噛み締めながら進んで行けばいいよ」
「ゆっくりなぁ〜」とあいぼんはつぶやくとグイッとジョッキを空にした。
- 208 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/23(土) 23:58
- 更新乙です。
辻ちゃんなかなかいけますな〜
- 209 名前:ぱっち 投稿日:2005/07/30(土) 14:58
- 更新乙です
先生たち軽い!(w
やー・・・こんなガッコがあればいいのに
- 210 名前:七誌さん 投稿日:2005/07/31(日) 02:13
- 辻ちゃんは飲んべぇになりそうですなw
- 211 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/31(日) 22:13
- 辻ちゃんは大食漢だし、一緒に飲みに行ったらむっちゃ割り勘負けしそうですな(笑)
- 212 名前:よしよし 投稿日:2005/09/06(火) 22:50
-
>名無飼育さん
辻ちゃん・・・こうであってほしいです
>ぱっちさん
こんな先生や生徒たちの学校に通いたいです
>七誌さん
辻ちゃんと飲んだらおもしろそ〜ですなぁ
>名無飼育さん
辻ちゃんなら全オゴリでもOKです(笑)
- 213 名前:5月 投稿日:2005/09/06(火) 23:02
-
「ん〜それにしてもなっち遅くない?」後藤先生が通路の方を見ながらつぶやく。
「まさか前みたいに便所で大変な事に・・・」
「え〜よっちゃんそれはないよ〜。だって今日はまだあそこまで飲んでないじゃん」
「んあんあ。みきてぃの言うと〜りだよ。きっとお腹の調子が悪いんだって♪」
「またごっちんはテキトーな事言っちゃってさ・・・ちょっと加護、便所行っ・・んっ?
帰ってき・・・・・やっ・やっ・やっ・・・」
吉澤先生が指をさしながら動きを止める。
みんながそっちに注目した時、
「やっぐっさん!!」
そこには少し恐い顔つきの矢口先生が小さいながらに仁王立ちをしていた
全員の動き(後藤先生以外)が一瞬にして止まる。
- 214 名前:5月 投稿日:2005/09/07(水) 00:19
-
「小川!!オイラこの前言ったよ」
「いやっ、そのっあの〜・・・」
「まぁ〜いいよ」矢口先生は愛ちゃんとマコっちゃんの間にゆっくりと座り
「よし、飲むぞ♪スイマセーン生1つ」と早速注文する
「んあ〜相変わらず行動が早いね。ところでやっぐっつぁんは何でここにいんの?」
「あぁ、圭ちゃんとあやっぺと飲みにきてたんだけどさ、んでトイレに行ったらなっちがいんだもん。
まぁとりあえず飲もうよ」
「飲もうよってあっちはいいんですか?」とマコっちゃん。
「OK!OK!許可はもらってるからさ」
許可っていったい・・・と思いながらも口には出せない私。
「ど〜した紺野?飲め飲め!」
- 215 名前:5月 投稿日:2005/09/07(水) 00:37
-
「ところで今日は何の飲みなの?」矢口先生がジョッキを片手に聞いてくる。
「単なる親睦会だよ。コイツら結構おもろいじゃないッスか。来年はウチのクラスに
くださいよ」
「え〜〜ど〜しよっかな〜?まぁ小川あたりなら・・・」
「小川〜・・・?ゴメン遠慮しときますよ」
「ちょ、矢口先生ちょっと待ってくださいよー!!そんな簡単に捨てないでくださいよー。
それに吉澤先生。遠慮ってど〜いう事ですか?」と少し焦りぎみのマコっちゃん
「おい小川!先生はヤメロって言っただろ。罰としてお前イッキな」
「ヘ〜イ・・・」とグイッとイッキでジョッキを飲み干したマコっちゃん。
- 216 名前:5月 投稿日:2005/09/07(水) 00:58
-
そしてさらに1時間経過・・・
「ぬわ〜っ、今日はたのし〜ぞ♪なっ?愛ちゃん」
「ハッハッハー♪あーしもゴキゲンやぞよっすぃ」
と愛ちゃんが吉澤先生の肩をバンバン叩いている。スゴイ絵だな・・・
「だからオイラは教師をやってんだよ。解かるか?小川」
「は〜い、よ〜〜くわかりま〜す。サスガで〜す」
「いや!オマエは全然解かってない!!」
「そ〜で〜す。わかってませ〜ん」
「そうかそうか、よく解かってるじゃないか。さすがオイラの生徒だよ」
「そ〜で〜す。生徒で〜す」
・・・なんだこの2人の会話は・・・
- 217 名前:5月 投稿日:2005/09/08(木) 01:51
-
「あいぼんはいいよね〜」
「んっ?突然どないしたんやみきてぃ?」
「だって胸おっきぃじゃん!」
「そんな〜たいした事あらへんがな」
「・・・たいした事ないだとーーーー!!!ど〜こがたいした事
ないんだよ!何だ?美貴へのあてつけか?自慢か?」
「いっ、いやっ、ちゃいます。そうやないッス・・・」
「そうだろ!やっぱデカイよな?」
「はいデカイです」
「テメーケンカうってんのか?!」
「そんな〜どないしたらえぇねん・・・・・・」
あいぼん・・ご愁傷様です。
- 218 名前:5月 投稿日:2005/09/08(木) 02:00
-
「のんは勉強キライなんれす」
「じゃ〜なっちの事は?」
「なっちは好きれす」
「へへっアリガト」
「へへっいえいえれす」
・・・この2人はこれでいいのでしょう・・・
「おーい、こーんの?起きてるかい?」
「はっ、はい」
「んぁ?ど〜した?遠くに行ってたよ」
「いや、お酒の力ってすごいなぁ〜って思いまして・・・」
「そだね。酔うと人間の深層心理が出るらしいから
ある意味これがホントの姿なのかもね♪」
ふ〜ん人間の深層心理かぁ。でも愛ちゃん以外はそんなに変化が
ないような気がするけどな。
- 219 名前:5月 投稿日:2005/09/08(木) 02:12
-
「ごとーさんもそんなに変わらないですね」
「んぁ〜まだそこまで酔ってないからね。
もし酔っぱらったら紺ちゃんが介抱してくれる?」
「それはもちろん力の限り介抱させていただきます」
「じゃ、紺ちゃんがへべれけになったらごとーにまかせなさ〜い♪
そういう訳だからドンドン飲む事にしよっかね」
そういってグラスを持ったごとーさんに私もグラスを持って軽くあわせる。
その後はごとーさんのペースを追いかけながらお酒を飲んでいった。
- 220 名前:七誌さん 投稿日:2005/09/09(金) 22:11
- みなさんのキャラ最高ですb
- 221 名前:5月 投稿日:2005/10/04(火) 12:48
-
翌日、目が覚めると私は自分の部屋にいた。
???あれっ?何で私は自分の部屋に?どうやって?全然覚えてないよ・・・
それに頭も痛いし・・・これは二日酔いですね。これは前回も体験しましたから完璧です。
あと今回は体にもずっしりとした重力感が・・・?
重力感というより私に絡み付いている物があり、首を横に動かしてみる。
そこにはスヤスヤと気持ちよく眠っている後藤先生の顔。
なんで?どうして?WHY?どぉ〜なってる訳??4W1H
こんな時にも英語の勉強。さすが私・・・
じゃなくてなぜここに後藤先生が?昨日の事を思い出してみる。
- 222 名前:5月 投稿日:2005/10/04(火) 13:17
-
でも、全然思い出せないよ・・・確か後藤先生と一緒のペースで飲み出して、
その後は・・・目が覚めたらここにいたと・・・・・・ってこれじゃ謎は解けません!!
私は動けないながらも必死に考えていると、
「ん〜〜紺野おはよぉ〜、もう起きてたんだぁ〜」うゎ〜寝起きの先生もカワイイ♪
「あっ起こしましたか?スイマセン」
「いいよ別に、で何を難しい顔をしてるの?」
「その事なんですが・・・あの〜昨日はどうやってここまで戻ってきたのですか?」
「ありゃ?!紺野昨日の事覚えてないの」
「は、はぃ・・・」
「そ〜だね〜とりあえずどこまで覚えているの?」
「それが後藤先生と飲み始めたところまでは覚えているのですが・・・」
「えぇ〜っ!!そっからがおもしろかったのに!!」と上のベッドからの声。
なぜか上からひょこっと顔をだした吉澤先生。
- 223 名前:5月 投稿日:2005/10/04(火) 13:40
-
「おっ、おっは〜よしこ♪」
「ウイッスごっちん♪なんだよ紺野、そっからがおもしろかったのによ〜。
覚えてないのかよ」
「はぁスイマセン。あの〜それより愛ちゃんは・・・?」
「あ〜高橋ならまだ寝てるよ。そろそろ起こすか。おーい高橋。もう昼だぞ。
起っきろ♪起っきろ♪起っきろ♪」
「う〜〜〜ん。もぅうっさいわ。なんやぁ〜〜〜〜・・・・?!
よ、吉澤先生!!!」
「なんだよ〜、そんなに目を丸くして驚かなくてもいいじゃん」
「やってこりゃ〜スゴイサプライズやが」
「まぁとりあえず起きるか。2人にも昨日の事教えてやんないとな?ごっちん」
私たちは起きると部屋の真ん中に集まる。吉澤先生が部屋から出て行ったと思ったら、
ジュースを4本持って帰ってきた。
「ほらうちらのオゴリだよ」とジュースをくれた。
「えっ〜よしこのオゴリでしょ?」
「何言ってんだよ!昨日の飲み代はうち出しだぞ。もう給料日までギリチョンだよ」
「いつものことじゃん♪」
「うるへぇ〜!!」
- 224 名前:5月 投稿日:2005/10/04(火) 13:56
-
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「おっ紺野良い飲みっぷりだね♪すいませーん」後藤先生は店員を呼ぶと、
「えっと〜カシスオレンジを大ジョッキ2つと黒霧のボトルください。
あっアイスとウォーターもお願いします」
「はいよろこんでー!!」
「ごとーさん黒霧ってなんですか?」
「んっ焼酎だよ♪」
「焼酎?」
「まあまあ、そんな事より飲んで飲んで♪」
「は、はい」
- 225 名前:5月 投稿日:2005/10/04(火) 14:06
-
さらに1時間経過・・・・
「コラひとみ!あーしの話を聞いとるか?」
「はいはい聞いてますよ。お嬢さん♪」
「あーしはなぁ〜あーしもなぁ〜いろいろ考えてんやが!!」
「そ〜だね♪」
「わかっとらん!わかっとらん!はぁ〜福井は晴れとるかなぁ〜」
「・・・完全な酔っ払いだな・・・おもれーな愛ちゃん。さて他はどうなったかな♪」
- 226 名前:5月 投稿日:2005/10/04(火) 14:12
-
「おいマコト!オイラはスゴイんだぞ」
「へ〜い。スゴイスゴイ!!」
「そうだ!オイラはさらにエライんだぞ」
「お〜っエライエライ!!」
「どうだマイッタか!」
「へへ〜っ、マイッタマイッタ!!」
やぐっつぁんがあ〜なったらもうダメだな。よっぽど楽しかったのか
いつも以上に酔っ払ってるよ。
- 227 名前:5月 投稿日:2005/10/04(火) 14:21
-
「コラーあいぼん!美貴のと取り替えろ!」
「そりゃムリでんがなみきてぃ〜・・・」
「ならど〜やってここまで仕上げたんだよ!!」
「そんなもんうちが解かる訳ないやん・・・」
「チクショ〜!!」
「アタタタ、そんなに強く揉んだらあかんがな!!」
みきてぃ・・・悲しすぎて何にも言えませんよ・・・
ガンバレ加護。残念だけど助ける事はできないよ。
まぁ今度ジュースでもオゴルよ・・・
- 228 名前:5月 投稿日:2005/10/04(火) 14:24
-
「えへへへへ」
「あはははは」
「えへへへへ」
「あはははは」
「えへへへへ」
「あはははは」
「えへへへへ♪」
「あはははは♪」
・・・この2人はこれでいいんだ。このまま大人になるんだぞ・・・
- 229 名前:5月 投稿日:2005/10/04(火) 14:34
-
「ごとーさん、私酔ったみたい・・・」
「こーんの、そのセリフはゴトーを誘ってるみたいだよ♪」
「そんなつもりはないですよ・・・」
「え〜ないの?」
「いえ、そういうつもりでは・・・」
「じゃ誘ってんの?」
「いや、だから・・・」
「誘ってないの?」
「あのっ、そのっ・・・」
「もう罰として今日は一緒に寝る事!」
「はい。わかりました」
紺野、ごっちんに気に入られるとは・・・
お前の学園生活はもう安泰だよ。
- 230 名前:5月 投稿日:2005/10/05(水) 00:58
-
「さてと、コイツ等はいったいど〜したもんかね・・・」
「んぁ〜よしこが背負って帰ったら?」
「ごっちんムリだよ・・・」
「もうお前らのコントはいいから、とりあえずタクシー呼ぶぞ。なっちもグデングデンだしさ」
「でコイツ等はと・・・加護はけっこう平気そうだな」
「まぁみきてぃがあまりにも絡んでくるもんやから・・・」
「うるさ〜い。美貴は悪くナ〜イ!」
「んあ〜あ、みきてぃも久々にいっちゃってるなぁ〜」
「しょうがないな、オイラたちで寮に連れてくしかないダロ。
加護、全員の部屋はわかるんだろ?」
「はぁ〜知っとります」
「よし、じゃ〜店出るぞ。よっすぃ支払いヨロシク♪」
「ゲェッ?!マジっすか?」
「んぁ〜よっすぃゴチ♪」
「そんなぁ〜・・・」
- 231 名前:5月 投稿日:2005/10/05(水) 01:06
-
とりあえずタクシーで寮の前までくると、
「じゃ紺野と高橋はゴトーたちが連れてくね。部屋も知ってるし」
後藤はそういって紺野を背負うと、
「ほれよしこ、高橋背負って」慌てて高橋を背負う吉澤。
「じゃみきてぃは加護に頼むとして・・・」矢口が加護に指示をだすと
「えっ?うちがみきてぃの面倒みるんですか?」
「当然だろ。誰のせいでこうなったと思ってんだよ」
「はぁ〜〜〜わかりました・・・」
「後はとりあえずオイラがなっちを辻の部屋に連れてくから、小川は管理人室に
放り込んどけばいいダロ」
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
- 232 名前:5月 投稿日:2005/10/05(水) 01:46
-
そういう事らしい。私たちどころか先生も酔っ払うというありさまで・・・
お酒の力はとんでもないなと心に刻み込んだ私であった。
「んっ?じゃーマコトは管理人室で寝とるって事?」
「そ〜だねぇ〜」
「そ〜だねぇ〜ってごっちんめっちゃ人事じゃん」
「みんなはもう起きてますかねぇ?」
「まぁ生徒は知らないけどやぐっつぁんとみきてぃは100%起きてるね。
なっちは寝てるけどね」と自信満々の吉澤先生。
みんな大丈夫かな?話によるとあいぼんはそこまで飲んでないみたいだから
大丈夫だと思うけどのんちゃんとマコっちゃんはど〜なったのかな・・・・・・?
- 233 名前:5月 投稿日:2005/10/26(水) 01:49
-
翌週
私たちは朝のHR前に教室の後ろに集まり、
「あーしとあさ美ちゃんはこーやったけど、みんなはどーやったん?」
「あたしは最悪だったよ・・・・」とまこっちゃん
「だって目が覚めたらいきなりアップで保田さんの顔があって、そのうえ
あんたなんでこんなとこで寝てんのよ!!って小1時間説教だよ。で部屋に戻ったら
戻ったでのんと安倍先生がグッスリと眠っちゃってるしさ・・・・」
「うわぁ〜、寝起きで保田さんとはえぇモン見れたなぁ〜」とあいぼん
「いいと思ったら今度体験させてやるよ・・・・」
「それは遠慮させてもらいます。ところでのんはどうやったん?」
- 234 名前:5月 投稿日:2005/10/26(水) 02:06
-
「のんはこれといって何もなかったれすよ。安倍先生と仲良くなったれす」
「そっか・・そりゃ〜よかったな」
「で、あいぼんは?」と私が聞くと、
「それがなぁ〜、まず部屋に入ったところでみきて・・藤本先生が騒ぎ出して
相部屋の娘を起こしおってからに・・・その後も騒ぐ騒ぐで大変やったわ」
「そーいえばあいぼんの相部屋の人ってどんな娘なん?」と愛ちゃん
「んっ?まぁ〜別のクラスの娘やからな・・・それより矢口先生はどうしたんやろ?」
とあいぼんが言ったと同時に教室のドアが開いて、
「おハロー♪みんな席に着けよ」といつも通り元気よく入ってきた。
「よ〜し、じゃHR始めるぞ。とりあえず学際の事だけどさ、とりあえずカレーショップ
って名目でゲットしたからさ、後はみんなで案を詰めていこうと思う。で実行委員を
決めておこうと思ってさ、だから紺野、加護、高橋、辻、小川!この5人にします」
- 235 名前:5月 投稿日:2005/10/26(水) 02:11
-
突然の発表に驚いている私。
「ちょ、何でですの?」とあいぼん
「えっ?あーし?」と愛ちゃん
「のんれすか?」とのんちゃん
「え〜っ、なんで〜!!!」とまこっちゃん
と騒ぐ私たちに、
「ウルサーイ!!オイラが決定って言ったら決定なんだよ!わかったか?」
なかなか納得できない私たちは黙っていると、
「返事は?」と矢口先生
「「「「「はい・・・・・」」」」」
- 236 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/29(土) 21:30
- 久しぶりにきたらずいぶん更新されてる。
それにしてもミキティなにうらやましいことしてんねん!!!
- 237 名前:よしよし 投稿日:2005/11/14(月) 00:54
-
>名無飼育さん
ほんとにミキティがとってもうらやましいよ!!
- 238 名前:5月 投稿日:2005/11/14(月) 01:21
-
矢口先生は放課後に私たち5人を教室に集めて、
「おっし、ほんじゃいろいろと詰めていこっか」とヤル気満々の矢口先生。しかし
「せんせーなんでうちらが学際実行委員やねん!」といまだに納得してないあいぼん。
「そーやそーや。あーしも納得しとらんやがー!」と珍しく不満を吐く愛ちゃん
「反対れす〜」とのんちゃん
「めんどくせ〜ッスよ」とまこっちゃん
しょうがない私も言っておきますか「先生、みんなもこう言ってる訳だし納得のいく説明をお願いします」
矢口先生は立ち上がると「うっせーな!先週オゴッてやったろ〜、だったら従えっての!!
ど〜してもヤダッてんなら飲み代返してもらおっかなぁ〜♪」
それを聞くと私たちの言葉がつまる。
「そんなん汚いで!」とあいぼん
「そーやそーや横暴やぞー」と愛ちゃん
「教育委員会に通報れす」とのんちゃん
「おっそりゃ良い考えだな」とまこっちゃん
教育委員会という単語に少し引いてしまった矢口先生。まぁ仕方ないですね。
オゴッテもらったのは事実ですからね。
「わかりました」
- 239 名前:5月 投稿日:2005/11/14(月) 01:32
-
私がそう言うと4人が一斉にコッチを見て、
「紺ちゃんホンキか?」とあいぼん
「あさ美ちゃんなんでよー」と愛ちゃん
「ど〜してれすか?」とのんちゃん
「オイオイ、従うのかよ」とまこっちゃん
矢口先生は勝ち誇った顔をすると「さすが紺野だね。学級委員長は違うわ!」
私はニコッと笑うと「その変わり学際がうまくいったあかつきには、
またご馳走してくださいね。先生♪」
私がそれを伝えると4人は顔を輝かせて、
「わかりました。うちらに任せといてください」とあいぼん
「よし、早速決めていくで!」と愛ちゃん
「ゴチれす〜」とのんちゃん
「うっしゃ〜やるぞ〜!!」とまこっちゃん
矢口先生はしてやられたという顔をすると
「はぁ〜わかったわかった。そん変わりやるからには他のクラスに
負けんじゃねぇ〜ぞ」
『了解』
- 240 名前:5月 投稿日:2005/11/14(月) 02:09
-
こうして私たち5人が学際の実行委員となり日々話し合いを重ねていった
「じゃ紺ちゃん。とりあえず決まっとんのを発表してや」
「わかりました。まずメイン料理はカレーライスに決定です。まあカレーショップですから当然ですね。
次に店の名前は≪Goカレー屋 〜匂いでヴィクトリィー〜≫です。ランチ時間以外の収入も考え
アイスクリーム・クレープ・各種ドリンクも設置します。それとこれはあいぼんからの案なんですが
衣装も何パターンか準備するそうで、セーラー服・体操服・スクール水着・ナース服・メイド服・
巫女さん・テニスウェア・後はバスケットやサッカーなどのユニフォームなどなど準備します。
これは矢口先生が何とかしてくれるそうなので問題ありません」
「あいぼん・・・なんなん?そのいろんな衣装は・・・」愛ちゃんが目を大きくしてあいぼんに聞く
「そんなもん客寄せに決まっとるやないか。当日は生徒だけやなくて一般客も来るんやで!
そこをガッツリ捕まえたらうちらの勝ちは間違いナシやで♪」
「・・・まあ経営に関してはあいぼんに任せてますので、各部署をまとめていきましょう。
厨房・ホール・食券コーナーと基本はこの3つになります。この各部署にリーダーを決めてまとめてもらいます。
まず厨房は愛ちゃんとまこっちゃんにお願いします。ホールはのんちゃん。食券は私とあいぼんでやっていくます」
- 241 名前:5月 投稿日:2005/11/14(月) 02:23
-
という感じで次々に準備が進んでいき、学際まであと1週間というところまで
迫ってきました。
高校生活初めての学際という事でとっても楽しみにしています。
それよりもっと楽しみなのは、ほっかほかのたこ焼き、ジューシーなお好み焼き、
アツアツのおでん、考えるだけで幸せです
でも逆に初めてなので心配事も多々あります。
店は成功するのか。お客はちゃんと入るのかなどなど・・・
やっぱり学際実行委員としては成功させたい訳ですから・・・
でも私のそんな心配をよそにドンドンドンドン日にちが過ぎていきました。
- 242 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/01(木) 21:02
- あいぼんナイスアイディア!!!
この子達がそんな恰好してくれるんなら売り上げにばっちり貢献しますがな
- 243 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 03:49
- 突然失礼します。
いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
- 244 名前:よしよし 投稿日:2005/12/13(火) 16:16
-
>名無飼育さん
ホントにいいアイディアを出してくれました
自分も開店から閉店までしっかりと店に
貢献したいと思います
>名無飼育さん
何か始まるみたいですね
今年1年の締めくくりとして楽しみですね
- 245 名前:6月 投稿日:2005/12/13(火) 16:50
-
6月の一週目の土曜日、ついに学園祭の日がやってきました。
私たち実行委員とクラスの娘たちは朝一で学校に行って最終チェックをする。
教室ではのんちゃんを中心にクラスの娘たちが集まって話している。
「のんちゃんどうですか?ホールの方は」
「大丈夫れす。これだけ座席がとれれば結構客も入れるはずれすから」
「わかりました。じゃまた後でね〜」
のんちゃんと別れて私は厨房内に入って行く。
厨房はカレーの匂いが部屋いっぱいに広がっている。
「マコッちゃん。仕込みはどうですか?」
「おっあさ美ちゃん、どうもこうもこのカレーはスゴイよ!さっき味見したんだけどさ、
美味しすぎて危うく全部食べちゃうトコだったよ」
「ふふっ、気をつけてね。マコッちゃんはホントに食べちゃいそうだから・・・」
「もう、そんな事しないも〜ん」
- 246 名前:6月 投稿日:2005/12/13(火) 17:00
-
その反対側で愛ちゃんと数人のクラスメイトが話していた。
「愛ちゃん、デザートの方はどうですか?」
「おーあさ美ちゃん。こっちは問題なしやで。今盛り付けの最終確認を
してたところや」
「そうですか。よろしくお願いしますね愛ちゃん」
一通り確認した私は教室を出ると食券を準備しているあいぼんがいた。
「あいぼんスイマセン。準備を任せてしまいまして」
「いやいや、あさ美ちゃんは全体を管理せなイカンのやからそっちの方が大変やろ?」
「まあ、でも一通り確認が終わったからとりあえずは一段落です」
「そっか、ほなちょっと休も〜か」
私とあいぼんは教室前にセットした食券売り場に腰をかける。
- 247 名前:6月 投稿日:2005/12/13(火) 17:15
-
私とあいぼんが教室前で話していると、他のクラスの生徒も準備で走り回っている。
その時、
「あいぼん!」
「お〜っ、どうやそっちの準備は?」
「もちろん万全の状態よ。あいぼんのクラスには負けないんだから」
「ははっ、寝言は寝てから言えや。 まあうちのクラスに大差で負けんようにせいぜいガンバレや」
「ニャハ、じゃぁ準備があるから行くね。ちゃんとカレー食べにくるから、あいぼんもちゃんと
買いに来てよね」
「わ〜っとるって、ほれクラスメイトが待っとるで」
「おっと、じゃ〜ねあいぼん。そっちの娘もよかったらあいぼんと買いにきてね」
と言って足早に立ち去っていった。
「あいぼん、今の人はもしかして会長では・・・」
「そうやな」
「なんで?知り合いなの?」
「相部屋や」
「そうなんだ・・・知らなかったよ」
- 248 名前:6月 投稿日:2005/12/13(火) 17:27
-
今の娘は私の学校の生徒会長の松浦亜弥。
この前の生徒会立候補でブッチギリで生徒会長に当選したのであった。
実は私も松浦さんに投票したのですが・・・
まさかその会長とあいぼんが相部屋だったとは、盲点ですね。
と思っていると
「おっはよ〜♪みんな教室入れよ〜」
矢口先生が台車にダンボールを積んで教室にやってきた。
先生は教室に全員を集めると、
「紺野、準備の方はどう?」
「はい、もちろん完璧です」
「よし、じゃ後はガッツリやってやろうぜ」
『オー!!』
「あっ加護、頼まれていた衣装持ってきたからさ、自由に使ってくれ」
「おっ来た来た♪これでうちのクラスが売り上げNo,1やで」
あいぼんがダンボールを開けるとそこには、セーラー服やらテニスウェアなど
いろいろな衣装が入っていた。
- 249 名前:6月 投稿日:2005/12/13(火) 23:53
-
「よっし、みんなこれに着替えて戦闘開始や!」
あいぼんはダンボールに入っている衣装をみんなに配りだした。
そして私たちのとこにきて、
「まずのんはスクール水着やな」
「あいぼん、なんで水着なんれすか?」スクール水着を受け取りながら少し不満そうに言うと、
「のんは素材がえぇからこれでOKやて。そやっ!これも付けたるから」
そういってあいぼんはネコ耳をのんちゃんに渡してあげた。
「次は愛ちゃんか・・・愛ちゃんはコレやな」
あいぼんはナース服を取り出すと愛ちゃんに手渡した。
受け取った愛ちゃんは衣装を見て、
「あいぼん、コレ短くないか・・・」
「そりゃミニスカナースやから短いに決まっとるやん。大丈夫やって
愛ちゃんはスタイルがえぇんやから」
- 250 名前:6月 投稿日:2005/12/14(水) 00:25
-
「でっ、次はマコトやな」
あいぼんは白い服を取り出すとマコッちゃんに渡した。
マコッちゃんは受け取った衣装を見て、「あの・・・あいぼんさん?」
「んっ?なんや?」
「これって・・・確か・・・・」
「確か?」
「ジュードーギではないですか?」
「そやな、柔道着やな」
「なんで?あたしもカワイイのが着たいよ〜。チアとかポリスとかさ、
いろいろあんじゃん」
「アカン」ときびしい表情のあいぼん
「何で?」マコッちゃんの声にみんながあいぼんに注目する。
「似合わんからや」そのひと言に崩れ落ちるマコッちゃんと何故か
納得してしまった一同。
- 251 名前:6月 投稿日:2005/12/14(水) 00:45
-
「ほな最後に紺ちゃんやな。紺ちゃんはコレや」
と手渡されたのは巫女さんの衣装だった。しかも不安的中のミニスカで。
やはり却下は受け入れられずに残念ながら全員衣装に着替える事に・・・
「・・・アレッ?あいぼんは着替えないの?」と私が聞くと、
「あっ?!うちはいいんや、いろいろ忙しいしな」と焦りながら答えるあいぼん。
しかしのんちゃんとマコッちゃんは不適な笑みを浮かべると、
「まあまあ大丈夫れすよ。のんが動きやすい衣装を選んでやるれす」
「そうそう遠慮すんなよ。あたしたちの衣装を選んでもらったお礼だって♪」
2人はダンボールをあさりだすと一着の衣装を取り出した。
「ジャジャ〜ン!全身タイツ〜♪」
「嫌や!それだけは勘弁して〜や。他のやったら何でも着るから
それだけは勘弁してください」と土下座するあいぼん
結局あいぼんの衣装はチャイナドレスに決定した。
それと何故か矢口先生も着替えさせられて、体操服とメガネという妙な組み合わせになった。
- 252 名前:6月 投稿日:2005/12/14(水) 01:06
-
そういう事で、全員は衣装に着替えるとまた矢口先生の前に集まる。
「よっしゃ〜!2日間みんな気合入れて稼ぐぞ〜〜!!!」
『お〜う!』
「他のクラスには負けんなよ〜!」
『お〜う!』
「オイラの衣装もイケてるぞ〜!」
『・・・・・・お〜ぅ?』
「なんだよ今の間は!しかも最後は疑問系なんだよ!!」
しょうがないココは学級委員の私がしめますか。
「とにかく頑張っていきましょ〜い!」
『しょ〜い』
クラス全員の手がかけ声と共に上に伸ばされた。
- 253 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/15(木) 23:00
- 更新乙です!
いいよ!みんないいよ!
特にまこ!!!
でもあいぼんのテニスウェアとか愛ちゃんの婦警さんとか矢口先生の園児服とかもみたいな〜 w
- 254 名前:よしよし 投稿日:2006/01/24(火) 23:43
-
>名無飼育さん
喜んでいただけて光栄です
こんな学際に行ってみたいですね
- 255 名前:6月 投稿日:2006/01/25(水) 00:03
-
AM10:00
学際開始と共に店をOPENする。
「早くお客さんが来ないかね」とそわそわするまこっちゃん。
すると突然教室のドアが勢いよく開いた。
「おっす紺野〜早速遊びにき・・・!!!」
ドアを開けた後藤先生とその隣に吉澤先生と藤本先生の動きが止まる。
「あの・・・どうかしましたか?」私が恐る恐る後藤先生に近づいて行くと
「何コレ〜!カワイイ!!!!」
と同時に後藤先生が私に抱きついてきた。
「せっ、先生・・・」
後藤先生に抱きつかれてすっかり固まってしまった私を
「ほらほらごっちん、紺野がまた困ってんだろ」と助けてくれた吉澤先生。
- 256 名前:6月 投稿日:2006/01/25(水) 00:18
-
とりあえず3人を席に案内して、
「こちらメニューになるれす」のんちゃんがメニュー表を渡す。
「うおっ?!辻はスクール水着かよ!しかもネコ耳付きって・・・んっ?コレは?」
メニュー表を受け取った藤本先生はもう一冊表を渡されたのに気がついた。
「何コレ・・・えっ?!」
驚いている藤本先生に、
「当店では指名制になっておるれす。ご注文を聞きに来た時に一緒に聞くのれ、
その時ご一緒に申されてくらさいれす」と説明して軽く礼をしてのんちゃんが戻ってくる。
3人の先生は表を覗き込みながらこそこそと話している。
「何コレ・・・思いっきりキャバクラじゃん」
「まぁいいじゃん初めての学際だしさ。ねっ、ごっちん」
「んあ?ごとーはもちろん紺野を指名するよ♪」
吉澤先生と藤本先生は楽しそうな後藤先生を見て鼻で笑うと
「おっし、よっちゃん美貴たちも決めようよ!」
「ういっす」
- 257 名前:6月 投稿日:2006/01/25(水) 00:39
-
「すいませ〜ん。スクール水着さ〜ん」吉澤先生の声が教室に響く。
「はいれす。ご注文お決まりれすか?」
「えっと美貴はバニラアイスとホットレモンティーと加護亜依で!」
「うちは練乳カキ氷ね、後はアイスコーヒーと高橋愛ちゃんを」
「ごとーはホットケーキとアイスティー。もちろん紺野付きで♪」
「わかったれす。3人とものんを指名してくれないんれすね・・・」
吉澤はニヤッとして「大丈夫だって辻。ちゃんとなっちには言っておくからさ」
「ご注文入るれ〜す!!ホットレモン、バニラアイス、練乳カキ氷、アイスコーヒー
ホットケーキとアイスティー、後ご指名あいぼん、愛ちゃん、あさ美ちゃんオールワンれす」
『は〜い、ありがとうございま〜す♪』
のんちゃんメニューの後にオールワンて言わないと・・私たちまで含めたら
私たちも食べ物みたいじゃないですか・・・。
でも後藤先生が私を指名してくれるなんて、今日は幸せです♪
私たちは3人の注文を持って席まで行く。
先生方はニヤニヤして私たちを見ている。
- 258 名前:6月 投稿日:2006/01/25(水) 01:04
-
「お待たせ致しました。ご注文のホットケーキとアイスティーです」
「おっ、待ってたよ紺野!」
「はひっ」ヤバイ、緊張しすぎて声が裏返ってしまいました。
「ははっ、やっぱ紺野は面白いね」
「あっ、ありがとうございますです」
「コラコラごっちん、紺ちゃんが困ってるでしょ。」
「だってミキティ見てよ。紺ちゃん可愛くない?」
「そりゃ〜カワイイけどさ〜。一応学校なんだから限度ってあるでしょ」
「ほ〜い・・・」
すると吉澤先生が「ところでコレって誰が考えたんだ?」
「うちですわ」と返事をするあいぼん
「こりゃ〜見事な発想力だよな。たかが学際でこんな事しようって
誰も思いつかないモンな」と妙に感心している吉澤先生
「いや〜それほどでもないでっせ」
「あ〜だからやぐっつぁんが数日前からいろんな衣装を集めてたんだね。
前も保健室に突然来てさ〜、その白くて長い服貸してくれって言ってきてさ
ホントビックリしちゃったよ」ホットケーキを片手に話す後藤先生。
- 259 名前:6月 投稿日:2006/01/25(水) 01:20
-
時間が経つに連れて次々と客が増えてくる。
「スゴイね。ほとんど満席じゃん。でも男より女の客が多いのは何でだろ?」
藤本先生がレモンティーを飲みながら教室を見回す。
「まぁ〜さすがに女子高だからね。それじゃそろそろうちらも出よっか。
自分のクラスにも行かないとね」と吉澤先生が立ち上がる。
「え〜っ、もっとゆっくりしたいよ〜」
「ほらごっちん、ダダこねないの!」
「え〜ん紺野〜・・・」
甘えてくる後藤先生カワイイな。私も離れたくないよ・・・
するとあいぼんが「吉澤先生。午後は衣装チェンジするんでカレー食べに来てくださいよ」
「マジで!!こりゃまた来ないと、なっミキティ」
「もちろん。カレーおいしいんでしょ?」
「当然やが!!」と胸を張って答える愛ちゃん。
「じゃ他のトコ回ってカレーを食べに来ようぜ。そうしようなごっちん」
「そだね。じゃあ紺野他のトコ見てくるからさ、3人の席はキープしといてね」
「わかりました。ありがとうございました〜♪」
3人の先生は手を振って教室を出て行った。
- 260 名前:6月 投稿日:2006/01/25(水) 01:48
-
初めての客をこなした私たちが教室を見ると、すでにもう満席だった。
「スゴッ・・・」と私がつぶやくと
「ホンマすごいな・・・」とあいぼん
「なんじゃこりゃ・・・」と愛ちゃん
あいぼんは腕時計を見ると「アカンもう11:30やないか。衣装チェンジせな」
と私たちを引っぱって控え室に入っていく。
あいぼんはダンボールをあさりながら、
「ほな愛ちゃんは弓道着や」
衣装を受け取った愛ちゃんは「やっぱりミニスカや・・・」
「あさ美ちゃんはん〜っと・・・コレやな」
とあいぼんから渡されたのは何と!
「コレは・・・なんですか?」
「なんやあさ美ちゃん知らんのかいな。メイド服や!」
「コレがメイド服・・ですか。やっぱりスカートは短いのですね・・・」
すると愛ちゃんが「ほんならあいぼんはコレな」
と取り出したのは忍者服。いわゆるくの一ですね。もちろんミニスカで♪
「わっ、わかったわ。それよりもう昼飯時やで、はよ準備せな教室が大変やで!」
「「了解!!」」
私たちは急いで着替えると教室に向かった。
- 261 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/27(金) 22:47
- た、たまんね〜!
マジ行きたい!この学園祭いきたい!!!
- 262 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/31(火) 21:15
- たぁまんね〜
- 263 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/02(木) 17:16
- 楽しみに待ってます。
- 264 名前:よしよし 投稿日:2006/03/11(土) 06:52
-
>名無飼育さん
ホントこの学際に行きたいッス!
>名無飼育さん
コリャたぁまぁんね〜ですね
>名無飼育さん
スイマセン。お待たせいたしました。
- 265 名前:6月 投稿日:2006/03/11(土) 07:06
-
PM2:00
なんとか昼ピークを終えて愛ちゃんと裏控え室に入る。
もちろんお昼も大盛況で廊下にビックリするぐらい人の列が並んでいた。
「それにしてもすごい客の量だったね」
「ホントやのー。あーしもうヘトヘトやが」
なんて話しているとまこっちゃんが大あくびをしながらイスに座っていた。
「おーマコトお疲れやざ」
「まこっちゃんお疲れ様」
「あっ、愛ちゃんあさ美ちゃんオツカレ〜」
「んっ?」
「どうしたの愛ちゃん?」
愛ちゃんはまこっちゃんをジッと見ると、
「マコトは衣装チェンジせんのか?」
「いやっ、コレは・・・」
午前中と変わってない服装をよく見てみると、ある事に気づいた。
「まこっちゃん。コレは・・・空手着ですね」
- 266 名前:6月 投稿日:2006/03/11(土) 07:15
-
「うん。実話さ・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おいマコト!」
「んっ?あいぼんか・・・なに?」
「んっ?やないで!衣装チェンジや。はよ来い」
そして渡されたのは朝と同じく白い胴着。
「なんだよ。柔道着ならもう着てるよ」
「ちゃうわ!今度は空手着や」
「どっちも変わんないじゃん。このままでいいよ」
「アカン!!こう見えて生地がちゃうねん。心して着ろよ。ちゃんと黒帯
にしといてやったから」
マコトは空手着を手渡されると、「ほなはよ着替えて出てこいよ。忙しんやから」
と自分の持ち場に戻っていった。
「はぁ〜」
マコトは大きくため息をつくと、仕方なく着替え始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 267 名前:6月 投稿日:2006/03/11(土) 07:26
-
「って訳なんだよ・・・」ちょっと悲しそうに話すまこっちゃん
「まぁ学際は明日もある事やし・・・・なっあさ美ちゃん」
「そうです。大丈夫ですよ。黒帯だしまこっちゃん似合ってるよ」
「えっ、そう?!じゃあ大丈夫かな」
するとそこにあいぼんとのんちゃんがやってきた。
「お〜うお疲れ〜」
「おつかれす〜」
『お疲れ〜』私たち3人は声を合せて返事をすると、
あいぼんはイスに座るなり、「お昼にするか。マコトカレー5人前や」
「へ〜い。のんつぁん運ぶの手伝ってよ」
「え〜いやれすよ。メンドイれす」
「お前大盛り食いたいんだろ?」
「わかったれす。手伝うれすよ」
2人は立ち上がると厨房に向かった。
- 268 名前:6月 投稿日:2006/03/11(土) 07:41
-
あいぼんは私たちを見ると、「2人ともお疲れさん。自分らがうちの
指名NO,1・NO,2やからな。大変やったろ?」
「そうですね、次から次へと客が入れ替わるからよく何を話してたかあんまり
憶えてないけどね」
「あーしもや。あっち行ったりこっち行ったりで途中ワケわからんく
なってもーたわ」
「まぁこれもNO,1・NO,2の宿命ってやつや。クラスのために
明日も頑張ってや」
「は〜い」
私たちが返事をしたと同時にまこっちゃんとのんちゃんがカレーを抱えて戻ってきた。
『イタダキマ〜ス』
私たちは早速カレーを食べることにした。
「それにしてもあの客の量でようカレーがもったな?」
あいぼんが不思議そうにマコトに聞くと、
「あぁ、一応予備を作ってたんだ。もし足りなくなった時の事を考えてな」
「やるな自分。明日は剣道着着させたるからな。」
「えぇ〜やだよ。もっとカワイイの着させてよ。剣道着なんかやだよ〜」
「面と小手もちゃんとつけるで」
「そういう問題じゃないよ!!」
「そうか?」
「そうだよ!!」
「ほなしゃ〜ないな。一応考えとったるよ」
「やったぁ〜」
- 269 名前:6月 投稿日:2006/03/11(土) 08:01
-
「よし全員食べ終わった事やし、うちらも学際を満喫しに行きますか」
あいぼんが立ち上がりながら言う。
そのまま出て行こうとするあいぼんに「着替えないの?」と聞くと、
「あさ美ちゃん、このままでいいんや。このまま校内を回ればそれが宣伝効果に
なって明日につながる訳なんやから」
「なるほど!さすがあいぼんですね。見事な戦略です。完璧です」
こうして私たちは校内を歩き他のクラスを覗いてみた。
客は入っているのだが、やはり私たちのクラスほどではなかった。
「こりゃ〜うちのクラスの圧勝やな。他のクラスは学際やからって
ナメとったんやろうな」
「そうれすね。明日は手加減してやってもいいれすね」
「アカン!そこはアカンでのん!!ここで一気にトドメを刺すんや」
トドメって・・・あいぼん力入れすぎです。
私たちはたこ焼き、お好み焼き、焼きそばを買うと自分のクラスで
食べるためにクラスに戻った。
- 270 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/29(水) 00:15
- 更新乙です。
板移動で見失ってました。
麻琴の衣装楽しみですね♪
- 271 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/24(水) 03:37
- 待ってますよー
- 272 名前:よしよし 投稿日:2006/06/17(土) 00:06
-
>名無飼育さん
発見してくれてアリガトです
マコトの衣装はまだヒミツです
>名無飼育さん
お待たせしてすいませんです
- 273 名前:6月 投稿日:2006/06/17(土) 01:10
-
とりあえず学際初日を食べつくした私たちは、
正確には私とのんちゃんとマコトとあいぼんの4人なのですが・・・・
後片付けをして次の日に備えて帰ろうとすると、
「じゃみんな、また明日ね〜」と私たちに手を振ってきたマコト。
「どーしたんやマコト?あーしらと帰らんのか?」
「いやっ、明日のカレーを作っとかないと今日の残りじゃ対応できないからね。
それにカレーは1日寝かさないとな♪」
「それやったらうちらも手伝うで!」とあいぼんが荷物を置こうとすると、
「いや、いいよ。ここはあたしに任せてほしいんだ。学際は明日もあるだろ?
クラスの学際実行委員のあたし達5人が寝不足じゃ、売上No1は狙えない
だろ?」
と何故かまんべんの笑みを浮かべて話すマコト。
私たちが残って少しでも手伝おうとすると、
「よっしゃわかった。ここはマコトに全部任せようや。
そんかわり明日はうちらにガッツリ任せとけよ」
「へへへっ、明日はみんなに任せたよ。あとあいぼんには明日の衣装を
ぜひカワイイやつをお願いします」
「しゃ〜ないな。明日はマコトにも準備しといてやるわ」
「へへっ、交渉成立ってやつだな。おし、じゃあみんなは明日に備えて
帰った帰った」
- 274 名前:6月 投稿日:2006/06/17(土) 01:26
-
という訳で、私たちはあとをマコトに頼んでそそくさと寮に帰った。
部屋に戻った私たちは、
「ねぇ愛ちゃん」
「んっ?なんやー」
「明日もやっぱり忙しいのかな?」
「んー・・・たぶんのー。今日の客のリピーターや口コミで、もっと
客数が増えるってあいぼんが言いよったんよ」
「そっか〜・・・・・」
また明日もあの格好をしなくちゃいけないのかな?忙し過ぎてあまり
気にしてなかったけど、よくよく考えるとスカートは短いし露出は
激しいし、かなり恥ずかしいんだけどな・・・・・
「ほれほれ、うちらも明日に備えてはよ寝るで」
「そうだね」
私たちはベッドに入ると、今日の疲れからかあっと言う間に眠りに
落ちていった。
- 275 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/21(水) 22:40
- 更新乙です。
まこなんかたくらんでんのか?
あいぼんが用意するまこの衣装も楽しみです。
- 276 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/21(水) 22:40
- 更新乙です。
まこなんかたくらんでんのか?
あいぼんが用意するまこの衣装も楽しみです。
- 277 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/21(水) 22:41
- 二十かきこごめんなさい
- 278 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/10(木) 06:59
- 続き読みたいんで生存報告おねがいします。
- 279 名前:よしよし 投稿日:2006/08/13(日) 02:58
- まだ生きてはいるのですが、
仕事がいそがしくて更新がもう少し後になります。
申し訳ございませんです。m(__)m
- 280 名前:6月 投稿日:2006/08/22(火) 23:22
-
翌日、朝早くに目覚めた私と愛ちゃんは、早々と学校に向かった。
校内に入って歩いていると、
「なぁ、あさ美ちゃん。なんかスゴイカレーの匂いが漂っとらんか?」
「愛ちゃん気づかなかったの?校舎に入る前からだよ♪」
「どんな臭覚しとるんやが・・・・・・」
愛ちゃんはそう呟くと廊下の窓を片っ端から開けだした。
廊下の窓を一通り開けた私たちは、まことが準備をしている厨房に入っていった。
部屋に入るとカレーの匂いと、床に転がっているまこと。
愛ちゃんはスタスタスタと近寄ると、
「おーいマコト!朝やでぇ〜」と頬をつねる。
「・・・あひゃ?んっ??いひゃいよあひひゃん」
何を言っているのか解からないマコトはムクッと起き上がり、愛ちゃんの手をのけると
「も〜いたいよ愛ちゃん・・・・」
愛ちゃんはニコッと笑うと、「まーまー。それよりよー作ったもんやのー」
見るとずん胴3つ分のカレーが弱火で煮込まれている。
- 281 名前:6月 投稿日:2006/08/23(水) 00:34
-
私は3っつのずん胴のカレーを匂いながら、
「こんなに作って大丈夫なの?」
「いいんだってあさ美ちゃん。あまったらみんなで食べればいいんだからさ」
「あまったらって・・・今日だけでこんなにカレー売れるのかな?」
不安そうに私が呟くと、
「な〜に言ってんの!売れるとかじゃないよ、売るんだよ!!愛ちゃんとあさ美ちゃんがさ♪」
『えっ?!』
まこっちゃんの勢いある発言に少し押されながら、愛ちゃんと顔を見合わせる。
「何を驚いてるの?当然でしょう、うちの店のNo,1とNo,2なんだからさ。
今日もしっかりと頼むよ。裏方のあたしは、もう8割がた仕事終わってんだからさ♪」
「なに言っとるんや、マコトもホールでたらえぇがし」
「やだよ、だって空手着とか柔道着で人前に出たくないもん」
「でも今日はちゃんと準備してくれるって、あいぼんが言ってたじゃない」
私がそう言うと、まことは横に首を振って、
「あのあいぼんが、そう簡単に準備なんかしてくれる訳ないじゃん。
きっと剣道着か・・・もしくは柔術着かも・・・うわ〜っいやだよ〜!!」
マコトの言葉に私たちは何も言えなかった。
確かにあいぼんなら・・・・・
- 282 名前:6月 投稿日:2006/08/23(水) 01:34
-
と、その時勢いよく扉が開かれる。
3人が見るとそこには、噂をすればなんとやら、
「オ〜ッス、おはよ〜さん」と笑顔のあいぼん。
『お、おはよ・・・』
「なんや3人とも鳩が豆鉄砲くらったような顔しとるで!
それより、すごいやないかマコト。よ〜もこんなに作ったもんやな。
ご苦労ご苦労♪」
「あ、ありがとうございます」と小さくお礼をいうまこっちゃん。
それをみていた愛ちゃんが「なーあいぼん。今日もみんなの衣装があるんやろ?」
「まぁそ〜やけど」
「マコトの衣装は?」
「あぁ、もちろん準備しとるで」
マコトが恐る恐る、「で、今回のあたしの衣装は・・・?」
「何や気になんのか?」
「でもどーせ、剣道着や柔術着とかなんでしょ?」
あいぼんは笑いながら、「なんや?昨日はあんな事言いおったのに
ホントは気にいっとったんか?それやったら、今から準備するけど」
「イヤイヤイヤイヤ・・・・って、んっ?!って事は、今日はカワイイの
用意してくれたの?あいぼん!!」
「用意してくれたのって言うか、マコトが昨日カワイイのが着たいって声を
大にして言ってきたんやないか」
「で?で?どんなの準備してくれたの?」
「なんや?もう見たいんか・・・せっかちな奴やな」
とあいぼんはカバンから紙袋を取り出して、まことに渡してあげた。
- 283 名前:6月 投稿日:2006/08/23(水) 01:56
-
マコトは勢いよく紙袋を開けて、中を覗きこんだ。
私と愛ちゃんもドキドキしながらマコトを見るが、しかしマコトは中を覗きこんだまま動かない。
不思議に思った私と愛ちゃんは顔を見合わせて首をひねる。
愛ちゃんは動きの止まったマコトから紙袋を取り上げて、中の衣装を取り出した。
上に上げられた愛ちゃんの手の中には、ヒモと布のヒラヒラ。
「そ、それはまさか・・・」
「あぁ、ビキニや」
『ビキニ!!!』
まこっちゃんは動きが止まってしまっている。
愛ちゃんはと言うと、布の部分を見ながら、
「ほぇ〜、これが噂によく聞くハイグレか〜」
「愛ちゃん、愛ちゃんハイレグだから・・・」
「こーーーーーんなの着れないってば!!」
マコトの声が部屋中に響き渡ると、
「おっ動き出したわ。な〜に言ってんのや、けっこう似合っとるわ。
のう、愛ちゃんとあさ美ちゃんもそう思うやろ?」
とマコトに見えないようにウインクして、話を振ってくる。
- 284 名前:6月 投稿日:2006/08/23(水) 02:11
-
それに気づいた私と愛ちゃんも、何とか話をあわせる。
「そうそう、マコトなら似合うと思うんだけどな〜、けっこうナイスボディー
だし。ねっ?愛ちゃん」
「あっ、あ、うん。そうやそうや、こりゃ〜今日のNo,1はマコトに
決定やな」
私たちがそういうと、
「いやぁ〜そうかな?そんなことないと思うけどな、でも2人がそこまで言うのなら
着てみよっかな♪」
と嬉しそうに答えるマコト。
あぁマコト・・・そんな簡単に乗せられて、やっぱりマコトはマコトなんだな。
あいぼんは時計を見ると、「あかん!もうこんな時間や、はよ教室行って準備するで」
あいぼんを先頭に私と愛ちゃんで浮かれ気分の、マコトを引っぱって
教室に連れ戻った。
- 285 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/28(月) 21:52
- 更新お疲れ様です。
やったね麻琴音符
- 286 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/11(土) 04:46
- 待ってますよ
- 287 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/07(日) 23:53
- さらに待ちます
- 288 名前:6月 投稿日:2007/02/03(土) 02:57
-
予鈴と共に矢口先生が教室に入ってきて、
「よ〜っし、みんな席につけよ〜。HR始めっぞ〜!!」
と、教室に矢口先生の声が響き、みんなが席につく。
矢口先生は全員が席に着いたのを確認すると、
「みんな昨日はオツカレさん。今日もガッツリ売上て、校内No,1を
目指すぞ!!」
『おぉ━━━!!!』
クラス全体で声をあげた。私もついついつられて大声だしちゃったし・・・
「よし、ほんじゃ〜準備開始だ!」
矢口先生はそう言って教室から出て行った。
そして各自それぞれ準備を始める。
っていっても、まずは衣装着替えなんだけど・・・
やっぱりみんなの目線はまこっちゃんに集まっていく。
- 289 名前:6月 投稿日:2007/02/11(日) 02:46
-
そして、早々と着替え終わったマコトに、ミニスカくの一に着替え終わったのんちゃんが、
「マコト・・・・・本気れすか?」
「んっ?なにが?」と笑顔満点のマコト。
その笑顔のマコトにおされたのんちゃんは、
「いやっ・・・・今日は頑張ってくれれす」
「おうっ!!あたしに任せときな!!!」
そのまま、学際2日目に突入。
昨日の大盛況のおかげなのか、開店と同時に大勢のお客がなだれ込んで来て、
教室に声が響きわたる。
「あさ美ちゃん7番テーブルおねが〜い」
「はいっ」
「愛ちゃんは4番テーブル」
「あいよ〜」
「のんちゃんは1番テーブルね」
「あ〜い」
1時間が経過した頃、吉澤先生がやってきた。
「うわっ?!まんぱんじゃん!!」
「あっ、先生いらっしゃ〜い。1名でよろしかったですか?」
「あっ、あぁ〜・・・・」教室を見回しながら答える吉澤先生。
「10番テーブル新規1名様で〜す」
『いらっしゃいませ〜!!!』
- 290 名前:6月 投稿日:2007/02/11(日) 03:01
-
席に着いた先生はテーブルに案内してくれた生徒に、
「あの指名いいかな?」
「あぁ〜・・・この状況ですので、ご希望の娘がつけるかどうかはわからないですが、
どの娘でしょうか?」
「愛ちゃん」
「あぁ、ムリですね」
「んじゃぁ、あさ美ちゃん」
「それもムリです」
「えぇ〜!?それじゃあ、のんは?」
「はい、ムリです」
「も〜ダレでもいいよ。連れて来い。あと、レモンティーなっ」
「はい、かしこまりぃ〜♪」
「おまたせしました〜♪」
- 291 名前:6月 投稿日:2007/02/11(日) 03:22
-
水を飲みながら声のした方を向いた吉澤先生はマコトの格好を見て、
「ブッーーーーーー!!」
「うわっ?!先生きたないッスよ」
「それより何なんだよ。そのオマエの格好はよ!!」
「えっ?今日の私の衣装ですけど、何か問題でも?」
「はぁ〜・・・ハズレじゃねぇかよ〜」
「ちょっと!ど〜いう意味ッスか?」
その時、偶然お客をお見送りした私を見つけた吉澤先生。
「オイ紺野!!」
「えっ?はっはい!!!」
見ると吉澤先生の前に立たされているマコト。
何かあったのかと急いでテーブルに向かうと、
「紺野、今はあいてんだろっ?」
「はぁ〜、まぁあいてますが」
「じゃあチェンジな!」
「えっ?」
「えーーーー!!」
もちろん前者が私で、校舎が・・・の声なんですが、
「先生なんでですかぁ?」問い詰めるマコトに先生は、
「いいから、オマエは下がってろって。ほれ紺野座れ座れ」
結局、マコトは追い返されて私が吉澤先生の隣についた。
- 292 名前:よしよし 投稿日:2007/02/11(日) 03:23
-
少量更新で申し訳ありません
- 293 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/13(火) 01:40
- 更新乙です。待ってましたよ〜。
まこと・・・がんばれ
- 294 名前:よしよし 投稿日:2007/04/04(水) 22:11
- >待ってくれてアリガトです
まこと・・・がんばれるかな?
- 295 名前:6月 投稿日:2007/04/04(水) 22:28
-
その10分後、
「んあ〜来たよぉ〜」と声と共に教室に入ってきたのは後藤先生。
『いらっしゃいませ〜』
後藤先生は空いている席に着くなり、
「紺野とコーラよろしく♪」と注文する。しかし、
「先生スイマセン。紺野は今接客中ですので・・・」
と目線を紺野に向けると、隣にいる吉澤を見つけて、
「んあああぁぁぁ!!よしこ〜!なんでこんちゃんを指名してんの?」
と吉澤に詰め寄っていく。
「ごっちん・・・早いモン勝ちだよ♪余りモンでガマンしときな」
優越感たっぷりの吉澤先生とがっくりと肩をおとした後藤先生。
諦めて席に戻った後藤先生は
「じゃあ、高橋は?」
「スイマセン・・・」
「じゃあ、辻?」
「スイマセン・・・」
「んあ〜!!じゃあダレでもいいよ」
「はい」
そして・・・
- 296 名前:6月 投稿日:2007/04/04(水) 22:40
-
「いらっしゃいませ♪後藤先生♪」
水を飲んでいた後藤が声のした方を見ると、
「んブゥゥーーーーーー」
「うわっ?!きたないっすよ先生」
当然、そこに現れたのはビキニマコト。
「んぁ、げほっ、んぁ、げほっ・・・・・」
「大丈夫っすか?」
「んあんあ、ところで何してるの?小川」
「何してるのって、仕事ですけど・・・・」
「じゃあその格好は?」
「今日の衣装っすけど?」
「あっそう。じゃあチェンジ!」
「・・・・・・えっ?」
「チェンジ!」
「なっ、何でです」
「チェンジ!!」
「はぃ・・・・・」
- 297 名前:6月 投稿日:2007/04/04(水) 22:52
-
そこに偶然接客の終わった愛ちゃんを見つけた後藤先生。
「んあっ♪たっかはし〜」
「あいっ?」突然呼ばれて驚いた愛ちゃんはとりあえず後藤先生と
立っているマコトに近より、
「どーかしましたか?先生」
「んあんあ、とりあえず座んなよ」
「で、でも・・・」隣にいるマコトをチラチラと見る愛ちゃん
「んあ小川、まだいたの?戻っていいよ」
「はぃ・・・・」
- 298 名前:よしよし 投稿日:2007/04/04(水) 22:54
-
またもや、ちょい更新です
- 299 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/03(日) 03:41
- 待ってます
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