Tomorrow never knows 〜

1 名前:一期一会 投稿日:2004/08/16(月) 18:02
はじめまして。一期一会というものです。
色んな小説を読ませてもらってくうちに書いてみたくなり、
今回スレッドを立ち上げさせて頂きました。

推している田亀で行きます。
学園モノで、よりリアリティが出せれば良いなと思ってます。
どうぞよろしく。 m(__)m ペコリ

週2、最低デモ週1のペースで更新していきたいと思ってます。

次の更新は明日にでも。。
   ━━━━スイマセン ゚л゚Å
2 名前:ジェンヌ♂ 投稿日:2004/08/16(月) 21:31
新作ですね。
 田亀 キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!
 期待してますョ〜♪"
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/25(水) 00:27
なんなんだ?たて逃げ?
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/06(月) 11:11
立てた時に1レスぐらい書こうよ。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/07(火) 04:22
作者殿

書く意思があるかどうかだけでも教えて欲しい。
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/08(水) 21:50

作者さん現れないようなら、ここもらっても良いですかね?
7 名前:5 投稿日:2004/09/09(木) 22:32
うーん・・・。
作者さんも来ないようだし・・・、いいんじゃない?
もし誰も来なければ、俺が田亀でやって見ようとも思ったけど、
根本的に田中嫌いの俺が完結させる自信がないし・・・。
それに7さんの物も読んでみたいし。
ま、俺的にはOKです。
8 名前:6 投稿日:2004/09/09(木) 23:52

あー…、すいません。
自分がうp予定してたのは田亀ではないです。
やっぱり>>1通り田亀じゃないとマズイですよね…orz
9 名前:5 投稿日:2004/09/10(金) 09:40
いや、いいんじゃない?

俺は、頭の中で思い付いたのが田亀であったというだけ。
それに作者が違う訳だし、問題無いでしょ。
それより、6さんだったね。ごめん。
(別の板で、フザケ半分で書き始めた駄作の事と同時にやっていたから・・・。)
10 名前:ごめんなさい。上げさせてください 投稿日:2004/09/10(金) 23:12
6さんは見ているかなぁ・・・。
もし、他のところで始めてちゃったら紛らわしい答え方をしてごめんなさい。
11 名前:6 投稿日:2004/09/11(土) 00:26
あー。気を遣わせてしまってすいません…。
ありがとうございます。
では、お言葉に甘えて使わせてもらいますね。
12 名前:5 投稿日:2004/09/11(土) 00:31
楽しみにしてます。
頑張ってください。
13 名前:5 投稿日:2004/09/11(土) 00:31
楽しみにしてます。
頑張ってください。
14 名前:6 投稿日:2004/09/11(土) 00:34
恐らくものすごくマイナーなCP(だと思う)の話になるので
出来れば、あまり邪魔にならないように
適当な位置にまで下がってから始めたいと思います。
15 名前:6 投稿日:2004/09/11(土) 01:16
了解。
なんか、余計なことをしちゃったな。
申し訳ない。
後、この板の住人の人に対して、改めてお詫びを申し上げます。

しばらく、消えます。
16 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/11(土) 10:25
待たずに落として書いたら?
17 名前:6(全ての原因) 投稿日:2004/09/11(土) 12:01
>16
落とし方が分からなかったもので・・・すみません。
そして、有難うございます。
18 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 02:50
とりあえず、みきよし。
19 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 02:52
――― きみがいないと息ができない ―――
20 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 02:53



急に気温が下がったせいか、
こんな夜はあなたの事を思い出す。


誰と話すときでもそう。
いつも穏やかで柔らかい雰囲気でいるくせに、
表情をクルクルさせて、おどけてみせたりするくせに
あの大きな琥珀色の瞳の奥は冷たく閉ざされていて。

初めてその事に気づいたとき
きっと慣れそうもないこの街の冬に似てると思った。
21 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 02:54


* * * *

22 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 02:56


「ミキティってさ」

「なに?よっちゃんさん」

「いや、やっぱミキティって可愛いなぁって」

「はぁ〜?今更ナニ言ってんの?つーか訳わかんないし」


それは楽屋での何気ない会話、その途中。

いつものこととはいえ、あまりの突然さに
嬉しいのと気恥かしいのがごちゃ混ぜになって。
軽く睨んで突っ込んではみたものの、素直になれない気持ちを
力の入らないパンチに込めてくりだした。
23 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 02:57

今じゃすっかり「眼光鋭すぎ」なんて言われるのにも慣れて
逆にそういう自分のキャラもいけるんだって分かってきたけど
それはただ単に、あたしの心の弱さや脆さを隠そうとしただけのこと。
この世界に入ってからは笑顔っていうもっと強いヨロイも身に付けた。

今までソロでやってきたっていう自負もあって
もう一人で怯える夜なんてなかったのに。
それなのに。



あなたの目に映っているときは、いつも物凄く不安になる。
きっとあなたの瞳には押し殺した泣き顔まで見透かされてるから。
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 02:57


ねぇ、だけどあなたにだけは
あたしの弱さも、全てを知っていて欲しいって思ってることも
同じようにその瞳でちゃんと見透かしていてくれてるの?

25 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 02:58


* * * *

26 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 03:00


「あれー、もしかしてマジで怒っちゃってる??」


行為の後、いつものようにちょっとした軽口を叩き合っていたら
いつの間にかそれはあなたの不実をなじる
あたしの一方的な不満のオンパレードと変わっていった。

27 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 03:01

あなたは普通の顔して聞いていたけど
表情が「もううんざりだ」と言ったように見えて
そのまま顔を背けて、黙り込んでしまった私。

覆い被さってくるのは、おどけたような
それでいて心配そうな色を孕んだ囁き。


絶対、顔を覗き込んでくるだろうなって分かったから
胸元のシーツをぐいんっと引上げた勢いで、素早く背中を向けた。



「ミキティ?どうした?
 マジでなんかあったの?」


声と一緒にスプリングの軋む音がして
すぐ後ろからあなたの気配と肩に添えられた手の温もりが
これ以上無いくらいに無神経な事のように思えた。

28 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 03:02


そんなのって、ひどい。あんまりだよ。
本当は何もかも分かってるくせに。




可愛いなんて言わないで


甘えるように見つめないで


なだめるようなキスをしないで


29 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 03:04


「なっ、もない、からっ。へーきだから!もう…」


強引に抱き寄せられて涙が零れる。
シーツはあっけなく剥ぎ取られた。

30 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 03:05



イヤだ、こんな顔、見られたくない。


これ以上あたしの中に入ってこないで。

もうあなた無しじゃ立っていられなくなるから。





「…ミキ」



あなたがいないとあたしは息さえ出来ないの。


31 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 03:07

―終―

32 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 03:12
一発目から重苦しいので申し訳ないです。

15さん、16さんご親切に有難うございます。
ひっそりマイペースにやっていきたいと思います。
33 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 03:14

次は中篇になるか、もう一発短編か。
CPはまだ未定だけど多分吉澤と誰かです。
34 名前:5(14、15、17の6は俺です) 投稿日:2004/09/15(水) 17:16
更新、お疲れ様です。
そして、濡衣きせてごめんなさい。
間違えただけで悪意はなかったんです。
本当にごめんなさい。
35 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:28


『シャンプー』
36 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:29


この夜が明けるまでは、
あなたはあたしだけのもの。

あたしの心変わり、赦してくれるよね?


37 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:31


 * * * *
38 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:32


「朝イチで迎えに来るから、
 その前までには帰ってくださいね?」
「うん、わかってるよ」


いつものように、あたしは晩御飯の献立を
相談するようなのどかさで一方的に現実を突きつける。
そして彼女もいつものように、何を考えているのか
わからない微笑みを浮かべてのんびりと返事をする。

『誰が来るのか』なんて、一度も聞かれなかった。
そんなことを言うほど間抜けじゃない。
そういうトコロが割と気に入っていた。

これは儀式。

あたしにはあのコがいて、あなたにも誰かがいる。
現実世界にあたしとあなたを結ぶ線は存在しない。
それでも夢遊病者のようにたぐりよせるのは
ある筈の無い、決して見えることの無い
とてもか細くて今にも崩れてしまいそうな感情の先端。


あたしたちは太陽と月に隠れて手を繋ぐ。


39 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:34

あのコに会えない夜はあたしを代わりにすれば良い。


そう言ったのはどっちだったかなんて、もう忘れてしまった。
寂しさの埋め合わせなんて誰でも良かったに決まってる。
あたしにとって、あなたじゃなくても。
あなたにとって、あたしじゃなくても。

シャワーの音をどこか遠くに聞きながら、
あなたと過ごした夜の跡をぼんやり眺める。
40 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:35

うーん、何にも無かったように元に戻すには時間的に難しいかも。
朝からする趣味じゃないのは知ってるから心配はないけれど。


他人事のように考えている自分に思わず苦笑する。
あたしの心音が早くなる素振りもみせない事に妙に納得して
見た目には分からないように適当に整えて、そのまま腰掛けた。


目を閉じて、あのコを迎える準備を想像する。

寝癖のひどいボサボサ頭を深くかぶった帽子で誤魔化して
まだ眠そうな足取りでノロノロとやってくる。
インターフォンを押して、「あやちゃん、来たよー」なんて
ダルそうな声でモゴモゴと告げるから、あたしはすぐドアを
明けに行って一番の笑顔でみきたんを迎え入れてそのまま抱き……
41 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:37

ありえない光景に愕然として目を開けた。
遠くであたしがあたしを嘲笑う。

脱いだ帽子の下は、とても優しい笑顔のあなただった。

心臓が落ち着けというあたしの意思を無視して走り出す。
あたしの大事な人はみきたんで、
あたしが会いたいのはみきたんで、
あたしが抱きしめたいのはみきたんで…

バカみたいに堂々巡りを繰り返す思考。

不吉な斑紋のように広がる不安に
押し流されまいとして、自分を強く抱きしめた。
それでも冷たい濁流があたしを飲み込もうとしていく。


あたしはもう、ダメなのかもしれない。
このまま沈んでしまえばきっと楽になれるよね。

42 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:39

「まつうら?」

突然、肌に重なる熱に引き上げられた。
目に映りこむ白くて長い指。大きな手があたしの手をギュっと掴む。
のんびりと間延びしたように聞こえる声。
それでも視線は痛いくらいに真剣味を帯びている。

「どうした?なに、気持ち悪いの?」

「…あ」

かがんだ拍子にまだ水気の残る前髪から漂う
シャンプーの甘い匂い。

あたしと同じ、匂い。
43 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:48

咄嗟にくちびるを噛んだ。


「何でもないです、それよりもう来ちゃいますけど?」

出来るだけやんわりと手をどけて、笑顔を浮かべる。
何故か分からないけど、そうしなくちゃいけない気がして。

勝手に何を感じ取ったのか知らないけれど
おひさまみたいな笑顔で見つめてくる。

今のあたしにとっては無慈悲で残酷な戒めでしかないのに。



…こういうトコロが大嫌いだったのに。

44 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:50

気を抜けば暴れだしそうな衝動と意地にちかい理性。

こんなにも必死で無様なせめぎあいを知られてはいけない。
掠れそうになる声を辛うじて誤魔化して、笑顔のままに冷たく告げる。


「帰ってください、吉澤さん」
「うん、じゃあ、またね」


いつものように何を考えているのか
わからない微笑みを浮かべてのんびりと出て行った。


ドアの閉まる金属音が独り言のように響いたのをソファで聞いて
それからあたしは走ってバスルームに向かい、シャンプーをゴミ箱へ投げ捨てた。
45 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:51

   −終−
46 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 14:54
>>34さん
ご心配かけてすみません。
わざとじゃないのは分かってますからご安心ください。
色々とどうもありがとうございます。
47 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/23(火) 15:01

またしても暗い話でごめんなさい。
しかもどうにも薄っぺらい内容。
松吉?吉松?正式略称が分からないけれど最近この二人がキてます。
次もこの二人に絡んだものを書くかもしれないです。それか、みきよし。

48 名前:5 投稿日:2004/11/24(水) 04:06
お帰りなさい。
そして、その節はすみませんでした。

えーと・・・、あやひと?よしあや?
なんだろう・・・。

俺も吉澤と松浦は好きですね。
最近、吉澤のルックスは戻りつつある。
だから、正直、お笑いキャラは今はキツイ。
(でも、吉澤だけは色気を注ぐビキニは着ないで欲しい・・・)
49 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:02


『れいにゃの朝』
50 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:04

* * * *
51 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:06

「れいにゃ、おはようー」

パパは毎朝決まって起きるとすぐにベビーベッドかられいなを抱き上げて
それはそれは愛しそうに微笑みかけて、何度も頬ずりをします。
お返しにれいなも大好きなパパのお鼻におはようのチューをします。
ひとり娘のれいなが可愛くてしかたないのはパパもママも同じですが
パパの溺愛っぷりは相当のもので、相手が我が娘でありながら
ときどきママが嫉妬してご機嫌ななめになってしまう程です。

ママは寝起きが良くないのでベッドの中から眠そうな目をのぞかせています。

「もう、パパったらまだまだ元気なんじゃん…」

何故かママのパジャマやらが脱げて床に落ちてしまっている理由は
小さな小さなれいなにはまだ分かるはずもありません。
52 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:08

「パパァー」
「んー、なんだい?本当にれいにゃは可愛いなぁ」

すっかりデレデレした顔で言いながらパパはチュ、チュッと
れいなのスベスベで柔らかいほっぺにキスをしました。
色の白さと柔らかいぷにぷにほっぺは間違いなくパパ譲りです。


「ああ、今日はずっとれいにゃと一緒にいようかなー」

パパに抱きしめられたれいなは「にゃー、にゃー」と可愛らしくはしゃぎます。
キャッキャと無邪気な声をあげて楽しそうに笑う姿はママそっくりです。
53 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:09

「よっちゃん、また遅刻するよ」

心なしかいつもより低めのママの声に
高い高いをしていたパパの動きがピタリと止まりました。
振り返ると、いつの間にかすっかり着替え終えていたママが
現役当時を彷彿させるような眼差しをしています。何が現役なのかは秘密です。
パパとれいなが二人でイチャイチャしていると、たまにママはこういう目をします。
ママが言うには「よっちゃんが親バカ過ぎて呆れてるだけ」だそうです。

ママはとっても美人さんなのですが割と釣り目がちで、素で視線が鋭いので
黙っていると怒っているとか不機嫌そうに見えてしまいます。
そんなわけで「目元がママ似で絶対れいなは美人になるなー」と
事あるごとに言うパパですが、実はほんのちょっとだけ心配しているのは内緒です。
54 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:11

れいなが見つめると、ママの目はすぐに元に戻って
何故かちょっと困ったような顔をして「なんでもないよ」と笑いました。


「ママァー」

れいなは小さな手を一生懸命ママの方へ伸ばします。
苦笑いしているパパかられいなを抱き上げると
ママもれいなにニッコリと笑いかけます。

「れいな、おはよう
 ひとりでおっきしたの?えらいねー」

まだあまりたくさん言葉が話せないれいなですがお話するのは大好きです。
ニコニコと嬉しそうにママの言葉にうなずきます。
55 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:18

「よーし、じゃあママとお顔洗いにいこうねー?」
「あーい」
「れーな!かわいいぃー!」

ぴょこんと手をあげて元気いっぱいに答えるれいなに
ママも思わず頬ずりしてしまいます。
そんな二人の様子を見るパパの目はちょっと淋しそうです。
ママはそんなことなど知らんぷりして、れいなを抱いたまま
さっさと寝室から出て行こうとします。
いつもならママがパパのシャツやネクタイを選んであげている間に
れいなとパパは一緒に顔を洗ったりするのですが、どうやら今日は違うみたいです。

なんだかパパはちょっと泣きそうな顔になっています。
56 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:20

「パパも早く支度してねー」

ドアのところで立ち止まると、ママが思い出したように振り返って言います。
ちらりと視線で示した先にはパパの着替えがちゃんと用意されていました。
一体いつの間に置いておいたのでしょう。さすがママです。
アメとムチの使い方に関しては素晴らしい腕をもっていますね。

「ミキティ〜!」

心なしかパパの目がちょっと潤んでいるように見えます。
その様子を見てママはフフフと笑いました。
けれど、れいなには何が面白いのかよく分かりません。

「にゃ?」

れいなはママを見つめて小首をかしげます。
ママは優しい目で微笑むと「れいなもパパもカワイイねぇ」と言いました。
57 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:22

ニコニコしてママの歩くリズムに合わせてれいなの身体もゆらゆら揺れます。

振り返るとママの肩越しに、これまたニコニコ顔のパパが見えました。
れいなに向ってヒラヒラと手を振っています

「すぐ行くからねー!」

大好きなパパとママがニコニコしているのでれいなも嬉しくなりました。
嬉しいときや楽しいとき、れいなはお歌を歌って気持ちを表現します。
作詞も作曲もすべてれいなの完全オリジナルです。
とはいっても、詞はぜんぶ「にゃー」しかありません。

「あはは、れいなゴキゲンだねー」

ママもれいなと一緒に「にゃーにゃー」と歌いだします。
なんだか二人はとっても楽しそうです。
リビングのドアを開けると大きなガラス窓から
お日様の光がいっぱい差し込んできていてまぶしいくらいです。
れいなはウキウキして「にゃー!」と可愛らしい声をあげました。



こんな風にしてれいなの一日は始まるのでした。

58 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:26

訂正>57

×ニコニコしてママの歩くリズムに合わせてれいなの身体もゆらゆら揺れます。

○ニコニコしているママの歩くリズムに合わせてれいなの身体もゆらゆら揺れます。



59 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:32

某よしれなスレのAAを見て発作的に書いてしまいました。
AA職人さんどうもありがとう。
色々とおかしなところがあるかと思いますが見逃してください。
一応、みきよしれな、ということで。
60 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:45
>>48

5さん

最近の吉澤さんの活躍は素晴らしいですよね。
あんなに綺麗なのに…、天はニ物を与えてしまったんですね!(色んな意味で)
ただ、一時期に比べたとしてもちょっと痩せすぎなのでは?と心配です。
今後は是非とも健康的なセクシーさでお願いしたいところです。
61 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/01(水) 01:50

黒モニ一家バンザイ。
62 名前:5 投稿日:2004/12/02(木) 20:51
更新、お疲れ様です。
う〜ん、どっちかと言うと元に戻ったって感じだと思うんだが・・・。
63 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/05(土) 14:45
(・∀・)イイ!!
もう更新はないのかな?
64 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 02:47

>>5さん

そうですよね。ただちょっと急に痩せたかなと思ったので。
極端なダイエットじゃなければいいなーと。

>>63さん

レスありがとうございます。
黒モニ一家スレの方ですか?
マイペースながらも更新していきたいと思っていますので
今後ともどうぞ応援よろしくお願いします。
65 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 03:07


『れいにゃのファースト・バレンタインデイ』
66 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 03:08

それは、ある日の午後でした。

れいにゃとママは一緒に近所のスーパーマーケットへ
晩御飯のお買い物に出かけました。

スーパーマーケットの前まで来ると
驚いたママとれいにゃは同時に声をあげました。


「はあ!?」
「ぁう??」
67 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 03:11

一体どうしたことでしょう。

昨日まではごく普通のスーパーマーケットだったのに
なんと建物が全部ピンク色に染まっているではないですか。

よーく見ると、どうやら建物をプレゼントボックスに
見立てたつもりらしく白いリボン飾りのようなものまで
上手にペイントされています。
可愛いと言えないこともありませんが、なにせインパクトが強すぎて
周りのいく人たちもみんな驚きと戸惑いの表情を浮かべています。

れいにゃを乗せたバギーを押しながら
恐る恐る近づいていくママの目に次に飛び込んできたのは
スーパーマーケットの入り口でとんでもなく存在感をアピールする
大きな大きな看板でした。



「なにこれ?訳わかんないし」


看板には、とても達筆で豪快な文字でこう書かれていました。

『命みぢかし、恋せよ乙女!!!』



いつもと様子が違うからとはいえ
晩御飯のお買い物をしないわけにはいきません。
首をかしげながらママはお店の中へ入っていきました。

68 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 03:13

理由は中に入るとすぐに分かりました。

商品棚など、もういたるところにリボンやハートマークやらの
飾りがつけられています。あちこちにピンクの布に白で
『ハッピー!バレンタイン』の文字。

スーパーマーケットの大変身の真相は
手の込んだバレンタインデイフェアーだったのです。


お店の中いっぱいに独特の甘いにおいが広がっていて
若い女の人が大勢集まっているようでした。
どうやら特設の実演販売を行っているようです。
カートの子供用シートにれいにゃを移しかえながらママが呟きます。


「そっか、すっかり忘れてた
 もうすぐバレンタインなんだっけ」
「ばぁたいん?」


不思議そうに小首をかしげたれいにゃがママを見つめると
ママはてきぱきとカートに食材を入れながら
ちょっと楽しそうに答えました。
69 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 03:15

「あのね、バレンタインデイっていってね、一年に一回
 女の子が好きなひとに自分の気持ちを告白する日なんだよ」
「うー?」
「あはは、ちょっと分かんないかぁ?
 好きな人にチョコをプレゼントする日って言ったほうがいいかな」


すると、れいにゃは目をキラキラさせてママに言いました。


「ばぁーたいん、しゅる!」
「えぇ!?れいな好きなコいるの?」


ちょっと驚いたママがれいなに聞きます。
けれどれいにゃは「ばぁたいんしゅるー」と言いながら
両手を元気にバタバタとさせて、すっかりはしゃいでしまって
ママの質問に答える様子はありません。


結局、れいにゃの相手が誰なのか分からないまま
ママはれいにゃが熱心に選んだチョコレートと
愛するパパ用にハートの形をした箱入りのチョコレートを買いました。
70 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 03:17


スーパーマーケットからの帰り道
買ってもらったチョコレートを抱きしめてご機嫌のれいにゃは
さっそく「ばぁあーんたいーん♪」と楽しそうに歌います。



うわー、よっちゃん知ったらショックだろうなぁー。
ってゆーか泣くかも、うんきっと絶対かなり凹むよね。
うーん、とりあえずは黙っといてあげよう。…だけどあーあ、かわいそうに。
ンフフフ、これはミキがなぐさめてあげなきゃだよねぇ。
だけどれいなって意外とおませだったんだなー。
相手ってどんなコなんだろ?ぜんぜんそんな気配なかったのになぁ。
けど、おませなのってどっちに似たのかな?ミキ?それともよっちゃん?
あ、そういえばミキの初恋って幼稚園の頃だったし…まあそんなもんなのかな
よっちゃんはいつだったんだろう?そういう話ってしてなかったかも…




ママは愛娘の初恋に嬉しいような、けれどパパのことを考えると
ちょっと可哀想だったりと、なんとも複雑な気持ちなのでした。

71 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 03:19


…後編につづく。
72 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 11:46
黒モニ大好きです。
73 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/13(日) 15:17
よっすぃぱぱが可愛い!黒モニ最高!!
後編楽しみにしてます。
74 名前:5 投稿日:2005/02/22(火) 01:03
何故だろう。
あれだけ嫌いだった田中が、最近、可愛く見える・・・。

それはそうと、最近は、某藤本さんの方の太り具合の方が気になって気になって・・・。
(普通の時は良いんだが、水着になると目立つ。元々が痩せていただけに)
75 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:24


・・・・・・・・・数日後のバレンタインデイ当日の朝
76 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:26

いつものようにれいにゃはよちよち歩きながら
出勤前のお見送りに行きます。
靴を履いていたパパはれいにゃを優しく抱き上げて
ニコニコしながら言いました。


「れいにゃはチョコレート好き?」
「しゅきー!」
「よーし、それじゃあパパにまかせなさーい!」
「あう?」
「なるべく早く帰ってくるから、いい子で待ってるんだよ
 そしたらお土産にいっぱいチョコレートをもらってくるからね」

きょとんとするれいにゃにパパは小声で言うと
ウインクをしてみせました。
なんだかよくわかりませんでしたが
とりあえずチョコレートがいっぱいもらえるみたいなので
れいにゃは嬉しくなって「にゃー!」と元気にお返事します。
それを見てパパも楽しそうにうなずきます。
77 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:27

そこへ、寝ぐせつきっぱなしでボサボサ頭のママが
包みを片手に急いでやってきました。


「お待たせ、よっちゃん!ハイお弁当!」

パパは「ありがとう」と言うとお弁当を受け取ってカバンの中にしまいます。
そしていつものようにれいにゃとママに順番にキスをしてから
「行ってきます」と会社にむかいました。
78 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:28


それかられいにゃはママがお掃除をしている間に
お絵かきをしたり、お歌を歌ったり、ダンスをして遊びました。

お昼ご飯を食べてから、ママと一緒に公園に遊びにも行きました。
最近ママは公園に来るとなぜかキョロキョロとするのでした。
特にれいにゃがお友達と遊んでいるとじーっとその子のことを見て
何やらブツブツと言いながら考え事をしているようでした。
公園からの帰り道、ママは何か決心したような顔でれいにゃに聞きました。


「れいにゃ、チョコレートは?」
「う?」
「ママ、一応持ってきたんだけど
 チョコレート、あげなくていいの?」

ママはカバンの中に入れておいたれいにゃのチョコレートを
取り出して見せます。その薄いピンク色の包み紙の小さな箱をじっと見ていたと思うと
れいにゃは、不思議そうな顔をしてママのことを見つめて
そのまま何も言わずにコクンとうなずいたのでした。
そして、また楽しそうにお歌を歌い出しました。
79 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:30


まったく訳の分からないママは、つっこみたい気持ちで
一杯でしたが、仕方なくチョコレートをカバンに戻すと
小さな愛娘が一体何を考えているのかアレコレ思うのでした。




なんで?なんでれいにゃ誰にもあげないの?
待てよ、今日は好きなコが公園に来てなかったとか?
うーん、それだったら確かにあげられないもんねぇ。
でもれいにゃ誰かを探してるって感じじゃなかったしなぁ。
あ!まさか自分用とか!?れいにゃチョコ好きだし…ありえる。
ま、とりあえず今回はよっちゃんの泣き顔は見ないで済みそうかな?

80 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:31

すっかり日も暮れて、辺りのお家にも明かりが点りだします。

れいにゃのお家でも晩御飯の準備が整いました。
ガチャリとドアの開く音がしたかと思うと、
アンパンマンのビデオを見ていたれいにゃは急いで玄関へ向いました。



「パーパ!」
「れいにゃぁあ〜!ただいまぁ〜!」


パパは両手の荷物を放り出すと、とても嬉しそうな顔でれいにゃを抱き上げます。
れいにゃも大好きなパパが早く帰ってきてくれたので嬉しそうです。
小さな両手をパパの首に巻きつけて、ぷにぷにほっぺを押し付けます。
パパもニコニコしながら、れいにゃに頬ずりをして、二人ともとても楽しそうです。
81 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:33


「よっちゃん、おかえりー」


ママがエプロンで手を拭きながらやってきました。
パパはママにただいまのキスをして、れいにゃをママに抱き渡すと
「じゃあーん!」と言いながら、ちょっと自慢げに大きな紙袋を広げました。
見ると、中には色とりどりの包み紙で綺麗にラッピングされた箱やらが
あふれんばかりに入っていました。全部で何個入っているのか見当もつきません。


「可愛いれいにゃにパパからチョコレートのお土産だよ〜」
「にゃー!!」

「…つーか、それバレンタインのチョコでしょ?」



嬉しそうに両手を上げるれいにゃを尻目にママが突き放したように言います。
れいにゃは大きな袋を目の前にして、それしかもう目に入っていないようです。
どうやら何かのスイッチが入ってしまったママがパパに詰め寄ります。
けれどそんな事はおかまいなしにママの腕の中からするする降りると、
袋ごと引っ張って一生懸命リビングへと運ぼうとしています。
82 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:35



「マ、ママ!?そういう事をいわないでよ!」
「それになんか去年より増えてない?」
「そそそ、そんなことないよ!同じくらいだよ!」
「…後で全部チェックするからね、ケイタイも一緒にね」
「ちょ、ミキ!」


くるりと背を向けようとした、その手を取って引き寄せるとギュっと抱きしめました。
そっと耳元で何か囁いたかと思うと、腕の中のママは急に大人しくなって抱き返しました。



「もう…よっちゃんのバカ」
「そんなバカが好きなのはだれ?」


いたずらっぽく笑うパパの目に、上目遣いで見つめるママが映ります。
その恥じらいを秘めた顔つきは、まるで初めて恋に落ちた乙女のようです。

パパの左手がママの頬に添えられ、ママは静かに目を閉じます。

83 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:36




「パーパ?マーマ?」



可愛らしい声がして、びっくりして顔を向けると
一体いつからそこにいたのでしょうか
れいにゃがきょとんとした顔でパパとママを見上げていました。


「れれ、れいにゃ!?」
「ど、どうしたの?あ、おなかすいちゃったかな?」

84 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:37

慌ててパパとママはかがみ込んでれいにゃと目線をあわせます。
パパ達の様子がおかしい理由など知りもしないれいにゃは
もじもじしながら後ろ手で持っていたものを目の前に差し出しました。



「あい」


それは、薄いピンク色の包み紙の小さな箱でした。
気づいたママが小さく声を上げます。

「あ!」



「パーパとマーマに、ばーんたぃん、あげうの」

85 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:38



「れいにゃぁぁああああああ!!!!」



一瞬、固まっていたかと思うと
パパは大きな目に涙をいっぱいにして、れいにゃを力いっぱい抱きしめました。
ママも一緒になって二人でれいにゃを抱きしめあいます。


「にゃー!?くぅしいー!」
「れーにゃありがとう!」
「パパ嬉しいよぉおおおおーー」




その日の晩御飯のあと、
れいにゃとママからのチョコレートを家族3人で仲良く食べました。
特にれいにゃからのチョコレートを泣きながら食べているパパの頭を
「よっちゃん、良かったね」とママが優しく撫でています。
大好きなチョコレートに囲まれて、れいにゃはとっても嬉しそう。


れいにゃは毎日がバレンタインデイだったら良いのになぁと思いました。
86 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:39




…もちろん、れいにゃが寝た後で
ママの厳しいチョコレートチェックがあったのは、いうまでもありません。
87 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:42

以上、『れいにゃのファースト・バレンタインデイ』 でした。



88 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:55

>>72さん

レスありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。

>>73さん

レスありがとうございます。
お待たせしてすみませんでした。パパは娘に激甘の愛妻家です。

>>5さん

自分は全員可愛く見えて仕方ないDDです。
…まぁ、太りやすい年頃ですからね。写真集はどうなんですかねぇ。
89 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/28(月) 22:58

黒モニで何かネタがあったら、また書きたいと思います。
それでは、また次回。
90 名前:5 投稿日:2005/03/01(火) 01:18
更新、お疲れ様です。
作者さんの小説を読んで、自分が書かなくて良かったと思ってます。
(俺にはここまで書けない・・・)

次回作を楽しみにしてます。
91 名前:名無し読者 投稿日:2005/03/01(火) 02:32
楽しいお話ありがとう
92 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/27(月) 01:25
もっと読みたいです。
93 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/27(月) 09:49
↑あげんなぉー
94 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/29(水) 22:48
もっと読みたいです。
95 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/29(水) 22:49
もっと読みたいです。

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