うたを聞いてくれーー

1 名前:ORANGRANG 投稿日:2004/09/07(火) 07:32
A
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/07(火) 08:38
落とします。
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/13(月) 19:00
失敗は成功の元と言う。
人は誰もが失敗や挫折を味わう。
何度も何度も失敗を繰り返し、人は成長していく。

しかし、今日の私には失敗が許されない。
この結果次第では、私の夢が絶たれるのだから・・・。
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/13(月) 22:36
あさみが近づく。

「彼女は準備良いようよ。後はあなた次第だから。」
「・・・、私も準備出来てます。」

あさみは黙って頷いた。

「良い?結果は気にしないで。いつも通りの動きを見せれば大丈夫だから。」

まいの言葉にただ頷く。
しかし、彼女の頭の中は勝利の二文字しかなかった。
引き分けや善戦ではなく勝ちにこだわりたかった。
自分がレスラーとしてリングに立てるのは、今日が最初で最後かも知れないのだから・・・。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/15(水) 00:41
事の始まりは、自分の所属団体の選手が大量離脱したことが全ての始まりである。

離脱後、彼女達は新たに団体を設立。
一方、残留組は練習生の彼女を含めて、たったの4人。
まともな興行など出来ない状態だった。
そんな時に女子プロ界最大手であるMPWとの吸収合併の話であった。
勿論、社長の田中は了承する。
しかし、ここで問題が発生する。
MPWのプロデューサーである寺田が、練習生である彼女の存在を知らなかったのだ。
しかも彼女はMPWの入団テストを受け、落ちている。

ここで寺田がひとつの案を出す。
それは、MPW選出の選手との試合形式のスパーリングを行い、その選手に勝ったら
入団出来ると言うものだった。
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/16(木) 03:38
まいにとって、彼女は初めての後輩。
何としても残ってほしかった。

「多分、あなたと同期の3人の誰かだと思う。あなたなら大丈夫。」

まいの言う三人とは、亀井絵里、田中れいな、道重さゆみのことである。
この三人は、まだデビューしたての新人。
MPWの入団テストで一緒になっている。

「誰が相手でも関係ありません。」

まいは彼女の目をじっと見る。

「・・・分かった。行こう!」

彼女はただ頷く。
二回ほど自らの頬を叩き、気を引き締めなおした。
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/17(金) 21:53
一歩、また、一歩とリングに近付く。
相手は既にリングの上に上がっていた。
顔はガウンに隠れて分からない。
ただ、ガウン越しから感じられるオーラからただ者ではないことが分かった。
8 名前:作者 投稿日:2004/09/21(火) 00:29
読んでいる人はいないと思いますが、億にひとつの可能性があるといけないので
一応、休載のお知らせを致します。
理由は他板の連載及び本来デビュー作となる作品だったものの
完成に専念したいこと、後、まったく手応えが無いことです。
一応、この話だけに関しては完成してますので見てやってもいいと言う方がいらしたら
その時は書きます。
が、現時点では、再開する意思がないので削除依頼出されても構いませんので。
また、自分で出せよと言うのなら近々、こっちの方で出します。
本当にご迷惑おかけしました。
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:42
気分転換に書いた駄文が出来たから、取り合えず載せます。
ちょっとだけ、上げさせてください。
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:42


ごまっとう誕生秘話(嘘)


11 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:42
ソロとして少しづつではあるが、世間に認知されつつある藤本美貴。
約1年間、自分1人の力でやって来た事で自信がついてきた。

もちろん、スタッフの人達や親友でもあり年下の先輩でもある松浦亜弥に対する
感謝の気持ちは忘れてはいない。

でも、舞台に立つのは自分1人。
最後は自分の力でしか、どうしようも無い。
幾らスタッフの人や松浦が助けて上げたくでもこればかりはどうしようもない。
そんな中、自分は精一杯やって来た。
結果、少しづつではあるがCDの売り上げに反映されて来た。

まだまだ、自分は階段に登り途中である。
いつかは自分の中では頂上にいる

そんな時に敏腕プロデューサーであるつんくこと寺田光男から呼び出しがあった。
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:43

『コンコン』

売れっ子になるとドアまで違うのか、他の部屋よりもノック音の響きが素晴らしい。

「おお、居るでー。入りやー」
「はい、失礼します」

売れっ子だと言うのにまったく気取った所が無く、そこら辺の近所の兄ちゃんと変わらない
雰囲気がある、それが寺田の良い所でもあり、欠点でもある。

「おお、良く来たなぁ〜。まぁ、座れや」

そこには美貴が今まで見た事の無いような豪勢なクッションが置かれていた。

「はい」

何も気にせずに、普通に座る。
しかし、寺田は何故か以上に残念がっていた。
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:43

「どうしたんですか?」

あまりにも不自然な態度に疑問を感じる美貴。

「いや何もあらへん。それよりもここじゃあ正面じゃあらへん。
 端っこに来てくれへんか?」

(怪しい・・・)

何故か無作為に置かれている座布団。
このソファーとは物凄く合っていないソファーだった。

「そ、そこや、あ、ああ、何するんや。」

座布団をよけてみると置かれていたのはブーブークッション。
(このおっさんは本当に何をしたいんだか)

美貴が少しイラ着くのとは逆に寺田は異常に凹んでいた。
14 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:43

「で、何のようですか?」

自分でも分るぐらいのキツイ口調での問い掛け。

「え、ああ、何やっけ・・・そうそう。忘れ取った」

(あのねぇ・・・)
言いたい事は、喉から溢れ出そうなぐらいあったが敢えて止めて置いた。

「えー、藤本美貴さん。新ユニットに決まりました」
「え!?」

新ユニット・・・響きは物凄く良い。
プッチモニやタンポポ、ミニモニに続くユニット。

シャッフルでは他のグループの人と組んだ事がある。
(去年は『踊る11』に居たが曲が・・・)
しかし、正式なユニットとしては無かった。
(どんな人と組むのかな・・・同い年の石川さん、あさみん。年上だけど舞ちゃんも良いな。後は・・・)

頭の中で妄想がぐるぐる回る。
何か楽しくなってきそうで、既にワクワクしていた。
15 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:44

「で、何か質問はありますか」
「え、質問・・・」

(ええっと、何かな・・・)

「じゃあ、どんなユニットで・・・」
「それはオイオイ話すとして、他にあらへんかな」

(他に・・・?何だろう・・・あ、そうだ一番大切な事があった)

「誰とユニット組むんですか?」
「そう!よう聞いてくれた」

(待ち望むぐらいだったら、さっさと言ってよ)
心の中では頬っぺたを掴み、怒鳴りつけている美貴であった。

16 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:44

「ええか、聞いて驚くなよ。なんと、あの後藤や」
「ごっちんですか?」

(ごっちんか・・・、彼女なら面白くなりそう。何て言っても、モーニング娘。のエース)
(そして、ソロ歌手としてもトップアイドルをひた走っている)

「そうや、後藤や」

人気は多少落ちているとしても、未だに彼女の人気は他のものを寄せ付けない物がある。
そして、振る舞い一つとってもやっぱり美貴のとは違った1ランクも2ランクも上な物がある。
何よりも前から一度、一緒に仕事してみたいと美貴はずっと思っていた。

「どうや?藤本」
「ええ、何か楽しくなりそうですね」
「そうやろそうやろ」

この時、美貴はこの男が受け狙い気質の事を完全に忘れていた。
17 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:44

「でな、名前なんやけど・・・」
「はい」
「2人の名前を混ぜ合わせて、作ったんや。どや、見てくれ」
――と何処から取り出したのか分らないが目の前には巻物が置かれていた。

(・・・・・・ったく、大袈裟なんだから・・・・・・)

「じゃじゃん!!さあ、とくと見よ!!!」

開かれた巻物には、平仮名5文字が書かれていた。

(ええっと・・・ご、と、う、ま・・・・ごとうまきってどっかで聞いた事があるなぁ・・・)
(ごとうまき、ごとうまき・・・・ってごっちんの名前じゃんって・・・・、はぁ!!)

「ごとうまき!?」

美貴の驚く表情を見て、Tプロデューサーはニヤリと
してやったりの表情をした。
18 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:45

「つ、つんくさん、これって・・・冗談ですよね・・・」
「いや、それが本気なんや」
「・・・・・・・」
「ま、勿論、漢字にはするけどな」

そう言う問題では無い。
感じであろうが無かろうが、紹介された時には
どうしても"ごとうまき"としか呼ばれない。

"ごとうまき"と呼ばれて、美貴の事まで連想する人なんか先ずいないだろう。

「漢字ではこうや。
 後藤の"後"
 藤本の"藤"
 真希の"真"
 美貴の"貴"
 で"後藤真貴"や。どや、ええ名前やろう」

ぱっと見は男の名前さえ見える。
口で読んだら、どうしたって相方の名前しか思い浮かばなくなる。

「それでしたら、
 真希の"真"
 美貴の"美"
 で、"後藤真美"でいいじゃないですかぁ!」
「それやと何かいやらしいわぁ」

――と即答で却下された。
美貴が何と言おうが、結局は全て駄目だしをくらい、
新ユニット"後藤真貴"が始動する事になった。
19 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:45
真希との初顔合わせ。
――と言っても、何度かは合っている。

美貴にとっての真希の心象は物凄く良かった。

ただ、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはこの事、
彼女の所為で新ユニット"後藤真貴"が始動するとなると何か気分が悪い。

「おはようございます」

真希の方から挨拶して来た。
売れっ子とは言え、礼儀と言う物は出来ている。

「おはようございます」

ずっとソロ活動していた身なので、
年下相手でも親しい相手になるまでは敬語は忘れない。

「色々とお世話になります」
「あ、こちらこそ、よろしくお願いします」

美貴はナンダカンダ言っても真希の事は憎めなかった。
20 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:45
Tプロデューサーから、今回のユニットの事について色々と説明があった。

「うーん」

真希が首をかしげる。

「どうした、後藤」
「何か変じゃないですか?」
「えー、そうかな・・・・」
「だって、ユニットなのに私の名前しかないんですよ」
「まぁ、それは決まった事やからしょうがない」

真希の言い分も通らなかった。
ただ、美貴にとっては真希の口からおかしいと言ってくれた事により
少し気分が晴れた。

取り合えず簡単な振り付けや歌詞などを習い、一通りやってみる。
すると今度はTプロデューサーが首を傾げた。
21 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:45
美貴も真希もTプロデューサーの表情をじっと見る。

「あかん、これは2人じゃ駄目や」
『え?』
「何か違う。こんなんじゃない。
 うーん・・・・、ま、ちょっと考えさせて・・・・取り合えず今日は解散」
『はぁ?』

さっきから、まるで双子のように声がハモる。
結局、Tプロデューサーの所為で今日の練習は中止となった。
22 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:46

「なんだったんでしょうね」

真希が美貴に話し掛けた。

「あのさ、何か固っくるしいから、お互いに敬語使うの止めにしない?」
「え、うん。私も正直、そう言いたかったの。はぁ・・・・・、ミキティから
 そう言ってくれて良かったぁ・・・・」

真希も同じ事を思っていたらしい。

(なんだ、言ってくれれば良かったのに。そうしたら私も気を使わずに済んだのに)

「で、もう帰って良いのかな・・・・」
「え、良いんじゃない?」

美貴の質問に真希が答える。

「じゃあさ、じゃあさ、これから青山に行かない?ケーキの美味しいお店があるんだけど」
「え、うん。良いよ」

この日を境に、美貴と真希の仲は急激に親密になった。
そして・・・・
23 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:46
翌日、新たに亜弥を入れて再度ユニットが作られた。

名前は "ごまっとう"

変な名前である。
でも、美貴にとっては"後藤亜弥"よりは全然、良かった。
(その辺はさすがにTプロデューサーも意識してくれたんだろう)

当の亜弥はキャキャ、はしゃいでいる。
ずっと1人でやっている分、皆でやる事が新鮮なんだろう。

元々、美貴と亜弥は仲が良かった。
真希と亜弥はすれ違っても挨拶を交わす程度だったが、
この日を境にお互いに会話をするようになっていった。

結局、このユニットは1回きりで終わってしまった。

しかし、お互いの意識としてそれぞれがただの同じ事務所のタレントから、
同じ仕事をする仲間と言う認識がこのユニットをきっかけに生まれた。

そう言う意味では、このユニットを作ってくれたTプロデューサーには
皆、感謝していた。


24 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:47





ちなみに亜弥には亜弥の為に作られた新ユニットと説明をされている為、
旧ユニットの"後藤真貴"の存在については、亜弥はまったく知らない・・・・。





25 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:47


ごまっとう誕生秘話(嘘)   完
26 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 05:58
赤板の作者様、色々とごめんなさい。
近々、自らの手で落としますので、ちょっとだけ上げさせてください。
27 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 21:12
じゃあ、約束通り
28 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/16(木) 01:19
俺はいつものように少し緊張しながら自分の携帯を取り出し、
サイトを開く。
今日こそはレスついているか・・・。

ドクン
ドクン・・・

俺の心臓の鼓動は最高潮まで達する。
俺は自分の板を開いた。
目の前にある数値は昨日と変わってなかった。

終わった・・・
何もかも終わった・・・
俺の全てが終わった。

何もかもやる気を失せた俺は、そっと携帯を閉じ
床で横になり、そのまま目を閉じた・・・。

きっと多分、明日も同じ行動をするのだろう。
そして同じように後悔するのだろう・・・。
明日こそはと信じて・・・。
29 名前:何がやりたいんだよ! 投稿日:2004/12/16(木) 21:15
OCHI
30 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/16(木) 21:16
ochi

Converted by dat2html.pl v0.2