初めて書かせていただきます。

1 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 15:50
主人公は吉澤さんで、お相手は・・・後々分かると思います。

タイトルは・・・考え付きませんでした・涙。すいません。

ではでは・・・
2 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 15:53
彼女が知らないオトコとキスしてた

絶句

そして

本当にあたしは声を失った
3 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 15:58
病名は『ショックによる失語症』

仕事も辞めた

悔いがないなんて云ったら嘘になるけど

案外何も感じなかった

そしてここは都内某所の裕ちゃんの別荘もどき

「いつでも見に来れるとこにおりぃ」

という裕ちゃんの言葉に甘えさせてもらった。
4 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 16:02
声が出なくなって、もう3ヶ月は経つ

最初は不便だったけど

ありがたい事に都会に言葉は要らない

コンビニに行ったって

黙って欲しい物をレジに差し出せばいい

昔からちょっとは吸ってた煙草も

最近は量が増えた
5 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 16:05
だだっ広い家の一室で

いつものように煙草に火を付けた

ぼーっとしてたら

あの日・・・あたしが声を失った日のことが

頭に浮かんできた
6 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 16:18
彼女とは気が合って

とゆう事は仲良くて

自然と好きになっちゃうわけでありまして

ある日メールで

『もしかしてよっすぃー、あたしのこと好き?』

って来た。あたしはドキドキしながらも

『うん、好きだよ』って返した。

それからメールや電話では押して押して押しまくれっつーぐらい

アタックする日々

けど

仕事とか遊びとかで、実際彼女と接してるときは

そういうことは億尾にも出さなかった

ん?あぁ違う違う

出せなかった

小心者ですから、あたし

彼女はつかめない子だった

あたしが事実上告白したにも関わらず

全く態度が変わらなかった

そんな彼女の態度が悲しくなったときもあるけど

あたしは結構このよく分からない関係に満足してた

いつかは振り向かせてやる

長期戦の末に勝ってやる

そんな気持ちがあったから
7 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 16:27
ほかのメンバーはほぼ全員あたしが彼女を好きだってことを知ってた

相談とかしてたし、第一あたしは彼女に対してだけ態度が違うそう

当たり前ちゃー当たり前

だって好きなんだもん

実るか分からない不毛な恋だってことぐらい

あたしにだって分かってた

けど友達としてでもいい

つながってたい

だから今は

いいんだ、このままで

そう思ってたはずなのに
8 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 16:33
次の仕事まであと20分

あ、いない

あたしは楽屋から出て彼女を探しに行った

お〜居た、居・・・

あたしが見つけた彼女は

あたしの知らない顔で

あたしの知らないオトコと

キスしてた
9 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 16:39
彼女が見つけたあたしは

喉を押さえて、うずくまってた

「よっすぃー?よっすぃー?」

彼女の声が耳に届く

彼女はあたし達の楽屋に走って

飯田さんを呼んできた

「吉澤っ!どーしたのっ!?」

飯田さんはあたしの肩を両手で揺さぶっていた

そして、あたしは病院に行き

今に至る・・・あはは
10 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 16:48
そのとき彼女は取り乱していたそうだ

そんな彼女を嬉しく思った

あたしのことを見てくれてるみたいで

あたしがここで暮らし始めたとき

裕ちゃんが来て

「あいつ心配してたでぇ。あたしのせいやって」

それも嬉しく思ったけど

笑ってない彼女はイヤだったので

『笑ってて』って紙に書いて渡してもらった。

あたしが裕ちゃんにそれを渡したとき

裕ちゃんは困ったように笑ってた
11 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 16:57
声を失くした暮らしに慣れた

会話手段はキャンパスノート

最近では誰かがボケたら表情でツッコむという

器用な芸風も身に付けた。いぇ〜い。

時々顔を出してくれるメンバーの中に

彼女はいない

行きたい、と云ってくれてたそうだけど

裕ちゃんが止めたらしい
12 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 17:01
そう

あたしがこうなってしまったのは

誰のせいでもない

誰が責められるべきでもない

強いて原因を追究するとしたら

勝手に好きになって

勝手に熱を上げて

勝手にショックを受けた

あたしのせいだろう
13 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 17:12
けれど裕ちゃんが彼女があたしの所に来るのを止めたのは

裕ちゃん曰く

「あんたが声出らへんくなった理由をあいつは知ってるやろ。

しかも自分のせいや思てるしなぁ。なぁ、吉澤。

あんた今あいつが来ても笑顔でおれるか?」

あたしは黙ってた。いや声でないから仕方ないんだけど、

たぶん声出ても黙ってたと思う。

裕ちゃんは続けた

「無理やろ?

そんなあんた見てあいつはもっと落ち込むと思うねん。

悪循環やんか、それって。」

だいから彼女が来るのを止めたのか。

うん。あたしも正しいと思うよ、裕ちゃん。

ありがとね。
14 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 20:11
と、ここまで書いてみたところで・・・
感想をもらえると嬉しいです。
15 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 20:16
ではでは続き・・・
16 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 20:21
あたしは彼女と

手もつながなくていい

キスもしなくていい

Hもしなくていい

ただ

ただ

彼女に

『好き』だと云ってほしい

『愛してる』と感じてほしい

わがままですか?

わがままですね
17 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 20:26
だから

そばにいられるだけで

あたしの言葉で彼女が笑ってくれるだけで

満足してた

満足してなきゃいけなかった

18 名前:ぐら 投稿日:2004/09/24(金) 20:33
あー

今日のあたしちょっとセンチメンタリスト?

あはは

あ、明日あたし誕生日じゃん

まいばーすでいじゃん

誰が来るのかね〜

まぁ

彼女は来ないな

あはは

19 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/25(土) 01:12
彼女は誰か気になります。なんか面白そうなですね
20 名前:ぐら 投稿日:2004/09/25(土) 06:41
>19さん
ありがとうございます!感激です(T□T)見捨てずに読んでください・冷汗
21 名前:よしごまヲタ 投稿日:2004/09/25(土) 10:02
彼女=ごっちんだったらいいな〜
22 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/25(土) 14:32
更新お疲れ様です。
かなり、彼女がきになってます。
次回もがんばってください。
23 名前:プリン 投稿日:2004/09/25(土) 14:58
更新お疲れ様でしたー。
初めましてw

主人公は吉澤さんてのを見て、おお!きた!と思ってしまいました(w
彼女誰なのかなーwあの人かな?いや、あの人かなぁ?w

次回の更新待ってます。頑張ってください。
24 名前:ぐら 投稿日:2004/09/25(土) 15:57
皆さんありがとうございます。
頑張ります・・・
25 名前:ぐら 投稿日:2004/09/25(土) 16:18
次の日

メンバーは

なぜか朝っぱらからいた

「今日とね明日オフなんだよ!すごくない!?」

はしゃぐ矢口さん

「きっとねカオの思いが通じたと思うの」

交信する飯田さん

「酒が飲める 酒が飲める 酒が飲めるぞ〜♪」

歌う裕ちゃん

はぁ・・・ 嬉しいけど、皆テンションたっけぇな、おい。
26 名前:ぐら 投稿日:2004/09/25(土) 16:29
裕ちゃん別荘の広いリビングで

異常な盛り上がりを見せているあたしの誕生日パーティー

辻加護のボケにキレ顔でツッコあたし

リカちゃんが保田さんに甘えてるのを見て

即座に“tere is no accountingu for tastes.”

と書いて保田さんにキレられたあたし

(なぜかリカちゃんは「も〜、よっすぃーったら〜」って照れてた)
27 名前:ぐら 投稿日:2004/09/25(土) 16:30
楽しい

文句なしに楽しい

彼女はいないけど

ん〜・・・

彼女がいないから?
28 名前:ぐら 投稿日:2004/09/25(土) 16:33
午後2時

玄関のチャイムが鳴った

「あたし出るわ」

裕ちゃんが玄関のほうに行った

「ま、あがりぃ」

裕ちゃんと一緒に部屋に入ってきたのは




彼女だった
29 名前:ぐら 投稿日:2004/09/25(土) 17:01
すいません・涙。
26、正しくは“there is no accounting for tastes”
です・汗。ごめんなさい。
30 名前:ぐら 投稿日:2004/09/25(土) 18:52
あー

来たんだ?

来てくれたんだ?

遠路はるばる・・・

意味不明なあたしの頭ン中

『困惑』

てゆーか

あたし

ちゃんと

笑えてる?
31 名前:ぐら 投稿日:2004/09/25(土) 18:57
彼女は

ソファーに座っているあたしに

『泣きじゃくる』という言葉がぴったりなくらい泣きながら

抱きついてきた

「ごめんなさいっ・・・

ぅっ・・・

ぅっくっ・・・

ごめんなさいっ・・・」
32 名前:ぐら 投稿日:2004/09/26(日) 23:50
しばらく

あたしの意識は

宇宙の彼方に行ってらっしゃった

なんせ

彼女に抱きつかれるなんて

あたしのために泣いてくれるなんて

初体験でしたから

不謹慎な言い方だなぁ、これ・汗
33 名前:ぐら 投稿日:2004/09/26(日) 23:53
でも

なんだろ?これ

彼女の意識があたしに向いてるのは

嬉しい

かーなり嬉しい

けど

手放しに喜べない

この気持ち

なんだろ?これ
34 名前:ぐら 投稿日:2004/09/27(月) 00:20
あぁ・・・

そっかそっか

分かったよ

はいはい

I know〜♪

あたしが手放しで喜べない理由

それは

彼女の『ごめんなさい』に

“罪悪感”しか感じないこと

それ以上でも

それ以下でもない

彼女の目に映るあたしは

“自分のせいで傷つけたしまった親友”

そのくらいにしか

映ってない






思う

イヤだけど

期待してしまいそうになるけど


相手が自分に対して

持ってない感情

つまりここでは“恋愛感情”を

求めるのって

無駄なんだと思う

ふっ・・・

あたしったら捻くれ者〜

仕方ないか

まだ完治には程遠い傷を持ってんだから

そのくらいは自分を許してあげよう
35 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 01:54
そんなことを考えてても

あたしの手は無意識に

彼女の頭を撫でていた

慰め半分

触りたいから半分
36 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 01:59
メンバーの反応は

二通り

何も知らないメンバーは

ポカーン

何か知ってるメンバーは

神妙な面持ち

(ここじゃ喋れないな)

って感じたあたしは

彼女の手を引いて

違う部屋に連れて行った

37 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 02:09
しーん・・・

って感じ

ここも

メンバーのいるリビングからも

物音ひとつ聞こえない

そこであたし

いいこと考えました

“ちょっと待っててね”

そうノートに書いて彼女に見せた後

リビングに行き

“会話続行 じゃないと話しづらい”

って書いてメンバーに見せた

そしたら

さすが娘。

一瞬でまたお祭り騒ぎになった

察しがいいというか

とにかくありがたかった

裕ちゃんが

「どこまでお人好しやねん」って

半ば呆れ顔で言ってたのが聞こえた

けどね裕ちゃん

『お人好し』は

弱さの象徴

いい人に見せたいっていう

ずるさの象徴なんだ

あたしにとっては
38 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 02:15
戻ったら

彼女はまだ泣いていた

“どーした?”

なんてあたし

分かってるくせに

「だって・・・あたしのせいで・・・」

あぁやっぱり

“ごっちんのせいじゃないよ〜?”

おどけてみせた

「あたしが・・・

キス・・・

してるとこ見たんでしょ・・・?」
39 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 02:20
ん〜

まぁ・・・

“見たけど、別にそれごっちん悪くないじゃん!”

強がった

あなたのしたことは

間違ってないよ

間違ってない

「けどっ!

・・・あたしよっすぃーの気持ち知ってるのにっ・・・」

そうきたかぁ

あはは
40 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 02:26
好きだから

キスする

普通でしょ

好きな人が他の人とキスするとこをみたから

声失くす

普通・・・

じゃないか・苦笑

“いやいや

好きな人とキスするのは普通でしょ〜”

喉が

泣いてる

けど

頑張らなきゃ

断ち切れない

君のことも

君への想いも

なるべく優しく書く

これ以上

彼女が自分を責めないように
41 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 02:30
「でも、あたし中途半端な態度ばっかとってた。

それでよっすぃーのこと傷つけた

・・・ごめん」

また謝られた

それは違うよ、ごっちん

あたしは

あたしたちの不思議な関係

結構気に入ってたんだよ?
42 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 02:35
だいぶ泣き止んできた彼女は

あたしの目を

痛いほど

まっすぐ見ながら

そう言った

やめてよ

見ないでよ

泣きそうになるじゃん

『あたしたちは友達なんだ』

って

再確認しちゃうじゃん
43 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 02:43
“勝手に好きになって

勝手に期待して

勝手に傷ついたんだから

ごっちんのせいじゃないよ

態度変わらなくって

安心してたし”

かすかに震える手で書いた

そして

笑った

納得いかないような彼女の顔

けど

笑った

『もう大丈夫だよ』

って伝えたかった

それでも

心の奥底では

気にしてほしがってた

気付いてほしがってた

こんなに好きなことを





44 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 02:47
“幸せになってね”

あたしにとっては

最高で最悪の

彼女への餞

あたしが

キスしたかった

あたしが

幸せにしたかった

45 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 02:52
「よっすぃーは・・・それでいいの?」

予想もしなかった彼女の言葉

それでいいの?って君

いいわけないじゃん

ちょっと

むかついた

けど冷静に、冷静に

“悔しいけどね

君が幸せになるなら

諦めて身を引くぜベイベー”
46 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 03:01
ご丁寧に

ハートまで付けて書いた

ちょっとの本音と

いっぱいの嘘

「あたしがあの人とキスしたのは・・・」

彼女が言った

すっごい聞きたいけど

すっごい聞きたくない

無意識に俯いてしまった

あたしを気にしながら

話を続けた

「不安・・・だったんだ」

・・・不安?何が?

アタシの頭の上に付いた疑問符に気付いたらしい

ちょっと苦笑しながら言った

「よっすぃーがね・・・

あたしのこと本気で好きなのかって不安」

はぁーっ!?

あたしは即行でペンを取った

「本気に決まってんじゃん!!!!!!!!」

いっぱいビックリマークまで付けてやったさ

だって

甘い光が見えそうな気がしたから
47 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 03:11
彼女は微笑んだ
「だって一緒に居る時

そういう態度とらなかったでしょ?」

ヴッ・・・確かに

でもそれは

“勇気がなかったんだ

うざがられるの

怖かったし”

二回目の本音

あたしは必死だった

見え隠れする

淡い光を確実なものにしようと


ヴッ・・・確かに



48 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 03:12
あぁやってしまった・涙
最後の一行いらないです(T□T)
49 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 03:13
気を取り直して・・・
続けます!
50 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 03:20
「あたしは・・・ちゃんと態度で示してほしかったよ?」

ダメだ

もうダメ

抑えきれないって

期待しちゃうって

思うより先に

彼女を抱きしめてた

ちょっとしたスキンシップも嫌がった彼女

一生懸命彼女に合わせてたあたし

けど今はいいよね?

『友達』ではなくなろうとしてるんだから

あの不思議な関係から

確かな関係に進もうとしてるんだから
51 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 03:29
喉に違和感を感じて

彼女から離れた

伝えなきゃ

言いたい

喉がそう言ってる




「まっ・・・き・・・」




ずっと呼びたかった

愛しい彼女の名前


「よっすぃー・・・ぅっ・・・よっすぃーっ」

52 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 03:33
「あっ・・・い・・・愛し・・・てるよ・・・・

一緒・・・に・・・幸せに・・・なろ?」

「うっ・・・ん・・・

あたしも・・・っんく・・・愛してるよぉ・・・」
53 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 03:38
強く

強く

抱き合った

会えなかった分

示せなかった分

これからの分

そして見つめあい

キ・・・

「ストーップ!!」

あたしの口を塞いだのは

ごっちんの唇じゃなくて

54 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 03:49
「ちゃんと声が出るようになったこと皆に言わなきゃ!」

あ、そっか

忘れてた・苦笑

そして二人で

手をつないで

リビングに向かった

あたし達を見た途端

一瞬で静かになるメンバー達



「吉澤ひとみ、無事声がでるよ−になりましたぁー」



「「「どわっはっはっはっ・・・!!!」」」



なぜか爆笑された

「あんたなんでそんなに不満そうやねん、はっはっはっ!!」

さっき、キスを寸止めされた不満が顔に出てたらしい

あいやー

横を見ると

ごっちんの

赤くなった顔

はは、可愛すぎだから

「だからって笑わなくてもさぁ・・・」

言いかけてやめた

だってみんな

涙目なんだもん

「ありがとね、みんな」
55 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 04:11
これもずっと言いたかったこと

みんなが居なかったら

あたしは自分で自分を壊してたかもしれない

ホントに

ホントに

ありがとう

「上手くいったみたいだねぇ?」

矢口さんが冷やかすように言った

「バリバリです!!」と

ピースで返した

「誕生日会やり直しや!!」

裕ちゃんが言うと

「「「オーッ!!」」」

とみんなのコブシが高くあがった

最高だよ、ったく

「これからが本番やでぇ♪」

ふと時計を見たら・・・

まだまだ16時・・・

あたしはうっすら恐怖を感じちゃいました、えへっ・号泣

そんなあたしの耳元でごっちんはボソッと

「誕生日おめでと・・・ひとみ」

ひとみ・・・

あっ、あたしぃ〜っ!?

二人揃ってゆでダコ状態

こんなんじゃ

キスなんかしたらぶっ倒れるな、あたし



56 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 18:09
今度はホントに

『みんな』で盛り上がった

笑って笑って笑いまくって

(裕ちゃんと保田さんは飲んで飲んで飲みまくって)

あっと言う間に次の日になった

今は朝の6時

さすがにみんな寝ちゃってる

あたしと

ごっ・・・真希(照)以外は

「ドトーの一日だったね」

「んあ?ごとーの一日?」

いやいや、主役かよっ!

ツッコミたいが

そんな彼女が可愛くて仕方がない

「ある意味そーかも、あはは」

あたしの中では

ずっと君が主役だったさ〜

そんなオェッなことを考えていると

「あ、誕生日プレゼント買ってない」

あぁ

「いらないっすよ〜」

だってねぇ

モノより思い出っつーの?

思い出にはしたくないんだけど!

なんてゆーか・・・

いいもんもらった感があるわけで・・・

「どーしよっかなぁ・・・あっ!!」

「どした?」

「ごとーをプレゼントぉ〜」

って言いながら

ガバッと抱きついてきた
57 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 18:23
おいおい

こんなキャラだったけか?オイ

そんなこと言われたら

おじさんイケナイことしちゃうぞ〜

またもやガバッっと引っぺがされて

「今やらしーこと考えてたでしょぉ〜」

どうやらニヤニヤしてたらしい

考えてたけどね

ダメなのぉ???

「焦り過ぎです」

ビシッと云われっちた

ま、そーだね

ちょっとづつ

ちょっとづつ

前に進んでいこう

今まで云えなかったこと

今まで出来なかったこと

いっぱいしちちゃうよ?

覚悟しててね

            〜完〜
58 名前:ぐら 投稿日:2004/10/02(土) 18:28
はぁ・・・
心残りは沢山あるけれど、終了しました〜!
改めて読み返すと・・・未熟すぎで申し訳ないです・涙。
ありがとうございました・感謝感謝。
59 名前:通りすがりの者 投稿日:2004/10/29(金) 22:59
感動しました、全然よかったです。
またこんな感じに書いてくれればすごく嬉しいです。
お疲れ様でした。
60 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 21:55
>59
ありがとうございますぅ(T□T)
ではでは、調子にのってもう一本・・・
61 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 21:57



「よっちゃんてさ、なんであんなに面白いんだろ?」




62 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 22:04
ここは娘。の楽屋。
ごとーは愛するよっすぃーを待ってる。
目の前には俗に言う(?)『みきよし』夫婦。
いや、夫婦ってか・・・お笑いコンビ?
梨華ちゃんの無自覚なボケとミキティの鋭いツッコミ。
うんうん、アイドルにしとくにゃもったいないねぇ。

で、そんなツッコミキティが突然放った、この一言。

「よっちゃんてさ、なんであんなに面白いんだろ?」

唐突ではあったけど、ごとーも思ってた。
ホントになんであんなに面白いんだろーねぇ??
63 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 22:11
TVの前ではもちろん仕事だからってゆーのもあるけど面白い。
でもホラ、芸人さんもさぁ家に帰ると暗くなる人多いってゆうじゃん?
けどよっすぃーは楽屋でも、あたしと二人っきりでもいつでも笑わせてくれる。
そんなとこが大好きだったりするんだけれども・・・疲れないのかなぁ・・・

三人でこの難題に頭を抱えていたら、よっすぃーが帰ってきた。
64 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 22:18
「おー!マイスィートベイベ〜!!待っててくれたのかい?
・・・って、どしたの?」
いつもうるさいくらいの三人が静かだったので、よっすぃーは拍子抜けしたみたい。

「なんでよっすぃーは、そんなに面白いの?」

「いやいや梨華ちゃん、唐突すぎるから。」

「いやいや、さっきのミキティも唐突だったから。」

「OH!二段ツコッミ?かっけー!!」

はぁ・・・話が進まない・・・
65 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 22:34
ここは、ごとーがね。ピシっと仕切りますよ。

「で、なんでそんなに面白いの?努力?才能?」

さぁ、君の面白さの秘訣は何だ!吐け!吐くんだ、よしこ!!


「ごっちんは、あたしのこと面白いって思ってくれてるんだ?」

質問返しかーい!!
ってツッコミたかったけど(心の中で思いっきりつっこんだけど)、
司会者ごとー(自称)は番組進行を第一に考え、冷静に対処した。

「思ってるよ。てか実際面白いじゃん。」

「ふ〜ん・・・」

「ふ〜ん」じゃないだろー!!!!!何、ニヤニヤしとるんじゃぁー!!
ちゃぶ台ひっくり返すぞコノヤロー!!な勢いだったけど、そこはごとーの変わりに
目の前にいるコンビがっつっこんでくれた。

「ふ〜んじゃないでしょ!教えなさいよ!」

「(睨み中)」

まぁどっちが梨華ちゃんの発言でどっちがミキティの睨みだったかは、あえて言わない。
※後藤さんはバレてるって気付いてません・・・。

「わ、分かったから。てか、そんなに面白いかなぁ・・・?」

まだ言うか、よしこぉ!!

「ま、強いて言うなら・・・努力だろーね。」
66 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 22:44
意外とあっさり回答を得られた。

「努力?」

「強いて言うならね。」

「えー?じゃあよっすぃーはネタ帳つけたりしてるの?
神社にある大木に向かって『なんでやねん!』ってツッコミの練習してるの?
手ぇ痛くない?ほどほどにね☆」

「梨華ちゃん、話飛びすぎだから。よっちゃん、一応アイドルだから。」

「一応ってなんだよ!一応って!!」

・・・梨華ちゃんボケボケだなぁ・・・やっぱミキティ、つっこみ上手いねぇ・・・
よしこもナイスリアクション・・・

んあ?
あ、軌道修正しなきゃ。

「で、努力って何してるの?」
67 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 22:48
「だから強いて言うならだって!何つーか・・・自分でも意識してない努力ってゆーか・・・」

・・・意味不明です・・・

あたしとミキティと梨華ちゃんが同じことを思った。
それを悟ったらしいおっすぃーは言葉を探しながら話し出した。

68 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 23:01


「んーと・・・好きな人にはいつも笑っててほしいじゃん?あたし、寂しがりやだからさぁ
皆の笑ってる顔見るのすげー好きなわけよ。んで、目立ちたがりでもあるから・・・
皆を笑わせたいのね、自分の話で。だから・・・うん・・・だから無意識に努力してるんだと思う。まぁ、要するに・・・
かまってもらいたいのかも・・・。」

そっか。うん、確かによしこは甘えただ。寂しがりってのも分かる。
あれ?思いがけず真面目な番組になってきたなぁ。

「で、だから面白いと。う〜ん・・・でも、よっちゃんはさぁ
笑いとるようなことしなくても充分存在感あると思うんけど、美貴的には。
喋らなくても人が寄って来る、みたいな。」

うんうん、それも頷ける。ごとーもオーラがあるって言われるけど、
よしこもオーラ出しまくりだと思うんですが?そこんとこ、どーよ?吉澤さん。




69 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 23:16
「美貴ちゃん・・・笑いをナメたらいかんぜよ!」

いきなり土佐弁になったゲスト(よしこのことね)は、『笑い』について
熱く語りだした。

「人を感動させるのがいいみたいなとこあるじゃん。番組でもさ。
けど、あたしはちょっと違うと思うんだよね。確かに涙を誘うのは素晴らしいからなんだけど・・・
泣くつぼって皆似てると思うのね。悲しいとき、嬉しいとき、安心したとき・・・
でも笑いのつぼってさぁ、ホントに十人十色でしょ?自分が面白いと思ったって
他の人にとっちゃーすげーくだらないことだったりするわけじゃん。
だから大勢の人を笑わせるってスゴイことなんだよ。皆が笑ってくれたときはもう・・・
快感だね!一種のエクスタスィーってやつさ!」

よしこ・・・イイ話だったのに・・・最後エロいよ。
70 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 23:30
「よっすぃーて、真面目な話もできるんだね。最後エッチかったけど。」

あのぉ・・・チャーミーさん?
ポイントがビッミョーにずれてませんこと?

「うん。美貴もよっちゃんが真面目に長話してるとこ初めて見た。最後エロかったけど。」

おい!そこのお笑いコンビ!!何気に失礼だぞ!
最後ちょっとエロかったのは認めるけど。けどちょっとじゃん!!
よしこはなぁ、シてるときはこの上なくエロいんだぞー!!
あんなことしたり、こんなこと言ったり・・・

「ごっちーん・・・?怒るかニヤつくかどっちかにしな?ははは・・・」

んあ?あぁ、司会者(自称)が何たる失態・・・くぅっ・・・ここは・・・!!
いったんCMで〜す・・・

「せっかくオイラが真面目な話してたのに・・・しかも聞いてきたのそちらさんなのに・・・」

「ちっ、違うよ、よしこ!!あたしちゃんと話聞いてたって!!ほら!
よしこの真剣な姿に見とれちゃってて・・・はは・・・ごめんね?」

ときには嘘も必要なのです!!

「ったく、ごっちんは可愛いなぁ〜。」

ボソッ。
「よっちゃん騙されてるから。」

見逃してくれ、このやろぅ。



71 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 23:43
でもホント、真剣な話してるよしこはかっこよかった。
ひとつの事について熱く語れるってスゴイな。

「スゴクないよー。好きなことの話題は真剣になっちゃうもんでしょ。
ごっちんだって音楽についてだったら熱く語っちゃうでしょ?」

うん、ごとー音楽大好きだもん。

「あたしも美貴ちゃんのことなら、何時間だって語れるわ!!
美貴ちゃんもでしょ!」

「・・・強制ですか?・・・」

疲労と照れが混じったようなミキティの顔。実は何気に梨華ちゃんの方が
権力を握ってたりするだよね〜。

「梨華ちゃん?」

「なぁに?よっすぃー。」

「世間一般ではそれを『ノロケ話』と言います。」

はは、上手いねよしこ。
でもあたしもよしこのことなら・・・

「よっちゃんはごっちんのことなら何時間でも喋れるんですかー?」

ナイス質問だね、ミキティ!!
そりゃあ、よしこだって・・・ってなんでそんなに悩んでるですかー!?


72 名前:ぐら 投稿日:2004/10/30(土) 23:59
「うーん・・・自信ない。」

ナンデナンデナンデー!?あたしのことそんなに好きじゃないのかなぁ・・・

「ごっちんのことなら何でも分かってるつもりだけど・・・」

あたしだって分かってくれてると思ってるよー!!

「もっと知りたいんだよね。ごっちんが気付いてないことまで。」

よしこ・・・

「それこそ・・・一生かけて。」



彼女が自分から『一生』なんて使うのを初めて聞いた。
あたしが「一生一緒に居ようね。」って言ったら、困ったような笑顔で
「ごっちん、『一生一緒に居る』なんて結果論だよ」って言われた。
『一生一緒』だったなんて死ぬときにしか分からないと。
だからさっきの言葉、あたしには『ずっと一緒だよ』って聞こえたんだ。

笑いに、言葉にこだわる彼女があたしは大好きだ。


                       fin


「あのぉ・・・美貴達放置ですか〜?」
73 名前:ぐら 投稿日:2004/10/31(日) 00:00
一気に終わり・・・いや終わらせました・・・ハァハァ・・・
感想など・・・よろしくお願いします。
74 名前:ぐら 投稿日:2004/11/05(金) 18:18
浮気心で別CPをひとつ・・・
最近よっすぃー好きなんですよ〜。
ではでは・・・
75 名前:ぐら 投稿日:2004/11/05(金) 18:19


  甘えてください




76 名前:ぐら 投稿日:2004/11/05(金) 18:21
そりゃぁ年下だし?

そりゃぁ後輩だし?

そりゃぁ訛ってるし?

けどね〜・・・甘えてほしいんですよ・・・吉澤さん。
77 名前:ぐら 投稿日:2004/11/05(金) 18:42
付き合い始めて3ヶ月たつ。
告白は、その・・・吉澤さんから・照。
まぁその話はいつかするとして。

最初は、何でも自然にリードしてくれる吉澤さんにウキャウキャもん
だった。
「年上の恋人ってええわ〜。」って感じ。
まぁ年上だからって、皆がリードしてくれるってわけではないんやろうけど。
それに、あの男前な顔だからキマってるんやね。
・・・・・・・・
まっ、まぁとにかく!満足してたわけですよ!
が、しかし!やっぱり恋人に甘えられたいっちゅーんは、オトメの恋心やざ。
欲張りかもしれんけど。

それにね。
対等な関係に立ちたいんよ。
お仕事のことでは、あっちが先輩やからアドバイスを受ける
って形になっても仕方ないとは思う。
けど、プライベートな時間は・・・甘えてほしい。
ギッ、ギブ アンド テイクってのが理想かと・・・。

とゆーこで、あたし達の関係は少しばかりぎこちない。
さすれば、恋するオトメ18才。
高橋愛、今大いに悩んでおります。

78 名前:ぐら 投稿日:2004/11/05(金) 18:47
「目がイッちゃってるよ、愛ちゃん。」

ムッ、失礼な藤本さん。
あーしは今大事な会議中やざ!(ひとりで)

「よっちゃんとは上手くいってるかーい?」

それがね、ふじもっさん・・・

ハッ!!この人に聞こう!!
年下の彼女持ちで、吉澤さんと大の仲良し!!
適任やーっ!!
79 名前:通りすがりの者 投稿日:2004/11/05(金) 20:26
あっ!!更新されてる!
確かによっすぃーは誰にでも好かれて誰にでも好きになってそうです。
絶対に幼稚園の先生してたら子供達にモテるタイプですよ。
でも、そこがいいんですよね!
よしごまいいです!

つぎはたかよしですね?
愛ちゃんは頭脳派なんでしょうか?
更新待ってます。
80 名前:ぐら 投稿日:2004/11/05(金) 21:34
レスありがとうございます!!(T□T)
よっすぃーは・・・うふふ(キショ
イマドキの幼稚園生はマセてますからね〜。
「センセーのお嫁さんになるー」だの「センセーちゅぅしてー」だの
言って、吉澤センセーを困らせそうです・・・あ、ヤバイ。
萌えてきました(アホ
ではでは、更新・・・
81 名前:ぐら 投稿日:2004/11/05(金) 21:47
「ふじもっさんー!!!!!」

「はっ、はいぃ!?」

「質問タァーイムっ!!!!!」

「・・・うるさっ。」

まったく、フジモッティーめ。
こっちは真剣に悩んでるとゆうに・・・

「で、何?」

あぁ、ほーや。忘れるとこやった。

「ふじもっさんは、亜弥ちゃんに甘えてますか?」
「何なのよ?いきなり」
「いや〜・・・その・・・」
恋愛相談ってのは、なかなか照れるもんやね・・・うぅ。

「ハ〜ン。ふふふ」
「何やの」
「いやぁ、愛ちゃんも乙女だな〜ってね。」
「?」
「好きな人には甘えてほしいってかぁ?」
「!?・・・で、どうなん。亜弥ちゃんに甘えとるん?」
「あ〜、美貴たちラブラブだもん☆」

そんなんノロケ屋・・・人選間違ったかのぉ・・・

82 名前:ぐら 投稿日:2004/11/05(金) 21:58
また一から一人脳内会議や!
と開会を高らかに宣言しようとしたら

「てかさー、そんなの美貴に言っても仕方ないじゃん。」

んな、冷たいことを。冷えてぃめ。あ、イエティみたい・・・ぷぷ。

「本人同士で話し合うのがイイと思うけど?」

本人に言えないからアナタに相談してるんです!!

「てことでぇ・・・ワープッ!」

そう言って、ふじもっさんはあーしを屋上まで引っ張ってった。
「ふじもっさん、これはワープやのうてただのダッシュやざぁぁぁぁ!!!」
なんて、あーしに悲鳴をあげさせながら。
83 名前:ぐら 投稿日:2004/11/05(金) 22:05
屋上に着くと・・・よっ、吉澤さんッ!?

「次の仕事までまだ時間あるし。あとは若いもの同士で、ね?」

ふじもっさん、アンタいくつよ。
「じゃーねー」と階段を下りてゆく彼女の後姿を見送りながら
考える。
「甘えてください!」なんて言ったら、引かれるだろう。
けどこのままノコノコ帰ったら・・・ふじもっさんに・・・はうっ。
想像しただけで恐ろしい。よっしゃ、言うんだぁーっ!!
84 名前:通りすがりの者 投稿日:2004/11/06(土) 00:07
ミキティはなんでも行動ですね。
愛ちゃんは成功するんでしょうか?
更新待ってます。
85 名前:ぐら 投稿日:2004/11/10(水) 17:46
恐る恐る吉澤さんに近づく・・・

あぁ後姿もステキや。

「お〜、高橋。どしたぁ?」
気付かれた。ヤバイわ、ホンットに緊張してきた。
どう切り出せばいいんだ・・・

「やぁ〜・・・ちょっとご相談が・・・」
バカあたし!!世間話のひとつでも用意しときゃよかった。

「ん?何?」
「えーっとぉ・・・そのぉ・・・」
言いよどんでいるあたしが作る微妙な空気感。
・・・よしっ。

「好きな人がですね」
「えっ?あ・・・うん。」
「甘えてくれないんですよ」
「・・・・・」
「あーしが頼りないのは分かってるんですけど・・・
やっぱり甘えてほしいな、と」

言った。
言ってしまった。
吉澤さんは黙っている。はぁ・・・うざかったかなぁ。
86 名前:ぐら 投稿日:2004/11/10(水) 18:12
「あの、さ」
「はっ、はいぃ?」

吉澤さんがやっと口を開いた。

「高橋はさぁ、その人にちゃんと甘えてる?」
「へっ?」
「いや、その人にちゃんと自分の思ってることとか伝えてる?」

・・・考えてみた。
オフが重なった日とか、すごく会いたかった。二人っきりで居たかった。
けど、吉澤さんはメンバーにも人気があるから
他の人と遊ぶかなとか、疲れてるかなとか思って、遠慮したりしてた。
・・・「会いたい」って言ってよかったんですか?

「自分の気持ち・・・ちゃんと伝えてなかったかもしれません。」
「うん。だからね、その人もどう接していいか分かんなかったんじゃないかな?」

第三者に置き換えて語られる、吉澤さん自身の本音。
吉澤さんもあたしとの距離に悩んでいたのかもしれない。

「どーしたらいいですかね・・・」
「あたしだったら、まずは自分から甘えるかな」
「ほぉ・・・」

う〜ん・・・甘える、ねぇ・・・
すいません、これしか思いつきませんでした。

    えいっ

「ヲッ!?高橋っ?」
ちょっと慌てる吉澤さん。あはは、可愛い。
けどあたしもたぶん顔はゆでダコ状態・・・あちぃ。

「甘えてみたんやざ・・・」
してみたかったんです。
ドキドキするけど、落ち着くんです。

「高橋は直球勝負だなぁ、あはっ。」
87 名前:ぐら 投稿日:2004/11/10(水) 18:28
「吉澤さん」
「ん?」
「もっとあたしワガママになりますけ」
「うん」
「吉澤さんもワガママになってくださいよ?」
「はい。」
「言いたいこととかちゃんと言ってくださいね」
「ん。好きだよ」
「なっ、うぅ・・・吉澤さんんこそ直球や」
「言いたいことは言えって自分が言ったんじゃん」
「そーだけど・・・あ、もう戻りましょっか」
「うーん・・・・・・・」

出口に向かって歩き出そうとするあたしの腕を
吉澤さんが掴んで・・・

「もうちょっと」

抱きしめられた。

「もっ、もう時間になりますよっ!」
「まだダイジョブだって。
いざとなったら誰か呼びに来るよ。それより・・・」
「はい?」
「甘えたいな、愛に・・・」



    甘えてください。


               fin
88 名前:ぐら 投稿日:2004/11/10(水) 18:30
言い訳なんてしません。できません。
訳分かんなくて、ごめんなさい・・・
89 名前:通りすがりの者 投稿日:2004/11/10(水) 19:36
いえいえ、すっごくよかったです、愛ちゃんよかったですね。
アマアマな所を見せ付けられました。
今度はちょっとブラックな感じでもいいですね。
お疲れ様でした。
90 名前:ぐら 投稿日:2004/11/28(日) 00:43
何かむしょうに書きたくなったので・・・
ちょっと長くなるかもしれません。
てか、二つ目のお話で『みきりか』が『みきよし』になっている・・・
すみません(T□T)逝ってきます。
では、新しいお話(立ち直り早っ!
91 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/28(日) 00:45
『なんで信じてくれないのっ!』
『だってっ・・・後藤さんは・・・!』

廊下から激しいやりとりが聞こえる。
ごっちんと・・・紺野?
その声は段々と近づいてくる。

バンッ!

突然乱暴にドアが開いた。
楽屋に居た皆の視線がいっせいに集まる。
そこにはやっぱりごっちんと紺野の姿。
ただし
二人の表情は両極端であったけれど。

「どしたの?」

紺野の手首をキツク握ったままの彼女に聞いてみる。
無理やり連れて来たんだろう。
あぁ痛いって、それじゃ。

「よしこっ!!」
「ッ!・・・んだよぉっ?そんなデカイ声出さなくっても・・・」
「よーっく聞いといて!!紺野もっ!!」
「だから、何?」
耳痛ぇよ・泣





「ごとーは、むっかっし!よしこのことが好きで・し・た!!」




92 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/28(日) 00:47
えらく過去形を強調した告白をされてしまった。
てかマジ何なの?いったい

「はっ?意味ワカンナイんだけど。どしたのよ。」

もっかいごっちんに聞いてみた。

「紺野に『好き』って言った。」
ほぉ
「けど紺野信じてくれなくて」
「『吉澤さんが好きなんじゃないんですか』って」
あちゃ〜。そりゃ、キレるわな。

「ってゆーかよしこには、ちゃんと好「ハイ、ストーップ!!」」

マジギレしちゃってるアタシの親友は何を言い出すのか予測不可能。
ココは唯一冷静なアタシが上手く納めるしかないでしょう。

93 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/28(日) 00:50
「ごっちん、ちょっとの間だけ我慢してね。」

そう告げて、アタシはさっきから黙ったままの紺野を後ろから優しく抱きしめる。

「ちょっ、よしこっ!!」
ごっちんの怒りに拍車をかけたみたいだけど、そこはスルー。

「こーんの。」
わざとごっちんにも聞こえるように甘く呼びかける。

「ごっちんがさぁ、ここまでキレてんのって珍しいんだよ?
よっぽど紺野が信じてくれないのがイヤなんだと思う。」

「けど・・・」
まだ言うか紺野。

「確かに昔はアタシのことが好きだったかもしれないけどさっ、今は紺野だけしか見えてないからアイツ。」
チラチラごっちんの方を見ながら続ける。

「さっきの告白聞いたぁ?過去形丸出しでさぁー。アタシ告白されてムカついたの初めてだよ。」
あ、紺野がちょっと笑った。もう一押し。

「大体さぁ、アタシ好きな人がいるっつーの。」
「そぉなんですか・・・?」

「マジマジ。だからさぁ、安心しなよ。
間違ってもごっちん だ け に は 手ぇ出さないから。」

「それアタシに失礼じゃない?・怒」
ごっちんがブーブー言ってる。

・・・あ、イイコト思い付いちゃった。
「こーすれば、ごっちんの気持ちがマジだってこと分かるよ」
「えっ?」
94 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/28(日) 00:52


チュッ






95 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/28(日) 00:54
「・・・何してっ・・・よしこぉぉお!!!!!!!」

何が起きたか分かってませんって顔してる紺野と
怒りのメーターが振り切っちゃってるごっちんを楽屋に残して
アタシはダッシュで屋上に向かった。



ったく、迷惑なヤツらだ。楽しかったけど♪
紺野の頬やらかかったな〜(二ヤッ)

ジーンズのポケットからタバコを取り出す。
一仕事終えた後の一服は美味い!なんて・・・

「ふぁ〜・・・」
ゆっくりと煙を吐き出す。
96 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/28(日) 00:57
上手くいっただろうか、親友の恋路は。

恋かぁ・・・

恋ねぇ・・・

たかがほっぺたへのキスにあんな怒らなくても
ありゃ重症だな・笑
って
アタシもそぉとぉヤバイけど

んっ・・・痛いなぁ。



ごっちんが言いそうになった時には慌てて口止めしたくせに
あっさりと自分から言ってしまうなんて。
聞かれてたに決まってるのに。

『アタシ好きな人がいるっつーの。』

そう

好きな人がいる。

97 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 20:59
昔は何も考えずに傍に居られたのに
今じゃ呼び方さえ変わってしまって。
始めの頃より
ずっとずっとキレイになって
ずっとずっと強くなったあの人。
いつからだろう
あんな優しい目でアタシを見るようになったのは
その目がアタシを
イライラさせ ドキドキさせ 切なくさせる。
いつからだろう
二人の視線の意味が違ってきたのは
彼女はアタシを仲間として
アタシは彼女を・・・。

「昔は泣いてばっかだったくせに」
悪態ついてみても 愛しい 愛しい あの人。
98 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 21:00
今頃何やってんだろ?
心配性の彼女のことだ。きっとアタシのこと気になって

   「よっちゃん・・・?」

ホラ、来た。
んん〜・・・やっぱり痛いなぁ、心臓。

「大丈夫?」
何が?
「ホントはよっちゃんもごっちんのこと・・・」
何?
「好きだったと・・・か・・・」

彼女にはアタシが
失恋しっちゃったオトメにでも見えたようだ。
屋上でタバコ咥えて切なそうな顔してりゃぁ
確かにそう見えるかもね

でもコレ全部キミのせいなんだよ?

それにキミも聞こえてたはずだよ?

「アタシ好きな人いるんだけど?」
「あっ、うん。聞こえてたよ?けど・・・強がってるのかなって・・・」

ありえないし。
気の遣い過ぎが起こす勘違い。
いつもなら『キミらしい』って思えるけど
今日は何か   ムカつく
まぁ態度には出さないけど
勝手にどんどん大人になってゆくキミに近づくため
精一杯の無意味な背伸びをしてみる。
99 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 21:01
「ハハっ、ないない。」
「ホント?」
「ホントホント」

これ以上聞かないで
興味もないくせに
なんて思いは
通じなかったみたい

「じゃぁ・・・好きな人って誰?」

彼女はあとどれだけアタシが苦しめば
気付いてくれるのだろう

言わないって決めたはずなのに
言いたくなってしまう


“あなたが好きだ”と




100 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 21:02
そっとケータイを取り出し
楽屋に居るであろう理解者にメールする

『来い。今すぐ来い。ハンカチ持って来い。』

「よっちゃん・・・?」
ココに来たときと同じ
心配するような声で呼ばれた

「あっ、アタシの好きな人だっけ?」
「うん・・・けど、言いたくないならいいの。」

全然良くないって感じだけど?
でも
ありがとう
勝手に走り出しそうになったアタシの気持ちを止めてくれて
101 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 21:03

     ガチャッ

「あー、いたいた。」

正義の味方登場

「ちょっと、聞いてよぉ。ごっちん達さぁ、もうラブラブで見てらんないっつの!」
「美貴ちゃん・・・」
「梨華ちゃんも見てきな?あんなバカップルめったに見れないよ〜!」
「ミキティたちもじゃん・笑」
「よっちゃんウッサイ」

何かスーッって救われた感じ

「よっちゃんは・・・?」
「あー、アタシもうちょっとコレ吸ってから行くわ。
三人も抜け出したらカオリン心配するっしょ?
梨華ちゃん言っといてくんない?」
「・・・分かった。」

納得してないっぽかったけど
彼女は屋上を去ってくれた
102 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 21:05
「で?」
目の前にいるアタシにとっては正義の味方な彼女は
何か聞きたげにあたしを見た

でもとりあえず今は・・・

差し出されたハンカチをギュっと握る
目が熱い
胸が痛い
少しずつだけど確かに流れてくるそれは
キツく目ぇ閉じたって止まってくれなかった


103 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 21:05
ねぇ、ミキティ。
好きな人に好きって云わないアタシは
逃げてるのかな
想うだけじゃダメなのかな
今の関係のままでアタシは充分・・・

ゴメン、嘘ついた
云わないんじゃない
云えないんだ
イイタクテ イイタクテ
タマラナイノニ
104 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 21:06
「よっちゃん・・・」
情けない声出すな、我が友よ
もっと止まんなくなるだろぉ
と思ったけど
なぜだか君の情けない顔見てたら
笑えてきて
胸の痛みが中和された感じ
105 名前:smoke 投稿日:2004/11/30(火) 21:06





106 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 21:07
「ん・・・もぉダイジョブ」
「よしよし」
「アタシいつか告白とかすんのかな」
「分かんないよ」
言うとしたらこの世界をやめる時かな
「やめてよ、アタシまだよっちゃんと仕事してたい」
うん、アタシも

「今日のミキティ優しい。珍しい」
「ハァ?いっつもだし」
「じゃぁ、吉澤のお願い聞いて?」
「何?」
「松浦貸して」
「死ね」
ひっでぇなぁ


107 名前:smoke gets in my eyes 投稿日:2004/11/30(火) 21:09
この痛みはいつまで続くのだろうか
離れたらとれるのか
もっと疼くのか
想いを告げれば・・・
どちらにしても当分この恋は終わりそうにない
ならば満喫しよう この痛みを

「マゾ?」
「違う!!」
「てゆーか、目ぇ赤いよ。梨華ちゃん心配しそぉ」
「あー・・・」

そのときは



          「煙が目にしみたんだよ」  


                 
                        fin

108 名前:ぐら 投稿日:2004/11/30(火) 21:11
どぉなんでしょうね・・・
自分的には「切なく!!」を目指したんですが・・・
ハイ、スイマセン!!!!!
感想でもいただければ嬉しいです、かなり。
109 名前:名無し飼育 投稿日:2004/12/01(水) 08:11
おもしろいです!
吉澤さんが切ないですね〜ぜひ続きがよみたいです!
作者さんがんばってください!
110 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/02(木) 17:08
最初の頃よりいいですね。
ちゃんと切なかったですよ。
111 名前:ぁゃみきらびゅ。 投稿日:2004/12/08(水) 04:47
良かったです。
切ないけどさわやかで…光りがさしてる感じがしました。
112 名前:ぐら 投稿日:2004/12/10(金) 03:58
レスありがとうございます!
実はこのタイトル、『smoke gets in your eyes(煙が目にしみる)』っていう
ジャズのナンバーからヒントを得ました。好きな曲なんです。
これからもチラホラ使っていこうかな、と。

>名無飼育さん
切ないですかっ!?うぅ・・・(号泣中)
ありがとうございます!!
続きはですねぇ、頭の中にはあるんですが形にはしてないんですよ。
けど、読みたいと仰ってくださってるので・・・期待しないで待っといて
やってください(図々しい・冷汗

>名無飼育さん
切なかった(ry
最初の頃のやつも読んでくださったんですね、ありがとうございます。
ちょっとは成長できてますかね?・苦笑
これからも読んでやってください、お願いします。

>ぁゃみきらびゅ。さん
イイんですかっ!?そんなに褒めッちゃって!!
木に登りそうです(馬鹿
嬉しいです。ありがとうございます。
113 名前:ぐら 投稿日:2004/12/25(土) 03:19
『smoke gets・・・』の続編を書かせていただこうかな、と。
年内には終わらせたい!けど・・・(汗
今回は石川さん視点で。ではでは
114 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2004/12/25(土) 03:21
いつから呼び方が『梨華ちゃん』から『イシカワ』に変わったかなんて覚えてないけど
あたしも皆と一緒になっちゃうんだなって
もう特別じゃないんだなって少し寂しく感じたことは覚えてる。
         
って、あたしなんでこんなこと・・・
あぁ
あの日から
気付けばアナタの事を考えてる
115 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2004/12/25(土) 03:23
ごっちん達の告白劇(?)があった日
屋上で見た彼女は
羨ましいほどの白くて長い指にタバコを挟んで
キレイな・・・うん、すっごいキレイな・・・
けどこっちが苦しくなるほど悲しい横顔をしてた
だから見てらんなくて

「よっちゃん・・・?」

声かけちゃったんだ  
驚きはしなかったけど、さっきまでの表情はもうなかった
というか多分、隠しちゃったんだよね

「大丈夫?」
「ホントはよっちゃんもごっちんのこと・・・」
「好きだったと・・・か・・・」

だからここに来たの?
あそこ居るの辛かった?
ごっちん達見てるのイヤだった?


116 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2004/12/25(土) 03:24
「アタシ好きな人いるんだけど?」
「あっ、うん。聞こえてたよ?けど・・・強がってるのかなって・・・」
「ハハっ、ないない。」
「ホント?」
「ホントホント」

彼女は笑って否定したけど
それだったらナンデ・・・
なんで、あたしがここに来たときあんな顔してたの?


「じゃぁ・・・好きな人って誰?」

すると彼女はスグに下向いて
ケータイでメールを打ち始めっちゃたから
ハッキリとは分かんなかったけど
一瞬彼女の吸い込まれそうな大きな瞳が
揺らいだような気がして

「よっちゃん・・・?」

「あっ、アタシの好きな人だっけ?」
「うん・・・けど、言いたくないならいいの。」

これ以上聞けなくって
聞いちゃいけないような気がして

美貴ちゃんが来たとき
ホッとしたような
ありがたいって感じの顔して
ちょっとヤだった

そのままさり気なく追い返されたあたしは
チクチクするような
初めての感情に戸惑いながら楽屋に帰った
117 名前:ぐら 投稿日:2004/12/25(土) 03:26
今日?いや、この時間はここまでです。
夜になったらまた更新するかもです。
感想などをいただければ嬉しいです。
118 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/25(土) 18:28
更新お疲れ様です。
続編、凄く嬉しいです!
梨華ちゃんの気持ちの揺れ具合がとても気になりますね。
これからも、更新をされることを楽しみに待ってます!



119 名前:ぐら 投稿日:2005/01/01(土) 21:29
何日ウソついってんだって話ですね・・・スイマセン。
ちょっとずつ更新しまぁすぅぅ(弱腰w
石川さん視点は難しい(泣
ではでは・・・
120 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/01/01(土) 21:31
楽屋に入ると美貴ちゃんが言ってた通り
出来立てホヤホヤのカップルがイチャイチャしてた

「あはっ、紺野かーいーねぇ」
「そっ、そんな・・・後藤さんだって・・・」
「ん?ナニナニ?」
「き、キレイですぅ・・・」
「ありがとぉー」ぎゅっ

ハイハイ、ごちそーさま

「あ、梨華ちゃーん」
あたしが楽屋に戻ってきたことにやっと気付いたごっちんは
パタパタとこちらに駆け寄ってきた
121 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/01/01(土) 21:33
「良かったね、ごっちん。おめでと」
「あはっ、サンキュー。それよりさぁ」
「何?」
「よしこ、どーだった?」
「えっ?」
「様子、見てきたんでしょ?」
「うん・・・まぁ・・・」
「元気なかったとか?」
「・・・ねぇ、よっすぃーってごっちんのことが好きだったんじゃないのかな?」
「はぁ?えっと、あの、その・・・梨華ちゃんそれマジで言ってる?」
「本気だよ!だってすごく辛そうな顔してたもん・・・」

じゃないとあんな表情・・・けど好きな人がいるとも言ってたし・・・
うぅ〜っワカンナイ!

でも

お節介かもしれないけど
助けてあげたい
いつものよっすぃーに戻ってもらいたい


   いつもの?

いつもよっすぃー、どんな顔してたっけ?

そう考えて気が付いた
今の彼女のことを知らない自分に
122 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/01/01(土) 21:34
見た目はスゴく変わったと思う
天才的に可愛い女の子から
天才的にキレイな女性へ

ちょっとイタズラっぽい笑顔は変わらないけど
けど・・・

   心は?

昔はずーっと一緒にいて
励まされたり励ましたり励まされたり励まされたり・・・
支えられてばっかだったけど、少なくとも今よりは
彼女の中を知ってたと思うし
そのうちそれぞれ自分の世界が出来て
成長したってゆうのかな、うん
自然な流れだと思う
離れちゃってもあんまり気になんなかった

でもいつからかその距離はひろがりすぎて
彼女が見えなくなってしまってた

・ ・・はぁ・・・ネガティブ・・・



123 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/01/27(木) 03:43
誰だぁ?
『年内に終わらせたい』なんていってたヤツはっ!!
はい・・・アタシです、すいません・・・。
まだ飽きないで読んでくれてる方いらっしゃるのかなーと思いつつ
更新。石川さん視点は最後です。
124 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/01/27(木) 03:43
「・・・ぉ−い、梨華ちゃーん。帰ってこーい。」
妙に間延びしたごっちんの声で
現実に引き戻された

「あはっ、いっちゃってるねぇー」
「バカにしてる!」
「そんなに心配?」
「え?」
「よしこのこと。そんなに心配?」
「そりゃぁ・・・」


キレイだけど苦しかったんだもん
痛かったんだもん
見たくないじゃん・・・よっちゃんの悲しい顔なんて

「ごっちんは心配じゃないの?」
「まぁ原因知ってる分梨華ちゃんよりは闇雲に心配してないって感じかな」

125 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/01/27(木) 03:44
ごっちん『闇雲』なんて
難しい言葉知ってるねぇ・・・
って、そーじゃなくて!!

「原因知ってるの!?」
「んぁ。なんちゅーか、よしこはさ〜頭で考えすぎなんだよねぇ。
人のことばっか気にしてさぁ。ちょっとは本能のままに動いてみりゃいいのに。」


ごっちんらしい回答だね
けど、ごっちん・・・答えになってないよ・・・


これ以上は教えてくれそうになかったので
またあたしは一人で悩むことにした
126 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/01/27(木) 03:46
いくら悩み事があったって、辛いことがあたって
笑ってなきゃいけないのがあたし達のお仕事
よっちゃんもあたしも
悩み事なんて何もないかのように
笑顔で仕事をこなしていった


気付けば年は明けていて
あたしはもう『未成年』じゃなくなろうとしていた

だから・・・『だから』ってよくわかんないけど
ハタチになる前に
彼女より年上になっちゃう前に



「ねぇ、よっちゃん」




ほんの少しでも近づきたかった




「今日ウチ来ない?」










少なくてゴメンナサイ。感想などもらえると励みになります!

127 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/02/12(土) 16:38
密かに更新を待っていたのに・・途中からみていませんですた!! 涙
すみませんでした!! 大泣
チャーミー視点からだとよっすぃ〜はある意味の頭脳派なんですね。
悩みはつのるばかり・・少し切ない作品でしたね。
でもかなり好きですね、この調子で更新待ったりと待ってます。
128 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/02/24(木) 17:58
いつまでも待ってますよー。
129 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/05(土) 01:23
彼女から誘われたとき
アタシは廊下でミキティと喋ってて

一瞬彼女が何言ってんだか理解出来なかったけど
隣にいるミキティがキョトンとしてたから
『あ〜、アタシ家に誘われてるんだ』って分かった

どーしよっかなぁ・・・
てか、どーすればいいのかなぁ・・・
130 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/05(土) 01:24
アタシが悩んでるのを察したらしい彼女は
「あ、ごめん!無理ならいいんだけど・・・」
って。
あぁ、ダメじゃん。好きな人困らせちゃ。
それに今の状況は喜ぶべきとこでしょ
だから
「んーん。無理じゃない。行く」
って言ってみた。
そしたらね、嬉しそうな顔したんだ、梨果ちゃん
「じゃ、仕事終わったら一緒に帰ろうね」
って言って楽屋に戻っていく後姿を見送を見送った

131 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/05(土) 01:25
そして、さっきからやけに静かな隣の人を見ると
五期メンバーのM・Oさんよろしく口開けたままヌボーッとしてて
何?そんなにビックリすること?
「ビックリってか・・・大丈夫なの?よっちゃん」
「何がよ?あ、理性?」
「・・・」
「・・・すんません。だいじょーぶだってぇ!それよかもっと喜んでよ!
親友がの好きな人の家にお呼ばれしたんですよ?完璧でぇす!」
「それコンコンだから。イイけどさ〜、美貴は。よっちゃんがイイなら。」
「ありがと。」
132 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/05(土) 01:27
イイんだ、イイんだ。嬉しーことじゃん。
今日は昔みたいにくだらないこといっぱい話して
でもちょっと娘。のこれからのことなんかマジメに話し合っちゃったりして
彼女に沢山笑ってもらうんだ。
ずっと・・・彼女がいなくなっても忘れないくらい
133 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/05(土) 01:27






















134 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/05(土) 01:28
娘。自体の仕事が終わっても彼女の仕事は残ってたらしく
アタシは楽屋で一人待っていた
『なんかあったら、美貴ンとこおいでよ』
ってミキティは言ってくれたけど
アタシには『何か』を起こす勇気なんてない
135 名前:You´d 投稿日:2005/03/05(土) 01:29

・ ・・ハァ。それにしても緊張する。
なんか筋肉がウヮァーな感じだ。分かる?
誰に話しかけるともなく(ってか、誰もいないんだけどね、ここ)
筋肉の気持ち悪さを解消しようと腕やら脚やらを
バシバシと夢中で叩いてたら
「楽しい・・・?」例のアニメ声が聞こえて
アタシは叩いてないはずの顔まで真っ赤になってしまった
136 名前:ぐら 投稿日:2005/03/05(土) 01:31
ごめんなさい。PCと自分の調子がおかしくて
レス返しも出来ず・・・。

>通りすがりの者様
お待たせしました。少ないですが・・・。
マッタリしすぎでゴメンナサイです。
これからも見捨てずに読んでやってください(必死)
137 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/05(土) 02:10
待ちます!
マターリ待ちます!!!!!
138 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/05(土) 03:09
楽しみにしてます。がんばって!!!
139 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/03/05(土) 14:53
更新お疲れさまです。 見捨てるだなんてとんでもないですよ^^最後までお付き合いさせて頂くつもりです。 次回更新待ってます。
140 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/06(日) 01:29
更新お疲れ様です。
次回も楽しみにしてます!!
141 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/07(月) 01:02
『じゃ、行こっか』
久しぶりに二人で帰る。帰る?帰るって・・・
アタシ泊まる気なのか?自分で自分が恐ろしくなった。
けど、明日も早いし・・・でも梨果ちゃんはそんな気ないかもしんないし・・・
でっ、でも今もう結構遅い時間だから電車なくなっちゃうかも・・・
どーすりゃいいんだぁぁあ!!!!!
142 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/07(月) 01:03
・・・あ、いざとなったらミキティんとこ行こ
オイデ、って言ってたし
タクシー代くらいあるっしょ
143 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/07(月) 01:04
別に梨果ちゃんちに泊まるのがイヤとかそいうんじゃなくて
怖いってゆーか
家に行くだけでも緊張してて
それが彼女にバレないように微妙に距離をあけて歩いているというのに
“二人っきり”で一夜を共に過ごすなんて(この言い方エロいな)考えられない
平気でいられるはずがない
何かが、自分の中の何かが
爆発してしまうかもしれない
144 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/07(月) 01:04
嬉しいけど怖くて
好きだけど苦手で
・・・違うか
怖いけど嬉しくって
苦手だけど好きなのか
・・・ん〜、ムズカシイ

145 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/07(月) 01:05
アタシが色々考えてしまうのは
二人の間にあるこの微妙な距離と
これまた二人の間の微妙な沈黙のせいだったりする
・・・なんか喋ってよ、梨果ちゃん・・・ハァ

そんなこんなで気が付けば彼女のマンションへと近づいていた
146 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/07(月) 01:05






147 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/07(月) 01:06
よっちゃんが久々にウチに入る
ちっちゃな声で『おじゃましまーす』とか言いながら
鍵を差し込むあたしの手が震えてたの気付かれなかったかな?
寒かったからじゃない
帰り道あんまり喋れなかったのもきっと・・・
緊張してるんだ、あたし
148 名前:You´d 投稿日:2005/03/07(月) 01:06


二人だけの時間があまりにも久しぶりだから




149 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/07(月) 01:07
お仕事では普通に喋るけど
それはトークとして
楽屋でも話すけど
限りなく必要最低限な感じ
ここはどちらでもないから
誰にも見られてないし
話そうと思わなければ話さないでいい場所だから
だからこそ貴方の本当の気持ちが聞けると思って誘ったの

でもなんでこんなに緊張してるんだろう・・・
150 名前:ぐら 投稿日:2005/03/07(月) 01:07
またまた少なくてごめんなさい。
レスをくれた皆さんありがとうございます。
お一人ずつ返したいのですが、まだPCの様子が・・・泣。
あ、でも感想など頂けると励みになります
151 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/03/07(月) 18:53
更新お疲れさまです。 よっすぃーへたれ全開ですね 汗 さぁこの後どうなることやら^^
次回更新待ってます。
152 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/27(日) 01:14
さっきからアタシ達の間にちょっと重い沈黙が流れてる
アタシが緊張してるせい?
彼女が喋らないせい?

無言で差し出された紅茶を
「ありがと」と小さく言い飲む。
あ〜ぁ、こんなはずじゃなかったのになぁ
今日は楽しくお喋りのはずだったのに
大体なんでアタシお呼ばれしたのよ?
うー・・・
訳分かんねーよ、梨果ちゃん・・・
153 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/27(日) 01:15
アタシが悶々としていたそのとき
向かい側に座っていた梨果ちゃんが
おもむろに口を開いた

「よっちゃんがウチに来るのって久しぶりだよね?」
「え?あぁ・・・うん」
避けてたし。来れるわけないし。
なぜか脳内では逆ギレしっちゃってるアタシ。

「最近どう?」
どう?って、どうって・・・
「何が?」
「仕事とかプライベート・・・とか」
とか、が気になります、梨果ちゃん
「仕事はまぁまぁ・・・プライベートは・・・普通」
今は異常。緊急事態。
「普通って何よ〜」
「普通は普通なの!んだよー・・・」
で?
「そっちは?」
「ん?」
やばっ・・・可愛い・・・その目で見るなぁ!!
「だーかーらー。そっちはどーなのさっ?」
動揺してんのがバレないようにわざとデカイ声で言う
「あたしも普通・・・かな」
「なんだよ、ツマンネ〜」
なんてね。本当はそんなこと思ってないんだよ。
君が毎日いつも通り笑って過ごせてるならそれでいい。
普通な日々がどれだけ大事かなんて、
君の卒業を聞いた日にイヤといううほど実感したんだ。

「つまんなくないの!もう、よっちゃんはぁ・・・」
「へいへい、ゴメンナサイネー」

分かる?こんな意味のない会話でもアタシにとっては宝物。
だからさ、梨果ちゃん。今日はいっぱい話そう。
154 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/27(日) 01:16
って思ってたんだけど・・・
梨果ちゃんが
「よっちゃんの好きな人って誰?」
聞くもんだから
アタシは絶句した

155 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/27(日) 01:17




・・・聞かれちゃった。そんな感じ。
興味本位からじゃないことくらい、彼女の目を見れば分かる。
だから余計性質が悪い。聞き流せない。
真意が分からない。なんで?なんでそんなこと聞くの。
地雷踏まないでよ。吉澤、爆発しちゃうよ?

「・・・なんで」
「屋上で見たひとみちゃんが、辛そうだったから」

屋上?・・・あぁ、あんときね
って・・・ひとみちゃん・・・か
多分もう逃げられない
本気には本気で応える
人間として当たり前のこと
好きな人ならなおさら
けど、シリアスになりきれないんだアタシ
156 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/27(日) 01:18




157 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/27(日) 01:19
・・・聞いちゃった。そんな感じ。
よっちゃんは黙って何か考えてる。
だから待つ。彼女が喋ってくれるまで待つ。
すると、突然
「イシカワってさぁ、バカでね。バカっつか鈍感?」
なっ!?なんで今そんなこと言われなきゃなんないのよぉー!!!
「ばっ、バカって何よ!?」
「アタシがごっちん好きだとか思ってんでしょ」
「けど、違うんでしょ?」
「違うけどさぁ・・・」
「じゃぁ誰なのよ」
なんでコイバナをキレながらしなきゃいけないのよ・涙
158 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/27(日) 01:19
とりあえず落ち着こうと思ったたら、またカチンとくる一言が
「なんで分かんないんだよ、ばか」
「ばかってゆーなぁ!!」
ばかって言った方がばかなんだからっ!

「じゃぁ言わせてもらうけど」
何よ
「・・・アタシ・・・ごっちんが好きだったんだ・・・
けど、ごっちん紺野が好きだって知ってたし・・・それに紺野も・・・
黙って身ぃ退くしかないじゃん・・・うぅ」
・・・ひとみちゃん・・・やっぱり
「ってなるはずでしょ。アタシがごっちん好きだったら」
ウソなのっ!?
「もぉ・・・なんなのよぉ。結局誰なのよぉ。」
あたしは机にベターとうつ伏せた
159 名前:You´d be so・・・ 投稿日:2005/03/27(日) 01:20
「なんで言えないと思う?」
「え?・・・なんで?」
「それはね」



   「梨果ちゃんが好きだからだよ」
   「ずーっと前から好きだった」
   「言うつもりなかったんだけどね」
   


ひとみちゃんが何を言ってるのかちゃんと分かったのは
彼女がウチを出て行ってしばらくしてからだった
160 名前:ぐら 投稿日:2005/03/27(日) 01:21
更新です。
よっちゃん、ヘタレな上に逆ギレです・笑。
感想など頂けたらニヤニヤします。ぜひ!!
161 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/27(日) 03:16
ウォッ!! 続きが気になるーーーー。
めちゃめちゃおもしろいです。
162 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/03/29(火) 11:35
更新お疲れさまです。 つ、ついによっすぃー言いましたね!?(゚_゚)(。_。) へタレ返上ですか!? うあー気になります! 次回更新待ってます。
163 名前:ぐら 投稿日:2005/05/09(月) 20:30
とうとう壊れました。PCが・・・orz
修理費無料はいいけど、返ってくるのが二週間後とか・・・。
しかも、ストック全部消えるとか・・・。しかも、この小説の時期って・・・いつ?
すいません。PCが戻ってきたらソッコーで更新します故。
ちなみにココはネカフェ・笑。

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