金魚すくい

1 名前:なな 投稿日:2004/10/21(木) 00:25
登場人物は吉澤と石川で書いていこうと思います(>_<;)
下手くそかもしれませんが、読んで下さると嬉しいです!!
2 名前:なな 投稿日:2004/10/21(木) 00:42

「金魚、残念だったね。」

「大きくなったら、今度は絶対とってあげる。」

「ホント?」

「うん。」



―チチチチチチチ。

私は、ベットから手を伸ばして目覚ましを止めた。


私が、1回この街を離れて、もう12年の月日が流れた。

その間に、私は父親の仕事の都合で、海外へ行き、すっかり向こうの
生活に慣れ、向こうで沢山の友達やボーイフレンドも作った。

それでも、私の中で、ひとみちゃんは5歳の時のひとみちゃんのままで。
だからこそ、私は、ボーイフレンドは作っても、彼氏は作る事が出来なかった。
3 名前:なな 投稿日:2004/10/21(木) 00:58

ひとみちゃん。

ひとみちゃんは、幼稚園のどの男の子よりもカッコ良かった。
ひとみちゃんは、幼稚園の屋根の上を歩いたり、1番高い木に登ったり。
他の男の子ですら出来ないような事を、眩しい笑顔でやってのけた。
泥だらけになって、男の子と土遊びをして。
ドッチボールでは、必ず敵を全員倒して。
そんなひとみちゃんを、ずっと遠くから見てるのが私の楽しみだった。
そして、ひとみちゃんは遊び終わると、必ず私の所へ帰ってきてくれた。
そんな時、私は小さいながらに幸せを感じたりしていた。


だけど、私達は5歳の時にバラバラになった。

父の仕事の都合で、私の家族は、海外に転勤する事になった。
4 名前:なな 投稿日:2004/10/21(木) 01:11

最後にひとみちゃんと行ったのが、近所のお祭り。

赤く光る提灯や、屋台のネオンが私達を照らしていた。
人が多くて、時々離れ離れになりそうになる。
すると、ひとみちゃんは自然と私の手を取って、しっかりと握ってくれた。
私よりも、ちょっと大きい手が、私の手を包み込んで。
私は、はっきりと自分がドキドキしている事に気付いた。

1歩先を歩くひとみちゃんの後ろ姿は、本当にカッコ良くて。
だけど、そのひとみちゃんと私は、ちゃんとこの手で繋がれていて。

私は、何度も涙を堪えた。

・・・離れたくない。

このお祭りの時間が終われば、私達は家に帰って、そして、明日になれば
私は、この街を離れなくてはいけなくなる。

ひとみちゃんと・・・離れなくては・・・いけなくなる。

だけど、無残にも時間はどんどん過ぎて行って。
お祭りももうすぐ終わろうとしていた。

「梨華ちゃん、あれ、やろうよ。」

そんな時、ひとみちゃんがちょっと離れた所にある屋台を指差した。

「金魚すくい?」
「うん。」

ひとみちゃんは屋台の方へ走っていくと、早速金魚すくいを始めた。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/21(木) 02:00
これは・・・落とした方が・・・
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/22(金) 14:17
いしよしキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
スレ名にひかれて来ました。
続きたのしみww
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/22(金) 21:10
森板の奴と名前が被ってる・・・
8 名前:なな 投稿日:2004/10/24(日) 01:13
本当だ!!
全然気付きませんでした・・・。
すみません・・・。どうしたらいいんでしょうか(T_T)
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/24(日) 01:21
特別珍しいスレタイでもないし、気にしない気にしない!
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/24(日) 09:34
更新でもないのに上げるなよ>作者サン
11 名前:名無し読者 投稿日:2004/10/24(日) 12:36
続きが読みたいです。頑張って下さい!
12 名前:なな 投稿日:2004/10/26(火) 12:46

ありがとうございます(>_<*)
このまま続けて書かせていただこうと思います。
もし、不快に思ったりした方、本当にすみません。

>>10さん
すみません、間違えてageちゃいました・・・。
13 名前:なな 投稿日:2004/10/26(火) 12:53

取れなくても、何度も必死に挑戦するひとみちゃん。
私は、そんなひとみちゃんの横顔をずっと見つめていた。

「そろそろ店閉めねぇとならんから、今日の所は諦めてくれんか?」

金魚を必死に目で追うひとみちゃんに、お店のおじちゃんが言った。

「あと、5分。」
「駄目だ、ほら、もう家に帰れ。遅いからな。」

おじちゃんはひとみちゃんの手から、金魚すくいを奪った。

「・・・梨華ちゃんが、行っちゃうんだ・・・今日取らないと・・・。」

ひとみちゃんは泣きそうな顔でおじちゃんに訴えた。
それでも、おじちゃんは、相手にする様子もなく、店じまいを始めた。

「・・・ひとみちゃん、帰ろう?」
「・・・。」

ひとみちゃんは俯いてしまった。
私は、そんなひとみちゃんの手を取ると、歩き出した。


「金魚、残念だったね。」

俯いたままで何も喋らないひとみちゃんに、私はそっと話しかける。

「大きくなったら、今度は絶対とってあげる。」

すると、ひとみちゃんは決心したように顔をあげると、私を見てそう言った。

「ホント?」

私は笑顔で言った。

「うん。」

頷いたひとみちゃんが、いつもの何倍もカッコ良く見えた。


14 名前:なな 投稿日:2004/10/26(火) 13:05

「梨華、ご飯できたわよー。」

その時、下からお母さんに呼ばれて我に返った。

「はぁい。」

私は返事だけすると、パジャマ姿のまま下に行った。

「ひとみちゃん、どんな風になってるのかしらね。」
「ひとみちゃんは変わってなさそう。」

ひとみちゃんは絶対に変わってない。
というか、むしろ、変わってて欲しくなかった。
5歳の時のまま、カッコ良くて、5歳の時のままのひとみちゃんで居て欲しかった。

「でも、もう17歳よ。ひとみちゃんだって、変わってるわよ。」
「そんな事ないよ。」

私は、心のどこかで、そう信じていた。

「じゃあ、ひとみちゃんと一緒のクラスだといいわね。」
「うん。ごちそうさまでした。」

私は、朝食はあまり食べない。
お母さんの作ってくれたパンケーキの4分の1位と牛乳を飲むと、もうお腹がいっぱいになった。
15 名前:通りすがりの者 投稿日:2004/10/27(水) 19:30
この後よっすぃーはどんな風に変わってるのか気になります。
更新待ってます。
16 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/27(水) 21:50
おっ!更新されてる

一緒のクラスだといいな〜
17 名前:なな 投稿日:2004/10/30(土) 00:28
>>15さん
はい、楽しみにしていてください!!

>>16さん
今から更新しますね^^
一緒のクラス・・・かな?
18 名前:なな 投稿日:2004/10/30(土) 00:40

「いってきます。」

私は、80%の期待と20%の不安を胸に家を出た。
学校へ近づくと、だんだんと同じ制服を身にまとった生徒が増えてきた。
私は、自然とひとみちゃんを探していた。

しばらくゆっくり歩きながらひとみちゃんを探したが、ひとみちゃんらしき人は
見つからない。
私は、通学路でひとみちゃんを見つける事は断念して、学校の校門をくぐった。

朝、学校へ着いたらまず職員室へ来るようにと言われていた私は、職員室を探した
が、職員室は一向に見つからない。
「どうかした?」
私がキョロキョロしていたその時、後ろから声をかけられた。
「あっ、あの、職員室が分からなくて・・・」
振り向くと、そこには、めちゃめちゃ綺麗な美形の子が立っていた。
「あっ、美貴が連れて行ってあげる。転校生?」
「あっ、ありがとうございます・・・!!はい、そうです。」
私は、ちょっと緊張しながら、その子の後ろを着いていった。
「名前、何ていうの?」
「えっと、石川梨華です!!」
「うちは、藤本美貴。美貴って呼んで。何年生?美貴は3年。」
「あっ、一緒です!!」
私はちょっと嬉しくなった。
「じゃあ、よろしくねっ、梨華ちゃん♪」
美貴ちゃん・・・は眩しい笑顔を向けてきた。



19 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/31(日) 19:58
>>1
謙遜じゃなくて本当に下手くそなんですね
20 名前:名無し読者 投稿日:2004/11/01(月) 20:13
読んでるので頑張って下さい!
21 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/01(月) 21:44
がんばれ
22 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/01(月) 23:13
おおっ、面白そうな話し
よっすぃがどう変わってるか楽しみだ
続き待ってるよ
23 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/02(火) 08:13
おもしろい★
がんばってくだしさい!(^v^)
24 名前:なな 投稿日:2004/11/02(火) 20:23
>>19さん
すみません、本当に初心者なので、下手くそです・・・。

>>20さん
そういっていただけると、本当に嬉しいです。
ありがとうございます、頑張ります。

>>21さん
ありがとうございます、頑張ります。

>>22さん
はい、頑張って続き書いていきます!!
ありがとうございます。

>>23さん
ありがとうございます!!
頑張って書きますね^^
25 名前:なな 投稿日:2004/11/02(火) 21:36

私は美貴ちゃんの後ろ姿を見送ると、職員室へ入る事にした。
「失礼します・・・」
一瞬、職員室に居た先生全員の視線が私に集中した。
「あっ!!石川クン!!ごめんなぁ。良く職員室分かったなぁ。」
すると、1番大柄な先生が、私に向かって手を振りながら喋りかけてきた。
「あ、教えていただいて・・・」
暢気な先生だなぁ・・・大丈夫かな・・・。
私はちょっと、不安になりながらも愛想笑いを振りまいておく事にした。
「じゃあ、今日から石川クンは3年B組に転入してもらうよ。
 某ドラマと同じクラスなんだよなぁ。じゃあ、行くとするか。」
私は、内心、あれは中学だろ・・・と思いながらも、先生の後ろを着いて行った。

歩いていると、廊下にチラホラと居る生徒達、特に男子生徒が喋りかけたりしてくる。
正直、私は、日本の男子が苦手だ・・・。
日本にで生活していた5年間、幼稚園でも男の子とは滅多に遊ばなかったので、本当に
日本の男子にはあまり面識がない。
まぁ、これも幼稚園の時からひとみちゃん一筋だったからなんだけど・・・。
26 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/03(水) 03:30
一途な梨華ちゃん キャワww
27 名前:なな 投稿日:2004/11/05(金) 22:02
>>26さん

一途です、梨華ちゃんとってもww
28 名前:なな 投稿日:2004/11/05(金) 22:27

「さぁ、石川クン入りなさい。」

―どうか、ひとみちゃんと同じクラスですように・・・。

私は先生に呼ばれて、ちょっと深呼吸をしてから後に続いた。

「梨華ちゃん!!」
ハッとして見ると、そこには美貴ちゃんの姿があった。
「やったぁ!!同じクラスじゃん!!」
私は、美貴ちゃんと同じクラスな事はすごく嬉しかった。
・・・だけど・・・、ひとみちゃん・・・。
ゆっくりとクラスを見回す。
・・・ひとみちゃん・・・いないのかな・・・?
もし、ひとみちゃんがいれば、美貴ちゃん同様、すぐに私に気付いてくれるはず・・・。
その時、私の視線が一点で止まった。
「・・・ひとみ・・・ちゃん・・・?」

私の視線の先には、ちょっとだけ、ひとみちゃんの面影が残った・・・
でも、すごく・・・すごく・・・綺麗になった・・・ひとみちゃんが・・・居た。

一瞬、ひとみちゃんはちょっとだけ私の方を見た。
だけど、すぐに目を逸らして、ひとみちゃんは校庭の方へ目をやってしまった。
29 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/07(日) 22:34
勘弁して下さい。
30 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/07(日) 23:18
もう上げんなよ作者
31 名前:名無し読者 投稿日:2004/11/08(月) 20:02
よっすぃーどうしたんでしょうか・・・。
気になります〜!頑張って下さい!
32 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/13(土) 21:23
森の奴と名前が被ってても問題がなかったみたいだね。
33 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/21(火) 04:49
心無いやつがいるようですが頑張ってください。
気にすることはありません。
ちゃんと読んでる人はいますから。
34 名前:名無しさん 投稿日:2005/01/24(月) 12:48
待ってますよ
35 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/05(土) 22:30
わたしはとても好きです、この話。
ほのぼのとした空気がいいですね。
楽しみにしています!
36 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/02/14(月) 00:51
このよっすぃーはかなり変化があるもよう。 昔の面影はあるのでしょうか? 更新待ってます。 頑張ってください、最後までお付き合いさせて頂きますので。
37 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/02/24(木) 22:04
いつまでも待ってますよー。
38 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/03/07(月) 14:02
まだまだ待ってます。
39 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/03/21(月) 20:31
いくらでも待たせて頂きます。

Converted by dat2html.pl v0.2