女子バレー スギユウかいてください
- 1 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/31(日) 21:37
- お願いします。。。
- 2 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/31(日) 22:42
- ochi
- 3 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/03(水) 02:39
- おれからもたのむ
- 4 名前:ochi 投稿日:2004/11/03(水) 02:42
- ochi
- 5 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/03(水) 02:44
- ミス
- 6 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/08(月) 03:38
- ザザァー・・・
人気のない砂浜で私は一人、海を眺めていた。
辛く悲しい時、波の音が私を包んでくれる
嬉しい事があった時は一緒に喜んでくれる
心が押し潰されそうな時は心を鎮めてくれる
寂しくてどうしようも無い時、いつでも迎え入れてくれる
海は私にとって良き親友
海は私にとって優しい母
海は私にとって頼りになる姉
そして、一番信用のできる先輩
私は誓う
明日は勝つ事を
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/08(月) 03:56
- ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーー
ーー
去年の暮れだった。
私は、キャプテンの後藤さんから放課後、呼び出しを受けた
(何の用だろう・・・)
悪い先輩では無いが正直、何を考えているのか分からない所があった
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/08(月) 04:32
- キンコーンカンコンーー
ホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴る
今日は部活は休み。
明日、新キャプテンの選出が行われる。
・・・と言っても2年は私の他にあややとラブリーだけ。
ま、多数決であややに決定だろう。
目立ちたがりの彼女もやりたがっているし。
私ははっきり言って、やりたくない。
この部員を引っ張っていく自信が無いからだ。
- 9 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/08(月) 04:52
- そもそも、うちのバレー部は歴代全国制覇したバレー部の中でも
最小部員数であろう9人しかいない。
普通だったら有り得ない話である。
しかもそのうちの6人が高校デビューと言うから信じられない。
キャプテンである天才・後藤さんもそのうちの一人である。
全国制覇できたのは、全日本クラスの人が3人いたからである。
そのうちの2人は引退する。
確かに他の子も辛い練習でかなりの所まで上達したけど、2人のレギュラーの穴を
埋めるほどには到らない。
ま、あややはまだ、可能性はあるが・・・。
情けない話、私もあの二人には手が届かない。
二年間、一緒にやってきて、それがよく分かった。
うちのチームの命運は一年の辻ちゃんに託されていると言う悲しい現状に陥っていた。
- 10 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/08(月) 05:12
- あややもまた天才だ。
彼女はどの分野のスポーツをやっても一流になれただろう。
私が彼女に勝っているのは、経験だけである。
本人もそうだが私も彼女が適任だと思う。
そうこう考えているうちに後藤さんのクラスに辿り着いた。
- 11 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/08(月) 05:37
- 敢えてageます。
少しでも早く上手く書ける用になりたいんでアドバイスをよろしくお願いします。
タイトルは『有り過ぎる勇気』。
略してスギユウで。
- 12 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/08(月) 23:04
- 教室には後藤さんだけでは無く、吉澤さんやマネージャーの安倍さんもそこにいた。
「失礼します」
「あ、来た来た」
いつも明るい先輩達が珍しく神妙な顔をしていた。
「お話って、何でしょう」
「うん・・・」
先輩達が中々、口を開こうとしない。
暫く沈黙が続く。
ようやく吉澤さんが口を開いた。
「明日の件なんだけどさーー」
この時、吉澤さんの口から思いがけない言葉が発せられた。
- 13 名前:あやごまらびゅ。 投稿日:2004/11/09(火) 00:56
- 作者さん…ナイス!!続き頑張って下さい。
- 14 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/11/09(火) 13:02
- おっつ!おもしろそう!
期待して待ってます
- 15 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/09(火) 23:40
- 悩んでいてもしょうがない事は分かっていた。
どう考えても、私が首を縦に振るか横に振るかしか選択肢がないのだから。
それにしても、考えてもいなかった。
私が後藤さんから部長の任命を受けるなんて・・・。
てっきり今年も多数決で決める物だと思ってた。
任命するにしても私ではなく、あややだと思ってた。
もちろん、初めは断った。
自信も無いし、私自身が自分は適任ではないと思っているから。
でも、断った時の後藤さんの表情は今まで見た事がなかった。
あんな悲しそうな表情をするなんて・・・。
- 16 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/09(火) 23:42
- 私は今、実家に戻る途中である。
明日は、学校を遅刻する事にした。
後藤さんの件は吉澤さんと安倍さんに結論は急がず
1日で良いから考えて欲しいと言われたので
これ以上、突っぱねる訳にも行かず1日猶予を貰う事にした。
電車に乗りながらも考え続ける。
私が断ったら、後藤さんはガッカリするかな・・・。
でも、私が引き受けるとあややが・・・。
そうこう考えているうちに、目的地についてしまった。
- 17 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/10(水) 00:03
-
辺り一面に広がる海。
海はいつも私を筒みこんでくれる
苦しい時、
悲しい時、
迷った時、
私はいつもここの海に来る。
波は緩やかだった
微かに聞こえる波の音
その音が私の心を和ませる
海はいつもの用に広かった
海を眺めていると私が如何にちっぽけな存在かが痛感させられる・・・・・・・・
私の悩みなんて世界が抱えている問題に比べたら些細な事なんだろう
・・・・・・・・・・
選択肢がだけでも幸せなのかもしれない
世界には選択肢がない事もあるのだから
もう迷うのは止めた
迷っても正しい答えなんかは誰も分かりゃしない
自分が選んだ選択肢が正しいものにするも、誤ったものにするも自分次第
私は今日、後藤さんに返事をする事にした
- 18 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/10(水) 00:05
- 翌日の放課後、3年生にとっては最後の部活が行われた。
後藤さんと吉澤さんは、うちのバレー部の象徴である。
何時かは卒業する事が分かっていたが、いざ、そういう場面に出くわすと
混み上げてくる物がある。
ラブリーと麻琴は練習中にも関わらず泣いていた。
辻ちゃんも・・・、
紺野さんも・・・、
加護ちゃんも・・・、
そして、あややも・・・。
そして6時を知らせるチャイムが鳴った時には、
後藤さん達の目からも光る物が流れていた。
そして二人共、抱き合い泣き崩れた。
- 19 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/10(水) 00:10
-
「後藤さん・・・」
泣き続ける後藤さんに私は、タオルを渡す。
「ごめんね。まだ、やることがあるのに」
「何なら私が・・・」
私の言葉に彼女は首を横に振る。
「まだ・・役目・・・が終わってないから。」
溢れでる涙を拭い、中央に立つ。
誰が言った訳でも無く、皆、後藤さんに視線を集める。
そして、後藤さんが口を開いた。
- 20 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/10(水) 00:11
- 「皆、今まで有難う・・・。
・・・皆にとって、私は良いキャプテンでは
無かったかも知れない。
そんなキャプテンにも関わらず日本一になれたのは皆のお陰だと思っている。
本当にだよ・・・」
ここで流れていた涙を拭った。
「ごめん・・・、続けます。
・・・、ごめん、なんか喋るのが辛くなって来たから・・・、最後にする・・・。
私からの最後のお願いがあるの。
部長を私に決めさせて欲しいの」
誰も異論は唱えなかった。
「・・・有難う。じゃあ」
後藤さんが私の顔を見つめ、笑い顔を作り頷いた。
「美海・・・、後はお願いね」
私はただ頷き、後藤さんのところへ向かった。
- 21 名前:作者 投稿日:2004/11/10(水) 00:42
- 今日はこの辺にします。
と言うことで、私=美海です。
>あやごまらびゅさん
ごめんなさい。ごっちんはしばらく出ません。
アヤヤは出ます。
>名無し飼育さん
有難うございます。
もちろん、頑張ります。
結構、謎の部分が多数あると思います。
例えば何故、こんなに部員が少ないか?
安倍って、年違うだろ!等。
そういう部分を少しづつ説明したいと思います。
- 22 名前:裏設定1 投稿日:2004/11/10(水) 00:49
- 安倍って?
そう安倍麻美です。
作者が同学年と勘違いして、同級生って言う設定をしてしまいました。
- 23 名前:本編 投稿日:2004/11/10(水) 16:16
- 部長として認めてくれるかどうかは分からない。
けど、今は認めて貰わなくても良い。
最終的に私が部長で良かったと思って貰えれば・・・。
「後藤さんから部長の任命受けました、斉藤です。
色々と頼りない部分があると思いますが皆の力を借り、
チームを強くして行きたいと思います。
1年間、よろしくお願いします。」
拍手が鳴る。
一番最初に拍手を送ってくれたのは他ならぬあややだった。
そして、ラブリーや辻ちゃん達も続く。
思っていたよりも歓迎的であったが
その拍手の多さが私にかかる責任の重さをより感じさせた。
- 24 名前:スギユウ 投稿日:2004/11/12(金) 00:15
- 翌日の昼休み、私はある人を探しに屋上に向かった。
恥ずかしがりやの天才を探しに・・・。
「ええっと・・・、あ、いたいた」
私は彼女に気づかれないように、そうっと近づく。
ばれないように横に立ち、彼女の弁当を覗き込んだ。
「黄身なしのゆで卵に、カリフラワーとブロッコリー、
鳥にササミ・・・って、温野菜と高たんぱく質の食事ばかりじゃん」
「え、ミ、ミウミウ!」
慌てて弁当を隠すその姿が可愛らしかった。
端正なルックスと底抜けに明るい性格、そして運動神経も良い。
彼女の裏の顔を知らない人は皆、彼女の事を生まれもっての天才だと思うだろう。
- 25 名前:スギユウ 投稿日:2004/11/12(金) 00:16
-
私は知っている――
人の見えない所で、彼女は物凄い努力をしていることを。
「天才・あややに努力の影ありって?」
「そんな、からかわないでよ・・・。それに私、天才じゃないし・・・」
普段だったら、天才って言う言葉に乗ってくるのに今日は、どこかしら元気がない。
「隣、良い?」
彼女は黙って、首を縦に振った。
彼女の隣に座ると購買部で買ってきたパンを取り出した。
「牛乳、飲む?」
「あ、じゃあ、後でプロテインを飲む時に・・・」
「・・・プロテインなんて飲んでるの?」
「うん・・・」
ここで会話が途切れる。
彼女は何も言わずに黙って、自分の弁当を食べだしたので
私も自分が買ってきたパンを食べ始めた。
しばらく、沈黙が続いた。
- 26 名前:スギユウ 投稿日:2004/11/12(金) 00:16
-
それにしても良い天気だ。
海の次に私は空が好きだった。
晴れている時の青空は、まるで海のような清々しさ。
私に向けて吹かれるそよ風が、波と同じぐらいに私を落ち着かせる。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- 27 名前:スギユウ 投稿日:2004/11/12(金) 00:17
- ふと横を見るとあややも空を眺めていた。
牛乳パックが開けられていることから、プロテインはもう飲んだらしい。
何か思いに耽っているようだ。そして、口を開いた。
「・・・、良い天気だね」
「うん」
1年の頃、彼女もラブリーも初心者だった。
でも、今では私の良きパートナー達であり、良き仲間達でもある。
「・・・部長、就任おめでとう」
複雑な胸中を持ちながら、吐き出された言葉である事が分った。
「ありがとう」
「・・・みうみうだったら、きっと良いキャプテンに成れるよ・・・」
ずっと疑問だった事があった。
何故、彼女がキャプテンに拘っていたか?――である。
面倒くさい上に、部員が二桁切っている部のキャプテンに
何で彼女がなりたがっていたか――。
- 28 名前:作者(未来人399) 投稿日:2004/11/12(金) 00:54
- 美海主人公の小説の一番手は譲りたくなかったので
大人気ないことながら、少し早めに主人公が美海って
ばらしてしまいました(本来は自己紹介の時に分かる展開にしたかった)。
と言う事で、主人公は美海です。
更新時は基本的にageで行きたいと思います。
それにしてもここは『癒しのメソッド』が書かれていた板だったとは・・・。
しかも近隣の『杏の季節』と『未来旅行記』もレベルが高い・・・。
早くも自信が・・・
- 29 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/12(金) 01:12
- 更新お疲れ様です。
面白そうですね。応援しているので頑張ってください。
- 30 名前:未来人399 投稿日:2004/11/12(金) 01:31
- ありがとうございます。
面白そう・・・で終わらないように頑張りたいと思います。
あと、何か指摘(表現についてでも良いんで)気づいた事があったら
アドバイスをお願いします。
- 31 名前:裏設定2 投稿日:2004/11/13(土) 00:25
- 高校の名は?
朝比奈女子大学付属高校
どんな高校?
一応、お嬢様学校です。進学校で最近はスポーツにも力を入れてます。
しかし、バレー部は発足して4年目。
以前は同好会でした。
- 32 名前:未来人399 投稿日:2004/11/13(土) 23:06
- 早くもバレてしまったようだ。
別に隠すつもりもなかったんだが・・・。
- 33 名前:デビルジョーカーマリー 投稿日:2004/11/15(月) 06:18
- 正体がバレバレだったので、HNを戻します。
バレーについて、あまり良く知らず(多少は知っているが)
バレーボール経験者からは突込みどころ満載の話になると思いますが
その辺はご容赦ください。
あまりにも酷い部分があれば、突っ込みを。
- 34 名前:デビルジョーカーマリー 投稿日:2004/11/16(火) 22:00
- 更新、滞ってごめんなさい。
明日、更新したいと思います。
裏設定3
歴代バレー部のキャプテン
初代・柴田あゆみ(インターハイ予選ベスト8)
2代目・藤本美貴(春高ベスト16、インターハイ準優勝)
3代目・後藤真希(春高ベスト8、インターハイ優勝)
- 35 名前:スギユウ 投稿日:2004/11/18(木) 00:55
- あややの本音が知りたい――
そう思って、屋上へ行ったのだが、
もうそんな事はどうでも良くなっていた。
あややが気持ちを切り替えてくれている事が分かったから。
「・・・また、インターハイに出ようね」
「うん・・・」
「私に出来る事があったら、何でも言って?」
「うん。思いっきり扱使ってあげる」
私は後藤さんや藤本さん見たいに皆を引っ張る力はない。
だから、私は皆の力を借りて強くなっていきたいと思う。
- 36 名前:スギユウ 投稿日:2004/11/18(木) 00:55
- チーム発足時のメンバーはもういない。
藤本さん――
後藤さん――
吉澤さん――
皆、素晴らしい先輩だった。
そんな先輩達に比べると私達のチームは頼りないチームかも知れない。
でも・・・、あの頃と比べると今の私達は恵まれている。
今は頼りになる仲間がいる。
頼りになる先輩がいる。
だから、私達もきっと強くなれる。
今は頼りないキャプテンかも知れない。
でも、皆と共に歩み、変わっていきたい――。
- 37 名前:スギユウ 投稿日:2004/11/18(木) 00:55
- キンコーンカンコーン――
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
「そろそろ行こうか?」
「うん・・・、あ、牛乳、ご馳走様」
あややはそう言い残し教室に向かった。
あややの後姿を見て、私はあややに向けて呟いた。
絶対にインターハイに行こうね――っと。
- 38 名前:それぞれの苦悩 投稿日:2004/11/18(木) 05:10
- 新チームが誕生して、1ヶ月が過ぎた。
練習は順調に進んでいる。
インターハイ優勝の立役者である後藤さん・吉澤さんが
なんとバレーの名門・明応大学への推薦入学が決まった。
そして、OBの柴田さん・藤本さんがいる大学が大学選手権制覇を成し遂げた。
更に、私達バレー部が再来年からバレー推薦を取る事を校長が約束してくれて
バレーの指導が出来る顧問の先生も来年から着ける事を確約してくれた。
このまま続いてくれれば――と思ったのも束の間、
事件は私のいない所で起きてしまった。
- 39 名前:それぞれの苦悩 投稿日:2004/11/18(木) 05:15
- 全ての発端は新チームに代わってから、中途の入部希望者が
一気にやって来た事にある。
ほとんどが私達と同じ学年で、中には私の顔見知りもいた。
大体の子はそこそこバレーが出来る子だったので、
もし入部させるとしたら、レベル的にはあがる事は期待できる。
しかし、そんな彼女達にあややは突っぱねた。
それに反論したのはラブリーだった。
「絶対に入れない」
――と言う、あややに対して
「取り合えず練習に参加させてみれば?」
――と言う、ラブリー。
お互いの意見は、相容れる事も無く、等々、
ラブリーとあややが大喧嘩をしてしまったらしい。
- 40 名前:それぞれの苦悩 投稿日:2004/11/18(木) 05:18
-
「とにかく、私は絶対に反対だからね」
「何でよ。うちとしても人数は足りないし・・・」
「いーやーだ」
さっきからずっと同じ事の繰り返しだった。
(はぁ・・・、やれやれ・・・)
「ねえ、あやや。聞いていい?」
「何を?」
「何で嫌なの?」
私の質問に言葉を詰まらせた。
(やっぱり・・・)
この子は頭が軟らかい子である。
だから過去の経緯とかで、突っぱねたりしない。
「それは、チャンスを与えた所で、又、逃げ出すに・・・・」
「私が聞きたいのは表面上の理由じゃなく本音」
私には大体、想像が出来ていた。
彼女がチャンスを与えたくないって言う理由が――。
ただ、本人の口から言わせたかった。
彼女の考えている事をラブリーにも知って欲しかったから。
- 41 名前:デビルジョーカーマリー 投稿日:2004/11/18(木) 06:19
- ロクに確認もせずに更新をしてしまったので、
タイトルが別の奴で更新してしまいました。
このタイトル何ですが、この話の解決まで
このタイトルのままで行きたいと思います。
- 42 名前:デビルジョーカーマリー 投稿日:2004/11/21(日) 00:22
- 今、『健太やります』を読んでバレーを研究中です。
と言う訳でしばらく休載します。
もう片方のはちゃんとやります。
- 43 名前:デビルジョーカーマリー 投稿日:2004/11/24(水) 03:56
- 再開するまで、落とします。
放棄はしません。
- 44 名前:デビルジョーカーマリー 投稿日:2004/11/30(火) 03:46
- 管理様へ
この場を持って、お礼を申し上げさせていただきます。
- 45 名前:予告 投稿日:2004/12/08(水) 13:35
- バレー部に新たな仲間が登場。
さて、その仲間とは?
- 46 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/11(土) 19:31
- ほんの少しですが、明日、更新します。
- 47 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 23:52
- あれから5分が経ったが、あややはまったくしゃべろうとしない。
私はじっとあややがしゃべりだすまで待ち続ける。
しかし、ラブリーは待ちきれずに等々、口を開いた。
「今年、全国大会で優勝して、私達が注目されているの。
このチャンスを逃す手は無いでしょ?
今年だけなら、まだ良い線は行けるかも知れない・・・。
でも、私達が卒業した後の事を考えると少しでも戦力を集めたいの。
亜弥ちゃんの言う通り、すぐ辞める子も多いかもしれない。
でも、バレーに興味もってやってくれる子もいるかも知れないでしょう?」
「・・・・・・・・」
「それとも何?他に理由でもあるわけ?
だったら何よ。言ってよ。言ってくれなきゃ分からないじゃない!!」
「・・・・・・・・」
「亜弥ちゃん!!」
下に俯いたまま、何もしゃべろうとしない。
- 48 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 23:55
-
「あやや・・・、言葉に出さなければ伝わんないよ」
私の一言に、ようやくあややが重い口を開いた。
「・・・・・チームを強くしたいって気持ちは私も同じよ・・・・・・」
「だったら・・・・・」
ラブリーがしゃべりだそうとしたところを、私は制してあややの話を続けさせた。
「・・・・・・でも私は今いるメンバーのレベルの底上げを考えているの・・・・・
チームの核だった、ごっちんとよっすぃーが抜けてうちは何処の高校よりも戦力が落ちる。
皆、それぞれ、お互いに協力しながら個々の技術を高めあっている・・・・・・。
確かにそれぞれの実力差にバラつきが出てきている。
でも、チームがまとまって来て、良い雰囲気になっているの」
「・・・・・・・」
「チームワークって言うの?お互いが信頼し合って初めて出来る物だと思う。
だから、途中から入部した子がすぐにチームに溶け込めるとは思わない。
それに入部希望者の大半は私達の学年なんだよね・・・・・・。
だから、下の子達に遠慮が出てきちゃうと思うの。
確かに溶け込めるかも知れないけど・・・・私はあんまり気を使わせたくないなぁ・・・。
下の子も新しく入った子も・・・・・」
「・・・・そうかもね・・・・・そこまで考えてなかった」
ここからは2人とも特に言葉は出てこなかった。
これ以上、相手の意見が出て来るのを待ってもしょうがない。
「・・・・じゃあ、結論に入って良い?」
2人は私の方を見て頷いた。
心なしか、2人の顔はお互いにすっきりした表情をしていた気がした。
- 49 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 23:55
- この問題について、私の中では結論が出ていた。
果たして、私の出した結論が正しいかどうかは分からない。
でも、私なりに考えて出した結論である。
誰に何と言われようとも変えるつもりはなかった。
後藤さんや藤本さんだったら、どうしただろう・・・・。
キャプテンに就任してから、いつもこの事ばかりを考えていた。
私の前のキャプテン達は偉大である。
弱小チームだったうちのバレー同好会を部にしただけでなく
全国レベルまで持ってきたのだから。
後を任された私は違う――
2人のように強烈なリーダーシップは持ち合わせていない。
こう思ったら、後は気が楽だった。
どう進もうが船頭は私である。
皆はその私に着いて来るしかない。
藤本さんは藤本さん流で、後藤さんは後藤さん流でやってきた。
だから、私は私流でやるだけ。
- 50 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 23:55
-
「で・・・・2人の意見は聞いた上で出した結論だけど・・・・、
やっぱりバレーをやりたいって興味を持ってくれた人を断る事が出来ない」
ラブリーはもちろん、丸っきり反対の結論を出したあややも頷いた。
「で、あややが言いたかった事はちょっと回りくどかったけど、
要は今まで頑張ってきた1年生達をないがしろにしないで欲しいって事でしょ?」
「うん・・・・でも、余計なお世話だったね」
「え?」
「何か見てると、何にも表情の変化も無かったんだもん・・・・・
何か愛ちゃんの方がハッとしていた」
「ごめん・・・・・確かに私、チームを強くしたいって気持ちが強すぎたかも・・・・」
言わなければ良いものを素直に認めてしまう。
でも、この素直さがあるから短期間で彼女はここまで成長して来た。
「でも・・・・私は逆にチーム全体の事、特に後々の事までは考えてなかったかもね・・・・。
それに・・・・先ずはみうみうに相談する事だったね・・・・ごめん」
「ごめんなさい」
手段が違ったが、チームを思う気持ちは一緒である。
お互いに理解し合えば、後はノーサイド。
雨が降り、緩んだ地盤も乾いてみれば結果的により強度な物となる。
これからもお互いに衝突とかは出て来るかも知れない。
でも、その度に解決をしていけば良い。
まだ問題は山積みだが、取り合えずはこの件は一件落着となった。
- 51 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 23:56
- 私はまだキャプテンとしては信頼されていない――
この事が痛感した出来事だった。
もし、後藤さんや藤本さんだったら真っ先に彼女達に相談に言っただろう。
でも、特別に悔しいと思った事はなかった。
むしろ、気持ちの中で前よりも燃えてきた。
必ず認めさせて見せる。
そして、超えてみせると今は思っている。
後藤さんが何で私を指名したのかは分からないけど、
今ではそれはどうでも良い事だった。
見ていてください。
必ずあなたを超えて見せます。
そして、あなたが私を指名した事が正しかったと証明して見せます。
- 52 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 23:57
-
スギユウ(有り過ぎる勇気) プロローグ 〜完〜
- 53 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 23:58
- 以前にも言いましたが、私の至らなかったばかりに管理人様に
迷惑をかけてしまった事を先ずお詫びします。
そして、私の依頼を引き受けて下さった事に感謝いたします。
本当にありがとうございました。
- 54 名前:作者 投稿日:2004/12/13(月) 00:04
- で、ここにレスをつけてくださった方に先ずお詫び致します。
大まかな内容については考えていたんですが
文章化すると中々、上手く行かないもんで・・・。
取りあえずはこれに関してはしばらく再考して、ある程度、
目途がつきましたら、また書き始めます。
また、文章等、何か指摘・アドバイスがございましたら
レスをつけてくれるととてもありがたいです。
- 55 名前:作者 投稿日:2004/12/13(月) 00:05
- すみません、ちょっと書き忘れたので
最後にひとつ。
前に述べた新しいメンバーについては次回更新時に書こうと
思ってます。
その時はまたよろしくお願いします。
- 56 名前:別のお話 投稿日:2004/12/18(土) 00:08
-
負けてばかりの人生だった。
あの人に会うまでは・・・・。
- 57 名前:別のお話 投稿日:2004/12/18(土) 00:09
-
「止めて下さい!」
男は嫌がる私をニヤついた顔で、顔を見つめる。
友達の知り合いが来る筈だったのに、
来たのはこの男達。
そこら辺にいるチンピラとかが嫌らしい顔で嫌がる私を見る。
周りの人は見て見ぬふり。
「うるさい口を閉じちまうぞ〜」
口を塞がれ羽交い絞めされた私は、身動きできなくなった。
- 58 名前:別のお話 投稿日:2004/12/18(土) 00:09
-
「止めな!!」
向こうから声が聞こえた。
見るとちょっと目が釣りあがっているけど、
結構、美人と言える女の子がそこにいた。
「はぁ?」
「止めなって言ってんの」
女の子に対して、おどけた様子で近寄る男達。
「誰にものを言ってんのかな?お嬢ちゃん」
「君も一緒に彼女の仲間に入るかなぁ」
男が彼女の腕を掴もうとした時、男は一回転した。
そして、倒れた男の顔面を彼女は思いっきり踏みつけた。
- 59 名前:別のお話 投稿日:2004/12/18(土) 00:10
-
その後が凄かった。
まるで、ヒロインのピンチに颯爽とやってきたヒーローの如く
男達をバッタバッタと叩きのめす。
「お、おぼえてろ!!」
男達はお決まりの台詞を言い残し、去っていった。
「大丈夫?」
「え、あ、はい!!」
私は女の子なのに、同姓に憧れてしまった。
「ああ言う輩がいるから、気をつけた方が良いよ」
「は、はい」
「じゃあ、気をつけてね!」
ニコっと優しく笑い、去っていこうとする。
「あ、あの・・・・」
「ん?」
「あの・・・・お名前は・・・・」
「美貴、藤本美貴」
「藤本・・・美貴さん」
私がこの後も何かを言おうとしたが、何を言えば良いのか分からなかった。
そうこうしているうちに彼女は笑みを見せ、帰っていってしまった。
「藤本・・・美貴さん!」
私はあの人の名前を一生、忘れないように頭の中に叩き込んだ。
- 60 名前:別のお話 投稿日:2004/12/18(土) 00:25
-
それから、1ヶ月が過ぎた。
だけど、あの時の事は鮮明に覚えていた。
友達はあの時、私を騙したらしい。
あの後、相手の男の人達に文句言われたと言いがかりをつけて来た。
当然、文句を言われる筋合いが無い私は聞く耳を持たなかった。
あれこれ、嫌がらせをしてきたけど周りの男の子達が助けてくれたので
私は無事に過ごせてきた。
でも何よりも励みになったのは、あの時、助けてくれたあの人の笑顔だった。
「藤本美貴さん・・・・」
女が女に恋をするって言ったら、変だけど私はあの人に完全に恋焦がれてしまった。
- 61 名前:別のお話 投稿日:2004/12/18(土) 00:25
-
あれ以降、あの人とは会っていない。
会いたくても会えないのだから。
たまに町であの男の人達と出会ったりするけど、私にちょっかい出してくる事はなかった。
彼女もあれ以降は何もして来ない。それ所か私と目が合うと目線を反らすぐらいだから。
(それにしても、あの人はどこに行っちゃったのかな・・・・)
あの人に会いたくて・・・・
夢にまでも出て来る程、会いたくて
ずっと探しているのに見付からない・・・・。
(どんなに気持ちを伝えたくても、
これだと、何百万分の一でさえも伝えられないよ〜)
そんな私の気持ちを神様は汲んでくれたのだか、彼女にまつわる大きなヒントを与えてくれた。
- 62 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/18(土) 03:00
-
続く・・・・
- 63 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/23(木) 23:35
- すみませんが、この作品は打切らせてもらいます。
先の事を考えたんですが、ありがちな話になりそうだったので・・・。
この続きですが、いつか機会があった時に改めて書きたいと思います。
本当に申し訳ございませんでした。
管理人様
自分で削除依頼を出して起きながら放棄と言う形で
終わらせてしまった事をお詫び致します。
- 64 名前:作者 投稿日:2005/01/01(土) 15:50
- 放棄宣言はしたものの、整理されるまでは取り合えず書きますか。
- 65 名前:別のお話 投稿日:2005/01/07(金) 02:34
- 高校受験の為に、友達と学校見学に行った時の事だった。
朝比奈女子大学付属高校――
超名門のお嬢様学校と言っても良い学校である。
しかもお嬢様学校なのに何故かスポーツも強い。
文武両道とはこの学校の為にある言葉と言っても過言ではない。
周りの生徒達を見ても、皆が金持ちのお嬢様の雰囲気を醸し出している。
(これはうちでは駄目だ・・・。ま、もっとも私の頭じゃ仮にお金があった所で
関係がないだろうかどね)
「梨華ちゃ〜ん!!」
(・・・え?)
(この声は・・・・)
自分の記憶に何度もアクセスし、何度も照合する。
何度つき合わせてピタリと重なり合うあの人の声。
私はその声の主を探す。
しかし、コレだけの女性徒がいると中々、見付からない。
この時、梨華って呼ばれる子を探す事に考えを切り替える事にした。
すると1人だけ下校方向とはまったく反対方向を振り向く女の子がいた。
- 66 名前:別のお話 投稿日:2005/01/07(金) 02:34
-
(この子が梨華って子に間違いない)
「あ、あの〜、すみません」
このチャンスを逃したくなかった。
もしかしたら最後のチャンスかも知れない。
女の子は私の声に気付かずに去ろうとする。
「すみませ〜ん!!梨華さ〜ん!!!」
すると自分が呼ばれている事に気付いたのか
1人の女の子が振り向いた。
- 67 名前:別のお話 投稿日:2005/01/07(金) 02:34
-
(か、可愛い・・・。きっとこの子もお嬢様なんだろうなぁ・・・)
身なりと言い、雰囲気と言い、まさにお嬢様って言葉がピタリと当てはまる。
「私ですか?」
(声も可愛い・・・)
同じ女として、軽いジェラシーを感じつつも彼女に話し掛ける事にした。
「あ、あの。梨華さんですよね」
「はい・・・」
「あの、私、松浦亜弥と言います。ええ、一つお聞きしたい事があるんですが」
「はい・・・」
少し私の表情を伺うような目で私の顔を見る。
しかし、そんな事を今はいちいち気にしてられない。
「梨華さんとさっきお話されていたのはもしかして藤本美貴さんではないでしょうか?」
「あ、美貴ちゃんのお友達?」
「いえ、実は・・・」
私は彼女と出会った経緯を全て話した。
「ああ、じゃあ、美貴ちゃんのところへ連れて行ってあげる」
「ええ!?」
特に何も考え無しでの行動
折角のチャンスを逃して溜まるか――の気持ちで動いた行為だったので
この次の事までは考えていなかった。
でも、ここまで来たんだから、もうこのまま行くしかない。
亜弥は梨華の好意に甘える事にした。
- 68 名前:別のお話 投稿日:2005/01/07(金) 02:54
- もしかしたら、もう二度と会えないかも知れない。
そんな気持ちが生まれてきた矢先の出来事だった。
心臓の鼓動音は、一歩前に進む度に高くなる。
ずっと探してきたあの人
ずっと合いたかったあの人
会いたくて会いたくて・・・
でも会えなくて・・・
夢の中で会う事でいつも自分を慰めてきた。
もう夢じゃない・・・。
現実にあの人に会える。
この扉の向こうにはあの人が・・・。
- 69 名前:デビルジョーカーマリー 投稿日:2005/01/09(日) 21:36
- やっぱり俺にはここが一番、おちつくな。うん。
- 70 名前:別のお話 投稿日:2005/01/12(水) 23:23
-
***
- 71 名前:別のお話 投稿日:2005/01/12(水) 23:26
- あの後、何があったのかは覚えていない。
もう一度だけ・・・。
ただ、もう一度だけ会いたいと思っていた。
でも、あの人は私の知らない人では無くなっていた。
朝比奈女子大学付属高校2年の藤本美貴さん――と言う事は分かっている。
もっと知り合いになるチャンスはある。
私はあの高校に行く事が出来れば。
お嬢様学校と言うだけあって、厳しい事には変わりないが
それでも可能性はゼロではない。
ただ、お金の問題が・・・。
- 72 名前:別のお話 投稿日:2005/01/12(水) 23:27
-
「ねぇ、お母さん・・・お願いが・・・」
「お小遣いの値上げなら駄目だよ」
(ハァ・・・、駄目かな。これは・・・)
「違うよ」
「じゃあ、何よ」
「実は受験の事なんだけど・・・」
「高校は行きなさい」
「違うってば!!最後まで聞いてよ」
(一体、いつ高校に行かないって言ったのよ!!)
「じゃなくて、行きたい高校があるんだけど・・・」
「・・・どうやら、真剣な話のようね。何、聞いてあげるから行ってごらん」
取り合えず、私はお母さんに自分の気持ちを打ち明けた。
- 73 名前:別のお話 投稿日:2005/01/12(水) 23:34
-
「・・・良いんじゃない?」
「え?」
意外な答えだった。
うちは決して裕福な家では無い。
良く母親に言われる。
「あんたの遊ぶ為に使う金はうちには無いんだよ」
それに比べて、ヒナ女(朝比奈女子大学付属高校の略称)は学力とともに
授業料も相当高い。
「ほ、本当に?」
「もし、あんたがそこの学校に行けるならね」
「で、でも・・・、お金が・・・」
「あんたの将来の為に使う金はうちには、幾らでもあるよ」
「やったぁ、ありがとう」
「まだ、入学できた訳ではないからね」
そうだった・・・。
まだ、万が一、受かっても良いってレベルでしかなかった・・・。
ただ、これで可能性が広がった事には違いがなかった。
後は私の頑張り次第。
私は決意新たに、机に向かった。
- 74 名前:DJM 投稿日:2005/01/12(水) 23:48
- 長いHNに面倒くさくなり、略してしまった・・・。
ま、最近、あまりテンションも上がらず、
一度は放棄宣言してしまったが、この話を終えるまでは
続けようかなと思い、一応、書いてしまいました。
連載の難しさ、同時進行の難しさ、つくづく感じました。
話を考えながら、続けるプロの作家の凄さを本当に感じました。
この話ですが、あっちの方と共に次で終わりにしたいと思います。
- 75 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:18
-
3月2日――
- 76 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:18
-
合格発表の日
併願よりも単願で受験した方が受かり易いって話を聞いた。
だから、私はこの学校しか受けない事にした。
正直、試験の出来はイマイチ、手応えが無かった。
ただ、受かって貰わないと困る。
だって、高校浪人なんて嫌だもん。
- 77 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:18
-
受験番号を探す
私の番号が近づいて来るけど、中々、見つからない。
等々、私の受験番号を超えてしまった。
「はぁ・・・・嘘でしょ」
嘘では無い、事実である。
事実であるけど、信じたくない。
高校浪人も嫌だけど、藤本さんと同じ高校に行けない事の方が
もっと嫌だった。
- 78 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:19
-
その日、悲しくて涙に明け暮れた。
色々と進路について、考えていたけど、ショックのあまり
考えがまとまらない。
それ以上に、お母さんになんて言ったら良いのだろうか。
そんな時だった。
- 79 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:19
-
「あや、電話よ」
「今、出たくない」
「藤本さんって方からよ」
(藤本さん?)
(まさか・・・・)
(電話番号も教えてないのに)
半信半疑ながらも、私は取り合えず受話器を持った。
- 80 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:19
-
「はい・・・・」
「あ、亜弥ちゃん」
間違いない。本人である。
「どうも・・・・何で電話番号、分かったんですか?」
「友達の後輩に頼んで、調べて貰った」
態々、そんな事までしてくれていたとは・・・・。
でも、はっきり言って、今は聞きたくなかった。
「それより、おめでとう」
「はぁ?」
何の事を言っているのか分からなかった。
- 81 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:20
-
ふざけてんのか、それとも、合格したと勘違いしているのか、
いずれにしろ、私にとっては聞きたくない言葉だった。
「あの・・・・」
「うん」
「落ちたんですけど」
「誰が?」
「私が」
こんな時、他人の落ちた話なんてする筈がない。
すると、藤本さんは突然、笑いだした。
- 82 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:20
-
(ひ、酷い!!)
(頑張ってとか言って置きながら、私に来て欲しくなかった訳?)
(そんな・・・・)
しばらく、私は沈黙を保つ。
すると、ようやく、彼女は笑うのを止めた。
「ごめん、ごめん。でも、あまりにも面白い冗談だから」
「冗談じゃありません!!」
怒りのあまり、遂、怒鳴ってしまった。
「ご、ごめんなさい」
「いや、良いんだけど、本気で言っているの?」
「嘘なんて言ってもしょうがないでしょ」
「え?変だな、確かに確認したのに・・・・」
「私だって、見に行きました!高校の校舎に」
「へ?そこ見たってしょうがないよ」
「はぁ?」
この時は、まだ、自分が見ていた場所が間違っていた事に気づいていなかった。
- 83 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:21
-
まさか、中学の校舎での発表とは思っても見なかった。
しかし、願書にはちゃんと書いてあった。
何にしろ、無事、合格。
その日の夜、藤本さんに入学するにあたって、必要な書類等を全て持って来てくれた。
また、給費生制度が使える事や色々な事を教えて貰い、学費の方も何とかなりそうである。
「さっきはすみません」
「良いのよ」
「それより、藤本さん」
「美貴で良いよ。それに敬語、使わないで。何か、固っくるしいし」
正直、彼女の方からこう言ってくれるのは嬉しかった。
だから、前から考えていた呼び名で呼ぶ事にした。
「じゃあ、ミキタンで」
「ミキタンか・・・・」
若干、嫌そうな顔をしている。
しかし、私はお構いなく、そう呼ぶ事にした。
「ミキタンの部活に入りたいんだけど」
「え?止めた方が良いよ。だって、存続も危ないし・・・・」
「良いの。私はミキタンと一緒だったら、どこでも頑張れるから」
思いっきり、彼女に抱きしめた。
彼女は少し複雑な顔をしながらも、私の頭を撫でてくれた。
- 84 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:21
-
――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
―――――――
―――
たった、1年だった。
彼女と一緒の高校生活を過ごせたのは――。
でも、物凄く楽しい1年間だった。
彼女は私に、色々な物を与えてくれた。
夢、勇気、尊敬できる先輩、信じれる仲間、楽しい学校生活etc・・・・、
でも、私は、あの人に何もしてあげる事が出来なかった。
結局、あの人の夢だったインターハイ優勝は、夢のままで終わってしまった。
だから、私はあの人の夢の継ぐ為に、バレーに没頭した。
優勝は出来た。
でも、それはごっちんやよっすぃ〜、みうみう、のんちゃんの力があっての物。
私の力で、優勝できた訳ではなかった。
チームの核である、ごっちんやよっすぃ〜はこの大会で引退。
力が落ちる、このチームで私は優勝に導きたかった。
- 85 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:22
-
キャプテンは、みうみうに決まった。
不思議と不満はなかった。
彼女の素晴らしさを良く知っているから――だと思う。
人格的にも、バレーボールプレイヤーとしても、彼女は超一流である。
ただ、どうしても聞きたかった。
何故、私じゃ駄目だったかを・・・・。
- 86 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:29
-
4時50分、私はある人と待ち合わせていた。
「おっ待たー」
ごっちんだ。
私に無くて、彼女にある物、それをどうしても聞きたかった。
- 87 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:35
-
**********************************************
- 88 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 05:36
- 今日はここまでにします。
本当に次回最終回。
はぁ、はっきり言って失敗だった。
- 89 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/03(木) 23:22
-
*****リセット******
- 90 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/04(金) 21:37
- 美海の話はいつか改めて書きなおしたいと思います。
- 91 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/09(水) 02:09
- 〜WILD VISION〜
- 92 名前:DJM 投稿日:2005/05/25(水) 00:18
- お久しぶりです。
えーと、誰も使う人がいないようなので取りあえず、コメントを。
みうなの話ですが、他スレでも書いた通り放棄します。
ただ、いずれはバレーの話でみうなが登場する話を書くつもりです。
で、この話は完全に放棄します。
ですので、もし廃棄スレをお探しの方はどうぞお使い下さい。
- 93 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/31(火) 09:10
- 誰も使う気配が無いので、多分、使います。
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