小さな物語たち

1 名前:gung 投稿日:2004/11/06(土) 18:19

ずっとROMってましたが遂に書くコトを決心しました。
とりあえず短編をちょこまかと書こうと思います。
更新は不定期になるでしょうが・・・
とにかく書いていきますので暖かい目で見てやって下さい。
2 名前:gung 投稿日:2004/11/06(土) 18:20

まずはいしよしを・・・
3 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/06(土) 18:21
「お疲れさんです!」

バイトで疲れた体を引きずりながら自宅へと戻る道を歩く。

「寒っ・・・」

冷たい風が体に突き刺さる。

そういえばもう11月

季節は秋と冬の境目。どうりで寒いわけだ。

なんて黄昏ているとあたしはいつの間にか思いがけない場所にきていたコトに気づいた。
4 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/06(土) 18:21
「また来ちゃったよ…」


学校の近くの公園。

いつもあの子と待ち合わせた青いベンチの目の前。

もう来ないと決めたのに・・・

気がつけばいつもココにいるような気がする。

そのベンチに座ってそっと隣に触れる。

もうあるはずのないぬくもりを求めて・・・
5 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/06(土) 18:22
「情けね・・・」

そう自分自身に。

そろそろ忘れたほうがいいのに…忘れる事が出来ない自分に。


『ひとみちゃん』


そう呼んでくれた声が今でも耳に残ってる。


「梨華ちゃん・・・」


返事がないのは当たり前だけど・・・この名を呼ぶだけで胸がときめく
6 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/06(土) 18:22
初めて愛した人

初めてあたしを好きだと言ってくれた人

そんな彼女を不器用で素直じゃなかったあたしは好きの言葉を彼女に伝えるコトもできず不安にさせてばかりだった。

そういやいっつもココで待たせてたなぁ・・・

きっと・・・いやだから彼女はあたしの元から去ったんだろう。



『もうひとみちゃんの事分からない・・・』

『もうつらいの・・・』

『・・・バイバイ』
7 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/06(土) 18:23
今でも後悔してる。

この声が枯れてしまうくらいに君に好きと言えばよかったと

愛してると伝えればよかったと。


そっとポケットから半分に一枚の紙切れを取り出す。

そこに書かれているのは『クラス会の御案内』

卒業して2年。

梨華ちゃんと別れてから2年ちょっとになるのか・・・・
8 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/06(土) 18:24
「来るわけ・・・・ないよなぁ…」

そうは思っていても期待をしている自分がいる。

来たところで何一つできないのに・・・

だけど・・・

「会いたいんだよなぁ・・・」

ポソッっと呟いた声は街の喧騒の中に消えていった。
9 名前:gung 投稿日:2004/11/06(土) 18:26
まぁこのような感じです。あっもちろん続きますんで・・・
それでは今日はこのへんで・・・
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/06(土) 18:55
お、面白そうなの発見!
いい感じですねー
期待してますんでマターリ頑張って下さい
11 名前:gung 投稿日:2004/11/07(日) 01:44
眠れない・・・っつーわけで
調子に乗ってもういっちょ行っちゃいたいと思いますw
12 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/07(日) 01:45

「はぁ・・・・・・・」



今日で何回目の溜息だろう。数える気にもならない

バイト中だというのにお客さんがいないのをいいことについ考え事をしてしまう。

考えることは、手元に書かれている紙のコト。

そしてあの人のコト・・・。
13 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/07(日) 01:45
「・・・川?いーしーかーわ!」

「えっ、あっ、はい!?」

いけない!本当にぼーっとしちゃってたみたい・・・

「どうしたのぼーっとして」

心配そうに私の顔を覗いて来る店長こと保田さん。

厳しそうに見えるけどホントすっごく優しい人だったり・・・

ってそんなコト言ってる場合じゃない!

「す、すみません今すぐ!!」

「いや、いいけどさ。今お客さんいないし・・・んで、さっきからなに見てんの?」

保田さんはひょいと持ってた紙を覗いてきた。
14 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/07(日) 01:46

「へぇ?同窓会かぁ」

「そーなんです・・・」

「なによその溜息・・・なんかあった?」

「・・・保田さん」

「ん?」

「・・・・・保田さんは会いたいけど会いたくないに会わなくちゃいけなくなったらどうします?」

「何、その唐突な質問は・・・」

少し驚いて苦笑いを見せる保田さん。

唐突・・・確かにそうかもしれない。

でもそれ以外にあてはまる言葉がない。

「んー会いたいけど会いたくない人ねぇ・・・」

腕を組んで保田さんは考え始めた。

「来るの?その会いたいけど会いたくない人って」

「たぶん・・・」

幹事である柴っちゃんに聞いたところ欠席者はいないらしい・・・

ということはきっとあの人もくるのだろう・・・
15 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/07(日) 01:47

「で、どうして会いたくないわけ?」

「えっ、いや、あの実は・・・」


私は保田さんにすべてを話した。

なんだかこの人なら相談しても大丈夫な気がして・・・

だから保田さんにすべてを話した。

『恋人』だったこと。

私から別れを告げてしまったこと。

しかも未だに好きなだということ。

全部を言い終えた後保田さんはしばらく黙って考えていた・・・
16 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/07(日) 01:48
「あたしなら会うなぁ」

「ど、どうしてですか?」

私は怖い。

あの人の横にはもう別の人がいるような気がして・・・

私なんか忘れているような気がして・・・

「んー逃げるのがイヤだから・・・かな?」

「逃げ・・・ですか・・・」

「そう、会ってみなきゃ何にも始まんないから・・・

 まぁよーく考えてみなさいよ。実際に決めるのはアンタなんだから。」

「はぁ・・・」
17 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/07(日) 01:48

バイトが終わった後もずっと考えてみた。

会うべきなんだろうか・・・

会いたい・・・・だけど・・・もしもうあの人が私を忘れてたら?

そんなの考えたくもない。

だけど逃げちゃダメ・・・だよね。

頭の中がぐちゃぐちゃしてきた中ふと空を見上げると暗くなった空に綺麗な満月が私に微笑んでる。

まるであの人みたいに優しく・・・・・
18 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/07(日) 01:49


「ひとみちゃん・・・」

その名を呼ぶだけで胸がキュンとなる。


今あなたはどこでなにしてますか?

私のコト覚えていてくれますか?

そう月に呟いても当たり前のように返事を返すことはなかった。
19 名前:gung 投稿日:2004/11/07(日) 01:57
以上石川さんsideです。
なーんか文章むちゃくちゃなコトを深く反省_| ̄|○

(`∀´)>修行がたんないわよっ!

はい、保田さんもっと精進します・・・

>10様
 レスありがとうございます。
 お、面白いですか!いやそう言っていただけると非常に嬉しいです。
 これからもご期待に添えるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします。
20 名前:gung 投稿日:2004/11/07(日) 02:10
・・・・なんかたんないと思ったら保田さんのほくろを忘れてた

( `.∀´)<あんたねぇ・・・

ごめんなさい保田さん_| ̄|○
それでは今度こそオヤスミなさい
21 名前:JUNIOR 投稿日:2004/11/07(日) 11:01
面白くなりそうなもの発見。
いしよしですか・・・・( ̄ー ̄ニヤリ
期待して待ってます。
22 名前:プリン 投稿日:2004/11/07(日) 11:08
更新お疲れ様ですw
いしよし…w
めっちゃ期待ですな。こりゃw
頑張ってください♪
23 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/07(日) 20:48

もしかして、あの歌がモチーフでしょうか…?
あの歌もいしよしも大好きなんで期待してます!!


24 名前:gung 投稿日:2004/11/08(月) 17:28
やってまいりました!
本日の更新まいります。
25 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/08(月) 17:30

―同窓会当日

「はぁ・・・・」

私は思わず溜息をついてしまった。

ここは同窓会会場。

そう私は来てしまったんだ…

あれからずっと考えた。

会ってなにも始まらないかもしれない。

だけど私はもう一度ひとみちゃんに会いたかった。

もう私のコトなんか忘れてるかもしれないけれど・・・
26 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/08(月) 17:31
ため息とともに頭を振るう。

ダメよ、梨華ポジティブよ!ポジティブ!

気を取り直してあたりを見回してみてみると・・・

2年というのはこんなにに人を変えちゃうのかな…

周りには見知った顔もいるけど・・・

全くと言っていいほどわからない人もいる。

『月日が流れるのなんてあっという間よ。』

保田さんがよくこぼす言葉・・・今なら納得がいくなぁ・・・

そう考えていてると突然目の前が真っ暗になった。

というより正確には誰かに目を覆われた。
27 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/08(月) 17:33
「だーれだー?」

この間延びした声は……

「ごっちん!」

「あはっ正ー解」

振り向いた先にはあの時よりも大人びた後藤真希ちゃんことごっちんがいた

「久しぶり梨華ちゃん。」

「久しぶり。大人っぽくなったねごっちん。」

「あはっ梨華ちゃんは相変わらずキショイけどねぇ」

「ちょっとそれどういう意味!」

「あはっウソウソ。冗談でーす」

「もーごっちんったら!」

そう言って軽く腕を叩くとを痛いよなんて言って笑ってる。

こんなじゃれあいがすごく懐かしい。
28 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/08(月) 17:36
そうだ・・・

ごっちんがいるんだったらあの人も・・・

「よし子ならまだだよ」

「えっ?」

なんで分かったの?そんな素振り見せてないのに・・・

「分かりやすいんだよなぁー梨華ちゃんは昔から。」

「うっ…」

「顔に出てるよ?」

「うぅっ・・・」

た、確かに私はよく顔に出やすいって言われるけど・・・

「まだ・・・好きなの?」

「えっ…」

「よし子のコト」

「う、うん・・・・・」

「・・・いいの?」

「えっ?」

「また…傷付つくだけだよ?」

「うん…」

そうかもしれない。

だけど・・・

やっぱりあの人が好き・・・
29 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/08(月) 17:37
「そっか・・・」

何にも言わずに俯いたままの私にごっちんは溜息をついた。

「あーぁ後藤なら絶対に梨華ちゃん不安になんかさせないのに」

「また冗談言ってぇ」

「…冗談なんかじゃないよ。」

「えっ?」

一瞬耳を疑った。

「な、なに言って・・・」

「本気だよ。」

顔をあげたその先にいつものごっちんじゃなく真剣な眼差しをしたごっちんがいた。



「ずっと好きだったんだ、梨華ちゃんのコト。」



私の頭の中はパニックで、真っ白になっていた。
30 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/08(月) 17:53
本日はここまで。
なんか後藤さんも出てきちゃいましたね。

( ´ Д `)<アンタが出させたんだろう。

ゴホン。さて皆様レスありがとうございます。

>JUNIOR様
 レスありがとうございます。
 面白いといってくださってすごく嬉しいです。

(0^〜^)<gungのヤツ嬉しさのあまりPCの前で舞い踊ってたらしいぜ

 マターリ更新になると思いますが全力を尽くしてご期待に添えたいと思いますので
 どうか気長に待ってやって下さい。

>プリン様
  き、期待されちゃいましたかw
  いや〜私もいしよし好きでしてねw
  これからも全力で頑張ります。

( ´ Д `)<マターリ見てやってね。

>23名無飼育様 
 ありゃバレちゃいました?
 いや〜最近あの唄にどうもはまってまして・・・
 ついついやってしまいました・・・wこれからもたまに見てやって下さいね♪

( ^▽^)<来てくださるとgungが舞い踊りますのでw

 
31 名前:JUNIOR 投稿日:2004/11/08(月) 23:18
更新のお疲れ様です。
更新されてたので舞い踊ってしまいましたw
次回更新されてたらまた、舞い踊りたいと思ってます。
では、失礼します。
32 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/09(火) 06:24
ごっちんの登場だ〜
今後がたのしみ〜
33 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/09(火) 09:50
おもしろい〜!!!
次〜待ってます★
34 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/10(水) 19:50

『ずっと好きだった』

ごっちんが言った言葉が頭の中をぐるぐる回る

「い、いつから…?」
「梨華ちゃんがよし子と付き合う前から」
「ウソ…」

だ、だってひとみちゃんと付き合う前ってよく相談にのってくれたし…
付き合うことになった時もおめでとうって言ってくれたじゃない…
35 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/10(水) 19:54
「何度も言おうと思ったよ。
 だけど言い出せなかったんだ…梨華ちゃんの幸せそうな顔見てたら」
「そんなわたし…」

なんてヒドイことしたんだろう…
自分だけ勝手に浮かれてずっとごっちんを…

その時ごっちんの手が私の頬に触れた。

「泣かないでよ。泣かすつもりで言ったんじゃないんだから」

そう言われて頬に伝う涙に気付いた。私いつの間にか泣いてたんだ・・・

「ゴメンなさい…わたし…」

もうなんて言ったら分からなかった。
私はただ謝ることしかできなかった。

「謝るコトないよ、梨華ちゃんは悪いわけじゃないんだから。」
「でも私……」

そう言い終わらないうちにいきなり腕を引っ張られ、そのまま抱きしめられた。
36 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/10(水) 19:55
「後藤は梨華ちゃんが好き。梨華ちゃんがまだよし子を好きでも…梨華ちゃんが好き。」

「だから…梨華ちゃんの気持ち聞かせてほしい。」

初めて見たごっちんの真剣な顔。
きっと・・・ごっちんはずっと苦しんだにちがいない。
でも…でも…

「ゴメンなさい…私…ひとみちゃんが好き。

 だから…ごっちんの気持ちには答えられない…」

こんなにごっちんを傷つけてしまったけど・・・
やっぱり私はひとみちゃんを忘れられない。

「そっか。」

溜息にも近い言葉を言ってごっちんはを抱きしめてた腕を解いた。

目が合った一瞬せつなそうな顔をして・・・
37 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/10(水) 19:56
だけどすぐに笑顔に戻って

「ありがとう梨華ちゃん。これで吹っ切れたよ。」
「えっ」

吹っ切れたって?

「振られるって分かってはいたんだけどさ、やっぱり…ね」

「ごっちん…」

「だから今日はっきり言ってすっきりしたよ。ありがと」
「そんな…」

私のほうこそごっちんを傷付けてばっかりなのに…
38 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/10(水) 19:58
「あっそうだひとつ聞いていい?」

「なに?」

「なんで自分から別れたりしちゃったの?」

「えっ?」

「好きだったんでしょ?よし子のコト」

そっか・・・ごっちんには別れたってコトしか言ってなかったもんね。

「……私が逃げちゃったからだよ。」

「逃げた?」

「そう。ひとみちゃんの気持ち分からなくて不安だったのに
 
 ひとみちゃんに自分の気持ちぶつけないで…勝手に傷付いて…
 
 もう頭ぐちゃぐちゃになっちゃって…イヤになって……
 
 だからひとみちゃんから逃げちゃったの。」
39 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/10(水) 19:59
「だけどね?ある人が言ってたの逃げたらなにも始まらないって…
 
 それで目が覚めたの。
  
 私はひとみちゃんにちゃんと向き合わないで逃げてただけだって」

「だから…今度は逃げないでちゃんと向き合うつもり」

「そっか…うまくいくといいね」

「うん・・・・」
40 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/11/10(水) 20:00
「ねぇ梨華ちゃん」

「なに?」

「またこれからも・・・今までどおり友達でいてくれる?」

「当たり前じゃない!」

「あはっそれ聞いて安心したよ。じゃぁ後藤行くね。」

「あっごっちん!」

「んぁ?」

「・・・・・ありがとう!」

こんな私を好きだといってくれて・・・

あなたを傷つけた私を許してくれて・・・

「あはっどういたしまして。じゃっ」

そう言ってごっちんは喧騒の中へと戻っていった。

ごっちんに約束した以上もう戻れない。

ううん。もう逃げたりしないんだ。

ごっちんの為にも、自分の為にも・・・・

もう一度ひとみちゃんに好きって言おう。

そう決意したのに・・・

時間になってもひとみちゃんは同窓会に現れなかった。

41 名前:gung 投稿日:2004/11/10(水) 20:02
本日はここまで。
こうやって書いてると文才ないことを痛感します…

( ´ Д `)<何をいまさら
川o・-・)ノ<そう思うならもっと修行を積みなさい

…精進します_| ̄|○
42 名前:gung 投稿日:2004/11/10(水) 20:02
さて皆様レスありがとうございます。。

>JUNIOR様
レスありがとうございます。
舞っちゃいましたかw
いや〜こんな駄文をいつも見ていただいてホントにありがとうございます。
これからもどうぞヨロシクお願い致しますね

( ^▽^)<ツッコミ等がありましたらいつでも言ってやって下さいね。

>名無飼育様
レスありがとうございます。
後藤さん出ちゃいましたね
しかも登場してすぐにこのような扱いをしてしまいました…

| Д`)<……

ハッ!なにやら悪寒が…
な、なにはともあれこれからもヨロシクお願い致します。

( ´ Д `)<後藤はもう少し活躍するから待っててね♪

>名無飼育様
レスありがとうございます。
面白いですか!いや〜嬉しいです。
それを励みに頑張っていきますんでまた来てやってくださいね。
( `.∀´)<もれなく私の手あつ〜い歓迎が待ってるわよ!
43 名前:JUNIOR 投稿日:2004/11/10(水) 20:20
更新お疲れ様ですぅ〜。
今回は舞いながら読ませていただきましたw
後藤さんはサバサバしていいですねぇ〜。
gungさんにツッコミなどありません(汗)
石川さんには所々・・・・・・ね。
次の更新を待ってますw
44 名前:通りすがりの者 投稿日:2004/11/10(水) 22:28
うーん、儚いです。
ありますよ文才!
全然良い作品だと思います。
更新待ってます。
45 名前:gung 投稿日:2004/11/11(木) 23:55
ぎ、ぎりぎりですが本日は田中さんの誕生日ですので
本日は田中さん生誕生祝としてれなえりうpいたします・・・
46 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/11(木) 23:56
モーニング娘。6期メンバー。

福岡出身、田中れいな。

地元じゃワル…やなくて!

…まぁちょっと怖いとか言われとったけど…

そんなれいなも今日から15歳!
47 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/11(木) 23:57
今日は朝からよかなコトばっかりやった。

楽屋に着いた途端メンバーの皆からおめでとうと言われ、たくさんのプレゼントも貰った。

れいなそっくりの似顔絵や前からほしかったピアスや本やったり。

…ばかでかい鏡やったり、ひもパンやったり…

と、とにかくたくさん貰った。

おまけにキッズの子たちや卒業した辻さんや加護さん、

安倍さんや後藤さんまでプレゼントを持ってきてくれた。
48 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/11(木) 23:58
やけど…れいなは素直に喜べる気分になれんかった。

1番おめでとうと言ってほしかった絵理に言ってもらえんから…


れいなはずっと絵理が好きやった。

いっつもどっかの隙間におって

出てこいってゆうてもなかなか出てこんくて

いっつも世話焼かすくせに結構世話焼きでお姉さんぶってて…

それなのに結局はれいなに甘えてきて…

そんな絵理が好きやった。
49 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/11(木) 23:58
やのに今日は一度もれいなの所にこん。

というより目も合わしてくれんし口もきいてくれん。

れいななんか絵理怒らすようなコトしたと?

それともれいなが嫌いになったんやろか…
50 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/11(木) 23:59
「カオ思うの」

「わっ!び、びっくりした…
 い、飯田さんいきなり出てこんで下さいよ!」

「カオ思うの、信じる者は救われるって」

「はぃ?」

「田中」

「は、はい?」

「頑張って」

「はっ?」

「田中次第だから」

「な、何がですか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

そう聞いても飯田さん何も言わずにただ笑顔でふらふらと去っていった。

「な、なんやったんやろ…?」

また交信しとんのやろか…?

やっぱ飯田さんって不思議な人やと…
51 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/12(金) 00:00
♪ピロリンピロリン

そんな時携帯から軽快なメロディーが流れた。
ディスプレイを見るとメールやった。しかも絵理からの…

『大事な話があるの』…やと


大事な話?なんやろ…?

まぁちょうどよか今日のコトちゃんと絵理に聞いてみよ。

もしれいながなんかしたんやったら謝らないけん。
52 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/12(金) 00:00
呼び出された場所は誰も使われていない楽屋だった。

ガチャッ

「絵理?」

部屋を見回しても誰もおらん…
おかしいなぁ部屋間違えたと?

「れいなぁ」

その時部屋の隅のロッカーから声がした。

この声は…

ロッカーに近付いて扉をあけるとそこには…

「絵理…」

そこにはやっぱり絵理がいた。

「何やっとうと?」
「ロッカーにいるの」
「や、そうやなくてなんでおんの?」
「んーちょっと緊張してたから落ち着こうと思って」

「緊張?」
「とりあえず…れいなどいて?」
「あっ、あぁ…」

慌ててどくと絵理は大人しく出て来てた。
53 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/12(金) 00:02
「で、大事な話ってなん?」

「うん……あのね…?」

「うん」

「わたしね・・・・・」

「うん」

俯いたままの絵理。

・・・・・一体なんだろう?

「・・・・・・・きなの。」

「えっ?」

「好きなのぉ・・・れいながぁ・・・」

「えっ!?」

顔をあげた絵理は少し涙ぐんでて・・・りんごみたいに真っ赤だった。
54 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/12(金) 00:06
「うそぉ・・・」

じ、じゃぁなんで今日は一回も口聞いてくれんかったと?

「れいな見てたらドキドキしすぎて言えなくなっちゃうから・・・」

・・・・なーんや

「よっかったぁ・・・」

「えっ?」

「嫌われたかと思った。」

「そ、そんなコトないもん!れいなのコト好きだもん!」

「うん、だからほっとしたと。」

「・・・・・・ねぇれいなぁ?」

「なん?」

「れいなは?」

「へっ?」
55 名前:HAPPY 投稿日:2004/11/12(金) 00:09
「れいなは・・・・私のこと好き?」

当たり前やと。ずっとずっと絵理の事見てきててんよ?

そう思いながられいなは少し背の高い絵理を抱き寄せた。

「好ぃとうよ?絵理の事・・・ばり好ぃとう。」

「れーなぁ・・・」
56 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/12(金) 00:12
甘えるように絵理はもっと抱きついてエヘッって笑った。

「好き?」

「好き」

「ホントに好き?」

「ホントに好き」

「ホントにホントに好き?」

「・・・・・くどかよ?」

「だって・・・・・」

ホントに嬉しいんだもん。

拗ねたように絵理はポソッと呟いた。

・・・・やっぱ可愛かね。
57 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/12(金) 00:17
『おい押すなって!!』

「ん?」

なにやら外が騒がしい・・・っというより聞きなれた声が・・・

「れーな?」

「しっ」

人差し指を唇に当てて絵理に静かにするよう促す。

そーっとドアに近づいてすばやくドアを開けると

「「「「うわぁっっ!!」」」」

そこには娘。メンバー&安部さん・後藤さんがなだれ込んできた。
58 名前:HAPPY 投稿日:2004/11/12(金) 00:22
「み、皆さんなにやっとるんですか!!」

「い、いや〜2人がいないから探しにね。」

「探すのになして皆一緒なんですか!?」

「や、矢口が覗くって聞かなくて・・・・・」

「オイラのせいかよ!」

「まぁまぁ2人共落ち着いてそれよりも2人共もう時間だから」

「「は、はぁ・・・」」

なんだか丸こめられたような気がしたが・・・・・
59 名前:HAPPY BIRTHDAY and..... 投稿日:2004/11/12(金) 00:24
ブツブツ言いながらもゾロゾロと出て行くメンバー達の後をついていく

「あっそうだ!れいな」

ぐいっと腕をひっぱられ絵理が耳打した言葉にれいなは硬直した。
60 名前:HAPPY 投稿日:2004/11/12(金) 00:26
『誕生日プレゼント、絵理なんだけどもらってくれる?』だって・・・

田中れいな、15歳。

・・・・・嬉しすぎて死にそうですw

END
61 名前:gung 投稿日:2004/11/12(金) 00:34
・・・・・・・あかん文章がメチャクチャ_| ̄|○
なにはともあれ田中さん誕生日おめでとう!!

さて、本日もレスありがとうございます。

>JUNIOR様
 やっぱり石川さんにツッコミどころありましたか(ニガワラ)
 これからもいろいろツッコミどころがあると思いますが
 遠慮しないでバンバン言ってください。
 
 ( ´ Д `)>どんどん感想待ってるよ〜

>通りすがりの者
 お褒めの言葉ありがとうございます。
 そう言っていただけると嬉しいです。 
 これからも不定期ですが更新していくのでよろしくお願いしますね。

 (0^〜^)>あんま褒めるとコイツ調子に乗るけどなw

62 名前:名無し読者 投稿日:2004/11/12(金) 10:12
れなえりいいですねー。
また書いてくださいね。
63 名前:通りすがりの者 投稿日:2004/11/12(金) 22:02
いえいえこれは本心ですので。

甘いです!
一日遅くなりましたがれいなさん誕生日おめでとうございます!
更新待ってます。
64 名前:gung 投稿日:2004/11/19(金) 00:58

や、約一週間更新してませんね・・・(汗
と、とりあえず更新いきまーす!!
65 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/19(金) 00:58
―数時間後

「はぁ…はぁ…」

だぁー!

まずい完璧に遅刻だっ!

ちくしょう…店長説教長いんだよ!

そりゃあ時間気にしてばっかでミスばっかだったから怒られたのはしょうがねーけど…

フクロウとか訳わかんねーことを2時間も言わなくていいっての!

ミキティが止めてくれなかったらあと1時間は続いてたな絶対…

と、とにかく急がなきゃ!梨華ちゃんに会えなくなる!
66 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/19(金) 01:00
・・・ここで合ってるよな?

ようやくついた店。

何度も読んだ同窓会のお知らせをポケットから引っ張り出す。

うん間違ってない。

だけど・・・なぜか嫌な予感が頭の中をよぎる。

とりあえず店に入ってみるか・・・・
67 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/19(金) 01:01

「マジかよ…」

予感的中。見事に誰もいない…

あぁついてねぇ・・・

「あれ、よし子?」

「!!!」

聞きなれた間延びした声に慌てて振り向くとそこには・・・

「ごっちん!」

「何してんのさそんなトコにしゃがみこんで。つーか遅かったじゃん来るの」

「バイトでちょっとな…ってかやっぱ同窓会って…」

「見ての通りもう終わったよ」

やっぱり…

「まぁそんなトコ座り込んでないでとりあえず出よっ?ねっ?」

「あぁ・・・・・・」
68 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/19(金) 01:02
ごっちんに促され店を出てちかくの自販機の前に座り込む。

はぁ・・・

買ったコーヒーを飲みながら溜息をつく。

今日って日はとことんついてないのかもしれない・・・・・

「…ねぇよし子」

「ん?」

「今日の同窓会さ梨華ちゃんに会いに来たようなもんでしょ?」

「あ、あぁ……」

「会ってどうするつもりだったの?」

「えっ…?」

「会ってまた梨華ちゃん泣かすつもり?」

「ちょっ…ごっちん?」

「答えて」

周りに誰もいないせいかごっちんの声が静かに響いた。

「そんなんだったら後藤がもらうよ」

「・・・・・・・・・」

「知らなかった?後藤が梨華ちゃんを好きだった事。」

「えっ・・・・・」

「よし子が軽い気持ちで梨華ちゃんに会うつもりだったんならもう諦めて。
 
 さぁ・・・教えてよ会ってどうするつもりだったか」
69 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/19(金) 01:02
ごっちんの一言一言が頭でぐるぐる回る。

ずっと好きだったって?

会ってどうするって?

あたしはどうしたかったかって?

・・・確かにごっちんの言う通りまた傷つけるだけかもしれない

だけど・・・・・・ごっちんに渡したくない。

だから・・・・・・
70 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/19(金) 01:03
「あたしは…梨華ちゃん傷付つけてばっかだった」

「なにを今さら…」

「確かに今さらかもしれない。
 
 でも今でもずっと後悔してるんだ。
 
 自分の気持ち梨華ちゃんは分かってるって勝手に思い込んで
 
 梨華ちゃんのにちゃんと向き合わなかったコト」
 
「会って…梨華ちゃんがなんて言うか分かんないけど…
 
 謝りたいんだ。

 あの時不安にさせてたコト、傷付けたコト。
 
 それから…あの時言えなかった自分の気持ち…
 
 梨華ちゃんが好きだって気持ちちゃんと伝えたいんだ」


「だから…あたしは梨華ちゃんに会いたい」

71 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/19(金) 01:04

そうこれがあたしの気持ち。

本当に心から後悔してるし梨華ちゃんにもう一度ちゃんと気持ちを伝えたい。

心から梨華ちゃんが好きだってことを。

これがあたしの揺ぎない想いなんだ。
72 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/19(金) 01:05
「はぁ…梨華ちゃんもバカだよ…」

「へっ?」

「なんでこんなヘタレのコトをずっと好きだったんだろう…」

「ぐっ……」

た、確かにヘタレだよどうせあたしは・・・・・

「梨華ちゃん公園寄るってさ」

「えっ?」

「だーかーらー公園寄るって」

「ちょ、ごっちんどういう・・・・・」

「もし」

「うぇ?」

「もし・・・・・また梨華ちゃん泣かすようなコトしたら

 今度こそ後藤が梨華ちゃん奪うから」

「!!!!」

「そうされたくなかったら今言った事ちゃんと守ってよ。」

「ごっちん・・・・・・」

「ほら、早く行く」

そう言われドンっと背中を押された。

・・・ちょっとつんのめりそうになったけど・・・

73 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2004/11/19(金) 01:06

「悔しいけどよし子じゃないとダメみたいだから・・・」

「へっ?なんか言った?」

「なんでもないホラ早く!」

「あ、あぁ・・・ありがとう!!」


あたしは再び駆け出した。

なぜだか分からないけど心は晴れやかだ。

今度こそちゃんと気持ちを伝えるよう

今度こそ梨華ちゃんを手離さない為に


待ってろよ!梨華ちゃん!

74 名前:gung 投稿日:2004/11/19(金) 01:13

>62の名無し読者様
 レスありがとうございます。
 いや〜れなえりも好きなんですこの作者w
 またそのうち書くと思うので待っててください。

( ´ Д `)<この作者ヘタレ&浮気者だけど暖かく見てやってね

>通りすがりの者さま
 すみませんようやく更新いたしました。
 本心と言っていただいたさらに嬉しい限りです。
 どうかまた来てやって下さいね

 (0^〜^)<もれなくベーグルプレゼント!(エッ
75 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/19(金) 16:16
更新お疲れ様です。
ごっちんがめちゃくちゃいい奴ですね。
そして、吉澤さんガンバ!
すごくいいです。次回更新も楽しみに待ってます!
76 名前:gung 投稿日:2004/11/27(土) 13:30
>75の名無飼育さん
 レスありがとうございます。
 ウチの後藤さんは基本的にいい奴なんです。
 時に変貌しますがねwそれにしてもありがたいお言葉ありがとうございます。
 ご期待に添えるよう努力します。
77 名前:困ったなぁ・・・ 投稿日:2004/11/27(土) 13:32
うーん困ったなぁ・・・

そう思いながら部屋の隅で小さくうずくまってる人を見る。

「ねぇ?」

「・・・・・・・・」

返事なし。

「亜弥ちゃん?」

顔を覗き込もうとすると・・・

プイッ

と、そっぽ向かれる。

「松浦さーん?」

「・・・・・・・・・」

反応無し。うーむ見事なシカトっぷりだ。

藤本美貴。ただ今恋人・松浦亜弥ちゃんの楽屋で亜弥ちゃんの機嫌とってます。
78 名前:困ったなぁ・・・ 投稿日:2004/11/27(土) 13:35

「ゴメンってば。」

「知らないっ」

機嫌悪そうな顔で睨む亜弥ちゃん。まぁそんな顔も可愛いんだけど・・・

なんて思ってたらまた威嚇するみたいに一段と増した睨みを利かせてきた。

「あれは遊んでただけなんだってば」

「・・・・ウソツキ。浮気者」

はぁ・・・・

さっきからこんなのの繰り返しが10分以上続いてたりする。

まっ美貴が悪いんだけどね・・・・
79 名前:困ったなぁ… 投稿日:2004/11/27(土) 14:15
楽屋でゴロッキーズの子達と遊んでたのはいいんだけどふざけ半分でコンちゃんに抱きついたところを・・・

「みきたーん会いにきたよー!!」

と、タイミング良く(?)来た亜弥ちゃん&ごっちん。

それを見たごっちんが突然暴走しはじめて亜弥ちゃんを連れ出して

亜弥ちゃんの楽屋に避難。

で、今に至るという事。

「亜弥ちゃーん・・・」

「・・・・・・・・・」

相変わらずお姫様のご機嫌はお悪いようで・・・・

こりぁ長期戦だなぁ・・・

うーん困った。
80 名前:困ったなぁ… 投稿日:2004/11/27(土) 14:27
―おまけ―

その頃楽屋では…

(+`Д´)<ゴルァ美貴どこ行った!

川;o・-・)ノ<ご、後藤さん落ち着いて下さい!

一生懸命ごっちんをなだめてるコンちゃんがいた。
…しばらくごっちんには近付かないでおこう

END
81 名前:gung 投稿日:2004/11/27(土) 14:34
以上衝動書きのあやみき&微妙に後紺でしたw

次回ちゃんちゃみでいしよし充電してからの予定です

ではまた次回
ノシ
82 名前:ある人 投稿日:2004/12/10(金) 21:19
どの作品も面白いです。
続き楽しみにしています!
83 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/12/12(日) 00:24
クラス会も終わり私は皆と別れ一人大通りをとぼとぼと歩く。

俯き歩いてた顔をあげ周りを見てると皆幸せそうに笑ってて

あの時私たちもこんな風に笑えてたのかなぁ・・・なんて思っちゃったり



結局ひとみちゃんは来ることはなかった。

遅刻するともなんにも連絡が無かったらしい。

なにかあったのかなぁ…

それとも…

他の誰かと一緒にいるのかなぁ・・・

そう思うと悲しくなった

さらに追い討ちをかけるみたいに冷たい空気が肌に突き刺さる

涙が出そうになるのを堪えてマフラーに顔をうずめる。

84 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/12/12(日) 00:25
そんな中私はある場所についた。

それは公園…

そしていつもひとみちゃんを待ってた青いベンチ



待つのは嫌いじゃなかった

いつも走ってきてくれて待たせてゴメンって謝って

照れくさそうにしながら手を握ってくれたあの人の手はいつも暖かかった


ココに来たのは…

待ってたらひょっとして来るかもって…

あの時みたいに走って来てくれるかも

そんなかすかな期待があったから
85 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/12/12(日) 00:27
でも…そんなわけないのにね。

ありがちなドラマのような期待にしかすぎない。

頭の中では分かってるはず・・・

それでもココにいる私・・・ほんとバカだよ。

そのベンチに座ってそっと右隣に触れる。

もちろんぬくもりなんてあるはずがないのに。

「ひとみちゃん」

あたりまえだけど呼んでも返事はない。

だけど・・・

「ひとみちゃん…」

呼ぶだけで胸が高鳴る。

そして呼ぶだけで・・・

「ひと…み…ちゃん…」


涙が溢れてきた…


会いたいよ…


どこにいるの?


ひとみちゃん…


ひとみちゃん・・・
86 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2004/12/12(日) 00:28


「梨華ちゃん」



クリアに聞こえてきた声

一瞬幻聴かと思った

けどおそるおそる振り向いたその先には

涙でぼやけた視界の先には

あの時のように息を切らしたひとみちゃんがいた

87 名前:gung 投稿日:2004/12/12(日) 00:31

ちゃんちゃみを聞いておもいっきりいしよしに萌えてきました( ´ Д `)b
予告通り更新です。短いけど・・・

>ある人
 レスありがとうございます。
 そういっていただけるとありがたいです(泣)
 あとちょいで終わる予定なんで待っててやってくださいね( ´ Д `)b


88 名前:眠り姫とヘタレ王子 投稿日:2005/01/10(月) 02:02

うがぁ今日も1日疲れた…

でも好きでやってるお仕事なんだから文句もいっちゃいられない。

でも今日のはきつかったよなぁ…

いつものように重い体をひきずって玄関の鍵を開ける。

「ん?」

ドアを開けた先の部屋には電気がついてる…

あれ?美貴ちゃんと消してたよね?

一生懸命出かけがけの事を思い出しながら寝室のドアをあけるとそこには・・・・・・
89 名前:眠り姫とヘタレ王子 投稿日:2005/01/10(月) 02:02
「zzzz…」

美貴のベットの上で気持ちよさそ−に眠っている亜弥ちゃんがいた。


合鍵を渡してあるから・・・っというよりも奪われたといっても過言ではないけど・・・

とにかく美貴の家に出入り自由な亜弥ちゃんはホントよく来る。しかも唐突に。

「亜弥ちゃーん?松浦さーん?」

返事なし。

しっかしこの子はホント飽きずによく来るよなぁ・・・美貴より何倍も忙しいのに。

ずっと前に気になってその理由を聞いてみた。

そしたら…

「みきたんが浮気とかしてないか見に来るの!」

だって。
90 名前:眠り姫とヘタレ王子 投稿日:2005/01/10(月) 02:03
ったく浮気なんかしないっつーのに

そりゃまぁあんまり自分の気持ち言ったりしないから不安にがらせてるのは分かるけど・・・

そんなに信用ないかなぁ美貴って…

そう思いながらほっぺたをつんつんと突っついてみる。

「ん…」

あっやば起きたかな?

「むにゃ…」

でもないみたいね。

そっと額にかかった髪をのかして額に頬に唇にキスをする。

これが亜弥ちゃんが眠っている間にしかしない美貴の数少ない愛情表現。

ホントなら起きてるときにしてあげればいいんだろうけどね。

めちゃくちゃ恥ずかしいし…したらしたで亜弥ちゃんぜったい調子乗るだろうしね…
91 名前:眠り姫とヘタレ王子 投稿日:2005/01/10(月) 02:03
あーぁなんか亜弥ちゃんみてたら美貴まで眠くなってきた…。

そっと、毛布に忍び込む。

よほど疲れて熟睡しているのか、目を覚ます気配すらない。

「おやすみ、亜弥ちゃん。」

亜弥ちゃんが目覚まして目の前に美貴がいたらどんな顔するんだろ?

なんて想像しながら美貴はゆっくりと眠りに引きずり込まれた。

実は亜弥ちゃんがバッチリ起きてたなんて露知らずに。
92 名前:眠り姫とヘタレ王子 投稿日:2005/01/10(月) 02:06

川*VvV)<なんで寝たフリしてたのさ

从‘ 。‘)<だってみきたん可愛かったんだも〜ん♪

ちゃんちゃん

93 名前:gung 投稿日:2005/01/10(月) 02:20

…あやみきです。
初めて書いたけどなんじゃこりゃ…
94 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/10(月) 20:42
あやみき来てる!
イイ感じですもっと読みたいな(*´д`*)
95 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/11(火) 19:09
可愛い。うん、それしかないです。
96 名前:It is because of loneliness. 投稿日:2005/01/16(日) 00:23
一人、部屋でぼーっとしてたら

なんでだか心がモヤモヤしてきた。

そしてあの子を抱きしめたくなった。
97 名前:It is because of loneliness. 投稿日:2005/01/16(日) 00:24


It is because of loneliness.
98 名前:It is because of loneliness. 投稿日:2005/01/16(日) 00:25

「…………」

おもむろにポケットから携帯を取り出しメールを開く。

「あ・い・た・い…」

一文字一文字打ってくにつれてなんだが自分がバカみたいに思えて笑えてきた。

やめよう。

らしくないや。
99 名前:It is because of loneliness. 投稿日:2005/01/16(日) 00:25
携帯を閉じてポンと机に投げ置く。

だけど心のモヤモヤは依然として消えない。

あの子に会いたいという気持ちが消えない。

「寝よ…」

目がさめたときにはきっとまたいつも通りだろう。

そう思って目を閉じた。
100 名前:It is because of loneliness. 投稿日:2005/01/16(日) 00:30

ピンポーン

まぬけなインターフォンの音が部屋中に響き渡る。

「無視しよっ…」

ほっときゃあきらめて帰るだろう。

そう思ってた。

だが世の中そうはうまくいかないみたいだ。

「ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポーン」

「………」

シツコイ。

あまりにもしつこ過ぎる。

体を起こし眠りを妨げるしつこい来客に苛立ちながらドアを開ける。

「どちらさ…」

ドンッ

ドアを開けると同時になにかに抱きつかれた。

それに一瞬驚きながらもすぐに冷静さを取りもどす。

なぜなら抱きつくその温もりも匂いも……

全部一番会いたかった人のものだから。
101 名前:It is because of loneliness. 投稿日:2005/01/16(日) 00:33

「亜弥ちゃん重い。」

「んもぅ!せっかくいとしい恋人来たのにそんな態度はないでしょ!」

「や、もともとこうだし。ってかベル鳴らしすぎだから」

「だってーみきたん出てこないんだもん!こんな可愛い恋人待たすなんて!」

「ハイハイ。んでなにしに来たのさ」

「んーなんか呼ばれたような気がしたから?」

「なんで疑問系?」

「と、とにかくみきたんが呼んでる気がしたから!それでいいの!」

「なんだそりゃ…」

呆れながらも背中に手を回しぎゅっと抱きしめる。

「にゃはっ。ねぇみきたん?」

「んー?」

「大好き。」

「…美貴もだよ」

不意打ちの愛の言葉に照れながら首筋に顔をうずめた。




心のモヤモヤもう消えていた。




102 名前:gung 投稿日:2005/01/16(日) 00:40

以上またもやあやみきでした。

レスのおかえしです。

>94の名無飼育さん
 自分の中でも現在あやみきブームです。
 また書いちゃいましたけどいかがでしょうかね?

>95の名無飼育さん
 やっぱ美貴帝はこうでないといけませんよねw( ´ Д `)b




103 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:48
「お疲れ様でした!」

ようやく今日という長い長い一日が終わった。

重い体を引きずりながらエレベータに乗り壁にもたれる、ひんやりとした壁が気持ちいい。
104 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:48

やっと・・・

やっと歌いたかった、立ちたかった舞台に立てた。

こんなにも嬉しいことはないってあらためて知った。

だけど…

本当に怖かったのも確か。

ずっとこの時を待ってたのに足がすくんで動けなくなりそうなほど。

105 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:48

けど・・・

『なっちなら絶対大丈夫。』

あの人の声がずっとずっと耳に残ってた。

メールよりも物よりも消えることのない大切なお守り。

それがあったから前に進めたんだ。
106 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:49

♪〜

「あっ・・・」

聞きなれた着メロ。

慌てて携帯を取り出して見る。

ディスプレイにはやっぱりあの人の名前。

107 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:50

「も、もしもし?」

びっくりしたせいか少し声が裏がえった。

『あっなっち?』

「ごっちん・・・・」

何度聞いてもどきどきするあなたの声。

『今大丈夫?』

「うん、今部屋に帰ってるとこだから」
108 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:51

『そっか。・・・今日はお疲れ様』

「ありがとう」

『えっと……どうだった?』

知りたそうな・・・でも聞いていいのかなって感じの声。

きっとごっちんの事だからいつもの癖で受話器片手に爪をいじってるだろうな。

「頑張ったよ。ちゃんと頑張れた」

『そっか。そっか。』

今度はとっても嬉しそうな声。

きっとあのにぱっとした笑顔でその場をうろうろしてるはず。

そう思うとなんか笑いがこみ上げてきてばれないようにちょっと笑う。
109 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:51

『じゃあ…頑張ったなっちにご褒美をあげないとね』

「ご褒美?」

『そっ。なっちの愛するごっちんがなんでも一つ願いを叶えてあげましょう』

「なんだべさそれ…」

『まぁいいじゃんか。ほら何か願い事いっていって』


「うーん…そうだな・・・」

お願い事はある。だけど・・・これ言っちゃうときっとごっちんが困っちゃう・・・
110 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:52

『ホントなんでもいいんだよー』

「じゃぁ・・・ごっちんに会いたい…かな」

『あーそれはちょっと…』

躊躇してるみたいな声。

姿を見なくても判る。

きっとごっちんは今困った顔をしてる。

「アハッそうだよね…ゴメンね。」

無理だってわかってるのに何言ってんだろ…

『いやいや、そうじゃなくてね。なっち』

部屋へと向かう最後の角を曲がると同時に耳に入った言葉と目に入ったものに思わず携帯を落とした。
111 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:53


だって・・・




『「――そのお願い、もう叶ってるからさ」』



目の前にはごっちんがいたから。


112 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:54

「今日お仕事あったんじゃ・・・」

「即行で終わらせてきました。」

「でも・・・どうして・・・」

「そりゃ・・・決まってんじゃん」

そうして広がる腕とアナタの笑顔。

「あたしもなっちに会いたかったから」

「・・・・・・・・・・・・」



「―――おかえり、なっち」



それはまるで迷子になった子供の道しるべみたいに帰り道を導いてくれる。


だから私は何の迷うことなく一歩踏み出せる


「ただいま!ごっちん」


そこにあなたがいる限り。


113 名前:gung 投稿日:2005/02/12(土) 01:54

なっちさん復活おめでとう。
114 名前:Memory 投稿日:2005/03/02(水) 23:59


思い出を逃がしたくなくてずっとずっと閉じ込めてた。

だけど…それも今日でオワリ。


115 名前:Memory 投稿日:2005/03/02(水) 23:59
ギーッ

錆びれたドアを超えてしまえばソコには真っ青な空と白い雲。

もうすぐ冬も終わるせいか日差しは暖かい。

下を見下ろすばごちゃごちゃした街なみと蟻のように小さな人・人・人。

この場所に来たのはもう何年ぶりだろう…

116 名前:Memory 投稿日:2005/03/03(木) 00:00
ココは屋上。

別にコレといった特徴もない何のへんてつもない場所。

だけどアタシにとってココは

"想い出の場所"

それも忘れないように閉じ込めていた場所。

117 名前:Memory 投稿日:2005/03/03(木) 00:00
「ようやく来れたよ、いちーちゃん」

アタシの先輩、教育係、そして…好きだった人。

もういちーちゃんがやめちゃった年超えちゃったよ。

後藤結構大人になったでしょ?
118 名前:Memory 投稿日:2005/03/03(木) 00:01
裕ちゃんに叱られてよくココで蹲ってる後藤を

『泣くなって、な?』

って言って頭を撫でながら慰めてくれたよね。

ダンスレッスンに付き合ってくれたのも

いろんなお話したり、遊んだりしたのもココ。
119 名前:Memory 投稿日:2005/03/03(木) 00:01
あの時すごくドキドキしたんだよ?

なのにいちーちゃんったら

『後藤それは恋じゃないよ。憧れと履き違えてるだけだよ』

だって。

あのね、いちーちゃん。

後藤はホントに好きだったんだよ?

憧れなんかじゃなくてホントに。

いちーちゃんの前だから子供の後藤でいられた。

いちーちゃんの前だから普通の女の子の"後藤真希"でいられたんだよ?
120 名前:Memory 投稿日:2005/03/03(木) 00:01

だからつらかった。

振られた時、いちーちゃんを失ったとき時。

ボロボロだった。

逃げてしまいたかった。

どこか知らないところへ。

だけどそんなことできなくて…

がむしゃらに仕事をするしかできなかった。

だからココへはこれなかった。

大切な想い出がありすぎた場所だから。
121 名前:Memory 投稿日:2005/03/03(木) 00:02

――だけどね、もう大丈夫。

後藤には大切な人ができたから

なによりも守ってあげたい子ができたから。

今からその子に気持ち伝えてくる。

その前にちゃんとココにきたかったんだ。

そろそろ"想い出"は開放しなくちゃね?


「ごとーさーん?」


あっ、あの子だ。


「今いくよー!」


さて、もう行かなきゃ。


今までありがとう。


大好きだったよ。いちーちゃん




それじゃぁ…


バイバイ。

122 名前:gung 投稿日:2005/03/03(木) 00:03

ただなんとなくいちごま的なものを書きたかったんです。
123 名前:gung 投稿日:2005/03/03(木) 00:05
>119の最初に
『そうそういちーちゃんに告白したのもココだったよね。』をいれてください。
でなきゃ意味がわからん…_| ̄|○
124 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/03/03(木) 16:01
更新お疲れ様です。
うあ〜かなり更新されてたんで一気に読まさせて頂きました。
作品には思い出&切ない&甘いが入ってますよね。
でも結構よろしいかと(ワラ
次回更新待ってます。
125 名前:gung 投稿日:2005/03/03(木) 18:53
>通りすがりの者様
一気に読んでくれたとは!ありがとうございます。
なんとなく想い出に関するものが浮かんだものでして…
これからもちょくちょく書いていく…はずなんで
気長に待っててやってください。
126 名前:曇り=情緒不安定 投稿日:2005/03/03(木) 19:02


人っていうのはときどき

訳もなく苦しくなって

訳もなく泣きたくなって

だけど、どうすればいいのか分からなくて

誰かに助けを求めてる時がある。

127 名前:曇り=情緒不安定 投稿日:2005/03/03(木) 19:03

窓の外を見ればどんよりとした雲たちが空に浮かんでて

そんな中ソファで雑誌を読んでる矢口とその隣りでクッションをかかえるなっち。

静かな二人の間にはつけっぱなしのテレビの音が響くだけ。

…なんだろ?

ココロの中がもやもやする。
128 名前:曇り=情緒不安定 投稿日:2005/03/03(木) 19:03

「矢口」

「んー?」

「やぐーち」

「なに?」

「…やぐち」

「なーんだよ。」


笑いながら雑誌を置いてこっちを見てくれる矢口。

別に用事はないよ?

ただ呼びたかっただけ。

それだけなのに…胸のあたりががギュっとなって

どういうわけだか涙が溢れてきた。

ボロボロと涙がこぼれてきた。

まるで壊れちゃった水道が止まらなくなっちゃったみたいに。
129 名前:曇り=情緒不安定 投稿日:2005/03/03(木) 19:03
「なーに泣いてんのさ?」

優しい声で抱きしめてくれる矢口。

「わかっ…んなぃ・・・」

うん、自分でもホントにわかんない。

わかんないけど…涙が勝手にでてくる。

「そっか。」

分かったのか分かってないのかよく分かんないけど

そういって矢口は抱きしめる腕を強めた。
130 名前:曇り=情緒不安定 投稿日:2005/03/03(木) 19:04

なっちより小さな矢口が少し大きく見れる時。

なっちはこの時が好きで

この時が怖い。

いつかこのあったかさが消えそうで

このあったかさが手の届かないところに行っちゃいそうで。


そんな考えがぐるぐるぐるぐると頭の中を回る。

ココロのもやもやが渦を巻いて大きくなっていく。


131 名前:曇り=情緒不安定 投稿日:2005/03/03(木) 19:05
「あのさぁ、なっち。」

「なに?」

「その、うまくいえないんだけどさぁ…」

そっと離されなっちの顔をのぞいてきた矢口はお得意の笑顔でこういった。



「オイラはちゃんとなっちのそばにいるから。」



矢口はなんかズルイ。

なにも言ってなにのにいつも欲しい言葉をさらっと言ってのける。

『愛の力ってやつー♪』

前にどうしてかって聞いたらえろい顔でそう答えてた。

虫のクセにえろいクセにヘタレなくせに

こーゆー時だけカッコいいのがなんかちょっと悔しいけど…


「・・・・うん。」


まいっか、なんて思っちゃう今日この頃。

なっちは矢口の腕の中。

腕の中から窓を見ればどんよりとした雲はもうどこかに消えていて

ココロの中にいたもやもやもどこかに消えていた。

132 名前:gung 投稿日:2005/03/03(木) 19:06

以上、なちまりでした。
133 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/03/05(土) 22:11
うあーなちまり良いです。矢口さんが異様にかっこいいですね。 次回更新待ってます。
134 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/03/21(月) 07:02
いつまでも待ってますよー。
135 名前:gung 投稿日:2005/03/27(日) 01:07
>通りすがり者様
またまたレスありがとうございます。
待ってるなんて…こんな駄文の為にありがとうございます。( T Д T)
矢口さんはこういうときはかっこいいんですが普段はなっちさんバカです(爆)

(〜^◇^)<なっちぃ〜♪
(●´ー`)<はいはい
136 名前:眠れぬ夜 投稿日:2005/03/27(日) 01:08


時々だけど訳も無く眠れないときがある。


そんな時は目を瞑って勝手に寝てしまうのを待つんだけど…

今日はいつもと違う。

目を閉じたら頭の中があの人でいっぱいになって…

胸がしめつけられて無償にあの人の声がききたくなってきた。
137 名前:眠れぬ夜 投稿日:2005/03/27(日) 01:11
枕元にある携帯を取り出してあの人のアドレスを呼び出してみたけど…

時計の針はもう街が寝静まっている時間をさしている。

今電話をかけてみたりすれば確実にあの人は寝てるだろうし確実に迷惑だろう。

ため息1つついて携帯を枕元に投げ捨てる。

あーぁこんな時テレパシーとかアニメにでてくるネコ型ロボットとかが

あたしの気持ちをあの人に伝えてくれる道具を出してくれればなぁ…

なんて現実離れした考えをしたってあの人の声が聞こえてくる訳が無い。

あの人に思いが届くわけでもない。
138 名前:眠れぬ夜 投稿日:2005/03/27(日) 01:12

仕方ない。


あったかいホットミルクでも飲もうかな?

それとも読み終わってない雑誌でも読もうかな?

浮かんでくるあの人の笑顔ことを振る払うように頭を振りかぶって起き上がる。
139 名前:眠れぬ夜 投稿日:2005/03/27(日) 01:12
♪〜♪〜♪

「きゃっ!!」

不意打ちのようになる携帯。

こんな時間になるはずがないと思った携帯からの聞きなれた着メロ。

もう、誰?こんな時間に…

さっき自分もかけようと思った事はすっかり忘れていらだち気分でディスプレイを見る。
140 名前:眠れぬ夜 投稿日:2005/03/27(日) 01:13

「あっ…」


なんと…

電話の主はあの人だった。
141 名前:眠れぬ夜 投稿日:2005/03/27(日) 01:15
浮かんでる名前を見ただけでなんだかココロの奥が暖かくなってくる。

これって偶然?それとも必然?

とりあえず…気持ちは伝わってるってうぬぼれてもいいのかな?

ニヤケた顔でドキドキバクバクの胸をおさえて通話ボタンをおす。


「もしもし?」

窓から差し込む月明かりも『よかったね』なんて優しく照らしてくれてるように見えた。

今夜はいい気分で眠れそう、心からそう思った。

END
142 名前:gung 投稿日:2005/03/27(日) 01:17
CPはご自由にお考え下さい。
なんかオチもなんもない…
状況を伝えるって難しいですな…_| ̄|○
143 名前:今宵、月明り灯る夜は 投稿日:2005/03/28(月) 01:13
月明かりがふわふわと浮かんでいる夜。

あたしはこんな夜が大好きだ。

ベランダから見上げる夜空は見える星は少ないけれど

紺色に広がる夜空に映える月は見てるだけで心がやすらぐ。
144 名前:今宵、月明り灯る夜は 投稿日:2005/03/28(月) 01:14
「なにやってるの?そんなとこで」

聞きなれた少し高い声。

振り向けば頭にお気に入りだという派手なピンクのタオルをかぶって

椅子に腰掛けてたあたしを見つめてくる石川がいた。

コイツ、いつの間に風呂から上がってきたんだろう…
145 名前:今宵、月明り灯る夜は 投稿日:2005/03/28(月) 01:15
「なにって月見だよ」

「春なのに?」

「月見に季節なんてかんけーねぇよ。」

「そうなの?」

「そうなんです。」

「へー…じゃぁ」

「ん?」

トコトコと近づいてきて微笑んで

「わたくしもご一緒してもよろしいかしら?」

とバカ丁寧にお辞儀をする石川。
146 名前:今宵、月明り灯る夜は 投稿日:2005/03/28(月) 01:17
そんな素振りはまるでどこかのお姫様のようで…

可愛らしいんだけどどこか少し笑える。

そんな仕草にあたしは少し笑いながら、そっとスペースを空けてやる。

「どうぞ、お姫様。」

「ありがとう、爺や」

「って、おい、爺やかよ。」

「なに、文句あるー?」

「せめて王子とかにしてよ」

「はいはい、ありがとう王子様」

「うわっむかつく」

「なによー」

笑みを含んだ石川の声に、答えるあたしの声も笑みが混じる。

いつものじゃれあい。

他愛も無いことだけど小さな幸せを感じる時。
147 名前:今宵、月明り灯る夜は 投稿日:2005/03/28(月) 01:20
「よっちゃんってさ、月見るの好きだよね。」

「あー、そだね。」

「どうして?」

「どうしてって言われても…つかなんでそんな事聞くのさ」

「んーなんとなく?」

「なんだそりゃ。」

「いいじゃない、それともないの?理由。」

「いや、別に…」

ちゃんと理由はある。

あるけどコレを石川にいうのは照れくさい。

まぁあえて一言でいうなら…

「…似てるからかな?」

「えっ何に?」

「秘密♪」

「なによそれ、答えになってないじゃん。」

「まぁまぁ気にすんなって。」

「気になるわよ、なんに似てるのよー!」

「あーぁもう、うるへー!!んなことよりホラちゃんと乾かさねぇとまた風邪ひくぞ!」

「ちょ、ちょっと!そんなに強く拭かないでよ!髪が痛むでしょ!」

「はいはい、分かったから暴れない。」

「分かってなーい!!」
148 名前:今宵、月明り灯る夜は 投稿日:2005/03/28(月) 01:21
あたしがこんな月が好きな理由。

それはコイツを本気で愛しいと思う時のように似てるから

いや、もちろんいつでも愛しいとは思うんだけど

なんていうんだろ?

『あぁもうっ!』って思うほど

どうしようもないほど愛しいって思う時があるんだ。

その時は頭の中が明るい位真っ白になって…

ココロのはすんごく優しい気持ちでいっぱいになって…

腹の底から幸せだって叫びたいくらいになる。

そんな感じに似てるから…あたしはこんな夜が好き。


もちろん、石川とこうして過ごせる夜ならどんな夜も好きなんだけどさ。


END
149 名前:gung 投稿日:2005/03/28(月) 01:22
以上、久々のいしよし。
150 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/03/30(水) 14:39
更新お疲れさまです。 雰囲気が良いですよね。 夜って言うのもかなりロマンが・・。 じ、次回更新待ってます。
151 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/31(木) 18:09
>>86の続きは?
152 名前:gung 投稿日:2005/04/01(金) 14:37
いつもレスありがとうございます。

>>通りすがりの者様。
なんか本能赴くままに書いてました(爆)
そういってくれるととても嬉しいです、ありがとうございますw

>>151
わ、忘れてはいませんよ(汗
早速続き更新したいと思います…
153 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/04/01(金) 14:38
走り回った重い体を引きずりようやくたどり着いた公園。

入った瞬間にみたものは…

あの青いベンチに座る梨華ちゃんだった。
154 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/04/01(金) 14:38
その姿を見た瞬間

―――胸が高鳴った。

それは走ったせいなんかじゃなくて。

まるで初めて梨華ちゃんに会った時、

一目であなたに恋をしたときのようなそんな胸の高鳴り。
155 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/04/01(金) 14:40
あぁ…

やっぱり…あたしはまだ梨華ちゃんが好きなんだ。


「梨華ちゃん」



そんな胸をおさえてカラカラになった口の中から君の名を呼んだ。

何度も何度も呼んでも飽きないくらい愛しい君の名前。

ビクッと大きく肩を震わせてゆっくりこっちを振り返ってくる君。



――さぁ、あたしの一世一代の勝負の始まりだ。

156 名前:簡単に切り離してしまった想い ver.R 投稿日:2005/04/01(金) 14:45
幻?

涙でぼやけた視界の先に見えるひとみちゃんを見た一瞬そう思った。

ひとみちゃんを想い過ぎたばかりに見た幻かと。
157 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2005/04/01(金) 14:47
だけど

私に近づく一歩一歩の足音が

幻じゃないことを教えてくれた。


ひとみちゃんだ…


「梨華ちゃん…」


優しくていつ聞いてもその声には胸が高鳴る。
158 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2005/04/01(金) 14:47
『元気』とか

『久しぶり』とか『少し痩せた?』とか

『会いたかった』とか

会ったら言おうと思った言葉が

頭の中でたくさん浮かんでくるのにでてこない。

笑わなきゃ、なにか言わなきゃ、そう思っていたのに。
159 名前:簡単に切り離してしまった想い 投稿日:2005/04/01(金) 14:48
体が勝手に動く。

まるでスローモーションかのように

誰にでも優しい、優しすぎる

世界で一番愛しいひとみちゃんの元へ。

気が付けば私は…


ひとみちゃんの腕の中にいた。


あの時と変わらない

優しさで溢れてる腕の中に。
160 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/04/03(日) 19:18
更新お疲れさまです。 この後の行動や如何に! 次回更新待ってます。
161 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/10(火) 11:26
待ってますよぉ
162 名前:gung 投稿日:2005/07/19(火) 19:11
お久しぶりです、作者のgungです。
3ヶ月以上も更新ほったらかしといてすみません…(汗
今月中には更新いたしますのでもうしばらくお待ちください…
163 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/09/04(日) 01:04
なにが起きたのか分らなかった。

ただ寒さのあまりに冷え切って痛んだ体を懐かしい優しい温かさが包んでた事は分かった。

でもその暖かさで痛みが癒えてきたその時

ようやくこの状況に頭の中がパニっくを起こしはじめていた。


「り、梨華ちゃん…?」

何度も呼びたかった名前を意外な形で呼んでしまったけど

名前の主はアタシに顔をうずめたまま表情は見えず返事もなかった。

164 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/09/04(日) 01:05
なんで梨華ちゃんはアタシに抱きついているんだろ…?

梨華ちゃんの嫌いな鳥がいて驚いて抱きついたとか?

いや、それだったら梨華ちゃんの事だ。叫び声の一つでもあげてる。

じゃぁ…なんで?

どんどん冷静になっていく頭の中でアタシは気づいた。


とにかくどんな理由でもいい。

こうして梨華ちゃんがいる今。

言わなきゃ…2年間、ずっといえなかった言葉…

165 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/09/04(日) 01:07
深呼吸を一つしてそっと抱きしめる。

「梨華ちゃん…」

愛しい名前とともにアタシはずっと想い続けた言葉をそっと押し出した。



「好きだよ。」



その言葉を言った瞬間梨華ちゃんの体がびくっと震えた。

それに構わずアタシは内心拒まれやしなかとビクビクしながら言葉を続けた。

「ゴメン、でも、やっぱり忘れられなかった。

 何度も忘れようって思ったけどね、無理だったんだ。

 ずっと後悔ばっかしてた、自分が情けないって…

 梨華ちゃんがいなくなってやっと分かったけど…

 アタシさ…梨華ちゃんいないとホントダメなんだ…」


「だからさ…」


「もう一度、隣にいてくれないかな?」


166 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/09/04(日) 01:07

言えた…

やっと言えた。

2年、短いようで長い2年。

ずっと想ってきた、ずっと後悔した。

でもやっと言えた。例え遅すぎた言葉でも…

言った後でも梨華ちゃんはずっとうずめたまま返事はない。


当然か…

やっぱ…遅すぎたよね。
167 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/09/04(日) 01:08
「ゴメン、なにを今さらって感じだよね。ホントなに言ってんだろね、アタシ…」

「…じゃない」

「えっ?」

うずめていた顔をあげた梨華ちゃんと目があった。


「ダメじゃないよ…?」


暗がりの蛍光灯にうっすらと映る梨華ちゃんの顔は…

あの時よりももっと大人びていて…ガラスの様に透き通っていて…

あの時よりも…綺麗だった。

そんな梨華ちゃんにときめいてるアタシはやっぱり梨華ちゃんが好きなんだとあらためで痛感した。

そんなアタシの気持ちを知ってか知らないかは分からないけど

あの時とは変わらない可愛くて優しい笑顔でこう言った。






「私も、もう一度、ひとみちゃんといたい」





168 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/09/04(日) 01:09
一瞬なんと言われたかわかんなかった。

でも、その言葉を理解した瞬間

今までつっかえていたものが外れて溜め込んでいたものが全部溢れかえってきた。


「梨華ちゃん…!!」


アタシはただ必死に梨華ちゃんを求めた。

言葉なんて見つからない

ただ抱きしめても抱きしめても足りない位強く抱きしめて

今までの分を埋め尽くすくらいのキスをした


もう一度触れたいと何度も思ったぬくもりが今アタシの中にいる。


そのぬくもりを感じているだけで涙がでてきた。


「ひとみちゃん…」


でも梨華ちゃんはそれを拒まず何度も何度もアタシの名前を呼んでただぎゅっと抱きしめてくれた。


ねぇ…梨華ちゃん。


いま何考えてる?


アタシね…いますんげー幸せだよ?

169 名前:この声が枯れるほど 投稿日:2005/09/04(日) 01:18
あれからアタシと梨華ちゃんは再び同じ道を歩き始めた。

んでもって、これからアタシと梨華ちゃんはデート。

待ち合わせ場所はあの青いベンチ。

でも最近じゃ梨華ちゃんじゃなくてアタシが先に待ってる。

だってもう待たせたくないからね。


「だからってひとみちゃん、なにも30分前にくる事ないじゃない。」

「いやぁ…なんかつい早く来ちゃうんだよね。」

「こんな寒いのに待ってたら風邪引いちゃうよ?」

「そん時は梨華ちゃんに看病してもらいます。」

「もぅ…バカ。」

「へへっ…ね、梨華ちゃん。」

「なに?」


―――好きだよ



もうこの幸せと梨華ちゃんはもうアタシにとってかけがえないもの。

絶対離したくない。

だから、ずっと一緒にいよう。

ね?梨華ちゃん。


END
170 名前:gung 投稿日:2005/09/04(日) 01:21
7月中には更新いたしますといっておいて9月になってしまい
なおかつ話もなんか微妙なオチとかでホント申し訳ありませんでしたorz
えー、無事完結です。読んでくださった皆様ホントにありがとうございました。
残りはぼちぼち短編書いていこうかと思っております…
これからもまた御贔屓によろしくお願いいたします…
171 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 04:37
突然失礼します。
いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。

Converted by dat2html.pl v0.2