LIFE WITH CAT
- 1 名前:lai 投稿日:2004/11/25(木) 01:53
- 初めて書かせていただきます。
なんで見苦しい点があるかもしれません。
是非ご指摘下さい。
ただ、なにせ小心者なんでその辺よろしくです。
更新は週1の予定です。
- 2 名前:lai 投稿日:2004/11/25(木) 01:54
-
俺は西川浩之19歳。
今大学一年で一人暮らしをしてる。
そのため2つのバイトをしている。
それは夜遅くまでコンビニでバイトしていた日のことだった。
- 3 名前:lai 投稿日:2004/11/25(木) 01:55
- 「それじゃ、お先失礼します」
先輩に一言あいさつしてバイクを取りに駐車場に向かった。
ここの駐車場は非常に暗い。
それに俺のバイクも黒いためそばまで近寄らないとよく見えない。
ましてや今日は月が雲に隠れているためほとんど何も見えない。
(そうそう、こんな風に誰かが俺のバイクに寄っかかってたって
・・・・・・っておい!)
小さい女の子が寝ている。
いや、この臭いからいうと酔いつぶれてるの方が正しいだろう。
「おーい、大丈夫っすかぁ?」
と、声をかけながら体を起こさせてみると
(あれ、この人モーニング娘。の・・・)
「どうしようかな、起きそうにないしこんなところに芸能人を放置ってわけにもいかないだろうし。」
- 4 名前:lai 投稿日:2004/11/25(木) 01:56
- しばらく考えた結果俺は家に連れていくことにした。
もちろんバイクの2人乗りはできないのでタクシーでだけれど。
ここから30分ほどの距離ではあるけれど俺にとってこの出費は正直痛かった。
まぁそんなことはいいとして、何とか無事につれて帰ることができたので
ひとまずベッドに寝かせた。
(あ、アレしまっとかないと・・・。)
俺は大きなケースを押入の布団のしたにしまった。
(さて、とまだ起きそうにないな。こういうときは、水と薬か。
でも酔いつぶれたときの薬って何買えばいいんだ?あ、液キャベとかならいいのか?)
俺はこういうことにはあまり慣れていない。
というのも未成年だから飲まないなんてことじゃなくて
つぶれるほどに飲んだことがないからだ。
高校時代には3年連続で”クラス1の酒豪”の名を頂いたものだ。
家に薬がないのですぐ近くにあるコンビニに行くことにした。
- 5 名前:lai 投稿日:2004/11/25(木) 01:57
- 「・・・んにゃ、ここは・・・?」
なんか頭痛い。
たしか、藤本さんたちと焼き肉食べにいって、
藤本さんが飲んでた白く濁ったジュースをもらったんだよな。
で、そのあと・・・・・・思い出せない。
誰かが部屋に連れてきてくれたのかな?
ん−と、アレはサッカー雑誌かな?
吉澤さんかな、けど来てなかったような気がする。
アレは、格闘技の雑誌だな。
藤本さん?
いやこんな部屋じゃなかった。
第一メンバーがこんな狭い部屋に住むかなぁ?
ありえないよなぁ。
ん、ドアが開いた!?
- 6 名前:lai 投稿日:2004/11/25(木) 01:58
- (えーと、エビアンに液キャベそれと雑誌を数冊。
あと酔い止めも買ってみたけどこれは違うだろ。)
「んーと鍵はどこかな・・・ここか。」
ガチャ。
(あれ、起きてるのかな?)
ベッドの上でなにやらきょろきょろ動いている。
「おー、やっと起きたか。」
と、俺が話しかけると彼女は俺の方をみて大きく目を開いて叫んだ。
「キャーーーーーーー!」
「あ、いやちょっと落ち着いて。ってか大きな声ださないで。」
「イヤーーーーーー!近寄らないでー!」
落ち着きそうにないので、俺は彼女の口を右手で塞いだ。
これが間違いだった。
塞いだ瞬間その手の内からピチャッという音が聞こえた。
(まさか・・・、そういうことなのか?)
俺は彼女の口を右手で塞いだまま、左手で彼女を抱えダッシュでトイレに向かった。
- 7 名前:lai 投稿日:2004/11/25(木) 01:58
- 俺は今洗面所で手を洗っている。
そしてそこからちょっと歩いたところにあるトイレの中ではアイドルが吐いている。
俺が手を洗うことになった原因はそれだ。
事もあろうに俺の手で吐いていた。
トイレにつれていったあと、彼女は吐きながら謝ってくれていた。
とりあえずその場を後にして、手を洗いに来ていた。
(よし、もう大丈夫だ。あっちは大丈夫かな?)
トイレに入ってみるとまだ苦しそうに吐いている。
俺は背中をさすってやった。
「大丈夫か?」
「・・・・・・」
「無理しないで全部吐いちゃいなよ、すっきりすっから。」
彼女の背中をさすりながら俺はまた話しかけた。
「いっとくけど、誘拐とかじゃないかんね。あんま大きな声出さないでよ。
落ち着いたらちゃんと理由説明するから。」
「・・・はい。」
彼女はまだ苦しそうにぼそっと返事をした。
- 8 名前:lai 投稿日:2004/11/25(木) 01:59
- とりあえず、こんな感じで行きます。
量すくないですけどよろしくです。
- 9 名前:桜娘 投稿日:2004/11/25(木) 23:04
- 新作だー!誰が出てくるんだろ?
期待してまーす
- 10 名前:匿名 投稿日:2004/11/29(月) 08:29
- 小さな女の子…あの娘ではないとすると誰でしょう。
楽しみにお待ちしています♪
- 11 名前:lai 投稿日:2004/12/01(水) 02:36
- 軽くになりますが更新させて頂きます
- 12 名前:lai 投稿日:2004/12/01(水) 02:39
- 「で、モーニング娘。の人だよね?」
「はい、さっきは騒いじゃってすいませんでした。」
「いやいや、そんなにかしこまらなくていいよ。たしか・・・田中さんだっけ?」
「はい、そうです。」
「うーん、敬語とかやめない?なんか話しづらいからさ。」
「はい、あっ、・・・うん!」
「うん、いいね。で、結論から言うと田中さんは酔いつぶれて俺のバイクに寄っかかってた。」
「はぁ・・・」
「それでやっぱ芸能人だしほっとくわけにいかなかったからとりあえずつれて帰ってきた。」
「迷惑かけちゃってごめん・・・」
「それは気にしなくていいよ。けどね、もうこんなことしない方がいいよ。
週刊誌とかに見つかったら事だし、女の子なんだから最悪・・ってこともありうるでしょ。」
「そのつもりだけど・・・」
「まあ酒を飲むなとはいわないよ。ただ飲むときはもうちょい気をつけなってこと。」
「うん、わかった。」
「よし、じゃOK!そしたら次はこっちね。」
「これは・・・何?」
「これは俺の履歴書だよ。」
「どうして?」
「これとっといてよ。そしたら万が一俺がなんかしてもすぐに訴えられるだろ。」
「えー、なんかする気なんですかぁ?」
「万が一だって。第一こんな子供になにをしろってんだよ。」
「ん、ちょっと今のは聞き捨てならん!」
- 13 名前:lai 投稿日:2004/12/01(水) 02:40
- それからしばらくは和やかな感じで話せた。
彼女は警戒を解いてくれたらしく楽しく過ごせた。
「浩之っていうん?」
「ああ、そうだけど?」
「じゃあ、ヒロくんって呼んでいい?」
「まぁ、呼びたいように呼んでくれていいけどさ。」
「ヒロくん、あたし寝てたのにバイクで帰ってきたの?」
「あっ!とりにいかなくちゃ。」
すっかりバイクのことを忘れていた俺は取りに行くことにした。
「今から取りに行ってくるわ。一時間くらいかかると思うからなんか用あったら俺に電話して。
あとあんま部屋ん中あさんないでよ。その辺のゲームとかだったらやっていいから。」
「了解!」
「なんだよ、その元気は・・・。それじゃ行って来るから。」
俺は部屋を後にした。
- 14 名前:lai 投稿日:2004/12/01(水) 02:43
- -cat's side-
「一時間かぁ・・・。」
その間何してようかな。
雑誌もサッカーと格闘技じゃあ興味沸かないし。
この時間じゃ、テレビもろくな事やってないだろーなー。
まぁ、ゲームでもやりますか。
さっきヒロくんが指さした引き出しを開けるとゲームが綺麗に並んでいた。
「んーと、やっぱりサッカーはあるのか。」
恐らくヒロくんはサッカー大好きっ子だろう。
そんなんこの部屋みればすぐにわかる。
本棚には大量のサッカー雑誌、そして壁には赤い服を着たサッカー選手のポスターまで。
そして格闘技も好きな典型的な男!って感じの人なんだろうな。
「特にはやりたいものもないかなぁ。ん、鼻水・・・。ティッシュはどこだろう。」
部屋の真ん中にあるテーブルの上にもその下にも見あたらない。
「んー、・・・あった!って、入ってないじゃん!」
そのティッシュ箱は恐らく私の介抱に使ったのであろう、ベッドの上にあった。
それをゴミ箱にたたき込むと私は押入に向かった。
「多分ここに入ってるよね。ヒロくんごめん、ちょっと覗くね。」
ガラッ。
開けた瞬間私は何かの違和感を覚えた。
上を見上げてみると、そこにはいくつかの雑誌と4桁の数字が書いてある小さなシールが
貼られているビデオが数本。
まぁだいたい内容は想像がつくけど、あの年ならしょうがないんだろう。
ただ、違和感はそこではない気がする。
何処だ、何処からなんだろう。
押入の中は三段になっていて一番上の段は私の頭より高い位置にありエロ(ビデオ+本)がある。
そして目の前の段には一つの布団だけで、わりとスペースが空いている。
そして一番下は腰ぐらいの高さから下にありもう一つ布団が入っている。
ただそこだけは私が探していたティッシュを含め色々なものが散乱していた。
- 15 名前:lai 投稿日:2004/12/01(水) 02:44
- 「履歴書を見る限り3人兄弟みたいだから布団がこれだけあるのは納得できる。
ただ、わりと几帳面そうなのに一番下だけ汚い・・・?」
よく見ると布団も置き方が汚い。
その布団をはぎ取ってみるとそこには大きなケースがあった。
それを押入から出して、開けてみた。
「なっ、こ・・・これは!」
- 16 名前:lai 投稿日:2004/12/01(水) 02:54
- やっぱ少ないですよねorz
まぁ頑張って更新していくんで大目に見てやって下さい
- 17 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/12/07(火) 01:25
- おお!おもしろいじゃないですか!
どういう展開になるのか楽しみですよ!田中ってのも意外で
おもしろいです。更新首を長くして待ってます!
- 18 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:42
- まず更新前に一つ謝罪させてもらいます。
最近気付いたんですが、同じ板の中にヒロの名前を使っている小説がありました。
ホントに無意識にかぶってしまったのですいませんでした。
あっちのスレ汚しするのもなんなんでこっちで済まさせてもらいます。
- 19 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:44
- -man's side-
俺は家から出ると家の前の通りでタクシーを拾い、バイト先のコンビニまで来た。
そしてバイト仲間に見つからないように静かにバイクを動かし、
少し離れてからキーを挿した。
「25分か、着信もないし大人しくしてるのかな?」
メットをかぶりバイクにまたがった。
「ちょっと飛ばして帰りますか。」
いつも通い慣れた道は普段より時間が遅いせいか車が少なく、
俺は限界ギリギリまで飛ばして家まで帰った。
- 20 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:45
- 「あれ、もしかして寝ちゃったかな?」
鍵を開けて中に入ってみるととても静かだった。
寝ていると思い、できるだけ静かに部屋に入ってみると彼女はサッカーのゲームをしていた。
「ただいまー。」
「ん、おかえり。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」
「ああ、別に構わないけど。」
テーブルにバイクのキーを置きながら答えた。
「私の名前って知ってる?」
「え、田中さんでしょ?」
「いやいや、苗字じゃなくて下の名前。」
「ああそういう事ね。うーん、あんま俺モーニング娘。とか興味ないからよくわかんないけど
確か女優の田中麗奈と同姓同名じゃなかったっけ?」
「ふーん、そうですか。わかりました。」
「は?なんかあんの?」
彼女は軽く笑みを浮かべるとゲームに集中し始めた。
(なんだ、この笑みの意味するものは。まさかアレが・・・。)
押入の方を振り返るとそこに特に異変はみられなかった。
そしてパソコンやコンポのリモコンなども確認したがいつもと変わりはない。
(まあそんなことはないか。気にしすぎ、そう気にしすぎだ。)
俺は内心安堵しベッドに座った。
そして俺は彼女がしているゲームの画面を見ると彼女はどうもレアルを使っているらしい。
(はー、レアルか。俺の使ってるチームと一緒じゃん。)
と、しばらく静かに見入っていた。
(あんまり上手くはなさそうだな。実際負けてるし。
ああ、もう。せっかくロナウジーニョがフリーでもらったんだからドリブルしないと。)
心の中で軽くアドバイスをしながら観戦していた。
「あれ?」
(ロナウジーニョって、レアルじゃないよな。ってことは俺のチーム!?
やばい、ここの控えには・・・)
「ヒロくんやっと気付いた?」
彼女の笑みはさっきよりも大きくなっていた。
- 21 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:46
- 「ま、まさか・・・」
「多分考えてることで合ってると思うよ。これで最初の質問の意味わかった?」
「そうだったのか・・・」
「私の名前は?」
「・・・田中れいなです。」
「正解です!」
「このゲームでわかったのか?」
「違うよ。最初はただティッシュが切れてたから次のを探してこの押入を開けたんだよ。」
彼女は歩いて押入に近づきそこを開けた。
「そしたら何かこの押入に違和感感じてさ、だっておかしいでしょ。
真ん中の段にはこんなにスペースがあるのに何で布団を両方ともここにしまわないのか。」
得意げな顔で説明を進めた。
「それで下にある布団をめくってみたんだよ。そしたらこの大きなケースが出てきた。」
彼女は布団をめくりそのケースを押入から出した。
(やっぱり見つかってたか・・・)
「まぁ、悪いとは思ったんだけどさ開けてみたら、この状況じゃないですか。」
彼女はゆっくりとそのふたを開けた。
- 22 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:49
- そのケースからは・・・
多くのCD、写真集が2冊、様々なグッズが出てきた。
そしてそれらは全て・・・ハロプロ関連のものだった。
「実はヒロくん、モーヲタだったんだね。」
彼女はこれまでで最高の笑みを浮かべ俺に話しかけた。
「ついでに言うとれいなのファンでしょ?もうわかっちゃってるんだよ。」
「・・・」
俺が何も言えず固まっていると彼女、もといれいなは彼女の推理を話し始めた。
「簡単なことだよ。ここに2冊の写真集があります。これは何と何でしょう?」
「矢口さんのラブハロと・・・田中れいなです。」
「はい、当たりです。ここからあなたが一番好きなのはれいなであるとわかります。
なんでかわかりますかぁ?」
「さぁ・・・」
「まーだごまかそうとしてますね。いいよれいなが教えてあげるけん。
先ずこの矢口さんのラブハロこれは去年の夏に出たものです。
そしてれいなの写真集が出たのが最近。この間、ハロプロからは数冊の写真集が出されています。
まぁ学生さんですからお金には余裕がないでしょう。恐らく自分の特に好きな人の物しか買うことができなかった。」
れいなはまるで探偵であるかのようなしゃべり方をしている。
「なら何でれいなのファンだって言い切れるんだよ。矢口さんかもしれないだろ?」
「はぁ、まだそんなこと言ってるんですか。そんなのもう読者だってわかってますよ!」
「はっ、読者・・・?」
「いやいや、いまのはまあ置いといて。それじゃ説明してあげましょう。確かにあなたは矢口さんのファンだったことでしょう。
しかし今は確実に違います。そうですねえ、もう今年の春頃にはれいなのファンだったんじゃないでしょうか。」
れいなは古○の真似をしながら説明をしていたがここで金○一に変わった。<断じて国語辞典の著者ではない>
「いいか、もしあんたが今でも矢口さんのファンならここにあるべきものがないんだ!」
「もう、物真似とかいいから先進めてくんない?」
「あ、そう?なら教えてあげるよ。ここにあるべきもの、それは・・・」
「いやまだ金田一入ってるから」
「そんな小さいことは気にするもんじゃなかよ。じゃー気を取り直していくけど、
ここにはね、1冊の写真集が足りないんだよ。」
その時点で俺はピンときた。
- 23 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:52
- 「足りない写真集ってのは、矢口さんの『OFF』。これは今年の夏出たんだよ。まあ知ってるとは思うけど。
ラブハロが出たのが去年の夏、OFFが今年の6月、れいなのは11月。
もし仮に6月にお金に余裕がなくて買えなかったとしてももう半年近く経つんだから買えるチャンスはあったはず。
そして何よりれいなの写真集かってるんだからOFFも買えたはずでしょ?何か言い逃れできる?」
「・・・参りました。」
俺は何一つ言い逃れが見つからず素直に負けを認めた。
「そうです。正確には去年の暮れからです。何があったか覚えてますか?」
「うーん、紅白とか?」
「いや、Mステのスーパーライブです。あの衣装にやられました。」
「ああ、なんかあったっちゃね。」
「その時からどんどんはまっていって遂に今回の事件に至ってしまったんです・・・。
って何で自白ムードなんだよ!」
どうやら相手の金田一ペースにはめられていたらしい俺はやっと正気を取り戻した。
「けど、勘違いはすんなよ。俺はれいなだから連れて帰ってきたんじゃなくてほっとくとマズイと思ってつれ てきたんだからな。」
「何で隠してたの?」
「いや、結構ファンの人とか嫌いかなって思って。なんかモーヲタってもう狂人寸前の人とかいるじゃん?
まぁ俺はライブにも行ったことのない浅ーい感じのライトなファンだけどね。」
「へー、その割には家の中では色々やってるみたいだけどね。
そこのゲームとか、パソコンの中とか。」
「!!・・・パソまで見られてたか。」
「もちろん見たよ。何かメンバーの小説なんか書いてたよね。タイトルが某有名RPGの奴。
ゲームのチームにはハロプロの人たちが数人いたしねぇ。」
れいなは俺の方を嘲るような目で見ていた。
(もう、終わった。完全に嫌われてる・・・。)
ただ、それは俺の被害妄想だったらしい。
「言っとくけど、れいなはファンの人嫌いじゃないからね。ライブとかで大はしゃぎする人とか
ヒロくんみたいな活動する人とか、いろんな形で娘。への情熱を表現してくれてるって感じるし。
まあたまぁにいきすぎてる人もいるけどね。」
俺はこの15歳の少女の考え方に驚かされ、尊敬の念を抱き、そして惹かれた。
そして、もう一言俺はありがたい御言葉を頂戴した。
「それにヒロくんはれいなのこと助けてくれたしね。どうもありがとうね。」
俺は何も言えなかった。
- 24 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:53
- 彼女はあれからゲームを続けていた。
しばらく俺は呆然としていたみたいだが、重大なことに気がついた。
「あ、そうだ田中さん帰らないと。」
「ん、あぁ田中さんじゃなくてれいなって呼んでよ。」
「え、いやだって何か悪いしさぁ。」
「いーのいーの、ヒロくんは恩人なんだからさ。」
「そう、なのかな。そういうもんか・・・。」
「うんうん、そういうもんだよ!」
「それならいいけどさ。」
「ほらヒロくんもゲームしようよ、ねっ?」
「いいけど、手加減してあげないよ?」
「れいなに勝てると思ってんの?それは甘い!」
俺は日本、れいなはブラジルで勝負した。
- 25 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:53
-
「ふぅ、こんなもんかな。」
「・・・。」
俺は7点、れいなは1点をとった。
ただしれいなの取った点はオウンゴールだったけれども。
「もう1回!次は絶対負けんけん!」
相当悔しい様子で再戦を迫ってくるれいな。
(はぁ、カワイイなぁ。よく考えたら今すげーシチュだなぁ。
自分の好きなアイドルとゲームができるなんて幸せ者なかなかいないだろう。
ってアレ、なんか忘れてないか・・・?)
「そうだよ!れいな帰んなくていいの、明日仕事は?」
「・・・明日は朝から入ってる。」
「じゃあ帰らなくちゃダメじゃん。もうこんな時間だし。」
「そうだ、こんな時間だし帰ってる場合じゃないっちゃ!」
「・・・・・・は?」
「今日はここに泊めてもらうけん、早くれいなの布団敷いて!」
「・・・・・・・・・はぁ?」
「明日9時に局に入るから6時に起こしてね!」
「・・・・・・・・・・・・。」
「あ、もちろんバイクで送ってね。」
「えっと、何からつっこんでいいかわからないんですけど。」
そうだ、れいながここに泊まるなんて冗談に決まってる。
俺がれなヲタだってさっき得意げに解明してたのはれいなじゃないか。
そうだ、ありえないありえない。
- 26 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:54
- 「とにかく!れいな早く寝たいけん、布団敷いて。」
「えーと、まさかとは思うけどホントに泊まる気じゃないよね?」
「ヒロくんれいながさっきから言ってた事聞いてなかったと?」
「え、マジなの?だって俺なにするかわかんないよ?」
「いーの、ヒロくんは大丈夫!」
この子はアレか、なんか抜けてるのかな?
だって俺はれいなのファンだって言ってるのに大丈夫て・・・。
「だってヒロくんどうせれいな襲う勇気なんかないでしょ?」
あー、そういうことですか。
そりゃ、どうせ俺にはそんな勇気ねえよ・・・。
だってこんなにカワイイんだから。
あぁ、今まさにニヒヒって笑ってるなぁ。
これが生ニヒヒかぁ。
「ちょっとヒロくん?どうかした?」
「あぁ、いやちょっとどっか飛んでたわ。それじゃあ泊まってもいいけど
まあ身の回りには十分気を付けて下さい。」
「大丈夫だって、ヒロくんは。」
なんでここまで信用されてるかはわからないけどなんか嬉しい。
さて、布団を敷きますか。
- 27 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:55
-
「一応布団敷いたけどベッドがいいんならそっちでもいいよ。
まあ自由に寝ててください。」
れいなにそう告げると俺は玄関にむかった。
「あれ、ヒロくんどっか行くの?」
「あぁ、ちょっとコンビニにね。」
「なんで?なんか必要なものでもあるの?」
「ウチ、食パンないから買いに行こうと思って。
朝はパン派なんでしょ?なんかで読んだ。」
「・・・」
「ちゃんと8枚切り買ってきますんで。」
「へぇ、ヒロくんってそんなとこまで知ってるんだ。」
「あれ、ちょっと引いた?」
「いや、ちょっと嬉しい。れいなってファンに大事にされてるんだなーって。」
「そうか、それならいいけど。じゃ、行って来るね。」
「はーい、れいなもう寝とくね。」
「うん、その方がいいと思う。」
俺はドアを開け外に出た。
(ってか、ホントなんなんだよ。
あんな素直に感情出されたらこっちがビビッちゃうじゃんかよ。
ホントにれいなって・・・カワイイなあ。)
- 28 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:55
-
家に戻るとすでにれいなは寝ていた。
俺はしばし寝顔を堪能した後、目覚ましをいつもより30分早い
5時50分にセットして眠りについた。
- 29 名前:lai 投稿日:2004/12/11(土) 02:59
-
とりあえずここまでで更新終了です。
更新速度が遅いとは思いますがその辺は許してやって下さい。w
全くレスを返してなかったんでまとめてではありますが返させていただきます。
>>9さん >>10さん >>17さん
期待に応えられるかはわかりませんがよかったらこれからも読んで下さい。
- 30 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/12(日) 08:06
- 最高です!一発ではまりました笑
更新遅くても気にしないんで頑張ってください!
- 31 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/19(火) 16:26
- これからの展開が楽しみです♪
がんばってくださいね☆
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