SHINING
- 1 名前:rina 投稿日:2004/12/14(火) 18:55
- 同板で短編を書いていました、rinaという者です。
前スレがいっぱいになったので新たに立てさせていただきました。
今回も前回同様、ごっちん『総攻め』カプを書いていこうと思っております。
まだPCが直っていないのでレスは出来ない状態ですが、直りしだい前スレもしっかりとレスさせていただきます。
それでは、ごまみきとあやごまを中心に書かせていただきます。
たまに気紛れで矢藤や松藤、飯藤を書くことも………Σ
- 2 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/14(火) 19:32
- おぉー、新スレおめでとうございます。
ついていきますよどこまでもー
- 3 名前:聖夜の夜に…… 投稿日:2004/12/14(火) 19:37
-
学校が終わってから夜7時までの間は、アタシが一番幸せを感じる時間。
違う学校に通う恋人と会える貴重な時間。
- 4 名前:聖夜の夜に…… 投稿日:2004/12/14(火) 19:38
-
「やっぱ寒いね……」
「うん……でも手はあったかいでしょ?」
「………ぅん……」
手を繋いで公園を歩くアタシと彼女。
彼女の家は門限が厳しくて、ちょっとでも遅れると一週間は会えなくなってしまう。
そんな障害がありながらもアタシたちは深く愛し合った。
お互いがお互いをなくてはならない存在だと理解しているから。
- 5 名前:聖夜の夜に…… 投稿日:2004/12/14(火) 19:39
-
「そういえば、今日ってクリスマスだね」
「……あぁ!?そうだった!!」
不意に彼女が呟いた言葉に思いっきり取り乱すアタシ。
「ご、ごっちん?」
「ミキティ、ごめん!!プレゼント…持ってこなかった……」
アタシは彼女――ミキティの前に移動し頭を下げた。
何日も前からこの日を楽しみにしていたミキティ。
バイトして稼いだお金で指輪を買ってプロポーズするつもりだったのに……。
- 6 名前:聖夜の夜に…… 投稿日:2004/12/14(火) 19:41
-
「気にしないで?美貴は……ごっちんといれるだけで幸せだから……」
「でも……」
「ホントにっ!……美貴はそれだけでいいの……」
頬を赤くして俯き、アタシの服をきゅっと握るミキティ。
この腕で思いっきり抱きしめたい。
甘いキスがしたい。
今までだって何度もそう思った。
だけどアタシの一方的な欲求でミキティを傷つけてしまったら、この関係はきっと壊れてしまうだろう。
アタシはそれが恐くてミキティに何も出来ないでいる。
- 7 名前:聖夜の夜に…… 投稿日:2004/12/14(火) 19:42
-
「……も、もうすぐ時間だね……」
「あぁ……そうだね……」
微妙なこの空気を変えようと話題を振ると、ミキティは寂しそうな声を出した。
「……帰ろう?明日から会えなくなるの嫌だし……」
「………ぅん……」
明らかに帰りたくなさそうな顔で頷くミキティ。
「……そんな顔しないでよ……」
「だって……クリスマスだよ?どこ見たってカップルが一緒にいるのに……」
「ミキティ……」
『一緒にいたい』と目で訴えられ言い返せなくなるアタシ。
恐る恐るミキティの背中に腕を回し抱き締める。
- 8 名前:聖夜の夜に…… 投稿日:2004/12/14(火) 19:43
-
「………やっと……こうしてくれた……」
「…恐かったんだ……勝手なことして壊したくなかったから……」
少しずつ腕に力を入れしっかりミキティを腕の中に閉じ込める。
初めて触れたミキティの体は凄く暖かくて安心できた。
「……ごっちん……」「ん……?」
「美貴……このまま離れたくない……」
アタシの首に腕を回し耳元で囁くミキティ。
言葉のあと頬に唇が当てられたのは気のせいだろうか。
- 9 名前:聖夜の夜に…… 投稿日:2004/12/14(火) 19:44
-
「ミキティ……」
「恋人と過ごすのが夢だったのに……」
今にも泣きそうな震えた声で小さく喋るミキティ。
そっと腰に腕を回し引き寄せるとミキティは驚いた顔をしてアタシを見上げた。
「……クリスマスだし、我がまま言ってもいいよね……」
「我がまま……?」
「クリスマスの間だけでも、アタシとずっと一緒にいてください……」
そう言って見上げてるミキティの唇に自分の唇を重ねた。
ゆっくりと離して微かに潤んだ瞳を見つめると、カーッと頬を赤くしてアタシにもたれかかってきた。
- 10 名前:聖夜の夜に…… 投稿日:2004/12/14(火) 19:45
-
「ダメかな?やっぱ……」
「……ぅぅん……美貴も一緒にいたい……」
そっとアタシの背中に腕を回し抱きつくミキティ。
腫物に触るように頭を撫で、髪に鼻を埋めて甘いシャンプーの匂いに酔い痴れる。
顔を上げ見つめ合い、もう一度甘い口付けを交わす。
そして二人して心の中でサンタにお願いするんだ。
- 11 名前:聖夜の夜に…… 投稿日:2004/12/14(火) 19:46
-
どうか、この幸せが永遠に続きますように……と……。
FIN
- 12 名前:rina 投稿日:2004/12/14(火) 19:51
- クリスマスネタでごまみきを一本。
なんか、ありきたりすぎますかね;;
- 13 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/14(火) 19:55
- 切ない…でもかわいいミキティが堪らなくよいです
- 14 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/14(火) 22:26
- いいねぇ甘いw
- 15 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/15(水) 11:50
- 前レスのあやごまみきの続編はないんでしょうか?
- 16 名前:rina 投稿日:2004/12/16(木) 23:31
- あやごまみき……あの黒美貴(?)のことと理解してよろしいのでしょうか;;
もしそうならば、もう少しお待ちください。
ただ今執筆中でして(汗
受けごまにはならないと思いますが、ミキティとあややでごっちんを取り合うバトルをしてもらうことになるでしょう(笑
- 17 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/18(土) 16:46
- わかりました
待ってます頑張って下さい。
- 18 名前:欲求の行く末 投稿日:2004/12/18(土) 22:29
-
あれから数日経ってもごっちんの隣には亜弥ちゃんがいる。
美貴のモノには……
まだなっていない。
- 19 名前:欲求の行く末 投稿日:2004/12/18(土) 22:30
-
「どうして……亜弥ちゃんとばっかいるの……?」
何をするのも、どこへ行くのも全て二人一緒。
昨日ごっちんが美貴の方を見て笑いかけてくれたときも亜弥ちゃんが隣で腕を組んでた。
それを見るたび美貴はイライラを増幅させ、『ごっちんを奪いたい』という思いをどんどん強くさせた。
- 20 名前:欲求の行く末 投稿日:2004/12/18(土) 22:31
-
「離れてよ、亜弥ちゃん……」
独占欲と言うのだろうか?
美貴だけを見てほしい、美貴とだけいてほしい。
そんな欲求を常時募らせている。
- 21 名前:欲求の行く末 投稿日:2004/12/18(土) 22:32
-
でもそれは、今の状態では叶わぬ欲求だということを自分でも分かっている。
今のごっちんの心は亜弥ちゃんでほとんど埋まっている。
だからこそ『奪いたい』という欲求が美貴に活発に行動を起こさせるんだ。
- 22 名前:欲求の行く末 投稿日:2004/12/18(土) 22:34
-
そんな毎日を過ごしていた、ある日。
美貴はごっちんと亜弥ちゃんが話しているの場面に出くわし、聞いてしまったんだ。
二人が美貴のことで言い争っているのを………。
【つづく】
- 23 名前:運命の人 投稿日:2004/12/19(日) 22:49
- 初めて会ったときから運命を感じたんだ。
私にはこの人しかいない、絶対にこの人だって。
そのあとは毎日猛アピールしてた。
ケータイの番号とアドレスを聞いて毎日電話やメールをしたり、暇さえあればピタッとくっついて甘えたり。
自分が知ってる範囲のことを出来るかぎりやり尽くした。
だけど鈍感なこの人は今だに私の気持ちに気付いてないみたい。
- 24 名前:運命の人 投稿日:2004/12/19(日) 22:50
-
「ねぇ、ごっちぃん」
「んぁ?何?」
「今日ごっちんの家、行きたいなぁなんて思ってるんだけどぉ」
「アタシん家?」
「うん……ダメぇ……?」
自分でも可愛すぎるって思うくらいの上目遣いでごっちんを見る。
ごっちんは少しの間私の目を見つめていて、ある程度経ったときに目を逸らした。
「ん〜……いいよ、入れてあげる」
「ホントにっ!?」
「まっつーなら構わないよ」
ごっちんは、同年代とは思えない大人びた笑顔でそう言った。
- 25 名前:運命の人 投稿日:2004/12/19(日) 22:51
- 今の私の胸は苦しくなるくらい大きく波打っていた。
それはこの笑顔もそうだけど、ごっちんの言った何気ない一言に。
『まっつーなら構わないよ』
分かってるよ?
それは私が思ってるのと違う意味だって。
だけど大好きだからこそ、その言葉に期待をもってしまう。
- 26 名前:運命の人 投稿日:2004/12/19(日) 22:52
-
□ □ □ □
「んーっ!ごっちんの匂いだぁー」
家の中に入れてもらい、ドサッとベットに倒れる私。
シーツについたごっちんの匂いを思いっきり吸う。
「当たり前でしょ。アタシの家なんだから」
「…だから…すっごい落ち着く……」
シーツを握ってゆっくり目を瞑る。
無意識に出た自分の言葉に驚きも後悔もしなかった。
だって事実だし、今凄く幸せだなって思ってるし。
- 27 名前:運命の人 投稿日:2004/12/19(日) 22:52
-
「………ねぇ、ごっちん」
「………」
「…………………ごっちん……?」
呼んだのに返答がなくて、振り返ってごっちんを見る。
「……………寝てる……」
ベットから降りて、テーブルに伏せてるごっちんの顔を覗く。
するとごっちんは、目をしっかり閉じてスヤスヤと寝息をたてていた。
- 28 名前:運命の人 投稿日:2004/12/19(日) 22:53
-
「……予定通りに進むほど、この恋は甘くないってことか……」
隣に座ってごっちんが気付かないようにそっと頭を撫でる。
初めて入ったごっちんの家、初めて見るごっちんの寝顔。
それを独り占めしてる私は幸せ者かもしれない。
そっと顔を傾けてごっちんの唇に私の唇を重ね、未来のごっちんにこのままの気持ちを誓った。
- 29 名前:運命の人 投稿日:2004/12/19(日) 22:54
-
今はまだ、コソコソと愛を伝えることしか出来ない。
でもいつか堂々と、ごっちんを愛せるときがくればいいな。
その時はちゃんと『好き』って言葉、真っすぐに伝えよう。
だからごっちんも、私に『好き』って返してね?
FIN
- 30 名前:rina 投稿日:2004/12/19(日) 22:59
- 突発的に浮かんだあやごまを。
久々のage更新で少し緊張しております(汗
感想等いただけたら嬉しいです;;
- 31 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/19(日) 23:23
- 押せ押せなあややカワイイw
- 32 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/19(日) 23:50
- rinaさんのあやごまとごまみき大好きです!
これからもどんどん楽しませてください
- 33 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/20(月) 16:55
- ごっちん気付いてあげて!
な感じでした
- 34 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:15
-
『近々、そっちに帰ります。 真希』
- 35 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:16
- そんな手紙が届いたクリスマスの日。
美貴の恋人は2年前にダンスを勉強しに留学してしまった。
「離れてたって好きでいられる」と言った彼女の言葉を信じて、これまで頑張ってきた。
その彼女がついに日本に帰ってくる。
- 36 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:17
-
「って言っても、いつ帰ってくるか分かんないし……」
『近々』っていつだよ!?と何度も手紙にツッコむ美貴。
早く会いたい気持ちが先走り、今日手紙が届いたのに髪型を完璧に整えて部屋の掃除までしてしまった。
「今年のクリスマスこそ、ごっちんと過ごしたいなぁ……」
去年のクリスマスに届いた写真を見ながらベットに座る。
でもクリスマスの日にこんな手紙が来たのだから、彼女が現われるのは数日後だろう。
そう考えたら寂しくなり溜め息をついた。
- 37 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:18
-
――コンコン
「美貴〜?真希ちゃんからもう一枚手紙が届いてるわよ〜?」
「へっ?二枚目?」
お母さんから手紙を受け取り封を開けた。
一日に二枚も届くことなんて初めてで、半信半疑で手紙を読んだ。
「『Merry Christmas!ミキティに最高のプレゼントが届きますように』……?」
読み終わったけど、今一内容の意味が理解できず首を傾げる美貴。
今日は会うことが出来ないからプレゼントだけ送ったってことなのかな……?
- 38 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:19
-
―――コンコン
「ん?お母さん、今度は何?」
そう言っても全く反応してこないお母さん。
不思議に思い手紙を机に置いてドアを開けた。
その瞬間……
「ひゃあっ!?」
ガバッと誰かに抱き締められた。
お母さんとは全然違う体付きと匂いに美貴はバタバタと暴れた。
「い、痛っ……大人しくしてよ、ミキティ」
「……ふぇ?『ミキティ』?」
懐かしい声と呼び方に驚いて顔を上げると、そこにはずーっと会いたかった彼女の優しい笑顔が。
- 39 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:20
-
「ごっちん!!」
「へへっ。ただいま、ミキティ」
「………おか、えり…ごっち……んっ……」
「んぁ!?泣かないでよっ」
ずっと会いたかった。
ずっと声が聞きたかった。
ずっと抱き締めてほしかった。
それが叶ったと分かった瞬間、涙が溢れて止まらなくなった。
「ふぇっ……会いたかったぁ……」
「アタシもだよ。長い間待たせてゴメン」
「…ぅー……ごっちぃん……」
2年前より遥かに優しい声で美貴の頭を撫でてくれるごっちん。
顔を上げたらごっちんの唇が瞼に降りてきて涙を拭った。
- 40 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:21
-
「ごっちん……」
「ミキティ。目、瞑って……?」
「ふぇ?………んぅ……」
言われたとおり目を瞑ると、ゆっくりごっちんの唇が美貴の唇と重なった。
そっと首に腕を回すと甘い口付けを何度もしてくれた。
「最高のプレゼントって、これのこと?」
「…一応……」
「………クスッ…」
「なっ!?何で笑うのさっ」
「いや、ごっちんらしいなって」
ごっちんは昔からクリスマスも誕生日も物じゃなくて気持ちをくれる。
予想できないことばかりするから毎回ビックリさせられて、どんどんごっちんを好きになっていく。
- 41 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:22
-
「でも今年は物も用意してあるんだよ?」
「えっ?そうなの?」
美貴が驚いた顔をして見上げると、ごっちんは抱き締めていた腕を離しポケットから箱を取り出した。
「最初で最後の目に見えるプレゼント」
「…………ふぇっ……ごっち〜ん……」
優しく笑って箱を開けたごっちん。
その中身は留学する前のデートで美貴が見ていた指輪だった。
「ミキティの家に来る前にお店に寄って買ったんだ」
「覚えてたの……?」「当然。2年前から予約入れといたし」
「………かっこ良すぎだよぉ……」
- 42 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:23
- 泣きながらそう言うとごっちんは美貴の手を取り、左手の薬指に指輪を通した。
そして一言「愛してる」と言って優しく口付けてきた。
「ちょっと、ありきたり過ぎたかな?」
「そんなことないっ……凄い嬉しい……」
「そっか…よかった……」
そっと美貴を抱き締めて今度は額に口付けてくるごっちんに、少し背伸びして美貴から口付けた。
すぐに離したけど恥ずかしくて、驚いた顔をしてるごっちんにギュッと抱きついた。
- 43 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:24
-
「……可愛すぎ……」
「だって、ごっちんが好きなんだもん……」
「理由になってないから、それ」
「いいのぉー……」
胸に顔を埋めて照れ隠しに擦り付けると、ごっちんは笑いながら頭を撫でてくれた。
「ねぇ、ごっちん」
「ぅん?」
「美貴、ごっちんのこと大好きだからね」
「………うん。アタシも」
- 44 名前:最高なプレゼント 投稿日:2004/12/25(土) 21:25
-
今の美貴たち、
すっごい幸せそうに笑ってるよね。
うん、そうだね。
ねぇ、ごっちん?
これからもずっと一緒だよね?
もちろん。
FIN
- 45 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:45
-
「今度の休みはクリスマスかぁ……」
学校帰りにケーキ屋さんの前で立ち止まり店内に並んでいる無数のケーキを眺める。
どれを見ても頭に浮かぶのは大好きな家庭教師の先生とのツーショット。
初めて恋人と過ごすイベントでかなり気合いが入ってる美貴。
都合良く先生もその日はバイトがないから一緒に過ごせる。
「…よし……すいませーん!ケーキの予約したいんですけどぉ!」
- 46 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:46
-
□ □ □ □
――ピーンポーン
「いらっしゃい、美貴ちゃん」
「えへへっ……来ちゃった」
ようやく訪れたクリスマス当日。
予約しておいたケーキを持って先生の家へ。
本当は手作りが一番いいんだけど美貴、不器用だから………。
- 47 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:47
-
「先生、今日の夕飯はケーキにしよ?」
「ケーキ?」
「これ、見て分かんない?」
「………えっ……これ美貴ちゃんが……?」
「うん。先生と食べようと思って買ったの」
テーブルに箱を置いて中身を見せると先生は曖昧な表情をした。
「……先生?もしかしてケーキ嫌い?」
「ううん、好きだよ。ただ……」
「……?」
- 48 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:48
-
「……チーズケーキないなぁって……」
- 49 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:50
-
「…………へっ?チーズケーキ?」
深刻な顔をしてるから何を言いだすのかと思えば、そんなこと。
ってかクリスマスって言ったら普通ショートケーキでしょ?
「はぁ……クリスマスなんだから今回は我慢して」
「わ、わかってるよっ。アタシは美貴ちゃんと過ごせるだけで嬉しいから」
「…………美貴もだよ、先生…」
そう言うと先生は美貴をソファに座らせ抱き締めてきた。
そのまま何度も重なる美貴たちの唇。
- 50 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:51
-
「んっ…んんっ……」
少しの間先生からの口付けに酔い痴れていると、突然口の中に何か入ってきた。
その物体は先生の舌によって美貴の口の中で動き回る。
「んんっ……ふぅ……」
物体の原型がほとんどなくなったところで先生の舌が離れゆっくりと飲み込んだ。
荒い呼吸を整えながら目を開けると、そこには指についた生クリームを舐めている先生の姿が。
- 51 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:52
-
「い、今の何……?」
「んぁ?イチゴ」
「イチゴ…?……って、あぁ!!摘み食いしてるーっ!!」
「つ、つい……」
「もう!子供じゃないんだからぁ」
先生は食べ物を前にすると『我慢』って言葉が頭から消える。
いっつも摘み食いするから、そのたびに美貴は毎回怒鳴ってる。
- 52 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:54
- でも先生は反省するどころか生クリームのついた自分の指を見て一瞬口元を緩ませた。
これは何かを企んだ証拠だったりする。
「み、美貴お皿取って……うわっ!?」
何かされる前に逃げようと立ち上がったら腕を引っ張られた。
美貴はバランスを崩し先生に膝枕されているような体勢で倒れた。
- 53 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:55
-
「せ、先生っ……」
「美貴ちゃん」
「……な、何……?」
「指、舐めて?」
「なっ……んぅ!?」
有無を言わさない目で見下ろし反発する前に口の中に指を入れてきた先生。
起き上がろうとしても先生にしっかり押さえられていて。
美貴はしぶしぶ舌先で軽く指を舐めた。
- 54 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:56
-
「…………可愛い…」
「ゃっ……んんっ、ふぅ……」
数回舐めると突然先生の指が動きだし美貴の舌を弄び始めた。
美貴はキスの時と違う感覚についていけず、吐息を漏らしながらボーッと先生を見つめていた。
「このアングルの美貴ちゃん好きかも」
「はぁっ……もぉヤダぁ……」
「ねぇ、落ち着くまでこの体勢でいて?」
「ふぇ?……ぅん…」
「嫌だ」って言おうとしたけど止めた美貴。だって凄く優しい顔で頭撫でてくれてるんだもん、断れないよ。
- 55 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:57
- 先生は美貴をおかしくさせたあと凄く優しくなるから、美貴はそのギャップに惹かれ抜け出せなくなる。
「……外、暗くなってきたね……」
「ん?あ、ホントだ。帰らなくて平気?」
「クリスマスくらい先生と二人っきりでいたいよ……」
「美貴ちゃん……」
起き上がって何気なく見た空は真っ暗で。
先生と窓の傍までいってイルミネーションを眺めていた。
- 56 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:58
-
「ねぇ、美貴ちゃん」
「ぅん?」
「アタシからのクリスマスプレゼント、欲しい?」
「……うんっ!」
「その…大した物じゃないんだけど……」
「……?」
そう言うと先生は美貴の手を取って中に何かを握らせた。
先生の手が離れてからゆっくり開くとそこには一つの鍵が。
- 57 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 21:59
-
「鍵?」
「……この部屋の……合鍵……」
「えっ?いいのっ?」
「うん。いつか渡したいなって思ってたし」
「先生……」
「美貴ちゃんが高校卒業したら一緒に住みたい。…ご両親の承諾を得てからだけど……」「同居ってこと…?」「アタシ的には同棲の方がいいかなぁ……なんて……」
「……グスッ……」
「んぁ!?泣かないでよっ」
こんなプレゼントを貰えるなんて思ってなくて、あまりの嬉しさに涙をこぼした。
すると先生はそれを唇で拭って優しく抱き締めてくれた。
- 58 名前:幸せよ永遠に 投稿日:2004/12/25(土) 22:00
-
「結婚してとはまだ言わない。でも、アタシだけの美貴ちゃんになってください」
「…………ぅん…」
たった一言の返事をし目を瞑ると、先生は優しく口付けてくれた。
「先生……」
「ぅん?」
「……大好き……」
「…うん。アタシも」
見つめあってもう一度口付けを交わし、幸せすぎる今に二人してはにかんだ。
サンタさんがくれた最高の幸せ。
これからもずっとずっと続かせようって先生と二人で誓ったんだ。
FIN
- 59 名前:rina 投稿日:2004/12/25(土) 22:04
- ご無沙汰しております。
今日はX’masなので記念の短編を二つ書かせていただきました。
不評でないことを、ひたすらに願います;;
- 60 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/25(土) 22:12
- うん、良いです。好物な感じでしたw
それにしてもさ○まさんとのトークにミキティがいなかったことが一番悔しくて…
余談失礼致しました。
- 61 名前:ゲンキンな私 投稿日:2004/12/29(水) 14:48
-
「えぇっ!?安倍さん抜きでやるんですか!?」
ある日の都内某所。
年末の紅白に安倍さんが出られなくなり、私とごっちんの二人でやることを告げられた。
そうなると仕事の合間を縫ってパートや振りの変更をしなければならないことになる。
連日のハードスケジュールでクタクタな私には過酷すぎる。
- 62 名前:ゲンキンな私 投稿日:2004/12/29(水) 14:49
-
「あと何日もないのに覚え直すなんて無理だよぉ……」
控え室の机にうなだれて弱音を吐いてる私。
すると後ろからバシッと誰かに頭を叩かれた。
「痛っ……」
「おはよ、まっつー。何かあった?」
「………めちゃめちゃ遅刻してきたのに、呑気だこと…」
「んぁ?」
ムスッとしながら顔を上げると、そこには一緒に話を聞くはずだった超遅刻魔のごっちんの姿が。
ヘラッと笑って私の隣に座りマネージャーさんから同じ内容の話を聞きだした。
- 63 名前:ゲンキンな私 投稿日:2004/12/29(水) 14:51
-
「……じゃあ、紅白まで気抜けないですね」
「あぁ…それに紅白の前に他の番組で披露する予定だから急いでほしい」
「分かりました」
さっきと違う凛々しい表情でマネージャーさんと話してるごっちん。
その表情にちょっとトキメいたり……。
「今年は何かと忙しくなるねぇ〜」
「忙しくなるじゃない!すでに忙しいでしょ!?」
「まぁ、そうだね」
「こんな状況で変更なんて無理に決まってるよ……」
「なんとかなるっしょ、そんなの」
背もたれに深く寄り掛かって欠伸するごっちんを私は溜息を吐きながら眺めた。
- 64 名前:ゲンキンな私 投稿日:2004/12/29(水) 14:52
-
「ならないよ。この時期が一番忙しいの分かってるでしょ?」
「分かるよ、そりゃ。でもやる前から文句いったって仕方ないし」
「文句じゃない!事実を言ってるの!!」
「じゃあ、諦めるんだ?」
「そういうワケじゃ……」
「逃げるんですかぁ?松浦亜弥さん?」
私の顔を覗いて得意げに笑うごっちん。
その顔を見てるとだんだん弱音吐いてる自分にムカついてきて、身を乗り出すようにして言ってやった。
「私が逃げるわけないじゃない。ごっちんより何十倍も早く覚えてやるわよ」
「………あはっ!それでこそ松浦亜弥だ」
- 65 名前:ゲンキンな私 投稿日:2004/12/29(水) 14:53
- そう言ってチュッと口付けてきたごっちん。
私は突然すぎて抵抗できず、そのままの体勢で固まってしまった。
「んじゃ、ダンスレッスン行きますか」
「ちょっ……」
「あ、まっつー。今朝イチゴジャム使ったでしょ?」
「ふぇっ?」
「チューの味。ほんのり甘いイチゴ味」
唇に指をあててニカッと笑うごっちん。
私は自分の唇を舐めてポンッと赤くなった。
でもちょっとだけ調子に乗って、ごっちんに後ろから抱きついた。
- 66 名前:ゲンキンな私 投稿日:2004/12/29(水) 14:55
-
「ん?どうした?」
「あのさ……もう一回チューして…?」
「…クスッ……しょうがないなぁ。可愛いまっつーのためにもう一回だけしてあげるよ」
そう言うと振り向いてゆっくり唇を重ねてきた、ごっちん。
唇を離すと私の頭をポンッと軽く叩いてニカッと笑いかけてくれた。
松浦亜弥。
たった今、超やる気でましたっ!!
FIN
- 67 名前:rina 投稿日:2004/12/29(水) 15:00
- 前スレでリクして頂いた、後浦なつみの活動の中でのあやごまを;;
すっごく微妙なうえに、久しぶりのリアルで戸惑っております。
やすごま・あやごまみきの続きはもう暫らくお待ちください(汗
- 68 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/29(水) 20:08
- いやん、甘いですw
- 69 名前:rina 投稿日:2005/01/01(土) 14:40
- どうも〜っ!!ようやくPCが直りましたーっ!!!
これからはレスも出来ますし、更新も早くなると思われます。
たくさん書いていきたいと思ってます。
今後ともみなさん宜しくお願いいたします。
- 70 名前:rina 投稿日:2005/01/01(土) 15:06
- みなさん、レスありがとうございますっ!!
2>名無し飼育さん
ありがとうございます!
これからもご贔屓にお願いいたしますっ。
13>名無し飼育さん
ちょっと学生らしさを出してみました。
ミキティを可愛いと言っていただけて、嬉しい限りです。
14>名無し飼育さん
甘かったですか(w
ラブラブなごまみきが好きなもので・・・・(w
15・17>名無し飼育さん
あやごまみきの続きをただいま執筆中です。
出来る限り早く書き上げ、完結を目指そうと思います。
31>名無し飼育さん
あやごまのあややは押せ押せで(w
ごっちんを振り回してもらうことが多くなると思います。
32>名無し飼育さん
ありがとうございます!
一押しカプを二つとも好きと言ってもらえて、相当舞い上がっております(w
これからもジャンジャン書いていきますっ!!
33>名無し飼育さん
鈍感でマイペースなごっちんなので、
押せ押せなあややもペースが乱されちゃってます(笑
60>名無し飼育さん
好物でしたか?それはよかったです(w
あの番組にはオイラもそう思いました(爆
トークにミキティがいなかったことが悔しくて・・・・。
ですが腰に腕を回したり微笑みあってたので、それで満足かと。
68>名無し飼育さん
いやん、甘いって言われちゃった(w
ありがとうございます!
- 71 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/02(日) 16:37
- あけましておめでとうございます
今年もごま&作者様の御活躍に期待している読者です
金魚の糞でもよいのでついてまわりますw
- 72 名前:手放せない 投稿日:2005/01/03(月) 08:42
-
「美貴〜?いい加減、こっち向いたらぁ?」
「・・・・ヤです・・・・・」
「なんで?」
「・・・・何でもです・・・・」
もうどれくらいこんな事を繰り返してるんだろう。
さっきからずっと『向いて?』『嫌だ』の繰り返し。
いつも子供扱いすると怒るけど、今の見ると絶対子供だよね。
- 73 名前:手放せない 投稿日:2005/01/03(月) 08:42
- 「まぁ、美貴がそうしたいならいいんだけどさ」
「・・・・・何で、すぐそうやって諦めるんですかぁっ」
「ん?もっと相手してほしかった?」
「ぅっ・・・・い、飯田さんが暇そうだから美貴が付き合ってあげたんじゃないですかっ」
あ、図星。
毎度のことながら分かりやすい子だなぁ。
すぐ逆切れするからバレバレだよ?美貴。
「別に美貴がそう言うなら、あたし読みかけの本読むけど?」
「なっ!?・・・・飯田さぁ〜ん・・・・・」
「はいはい、冗談だよ。こっちおいで?」
子供な美貴は大人なあたしに敵わない。
言葉だけで簡単に負けてしまう。
- 74 名前:手放せない 投稿日:2005/01/03(月) 08:43
- 拗ねながらも近寄ってきて、あたしの服をキュッと掴む美貴。
仕方ないから、あたしの方から抱きしめてあげる。
「・・・ぅー・・・・」
「で、何が言いたいの?」
「・・・・飯田さんに・・・・構ってほしいだけです・・・・」
「最初からそう言えば、ちゃんと相手してあげたのに」
「だ、だってぇ・・・・恥ずかしいじゃないですか・・・・」
そう言うと美貴は胸に顔を埋めて擦りつけるように甘えてきた。
そんな美貴が凄く可愛くて額にそっと口付ける。
- 75 名前:手放せない 投稿日:2005/01/03(月) 08:43
-
大人ぶってるから素直に何も言えない子。
何かやろうとするけど赤くなって途中で止める子。
結局あたしの前じゃ何をやっても子供な子。
そんなところが可愛い子。
だからあたしは、この子供を手放せないんだよね。
FIN
- 76 名前:手放せない 投稿日:2005/01/03(月) 08:50
- 気まぐれに飯藤を更新。
きっともう書かないと思われますが・・・・。
ですが矢藤や松藤をごっちん絡みを書きながらも更新していくことがあると思われます。
あまり慣れないカプですが気まぐれ作者なので(苦笑
71>名無し飼育さん
あけましておめでとうございます。
年明けからあやごまが炸裂で気分が舞い上がってる作者です(w
きっと今年はあやごまの更新が多くなると思われ・・・・。
こんな作者ですがこれからも宜しくお願いしますっ。
- 77 名前:rina 投稿日:2005/01/03(月) 08:51
-
上のレスの名前が・・・・・。
- 78 名前:rina 投稿日:2005/01/03(月) 08:51
-
もいっちょ隠します。
- 79 名前:やっと抱いた気持ち 投稿日:2005/01/03(月) 15:21
-
「・・・っく、ひっく・・・・もぅ、やだっ・・・・」
部屋の隅っこに膝を抱えて丸くなってる私。
らしくもない涙なんか流してる。
なんだか長い間『芸能界』という世界にいるけど、初めてそこが怖いと思った。
世間の目が怖くなった。ある事ない事いろいろ言われて
自分というものがわからなくなった。
- 80 名前:やっと抱いた気持ち 投稿日:2005/01/03(月) 15:21
-
―――ピーンポーン・・・・ガチャッ
一回のチャイムのあとにドアの開く音。
私はこんな顔を見られたくなくてゴシゴシと目を擦った。
勝手に入ってくる人なんて、一人しか考えられないから。
「うわっ!暗っ!?何で電気つけないのさ」
そんな声と同時に部屋の明かりがカチッと全てつけられた。
そしてだんだんと彼女の足音が近づいてくる。
- 81 名前:やっと抱いた気持ち 投稿日:2005/01/03(月) 15:23
-
「見〜つけたっ。アタシかくれんぼは得意なんだ〜」
「ごっちん・・・・・何でっ・・・・・」
「まぁ、いいじゃん」
私の目の前にしゃがんでニカッと笑う彼女――ごっちん。
何となく恋人やってる好きでも嫌いでもない人。
「どうした?何かあった?」
「・・・っ・・・・知ってるくせに、そんな風に聞かないでよ!!」
「ごめんごめん。でも単刀直入に言うよりマシでしょ?」
顔を覗き込んで話しかけてくるごっちんに、私は大きな声で反発した。
今の私はどうかしてるんだ。
そうでなきゃ、ここまでごっちんの言葉に取り乱したりなんてしない。
「『何でも出来る松浦亜弥』」
「・・・やめて・・・・」
「『何もかも完璧な彼女は歴代アイドルの敵』」
「・・・・ヤダっ・・・・」
「『何でも出来る子ゆえに期待は高い』」
「止めてってばっ!!」
私が泣いてる原因を平気で口にするごっちん。
頭に重い痛みが走った私は耳を塞いで大きな声で叫んだ。
ズキズキと頭全体が痛む。体も震えだした。
でもそのときフワリとごっちんに抱きしめられたんだ。
「・・・ごっ・・・ちん・・・・?」
「な〜に怖がってんだよ。おかしくない?」
「ごっちんには分かんないよ・・・・」
「分かんないけどさ、ネガティブに落ちてってるまっつーも分かんない」
「・・・・えっ・・・?」
- 82 名前:やっと抱いた気持ち 投稿日:2005/01/03(月) 15:24
- いつもと違う暗い私に対して、いつもと変わらない声で返してくるごっちん。
私を腕の中に閉じ込めて優しく髪を撫でる。
少しずつ、少しずつだけど私は気持ちが楽になる感じがした。
ゆっくりごっちんに寄りかかるとギュッと抱きしめてくれた。
「まっつーらしいとは言わないけど、明るい方がいいよ」
「・・・・・明るく・・・・」
「そう。芸能界にいるアタシたちは『明るさ』が友達だからね」
「クスッ・・・・なんか変だよ、それ」
「例えだよ、例え。まっつーは顔に出るタイプだから余計にね」
「えっ?私、顔に出てる・・・・?」
「少なくともアタシにはそう見える」
髪を撫でながら耳元で話すごっちんに、私は気づかれないように頬を緩めた。
何かくすぐったいような、変な感覚がしてるんだ。
気づいたら涙を止めて笑ってる自分がいたんだ。
- 83 名前:やっと抱いた気持ち 投稿日:2005/01/03(月) 15:27
-
「まっつーは何にも出来ない子だよ。完璧なんかじゃない」
「ふぇっ?」
「素直じゃないし、おっちょこちょいだし」
「・・・・・・それ、酷くない・・・・・?」
「酷くいないよ。そんな子だからアタシは好きなんだもん」
ふにゃっと笑ってそう言ったごっちん。
今、初めてごっちんのことを好きだなって思えた。
背中に腕を回して照れながらも甘えると、
そっと私の前髪を分けて額に口付けてきた。
「まっつーはアタシの大事な人だよ」
「・・・ごっちん・・・・・」
「絶対にアタシが傍で守ってあげる」
「・・・・・・・」
「だから、もっとアタシを頼って?」
ごっちんは額をコツンとくっつけて切なげな目で見つめてくる。
でもね?もう大丈夫だよ、ごっちん。
私もやっとごっちんと同じ気持ちを持てたから。
- 84 名前:やっと抱いた気持ち 投稿日:2005/01/03(月) 15:27
-
「私にとっても、ごっちんは凄く大事な人・・・・だよ・・・・」
FIN
- 85 名前:rina 投稿日:2005/01/03(月) 16:02
-
本日2回目の更新。
あやごまがキテマスっ、キテマスっ。
- 86 名前:rina 投稿日:2005/01/03(月) 16:02
-
川VvV从<次は美貴がごっちんと・・・・・・。
- 87 名前:rina 投稿日:2005/01/03(月) 16:03
-
( `.∀´)<さぁ?どうなるかねぇ〜。
- 88 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/03(月) 16:37
- 正月早々いちゃこいてるあやごま、良いですw
- 89 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/06(木) 23:48
- あやごま(;´Д`)カワイスギ!!
- 90 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/10(月) 10:39
- 前スレってどれですか?
- 91 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/10(月) 17:39
- ↑「後藤さんの短編」ってスレだよ
- 92 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/13(木) 14:19
- >>91
ありがとう
- 93 名前:渡すもんか 投稿日:2005/01/17(月) 13:17
-
今、アタシは物凄く困ってる。
大好きな幼なじみがお見合いをすることになったんだ。
当然アタシは認めたくなんかない。
でも相手は超有名企業のおぼっちゃまで将来性を考えたら認めざるをえない。
「……だけど……やっぱヤダっ!!」
ガタッと椅子が倒れるくらいの勢いで立ち上がり、
財布とケータイだけ持って部屋を飛び出したアタシ。
一駅向こうのお見合い会場へ走って向かった。
- 94 名前:渡すもんか 投稿日:2005/01/17(月) 13:18
-
――――――――――――
――――――――
―――――
――
―
- 95 名前:渡すもんか 投稿日:2005/01/17(月) 13:18
-
「はぁ、はぁ……ここかっ……」
会場について受け付けで部屋を聞き、また走って向かった。
部屋の前に着きゆっくり深呼吸して心を落ち着かせ、勢い良く戸を開けた。
―――ガラッ!!
「ミキティ!!」
「えっ?ご、ごっちん!?」
大声で呼びながら中を見る。
幼馴染のミキティは目を見開いてアタシを見つめ
向かい側に座ってる、いかにも金持ちのボンボンって感じの男は
ミキティの傍に行ったアタシをガン見してきやがった。
「ミキティ、迎えに来た」
「えぇっ!?」
「どなたですか?この庶民的な方は」
冷静な声と見下す目でそう言ってきたボンボン。
『庶民的』なんて言われて黙ってられるほど大人じゃないアタシは
男に近寄って掴み掛かろうとした。
- 96 名前:渡すもんか 投稿日:2005/01/17(月) 13:19
-
「……って、今はこんなやつの相手してる場合じゃなかった。ミキティ、帰るよ」
「えっ、ちょっ……」
「お前、ボクを『こんなやつ』だなんて侮辱して普通に帰れると思うなよ!!」
「思ってたらどうすんの?」
「お父様に言い付けてやる。そうなると普通に生活できなくなるぞ」
「べつに構わないよ」
「なにっ!?」
「ミキティを奪われんのに比べりゃ、そんなん全然マシだよ」
親の脛かじってるガキに渡してたまるか。
そんな目をして男を思いっきり睨み、ミキティの手を引いて会場を後にした。
- 97 名前:渡すもんか 投稿日:2005/01/17(月) 13:20
-
□ □ □ □ □
「………ごっちん…何で来たの?」
「迎えに来たって言った」
「嘘。ごっちんは大事な時は邪魔しない人だもん」
手を繋ぎミキティを引っ張るようにして街を歩いているアタシ。
着物姿のミキティとラフな格好のアタシは凄く目立った。
すれ違うオッサンたちを睨みながら進んでいく。
「ねぇ、何で?」
「いいじゃん、何だって」
「よくないっ」
どんなに誤魔化そうとしてもしつこく聞いてくるミキティにアタシは戸惑った。
今ここで気持ちを伝えるべきか、伝えないで誤魔化すべきか。
どっちにしろ嬉しくない特典がついてくることに変わりはない。
「ごっちん」
「…ミキティを取られるのが嫌だったからだよ……」
「………何で?」
「んぇっ?」
「だから、なーんでぇ?」
「…っ……ミキティが好きだからだよっ。悪いかっ」
頭の中で何かが吹っ切れたアタシは何故か逆ギレ気味に言った。
するとミキティは繋いでる手を少し強く握り立ち止まった。
- 98 名前:渡すもんか 投稿日:2005/01/17(月) 13:20
-
「ねぇ、ごっちん」
「何」
「今の言葉、本当?」
「嘘だったら、わざわざこんな遠くまで来ないし」
「……そっか…美貴も好きだよ」
「あっそ………って、えっ!?」
どうせ笑おうとしてるんだろ。
そう思ってたら的外れな答えが返ってきた。
聞き流そうとしてたアタシは本気で驚いた。
「あの人と話してる時ずっとごっちんが来てくれたらなぁって思ってた」
「なっ…なっ……」
「そしたら本当に来てくれて。凄い嬉しかったよ」
隣に来て顔を覗きニコッと笑うミキティ。
アタシは照れ臭くなり顔を背け歩きだした。
- 99 名前:渡すもんか 投稿日:2005/01/17(月) 13:21
-
「ごっちん」
「今度は何」
「もう、いつまでも幼なじみじゃイヤ」
「えっ…?」
サラッと凄いことを言われ驚いて振り返った瞬間、
いつの間にか真後ろにいたミキティの唇が頬に当たった。
「………バーカ」
「ふぇっ?」
「そんなのアタシはガキの頃から思ってるっつーの」
そう言ってミキティの唇にアタシの唇を軽く触れさせた。
すぐに離して顔を背けると、ミキティはふにゃっと笑って抱きついてきた。
「何っ」
「ん?美貴、ごっちんのこと大好きだなぁって思って」
「………歩きにくいから離れて」
「はぁーい」
アタシはバクバクと波打つ胸に気付かれたくなくてミキティにそう言った。
すると素直に離れて、代わりに繋いでる手を指を絡めるようにして繋ぎ直した。
そしてまたアタシがミキティを引っ張るように歩きだす。
- 100 名前:渡すもんか 投稿日:2005/01/17(月) 13:21
-
「ねぇ、ごっちん。隣行っていい?」
「へっ?」
「手を引っ張られるのは幼なじみ、隣を歩くのは恋人同士」
「…………お好きにどーぞ…」
そう言うとすぐに隣に来てアタシに笑いかけるミキティ。
ぎこちなく笑い返すと嬉しそうに手をキュッと握った。
今この瞬間からミキティはアタシのモノになった。
『幼馴染』って言葉に囚われて我慢なんてしない。
ミキティの隣を歩くのもアタシだけ。
ミキティを愛していいのもアタシだけだ。
この手も、この笑顔も、アタシを呼ぶこの声も・・・・。
もう誰にも渡さない。
FIN
- 101 名前:眠り誘う声 投稿日:2005/01/17(月) 13:44
-
ふと、真夜中に目が覚めた。
いつもなら一度寝ると目覚ましが鳴るまで起きないのに。
その後も何度も目を瞑ってみたけど寝れなくて・・・・・。
今の空間・・・・真っ暗な、物音一つしないこの部屋が物凄く怖く感じる。
「・・・・寝れない・・・」
ゴロゴロと布団の中で動くけど睡魔は襲ってくれなくて。
逆に動いたせいで余計に目が冴えてしまった。
なんとなく音楽をかけてみたけど耳障りな音としかならなかった。
- 102 名前:眠り誘う声 投稿日:2005/01/17(月) 13:44
-
「・・・ごっちん・・・今何してるかな・・・・・」
不意に隣にいない彼女のことを思い出した。
最近、お互いに忙しくてあってない。
彼女の誕生日だって一緒に祝えなかった。
今彼女は何をしているんだろう?
まだ仕事中?それとも誰かと御飯食べてるかな?
もしかして・・・美貴と同じこと考えてるかな・・・・・?
- 103 名前:眠り誘う声 投稿日:2005/01/17(月) 13:45
-
PLLLLL・・・・PLLLL・・・・・
『・・・・もしもし?』
彼女のことを考え出すと止まらなくなる。
どうしても声が聞きたくなって電話をかけてしまった。
2回のコールで出た彼女の声は、いつもと同じ
美貴を優しく包んでくれる声だった。
「あ、ごっちん。ごめん、こんな時間に」
『ううん、平気。どうしたの?』
「・・・ちょっと声ききたくなっちゃった・・・」
『そっか。眠れない?』
「ぅん・・・冷えちゃったみたいで・・・・・」
なぜだろう?彼女の声を聞いただけで、こんなにも気持ちが舞い上がる。
真っ暗で怖かったこの部屋も今は全然怖くない。
むしろ暗いからこそ、美貴と彼女が繋がってることを伝えてくれてるような気にもなる。
- 104 名前:眠り誘う声 投稿日:2005/01/17(月) 13:45
-
それから数十分、ずっと彼女と話してた。
少しずつ、彼女の空気に包まれた美貴はウトウトし始めた。
電話を持つ手も重くなって。でも彼女と話していたいが為に必死に電話を握る。
『ミキティ・・・眠い・・・?』
「・・・ぅん、ちょっとだけ・・・」
『そっか。じゃあ、そろそろ電話終わろう・・・?』
「ヤダ・・・ごっちんと話す・・・」
『・・・明日、半日オフだから・・・そのとき一緒に話そう・・・?』
「ホント?やったぁ・・・」
『だから今は寝て?ねっ?』
「・・・わかった・・・おやすみ、ごっちん・・・」
『うん、おやすみ。ミキティ』
声が聞こえなくなるのを惜しみながら電話を切る。
さっきは見向きもしなかった睡魔が今はムカつくほど襲ってくる。
意識しなくても落ちてくる瞼に、美貴は抵抗せず目を瞑った。
薄れゆく意識の中、電話の向こうにいた彼女が目の前に見えた気がした。
大好きな優しい笑顔で美貴を見つめていた気がした。
『おやすみ』と大好きな優しい声でそう言って、美貴に口付けてくれた気がした。
- 105 名前:眠り誘う声 投稿日:2005/01/17(月) 13:46
-
これが現実なのか夢なのかは分からない。
でも美貴にはそんなのどうでもよかった。
彼女がいつでも美貴を見てくれている・・・・。
それだけで幸せでいっぱいになってる自分がいるから。
だから今日も言うんだ。
心の中・・・・そして自分の口で・・・・。
『ごっちん・・・大好きだよ・・・・』・・・・・って・・・・。
FIN
- 106 名前:マツ 投稿日:2005/01/17(月) 14:20
- 見ました
やっぱいいですね〜みきごま
- 107 名前:愛し愛され 投稿日:2005/01/17(月) 14:26
-
初めて会ったときからあなたはとても優柔不断で。
愛情表現とかスキンシップとか凄く苦手な人。
抱きしめるのも抱きつくのも、キスも私から。
素直に甘えられなくて、いつも私に気づいてもらおうとする。
その割には私が誰かと話してると必要以上にヤキモチを妬く。
でも私はそんなあなたが大好きだから、ずっと一緒にいたいと思う。
ずっとずっと愛し続けていたい。
- 108 名前:愛し愛され 投稿日:2005/01/17(月) 14:27
-
「ハロ〜っ!元気してる〜?」
「んぁっ!?」
楽屋のドアをバ〜ンッ!と開けてズカズカと中に入っていく。
連絡なしに登場した私にごっちんこと後藤真希は飛び跳ねるくらい驚いていた。
撮影が始まるまで暇だったのかゴロゴロしてたみたいで
飛び跳ねて着地したときに頭をぶつけたらしく、後頭部を押さえて蹲ってる。
「大丈夫ぅ?」
「だ、大丈夫・・・ちょっと痛いけど・・・・」
「そっか・・・。ごめんね?」
「っ!?」
涙目になるほど痛いのに、ごっちんは私に笑いかけた。
そんなごっちんに胸がキュルルンときて、ぶつけたところを優しく撫でてあげた。
するとごっちんは凄く戸惑った顔をして私を見た。
- 109 名前:愛し愛され 投稿日:2005/01/17(月) 14:27
-
「ま、まっつー・・・」
「ごっちん、今二人っきりだよ?」
「・・・・・・・・あ、亜弥・・・」
「えへへっ・・・なぁに?ごっちん」
「も、もう平気だから・・・・手離して・・・」
引きつった笑顔で止めるように言ってきたごっちん。
ごっちんは、いつでもどこでも何をしてても笑顔を向ける。
前にどうしてか聞いたら『まっつーが笑顔なんだからアタシも笑ってないと』だって。
でも私が笑顔でいるのは、ごっちんが好きすぎて顔が緩んじゃうからなんだよ?
「ごっちん。好き、大好き」
「へっ?あ、うん・・・」
「ごっちんは?ごっちんは私のこと好き?」
「・・・う、うん・・・」
やっぱり今日もダメか・・・・。
ごっちんは誰に対しても『好き』っていえない。
それは恥ずかしいから?それとも大して私のこと好きじゃないの?
分かんない・・・・。でも全く言ってくれないのは確か。
告白した返事で聞いたのが最初で最後だったと思う。
もうあれから一ヶ月も経ってるのになぁ・・・。
- 110 名前:愛し愛され 投稿日:2005/01/17(月) 14:28
-
「・・・・あ、亜弥・・・」
「うん?・・・きゃっ・・・」
予想もしてなかった。
ううん、ありえない事だって思ってた。
突然ごっちんが私をギュッと力強く、でも優しく抱きしめてきた。
「ご、ごっちん・・・?」
「・・・だ、だだ、大好き・・・だよ・・・」
「・・・・えっ・・・?」
「亜弥のこと大好きだから・・・いざとなると上手く言葉に出来なくなる・・・・」
抱きしめながら一言一言ゆっくり話していくごっちん。
その体は緊張しているのか微かに震えていた。
胸に耳を当てるとバクバクと凄く速いペースで心臓が鼓動を刻んでいた。
私が背中に腕を回して抱き返すと、落ち着いたのか震えも鼓動も徐々に治まってきた。
- 111 名前:愛し愛され 投稿日:2005/01/17(月) 14:28
-
「好きすぎて・・・何て言えばいいのか分かんなくなる・・・」
「・・・ごっちん・・・・」
「何をしてあげればいいのか分かんなくなる・・・・」
「・・・こうしてくれればいいよ・・・私はそれで十分だよ・・・・」
ごっちんは一生懸命に私を愛してくれてたんだ。
それなのに私は気づかないで、一方的に好きなんだって思ってた。
気づかなかったから、もっとごっちんに好きだって言いたがってたんだ。
そうなんだ。きっと私はごっちんからの愛に飢えてたんだ。
「亜弥・・・好きだよ、大好き・・・・。ううん、愛してる・・・・」
「・・・えへへっ・・・・私も愛してるよ、ごっちん」
愛するだけじゃ嫌だ、愛し愛され続けたい。
FIN
- 112 名前:rina 投稿日:2005/01/17(月) 14:34
- 結構久しぶりの更新。
前スレでリクしてくださった保後・後松藤・後紺は今しばらくお待ちください。
カッコイイ言い方で執筆中というやつでして・・・・。
ごまみき&あやごまを更新しつつ書き上げていこうかと思っております。
やぐみきやあやみきも書きだしまして、皆さまに不評でないことを願います・・・;;
- 113 名前:rina 投稿日:2005/01/17(月) 14:46
- レス返しですっ。
88>名無し飼育さん
正月早々リアルでもオイラの頭の中でもイチャこいてますw
昨年から引き続き、今年もあやごまの年になりますよ。きっとvv
89>名無し飼育さん
可愛すぎますか!?ありがとうございますw
これからも飽きられないようなあやごまを書いていかせていただきます!
90−92>名無し飼育さん方
はい。同板で『後藤さんの短編』というスレで書いてました。
小説を書くことに初心者すぎて駄文の塊となってしまいました;;
106>マツさん
早速のレスありがとうございます!
リアルタイムで読んでくださるとは・・・・恥ずかしいですw
久しぶりにごまみきを更新したのですが、不評じゃなくてなによりです。
- 114 名前:rina 投稿日:2005/01/17(月) 14:47
-
あともう一回くらい更新する時間あるかなぁ・・・・・・;;
- 115 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/17(月) 15:17
- 続けの更新キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
お疲れさまでした。
- 116 名前:離さない、離せない 投稿日:2005/01/17(月) 19:16
-
今日、街を歩いていたら聞いてしまった。
愛する人の悪口を・・・・。
「何で何も知らないくせに、あぁいう事言うのかなぁ・・・・」
その時はグッと堪えたけど、今は誰が見ても分かるくらいムカついてる。
どうして悪口を言うんだ。
確信なんてないし、実際そんなことないのに。
悪口は目で確かめてから言えって感じ。
- 117 名前:離さない、離せない 投稿日:2005/01/17(月) 19:17
-
「ふ、藤本・・・・?どうかした・・・?」
「矢口さん。美貴、すっごいムカつくんです」
「誰のことが?」
「悪口ばっかり言う世間です」
「何か言われたのか?」
「・・・・・美貴じゃなくて・・・・矢口さんです・・・」
言った瞬間、矢口さんは俯いてしまった。
言っちゃいけないことかもしれないけど、
恋人のことだからこそ言わないとスッキリしない。
「ハハッ・・・まだ、そういうのあったんだ・・・・」
「・・・矢口さん・・・・」
「どうせアレだろ?ウルサイとかでしゃばりとか」
美貴は何も言わずに俯いた。
確かにそれを聞いたんだけど・・・・・。
それをサラッという矢口さんが不思議だった。
- 118 名前:離さない、離せない 投稿日:2005/01/17(月) 19:17
-
「慣れてるよ、そんなの。毎度のことだし」
「でも・・・」
「藤本が気にすることじゃないだろ!いいんだよ」
ふと顔を上げて矢口さんを見ると、その目は凄く悲しげだった。
あぁ・・・無理してるんだ。
すぐにそう思った何でもかんでも隠す人だから。
「・・・・ちょっ、藤本!?」
「黙ってください」
「・・・・・・」
無理して笑ってる矢口さんが見ていられなくなってギュッと抱きしめた。
ビクッと体を震わせて何事かと美貴を見上げる矢口さん。
真剣な顔で矢口さんを見つめると、
分かってくれたのかゆっくり美貴に体を預けてくれた。
- 119 名前:離さない、離せない 投稿日:2005/01/17(月) 19:18
-
「無理に笑わないでいいですよ・・・」
「・・・べ、べつに無理なんか・・・・」
「してますよね?」
「・・・・・・・」
「美貴にはそんなことしないでください」
「・・・・ごめん・・・・・」
少し強めに抱きしめると、そっと背中に手を回してくれた。
胸に顔を埋めて静かに泣き出した。
「・・・ホントはさ・・・超悔しいんだ・・・・」
「・・・そうですよね・・・・」
「でもさ、この仕事にはそういうのつき物だから我慢してた・・・」
「何で美貴に相談してくれないんですか?」
「・・・・だって・・・年下だし・・・・」
「前にそういうの関係ないって言いましたよね?」
そう言うと申し訳なさそうな顔で俯く矢口さん。
美貴は年下って見方をされたことにムスッと拗ねる。
「美貴は矢口さんと対等でいたいんです。何でも話して欲しいんです」
「・・・・藤本・・・・」
「だから・・・何でも話してください。聞くだけなら美貴にもできます」
「・・・・・ありがと・・・・・」
顎を軽く掴んで顔を上げさせ、そっと口付ける。
矢口さんはちょっとだけ頬を赤くして笑ってくれた。
今度は全く曇りのない澄んだ笑顔だった。
- 120 名前:離さない、離せない 投稿日:2005/01/17(月) 19:19
-
□ □ □ □ □
「やっばいなぁ・・・」
「へっ?どうかしました?」
「いや・・・・もっと藤本のこと好きになりそうかも・・・・」
「・・・・・・・・・・そういうのはヤバイって言いませんよ」
「だって、藤本のこと、離さなくなっちゃうし・・・・・」
「それでいいですよ。ってか美貴が離しませんから」
FIN
- 121 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/18(火) 00:13
- 更新お疲れさまです。ごま好きにはたまりませんwあやごま特萌えw
- 122 名前:おめでとぉ 投稿日:2005/01/20(木) 17:47
-
「あっ、ごっつぁ・・・」
「ミキティーっ!」
「あのさ、ごっつぁ・・・」
「まっつぅ〜♪」
「何なんだよ・・・まったく・・・・・」
朝から何度もごっつぁんに話しかけようとしてるのに全部空振りしてるオイラ。
タイミングよくごっつぁんが他の人のところへ言ってしまうんだ。
そのせいで今日一日話せずに、オイラは完全にローテーション。
- 123 名前:おめでとぉ 投稿日:2005/01/20(木) 17:48
-
「・・・・最悪な誕生日だよ・・・・」
頭の中では前々から想像していた誕生日の映像が流れる。
みんなに『おめでとう』とかプレゼントをもらったり、
メンバー全員で美味しいものを食べにいったり。
それ以上に大好きなごっつぁんと二人っきりで過ごしたり。
やりたいことたくさんあったのに。
誰よりも、ごっつぁんと二人で過ごしたかったのに。
それは全て叶わないのだろうか・・・・?
そんなこんなで、ドヨ〜ンとした雰囲気を醸し出しながら
オイラは楽屋を出て家へ帰ろうとした。
その時、背中に何かがタックルするようにぶつかってきた。
「うぎゃあっ!?な、何だぁっ!?」
「や〜ぐっつぁんっ♪」
「ご、ごっつぁん・・・」
ビクッとなりながら振り向くと、
そこには『してやったり』といった表情を浮かべたごっつぁんの姿が。
オイラは思ったより近い顔の位置にドキッと胸を跳ねさせた。
- 124 名前:おめでとぉ 投稿日:2005/01/20(木) 17:48
-
「か、帰ったんじゃなかったの?」
「んぁ?違うよ。やぐっつぁんを探してたの」
「はっ?オイラ、ずっと楽屋にいたけど・・・」
「そうだったんだ。まぁ、いいや。ちょっと来て」
「えっ?ちょっ・・・・」
ペラペラと自分の言いたいことだけ言ってオイラの手を掴んだごっつぁん。
そのまま歩き出しどっかへ連れて行こうとする。
オイラは訳も分からず、抵抗したくても力が違いすぎて出来ず、
ただただ引っ張られるだけだった。
「あのさぁー・・・どこ行くの・・・・・?」
「んぁ?ここ」
「へっ?楽屋・・・・?」
ごっつぁんが立ち止まったのは誰も使ってない空きの楽屋。
『?マーク』をたくさん浮かべてるオイラを他所に
ごっつぁんは手を引いて中へ入れた。
- 125 名前:おめでとぉ 投稿日:2005/01/20(木) 17:49
-
「・・・・ケー・・・キ・・・・・?」
「そっ。だって今日、やぐっつぁんの誕生日でしょ?」
「・・・覚えてたの・・・・?」
「当たり前じゃん。恋人のバースデーだもん」
驚いてるオイラの顔を見て、ふにゃっと笑うごっつぁん。
何だよ・・・・・オイラ罠にはまっちゃったんじゃん・・・・・。
ごっつぁんはこういった行事のときは徹底的にやるタイプ。
誕生日だったりクリスマスだったりバレンタインだったり。
全部サプライズイベントって感じで、盛大にやるんだ。
それをすっかり忘れてたオイラは、まんまと填められたんだ。
すっかり忘れられてる気にさせられちゃった。
- 126 名前:おめでとぉ 投稿日:2005/01/20(木) 17:50
-
「誕生日おめでとぉ、やぐっつぁん」
「・・・・・ありがとぉー、ごっつぁん・・・」
「喜んでもらえた?」
「・・・すっごい嬉しい・・・・」
状況を全て飲み込んだオイラはどんどん顔を緩ませていった。
椅子に座ってケーキを切って、ごっつぁんが買ってきたジュースで乾杯した。
満面の笑みでお祝いしてくれるごっつぁんにオイラはフッと思った。
これ、想像してたのと同じ光景だなぁ・・・・・。
って。願いが叶った気がした。
ごっつぁんと二人っきりで幸せに浸りながらの誕生日。
人生最高の誕生日へと変わっていった。
- 127 名前:おめでとぉ 投稿日:2005/01/20(木) 17:50
-
「三十路まであと8年おめでとぉーっ」
「それ嬉しくねぇーっ」
Happy Birthday オイラ♪
FIN
- 128 名前:rina 投稿日:2005/01/20(木) 18:01
- やぐっつぁん誕生日おめでとうございます。
オイラが初めてファンになったのがアナタですw
これからも頑張ってくださいねぇーっ。
写真集出したら絶対に買いますからw
ってことで、生誕記念のやぐごまを。
梨華ちゃんは・・・・スイマセン;;
ちゃんとお祝いしてますが、いしごまは書けませんでした;;
何分書いた回数が少なすぎる故にキャラが掴めず・・・・。
書いてはみましたが全く自信がもてません・・・・;;
申し訳ないです、ホントに(泣
- 129 名前:rina 投稿日:2005/01/20(木) 18:11
- レス返しです〜w
115>名無し飼育さん
前スレ以来、久しぶりの連続更新ですw
これからもネタが浮かび次第ジャンジャン書いていきますよっ!
121<名無し飼育さん
ありがとうございます。
作者自身ごま絡みが大好物なのでw
今年はあやごまが増えるかも・・・しれませんよw(ぇ
- 130 名前:rina 投稿日:2005/01/20(木) 18:12
-
隠しますね〜。
- 131 名前:rina 投稿日:2005/01/21(金) 11:06
-
誰も見てないっぽいですが更新。
- 132 名前:ぶきっちょな運転手 投稿日:2005/01/21(金) 11:08
-
「・・・・ぉぇっ・・・・」
車の窓から真っ青な顔を出し嗚咽を漏らしているアタシ。
初運転の人の助手席に乗るのは相当怖い。
揺れるし、速いし、荒っぽい。
何度も隣の車とスレスレで走った。
その運転手は保田圭。
- 133 名前:ぶきっちょな運転手 投稿日:2005/01/21(金) 11:08
- 「ちょっと、後藤。そんな顔しなくてもいいでしょ?」
「む、無理・・・・怖いし・・・・」
「失礼ね。プロ並みの運転よ」
出来れば『並み』じゃなくて『以上』の人になってほしかった・・・。
普段なら車酔いなんて絶対にしないアタシだけど
今回ばかりは恐怖で体が震え、車の動きに敏感になる。
それに、この車の後ろを見れば一目瞭然。
誰も走ろうとしないんだ。圭ちゃんの後ろを。
「ねぇ・・・まだ時間かかる・・・・?」
「・・・・・そんなに酔ってるならコンビニでちょっと休もうか」
「へっ?でも・・・・」
「吐いて車汚されても困るのよ」
・・・アタシのため・・・・・じゃ、ないんだ・・・・。
素っ気無い返事に軽く落ち込みながら
駐車場になんとか止まった車の中で大きく深呼吸した。
圭ちゃんは『何か買ってくる』って言ってコンビニの中に入っていった。
アタシは車の窓を開け空を見上げた。
- 134 名前:ぶきっちょな運転手 投稿日:2005/01/21(金) 11:10
-
「・・・圭ちゃんは・・・車>アタシなのかな・・・・」
はぁーっと溜息を吐いて項垂れる。
するとゴンッと頭に何か硬いモノがあたった。
驚いて振り向くと、そこにはペットボトルのジュースを持った圭ちゃんが。
「・・・・今の、コレ・・・・?」
「それ以外に何が見える?」
「・・・・・・・いや、何も・・・」
「でしょ?酔い止め買ったから飲みなさい」
「えっ・・・・?」
ニコリとも笑わず、いつもの憎まれ口をたたきながらも
自腹で薬とジュースを買ってくれた圭ちゃん。
すっごくお金にケチなのに・・・・。
そんなことを思いながらも受け取って薬を飲むアタシ。
ふぅ・・・と軽く息を漏らすと運転席に座った圭ちゃんが頭を撫でてきた。
- 135 名前:ぶきっちょな運転手 投稿日:2005/01/21(金) 11:10
-
「圭ちゃん?」
「あんたね、何も我慢して乗ることないのよ」
「ふぇっ?」
「酔ったなら酔った、休みたいなら休みたいってちゃんと言いなさい」
「で、でも・・・・」
「あんたが困ってるの見過ごす程、あたしは酷くない」
キョトンとしてるアタシをギュッと抱きしめる圭ちゃん。
アタシは呆然としながらも背中に手を回した。
ちょっと経って漸く理解できたアタシは顔を緩ませてギュウッと抱きついた。
「ちょっ・・・・」
「えへへ、圭ちゃぁ〜んっ♪」
「も、もういいでしょっ!?離れなさいっ」
「やぁだぁ〜っ」
- 136 名前:ぶきっちょな運転手 投稿日:2005/01/21(金) 11:10
-
素っ気無くて、冷たくて、アタシより全然大人な圭ちゃん。
だけど凄くぶきっちょで素直じゃない。
アタシのことをちゃんと考えてくれてる優しい人。
そんな圭ちゃんがアタシは大好き。
FIN
- 137 名前:必要な人 投稿日:2005/01/21(金) 12:11
-
美貴は何でも一人で出来る。
美貴は誰も必要としない。
美貴にとっては友達も先輩も単なる息抜きとしかならない。
- 138 名前:必要な人 投稿日:2005/01/21(金) 12:11
-
「くそっ・・・何で出来ないんだ・・・・」
数週間前につんく♂さんからソロ3人のユニットをやることを告げられた。
でもその頃、美貴は体調を崩していて翌日から数日休んでしまった。
復帰したときにはもうダンスレッスンが始まっていた。
二人より始めるのが遅い分、習得するのも遅い。
だけど美貴はそんなんじゃいけない。
二人と同じくらい・・・いや、二人よりも一つも二つも上にいないと。
- 139 名前:必要な人 投稿日:2005/01/21(金) 12:12
-
「はぁー、はぁー・・・・なんでだぁ・・・・・」
「・・・・・・・ステップが微妙にズレてるんだよ」
「へっ?」
誰もいないはずなのにレッスンスタジオに美貴以外の声がした。
驚いて振り向くと、そこには帰ったはずのユニットのメンバーの一人
ごっちんがドアに寄りかかるようにして立っていた。
「ごっちん、何でいるの?」
「まぁまぁ。それより、さっきのステップじゃ次に移るのは大変だよ」
「・・・・それは美貴が自分でどうにかするから、ごっちんは帰っていいよ」
「いや、だって癖になっちゃってんじゃん。アタシが教えてあげるよ」
「結構です。美貴『一人で』やりますから」
どうしてこういう時に限ってごっちんが来るんだ。
いつも何も考えてない顔して帰っちゃってるのに。
美貴が残ってるとか、そんなの気にも止めないのに。
「でもさぁ、一人で悩むより二人で悩んだ方が問題の答えに近づくじゃん?」
「べつに悩んでない」
「悩んでなくても、実際ずっと出来てないじゃん」
「・・・・ぅっ・・・」
目の前で勝ち誇ったようにニカッと笑うごっちん。
『ムカつく』の一言しか美貴の頭には浮かばない。
それに悩んでるって?
単にごっちんと違って激しいダンスを滅多に踊らないから慣れてないだけだよ。
何回も踊ってればそのうち直るさ。今までだってそうだったから。
- 140 名前:必要な人 投稿日:2005/01/21(金) 12:14
-
「なんつーか、ミキティにはアタシがついてるから一人で悩む必要はないよ」
「はっ?何言ってんの?」
「何って・・・・そのまんまの意味だよ」
「だから、それの意味がわかんないんだって」
「つまり。ミキティのことが好きだから誰よりもアタシを必要としてほしいんだ」
美貴のことが好き?そんなの何度もいろんな人に言われたよ。
亜弥ちゃんだって、よっちゃんだって、辻ちゃんだって、みんな美貴を好きって言う。
でも好きって言うだけで、美貴の些細な心境の変化とかに気づいてない。
単なる友達として、その場その場の美貴を見て言ってるんだ。
「そういうことだから、アタシを頼ってよ」
「そんな言葉、何度も言われたよ」
「だろうね。ミキティ可愛いし」
「所詮見た目じゃん。みんな美貴のこと何も知らないじゃんか」
「だからアタシはこうやって帰らないでミキティを見にきたんじゃん」
しつこい。しつこすぎる。
美貴がどんだけ言ってもごっちんは言い返してきて。
美貴はどんどんイライラを募らせていった。
- 141 名前:必要な人 投稿日:2005/01/21(金) 12:14
- 「とにかく、美貴には誰も必要ない。帰って」
「嫌だ。今のミキティには絶対アタシが必要」
「必要じゃない」
「必要だね。アタシがミキティに頼られたいって思ってるんだもん」
「はっ?」
「だからミキティだってアタシに頼りたいって思ってる」
「そんなこと、これっぽちも思ってない」
「絶対にそうだって。ミキティにはアタシが必要、それはアタシがミキティを必要としてるから」
何だこの人。
さっきから聞いてると、おかしくないか?
何でごっちんがそうだと、美貴までそうなのさ。
「ミキティの心はアタシのモノなのさ」
「はぁ?美貴の心は美貴しか持ってないよ」
「いんや、違うね。ミキティはアタシのモノさ。
だからミキティのことはアタシ以外、誰にもわからないね」
「美貴にはごっちんが分からないよ」
「そりゃそうでしょ。アタシはアタシ。そんでミキティもアタシだもん」
「・・・・訳わかんないよ・・・・」
でも何でだろう?自然と笑えてる自分がいる。
亜弥ちゃんの前とカメラの前以外で笑ったのは久しぶりかも。
なんとなく・・・・なんとなくだけど頼ってみようかな、なんて思ってる自分がいた。
ごっちんの言うとおり、美貴にはごっちんが必要なのかもしれない。
今はまだ分からないけど、きっと・・・・・きっとそうなんだと思う。
- 142 名前:必要な人 投稿日:2005/01/21(金) 12:16
-
だって一人で困ってる美貴を見つけたのはごっちん。
一人で悩んでるって気づいたのもごっちん。
手伝うんじゃなくて、一緒に悩んでくれるって言ってくれたのもごっちん。
『一人じゃ何も解決しない』と気づかせてくれたのもごっちん。
美貴には誰かが必要だってことを分からせてくれたのもごっちん。
「・・・・その・・・・ごっちん・・・・・・」
「んぁ?なに?」
「・・・・ここの振り、教えて・・・・・・・」
「あはっ!任せなさいっ」
- 143 名前:必要な人 投稿日:2005/01/21(金) 12:16
-
今まで悩んできた答えを全て教えてくれたのは
美貴を好きだと言っていた人だった。
たくさんの人に言われたけど、たった一人の、しかも同い年の友達だった。
その人は美貴を笑わせてくれた、初めて信じて言いと思った人だった。
その人は美貴の恋人となった後藤真希という人だった。
美貴にはごっちんしかいない。
美貴にはごっちんが必要。
美貴にはごっちんだけ傍にいればそれでいい。
FIN
- 144 名前:rina 投稿日:2005/01/21(金) 13:02
- 前スレでリクをいただいた保後と
一度書いてみたかった俺様主義っぽいごっちん。
俺様主義というのがしっかり理解できず、微妙な結果に・・・・。
不評でないか凄く不安です・・・・・。
- 145 名前:rina 投稿日:2005/01/21(金) 13:03
-
今回はageられません・・・;;
- 146 名前:rina 投稿日:2005/01/21(金) 13:03
-
隠します〜
- 147 名前:名無し読者 投稿日:2005/01/22(土) 11:54
- 素直になれない圭ちゃんと甘えん坊のごっちん
というところがいいですね
rinaさんのみきごまはやっぱり好きです
- 148 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/22(土) 19:06
- やすごまリクエストしたものです。かなりよかったです。
また、気が向いたらやすごまよろしくお願いします。
- 149 名前:マルタちゃん 投稿日:2005/01/24(月) 13:05
- お久しぶりです。
やぐごまを読みながら
ニヤニヤしてしまいました(笑
- 150 名前:甘えん坊 投稿日:2005/01/24(月) 22:39
-
「ねぇ、寝ていいよ?」
「・・・ぅぅん・・・ぃー・・・・」
「でも眠そうじゃん」
「・・・いーのぉ・・・・」
久しぶりに明日はオフだから夜更かしして映画を見てるアタシ。
でも隣にいる彼女――ミキティは明日も仕事。
なのに、ずっと隣で一緒にいる。
「明日も早いんでしょ?」
「・・・いーからぁ・・・・」
「よくないよ。仕事に支障がでちゃうでしょ?」
「・・・・ぅー・・・・だったら、ごっちんも寝よう・・・・?」
「えっ・・・・アタシはまだ・・・・」
「・・・じゃあ、美貴も起きてるぅ・・・・」
- 151 名前:甘えん坊 投稿日:2005/01/24(月) 22:40
- さっきから我が侭ばっかり・・・・。
いつもパッチリ開いてる目が今は閉じかかってるし、
コクリコクリとお辞儀だってしてる。
でもすぐに頭を上げてふるふると左右に振って眠気を覚ます。
だけどまた、すぐに睡魔が襲ってきて・・・・・・この繰り返しだ。
「ふぁっ・・・・んぅ・・・」
「眠いんじゃん」
「・・・へーきぃ・・・」
「はぁー・・・」
いい加減相手するのに疲れてミキティを放置することにしたアタシ。
すると構ってもらえないのに拗ねてアタシの服をクイッと引っ張る。
それでも無視してるとギュウッと抱きついてくる。
「・・・・ごっちぃん・・・・」
「んぁ?何?」
「・・・・美貴を構って・・・・」
「ミキティ眠いんでしょ?だったら寝ればいいじゃん」
「・・・ごっちんとお話したいのぉ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・わかった・・・」
今、物凄くいいシーンだったけど我慢してテレビを消しミキティの方を向く。
それに甘ったるい声と眠気で潤んだ目で見つめられたら誰だって落ちるさ。
そっと背中に腕を回して抱きしめてあげる。
すると鼻にかかった声で『ぅー』とうなって方に顔を埋めてくる。
- 152 名前:甘えん坊 投稿日:2005/01/24(月) 22:41
-
「・・・ごっちぃん・・・・・」
「ん?今度は何?」
「・・・・何でもない・・・・呼んだだけぇ・・・・」
「なんだ、それ・・・」
二人でお互いの体温を感じながら話す。
ソファに座ってるからミキティは自然とアタシに抱きすくめられる格好になる。
それがミキティは好きらしく、スリスリと何度も擦り寄ってくる。
優しく頭を撫でてあげると再び睡魔が襲い始めたのか動きが止まってくる。
「・・・んぅ・・・・」
「・・・もう寝ようよ・・・・?」
「・・・ゃぁ・・・・もうちょっと、ごっちんとこうしてる・・・・」
アタシの背中に回された腕が力なく落ちてゆく。
気づいた頃には前へ戻ってきていた。
完全に体を預けてきたミキティは虚ろな目をしたままアタシの服をキュッと握る。
「・・・・ごっちん・・・・」
「うん?何?」
「・・・・・・・・・・・おやすみのチュー・・・」
「寝るの?」
「・・・ごっちんに抱っこされて寝たい・・・・」
「そっか・・・・。じゃあ、目瞑って・・・・?」
そう言うとコクリと頷いてゆっくり目を瞑るミキティ。
チュッと口付けると、ふにゃっと笑みをこぼす。
眠そうな目、キュッと握られた手、暖かい体。
今のアタシには全てが愛しく思えた。
- 153 名前:甘えん坊 投稿日:2005/01/24(月) 22:41
-
「・・・・・ごっちん・・・あのね・・・・・・」
「ん?まだ何かあるの?」
「・・・・ぅぅん・・・・あのね、ぅんとね・・・・・」
恥ずかしそうにモジモジと口ごもるミキティ。
アタシをチラッと見ては俯いて、またチラッと見ては俯いて。
その仕草が可愛くてもう一度口付けると、ほんのりと頬を赤らめて見上げる。
「・・・ぅー・・・・美貴、今言おうと思ったのに・・・・」
「ごめん。で、何?」
「・・・あのね・・・?その・・・・」
またゴニョゴニョと口ごもるミキティ。
アタシもいい加減ウトウトし始めて、焦らされるのに苛立ちを感じ出した。
でもそんなのを忘れさせる物凄い言葉を
ミキティは小さく聞き取りにくい声で口にした。
- 154 名前:甘えん坊 投稿日:2005/01/24(月) 22:42
-
あのね、美貴ね・・・・ごっちんが大好き・・・・・。
大好きなごっちんとは、ずっと一緒にいたいの・・・・。
・・・・・だから、だからね・・・・・・。
ずっと美貴の傍にいてね・・・・?ずっと美貴を甘えさせてね・・・・?
FIN
- 155 名前:好きと言いたい 投稿日:2005/01/24(月) 22:44
-
キミの声が聞きたい、キミのぬくもりに包まれたい。
そう思ったら止まれなくなった。
理性が止めるよりも早く、アタシの体は動き出していた。
- 156 名前:好きと言いたい 投稿日:2005/01/24(月) 22:45
-
ピーンポーン・・・ ピーンポーン・・・・
「誰だよ、こんな夜中に・・・・」
ドアの向こうでキミの不機嫌そうな声が聞こえた。
その時点でアタシの心は早くキミを見たい衝動に駆られた。
浮間から室内の明かりが漏れて、少しずつキミの姿が映し出される。
「・・・・・・・ごっちん!?」
「へへっ、ミーキティっ」
明かりの中から現れたキミは凄く驚いた顔をしていた。
それもそのはず。だって今の時刻はすでに明け方2時。
しかもアタシは防寒服を何も身に着けていない。
真っ赤になった鼻と頬、吐くたびに白く曇る息。
「どうしたの!?こんな時間に、そんな格好で!!」
「ちょっと・・・・ミキティに会いたくなっちゃった・・・・」
「・・・・・・・とにかく、風邪引いちゃうから中入って」
そう言ってドアを大きく開けてアタシを中に入れる。
アタシがソファに座ったのを確認すると
キミはキッチンへ行って温かいココアを作ってくれた。
テーブルにカップを置いてアタシの隣に座り
冷えて少し震えてるアタシをギュッと抱きしめる。
- 157 名前:好きと言いたい 投稿日:2005/01/24(月) 22:46
-
「まったく。この時期にマフラーも何もなしとかありえないから」
「ごめん・・・・。凄くミキティに会いたくなって・・・・」
「・・・・・・・分かったから、そのココア飲んで?あったまるから・・・」
言われたとおりカップを取って一口だけココアを飲む。
じんわりと体に温かさが沁みこんでいくのが分かる。
その間もキミはずっとアタシを抱きしめてくれていた。
カップを置いてキミに抱きつくと、優しく頭を撫で始めた。
「美貴もね・・・ごっちんに会いたいなって思ってた・・・・」
「ホントっ・・・?」
「うん。そしたら、本当に会えちゃった・・・・・」
優しく、嬉しそうに笑うキミの笑顔はゆっくりとアタシを包んでいった。
それは眠気とかそういうのじゃなくて・・・・。
きっとキミの愛なのかもしれないね。
- 158 名前:好きと言いたい 投稿日:2005/01/24(月) 22:47
-
「・・・・好きなんだ、ミキティのこと・・・」
「ごっちん・・・・?」
「・・・・好きだよ・・・・」
「・・・・・美貴もだよ・・・」
視線を絡めるように見つめあって、そっと唇を重ねた。
ほんの一瞬のことだったけど、アタシにはそれで十分だった。
キミが目の前に居る。キミがアタシを包んでくれている。
そう感じられれば何もいらない気がした。
「・・・・好き・・・・」
「まだ言うの・・・?」
「・・・好きだよ・・・・」
「ごっちんってば・・・」
- 159 名前:好きと言いたい 投稿日:2005/01/24(月) 22:48
-
キミに伝えたいことはたくさんある。
でも今はコレだけを伝えたい。
いつか言えなくなってしまうことを考えると止まれないんだ。
今度はアタシの愛でキミを包みたい。
「・・・好きだよ・・・・大好き・・・」
嫌われても、呆れられてもいい。
キミに好きだと言い続けたい。
たとえこの声が枯れて出なくなろうとも・・・・・。
FIN
- 160 名前:rina 投稿日:2005/01/24(月) 22:56
- なぜか自分の中でごまみきが再ブーム。
やっぱりあやごまよりイチャついてくれるのでw
ハロモニもいきなりハグでしたしvv
真っ先にごっちんに飛びつくミキティは最高でしたぁ〜w
この二人は何でも初めはハグなんですね。五木マラソンでもそうでしたし。
それなら、もっともっとテレビで競演してほしいものです!!
あやごまも期待してますよぉ〜(ぉ
- 161 名前:rina 投稿日:2005/01/24(月) 23:05
-
147>名無し読者さん
私がやすごまを書くと圭ちゃんが必ず素直じゃなくなり
ごっちんが子供になります・・・・(爆
いやはやっ。私のごまみきを好きと言って頂けるなんて、嬉しい限りです!!
148>名無し飼育さん
スイマセン、遅くなってしまって;;
よかったですか?安心です(ぇ
ネタが浮かび次第、書かせていただきますw
149>マルタちゃんさん
どうも、お久しぶりですw
やぐごまに感想ありがとうございますっ。
最後のセリフがどうしてもいれたくて、甘々で終わりませんでした(汗
まぁ、こんな終わり方もありかなぁ・・・と。
- 162 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 00:02
- 甘い(ノД`*)甘えん坊みきてぃキャワw
作者さんちのみきごま好きだー!!!
- 163 名前:マカロニ 投稿日:2005/01/25(火) 00:30
- はじめまして(^O^)
前のスレから全部読みました♪
ごまみきいいです!すんごい!自分的に
ミキティはなんかCPによって雰囲気が微妙に違うくて、でもワガママなミキティあんまりみないから、すんごい可愛かったですVvまたこうゆうの書いてくれると嬉しいです!
では頑張ってください(^O^)
- 164 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 01:59
- 作者様のみきごまを読んで以来、すっかりみきごまにハマりました。
これからもついていきます!ついていかせてください!
- 165 名前:栄養補給 投稿日:2005/01/25(火) 09:15
-
『2年3組25番、藤本美貴さん。至急、生徒会室へ』
- 166 名前:栄養補給 投稿日:2005/01/25(火) 09:16
-
―――ガラッ!!
「ごっちん!校内放送使わないでよ!!」
勢い良くドアを開け、第一声に怒声を発するミキティ。
だけど、どんな表情でも愛しく思えるのがミキティの魅力。
「いーじゃん。アタシ、生徒会長だもん」
「これは非常識!また先生に怒られちゃうでしょ!?」
「べつにー」
下がった眼鏡をクイッと上げて、隣に来たミキティに口付けようとする。
でもミキティは受け入れてくれずアタシの肩を押した。
「ミキティ?」
「迷惑かけたからチューなし」
「うぇっ!?」
「反省してないもん」
「……………ごめん…なさい……」
「んへへっ。よし、許そぉ」
そう言ってニコッと笑いアタシの頭を撫でるミキティ。
もう一度その潤んだ唇と重なろうと顔を近付けると、また肩を押された。
- 167 名前:栄養補給 投稿日:2005/01/25(火) 09:17
-
「………ミキティ」
「眼鏡。外さないとチュー出来ないよ、生徒会長さん?」
そっと眼鏡に触れ、外すミキティの顔は凄く厭らしく見えた。
ミキティはアタシを見つめたまま眼鏡を机に置き、
アタシはそれを合図にゆっくりと顔を近付けた。
今度は抵抗されず無事ミキティの唇と重なった。
何度も感触を確かめるように触れているとミキティの手が首に回された。
だんだん口付けが深くなるにつれ、机に寄り掛かるような体勢になっていく。
暫らくアタシたちはお互いの甘い舌使いとそれが醸し出す甘い音に夢中になっていた。
ゆっくりと離れた時、二人の間には銀色の糸が作られていた。
- 168 名前:栄養補給 投稿日:2005/01/25(火) 09:17
-
「………ここ、学校だし……」
「まぁ、いいじゃん」
「……生徒会長のくせに……」
赤くなってムスッとしてるミキティにギュッと抱きつくと、文句を言いながらも抱き締めてくれた。
肩に額をあてて目を瞑ると髪をそっといじられた。
「甘えん坊さん、お仕事は?」
「いいのぉ……」
「よくないよ。生徒会長がお仕事しなくて、どうするの」
「休憩中ぅ〜」
そう言うと呆れながらも額にチュッてしてくれるミキティ。
そんなミキティにアタシからも頬にチュッてしてあげる。
- 169 名前:栄養補給 投稿日:2005/01/25(火) 09:18
-
生徒会長だって人間なんだから休憩が必要。
ミキティはそんなアタシの栄養剤。
傍にいてくれるだけで元気になれる特効薬。
まぁ、ミキティが恋人だから効き目があるんだけどね。
FIN
- 170 名前:義理の姉妹 投稿日:2005/01/25(火) 09:29
-
アタシは血の繋がってない義理の妹がいる。
でも妹はそのことを知らない。
アタシは義理の妹にいつからか恋をしてしまった。
でも妹はそんなこと気づきもしない。
アタシが気持ちを隠して『本物』の姉を演じているから。
- 171 名前:義理の姉妹 投稿日:2005/01/25(火) 09:30
-
「お姉ちゃーん、学校行こぉー」
「あ、うん」
今日もいつもと変わらず晴天。
そして妹の亜弥も何一つ変わらず可愛い。
アタシたちは毎日一緒に学校へ行く。
両親は仕事が忙しくてほぼ家に居ない状態で。
だからアタシと亜弥は二人暮しって感じ。
それがまたアタシをいろんな意味で苦しめる。
- 172 名前:義理の姉妹 投稿日:2005/01/25(火) 09:30
-
「亜弥ちゃ〜んっ」
「ひゃあ!?急に何するのよーっ」
「お姉さん、おはよーございます。相変わらず大変ですねぇ」
「うるさいっ。黙って離れろ」
亜弥に後ろから抱きついたのは亜弥の親友の藤本美貴。
アタシの心情を知ってる数少ない人間。
でもこいつはそれを武器にしてアタシをからかってくるんだ。
目の前で抱きついたり18禁ワードを連発したり
健全な亜弥にとんでもないことを吹きこんで楽しんでる。
その度にアタシはアタフタと取り乱して、こいつに振り回される。
とりあえずムカつくやつ。
「まっ!頑張ってくださいね、お姉さん」
「うるさいっての!」
「亜弥ちゃんも早くしなね」
「ふぇっ?」
そう言ってヘラヘラと笑いながら走っていった美貴ちゃん。
女癖が悪くて、最近は昔の女に追い掛け回されてるんだ。
スカートなのに全速力で走って校内に入っていく美貴ちゃんを
アタシと亜弥はポカンと見つめていた。
その後アタシたちはチラッと目配せして、ゆっくりと歩きだした。
- 173 名前:義理の姉妹 投稿日:2005/01/25(火) 09:31
-
「ねぇ、お姉ちゃん」
「うん?」
「手…繋いでいい?」
「………いいよ」
上目遣いで聞いてくる亜弥にアタシは優しく笑って手を差し出した。
するとすぐにキュッと握られ、同時にアタシの顔が微かに緩んだ。
亜弥も嬉しそうにはにかんでアタシに笑いかける。
今はまだ姉でもいいから亜弥とこうして仲良しでいたい。
本物の血が繋がっている姉として亜弥を大事にしていきたい。
いつか本当のことを全て話さなければならない、そんな日が来るまでは……。
FIN
- 174 名前:まったりと 投稿日:2005/01/25(火) 09:44
-
「ごっちーんっ」
「んぁ?」
「髪拭いてっ?」
夕飯の後片付けをし終えグッタリとソファに腰掛けたアタシ。
するとお風呂上がりの火照った顔したミキティがアタシの足の上に座った。
濡れた髪と軽く開いたパジャマの胸元が欲望を誘う。
「……あとでね」
「えーっ!!今拭いてくれないとヤダぁっ」
「疲れてるから無理」
「……ぶぅ……」
拗ねて口を尖らせたミキティに軽く口付けると
火照って赤い頬をもっと赤くさせて足から降りた。
そのままキッチンへ行って麦茶を飲みにいき、
火照った顔が戻った頃にアタシの所にまた来た。
- 175 名前:まったりと 投稿日:2005/01/25(火) 09:44
-
「ごっちーんっ」
「……拭いてあげるから座って?」
「えへへっ、うんっ!」
優しく笑って足を叩くと顔を緩ませふにゃっと笑い、すぐに飛び付いてきた。
「ごっちぃ〜んっ」
「ちょっ、ミキティ冷たい!濡れちゃうってば!」
アタシに抱きついて胸に顔を擦り付けるミキティ。
濡れた髪が首や服に当たり、どんどん冷たさを増していく。
タオルを頭に被せてガシガシと拭いてやると笑いながら体を離し暴れだした。
「痛いよ、ごっちん。もっと優しくーっ」
「暴れないでよっ。水が飛んでくるっ」
「はぁーい」
キャッキャッと楽しそうに笑ってるミキティの頭をポンッと叩くと
すぐに大人しくなってアタシを見つめた。
その目は『止めないで?』って言ってるようで・・・・。
軽くトキメキながらアタシはまた拭き始めた。
- 176 名前:まったりと 投稿日:2005/01/25(火) 09:45
-
「いい加減、髪くらい自分で拭きなよ」
「ヤダぁー」
「何でよぉ?」
「だって美貴、ごっちんに拭いてもらうのが好きなんだもん」
優しく丁寧に拭きながら話し掛けると、ミキティは気持ち良さそうに目を細めてそう答えた。
なんだか嬉しいような甘やかしちゃってるような複雑な心境。
だけど凄く可愛く思えてついつい叱れないアタシ。
その後は特に会話はなかったけど
髪を拭いてる間チラチラとアタシを見てはふにゃっと笑っていたミキティ。
その顔にアタシは自然と顔を緩ませていた。
ミキティと過ごす時間がアタシは一番好き。
こんなまったりした時間もたまには悪くないかなぁなんて思った。
FIN
- 177 名前:必然的な恋 投稿日:2005/01/25(火) 10:14
-
「うわぁ…真っ暗だよぉ……。」
今日はたまたま帰りが遅くなってしまった。
部活の大会が近いせいで顧問の先生も力が入ってるし、
仕方ないとは思うけどね。
こんな可愛い子を一人で遅くまで残さないでほしい。
「…なんで今日に限って休むのよ……」
電車の窓から真っ暗になった空を見上げる私。
一緒に帰る予定だった友達に小声で文句を言う。
今日はたまたま友達に用事が入ってHRが終わると同時に帰ってしまったんだ。
- 178 名前:必然的な恋 投稿日:2005/01/25(火) 10:14
-
「……あれ?さっき、こんなにたくさん人いた…?」
ボーッとしていたから気づかなかったのだろうか。
最初は全く人がいなかった車内にいつのまにかたくさん人がいた。
そのほとんどはサラリーマンたち。
グッタリとした表情で椅子に座ったり、今にも寝そうな顔で吊革に支えられてたり。
でもこんなのは電車じゃ当たり前のことで。
私は大して気にせず顔を前に戻した。
フッとドアに貼ってある『痴漢注意』のシールを見たとき、自分の体に違和感を感じた。
「……ひゃあっ……!?」
「大きい声だすと周りの人が気付いちゃうよ?」
お腹に片手を回し押さえ付け、もう片方の手で勝手に私の体を撫でてるオヤジ。
私は運悪く痴漢に出くわしてしまった。
すでに怖さで体が震え、叫びたくても声が出なくなった。
- 179 名前:必然的な恋 投稿日:2005/01/25(火) 10:14
-
(最悪……何で私が痴漢なんかに……)
オヤジは耳元で息を荒くしながら私の下半身を触っている。
それにビクビクと震えながら、目には薄っすらと涙を浮かべた私
(どうして私がこんなことされてるのよっ。どうして私を選ぶのよっ。)
声さえ出ればすぐにでもオヤジに言ってやるのに。
今、声を出そうとすると違う声が出てしまうかもしれない。
こんな人がたくさんいるところで破廉恥な声を出したら恥をかくだけじゃすまないだろう。
(こういう時、漫画だとカッコイイ人が助けてくれるけど…現実じゃ無理か……)
そう思いながら両目をギュッと瞑った私。
体は心と違って触られれば反応するもの。
怖くて仕方がないのにオヤジが触っているところはムカつく程敏感に反応する。
「…感じてるのか?今の子は男と遊んでばかりだから、すぐこうなるんだな……」
(んな訳ないでしょ!?私は健全な女子高生だっつーのっ!!)
私は手をギュッと握って瞑った目から涙を流した。
どんなに辛くたって声は出せない、動けない。
車両にはどんどん人が増えていくし
私とオヤジはどんどん密着させられていく。
- 180 名前:必然的な恋 投稿日:2005/01/25(火) 10:15
-
その時、厭らしく動いていたオヤジの手が突然止まった。
「いてーっ!!」
「情けねぇことしてんなよ、オッサン」
「ふぇっ……?」
手が離れ体も自由になった私は震える体を抑えてゆっくりと振り向いた。
視界が涙のせいで歪んでいたけど、目を凝らして見ると
そこにはオヤジの腕を掴んで鋭い瞳で睨み付けている人が。
「な、何を…」
「すんませーん。この変態降ろしてくださーい」
「待っ…俺が降りるのはこの次っ……」
近くにいた男の人がオヤジを押さえて電車から降りていく光景を私はただポカンと眺めていた。
オヤジが駅員に預けられたのを確認したその人は
纏った雰囲気をガラッと変えて私の方を向いた。
- 181 名前:必然的な恋 投稿日:2005/01/25(火) 10:15
-
「大丈夫?」
「………ふぇっ…怖かったぁ……」
「怖がらない子はいないって、普通」
緊張が解けた途端、腰が抜けペタンと座り込んだ私
そんな私をその人はそっと抱き締めてくれた。
絶えずポロポロと流れる涙を指で拭われる。
「君は凄いよ。あの状況に飲まれなかったんだから」
「で、でもあなたも女の人なのに…怖くなかったんですか……?」
「んぇ?気付いてるの?」
「へっ?だって、どう見ても女の子……」
「……クスッ……君、面白い子だね」
「あっ、違ってたらごめんなさいっ」
「違ってないよ。大正解」
その人はさっきとは全く違う、ふにゃっとした笑みで私を見て頭を撫でてくる。
それはオヤジに見せていた空気を全然違ってて。
優しく温かく私を包んでいった。
- 182 名前:必然的な恋 投稿日:2005/01/25(火) 10:16
-
なんでだろ……。
この人の腕の中、凄く優しくて落ち着く。
初対面なのに怖くないし、むしろもっとギュッてしてほしいって思ってる。
- 183 名前:必然的な恋 投稿日:2005/01/25(火) 10:17
-
「………ヤバいかも……」
「んぇ?何が?」
「私…あなたのこと好きかもしれない……」
ドキドキと高鳴る胸を抑えてポツリと発した言葉。
ホント、私ってばどうしちゃったんだろ。
偶然出会った人に惚れるなんてさ。ありえないって。
「………君、マジ面白い」
「私、松浦亜弥って言いますっ」
「亜弥ちゃんか、よろしく」
ニコッと笑って私の名前を呼んでくれて、抱き締めたまま立ち上がった。
そして私の耳元で静かに囁いた。
「アタシ、ぶっちゃけ毎日亜弥ちゃんのこと見てた」
「ふぇっ!?」
「○○大の後藤真希、覚えておいてね」
「だ、大学生!?」
そう言った瞬間、私の唇を奪って電車から降りていってしまった。
私はファーストチューを奪われたことと、
あの人が私を毎日見ていたということに驚きが隠せず
ポカンとドアの外を眺めていた。
- 184 名前:必然的な恋 投稿日:2005/01/25(火) 10:17
-
「……これって……偶然なのかな……」
流れていく外の景色をポーッとした目で見ながらあの人を思い出す。
ゆっくり唇を撫でると自然に笑みがこぼれた私。
なんとなく、あの人の笑い方に似てたかなぁなんて思っちゃった。
いろんな偶然が重なり合った今日。
部活、友達、痴漢。全てが偶然だけど……
あの人との出会いは偶然じゃなく必然だったと思いたい。
FIN
- 185 名前:rina 投稿日:2005/01/25(火) 10:19
- 結構大量更新しました♪(ぉ
ケータイで学校にいるときとかよく書いていたので
それを今日は全部載せちゃおうかと(!?
いや、そんなにたくさん載せたらあとが困るか・・・・・。
とりあえず今日は一日ヒマなので出来る限りたくさん更新しますw
- 186 名前:rina 投稿日:2005/01/25(火) 10:25
-
162>名無し飼育さん
甘かったですか!よかったですw
砂糖たっぷりで書いてみました。
いやはや、そんなそんな・・・・ありがとうございます(照
163>マカロニさん
初めましてーっ。前スレまで・・・・ありがとございますw
ごまみきイイですか!ありがとうございますです。
確かにミキティはCPによって変わりますよね〜。同感です。
ごまみきのミキティは子供っぽさを出せていけたらと思ってます。
164>名無し飼育さん
ごまみきにハマってくださって嬉しいですw
まだまだマイナーですがこれから、どんどんメジャーに近づいていってほしいものです。
飽きられないように頑張っていきますっ!!
- 187 名前:愛情表現 投稿日:2005/01/25(火) 11:12
-
「…んっ……んんっ……あっ……」
小さな部屋に響く厭らしい水音と喘ぎ声。
今は、まさに絶頂を向かえる瞬間なんだ。
「…ぅぁっ……あっあっ、んくぅ………やぁああっ!!」
ビクンっと体を反らし次の瞬間にはベットに沈む、私。
荒い呼吸を整えながら愛する彼女の首に腕を絡める。
「……好き…大好き……」
「…ありがと……」
「……ホントに好きなんだよ…?」
「…分かってる……」
そう言って私の頭を撫でながら額に口付けてくれる彼女。
私はこの瞬間が一番好きで、最高に幸せを感じてる。
- 188 名前:愛情表現 投稿日:2005/01/25(火) 11:12
-
「…ねぇ、ごっちんは好きって言ってくれないの…?」
「ん?言わないよ」
「どうして?私のこと嫌いなの……?」
「そうじゃないよ」
私を包むように抱き締めて頭を撫でながら話す彼女――ごっちん。
行為が終わったばかりで、まだむき出しになってる肌に直接ごっちんの体温が染み込む。
ごっちんは何かと理解不能な人だ。
何を思っているのか誰にも分からない。
予想と大幅に離れたことを考えていることがしょっちゅうある。
- 189 名前:愛情表現 投稿日:2005/01/25(火) 11:13
-
「嫌いじゃないなら、何で………?」
「………愛してるから……」
「えっ?」
「まっつーのこと愛してるから、言葉にしなくても伝わってるでしょ?」
そう言って優しく唇を重ねる。
甘く、ごっちんの愛がいっぱい伝わってくる口付け。
私はゆっくりと離された唇にもう一度触れにいく。
『お返し』と言うべきなのか分からないけど、私も言葉を使わずに愛を伝えたかった。
「……カッコイイね、ごっちんは……」
「そう?」
「…うん……最高にカッコイイ……」
「……ありがと……」
お互いに抱き合って何度も何度も甘い口付けを交わす。
決して目を瞑らずに愛しい恋人をずっと見つめてる。
口付けは深くならず、ずっと触れたり離れたりを繰り返していた。
- 190 名前:愛情表現 投稿日:2005/01/25(火) 11:13
-
ラブラブとか、そんな程度の恋愛なんて私たちはしていないんだ。
どんなに長い月日が経っても常に愛を確かめ合うのが私たち。
たとえ遠く離れても必ず引き合う、磁石のような関係。
私たちに言葉はいらない。
愛は言葉ではなく心で伝え合うものだから。
FIN
- 191 名前:大きすぎた愛 投稿日:2005/01/25(火) 11:28
-
「…っく、ひっく……ごっ…ちんっ……」
自室にこもり、ひたすら涙を流す美貴。
最愛の人に別れを告げられ、立ち直れず三日間泣き続けている。
「……何でっ……どうしてぇ……」
ずっと呪文のように言い続けている言葉。
美貴はごっちんのことを心の底から愛していた。
嫌な思いも不自由も、何一つなかったと思ってる。
なのにごっちんは……
- 192 名前:大きすぎた愛 投稿日:2005/01/25(火) 11:29
-
『ミキティは優しすぎるよ……。一緒にいて不安になる……』
- 193 名前:大きすぎた愛 投稿日:2005/01/25(火) 11:29
- 顔を逸らして一度も美貴の目を見なかったごっちん。
静かに、そして冷たく言い放たれた言葉。
これまでごっちんが美貴に言ってくれた言葉が今も頭に流れてる。
『アタシたちは、ず〜っと一緒だよ』
『絶対にミキティを手放したりしないから』
『大好きだよ、ミキティ』
ごっちんはいつでも笑っていた。
その笑顔は優しく美貴を包んでくれて、そのたびにごっちんの望む人間になろうと思ってた。
でもそれが、別れる大きな原因だった……。
『ミキティの優しすぎる性格、アタシには重すぎるんだ』
ごっちんが欲しがるものは何でも買った。
どんな我がままも聞いていた。
ごっちんが好むタイプの人間になろうと何度も努力した。
- 194 名前:大きすぎた愛 投稿日:2005/01/25(火) 11:30
-
それがごっちんを不安にさせ、苦しめていたなんて………。
「……ごっちん……好きなの、大好きなの………」
だから……
戻ってきてよ………。
美貴の傍で笑ってよ………。
FIN
- 195 名前:切なる願い 投稿日:2005/01/25(火) 11:36
-
いつもと何ら変わりない学校の帰り道。
今日も仲良しの友達と二人で帰る。
彼女とアタシは友達。
でもアタシの中の彼女は友達じゃなかった。
もっと……言葉じゃ表せないくらいの存在。
それほど大きな存在。
- 196 名前:切なる願い 投稿日:2005/01/25(火) 11:37
-
「わぁ!?雨降ってきたしっ!!」
突然の通り雨に戸惑う彼女。
アタシも彼女も傘を持っていないのだ。
「………ミキティ、走ろう?」
「えっ?…わっ……」
この時のアタシは何を考えていたのだろう。
気づいたときには彼女の手を握り走りだしていた。
少し走ったとき、前方に閉館している図書館が見えた。
中に入れなくても構わないと、おもむろに屋根の下に駆け込んだ。
- 197 名前:切なる願い 投稿日:2005/01/25(火) 11:37
-
「…ふぅ……雨が止むまで、ここで雨宿りだね」
少し荒い呼吸を整えながら彼女はそう言った。
動いていた足が止まると同時に繋がれた手に神経が集中しだしたアタシ。
ドキドキと速く動くを心臓は走ったせいだけではない。
思わずアタシは握っていた手を離した。
「…ごめん…急に走っちゃって……」
「ううん。ごっちんは正しかったと思うよ?」
「……えっ……?」
「だってあのままだったら、今頃美貴たちびしょ濡れだよ?」
そう言う彼女の顔には笑みが見えた。
今だって、そんな酷くはないけど濡れてしまっている。
だけど彼女は濡れた制服を気にもせずに笑ってくれた。
そのとき、ほんの一瞬だけど思った。
- 198 名前:切なる願い 投稿日:2005/01/25(火) 11:37
-
この時が続けばいいのに。
そうすれば笑う彼女がもっと見れるのに。
- 199 名前:切なる願い 投稿日:2005/01/25(火) 11:38
-
「雨、早く止むといいねぇー」
「……そう…だね……」
すでにアタシは、空を見上げるミキティの横顔に夢中だった。
濡れた髪、濡れた制服、隣にいる愛しい彼女……。
それだけで、自分が自分じゃないような感覚に陥る。
彼女を強く抱き締めたい。
高鳴る胸と震えるこの腕で。
だから、お願い……
- 200 名前:切なる願い 投稿日:2005/01/25(火) 11:38
-
雨よ、降り続いて。
アタシの決心がつくまでは………。
FIN
- 201 名前:怖い夢 投稿日:2005/01/25(火) 11:58
-
「…っ……ごっちんっ……!!」
「んぁっ!?」
真夜中に突然大きな声をあげたまっつー。
完全に深い眠りに入っていたアタシもさすがに驚いて飛び起きた。
「ま、まっつー?」
「…っく…ぅぇっ……ごっちぃん……」
「どうした?怖い夢でも見た?」
そう聞くと涙を流しながらコクりと頷くまっつー。
起き上がらせてそっと抱き締めると、すぐに背中に腕が回された。
- 202 名前:怖い夢 投稿日:2005/01/25(火) 11:59
-
「…ご、っちん……」
「ぅん?」
「……私から離れないで……」
「んぇ?」
「……ずっと…こうしてて……」
まっつーは微かに体を震わせながらポツリポツリと言葉を発する。
どんな夢を見たのか分からないけど、とりあえず安心させるように強く抱きしめる。
「落ち着くまでこうしててあげるよ」
「……ごっちん……」
「大丈夫だよ、離れたりしないから」
「……ぅー………」
梳かすように頭を撫でながら額に口付ける。
少しずつまっつーの顔色は治ってきて、涙が止まる頃には笑みを見せるようになった。
- 203 名前:怖い夢 投稿日:2005/01/25(火) 11:59
-
「まっつー、泣くほどの怖い夢って何?」
「えっと…その……『さよなら』って言われたの……」
「アタシに?」
「…ぅん……そのまま遠くに行っちゃって……他人になっちゃう夢……」
「他人……」
そりゃ怖い。
アタシだったら泣く前にまっつーを襲ってたかも。
……離れないようにって意味だよ?
「………そんなの現実には起こらないよ」
「………ホント…?」
- 204 名前:怖い夢 投稿日:2005/01/25(火) 12:00
-
「ホントだよ。アタシ、まっつーとは恋人じゃないと嫌だもん」
まっつーとアタシは恋人じゃないと意味がないんだよ。
だからそんな夢、一日でも早く忘れてね。
FIN
- 205 名前:嫉妬 投稿日:2005/01/25(火) 12:41
-
アタシの恋人は可愛い。
アタシの恋人はモテる。
アタシの恋人は鈍感。
アタシの心は毎日嫉妬で埋め尽くされている。
「・・・・どーして、来ないのさ・・・」
誰が見ても怒ってると理解できるオーラを醸しだしながら
楽屋の椅子に座り恋人を見つめるアタシ。
ハロモニの収録くらいしか最近は一緒にいれないってのに。
恋人はのん気にお菓子を食べながら娘。のメンバーと話してる。
- 206 名前:嫉妬 投稿日:2005/01/25(火) 12:41
-
「・・・・アタシには見向きもしないのか・・・・?」
何だかよく分からないんだよ、あの子。
ポワポワした独特のオーラを持ってるから怒れないし、
アタシの気持ちを知ってるようで知らないし。
「・・・20歳になるのに・・・嫉妬なんて情けない・・・・」
そうだよ、アタシってばもうすぐ20歳じゃん。
なのにまだ18禁すら読めない&出来ない子にヤキモチ妬いてる。
あの子を取り囲む子たちだってほとんどそうじゃん。
アタシは大人だってのに・・・・・。
大人だってのに・・・・・子供にイライラしてる・・・・・。
- 207 名前:嫉妬 投稿日:2005/01/25(火) 12:42
-
「・・・・・・・紺野ぉっ!!!」
「は、はいっ!?」
イライラが頂点に達したアタシは大声で紺野を呼ぶ。
突然のことに年下のメンバーはみんなギョッとした顔をしてる。
年上のメンバーはアタシを見てクスクス笑ってる。
めちゃめちゃ情けないとは思うけどさ、もう無理だよ。
恋人には傍にいてほしいでしょ?誰だって。
「な、何ですか?後藤さん・・・」
「紺野はアタシの何?」
「はい?」
「紺野は後藤の何なんですか」
椅子に座ったままムスッとした顔で見つめる。
紺野はどんどん赤くなって口ごもる。
明らかに困ってる。アタシのせいで。
「・・・・・こ、恋人・・・です・・・・」
「だよね?じゃあ、何でアタシのこと見もしないわけ?」
「ふぇっ?あ、あの・・・ごめんなさい・・・」
- 208 名前:嫉妬 投稿日:2005/01/25(火) 12:43
-
完全に俯いて泣きそうになってる紺野。
アタシは自分のとった行動を尽く悔やんだ。
泣かせるはずじゃなかったのに・・・・怒るはずじゃ・・・・・。
「・・・・・ごめん、怒ってるわけじゃないんだ・・・」
「い、いえ・・・」
「その・・・なんつーか・・・・嫉妬ってやつ?」
「嫉妬・・・ですか・・・・?」
頭をポリポリ掻きながら紺野をそっと抱き寄せる。
紺野はポッと赤くなりながらも背中に手を回す。
「ごめん・・・・アタシ、かっこ悪いよね・・・」
「そんなことないです。後藤さんは後藤さんですから」
「・・・・紺野は悪くないのに怒ったし・・・・」
「気にしてないです。私が傍に来なかったのが悪いんですし」
優しい声でポワポワした空気を発している紺野。
アタシは少しずつその空気に包まれ始めた。
紺野がここまでちゃんと喋るのは珍しい。
そっと髪を撫でると我に返ったようにカーッと赤くなった。
「お願いだから、アタシがいるときは他の子と仲良くしないで」
「・・・・スイマセン・・・・」
「アタシがおかしくなるから」
「・・・はい・・・・・」
- 209 名前:嫉妬 投稿日:2005/01/25(火) 12:43
-
恋人に対して全力投球になるのも悪くないかな。
情けないかもしれないけど仕方ないだろ。
歳とか関係なしに普通に愛してるんだぞ。
独占欲と愛情の塊になってるアタシを
紺野は全て受け入れてくれる。
そんなのもある種、愛情だったりするのかな?
FIN
- 210 名前:rina 投稿日:2005/01/25(火) 12:44
- 今日はこれで終わりかと。
今までで一番たくさん更新した気がします・・・・;;
- 211 名前:rina 投稿日:2005/01/25(火) 12:44
-
隠します。
- 212 名前:rina 投稿日:2005/01/25(火) 12:44
-
もういっちょ。
- 213 名前:rina 投稿日:2005/01/25(火) 12:47
- あ、そうだ。
何かリクがあればどうぞ。
カプと・・・・出来れば、設定と言いますかシチュも。
その方が載せるのは多少なからず早くなると思われ・・・・。
- 214 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 13:19
- りく
後→紺→←藤
後→飯→←藤
後藤さんの片思いもので
- 215 名前:ズルい 投稿日:2005/01/25(火) 16:38
-
好きなのに・・・・大好きなのに・・・・・。
どうしてこの気持ちを伝えることが出来ないのだろう・・・。
それはきっと彼女には別に好きな人がいるから・・・。
アタシと違う・・・・他の子を好きだから・・・・・。
- 216 名前:ズルい 投稿日:2005/01/25(火) 16:38
-
モーニング娘。に入ったときからアタシのことを可愛がってくれた圭織。
アタシは圭織が好きなんだ。
お姉さんだけど、そんなことを感じさせないところとか。
いつだってアタシのことを考えてくれてるところとか。
でもそれはアタシを妹として、大事な家族として見てるだけで。
アタシの一方的な思いのまま圭織は恋をしてしまった。
アタシと似たような雰囲気をもつあの子に。
- 217 名前:ズルい 投稿日:2005/01/25(火) 16:38
-
アタシはまた恋をした。
アタシを尊敬してモーニング娘。に入った後輩、紺野に。
いつだってアタシを慕ってくれて凄く可愛らしかった。
アタシが圭織にされて嬉しかったことを、アタシも紺野にした。
それを紺野も嬉しそうに受け入れてくれた。
だけどそれはアタシを先輩として、憧れとして見ているだけで。
またアタシの一方的な思いのまま紺野は恋をしてしまった。
アタシと似たような雰囲気をもつあの子に。
- 218 名前:ズルい 投稿日:2005/01/25(火) 16:39
-
そう・・・・藤本美貴ちゃんに・・・・。
ミキティはズルいよ。
アタシから圭織も紺野も奪った。
大好きな二人を意図も簡単に自分のモノにした。
アタシはこんなにも辛い、苦しい思いをしてるのに。
ミキティはズルい。ズルいズルいズルい。
大親友だけどやっぱり憎い。
- 219 名前:ズルい 投稿日:2005/01/25(火) 16:40
-
ズルい・・・ズルいよ・・・・・。
ミキティはズルいよ、二つも取っちゃって。
アタシの思いはどうしてくれるのさ?
お願いだから、二人をアタシに返してよ・・・・・。
FIN
- 220 名前:rina 投稿日:2005/01/25(火) 16:43
- 214・名無し飼育さんのリクで『後→紺→←藤 後→飯→←藤』でした。
正直すっごく不安です。上手く書けているか。
214>名無し飼育さん
早速書かせていただきました。
勢い余って二つとも一緒にして書いてしまいました;;
こんな感じになってしまいましたが、どうでしょう・・・・?
- 221 名前:名無し? 投稿日:2005/01/25(火) 18:17
- 大量更新お疲れさまです!
前スレでもたまにリクさせていただいてた者です。
このスレでもずっと読んでました(^ー^)
リクOKということで、さっそくリクします!
みきごまでフットサル練習中の2人みたいなかんじのお願いします(*^_^)
- 222 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 19:00
- スゴい更新量お疲れさまです。
あやごまに思いのほか萌々しましたのですがみきごまの馴れ初めなど読みたく、ごまの前ではモジモジなみきてぃからの告白がみたいなとリクします。
- 223 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/25(火) 20:17
- 214です
さっそく書いてくれてありがとうございます
よかったですけど、あえていえば他の人の語りもあれば
もう少しで、かおりんも卒業してしまうので
かおりん絡みで、かおごまあるいはかおみきで
みんなの前では隠しているけど、2人になるとその分も含めて甘甘になるみたいのを
- 224 名前:サッパリ味な関係 投稿日:2005/01/25(火) 21:54
-
今日はフットサルの練習の一環として
他のチームの試合を観戦しにきたガッタスのメンバー。
ギャラリーにそれぞれ立つなり座るなりして見てる。
美貴?美貴は座ってる。だって疲れてるし。
- 225 名前:サッパリ味な関係 投稿日:2005/01/25(火) 21:54
-
「すげぇ・・・・・レベルが違う・・・・」
「あの技、あとで練習してみよう・・・・」
美貴の隣で試合を熱心に見てるよっちゃんとごっちん。
さすがキャプテンとエース。試合を見る目が違う。
ごっちんは試合に出る回数が減っても熱心さは変わらない。
下に落ちちゃうんじゃないかってくらい前のめりになって
食い入るように試合を見ている。
「・・・・・試合終了。練習に戻るか」
観戦していた試合が終わりガッタスのメンバーは帰る準備をしだした。
このあと練習に戻る人もいれば仕事がある人もいる。
マネージャーやスタッフの指示で仕事のある人から順番に帰っていく。
美貴は次は練習だから出るのは最後。
だから極力休もうと座ったままでいた。
- 226 名前:サッパリ味な関係 投稿日:2005/01/25(火) 21:55
-
「ミーキティ、行くよ?」
「ふぇ?あ、ごっちん」
美貴の目の前に立って顔を覗いてくるごっちん。
ふにゃっと独特の笑顔で美貴を見てる。
「次、仕事ないの?」
「うん?時間あるから、まだ練習に出れるんだ」
「そうなんだ」
「それより、早く行くよ?みんな行っちゃう」
そう言って美貴に手を差し出すごっちん。
美貴は照れくさいけど、その手を取って立ち上がった。
「ねぇ、ごっちん」
「んぁ?」
「このまま手繋いでていい?」
「うん、いいよ」
- 227 名前:サッパリ味な関係 投稿日:2005/01/25(火) 21:55
-
美貴たちは同じチームの仲間であってライバル。
だけどそれ以前に恋人同士。
なんつーか、甘すぎないサッパリ味な関係なのさ。
「練習、頑張らないとね」
「うん。負けてらんないしね」
FIN
- 228 名前:rina 投稿日:2005/01/25(火) 22:05
- また早速書いちゃいましたw
221・名無し?さんのリクで『みきごまでフットサル練習中の2人』
221>名無し?さん
ありがとうございます。
覚えてますよwこちらでも読んでくださりありがとうございます!
くださったリクを早速書いてみましたw
気に入っていただけたらと思います。
222>名無し飼育さん
ありがとうございます。
あやごまに萌々しちゃいましたか!嬉しいですw
『ごまの前ではモジモジなみきてぃからの告白』ですね?承知しました。
223>名無し飼育さん
スイマセン、あんな結果になってしまって;;
いろんなシチュが書けるように精進していきます。
リクの方、承りました!
- 229 名前:rina 投稿日:2005/01/25(火) 22:08
- リクをいただけるのも嬉しいのですが、
小説の感想をいただければもっと嬉しいです;;
作者は単純な故、感想をリクと一緒にいただければ
ものっそいやる気を見せるかと・・・・(ぇ
受験が終わったのでリクをいただきしだい書くつもりではいます。
我が侭を言っているとは思いますが、何分自信を持てずに書いているので;;
よろしくお願いいたしますです;;
- 230 名前:マキ 投稿日:2005/01/25(火) 23:01
- ここでは初カキコかな?どうも、マキです。
rinaの小説大好きだよ、私。
ほんわかしてるのから裏系までいろいろと書けるから羨ましいね…。
えっと、早速なんだけどリクお願いします。あやみきで甘えたな受け美貴さんを…。
rinaのごまみきも好きなんだけど、あやみきも好きなんだよね♪やぐみきも大好き♪
まぁ、長々と書いちゃったけどお互い頑張ろうね。
BY マキ
- 231 名前:名無し? 投稿日:2005/01/26(水) 04:48
- 覚えててくださったんですか!?ありがとうございます(^ー^)
リクのものさっそく書いてくださって、読ませいただきました!
みきごまは実際こんな風にサッパリした関係なんだろうなぁと思いながら読んでました。
すごい好きなかんじでよかったです!!
リクにこたえていただいて、ありがとうございました。
- 232 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/26(水) 16:51
- >切なる願い
って、もしかしてサスケのアルバム2曲目?
- 233 名前:名無し 投稿日:2005/01/26(水) 19:43
-
いつもrinaさんの小説を楽しく読ませてもらっています☆
特にみきごまが大好きです★☆
早速なんですが、『栄養補給』の二人の馴れ初めが読んでみたいなぁ
と思っています。よろしければお願いします。
- 234 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/27(木) 11:04
- 前スレからいつも楽しく読ませていただいてます。
rinaさんのごまみきと、ごましば(前スレ)が特にスキです。
久々のごましばをリクさせていただいてもよろしいでしょうか。
設定は、親友柴ちゃんのごっちんへの片想いを実らせるために
梨華ちゃんがあれこれ画策するって感じでお願いします。
- 235 名前:思いよ伝われ 投稿日:2005/01/27(木) 12:17
-
「みきたん、本当に大丈夫?」
「だ〜いじょうぶだって!そんなに心配することじゃないよ」
「ホントに告白出来るの?」
「出来るよ。だって『好き』って言えばいいんでしょ?」
校舎裏で友達の亜弥ちゃんに心配されてる美貴。
実は、これから好きな人を呼び出して告白するんだ。
べつに『好き』って言うくらいどうってことないって言ってるのに
亜弥ちゃんは凄い不安そうなんだよね。
美貴はこんなにも強気でいるっていうのに。
- 236 名前:思いよ伝われ 投稿日:2005/01/27(木) 12:18
-
「あ、もう来てた。ごめんね?遅くなって」
「ふぁっ・・・ご、ごご、ごっちんっ!!」
(・・・こうなるから心配してたのに・・・・)
表からこっちを伺うようにして現れた今回の主役、ごっちん。
ごっちんが来なきゃ今回は無駄足になっちゃうワケで。
でも来たら来たで美貴の口は固く閉ざされてしまった。
「どうしたの?話があるって聞いたけど」
「・・・そ、その・・・・ぁの・・・・」
モゴモゴと口ごもって言葉が出ない美貴。
亜弥ちゃんは呆れて校舎に戻っていってしまった。
亜弥ちゃんが心配してたのはこれだったんだ。
なんて、今更ながら思った。
美貴は誰の前でも強気でいれるのに、ごっちんの前だと顔すら見れなくなる。
顔が火照りだして声が喉の辺りで止まっちゃう。
- 237 名前:思いよ伝われ 投稿日:2005/01/27(木) 12:19
- 「次、移動教室なんだ。出来れば早くして?」
「・・・・ぁぅ・・・・・」
どうしよう、どうしたらいいんだ。
このままじゃごっちんが校内に戻っちゃう。
早く言わないとっ・・・・でも、声が出ないっ・・・・。
ドキドキバクバク言ってる心臓も押さえることが出来ず、
美貴はただただ俯いていた。
「・・・・・ミキティ、リラックスして?大きく深呼吸してさ」
「・・・・う、うん・・・・」
本当はこんな美貴を見て、じれったいって思ってるかもしれない。
早く言えって、イライラしてるのかもしれない。
だけどそんなの顔に出さないで優しく接してくれる。
そんなごっちんが美貴は好きなんだ。
- 238 名前:思いよ伝われ 投稿日:2005/01/27(木) 12:21
- ごっちんに言われたとおり、ゆっくりと深呼吸をする美貴。
少しだけ火照った顔が冷めた気がした。
よし、今なら言える。
そう思ったんだ。
「ごっちん・・・・」
「うん?」
「美貴・・・ごっちんが好き。好きで好きでしょうがない」
ごっちんの目を見てハッキリと声に出した美貴。
言葉を言い終えた瞬間、一気に恥ずかしくなり
目がジュンっと熱く潤みだした。
でも目を逸らしたら負けちゃう気がして・・・。
どんどん潤んでいく目を抑えてごっちんを見つめていた。
「・・・・・・・それ、本気?」
「ほぇっ?あ、うん・・・」
「そっか」
「・・・・・・・ごっちん?」
クスッと笑って軽く俯いたごっちん。
微かに口元が緩んでて『あぁ・・・バカにされてる・・・・』って率直に思った。
こんな所に呼び出して散々焦らして。
その結果がこれかよ、みたいな。
- 239 名前:思いよ伝われ 投稿日:2005/01/27(木) 12:21
-
「いいよ、付き合ってあげる」
「えっ・・・・?」
「ミキティのこと嫌いじゃないし」
「・・・あ、あの・・・その・・・」
「これから好きになれるかもしれないじゃん?」
「・・・・・・・あり・・がと・・・」
美貴の目から意識してないし、悲しくもないのに涙が出た。
嬉し涙ってこういうのなんだ。
美貴、生まれて初めて経験したよ。
そんな美貴を見たごっちんは、ゆっくり傍にきて優しく美貴を抱きしめた。
ふわっとごっちんの匂いに包まれていく美貴。
凄い速さで動く美貴の心臓。
この音をごっちんに聞かれたら恥ずかしすぎる。
キュッとごっちんの服を握ると髪を撫でられた。
「これからよろしくね、ミキティ」
「・・・・よ、よろしく・・・ごっちん・・・・・」
まだちょっと緊張しちゃうのは取れないけど
ごっちんが好きって気持ちは変わらない。
好きで、好きで、大好きで。もうどうにも止まらない。
上手く言葉に出せなくてイライラさせちゃうこともあるかもしれない。
だけど・・・だけどね・・・・・。
- 240 名前:思いよ伝われ 投稿日:2005/01/27(木) 12:22
-
「ごっちん・・・大好き・・・・」
この言葉だけはしっかりと言いたい。
ちゃんとごっちんの心に伝わってますように・・・・。
FIN
- 241 名前:rina 投稿日:2005/01/27(木) 12:51
- 更新しました!222・名無し飼育さんからのリクです。
告白モノってよく考えたら、あまり書いてないですよね・・・。
なのでちょっと不安です;;
230>マキさん
姉ちゃんレスありがとぉーvv
いやいや、オイラなんてまだまだ未熟です。
裏なんて書きながら照れてるくらいですから・・・・(ぇ
『あやみきで甘えたな受け美貴さん』了解しましたっ。
あやみきとやぐみきも、これからちょっとずつ書いていこうと思ってますw
231>名無し?さん
すごく短くて申し訳ないです;;
ごまみきは時に甘く時にサッパリが萌えますねw
気に入っていただけたようでよかったです。
感想ありがとうございました!
232>名無し飼育さん
詳しいことは分からないのですが、きっとサスケかと・・・・;;
友人に渡された詩で書きあげたものでして・・・・。
お気に召さなかったら申し訳ありません(滝汗
233>名無しさん
ありがとうございます!
ごまみきを好きと言ってもらえると、こやつは調子に乗りますよ?(w
『栄養補給』の馴れ初めですね。頑張って書きます!!
234>名無し飼育さん
前スレからありがとうございますっ。
ごましばはコンサートのDVDを見てアリだと思ったので書きましたw
気に入っていただけてるようで嬉しいです。
リクのごましば承りました!
少々時間がかかってしまうかもしれませんがお待ちいただけたらと思います。
- 242 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/27(木) 16:46
- リクしました222です。もう (*´Д`)=зですよwごまみき万歳\〇/リク応えてくれてありがとうございましたー!
- 243 名前:また会いたい 投稿日:2005/01/28(金) 08:34
-
美貴には何歳か年上の従姉がいる。
盆暮れ・正月くらいしか会う機会がない従姉。
大好きな大好きな従姉。
でもね、普段は全然連絡がつかないんだ。
なんだか冷めちゃうよね。美貴の恋。
- 244 名前:また会いたい 投稿日:2005/01/28(金) 08:35
-
「暫く見ないうちに、ずいぶん大人びたわねぇ。圭織ちゃん」
「やだなぁ、オバサン。私、大学生ですよ?」
「そうだったわね〜」
今、玄関ではママと従姉の圭織姉ちゃんが話してる。
圭織姉ちゃんはいっつもママとばっか話して美貴を忘れる。
だから最近不安になるんだ。
美貴だけが恋人なんだって思ってるのかな・・・・。
って。寂しくてしょうがないんだ。
圭織姉ちゃんは美貴のなのに。
どうしてママばっかり・・・・・。
- 245 名前:また会いたい 投稿日:2005/01/28(金) 08:35
-
「美貴?何ボーッとしてるの?」
「へっ?・・・・わぁっ!?か、圭織姉ちゃん!?」
「驚きすぎでしょ。それより美貴の部屋行くよ」
「えっ?なんで・・・?」
突然、美貴の顔を大きな目で覗いてきた圭織姉ちゃん。
ビックリしてる美貴を見て、ちょっとムッとした表情になった。
『あぁ・・・可愛いかも・・・・・。』なんて思っちゃってる美貴はダメな子?
きっと圭織姉ちゃんが好きすぎるんだろうなぁ。
軽く手を握って階段を上がっていく美貴たち。
すっごく久しぶりな圭織姉ちゃんの匂いと手の感触。
美貴はこれだけですでにお腹いっぱいだった。
- 246 名前:また会いたい 投稿日:2005/01/28(金) 08:36
-
「相変わらず、つまんない部屋だね」
「だ、だって必要なものだけあればいいじゃん」
「そうだけどさぁ。女の子とは思えないねぇ」
「ウルサイやいっ」
美貴の部屋に入ってベットに座るとキョロキョロと部屋を見渡す。
これはいつものこと。そのあとケチつけてくるのも。
そんな圭織姉ちゃんを美貴は幸せを感じながら見つめる。
すると美貴の視線に気づいたらしく、美貴を見て足をポンポンと叩いた。
「足、座んないの?」
「・・・・・・・・・・・座る・・・」
全てお見通しって顔して優しく笑う圭織姉ちゃん。
美貴はこの顔に弱い。すぐに言われたとおりにしちゃう。
もともと美貴は凄く甘えん坊なんだ。
ただ周りに遠慮して我慢してるだけ。
って、圭織姉ちゃんに昔言われた。
- 247 名前:また会いたい 投稿日:2005/01/28(金) 08:36
-
「美貴、ちょっと背伸びた?」
「うぇ?んー・・・どうだろ?分かんない」
「なんか視界に美貴の頭が入るようになったからさ」
「むぅ・・・美貴だってさすがに、それくらいは大きくなってるよ」
「はいはい。ごめんね」
ムスッと頬を膨らませた美貴を頭を撫でてあやす。
そんな今の自分の状況にカーッと顔を赤くさせた。
圭織姉ちゃんとの距離が近くなった途端に
フワッと圭織姉ちゃんの匂いが美貴を包んでいく。
大人っぽくて、ちょっと甘い、美貴の大好きな匂い。
「・・・今度、いつ会える・・・・?」
「んー、すぐに会えるよ」
「ホントっ!?」
「うん。一人暮らしだからね」
「えへへっ、圭織姉ちゃん大好きっ」
そう言ってギュウッと抱きつく美貴。
圭織姉ちゃんは優しく笑って抱き返してくれた。
- 248 名前:また会いたい 投稿日:2005/01/28(金) 08:37
-
普段がどんなに冷たくたって、やっぱり圭織姉ちゃんは優しい。
美貴は圭織姉ちゃんと二人っきりになったときが一番好き。
だって美貴だけを見て、美貴だけに話してくれるじゃん。
美貴と圭織姉ちゃんの二人しかいない甘い甘い時間が出来るんだもん。
またスグに会えるよね?圭織姉ちゃん。
FIN
- 249 名前:甘えさせて、疲れても 投稿日:2005/01/28(金) 09:11
-
「亜弥ちゃぁ〜ん、どこぉーっ?」
- 250 名前:甘えさせて、疲れても 投稿日:2005/01/28(金) 09:11
-
テレビ局のスタジオをキョロキョロしながら歩き回る美貴。
決して迷子じゃないよ?だってもうすぐ二十歳だもん。
今は美貴の大事な人が脱走しちゃったから探してるんだ。
「・・・・・・はぅ・・・泣きそう・・・」
どんなに探してもなかなか見つからなくて、それがすっごく切なくて
美貴は今すぐにでも泣きたい気分だった。
ジュンっと熱くなってきた目頭を抑えながら美貴はひたすら歩く。
あのさ、何でこんなことになってるか聞いてくれない?
てか聞けよ。美貴が超切ないじゃん。
あれは確か数十分前、楽屋で話してた時だったと思う。
- 251 名前:甘えさせて、疲れても 投稿日:2005/01/28(金) 09:12
-
「よっちゃんさぁーん、そのお菓子ちょうだいっ?」
「ちょうだいって言う前に食べてるじゃん」
「えへへっ。まぁ、いいじゃん」
娘。の楽屋で美貴はいろんなメンバーと話してた。
このときはたまたま、よっちゃんにお菓子を貰ってて。
楽屋に美貴を求めて現れた訪問者に気づかなかったんだ。
「だぁーっ!!一個だけだってばっ!!」
「やだぁ〜。もう一個くらい平気だよ、ねっ?」
よっちゃんのお菓子が思った以上に美味しくて
欲張ってもう一個貰おうとして身を乗り出したんだ。
その時だった。グイッと勝手に体が後ろに下がった。
- 252 名前:甘えさせて、疲れても 投稿日:2005/01/28(金) 09:13
-
「ほぇっ!?」
「たん!!いい加減にしてっ」
「あ、亜弥ちゃん?いつからここに・・・?」
「さっきからずーっと!」
「そうなんだ。で?どうしたの?」
「・・・・・・・・・・・・・たんのバカ!!」
バシッと美貴の頭を叩いて楽屋を出て行ってしまった亜弥ちゃん。
これは痛かった。ハリセンで思いっきり叩かれた感じ。
って、そんなのはどうでもいいのか。ここからが問題なんだよ。
楽屋を出て行った亜弥ちゃんを美貴は慌てて追いかけた。
右と左どっちに行ったのか分からなかったけど、
とりあえず走ってけば一周してここに戻ってこれるんだしって思って右に行った。
でも美貴ってクジ運とかないからハズレでさ。全然いないの亜弥ちゃん。
フットサルでもスポフェスでも見せない驚異的な速さで走った。
いろんな芸能人さんに見られただろうなぁ・・・・・。
その大半はギョッとしてた。だって素の顔で走ってたもん。
- 253 名前:甘えさせて、疲れても 投稿日:2005/01/28(金) 09:13
-
そんで、それが今も続いてるんだよ。
って言っても、すでにテレビ局を2周走ってるけどね。
「はぁっ、はぁっ・・・・・あ、亜弥ちゃぁー・・・・」
走りすぎて足がガクガクしだして、美貴は徐にその場に座り込んだ。
後ろ手をついて荒くなった息を必死に整える。
休んでる暇なんてないんだよ。早く亜弥ちゃんを見つけないと。
収録も始まっちゃうしさぁ・・・・。
「・・・・・・・たん・・・・」
「んぇ?おぉ、亜弥ちゃん・・・。そんなとこに居たんだ」
不意に誰かから・・・まぁ、亜弥ちゃんしか呼ばない独特なあだ名で呼ばれたんだ。
パッと振り向くと美術さんが準備しておいたセットの陰から亜弥ちゃん登場。
申し訳なさそうな顔をして美貴の傍にきた。
- 254 名前:甘えさせて、疲れても 投稿日:2005/01/28(金) 09:14
-
「・・・・大丈夫・・・・・?」
「うん?亜弥ちゃんが見つかったから、もう大丈夫」
「・・・・・・バカたん、もうすぐお仕事始まるのに・・・・」
「亜弥ちゃんも同じでしょ?亜弥ちゃんだってお仕事するんだもん」
「・・・・そうだけど・・・・」
「美貴は仕事始まる前に亜弥ちゃんの顔見れないとヤなの」
しゃがんだ亜弥ちゃんにギュウッと抱きつく美貴。
首のとこに顔を埋めて亜弥ちゃんの匂いを体全体で感じる。
疲れた精神には最高な甘い匂い。
それは香水とかシャンプーじゃなくて、美貴だけが分かる亜弥ちゃんの匂い。
「・・・・たんが吉澤さんとイチャイチャしてるからだよ・・・」
「イチャイチャしてないって。美貴がするのは亜弥ちゃんとだけ」
「だって顔近かったもん」
「でも亜弥ちゃんとみたいに、こんなに近くないでしょ?」
そう言って亜弥ちゃんのオデコに美貴のオデコをコツンとくっつけた。
亜弥ちゃんは拗ねた顔しながらもチュッと美貴に口付けた。
- 255 名前:甘えさせて、疲れても 投稿日:2005/01/28(金) 09:15
-
「もうヤダよ?あんなことしてちゃ」
「分かったって」
「スグに私に気づいてくれないと怒る」
「もう怒ったでしょ」
「・・・・・・・・・反省してる?」
「してるしてる。だから、もっかいチューして」
なんだか亜弥ちゃんを見た瞬間から甘えたくてしょうがない。
いっぱいチューしてもらいたくなった。
背中に回してる腕に力を入れて『甘えたい』ってのを伝える。
すると、まだちょっと怒った顔しながらもチューしてくれる。
今度は一回じゃない。甘くてとろけそうなのを何回も。
「んっ・・・はぁ・・・・あゃ・・ちゃ・・・・」
誰か来るかもしれないのに美貴と亜弥ちゃんはチューに夢中。
でも亜弥ちゃんはお仕事が近いことを分かってるから絶対に深くは求めない。
美貴もそれはちゃんと理解してるから、ひたすらに亜弥ちゃんがくれる愛を受け入れる。
チュッ、チュッ・・・と唇同士が重なる音がスタジオ中に響いてる。
音に弱い美貴はどんどん顔を赤くしていった。
- 256 名前:甘えさせて、疲れても 投稿日:2005/01/28(金) 09:16
-
「んはぁ・・・・・あ、亜弥ちゃぁ・・・」
「たんから言ってきたのに、何で赤くなってるのよぉ」
「だ、だって・・・ここ、思ったより響く・・・」
唇が離れると同時にポフッと亜弥ちゃんに寄りかかった。
恥ずかしいのと疲れたので体に力が入らないんだ。
亜弥ちゃんは時計を見ながらも美貴の髪を撫でてくれた。
ギリギリまで美貴を甘えさせてくれた。
もちろん、美貴は飯田さんと矢口さんに怒られたよ。
5分前行動くらいしろってね。
でも無理に決まってるじゃん、そんなこと。
美貴は亜弥ちゃんとの時間を一番大事にしてるんだから。
FIN
- 257 名前:救って・救われて 投稿日:2005/01/28(金) 10:13
-
美貴の恋人は同じ学校の生徒会長。
凄くカッコ良くて、めちゃめちゃ人気がある。
そんな恋人に比べて美貴はただの女子生徒。
今はドタバタ校内を走らされてるけど、前は凄く大人しい子だった。
- 258 名前:救って・救われて 投稿日:2005/01/28(金) 10:13
-
―――――――――――
――――――
―――
―
- 259 名前:救って・救われて 投稿日:2005/01/28(金) 10:14
-
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
「・・・・はぁ・・・・・」
チャイムが鳴って授業が終わる。
その瞬間から美貴の大嫌いな時間になる。
そう、お昼休みだ。
大人しい性格の美貴は仲の良い友達がいなくて、毎日一人でお昼を食べていた。
今日もいつものように机の上にお弁当を出し
心の中で『いただきます』と呟いてお箸を取った。
- 260 名前:救って・救われて 投稿日:2005/01/28(金) 10:14
-
その時・・・・。
「あのぉ、藤本美貴って人いますかぁ?」
「・・・・ほぇ・・・・?」
突然名前を呼ばれてキョトンとする美貴。
廊下の方に顔を向けると、そこには人気者の生徒会長の姿が。
『今呼んだのは絶対あの人じゃないな。ありえない』
そう思って、また御飯を食べようとした。
「そこそこぉ!呼んでるのにシカト?」
「・・・・あ、ありえちゃったよ・・・・」
「早くぅー。昼休み終わっちゃうからっ」
「は、はいっ・・・・」
教室の生徒の視線が美貴に集まりだした。
こりゃあかん、美貴が耐えられんっ!!
慌てて立ち上がりドアの方にすたこらと走っていった。
- 261 名前:救って・救われて 投稿日:2005/01/28(金) 10:14
-
「な、何でしょう・・・・?」
「彼氏or彼女いる?」
「へっ?・・・いません・・・けど・・・」
「マジでっ?じゃあさ、アタシと付き合ってよ」
「へぇええっ!?」
教室の前なのに、廊下にもたくさん人がいるのに
この御方はものすんごいことを言ってきた。
『付き合って』って美貴に言われても、美貴は何も接点ないし・・・。
生徒会長ということしか理解がないのに。
「・・・で、でも・・・・」
「一人ぼっち嫌いでしょ、藤本さん」
「・・・・っ・・・・!?」
「同情とかじゃないよ、決して」
「・・・・・」
どう聞いたって同情じゃんか、こんなの。
一人でいる美貴があまりにも可哀想だから
仕方ないから一緒にいてあげるよって言いたいんでしょ、どうせ。
- 262 名前:救って・救われて 投稿日:2005/01/28(金) 10:15
-
「同情じゃなくて、アタシが救いたいの。あなたを」
「・・・・救う・・・・・?」
「一緒にいたいの。アタシも一人だから・・・・・」
「それって同情じゃ・・・」
「違うっ。アタシはあなたに一人の世界から助けてほしい」
「・・・・えっ・・・・?」
「あなたに助けてほしいの。それで同じようにアタシもあなたを助けたい」
呼び出した時のおちゃらけた目とは全然違う
凄く真剣でカッコイイ眼差しを真っ直ぐに突き立てられた。
『助けたい』・・・・。今、この言葉にどれだけ救われただろう?
この人が一人だって言うのも信じられないけど、
それ以上に美貴を気にかけてくれる人がいたことが嬉しく思った。
「だから付き合ってほしい。ずっと一緒にいてほしい」
「・・・・あの・・・・」
「傍にいてほしい・・・」
「・・・・・・・美貴・・・も・・・・」
「ありがと。じゃあ、これから宜しくね」
美貴が一言だけポツリと言うと、安心したような声で笑った。
コロコロと変わる声色と表情に美貴は虜にされた。
優しくて心大らかな笑顔。
美貴が持ってないモノを全て兼ね備えているような人だった。
- 263 名前:救って・救われて 投稿日:2005/01/28(金) 10:15
-
―
―――
――――――
―――――――――――
- 264 名前:救って・救われて 投稿日:2005/01/28(金) 10:16
-
ピーンポーンパーンポーン
『藤本美貴ぃ、藤本美貴ぃ。至急、生徒会室へぇ』
「またかよっ!!」
「行ってらっしゃーい」
「美貴も苦労するねぇ」
校内に響き渡る気の抜ける声に美貴は大慌てで教室を飛び出す。
初めは一人で慌ててた美貴にも、今は見送ってくれる友達がいる。
それは全部あの人のおかげ。
美貴を一人の世界から救ってくれたあの人の。
- 265 名前:救って・救われて 投稿日:2005/01/28(金) 10:16
-
「ごっちん!!」
「おぉ、今日はいつもより早いねぇ」
「何度言ったら分かるのさぁーっ!!」
「ごめんってば。それでさ、聞いてくれる?」
「はぁー・・・・何・・・・?」
「大好きだよ、ミキティ」
「・・・・・・・・・・・知ってるよ。美貴も同じだから」
FIN
- 266 名前:背中を押してあげる 投稿日:2005/01/28(金) 10:42
-
「ねぇ、梨華ちゃーん」
「分かってるってば。しつこいよ」
「だって梨華ちゃんって聞いてるようで聞いてないじゃん」
「ちゃんと聞いてるよ。柴ちゃんをごっちんに近づければいんでしょ?」
「ま、まぁ・・・そんな感じ・・・・・」
「それじゃ、早速今日から始めようか」
- 267 名前:背中を押してあげる 投稿日:2005/01/28(金) 10:42
-
柴ちゃんはハロプロに入ってから、ずっとごっちんに片想いしてる。
ごっちんのライブで一緒に何日も過ごしてるんだから
告白するチャンスなんていつだってあったのに。
柴ちゃんって意外なところで乙女なんだよね。
だから普通に話せるのに、いざとなると話せないの。
何気に可愛いでしょ?私みたいに。
「恋なんてチャンス オブ ラブなのよ」
「・・・ごめん、よく分かんない・・・」
「要はキッカケさえあれば告白できるの」
「そのキッカケを梨華ちゃんに頼んでるのに・・・・」
いちいち私の言葉にブツブツ言う柴ちゃんは放っておいて
私は一生懸命キッカケを考える。
- 268 名前:背中を押してあげる 投稿日:2005/01/28(金) 10:43
-
確か今日のスケジュールは午前にハローのコンサートリハで
午後からはフットサルの練習・・・・・・練習・・・・・。
「これだぁっ!!!」
「えっ!?な、何っ!?」
「フットサルだよ、フットサル!!」
「・・・・・・あぁ、そういえば午後からあったっけ・・・」
「どうせ今は無理でしょ?柴ちゃん」
「・・・ぅ・・・・ご、ごめん・・・」
「だったら今は我慢して、午後からトライすればいいじゃない」
さすが梨華!頭いいっ!!
人一倍練習熱心なごっちんは、いつも休憩の時にいっぱい汗を掻いてる。
そこに柴ちゃんが出て行ってタオルを渡すの。
毎回一人でいるごっちんだから、誰かに気づいてもらえると喜びそうじゃない?
その役を柴ちゃんにやってもらえばいいんだよ。
- 269 名前:背中を押してあげる 投稿日:2005/01/28(金) 10:43
-
□ □ □ □
「ねぇ・・・本当に一人になるの・・・・?」
「なるって。美貴ちゃんと話すこともあるけど」
「ダメじゃん、それじゃあ!!」
「大丈夫よ。今日は美貴ちゃん来てないから」
「・・・そ、そっか・・・・」
予想通り、柴ちゃんはいざとなると落ち着きがなくなる。
すっごく心配性になっちゃう。どうしよう、どうしようって。
ありもしないことまで考えて、失敗することばかり想像してしまう。
そんな柴ちゃんに勇気を与えるのが私の最後の仕事。
腰が引けてる柴ちゃんの背中を優しく押してあげるの。
「じゃあ、柴ちゃん。休憩入ったら、また話そうね」
「う、うん・・・・」
監督が来て練習が始まるから、いったん柴ちゃんと離れる。
柴ちゃんの顔からして休憩に入るのを怖がってる。
あとごっちんの運動量も。
たくさん動いてもらわないと汗は掻かない。
汗を掻かないってことは柴ちゃんはタオルを持っていけない。
- 270 名前:背中を押してあげる 投稿日:2005/01/28(金) 10:44
-
「・・・・・・・・・り、梨華ちゃん・・・」
「見て柴ちゃん。あそこ」
「えっ・・・?」
休憩になると同時に私のところへ駆け寄ってきた柴ちゃん。
その目はすでに緊張しすぎて潤んでしまっている。
私は柴ちゃんの頭を撫でながら、ごっちんが休んでるところを指差す。
「・・・ご、ごっちん・・・本当に一人だ・・・」
「でしょ?だから大丈夫だよ」
「あ、あのさっ・・・・やっぱり今日は・・・・・」
「ほら、頑張って♪」
「うきゃあっ!?」
ドンッと背中を押して柴ちゃんをごっちんの元へ送る。
ちょっと体勢崩して抱きついちゃってるけど、なんとかなるでしょ。
私はちゃーんと柴ちゃんをごっちんに近づけたからね。
あとは柴ちゃんが頑張るだけだよ。
- 271 名前:背中を押してあげる 投稿日:2005/01/28(金) 10:44
-
そんな私が、一人でごっちんに会いに行く柴ちゃんを見るのは
もうちょっと後のお話になります。
FIN
- 272 名前:rina 投稿日:2005/01/28(金) 10:48
- いただいたリクを一気に更新。
223・名無し飼育さん、230・マキさん、
233・名無しさん、234・名無し飼育さん
みなさんリクありがとうございました。
頑張って書いた小説、自信はありませんが感想をいただけたらと思います。
- 273 名前:rina 投稿日:2005/01/28(金) 10:51
-
( ´ Д `)<レス返すよぉー。
242>名無し飼育さん
あはは、ありがとうございます!!
気に入っていただけてよかったですw
同じくごまみき万歳!!(ぉ
- 274 名前:rina 投稿日:2005/01/28(金) 11:00
- えっと、とりあえずこれでリクいただいた小説は
いったんですが書き終わったんですね(汗
みなさん設定やシチュを考えてくださってありがとうございます!
凄く早く書けたので、長い期間で待たせてしまうことがなくてよかったです。
まだまだリクの方を受け付けます。
これまで同様カプと、出来ればシチュと設定をお願いします。
万が一それが浮かばない方がいるようでしたら強制はしませんよ?
カプだけでもリクしていただいて結構ですw
小説を書くのが大好きなのでカプだけでも喜んで書きます。
それと、これも言って宜しいのか不安なのですが・・・・。
リクしてくださるのは凄く嬉しいです。心から。
ですがその際に感想をいただけたらと思います・・・。
リクをくださるだけでも作者は嬉しいのですが
以前にも言ったように自信をもてずに小説を書いているので・・・・。
みなさんのくださる感想が作者自身の『書く』気力となりますので。
こんな作者ですが、みなさんについてきていただけたら嬉しく思います。
- 275 名前:rina 投稿日:2005/01/28(金) 11:05
-
・・・・・・更新したのでageます。はい;;
- 276 名前:234 投稿日:2005/01/28(金) 11:40
- キテタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n*´ Д `)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!
早速リクに応えてくださってありがとうございます。
初めてリクというものをしたのですが、書いていただけると嬉しいものですね。
乙女な柴ちゃんかわいいです!梨華ちゃんもGJ!「もうちょっと後のお話」も気になります〜。
もしよろしければ続編をリクさせていただいてもよろしいでしょうか?
最初は戸惑いつつも徐々に柴ちゃんに惹かれていくごっちんって感じでお願いしたいです。
一押しはみきごまなのでrinaさんのスレはオアシスです。これからも楽しみにしています!
- 277 名前:名無し読者 投稿日:2005/01/28(金) 12:43
- 義理の姉妹の続きが読みたいです。
みきごまが一番ですけどあやごまも好きなので。
rinaさんの小説は自分の萌えどころ満載なのでいいです。
- 278 名前:pen 投稿日:2005/01/28(金) 13:29
- 214=223です
2人になると素直に甘えられるというのはいいですね
抑えきれなくなったものを、一気にぶつけるという感じ
りく
かぷ あやや&かおりん
設定 淡い恋心を抱いていたけど、告白するまでには至っていなかったあやや(会える時間も限られているし)
名付け親でもあるし、前から気になっていたけど「自分のことは先輩くらいにしか思っていない」と行動には移さないかおりん
傍から見ているとじれったくなるような二人の関係が、かおりんの卒業が決まって、お互いにソロになるということを機に・・・
という感じで
- 279 名前:背中を押された子 受け止めた子 投稿日:2005/01/28(金) 14:50
-
最初はマジでビビった。てか、引いた。
だっていきなり飛びついてきたんだもん。
フットサルの練習は誰よりも集中してやろうとしてる。
だからその分、汗も疲れも人一倍なワケで。
休憩のときも集中力を保っていたくて誰とも話さない。
たまーにミキティと話したりするけど、それもやっぱり練習についてのこと。
他のメンバーはアタシの異様な集中オーラを感じて気を使ってくれてる。
- 280 名前:背中を押された子 受け止めた子 投稿日:2005/01/28(金) 14:50
-
そんな状態のアタシに飛びついてきたんだ、柴ちゃんは。
「し、柴ちゃんっ!?」
「あっ・・・ご、ごめんっ・・・」
「いや平気だけど・・・・どうしたの?」
「そ、その・・・・梨華ちゃんに突き飛ばされて・・・」
バッとアタシから離れて、あわあわとその場を右往左往する柴ちゃん。
とりあえず肩を押さえて落ち着かせると、次の瞬間には赤くなった。
不思議に思いながら顔を覗くと急に真剣な顔でアタシを見た。
「し、柴ちゃん・・・・?」
「ごっちんっ・・・」
「んぁ・・・?」
「す、すき・・・すき・・・・焼き食べに行かないっ?」
「ふぇっ?すき焼き?」
「そ、そうっ。練習のあとに・・・」
「・・・・・・うん。いいよ」
なんかよく分からないけど、すき焼きは嫌いじゃないからオッケーした。
てか、真剣な顔して何を言い出すかと思えばって感じ・・・・。
でも柴ちゃんと二人でご飯ってのは初めてだしいっか。
- 281 名前:背中を押された子 受け止めた子 投稿日:2005/01/28(金) 14:52
-
□ □ □ □
「ありがと、柴ちゃん。ごちそうさま」
「う、うんっ」
練習が終わり二人ですき焼きを食べに行き、何故か柴ちゃんが会計を済ませた。
アタシよりお姉さんな柴ちゃんだけど、さすがに二人分のお金は・・・・・。
『大丈夫』って言ってるけど泣きそうな目してる。
「なんか初めて柴ちゃんとご飯食べにきたけど、結構楽しかった」
「えっ!?・・・あ、ありがとっ・・・・」
「あはは、それはこっちのセリフだよ。ありがと」
なんだか今の柴ちゃん可愛いなぁ、なんて。
ちょっと頬が赤くて焦りがちに話してるところとか特に。
って、何で柴ちゃんにトキメいた話してるんだ・・・・・?
- 282 名前:背中を押された子 受け止めた子 投稿日:2005/01/28(金) 15:53
-
そんな変な自分に疑問を抱きながら帰り道を歩いた。
柴ちゃんも隣を歩いてるけど微妙に距離があって。
間を縮めようとすると離れられる。
すると突然、柴ちゃんがまた真剣な顔でこっちを向いた。
「・・・・柴ちゃん・・・・・?
「あ、あのねっ・・・ごっちん・・・・」
「んぁ?なに?」
「・・・凄く言いたいことがあって・・・・・」
「うん?何?」
「・・・・・・・・・・好き・・・・なの・・・・・。ごっちんが・・・・」
「・・・・・・・・うぇっ?」
リンゴみたいに真っ赤になった柴ちゃんの口から出たのは
アタシが想像も・・・・・ううん、ありえないとすら思ってた言葉だった。
『好き』だなんてマジメに言われたことのないアタシは凄く戸惑った。
柴ちゃんはいいお姉さんとしか見たことないし・・・・・。
さっきはたまたま『可愛いなぁ』なんて思っちゃっただけで・・・・。
どうしたらいいか、わかんないよ・・・・・。
- 283 名前:背中を押された子 受け止めた子 投稿日:2005/01/28(金) 15:54
-
「そ、その・・・アタシはどうしたら・・・・」
「付き合ってとか、そうじゃなくて・・・」
「んぁ・・・?」
「これからも・・・・好きでいてもいいですか・・・・?」
そのときの柴ちゃんは今までと全然違った。
凄く大人っぽくて、アタシは一瞬目を奪われた。
スグに我に返ったアタシは柴ちゃんに一言だけ伝えた。
「好きでいて?いつかきっと、ハッキリした返事だすからさ」
- 284 名前:背中を押された子 受け止めた子 投稿日:2005/01/28(金) 15:54
-
この日からアタシと柴ちゃんの関係というか雰囲気が変わった。
毎日のように電話やメールをして話した。
フットサルの練習の時も二人で話したり。
コンサートで柴ちゃんの方から会いにきてくれることも凄く増えた。
そのたびにアタシはどんどん柴ちゃんに惹かれていった。
今までより、もっともっと柴ちゃんを知りたくなったんだ。
だからいつか今度はアタシから言うんだ。
「柴ちゃんのこと好きなんだ」
そのときは真っ赤にならずに受け取ってね?柴ちゃん。
FIN
- 285 名前:rina 投稿日:2005/01/28(金) 16:16
- 早速書かせていただきました、ごましばの続編w
結構この二人ってリアルでも好きです。
276>234さん
リクありがとうございます!私もリクをいただけて嬉しいです。
前スレでは押せ押せだったのですが、今回は乙女チックにしてみましたw
気に入っていただけたようでよかったです。
続編も書いてみたので読んでいただけたらと思います。
オアシスだなんて・・・・・(照 感想ありがとうございました!!
277>名無し読者さん
義理の姉妹の続編ですね?分かりました!
ごまみきもあやごまもドンと来いですっ(ぉ
萌え所満載ですか!?嬉しいですwありがとうございますっ。
278>名無し飼育さん
感想ありがとうございますw
飯藤・矢藤・松藤は書けるようになりたいと思っていたので
リクをいただけて嬉しかったです。
今回のリクなのですが・・・・カプの方が・・・・・(汗
一応ごっちん絡み&上のミキティ絡み三つなので・・・・。
設定は事細かに書いていただけで凄くありがたいんです!本当に。
ですが、やはりカプでつまづいてしまいまして・・・・(滝汗
本当に申し訳ないです!!今回は書けませんが、またリクをくださったらと思います;;
- 286 名前:rina 投稿日:2005/01/28(金) 16:25
- あっ・・・・なんか、言葉打ち間違えてる・・・・。
278さんへのレスの言葉・・・。
『事細かに書いていただけで』になってますが正確には
『事細かに書いていただけ「て」』です;;
一文字違うだけなのに、意味が凄く変わってしまいますね・・;;
申し訳ありません;;
- 287 名前:rina 投稿日:2005/01/28(金) 16:26
-
隠します。
- 288 名前:名無し? 投稿日:2005/01/28(金) 18:02
- しばごま最高です♪(*^ヮ^)/
ヤバいくらいイイです!!今までしばごまちょっといいかも。
って思ってたけど、なんかはまっちゃいそうです(^〜^*)
やっぱりrinaさんが書かれたものはツボに入りやすいみたいです!
リクなんですが、いしごま書いていただけないでしょうか?
ちょっと前の話しですけど、スポフェスの騎馬戦で2人が組んだときの話とか。
できたら書いてください!!
- 289 名前:pen 投稿日:2005/01/28(金) 18:04
- >>286
不注意なこちらの方が問題なので
好き勝手に言ってるだけだし
りく
前に書いていただいたズルいでは
ごっちんは片思いだったので
今回は、ラブラブでお願いします
- 290 名前:名無し 投稿日:2005/01/28(金) 18:47
-
233のみきごまをリクしたものです☆
こんなに早く&おもしろく書いてもらえて最高です(>▽<*)
rinaさんに一生ついて行きます☆☆
- 291 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/28(金) 20:35
- やすごまをお願いします。できればR指定ぎみで。
- 292 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/28(金) 21:11
- ハロ紺中のみきごまかあやごまお願いします。
- 293 名前:名無し飼育 投稿日:2005/01/28(金) 22:16
-
鈍感なごまにいらいらするみきてぃか、モテモテなごまを
お願いします。
- 294 名前:マキ 投稿日:2005/01/30(日) 15:58
- あやみき書いてくれてありがとぉー。
いやぁ、受け美貴さんやっぱり最高だね。甘えたなのも可愛かったよ。
やっぱり、rinaの書く美貴さん好きだぁ。
他の小説もキャラをしっかり掴んでいて凄く読みやすくてハマりやすいよ。
これからも頑張ってね。
リク受けてくれてありがとう♪
- 295 名前:276 投稿日:2005/01/31(月) 08:03
- ごましば続編ありがとうございます。
柴ちゃんやる時はやりますね!
ふたりの初々しい雰囲気がとってもかわいらしくて(*´Д`) ポワワ
にやけた顔が戻りません(w
- 296 名前:マカロニ 投稿日:2005/02/01(火) 14:41
- いっぱい更新おつかれさまです(>∀<)ゞ
全部読みやすくて良かったです!
自分的に甘いのが好きなんでやっぱりあやみきが良かったんで、またこうゆうの書いてくれるとめっちゃ嬉しいです!特に滅多にみないミキティ受けを
リク→ごまみきお願いします。甘くてみき受け
- 297 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/01(火) 23:20
- あやごまをリクしたいです。
作者さんのみきごま、あやみきも好きです。
頑張って下さい。
- 298 名前:rina 投稿日:2005/02/02(水) 12:41
- えー・・・・ここのところ更新してなくて申し訳ないです(汗
リクの方たくさんありがとうございます!!
ですが、いったんここで終了したいと思います。
軽くスランプに陥りまして・・・・なかなか書けません・・・・・。
このままじゃ、リクを溜めるばかりで皆さんにご迷惑をおかけしてしまうんではと思いまして。
リクをいったんですが終了いたします。
いただいたリクは書けたモノから、どんどん更新していきます!
なのでリクをいただいた順にはならないかと・・・・・。
そこのところはご了承願います;;
- 299 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/02(水) 17:38
- いしごまリクしたいっす。
モテ石に、ごっちんがジェラシーで、石川さんがそれに気づいて、
お姉さんオーラ全開で、ごっちんが石川さんにメッチャ甘えて、
結局甘甘いしごまって感じの設定でお願いします!
長いリクでスミマソン。。。rinaさんの作品大好きです!
- 300 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/02(水) 17:44
- おいおいちゃんと作者さんの意見を見ておけ
- 301 名前:空の下、何か思う 投稿日:2005/02/06(日) 23:39
-
「寒くなったなぁ……」
公園の真っ白いベンチに腰掛けポツリと声を漏らす。
空を見上げるとそこに青さはなく、ねずみ色が一面に広がってる。
「雪でも降るのかな?降ればいいな」なんて歳に合わず思った。
いくつになっても子供心は消えないんだね。
大人になることばかり考えていた昔をフッと思い出して、笑ってしまった。
「大人になんて、そう簡単になれるモンじゃないよね」
ちょっと前に自販機で買ったコーンスープを見て、また笑う。
『大人になるんだったらコーヒーを買わないと』なんて
以前に誰かが言ってた言葉が頭をよぎった。
もう何年前だか覚えてないくらい何気ない日のこと。
今とは違い、もっと空が青く澄んでいた日のこと。
- 302 名前:空の下、何か思う 投稿日:2005/02/06(日) 23:39
-
――――――――――
――――――
―――
―
- 303 名前:空の下、何か思う 投稿日:2005/02/06(日) 23:40
-
「空を見上げるときはぁ〜、いつも一人ぼぉーっち」
いつの間にか特等席になってる真っ白いベンチに座り空を見上げる。
これが小さい時からの日課だった。
『今日はどんな空かな?雲はどう?』って自分に聞いて。
そうしてると、どんなに嫌なことも忘れられるんだ。
小学校の時も中学の時も、何かあってもなくても公園に来た。
全てがどうでもよくなる時間だった。一人でもよかった時間だった。
- 304 名前:空の下、何か思う 投稿日:2005/02/06(日) 23:40
-
「一人じゃないよ。ここにいるじゃん」
「んぁ?…あれ?いつからいた?」
「ちょうど歌い始めたところ」
不意に話しかけられて、視線を空から地上へ戻す。
するといつも学校では話す機会のない子が傍にいた。
べつに好きなワケでもないけど、なんとなく見てることがある子。
「いつもここに来てるよね」
「何で知ってるの?」
「帰り道、ここの前通ってるから」
「そうなんだ」
大して長くない言葉が交じり合い、すぐに途切れる。
これがアタシとこの子の心の距離だろう。
仲が良くも悪くもない。友達というワケでもない。
ただなんとなく目に入ってるだけの関係。
でもそれが妙に心地よかった。
- 305 名前:空の下、何か思う 投稿日:2005/02/06(日) 23:41
-
「早く大人になりたいんだよね」
「何で?」
「なんとなく」
「何それ」
沈黙が続いていたときに目に入った高校生。
手にコーヒーの缶を持ってた。
寒いから手を暖めてたんだろうな。
でもアタシが気になったのはそこじゃなくて。
手に持っていたコーヒーだ。
アタシも同じ高校生だけど暖めるモノはコーンスープ。
コーヒーってのはアタシには凄く大人なモノに感じられるから。
「ねぇ、寒いし暖かいモノ飲まない?」
「あぁ…うん、いいよ」
「買ってあげる。何飲む?」
「……コーンスープ」
「わかった」
『コーヒー』って言ったら、どれだけ世界が変わったかな?
きっと大して何も変わらないだろう。
この空が全く変わることなく青いように。
「はい、コーンスープ」
「んぁ?あ、うん」
「『あ、うん』って…」
「あぁ…ありがと」
「いいえー」
また真っ白なベンチに二人並んで座る。
二人で空を眺めてコーンスープを一口飲む。
ふぅっと白い吐息を漏らしアタシは前を、この子はアタシを見た。
そして立ち上がりながら一言。
「大人になるんだったら、コーヒーを買わないと」
- 306 名前:空の下、何か思う 投稿日:2005/02/06(日) 23:41
-
―
――
――――
―――――――――
- 307 名前:空の下、何か思う 投稿日:2005/02/06(日) 23:42
-
「コーヒーなんて飲めないよねぇ」
手に持った缶を眺めて、ちょっとだけ苦笑い。
今のアタシにとってもコーヒーは大人が飲むもの。
とっくに高校は卒業したけど大人にはなれてない。
「アタシはアタシのままでいいや」
ゆっくりと立ち上がりコーンスープの缶をゴミ箱に入れる。
ガコンと言う音を聞いて、漸く足が地を蹴る。
歩きながらも空を眺めるけど、やっぱり変わらない。
- 308 名前:空の下、何か思う 投稿日:2005/02/06(日) 23:43
-
大人に近づいても、年を重ねても、結局は何も変わらないんだって。
二十歳という『大人』の年齢に近づいてるアタシ自身まだまだ子供だし。
ゆっくりと風に流されていく雲のように、周りに流されながら行けばいい。
空の色がたくさん変わるように、思ったままの表情を見せればいい。
どんなに頑張ったって、無理したって流れには逆らえないんだし。
この空がいつ見ても変わらないように、人はそう簡単に変わらないって。
FIN
- 309 名前:rina 投稿日:2005/02/06(日) 23:47
- リクのモノではなくで申し訳ないです(汗
思いつきで書いた小説です。恋愛ではないですね、明らかに。
私自身が思っている事といいますか、感じる事といいますか。
自分自身に言ってることであり、同世代の人に伝えたいような事だったり。
ハイ、複雑な内容で申し訳ないです;;
少しでも分かりやすくしたくて『飲み物』と『空』を使って書かせていただきました。
- 310 名前:rina 投稿日:2005/02/07(月) 00:04
-
川VvV从<レス返し♪
288>名無し?さん
しばごま最高でしたか!?嬉しいですっ。
ありがとうございますっ!!
ハマっちゃいそうですか?ハマっちゃってください(w
そんなそんな、ツボに入るだなんて・・・・・(照
いしごま承りました!!
289>penさん
本当に申し訳ないです・・・・。
新たにリクありがとうございます!
ラブラブですね?とことん、やらせていただきますw
290>名無しさん
ありがとうございます。
面白かったですか?嬉しいですw
あまり待たせたくはないので、急いで書かせていただきました!
いやはや、そんな・・・・ありがとうございます!!
291>名無し飼育さん
やすごまのR指定、了解しました!!
292>名無し飼育さん
みきごまorあやごま、承りましたw
293>名無し飼育さん
ごまみきorモテごまですね?了解ですw
294>マキさん
いえいえ〜w書いてるオイラも楽しませてもらいました。
これからもちょっとずつ、あやみきは増やしていく予定w
ミキティはごまみきでよく書くからね。結構慣れてきたよ(ぉ
そんなそんな・・・・(照 どんどんハマっちゃって!!(爆
295>276さん
柴ちゃんには、いろんな意味で頑張ってもらいました!
これも全て素晴らしい親友のおかげw(笑
ご近所さんに不審に思われないようにニヤけてくださいw
296>マカロニさん
ありがとうございます!
甘いのは作者自身が大好物なのでwあやみきにもイチャコラしてもらいましたw
リクのごまみき、承りました!甘くしますよぉ〜♪
297>名無し飼育さん
おぉ、あやごまにリクがっ!!ありがとうございます!
しっかりガッツリ書かせていただきます(ぉ
あやみきも少しずつ増やせていけたらと思ってます。
299・300>名無し飼育さん
えっと、本当に申し訳ないです。
300の名無し飼育さんが仰ってくださったとおり、リクはいったん終了させていただきました(汗
今溜まっている皆さんのリクを全て解消し次第、
またリクを受け付けようと思っているので、ぜひそのときにまたリクしていただければと思います。
- 311 名前:rina 投稿日:2005/02/07(月) 00:05
-
隠しますね。
- 312 名前:rina 投稿日:2005/02/08(火) 08:45
-
誰も見てないようですが更新します。
- 313 名前:初恋 投稿日:2005/02/08(火) 08:46
-
あの人はいつも私の傍にいた。
あの人はいつも離れずいてくれた。
- 314 名前:初恋 投稿日:2005/02/08(火) 08:47
-
私とあの人は同級生。
入学式でちょこっと話して、一緒に学校帰るくらいに仲良くなって、
気づいた頃には手を繋いで学校を歩いていた中学時代。
お互い受験で会える時間が減った中学3年。
ありえないくらい会えない時間が長すぎた。
そのせいで逆に勉強に集中できなかった。
- 315 名前:初恋 投稿日:2005/02/08(火) 08:48
-
高校も一緒の高校に入った。
ずっとずっとあの人の傍にいたかったから。
クラスが違っても休み時間のたびに会いに行った。
だけどあの人は少しずつ変わっていった。
13歳……15歳……18歳……。
一緒に歳を重ね大人に近づいていったのに
あの人は同時にどんどん変わっていってしまった。
あの声もあの口調も、あの大好きな笑顔すら・・・・。
- 316 名前:初恋 投稿日:2005/02/08(火) 08:48
-
私は初恋をずっと心の中にしまったまま、あの人と離れちゃった。
あの人に想いを伝えたくて、でも伝えられなくて・・・。
ただ呆然と過ぎてゆく時とあの人との距離を見つめていた。
でも私は諦められないよ。
あの人が好きで好きでたまらないから。
ずっとずっと傍にいてほしいから。
ねぇ、このまま時が進んだら・・・・本当に・・・・・
- 317 名前:初恋 投稿日:2005/02/08(火) 08:49
-
この先の未来。
私は別に好きな人を作って、結婚するだろう。
大切な人と一緒に毎日を過ごすだろう。
自分の手で大事な家族を作ることにもなるだろう。
守らなければならないモノを持つだろう。
だけどそんな日が訪れても、私はあの人を好きでいいですか・・・?
この初恋が永遠の片想いのまま終わっちゃうとしても・・・・
ずっと 好きでいいですか・・・・?
FIN
- 318 名前:rina 投稿日:2005/02/08(火) 08:55
- 前回同様リクのモノではないです(汗
スランプなもので、リハビリとして書いてます。
ただ今、作者は切ないモノしか書けない病です(何
何を書いても切なくなってしまいまして……。
こんなんじゃ、皆さんから貰った甘いモノが書けないじゃないかと。
でもスランプのせいで切ないモノしか書けません…と。
なので今の状態のうちは思いつくままに書いたモノを更新させていただきます。
もちろん、スランプが終わり次第リクの方をしっかりと書かせていただきます!
甘いモノをこれでもかと言うくらい書きたいです(泣
本当に身勝手な作者でありますが、お許しいただけたらと思います。
- 319 名前:rina 投稿日:2005/02/08(火) 08:57
- 小説の書き方が変わったので、もしかしたら気に入らなく思う方も
ちらほら…あるいは、ほとんどの方がそうなる恐れが……。
こ、これからもお願いしますです!!(滝汗
- 320 名前:rina 投稿日:2005/02/08(火) 08:59
-
隠します。
今回のは何気に自分で気に入ってるモノなのですが。
皆さんの目にはどう映るのか心配です……。
- 321 名前:名無し読者 投稿日:2005/02/08(火) 10:32
- 切ない話もいいですね。
登場人物が誰なのか想像する楽しみもありますし。
スランプとのことで大変そうですが頑張って下さい。
- 322 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/08(火) 13:26
- あややの新曲がモチーフかな。こゆのも好きです。マターリ作者さんのペースで。
- 323 名前:異邦人 投稿日:2005/02/15(火) 18:47
- 初めから一気に読ませていただきました。
ごまみきいいですね!
スランプだそうですが、頑張ってください。
- 324 名前:リリカといいます☆ 投稿日:2005/02/16(水) 14:02
- リリカといいます☆
ある事をしたら日記更新してます。
良かったら遊びに来てくだサイ☆
http://www8.kir.jp/lomip/sgm/ril/
- 325 名前:続・義理の姉妹 投稿日:2005/02/16(水) 20:07
-
最近、危機感を感じるんだ。
今の仲良しな姉妹という関係を続けられないような…。
なんだか隠してきたモノ全てが知られてしまいそうで
毎日が怖い。怖くて怖くて仕方がない……。
- 326 名前:続・義理の姉妹 投稿日:2005/02/16(水) 20:07
-
「この際、ズバッと言ったらどうっすか?」
「嫌だね。今のままでいい」
授業をサボッて屋上で煙草を吸う。
その隣には同じように煙草を吸う、妹の友達の美貴ちゃん。
ふぅーっと煙と一緒に溜息を吐く。
アタシの心ん中は今日の空のように曇ってる。
「どーして言わないんすか?」
「どうしてって……幸せ失いたくない」
「幸せねぇ…」
そう言いながらスクッと立ち上がった美貴ちゃん。
寄りかかってたフェンスがカシャンと音を立てる。
吸っていた煙草をその場に落とし地面に擦りつけて火を消す。
そしてアタシを見てポツリ。
「『幸せ』って、そう簡単に失うモンじゃないっすよ」
- 327 名前:続・義理の姉妹 投稿日:2005/02/16(水) 20:08
-
カッコつけて何言ってんだか……。
ゆったりとした空気を保ちながら美貴ちゃんは屋上を出て行く。
その後ろ姿をボーッと見つめるアタシ。
なんだか、自分が凄く落ちぶれた気がする。
年下にカッコよく決められるなんて。
「亜弥が悲しむことはしたくないんだ」
だんだんと黒く染まっていく空を見てつぶやく。
この空はアタシの心ん中をキレイに表してくれてる。
というより、アタシが勝手にそう思い込んでいく。
今の自分はこんなにも暗いんだと、言い聞かせてしまっている。
「今が一番幸せだと思ってるんだ」
仲の良い姉妹という今が一番幸せなんだ。
本当のことを打ち明けたら、きっと今のようには戻れない。
亜弥が変わってしまう、アタシが変わってしまう。
この結末がハッピーエンドでもバッドエンドでも同じことだろう。
今感じている一番の幸せはシャボン玉のように一瞬で弾け、消えるだろう。
- 328 名前:続・義理の姉妹 投稿日:2005/02/16(水) 20:09
-
『本当の姉じゃない』と言ったら亜弥はどんな顔をする?
『好きだ』と言ったら亜弥はどんな顔をする?
そして、そんなアタシをどう思う?
「……好きだよ……亜弥……」
空を見上げたままポツリと呟き
溜息を吐きながら火をつけた煙草は、すでに3本目だった。
FIN
- 329 名前:rina 投稿日:2005/02/16(水) 20:48
- ようやくリクのモノを更新・・・・。
リクしていただいた順に更新するのは大変なのですが
しっかり全て書き上げますので、今しばらくお待ちを・・・・。
- 330 名前:rina 投稿日:2005/02/16(水) 21:07
-
( ´ Д `)<レス返します。
321>名無し読者さん
ありがとうございます。
切ない話を最近特訓中でして・・・・。
心に沁みるような小説を書けるように頑張ります!
322>名無し飼育さん
はい。あややの新曲に思った以上にハマってしまいましてw
切ない曲を聴くと心の底から切なくなります・・・(ぇ
今回の新曲はストレートでキちゃいました;;
『初恋』という曲も小説の中に入れてあったり・・・。
(これまた切ない・・・・。)
323>異邦人さん
初めからですか!?ありがとうございます!!
まだまだマイナーなカプですが、いつかメジャーになるよう
ジャンジャン書いていこうと思います!
- 331 名前:rina 投稿日:2005/02/16(水) 21:15
-
( ´ Д `)<次は何が更新されるか分かんないんだねぇ。
从‘ 。‘从<次も私でしょ。絶対。
川VvV从<いやいや、美貴だよ。最近出てないもん・・・・。
|▽^)<・・・・・・。
|.∀´)<・・・・・・。
- 332 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/18(金) 19:09
- 『欲求の行く末』の続きどうなったんですか??
ごっちんが気になるます
つづきお願いします
- 333 名前:消え行く欲求 投稿日:2005/03/01(火) 09:39
-
「ごっちん、いい加減にして!」
そんな声が聞こえてきたテレビ局の廊下。
声の持ち主は亜弥ちゃんに間違いないだろう。
そして一緒にいるのは・・・・ごっちん・・・・。
廊下の影に隠れてるのに大きな声で話してる二人。
美貴は静かに聞き耳をたてた。
- 334 名前:消え行く欲求 投稿日:2005/03/01(火) 09:40
-
「あんなことされたのに、何考えてるのよ!?」
「だって・・・・友達だし・・・・」
「無理やりチューされたんだよ!?」
「そうだけど・・・」
『誰に』されたか名前は出ていないけど、すぐに美貴だと分かった。
だって亜弥ちゃんはあの時しか見た事ないんだ
ごっちんが他のメンバーとキスをしているのを。
「アタシ、やっぱりミキティのこと嫌いになれない」
「どうしてっ?」
「確かに酷い事されたけど、ミキティはアタシの大事な友達だもん」
「ごっちんはおかしい!どうして怒らないのっ?酷い事って分かってるのに、どうして!?」
「・・・・まっつーとは違った意味で、大事だから・・・・」
- 335 名前:消え行く欲求 投稿日:2005/03/01(火) 09:40
-
チクン
美貴の体のどこかに『何か』が刺さった。
すごく痛い・・・あちこちに刺さってくる・・・・。
怒ってないのは分かってたけど、嫌われはしてると思ってた。
でも意地になって『絶対好きにさせる』って自分に言い聞かせてた。
『奪ってやる』なんて何度も思ってた。
だけどごっちんの優しい声・優しい言葉を聴いた途端、めちゃめちゃ苦しくなった。
何なんだろう、これは。痛いし、苦しい。
美貴は思わずその場に座り込み、耳を塞いだ。
大好きなごっちんの声が今はただ美貴を苦しめる『イヤなモノ』に聞こえた。
体が動かせない・・・名前の分からないナニカが怖い・・・・・。
- 336 名前:消え行く欲求 投稿日:2005/03/01(火) 09:41
-
「・・・・・・・ミキティっ?」
「っ!?ご、ごっち・・・!?」
「大丈夫?苦しいのっ?」
話しを終えて影から出てきたごっちんが、座り込んでる美貴に気づいた。
驚いた顔をしてしゃがみ込み美貴の顔を覗く。
その表情はやっぱり優しくて・・・・美貴はまた激しい胸の痛みに襲われた。
ギュッと胸元の服を握り蹲る。
するとフワッと一瞬体が浮いたんだ。
「・・・・えっ・・・?」
「医務室行こう?顔色悪い」
「で、でも亜弥ちゃんがっ・・・」
「まっつーは話せば分かってくれるから」
「だって・・・怒ってたじゃん・・・」
「・・・・・信じてるもん。きっと分かってくれる」
「・・・・・・」
そう言ったごっちんの顔はとてもカッコ良かった。
美貴じゃ絶対に敵わないと思ってしまうくらい
ごっちんの中の『亜弥ちゃん』という存在は大きかった。
とてつもなく・・・大きかった・・・・・。
- 337 名前:消え行く欲求 投稿日:2005/03/01(火) 09:43
-
「仕事始まるまで、ゆっくり休んで?」
「・・・・ごめん・・・」
「もう!こういう時は謝るんじゃないでしょ?」
「・・・・・・・・ありがと・・・」
医務室に入るとスグに美貴をベットに降ろし、毛布をかけてくれたごっちん。
亜弥ちゃんが後ろで見ていたのに、気にすることなく美貴を心配して。
今だって、優しい瞳の中に『心配』の文字が浮かんでる。
「よろしい。それじゃあ、アタシもここにいるから寝ていいよ?」
「えっ?だ、ダメだよっ・・・」
「まっつーなら心配はいらないよ」
「・・・・・・えっ・・?」
「言ったでしょ?話せば分かってくれるって」
凄く優しい声、優しい瞳。
それは美貴を見ているようで見ていなかった。
目では美貴を、でも心では亜弥ちゃんを
ごっちんはしっかりと見ていた。
- 338 名前:消え行く欲求 投稿日:2005/03/01(火) 09:43
-
もう美貴の中には『奪いたい』という気持ちは消え
『奪えない・奪っちゃいけない』という気持ちが見え隠れしていた。
きっとこのまま意地を張って亜弥ちゃんからごっちんを奪っても
後悔するのは美貴一人だろう。
それ以前にごっちんを悲しませることになるだろう。
美貴は・・・好きな人の幸せを望みたい・・・・。
でも、せめて夢の中でだけは言わせて
ごっちん、愛してる。
いつまでも好きなままでいさせてね・・・・。
FIN
- 339 名前:雨の日にバス停で 投稿日:2005/03/01(火) 09:48
-
「……雨、止まないね」
「そうだね…」
学校の帰り道。
突然降り出した激しい雨。
二人とも傘を持ってなくて、走って小屋のあるバス停まで行った。
中に入り込んで荒くなった息を整える。
不意にチラッと彼女を見ると、ちょうど目が合って微笑み合った。
ゆっくりと長椅子に腰掛け、
ザーザーと音を立てながら上から下に落ちていく水滴たちを見つめた。
- 340 名前:雨の日にバス停で 投稿日:2005/03/01(火) 09:49
-
「久しぶりだよね、こういう時間」
「えっ?あぁ…そうだね」
濡れた制服が少し気持ち悪いけど彼女と笑っていられるから気に留めなかった。
付き合ってもう3ヶ月も経つんだよね。
今まで気づかなかった。当たり前のように時間が過ぎたから。
久しぶりに落ち着いた時間によって気づいた。
「今でも美貴のこと好き?」
「もちろん。大好きだよ」
「えへへ、嬉しい」
本当にたまにだけど彼女は聞いてくるんだ。
『好き?』って不安そうな顔して。
クラスが違うから一緒にいる時間も少ないし、お互いに自分のクラスの友達もいる。
たまたま見かけたときに友達と話してる姿を見ると不安になる。
それは彼女だけじゃない、自分も同じだ。
- 341 名前:雨の日にバス停で 投稿日:2005/03/01(火) 09:49
-
「手、繋がない?」
「でも座ってるんだよ?」
「いいじゃん。冷たいんだもん」
「そっか」
もうちょっと彼女の傍にいることを感じたくて。
でもこんなこと言ったら引かれるかなって戸惑いもあって。
顔色を窺いながら言ってみたら、彼女は優しく笑ってくれた。
その顔に安心して差し出された手をキュッと握った。
- 342 名前:雨の日にバス停で 投稿日:2005/03/01(火) 09:49
-
遠慮がちに繋がれた手はいつもより冷たかった。
だけどそれ以上に彼女と笑い合う笑顔が温かかった。
ふと何気なく前を向いた時、いつの間にか止まっていたバスが走り出した。
FIN
- 343 名前:届いたよ。大事な言葉。 投稿日:2005/03/01(火) 09:51
-
あなたと一緒に帰る11月の寒い街。
持ってきた手袋をポケットにしまって手を繋いだ。
この方が暖かいでしょって、あなたが言ったから。
「寒いねぇ、最近」
「最近じゃなくて、ずっと寒いよ」
少しでも長くあなたと一緒にいたいから、ワザとゆっくり歩く。
ちょっとでも大きく『幸せ』を作っていきたいから。
たとえ短い会話でも大きくなっていくから。
- 344 名前:届いたよ。大事な言葉。 投稿日:2005/03/01(火) 09:56
- 「公園で休まない?何か疲れた」
「んー…いいよ、寄ってこ」
あなたは優しいから私の話をちゃんと聞いてくれる。
少し歩いたところで見えた公園に入る。
入ってすぐのところにあったベンチに二人で座る。
ピッタリとくっついて、握った手を離さないで。
「今日、どうだった?」
「楽しかったよ」
「そっか」
特にそれといった話題は見つからない。
けど、こんなどうでもいい会話もあなたとなら楽しい。
すっかり真っ暗になった公園に街灯の光が入り込む。
その光をあなたと二人で見つめながら、どうでもいいことを話す。
「そろそろ行こう?冷え込んできた」
「だから、ずっと寒いって」
ゆっくりと二人同時に立ち上がり歩き出す。
誰もいない公園。あなたと二人で歩いていると心に沁みる嬉しさ。
重なっている手がジュンっと暖かかった。
- 345 名前:届いたよ。大事な言葉。 投稿日:2005/03/01(火) 09:56
-
「あのさぁ」
「うん?」
帰り道をまたゆっくり歩いていると、あなたはポツリと言った。
それに続くように歩みを止め繋いでいる手を離した。
一瞬にして心と身体が冷え込んだ気がした。
「 」
前に立ったあなたは目を瞑って大きく深呼吸して。
閉じた瞼が開いたその奥には優しい瞳。
ゆっくり口を開いて何かを言う。
でもタイミングよく横を通った電車によって、その声はかき消された。
まるで周りに聞かれた時にあなたが照れ隠しをするのを手伝うように。
だけど、しっかり耳に入ったよ?
私の耳にはちゃんと届いたよ?
あなたが初めて言ってくれた大事な言葉が。
- 346 名前:届いたよ。大事な言葉。 投稿日:2005/03/01(火) 09:57
-
『好きだよ、まっつー』
FIN
- 347 名前:rina 投稿日:2005/03/01(火) 10:04
- 長く放置気味で申し訳ありませんでした;;
ようやくスランプの方が克服できつつあります(ぉ
まだ今までのように早い更新は難しいのですが、
ちょっとずつリクしていただいたネタを書いていこうと思っております。
今日は332・名無し飼育さん、289・penさん、297・名無し飼育さん
この方々からのリクを更新させていただきました。
332>名無し飼育さん
大変遅くなって申し訳ありませんでした;;
今日やっと更新しました!
読んでいただけたらと思います。
- 348 名前:rina 投稿日:2005/03/01(火) 10:05
-
隠します。
- 349 名前:rina 投稿日:2005/03/01(火) 10:05
-
もういっちょ。
- 350 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/02(水) 13:43
- リク更新、有難う御座います。
スランプから抜け出せそうで何よりです。
- 351 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/02(水) 16:40
- 『消え行く欲求』サイコです
ありがとうございました!!
- 352 名前:エンジン 投稿日:2005/03/20(日) 21:42
-
走り出したら止まらない時って結構ある。
ドキドキするんだ、一度くっついたら離れたくなくなる。
どんなに嫌がられたって気にしない。
それくらいブレーキがかからなくなる。
- 353 名前:エンジン 投稿日:2005/03/20(日) 21:43
-
「あっ、ミキティ!!」
「へっ?……うきゃあっ!?」
耳障りなチャイムをバックに教室から出てきたミキティを発見。
その瞬間から全身にエンジンがかかる。
ドキドキと高鳴る鼓動に身を任せ、一目散にミキティの傍に行った。
そのままの勢いで飛びつくとミキティは可愛くない声をあげた。
「ご、ごっちん!」
「会いたかったよぉ〜」
「は、離してっ…」
ギュウッと抱きしめて頬擦りすると、ミキティはアタシの肩を押して拒否る。
だけどそんな態度とは裏腹に、顔はみるみる真っ赤になっていく。
- 354 名前:エンジン 投稿日:2005/03/20(日) 21:45
- 「ご、ごっちん!授業はっ?」
「んぁ?」
「……またサボったの?」
「もちろん!お昼前はサボらないと、一番にミキティに会えないから」
「……バカ……」
抱きしめたまま廊下の壁に寄りかかる。
ミキティは観念したらしく、ポフッとアタシに体を預けてきた。
そしていつも聞いてくる質問。必ずサボったかどうか聞いてくるんだ。
『サボった』っていうと呆れられるし、『出た』って言うと疑われる。
そんな子供っぽい思考を持ってるところが好きだったりするんだけど。
「ねぇ、みんな見てる…」
「見せときゃいいって」
「……恥ずかしい…」
「あはっ。我慢、我慢〜♪」
ジッと目を見つめて話しているとミキティはあちこちに目を逸らし始めた。
困ったようにアタシを見上げる仕草は、その場に倒れそうなくらい可愛らしい。
活発に動いてるエンジンがオーバーヒートし始めたのが自分でも分かった。
- 355 名前:エンジン 投稿日:2005/03/20(日) 21:46
-
それと同時にアタシはミキティに口付けだした。
「んっ…んんぅ……ゃっ…」
ここは公共の場で 口うるさい教頭たちのいる学校で
お昼休みでたくさんの生徒が行き交う廊下で……。
分かってる…分かってるよ……?
でも止まらない。いや、止められない。
コントロールが効かないんだ。
「…はっ、ふぅ……」
唇と唇、舌と舌が交わる隙間から漏れる吐息。
コレがこんなにもアタシを狂わせるモノだとは思わなかった。
頭の奥が痺れ、もっとミキティの乱れる姿を望んでしまう。
「…ご…ちん…ふっ……ゃぁっ…」
アタシの制服をギュッと握り、必死に声を出すミキティ。
ほとんど吐息によって消されている。
今のミキティが発するモノ全てがアタシを刺激していく。
「……はぁっ…んふぅ……」
もうどれくらい経ったんだろう。
ミキティからは吐息と震える体しか感じられない。
と、その瞬間。ミキティの体がガクンと下がった。
腰を抜かしたらしく、アタシの制服を握ったまま座り込んでしまった。
- 356 名前:エンジン 投稿日:2005/03/20(日) 21:48
- 「はっ、はぁっ……」
「ご、ごめん…」
「謝るくらいなら…しないでよぉ……」
「……ごめん…」
俯いて荒くなっている呼吸を整え、ゆっくりと話すミキティ。
その姿を見ているとエンジンが止まっていくのを感じた。
『罪悪感』という言葉がストッパーをかけたのかもしれない。
「アタシ、屋上行くね」
「えっ…?」
「みんな見てるし、一緒に居づらいんじゃない?」
ミキティが人から注目されるのを嫌っているのは知ってる。
伊達に1年半付き合ってるワケじゃない。
壁から背を離し、ジロジロ見てる奴らにガン飛ばしながら歩き出す。
「……ま、待ってよっ…」
「んぁ?」
「み、美貴も…一緒に行く……」
「へっ?」
- 357 名前:エンジン 投稿日:2005/03/20(日) 21:49
-
「お、屋上なら…続き、出来るでしょ……?」
トコトコとアタシの後ろをついてきて、キュッと服の裾を掴んだ。
チラチラとアタシを上目遣いで見ながらボソボソ小さい声で言う。
その言葉に一瞬にしてアタシは顔を緩ませた。
そしてエンジンも……再び活発に動き始めた。
「ミキティのエッチぃ〜」
「なっ!?ち、違っ…!!」
「そんなに物足りないなら態度で示してくれないと」
「そ、そんなんじゃないもんっ!!」
「仕方ないから屋上で、い〜っぱい続きしてあげる♪」
「えぇっ!?ほ、程々でいいよっ!」
「……んふっ♪やっぱり続き期待してるんだ?」
「……あぅ……」
- 358 名前:エンジン 投稿日:2005/03/20(日) 21:51
-
アタシのエンジンには元々ストッパーはないのかもね。
だって今こんなにもドキドキしてるんだもん。
それに止まっちゃったら困るや。
このドキドキはミキティを愛してる証拠だと思うから。
いつまでも活発に動き続けていてもらいたいかな。
そしてミキティには、いつまでもアタシの燃料でいてもらおう。
FIN
- 359 名前:rina 投稿日:2005/03/20(日) 21:59
- お久しぶりです(死
長い間、放置気味で申し訳ありません;;
課題がなかなか終わらず、小説を書く暇が取れなくて(滝汗
3月の22日以降は課題も提出するので、ちょっとずつですが更新を早くしていく予定です。
今日は296・マカロニさんから頂いたリク
『ごまみきの甘くて美貴受け』
を更新いたしました。読んでいただけたらと思います。
- 360 名前:rina 投稿日:2005/03/20(日) 22:03
-
川VvV从<レス返します。
350>名無し飼育さん
遅くなって申し訳ありませんでした;;
スランプの方は順調に克服していますw
351>名無し飼育さん
大変遅くなりましたが、更新しました。
長い間お待たせして申し訳ありません;;
気に入っていただけたようで嬉しいですw
- 361 名前:rina 投稿日:2005/03/20(日) 22:03
-
隠しますね。
- 362 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/20(日) 22:47
- 作者さん帰ってキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!甘いごまみき素敵ですw廊下でイチャつくなんて(*´Д`)=з
- 363 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/21(月) 09:11
- フガァァァ−!あまぁぁぁい!
- 364 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/21(月) 18:06
- 「背中を押された子 受け止めた子」の続き
読みたいです。ぜひ書いてください。
- 365 名前:あの高さは 愛の高さ 投稿日:2005/03/22(火) 08:00
-
「ご〜っつぁん」
「んぁ?あぁ、梨華ちゃん」
「もうそろそろ順番くるね」
「んー、そうだねぇ〜」
跳び箱を目の前にして胡坐を掻き
ボーッと何かを見てるような見てないような顔をしているごっつぁん。
私が肩を叩くとクルッとすぐに振り返る。
隣にきて目をジッと見つめると、その目は凄く眠そうだった。
- 366 名前:あの高さは 愛の高さ 投稿日:2005/03/22(火) 08:01
- 「もしかして寝ようとしてた?」
「ん?そんなことないよ」
「そう?ごっつぁんは何処でも寝れるから心配だよぉ」
「余計なお世話ですぅ〜」
あたしの口調を真似てるけど、その声はやっぱり眠そうで。
頬をペチペチ叩いて眠気を飛ばそうとしてみると
少し怒ったような顔で手を掴まれた。
「大丈夫だって言ってるじゃん」
「でも凄い眠そうだもん」
「ごとーはカメラが回ってる前で寝たりしません」
「あ、そっか。そうだよね、ごめん」
「いいけどさ〜。可愛いとこ見れたし」
- 367 名前:あの高さは 愛の高さ 投稿日:2005/03/22(火) 08:02
- ごっつぁんはそう言うとニカッと笑って立ち上がった。
『どうして立つんだろう?』と不思議に思い周りを見た。
すると、いつの間にかシード選手にまで順番が回ってきていた。
「梨華ちゃんは頭が寝ちゃってたんじゃないの〜?」
「なっ……もう!早く行ってきなよっ!」
「あはっ!はぁ〜い!」
ののやあいぼんと変わらない、悪戯っ子みたいな顔をして
トコトコと跳び箱の前に移動していったごっつぁん。
でもやっぱりキッズや年下のメンバーの視線が集まると
表情が切り替わって、憧れの存在『後藤真希』になる。
「カッコつけちゃって」
「うっさい」
小声で言ったつもりなのに、ごっつぁんには聞こえてたみたい。
無表情で背中を向けたまま言葉が返された。
- 368 名前:あの高さは 愛の高さ 投稿日:2005/03/22(火) 08:03
-
□ □ □ □
「もう!梨華ちゃんのせいだーっ!!」
跳び終えたごっつぁんは列に戻り、斉藤さんにグチを言う。
そんな声を背に受けながら、あたしも跳び箱に向かって走り出す。
跳び終えたらすぐに、ごっつぁんの元へ戻る。
「ごっつぁ〜ん♪」
「んぁ!?抱きつくなっ!!」
走ったままの勢いで抱きつくと、ビクッと肩を震わせ振り返る。
あたしはニコニコ笑いながら隣に腰を下ろした。
「さっきは危なかったねぇ、ごっつぁん」
「あれは梨華ちゃんのせいだって!」
「えーっ?何でよ?」
「梨華ちゃんが跳ぶ寸前に余計なこと言うからっ……」
「だってホントのことでしょ?すぐにカッコつけるんだもん」
「あれが、ごとーなのっ!」
頬を膨らませて子供みたいに不貞腐れるごっつぁん。
『あ、可愛い…』なんて不謹慎ながらも思った。
それと同時に自分以外の人にも、この表情を見せてたら嫌だなぁ…とも思った。
- 369 名前:あの高さは 愛の高さ 投稿日:2005/03/22(火) 08:04
- 「普段はもっと女の子らしいというか、子供なのに」
「んぁ……梨華ちゃん、しつこいよ」
「だってそうじゃない」
「……ごとーが子供でいられるのは梨華ちゃんの前でだけなんだよ!」
ちょっと大きめな声でそう言うとプイッと前を向いてしまう。
髪の隙間から見える耳は……ほんのり赤かった。
『あぁ、愛されてるなぁ〜』なんて感じた今日この頃。
ちょっとした優越感と独占欲を持ちながら、あたしはごっつぁんに抱きついた。
「ごっつぁん!」
「今度は何…?」
「大好きっ♪」
「……分かってるし…」
FIN
- 370 名前:rina 投稿日:2005/03/22(火) 08:08
- 久々の短期間更新(w(何
ちょっとずつ直ってきてますね〜!
早く以前のようにザカザカ書けるようになりたいです(平状
今日は288・名無し?さんからいただいたリクで
『いしごまでスポフェスの騎馬戦で二人が組んだ時の話とか』
です。えっと……騎馬戦ではなく、跳び箱にしてしまいました;;
個人的に跳び箱のいしごまの方が印象が強くて……;;
申し訳ありません(滝汗
- 371 名前:rina 投稿日:2005/03/22(火) 08:09
-
レス返しは後ほどします;;
- 372 名前:rina 投稿日:2005/03/22(火) 08:09
-
隠します。
- 373 名前:名無し? 投稿日:2005/03/22(火) 13:27
- 更新お疲れさまです。
リクのもの書いて頂いてありがとうございました!!
自分もとび箱の時の2人の画像見て、
『スポフェス行っとけばよかった…』と軽くショック受けてたんで、
小説の中の2人でも、雰囲気が感じれてよかったです(*´Д`)
やっぱ、いしごま良いですね。
- 374 名前:レナ 投稿日:2005/03/23(水) 16:57
-
- 375 名前:シラス 投稿日:2005/03/23(水) 16:59
- れなごま書いてくれませんか?
- 376 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/24(木) 16:14
- ごっちんの取り合いとかを
読んでみたいです!!
- 377 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 12:59
-
人の愛し方ってどんなものだろう。
どうすれば、愛し合えるのかな?
相手が望んだことを完璧に叶えてあげること?
自分はどれだけ好きなのか伝えること?
それでも伝わらなかったら、どうすればいいの?
- 378 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:00
-
「ごっちん、美貴のこと本当に好きなの?」
ソファに座ってボーッとしていると
ミキティが唐突にそんな言葉を口にした。
「だって、一緒にいても普通にトキが過ぎるんだもん」
……で?
それとさっきのと、どう繋がりがあるの?
「恋ってさ。常にドキドキするモノじゃない?」
いつからなのだろう?ミキティから『ドキドキ』というものが消えたのは。
アタシはいつだってドキドキしてるつもりだ。
ミキティの言葉、一つ一つに胸がトキメく。
だけどそれはミキティには届いていなかったようだ。
- 379 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:01
- 「ねぇ、好き?」
うん
「じゃあ、今ここでキスして」
アタシはすぐにミキティの傍にいき唇を重ねた。
触れるだけの、子供でも出来るような口付け。
付き合いだした時は、これだけで二人とも真っ赤になっていたのに。
ある一線を越えてから、この口付けは『普通』というジャンルに入ってしまった。
「…んっ……もっとぉ……」
ん、わかった
『普通』じゃ物足りないのだろうか。
ミキティはアタシの首に腕を絡め、もっと深いモノを要求する。
当然アタシは言われたままに唇を重ねる。
ミキティが求めるモノを舌を使って与えていく。
「んぅ…はっ、ふぅ……」
クチュクチュという舌同士が触れ合う音が部屋に響く。
すでにミキティは自分の体を支えきれなくなり、ソファに倒れている。
それでも快感を求めるのか、首に回した腕は離さない。
ただひたすらにアタシからの刺激を欲している。
「…ふっ……ぅん、ハァっ……」
- 380 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:02
- 苦しそうに身を捩りだしたのを見て、アタシはゆっくり離れた。
二人の間には粘っこい糸が出来ている。
押し倒したような体勢を戻そうと起き上がると
ミキティはアタシの服をギュッと握った。
「……美貴のこと…好き……?」
うん
「じゃあ、どうして?何で『好き』って言ってくれないの?」
それは……
正直アタシもよく分からない。
ミキティが好きなのは事実だ。
もうキスは終わっているのに、ドキドキは止まっていない。
「答えられないんだ…。やっぱり美貴たちって恋人とは違うね…」
そんなこと……
「だって数えるほどしか好きって言ってくれないじゃん!」
だから、それは……
- 381 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:03
- 「美貴の言う事ばっか聞いて、ごっちんは自分から動いてくれない」
……えっ…?
「美貴は…ごっちんを召使いだと思いたくない……」
………ミキティ…?
「ごっちんは…美貴の恋人なんだって、思いたい……」
初めて、ミキティがとても弱い生き物なんだと思った。
何でも強気で物事を進めていくから
全て自分の力でやっていって、ダメな部分は相手に頼んで
その『相手』がアタシに当てはまると思っていた。
だけどそれは違った。
ミキティはいつも『後藤真希』を求めてたんだ。
わざと……なのかは分からないけど、何でもアタシに頼んで
アタシが反発するのを待っていたのかもしれない。
思えば付き合ってからの1年間。
一度も自分の意見を言ったことがなかった。
ミキティ自身もそれに気づいていたらしい。
「さっきはあんなこと言ったけど、美貴は今でも好きだよ?」
「ごっちんのこと、凄く好き」
- 382 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:04
-
………
「……何も、言ってくれないの……?」
言いたいけど…言えない……。
嫌いだから『好き』と言わないんじゃない。
きっと好きだから上手く伝えられないんだ。
言おうとすると恥ずかしくなる、照れくさくなる。
「美貴、ちょっと出かけてくる……」
ま、待ってっ
「えっ?」
黙ったままのアタシに嫌気がさしたのか
ミキティはケータイを持って立ち上がった。
それをアタシは、無意識に腕を掴んで止めた。
初めて、自分から行動を起こした。
「ごっちん?」
……ごめん……
「何で謝るの?」
- 383 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:04
-
本当は分かってるのだろう。
アタシが何を言おうとしてるのか。
だけどいざとなると、なかなか声が出なくて
もどかしくなったアタシはギュッとミキティを抱きしめた。
今までにないくらい強く…必死に……。
「ごっちんっ……?」
ごめん…
「謝らないで…美貴は違う言葉が聞きたい……」
- 384 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:05
-
………好き…だよ……
- 385 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:06
- しっかり声に出せる自信は最初からなかった。
でも言わないと、これから先も気持ちは伝わらない。
アタシはミキティの耳元で精一杯の声を出して囁いた。
「えへへっ。やっと聞けた」
ゆっくりと体を離すと、そこには満面の笑みのミキティがいて。
自然とアタシも笑顔になっていってるのに気づいた。
ギュッと抱きついてくるミキティをしっかり支えて
優しく髪を撫でてみた。耳元で何度も『好き』と囁いてみた。
「…恥ずかしいから、もういいよ…」
自分が言えって頼んできたのに。
反発してくるミキティの顔は真っ赤になっていた。
- 386 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:08
- そっと。頼まれたわけでもなく、ミキティの唇に触れた。
自分の唇で、その感触を求めにいった。
ほとんど無意識の行動。なのに心の奥底で何かが疼いていた。
思ったままに唇を重ね、舌を入れた。
さっきと同じことをしているのに。何か違った。
「んっ、はぁっ……好きぃ…」
アタシも好きだよ
「…えへへ…幸せ……」
こんなにも幸せそうに笑うミキティを初めて見た。
そしてそんなミキティを愛しく思う自分も。
『幸せって何だっけ?』と聞いてきたこともあったのに
ミキティはこんなにも簡単に「幸せ」と口にした。
これが『愛し合う』という行為なのだと、ちょっと分かった気がした。
- 387 名前:幸せって何だっけ? 投稿日:2005/03/27(日) 13:08
-
再びミキティと交わした3度目の口付けは、よりいっそう甘く感じた。
FIN
- 388 名前:rina 投稿日:2005/03/27(日) 13:10
- お久しぶりです(死
生存報告もかねて、ごまみきを。
相変わらずな駄文で申し訳ないです;;
- 389 名前:rina 投稿日:2005/03/27(日) 13:21
-
川VvV从<レス返しですっ。
362>名無し飼育さん
帰ってきました(笑
甘くなってたでしょうか?久しぶりだったので不安でした。
廊下でイチャついちゃいますよ。ごまみき(主にごっちん)はw
363>名無し飼育さん
甘かったですか?よかったですw
364>名無し飼育さん
続きですか・・・・;;
今溜まっているリクの消化が終り次第、書いてみようと思います。
373>名無し?さん
遅くなってスミマセンでした(滝汗
DVDを見て、自分も行けばよかったと後悔してます…(泣
ですが、リクをいただいてから石後がブームです。自分w
375・376>シラスさん・名無し飼育さん
リクありがとうございます。
今溜まっているリクが終わり次第、書かせていただきます。
- 390 名前:rina 投稿日:2005/03/27(日) 13:22
-
隠します。
- 391 名前:名無し? 投稿日:2005/03/27(日) 19:16
- 更新されてる!
たまたま見にきてみたら更新されてて、しかも1番?すごい嬉しいです。
ほんとですか!?石後ブーム嬉しいかぎりです。ぜひ広めてってください(^▽^)
ごまみき…最高ですね!
このCPだとミキティがかわいくなりますよね。
かわいいミキティ最高です!
- 392 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/28(月) 14:52
- 一途なミキティがかわいいです!
- 393 名前:お願い! 投稿日:2005/03/31(木) 12:00
-
『――――っ!!』
「すごぉーい・・・」
「あ、あのさ。もういいんでないかい?」
最初に聞かされたときはビックリした。
ソロ同士でお互いの曲を歌うなんて。
そんなのあり!?って感じで、
一緒に聞いてたごっちんと何度も顔を見合わせた。
でもそれは私にとっては好都合でもあった。
ごっちんに会える機会が増えるから。
お仕事の関係で全くと言っていいほど会えない私たちだから。
「ダメだよ。ごっちんの曲、あんまり知らないし」
「自分の曲ばっか聞いてるからでしょ?」
「だって好きなんだもぉ〜ん」
「・・・・・」
- 394 名前:お願い! 投稿日:2005/03/31(木) 12:00
- マネージャーさんから特別にもらった、私とごっちんのオフ。
私の家にごっちんを呼び出して声を合わせる練習をする予定だった。
よく考えて、亜弥。
あなたはごっちんの曲を覚えてるの?
そんな声がどっかから聞こえてきて。
歌詞を全く覚えてない私は、急遽ごっちんの曲を覚えることにした。
ごっちんにお願いしてコンサートのDVDを持ってきてもらって
もう何時間もリピートして見てる。
「アタシ、飽きてきたんだけど・・・」
「ダメ。一緒に見てて」
「何で自分の歌ってるの見てなきゃいけないのさ」
「私は何度も見てるよ?自分のDVD」
「・・・・・・・」
- 395 名前:お願い! 投稿日:2005/03/31(木) 12:01
- 「恥ずいんだって、ぶっちゃけ」
「あとちょっとだからぁー」
「いや、たった今入れたばっかじゃん」
「いいのぉー」
3枚あるDVDを全部見て覚えるって決めたんだ。
歌い方じゃなくて、フリとか煽り方とか。
ごっちんは『まっつー流でいいんじゃないの?』って言うけど
それじゃ二人の一体感ないじゃないって。
- 396 名前:お願い! 投稿日:2005/03/31(木) 12:02
-
「あのさ、まっつー」
「ふぇ?」
「一体感なんて、こうすりゃいくらでも持てるって」
「ひゃあっ!?ちょっ、どこ触って・・・!」
ソファに座ってたごっちんが私の後ろにきた。
そのままギュッと腕の中に閉じ込められて
気づいたときにはオーバーオールの中に手が入ってきた。
今日に限って前チャックで、あっさりと手が進入してくる。
「や、やめっ・・・!」
「ん〜?このカタイの何かなぁ〜?」
「んぅっ・・・も、バカぁっ!!」
モゾモゾと下の方で手が動いてるのが服越しに見えて、
私はギュッと目を瞑った。顔もすでに真っ赤になってる。
逃げたいけど、逃げられない。
ごっちんの腕と足に完全ホールドされてるから。
それに力が入らなくなってきてる。変なトコロ触られてるから・・・。
「やっ、ちょっ・・・」
「まっつー。DVD見なくていいの?今なら見ていいよ」
「なっ・・・。ず、ズルイよぉ。そ、れぇ・・・っ!」
「何で?ちゃんと見なよ」
「・・・ぅー・・・・」
ゆっくりと目を開けるけど、ちょっとした刺激がくるたびにギュッと瞑ってしまう。
赤い顔を隠そうと下を向くけど、ごっちんに顔を押さえられて前を向かされる。
視界はすでに生理的な涙で潤みきっていて、歪んでた。
- 397 名前:お願い! 投稿日:2005/03/31(木) 12:03
-
□ □ □ □
「サイテー・・・」
「んー?」
「何で急に始めたりするのっ!」
ダルい体と脱力感に負け、ごっちんの腕の中に納まっている私。
結局、私は最後までコトを進められてしまった。
ふと前を向くとテレビにはDVDメニューが表示されていて
体は動かないけど、顔を上げてごっちんを睨んだ。
「んぁ?どうした?」
「DVDぃ!終っちゃったじゃない!」
「あぁ・・・そうみたいだね」
腕の中から出ようとジタバタ暴れるけど、
ごっちんはなかなか解放してくれない。
ダルい体を動かして振り向くと、素早く口付けられた。
「・・・ヘンタイ・・・」
「まっつーが悪いんだよ」
「何でよ!?私のどこが悪いのっ?」
- 398 名前:お願い! 投稿日:2005/03/31(木) 12:03
-
「アタシを見てくれないから」
「・・・・・・へっ?」
「テレビばっかで、アタシのこと無視するからいけないんだ」
今ムスッとすべきなのは私なのに
何故かごっちんがムスッとしちゃって。
まるでオモチャを買ってもらえない子供みたいに
頬をプクーッと膨らませて私を見てる。
DVDにいたごっちんとは思えない、可愛らしいごっちん。
そのギャップが私をどんどん魅了していくんだ。
「ごめんね?ごっちん」
「・・・・・ふんっ」
「ちゃんとごっちんのこと見てるから」
「ホントだね・・・?」
「うん、ホント」
「じゃあ、許す」
髪をクシャクシャと撫でてあげると、すぐに上機嫌に。
ホントは私より子供なんじゃないかな?って思う。
だけどそんなことないんだよね。
だって今も。子供みたいな事してるくせに、笑った顔は私を包むような優しさで。
それは愛を知ってる大人にしか出来ないこと。
- 399 名前:お願い! 投稿日:2005/03/31(木) 12:05
-
「てか、一回見れば覚えられない?」
「ん〜、そぉ?」
「多分二人でやるんじゃ、大したフリはつかないと思う」
「えー。じゃあ、時間もったいなかったなぁ」
「だから言ったじゃん。もういいんじゃない?って」
「聞こえなかったよぉー」
「言いました。まっつーも返事しました」
「・・・ぶぅ・・・」
後ろからギュッてされながらテレビを見る。
何だかんだ言い争ってるわりには、ブラウン管に写ってるのは歌って踊ってるごっちんで。
文句を言ってくるけど私のお願いはちゃんと聞いてくれる。
- 400 名前:お願い! 投稿日:2005/03/31(木) 12:05
-
「ねぇ、ごっちん?」
「んぁ?」
「もう一回だけ見ていい?」
「ダメ。これが最後って約束した」
「・・・・・・・今日、泊まってっていいから・・・」
「夕飯は松浦亜弥でよろしく」
「にゃっ!?」
優しいけど、えっちなのは玉に瑕・・・・。
FIN
- 401 名前:rina 投稿日:2005/03/31(木) 12:12
- 更新しました。
今回は292・名無し飼育さんからのリクで
『ハロ紺中のみきごまかあやごま』
です。読んでいただけたらと思います。
最近ちょこっとエロばっかで申し訳ないです(汗
欲求不満っ!? いやいや・・・・(苦笑
- 402 名前:rina 投稿日:2005/03/31(木) 12:16
-
从‘ 。‘从<レス返しぃ。
391>名無し?さん
一番でレスありがとうございます!私も嬉しいですw
石後はホントのブーム到来です(ぉ
これからちょこちょこ書いていこうと企んでたり(ニヤ
ごまみき最高でしたか!ありがとうございますw
可愛いミキティにカッコイイごっちんを目指します!
392>名無し飼育さん
ありがとうございますw
ミキティは素直なときも素直じゃないときも一途な乙女ですw
- 403 名前:rina 投稿日:2005/03/31(木) 12:17
-
隠しますね。
- 404 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/31(木) 16:44
- えろいよ後藤さんw
いや、かわいいですねーこのお話。
- 405 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/31(木) 18:37
- いいじゃないですか微エロw増えちゃってかまいません(´∀`)
- 406 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/03(日) 08:34
- あやごまはいいなぁ(;´Д`)
- 407 名前:名無し飼育さん 投稿日:2005/04/19(火) 20:19
- パクってない?
- 408 名前:マカロニ 投稿日:2005/04/24(日) 03:37
- 296のリクをしたマカロニです!レス遅くなってすいません(>_<)
もぅかなり甘甘でミキティが可愛いすぎで♪やっぱミキティは受けが一番可愛いな〜と思いました。
最近あやごまにもハマりつつ
更新まっとります〜
んではマイペースに頑張ってください(^O^)
- 409 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/25(月) 22:32
- あやごま来たれ!!!!!
- 410 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:11
-
私には可愛くてしょうがない妹がいる。
子供の癖に素直じゃなくて不器用で
その割には甘えん坊な妹。
人の目ばかり気にしてて
手を繋いだりするとすぐに怒るの。
- 411 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:12
-
まぁ、そんなところが
可愛かったりするんだけどね。
- 412 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:14
-
「亜弥ちゃん」
「うん?どうしたの、そんな恐い顔して」
「この状況で、どうしたのって質問はないんじゃない?」
まだ眠そうな目を何回も擦りながら
不満げな声を出す、妹の真希。
- 413 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:19
-
私の下でジタバタと暴れてる。
「降りてよー!」
「えー?だって真希まだ眠そうだし」
「もう平気っ」
「ダ〜メ!真希はすぐ二度寝するから、ちゃんと起きるまで降りない」
「お母さんたちに見られたらっ……!」
「ママならさっきお友達とお出かけしましたぁ。パパはいつもより早くお仕事」
「なっ……はぅ…」
- 414 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:23
-
『どうして今日に限って……』
なんて脱力しきった声で言う真希。
そんな、困った顔してオロオロしてる姿が可愛くて
くしゃっと髪を撫でるとムスッとされた。
- 415 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:26
-
「笑ってよ、真希〜」
「こんな時に笑えるわけないじゃん」
「いいから笑えー!」
「んぁ!?ちょ…アハっアハハハハっ!!」
頬を撫でても突いても笑ってくれない。
最初はなんとなく笑ってほしいだけだったけど
ここまでくると何としてでも笑わせたくなる。
そこで私は真希が一番弱い脇腹に手を入れて、容赦無しにくすぐりだした。
- 416 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:29
-
「はっ…あはっ…あ、亜弥ちゃっ……」
「んー?」
「ふはっ…や、止めっ……てっ!」
「ヤダぁ。真希笑ってくれないんだもん」
「いや、笑ってるじゃん!さっきから!」
「そう?じゃあ止めてあげる」
涙を流しながら訴える真希を
もう少し見ていたい気もするけど……
さすがに可哀相だね。
そう思ってパッと手を離し、真希の上からも降りた。
- 417 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:32
-
ハァハァと荒い呼吸を整える真希の
目尻に溜まった涙をそっと拭う。
さっきみたいに反発する気力がないのか、真希は私をジーッと見ていた。
「……チューする?」「しないよ!」
「じゃあ何でずっと私を見てるの?」
「いや…笑うの久しぶりだなぁって……」
ちょっぴり恥ずかしそうに、真希は小さくはにかんだ。
私もこんなおふざけをするのは久しぶりで、つられてクスッと笑った。
- 418 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:36
-
「よかったね、真希。笑い方忘れてなくて」
「んぁ?……うんっ」
ふにゃっと高校生とは思えない可愛らしい笑みを見せた真希。
それが妙に愛しく思えて、額にチュッと口付けた。
真希は一度驚いた顔をしたけど、すぐに頬を緩ませた。
- 419 名前:妹 投稿日:2005/04/27(水) 07:40
-
二人きりだから出来ること。
二人きりの時しか訪れない甘い時間。
二人きりだからこそ見れる真希の可愛らしい表情。
そして
真希がいるから抱ける『愛しい』という感情。
やっぱり真希は
私の一番手放したくない大事な子。
FIN
- 420 名前:rina 投稿日:2005/04/27(水) 07:47
- お久しぶりです(毎回この始まり方(汗
長い間音沙汰なしでスミマセン;;
えー……私のPCまた逝かれました(泣
なので前回同様、直るまではケータイから更新させていただきます。
そしてまたレス返しも出来なくなります。
ですがちゃんと皆様のレスは拝見させていただいてるので、
どうかこやつを見捨てないでやってください(滝汗
- 421 名前:rina 投稿日:2005/04/27(水) 07:52
- なにやら、あやごまの評判が良いみたいで嬉しいかぎりですw
生存報告も兼ねて、あやごまを更新させていただきました。
あやごまにしては珍しい(?)ごっちんが妹な話。
皆様からの感想やブーイングお待ちしております。
- 422 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/27(水) 11:16
- 作者さんキタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
今リアルであやごまの絡みが多いですからねイイ(・∀・)b!!
マターリごまみき待ってます。
- 423 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 18:56
-
「ミキティー、ちゃんと勉強しなきゃダメだよ」
「もう飽きたぁ〜」
今日は期末テストが近いってことで美貴の部屋で勉強会。
学年上位の成績の持ち主であり恋人のごっちんと、ただ今二人っきり。
- 424 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 18:57
-
「勉強教えてくれって言ったのミキティだよ?」
「そうだけどー……」
何で気付いてくれないのよ。
勉強がこの世で一番嫌いな美貴が、貴重な休日を黙々と勉強して潰すわけないでしょ。
ホントはごっちんと一緒に過ごしたかっただけ。
ごっちんは先輩にも後輩にも人気あるから、ただ普通に
『一緒にいたい』
なんて言ったって断られるに決まってる。
だから勉強を口実にするしか方法がなかった。
- 425 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 18:59
-
「ねぇー」
「このχがこうなって……」
「ねぇってばー」
「そんでここが……」
「無視しないでよ、ごっちん!」
「何さ、まったく」
『まったく』はこっちのセリフだっての!
二人っきりなのに、誰もいない個室なのに、ドアの鍵だって閉めてあるのに
どうして分かってくれないの!?
いつも誰が見てようと構わずキスしてくるじゃん、抱きしめてくるじゃん。
なのに、どうして今日に限って言われたとおりに勉強教えてるのさ。
- 426 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 19:00
- 美貴は勉強なんてどうでもいいのに。
「赤点取りそうなんでしょ?もう少しマジメに…」
「ヤダ!少なくとも今はヤダっ」
「意味分かんない。勉強しないならアタシ帰るよ?」
呆れた顔をしてるごっちんは、そう言って立ち上がった。
今帰られたら一回もキスをせずに今日という一日を終えてしまう。
美貴は後を追うように慌てて立ち上がり、ごっちんの腕を掴んだ。
- 427 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 19:03
-
でも次の瞬間
- 428 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 19:04
-
「………んぅっ……!?」
パッと振り向いたごっちんの唇が美貴のそれと重なった。
驚いて目を見開くと、目の前にはキスに夢中になってるごっちんの顔。
何度も角度を変えて口付け、上唇を丁寧に舐められる。
- 429 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 19:05
- 生暖かい舌が咥内に入ってきて美貴のと絡み合うと、
自然に美貴の息が上がりはじめる。
「…はぁ……ふっ…ぅん……」
音に弱い美貴は、
舌と舌が奏でるクチュクチュというイヤラシい音に
すでに理性を奪われていた。
トロンとしてきた瞳でポーッとごっちんを見つめていると、ゆっくり唇が離された。
- 430 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 19:06
-
「…ん……はぁっ……」
「平気?長くしちゃったけど」
「…ぅん……」
キスが終わった途端、羞恥心でカーッと赤くなる美貴。
いつものことだから、ごっちんは大して気にせずに美貴を優しく抱きしめた。
「……ん…」
「ソファ座ろうか。立ってると疲れるし」
小さくコクンと頷くと、美貴の手を引いてごっちんはソファに座った。
美貴は隣ではなく足の上に座らされる。
- 431 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 19:08
-
ふと、自分がまだキスをしてほしかったのを言っていないのに気付いた。
言わないと気付かない鈍感なごっちんだから、言う前にされたことに驚いた。
もしかして美貴のために鈍感な性格を直してくれたの?
以心伝心が出来るくらい愛してくれたの?
「…ごっちん…ありがと……」
「んぇ?」
「(美貴が声にして伝える前に)キス、してくれて…」
「お礼言うようなことじゃないと思うんだけど……」
「以心伝心出来るほど愛してくれてるなんて…美貴、嬉しいっ……」
「以心伝心?何のこと?」
「…………ふぇっ?」
- 432 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 19:09
- 美貴ちょっと感動しすぎてたのかな。今のごっちん、めちゃめちゃ『?』に囲まれてるよ。
首を傾げているごっちんの姿は、本当に美貴の言った言葉の意味が分かっていないような感じだった。
「……あのさごっちん」
「んぁ?」
「えっと…何で急にキスしたの?」
「何でって、今日まだ一回もしてなかったから」
「………」
ヘラッと笑うごっちんを見たら急に体の力が抜けてきた。
そのまま寄りかかるとギュウッと抱きしめられた。
- 433 名前:以心伝心!! 投稿日:2005/04/27(水) 19:10
- ごっちんの腕の中、美貴は『もう…何でもいいや……』なんて脱力しきった言葉を漏らしていた。
ごっちんと心が深〜く深〜く繋がるのは
あとどれくらい先なんだろう……。
気が遠くなるから考えるのはよそう……。
FIN
- 434 名前:rina 投稿日:2005/04/27(水) 19:20
- 久しぶりの一日二回更新w(ぉ
ケータイだと結構疲れますね(ニガワラ
今回は293・名無し飼育さんからいただいたリクで
『鈍感なごまにイライラするミキティ』
を書かせていただきました。
遅くなってしまい申し訳ありません;;
激しく微妙な感じがしますが……(マテ
- 435 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/27(水) 21:48
- いやぁ…好きですね、こういう設定。
- 436 名前:名無し 投稿日:2005/04/28(木) 22:51
-
293のリクしたものです。ありがとうございました。
やっぱりごまみきはいいですねぇ!!
- 437 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/29(金) 23:26
- あやごまの後藤さん妹が可愛いですカナリ。
続き期待してもいいでしょうか(笑
- 438 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 10:29
-
もうすぐ会える
いつもお泊り合いっこしてるけど、お出かけは久しぶり
待ち合わせの時間を何度も時計を見て待つ
だって嬉しいんだもん
亜弥ちゃんに会えるってだけでこんなにも気持ちが舞い上がっちゃうんだ
- 439 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 10:33
-
「まだかなぁ〜、まだかなぁ〜」
「みーきたん!」
「うぇっ?あっ、亜弥ちゃーん!」
なかなか来ないことにソワソワしたり、これから会えるって思ってニヤニヤしたり。
チラッとまた時計を見た瞬間、後ろから美貴の大好きな声がした。
美貴はすぐに振り向いて目の前にいるホンモノに顔を緩ませた。
- 440 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 10:35
-
「ごめんね、たん。待たせちゃった?」
「ううん、平気。亜弥ちゃん見たら待ってた時間忘れちゃった」
そう言ってふにゃっと笑うと『可愛いなぁ』なんて美貴以上に緩んだ顔で髪を撫でてくれた。
「ねぇねぇ亜弥ちゃん。今日いっぱいお揃いのモノ買おう?」
「うん、いいよ」
「えへへっ」
「にゃ〜にがえへへだ、この甘えんぼぅ」
美貴のお願いを聞いてもらえるのが何だか嬉しくなっちゃって、無意識に笑っちゃった。
亜弥ちゃんはそんな美貴をからかうように頬を突いてくる。
その手を取って指を絡めて繋ぎ、歩きだす。
- 441 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 10:39
- ルンルン気分で手を繋いで歩く美貴。
すぐに買い物しに行ってもよかったんだけど、時間も時間だから軽くご飯を食べに行った。
お出かけできる時間は5時間くらいしかないのに、お喋りしてたら一時間近く過ごしてしまった。
それからまた手を繋いで洋服を買うお店探しをした。
- 442 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 10:45
- 亜弥ちゃんお勧めのお店に入って、いろいろ服を見て回った。
その間も絶対に手は離さない。
「これとかよくない?たんに似合いそう」
「じゃあ、亜弥ちゃんは色違いのこれね?」
「分かった。あのぉ、これ試着していいですか?」
美貴が選んだ服を持って亜弥ちゃんは店員さんのとこに行く。
美貴も亜弥ちゃんが選んだ服を持って後をついていく。
- 443 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 10:48
-
「試着室、一つでいいよね」
「ふぇ?…うん、いいよ」
店員さんは空いてるところはまだあるって言ってるのに二人で一つの試着室に入った。
でもなかなか着替えないで、またお喋り。
いくら待っても出てこない美貴たちに店員さんが何度か『いかがですか〜?』って聞いてきて、そのたびに二人して笑ってた。
結局買ったのは何着かで、ほとんど試着の時のお喋りで時間を使っちゃってた。
- 444 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 10:51
-
―――――――――
―――――――
―――――
―――
―
- 445 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 10:54
-
「もういくらも時間ないね〜」
「喫茶行って二時間もお喋りしちゃったし、しょうがないよ」
「亜弥ちゃん、また喫茶って言ってるぅ」
「むぅ…カフェでしたぁ」
「そうですぅ。わかりましたかぁ?」
「わかりましたぁ。にゃはっ」
「よろしい。えへへっ」
帰り道を歩くときもやっぱり手は繋いだまま。
どんなにゴチャゴチャした人込みでも、はぐれることなく繋がれてる。
- 446 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 11:01
-
こんなの女の子同士だったら普通のことなんだろうけど、美貴には新鮮だった。
もう何度も亜弥ちゃんとはお出かけしてるけど、そのたびに美貴は嬉しくなる。
こうやって手を繋いでるのも、笑いあってる瞬間も、亜弥ちゃんが隣にいる空間も
全部ぜんぶ美貴にとっては幸せなんだ。
電話もメールも毎日のようにしてるんだもん、美貴は亜弥ちゃんでいっぱい。
- 447 名前:繋がってる 投稿日:2005/05/05(木) 11:06
-
ずーっと繋いでいた右手は最後まで離れることがなかった。
家に着いてから、美貴と亜弥ちゃんがいつまでも一緒にいれるようにお互いの繋いでる手にチューをした。
絶対に離れることのないココロの鎖が美貴と亜弥ちゃんをいつまでも繋いでいてくれる。
大好きな亜弥ちゃんの傍にいれる
こんな幸せはないよ
FIN
- 448 名前:rina 投稿日:2005/05/05(木) 11:16
- あやみきイイ!!(何
今ものすごい勢いで、LIKE CRAZYでリアルのあやみきがキテます!!
昨日のあややさんのラジオを聞いたかたはこのネタを分かっていただけるかと。
ちょっとエピソードと違ってる箇所がありますがワザとです(マテ
実際は家には行ってない(はず)ですよね。
でも別れ際に人が見てるかもしれないのに、こんなことはしないだろうということで。
ミキティはあやや限定で乙女なのでw
- 449 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/05(木) 12:36
- ハァ━━━;´Д`━━━━ン!!!!
リアルあやみき最高ですよね〜 美貴たんが乙女なのがd(>_・ )グッ!
それを書いてくださる作者さまも最高です〜〜
- 450 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/05(木) 15:26
- やすごまをかなり前にリクエストしたんですけど、ちゃんとかいていただけるのでしょうか?
- 451 名前:じん 投稿日:2005/05/22(日) 20:56
- 前スレッドから読ませていただきました
rinaさんの書くごまみき、あやごま、いいですねぇ!
ずぅっと前に書いていた「嫌いだけど・・・好き」の続編や
番外編など書いていただけないでしょうか?
ぜひよろしくおねがいします。
- 452 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 18:49
-
ある日の放課後。
補習を終えて、帰ろうと下駄箱を開けると
柄のない真っ白な封筒が一つ、靴に覆いかぶさるようにして入っていた。
取り出して見てみると
『藤本美貴さんへ』
と女の子の字で書かれていて、ラブレターではないなと確認する。
送り主は誰だろう、と封筒の裏表を見るけど書かれていない。
封を開けると、中に入っていたのは同じく柄のない真っ白な手紙。
- 453 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 18:53
-
「白か…」
あの人が好きな色も白だっけ…。
なんて暫く会っていない恋人を思い出す。
今更ながら、恋に溺れてるなと実感する。
普通なら愛想をつかす状況下なのに、美貴は別れようなんて思ったことない。
だって一度でも会えるとビックリするほど幸せを感じるんだもん。
だから、次また長く会えなくなっても、頑張れる気になれる。
「……って何を語ってるんだ…」
相当惚れてる自分に苦笑いして、半分に折られた手紙を開いた。
- 454 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 19:35
- 最初の方は何も書かれてなくて、ゆっくり目線を下げていくと
真ん中ら辺に不思議な言葉が書かれていた。
『行き先が見つからないキモチは
動かず此処で待ってるから』
……とりあえず、何度もその文を繰り返し読んでみる。
でも何度読んでもさっぱり意味が分からなくて
『行き先が分かんないなら交番で聞いてよ』
と心の中で呟いた。
- 455 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 19:37
-
もう少し目線を下げると、その文の文字より小さな文字で何か書かれていた。
「『今日って何月何日だっけ?』……今日は5月10日?」
それが何だって言うんだろう?
手紙を片手に、美貴はその場にしゃがんで考えた。
- 456 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 19:48
-
真っ白な手紙
5月10日
『此処で待ってる』
- 457 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 19:52
-
「……あっ…えっ?えーっ!?」
考え出してから十分くらい経ったとき、やっと答えを見つけた。
と同時に頭の中がパニックに。
何でもっと早く気付かないんだ…
という思いと
封筒を入れてからどれくらい経ったんだろう…
という思いが入り交じる。
美貴は封筒をポケットに突っ込み、すぐに走り出した。
手紙の送り主が必ず待ってるであろう場所に全速力で向かった。
- 458 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 19:54
-
―――――――――
―――――――
―――――
―――
―
- 459 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 19:58
-
「お、遅くなってごめん!」
「ん?あはっ。やっと来た」
未だ履き慣れないローファーで走って向かった先は
あの人――手紙の送り主との思い出の場所。
美貴は息を切らしながら、走った勢いに乗せて思いっきり抱き付いた。
「おとと、暫く会わないうちに大胆になったね」
「……っ…!」
「急に照れるのは変わってないけど」
指摘された途端、恥ずかしくなって
パッと体を離した。
でも背中に回された腕にギュッと抱き戻される。
何ヶ月かぶりに感じる温かさと大好きな匂いに、スーッと体の力が抜けていく。
- 460 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 20:00
- 「ずっと連絡も何も出来なくてゴメン」
「会えればいい…。待ってた時間なんて忘れちゃうから…」
「……ありがと…」
大好きな優しい声と大きな手が、美貴の全てを包んでいく。
会えなかった寂しさを、あっという間に忘れさせてくれる。
抱きしめられた状態のまま、美貴はあまりの嬉しさにふにゃっと目を細めて笑った。
- 461 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 20:03
-
「あ、そうだ」
「ふぇ?」
「えっと……あ、あった。はい」
背中に回した片腕を離して、ジーパンのポケットを漁りだす。
そして下駄箱に入っていたのと同じ封筒を取り出して、美貴に渡した。
「手紙?」
「そっ。さっきの続き」
『読んで?』と促しながら、一度美貴から離れる。
不思議に思いながらも封筒から手紙をだし
また真ん中ら辺に書かれた言葉を読んで…
今度はキョトンとした。
- 462 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 20:31
-
ゆっくり顔を上げると
優しい笑みがそこにはあった。
「これ、ホント…?」
「うん」
「……っ……ふぇ〜っ…」
「んぁ!?何で泣くのさっ」
「…ぇっく……嬉しいのぉ…。それくらい分かってよ、鈍感…」
「……嬉しいときは笑ってよ…」
泣き出した美貴を、呆れながらも優しくギュッと抱きしめてくれる。
今の美貴はきっと、世界中の誰よりも『シアワセ』を感じてる。
溢れ出したまま止まることを忘れた涙が、その証拠。
- 463 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 20:32
-
「もう寂しい思いはさせないから」
「……ぅんっ」
- 464 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 20:35
-
藤本美貴さんへ
行くべき場所を見つけたキモチは
もう離れたりしないから
いつまでも傍に居させてやってね
- 465 名前:送り主のない手紙 投稿日:2005/06/11(土) 20:35
-
その手紙にも、やっぱり送り主の名前は書かれていなかった。
FIN
- 466 名前:rina 投稿日:2005/06/11(土) 20:42
- お久しぶりでございます;;
初めての方は初めましてw(何
えっと、これは5月10日に更新しようと思っていたのですが
結局更新できず……
今日やっと出来上がったので載せさせていただきました(滝汗
リクしていただいた小説の方、なかなか更新できなくて申し訳ありません(泣
- 467 名前:rina 投稿日:2005/06/11(土) 20:52
- えっと、450・名無し飼育さん。
確か、やすごまのR指定をリクしてくださった方ですよね?
えぇ……一応なのですが、やすごまは書けております(ぇ
ですが、R指定な内容には出来ませんでした;;
名無し飼育さんさえ宜しければ、そちらを更新させていただこうかなと思っているのですが(滝汗
お許しいただけませんでしょうか……?
- 468 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/12(日) 06:21
- かまいませんよ!やすごまであれば(^O^)
- 469 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:23
-
手、繋ごう?
- 470 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:24
-
「…なんて言ってたのも初めだけか……」
「ん?何が?」
「いいえ〜、何でもございません」
長く付き合っているとよくある、あの病気なんだろうか?
この頃、彼女と一緒にいても何も感じるモノがない。
昔のようにドキドキという気持ちが、全く起こらなくなった。
- 471 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:26
- オフは一緒に過ごし、暇があればキス。
ご飯はアタシが作り、お風呂は彼女が先に入る。
気が向いたら肌を重ねる。
そんなのを当たり前のように過ごしていた。
- 472 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:29
-
「…ねぇ、ミキティ。いや、美貴」
「そこ、べつに言い直さなくていいから」
「何でさぁー?」
「何でも。で、何?」
「むぅ……あのさ、ミキティはアタシのことどう思ってる?」
「ごっちんのこと?」
「イエス」
『んーっ』なんて可愛らしく唸ってるけど
アタシは全くトキメかない。
昔はちょっとした仕草にもドキドキして、
彼女を直視できなかったのに。
- 473 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:33
-
「ん゙〜っ…」
「そんなに悩む?」
「急に聞かれても何も浮かばないって」
「何も浮かばないくらい、アタシは愛されてないの?」
「いや、そーゆー意味じゃなくて」
「じゃあ、どーゆー意味なの?」
「んー…普通の言葉じゃ表したくない気持ちでいっぱい」
- 474 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:36
- 彼女の思う普通の言葉って、どんなレベルなんだろう?
普通じゃない言葉がでてこないくらい、アタシのよりハイレベルなのかな?
アタシの中の普通の言葉は
『好き』とか
『愛してる』とか
そんなメジャーなやつばかり。
「出てこないなら普通でいいよ」
「えー、ヤダ」
- 475 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:39
-
「何をそんなにこだわってるのさ、君は」
「だってこんなに長く一緒にいるのに、ずっと同じ言葉じゃ飽きちゃいそう」
「飽きないって」
アタシは一体、彼女に何を求めてるんだろう?
何でこんなにも、必死に言葉をもらおうとしてるんだろう?
もしかして…飢えてるのか……?
いや、それはないだろうな。
- 476 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:42
-
「アタシはミキティのこと、好きとしか言いようのない人だと思ってる……はず」
「はず、なの?」
「最近ドキドキしてないからね〜」
「……してないの?」
「んぇ?」
「美貴といてドキドキしてないの?」
「え、まぁ…」
急に食い付いてきた彼女に驚き、軽く身を引いた。
そして久しぶりに見る、彼女の寂しげな瞳。
「ミキティ?」
「そっか…してないんだ……」
- 477 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:46
-
「あ、あの…」
「美貴はいつだってドキドキしてるよ…?」
「えっ?」
「いつもいつも、二人きりなだけでドキドキしてる」
「そう…なの…?」
「そうだよ。キスの時は倒れちゃうってくらいに」
何だか、彼女に申し訳ない気持ちを抱いた。
絶対に彼女も、自分と同じで昔のような新鮮な気持ちを忘れて
当たり前に一緒にいるんだと思ってた。
- 478 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:50
-
「キス、美貴からしていい?」
「へっ?あ、うん…」
さっきまでとは全く違う、恥ずかしげな声でアタシの傍に来る。
その頬はほんのりと桜色で、自然とアタシも恥ずかしくなった。
ゆっくりと目を閉じると、すぐに唇に彼女の体温を感じた。
だけどそれはまたすぐに離され、閉じた目を開けた先には
閉じる前よりも赤くなってる彼女の姿が。
- 479 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:52
-
「美貴…今すっごくドキドキしてる…」
「……うん…」
「わかる…?」
「うん…伝わってる…」
そっと彼女の胸の辺りに触れると、そこから手に
高鳴っている胸の動きが伝わってきた。
そしてアタシも…
静かに胸をトキメかせていた。
- 480 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:55
-
「好きだよ、ごっちん。やっぱりこれしか見つからない」
「…それでいいよ。それが欲しかった…」
「へへっ…今になって言うと照れ臭いね」
「ぅん?…そうだね」
コテッと彼女の頭がアタシの肩に置かれる。
それと同時に心地よい温もりが、アタシを包んでいく。
久しぶり…ではない、毎日感じ過ぎていて忘れていたんだ。
お互いにお互いを好き過ぎて、包み過ぎて、形が見えなくなっていた気持ち。
今は自然とそれが見えて、ドキドキと胸が高鳴っていく。
- 481 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 22:58
-
「ねぇ、もう一回言ってよ」
「えー。ヤダよ、恥ずかしい」
「言ってよ」
「ヤぁダ」
「アタシが先に言うから、ミキティも言って」
「……わかった…」
「大好きだよ」
「………美貴も…大好き…」
- 482 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 23:00
-
それから数時間経っても
アタシたちはソファに並んで座っていた。
延々と
ありきたりな愛の言葉を囁いて。
不意に彼女が漏らした言葉に
アタシは静かに顔を緩ませた。
- 483 名前:手、繋ごう? 投稿日:2005/06/21(火) 23:02
-
ねぇ
座ってるけど
手、繋ごう?
FIN
- 484 名前:rina 投稿日:2005/06/21(火) 23:07
- 何となしに書いてみた、ごまみきです(ぇ
久々にマッタリ甘い感じの話を書いた気がしますw
感想等々いただければと思います。
それと只今、リクのやすごまを書き直し中だったりします。
すぐに書き上げますので、もう少しの間お待ちいただければと思います;;
- 485 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/21(火) 23:38
- 待ってました〜ごまみき最高です!!
ありがとうございます。
現在の甘〜いごまみき、お願いします。
- 486 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/27(月) 21:34
- >>469-483ダイスキ!!とってもいいです!
ごまみきさらに楽しみにしてます!
- 487 名前:斜め後ろから 投稿日:2005/07/23(土) 07:22
-
デートはいつもごとーから手を繋ぐ。
待ち合わせ場所では、会うとすぐにキスをして。
ごとーが笑いかけるとトンッと額を小突いてくる。
『笑うなっ』て一生懸命照れ隠しして、そっぽ向きながら。
それが可笑しくて小さく笑うと、ムッとした顔で手を取って
ズカズカと勝手に歩きだしちゃう。
- 488 名前:斜め後ろから 投稿日:2005/07/23(土) 07:23
-
斜め後ろから見えた耳は
ちょっぴり赤くなっていた。
- 489 名前:斜め後ろから 投稿日:2005/07/23(土) 07:24
-
「えへへっ」
「…何で笑うのよ」
「ん?分かんない」
「分かんないのに笑ったの…?」
「だって何か、嬉しくなっちゃったんだもん」
「……変な子…」
呆れたように顔を逸らし半歩前を歩く圭ちゃん。
そんな圭ちゃんの腰に腕を回して、ピトッとくっつく。
『歩きづらい』なんて文句言ってるけど、絶対に拒まないから
ごとーはクスクスと笑いながら、ずっとくっついてる。
- 490 名前:斜め後ろから 投稿日:2005/07/23(土) 07:26
-
「……恥ずかしくないの?」
「んぁ?何が?」
「いや、ずっと笑ってるから…」
「恥ずかしくないよ?ホントに嬉しいんだもん」
「わけ分かんないわよ……。あ、後藤の家に着いちゃった…」
最初に待ち合わせした場所で、バイバイするはずだったのに
二人とも無意識に、ごとーの家に向かって歩いてたみたい。
- 491 名前:斜め後ろから 投稿日:2005/07/23(土) 07:27
- 少し経って、どうしようか困った顔してる圭ちゃんの手を引き
ごとーは少し強引に玄関に連れ込んだ。
「ちょ……後藤っ?」
「泊まってってよ」
「えっ…でも……」
「お願い。今日は圭ちゃんとずっと一緒にいたいの」
キョトンとしてる圭ちゃんに、得意の上目使い。
すると一度驚いた顔をしてから、ごとーを見ずに靴を脱いで中に入った。
素直に返事をくれない不器用さが可愛くて、小さく頬を緩ませた。
- 492 名前:斜め後ろから 投稿日:2005/07/23(土) 07:29
-
「圭ちゃん、圭ちゃん」
「……何…」
「今日もいっぱいシようねっ」
「はぁっ!?」
「今日はごとーが、圭ちゃんの気持ちいい場所見つけてあげる♪」
「なっ……そんな事しなくていいわよ、バカっ」
ごとーが面白半分に言葉をかけると
圭ちゃんはすぐにカーッと顔を赤くさせた。
と同時に、ポカッとグーで頭を叩かれる。
- 493 名前:斜め後ろから 投稿日:2005/07/23(土) 07:31
- 「むぅ…ごとー、圭ちゃんの体知りたい〜」
「知らなくていい!」
「あ、待ってよー」
スタスタと足速でリビングに行ってしまう圭ちゃんに
後ろからギュッと抱き付く。
溜息ついて振り向く圭ちゃんの首に腕を回し
今日2度目の、深くて甘いトロけるようなキスをした。
- 494 名前:斜め後ろから 投稿日:2005/07/23(土) 07:33
-
暫くごとーがキスに夢中になってると
グッと肩を押して唇を離され、背中を向けられた。
その背中にまたギュッと抱き付いて
ごとーの特等席である斜め後ろから、圭ちゃんを見る。
- 495 名前:斜め後ろから 投稿日:2005/07/23(土) 07:34
-
その耳は、やっぱり面白いくらいに赤く染まってた。
FIN
- 496 名前:rina 投稿日:2005/07/23(土) 07:39
- 遅くなりましたが、後保を更新しました。
長々とお待ちいただいたのに、こんなのでスミマセン_| ̄|○
ごっちんが無邪気すぎますね;;
設定年齢と身長を、脳内でグッと下げていただければ
それなりに読める文になるんじゃないかと(確信な(ry
- 497 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/23(土) 09:47
- やすごまリクしたものです。
無邪気なところがいいですよ(^O^)
待っててよかったです!
- 498 名前:通りすがりの者 投稿日:2005/07/25(月) 18:56
- 更新お疲れさまです。 かなり赤面しますよ{照 やすごま久しぶりに拝見させていただきました。 ごちそうさまです{笑 次回更新待ってます。
- 499 名前:180度変わる春 投稿日:2005/07/25(月) 22:26
-
春。
学生にとっては一つ上の学年に上がる季節。
同時に後輩と呼ばれる人間を持つ。
アタシはそれが嫌い。
後輩、年下。
そんなの弟だけで充分。
なんて考えをずっと持ってたアタシは、いつしか無表情な子になっていた。
- 500 名前:180度変わる春 投稿日:2005/07/25(月) 22:28
-
「あのぉ、すいませーん」
ある日の放課後。
アタシが一番乗りで部室に入り準備をしていると、一人の訪問者が。
訛りが入っているのか、カタコトな標準語を使う女の子。
その子は見るからに『後輩』の部類に値する子だった。
「れな、ここに入部したいんですけど」
「……」
「あの!シカトするんですか?しちゃうんですかっ?」
「……なに」
本気でシカトしようかと思ったけど、する理由がない。
それと…この子の瞳が驚くほど輝いてて、放っておけなかった。
- 501 名前:180度変わる春 投稿日:2005/07/25(月) 22:29
-
「わぁ。可愛い声ですね」
「入部希望は顧問に伝えて。アタシに言っても無意味」
「ちょ…待ってくださいよー」
突拍子もないことを言われ、呆れたアタシは必要事項だけ言って部室を出た。
すると甘えるような声を出しながらトコトコと後ろを付いてくる。
「先輩、待ってくださいよ」
「待って何がある?くだらない話には付き合えない」
「えー。お話しましょーよ」
周りの生徒が見るのに、大きな声でアタシを呼ぶその子。
目立つことが大嫌いなアタシとしては凄く困る。
- 502 名前:180度変わる恋 投稿日:2005/07/25(月) 22:37
- アタシはすぐに足を止めて振り向いた。
「あっ…」
「ついてこないで」
「へっ?」
「サヨナラ」
『バイバイ』じゃなくて『サヨナラ』。
こっちの方がダメージが大きいのを知ってる。
言い終えて、またクルッと前を向いて歩きだすアタシ。
背中には視線も言葉も何一つ感じなかった。
- 503 名前:180度変わる恋 投稿日:2005/07/25(月) 22:38
-
□ □ □ □
いつもと何も変わらない朝。
静かに教室に入り席につく。
ふぅっと小さく息を吐くと、不意に睡魔に手を引かれた。
昨夜遅くまで起きてたせいかな?
そう思いながら机に伏せて、つれていかれるがまま眠りにつこうとした。
- 504 名前:180度変わる春 投稿日:2005/07/25(月) 22:39
-
「後藤センパーイ!」
「へっ?」
でも突然大きな声で呼ばれ、アタシはすぐ現実に引き戻された。
顔を上げキョロキョロと辺りを見ると、ドアのところに
カタコトな標準語を使う昨日の子が、ヘラヘラ笑いながら立っていた。
- 505 名前:180度変わる春 投稿日:2005/07/25(月) 22:41
-
「……何でアタシの名前知ってんの」
「昨日他の先輩に聞いたんです」
「はぁ……で?何の用?」
「はい。あの、好きです」
「はっ?」
「去年の夏休み、高校見学で先輩を見た時からずっと好きなんです」
キラキラした目で見つめられ、冷たくすることが出来ないアタシ。
でも受け入れることも出来ない。
だってアタシ自身は、昨日初めてこの子を見たんだから。
- 506 名前:180度変わる春 投稿日:2005/07/25(月) 22:45
-
「朝からふざけないで」
「ふざけてないですって」
「……帰って。アタシは君を知らないから何も言えないし、言うつもりもない」
そう言って小さく欠伸しながら、教室に戻ろうとした。
だけどそれは、アタシの腕を掴んだこの子の右手によって止められた。
- 507 名前:180度変わる春 投稿日:2005/07/25(月) 22:46
-
「まだ何かあるの?」
「一緒に来て下さい」
「はぁっ!?」
有無を言う前に走り出され、アタシは抵抗できずに教室から出された。
他の生徒が見てる中、連れていかれたのは
まだ肌寒い風が吹き抜ける屋上だった。
- 508 名前:rina 投稿日:2005/07/25(月) 23:10
- 意外と長くなったので、一旦切ります。
375・シラスさんからのリクでれなごまです。
今日たまたま浮かんだネタがれなごまに合いそうだったので
使って書いてみました;;
めっさ季節外れですが、そこはスルーの方向でΣ
途中でタイトル間違えました、スミマセン_| ̄|○
続きはまた後日、更新したいと思います。
- 509 名前:みよっち 投稿日:2005/07/26(火) 13:30
- 続き楽しみに待ってます。
- 510 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:16
-
屋上に着くと、アタシは息を荒くしながらフェンスに寄り掛かった。
「はぁ、はぁ……急に走らないでよっ」
「先輩!」
「流された……何、今度は」
「1年5組田中れいなです。ずっと好きでした」
(…さっき知らないって言ったのに……)
あまり人の話を聞かないタイプなのか、さっきと似た言葉をアタシにかける。
- 511 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:18
- 完全に呆れて屋上を出ていこうと足を進めると
突然グイッと腕を引かれ、抱きしめられた。
「ちょっ……」
「何で一度もれなの目、見てくれなか…?」
そんなの決まってる。
アタシが恋愛に感心を持っていないから。
悲しさや辛さは一度で充分だと、自分に言い聞かせているから。
それと…初めて会った時のあの人と
この子が同じ目をしているから……。
- 512 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:19
-
「……離して…」
「えっ?」
「離して!アタシはもう恋なんてしない!」
「……失恋したとですか?」
「…っ……関係ないでしょ!?」
「ご、ごめんなさいっ……」
アタシの大声に驚いたのかビクッと肩を震わせ、頭を下げてきた。
一番悲惨な過去を思い出してしまったアタシは、異常なまでに気を動転させていた。
それと同時に襲ってきた頭痛を堪えながら
抱きしめている腕を離させようとした。
- 513 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:20
-
「…先輩は逃げとぉ」
「………何が」
グッと力が込められた腕は、すぐにはアタシを解放してくれないらしい。
代わりによく分からない言葉が背中から聞こえた。
「恋って一度失敗したら、そこで終わりなん?次はなか?」
「何が言いたいの?」
「れなは前の人と同じような恋を作らない、自信あるけん」
「………」
「先輩の経験した恋とは360度違う恋、れなは出来ると思ってるっちゃ」
アタシを自分の方に向かせ真剣な目で見つめてくる。
その目は…あの人とはちょっと違っていた。
- 514 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:21
- 何だろう?可笑しくなってきた。
あの人と違うと思った途端、笑っちゃいそうな気分。
「……クスッ…」
「ふぇ?」
「君、可笑しい…可笑しすぎて笑えてくるっ……」
「れな何も可笑しいことしてなかぁ〜っ!」
「可笑しいよ…ホントっ……」
「むぅ…」
笑うのなんて何年ぶりだろう?
今凄くお腹が痛い、息がしにくい。
これが笑うってやつだっけなんて、笑いながら思った。
目の前の子は、凄く不貞腐れた顔してるけど。
- 515 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:23
-
「すー、はー……いいよ、考えてあげても」「へっ?いいんですかっ!?」
「OKだしたわけじゃない。考えてあげるだけ」
「うぁ、ヒドか…」
「じゃあ、ここでサヨナラする?」
「ヤです!」
「でしょ?」
不意に後輩相手にペラペラ喋ってる自分に驚いた。
たった数十分で私をここまで変えた『れいな』という子は
特別な何かを持ってるのかな?
- 516 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:25
-
「これから条件を出すから、アタシの気が君に向くまで
一度も破らなかったら君にノってあげる」
「頑張ります!」
「じゃあ、一つ目。アタシに二度とあの人を思い出させないこと」
「は、はいっ」
「二つ目は……まぁ、これはいいかな」
「えー?何ですか、教えてくださいよ」
- 517 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:27
- 「いいの。ほら教室戻るよ、れいな」
「ちょっ………えっ?今名前…」
「ふぁ…眠いなぁ、しかし……」
「あっ、待ってくださいよ!今名前で呼びましたよねぇー!?」
このまま教室に戻ったら、みんな驚くかな?
だって今すっごく顔が緩んでるんだもん。
これまでが可笑しかったのもあるし、これから先が楽しみなのもある。
トコトコと後ろを歩いてるれいなを見て、またクスッと小さく笑った。
- 518 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:29
-
あと何日、何十日、何ヶ月、何年。
どれくらいかかるか分からないけど、100%美貴ちゃんと新しい恋を作れるような気がしたSHR前。
いつかこの廊下を手を繋いで歩くのかと思うと、また可笑しくなってきた。
「せんぱぁ〜い、二つ目ぇー!」
「しつこいなぁ…」
「気になりますもん」
「360度じゃなくて180度、変えてねって言おうとしたの」
「へっ?……ぁ…」
「360度じゃ一周しちゃうから、何も変わらないよ?」
「……あぅ……」
- 519 名前:180度変わる春 投稿日:2005/08/11(木) 12:31
-
でもアタシ。
顔には出さないけど、それなりに期待してるんだからね?
これから先のアタシをヨロシク、れいな。
FIN
- 520 名前:rina 投稿日:2005/08/16(火) 09:16
- 誰も見ていないようですが更新します。
- 521 名前:雨の通学路 投稿日:2005/08/16(火) 09:16
-
また梅雨入りしたのだろうか、ここ最近やたらと雨が降っている。
まぁ、降っていてもバス通学者には何の支障もないのだけど。
「今日さ、歩いて帰んない?」
「はっ?」
何の支障もないのに、何故か隣にいる恋人は雨を理由に歩いて帰ろうと言い出した。
当然、取ったリアクションは『キョトン』。
「バスなんだから雨降ってても関係ないじゃん」
「そっか……じゃあ、一人で帰るよ」
「えっ?ちょっ……」
一度言い出したら聞かないこの人は、こっちの答えがノーだと理解すると
すぐに一人でスタスタと歩き出した。
- 522 名前:雨の通学路 投稿日:2005/08/16(火) 09:18
- 歩いて帰るのはいろいろとイヤなんだけど、このまま一人で帰るのも気が引ける。
少し躊躇して出た答えは『二人で帰る』。
ただこれだけ。
「待ってよ、ごっちん!」
「んぁ?」
「一人で帰るなんて有り得ないし」
「あはっ。ミキティは絶対ついて来てくれるって信じてた」
「……バカ…」
この人――ごっちんはいつだって不意打ちで美貴をドキドキさせる。
そのたびに火照る頬を必死に冷ましてる。
赤い顔を見られると、完全にごっちんのオモチャにされてしまうから。
- 523 名前:雨の通学路 投稿日:2005/08/16(火) 09:19
-
「……くっつきすぎ……」
「こうしないと濡れるもん」
「だからって……みんな見てる……」
「文句言わない」
トコトコと隣に行くと、突然強引に傘を渡された。
すると鞄を持っていない手を美貴の腰に回して引き寄せてきた。
完全に密着した美貴たちを見て、友達がクスクスと笑いながら通り過ぎていく。
でも少し歩いていくと、パッと人気がなくなった。
美貴が歩いて帰りたくなかった一番の理由がコレ。
「ミキティ、怖い?」
「べ、べつに…」
- 524 名前:雨の通学路 投稿日:2005/08/16(火) 09:20
- 駅への近道である一本道は、街灯も人通りも少ない不気味な道。
雨の日は霧がかかって、それが倍増するから更に怖い。
口では平気だって言ってても、傘を持ってる手は怖さでギュッと握りしめてる。
「やっぱ怖いんじゃん」
「…ぅー……」
「アタシにとっては好都合なんだけどなぁ」
「はっ?」
相変わらず手は腰に回したままヘラッと笑うごっちん。
意味が分からなくて首を傾げると、耳に唇を寄せて小さく囁いた。
- 525 名前:雨の通学路 投稿日:2005/08/16(火) 09:22
-
「キス、しやすいじゃん」
- 526 名前:雨の通学路 投稿日:2005/08/16(火) 09:45
- 耳元から離れて、またヘラッと笑うごっちん。
抑えていた火照りがポンッと音を立てて一気に蒸気した。
赤くなった美貴に、ごっちんは楽しそうに口元を緩ませながらチュッと口付けてきた。
押さえられてて離れることも出来ず、持っていた傘を落とすまで唇は触れ合ったままだった。
「ちゃんと持ってないとダメじゃん」
「ご、ごっちんが急にするからっ…!」
「ヒトのせいにしないでよー」
- 527 名前:雨の通学路 投稿日:2005/08/16(火) 09:47
- 落とした傘を拾って、また美貴に持たせたごっちん。
真っ赤になった顔を片手で冷やしながら、美貴は唐突にごっちんに寄り添った。
特に理由はない。
何となくの行動。
そんな気まぐれもごっちんはちゃんと受け入れてくれて
腰に回してた手を肩に回して抱き寄せてくれた。
「キスした後はいつも甘えるね」
「いいじゃん…そんな気分なんだもん……」
「ダメなんて言ってないよ」
「……むぅ…」
言ったり言い返されたりしてる時、ふと思った。
いつも見るだけで怖かった一本道が、今は全然怖い気がしないと。
- 528 名前:雨の通学路 投稿日:2005/08/16(火) 09:49
- 隣のごっちんを見上げ、ふにゃっとした笑みを見る。
この人が居るからか…
なんて、改めて恋人の存在の大きさを実感した。
堅苦しいこと言ってるけどホントのこと。
ごっちんと一緒に歩いているから、今この瞬間の一本道が怖くないんだ。
- 529 名前:雨の通学路 投稿日:2005/08/16(火) 09:50
-
大きな傘の中、後ろを歩いてる人に見られないように傘の陰に隠れて
もう一度触れるだけのキスをした。
何も気付いてない様子で横を通りすぎて行くその人を見て
唇をゆっくり離し、額をくっつけてヘラッと二人して笑った。
それからまた、今度は二人寄り添って歩きだす。
手は傘のせいで繋げないけど、こうやってくっついて体温を感じながら歩くのも幸せな気分になれた。
ごっちんと一緒なら
この人気のない一本道を歩くのも、たまには悪くないかな。
なんて温かい腕の中で思った。
FIN
- 530 名前:rina 投稿日:2005/08/16(火) 09:54
- ごまみきで『雨の通学路』でした。
今だにケータイからの更新故、不定期でスミマセン。
レス返しも出来ず、感想をくださる読者の皆様を不機嫌にさせてしまっていることと思います;;
これからまた不定期更新になると思いますが、読んでいただけたらと思います。
- 531 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/16(火) 10:56
- いやいやバッチリ更新チェックしてますよー。
ごまみき、最近キてますね。ペンギンのせいだろうか…
- 532 名前:同棲生活 投稿日:2005/09/05(月) 12:49
-
「た、ただいま〜…」
- 533 名前:同棲生活 投稿日:2005/09/05(月) 12:49
-
暗い夜道を歩き、ようやく着いた家のドアを開ける。
しかし、そのドアを開けるって行為に妙な緊張を抱いてる。
「おかえりっ。もう、遅いよぉ。夕飯出来ちゃうよ〜?」
「あぅ、ごめん。まっつー」
可愛らしいエプロン姿で台所から出て来たのは
つい最近ごとーと同棲を始めた、恋人の亜弥。
大きめのスリッパをパタパタいわせながら傍に来る。
- 534 名前:同棲生活 投稿日:2005/09/05(月) 12:51
-
「『まっつー』って……その呼び方やめよって言ったでしょ?」
「ご、ごめん…」
「もう同じ家に住んでるんだよ?ア・ナ・タ♪」
「んぁ……あ、亜弥…」
「えへへっ」
嬉し恥ずかしそうに笑う亜弥を見て、思わず顔を緩ませた。
- 535 名前:同棲生活 投稿日:2005/09/05(月) 12:51
- こんな可愛らしい子と、一つ屋根の下で暮らしているなんて。
いつ思い返しても、ウズウズと興奮したがる気持ちが疼く。
妄想の世界に入り込み、ポーッと亜弥を見つめていると
不意に、着ていた学生服のネクタイをグッと掴まれ引き寄せられた。
「わぁっ!ご、ごめんなさっ………ん…」
「……こう見えて、ちゃんと頼りにしてるんだぞ?」
「――っ!!」
年下なのに姉さん女房みたいなところあるよなぁ、なんて思ってたけど
急におかえりのチューとか、『だぞ♪』とか言われると
興奮気味なごとーの脳に直接響く。
- 536 名前:同棲生活 投稿日:2005/09/05(月) 12:54
-
「〜〜っ!亜弥ーーっ!!」
「うわわっ!?まだご飯出来てないからダメぇ!」
「……」
「もぉ〜っ」
我慢が苦手なアタシはキッチンに戻ろうとした亜弥に、飛びつくようにして勢いよく抱き付いた。
当然亜弥は支えることが出来ず、二人してフローリングに倒れた。
「あ、と、で!ねっ?」
「――無理」
「ひゃあっ…ダッ、メぇッ……」
抵抗する手に指を絡め、フローリングに押さえ付ける。
エプロンから出ている綺麗な脚にゴクリと生唾を飲んだ。
- 537 名前:同棲生活 投稿日:2005/09/05(月) 12:55
- 首筋に口付け、片手をエプロンの中に進入させる。
それだけで亜弥の身体はビクンと跳ね上がった。
それに気をよくして、スカートの中に手を忍ばせる。
と同時に、キッチンからシューッと鍋の噴く音が。
.
- 538 名前:同棲生活 投稿日:2005/09/05(月) 12:56
-
「ぁっ……た、大変っ」
「……はぁ…」
亜弥は真っ赤な顔のまま起き上がり、パタパタとキッチンに行ってしまう。
それを見送ってから、ごとーは文字通りヘナヘナとその場に倒れ込んだ。
「…どんな火でも、つけたら消そうよ……」
涙は出ないが、複雑な悲しさがごとーを襲った。
今だ治まらない興奮に悩まされながら、渋々起き上がる。
いつだって火がついちゃうごとーは、ただ今同棲生活真っ盛り。
FIN
- 539 名前:rina 投稿日:2005/09/05(月) 13:00
- お久しぶりです;;
また長く間が空いてしまいスミマセン(滝汗
コントのペンギンでごまみきに火がついていながらも、今回の更新はあやごまですΣ
久々に微裏なモノを書いた気がします。
えっと、今だにケータイからの更新なのですが
今度からレス返しを再会しようと思います。
PCの時よりは遅くなると思いますがorz
これまでにレスをくださった方々にはPCが直り次第レス返ししていこうと思ってます。
- 540 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/05(月) 16:31
- グフ…(ヲイ
あやごまもっとキボンヌ。作者様ガンバッテください。
- 541 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/05(月) 17:55
- あやごま萌え…
萌え…萌えぇ〜〜!!
もっとあやごまおくれ。
- 542 名前:素直じゃないから 投稿日:2005/09/06(火) 11:16
-
「亜弥ちゃ〜ん」
イライラ…
「松浦ぁ、ちょっといいかー?」
イライラ…
「あややーっ♪」
イライラ…
「亜ぁ弥っ!」
(うっさいんだよ、もーっ!つーか、名前で呼ぶなっ!!)
- 543 名前:素直じゃないから 投稿日:2005/09/06(火) 11:17
-
どこにでもあるような女子高生の昼休み。
学校中の人気者、松浦亜弥の回りには常に人が集まってる。
学校中で噂になってる一匹狼、後藤真希は机に伏せて寝てるフリ。
一見不釣り合いな二人だけど、実は非公開の恋人だったり。
(これだから人気者は嫌なんだよ…。それ以前に何で嫌がらないのさ……)
騒がしい教室内の声を聞きながら、ブツブツと心の中で文句をいう。
- 544 名前:素直じゃないから 投稿日:2005/09/06(火) 11:18
- 人気者だから何だ、アイドルだから何だ。
可愛いから何だ。
そいつはアタシと付き合ってるんだっての。
(かと言って寝てるフリを止めるのもな…)
キャラが変わるのは少しプライドに反する。
でもこのままじゃ、明日もストレスを感じる昼休みを過ごすことになっちゃう。
もう付き合い出した時から我慢してるから、そろそろ限界でもあったり。
(しゃーない…行くか……)
一度大きく深呼吸をして、アタシはガタッと立ち上がった。
そして人気者を取り囲む人混みの中に入っていった。
- 545 名前:素直じゃないから 投稿日:2005/09/06(火) 11:19
-
「来て」
「へっ?わっ、ちょ…!?」
人混みの中心で笑顔を振り撒いていた人気者の手を、少し強引に掴んだアタシ。
そのままグイグイ引っ張って、誰もいない資料室に入った。
「どうしたの?急に」
「……べつに…」
「嘘だぁ。何もなかったら真希ちゃんは動かないもん」
「………」
「なにぃ?話してよ」
「絶対言わない」
積んである資料を退かして机に腰かけるアタシと、ちゃんと椅子を持ってきて座る亜弥。
- 546 名前:素直じゃないから 投稿日:2005/09/06(火) 11:20
- 明らかに違うアタシたちだけど、それ故に惹かれるモノがたくさんあった。
その『たくさん』のおかげで、アタシと亜弥は結ばれたわけで。
だからアタシ的には外面だけの亜弥を見て騒いでるやつらに、亜弥を奪われたくない。
出来るものならアタシの傍だけに置いておきたい。
何と言うか、完全な独占欲。
こんなの恥ずかしくて亜弥に言えるはずない。
- 547 名前:素直じゃないから 投稿日:2005/09/06(火) 11:21
-
「ねぇ、真希ちゃ……ひゃっ、んっ…!」
アタシが話すまで待つ気なのか、それとも単に不機嫌なのか。
亜弥は目の前でプクーッと頬を膨らませてアタシを見つめていた。
そんな顔するから周りの目を惹くんだって。
いい加減気付いてほしい。
アタシは机から降りると、それを目で追ってる亜弥に詰め寄り
唐突ながら、その首筋に顔を埋めた。
そしてワイシャツから出て、誰にでも見える位置にキスマークを付ける。
- 548 名前:素直じゃないから 投稿日:2005/09/06(火) 11:23
-
「あっ…!?み、見えちゃってるじゃんっ」
「見えてていーの」
「よくないよ!」
「いーんだって」
「何でっ…」
「害虫除けだから」
不器用なアタシにはあまり表向きな『何か』は出来ないから。
大して目立たない、でもはっきりとしたモノを彼女に渡した。
まぁ、気に入ってはもらえないだろうけど。
とりあえず、愛してるから贈ったんだし。
受け取ってよね?亜弥。
FIN
- 549 名前:rina 投稿日:2005/09/06(火) 11:36
- 調子に乗って、またあやごまを書いちゃいました(*ノ∀`)
次はごまみきを更新する予定です。
まぁ、予定は未定ですが(死
超久しぶりのレス返しです(w
340>名無飼育さん
だ、大丈夫ですか!?(笑
またあやごま更新したので読んでいただけたらと思います(w
ハイっ!頑張りますヽ(´ー`)ノ
341<名無飼育さん
うわぉ!?Σ
そんなに萌えていただけたなんて(*ノ∀`)
また昨日とは違ったあやごまを書いてみたので、読んでいただけたらと思います。
- 550 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/06(火) 19:29
- あやごまかわいいねw
あやごまもっとかいて
- 551 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/06(火) 21:59
- 最近あやごまがキてるので凄くほんわかした気持ちになりました。
新ユニットでまたもやイチャイチャするのでしょうか(知るか
- 552 名前:rina 投稿日:2005/09/07(水) 18:09
- 今晩辺り再びあやごま更新します(w
調子に乗るタイプなので
- 553 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 21:49
-
アタシはどうするべきでしょうか…。
神様、仏様。出来れば早急にご決断を…!
□ □ □ □
「ごっちーん♪」
「んぁ?おぉ、まっつーじゃん」
これはアタシが天の方々に助けを求める3時間ほど前の話。
アタシは仕事を終えると、楽屋付近をウロウロしながら長い空き時間を潰していた。
そんな時だ、トップアイドル松浦亜弥に声をかけられたのは。
- 554 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 21:51
- この瞬間は『近くで仕事してたんだ』くらいの軽い気持ちだけで
『何んでいるの?』ってミキティみたいな
疑い深い考えなんて抱きもしなかった。
でもその気持ちを抱かなかったことで後々苦労するなんて
この時のアタシが思うはずなかった。
- 555 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 21:55
-
「ねぇ、ごっちん。まだ時間ヘーキ?」
「えっと……うん、平気」
「よかったぁ。じゃあさ、ちょっとついて来て?」
「へっ?…あ、うん…」
時間に余裕があることを伝えると、嬉しそうにふにゃっと笑ったまっつー。
ちょっとだけ…ううん、相当可愛いなぁなんて思った。
先を歩くまっつーに何も不審に思うことなくついていくと
建物の一番奥にある、今日は誰も使わないらしい空きの楽屋につれて来られた。
使わないっていうのは違うな、誰も付近にいないからそう感じる。
- 556 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 21:56
-
「あのさ、こんな所来て何すんの?」
「ごっちん、目ぇつぶって?」
「…シカトですか……」
いつもの事ながら強情というか、自己中心的というか…。
そう思っていてもアタシは素直に目を閉じてしまう。
まっつーのこういう性格は嫌いじゃないから。
「ぜーったいに開けちゃダメだからね?」
「う、うん…」
目を閉じた瞬間から、妙な恐怖感を感じてるアタシ。
自然と腰が引けてきて、それに気付いたらしいまっつーが何かでアタシの腰を押さえた。
恐らくこれは……腕。いや、間違いなく腕。
- 557 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 21:57
- だって背中を這い上がってくる感じが手の動きだし。
つまりまっつーの手がアタシの背中を這っていると。
そんで何故か体が後ろに押されてると。
「ま、まっつー?一体何をしようとしてらっしゃるの?」
「……」
(黙られると余計に怖いのですが……)
今この気持ちを文字で表すなら『ガクブル』。
背中は完全に壁にくっついちゃってるし、何か顔に妙な威圧感を感じるし。
- 558 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 21:59
-
アタシは心の中でまっつーに謝って、薄く目を開けた。
(………えっ?)
目の前にあった光景に、アタシはキョトンとした。
さっきまで離れていたはずのまっつーの顔が、目と鼻の先にあったから。
しかもまっつーの顔の角度がいかにも『キスします』って言ってるようで。と言うか確実に物語ってて。
『ハメられた…』と逃げられないこの状況化で、今更ながら気付いた。
そして冒頭の言葉に繋がるわけです。
(まっつー、薄目がエロいよ…)
迫る唇に何とか顎を引いて抵抗しながら、そんな場違いなことを思った。
- 559 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 22:00
- 今更何だって話だけど、まっつーとキスなんて半年近くしてない気がする。
仕事の関係もあったけど、オフにお互い用事作っちゃってる事が多かったから。
ぶっちゃけ、会うのだって久しぶり。
そんな中でいきなりこのシチュエーションだと、不謹慎ながら『やらすぃ展開』ってのを想像してしまうのさ。
- 560 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 22:01
- だから天の方々にお尋ね申す!みたいなのをしたんだけど…。
神様から仏様から答えがくる前に、どうやらキスをKissをチューを口付けを接吻を
してしまうみたいです。
「……ん、……ぅ…!?」
久しぶりのキスは掠めるどころか、しっかりと重なりました。
ってか離れ際に舐められた……。
舐めるって行為に驚いて目を見開くと、すでにまっつーの顔は離れてた。
それも隠れるように髪のカーテンを降ろして。
- 561 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 22:02
- その姿を見たアタシは、『キスをされた』という現実を危うく忘れてしまいそうになった。
だってあまりにも、まっつーが弱く小さな生き物のように映っていたから。
「……赤くなるくらいなら、しないでよ…」
「だ、だって……」
「してから後悔されても困るしさ、アタシが」
「…うぅ……」
アタシが一言何かを言うたびに、まっつーは顔を赤くして俯いていく。
どんどん小さくなるその姿を見て静かに溜息をつき、アタシはゆっくり傍にいった。
そして頬に手を伸ばして、顔を隠してる髪を除けながらアタシの方を向かせた。
- 562 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 22:03
-
「一応さ、意地というか…そうゆーのあるから」
「ふぇ?……ん、ぅ……!?」
さっきまでビビってたくせに何してんだって感じだけど、やられっぱなしは性に合わないから。
アタシは顔を近づけてグッと唇を押し付けた。
突然のことにまっつーはアタシの服をギュッと握り、唇を離すと服を握ったままペタンと座り込んでしまった。
そんなまっつーの髪をクシャクシャと撫でる。
「それじゃあ、楽屋戻るね」
「……ぅ、ん……」
「次また同じ事するなら、今度は最後まで強気でお願いします」
「……はぃ…」
- 563 名前:恋人……です。 投稿日:2005/09/07(水) 22:04
-
カーッと赤くなったまっつーにもう一度だけキスをして、アタシは自分の楽屋に戻る。
何気なく唇をなぞったら、顔が緩んで締まらなくなってしまった。
こんな事してるけど、アタシたちは一応恋人やってます。
FIN
- 564 名前:rina 投稿日:2005/09/07(水) 22:20
- また書いちゃいましたヽ(´ー`)ノ
今更ながら三つとも違う感じですね、二人のキャラがΣ
レス返しします。
350>名無飼育さん
あやごま良かったですか?ありがとうございます(w
また書いてみたので読んでいただけたらと思います!
351>名無飼育さん
おっ!あやごまキテますか(w
このままメジャーカプに(*σ´∀`)σイェア
新ユニットも楽しみですね!あやごまがどれくらい絡んでくれるかがΣ
- 565 名前:rina 投稿日:2005/09/07(水) 22:59
- 隠します。
- 566 名前:rina 投稿日:2005/09/07(水) 22:59
- もいっちょ。
- 567 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/07(水) 23:01
- rinaさん調子イーw
あやごま最高です!てか、今回のあやちゃん可愛いスギ(*´∀`)
リアルでの絡みも楽しみですねw
- 568 名前:rina 投稿日:2005/09/13(火) 18:46
- 近々更新しようと思ってる小説があるのですが
・切ないミキティ
・子供すぎるごっちん
どっちがいいですかね?Σ
と聞いてみたり(何
意見いただければと思います!
- 569 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/13(火) 20:55
- 断然、子供すぎるごっちんが見たいです。
ぜひ、おねがいします。
- 570 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/14(水) 00:27
- そりゃあもうどちらも読みたいですw
- 571 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/14(水) 02:29
- どっちも読みたい!
けどやっぱり子供後藤ですかね〜
- 572 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/14(水) 21:29
- う〜ん、どっちもよみたいですなぁ〜。
でも、今の気持ちは、子供なごっちんですかねw
ぜひ、おねがいします。
- 573 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/15(木) 11:43
- こ、こ、こ、子供っぽいごっちんで!
- 574 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/15(木) 19:40
- 子供っぽいごっちんに一票!
- 575 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/15(木) 21:31
- ぜったい子供っぽいごっちんで!!
- 576 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:03
-
マジで惚れてんの?
あんな小学生みたいな奴に。
血の繋がった妹とか、おかしいよ絶対。
.
- 577 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:05
- 今日学校で告ってきた男子にこう言われた。
負け惜しみみたいなモノだけど、正直悔しかった。
だって否定出来ない。
私の恋人は紛れもなく血の繋がった妹だから。
― ガチャ
「ただいま…」
「亜弥ちゃん、おかえりーっ」
家に帰りドアを開けると、すぐに体に重い何かが張り付く。
ソレの服を引っ張って離れさせると、緩みきった顔で私に笑いかけた。
- 578 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:10
-
「相変わらず元気だね、真希は」
「だってだって、外は雨だから遊べないんだもん。
だからずーっと家の中でジッとしてたの」
「じゃあ、元気が有り余ってるんだ」
「うんっ」
子供特有の無邪気な笑みを見せる真希を見て、私は先輩の言葉を思い出す。
私と真希は血の繋がった家族であり姉妹。
小学生みたいって言っても、真希は中2で。
私とは3つしか年の差はない。
でも天真爛漫な性格のために子供っぽく見えちゃうみたい。
そんな真希を可愛いと、愛しいと、
思えば思うほど、胸がキュッと締め付けられた。
- 579 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:13
-
「ねぇ、亜弥ちゃん」
「ぅん?」
「どーしたの?なんか暗いよ?」
「……そんなことないよ」
ひょこっと顔を覗かれ、私は少し後ずさる。
不思議そうに首を傾げる真希の頭を撫でて、静かに自室に入った。
制服を着替えもせず、私はベットに倒れ込んだ。
「何でっ…否定しなかったの、私……」
枕に顔を埋め、一筋涙を零す。
一筋、また一筋。
枕にシミが出来ていく。
- 580 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:16
-
私は真希が大好き。
純粋に、真剣に。
でも周りから見れば、それは偏愛となるのかな。
すでに普通の環境にいない私には、よくわからない。
「何せ…初恋の相手が妹だもんね……」
「アタシのこと?」
「ふぇ?……わぁっ!ま、まま真希!?」
「――泣いてたの?」
突然の相槌に顔を上げると、そこにはいつの間にか真希が。
私が飛び起きると、ベットに上がってきて私の足の上に座った。
真希の方が背が高いから、必然的に見下ろされる形になる。
- 581 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:18
-
「お母さんがね、学校で何かあったのかな?って」
「……っ…」
「えっと、ムズかしくないならアタシが話聞くよ?」
細い指で私の涙を拭いながら、そう言う真希。
何だか今は素直に頼れそうで、私は今日あった事を
難しい言葉を使わずに、分かりやすく真希に説明した。
すると真希は話を聞きながら、いかにも『怒ってます』というように、頬をプーッと膨らませた。
- 582 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:22
-
「何で亜弥ちゃんがアタシを好きじゃダメなの?何で変なのっ?」
「普通の人からすれば、姉妹同士で好きになるのは変なんだよ」
「変じゃない!前に亜弥ちゃん言ってたもんっ。本当に好きなら、その気持ち以外はカンケーないって!」
「………」
「アタシも亜弥ちゃん好きだよ?アイシテルもんっ。だからあとは何もカンケーないもんっ」
「あぁ、もう……真希が泣いてどうすんの」
一生懸命に言いながらポロポロと涙を流す真希。
私が抱き寄せると『うえ〜ん』と大泣きしながらギュッと抱き付いてきた。
- 583 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:26
-
「ありがとぉ、真希」
「っく、ひっく…」
「やっぱ大好き」
「グスッ……ぅんっ」
私がそう言うと、真希は袖で目をゴシゴシ擦って、ふにゃっと笑った。
そっと涙が残ってる目尻に唇を当てると、くすぐったそうに逃げる。
それを追い掛けながら顔中に口付けていく私。
真希は『やぁだぁ』なんて緩みきった顔で抵抗してて
私が離れたら、ほんのり顔を赤くしてギューッと抱き付いて来た。
- 584 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:28
-
「あっ。亜弥ちゃん!」
「んー?」
「その学校の人が言ってたの、アタシじゃないよ!」
「へっ?何で?」
「だってアタシ、小学生じゃないもんっ」
ニコニコと自慢げに笑って言う真希に、私も笑って『そうだね』と言葉を返した。
- 585 名前:本気、だよ。 投稿日:2005/09/22(木) 08:31
-
私の恋人は血の繋がった妹。それも子供。
でも私は真希を本気で愛してる。
それは周りから見た子供過ぎる妹の真希じゃなくて
この世の中でたった一人の真希のこと。
だから真希が子供とか大人とか、血が繋がってる繋がってないとか
それ自体関係なかった。
私は『後藤真希』という名を持つ、彼女自身が好き。
今改めてその事に気付くことが出来た。
この、優しく愛しい笑顔に包まれて。
FIN
- 586 名前:rina 投稿日:2005/09/22(木) 08:37
- 皆さん、こんなヤツの言葉に反応してくださってありがとうございます!!
予想通りというか、何というか……
全部ごっちんに票が入りましたね(*ノ∀`)
ということで、一番人気(笑)の子供過ぎるごっちんを載せました(w
少々受けチックですが、そこら辺は気にせずに…;;
- 587 名前:rina 投稿日:2005/09/22(木) 08:45
-
(*´Д`)<レス返しだって、亜弥ちゃん!
从‘ 。‘从<名前間違えないようにね?
567<名無飼育さん
調子に乗っちゃいました(*ノ∀`)
可愛すぎましたか?wあんまり言うと、また調子に乗りますよrinaはΣ
リアルでの絡みも楽しみですね、本当!新ユニットに期待大です(w
569〜575<名無飼育さん
反応ありがとうございます!
子供過ぎるごっちんをうpしたので、読んでいただけたらと思います。
- 588 名前:rina 投稿日:2005/09/22(木) 08:49
- えっと、それでですね。
また更新しようと思ってる小説が2つありましてΣ
今回も皆さんの意見をいただいて決めたいと思います。
内容はまた姉妹モノで、ごっちんは妹です。
・あややが姉
・ミキティが姉
どちらがいいですかね?と聞いてみたいです(ぇ
切ないとか甘いとかは、どちらかに決まり次第考えようと思ってます。
- 589 名前:名無し読者 投稿日:2005/09/22(木) 11:07
- 子供なごっちんかわいかった〜
ぜひミキティが姉でお願いします
- 590 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/22(木) 11:40
- ミキティが姉のを見てみたい!!(*´Д`)
- 591 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/22(木) 11:44
- ゴッチン(ノ∀`)カワイー
次回は美貴姉に1票で。
- 592 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/22(木) 18:03
- ごっちんかわいか〜(*´Д`)
う〜ん、どちかっていわれれば
美貴姉がみたいかなぁ?
- 593 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/23(金) 17:19
- ごっちん可愛い〜
次回は美貴姉ぇとのが見たいです。
- 594 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:24
-
PM11:30
ただいまアタシ、一人です。
誕生日なのに。
「れーなぁ…何で来ないんだよぉ……」
祝日と休日が重なった、この連休の初日。つまり今日。
恋人である、れーな――田中れいなの提案で
二人きりの誕生日パーティーをする予定……だった。
でも11時を過ぎてもアタシは部屋に一人。
自分のためだけど、一生懸命焼いたケーキもすでに冷蔵庫の中。
アタシ自身もベットの中。
- 595 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:28
-
「これだから年下は信用できない…」
自分の我ばっかり通そうとするし、意地っ張りだし、生意気だし。
カッコつけてばかりで、上手くいかないと泣き出すし。
今更ながら、いい所なんて全く見当たらない。
まぁ、そんなヤツに惚れたアタシにも問題はあるけどさ…。
「……寝ちゃうぞ…バカ……」
―――ッ!!
「………??」
―――先輩ッ!!
「んぇっ?」
- 596 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:31
- 本気で寝てやろうかと目を閉じたとき、窓の外で近所迷惑な大声が聞こえた。
最初は無視してたけど、途中で『先輩』って言葉が耳に入った。
この家の付近で『先輩』の部類に入るのは、そしてそんな呼ばれ方をしてるのは
アタシしかいない。
今だ聞こえる声の主がアタシを呼んでるんだと理解し、
すぐに起き上がって、部屋のカーテンを開けた。
すると…
- 597 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:34
-
「あっ!後藤センパーイっ!!」
「……れーな…」
アタシに気付いたのかニコニコ笑って手を振る、れーな。
静かに窓を開けて顔を出すと、嬉しそうにアタシを見た。
「近所迷惑だよ、こんな時間に」
「センパーイ、パーティやりましょーっ」
「もう誕生日も終わりですぅ」
「まだセーフですよ〜」
怒ってるのに、拗ねてるのに。それが顔にも出てるのに。
れーなはヘラヘラ笑ってる。
こういう時のれーなは人の話を聞かない、自分中心モードだ。
きっと帰れって言っても、ずーっと外に居るだろう。
- 598 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:37
-
「嘘つきれーな。家になんか入れないからね」
「えー……じゃあ、ここでいいです」
「んぁ?」
ちょっと困ったような顔をしてから、背負ってたリュックを前に持ってきた。
そしてガサゴソと中を引っかき回して、そこから小さめの箱を取り出す。
「ちゃんと取ってくださいね〜」
「えっ?ちょ、わわっ…!?」
そう言ってヘラッと笑ったれーなは、ポーンと二階にいるアタシに向かって箱を投げた。
- 599 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:39
- 突然のことに慌てながらも何とかキャッチ。
と同時にれーなを睨んだ。
「何すんのさっ。危ないじゃん!」
「取れたんだから、いいじゃないですか」
「もう…。てかコレ、何?」
手のひらサイズの箱を見つめて、結んである紐を解こうとした。
それを見たれーなはアタフタしながら『今は見ないでください』と言った。
不思議に思い首を傾げ、またれーなを見る。
その顔は、離れてても分かるくらい赤く染まっていた。
「あ、あと5分…」
「後藤先輩!」
「んー?」
- 600 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:44
-
「誕生日、おめでとうございます。れなはちゃんと愛してますからね」
ポツリと漏れたアタシの声に反応するように、れーなは言葉を発した。
いつもはカッコつけて言いたがらない言葉。
言いたい時に照れて言えなかった言葉。
れーなが一番、好きな言葉。
「バーカ」
「へっ?」
「愛されてなかったら、アタシは年下なんかと関わらないっての」
「へへっ…」
「早く中入りな。風邪引くよ?」
「いいんですか?」
「特別」
「ありがとぉございまーす」
.
- 601 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:47
-
アタシの言葉に、いちいち反応して嬉しそうに笑うれーな。
アタシはカーテンを閉めてから、小さく顔を緩ませた。
ベットから降りてスリッパをパタパタ言わせながら玄関に行き、鍵を開けてドアを押した。
そこにはさっきまで見下ろしてた、生意気な恋人の姿が。
外が冷え込みだしたのか小さく手を擦ってるれーなを、アタシは玄関に入れて
それからギュッと抱きしめた。
「後藤先輩?」
「…れーな冷たい…」
「先輩が暖かいんですよ」
れーなは照れ臭そうに笑いながらアタシの背中に手を回した。
- 602 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/23(金) 23:49
- 私は年齢的に藤本さんは普通にお姉さんなので
( ´ Д `)<まっつーがお姉さんがいいぽ
デフディバも、もうすぐなのであやごま熱をあげたいです
- 603 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:52
- 肩に埋められた顔は、さっきと同じように、ほんのり赤かった。
腕の中で猫みたいに擦り寄ってくるれーなの髪を、そっと撫でる。
「こんなギリギリに祝ってもらった誕生日、初めてだよ」
「すみません…」
「でもその分、普通以上に嬉しかった」
「……へへっ…」
ゆっくり体を離し、ヘラッと笑ったれーなの額に口付ける。
何だかんだ文句言ったって、結局アタシはこの子が好きで。
この子もきっと同じくらいアタシを好きでいてくれて。
憎みたくても憎めない、そんな現状。
- 604 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:56
-
「プレゼントは明日見てくださいね」
「明日?」
「はいっ。今は…ちょっと……」
言いながら頬を赤らめたれーなを見て、きっと彼女にとって恥ずかしいモノなんだと悟った。
意地悪して目の前で見てやるのもいいけど、
今回ばかりは素直に要求を呑もう。
じゃないと、子供なれーなが不貞腐れてプレゼントを取り上げるかもしれないから。
- 605 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/23(金) 23:59
-
翌朝。
泊まっていったれーなが寝ている間に、プレゼントの箱を開いた。
すると中に入っていたのは、有名なファッション誌に載ったりしてる少し高価な指輪。
最近れーながバイトばかりしていたのは、このためだったのか。
と、今更納得。
「れーなはこの指輪をどこに通してほしいのかな…」
言ってから、分かりきった答えに思わず顔を緩めた。
眠ってるれーなの唇にそっと触れて、その後に通した指輪に同じように口付ける。
素直に表せない愛を、唇と指輪に託した。
- 606 名前:窓を開けたら… 投稿日:2005/09/24(土) 00:01
-
よし、れーなが起きたら素直にしっかり伝えよう。
『おはよう』でも『ありがとう』でもない。
愛してる、と。
HappyBirthday アタシ
来年もまた、れーなと一緒に過ごせるといいな。
FIN
- 607 名前:rina 投稿日:2005/09/24(土) 00:04
-
ごっちんハッピーバースディ!!!
ちょこっとだけ間に合いませんでしたが、生誕小説として
久しぶりにれなごまを書かせていただきました(w
読んでいただけたらと思います。
あ、亜弥姉と美貴姉のアンケート(?)は引き続き
皆さんの意見をお待ちしてます。
- 608 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/24(土) 08:27
- 美貴姉希望です!
- 609 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/24(土) 11:18
- 次は美貴様がいいです!
- 610 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/25(日) 13:46
- 美貴ねぇ希望です!!
- 611 名前:神様許して 投稿日:2005/09/30(金) 19:32
-
血の繋がった妹を
好きになるのはいけないのですか?
大好きなのに
ダメなのですか?
.
- 612 名前:神様許して 投稿日:2005/09/30(金) 19:33
-
「やべー、全然わかんねぇ」
「女の子がそんな言葉遣いしないの」
妹・真希の高校は期末テストが近いらしく
勉強を教えてほしいと、昨日の晩にペコペコ頭を下げて頼まれた。
でも、せっかくの日曜を返上して朝から教えてるのに
根がバカなのか、似通った問題を何度も間違えてる。
「これで6回目。覚え悪すぎだよ、真希」
「昨夜寝るの遅かったから、頭が働かないんだよぉ」
『休憩欲しいーっ』なんて嘆きながら、机にうなだれる真希。
何だかんだ言ってもやっぱり可愛くて、美貴は小さく顔を緩ませた。
- 613 名前:神様許して 投稿日:2005/09/30(金) 19:34
-
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる」
「漏らさないようにね〜」
「するか!!」
再び何時間も勉強してた時、何だか一瞬『アレ』が疼いた気がして。
トイレに行くと言って立ち上がった。
ヘラヘラ笑ってる真希に怒鳴りながら、部屋を出る。
でもトイレには入らないで洗面所の鏡の前に行った。
この美貴は
『姉』の美貴なのかな?
それとも
『唯の』美貴?
「どっちも…だなぁ」
『アレ』とは美貴の中にある恋心。
特別な、抱いちゃいけない心。
真希といるとたまにある。
- 614 名前:神様許して 投稿日:2005/09/30(金) 19:35
- ソレが疼いて、『檻から出たい』と嘆いて
美貴に真希へのふしだらな感情を思い出させて
『姉妹』という現実を見せ付け、そして苦しめる。
暫く鏡を見つめ、心を落ち着かせる美貴。
それから頬を軽く叩いて『姉』の顔にし、真希の待つ部屋に戻る。
「お待たせ、真希」
ドアを開けると、ガチャッという音が妙に大きく響いた。
そしてすぐ目の前に、机に伏せて転た寝してる真希の姿が。
「さすがに朝からはキツかったかな」
傍に腰を下ろして顔を覗き込む。
ふと目に入ったのは、リップが丁寧に塗ってある唇。
- 615 名前:神様許して 投稿日:2005/09/30(金) 19:36
- その瞬間、心の中を支配した欲望の塊が美貴の体を動かした。
初めては真希がいい
初めては真希じゃないとヤダ
何度も何度も繰り返しながら
美貴は真希の
真希の唇に
触れてしまった
「…ん……むぅ…」
「っ!!」
ゴロゴロと喉の辺りで唸りながら、ムクッと起きた真希。
それを見て、美貴は正気に戻った。
すぐに離れようとしたけど、スルりと首に回された細い腕がそれを制す。
そしてそのまま床に押し倒されてしまった。
- 616 名前:神様許して 投稿日:2005/09/30(金) 19:38
-
「ちょ、真希…!」
「…んぅ……ねーちゃ…」
「―――っ…」
美貴を呼びながらギュウッと抱き付いてくる真希。
美貴を
『姉』の美貴を
呼んでる
胸がキューッと締め付けられる。
痛くて、苦しくて、泣いちゃいそう。
「でも今は…これでいい…。このままでいさせて……」
真希の背中に手を回して、ギュッと抱き付いた。
姉でもいい、姉だっていい。
真希が美貴の傍にいてくれるなら、傍にいると感じさせてくれるなら
それでも構わない。
- 617 名前:神様許して 投稿日:2005/09/30(金) 19:40
-
だけど今だけ、今だけは…
真希を好きな美貴で
いさせてください
真希を愛しいと
言わせてください
「大好きだよ、真希…」
神様、この恋をお許し下さい…
FIN
- 618 名前:rina 投稿日:2005/09/30(金) 19:48
- あい、美貴姉をうpしました(平状
切ない話でスミマセン(´Д`;三;´Д`)
たまにはいいかなぁ、ということで(滝汗
みなさん、反応してくださってありがとうございました!
.
- 619 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/30(金) 23:57
- 切なぁい〜!切なすぎるよ〜rina様
美貴ティそのままやっちゃえばよかったのにぃ
がんばって我慢してる美貴ティ、切ないねぇ。
- 620 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/12(水) 11:33
- やっぱりこういうキャラのごっちんって
いいですね〜
懐かしい…
あやみきを翻弄する妹ごっちん萌えw
- 621 名前:好きすぎて バカみたい 投稿日:2005/10/19(水) 20:52
-
憧れの相思相愛
好きすぎてバカみたい
.
- 622 名前:好きすぎて バカみたい 投稿日:2005/10/19(水) 20:56
-
恋人になってから時間なんてめちゃめちゃ経ってるけど、今だに抑え切れないくらい彼女に夢中になってる。
声も匂いも、もちろん存在も。全てが好き過ぎる。
好き合ってる現状がとてつもなく幸せ。
「後藤さ〜ん、生きてますかぁ?」
「……んぁ?」
「反応遅っ」
今日もまた愛しい恋人のことをポーッとしながら目で追う。
すると軽くトリップしてたみたいで、彼女が目の前に来たことに気付かなかった。
現実に戻ってハッとなったアタシを見て、彼女は可笑しそうに笑った。
- 623 名前:好きすぎて バカみたい 投稿日:2005/10/19(水) 20:57
-
「また、まつーらのこと見てたでしょ〜?」
「……大正解…」
「にゃはは。ごっちん見すぎだよぉ」
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
「もぉ……あのね、好きな人に見られてるのって恥ずかしいの!」
そう言うと、ほんのりと頬を赤くして目を逸らした彼女――まっつー。
『好きな人』って言葉が妙に嬉しくて、アタシは思わずギュッと照れてる彼女を抱きしめた。
突然の行動に驚きながら「やだー」なんて言って、力無く肩を押してくる。
それを気にすることなく、アタシはコツンと彼女の額に自分の額を重ねた。
- 624 名前:好きすぎて バカみたい 投稿日:2005/10/19(水) 20:58
-
「好き」
「…っ…」
「好きだから目で追っちゃう」
額を合わせたまま、ゆったりとした口調でそう言うアタシ。
彼女は顔の近さにまた頬を赤くさせ、視線を泳がせて黙り込む。
離れてほしいって思ってるんだろうけど、どうもそうする気になれないのは何故だろう?
迷惑かけたくないって思ってるはずなんだけどな…。
「アイシテルカラデスヨ〜?」
「…何で片言?」
「ちゃんと言うのは、薬指に合う指輪を買ってからにしないと」
「……バぁカ…」
「ホント、バカみたい」
まっつーが好きすぎて
.
- 625 名前:好きすぎて バカみたい 投稿日:2005/10/19(水) 20:59
- ボソッと口にした台詞は思った以上にクサかった。
梨華ちゃんのセンスが移ったかな…。
何だか、だんだん恥ずかしくなってきて、重なってる額を離そうとした。
でもそれは、首に回された彼女の腕によって止められる。
「まつーらもごっちんが好きすぎる…」
「あはっ。一緒にバカにナリマスカ〜?」
「……もうなってるから充分っ」
その言葉のすぐ後に、熱をもった唇がアタシの唇に重ねられた。
彼女からのキスは愛されてる証拠。
何秒もせずに離れちゃうけど、彼女の立派な愛情表現の仕方。
- 626 名前:好きすぎて バカみたい 投稿日:2005/10/19(水) 21:04
-
「早く指輪買ってよね」
「んぁ?」
「その口からちゃんと聞きたいの」
過度の愛情表現を好む彼女からの、たくさんのキス。
何回も何回も唇を重ねて、離すたびに何かを囁く。
言葉攻めは嫌いなくせに自分が言うのはいいの…?
なんて思っても口には出さず、ただただ彼女のやりたいようにさせる。
そんな中で唐突に言われた言葉に、アタシは思わずキョトンとした。
でもすぐだらしなく顔を緩ませて、それから彼女の左手をとった。
「ふぇ?何す……痛っ…」
「愛してる」
「………指輪買ってからじゃないの…?」
- 627 名前:好きすぎて バカみたい 投稿日:2005/10/19(水) 21:06
-
「買う前にまっつーを横取りされたら嫌だから、先に言って予約しておくことにした」
彼女の細い薬指に、痛みを我慢してもらって歯型をつけた。
いつかここに誓いの指輪を通すことを約束して。
じゃないと、可愛い彼女を狙うライバルたちに奪われてしまう。
最後に勝つのは彼女の心を根こそぎ奪った人間だ。
「心配性だにゃー、真希ちゃんは」
「ライバルは少なくないからね…」
「……大丈夫だよ。ごっちんが思ってる以上に、松浦亜弥は後藤真希を愛してるから」
.
- 628 名前:好きすぎて バカみたい 投稿日:2005/10/19(水) 21:07
- 優しく、大人びた笑みを浮かべる彼女。
その表情に胸が跳ねて、同時に同じ場所に強い衝撃を感じた。
ソレは今もドキドキと心臓を速く動かしている。
彼女が好きすぎて、愛しすぎて。おかしくなりそうだ。
「好きだよ、後藤真希も松浦亜弥が。この上なく愛してる」
「…ありがとぉ」
照れ合って、ハニかみ合って、好き合って。
何度も何度も口にする愛の言葉に幸せを感じ合って。
何だかやっぱり、好きすぎてバカみたい。
FIN
- 629 名前:rina 投稿日:2005/10/19(水) 21:16
- 久しぶりに更新しました。
DEF.DIVA発売記念ということで、あやごま書きました。
タイトルは新曲と同じですが、内容は切なくないです(ぇ
やっぱ記念モノは極力甘くしないとですよね(*ノ∀`)
堅苦しい文になってしまいましたが_| ̄|○
読んでいただけたらと思います!
- 630 名前:rina 投稿日:2005/10/19(水) 21:47
-
レス返しなり(何
619<名無飼育さん
切なくてすみません(w
たまにはいいかなーと思いまして。
何だかんだ言ってもミキティはお姉さんなのでΣ
620<名無飼育さん
妹キャラのごっちんはデビュー当時や、それ前後をイメージしてます(w
年下でもごっちんは攻めです(*ノ∀`)
- 631 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/19(水) 21:57
- バカみたい。
はい。私もrina様の書くあやごまが好きすぎて、
好きすぎて、バカみたいです。
もうこの際バカでもいいから
もっとrina様の書くあやごまがよみたいです。
- 632 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/20(木) 15:05
- あやごま最高です。ありがとうございます!
DEF.DIVAのあやごま最高ですよね!
もっとあやごまお願いします。
- 633 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/20(木) 17:44
- 甘い。甘いです。
このまま溶けていきそうです。
いやぁ、あやごまいいっすねぇ。
- 634 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/20(木) 21:50
- 甘い甘い甘い甘い甘いあま(ry
rinaさんの書くあやごまは何でこんなに甘いんでしょうか。
虜になります。更新乙。
- 635 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/24(月) 23:19
- 裏ありのあやごまお願いします!
- 636 名前:変態の原子 投稿日:2005/11/01(火) 21:11
-
「ごっちーん」
「……何?」
「えっち、しよ♪」
寝室から出てくるなり、ソファに座ってるアタシに勢い良く飛び付いてきた亜弥。
何を言い出すのかと思えばそんな事。
まったく、こいつの頭にはそーゆー事しかないのか…?
「ヤダ」
「なーんでぇ」
「さっきも、それに昨夜もした」
「いいじゃん。減るもんじゃないし〜」
「なら一人でヤれ」
毎日毎日、人の顔見るなり『えっちしよ』とか言ってきて。
何が楽しくてそんな事を毎日やらねばならんのだ。
というか、二時間前にシたばっかだじゃないか。
- 637 名前:変態の原子 投稿日:2005/11/01(火) 21:15
-
「どこにそんな元気があるんだか…」
「ごーっちん」
「今度はな……っ…」
「んー♪」
ゆさゆさと体を揺すられ、渋々振り向いたら亜弥の顔が目の前に。
そのままゆっくりと重ねられる唇。
楽しそうにアタシの咥内で動く舌に仕方なく答えた。
「…ふ、……ぁッ…」
「今日はこれが最後だからね」
「あッ、ぁッ……ぅんっ…」
唇を離すと、すでに出来上がった顔がアタシを見てて。
結局、誘惑というかワガママに乗せられる。
- 638 名前:変態の原子 投稿日:2005/11/01(火) 21:18
- ソファに組み敷いて愛撫を始める。
軽く触れただけでピクッと体が反応するのは、感度がいいからだろうか。
「…んッ……はぁっ…ぁッ…」
膨らんだ蕾に指を添えると、亜弥は小さく声を漏らす。
そのまま捏ねまわしたり弾いたりしてると、どんどん息が荒くなっていく。
「ぁッ…あぁッ……は、やく…っ!」
暇してる方の手で内股を撫で擦る。
それだけでも感じてるっぽい。
だけどもっと深くハッキリした刺激を望んでるらしく。
ビクビクと小さく体を震わせながら、キュッとアタシの服を握って急かす。
- 639 名前:変態の原子 投稿日:2005/11/01(火) 21:20
-
「くぅんッ…いぃっ、あッ……」
特に焦らしもせず、素直に下着の上からラインを撫でる。
すると服を握る手が微かに緩んだ。
誘っておきながら、これだけで軽くイったようだ。
「うぁッ…んっ……ぁんッ、ゃだぁっ…」
イった後は面白いくらい反応が変わり、刺激を怖がりだす亜弥。
でもどんなに嫌がってもアタシは刺激を送り続ける。
少しして浮きだした腰が、無意識にもっと深いモノを求めてることを知らせる。
「待って!待っ…ひゃっ、ふぁんッ!」
下着を一気に下ろすと亜弥は焦ったように声を上げる。
- 640 名前:変態の原子 投稿日:2005/11/01(火) 21:21
- でも気にせずラインを撫で、上の方にある突起に触れた。
すると少し強かったのか、ビクンッと跳ねてソファに沈んだ。
「ご…ちん……ぁッ、ダメッ…ダ、メぇ…」
「誘ったのは亜弥じゃん」
なのに何でそこで拒否るのさ。
本心じゃないのは分かってるけど、なんかムカつく。
真っ赤に蒸気した顔をイヤイヤと左右に振る亜弥に、心の中でそう言った。
いつのまにか背中に回された手が、もがくように服の上を滑る。
- 641 名前:変態の原子 投稿日:2005/11/01(火) 21:25
-
「あ、たしっ…もぉ……」
「早すぎ」
「もっ……ヤバいよぉ…」
ヤバいと言われてすぐに挿れるほど、アタシは優しくない。
絶頂なんてのは何度迎えたって死ぬわけじゃないし。
片手で突起を弄ったまま、もう片方の手を入口に移動させる。
挿れない、まだ挿れてやらない。
快楽に溺れる表情をもう少し眺めていたいから。
「ふぅ、ぁんッ!は、やく……キテっ…」
「いいの?もう終わらせて」
ヤってる間はアタシに主導権があるから。
好きなだけ意地悪できる。
その困った顔も、今じゃないと見れない。
- 642 名前:変態の原子 投稿日:2005/11/01(火) 21:29
-
数秒置いてから、コクコクと頷いた亜弥。
それを見て、仕方なく指をナカにグッと差し込んだ。
亜弥はゆっくりを望んでいたのか、ビクンッと体を反らせ大きく嘆いた。
奥まで入ったのをわからせてから、今度はゆっくり動かしてやる。
「ぅ、あッ……あぁッ…」
突起を弄る指とナカで動く指は正反対。
上は激しく、下はゆっくり攻めていく。
亜弥の体がそれを一番好むから。
「ごっち…ご、ちんッ……ごっちぃんッ……!」
呼吸の間隔を狭くしながら、亜弥は何度もアタシを呼ぶ。
跳ねる腰はどんどんリズミカルに。
- 643 名前:変態の原子 投稿日:2005/11/01(火) 21:33
- もう絶頂を迎えたがっている。
「…はっ、も……イきたいっ……!」
「で?」
「あッ、ふぅッ……も、と…シてぇっ……」
自分でも必死に腰を上下させて刺激を得ようとしてる。
やっぱりこいつの頭にはそーゆー事しかないんだなぁ。
なんて、暢気に見てると背中に爪を立てられた。
ムッとして亜弥を見ると、『早く』と訴えるように睨んでいた。
そんな涙の溜まった目、怖くもなんともないのに。
でも疲れてきたアタシは、下の指を余韻もなしに速く動かした。
「ひっ……ぁッぁッ、あぁッ!やぁあ――ッ!!」
.
- 644 名前:変態の原子 投稿日:2005/11/01(火) 21:36
-
―――――――――
――――――
――――
――
-
3時間ほど経過…
「ごっち〜ん♪」
「……なに」
「えっち、しよ♪」
こいつの場合、そーゆー事しか考えられないんじゃなくて
元々、それの原子で出来てるんじゃないだろうか……
FIN
- 645 名前:rina 投稿日:2005/11/01(火) 21:43
- 久しぶりに書いてみました、裏モノ(w
それもあまり使ったことのないキャラでΣ
あややは壊れてるし、ごっちんは冷めてるしで
なんかホント申し訳ないです_| ̄|○
感想や苦情お待ちしてます;;
- 646 名前:rina 投稿日:2005/11/01(火) 22:07
-
レス返しです。
631<名無飼育さん
好き過ぎなんて、そんなそんな;;
ネタあらばいくらでも書いちゃいますよ、こやつは(w
632<名無飼育さん
こちらこそ、ありがとうございます!
DEF.DIVA最高ですよね(w
あやごま不足な私には最高の薬です
633<名無飼育さん
ありがとうございます!
溶けちゃえ、溶けちゃえ(w
嬉しいお言葉、感謝です!
634<名無飼育さん
お、落ち着いてくださいっ(笑
甘かったですか?ありがとうございます!
635<名無飼育さん
書いちゃいました(w
- 647 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/02(水) 06:50
- ぶはぁ!!www
後藤さんの冷たさに何故かドキドキw
松浦さん視点も読みたいなぁ
- 648 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/02(水) 11:21
- やだ、松浦さんてば変態なんだから。
- 649 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/02(水) 22:51
- 更新ありがとうございます。
意外な裏で、松浦さんおもしろかったです!
最近ほんと仲良いですよね。
- 650 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 04:07
- 突然失礼します。
いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
- 651 名前:アルバムの町〜出会い〜 投稿日:2005/12/20(火) 19:05
-
「深雪ぃ、今晩空いてる?」
「ふぇ?うん…空いてるけど……」
「よかったぁ。これで人数埋め合わせ決定っ」
「はぁっ?」
アタシの名前は安藤深雪。
ごく一般的な、どこにでもいるOLだ。
いつものように仕事を終え帰り支度をしていたとき、ふと同僚に声をかけられた。
人数の埋め合わせが何とか言ってるから、きっと合コンでもあるんだろう。
そしてどうやらアタシもその中に加わることになったみたいだ。
自然な出会いを夢見るアタシはあまりこれには乗り気じゃなかった。
その合コンで運命の人に出会うなんて、当然知らなかったから…。
- 652 名前:アルバムの町〜出会い〜 投稿日:2005/12/20(火) 19:06
-
□ □ □ □
「「「「「「カンパ〜イっ」」」」」」
複数の声と同時にカチンとグラス同士がぶつかる音が鳴る。
店内は仕事帰りのサラリーマンやOLでガヤガヤと賑わっている。
そしてその賑やかさに貢献するように、アタシたちも騒いでいた。
テーブルを挟むようにして男3人、女3人。
アタシはあまり乗り気じゃないため一番端っこに座っている。
「それじゃあ、自己紹介しよっか。ねっ?」
「オッケ〜、んじゃあまず俺から――」
同僚の言葉を合図に一人ひとり自己紹介を始める。
アタシと対角線の位置に座っている男の人から順番に行くらしい。
3人とも『いかにも』ってくらい今風のチャラチャラした男たちで。
アタシは最初から冷めた空気を放っていた。
『アンタたちに興味なんかない』
とでも言うように。
- 653 名前:アルバムの町〜出会い〜 投稿日:2005/12/20(火) 19:08
-
「俺は俊介、四之宮俊介。よろしく」
(……四之宮、俊介……)
「ちなみに私の高校の同級生っ」
(……へぇ〜……)
合コンになんて興味はないし、ここで彼氏だって作る気はない。
でも何故か、目を逸らしていたはずの男たちの一人に自然と視線が向いた。
ちょうどアタシの向かい側の席に座る、背の高い男。
べつにおかしなこととか何も言ってないけど、ホントに自然と目がいった。
声?雰囲気?よく分からない…。
「―――ゆき、深雪っ?」
「へっ?」
「あんたの番だよ?」
「あ、うん…。……安藤深雪です、よろしく」
ボーッと彼を視界に捉えていると、不意に同僚に脇を小突かれた。
ハッと我に返り、すぐに簡単な自己紹介をする。
アタシの様子が可笑しかったのか周りのみんなはケラケラと楽しそうに笑ってる。
それを少し恥ずかしく思いながら適当に笑い返す。
すると目の前に座っている彼が、何の躊躇いもなく話しかけてきた。
「深雪ちゃん、でいい?呼び方」
「ふぇ?…う、うん…」
「ぶっちゃけ面倒臭いよなぁ。合コンなんか」
「―――えっ?」
「俺は嫌だって言ったんだけど、あいつらに強引に連れてこられたんだよ」
「へぇ…。じゃあ、アタシと一緒だ」
「あはは、だよなぁ」
ハシャいでいる同僚たちを横目に話し始めるアタシたち。
たまたまここに居る理由が一緒だったから?
それともこの人のボーッとした空気が他の2人と違うから?
理由はどうであれ、アタシは彼と知らず知らずのうちに打ち解けていっていた。
話す内容一つ一つが面白いし共感できる。
同僚たちがアタシたちの盛り上がりに気づく頃には、すっかり意気投合していた。
- 654 名前:アルバムの町〜出会い〜 投稿日:2005/12/20(火) 19:12
-
「それでさ、四之宮くん」
「――俊介でいいよ」
「えっ?いや、でも……」
「ん?」
「よ、呼び捨てはアレだから……俊ちゃんとか、ダメかな…?」
「俊ちゃんっ?あはは、まぁいっか。それでも」
男の人とここまで仲良くなるのは久しぶりだったせいか、呼び捨てという行為が妙に気恥ずかしくて。
アタシは彼を『俊ちゃん』と呼ぶことにした。
そして彼、俊ちゃんはアタシを『深雪』と呼ぶことになった。
そんなアタシたちの急接近振りに、同僚や俊ちゃんの知り合いたちは面白がってからかってくる。
みんな相当デキあがってるから、それを見てるだけでもアタシたちは目を合わせてクスッと笑いあった。
「なぁ、深雪」
「うん?」
「お前さ、どっか地方出身だろ?」
「ふぇっ?何で分かったんっ?」
「ほら、また訛った。さっきからイントネーションが少し違うことあったからさ」
「あちゃー…。気ぃつけてたんやけどなぁ……」
「いいじゃん、直さなくたって」
「ダメダメ。標準語じゃないと珍しい目で見られるもん」
「そうか?俺はいいと思うぞ?深雪らしさが出てるし」
「えっ…?」
突然の指摘に素で驚きアタフタとするアタシ。
東京に引っ越してきてからずっと、故郷の訛りで恥ずかしい思いをたくさんしてきた。
だから必死に標準語をマスターしたんだけど…。
あっさりと俊ちゃんに見破られてしまい、アタシはまた恥ずかしさで顔を赤くした。
でも顔が赤くなった理由はそれだけじゃなくて。
『深雪らしさが出てる』と言ったときの俊ちゃんの顔が、凄く優しい顔だったから。
不意にその顔に、トキメいてしまったんだ。
- 655 名前:アルバムの町〜出会い〜 投稿日:2005/12/20(火) 19:15
-
□ □ □ □
「はい、コレ」
「ん?メモ…?」
「俺のケー番とメアド。今度またお茶でもしたいからさ」
「あ、うん…」
「……もしかして迷惑だったか?」
「…ううんっ。そんなことない。アタシもまた会いたいなって思ってたし」
「そっか」
合コンもお開きとなり、居酒屋の外に出たアタシたち6人。
お互いがお互いの方向に帰ろうと歩き出したとき、クンッと誰かに腕を掴まれ動きが止まった。
キョトンとして振り返ると俊ちゃんがポケットから紙を出して、少し強引にアタシに握らせた。
ケータイの番号とメールアドレスの書かれたメモ用紙。
そして俊ちゃんの『今度また』という言葉。
期待していいのかな?
アタシにだけ教えてくれたコレ、いい意味に捉えていいの?
鈍感じゃないから自分の気持ちくらい分かってるんだよ?
アタシの言った言葉の意味、理解してくれた?
メモをギュッと握り締め、反対方向に帰っていく俊ちゃんに手を振る。
姿が見えなくなってから振っていた手を下ろし、メモを握ってる手を開く。
間違いなくそこには『四之宮俊介』という文字と共にアドレスと番号が綴られている。
夢じゃないんだ。アタシは確かに俊ちゃんの存在を手の中に持っている。
理想と違う出会い方だけど、アタシは恋をしたみたいだ。
合コンなんて不純な場で、本気の恋をしてしまった。
- 656 名前:アルバムの町〜出会い〜 投稿日:2005/12/20(火) 19:15
-
「でももう、してしもたもんは仕方ないっちゅーことで」
そうそう、人間開き直れば何だってアリに思えるもので。
普通じゃない出会いだって出会いは出会い。
きっと俊ちゃんもアタシのことを少しなからず意識してくれているだろう。
そうであることを信じ、願ってアタシは帰宅した。
この日から約1年後、彼をアタシの生まれ故郷に連れていくなんて
恋をしたばかりのアタシにはまだ分からないこと。
遠い遠い未来の話、なんて感じなのかもしれない。
FIN(?)
- 657 名前:rina 投稿日:2005/12/20(火) 19:38
- 大分長い間放置しててスミマセン;;
やっと面倒臭がり病が治まってきました(苦笑
そして書いたのが例のあやごまのあやごまによるあやごま好きのためのラジオドラマネタ(激違
もう何回聴いてんだってくらいリピートしてますから(w
前々からあの話の続きか馴れ初めを書こうかなと思っていたのですが
なかなか書き出すきっかけが掴めず_| ̄|○
ちょっと前から入り浸ってるあやごまのスレを見ていて、よっしゃ書こう!なんてことになりました(´Д`*)
何分、私自身に文力がないのでヘボいことになってますが;;
ちなみに『〜出会い〜』とタイトルには書きましたが、続編を書くかどうかは決めてません(ぇ
- 658 名前:rina 投稿日:2005/12/20(火) 19:46
- レス返しします。
647<名無飼育さん
ちょっと昔のクールな後藤さんをイメージしてみました(w
トキメいちゃいましたかね?(笑
松浦さん視点ですか、考えてみます。
648<名無飼育さん
从*‘ 。‘从
649<名無飼育さん
いえいえ読んでくださってありがとうございます。
書いた私自身、意外すぎて戸惑ってます;;
ええ、ホント(w このままどんどん仲良くなっていってほしいです。
- 659 名前:rina 投稿日:2005/12/20(火) 19:46
- 隠します。
- 660 名前:rina 投稿日:2005/12/20(火) 19:47
- もう一回。
- 661 名前:桜桃 投稿日:2005/12/21(水) 23:13
- 素敵です。素敵杉ますあやごま!!
rinaさんの書かれるあやごま大好きなんです、私。
実は私も毎日あやごまスレに入り浸ってます。
もしかしたら私のレスがきっかけかもしれませんね(笑
私もこのラジオは何回もリピートしてます。
続編、是非お願いします!
- 662 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/27(火) 11:11
- アルバムの町いいですよね
続編ぜひ書いてください
- 663 名前:一人じゃない 投稿日:2006/01/04(水) 17:57
-
「……あと10分かぁ…」
12月31日PM11:50
紅白が終わり、アタシは一人楽屋に居た。
DEF.DIVAのメンバーはみんなそれぞれ何処かへ行ってしまっている。
なっちはきっと裕ちゃんたちのところ、梨華ちゃんはののやよしこのところだろう。
まっつーは恐らくミキティのところだろう。
みんながみんな、同期という繋がりをもった人のところに行ってる。
だから同期の居ないアタシは、一人で楽屋に居た。
あと10分というのは、日付が変わり年が明ける10分前ということだ。
- 664 名前:一人じゃない 投稿日:2006/01/04(水) 17:58
-
「まさか一人で年越しとはなぁ…」
去年は紅白が終わった後、すぐに他の番組が入ってて
一緒に出ていたまっつーと年越しした。
でも今年はどうやらその番組にも出ないらしいから
軽く自由な状態なんだ。自由だからみんな好きなことしてる。
アタシもこうして、自由に一人で楽屋にいる。
仲が悪いわけじゃないんだし、みんなの中に入っていくのもありかもしれない。
でも何となく気まずいかなって。
昔ほどじゃないけど、今でもあんまり笑えないとこあるし。
それにさ、同期って兄弟みたいな感覚らしいじゃん。
そんな中に突然『友達』が入ってきたら、みんな気まずいと思う。
だからこうして一人で……みんなのためを思って一人でいるんだ。
- 665 名前:一人じゃない 投稿日:2006/01/04(水) 17:59
-
「…あと5分かぁ……」
「あ、ごっちん居たぁー!!」
「―――んぇ?まっつー?」
もうそろそろしたらカウントダウンだなぁ、なんて
特にワクワクやドキドキを感じることもなく思っていたら
突然ガチャッと楽屋のドアが開き、まっつーが顔を覗かせた。
そしてその声に反応するように他の声も次々と聞こえてくる。
「なぁにしてんだよ、ごっちん!」
「ミキティ…?」
「もう帰っちゃったかと思ったじゃーん」
「そうだよ、まったく〜」
「梨華ちゃんによしこ…」
「何で来ないんだよ、ごっち〜ん」
「ののまで…」
みんなドアから顔を覗かせ、ゾロゾロと楽屋に入ってくる。
それもまっつーやミキティ、4期ーズだけじゃなくゴッキーズの18歳組まで。(あいぼんとガキさんはいないんだ、残念ながら)
その光景をアタシはただキョトンとして見ていた。
頭に浮かぶのは『どうしてここに?』ってことだけ。
アタシのことなんて頭にないと思ってたのに。
カウントダウンとか、それぞれがそれぞれでやってると思ったのに。
何故かここに来た方々はアタシを探し回ってたみたいで
口々に『一人で何してんだ』と軽く文句を含んだ言葉を言っている。
- 666 名前:一人じゃない 投稿日:2006/01/04(水) 18:03
-
「………な、んで……?」
「ふぇ?何でって何が?」
「どうしたよ、ごっちん。ハワイに行ってたせいで時差ボケでも起こした?」
「あはは、ごっちんなら有りえるっ」
「ホントにボケちゃった〜?」
「………ううん、何でもない」
そういえば、昔裕ちゃん辺りが言ってたっけ。
ハローのメンバーは家族みたいだって。
同期が兄弟で、メンバーは家族。
だからみんなはアタシを探してくれたのかな?
一人でも欠けたら、家族じゃなくなるもんね。
裕ちゃんたちももしかしたら、探してくれてるのかな。
アタシたちのことを。
「あ、1分前!」
「今年はごっちんだけじゃなくて、みんなで年越しだねぇ」
「去年は二人、仕事あったしね〜」
「でも今年は全員だよっ♪」
- 667 名前:一人じゃない 投稿日:2006/01/04(水) 18:03
-
「全員じゃないでしょ〜?アンタたちっ」
「「「飯田さんに安倍さん、矢口さん!!」」」
みんなで盛り上がりだしたところに、タイミングよく姉さんズが現れた。
そしてゴッキーズが同時に反応する。
やっぱり探し回ってたみたいで、3人とも軽く息を切らしてる。
そして少ししてから漸く現れた裕ちゃんと圭ちゃん。
2人が現れる途中に聞こえた、奇妙な『タカタッタカタッ』って音は圭ちゃんの走る音だったみたいだ。
これで今日一緒に仕事をしたメンバー(お子様組を覗く)が全員揃った。
そのせいで、さっきまで広かった楽屋が今はギュウギュウ詰め。
恐ろしいくらい静かだった空間が今は笑顔と笑い声で賑やかになった。
(これがアタシの家族かぁ…)
改めて楽屋全体を見渡してみて、そう思った。
よくよく考えれば、ソロの仕事のとき以外はいつだって傍に誰かが居た。
ずーっと一人だったこと、なかった。
このあったかーい雰囲気が当たり前になってて、気づかなかったのかも。
いつもこんな嬉しすぎるくらい優しい家族に包まれていたことに。
- 668 名前:一人じゃない 投稿日:2006/01/04(水) 18:05
-
「ほらほら、ごっちん!何ボーッとしてんの!」
「カウントダウンするぞーっ!」
「―――あ、うん…」
「「「「「「「「「「「「「「ごぉー…よぉーん…さぁーん…にぃー…いーち―――っ!!」」」」」」」」」」」」」」
A HAPPY NEW YEAR
今年もこの素敵な家族たちと一緒に過ごせますように。
FIN
- 669 名前:rina 投稿日:2006/01/04(水) 18:27
- このスレを読んでくださってる皆様、あけましておめでとうございます!
今年も更新不定期なこのスレと、私を見捨てずに宜しくお願いします(真顔(笑
今回はカプモノじゃなく、新年なのでほんわかした感じにしてみました。
前回書いた『アルバムの町』ですが、続編は書く気でいます。
読み返してみるたびに、まとまりないなぁ…と感じてしまいまして;;
書く前に想像していた構成の半分も表現できてないという事もありまして_| ̄|○
続きが浮かび次第、また書こうかなと思ってます。
- 670 名前:rina 投稿日:2006/01/04(水) 18:46
-
今年初レス返し(w
661<桜桃さん
も、もしや金板であやごま夫婦を書かれている桜桃様ですかっ!?(クワッ
素敵だなんて、そんな;;ヌルすぎて申し訳ないくらいです;;
そうなんですか!私はROM専なので、もしかしたら桜桃さんのレスを見て更新する気になったのかもしれません(w
続編考えてみようかと思ってます。
662<名無飼育さん
いいですよね。何度もリピートしてます(真顔
続編のほうはまだ考え中ですが、書きたいなと思ってます。
改めて、皆さん今年も宜しくお願いします!!!
- 671 名前:rina 投稿日:2006/01/04(水) 22:25
- あ、隠します。
- 672 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/05(木) 18:30
- 「一人じゃない」すごいよかったです。ごっちんの気持ちがよく
表されていて、こっちまで暖かくなっちゃいました。
今年も頑張ってください。
- 673 名前:桜桃 投稿日:2006/01/09(月) 14:18
- そうです。その桜桃です(笑
見ていただけてるようで嬉しいです。
『一人じゃない』っていうタイトルから惹かれました。
内容も凄く良かったです。
今年もお互い頑張りましょうね!
- 674 名前:rina 投稿日:2006/01/13(金) 11:44
-
今回から先にレス返ししていこうと思います。
特に理由はなく、気まぐれです(w
672<名無飼育さん
『同期』という言葉から浮かんだままに書いてみました。
なかなか言葉では表しにくい感情もあって、全てを表現できなかったのが悔しいのですが;;
暖かい気持ちになっていただけたのならよかったです(w
673<桜桃
ですよね!!実は大好きです(w(キャッ←キモス_| ̄|○
ネーミングセンスがないので、そう言っていただけると助かります(苦笑
内容も少しなからず『何か』を伝えることが出来たのなら本望です。
はい!頑張っていきましょう!!(`・ω・´)
ではでは更新しようかと。
今回はまたちょっと切ない、松→後な話です。
- 675 名前:永久片思い 投稿日:2006/01/13(金) 11:50
-
つい一週間前までは実りある恋だった
けど今はもう実ることを知らずに終わった恋になった
- 676 名前:永久片思い 投稿日:2006/01/13(金) 11:51
-
―――――――――――――
―――――――――
――――――
―――
―
- 677 名前:永久片思い 投稿日:2006/01/13(金) 11:51
-
「まっつー!おはよぉ」
「ひゃあっ!?」
いつもの同じ時間に起床し、朝ご飯を食べ、髪を完璧にセットして家を出る。
学校までの道のりは自転車で。
家を出てすぐの交差点を右に曲がり、暫く真っ直ぐ走る。
そして通りがかる公園で、あいつと会う。
中学のときからの親友、そして……私の片思いの相手、ごっちんと。
「何で飛び乗ってくるわけ!?危ないじゃんっ」
「今日寝坊しちゃってさぁ。公園行く前にまっつー見つけたから走ってきた」
「こっち自転車なんだからさー、もう少し考えてくれない?」
「いいじゃん、いいじゃん。ちゃんと乗れたんだから」
「まったくもぉ……」
ガシャンッと音を立て、同時にグラッと自転車がバランスを崩した。
私の自転車の後ろに、ごっちんが飛び乗ったからだ。
いつもなら公園で待ち合わせて後ろに乗せるのだけど、今日は寝坊したらしく
見かけると同時に走ってきたらしい。
ニカッと、全く悪びれるわけでもなく笑う姿に私は小さく溜息を吐いた。
それと同時に、その笑顔をこの上なく愛しく感じた。
- 678 名前:永久片思い 投稿日:2006/01/13(金) 11:52
-
「真希ぃーっ!!」
「んぁ?あっ、梨華ちゃーん♪」
「おはよっ。亜弥ちゃんもおはよっ」
「あ…おはよう、ございます」
学校に着いて自転車に鍵をかけていると、石川先輩が傍に来た。
途端にごっちんは表情をだらしなく緩ませる。
この人はごっちんの恋人。ほんの一週間前から、付き合いだした人。
ごっちんは石川先輩の手を握ると『ごめん、先に行くね』と言って歩き出した。
こっちを見た先輩に軽く会釈をして、前を歩いていく二人の背中を見つめる。
好きな人が他の子に夢中なのを目の前で見るなんて
これほどに辛いモノはないんじゃないかな…。
胸が締め付けられるなんてもんじゃない。
苦しくて苦しくて、呼吸困難でも起こしそうなくらい苦しくて。
今すぐにでも駆け出して二人を離れさせたい衝動にかられる。
でもそんな事をしたらごっちんが傷つくと自分に言い聞かせ、落ち着かせる。
二人が見えなくなってから私は教室に向かった。
- 679 名前:永久片思い 投稿日:2006/01/13(金) 11:52
-
□ □ □ □
「あーやちゃぁ〜ん♪」
「………何だ、美貴たんか」
「『何だ』とは何だ、この野郎」
「べつにぃー…」
昼休み。以前はごっちんと一緒に過ごしていたけど、恋人が出来てからは別々。
私は代わりと言っちゃ難だけど、クラスメートの美貴たんと一緒に過ごしてる。
美貴たんは私の気持ちを分かってくれる、唯一の理解者だった。
窓枠に凭れてボーッと中庭を見つめる私の隣に立ち、ひょこっと顔を覗いてくる美貴たん。
そのまま私の目線を追っていって『あぁ…』と声を漏らした。
「まーたごっちんか」
「いいじゃん、べつに」
「まぁ、いいけどさぁ…。相変わらず仲良いね、二人」
「……うん…」
「亜弥ちゃんの方が付き合い長いのにね。中学からっしょ?」
「……うん…」
「何で石川先輩なんだかねぇー」
「……さぁ…」
美貴たんがいろいろ話しかけてくれるけど、私は中庭のごっちんにしか気がいってなかった。
ベンチに座って楽しそうにお喋りして、『あーん』なんて言いながらお弁当を食べさせ合って。
誰がどう見ても『ラブラブ』という言葉を思わざるを得ない雰囲気だ。
それをついつい見ちゃう私は、未練がましいのかもしれない。
だけどやっぱり好きな気持ちはなかなか消せなくて。
結局毎日こうして二人を見ちゃってる。
- 680 名前:永久片思い 投稿日:2006/01/13(金) 11:53
-
「―――私、思うんだよね」
「ん?」
「ごっちんと私以外、みんな死んでいなくなっちゃえばいいのにって」
「……亜弥ちゃ――」
「そうすればごっちん、絶対私のこと見てくれるもん…」
「………」
「…っ…なんで、隣にいるの私じゃないんだろっ……」
「亜弥ちゃん…」
「ふぇっ……美貴たぁぁああんっ…!!」
自然と溢れ出た涙は止めることが出来ず、私はただひたすら泣き続けた。
美貴たんの胸の中でひたすら、消したくても消せない気持ちに苦しめられながら泣き続けた。
相手が幸せなら私も幸せ、そんな風に思えるほど大人じゃない私は
ただただ泣くしか今を落ち着かせる方法がなかった。
枯れるほど涙を流し、めちゃくちゃになるほど声を荒げ
何度も何度も愛しいあの人の名前を呼び続けた。
誰がどう見ても『狂った』という言葉を思わざるを得ないほどに。
- 681 名前:永久片思い 投稿日:2006/01/13(金) 11:54
-
心の中にポツンとある蕾に一滴一滴零れては弾かれる涙。
どんなに水を与えても、この蕾は実らない。
どんなに愛情を注いでも、この蕾は決して咲かない。
私の想い人は後にも先にも、あなただけだから…
FIN
- 682 名前:rina 投稿日:2006/01/13(金) 11:57
- 更新終了。
それと唐突ですがまた久しぶりにリクを受け付けようと思います。
最近ちょいとネタが尽きてきたので_| ̄|○
でもあまりたくさん頂いても、更新不定期故に待たせてしまうことが多くなると思うので
先着『5名様』ということで、リクを受けたいと思います。
とりあえず『後絡み』であれば何とか書けるかと(弱気(ぇ
ではでは。
- 683 名前:rina 投稿日:2006/01/13(金) 11:57
-
隠します。
- 684 名前:rina 投稿日:2006/01/13(金) 11:58
-
もう一回〜。
- 685 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/13(金) 13:28
- 亜弥ちゃん切ないね…
更新おつかれさまです!
リク受付とのことなのでさっそく。
この「永久片思い」の石後の馴れ初めが読みたいです。
いしごま好きなのでよろしくお願いします。
- 686 名前:名無し 投稿日:2006/01/13(金) 22:04
-
松浦さん切ない…↓↓
リクなんですがモテごまが好きなので藤本さんと石川さんで後藤さんを
取り合うって言う感じでお願いします。
- 687 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/13(金) 22:19
- いい作品ばかりですごいなっと思います。
前回もやすごまリクしたんですけどまたお願いします!内容はすべて任せますし、気長に待ちます!
- 688 名前:涼 投稿日:2006/01/13(金) 23:28
- ごまみきでお願いします!!最初は痛めで最後はハッピーエンドで!!
- 689 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/13(金) 23:40
- あやごまお願いします!
ごっちんの恋人であるまっつーが
ごっちんのレズドラマの撮影をとても心配している感じで。
かなり甘くちょいエロでお願いします!
- 690 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/14(土) 19:32
- すごい切ないけど良かったです
次回更新楽しみにしてます!
- 691 名前:桜桃 投稿日:2006/01/14(土) 21:09
- のーん・゜・(ノД`)・゜・。
こうゆう作品も私は好きなんですが…アヤチャン…
切ないストーリーも上手で羨ましいです。
Σ(゜Д゜;)<リク遅かったぁぁぁぁぁ!!!!!…アヤゴマ…エロ…ぐはっ
- 692 名前:rina 投稿日:2006/01/16(月) 17:41
- 今日は珍しく書く気が湧いたので更新。
その前にレス返しします。
685<名無飼育さん
从#T 。T从<………
ありがとうございます
『永久片思い』の石後ですね?了解しました
686<名無しさん
从#T 。T从<……っ……
モテごま好きさんご来店!!(・∀・*)
藤→後←石ですね?ガッテン承知っ!!!(w
687<名無飼育さん
ありがとうございます。そう言っていただけると私正直助かります・゜・(ノД`)・゜・
やすごまですね?了解しました
688<涼さん
ごまみきですね?
痛い、という部分が上手く書けるか心配ですが頑張らせていただきます!
689<名無飼育さん
ドラマネタはいつかあやごまで書こうと思ってたので、リクを頂いて正直驚いてます(ぇ
そして久々の甘々ちょいエロなので、張り切って書かせていただきます!!(笑
690<名無飼育さん
切ないのは意外とスラスラ書けてしまったりします;;
いい反応をもらえてよかったです。次もまた読んでいただけたらと思います
691<桜桃さん
从#T 。T从<…人間て悲しすぎるね…
好きと言っていただけて嬉しいです(w
切ないストーリーは出来るだけ切なく、をモットーにしてます。ハイ(笑
(´Д`|||)す、すすすすスミマセン!!5名様とかにしてスミマセン!!!(動揺しすぎ
じ、じじ次回のリクのときにまたのご来店をお待ちしております_| ̄|○
ではでは685・名無飼育さんのリクで『永久片思い』の石後、です。
ヌルいことになっててスミマセン_| ̄|○
- 693 名前:私が自由でいれる場所 投稿日:2006/01/16(月) 17:43
-
それはほんの一週間前の出来事。
いつものように親友のまっつーと下校しようとしていた、少し騒々しい教室内でのことだった。
――ガヤガヤ…
「バイバ〜イ」
「やべっ、バイト間に合わねぇ!!」
「この後マック行かなぁ〜い?」
「ごっちん、今日また寝てたでしょぉ?たまには真面目に授業やんなよ」
「眠いもんはしょうがないじゃん」
「どうせまた、ゲームでもやってたんでしょ〜?」
――ガヤガヤ………コンコン
「大正かぁ〜い。ラスボスまで行ったから止められなくてさぁー」
「あの…後藤真希ちゃん、居るかな?」
- 694 名前:私が自由でいれる場所 投稿日:2006/01/16(月) 17:44
-
「……ごっちん、呼ばれてるよ?」
「えっ、アタシ?…ごめん、ちょっと行ってくる」
「あいよ〜」
まっつーと他愛ない話をしていた時、律儀にも開いてるドアを誰かがノックした。
みんな聞いてるようで聞いてない、そんな態度を取っていた。
するとその人はアタシの名前を呼んだらしい。
まっつーにそう言われ、面倒に思いながらも渋々そっちに行った。
そしてそこに居たのが、後にアタシの恋人になる『石川梨華』という先輩だった。
傍に行くとそのまま外に連れ出された。
そしてこう一言、告げられたんだ。
「私と、松浦さん以上の関係になれないかな…?」
- 695 名前:私が自由でいれる場所 投稿日:2006/01/16(月) 17:52
-
□ □ □ □
その日以来、アタシは彼女を『梨華ちゃん』と呼ぶようになり
関係も『見ず知らずの先輩』から一気に『恋人』なった。
最初こそはギコちなく、お昼を共にするくらいだった。
会話も1つ歳が違うだけであまり噛みあわないし。
だから最初の2日くらいは梨華ちゃんといるより、まっつーといる方が楽にいられた。
でも暫く経たないうちに、アタシは心境の変化を迎える。
毎日顔を合わせているうちに、梨華ちゃんはアタシの良き理解者となったんだ。
まっつーと付き合いが長く、あまり他人に心を開こうとしないアタシに
嫌な顔一つせずちゃんと向き合ってくれる。誰よりもアタシを知ろうとしてくれる。
そんなひたむきな姿と、アタシを一途に思ってくれる気持ちに知らず知らずのうちに惹かれていた。
と同時に親友のまっつーとでは感じられない、『ドキドキ』という胸の高鳴りを感じるようになった。
これらがどういう事なのか、そう鈍感ではないアタシはすぐに理解した。
自分の気持ちの変化に気づいてすぐ、今度はアタシが梨華ちゃんを呼び出した。
放課後同じように教室に行って、それから外へ連れ出して。
向かい合うように梨華ちゃんと立ってから、しっかりと目を見つめ
出来る限り心を開いて、自分なりの言葉でこう伝えた。
「愛してるよ、梨華ちゃん。誰よりもずーっと」
- 696 名前:私が自由でいれる場所 投稿日:2006/01/16(月) 17:54
-
―――――――――――――
―――――――――
――――――
―――
―
- 697 名前:私が自由でいれる場所 投稿日:2006/01/16(月) 17:54
-
「真希、ご飯粒ついてるよ?」
「ふぇ?取ってぇ、梨華ちゃーんっ」
「もう…しょうがないなぁ…」
そして今、ギコちない空気なんか一欠けらもなくなったアタシたち。
朝の登校と授業中以外はほとんど一緒、片時も離れなくなった。
甘え癖のあるアタシを梨華ちゃんは全て受け入れてくれるから
アタシもそれに素直に心を開いて甘えるんだ。
愛しい愛しい梨華ちゃんにだけ、愛しい愛しい梨華ちゃんだから。
アタシはアタシの思ったままに笑える、存在できる。
こんなにもアタシが自由になれる場所は、こんなにも落ち着ける居場所は
愛しい梨華ちゃんの隣、ここしかないんだ。
FIN
- 698 名前:rina 投稿日:2006/01/16(月) 17:59
- 更新終了です
まだ時間に余裕があるので、もう一回くらい更新できるかもしれません
次は686・名無しさんのリクで
『藤本さんと石川さんで後藤さんを取り合う』です。
- 699 名前:rina 投稿日:2006/01/16(月) 18:01
-
从#T。T从<……隠します…
- 700 名前:rina 投稿日:2006/01/16(月) 18:03
-
( ´ Д `)<えっと…もう一回……。
- 701 名前:rina 投稿日:2006/01/21(土) 11:25
-
誰も見ていないようですが更新します。
686・名無しさんのリクで
『藤本さんと石川さんで後藤さんの取り合い』
です。
- 702 名前:コロッケパンと焼きそばパン 投稿日:2006/01/21(土) 11:27
-
「……ふぁ……」
青々とした雲ひとつない空の下、景気のいい大欠伸をひとつ。
くぁっと大口を開け、背筋を伸ばす猫のように目を細めて
ひゅーひゅーと小さく音を立てながら掻き乱れる冬の風を
スッと一回で肺いっぱいに吸い込みながら。
ほぁっと体内で温められた息を吐き出すと、一瞬だけ白く姿を変え
でもすぐに透き通って掻き乱れる風の中に消えていった。
- 703 名前:コロッケパンと焼きそばパン 投稿日:2006/01/21(土) 11:29
- この季節は昼休みになっても誰も屋上には出てこない。
普通の女子高生からすれば寒い時期に外に出るなんて『有り得ねぇ』ことなんだろう。
でもそれがこちらとしては好都合だった。
誰も来ない今だから、静かにのんびりと空を見て過ごせる。
いや、過ごせたんだ。今までは……。
「あっ…!居た居た、ごっち〜ん!!」
「―――…また、か……」
ちょうど太陽が正門の真上辺りに移動する頃、
時刻を差す長い針がカチッと『5』を差した頃。
狙ったかのようにガチャンと重たい鉄の扉を開く音がする。
そして同時に『ごっちん』という誰が考えたのかすら分からなくなったメジャーな呼び名を口にして、一人の生徒がこちらに近づいてくる。
彼女の名前は藤本美貴。『ごっちん』こと後藤真希、アタシのクラスメート。
彼女は『吠えるぞ危険・狂犬藤本』の名で有名らしい。(アタシはつい最近それを知ったけど…)
しかしそんな恐々しいキャッチフレーズがついている彼女も、毎日毎日この寒い屋上に顔を出し
ニコニコと人懐っこい笑みを浮かべながらアタシの右側に座る。
何故ここに座るのか前に聞いたら、「女の子の隣に座るときは心臓に近いほうじゃダメなんだって」と
何かのテレビ番組で見たらしい言葉を、そっくりそのままコピーしたように言っていた。
- 704 名前:コロッケパンと焼きそばパン 投稿日:2006/01/21(土) 11:31
-
――あぁ〜っ!!
「美貴ちゃんズルい!抜け駆け…!」
「してない。梨華ちゃんが遅いだけ」
狂犬藤本(以下ミキティで)が腰を下ろすと同時に、再びガチャンと扉が開く。
そしてまた同じように、今度は少し甲高いアニメチックな声がする。
さっきアタシを呼んだあの声は何処へいったのか、ミキティはどすの聞いた声を張って彼女を睨んだ。
今入ってきた彼女の名前は石川梨華。
彼女とはクラスは違うが中学からの腐れ縁だったりする。
彼女もミキティ同様この寒い外に出てきて、そして必ずアタシの左側に座る。
彼女の場合は「右側がいいけど、いつも美貴ちゃんが座っちゃうから…」らしい。(狂犬には逆らえないのかな…?)
- 705 名前:コロッケパンと焼きそばパン 投稿日:2006/01/21(土) 11:37
-
「はい、ごっちんっ。コロッケパン!ラスト1個だったんだよぉ?」
「あ、うん。ありがと」
「ごっつぁん、私も!焼きそばパン買ってきたの」
「あ、うん。ありがと…」
梨華ちゃんが腰を下ろすのとほぼ同時に、ミキティがパンを差し出した。
それに続くように梨華ちゃんも。
白く小さな、コンビニで見かけるようなビニールの袋に入り、
ガサガサという少々耳障りな音と共に中から出てきた、今度は透き通ったラップを少しキツめに巻かれたパン。
二人の手により袋から出されアタシの前へと差し出される、購買でも人気な2つのパン。
アタシとしてもこれは拒否らずに食べておきたいんだけど…。
どちらから食べるか、それが問題だったりする。
最初の日、特に理由もなくミキティのパンから食べたら梨華ちゃんに泣かれてしまった。
次の日はそんな事があったために梨華ちゃんのほうから食べたら、今度はミキティに拗ねられた。
二人の間に何があるのか、何で毎日アタシにパンを買ってきてくれるのか
今だにさっぱり分からないアタシとしてはどうしていいのやら…。
ふと視界に入った、校舎に張り付いている少し古びた時計の針は、『6』に向かって進んでいるところだった。
- 706 名前:コロッケパンと焼きそばパン 投稿日:2006/01/21(土) 11:40
-
―――あ、そうだ…
「……あのさ、半分こしない?」
「へっ?」
「半分こ?」
「うん。せっかくレアなパンが一つずつあるんだしさ、分けようよ」
「でも、ごっつぁんお弁当作ってきてないでしょ?」
「…まぁ……(作るの面倒臭いし…)」
「美貴たちと半分こしたら、ごっちんはパン1つ分しか食べれないんだよ?」
「そうなるねぇ」
「「それでもいいの?」」
「うん、二人と一緒に食べたほうが美味しいよ。きっと」
二人は仲が良いのか悪いのか分からないけれど、やっぱりご飯はみんな一緒のほうがいい。
『学校』という場所がなければ決して出会うことのなかったアタシたちが、今こうして『昼休み』って言う共通の時間を共にしてるのだから。
でも自分の不意に浮かんだ提案に満足してるアタシとは違い
ミキティと梨華ちゃんは何やら二人でアイコンタクトをとっている。
その顔はちょっぴり女の子らしくない雰囲気だった。
眉間に薄っすらとシワを寄せ、口は『へ』の字に尖らせて
『むむむぅ〜』なんて何処から出てるのか分からない唸り声のような声を発している。
そんな二人を横目に、アタシはコロッケパンと焼きそばパンを均等に真っ二つにすることに苦戦していた。
コロッケパンを半分に割ろうとすると、コロッケがぐにゃっと情けなく潰れるし。
焼きそばパンを半分に割ろうとすると、麺同士が絡み合ったまま離れてくれずダラ〜っとこちらも情けなく垂れてくる。
ジッと二つのパンを見つめ、どうしてやろうかと真剣に悩んでいた。
- 707 名前:コロッケパンと焼きそばパン 投稿日:2006/01/21(土) 11:42
-
「「――こうやってやるんだよ、不器用だなぁ」」
「んぁ?……おぉ…」
変なところで苦戦しているアタシに気づいたのか、二人の視線がアタシの頭辺りに移ったのを感じた。
と同時に睨んでいたパンが買ってきたそれぞれの手に渡っていく。
次にアタシの前に戻ってきたときには、綺麗に半分にされホッとしたような姿だった。
半分キョトン、半分感動したアタシは視線をパンから二人に移し交互に見た。
すると呆れているような、でも何処か愛しげな……
そう、例えるなら毛糸でジャレていて体に絡ませてしまった子猫を見るような。そんな表情をしていた。
「じゃ、ごっちんの要望にお答えして」
「半分こして食べよっか」
「あ、うんっ」
半分にされたパンを一口頬張るアタシ。
いつもと同じ、人が作ったのか機械が作ったのかわからないけど美味しいパンを食べる。
でもなんだか今日はいつも以上に、特別美味しく感じた。
- 708 名前:コロッケパンと焼きそばパン 投稿日:2006/01/21(土) 11:44
- 空きっ腹に入って来たパンは頬をジュンッ…と軽く痺れさせ、
そして少しの間口内で砕かれたり、磨り潰されたりした後
食道を真っ逆さまに落ちていき胃の中に吸い込まれていく。
ふと二人を横目で盗み見ると、やっぱり美味しそうにパンを頬張っていた。
古びた時刻を表す長い針は、『7』を差そうとしていた。
「ごっちーん、美貴口移しで食べたぁーい」
「ふぇ?」
「あ、ズルーい!私もぉ!!」
「なぁんでだよぉー!美貴が先に言ったんだから、美貴がすんだよ!」
「いいじゃない、私もしたってぇ!!」
「「ごっちんっ。どっちにするの!?」」
「……?(……喉渇いた……)」
FIN
- 709 名前:コロッケパンと焼きそばパン 投稿日:2006/01/21(土) 11:45
-
- 710 名前:rina 投稿日:2006/01/21(土) 11:48
- 更新終了です。
心機一転と言いますか、ほんの少しだけ書き方を変えてみました。
堅苦しくなっていたらスミマセン(´Д`;)
次回の更新は687・名無飼育さんの
やすごま
です。
- 711 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/21(土) 13:34
- ちゃんとみてますよ。rina様。
ごっちんの取り合いよかったです。
甘甘なごまたかみたいです。
お願いします。
- 712 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/21(土) 17:13
- みてますよ〜♪
モテごま…いいw
つか、ごまがかわいいw
- 713 名前:名無し 投稿日:2006/01/21(土) 23:12
-
モテごまリクしたものです☆
いや〜後藤さんかわいい…wいいですねぇ
ありがとうございました♪
- 714 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/22(日) 00:05
- ドラマのあやごまリクした者です
まじですか?rina様と気が合うんですかね!?
嬉しいです
全作品欠かさず見てますんで、これからも末永く頑張ってください!
- 715 名前:rina 投稿日:2006/01/26(木) 15:12
-
少し間が空いちゃいましたが更新します。
その前にレス返しします。
みなさん感想ありがとうございます!
711<名無飼育さん
見てくださってありがとうございます!
よかったですか?ありがとうございます。
ごまたかですか?では、少々遅くなってしまうかもしれませんが
残っているリク小説が終わってからでよければ、書かせていただきます。ハイw
712<名無飼育さん
ありがとうございます!
可愛かったですか?wちょっと年下チックにしてみました(w
713<名無しさん
こんな感じになりましたが、気に入っていただけましたでしょうか?(汗
後藤さんは二人より一つ年下なので、少し幼い感じでw
こちらこそありがとうございました!
714<名無飼育さん
気が合うんですかね?(wでもいつか書きたいなとずっと思ってました
書くキッカケありがとうございます!(笑
泊S作品ですか!?ありがとうございます!これからも頑張ります!!
ではでは、687・名無飼育さんのリク『やすごま』を更新します。
最近学園モノばかりでスミマセン;;
- 716 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:14
-
ほろ苦くて
でも何処か甘い
まるで『あなた』をそのまま形にしたような
そんな曖昧なようでハッキリとした味
- 717 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:15
-
キンコンカンコンと何処にでもあるような協調性のない音をバックに
アタシは上下左右ともコンクリートで作られた、これまた何処にでもあるような廊下を歩いていた。
所々剥がれているそれを見るとこの校舎の古さを実感し、
即座に耐震強度という言葉が頭を掠める。
アスベストだとか耐震強度だとか、最近のニュースには子供も目を逸らせない事柄が多い。
だって大概の子供は一日を学校で過ごすから。
学校というエリアには上の二つのどちらも当てはまらないことはないから。
まぁ、耐震強度の問題はマンションが中心となって話が進んでるけど…。
なんて、普段滅多に使わない頭をこんなくだらない事でフル回転させてるアタシ。
余計なところでばかり頭を使ってるから、授業に集中できないんじゃないか?と
今更、というかやっと気づいた気がする。
そんな自分を振り返ったり世の中に目を向けてるうちに、目的の場所に着く。
校舎の端っこ、極一般的な位置関係の場所にある部屋。
- 718 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:18
-
『保健室』
「…やっほ〜、圭ちゃーん」
「また後藤っ?あんた最近サボり過ぎじゃない?」
「いいの、いいの」
ガラッと右に向かってドアを押し、中に入る。
つんと鼻腔を刺激する独特な薬品の匂いと、そこに居た人物――圭ちゃんの大好物
ブラックコーヒーのカフェインやら何やらの成分が出す匂いがすぐに感じられる。
そして同時に視界に入る薄い水色をした、効果があるのかどうか分からない移動式のカーテンと
白衣と眼鏡が定着しつつある、如何にも『保健医』という格好をした圭ちゃん。
何事も格好から入ろうとする彼女らしい姿だ。
「そう頻繁にサボってると、進級できなくなるって分かってるの?」
「分かってる分かってる」
「正直自覚持ってないでしょ?今」
「んー、まぁねー」
「…はぁ……」
熱心に部活に励んでいる生徒のやる気すら失せてしまうような、そんなアタシの返事に
特に熱心に何かをやっているわけでもない圭ちゃんは、大きく息を吐いた。
こりゃきっと大ダメージだったんだろうな。
呆れたような顔をしながらキャシャッという音を鳴らして椅子に座る圭ちゃん。
同じようにアタシも、呆れてはいないけどキャシャッと音を立てて一本足の丸椅子に座った。
- 719 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:27
- ふと圭ちゃん専用の教員机に目をやる。
大量に印刷されたプリントと、保健に関する多種の本。
圭ちゃん愛用のケータイ電話に、学校側が設置したコード付きの電話。
そしてデンッとセンターよりちょっと左寄りに置かれた、黒に近い焦げ茶色の液体が入った白いカップ。
「圭ちゃん、コーヒーばっか飲んでると体に毒じゃない?」
「でも眠気覚ましになるから」
「あぁ…。…ねぇ、アタシも飲みたい」
「へっ?あんたコーヒー嫌いなんじゃないの?」
「大丈夫だと思う。最後に飲んだの小学校のときだし」
まだ両手で数えられるくらいの歳のときに飲んだコーヒーは
大人の味どころか人間が飲めるのかも分からないくらい、強烈なものに感じられた。
カップに口を近づけただけで鼻の頭が湯気で熱され、
一口含むと同時に舌を針で刺したような刺激と、噴出してしまいそうな熱が口内に広がった。
驚きと戸惑いでゴクリと一気に飲み込んで、はぁーっと大きく息を吐いた。
後味というのだろうか、カップから手を離した頃になってジワジワと襲ってきた
まだこの年齢のときは味わったことのない『クソ苦い』という味。
呼吸をするたびに鼻から抜ける、味と同じようなほろ苦い香りをもった息。
そしてピリピリ、ジンジンとする舌の麻痺した感覚。
まぁ、最後のは単なる不注意からくる火傷なんだけど…。
とにかく第一印象は最悪、『不味い』の一言だった。
それ以来何故かトラウマのようになって、コーヒーは全く飲まなくなった。
でも今この年齢になったせいなのか、コーヒーって飲み物は大人だけの特権な気がして。
こやつをすんなりと飲めるようになれば、大人の仲間入りが出来るような錯覚を持っていた。
だからかな、圭ちゃんが飲んでいる姿はやっぱり大人そのものに見える。
平然とした顔で、むしろ冷静さを取り戻すような表情でコーヒーを口にする圭ちゃんは
アタシの中では全く手の届かない遠く離れた存在の芸能人を目の前にしたような。そんな感じだった。
- 720 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:30
-
「小学校のときって…。大分前じゃない……」
そういいながらもアタシのワガママに近い要望を聞き入れてくれたのか、渋々といった感じに腰を上げた。
そしてコンロの上で呆然と立ち尽くしているヤカンに、再び火をかける。
ついさっき使ったばかりなのか中の水はすぐに沸騰し、シューシューと絵に描いたタコの口のような場所から湯気を立たせた。
カチッとコンロの火を消すと慣れた手つきでカップを取りコーヒーを淹れ始める。
出来上がったコーヒーの入ったカップを持って、圭ちゃんが戻ってくる。
アタシの前に小さな物音を立てながらカップを置くと、今度は棚からスティック砂糖とミルクを出した。
それをカップの隣に置くと、漸くといった感じで椅子に座った。
「……何してんの?出来るでしょ?後は」
「あ、うん。ありがと」
ジッとカップを見つめるアタシを圭ちゃんは不思議そうな目で見る。
カップを見つめる、というよりその中のコーヒーを見つめてる。
もしかしたら今のアタシには最大の敵と呼べるかもしれないコーヒー。
ゆっくりと深呼吸を交えながらカップに手を伸ばす。
ミルクや砂糖を入れれば、もしかしたら子供の頃とは違う印象を持てるかもしれない。
そんな考えが一瞬頭を過ぎったけど、そこはまだまだ子供なアタシ。
少しでも大人に近づこうと……いや、『大人に』ではなくて『圭ちゃん』に近づこうとしてるのかもしれない。
圭ちゃんと同じモノを飲めるようになろうと、ブラックのまま口を近づけていった。
- 721 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:32
- そっと、というか恐る恐る唇をカップの淵に触れさせる。
そして少しだけ上唇を上げて焦げすぎた茶色の液体を口内に導いた。
同時に感じるのは、二の舞となった舌の火傷。
幼い子供でいう『フーフー』を忘れたのを、舌が焼けるように熱くなってから気づいた。
「…あぢっ」
「何やってんの、あんたは…」
「や、忘れてた。冷ますの」
「まったく…。で、お味はいかが?」
「……んー…分かんない。も一口…」
ジンジンと痺れる舌が味覚を失う前にもう一口。
今度はちゃんと息を吹きかけてから口にした。
二回目はそのかいあってか、すんなりと飲むことが出来た。
舌の奥辺りで慎重に口に含んだコーヒーの味を感じ取る。
熱い、熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い
「あ゛ーっ!何でこれ、こんな熱いの!?」
「何でって、そりゃホットだからに決まってるでしょ」
「…むぅ……そうだけどぉ」
「そんな長々と口に入れておくからでしょ?飲み込んでから味を感じればいいのよ」
「……飲み込んでから、ねぇ…」
そう繰り返してからアタシはまた一口、今度はすぐに飲み込んだ。
もうすでに2回も飲んでるんだから、飲み直す必要はなかったんだと
3口目が胃に到達した頃気づいた。
少しだけ力の入っていた肩を落とし、ふぅ…と短く息を吐く。
感じるのは、コーヒー独特の香りの混じった自分の息。
圭ちゃんの言っていた『飲み込んでからの味』、つまり後味は……
- 722 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:33
-
「……あんまり…苦く、ない?」
飴をコロコロと転がすような感じで舌を動かし、しっかりと味を確かめてみる。
だけどやっぱり、あの時感じた強烈な苦味は感じられなかった。
ほろ苦い
そんな言葉が一番適している。
本当にこれがコーヒーなのかな?という疑問を感じたくらい、苦くは感じなかった。
暫く目を丸くしながら首を傾げていると、圭ちゃんは何を思ったかクスッと笑った。
キョトンとして顔を上げると、唐突にクシャクシャと髪をなでられた。
「それだけ後藤が大人になったってことでしょ、これが」
「……大人、に……」
「私のと同じのを飲めてるんだから、大したもんじゃない」
「………へへっ。そっかぁ、飲めたんだぁー」
大人になった、その言葉よりも何よりも。
後から言った『私と同じ』って言葉が嬉しくてしょうがなかった。
圭ちゃんに追いつきたいがために飲んだコーヒーだったから。
大好きな大好きな圭ちゃんの隣に立ちたいがために飲んだ
大きな大きな決意を持ったコーヒーだったから。
ふと見たカップはなんだか凄く誇らしげな姿をしているように見えた。
と、ここまで時間が進んだところである事に気づいた。
- 723 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:33
-
圭ちゃんが笑った…?
- 724 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:34
- いつもピリピリとした怖そうな空気を持っていて、
キリキリ行くわよ!を口癖にしている圭ちゃん。
そういえばアタシはまだ圭ちゃんの笑顔というのを見たことがなかった。
でも今の圭ちゃんは明らかに口元を緩めて、頬を少しだけ上げていて。
これは誰がどう見ても、どんなに捻くれて見ても
笑ってる
「……圭ちゃん」
「ん?」
「可愛いよ」
「……はっ?」
「可愛い可愛い。ヤーバイね、大好き」
「…あんた頭おかしくなった?」
「あー、なったかもしんない」
「コーヒー飲んだせいで?変なの」
「ねぇ。変だ、アタシ変だ」
コーヒーのせいじゃなくて圭ちゃんの笑顔のせいだけど。
いやいや、それ以前に圭ちゃんのせいだ。
圭ちゃんが何だかんだ言いながらも甘えさせてくれるから。
コーヒーのほろ苦さのような厳しい対応してきたと思えば
こんな風に、砂糖とミルクを入れたように笑ったりするから。
アタシは動悸レベルのドキドキと、インフルエンザの時の高熱のような顔の熱さを感じるんだ。
- 725 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:40
-
「次の授業はちゃんと出なさいよ?」
「はぁーい」
「どう聞いてもやる気ない返事よねぇ…」
「そんな事ないよぉー」
まだまだ先生と生徒としか思えない会話を交わしながら
今はまだこれで、このままでいいやと胸の中で呟く。
べつに焦ってるわけでもないし、恋人とかへの進展を望んでるわけでもない。
まぁ、なれるものならなりたいかなぁー。くらい。
ただ、誰よりも圭ちゃんの近く居たい。それは強く願ってる。
隣に立って、一緒に時間を過ごして、笑いあいたい。
それができれば今のアタシには十分な幸せだと思ってる。
こうして圭ちゃんと同じ作りのコーヒーを飲めただけでも
アタシの中では大きな進歩となっている。
- 726 名前:甘いブラックコーヒー 投稿日:2006/01/26(木) 15:41
-
他愛ない話をしながら
自然と口に運んでいたコーヒー
コクリとまた一口飲んだら
ちょっとだけ甘く感じた
「圭ちゃん、砂糖入れた?」
「ん?入れてないけど…」
「そっか」
あー、そういうことか。
うん、甘い甘い。
FIN
- 727 名前:rina 投稿日:2006/01/26(木) 15:42
-
更新終了です。
- 728 名前:rina 投稿日:2006/01/26(木) 15:42
-
( ´ Д `)<隠しぃー
- 729 名前:rina 投稿日:2006/01/26(木) 15:47
-
( `.∀´)<もう一回隠すわよ!(キリキリ行くわy(ry
- 730 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/01/29(日) 21:05
- 読みにくい
- 731 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/05(日) 00:01
- やすごまリクエストしたものです。先生と生徒っていう関係も結構いいですね。
ありがとうございました。
- 732 名前:rina 投稿日:2006/02/05(日) 16:09
- リクものじゃなくてスミマセン;;
気まぐれで浮かんでしまった短編をあげようと思います。
その前にレス返し。
730<名無し飼育さん
スミマセン;;これからは気をつけます;;
731<名無飼育さん
読みにくい文章でスミマセン;;
咄嗟に浮かんだのが眼鏡をかけた保田さんだったので、保健医にしてみました(w
読んでくださってありがとうございます!
では更新します。
あやごまで、ちょっと長くてグダグダなことになってしまいました;;
- 733 名前:しょうがない 投稿日:2006/02/05(日) 16:10
-
好きな人が好きなモノは私も好き
なんて言葉をよく聞くけれど
私には絶対に無理
嫌いなモノは嫌いなんだから
しょうがないじゃん
- 734 名前:しょうがない 投稿日:2006/02/05(日) 16:11
-
「おはよぉござーまー……うわ、クサっ!!」
久しぶりの快晴、久しぶりの早起き。
さぁ今日も一日頑張ろう!って気合いを入れて
バッチリ髪をセットして、しっかり歯を磨いて
心も体もスッキリと、清清しい感じでお仕事に向かった。
だけど楽屋の扉を開けた瞬間にそれが吹き飛んだ。
原因は……後藤真希、こやつのせいだ。
「あ、まっつー。おはよ〜」
「おはよ〜、じゃない!まぁーたヒトの楽屋でそんなもん食べて!!」
「いいじゃん、好きなんだもん」
「何度言ったら分かるの!?私は嫌いなんだってば!」
「えー、美味しいじゃ〜ん」
「だったら自分の楽屋で食べてよっ」
仕事が一緒になるたびに私の楽屋に上がりこんで、大好物らしい納豆をネリネリさせるごっちん。
私が来る何十分、何時間前に来てるのか知らないけれど
楽屋には納豆独特の臭いが充満してて、ドアを開けた瞬間に我先にと言った感じで外に出て行こうとしてくる。
それがまた強烈すぎて、失神でも起こしそうなくらいの臭いに感じられる。
ていうか何で楽屋に入れてもらえたのか、その時点で謎なんだけど…。
- 735 名前:しょうがない 投稿日:2006/02/05(日) 16:12
-
「やめてくんない?マジで、ホントに」
「何でぇ?美味しいのに」
「あのね、いい?ごっちんはそりゃいいかもしれないよ?好きなんだし」
「うん」
「でも私は嫌いなの。分かる?」
「うん」
「誰だって嫌いな物を目の前に出されたらイヤでしょ?ね?」
「まぁ…」
「だから私もイヤなの。どうしようもなくイヤ」
「えー、何でさぁー」
「ちょっと、ちょっと待った。今話聞いてた?ね、聞いてた?」
確かに、確かにね。話してる最中もずっとネリネリやってるから
「あ、こりゃ聞いてねぇな」とは薄々感じてたけどさ。
なにもそんな予想的中させてくれなくていいよ、ホント。
ていうかこうやってる間にも臭いが放たれてるから、私としては今すぐにでも楽屋を飛び出したい気持ちでいっぱいなんですけど…。
でも今日という今日はビシッ!と言わなきゃ、これから先の私の清清しい朝に支障が起こる。
こんなにも私が困り果ててるというのに、ごっちんは暢気なもので。
ちょっとそれはやりすぎじゃないの?ってくらい納豆を練ってる。
嫌いだって言ってるのに、イヤだって言ってるのに。
それともこれは新手の嫌がらせか何かなのかな。
だったら私は今すぐにでも土下座して、嫌がらせされるような事をしたことを謝るよ。
そんなことした覚えはないけどさ。するよ、土下座でも何でも。
それくらいイヤなんだって!納豆はっ!!
- 736 名前:しょうがない 投稿日:2006/02/05(日) 16:13
-
「ねぇ、マジで。ちょっとマジでやめてくれない?」
「えー…「えー、じゃない」
「だって食べたいしー」
「嫌いだっつってんじゃんっ」
「アタシは好きなんだからしょうがない」
「私は嫌いなんだって。食べるなら自分の楽屋でいいじゃん」
「えー、それもヤダ」
「何でよ?」
優柔不断なのか、あー言えばこー言う性格なのか。
とりあえず何を言っても、ここを動く気は更々ないらしいごっちん。
その理由を聞くと何故か黙り込んでしまった。
楽屋には納豆のネリネリいう音と、イライラしてる私がテーブルを爪先で叩く音だけ響く。
でもすぐにその中にごっちんの「はぁ…」という溜息が混じった。
正直、溜息を吐きたいのはこっちの方なんだけど…。
「――いいや、やっぱ出てくよ」
「へっ?」
「ごめんね」
「え、ちょ……」
理由を言うのかと思いきや、渋々といった感じに立ち上がったごっちん。
あんなあからさまに溜息吐かれた私としては、この展開が一番歯切れが悪くて。
思わず立ち上がろうとしたごっちんの手を掴んだ。
キョトンとしたごっちんに、全く同じ顔をして返す。
するとさっきの私みたいに困った顔をしながら、また腰を下ろした。
「まっつーが納豆食べるアタシを嫌がってるのは、ちゃんと分かってるよ」
「じゃあ、何で――「好きだから」
「……へっ?」
「まっつーが好きなんだもん。好きな人の傍には居たいじゃん」
「………あのねぇ…」
納豆から手を離して真剣な顔するから、どんだけ真面目な答えなんだろうって期待しちゃったじゃん。
でも出てきた言葉は大して真面目じゃないような、本人にとっては真面目なような。
好きだからって、そりゃ私も好きだよ。恋人だし。
だけどそれと納豆を私の楽屋で食べる理由ってちょっと違くないかい?
傍に居たいって気持ちも分かるよ?分かるけど…。
- 737 名前:しょうがない 投稿日:2006/02/05(日) 16:14
-
「まっつーが好き。でも納豆も好き」
「……納豆と比べられてる……」
「イヤがられるのは嫌だけど、好きなんだもん」
「いや、だからさ。ちょっと……」
「好きなものは好きなんだからしょうがないじゃん」
「……はぁ…」
どうだ!と言わんばかりの口調でそう言ったごっちん。
しょうがないなんて言ったら終わりじゃん、これ。
しょうがなくないから私は毎日注意してるっていうのに…。
納豆と恋人を同じ天秤にかけるなんて、そう思ったけど。
こやつにとっては私も納豆も『好き』の部類に入るんだと。
でも分かってるのかな?『好き』には『LIKE』と『LOVE』があるんだよ?
もし私が『LIKE』で納豆が『LOVE』だったら、今この場で殴り飛ばしてやりたい。
「人間って欲張りな生き物なんだよ。大分そうなんだよ」
「どしたの急に?」
「んぇ?」
「え?」
「いや、納豆を自分の楽屋で食べるか、食べずにまっつーの楽屋に来るか」
「うん」
「どっちを取るかなんて決められないんだって。欲張りだから」
「えー…」
「だから、じゃあどっちも選んじゃおうってことになるのさ」
「どっちかにしようよ、この場合は」
「むぅ………じゃ、ちょっと待って」
急にどっかでやった覚えのあるやり取りをさせられたと思ったら
今度は取って付けたような勝手な理論を突きつけてきた。
それでも一歩も引く気のない私に、これ以上は何を言っても敵わないと思ったのだろうか。
唐突にまた納豆を取り、置いてあった冷めかけのご飯にかけ出した。
ネト〜っと真っ白いご飯にかかっていく納豆は、臭いだけで滅入ってる私に更に追い討ちをかけているように見えた。
思わず目を逸らし、だけど言われた通りに待っていた。
聞こえるのは箸と食器のぶつかる音だけ。
- 738 名前:しょうがない 投稿日:2006/02/05(日) 16:15
-
少しするとごっちんが『いいよ』と一言だけ呟くように言った。
「……食べたの?全部」
「うん。これでいいっしょ?」
「…そういう問題じゃないような気もするけど……」
「して?そういう問題って気にして?」
「日本語おかしいし。でもまぁ…いっか……」
ゆっくりとテーブルに目を戻すと、そこには綺麗に空になった食器が二つ。
どうやら『待って』というのは『今すぐ食べて片付けるから待って』という意味だったらしい。
まだ楽屋には臭いが充満してるけど、これ以上臭くなることはないから一先ず安心と思っていいのかな?
上手く丸め込まれたような気も、しなくはないけど…。
ごっちんが多少は反省してくれてるのなら、それでいいか。なんて。
やっぱり甘いのかな?私は。
「ねぇ、ごっちん」
「んぁ?」
「私と納豆、どっちがLOVE?」
「はっ?……どっちも好き」
「えー、何それぇ」
「だって好きなんだもん」
- 739 名前:しょうがない 投稿日:2006/02/05(日) 16:15
-
しょうがないじゃん、でしょ?
わかってるよ、まったく。
好きなものは好きなんだからしょうがない。
でも私だって嫌いなんだからしょうがない。
FIN
- 740 名前:rina 投稿日:2006/02/05(日) 16:20
- 更新は以上です。
リク解消しきってないのにスミマセン;;
最近ほとんどあやごまで更にスミマセン(滝汗
次こそはリク小説書きます…。
- 741 名前:rina 投稿日:2006/02/05(日) 16:21
-
隠します。
- 742 名前:rina 投稿日:2006/02/05(日) 16:21
-
もう一回。
- 743 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/06(月) 04:03
- 作者さんのごまゆうが読みたいです。お願いします!
- 744 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/06(月) 18:54
- あやごま最高です!
リクのじゃなくても何でもOKですよ!
楽しませてもらってるので。
- 745 名前:rina 投稿日:2006/02/28(火) 10:30
- お久しぶりです;;
そしてまたまた、リクものじゃないです(死
2日遅れとなりましたが、ミキティの生誕小説をあげようと思います。
その前にレス返しです。
743<名無飼育さん
ごまゆうですか…では、今のリクが消化出来次第考えてみようと思います。
744<名無飼育さん
ありがとうございます!
今回は口調を出来るだけリアルに近づけてみました(w
楽しんでいただけて何よりです(喜
では更新します。
ミキティ生誕小説、ごまみきです。
読みにくいことになってたらスミマセン(滝汗
- 746 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:32
-
誕生日で期待するのは子供だけ
そう思って、誰にも日にちを言わないでいた。
友達にも親友と呼べる子にも、仲の良い先生にも。
そして、恋人にも
そんな調子のまま迎えた、十何回目かの誕生日
- 747 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:35
-
pipipi pipipi pipipi pi...カチッ
「…ぁー……」
小煩く鳴り響いていた目覚まし時計を、壊れない程度の力で黙らせる。
そして特に意味もなく喉の辺りから、力ない声を漏らした。
べつに今日が何月何日の何曜日だとか、何のイベントがあるとか
そんなの全然全くこれっぽっちも気にしてなんかない。
今日も昨日と同じ何ら変わりない毎日だ。
「あ、昨日は大谷先輩の誕生日があったか…」
じゃあ、一昨日と同じってことにしよう。
なんてあまりにもくだらなすぎる事をボーッとした寝起きの頭で考える。
これはこれで頭を早く働かせることが出来るのかもしれないから、得はしてるんだろうな。
とかなんとかやっぱりくだらない事を連鎖させながら、ムクりと起き上がる。
- 748 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:37
-
今日も気温が低く、カーテンを開けて見た空はねずみ色に曇り、訳もなく涙を流していた。
「うっそ、雨かよぉー…ついてないなぁ…」
カチンと電源を押して今だ眠っていたテレビを起こし、
適当なチャンネルを回す。
そしてちょうど天気予報をやっていた番組のところで手を止め、リモコンをテーブルに置く。
そこには如何にも顔で売ってるような女子アナウンサーが映っていて。
今日は一日雨、まとめればそうなるようなことを言っていた。
べつに今日が特別な日ってわけじゃないから、どうでもいいんだけど。
やっぱり雨はちょっとだけ、何となくイヤだ。
「でもそんなこと言ってられないのが、学生の憂鬱なトコだよねぇ…」
毎日着崩しているせいか、だらしなくハンガーにかかるようになった制服に袖を通しながらポツリ。
憂鬱なのは雨の日だけではないけど、とりあえず今日の憂鬱は雨だってことで。
変な理由をつけながら、それでも『仕方ない』と自分に言い聞かせて。
ケータイの着信を入ってるかどうか確認してから、眠たげな大欠伸をして家を出た。
- 749 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:38
-
「…はよぉ…」
「おはよー、相変わらず眠そうだねぇ」
「眠そう、じゃなくて眠いんだよ」
教室に入ってすぐ声をかけてきた、親友の亜弥ちゃん。
眠たげな美貴を見てケラケラと…いや、『にゃはは』と独特な笑みを浮かべて笑った。
彼女はクリスマスとかバレンタインとか、イベント事が大好きで。
毎年必ずと言っていいほど美貴にもプレゼントをくれる。
席に着く前にちょっとした興味本位でチラッと亜弥ちゃんの鞄を見てみた。
(……あー、そりゃないわな。教えてないんだし…)
プレゼントを持ってるときはパンパンに、そして歪な形をしている鞄だけど
机の横にかかってる今日の鞄は、もう仕事を終えたというか最初からやる気がないといった感じにペッタンコだった。
べつにちょっとした興味本位、特別何か意識してるわけでも期待してたわけでもないけど。
何だかちょっとだけ、何故かちょっとだけ
寂しい気持ちになった。
「あれ、ごっちんは?」
「ダーリンならまだ来てないよ〜」
「……なに、『ダーリン』て」
「まんまだよ。たんのコレだから、ダーリン」
そう言って本来立てるべきの小指を丸め、ピンというよりビシッという擬音語が似合う感じで親指を立てる。
美貴はそれをただただ呆れた目で見ていた。
彼女の相手は真面目にするだけ無駄だ、疲れて終わる。
- 750 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:39
- ごっちんというのは亜弥ちゃんが大袈裟に表した通り、美貴の恋人だ。
遅刻・サボりは当たり前。
授業に飽きると屋上に行って、放課後まで戻ってこない。
そんな、所謂『問題児』だったりする。
その問題児を自分の席で如何にも興味ないような顔しながら、何となく待っていたりする。
「何だかんだ言っても、惚れてるよねぇ。たんってば」
「んぇ?何、急に」
「『早く来ないかなぁ〜』って顔してる♪」
「なっ…!?し、してないよっ」
「にゃはは、照れてるぅー」
「違うっ!!!」
からかうように頬を突いてくる亜弥ちゃんの指から逃げながら反論するけれど。
見る見るうちに頬が熱くなっていくのを感じていた。
何だかんだって何も言った覚えはないんだけど。
他人にそう言われると、妙に気恥ずかしくて。
改めて『好きなんだ』って気づかされて、ちょっとムカついた…。
(早く学校来いよ、バカ…。寂しいじゃん……)
でも結局ごっちんは、朝のSHRが始まっても現れなかった。
□ □ □ □
「ごっちん何してんだろうねぇ」
「…さぁ?」
「いつも2時間目までには来てたのに、珍しいー」
「…だね」
「……たん、目ぇ怖いよ?」
「…んなこたぁない」
いつの間にやら訪れた昼休み。
あの問題児はとうとう半日経っても登校してこない。
こんなこと今まで一度もなかったから、やっぱりちょっと不安になったりもして。
何でよりによって今日という日に、いつもと違うことが起きるんだ。
べつに今日が特別だって言いたいわけじゃないけれど…。
ただちょっといつもと違うから気になってるだけで。
全然これっぽちも今日は特別な日なんかじゃ……。
- 751 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:41
-
「ぐっもーにぃんぐ、えぶりばでぃ〜」
「ごっちん、もうお昼だよぉ」
「お、まっつーちゃん。おはよー」
「おっせーぞぉ、まったく」
わいわいガヤガヤと騒がしい教室のドアがガラッと開き、何人かの視線がそちらに集まる。
もちろん美貴と亜弥ちゃんもその『何人か』の一人。
そして入ってきたのは、社長出勤もいいところの問題児・ごっちん。
すぐに美貴たちを見つけて傍に来て、亜弥ちゃんと暢気に言葉を交わす。
向かい側に美貴がいるのに、こっちには視線すら来ない。
(なに、美貴はスルーなわけ?普通最初にこっちじゃないの?)
「―――ミキティ」
「うぇっ?あ、何?」
「変なリアクション」
「う、うっさいっ…。で、なにっ?」
「一緒に屋上来て」
「はっ?もうサボんの?」
「違う。けどとにかく一緒に来て」
拗ねだすのとほぼ同時に、ごっちんはそう言って美貴の手を取った。
何がなんだかさっぱり分からないまま、美貴はグイグイ手を引かれて屋上まで連れていかれた。
と言っても今日は雨だから屋上前の踊り場でストップだけど。
でもそこも外と同じくらい昼間だというのに冷え込んでいて。
思わずセーターの中に手を引っ込めた。
まぁ、元々指先くらいしか出てなかったんだけど。
- 752 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:42
-
「こんなとこ来て何すんの?あ、もしかしてヤる気じゃ…」
「そんなんじゃないですぅ。人を狼みたいに扱わないでよ」
「だって狼じゃんよ。男子と変わんないくらい」
「あんまり言うとホントに襲うよ?」
「………で、本題は?」
雨のせいで日が入らず、薄暗いままの踊り場で
昼間するべきじゃない会話をする美貴たち。
これが当たり前というか日常会話的になっちゃってるのが美貴たちなんだけど…。
でも珍しくごっちんはそんな気を起こしてないみたいで。
不満げに頬を膨らましながら恐ろしい言葉を発し、
美貴はそれに無言の回答をし、話を戻す。
『まったくもう』とまだちょっと不満な声を漏らしながら、ごっちんは壁に寄りかかる。
それに向かい合うくらいの位置に美貴は立つ。
ごっちんはそれを確認してからスカートのポケットを漁り出した。
呆然とその様子を見ていると、そこから小さめの箱が出てきた。
それは100%ごっちんがやったとは思えないくらい綺麗に包装されていた。
「はい、誕生日おめっとさん」
「………えっ?」
「今日っしょ?たんじょーび」
「…なんで知ってんのっ?美貴、教えてないよねっ?」
「うん、おせーてもらってない」
差し出された箱を受け取りつつも、美貴は頭の中を混乱させていた。
- 753 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:44
-
誰にも教えてない誕生日。
自分ですら気になんてしてないつもりでいる誕生日。
なのにこの恋人は今確実に『誕生日』とう言葉を使って、この所謂『プレゼント』を渡してきた。
しかも開けてみると中にはシンプルなシルバーリング。
何がどうなってるのかさっぱり分からないでいると
「オバサンが教えてくれたんだぁ」
と気の抜ける暢気な声で、ごっちんはそう言った。
一応美貴とごっちんの関係を両親とも知っているから、その可能性もあるんだろうけど…。
そんな話、美貴は全然聞いていない。
第一、こんな高そうなモノいつ買ったんだろうか。
相変わらずというか、謎過ぎる問題児に美貴は混乱せざるを得なかった。
「そんな難しい顔しないでよ」
「いや、だって……」
「恋人の誕生日を祝っただけだよ?何かおかしいことある?」
「ない、けど…」
「だったらもっと嬉しそうな顔してよ。それともそのデザイン嫌だった?」
「………」
- 754 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:45
-
『嬉しそうな顔』
そう言われて美貴は戸惑った。
誕生日プレゼントを貰ったくらいでハシャぐわけない。
確かに嫌な気はしないけれど、喜んだりなかしたら子供じゃないか。
美貴はもう大人なんだ。これくらいで喜んだりなんて…
しない、はずだったのに
「……グスッ…ごっちぃ〜ん…」
「へっ?何で泣くのさっ」
「嬉しいんだよぉ、バカぁー…」
「…嬉しいならそういう顔しなよ、まったく」
誕生日プレゼントを貰ったのなんて何年ぶりで。
それを恋人から、しかも意味深なシルバーリングを貰えるなんて。
嬉しくないわけない、喜べないわけない。
こんな気持ちになったの下手したら初めてで。
抑えることが出来ずに、涙となって表に出た。
ポロポロと零れ落ちる涙は自分じゃ止めることが出来なくて。
ごっちんはそんな美貴を呆れながらも抱きしめてくれた。
優しく髪を撫でながら、泣き止むまでずっと包んでいてくれた。
それがまた嬉しくて、同じくらい愛しくて。
- 755 名前:誰も知らないバースデー 投稿日:2006/02/28(火) 10:46
-
どうしようもないくらい、ごっちんを好きにさせて。
「誕生日、おめでとう。ミキティ」
「…ありがとぉ……」
本当は気になって気になって仕方がなかった。
誰かに気づいてほしくて、聞いてきてほしくて仕方がなかった。
大人ぶっていても本当はまだまだ子供だってこと、本当は認めてた。
ずっとずっと祝ってもらいたかった、家族以外の誰かに。
それを分かってくれたのは
最愛のあなたでした
FIN
- 756 名前:rina 投稿日:2006/02/28(火) 10:50
- 更新は以上です。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです;;
2月最後の更新かもしれないのに、リクじゃないとか_| ̄|○
ですが早ければ今日、遅くても明後日までには
688・涼さんのリクを更新しようかと思っています。
- 757 名前:rina 投稿日:2006/02/28(火) 10:50
-
隠します。
- 758 名前:rina 投稿日:2006/02/28(火) 10:50
-
もう一度。
- 759 名前:rina 投稿日:2006/03/03(金) 00:02
- 遅くなってしまいましたが更新します。
正直痛くなってるのか全くもって自信がありませんが(滝汗(爆
もしかしたら痛いというより切ないことになってるかもしれませんが(ぇ
更新させていただきたいと思います(逝
では688・涼さんのリクで『ごまみき』です。
- 760 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:03
-
コワシタイ
その心をその関係を
美貴の手で美貴の全てで
コワサレタイ
その手でその体で
めちゃくちゃにされたい
美貴の全てを奪われたい
- 761 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:03
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- 762 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:04
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「ごっちーん、いるぅ?」
「んぁ?いるけど、どしたぁ?」
ハロモニの収録後、美貴はごっちんの楽屋に訪れた。
ノックをして中に入ると、何も知らず暢気にふにゃっと笑って迎えてくれた。
美貴がごっちんの楽屋に訪れるなんて滅多にないから、その目は若干不思議そうで。
きっとこれから美貴が動くと、混乱と困惑に満ちた目になるんだろう。
そう思うと早く行動を起こしたくて本能が疼いた。
「んー、どうもしない…かな」
「何だそれ」
他愛ない、本当に他愛ない言葉を交わす。
そのまま静かに訪れた沈黙。
気まずくない、むしろ心地良い沈黙。
- 763 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:05
- でもそれをすぐに破った美貴の薄汚れた本能。
また雑誌を読もうとしていたごっちんの手に触れ、気を美貴に向けさせる。
その刹那こっちに視線が向き、ほぼ同時に顔もこちらを見る。
そしてそれを、その瞬間に美貴の唇が狙った一点に触れる。
「……んぅっ…!?」
狙った場所、ごっちんのリップがしっかりと塗られた唇。
すでに特権を他の人に奪われてしまった唇。
どんなに頑張っても美貴のものにはならない唇。
でも今それを美貴は奪ってるんだ。
目の前には予想通り困惑と混乱の入り混じった目をしたごっちん。
『どうして?』とか『何で?』が似合う表情をしたごっちん。
その顔が妙に、ゾクゾクとした『快感』に近いものを味あわせた。
- 764 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:06
-
「んんっ…!ん、はッ……み、きてぃっ…?」
「噛んで?ごっちん」
「へっ…?」
「噛んでよ。痕つけて?」
「で、でも…」
「いいから噛んで。血ぃ出るくらい強く…」
唇を離すとごっちんの後頭部に手を当てる。
そして半ば強引に肩のあたりに顔を当てさせた。
どんな手でもいい、どんな汚いやり方でもいい。
美貴をごっちんに奪われたい。壊されたい。
そのためにはそれを実感できる『刺激』が必要。
痛いくらいの。皮膚が破けるくらいの刺激が。
一向に下がる気配を見せない美貴に、ごっちんは観念したのか。
ゆっくりと肩に当てられた口を開いた。
『カプッ』そんな擬音語が似合うような甘噛み程度の刺激が送られてくる。
足りない、こんな刺激じゃ全然足りない。
もっともっと強く、もっともっと痛くされたいのに…。
それを訴えかけるかのようにクンッと頭を押すと
今度は戸惑いながらもギュウッと噛み付いてきた。
歯が食い込んでいく感じが分かる。
メリメリ、とでもいいそうなくらい強くなっていく。
皮膚が衝撃を押さえきれずに破けた気がした。
それでも歯は怯むことなく食い込んでいく。
強く、強く。噛み千切ってしまうほど強く。
滲み出る血が凄く気分を良くした。
- 765 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:06
-
「〜〜〜〜っ!!!」
「…ぁっ……ご、ごめんっ」
「ううん。…ねぇ、美貴と遊ぼう?ごっちん」
「………あそ、ぶ…?」
「そう。美貴とイケナイアソビ、しよ?」
純粋な目をした汚れをしらない狼が
ゆっくりと、食べてはならない果実に手を伸ばす
何処かまだ躊躇しながらも、ゆっくり…ゆっくりと
誘い込まれるかのようにゆっくりと、確実に手を向かわせる
果実の不敵な笑みにも気づかずに……
- 766 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:07
-
□ □ □ □
「…はぁッ……んッ、あぁっ……!」
シーンと静まっている空き楽屋に淫らな音と声が響く。
歪んだ視界の先には愛しい人の行為に夢中な顔。
お互いに薄っすらと汗ばんで、額に前髪を張り付かせて。
彼女の指が動くたびに体を震わせ、より一層甘い声を発する。
熱を帯びた荒い息を吐きながら彼女の首に腕を回し、押し寄せる波に抵抗する。
でも彼女はそんなのお構いなしに追い討ちをかけてくる。
「ん、くぅッ…!も、ヤバっ……――――っ!!!!」
弓なりに体を反らせながら果てる。
愛しい彼女もゆっくりと体を離した。
肩にくっきりと、痛々しいほどの歯形を残してから。
- 767 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:07
- あの日からもう一週間もの時間が経過していた。
美貴たちの関係はまだ続いている。
関係、というべきなのかは定かではないけど…。
少なくとも前までの『友達』という関係からは、遥かに離れている。
言うならば、あまりいい表現ではないけど
セフレ
その言葉が一番しっくりくる関係かもしれない。
美貴もごっちんも共犯だから。
どちらからも止めようとは言い出さない。
美貴自身は止める気なんて更々ないけれど。
恋人を持つごっちんは今でも後悔してるようだった。
でも絶対に止めるような素振りを見せない。
それは共犯だからという理由だけではないようにも見えた。
- 768 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:08
-
「……ねぇ、ミキティ」
「んー?」
「…明日も、スるつもりなの……?」
「モチ。明日はハロモニあるから、ごっちんの楽屋ね」
「………」
そういうとごっちんは、ふと申し訳なさそうな顔をした。
きっとそれは美貴に対してなんかじゃなくて。
ここにはいない『誰か』に向けられたものなんだろう。
最愛、なのかは知らないし気にもしないけれど。
確かにごっちんのココロには美貴じゃない『誰か』が存在していた。
誰でも大きく抱くであろう、『恋人』という人物が。
「ごっちん」
「…なに?」
「スキダヨ」
「………嘘つき」
「…じゃあ、また明日ね」
「……うん…」
泊まらずに帰ると言ったごっちんを玄関で見送る。
相変わらずその表情は重たいけれど、美貴としては満足だった。
まるで美貴の色で染まっているような、支配しているような感覚に浸れるから。
パタンと閉まったドアを見てから、そっと肩に触れてみた。
そこからは未だに血が止まらずに出ていて、じんわりと服に染みをつけていた。
そして鈍く全身を走り抜ける痛み。
それが唯一ごっちんに支配されていると感じるものだった。
- 769 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:09
-
くっきりと、見るに耐えないほど痛々しい歯形。
この肩の歯型が、今の美貴とごっちんを繋いでいるような。
そして美貴とごっちんの関係をしっかりと表してくれているような。
本当に痛々しい、カンケイノシルシ。
□ □ □ □
「お、ごっちんハッケ〜ン♪」
翌日。収録が休憩に入り、美貴はテレビ局内をウロウロしていた。
すると前方に誰かと話しているごっちんを見つけた。
今は周りに人がいるから『友達』としての美貴として、傍に行こうと足を進ませた。
けれどすぐにその足は、歩くことをやめてしまった。
そこに居たのが、ごっちんの『恋人』だったから。
- 770 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:10
-
「……ナニシテンダロ、ミキ……」
楽しそうに、愛しそうに笑うごっちんを見た瞬間。衝撃が走った。
トンカチで殴られたような、電気ショックを受けたような。
でももっともっと強い、痛みとは違う衝撃が。
そして同時に頭の中、ココロがショートした気がした。
何も考えられない、自分の喋ってる言葉すら理解できない。
まるで機械になったかのような感覚に包まれた。
見ていたくない、そう一瞬感じた頃には体は動き出していて。
元来た道をフラフラと戻っていっていた。
そして楽屋につくとすぐに、ごっちんにメールを送った。
『モウ、アソビハオワリ。カイホウシテアゲル』
- 771 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:10
- ―
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- 772 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:11
-
「……コワレタイ……」
収録も終わり、珍しく次の仕事が入っておらずみんな帰っていった楽屋。
そこでポツンと一人、ショートダウンした機械のように座り込む美貴。
おかしくなってからはあっという間だった。
全てに対して気持ちが入らず、ただ何となく仕事をしている感じで。
何も頭に浮かばない、何も感じられない。
ただはっきりと分かっていたのは、肩の痛みだけ。
決して終わらないカンケイだと思ってた。
お互いに壊れるまで続くカンケイだと、思ってた。
でも終わりは呆気なく訪れた、美貴の手によって。
「……コワシタイ…コワサレタイ……」
うわ言のように口から漏れる言葉は、誰が見ても痛々しい言葉だった。
オモチャのロボットが言うような、感情のない言葉。
肩の歯型、今思えばこれが全てのスタートで。
これをつけさせた瞬間からもう、もしかしたら美貴は壊れていたのかもしれない。
自分の欲求のために、自らで自らを壊すような結果になった。
- 773 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:12
-
大好きな恋でした
大好きな人でした
だけど砂を噛むように
目覚めのベルが鳴る
- 774 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:12
- 不意に耳にはめたMDから流れた曲。
今一番感じたくない人の、今一番聞きたくない曲。
現実を見ろと、まともに戻れといわれてるようで。
一番、気づきたくなかった感情に気づかされるようで。
「……っく…何なんだよぉ、何なんだよっ…!!」
すぐにイヤホンを外し、乱暴に投げつける。
少し腕を動かしただけで肩に激痛が走り、涙が溢れ出た。
痛い、痛くて痛くて痛くて………苦しい。切ない。悲しい。
自分はどうしようもなくごっちんが好きで。大好きで。
ただただ純粋に愛していたかっただけだった。
何処でどう歯車が噛みあわなくなったのか分からない。
けれど確実に、美貴は自分を自分の体を壊していた。
大好きな人とのカンケイを、自らの手で壊していた。
- 775 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:13
-
「……好きだよぉ…好きなんだよぉ……」
「―――そういうのはさ、最初に言うべきじゃない?」
「……えっ…?」
さっきとは違い、溢れ出る感情のままに言葉を漏らす。
するとみんな帰ったはずなのに楽屋のドアが開いた。
キョトンとして顔を上げると、そこには居るべきじゃないごっちんの姿が。
そのことに驚きを隠せずにいると、投げつけたMDをテーブルに置きごっちんが傍に来た。
「……ど、して…?」
「ミキティを抱きに来た」
「なっ…終わりって言ったじゃんっ……」
「もうアタシにはミキティしか抱けない。恋人と居ても、ミキティのことしか考えられないんだよ」
「……ごっち――」
「アタシに感じてる顔も、声も、瞳も涙も全部。ミキティじゃなきゃ満足できない」
そういうとごっちんはギュッと壊れた美貴の体を抱きしめた。
強く、骨が折れそうなくらい強く。
でも歯型とは圧倒的に違う。『愛』のある痛みと強さ。
嬉しい、そう思うのはおかしいのかもしれないけれど。
また溢れ出した別の感情に流されるように、美貴はごっちんの肩に顔を埋めた。
- 776 名前:コワレタカンケイ 投稿日:2006/03/03(金) 00:13
-
「…ごっちん……」
「ん…?」
「美貴を壊して、めちゃくちゃになるくらいに……壊して……」
「―――覚悟、しなよ…?」
あの日、あの時よりも何十倍も強く噛まれる肩。
食い込む歯も滲み出る血も、悲鳴を上げる皮膚も
涙が出るくらいに全身を駆け抜ける痛みも
全てが愛しいと、初めて思えた瞬間。
そして彼女の肩にも同じように作られる、新しい歯型。
その刹那、美貴たちの関係は再び壊れ
そしてまた新しく作られ始めた
歯型がついた瞬間から、また美貴たちはスタートする
FIN
- 777 名前:rina 投稿日:2006/03/03(金) 00:16
- 更新は以上です。
何かいろんな意味ですみません_| ̄|○
こんな形でしか表現できなかったこと、お詫びします;;
えっと、次は689・名無飼育さんから頂いたリクで『あやごま』です。
- 778 名前:rina 投稿日:2006/03/03(金) 00:16
- 隠します(汗
- 779 名前:rina 投稿日:2006/03/03(金) 00:16
- もう一度(滝汗
- 780 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/05(日) 04:21
- ごまみきイイ!
なぜか今ハマってるんで…
- 781 名前:rina 投稿日:2006/03/23(木) 19:51
- お久しぶりです;;
生存報告ということで、短いですがあやごまを(滝汗
リク小説のほうはもう少しお待ちいただけたらと;;
レス返しです。
780<名無飼育さん
ありがとうございます!
ごまみきは私も今物凄くキテます(w
- 782 名前:トクベツな平凡な日 投稿日:2006/03/23(木) 20:03
-
いつもと何ら変わりない、平凡な一日。
何も変わらず過ぎるはずだった、とある日。
私は、フラれた。
- 783 名前:トクベツな平凡な日 投稿日:2006/03/23(木) 20:04
-
「……最悪…」
いつもと何も変わらないはずだったのに、それは突然に起こった。
私の、変わらない平凡な一日を。
ずっとずっと一緒にいると約束した彼氏に、『ごめん』のたった一言で最悪な日に変えられた。
「…何がごめんだよ、バぁカ……」
日が延びてまだまだ明るい夕方の空に向かって、ちょっとだけ八つ当たり。
珍しく私から惚れ込んで、珍しく長く続いた恋だった。
だから普通以上に、今この瞬間が辛くて、苦しくて、切なかった。
泣いても泣いてもバカみたいに泣いても、悲しくてしょうがなかった。
- 784 名前:トクベツな平凡な日 投稿日:2006/03/23(木) 20:04
-
「んぁ?まっつー?」
「―――……ご、ちん…?」
らしくもなく止まらない涙を放っておいていたら、不意に誰かに呼ばれた。
それを拭うこともせず声がした方に振り向くと、そこには親友が。
「帰ったんじゃ…」
「んぁ?屋上で寝てた」
「…今までずっと?」
「うん」
有り得ないことをサラッと言ってくれちゃったごっちんに、軽く拍子抜けした。
大概友達が泣いてたら理由を聞いてきたりするものだけど、彼女はそんな素振り見せなくて。
でもさっさと帰っちゃうわけでもなく、トコトコと隣にきた。
「まだ、泣きやめそうにない?」
「……ごめん、無理…」
「そっか。んじゃあ――」
- 785 名前:トクベツな平凡な日 投稿日:2006/03/23(木) 20:05
- 私に目を向けず、真っ直ぐ前を見ながら話しかけてきたごっちん。
まだまだ涙が溢れてくるのを感じた私は、少しだけ申し訳なく思いながらそう答えた。
すると何を思ったか自身の首の後ろに手を回し、つけていたネックレスを外し始めた。
その様子をただ呆然と、これから何が起こるのか予想もせずに見ていた。
「これ、つけると元気出るよ」
「え……ごっちん、これ凄く大事にしてたやつ…」
「うん。めちゃめちゃ大事なものだよ」
そんな言葉を平然とした顔でごっちんは言った。
よく私に話してたのに…。
『誰にも触られたくない』、それくらい大事なものだって。
なのにごっちんは自らそれを私の首にかけたんだ。
「誰にも触らせたがらないのに…」
「だって、元気だしてほしいし」
- 786 名前:トクベツな平凡な日 投稿日:2006/03/23(木) 20:06
-
「……元気ない人になら、貸せるの?」
「んー、誰にでもってわけじゃない…かな」
「なんだ、それ」
本当に不思議で、本当にわけ分かんない子だけど私を元気付けようとしてくれてるのは確で。
そして私は今、いつの間にか自然にごっちんと笑いあっていた。
このネックレスのおかげかは分かんないけど、もう涙が出なくなっていた。
「まっつーは特別なの。」
「―――ふぇ?」
「まっつーだから、それ貸してあげたの」
「えっ……あ、その…」
「まっつーになら嫌な気しないし」
「…え、えっと……」
深い意味があるのか無いのかハッキリしない、でも直球な言葉を目の前で言われた。
下手したら告白とも受け取れるような言葉を、すぐ隣で。
ごっちんは当たり前のように言ったのか表情は全く変わらず、終始ニコニコしてる。
そんなごっちんとは対照的に、急に高鳴った胸を抑えられず真っ赤になる私。
どう言葉を変えすべきなのかスグには浮かばなくて、少しだけどもった。
- 787 名前:トクベツな平凡な日 投稿日:2006/03/23(木) 20:06
-
気が付けばいつだって、私の傍にはキミがいた。
いつの間にか、さり気なく私の心の中に入り込んで。
いつまでも離れることなく、ずっと傍にいてくれた。
当たり前すぎて気付けなかったキミの存在、私の心。
それは今確実に、私の中で何かを変え始めていた。
「――……一緒に、帰る?」
「んぁ?…うんっ」
何かが、変わった。
今日が、変わった。
私とキミが、変わった。
FIN
- 788 名前:rina 投稿日:2006/03/23(木) 20:12
- 更新は以上です。
ペースが遅くて申し訳ないです;;
学業の関係で4月まではドタバタしそうなので、すぐにはまた更新というのが出来そうにありません(汗
ですが地道ながらリクの小説を進めていってはいますので。
気長に待っていただけたらと思います。
- 789 名前:rina 投稿日:2006/03/23(木) 20:13
- 隠します。
- 790 名前:rina 投稿日:2006/03/23(木) 20:13
- 隠します。
- 791 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/23(木) 23:54
- 初々しいあやごまw
マターリ次も楽しみにしています。
- 792 名前:rina 投稿日:2006/03/27(月) 18:20
- リクの小説を更新します。
前回の更新からそれほど間が空かなくてよかった;;
レス返し。
791<名無飼育さん
たまには恋が芽生えた瞬間もアリかと(w
今回はちゃんと恋人です。
では689・名無飼育さんからのリクであやごまです。
- 793 名前:予行練習な秘め事 投稿日:2006/03/27(月) 18:38
-
「真希ちゃんっ!!」
「な、何っ?」
「私の話聞いてたっ?」
「あー…うん、聞いてた。でもどうにもなんないじゃん」
バンッ!とテーブルを乱暴に叩き、警察の取調べみたいに凄い顔してアタシを見るまっつー。
だからってべつにアタシは何も悪い事してない。
ただ単に今度やるドラマの内容がまっつー的に気に入らない、それだけだから。
楽屋に来てからきゃんきゃん吠えてる子犬のようなまっつーに、
『差し入れ』として受け取った干し芋を頬張りながら適当に耳を傾けていた。
- 794 名前:予行練習な秘め事 投稿日:2006/03/27(月) 18:39
- どうやらそれが彼女の気に障ったらしい。
完全に不貞腐れた顔をして、更に小煩く喚きだした。
「だってベットシーンあるんだもん!気になるじゃんっ」
「亜弥ちゃんのえっち」
「ち、違っ…。とにかく!恋人としては心配なの!」
「そんな心配するようなことしないって」
「…でもっ……」
「じゃあ、実際にやってみせてあげようか?」
「ふぇっ?」
「ベットシーンの練習、ちょうどしたいなって思ってたとこだし」
そう言うや否やその場にバタンと押し倒した。
突然の行動に、当たり前のように目を見開くまっつーを見下ろす。
よくよく考えれば最近ご無沙汰だったな、とか
もしかしてアタシ結構溜まってんのかな、とか
見下ろしただけの状態でいろいろと考えて。
でも抵抗しようとしてるまっつーを見てすぐに思考回路をショートさせる。
そんなことちょっとでも考えてたら、蹴りとか飛んでくるから。
彼女との行為はちょっぴり命がけ。
- 795 名前:予行練習な秘め事 投稿日:2006/03/27(月) 18:39
-
「ちょ、ちょっと待っ――」
「気になるならさ、身を持って体験してみればいいと思うんだよね」
「そ、そういう問題じゃ…。それに、ここ楽屋だよ!?」
「……ならもう心配しないって言える?」
「…そ、れは……」
言えるわけないって、分かってるんだけどね。
アタシの下でまっつーはイエスともノーとも言えず、戸惑いの目の色をさせながら俯いた。
けどその顔はこれから何が起こるのかもう理解していて、どんどん真っ赤になっていく。
なんだ、分かってるんだ。止めるわけないって。
なら、話は早い。話どころか行動も。
- 796 名前:予行練習な秘め事 投稿日:2006/03/27(月) 18:40
- 実際は頬とか首にキス程度だから、あんまりしっかりはないんだけど。
台本を読んでないまっつーはガッツリあるもんだと思ってるらしく。
見下ろす距離がどんどんと縮まっていくのに平行して
少しずつ染まっていた顔が真っ赤になり、瞼が閉じていった。
目的地に下り立つと、一瞬だけビクッと肩が震えた気がした。
そんなに身構えなくたっていいのに。
「…んんぅ……はッ、ぁ…」
「声漏らすとかエロ…」
「ち、違っ――んッ…ふ、ぁッ…」
まっつーの言葉を飲み込むように、口内の酸素を掻き取るように。
捻じりこんだ舌を操って、絡めて、暴れさせて。
出来るだけ苦しませる。理性を削ぎ取る。
それがちょっとした、まっつーの抵抗へのお仕置き。
顔を上げて離れたときには、もう骨抜きな可愛らしい姿。
もしかしたらこっちの方が子犬っぽいかもしれない。
「も少し続けようか」
「…はッ…はぁッ……」
「まっつーは息整えてればいいから」
「ちょ…待って……」
「んぁ?」
「私、このあと仕事が――」
「さぁーて大人しくしてようねぇ」
『仕事がある』って言おうとしたまっつーの言葉に被るようにそう言い、有無を言わせず続けることに。
- 797 名前:予行練習な秘め事 投稿日:2006/03/27(月) 18:40
- さっきは唇に降りたアタシのそれは、今度は首筋へ向かう。
軽く掠めただけでも跳ね上がった身体に少しだけ驚いた。
まっつーはこんなに感度がよかったっけ…?
そんな疑問を心の奥底で抱きつつ、手は太股へ。
もう服を脱がしてとか、胸触ってとか、焦らしてとか面倒くさい。
アタシが主導権を握れるときなんてコノ時くらいしかないのだから。
中途半端に終わらせてたまるか、ってことで頭がいっぱい。
「ひゃあ!?ちょ、ホントにスるのっ…?」
「んぁ?なに今更」
「だ、だって……む、無理ぃ…」
「何が――」
『後藤さぁーん、収録お願いしまーす』
「ありゃ、アタシが呼ばれちった」
もう少しでいい場所に触れるってところでスタッフさんの声。
同時にへにゃ〜っと張っていた肩の力を抜くまっつー。
その姿にクスッと小さく笑みを浮かべながら、ゆっくりと体を起こした。
- 798 名前:予行練習な秘め事 投稿日:2006/03/27(月) 18:41
- 何でこう、いつもアタシがシたいときはタイミングが悪いんだか。
「じゃあ、またあとでね」
「……ごっちん」
「んぁ?」
「ごっちんは私のなんだからね?」
「…わかってる、常識でしょ」
「じゃあ、行ってよし」
「アイアイサー」
急な立場逆転にも戸惑うことなく、むしろこれが当たり前だけど。
横になったままの子犬の唇をチュッと啄ばんで、それから楽屋をあとにした。
閉じた扉の向こうで、また何か騒いでたけどまた流して。
きっと仕事が終わったらその内容はウンザリするほど聞かされるだおうから。
今は少しでもさっきまでの余韻に浸っていようと自己解決した。
- 799 名前:予行練習な秘め事 投稿日:2006/03/27(月) 18:42
-
「帰ったら練習再開かな〜♪」
「何の話ですか?」
「んぁ?いえ、ちょっと」
「??」
どんな『何か』が待っていたのか
どんな『結末』が待っていたのか
それはアタシとまっつーだけが知る、曖昧な秘密の秘め事
FIN
- 800 名前:予行練習な秘め事 投稿日:2006/03/27(月) 18:43
-
- 801 名前:rina 投稿日:2006/03/27(月) 18:47
- 更新は以上です。
これからのことですが、また皆様からリクエストを募集しようかと思います。
リクの受付が終了した後にリクしてくださった方も、
今一度ここで言っていただけたらありがたいです。
今回も前回同様、先着5名様ということで。
もう言わなくても分かるよ!という方もいると思いますが(笑
一応言っておきます、受け付けるのは後藤さん絡みです。
ではでは。
- 802 名前:rina 投稿日:2006/03/27(月) 18:47
- 隠します。
- 803 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/27(月) 21:34
- お、リク受け付けて下さるんですか?
では一番乗りで、あやごまをお願いします。
ごとーさんの事が大好きなのに素っ気無いフリしちゃう松浦さんが見たいです。
んで至ってクールなごとーさんに振り回される、みたいなw
細かくてすいませんorz
- 804 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/03/27(月) 23:51
- 今までROMってたけどリク受けてもらえると聞いてすっ飛んできましたw
こんごまをお願いできますかねぇ?
できれば春なんでのんびりまったり系のふたりで
厚かましくてスイマセン
- 805 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/03/28(火) 00:16
- リクさせて下さい!!
みきごまお願いします。
ミキティに甘えるごとーさんで。
あ、でもrina様の小説大ファンなんで、
rina様の好きなようにして下さい!!
宜しくお願いします。
- 806 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/28(火) 00:42
- かなりマイナーかと思いますが、
お願いできますでしょうか?
ぜひえりごま読んでみたいです。
- 807 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/03/28(火) 00:43
- ごまたかを書いてください!
rinaさんが書くとどうなるのか、すごく読んでみたいです。
できたらでいいんでよろしくです。
- 808 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/28(火) 00:47
- できれば数人絡むお話で
ぜひれなごま頼みますm(__)m
- 809 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/29(水) 00:32
- おー、大盛況ですねぇ。
余計なことまで気付くのが早いまっつーw
ツンデレ万歳ですね。
- 810 名前:rina 投稿日:2006/04/01(土) 21:08
- 7日に出るあやごま写真集楽しみですねー(w
どうも、rinaです(何
ここでリクをストップさせていただきます。
皆さんありがとうございましたっ。
予定では5つでしたが、一つくらい多くても問題はないので(w
この6名様にしていただいたリクを更新していこうと思います。
更新の前にレス返しです。
皆さん反応ありがとうございます(w
803<名無飼育さん
一番乗りありがとうございます(w
松浦さんが素っ気無くなったか、後藤さんがクールか
正直微妙なことになってしまいましたが(汗
読んでいただけたらと思いますです。
804<名無し飼育さん
おぉ、ありがとうございます!
こんごまですね?承知しました。
いえいえ、大歓迎ですよ?w
805<名無し飼育さん
ミキティに甘える後藤さんですね?了解です。
大ファンだなんて、勿体ないお言葉をありがとうございますっ(照
806<名無飼育さん
えりごま、承りました!
一度書いてみたかったカプなので、頑張ります!
807<名無飼育さん
ごまたかですね?承知しました。
気に入っていただけるよう頑張りたいと思います。
808<名無飼育さん
れなごま承りました!他メンも上手く出せるよう頑張ります(汗
809<名無飼育さん
ツンデレな松浦さんは下手したらミキティよりもタチ悪そうですね(笑
ではでは、更新したいと思います。
803・名無飼育さんからのリクであやごまです。
- 811 名前:『春』舞い降りる屋上 投稿日:2006/04/01(土) 21:12
-
凍えるような寒さから解放された3月下旬。
まだ時々肌寒い日もあるけど、それなりにポカポカとし始めた。
校庭に植えてある桜の木もちょこちょこと花開きだした。
そんな『春色』漂う空の下、そのうち一体化しそうなアタシ。
「……まーたここに居た」
「んぁ?」
「風邪引いちゃうよぉ?」
最近切った前髪をゆらゆらと揺らす風。
そしてふと暗くなった視界、その先にキミの顔。
- 812 名前:『春』舞い降りる屋上 投稿日:2006/04/01(土) 21:15
- 毎日毎日、呆れたような顔しながら屋上に現れるまっつー。
横になってるアタシの顔を覗き込んでくる。
「……黒の紐パン…エロ…」
「なっ!?バカ!変態!!」
「不可抗力だよ。…で?今日は何しに来たの?」
「ふぇ?…え、っと……」
風に揺れるスカートを押さえて、顔を真っ赤にさせながら。
アタシの質問に困ったように口数を減らす。
昨日は『ジュースを間違えて買ったから』
一昨日は『友達が風邪で休んだから』。
でもそのジュースはアタシが今ハマってるやつで、
友達は寒空の下を半袖短パンで走り回ってた。
- 813 名前:『春』舞い降りる屋上 投稿日:2006/04/01(土) 21:16
-
「…えーっと……」
「まっつーさぁ」
「んぅっ?」
「アタシのこと超好きだよね」
「ーっ!?エホッ、エホッ!!」
「あぁ、大丈夫?」
口に含んでたお茶をコントのように噴出したまっつー。
キョトンとしつつハンカチを出して口元を拭いてあげたら、
バシンッと頭を思いっきり叩かれてしまった。
『何で叩かれたの?』と頭を押さえながら目で訴えると、
まっつーは顔を真っ赤にさせながらガミガミと文句を言ってきた。
「何バカなこと言ってんの!!」
「事実じゃん」
「何で!?」
「だって毎日何かと理由つけて、ここ来るし」
「…っ……そんなんじゃないっ」
ポカポカと肩を叩いてくるけど、その真っ赤な顔じゃ説得力なくて。
その姿に『可愛いなぁ』なんて思いながらニコッと笑いかけた。
すると目を丸くして、次の瞬間には耳まで赤くして俯いてしまった。
- 814 名前:『春』舞い降りる屋上 投稿日:2006/04/01(土) 21:16
-
「乾杯しよ、まっつー。桜よく見えるし」
「……ん、…」
「はい、乾杯」
「し、仕方なくしてあげるんだからねっ」
「はいはい」
「授業サボってあげてるんだからねっ」
「どーも」
「……むぅ…」
まっつーが買ってきた缶ジュースをコツンとぶつけ合って。
不満そうな顔をしながらグイッと一気に煽るまっつー。
そんなまっつーをニコニコしながら見て、それをおかずに一口飲むアタシ。
今だにブツブツと何かを言ってるし、全部上から目線だけど。
それはそれで可愛いところだから愛しいと思える。
- 815 名前:『春』舞い降りる屋上 投稿日:2006/04/01(土) 21:17
-
ぴゅうっと少し強い風が桜の木の間、二人の間を通り抜ける。
その風に揺らされる若い花びらとキミの髪、そして春色の頬。
素直じゃないキミの素直な言葉が、風と一緒に零れてくれたら。
アタシはきっとバカみたいに喜ぶんだろうな。
今年こそは聞きたいなと期待して、また一口ジュースを飲む。
ふと見た愛しいキミには、ひらひらと『春』が舞い落ちていた。
FIN
- 816 名前:『春』舞い降りる屋上 投稿日:2006/04/01(土) 21:17
-
- 817 名前:rina 投稿日:2006/04/01(土) 21:18
- 更新は以上です。
気に入っていただけたらと思います。
ではまた次回の更新で。
- 818 名前:rina 投稿日:2006/04/01(土) 21:18
- 隠します。
- 819 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/01(土) 21:37
- やっぱりあやごまは(・∀・)イイヨ、イイヨー!!
rinaさん絶好調ですね!こんなお話を待ってましたよぉぉぉ(*´∀`)ポワワ
- 820 名前:rina 投稿日:2006/04/05(水) 20:51
- 更新したいと思います!
もうすぐですね、あやごま写真集(w
ではレス返しです。
819<名無飼育さん
早速ありがとうございます!!
読みにくくならないよう頑張りました;;
気に入っていただけたようでよかったです!(w
ではでは、804・名無し飼育さんから頂いたリクでこんごまです。
- 821 名前:夜の桜とお団子と… 投稿日:2006/04/05(水) 20:52
-
「紺野、こっちベンチあるよー」
「…あ、はいっ」
テレビ局の近くにある、桜の木でいっぱいの公園。
時間が時間なだけに花見客はもう帰っていて、静まり返ってる。
そんな中へコンビニ袋を片手に入っていくアタシと紺野。
『夜桜もいいよね』なんて会話で決まった、即興のお花見。
「やっぱ寒いね、夜は」
「もう日付変わっちゃってますしね」
「でもライトついてるからよかった」
「ですねぇ…」
桜が目の前に見えるベンチに二人並んで座る。
こうして二人っきりでのんびり出来るのは久しぶりかもしれない。
だからなのかな。何処か紺野の顔が嬉しげだった。
- 822 名前:夜の桜とお団子と… 投稿日:2006/04/05(水) 20:53
- 買ってきたジュースとお団子を袋から出して、両手にそれぞれ持ち
『乾杯』と言って二人一緒にお団子を一つ頬張る。
途端に紺野の頬がぽにゃ〜っと緩んだ。
「美味しい?」
「はいっ」
「そか、そりゃよかった」
「…後藤さんは美味しいですか?」
「んぁ?うん、とっても」
白っぽい街灯に照らされた紺色の空に、ヒラヒラと舞う桜。
それに包まれるようにして肩を並べるアタシと紺野。
ふと隣を見ると、紺野が髪に絡まった桜を必死に取っていた。
その姿にクスッと小さく笑い、手を伸ばして手伝う。
すると恥ずかしそうにポッと頬を桜と同じ色に染めて、ハニかんだ。
- 823 名前:夜の桜とお団子と… 投稿日:2006/04/05(水) 20:54
-
「おっちょこちょいだなぁ、相変わらず」
「…スイマセン……」
「べつに怒っても呆れてもないよ。可愛いなーって」
「……そぅ、ですか…」
『可愛い』って言うと赤くなるのも相変わらずだね。
クシャクシャと髪を撫でて、ぷくっとした頬に口付けた。
紺野は驚いたように目を丸くするけど、すぐに俯いてしまった。
「下向いてちゃ桜見えないでしょ?」
「…ぅー…」
「あ、ほら!凄い綺麗だよっ」
「……ふわぁ……」
「プッ…変なの『ふわぁ』とか言って」
「なっ…!わ、笑わないでくださいよっ」
身震いするくらいの冷たい風が公園を通り抜けていく。
わさわさと木と木がぶつかり合って唸りあって、ちょっと不気味な音を立てる。
けどそんなの気にさせないくらいのモノがアタシたちの目の前に広がっていた。
風によって枝から離れた桜の花びらたちが、空いっぱいに広がってるんだ。
- 824 名前:夜の桜とお団子と… 投稿日:2006/04/05(水) 20:55
- まるで紺色の紙にピンクの折り紙を貼ったような。
それくらいハッキリ、綺麗に彩られた景色が広がっていた。
「―――また今度、花見しに来よっか」
「そうですねぇ…」
「お団子買って、ね」
「はい!」
無邪気に笑う紺野につられて、アタシも頬を緩める。
串に刺さってた最後のお団子を口に運んで、モグモグと味わう。
仕事詰めのアタシたちには最高の癒しになったと思う。
紺野も満足してくれたみたいだし、恋人としても万々歳だ。
「…くしゅっ!」
「あはは、そろそろ戻る?」
「す、スイマセン…」
「いいって。十分満喫したしさ」
申し訳なさそうにシュンとする紺野の手を取って、立ち上がる。
残ったジュースを全部飲んで、ちゃんとゴミ箱に入れて歩き出した。
- 825 名前:夜の桜とお団子と… 投稿日:2006/04/05(水) 20:56
-
テレビ局に戻る少し前に、ちょっとした悪戯で紺野の唇を啄ばんだ。
それはよくいう甘酸っぱいレモン味じゃなくて。
ぷくぷくとした頬を真っ赤にした紺野らしい、珍しい味だった。
「――紺野、お団子のタレついてたよ」
「ふぇっ?」
「もう取ったからいいんだけどね」
FIN
- 826 名前:rina 投稿日:2006/04/05(水) 20:58
- 更新は以上です。
前回のあやごまと似てしまっていたらスイマセン;;
ではでは、また次回に〜(w
- 827 名前:rina 投稿日:2006/04/05(水) 20:58
- 隠します。
- 828 名前:rina 投稿日:2006/04/05(水) 20:58
- もう一回。
- 829 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/04/08(土) 01:11
- こんごまリクした者です
rinaさん素敵すぎるっスw
特に最後のさり気ない表現に萌え死にそうorz
ありがとうございました
- 830 名前:rina 投稿日:2006/04/16(日) 17:37
- 気まぐれで書いてしまった短編、載せようと思います(ぇ
何やら、昨日HPPとあやや紺であやごまが同時発生したそうで!
それを元に書いてみました。
その前に、レス返しします。
読んでくださってありがとうございます!
829<名無し飼育さん
ありがとうございます!!
最後はどう表現しようか悩んだ結果、あれになりました;;
良い反応をもらえて嬉しいです(w
では、更新します。
あやごまです。
- 831 名前:call 投稿日:2006/04/16(日) 17:44
-
まぁ、そのうちこうなるだろうなとは思ってた。
毎年必ずあることだし。
でも何で、よりによってこんな……
「後藤さーん!もう少ししたら始まりますよー!!」
- 832 名前:call 投稿日:2006/04/16(日) 17:49
-
「ごっちぃん、寂しいーっ」
「そんなこと言われても、アタシにはどうにも――」
「寂しいよぉ…」
「……アタシだって寂しいけどぉ」
毎年毎年、仕事で長い期間連絡が取れないと必ずくる
『寂しいコール』
お互い仕事が重なることなんてないに等しいから。
ライブとかで長い期間会えなかったり、都合が悪くて電話が出来なかったりする。
そうなるとこうやって、こっちの事とか考えずに電話をしてくる。
けどいつもなら多少は気を使って、仕事に支障が出ない夜にくることが多いのに
何故か今日は本番ギリギリ、一番ドタバタしてる時間にきた。
- 833 名前:call 投稿日:2006/04/16(日) 17:50
-
「あのさ、また夜話そうよ。ね?」
「ヤダぁー」
「もうすぐ始まっちゃうんだってば」
「ぅー…真希ちゃんは、亜弥よりお仕事の方が大事なんだぁ……」
「そーじゃないって」
普段は意地張って大人ぶったり、絶対に素直になろうとしないのに。
こういう時に限って甘えた声で言ってくるからタチが悪い。
何でも言うことを聞きたくなる。
普段から聞かされてるのは置いといて。
だけど今ばっかりは無茶があった。
それを伝えると、今度は泣きそうな声で次の段階に入ってしまった。
- 834 名前:call 投稿日:2006/04/16(日) 17:53
-
『会いたいコール』へ。
「会いたいよぉ、真希ちゃ〜ん」
「んぁ…」
「すぐに会いたいよ、今すぐ会いたい〜」
「まっつー…」
電話越しでも分かる、シュンとした寂しげな声。
きっと電話の向こうは、楽屋にポツンと一人といったところだろう。
だから余計に、彼女に孤独感を与えてしまう。
今以上に、寂しくなって悲しくなって。
ワガママになる気持ちが、増してしまう。
「――ねぇ、亜弥ちゃん」
「ぅん…?」
「今日さ、アタシMCで亜弥ちゃんの話するよ」
「ふぇ?」
「だから亜弥ちゃんもアタシの話して?それならさ、ちょっと繋がってる感じしない?」
これがどれだけ意味のある行動なのかは分からないけど。
何もしないよりは彼女も納得してくれるんじゃないかって思った。
凄く凄く幼稚なことだけど、アタシたちにはそれだけでも十分に思えたから。
- 835 名前:call 投稿日:2006/04/16(日) 17:53
-
それに、どうやら彼女も乗り気になってくれたみたいだし。
「絶対するっ。真希ちゃんの話、ちゃんとするよ」
「うん。アタシもする」
「へへっ…」
照れ臭そうな、嬉し恥ずかしそうな声が聞こえた。
何はともあれ彼女の機嫌が直っただけでも一安心。
これでまた夜にかけ直せばいいだけだ。
「ごっちん、ちゃんと夜電話してね…?」
「モチ。それじゃあ、またね」
「……ぅん…」
切り際の声はまた寂しげだったけど、時間の都合ですぐに切った。
パタンとケータイを閉じながら大きな溜め息を一つ。
それと同時にスタッフさんにお呼ばれされ、アタシは楽屋を出る。
- 836 名前:call 投稿日:2006/04/16(日) 17:55
-
「…あ、そうだ」
出かけた体をまた楽屋に戻し、テーブルに置いたケータイを手にとる。
そして凄く凄く短い、けれど凄く凄く愛を込めたメールを送信した。
愛しい愛しい、寂しがり屋の彼女へ。
「ごっつぁん、何かいいことあった?」
「んぁ?」
「すっごい顔緩んでるよ?」
「…べつに、あややからのメール見ただけだよ」
「あややからの??」
- 837 名前:call 投稿日:2006/04/16(日) 18:03
-
From・亜弥ちゃん
Sub・Re:好きだよ
―――――――――
大好き、真希ちゃん
FIN
- 838 名前:call 投稿日:2006/04/16(日) 18:04
-
- 839 名前:rina 投稿日:2006/04/16(日) 18:11
- 更新は以上です。
最後の部分、失敗してしまいました_| ̄|○
『:』が目立ってないし、『・』が目立ちすぎてるしで(泣
いろんな意味で、精進します・゜・(ノД`)・゜・
それでは、次回はちゃんとリクの小説を更新しようと思います。
- 840 名前:rina 投稿日:2006/04/16(日) 18:11
- 隠します、一応(何
- 841 名前:calva 投稿日:2006/04/17(月) 13:44
- この記事すごくないですか?
ただのブログだと思って見てたら驚いた、良い意味で。
ttp://dna21th.sexysexy.info/sgm/
- 842 名前:rina 投稿日:2006/05/02(火) 20:35
- お久しぶりです_| ̄|○
長い間更新できなくてスミマセンでした;;
なにやらいろんなことが起こってますが
それに負けずにこれからも頑張ろうと思います(滝汗
今回は少々凹み気味での更新になりますが(爆
では805・名無し飼育さんから頂いたリクで
みきごま、『ミキティに甘える後藤さん』です。
- 843 名前:テスト前夜 投稿日:2006/05/02(火) 20:42
-
- 844 名前:テスト前夜 投稿日:2006/05/02(火) 20:43
-
明日は一学期に一度の中間試験がある。
そのため、あまり成績が良いとは言えない美貴は
夜遅くまで起きて猛勉強していた。
そして今、時刻は日付が変わったばかりのところ。
- 845 名前:テスト前夜 投稿日:2006/05/02(火) 20:43
-
――コン、コン…
「ん?誰…?」
「…美貴ちゃん、アタシ」
「へっ?真希っ?」
10時就寝が基本の我が家は、一度寝たら朝になっても起きない人の集まり。
なのに何故かこんな真夜中に部屋のドアがノックされた。
あまりに珍しくてキョトンとしていると、静かにドアが開かれて
お気に入りの枕を抱えた妹の真希が中に入ってきた。
- 846 名前:テスト前夜 投稿日:2006/05/02(火) 20:46
-
「どうした?こんな時間に」
「んぁ、一緒に寝よぉ?」
「え゛…」
顔を緩めてしまいそうなくらい可愛らしい事を
可愛らしい声で言った真希。
けれど美貴の表情は緩まずに、逆に引きつった。
真希はメガトン級に寝相が悪いから、だ。
「ねぇ、美貴ちゃぁん」
「今日は無理っ。見て分かるでしょ?美貴は勉強中」
「ヤダ!一緒に寝るのっ」
「ワガママ言うなよー」
出来ることなら、可愛い妹のワガママは聞き入れてあげたい。
高校生になっても甘えたな妹のお願いを。
- 847 名前:テスト前夜 投稿日:2006/05/02(火) 20:46
- けどこればっかりは聞き入れたくないし、それ以前に勉強したい。
傷付けずにどう断るか、うんうん唸りながら考えていると
突然、湯冷めして冷えた体が温かい『何か』に包まれた。
「一緒に寝よ。ね?」
「ちょ、真希っ…!」
「美貴ちゃん、ギュッてされるの好きでしょ?」
「…好きじゃないから」
椅子に座ってる美貴を包むように抱き締める真希。
さっきまで布団に入ってたであろう真希の体は、程よく暖かい。
- 848 名前:テスト前夜 投稿日:2006/05/02(火) 20:46
- 抵抗して腕の中から出ようとしている美貴に構わず、真希は髪に鼻を埋めてきたり
首筋の辺りで匂いをかいできたりと、好き勝手やりたい放題に甘えてくる。
確かに、恥ずかしい話美貴は真希に抱きしめられるのが好きだ。
そこ!受けとか言うな!!
美貴は断じて受けなんかじゃない!!
ただちょっと、包容力のある真希の腕が好きなだけで…。
あ゛ー、もう!何言わせんだよ!!
「――美貴ちゃぁん」
「んっ…?今度はなん――」
抱きしめたままの真希に耳元で呼ばれ、一瞬ビクッとなりつつ振り向いた。
と同時に目の前が暗くなって真希の唇が美貴の唇に触れた。
姉妹でこういうのって、どうなんだ?なんて考えたら
ちょっとだけ悲しくなって、無意識に肩を押して抵抗した。
けど真希は『甘えたい』って気持ちを訴えかけるように離してくれない。
- 849 名前:テスト前夜 投稿日:2006/05/02(火) 20:47
-
「…一緒に寝よ?美貴ちゃん」
「………ぅん…」
「へへっ。じゃあ、早く寝よ!朝起きれなくなっちゃうから」
長い長いキスが終わった頃には美貴は頭をポーッとさせていて。
真希の可愛らしい甘えた声にもコクンと頷いていた。
それを見た真希は嬉しそうに顔を緩ませ、美貴の手を引いてベットに入った。
「美ぃ貴ちゃん」
「ん…?」
「大好きぃ」
「…おとなしく寝ろ」
「はぁーい」
寝る間際の真希のさりげない一言に、ドクンと大きく心臓が跳ねた。
それが何を意味するのか、わざと気付かないフリして目を閉じた。
翌朝、全身痣だらけになったあげくテストが悲惨だったのは
言わなくても分かる、真希の甘えに対する美貴の精神力の弱さの結末だ。
FIN
- 850 名前:テスト前夜 投稿日:2006/05/02(火) 20:47
-
- 851 名前:rina 投稿日:2006/05/02(火) 20:54
- 更新は以上です。
甘えるというか、甘やかしてる話になっちゃいましたがorz
読んでいただけたらと思います。
明日から5連休なので、その期間で更新できたらしようと思います。
ではでは、また次回の更新で!
- 852 名前:rina 投稿日:2006/05/02(火) 20:54
- 隠します。
- 853 名前:konkon 投稿日:2006/05/03(水) 02:25
- 激甘みきごまいいですね〜
美貴ちゃんが受けってのも珍しいw
- 854 名前:rina 投稿日:2006/05/27(土) 16:02
- お久しぶりです、生きてます…(苦笑
なかなか更新できなくてスミマセン;;
ここのところスランプ気味で手が進まなくて(汗
とりあえず、生存報告ということで短いながら
スランプ克服に向けて書いた、あやごまをあげようかと思います…。
その前にレス返しを。
853<konkonさん
ありがとうございます!!
激甘になってましたかね?受け美貴は好物の一つなので(w
ではでは更新します。
- 855 名前:一人のお砂糖 投稿日:2006/05/27(土) 16:04
-
「……ん、…」
夜中に、唐突に意識がすぅっと現実に戻された。
起きてたまるか、と意地で瞳を閉じていたけど。
ふと隣にいた人物がいないのに気付いて、さわさわと探すように手を動かす。
けれどそこにはシーツを撫でる音だけあって、求めてるものはなかった。
「……ごっちん…?」
不意にもらした声があまりにもか弱くて、自分で驚いた。
どうしてこんな声が…?
それを考えたら、答えに思わず自嘲気味に笑った。
なんだか凄く、私らしくない回答だったから。
- 856 名前:一人のお砂糖 投稿日:2006/05/27(土) 16:05
- 少しの間だけ、空間が静けさに包まれた。
誰の声も、意図的な音もない。
あるのは時計が秒を刻む規則正しい音と、窓の向こうの世界の音。
その『少しの間』が私を極端に不安にさせた。
「―――起こしちゃった?」
「……ご、ち…?」
「怖い夢でも見たの?」
静かな空間にずっと聞きたかった音が入ってきた。
それだけで縮こまっていた体が力を抜いて、自然と顔が緩んだ。
安心感に浸っていると、そっと頬に手のようなものが触れた。
それは布団に包まれてる私の肌と違って、ひんやりと冷たかった。
「どこ、いってたの…?」
「んぁ?ココア飲んできたんだよ」
「…手ぇ冷たい…」
「カップ洗ったばっかりだから」
瞳を閉じていても感じる、優しい声と優しい眼差し。
彼女に触れただけで、こんなにも安心するなんて。
頬に触れてるものに自分の手を重ねて、ゆっくりと両手で包んだ。
それだけで、愛しい感情でいっぱいになった。
- 857 名前:一人のお砂糖 投稿日:2006/05/27(土) 16:06
-
「まっつー、超ニヤけてる」
「いいのぉ。それより、早く横入って」
「…はいはい」
返事をする前に、小さくだけど笑われた気がした。
なんだか気に食わなくて、ずっと閉じていた瞳を開けた。
するとちょうど隣に潜り込んできたところで、顔が思った以上に近かった。
「まっつーの甘えん坊ぉ」
「そんなんじゃ、ないもん…」
「うそつき」
「ウソじゃな―――」
反論しようと開いた口は、同じく彼女の口で塞がれた。
押し付けるような乱暴なキス、だけど嫌じゃない。
- 858 名前:一人のお砂糖 投稿日:2006/05/27(土) 16:06
-
寂しかったから
泣いちゃうくらい寂しかったから
これくらい激しいほうが
存在をしっかり感じられて
落ち着くから
- 859 名前:一人のお砂糖 投稿日:2006/05/27(土) 16:09
-
「…んっ…はぁ……」
「寝れそう?」
「〜っ…苦しぃ、急にするなバカ…」
「あは、可愛くなーい」
ようやく口が離され、彼女の顔も視界にちゃんと入るくらいまで離れた。
それでも変わらず近い距離が、さっき以上に顔を熱くさせた。
恥ずかしさで胸に顔を埋めると、また頬に手が当てられクイッと顔を上げさせられた。
目を丸くしてキョトンと彼女を見ると、また唇を押し当てられて。
深く、長い長いキスを再び交した。
- 860 名前:一人のお砂糖 投稿日:2006/05/27(土) 16:13
-
―――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
――――
―
- 861 名前:一人のお砂糖 投稿日:2006/05/27(土) 16:13
-
「……ココア…」
「んぁ?」
「甘くしすぎ、太るよ?」
「…バーカ」
絡められた舌から感じた、しつこく甘ったるいココアの味。
普段より何倍も甘くて指摘したら、苦笑しながらコツンと額を当てられた。
―ココアはいつも通りに作りましたよ?
そんな言葉を呟いて。
それがどんな意味なのか理解すると、カーッと顔が熱くなった。
こんなこと本当にあるんだなぁ、なんて現実的なことを感じながら。
先に夢の中に入っていってしまった彼女の寝顔を眺めた。
- 862 名前:一人のお砂糖 投稿日:2006/05/27(土) 16:15
-
「…ごっちんはまるでお砂糖だねぇ……」
ただの、甘さ控え目なココアも
ただの、ちょっとしたキスも
甘く甘くしちゃうあなたは、お砂糖だね
私だけが感じられる、世界にたった一つの
貴重な貴重な、あまーいお砂糖…
FIN
- 863 名前:rina 投稿日:2006/05/27(土) 16:16
- 更新は以上です。
出来るだけ早くスランプを克服するので
それまではリク小説を待っていただけたらと思います_| ̄|○
では、また。
- 864 名前:rina 投稿日:2006/05/27(土) 16:16
-
隠します;;
- 865 名前:rina 投稿日:2006/05/27(土) 16:16
-
もいっちょ。
- 866 名前:rina 投稿日:2006/05/31(水) 16:22
- 生存報告からそんなに間が空かなくてよかった;;
リクしていただいた小説更新します!
リクを頂いた日からもう2ヶ月も経ってしまって
お待たせしてしまってスミマセンでした(滝汗
では更新します。
806・名無飼育さんからのリクで、えりごまです。
- 867 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:25
-
- 868 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:26
-
恋って凄いなぁ、って
実際にしてみてひしひしと感じた
そりゃもう、勉強なんて手につかなくなっちゃうくらい
恋は私を変えちゃった
- 869 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:27
-
「いやいや、勉強しようよ」
「え〜っ」
勉強机の前に座る私。
その斜め後ろに立ってる先輩。
私のために勉強を教えてくれてる、大好きな先輩。
でも私は勉強より先輩を見てるほうが…。
「見なくていいから」
「後藤先輩、冷たぁい」
- 870 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:28
-
「だってね?亀ちゃん」
相変わらずの無表情、クールフェイスで
隣にしゃがんで、私を見上げてくる。
呆れたような顔とスッとした瞳を向けながら
指差されたのは、私じゃなくてノート。
「もう15分経つけど、まだ二問目」
「…ぁ……」
「制限時間まであと5分」
「何でもっと早く言ってくれないんですかぁ!!」
「うん、5分置きに言ってたけどね」
先輩の冷めた一言にしょ気ながらも
慌ててペンを走らせていく。
これでもあと3日に迫った期末テストに向けて必死。
- 871 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:29
-
だけど勉強が捗らないのは私のせいじゃないっ。
後藤先輩がカッコ良いから――。
「誰がどう見ても、集中しない亀ちゃんが悪い」
「…あぅ…」
グサッと直接心に突き刺さる言葉。
こんなに冷たい先輩だけど、本当は凄く優しい人。
それは私だけが知ってること。
先輩も私にしか見せてない、と思う。
「後藤先輩」
「んぁ?」
「もしちゃーんと出来てたら、ご褒美くださいっ」
「はっ?…ご褒美って、どんな?」
「えへへ〜っ」
交換条件、なんてやり方はズルいってわかってる。
けどやっぱ誰だって知りたいって思うじゃん?
好きな人がどんな反応するかとか。
- 872 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:30
- それに後藤先輩も、意外と乗り気みたい。
頭に『?』をいっぱい浮かべながら私を見てる。
「いや、乗り気じゃないけど…」
「チューしてください」
「……んぇ?」
「決定〜!私、頑張っちゃいますよぉ」
「はぁ!?ちょ、亀ちゃ――」
なんだか後藤先輩が騒いでるけど。
構わず私は少ない残り時間の中、必死に問題を解く。
その間先輩は、一人で右往左往しながらブツブツと何か言ってて。
最終的にはその場に項垂れてしまった。
- 873 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:31
-
□ □ □ □
「後藤センパぁイっ」
「……終わったの?」
「はい♪」
「…最初から使おうよ、その集中力…」
『ぐったり』
そんな言葉がしっくりくる表情をしてる先輩。
席を入れ替わると、キュッ、キュッと赤ペンで丸をつけてく。
そのときの伏せてる目とか、横顔が好きだったりする。
採点のときだけは先輩を見てても文句言われないから。
好きなだけジーッと眺めてる。
「見すぎだから、普通に」
「えー、いいじゃないですかぁ」
「アタシは良くないの」
「むぅー…あ、どうでした?」
「んぇ?あぁ…凄いね、完璧」
主語のない私の言葉に先輩はキョトンとするけど。
意味を理解すると、引きつった顔をしながらそう言った。
- 874 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:32
- その言葉を聞くためにどれだけ待ったか。
私は込み上げてきた嬉しさを、先輩に飛びついて表した。
「センパぁーイ!!」
「んぁ!?あ、危なっ…!」
「「うわぁっ!?」」
勢いが良すぎたのか、タイミングが悪かったのか。
飛びついた私を支えきれなかった先輩と一緒に
そのまま真っ直ぐ床に倒れこんでしまった。
ガバッと慌てて起き上がると、私の下に先輩が。
- 875 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:33
-
「だから見すぎだって」
「見上げる後藤先輩も素敵ですっ」
「あのねぇ…とりあえず降りて?」
「ヤぁです」
「はっ?」
倒れた先輩に跨ったまま、ジッと見下ろす。
初めてのアングルに私はドキドキしていた。
見つめてる私に、先輩は呆れたような顔をして
無理に起き上がろうとしてくる。
でも肩を押してそれを制して、またジッと先輩を見る。
「先輩、ご褒美ください」
「そんなの起きてからでも――」
「今してほしいです」
「…マジで…?」
そう聞いた先輩に、ニコニコと顔を緩ませながら頷く。
すると途端に困ったように目を泳がせ始めて。
たまに目が合うとブスッと子供みたいな不貞腐れた顔した。
- 876 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:33
- そんな先輩にんーっと口を突き出すと、あからさまに嫌な顔をされた。
でもそれくらい慣れっこの私は、ちょんっと先輩と鼻をくっつける。
先輩お得意の無表情も、今はどんどん赤くなって崩れてきてる。
そして、ゆっくりと
先輩の顎が上がり
唇が重なった
「えへへぇ」
「〜〜っ…」
「大好きです、後藤先輩」
「………どーも…」
- 877 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:34
-
恋って、やっぱり凄い
大好きな先輩を、もっともっと好きにさせる
そりゃもう、周りが見えなくなっちゃうくらい
恋は私と、先輩も変えちゃった
- 878 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:35
-
「宿題いつもの倍出してやる…」
「えぇっ!?頑張ったのにぃ」
「だから、頑張ったご褒美」
「ひどぉい、後藤センパーイっ」
これでも一応
私と先輩は恋人同士。
FIN
- 879 名前:ただ今、授業中。 投稿日:2006/05/31(水) 16:35
-
- 880 名前:rina 投稿日:2006/05/31(水) 16:37
- 以上です。
初めてのえりごま故、キャラが掴みにくかったんですが(爆
なんとか書き上げました(苦笑
読んでいただけたらと思います。
それでは!
- 881 名前:rina 投稿日:2006/05/31(水) 16:38
-
一応隠します。
- 882 名前:konkon 投稿日:2006/06/01(木) 00:09
- ちょっと珍しいCPですね
それでもごっちんは誰とでも似合うから萌え(ry
- 883 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/01(木) 12:40
- えりごまいいかも!
なんか可愛くて好きですこのカプ
- 884 名前:rina 投稿日:2006/08/15(火) 15:36
- うわぁ;;大分放置しててスイマセン!!
言い訳はせず謝ります、ホント申し訳ありませんでした(汗
今日ようやっと更新します。
リクしてくださった方、遅くなってすいません…。
今日の更新で残りあと1つ!頑張ります!
ではではその前に恒例の(?)レス返し。
皆さんありがとうございます。
882>konkonさん
珍しいですが、書きがいのあるカプでしたw
読んで下さってありがとうございました!
883>名無飼育さん
おぉ!(・∀・*)<いいですよね、えりごまw
私も書いててちょっと気に入りましたw
- 885 名前:rina 投稿日:2006/08/15(火) 15:39
- それでは更新します。
807・名無し飼育さんから頂いたリクで『ごまたか』です。
- 886 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:41
-
- 887 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:42
- それは突然のようでそうでなかった。
何の変哲もない当たり前の一日が
ほんの一瞬で特別な日となった。
――ブーン…ブーン……
鞄の中にしまったままにしていたケータイが震える。
時刻は放課後、午後5時過ぎ。
この震えが何を意味するのかは、既に暗黙の了解。
内容も書いてある文も全て分かってる。
『今、門の前ついた。』
他校に通う一個上の幼馴染からのメール。
ケータイの受信ボックスはこのメールで埋め尽くされてる。
だって毎日毎日送られてくるのだから。
そうすることを望んだのは、こっち。
- 888 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:42
-
「真希ちゃん!」
「…23秒、昨日より遅い」
「ご、ごめんてっ」
メールがきてから1分以内に傍に行かないと不貞腐れる。
本当に年上?何度そう思ったことか。
でもあーしに気づいた瞬間に見せる、柔らかい表情が物凄く綺麗で。
そのときだけはオトナなんだと思わされる。
『まぁ、いいけどね』とこれまたお決まりの台詞を口にして
謝るあーしを隣に来させると歩き出す。
お互い鞄は外側になってる肩にかけて。
何も持っていないフリーの手を、ただブラブラと動かす。
- 889 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:43
-
「今日は髪、真っ直ぐ下ろしてるんだね」
「へっ?気づいとったん?」
「そりゃ普段は何かしらしてるから」
「あ、そうや…」
帰り道で交わされる会話は決まってこんな事。
学校の話、今日のお互いの話、家の話。
本当に『友達』と交わすような事ばかり。
そこがあーしと真希ちゃんの距離感を表してる。
幼馴染は普通の子以上に仲が良いのは確か、でも
所詮は『友達以上恋人未満』と同じ。
そこがあーしには
寂しく思えて仕方なかった
「愛ちゃん」
「ん?」
「最近、綺麗になったね」
「…えっ…」
不意に呟かれた言葉は、生まれて初めて耳にするような
それくらい真新しく感じる言葉だった。
普段は絶対にそんなこと言わない真希ちゃんの
絶対に聞くことはないと思ってた言葉。
あーしは驚いて、ただでさえ大きな目を更に大きく見開いた。
- 890 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:43
-
「思うよ、凄く。どんどん美人さんになってる」
「あ、えっと…」
「寂しいなぁ。遠くなってくみたいで」
「…真希ちゃん?」
次々に真新しい言葉を口にする真希ちゃんを、ただ見つめるあーし。
何でか素直にその言葉を受け入れられない。
『何かあった?』『どうかしたの?』
そんな、不審なことを考えてしまう。
真希ちゃんに対して凄く失礼なことなんだけど。
ポカンとしているあーしに気づいたのか、真希ちゃんは「ごめん」と一言。
それからはお互い黙り込んでしまって急に静かになった。
会話なんて無理に続けるものじゃないけれど
今はとにかく何でもいいから喋ってほしくて堪らなかった。
この沈黙が物凄く息苦しく感じたから。
「ごめん愛ちゃん、アタシ先帰るね」
「――…へっ?」
「それじゃ」
「ちょ、待っ…」
気まずい空気を感じてか、それともホントに用があってなのか。
一方的にそう言うと少し駆け足気味に行ってしまう真希ちゃん。
- 891 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:44
- 取り残されて気づく、フリーなままの片手。
どうしてこうなっちゃったんだろう…と今更後悔した。
何処か期待してたのだろうか。この手がフリーじゃなくなるのを。
だからどうでもいい会話を毎日毎日繰り返して。
そしてさっきの唐突な言葉に、やっぱり無意識に期待して。
結果的には毎日の繰り返しどころか、今までよりも悪い方向に進んでいる。
「…っ……ま、真希ちゃん!!」
どんどんと遠くなる真希ちゃんの背中に焦って。
あーしは勢いよく一歩踏み込んで、走り出した。
前を行く真希ちゃんは『呼ばれたから振り向く』って動作を当たり前のようにする。
すぐに追いついたあーしをキョトンと見下ろした。
その視線はいつもの柔らかいモノとは違って、少し痛かった。
「どした?」
「い、嫌やっ…」
「んぁ?」
「あーしは真希ちゃんと帰りたいんや!」
人目とか家が密接する路地とか、そういうのを考える余裕もなく。
気づけばあーしは感情任せに声を荒げていた。
さすがの真希ちゃんもこれには驚いたみたいで、目を丸くしてる。
- 892 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:44
-
だけどすぐに『プッ…』を吹き出して笑った。
「ふぇ…?」
「あははっ。愛ちゃん必死すぎだからっ」
「なぁっ!?」
「ごめんごめん、ちょっと意地悪しちゃったね」
お腹を抱えて笑いながらクシャッとあーしの髪を撫でる。
何が何だか理解が出来ない。
意地悪?あーしは一体何をされたんだろうか…。
それ自体にまず見当がつかなかった。
暫く笑ってから軽く深呼吸をする真希ちゃん。
するとニコッと笑って、一言こう言った。
「愛ちゃん奥手なんだもん」
「はっ?」
『期待してたのにさぁー』
なんて言ってヘラヘラ笑いながら、また勝手に歩き出す。
それを慌てて追いかけて隣に並ぶあーし。
- 893 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:45
- 『期待』の二文字に不意に頬が緩むのを感じた。
真希ちゃんもあーしと同じやったんや、そう思って。
「真希ちゃん」
「んぁ?」
「あーしの右手、空いとるよ?」
「…アタシの左手だって空いてるよ?」
「「…へへっ」」
無邪気な笑みが二つ並ぶ。
そっと指先同士が掠り合い、触れ合い、重なり合う。
ずっとその瞬間を待ち続けていたフリーの手が
今、漸く仕事を成した。
- 894 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:45
-
「でもね、愛ちゃん」
「んぅ?」
「もう愛ちゃんの家着いちゃってるんだ」
「あ゛ぁっ!!」
FIN
- 895 名前:フリーな右手 投稿日:2006/08/15(火) 15:45
-
- 896 名前:rina 投稿日:2006/08/15(火) 15:46
- 今回の更新は以上です。
最後のリクのれなごまも、出来上がり次第
更新したいと思ってます。
それではまたいつか!(逃
- 897 名前:rina 投稿日:2006/08/15(火) 20:43
- では書けたので更新します。
808・名無飼育さんから頂いたリクでれなごまです。
- 898 名前:片耳ピアス 投稿日:2006/08/15(火) 20:44
-
- 899 名前:片耳ピアス 投稿日:2006/08/15(火) 20:44
- 何度も何度も予行練習をして望んだ告白の日。
あの日からもう半年が過ぎていた。
「すぐに終わるよ」なんて友達には言われてたけど
思った以上に…いや期待以上に長く続いてる。
だけどいまいち、足りないモノがあった。
「あの、後藤さん…」
「んぁ?」
「『お揃いの物』って持ってないですよね、そういえば」
「…あぁ、そうだねー」
付き合いだして半年、手も繋いだキスもした。
だけど目に見える何かは持ってなかった。
それがれなの感じてる『足りないモノ』。
恋人同士の証がれなは欲しかった。
- 900 名前:片耳ピアス 投稿日:2006/08/15(火) 20:45
- でも後藤さんはそれほど関心がないのか
あっさりと返事をすると寝る体勢に入ってしまった。
「ちょ…寝るんじゃなか!」
「何、田中ちゃんは欲しいの?そういうの」
「え、まぁ…ハイ…」
慌てて叩き起こすとムッとした顔をしつつ目を開けた。
だけどやっぱり何処か面倒くさそうな口調。
ここまで嫌々に扱われると諦めざるを得ない気が…。
これ以上この話題を続けても、虚しくなるだけだと思い。
仕方なく別の話題を探そうと一瞬黙ったときだった。
スッ…と後藤さんの手がれなの頬に触れた。
「へっ?後藤さ――」
「……物よりこっちの方がいいなぁ、アタシは」
「ちょ、何処触っとぉ!?」
頬に触れた手にグイッと顔を引き寄せられ、唇を押し当てられる。
あまりに急な展開に目を見開いた。
唇はすぐに離されたけど、今度はその手が腰に移動する。
何をされるか悟ったれなは慌ててそれを制す。
- 901 名前:片耳ピアス 投稿日:2006/08/15(火) 20:49
-
この人の頭の中はそーいうことで埋め尽くされてる気がして、時折凄く恐ろしくなる…。
「何で止めるのさー」
「嫌やからに決まっとぉやん!」
「そんな怒んないでよ、もうその気ないからさ」
「……」
不満げに膨れる後藤さんに溜息をつく。
これが歳の差なんだろうか?と。
こんなにも目に見えるモノを求めてるれなに、
心で感じるモノを求めてる後藤さん。
あまりにも正反対すぎて、意見が合わない。
渋々おふざけを止めた後藤さんは、れなを足の間へ。
そのまま後ろから抱きしめられる。
お腹に回された手に自分の手を重ねると、クスッと耳元で笑われた。
それにムッとしつつ、後藤さんに身を預ける。
- 902 名前:片耳ピアス 投稿日:2006/08/15(火) 20:50
-
「お揃いの物って、何でもいいの?」
「へっ?あ、まぁ…」
「んじゃ、ちょっと待って」
自分のペースを完全に保ちながらそう言うと、回された手が一時的に離された。
キョトンとして振り向こうとすると『ダメ』と頭を押さえられる。
これから何が起こるのか見当も付かず少しビクビクする。
少しすると後ろから手が伸びて、れなの耳に触れた。
同時に少しだけ耳に何かを感じた。
「後藤さんっ?」
「アタシのピアス、片方あげるよ」
「えっ…」
「あはっ、これでお揃いっ」
無邪気にニカッと笑ってまたギュッとする後藤さん。
さっきまでずっと面倒くさそうにしてたのに…。
そっと耳に触れて、確かにピアスがあるのを確認したら
急に頬の力が抜けてデレッと緩んだ。
今、言葉に出来ないくらい嬉しい!
- 903 名前:片耳ピアス 投稿日:2006/08/15(火) 20:51
-
「田中ちゃん顔緩みすぎだよ」
「だ、だって!後藤さんとお揃いっ…」
「落ち着いて落ち着いて」
「あっ…す、すいません…」
テンパってるれなを見て大笑いしながら、髪を撫でる。
さすがに自分の慌てぶりが恥ずかしく思えて
気づけばカァーッと顔が熱くなっていった。
だけど片方の耳に感じる重みが
またれなの顔を緩ませて。
同時に幸せな気持ちにさせる。
- 904 名前:片耳ピアス 投稿日:2006/08/15(火) 20:51
-
□ □ □ □
「おはよ、田中ちゃん」
「あ、おはようございますっ」
数日後、たまたま後藤さんと出くわした。
そのときにチラッと髪の隙間から見えた耳。
そこにはれなの左耳についてるピアスと
全く同じピアスが光り輝いていた。
FIN
- 905 名前:片耳ピアス 投稿日:2006/08/15(火) 20:52
-
- 906 名前:rina 投稿日:2006/08/15(火) 20:57
- 以上です。
長々とお待たせしてしまい、すいませんでした(滝汗
えっと、一応これで頂いたリクは終了しました。
ということで性懲りもなく再びリクを受け付けたいと思います。
これまで同様5件まで受け付けます。
条件は後絡みであれば特にありません。
あ、気長に待ってくださる方とか(笑
お題やテーマをカプと一緒に書いてくだされば、少しは早く書けるかもです(ぇ
それでは。
- 907 名前:桜桃 投稿日:2006/08/15(火) 22:35
- はい!はい!
あやごまをお願いします!
できれば『アルバムの町〜出会い〜』の続きを読みたいです。
よろしくお願いします。
- 908 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/15(火) 22:52
- こんごまで学校の先輩後輩お願いします!!
- 909 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/15(火) 23:55
- あやごまお願いします!
ハロプロアワーの舞台裏の出来事って感じで
- 910 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/15(火) 23:58
- えっと・・・いしごまとかいけますか?
ハロパからはまっちゃって
極甘でちょいエロにお願いします
- 911 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/16(水) 00:31
- よしごまをお願いします!
設定は、夏祭りデートで。
- 912 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/16(水) 00:35
- ごまみきでせつない感じのお願いします!!
できたら幼馴染関係で
- 913 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/16(水) 23:34
- 可愛いなーれいなはw
こういう子供なはしゃぎ方、いかにもしそうですよね〜
- 914 名前:rina 投稿日:2006/09/01(金) 03:20
- 皆様リクの方ありがとうございますw
というかまた6件なのは狙って(ry(笑
書きますけどねw気長に待っていただければ(爆
ということでレス返し。
907<桜桃さん
早っ!!(笑
了解ですw頑張らせていただきますw
908<名無飼育さん
おw得意の学園モノwww
頑張らせていただきます!
909<名無飼育さん
あやごまキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
ハロプロアワーの舞台裏ですね?w承りました!
910<名無飼育さん
ハロパからいしごまに!素敵ですw
頑張って書かせていただきますw
911<名無飼育さん
よしごま、承りましたw
設定もありがとうごじます!
912<名無飼育さん
切ないのは得意ですw(ハードル上げ
張り切っていかせていただきます!
913<名無飼育さん
年下らしさを出そうとしたら、子供っぽく(苦笑
しそうですか?wそう言っていただけると嬉しいです!
- 915 名前:rina 投稿日:2006/09/01(金) 03:21
- ではでは、更新します。
907・桜桃さんからのリクでアルバムの町の続き。
- 916 名前:アルバムの町〜レモンキャンデー〜 投稿日:2006/09/01(金) 03:22
-
- 917 名前:アルバムの町〜レモンキャンデー〜 投稿日:2006/09/01(金) 03:23
-
この歳でこんな恋をするなんて。
甘酸っぱい、本当に甘酸っぱい恋。
中学生や高校生がするような、そんな
じれったく、もどかしい恋。
- 918 名前:アルバムの町〜レモンキャンデー〜 投稿日:2006/09/01(金) 03:24
-
「深雪!」
「…あ、俊ちゃんっ」
あの合コンの日、そして俊ちゃんと出会った日から
早くも1ヶ月という時間が過ぎていた。
俊ちゃんとはほぼ毎日のように、頻繁にメールを交わし
お互い予定が空いた日は一緒に出かけることもあった。
そして今日も、しっかりとオシャレして俊ちゃんとお出かけ。
デート…とまではいかない関係だけど、それでも私には同じようなものだ。
「悪い、また待たせちゃったな」
「ううん。走ってきてくれたから許す」
「あはは…サンキュ…」
申し訳なさそうな顔をしながら両手を合わせる俊ちゃん。
これが同僚だったら文句の一つでも言ってるけど
相手が思いを寄せる俊ちゃんなら、別だ。
笑って許しを出したら、苦笑いしつつ手を下ろした。
- 919 名前:アルバムの町〜レモンキャンデー〜 投稿日:2006/09/01(金) 03:24
-
そして歩き出す。
特に決まっていない行き先を目指して。
「…な、なぁ…深雪?」
「ん〜?」
「ちょっと休まない…?」
「えー?…しょうがないなぁ」
いろんなお店が立ち並ぶ路地を歩いている途中
後ろの方から俊ちゃんのそんな声が聞こえた。
振り向いてみると、そこには荷物を両手に持って
情けなく眉をハの字に下げてる俊ちゃんが。
どうやら少し羽目を外しすぎたみたい。
少し歩いたところにあった広場のベンチに腰下ろし
待ち合わせ時間から3時間経って、漸く休憩。
「ふぅっ、疲れたーっ…」
「俊ちゃんオッチャンみたい」
「へっ?…深雪がハイペース過ぎるんだよ」
「えぇ、そんなことないって」
当たり前のように隣に腰を降ろす二人。
すると意外にもその距離が近くて。
私は熱くなりだした頬を必死に抑え、何気ない会話を続けた。
- 920 名前:アルバムの町〜レモンキャンデー〜 投稿日:2006/09/01(金) 03:25
-
暫く…いや実際は5分程度しか経ってないんだろうけど
私には長く感じるほどの時間が過ぎたとき。
俊ちゃんが唐突に私の手を握った。
「ちょ、俊ちゃん!?」
「何でそんな声出すんだよ」
「だ、だって――」
「飴、ポケットにあったからやるよ」
ポトッ…と俊ちゃんが手を離すと同時に手のひらに感じた感触。
それは何処にでも売ってるような飴玉。
黄色いビニールに包まれた、子供が好きそうな丸い飴玉。
丁寧に包みを畳んでから口に入れてみる。
何度か舌で転がしていると、ジュワッと甘酸っぱさが口に広がった。
どうやらこれは『レモン味』みたい。
「こないだ小学生に貰っちゃってさー」
「プッ…小学生って」
「しょうがないだろ〜?クリーニング屋の前は通学路になってんだよ」
口を尖らせて拗ね気味に離す俊ちゃんの言葉に
耳を傾けつつ、飴を転がす私。
溶ければ溶けるほど独特のレモン味が広がる。
- 921 名前:アルバムの町〜レモンキャンデー〜 投稿日:2006/09/01(金) 03:25
-
甘い、けど酸っぱい
でもそれほど酸っぱくない
やっぱり甘い
私と俊ちゃんの心の距離のよう
もどかしい、言い切れない関係のよう
甘さと酸っぱさの中間地点のレモン味みたいに
愛情と友情の中間地点にいる私たち
- 922 名前:アルバムの町〜レモンキャンデー〜 投稿日:2006/09/01(金) 03:26
-
「―――さてっ」
「ふぇっ?」
「そろそろ行こうか、時間勿体ないし」
「大丈夫、なの…?」
「おかげさまで」
『そっか…』そう言って、下手くそな作り笑いをして
ゆっくりと腰を上げた。シワの寄ったスカートを手で直す。
自分で作り上げようとしている関係に
勝手に落ち込んで切なくなって。
俊ちゃんは何も悪くないのに、作り笑いを見て心配そうな顔をしてる。
「何〜?そんな顔して」
「…いや…」
「ほら、行こう?」
「…おう」
私が差し出した手を俊ちゃんが握る。
そのまま繋いで路地へ戻った。
その手、その指は絡められることはなく。
ただただ触れ合ったまま、進んでいった。
味の変わらない飴のように
何も変わらずに私たちはまた足を進めた。
FIN(?)
- 923 名前:アルバムの町〜レモンキャンデー〜 投稿日:2006/09/01(金) 03:26
-
- 924 名前:rina 投稿日:2006/09/01(金) 03:27
- 更新は以上です。
えっと、残りのリクも必ず消化するので待っていただけたらと思います!
それではw
- 925 名前:rina 投稿日:2006/09/01(金) 03:28
- 隠します
- 926 名前:rina 投稿日:2006/09/11(月) 11:07
- また少し間があいてしまってすいません。
早速更新したいと思います。
908・名無飼育さんからリクで後紺です。
- 927 名前:お揃いデビュー 投稿日:2006/09/11(月) 11:08
-
- 928 名前:お揃いデビュー 投稿日:2006/09/11(月) 11:08
-
イメージは黒髪、ストレート。
如何にもってくらい真面目で
可憐な優等生、みたいな。
なのにさ、何あの変わり様…。
- 929 名前:お揃いデビュー 投稿日:2006/09/11(月) 11:09
-
「後藤さん、おはようございますっ」
「――何で髪染めちゃったの?」
「ふぇ?」
始業式が終わり、生徒達がそれぞれに体育館を後にする。
そんな中でアタシを見つけて傍に寄ってきた紺野。
ぽにゃっと笑いかけてくれたけど
アタシはそれに返すことなく本題に入った。
当然紺野は唐突さに目を丸くしてる。
「しかもちょっと捲いてるし」
「…ぇ…合わないですか?やっぱり…」
「いや可愛いよ、凄く」
「へっ?あ、ありがとうございますっ…」
毛先に触れると既に火照ってる頬を、更にポッと赤く染めた。
そんな姿についつい顔を緩めそうになりながらも
突然の紺野の変化には心配な気持ちを抱えていた。
- 930 名前:お揃いデビュー 投稿日:2006/09/11(月) 11:09
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夏休み中に何かが起こるのは当たり前。
だけどまさかそれがあの紺野に起ころうとは。
思いもしなかっただけあって衝撃的。
こうしたくなった理由がアタシには見えないのだ。
「で、何で髪弄ったの」
「それは…なんていうか…」
「んぁ?」
何処か言いづらそうにモジモジとする紺野。
さっきまで体育館を埋め尽くしていた生徒たちも
今はもう半分くらいにまで減っている。
そんな中で全く動こうとしないアタシたち。
紺野はアタシに足止めされてるだけだけど…。
- 931 名前:お揃いデビュー 投稿日:2006/09/11(月) 11:10
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しょうがない、今は見逃すか
そう答えを出したとき。
俯いていた紺野が更に俯いて
ポツリと、そしてボソボソと声を出した。
「……ご、とぉさんと…」
「ん?」
「お、同じ色に…したくて……」
ただでさえ小さい声がどんどん小さくなっていって
騒がしい周囲にイライラしながら耳を傾ける。
聞こえた言葉はなんとも可愛らしいモノ。
気づけば、というよりも聞くと同時に
アタシは紺野を自分の腕の中へ入れていた。
「ご、後藤さっ――」
「そういうことなら許す!」
「ふぇっ?」
「てか似合ってるよ、超可愛い」
「…あ、りがとぉ…ございます…」
ポンポンと頭に手を置いて撫でる。
それだけでも恥ずかしいのか赤くなる紺野。
そりゃそうだよね、ここ体育館だし。
- 932 名前:お揃いデビュー 投稿日:2006/09/11(月) 11:11
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ふと目に入った時計は
もうすぐHRが始まる時刻を指していた。
だけどここで離す気は全くないアタシ。
- 933 名前:お揃いデビュー 投稿日:2006/09/11(月) 11:12
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「紺野、茶髪デビューのお祝いしてあげる」
「お祝い…?」
「そ。だから今日はおサボりね」
「へっ?ちょ、休み明け初日ですよっ?」
これだから優等生は…。
でも染めちゃったんだから、もう遅いよ?
めでたく問題児の仲間入り。
そこらへんもアタシとお揃いに
なっちゃったみたいだね?紺野。
さてじゃあ行こうか。
二人の初めてのお揃い祝いも兼ねてさ。
FIN
- 934 名前:お揃いデビュー 投稿日:2006/09/11(月) 11:12
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- 935 名前:rina 投稿日:2006/09/11(月) 11:12
- 更新は以上です。
読んでいただけたら、と思います。
では。
- 936 名前:rina 投稿日:2006/09/11(月) 11:13
- 次回は909・名無飼育さんからのリクで
あやごまを更新する予定です。
- 937 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/25(水) 21:02
- ここだけの話シャイニング娘ネタかと思ったから来てみました
- 938 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/12/11(月) 23:14
- ochi
- 939 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/03/31(土) 22:54
- なぜ落ちた…??
待ってますよー
- 940 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/09(日) 02:37
- まだまだ待ってます
- 941 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/07(日) 19:18
- あやごま待ってます
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