スウィート ジャム オレンジ

1 名前:ヤスコ 投稿日:2005/03/31(木) 23:10
初めまして。稚拙な文章満載かと思われますが、
どうぞぉ付き合いくださると嬉しいです。
石藤中心でいろんなCPが出てくると思います。

一応、学園モノです
2 名前:スウィート ジャム オレンジ 『1.初恋』 投稿日:2005/03/31(木) 23:11
だから、どうしてとか。
聞かれてもわからない。
好きなもんは好きなんだもん。




『1.初恋』




初めて見たのは高校の入学説明会だった。
そのときは「あーきれいな人だなぁ」としか思わなくて。
絶対に先輩だと思ってた。

2回目は学年のクラス委員会の時だった。

「あ、隣いいですか?」
「えぇいいですよ」

にこやかに笑ってくれた彼女に思わず見入った。

3 名前:スウィート ジャム オレンジ 『1.初恋』 投稿日:2005/03/31(木) 23:12
石川梨華。
それが彼女の名前。

顔に似合わずアニメ声で。
印象通りのまじめやさん。
意外に勝負ごとには熱い人。
それから・・・・


「美貴ちゃん」
「ん?」
「これ、先生が渡しておけって」
「えーあー進路調査書か。そういえば出してなかったっけ」
「ダメじゃない」

くすくすと笑いながら前の席に座る。
3年生になってやっと同じクラスになれた。
最初はよそよそしい関係だったけど、
がんばって今では親友と呼べる位置にまで来た。
美貴としてはそれ以上がいいんだけど。
彼女には別にいるんだ。
後輩の後藤真希。

4 名前:スウィート ジャム オレンジ 『1.初恋』 投稿日:2005/03/31(木) 23:12
「梨華ちゃーん」
「真希ちゃん、どうしたの?」

わざわざドアまで出向く。
そんな律儀さが時々イヤになる。

「ん、明日さ、バスケの試合があるんだけど」
「あーお弁当持って見にいくよv」
「ほんと?!絶対だよ?」
「うんw美貴ちゃんも誘っていくからw」
「約束ねw美貴ティも!」

そんな言われたら行かないわけにはいかないから。

「はいはい。ごっちんの勇志をばっちり見にいくから」

なんでもないフリをして。

「あ、じゃあもう行くねw明日絶対だよ!」

にこやかに去っていく彼女をずっと優しい顔で見送る梨華ちゃん。
そのあとでいつもよりも若干浮き足立って席に戻ってくる。
あーあー、美貴のときもそんな風に来てくれるかな。
5 名前:スウィート ジャム オレンジ 『1.初恋』 投稿日:2005/03/31(木) 23:12
「美貴ちゃん」
「なに?」
「明日、何時に待ち合わせしよっかvv」
「その前に試合がどこであるのか知ってるの?」
「あ!聞いてない!」
「聞いとけよ!もう、だめじゃんw」
「あとでメールで聞いておくもん」
「まぁ言わないごっちんも悪いけどさ」
「真希ちゃん、初のスタメンだってよろこんでた」

彼女の話をする梨華ちゃんはいつもよりも楽しそうで。
それがいちいち美貴を苦しめる。
どーしたら美貴にその笑顔が向けられるのかな。
なんていつも考えてる。


6 名前:スウィート ジャム オレンジ 『1.初恋』 投稿日:2005/03/31(木) 23:13




なんだろ。

これが美貴の初恋と言っても過言じゃないくらい。





















彼女にはまってる。
7 名前:スウィート ジャム オレンジ 『1.初恋』 投稿日:2005/03/31(木) 23:13
家に帰って梨華ちゃんにメール。

『今、家に着いたよー』
『おかえりw』

家についたメールをするといつもこの返事。
最初はびっくりしたけど、
今ではそれが日課になっていた。

「っへへ、ただいまっと・・w」

♪〜

『明日は遅くならないようにねvvvvvv』

ハートマークの数が尋常じゃないとこから、
それだけ明日の試合が楽しみなんだなぁと思う。
くそー悔しいぞ、後藤真希め。
8 名前:スウィート ジャム オレンジ 『1.初恋』 投稿日:2005/03/31(木) 23:14
そのまま美貴はお風呂に入ってご飯食べてすぐに就寝した。
寝坊したらしゃれにならないから。



まさかあんなことになるなんて思っても見なかったけどね。





とりあえず美貴にとっては最初のチャンスがやってくる。
9 名前:ヤスコ 投稿日:2005/03/31(木) 23:16
今日の更新はここまでです。
後藤さんを上手く書いていきたいなぁー・・・・
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/01(金) 03:21
好きなCPなので注目してみたいと思います
どうぞ頑張ってください
11 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/01(金) 05:34
レスがあって飛び上がり舞いましたw



名無し飼育様>りかみきは好きなので頑張りたいと思っております。
期待を裏切らないよう面白い話にしたいです!



( ^▽^)<たまに短編なんかもあったりするかも
12 名前:名無し飼育さん 投稿日:2005/04/01(金) 16:48
りかみき私も大好物です ガンガッテくださいね♪
13 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/04(月) 15:46
>>12 りかみきファンが多くてちょっと安心しましたw
   がんがりまっす!





というわけで本日の更新

ちょっと予定よりも話が大幅に変わってしまっている(汗
14 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:47
ごめんなんて。
言わないから。
今はこのまま抱きしめさせて。



『2.別離』



「んあー!!!快勝快勝!」
「真希ちゃんすごかったねw」
「ほんとほんと。ごっちん、3ポイント入れまくりだったしw」
「ごとー練習したもん」
15 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:48
ごっちんのバスケの試合が終わって3人で一緒に帰る。
試合の結果は66-20で美貴たちの学校が勝ったんだけど、
その中でも一番点数を稼いだのはごっちんだった。
6月も後半になって3年生も抜けた新生バスケ部の星らしい。

「真希ちゃんにボール行ったかと思ったら、
 そのボールが綺麗にゴールに入ってくの」

梨華ちゃんの目がハートマークになった。
大方思い出してうっとりでもしているのだろう。

「あーでもごっちんはほんとすごかったね」
「美貴ティもバスケ部誘われたんでしょ?やっぱり」
「あのね、3年生が部活してる場合じゃないでしょ」
「違うって、1年生の時」
「あーうん、一応ね」
「そうなの!?美貴ちゃん」
「まぁそういうことw」
16 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:48
全くどこでそんなの聞いたんだか。
一応ここで説明しておくと、
ごっちんと梨華ちゃんは同じ中学出身。
まぁ美貴も2人の中学の校区には近い感じだったんだけど、
ぎりぎり入れなかったのよね。
で、ごっちんも美貴も中学時代はバスケ部で顔見知りだったの。
顔を見た時はお互いがお互いに驚いた。

美貴たちの高校はバスケで有名だったからそれなりにメンバーも粒ぞろいで、
中学時代のスーパースターだったごっちんも今日までスタメン起用されるのは難しかったんだ。

「でも美貴ちゃんのプレーしてるとこもみたかったな」
「へ?」
「だって、絶対カッコイイんだよ。美貴ちゃんw」
「あ、あ、・・・・ありがとw」
「あー美貴ティ照れてるw」
「ごっちんうるさい!w」

なんやかんかで梨華ちゃんの家に着く。
梨華ちゃんは泊まっていかないかと言ってくれたけれど、
ごっちんと美貴はそれを丁重にお断りして、
それぞれの家路を急ぐことにした。
17 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:49
「ところでさ、ごっちんっていつから梨華ちゃんのこと好きだったの?」

美貴のこの言葉にごっちんは驚いたように立ち止まった。

「え?え?美貴、なんか変なこと聞いたっけ?」
「や、美貴ティからそんなこと聞いてくるとはごとー的に予想してなかったから」
「・・・・んで?いつから?」
「あー・・・まー・・・」

珍しく照れた風に頭をかくごっちん。

「ほらほら、言いなさいよぅw」
「ほら、ごとーと梨華ちゃんって中学一緒じゃん?
 それでまぁなんてーかそれなりに仲良しさんだったから、
 一緒にいるのが当たり前ーみたくなってたのよ」
「ふむふむ」
「近くにいると見えないものってあんじゃん」
「あーなるほど」
「そ。それで必死で勉強して同じ高校に来て。
 去年告白したってわけ」
「すごいねー。美貴にはできないよ」
「でも美貴ティは梨華ちゃんと同じクラスじゃん」
「だねー」
「梨華ちゃんの口から美貴ティの話題が出てくるたびにごとーは結構やきもちを焼くんですよ」
18 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:49
あ、そうなんだ。
なんかちょっとうれしいじゃないかw

「それを本人前にして言うぅ?」

あえて顔には出さないように言ってみたんだけど。

「とりあえず、梨華ちゃんは渡さないよってことでさ」
「はぁ!?」
「気づかないとでも思った?」
「な!」
「ダメだねー、美貴ティ、ごとーと梨華ちゃんが仲良くしてる時、
 いつもすごい顔でにらんでるの自覚してないでしょw」
「・・・・・・・」


悔しい。
のんびりしてるようで結構見てるな、後藤真希。
油断大敵だ。
19 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:50
「あ、ごとー家についたw
 じゃあまた月曜日ね、美貴ティ」

なーんてしれっと家に入っていくごっちんに、
おいてけぼりの美貴。
あーもう!
すごい悔しい!!!

そのあとはもう自分の家まで競歩状態で帰った。
人目?
そんなのキにしないよ。
で、玄関につくなりまたお決まりのメール。

『今、家に着いたよー』
『おかえり、美貴ちゃんw今日はつきあってくれてありがとね』

思わずにやつく。
あんたは美貴のオアシスだ。

むしろあなたの行くところならどこでもついていきます。

なーんて打てやしないへたれな美貴。
20 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:51
『いえいえ、暇しなくてすんだしよかったよ』

無難なとこで返信する。

それで、お風呂に入ってご飯も食べて寝る・・・には少し早い時間だったから、
ビデオでも借りに行こうと外へと出た。
いつもはほこりかぶってる自転車を引っ張り出して、
近所のビデオ屋ヘと向かう。




「あれ?」


向こうに見えるは愛する梨華ちゃん。
その横には・・・小さい女の子。

「あ、美貴ちゃーん」
「梨華ちゃん、何やってんの?」
「ん?この人とご飯を食べにいくの」
「・・・誰?」
「矢口真里です、石川の中学の先輩です」
「先輩?それにしちゃちっさ・・・ふが!?」
21 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:51
途中で梨華ちゃんに口を塞がれた。
ごめんなさい、禁句なんですね、その言葉。
妙に察しのいい美貴の頭。
ちっさい人がすごい勢いでにらんできてます。

「美貴ちゃんは?何してるの?」
「美貴はTSUTAYAまでビデオを借りに行こうかと」
「そうだったんだ〜」
「うん」

と、平然と話をしながらも気になるのは、
梨華ちゃんの腕にからみついている小さい人。
いいかげん離れないかな、そこは美貴の位置だし。

「ほら、石川。早く行こうよ」
「あ、そうですね。じゃあね、美貴ちゃん」
「うん、またね」
22 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:51
にこやかにお別れ。
うん、ちゃんと笑ってたはず。
そのままビデオ屋へと自転車を走らせる。
頭の中はさっきの梨華ちゃんと小さい人。
絶対に名前なんか覚えてやらない。
くやしいから。

「いらっしゃいませー・・・ってなーんだ」
「なんだーはないじゃん、ごっちん」
「っちぇー、梨華ちゃんかと思ったじゃん」
「ってか、ごっちん、ここでバイトなんかしてたっけ?」
「昨日からね」
「なんでまた」
「いろいろとね、ごとーにも都合があるの」
「ふーん」


適当に会話を交わしてビデオを選ぶ。
ごっちんはレジで本を読んでる。
おいおい、いいのか、それで。
23 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:52

「ねーごっちん。これさぁー」
「んあー?」
「んあーって。一応お客様に対してんあーってどうよ」
「はいはい、で?どうなさいました?」
「これ、おもしろい?」
「んーごとー的にはダメだったけど美貴ティならいけるんじゃないかな?」
「もっとおもしろいですよーとかっていうコメントはないわけ?w」
「ごとーは自分に正直なんです」
「そ。でも、なら借りてみよっかな」
「ありがとーございまーすw」

レンタル用の袋にビデオを詰め込んで。
なかなかの手際のよさに少し感心する。

「ねー、美貴ティ」
「ん?」
「ごとー今日はシフトこれで終わりなんだよね」
「で?」
「ちょっと待っててよ。お話したいこととかもあるし」
「?いいけど。ってかもうシフト上がり!?早くない!?」
「気にしない、気にしないwあ、いらっしゃいませー」
24 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:52
さっき話したじゃんとか思いながらも、
裏口でごっちんが出てくるのを待つ。
はー寒い。
春といえどやっぱり夜は冷え込む。

「おまたー」

完全防備で出てくるごっちん。
おまたーじゃないっての。
こっちは寒いんだっての。
冷え性なんだからこんなとこで待たせるなよ。
なんで近所にファミレスとかないんだよ。

「とりあえず美貴ティん家にGO!w」
「コンビニでなんか買ってくか、それじゃあ」
「美貴ティのおごりー!」
「美貴のかよ!!」
「えー違うの?先輩」
「ぐー・・こういうときばっか後輩ぶってさぁ、わかったよ。今回だけだよ?」
「やったね!w」
25 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:53
なーんていつものごっちんスマイルでほげほげ笑う。
ごめん、すごいなぐっていいですか。
理由なんていらない。
でも、そんなことしたら梨華ちゃんに嫌われるし。
あーもう!
なんておいしい奴なんだ!後藤真希!

「ねー美貴ティ。これもこれもー」
「んー?」

夜食を何にしようか選んでいた時に、
ごっちんが持ってきたもの。

「ちょ!それお酒じゃん!!」
「チューハイだよぉ」
「どっちでも同じでしょーが!まだ未成年なのに!」
「こういう時ばっか優等生ぶってさぁ」
「ぶってるんじゃなくて優等生なんですぅ!」

ごっちんの手からチューハイの缶を奪い取って元の場所に戻した。
26 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:54
「986円になります」

いつも通り無愛想な店員にお金を渡して、
おつりをもらって先に外にいるごっちんと合流した。

「いけずだなぁーお酒が入ってないと言えないことだってあるのにさぁ」
「何それ」

美貴の家に行く途中でそうつぶやいたごっちん。

「まぁ美貴ティだから言うんだけどさ」
「?」
「梨華ちゃんのことよろしく頼むよ」
「は?」

いきなり何を言い出すんだ、この娘。

「実はさ。今日の試合が最初で最後の試合だったんだよね、ごとーにとって」




++++++++++++++++++++++++++++
27 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:54





「真希ちゃん!!!ウソだよね!?ウソだって言ってよぉ!!!」
「梨華ちゃん!」
「放してよ!!美貴ちゃん!放して!!!」
「ダメだよ!ごっちんだってつらいんだよ!?」

泣きじゃくる梨華ちゃん。
苦笑いのごっちん。
なんで。
なんでなんにも言ってやらないのさ、ごっちん。

「梨華ちゃん、ごめんね」

そのまま目の前でドアが閉まる。
苦笑いのごっちんを乗せたまま。
泣けばいいのに。
ほんとはこんなの嫌だって、泣けばいいのに。
28 名前:スウィート ジャム オレンジ 『2.別離』 投稿日:2005/04/04(月) 15:55
「な・・・・んでよぉ・・・・・・」

崩れ落ちる梨華ちゃん。

夏休みを目前にして。
ごっちんは私達の前から姿を消した。


『美貴ティにはメールするからさ』


「なんで・・・あんな・・・」

遠ざかる電車を見送りながら。



心の中でうらんだ。
29 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/04(月) 16:02
本日の更新はここまでです。

時系列がめちゃくちゃです。
ある意味今のうちかも(冷汗

ごっちんが藤本さんに何を伝えたのか
ごっちんはなぜなんにも言わずに消えてしまったのか


自分でもやってしまった感があります。
あれ、シリアスにはしないつもりだったのに(爆
30 名前:名無し飼育さん 投稿日:2005/04/04(月) 22:55
新作りかみき!

ごとーさんの伝えたことも気になる…。
ここからどうやって梨華ちゃんとミキティがくっついていくのかも。

楽しみに待ってますよ!
31 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/05(火) 21:12
レッツレス返し!(爆


>>30 ごとーさんを上手く書けるかがこの話の重要点だと思っております
   りかみきなのに・・・・orz
   
   期待に添えられるようにがんばります!



気づけば下書きが当初の内容から大幅にそれまくってますorz
32 名前:フキマ 投稿日:2005/04/10(日) 18:58
初めまして、新しいスレを見付けて何の気なしに読んでいましたが、この空気感にハマりそうですw

ごっちん…(ノд・。)グスン


この先の展開を楽しみに次回更新をマターリ待ってます。
33 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/11(月) 16:35
>>32 ありがとうございますw
   私、どーもこんな感じの空気感にするのが好きらしいですw
   はまってもらえるなんて光栄です!!!(燃焼系




ちょっと下書き調整中のため短編なんぞ書いてみたいと思います。
では、本日の更新 りかみき
34 名前:桜の花びら 投稿日:2005/04/11(月) 16:38


風が強く吹きつけて桜の花びらを躍らせる。

桜吹雪



「きれー」
「だねー」

隣にたたずむ彼女とそれを見上げて。


「あ、ねぇねぇ、美貴ちゃん」
「何?」

振り向かずに返事をしたらぐっと顔をつかまれて

「お花見しよっかw」


だって。
35 名前:桜の花びら 投稿日:2005/04/11(月) 16:40


「ばっかだなぁ、今してるじゃん」


なんで・・・・



涙が出てくるんだろう


『ちゃんとしたのがやりたいの!!!』

彼女は顔を膨らませてそう言ってたっけ。







五年前の出来事

結局、彼女はお花見をできないまま










美貴の前からいなくなった
36 名前:桜の花びら 投稿日:2005/04/11(月) 16:43


「なんでこんなこと思い出すんだよ」

後から後からあふれ出てくる涙

『美貴ちゃん』

あのアニメ声も

『美貴ちゃーん』

あのちょっとはかない笑顔も

『大好きだよ』



梨華ちゃんの全部が
37 名前:桜の花びら 投稿日:2005/04/11(月) 16:45
美貴にとってかけがえのないものだったのに


「な・・・・んで・・・」



桜の花びらが舞う頃に

君は


君は

・・・・・・・・・・・・・・・



「美貴も好きだったのに」


ごめんね、素直じゃなくて
38 名前:桜の花びら 投稿日:2005/04/11(月) 16:49


「みきねー!!」

遠くから彼女の忘れ形見が呼ぶ



「美貴は歩きだすよ」

桜の花にそう告げて。


「れいなー」


彼女が幸せだったと
せめて美貴だけの時間で
そう伝えたかったから



『美貴ちゃん、大好きだよw』


どこかで彼女の声がした。
39 名前:桜の花びら 投稿日:2005/04/11(月) 16:50

桜の花びら


それは君が生きている証


END
40 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/11(月) 16:52
あーなんかわけわかんないし(汗

しかも石川さん回想シーンだし(滝汗


ちなみに短編リクは随時受け付けてます。
一応長編の合間に書くつもりなので
リクをUPするのはいつになるか分かりませんが(ぉぃ

もう一つUP

辻高(めっちゃマイナーorz
41 名前:できるならば永遠を 投稿日:2005/04/11(月) 16:58
それがどこまで本当なのか自分でもわからなくて。ずっとそれを演じてた。自分がどこまで出来るのかも分からなかったしもちろん自分という存在がどこにあるのかもわからなかったから。だからせめて。せめて笑顔だけは絶やさないようにしたかったんだ。


口 口 口 口 口 口 口 口 口 

「のんつぁん?」
「なに?愛ちゃん」

雑誌をめくるのんつぁんの手が止まる。
いつもの笑顔であーしを見る。
でも。
でも、どっか変。

どこがって聞かれても分からないけど
でもどこか変な違和感。
42 名前:できるならば永遠を 投稿日:2005/04/11(月) 17:01
「どうしたの?」
「え?あ、や、なんでもない」
「そう?」

変な愛ちゃん
なんて言うてまた雑誌に目を向けた。

変なのはのんつぁんやよ



「おーい、辻!」

矢口さんがのんつぁんを呼ぶ。

あーしは聞き逃さなかった。

「はー、今度は何?」

そうつぶやいたあと、
ののスマイル全開で矢口さんに走りよっていく。

「なーんですかぁー!?矢口さぁーんw」


さっきのはなんやったんやろか。
43 名前:できるならば永遠を 投稿日:2005/04/11(月) 17:04
収録中もずっとそれが気にかかってて。
帰り道、思いきって聞いてみた。

「なーのんつぁん?」
「ん?コンビニにでもよってく?」
「そんなんやのーて・・・・・
 なんか・・・無理してない?」
「は・・・・?」

驚いた風にあーしを見るのんつぁん。
図星なのか、ただあっけに取られただけなのか。
それすら区別しにくい表情をしている。

「何言ってんの。のんはいたって正常だよw」
「そう?ならいいんだけど」


そんな笑顔で言われたら
そう納得するしかなくて。
44 名前:できるならば永遠を 投稿日:2005/04/11(月) 17:07
でも、やっぱりのんつぁんはおかしかった。


「辻ぃーなににやにやしてんだよー」
「よっちゃんに言われたくないよー」
「辻さん、今日ケーキ食べに行きません?」
「おー!いいねいいね!行こう行こう!w」
「ののー!!」
「あいぼーん!!w」


絶えず笑顔を振り撒いてる。

そうしなくちゃいけないかのように。
何かを隠すように。

笑顔を振り撒いている。
45 名前:できるならば永遠を 投稿日:2005/04/11(月) 17:10

「愛ちゃん、帰ろっか」

久しぶりにのんつぁんから誘ってくれた。

「うん、えーよ」



+++++++++++++++++++++++++++++++

「愛ちゃんはさ」

春といえどまだまだ冷える帰り道。
のんつぁんが口を開いた。

「なんか自分が違うなーって時、ない?」
「自分が・・・・違う?」
「なんていうかさ、こんなの自分じゃない!みたいな」
46 名前:できるならば永遠を 投稿日:2005/04/11(月) 17:13

正直、わからなかった。
自分は自分だと思うから。
のんつぁんはちがうのかな?


「のんはさ、わからない」
「?」
「どこまでがほんとののんでやってくれたのかなって」
「・・・・・・・」
「どこから自分を偽り始めたのかなって」


のんつぁんが、悩みを打ち明けてくれてるとそこで初めて気がついた。


「だから、せめて笑顔だけは偽りたくないなって思った」
47 名前:できるならば永遠を 投稿日:2005/04/11(月) 17:19
うつむいていた顔がいきなり顔を上げる。

「へへ、だから愛ちゃんに無理してない?って言われた時ドキってしたんだ。ウソがばれちゃった気分で」
「あー、あーしはよくわからんけど、のんつぁんはのんつぁんだと思うよ?
 それにのんつぁんの全部が好きだし弱いところも見せて欲しいなって思うから、
 こーやって打ち明けてくれて嬉しい」


自分でも何を言っているのかわからなかったけど、
それでものんつぁんはすっきりした顔をしていた。

「ん、愛ちゃんに話してよかった」
「話してもらえてよかった。
 恋人なのに助けてやれないんかなって不安だったんやで?」
「ごめん、でも、愛ちゃんが恋人でほんとよかった。
 のんのもやもや全部とっぱらってくれちゃった」


いつもの笑顔。
無理してないナチュラルなのんつぁんの笑顔。
48 名前:できるならば永遠を 投稿日:2005/04/11(月) 17:23
「きっとさ、どっか不安だったんだよね」
「何が?」
「いつかは終わっちゃうんじゃないかって」
「芸能生活?」
「んーよくわかんないけど、愛ちゃんといる時間が徐々に減って、
 もっとしっかりしなきゃって思ってたのかもしれない。
 自分らしくしなくちゃって」


永遠なんてどこにもない
いつかは終りが来るんじゃないかって

ずっと不安でしょうがなかった


できるならばこの先ずっと一緒にいたい
出来るならばこのまま2人で遠くに行きたい


「愛ちゃんとなら永遠を信じてみてもいいかな」
「あーしもやざ」
49 名前:できるならば永遠を 投稿日:2005/04/11(月) 17:25
できるならば


永遠を信じてみてもいいですか?


「ほら、帰ろ!愛ちゃん!」
「あ、のんつぁん、ずるーい!」

走り出した2人の先に
幸せな未来が待ってますように


END
50 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/11(月) 17:27
あーまたわけわからんorz

辻高。
かなりマイナーですが、私は好きです。

私はマイナーCP好きの傾向があるようですね(苦笑


では、お付き合いくださりありがとうございました。
次回は、多分長編でお会いしましょう(逝け!
51 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/12(火) 16:08
うっかり忘れるとこでした。
今日はよっちゃんの誕生日ということでですね、
短編をばUPさせていただきたいなと(どんどん趣旨が違う方向に
そういうわけでやっぱりいしよし。


あれです、CPでの石川さんって結構好きなんですよ
だから結構石川さん書くの好きだったりします
って、誰に言ってんだって感じですね。
では、次より書かせていただきます。
52 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:13

MDのイヤフォンを耳に突っ込んで、
のんびりと楽屋で雑誌を読むフリ。

「あはは、梨華ちゃんおもしろーい!あははは!」
「もう!美貴ちゃん!笑いすぎ!!」

本当はずっと彼女を見てる。
雑誌なんてただのカモフラージュだから。

『いつからこんな臆病になったかな・・・』



MDから聞こえてくる音楽が耳を通っては通りぬけていった。



君からもらったMDは今も大事に持っている。
53 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:18

+++++++++++++++++++++++++++

「・・・・・れ?」

目が覚めたら目の前には桜が広がっていて。
一瞬、普通に「きれいだ」なんて思ったけれど、
そんな場合ではないことに気づく。

「え?みんな!?」

辺りを見まわしても一面桜の木だらけで。
見なれた顔は誰一人として、
見つけることはできなかった。



君の顔さえも。
54 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:21

とりあえず歩き回ってみることにしたが、
行けども行けども桜の木だらけ。
綺麗に越したことはナイが、
ここまでくるとさすがに桜には悪いが飽きてくる。


「ここはどこなんだよ」


さっきまで楽屋にいたはずなのに。
そればかりが頭を巡っては消えていく。
所詮、答えのない問題だからだ。

1時間ほど歩いてようやく道路らしきところに出た。



「あ、こんなところにいたんだ」
「え?」
55 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:24
声のした方を見るとそこにはまぎれもない君の顔。

「な、石川!どこにいたんだよ!」
「石川とか・・・・いつもみたいに梨華ちゃんって呼んでよ」
「いつ・・・も?」

姿形は君のものなのに。
ここにいる君は
君じゃない。

「ほら!お父さん達が待ってるよw」

私の手を引いて走り出す君。


すると、目の前がコマ送りのように過ぎていく。
なんだ、何が起きているんだ!?
56 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:30
気づけば場面は海で太陽がギラギラと照りつけていた。

「ひとみちゃーん!」
「・・・・・」
「どーしたの?ほら、一緒に泳ごう!」

水着姿は見なれているはずなのに。
とてもドキドキした。

BGMには真夏の光線。


エンドレスサマー♪


じゃなくって!!
57 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:33
するとさっきまでぎらぎらに照りつけていた太陽も、
いつしか秋のにおいを漂わせていた。

夏のおわり。


「ひとみちゃんに会いたかったから」
「・・・うん」

もうどうにでもなれ。

「よしざーもいし・・・梨華ちゃんに会いたくなった」


誰かが歌ってた。
夏の終りにはあなたに会いたくなるんだって。


もちろん
私はどんな時でも君に会いたい。
58 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:39
君を抱きしめかけた時、
図ったかのように場面はコマ送り。
ちくしょう。


季節はもう秋から冬になるころ。


「わかってるの。あなたはここにはいられないこと
 そして、あたしはここを離れることできないの」

あぁ、『渡良瀬橋』だなって。
すぐにわかった。

「ごめんね」
「え?」
「素直になれなくて」

君は泣きそうな顔をして。
私は。
私は・・・・・・・・・。

「泣かないで、ひとみちゃん」
「え?」


気づけば私は泣いていた。
59 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:42
そのまま場面はまたもコマ送り。

季節は・・・・・・冬。


私は1人だった。
雪の中をひとりで歩いていて。
BGMなんか聞こえやしない。

恋人達のクリスマスじゃないのか?




あ・・・・
でも君と私はただの仕事仲間だっけ。

目の前をちらつきはじめる雪に


悔しさがこみ上げた。
60 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:43

これが夢なら早く覚めて。

私は伝えなくちゃいけないんだ。


大切な人に。

大切な君に。


大好きな、心から愛している君に。



ぽとりと涙が地面に落ちた。
61 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:45
++++++++++++++++++++++++++++++++

「・・・・っすぃ・・・」

誰かが呼ぶ声。


「よっすぃ!?」
「おわ!な、石川!?」
「なぁによぉ、心配したのに」
「へ?」
「MD聞きながら寝入ってるんだもん。
 そろそろ時間だから起こそうかなぁって思ったら泣き出すから」

言われた瞬間、ここが楽屋であることを認知する。
それと同時に、泣き顔を見られたことに恥ずかしくなった。

「ば!!見てんじゃねーっての!」
62 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:48
「しっつれいねー!せっかく人がさぁ」
「あーあー悪かった」
「!?」

矛盾しててもいい。


「な、よっすぃ!?」
「いいから聞け」


君を抱きしめて。
夢じゃないことを確認する。

「好き」
「え?」

みんなが見てても気にならない。
もう離れたくないんだ。
このぬくもりを。

「・・・梨華ちゃんが好き。大好き!!」
63 名前:MD 投稿日:2005/04/12(火) 16:50
言ってやった。


口をパクパクさせてる誰かと、
顔を真っ赤にさせている君。


なんとでもいいやがれ。

私は何度だって言う。


君が好きだって!




MDは、最後まで廻ったのか
ぴたりと止まった。

END
64 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/12(火) 16:55
はい、よっちゃんおたおめSSですた。
専用スレにUPしろって感じです。
今、思いましたがあとの祭りですorz

というわけで、季節ごとにとある曲を引用させてもらってます。
むりやりですが。
MDの旅ってことで。
春→「桜色舞うころ」
夏→「真夏の光線」
夏から秋→「夏のおわり」
秋→「渡良瀬橋」
ということで、冬はありません。
一応MDを聞きながら寝入ってしまったということで。

明日あたり、長編をUPします。では!
65 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/12(火) 16:56
しまった!!ageてしまった・・・・orz
66 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/20(水) 23:21
なんやかんやといろいろとあって更新ストップしてましたが、
やっと落ち着いた感じなので更新させていただきます。


が、はたしてこの作品に需要などあるのだろうかと疑問に思います(爆
67 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:22
好きなんだ。
でも。
今それを言ってしまったら
なんだか弱みにつけ込んだみたいで
すごく嫌だった。




『3.再会』





終業式も終り、明日から夏休み。
それなのに彼女は今も死にそうな顔。
ホントに食べてるのかなって。
心配になる。
68 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:23


「美貴ちゃん」
「・・・・大丈夫?」
「美貴ちゃんは・・なんか聞いてたの?」
「・・・・・ううん、美貴もなんにも聞いてない」



あんなこと言えるわけない。
ましてやこの子になんて。


「どうして・・・真希ちゃん・・・・」
「ほら・・・梨華ちゃん行こう?こんな話しても意味ないよ」
「・・・・うん」


ふらふらと歩き出す。


見てられないよ、ごっちん。
ずっと彼女の隣を狙ってたけど。
こんなの・・・・・。
こんなのってないじゃん。
69 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:23


「・・・!危ない!!!」
「・・え?っきゃぁ!!」



梨華ちゃんの目の前で車が通り過ぎる。

間一髪ギリギリセーフ。



「・・・っぶなぁ・・・」
「・・・・・」
「梨華ちゃん!!!」


慌てて駆け寄る。


「大丈夫ですか?」
「・・あ・・は・・い・・・」
「梨華ちゃん、大丈夫!?」
「美貴ちゃん・・・・あは・・」
「あ、ひざすりむいてますね・・・・・これ使ってください」


梨華ちゃんを助けてくれた人がバンドエイドを渡してくれた。
・・・・・・あれ?どこかで見た顔・・・。
70 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:24
「よ・・・・っちゃん・・・さん?」
「え?・・あれ?美貴?」
「何やってんのさ」
「この通り人助け」
「美貴ちゃん、知り合いなの?」


“よっちゃんさん”と目を合わせて。
はーっとため息。
シリアスな展開を期待してたっていうとおかしいんだけど、
ちょっと残念な気もする。
おいしいとこ全部こいつに持って行かれたんだから。


「こちら、吉澤ひとみさん。これでも女」
「吉澤ひとみです。よっちゃんさんでもよっすぃーでもなんでも呼んでくださいw」
「んで、よっちゃんさん、こちら美貴のお友達で親友の石川梨華ちゃん」
「石川梨華です」
「よっちゃんさんは美貴の中学の後輩なんだ」
「えー!?年上じゃないの!?」
「一応高校2年生です」
「でも、どうしたの?家の都合で県外の高校行ったんじゃなかったっけ」
「説明口調なセリフをありがとう。まぁいろいろあって戻ってきたのさ」

71 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:24


んで。
と、持ってたバックからなにやら出して美貴たちに見せてきた。
え、ちょっとまって。



「同じ学校!?」
「というわけでよろしく、先輩w」



夏休みに入って一番最初の困りごと。



次から次へと美貴に難問をふっかけてくるのは、
どこの誰ですか?

72 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:24























73 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:25
美貴たち3年生は夏休みと言えど補修があって。
学校に行く日も出てくる。
そのたんびによっちゃんさんはついてきて。


「いいじゃん、学校見学ってことでさ。挨拶も必要でしょ?」
「だったら1人で行けばいいじゃん」
「先輩なんだから面倒見てくれてもいいじゃん」
「先輩扱いしてないくせに」
「・・・・ふふw」
「?」
「梨華ちゃん?」


久しぶりに梨華ちゃんが笑うとこ見て。
ちょっと安心した。


「ごめんなさい。でも・・・あは。おもしろいねw2人ともw」
「そーっすかぁ?wいやー照れるなw」
「誉めてないから。そもそもよっちゃんさんと一まとめって気に食わないし」
「美貴、俺はずっとお前が好きだったんだ」
「キショイからやめて。鳥肌」
「ひっでー!よしざー結構ナイーブなんだからもっとさぁ」
「どこがナイーブだってぇ!?」
「いひゃいいひゃい。ふみまへん」
74 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:26

美貴たちが補修を受けている間によっちゃんさんは、
学校での手続きとか済ませるみたいで。
職員室まで案内してそこから別行動。
なんていうか。
ほんと心配なんですけど。


「美貴!こっちこっち!」
「いきなりメールで何かと思えばもうなじんだの?」

食堂にいるからすぐに恋!(これはわざと間違ったのかな?よっちゃんさん)なんて呼び出されて。
残念なことに梨華ちゃんとは補修を取っている科目が違って教室が違う。
だから1人で来てみればよっちゃんさんは見知らぬ後輩とランチタイム。
あ、ちなみに美貴たちの学校は夏休み冬休み関係なく開いている。
部活動をしている生徒への配慮だそうだ。

75 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:28


「うん、あのねよしざーバレー部に入ることに決めた」
「は?」
「ん、よしざーが中学時代バレーやってたことは知ってるでしょ?」
「まぁね」
「それで今日見に行ってきたんだけど、マネージャーがかわいかったから入部するw」
「は!?なにそれ」
「あ、この子がマネージャーさんなんだけど、
 話を聞く限りじゃここはバレーとバスケは強豪らしいじゃん」
「高橋愛、1年3組。保健委員してます」


びっくり顔と言ったほうが正しいような、
まぁ容姿端麗と言えばそんな風な後輩が頭を下げた。
しかも少しだけなまっている。



「あ、美貴は・・・」
「藤本美貴先輩ですよね。石川先輩と一緒におるぅ」
「そ、そう(汗」
「とりあえずバレー部には明日から顔を出すことになったんだ」
「顧問の先生と話したの?」
「ん、一応よしざーはここからも推薦が来てたから」
「へー」
76 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:28
へー。
まさしくそれ。
ってかよっちゃんさんて、そんなすごかったんだ。
高橋さんがなにやら紙を取り出して美貴に渡した。



「?何?」
「それ、藤本先輩の判断で石川先輩に渡してほしいんです。
 後藤先輩の忘れ物らしいので」

後藤先輩。
梨華ちゃんつながりの後藤なんて、
1人しか思い当たらない。

「ごっちん・・・・の?」
「はい。でも・・・石川先輩に直接渡すのは気が引ける内容で・・・
 あーしもどーしたらいいか」
「ありがと。美貴でよかった」

それは、健康診断書。
保健の先生が最悪なパターンで渡し忘れてしまった書類だ。
でも。
梨華ちゃんにわたらなくてよかった。

77 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:29


「ありがと」
「いえ」

よっちゃんさんは何がなんだかという表情で美貴達2人を交互に見比べてた。

「あーあのさ?」
「何?よっちゃんさん」
「ごっちんって・・・後藤真希?」
「え!?」
「あたり・・・?」
「なんで・・・・知ってるの」
「なんでって・・・・・まぁ・・・従姉妹だし・・・」
「従姉妹!?」

似てない。

じゃなくて!

78 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:29



「よっちゃんさんが!?ごっちんと!?」
「だから・・・・まぁあいつの体のこととか知ってるし」
「なん・・・・」
「バスケットなんて危険なスポーツよく続けられたなってとこだし」
「ごめ・・・・何・・言ってるの?」

美貴はそんなこと聞いてない。
ごっちんから聞かされたのは・・・・・・・・・




79 名前:スウィート ジャム オレンジ 『3.再会』 投稿日:2005/04/20(水) 23:31


つい昨日のことのように思い出せる。




ごっちんはあのとき・・・・・・・・


80 名前:ヤスコ 投稿日:2005/04/20(水) 23:33
更新終了!!
もう何がなんだかって感じですね。

ここでちょっとこのお話は休憩です。
いろいろと下書きが調整できてないので。
短編でちょこちょこりかみきをあげていけたらなと思います。



需要なくてもがんばります。
81 名前:名無し読者 投稿日:2005/04/21(木) 10:22
面白いですよ。
ごっちんの秘密がなんなのかすごい気になります。
更新がんばって下さい。
82 名前:フキマ 投稿日:2005/04/21(木) 23:54
読み進める度にドンドン引き込まれて行ってます。

次回の更新も楽しみに待ってます。

頑張って下さい!
83 名前:くろまめ(w 投稿日:2005/04/23(土) 19:31
何だか気になる要素もありつつ先が気になる
続きも期待していますよ
マターリ待ちますね
84 名前:ヤスコ 投稿日:2005/05/04(水) 20:24
レッツレス返事!!

81>>ごちんの秘密は後々明らかになります。
更新がんばります、応援ありがとうございますぅ!!

82>>そう言ってもらえると嬉しい限りです!
がんばります!

83>>またーり待って頂けるとうれしいです!
続きがんばります!!!


皆様の励ましのお言葉を頂き誠に感謝です。


が、いかんせん長編下書きがなかなか進まないので、
短編をあげさせてもらいます。
ちなみに短編はリクいつでも受付中ですので、気軽にどうぞですw

本日の更新いっきまぁす!
85 名前:先輩 投稿日:2005/05/04(水) 20:28
いつものように仕事をする。
いつものようにあの人がやってくる。
生徒会長と仲良しさんだからって。
ちょっと居座りすぎではありませんか?

藤本先輩?




「ねぇねぇ、いつもこんなことして楽しい?」
「一応仕事ですから」
「制服もきっちり着て優等生だねぇ」
「当たり前です」
「ワルそうなのにねw」
「失礼かとです」

仕事をこなしながら
返事をする。
これがなかなか嫌ではない。
86 名前:先輩 投稿日:2005/05/04(水) 20:31

生徒会室のドアが開く。

「れ、美貴ちゃんさん来てたんだ」
「よっちゃぁんさぁん、れいなね、相手してくれないんだよぉ」
「吉澤さんが仕事せんけんれなにまわってくるとですよ」
「悪いねぇ、田中」
「そう思うとやったらまじめにやってください」

残りの仕事を片付ける。

生徒会長、吉澤ひとみ
副会長、石川梨華
書記、田中れいな
会計、小川麻琴

多分この中で一番まじめにやっているのは、
私、田中れいなと小川さんくらいじゃないでしょうか。
87 名前:先輩 投稿日:2005/05/04(水) 20:36

吉澤さんはしばらく藤本先輩と話をしてれなにこう言った。

「あとはうちと梨華ちゃんでやるから、田中はもう帰っていいよ」
「あ、はい。おつかれ様です」


必要な書類をまとめると、近場においていた自分のかばんを・・・・・

「あれ?」
「探し物はこれですか?」


そう言い放ったのは
れなのかばんを持ってイタズラっ子な顔をしている藤本先輩。
この人はいつもそうだ。
れなをからかっては喜んでいる。
だからここでやけになっては先輩の思う壺。

「・・・・」

幸い、定期券と財布は制服のポケットの中に入れている。

「それじゃあ失礼します」


そのまま生徒会室を後にした。
多分、後から追いかけてくるだろうから。
88 名前:先輩 投稿日:2005/05/04(水) 20:42
「れぇ〜なぁ」
「なんですか」
「なんでそーつっけどんなの」
「れなはいつもこうです」

といっても、藤本先輩の前でだけだが。
途中の自販機でパックジュースを買うと、
そのまま生徒玄関へと向かった。


なんで藤本先輩はれなにかまうんだろ。
なんで、れなは藤本先輩にかまわれるの嫌じゃないんだろう。

ずっと、自分の気持ちにもやもやがかかって。

それと同時に



藤本先輩の気持ちが気になった。
89 名前:先輩 投稿日:2005/05/04(水) 20:43

「れいな、一緒に帰ろうよぉ」
「勝手にどうぞ」



この答えが聞けるのは
いつになるんだろう。


藤本先輩


れなは期待してもいいんですか?


END
90 名前:ヤスコ 投稿日:2005/05/04(水) 20:45
れなみきですw

ごめんなさい、意味不明です。
続編・・・は、リクがあれば考えたいと思います。
いちお、れいなの微妙な片思いってことで。

自分のタイトルセンスのなさにorzです。
91 名前: 投稿日:2005/05/04(水) 21:38
素敵みきれなハケーン!
ものごっつい続きが気になります(w

無理せずがんがって下さい!
92 名前:ヤスコ 投稿日:2005/05/13(金) 02:52
レス返しw

91>> みきれなハケーン!されてしまった!!w
   続きはまぁぼちぼちということで気長にまってもらえたらうれしいですw
   無理せずがんがります!!


とゆーわけでこんな時間ですが更新します。
相変わらず短いです。
93 名前:スウィート ジャム オレンジ 『4.真実』 投稿日:2005/05/13(金) 02:54
好きな人を忘れるなんて。
そんな苦痛。
苦しむなら自分だけでいい。
君には笑ってて欲しいから。



『4.真実』


「何言ってるの?ごっちん」
「ごとーさ、病気なんだよね」
「え・・・・?」
「せめて試合でスタメン起用されるまでってお医者さんには待ってもらったんだ」
「病気・・・?」
「そ。いきなり発症してわけのわかんない病気だって」
「いつぐらいから・・・?」
「・・・・去年ぐらいからかな」
「!最近じゃん!」

ごっちんはあくまで笑顔で話しつづけた。
94 名前:スウィート ジャム オレンジ 『4.真実』 投稿日:2005/05/13(金) 02:55

「梨華ちゃんには知られたくないんだ」
「なんで!そんな重要なこと!」
「お願い。頼めるの美貴ちゃんだけなんだ」
「・・・・・・・」
「誰にも知られたくないんだ。この病気のこと」
「そんなに・・・・ひどいの・・?」
「・・・結構・・・やばい感じかな」
「そっか・・・・わかった・・」




++++++++++++++++++++++++++++++


それだけ。
それだけしか聞いてないから。



「そんな・・昔から・・?」
「100年に1度の病気だって診断されたらしい」
「な!?」
「年齢が上がるにつれて記憶は薄れていくし、
 体力も衰えていく。果ては自分が誰なのかもわからなくなるらしい」


衝撃だった。

そんな・・・・。
今どきドラマでもそんなんやってないよ。
95 名前:スウィート ジャム オレンジ 『4.真実』 投稿日:2005/05/13(金) 02:55




『美貴ティにはメールするから』


それもいつまで続くかわからないってことで。

「一番好きな人の記憶がなくなるのが一番早いらしい」


よっちゃんさんはそれだけ言うと暗く沈んでしまった。
そうか。
だからごっちんはわざとあんな風なお別れしたんだ。
梨華ちゃんを悲しませないために。




96 名前:スウィート ジャム オレンジ 『4.真実』 投稿日:2005/05/13(金) 02:57

教室に戻ったら梨華ちゃんが寝てた。
まっててくれたらしい。
起こすのももったいないような寝顔だったから、
しばらく観察することにした。
ねぇ、梨華ちゃん。
もし、ごっちんがあんなことした理由を君が知ったら。
どうなるんだろうね。


「ぁ・・・れ?・・・戻ってきてたんだw」
「ん・・・気持ちよさそうに寝てたからね」
「もぅ・・起こしてよw」

悲しくなった。
重くつらい真実。
美貴でさえも知りたくなかった事実を。
彼女に打ち明けられるわけがない。


好きな人を悲しませたくないのは

誰だって同じなんだよ。
97 名前:スウィート ジャム オレンジ 『4.真実』 投稿日:2005/05/13(金) 02:58





夏休みの間に何通かきていたごっちんからのメールも。
休みが終わる頃には届かなくなっていた。




98 名前:スウィート ジャム オレンジ 『4.真実』 投稿日:2005/05/13(金) 02:58


いやな予感が
頭を横切る。
そんなのあるわけない。
あってほしくない。




「ねー美貴ちゃん」
「んー?」
「パンにジャム塗るんだけど、どっちがいいかな?」


彼女の手にはストロベリージャムと・・・・オレンジジャム・・。
オレンジジャムって珍しい。


「あたし、ちょっとオレンジに興味があるのw」
「えーオレンジってめったにないじゃん。おいしいかもわかんないし」
「何事にも挑戦って言うじゃない!」
「それは違う気がするんだけど」
99 名前:スウィート ジャム オレンジ 『4.真実』 投稿日:2005/05/13(金) 02:59


結局、オレンジをかった。
オレンジは、ごっちんが好きだった色で好きだった食べ物だ。
なんだかんだで。
いまだにごっちんは彼女を放してはくれていない。
梨華ちゃんの家でそのオレンジジャムを使ってみる。



「・・・・甘いねw」
「・・・・だね」


びんのふたをあけたら部屋中が甘いオレンジのにおいに包まれた。
これはこれで悪くはないなって思った。


真実を君に告げる日が
永遠にやってこなければいい。


それだけを思った。
100 名前:ヤスコ 投稿日:2005/05/13(金) 03:02
とりあえず更新w
もうわけがわかりませんね。

だましつづける美貴ティと
だまされつづけるいしかーさんと。

ちょっとタイトルにかすった内容もいれてみたりw
ごめんなさい、かってで。


次回更新は多分短編じゃないかなぁと思います。
なので、まぁいないとは思うけどリクを募ってみたり。
あ、わがままなようですが、
私O型は攻めしか書けませんのでご了承ください。

最近、後藤がキてますとかゆってみるw
ではでは。
おやすみなさいw
101 名前:フキマ 投稿日:2005/05/14(土) 11:57
更新お疲れ様です。

オレンジの甘酸っぱい香りが寂しく漂ってくる様で切なくなりました。

次の短編も楽しみにしています。


よろしければ後安でリクをお願いします。
102 名前:抱きしめさせて 投稿日:2005/05/15(日) 01:35

それは。
なんていうかごとー的に。









『愛情表現』
103 名前:抱きしめさせて 投稿日:2005/05/15(日) 01:36
「もーごっちんいいかげん離れるっしょ〜」
「んぁ、なっちは嫌なの?」
「は?」



ごとーの問いにあっけない声で返事をする愛しい人。



「ごとーにこうやってぎゅーってされるの・・・嫌?」



ノーなんて言わせない。
彼女が言えないことわかっててやってるごとーは確信犯。


「ヤじゃないけど動きにくいっしょ」
「動かなきゃいいよ」
104 名前:抱きしめさせて 投稿日:2005/05/15(日) 01:37
さらに強く抱きしめる。
ごめんね。
わがままで。
不安なんだ。
なっちが消えちゃうんじゃないかって。
いつかごとーを置いて消えちゃうんじゃないかって。



だからいつもこうやって体で感じていたい。
なっちのぬくもりを感じてたい。


「なっちは消えたりしないよ?」
「ふぇ?」
「どこにも行かないから」
「・・・・なっち・・・」
「だからごっちんも消えないでね?」
「当たり前じゃん!!」
105 名前:抱きしめさせて 投稿日:2005/05/15(日) 01:37
今までで一番ぎゅーって抱きしめて。
子供っぽくていい。
クールじゃなくていい。
ありのままのごとーを。
なっちにぶつける。
っていうか、さっきのなっち。





かわいすぎ。





「なっちぃ」
「んー?」
「キス、してもいい?」
「は?なに・・ん!!」
106 名前:抱きしめさせて 投稿日:2005/05/15(日) 01:37

返事も聞かずに唇を塞ぐ。
甘い甘い。
好き。
大好き。



「もぉ・・・」
「あは。ごちそーさま♪」
「ん!な!」
「あはは、なっち、顔真っ赤ー」


そんな君も愛しいから。
絶対にいなくならないでね。
ごとーのこの腕の中から。
明日もそのまた次の日も。
ずっとずっとごとーの腕の中にいて。
抱きしめさせてね。
107 名前:抱きしめさせて 投稿日:2005/05/15(日) 01:38




end

108 名前:ヤスコ 投稿日:2005/05/15(日) 01:43
101>>  レスのお返しにということで、リクしてくださった後安を。
     毎回ありがとうございます。
     本編もがんばりたいと思いますが、
     しばし短編にてお待ち頂けると嬉しいです。
     いやはや、久しぶりに後安とか書きました。
     好きCPの癖して、安倍さんのキャラがあまりわからなくなっておりますです。
     こんな駄文で申し訳ないです!!



ではでは。まだまだリク募集ちうです。
何度でもリクしてくださってもかまいませんのでw

今回、仕事が速かったなぁ、自分(爆
109 名前:フキマ 投稿日:2005/05/15(日) 02:23
早速リクに応えて頂きありがとうございました。

悪戯っ子ぽいごっちんとそれに翻弄されるなっち、どちらも可愛くてすっごく良かったです。


それでは次回の更新をマターリとお待ちしています。
110 名前:名無し読者 投稿日:2005/05/16(月) 10:35
更新お疲れ様です。
本編ではもう見られないかもしれない後石をお願いします。
いしごまが好きなのでちょっと悲しい展開ですね。
111 名前:くろまめ 投稿日:2005/05/17(火) 02:02
相変わらず素敵な文章に脱帽です
112 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/21(土) 18:29
スウィート ジャム オレンジ
かなり続きが気になります。
更新楽しみにしてます。
113 名前:ヤスコ 投稿日:2005/05/30(月) 14:11
109>>後安は久しぶりに書きましたがこんなんでほんっと申し訳ないです。
   次回更新もがんがらせていただきまつ!

110>>リクありがとうございます!
   本編は一応りかみき進行なのでごっちんにはやむなく・・・orz
   ホント、私自身つらいです(爆
   石後書かせていただきます!

111>>そんなそんな、ありがとうございます!!
   恐縮すぎるお言葉を私なんかが受け取ってもよろしいのでしょうかw

112>>がんばらせていただきます!!
続きが楽しみだなんて嬉しいお言葉をありがとうです!!



とゆーわけで、5月内にレス&更新ができてる自分に驚きです(ぇ
今回の更新はリクで頂きました石後です。
リアル設定なんですが、よろしかったですか?>>110様(苦笑
114 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:11
今でも好きでしょうがないの


あなたが誰かと仲良くするたびに胸がじゅくじゅくするの


ずきずきして

切なくて

苦しくて


・・・・・・・・


『遠回り』


115 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:12
「梨華ちゃーん」
「あ、真希ちゃん」
「今日さー梨華ちゃん家行っていー?」
「?いいけど」
「んじゃまたねー」

真希は梨華を呼びとめたにもかかわらず
それだけいうとまたすたこらとどこかへ消えてしまった。
梨華はなんだか突風を食らったような顔。
そして、今度は複雑そうな顔をした。

「ドキドキしてるのって・・・あたしだけなのかな・・」

それだけこぼすと自分の楽屋へと戻る。
つい先日モーニング娘。を卒業した彼女は、
今は美勇伝というグループのさりげないリーダーをやっている。
もちろん不安がないというわけではなかったが、
今の彼女の一番の不安要素は後藤真希に他ならなかった。
実は以前、彼女とは付き合っていたが、
お互いの時間のずれ、感情ともに追いつかなくなってしまい別れてしまっていた。
116 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:13


『本当は別れたくなかった』



これが梨華の素直な気持ち。
今でも真希のことが好きなのだ。
だが、現在の真希はといえば、
後浦なつみとして一緒にユニットを組んだ
同じソロ仲間である松浦亜弥と最近は仲良さげに話をしているのを何度か見かけた。


「まっつーはさぁ」
「もー、ごっちんはぁ」


お互いの家に遊びに行ったりという話は聞いたことはないが、
それでも以前の藤本美貴のように真希は亜弥と密着していた。
イライラする。ずきずきする。ジンジンする。
嫉妬という名の感情。
それはもう何度も出くわしている感情。

お願いだからあたしだけを見てよ
そんな優しい目で他の人を見ないで
誰かのモノにならないで



口に出せたらどんなにいいだろう。
そればかりを思ってきた梨華にとって、
今回の真希の申し出は願ってもない出来事なのだ。
117 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:13











118 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:14
「おじゃましまーす」
「散らかってるけど」
「それは知ってるから」
「ひどいなー」
「んはは、でも、久しぶりに梨華ちゃん家にくるかも」

真希ちゃんはいつもの口調であたしの部屋を見まわす。
お願いだからそんなに見まわさないでよ。

「あー、これまだあるんだ、なつかしー」

真希ちゃんが手に取ったのは以前一緒に撮った写真。
若いねー二人ともー、なんて笑いながら真希ちゃんはまじまじとその写真を眺めていた。

「ねぇ、真希ちゃん」
「んぁ?」
「なんで・・・・」

その後が続けられない。
怖いから。
119 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:14

「来たくなったから、じゃダメかな」
「え?」
「梨華ちゃんと一緒にいたくなったの」

真希ちゃんは顔を真っ赤にしてた。
ねぇ。
これって期待してもいいのかな。
あなたがまだ私のこと好きでいてくれるって。


「ダメ・・・・・・じゃない」
「んぁ、よかったー」
「ねぇ、真希ちゃん?」
「ん?」
「あたし、真希ちゃんのこと好き」
「ぇ?」
「真希ちゃんのこと、別れてからもずっと好きだった」


止められない。
もう。あなたを見るだけなんてつらすぎる。
うぬぼれでもいい。
あなたが少しでもあたしを想ってくれるのなら。

120 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:14

「ごとーも」


ふんわりといいにおいに包まれた。
抱きしめられてるんだって。
すぐにわかった。


「ごとーもずっと忘れられなかった」


--梨華ちゃんが誰かと仲良くしてるの見るとイライラしてた



2人の視線がかち合って。
思わず吹きだした。
121 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:16


「んぁーごとーから言おうとか思ってたのに」
「え?」
「だって、やっとよしこやミキティがいなくなってさぁ。
 それに、娘。じゃなくなったから恋愛しても大丈夫でしょ?
 ここは一発かっこいいごとーで行こう!って決めてたのに」

かっこわるー

ふてくされる真希ちゃん。
かわいーなぁ。

「あ、梨華ちゃん笑ったでしょ、今」
「ううん、笑ってないよ」
「うそー絶対笑ったー!もう、ごとーかっこわるーい」
「うそじゃないってばぁ、それに真希ちゃん、かっこいいよ」

122 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:16

ほっぺたにキスしてあげたら、

「ほっぺだけじゃやだ」

なんて。
そっと口付けられて。


遠回りしたけど。
やっと、たどり着けた愛しいあなたのうでの中。
もう、離さないでね。
あたしも絶対離れないから。


123 名前:遠回り 投稿日:2005/05/30(月) 14:16

長い長い散歩道


寄り道もしちゃったけれど


遠回りになってしまったけれど



やっとたどり着いたあなた


これからはずっと一緒だよ


END
124 名前:ヤスコ 投稿日:2005/05/30(月) 14:20
更新終り

はい、リクの石後でした!
久しぶりです、こんなお話書いたのw
クレームお待ちしてます(爆

ちなみに次回更新予定の短編はあやごまです。
松後になるか後松になるかはわかりませんが、
確定してますw

本編の下書き状況→40%下書き終了ちう。あと60%がんばってます。

というわけで、まだまだリク受付中です。

では。
また次回お会い致しましょう!
125 名前:110 投稿日:2005/06/03(金) 10:23
いしごまありがとうございました。
最近いしごま小説少ないので読めてうれしかったです。
できればアンリアルも読んでみたいですね。
あやごまも楽しみにしてます。
126 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/04(月) 17:13
待ってます。
127 名前:FREYJA(w 投稿日:2005/07/05(火) 00:08
なんとなく
128 名前:青空ドリーム 投稿日:2005/07/12(火) 09:24
屋上でずっと空を眺めていたかったんだけど、
それをあきらめてこうやって廊下を歩いている。




はて


ごとーはどこに向かってるんだっけ




暑さのせいで朦朧とした頭をフル回転させて思い出す。



「ごっちん!!!」
「あ、まっつー」



答えは向こうからやってきた。
129 名前:青空ドリーム 投稿日:2005/07/12(火) 09:25





**********************:




130 名前:青空ドリーム 投稿日:2005/07/12(火) 15:57

「で?」
「んぁ?」
「なんで美貴までここにいるわけ?」
「そこにたんがいたから」
「わけわかんないから」


これから梨華ちゃんといちゃつこうともくろんでいたみきちーのもくろみは、
目の前の彼女によってこなごなに大破して。
ごとーと彼女と一緒に貸切状態の図書室にいる。
ごめん、みきちー。
ごとーが悪いのかも。



「悪いとゆーか美貴としてはごっちんの言い分もわかる」
「でしょー!?ごとーなんにも悪くないよね!」
「ごっちん!!!」
「はぃぃ!」


思わず椅子の上で正座。
131 名前:青空ドリーム 投稿日:2005/07/12(火) 16:43

そもそも彼女の怒ってる理由が、
ごとーそしては理解できなかった。


―昨日どーしてメール返事くれなかったの!!!
―や、返事したじゃん、バイト終わってから
―やだやだ!すぐくれなきゃ!
―無理に決まってんじゃん!バイトしてるのに!
―まつーらのためならバイト中でも返事して!



ね?むちゃくちゃでしょ?
バイト中にメールなんて打ってたらそれこそクビだって。
それは絶対に困るわけで。


「そもそもごっちんはまつーらに対しての愛が薄い!」
「んぁ、どこをどーしたらそーゆう考えになるの」
「たんもそー思うでしょ!?」
「美貴は亜弥ちゃんに美貴への愛情を感じなくなった」


それはもう不機嫌そうに答えるみきちーだったが、
この無敵少女松浦亜弥には通じないらしい。

132 名前:青空ドリーム 投稿日:2005/07/12(火) 16:56

「でね?ごっちん」
「美貴の話はスルーかよ!!」
「まぁまぁみきちー」



なんだか話がずれそうな展開。
とりあえず彼女の言葉に耳を傾けることにした。


「何?まっつ−」
「今日、ごっちんの家に泊まりに行くから」
「へ?あぁ、いいけど」
「今日はたーっぷり松浦への愛をはぐくんでもらうからね!」
「亜弥ちゃん、その言い方なんかエロ・・・・・・すみません」


みきちー、どんどんなんだかヘたれに見えていくよ(涙ほろり


「あ、美貴ちゃん、こんなとこにいたー」
「梨華ちゃーん♪」


みきちーの最愛の人がやってきた。



「真希ちゃんに亜弥ちゃんも一緒に何してるの?」
「秘密会議」
「へ?」
「まつーらとごっちんの秘密会議に美貴たんが割り込んできたんですぅ」
「ちょ!亜弥ちゃん!?」
「そうなの?美貴ちゃん」
「や、違!美貴は無理やり・・・・・」

鬼人ばりの表情で彼女がみきちーをにらむ。
みきちーはもうどーにでもしてくれと言う表情で隣の人に抱きついた。

「もうそういうことでいいよ、しくしく」
「はいはい、それじゃああたしと一緒に行こうか」
「うん」
「じゃあね、2人とも」
「はい!早くたんを連れてってください」
「「・・・・・・・・・・・」」


みきちーと目が合う。
・・・・・ご愁傷様。
梨華ちゃんに慰められながら図書室を出て行く2人を見送って、
ごとーはまた彼女と向き合った。
133 名前:青空ドリーム 投稿日:2005/07/12(火) 17:02

「でだ、まっつー」
「ん?」
「そんなにごとーからの愛情が欲しいの?」
「まつーらはいつだってごっちんから愛情をもらいたいの」
「ならここであげようか?」
「へ?」



にやりと笑って、
彼女を押し倒して。
ちょうど2人っきりだし。
誰も来ないし。
実を言うとごとーはさっきからずっと我慢してたんだよね。



「ちょっ!ごっちん?」
「愛情が欲しいんでしょ?」
「けど・・ここ学校!」
「関係ないじゃん」
「まっ!・・・・ゃあ・・・」




そんな甘い声出されたら
ごとー止まらないじゃん

134 名前:青空ドリーム 投稿日:2005/07/12(火) 17:02








*********************************







135 名前:青空ドリーム 投稿日:2005/07/12(火) 17:11


「愛情感じた?」
「・・・痛いくらい」
「今度はさ屋上でシよっかw」
「・・・バカ!もぅ・・」
「あっは、かわいいまっつー」


後ろから抱きしめて、
窓から見える青空を眺めた。


「ごっちん?」
「なに?」
「まつーらのこと好き?」
「好きだよ、大好き」
「にゃはは」
「言わせておいて何照れてんのさ」
「うれしいなぁって」




今日はなんだかもう授業に出る気分でもなくなって、


このまま彼女とこーやって窓から見える青空を眺めていたい


そー思った。



「青空だね」
「雲一つ見えないもんね」
「そーだよ、ごとー屋上で青空眺めてたかったのに呼び出すから」
「だって仕方ないじゃん」
「せっかくまっつーと眺めようとか思ってたのにこれだもん」
「むー」





でもいっか。
青空見れたし。




今日は青空のした
手をつないで帰ろう


彼女と一緒に

青空の夢を見よう






『青空ドリーム』

136 名前:青空ドリーム 投稿日:2005/07/12(火) 17:12








end

















137 名前:ヤスコ 投稿日:2005/07/12(火) 17:20
はい、更新しなさすぎですorz
とゆーことで予告したとおりあやごまです。
なんだかまとまってなくてorzです。



125>>ではアンリアルいしごまにもいずれ挑戦してみようと思いますね!

126>>ありがとうございます!(感涙
   お待たせ致しました!

127>>ご報告ありがとうw


もうレスの書き方すら忘れてしまってるみたいです(汗
さてさて、次こそ本編の更新といきたいとこなんですが、
下書き進んでない上、
今使ってるPCが借り物なため下書きが手元にありませんorz
なので次回も多分短編です。
遅くてもいいよーって方はリクください(土下座
ではでは、この辺りで。
138 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/12(火) 23:28

ごちそうさまですw

127w
139 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/15(金) 22:33
あやごまよかったです
また書いて下さい
140 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/16(土) 14:26
あやごますっごいよかったです。ぉ疲れ様です。
本編の方も楽しみに待ってます。
141 名前:ひろ〜し〜 投稿日:2005/07/17(日) 14:06
あやごま良かったです。そして、みきりかも良ぃでした。
リクいいですか?
いしごまorみきりかぉ願いしたいです。
んで、どっちも石川さんがぉ姉さんな感じで
後藤さんor藤本さんは甘えん坊みたいな・・・。ぉ願いしまし。
142 名前:ヤスコ 投稿日:2005/08/15(月) 03:43
1ヶ月ぶりのレス返しw

138>>どーいたしましてw

139>>ありがとうございます!まだまだ書いていきたいと思ってます!

140>>本編更新もがんばりたいです!!

141>>あやごまみきりかは大好きですからw


というわけで141さんリクで後石か石藤ということでしたので、
石藤を更新致します!!
次スレから!
143 名前:ヒトリジメ 投稿日:2005/08/15(月) 03:45

 
大好きだからずーっとくっついていたいんだよね。
誰にでも優しいあなただから、
自分のもんなんだぞ!って声を大にして叫びたいのに、
そんなことしたら怒られるから。
だから、2人っきりの時くらい思う存分甘えたい。
キャラじゃないって分かってるけど、
実際はこっちの方が本当の自分なのかもしれない。
 
144 名前:ヒトリジメ 投稿日:2005/08/15(月) 03:45
 
「美貴ちゃん」
「なぁに?梨華ちゃん」
「そんなにくっついてると暑くない?」
「美貴はちょうどいい」
「え、えっ・・とご飯作らなきゃいけないし・・・ね?」
「・・・・梨華ちゃんは美貴と一緒にいたくないの?」
「え?」



困らせる質問だってわかってるけど、
なんだか自分ばっかり好きみたいで悔しい。
だからたまにはイジワルする。
・・・・まぁオンではイジワルしかしてない気がするけど。


145 名前:ヒトリジメ 投稿日:2005/08/15(月) 03:46
 

「こんな時だけじゃん、2人でいられるのってさ」
「うん」
「みんなでいるときは誰かしら梨華ちゃんにくっついてるしさ」
「まぁ・・・ね」
「美貴だって梨華ちゃんに甘えたいのにさ」


ぶ−たれた顔で少しきつく抱きしめた。
本音をぶつけて。
美貴のありったけの愛情もぶつけてやった。
わかりづらいけど・・・・。



146 名前:ヒトリジメ 投稿日:2005/08/15(月) 03:46
 


「美貴ちゃん」
「・・・なに?」
「おバカさんなんだから♪」
「なッ!?」
「あたしはいつだって美貴ちゃんを見てるよ?」
「・・・・どこがよぉ」
「あら、いいの?それ言っちゃって」
「?」
「よっちゃんに抱き着いてるでしょ?さゆのお尻触ってるでしょ?」
「!?っちょ!!」
「ガキさんに頭なでてもらってるし、れいなの膝枕に、高橋のおでここっつんにぃ・・」
「あーあーわかった!!わかりましたよぉ!」
「ね?ちゃんと見てるでしょ?」
「もーかないませんよ、石川さんには」


ゆっくりと起きて、梨華ちゃんの隣にちょこんと座る。
梨華ちゃんはといえば、にこにこと笑って。
くそー、お姉さんづらしてぇ。


147 名前:ヒトリジメ 投稿日:2005/08/15(月) 03:47
 

「よっちゃんには甘えるのにあたしには甘えてくれないものね」
「だ、だって・・・・恥ずかしいじゃん」
「よっちゃんはいいわけ?」
「よっちゃんさんはなんていうか同じにおいがするから気を使わなくていいっていうか」
「ふーん、あたしには気を使うんだ」
「違!だからね!?」
「なーんて、わかってるよ、美貴ちゃん」
「ふぇ?」
「美貴ちゃんには寂しい思いばっかりさせてるし、仕方ないかなぁって思うから」



だからメンバーとのスキンシップにもなんにも言わないんだって。
そんな大人な考え。
なんだかやっぱり悔しくて。
とりあえず抱き着いてみた。



148 名前:ヒトリジメ 投稿日:2005/08/15(月) 03:47
 

「甘えん坊さんだなぁ、美貴ちゃんは」
「甘えん坊でいいですよぉーだ」
「好きだよ、ちゃんと」
「ちゃんとってなによぉ」
「愛してるから」
「・・・・むぅ」
「ほら、機嫌直して?」
「じゃあキスしてよ」



目をまっすぐに見詰める。
ぱちくりとあっけに取られた目が、
次の瞬間ふっと細くなって、
視界がさえぎられた。
唇に温かい感覚。



「・・・・これでいい?」
「・・・・ぅん」


149 名前:ヒトリジメ 投稿日:2005/08/15(月) 03:47
 
あーもう、美貴ってばかなりのわがままじゃん。
大人な梨華ちゃんに子供な美貴。
2人っきりの世界で。
大好きなぬくもりを独り占めして。




「甘えん坊でわがままな美貴ちゃんも大好きかな」
「一番は?」
「もちろんあたしの腕の中であえg「わーわーーわーーーーー!!!!!!」
「なぁによぉ」
「恥ずかしいこと言わないでいいから!!!」
「美貴ちゃん顔真っ赤」
「うっさい!」


150 名前:ヒトリジメ 投稿日:2005/08/15(月) 03:49
 
 
大好きだから美貴のモノでいて。
誰の物にもならないで。
ずっとずっと
美貴のモノで。
美貴もずっとずっとあなたのモノでいてあげるから。





あなたの愛情を


『ヒトリジメ』


end
 
 
151 名前:ヤスコ 投稿日:2005/08/15(月) 03:54
 
というわけで本日更新は141>>リクで石藤でした。
すいません、石川さんのお姉さんな感じも、
藤本さんの甘えん坊さんな感じも出せずじまいでorz
しかもひさしぶりすぎて腕が鈍ってますorz

本編も下書きがなかなか進まないorz
ということで、しばらく本編の方は休載することにいたします。
放置はいたしませんので。
短編で感覚を取り戻していこうかなと。
なので、リクドンドンうけつけてますw
遅くてもいいよーっていう心の広いお方!
リクお待ちしてますw


では、また次回。
次回更新はごまみきの予定です。
152 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/16(火) 01:25
更新お疲れ様です。りかみきよかったです!
早速リクしていいですか!?
マイナーですが辻高お願いします。
153 名前:ひろ〜し〜 投稿日:2005/08/16(火) 23:44
石藤、すごい良かったです!!これぞ私が望んでた話です。
ありがとうございます!!
次回のごまみきもすごく楽しみに待ってます!!
154 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/17(水) 16:55
更新お疲れ様です!!
リクしたいんですけど……よしまきりか
のごっちんの奪い合いなんかが読みたいです。
お願いします。
155 名前:ヤスコ 投稿日:2005/09/12(月) 19:33
気がつけば1ヶ月おきの更新ペースになってる気がします。
レス返ししまーす!


152>>辻高了解致しました!
辻高リクが来るなんて思ってなかったのでうれしいです!

153>>そう言っていただけると安心しますw
リクありがとうございました!
ごまみきもがんばります!

154>>吉後石ですか!
正直三角関係モノは苦手なんですががんばらせていただきますね!


レス返しも更新も遅いですが、
少しでも感想をくださる方がいてくださって、
まだまだがんばれそうですw
156 名前:ダイスキ 投稿日:2005/09/12(月) 19:37

せめて

今だけは抱きしめて







『ダイスキ』




157 名前:ダイスキ 投稿日:2005/09/12(月) 19:49

今日も青空が広がっている。
ゴロンと寝転んで目の前に広がる空をうとうとしながら見上げていた。
白い雲が風に流されて移動していく。


「はっけーん」


声が聞こえたかと思ったら、
視界が暗くなった。



「探した」

少し怒ったような声で私を見てくる。
ごとーの彼女。

「んぁー」
「ずっとここいたの?」
「梨華ちゃんには言ってたけど?」
「梨華ちゃんとはクラスが違うし、美貴」

そうぼやきながら寝てる隣に腰掛けた。
風が彼女の髪をなびかせて綺麗な横顔をなでていく。
158 名前:ダイスキ 投稿日:2005/09/12(月) 20:03

その姿に綺麗だなぁと思いながらも目線を空に戻す。
そしたら隣でバタって音がして、
急いで降りかえったら彼女も寝転がってこっちを見ていた。

「・・・・なに?」
「ごっちん」
「ん?」
「美貴・・・・ごっちん好きだよ」
「・・・どーしたの?」


突然そんなことを口走る彼女。
起き上がって体を彼女にむきなおす。
そしたら彼女も起き上がって、
じっとごとーを見てきた。


「なんか・・・美貴ばっかりごっちんのこと好きみたいだし」
「は?」
「ごっちん、なんかあるといっつも梨華ちゃん梨華ちゃんだし」
「あぁ・・・・・」
「美貴には頼ってくれないのかなって」
「・・・・みきちー」


うつむく彼女を抱き寄せて頭をなでる。


「ごめん」
「ごっちん?」
「ごとーさ、いいかっこしいでさ、
 みきちーには弱い部分見せたくなかっただけなんだ」


これ以上困らせないために本音を暴露。
159 名前:ダイスキ 投稿日:2005/09/12(月) 20:09

大好きだから
弱いとこというかカッコ悪い部分を見せるの恥ずかしい。


ごとーの勝手なプライド



「ばか」
「うん」
「好きだから全部見せてほしいのに」
「ごとーもみきちーの全部を見たい」
「美貴がお願いしてるの」

やっと笑った。
かわいい笑顔に思わず欲情。
唇を奪った。


「みーきちー」
「ごっちーん」


2人で名前を呼び合って。
二人して同時に笑った。
160 名前:ダイスキ 投稿日:2005/09/12(月) 20:22
背中にまわされた腕に力が入るのがわかった。
ごとーも少しだけ抱きしめる力を強くして。
ほんわか伝わってくるぬくもりを楽しんで。

「好きだよ、美貴」
「・・・ぅん・・」

青い空の下で彼女のぬくもりに浸りながら、
うつらうつら眠りに引き込まれていく。
もう少しこのままでいられたらどんなに幸せかなとか思いながら、
彼女にもたれかかりながらゆらゆらゆれて。


「美貴、一緒にさぼろっか」
「うん」




もうしばらく抱きしめさせて。
好きな分だけ。
愛情の分だけ。




不器用なボクだけど
君を好きな気持ちは誰にも負けないから。


end
161 名前:ヤスコ 投稿日:2005/09/12(月) 20:24
予告してたごまみき。
もうなんだか意味不明ですorz
なにがなんだかって感じです。
162 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/15(木) 21:23
更新ですね!!ごまみき最高です☆☆
次回の更新も待ってます。
163 名前:エリック 投稿日:2005/09/28(水) 11:13
やっぱヤスコさん’s小説好きです
自分もりかみき好きなんでハマリまくりですよ

自分もリクしていいですか?
ぜひ辻石をお願いします
お姉さんな梨華ちゃんと、もう子ども扱いされたくないのんの甘い感じで
164 名前:大好きだと声にして 投稿日:2005/10/26(水) 03:53


なんの前触れもなくやってきた彼女は、
ただ何をするでもなくあーしの隣りに座っているだけだった。



カチコチ

カチコチ


時計の音がやけに耳につく。
隣りに座る彼女の真意も見えないまま、
あーしはただその空間に身を染めるだけだった。




「ねぇ」



ふいに彼女が口を開く。



「愛ちゃん」
「なに?」





彼女が何をしたいのかあーしにはさっぱりだった。
きょとんとした顔をしてたら、
ぐぃっと引き寄せられてキスされた。





「のんのこと好き?」


165 名前:大好きだと声にして 投稿日:2005/10/26(水) 04:04


自信なさげに呟く。



いつもは常に余裕たっぷりな彼女なだけに、
ちょっと珍しいなと思ったりしたけれど、
だから余計に心配になったりもして。




「どうしたん?いきなり」
「…なんか……聞いたことないなって…思ったから」
「?」



告白したのものんからだし、
誘ったりするのもやっぱりのんからだし、


愛ちゃん無理してくれてんのかなって。





消え入りそうな声で話出す彼女を見て、
自分からは何もしてないことに気付いた。



「大好きやよ」
「え?」


泣きそうな顔を持ち上げる彼女ににっこり笑いかける。




「あーしはのんちゃんが大好きやよ」




大好きだと声にして。



ずっとずっと笑っていられるように。
166 名前:大好きだと声にして 投稿日:2005/10/26(水) 04:05




end




167 名前:ヤスコ 投稿日:2005/10/26(水) 04:08

やっと更新orz
リハビリがてらに辻高。
しかもいつもとは違う感じにしてみました。
PCが壊れてるから携帯からなんですが大丈夫ですかね?
ちょっと心配です。


リクは次回から更新しますのでもうしばらくお待ちくださいorz
168 名前:ヤスコ 投稿日:2005/10/26(水) 04:12
レス返し

162さん>最高とゆってもらえてうれしいです!
これからも頑張りますので
よろしくお願いします。

163さん>あわわw
大好きだなんて!
ありがとうございます。
まだまだ頑張れそうですw


辻石了解しましたw
気長に待ってもらえるとうれしいです!
169 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/27(木) 19:28
更新お疲れ様です!!本編の方も楽しみに
待ってます。
170 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 03:41
突然失礼します。いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。

Converted by dat2html.pl v0.2