HK印のLOVEマシーン

1 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/05/27(金) 05:42
いろんな作品を見て
自分も書いてみたいと言う気持ちにかきたてられました
書いて見たいと思います

作品内容は‥バイクとハロプロを絡めたいと思います
主な登場人物は
中澤、後藤、平家、保田、矢口、吉澤、石川
まだまだ増えると思います
途中で投げる気はさらさらありません
どうかかわいがってください
2 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 05:43
聖朝比奈女学院大阪分校高等部屋上
授業も終わり静かだ
金髪のちびっ子とけだるそうな女がベンチでゴロゴロしていた

「んあ〜‥暇‥暇‥暇〜‥なんかいいことねぇかな〜」 
ゴロゴロしながらMDウォークマンのイヤホンを外しヤンマガ片手に真希はに呟く

「あ〜もう!!うるさいよ!!そんなに暇ならまたバイトでもすれば?」
隣で寝ていた真里が機嫌悪そうに言う
「パス!!だるい」
「あっそ!!そうそうオイラ明日からバイト始めるんだ〜」
「へ〜そうなんだ〜頑張ってね」
沈黙が続く
「ってオイ!!!!他に聞くことないんかい!!!!」
「他って‥あたしはワイドショー好きなオバさんじゃないんだから」
「あっそ!!もういい‥祝いにアイス奢ってやろうって思ったけどもう帰る」
そう言って真里は屋上の扉を乱暴に開けて出て行ってしまった

「なんだ‥生理か?」
ヤンマガをゴミ箱に投げ捨ててヘッドスプリングで起き上がろうとした
(ゴン)
「んあ〜イテ〜〜」
鈍い音と共に真希はのたうち回っていた
3 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 05:45

「後藤何してんの?」
スーツ姿の女性が悶絶している後藤に手を貸す
「んあ〜圭ちゃんか〜寝てた」
「見ればわかるけど‥って言うか学校では保田先生って言えっていってるでしょ」
真希にチョップを降す
真希と保田は家が近い事もあって学校に入る前から知り合いであった
「いいじゃん誰もいないんだし、それより圭ちゃん日曜VT貸して」
「嫌!!!あんた乗り方荒いしそれに日曜はみっちゃんとツーリング行くし」
「後藤!!自分のRZ修理しなさいよ〜オジさんががパーツ取りに来いって言ってたわよ」
「んあ〜届いたんだ…帰りに行くよ」
めんどくさげに立ち上がった真希はフラフラしながら屋上の扉を開けて出て行く
「そうそう圭ちゃん黒のパンツはやめたほうがいいよ」
「うるさい!!!!!」
保田は真っ赤になりながら怒っていた
4 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 05:47

教室に戻り上着と鞄を取って
真希は空っぽの鞄片手に駐輪場に向かう
「あれっ‥ない‥あたしの通学愛車JOGちゃんがない」
辺りを見回しているとヒラヒラと走り書きのメモがあった
「JOGちゃん借りるねbyヤグチ」
やられた‥
上着のポケットの中にあるはずの鍵もない
「‥しかたない歩くか」
学校を出て少し歩くと
後ろから独特のシングル音が聞こえてきた
「んあ?この音は?」
「ごっち〜ん」
「んあ?ヨシコ〜」
「見てよ見てよカッケーでしょ?」
自慢げにSR400から降りた吉澤
「どしたのコレ盗んだ?」
「そうそう盗んだバイクで走り出す〜♪ってなんでやねん!!!!」
プンプン怒りながらもニヤニヤしている吉澤
「昨日ついに納車したんだよ〜カッケ〜」
「ヨシコもついに自分のバイク手に入れたんだ」
「HKまで載せてって言うか運転させて?」
吉澤はニヤニヤしながら一言
「断る!!!今から梨華ちゃん迎えに駅まで行くんだ〜」
「そうなんだ〜ところでヨシコ?メットは」
「何言ってんの今被ってるじゃん」
「いや‥梨華ちゃんのは?」
「あああっぁあああ‥忘れた〜」
そう言うと同時に吉澤はバイクに跨った
「じゃぁごっちんバイバイ!!!最速カッケ〜」
意味のわからない発言と共に颯爽と去っていく吉澤を見て後藤は
「頑張れヨシコ」と呟いてまた歩いていた
5 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 05:48

商店街を抜けると古びた看板が見えた

「   二輪問屋HK     」

店の裏から古びたコンプレッサーの音が不規則にに鳴り響いていた
「おじゃましま〜す」
立て付けの悪い扉を引いて中にはいると店には誰もいなかった
仕方がないので近くにあったパイプ椅子に座って
バイクカタログをパラパラとめくって読みながら机にあった
セブンスターに火をつけた
数分後
「おっ不良女発見〜」
オイルまみれのツナギを着た平家が後藤の頭をワシャワシャと撫でた
「んあ〜みっちゃんアレ?オジさんは?」
「あ〜オトンならパーツの買い付けと中古引き取りに出てる」
「そっか〜」
「パーツ取りにきたんやろ?」
「うんそれとオイルも」
「ちょっと待っとき倉庫行って来るわ」
後藤は伸びをしながら店内を見回した
古びたレーサーのサイン入りポスター
レーシングカウル
手曲げのマフラー
古びたヘルメット
ゴチャゴチャではあるがこの空間が後藤は好きだ
6 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 05:49

そこへ平家が戻ってきた
「はいよコレオイルはいつものないからまた今度おいで」
「ありがとう」
パーツが入った箱を鞄にしまうと
「お代は‥?」
「エヘへへ〜いつもどおりで」
平家はガックリ肩を落とした
「ごっちんもうツケ3万超えてるねんで?うちの店も楽じゃないねんから」
「だってオジさんが金はあるときでいいって言ってたもん」
「全くオトンは‥若い子に甘いねんから‥」
ブツブツと呟く平家の隣でヘラヘラする後藤

その時だった
「すんませ〜ん」
ガタガタと立て付けの悪い引き戸が開いた
7 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/05/27(金) 05:57
とりあえずココまでで誤字脱字勘弁してください
‥余談なんですが舞台は大阪です
ついでに言えば年齢はかなりぐちゃぐちゃになってます
楽しんで読んでもらえると幸いです
バイク名について
保田の愛車VT VTR250筆者が乗ってます
後藤の愛車RZ RZ350通称ナナハンキラーある意味最強
吉澤の愛車SR400ヤマハの名車です
8 名前:バイク好き 投稿日:2005/05/27(金) 12:12
面白そうです!
自分がバイク好きなんで、かなりワクワクしてます。続き期待して待ってます。
関係無いですが、自分はV-MAX(逆輸入)とGSX750R2型(逆輸入)を所有してます
9 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 20:16
金髪に皮のライダージャケットを羽織った女性が入ってきた
「あっミッチャンアレ出来た?」
「おっ姉さん来たな出来てるで裏回っといて〜」
「あらっお客さん違うの?」
その女性は会釈しながら店の中を抜けて裏に出て行った
「あぁエエのエエの金にならん客やし」
平家は後藤のことを無視するように店の裏に行ってしまった
(スゲー金髪‥ヤグッちゃんとはまた違う金髪だ
でもあんな華奢な体でどんなバイク乗るんだろう?)
興味本位で真希も裏口へ行ってみることにした
裏の扉を開けようとした時
体感した事の無い音に包まれた
恐る恐る扉をあけると
10 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 20:17

そこには黒光りする刀1100が臨戦態勢整って今にも走り出しそうなアイドリング音を響かせていた
(凄い何度か見たことあるけどこんなに近くで見たの初めてだ)
みっちゃんと金髪の女性はセッティングの話をしているようだった
ふとミッチャンの手を見ると何故かワーキンググローブを嵌めていた
(何でだろう?前にオジさんがバイク触る時はどんな事があっても素手で触らなアカンって言ってたのに)
(まぁいいやもっと近くで見てみよう)
真希は気づかれないようにバイクの近くによってタンクに触れようとした
その時金髪の女性が突然近づいてきた
「アカン」っと一言と共に真希を突き飛ばす
不意の攻撃に真希は裏口まで飛ばされてしまった
11 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 20:19

真希が目を覚ますと
平家の部屋の布団の上だった
「いたたた〜あれっここドコ?」
「おっ目覚ましたんか?」
帳簿をつけていた平家が近づいてきた
「あれみっちゃん‥何でここで寝てたんだろ?」
「あんた覚えてへんのかいな?」
考え込真希思い出したように
「んあ黒い刀見てて触ろうとしてたんだよね〜」
「そやでアンタ姉さんのバイクに触れようとするから姉さんキレてアンタ突き飛ばしたんや」
「そうだったんだ…でもバイク触っただけでそんなに怒らなくても‥」
ブツブツ呟いていると
「ミッチャン風呂先いただいたで〜」
ビール片手に金髪の女性が部屋に入ってきた
12 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 20:20

「あっ目覚めたんか?ごめんなムキになって突き飛ばしてもうて」
ポリポリ頭をかきながらその女性はぺこりと頭を下げた
「んあ〜いいよもう大丈夫だし」
(謝るならやるなよ真希は心で突っ込んだ)
少し空気が重くなった
「カッコイイねあの刀イレブン色は別塗装だしヨシムラマフラー入ってるね」
後藤は話題を変えるために話を振った
女性の顔が少し暗くなったように思えたが
すぐに女性は答えた
「うんせやろバイクはやっぱり刀やで」
13 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 20:21

その時平家が話を割るように
「ごっちんもう遅いでそろそろ家帰らなアカンの違う?」
時計を見るともう9時を過ぎていた
「んあホントだ帰らなきゃ‥歩くのだるいな」
「しょうがないミッチャンが送ったるわ準備し」
そう言うとみっちゃんは店の方に出て行った
「んあわかった」
準備しながらふと隣を見ると金髪の女性がビールを飲みながらこっちを見ていた
「お姉さん名前は?」
「うちか?うちは中澤裕子や」
「じゃぁ裕ちゃんだね」
その時平家のクラクションの音が外から聞こえてきた
14 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 20:22

「私は後藤真希ごっちんって呼んでね」
「そうか‥ほなごっちん気いつけて帰りや」
「うんまたね〜裕ちゃん」
そういうと部屋から出て行った
店の外にでるとみっちゃんが軽トラで待っていた
「ごめんね送らせて」
「気にしな」
そう言って軽トラに乗り込んだ
走り出そうとした瞬間エンストした
「あれっ?」
(忘れていた‥平家はバイク以外の乗り物は全く駄目だという事)
「‥みっちゃん降りていい?」
「アカン乗ってけ」
ペパードライバー平家恐怖の深夜のドライブが始まった
15 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 20:23

「ねぇみっちゃん裕ちゃんって昔の友達?」
ガチガチに固まりながらハンドルを握る平家は質問に迷惑そうに答える
「そうやでうちと圭の友達や」
「って言うか朝女のOGや卒業したんは圭だけやけど」
(余談だが圭ちゃんとみっちゃんは付き合っている)
「へ〜そうなんだ」
その後ペーパードライバー平家との会話は続かなかった
正しく言えば話せる状態ではなかった
後藤は心配になり保田にメールをうっていた
(みっちゃんの運転で送ってもらってます‥めちゃくちゃ不安です)
何とか苦労し後藤宅前に着いた
(もう二度と乗らない‥)
こんな事を考えながら車を降りると
圭ちゃんが家の前で仁王立ちしてだばこを吸っていた
(でたっ!!!保田大明神)
16 名前:始まりの合図 投稿日:2005/05/27(金) 20:24

「あれなんで圭がココにおるん?」
疲れた顔をした平家が聞く
「後藤に送っていけってメール貰ったのよ!!さぁ運転代わるから降りて」
乗り込んだ保田を見送ろうとしてると保田が
「後藤オバさん心配してるから早く家入りな」
「んあみっちゃんありがとう裕ちゃんにヨロシク」
「ハイよ〜歯磨いて早よ寝や」
保田が運転する軽トラは軽快に闇に消えていった
「中澤裕子か‥あれっあたし何気になってるんだろ?」
疑問に駆り立てられながら家に入り母親に適当な言い訳をして自室に入った
「んあ‥眠っ」
ベットに飛び込んで数秒後には寝ていた

後藤真希17歳本人は全く気づいてないようだがこの瞬間始まりの合図は鳴り響いていた
17 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/05/27(金) 20:40
序章始まりの合図はここまでです‥
同名の歌がケツメイシの歌にありますよかったら聞いてみてください
主人公が後藤になってるような気がする

ここにでてきたバイク
中澤の愛車 刀1100正式にはGSX1100KATANAというバイクです
スタイリングエンジンどれをとっても最高です
作者が愛してやまないバイクですついでにこの作品の鍵になってます
あんまりマニアックにならないように気をつけます
レスのお礼です

>>バイク好きさん
凄いもの所蔵ですね‥VMAXは一度試乗しました
‥パワーに体が付いていきませんでしたorz
楽しんで読んでもらえるように頑張ります
18 名前:バイク好き 投稿日:2005/05/28(土) 02:44
おぉ!さっそく更新されてる。
あのバイクが鍵なんて、凄い嬉しいかも。乗ったことは無いけど、かなり好きなバイクです。
V-MAXはたしかに化け物です。メットの紐が緩んだままブーストかけて、メット飛びそうになりましたから。
これからも頑張って下さい。
19 名前:月明かりの下で 投稿日:2005/05/28(土) 19:09
軽トラの中
「みっちゃん?後藤が裕ちゃんって言ってたけどあの裕ちゃん?来てたの?」
平家はタバコを吸いながら
「せやで姉さんや‥って言うか今頃うちの部屋でビール飲んでるわ」
「そうなんだ…って事は彩さんの刀仕上がったの?」
「うん昨日な今日引渡し予定やってんけど‥
ごっちんがうかつにも刀に触れそうになって姉さん逆上
ごっちん吹っ飛ばされて気絶そんなこんなで姉さんうちの家にお泊り」
「あのバカ‥余計な事を‥明日とっちめてやる」
ハンドルを握る保田を見ながら平家はタバコを燻らせていた
信号待ち保田は平家を覗き込み持っていたタバコを取り上げた
「ねぇみっちゃん‥」
「はぁ?なんやの?」
誰もいない信号待ちの車の中でキスをする二人

20 名前:月明かりの下で 投稿日:2005/05/28(土) 19:11

時間はさかのぼりHK整備場
ガシャ〜ン
派手な音共に真希は裏口のドアで頭を打って白目をむいていた
「ごっちん!!!!」
平家が真希に駆け寄る幸いドアの金属部分じゃないところで頭をうっただけのようだ
「ちょっと姉さん加減したらな‥」
裕子に目をやると裕子は震えながらバイクのそばでしゃがんで放心状態だった
平家は後藤を自室に運ぶと布団で寝かし
整備場に戻った
そこにはまだ放心状態の裕子が
「はぁ‥」ため息混じりに
平家はエンジンを止めた
ふと我に返った裕子が
「だって‥あの子彩に触れようとするからから‥」
整備場の冷蔵庫から缶のお茶をだし裕子に渡した
「うちごっちん見てくるわ」
裕子はシートに触れながらバイクに何かを語りかけていた
21 名前:月明かりの下で 投稿日:2005/05/28(土) 19:13

平家が店に戻ると裕子がタバコを吸いながらお茶を飲んでいた
「姉さんもう平気なん?」
「あの子は?」
「今うちの部屋で寝かしてる‥姉さん正直キツイん違うの?」
「うちは平気や‥」
「そうか‥とりあえず納車は明日や今日うちの家泊まっていき」
少し考えた裕子は力なく
「‥わかったそうする」
「風呂沸かしてるから入りうち店閉めて帳簿つけるわ」
「オジさんは?」
「オトンはオカンと中古回収とパーツ買い付けの旅や」
「そっか〜」
そう言って裕子は風呂場に入っていった
「あの子なんて名前なんやろ‥みっちゃんはごっちんって言ってたけど
あの子もバイクのるんかな?」
湯船に浸かりながら裕子は真希の事ばかり考えていた

風呂から出ると着替えとビールが置いてあった
部屋に戻るとちょうど真希が目を覚ましたようだ
22 名前:月明かりの下で 投稿日:2005/05/28(土) 19:15
場所は再度車の中
信号待ちの度平家とのキスを堪能した保田はニヤニヤしながら運転をしていた
途中コンビニでつまみと酒を購入してHKの駐車場に車を入れた
部屋に戻るとほろ酔いの裕子がビール片手に上海の風を歌っていた
「おおっ圭坊やないか元気してたか?」
「うん元気だよ3年ぶりだね」
そう言うと保田は腰を下ろしビールに手をかけた
「アンタは明日学校やから没収〜」
平家にあっさりビールを奪われた
「あれから3年か‥なんかあっちゅう間やったな」
裕子は呟くように言った
「せやな」
平家は小さくうなづいた
「裕ちゃんやっぱり彩の刀に乗るの?」
平家は一瞬保田の言葉にギョッとした
「うん乗るで彩の心は刀に生きてるねんから」
それ以降刀の話は出なかった
その後三人で思い出話に花を咲かせた
23 名前:月明かりの下で 投稿日:2005/05/28(土) 19:16

保田は整備場にいた
裏口の扉が開く
「裕ちゃん寝た?」
「うん自分で器用に布団引いて寝とったわ」
「いつまで大阪いるの?」
「さぁ?でも刀レストレアしたって事は‥」
「そっか‥この刀見るのも3年振りだね」
「あれから3年か‥」
平家は圭を後ろから抱く
「相変わらず素手で触るのはご法度なのね‥」
「あ〜おかげでなれへんグローブ作業やったわ」
「そう考えると彩さんは幸せなんだね裕ちゃんにこんなに愛してもらって」

二人は天窓から見える月明かりの下で何度もキスを交わした
24 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/05/28(土) 19:40
第2章月明かりの下ではココまでです
( `◇´)<同名の歌がモンゴル800の歌にあるで〜作者が下手なくせにカラオケで歌ってるわ
書くにつれて裕子が主役からズレている

レスの返事です
>>バイク好きさん
作品にでてくる刀は実在します所有者は友人ですが…
いつか乗りたいんですが…自分には250版が相応のようです
相当の腕力と度胸をお持ちなんですね羨ましいです
これからも頑張りますのでお願いします


25 名前:涙止まらない放課後 投稿日:2005/05/30(月) 01:39
「う〜ん‥頭イタッ」
ボリボリ頭をかきながら伸びをしていると
平家が声を掛けて来た
「姉さん起きたんか〜しかし色気無いな」
「ほっとけ」
そう言って枕を投げつける振りをする
「メシ出来てるから食べや〜」
「圭坊は?」
「学校あるからって随分前にチャリで家帰ったで」
「ふ〜んそっか‥」
平家は開店準備をしているようだ
「あとで話しあるねんメシ食ったら教えて」
「わかった〜」
着替えながら裕子は返事した
「おおっ鮭の塩焼きかぁ〜」
食事を終え店のほうへ行くと
平家はパソコンとにらめっこしながら新しいPOPを考えていた
「姉さんアドバイス頂戴」
「うちに頼むの?高いで」
裕子はそう言ってパソコンデスクに向かった
26 名前:涙止まらない放課後 投稿日:2005/05/30(月) 01:40

場所は変わって
朝比奈女学院通学路
徒歩の生徒に混じる真希
「んあ〜だるいヤグッちゃんめぇ〜」
昨日ヤグチに通学愛車JOGちゃんを持ち逃げされた為今日は電車&歩きだ
ちなみに朝比奈女学院は遠距離通学者のみ原付通学が認められている
「ごっち〜ん」
道路沿いより真希を呼ぶ声がしたので振り向いた
吉澤はフルフェイスのシェイドを開けた
「はぁ?誰?んあヨシコ〜‥なにそれ?」
どう見ても出前カブであるしかも丁寧におかもち掛けに鞄を掛けている
「あ〜コレ?カッケーでしょ」
「いつものJOGは?」
「今修理中なんだよ〜」
「‥でなぜに?カブなのしかも出前用」
「稲葉さんが代車に貸してくれたんだ」
「へ〜そうなんだ〜」
朝女ブレザー姿にフルフェイス挙句の果てに出前カブ
道行く人は皆目を逸らして行く正直後藤も逃げ出したい
「ヨシコ‥道邪魔みたいだし先行きなよ」
「あ〜そうだねじゃお先〜出前カッケ〜」
「友達やめようかな」
27 名前:涙止まらない放課後 投稿日:2005/05/30(月) 01:40
吉澤が去って一安心していると
「ごっち〜ん」
ご丁寧に今時誰も被らない通学ヘルメットを被りピンクの自転車に乗った
吉澤より厄介なアニメ声の女が登場
「んあ〜利華ちゃんおはよう」
「ねぇひとみちゃん見た?」
「あ〜さっき喋った」
「今日のバイク凄いよね〜」
「いろんな意味で凄いと思うよ」
「そうでしょ出前カブかっこよかった〜」
「‥‥はぁ?」
「あたしもアレ買おうかな〜」
(駄目だこのカップルはいろんな意味でズレている)
「梨華ちゃんまず原付免許とらなきゃ」
「じゃ〜ん見て!!!!取ったの」
「えっ‥」
梨華はうれしそうに首から免許をぶら下げていた
「そうなんだ〜よかったねぇ」
「うんじゃ先に行くね〜」
嵐のように去っていった
(公安の偉いさん免許をあげちゃいけない人にあげてどうするんだ?)
後藤はそんなことを考えながら歩いていた
朝からあのカップルのコンボはキツイ
疲れた体を引きずって歩いていると
校門前に保田大明神が立っていた
「無理‥いろんな意味で無理」
(帰ろうかな‥いや帰らなくては)
身を潜める様に流れに逆らって歩こうとすると
「どこ行くの〜後藤さん」
(ガシッ)
「おはようございます保田先生」
首根っこを保田に掴まれていた
「放課後社会科準備室に来るのよ」
保田はウインクをキメるとキリキリ去っていった
(後藤は白く燃え尽きていた)
28 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/05/30(月) 01:48
3章涙止まらない放課後
前半更新しました

ココに出てきたバイクは
言わずと知れたHONDAが世界に誇るベストセラーカブです
出前仕様のカブは新聞屋カブとかと同様通常のカブより
少し割高のになっています
29 名前:涙止まらない放課後 投稿日:2005/05/31(火) 05:49
場所は戻って
HK
平家と裕子は二人でお茶を飲んでいた
「ところで話ってなんやの?」
「あ〜刀の事やねんけど」
「どないしたん?」
「昨日エンジン回して気づいてんけどもう少しセッティング見直したいねん」
「なんで?あれじゃアカンの?」
裕子は少し驚いたように平家尋ねた
「う〜ん微妙やねんけど音にまだ微妙なムラが感じるねん」
「そうなんや‥残念やな」
「オトンが帰ったらもう一度バラして見てみるわ」
「わかった‥頼むわ」
本当に残念そうな裕子の顔を平家は見れなかった
(音のムラなんて嘘だ…平家は昨日の裕子の取り乱しを見て
今の裕子に刀を渡すのことはあまりにも危険だと判断した)
その時
沈黙を破るように店のドアが開いた
「裕ちゃん元気か〜」
「アッちゃんやん」
二人は手を取り喜び合っていた
「店どないなん?」
「朝女指定の原付ショップになって以来ええ感じやで」
(HKではは原付及びビッグスクーターは
オヤジさんのこだわりの為手をつけてない平家には少々耳の痛い話だ)
平家はそんな二人に
「店頼んでいい?裏少し片付けてくるわ」
「エエよ」
「綺麗にしぃや」
30 名前:涙止まらない放課後 投稿日:2005/05/31(火) 05:49

場所は変わって
朝女
真希は朝保田に言われた通り
社会科準備室に居た
ここは保田の城と言うべつの異名を持つ部屋だ
資料の中に保田大明神像が並べてある
「こんな像どこで売ってるんだろ?」
真希は像を手にとってマジマジ見ていた
その後パイプ椅子に座って待っていると
ガラガラとドアが開いた
「待ったゴメンね‥寺田のハゲに捕まって大変だったのよ」
「圭ちゃんハゲって‥あれでも理事長なんだよ」
「そんな事はいいのよ!!!アンタきのうみっちゃんのとこで気絶したらしいわね」
「あ〜アレね‥刀に触ろうとしたら裕ちゃんに吹っ飛ばされたんだよ」
「そりゃそうよね〜整備するみっちゃんでも素手で触らせてもらえないんだから」
「そうなんだ…だからみっちゃんグローブしてたんだ…あの刀ってなんかあるの?」
「アレはね裕ちゃん最愛の人彩さんの形見なのよ」
「そうなんだ…‥そうだったんだそんな大切な物をを私は興味本位で触ろうとしたんだ…だから‥」
その瞬間真希の目から涙が零れ落ちる
「あんたが泣いてどうするのよ」
「だって‥取り返‥の付かな‥事しちゃっ‥だもん」
「もう終ったことじゃない‥それにまだ触ってないんだし裕ちゃんだってもう怒ってないわよ」
保田は真希の肩を優しく抱いていた
31 名前:涙止まらない放課後 投稿日:2005/05/31(火) 05:50

場所は戻って
HK
「ふ〜終った終った」
「お疲れさん」
「アレッ?アッちゃんは?」
「なんか朝女の子のバイクパンクしたって電話あってとんで行ったわ」
「そうなんや〜」
「さて‥そろそろうちも帰るわ」
「そうなん?」
「さっきオカンからたまには実家帰って来いって電話入ってん」
「そっか〜おばさんにヨロシク言っといて」
「うん‥ありがとうな泊めてもらってそのうえご飯まで御馳走になってしもて」
「姉さんやったらいつでも歓迎しますよ」
「ほなまた来るわ‥刀頼むな」
「うん!!納得いくように仕上げとくわ」
そう言うと裕子は店を出て行った

「はぁ〜どないしよう」
平家は悩んでいた
32 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/05/31(火) 06:01
3章涙止まらない放課後はココまでです
( `w´)<娘。の歌やね〜内容関係ないねんけど題だけです

追加メンバー稲葉投入です話しにドンドン絡んでいきます

感想苦情要望‥何でもいいんでお暇な方レスください
33 名前:Start! 投稿日:2005/06/01(水) 21:59
真希はバイクが好きだ‥それはRZに乗っているときでも
通学愛車JOG君でも変わらないしかし今日はバイクに乗るのが憂鬱だ
いつもならバイクを乗る時に大好きな音楽を聴きながら乗るのだが
今日はそんな気にもなれない
「んあ〜裕ちゃんまだHKにいるのかなぁ」
保田の話を聞いた真希は
とにかく裕子に謝りたい頭の中はそれで一杯だった
いつもの商店街に入ったここを抜ければHKだ
しかし車輌通行禁止なのでココからは手押しだ
34 名前:Start! 投稿日:2005/06/01(水) 22:01
「オッ真希ちゃんコロッケ揚げたてだよ〜」
いつも寄り道する(揚げ物キリギリスの前田)
「ごっちん新作パフェ食べてってよ〜」
ココにも欠かさず寄っている(フルーツパーラーココナッツ)
(その後もいろんな店から声が掛かる真希だったが素通りだった)
「んあ〜JOG君ってこんなに重かったかな〜?」
ゴロゴロとJOGを押しながら人の波を抜けていこうとした時だった
(ドン)(グシャ)「ギャ〜」
何かに当たった
「いった〜なにすんねん!!!!ちゃんと前見んかい」
ジーンズ履いた女が八百屋のダンボールの山に突き刺さってる
バイクのサイドスタンドを立てた真希は駆け寄る
35 名前:Start! 投稿日:2005/06/01(水) 22:02

「んあ‥ああああああごめんなさい」
引っ張り出したとたん
真希の胸倉を掴む金髪女が一人
「お前!!!誰キズモンにしたかわかってんのかってあれっ?」
「んあ〜ごめんなさ〜い」
「ごっちん?」
「ゆうちゃん!!!」
その瞬間だった真希の目から大粒の涙がボロボロと零れ落ちた
「えええええ〜ごっちん〜」
現状を見て金髪女が女子高生相手に絡んでるしかも胸倉掴んでる
ついでに女子高生は大泣きしてる
ザワザワ  ザワザワ  ひそひそ  ひそひそ
どう見ても裕子が悪い‥後藤を抱え込むようにして
商店街の路地裏に抜けたその間も後藤の涙は止まらない
少し歩いたら
古びたブランコとベンチだけの小さい公園があった
36 名前:Start! 投稿日:2005/06/01(水) 22:03
真希の涙はまだ止まらない
「ごめんなごっちん洒落やがな洒落」
「違う‥違うの‥」
消え入りそうな声が聞こえた
「なんやの違うって?」
裕子は真希の涙を持っていたタオルで丹念に拭いてやったそれでもあふれてくる涙
「裕ちゃん‥刀に触ろう‥たの‥圭ちゃん‥聞いた‥」
途切れ途切れだが裕子はすぐに理解した
「あんた!!!そんなん気にしてたんかいな」
「だって‥裕ちゃん‥最愛‥さん‥形見なん‥しょ」
沈黙が続いた
37 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/06/01(水) 22:17
4章Start!前半更新しました
川 ‘▽‘)(丼`ー´)声だけ出演です
この先多分二度と出てこないと思います
絡め方がわからず通行人クラスの扱いにしてしまいました
ごめんなさい
38 名前:バイト好き 投稿日:2005/06/04(土) 04:17
めちゃめちゃ早いペースで更新されてた…
裕ちゃんほどではなくても、自分の大切なバイクを気安く触られるのは気持ちいいものではないですよね。
続きも期待しています。頑張って下さい
39 名前:バイク好き 投稿日:2005/06/04(土) 04:17
バイト好きなってた…バイク好きです
40 名前:Start! 投稿日:2005/06/04(土) 21:31
裕子はどこかへ行ったようだった
「そうや‥アレは彩があたしに残してくれた宝物やねん」
戻ってきた裕子の手にはぬれたタオルが握られてた
「ありがとう」
真希は受け取ろうとすると裕子はグイッと頭を抱え込み
膝枕の状態に真希を寝かして瞼の上にタオルをそっとのせた
「しばらくそうしとき」
「んあ〜」
41 名前:Start! 投稿日:2005/06/04(土) 21:32

裕子がポツポツと話し出した
「17の誕生日にうち朝女辞めてみっちゃんと東京にいってん」
「うちはデザインの道みっちゃんは歌手の道」
(みっちゃんは元歌手である今も家業の傍らインディ−ズレーベルでCDを出している)
「二人で支え合って夢見る為に頑張ってん」
「みっちゃんがなんか凄いオーディションでメジャーデビューしたり
うちがショボイ広告のデザインの会社に就職決まったりお互い少しずつ夢に向かって歩き出してん」
「だんだんお互いのスタンスも変わってきて別々に暮らすようになってん」
「うちはその時に稼ぎの少なさともてあました時間を埋めるためにお水の商売をしてん」
「その時に彩に出逢ってん‥」
(アレなんでこんな話ししてんねんやろ)
ふと我に返った裕子無意識に真希の頭を撫でている自分がいた
真希はよく眠っているようだ
「人の話は聞けよ‥」
(裕子はツンツンと真希の頬を突付いて遊んでいた)
42 名前:Start! 投稿日:2005/06/04(土) 21:34
数分後
「んあ〜アレ寝ちゃった」
「オッ起きたんかいな」
真希はガバット起き上がる
「‥ありがとうコレ洗って返すね」
手には濡れタオルを握り締めていた
「そなん気にしやんでもエエのに‥」
真希は起きあがって裕子に礼をした
「もう帰らなオカン家で待たしてるねん」
裕子は腕時計を見ながら呟いた
「んあ〜後藤も帰る裕ちゃんまた話しようね」
「そうやね‥コレあげるわ‥ほなね」
裕子は名刺を真希に差し出しすれ違うように去っていった

 デザインオフィスゆうこ

     代表 中澤 裕子

               」
43 名前:Start! 投稿日:2005/06/04(土) 21:35
「うわ〜かっこいい名刺だ〜それになんかいい匂いもする」
裏を見ると携帯番号まで書いてあった
「これって電話していいのかな?」
名刺を財布ににしまった
(寝たふりをして話を聞いていた真希であった)
「って言うかもっと聞きたかったな〜裕ちゃんの話し‥」
(突かれた頬をニヤニヤしながら摩っていた)
「もう少しで本当に寝そうだったよ‥そう言えば膝枕って初めてだな」
少しドキドキしながらJOG君が置いてあった商店街へ向けて歩き出した
「んあ〜お腹すいたメロンでなんか食べよう‥」

ゴロゴロとJOGを押して商店街を抜けて帰路を辿る真希の中で
まだ恋なんて言えない何かがスタートしたた瞬間だった
44 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/06/04(土) 21:53
第4章Start!はココまでです
( `◇´)<この歌はうちの1stアルバムに入ってるで〜
先日古本屋でみっちゃんのアルバムが叩き売りされていて少しへこみました
レスのお返事っす
>>バイク好きさん(バイト好きさん)
バイクって自分だけの時間を持てる乗り物なんですよね
無意味に触られたらなんか…複雑な気分になってしまう自分がいます
更新は書き溜めたものとテンションが続く限りハイペースでいきたいと思います
期待に恥じぬよう頑張ります
45 名前:君が好き 投稿日:2005/06/06(月) 03:21

レストランメロン
ココは真里のバイト先である
「なんだかな〜告知したのに…誰も来ない」
ため息ばっかりついている
「どうしたの真里ちゃん?」
店長のあゆみが見かねて声をかける
「はぁはい!!柴田さん大丈夫です」
「そう‥ならいいけどバイト時間もう少しだから頑張ってね」
その時だった
カランカランカラ〜ン
店のドアが開いた
メニューを持った真里が出迎える
「いらっしゃいませ‥あっ‥」
「ヤグチさ〜ん」
アニメ声の梨華がやってきた
「なんでアゴンが来るんだよ‥」
とりあえず客なので席まで通す
46 名前:君が好き 投稿日:2005/06/06(月) 03:22

「ひとみちゃんに聞いてきたんですよ〜」
吉澤にはバイトを始める事を言った
「何でアゴン単品で来るんだよ」
「あとでひとみちゃんも来ますよ〜」
「ふ〜ん‥で?何か食べんの?」
「ひとみちゃん来るまで待ちます」
「そう‥何かあったら呼び出しのボタン押せよ」
「は〜い」
(なんかドッと疲れが)
「はぁ〜」
その時後ろからなにかで背中をドンッと突かれた
「イッテ〜」
のた打ち回る真里
マサオが後ろから台車で真里を撥ねた
「真里ちゃん笑顔忘れちゃ駄目だよ〜」
「大谷さん‥アハハハ‥すみませんでした」
その時だった
47 名前:君が好き 投稿日:2005/06/06(月) 03:23

カランカランカラ〜ン
「んあ〜」
「あっごっち〜ん来てくれたんだ〜」
「?なんでヤグッちゃんそんな服着てココにいるの?」
フリフリのメロン色の制服を着た真里がいた
「言ったじゃんバイトするって!!!」
「そうだったけ〜?」
そこへまたドアが開く
カランカランカラ〜ン
「あれごっちん?どしたの?」
ヘルメット片手に吉澤が入ってきた
「んあ〜寄り道してお腹すいたから寄った」
「そんなんだ一緒に食べようよ」
「んあいいよ〜」
真里に席まで通された
そこには梨華が既にセッティングされていた
後藤は一緒という言葉を少し後悔した
48 名前:君が好き 投稿日:2005/06/06(月) 03:24

水を取りに行くと
「真里ちゃんもう上がっていいよ」
あゆみが後ろから声を掛けた
「まだあがりまで20分ありますよ?」
驚いた表情で真里が言った
「今日は初日だしお友達も来てるみたいだしいいよ」
「あがりなよタイムカードこっちでうっとくから」
マサオがそう言って真里を控え室に押し込んだ
49 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/06/06(月) 03:25
第5章君が好き
前半更新しました
50 名前:君が好き 投稿日:2005/06/11(土) 03:25
数分後
真里が真希たちがいるテーブルに行くと後藤が燃え尽きていた
(ごっちん‥なにがあったの?)
隣に目を移すと漫画の薔薇色シーンのような風景のカップルがいた
とりあえず無視をして座る真里
「ごっちんとよっすぃ〜はなに頼んだの?」
「んあ?運命セットだよ」
「うちは赤いフリージアプレート!!!カッケ〜」
「わたしは〜」
「うッさいアゴン!!!じゃオイラはデインジャーカレー頼もう」
矢口加入で少しテーブルの空気が変わった
3人(梨華は何故かハブリ)で会話と食事を楽しんだ
51 名前:君が好き 投稿日:2005/06/11(土) 03:25

「はぁ食った食った」
「んあ〜おいしかった〜」
吉澤が立ち上がり
「さて帰りましょうか」
「そうだな帰るか」
全員でレジへ向かうと
あゆみがレジにいた
「今日は真里ちゃんのお祝いだからお代はいいよ」
カランカラ〜ン
そう言って入り口のドアを開けてくれた
「すみませんごちそう様です」
全員で深く頭を下げた
「真里ちゃん明日から頑張ってね」
柴田が笑顔で送る
「ハイよろしくお願いします」
真里はあゆみに最高の笑顔で答えた
52 名前:君が好き 投稿日:2005/06/11(土) 03:26

店の駐輪場に行くと
吉澤のSRに梨華のヘルメットが掛けてあった
「んあ〜おそろいなんだ〜」
「エヘへ〜」
「ペアルックカッケ〜」
会話は成立しなかった
吉澤がSRにキックで火を入れる
響くシングル音
「じゃお先〜」
「またね〜」
「うおおおっぉおぉ〜タンデムカッケ〜」
嵐のように去っていった
「さてうちらも帰ろうか?」
真里がモンキーに跨った
「んあそうだねそういやモンキー調子どう?」
真里のモンキーは真希の払い下げの物だ
「調子いいよ音もいいし稲葉さんとこで調整してもらったし」
「そっかよかったね」
53 名前:君が好き 投稿日:2005/06/11(土) 03:27

二人は国道沿いの道に滑り出すように走り出した
少し走ると大きな交差点が出てきた
真希は左へ真里は右へ
「んあ〜また明日ねヤグッちゃん」
「バイバイごっちん」
右折信号に変わるまでの間真希を目で追う真里
「はぁ‥いつになったら気づくんだろ」
真里は真希のことが好きだ伝えられないもどかしさ‥
「やっぱり自分から言わなきゃいけないのかな」
真希がHKでRZを買う事になった時にオジさんに下取りを頼んだら
あっさり「いらん」と断られたちょうど真里が免許を取った事を知った後藤は真里に
話を持っていくと真里は即OKした‥しかし乗るまでに相当の練習を必要とした
後藤は乗りこなすまで毎日夜遅くまで付き合ってくれたあの時あの瞬間矢口真里は恋に落ちた‥
「君が好きっていつか言えればいいな」

モンキーを走らせ真里は家路に着いた
54 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/06/11(土) 03:33
第5章君が好きはここまでです
从#~∀~从<コレはミスチルの歌やで…アホ作者がコレ歌ってダチにドン引きされてへこんでたわ
( ´ Д `)<んあ〜この話に出てきたバイクはホンダのモンキーだよ
小さくて玩具みたいなんだけどエンジンはカブと同じの積んでるよ〜後藤のモンキーは色々弄ってる
からお金も結構掛かったよ
55 名前:乙女の心理学 投稿日:2005/06/15(水) 22:30
放課後真希は保田の城にいた
「んあ〜圭ちゃん遅いな〜」
保田大明神を撫でながら保田を待つ
ガラガラ
「失礼します」
「んあ〜圭ちゃん遅いよ」
そこにいたのは保田ではなかった
(あれっ誰?)
「保田先生はおられますか?」
後藤はすぐ答えた
「ココで待ってれば来ると思うよ」
「じゃ待たせてもらいます」
目の前に座った少女は笑顔で喋りだした
「後藤先輩ですよね?」
56 名前:乙女の心理学 投稿日:2005/06/15(水) 22:32
真希は少し驚いた
「んあ?後藤の事知ってんの?」
「2年の眠り姫後藤真希さんといえば有名ですよ」
後藤はどこでも寝るしかし成績は常にトップクラス
朝女の7不思議の1つを任される程の逸話だ
「んあ〜あなた名前は?」
「1年の里田まいです」
「う〜んじゃ里ちゃんだね」
「へっ?」
「後藤はごっちんでいいよ」
「‥はぁ」
「圭ちゃん遅いな‥」
後藤はだんだんイライラして来た
「後藤先輩好きな人っているんですか?」
「へっ?」
57 名前:乙女の心理学 投稿日:2005/06/15(水) 22:35
不意の質問に大明神像を落としそうになった
「い!!い!!!いないよ〜そんなのいるわけないじゃん!!」
里田は更に突っ込む
「矢口先輩と付き合ってるんじゃないんですか?」
「ヤグッちゃん?付き合う?」
後藤は何を聞かれてるのか全くわからなくなっていた
「変な話してすみませんでした」
「んあ〜いいけど‥そんな風に見えるの?」
「いつも一緒にいますよね‥1年の中では公認カップルになってますよ」
後藤は少し考え込む
(そんな風に見られてるんだ‥ヤグッちゃんに悪いことしてるんだな)
「後藤とヤグッちゃんは付き合ってなんかないよ親友だよ」
58 名前:乙女の心理学 投稿日:2005/06/15(水) 22:35
「そうだったんですか〜」
「これからは誤解されないようにするよ」
時計を見ると4時を過ぎていた
「後藤先帰るよ‥保田先生にヨロシク」
「さよなら後藤先輩」
「んあ〜バイバイ里ちゃん」
ガラガラッ
後藤は部屋から出て行った
里田は携帯を取り出した待ち受けには真希と昼寝をしている真里の画像があった
「矢口さん‥あなたはには後藤先輩しか見えてないんですか?」
里田は一人涙した
59 名前:乙女の心理学 投稿日:2005/06/15(水) 22:37
廊下を歩く真希
すれ違った教師がギョッとしていた
「んあ先生さよなら〜」
気づかず挨拶する真希
「さっさよなら〜」
真希の手には保田大明神像が握られていた
「んあ〜コレ持って来ちゃったよ面倒だしココにでも置いておこう」
廊下の出窓の花瓶の隣に置かれた像
その後1体の保田大明神像が歩き出すという奇妙な噂が流れた

その頃保田は屋上にて
「だから!!!何で怒ってんのよ」
「みっちゃんの携帯どうなってんのよ!!!」
電話で平家と痴話喧嘩をしていた
60 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/06/15(水) 22:39
第6章乙女の心理学
前半更新しました
61 名前:バイク好き 投稿日:2005/06/16(木) 01:12
仕事が忙しくて久しぶりに読みました(^_^;)
いいなぁ…俺も高校生に戻ってバイク乗りまわしたいです。
6話後半ではバイクが出てくる事を願ってます
62 名前:乙女の心理学 投稿日:2005/06/17(金) 05:34
「んあ〜なんか疲れたな〜」
真希はJOG君に乗りながら家路についていた
「んあ〜今日ヤンジャン発売日だ」
寄り道してコンビニ「シェキドル」に寄る
「んあ〜久しぶりだな〜」
普段は自宅の近くにある「コンビニエンス安倍」に行く為
ココには滅多に来ない
入り口の扉に「平家保田稲葉戸田入店お断り」と張り紙がされている
「んあ?何したんだろ?圭ちゃんたち…」
朝女の通学路にあるため店内の客は朝女の生徒が占めている
「ヤンジャン〜♪ヤンジャン〜♪」
目当てのヤンジャンを見つけて立ち読みを開始した
63 名前:乙女の心理学 投稿日:2005/06/17(金) 05:35
真希はポケットからガムを取り出し口に入れた
その動きを店長北上は見逃さなかった
「衣吹あの子の名前わかる?」
店員の大木に聞く
朝女生徒データブックを持ってきた大木が
「2年の後藤真希ですね」
「そうありがとう…後藤真希か要チェックね」
真希は相変わらずヤンジャンを読んでいた
本も終わりに差し掛かったときに不意に出たあくびが悲劇を呼ぶ
「んあ〜ふぁ〜」
ポロッペチョ
ヤンジャンに見事ガムは着地していた
「んあ〜ヤバイな…取らなきゃ…」
あとの祭りだった
ネバネバになったガムはしっかり貼り付いていた
64 名前:乙女の心理学 投稿日:2005/06/17(金) 05:36
「んあ〜仕方ない閉じておくか」
真希に弁償という選択はなかったようだ
幸い目撃者は誰もいなかったようだ
「んあ〜帰るか…」
そそくさと真希は店を出て行った
「あれっ?あの子帰ったみたいね」
北上は本の整理を始めた
ヤンジャンに手を掛けた時に謎の違和感を感じた
「なにコレ…あああああ!!!!」
びっくりした客が振り返る
ぷるぷると怒りに震える
「店長?どうしたんですか?」
大木が駆け寄る
65 名前:乙女の心理学 投稿日:2005/06/17(金) 05:37
「衣吹!!赤いマジック貸して」
渡された赤いマジックを手に入り口の張り紙にデカデカと後藤真希の名前を追加した

数時間後
真里が徒歩で店に来た
入り口の張り紙を見て
「なにコレ?…ごっちんなにやらかしたんだろう?」

真希の行動or心理はどんな型にも当てはまらない
66 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/06/17(金) 05:52
第6章乙女の心理学はココまでです
( `.∀´)<コレは娘のアルバム曲よ〜作者はこの歌相当好きみたい娘の唄
編集する時絶対入れてるわ
サブキャラにシェキドルを投入‥あと名前だけあの人まで‥どうなる事やら

レスのお返事っす
>>バイク好きさん
‥この章バイク絡み全くありませんでしたorzごめんなさい
从#~∀~从<アホの作者は毎朝通勤にVTR走らせて無理やり遠回りしとるわ
高校時代いいっすね〜私はあの頃はRZ250を毎日乗り回す日々でした
67 名前:GET 投稿日:2005/06/19(日) 05:28


 朝比奈女学院指定スクーター販売所

 スクーター工房 T&Cモータース
                         」
ココは稲葉の店
ズズ〜ズズ〜
「プハ〜天ザルは美味いわ〜」
昼食中の稲葉
「邪魔するで〜」
裕子が入ろうとした
「邪魔するなら帰ってんか〜」
稲葉がすかさず答える
「ほな!!さいなら」
店から出て行く裕子‥お約束である
「コテコテやな〜裕ちゃん」
本当にに帰ろうとする裕子を引き止める
「なんやアッちゃん昼から天ザルとは豪華やな」
大きなエビ天を摘んで口に入れた裕子
「あああああああああああああ〜最後にとっておいたのに〜」
「モグモグ知らんがな置いてあるからいらんのや思て食ったったのに」
「出せ出せ返せうちのエビ返せ〜」
裕子の胸倉を掴み揺らす稲葉
「今度なんか奢るから〜やめんかい!!!」
ぴたっ稲葉は手を離した
「ホンマやな…じゃ新地で寿司な」
(食べ物の恨みは怖い… 大阪在住N澤Y子さん談)
稲葉はエビ一つで高級寿司を手に入れた
68 名前:GET 投稿日:2005/06/19(日) 05:28
「ところでなんやのうちに用って?」
裕子は近くにあった椅子に座る
「いつから仕事始めるん?」
食器を片付けながら稲葉が聞く
「ん〜来週事務所開設や」
「そっか〜あんなうちの店の看板とバイクに貼るステッカーをデザインして欲しいねん」
稲葉は席に着いた
「ええよどんなんにするん?」
「いや…ちゃんと依頼したいねん友達の裕ちゃんとしてじゃなくて
デザイナー中澤裕子に」
裕子は少し驚いた顔をした
友達として頼まれても手を抜く事はしない
しかし依頼になると正式な書類を準備しなければならない
69 名前:GET 投稿日:2005/06/19(日) 05:30
「わかった次来るまでに契約書用意しておくわ」
「うんお願いします」
裕子は鞄から取り出した黒いメモ帳に走り書きで
(初仕事GET T&Cモータース稲葉様より依頼)と書き込んだ
「じゃぁデザイン用に必要な事項は次の時までに考えといてね」
「うんわかった朝女の教務部の先生と話しておくわ」
「あっ!!その時うちも呼んで欲しいデザインの制約聞いときたいから」
「じゃ時間決めてどっかでやろか?」
「それやったらうちの事務所でやろか契約もその時にしたらええし」
「うんじゃそれでお願いします」
「あっコレ渡しとくわ」
裕子は名刺を差し出した
70 名前:GET 投稿日:2005/06/19(日) 05:31

 デザインオフィスゆうこ

     代表 中澤 裕子

                   」
「へぇ意外とシンプルやねんな」
「そうか?ゆうこの部分擦ってみ」
「なんや?」
稲葉は言われて通りに擦ってみた
「おおっ薔薇の匂いや〜凄いなコレ」
「コレなマイクロセントって言う特殊な印刷してんねん」
「へ〜今使ってるこの名刺きれたらうちもこんなん作ろかな」
稲葉から名刺を渡された

 朝比奈女学院指定スクーター販売所
  スクーター工房T&Cモータース

    代表 稲葉 貴子
                 
                          」
71 名前:GET 投稿日:2005/06/19(日) 05:31
「しかしわからんもんやな…HKの整備工やったアッちゃんが今や
店持つまで大きなってんねんからな〜」
裕子はタバコを吸いながら名刺を掲げて話す
「運がよかっただけや平家のオヤジさんに暖簾分けしてもらって
店開こうと思ったら丁度朝女の原付通学解禁と重なってうちの店
が指定販売所に決まっただけやで」
「それってすごい事やと思うで」
稲葉は少し照れたように話す
「でもホントは裏でオヤジさんが相当骨を折ってくれたらしいねんけどな」
「しかしあのオジさんって何者なんやろうな?」
「わからんみちよでも知らんらしい」
裕子と稲葉は影の実力者平家父について話し合っていた
72 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/06/19(日) 05:35
第7章GET
前半更新しました

‥今日は裕子32歳の誕生日っす
めでたいのかめでたくないのか‥複雑です
73 名前:GET 投稿日:2005/06/23(木) 04:01
そこへ
カラカラとモンキーを押す真里が現れた
「あっちゃ〜ん」
席を立ち外に出る稲葉
「あれっ矢口やんどないしたん?」
「ガス欠しちゃったよ〜」
「またかいな…ちゃんと考えて給油せな〜あかんで」
「ちょっと座って待っとき新車用の給油タンク見てきたるわ」
稲葉は店の裏へ消えて行った
店の中に入ると金髪の女性が吸って座っていた
74 名前:GET 投稿日:2005/06/23(木) 04:03

「なんや‥あんた朝女の子か?」
裕子は真里に目を向ける
「はぁ」
(なんか怖いなこの人…でも犬っ鼻)
その時稲葉が裏から赤色の携帯缶を持って戻ってきた
真里はぺこりと礼をして稲葉の元へ行った
稲葉が給油をしながら真里に聞く
「最近後藤とはどないなん?」
稲葉は真里に相談をよくされている為真里が後藤に思いを寄せてる事を知っている
「全く…鈍感すぎるよごっちん」
真里は首を横に振る
「あんたのアプローチ足りへんの違うの?」
「…どうだろう?頑張ってるんだけどな〜」
75 名前:GET 投稿日:2005/06/23(木) 04:04
タンクのふたを閉める稲葉
「ガススタまで走れる分だけ入れたで」
「いくら?」
「ええわサービスや」
「マジで〜ありがとう〜あっちゃん大好き〜」
真里はモンキーに跨ると軽快にキックに足を掛けた
リズミカルな音共に真里は走り去った
「気いつけて走りや〜」
76 名前:GET 投稿日:2005/06/23(木) 04:04
店に入ると裕子が稲葉に話しかけた
「後藤ってみっちゃんとこの客の魚っ面の子か?」
「あれっ知ってんの?」
「まぁな」
「さっきの矢口って子後藤に片思いしてるねん」
「ふ〜んそうなんや」
(ごっちんってもてんねんな〜)
「矢口見てたら昔のあたしとダブルねん」
「へ〜そうなんや」
(昔のアッちゃん?…アフロ稲葉の頃か?OPDの頃か?)
「誰とは言わんけど鈍感過ぎて気づいてもらえてない辺りなんかそっくりや」
77 名前:GET 投稿日:2005/06/23(木) 04:05
そこへ
ハードな集合管音と共にCBX400に乗った
りんねがやってきた
稲葉は席を立って外に出る
「何やえらい早いな今日はもうあがったんか?」
「うん今日はもう納車ないからあさみに任せてきた
それにアッちゃんからメール来てたから早く来ちゃった」
「そうか〜う〜ん今日はうちも早めに店たたむか」
伸びをしながら稲葉が大声で喋る
「りんね〜喜べ今日は寿司食えるぞしかも新地やで」
「ホントに〜どうしたの?」
りんねは本当にうれしそうだ
「しかも奢りやちゃんとスポンサー付きやで」

それを聞いた裕子は店の奥で頭を抱えていた
裕子にとってとても複雑な1日になった
78 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/06/23(木) 04:19
第7章GETはここまでです
( `◇´)<この歌はうちのデビュー曲やで
从#~∀~从<余談やけど新地で寿司食ったら洒落ならん値段なるで〜
アホ作者は昔オヤジに連れてってもらってんけど無茶食いして‥
オヤジ激怒させて以来足も踏み入れてない場所や

(⌒ー⌒)<この話に出てきたのはホンダCBX400
結構古いバイクなんですがカスタムパーツが豊富で未だに大人気のバイクです
ヤンキーに大人気中古市場でもかなりイイ値がついてます
コレも作者の友人が乗っています
79 名前:にちようび 投稿日:2005/06/30(木) 22:00
真希は朝からRZの修理をしていた
「んあ〜このネジはココかぁ」
RKで貰った分厚いディーラーズマニュアルのコピーと睨めっこしながら
先日注文したパーツの取り付けと簡単な修理をしていた
「コレでいいのかな‥?んあ〜みっちゃんにでも見てもらおうかな」
家に入りヘルメットと財布とMDウォークマンを持ち外に出る
RZ跨り火を入れる
集合チャンバーから独特の甲高い2スト音が響き渡る
「んあ〜いい音だ〜」
イヤホンを耳に差込み青空の下真希は走り出す
少し遠回りして商店街を通らず
国道沿いからHKへ向かう
80 名前:にちようび 投稿日:2005/06/30(木) 22:01
場所は変わってT&C
「なぁ裕ちゃんホンマにこれでいいの?」
「うん機動力よさそうやん‥それに昔から乗りたかったし」
稲葉は最終的なメンテナンスをしていた
それは昨日の夕方の話しだった
‥電話にて
「アッちゃんあんな〜1台原付欲しいねんけど中古である?」
「えっ?裕ちゃん刀乗るんちゃうの?」
平家からレストアの話を聞いていた稲葉は聞き返した
「仕事用や大阪の真ん中走り回るのに刀じゃアカンわ」
大阪の中心は一方通行が大変多く道も狭い
「わかった適当に見繕っといたるわ明日朝来れる?」
T&Cは日曜は定休日である
「明日休み違うの?」
「昼からりんねと出かけるから朝からバイク整備するねん」
(余談だがりんねと稲葉は付き合っている)
「なんや‥ノロケか‥まぁええわほな明日朝行くわ」
「まってるで〜」
81 名前:にちようび 投稿日:2005/06/30(木) 22:02
そんなこんなで稲葉が見繕ったバイクはスクーターが主だった
「書類とかあるやろしメットインあったほうがエエやろ?」
「せやな〜あああっ!!」
その時裕子の目に止まったのはバイクと言うより玩具だった
「なんやの急に?」
酷く驚く稲葉
「コレにする!!!決めた〜」
それは稲葉が見繕ったバイクとは違う場所にあった赤いモトコンボであった
「裕ちゃん‥コレは」
「売りもんちゃうの?」
「いや売り物やけど‥エエのコレで?」
「うん色もエエしコレやったら車に乗せれる」
稲葉は少し呆れ顔であった‥
色は稲葉がオリジナルで塗装してエンジンも少し弄ってある
いい年の女が乗るバイクではない‥乗ろうとしてるのは親友だ
82 名前:にちようび 投稿日:2005/06/30(木) 22:04
「よっしゃ!!これでいけるわ」
「どうする?乗って帰る?」
裕子はびっくりした
「ナンプレないがな‥うちポリに捕まるやん」
「あ〜せやな〜ちょっと待っとき」
稲葉は店の奥に消えた
「コレ付けといたるわ」
それは警察署公認の試乗車プレートであった
「特殊ボルトで留めたから盗まれもせんわ」
「おおきについでにメット貸して」
83 名前:にちようび 投稿日:2005/06/30(木) 22:05
「ホイ!!」
稲葉は裕子に被せる
「ええな〜このフカフカ感ってコレ‥アフロやん!!!!」
稲葉に投げ返す
「ナイスのり突っ込み‥ハハハ」
怒られる前に普通のヘルメットを渡す稲葉であった
「ほなナンプレ取れたら教えて」
「明日役所行ってくるわ」
裕子はモトコンボに跨った
エンジンを掛けるとバイクに似合わない排気音が響く
「ポケバイみたいやなコレ」
しかし言葉とは裏腹に裕子の顔は満足気だ
「ほな気ぃ付けて」
裕子は片手を挙げて答えてT&Cを去った
84 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/06/30(木) 22:06
第8章前半はココまでです

暑さでポンコツPCが悲鳴上げてます
85 名前:にちようび 投稿日:2005/07/07(木) 01:48
時間は少し戻ってHK
「んあ〜みっちゃん〜いる〜?」
「なんや〜?みちよはおらんぞ〜」
ドカドカと床を鳴らす足音
「んあ〜おじさん」
恰幅のいいみちよの父が現れた
「おう真希か〜久しぶりやな〜」
「んあ〜マニュアル見ながらパーツつけたんだけど心配になって見てもらおうと…」
「そうか〜ほなそこらへん座っとき」
「んあ〜あとオイル届いた?」
「お〜あるで入れといたるわ」
椅子に座りながら真希はタバコに手を伸ばした
「ありがとうおじさん」
86 名前:にちようび 投稿日:2005/07/07(木) 01:50
椅子に腰掛けた真希が聞く
「みっちゃんドコ行ったの?」
レンチで締め込みをしながらみちよの父が答えた
「なんや今日は昼から枚方のFM出るって朝から出て行ったわ〜よっしゃできたで」
「へ〜頑張ってるんだ〜んあ〜ありがとう」
後藤は外に出てきた
「ふ〜真希も自分で修理大分できるようになったな〜」
「ホントに?なんか嬉しいな〜」
後藤は褒められた事にニコニコしていた
「んあ〜いくらですか?」
財布を出そうとした
「今度でええわみちよおらんとわからん」
87 名前:にちようび 投稿日:2005/07/07(木) 01:51
みちよの父は職人肌の人間なので基本はどんぶり勘定なのである
「んあ〜おじさんまた怒られるよ?」
「真希はそんな事気にすんな」
そう言ってタバコを燻らしていた
「んあ〜じゃお言葉に甘えます」
少し複雑な気持ちになった真希であった
真希はバイクに跨りHKを離れた
(その後帰宅したみちよに父はこっ酷く怒られた)
88 名前:にちようび 投稿日:2005/07/07(木) 01:52
正午前国道沿い大通り交差点付近
「んあ〜お腹すいた‥よしメロンのランチ間に合うな」
「腹減ったな〜どっかうまい店ないかな〜」
交差点の右から裕子左から真希‥偶然とは恐ろしいものだ
「んあ〜裕ちゃんだ‥ってエエエ!!!」
「あら〜ごっちんやん?なんやの」
真希は裕子のモトコンボを見てびっくりした
とりあえず二人で道の端にバイクを寄せた
「んあ〜裕ちゃんコレどうしたの?」
「コレか?仕事用に買うたんや〜ごっちんはなにしてたん?
しかしRZサンパンってまたって渋いな〜」
裕子は真希のRZをマジマジ見る
89 名前:にちようび 投稿日:2005/07/07(木) 01:55

「んあ〜後藤の愛車だよHKで整備してきてその帰りにメロンでランチ食べようと思って」
「メロン?なんやのそれ飯屋なんか?うちもお腹すいてんけど」
「おいしいよ〜一緒に行く?」
「よっしゃ!!!そうと決まれば行くで〜」
裕子はモトコンボに飛び乗った‥しかしそこで固まった
「うち‥店しらんがな‥」
「あはっ‥裕ちゃんついてきてね〜すぐそこだから」
真希が先導でメロンに向かう
(ごっちんって‥バイク乗ってたら違う顔見せるねんな)
裕子の中で何かが変わってゆく瞬間でもあった
2人はメロンの駐輪場にバイクを滑り込ませた
「んあ〜お腹すいた」
「せやな〜」
カランカランカラン〜
90 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/07/07(木) 02:02
第8章‥中半はココまでです
無駄に3分割

PCが死なない程度に更新します
91 名前:にちようび 投稿日:2005/07/09(土) 05:46
店内に入ると日曜のランチタイムという事もあって店は活気付いていた
店員が二人を席まで誘導する
「んあ〜今日の特選ランチは‥あれっ?あああっ〜」
真希の叫喚に裕子は驚いた
「なんやの?」
真希はメニュー片手に愕然としていた
「んあ〜今日日曜だから特選ランチがない」
裕子はあっけに取られていた
「ハハハ…ごっちんのお薦め教えてや」
「後藤は運命セットが好きだよ」
「ほなうちそれでいいわ」
後藤はまだメニューと睨めっこ状態だった
「んあ〜決めた!!」
そこへ注文を聞きに来たあゆみが真希に気づく
「あらっあなた真里ちゃんのお友達の」
「後藤です先日はごちそう様でした」
ぺこりと頭をさげる真希
「ゆっくりしてってね」
あゆみは注文を聞いてメニューを下げて奥へ下がった
92 名前:にちようび 投稿日:2005/07/09(土) 05:46
「なんや知り合い働いてるんか?」
裕子がタバコに火を付けながら尋ねる
「んあ〜最近友達がココでバイト始めたんだよ」
「ふ〜んそうなんや〜」

その頃メロン駐輪場
真里のモンキーが軽快な音を立ててやってきた
「あっごっちんのバイクだ〜来てるのかな?」
真希のRZはカラーリングに特徴があるのですぐに判るのだ
社員入り口から店に入る真里
93 名前:にちようび 投稿日:2005/07/09(土) 05:47
再び店内
裕子と真希は食事をしながらバイク談議をしていた
「ごっちんはなんでRZサンパンなん?もっと乗り易いのあるのに?」
「んあ〜ナナハンキラーだから」
真希はあっさり答えた
「はぁ?それだけ?」
裕子は目が点になった
「だってあんなにかわいいのにパワフルであんないい音で走るバイクなのに
ナナハンキラーなんて呼ばれてるんだよ最高だよ」
熱弁を揮う真希に裕子は圧倒されていたそれと同時に脳裏に浮かぶあの影
(この子彩に似てる‥バイク語る姿なんてそっくりや)
「ところであのカラーリングなんか意味あるん?」
裕子は話題を変えた
「あれね〜ノーマルのカラーにキラーって意味込める為にみっちゃんに頼んで
塗装してもらったんだ〜」
「へぇごっちんも粋な事するねんな〜」
(この子はホンマにバイクが好きやねんな〜)
目を輝かせながらRZを語る真希を裕子は温かい目で見守った
94 名前:にちようび 投稿日:2005/07/09(土) 05:48
着替えを終えてタイムカードを捺し店内に入る真里
(あっごっちんだ…あれっあの人‥あっちゃんの店で逢った人だ)
真里は仕事をこなしているが二人が気になって心ココにあらずな状態だ
(ごっちん楽しそうだな〜あんな笑顔はじめて見たよ‥)
「はぁ〜」
真里のテンションはどんどん下がっていく
その時裕子と真希は席を立ちレジへ向かう
財布を出そうとした真希にそれを征して裕子が
支払った
「ええようち奢ったるわ」
「ええ〜悪いよ〜」
「気にしな」
そんなやり取りをしながら店を出て行ってしまった
店を出た2人はお互いのバイクに跨っていた
「ごっちんはこの後どっかいくん?」
「んあ〜本屋でバイト求人誌買う」
「なんやバイト探してんのか?」
「うんちょっとね〜」
「ほな気ぃつけて行くんやで」
「んあ〜ごちそう様〜またね裕ちゃん」
裕子を見送り真希は本屋へ向かった
95 名前:にちようび 投稿日:2005/07/09(土) 05:49
家路につく裕子
(ごっちんのRZ乗る姿ホンマに似合ってたな〜)
真希の事ばかり考える裕子なのであった
「バイトか〜うちもやったな〜ってかなんでごっちんのことばっかり考えてんねんやろ‥」
本屋に向かう真希
(裕ちゃんと話すの楽しいな〜また話したいな〜)
ニヤニヤしながら真希はRZを走らせた

メロン従業員控え室にて真里
「どうしたの真里ちゃんらしくないよ」
凡ミスが目立った真里にあゆみが言う
「すみません」
真里は涙目で謝る
「相談乗るよ」
あゆみは親身になって聞く
「ホントに大丈夫ですから」
「そう‥ならいいけど」
その後真里はミスはなくなったがいつもの元気はなかった

それぞれのにちようびは暮れていく
96 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/07/09(土) 06:08
第8章にちようびはココまでです
( `◇´)<この歌はジッタリンジンの歌やで〜
後藤先生のバイク用語教室
( ´ Д `)<後藤のRZには集合チャンバー付けてるんだよね〜
集合チャンバーって言うのは2ストロークエンジンのパワーを
最大限に生かすマフラーなんだよあと音も甲高くなったりするんだけど
扱いによってはエンジンに負担をかけてしまい冷却能率が悪くなっちゃうんだよね

从#~∀~从<この章に出てきたバイクはモトコンボやで〜
ホンマに玩具みたいなバイク車のトランクにすっぽり納まると言うのが売りで売られた
ホンダの原付やで〜
97 名前:名無し 投稿日:2005/07/10(日) 05:55
>>78
つまり作者はヤンキーなんですね?w
とまぁ冗談はおいといて更新乙
98 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/11(月) 21:00
「まったくどう言う事よ!!!」
朝から保田はVTに乗りながら怒っていた
「やってらんない!!!って言うか絶対許さない」
周りの車も自ら道を空ける位怒りのオーラを発していた
しかし保田は気づくと迷子になっていた…
「ココドコなのよ〜!!!!!」
そこへハードな排気音を立てたγがやって来た
「あっ保田さんのバイクだ…えええええっ!!!」
保田はバイクを止め木陰でいじけるように体育座りをしていた
99 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/11(月) 21:01
「あっ!!!あさみ〜」
半泣きで駆け寄ってくる
あさみはどうしたらいいのかわからないので逃げようとアクセルを捻る
「まちな!!!」
保田はバイクの前に立ちふさがる
「…どうしたんですか?」
「まずはエンジン止めるわよ」
キーを抜かれてしまった
「携帯と財布忘れたのよ」
あえて迷子になったことを隠す保田
「…ハハハで私はどうすれば…今から店行くんですよ」
「丁度いいわりんねに話があるのよ一緒に行くわ」
りんねに話なんかなあるわけがない
(保田さんってほんと意地っ張りなんだ…)
100 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/11(月) 21:02

「じゃぁ行きましょうか…ちゃんとついて来てくださいね」
「わかってるわよ!!!」
あさみのγはただでさえ速いのに弄ってる為輪をかけて速い
…保田のペースに合わしているとプラグが死んでしまう
「保田さん…ごめんなさい」
かくして保田は見捨てられてしまった
「あさみ〜!!!!覚えておきな!!!!!」
断末魔の叫びを掻い潜りあさみは消えていった
その後10分も掛からない道のりを40分かけて到着した

 二輪舎 カントリーロード
             」
「はぁ‥はぁ…やっとついたわ」
保田は店内に猪突猛進で乗り込んだ
101 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/11(月) 21:04

「あさみはどこっ!!!!」
出迎えたのはりんねであった
「まぁまぁ落ち着いてよ圭ちゃん」
りんねは椅子を差し出した
「あら!気が聞くわね…あんたどこか行くの?」
りんねはCBXの調整を入念にしていた
「アッちゃんと昼から奈良まで走るんだ〜」
保田の顔が一気に曇った
「あら!!いいわね〜」
どう聞いても皮肉を言っている様にしか聞こえなかった
「平家さんは?」
「…質問は選ぼうね〜りんね〜」
保田はりんねの両肩をガッチリ掴みウインクを極めた
…りんねは直視した為軽く気絶したようだ
102 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/11(月) 21:04

時間は3時間ほど遡る
保田はVTを丹念に拭いていたその時胸のポケットの携帯が鳴った
着信音から平家だという事がわかった
「みっちゃん!!どしたの?」
「あ〜圭か?…ごめん急の仕事入った…」
「はぁ?…どう言う事よ…」
「とにかく今から枚方のFMいかなアカンねん…」
「…」
「埋め合わせはするからなぁ?…って無視かいな!!!!」
「もうしらない…」
携帯を切って門柱に置く
その後保田はあてのない走行に至った
103 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/07/11(月) 21:12
第9章あまのじゃく前半はココまでです

久しぶりにレスがついていました
返事です
>>名無しさん
つまり作者はヤンキーなんですね?w
まぁ否定も肯定もしません若気のいたりってやつです
( `◇´)<アホ作者たまに前を走ってるヤンキーのバイク後ろから煽ったりしてるらしいで

‥今はいい年扱いた自営業です

また遊びに来て下さい
104 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/17(日) 20:14
ストリートマフラーの独特な音が店の前で止まった
稲葉のTWである
「なにしてんの圭坊?…」
店の前でウンコ座りをしながらタバコを吸っている保田
「グレてる」
「ふ〜ん…りんねいくで〜」
中に入りりんねを呼ぶ稲葉
「アッちゃ〜ん」
りんねが飛び付いた
「ほないこか…」
「あさみ店頼むね〜」
「は〜い楽しんできてね〜」
あさみが見送った
保田の視線が刺さるので稲葉とりんねはさっさと退散した
遠ざかる2台の排気音
105 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/17(日) 20:14
「はぁ〜」
店内に戻るとあさみがγのスパークプラグを磨いていた
「アンタ‥よくあんなじゃじゃ馬乗るわね」
「そうですか?犬ぞりよりずっと楽ですよ」
あさみはにっこり答える
「アンタの基準って…」
タバコを吸いながら時計を見た
「さてあたし帰るわ…」
見送りに来たあさみが一言
「保田さん…さしでがましいようですがもう少し素直になりましょうよ」
聞き流すようにVTに跨り手を上げて店を去る
(素直にねぇ…なれるものならなりたいわよ)
106 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/17(日) 20:16
家に帰った保田は部屋に戻りラジオをつけた
もうラジオは始まっていた
「平家さん今日は突然来ていただいてどうもすみませんでした〜」
DJの軽快な喋りが聞こえてきた
「ホンマにそんなん思てます?今日はネコと遊ぼうと思てたんですよ」
平家がおどけて答えていた
「へ〜ネコちゃん飼ってるんですか?」
(ネコって…私?…)
寝転びながらラジオに耳を傾けていた
「飼ってるって言うか恋人的な存在ですわ」
「へ〜平家さんの支えになってるんですね」
「まぁそんな感じですね」
107 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/17(日) 20:16
「さぁ今日は平家さんにこのスタジオで来月発売の新曲を歌っていただきたいと思います」
「はい新曲歌うつもりでしたが…家で拗ねてるあまのじゃくなネコに一曲歌いたいと思います」
DJが打ち合わせと違う事を言われて少しびっくりしたようだった
「あれっいいんですか?」
「はい!!やらせてもらいます」
そう言って平家はギターのチューニングをしていた
「それでは平家みちよさんでモンゴル800のカバー月明かりの下でです」
アコギでアレンジされた曲にのせて平家が歌う
「もう帰らない帰れない
あなたの側以外私輝かないの輝けない
そう輝かない二人包み時よ止まれ永遠に
僕は右手あなたは左手ずっと手を繋ぐ
風の強い寒い日には僕あなたの前に立ち
僕の全てをかけてでも守ってみせる永遠に」
108 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/17(日) 20:17
「この歌…」
保田はベットの上で一人泣いていた
(みっちゃん…みっちゃん…)
保田は部屋を飛び出しVTに跨り平家のいるラジオ局へ向かう
涙が止まらない保田は怯むことなくバイクを操っていた

放送を終えスタジオを出た平家は数人のファンに囲まれていた
「ありがとうな〜またライブやるから来てな〜」
そう言って迎えの車に乗っていった
「家まで送りますね」
運転手がそう言うと
「頼むわうち少し寝るから」
ふと窓に目を向けるといるはずのない保田と目が合った
「止まって〜うちやっぱ電車で帰るわおおきにな〜ギター事務所に置いといて」
そう言って平家は車を降りた
109 名前:あまのじゃく 投稿日:2005/07/17(日) 20:19
少し先で保田が待っていた
「家で拗ねてたん違うの」
保田がヘルメットを差し出す目は涙目だった
平家はヘルメットを受け取り
「うちが運転するんかいな…」
そう言って保田のVTに跨った
保田も続いて跨り平家の腰に手を回した
「もうこんな時間か…あそこ寄っていこうか」
平家はアクセルを捻り走り出した
国道から町の郊外へ抜ける県道に入りすこし傾斜のある林道に入った
小さなベンチがある所で平家がバイクを止め降りようとした
「いつまでしがみ付いてるのよ圭…」
保田は泣いていた平家は腰に巻かれた手を外しバイクを降りて保田を抱いた
「圭ごめんな…うち勝手すぎやんな…」
保田の抱きしめる手が強くなった
「みっちゃん…私待ってるよ…」
「えっ?」
「私はみっちゃんのネコなんでしょ…だからまっててあげる」
平家はその言葉に涙し保田を強く抱きしめた
「アカン…うちについて来い…手離さへんからな」
「うん」
夕日が二人を包む中二人は口づけを交わした
110 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/07/17(日) 20:37
第9章あまのじゃくはココまでです
( `w´)<この歌もジッタリンジンの歌やで〜
( `◇´)<うちがこの話で歌ったのは前に出てきたモン8の月明かりの下でのサビ部分やで
ほんまにええ歌やから機会があったら聞いたって〜

(0゚v゚0)<この話に出てきたバイクはRG250γ通称ガンマだよ
話でも触れてたけどじゃじゃ馬過ぎて乗る人間を選ぶバイクなんだよね〜
下手な人が乗るとほんとに拗ねてしまうお茶目なバイクです

( `w´)<うちのバイクはTWキムタクがドラマで乗って人気になったバイクやで〜
作者はこの手のバイク苦手らしいからあんまり詳しくしらんらしいわ

暑い日が続いてます…PCが飛ぶか作者が壊れるか…どうなることやら
111 名前:Love Me Do 投稿日:2005/07/20(水) 23:23
「はぁ‥」
バイトが終わり駐輪場で少しぼっ〜としている真里
(あの金髪の人ごっちんとどんな関係なんだろ‥ごっちんのあんな笑顔見たことないよ)
「はぁ〜帰るか‥」
いつもなら軽快な走りをみせるモンキーも今日は足枷の様に重い
「家帰りたくないな‥コンビニ寄ろう‥」
朝女近くのシェキドルにたち寄る
飲み物を買い裏の駐車場の車止めに腰をかける
「はぁ〜」
月明かりとシェキドルの看板の下で真里はヘルメットを抱き蹲って泣いていた
「ごっちん‥もっと見てよ‥辛いよ‥オイラこんなに好きなのに‥」
112 名前:Love Me Do 投稿日:2005/07/20(水) 23:23
その時黒いドラッグスターが店の前に止る
バイクから降りたのは里田であった
(あれっ!!このモンキー矢口さんのにそっくり…店にいるのかな?)
店内に入り真里を探すもいなかった買い物を済まし店を出た
「‥見間違えかなぁ‥はぁ〜帰るか」
バイクに跨ろうとした時どこからかすすり泣く声が聞こえた
「なんだろう?幽霊‥勘弁してよ‥」
帰ろうか迷ったが気になったので意を決して覗いてみることにした
(あっ!!!矢口さん‥なぜ‥泣いてるの?)
113 名前:Love Me Do 投稿日:2005/07/20(水) 23:26

「どうしたんですか?」
里田は思い切って声を掛けた
突然声を掛けられた真里は
泣き顔のまま顔をあげた
「大丈夫だから‥」
真里はとっさに答えた
「そんな風には見えませんよ‥これどうぞ」
里田はハンカチを手渡した
「ありがとう‥」
里田は真里の横に腰掛けた
「私でよかったら話し聞きますよ?」
「えっ‥」
「泣くほど辛い事なんだから‥抱え込まないほうがいいですよ」
「うん…でも」
114 名前:Love Me Do 投稿日:2005/07/20(水) 23:34
真里は決して里田の方を向こうとしなかった
その時だった里田は真里の手を引く
「いきましょう」
「えっ?」
真里をバイクの側までつれて来た
「スッキリしますよ」
少し考えたが真里は持っていた自分のヘルメットを被り里田の後ろに座った
「しっかり掴まっていてくださいね」
里田は真里に微笑みかける
「はっ‥はいっ!!」
里田がエンジンをかける辺りに重量感のある音が響く
バイクは夜の国道に滑り込んだ
115 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/07/20(水) 23:37
第10章「Love Me Do」前半はここまでです

PCが熱暴走中orz
116 名前:Love Me Do 投稿日:2005/07/25(月) 21:24
(矢口さんドキドキしてる)
真里の鼓動が背中越しに里田に響いていた
(ごっちんの後ろってこんな感じかな〜)
里田が操るDSは闇を裂くように走り抜けていく
「バイクの後ろに乗るの初めてですか?」
里田が信号待ちの時に真里に聞いた
「はぁはい!!初めてです」
里田はドギマギした真里を背中に感じながら微笑んだ
DSは信号が変わったと同時に走り出した
里田の体に身を任せ真里は心地よい風に吹かれていた
DSは淀川沿いの河川敷に着いた
117 名前:Love Me Do 投稿日:2005/07/25(月) 21:25
「ここは?」
真里はヘルメットを外しながら里田に聞いた
「私のお気に入りの場所です」
里田は河川敷の芝生の上に座った
真里も後に続く
「あのね‥オイラさ‥好きな人がいるんだ…」
里田は真里の突然の言葉にわかっているが動揺を隠せなかった
「そうなんですか…」
悟られないように気丈に答える里田
「でもね‥気付いてもらえないんだ」
「告白したことあるんですか?」
里田が口を開いた
「ヘヘヘ‥ないんだ‥いつも一緒にいるから機会逃しちゃった」
(それって‥後藤さんのことだよね‥)
118 名前:Love Me Do 投稿日:2005/07/25(月) 21:26
「でもね‥いつか気づいてもらえると思って‥頑張ってたんだけどね」
また真里の頬を涙が伝う
その瞬間里田は真里を抱きしめた
「えっ!!!」
真里は抵抗をしようとしたが‥里田の温かさに身を任せながら泣いた
やがて里田が離れた‥
真里は涙をぬぐい呟く様に言葉を発した
「ごめんね‥ありがとう‥落ち着いたよ」
里田は真っ赤になりながら頷いた
「帰りましょうか‥」
「うん‥そうだね‥」
DSに跨った二人は夜の国道へ走り出した
シェキドルの前で真里は降りた
119 名前:Love Me Do 投稿日:2005/07/25(月) 21:30
「今日はホントにありがとう」
「いえ‥じゃぁ私はこれで‥」
「あなた‥名前は?」
真里はふと思い出したように里田に尋ねた
「‥まい‥です」
「オイラは矢口って言うんだ」
「じゃぁ私はこれでさよなら矢口さん」
里田は屈託のない笑顔で真里を見て去っていった
真里は里田が見えなくなるまで見送った
鍵を取り出そうとポケットに手を入れると里田のハンカチがあった
「まいちゃんか‥あっ‥ハンカチ借りたままだった」
涙の跡がついたハンカチを手に
(そう言えばあのステッカー…カントリーオートのだったよな〜)
里田のDSのサイドカバーに張られてたステッカーを思い出した
「りんねさんに聞けばなんかわかるかな〜?」
120 名前:Love Me Do 投稿日:2005/07/25(月) 21:32
真里はハンカチを鞄にしまいモンキーに跨った
(ごっちん‥オイラ諦めないからね‥)
真里はアクセルを強く捻り帰路に着いた

その頃
里田は泣きながら走っていたDSの力強さに身を任せていたが
止まるとDSの重さが支えきれな位に力を失っていた
「矢口さん‥私を見てください‥私を愛してください」
泣きながら里田は闇へ消えていった
121 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/07/25(月) 21:42
第10章「Love Me Do」はここまでです
(〜^◇^)<この歌はビートルズの歌だよアホ作者は好きらしいけど意味わかってない英語読めない
聞いて変なイメージ膨らましてるだけなんだよね〜

川=‘ゝ‘=||<ここに出てきたバイクはドラッグスター通称DSです
ホンダの本格アメリカンスタイルのバイクです
私が乗ってるのは400ccなんですが
1100ccのバージョンもありますこれも作者の友人が所有してるんですが
アホ作者はバイク=ネイキッド的な固い頭を持っているため知識はほとんど無いそうです
122 名前:ドキドキ 投稿日:2005/07/28(木) 22:14
放課後朝女屋上
「いいのないかな〜」
ベンチで寝転びながらMDを聞きバイト情報誌をペラペラめくる
そこへ保田がタバコを吸いにやって来た
「なにしてんのアンタ?」
「あ〜圭ちゃんか…バイト探してるんだよ」
「なんでまた…?」
「んあ〜みっちゃんのとこのツケも溜まった事だし
ここらで少し稼ぎたいと思ってね〜」
保田はタバコを燻らせていた
「あんた…またツケ作ってんの?」
「んあ〜甘えてたら…雪ダルマ式になってたよ」
保田は空き缶にタバコをすり込みながら呟く
「金ないのにRZみたいな旧車に乗るからそんな事になるのよ」
123 名前:ドキドキ 投稿日:2005/07/28(木) 22:15
痛いところを突かれた後藤がムキになって言い返す
「圭ちゃんだって朝女いたときFX乗りたくて…それに正当化するために生徒会に入って
普通2輪免許許可制度作ってたじゃん」
(普通二輪許可制度とは保田がバイクに乗りたいが為に生徒会にてゴリ押しして作った
各学年成績優秀者に限り免許の取得が許可される制度で認定試験をパスした生徒に
のみ与えられる権利なのであるちなみに後藤は主席でパスをしている)
「その制度あるからアンタ今乗れてるんじゃない…むしろ感謝しなさいよ」
保田はまたタバコを吸っていた
「そういえばもうすぐ認定試験だだるいな〜」
後藤が起き上がり伸びをしながら出て行く
「早く払いなさいよ…あの店だって楽じゃないんだから」
「んあ〜わかったよ」
124 名前:ドキドキ 投稿日:2005/07/28(木) 22:17
場所は変わってカントリーロード
放課後真里は昨日のハンカチを返えそうと思い
バイクの持ち主を教えてもらうためにりんねを訪ねていた
「りんねさん!!だから黒くてでっかいバイクだよ」
りんねは困っていた
「真里ちゃん…それじゃわからないよ…」
「だってココのステッカー貼ってたんだよ」
りんねは奥からカタログを持ってきた
(カントリーロードは新車のみ取り扱っている)
「黒くて大きな…う〜ん」
パラパラと手がかりなくりんねと真里
そこへあさみが顧客データリストを持ってきた
「バイクがわかればなんとかなるんだよね〜」
「おっきいバイクねぇ…アメリカンかなぁ…」
りんねがふと呟いた
「アメリカンってなに?」
真里はバイクに疎いのでなんのことかさっぱりわかってない
125 名前:ドキドキ 投稿日:2005/07/28(木) 22:20
「矢口さんこっち来て下さい」
あさみが整備場に真里を呼び込んだ
「これがアメリカンですよ」
「あっこれ…昨日見たのと一緒だこんな柔らかさだった」
真里はシートを押して感触を確かめた
あさみは驚いた
「ホントにこれなんですか?」
「わかんないけどこんな形してた」
そこへりんねがやって来た
「そうなると限られてくるねうちはアメリカンの取り扱い少ないし」
「これも誰かの注文品?」
真里がりんねに尋ねた
「これはうちの下宿人の里ちゃんのだよ」
「矢口さんその人の名前とか聞かなかったんですか?」
あさみが顧客リストをめくりながら聞いた
「確かまいって言ってた」
りんねとあさみの目が点になった…
126 名前:ドキドキ 投稿日:2005/07/28(木) 22:21
「それって里ちゃんだよね」
「間違いないね…」
真里は驚いた
「えっ?」
「うちの下宿人の里田まいだよ」
「そう言えば里ちゃんって朝女の1年ですよ」
あさみが言った言葉に真里がまた驚く
「えっそうだったんだ…」
朝女は学年ごとに校舎が違う為学年が違うと
卒業するまで顔を合わさないことなどざらである
真里は鞄を持ち整備場を出た
「真里ちゃん待たないの?」
「学校で逢えることもわかったし…もうバイト行かなきゃ…」
真里は言葉を濁らせ店を出た
「そっか‥じゃあ気をつけてね〜」
りんねとあさみは真里を見送った
「しかし里ちゃんもやるねぇ〜」
「そうだねまだ免許とって1年経ってないのにね…」
「…違うよそれ」
あさみの鈍感さに少々呆れたりんねであった
「とにかく!!真里ちゃんのことは里ちゃんには内緒にしておこうね」
「うん」
127 名前:ドキドキ 投稿日:2005/07/28(木) 22:36
第11章「ドキドキ」前半ここまでです

( ´ Д `)<アホ作者が暑さのせいで壊れてるんだよね〜
( `◇´)<まぁ壊れてるのはいつもの事やん
128 名前:ドキドキ 投稿日:2005/08/01(月) 01:51
場所は変わってとある雑居ビル
「結構高いねんな…経費かさむわ〜…事務所に気合入れすぎたからなぁ〜」
ため息交じりでビルから出てきた裕子
「なんかエエつてあらへんかなぁ…」
モトコンボに跨り軽快な音を立てて走り出した
「…あっそう言えばアッちゃんから店寄れって言われてたな」
国道沿いの交差点を曲がりT&Cを目指していると後ろから
Vツインのリズミカルな音を立てた保田のVTがやって来たが
裕子に気づくことなく走り抜けていってしまった
「圭坊…無視かいな」
129 名前:ドキドキ 投稿日:2005/08/01(月) 01:52

「あっちゃ〜ん」
保田がVTから降りてヘルメットをミラーにかけて店に入った
「圭坊かいなどないしたん?」
「コレ返しに来た」
ヒップバックからCDを取り出して稲葉に渡した
その時軽快な音を立てたモトコンボが店の前で止まった
裕子はバイクを止めてそのまま店に入ってきた
「圭坊!!!あんたうちのこと無視したやろ!!!」
「はぁ?どっかであったけ?」
困惑した顔で裕子に尋ねた
「ついさっきや!!!交差点超えたとこでうちの横走りぬけてったんや!!」
呆れたように稲葉が口を挟んだ
「そんなもんうちでも気づかんわ」
「それより裕ちゃんあれなに?」
保田が指を刺す
「あ〜アレは仕事用の愛車やで」
さらっと答えた裕子に保田は言葉を失った
130 名前:ドキドキ 投稿日:2005/08/01(月) 01:56

「裕ちゃん今日は仕事やったんか?」
パイプ椅子を差し出しながら稲葉が聞いた
「おおきに…まぁな…でもうまいこといかんもんやわ〜」
「どないしたん…裕ちゃんらしくない」
「いやぁ〜な…仕事の分担考えて人雇おうと思って…求人誌に広告載せようかと
思ったら思いのほか掛かりそうなんで諦めてきたんや…う〜ん誰かおらんかな〜」
「やっぱりデザインとかの仕事できたほうがエエねんやろ?…難しいんとちがう?」
稲葉がお茶を汲みながら裕子に尋ねた
「いやデザイン関係はうちがやったらエエねんけど雑用とパソコンの打ち込み関係を頼みたいねん」
保田がお茶を飲みながら思い出したように呟きニヤリとほくそえんだ
「おあつらえ向きなのが一人いるわよ…そこそこ使えるし金にも困ってる奴がね」
「ほんま?どんな子やの?フリーター?圭坊の知り合いなんか?」
「知り合いって言うか…後藤なんだけど…」
裕子は目が点になっていた
131 名前:ドキドキ 投稿日:2005/08/01(月) 01:56

「あ〜ごっちんかぁまぁ問題ないやろあの子やったらうちで雇いたいくらいや」
稲葉がタバコを吸いながら頷く
「えっごっちんってそんなできる子なん?」
裕子は少し驚いたように言った
「せやであの子朝女のトップクラスの成績の持ち主やで」
「まぁ普段の動向見てる限りどう見ても‥落ちこぼれって感じなんだけどねぇ
不思議なくらい勉強できるのよ後藤は」
「うちの店のパソコン壊れた時もごっちんが直してくれたからパソコンも相当詳しいと思うで」
稲葉と保田が頷きながら言う
(あの子がねぇ…ぼーっとしてるようで凄い子やねんや‥)
「裕ちゃん!!!」
保田が裕子の肩を揺らす
「へっ‥あっごめん考え事してた」
「大丈夫?疲れてるんじゃないの?」
保田が心配の眼差しで裕子を見る
132 名前:ドキドキ 投稿日:2005/08/01(月) 01:57

「うん大丈夫や‥圭坊すまんねんけど‥ごっちんの携帯番号教えてくれるか?」
「はいコレ」
保田がメモ帳に走り書きで番号を書いて裕子に渡した
「裕ちゃんプレート交換しといたで〜」
稲葉がタオルで手を拭きながら店に戻ってきた
「おおきに代金は明日入金しとくわ」
「コレ書類関係なくさんといてや」
裕子は受け取ると鞄にしまい席を立った
「ハイよ〜ほなうち帰るわ〜」
「気いつけてな〜」
「裕ちゃんまたね〜」
裕子は軽快な音と共に去っていった
133 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/08/01(月) 02:07
第11章「ドキドキ」はここまでです

( `.∀´)<この歌もモンゴル800のアルバム曲よ〜

あぁ暑いorz
PCは相変わらず悲鳴をあげてます
134 名前:真夜中のテレホン 投稿日:2005/08/07(日) 20:11
「なんか変だったね裕ちゃん」
タバコを吸いながら保田が呟いた
「せやな〜でもごっちんって‥いやなんでもない」
稲葉は口に出しかけた言葉を封じた
「彩さんの面影重ねてるって言おうとしたでしょ」
保田がすかさず突っ込みを入れた
「エエ方に向けばいいねんけどな‥」
稲葉が工具を片付けながら呟いた
「そうだよね‥」
保田がお茶を飲みながら答えた
二人は黙ってしまった
135 名前:真夜中のテレホン 投稿日:2005/08/07(日) 20:12
自宅に帰った裕子は保田に貰ったメモを見て携帯を取り出した
(とりあえず電話してみるか‥)
呼び出し音は鳴るがいっこうに出ない‥その時呼び出し音が止まり留守電に切り替わった
「あ〜中澤ですコレ聞いたらいつでもいいんで電話ください」
電話を切り机に置いた
(ごっちんまだバイト決まってなかったらええねんけどな〜)
裕子はパソコンを開き仕事を始めた

場所は変わって保田宅
保田の家で夕食を一緒に食べる平家
「はぁ?彩とごっちんが被る?」
平家がビールを飲みながら保田に聞いていた
「まぁね‥ふとした時にね‥アッちゃんもそれ感じてるみたいだったよ」
「へ〜アッちゃんまで感じてるんか‥」
136 名前:真夜中のテレホン 投稿日:2005/08/07(日) 20:13
彩と稲葉は接点が少ないのでその話を聞いた平家は少し驚いた表情をした
「みっちゃんはどう思う?後藤と彩さんって」
保田が食器を片付けながら尋ねた
「どうって‥ごっちんと彩が似てるなんて考えた事ないしな〜」
そう言って平家は立ち上がりベランダに出た
平家は保田が知らない彩と裕子の関係を知っているだけあって複雑な気分にかりたてられていた
少し空を見上げてサッシに腰をかけていると
「ごめん‥なんか困らせちゃったみたいだね‥」
背後から保田が平家の首に手を回した
「圭‥あんな‥彩と姉さんをいろんな角度で見てたうちが思うに‥ごっちんを重ねて見てたら姉さん‥」
平家は言葉を詰まらせてしまった同時に大粒の涙がこぼれ落ち全てを遮った
「みっちゃん‥ごめん‥ごめんね‥」
保田は平家の頬を伝う涙を吸い取るように頬にキスを何度もした
137 名前:真夜中のテレホン 投稿日:2005/08/07(日) 20:14

場所は変わって真希宅
制服を着たまま真希がベットの上で大の字で寝ている
寝返りを打ったと同時に大きな音を立てて床に転げ落ちる
「んあ〜いったたた〜あれっ寝てたんだ〜んあ何時だろ」
起き上がり伸びをしながら時間を確認する為に机の上の携帯に手をかけた
「んあ〜1時か‥あれっ‥着信ありって‥なんだろこの番号‥あれ?留守電入ってる」
寝ぼけながら留守電のメッセージを聞く
「んあ!!!裕ちゃんだ!!!‥起きてるかなぁ」
後藤は履歴から電話をかけなおした何度かコールを鳴らすがなかなかでない
「んあ〜やっぱり寝てるよね〜」
切ろうとしたその時ガチャっと音と共に
138 名前:真夜中のテレホン 投稿日:2005/08/07(日) 20:15
「ごめんやで〜誰や〜?」
「んあ〜!!裕ちゃん?後藤だよ」
「おっ!!ごっちんかごめんな〜風呂入っててん」
「後藤もごめんね〜ご飯食べてそのまま寝ちゃってたよ」
「ハハハごっちんホンマによう寝るねんなー」
「そう言えば裕ちゃん何のようだったの?」
「あ〜忘れ取ったわ‥あんな‥明日暇か?」
「んあ〜?暇だと思うけどどうしたの?」
「せやったら明日ごはん食べにいかへん?」
「んあ〜いいよどこ行くの?」
「せやな〜焼肉でも食べにいこか」
「ホント〜?絶対行くよ!!」
「ほんなら明日学校終った頃に迎えに行くから裏門のとこ居っといて」
「んあ〜わかったよ」
「ほなおやすみ〜」
「うんおやすみ〜」
139 名前:真夜中のテレホン 投稿日:2005/08/07(日) 20:16
携帯を切った後藤はベットにダイブした
(裕ちゃんとまた話できるなに話そうかな〜)
ニヤニヤしながら後藤はまた眠りについた

一方裕子宅
裕子は携帯を置き冷蔵庫からビールを取り出しソファーに座った
「あっ‥バイトのことなんも言ってへん‥まぁごはんの時聞いたらエエか」
ビールを流し込むように呑んでベットに滑り込んだ
140 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/08/07(日) 20:19
第12章「真夜中のテレホン」はここまでです

( ´ Д `)<んあ〜この歌はブルーハーツのアルバム曲だよ

( `◇´)<意外としぶといアホ作者のポンコツPCどうなることやら
141 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/12(金) 22:57
朝女昼休み真里は1年の校舎にいた
「よっすぃ〜何組だったかな〜?」
「矢口さ〜ん」
後ろからアニメ声がやって来た
(ちっアゴンか‥まぁいいやコイツでもなんかわかるかな)
「アゴンちょっと聞きたい事あるから屋上行くぞ」
石川は少したじろいだ
「えっ屋上ですか?」
「早く行くぞ時間なくなるし」
真里は屋上に繋がる階段のほうへスタスタと歩いていってしまった
「‥わかりました」
石川は真里にしぶしぶついていってった
屋上の戸の鍵を閉めた
142 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/12(金) 22:58
「アゴンお前‥1年の里田まいって知ってるか?」
真里は屋上の手摺に凭れながら石川に聞いた
「へぇ?…あれっ私矢口さんにシメられるんじゃないんですか?」
予想外の展開に驚く石川であった
「はぁ?なんでオイラがアゴンをシメるんだよ…」
呆れた顔をして真里が答えた
「そんな事より知ってるのか知らないのかどっちなんだよ?」
「直接は知りませんけど…確かひとみちゃんと同じ同好会ですよ」
ふと思い出したように石川が言った
「へ〜そうなんだ放課後でも行ってみるか…あっアゴン今の話誰にも言うなよ」
真里はブツブツ呟きながら屋上を出て行ってしまった
「あれっ?矢口さ〜ん」
143 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/12(金) 22:59
石川は屋上に取り残されてしまった
入れ違いに猛ダッシュの吉澤が飛び込んできた
「うぉおおおおおお!!!梨華ちゃん〜」
「ひとみちゃ〜ん」
二人は床に転がるように抱き合った
「怪我は?なにやったの?」
そこにはキョトンとしている石川がいた
「なにもないよ‥」
「だって屋上で矢口さんにシメられてるって聞いて飛んできたんだよ」
吉澤がオロオロしながら尋ねた
「私もそうだと思ったら‥相談されただけだった」
「ヘッ?梨華ちゃんに相談?なぜに?」
正直石川を避けてる真里が相談‥ありえないと吉澤は考えていた
「ひとみちゃん戻らなきゃ授業始まっちゃうよ」
その時石川は吉澤の頬にキスをして耳元でささやいた
「心配してくれたお礼」
吉澤は真っ赤になって崩れ落ちていた
144 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/12(金) 23:01
時間は少し戻ってHK
「ふぁ〜オトン飯にしよかそろそろ」
「そやな〜ほなメシにしよ」
店の奥に入ろうとした時に店の前に真紅のスカイラインRSが止まった
「なんやろ?客かな?」
平家が店の外に出ると車のドアが開いた
「オッス!!みっちゃん」
「アレっ姉さんえらいもん乗ってきたな」
「エエやろあっちで見つけた掘り出し物やねん」
平家は車をマジマジ見る
「ホンマに綺麗やな〜どっかレストアしてんの?」
「いやなんもしてないでオヤジさんに紹介してもらった車屋でメンテしてもらっただけやし」
「へ〜こっちでは初乗りかいな?姉さんリッチやな〜」
「リッチなことあるかいな‥調子乗りすぎて大変やわ」
「車ガレージ入れたら?奥の方開いてるで」
「おおきにそうするわ」
145 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/12(金) 23:03
エキゾースト音が響き渡り車はガレージへ消えていった
少しして裕子が戻って来た
「トラックの隣でエエねんな?」
「うんええよところで姉さん飯食べたん?」
「いやまだやけど」
「ほな食べていきオトンもオカンもおるで」
「ホンマ?エエの?」
「エエから入り入り」
そう言って平家は店の奥へ裕子を押し入れた
「お邪魔します〜」
奥に入ると平家の母が裕子を出迎えた
「久しぶりね〜」
「おっ裕子!!!元気そうやな」
読んでいた新聞をたたみ平家の父が顔を上げた
「お久しぶりですろくに挨拶もこんとすいませんでした」
「そんなん気にすんな座りや」
椅子をひいて裕子を座らせる
146 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/08/12(金) 23:13
13章「スクールデイズ」前編はココまでです


( ´ Д `)<ところで何で車なの?
( `.∀´)<アホ作者の憧れだったらしいわよこれを出すの
( ´ Д `)<買って数日で破壊するくらい運転下手な癖してなに言ってんだろうね
( `.∀´)<死ぬ気で働いて数日で破壊‥道楽よね〜

(作者)<道楽なんて生易しいものではないのです‥あの頃は生活切り詰めて買ったんです
( `.∀´)<馬鹿よね〜
147 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/16(火) 01:22
「ビール飲むか?」
「呑みたいですけど今日車ですねん」
「オトン!!!仕事中やで」
平家が釘を刺した
「うるさいの〜裕子が戻ってきたんやからエエやないか」
平家の父は裕子を実の子の様に可愛がっている
「またゆっくり呑みましょ」
「せやな今度泊まりで呑みに来い」
「はいそうしますわ」
平家の母が裕子にご飯をよそった
「おばさんすいません」
「エエから!!しっかり食べや〜」
平家一家と楽しい昼食をとる裕子であった
148 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/16(火) 01:25
食後整備場で平家と裕子はタバコを吸いながら刀を眺めていた
「みっちゃん刀のエンジンのムラって嘘やろ?」
不意をついて裕子が平家に聞いた
「‥ばれてたんか」
ばつが悪そうに平家が答えた
「‥ありがとうな‥正直あのままやったら‥乗れるなんて自分でも思えんかった」
「ゆっくりなれていこうや姉さん」
「せやな‥邪魔やろけどもう少しココに置いといてくれるか?」
「かまんへんよ!!なぁ?オトン!!」
店でキャブレターのセッティングをしていた平家の父に平家が大きな声で聞いた
「裕子がそうしたいんやったらうちはかまへんお前のペースでいったらエエねん」
ぶっきらぼうながらも暖かい声を掛ける平家の父であった
「オヤジさんすんません‥いつも勝手ばっかり言って‥」
裕子の目には涙がうっすらと浮かんでいた
「泣きなや姉さん‥鬼の目にも涙状態やで」
平家がおどけながら首に巻いていたタオルを渡した
「泣いてへんちゅうねん!!!!」
149 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/16(火) 01:26
受け取ったタオルで涙をぬぐっていると
平家の父が整備場に入ってきた
「なぁ裕子‥頼み聞いてくれるか?」
「へぇ?何を改まって?」
裕子はびっくりしながら聞いた
「いやぁ‥アレや‥RS運転させてくれ!!」
「なんや‥そんなんやったらかまいませんよ」
裕子はポケットから鍵を出し平家の父に渡した
「ありがとうなすぐ帰ってくるからな」
平家の父はそそくさと部屋に消えていった
「おい!!!母さん出かけるぞ」
「はいはい行きますよ〜みっちゃん行ってくるね」
「きぃつけてな〜」
呆れた顔をして平家が二人を見送った
「ごめんな姉さん‥」
「ええがな‥しかしホンマになかエエなオヤジさん達」
新しいタバコに火をつけながら裕子が言った
「異常やあの仲の良さは‥」
平家は頭を抱えていた
150 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/16(火) 01:28
「ところで姉さん車なんか出してどっか行くんやったん違うの?」
冷蔵庫からサイダー瓶を2つ取り出して裕子に渡す
「あ〜ごっちんと飯食いに行こうって約束してるねん」
「へ〜そうなんやってなんでまた?」
「うちの事務所にバイトでスカウトしようって思ってな」
「あ〜なるほど‥しっかり扱き使って稼がしたってな」
「はぁ?なんやのそれ?」
平家は真希宛ての請求書の束を見せる
「こういう意味や」
「ハハハ…ごっちん雇って大丈夫なんかな?」
「まぁ働いたら問題はないやろ‥ああ見えて出来る子やし」
「ああ見えて‥なんか昔の圭坊みたいやな‥」
そう言って裕子は笑った
「ハハハハ‥確かに」
思い出したように平家も思い出したように笑った

同時刻朝女職員室にて
「へっくしょ〜ん!!!!」
保田が大きなくしゃみをしていた
「おっ保田先生風邪ですか?」
「季節外れですね」
「ハハハなんでしょうね」
(風邪かしら?‥帰りに栄養補給しないと)
151 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/16(火) 01:29
数時間後
「おっオヤジさん帰ってきたわ」
「おかえりオトン」
「すまんかったな〜しかしこのRSホンマの掘り出し物やな」
「でしょ!!見つけたときに一目惚れしましてんコレは買いや!!!ってね」
「裕子の目利きも凄いモンやな‥そうやコレ持って行き」
平家の父は小さな紙袋を裕子に渡した
「そんな気ぃ使わんでええのに〜」
「ええがな気にすんな久しぶりにスカイラインに乗らせてもらったお礼や」
「すんませんほな遠慮なく貰っときます」
その後四人でお茶をして楽しい時間を共にして店を出た
152 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/08/16(火) 01:38
「スクールデイズ」中編はココまでです
また無駄に3分割

( `.∀´)<変な噂しないでよ!!!
从#~∀~从( `◇´)<間違ったことは何も言ってへんやん
( `.∀´)<後藤と被る?‥ありえないわよ!!!!
从#~∀~从( `◇´)<知らんがな‥作者が決めてんから
(作者)<似たようなもんじゃないですか

( `.∀´)<禿たおっさんに昔は俺もそんな髪型しててんぞって言われて
      悩んで髪形変えるような馬鹿に言われたくないわよ!!!

(作者)<禿げませんようにorzPCが安定してきました
( ´ Д `)<んあ〜早く新しいの買えばいいのに〜
153 名前: 投稿日:2005/08/17(水) 09:46
いつも楽しませてもらってます。
生意気ですが、ちょっと意見を。
句読点や改行をもう少し多用すると更に読み易くなるかと。
154 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/18(木) 22:38
退学して以来久しく行ってない朝女向けてスカイラインを走らせた
(しかし朝女行くんも久しぶりやな)
「姉さんまた停学らしいな〜なにやったん?」
「別に〜」
裕子はタバコをもみ消した
「なぁみっちやん…東京いかヘんか?」
「へっ?遊びにいくん?」
「違う!!!…このまま大阪おってもお互いなんもあらへんやん」
「学校はどうすんの?」
「うちは…辞めるつもりや…このまま学校行って無駄に過ごすより出来ることやってみたいねん」
「そうなんや…せやけど何でうち誘ったん?」
「うち知ってるねんみっちゃんが駅の裏でギターの弾き語りしてたん」
「ハハハ…見られてたんや…」
「みっちゃん…」
「ええよ!!!一緒に行こう!!姉さんと夢見るのも悪くないよな」
運転をしながらふとあの時のことを思い出した裕子であった
(若さ故の過ちってか…まぁ後悔はしてへんけど…)
155 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/18(木) 22:40
ぼんやりと朝女時代の事を思い出しつつ懐かしい通学路を走り抜けた
(少し早かったかな…まぁ待っといたら来るか)
校門からちらほらと学生が出てきていた

場所は変わって朝女部室棟
(え〜っとフットサル同好会ってどこだっけ…)
真里は石川から仕入れた情報を元に里田を探す為に部室棟に来ていた
(あれっ?矢口さんだ…何してるんだろ‥)
真里を見つけた吉澤は声を掛けずに壁の陰に隠れた
「あのさぁフットサル同好会の部室ってドコにあるの?」
「あ〜2階ですよ」
真里は廊下にいた生徒に聞いていた
「ありがとう」
(うちの部に何の用なんだろう?)
156 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/18(木) 22:42
壁に隠れてるつもりだが聞き耳を立てる為に半身以上乗り出している吉澤がいた
真里は階段を上っていってしまった
「ひとみちゃんなにしてるの?」
石川が怪しい格好で壁にへばり付く吉澤に尋ねた
「あ〜あれだよストレッチだよ」
「そうなんだ〜ひとみちゃん無理しちゃ駄目だよ」
「うん!!ありがとう頑張るよ梨華ちゃんもクラブ?」
「うん今日は部会だから」
「そっか‥頑張ってね」
「頑張ってるひとみちゃん大好きだよ」
去り際に耳元に一言囁いて石川は去っていった
吉澤はニヤニヤしながらその場に崩れ落ちて鼻血を出していた
その後
「ちょっと!!吉澤なにしてんの?!!!どうしたの?」
同好会の部長の斉藤が壁に寄りかかって鼻血を垂れ流し倒れている吉澤を発見した
157 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/18(木) 22:42
(あった!!‥なんかドキドキするな〜)
部室の前でウロウロして躊躇う真里がいた
後ろから中等部の制服に身を包んだ辻がやってきた
「入部希望者れすか?」
「ひぇぇ!!!違います」
真里はその場から走って逃げてしまった
その時部室の扉が開いて里田が出てきた
「のの?どうしたの?」
「今ちっこい金髪の怪しい女が部室の前をウロウロしてたのれす」
「はぁ?なにそれ‥早く着替えなよそろそろ練習行くよ」
「そうするのれす」
二人はまた部室に入っていった
158 名前:スクールデイズ 投稿日:2005/08/18(木) 22:46
駐輪場でため息混じりに後藤のJOGを撫でモンキーに跨る真里がいた
(あ〜あ返せなかったよ‥バイト行くか‥あっごっちんのJOGだ)
その頃朝女裏門
真希が走ってやってきた
(そう言えば裕ちゃん迎えに来るって言ってたけど‥どうするんだろう)
その時スカイラインRSが真希の前に止まった
「んあ〜スゲ〜RSだぁこんなきれいなのはじめて見た」
中に乗ってる人間より車に興味を示す真希であった
159 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/08/18(木) 23:21
13章「スクールデイズ」はココまでです

从#~∀~从<この歌はハウンドドッグのアルバム曲やで〜ってオイ!!作者あんたいくつやねん!!
(作者)<れっきとした20代れすよ‥こんな時にハウンドドッグ二人脱退ってorz

从#~∀~从<この話に出てきた車はDR30スカイラインRS-X通称鉄仮面やで〜
史上最強のスカイラインって言われたスカイラインやで
作者はこの車の後継車のR31に乗ってんけどな〜
異常にこのRSが好きで作品に投入したかったらしいわ

( `.∀´)<あんた何で乗らないのよ!!!
(作者)<いや〜見るだけで十分だから

辻さん投入しました
( ´D`)<のんれ〜す

久しぶりにレスのお礼です
>>梨さん
読んでいただいてありがとうございます
(作者)<ご指摘の点は書き溜めた物がなくなり次第即取り掛かります
( `◇´)<すぐやり〜や
(作者)<‥だって‥

( ´ Д `)<んあ〜ホントにごめんね〜後藤が責任もってやらせるからこれからもよろしくね〜
(作者)<ほんまにお願いします


       
160 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/23(火) 01:35
真希がスカイラインに興味を示していると
車から裕子がしびれを切らして出てきた
「ごっちん‥はよ気づいてや」
「へっ?裕ちゃん?コレ裕ちゃんの車なの?」
「‥ずっと手振っててんけど」
「ごめん‥気づかなかったよ」
裕子はあっけにとられていた
「まぁ乗りぃや」
助手席のドアを開けて真希を助手席にエスコートした
「んあ〜ありがとう」
車内に入ると聞いたことのない洋楽が流れていた
「ベルト締めや〜」
「うん裕ちゃんの椅子はバケットなんだね〜」
ベルトを締めながら真希がバケットに触れた
「あ〜買った時からついててんあんまり好きやないねんけどな」
「そうなんだ〜かっこいいのに」
そんな話をしながら車は走り出した
161 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/23(火) 01:37
「んあ〜このシフトレバーNISMO製だね」
「なんやごっちんそんなんわかるんか?」
「まぁね〜鉄仮面は車では1番好きだからね〜家にプラモデルとトミカあるし」
「へ〜ほんならシルエットフォーミュラーとかも知ってんの?」
「もちろん長谷見さん大好きだし去年鈴鹿にGT見に行ってきたよ」
真希は目を輝かせながら長谷見昌弘を語っていた
「そうそうごっちん飯食べに行く前に体動かして腹減さへん?」
「いいね〜なにするの?」
「せやな〜駅の裏のボーリング行こか」
「んあ〜?あそこのボーリング場もう潰れたよ」
「ええっそうなんや‥」
自分が遊んだ場所がなくなったと言う話を聞いて少し寂しくなった裕子であった
「じゃあROUND1行こうよ!!近くに最近出来たんだよ」
「よっしゃ!!ほな行こか‥道教えてや」
「んあ〜わかった」
ROUND1につくまで真希のスカイライン話は止まなかった
162 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/23(火) 01:38
時間は少し戻って朝女グランド
ストレッチをする先輩が里田に気づいて手を振る
「里ちゃん遅いよ〜」
「ごめんなさ〜いのの待ってたら遅くなっちゃった」
「あれっののは?」
「ココにってあれいない?」
「中等部にでも行ったのかな?」
辺りを見回すと裏門沿いのフェンスにしがみ付く辻がいた
「あっ!!いた!!ののなにしてるの?」
辻はフェンス際から真紅のスカイラインに見とれていた
「まいしゃんあの車カッコイイのれす」
「はぁ?なにが?あれっ!!!」
(後藤さんだ…あれっあの女の人誰だろう‥)
その時後ろから忍び寄る影
「ちょっと!!二人とも何してるのよ練習始めるわよ!!」
部長の斉藤が辻と里田の首根っこを掴みフェンスから引き離す
「何するのれす!!!あっ斉藤しゃん」
「ハハハ…今行きますよ」
二人は渋々フェンスから離れて練習に参加した
「斉藤しゃんヨッシ〜がいないのれす」
辻が思い出したように言う
「吉澤なら廊下で鼻血たらして転がってたから保健室に運んだわ」
その後の里田は後藤の事が気になって練習に身が入らなかった
163 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/23(火) 01:39
場所はROUND1
ピンがはじけ飛ぶ音と流行の曲が流れる店内に二人はいた
「久しぶりやな〜こんなとこ来るなんて」
「そうなんだ…後藤も久しぶりだよ」
「ほな靴借りよか」
「んあ〜そうだねじゃぁフロント行こうよ」
「ごっちんこっちやそっちはビリヤード受付や」
裕子は無意識に後藤の手を握った
(えええっ!!!!裕ちゃん‥)
「う‥うん‥裕ちゃん!!!後藤トイレ行ってくる」
「ほな予約入れとくで〜!!」
(あんなに急いでいくなんてよっぽど我慢しててんな)
164 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/23(火) 01:44
トイレに駆け込んだ後藤は個室に篭った
(はぁはぁ‥何で?こんなにドキドキするんだろう)
「落ち着け後藤落ち着くんだ後藤」
そこには自己暗示をかける真希がいた
「はぁ〜手握っちゃったよ」
もう少し余韻に浸りたかったがトイレを後にした
「ごめんね〜裕ちゃん」
「ええがなそれより調子悪いんか?」
「んあ〜?全然元気だよ」
「そっかならええけど」
「ねぇ?裕ちゃん何番レーンなの?」
「あ〜1番レーンや角やで」
裕子はフロントで渡された札を後藤に見せた
「隣気にしなくてよさそうだね」
真希は靴を履きながらにっこり笑った
「せやな〜しかし久しぶりすぎてちゃんと投げられるんかな〜」
裕子は選んだボールを拭きながら呟いた
「まぁ最初は練習なんだから軽くいこうよ」
ボール片手に真希が裕子の肩を叩いた
「まぁせやな所詮遊びやし」
しかしその言葉はかき消されてしまった
165 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/08/23(火) 03:05
14章「あそぼう」前半はココまでです
後藤さんの補足のコーナー
( ´ Д `)<マニアックでごめんね〜
(作者)<ホンマにごめんなさい

( `.∀´)<NISMOってなによ?
( ´ Д `)<日産の小会社でオプションパーツ会社だよ

( `◇´)<シルエットフォーミュラーってなんやの?
( ´ Д `)<昔のレースカーだよ今はもう存在しなんだけどね〜かっこいいよ〜

( ´D`)<長谷見昌弘って誰れすか?
( ´ Д `)<JGTCで活躍したレーサーだよ作者が大好きなレーサーなんだよ
       今は引退してチームHASEMIの監督さんだよ
       HASEMIモータースって会社で日産のパーツも作ってるよ〜

从#~∀~从( `◇´)<年齢のぐちゃぐちゃな部分が見えてきたな
(作者)<‥そうですな〜
( `.∀´)<大丈夫なんでしょうね?
(作者)<まぁいまのところは‥
从#~∀~从( `◇´)<ふ〜ん‥って言うかバイクでこけて捻挫してる場合違うで!!このへたくそ!!
(作者)<‥ごめんなさい

( ´ Д `)<PC新しいのいつ買うの?
(作者)<いやぁ〜まだいけるかと思うんですが‥
( ´D`)<早く買うのれす!!!


       
166 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/26(金) 01:31
「よっしゃー!!!!!!ダブルや〜」
「あはっ!!!!スペア〜」
練習のはずがかなり緊迫した展開になっていた
「ハァハァ‥どんなもんや!!!」
緊迫した試合は裕子が年上の意地をみせ幕を閉じた
「ハァハァ‥裕ちゃん‥これ練習じゃなかったの?」
ハイペースな連投で二人は息切れしていた
「ハハハ…なんか飲もか‥」
「後藤買ってくるよ」
「ほなうち烏龍茶頼むわ〜」
裕子は財布を渡した
「んあ〜行ってくるよ」
鞄からタバコを出し椅子に深く腰を下ろした
167 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/26(金) 01:32

「‥フ〜意地になりすぎたかな?‥手首イタッ」
「んあ〜ハイこれ裕ちゃん大丈夫?」
飲み物をもって戻ってきた
「久しぶりやからな〜ごっちんは大丈夫か?」
「まぁ張り切りすぎたね」
二人は飲み物を飲みながらスコアを見ていた
「ごっちん3フレームの1投目ガーター勿体無いな〜」
「んあ〜スペアのあと緊張しちゃったよ」
「どうする?もう1ゲームやっとく?」
「んあ〜裕ちゃんに任せる」
「手首痛いし他の事やろか」
「ホントに大丈夫?」
裕子は手首を回し答えた
「心配あらへんよ」
168 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/26(金) 01:34
二人は靴を返してプリントアウトされたスコアを貰ってアミューズメントコーナーへ行った
「なにやるん?うちゲーム苦手やで」
「んあ〜じゃあUFOキャッチャーやろうよ」
「ええけど‥こんなんとれるん?」
「そんなのわかんないよ」
「‥えらい無計画やな」
真希は100円を入れた
「裕ちゃん!!!横見といてね〜」
「へっ?ええけど‥どこ狙うんな?」
「ココのバイキンマン!!」
「‥そんなんいるんか?」
「いくよ〜ちゃんと見ておいてね〜」
「ごっちんストップや〜」
「んあ?あああああああっ」
アームが何かを掴んだ
「なんやのアレ?」
「さぁ?」
アームが謎の人形を掴み取り出し口に近づいてくる
169 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/26(金) 01:35
「なんか‥」
アームから離れて景品取り出し口に落ちた
「んあ!!!」
「これって‥なんかに似てるよな」
その人形のタグにはKEMEKOと書かれていた
「裕ちゃんコレあげるよ車にでも飾りなよ」
「‥いらん!!‥コレはいらん」
「しょうがない‥圭ちゃんにあげるか‥」
「せやなそうしたらええわ」
二人は納得した
「さてそろそろご飯でも食べにいこか」
「んあ〜そうだね」
二人は出口に向かって歩き出した
「ねえ!!裕ちゃん」
「なんやどないしたん?」
「プリクラ撮ろうよ」
「へっ?うちと?」
「そうだよ!!撮ろうよ〜」
「うち写真写り悪いからあんまり好きちゃうねんけどな〜」
「そんな事言わずに〜」
170 名前:あそぼう 投稿日:2005/08/26(金) 01:35
真希は少々強引に裕子の腕を引っ張ってプリクラコーナーに連れて行った
「しょうがないな〜1枚だけやで」
「やった〜じゃコレにしよう」
二人は全身が撮れるプリクラの機械に入った
「裕ちゃんちゃんと笑ってよ」
「笑ってるがな」
「んあ〜かたいよ‥取り直し!!」
「え〜コレでええやん」
「ダメ!!」
真希は操作しながら終始ニコニコしていた
「なんか‥1枚採っただけやのにエライかかったな〜」
「裕ちゃんがかたいからだよ」
「‥そんな事言っても」
真希は持っていた鋏でプリクラを半分に切っていた
「はい!!コレ裕ちゃんの」
「ああっ‥おおきに」
裕子はプリクラを財布にしまった
「ほな行こか」
二人はRSにのって焼き肉屋を目指した
171 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/08/26(金) 01:48
14章「あそぼう」はココまでです

( ´ Д `)<なんかPC調子いいらしいね
(作者)<そうなんですよ冷却を弄ったら快調なんですよ
从#~∀~从<ロウソクは消える前激しく燃えるって言うからな〜
(作者)<いやいや‥簡単には壊れませんよ
( ´ Д `)<無駄に使うお金あるんだから買いなよ
(作者)<無駄じゃないですあれはバイクの修理代です
从#~∀~从<どうせまたこけるねんから金かけるのやめ〜や
(作者)<私の彼女ですからあれは‥
( ´ Д `)<あはっ‥じゃ思いっきり嫌われてるじゃん
从#~∀~从<儚い恋やな‥
(作者)<‥
172 名前:Close To You 投稿日:2005/08/30(火) 23:07
フットサル同好会部室にて
「どうしたの里田?最近全然練習に身が入ってないけど」
着替えをしながら斉藤が尋ねた
「すいません‥」
「悩みあるんだった聞くけど?」
「大丈夫ですよ‥先失礼します」
「あっ来週社会人組と合同練習あるから忘れないでよ」
「はいわかりました」
そう言い残し里田は逃げるように部室を出て行ってしまった
「辻アンタどう思う?」
「なにがれすか?」
辻が着替える手を止めて斉藤の方を向いた
173 名前:Close To You 投稿日:2005/08/30(火) 23:08
「里田のことよ最近練習もうわの空なのよ」
「そうれすね〜まいしゃん気になる人がいるんれすよ」
辻はさらっと里田の秘密を曝露していた
「へ〜アンタいい話持ってるのね」
「そんなことはないれすよ」
辻は黙々と着替えている
「もっと詳しく教えなさいよ」
「今日はダメれすあいぼんとマックにバリューセット食べに行くのれす」
そう言って辻は部室を出て行ってしまった
「今日は駄目って‥いつならいいのよ」
斉藤は一人残された部室で考え込んでいた
174 名前:Close To You 投稿日:2005/08/30(火) 23:09
場所は変わって保健室
「じゃあ石川さんあとお願いね鍵は開けといていいから」
「ハイわかりました」
保健医が出て行った
ベットには吉澤がにやけた顔をして鼻に綿を詰めて寝ている
(ひとみちゃん…ふふっ!!かわいい寝顔)
石川は吉澤の唇にそっとキスを落とした
コンコン!!
窓を叩く音がした石川は驚いて吉澤から離れた
窓の方へ行き窓を開けた
「梨華ちゃんあかんで〜こんな公衆の面前でチューしたら」
身を乗り出して加護が入ってきた
175 名前:Close To You 投稿日:2005/08/30(火) 23:10
「…見てたの?」
「ののも見たのれす」
辻も顔を出した
「ののちゃんまでいたの?」
「よっしーを見にきたのれす」
「せや!!そしたら梨華ちゃんがチューしとったからびっくりや」
「よっし〜よく寝てるのれすね」
「なんちゅう顔して寝とんねん」
「静かに!!…起きちゃうじゃない」
「いや…梨華ちゃんの声が一番でかいから」
加護が突っ込みを入れた
「ところで二人は何してるの?」
「ガキしゃんと愛ちゃんとあいぼんでマックに行くのれす」
「マックいうなマクドやマクド」
その時加護の携帯が鳴った
176 名前:Close To You 投稿日:2005/08/30(火) 23:10
「おっガキさんかいなうちらもう終ったで〜」
「わかったほな校門で待ってるから」
加護は携帯を鞄にしまった
「のの行くで!!」
「わかったのれす」
「せや!!梨華ちゃんこれ起きたら飲ましたり」
加護はポカリスエットを渡して部屋を出て行った
「あっありがとう!!」
「う〜ん…」
吉澤がダルそうに目を覚ました
「ひとみちゃん!!!」
石川が飛びついた
「り…が…ぢゃん…ぐるじ〜」
吉澤は2度目の眠りについた
「あれっ?ひとみちゃ〜ん!!!」
石川の声は廊下にまで響き渡っていた
「あの二人本当になかがいいれすね〜」
「見てるこっちが恥ずかしくなるわ」
二人は校門の門柱にもたれながら高橋と新垣を待った
177 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/08/30(火) 23:23
第15章Close To You前半はココまでです

(作者)<ボンさん投入です
( ‘д‘)<なんでうちはののより後やねん!!
(作者)<大人の都合です‥
( ‘д‘)<はぁ?あとなんかえらいぶつ切りでうpやな
(作者)<それも大人の都合です
从#~∀~从<ほな大人の都合について聞かせてもらおか?
(作者)<‥ごめんなさい

夏も終わりですね〜残暑酷いです暑いorz
178 名前:Close To You 投稿日:2005/09/04(日) 00:38
(後藤さんあの人と付き合ってるのかな?)
フェンス越しに見た後藤と裕子の事を考えながら
里田は駅前のベンチに腰をかけていた
その時駅から柴田が出てきた
(ふぅ‥疲れたな〜会議はやっぱりヤダな〜)
駅の階段で伸びをしていると座り込む里田が目に入った
(あっ里ちゃんだ‥なんか考え込んでるな〜声掛けてみるか)
「お〜い里ちゃん」
里田が顔を上げた
「あっ柴田さん」
「今帰り?」
「はい柴田さんはどこか出かけてたんですか?」
「うんちょっと本部で会議があったから」
柴田はそう言って里田の隣に腰を下ろした
179 名前:Close To You 投稿日:2005/09/04(日) 00:39
「そう言えばさ〜ひとみんが心配してたよ最近練習うわの空だって」
「ハハハ…そうですか?」
里田は顔を顰めた
「なんか悩んでるみたいだね…私でよかったら聞くよ」
「悩みって言うか‥」
柴田は鞄からメンソールのタバコを取り出し吸い始めた
「1本どう?スッキリするわよ」
「いや制服ですから…」
「制服じゃないければ吸うの?」
柴田は含み笑いをした
「そりゃまぁ吸いますけど…意地悪いわないでくださいよ」
里田は言葉を濁し柴田の肩を軽く叩いた
180 名前:Close To You 投稿日:2005/09/04(日) 00:41
「里ちゃんはもう帰るの?」
「ええココからバイクで帰ります」
「そうなんだ〜」
「柴田さんは?」
「店まで歩くつもりだよ」
柴田はタバコを灰皿にもみ消した
「通り道ですし後ろ乗りますか?」
「いいの?」
「いいですよ私バイクとって来ますねここで待っててください」
「うん」
里田はバイク置き場に走っていった
181 名前:Close To You 投稿日:2005/09/04(日) 00:43
柴田は鞄から携帯を取り出した
「あっ真里ちゃん?駅ついたから今から戻るね」
携帯をしまい里田を待った
「あっ里ちゃん…いつ見ても大きいねDSって」
里田が操るDSを舐める様に見ていた
「柴田さんは最近エストレア乗ってないんですか?」
里田は柴田にヘルメットを渡した
「なかなか乗る機会がないんだよね〜」
そう言って柴田は里田の後ろに跨った同時にDSは走り出した
「今度ツーリング行きたいね〜」
「そうですね〜行きたいですね〜」
そんな話をしてるうちにメロンの駐車場についた
「ありがとう!!ねぇ里ちゃん時間あるならコーヒー飲んでいきなよ」
「ありますけど‥悪いですよ」
「あるならいいじゃん」
「いや‥ホントに悪いですから」
いいからいいからおいでよ」
柴田は半ば強引に里田を店に引き込んだ
182 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/09/04(日) 00:52
第15章Close To Youはココまでです
( `.∀´)<この歌もハウンドドッグのアルバム曲よ〜

从#~∀~从<なんか短いんちゃうか?
(作者)<そんな事ないっすよ
( ´ Д `)<いや今回のはかなり短いよ
从#~∀~从<たいした物書いてへんねんから出し惜しみすんな!!!
(作者)<いや‥だから更新期間短くいってるんですよ
( `◇´)<あと誰にでもタバコ咥えさすのやめ〜や!!
(作者)<いや‥吸ってたらかっこいいじゃないっすか
从#~∀~从<元からボキャ少ないねんからいらん事すんな!!!
(作者)<ごめんなさい
183 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/05(月) 23:32
砂利を巻き上げて駐車場にRSが入った
「体動かしたらおなか減ったわ〜」
「後藤もペコペコだよ〜」
二人は車から降りて店の方へ歩き肉の藤本と書かれた暖簾を潜った
店内は少々混雑していた
「んあ〜いっぱいだね〜」
「せやな〜」
そこへ奥から店員と思しき声が聞こえてきた
「いらっしゃ〜い空いてる席どうぞ〜」
裕子が辺りを見回していると
「裕ちゃんあの窓際の席にしよう」
その席は店の駐車場が見渡せる店の角であった
「せやなそこにしよか」
184 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/05(月) 23:32
二人は席に着き各々メニューに目をやった
「お腹すいたな〜」
「とりあえずセット頼んで後で追加で頼もか?」
メニューを見ながら裕子が真希に尋ねた
「うんそうだね」
持っていたメニューを戻し店員を待った
「すんませんね〜遅なりまして」
店員が水を片手に注文を取りに来た
「このAセットとCセットとあとご飯あっごっちんご飯は?」
「あっ後藤も食べる大盛りで」
「へっ?‥ほな大盛りと普通であとビー‥あっごっちん飲み物は?」
「んあ〜じゃ烏龍茶」
「ほな烏龍茶2つ」
「はいわかりました〜」
店員が注文を聞きメモをサラサラと書き奥へ帰っていった
185 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/05(月) 23:33
「ごっちんそんなに食べれるんか?」
裕子は心配になり真希に聞いた
「大丈夫だよ体動かしたらお腹すいちゃうからね〜」
真希はさらりと答え水を飲んだ
「ハハッ‥ならええけど」
裕子は鞄からタバコを出し火をつけた
「裕ちゃんマルボロ吸うんだ〜」
机の上に置かれた箱を手にとり真希が尋ねた
「あ〜まぁなんでも吸うけど基本はコレやね〜」
「1本もらっていい?」
「ごっちん‥制服ってこと忘れてるやろ」
「んあ‥」
真希はタバコから手を引いた
186 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/05(月) 23:34
「ごっちん部活とかやってへんの?」
「後藤フットサル同好会入ってたけどクビになっちゃった」
「はぁ?部活クビになるって?なんやの?」
「んあ〜後藤レギュラーだったんだけど試合寝過ごしたり練習逃げたりしてたら‥」
「‥ほんでクビかいな」
「うん‥部長の逆鱗に触れちゃってね‥」
「そらそうなるわな〜」
裕子は灰皿に灰を落としまた口に含んだ
「ほな放課後はなんもないねんな〜」
「うん寄り道して帰るだけだよ」
裕子はタバコを揉み消し水を飲んだ
187 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/05(月) 23:35
「なぁ‥ごっちん?」
「んあ?どうしたの裕ちゃん」
「いや‥バイトは見つかったん?」
「う〜んなかなか見つからないんだよね〜」
「そうなんや‥ほなうちでバイトせえへん?」
「裕ちゃんのところで?」
真希は驚いた表情で尋ねた
「せやごっちんの評判聞いてな是非うちに来てもらいたい思てな」
「後藤絵とか上手くないよ?」
「いやごっちんに頼みたいのはデザイン以外の仕事やねん」
「んあ?どんな事すればいいの?」
「まぁうちの苦手なパソコン関係とか資料整理が主な仕事やねんけどどない?」
「んあ〜そうだな〜」
その時だった真希の頭に手刀が振ってきた
188 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/09/05(月) 23:43
第16章黒毛和牛上塩タン焼き680円前半更新しました

( ´ Д `)<藤本ってやっぱり真ん中らへん?
(作者)<さぁ?
从#~∀~从<さぁ?ってノープランなんか?
(作者)<そんなことないっすよ
( ´ Д `)<‥ふ〜ん


189 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/06(火) 20:06
懐かしいマシンがたくさん出てきますねー。
これからもがんばってください。
190 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/09(金) 02:16
「んあ〜痛たっ〜」
真希は机に突っ伏した
「あんたに断る権利は無いわよ」
保田が後ろに仁王立ちしていた
「あれ‥圭防やん偶然やな〜あれみっちゃんまでどないしたん」
うしろから平家が顔を出した
「いやな‥店の前で伸びしてたら圭に拉致されてここまで連れてこられてん」
二人はドカドカと席に割り込むように座った
「後藤あんたみっちゃんの店の借金あるんだし裕ちゃんの会社なら問題ないんだし」
「んあ〜後藤何も言って無いじゃん」
頭をさすりながら後藤が答えた
「あんたがキリキリ答えないのが悪いのよ!!」
「まぁまぁ圭坊ごっちんにかて選ぶ権利あるやろし」
裕子が割って入った
191 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/09(金) 02:17
「裕ちゃん甘い!!!後藤はコレくらいしないと腰上げないんだから」
保田はタバコを咥えながら後藤を突付いた
「圭落ち着き〜なごっちんなんも言われへんやん」
平家も割って入った
後藤は鞄をごそごそと漁り青い封筒を出した
「んあ〜裕ちゃんじゃぁコレ渡しとくよ」
「なんやのコレ?」
「後藤の履歴書だよ」
裕子は中身を確認して鞄にしまった
「ほな確かに受け取ったで〜」
「なによ!!あんたちゃんと準備してたんじゃない」
少し驚いた表情で保田が後藤の頭をワシャワシャと撫でた
「後藤だってやる時はやるんだよ」
そう言いながら保田の手を払いのけた
「ほんで二人はなんで相席?」
192 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/09(金) 02:18
「姉さん‥周り見回したら判りますわ」
見回すとさっき店に入ったときより客が入っていて満席になっていた
「ちょうど店に着いたら裕ちゃんと後藤が見えたんだよね〜」
そこへ店員が注文の品を持ってやって来たそれを見た保田が
「あらホルモンが無いわね〜お兄さんホルモン盛り合わせとマメと生レバ」
「すんません生中2つ」
平家が保田の暴走を止める形で注文をした
「えっ?みっちゃん飲むのんかいな‥」
裕子が残念そうに呟いた
「そっか‥姉さん車か‥気の毒にな〜」
平家は悪びれることなく答えた
「みっちゃん‥あんたええ性格してるな〜」
そこへ店員がジョッキを2つ持ってきた
193 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/09(金) 02:19
「あ〜おおきにおきに」
受け取ると保田が肉を焼いているのを確認して
そっとビールを目の前に置き裕子の肩を叩き同時に無言で自分の携帯を見せた
[やったもん勝ち]
平家の携帯を見た裕子は保田の死角でビールを飲み始めた
「あれっみっちゃんジョッキは?」
「あるがなほら」
手に持っていたジョッキを保田に見せた
「だって二つ頼んでたじゃん」
机を見るとジョッキが1つしかない
「んあ?裕ちゃんどうしたの?」
後藤が裕子の異変に気づいた同時に保田の視線が裕子に刺さった
「へっ?あっ!!コンタクトずれてもうた」
どう考えても裕子の動きが怪しい
「ねぇ?裕ちゃん万歳してみて」
194 名前:黒毛和牛上塩タン焼き680円 投稿日:2005/09/09(金) 02:19
「はぁ?いきなりなんやの?」
「いいから万歳してよ」
裕子は椅子の端にジョッキを置き渋々万歳をした
「はい!!そのまま‥後藤!!裕ちゃんの椅子見て」
後藤は言われたとおり机の下に潜りジョッキを発見して手を伸ばした
「あっあかんってごっちん‥」
「あはっ!!発見」
後藤が発見したジョッキを机に置いた同時に裕子は保田から目をそらした
「こんなことだろうと思ってたけど‥帰りどうするのよ!!!」
「まぁまぁ圭もう飲んでもうたし」
「みっちゃん!!!グルになってなんてことするのよ」
「いや‥酒は一人で飲んでもつまらんやん」
保田の怒りの矛先は平家に向いてしまった
「もういいわ!!後藤しっかり食べな二人がご馳走してくれるみたいだから」
「あはっごちになりま〜す」
平家と裕子は無言でジョッキを煽った
195 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/09/09(金) 02:32
第16章黒毛和牛上塩タン焼き680円はココまでです
( ´ Д `)<大塚愛の歌だよ〜

( `.∀´)<マメって言うのは牛の膵臓のことよ作者が好んで食べてるわ

久しぶりにレスがありました返事です

>>名無飼育さん
読んでいただいてありがとうございます
(作者)<出てくるバイクは友人や自分が乗った事のあるバイクばかりです
( ´ Д `)<作者は新型に興味がないんだよね〜
(作者)<旧型にしかない味があるんですよ
从#~∀~从<よう言うわ新型のVTRにタコメついてるの見てショック受けたくせに
(作者)<‥
( `◇´)<懲りずに読んだってな〜

196 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/14(水) 23:06
時間はすこし戻ってマクドナルド店内
「あいぼん大阪ではなぜマックのことマクドって言うのれすか?」
辻がポテト片手に加護に問い詰めていた
「ほんなら自分ミスドっていわへんのか?そう言う事や」
「じゃぁなぜマクドシェイクって言わないのれすか?」
「そんなん知らんがな」
加護は思いもよらない質問をされ困惑していた
そんな2人を見て新垣は高橋に話しかけた
「あの二人ホントに仲いいよね‥」
高橋はさっき買った宝塚グラフをマジマジと読んでいた
(聞いてないのね‥)
新垣は仕方が無いので黙々とポテトを食べることにした
197 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/14(水) 23:07
場所は変わってメロン従業員控え室
「ごめんね〜里ちゃん‥誘っといてこんな所に入ってもらって」
控え室で柴田は着替えながら謝った
「構いませんよお店が繁盛してるのはいい事じゃないですか」
里田はソファーに座りながらニッコリ笑った
「コーヒー持ってくるから待っててね〜」
着替え終わった柴田はホールへ出て行った
(はぁ‥強引だよ柴田さん)
里田は近くにあったファッション雑誌を読みながら柴田を待った
しばらくして柴田がコーヒーを持って入ってきた
「もうすぐ休憩の時間だからバイトの子来るけど気にしないでゆっくりしていってね〜」
「はい‥」
柴田はいそいそと控え室を出て行った
198 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/14(水) 23:08
(バイトの人くるって‥なんだかな〜)
コーヒーを飲んでしばらくのんびりしてると控え室のノックが鳴った
「はっはい‥どうぞ」
「失礼しま〜す」
ドアが開くと真里が入ってきた
『えっ!!!』
二人は目があったと同時にハモった
しばらく沈黙が続いた
「里田さんって朝女の1年だったんだね」
先に口を開いたのは真里だった
「はい‥」
「あの時はありがとう‥すごく楽になったよ」
真里は照れながら近くにあった椅子に腰をかけた
199 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/14(水) 23:16
「ところで矢口さんは私がどうして1年にいるってことをご存知なんですか?」
「あ〜昨日カントリーでりんねさんに聞いたんだ」
(ちょっと‥そんなの聞いてないよあの二人何にも言ってなかったじゃん)
「そうだったんですか‥」
(矢口さんの制服姿かわいいな〜目茶苦茶ドキドキするよ)
「うんそうそうあのバイクかっこいいね〜」
「あれドラッグスターって言うんですよ」
「高いんでしょあんなのって?」
「はい‥まぁまだローン中ですけどね」
「そうなんだ〜矢口もバイク欲しいんだけどね〜身長が足りないからね〜」
「関係ないと思いますよそんなには‥」
「う〜んどうだろうね〜」
その後も二人は楽しく談笑をした

200 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/09/14(水) 23:21
第17章いつの日か前半ココまでです

( ´ Д `)<噂によると作者が休みを利用して相当書いたらしいよ
( `.∀´)<そんなの嘘に決まってるじゃないの!!
从#~∀~从<真相は酒飲んでゴロゴロ寝とったらしいで
(作者)<‥バイクで某峠ノロノロ走ってただけですよ
( ´ Д `)<指摘された件忘れてないよね?
(作者)<‥最近着手中です

201 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/17(土) 22:00
場所は再びマクドナルド
幸せそうな顔をしてハンバーガーを食べる辻を加護はシェイクを飲みながら凝視していた
「あいぼん!!なに見てるんれすか?欲しいのれすか?
いくら見てものんのハンバーガーはあげませんよ」
辻はハンバーガーを隠した
「いや‥いらんって!!」
ふと我に返った加護は即座に突っ込んだ
「そうなのれすか?あいぼんシェイクしか飲んでないんれすね〜」
辻は3個目の包み紙を外し口に含んだ
「のの食べ過ぎやって!!寮で晩御飯食べられへんようになるで?」
「らいじょうぶれす!!運動の後はしっかり食べないと駄目なのれす!!!」
辻は3個目のハンバーガーをたいらげた
「愛ちゃん今日の晩御飯って何だっけ?」
「あっし今日メニュー表見てないやよ〜」
宝塚グラフを鞄にしまいながら答えた
202 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/17(土) 22:00
「もう暗なってるしそろそろ帰ろか」
加護が立ち上がって片付けをはじめた
「そうれすね!!帰って夕食食べるのれす」
辻の一言に3人は固まった
「あれ‥みんな帰らないのれすか?」
3人は無言で店外に出て行った
「なぁ?ののって寮でもあないな馬鹿食いしてるんか?」
自転車を押しながら加護は二人に尋ねた
「部活のある日はおかわり2回はしてるよ」
「部屋でオヤツ食べてるの何度も見たやよ〜」
二人は口々に辻の話をした
「‥ホンマかいな」
203 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/17(土) 22:01

加護は暢気に歩く辻を見てため息をついた
「ほな!!うちはコッチやからまた明日な〜」
交差点に差し掛かった所で加護が別れを告げて消えて行った
「あいぼんなんだか元気なかったれすね〜」
辻は加護の後姿と目で追いながら二人に聞いた
「そうだった?」
「わかんないよ〜」
(この人は鈍感なのか天然なのかそれとも‥)
新垣と高橋は加護が気の毒で仕方ないと思いながら寮への帰路に着いた
(ののにはいつわかって貰えるんやろ)
自転車をこぎながら加護は辻への想いを馳せていた
204 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/17(土) 22:01
場所は再びメロン従業員控え室
「へ〜そうだんですか〜」
「そうなんだよ〜おいらもびっくりして起したんだけど‥なかなか起きなくて困ったよ〜」
真里は屈託の無い笑顔で里田に話をしていたその時だった
ノックがされ大谷が入ってきた
「真里ちゃん楽しそうにお話中悪いんだけどもう休憩終わりだよ〜」
「あっはいわかりました〜ごめんね里ちゃんまた今度喋ろうね〜」
コップを片付け真里は部屋を出て行った
「どうした?あんまり元気なさそうだね」
大谷はソファーに腰を下ろした
「いえ‥そんなこと無いですよ」
里田はソファーに深く座り冷めたコーヒーを飲んだ
「そうは見えないけどな〜」
大谷は覗き込むように里田を見た
205 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/17(土) 22:03
「‥ホントになにもないですよ」
「里ちゃんってわかりやすいね」
ニヤニヤしながら大谷はコーヒーを口にした
「なんなんですか〜」
「別に〜でもさ〜真里ちゃんのこと好きなんでしょ」
里田は真っ赤になって席を立った
「なっ!!なに言ってるんですか!!!!」
「落ち着きなよ‥顔に出てるんだもん」
なだめられて席に座る里田であったが顔は真っ赤なままだった
「で‥どうなの?」
「まともに喋ったのは今日初めてだったんですけど‥矢口さんには私はまったく見えてないみたいです」
「‥そっか‥でも諦めるの早くない」
「誰も諦めてませんよ」
少し悪態をついて里田は答えた
「ほぅ‥対抗馬は強いの?」
「強いって言うか‥対抗相手にさえされてません」
里田は肩をガックシ落としてしまった
206 名前:いつの日か 投稿日:2005/09/17(土) 22:04
「まぁ落ち込むなよ!!!!う〜ん」
カップを置いた大谷は何かを考え出した
「よしゃ〜!!私に任せなさい」
「へっ?大谷さんに?なにを任せるんですか?」
「そうだよ!!このマサオさんが里田側のセコンドにつくんだよ」
「セコンドって‥」
大谷は立ち上がるとシャドーを始めた
(まかせていいんだろうか‥)
不安な表情の里田を見て大谷はフォローに一言
「心配するな柴田君にも協力してもらうから万全だぞ」
(えっ?柴田さんまで‥)
里田は余計に不安になっていた
「‥私そろそろ帰りますね」
帰り支度をすまし里田は部屋を出ようとした
「今度ご飯食べに行こうその時までにいい案考えとくよ」
大谷は握手を求めてきたしかたなく里田はそれに応じた
「今日はご馳走様でした柴田さんにもよろしくお伝えてください」
「あぁわかったよ気をつけて帰るんだよ」
里田は社員入り口から外に出て行った
「はぁ‥どうなるんだろう」
真里のモンキーのシートを撫でてDSに跨り帰路に着いた
207 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/09/17(土) 22:16
第17章いつの日かはココまでです
( `◇´)<この歌もモン8やで〜

从#~∀~从<最近里田お気に入りらしいな?
(作者)<なんのことやら‥
( ´ Д `)<主役交代とか?
(作者)<たぶんないと思いますよ
从#~∀~从<ホンマやろうな?
(作者)<たぶん‥

( ´ Д `)<最近愛ちゃんの喋り研究してるらしいね?
(作者)<訛りって難しいすね
川’ー’川<‥
( `_´) <苦情来そうだねテキトー過ぎて
(作者)<誠意を持って答えますよ!!!
( ´ Д `)<まぁ期待はしてないけどね
208 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/21(水) 21:53
「おいしかった〜」
後藤は満足気にデザートのゆずシャーベットを食べていた
「ココのホルモンは絶品なのよね〜」
保田はお持ち帰りホルモン詰め合わせ片手にタバコをすっていた
「みっちゃんあんた弱わなったんちがう?」
ジョッキ片手に裕子が平家の肩をバンと叩く
「いったぁ〜そんなことあれへんよ〜姉さんが強すぎるねん」
キャッキャキャッキャとじゃれあっていた
「二人ともいつまでそんなことしてるのよ!!」
業を煮やした保田がついに切れた
「圭防なに怒ってんの?」
「落ち着き〜な怒ったらあかんで〜」
ジョッキ片手に二人が声を掛けた
209 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/21(水) 21:54
「んあ〜二人とも説得力ないよ」
後藤に鋭い突っ込みを入れられた二人はジョッキを置いた
「さて‥帰りどうしようか‥車はあたししか運転できないし」
「って事は?」
真希はニヤニヤしながら保田を見た
「‥はぁ‥バイクは後藤に頼むしかないよね」
保田は憮然とした表情で答えを出した
その瞬間後藤は待ってましたとばかりに席を立ち上がった
「あはっじゃそろそろ帰ろうか〜」
全員が席を立ちレジのほうへ向かった
支払いは裕子と平家が折半して支払っていた
店から出るときに後藤は何故かスキップをしてた
210 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/21(水) 21:55
それを見た裕子が平家に尋ねた
「なぁごっちん何であんな嬉しそうなん?」
「あぁ〜ごっちんの趣味は圭のバイク破壊することやから」
「はぁ?」
「あのタンクのエクボごっちんがどっかで付けてきてんで」
平家は指を刺した
「うわ〜エエ形やなあれ」
「他にもイロイロやられてるで〜」
「ハハハ‥そうなんや」
外に出ると店の前に止めてあるVTRに真希はヒョイと跨りポデションを確認していた
「やっぱVTは足つきがいいな〜」
隣で不満げに保田が念を押していた
211 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/21(水) 21:57
「後藤!!全開とジャックナイフは禁止だからね」
「あはっ大丈夫だよ安全第一だからね〜あっコレお願いね」
後藤はニヤニヤしながら鞄を渡し保田からキーを受け取り
セルを回したその瞬間ノーマルマフラーとは思えない音が周りに響く
保田は後藤の頭を叩いた
「あんた‥話し聞いてないでしょ」
「あはっ‥これはお約束だよじゃあ先帰ってるね」
「ごっちん夜遅いから気つけて帰るんやで〜」
真希はスッと右手を上げアクセルをひねり店を離れ国道へ出る
その瞬間真希は全開ウイリーを極め消えていった
「うわっ凄っ!!」
裕子はかなり驚いた
「ごっちんまた腕上げたな〜」
212 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/21(水) 22:01
平家が隣でタバコに火をつけた
「ごっちんの技の実験は圭坊のバイクってことか」
「まぁそう言う事やな〜他のバイクでは絶対せえへんからな〜」
ふと隣を見ると隣憮然とした保田がプルプルと拳を握り締めていた
「‥ほ‥ほなうちらも帰ろか?」
「ふん‥裕ちゃん鍵ちょうだい」
ぷりぷりしながら保田が裕子に手を出す
「ほなこれ頼むわ」
裕子はポケットから鍵を出し保田に渡した
213 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/09/21(水) 22:17
第18章くちづけのその後前半はここまでです

後藤先生のバイク用語教室
( ‘д‘)<師匠ジャックナイフってなんですの?
( ´ Д `)<ジャックナイフって言うのはバイクの曲乗り
       なんだよね〜フロントのタイヤをロックして
       前傾姿勢とると逆ウイリーの形になるんだよ
       それがジャックナイフって言うんだよ
       作者が遊びでやって見事にひっくり返って大怪我してたよ
       VTみたいに加重が軽いバイクはやりやすいんだけどね
       フロントにかかる負担も相当だし真似しないでね〜
( ´D`)<全開ウイリーってなんれすか?
( ´ Д `)<クラッチ繋ぐ時にアクセル全開でリアに比重かけると
       フロントが浮くんだよ失敗すると振り落とされる
       危険極まりない技だよ
       作者はたまにやってるけど‥不細工なんだよね〜キレがないし
       
( `◇´)<真似したらあかんで〜
214 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/25(日) 23:40
「圭落ち着き〜な‥なぁ?」
平家が保田を諭す
「落ち着いてるわよ!!!」
どうみても怒っているようにしか見えない
「‥はぁ‥姉さんちょっと待っといて」
「はいはい行っておいで〜」
冷かすように裕子は手をヒラヒラさせて見送った
平家は保田の腕を掴み店の裏へ消えた
「なによみっちゃん?」
その瞬間保田の唇は封じられた
215 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/25(日) 23:42
「ちょっなっなにすんのよ!!」
虚をつかれた保田が驚いて突き放す
しかし平家は保田を包み込むように抱きしめた
「どや?怒った圭にはコレしかあらへんやろ」
真っ赤になった保田が呟いた
「‥こんなのじゃ足りない」
「なんて?」
保田がもう一度消入りそうな声で呟いた
「はぁ?なん!!!」
今度は平家の唇が封じられた
その頃裕子はRSにもたれタバコを吸っていた
(あ〜あいつになったら帰れるねんやろ)
216 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/25(日) 23:45
その頃真希は
保田のVTで公道バトル中であった
「んあ〜スカートスースーするよ〜」
スカートをヒラヒラさせて走っていた
相手のバイクもノーマルなので五分の対決である
「んあ〜どっちから抜けてくるんだろう」
バックミラーで相手のライトの位置を見ながら自分のポディションを考えていた
(よしカーブ抜けた直線で勝負だ)
回転数を音で確かめアクセルを強く捻った
217 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/25(日) 23:46
相手のバイクも後藤の音に共鳴するようにアクセルを煽った
緩やかなカーブを抜け
煽りを入れたアクセルワークでテンポよくストレートを走り抜けた
「んあっ勝った!!!」
信号待ちで余韻に浸ってバックミラーを見ると後ろには誰もいなかった
「あれっ‥誰もいないじゃん‥」
相手はカーブを抜けた直後の交差点で右折して帰宅していた
勝者のいない夜の公道バトルは幕を閉じた
「‥とっとと帰ろう」
信号が変わると同時にアクセルを捻り帰路に着いた
218 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/25(日) 23:47
数分後二人は赤い顔をして裕子の元へ戻ってきた
「おっ圭坊機嫌なおっとんな〜」
裕子の冷かし染みた言葉に保田は顔を赤くした
「ベッ別に何もないわよ!!!」
保田は逃げるように車に乗り込んだ
「みっちゃんマジックってか?」
裕子はニヤニヤしながら平家に目をやった
「別に〜」
平家は目を逸らしタバコを咥えた
裕子は後部座席に乗り込み保田の隣に平家が座った
219 名前:くちづけのその後 投稿日:2005/09/25(日) 23:47
「とりあえず酔い覚まし考えて私の部屋向かうね」
そういいながら保田はエンジンをかけた
「すまんけど頼むわ」
「あれっ?ごっちん鞄忘れとるやん」
車内に置かれた真希の鞄を平家が見つけた
「後藤が置いていったのよいいのよどうせあそこにいるんだし」
「あそこ?」
「後藤の別荘よ」
「別荘?なんやのそれ?」
裕子が平家に訪ねた
「まぁ行けばわかりますわ」
「ふ〜んそんなもんかいな?」
RSは国道に滑り込むように走り出した

220 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/09/25(日) 23:56
第18章くちづけのその後ははここまでです

从#~∀~从<娘。のアルバム曲やで〜

( `.∀´)<あんた人のバイクで公道バトルなんてしてるんじゃないわよ!!
( ´ Д `)<だって公道で見つけたバイクは全部敵だと思えって作者がいつも言ってるもん
( `.∀´)<なに真に受けてるのよ!!あのバカはいつも勝手に勝負挑んでるだけよ!!!
( ´ Д `)<んあ〜負けることは死ぬ事だっていつも言ってたよ
从#~∀~从<ほんなら毎回死んどるがな
( `.∀´)<あのバカだけは死んでも治らないわよ!!

(作者)<公道バトルは危険ですやめましょう
( `◇´)<まずアンタがやめ〜や




221 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/28(水) 00:35
「裕ちゃんこの車凄いいい走りするね〜」
「前のオーナーも女の人やったからきれいに乗ってたみたいやわ」
「へ〜そうなんだ〜ホントに掘り出し物だね〜」
「やっぱ乗り手がちゃんとしてたら長持ちするもんやねんな〜」
「ホンマやな〜」
保田は軽快にシフトアップをしてアクセルを踏み込んだ
「ふぅ〜今日はなに食べようかな〜」
愛車のシルビアS15を操りながら稲葉は夕食のことを考えていた
その時後ろから保田が操るRSが稲葉のS15を抜いていった
「なんやあれ‥RSかいな‥‥旧車くせにのなんかムカつくな‥」
稲葉の対抗心に火がついた
「よっしゃ‥いっちょ追い込んだるか」
シフトをねじ込むように押し込み追走した
その時バックミラー越しに保田が何かを見つけた
222 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/28(水) 00:36
「あっ‥ねえみっちゃん?後ろのS15ってあっちゃんのだよね」
平家がサイドミラーで確認をした
「ほんまや‥でもえらい勢いで追走してるで」
裕子が後ろを振り返るとパッシングをされた
「うわっ眩しっ」
裕子は目を逸らした
「どうする?あっちゃんに敵うわけないじゃん」
「そもそもなんで煽られてんの?」
「知らないわよ‥煽ってくるって事は気付いてないんだよね」
「せやろうけど‥」
「しゃあない圭坊次の信号までのストレートで勝負してみ〜や」
223 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/28(水) 00:37
「いいの裕ちゃん?」
ミラー越しに裕子を見た
「ええよ‥しかしあっちゃんも大人気ないな〜」
裕子は呆れたようにシートに深く体を預けた
保田はシフトダウンと同時にアクセルを強く踏み込んだ
しかし勝負は当然の如く稲葉の圧勝であった
交差点の赤信号で勝負は終了した
稲葉の車と少し距離を置いて車は停車した
「みっちゃん悪いけど降りてエエか?」
平家が心配そうに覗き込んだ
「どないしたん?気分でも悪いん?」
「いや大丈夫や」
平家は降りて席を倒した
「まぁ‥ちょっとあっちゃんしばいて来るわ」
そう言って裕子は車を降りて前にいた稲葉の車に近づいていった
224 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/28(水) 00:39
稲葉が勝ち誇ってバックミラーを見ていると裕子がこっちに向かって歩いてきた
「あれっ?裕ちゃんなにしてんの?」
裕子は無言でドアをを開けサイドシートに腰を下ろした
「信号青やで」
「あっ‥うん」
車は走り出した
「クロス組んでるねんなコレ」
「うんショップのオリジナルの加速重視タイプやねんけどな」
「新車で買ったんかいな?」
「うん‥まだローンあるけどな」
「一括で買い〜な」
「裕ちゃんじぁあるまいしそんな金あれへんわ〜」
「その割にはイロイロ弄ってるやん」
「どうせやったらな〜弄らな〜」
225 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/28(水) 00:40
ニヤニヤしながら稲葉は運転をしていた
その瞬間稲葉の頭に手刀が振り落とされた
「んがっ‥いったぁ〜なにすんねんな〜あぶないやん」
「うちの愛車煽った罰や」
稲葉は叩かれた頭を擦りながら裕子に聞いた
「はぁ?愛車?あんなもんどこで手に入れたん?」
「あっちでたまたま見つけた代物やって言うかあっちゃんこんな時間になにしてんの?」
「飯でも食べようと思ってな〜」
「エエ年こいてなにしてんの?」
「真っ赤なスカイラインに乗ってる人に言われたくない」
「なんや?あかんのか?」
裕子は睨みをきかせた
「‥裕ちゃんは何してたん?」
稲葉は分が悪いと思い話題を変えた
226 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/09/28(水) 00:48
第19章愛車のローンで前半はココまでです

从#~∀~从<一応聞いとくけどこれバイクネタで書くん違うの?
(作者)<もちろんバイクとあなたが主役ですよ
从#~∀~从<いまいち主役扱いされてないねんけどな〜
(作者)<そんな事ないっすよ〜
( `w´)<うちが主役になる日も近いな〜
(作者)<‥おそらくないと思います

( ´ Д `)<ねえ?いつになったら見やすい書き方になるの?
(作者)<今努力はしています
( ´ Д `)<そんな事聞いてないよいつから?
(作者)<そろそろ?
( ´ Д `)<ちゃんとやってよ後藤嘘つきにはなりたくないよ
(作者)<頑張ります
227 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/29(木) 22:33
「あ〜ごっちんとみっちゃん達と焼肉食べてきてん」
「なんで誘ってくれへんの〜」
悔しそうにハンドルを叩く
「知らんがな‥せやけどこれから圭坊の家行くけどあっちゃんも行くか?」
「行く圭坊になんか食わせてもらう」
裕子は平家の携帯に電話をして稲葉も連れて行くことを伝えると
コンビニへ買いだしに行こうと平家の提案で決まった
「このシルビア最終系やろ?あれ?ほな前乗ってたFCどないしたん?」
携帯を閉じた裕子が話しかけた
「せやで〜あ〜あれ知り合いに売った」
「そうなんや〜あれもかなりエエ走りしてたのにな〜」
その時車内に着メロが鳴り響いた
「なんやのこれ?」
「あ〜ハンズフリー出てええ?」
「あっちゃんの車やねんからかまへんで〜」
稲葉はハンドルに取り付けたボタンを押した
228 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/29(木) 22:34
「どないしたんや〜?」
「うん特に用は無いんだけどね〜なんだかアッちゃんの声聞きたくなったんだよ」
車内のスピーカーから聞こえた声はりんねであった
「ちょ!!!りんね〜」
稲葉の顔が真っ赤になった
「どうしたのあっちゃん?」
「ラブラブやな〜りんね〜」
裕子が割って話をした
「え〜裕ちゃんいたの〜言ってよアッちゃん〜」
りんねは恥ずかしそうに答えた
「りんねはもうメシ食ったんか?」
「うん食べたよ〜どうしたの?」
「今からな〜圭坊の家でメシ食わしてもらうねんけど来るか?」
「え〜りんねも行っていいの?」
「みんなおるんやしええやろ?なぁ裕ちゃん?」
「一人増えたってわからんやろ?おいで〜なりんね」
「それはさすがにわかるやろ」
稲葉が律儀に突っ込みを入れた
229 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/29(木) 22:35
「わかった〜じゃぁ行く〜どうすればいい?」
「角のコンビにまで出ておいでそこで合流しよ」
「わかったじゃぁすぐ出るね〜」
電話が切れたあと稲葉は裕子を直視できなかった
「ホンマにあんたらラブラブやな〜」
冷かし混じりに裕子が話しかけた
「‥たまたまやがな〜」
恥ずかしそうに稲葉が答えた
「隠さんでええがな‥」
「ハハハ‥」
その後も裕子の冷やかしは続いた
230 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/29(木) 22:37
その頃先に帰った真希が家に着いた
保田の住む『メゾン後藤』の前にバイクを止めた
真希は身軽なことに気がついた
「んあ!!鞄がない‥あっ圭ちゃんに預けたんだ‥
まぁいいか‥合鍵あそこにおいてるかな〜?」
真希は部屋に続く階段を登り保田の部屋の前に来た
保田のポストの裏から合鍵を取り保田の部屋に入った
「んあ〜鍵閉めて〜靴もって〜♪」
真希は歌いながら部屋を通り抜けベランダの窓を開け隣のベランダに靴を投げ込み
「よっ!!!はっ!!!」
器用にベランダの手すりに乗り自室のベランダに移り
開けてあるベランダの窓を開け自室に入っていった
231 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/29(木) 22:38
その頃レストランメロン
閉店後窓際の席に座りメガネをかけPCを操る柴田がいた
「そろそろ新メニュー考えないとな〜」
その時厨房のドアが開きヒョロヒョロと大谷が出てきた
「あゆみ〜」
後ろから柴田の首に腕を回す
「どした〜?考え事?」
「う〜んじつはね〜里ちゃんのセコンドについたんだよ」
話を聞いた柴田は唖然とした
「はぁ?なにそれ?なんで里ちゃんなの?」
今日の控え室での出来事を大谷は事細かに説明をした
「へぇあの二人がね〜で?私は何をすればいいの?」
柴田はメガネを外しタバコに火をつけた
232 名前:愛車のローンで 投稿日:2005/09/29(木) 22:39
「それを今考えてるんだよ」
大谷の回答に柴田は肩を落とした
「マサオ‥無責任すぎだよそれ」
大谷は柴田の吸いかけのタバコを奪い口に含んだ
「って言うか真里ちゃんにはセコンドいるのかな〜?」
柴田の問いに煙を吐き出しながら呟いた
「どうだろうね‥下調べ必要だねこりゃ」
「そう言えばさぁ近々秀ちゃん来るって」
思い出したように柴田が話した
「はぁ?マジで?何しに来るのアイツ?」
大谷引きつった顔で煙を吐いた
「マサオ〜秀ちゃんイイ人だよ〜仲良くしようよ〜」
タバコを柴田に返して大谷は無言で厨房へ消えていった
(怒ったかな〜?マサオ変な事しなければいいけど‥)
柴田は大谷を目で追いメガネをかけまたPCに目をやった
233 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/09/29(木) 22:59
第19章愛車のローンではココまでです
( ´ Д `)<んあ〜この歌も娘。のアルバム曲だよ
        コレも作者のお気に入りだよ〜

( `w´)<この話に出てきた車はNISSAN SILVIA S15spec-Rやで〜
      この型でシルビアは生産終了してもうてんけどな〜
      めちゃくちゃスタイリッシュでかっこいい車やで〜
      この話で出てきたクロスって言うのはミッションのことやで
      ギアとギアの間隔が短いから加速が凄いギアやねん
      これもアホ作者の友達が乗ってるで〜


( `.∀´)<後藤あんた不法侵入じゃないの!!!
( ´ Д `)<んあ〜だって鍵無いんだもん
( `.∀´)<待ちなさいよ少しくらい!!!

川σ_σ||<秀ちゃんって誰?
( `_´)<なんか作者の友達らしいよ
川σ_σ||<それって公私混同ってやつじゃないの?
(作者)<そんなこたぁない
从#~∀~从<そのうちどっかからクレーム来るんちゃうか?

(作者)<‥それは困る

234 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/02(日) 21:37
「ねえ?なんでうちで2次会になるの?」
コンビニの前で保田と平家がタバコを吸いながら話をしていた
「ええやんたまにはあのメンバーで飲むのも」
「よくないわよ!!メンバー増えてるし!!」
コンビニ内ではりんねが合流していた
「まぁまぁ‥あれやったらごっちんの部屋で寝たらエエやん」
「‥言われなくてもそうするわよ」
保田はタバコをもみ消し車に戻っていった
「待ち〜や」
平家は後を追ったその様子稲葉と裕子がコンビニ内から見ていた
「なぁ?みっちゃんと圭坊っていつもあんなん?」
「さぁ?時期的に生理なんちがう?」
「‥そんなもんかいな?」
235 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/02(日) 21:38
「ああみえて圭坊二人の時めちゃくちゃ甘えてるし」
雑誌をめくりながら淡々と稲葉は答えた
「みっちゃんは‥好き勝手やってるようで圭坊のこと考えてるし」
「そう考えるとほんまに凸凹コンビやな〜」
「ちゃんと当て嵌まってるからつきあってられんねんやろうな〜」
稲葉は雑誌を元に戻し店内を見回しりんねを見つけ声をかけた
「りんね〜もうええか?会計するで〜」
「え〜もうちょっと待ってよ〜」
「アカン〜みんな待ってるねんから〜」
「は〜い」
稲葉はりんねを引き連れレジへ向かった
(自分らもたいがいバカップルやがな)
裕子は出口に向かった
236 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/02(日) 21:38
その頃真希は保田の隣の部屋510ルームで
自分が管理をする謎のホームページ510のBBSを見ていた
「んあ?これって‥かなぶんさんあんな所に出没したんだ〜」
書き込みにはらーめんかなぶんの目撃情報が書かれていた
「あの交差点から‥あれっ追跡失敗か‥
え〜っと名無しさんおつかれ!!510も場所絞って探してみますっと」
素早いタイピングで打ち込みページを閉じた
「次はみっちゃんのHPっと‥」
管理人の仕事を淡々とこなしページを閉じデスクの隣にあるソファーに飛び込んだ
「んあ〜遅いな〜みんな‥ふぁ〜」
真希はのびた張りに眠りについた
237 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/02(日) 21:40
その頃丁度2台の車が『メゾン後藤』の駐車場に止まった
「おおっ圭坊ええとこ住んでるねんな〜」
車から降りた裕子は見上げながら呟いた
「やろっ!!ココごっちんの叔父さんが経営してんねんで〜」
「へ〜そうなんや〜ごっちんの叔父さんって不動産屋さんやねんや〜」
「そうですよ〜他にもいろんな所に物件とか建物あるんですよ〜」
平家とりんねの説明に驚きながまた部屋を見上げた
「ちょっと!!そんなところでなに騒いでるのよ!!部屋いれないわよ!!」
「機嫌悪いね〜」
「従っといたほうがええな」
プリプリする保田を先頭に部屋へ上る階段をぞろぞろと昇った
238 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/02(日) 21:41
その頃カントリー
閉店した店舗のほうへ行くとりんねが見あたらなかった
「ねぇあさみちゃん?りんねさんは?」
PCを弄るあさみに里田が聞いた
「稲葉さんに呼ばれて保田さんの家行くって出かけたよ」
里田は近くにあった椅子に腰をかけた
「そうなんだ〜ところでさ〜」
「どうしたの?」
「昨日ココにうちの学校の矢口さん来た?」
矢口自身から聞いた話をあさみにぶつけた
「へっ?‥どうだったかな〜え〜っとあの資料」
急によそよそしくなったあさみは作業場へ逃げるように消えた
(やっぱり‥何か隠されてる‥)
里田はすこし考えながら自室に戻った
(はぁ‥やばかった‥ばれたのかなぁ?‥りんね早く帰ってこないかな〜)
作業場の小窓から中を伺うあさみであった
239 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/02(日) 21:52
第20章For All We Know前半はココまでです

( `.∀´)<まったくもう〜
( `◇´)<まぁまぁ〜怒りなや〜

(⌒ー⌒)<あっちゃんはあんな風に怒っちゃやだよ
( `w´)<うちは大丈夫やがな〜

从#~∀~从y−~<目当てられへんわ〜なぁごっちん?
( ´ Д `)<zzzzzzz
从#~∀~从y−~<‥


( `.∀´)<もう10月よね〜バカ作者が年間通して一番太る時期なのよね〜
( ´ Д `)<夏に痩せたのにまたリバウンド?
( `w´)<あの話も怪しいで〜
(作者)<今年の秋はムダに食わないッス
( `◇´)<まぁ冬には答えが出てそうやな
240 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/04(火) 22:07
保田の部屋では
「しっかし綺麗やけどなんもない部屋やな〜豪華な本棚だけやん」
「せやろ?殺風景過ぎや思っていつも物持ってくるねんけどもって帰れいわれんねん」
「生活感ない部屋やのにちゃんと住んでるねんから変わってるよな〜」
ビール片手に裕子と平家と稲葉の酒飲み座談会が始まっていた
「‥何で私が‥」
保田はホルモンを炒めながらブツブツと呟いてた
「保田さんこのお皿でいいんですよね〜」
りんねが皿を机の上に持って来た
「そうよまったくアンタだけね私の味方は」
うんうん頷きながらビール片手にホルモンを炒めていた
「りんねはあんまりお酒飲めないし何かしてないと‥圭ちゃんに怒られそうだし」
「‥あんたってあたしのことホントは嫌いでしょ」
「そんなことないよ〜あっコレ盛り付けるね〜」
ニコニコしながらりんねは手際よくサラダとハムを盛り付けて3人が待つ居間へ運んだ
241 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/04(火) 22:08
(相変わらず掴めないのよね〜りんねって)
保田はキッチンを出て行くりんねを目で追った
「うわ〜派手な下着やな〜こんなん履いとるんかいな〜」
「凄いな〜ヒラヒラのフリフリやで〜」
「あ〜りんねもこんなの欲しい〜」
「あかんって〜も〜置いとき〜や」
平家が真っ赤になって隠そうとしてた
3人はビール片手に保田の部屋を物色をしていた
(あいつら‥許さん)
キッチンで保田の怒りは沸点を越していた
242 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/04(火) 22:09
稲葉が裕子の鞄から頭を出した封筒を見つけた
「裕ちゃんなんやのこの封筒」
「あ〜ごっちんの履歴書やそう言えばまだ見てへんかったな〜」
裕子は封筒から出して三つ折りにされた履歴書を開いた
「へ〜ごっちんって東京出身なんや〜」
「せやで〜ごっちんは中学まで東京おってんで〜圭がこっちに連れて来た様なもんやけどな」
ビール片手に平家が割って入ってきた
「違うわよ!!大学の時に懐かれて気づいたらついて来たのよアイツ」
保田も炒めたホルモンを持って輪に加わった
「ほんでどないしますの?雇うん?」
平家がビールを煽りながら聞いた
「パソコンにも詳しいみたいやし断る理由なんかあれへんやん」
裕子は封筒に履歴書をしまいながら答えた
243 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/04(火) 22:10
「裕ちゃんの所ならバイトの許可も簡単に出せるわ」
「なんや朝女ってバイトするのに許可いるんか?」
「姉さん‥うちら在学中の頃からバイトは許可制やってんけど」
「エッ?そうやったっけ?」
裕子は深く考え込んだ
「まぁ姉さん『校則は破る為にある』が口癖やったから知らんへんと思いますけど」
「裕ちゃんって朝女である意味伝説化してるよね〜」
保田がうんうん頷きながら語った
「うちもよう客の生徒から聞くで〜中澤裕子A級伝説って」
「そんなんあんあるんかいな?」
「りんねもお客さんから聞いたことあるよ〜
確か理事長の銅像ピンクに塗ったとか校長先生の車のミラーへし折ったとか」
「‥そんなことしてへんわ‥ミラーは折ったけど」
「折ったんかいな‥」
244 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/04(火) 22:11
「でも姉さん銅像の手首は折ってましたやん」
「えっ!!あれ折ったの裕ちゃんなの?」
保田の目が丸くなった
「アレは不可抗力やがな〜」
「やっぱり折ったんだ‥未だに腕出てこないから放置よアレ」
「あ〜それうちが証拠隠滅させられてんや〜」
「みっちゃんも共犯者かいな〜」
「いや〜なんもわからんと突然姉さんにごっつい重い紙袋渡されて『捨てて来い』言われてな〜」
「みっちゃんは裕ちゃんには逆らわなかったの?」
りんねがアタリメを噛みながら聞いた
「う〜んどうやろ〜?逆らったら鉄拳制裁やしな〜」
「ハハハそうなんだ〜裕ちゃんジャイアンみたいだね〜」
「あ〜当たってんな〜」
その瞬間稲葉の音頭でジャイアンコールで再度乾杯が行われた
245 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/04(火) 22:11
「せやけどな〜あん時恐る恐る紙袋覗いたら‥どす黒い腕入ってたからうちたまげてな〜
‥あ〜ついに姉さん人を殺めたんや〜思ってな〜
コレは隠さなアカン思ってな〜速攻淀川に捨てに行ったわ」
「誰が殺めるねん!!!」
裕子は平家の腕を叩いた
「裕ちゃんってやっぱり謎だわ」
「その癖勉強はちゃんとできててんもんな〜謎やな」
「あれは学費タダにするためや‥圭坊かて同じやん」
「あたしはちゃんと勉強したわよ!!
勉強しないで学費免除なのは後藤と裕ちゃんくらいよ!!!」
「ごっちんも学費免除なんかいな〜」
「そうよ悔しいけど頭はかなりキレルのよ」
「うちはそれなりには勉強してたで〜」
「姉さんが勉強してんの見たことないですよ」
「うちもあれへんわ〜」

その後も裕子の学生時代をネタに雑談飲酒の会は盛り上がった
246 名前:For All We Know 投稿日:2005/10/04(火) 22:24
第20章For All We Knowはココまでです
(⌒ー⌒)<この歌はカーペンターズの歌だよ〜
( `w´)<アホ作者昔から聞いてるけど似合わんわ〜
(作者)<ほっとけ〜!!!

( `◇´)<この話で出てきた銅像腕折りやミラー折りはアホ作者の実体験らしいで
从#~∀~从<ろくな学生生活送ってないねんな〜
(作者)<普通ですよ普通
( `.∀´)<普通の学生は屋上で麻雀なんかしないわよ!!!

( `.∀´)<おかげさまで20章
( ´ Д `)<最近題に悩んでるらしいよ〜
( `w´)<ボキャあれへんのに変わったことするから
(作者)<まだまだがんばりますよ!!!!
( `◇´)<まぁ適当にに読んだってや〜
从#~∀~从<サービスすんで〜


247 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/07(金) 22:30
その頃朝女中等部学生寮の辻の部屋では
『辻希美の暴飲暴食に歯止めをかける会』
が本人の意思とは別に開催されていた
「なんなんれすか?ここはのんの部屋れすよ」
「うん知ってるよでもね〜もう見てらんないんだよね〜」
高橋は机の上にあったおやつを持参のポリ袋に詰め
辺りをキョロキョロと探った
「なにするのれすか!!!あ〜そこの戸棚は開けては駄目なのれす」
新垣に羽交い絞めにされる辻がジタバタと暴れていた
「愛ちゃん急いで〜うちあんまりもたない」
新垣が辻に力負けしかけていた
「はいは〜いもうちょっとやよ〜」
戸棚からはスナック菓子と飲み物が引っ張り出され
高橋のもつポリ袋にどんどん入れられた
248 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/07(金) 22:31
「のんの〜財産が〜」
辻は力なくヘナヘナと床に座り込んでしまった
「のんちゃんの為なんだよ〜」
新垣は辻の頭を撫でながら諭した
「じゃああれ置いてってくらさい」
高橋が口を縛る大きなポリ袋を指差した
『駄目』
新垣と高橋はハモッて即答した
「しょんな〜」
がっくり肩を落とした辻を見て二人は
「ののちゃんコレはうちらがあずかるだけやよ」
「そうだよ別に食べるななんて言わないよ
食べる時に部屋に来てみんなで食べればいいじゃん」
「ホントに食べさしてくれるのれすか?」
辻は目を輝かせながら顔を上げた
249 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/07(金) 22:35

「うん今日みたいに外で食べた日とかは駄目だけどね〜」
「一人で食べるよりみんなで食べたほうが楽しいやよ」
「そうれすね〜じゃぁみんなで食べるのれす‥今から」
二人の顔から笑顔が消えた
『辻〜!!!!』
その後辻の部屋から謎の叫び声が聞こえた
少し離れた高等部寮
石川は吉澤の部屋に来ていた
「ねえ?ひとみちゃん?今の何の声?」
「さぁ?なんだろうね?そんなことより〜いい加減教えてよ〜」
「駄目〜矢口さんに怒られちゃうもん」
吉澤は真里の相談の内容を探っていた
「教えてくれないんなら‥こんなことしちゃうよ〜」
二人は深夜までじゃれ合った
250 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/07(金) 22:36
一方保田宅では
「りんね〜いいぞ〜もっと踊れ〜」
稲葉がりんねと平家に謎の振り付けを教えていた
「あんたたちうるさいわよ!!!!なんなのよその踊り?」
チビチビとビールを飲んでいた保田が怒りをぶち撒いた
「みっちゃんの次のコンサート用の振り付けやで」
「どうしてうちでやるのよ!!しかもりんねまで踊ってるし」
「だって楽しいもん〜」
その後も家主保田を無視して稲葉のダンス教室は続いた
「なぁ圭坊?この鞄かえしたいねんけどごっちんどこおるん?」
裕子は鞄片手に保田に尋ねた
「あ〜後藤なら隣の部屋よ鍵開いてるしどうせソファー
にだらしなく寝てると思うから起していいわよ」
「わかったちょっと行ってくるわ」
「いってらっしゃい〜襲ったらアカンで〜」
「誰が襲うか!!!」
稲葉に激しい突込みを入れて部屋を出た
251 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/07(金) 22:44
21章『ヨロシク!』前半はココまでです

( ´D`)<のんの財産はどこに隠したのれすか?
( ・e・)川’ー’川<‥当分隠しておこうね‥うん

(0^〜^)<教えてYO
( ^▽^)<だ〜め

( `w´)<踊るで〜ついておいでや〜
( `◇´)<激しいのはかんにんな〜
(⌒ー⌒)<楽しいね〜
( `.∀´)<静かにしなさいよ!!!
从#~∀~从<圭坊が一番うるさいわ
252 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/10(月) 21:43

保田の部屋を出て510ルームのドアをノックした
「寝てるんか?‥邪魔するで〜」
(すごいな〜この部屋‥圭坊の部屋より広いやん)
部屋に入ると裕子は愕然としたそこにはソファーに
同化した真希が大股を開いて寝ていた
(なんちゅう格好やねん‥)
裕子は側へ行き真希を起すことにした
「ごっちん‥ごっちん」
肩を揺らしたが起きなかった
(どうやったら起きんねんやろしかし気持ちよさそうに寝とんな〜)
裕子は顔を覗き込んで再度肩を揺らした
その時寝ぼけた真希が裕子の首に腕を回した
「ちょ‥ごっちん!!なにすんねんな〜痛いって‥」
「んあ〜zzzz」
253 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/10(月) 21:44
裕子はじたばたするも真希の腕の力はどんどん強くなっていった
「ごっちんエエ加減に起き〜!!!」
ゴン!!!!
裕子は短距離の頭突きを放った
「がはっ!!」
首に回っていた手はするりと外れた
「んあ〜」
真希が起きると床に裕子が蹲っていた
「あれっ?裕ちゃんなにしてんの?」
「あっ起きたんかいな〜痛ったいわ〜」
額を撫でながら裕子も起き上がった
「どうしたの?裕ちゃん」
「どうしたって‥ごっちん‥頭固すぎやわ」
「ごめんね〜裕ちゃん」
後藤は机の引出しから冷えピタを持ってきて裕子の額に張った
「ありがとうな〜あっこれ鞄しかし凄いなこの部屋」
「んあ〜ありがとうそうかな〜普通だと思うよ」
「これ‥普通か?」
254 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/10(月) 21:45
裕子は立ち上がってPCデスクを見ていると
真希が隣で説明をした
「んあ〜これがサーバーでこっちがデスクトップあとね〜」
真希はゴソゴソと鞄を探り小さなノートPCを出した
「これがノートパソコン」
「へ〜こんな小さいラップトップあるねんや〜」
「んあ〜小さいから持ち運び楽だし無線LAN付いてるから
アクセスポイントさえあればどこでも使えるんだよ」
「ごめん‥ぜんぜん話わからんわ」
「んあ〜裕ちゃんホントに苦手みたいだね」
「メール送るとかサイトみるくらいでしか使わんかったしな〜」
「あはっじゃ後藤が教えてあげるよ〜」
「せやな頼むわ」
二人はソファーに座った
255 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/10(月) 21:46
「あんな?ごっちん圭坊に許可もらったらすぐうちでバイトしてくれるか?」
「んあ?後藤受かったの?」
「断る理由あらへんやん」
「ほんとに?」
「こんな嘘ついてどないするんな」
後藤はソファーからヒョイッと立ち上がり裕子の前で三つ指をついた
「不束者ですがよろしくお願いします」
「へっなんやの突然?」
「あはっなんか言ってみたかっただけ」
「そっかホナよろしくな」
裕子が差し出した手に真希が答えて硬い握手が交わされた
「なんか変な感じだね」
「ハハハっせやな〜そや!!!ごっちんコレ新しい名刺」
裕子は鞄から新しく作った名刺を差し出した
「んあ?前にも貰ったよ?」
「あ〜アレは自宅の住所しか書いてなかったやろ?」
256 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/10(月) 21:46
「そっかぁ〜‥んあ?‥あああああ!!!!」
名刺を見た真希が突然パソコンの側にあったファイルを取り出し目をやった
「なんやの?突然」
裕子も立ち上がってそのファイルを覗き込んだ
「裕ちゃんこの住所」
「なんやの?」
「コレ後藤のおじさんの物件だよ」
「へっ?マジで?」
「ホラこの物件」
真希がファイルのページを指した
「ホンマや‥偶然って怖いもんやな〜」
そこには事務所の間取りが事細かに書かれていた
「んあ〜後藤もびっくりだよ」
「せやけどこの間取り図なんか違うことない?」
裕子はマジマジと間取り図を見ていた
257 名前:ヨロシク! 投稿日:2005/10/10(月) 21:47
「んあ〜それね〜リフォーム前のだからね〜この部分ぶち抜いたんだよ」
真希は近くにあったペンで図の壁を塗った
「へ〜まぁ確かにこの部屋あるとないとじゃ光の取り込みちゃうもんな〜」
「あ〜裕ちゃん気付いたんだ〜後藤も思ってたんだよね〜」
「うちこの広さと窓からの光の取り込みが気に入ってココ借りたんやで」
「へ〜そうなんだ〜後藤もこの物件好きなんだよ〜」
その時玄関が開き保田が毛布片手にドタドタと部屋に入ってきた
「後藤部屋借りるわよ〜」
「んあ?圭ちゃんどうしたの?」
「どうしたもこうしたも隣じゃ寝れないのよ!!!裕ちゃんも後藤もとっとと出て行きなさいよ」
「なんやの圭坊?」
「んあ〜ココ後藤の部屋だよ?」
「わかってるわよ!!!!って言うか後藤はとっとと家帰りなさいよ」
保田に追い払われた2人は保田の部屋に戻った
258 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/10(月) 21:53
21章『ヨロシク!』はココまでです

从#~∀~从<ごっちん石頭過ぎや頭割れるか思ったわ
( ´ Д `)<んあ〜そんなことないよ〜

( `w´)<ところでアホ作者よ
(作者)<なんすか?
( `w´)<最近バイク出てこんな?
(作者)<そのうち嫌でも出てきますよ
( `.∀´)<この馬鹿昨日古本屋でバカ高いバイクカタログ買ってたわよ
(作者)<‥それなりに研究もしてるんですよ
259 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/11(火) 00:51
( ´ Д `)<んあ〜忘れてた〜21章『ヨロシク!』コレはね〜
        娘とみっちゃんが主演の映画モーニング刑事の挿入歌なんだよね〜
        サントラに入ってる歌だよ〜
从#~∀~从<説明しとるけどごっちん出てへんやん
( ´ Д `)<んあ〜アホ作者未だに見てるらしいよ
(作者)<アレはアレで名作なんですよ
260 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/14(金) 22:04
「マサオ〜なに怒ってるの?」
自宅の換気扇の下で仏頂面でタバコを吸う大谷に柴田が声をかけた
「別に〜怒っないよ」
「嘘つき‥帰りの車の中でも黙ったままだったし」
「別に〜」
大谷は目をそらしてタバコを吸い続けた
「秀ちゃんの事でしょ?」
「だから怒ってないって!!!」
突然大谷はムキになってタバコをもみ消した
柴田は大谷の行動に目を潤ませた
「‥泣くなよ」
「泣いてないもん」
「泣いてるじゃん」
大谷は包み込むように柴田を抱きしめた
「ねえ?マサオ〜なんで秀ちゃん拒むの?」
腕の中で柴田が尋ねた
261 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/14(金) 22:04
「別に拒んでないよ‥でもさ‥」
「でもな〜に?」
「アイツさ〜アタシの知らないあゆみ知ってるしなんか妙に馴れ馴れしいし」
「マサオ〜それってヤキモチ?」
「ちっ違う‥」
「あ〜赤くなった〜図星だ〜でもマサオだって秀ちゃんの知らないこと知ってるじゃん」
「だから違うってば‥」
「なにが違うの?」
「‥」
大谷はまわしてた腕を解きタバコに手をかけたが柴田に手を払われた
「ねぇ?一緒にお風呂はいろ?」
「狭いからヤダ」
「そう言わず〜」
柴田はグイグイと手を引き風呂場に入っていった
262 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/14(金) 22:05
「ごっちんあんま飲んだらあかんって〜」
平家がチュウハイ缶を奪おうとしたが真希はいなしてさらに口へ含んだ
「プハァ〜コレおいしいよ〜」
「しかしエエ飲みっぷりやな〜ごっちんホンマに高校生か?」
「ごっちんおつまみどうぞ〜」
りんねがつまみの皿を勧めた
「んあ〜ありがとう〜」
「裕ちゃん感心してる場合ちゃうやろ‥りんねもつまみ薦めてどうすんねん」
「まぁええがな‥うちらもこんな風にみっちゃんの家のガレージで飲んでたやん」
「あはっそうなんだ〜」
真希はつまみ片手に話に耳を向けた
「あったな〜みっちゃんオヤジさんの
日本酒パクッたんばれてオヤジさんに追っかけられてたな〜」
「あ〜あったあった〜オヤジさんスパナ片手に本気で追っかけてたな〜」
263 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/14(金) 22:06
「って言うかなそれもこれも全部姉さんが悪いやで〜」
「なんでやの?うちなんもしてへんがな」
「‥よう言いますわ〜あん時も姉さんがおとんの秘蔵の日本酒飲んでもうたんが事の発端やねんから」
「あれ?そうやった〜?でもアレは美味かったな〜」
「でもアレって結局圭が密告してんな〜」
思い出したように平家が話し出した
「そうそう裕ちゃんがみちゃんにちょっかいかけてるって勘違いしてな」
「あ〜あったあったその後ケンカ売られたわ〜まぁ返り討ちにしてんけど」
「あの頃の姉さん血も涙もなかったよな〜うちも何度かボコられたし」
「なに言ってんのうちは目茶苦茶優しいやんまぁ
喧嘩上等やから売られた喧嘩は買うけどな」
ニコニコしながら平家の肩に手をかけた
「ハハハ‥」
264 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/14(金) 22:07
「まぁ血気盛んやったな〜うちも裕ちゃんと何度かやったしな〜」
「やったな〜決着ついたことなかったけど」
「ええっ?あっちゃんも喧嘩したの?」
りんねが驚いたように聞いた
「ええか?りんね〜裕ちゃんにだけは喧嘩売ったらアカンで〜」
「りんね売らないよ〜」
「喧嘩言うたらごっちんも東京おった頃に圭に喧嘩売ってボコボコにされてたな〜」
平家が思い出したように話す
「んあ〜圭ちゃんに出会った頃だよ〜」
真希が照れくさそうに笑った
「なんや圭坊とやったんかいな〜」
「んあ〜後藤中学生だったんだけどね〜」
「しかし圭坊も大人気ないな〜」
「姉さん人のこと言えませんやん」
265 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/14(金) 22:08
「でも圭坊も強なったよな〜始めて逢った頃はビービー泣いてたのに」
「んあ〜圭ちゃんって泣き虫だったんだ〜」
「せやで〜あっちゃんに弟子入りして意味なく鍛えて無駄に強くなってんけどな」
「まぁ泣き虫っちゅうか‥打たれ弱かったんやな〜」
「姉さんの関西弁聞いてビクビクしてたもんな」
「突っ込みで泣かされてたよな〜しかもその後『泣くな!!!』って脅されてたしな」
「うちなんもしてへんがな」
裕子はビールを煽った
「じゃぁ裕ちゃんは丸くなったんだね〜」
「せやな〜あの頃から比べたらな〜」
その時乱暴にドアが開いて保田が入ってきた
266 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/14(金) 22:17
22章『今宵の月のように』前半はココまでです

川σ_σ||<コレって続きあるの?
( `_´)<アホ作者にそんな能力ないよ
(作者)<‥気が向いたらエロになったりして‥


( ´ Д `)<んあ〜チュウハイ美味しい〜
从#~∀~从<当然ながら未成年は飲んだらアカンで〜
( `◇´)<姉さんアホほど飲んでましたやん
(作者)<あくまでフィクションですからね〜
267 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/17(月) 22:18
「あんたたちね〜うるさいわよ!!!寝れないじゃないの!!!」
「ごめんな〜圭坊ってまだ起きてたんかいな〜」
「あんたたちの話全部筒抜けよ!!!!」
「圭ちゃん怒るとシワ増えるよ」
りんねが釘をさした
「‥シワなんてないわよ!!
後藤アンタもとっとと寝な!!明日授業で当てるわよ」
「んあ〜わかったよ〜」
重そうに腰を上げ立ち上がった
「いけるかごっちん?送ろか?」
「んあ〜後藤の家すぐそこだから大丈夫だよ」
「気にしな行こ行こ」
「ごっちんまたな〜」
「歯磨いて寝るんやで〜」
「ごっちんまたね〜」
「んあ〜おやすみ〜」
268 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/17(月) 22:19
「なぁ?家そんなに近いん?」
「んあ〜隣だもん」
真希は家を指差した
「ホンマに近いねんな〜」
「うん」
階段を下りると道路の反対側に小さな公園が見えた
「前に公園あるねんや〜」
「裕ちゃんちょっと寄って行こ」
真希は裕子の手をとり公園に向かった
「遅いからちょっとだけやで〜」
二人は小さな外灯に照らされたブランコに腰を下ろした
「きれいな月やな〜」
「んあ〜大きいね〜」
二人は少しの間月を眺めた
269 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/17(月) 22:20
「ところで?どないしたん?」
「後藤もう少し裕ちゃんと二人で話したかったんだよね〜」
「そうなん?」
裕子はズボンのポケットからマルボロとライターを出した
「ここやったらええやろごっちんも吸うか?」
「あはっ!!!ありがとう」
タバコを受け取ると口に咥えたその瞬間裕子が火を差し出した
「んあ〜ありがとう裕ちゃんなんか慣れてるね」
裕子はフフッと含み笑いをして自分もタバコを口に含んだ
「昔とった杵柄や」
「そうなんだ〜裕ちゃんっていろんな経験してるんだね〜」
「経験か〜って言うより回り道やな」
「回り道?」
270 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/17(月) 22:20
「せやいろんな所行っていろんな目に遭って
いろんな人に出会ったそれがうちの回り道や」
「じゃぁ?人よりいっぱい歩いたの?」
「まぁそんなもんかな‥同じ道行くより人と違う道歩くんも悪くないしな〜」
「へ〜なんか凄いね〜後藤もそんな回り道出来るかな〜」
「いらん回り道はせんでエエと思うけど経験や出会いは財産になるからな〜」
「財産か〜じゃあ裕ちゃんと逢えた事も財産だね〜」
「どうやろな〜?ごっちんにプラスになればええけどな」
「なるよだって後藤裕ちゃんといると楽しいもん」
「そうなんうちも楽しいで〜ごっちんとおると」
「あはっなんか嬉しいな〜でも後藤まずやりたいこと探さなきゃ」
「せやな〜まだまだ若いんやしゆっくり探したらええやん」
裕子は真希の頭をワシャワシャと撫でた
「あはっ!!そうする」
271 名前:今宵の月のように 投稿日:2005/10/17(月) 22:21
真希はにっこりと笑った
「はいコレ使い」
裕子が携帯灰皿を差し出した
「んあ〜ありがとう」
「さてもうお開きにしよか?」
「え〜もう少し話したいよ〜」
「アカンもう帰りバイト始めたら嫌でも顔合わすねんから」
「は〜い」
真希は渋々立ち上がりスカートを叩いた
公園を出て真希の家の前に着いた
「裕ちゃん後藤がんばるからね」
「うん頼りにしてるで〜ほなおやすみ〜」
「んあ〜おやすみ〜」
裕子は真希が中に入るまで見送ってもう一度月を見上げタバコを口に含んだ
272 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/17(月) 22:29
22章『今宵の月のように』はココまでです
( `◇´)<この歌はエレファントカシマシの歌やで〜
( ´ Д `)<いつの日か〜輝くだろう今宵の月のよ〜に〜
(作者)<デビューした頃はバリバリのロック歌ってたらしいです

( ´ Д `)<なんか長い夜だったね
(作者)<そうですね‥全然進んでないような気がする
从#~∀~从<実際進んでへんな‥
( `◇´)<バイク出てこんし
(作者)<‥これからですよ!!!!
273 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/21(金) 21:13
東向きの窓から強い日差しが射した
「あ〜眩しい」
保田が不機嫌そうに目を覚ました
「ったく‥後藤の奴カーテンくらいちゃんとつけなさいよ〜」
ソファーから体を起し近くにあった冷蔵庫に手を伸ばした
「何も入ってないじゃないの!!!!」
冷蔵庫を乱暴に閉じ毛布をもって真希の部屋を出た
(さて‥部屋はどうなってるのかしら?)
玄関を開けると日本酒の独特の香りが漂っていた
「クサッ‥なによコレ?」
急いで中に入ると自慢の本棚は荒れ放題
空の缶ビールが散乱殆ど空に近い日本酒やワインの瓶がゴロゴロ
つまみのピスタチオの皮で謎のメッセージ
そして数珠つなぎの様に寝る女たち
274 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/21(金) 21:14
「‥なんなのよこれ!!!!!」
保田が脅威の叫びをあげた
その声にりんねが目を覚ました
「あ〜圭ちゃんおはよう〜」
「‥りんねやっぱりあんただけよ私の味方は」
「ごめんね〜りんね先寝ちゃったから片付けてなかったよ」
「いいわよ‥もう少し寝てな」
保田はそう言いながらゴミ袋片手に片付けを始めた
「ああああああああああ‥コレ‥」
「どっどうしたの圭ちゃん?」
驚いたりんねが起き上がって保田に近づいた
「りんねコレ開けたの誰?」
保田の手には高級そうなワインの瓶が握られていた
「わかんない」
「そう‥」
275 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/21(金) 21:15
保田は黙々と片付けをしながら数珠つなぎで寝る3人を見た
(気持ちよさそうに寝て‥みんな許さない)
「ねぇ圭ちゃんよかったらうちで朝食べない?」
「あらっそれもいいわねでもお邪魔していいの?」
「うんあさみや里ちゃんの朝ごはんも作らなきゃいけないし
あっちゃん頼りにならなそうだし」
「そうなの?アンタも大変ね〜」
「その代わりと言っちゃなんだけどりんねをカントリーまで送ってよ」
「それくらいいいわよじゃすぐ準備するから」
そう言って保田は浴室へ消えていった
りんねはあさみと里田にメールを送り伸びをしながら保田の本棚を見た
(‥これ位片付けようかな〜)
「凄いな〜圭ちゃん難しい本ばっかりだ〜」
276 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/21(金) 21:16
本の整理をしているとヒラヒラと写真が落ちてきた
(なんの写真かな〜?)
そこにはHKの前でFXの整備をする稲葉と保田が写る写真があった
「まだりんねが来る前の写真だな〜」
丁度稲葉が寝返りをうった
(も〜アッちゃん寝相わるいな〜)
りんねは稲葉が大きく開いた脚を閉じた
(かわいいな〜)
2人が寝てることを確認して稲葉の唇にキスを落とした
(う〜んちょっとお酒臭いな〜)
一人でニヤニヤしていると保田が肩を叩いた
「あんた人の部屋でキスするなんて大胆になったもんね〜」
「見ちゃった?」
「見たわよ」
りんねは真っ赤になっていた
277 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/21(金) 21:18
「しかしこいつらこのままにしておくのもなんかシャクよね〜」
保田はそう言って紙とマジックを引出しから出した
「なにするの?」
「ふん!!制裁よ!!!りんねあんたもやりなさい」
そう言って保田は平家と裕子の顔に落書きをしたりんねはすまなそうに稲葉に髭を書いた
「足りないわよそんなもんじゃ」
保田はりんねの書き込んだ落書きをさらに増やした
「あ!!!!!!!圭ちゃん〜それ油性だよ」
「へっ?‥」
保田は一気に青ざめた
「‥りんねそろそろカントリー行こうか」
「ええっ?このまま行くの?」
「しょうがないじゃないさぁ行くわよ」
保田は紙にマジックで大きく『天誅』裏に短いメッセージを書き
空のワインボトルを重しにして部屋を出て行った
「大丈夫かな?みんな」
「ふん‥いいのよ‥」
保田がエンジンをかけ二人はバイクに跨りカントリーを目指した
278 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/21(金) 21:26
23章『Shout At The Devil』前半はココまでです
( `w´)( `◇´)从#~∀~从<Zzzzzz

( ´ Д `)<ねぇ?なに怒ってんの?
(⌒ー⌒)<さぁ?りんねもあの怒号で起されたんだよ
( `.∀´)<ふん!!あんた達も天誅喰らいたいの?

(作者)<秋らしくなって‥寒いです
( `.∀´)<‥いろんな意味でね



279 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/24(月) 21:09
その頃カントリー
「おはよう里ちゃん」
自室から出ると里田と顔を合わした
「あさみちゃんおはよ〜りんねさんは?」
「朝帰りだって〜もうすぐ圭ちゃんと帰ってくるよ」
「へっ?保田先生?なんで?」
「さぁ?わかんない?あっちゃんが酔いつぶれてるみたい」
「そうなんだ〜先シャワー使うね」
「うんどうぞ〜」
そう言ってあさみは自室に戻った
(昨日の話でなくてよかったよ〜)
ツインの心地よい音と共に保田のVTがカントリーの裏口に止まった
「ほんとにいいの?どっかでモーニング食べていくわよ?」
「気にしないでよ〜さぁ入った入った」
「じゃあ遠慮なく入るわよ」
280 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/24(月) 21:10
「ふぁ〜頭痛った〜」
頭に手を当て平家が目覚めた
周りを見ると辺りは妙に片付いていた
(りんねがやってくれたんかな〜‥うわっこの二人なにやってんの?)
隣に転がる稲葉と裕子の顔の落書きを見て二人の凄まじい呑み姿を想像した
(圭起さなあかんな‥りんねどこいったんやろ?)
平家は顔を洗おうと立ち上がったときに
ダイニングにある机の『天誅』の文字が目に入った
「なんやのこれ‥あれっ?この瓶って‥うわっ洒落ならんでこれ」
空瓶とメモを持ちリビングに転がる二人を起こした
「ちょっと〜姉さんあっちゃん〜起きて〜や」
ちょっときつめに揺らすと二人は目を覚ました
「なんやの〜気持ちよ〜寝てんのに〜」
281 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/24(月) 21:11
「みっちゃんなんやの?その顔?ええ歳こいて」
「そんなんどうでもエエですやんこのワイン二人で開けたんですか?」
「あ〜それな〜おいしかったで〜なぁ?あっちゃん」
渋々起き上がった裕子が答えた
「うんまろやかやったで〜」
目を擦りながら稲葉も起き上がった
「って言うか洒落なりませんわ‥コレ‥ビンテージワインですよ」
「はぁ?なんやの?」
「これ圭がうちの生まれた年に出来たワインわざわざ探して買ってきたんですよ」
「なぁコレってそんな高いん?」
「たぶん10万くらいすると思いまっせ」
落書きにまみれた二人は一気に目が覚めた
282 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/24(月) 21:12
「マジで‥どないしよ?」
「やっぱ弁償か‥な」
「‥っでうちら三人にはこんな制裁かいな‥」
近くにあった鏡を見て裕子が呟いた
「うち呑んでませんやん」
「まぁ同罪やな‥」
「圭坊とりんねは?」
「カントリーでメシ食べるって先出てったみたい」
「さて‥とりあえず顔洗おか‥」
「せやな‥」
第2の油性で落書きと言う悲劇がこの後3人に発動した
283 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/24(月) 21:13
カントリー食卓
パン片手に保田が聞いた
「里田アンタなんで緊張してるのよ?なんか後ろめたい事でもあるの?」
「ないですよ‥そんなの」
(この状態で緊張しないほうがどうかしてるよ‥)
コーヒーを飲みながら否定した
「圭ちゃん普通は緊張するよ」
「そう?まぁ確かに自分の学校の生徒指導と食卓囲むって言うのもアレよね〜」
里田は黙々と食べ席を立とうとした
「里ちゃんもういいの?」
「しっかり食べましたよ‥じゃあ行ってきます」
鞄とヘルメットを持ち出ようとした
「あら?アンタ原付通学してた?」
里田はしまったと顔をした
284 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/24(月) 21:14
「ほぅ‥DSで通学かぁ‥まぁいいわ見てない事にしておくけど
‥見つからないようにしなさいよ」
「はい‥気をつけます」
里田は深く頭を下げ店を出て行った
「保田さんって結構理解あるんですね」
「ふん!!アタシだって‥まぁ里田だから見逃したって事よ」
里田のDSがカントリーを離れていった
「あっそう言えば昨日里ちゃんにあの事ばれて問いただされそうになったんだよ」
「あの事?まさか真里ちゃんの事?」
「そのまさかだよ‥」
「なによ?真里ちゃんって?矢口の事?」
「うん実はね‥」
真里がカントリーを訪ねたときの話をした
「へ〜里田がね〜‥で‥どうなるの?矢口は後藤しか見えてないでしょ」
「うんアッちゃんから話は聞いてる‥」
「‥里田にどう言うの?」
285 名前:Shout At The Devil 投稿日:2005/10/24(月) 21:15
「里ちゃんどこまで知ってるんだろう‥」
「まぁ遅かれ早かれ気付くことだよね〜」
「問題は誰がその悪役になるかよね〜」
保田は自分が言った言葉に後悔した
「なによあんたたち?その目?嫌よ!!‥私は
‥そうよ私は教師よ!!!公私混同は出来ないわよ」
なおも二人の視線が突き刺さる
「‥どうしろって言うのよ‥」
「どうしようかな?」
「誰かに相談とかしてるのかな?」
「どうかしらね‥まぁなんとかなるんじゃない?さぁあたしもそろそろ行くわ」
「気をつけてね〜」
「ごちそうさま‥まぁ機会があったら里田と話してみるよ」
「頼んだよ圭ちゃん」
保田は裏口から出て行った
(頼まれてもねぇ‥昼にでもちょっと呼び出してみるか)
286 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/24(月) 21:26
23章『Shout At The Devil』はココまでです

(⌒ー⌒)<この歌はMotley Crueの歌だよ
( `w´)<アホ作者よ?英語わかってるんか?
(作者)<しゃう〜しゃう〜しゃうあざでびる〜♪
( `◇´)<‥なに歌ってるんかわからんわ

(0゚v゚0)<ばれちゃったね〜
川=‘ゝ‘=||<単車通学は駄目なんだよね〜
(作者)<校則は守りましょう
( ´ Д `)<んあ〜アホ作者もバイク通学してたんだよね〜
从#~∀~从<よう停学喰らってたらしいで〜

287 名前:SPY 投稿日:2005/10/27(木) 21:18
コンビニ『シェキドル』
登校時間と重なる為店内は朝女の生徒で溢れかえっていた
祖母宅から通う加護と寮に住む辻たちはいつもココで合流する
「あいぼん聞いてるのれすか?」
「聞いとんで〜って言うかその話昨日メールで読んだし」
「メールじゃ伝わらないこともあるのれす」
「十分伝わったがな‥」
加護はTV情報誌をパラパラとめくりながら辻の話を話半分で聞いていた
「せやけどな〜のの〜自分の為やで〜逆に感謝せな〜」
「のんの体はのんのものれす!!!」
「‥その体コントロール出来てへんからアカンねんやろ?」
「そんな事はないのれす!!!のんは運動して燃焼してるのれす」
「‥こないだも斉藤さんが嘆いとったで〜ののユニホームがキツキツやって」
「あの時は‥朝ごはん食べ過ぎたのれす‥」
288 名前:SPY 投稿日:2005/10/27(木) 21:18
「自己管理失敗なんて‥スポーツ選手失格やな」
辻は正論を言われたので黙って飲み物を買いに行った
「オッ!!加護じゃん」
後ろから真里が声をかけてきた
「あっ矢口さんおはようございます〜」
「久しぶりだね〜元気?またガリってんじゃないの?」
「もう大丈夫ですよ〜珍しいですねこんな時間に矢口さんがいはるなんて」
「いや〜さすがに毎日遅刻してると圭ちゃんに呼び出されちゃうしね〜」
「あ〜おばちゃんですか‥あの部屋に呼び出しは‥確かにキツイですもんね」
その時飲み物を持った辻が戻ってきた
「あっ!!!金髪のちっこい怪しい女なのれす!!!あいぼん気をつけるのれす」
辻が加護の前に立ちふさがるように割って入った
「のの‥この人は怪しい人ちゃうがな‥朝女の先輩やで
そんなんエエから先清算しておいで〜な」
289 名前:SPY 投稿日:2005/10/27(木) 21:19
「行って来るのれす‥怪しい女そこで待ってるのれすよ」
辻はレジへ向かった
「加護あいつ知り合い?」
怪しい女呼ばわりされた真里がうんざりしながら尋ねた
「はぁ‥友達です‥矢口さんなんか怪しい事でもしはったんですか?」
「ちょっと前にな‥まぁいいやオイラ先行くよまたな」
「すんません言い聞かせておきますんで」
矢口はそそくさと店を出て行った
(なんやろアレ‥矢口さんの知り合いかな‥
しかしすんごい髪の毛の色やな‥めちゃくちゃ挙動不審やん)
矢口の後を怪しすぎるジャージを着た派手な頭の女が続いて出て行った
「あれっ?いないのれす‥あいぼん変な事されなかったれすか?」
「清算終わったんかいな‥そう言えばガキさんらは?」
290 名前:SPY 投稿日:2005/10/27(木) 21:20
「今日は日直なのれす」
「そうかほな出よか‥」
加護は本を棚に戻し店を出たその時辻が思い出したように
「あっ‥のん忘れてたのれす」
「なんやの?おやつはアカンで」
「ガキしゃんに頼まれた本を買うのれす」
辻は店に戻り本の売り場で雑誌を抜き取りレジに並んだ
(‥しかし‥うちも物好きやな〜)
加護はため息をつきながらその様子を見ていた
291 名前:SPY 投稿日:2005/10/27(木) 21:21

(ほぅほぅ‥今日は遅刻してないのか‥じゃいつもは遅刻か?)
サラサラとメモを書きながら怪しいジャージ女は矢口の後ろをつけていた
全ては昨夜に遡る
「ねぇマサオ?」
ソファーでワインを飲む大谷に柴田が声をかけた
「な〜に?」
「里ちゃんにあんな事言っちゃったけどどうするつもり?」
首にタオルかけ大谷の隣に座った
「まだ髪濡れてるじゃん‥風邪ひくぞ〜」
そう言って大谷は柴田の首に巻かれたタオルを取り柴田の髪を撫でる様に拭いた
「まぁ明日から動いてみるよ」
292 名前:SPY 投稿日:2005/10/27(木) 21:21
「動くって?何するの?」
「まぁイロイロね〜」
「色々って?どんな事するの?」
「う〜ん内緒」
「教えてよ〜」
柴田はジタバタ手足を振り回した
「拭けないじゃん‥まぁ下調べって奴だよ」
「下調べ?誰の?」
「ハイおしまい〜先寝るよ〜」
頭をポンっと叩き大谷は寝室へ消えた
(ココからまた原付か‥今日はココまでだな)
大谷は真里と逆の方向へ歩き出した
(しかしもっと能率のいい方法考えないと埒があかないな)
293 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/27(木) 21:28
24章『SPY』前半はココまでです

||_´)ジ〜    ((((〜^◇^)

( ‘д‘)<怪しすぎんであれ
( ´D`)<金髪のちびっ子も怪しいのれす


(作者)<PCが安定する日々最高だ〜
( `◇´)<あくまでも新型かわへんねんな


294 名前:SPY 投稿日:2005/10/31(月) 23:41
3人は喫茶店でモーニングを食べていた
「しかし圭坊も油性で書くとはな‥」
「ホンマやで‥肌荒れるがな‥」
「どう考えてもうちは冤罪ですやん」
平家はブツブツ言いながらコーヒーを混ぜていた
「そう言えばみっちゃん江川からメール来てたけどシングル発売延期やって?」
稲葉が思い出したように平家に聞いた
「そうなん?うちまだメール見てへんわ〜」
「そうですねんこないだのラジオでやったカバーが反響よかったらしくて
ミニアルバムで出すことになってそれで延期したんですわ」
「へ〜そうなんや〜ほなジャケットの構成考えなあかんな」
「うちも新しいダンス考えなあかんな」
「勝手言ってごめんな〜」
295 名前:SPY 投稿日:2005/10/31(月) 23:42
「別に〜うちは仕事もらってる身やみっちゃんは大事なお得意さんやし
‥納得いくもの出してこそプロやん」
「うちもやで〜好きにやらせてもらってるんやから文句なんかあれへん」
「ホンマに二人ともありがとう」
平家は深々と頭を下げた
その時店の外をブツブツと何かを呟きながら歩く大谷を稲葉が見つけた
「ちょっと待ってて面白いもん見つけた」
稲葉は席を立ち店を出た
「なんやねんやろ?」
「さぁ?」
稲葉が店の前を通り過ぎ消えていった
296 名前:SPY 投稿日:2005/10/31(月) 23:42
少しすると派手な髪の毛のジャージ女の首根っこを掴み稲葉が戻ってきた
「ちょっと〜稲葉さん離してくださいよ〜」
「まぁまぁ一緒にモーニングしようや〜」
稲葉は大谷を座らせた
「久しぶりやな〜マサオ〜」
「どうも‥平家さん」
「なんやみんな知り合いなんか?」
裕子はカップを置いて稲葉に聞いた
「あ〜うちの弟子兼呑み仲間のマサオやこう見えてコックやねんで〜」
「へ〜コックやってんねんや〜今度食べに行くわ〜」
「あっ大谷っすヨロシクっす角の交差点のレストランメロンで働いてるんでいつでもどうぞ」
大谷は手帳に挟んでいた名刺を渡した
「あっココこないだ行ったわ〜ランチのプレートめちゃくちゃおいしかったで〜」
「そうですか?ありがとうございます」
(しかしこの子すんごい髪の毛の色やな〜)
「裕ちゃんマサオの髪の毛気になってんねんやろ?」
「えっ‥うん凄いな〜って思って」
297 名前:SPY 投稿日:2005/10/31(月) 23:43
「ハハハ‥よく言われます」
大谷は水を飲みながら答えた
「せやけど‥姉さんの金髪もたいがい派手ですやん」
平家が突っ込むと裕子は無言で平家の頭にチョップを落とした
「痛った〜」
平家は机に突っ伏した
「って言うかマサオ朝から何してたん?」
「えっ!!いや〜ランニングですよ最近不規則な生活ばかりっすからね〜」
「へ〜頑張ってんねんや〜ところでこのメモはなんやの?」
稲葉は大谷のジャージのポケットから顔を出したメモを抜き取った
「アッそれは‥」
メモを見た稲葉は表情を曇らせた
「アンタ‥柴田に殺されんで‥って言うか何で矢口やの?」
298 名前:SPY 投稿日:2005/10/31(月) 23:44
平家がさらに突っ込んだ
「まさかマサオ‥柴ちゃんと別れたんか?」
「いやっ‥別れませんよ‥」
大谷は口篭りながら答えた
「ほななんで矢口のケツ追っかけてんの?」
大谷は渋々訳を話した
「だいたいはわかったわ‥せやけどなマサオ‥あんたの思惑通りにはいかんで」
「えっ?どうしてですか?」
「あんたが里ちゃんのセコンドならうちが矢口のセコンドや」
「せやな〜ヤグチはアッちゃんによう相談してるもんな〜」
「そうなんですか?」
大谷はかなり驚いた
299 名前:SPY 投稿日:2005/10/31(月) 23:45
「まぁうちはアドバイスまでや‥矢口が決めることやし」
「まぁどっちにせよ‥決めるんは本人らやしな〜」
裕子が口を挟んだ
「‥せやな‥まぁあれや‥人の恋路を邪魔する奴は牛に踏まれて死に至るってやつや」
平家が自信満々で言い放った
「みっちゃん‥」
「平家さんそれって‥」
「裕ちゃんマサオみなまで言うな‥」
喫茶店は異様な空気になった
「せや!!マサオあんたやったらコレ仕入れれるんちゃうか?」
稲葉が思い出したように走り書きのメモを見せた
「えっ‥稲葉さんコレって」
銘柄と生産年を見た大谷はかなり驚いた
「なんも言わんと出来るか出来んか教えて」
300 名前:SPY 投稿日:2005/10/31(月) 23:46
「まぁ‥あゆみなら何とかできると思いますけど‥コレかなり値段張りますよ」
「‥背に腹は変えられへんしなぁ裕ちゃん?」
「せやな‥うちからもよろしく頼むわ」
裕子も頭を下げた
「まぁ‥あゆみに頼んでみます」
大谷はメモを受け取りポケットにしまい近くにあったトーストをかじった
(中澤さんって前にどっかで見たことあるんだよな〜)
「なんやうちの顔なんかついてるか?」
「いえっ‥」
「マサオ‥いらんことしてたらホンマに柴田に殺されんで」
「‥してませんよ」
大谷は黙々とトーストを口にした
301 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/10/31(月) 23:59
24章『SPY』はココまでです
||_´)<コレは槇原敬之の歌です
川σ_σ||<だけど信じてる信じてる〜♪
( `◇´)<歌の中ではTシャツと破けたジーンズに身を包んでるねんけどな


( `◇´)<江川?誰?
( `w´)<またアホ作者の知り合いらしいで〜頭エエらしいで〜
从#~∀~从<‥大違いやなアホ作者と
(作者)<‥

302 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/04(金) 20:43
昼休みの朝女中等部屋上
加護は屋上に上がるとベンチで雑誌を読み耽る新垣を見つけた
「おっガキさんやんなに読んでんの?」
「バイクレースの雑誌だよ朝ののちゃんに買ってきてもらったんだ〜」
「あ〜朝なんか買ってたな〜ガキさんそんなんに興味あったん?」
新垣はニコニコしながら答えた
「うん!!この学校入ったのもバイクのる為だしね〜」
「二輪免許許可制度って奴かいな?」
「うん高等部入ってからだけどね〜」
「なんか試験受けなアカンねんやろ?」
「年間4回あるんだよね〜」
「ふ〜んところで応援してる人でもおるん?」
「う〜んまだレースは出てないんだけどね〜」
303 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/04(金) 20:43
「先物買いって奴かいな?」
「凄いんだよこの人」
新垣はあるページを指した
「普通はさぁミニレースからとか養成施設卒業とかなのに
この人はメカニック兼テストレーサーから成り上がったんだよ」
新垣は目を輝かせながら語り出した
(あかん‥ガキさん陶酔してもうたわ)
加護は雑誌に目をやった
「ふ〜んってかこの人ガキさんと同じ名前やん?」
「違う!!アラガキ選手だよ」
新垣が陶酔から覚めた
「‥そっそうなんや」
その後加護は新垣のアラガキ選手についての講義を強制的に受講させられた
304 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/04(金) 20:44
その頃高等部屋上
真希はベンチでスヤスヤと昼寝をしていた
そこへこの世の終わりのような顔をした吉澤が屋上に上がってきた
「zzzzzz」
「ごっちん」
「zzzzzz」
「ごっちんてばぁ〜」
吉澤は真希をユサユサゆらした
「んあぁ〜誰だ〜後藤の至福の時を乱すのは」
「ごっちん起きてよ〜」
「んあ〜ヨシコ〜どしたの?zzz」
「ねないでよ〜」
吉澤はさらに揺らす手が滑ったその瞬間真希はベンチからずり落ちた
305 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/04(金) 20:45
ドスン
「んあ〜痛い〜何するのさヨシコ〜」
「ごめんね〜ごっちんが起きないからだよ〜」
打った腰を擦りながらベンチに座った
「で?どうしたの?なんか落ち込んでるね?」
「じつはさ〜今日ね朝からSRに少し乗ったんだよ〜そうしたらね
ちょっと休憩に止まったコンビニで飲み物飲むためにもたれたら‥
SRと一緒にすっころんじゃってさ〜」
「んあ〜怪我は?」
「怪我はないんだけどね〜SRのマフラーが
へこんじゃってあとハンドルも少し歪んじゃった」
吉澤は泣きそうな顔をしていた
306 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/04(金) 20:46
「んあ〜そうだったんだ〜で?後藤どうすればいいの?」
「う〜んあのさ〜修理してくれる店紹介して欲しいんだよ」
「んあ〜HK行けばいいじゃん」
「‥あそこのおじさんなんかおっかないじゃん‥
それにうちSR地元で買っちゃったからさ〜」
「んあ〜そっか〜いいよじゃついてってあげるよ」
「ありがとう〜ごっち〜ん」
吉澤は真希に抱きついた
「んあ〜じゃぁガッコ終わったら駐輪場で待ってるね〜」
「うん!!!じゃあまた後でね〜」
吉澤はスキップをしながら屋上を出て行った
「んあ〜もう少し寝ようかな〜」
真希は腕時計を見て再び眠りについた
307 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/11/04(金) 20:53
25章『SO YOUNG』前半はココまでです

( ‘д‘)<なぁアラガキってなんなん?
( ・e・)<また作者の友人らしいよ
( ‘д‘)<‥自分なんでもありやな?
(作者)<‥なこたぁないと思います

(作者)<SRはシンプルに見えて結構重いバイクです
     こかしたら大変です気をつけましょう
(;0^〜^)<朝からコンビニ前で大変だったよ〜

(;0^〜^)<ごっちん〜起きてってば〜
( ´ Д `)<zzzzzZZZZZZZZZ
308 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/08(火) 22:07
その頃保田の城
「ごめんね急に呼び出して」
「いえ‥大丈夫です」
里田が呼び出されていた
「緊張しなくていいわよ‥怒るわけじゃないしコレ飲みな」
保田は本棚の裏の冷蔵庫から缶コーヒーを取り出した
「いただきます‥ところで話ってなんでしょうか?」
「まぁたいした事はないんだけどね‥里田好きな人いるでしょ?」
「えっ‥」
里田は飲んでたコーヒーを吹き出しそうになった
「実はね‥最近授業集中出来てないって担任に相談されたのよ」
「はぁ‥すみません‥」
里田はすまなそうに下を向いた
「ハハッ!!別に怒ろうなんて思ってないから」
保田はそう言いながら里田の肩を叩いた
309 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/08(火) 22:08
「はぁ‥」
「まぁ里田は成績いいから問題ないと思ってるから‥ただね‥」
「ただ?なんでしょう?」
「悩み抱えるのはよくないと思ってさ‥まぁあたしもそんな経験あったから」
「そうなんですか?」
「まぁね‥ちょっと1本吸っていい?」
「あっ‥どうぞ」
保田はタバコに火をつけた
「アンタも吸う?」
「保田先生‥学校ですよココ」
里田は神妙な顔付きで保田を見た
「別に二人しかいないんだし‥こんなもんばれなきゃいいのよ」
タバコの箱を里田に向けて差し出した
「じゃ‥いただきます」
すまなそうにタバコを取り口に含むと保田が火をつけた
「‥すみません」
フッと口に含んだ煙を吹いた
310 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/08(火) 22:09
「ふふっ‥あんた結構さまになってるじゃない‥って言うかなんかエッチ臭いわね〜」
「そっ‥そんなことないですよ!!!」
保田は笑いながら里田を見た
「まぁあたしの時と違うと思うけど‥思い込むのはよくないわよ」
「‥どうですかね‥でも‥なかなか伝わらないんですよ‥」
里田はポツリポツリと話し出した
「まぁ‥そんなもんよね‥あたしの場合もそうだったし‥」
「そうなんですか?」
「そうよ‥慣れない事やって相手の気を引いたりしたのよ‥」
「それって成功したんですか?」
「するわけないじゃない‥全部裏目に出たわよ!!」
「‥ごめんなさい」
保田の迫力に圧された里田は自然に謝っていた
「まぁ最後は相手を根負けさせたんだけどね‥」
「それって凄くないですか?」
「でもね‥それは相談できる相手がいたからよ」
「‥相談ですか?」
311 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/08(火) 22:10
「そうよ‥あたしも相談できる相手がいなかったら
いい方向になんて向かなかったし‥」
「‥でも誰になんて言えば‥」
「あらそんなの誰でもいいのよ幸いアンタの周りには
相談できる人間いくらでもいるんだし」
「はぁ‥そうですね」
「あたしが言いたかったのはそれだけ‥まぁ‥
アンタは頭いいんだからもっとい方法だって浮かぶはずよ」
保田は空のコーヒー缶に吸殻をねじ込んだ
「そうですよね‥保田先生ありがとうございました」
里田は笑顔で答えた
「あ〜あと適当に臭い消しなさいよアタシ先行くから」
そう言って保田はニッコリ笑ってウインクをして部屋を出て行った
直視した里田は軽く気絶した
312 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/08(火) 22:10
その頃中庭のベンチにて
「アゴン〜吉澤に喋ってねえだろうな?」
「言ってませんよ〜昨日散々拷問かけられたんですけど何とかしのぎました」
「そっか‥ならいいけど‥なぁ?」
「はい?」
「アゴンってさ〜吉澤と付き合ってるんだよな?」
もじもじしながら真里は聞いた
「‥石川の場合は〜ひとみちゃんと出会う運命だったんです」
キラキラと目を輝かせながら石川は語りだした
(‥やっぱりこいつに相談したのは間違いだったかな‥)
真里は肩を落とし落胆した
「アゴン‥大体わかったけどさ‥どうやって告ったの?」
石川の話を遮って話を本筋に戻した
313 名前:SO YOUNG 投稿日:2005/11/08(火) 22:11
「矢口さん‥誰かに告白するんですか?」
石川は驚いた表情で聞いた
「‥いやぁ‥例えばの話だ‥」
「梨華ちゃ〜ん」
吉澤がニコニコしながら走ってきた
(こいつら磁石でもついてるのか?)
「あれ?矢口さん梨華ちゃんとなにしてたんすか?」
「別に〜たいしたことないよ〜さてオイラはごっちんでも起してこようかな〜」
真里はそそくさとその場を去っていった
(この二人なに話してるんだろう‥)
「ねぇ梨華ちゃん?」
「なぁにひとみちゃん?矢口さんとならなんにもないよ」
石川は先に釘を打った
「いや‥なにもないよ」
(‥怪しすぎるぞ‥オイ)
吉澤の謎は深まるばかりであった
314 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/11/08(火) 22:19
25章『SO YOUNG』はココまでです
( ‘д‘)<この歌はTHE YELLOW MONKEYの歌やで〜
( ・e・)<それはな〜んて青春〜♪
( `.∀´)y-^<若いわねあんた達


( `.∀´)y-~<あんたエロイわよ!!!
川=‘ゝ‘=||y-~<先生親父入ってます!!

( `◇´)<なぁ校内でタバコはアカンやろ
(作者)<アハハ‥未成年のタバコは禁止っす
( `w´)<ホンマにアカンで〜


(;0^〜^)<梨華ちゃん‥
315 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/13(日) 21:05
レストランメロン厨房
料理片手に大谷は考え込んでいた
「マサオ〜赤フリとデインジャー追加お願いね〜」
柴田が注文メモを厨房のボードに貼り付けた
うわの空のままで料理は続けられていた
(マサオどうしたんだろ?ランニングから帰ってからどうもおかしのよね〜)
受け取り口から柴田は大谷を怪訝そうに見ていた
「ちょっと!!!!マサオ!!!!フライパン」
フライパンは止まらないも中身はコンロ周りにばら撒かれていた
「あっ‥ごめんすぐ作り直すから‥」
(‥あ〜あ里ちゃんになんて言おう‥調子に乗っちゃったしな〜)
大谷の頭の中では崩れたプランの修正法が練られていた
「‥駄目だありゃ」
それを見た柴田はエプロンのポケットから携帯を取り出し
速攻で真里にメールを打ち厨房を出た
316 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/13(日) 21:11
朝女駐輪場
吉澤はカブに跨り2年生用駐輪場で真希を待っていた
「ごっちん遅いな〜」
「あれっ?よっすぃ〜なにしてるの?今日サルは?」
真里が鍵をクルクル回しながらやってきた
「今日は休みっすよ」
「そうなんだ〜アゴンならさっき部室棟向かってたよ」
「今日は梨華ちゃんじゃなくてごっちん待ってるんすよ〜見ませんでした?」
「ごっちんならさっき職員室前で今日締め切りの課題やってたよ
どこかいくの?」
「そうっすか〜ちょっとバイクの修理に付き合ってもらおうと
矢口さんは今からバイトっすか?」
「うん‥なんかマサオさんが壊れてるらしいから早く来てって言われたんだ〜」
317 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/13(日) 21:12
「マサオさんが?なんでまた?柴ちゃんとケンカでもしたのかな?」
「さぁ?まぁとにかく柴田さん待ってるみたいだからもう行くね」
「気をつけて!!がんばってくださいね〜」
真里はキックでエンジンをかけるとアクセルを少し開け煽りを入れた
「うん!!じゃあね〜」
真里は単気筒の独特の音を響かせながら消えていった
(まだかな〜ごっちん‥)
その時真希がダルそうに駐輪場へやってきた
「んあ〜ごめんね〜課題提出してたら遅くなっちゃった」
「うんさっき矢口さんから聞いたよ」
「やぐっちゃんいたの?」
「うんバイトだって」
「んあ〜そうだったんだ〜」
318 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/13(日) 21:12
「じゃ一度寮寄ってSR取りに行こうか」
「‥ねえヨシコ〜まだJOG直んないの?」
真希はヘルメットをかぶりながら尋ねた
「あ〜稲葉さんに無理言って交換してもらったんだ〜」
「‥じゃあずっとカブのるつもり?」
「もちろん!!!さぁいくよ〜」
吉澤はニコニコしながらおかもち掛けにかばんを掛け
キックでエンジンをかけフルフェイスを被った
(‥ヨシコいいのかそれで?)
真希は吉澤の奇怪な行動に複雑な思いを抱きながら追走した
319 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/13(日) 21:13
その頃朝女図書自習室
「あいぼ〜んどこかで遊ぶのれす」
「のの‥うるさいで‥本ぐらい静かに読み〜な?ってか部活は?」
「今日は休みなのれす」
「ふ〜んそっか‥」
「あいぼん勉強し過ぎなのれす‥そんなに好きなのれすか?」
「好きなわけ‥あるかいな‥」
「勉強なんかやめて遊ぶのれす」
「のの‥自分は少し勉強したほうがええわ」
「のんは勉強嫌いれす」
「自分‥こないだの試験ほとんど赤点やったやん」
「試験なんかれのんの実力知ろうとするなんて‥」
辻は吐き捨てるように答えた
320 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/11/13(日) 21:18
26章『青春時代1.2.3!』前半はココまでです

( `_´)<あ〜困った
川σ_σ||<働け!!マサオ

( ´ Д `)<ヨシコ‥いいの?
(0^〜^)<カブカッケ〜
321 名前:デラックスファンデクロー 投稿日:2005/11/16(水) 17:00
いつも楽しく読ませていただいてます。
頑張ってください!
322 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/17(木) 22:20
「学校で勉強以外実力知ってどないするんな?」
「もっとのんという人間をみればいいのれす」
「‥その考えはええと思うねんけどな‥現実はなぁ残念やけど試験が全てや」
「あいぼんが頑張り過ぎるからのんの成績が目立つのれす」
「知らんがな‥うちは普通に勉強しとるだけや」
辻は首をブンブン振って否定した
「そんな事ないのれす!!あいぼんは勉強馬鹿なのれす」
「なんやのそれ?って言うか誰が馬鹿やねん」
「のんはよく体力馬鹿って言われるのれす!!だからあいぼんは勉強馬鹿なのれす!!」
加護はため息をつきながらカバンからルーズリーフを取り出し数式を書き辻に渡した
「ほんなら‥コレ出来たらなんぼでも遊んだるわ」
「‥のんこんなのわかんないれす」
「まぁ努力くらいし〜やこれ使ってエエから」
辻はペンを受け取るとマジマジと数式とにらめっこを始めた
323 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/17(木) 22:21
加護は隣で本を開いた
「なぁのの?」
加護が思い出したように尋ねた
「なんれすか?」
「自分矢口さんとなんかあったん?」
「矢口しゃん?誰れすかそれ?」
「朝コンビニで自分が噛みついた人や」
「あ〜あの金髪のちっこい人れすね」
「せや‥って言うかうちらとそない変わらんやん」
「あの人矢口しゃんって言うのれすか?」
「高等部の2年生やで」
「あの人部室前でウロウロしてたのれのんが声掛けたら逃げたのれす」
「へ〜そうなんや〜」
324 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/17(木) 22:21
(矢口さんなにしてたんやろ?)
「怪しい女なのれす‥あいぼんはお友達なんれすか?」
「まぁ知り合いや‥」
加護は答えを濁した
「あいぼん‥コレわかんないのれす」
辻はルーズリーフをヒラヒラと振って加護の前にちらつかせた
「‥しゃあないな〜‥のの準備しどっか遊びにいこ」
「いくのれす!!!すぐいくのれす!!!とっとといくのれす!!!」
辻は待ってましたとばかりに立ち上がり帰る準備を始めた
(‥しかし‥うちのペースなんてあったもん違うな)
加護はまた大きな溜息をついた
325 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/17(木) 22:22
フルーツパーラーココナッツ
「アハハハ!!で?マサオは大はしゃぎしてるの?」
アヤカは机をバンバン叩きながら大笑いをしていた
「も〜笑い事じゃないよ!!アヤカちゃん」
里田は膨れっ面で近くにあった布巾でテーブルをゴシゴシ拭いた
「でもさ〜舞ちゃんいい事だと思うよ相談相手がいる事は」
「それさ〜昼休みに保田先生にも言われたんだ〜」
「へ〜圭ちゃんも巻き込んでるんだ〜」
「巻き込んでるって言うか‥態度に出てるって言われちゃった」
「確かに舞ちゃんってわかりやすいよね‥まぁあたしでいいならいつでも話は聞くから」
326 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/17(木) 22:23
「って言うかアヤカちゃんって誰かに相談とかするの?」
「そうね〜まぁ圭ちゃんとかあっちゃんとかかな〜〜?
相談というより井戸端会議みたいになっちゃうんだけどね」
「そういうものなんですかね〜」
「まぁお互い気の知れた同士だし気がついたら解決してるんだよ」
「へ〜なんかいいですね〜そう言うのって」
「あらっ?それは舞ちゃん次第だと思うよ〜
じゃあ仕込みやってくるからこっちお願いね〜」
アヤカは里田の頭をポンと叩き奥へ消えていった
(‥わたしにもアヤカちゃんみたいな余裕があればな〜)
里田はがっくり肩を落とした
327 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/17(木) 22:23
朝女高等部学生寮
「あ〜あ派手にやったね〜」
真希はマフラーの傷の部分を擦った
「でしょ‥あとこっちも」
ミラーとハンドルのグリップエンドを指差した
「んあ〜凄いね」
「やっぱお金かかるかな〜?」
吉澤は悲壮な顔で真希にたずねた
「さぁ?わかんないけどこのまま置いとけないしね〜とりあえずHK行こ」
「うん」
「ヨシコ?運転大丈夫?」
「ちょっとハンドルゆがんでるけどスピード出さなかったら問題ないと思う」
吉澤はそう言ってSRにキーを挿し火を入れる準備をした
328 名前:青春時代1.2.3! 投稿日:2005/11/17(木) 22:24
「死点OKキックインジOKデココンプOK今だ〜!!!!!」
一つ一つ確認を入れながら吉澤はキックを一気に踏み込んだ
同時に図太いシングル音があたりに響いた
「よっしゃ〜1発始動!!!!!」
「んあ〜ヨシコうまいもんだね〜」
「ここまでくるのに結構かかったけどね〜」
吉澤は自慢げに答えた
「んあ〜そうなんだ〜」
真希は感心したように聞き入った
「ほんじゃ行こうか」
真希と吉澤はHKへ向けて走り出した
329 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/11/17(木) 22:35
26章『青春時代1.2.3!』はココまでです
( ´ Д `)<んあ〜これはプッチモニの歌だよ〜
( `.∀´)(0^〜^)( ´ Д `)<青春のドレミ〜♪

( ´D`)<あいぼんは馬鹿なのれす
( ‘д‘)<関西人に馬鹿って言うたらあかんで!!作者マジギレしてたし
(作者)<アホは褒め言葉ですが馬鹿は駄目です

川 ‘▽‘)<捨てキャラから生還しましたアヤカでーす
(作者)<捨てるにはもったいないキャラだったので帰ってきていただきました

( ´ Д `)<ヨシコのSRのエンジン始動方法難しいんだよね
(0^〜^)<慣れたら簡単だけど‥失敗すると作者の友人みたいに骨折れるYO

(作者)<詳しくはココのサイトに書いてます
     ttp://www.yamaha-motor.jp/mc/lineup/sportsbike/sr400/cafe/kick/index.html

( ´D`)<レスのお返事れす
>>デラックスファンデクローさん
(作者)<読んで頂いてまことにありがとうございます
( `◇´)<また読んだってな〜

330 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/21(月) 20:45
「あいぼん次はどれで遊ぶのれすか?」
辻はヘロヘロになった加護を引きずるようにゲームを渡り歩いていた
「のの‥ちょっと休もうや‥」
加護は近くにあったベンチに腰を下ろした
「も〜あいぼんはだらしないれすね〜」
付合うように辻も腰を下ろした
「ののが元気すぎるんや」
「そんなことないのれす‥あいぼんは勉強しすぎなのれす‥」
「勉強関係あれへんやん」
辻が真顔で加護の方を見てどんどん顔を近づけてきた
「なんやの?いきなり」
「のんはあいぼんが心配なのれす‥
勉強しすぎて熱出して倒れたの忘れたのれすか?」
331 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/21(月) 20:46
辻は泣きそうな顔で加護を見た
「忘れてへん‥がな」
「ほんとうれすか?」
「ホンマや‥うちは大丈夫や‥」
加護はそう言って立ち上がった
「あいぼんどこ行くのれすか?」
辻があとを追った
「あそぶんやろ?次なにすんの?」
「そうれすね〜あれで遊ぶのれす」
二人は手をつなぎゲームコーナーへ戻っていった
332 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/21(月) 20:46
時間は少し戻ってレストランメロン社員控え室
真里が着替えていると柴田が入ってきた
「あっ柴田さんお疲れ様です」
「ごめんね〜急がせちゃって〜‥ところで真里ちゃんアレどう思う?」
柴田が怪訝な顔をして厨房が見渡せる小窓から大谷を指差した
「どうって言われても‥なにかあったんですか?」
「わかんないんだよね〜でもなんか抱え込んでるのは確かなんだよ」
「‥そうみたいですね」
大谷は相変わらず上の空でフライパンを振っていた
「味とかどうなんですか?」
「それが不思議とちゃんと出来てるんだよね‥」
「じゃあ問題ないんじゃ?」
「ただ‥意思の疎通がとれないんだよね‥」
333 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/21(月) 20:47
真里はひどく驚いた
「えっ?それじゃあ‥」
「うん‥どうにもならなそうだし今日は早めに店閉めようと思ってるんだ‥」
「そうだったんですか」
「ホントにごめんね真里ちゃん」
柴田はすまなそうに真里を見た
「気にしないでくださいよそれより‥柴田さんこそ大丈夫ですか?
マサオさんがあんな風じゃ私来るまで大変だったんじゃないですか?」
「まぁこんな事今までに一回や二回じゃないから‥
それにマサオはああ見えて繊細だからね〜」
柴田は小窓を見つめしみじみ語った
「へ〜そうなんですか〜」
「さぁ!!!頑張ろうか〜」
柴田は真里の肩をポンと叩いて笑顔で店内に戻っていった
(柴田さんってホントに強いな〜オイラも見習わなきゃな〜)
真里は素早く着替えを終え控え室を出た
334 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/21(月) 20:48
図太いシングル音とスクーターの音がHKの少し手前で止まった
「ヨシコそこでまってて」
真希はバイクを降り建付けの悪い引き戸を開け中を伺った
「んあ〜みっちゃ〜んいる〜?」
「みちよやったらいつものとこおるぞ〜」
平家の父が奥から出てきた
「おっ真希かいな?なんやどないしてん?」
「んあ〜‥後藤の友達のバイク見て欲しいんだけど‥」
「ええぞほんで?バイクは?」
「んあ‥あのね‥」
「なんや?はっきり言わんかい」
「‥‥こっちで買ったバイクじゃないんだ〜」
「そうか‥まぁ見たるからバイク中に持ってき」
そう言って近くにあったパイプ椅子に腰を下ろした
335 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/11/21(月) 20:52
27章『かけめぐる青春』前半はココまでです

( ´D`)<あいぼんよわっちぃのれす
( ‘д‘)<‥

( `_´)<‥
川σ_σ||<‥

(0^〜^)<ごっちん頼んだよ〜
336 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/24(木) 22:56
「んあ?いいの?」
「なんや?嫌なんか?」
「あはっ!!とんでもない」
真希は店を出て遠巻きに店を伺う吉澤を呼んだ
「ヨシコ〜店の中に入れていいってさ〜」
吉澤はSRのスタンドを上げ手押しで店の中に入った
「お〜お派手にこかしたな〜」
平家の父はキズに手を触れた
「自分名前は?」
「吉澤です」
「苗字とかいらんねん名前は?」
「ひっひとみです」
吉澤は恐る恐る答えた
「ひとみやな‥1年か」
337 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/24(木) 22:56
平家の父は近くにあったファイルをペラペラとめくった
「ちゃんと許可はとってんねんな‥」
平家の父はファイルを閉じ再度バイクに目をやった
「あはっ!!おじさん怖いよ〜ヨシコビビッてるじゃん」
真希は笑いながらその様子を見ていた
「なことあるかいな‥う〜んよっしゃ気に入った!!大事に乗っとる」
「はぁ‥ありがとうございます」
「よかったねヨシコ面接受かって」
「そこの椅子座っとき」
平家の父はにっこり笑いそう言って奥へ消えていった
「後藤みっちゃんのとこ行って来るね」
「え〜一緒にいてよ〜」
「面接受かったんだしここで整備見てなよ」
真希はそう言って店を出ていった
(あ〜あ行っちゃった‥って言うか面接ってなに?)
338 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/24(木) 22:57
店を出た真希は隣接する平家ガレージの中へ入っていった
(んあ〜みっちゃん頑張ってるのかな〜)
少し歩いていくと奥のプレハブのほうからアコギの音色が響いてきた
「みっちゃ〜ん入るよ〜」
ドアを開けるとピカピカに磨かれたライムグリーンのZ1000Rが真希を出迎えた
「あはっ!!いつ見てもカッコイイな〜ローレプは」
「なんや〜?ごっちんかいな?どないしたん?」
平家は手を止め真希の方を見た
「んあ〜お店にお客さん連れてきた」
真希はそう言ってZ1000Rに跨った
「そうなんや〜まぁ相変わらずなんもあれへんけどゆっくりして」
「あはっ!!!言われなくてもくつろいでる」
「姉さんとこでのバイトは?」
「朝圭ちゃんに申請書出した」
真希はステップに足を乗せライディングポディションをとりながら答えた
339 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/24(木) 22:58
「なんかうちの時と違って審査とかややこしいらしいな〜」
「んあ〜圭ちゃんが何とかしてくれるでしょ」
「せやな〜圭が薦めてるくらいやしな〜」
「ところで?みっちゃんは進んでるの?」
「う〜ん‥まぁボチボチかな〜アレンジはもう少し煮詰めたいねんけどな」
平家は持っていたアコギをスタンドに立て伸びをした
「せや!!江川のメール見た?」
「んあ見たよ面白そうだね〜BBS賑わいそうだよ〜」
「ごめんな〜また迷惑かけるわ〜」
平家は照れくさそうに頭をかいた
「あはっ気にしない気にしない〜後藤も楽しんでるんだよ〜んあ?」
真希はヒョイとバイクから飛び降りギタースタンドにあった古びたアコギを手に取った
「どないしたんごっちん?」
「これさ〜みっちゃんがデビューした時のポスターで持ってた奴だよね?」
「せやで〜しかしよう覚えとんな〜ちっちゃい写真やったのに」
340 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/24(木) 22:59
「後藤はこう見えても筋金入りのみちよヲタだよ」
えっへん!!と胸を張って真希は答えた
「せやな〜ごっちんはずっとうちのファンやってくれてるもんな〜」
「んあ気が付いたらスタッフの一員になってるしね」
「アハハ!!確かに妙な話やね」
「みっちゃん?これ今まで出してなかったけど?しまってたの?」
「ちょっと‥旅に出しててん」
「旅?」
「うん‥まぁかわいい子には旅させろって言うやろ?」
「へ〜そうなんだ〜んあ?これ模様じゃなくて書いてるんだね〜」
真希はギターにトールペイントで描かれた龍の絵を撫でた
「それな〜デビュー前に姉さんがどんどん昇れって意味で書いてくれてん」
「んあ〜これ裕ちゃんが書いたんだ〜」
341 名前:かけめぐる青春 投稿日:2005/11/24(木) 22:59
その時平家の机の内線電話が鳴った
「なんやの?うん‥わかった‥ほなごっちん連れて行くわ」
平家は電話を切り立ち上がった
「ごっちん」
「んあ?」
真希はギターに書かれた龍の絵をマジマジ見ていた
「友達ってヨッシ〜の事やってんな」
「んあ?言ってなかったけ?」
平家は少し呆れた顔をした
「聞いてへんがな‥まぁヨッシ〜のバイク預かり修理やねんて」
「あらら〜」
「ほんで一緒に代車見たって欲しいねんて」
「んあ〜わかった」
真希は持っていたギターをスタンドに立てて平家と部屋を出た
342 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/11/24(木) 23:11
27章『かけめぐる青春』はココまでです
( `◇´)<この歌はビューティーペアーの歌やでwがカバーしてるわ
( ´D`)( ‘д‘)<ビューティビュティービューティペ〜ア〜♪
( `◇´)<どの辺がビュティーかは未だに謎やね


(0^〜^)<面接って‥
( ´ Д `)<んあみっちゃんのおじさん厳しいんだよね〜

( `◇´)<この話に出てきたうちの愛車Z1000R(通称ローレプ)
      20年以上前にエディローソンってバイクのライダーが
      優勝した記念にKAWASAKIが台数限定で発売したバイクやねん
      うちが乗ってるZ1000Rは限定じゃなくてその後に出た
      別バージョンやねんけどなSR1は洒落にならんプレミアが付いてるで
      カラーリングは未だにZRXに引き継がれてるで〜

从#~∀~#从<作者よ!!主役はうちやろ?
(作者)<はい
从#~∀~#从<最近出てへんよな?
(作者)<当分出番ありませんよ
      


343 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/11/29(火) 21:18
ゲームセンターで散々遊びつくした二人は自転車に乗っていた
「のの〜どこ行くんや〜」
「もう少しれすよ〜」
加護は辻の指示を仰ぎ自転車をこいでいた
「止まってくらさ〜い」
加護の肩をポンポン叩いた
「なんや?どないしたん?」
加護は自転車を止めると辻はヒョイと飛び降りた
「商店街は乗っちゃダメなのれす」
「ふ〜ん自分変なとこきっちりしてるねんな〜」
加護は自転車を押しながら商店街をきょろきょろ見ていた
「あいぼんなにか楽しそうれすね〜」
「そうかな〜まぁこんな風に遊んだりする事最近あれへんかったしな〜」
「あいぼんが楽しいとのんも嬉しくなってくるのれす」
「なんでののが嬉しなっとんねん」
加護は照れながらソッポを向いた
344 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/11/29(火) 21:19
「あいぼんはもっと外にれないとモヤシになるのれす」
「うちかて‥引き篭もってるわけちゃうがな
せやけど‥たまにはこんなんもええかもな‥」
加護は立ち止まって先に歩いている辻を見た
「たまになんて言わないで毎日来ればいいのれす」
「‥自分無茶言うな〜せやけどホンマに色々あるねんな〜ココの商店街」
「のんはよく遊びに来るのれす!!あっ!!ココれすよ」
辻はフルーツパーラーココナッツの前で止まった
「へ〜こんな店もあったんや〜」
「あいぼんとっとと店に入るのれす」
辻は加護腕をグイグイ引っ張り店に入った
「店は逃げへんねんから〜」
入り口の自動ドアを潜ると大きな椰子の木が二人を出迎えた
「いらっしゃい!!あっ!!のの〜」
345 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/11/29(火) 21:20
「まいしゃ〜ん」
辻はピョンっと里田に飛びついた
「今日はあいぼんを連れて来たのれす」
加護は軽く会釈した
「あっどうも」
「加護ちゃん久しぶりだね〜」
「おっののちゃんいらっしゃい」
奥からアヤカが出てきた
「アヤカしゃ〜ん」
辻は里田の元を離れ今度はアヤカに飛びついた
「新しいパフェ開発したんだけどののちゃん食べてみる」
「いいのれすか?のん新作食べたいれす」
「わかった〜じゃ作ってくるね〜」
アヤカは奥へ戻っていった
(しかしののはホンマに人懐っこいねんな〜)
加護はその様子を眺めながら近くの席に着いた
346 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/11/29(火) 21:20
その頃HKでは
平家と真希と吉澤は整備場の隣のガレージにいた
「こっちが400までの代車やから好きなん選びや〜」
平家はバイクに被せてあったビニールカバーたたみながら吉澤を案内した
「うおっ!!カッケ〜こんなの見たことないっすよ〜」
吉澤はエキサイトしながら奥の方へ消えていった
「んあ〜みっちゃんまた旧車増えてるね〜」
真希がキョロキョロとあたりを見回した
「オトンが廃車拾ってきてはレストアしてるからな〜これみてみ」
平家が一台のバイクに掛かったカバーを剥いだ
「んあ?なに?このバイク?後藤こんなの見たことないよ」
「ライラック?らしいわ」
そこにはピカピカに磨かれ売約済の札か掛かったライラックがあった
「あはっ!!これがライラックなんだ〜はじめて見たよ〜
ある所にはあるもんだね」
347 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/11/29(火) 21:20
「まぁこんなもん買う物好きもおるねんからわからんもんやな〜」
平家は呆れ顔でバイクをなでた
「でもさ〜売れる事はいい事じゃん」」
真希はニコニコしながら答えた
「う〜ん‥そりゃまぁそうやねんけどな〜」
「でも後藤はここ好きだよ」
「そうなん?」
「おじさんやみっちゃんが整備したバイクがいつでも走り出せるように
ここで待ってるんだよみんな走りたそうにうずうずしてるように見えるんだよね〜」
真希はニコニコしながらバイクを見ていた
「そっか‥ごっちんはホンマにバイク好きやねんな〜」
その時吉澤が奥から真希を呼んだ
「ねえごっち〜んちょっと来てよ〜」
「んあ〜いいのあったの〜?」
真希と平家は吉澤が呼ぶほうへ向かった
348 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/11/29(火) 21:30
28章『あぁいいな!』前半はココまでです

从#~∀~#从<オイ!!!あくまで主役はぶるんか?
(作者)<まだ当分お休みですよ
( ´ Д `)<最近小説行き詰まるとゲームやってるんだって?
(作者)<まぁチョロット
(0^〜^)<嘘つくなYO!!WEでガッタス選手作って遊んでるんだろ
(作者)<‥アハハ

( `◇´)<ライラックって言うのは今はないバイクメーカーやねんけどな
       ユニークな形してて海外でもうけ良かったバイクらしいわ
       見た事あれへん
349 名前:ゴットハンド良子 投稿日:2005/12/02(金) 19:59
いつ見ても面白いです頑張ってください!!
350 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/12/02(金) 21:54
場所は変わって保田の城
保田はヘッドホンでお気に入りの曲を聴きながらPCに向かっていた
(あ〜ああのワインみっちゃんと飲むはずだったのにな〜)
イライラと同時にタバコの本数が増えていた
そこへノック音と共に石川が入ってきた
「失礼しま〜す」
保田は全く気がついてなかった
「あの〜保田先生〜」
石川は渋々肩をたたいた
「ん?石川?そこでなにしてんのよ‥ノック位しなさいよ」
ヘッドホンを取りながら保田が尋ねた
「ちゃんとノックしたんですけど‥」
「で?石川がここに来るなんて珍しいわね‥どうしたの?」
351 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/12/02(金) 21:54
「あたしも出来ればここ来たくないんですけどね‥」
呟くように言った言葉を保田は逃さなかった
「アンタ‥吉澤とデキて以来妙に強気よね‥」
「そんなことないですよ石川はいつでもチャーミーですよ」
「キショイ!!!‥聞いてないわよそんな事‥で?アンタココに何しにきたの
よまさか冷かしに来たんじゃないでしょうね?」
保田は威圧感を込めて石川に尋ねた
「ちっ違いますよ!!!!さっき職員室寄ったらこれを届けろと言われたんですよ」
石川は職員室で渡されたプリントを保田に渡した
「そうだったの‥ありがとう‥これ飲みなさい」
保田は冷蔵庫からジュースを出した
「いただきま〜す」
プリントを見た保田は渋い顔をしながらタバコに火をつけて深く吸い込んだ
352 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/12/02(金) 21:55
「保田先生って大抵ココにいますよねやっぱり職員室嫌いなんですか?」
「嫌い」
保田は即答した
「そうなんですか‥」
「まぁあんた達も職員室とか生徒指導室に呼ばれるより
ここの方がリラックスできるでしょ」
「まぁ確かにそうですね‥保田先生って意外と優しいんですね」
保田は大きく煙を吐き思いに耽るように話した
「ふん‥意外とは余計よ‥まぁ私が嫌だったからね‥職員室や指導室に呼ばれるのが」
「なにかあったんですか?」
「まぁイロイロね‥さて‥あたし職員室行くからアンタも適当に帰りなさいよ」
そう言って保田は部屋を出て行った
(ひとみちゃん先帰っちゃったしな〜あたしもどこか寄っていこうかな〜)
石川はパイプ椅子に深く腰をかけたその時携帯が鳴った
353 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/12/02(金) 21:57
場所は変わってレストランメロン
大谷が使い物にならない状態なので柴田が急遽厨房に入ってた
「真里ちゃん赤フリあがったよ〜」
「は〜い」
「大丈夫?ごめんね〜」
受け渡し口から柴田が頭を下げた
「大丈夫ですよ出来る限り凌ぎますから」
「お友達無理言ったんじゃない?」
「あ〜たぶん大丈夫です」
少し時間は遡る
「‥駄目‥マサオの奴ホントに使えないわ」
「重症ですね‥」
「しょうがない‥あたしも厨房入ることにするよ」
「えっ?柴田さんって調理出来るんですか?」
354 名前:あぁいいな! 投稿日:2005/12/02(金) 21:57
「ふふっこう見えて出来るんだよね〜
‥じゃあ真里ちゃん悪いんだけどホール一人で頼める?」
含み笑いをした柴田はそう言いながら厨房用のエプロンをつけた
「頑張ってみます」
「う〜ん今日は石井さん公休だし‥ひとみんも電話でないし‥こんな日に限って」
「あの〜柴田さん‥うちがヘルプ呼びましょうか?」
「えっ?助けてくれる人いるならお願いしたいけど‥?大丈夫なの?」
「わかんないですけど一人捕まえてみます」
真里はそう言って控え室に入っていった
「あっアゴン?」
『どうしたんですか?矢口さん』
「今どこ?」
『まだ学校ですよ』
「アゴンどうせ暇だろ?今すぐメロン来い!!」
『えっ?今からですか?』
「すぐだぞ!!頼んだぞ!!!」
真里は素早く電話を切ってホールに戻った
「柴田さん一人捕まえました学校から来てくれるみたいです」
「ホントに!!!ありがとう〜じゃあ来てくれるまで乗り切ろうね」
「はい!!」
二人はそれぞれ仕事に戻った
355 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/12/02(金) 22:06
28章『あぁいいな!』はココまでです
从#~∀~#从<これはWの歌やで〜ドラえもんで流れとったわ
( ‘д‘)( ´D`)<鯰は鱗がな〜い♪
从#~∀~#从<‥主人公の座が

( `.∀´)<石川の分際でアタシを蔑ろにするなんて!!!
( ^▽^)<チャ〜ミ〜♪

( `_´)<交信中


(〜^◇^)<柴田さん大丈夫なんですか?
川σ_σ||<こう見えても調理師もってるんだよね〜


( `◇´)<オイ!!アホ作者!!レス付いてるぞ
(作者)<そうですな‥お返事です

>>ゴットハンド良子さん
( ´ Д `)<んあ〜読んでくれてありがと
(0^〜^)<また来てYO!!
(作者)<よろしくお願いします

356 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/06(火) 21:58
「ほなちょっと整備するから待ってな〜」
平家はエリミネーターを整備場に運んでいった
整備場の外のベンチに二人は腰を下ろした
「ヨシコなんでエリミ選んだの?」
「カッケーから」
吉澤は即答した
「‥んあ?‥それだけ?」
「あとね〜アメリカンぽくないアメリカンだから」
「‥全然わかんないよ」
真希は少しあきれた表情を見せた
「でもさ‥見つけた瞬間にピンってきたんだ〜直感って奴かな〜」
「へ〜じゃあSRより好きになっちゃうんじゃない?」
「う〜んそれとこれとは別だよ!!SRはうちの分身みたいなもんだもん」
357 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/06(火) 21:58
「あはっ!!ヨシコはホントにSR大好きだね〜梨華ちゃんとどっちが好き?」
真希はニヤニヤしながら吉澤を見た
「も〜ごっちん!!!なんて事聞くんだよ!!!」
吉澤は照れながら真希の背中をバン!!と叩いた
「んあ!!!痛っ!!!!」
「あ〜ごめんごめん」
吉澤は背中をさすった
「ヨシコ加減してよ〜バカ力なんだから」
「そうだ!!!」
「んあ?どうしたのヨシコ」
「ごっちん?この後暇?どこか寄ろうよ?うち何か奢るよ」
「んあ?ホント?いいの?」
「いいよ〜どこ行こうか?」
「う〜ん‥そんじゃ近いしココナッツ行こうか」
「出来たで〜」
そこへ平家が整備場から出てきた
358 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/06(火) 21:59
その頃朝女教頭室
「保田先生お願いできませんかね?」
「お話はうれしいんですが‥私生徒指導がありますので‥」
「兼任でもかまいませんよ」
「そんな大役兼任は無理ですよ」
保田はなかなか首を縦に振らなかった
「そうですか‥では‥後任が決まるまでの臨時としてお願いできませんか」
しかし教頭も退かなかった
「‥わかりました」
保田は渋々教頭の妥協案を呑んだ
「では‥引継ぎの書類を渡しておきます」
「わかりました‥では失礼します」
359 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/06(火) 22:00
保田は教頭室を足早に去り保田の城に戻った
「次から次へと‥なんであたしなのよ!!!!
そもそも教務ってどんな仕事するのよ!!」
椅子に座り受け取った封筒を乱暴に投げタバコに手を伸ばした
(あ〜あ‥あたしっていつも損な役回りなのよね〜)
大きく煙を吐き出し机の方を見ると封筒の中から
見慣れた名刺が書類に紛れて顔を出していた
「あれっ?これって‥まぁ丁度いいわね」
保田はタバコをもみ消し書ヒップバック片手に自室のドアを閉めた
360 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/06(火) 22:03
その頃メロン
「矢口さ〜ん‥これホントに着るんですか?」
メロンのヒラヒラフリフリの制服を握り締めた石川がいた
「そんな事気にするなってか早くしろよ〜」
真里はそう言って控え室を出た
「真里ちゃんお手伝いしてくれる人来たの?」
「今控え室で着替えてますよ」
「ちょっと挨拶してくる」
柴田はノックをして控え室に入った
「あっ‥梨華ちゃん」
「柴田さん‥どっどうも」
ヒラヒラフリフリの制服に着替えた梨華はぺこりと頭を下げた
「梨華ちゃんかわいい〜」
柴田はそう言って石川を抱きしめた
「ホントですか?石川変じゃないですか?」
「大丈夫だよ〜かわいいよ梨華ちゃん
今日は無理言ってごめんね〜じゃあお願いね」
「はい!!頑張ります」
361 名前:ダンデライオン 投稿日:2005/12/06(火) 22:16
29章「直感パラダイス」前半はここまでです

(0^〜^)<エリミカッケー
( ´ Д `)<エリミネーターって言うのは
        KAWASAKIのアメリカンスタイルのバイクだよ〜
        ヨシコの言ったとおりアメリカンぽくないアメリカン
        そんなバイクが略してエリミ
        かっこいいバイクだよ〜
        

( `.∀´)<あ〜教頭ムカつく!!!!

( ^▽^)<ほんとに恥ずかしいんだよね〜メロンの制服
(〜^◇^)<こっちはいつも着てるんだよ!!
川σ_σ||<かわいいからいいのよ

362 名前:ダンデライオン 投稿日:2005/12/06(火) 22:18
(作者)<え〜っと先ほど気がついたら書く初めて半年経っていました
从#~∀~#从<本気で忘れとったわこのアホ
( `◇´)<まぁどうでもいいことやわな
( ´ Д `)<んあ〜まだまだ続くらしいよ
(作者)<よろしくおねがいします

(作者)<あとついでに圭ちゃん誕生日おめでとう
( `.∀´)<なんでついでなのよ!!
363 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/12/06(火) 22:52
从#~∀~#从<お前はいつからたんぽぽになったんや?
(作者)<普通に間違えましたorz
( `◇´)<末期的なアホやな自分
364 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/09(金) 21:11
柴田は石川を連れ店に出た
「‥黒っ!!」
真里は一言で石川を表した
「矢口さ〜んひどいじゃないですか〜」
柴田は笑いをこらえながら石川と真里の手を取り円陣を組んだ
「まぁとにかくマサオが使えない今を乗り越える為には
梨華ちゃんと真里ちゃんの協力なしにはどうにもならないから頼んだよ」
『ハイ!!!』
真里と石川はハモった
「アゴン頼んだぞだいたいの事はこれに書いたけどわからない事はそのつど聞けよ」
真里は走り書きのメモを渡し来店客の対応に戻った
「わかりました」
(真里ちゃんと梨華ちゃんって‥)
柴田はその光景の中に二人の言葉で表せない信頼関係を垣間見た
365 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/09(金) 21:12
そのころHK
「ほなヨッシーくれぐれも気つけてな〜」
「平家さんSRよろしくお願いします」
「あんじょうやっとくわ」
吉澤はペコリと頭を下げエリミにまたがった
「んあ〜みっちゃんまたね〜」
「ごっちん色々迷惑かけるけど頼むな〜」
「あはっ!!任せて〜」
「エリミカッケ〜」
二人はHKを離れていったそれを見送り平家は店に戻った
「帰ったんかいな?」
中に入ると平家の父がタバコを咥え新聞を読んでいた
「なぁオトン?」
「なんや?」
「なんでSR預かり修理にしたん?マフラーもハンドルも替えパーツあるやん」
366 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/09(金) 21:13
「みちよこれ見てみ」
机の上に置いていた一本のスパークプラグを見せた
「えらい焼け方やなコレ」
「それひとみのSRの奴や」
それを見た平家はひどく驚いた
「はぁ?あのSR新車やろ?」
「登録も最近や」
「どんな乗り方したらこんな焼け方するん?」
「‥わからん‥その謎解くために預かった」
「‥そうなんや‥って事はバラすん?」
ニヤニヤしながら平家の父は立ち上がった
「そのつもりや」
平家の父は整備場にSRを運び込んでいった
(‥ヨッシ〜もわからんけど‥オトンはもっとわからんわ)
367 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/09(金) 21:14
その頃T&Cモータース
「オイルはちゃんと入れな焼付け起こしてまうで〜」
稲葉はオイルで汚れた手を石鹸で洗いながら客にレクチャーをしていた
「はい‥すみません気をつけます」
「ほな気つけてな〜」
朝女の制服を着た客は頭を下げバイクにまたがり帰っていった
「いっちょ前に説教たれてんねんな〜」
パンツスーツ姿の裕子がニヤニヤしながら声を掛けた
「おっ!!裕ちゃんエライ気合入ったカッコしてるやんなんやデートか?」
「なんでやねん‥営業帰りやがな」
裕子は近くにあったパイプ椅子に腰を下ろした
「もう仕事初めとるんかいな?」
「やっと事務所の準備も出来たからな〜本格始動や」
「へ〜で?どない?一国一城の主になった気分は」
「う〜んそう言ってもな〜」
368 名前:直感パラダイス 投稿日:2005/12/09(金) 21:14
「なんやうまい事いってへんの?」
「そんなことはないねんけど‥こっちにはコネもツテもあらへんからな〜
まぁしっかり顔売ってまわらなアカンねん」
「大変やな〜」
「まぁ昔から決めてたしな〜独立するときは絶対大阪って」
「そうやったな〜裕ちゃんいつもその台詞言ってたな〜」
「‥でかい口叩いたもんやわ」
裕子は苦笑いをした
「あ〜せや!!朝女のステッカーの件な
担当の先生がなんか病欠らしくて担当代わるらしいねん」
「そうなん?」
「朝電話あってな‥詳しくわからんけどなんか代理の先生たてるらしわ」
「えっ?ほな延期か?」
「う〜ん代理決まったら連絡するって言われたからそれからやね」
「そっか‥まぁしゃあないな」
裕子はカバンから出したマルボロを咥え火をつけた
「ほんでな〜うち看板のイメージいろいろ考えてん」
稲葉はチラシの裏に書いたイメージ画には程遠い落書きのような絵を見せた
「あっちゃん‥とりあえずコレ説明頼むわ」
その時店の前に保田のVTが静かに止まった
369 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/12/09(金) 21:28
29章「直感パラダイス」はここまでです
( ´ Д `)<これはHystericblueの歌だよ〜
( ^▽^)<高くもっともっとフルパワーなボディで〜♪

久々の後藤先生のバイク用語講座
( ´ Д `)<お久しぶり
(0^〜^)<ごっちんスパークプラグってなに?
( ´ Д `)<別名点火プラグって言ってね
        ここから火花が飛んで霧状になったガソリンに引火して
        爆発してエンジンが動くんだよそれを繰り返して
        エンジンは動いてるからプラグが焦げちゃうんだよ
        点検してまめに交換しないとエンジンの調子が悪くなっちゃうよ
        ヨシコの場合はちょっと異常だけどね

从#~∀~#从<やっと本編に出てこれたわ
( `w´)<もう主役ちゃうな裕ちゃん
(作者)<主役って誰だっけ‥


        
370 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 04:22
突然失礼します。
いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
371 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/12(月) 21:41

HKから少し離れると商店街の入り口に差し掛かった
「ヨシコ〜人多いしこっちに止めて置こうか」
「そうだね」
二人はエンジンを切り近くの古びた公園の側に止め商店街を歩いた
「ねえ?どんな感じ?」
「えっ?なにが?」
「浮気した感じ」
真希はニヤニヤしながら聞いた
「浮気って‥なんか人聞き悪いね
‥贅沢言えばなにか物足りないかな」
「んあ?なにが?物足りないの?」
「う〜ん‥わかんない」
「あはっ‥まぁまだ乗って数メートルだもんね〜」
真希はそう言いながらココナッツの自動ドアを潜った
372 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/12(月) 21:42
「いらっしゃ〜いあっ!!ごっち〜んよっし〜久しぶり〜」
アヤカがレジから二人を出迎えた
「んあ〜アヤカちゃ〜ん久しぶり〜」
「どうもっす!!」
「好きな席座ってね〜」
アヤカは他の客の対応に戻った
「あっヨッシ〜なのれす」
辻が吉澤を見つけ手を振った
「おっのの〜あいぼんも」
「うちはオマケかいな」
加護がボソッと台詞を吐いた
二人は辻と加護の隣の席に腰を下ろした
「んあ?ヨシコの友達?二人ともかわいいね〜」
「パフェ食べてるのがサルでキーパーやってるののそんで
隣にいるのがその友達のあいぼん」
373 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/12(月) 21:44
吉澤が2人を丁寧に説明した
「のんれ〜す」
「ども‥加護です‥あのっ後藤さんですよね?」
「んあ?後藤の事知ってるの?」
「前にも言いましたけど‥
朝女で後藤さん知らないほうがどうかと思いますよ」
後ろから里田が水を片手にやってきた
「あ〜まいちん今日バイトだったんだ〜」
「んあ〜里ちゃんココでバイトしてたんだ〜」
「サルがない日は殆んどココにいますよ
また後で注文聞きに来ますね」
里田は奥に戻っていった
「ねえ?ヨシコ〜後藤ってそんなに有名?」
後藤が怪訝な顔つきで聞いた
374 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/12(月) 21:45
「はぁ?ごっちん‥気付いてないの?」
「‥有名なんてもん違いますよ‥うちら後輩の憧れですよ」
吉澤と加護は驚いた表情で答えた
「のんも知ってるのれす」
「んあ〜後藤目立つ事なんかしてないのにな〜」
「‥十分目立ってるじゃん」
吉澤が呆れ顔で突っ込んだ
「中等部れも有名れすよ」
(‥アカン洒落にならんわこの人ののより天然かも‥しかしこの人のどこが‥)
加護はニコニコしながらメニューを見る朝女一の秀才を分析した
375 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/12(月) 21:47
その頃T&C
「なによ‥二人とも何で黙ってんのよ!!!」
保田が二人の前に仁王立ちで立ち塞がった
「裕ちゃんなんか喋り〜や」
「あっちゃんこそ‥なんか言いい〜や」
稲葉と裕子は小声で譲りあっていた
「‥別にワインの件で来たわけじゃないわよ」
業を煮やした保田が口を挟んだ
「なんやの〜そうやったんかいな〜うち復讐にでもきたんかと思ったがな」
「うちもや‥しばかれるんかと思ったがな」
「‥どうせ復讐したって二人に敵うわけないじゃん」
保田は呆れ顔で言葉を吐き捨てた
376 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/12/12(月) 21:53
30章「Girl You Really Got Me Now」前半はここまでです

( ´ Д `)<もう30章になるんだね
从#~∀~#从<そのわりに進んでないな
(作者)<‥主役誰だっけ
( `w´)<もう忘れとるわ

( `◇´)<「2005飼育小説大賞」やって
(作者)<まったく関係ないっすね
     
377 名前:ビルゴルディ佐藤 投稿日:2005/12/16(金) 18:19
はじめまして!作者さんいつも楽しく読ましてもらってます!
378 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/16(金) 22:59
「そんなんわからへんやん‥あっちゃんは未だに強いと思うけど」
「裕ちゃんとはもうやらんわ‥」
「うちもいやや‥てかやる理由ないやん」
「まぁそれはエエけど‥どないしたん?」
稲葉はパイプ椅子を差し出した
「あれ?あたし‥何しにきたんだっけ?」
「うちらに聞かれても?なぁあっちゃん」
「‥うん」
二人は保田の奇妙な行動に顔を見合わせた
「ところで二人は何してたの?」
「うちは営業の帰りにココに寄っただけや」
「うちは裕ちゃんにデザインの相談しててん」
「それよ!!」
保田は思い出したようにヒップバックから封筒を取り出し机に置いた
379 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/16(金) 23:00
「なんやの?これ」
稲葉は書類に手を伸ばした
「これうちの名刺やんなんで圭坊が持ってるん?」
「あたし今日から臨時で教務も兼任になったのよ」
裕子がタバコをふかしながら聞いた
「って事は圭坊とうちらで話し合うんかいな‥」
「そう言う事になるな‥なんか‥なぁ」
そう言いながら稲葉は席を立ち奥へ消えた
「せや!!圭坊ごっちんの件どうなったん?」
裕子が思い出したように聞いた
「今朝後藤から書類受け取ったからあとは裕ちゃんに書類書いてもらうだけ」
「そうなん?案外スムーズにいってんな〜もっとかかるって思ってたわ」
「本当は慎重に審査とかするんだけど‥まぁ相手が裕ちゃんだしね」
「正式にやったら1週間とか余裕でかかるって客に聞いた事あるわ」
稲葉が缶コーヒーを持って戻ってきた
380 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/16(金) 23:01
「おおきに‥バイトするだけやのに大変やな〜」
「まぁうちは越境入学多いから生徒の
管理ちゃんとしないと何があるかわからないしね〜」
「へ〜で?うちはなにかいたらエエの?」
「まぁとりあえずコレ今晩FAXで送ろうと思ってたんだけど今書いちゃってよ」
保田は書類ととペンを裕子に渡した
「ほな‥すぐ書くわ」
「うんお願い」
「裕ちゃんごっちんはなかなかおらん人材やで〜」
稲葉の言葉に裕子は複雑な表情を浮かべた
「みんなそう言うけど‥うちにはまだ実感湧かんわ」
「だろうね〜まぁ一緒に働けばわかると思うよ」
保田はカバンからタバコを取り出し口に含んだ
381 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/16(金) 23:01
「あのさ〜ココに来たときから気になってたんだけどコレ何?」
チラシの裏に書かれた稲葉のイメージ画を指差した
「コレはうちの店の看板イメージやがな」
稲葉は得意気に答えた
「あっちゃんって絵心ないんだね」
「あんたに言われたないわ‥あんたの絵なに書いてるんかわからんやん」
(誰が見てもあんたら二人の絵理解なんか出来んわ)
裕子はサラサラと書類を埋めながら二人の論争から目をそむけた
382 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/16(金) 23:05
少し時間は進んでいつもより早めに閉店したレストランメロン
「柴田さんコレはどうしたらいいんですか?」
「梨華ちゃんもういいよ〜真里ちゃんもコーヒーいれるから座って〜」
柴田はコーヒーメーカーからカップにコーヒーを注いだ
「今日は本当にありがとう」
柴田は3つのカップを持って真里と石川に前に置き対面の席に座った
「ごめんなさい‥あんまり戦力にならなくて」
石川は照れながらコーヒーに口をつけた
「そんな事ないよ〜ねえ真里ちゃん」
「まぁ〜アゴンにしては役に立ったんじゃないかな〜」
「本当ですかぁ?石川もっと頑張っちゃいますよ〜」
石川はニコニコしながら二人を見た
「アゴン‥キショイ!!こっち見るなよ」
真里はキャハハと笑いながら石川を小突いた
383 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/16(金) 23:07
「あの〜柴田さん大谷さん本当に大丈夫なんですか?」
「まぁ今夜中になんとかするよ‥
そんな事よりなんか食べに行かない?あたし奢るよ」
「えっいいんですか?」
「うん今日は二人とも頑張ってくれたしそのお礼を兼ねてね」
柴田はタバコに火をつけた
「あの〜私‥今日私服持ってないんですけど」
石川がモジモジしながら柴田を見た
「ロッカーにあたしの私服入ってるから
貸してあげるよ真里ちゃん出してあげて」
「わかりました!!じゃアゴン控え室行くぞ」
真里と石川は席を立ち控え室へ行った
384 名前:Girl You Really Got Me Now 投稿日:2005/12/16(金) 23:07
(さて‥マサオどうしようかな〜)
頭をポリポリ掻きながら柴田は
厨房に入ったが中の状態を見て柴田は愕然とした
(‥なんかどんどん深みにはまってるような気がする)
大谷は相変わらずブツブツ言いながら窓際に腰をかけていた
「マサオ〜ちょっとキューブ借りるよ〜」
大谷は相変わらず無言で外を見ていた
(ホントに大丈夫かな‥メモ書いておくか‥)
柴田は近くにあったメモに走り書きをして厨房を出た
385 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/12/16(金) 23:23
30章「Girl You Really Got Me Now」はここまでです
( ´ Д `)<んあ〜コレはバンヘイレンって外人さんが歌ってるんだけど
        本題はYou Really Got Me Nowなんだよね〜
        作者がなぜかGirl入れてるんだよね
        まぁサビの部分でGirl You Really Got Me Nowって歌ってるんだけどね
(作者)<Girl You Really Got Me Now〜♪
从#~∀~#从<オダギリジョーが出てるお茶のCMで流れとったわ〜

( `_´)<‥
川σ_σ||<マサオの愛車は旧型キューブ
       これも作者の友人が乗ってるんだよね

( `w´)<オイ!!レスやで
(作者)<んあ
>>ビルゴルディ佐藤さん
( ´ Д `)<読んでくれてありがとう
( `◇´)<テキトーに読んでくれたらええから
从#~∀~#从<おおきにな〜
(作者)<ありがとうございます

( ´ Д `)<30回記念企画とかないの?
(作者)<ない
( `.∀´)<企画間に合わなかったらしいわよ
从#~∀~#从<アホやね〜
386 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/20(火) 21:33
「んあ〜やっぱりパフェはココナッツだよね〜」
「のんもそう思うのれす!!!から揚げはキリギリスがおいしいのれす」
「あはっ!!ののちゃんわかってるね〜後藤がご褒美にさくらんぼあげよう」
「後藤しゃんありがとうれす」
辻と真希はすっかり意気投合していた
(ののはわかるけど‥後藤さんもめちゃくちゃ食うねんな〜)
「どした〜あいぼん?」
つまらなそうに二人を見ていた加護に吉澤が声をかけた
「別に‥なんもあれへん」
加護はぶっきらぼうに答えた
「なぁ?後藤さんっていっつもあ〜なん?」
「へっ?あ〜っていわれてもな〜」
「頭エエからもっと気難しい人や思ってたわ」
387 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/20(火) 21:35
「ごっちんはいつもあんなもんだよ
‥頭はいいけどさ〜うち勉強してるの見た事ないし」
吉澤は飲み物の氷をストローで突付きながら答えた
「はぁ?あんな成績取るのに勉強せえへんって‥」
「さぁ?学校でも寝てばっかりだよ」
(意味わからん‥まぁどうせ隠れて塾でも行ってんやろうな)
加護は遠めに後藤を見ながら紅茶に口をつけた
「何か楽しそうね〜ののちゃん達はそろそろ帰らないと駄目なんじゃない?」
アヤカは皿を下げながら中学生コンビの方を見た
「もうこんな時間なんれすね〜今日はムツのみりん焼きなのれす」
「んあ〜おいしそうだね〜後藤もお腹すいてきたよ」
この発言に辻以外全員が凍りついた
「‥ごっ‥ごっちんうちらもそろそろ帰ろうか?」
吉澤が静寂を破った
「んあ〜そうだね〜」
388 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/20(火) 21:36
辻と加護が財布を出そうとカバンに手を伸ばしていると
吉澤が二人のオーダーメモを持ちレジへ向かった
「よっし〜それはのん達のれす」
辻が慌てて吉澤を引き止めた
「いいよついでだし奢ってあげる」
吉澤はそう言って辻の頭を撫でた
「いいのれすか?」
「自分無理してるんちゃうん?」
「気にしなくていいよみんな先出てなよ」
「ほな‥お言葉に甘えるわ‥のの出るで」
「へい!!」
「ヨシコごち!!!アヤカちゃんまたね〜」
三人は店を出て行った
吉澤はレジへ一人で向かった
389 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/20(火) 21:37
「よっちゃん気前いいね?なにかいいことあったの?」
レジ越しにアヤカが意味ありげに聞いた
「いや〜別になんにもないっすよ」
「ふ〜んなにかあるって思ったんだけどね〜はいお釣りあとポイントカードね」
アヤカは多めに捺したポイントカードを渡した
「あっありがと〜まいちんお先〜」
机の後片付けをしていた里田に声をかけ店を出た
「お待たせ〜」
「ご馳走さまれした!!」
「ありがと〜な」
「んあ〜おいしかった〜」
3人はそれぞれ吉澤に声をかけた
390 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/20(火) 21:38
「ののと加護はどうすんの?」
「うちはのの送って帰るわ」
加護は自転車を取り出した
「んあ〜加護ちゃんとののちゃんは寮生なの?」
真希はその様子を見て聞いた
「あいぼんはおばあちゃんの家から通ってるのれす」
「んあ〜じゃぁ後藤と一緒だね〜」
「う〜んよっしゃ!!ののはうちがバイクで送るよ」
吉澤が思い立ったように言った
「えっ自分原付ちゃうの?」
「あ〜今日はバイク屋行ったから単車なんだ〜」
「そんじゃ加護ちゃんは後藤と帰ろうか」
四人はバイクを置いた公園まで歩き出した
391 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/20(火) 21:46
31章『恋のABC』前半はここまでです

( ´D`)<ココナッツのパフェはフルーツがいっぱいれす
( ´ Д `)<値段も安いしお得だね〜

( ‘д‘)<あの人ホンマに賢いんか?
(0^〜^)<さぁ?うち学年違うし?


川‘▽‘)||<ココナッツの元になった店は作者の地元にあるらしいよ
川=‘ゝ‘=||<毎日通ってたらしいよ‥目的はパフェじゃないらしいけど
(作者)<いらん事言わんでよろしい!!!

392 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/23(金) 21:41
変わってT&C
保田は裕子からか渡された書類を封筒にしまった
「じゃこれで明日からでも後藤は働けるわよ」
「いろいろおおきにな〜」
「気にしないで‥じゃぁ裕ちゃんあとは電話して後藤と直接決めてね」
「せやな〜まぁ後で電話してみるわ」
「まぁ裕ちゃんの所やったらごっちんも長続きしそうやな〜」
稲葉が工具の整理をしながら口を挟んだ
「なんやの?ごっちんって続かへんの?」
裕子は不思議そうに聞いた
「続かんというんか‥出来過ぎるねん‥」
「はぁ?なにそれ?」
「ごっちんああ見えてなんでもそつなくこなしてまうから雇う側には好評やねんけどな〜」
「どうしても同僚には受け悪いのよ‥で後藤はトラブル嫌うからすぐ辞めちゃうのよ」
「ふ〜ん‥ほなごっちんに問題がある訳やないねんや〜」
393 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/23(金) 21:42
「せやね〜まぁごっちんは職人的な人材やからな〜
働く先ではどんどん生きると思うわ」
「うちではどう転ぶんかな〜」
「まぁ裕ちゃんが手綱握ってたら問題ないと思うわ‥
後藤の奴裕ちゃんには懐いてるみたいだし」
「懐いてるんかな〜うちにはあんまりわからんわ」
「まぁ圭坊からみてそう思うんやったら相当やな」
「さて‥あたしそろそろ帰るね」
保田はヒップバックを持ち店を出た
「圭坊また会議するとき電話頂戴」
「うんって言ってもすぐだと思うよ」
「うちの事務所も開いたことやしいつでもいけるで」
「わかったじゃまた折り入って連絡入れるね」
保田はメットを被りエンジンをかけた
「気つけて帰りや〜」
稲葉と裕子は保田を見送った
「ほなうちも帰るわ〜」
裕子もそう言って店を出た
394 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/23(金) 21:43
その頃メロン厨房
照明の落ちた薄暗い店内に電話の音が鳴り響いていた
その音に気がついた大谷が席を立った
(あれ?何でこんな暗いの?あゆみいないし)
店に出て辺りを見回すと片付けはされずに閑散としていた
大谷はレジの隣の子機に手を伸ばした
「いつもありがとうございますレストランメロンです」
大谷は営業用の声を出した
『あれ?いたのか?ん?大谷か?お前何してるんだよ!!!とっとと電話でろよ』
大谷は相手がわかると憮然とした態度で対応した
「すみませんでした‥どうかしたんですか?池田さん?」
『さっき店の前通ったら閉まってたぞ?なにかあったのか?』
「ちょっと‥わかりません」
『なんだそりゃ?まぁいいちょっとお前に話したい事があってな』
「なんすか?」
395 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/23(金) 21:44
『お前うちの社員の村田めぐみって知ってるよな?』
その名前に反応するように大谷は聞き返した
「はぁ‥あっちで一緒だったんで‥めぐみがどうかしたんですか?」
『まぁ近々アメリカから帰国するんだが‥
なぜか本部じゃなくてメロンに移動を希望してるんだよ』
「はぁ‥そうなんですか」
『で?‥お前なにか聞いてないか?』
「しっしりませんよ!!」
『なんだよ‥いきなり‥まぁ近々俺も顔を出すから‥
ところで?お前あゆみとうまくいってないのか?』
「そんなことないっすよ!!!って言うか池田さんに関係ないじゃないですか!!!」
『まぁ仲良くしろよ‥そんじゃあゆみによろしく』
「んだよ‥ったく‥」
電話が切れると大谷は子機を乱暴に戻し厨房に戻った
396 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/23(金) 21:44
加護の家の近くの交差点
「うちの家もうそこなんで‥」
「んあ〜そうなんだ〜」
「すんません送ってもらって‥」
「気にしない気にしない〜加護ちゃんまた話しようね〜」
真希は片手を挙げてきた道を戻っていった
(あの人何者なんやろ?)
遠くなっていく真希のテールランプを見ながら帰路での出来事を考えていた
「そんじゃヨシコののちゃん気をつけてね〜」
「じゃぁね〜タンデムカッケー!!!!」
「あいぼ〜ん後藤しゃんしゃよなら〜」
辻の声を掻き消すように轟音と共に吉澤と辻は国道へ消えていった
「さて‥後藤達も帰ろうか‥」
「‥はぁ」
加護の自転車のペースに合わせて真希はJOG君を追走させた
397 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/23(金) 21:45
「加護ちゃん家はどこなの?」
「駅の交差点左に行ったところです」
「んあ〜後藤の家の近くだね〜」
「そうなんですか?」
加護は怪訝な顔つきで後藤と話した
「ねえ?加護ちゃん」
「はぁ‥」
「ののちゃんの事好きでしょ?」
加護は慌てて自転車を止めた
「なっなに言ってはるんですか!!!」
「あはっ!!図星だ〜」
加護は真っ赤になって下を向いた
「なんでわかりはったんですか?」
「う〜んなんとなく‥だって後藤がののちゃんと喋ってる時なんか面白くなさそうだったじゃん」
「‥うち‥そんな‥顔しとったんですか?」
加護が消え入りそうな声で尋ねた
398 名前:恋のABC 投稿日:2005/12/23(金) 21:45
「うん!!しとったで〜」
真希はイントネーションのズレた関西弁でおどけて答えた
「でも‥ののは‥うちなんかより‥
食べ物のほうが興味あるみたいやし‥」
「う〜んそうだろうね〜でもさ〜ののちゃんはちゃんと加護ちゃんのこと好きだと思うよ」
「なんでそう思いはるんですか?」
「だって後藤と話してた7割は加護ちゃんの話し出てきたよ」
真希はニコニコしながら加護を見た
「ホンマですか?」
さっきとは裏腹に加護は明るい笑顔で尋ねた
「う〜ん後藤もよくわかんないけど‥後藤の目に狂いはないよ」
(せやけど‥なにを根拠に‥あなどれん人や‥やっぱ普通とちゃうなあの人)
自転車を仕舞い加護は家に入っていった

399 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/12/23(金) 21:55
31章『恋のABC』はここまでです
从#~∀~#从<この歌は前にも出てきた映画モーニング刑事
        の挿入歌やで〜
( `.∀´)<恋のABC〜恋はジェラシー恋は不思議〜♪
(作者)<懐かしい〜

( ‘д‘)<後藤さんは侮れんお人や
( ´ Д `)<ZZZZZZZZ


( ´ Д `)<んあ明日はイブだね
从#~∀~#从<予定は?まぁ聞くのも無駄やな
(作者)<ほっといて!!!
( `◇´)<皆んな〜ええクリスマスを迎えや〜!!!
400 名前:ビルゴルディ佐藤 投稿日:2005/12/24(土) 16:18
コメントありがとうございます!作者さんはハロプロファンの方ですよね?
うちもハロプロ大好きです!
401 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/27(火) 22:41
カントリー食卓
「さて‥夕食の準備でもしようかな‥」
「あたしも手伝うよ」
「うん‥お願い」
りんねとあさみははよそよそしく席を立とうとした
「ちょっと‥待ってくださいピザ頼んどきましたから‥座ってください」
里田は静かに言い放ちりんねとあさみを釘付けにした
「どっ!!どうしたの?なにか怖いよ里ちゃん‥ねぇ?あさみ」
同意を求めたあさみは下を向いたまだだった
「じゃあ単刀直入にお聞きします一昨日矢口さん来た事
どうして教えてくれなかったんですか?」
里田は眼光鋭く二人を見た
402 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/27(火) 22:41
「‥そっそれは」
「いやぁ‥」
「隠すことじゃないですよね」
さらに追求すると二人は恐縮してしまった
「うん‥」
(どうしたら話してくれるんだろ)
里田はため息をついて頬杖をついた
かなり硬直していると勝手口が開き稲葉が入ってきた
「りんね〜なんかメシあるか?」
沈黙の3人が稲葉を迎えた
「うわっ‥なんやのこのお通夜みたいな雰囲気」
「どうも稲葉さん‥」
403 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/27(火) 22:42
目が合った里田が軽く会釈した
「なんや里田が尋問してるんかいな」
「尋問って言うか‥」
「あっちゃ〜ん」
りんねがすがる様に稲葉を見た
「なんか面白そうやな〜うちも入れてもらうで〜」
稲葉は靴を脱ぎりんねの隣ではなく里田の隣に腰を下ろした
「で?なにがあったんや?あっちゃんに詳しく教えたってんか?」
「実は‥」
里田は渋々説明を始めた
404 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/27(火) 22:44
その頃510ルーム
真希はみちよホームページのBBSの返信をしていた
BBSはミニアルバムに対する質問で溢れていた
「あはっ!!まだ詳しく書いてないのに
みんなどこで情報仕入れてるんだろうね〜」
レスを読みながらマウスを操作していると近くに置いていた携帯が鳴った
「んあ!!この音は!!」
真希は携帯を開きすぐに出た
『おっごっちん?今日は起きててんな〜』
「裕ちゃんどしたの?」
『うん今日な〜圭坊から正式な書類もらってな〜』
「んあ〜そうだったんだ〜圭ちゃん仕事速いね〜」
405 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/27(火) 22:45
『ほんでな昨日で内装工事終わったしな〜
明日からうちでバイトしてもらおう思うねんけど‥どない?』
真希は近くにあったノートパソコンの予定表を見た
「ん〜とね〜‥問題ないよ」
『ほな決まりやな!!ガッコ終わったら事務所来てくれるか?』
「わかった〜終わったらすぐ行く〜」
『気つけておいでや〜ところでごっちんは今なにしてたん?』
「みっちゃんのHPの管理人のお仕事してたよ裕ちゃんは何してたの?」
『うちか?うちはな本読みながらビール飲んでた』
「あはっ裕ちゃんほんとにお酒好きだね〜」
『まぁな〜って言うかごっちんも呑めたらええねんけどな〜』
406 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/27(火) 22:46
「んあ〜呑めるけど‥う〜ん」
『まぁもう少し先やな〜あっ!!うち邪魔してもうたな』
「んあ〜大丈夫だよ〜」
『まぁ明日からいっぱい喋れるんやし今日はこれくらいにしとこ』
「んあ〜わかった〜」
真希は名残惜しそうな声を出した
『そんな声ださへんの!!早よ寝るんやで〜』
「は〜い‥じゃおやすみ裕ちゃん」
携帯を閉じ近くに置いていた
シガレットケースから一本取り出し口に含んだ
(楽しみだな〜どんな仕事するんだろう〜)
真希はニヤニヤしながらBBSの返信作業を続けた
407 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/12/27(火) 22:57
32章「女の子の取調べタイム」前半はココまでです

( `w´)<おい!!!バカ作者
(作者)<へい!!
( `w´)<お前雰囲気って漢字書くのに30分くらいかかってんてな?
(作者)<‥そんなことないっすよ
( `.∀´)<ふんいき位読みなさいよバカ!!!

( ´ Д `)<お返事だぽ
从#~∀~#从<毎度!!ビルゴルディ佐藤さん
( `◇´)<アホ作者はな〜ブランクあったけどヲタ復帰したファンやで
(作者)<好きですよ〜
川=‘ゝ‘=||<また読んでくださいね〜

408 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/30(金) 22:28
その頃平家のプレハブ部屋
保田はT&Cを出た後HKに立ち寄った
「へ〜吉澤のプラグがねぇ〜」
保田はソファーに腰を下ろしタバコを咥え平家の話に耳を傾けていた
「せやねん‥オトンがまたはりきっとるわ」
平家はギター片手に頭を抱えた
「オジさん楽しそうだもんね〜」
「若い娘とバイクの組み合わせがたまらんねんやろうな〜」
「変わってるよね‥オジさんって」
「20年以上娘やってるけど未だに把握出来んことばっかりやわ」
「まぁ‥謎の一つや二つくらいあったっていいじゃん」
「謎か‥」
保田はタバコをもみ消し立ち上がった
409 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/30(金) 22:28
「どないしたん?」
「別に〜」
保田は不意に平家のいる机に近づき平家の口を塞いだ
「‥なんか最近のうちらってムードとかあったもんちゃうよな」
保田は無言のままソファーに座った
「で‥どないするん?今日泊まるんか?」
平家立ち上がってギターをスタンドに立てた
「う〜ん‥どうしよっかな〜」
「うち今日はここで寝るつもりやねんけど」
「じゃあ‥泊まる」
「そうか‥ほな着替えや〜うち毛布取ってくるわ」
平家はタバコに火をつけプレハブを出て行った
410 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/30(金) 22:29
その頃食事帰りのキューブ車内
「おいしかったね〜あの店は正解だよ」
柴田はハンドルを握りながらミラー越しに話をした
「本当ですね〜またこのメンバーで行きたいですね」
石川がニコニコしながら話した
「ごちそうさまでした今度はマサオさんも誘って一緒に行きましょうよ」
真里がそう言うと柴田ブンブン首を振った
「とんでもない!!マサオは神奈川出身じゃないから駄目」
「‥そんなの関係あったんですか?」
石川が驚いて聞き返した
「おおありだよ‥まぁマサオはねぇ‥
道産子だからこのメンバーには入れません」
柴田はきっぱり言い切った
「さぁ着いた着いた」
メロン駐車場に入ると個々にドアを開け車を降りた
411 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/30(金) 22:30
「ちょっと遅くなっちゃったね‥二人とも気をつけて帰ってね〜
あっ!!!梨華ちゃんちょっと」
柴田は手招きで石川を呼び寄せた
「柴田さんどうしたんですか?」
「梨華ちゃん今日は本当に助かったよ
‥でね‥これ少ないんだけど」
柴田は封筒を石川に握らせた
「駄目ですよ〜柴田さん‥こんなの貰えないですよ〜」
石川は返そうとしたが柴田は受け取ろうとせずに突然石川の唇に指を当てた
「駄目!!!受け取って!!!受け取んないならキスしちゃうよ?」
「ええええっ‥ごめんなさい‥お言葉に甘えます」
石川は真っ赤になりながら封筒をカバンにしまった
412 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/30(金) 22:32
「よろしい!!!かわいいな〜梨華ちゃんは〜
そうだ!!!ついでにその服もあげるよ」
「いいんですか?コレ高そうですけど」
「いいよいいよ‥でも‥またピンチのときお願いするかも?」
「あたしでいいならいつでも頑張ります!!!」
「頼りにしてるよ!!梨華ちゃん」
二人は固い握手を交わした
「じゃぁ二人とも気をつけてね〜」
「失礼します」
「おやすみなさい」
柴田は二人を見送ってメロンの店内に戻った
413 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/30(金) 22:32
少し戻ってカントリー食卓
「まぁ里田あんたの言い分はよくわかったよ」
稲葉は机に拡げられたピザの箱に手を伸ばした
「はぁ‥でも」
「まぁ‥りんねもあさみも悪気あったん違うしな」
「それはわかりますけど‥」
「あんたの事思ってるからこんなけったいな事したんやと思うで」
「ごめんね里ちゃん‥」
あさみがしょんぼりしながら呟いた
「もういいですよ‥何にも相談しない私にも非があると思いましたし」
「あたしでいいなら頼りないかもしれないけど力になるから」
りんねが里田の手を握って頷いた
414 名前:女の子の取調べタイム 投稿日:2005/12/30(金) 22:33
「里田あんたは一人ちゃうねんで‥
うちかておるし頼りにならん姉が二人もおるねんから
もっと甘えたらええねん」
「そう‥ですね‥そうします」
稲葉の言った言葉に里田は涙が滲ませた
「コレにて一件落着や!!!
さてピザ食べよか〜硬なるで〜」
大岡裁きばりの裁きを見せた稲葉は満面の笑みを見せ場を閉めた
415 名前:ポンデライオン 投稿日:2005/12/30(金) 22:44
32章「女の子の取調べタイム」はココまでです

川=‘ゝ‘=||<この歌はカントリーのアルバム曲だよ〜
(⌒ー⌒)(0゚v゚0)<おいしいピザを奢りなさい〜♪
作者)<カントリーの歌ではかなり好きな歌です

川σ_σ||( ^▽^)<神奈川連合
(〜^◇^)<ヤンキーかよ!!!

( `◇´)<‥ムード
( `.∀´)<いらないわよ!!!

( `w´)<うちの裁きは最強やで〜
川=‘ゝ‘=||<‥負けました

本年の更新はココまでです
読んでくださった方ありがとうございます

从#~∀~#从( ´ Д `)( `◇´)( `.∀´)( `w´)(⌒ー⌒)川*’ー’)
       来年もよろしくお願いします
(0^〜^)( ^▽^)(〜^◇^)川=‘ゝ‘=||( ‘д‘)( ´D`)|( ・e・)


416 名前:ビルゴルディ佐藤 投稿日:2006/01/02(月) 23:59
あけましておめでとうございます(^_^)v
417 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/06(金) 20:06
レストランメロン
柴田が厨房に戻ると片付けは終わっていた
(あれっ?ちゃんとやってくれてたんだ〜
って‥あれっ?マサオどこいったんだろ〜)
店のほうへ出てみると窓際の席で
大谷がワイン片手に真っ赤な顔をしていた
(あっいた!!!‥もう〜しかたないな〜)
柴田は席の対面に立った
「おい!!!」
「‥」
大谷は無言のままワインを煽った
「無視するな〜!!」
柴田は近くにあったナプキンを投げた
「あっ‥おかえり」
418 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/06(金) 20:06
その態度にキレた柴田は大谷の近くにあった
ハーフボトルのワインを握り大谷の頭にぶちまけた
「なにするんだよ!!!」
さすがに大谷も声を荒げた
「目覚めた?もう一本いっとく?」
柴田はそう言ってナプキンを渡した
「マサオ〜あたし怒ってるんだけどわかる?」
「‥わかるけどコレはないでしょ‥」
ナプキンでワインで濡れた髪を拭きながら情けない顔の大谷が答えた
「じゃ?あたしがなぜ怒ってるのかを全て述べよ!!」
つまみの残り料理をフォークで突付きながら柴田が大谷を睨んだ
「全てって‥アレでしょアタシが働かないで考え事ばかりしてた事でしょ?」
「それだけ?」
柴田は更に睨んだ
419 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/06(金) 20:07
「えっ?まだあるの?」
「はぁ‥あたし達付き合って結構なるよね?
‥鉄拳制裁しないといけないのか〜」
柴田は拳を作ると大きく息を吹きかけた
「ごっごめんなさい!!!」
大谷は机に頭を打ちつけながら侘びを入れた
「それだけ?」
柴田は机に置いてあったタバコを口に咥えた
「へっ?」
「へ?じゃないでしょ!!!タバコ咥えてるんだから火ぐらい付けてよ!!」
「はっはい!!」
大谷は言われるがままにライターの火をタバコに点した
「じゃ‥わけを聞こうか?」
柴田は更に睨みを効かせた
420 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/06(金) 20:07

その頃平家プレハブ部屋
「まだ寝ないの?」
毛布から保田が顔を出した
「う〜んもう少し‥
なんや?眠いんやったら先寝てええねんで?」
「まだ眠くない‥」
少し不機嫌そうに保田が答えた
「そうか‥なぁ圭?」
「なに?」
「いや‥なんでもあれへん」
「なによ!!気になるじゃない!!」
保田は起き上がった
「自己解決した」
平家は譜面にサラサラと書き込みながら答えた
421 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/06(金) 20:08
「はぁ?なにそれ?気になるからちゃんと言ってよ!!」
「う〜んなんかな‥うちなぁ‥」
平家は手を止め保田のほうを見た
「うん」
保田は静かにその言葉を聞いた
「圭にぶら下がってばっかりやねんな〜ってしみじみ思った」
「なによ突然?」
「いや〜さ‥最近詩書いてたらそう思った」
「そうなの?」
保田は照れを隠すために近くにあったタバコに火を点した
「そんだけ‥」
平家はそう言うと譜面に目をやり静かに書き始めた
「それだけって‥」
保田は大きく煙を吐いた
「あのさ〜」
422 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/06(金) 20:09
「なんやの?」
「みっちゃんは気づいてるか‥
わからないけどさぁ‥あたしだってぶら下がってるんだよ」
平家は下を向いたまま譜面への書き込みを続けた
「どうかな‥?圭がうちにかける負担なんて感じたことあれへんわ」
「それはあたしだって一緒だよ‥みっちゃんが負担だなんて考えたこともないよ」
そう言うと保田は毛布から出て平家を後ろから抱きしめた
「みっちゃん覚えてる?」
「なにを?」
「今までだってそうだったけど‥
お互い足りないところ埋めあったらいいって言ってくれたの」
「そんなん言ったっけ?
‥でもありがとうな‥圭‥うちは圭に生かされてるんや‥よくわかったわ」
平家は保田の手を解くと向き合って保田を強く抱いた
423 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/01/06(金) 20:16
33章「ドゥーユーリメンバーミー」前半はココまでです

(作者)<あけましておめでとうございます
     今年もよろしくお願いします
从#~∀~#从<お前正月ゴロゴロしとったけどなんもやってないんか?
( ´ Д `)<なんか変なこと企画してるらしいよ
( `◇´)<まぁアホやねんからイラン事やめときや
(作者)<早くも挫折寸前です

(⌒ー⌒)<返事で〜す
ビルゴルディ佐藤さん
(作者)<今年もよろしくお願いします
424 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/10(火) 20:13
少し時間は戻って朝女中等部新垣の部屋
高橋と辻が訪れていた
「こんな形で黒くてカッコイイバイクらったのれす」
辻はチープな絵とボディーランゲージで吉澤のバイクを説明した
「う〜ん‥この形はエリミかな〜」
(なんでこんな絵でわかるん?
‥あっしバイクの絵かどうかさえわからんよ)
二人の会話を尻目に高橋は辻の書いたバイクらしき絵を凝視した
「いいな〜あたしも乗せてほしいな〜」
新垣の目が輝きだした
(ガキさんの目がヤバイな〜はよ逃げんと
‥あっしも巻き込まれるわ)
「ヨッシーに頼めばいいのれす!!」
辻が思い立ったように言った
425 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/10(火) 20:15
「駄目だよ〜あたしのんちゃんみたいに
吉澤さんの事しらないもん‥」
「そうれすね〜じゃあのんが頼んれあげるのれす」
「ありがと‥でも石川さんに怒られそうだから遠慮しておくよ」
そう言うと新垣は立ち上がり本棚の
メーカー別にわけられたスクラップブックに手をかけた
「吉澤さんの乗ってたバイクってこれじゃない?」
新垣が丁寧に雑誌の切抜きを
スクラップしてメモを小書きしたページを開いた
「こんなに大きくなかったのれす」
「あ〜この写真は750ccバージョンだからね〜
たぶんのんちゃんが見たのは250SEだと思うよ」
426 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/10(火) 20:16
「いろいろ種類があるんれすね〜
こっちもかっこいいれすね〜」
「でしょ!!!コレはね〜」
辻の一言が新垣のスイッチを入れてしまった
(あ〜ぁ‥新垣塾始まっちゃった‥
こうなると長いんだよね‥逃げたら怒られるんやろうな〜)
「愛ちゃん!!!ちゃんと聞いてる?ここポイントだよ!!」
「きっ!!きいてるよ!!!」
隣を見ると辻は熱心に話に聞き入っていた
高橋はがっくり肩を落とし
辻と共に新垣のエリミの歴史のレクチャーを受けた
427 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/10(火) 20:17
戻ってレストランメロン
大谷は朝の出来事を事細かに話した
「それは分が悪いね〜で?それだけじゃないでしょ?
全部吐いちゃったほうが楽だと思うよ〜」
柴田はニヤニヤしながら煙を吐いた
「実はさ‥あゆみが出掛けてるあいだにさ‥
池田から電話があったんだよね」
「へ〜そうなんだ〜秀ちゃんなんて言ってたの?」
「う〜んメロンに来たがってる社員の話」
「へ〜で?それだけじゃないよね?隠さないでちゃんと言いなよ」
「‥うん‥あゆみと付き合いだした頃に話したじゃん?
アメリカで付き合ってた娘がいたって」
428 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/10(火) 20:19
「あ〜確か経営学叩き込むために
パパがアメリカに送り込んだ娘だよね?」
「そうだよ」
「まだ付き合いあるの?」
「全くないよ‥アメリカで清算したって言ったじゃん」
「ふ〜ん」
「ふ〜んって‥なんだよ!!!その疑いの目」
柴田の疑いの目を掻い潜る様に大谷はタバコを咥えた
「で?マサオはその子が来ることはどう思うの?
どうせそのこと考えてたんでしょ?」
「う〜んまぁ考えてないっていったら嘘になるね‥
なんでわざわざうちの店に来るんだろうって考えてた」
429 名前:ドゥーユーリメンバーミー 投稿日:2006/01/10(火) 20:20
「なんでだろうね〜誰かさんとの
清算ちゃんと済んでないから取立てにでも来るんじゃない?」
柴田が意地悪な笑みを見せた
「‥怒るぞ」
「まぁあたしはマサオのこと信じてるから‥でも裏切ったら‥」
言い終わる前に大谷は柴田を抱きしめ口を塞いだ
「ここじゃ‥イヤ」
柴田は搾り出すように声を出した
「家‥帰ろうか‥」
大谷の言葉に柴田は無言で頷いた
430 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/01/10(火) 20:28
33章「ドゥーユーリメンバーミー」はココまでです
( `_´)<この歌はキタキマユの歌です
(作者)<この歌以外知らなんな〜
川σ_σ||<ドユドーユリメンバーミー

( ・e・)<ちゃんとノート取るのだ
( ´D`)<ポイント抑えるのれす
川*’ー’)<‥部屋帰りたいがし

( `_´)<こんな展開ばっかりだね
川σ_σ||<‥作者の能力の限界なんだろうね


( ´ Д `)<アホ作者が正月太り新記録だしたらしいよ
从#~∀~#从<ホンマにゴロゴロしとったからな〜
(作者)<やせる努力しなくてわ
( `◇´)<不毛やね
431 名前:Hush 投稿日:2006/01/14(土) 22:06
真希自室
真希は普段なら絶対にする2度寝をしなかった
「んあ〜‥早く起きちゃったな〜早いけどガッコ行こうかな〜」
早いといっても普通の登校時間である
「私服持っておいたほうがいいかな〜♪」
真希は鼻歌交じりに手早く準備をしてJOG君に跨り家を出た
「ふぁ〜家帰ってもっぺん寝よ‥里田あんたはちゃんと勉強し〜や」
「はぁ〜いがんばりま〜す」
カントリーを出た稲葉と里田が愛車に跨り
交差点で信号待ちをしていた
「んあ〜」
その時真希のJOG君が軽快に通過した
432 名前:Hush 投稿日:2006/01/14(土) 22:06
「はぁ?なんでこんな時間に?」
「今の後藤さんですよね」
稲葉と里田は目を疑った
「ありえへん‥うち疲れてんのかな〜」
「見間違えですかね‥」
その時信号が変わった
「ほな気つけて行くんやで」
「いってきま〜す」
里田は右に稲葉は左にそれぞれ発進した
HKを出た保田は自宅に戻らずに学校に向かっていた
(あ〜寝すぎた〜着替えロッカーにあったかな〜?)
「んあ〜」
真希が目の前を通過した
(はぁ?なんで後藤がこんな時間に?‥雨降ったらどうすんのよ)
保田は首を傾げながら後藤の通過を見送った
433 名前:Hush 投稿日:2006/01/14(土) 22:07
コンビニエンスシェキドル
吉澤と石川が立ち読みをしていた
ふと窓の外を見た石川が何かに気がついた
「ねえ?ひとみちゃん?今ごっちん通らなかった?」
「へ?ごっちんが?こんな時間にいるはずないじゃん
寝ぼけてるの?梨華ちゃん」
相手にしないで本を見ていると石川が本を取り上げた
「本当にいたんだもん!!!」
「わかったから‥そんな怒んないでよ‥
でも朝からごっちんが起きてるなんて‥ありえなくない?」
「‥でも見たんだもん!!あれ絶対ごっちんだもん」
石川は喰いかかるように吉澤に説明をした
「‥わかったから梨華ちゃん落ち着いてよ〜
学校行けばわかるじゃん‥とりあえず行こうよ」
吉澤は石川を諭した
「‥うん」
二人は足早に店を出て学校へ向かった
434 名前:Hush 投稿日:2006/01/14(土) 22:08
その頃柴田と大谷の家
「う〜ん」
「あっ起きた?」
気だるそうに大谷が起きると
バスローブを着込んだ柴田が隣で雑誌を読んでいた
「‥うん」
大谷はベット脇のテーブルに手を伸ばし
タバコの箱に手を掛けたが中身は空だった
「ねえ‥タバコある?」
「メンソールしかないよ?」
「買い置きないし‥それでいい」
柴田はタバコを咥え火をつけると大谷に渡した
「はい‥シーツ焦がしたら死刑ね」
「‥ありがと」
大谷は深く吸い込んだ
「あのさ〜さっき洗濯してたらこんなメモ出てきたんだけどコレ何?」
クシャクシャになった走り書きのメモを大谷に渡した
435 名前:Hush 投稿日:2006/01/14(土) 22:11
「あっ!!忘れてた‥」
メモに目をやりながら思い出したように話した
「これってさぁ〜かなり高いよね‥
あたしも2回くらいしか飲んだことないよ」
「‥あるのかよ‥やっぱあゆみってお嬢様だね‥」
「お嬢様って‥って言うかマサオ‥
いつまで裸でいるの?いいかげん服着なよ」
「‥自分で脱がしといて‥まぁあたしには縁遠い世界だね」
大谷は枕元にあったお揃いのバスローブに袖を通した
「で?コレなんなの?」
「昨日さぁ稲葉さんに頼まれた」
「アッちゃんが?なんでまたこんなビンテージワインを?」
「さぁ?詳しくは教えてもらえなかった」
436 名前:Hush 投稿日:2006/01/14(土) 22:12
「ふ〜んまぁ本部のワインセラーにあればいいけど‥
なければ時間かかるかもね」
「そうだよね‥じゃ〜
あゆみそれ稲葉さんに伝えてあげてよ」
「わかった‥さて‥どうする?ご飯どっちが作る?」
「洗濯してくれたんでしょ?あたし作るよ」
大谷はベットから降りてバスローブの紐を結んだ
「そう?ありがと」
「もう少しゆっくりしてなよ」
大谷はタバコをもみ消し
去り際に柴田にキスをしてベッドルームを出た
437 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/01/14(土) 22:17
34章「Hush」前半はココまでです

((((( ´ Д `)<んあ〜
( `w´)川=‘ゝ‘=||<何故に?

((((( ´ Д `)<んあ〜
(;`.∀´)<冗談じゃない!!

((((( ´ Д `)<んあ〜
( ^▽^)(0^〜^)<ありえな〜い

( `_´)<なんだろうね〜
川σ_σ||<中途半端だよね

(作者)<‥
438 名前:ビルゴルディ佐藤 投稿日:2006/01/15(日) 04:34
久しぶりに来たらたくさん更新されてる(*^_^*)
相変わらず面白いです頑張ってください!!
439 名前:Hush 投稿日:2006/01/16(月) 22:55
朝女中等部生徒会室
高橋がフラフラとしながらパイプ椅子に腰を掛けた
「なんや自分えらい疲れとんな‥どないしたん?」
加護が飲み物片手に読書をしていた
「あっ‥いたんや」
「いたんやって‥なんやうちはおったらアカンのかい!!」
加護は本に栞を挟み側に静かに置いた
「そんなん言っとらんよ」
高橋はダルそうに机に突っ伏した
「ふ〜ん‥で自分?なんでそないにフラフラなん?」
「昨日‥新垣塾に捕まってさ‥魘されて寝れんかったんよ」
「お気の毒に‥せやけど自分でも引っかかるねんな〜」
「別にあっしがスイッチ入れたんちゃうんよ」
440 名前:Hush 投稿日:2006/01/16(月) 22:57
「なんや‥ほな突然スイッチ入ったんか?」
「ちゃうよ‥昨日部屋に遊びに行ったんよ‥
そしたらのんちゃんがスイッチ入れたがし」
「また‥ののかいな‥
まぁガキさんはアレさえなければなんも問題ないねんけどな」
「スイッチ入るパターンは読めるようになったんやけど‥
どうやって逃げるかがカギやね」
「始まってから逃げるんは無理やろ‥」
「内容もバイクだけじゃないし‥
朝女の生徒情報も何でも知ってるもんね」
「せやけど‥ガキさんのあの情報網はどうなってんねんやろな?」
441 名前:Hush 投稿日:2006/01/16(月) 22:58
「さぁ?でもガキさんの持ってる手帳には
何でも書いてるって噂はよく聞くよね」
「まさに黒革の手帖やな‥ホンマに侮れんわ」
「それって松本清張だったっけ?あんなん読むん?」
「うちの婆ちゃんが好きやねん‥読むんやったら貸すで?」
「うん今度貸して」
「あいぼ〜ん」
ドカドカと辻が教室に入って来た
「なんやのの?日直の仕事終わったんか?」
「もうとっくに終わったのれす」
「ふ〜んほんで?ののはうちココに居ると思ったん?」
「ガキしゃんに聞いたんれす」
加護と高橋は顔を見合わせクスクスと笑った
442 名前:Hush 投稿日:2006/01/16(月) 22:59
「なに笑ってるんれすか?
‥さては‥のんに隠れておいしい物の相談してたのれすね?」
そう言うと辻は辺りをキョロキョロと見回した
「‥なんでやねん」
その時予鈴が鳴った
「‥そろそろ教室戻ろか」
加護と高橋は席を立ち教室を出た
「あいぼ〜ん置いてかないれくらさ〜い」
置いてきぼりを喰らった辻葉は後を追った
443 名前:Hush 投稿日:2006/01/16(月) 23:00
変わってHK
朝食を終えた平家は整備場で今日納車予定のバイク整備をしていた
(キャブのセッティングはこんなもんかな〜)
そこへZEPHYR1100に乗ったアヤカがやってきた
「おっアヤカ〜どないしたん?」
「なんかさ〜ちょっとカブってるみたいなんだけど見てくれる?」
「ええよ〜つなぎなんか着てどっか行くんか?」
「うん‥ちょっと神戸いこうかな〜ってね」
「そうなんや〜まぁそこ座り〜や」
アヤカは革つなぎの胸元のを開いた
「太ったかな〜なんかきついよ」
「‥あんた日本中の女敵に回すで?」
「え〜だって前はこんなにきつくなかったもん」
444 名前:Hush 投稿日:2006/01/16(月) 23:01
アヤカはそういいながらスリムタイプのメンソールのタバコに火をつけた
「あれ?アヤカってタバコ吸ってた?」
プラグレンチ片手に平家が尋ねた
「最近また吸い出した〜」
「ふ〜んそうなんや」
その時つなぎのポケットの携帯が鳴った
「江川かいな‥どないしたん?」
『みちよさん今いいですか?』
「なんやアカン言うたら切るんか?」
『意地悪言わないでくださいよ‥』
「ほんで?なんやの?」
『今日ちょっと事務所に顔出してもらえませんか?』
「なんやの?電話で話せん内容なんか?」
『ええ‥渡したいものもありますし』
「わかった‥適当に時間作って行くわ」
『お願いします‥あと進み具合どうですか?』
「まぁボチボチやな‥」
『そうですか‥じゃお待ちしてますので』
445 名前:Hush 投稿日:2006/01/16(月) 23:01
平家は携帯をきるとツールラックに置いた
「仕事?」
アヤカがツールラックのツールを整理しながら聞いた
「江川が暇あったら事務所に顔出せやって」
「へ〜江川君がんばってるんだね」
「あいつ‥よう空回りしとるけど‥なにかとようやってくれるわ」
「へ〜みっちゃん江川のこと結構買ってるんだね」
「まぁ本人の前では絶対いわへんけどな‥なぁ?アヤカ?」
「な〜に?」
「かなりプラグ空いとるわ‥」
平家は取り外したプラグを見せた
「交換しとく?」
「交換か〜ねぇ?イリジウムある?」
「確かNGKの奴やったら在庫はあるで」
「NGKか‥つけたことないけどな〜じゃそれでお願い」
「わかった‥ちょっと倉庫行って来るわ」
平家はポケットから出したタバコを咥え火をつけ倉庫に入って行った
446 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/01/16(月) 23:23
34章「Hush」はココまでです
( `◇´)<この歌はDeepPurpleの歌やで〜
(作者)<ハッシュ〜ハッシュ〜フンフンフ〜ン〜♪
( `w´)<知らんのに歌うなボケ!!

川‘▽‘)||<この話に出てきたあたしの愛車バイクZEPHYR1100は
       KAWASAKIのビッグバイクの一つだよ
       シリーズもいろいろあるけど一番有名なのは400ccかな
       作者がコレに乗って大事故起したとか

後藤先生のバイク用語講座
( ´ Д `)<どもお久しぶり
( ´D`)<先生イリジウムってなんれすか?
( ´ Д `)<後藤も詳しく知らないんだけど
       特殊合金らしいよ普通のプラグの倍の価格するんだから
       高級なんだねブルジョアアヤカちゃんにちょうどいいね
       ちなみに作者は未だに2本600円のプラグ付けてるよ

( ‘д‘)<NGKってなんですの?まさか?なんばグランド花月ちゃいますよね?
( ´ Д `)<んあ〜それもNGKだね
        このNGKは日本特殊陶業って会社のプラグの名前だよ
        たしか日本ガイシと繋がってたんだけど独立とかうんたらかんたら
        とにかく世界のプラグのシェア80%占めてる会社だよ

川*’ー’)<お返事やよ
ビルゴルディ佐藤さん
毎度毎度ありがとうございます      
447 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/01/16(月) 23:28
訂正です
とにかく世界のプラグのシェア80%占めてる会社だよ

世界シェアNo1でした

( ´ Д `)<ごめんね〜
448 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/20(金) 23:41
平家はアイドリング音を確かめエンジンを切った
「よっしゃ!!できたで〜」
パイプ椅子に腰を掛けるアヤカを呼んだ
「とりあえずプラグ交換と基本点検はしといたから」
水道で手を洗いながら平家は点検箇所の説明をした
「ありがと〜ごめんねイロイロやってもらって」
「気にせんでええよついでやし」
「じゃコレお代」
アヤカは財布から5千円を出し平家に手渡した
「あ〜おつりやなちょっと待ってな」
平家はズボンのポケットの財布を探った
「おつりいいよ迷惑掛けちゃったし」
「それはアカンこんなんはちゃんとしとかな」
「じゃ〜お茶代として預けておくよ
今度うちの店でお茶飲んでよそれでチャラ」
449 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/20(金) 23:42
「‥わかったほなそれで預かっておくわ」
「じゃ〜そろそろ行こうかな〜」
アヤカはヘルメットを持ち愛車に跨った
「実家かえるんか?」
「まさか〜ちょっと買い物」
「たまには帰ったらどないなん?」
「まぁ気が向いたらね〜」
そう言うとアヤカはエンジンを掛けた
「気いつけて行くんやで〜」
「ありがと〜またね〜」
図太い集合管の音をあげ店を離れて行った
(さて‥うちも準備しよかな)
平家は整備場を出て店内へ戻りレジに売上金を入れた
「アヤカもう帰ったんか?」
平家の父は読んでいた新聞をたたみタバコに火をつけた
450 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/20(金) 23:43
「なんや気づいとったんかいな?」
「自分の整備したバイクの音わからんようになったら俺も終わりや」
「そんなもんかな〜せやオトン!!うちちょっと出てくるわ」
「なんや?お前?今日引き渡しあるんちゃうんか?」
「いや〜さっき江川から電話あってな‥事務所でちょっと打ち合わせや」
「整備おわっとるんか?」
「もう引渡しだけや‥頼んでいい?」
「そうか‥ほんならやっといたるわ‥で?迎えは来るんか?」
「いやローレプで行くつもりや」
「ほんなら‥それ整備してあるから慣らしついでに乗って来いや」
指差した先にあったのはレストアされたCB750KOがあった
「‥KOかいな」
「問題はないと思うけどまぁ八分くらいで回してくれ」
「‥30年物の骨董品全開で振り回す根性あれへんわ‥とりあえず着替えるわ」
平家は店の奥に消えた
451 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/20(金) 23:43
昼休み朝女屋上
(んあ〜早く学校終わんないかな〜)
食堂で足早に昼食を終えた真希は
ベンチでニヤニヤしながら音楽を聴いていた
そこへ真里がやってきた
「ごっちん!!ごっちん!!」
真里は真希の肩を後ろからポンポン叩いた
「んあ?どしたのやぐっちゃん?」
真希はイヤホンを外してMDを止めた
「今日さ〜学校終わったらカラオケ行こうよ石川が奢ってくれるって」
真里は真希の隣に腰を下ろした
「んあ?梨華ちゃんが?なんで?」
「昨日メロンでヘルプに入って
臨時収入手に入れて気がでかくなってるんだよあいつ」
「へ〜そうなんだ〜でもさ‥後藤はパス!!」
「え〜なんでよ〜?」
真里は不機嫌そうに尋ねた
452 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/20(金) 23:44
「聞きたい?ねえ?聞きたい?」
真希はニヤニヤしながら真里を見た
「‥じゃあ教えてよ」
「しょうがないな〜実はさ〜後藤今日からバイトするんだよね〜」
「へっ?」
真里はあっけにとられてしまった
「どうしたの?やぐっちゃん?」
「えっうんそれで?どこで働くの?」
「う〜んとね圭ちゃんとみっちゃんの友達がやってるデザイン事務所」
「圭ちゃんの紹介?」
「まぁ?紹介と言えば紹介かなぁ〜」
「へ〜どんな仕事するの?」
「とりあえずはパソコン関係って言われてる」
「そっか〜じゃ石川に伝えておくよ」
453 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/20(金) 23:44
「んあ〜‥ごめんねせっかく誘ってくれたのに」
「いいよいいよ‥じゃあオイラ先降りるね」
真里屋上を降りていった
(やぐっちゃん元気なかったな〜どうかしたのかな〜?)
真希はイヤホンを付けMDのスイッチを押そうとした
その時校内放送で真希を呼び出す声が聞こえた
『高等部2年後藤真希至急社会科準備室に来なさい』
その声の主は保田であった
(んあ?‥圭ちゃん何の用だろう)
真希は渋々ベンチを立ち屋上から降りた
454 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/01/20(金) 23:55
34章「Sweet Emotion」前半はココまでです

(作者)<なんかフラフラする
川‘▽‘)||<馬鹿作者がインフォシークゲームに潜伏してるらしいよ
( `◇´)<なにしてんの自分?
(作者)<気分転換です
( ´ Д `)<年がら年中日曜日のくせしてなにしてんの?

( `◇´)<この話に出てきたCB750KOはCB750Fの前身のバイクやで〜
       エンジンもまだDOHCじゃなくてOHCやで〜
       この頃から大排気量バイクがどんどん出てくるねん
       まぁパイオニア的バイクやね〜

455 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/23(月) 23:13
大谷はハーバーランド近くのコインパーキングに車を止めた
メロンの休業日を利用して2人は神戸に来ていた
「久しぶりだねなんかこうやって2人で出掛けるの」
「そうだね〜さてどうしますか?あゆみ姫?」
「なによ〜姫って‥ねえ?あとでポートタワー行こうよ」
「あれ何かあるの?登ったことないからわかんないだけど」
「あたしもない‥じゃあ後で登ろうね」
「‥わかった後でね」
「でもホントに珍しいよね〜
マサオから出掛けようって言い出すなんて」
「あゆみさっきからそればっかりじゃん
‥あたしがホントに何もしてないみたいじゃん」
大谷が不機嫌そうな顔をすると柴田はニコニコしながら腕を絡めた
456 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/23(月) 23:14
「事実じゃん最近サービスも悪いし」
「サービスねぇ‥
まぁ確かに釣った魚にえさあげないと逃げるって言うからね〜」
柴田は素早く大谷の頭を叩いた
「痛いな〜冗談だってば」
「ふん!!毒もった魚もいるんだよ」
「あたしはさ‥
あゆみって言う猛毒に犯されてるからもう手遅れかな」
柴田は無言でもう一発頭を叩いた
「‥褒めてるんだけど」
「そうは聞こえない!!」
柴田はそう言って頬を膨らませた
457 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/23(月) 23:16
「‥とりあえずなにかゴハンでも食べる?」
叩かれた頭を撫でながら大谷が尋ねた
「そうだね〜じゃあさ〜
海見ながら食べれるレストラン行こうよ」
「いいよじゃ〜モザイク行こうか」
二人は海沿いの歩道を歩いてモザイクに向かった

一方三宮マルイ前
「あ〜あいい物なかったな〜」
マルイを出たアヤカは近くの路上に止めたバイクにもたれながらぼやいた
(このまま帰るのもなんかヤダな〜
そうだ!!ついでだしモザイクでも覗こうかな〜)
アヤカは思い立ったようにバイクに跨り走り出した
458 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/23(月) 23:16
社会科準備室
「ごめん突然呼び出して‥
まぁ座りな‥なんか飲む?」
奨められた真希はパイプ椅子に深く腰を掛けた
「んあ‥いらない‥どしたの圭ちゃん?」
「うん‥あのさ後藤‥
今日から裕ちゃんのところでバイトなんでしょ?」
保田は少し複雑な表情をしながらタバコを燻らせた
「うん‥そうだけど‥圭ちゃん‥なんか変だよ?」
保田の態度を見た真希は怪訝な顔つきをした
「‥前にさ裕ちゃんの亡くなった前の彼女の話したじゃん」
「うん」
「それについて‥
アンタに釘を刺しておこうかなって思ったんだけど‥」
459 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/23(月) 23:17
「んあ〜後藤もさあの話中途半端に
しか聞いてないからさ‥どうしたものかと考えてたんだよね」
「でもね‥あたしやみっちゃんが話すことでもないしね‥」
「‥そうだね」
「そのうちひょんな事から話になったりすると思うけど
‥アンタが悪戯に聞き出す方向だけは‥避けたいと思ったのよ」
「あのさ〜こう言っちゃなんだけど‥
後藤だってそこまでバカじゃないよ」
真希は少しおどけながら言った
「‥そんな事言われなくたってわかってるわよ!!」
保田は机を叩いて反論した
「‥んあ」
460 名前:Sweet Emotion 投稿日:2006/01/23(月) 23:18
保田の行動にひどく驚いた真希は黙ってしまった
「ごめん‥取り乱した‥あたしにとってさ
アンタも裕ちゃんも大切なのよ‥だからさ」
保田は言葉を詰まらせ涙をこぼした
「‥わかってるよ圭ちゃん‥後藤だって
圭ちゃんも裕ちゃんも大切だよ‥だから心配ないから」
真希はそういいながら
机に突っ伏した保田を包み込むように抱きしめた
461 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/01/23(月) 23:26
35章「Sweet Emotion」はココまでです
川σ_σ||<この歌は相川七瀬の歌だよ〜
川‘▽‘)||<SweetEmotion〜♪
(作者)<最近めっきり見なくなりましたな

川σ_σ||<マサオと出掛けたモザイクって言うのは
       ハーバーランドにある複合商業施設だよ〜
       アホ作者が用もないのにブラブラしてるよ

川‘▽‘)||<神戸マルイは作者一度も行った事ないらしいよ
( `w´)<縁のないところやからな〜
(作者)<失礼な!!!

462 名前:Beat 投稿日:2006/01/27(金) 21:38
市内オフィス街近くの大通り
平家は路側にバイクを止めた
(やっぱ旧車は味あるけど乗りにくいな〜)
しみじみとさっきまで乗っていたCB750KOを見ていた
「みちよさん?なにしてるんですか?」
不審な動きでバイクを眺める平家に
痺れを切らした江川が声を掛けた
「なんや江川かいな‥どっかいってたん?」
「ちょっとコンビニ行ってたんですよ‥
とりあえず事務所行きましょう
‥どう見ても不審者ですよみちよさん」
「なんでやの?うちバイク見てただけやん」
「まぁとにかく事務所行きましょ」
江川はそう言うと
平家の腕をつかみ事務所につながるエレベーターに押し込んだ
「えらい手荒やな自分」
「そうですかね‥」
463 名前:Beat 投稿日:2006/01/27(金) 21:39
江川と平家は事務所があるフロアで降りた
「あっ!!みちよさんお疲れ様です」
平家に気づいた事務員が手を振った
「お〜久しぶり〜
こないだごめんな〜またゴハン食べにいこな〜」
「みちよさん応接室行きましょ」
江川が話を割った
「なんやの?せわしないな〜自分」
平家は事務員に手を振り渋々応接室に入った
「座ってください」
「なんやの?うちもついにクビか?」
「違いますよ‥どうしてそんなこと言うんですか?」
「いや〜あんたがマジな顔してるから
そうかなって思ってんけど‥違うんか?」
「違います」
江川は淡々と言い放ち持っていた封筒から書類を出した
464 名前:Beat 投稿日:2006/01/27(金) 21:40
「怒りなや」
「怒ってませんよ‥まずこれ目通してください」
「なんやの?‥ほぅラジオの仕事か」
「ええ‥FMですけどレギュラーです」
「ふ〜ん」
平家は書類を流すように読んだ
「どうですか?」
「どうって言われてもな?」
「嫌ですか?」
江川は身を乗り出して平家を見た
「まぁ落ち着き〜な‥せやけど自分えらい力入ってるな」
「いや‥みちよさんのマネジャーやらせてもらって
はじめてとった大きな仕事ですから」
465 名前:Beat 投稿日:2006/01/27(金) 21:40
平家は書類を机に置き江川を見た
「‥なぁ江川」
「はい」
「うちはな‥仕事に大きいも小さいもあれへんって思ってるねん
あんたが取ってきてくれたいろんな営業かてうちには大きな仕事やねん
せやからそんな風に言うのはやめとき」
「‥すみませんでした」
江川は立ち上がり頭を下げた
「いや怒ってへんから‥まぁ肩の力抜いていこうや」
「‥わかりました」
江川は照れながら笑顔を見せた
466 名前:Beat 投稿日:2006/01/27(金) 21:43
「やっぱり神戸走るの気持ちいいな〜」
アヤカはバイクを降り海沿いの歩道を歩いていた
「キレイゴトに聞こえるかな〜♪」
(あっみっちゃんの歌だ?)
その声をたどり辺りを見回すと階段下の防波堤で長身の女性が
みちよの歌を歌いながらイーゼルを立て水彩画を描いていた
(うわ〜きれいな絵だな〜)
アヤカは絵に目を奪われた
「お〜い‥」
アヤカは気づかずに絵を眺めていると肩を叩かれた
「ねぇ?カオリの絵気に入った?」
「ひぃっ!!あっはい」
「ごめんね驚かしちゃった?」
467 名前:Beat 投稿日:2006/01/27(金) 21:46
「いえ‥こっちこそ邪魔しちゃったみたいですね‥ごめんなさい」
「気にしないでいいよちょっと休憩しようと思ってたから」
二人は近くのベンチに腰を下ろした
「タバコ吸っていい?」
「どうぞ」
アヤカは素早くタバコの火を差し出した
「あなたも吸うんだ?」
「少しだけ‥」
アヤカはそう言うとツナギのポケットから
スリムタイプのメンソールのタバコを出した
「どうぞ」
今度は飯田が火を付けた
「あっ!!ありがとう」
468 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/01/27(金) 21:51
36章「Beat」前半はココまでです

(江川)<どうも勝手にキャラクターにされた友人です
( `◇´)<事後承諾もええとこやな〜
(作者)<あいつなら許してくれる‥たぶん

(作者)<作者の都合で出遅れた飯田さん登場です
川‘〜‘)||<カオリ出ないつもりだったんだけどね
       アホ作者がどうしてもって言うから
       出てあげたの

469 名前:Beat 投稿日:2006/01/31(火) 21:55
「ねぇ?あなたは名前は?」
「アヤカです木村アヤカっていいます」
「アヤカちゃんかぁ〜なんか‥かわいい名前だね」
「そう‥ですか?あなたの名前は?」
「ごめん先に名乗らなきゃいけなかったよね‥
あたしはカオリ飯田圭織って言うんだよろしく」
飯田はそう言うと手を差し出した
アヤカもそれに答えた
「ねぇ?どうしてカオが‥
ココで絵書いてるの気付いたの?
歩道からじゃ見えなかったでしょ?」
「カオリさんの歌が聞こえたんです」
470 名前:Beat 投稿日:2006/01/31(火) 21:58
「えっ?カオまた歌ってた?」
飯田は恥ずかしそうに聞いた
「あれってみちよの『キレイゴト‥』ですよね?」
「アヤカちゃんみちよ知ってるの?」
「ええ‥まぁ‥あたしもファンなんです」
(さすがに友達だなんって言っても信じてもらえないよね)
「もう歌うことなんてないって思ってたのに
まさかインディーから再デビューとはね」
「そうですね‥前よりノビノビしてますよね」
「だよね〜ライブやらないかな〜」
「カオリさんってホントに好きなんですねみちよの事」
「うん大好きだよ」
そう言うと飯田は突然立ち上がった
「カオは思うんだよね‥
みちよの歌にはいろんな物が込められてると思うんだ」
飯田は空を仰ぎ静かに頷いた
「あの〜カオリさん?‥あれ?」
アヤカの呼びかけにも飯田は無反応であった
471 名前:Beat 投稿日:2006/01/31(火) 21:59
駅前の大通り
銀行から稲葉が出てきた
「あとは陸運局かめんどくさいな〜おっ!!」
ちょうど向かいスーパーから出てきた裕子と目が合った
「おっ!!あっちゃんどないしたんこんなとこで?サボりか?」
「なんでやの‥銀行に振り込み行ってきたんやがな」
「ほぅ関心関心ちゃんと働いとんねんな〜」
「裕ちゃんはなにしてんの?買い物袋なんか抱えて」
「事務所の備品とか揃えとってん」
二人は近くのバス停のベンチに腰を下ろした
「そっか〜本格始動やな〜花輪でも贈ろか?」
「いらんいらん気持ちだけ貰っとくわ」
472 名前:Beat 投稿日:2006/01/31(火) 22:00
「なんでやの〜いいともみたいなん贈りたかったのに〜
こう中澤裕子さん江って奴」
「それは‥果てしなく迷惑やわ」
「そうか?ほんで?まだ買いもんあるん?」
「う〜んこれで終わりや」
「歩いてきたん?」
「うん近くやしな〜」
「軽トラやけど乗ってく?」
「ええんか?仕事中やろ?」
「店番頼んでるし‥あと陸運行って登録用の申請書類もらわなあかんねん」
「店番?あっちゃんとこバイトおったっけ?」
「あ〜あさみに頼んでる」
「あさみって?あのカントリーの娘か?」
「せやで〜ほなうち車とって来るからそこで待っといて」
ベンチを立った稲葉は銀行裏の駐車場へ向かった
473 名前:Beat 投稿日:2006/01/31(火) 22:01
「あ〜もう食べれない」
店を出た柴田はお腹をさすりながらフラフラと歩いた
「あゆみ‥食い過ぎだよ」
「だって〜おいしかったんだもん
それに食べ放題なんだから‥元取らないと」
「お前さぁ‥太りやすいんだから気をつけろよ」
「‥マサオにだけは言われたくない」
「‥どういう意味だよ」
「鈍いね‥額面どおり受け取りなよ」
「額面通りって‥」
大谷は海沿いにある通路の手すりにもたれ
潮風をうけながらタバコを咥えた
「ねぇ?次どこ行く?」
「う〜んあゆみどこいきたい?」
「マサオはどうしたい?」
「そうだね〜南京町でもぶらつく?」
「いいね〜雑貨見たいし‥あれ?」
474 名前:Beat 投稿日:2006/01/31(火) 22:01
海沿いに目をやった柴田が見慣れたツナギの後姿を見つけた
「どしたの?」
「あれさ〜?アヤカちゃんじゃない?」
「はぁ?なんでこんなとこにアヤカがいるんだよ?」
柴田が指を刺した
「ほら!!あそこのベンチのあのツナギってアヤカちゃんだよ」
「あっ‥マジだ‥なにしてんだろ?」
「さぁ?デートかなぁ?」
「アヤカの彼女の話って聞いてる?」
「最近いないって嘆いてたような気がする‥」
「う〜んどうなんだろう?」
「ねぇ近くまで行ってみようよ」
「‥マジ?やばいって‥そういうのは」
柴田は無理やり大谷の腕をつかみアヤカのいる歩道へ近づいていった
475 名前:Beat 投稿日:2006/01/31(火) 22:09
36章「Beat」はココまでです

川‘▽‘)||<この歌は河村隆一の歌だよ
(作者)<ねぇキミにふれたオフショアの日〜♪
川σ_σ||<キショ!!!
从#~∀~#从<そもそもオフショアの日ってどんな日やねん!!!
(作者)<検索したら「岸から沖へ風が吹く日」って書いてました

川‘〜‘)||<カオが歌ってた『キレイゴト‥』って歌はみちよの
       アルバム曲だよ〜
( `◇´)<JECICAに入ってるから聞いたって〜


476 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/03(金) 22:25
「なぁ?これマジで言わなアカンの?」
平家は資料を見ながら頭を抱えた
「‥僕が言うよりみちよさんの方が
OK貰いやすいかと‥思うんですけど」
「せやけど‥たぶん‥いや絶対嫌って言われるで」
「‥そこをなんとか説得してください」
江川が含み笑いをしながら頭を下げた
「‥他人事やと思ってからに」
平家はポケットからタバコを出し咥えた
「そんな事思ってませんよ」
「せやけど‥けったいなプロデューサーやな〜」
平家は渋々資料を封筒にしまった
477 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/03(金) 22:26
「まぁ企画的には面白そうですね‥」
「どうなんやろ?
まぁ‥それとなく聞いてみるわ‥期待はせんといて」
「そうですか‥あとこれ」
江川は大きな紙袋を机に置いた
「なんやの?今度は?」
「今回のPVはみちよさんに任せます」
「はぁ?」
「これでプライベートショット撮ってきてください」
そう言うと江川は紙袋からデジタルビデオカメラを出した
「‥なんかえらい放任的やな」
「そんなことないですよ」
「なに撮ってもええんか?」
平家はカメラを構えてモニター越しに江川を捉えた
478 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/03(金) 22:27
「まぁ‥良識の範囲でお願いします‥」
「ふ〜ん良識ね〜」
「あとで後藤さんにも話し通しときますから」
「なんやのファンクラブの企画も兼ねてるん?」
「ええそうです」
「なんかさぁ手抜きっぽくない?」
「そんなことはないと‥思います」
「‥なに撮ろ」
「普通でいいですから」
「なんやのひねりはいらんの?」
「‥放送できる範囲で」
「う〜ん」
平家は考え込みながらカメラを紙袋にしまった
479 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/03(金) 22:28
その頃朝女高等部教室
チャイムが鳴り教師が教室を出て行った
「んあ〜終わった〜」
真希は席を立ち鼻歌を歌いながら帰り支度をしていた
その様子を離れた
席から見ていた真里にクラスメイトが声を掛けた
「真里〜今日のごっちんってなにか変じゃない?」
「へっ?」
「‥鼻歌まで歌ってるよ」
急に声を掛けられた真里は戸惑っていた
「ねぇ‥真里も変だよ?」
480 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/03(金) 22:29
「そんなことないよ〜
ごっちんさぁ〜今日からバイトするんだって」
「そうなんだ〜だからあんなに張り切ってるんだ」
そんな話をしている間に真希は教室を出て行っていた
「‥さてオイラも帰ろうかな〜」
「今日バイトは?」
「休みだよ」
「そうなんだ〜じゃあね〜」
「うんバイバイ〜」
真里は教室を足早に出て
真希を追ったが真希の姿はもうなかった
(あ〜あごっちんもう行っちゃったのか‥)
481 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/03(金) 22:29
「矢口さ〜ん」
後ろから石川が声を掛けてきた
「なんだよ?アゴン」
真里は憮然とした態度で振り返った
「‥どうしたんですか矢口さん」
真里の機嫌の悪さを
即座に感じた石川は身構えながら尋ねた
「べつに‥どっか行こうぜ」
「あれ矢口さん?ごっちん待たなくていいんですか?」
石川は案の定真里に頭を叩かれた
482 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/02/03(金) 22:34
37章「ハナウタ」前半はココまでです

(江川)<たのんます!!みちよさん
( `◇´)<‥とことん他人行儀やな‥

( ´ Д `)<ふ〜んふ〜ん〜♪
(〜^◇^)<‥

从#~∀~#从<作者が負傷してるらしいわ
( `w´)<なにやらかしたん?
从#~∀~#从<さぁ?どうせろくなことやないやろうな
483 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/07(火) 00:45
モザイク前の海沿いの歩道
「じゃあアヤカちゃん今度お店に遊びに行くね〜」
「うん!!待ってるね〜」
画材を持ってその場を去っていく
飯田をアヤカは手を振って見送った
(なんか変な人だけどかわいかったな〜)
アヤカはニヤニヤしながらベンチに腰をかけタバコを咥えた
「YO!!!姉さん‥隅に置けないね〜」
柴田が後ろから声を掛けた
「柴ちゃん?‥なんでいるの?‥ってかマサオまで」
「‥ども」
二人はアヤカの座るベンチにアヤカを挟んで腰を下ろした
「で?あんた達どこから聞いてたの?」
484 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/07(火) 00:46
「う〜んとアヤカちゃんとカオリさんの
年が一緒で驚いた辺りかな?どうだったマサオ?」
「そうそうカオリさんが留学してた話とか」
それを聞いたアヤカは手を伸ばし二人の頬を摘んだ
「人の話に聞き耳を立てるとこうなります」
「いひゃい‥まひいひゃいって!!」
「ご‥ごめんなひゃい!!」
「もうしない?」
『しまふぇん』
「誰にも言わない?」
『いいまふぇん』
二人は首をたてに振った
485 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/07(火) 00:46
「よろしい!!で?あんた達?なにしてたの?デート?」
アヤカが手を離すと二人はすぐに頬をさすった
「今日ね〜珍しくマサオが誘ってくれたんだ〜」
「へ〜マサオあんたなんか後ろめたい事でもあったの?」
「ないよそんなの‥アヤカこそそんなカッコでなにしてたのさ」
「あたしはね〜神戸散策」
「そうなんだ〜ねぇアヤカちゃん!!一緒に南京町いかない?」
「いいけど‥あたし邪魔じゃない?」
「いいよねマサオ?」
「アヤカがいいなら問題ないよ」
「そっか‥じゃ行こうかな」
三人は南京町へ向かった
486 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/07(火) 00:47
朝女図書自習室
加護は図書室で借りた本を読んでいた
(パッと見‥おもろそうって思ったのに‥
ぜんぜんおもんないやんコレ)
本を閉じ辺りを見回すと
数人の生徒が静かに机に向かっていた
(暇やし‥帰ろかな)
加護は携帯をとり出すと
辻にメールを送り自習室を出て図書室に向かった
「あっ!!加護ちゃんもう読み終わったと?」
受付にいた図書委員の田中が驚いて声を掛けた
「触りだけ読んだけどつまらんから返すわ」
「そうなん?」
487 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/07(火) 00:48
「せやけど新書でこんなん
入れるって担当の先生なに考えてるん?」
「れいな本嫌いやけん
内容知らんけどコレ借りた人ほとんどおらんちゃね」
田中は貸し出しカードに返却の判を捺した
「ほんなら‥自分なんで図書委員なんかやってんの?」
「知らん間に決められてたっちゃ」
「ふ〜んまぁ頑張りや〜さて‥うち帰るわ」
「今日は辻ちゃん待たんと?」
「待っててもやることあれへんし先帰るわ〜」
加護は図書室を出た
(さて‥帰るんはええけど‥なんかあれへんもんかな〜)
加護はハナウタを歌い
キョロキョロと辺りを見回しながら渡り廊下を歩いていた
488 名前:ハナウタ 投稿日:2006/02/07(火) 00:49
「あっ!!加護〜!!ちょっと手伝って」
保田が大きなダンボールを抱え反対から歩いてきた
(うわっ‥藪蛇やった‥
よりによっておばちゃんに引っかかるとは)
加護は自分の行動を少し恨んだ
「ふ〜助かったわアンタがいてくれたから」
加護は保田のダンボールを抜き取りカバンを上に載せた
「そうですか?
で?これどこにもって行けばいいんですか?」
「あ〜準備室までお願い」
「‥わかりました」
保田と加護は並んで歩いた
489 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/02/07(火) 00:56
37章「ハナウタ」はココまでです

( ‘д‘)<この歌はモンゴル800の歌ですわ
(作者)<フンフンフフン〜♪
川‘▽‘)||<なにそれ
(作者)<ホントにこんな歌なんです

(作者)<追加キャラ田中さんです
     方言テキトーです

从 ´ ヮ`)<れいななんか呼ばれたっちゃ

从#~∀~#从<おい!!バカ作者!!
(作者)<なんすか?
从#~∀~#从<取材行ったらしいな
(作者)<まぁ‥
从#~∀~#从<成果はどないや?
(作者)<‥それなりですかね
( `◇´)<嘘つきな!!あんたパチンコして帰ってきただけやん
(作者)<ごめんなさい


(作者)<あいぼん誕生日おめでとこざいます

490 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/07(火) 18:46
491 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/08(水) 09:16
492 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/11(土) 21:09
真希は裕子のモトコンボの隣にJOG君を止めた
「んあ〜3階か〜」
ポストを見て事務所を確認した真希は
ダッシュで階段を上り事務所の扉を叩いた
「お邪魔しま〜す」
ドアを開けると『資料』と書かれた
ダンボールが大量に積み上げられていた
「誰や〜?」
奥から裕子の声がした
「裕ちゃ〜ん後藤だよ〜」
「おっ!!ごっちんかいな
今手離されへんからそこら辺適当に座っといて」
「んあ〜わかった〜」
真希は言われたとおり
近くにあった椅子に腰を掛け辺りを見回した
493 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/11(土) 21:09
「えらい早かったな〜」
奥から聞こえる裕子の声に真希は答えた
「今日は早い日だからね〜」
「そうなんや‥そう言えば圭坊から
時間割のコピーもらってたけど見てへんかったわ」
「あはっ!!!そうなんだ〜」
「うん‥なんかシフト組むのに使えって
もらった書類に混ざっとったわ〜よっしゃ!!!出来た〜」
奥からジャージを身に纏った裕子が出てきた
「なにしてたの?」
「棚吊るしとってん」
裕子は机の上に置いてあったマルボロを咥えた
「すごい量のダンボールだね〜」
「これはな〜全部うちの大切な商売道具や」
494 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/11(土) 21:10
箱をパンパンと叩きならが裕子は大きく煙を吐いた
「んあ〜凄いね〜」
「さて‥今日の仕事やねんけど
‥とりあえずダンボールの中身の整理から始めよか?」
「うん‥ねぇ裕ちゃん?」
「どないしたん?」
「後藤着替えていい?」
「ええよ〜奥の部屋使ったらええわ」
「ありがと」
真希はカバンを持ち奥の部屋に入っていった
495 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/11(土) 21:10
その頃社会科準備室
加護はダンボールを降ろし帰ろうとした
「ありがとね‥コレ飲んでいきなさいよ」
保田は冷蔵庫から缶ジュースを出した
「‥いただきます」
加護は渋々腰を下ろした
「最近どう?」
保田は加護の対面に座った
「どうって言われても‥普通ですけど」
「そう?ならいいけど‥
また無理してるんじゃないかと思ってね」
「もう‥しませんよ」
496 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/11(土) 21:11
「ふ〜んあんたってさぁ?勉強好きなの?」
「‥嫌いです」
「じゃあ?どうして?倒れるまで勉強なんかするの?」
「‥あの時は‥偶々です」
「たまたまね〜まぁ何事もまじめに取り組む事は大切だけど
‥ねぇ‥あんたの場合度が過ぎてるのよ」
「‥そうですか?私はまだ足りないくらいだと思ってるんですけど‥」
「はぁ?‥足りないって
‥あんたさぁそんなに勉強してどうするつもりなの?」
保田はあっけに取られてしまった
「‥うち‥不安なんです」
加護がポツリと言葉を漏らした
497 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/11(土) 21:13
「不安?」
「うち‥何かをやってな取り残されるって思って」
「‥そうだったんだ」
「友達とか一緒にいる時は
感じないんですけど‥ふと一人になると‥うち」
加護は下を向き涙を流した
「そっか‥あんたなりに出した答えが勉強だったんだね」
保田はそう言うと頷いた加護の頭を撫でた
498 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/02/11(土) 21:20
38章「涙GIRL」前半はココまでです

( ´ Д `)<リアルみっちゃんの一件で相当凹んだらしいね
(作者)<‥ええ‥でもみっちゃんは大丈夫
     そう信じております

从#~∀~#从<野球サッカーに続いて今度は
        バスケットらしいな?
(作者)<‥ごっちんがアリウープ‥
( `w´)<小説そっちのけでやりこんどるらしいな?
(作者)<柴ちゃんが3ポイント‥
( `◇´)<あかんわ‥
499 名前:ビルゴルディ佐藤 投稿日:2006/02/12(日) 02:56
お久しぶりです!みっちゃん何か大変そうですね・・・
うちも頑張って欲しいです!
500 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/15(水) 23:13
その頃真里と石川は行く当てもなく
マクドナルドに来ていた
「だから〜ひとみちゃんが〜
‥あれっ?矢口さ〜ん?」
石川は矢口の目の前で
手を振ったが矢口は上の空であった
「聞いてます?ちょっと‥矢口さん?‥真里っぺ?」
その瞬間石川の顎を矢口の拳がかすめた
「痛〜い!!酷いですよ〜矢口さ〜ん」
「誰が真里っぺだ!!誰が!!」
「だからって殴らなくてもいいじゃないですか〜」
「真里っぺって言うなっていつも言ってんだろ?」
501 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/15(水) 23:14
「じゃ〜どうして石川の話聞いてくれないんですか?」
顎をさすりながら石川が尋ねた
「‥ごめん考え事してた」
「それって‥ごっちんのことですか?」
石川の的確な指摘に真里は少し動揺を見せた
「‥わかる?」
「矢口さん‥わかりやす過ぎ」
「じつはさ〜
ごっちん今日からバイトするらしいんだよね〜」
「えっそうなんですか?」
「うん‥オイラもさ‥今日聞いたんだ」
「どこでバイトするとか聞いたんですか?」
「あ〜なんか圭ちゃんの知り合いらしいんだよね〜」
502 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/15(水) 23:14
「‥保田先生ですか」
石川のトーンが急に落ちた
「アゴンってさぁ圭ちゃんとなんかあったの?」
「いえ‥単に苦手なんです」
「ふ〜ん傍から見てると
可愛がられてるな〜って思うんだけど」
「傍からはそんな風に見えてるんですか?」
「さぁ?オイラはそう見てるんだけどな‥」
「まぁ‥保田先生の話しはもういいです‥
そんなことよりごっちんの話詳しくしてくださいよ」
石川は強引に話を戻した
503 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/15(水) 23:16
社会科準備室
「加護‥もう泣くのやめな」
保田はそう言って加護にハンカチを渡した
「さすがにあたしも
立場上勉強やめろなんて言えないし
かと言って‥このまま不安抱えて
勉強ばっかりするのもねぇ」
加護は黙って下を向いたままであった
「そうだ!!あんたに‥
ある生徒の話教えてあげる」
そう言うと保田はタバコを咥えた
504 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/15(水) 23:19
「その子はねあんたみたいに
勉強の方法はき違えて
洒落にならないくらい間違った方向に向いたのよ」
加護は顔を上げて話に聞き入った
「人を傷つけたり‥それはもう
誰も手に負えないくらい‥どうしようもなかったのよ‥」
「‥その人どうなりはったんですか?」
加護は顔を上げて保田を見た
「あろう事かこのあたしに牙向いて来たのよ
‥まぁもちろん返り討ちにしたんだけどね」
「‥」
加護は再び黙ってしまった
505 名前:涙GIRL 投稿日:2006/02/15(水) 23:20
「ごめん‥
ぜんぜん参考にならないわねこんな話‥」
保田が苦笑いを見せると
加護も少し笑顔を見せた
「なによ‥あんたちゃんと笑えるじゃない」
その時机に置いていた保田の携帯が鳴った
(この音はみっちゃん‥なんてタイミングなのよ‥)
「ちょっと席外すけど‥待ってて
‥ってか逃げたら許さないわよ」
そう言うと保田は準備室の隣にある資料室に入っていった
506 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/02/15(水) 23:36
38章「涙GIRL」はココまでです
( ‘д‘)<この歌はミキティの歌やで〜
川VvV)<センチメンタル〜
川VvV)<ねえ?美貴はいつになったら呼ばれるの?
(作者)<さぁ?いつになるんですかね?

(〜^◇^)<次ぎ言ったら本気でやっちまうぞ
(T▽T)<酷い!!

( `.∀´)<とにかくあいつ→( ´ Д `)はどうしようもないのよ
( ‘д‘)<‥

あいぼん頑張れ!!

( ´D`)<お返事れす

ビルゴルディ佐藤さん
(作者)<お久しぶりです
     みっちゃんはきっと大丈夫だと思います
( `◇´)<おおきにな〜




507 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/19(日) 21:45
オフィスゆうこでは
真希が事務所を走り回っていた
「裕ちゃんこの箱はどっち?」
「あ〜それは写真資料やから奥の棚でええわ」
「んあ〜わかった〜」
真希はそう言うと3つのダンボールを持ち上げ運んだ
「ちょっと〜!!ごっちん無理せんときや
腰痛めるで〜1つずつでええねんから」
「大丈夫だよ!!
裕ちゃん後藤こう見えて力あるんだよ〜」
真希は力こぶを作って見せた
508 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/19(日) 21:46
「頼もしいな〜ほんなら
その箱の中身全部出して
棚に入れてってくれるか?」
「んあ〜どの棚?」
「あ〜ファイルの背に番号打ってるから
棚に張ってる付箋の番号と
照らしあわして入れてってくれたらええわ」
「わかった〜」
真希はそう言うとビリビリと封をしていたテープを外した
「あはっ!!裕ちゃんってまめなんだね〜」
別の棚の整理をする裕子に声を掛けた
509 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/19(日) 21:47
「なんやの?いきなり」
「だって〜
こんなに細かく区分してあるんだもん」
真希はファイルの
背表紙に書かれたファイルの内容を指差した
「そうか?それ走書きしたメモみたいなもんやで?」
「でもこれ見るだけで
中身わかるって後藤はすごいと思うんだけどな〜」
「せやけどこれからはその仕事
ごっちんにやってもらうからな〜」
「んあ‥後藤に出来るかな〜」
真希はファイルを並べながら
裕子の書いたメモ書きに目を通した
510 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/19(日) 21:48
その頃社会科準備室
「じゃ頼んだからね‥」
そう言うと保田は電話を切って資料室を出た
社会科準備室に戻ると加護の肩をポンっと叩いた
「少しは落ち着いた?」
「‥はい‥迷惑掛けてすんませんでした」
「いいのよあたしはこう見えても
生徒指導って肩書きあるんだから
そんな事よりさ‥加護あんた今から家に来ない?」
「えっ?保田先生の家ですか?」
加護は少し動揺を見せた
511 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/19(日) 21:49
「あんた‥
帰ってもどうせ勉強するんでしょ?」
「‥婆ちゃんいますし‥
これ以上先生に迷惑掛けられませんから」
「家には私が電話してあげるわ
‥それともあたしの誘い断るの?」
そう言って保田が凄むと加護は目を背けた
「‥いえっ」
「まぁ悪いようにはしないから
‥ご飯くらい食べていきなさいよ」
「‥わかりました」
「よし!!そうと決まればこんな所
にいてられないわ帰えるわよ!!!」
保田は帰り支度を始めた
512 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/19(日) 21:50
「えっ?先生ってもっと残るもんと違うんですか?」
「あ〜あたしは顧問やってないからいつ帰っていいのよ」
「‥そうなんですか?」
「居残って仕事するのは
吉田みたいな下っ端のやることだから」
「はぁ‥あの‥うち自転車なんですけど」
「そっかあんた
自転車通学だったわね‥よし!!わかった」
そう言うと保田は
内線電話を手に取り短縮番号を押した
513 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/02/19(日) 21:56
39章「やる気!IT'S EASY」前半はココまでです

( `.∀´)<誰?
(吉田)<‥
( ‘д‘)<また作者の友達みたいですわ
(作者)<大切な友人ですよ
( `.∀´)<知らないわよそんなの
( ‘д‘)<相手はそんなに思ってないんちゃうかな?

( ´ Д `)<作者が小説そっちのけで競馬いってたらしいよ
(作者)<取材です
从#~∀~#从<ほ〜参考になったんか?
(作者)<それなりです
514 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/22(水) 23:36
「吉田!!出るのが遅い!!」
『すいませんちょっと席を外してまして』
「はぁ?言い訳とかいらないから」
『すいません‥なにか用ですか?』
「用があるから電話かけてるんでしょ」
『‥そうですね』
「でね中等部2年加護亜依の自転車を」
『どこに置いてるんですか?』
「そんな事知らないわよ!!
とにかく自宅に運んでおくのよ」
『‥はぁ』
「それとアンタまた書類の不備あったわよ」
『えっそうなんですか?すぐに作り直します』
「あたしが修正して出しといたわよ」
『すみませんでした』
515 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/22(水) 23:37
「ハゲに文句言われる
あたしの身になりなさいよね」
『‥以後気をつけます』
「とにかくちゃんと届けておいてよ」
『わかりました』
保田は一方的に用件を言うと電話を切った
「さてコレで問題はないわね」
「‥はぁ」
(吉田先生かわいそう‥)
保田は棚の上に置いてあった
フルフェイスを加護に渡した
「さぁ!!帰るわよ!!」
保田と加護は部屋を出た
516 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/22(水) 23:39
「矢口さ〜んもう帰りましょうよ」
石川と真里はゲームセンターにいた
「うっせーアゴン!!
ジャギステージまだ続いてんだよ!!」
真里はスロット北斗の拳をしていた
「‥さっきから
画面全然変わってないじゃないですか!!」
「そんなことねーよ!!
ここからラオウステージに繋がるんだよ」
その瞬間シンステージに切り替わった
「あっこれがラオウステージですか?」
その瞬間真里は覗き込んだ石川の顎に向けてフックを放った
517 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/22(水) 23:41
「いった〜い!!!‥ちょっと矢口さん!!!
脳が揺れちゃうじゃないですか!!」
石川は顎を押さえ涙声で食って掛かった
「‥耳元で叫ぶな‥次はアッパー入れるぞ」
真里が凄みを効かせて言うと
石川はおとなしく隣の台に腰を下ろした
「これやるからアゴンもやれよ」
真里はそう言うとコインを石川に差し出した
「やり方わかんないですよ?」
真里はめんどくさそうに
レーバーを引きボタンを押した
「‥こうやってテキトーに打てばいいんだよ
まぁわかんないことあったら聞けよ」
518 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/22(水) 23:43
その頃オフィスゆうこでは
裕子は真希の働きぶりにかなり驚いていた
(みんなが言ってたやっ意味わかったわ〜)
裕子は一人頷いた
「なぁごっちん?‥ちょっと休憩はさまへんか?」
真希は鼻歌を歌いながら
丁寧にファイルの仕分けをしていた
「んあ?じゃこれだけ片付ける」
「そうなん?ほな‥うちお茶入れてくるから‥
キリのええとこで手休めや〜」
そう言い残し裕子は給湯室へ入っていった
519 名前:やる気!IT'S EASY 投稿日:2006/02/22(水) 23:43
「んあ?これなんだろ」
真希はダンボールの
側にあった紙袋を見つけた
中を覗くと英訳された
『ごんぎつね』の絵本が出てきた
(あはっ!!ごんぎつねだ〜んあ〜懐かしいな〜
この絵裕ちゃんが書いたんだ〜)
真希は地べたにペタンと座り込み読み耽った
520 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/02/22(水) 23:50
39章「やる気!IT'S EASY」はココまでです
从#~∀~#从<この歌はごっちんの歌やで〜
( ´ Д `)<大丈夫きっと大丈夫〜♪


(〜^◇^)<オイ馬鹿!!スロットの事なんか書くなよ
(作者)<取材の成果です
( ^▽^)<でも作者パチンコばっかりしてましたよ
(作者)<あれは‥小遣い稼ぎです

( ´ Д `)<後藤が読んでた絵本『ごんぎつね』は
        新美南吉さんって人が書いた作品だよ
        小学校の教科書にも載ってるお話だよ

(作者)<自分コレ読むと涙が止まりません
从#~∀~#从<泣くな!!!気持ち悪い!!!
521 名前:スキップ 投稿日:2006/02/26(日) 20:55
とあるスーパー
平家は保田に頼まれた買い物をしていた
「なんやこれ?‥キノコか?買っとこか‥」
平家は手に取った商品を
買い物カートに掘り込み
スーパーを縦横無尽に駆け抜けながら
保田との電話の内容を思い出していた
「おう!!圭か?」
『みっちゃん?
どうしたのこんな時間に?ちょっと忙しいんだけど』
「そうなん?‥ごめん」
『いや別にいいけど‥
 でもさ‥珍しいよねこんな時間に
みっちゃんから電話してくるなんて』
522 名前:スキップ 投稿日:2006/02/26(日) 20:56
「いや〜なんかな‥
急に圭の声が聞きたくなってな」
『ちょ‥みっちゃんなによいきなり!!!』
「‥ハハハ‥言ってみたかっただけ」
『なにそれ‥』
「‥ごめん」
『‥あっ!!そうだ!!みっちゃん』
「なんやの突然?」
『今日うち来るでしょ?』
「まぁ‥そのつもりやけど‥」
『じゃあさ鍋の具材買って来てくれない?』
523 名前:スキップ 投稿日:2006/02/26(日) 20:56
「鍋?」
『うん!!
とりあえず3人分適当に買ってきて』
「3人?誰か来るんか?」
『じゃ‥待ってるから』
「ちょっと!!まち〜や」
平家の呼び止めもむなしく電話は切られた
(しかし‥誰来るんやろ?)
平家は首を傾げながらレジに向かった
524 名前:スキップ 投稿日:2006/02/26(日) 20:58
同好会部室
「ねぇよっちゃん」
着替えを終えた里田が声を掛けた
「ん〜?どしたのまいちん?」
「‥あっ!!
やっぱなんでもない‥おつかれ」
里田はそう言って足早に部室を出て行った
「えっ?まいちん?‥あ〜あいっちゃった」
「里田やっぱり悩んでるのかな?」
斉藤が後ろから声を掛けた
「どうなんでしょうね?」
その時辻が入れ替わりでドアをあけ入ってきた
525 名前:スキップ 投稿日:2006/02/26(日) 20:59
「まいしゃんあんなに急いで‥
どうかしたんれすかね〜?」
「のの〜ちゃんと用具しまった?」
吉澤が声を掛けた
「へい!!鍵も閉めてきたのれす」
「じゃ倉庫の鍵ちょうだい」
斉藤が着替えながら手を伸ばした
「待ってくらさいね」
辻はポケットを探った
「あっ‥忘れてきたのれす」
「やっぱり辻はどっか抜けてるね‥」
斉藤がため息交じりに言うと
部室内に笑い声が響いた
「エヘヘ‥のん取ってくるのれす」
「じゃついでに職員室に返してきてくれる?」
「わかったのれす」
そう言うと辻はロッカーから携帯を取り部室を出た
526 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/02/26(日) 21:04
40章「スキップ」前半はココまでです

( `◇´)<アホ作者が板統合知らんかってんて?
(〜^◇^)<削除されたと思って相当焦ったらしいよ
(作者)<‥ホンマにびっくりしました

从#~∀~#从<まぁおってもおらんでもたいして変わらんからな
(作者)<‥ひどっ
527 名前:スキップ 投稿日:2006/03/01(水) 21:58
時間は戻って南京町
「マサオ〜トンポーロー食べたい」
「はぁ?まだ食うの?」
呆れ顔の大谷が尋ねた
「だってあの湯気おいしそうじゃん」
柴田は店先に置かれた蒸し器を指差した
「アヤカに買ってもらえよ」
「だってアヤカちゃん老祥記にならびに行っちゃったもん」
「‥いつの間に」
「マサオが中国茶試飲してる間に行っちゃった」
「しゃ〜ね〜な〜」
大谷はジャケットから財布を出しトンポローを買った
528 名前:スキップ 投稿日:2006/03/01(水) 22:00
「ほれ‥火傷するなよ」
「ありがと〜マサオ大好き〜」
二人は店先のベンチに腰を下ろした
「あのさぁ?さっきアヤカと二人で何話してたの?」
「ふへっ?」
「あたしが外でタバコ吸ってた時だよ二人でなんか話してたじゃん」
「あ〜あの時‥?」
「何話してたの?」
「う〜んとね〜内緒!!!」
柴田は悪びれることなくトンポーローを食べようとした
「‥そんなこと言う奴は‥没収」
大谷は柴田の手からトンポーローを奪った
529 名前:スキップ 投稿日:2006/03/01(水) 22:00
「え〜返してよ〜」
「じゃ教えてよ」
大谷はそう言うと柴田にトンポーローを返した
「わかった‥後で話すよ」
柴田は後ろを気にしながらそう言った
「柴ちゃんまた食べてるの?」
アヤカが老祥記の袋を持ってベンチに腰を下ろした
「‥って言うかアヤカ何個買ったの?」
「う〜んとね〜40個」
「‥マジで?買いすぎじゃない?」
「そう?老祥記はこれくらい買わないと
食べた気しないよ?柴ちゃん後で食べようね〜」
「うん!!ワインと一緒に食べよう〜」
530 名前:スキップ 投稿日:2006/03/01(水) 22:01
柴田はトンポーロー片手に笑顔で答えた
「さて‥そろそろ帰りますか?」
「そうだね〜帰って酒盛りしないといけないしね」
「酒盛りって‥」
「あたしさ‥ちょっと寄り道していく‥マサオこれお願い」
アヤカは持っていた袋を大谷に渡した
「わかった‥じゃ先メロンに行っておくから」
「気をつけてね〜アヤカちゃん」
「うんまた後でね〜」
二人はアヤカを見送り駐車場へ向かった
531 名前:スキップ 投稿日:2006/03/01(水) 22:02
「ごっちん机片付けてくれるか〜」
裕子はトレイにカップと
ティーポットを載せ給湯室から出てきた
「あれっ?ごっちん?」
裕子がキョロキョロと辺りを見回すと
奥の本棚の前で真希は床に座り込んで何かを読んでいた
裕子は机にトレイを置くと真希の側へ行った
「なぁごっちん‥」
肩に手を掛けると真希は小刻みに震え下を向いたままだった
「ちょっと‥ごっちん!!どないしたん?」
「ご‥が‥」
真希が何かを呟いた
532 名前:スキップ 投稿日:2006/03/01(水) 22:02
「なんや?」
「ごんが‥」
「‥なるほど」
裕子は真希の手に握られてい
た『ごんぎつね』の最後のページに目をやった
「ごん撃たれちゃった〜!!」
真希はボロボロと大粒の涙を零した
「わかったからもう泣かんとき‥」
(なんや擦れてる子や思ったけど
‥そんなことあれへんやん)
裕子はそっと真希を抱き頭を撫でた
533 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/03/01(水) 22:11
40章「スキップ」はココまでです
( ´ Д `)<んあ〜この歌はみっちゃんの1stアルバム曲だよ
( `◇´)<で〜も坂の途中で〜♪

川‘▽‘)||<あたしが買った老祥記って言うのは南京街にある豚饅屋さんだよ
川σ_σ||<小さいから何個でも食べれちゃうんだよね
( `_´)<作者は50個を一人で食べるほど好きなんだよね
(作者)<マジでうまいです!!是非食べてみてください
     あと数量限定で並ばないと買えませんから気をつけてください

( ;` Д ´;)<ごん‥ごん
从#~∀~#从<‥もう泣きなや‥
(作者)<もらい泣きしそう
从#~∀~#从<キショイねん


534 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/04(土) 21:37
保田のVTを降りた加護は
熱の冷めないバイクを見ていた
(バイクって気持ちええんやな〜)
「ちょっと!!加護!!
なにボケッと突っ立ってんの?早くあがって来なさいよ」
鍵を開けた保田が階段の上から加護を呼んだ
「‥はぁ‥わかりました」
加護は足早に階段を昇った
「何にもない部屋だけど‥
そこら辺適当に座ってな‥コーヒーでも入れるから」
そう言うと保田はキッチンに消えた
535 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/04(土) 21:38
(‥なんやこの部屋全然生活感あれへんやん)
加護は立ち上がると保田自慢の本棚を眺めた
(やっぱ教師やるだけあって専門書ばっかりやな‥)
「興味あるなら好きなのもって帰ってもいいわよ」
保田がキッチンから顔を出した
「‥うちにはちょっと難しすぎますわ」
そう言うと加護はソファーに腰を下ろした
「そう?読んでみると意外と面白いし簡単なもんよ」
保田がコーヒーを持って戻ってきた
「そうなんですか?」
「まぁ取り組み方よね‥軽く流せばいいのよ」
536 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/04(土) 21:38
「‥流すんですか?」
「そう!!流すの‥
あたしの経験上肩に力入れて
勉強したところで‥
結果に繋がることは少ないからね〜」
「保田先生にもそんなことあったんですか?」
「まぁね‥徹夜して勉強してもヤマ外して‥」
その時玄関の鍵が開き買い物袋をさげた平家が入ってきた
「具材が届いたみたいね」
保田はソファーから立ち上がると玄関に向かった
537 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/04(土) 21:39
辻は倉庫の鍵を返却して職員室を出た
(‥あいぼん先帰っちゃったんれすね〜)
「辻ちゃんなにしてると?」
辻が携帯を見ながら歩いていると
図書室から出てきた田中が声をかけた
「あっ!!れいなちゃん?まだ残ってたんれすか?」
「れいな今日は図書室受付やってたけん」
「れいなちゃんって図書委員らったんれすか?」
「‥それ加護ちゃんにも言われたっちゃ」
「あいぼんにも言われたんれすか?」
「うん‥まぁれいなもいつの間にか図書委員になってたっちゃ」
538 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/04(土) 21:40
「そうなんれすか‥」
「そや!!加護ちゃんが
借りた本がつまらんけん先帰るって言っちょたわ」
「メールで読んだのれす」
「そっか‥辻ちゃんは部活終わったと?」
「さっき終わったのれす?」
「じゃ〜一緒に帰らん?」
「いいいれすよのん着替えてくるのれす」
「れいなこれ返して来るけんまた後でね」
そう言うと田中は職員室へ入っていった
539 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/03/04(土) 21:44
41章「ループ&ループ」前半はココまでです

( ‘д‘)‥おばちゃんの家なんもあれへん
( `.∀´)<本があるじゃないの本が
( ‘д‘)<本ばっか

从 ´ ヮ`)<なんか方言へんちゃね〜
(作者)<‥
( ´D`)<作者はアホれすから目をつぶっておくのれす
540 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/07(火) 21:54
少し時間は進んでオフィスゆうこ
「ごめんね裕ちゃん」
真希は目をこすりながら
カップに注がれた紅茶を口に含んだ
「ええがなせやけどごっちんも
こんなんで泣くなんてまだまだお子ちゃまやな」
裕子は『ごんぎつね』をパラパラとめくり
可笑しそうに言った
「え〜後藤お子ちゃまじゃないよ〜」
そういいながら机にあった裕子のタバコを口に含んだ
「どうやろ‥せやけどあの泣き方はお子ちゃまやで」
「‥もう!!お子ちゃまじゃないもん」
真希は頬を膨らませた
541 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/07(火) 21:58
「ごめんごめんも〜怒りなや〜」
そういって膨らんだ真希の頬を指で突いた
「でも裕ちゃんこんなイラストの仕事もしてたんだね」
真希は表紙裕子の名前を指差した
「あ〜これな〜
翻訳手がけた友達に頼まれてな」
「そうなんだ〜
でも優しい絵だね後藤こんな絵好きだな〜」



542 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/07(火) 21:58
「そうなん?ほんならコレごっちんにあげるわ」
「えっ?駄目だよ裕ちゃんの大事な物でしょコレ」
「あ〜気にしやんでもええよ家にもまだ何冊かあるし」
「そうなの?じゃお言葉に甘えて貰っちゃおうかな〜」
「うちは1冊持ってたらええから‥
さて!!!もうちょっとやって今日は終わっとこか」
「んあ中断したままだもんね〜」
そう言うと真希は立ち上がり
積み上げたダンボールから資料を引っ張り出した
543 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/07(火) 21:59
「矢口さんチェリーって2枚しか貰えないんですね」
石川はスロットのリールを眺めながらこぼした
「はぁ?‥なぁアゴンチェリーどこで止めた?」
真里は怪訝な顔つきで石川に尋ねた
「えっ?どこだったかな
‥真ん中かな?‥なにかあるんですか?」
(‥真ん中かよ)
「‥べつに」
真里は憮然とした態度で答えた
「あっ!!なにか違う画面になった!!」
544 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/07(火) 22:00
その瞬間石川のモニターに
羅王が現れビッグボーナスに繋がった
「わっ!!当たった〜
矢口さん!!どうすればいいんですか?」
真里のイライラは募る一方であった
「‥7揃えろよ」
石川が何度押しても7は揃わなかった
「揃えろって‥どうすればいいんですか?」
「ったく‥」
真里はめんどくさそうに目押しで7をビタ止めさせた
545 名前:ループ&ループ 投稿日:2006/03/07(火) 22:01
「矢口さん凄い!!!」
(ってレインボーかよ!!!)
「後はナビ通りに適当に打てばいいから」
真里はそう言うと席を立った
「ちょっと!!矢口さん!!どこいくんですか?」
「飲み物買ってくる」
(まぁこれで自爆してくれるだろうな)
真里の予想とは裏腹に
石川はビギナーズラックの法則に乗っ取り
連続ビッグボーナスを引き当てた
546 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/03/07(火) 22:11
41章「ループ&ループ」はココまでです

( ´ Д `)<この歌はアジアンカンフージェネレーションの歌だよ
(作者)<所詮突き刺して彷徨って〜♪
( `◇´)<歌うな!!下手糞

从#~∀~#从<相変わらず全然進まんな〜
(作者)<‥そうっすね

(〜^◇^)<バイクやめてスロット小説かよ
(作者)<‥なこたぁないです
( ^▽^)<バカ作者は
       「スロットなどヤラン」ってパチンコばっかやってますよ
(〜^◇^)<ちゃんと仕事しろよ
(作者)<‥それなりにしてますよ
547 名前:またあした 投稿日:2006/03/11(土) 02:44
保田は平家に買い物を頼んだ事を少し後悔していた
「ちょっと!!!みっちゃんこれなによ?‥ぶなピーって」
「さぁ?キノコ?やろ?面白そうやから買ってみてん」
(あの人誰やったかな‥どっかで見たことあるねんな〜)
キッチンで食材の仕分けをしている
二人の姿を見ながら加護は
平家が入ってきた時のことを考え込んでいた
「買うてきたで〜」
「ありがとごめん無理言って」
「ええけど‥お客さん?」
「うん生徒‥まぁあがって」
「うん‥」
そう言うと平家は買い物袋を持ちリビングに入った
548 名前:またあした 投稿日:2006/03/11(土) 02:45
「おおっ!!かわいい子やな〜朝女の子か〜名前は?」
「はい‥加護亜依です」
加護は頭を下げた
「加護ちゃんか‥ホンマにかわいいな〜」
平家は加護の横に腰を下ろすと加護の頭を撫でた
(‥なんやこの人‥いきなりなにすんねん)
「ちょっと!!みっちゃんなにしてんのよ!!」
「なにって‥わからんか?頭撫でとんねん」
「‥いや‥だから何で頭を撫でるのよ」
保田が平家の手を?んでやめさせたが加護は下を向いたままだった
「ごめんね‥加護この人あたしの友達の平家みちよ」
「よろしゅうな〜みっちゃんって呼んでくれたらええから」
平家が握手を求めると加護もそれに応じた
549 名前:またあした 投稿日:2006/03/11(土) 02:45
「じゃ鍋の準備するからみっちゃん手伝ってよ」
「え〜うち加護ちゃんと話したいのに」
平家は渋々立ち上がりキッチンへ向かった
「そんなのあとでいくらでも時間あるから」
「あのっ?うちもなんか手伝いましょか?」
「あ〜いいからテレビでも見てな」
そう言い保田はリモコンを渡した
「せやで〜加護ちゃんはお客さんやねんからゆっくりしとき」
(あかん‥なんぼ考えても思い出せへんわ‥)
加護は考えるのをやめ冷めたコーヒーを口に含んだ
550 名前:またあした 投稿日:2006/03/11(土) 02:46
その頃大谷のキューブ車内
「アヤカちゃんやっぱり実家帰ったのかな〜?」
流れる風景を見ながら柴田が呟いた
「あ〜たぶん実家だろうね」
大谷はタバコの灰を灰皿に落とした
「相変わらずパパと喧嘩してるのかな」
「さぁ?ってかあゆみの家だってあんまりかわんないじゃん」
「うちは良好だよ‥ただ‥誰かさんがパパの
言う事聞かないで勝手にメロンへ移籍決めて
以来‥少〜しだけぎこちなくなっただけだよ」
「‥何でそういう事言うかな〜
って言うか勝手に移籍させたのあゆみじゃん」
551 名前:またあした 投稿日:2006/03/11(土) 02:47
「そうだっけ?」
「‥あゆみの頭って都合いいよな‥」
「そうかな?そう言えばマサオのパパとママも
引越しの時挨拶しただけだよね?大丈夫なの?」
「そうだったね‥まぁうちは放任主義だったから
‥そんなに関係とか気にしないよ」
「でもマサオの髪見て大泣きしてたよね」
「まぁ会うたびにヘアスタイルも色も変わってるからな〜
アメリカから帰ってきたとき
なんかあんた誰?って言われたしな〜」
「そうだったんだ〜もういい加減落ち着いたら?」
「‥ってかさ‥もううちの親の話はいいから
‥そろそろアヤカの話教えてよ」
552 名前:またあした 投稿日:2006/03/11(土) 02:48
「あ〜あのねどうやらアヤカちゃん
カオリさん好きになっちゃったみたい」
「マジで?」
「うん二人で買い物してた時アヤカちゃん
無意識でカオリさんの事ばっかり話してたもん」
「そっか〜アヤカがね〜」
「どしたのマサオ?」
「う〜んなんか気分いいし湾岸から帰ろうか」
大谷はそう言うと
ニコニコしながら少し遠回りになる湾岸線のランプに向かった
553 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/03/11(土) 02:54
42章「またあした」前半はココまでです

( `◇´)<きのこはきのこやん
( `.∀´)<得体の知らないキノコなんていらないわよ!!
( ‘д‘)<‥あれ誰やろ

川σ_σ||<都合の悪い事はすぐに忘れる
( `_´)<自慢かよ

( ´ Д `)<アホ作者がイナバウアーやって負傷したらしいね
从#~∀~#从<ホンマのアホやでアレ
||者)<‥
554 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/13(月) 19:47
更新お疲れ様です。
イナバウアー!同志です!
555 名前:またあした 投稿日:2006/03/14(火) 23:23
「辻ちゃんと
こうやって帰るの初めてやっちゃね〜」
辻と田中はコンビニエンスシェキドルに来ていた
「そうれすね〜あっ!!れいなちゃん
それあんまりおいしくないれすよ」
辻が真面目な顔で指摘した
「辻ちゃん詳しいちゃね〜」
それを聞いた田中は手に取ったお菓子を棚に戻した
「のんのお勧めはこれれすよ」
辻は棚のお菓子を指差した
「じゃれいなこれ買うっちゃ!!」
田中は商品を持つとレジに向かった
556 名前:またあした 投稿日:2006/03/14(火) 23:24
「あっ!!のの来てたんだ」
吉澤が辻を見つけ声を掛けた
「よっしーもお買い物れすか?」
「うん!!
今日梨華ちゃんとDVD見るから夜食買ったんだ〜」
「そうなんれすか〜」
「ののは?一人?」
「のんはお友達のれいなちゃんと来たのれす」
「そっか気を付けて早く帰りなよ」
そう言って吉澤は店を出て行った
557 名前:またあした 投稿日:2006/03/14(火) 23:24
「誰と話してたっちゃ?」
会計を済ました田中が戻ってきた
「よっしーれすよ」
「あの人高等部の人?
辻ちゃんは顔広いっちゃね〜」
「そんなことないれす
よさぁ帰って晩御飯食べるのれす」
「そうちゃね〜」
二人は今晩のメニューの話をしながら帰路に付いた
558 名前:またあした 投稿日:2006/03/14(火) 23:25
「よっしゃ!!今日はこれくらいにしよか」
「え〜もうすこしやろうよ」
「アカンアカン!!
初日からやり過ぎてもなんもええ事アレへんわ」
そう言って真希が持っていたファイルを取り上げて箱に戻した
「んあ〜わかった」
真希は渋々手を止めた
「まぁ〜ゆっくりやってこ!!なっごっちん!!」
そう言って裕子は真希の頭をポンと叩いた
「裕ちゃんはまだ帰らないの?」
真希は伸びをしながら聞いた
559 名前:またあした 投稿日:2006/03/14(火) 23:26
「うちか?うちはまだやる事あるからな〜」
「んあ?なにするの?」
「アッちゃんとこの看板のイメージ画
やっておこうかな〜って思ってな」
「どんなの?」
真希は興味津々に裕子を見た
「どんなのって言われても‥なぁ」
裕子は返答に困りながら稲葉のデッサン画を見せた
「‥裕ちゃん‥これ‥な〜に?」
真希は言葉を詰まらせた
「それはアッちゃんが書いたイメージ画や」
「‥圭ちゃんと同じぐらい下手だね」
そう言って真希は手にしたデッサン画を返した
560 名前:またあした 投稿日:2006/03/14(火) 23:27
「まぁこっから
客の希望にどこまで答えられるかがうちの腕の見せ所や」
「あはっ!!裕ちゃんカッコイイね〜」
真希はそう言うとパチパチと拍手をした
「せやごっちんコレあげるわ」
裕子は机の側にあった箱から
丁寧に梱包された物を出し真希に渡した
「んあ?これは?」
「うちがあっちで賞もらった時に作ってもらった
作品集やまぁ気が向いたら見たらええわ」
561 名前:またあした 投稿日:2006/03/14(火) 23:28
「ありがと‥
なんか後藤今日はもらってばっかりだね〜」
「そんなん気にしやんでええから今日はもう帰り」
そう言って事務所のドアを開けた
「んあ‥じゃ後藤帰るね‥裕ちゃんまたあした」
「また明日な!!気付けて帰るんやで〜」
裕子は窓から
真希の姿を目で追い追いタバコを咥えていると
白いバンがビルの前に止まった
562 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/03/14(火) 23:37
42章「またあした」はココまでです

( ´ Д `)<これはELTの歌だよ〜
从#~∀~#从<またあした〜で終わる今日〜♪
( ´ Д `)<作者が好きらしいよELT
从#~∀~#从<にあわへんな〜

从 ´ ヮ`)つ●<コレおいしいっちゃ
( ´D`)<のんのお勧めれす

( `.∀´)<あっちゃんよりかは上手いわよ!!
( ´ Д `)<‥似たり寄ったり

( `◇´)<久しぶりのレスやね
(作者)<ほんまですな〜
名無飼育さん
( `.∀´)<こんなアホと同志になったらろくなことないわよ
从#~∀~#从<まだ湿布はっとるわ
||者)<‥痛い
( `◇´)<おおきにな〜また読んだってな〜
563 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/18(土) 23:21
事務所を出た真希はJOG君を
操り駅近くの交差点の信号で止まった
(んあ〜お腹すいた〜メロン休みだしな〜)
キョロキョロと辺りを見回していると
隣にアヤカが操るZEPHYR1100が止まった
「んあ!!アヤカちゃ〜ん」
真希が手を振ると
アヤカはフルフェイスのシェイドを開けた
「ごっちんどしたの?学校帰り?」
「バイト帰りだよ」
564 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/18(土) 23:23
「ごっちんバイト始めたの」
「んあ〜今日からね」
「そっか〜あっ信号変わった
じゃまたね〜気をつけて帰んなよ〜」
「んあ〜またね〜アヤカちゃん」
アヤカはシェイドを閉じると
ハードな排気音と共に消えていった
(アヤカちゃんなにか
うれしそうだったな〜いいことあったのかな〜?)
真希は自宅に向け走り出した
565 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/18(土) 23:24
スロット大勝利を終え
真里と石川はベンチに腰掛けていた
「なぁ‥アゴンそれどうすんの?」
石川が大量に増やした
メダルを見て真里はうんざりしていた
「これって物と交換とか出来ないんですよね」
「‥出来るわけね〜だろ」
「じゃあどうすればいいんですか?」
「‥逆切れかよ‥けどかなりあるよなこれ‥」
その時吉澤がスポーツバックを
背負い二人の座るベンチにやって来た
「どしたんすか?二人とも?」
「あっ!!ひとみちゃ〜ん」
566 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/18(土) 23:25
石川は泣きそうな声を出して吉澤を見た
「どうなってるんすか?矢口さん」
矢口は無言でメダルの山を指差した
「うおおおおっ!!カッケ〜」
吉澤は目を輝かせメダルの入った箱を持ち上げた
「ちょっと‥よっすぃ〜」
真里ははしゃぐ吉澤を抑えた
「とにかくこれどうしたらいいと思う?
オイラ減らす方法なんて考えた事ないからさ」
「そんなの使っちゃえばいいんじゃないですか」
「‥そんな簡単に減るもんかな?」
567 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/18(土) 23:27
「ねえ?ひとみちゃんどうやって使うの?」
石川が不思議そうに聞いた
「まぁ任してよ」
そう言うと吉澤はニヤリと笑みを浮かべ
メダルケースを手に競馬ゲームへ
「なるほど〜
不人気の馬に賭けて減らすって作戦か〜よしオイラも賭けよう」
「あたしも手伝う」
二人は個々の席に座った
「梨華ちゃんオッズの高い複勝に賭けた方が負ける確率高いよ」
「ひとみちゃんオッズってなに?」
「ここの数字が高いと人気が少ないんだよ」
吉澤は丁寧に説明をした
3人でレースが始まる寸前までメダルを賭け続けた
568 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/03/18(土) 23:32
43章「トラブルメーカー」前半はココまでです

川‘▽‘)||<〜♪
( ´ Д `)<んあ〜アヤカちゃん上機嫌だ

(0^〜^)つ□<メダル大盛りかっけ〜
(〜^◇^)<騒ぎすぎ!!
( T▽T)<ゲームごときで
569 名前:ビルゴルディ佐藤 投稿日:2006/03/20(月) 19:57
お久しぶりです><
子供の世話が忙しくなかなか見に来れませんでした!
今日は時間があるのでゆっくり読ましていただきます
570 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/22(水) 00:24
「加護ちゃんどんどん食べや〜
みっちゃん特製ちゃんこはおいしいで〜」
保田宅では鍋が出来上がっていた
「みっちゃん‥全然手伝ってないじゃん
‥加護いっぱい食べていいからね」
保田が器を渡そうとすると
加護が不思議そうに平家を見ていた
「ん?どうしたの加護?」
「いえっ!!別に」
加護は目を逸らし下を向いた
「なぁ?うちの顔なんかついてるか?」
571 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/22(水) 00:25
平家が自分の顔を
ぺタペタと触りながら保田の方を見た
「う〜ん特に」
「そうか‥で?
加護ちゃんどないしたんや?」
「あっ‥あの‥平家さんうちと
会った事ありませんか?」
「へっ?」
「うちどっかでみた事
あるような気がするんですけど‥」
「そうなの?みっちゃん」
保田がお玉片手に尋ねた
572 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/22(水) 00:27
「う〜ん‥こんなかわいい子会ってたら
覚えてるはずやねんけどな〜」
平家は顎に手を当て
考え込んでいると保田が口を挟んだ
「あのさ‥とりあえず食べない?
煮詰まっちゃうよ」
「‥せやな食べよ!!食べよ!!
はい加護ちゃんどうぞ」
そう言って平家が手元にあった器を加護に渡した
573 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/22(水) 00:28
その頃ゲームセンターでは
石川がたまたま賭けた
勝つはずのない不人気馬のせいで
コインが元手以上に増えてしまい
3人は途方に暮れていた
「アゴンこれお前が持って帰れよ」
「いやですよ〜!!
こんなの使い道ないじゃないですか!!」
(‥梨華ちゃん使い道あったら持って帰るの?)
石川の発言に吉澤はかなり驚いた
「どうするんですか?‥矢口さん」
石川がコインのケースを手に嘆いた
574 名前:トラブルメーカー 投稿日:2006/03/22(水) 00:30
「んな事オイラに聞くなよ‥」
真里は憮然とした態度で答えた
「まさか増えるなんて思ってもみなかったっすよ」
「ゲームなのに大穴なんてあるんだな‥」
「あっ矢口さんコレ使えばいいんじゃないですか?」
石川がチラシを真里に手渡し席を立った
「あたし申し込みしてきますね」
「んだよ‥オオッ!!」
「どっどうしたんすか?矢口さん」
「よっすぃ〜コレだよコレ」
真里はチラシを指差した
「コインサーバー?なんすかこれ?」
「なんかさコイン預けること出来るみたい」
「へ〜そうなんっすか
‥もっと早く見つければよかったっすね」
「そうだな‥ハハハ」
吉澤と矢口は苦笑いして石川の後を追った
575 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/03/22(水) 00:39
43章「トラブルメーカー」はココまでです

( `◇´)<この歌は相川七瀬やで〜
( `.∀´)<まるで時限爆弾〜トラブルメーカ〜♪
( ^▽^)<誰がトラブルメーカーなんですか?
(〜^◇^)<おめーだよおめー

( ‘д‘)<やっぱりわからん
( `◇´)<加護ちゃんかわいいな〜
( `.∀´)<キリキリ鍋食べるのよ!!!

( ´D`)<レスのお返事れす
从#~∀~#从<ビルゴルディ佐藤さんひさしぶり〜
( `◇´)<むりせんとテキトーに流してくれたらええから
( ´ Д `)<んあ〜これからもよろしくね〜
     
576 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/25(土) 22:00
オフィスゆうこ
真希と入れ替わりで稲葉が訪ねて来た
「なぁ?‥あっちゃん」
マルボロを咥えた裕子は事務所の入り口を
占有する巨大な物体を見上げた
「‥どないしたん?」
「うち確かいらんって言ったよな‥」
「あ〜言ってたな‥」
「ほなコレはなんや?」
「なんやって‥どう見ても花輪やな‥」
「そんなんわかっとるっちゅ〜ねん
‥なんであるんか聞いてるねん?」
「うちに‥言われても」
577 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/25(土) 22:01
「どう見ても連名になっとるやん」
そこには[オフィスゆうこさん江]
[贈HKT&Cカントリーより]と書かれていた
「うち知らんがな‥たぶんオヤジさんやろ?
うちとかりんねが店開けたときも贈ってくれたわ」
「でコレどうすんの?」
「うちに聞きなや‥裕ちゃんがもらってんから‥」
「‥う〜ん‥とりあえず
入り口にこんなんあったらアレやし動かそか」
「裕ちゃんって以外と薄情?」
「なことあるかいな‥とりあえず手伝って」
「‥ハイハイ」
稲葉は渋々手伝い入り口から花輪を動かした
578 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/25(土) 22:02
「んあ〜お腹すいた〜あっみっちゃん来てるんだ〜」
階段の近くに止まっていたCB750KOをマジマジ見た
「圭ちゃんとこなんかあるかな〜」
バイクを止めた真希はフラフラとメゾン後藤の階段を昇り
躊躇いもなく保田の部屋に入った
「ただいま〜圭ちゃんお腹すいた〜なんかない?」
玄関からリビングへ抜けると加護以外振り向く事もなく
黙々と鍋を食べていた
「あっ後藤さん‥」
「あはっ!!鍋だ〜
んあ?‥加護ちゃんだ!!どしたの?」
579 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/25(土) 22:03
「あたしが誘ったのよそんな事より手洗って来なさいよ」
保田が立ち上がり
ダイニングボードから後藤用のドンブリを出した
「んあちゃんこ鍋か〜おいしそうだね〜」
手を洗い真希も鍋を囲んだ
その様子を加護は不思議そうに見ていた
「どないしたんや?
加護ちゃんはよ食べんとごっちんに全部食べられるで?」
そう言って平家は加護のコップにジュースを注いだ
「‥はぁ‥すんません」
(なんでおばちゃんの家に後藤さんが?)
「失礼だな〜みっちゃん
それじゃあ後藤が大食漢みたいじゃん」
580 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/25(土) 22:03
「なんや?ちゃうんか?」
「‥あのっ‥後藤さんと平家さんと保田先生って
一緒に住んではるんですか?」
加護が端を発したように尋ねた
「あはっ!!ないない後藤はただのお隣さんだよ」
真希は箸片手にぶんぶん首を振って否定した
「そうだったんですか‥
うちてっきり一緒に住んでるもんやと思ってましたわ」
「あはっ!!圭ちゃんと暮らしたらね〜‥ごふっ」
その瞬間保田が後藤の頭を叩いた
「ハハハ‥こうなんで」
平家が二人の様子を説明しながら笑った
581 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/03/25(土) 22:08
44章「どーゆーこと?」前半はココまでです

从#~∀~#从<とっとと手伝い〜や
( `w´)<はいはい

( `◇´)<鍋美味しいで〜
( ´ Д `)<んあ?加護ちゃんどうしたの?
( ‘д‘)<‥うちなんでココに呼ばれたんでしょう
( `.∀´)<あたしに考えがあるのよ!!
582 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/29(水) 02:27
その頃メロン厨房では大谷が
残り食材でおつまみを作っていた
「ごめ〜ん遅くなった〜」
社員入り口からアヤカが入ってきた
「べつに〜うちらもさっき帰ったから」
「そうなの?どこか寄ってきたたの?」
「う〜んちょっと遠回りして湾岸走ってきた」
「へ〜そうなんだ〜柴ちゃんは?」
「買い出し行った」
「そっか‥あっそうだコレ差し入れ」
タンクバックから化粧箱に入ったワインを出した
「アヤカ‥それかなり高いワインじゃないの?」
大谷はフライパンを振りながら調理台に置かれた化粧箱を見た
583 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/29(水) 02:28
「そうかな?実家の玄関にあったから貰ってきた」
「‥アヤカん家ってホントに金持ちだよな」
「‥そうかな普通だよ普通」
アヤカ悪びれる事なくさらっと言ってのけた
(普通の家は玄関に化粧箱に入ったワインなんか置いてないだろ)
その時柴田が買出しから戻ってきた
「ただいま〜あっアヤカちゃんお帰り〜」
「おかえり〜?まいちゃん?どしたの?」
「コンビニで見つけたから無理矢理つれてきた」
「アハハ‥捕まっちゃいました」
「マサオ〜これ頼まれたの」
柴田はコンビニ袋を差し出した
「サンキュ〜」
584 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/29(水) 02:29
「おっ!!化粧箱」
柴田は化粧箱を目敏く見つけるとワインを取り出した
「おおっシャトーラトゥールだぁ〜
しかもこれ2003年じゃん」
「それ凄いんですか?」
柴田の素早い行動に里田が目を丸くして聞いた
「里ちゃん!!ラトゥールはね〜5大シャトーの一つなんだよ
特にこの2003年はココ最近じゃ一番美味しいって言われてるんだよ」
箱から取り出したワインボトル片手に熱弁を振るった
「で?これどうしたの?」
柴田はラベルを凝視しながら尋ねた
「アヤカが差し入れに持ってきた」
585 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/29(水) 02:30
「アヤカちゃん差し入れって‥ビンテージだよコレ」
「あ〜いいのいいの家に転がってた奴だから‥
ってかまいちゃんはサルの帰り?にしては遅くない?」
「ちょっと走ってたら遅くなっちゃって‥」
「ってか里ちゃんりんねに連絡した?」
大谷が皿に炒め物を盛り付けながら聞いた
「あ〜それならあたしがあさみちゃんに連絡した」
「そっか‥じゃ呑みますか?
はい!!各自荷物持って厨房から出て頂戴!!」
大谷はそう言うと大皿を持ち店内に出た
586 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/29(水) 02:30
ゲームセンターを出た
真里と吉澤は石川を挟み自転車の石川を押していた
「ちょっと!!ひとみちゃん!!
矢口さん!!!怖いです止めてください」
石川は涙を浮かべ宙ぶらりんの足をじたばたさせた
「んだよ〜アゴンが加速しろっていったんだろ?」
しかたなく近くのコンビニの駐車場に入った
「こんなに速いと思いませんでしたよ!!」
「大丈夫?梨華ちゃん?」
吉澤はスタンドを立てカブを止めた
587 名前:どーゆーこと? 投稿日:2006/03/29(水) 02:31
「怖かったよ〜ひとみちゃ〜ん」
石川は吉澤に抱きついた
「はぁ‥一生やってなさい
‥じゃオイラ先帰るから‥お先〜」
真里はそう言ってモンキーに火を入れ走り去った
「矢口さん行っちゃったね‥」
「そうだね」
「梨華ちゃん‥あのさぁ‥」
「どうしたの?ひとみちゃん」
「う〜んやっぱなんでもない!!帰ろ?」
「‥うん」
石川は吉澤のテールランプを目で追いながら追走した
588 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/03/29(水) 02:40
44章「どーゆーこと?」はココまでです
(作者)<この歌はハウンドドッグのアルバム曲です
( `◇´)<マニアックやな
(作者)<この歌の存在忘れてました

(作者)<シャトーラトゥールについて補足しておきます
     この2003年物はネットで検索すると10万越えてました
川σ_σ||<アホ作者がビンテージじゃないラトゥール飲んだらしいね
( `_´)<メシばっか食ってワインの味わかんなかったらしいいよ
川‘▽‘)||<豚に真珠
川=‘ゝ‘=||<根が貧乏ですからねアホ作者
(作者)<ほっといて!!

(0^〜^)<梨華ちゃんの自転車押してた方法で
      ‥作者が昔友達の自転車押してたら
      友達壁に激突したらしいよ
( T▽T)<まねしないでね〜ホントに怖くて危ないから

589 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/01(土) 21:35
「りんねもうすぐ来るって」
携帯を閉じた稲葉は裕子に伝えるとタバコを咥えた
「そうなん?‥ほな悪いけどこれ出すん手伝って」
「なんやの?えらい厳重にくるんどんな?」
「コレはオーディオ類や」
「ふ〜ん」
稲葉は言われた通り箱のテープを外した
「こっちはええんか?」
「あっそっちのはうちがやるわ‥
悪いけどあっちゃんそれ棚にのしてくれるか?」
「なんやの?それ?箱にまでプチプチ巻いて」
「これか?これは真空管アンプや」
590 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/01(土) 21:36
「真空管?裕ちゃんそんなん使ってるん?」
「うんコレは結構こだわりあんねん」
そう言うと裕子は大事そうに
箱から剥き出しのアンプを出した
「今時‥こんなんで音聞けるん?」
「何言ってんの?こんな時代やからこそ真空管やで」
「でも今はデジタルの時代やで」
「あっちゃん数字では表されへん音って知らんやろ?」
裕子はニヤリと笑うと真空管を取り出した
「数字ではか‥聞いてみたいなはよ繋いでや」
「ちょっと待ち〜や」
そう言って裕子は電球サイズの真空管を
一つ一つ確認して丁寧にはめた
591 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/01(土) 21:37
「よっしゃ!!あとはコード繋ぐだけ‥あああああっ!!」
「どっどないしたん?」
「あかん‥切れてもうてる‥」
「なにがやの?」
裕子はうな垂れながら真空管を稲葉に手渡した
「‥こんなん買うたらええやん」
「アホか!!コレいくらすると思ってんの?」
裕子は立ち上がると食って掛かった
「そんなもん‥500円くらいちゃうの?」
「アホか!!
これウエスタンエレクトリックの奴やで?」
メーカ名を叫ばれても
さっぱりわからない稲葉は困惑した
592 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/01(土) 21:39
「で?そのウエスタンラリアット?
っていくら位するん?」
裕子は無言でつっこみを入れた
「このサイズは確か日本円で1本1万円くらいするわ」
「マジで!!!
こんな電球が1万?‥もう道楽やな」
稲葉は咥えていたタバコを落としそうになった
「至高の音は何事にも代えがたいって事や」
「至高ねえ〜」
「買いにいかなアカンな‥
店探し大変やろな〜ネット注文は嫌やしな〜」
593 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/01(土) 21:40
裕子は項垂れながら
真空管を新聞紙で丁重に包んだ
「ごっちんに相談してみたら?」
「なんでごっちんやの?」
「ごっちん日本橋詳しいから
売ってる店知ってるんちゃうかな?」
「そうなんや‥ほなまた明日でも聞いてみるわ」
その時外でバイクが止まった
「あっ!!りんね来たみたいや‥
うち迎えに行って来るわ」
稲葉が事務所を出て行った
594 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/01(土) 21:42
鍋をひとしきり食べ終わり保田は雑炊を作っていた
「ごっちんバイト初日やったんやろ?どないやったん」
平家がビール片手に聞いた
「んあ〜それなり」
「それなりってなによ?」
「んあ〜今日は資料の整理だけだったもん」
「そっか‥なぁ?姉さんって意外とマメやろ」
「あはっ!!凄いマメだったよ〜」
「やっぱ変わってへんな〜」
「んあ?裕ちゃんって昔からマメだったの?」
「相当やで‥自分の部屋のもん少しでも弄られたら怒ってたもん」
「みっちゃんよく弄って怒られてたよね」
「せやな〜姉さんの部屋行っても隅っこおった覚えしかないわ」
595 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/01(土) 21:44
「あはっそうなんだ〜」
加護はその様子を
相変わらず静かに眺めていた
「あっ!!思い出した!!加護!!あんた達
あたしの事おばちゃんって言ってるらしいじゃなの?」
「‥えっ‥そんなん言ってませんよ‥」
加護は目を逸らしながら呟いた
「隠しても無駄よ!!ネタは吉田から掴んでるのよ」
「まぁまぁ‥圭ちゃんはおばちゃんで当たってるからいいじゃん」
「誰がおばちゃんよ?」
保田はお玉片手に後藤を見た
596 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/01(土) 21:44
「誰って‥けーちゃん」
「まぁ今のあんたの姿は‥
いや‥どっちか言うたらおっちゃんやわ」
「‥みっちゃんまで」
真希のコールでおっちゃんコールが始まった
「ほら!!加護ちゃんも言ったり」
平家が耳打ちするように言うと
加護も少し可笑しそうにおっちゃんコールをした
「キー!!あんた達!!覚えておきなさいよ!!」
保田はそう言って平家の飲み注しのビールを一気に煽った
597 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/04/01(土) 21:52
45章「Love Potion No.9」前半はココまでです

( `w´)<真空管アンプはアホ作者も2台ほど持ってるで〜
(作者)<‥中国製の真空管しか使ってないですけど結構ビンテージだったり
从#~∀~#从<アンタのアンプはビンテージじゃなくてガラクタやな
(作者)<‥そんな事ないですPSE除外リストに‥入ってない
( `w´)<ガラクタ決定
从#~∀~#从<せやけど真空管アンプは今見直されてるらしいわ
( `w´)<数字に現れない音機会があれば聞いてみたって





598 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/04(火) 23:29
「ちょっと圭?
あんた加護ちゃん家送らなアカンの違うん?」
「ふん!!いいのよ!!
今日加護誘ったのは後藤に会わせる為だったんだから」
「んあ?そうなの加護ちゃん?」
後藤は加護を見た
「そうなんですか保田先生?」
加護は保田を見た
「加護は真面目すぎるの!!
だから後藤に学んで遊び方を覚えなさい!!これは命令よ」
そう言って保田は新しい缶ビールを開けた
「あたしが教えてもいいんだけど
‥仮にも教師だし年が近い後藤のほうがいいのよ」
599 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/04(火) 23:29
「まぁ確かにごっちんはいろんな遊び知ってそうやもんな〜」
「まぁ加護は後藤から
何か盗めばいいのよきっとあんたの糧になるんだから」
そう言って保田はかごの肩を叩いた
「‥はぁ」
加護は少し動揺しながら答えた
「後藤!!あんたヘンな事教えたら許さないからね!!!」
「ヘンな事ってなんなのさ!!!」
「まぁまぁごっちん」
平家が間に入った
「んあ〜じゃあ加護ちゃん後藤の部屋行こうか?」
「‥はい」
二人は席を立ち保田の部屋を出た
600 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/04(火) 23:31
その頃レストランメロンでは
食事会と銘打った酒盛りが開かれていた
「コレおいしい!!新メニューになるんじゃない?」
大谷が作ったあり合わせピザを頬張りながらアヤカが言った
「どう見ても賄いじゃんコレ」
大谷は不満そうにワインを煽った
「そう?賄いがメニューになってる店ってあるよね〜」
「あ〜通が通う店じゃよくあるらしいね〜」
柴田がワインを呑みながらピザをかじった
「こんなの商品として出すのはプライドが許さない」
大谷はそう言うと手酌でワインを注いだ
601 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/04(火) 23:32
「まぁ改良の余地はあると思うけど面白くない?
シェフの賄いピザって?ねぇ里ちゃん」
「あたしあったら絶対頼みますよ〜」
里田はそう言うと最後の一切れを頬張った
「でしょ?マサオは硬いんだよ〜」
「硬くないよ‥コレはこだわりだよ」
「まぁそこがマサオのいいところだよね」
アヤカがフォローを入れたが大谷は黙ってワインを飲んでいた
「そうそう里ちゃん!!今日ねアヤカちゃんがね〜モガァ」
アヤカが驚いて柴田の口にからあげくんを投げ込み口を塞いだ
「ちょっと!!柴ちゃんなに言ってるの!!!」
「‥アヤカちゃんなにがあったの?」
「まぁいろいろだよ‥
そうそう今日ココ来る前にごっちんに会ったよ」
602 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/04(火) 23:34
「えっ?後藤さんに?」
アヤカが話題を変えた瞬間里田の顔が少し曇った
「うん今日からバイトはじめたんだって」
「そうなんだ〜後藤さんが‥」
気丈に振舞っていたが里田は下を向いてしまった
それを見た大谷が突然立ち上がり厨房の奥へ消えると
シェイカーとリキュールボトルを入れた木箱を持ってきた
「どうしたのマサオ?」
柴田が怪訝な顔つきで大谷を見たが
大谷は無言でシェイカーにワインとリキュールを注ぎ氷を入れると
柴田は悟ったように立ち上がるとグラスを用意した
静かな店内にシェイカー音が響いた
603 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/04(火) 23:36
「あゆみ‥グラス」
そう言って手を止めると柴田が差し出したグラスにそれを注いだ
「どうぞ」
そう言って里田の前にグラスを置いた
「行き詰った時に呑むとすっきりするカクテルです」
里田は無言で口をつけた
「‥おいしい」
「気に入った?」
「はい」
「そっかよかったよかった」
そう言って大谷は席に着いた
「これはね〜
元は告白記念日って言うマサオ特製カクテルなんだよ」
「そうなん‥ですか?」
604 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/04(火) 23:37
「うん‥あたしがねマサオの事好きで好きで
たまんなかったんだけど‥なかなか言い出せなくってね
ヤキモキしてた時にマサオが作ってくれたんだ〜」
柴田が恥ずかしそうにエピソードを話した
「それって確かマサオが分量間違えて
柴ちゃんがダウンしたってオチなかった?」
首を傾げながらアヤカが尋ねた
「そうなんだよね‥思い付きで作って
適当に混ぜたら味はよかったんだけどね‥キツ過ぎたんだよね〜」
「あたしそのまま寝ちゃって気がついたら
マサオの部屋で隣で寝てたマサオが全裸だったんだよね〜」
大谷は真っ赤になりながらワインを煽った
3人は大谷を囲むように大声で笑った
605 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/04(火) 23:38
「マサオが作るカクテルは特効薬だよ」
「そうなんですか」
「そうだね〜まさに愛の特効薬だね」
アヤカと柴田が頷きながら言った
「そうだ!!マサオ〜久しぶりにあゆみ作ってよ」
「じゃあたしも綾香作ってよ」
「はいはい‥」
大谷は木箱からレシピ本を出した
606 名前:Love Potion No.9 投稿日:2006/04/04(火) 23:39
「そうだ!!
まいちゃんも作ってもらいなよ」
「えっ‥いいんですか?」
「いいね〜マサオ作っちゃいなよ」
「里ちゃん‥未成年じゃん」
「マサオ〜
ここまでやっといて硬いこと言ってないで作ってあげなよ」
「わかったよ‥ちょっとシェーカー洗ってくる」
そう言って大谷は厨房に入っていった
607 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/04/04(火) 23:46
45章「Love Potion No.9」はココまでです
川‘▽‘)||<この歌はThe Searchersの歌だよ
( `_´)<ら〜ぶぽーしょんなんば〜な〜いん〜♪
川σ_σ||<直訳すると愛の特効薬その9

(作者)<当然ながらフィクションです
川=‘ゝ‘=||<お酒は20歳から

川σ_σ||<作者が趣味にカクテル作りってよく書いてるらしいけど
( `_´)<失敗作意外ないらしいよ
(作者)<‥10回に1回くらい美味しいのが‥
川‘▽‘)||<友達に本気で切れられ以来作るのやめたらしいね
608 名前:alex 投稿日:2006/04/05(水) 18:26
初めましてアレックスといいます。いつも楽しみに読んでいます。これから頑張って下さい。

609 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/08(土) 22:20
(この部屋おばちゃんとこより‥生活感アレへんな〜)
「んあ?どうしたの加護ちゃん座んないの?」
加護は部屋の広さに驚いていた
着替えを終えた真希は
床に轢いた座布団をポンポン叩いた
「そうだ!!なんか飲む?」
「そんな‥気使わんといて下さい」
そう言いながら加護は腰を下ろした
「この部屋って‥
なんか保田先生の部屋より広くないですか?」
「あはっ‥加護ちゃん鋭いね〜」
真希はニヤリと笑い加護を見た
610 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/08(土) 22:21
「やっぱり‥広いんですか?」
「うん角部屋だから広くなってるんだよ」
「‥そうなんですか‥
あの〜‥ここ一人で住んではるんですか?」
加護はキョロキョロと辺りを見た
「んあ?ココは後藤の秘密基地だよ」
「秘密?基地ですか?」
「後藤の叔父さんが
パソコンと趣味の為に空き部屋提供してくれたんだ〜」
真希は立ち上がりパソコンルームのドアを開けた
「‥すごっ!!コレ全部後藤さんのですか?」
加護は後藤のパソコンルームの前で目を丸くした
611 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/08(土) 22:22
「そうだよ中入っておいでよ」
加護を手招きで呼び寄せた
「ホンマに入っていいんですか?」
「いいよ〜加護ちゃんはパソコン好き?」
真希は電源を入れパソコンを起動させた
「‥授業でしか
やった事ないですけど興味あります」
「そっか‥じゃちょっと待ってて」
そう言うと真希はパソコンルームから出て
リビングのウォーキングクローゼットに入っていった
612 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/08(土) 22:23
その頃裕子達は
事務所近くの居酒屋に来ていた
「ほんで?里田は柴田に拉致られたんかいな?」
稲葉はメニューを見ながらビールを口にした
「うん‥なんか柴ちゃん妙にノリノリだったよ」
電話を受けたあさみが事細かに説明をした
「あいつら‥またよからぬ事考えてそうやな〜」
「アヤカちゃんいるし大丈夫じゃない?」
「まぁどうやねんやろな〜」
「なぁ?あっちゃん‥
アヤカってあのアヤカか?」
裕子が不思議そうに尋ねた
613 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/08(土) 22:24
「せやで圭坊にベタ惚れして
ずっと尻追っかけてたアヤカやで」
「今何してるん?日本帰ってきてたんか?」
「商店街でフルーツパーラーやってるで」
「そうなん?気づかんかったわ‥」
「裕ちゃんアヤカの事知ってるの?」
付き出しをつつきながらりんねが聞いた
「知ってるちゅうか‥後輩っちゅうか‥
目の仇っていうか‥うち嫌われててん‥」
614 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/08(土) 22:25
「えっ‥そうなの?」
「まぁな〜あの頃の裕ちゃん
圭坊の事どつきまわしてたからな〜
‥アヤカはアヤカで
裕ちゃん見たら睨んどったよな〜」
「‥そうだったんだ〜」
「今考えたらホンマ迷惑な話やで」
言葉とは裏腹に裕子は
嬉しそうにジョッキに口をつけた
615 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/04/08(土) 22:34
46章「恋をした夜は」前半はココまでです

( ‘д‘)‥何やねんこの部屋
( ´ Д `)<んあ〜秘密基地は落ち着くぽ

从#~∀~#从<ささみ〜だせ〜
( `w´)<うっさい!!

( `◇´)<レスの返事やで〜
>>alexさん
(作者)<これからも頑張ります
( ´D`)<またよんれくらさいね〜
616 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/12(水) 22:21
その頃メロン
「マサオ〜なにか隠してるだろ〜
さぁ吐くんだ!!!吐いて楽になれ!!」
柴田はカクテルグラス片手に大谷に絡んでいた
「あゆみ‥お前飲みすぎ」
そう言って大谷は柴田のグラスを奪おうとした
「なにをする〜!!!
マサオの分際であたしは全然酔ってにゃ〜‥」
柴田はそう言って椅子にへたり込んで眠りについた
「柴ちゃんもとうとう力尽きたみたいだね‥」
アヤカが控え室から出てきた
617 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/12(水) 22:21
「里ちゃん寝た?」
「ちょっとキツかったみたいだねカクテルまい‥」
「結構軽めに作ったんだけどな〜」
「‥二人になっちゃったね」
「アヤカってやっぱザルだね」
「ザルって‥あたしだって酔うわよ」
「ふ〜んそんじゃ飲みなおすか‥」
そう言って大谷はワインを注いだ
「じゃ‥カンパーイ」
「‥なにに乾杯なの?」
「さぁ?アヤカの新しい恋?」
アヤカは無言でワインを煽った
618 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/12(水) 22:22
「‥まだわかんないじゃん」
「あれ?否定しないの?」
「否定したって‥どうせ受け取らないでしょあんた達」
「人聞き悪いな〜あたし達は応援するだけだよ」
「でもさ‥これって恋なの?」
「恋じゃない?」
「いまいち実感湧かないしな〜」
「恋なんてそんなもんでしょ」
「なんか‥高見の見物されてるみたい」
「そんな事ないない‥まぁいいや飲もう飲もう」
大谷はワインボトルに手を掛けた
619 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/12(水) 22:22
少し時間は戻って保田宅
「なぁ?圭」
平家が空になった缶をビニール袋に入れた
「なに?」
「いや‥あんたが生徒家に呼ぶなんて‥
初めてやからどうしたもんかと思ってな」
「加護ってさ‥後藤と被るのよ」
「ごっちんと?」
「まぁ後藤とはまた違うんだけど
‥なんかほっとけなくてね」
咥えたタバコの灰を灰皿に落とした
「なんか圭の教師らしいとこ初めて見たわ」
620 名前:恋をした夜は 投稿日:2006/04/12(水) 22:23
「なによそれ‥」
保田は鋭い目つきで平家を睨んだ
「怒りなや‥ええ意味やで」
「そうは聞こえないんだけど‥」
「いや‥圭ってさ‥
うちに仕事の話全然してくれへんやん‥」
「‥うん」
「せやから‥うれしいねん」
保田は黙ってビールを口にした
「うちの知らん圭をもっと見たいな〜って思うねん」
平家は顔を少し紅潮させた
「ありがと‥みっちゃん」
保田は平家の手を強く握った
621 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/04/12(水) 22:28
46章「恋をした夜は」はココまでです
( `.∀´)<この歌は江口洋介の歌よ
(作者)<恋をした夜は〜全てがうまくゆきそうな〜♪
( `◇´)<古っ
( `.∀´)<ロンゲだったわこの頃は

川ー_ー||<んが〜zzzz
川=ーゝー=||<う〜んzzzz
( `_´)<さぁ呑むぞ
川‘▽‘)||<マサオ酌して

(作者)<しつこいようですがお酒は二十歳から

( `◇´)<アンタとちがうっちゅうねん
622 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/16(日) 21:18
「あの後藤さん‥
うちこんなんもらえませんよ」
テーブルの上に置かれた
ノートパソコンを見て加護は困惑してた
「んあ?そんなの気にしなくていいよ
これもう使ってない古い型だから」
真希はパソコンデスクに座り背中越しに加護と話した
「でも高い物ちゃうんですか?」
「んあ〜元が中古だし‥
OSも古いから売っても二束三文なんだよ」
「そうなんですか?」
「んあ‥パソコンは新しいOS出たら
すぐに値崩れ起しちゃうからね〜だから気にしなくてもいいよ」
623 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/16(日) 21:19
「はぁ‥」
「まぁ使ってみなよ‥
いらなかったら返してくれればいいからさ」
「わかりました」
そう言うと真希は
くるっと椅子をまわしフニャリと笑い加護を見た
「そのパソコンマニュアルついてないから
加護ちゃんなりにイロイロ弄ってみればいいと思うよ」
「‥そんなんやって壊れたら‥」
「んあ?その時は後藤が直してあげるよ」
「そんなんできはるんですか?」
「んあ〜あんまり難しいのはわかんないけど大体は出来るよ」
「後藤さんって凄いんですね」
624 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/16(日) 21:23
「んあ?そうなのかな〜
そんなことより加護ちゃんの
家にはパソコン回線あるの?」
「‥うちの家たぶんありませんわ‥」
「そっか〜じゃこれ貸してあげる」
真希は立ち上がり棚に置いていた
ノートパソコンから
USB型のAirH"を取り外し加護に渡した
「なんですかこれ?」
「んあ?AirH"だよ」
「すみません‥全然わかんないですけど」
加護は困った顔を見せた
625 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/16(日) 21:24
「んあ〜これはね
PHSの回線使ってインターネットする機材だよ」
「はぁ‥そうなんですか?」
「32kbだから遅いと思うけど‥
まぁないよりかいいと思うし」
「コレってお金かかるんじゃ‥?」
「んあ‥そうだね‥タダじゃないけど
後藤前払いしてるから当分つかえると思うよ」
「そんなん‥後藤さんに悪いじゃないですか‥」
「んあ?そうかな?じゃ圭ちゃんに聞いてみよっか」
そう言って真希は携帯を取り出し保田に電話をした
626 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/16(日) 21:25
時間は少し進んでレストランメロン
「そう言えばさ
里ちゃんのセコンドの件どうしたのよ?」
アヤカがワイングラス越しに大谷を見た
「あ〜アレ稲葉さんと平家さんと
その友達の人にリークされて潰れた」
「なにそれ‥」
「だからそのままだよ‥」
「って言うか?
あっちゃんとみっちゃんの友達って誰?」
「誰って‥え〜っとなんだっけ〜」
大谷は頭を抱えた
「思い出せないの?ならいいよ」
「あっ確かね〜中澤さんって人だ!!」
「はぁ?中澤!!それマジ?」
アヤカの顔色が急に変わった
627 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/16(日) 21:25
「確か二人は裕ちゃんって言ってたかな」
「やっぱり‥あの人帰って来たんだ」
「アヤカ知り合いなの?」
「知り合いって言うか‥
一応先輩‥嫌いな人だった‥悪魔みたいな人」
「そうなの?」
「前に話したじゃん‥圭ちゃんをボッコボコにした人の話」
「あ〜あったねそんな話」
「その張本人」
「へ〜そうなんだうちにはそんな風には見えなかったな‥
てかさ‥うち中澤さんどっかで見たことあるんだよね」
「そうなの?まぁいいやこの話やめ!!」
「どうしたのアヤカ?」
「なんか‥無性に腹立ってきた!!」
そう言ってアヤカは新しいワインボトルに
コークスクリューを差し込んだ
628 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/04/16(日) 21:30
47章「Buzzstyle」前半はココまでです

( ´ Д `)<んあ〜
( ‘д‘)<ますます謎や

川♯‘▽‘)||<‥なんかイライラする
(;`_´)<なんか嫌な気が


629 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/20(木) 21:32
時間は戻って朝女中等部学生寮
新垣が高橋の
腕をぐいぐい引っ張り廊下を歩いていた
「どしたん?ガキさん」
「いいからちょっと来て!!」
「あっしまだ宿題おわっとらんよ」
高橋の手にはノートが握られていた
「そんなのあとでやれば
いいじゃん!!ついでに写さしてね!!」
「‥邪魔はする‥
挙句に写させろって‥ガキさんめちゃくちゃやよ」
高橋は渋々は新垣の部屋に入った
630 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/20(木) 21:34
「ところでなんでそんなに焦ってるんがし?」
高橋は床に腰を下ろした
「あのね愛ちゃん田中れいなって子知ってる?」
「確か隣のクラスの子やね」
「噂って聞いたことある?」
「噂?あっしなんも知らんがし」
「裏は取ってないんだけどね
‥あの子年上の人と付き合ってるらしいんだよ」
「ふ〜んそれで?」
「あんまりいい噂聞かないんだよね〜
いろんなところで目撃談もあるみたいだし」
「それで何でガキさんが焦ってるん?」
631 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/20(木) 21:36
「それがさ〜さっき面白いことないかと
寮近くの茂みに潜んでたんだよ
そしたらののちゃんと田中さんが一緒に帰ってきたんだよね〜」
(あっしはガキさんが茂みに潜んでる方が気になるがし)
新垣は見たままの事を高橋に説明した
「まぁ話はわかったがし‥
でもののちゃんと田中さんは友達なんじゃないの?」
新垣はサラサラと手帳に何か書き手帳を閉じた
「まぁもっと調査してみてから
ののちゃんに聞いてみるよ‥ところで愛ちゃん宿題見せて」
「‥それが目的やったんがし?」
高橋はしかたなく新垣の部屋で宿題のノートを開いた
632 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/20(木) 21:37
その頃居酒屋では
「りんね〜裕ちゃんがチュ〜したるわ〜」
裕子がりんねに絡んでいた
「あっちゃん‥ほっておいていいの」
あさみがその様子を見ながら稲葉に尋ねた
「あそこまではいつも通りや‥
あれ以上なったら‥おしおきするけどな」
「おしおきって‥そうだ!!
さっきのアヤカちゃんの話ってどうなってるの?」
「なんやの?どうなってるんって?」
稲葉はジョッキ片手にあさみを見た
633 名前:Buzzstyle 投稿日:2006/04/20(木) 21:37
「なんか意味有り気だったから‥さっきの中澤さんの話」
「そうか?う〜んまぁコレはあくまでうちの推測やで」
「‥うん」
「アヤカはたぶん裕ちゃんに惚れてたと思うねん」
「そうなの?」
「まぁ‥間違いないやろな」
「なんかミイラ取りがミイラになったって感じだね」
「どうなんやろな?
真相はアヤカにしかわからんわ‥
さて‥裕ちゃんちょっと度が過ぎるな」
そう言うと稲葉は立ち上がり裕子に向けてチョップを落とした
634 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/04/20(木) 21:43
47章「Buzzstyle」はココまでです

( `w´)<この歌は矢井田瞳の歌やで〜
(0゚v゚0)<揺れる漣のように〜♪
(⌒ー⌒)<作者ライブに行くくらい好きらしいよ
( `w´)<どうでもええな

Ue・)ジィ〜  ((((( ´D`)从 ´ ヮ`)

川*’ー’)<‥怪しい
635 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/24(月) 22:06
真希は加護に与えるパソコンを開いていた
「んあ〜これじゃぁ後藤仕様だね〜
再インストールでもしようか?」
「へ?それなんですか?」
「んあ〜パソコンを空っぽにして
初期設定状態にしちゃう事だよ」
「そんなん‥いいです!!このままでいいです!!」
「そう?まぁ加護ちゃんがいいんならいいけど‥
じゃAirH"の設定だけしておくね」
「はぁ」
真希はタッチパットを素早く操り設定を始めた
636 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/24(月) 22:07
「そうだ!!加護ちゃん!!
パソコンでなにかやりたい事とかある?」
「学校でやった以外では触った事ないんで‥
あんまりなにが出来るかわかんないんですけど」
「そっか〜じゃ後藤とホットライン繋いでおこうか」
「そんなん出来るんですか?」
「んあ〜メッセンジャーって言ってね
‥説明よりやったほうが早いよね」
そう言うと真希は
近くに置いたカバンからノートを出し起動させた
「加護ちゃんそのノート見てて」
「はい」
加護は言われた通りパソコンを眺めた
637 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/24(月) 22:08
「あっ!!なんか出て来ました!!」
「んあ!!それそのままクリックして開いて」
「はい‥うわっ!!こんなん出来るんですか?」
真希はAAを貼り付け加護を驚かせた
「出来るんです!!!
加護ちゃんもなんか文字打ってみなよ」
「はい」
加護は慣れない手付きでタッチパットとキーボードを操作した
「あはっ!!よく出来ました!!結構簡単でしょ?
後藤パソコンやってる時は
いつもここにいるから困っても困らなくても呼び出していいからね」
「すみませんなにからなにまで‥」
加護はすまなそうに頭を下げた
638 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/24(月) 22:09
「んあ〜そんなの気にしなくていいよ
圭ちゃんに頼まれた事だしネットの
友達が増える事は悪い事じゃないしね〜」
真希は屈託のない眼差しで加護をみた
「じゃ次は加護ちゃん用のアカウント作ろうか」
「はぁ」
(この人って敵作らんタイプやねんな‥って言うかおばちゃんと
どんな関係なんやろ?聞いたら教えてくれるやろか?)
加護は真希の背中を見ながらイロイロな思いを巡らせた
639 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/24(月) 22:09
少し時間は進んで居酒屋
「そうか‥わかったほな後で拾いに行くわ〜」
稲葉は携帯を閉じポケットにしまった
「なんやどうかしたんか?」
「なんか里田が酔いつぶれてるねんて」
「え〜そうなの?」
「里田って?誰や?」
「うちに下宿してる朝女の子だよ」
「なんやの高校生かいな〜アカンやろ酒飲んだら‥」
「うちらがそれ言っても説得力皆無やで」
稲葉がジョッキ片手に苦笑いした
640 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/24(月) 22:11
「‥まぁなでも酔いつぶれてたんって
みっちゃんと圭坊くらいやん」
「えっ?圭ちゃんも飲んでたの?」
りんねが驚いた
「あ〜裕ちゃんが悪戯して
圭坊のジュースにスピリタス混ぜてん」
「見事に一発でぶっ倒れたよな〜」
裕子はケタケタ笑いながら
近くの灰皿にタバコをねじ込んだ
641 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/24(月) 22:12
「どうする?里ちゃん
迎えに行かないといけないんだよね?」
あさみが近くにあったメニューを片付けながら言った
「せやな〜ガレージ
近いしうちの車使ったらええわ」
「おっ!!ええな〜
裕ちゃんのRS乗ってみたかってん」
「りんね運転頼んでええか?」
そう言って裕子はポケットから
鍵を出しテーブルの上に置いた
「任せて〜!!!」
「ほな出よか?」
4人はそれぞれ席を立ちレジに向かった
642 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/04/24(月) 22:19
48章「いつもここにいるよ」前半はココまでです

( ‘д‘)<後藤さんって何者?
( ´ Д `)<後藤は後藤だぽ

( `w´)<ココに出てきたスピリタスって言うのは
世界最高のアルコール度数・96度のポーランド産ウォッカやで
从#~∀~#从<アホ作者はこれ飲んではヒーヒー言ってるわ

(作者)<死ぬかと思いました
643 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/28(金) 22:03
保田の部屋
「それはアンタが考えればいいのよ」
保田はそう言って真希からの電話を切った
平家はその様子をチラチラ見ながら
ちびちびとビールを飲んでいた
「あのさ‥みっちゃん‥
さっきから視線が凄い気になるんだけど
なにか言いたい事あるのならちゃんと言ってよ‥」
「いや‥別に‥」
「そう‥ならいいけど‥みっちゃん何か隠してない?」
「なん‥やのいきなり?」
平家は少し動揺しながらビールを煽った
644 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/28(金) 22:04
「ねぇ?‥怒んないから言ってみなよ」
保田はタバコに手を伸ばした
「なぁ‥なんでもう既に怒られる図式なん?」
「今までの経験に基づいて出した結果」
保田はそういいながらタバコに火をつけた
「なぁ‥ホンマに怒らへん?」
「やっぱりににか隠してるんだ」
「隠してるって言うか‥」
平家は渋々タンクバックから書類ケースを出し
江川から渡された綴りになった企画書を出した
「今日な‥江川に呼ばれて事務所行ってきてん」
「うん」
「これ‥ラジオの企画案‥FMのレギュラーらしいわ」
645 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/28(金) 22:04
「へ〜凄いじゃん‥いつから?」
「まだ決まってへん‥ブッキング次第やねん」
「そうなんだ〜」
保田はペラペラと企画書を流すように読でいたが
最後のページで手が止まった
「ちょっとみっちゃん!!!!」
「何でここにあたしの名前があるの?」
保田は指で示しながら平家に見せた
「‥いや‥怒らへん言うたやん」
そう言いながら平家は目を逸らした
「それとコレは別よ!!
きっちり説明してもらうからね!!!」
そう言うと保田は近くにあった缶ビールを開け一気に煽った
646 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/28(金) 22:05
再び510ルーム
「あの〜後藤さん?」
真希は加護のパソコンの最終チェックをしていた
「んあ?な〜に?」
「あのっ‥平家さんって
なにしてはる人なんですか?
うちどこかで見た事あるような気がするんですよ?」
「んあ?‥加護ちゃんがみっちゃんの事をね〜」
そういうと真希はおもむろに立ちあがり
棚からCDを取り出した加護に見せた
「コレじゃない?」
647 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/28(金) 22:06
「あっ!!コレ平家さんですよね?」
「あはっ!!
そうだよインディーズで歌ってるんだ〜」
真希は得意気に話をした
「でも‥うちが見たん
もっと前の平家さんのような気が」
「んあ〜じゃメジャー時代かな〜」
「メジャーでも歌ってはったんですか?」
「んあ‥あんまり‥売れなかったんだけどね」
真希のトーンが少し落ちた
(‥いらん事聞いたかなぁ‥話題変えな‥)
「あっあのっ!!他にCDってあるんですか?」
648 名前:いつもここにいるよ 投稿日:2006/04/28(金) 22:07
「んあ〜この頃かな〜」
そう言うと真希は
HPのディスコグラフィーのページを開いた
「あっこのジャケット!!!」
「んあ?加護ちゃんコレどこで見たの?」
「どこですかね‥
すいません覚えてません‥でもコレ見た事ありますわ」
「そっか〜でも加護ちゃんがみっちゃんの事
知ってたなんて聞いたらみっちゃん大喜びだと思うよ」
「ほんまですか?」
「よしこれでチェックは終わり!!
あとは電源落として‥と‥そうだ!!」
真希は棚のMDラックを漁りだした
649 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/04/28(金) 22:13
48章「いつもここにいるよ」はココまでです

( `◇´)<この歌はJUN SKY WALKER(S)の歌やで〜
(作者)<いつもここにいるよ〜♪いつもここにいるよ〜♪
( ´ Д `)<ねえ?作者ってホントに20代?
( `.∀´)<詐称疑惑よくあがるわよね
(作者)<れっきとした20代です

(♯`.∀´)<ゴラァ!!!
( `◇´)<‥おこらへん言ったやん


( ´ Д `)<みっちゃん‥グランプリなのに‥
( ‘д‘)<‥


650 名前:突然 投稿日:2006/05/02(火) 22:08
「どうしてこんな事になったの?」
保田の前には吸殻の山が出来ていた
「だから‥さっきも言ったやん
プロデューサーが覆面DJケメコを気にいってるって」
平家は困惑しながら答えた
「アレは去年の大阪ライブ限定だったはずでしょ?」
「そんなんうちに言われても‥」
「そもそもあれファンクラブイベントだけ
だって言うからあたしだって引き受けたのに‥」
「‥ごめん‥こんな事になるとは」
「で?どうするの?」
「どうするって‥聞かれても‥断るしかないよな‥
ブッキング出来へんし‥一人でやるわけいかんし」
651 名前:突然 投稿日:2006/05/02(火) 22:08
「そんな事聞いてない!!
あたしはみっちゃんがどうしたいか聞いてるの?」
「‥そりゃなぁ‥やれるもんやったら‥
やりたいけど‥
それにやるんやったら圭おったほうが‥な‥」
平家は照れながら口篭った
「聞こえない!!ちゃんと言って」
「‥圭おったほうが楽しいと思う!!!‥まぁアカンよな」
平家は半分自棄になりながら言った
「‥いいよ」
保田が小さく頷きながら呟いた
「へっ?今なんって言ったん?」
652 名前:突然 投稿日:2006/05/02(火) 22:09
「なんやの‥」
平家が不機嫌そうにしていると
保田はしかたなさげに平家を抱きしめた
「今回だけだからね‥」
「ええんか?無理せんでええねんで」
「う〜ん‥まぁ条件いくつかつけるけどね」
「なんやの?」
「さぁね?これから考える」
保田は不敵な笑みを浮かべ
平家の首筋にキスを落とす
と同時に静かに玄関の扉が閉じられた
653 名前:突然 投稿日:2006/05/02(火) 22:09
その頃真紅のスカイラインRSと
軽トラが郊外の国道を走っていた
「りんねあんた運転うまいねんな〜」
裕子が後部座席でタバコを燻らしながら言った
「そうかな〜
あっちゃんのシルビアで慣れてるからかな?」
「あんた‥なに教えてるんな?」
裕子は助手席の稲葉を呆れ顔で見た
「裕ちゃん‥りんねはこう見えて
店の軽トラでドリフトかます子やで」
「はぁ?そうなん?」
裕子はりんねに尋ねた
654 名前:突然 投稿日:2006/05/02(火) 22:10
「う〜ん‥最近はやってないけど‥」
「‥やっとんかい」
「ドリフトやったらうちよりうまいんちゃうかな?」
「へ〜」
「みせたり〜やりんね」
「え〜これ裕ちゃんの車だよ」
「ええがな!!なぁ裕ちゃん?」
稲葉は後ろを向いて裕子を見た
「ほな見せてもらおか」
裕子はそう言ってリアシートに深く体を預けた
「じゃあこの先の下りでやってみる」
「下りの一通かトライアルにはもってこいやな」
「あさみわかるかな〜」
りんねはハザードランプに手を伸ばし下りに備えた
655 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/05/02(火) 22:14
49章「突然」前半はココまでです

( `◇´)<‥
(♯`.∀´)y-~<ゴラァ!!!

(⌒ー⌒)<一般道でのドリフトは危ないからやめようね
( `w´)<作者みたいに免許に響くで〜
(作者)<‥
656 名前:突然 投稿日:2006/05/06(土) 21:16
「んあ‥加護ちゃん」
加護の肩を叩くと耳打ちをして
外へ出るジェスチャーを見せた
加護は頷くと部屋の外に出た
真希は玄関にあったメモに一言書き
静かに保田の部屋の玄関を閉めた
「さて‥帰ろうか加護ちゃん」
「‥はぁ」
二人はメゾン後藤の階段を降りた
「加護ちゃんそこで待っててね」
真希はそう言い残し自宅の車庫に入っていった
(家でっか‥後藤さんって金持ちの娘やねんな〜)
メゾン後藤に隣接する後藤の叔父宅を加護はしみじみ眺めた
657 名前:突然 投稿日:2006/05/06(土) 21:17
「んあ〜お待たせ〜じゃ〜大通りまで行こうか」
真希はキラーを押して歩き出した
「あのっ?このバイクは?」
「んあ?コレね〜
後藤の愛車のキラーって言うバイクだよ」
「キラーですか?‥保田先生のとはまた違うんですね」
「あはっ!!
キラーって言うのは後藤がつけた名前なんだけどね
圭ちゃんのよりずっと古いバイクだからね〜」
「そうなんですか?」
「そうだよ
これはね〜後藤よりずっと前に生まれたバイクなんだよ」
真希は自慢気にキラーを撫でた
658 名前:突然 投稿日:2006/05/06(土) 21:18
「んあ長持ちって言うのかな〜
大事に乗ってたらいつまでも
乗れるもんだって後藤の師匠が言ってたよ」
「後藤さんの‥師匠ですか?」
「んあ?そだよ‥よしココまで来ればいいかな」
真希はそう言うとキーをONにした
メーターを挟んで警告灯が浮かび上がった
「なんか‥キレイですね」
「あはっ!!加護ちゃん違いがわかるね〜
音はもっと刺激的だよ!!ちょっと離れててね」
そう言って真希はキックに足を掛け一気に踏み込むと
辺りに2ストロークの独特の音と匂いが加護を包んだ
659 名前:突然 投稿日:2006/05/06(土) 21:18
(なんや!!この音?なんか凄い臭いやなこれ)
加護は目を丸くして真希とキラーを見た
「んあ?どしたの?加護ちゃん」
「いや‥凄い音だなって」
「んあ〜いい音でしょ」
真希は満面の笑みで加護を見ながらアクセルを開けた
「加護ちゃんステップ出したから乗っていいよ
マフラーあっちぃから気をつけてね」
「はぁ‥」
(‥おばちゃんも同じような事言ってたな)
加護はフルフェイスを
被りスカートを気にしながら真希の後ろに跨った
660 名前:突然 投稿日:2006/05/06(土) 21:19
「んあ‥加護ちゃん手はココ」
真希は加護の手を掴むと自分の腰にまわした
(‥うわっ後藤さんのウエストめっちゃくちゃほっそいやん)
「安全運転するけど‥ちゃんとつかまっててね」
「はっ!!はいわかりました!!」
「リュック重くない大丈夫?」
「大丈夫です」
「んあ!!じゃ行こうか」
そう言うと真希はヘルメットを被り大通りに出た
661 名前:突然 投稿日:2006/05/06(土) 21:19
真希達が去った後入れ替わるように
メゾン後藤の前に斉藤が操るZ400GPが止まった
(はぁ‥いきなり来ちゃったけど
よかったのかな‥でも‥来ちゃったしな〜)
斉藤はフルフェイスを脱ぐと
サイドスタンドを立て
バイクにもたれ掛かった
数時間前高等部寮
斉藤は自室のPCの前に前で一人青ざめていた
662 名前:突然 投稿日:2006/05/06(土) 21:21
「え〜っ!!!‥ちょっと‥聞いてないよ
‥いきなり日本帰ってくるって」
それは海外のメル友からのメールであった
(どうしよっかな〜
‥このままバックレるのがいいのかな〜)
斉藤はブツブツ言いながらPCを閉じた
「‥って言ってもな〜はぁ‥駄目だ頭冷やそ」
そう言うと近くにあったヘルメットに手をやった
(って言うか‥あたし‥なんでココ来たんだろ‥)
斉藤はため息混じりに
キーを抜きメゾン後藤の階段を上がった
663 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/05/06(土) 21:31
49章「突然」はココまでです

( ´ Д `)<んあ〜この歌はFIELD OF VIEWの歌だよ〜
(作者)<突然君からの手紙〜♪
( ‘д‘)<ZARDが作った歌やからZARDも歌ってるで

( ´ Д `)<バイクのメーター周りは夜見るとホントにきれいだよ〜
( ‘д‘)<2ストロークについてはそのうちガキさんが教えてくれはるわ
(作者)<‥匂いはホントに独特です

ノノ“ З.“)<この話に出て来たあたしの愛車Z400GPって言うのは
       Z400FXの後継車なんだけど思ったより売れなくて
       すぐに生産が止まっちゃった哀しいバイクよ
       見た目はZ1000Rと同じカラーリングよ
       性能はFXより上なのにFXの方が人気‥

(作者)<俺的にはFXよりこっちのほうが好きだったりして
664 名前:相談天国 投稿日:2006/05/10(水) 21:23
朝女高等部学生寮
石川と吉澤は石川の部屋で
映画を見ていた
「ねえ?ひとみちゃん?」
「ん?なぁに梨華ちゃん?」
吉澤は隣で肩に寄り添う石川のほうを見た
「さっきなに言おうとしたの?」
「へっ?いつ?」
「さっき帰る途中で何か言おうとしたよね」
「あ〜たいした事じゃないよ」
「ひとみちゃん‥隠し事するの?」
石川は寂しそうな瞳で吉澤を見た
665 名前:相談天国 投稿日:2006/05/10(水) 21:24
「‥いや‥そんなわけじゃ」
「だって教えてくれないじゃん‥なんか寂しいな」
石川はリモコンを手に取ると
一時停止にして見上げる様に吉澤を覗き込んだ
(‥梨華ちゃん絶対ワザとだ‥
うちがこれに弱いの知ってて)
「あ〜わかったわかった白状するよ」
「ホント?」
「うん‥あのさ‥梨華ちゃん‥原付買わない?」
「原付?」
「うん‥せっかく免許だって取ったんだし‥」
666 名前:相談天国 投稿日:2006/05/10(水) 21:26
「ひとみちゃんの後ろに乗っちゃ駄目なの?」
「いや‥うちは全然
構わないんだけどさ‥今日みたいな時とかさ」
「う〜ん‥あたし乗れるかな?」
「大丈夫だよ!!そうだ!!
近々稲葉さんの店行って相談してみようよ」
「‥うん」
「さて‥続き見なきゃ」
「ダメ‥」
吉澤はリモコンに
手を伸ばそうとすると石川に押し倒された
667 名前:相談天国 投稿日:2006/05/10(水) 21:26
国道沿いを真希のキラーが快走していた
(おばちゃんのバイクの風景と全然違うな〜)
加護は真希の肩越しに流れる対向車線のライトを見ていた
「んあ?加護ちゃん大丈夫?」
真希が背中越し話しかけた
「大丈夫です‥ココっていつもの国道ですよね?」
「んあ?そうだよ?どしたの?」
「いえっ‥なんかいつもと違って見えたんで」
「あはっ!!目線も違うしスピードも
違うからね〜後藤はね〜夜走るの好きなんだ〜」
「そうなんですか?」
「あのね〜もっと夜が更けて車が
ほとんど走らなくなった道は夜の匂いがするんだよ」
668 名前:相談天国 投稿日:2006/05/10(水) 21:26
その時信号が赤に変わった
真希は静かにギアダウンして止まった
「夜の匂いですか?」
「んあ‥他の車の排気ガスがなくなって
夜が澄んだときにキラーの匂いだけになるんだ‥
それが夜の匂い‥んあ!!信号変わった」
真希は素早くクラッチを繋ぎ走り出した
「加護ちゃんはバイクとか興味ないの?」
「興味ですか?‥あんまりわかりません」
「あはっ!!加護ちゃんは正直だね〜」
真希はミラー越しに加護を見た
(夜の匂いか‥せやけどこの人ホンマに変わってるわ‥)
加護は真希の鼓動を背中越しに感じながら
流れる風景を見ていた
669 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/05/10(水) 21:30
50章「相談天国」前半はココまでです

(;0^〜^)<梨華ちゃん
( ^▽^)<‥ウフフ

( ´ Д `)<夜の匂いはたまらんぽ
( ‘д‘)<クンクン‥うちにはわからん

( `◇´)<アホ作者よもう暑さにやられとるんか?
(作者)<はい‥キツイです
670 名前:相談天国 投稿日:2006/05/14(日) 21:57
国道沿いを真希のキラーが快走していた
(おばちゃんのバイクの風景と全然違うな〜)
加護は真希の肩越しに流れる対向車線のライトを見ていた
「んあ?加護ちゃん大丈夫?」
真希が背中越し話しかけた
「あっはい!!大丈夫です‥
ココっていつもの国道ですよね?」
「んあ?そうだよ?どしたの?」
「いえっ‥なんかいつもと違って見えたんで」
「あはっ!!目線も違うしスピードも
違うからね〜後藤はね〜夜走るの好きなんだ〜」
671 名前:相談天国 投稿日:2006/05/14(日) 21:58
「そうなんですか?」
「あのね〜もっと夜が更けて車が
ほとんど走らなくなった道は夜の匂いがするんだよ」
交差点の赤信号で
真希は静かにギアダウンして止まった
「夜の匂いですか?」
「んあ‥他の車の排気ガスがなくなって
夜が澄んだときにキラーの匂いだけになるんだ‥
それが夜の匂い‥んあ!!信号変わった」
真希は素早くクラッチを繋ぎ走り出した
672 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/05/14(日) 21:59
すみませんマジボケでコピペミスやってしまいました
( ´ Д `)<んあアホだアホ
( ‘д‘)<すんません
673 名前:相談天国 投稿日:2006/05/14(日) 22:00
保田宅では突然の来訪者斉藤が
二人に相談をしていた
「なるほどな〜
って言うか自分なんでそんな事したん?」
平家はタバコに火をつけた
「みっちゃん‥尋問じゃないんだから」
保田がティーセットを持って席に着いた
「‥相手年上だし‥ガキって思われたくなくて
ついつい言っちゃったんですよ」
「ベタやな〜」
「斉藤はどうしたいの?」
「どうすればいいと思います?」
674 名前:相談天国 投稿日:2006/05/14(日) 22:00
「アンタは惚れとんか?」
「みっちゃん‥
もうちょっとソフトに言えないの?」
保田が呆れ顔で聞いた
「何言ってるんな‥
こう言うのはきっちり聞いとかんとアカンねん」
平家は真面目な顔で保田を見た
「そういうものかな〜
なんか違うような気もするけど」
その瞬間平家がドンとテーブルを叩いた
675 名前:相談天国 投稿日:2006/05/14(日) 22:01
「違う事あるかいな!!
明確に答えがあるとないとじゃ
全然違うねんで!!‥で?どないなん」
「‥惚れてるというのか‥気にはなってます」
「そっか‥ほんなら
ばっくれる真似なんかせんと正直に言ってみいや」
「確かに‥その方がいいかもね」
「そう‥ですかね?」
「アンタも腹括れッちゅう事や」
そう言うと平家はニヤリと笑みを見せた
676 名前:相談天国 投稿日:2006/05/14(日) 22:02
タイヤを鳴らしながら
りんねが操る
スカイラインRSは下り道を駆け抜けていた
「なぁ?りんね〜
ちょっとライン取り甘いんちゃうか?」
稲葉はサイドミラーから
見えるガードレールの位置を確認した
「え〜そんな事言っても‥
ノーマルだからこれ以上はアンダー出ちゃうよ」
りんねは目線を動かさず忙しそうにシフトに手を伸ばした
「裕ちゃんこれホンマにどノーマルやねんな」
677 名前:相談天国 投稿日:2006/05/14(日) 22:03
「うち走り屋ちゃうからな〜
まぁこうやって好きな車に乗れたらエエねん」
「好きな車な〜
DR30なんて好き者以外乗らんで?」
「好き者ってなんやねん‥」
裕子は助手席に座る稲葉を後ろから叩いた
「いったいな〜」
「せやけどりんね〜あんたホンマに運転上手いな〜
後ろ乗っててもブレ少ないしリアのバラつき感じへんわ」
「ホント?なんか裕ちゃんに言われると嬉しいな〜」
「そら裕ちゃん!!師匠が違うからな〜」
稲葉が自慢げに胸を張った
678 名前:相談天国 投稿日:2006/05/14(日) 22:03
「りんねも大変やな〜
あっちゃんの趣味に付き合わされてからに」
「そんなことないよ〜
りんね‥あっちゃんも‥運転も好きだから」
「りんね‥ちょっと何言うんな〜」
稲葉は真っ赤になりながら窓の外に目をやった
「あんたらラブラブやな〜
聞いてるこっちが恥ずかしいわ」
裕子の冷かしは車を降りるまで続いた
679 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/05/14(日) 22:11
50章「相談天国」はココまでです

(⌒ー⌒)<この歌はTHE HIGH-LOWSの歌だよ
(作者)<アクセル踏んでごごっご〜♪
( `◇´)<アホがよう歌っとるわ

ノノ“ З.“)<‥相談する相手間違ったかな〜
( `◇´)( `.∀´)<あ〜でもないこ〜でもない

( `w´)<車は安全運転が一番やで〜
从#~∀~#从<どっかのアホみたいにガードレール突っ込んだらアカンで〜
(作者)<‥アハハ

(作者)<気がついたら50章
从#~∀~#从<全然進まんな〜
( `◇´)<どないなんえんやろうな
( ´ Д `)<アホ作者にもわかんないらしいよ
(〜^◇^)<って言うかコピペミスとかバカかよ
(作者)<すみません‥マジすみません
680 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/18(木) 23:14
「んあ?家まで送んなくてもいいの?」
「ホンマに家そこなんでもう大丈夫です」
加護は慣れない動きでキラーから降りた
「んあ加護ちゃん家ってどれ?」
「えっ?アレですけど」
加護が指を指した
「んあアレか〜よ〜し!!
加護ちゃんちょっと離れてね」
(なんや?どないしたんやろ後藤さん)
加護は首を傾げながらその場を離れた
そう言うと真希ギアをローに入れ近くマンホールの上に止まった
681 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/18(木) 23:15
「んあ!!」
その瞬間真希はアクセルを開き前輪をロックした
軽いスリップ音と共にキラーが
90度旋回し加護の家をライトが照らした
瞬間の出来事に加護は固まった
「どしたの?加護ちゃん」
「‥いや凄いなって思って‥」
「んあそうかな?‥今のは後藤の開発した
マンホールDE180って技の改造版なんだ〜」
真希は嬉しそうに言った
「はぁ‥」
「後藤見送ってあげるから家入っていいよ」
「すんません‥じゃお言葉に甘えて‥
今日はありがとうございました‥大切なパソコンまで貸してもらって
それに貴重なMDまで頂いて‥ホンマにすみませんでした‥」
682 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/18(木) 23:15
「んあ?気にしなくていいよ
加護ちゃんはもう後藤のお友達なんだから」
「えっ!!うちと友達‥
そんなん迷惑違いますか?後藤さん?」
「んあ?迷惑?なんで?って言うか‥
今度会う時までに後藤さん以外の呼び方考えといてね
後藤は後藤さんって呼ばれるの好きくないから‥加護ちゃん宿題だからね」
「はぁ‥」
「さぁ帰った帰った!!」
真希は加護の背中を押した
「はい‥失礼します‥おっおやすみなさい」
加護は深く頭を下げた
「おやすみ加護ちゃん」
真希は加護が家に入るまで見送った
683 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/18(木) 23:16
その頃レストランメロン
「アヤカ‥寝るなら控え室使いなよ」
「う〜ん大丈‥夫」
アヤカは椅子と同化する様にもたれ掛かり崩れ落ちた
「どこが‥大丈夫なんだよ」
(でもアヤカと中澤さんってなにがあったんだろう)
大谷は仕方なさ気に咥えタバコでテーブルの上を片付けだした
「マ〜ザ〜オ〜ぎ〜も〜ぢ〜わる〜い」
ソファーに突っ伏してた柴田が唸り声をあげ起き上がった
「はぁ?ちょっと待って!!!」
大谷はそう言うと
近くにあったポットからお湯を注ぎレモンを絞った
684 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/18(木) 23:16
「ま〜で〜な〜い」
「ほら‥ちょっとこれ呑んで」
大谷はカップを差し出した
「う〜ん‥飲ませて〜」
「‥しょうがないな〜ほれっ‥熱いから気つけろよ」
大谷は柴田を肩で支え唇にカップを這わした
「美味なり‥世は満足じゃ!!」
「な〜に言ってんだか‥お前まだ酔ってんだろ」
「褒美をやろう苦しゅうない近う寄れ」
そう言うと柴田は大谷の首に腕を回し唇を重ねた
その時静かに店の扉が開いた
「邪魔すんで‥おおっ!!」
入ってきた稲葉と裕子と大谷の目が柴田の肩越しに遭った
685 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/18(木) 23:22
51章「ながれもの」前半はココまでです

( ´ Д `)<後藤がやった
        マンホールDE180はね素人がやるとバイクごと吹っ飛ぶから
        まねしちゃ駄目だよ
(作者)<‥どうも怪我した素人です
( ‘д‘)<アホやなアホ

川σ_σ||<マサオ酒強いね
( `_´)<‥飲んでも飲まれるな!!
川σ_σ||<作者飲まれまくってるね
686 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/22(月) 22:19
一方保田宅
「そうか‥せやけど斉藤も恋愛相談
するようになってんな〜みっちゃん嬉しいわ〜」
平家はワザとらしく泣きまねを見せ斉藤に抱きついた
「恋愛相談なんて‥まだ発展もしてないんですけど」
「発展してない?あんた悩みはもう恋愛なのよ」
保田がタバコに火をつけながら得意気に答えた
(保田先生‥全然わかりません)
斉藤は保田の言葉の解釈が出来ないまま頷いた
「‥せやけど‥よう考えたらな〜んでうちらなん?
あんたの相談相手言うたらマサオとか柴ちゃんちゃうの?」
687 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/22(月) 22:20
「そうよね〜確かにアンタ
あたしの部屋に来ることなんてほとんどないじゃん」
「実は‥詳しくは分からないんですが‥
あの人ハローズの社員の人らしいんですよ」
「‥へ〜偶然って怖いね〜」
「ほんでその人?なんでアメリカなんかに居るん?」
「なんかMBAを習得するために
ハローズから留学したらしいです」
「MBA?なんやのそれ?バスケか?」
平家は首を傾げた
「みっちゃん‥それはNBA‥MBAって言うのは
経営学修士号の事MasterofBusinessAdministrationの略よ」
保田は呆れ顔で平家を見た
688 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/22(月) 22:20
「で?そのマスタービジネス?なんとか?
って言うのは何するもんやの?」
「まぁ平たく言えばビジネスの
スペシャリスト養成機関みたいなものかな?」
「ほぅ‥ほなアレやな‥エリートの虎の穴って事か」
「‥う〜んだいたい合ってるかな?」
「凄いな斉藤〜エリートやでエリート」
「はぁ‥そうなんですかね?」
「まぁ留学してまでMBA習得しに行く位なんだから‥
みっちゃんの言う事もあながち間違えじゃないかもね〜」
平家と保田は斉藤の話をつまみに酒盛りを始めた
689 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/22(月) 22:21
加護を見送ったあと真希は
近くのコンビニエンス安倍にバイクを止め
ポケットから出したタバコに火をつけた
「んあ?あれは‥?」
少し離れた所に荷物を満載にした
FZ250PHAZERが止まっていた
真希は嬉しそうに駆け寄った
(んあ〜250のくせにパワフルなんだよな〜
あはっ!!札幌ナンバーだ〜)
バイクの周りをくるくると回りながら眺めていた
「おい!!!オメーそこでなにしてんだよ!!!」
自分を恫喝する声の方を見ると
ライダースーツに身を包みコンビニ袋を下げた女が走ってきた
690 名前:ながれもの 投稿日:2006/05/22(月) 22:22
「んあ?‥なにって‥
後藤は見てただけなんだけど」
コンビニ袋を鞄に詰めると真希を鋭い目つきで睨んだ
「はぁ?人の単車ジロジロ見んなよ!!」
突然怒られた真希は訳がわからないまま言い返した
「なんで?後藤はなんもしてないのに!!
怒られないといけないのさ?」
「人のバイクジロジロ見てるだけで十分悪いんだよ」
そう言うとフルフェイスを被りエンジンを掛けた
「バ〜カ」
そう言い残しシェイドを閉めFZ250PHAZERと共に女は国道に消えた
「んあ?」
真希は呆気にとられながらテールランプを目で追った
691 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/05/22(月) 22:30
51章「ながれもの」はココまでです

ノノ“ З.“)<この歌はブルーハーツの歌よ
( ´ Д `)<走り続けよう〜情けはいらぬ〜♪ながれものには惚れてはならぬ〜♪

( `◇´)<恋話は酒がススムで〜
( `.∀´)<ビールが旨いわよ
ノノ“ З.“)<‥

( ´ Д `)<んあ〜後藤が見てた
        FZ250PHAZERってバイクの説明は
        そのうちあの人がしてくれるよ

(作者)<あそこのナンバープレートは札幌な訳で





692 名前:指切り 投稿日:2006/05/27(土) 22:44
レストランメロンでは
大谷と柴田は真っ赤になって下を向いていた
「ハハハ‥
すまんかったな‥いきなり入ってきて」
裕子が頭を掻きながら苦笑いをした
「いえ‥こっちこそ‥」
そこへりんねとあさみが入ってきた
「おっ!!もう載したんか?」
稲葉が席を立ち上がりりんねの元へ駆け寄った
「うん固定も済ましたよ?ん?どうしたの?」
「あ〜なんでもない‥
里田奥で寝込んでるらしいから行ったって」
二人を奥に押し込むように稲葉は奥の部屋へ追いやった
693 名前:指切り 投稿日:2006/05/27(土) 22:45
「あれや‥久しぶりやな〜大谷さん」
裕子は白々しく話題を変えた
「どうも‥」
「なんやのマサオも裕ちゃんも
お見合いしてどないするんな」
「‥なんやろ‥なんか‥緊張するわ」
「あれっ?アヤカも奥おるんか?」
稲葉は辺りを見回した
「アヤカちゃんなら
酔いつぶれてそっちの8人掛けで寝てるよ」
柴田が指を指した
「お〜お〜険しい顔して‥なんや?荒れとんか?」
694 名前:指切り 投稿日:2006/05/27(土) 22:45
「さっさぁ?どうなんでしょうね」
大谷がはぐらかす様に答えた
「ふ〜ん‥」
その時控え室の扉が開き
里田を抱えたりんねとあさみが戻ってきた
「お〜お〜こっちも出来あがっとんな〜よっしゃ帰ろか」
「せやな‥うち荷物持ったるわ」
「助かります」
裕子はあさみが背負っていた里田の鞄を持った
「ほな邪魔したなゆっくり続きし〜や」
稲葉を先頭にゾロゾロと店を出て行った
695 名前:指切り 投稿日:2006/05/27(土) 22:47
「今日は‥突然‥すみませんでした‥」
玄関先で保田が斉藤を送っていた
「ごめんね斉藤‥
みっちゃん面白おかしく言ってるけど
‥本当に斉藤が相談してくれてる事喜んでるから」
「わかってますよ‥ありがとうございました」
斉藤の笑顔を見せた
「斉藤いつでもおいでや〜
みっちゃん力なるで〜」
平家が奥から顔を出してブンブン手を振った
「みっちゃんココあたしの家」
「‥そんなん知らんがな」
696 名前:指切り 投稿日:2006/05/27(土) 22:47
「ったく‥まぁ気をつけて帰りなよ」
「はい‥失礼します」
斉藤はドアを閉め出て行った
「ふう‥ん?何これ?」
手に取ったメモには真希の文字が書いてた
【ラブラブもホドホドに
 後藤は加護ちゃん送ってきます ( ´ Д `)】
(あいつら‥見てたんだ)
「玄関で何してるんな?」
平家が缶ビール片手に保田の首筋に腕を回した
「‥これ」
保田は腕を解きながらメモを見せた
697 名前:指切り 投稿日:2006/05/27(土) 22:48
「あれま〜見られとったんかいな」
「‥まぁ後藤がフォローしてくれてると
思うけど‥気をつけないとね〜」
「ふ〜んそうかな?
うちは別に気にならんけどな〜」
「‥あたしにも体裁ってもんがあるんだけど‥」
「体裁な〜
まぁ圭は教師やもんな〜生徒の見本に‥ならんな」
平家はそう言うとリビングに戻っていった
「ちょっと!!!どういう意味よ!!!」
保田は後を追った
698 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/05/27(土) 22:53
51章「指切り」前半はココまでです

川σ_σ||( `_´)<‥
从#~∀~#从<‥あ〜

ノノ“ З.“)<‥散々遊ばれました
( `◇´)<アハハ‥
( `.∀´)<みっちゃん笑いすぎ

(作者)<え〜おかげ様で1周年を迎えました
从#~∀~#从<なんとか1年持ったな
( ´ Д `)<未だに友達に散々迷惑かけてるね
( `◇´)<1周年企画とかないの
(作者)<ないです
( `.∀´)<全く進んでないわね
(作者)<稚拙ですがまだまだ続きます

これからもよろしくお願いします
699 名前:指切り 投稿日:2006/05/30(火) 23:57
家に戻った加護は鞄から後藤から与えられた
パソコン出しを机の上に置いた
(とりあえず‥
どないしよかな?うちこんなん使えるんかな?)
加護は複雑な思いでパソコンを撫でた
(あっ!!‥そう言えば
ののもパソコン持ってたな‥って起きてるかな?)
加護は徐に携帯を取り出しメールを送った
数秒で電話が鳴った
「なんや自分起きとったんかいな?」
『どうしたんれすか?』
「自分はよ寝〜や」
『あいぼん‥いきなり説教れすか?』
700 名前:指切り 投稿日:2006/05/30(火) 23:59
「ごめん‥なんとなくな」
『なんとなくで‥
怒られたらのんたまったもんじゃないれすよ』
「ハハハせやな」
『ところで?あいぼんご用はなんれすか?
こんな時間に珍しいれすね』
「せや‥目的忘れとったわ‥実わな
うち‥ひょんな事からパソコン手に入れてんけど‥
ののもパソコン持ってたよな?」
『もってるのれす』
「そうか?それ聞きたかっただけやねん」
『ところで?あいぼん
パソコン使えるんれすか?』
701 名前:指切り 投稿日:2006/05/31(水) 00:00
「あんまりわからへんねんけど
‥まぁ‥なんとかなるやろ」
『そうなんれすか?じゃのんが
マンチューマンで教えてあげるのれす』
「‥のの」
『どうしたんれすか?』
「いやなんでもあれへん‥ほな‥また明日な」
『あいぼんもう寝るのれすか?』
「いやっ‥
うちは宿題してからや‥ののはやったんか?」
『のんはもうやったのれす』
「そっか‥ほなまた明日な」
702 名前:指切り 投稿日:2006/05/31(水) 00:01
『そうれす!!あいぼん!!
明日学校にパソコン持ってきてくらさいね〜明日から
休み時間にのんが付きっきりで教えてあげるのれす』
「‥そうか‥わかった‥ほなおやすみ」
『絶対れすよ!!忘れたら取りに帰ってもらうのれす』
「わかったがな‥」
『指切りれす!!』
「‥いやこれ電話やから
‥自分もう寝〜や」
『わかったのれす‥おやすみれす』
「おやすみ」
電話を切った加護は気だるそうに宿題を開いた
703 名前:指切り 投稿日:2006/05/31(水) 00:02
その頃コンビニエンス安倍では
真希がエキサイトしていた
「なっち〜ちゃんと聞いてる?」
「聞いてるべさ〜
ほらごっちん‥これでも飲んで落ち着くべさ」
安倍がマグカップにコーヒーを入れて差し出した
「んあ〜ありがと‥」
「なっち思うべさ
‥あの子は心細かったんだと思うべさ」
「んあ?なんで?」
「そのバイク札幌ナンバーで
荷物いっぱい積んでたっしょ?」
704 名前:指切り 投稿日:2006/05/31(水) 00:03
「んあ‥」
「知らない街で知らない人が
自分のバイク見てたら誰だって恐いと思うべさ」
「‥そうなのかな〜?
じゃ‥後藤悪い事しちゃったんだね‥」
さっきのテンションとは裏腹に
真希はすっかり落ち込んでしまった
「まぁまぁごっちん‥
今度から気をつければいいっしょ」
そう言うと安倍は近くにあった
トレイからパンをいくつか袋に詰めた
705 名前:指切り 投稿日:2006/05/31(水) 00:04
「んあ‥でも‥」
「終わった事はしかたないべさ
‥ほら!!なっち特製の菓子パン食べて元気だすっしょ」
「んあ‥ありがと」
「さぁ帰った帰った!!
なっちは明日の仕込みして店閉めるべさ〜」
そう言って真希の背中を押した
706 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/05/31(水) 00:11
52章「指切り」はココまでです

( ´D`)<この歌は一青窈の歌れすよ
( ‘д‘)<これも作者が好きらしいわ
( ´D`)<なんか気持ち悪いれすね
( ‘д‘)<ホンマや‥
(作者)<‥

( ´D`)<のんに任せておけばいいのれす
( ‘д‘)<‥余計心配や

( ´ Д `)<ごめんね札幌ナンバーの人
(●´ー`)<気にする事無いべさ

(作者)<え〜追加メンバー安倍さんです
(●´ー`)<なっち出る予定なかったのに‥アホ作者の気まぐれだべさ

707 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/03(土) 21:56
あさみが運転する軽トラがバック音と共に
整備場前に止まった
「もうええで〜」
稲葉のかけ声と共あさみはエンジンを止めた
「ほなおろそか」
稲葉がレールを取り出し荷台の淵に掛けると
あさみはヒョイと荷台に
飛び乗りハンドルを固定していたロープを解いた
「稲葉さんいけますか?」
「ええよ」
掛け声と共に稲葉はリアステーに手を掛けた
「じゃ動かしますね〜」
あさみはクラッチとブレーキを握りスタンドを上げた
708 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/03(土) 21:57
「ゆっくりな〜」
稲葉はリアシートに手を伸ばし
車体を安定させレールから静かにDSを降ろした
「ふぅ〜なんかこの瞬間が一番緊張するな」
「そうですね」
「車庫しまっておいで〜や」
「わかりました」
あさみはレールを荷台に載せ車を出した
「ドラッグスターか‥」
奥から裕子が整備場に入ってきた
「里田寝かしたん?」
「あ〜りんねが着替えさしとるわ」
「そっか‥」
「なんか‥あんな子がこんなん乗ってるって以外やわ」
裕子は黒光りするDSを眺めた
709 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/03(土) 21:57
「裕ちゃんのKATANAかてじゅうぶん以外やで」
「‥そうか?」
裕子はポケットからタバコを出した
「あっ裕ちゃん‥
ここでタバコ吸ったたらりんねに怒られるで」
「なんや?ココ禁煙か‥ほな奥いこか‥」
「せやな‥ついでやし飲みなおそか」
「‥あっちゃん明日も店あるんやろ?」
「裕ちゃんも年食ったな〜
明日のこと気にして酒飲むなんて」
稲葉がニヤニヤしながら言った
「アホか!!それを言うなら大人になったやろ」
「‥大人ね〜さて‥酒のもかな」
二人の宴は朝方まで続いた
710 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/03(土) 21:58
「んあ〜ただいま〜」
真希は気兼ねなく保田の部屋に入った
「おっ!!お疲れさん」
ソファーに腰を下ろす平家が真希を迎えた
「んあ?圭ちゃんは?」
「今風呂はいっとるわ」
「そっか‥じゃこれ渡しといてなっちから貰った」
そう言うと真希は机にパンの入った袋を置いた
「ごっちんは?いらんのか?」
「んあ後藤の分はもうとったからおすそ分け」
「そうか‥おおきに‥もう寝るんか?」
「んあ〜今日はもう寝るつもり」
711 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/03(土) 22:00
「そうか‥あんな‥
ごっちん‥江川からメール来てると思うけど
またイロイロ世話掛けるわ」
「んあ?何か決まったの?」
真希はリビングに腰を下ろした
「う〜んまぁついさっきラジオのレギュラー決まった」
「?ついさっき?」
平家は近くに置いてた企画書を真希の前に置いた
「んあ〜さっきの喧嘩はこれ原因だったんだね」
真希はペラペラと資料を捲った
「‥あ〜まぁな」
「でもこんなの圭ちゃんよく納得したね‥
みっちゃんどんな手使ったの?」
712 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/03(土) 22:00
「どんな手って‥どういう風の吹き回しか
わかれへんねんけど突然いいよって言われてん」
「あはっ!!そうなんだ〜」
「せやけど‥なんか条件つけるらしいわ」
「んあ?条件?なにそれ?」
「さぁ?圭が決める事やから
うちからはなんとも言えんわ」
「ふぅ〜ん」
真希は書類を見ながら考える素振りを見せた
713 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/06/03(土) 22:06
53章「GOOD NIGHT」前半はココまでです

( `w´)<カントリーは基本禁煙やで
从#~∀~#从<‥知らんかった

( ´ Д `)<んあ‥みっちゃんマジック
( `◇´)<‥どれがマジックなんやろ

( `.∀´)<季節柄バカがバイク乗り回してるみたいね
从#~∀~#从<仕事もほったらかしらしいな
( ´ Д `)<調子こいてるとまた事故起しそうだね
(作者)<‥
714 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/07(水) 21:50
その時バスルームのドアが開き
バスローブを身に纏った保田が出てきた
「帰ってたんだ‥ごめんね送らせて」
そう言いながら平家の隣に腰を下ろした
「んあ?どしたの圭ちゃんらしくない」
「ホンマに‥」
真希と平家は目を丸くした
「なっ‥なによ!!あんたたち!!
あたしだって感謝くらいするわよ!!」
「んあ‥うん‥でもさ‥
どうして加護ちゃん後藤に任せたの?」
「あ〜まぁちょっとね‥立場上詳しくは言えないんだけど
‥とにかく今の加護にはあんたの力が必要なのよ」
「んあ‥そっか」
715 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/07(水) 21:51
「あたしなりにイロイロ考えたんだけど‥
まぁこんな事あんたにしか頼めないから‥」
保田はそう言うと頭を下げた
「んあ‥やめなよ圭ちゃん
‥後藤だって加護ちゃん嫌いじゃないから」
「うん‥」
「そうだ!!話変わるんだけど‥
加護ちゃんがみっちゃんの事知ってたんだよ!!」
真希が思い出したように話し出した
「うん‥しかも平家みちよの頃」
「マジで?」
「でね‥加護ちゃんに
みっちゃんのブートレックのMDあげた」
「若い子が聞くか?うちの歌?」
真希は机の上にあったタバコに手を伸ばした
716 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/07(水) 21:52
「んあ?後藤だって‥若いんだけど」
「ごっちんは‥まぁ別や」
「まぁアンタは異色よね〜」
二人は顔を会わせて頷きあった
「んあ‥何気に酷い事言うね二人とも」
真希は不機嫌そうに
火をつけて間もないタバコを灰皿にねじ込んだ
「冗談やがな」
「ふぁ〜後藤眠くなったから帰る」
真希は大きな欠伸をした
「今日は疲れてるやろしはよ寝〜や」
「んあ‥そうする‥ふぁ〜じゃおやすみ〜」
真希はそう言うと立ち上がり保田の部屋を後にし
自宅へ帰るとすぐに眠りについた
717 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/07(水) 21:53
その頃レストランメロン
「こっちはいいからテーブル拭いといてよ」
大谷は絞った台拭きを投げた
「物を投げない!!」
テーブルに着地した
台拭きを手にしながら柴田は大谷を睨んだ
「別にいいじゃ〜ん‥ってかさ〜
うち‥やっぱり中澤さんとどっかで会ってるよ」
大谷は皿を洗う手を止めて考え込んでいた
「そうなの?」
「うん‥どこだろ‥あ〜思い出せない」
718 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/07(水) 21:54
「ちょっと!!
マサオ!!水出しっぱなし」
「あっごめん‥」
大谷は蛇口を閉めた
「なにかあったの?中澤さんと?」
「それも思い出せない」
「人違いじゃないの?」
柴田は机を拭く手を止めた
「いや‥たぶん中澤さんだったと思う」
「ふ〜んそっかまぁそのうち思い出すでしょ」
「‥どうだろ」
そう言うと大谷は皿洗いを続けた
719 名前:GOOD NIGHT 投稿日:2006/06/07(水) 21:54
「ねぇ?アヤカちゃんって
どうしちゃったの?」
「う〜ん‥思い出し深酒」
「はぁ?なにそれ?」
「思い出し笑いってあるでしょ?あれの深酒版」
「‥マサオ‥ぜんぜんわかんないんだけど」
「そう?的確だと思うんだけどな〜よし!!終わり〜」
大谷は皿を食器乾燥機に並べた
「ねえ?アヤカちゃんどうしようか?」
「とりあえず控え室に寝かそうか」
「あたしたちも寝れるかな?」
「何とかなるでしょ」
大谷ははアヤカが寝込む8人掛けに向かった
720 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/06/07(水) 22:02
53章「GOOD NIGHT」はココまでです

( `.∀´)<この歌はジッタリンジンの歌よ
( ´ Д `)<GOOD NIGHT〜♪
( `◇´)<アップテンポでかわいい歌やで〜

( ´ Д `)<けーちゃんキショイ
( `◇´)<‥
( `.∀´)<なによあんた達!!

川σ_σ||<マサオ‥ぼっとすんな!!
( `_´)<すみません
川ー▽ー)||<んん〜zzz

( ´ Д `)<バカが新兵器投入するらしいよ
( `◇´)<どうせ使えんと終わるやろ
从#~∀~#从<期待する気も起きんわ
(作者)<‥必ずや!!
( `.∀´)<無理ね
721 名前:大迷惑 投稿日:2006/06/11(日) 21:47
朝女中等部寮
「がきしゃ〜ん準備出来ましたか〜?」
辻が嬉しそうに新垣の部屋をドンドンノックした
「ののちゃん‥
今日はどうしたんがし?」
辻の後ろで先に誘われた
高橋が壁にもたれながら尋ねた
「そうれすか?いっ‥いつもと一緒れすよ」
「‥いつもより30分は早いがし」
高橋は腕時計を示した
「た‥たまには早く行ってもいいのれす」
辻は何かを誤魔化すようにソッポを向いた
722 名前:大迷惑 投稿日:2006/06/11(日) 21:47
「ごめんね〜ってかさ‥
ののちゃん今日早くない?」
新垣が足早に部屋を出てきた
「やっぱりガキさんも思ったがし?
あっしもそう思ったんだけど‥」
「ふ‥ふたりとも
とっとと行くのれす置いてっちゃいますよ?」
二人が辻のほうを見ると辻は焦ったように
目を逸らしエレベーターホールへ足を向けた
「まぁとりあえず行こうか」
「そうだね」
苦笑いをし顔を見合わせた二人は辻の後を追った
723 名前:大迷惑 投稿日:2006/06/11(日) 21:48
保田宅
バスルームから戻った
保田はベットサイドに座って
咥えタバコで朝刊に目を通した
「なんかおっさんやなその姿」
「みっちゃん起きてたの?」
「う〜ん‥さっき起きた」
そう言うと平家はスッと手を伸ばし
保田が咥えていたタバコを奪って口に含んだ
「ねぇ?朝食べる?」
「う〜んどうしよっかな〜」
平家は大きく伸びをしながら考えた
724 名前:大迷惑 投稿日:2006/06/11(日) 21:48
「冷蔵庫なにあったかな〜」
「あっ!!昨日ごっちんが
なっちのとこでもうてきたパンテーブル置いたままや」
「そうなの?じゃそれ食べよっか」
「せやな‥」
「じゃみっちゃんシャワー浴びてきなよ
あたしその間に準備しとくから」
「そうか‥ほなそうさせてもらうわ‥」
平家はそう言うと灰皿にタバコをねじ込み
去り際に保田に軽くキスをした
725 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/06/11(日) 21:52
54章「大迷惑」前半はココまでです

( ´D`)<フンフン〜♪
(:・e・)<なにがあるのだ?
川*’ー’)<わからんがし

( `.∀´)y-~<教師の朝は新聞読むことから始まるのよ
( `◇´)<‥おっさん
726 名前:大迷惑 投稿日:2006/06/15(木) 22:09
時間は少し戻って
カントリーロード
「ああああ!!重いな〜」
裕子は不機嫌そうに
だらしなく伸びた稲葉の足を撥ね退けた
(あれ?‥うち‥いつ寝たんやろ?)
掛けられた毛布をたたんでいると
りんねが髪を拭きながら部屋に戻ってきた
「あっ!!裕ちゃん起きたんだ」
「おっ!!りんね‥おはようさん」
「裕ちゃんもシャワー使いなよキモチいいよ〜
着替えならあっちゃんの使っていいから」
727 名前:大迷惑 投稿日:2006/06/15(木) 22:11
そう言うとりんねは
箪笥から稲葉の服を出した
「いま里ちゃん入ってるから次どうぞ」
「そうなん?せや!!あの子‥大丈夫なんか?」
「うん‥まだ少し頭ぼ〜っとするって言ってたけど‥」
「そうか‥まぁそれくらいやったら
朝ゴハンでも食べたらもう平気やな」
「そういうものなの?
りんねあんまりお酒飲まないからわかんないんだけど」
「そういうもんや‥
まぁうちにも経験あるからな〜」
728 名前:大迷惑 投稿日:2006/06/15(木) 22:11
「え〜そうなんだ〜でも‥
裕ちゃんってめちゃくちゃお酒強いから‥
そんな経験ないと思ってた」
「まぁ強いとは思うけど‥
うちかてそんな頃あるがな‥」
「う〜んなんか想像出来ないよ‥
あっ!!あっちゃん起さなきゃ」
そう言うとりんねは毛布に包まる稲葉を起した
729 名前:大迷惑 投稿日:2006/06/15(木) 22:13
「ウ〜ン‥」
寝返りを打ちながらアヤカは唸り声を上げた
「なんだかねぇ‥
アヤカちゃんさ〜すんごい魘されてるね‥」
柴田は被っていた毛布からヒョッコリ顔を出した
「かなり酒飲んでたからな〜
相当キテルと思うよ」
「まぁ開店まで
時間あるしそっとしてあげようよ」
「そうだね‥てかさ‥起きたんなら‥
いいかげん頭のけてくれないかな‥腕痺れて痛いんだけど」
大谷は手首をブラブラさせていた
730 名前:大迷惑 投稿日:2006/06/15(木) 22:13
「え〜これ気持ちいいんだけど」
そう言うと柴田は頭をグリグリと擦り付けた
「痛いってば‥」
「エヘヘ‥ごめんねでもさ〜あたし
マサオに腕枕されてる時が一番落ち着くんだよね」
「あたしはさ‥
痛いだけでな〜んもいい事ないんだけど」
「ど〜してそんな事言うかな‥
こんないい女を添い寝&腕枕だよ?
市場価格ならこのシチュエーション3万は硬いよ」
「‥なんだよ市場価格3万って‥
ってか腕枕してるのあたしじゃん」
「‥うるさいな〜」
柴田は大谷に覆いかぶさるようにキスをした
731 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/06/15(木) 22:19
54章「大迷惑」はココまでです

(⌒ー⌒)<この歌はユニコーンの歌だよ
从#~∀~#从<こいつはまさに大迷惑〜♪
( `w´)<作者が迷惑やな
(作者)<‥

(⌒ー⌒)<裕ちゃんは底なしだと思ってた
从#~∀~#从<‥なことあるかいな

川σ_σ||<三万円請求します
( `_´)<‥こっちが貰いたい

(作者)<腕枕のダルさ半端じゃないです
( `◇´)<‥あんたやったことあるんか?
(作者)<‥それなりに
732 名前:HOW? 投稿日:2006/06/20(火) 21:36
コンビニエンスシェキドル
辻の奇行でいつもより早く店にたどり着いた二人は
辻の妙なテンションに目を丸くしていた
「愛ちゃん‥今日ののちゃん
妙にテンション高くない?」
「やっぱり‥そう思う?あっしもそう思うがし」
二人はニコニコしながら
パソコン雑誌を見る辻を不思議そうに見ていると
加護が店内に入ってきた
「なんや?自分ら?
今日はえらい早いな?どないしたん?」
733 名前:HOW? 投稿日:2006/06/20(火) 21:37
「あっ加護ちゃん‥
ってか加護ちゃんも早くない?」
「うちは‥ちょっと読みたい本あったから
‥はよきたんや‥で自分らは?なにしてるんな?」
「あっしらはののちゃんが‥」
高橋は新垣と顔を見合わせた
「ののが?‥う〜ん‥
すまん‥それたぶん‥うちが原因や」
加護はすまなそうに肩をすくめた
「?原因?どう言う事?」
新垣が覗き込むように加護を見た
「いや‥いろいろあってな‥
ののにパソコンの使い方を教わる事になってな‥」
734 名前:HOW? 投稿日:2006/06/20(火) 21:37
「なるほど!!それでののちゃんは
あんなに嬉しそうなんだ〜」
「あいぼ〜ん!!」
加護を見つけた辻が雑誌片手に手を振った
「‥お呼びやわ‥あっガキさん
後で聞きたいことあるねんまた頼むわ」
そう言って加護は辻の下へ行った
「加護ちゃんが相談なんて珍しいがし」
「さぁ?聞きたい事って
言うくらいだからなんかの疑問だろうね」
2人は何事もなかったように雑誌コーナーの雑誌を手に取った
735 名前:HOW? 投稿日:2006/06/20(火) 21:38
「え〜湯やったわおおきにな〜」
裕子は髪を拭きながら食卓に座った
「中澤さんパンどっちがいいですか?」
あさみは食パンとバターロールを並べた
「せやな〜ほなバターロールもうとくわ」
「わっかりました〜」
そう言うとあさみはトースターにパンを並べた
「裕ちゃんコーヒーミルク入れる?」
「ブラックでええわ‥
なんかお客様待遇やな‥うちもなんか手伝うで?」
「いいよ座っててよハイこれ新聞」
「そうか‥」
736 名前:HOW? 投稿日:2006/06/20(火) 21:38
裕子は渡された新聞を開くと着替えを終えた
里田がやって来た
「あのっ!!‥昨日はすみませんでした」
里田は裕子の前に立ち頭を下げた
「ん?あ〜そんなん気にしやんでもエエから
え〜っと‥誰さんやったかな?」
「あっ‥里田です」
「せやっ!!里田さんやな
ってか大丈夫か体調は?」
「もう‥大丈夫です」
「そうか?ほんならエエけど
‥今日はあんまり無理しなや」
「‥はい気をつけます」
「なんや‥裕ちゃん妙に優しいな〜」
稲葉がニヤニヤしながら裕子の隣に腰を下ろす
737 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/06/20(火) 21:43
55章「HOW?」前半はココまでです

( ・e・)川*’ー’)<‥
( ‘д‘)<もうしわけない
( ´D`)<の〜ん〜♪

从#~∀~#从<〜♪
川=‘ゝ‘=||<‥この人は

(作者)<‥暑い
( ´ Д `)<暑苦しいぽ

(作者)<‥裕子33オメ
めでたくないような気も
738 名前:HOW? 投稿日:2006/06/24(土) 22:22
「そうなん?うん‥そやな‥
わかったほなあっちゃんに電話しとくわ」
平家は携帯を食卓に置いた
「オジさんどうしたの?」
保田が興味津々に尋ねた
「なんかな?オトンの知り合いの娘さんが
こっちで働く為に来るねんて」
「へ〜どんな子なんだろ?」
「さぁな?オトンもあんま知らんらしいし」
「‥大丈夫なの?」
「‥それは‥うちに言われても困るわ」
739 名前:HOW? 投稿日:2006/06/24(土) 22:22
「‥そうだよね‥
でも‥あっちゃんに電話って何話すの?」
「さぁ?とにかくつれて来いって」
「って事は?あっちゃんの店で働くの?」
「う〜んそうなるんかな〜
まぁオトンがなんか考えてるんやろ」
「オジさんってやっぱり‥変わってるね」
「変わってると言うか‥バイク馬鹿」
口ではそういいながら
携帯を手にした平家は笑みを見せた
740 名前:HOW? 投稿日:2006/06/24(土) 22:23
「はぁ?うちはいつも優しいっちゅうねん
って言うかな‥あっちゃん‥相変わらずやけど寝相悪すぎ」
「はぁ?寝てる時の事まで知らんわ‥」
「なぁ‥あっちゃんの事やから‥
どうせりんねにも迷惑かけとんねんやろ?」
「せやから‥寝てる時に遇った事なんかわからんがな‥
せやけど‥実際どないなん?りんね?」
稲葉はキッチンに立つりんねの背中を突付きながら尋ねた
「寝相?あっちゃん凄い悪いよ‥
前にりんねのおなかに裏拳打ったの覚えてる?
りんね痛くて泣いたんだよ」
「そんなんあったんか?」
741 名前:HOW? 投稿日:2006/06/24(土) 22:24
「酷いな〜あっちゃん‥あっ!!そう言えば
昔圭坊にも寝ぼけて蹴りかましたよな?」
「あ〜あったな〜
ってそんなんぶり返さんでもエエやん!!」
「なんだか‥あっちゃんて
‥圭ちゃん虐めてばっかりだね」
りんねは哀しそうな顔をして稲葉を見た
「‥そんなことあれへんよ
‥どっちか言うたら虐めてたんは裕ちゃんやし」
「うちは虐めてへん‥
圭坊が一方的に絡んできただけや‥」
742 名前:HOW? 投稿日:2006/06/24(土) 22:24
「‥なんやのうちばっかワルもんやん
‥なぁ里田あんたはうちの味方やんな?」
その様子を不思議そうに眺めていた里田に稲葉が話を振った
「あの〜お二人はどんな関係なんですか?」
「う〜んどんな関係やろ?
まぁ殴り合いして酒飲んだ仲やな」
「なぁ‥もうちょっとましな説明ないんかいな?
‥まぁうちらは腐れ縁って奴や」
「そうなんですか?」
「ハイハイ‥話それくらいにして食べようよ」
りんねとあさみは食卓に腰を下ろした
「せやな‥食べよ食べよ」
その時稲葉の携帯が鳴った
743 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/06/24(土) 22:31
55章「HOW?」はココまでです

( `w´)<この歌は矢井田瞳の歌やな
( `◇´)<どれくらいの罪に〜♪

( `◇´)<ついにアレが来るんか
( `.∀´)<アレって‥どうなのよ

(⌒ー⌒)<あっちゃん被害者の会設立しようと思う
(0゚v゚0)<是非入れてください
( `w´)<あさみお前もか
从#~∀~#从<敵ばっかりやな〜

(作者)<今年も暑さでPCと人間が壊れかけです
( ´ Д `)<いい加減新しいの買いなよ
(作者)<あ〜暑い
744 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/06/29(木) 22:46
「んあ〜」
ズルズル音を立てパック牛乳を飲み干した
(昨日何もしないまま寝ちゃったな〜)
真希は鞄からノートパソコンを出し
ホームページの更新作業をした
「今日も早いねごっちん‥牛乳臭っ」
真里がベンチの後ろから顔を覗かせた
「あれ?やぐっちゃん?早いね〜」
「あ〜今日はオイラ日直だったかさ」
「そっかそっかそれはご苦労様でした
どうぞお座りください」
真希は占領していたベンチを譲った
745 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/06/29(木) 22:48
「ありがと‥なにしてんの?」
「ん〜ホームページの巡回と更新」
「ふ〜ん‥そうだ!!ごっちん
昨日からバイトだったんでしょ?どうだった?」
「んあ〜楽しかったよ」
「そっか‥」
「んあ?どしたの?やぐっちゃん?」
「別に‥」
真里は不機嫌そうにソッポを向いた
「んあ!!!思い出した!!!!」
真希は突然鞄を漁りだした
「ちょっと!!どうしたの?ごっちん?」
「んあ!!昨日ゴタゴタしててこれ見るの忘れてた」
それは裕子に貰った作品集だった
746 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/06/29(木) 22:48
「なにそれ?」
「これ昨日裕ちゃんがくれた作品集」
「ねぇ?ごっちん‥裕ちゃんって誰?」
「んあ?う〜んと後藤の雇い主」
「そうなんだ‥どんな人?」
「んあ〜変わった人だよ」
そう言いながら真希は鼻歌交じりに梱包のビニールを外した
「ふ〜ん‥」
「‥ねぇ?やぐっちゃん?なんか怒ってない?」
「別に‥なんで?‥そうだ!!オッオイラ‥
日誌書かなきゃいけないから先降りるね‥」
そう言って真里は足早にベンチを立ち屋上を離れた
(んあ〜変なやぐっちゃん‥)
真希は首を傾げながら閉じられる屋上のドアを見た
747 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/06/29(木) 22:49
駅前の駐輪場にDSを置いた里田は
他の生徒に紛れるように歩き出した
(中澤さんって後藤さんと付き合ってるのかな〜)
朝の出来事を里田なりに整理していた
「おっ!!まいちん!!おはよ〜」
「あれ?よっちゃん?今日はカブじゃないの?」
「‥ガス欠」
「そうなんだ」
「リザーバーにしてたのすっかり忘れててさ」
「あ〜ぁやっちゃったね〜ってかさ?今日は一人?」
「今日は梨華ちゃん
日直だから先に矢口さんと行っちゃった」
748 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/06/29(木) 22:49
「そっか‥梨華ちゃんと
矢口さんって仲いいんだね‥」
「う〜んそうなんだよね〜
あたしにも詳しく話してくれないんだけどさ‥」
吉澤は少し寂しそうに言った
「よっちゃんにも話さないの?」
「あの二人ってさ同じ神奈川出身だから
なんかウマ合うみたい‥あと柴ちゃんとも仲いいしね」
「ふ〜んそうなんだ〜」
「どしたの?まいちんなんか変だよ?」
吉澤は心配そうな眼差しで里田を見た
749 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/06/29(木) 22:51
「そう?なんでもないよ‥」
里田は悟られないように目を逸らした
「‥ならいいけど
‥なんかあったらちゃんと相談してね」
「うん‥ありがと‥」
里田は少し笑顔を見せた
「そう言えば最近3人でご飯食べに行ってないね」
「アヤカちゃん寂しがってるよ?
よっちゃん梨華ちゃんばっかりって」
「時間作ってたまには行かなきゃね〜」
二人はそんな話をしながら校門に続く道を歩いた
750 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/06/29(木) 22:55
56章「友とコーヒーと嘘と胃袋」前半はココまでです

(〜^◇^)<牛乳とかイラネ
( ´ Д `)<やぐっちゃんは飲まないからちっさいんだよ

(0^〜^)<いっちゃった
川=‘ゝ‘=||<いつのネタ?
(作者)<もう6年くらい前ですな

(作者)<あ〜暑い
( `.∀´)<エアコン入れなさいよ


751 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/07/03(月) 23:28
裕子のスカイラインは
カントリーを離れ一路HKに向かっていた
「せやけど‥オヤジさんも
こんな朝っぱらから何の用やろ?」
稲葉はタバコに火をつけた
「さぁ?みっちゃんは
オトンが呼んでる以外言わんかったし」
「ふ〜んなんやねんやろな?」
「ってかさ‥裕ちゃん
里田となんかあったんか?」
「はぁ?なんでやの?」
「いやぁ〜なんか里田
裕ちゃんばっか見とったからな」
「そうなんか?うち全く気づかんかったわ」
752 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/07/03(月) 23:28
「‥相変わらずやな裕ちゃんは‥鈍感いうか‥」
稲葉はため息をつきながら窓を開けた
「はぁ?うちのどこが鈍感やの?」
「そんなとこがや‥ってかなんか音楽かけようや〜」
「ドアポケットにMD入ってるわ‥ってかもうすぐ着くで」
鈍感扱いされは裕子は不機嫌そうに答えた
「その少しの時間で聞くんがええねんやん」
稲葉は嬉しそうにMDを選んだ
「ふ〜ん‥まぁ好きにし‥」
「おっSTEPPENWOLFや〜ん」
そう言うと稲葉はMDをプレーヤーに差し込んだ
「なんかベタやな〜Born To Be Wildって」
イントロを聞きながら裕子は苦笑いをした
753 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/07/03(月) 23:29
「Get your motor running Head out on the highway
Looking for adventureAnd whatever comes our way」
稲葉は無視するように口ずさんだ
「Like a true nature's childWe were born
Born to be wild We can climb so high
I never wanna die
はい!!くるで〜裕ちゃんもご一緒に〜」
突然稲葉が裕子を煽った
「Born to be wild
Born to be wild, yeah」
稲葉は力いっぱい歌ったが裕子はソッポを向いていた
「‥裕ちゃん‥なんや気に入らんのか?」
754 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/07/03(月) 23:29
「別に‥おっ!!みっちゃんや」
「ん?どこ?」
「前やほら‥」
裕子が指差した先に
CB750KOに跨る平家がいた
「ほんまや‥あれKOやん」
「‥あいつとララバイやったか?」
「違うがな‥あれはエフやがな」
「そうやったか‥」
「裕ちゃん漫画よまへんからな〜」
スカイラインは平家を追走するように走った
755 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/07/03(月) 23:29
「あ〜あたま痛い‥」
アヤカは気だるそうに毛布から頭を出した
「おはよ〜アヤカちゃん」
柴田はパソコンを打つ手を止めアヤカのほうを見た
「ん?ここどこ?ってなんで柴ちゃんいるの?」
「どこって‥ここメロンの控え室だよ」
「‥え〜っとあたしなんでここで寝てるんだっけ?」
「‥覚えてないの?」
「確かマサオと二人で飲んでたような気がする」
「その後酔ってダウンしたみたいだよ」
「そっか‥で‥付き合ってここで寝てくれたんだ」
「まぁあたし達も飲んでたし」
そこへ大谷が入ってきた
756 名前:友とコーヒーと嘘と胃袋 投稿日:2006/07/03(月) 23:30
「おっ!!アヤカ起きたんだ」
「うん‥いろいろごめんね」
「別にいいよ‥
それよりさ朝食べるでしょ?中華粥作ったんだ」
「お粥か〜いいね〜」
柴田がパソコンを閉じ席を立った
「じゃこれ片付けるよ」
アヤカはフラフラと立ち上がり
自分が寝ていた毛布をたたみ始めた
「そんなのしなくていいよ
今日は天気よさそうだしついでだからこれも洗濯するよ」
そう言って柴田は毛布をアヤカから毛布を受け取った
「そんじゃ食べますか」
「そうだねほらアヤカちゃんも行こ」
「うん」
3人は控え室を出た
757 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/07/03(月) 23:36
56章「友とコーヒーと嘘と胃袋」はココまでです

( `◇´)<この歌はミスチルの歌やで〜
(作者)<飲むよ〜飲むよ〜♪
( `.∀´)<似合わないわ〜

( `w´)<うちが歌ってたんは
      STEPPENWOLFのBorn To Be Wildって歌やで〜
从#~∀~#从<映画イージーライダーで流れてた奴やで〜
(作者)<ぼ〜つびわ〜あ〜い〜♪

川‘▽‘)||<頭痛〜い
川σ_σ||<アヤカちゃん酒癖悪い
( `_´)<オマエもな

(作者)<頭いたーい
( ´ Д `)<そのまま割れればいいのに
758 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/06(木) 22:59
平家は店の前でエンジンを止めると
そのまま整備場に惰力で入った
「帰ったんか?」
店から平家の父が出てきた
「うん」
「どないや?」
「う〜んそれなり‥これ買い手付いてるん?」
「一応近々納車予定や」
「そっか‥それやったら
もう少し回して調整した方がええかもしれんわ」
「キャブはどないや?」
「特に目立った問題はあれへんよ」
「そうか‥せや!!貴子と連絡とれたんか?」
759 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/06(木) 22:59
「うん‥りんねのとこおったわ」
「そうか‥」
「なぁどんな子が来るん?」
「‥わからん」
「わからんって‥なんでやの?」
「昔あっちで世話なったときに酒飲んで
娘おっきなったらうちで働かしたるっていったような気がする」
「‥なんやの‥それ‥
そもそもあっちってどこやの?」
平家は呆れた表情で父親を見た
「北海道や」
「りんね関係か?」
「違う‥まぁ‥なんとかなるやろ」
760 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/06(木) 22:59
「‥どないするん?」
「まぁ当分は貴子に預けるつもりや」
「ふ〜ん」
「貴子のとこもそろそろ一人やったらきついやろ思うし」
「せやな〜T&Cも忙しそうやしな〜」
「貴子は抱え込んで表に出せへんやろ?」
「せやな〜」
「貴子やったらなんとでもしてくれるやろ思ってな」
「なんか迷惑な話やな‥」
「まぁどっちにせよ本人次第や」
その時裕子の操るスカイラインが店の前に止まった
761 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/06(木) 23:01
少し時間は進んで朝女中等部
二人づつのグループに分かれて自習が行われていた
「なんかとってつけたような話やな‥」
「なにがれすか?」
「いきなり自習なんて‥」
「ちょうどいいじゃないれすか
あいぼんとっととパソコン出すのれす」
「‥はいはい」
「はいは一回れいいのれす!!
今日からのんはあいぼんの先生れす!!
のんはスパイラルれすよ」
(‥スパイラルってなんやねん‥
ってかなんでこんなに気合い入ってんねん‥)
762 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/06(木) 23:01
「‥これやねんけど」
加護は机にノートパソコンを置いた
「こっこれは!!」
辻は深刻そうな顔つきでノートパソコンを見た
「なんやの?のの?」
黙り込んだ辻は徐に電源を入れた
「‥なんとかいいや〜」
心配になった加護は辻に声を掛けたが
辻は黙々とパソコンを触っていた
763 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/07/06(木) 23:06
57章「デコボコセブンティーン」前半はココまでです

( `◇´)<適当な事言ってからに〜
(父`◇´)<‥言ったような言ってないような

( ´D`)<スパイラル辻希美と呼んでくらさい
( ‘д‘)<‥スパイラル

(作者)<おなか痛い
从#~∀~#从<そら酒飲んでエアコンかけて腹出して寝てりゃな〜
764 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/10(月) 23:05
屋上を降りた真里は肩をがっくり落として
廊下を歩いていた
「危なっ!!ちょっと?
矢口?アンタなにしてんのよ?」
保田が曲がり角で真里にぶつかりそうになった
「あっ圭ちゃん‥」
「あんたね〜学校では保田先生って
言えって言ってるでしょ!!」
「‥ごめん」
「なによ‥調子狂うわね‥ちょっと来なさいよ」
そのまま社会科準備室に矢口を引っ張り込んだ
765 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/10(月) 23:06
「ちょっと座りな」
真里は素直に従いパイプ椅子に腰をかけた
「普段‥元気の塊のアンタが朝っぱらから
こんなテンション低いって‥どういう風の吹き回し?」
「オイラだって‥」
真里は塞ぎ込むように膝を抱えた
「‥あたしでいいなら‥話してみな」
「‥圭ちゃんが‥バイト‥紹介したんでしょ?」
消えそうな声で真里が尋ねた
「後藤の事?」
真里は無言で頷いた
766 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/10(月) 23:06
「それでなんでアンタが落ち込むのよ」
「ごっちん‥なんか変‥」
「後藤が変なのは‥今に始まった事じゃないでしょ」
「いつもと違うもん」
「う〜ん‥それがバイト始めてからってこと?」
「うん」
「‥考え過ぎだと思うんだけどな‥」
「そんな事無い‥裕ちゃんとか言う人の話
するの凄く嬉しそうだもん」
「そっか‥」
保田は複雑な思いで真里を見た
767 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/10(月) 23:07
戻って中等部
「このパソコン
前に使ってた人は相当な使い手れすね」
「なんやのの?そんなんわかるんか?」
「のんが見たことないような
ツールがいっぱいあるのれす」
「ふ〜ん‥で?どうなんや?」
「OSが少し前の奴れすね〜
でもそれもたいして問題にならないスペックれすよ」
(‥ののってこんな一面もあってんな‥賢こう見えるわ)
加護はパソコン画面を
食い入るように見る辻を眺めながめていた
768 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/10(月) 23:08
「加護ちゃん!!加護ちゃん」
高橋が声を掛けた
「ん‥あっごめん‥」
「どしたの?
ぼーっとして加護ちゃんらしくないがし」
「いやなんでもあれへんよ‥どないしたん?」
「ふ〜んならいいんやけど‥
‥あっし今朝急いでてMDのバッテリー忘れたんやよ」
「ん?ほんならうちの貸したるわ」
そう言って加護は鞄からMDプレーヤーを出し渡した
「ありがとう」
高橋は席に戻り
受け取ったプレーヤーを開けるとMDが入っていた
769 名前:デコボコセブンティーン 投稿日:2006/07/10(月) 23:09
「なん?ブートレック?これ何やろ?
ねえ?ブートレックってどういう意味?」
隣で情報誌を読む新垣に声を掛けた
「へ?う〜んと確か海賊版って意味だったと思う」
「海賊版か‥誰のやろ」
高橋はMDを取り出しラベルを確かめた
「う〜ん‥みちよ?誰やろ」
「なにしてんの愛ちゃん?」
新垣が雑誌を置き覗き込むように高橋を見た
「加護ちゃんに借りたプレーヤーに入ってたんよ」
新垣にMDを見せた
「ふ〜んどんなの?聞いてみた?」
「まだ‥」
「聞いてみようよ片方頂戴」
二人は左右のイヤホンを分け合ってMDを聞いた
770 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/07/10(月) 23:18
57章「デコボコセブンティーン」はココまでです
( ´D`)この歌はWの歌れすよ〜
( ‘д‘)( ´D`)<ご〜めんマイダーリン〜♪


(〜´◇`)<‥
(;`.∀´)<‥

( ・e・)<ブートレックと言うのは未発表曲やアレンジ違いなどを収録したボツ集なのだ
       本来は非売品なのだしかしどこからか流れたりするのだ
       海外へ行けばたまに路上で売られたりしてるのだ本物もあれば偽物も‥
川*’ー’)<アホの作者はノミの市で偽物掴まされたがし
(作者)<ゴラァ!!‥金返せ!!!!!


771 名前:Melody 投稿日:2006/07/14(金) 23:33
「アヤカまだお替りあるよ」
「じゃ‥もらう」
アヤカは茶碗を渡した
「あ〜美味しい‥
やっぱマサオは天才だね」
レンゲ片手に柴田が立ち上がった
「そりゃちゃんと干し貝柱で
出汁とったからね〜ってかあゆみ‥行儀悪いよ」
「これさぁモーニングでやれば?
うけるんじゃない?」
アヤカが
付け合せのザーサイを食べながら提案した
772 名前:Melody 投稿日:2006/07/14(金) 23:33
「却下‥モーニングから
採算度外視なんて出来ない」
柴田が口を挟んだ
「はぁ?それ予算内でやるのが
シェフの腕の見せ所でしょ」
「ったく‥コスト計算したらわかるよ」
大谷は怪訝な顔つきを見せた
「ふ〜ん
‥まぁモーニングはやってもいいかもね〜」
その時レジ横の電話が鳴った
773 名前:Melody 投稿日:2006/07/14(金) 23:34
「ん?誰だ?こんな時間に」
立ち上がった大谷は子機を取った
「誰から?」
「ファックスみたい」
「こんな時簡に?どこから?」
「ん〜?あっ本部だ」
大谷はプリントアウトされた
ファックスに目を通した
774 名前:Melody 投稿日:2006/07/14(金) 23:35
その頃HK整備場
整備をする平家の隣で
オイル缶に座った稲葉と中澤は
口々に話していた
「姉さん今日仕事は?」
「あるよ‥ってか休みなんかあれへん」
「大変やな〜」
「まだまだこれからやからな〜」
「ふ〜む‥どんな子来るんやろ?」
稲葉は咥えタバコで腕組をしながら首を傾げた
775 名前:Melody 投稿日:2006/07/14(金) 23:36
「道産子言ってたな〜」
「でも高校中退って事は
結構跳ねっかえりな子ちゃうかな〜?」
「それやったら
あっちゃんの所にはもってこいやな」
「なんでやの?」
「跳ねっかえりの店主に
跳ねっかえりの店員って最高やん」
「うわっ‥行きたくないわ〜そんな店」
「あんたらうちに喧嘩売ってんのか?ん?
なぁ?みっちゃんこれ吉澤のSR違うん?」
776 名前:Melody 投稿日:2006/07/14(金) 23:36
「せやで〜さすがあっちゃん!!よう知ってんな〜」
「買う前から散々自慢されたからな〜」
稲葉はウンザリした顔をした
「そうなんや〜」
「ってか?なんでバラしてるん?」
「知らんオトンが面白がってバラしてるみたい」
「吉澤って誰や?客か?」
「朝女の子でごっちんよりいっこ下の子や」
「男っとこ前でおもろい子やで」
「ふ〜んそうなんや」
その時店の前にFZ250PHAZERが止まった
「オッ来たんちゃうか?」
三人は入り口から覗き込むように店内を眺めた
777 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/07/14(金) 23:45
57章「Melody」前半ははココまでです

( `_´)<どんな料理でも出汁は大切なんだよね〜
川σ_σ||<作者も出汁にはうるさいらしいよ
川‘▽‘)||<そのわりにありえない味の料理作るよね
( `_´)<あれはただの味覚オンチだよ
(作者)<‥ノーコメント

( `◇´)<どんな子やろ?
从#~∀~#从<跳ねっかえりやな
( `w´)<うちの言う事聞いてくれるかな〜

( ´ Д `)<んあ?バカ作者旅行行くんだって?
(作者)<ちょっと行って来ます
从#~∀~#从<帰ってこんでもいいのに
(作者)<‥
778 名前:Melody 投稿日:2006/07/19(水) 23:56
「この声ってどっかで聞いた事ない?」
「あっしもそんな気がする‥ほかの曲聞くがし」
「そうだね」
二人は顔を見合わせた
「あっ‥これ‥sceneだ
‥でもアレンジ‥全然違うがし」
「誰の歌だっけ?」
「平家みちよ」
そう言うと高橋はMDを取り出し加護の元へ行った
「加護ちゃん!!!これ!!
どっ!!どこで手に入れたの!!」
加護の目の前でMDをちらつかせた
779 名前:Melody 投稿日:2006/07/19(水) 23:57
「なぁ?自分なんでそんなにテンパってんの?
もうちょっとゆっくり‥喋り〜な」
「‥うん‥ごめん‥これどしたん?」
高橋は改めてMDを示した
「あ〜それな〜昨日後藤さんから貰った」
「‥入手方法より‥どうしてこんなのがあるがし?」
「ん〜うちに言われもな‥
あっ!!そうか‥アレ自分の部屋で見たんか‥」
加護は腕を組をしながら一人頷いた
「‥加護ちゃん‥自分で納得してないで教えるやよ」
「あ〜ごめんごめん‥入手経路以外はわからんわ
機会あったら後藤さんに聞いとくわ」
780 名前:Melody 投稿日:2006/07/19(水) 23:57
「って言うか加護ちゃん‥後藤さんとどういう関係?」
高橋の背後からひょっこり新垣が顔を出した
「どういう関係って‥ん〜平たく言えば鍋つついた関係
‥ってかガキさん後でその事で聞きたい事あるねん」
「へっ?後藤さんの事?」
「せや‥また後で頼むわ」
「わかった‥あたしも聞きたい事あるからまた後でね」
新垣はそう言うと
高橋を強引に引っ張って席に戻っていった
781 名前:Melody 投稿日:2006/07/19(水) 23:59
「はぁ‥まぁ1時間目は‥
あたしの授業だから特別に出席扱いにしとくから」
保田は大きくため息をついたが
真里は無言で下を向いたままだった
「次の時間は出るのよ」
そう言って保田は
机に缶ジュースを差し出し部屋を出た
(‥ったく‥相談乗るなんて
調子こいたけど‥あたしじゃど〜にも出来ないじゃない)
保田は教材片手に
廊下をブツブツ言いながら歩いた
「あっ保田先生!!」
782 名前:Melody 投稿日:2006/07/19(水) 23:59
後ろから後輩の教師吉田が声を掛けた
「ん?なに?なんか用?」
保田は仏頂面で振り向いた
「あっ‥あの‥これ‥
準備室に届けようと思ってたんですが‥」
吉田は萎縮しながら封筒を差し出した
「そう‥ありがと‥そうだ!!
‥昨日は悪かったわね‥今度お礼に何か奢るから」
そう言い残し保田は去って行った
783 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/07/20(木) 00:11
58章「Melody」ははココまでです

( `◇´)<この歌はモンゴル800の歌やで
(作者)<I want make change world melody〜♪
从#~∀~#从<お〜お無理して英語で歌っとるわ
(作者)<‥

川*’ー’)<あっしとガキさんが聞いてたsceneって歌は平家みちよ時代の歌やよ
( ・e・)<この歌の作詞は平家さんなのだ
(作者)<作者は大好きであります
( ・e・)<聞いてないのだ

( `.∀´)<ふん!!!

( ´ Д `)<んあお土産どこ?
(作者)<リアルで忘れた
从#~∀~#从<取りに帰って来い!!
(作者)<‥
784 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/25(火) 22:15
「それじゃ‥あたし帰るね‥
朝ごはんごちそうさま〜」
「どういたしまして〜」
「おつかれ〜」
柴田と大谷が見送る中
アヤカはタンクバック片手に店を出た
「マサオ〜これってさどんな意味こもってると思う?」
柴田はさっき送られてきた
ファックスをヒラヒラと目の前でちらつかせた
「さぁ?でも保田さんと同じクラスだったとはね〜」
時間は少し遡る
「なにが書いてあるの?」
柴田は大谷の後ろから覗き込んだ
785 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/25(火) 22:16
「ん?池田から‥」
「秀ちゃんから?」
大谷は仕方なさそうにファックスを柴田に渡し席に戻った
「村田さんの履歴書?‥」
柴田はそう言うと静かに目を通した
「ねぇマサオ?村田さんって誰?」
アヤカがタバコの煙を大きく吐きながら尋ねた
「あ〜今度うちに来る予定の従業員」
「へ〜そうなんだ〜」
「それだけじゃないでしょ?聞いてよアヤカちゃん!!
この人ね〜マサオの元カノなんだよ」
そう言いながら柴田が席に着いた
「はぁ?マジ?‥それってどうなのよマサオ?」
「どうなのって言われてもな〜」
大谷は顔を背けながらタバコに火をつけた
786 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/25(火) 22:16
「あっ村田さんって朝女卒だ」
「えっ?そうなの?」
「ほら‥ここ」
柴田は指で示した
「ホントだ‥ん?あたしより前に入学って事は
圭ちゃんと‥ん?やっぱり圭ちゃんと一緒のクラスの村田さんか」
「えっ?アヤカちゃん知ってるの?」
「まぁ‥頭いいって有名だったからね〜」
「ふ〜ん‥やっぱ頭いいんだ」
「うん‥圭ちゃんと違うタイプだったけどね」
「違うタイプって?」
「う〜んなんかさ‥
近寄りがたいって言うか‥変わった人だった」
「へ〜そうなんだ」
柴田とアヤカは大谷を横目で見た
「‥なんだよ」
『別に〜』
二人はにやけながらハモッた
787 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/25(火) 22:16
「‥サオ‥マサオ!!
ちょっと!!マサオ!!」
柴田が大谷の肩を激しく揺らした
「あっ‥ごめん考え事してた」
「考え事?‥まさか‥」
柴田は涙目になると同時に
見る見るうちに顔を真っ赤にした
「えっ?ちょっと?あゆみ?」
「マサオのバカ〜!!!!」
怒号と共に店内にパーンと乾いた音が響き
入り口のドアを乱暴に閉め柴田は店を出て行った
788 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/25(火) 22:17
「‥なぁみっちゃん
うちはいらんのちやうん?」
裕子はそっと平家に耳打ちした
「まぁええがななんか面白そうやし見て行き〜や」
二人は稲葉の後ろに座りながら様子を見ていた
「じゃあ‥美貴は‥
ここでは働かせてもらえないんですか?」
「そうやのうてな〜まずはT&Cで
イロハ学んで欲しいと俺は思ってるねん」
平家の父は困った表情でタバコに手を掛けた
「え〜っと‥藤本さんはうちで働くんは嫌か?」
稲葉が恐る恐る尋ねた
789 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/25(火) 22:17
「え〜嫌じゃないんですけど〜美貴は〜オジさんに〜
色々教えてもらえると思ってたんで〜」
「‥そうか‥ハハハ‥うち‥ちょっと席外すわ」
稲葉はそう言うと肩を落として
席を立って整備場に入っていった
「あれ?美貴なにか間違った事言いました?」
藤本は辺りを見回した
「まぁ‥俺はかまわんけどなぁ‥どないや?みちよ?」
平家の父はさらに困った表情で
吸っていたタバコを灰皿に落とした
「とりあえず‥藤本さん今日はもう帰り‥
来たばっかりで疲れてるやろし
配属先はまたこっちで考えとくわ」
平家は父の困った表情を汲み
790 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/25(火) 22:17
機転を利かせた
「わかりました!!
それと平家さんも美貴って呼んでくださいね」
「‥ハハハ‥そうか?まぁまた考えとくわ」
「じゃあ今日は失礼します‥あっ!!コレ忘れてた」
そう言うと藤本は鞄から大きな紙袋を出し机に置いた
「皆さんで食べてください‥じゃ失礼します」
軽く頭をさげた藤本は店の前に止めていた
FZ250PHAZERに跨り店を離れた
791 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/07/25(火) 22:29
59章「キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ」前半はココまでです

川‘▽‘)||<実はあたしも朝女卒なんだよね〜
川σ_σ||<ケッ!!
( :`_´)<‥

(作者)<え〜忘れた頃に藤本さん参戦です
川VvV)<‥どうしてこんなに遅れたの?
(作者)<‥さぁ?
( `w´)<‥うちの店って
从#~∀~#从<あっちゃん壊れたで
( `◇´)<もう知らん


川VvV)<ココに出てきた美貴の愛車FZ250PHAZERはね
       YAMAHAの250のバイクなんだよね
       しかも250クラス初の16バルブ搭載とか凄いバイクなの
       パワーも2ストに負けないくらい高出力高回転なんだよ
       外観もかっこいいしアホ作者が乗りたがってるんだよね〜

( ´ Д `)<アホ作者のPCついに壊れたんだって?
( ・e・)<なんか電源がいかれたそうなのだ
( ´D`)<もう限界れすね
从#~∀~#从<アホ作者と一緒にお払い箱行きやな
       
792 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/29(土) 22:31
場所は変わって朝女高等部
腕時計を確認した
「じゃ今日はここまで‥
次回までに各自レポートにまとめておくように‥」
「起立 礼」 
学級委員の号令と共にチャイムがなり授業が終わった
保田は教卓から真希の元へ行き
机に突っ伏した真希を揺さぶった
「んあ〜なに〜」
「ちょっと屋上に来て」
「んあ〜」
真希はだらけきった表情でフラフラと立ち上がり
保田の後に教室を出て屋上に向かった
793 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/29(土) 22:32
「どうしたの?圭ちゃん」
廊下を歩きながら真希は尋ねた
「上で話すから‥」
「んあ」
屋上に上がると
保田はポケットからシガレットケースを出した
「後藤‥あんたさ‥矢口の事ってどう考えてるの?」
「んあ?どうって‥」
真希は突然の質問に戸惑った
「‥ごめん‥いきなりこんなこと聞くのもどうかしてるよね」
保田はため息混じりに煙をはいた
「んあ?そういえば‥1限目ヤグっちゃんいなかったよね?」
「矢口なら準備室にいるわ‥」
「そっか‥あのね‥後藤‥知ってるよ」
真希はポツリと言葉を発した
794 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/29(土) 22:32
「ん?なによ?あんた‥唐突に?」
「後藤‥ヤグっちゃんが後藤の事好きなの知ってた」
「そっか‥まぁわかりやすいもんね‥」
「でもね‥後藤ヤグっちゃんの気持ちに答えられない‥」
保田は黙ったままタバコを吹かした
「ヤグっちゃんとはトモダチでいたい」
「そっか‥あんた‥それ言った事あるの?」
「‥ねえ?圭ちゃん‥言える?」
「ん?なにを?」
「あなたあたしの事好きみたいだけど
あたしはあなたと付き合えないよ?なんて」
「‥確かにおかしいよね‥」
「‥それに‥ヤグっちゃんが好きな人の事も知ってるし」
真希は少し悲しそうな顔をした
795 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/29(土) 22:33
「‥それってさ‥里田の事?」
「んあ?圭ちゃん知ってたの?」
「うん‥まぁ色々ね」
「‥後藤どうしていいかわかんないし‥」
「まぁね‥って言うかなにも出来ないわよね‥
変なこと聞いて悪かったわね」
「ねぇ‥圭ちゃんタバコちょーだい」
まきは手を差し出した
「バカ言ってないで教室戻りな2時限始まるわよ!!」
保田はそう言って軽く手を払った
「フンだ!!ケチんぼ圭ちゃん」
真希は不機嫌そうに屋上から姿を消した
796 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/29(土) 22:33
その頃高等部1年
「ねえ?ひとみちゃん」
「なぁ〜に?梨華ちゃん?」
「うん‥あのね‥」
石川はあたりを気にしながら
吉澤に耳打ちした
「どうしたの?梨華ちゃん?」
「うん‥なんだか‥矢口さんが変なの」
「はぁ?矢口さんが?どう言う事?」
「ちょっと!!ひとみちゃん声大きいよ」
「あっごめん‥で?なんで変なの?」
「うん‥どこが変って一概に言えないんだけど‥
いつも以上にピリピリしてた」
797 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/29(土) 22:34
「そうなんだ‥」
「やっぱり‥ごっちんに関係あるのかな」
「どうだろ‥それなら
梨華ちゃんのほうが知ってるんじゃないの?」
「ん〜どうかな〜」
石川は顎に指を当て考えるそぶりを見せた
(ってか‥かわいいな〜
人前じゃなかったらおもいっきり抱きしめてるよ)
「ひとみちゃん!!なにニヤニヤしてるの?」
「えっ‥なっなんでもないよ‥」
「そう‥でも‥ひとみちゃんも
何か気付いたら矢口さんの事気に留めといてね」
798 名前:キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ 投稿日:2006/07/29(土) 22:35
「わかったよ‥梨華ちゃんってさ
ホントに優しいね〜」
「あたしね‥友達って言える人少ないから
‥大事にしたいんだみんなの事」
石川の目には少し涙が浮かんでいた
「梨華ちゃん‥大丈夫だよ‥」
吉澤は石川の頭を撫でた
799 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/07/29(土) 22:40
59章「キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ」はココまでです

( `_´)<この歌はメロンのアルバム曲ですな
ノノ“ З.“)<キライスキスキ〜♪
(作者)<結構好きな歌ですな

( ´ Д `)<タバコくらいくれてもいいのに〜
( `.∀´)<ここは学校よ!!学校!!

( ^▽^)<ん〜?
(0^〜^)<抱きしめた〜い!!!

(〜^◇^)<あれ?アホ作者は
( ´ Д `)<ん?なんかねみっちゃんの新しいアルバム聞いてニヤニヤしてたよ
( ‘д‘)<あれ病気やで絶対
(作者)<ウヘヘ〜
从#~∀~#从<きしょっ!!
800 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/03(木) 21:16
加護は新垣と高橋が向かい合わせで座る席へやって来た
「ののちゃんいいの?」
「わからん‥せやけど‥
あんなマジになってるののみたん初めてや」
「すごい集中してるね」
辻はわき目も触れずパソコン画面を見ていた
「あれ位勉強もやったらええねんけどな」
「それはまぁいいとして‥
加護ちゃんの聞きたい事って何?」
「あ〜さっきも言ったけど‥後藤さんのことやねん」
「で?どんなこと知りたいの?」
新垣はそう言うと黒皮のぶ厚い手帳を出した
801 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/03(木) 21:16
(出た!!黒皮の手帖がし)
高橋はその様子を宝塚グラフを見る振りをして凝視していた
「ん〜ガキさんの知ってる事何でもええわ」
「まぁあんまり有効な情報は無いと思うけど‥」
「そうなん?」
「じゃさらっと言っていくよ?」
「えっ?それ‥見せてくれるんちゃうの?」
「な〜に言ってるの!!
コレは極秘情報満載だから見せれないよ!!」
「‥ごめん」
新垣の勢いに圧された加護は素直に謝った
802 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/03(木) 21:17
「じゃ始めるよ
え〜っと後藤真希17歳
誕生日は9月23日O型東京出身
朝女高等部2年特進コース特待生A」
「ちょっと待った!!特待生Aってなんや?」
「ん〜とねAは成績優秀者の特待って事
ちなみにBはスポーツ特待」
「なるほど‥おおきに‥続けてくれるか」
加護は手持ちのメモにサラサラと書き込んだ
「成績に関しては
1年の学内実力テストで歴代トップ
ちなみに2位は中澤裕子って人で3位は保田先生」
803 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/03(木) 21:17
「‥おばちゃんかいな」
「そうだよ2年でもトップちなみに
2位が保田先生3位は村田めぐみって人」
「あれ?中澤って人は?」
「ん〜と2年の1学期に自主退学ってなってるね」
新垣はペラペラとページを捲った
「ふ〜んそうなんや」
「でもこの中澤って人凄い面白い人だよ」
「そうなん?‥まぁまた今度聞くわ」
「そう?面白いのにな〜じゃあ続きいくよ」
「頼むわ」
804 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/03(木) 21:18
「う〜んと普通2輪免許許可制度取得者
この認定試験も歴代トップ
所持資格は
普通自動二輪免許と原動機付き自転車免許
2級船舶免許あとパソコン検定簿記3級
確定情報はこれくらいかな
ここからは裏取ってないから
未確認情報ばっかりだけどいい?」
「かまへんよ」
「え〜っと交友関係は
保田先生と親しいみたい‥
生徒では矢口さん吉澤さん石川さん?って感じかな
でも誰とでも仲良くなれるみたい
あと‥趣味はバイクと音楽と
パソコンあと食べる事寝る事
あとラーメンかなぶんって言うのを追っかけてるみたい」
805 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/03(木) 21:19
「ラーメン?かなぶん?なんやのそれ?」
「さぁ?なんか幻のラーメンらしいよ」
「ふ〜ん話割ってもうてごめん続けて」
「え〜っと愛車はYAMAHARZ350通称キラー
とYAMAHAJOGZR通称JOG君
RZに関してはスペック一切不明
改造箇所多数
基本数値をはるかに上回ってる模様
得意技はゴッコーティーカウとテンカウ
今わかってるのはこれくらいかな?」
「なぁ?ガキさん?得意技ってなんやの?」
「さぁ?ネタ元から聞いただけだからね〜
でも調べてみたらムエタイの技みたい」
「‥ムエタイ?ってかネタ元って誰?」
806 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/03(木) 21:19
「それは言えない言っちゃ〜いけない‥」
新垣は首を横に振りながら妙なリアクションをとった
「‥リアクション古っ‥ほなありがとう」
加護は苦笑いしながらメモを閉じ席に戻ろうとした
「コラ〜!!!」
突然立ち上がった新垣は両手を広げて加護の前に立ち塞がった
「‥せやからリアクション古いって‥どないしたんな?」
「加護ちゃんの話は終わっても
こっちは終わってないのだ!!」
そう言うと新垣は無理矢理席につかせた
807 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/08/03(木) 21:28
60章「原色GAL 派手に行くべ!」前半はココまでです

( ´ Д `)<んあ?後藤の事詳しく書いてるね
( ・e・)<そりゃネタ元からネホリハホリ
( ‘д‘)<‥う〜ん謎や

( ・e・)<ゴッコーティーカウと言うのはムエタイの技名なのだ
       日本名では首相撲からの膝って言うのだ
       テンカウはつかみなし膝
       つまりただの膝蹴りなのだ

川*’ー’)<アホ作者がタイ人から習ったらしいね
( ‘д‘)<どうする気やねんやろうな?
(作者)<護身のためです
       
808 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/07(月) 22:50
駅前交差点近く
(マサオのバカ‥)
柴田は大粒の涙を溜めながら
力なく愛車エストレアを走らせていた
(謝ったって‥絶対に許さないんだから‥)
信号待ちでギアダウンしてバイクを止める
涙を袖で拭ってていると
後ろからりんねの操るCBXがやって来た
「おっ!!柴ちゃん?
エストレア乗るなんて珍しいね‥どこかいくの?」
「りんねちゃん‥」
809 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/07(月) 22:50
「‥あっあれっ?どうしたの柴ちゃん?」
りんねの顔を見ると柴田は辺りを気にすることなく
大きな声で泣き出した
「ねぇ‥ちょっと!!柴ちゃん‥」
柴田は答える事無く
タンクにうな垂れるように泣いたままだった
辺りを見回したりんねは
エンジンを切り路肩に止め
柴田をエストレアから降りるように促し
エストレアを路肩に寄せた
810 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/07(月) 22:51
「りんねに連絡付いたか?」
平家の父が奥からスパナ片手に戻ってきた
「うん来てくれるって‥ってか最初から
りんねも呼んどいたらよかったん違うん?」
「そやな‥」
そこへ裕子が頭を掻きながら整備場から戻ってきた
「あかん‥あっちゃん完全にへそ曲げてもうた‥」
「あ〜あ‥うち知らんで〜」
平家は近くにあったタバコを口に含んだ
「あ〜なったらあっちゃんテコでも動かんで」
811 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/07(月) 22:53
「頼みの綱はりんねやな‥
あっ!!あの子のお土産ってなんやろ?」
平家はゴソゴソと紙袋を漁った
「おっ!!鮭トバや〜酒にあうやろな〜」
「これで‥あっちゃん釣れんちゃう?」
「どないやろ‥」
「う〜んほんならカントリーに預けるか?」
平家の父はスパナで肩をポンポン叩きながら
椅子に深く腰をかけた
「オトンはあくまで‥ココには置かん気か?」
「俺から習ってもしゃ〜ないやろ」
「ってかカントリーに人員増やしてどうするんな?」
812 名前:原色GAL 派手に行くべ! 投稿日:2006/08/07(月) 22:54
「‥まぁ‥あれやったら‥
りんねT&Cに移したらええんやし」
「それええな‥あさみも
整備士取った事やし‥でもどうやろ?」
「まぁ‥りんね来てから話し合うか‥」
そう言うと平家の父は
持っていたスパナ片手に作業を始めた
「‥そやな」
裕子は遠巻きにその様子を見て微笑んだ
813 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/08/07(月) 23:01
60章「原色GAL 派手に行くべ!」はココまでです

( `◇´)<この歌はごっちんのシングルやで〜
( ´ Д `)<んあ〜原色ギャルは派手にいくべ♪
(作者)<この歌も結構好き
从#~∀~#从<このアホ歌より隣でギター弾くめがねのねーちゃんばっか見とったで

川σ_σ||<ココに出てきたあたしの愛車エストレアはKAWASAKIの
       シングルマシーンだよ硬派なKAWASAKIが珍しく
       万人向けのバイク作ったんだよね〜
       250ccで取り回しも楽だから女の子でも乗れちゃうよ


( `◇´)<鮭トバで酒が飲めるぞ〜♪
从#~∀~#从<アホがようコンビニでこうてるわ
( `w´)<友達曰く臭いってよう言われてるな〜
(作者)<鮭トバマンセー
       
814 名前:オンナのエボリューション 投稿日:2006/08/12(土) 23:57
新垣は手帖の空きページに
サラサラと何かを書き込んでいた
「ガキさんそれは間違いやで」
「へっ?間違いって?」
「あの子が年上と付き合ってるって話」
「?そうなの?」
「うん‥それたぶん兄ちゃんやと思うで」
「はぁ?」
「まぁ‥うちは詳しく知らんけど
いろいろあるみたいやから
兄ちゃんと全然似てないらしいで‥」
815 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/08/12(土) 23:59
「加護ちゃん見た事あるの?」
「うちはあれへんけど‥
ののが会った事あるって言ってたわ」
「そうなんだ‥そうなのか‥」
加護は新垣の表情の変化を汲み取った
「‥まぁののに聞いたらええんちゃう‥
もっと詳しくわかるん違うか?とりあえずうち席戻るわ」
加護は自分の席に戻った
「‥あいぼん?ガキしゃんが怒ってるのれす」
816 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/08/12(土) 23:59
「そうか?」
「イジメたんれすか?」
「‥なんでやねん」
「でも‥あいぼんがなにか言ったらあ〜なったんれすよ」
「何や自分‥見てたんか?」
「なに言ったんれすか?」
「‥別に‥知ってる事話しただけやで」
「のん心配だからちょっと見て来るのれす」
辻は新垣の席へ向かった
(‥ののってマメやねんな〜コレがうちとの違いか?)
辻の後姿を見ながら加護は小さく溜息をついた
817 名前:オンナのエボリューション 投稿日:2006/08/13(日) 00:00
(はぁ‥あゆみどこいったんだろ?)
大谷は愛車CB750Fに跨り
柴田が行きそうな所に立ち寄っていた
(稲葉さんのところまだ店開いてなかったし
次は‥平家さんのとこ行ってみようかな)
大谷は信号待ちで一人考えていた
その時後ろからクラクションが鳴り隣に並んだ
「マサオ〜あんたも大変やな〜」
窓を開けた平家が声を掛けた
「あっ平家さん‥中澤さんも
‥なにが大変なんですか?」
818 名前:オンナのエボリューション 投稿日:2006/08/13(日) 00:01
「‥ばれてるでそのビンタの痕の訳」
「えっ?どういう事ですか?」
「詳しくはまた後にしよか‥ややこしそうやし‥
とりあえずあんたはちょっとそこら辺走ってからHKおいで」
「えっ?なんでなんっすか?」
大谷が怪訝な顔つきを見せた
「‥あんたもわからんな〜
うちらは誰かさんが泣かした女の子をお迎えに行くんや!!」
「‥あたしも行きます」
819 名前:オンナのエボリューション 投稿日:2006/08/13(日) 00:02
「‥こんでええがな‥あんたが
今柴田に会ったらややこしいだけやねんから」
大谷は黙ってしまった
「まぁ悪いようにはせんから
‥心配しやんとき大谷さん」
裕子が運転席から大谷に声を掛けた
「まぁうちらに任しといたら
ええねんから‥またあとでな!!」
平家が窓を閉めると
同時に裕子のスカイラインは走り去った
820 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/08/13(日) 00:10
61章「オンナのエボリューション」前半はココまでです

( ・e・)<‥う〜ん
川*’ー’)<‥
( ´D`)<あいぼんガキしゃん壊れてるのれす
( ‘д‘)<‥うちは知らんで

( `_´)<あたしの愛車CB750FはHONDAのバイクです
       CBの名前がつくバイクはいろいろありますが
       出た頃は最高峰のバイクでした
       未だにシリーズ化され1300ccまで出てます
       漫画バリバリ伝説にも出てきたバイクです

从#~∀~#从<うちは専属運転手か?
( `◇´)<ほんならうちが運転しよか?
从#~∀~#从<断る!!
       
821 名前:オンナのエボリューション 投稿日:2006/08/17(木) 23:01
社会科準備室
空き時間の保田は頬杖をついて矢口を見た
「矢口‥あんたさ‥いつまでそうしてるつもり?」
真里は決して顔をあげようとはしなかった
「あたしはさ‥あんたの‥その‥あ〜!!
なに言っていいかわかんないわ!!」
保田はタバコに火をつけると大きく煙をはいた
「‥ごめんね圭ちゃん」
真里は袖で涙を拭うと
ぬるくなった缶ジュースに手を伸ばした
822 名前:オンナのエボリューション 投稿日:2006/08/17(木) 23:02
「ん?別に謝られる事なんかしてないわよ」
「ごっちんは‥オイラの事どんな風に考えてるんだろ‥」
真里は窓から見える運動場を眺めながらポツリと呟いた
「まぁ‥あたしが見てる限りではさ
後藤はあんたの事大切にしてると思うわよ」
「‥そうかな?」
「あんたも付き合いそれなりにあるから‥
わかると思うけどあいつは人懐っこいくせして
変なとここだわったりするじゃない?」
「うん‥それはそうだけど圭ちゃん‥
それとオイラ大切にしてるってどういう関係?」
真里は首を傾げながら尋ねた
823 名前:オンナのエボリューション 投稿日:2006/08/17(木) 23:02
「それはさ‥まぁ‥あいつは‥裏切るとか裏切られるって事に
極端に敏感だからあんたの事傷つける事はしないと思う」
保田は少ししどろもどろになりながら真里を見た
「圭ちゃん‥言いたい事が
いまいち的を得てないけど‥オイラなんか元気出たよ」
真里はスッと立ち上がり保田の背中をバンと叩いた
「ちょっと!!痛いじゃないの!!」
「キャハハ!!!
シリアスな圭ちゃんは圭ちゃんじゃないよ」
真里はそう言って準備室を後にした
824 名前:オンナのエボリューション 投稿日:2006/08/17(木) 23:03
交差点近くの路側帯
「もうすぐみっちゃん達が来てくれるからね」
そう言って携帯をポケットにしまうと
りんねは柴田を頭を撫でた
「ごめんね‥りんねちゃん‥」
柴田は項垂れたまま呟いた
「そんなの気にしなくてもいいよ‥りんねもね‥
ずっと前にあっちゃんから昔好きだった人の話
聞いたとき凄い悲しくなったんだけどね‥
その後もっとあっちゃんの事好きになれたよ」
825 名前:オンナのエボリューション 投稿日:2006/08/17(木) 23:03
「そう‥なの?」
柴田は涙目でりんねを見上げた
「うん‥でもね‥そう思えるまでに
いっぱい泣いたしいろんな人に迷惑かけちゃったんだ〜」
柴田は黙ったまま下を向いていた
「だからね‥柴ちゃんもいっぱい泣いて
迷惑かけてもいいとりんねは思うよ」
その時裕子が操るスカイラインが二人の前に止まった
826 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/08/17(木) 23:09
61章「オンナのエボリューション」はココまでです

( `.∀´)<この歌は平家みちよ時代のアルバム曲よ
( `◇´)<風にのる〜オンナのエボリューション〜♪
(作者)<かなり好きな歌であります

(〜´◇`)<‥意味がわからないよ圭ちゃん
(;`.∀´)<‥あたしだってわかんないわよ

(⌒ー⌒)<あっちゃんは優しいよ
川σ_σ||<‥マサオだって


( ´ Д `)<またオーバーヒート起してるらしいねアホ作者
从#~∀~#从<いつもの事や水でもかけとき
(作者)<‥あ〜暑い〜
827 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/22(火) 22:23
時間は進んで昼休み
真希はいつものように一人で
屋上のベンチに横たわっていた
「ひとみちゃんごっちんいる?」
扉の隙間から石川が声を掛けた
「うん‥寝てるっぽい」
吉澤はベンチの裏側から
忍び寄るように回り込んだ
「あのさ〜お二人さんそんな所で何してんの?」
「ひっ!!」
驚いた石川はぺたりと尻もちをついた
828 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/22(火) 22:23
「あれっ?ごっちん起きてたの?」
「ん〜なんか寝れないんだよね〜ってか
後藤が起きてたらなんかまずい?」
「いや‥まずいとか‥
そう言うのじゃなくてさ‥今日‥天気いいね‥」
吉澤は白々しく大きく伸びをした
「どしたの?二人でココに来るなんて
珍しいね‥とりあえず座れば?」
真希は体を起し席を空けた
「‥うん」
二人は言われるがままに腰をおろした
829 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/22(火) 22:24
りんねの操るスカイラインが
二人の前から去っていった
「なぁ‥姐さん運転いけるん?」
平家が心配そうにバイクの側に立った
「ん?問題あれへんよ」
りんねのCBXに素早く跨った裕子は
ライディングポデションを確かめた
「ホンマのホンマに大丈夫?」
「しつこいでみっちゃん
‥いけるって言ったらいけるんや」
裕子はジェット型のヘルメットを深く被った
830 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/22(火) 22:25
「なぁせめてエストレアのほうがええんちゃう?」
「なんでやの?そんなもん
CBXのほうがええに決まってるやん」
「‥まぁ姐さんが‥
そう言うならうちは‥なんも言わんけど」
「せやけど400なんて久しぶりやわ‥いつ以来やろ」
裕子はセルに指をかけた瞬間
あたりに図太いエンジン音が響き渡った
「おおっ!!ええ振動や」
軽くアクセルを捻りエンジンの鼓動を確かめた
831 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/22(火) 22:25
「‥やっぱり姐さんにはバイクが似合うわ」
裕子の嬉しそうな姿を見て平家が呟いた
「なんか言った?」
「別に‥ほな行く?」
平家はミラーにかけてあったヘルメットを被った
「姐さんとりあえず久しぶりやしゆっくり行こな」
「わかっとるがな!!そない心配せんとはよ行き〜や」
「はいはい」
平家の先導で二人は走り出した
832 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/08/22(火) 22:32
62章「おかしな二人」前半はココまでです

▽^)<‥ばれないようにね〜
(0^〜^)<まかせて〜
( ´ Д `)<‥バレバレ

( `◇´)<姐さん暴走はやめよや
从#~∀~#从<あんたこそ‥

( `◇´)<ジェット型ヘルメットって言うのは
       あたますっぽり収まるねんけど
       顎の部分開いてる形のヘルメットやで
       顎の部分まですっぽりの奴はおなじみフルフェイスやで

从#~∀~#从<作者はどっちも嫌いらしく半ヘル被ってるわ

(作者)<‥頭蒸れると禿げるって言うから‥
833 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/26(土) 21:31
(はぁ‥どっか行けって
言われてもな〜どこ行こうかな‥)
大谷はコンビニエンス安倍の裏に
エフを止めてタバコを吹かしていた
「大谷さん?なにしてるんだべさ?」
店からゴミ出しに出てきた安倍が不意に声を掛けた
「あっ安倍さん‥どうも」
「今日はお店休み?」
「‥ハハハ臨時休業です」
「臨時休業?珍しいっしょ
柴ちゃんどうかしたべさ?」
834 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/26(土) 21:32
「‥どうもしないですよ‥」
「それならなして臨時休業だべさ?」
「‥まぁイロイロ‥」
「まぁあとで聞くべさ‥
大谷さんちょっと寄っていくっしょ」
安倍は強引に大谷の腕を掴んだ
「ちょっと!!安倍さんいきなりなんなんすか〜?」
「新作作ったから
シェフの大谷さんに試してほしいべさ」
大谷はそのまま店の裏口から店内に押し込まれた
835 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/26(土) 21:33
「大体予想できるんだけどヤグっちゃんの事?」
「‥ちっちがう‥よ‥ねぇ梨華ちゃん‥」
「‥うん違う違う‥」
「‥二人ともさ‥慣れない事は
しないほうがいいよ‥どう見てもバレバレだし」
「‥やだな〜ごっちん違うってば」
「ふ〜ん」
真希は疑いの眼差しで二人を見た
「あっ!!あのさ‥梨華ちゃんも
原付に乗ればいいと思うんだけどごっちんどう思う?」
それを聞いた真希は無言で立ち上がり吉澤の腕を引っ張り
少し離れた所に引き込んだ
836 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/26(土) 21:33
「梨華ちゃんが原付?‥乗れるの?」
「まぁ免許あるわけだし‥うちも教えるし」
「んあ‥速攻事故とか起しかねないよ」
「‥そうかな?とりあえずさ‥
その気になってるから稲葉さんに相談しようと思うんだ」
「ヨシコがそういうなら‥
いいけどさ‥あとさ‥ヤグっちゃんの事だけど
後藤には今以上の関係は考えられないから」
「‥そうなの?」
「さっきさ‥圭ちゃんも同じような事
言ってたけど‥もしかしてみんなグル?」
837 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/26(土) 21:35
「ちっ違うってば!!ただ矢口さんが
矢口さんぽくないって
梨華ちゃんが言うから‥あっ」
吉澤はしまった!!!
という顔つきで真希から目を逸らした
「まぁそんな事だろうと‥でもさ‥
ヨシコも梨華ちゃんも優しいね〜」
真希は壁にもたれかかった
「ごっちんだって優しいじゃん‥」
「んあ?‥後藤が?
‥後藤は‥全然優しくなんかないよ
‥だってさ‥後藤は‥ほら!!姫が心配してるよ」
838 名前:おかしな二人 投稿日:2006/08/26(土) 21:36
ベンチの方からチラチラと
こちらを伺う石川が目に入った
「後藤先降りるからごゆっくり」
真希はそう言って
吉澤の肩をポンと叩き屋上を降りた
「ひとみちゃんなに話してたの‥?」
石川は心配そうに吉澤を覗き込んだ
「‥ごっちんなに言おうとしてたんだろ‥」
839 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/08/26(土) 21:43
62章「おかしな二人」はココまでです

( ^▽^)<このうたはユニコーンのうただよ
(0^〜^)<めぐる〜めぐる〜めぐる〜おかしな物体♪
(作者)<名曲だ

( `_´)<‥いやあのその
(●´ー`)<詳しく聞くべさ!!

二人とも室蘭なのにあんまりつるんでる話聞かないですな〜

( ^▽^)<〜♪
(0^〜^)<‥
( ´ Д `)<んあ後藤は知らないよ

(作者)<夏が終わる〜♪
从#~∀~#从<今年もなんもなかったな
( `.∀´)<無駄に過ごしてるわこのバカ
840 名前:傍観者 投稿日:2006/09/01(金) 21:33
「いや〜400も馬鹿に出来んな〜」
キーを抜きヘルメットを脱いだ裕子は笑顔で平家を見た
「姐さん相変わらず攻めるな〜
いつこけるかハラハラしたわ」
「なに言ってるんな〜
うちかてバンク考えてコーナー肩入れしてるがな」
「ふ〜んそうは見えんかったで
‥あの頃から変わらん攻め方やと思ったわ」
「まぁ攻め方なんか言ってもな〜
うち昔からあんなしか出来んしあんたみたいに器用ちゃうしな
841 名前:傍観者 投稿日:2006/09/01(金) 21:34
「よう言うわ〜姐さん
うちの事散々煽って
事故らせようとしたん忘れたんか?」
「そうやったか?」
「お前らなぁ‥店の前で思い出に
浸るんもええけど‥あゆみとりんね待たせたままやぞ」
痺れをきらせた平家の父が店から出てきた
「あっ忘れとったな‥」
「あっみちよ‥そのエストレアこっち置いとけ」
「なんやのオトン?弄る気?」
「ん?ちょっと音気になったからな」
842 名前:傍観者 投稿日:2006/09/01(金) 21:35
「あんまいらん事せんときや
柴ちゃんあんまりバイク詳しないねんから」
平家の父は無言でタバコに火をつけた
「さて‥うちそろそろ帰るわ‥仕事あるし」
「姐さんココで帰るんはどうかと思うで」
「‥いやうちあんま関係あれへんし‥」
逃げようとする裕子の腕を平家はがっちり掴んでいた
「もう少し関わって行こうや姐さん!!」
平家は笑みを浮かべながら
半ば強引にプレハブ小屋に連れ込んだ
843 名前:傍観者 投稿日:2006/09/01(金) 21:35
「あいぼん‥のんは悪かったんれすかね」
「なんやの?いきなり」
「ガキしゃんの機嫌また悪くなってるのれす」
加護は顔をあげることなくパソコン画面を見ていた
「‥なに言ったんな?」
「聞かれた通りれいなちゃんの
お兄ちゃんの話しただけなんれすけど」
「ふ〜んほんなら問題ないんちゃうか?」
「そうれすかね〜」
「自分気使いすぎちゃうか?
そこまで考えんでもええやろ」
844 名前:傍観者 投稿日:2006/09/01(金) 21:35
「あいぼんはやっぱり
頭がいいんれすね‥羨ましいれす」
「のの‥なんか話し飛躍してへんか?
何でいきなりうちが頭エエに繋がるんな」
「らってあいぼんは
深く考えずに行動が出来るじゃないれすか」
悪意のない辻の言葉に加護は肩を落とした
(その言葉そのまま自分に返すわ)
「うちは‥ののが羨ましいけどな」
「どのあたりがれすか?」
845 名前:傍観者 投稿日:2006/09/01(金) 21:37
「どのあたりって
‥そらイロイロや‥」
「イロイロれすか‥」
「まぁそれはエエがな‥
ガキさんはほっといたら
機嫌なおるわそれより
このショートカットキーって奴もっと教えてや」
「のんそんなに知らないれすよ」
加護は窓際で外を見る新垣を横目でチラリと見た
846 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/09/01(金) 21:42
63章「傍観者」前半はココまでです


( `◇´)<バイクでスピード出してはしってる時に
       カーブでは肩からいくんやで〜コレが肩入れや
从#~∀~#从<どっかのアホは肩入れしすぎて
          カーブの先の雑木林に突っ込んでたな
(作者)<どこのどいつだろう?


( ‘д‘)<ん〜これがこうなって
( ´D`)<あいぼんはどうでもいいことばっかり覚えてるのれす
( ‘д‘)<‥以外と重要やで
( ´D`)<作者はショートカット全く使えないのれす
( ‘д‘)<アレはアホやからしょうがない
847 名前:傍観者 投稿日:2006/09/05(火) 21:32
真希が去った後
石川と吉澤はベンチに腰をおろしていた
「ごっちんも何か悩んでるのかな?」
石川が遠くを見つめぽつりと呟いた
「ん〜どうだろでもごっちんって
物事表に出す性格してないからね〜」
「そうだよね‥ごっちんって頭いいから
自分で解決しちゃうんだろうね‥」
「ごっちんってさ‥めちゃくちゃクールだよね」
「でもふとした時暖かいよね」
848 名前:傍観者 投稿日:2006/09/05(火) 21:32
二人が頷き合っていると
屋上の扉が開き真里が入ってきた
『あっ矢口さん』
「あれ?珍しいな二人がここいるなんて」
「ええ‥ちょっと」
吉澤がベンチを空けた
「ちょっと?なんだよ!!
まさか‥オイラ邪魔だったか?」
「そっ!!そんな事ないですよ!!」
石川が焦って立ち上がった
「‥アゴンが焦ってるみたいだしオイラ降りるわ」
真里はスッと手を上げ扉を閉めた
「降りちゃった‥ね」
「ごっちん探しに来たのかな‥」
「うちらもそろそろ降りようか‥」
二人は手を繋ぎ屋上から降りた
849 名前:傍観者 投稿日:2006/09/05(火) 21:33
アヤカはファッション雑誌を
読みながらハーブティーを飲んでいた
「やっぱりこれ買おうかな〜」
その時店のドアが開きスーツ姿の男が入ってきた
「いらっし‥あっ秀ちゃん‥どうしたのそんなに急いで」
「いやっ‥大谷とあゆみは‥来てないな‥」
「ん?あの二人って‥店は?」
「さっき寄ったら臨時休業なんて張り紙してたからな
‥ココにでも来てるんじゃないかと思って来たんだが‥」
「臨時休業?なんで?今朝二人と
メロンで朝ごはん食べたんだよ」
「メロンで?なにやってんだ?お前ら」
850 名前:傍観者 投稿日:2006/09/05(火) 21:33
「あ〜昨日ね
ちょっと店で呑んでそのままあそこ泊まったから」
「お前ら‥店で呑むなよ‥」
「携帯は?連絡してみた?」
「あ〜さっきしたら2人とも電源切ってた
一応留守電は入れといたけど‥どこ行ったんだか」
「ふ〜んどうしたんだろ‥なんか呑む?」
「じゃ‥ブルマン」
「秀ちゃんこだわりとかあったっけ?」
「別に‥最近よく飲んでるだけ」
池田は椅子に腰をおろし近くにあった新聞を手に取った
「ねえ?秀ちゃんが送った朝FAX
見せてもらったけどアレなんかやばくない?」
851 名前:傍観者 投稿日:2006/09/05(火) 21:33
「なにがやばい?」
「え〜っとあの人誰だっけ」
「ん?村田か?」
「そう!!村田さん!!」
「で?なにがやばいの?」
「だって村田さんってマサオの元カノらしいじゃん」
「はぁ?マジで?」
「えっ?まさか秀ちゃん知らなかったの?」
「いやっ‥知り合いって事は
聞いてたけど付き合ってたまでは‥」
「‥それと関係してるんじゃない?」
「‥どうだろうな」
池田は新聞をたたむと大きくため息をついた
「あたし知り合いあたってみようか?」
「‥頼んでいいか?」
「いいよ‥まぁこれ飲んでゆっくりしてて」
そう言うとアヤカは
コーヒーカップとミルクを置き奥に入っていった
852 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/09/05(火) 21:40
63章「傍観者」はココまでです
( ´D`)<この歌はゆずの歌れすよ〜
( ‘д‘)<横目でチラリそこの傍観者〜♪

(0^〜^)<ごっちんが心配だYO
(〜^◇^)<アゴン邪魔したな
(;^▽^)<邪魔も何も‥

川‘▽‘)||<パンピーの池田君またでてきました
川σ_σ||<バカ作者は許可は得てるって言ってたけど‥
( `_´)<テキトーなんだよね

( ´ Д `)<んあ?アホ作者は?
( `◇´)<仕事まともにせんとパチンコ屋でCR松浦亜弥やってるわ
( `.∀´)<結構勝ってるらしいわよ
从#~∀~#从<他の台で捨ててるからたいして変わらんわ
853 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/10(日) 23:35
大谷は裏口から出るとポケットからキーを出した
「お邪魔しました‥コーヒーご馳走様っす」
「こちらこそ新しいパンの
レシピ考えてもらって悪かったべさ」
「いえっ‥案出しただけですし‥
うちのメニュの参考にもなりましたよ」
「大谷さん‥なっち
よくわかんないけど‥早く柴ちゃんと仲直りするべさ」
「ハハハ‥わかりました」
「二人が仲良くないと‥
美味しいゴハンも美味しくなくなるべさ」
854 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/10(日) 23:36
「‥はぁ」
「またなっちも食べに行くっしょ」
「是非来てください」
大谷はそう言うとセルに指を掛けエンジンを掛けた
「いつ見ても大きいバイクだべ重くないべさ?」
「乗ってみるとたいして気にならないっすよ」
「なっちも免許持ってるけど‥
ほとんど乗らないからもう乗り方忘れたべさ」
「えっ?安倍さん免許持ってたんですか?」
「なっちも中免だけ持ってるべさ!!
ずっと前に取ったけど乗らないまま過ぎたっしょ」
855 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/10(日) 23:37
「そうだったんですか〜
持ってるんなら乗りましょうよ楽しいですよ」
「まぁ時間あれば考えるべさ‥
とにかく気をつけて帰るっしょ」
「はい‥長居してすみませんでした」
大谷はヘルメットを
被りコンビニエンス安倍を離れた
856 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/10(日) 23:37
「なぁ‥あっちゃん
‥りんねが心配してるで」
整備場でふてくされて
タバコを吸う稲葉に裕子が声を掛けた
「ん?‥もう話終わったん?」
「まだ話しとる‥なんか例の子
圭坊とクラス一緒やったらしいわ」
「ほんなら裕ちゃんも知ってるん違うん?」
「知らん‥ってかあの頃の事なんか‥
もうほとんど覚えてへんわ」
「ふ〜ん‥そうなんかいな?」
857 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/10(日) 23:38
「あの頃言ったら‥あっちゃんとかみっちゃんと
つるんでばっかりやったしな〜」
「そうやったな〜」
「そう言えばさっき見てんけど
あの子エフ乗ってるねんな〜」
「あ〜マサオ?」
「うん‥スペンサーカラーやったかあれ?」
「あれ初期型やで」
「マジで?やっぱココで買ったんか?」
「せやで〜うちがタンクカラー変えたってん」
「へ〜そうなんや〜」
858 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/10(日) 23:38
「キャブもケーヒン
入れてるしかなりイカツイであれ」
「ケイヒンって‥えらい男前なや〜」
「別にケイヒンやからって
男前ってことはないやろまぁマサオは男前やけど」
二人がそんな話をしていると
ツールラックに置いていた
平家の携帯が鳴った
859 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/09/10(日) 23:46
64章「マワルソラ」前半はココまでです

(●´ー`)<なっちは美味しいもの食べたいべさ
( `_´)<‥はぁ


( `w´)<マサオのバイクのスペンサーカラー言うんは
      昔おったフレディースペンサーって
      言うレーサーのバイクのモチーフにしたカラーリングやねん

从#~∀~#从<ケイヒン言うのはバイクとか車のキャブレターをメインに作ってる会社やで
         一部の人には憧れのパーツやねん
         アホ作者は高い金出してつけた次の日キャブレターだけ盗まれてたで


( ´ Д `)<アホ作者が部屋で腐ってるよ
从#~∀~#从<ついにCR松浦亜弥の連勝記録ストップしたらしいで
( `◇´)<もう二度とやらんって連呼してるわ
( `.∀´)<アホよねアホ
860 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/14(木) 21:05
中等部昼休み
加護は辻の熱心な指導に困惑していた
「駄目れす!!あいぼん!
そこの指はこっちれす!!」
辻は徐に加護の腕を掴むと
ホームポディションに指を添えた
「なぁ?‥のの‥こんなもん
押し易い指で押したらええん違うの?」
「あいぼんはキーボード見ながら
パソコンするんれすか?」
「はぁ?そら見とかなわからんやろ?」
861 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/14(木) 21:08
「ふっ!!それは素人れす!!
プロはブラインドタッチれす」
辻はニヤリと笑い八重歯を見せた
「はぁ?自分おもいっきりアマやん」
「のんはあいぼんより出来るのれす」
「ほな自分‥見やんと打てるんか?
そのブラインド?タッチとかいう奴?」
「そんなの出来るわけないじゃないれすか」
辻は自慢げに答えた
「‥自分さっきから
言ってること支離滅裂やで」
862 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/14(木) 21:08
「あいぼん!!時間がもったいないれす
続きとっととやるのれす!!出来ない子は居残りれすよ」
辻は腰に手を置き威張る様に仁王立ちした
「居残りって‥普段のののやん」
「そうれすね‥あいぼんと違ってのんは
アホれすからねって!!そんなのは今関係ないのれす!!」
「なんちゅう‥ノリツッコミやねん‥」
「ほら!!手が止まってるのれす!!」
「ハイハイ‥」
「ハイは一回れいいのれす!!」
その後も辻の熱心な指導は続いた
863 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/14(木) 21:09
「じゃ‥みっちゃんもほとんど知らないんだ〜」
柴田は溜息をつきながら机に頬杖をついた
「う〜んせやな〜うち他の学年の教室なんか
ほとんど行かんかったしな〜」
平家は小さくタバコの煙を吐いた
「さっき裕ちゃんも覚えてないって言ってたね」
「姐さんに聞くんは間違えやわ姐さんは
自分からは関わろうとせんしな
‥まぁ圭みたいに牙剥かん限りは‥な」
「あ〜あ‥どんな人なんだろう‥村田さんって」
柴田は机の上に置いていたタバコに手を伸ばした
864 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/14(木) 21:10
「まぁ圭やったらなんか知ってるやろうな」
平家は手元にあった灰皿を柴田の前に置いた
「あのさ‥みっちゃん‥
中澤さんってやっぱり怖い人なの?」
「姐さんか?う〜んどうやろ
まぁ怒ったら怖いけど普通やでなぁ?りんね」
「裕ちゃん優しいよ〜
りんねはね〜裕ちゃんとすぐ仲良くなったし」
「そうなん?そう言えば‥りんねと姐さんって
気がついたら知り合いになってたな?やっぱあっちゃん繋がりか?」
「うん!!裕ちゃんが東京いた頃に
あっちゃんと遊びに行った時に仲良くなったんだ〜」
「そう言えばそんなん言ってたな〜」
865 名前:マワルソラ 投稿日:2006/09/14(木) 21:10
「りんねちゃんも仲いいんだ〜」
「うん柴ちゃんもすぐ仲良くなれるよ」
「そうかな〜あっ!!そう言えば
マサオが前にどこかであったことあるって言ったな〜」
「姐さんとか?」
「うん‥どこかであったこと
あるけど思い出せないって言ってた」
「ふ〜んマサオと姐さんがね〜
人間どこで繋がってるかわからんな」
その時プレハブ部屋の
ドアが開き裕子と稲葉が入ってきた
866 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/09/14(木) 21:16
64章「マワルソラ」はココまでです

( ´D`)<この歌は矢井田瞳の歌れす
( ‘д‘)<マヨワナイナンテ オモシロクナイワ〜♪

( ´D`)<ホームポディションとっとと覚えるのれす
( ‘д‘)<作者なんか10年以上前からパソコン弄ってるのに出来へんで
( ´D`)<あれはアホれす


川σ_σ||<中澤さんにぶん殴られる保田さん
(⌒ー⌒)<りんね見たことない
( `◇´)<うちなんか今でもどつかれてるで


( `.∀´)<バカ作者が懲りずにパチンコ屋へ行ったみたいよ
( ・e・)<釘が読めるから負けないらしいのだ
( ´ Д `)<さっき泣きながら帰ってきたぽ
867 名前:イメージ 投稿日:2006/09/19(火) 21:42
「ガキさん‥いい加減機嫌直すがし」
「別に‥怒ってないよ」
新垣は空になった紙パックのジュースを
ペコペコと音を立て膨らませながら窓の外を見ていた
「普通に機嫌悪いがし」
「だから〜悪くないよ〜」
「でも田中さんのお兄さんだったとはね〜」
「う〜ん下調べ殆どしてなかったからね〜
なんか悔しいなぁ‥ガセに惑わされたってのは‥」
新垣は空の紙パックを潰しながら呟いた
「やっぱり怒ってるがし」
「‥だから〜怒ってないってば」
868 名前:イメージ 投稿日:2006/09/19(火) 21:42
「あのさ‥ガキさんあっし‥ずっと前から
気になってたんだけど‥どうやって調べてるん?」
「どうやってって‥
まぁ最初はほら‥噂だよね‥それをあの手この手で」
「‥あの手この手‥
やっぱり探究心からくるがし?」
「そうだね〜探究心はあるね‥それに‥ほって置くと
後で気になるじゃん!!愛ちゃんは気にならないの?」
「う〜んどうだろ?
あっしはそこまでは気にならないな〜」
「ふ〜ん‥まぁあたしにとっては
これも‥趣味の一環だからね‥さて‥もうすぐ授業始まるよ」
新垣はそう言って机を片付けだした
869 名前:イメージ 投稿日:2006/09/19(火) 21:46
「あ〜あ‥池田も厄介なやっちゃな〜」
平家は携帯を机に置いた
「なんて言ってたんな?」
稲葉が平家に尋ねた
「なんかはよ帰らせろって言っとったわ」
「ふ〜んあんまり責任感じてへんなあいつ」
「まぁ知らんかったが全てやわな」
稲葉は吸っていたタバコを灰皿にねじ込んだ
「さて‥もうええ時間やし‥
うちそろそろ帰るわ」
裕子はパイプ椅子をたたんだ
「あっ裕ちゃん‥うちも乗せてってや
事務所にバイク置いたままやねん」
「あ〜そうやったな‥ほな乗っていき」
870 名前:イメージ 投稿日:2006/09/19(火) 21:46
「うん!!ほな‥りんねまた後で電話するな」
「うんわかった」
りんねは奥の席から手を振った
「あっ!!姐さん鮭トバ持った?」
平家が紙袋を指差した
「もうたで‥ほな柴田さん喧嘩もほどほどにな〜」
「あのっ‥ご迷惑かけてすみませんでした」
柴田は立ち上がり頭を下げた
「ん?そんなん気にしやんでもええで
‥でもな‥ほら‥人間はイライラしてたら‥
いろんなとこに影響出てくるしな」
裕子は頭を下げた柴田を諭すように
声を掛けプレハブ小屋を出た
871 名前:イメージ 投稿日:2006/09/19(火) 21:47
「裕ちゃんエエ事言うな〜うち見直したわ」
外に出た稲葉はそう言って肩を叩いた
「あっちゃん‥見直したって
どういう意味やねん‥怒るで?」
「エエ意味やがな‥」
「あっちゃんが
言ったら全然そんな風に聞こえへんわ」
「なにそれ‥なんか傷付くわ〜
でも何であんな言ったん?」
「まぁ物作る人間が喧嘩したら絶対に作られる物に
影響出るからな‥これはまぁうちで実証済みや」
「ふ〜んそう言うもんなんや〜」
二人はそんな話をしながらスカイラインに乗り込みHKを離れた
入れ替わるように大谷のエフがHKの前に止まった
872 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/09/19(火) 21:51
65章「イメージ」前半はココまでです

川*’ー’)<あの手この手
( ・e・)<奥の手なんかもあるのだ

( `w´)<しめるとこしめるな〜裕ちゃん
从#~∀~#从<大人として当然やがな
(⌒ー⌒)<あの二人大人だって
( `◇´)<‥う〜ん‥ないな


( `.∀´)<作者がもうパチやめる宣言したんだって
( ´ Д `)<ん?今日駅前で打ってたよ
从#~∀~#从<2日持たん目標やな

873 名前:イメージ 投稿日:2006/09/23(土) 23:11
屋上から降りてきた真里が
渡り廊下から外を見ていた真希に声を掛けた
「あっごっちん!!昨日の課題の
レポートやった?オイラやってないんだけど」
「んあ?やぐっちゃん‥
やったけど‥もう大丈夫?」
真希は保田から話を聞いていたが
真里に悟られないように平然を装った
「やっぱ朝食抜いたら駄目だね
フラフラしちゃって保健室直行しちゃったよ」
「んあ〜やぐっちゃん‥
ご飯はちゃんと食べないと駄目だよ〜」
874 名前:イメージ 投稿日:2006/09/23(土) 23:11
真里の精一杯の誤魔化しを真希は受け止めた
「キャハハ!!そうだね
圭ちゃんにも同じ事言われたよ〜」
「んあ?もう大丈夫なの?」
「うん!!それより提出まで
あんまり時間ないから写させてよホラ!!行くよ〜」
「んあ‥危ないよやぐっちゃん」
真里は真希の背中を押して教室に戻った
875 名前:イメージ 投稿日:2006/09/23(土) 23:12
その頃ココナッツには
HKに行く前に立ち寄った江川がいた
「ふ〜んそんな事があったのか‥ってかどう考えても
お前が悪いな‥とっとと詫びいれて仲裁してこいよ」
江川はうんざりした表情で池田を見た
「‥結論出すの早すぎだろ
‥俺だって知らなかったんだよ」
「はい江川君‥どうぞ‥
ってか二人って仲良かったんだね」
アヤカはコーヒーカップを置いて席に着いた
「ありがと‥まぁ秀とは
東京いたときから知り合いだからな〜」
876 名前:イメージ 投稿日:2006/09/23(土) 23:13
「へ〜そんな前から知り合いだったんだ」
「まぁな‥江川とは高校は違うけど
ひょんな所で知り合ってウマが合ったんだよ」
そう言うと池田はカップのコーヒーを飲み干した
「卒業してもう会う事ないだろうって
大阪来たら秀が居たからビックリしたな〜」
「それは俺の台詞だ‥お前頭いいから
てっきり官僚にでもなるんだと思ってたのに‥」
「そう言えば江川君って‥メチャクチャ賢い大学行ってた
ってみっちゃんから聞いた事あるな〜」
「って言うかアヤカ?何で俺は江川君?」
「ん?だってあたし‥江川君の下の名前聞いたことないもん
それにみんな江川って呼び捨てしてるじゃん」
877 名前:イメージ 投稿日:2006/09/23(土) 23:13
‥確かに‥まぁいいか‥」
「さて‥とりあえず俺本部帰るわ‥」
財布から五千円札を出し机に置いた
「えっ秀ちゃん?あの二人は?」
「居場所わかったんだし‥それに俺あの人苦手だし‥」
「なんか露骨だね」
「俺が今何か言っても仕方ないだろ‥
‥二人の問題だし‥また夜にでも出直すよ」
「‥そっか‥あっ!!おつり出すね」
席を立とうとするアヤカを制止した
「釣りいいよ‥江川の分もそこから出しといて
‥いろいろ世話掛けて悪かったな‥じゃ江川お先」
「おう‥またな」
池田は江川の肩を叩き店を出た
878 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/09/23(土) 23:19
65章「イメージ」はココまでです
川‘▽‘)||<この歌はブルーハーツの歌だよ
( ´ Д `)<イメ〜ジ〜イメ〜ジイメ〜ジ♪

( ´ Д `)<んあ‥
(〜^◇^)<キャハハハハ

川‘▽‘)||<作者ホントに江川君の名前知らないんだって
川=‘ゝ‘=||<テキトーだねホントに

从#~∀~#从<アホはどこいった?
( ´D`)<修行に出たみたいれす
( ‘д‘)<修行?
( `.∀´)<どうせ明日にはなきながら帰ってくるわよ
879 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/09/29(金) 21:10
「ほな‥りんねいこか‥」
「‥うん」
平家は携帯とタバコをツナギに入れ
りんねとプレハブ小屋を出た
残された大谷と柴田は黙ったまま下を向いていた
『あのさ‥』
意を決したようにお互い声を掛け合った
「‥あゆみ先言いなよ‥」
「マサオ先言ってよ‥」
「えっ‥うん‥あの‥さ‥
あたしはさ‥あゆみの事が好きなんだよ」
柴田は無言で大谷を見ていた
880 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/09/29(金) 21:10
「めぐみ‥の事はきっちり終わらせてるし
後ろめたい事はなにもないよ‥でも‥」
大谷は少し口篭った
「でも?なに?」
「でも‥どんな誤解にしても‥
あゆみの事泣かせたのは許されないと思ってる‥」
「マサオ‥」
「ごめん‥あたし‥どんな罰でもうけるから」
「もういいから‥あやまらないでよ‥」
柴田の目から涙がこぼれる
881 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/09/29(金) 21:11
大谷はスッと立ち上がり
やさしく柴田を抱きしめキスをした
「‥一応‥一件落着やな」
「うんそうだね」
中の様子を外の小窓から見ていた
平家とりんねはガレージを後にした
「うち‥なんか疲れたわ
‥ちょっと息抜きにココナッツでもいこかな‥りんねも行く?」
「りんねお店ほったらかしだから
そろそろ帰るよ‥あっ!!みっちゃん」
「なんや?」
882 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/09/29(金) 21:11
「りんねどうしてHKに呼ばれたの?」
「あっ‥すっかり忘れとったわその事
‥あっちゃんも帰ってもうたしな
‥また店終わってからみんなで話し合おか」
「うんわかった‥じゃりんね戻るね」
「気付けてな〜」
りんねはCBXに跨り走り去った
「オトン!!うちちょっと
アヤカんとこ行ってくるわ‥」
そう言い残し平家は商店街へ抜ける道を歩いた
883 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/09/29(金) 21:12
裕子は事務所前の駐車場に車を止めると
Gpz900に跨る稲葉に声を掛けた
「昨日は暗かったから気付かんかったけど‥
ちょっとごちゃごちゃし過ぎちゃうか?」
「そうか?ステッカーだけやで
ボディーのカラーは弄ってないし」
「いや‥そのステッカーが
ゴチャゴチャしてるって言ってるねん」
「え〜かっこええやん
これなんかレプリカやけど限定やで」
稲葉は自慢げにステッカーを撫でた
884 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/09/29(金) 21:13
「‥プラモデルちゃうねんから‥」
「そや!!プラモデルで
思い出したけど‥もうもろたんか?」
「ん?なにを?」
「まだやねんな〜
まぁそのうち貰えるわ〜ほなうち帰るな」
稲葉はエンジンをかけた
「うちも仕事せな‥やる事いっぱいやわ」
「ハハハ‥うちも客ほったらかしやわ‥ほな」
稲葉は手を上げるとギアを踏み込み国道に消えた
885 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/09/29(金) 21:19
66章「ほとんどがあなたです」前半はココまでです

川σ_σ||<どんな罰与えようかな〜♪
(;`_´)<‥えっもういいんじゃ?
川σ_σ||<それとこれとは話が別

( `◇´)<ほぅ〜
(⌒ー⌒)<みっちゃん覗き過ぎ

( `w´)<ステッカーがかっこええねん
从#~∀~#从<シンプルが一番ええと思うわ
( `w´)<うちのバイクGpz900はKAWASAKIのビッグバイクで
      トップガンでトムクルーズが
      乗ってたバイクやでかっこええねんこれが!!!
      ちなみに海外ではNinjiya(忍者)で通ってるねんで〜

从#~∀~#从<アホ作者のバイクステッカーだらけで汚い
( ´ Д `)<んああれで満足してるらしいよ
886 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/10/04(水) 00:32
時間は進んで中等部放課後
生徒会室にて専属講師辻の講義はまだ続いていた
「プッ‥あいぼんって以外と物覚え悪いんれすね?」
「‥おのれに言われとうないわ」
「ふん!!のんはこう見えて出来る女れすよ?」
辻は威張るような目つきで加護を見た
「ほぅ〜言いよんな〜‥今度から宿題自分でやりや‥
うち絶対手伝ったれへんからな!!」
「‥冗談れすよ〜あいぼんは相変わらず硬いれすね〜」
「硬いもやらかいもあるか!!」
887 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/10/04(水) 00:33
「あ〜もう!!うるさいがし!!」
読んでいた本を閉じ
机をドンと叩き高橋が席を立ち二人を睨んだ
『‥あっ』
二人はマズそうな顔でハモった
「愛ちゃん‥ごっごめんなしゃい‥」
「‥すまなんだな‥ってか
‥うち‥前から聞きたかってんけど
‥自分‥なんで自習室つかわへんの?」
「あっしあの部屋好かんがし‥」
「ふ〜ん‥そうなんや‥さて‥
うちはもう帰ろかな?‥ののはどうするんや?」
888 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/10/04(水) 00:33
「そうれすね〜
愛ちゃんガキしゃんはどうしたんれすか?」
「あ〜サークル行ったがし」
「そうなんれすか‥じゃのんはあいぼんと帰るのれす」
「じゃってなんやねん‥
ほなお先ガキさんによろしゅう言っといて」
「わかったがし」
「愛ちゃん晩御飯までには帰ってきてくらさいね〜」
荷物をまとめた二人は静かに生徒会室を後にした
889 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/10/04(水) 00:34
その頃ココナッツ
「ところで‥
江川君はいつまでココにいるつもり?」
「いつまでって言われても
‥みちよさんまだ終わってなさそうだし」
「ふ〜ん‥そっか‥
あっそうだ!!江川君って
みっちゃんのファンクラブの人の事ってわかる?」
「ハァ?なにを唐突に
‥わかるって聞かれてもね〜?」
「‥いや江川君なら
何か知ってるかな〜って思って」
「そりゃ‥ってか知ってても
教えれるわけないだろ‥個人情報だぞ」
890 名前:ほとんどがあなたです 投稿日:2006/10/04(水) 00:35
「ハハハ‥だよね今言った事忘れて」
アヤカは小さくため息をつき
冷めたハーブティーを口にした
「‥あのさ‥気のせいかも知らないんだけど
この店いつも以上にお客来てないんじゃないか?」
「う〜ん‥江川君ちょっと店番してくれれないかな?
あたしちょっとみっちゃんの所行って来るから」
「ハァ?ちょっと待てよアヤカ!!」
アヤカはそう言うと
テーブルに置いていた携帯とタバコを持ち店を出た
891 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/10/04(水) 00:41
67章「ほとんどがあなたです」はココまでです
川σ_σ||<この歌はメロンのCWだよ〜
( `_´)<ほんのちょっとの〜悪ふざけなら〜もう手遅れ〜♪

川σ_σ||<どんな罰与えようかな〜
( `_´)<まだ考えてんのかよ!!


川*’ー’)<まったく!!静かにって!!書いてるでしょ!!
( ´D`)( ‘д‘)<‥申し訳ございません

(江川)<お客いない
川‘▽‘)||<そう思うならつれて来て


从#~∀~#从<作者が腹痛らしいな
( ´ Д `)<んあ〜正露丸オヤツ代わりに食ってたよ
( `◇´)<効くもんも効かんなありゃ
(作者)<う〜ん
892 名前:おしえて 投稿日:2006/10/09(月) 22:30
平家のプレハブ小屋では
大谷と柴田が並んでソファーに座っていた
「ねぇマサオ‥村田さんってどんな人なの?」
「どんな人って‥う〜ん‥
まぁ変わってるけど頭がメチャクチャよかったな」
「それはアヤカちゃんも言ってたね‥」
「う〜ん勉強の事はあんまりわかんないんだけど
アレだよ‥ほら頭の回転がいい?天才肌って奴?」
「どっちにしろいいって事じゃん」
「まぁそういう事になるかな‥」
「ほかには?」
「ん〜あとも足速かったな〜」
893 名前:おしえて 投稿日:2006/10/09(月) 22:31
「他にもまだあるでしょ」
「他って?どうする気だよそんなの聞いて」
「知りたいの!!」
「知りたいのって‥」
大谷は困惑した表情で柴田を見た
「だって知りたいんだもん!!ほら!!教えてよ」
「なに言えばいいんだよ‥」
「なんでもいいの!!
ほら!!好きな食べ物とか好きな音楽とか」
「好きな食べ物ってあいつ野菜ばっか食ってたな〜」
「へ〜そうなんだ〜」
「ってかどうすんだよ‥
こんな事聞いて‥もういいじゃん」
大谷は机に置いていたタバコに手を伸ばした
894 名前:おしえて 投稿日:2006/10/09(月) 22:32
「よくない!!だってこれから
メロンの戦力になる人なんだよ
いろんな情報得ておかないと」
「はぁ?」
大谷は咥えていたタバコを落とした
「戦力って‥あゆみ
‥まさかめぐみの話受けるの?」
「もちろん!!うちの店に足りない
何かを持ってる人っぽいしなんか燃えるじゃん!!」
柴田は立ち上がると握り拳を作って熱弁を振るった
895 名前:おしえて 投稿日:2006/10/09(月) 22:32
朝女裏校門
吉澤はエリミネーターの
エンジンを止めシートに腰をおろしていた
「ひとみちゃ〜んお待たせ〜あ〜っ着替えてる〜」
吉澤の姿を見つけ
かけて来た石川がぷ〜っと頬を膨らませた
「だって‥ついでだもん‥それに‥
うちスカートで運転するの好きになれないし」
「え〜あたしは
ひとみちゃんのスカート姿好きだけどな〜」
896 名前:おしえて 投稿日:2006/10/09(月) 22:33
「う〜ん‥それより‥梨華ちゃん
ホントに部活休んでいいの?」
「うんサボっちゃっちゃった
‥たまにはいいかな〜って思って」
「そっか‥じゃ行こうか‥はい‥ヘルメット‥あっ」
「ありがと‥どうしたのひとみちゃん」
「まいちんだ‥」
校庭脇のベンチに腰掛けて
ぼーっとする里田に吉澤が気がついた
897 名前:おしえて 投稿日:2006/10/09(月) 22:33
「なんだか‥遠く見て
物思いに耽ってるね‥誰か待ってるのかな?」
「どうだろ‥まいちん最近変なんだよね‥」
「そうなの?」
「うん‥今朝もうちに何か言おうとして
口篭っちゃったんだよ‥なんか悩んでるのかな‥」
「そうなんだ‥行ってあげたら?」
「う〜ん‥またサルの時にでも聞いてみるよ‥」
「うん‥その方がいいかな」
吉澤はエンジンをかけ裏門を離れた
898 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/10/09(月) 22:37
68章「おしえて」前半はココまでです

川σ_σ||<ほら!!吐くんだとっとと吐いてしまえ!!
(: `_´)<‥いやあのその

( ^▽^)<パンツ見えないかな〜
(0^〜^)<ちゃんとお尻に巻き込んで乗ってね


( ´ Д `)<アホ作者がサボって遊びまわってるね
( `◇´)<ストックあるから余裕とか抜かしてたで
( `.∀´)<そのうち痛い目に遭うわね
899 名前:おしえて 投稿日:2006/10/14(土) 01:32
加護と辻は2人乗りで商店街近くにいた
「あいぼんココナッツでお茶するのれす」
「また寄り道かいな?」
「たまには息抜きも必要れす」
「自分息抜きしっぱなしやん‥」
「なに言ってるんれすか!!
あいぼんの為を思って
のんは身をこなにしてるんれすよ」
「なんやねん自分‥その言い草」
「のんはもっともっと!!
あいぼんと遊びたいだけれすよ」
900 名前:おしえて 投稿日:2006/10/14(土) 01:32
辻の言葉に少し戸惑いを
感じたが平然を装うように答えた
「ふ〜ん‥そう言うもんかな‥
まぁ帰ってもアレやし‥いこか?」
「美味しいパフェ食べるのれす」
「のの‥また斉藤さんに怒られるで」
「‥その分動くのれす!!」
「いつもその台詞やな
‥実際どうなん?動けるんか?」
901 名前:おしえて 投稿日:2006/10/14(土) 01:32
「あいぼんはのんの
実力を知らないからそんな事言えるんれすよ」
「まぁあとでじっくり
聞かせてもらうわ‥ほなココナッツ行こか」
加護と辻は自転車を降り商店街に入っていった
902 名前:おしえて 投稿日:2006/10/14(土) 01:33
「んあ〜終わった終わった〜」
真希は伸びをしながら
駐輪場に向かって歩いていた
「んあ?あれは‥」
校庭脇のベンチに腰掛ける里田が目に入った
(んあ?里ちゃんあんな所でなにしてるんだろ)
真希は里田のもとへ行った
「里ちゃんどしたの?黄昏ちゃって」
「うわぁぁぁ!!」
背後から声を掛けられた里田はひどく驚いた
「んあ!!ごめん‥驚かしちゃったね」
903 名前:おしえて 投稿日:2006/10/14(土) 01:33
「‥後藤さん‥」
「んあ?どうかしたの里ちゃん?」
「いえっ‥ちょっと考え事してただけです」
「んあ〜考え事か‥
悩む事はいいことだと後藤は思うよ」
真希は一人ウンウン頷きながら里田を見た
「はぁ‥」
真希の言葉に里田は困惑した
「じゃ後藤はバイトだからお先〜」
「あっお疲れ様です」
「バイバーイ!!」
真希はピョンピョン撥ねながら駐輪場へ消えた
(なんだったんだろう)
里田は真希の後姿を見ながら首を傾げた
904 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/10/14(土) 01:38
68章「おしえて」はココまでです

( ´D`)<これはハイジのオープニングれす
( ‘д‘)<なんかいつも以上に‥無理矢理やな
川σ_σ||<おしえて〜マサオさん〜おしえて〜♪
( `_´)<‥

( ´D`)<ココナッツのパフェは旨すぎれす
( ‘д‘)<他のメニューもあるがな

川=‘ゝ‘=||<‥あ〜驚いた
( ´ Д `)<んあ?
905 名前:夢の話 投稿日:2006/10/20(金) 00:24
商店街の出口付近ココナッツに向かう平家と
HKに向かっていたアヤカが出くわした
「ふ〜んそうやったんか
‥ほんならまだ江川は店におるん?」
「うん出て来る時に店番頼んだから」
「あんたなぁ‥
あんなんに店任してどないするんな?」
「みっちゃん‥そんな事
言ったら江川君かわいそうじゃん」
「あいつ勉強は出来るねんけどな
‥他はからっきしやからな〜」
「ハハハ!!じゃあみっちゃんと正反対だね」
「あんた‥何気に酷い事言うな」
906 名前:夢の話 投稿日:2006/10/20(金) 00:25
二人がココナッツへ向かっていると
ちょうど反対側から辻と加護がやってきた
「アヤカしゃ〜ん」
辻がアヤカに向かって手を振った
「あっ‥平家さん」
「おっ加護ちゃん昨日ぶりやな〜学校帰りか?」
「はい‥あのっ‥昨日はご馳走様でした」
加護は軽く頭を下げた
「そんなん気にしやんでもええがなまたおいでや」
「まぁまぁ話は店入ってからにしなよ」
「せやな入ろ入ろ」
平家とアヤカは店に入っていった
907 名前:夢の話 投稿日:2006/10/20(金) 00:25
「あいぼんあの人誰れすか?」
「知り合いの平家さんや‥」
「ヘケさんれすか‥
あいぼん早く自転車置いてお店入るのれす」
(ヘケさんって誰やねん‥せやけど平家さん
なんであんな汚ったないツナギ着てるんやろ?)
辻に急かされながら
加護は店の入り口の隅に自転車を止めた
908 名前:夢の話 投稿日:2006/10/20(金) 00:26
吉澤の操るエリミネーターがT&Cの前に止まった
「梨華ちゃん気をつけて降りてね」
「うん大丈夫!!」
石川は吉澤の肩を借りバイクから降りた
「なんや‥えらいええ音すると
思ったらエリミネーターか」
稲葉が首を鳴らしながら店内から出て来た
「どうもっす!!」
「お久しぶりです稲葉さん」
石川は丁寧にお辞儀をした
909 名前:夢の話 投稿日:2006/10/20(金) 00:26
「相変わらずええ音してるな〜」
稲葉は二人をよそに
エリミネーターを舐める様に眺めていた
「あの〜稲葉さん‥」
「ん?なんや?おおっ!!デイトナのブレーキ
履いてるんや〜みっちゃんええ仕事するな〜」
「‥あの〜」
「せや!!あんたのSR
エンジンまできっちり解体されてたで」
「えっ?そうなんですか?」
910 名前:夢の話 投稿日:2006/10/20(金) 00:27
「あんた激しい乗り方するんやな〜
なんかオヤジさんが燃えとるらしいで」
「‥そうなんですか?」
「あそこまでばらすなんて珍しいからな〜」
「はぁ‥」
「まぁそんなとこ突っ立ってんと店入り」
稲葉はつなぎのポケットから小銭を出すと
店の脇にある自販機で
缶コーヒーを3本買い店に戻った
911 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/10/20(金) 00:29
69章「夢の話」前半はココまでです

( ´D`)<ヘケさんヘケさん
( `◇´)<?
( ‘д‘)<‥すんまへん


( `w´)<デイトナって言うのはバイクのパーツ作ってる会社やで
(0^〜^)<‥
( ^▽^)<‥
912 名前:夢の話 投稿日:2006/10/25(水) 21:12
「へ〜村田さんってそんなに細いんだ〜」
「うん本当のもやしっ子って言うのは
ああいうのを言うんだと思うよ
まぁ今どうなってるかわかんないけどね」
「‥マサオ‥いちいち気を使った
コメント入れなくてももう大丈夫だから」
「‥そんなつもりじゃないんだけど‥」
「じゃ無意識に気を使ってるんだ‥
あっ‥そう言えばさ‥
マサオって村田さんに何て呼ばれてたの?
まさかマサオじゃないよね?」
913 名前:夢の話 投稿日:2006/10/25(水) 21:12
「あゆみ‥マサオはお前がつけた
あだなだろ?‥気がついたらいろいろ浸透してるし」
「あれ?そうだった?‥で?なんて呼ばれてたの?」
「う〜んいろいろ呼ばれてたけど‥
一番固定してたのはマーシーかな?」
「アハハハ!!マサオのくせにマーシーなの?」
「‥悪いのか?って言うかくせにってなんだよ」
「いや悪くないけどなんか面白い」
「なんだそりゃ‥ってかさぁ‥いつまでもココ
いられないしそろそろ店戻らない?」
大谷はソファーから立ち大きく伸びをした
「秀ちゃんまだココナッツにいるかな?」
「はぁ?あいつになに話すの?」
914 名前:夢の話 投稿日:2006/10/25(水) 21:13
「なにって‥イロイロ迷惑かけたんだし」
「迷惑ね〜アイツにかけたか?」
「十分かけてると思うよ?探してたみたいだし
って言うかマサオは本当に秀ちゃん嫌いなんだね」
「嫌いだね〜好きになれないよ
店の関係者じゃなきゃ‥口きかないだろうな〜」
「‥マサオは変なところ頑固だね」
「とにかく出ようか平家さん達には
ちゃんと謝っとかないといけないしな〜」
「そうだね‥じゃ‥行こうか」
大谷と柴田は平家のプレハブ小屋を出て店に向かった
915 名前:夢の話 投稿日:2006/10/25(水) 21:14
「んあ〜やぐっちゃん」
カラカラと駐輪場から
モンキーを手押しする真里を見つけ声を掛けた
「あっごっちん!!今からバイト?」
「んあ!!やぐっちゃんも?」
「うん」
「んあ〜大変だね〜何か買うの?」
「ん?オイラは‥夢のために
ガンガン稼がないといけないからね〜」
「夢?やぐっちゃんの夢ってなに?」
「ん〜内緒!!
言ったら夢じゃなくなるじゃん!!」
916 名前:夢の話 投稿日:2006/10/25(水) 21:14
「んあ〜なんだろ気になるな〜」
「叶った時にわかるよキャハハハ」
真里はそう言うとモンキーに跨りキックを踏み込んだ
「んあ気をつけてね〜」
「ごっちんもバイト頑張ってね〜」
真里は軽やかに真希の前を去っていった
(夢か‥後藤の夢ってなんだったんだろう)
真希はJOG君を撫で空を見上げた
917 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/10/25(水) 21:20
69章「夢の話」はココまでです

( ‘д‘)<この歌は平家さんの歌やで〜
( `◇´)<恋愛に夢見てる少女のように〜♪
( ´D`)<ムラサキシキブのカップリングれす

川σ_σ||<マサオのくせにマーシー!!
( `_´)<お前はジャイアンか

(〜^◇^)<夢は大切だよ
( ´ Д `)<んあ…

从#~∀~#从<最近アホはまじめにやってるんか?
( `.∀´)<パチンコ行ってないみたいね
( `w´)<金ないだけやろ
918 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/10/30(月) 00:19
「なんや?お前ら‥もう話終わったんか?」
平家の父は振り向く事無く咥えタバコで
エストレアの足回りの調節していた
「長々とすみませんでした‥」
大谷はぺこりと頭を下げた
「ん?そんなん別にええがな‥
お互いの…気持ちぶつけな
わからん事なんて沢山あるねんから」
「はい…」
大谷は小さくうなずいた
「あの‥あたしのバイクどこか悪いんですか?」
そう言って柴田が心配そうに覗き込んだ
919 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/10/30(月) 00:21
「あ〜みちよが乗ってきた時にな
音に少しブレあったから
ちょっとエンジン見てみたらプラグが少し汚れとったわ」
「えっ?おじさん音だけでそんなのわかるんですか?」
柴田は目を丸くする
「長い事バイクばっか
弄ってたらな‥勝手に身につくもんや」
「なんか職人って感じですね」
大谷は感心して一人頷いた
「職人か‥まぁ俺にはコレしかあれへんからな‥」
平家の父は手を休めることなく坦々と語った
920 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/10/30(月) 00:23
「一つの事に長けるって凄い事だと思いますよ」
「俺が長けるなんて‥まだまだや
‥せや!!お前らもう少し作業かかるから
アヤカの店行って茶でも飲んで来い」
「わかりました‥じゃあ‥
お願いします‥ほらマサオ行くよ!!」
しゃがみ込み作業を眺める
大谷の手を引き柴田は店を出た
921 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/10/30(月) 00:23
ガラガラと引き戸を開け
新垣が生徒会室に入ってきた
「ふぅ‥」
「終わったの?」
「うん!!あれ?今日は
加護ちゃんたちは一緒じゃないの?」
「先帰ったがし」
「ふ〜ん‥そうなんだ」
「ねぇ‥何か面白い話あったの?」
「ん?どうして?」
新垣はパイプ椅子に腰をおろした
「なんだかガキさんニコニコしてるから」
922 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/10/30(月) 00:23
「そうかな〜でもつっかえてた物が取れたよ」
「つっかえてた物?」
「うん!!例の田中さんの話」
「なにかわかったの?」
「いろいろね〜調査員の亀の友達だったんだよ」
「調査員?ガキさんいったいなにしてるがし?」
「なにって‥超法規的サークル新垣塾だよ?
前に愛ちゃん誘ったのに生徒会あるからって断ったじゃん」
「‥そうだったね」
「入りたいならいつでも歓迎するよ」
「‥うん機会があれば‥さて帰ろうか」
高橋は何かをはぐらかす様に帰る準備を始めた
923 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/10/30(月) 00:28
70章「WORKING MAN」前半はココまでです

( `_´)<もっと見たい
川σ_σ||<ガタガタ言ってないでいくよ!!

(父`◇´)<…

川*’ー’)<超法規的?
( ・e・)<そうなのだ
川*’ー’)<それってただの無許可ってことがし
( ・e・)<そうとも言う
924 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/11/04(土) 20:38
その頃T&C
「ほんで?どないしたん今日は?
2人でココ来るなんて初めてちゃうか?」
稲葉はどっかりパイプ椅子に腰を下ろした
「いや〜梨華ちゃんも
免許取ったことだし原付を‥」
「あ〜確かこないだ届いた
リストに入っとったな石川の名前」
「えっ?石川何も悪い事してませんよ?」
石川は悲しそうな顔で稲葉を見た
「ん?ちゃうちゃう毎月
うちの店に免許習得者のリストが届くようになってるねん」
925 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/11/04(土) 20:39
「あっそうなんですか‥
あたしてっきり‥ブラックリストにでも‥」
「まぁブラックはブラックやな‥石川は‥ハハハ」
稲葉はニヤニヤしながら石川を見た
「も〜!!あたしそんなに黒くないですよ!!」
「せやな‥ほんで?
どんなんがええんや?学校指定のでええんか?」
稲葉は近くにあったカタログを見せた
「梨華ちゃんコレ乗りやすいようちも乗ってた奴だし」
吉澤がカタログを指差した
926 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/11/04(土) 20:39
「…あの〜あたし乗りたいバイクがあるんですけど」
「エッ!!そうなの?梨華ちゃん?」
吉澤が驚きの表情を見せた
「うん!!前にひとみちゃんと見た
ローマの休日に出てきたバイク」
「あ〜二人乗りしてた奴だね」
「うん!!あれ乗りたいな〜すっごくかわいいし」
何か言いたげな稲葉をよそに
石川は嬉しそうな笑顔で吉澤を見つめた
927 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/11/04(土) 20:40
「お〜い江川君みっちゃん来たよ?」
アヤカは店の奥でゴソゴソと
音を立てて何かをする江川に声を掛けた
「すぐ行きま〜す」
奥から返答があったもののゴソゴソ音は続いていた
「あいつなにしてるんな‥」
「さぁ?」
「さぁ?ってあんたの店やろ?見てき〜な」
「ハイハイ‥
ののちゃん加護ちゃんゆっくりしていってね」
アヤカはそういい残し店の奥へ消えた
928 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/11/04(土) 20:40
「ふぅ‥朝女の制服変わってへんな〜」
隣の席に座る辻と加護を見た平家はしみじみ語った
「ヘケさんも朝女卒業したんれすか?」
「ヘケさん?」
「のの!!平家さんや!!」
加護がすまなそうな顔をして訂正を入れた
「まぁ中等部は卒業したけどな‥
‥この子は?加護ちゃんの友達か?」
平家は辻たちの座る席に移って来た
「はい‥」
「あいぼんのマブダチのんれす!!」
辻は加護の腕を掴むと腕を組んだ
929 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/11/04(土) 20:41
「のんちゃんは元気ええな〜羨ましいわ」
「ヘケさんは元気ないんれすか?」
「ん?ヘケさん元気ないように見えるか?」
「そうれすね〜のんには‥よくわかんないれす」
辻は徐に鞄のポケットを弄った
「ヘケさん!!これ食べたら
のんと同じくらい元気になるのれす」
ニコニコしながら大きな飴の包みを平家の目の前に置いた
「ん?なんや?コレくれるんか?」
「どうぞれす」
「おおきにな〜大事にしとくわ」
「今食べないんれすか?」
「もっと元気がなくなったときに
食べな今食べたらなんかもったいないわ」
平家はそう言って飴玉をツナギの胸ポケットにしまった
930 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/11/04(土) 20:41
「あの‥平家さんってなにしてはるんですか?」
加護が意表をついて口を開いた
「ん?なにって‥なんやと思う?」
「えっ‥なんやろ?」
「そうれすね〜ガソリン屋さんれすか?」
辻が首を傾げながら答えた
「おおっ!!辻ちゃん!!
惜しいな〜まぁガソリンは遠くも無いで」
(ガソリンが遠くない?
‥なんやろ?ってかこの人歌手ちゃうんかいな?)
加護は深く考え込んだ
931 名前:WORKING MAN 投稿日:2006/11/04(土) 20:42
「なにやってるんすか‥みちよさん」
奥から江川がハンカチで
額の汗を拭きながら戻ってきた
「うちは中学生のお友達とお話しとんねん
ってかあんたこそ人様の店でなにしてるんな?」
「なにって‥倉庫整理ですかね‥」
「あっ!!れいなちゃんのお兄しゃんれす」
声のする方に目を向けた辻が江川を発見した
932 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/11/04(土) 20:48
70章「WORKING MAN」はココまでです

( `◇´)<この歌はBOOWYの歌やで
( ´D`)<パンをくわえ飛び乗る〜♪
( ‘д‘)<アホ作者は暴威のヲタ

(0^〜^)<ローマの休日いいよね〜
( ^▽^)<ひとみちゃん最後寝てたじゃん
( `w´)<…

( `◇´)<どうもへけさんで〜す
( ´D`)( ‘д‘)<…

(作者)<秋ですな〜
从#~∀~#从<お前また太りだしたな
( ´ Д `)<夜食ばっか食ってるね
(作者)<…馬肥ゆる秋
933 名前:迷路 投稿日:2006/11/09(木) 00:29
真希はいつもと違う複雑な想いで
JOG君を操り裕子の事務所へ向かっていた
(圭ちゃんヨシコには‥あんな風に言ったけど
‥後藤はどうすればいいのかな
‥里ちゃんの事もあるし‥
あ〜あ‥なんだか迷路に入ったみたいだな〜)
信号待ちで停車すると大きなため息をついた
「アカンで〜ため息付いたら幸せ逃げるやん」
「んあ?」
真希は辺りを見回した
コンビニ袋をさげた裕子が
真希のヘルメットをコンコンとこついた
934 名前:迷路 投稿日:2006/11/09(木) 00:30
「んあ…裕ちゃん‥どしたの?」
「そこのコンビニでおやつ買ってきてん」
「そうなんだ‥」
「それはまぁええとして‥
どないしたん‥ガッコでなんかあったんか?」
裕子は心配そうに覗き込んだ
「ん?‥んあ‥大丈夫だよ」
真希はエンジンを止めJOG君から降りた
「そうか?ならええけど‥ほな事務所いこか」
「うんそうだね」
信号が変わると同時に真希と裕子は横断歩道を渡った
935 名前:迷路 投稿日:2006/11/09(木) 00:30
その頃ココナッツでは柴田と大谷が
平家たちの話の輪に加わっていた
「まぁ仲直り出来てよかったな〜」
「ごめんねみっちゃん‥」
柴田は照れながら頭を下げた
「もう気にしやんでええからそれより
うちのオトンが足止めさしてごめんやで〜」
その様子を少し離れた席から
「あいぼん柴ちゃんはどうしたんれすかね?」
「ん?さぁ?なんか迷惑掛けたんやろ」
936 名前:迷路 投稿日:2006/11/09(木) 00:31
加護は汗をかいたオレンジジュースを
静かに飲みながら平家の事を考えていた
(‥メジャーまで経験した人が
なんでバイク屋で働いてるんやろ‥)
話は少し遡る
「あっ!!れいなちゃんのお兄しゃんれす!!」
「え〜っと君は確か‥れいなの友達の‥」
「ののれす!!」
「あ〜ののちゃんだったね…久しぶりだね〜」
「なんや江川あんた知り合いなんか?」
「妹の友達です」
937 名前:迷路 投稿日:2006/11/09(木) 00:31
「あ〜れいなちゃん繋がりか‥それやったらええけど
うちあんたが変な事でもしてるんちゃうかって思ったわ」
「みちよさん‥変な事って‥」
「いや‥ほら最近事件起きてるやん」
「‥どうしてそうなるんですか‥」
「ヘケさんはれいなちゃんの事知ってるんれすか?」
「知ってるで〜たまにうちに遊びに来るしな〜」
「のんもお友達れす!!」
(なるほど‥やっと話が見えてきたわ
‥平家さんのマネージャーが田中さんの兄ちゃんやねんな)
加護は一人頷きながらその様子を見ていた
「あいぼん!!!あいぼん聞いてましたか?」
「ん?あっごめん考えごとしてた」
我に返った加護はごまかす様に
オレンジジュースに手を伸ばした
938 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/11/09(木) 00:34
71章「迷路」前半はココまでです

( ´ Д `)<はぁ…
从#~∀~#从<今日のおやつは〜♪

( ‘д‘)<ジ〜
( `◇´)<…思いっきり視線感じるねんけど

(作者)<ワクワク
( `.∀´)<なにあれ?
( `◇´)<松浦の次はごっちんらしいで
从#~∀~#从<どうせ負けるのにな

939 名前:迷路 投稿日:2006/11/14(火) 21:38
「あれっ?」
メロンについた真里は
モンキーから降りるといつもと違う違和感を感じた
「‥開いてない‥おっかしぃ〜な〜」
社員通用口のドアにも鍵がかかっていた
「ん〜どうしたんだろ‥」
真里は店の表に回ってみた
「あれっ?‥なにこれ?‥臨時休業?」
貼られていた紙を手に取り首を傾げた
「‥どうしようかな‥電話出るかな」
真里が携帯を取り出そうとすると
店の前に斉藤のGPが止まった
940 名前:迷路 投稿日:2006/11/14(火) 21:38
「あっ!!斉藤さん」
真里は急いで階段を駆け下りた
「あっ矢口さん今日バイト?」
「‥そうなんですけど‥なんでか臨時休業なんですよ」
「臨時休業‥?‥う〜ん柴っちまたへそ曲げたかな」
「えっ?そうなんですか?」
「前にね‥同じような事が
あったんだよ‥ねぇ‥携帯に電話してみた?」
「‥いえ‥今からしようかなって思ってたんですよ」
「じゃ‥あたし雅恵さんにかけてみるから
矢口さん柴っちにかけてみてよ」
「はい‥わかりました‥」
真里はアドレスから柴田の番号を探した
941 名前:迷路 投稿日:2006/11/14(火) 21:39
「話はわかった‥う〜んまぁ結論から言うわ
‥石川には乗れんって言うか‥あのバイク日本じゃ乗れへん」
ゴソゴソと近くの本棚を漁りながら
稲葉はきっぱり言い切った
「どうしてなんすか?
梨華ちゃん免許だってちゃんと持ってるんですよ?」
稲葉の言葉に吉澤が食って掛かった
「まぁ落ち着き〜な‥
いくつか問題があるねん‥まず石川の免許はなんや?」
雑誌の切り抜きを二人の目の前に置いた
942 名前:迷路 投稿日:2006/11/14(火) 21:39
「なにって‥原付免許ですよ」
「残念やけどこのべスパ
125ccやねん‥つまり小型2輪クラスや」
「そうなんですか?」
「ほんで次の問題は
これ50年以上前のモデルで復刻もあれへん」
「‥そうなんですか?」
「せやねん‥残りの問題は改造せんと日本では乗れへん」
「改造?ですか?」
「うん‥あれウインカーついてへんし
スピードメータもあれへんねん
せやからイロイロ改造がいるねん」
「そうなんですか‥」
石川はさっきの笑顔とは対照的に落ち込んでしまった
943 名前:迷路 投稿日:2006/11/14(火) 21:39
「でもな‥方法が無い事も無いねんで‥」
「えっ?」
「いや‥うちの倉庫にもべスパは
何台かあるからそれを改造して
なんちゃってローマの休日仕様にすればええねんけどな」
「そんなの出来るんですか?」
「まぁ出来ん事も無いけどな‥」
「はぁ‥」
「ほらカタログあげるからじっくり考え
お金の問題もあるし親にも話さなあかんやろ?」
稲葉はカタログを手渡した
944 名前:迷路 投稿日:2006/11/14(火) 21:40
「‥はぁ」
「あれ?‥そう言えば石川の親って
海外いっとったな‥今どこおるんや?」
「ブラジルです‥」
「ブラジルか‥遠く行ってるんやな〜」
「たまに日本帰ってくるんですけどね」
「とにかくもう一度よく考えてからおいで」
「はい‥じゃカタログ頂きます」
石川はカタログを鞄にしまった
945 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/11/14(火) 21:51
71章「迷路」はココまでです
( ´D`)<この歌は先日活動休止したハイロウズの歌れす
( ´ Д `)<迷路〜迷路〜迷路〜♪

(:〜^◇^)<…店入れない
ノノ“ З.“)<あの二人にはよくある事

( `w´)<ここに出てきたべスパはローマの休日でグレゴリーペックとヘップバーンが二人乗りしてた
      バイクやで〜未だに人気があるらしく実働するやつはアホみたいに高いねん
      せやけど壊れやすいし改造せんと乗れんし問題だらけ
      ほんでVesupaって言うのはイタリアのピアジオってメーカーのバイクやで
      ちなみにべスパとはラテン語でスズメバチって意味らしいわ

( ^▽^)<…乗りたいな〜
(0^〜^)<…

从#~∀~#从<ブラジルってなんやねん?
( `◇´)<アホはなに考えてるかわからん
( `.∀´)<どうせサッカーやりながら書いたとか安易なはずよ

946 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/19(日) 01:34
「だめみたいだわ‥電源切ってる」
「柴田さんも留守電になってます」
真里と斉藤は首を傾げながら顔を見合わせた
「あの〜斉藤さんは
今日はどうしたんですか?」
「あ〜ちょっと時間あったし
顔出しに来たけなんだけどね」
「そうだったんですか」
「まぁ‥いないものはいないんだし
‥矢口さんどこかでお茶でもしない?」
947 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/19(日) 01:35
斉藤はGPにもたれると
ジーンズのポケットからタバコを出し火をつけた
「いいですね〜」
「う〜んそうと決まると…どこがいいかな〜
ココナッツなんかどう?他でもいいけど」
「オイラ行った事ないから行きたいです」
「よし!!じゃ決定!!」
斉藤は吸いたてのタバコを
携帯灰皿にねじ込みGPに跨った
948 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/19(日) 01:36
「原付で大丈夫?後ろ乗る?」
「大丈夫ですよ‥
これこう見えて結構速いんですよ」
真里は笑みを見せた
「へ〜そうなんだ〜じゃ行こうか」
「はい!!」
二人はそれぞれエンジンをかけメロンを離れた
949 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/19(日) 01:36
事務所に入った真希は
昨日と殆ど変わらないダンボールに目をやった
「ごっちん‥ごめんな〜
あれからほとんど進んでへんねん」
「んあ?なにかあったの?」
「いや〜朝からいろんな事に巻き込まれてな〜」
裕子は朝からの出来事を事細かに話した
「んあ〜そうなんだ〜災難だったね」
「まぁ無事解決したみたいやし‥よかったわ」
「んあそうだね〜…ん?んあ?」
950 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/19(日) 01:37
真希は棚に飾られた
真空管アンプに目をやった
「裕ちゃんあれどうしたの?」
「さすがごっちんやな〜もう気付いたんか?」
「なにあれ?」
「それな‥うちの宝物やねんけど
‥真空管あれへんから‥アカンねん」
「んあ‥残念だね」
真希はそっとアンプを撫でた
951 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/19(日) 01:38
「せや!!あっちゃんがごっちんは
そんなんの店詳しいって
言ってたけど…どっかエエ店知らんか?」
「んあ〜真空管か…どこだろ
‥じっちゃまの店にあったかな〜?」
真希は携帯を取り出すとどこかに電話をかけた
952 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/11/19(日) 01:41
72章「M・O・N・K・E・Y」前半はココまでです

ノノ“ З.“)<こんな時は優雅にお茶を飲めばいいのよ
(〜^◇^)<…優雅

( ´ Д `)<真空管…電球みたいだぽ
从#~∀~#从<電球より複雑やで

(作者)<ワクワク
( `.∀´)<相変わらずね
( `◇´)<記者発表もあったし…もうすぐやで
从#~∀~#从<またパチンコ三昧か

953 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/23(木) 21:21
T&Cを出た吉澤と石川は
近くの公園のベンチに腰をおろしていた
「でもさ〜梨華ちゃんが
バイクが乗りたいなんて初めて知ったよ」
「ごめんね‥隠してたわけじゃないんだけど‥」
石川は悲しそうな顔をして下を向いてしまった
「あっ!!責めてる訳じゃないよ!!」
吉澤は慌ててフォローした
「うん‥」
「あのべスパ本当にかわいいよね〜
きっと梨華ちゃんに似合うと思うよ」
954 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/23(木) 21:22
「ホント?エヘヘ…ひとみちゃんがそんな風に
言ってくれるとなんだか嬉しいな〜」
石川はスッと顔を上げ笑顔で吉澤を見た
「ホントだよ!!
映画みたいに二人乗りしたいな〜」
「うん!!したい‥でも捕まっちゃうよね」
「‥だよね」
二人は揃ってため息をついた
955 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/23(木) 21:22
「あ〜あ改造って‥
どれぐらいお金かかるんだろう」
「うち前に何かの本で見たけど
‥ああいう外車って結構高いんだよね〜」
「そうなの?‥お母さんなんていうかな‥」
石川は遠くを見つめながらポツリと呟いた
「う〜ん…落ち込んでても
しょうがないしどこか行こうか!!」
吉澤がスッと立ち上がり石川の手を引いた
956 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/23(木) 21:23
里田が勢いよくココナッツに飛び込んできた
「アヤカちゃん!!ごめ〜‥ん?‥」
「おっ里田やん遅刻か?」
目が合った平家が声を掛けた
「はぁ‥ちょっと」
「マイしゃ〜ん!!」
パフェのスプーン片手に
大きく手を振る辻のとなりで加護も軽く会釈をした
「いらっしゃい2人とも
ゆっくりしていってね」
そう言い残し里田は奥に入っていった
957 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/23(木) 21:23
「珍しいね〜マイちゃん遅刻なんて」
「あっアヤカちゃん‥なんか今日この店身内度
高くないですか?普段いない柴田さんたちまでいるし」
「そうだね‥まぁ今日はいろいろあったからね‥
‥とりあえず着替えてきなよ」
「うん…わかった」
里田は控え室に入っていった
その様子を見ていた江川が思い出したように話しかけた
958 名前:M・O・N・K・E・Y 投稿日:2006/11/23(木) 21:23
「あっ!!みちよさん!!
そう言えば例の件どうなりました?」
「ん?アレか?あれは‥一応OKもらった」
「本当ですか?」
「まぁなんか条件つけるらしいけど」
「条件ですか?‥なんなんですかね」
「さぁ?うちは聞いてないまぁ後はあんたが
あんじょうやったらええねんし」
平家はそう言ってタバコを咥えた
その時自動ドアが開き斉藤と矢口が店に入ってきた
959 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/11/23(木) 21:29
72章「M・O・N・K・E・Y」はココまでです

ノノ“ З.“)<この歌はブルーハーツのアルバム曲よ
(〜^◇^)<M・O・N・K・E・Yどこでも行ける〜♪
(〜^◇^)<おいらの乗ってるモンキーのための歌なんだよね〜

( ^▽^)<ヘップバーンみたいに乗りこなしたい
(0^〜^)<…梨華ちゃんいろんな意味で怖いよ

川=‘ゝ‘=||<身内で埋まるココナッツ
川‘▽‘)||<…儲かればそれでいいのよ

(作者)<寒すぎてバイクに乗れません
(0^〜^)<もうおっさんだな
(〜^◇^)<いや初老だよこいつ
(作者)<…ひどい奴らだ
960 名前:ぽっぽ 投稿日:2006/11/24(金) 00:12
楽屋に着くと姐さんは居らんくて、あっちゃんが戻ってきとった。
「あれー。姐さんはー?」
「なんや、ごっちんが来て、一緒に出てったでー」
「えっ?!ごっちんと?」
どないしよ、ドコへ行ったんや?
ごっちん、あんたの目的はなんなんや?
「あっちゃん、戻ってきて早々あれなんやけど、ちょっと出てくるわ」
「しゃーないなー。わかったわ」
「姐さんが戻ったら、電話ちょーだい」
「はいよ。あっちゃんも寂しいから、はよ帰ってきてな」
「はいはい。行ってきます」
961 名前:ぽっぽ 投稿日:2006/11/24(金) 00:14
すいません。
間違えて書き込みをしてしまいました。
本当に申し訳ありませんでした。
今後、一切こういったことがないようにします。
ごめんなさい。
962 名前:ビルゴルディ佐藤 投稿日:2006/11/24(金) 19:59
久しぶりです!!久しぶりに来たので読むのに時間かかりました
963 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/26(日) 01:43
sageます。
964 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/11/29(水) 01:30
「んあ〜‥じっちゃま寝てるな」
真希は携帯を閉じ
大きなため息をついた
「どこ電話したん?」
「日本橋にある後藤の知り合いのお店」
「そうなんか‥残念やな」
「じっちゃまの店なら‥
真空管もあると思うんだけどな〜」
「じっちゃま?」
「後藤の行きつけの店のお爺ちゃん」
「そうなんやごっちんはホンマに顔広いんやな〜」
「そうだ!!裕ちゃん土日はバイトどうするの?」
965 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/11/29(水) 01:31
「う〜んまだわからんけど当分の間は
土日は休みでええと思うねんけどな〜」
「んあ‥そっか‥じゃあ明日
後藤と日本橋行こうよ?」
「日本橋か?」
「うん!!じっちゃまの店行こうよ」
「うちはええけど
‥ごっちんの都合は大丈夫なんか?」
「んあ?後藤はどうせ暇だからいいよ
それに裕ちゃんとどっか行きたいし」
966 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/11/29(水) 01:31
「そっか‥ほな行こか」
「うん!!!楽しみだな〜」
「ほな‥とりあえず仕事しよか‥
うちあっちゃんのデザインの仕事
やるからごっちんは昨日の続き頼むわ」
「んあわかった」
真希はダンボールのテープを剥がしだした
967 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/11/29(水) 01:32
「あっ!!柴っちいた!!」
先に店に入った斉藤が
平家と談笑する柴田と大谷を見つけた
「おおっ!!ひとみん!!」
柴田は大きく手を振った
「もぅ!!ひとみんじゃないよ!!今日お店は?」
「まぁいろいろあってね‥あっ‥真里‥ちゃん」
後を追うように入って来た
真里を見て柴田はしまったという顔をした
「あっ!!2人ともここにいたんですか?」
大谷と柴田はスッと席を立ち
真里の前で深く頭を下げた
『ごめんなさい!!!』
968 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/11/29(水) 01:32
「あっそんな‥気にしないでくださいよ」
恐縮した真里は慌て頭を上げるように促した
(あの二人なんで矢口さんに頭下げてるんやろ‥)
その様子を遠巻きに見ていた加護は首を傾げた
「あいぼん‥あの金髪のちびっ子は
そんなに偉いんれすか?」
パフェのフレークを突きながら辻がたずねた
「さぁ?って言うか矢口さんやって言ったやろ」
「でも柴ちゃんがペコペコしてるのれす」
「柴ちゃん?」
「マサオしゃんの隣にいるのれす」
(マサオって誰やねん‥)
969 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/11/29(水) 01:33
「あの派手な頭の人
前にどっかで見たな‥どこやったかな」
「マサオしゃんの
趣味は髪の毛の色変える事れす」
「‥ハァ?‥って言うか
‥ののはホンマに顔広いな」
「加護ちゃんお代わりは?」
「すんません‥頂きます」
「ちょっとまっててね‥ののにはオマケ」
着替えを終えた里田がイチゴを
残り少ないパフェにトッピングした
970 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/11/29(水) 01:34
「ありがとうれすマイしゃん」
「いいのいいの‥えっ?」
その時里田の視界に
斉藤の陰に隠れていた矢口が目に入った
里田はどうして
矢口が店にいるのか
理解できないまま立ち尽くした
971 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/11/29(水) 01:42
73章「PART TIME JOB SONG」前半はココまでです

( ´ Д `)<じっちゃまは本当にいるんだよね
从#~∀~#从<いっつも寝てるらしいな

( `_´)川σ_σ||<ごめんなさい!!!(〜^◇^)<…
( ´D`)<マサオしゃん…髪の毛相変わらずれす
( ‘д‘)<…どこで見たかな…あの頭

( ´D`)<レスのお返事れす
>>ぽっぽさん
( ´ Д `)<んあ〜気にしないでいいと思うよ
从#~∀~#从<こいつアホやからそんな気にせえへんねん
(作者)<そのうちお邪魔させていただきます

>>ビルゴルディ佐藤さん
( ‘д‘)<久しぶり!!!
( ´D`)<アホはまだのらりくらり書いてるのれす
( `◇´)<また読んだってな

972 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/12/03(日) 23:06
「れいな〜待ってよ〜」
「嫌っちゃ!!」
田中はなぜか亀井に追われていた
「ハァハァ‥そんな事言わないの〜」
「ハァハァハァ
‥今日の絵里はいつもより変っちゃ!!」
疲れ果てた田中は
校庭のベンチに腰をおろした
「絵里が変って‥ひどいよ〜
それに‥いつもよりってどういう意味?」
隣に座った亀井が真顔で田中を見た
973 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/12/03(日) 23:07
「絵里はいつも変っちゃ‥みんなれいなの事
避けとるのに絵里はれいなに話しかけるっちゃ」
「ん?そうなの?絵里は普通だと思うんだけどな〜」
「やっぱり絵里は変っちゃ!!」
「また変って言った!!
まぁそんな事よりどこか寄り道しない?」
「どこ行くと?」
「う〜ん‥マック?」
「ハンバーガー食べたくないっちゃ‥」
「じゃあどこかいいとこないの?」
「おとなしく寮に帰るっちゃ」
974 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/12/03(日) 23:08
田中の意見には聞く耳持たない亀井である
「え〜どこか行こうよ〜ねっ?」
「…はぁ…じゃ…ココナッツいくと?」
「なにそれ?どこにあるの?」
「商店街にあるパフェ屋さんっちゃ」
「そんあのあるんだ〜
よし!!!そこ行こうすぐ行こう!!」
亀井は立ち上がると強引に田中の腕を引いた
「絵里そんなに引っ張ったら痛いっちゃ〜」
田中は渋々亀井の後に続いた
975 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/12/03(日) 23:09
「じゃあ?柴ちゃんは仲直りできたの?」
空になったオイル缶を
片付けながらあさみが帳簿をつけるりんねに尋ねた
「う〜んもう大丈夫だと思うよ」
「そっかよかったよかった
…でさ…りんねは今日なんで呼ばれたの?」
「それが…わかんないんだよね
…みっちゃんが後で連絡するって言ってたけど」
「なんだろうね〜あっお客さんだ」
店の前に藤本のFZ250PHAZERが止まった
976 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/12/03(日) 23:09
「いらっしゃ〜い」
りんねが店の前に出るとヘルメットを脱いだ
藤本が目を輝かせ店の横に置かれたγを眺めていた
「あの〜これ売ってるんですか?」
「…あ〜ごめんね〜それうちの店員のなんだ〜」
りんねはすまなそうに藤本を見た
「そうなんですか…
残念だな〜こんなきれいなγはじめて見たから…」
「ねぇ?ホントにそう思う?」
あさみが割り込むように間に入った
「この子のバイクなんだ〜それ」
「ホントですよ〜」
977 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/12/03(日) 23:10
「そっか…なんだか…うれしいな…
よしっ!!特別に試乗させてあげる」
あさみはニコニコしながらポケットからキーを出した
「え〜悪いですよ…
それに…ほかの人って乗せたくないんじゃ?」
「あっ…あなたは特別!!そこの国道から
外周ストレート試乗にはちょうどいいと思うよ」
そう言って藤本の手にキーを握らせた
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
藤本はフルフェイスをかぶりなおしγに跨った
978 名前:PART TIME JOB SONG 投稿日:2006/12/03(日) 23:11
「PHAZER乗ってるから高回転慣れしてると
思うけど気をつけてねコイツ気難しいから…」
あさみはポンッとタンクを叩いた
「わかりうました!!!
じゃ!!いってきます!!!」
藤本の操るγは独特の高回転音を放ち店を去っていった
「よかったの?アレりんねにも貸してくれないのに…」
りんねが口を尖らせ見送るあさみを覗き込んだ
「いいのいいの!!さぁ仕事仕事!!」
あさみは少しにやけながら店の中に入っていった
979 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/12/03(日) 23:17
73章「PART TIME JOB SONG」はココまでです

( ´ Д `)<この歌はモンゴル800のアルバム曲だよ
从#~∀~#从<ユアハッピ〜ヤングマン!!
( `◇´)<全部英語の歌詞やからアホは意味がわからず…
ウワァァァァァァヽ(作者)ノァァァァァァン

亀井さん登場です
ノノ*^ー^)<遅れてきた大物新人亀井絵里です
从 ´ ヮ`)<自分で言うのはどうかとおもうっちゃ

川VvV)<コレ欲しい
(0゚v゚0)<…あげてもいいかも
(⌒ー⌒)<…りんねがすこしでも触ったらギャーギャーうるさいのに

(作者)<寒さで死にそうです
( `.∀´)<今年も暖房なしなの?
( `◇´)<凍死とかやめや
980 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/12/04(月) 00:07
( `w´)<アッー!アッー!作者さんがんばってやァッー!
981 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/07(木) 22:05
「まいしゃん!!まいしゃん!!」
辻が里田の服の袖を引っ張った
「…矢口さん…今日も…かわいい」
辻の呼び掛けむなしく
里田は小さく呟いて店の隅へ
「のの!!あかんわ…里田さん上の空や」
「いったいどしたんれすかね?」
「どうしたって…
まぁ…わかりやすいっちゃ
…わかりやすいけどな…」
加護は辻の素っ頓狂な表情を見て首を傾げた
982 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/07(木) 22:06
「のんにはわかんないのに
あいぼんにはわかるんれすか?」
「うちかて全部はわからんがな
…まぁここまでわかりやすいのもアレやけど」
「はぁ…やっぱり勉強できると
いろんなことがわかるんれすね」
辻は感心した眼差しで加護を見た
「いや…せやから…
勉強関係あれへんがな…」
(あ〜あ…まいちゃんテンパっちゃったよ…)
その様子を見ていたアヤカが
ため息混じりに奥に入っていった
983 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/07(木) 22:06
「って事は…平家さんのマネージャーが
田中さんのお兄さんって事がし?」
「うん…亀の話ではそうみたい」
高橋と新垣はマクドナルドに来ていた
「そうなんだ〜世間って意外と狭いね」
「うんホントにそう思うよ…でね
…ここであたしに新たな疑問が出てきたんだよ」
「疑問?」
「うん!!平家さんって人についての疑問」
「平家さんの事なんてガキさんのほうが詳しいやよ」
「まぁ朝女時代の事は調べれる範囲で
調べたんだけどさ…平家さん中退してるから…」
「あっしだって…そんなに詳しく知らないがし」
984 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/07(木) 22:07
「だから〜朝女出てからの事で
知ってること全部教えてよ」
「ん〜確か公開オーディションで
何万人もの中から選ばれてデビューしたがし」
「へ〜そうなんだ〜それってなんか凄いね〜」
「でも…あんまり売れなかったったんよ」
「そうなんだ…でも愛ちゃんは好きなんでしょ」
「うん好きだけど…あっしガキさんみたいに
調べたりしないからあんまり知らないがし」
「でもCDとか持ってるじゃん
それに今日だって加護ちゃんに食って掛かってたし」
「…たまたま安く売ってたからやよ
それにあれは…あんな…
ブートレック持ってるの驚いたから」
985 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/07(木) 22:07
「そう言うもんなんだ?」
「う〜ん実際わかんないがし
それに今はインディーで活動してるって
ネットに書いてたけど実際どうしてるんだろ」
「そうだ!!平家さんの実家って
朝女の近くのバイク屋さんなんだって」
「へ〜そんなことまで調べたんだ」
「ま〜ね…調べてるといろいろ出てきてさ
朝女指定の原付売ってる稲葉さんって人が出てきたり
あたしがよく見に行くカントリーのりんねさんやあさみちゃんとか
保田先生やココナッツのアヤカさんまで繋がってたんだよ」
「へ〜みんな年近いんやね」
高橋は一人考えをめぐらし平家のことを考えていた
986 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/12/07(木) 22:12
74章「インスピレーション」前半はココまでです

川=‘ゝ‘=||<ぼ〜
( ´D`)( ‘д‘)<…
I▽‘)||<じ〜

( ・e・)<もっと詳細に教えるのだ
川*’ー’)<知らんがし!!

( `◇´)<レスの返事やで!!
>>名無飼育さん
从#~∀~#从<あっちゃん壊れたんか?
(作者)<これからもよろしくお願いします
987 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/12/08(金) 00:11
( ´D`)<四つん這いになれよ
       作者さんいつもありがとう
988 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/12(火) 23:29
朝女を出た保田は
VTRに跨り帰路についていた
(やっぱ後藤にあの事
言ったのは間違えだったかな〜)
真希に言った話をふと思い出していた
(まぁ考えてもしょうがない…時間あるし
ちょっと裕ちゃんの事務所覗いてみようかな…)
腕時計に目をやった保田は
脇道に逸れ駅のほうへ向かう国道へルートを取った
その時後方から独特の2スト音が耳に入ってきた
989 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/12(火) 23:30
(おっ!!!この音はあさみだわ
…相変わらずいい音で走るわね〜)
バックミラーで確認をした保田は
あさみに見えるようにスッと手を上げた
しかし藤本の操るγは
保田の隣を減速することなく素通りしていった
「えっ!!…なによ…あさみ…」
保田はいつものあさみと
違うことに気が付くことなく一人考えた
(…あの子何をあんなに急いでるんだろ…)
信号待ちで止まった保田は首を傾げた
990 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/12(火) 23:31
「うわっ…!!」
ココナッツに入った
吉澤は店の状況を見て即座に呟いた
「どうしたの?ひとみち…あれっ…?」
続いて入った石川もあっけにとられた
「何やアンタらも来たんかいな」
トイレから出てきた平家が二人に気がついた
「平家さんも来てたんですか?」
「ちょっと打ち合わせでな」
そう言うと平家は江川の元へ戻った
991 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/12(火) 23:31
「よっちゃん!!梨華ちゃん!!
いらっしゃ〜い好きな席座ってね」
店の奥からアヤカが声をかけた
二人は近くの席に腰を下ろした
「あれっ?…まいちん?」
店の隅で放心状態で突っ立っている里田が目に入った
「なんだか幸せそうな顔してるね」
二人は顔を見合わせた
「あっ梨華ちゃんとよっしーれす」
隣の席から辻が身を乗り出した
992 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/12(火) 23:32
「ふたりも来てたんだ」
石川が辻に手を振った
「…うちは…ののに無理やり誘われてな
…それより自分らデートでもしてたん?」
ぶっきらぼうに加護が返事をした
「まぁデートと言えば…
デートかな?ねぇ梨華ちゃん?」
「ちょっとだけひとみちゃんに
付き合ってもらってたんだ〜」
「ふ〜ん…相変わらずラブラブやな〜自分ら…」
993 名前:インスピレーション 投稿日:2006/12/12(火) 23:32
「梨華ちゃん…あのさ…
うち…ちょっとアヤカの所行って来る」
「うん!!いってらっしゃい」
「なぁ?浮気か?男前?」
加護がニヤニヤしながら声を掛けた
「ちげーよ!!バ〜カ!!」
吉澤はすれ違いざまに
加護のお団子頭を突付いて店の奥に消えた
994 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/12/12(火) 23:39
74章「インスピレーション」はココまでです

(0^〜^)<この歌はブルーハーツの歌だよ
( ^▽^)<インスピレーションメッセージ〜♪

( `.∀´)<…あさみあたしを無視するなんて…
川VvV)<なんだあいつ?
(作者)<合図なんて無視される為にあるものです
( `◇´)<あんた無視されまくりやな

(0^〜^)<身内ばっか
( ^▽^)<…
川=‘ゝ‘=||<ボー

( ‘д‘)<レスの返事やで
>>名無飼育さん
(作者)TL
( `.∀´)<こんな感じでいいかしら?
(作者)<こちらこそ読んで頂き感謝しております

(作者)<次回更新より新スレに突入します
     相変わらずのグダグダですがよろしくお願いします
995 名前:ポンデライオン 投稿日:2006/12/16(土) 21:27
HK印のLOVEマシーン その2
ttp://m-seek.net/cgi-bin/test/read.cgi/water/1166271988/

从#~∀~#从<新スレやで〜

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