よしたかなどなど・・・
- 1 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/12(日) 18:15
- タイトルの通り、吉澤さんと高橋さんを中心に書いていきたいと
思います。
あまり見られない2人ですが、よかったらおつき合い下さい。
- 2 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:17
- 「あ〜、いとしいあの人、お昼ご飯、何たべたんやろ〜」
今日もあ〜しは愛しいあの人を観察中。
楽屋のソファーに隠れながらあの人の様子をこっそり伺う。
あぁ、今日もかっこえ〜わ〜
「ロケ弁でしょ、さっき一緒に食べてたじゃん」
フと隣から、相棒の冷ややかな声。
- 3 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:18
- 「なっ!!里沙ちゃん、いつからそこにいたんよ!?」
「ず〜っと居たじゃん!!」
「『一人じゃ恥ずかしいから一緒に吉澤さん観察して』って言ったの愛ちゃんじゃん」
「ちょっ、里沙ちゃん!!聞こえたらどうするんよ!!」
こんなトップシークレッツ、他のメンバーに知られたらえらい事や!!
慌てて両手で里沙ちゃんの口を塞ぐ。
よかった。
誰も気付いてないみたいや・・・
よしざ〜さんも相変わらず美貴ちゃんと楽しげにしゃべっとるし・・・
あぁ・・いつかは、あ〜しもその場所へ・・・
- 4 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:19
- 「あのさぁ愛ちゃん。」
「ん?何ぃ?」
里沙ちゃんの呼びかけにも生返事。
ごめんな里沙ちゃん。今忙しいんやさけ。
「そんなんじゃいつまでたっても告白なんてできないと思うよ。」
「こ、こ、こ、こくはくぅ!?」
なんて事いうんや、この子は!!
いきなりの里沙ちゃんの大胆発言に顔が『ポッポッ』て熱うなってくる。
あ〜しがよしざ〜さんに告白なんて・・・
いゃーーーっ!!
そ、そんなん恥ずかしいやざ・・・
「愛ちゃん、一人でニヤついててキモイよ」
うっ、さすが相方。ザックリ来るんやね・・・
- 5 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:21
- 「里、里沙ちゃんがそんなハレンチなこと言うからやよ〜」
「何だよ『ハレンチ』って。いつの時代だよ〜。」
「大体、愛ちゃんも見てるだけじゃなくて話しかけりゃいいのに〜」
うぅ・・・そんな簡単に言わんでよ・・・
「だって、よしざ〜さんの隣はいっつも美貴ちゃんか石川さんが陣取っとるし・・・それに、ほれ、これ見て」
あ〜しが毎日つけてる『よしざ〜さん日記』を里沙ちゃんに見せたげる。
- 6 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:23
- 「よしざ〜さんがメンバーと話した回数をチェックしとるんやけど・・・」
「愛ちゃん、暗いね・・・」
里沙ちゃんの言葉は無視して、
あ〜しのこれまでの研究成果を発表する。
「大体1位と2位は石川さんか美貴ちゃんなんよ。1日平均約200回ね」
「ストーカーじゃん・・・」
「まぁ、2人は年が近いししゃ〜ないとしても・・・」
「愛ちゃんも1個しか違わないよね」
「真琴103回、あさ美ちゃん87回、りさちゃん53回、
亀64回、田43回、道57回・・・」
「6期もちゃんと呼んだげなよ・・・」
「小春でさえも28回なんよ〜!!」
「入ったばっかなのにね・・・」
里沙ちゃん、本にザクザク突いてくるんやね・・・
- 7 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:25
- 「んで、愛ちゃんは??愛ちゃんは今日何回しゃべったの?」
「さ、3回・・・」
「はぁ!?」
里沙ちゃんがあり得んって感じで聞き直してくる。
- 8 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:26
- 『あ、高橋おはよ〜』
『あっ、よしざ〜さんおはようございます』
で1回。
ロケ弁手渡されて
『ありがとうございます』
で2回。
『次5期の番だよ〜』
『あ、はい』
で3回。
しょ〜が無いやろ。恥ずかしゅーて話かけれんのやもん・・・
- 9 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:28
- 「何ソレ?ホントに1日3回しか会話してないの??
ってか3番目とか5期まとめてじゃん」
「そ、そんな事ないもん!!
『5期』って言う時よしざ〜さんあ〜しの事見てたやざ!!」
「はぁ〜・・・全く、そんなだから『吉高は不仲』とか言われんだよ!」
・・・なぬっ!?
「な、何それ!?そんな事誰が言うとるん!?
どこのどいつのドイツ人じや!!」
聞き捨てならん言葉に、思わず里沙ちゃんの肩をわしづかみにする。
- 10 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:29
- 「ちょっと、愛ちゃん声が大きい・・・・・」
里沙ちゃんの言葉にハッと我に返る。
が、時既に遅し・・・
合唱部で鍛えた大声に、みんなが一斉にこっちを見とる
うぅ・・・視線が痛いやよ・・・・
ハッ!!
まさかとは思うけんども・・
おそるそるよしざ〜さんの方にも振り返る・・・
あぁ〜、やっぱし見とる!!
大きい目、更に大きいして見とる!!
うぅ・・・恥ずかしい・・・
- 11 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:36
- 「ぷっ。あははははっ!!何ソレ!!」
と、よしざ〜さんにも大笑いをされる始末。
あ〜しはなんてバカなんやろ・・・
好きな人の前で叫んだ言葉が「どこのどいつのドイツ人」・・・
もう終わりや、あ〜しの人生終わりや〜!!
この際出家でもして、
瀬戸内寂聴さんの後でも継ごかと思〜てたら・・・
「ホ〜ント高橋はおもしろいね〜」
フと、頭の上に優しい感触。
うなだれてるあ〜しの頭をよしざ〜さんがポンポンと撫でてくれてた。
- 12 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:39
- 顔を上げるとあ〜しの大好きな笑顔があった。
しあわせやな〜
「あっ、ホラ、もう時間だから高橋も行くよ!!」
「あ、はいっ」
スタジオへ向かうよしざ〜さんにあ〜しも慌てて付いていく。
いつの間にやらよしざ〜さんの定位置は美貴ちゃんにしっかり陣取られてしまとった。
あ〜しはりさちゃんの隣で少し後ろの位置からよしざ〜さんを見ながら歩く。
これも定位置。
「本日4回目じゃん。よかったね、愛ちゃん。」
「うん(照)」
でもいいんや。
何たって今日は頭ポンポンしてもろ〜たから。
- 13 名前:高橋さんの1日 投稿日:2005/06/12(日) 18:41
- 今日のよしざ〜さん日記
お話:4回
ポンポン:1回
- 14 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/12(日) 18:51
- 今日はここまでです。
こんな感じで短いのをいくつか書いて行きたいと思います。
短編ながらも一応全体として進んでる感じで出来ればと思います。
あと、話の中の高橋さんが余りに幼すぎるのですが、
話の中でのイメージですのであしからず・・・
- 15 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/12(日) 19:27
- よしたかイイヨーイイヨーw
愛ちゃんがんばれ愛ちゃん。
ガキさんもいい味だしてるね〜。
- 16 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/12(日) 19:50
- 実際これくらい幼いと思って読みました
いい友達に応援されて頑張れ愛さん
- 17 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/13(月) 01:20
- 素晴らしい!そして面白い!!
続きщ(゚Д゚щ)カモォォォン
- 18 名前:名無し読者 投稿日:2005/06/13(月) 03:05
- 最近かなり吉高はまっててそんなかでもなんばーわん的に面白いです!
是非がんばってください!
- 19 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:07
- カチッ、カチッ、カチッ・・・・
「13、14、15・・・・・」
「ね〜愛ちゃん」
「何ね〜?」
「あとどれくらいかかる?」
「あと右下半分〜」
カチカチカチ・・・・
- 20 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:08
- は〜、全く。
こんなことして何が楽しいんだろう・・・
私の相方は今、双眼鏡とカウンターを片手に、
野鳥愛好会よろしくな格好で
吉澤さんの顔のホクロの数を無心で数えている。
一見ストーカーまがいのこの行為。
好きな人の事ならホクロの数でも知りたいという、
全くもって理解しがたい、愛ちゃんなりの乙女心らしい。
- 21 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:10
- 「ね〜、愛ちゃん。」
「ん〜?」
「こんな事するより、好きなモノとか調べる方がいいんじゃない?」
無駄だろうけど・・・
一応一般論なんて主張してみる
「21、22、23・・・」
ーーー無反応ーーー
- 22 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:11
- ならば・・・
「大体さあ、あのアゴのラインにある1つはどうすんのさ?」
「あれは『顔』のホクロとして扱っていいの?」
「ってかどっからどこまでを『顔』って定義付けるかによって数も変わってくるよね?」
愛ちゃんの好きそうなマニア論を主張してみる
ーーーピクッーーー
おっ!!反応あり!!
- 23 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:12
- んじゃこれなら!!
「やっぱ、いしよしは最高だよね〜」
「んなことねえって!!今時代はよしたかなんよ!!」
一番の関心事項、吉澤論にはさすがの食いつきっぷりの彼女。
顔を真っ赤にして反論してくる。
プププ。おもしろい。
そして私はそんな愛ちゃんの反応を密かに楽しんでいる。
- 24 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:13
- 「里沙ちゃん、ちょっとこれ見てみ〜よ」
と、愛ちゃんが見せてくれたのはパソコンのとある掲示板。
『名無しさん:吉澤と高橋って仲悪そうだよな』
『アイアイ:何言うてんの!!ひっで仲良いって!!』
『名無しさん:あんま話てるとこ見たこと無いし』
『アイアイ:1日3回以上は話とるよ!!』
見れば『アイアイ』さん(恐らく・・・いや、間違いなく愛ちゃん)が
いわゆる『吉高不仲説』にことごとく反論の書き込みをしている。
- 25 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:15
- 「最初はアンチが多かったんやけんど、
最近段々と吉高仲間が増えてきとるんよ〜」
と、嬉しそうにそう語る愛ちゃん。
マニアな上にどうやらオタク風味もプラスされてしまったようだ。
「里沙ちゃんがここ教えてくれたおかげやね〜」
オイオイ。私のせいだったのか・・・
と少し自己反省。
- 26 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:15
- しかしながらそんな私の隣では、
一生懸命に新たな書き込みを作成し始める『アイアイ』さん。
『アイアイ:ホクロの数も知ってる程の仲やよ』
『アイアイ:いっつも頭なでなでしてもろ〜とるんよ』
こんな事したって、吉澤さんと仲良くなれるわけじゃないのに・・・
そう思いながらも大真面目に間違った方向に突っ走る愛ちゃんを
少し誇らしくさえ思ってしまう。
しかしながらそんな私の隣では、
一生懸命に新たな書き込みを作成し始める『アイアイ』さん。
『アイアイ:ホクロの数も知ってる程の仲やよ』
『アイアイ:いっつも頭なでなでしてもろ〜とるんよ』
こんな事したって、吉澤さんと仲良くなれるわけじゃないのに・・・
そう思いながらも大真面目に間違った方向に突っ走る愛ちゃんを
少し誇らしくさえ思ってしまう。
- 27 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:17
- 「あっ!!」
「何?」
「ど〜しよ。動かんくなってしもた」
「もーいいじゃん。続きは帰ってからにすれば」
「お腹も空いたし、そろそろご飯に行きたいんだけど」
「だめやて。これからホクロの数を発表するトコなんよ」
「益々帰ってからでいいじゃん」
「いんや。掲示板の皆さまもドキドキして待っとると思うんよ」
ホント。何するにも真面目で頑固一徹な愛ちゃん。
- 28 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:18
- 「んじゃ、やっぱり帰ってからの方がいいんじゃない?
ホラ。アサヤンみたいに『発表は次週!』って方が盛り上がるじゃん。」
「ほっかほっか、ウンウン。さすが里沙ちゃんやな〜」
だけど愛ちゃんをなだめるのなんてもう慣れっこの私。
頑固だけど単純な愛ちゃんを扱うのは、すっかりお手の物。
なんてったって相方だから。
- 29 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:19
- 「でもコレ、ど〜やって終わるんや?」
「そんなの私に聞かれても知らないよ!!」
「全く里沙ちゃんは頼りにならんがし〜」
「な〜んで私のせいなんだよ!!」
「終われんとご飯食べに行けんやないの〜」
「何言ってんの!!だいたい愛ちゃんが・・・」
愛ちゃんの理不尽な言いがかりに
さすがの私もだまっちゃいれない。
冗談だか本気なんだかわからないいつもの言い合いが始まる。
- 30 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:20
- 「2人とも、な〜にやってんの?」
と、私達の背後から声をかけてきたのは吉澤さん。
そして吉澤さんの声に、背筋を伸ばしてピタリと固まる愛ちゃん。
アラアラ、さっきまでの勢いはどこへやら・・・
「あの、パソコンがフリーズしちゃって」
ついでに愛ちゃんもフリーズしちゃってますけど・・・
- 31 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:21
- 「どれどれ・・・ああ、これはね〜・・・」
「ちょっといい?」
そう言いながら、慣れた手つきで後からパソコンを操作する吉澤さん。
あぁ。そんなことしたら・・・
案の定、吉澤さんに囲われる形になり、完全に固まってしまっている愛ちゃん。
顔の色だけが見る見る真っ赤に変化していく。
しゃ〜ない。
ここは一肌脱ぎますか・・・
- 32 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:23
- 「はい、できたよ」
「あ、ありがとうございます」
「吉澤さんパソコンよくやるんですか?」
「うん。よくネットで調べモノしたり。」
「メールとかもやるんですか?」
「するよー。ガキさんもやる?アドレス交換しよっか?」
そう言ってアドレスを紙にかいてくれる吉澤さん。
隣には、フリーズ状態ながらも恨めしそうな目線を送ってくる愛ちゃん。
はいはい、わかってますよ。
- 33 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:24
- 「あの、愛ちゃんもよくメールやるんです」
「へぇー、高橋もするの?」
「あ、はい!!」
一転、目をキラキラさせる愛ちゃん。
「ヨシ。んじゃ〜。はい、高橋にも」
「あ、アリガトウゴザイマスですます・・・」
アドレスをメモして愛ちゃんに渡す吉澤さん。
愛ちゃん、テンパってカタコトになってます。
- 34 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:24
- 「ふはは、カタコトだよ。」
「すんません。福井生まれなもんで・・・」
「あはは。福井県の人は大変だ。」
「じゃ、またメールちょうだいね」
「はい、お気を付けてぇ!!」
何を気を付けるのか意味不明だが・・・
楽しそうに笑いながら帰っていく吉澤さん。
隣には、アドレスの書かれたメモを胸に握りしめ、
乙女チックにそれを見送る愛ちゃん。
ウンウン。ちょっとは前進じゃない?
- 35 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:26
- 「里沙ちゃんど〜しよ。よしざ〜さんにアドレス教えてもろ〜たよ〜」
ほっぺたに手を当てて、すっごく幸せそうに話す愛ちゃん。
なんだかこっちまであったかい気持ちになってくる
「持つべきモノは頼れる相方でしょ?」
「ありがとう、里沙ちゃんのおかげやよ〜!!」
そんな満面の笑みで言われたら、
さっきまでの怒りはどんどんしぼんでいく。
- 36 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:27
- 「それより早速メールしちゃえば?」
「あ〜。何て送ろ〜かいの〜」
なんて愛ちゃんは意気揚々と再びパソコンを立ち上げ始める。
結局ナンダカンダで愛ちゃんのペースにすっかり乗せられてしまった私。
全く、愛ちゃんには敵わないや。
まっすぐ過ぎて、知らずに周りを振り回してたり、
子供っぽくてすぐに拗ねたり怒ったりするけど、
不思議と憎めない愛ちゃん。
私より2つも年上だけど、心配でなんだか放っておけない私の相方。
- 37 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:29
- 「あ〜!!また動かんくなっても〜た!!」
「ちょっと里沙ちゃんなんとかして〜や!!」
またかよ・・・
「も〜!!愛ちゃん!!い〜からいい加減お昼行くよ〜!!」
「ちょっと里沙ちゃん!!待ってって言ってるがし〜!!」
ブツブツ文句を言いながらも、
「今日は何食べようかいね〜」なんて
しっかりくっついてくる愛ちゃん。
しゃ〜ない。これも腐れ縁。
持つべきモノはワガママも憎めない人なつっこい相方でしょ。
- 38 名前:新垣さんの相方 投稿日:2005/06/18(土) 17:30
- 「あっ!!60メートル先によしざ〜さん発見!!」
そう言ってイキナリ猛ダッシュしていく愛ちゃん。
・・・と、取り残された私。
「あの〜愛ちゃん。相方の私は?」
- 39 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/18(土) 17:33
- 今日はここまでです。
何だか全然よしたかじゃなくてすみません・・・
でも作者はこの2人のどっちが年上なんだかわからないような
仲のいい感じが大好きなんです。
- 40 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/18(土) 17:46
- 15>名無飼育さま
レス第1号ありがとうございます!!
コレがよしたか?ってくらい絡みが少ないですが、
イイと言ってもらえて嬉しいです。
16>名無飼育さま
ありがとうございます。
高橋さん、実際にこれくらい幼いですか・・・
それじゃあ、もっと幼く書かないと!!
作者は高橋さんの子供っぽい部分が大好きなんですw
15>名無飼育さま
レス第1号ありがとうございます!!
コレがよしたか?ってくらい絡みが少ないですが、
イイと言ってもらえて嬉しいです。
16>名無飼育さま
ありがとうございます。
高橋さん、実際にこれくらい幼いですか・・・
それじゃあ、もっと幼く書かないと!!
作者は高橋さんの子供っぽい部分が大好きなんですw
- 41 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/18(土) 17:48
- 17>名無飼育さま
『素晴らしい』とはそんな素晴らしい言葉ありがとうございます。
お言葉に甘えて続きを書いてみたんですがいかがでしたか?
18>名無飼育さま
作者も最近(ホントについ1ヶ月くらい前から)吉高にはまってます。
まだまだ初心者なのに、ナンバーワン的なんて言ってもらえて感激です。
15、16>名無飼育さま。
すみません。2回同じ事を書いてしまいました・・・
- 42 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/19(日) 07:16
- 高新コンビいい感じ。吉高の行方も気になります。
これからも楽しみにしてます。
- 43 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/19(日) 16:33
- フリーズした画面を見られなかったのだろうか高橋さん
よかったです
- 44 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/19(日) 20:51
- 面白い
不仲説反論のくだりは読んでて吹いてしまった
次回も期待してます
- 45 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 17:57
- 青い海、白い砂浜、晴れ渡った空。
そして大好きなよしざ〜さん。
あぁ、沖縄ってなんてえ〜トコなんやろ〜。
- 46 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 17:59
- 両手を広げて大きく一呼吸。
そう!!
なんと今日は、よしざ〜さんと沖縄に来と〜ります!!
「愛ちゃ〜ん、何やってんの〜置いてくよ〜!!」
「あ〜マコっちゃん、ちょっと待って〜て!!」
・・・って言うても二人っきりとかいうわけでものうて、
ハロモニ5周年の番組企画で来とるだけで。
あ〜しの隣によしざ〜さんがおるわけでもなく、
前を歩くよしざ〜さんと石川さんを
いつも通り後から羨ましく見とるだけなんやけど。
- 47 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 18:00
- だけど、そやけど・・・
いつもより人数少のうて(美貴ちゃんや亀井ちゃんもおらんし)、
まして解放的な沖縄やし・・・
何か特別な事が起こるかもしれん。
・・・なんて里沙ちゃんの影響やろか・・・
- 48 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 18:03
- 「はぁ〜、なんつうハレンチな・・・」
ホテルで荷物の整理をしながら溜息ひとつ。
目の前にあるんは、あ〜しには到底似合わんようなセクスィーな下着。
この日の為やて、里沙ちゃんに薦められた、
ま〜いわゆる、アレですよ。
しょ・・しょうぶぱんつと言うやつ。
「こんなん、あ〜し着るんやろか?」
恥ずかしゅーて絶対着れんわ。
「とか言いつつちゃっかり持って来とるし・・・」
- 49 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 18:05
- 「い、いや違う!!里沙ちゃんが言うから仕方のう持ってきたんや!!」
「うんうん。そ〜や、里沙ちゃんの為や」
・・・て誰に言い訳しとるんや、あ〜しは。
一人やのに恥ずかしなって、ポッポてしとるほっぺたを抑える。
とにかくこんなお恥ずかしいモンは奥の方にしもうて・・・
- 50 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 18:12
- 「あ〜いちゃん!!」
「うおっ!!マ、マコト!!」
いきなりのマコっちゃんの登場に、思わず心臓が飛び出そうになる。
「何だよ『うおっ!!』って。もう時間だよ〜」
「さっきから何一人でブツブツ言ってんの?ガキさんがどうかした?」
「い、いや・・・う、うおっ・・魚(ウオ)を里沙ちゃんの為にお土産に釣って帰ろかと思うて!!」
マコっちゃんにバレへんように、慌てて下着を後ろに隠す。
- 51 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 18:17
- 「ところがどっこい、釣り道具を忘れてしも〜て。しゃ〜ないから掴み取りやと思うたけどあ〜し泳げんし・・・いや〜うっかりうっかり」
何としてもごまかさな。
こんなハレンチな下着、マコトに見つかったらタイヘンやよ・・・
「ふ〜ん」
「なななな何!?」
「何か怪しい・・」
うう・・・
珍しくするどいマコト。
- 52 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 18:17
- 「そ、それよりまこっちゃんタイヘンや!!今日ちょっと目離れとるよ!!」
「えっ!?うそっ!!」
「ほんと、ほんと、いつもより3ミリほど・・・」
「やばいやばい!!ちょっとメイク直してくるから愛ちゃん先行ってて!!」
ドタドタとおばさんみたいに廊下を走っていくまこっちゃん。
はぁ〜。
マコトが単純でよかったわ・・・
- 53 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/25(土) 18:20
- すみません!!
中途半端ですが、一端ここで切ります。
急に用事が入ったので、申し訳ないです。
続きは今日か、明日には更新しますので!!
- 54 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 23:29
- 「はい!!ということで!!目指せ高級食材GETアクアバイクリレー!!」
お昼ご飯の前に海辺で番組収録。
まずはバーベキューの食材をかけて二人一組でリレーをするてゲーム。
ほんでもって、
あ〜しと一緒のチームはなんとよしざ〜さん!!
肩を組んでカメラに向かって決めポーズ。
・・・て、なんや、刺激的すぎるわ・・・
さすが沖縄。
- 55 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 23:31
- 「頑張ろ〜ね、高橋」
「はい!!」
よしざ〜さんと同じチーム。
これは何としても勝たんと!!
「それじゃあ皆さん準備はいいですか?よーい、スタート!!」
スタートと同時に全力でペダルをこぐ。
ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる。
- 56 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 23:32
- 絶対1位!!
よしざ〜さんと1位!!
夢中でひたすらペダルをこぐ。
ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる。
「た、高橋早いね・・・」
任せて下せぇよしざ〜さん!!絶対1位になりますさけ!!
マコっちゃん達も追い抜いて
ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる
- 57 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 23:33
- 「やった!! 1位になりましたよ!!・・・・って」
「お〜い!!マコト〜!!い〜しかわ〜!!」
気付けばよしざ〜さんは後ろのまこっちゃん達に嬉しそうに手を振ってる。
楽しそうやな、よしざ〜さん。
やっぱり石川さん達のがええんやろか?
せっかくよしざ〜さんと一緒やのに、
あ〜しのテンションはグングングングン下がってく。
ぐ〜る・・ぐ〜る・・ぐ〜る・・・ぐる・・・・
はぁ・・・何か寂しいやざ・・・
- 58 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 23:34
- 「ん!?高橋どーした?元気ない?」
「い、いえ・・・」
「なんか、具合悪そうだよ、大丈夫?」
「ちょっと疲れても〜ただけです・・・」
せっかくよしざ〜さんが話かけてくれても、
ブルーな返事しか出来へん、あ〜し。
かわいないな、あ〜し。
- 59 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 23:36
- 「そっか、んじゃ、ゆっくりいこ〜よ。高橋、相手してくんなかったから寂しかったんだよ〜。」
なんて、おちゃらけて言うよしざ〜さん。
「そ、そんなことないですけ!!」
「そう?じゃあ、せっかくだし二人でもっと楽しもうよ」
笑顔でそう言うよしざ〜さん。
いつもよりずっと近くにある、あ〜しの大好きなその笑顔に、
ブルーな気分もさいならさいなら。
単純やな、あ〜し。
- 60 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 23:38
- あ〜しがよしざ〜さんを相手せんなんてあり得んけど、
よしざ〜さんも寂しがってくれとったんやろか。
なんて考えながら、気持ちがホカホカなってくる。
よしざ〜さんの言葉は、
なんや、暖こうなってくるから不思議やな〜。
二人でのんびりペダルをこぐ。
ぐ〜る、ぐ〜る、ぐ〜る、ぐ〜る。
「こうやって二人で話すのなかなかないね〜」
なんて言いながら、
いつもよりたくさんよしざ〜さんとお話する。
ぐ〜る、ぐ〜る、ぐ〜る、ぐ〜る。
- 61 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 23:40
- 「もう終わりか〜。あっちゅー間だね」
もっといっぱいお話ししたいのに、気付けばゴールはもう目の前。
あ〜しがいっぱい漕いだばっかりに・・・
あ〜しのアホ。バック出来へんのやろか、これ。
「ほら、高橋行くよ」
またまた一人で落ち込んでまいそうになった時、
目の前に差し出されたよしざ〜さんの手。
え・・・ええんかいの?
- 62 名前:祝!!ハロモニ5周年。 投稿日:2005/06/25(土) 23:47
- 遠慮してるあ〜しの手をとって、
「一緒に行くよ」て引っ張ってくれるよしざ〜さん。
ドキドキしながらつないだよしざ〜さんの手は、
よしざ〜さんと一緒で優しくてあったかかった。
「よっしゃーゴール!!」
よしざ〜さんと手をつないで二人でゴール。
「いえーい!!」
て二人でハイタッチ。
ああ。さすが沖縄。
こんな幸せでええんやろか?
- 63 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/25(土) 23:59
- はい。今日はここまでです。
途中、中途半端な所で切ってしまってホントすみませんでした。
今回は、実際にハロモニで放送された内容に基づいて書いてみました
作者の『よしたかフィルター』を通すとあの場面がこう見えたのですw
- 64 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/26(日) 00:07
- 42>名無飼育さま
ありがとうございます。
私も、高新も吉高も大好きです。
今回は、吉高テイストにしてみたのですが、いかがでしょうか?
43>名無飼育さま
あぁ!!そういえば!!
言われて初めて気が付きました・・・
じゃあ今回は見られなかったということでw
適当な作者ですみません・・・
44>名無飼育さま
ありがとうございます!!
書いていくうちに、高橋さんがどんどんマニアキャラに・・・
かわいい高橋さんを書きたいはずなんですがねぇw
- 65 名前:名無飼育 投稿日:2005/06/30(木) 21:59
- 作者さんが書くあいちゃんがかわいくてたまりません
面白いですがんばってください
更新お疲れさまでした
- 66 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:45
- 青い空、まぶしい太陽、そしてここは沖縄!!
大好きなよしざ〜さんと二人っきりのデート!!
(ま〜、収録でアクアバイク乗っただけやけど・・・)
今までにない程の濃厚な絡み!!
(手繋いで、ハイタッチしただけやけど・・・)
なんちゅー幸せなひととき!!
さすが沖縄、されど沖縄!!
きっとこの後もええことあるはず!!
・・・やと思うとったんやけど・・・
- 67 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:46
- 「はい、こんこん、あ〜ん」
収録後、あ〜しらはゲームで獲得した食材で
お昼ご飯にバーベキューをしとるわけなんですが・・・
「どう?おいし?」
「はい!!も〜最高級においしいです!!」
「あはっ、こんこんか〜わい〜ね〜」
楽しそうなよしざ〜さんと幸せそうな紺ちゃん。
「はい、しげさんもあ〜ん」
そしてしげさん。
獲得した超高級和牛を切り分けて
みんなに振る舞ってるんはよしざ〜さん。
ええなあ。二人とも・・・
- 68 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:48
- 「はい、高橋、あ〜ん」
「どう?おいしい?」
「はい、おいしいです・・・石川さん・・・」
さすが、超高級和牛。そらもうひっでおいしいです。
おいしいですけど・・・
なぜにあ〜しは石川さん?
いやいや、別に石川さんが嫌なわけやないんよ。
でも、紺ちゃん、しげさんと来て次はあーしの番て思うたのに、
『アグー』の調理に移ってしも〜たよしざ〜さん。
- 69 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:49
- お肉を豪快に切り分けるよしざ〜さん。
素敵です。
確かにかっこええですけど・・・
「はぁ・・・」
溜息まじりに、ゴーヤをひと口。
う・・・にが・・・
- 70 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:50
- 「ほら、マコト、あ〜ん」
よしざ〜さん特製、焼けたての『アグー』はマコトの方へ。
紺ちゃん、しげさん、あーしを飛ばしてマコっちゃん・・・
あーし嫌われとるんやろか?
いやいやそんなこたない。て、頭をフリフリ。
さっきまでの幸せシーンをおさらいしてみる。
いっぱい話してくれたよしざ〜さん。
手繋いでくれたよしざ〜さん。
やっぱり、テレビやったからやろか?
またまた一人でヘコんでくあーし。
はぁ・・・
沖縄パワーはどこへ行ってしもたんやろ・・・
- 71 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:52
- 「あ〜ん・・・って吉澤さんなんでですか〜!!」
はぁ〜っても一つ溜息ついたら、口いっぱいに広がるあったかい味。
『アグー』はまこっちゃんをスルーしてあーしの口へ。
モグモグモグモグ。
ホワ〜ン。
沖縄パワー復活の予感?
- 72 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:53
- 「はい、高橋頑張ったからごほうび」
あ〜んてもう1個食べさせてくれるよしざ〜さん。
こんちゃん、しげさん、あーし、あーし。
はぁ〜、何やうれし〜のぅ。
そしてまたまた単純なあーし。
「どう?おいしい?」
「はい、ひっでおいしいです。」
そらもうよしざ〜さんが食べさせてくれたモンですから。
さっきの高級和牛なんか目じゃねーです。
- 73 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:55
- 「愛ちゃ〜ん、私も食べたい」
ホワホワ幸せ気分に浸っとったら、
あーしの方へ寄ってくるマコっちゃん。
う〜マコっちゃん。
あげたいんやけど・・・あげたくない・・・
よしざ〜さんと二人でとったモンやし。
「ねえねえ、愛ちゃんちょうだいよ〜」
て甘えた声でおねだりしてくるマコト。
何やあーしが意地悪しとるみたいでかわいそうに思えてくる。
う〜、しゃ〜ない。
「はい、マコっちゃん、あ〜ん」
- 74 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:58
- ぱく。
食いついたのはよしざ〜さん。
「だめだめ!!これはうちと高橋の戦利品なんだから!!」
またまたホワーン。
なんて嬉しいお言葉。
「いーじゃないですかー、愛ちゃんあ〜ん」
ぱく。
「あ〜ん!!」
ぱく。
「うん、コレうまいね。高橋」
あーしがマコトに食べさせようとする度に
それを阻止するよしざ〜さん。
悔しがるまこっちゃんに、してやったり顔のよしざ〜さん。
嬉しそうにピースしてくるよしざ〜さんに
あーしも自然と笑顔になる。
- 75 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 20:59
- 「マコっちゃん、あ〜ん」
ぱく。
今度はあーしが自分で食べる。
してやったり顔でよしざ〜さんにピース。
「も〜!!愛ちゃんまでなんだよ〜!!」
抱きついて攻撃してくるマコトに、
爆笑してるよしざ〜さん。
何とかして食べようとしてくるマコっちゃんに、
よしざ〜さんと二人で『アグー』を死守。
ごめんマコっちゃん。
なんや楽しい。
- 76 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 21:00
- あーしら三人がじゃれとる間に、
ちゃっかり紺ちゃん達が食べとったけど・・・
なんや、いつもよりよしざ〜さんに近づけた気がする。
うん。やっぱ最高やね、沖縄。
ありがとう沖縄。
ありがとう『アグー』
あと、ついでにマコっちゃん。
- 77 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 21:02
-
〜おまけのオマケ〜
- 78 名前:沖縄編 〜おまけ〜 投稿日:2005/07/02(土) 21:06
- 高橋愛
プロフィール
モーニング娘。5期メンバー
好きな食べ物:ソースかつ丼、アグー。
好きな場所:福井、沖縄。
- 79 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/02(土) 21:12
- 今日の更新はここまでです。
前回の沖縄編のおまけを書いてみました。
なんか、毎回同じようなオチで申し訳ないのですが・・・
マイペースに頑張ります。
- 80 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/02(土) 21:20
- 65>名無飼育さま
おぉっ!!かわいいと思って頂けましたか!!
ありがとうございます。
作者としては、高橋さんはかわいくテンパったキャラでいて欲しいもので。
嬉しい限りです。
- 81 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/03(日) 01:37
- おまけのおまけ笑ったw
- 82 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 19:59
- 「はあ〜」
楽屋の片隅で盛大に溜息ひとつ。
今日もあ〜しはよしざ〜さんを密かに観察中。
いっつもやったら、よしざ〜さんに見とれて出る溜息も、
今日は憂鬱の象徴でしかない。
原因は美貴ちゃん。
最近の美貴ちゃんは前にも増してよしざ〜さんにべっとりなんよ。
おまけにそんな二人を羨ましそうに見とるあ〜しをチラリと見てニヤケ顔。
あ、ホラまた・・・
「はあ〜・・・」
美貴ちゃんの挑発的な態度に、本日何度目かの溜息が出る。
今日は溜息祭りやね。
- 83 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:01
- 「オイ!!愛ちゃんどーしたの!?」
落ち込んでるあ〜しに天の声。
里沙ちゃん、何て良いところに!!さすが相方!!
あ〜しは、ワラにもすがる思いでこれまでの経緯を里沙ちゃんに報告する。
「う〜ん。これは強力なライバル登場だね〜」
「ラ、ライバルッ!?」
里沙ちゃんの言葉に思わず声も裏返る。
『ライバル』ってアレやよね?
ライダーとショッカーみたいな?
- 84 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:02
- 「作者もそろそろライバルでも出しとかなきゃって思ったんじゃない?」
「え?え?何?作者って?」
「あ・・いやいやこっちの話。」
里沙ちゃんの言う『作者』ってのが何やようわからんけど・・・
やっぱり美貴ちゃんはあ〜しの『ライバル』なんやろか・・・
美貴ちゃん対あ〜し。
あ〜し、瞬殺やわ・・・
「ま、向こうはライバルなんて思ってなかもね〜」
うぅ・・・
闘う前に笑顔でトドメを刺す里沙ちゃん。
つれない相方やね。
- 85 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:04
- 「ま〜ま〜、取り敢えず思い過ごしかも知れないし、私が確かめてあげるよ」
うなだれてるあ〜しの肩をポンポンしながら
なだめてくれる里沙ちゃん。
悲しいけどこういう時は里沙ちゃんのが大人に感じる。
「んじゃ、私が観察しといてあげるから愛ちゃんジュース買ってきて」
と、子供におつかいを頼むような口調の里沙ちゃん。
「里沙ちゃん、それってパシリにしたいだけじゃ・・・」
「な、な、な、な〜に言ってんの!!愛ちゃんが居たら客観的に観察出来ないでしょ?」
「ふ〜ん・・・」
怪しい。
里沙ちゃん、怪しい大人になっとるよ。
- 86 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:05
- 「それに、愛ちゃんがいたら、美貴ちゃんが本当に愛ちゃんだけに対して挑発してるのかわかんないじゃん。」
「う〜ん・・・」
「ホラホラ、わかったら行った行った!!」
何となく腑に落ちんけど・・・
今は里沙ちゃんに頼るしかない。
渋々ながらも財布を持っておつかいに出る。
- 87 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:07
- 「それにしても、小銭溜めすぎやよ」
自販機の前でまた溜息ひとつ。
ホンマに今日は溜息ばっかり。
はぁ〜、て、も一つ溜息ついて
小銭で無駄に重たい里沙ちゃんの財布を開いて自販機に入れる。
「あっ!!」
財布の中に娘カード発見!!
よしざ〜さんのも発見!!
これはこっそり頂戴しとこ・・・
よしざ〜さんカードのおかげでちょっとだけ気分復活。
二人分のジュースを持ってテクテクと楽屋へ帰る。
- 88 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:11
- 「里沙ちゃん、ちゃんと観察してくれとるやろか〜」
がちゃ。
「里沙ちゃん買うて来たよ〜」
よしざ〜さん達を観察してる里沙ちゃんの前にジュースを差し出す。
よしよし。
ちゃんと任務を遂行してくれてたみたいやね。
「ん?里沙ちゃん、何コレ?」
フと里沙ちゃんの前にある包みに気付く。
「え〜と・・・お土産、もらったの」
気まずそうな里沙ちゃん。
「誰に?」
「え〜と、吉澤さん?」
目を逸らす里沙ちゃん。
「・・・・・・」
沈黙。
- 89 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:12
- 「なんで!?何で、ナンデ、WHY!?」
里沙ちゃんの肩をグワシと掴んでグラグラ揺さぶる。
ぐらぐらぐらぐら
「だ〜か〜らぁぁああ!!こないだの沖縄のだって!!」
ピタリ。
沖縄。
『沖縄』ってあの麗しの想い出の・・・
ホワーン。
ほっぺに手を当てて思わずうっとり。
ってそうやなくて!!
- 90 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:13
- 「何で里沙ちゃんはもうてあ〜しには無いん!?」
「だって愛ちゃんも一緒に行ってたじゃん、お土産は北海道組だけだってさ」
努めて冷静な里沙ちゃん。
「あ〜しもお土産欲しいがし〜」
「いーじゃん。お土産なら私があげたじゃん」
「里沙ちゃん、交換しようや!!」
「嫌だよ!!何で自分のお土産自分でもらわなきゃなんないのさ〜」
うぅ・・・
しごく最もな意見。
- 91 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:15
- 「全く里沙ちゃんは友達がいが無いのぅ」
「何ソレ。ってか愛ちゃんからお土産もらってないんだけど」
そう言うて、あ〜しの荷物をガサガサ漁り出す里沙ちゃん。
「あ!!ちょっと待って!!」
「おっ!!ちゃんとあるじゃん!!」
「そ、それは・・・」
「何?」
「よしざ〜さんの・・・」
「私のは?」
スルドイ目つきの里沙ちゃん。
「無い・・・かな?」
- 92 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:17
- 「なんで!?何で、ナンデ、WHY!?」
今度は里沙ちゃんに肩を掴まれグラグラ揺すられる。
うわわわわわ・・・
目が回るがし〜。
「一緒に行った吉澤さんにはあって何で私のは無いんだよ〜!!」
まずい、ますい、まずい。
このままじゃ里沙ちゃんが怒ってしまう。
大人なだけに里沙ちゃん怒ると恐いんやよ〜。
ここは、かわいく
「アヒャッ。ごめんね」
「『アヒャッ』じゃないよ全く」
『は〜、やれやれ』とあきれ顔の里沙ちゃん。
良かった、何とかお許しが出たようやよ。
- 93 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:19
- 「里沙ちゃん、ごめんて」
「は〜、もういいよ・・・ところでそれいつ渡すのさ」
『それ』とはもちろんよしざ〜さんへのお土産。
そうなんよ、それも大問題なんよ。
「それが今日1日チャンスを伺っとったけど、美貴ちゃんがベッタリで渡せそうにないんよ〜」
「ふ〜ん。そっか〜。さっきとかチャンスだったのにね」
「え?」
「吉澤さんがお土産くれた時、美貴ちゃんどっか行ってたし」
「そうなん?里沙ちゃん何で呼んでくれんかったんよ〜!!」
- 94 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:20
- 「愛ちゃんがなかなか帰ってこなかったんじゃん」
「だって里沙ちゃんが小銭ばっかり溜めとるからやよ!!」
気になって、
10円玉30枚も使うてしもたんよ。
「全く、里沙ちゃんの財布はいっつも重いんよ〜」
「いつもって何だよ!!いつも持ってってんの!?」
何を今更。
今まで里沙ちゃん気付いてなかったんやろか?
「ってか人の財布勝手に持ってかないでよ!!」
アラアラ。
次からはこっそり持ってかないかんね・・・
ウンウンと一人自己反省。
- 95 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:23
- 「あっ、愛ちゃん、チャンスだよ!!」
里沙ちゃんの言葉に頭をあげると、紺ちゃんに連れられて美貴ちゃんが楽屋を出ていくとこだった。
た、確かにチャンスやわ。
「ホラ、愛ちゃんお土産渡さなきゃ」
「で、でも・・・」
「でも、何?」
「は、恥ずかしいがし・・・」
「何だよそれ〜。結局美貴ちゃん居ても居なくても同じじゃん」
里沙ちゃんの厳しい一言。
うぅ。
だってだって・・・
「だって何て渡せばいいか分からんもん」
「はぁ〜、全く。愛ちゃん何買って来たのさ」
いつもより更にあきれ顔で仁王立ち状態の里沙ちゃん。
こ、怖いやよ・・・
「サ、サータアンダギーです」
もじもじもじもじ。
- 96 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:24
- 「あ、里沙ちゃん!?」
イキナリバリバリ袋を開けてサータアンダギーを食べ始める里沙ちゃん。
「おいし〜!!愛ちゃんコレ手作り!?」
「あ、うん、はい・・・」
ああ。
よしざ〜さんへのお土産が・・・
そう思いながらも里沙ちゃんの迫力に何も言えん状態のあ〜し。
やっぱりお土産買うてこんかったん怒ってるんやろか・・・
それとも財布持っていっとった事?
「皆さんもちょっと食べてみてくださいよ〜」
勝手に振る舞い始める里沙ちゃん。
ああ・・・
でも、おかげでよしざ〜さんにも無事お土産が渡される。
『おいしい』って言ってくれるやろか?
緊張の一瞬。
- 97 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:25
- 「うん!!うまい!!おいしいよ、高橋」
よしざ〜さんの最高の笑顔。
は〜、幸せ〜。
「ホラ、上手く行ったじゃん」
なるほど、これが狙いやったんやね。
「うん!!ありがと。里沙ちゃん」
里沙ちゃんには今度、お礼に東京駅ででもお土産買うてこよ。
うん、そうしよそうしよ。
- 98 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:26
- 「あ、ちょっとお茶ももらっていい?」
食べ終えたよしざ〜さんがあ〜しのお茶を一口飲んで行く。
こ、これってもしや・・・
「間接キスじゃん」
ポッポー!!
うわわわわわわわ!!
ニヤニヤ顔の里沙ちゃんの一言に、頭が瞬間沸騰してまう。
あかん、目眩が・・・
- 99 名前:ライバル登場!? 投稿日:2005/08/07(日) 20:27
- 「私ももらうね〜」
「だ、だめやて!!」
飲もうとする里沙ちゃんから慌ててペットボトルを奪って抱え込む。
「あははははははは!!愛ちゃんおもしろすぎ!!」
「小学生じゃないんだからさ〜」
て、お腹を抱えて爆笑しとる里沙ちゃんに、
今日の憂鬱な気分もちょっとだけ晴れてくる。
ホント、ありがとうね里沙ちゃん。
でもやっぱり気になるんは美貴ちゃんの存在。
ホラ、今も楽屋の入り口でじーっとあ〜しとよしざ〜さんの事見とる。
相変わらずニヤニヤしとるし・・・
は〜、全く、前途多難やよ。
- 100 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/07(日) 20:31
- 今日の更新はここまでです。
ちょっと期間が空いてしまいましたが、マイペースに頑張りたいと思います。
81>名無飼育さま
笑って頂けましたか。
ありがとうございます。
ほんわか作品を目指してるので笑って頂けるように頑張ります。
- 101 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/07(日) 21:24
- すごく藤本さんのことが気になる…
愛ちゃんには頑張って欲しいです。
- 102 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/08(月) 03:15
- 高新コンビのやり取りに笑いました。そして藤本さんの意図が気になります。
次も楽しみにまってます。
- 103 名前:名無し飼育 投稿日:2005/08/08(月) 11:53
- 最近よしたかが気になってます。
垣さんGJ!
- 104 名前:ジレッタス会員No1857 投稿日:2005/08/09(火) 05:10
- 愛ガキ漫才には爆笑しました!
さりげない吉愛にポワワ出来るし最高ですな
更新たのしみにしてます!
- 105 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 20:59
- 「よっちゃんさ〜ん」
ぴとっ。
今日も美貴は朝から大好きなよっちゃんにべったり。
廊下を歩いていたよっちゃんの背中にひしっと飛びつく。
「ん〜?ミキティ〜おはよ〜」
間延びした声で美貴を振り返るよっちゃん。
うんうん今日もかっこいいね。かわいいね。
負けず嫌いの美貴だけど、よっちゃんだけは別。
さすが、よっちゃん。
今日も美貴と並んで1位タイの美しさだよ。
- 106 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:00
- 「おはよ〜、よっちゃん」
最高の笑顔で返して、腕を絡めてそのまま2人で楽屋に向かう。
なんてったって美貴はよっちゃんが大好き。
かっこいいし、優しいし。
くんくん。
においまで良いにおいなんだなコレが。
もう完璧だね!!
大好きなよっちゃんにひっつきながら上機嫌の美貴。
・・・のはずなんだけど。
最近、どうしても気になるのはあの子の事。
- 107 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:01
- 「「おはよ〜ございま〜す」」
2人して楽屋に入って、まず1番にあの子を探す。
いた!!
ムフフ。
また愛ちゃんこっち見てる。
羨ましそうに美貴とよっちゃんを見ている愛ちゃんに思わずニヤリ。
慌てて目を伏せる愛ちゃんを横目に、
美貴はいつも通りよっちゃんの隣を陣取る。
- 108 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:02
- それにしても、最近の美貴はちょっとおかしい。
自分でもよくわかんないけど、愛ちゃんのああいう表情を見ると、
ドキドキしてなぜか顔がニヤけてしまう。
う〜ん。
もしかして美貴、愛ちゃんのこと・・・
ナイな!!
うん、ナイナイ!!
即答で悪いけど絶対ナイ!!
美貴が愛ちゃんに恋するなんて。
- 109 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:04
- 「どったの、ミキティー?さっきからボーっとして」
「ん〜、よっちゃんにみとれてたの〜」
顔を覗き込んだよっちゃんに、美貴は甘えた声で返す。
と、途端に真っ赤っかになるよっちゃん。
かわいい!!
かわいすぎでしょ、この反応!!
そりゃ、愛ちゃんの事は好きだけど、
やっぱり美貴が娘。の中で恋するとしたら間違いなくよっちゃんだね。
ってかもう恋してるのかも!?
な〜んて。
- 110 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:05
- って、うが〜!!
なのに何で愛ちゃんが気になんの!?
ホラ、また愛ちゃんのあの表情。
そして自然とニヤける美貴の顔。
美貴の中の公式。
愛ちゃん<よっちゃん<美貴達を見てる愛ちゃん。
何コレ?
やっぱ美貴、愛ちゃんが好きなの?
それとも、もしかして愛ちゃんをいじめるのが好きとか?
イヤ。
美貴的にどうせいじめるなら、
殴るなり蹴るなりもっと直接的な事をしたい。
けど別に愛ちゃんを殴りたいとも蹴りたいとも思わないし・・・
う〜ん。
- 111 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:07
- 「あ、ウチ次出番だって」
1人考え込んでる美貴の腕を解いて楽屋を出ていくよっちゃん。
あ〜あ。よっちゃん行っちゃった。
フと愛ちゃんを見るとこちらも寂しそうな表情。
ニタ〜。
えっ!?なんでナンデ?
よっちゃんいなくなったのに何でニヤケてるんだ、美貴?
益々こんがらがる美貴のあたま。
ポクポクポクポク、チーン。
あ〜!!もういいっ!!
よっちゃんもいない事だし確かめてみりゃいいんじゃん!!
行動あるのみ!!
意を決した美貴は椅子から立ち上がり、
ツカツカと愛ちゃんの方へ歩み寄る。
- 112 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:08
- 「愛ちゃん!!」
愛ちゃんの前で立ち止まり、
泣く子も黙る美貴の睨みで愛ちゃんを見下ろす。
「は、はいぃっ!!」
「ちょっとお金かして」
右手を差しだし『ちょっと醤油とって』くらいの感じで
縮こまる愛ちゃんをカツアゲしてみる。
「あ、はい」
と、醤油のごとくあっさり財布を渡す愛ちゃん。
「チッ。なんだよ小銭ばっかだな!!」
『なんだよ、ソースかよ!!』とでも言うように、
カツアゲの決まり文句を言ってみる。
・・・・・・
う〜ん。違うな。
どうやら、美貴は愛ちゃんをいじめたい訳ではナイらしい。
- 113 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:09
- 「はい、愛ちゃんごめんね」
今度は泣く子も笑うミキティースマイルで財布を返す。
「あ、うん。」
とまどいながらも財布を受け取る愛ちゃん。
「里沙ちゃん返ってきてよかったね〜」
って、マメの財布かよ!!
「ちょっと愛ちゃん、カツアゲにまであたしの財布使わないでよ〜」
「ごめん里沙ちゃん。いつもの癖が出てしもたんよ〜」
「全くしょうがないな〜」
って、えぇ!?
それでいいの?しょうがないで済むの?
全く、何て心が広いんだよ。
今度から美貴もマメの財布を借りることにしよう。
うんうん、そうしよう。
問題は何一つ解決しなかったけど、
新たなスポンサーを見つけて満足満足。
取り敢えず、もとの席に戻って1から考える事にする。
- 114 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:12
- 「藤本さん、藤本さん」
よっちゃん誘って早速焼き肉でも食べに行こうかな〜
なんて考えてたら、誰かに横からポムポムと肩をたたかれる。
「あれ?紺ちゃん」
「藤本さん、ちょっといいですか?」
「何?紺ちゃんも焼き肉行きたいの?」
「焼き肉?焼き肉は確かに魅力的ですけれども、
それより今はちょっとこちらへ・・・」
いつになく真剣な顔の紺ちゃんに別の部屋へと促される。
今はそれどころじゃ無いんだよ〜と思いつつも、
深刻そうなので、取り敢えず美貴もおとなしく付いていく。
あの紺ちゃんが、食べ物の話を切ってまで
一体何の用だろう・・・
- 115 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:13
- 楽屋の隣の空き部屋で、
美貴と紺ちゃんが机を挟んで向かい合うように座る。
神妙な面持ちの紺ちゃん。
張りつめた空気。
ドキドキドキドキ
美貴の鼓動が自然と高鳴る。
「藤本さん、あなた・・・」
ようやく紺ちゃんが重い口を開く。
ゴクリ・・・
- 116 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:15
- 「ズバリ!!『よしたか』マニアでしょう!!」
は?
「いや〜こんなにも近くに同士がいるなんて。完璧です!!」
さっきまでとはうって変わって
美貴の手をとり嬉しそうな紺ちゃん。
ってか『よしたか』って何?
「そうなんです!!私も何を隠そう『よしたか』マニアなんです!!」
あっけに取られている美貴を差し置いて、
ほっぺを真っ赤にさせて興奮気味に話す紺ちゃん。
ってか『よしたか』って何?
- 117 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:16
- 「あの微妙さ、あのじれったさがたまらないんですよね〜」
紺ちゃん顔近い。
余計顔でかく見えるよ。
「ってか『よしたか』って何だよ!!」
一人勝手に悦に入ってる紺ちゃんに温厚な美貴もさすがにキレる。
「えぇっ!?『よしたか』を知らないんですか!?」
体を仰け反らせ、わななく紺ちゃん。
まさか『よしたか』を知らないんですか?
と、ちょっと逆ギレモードの紺ちゃん。
何だよ、何だよ?
知らないのがそんなに悪いのかよ!!
そんなに良いモノなのか?『よしたか』って!!
焼き肉よりも大事なモノなのかよ!!
- 118 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:17
- 「じゃ、じゃあ藤本さん。まず、あなたは愛ちゃんの事が好きでしょう?」
美貴の不機嫌を察知してか、
慌てて話しを切り替える紺ちゃん。
「愛ちゃん?う〜ん、メンバーだしかわいいし好きだよ」
頭を悩ませてた事柄に、美貴も怒りを抑えて素直に答える。
「そして吉澤さんの事が好きでしょう?」
「よっちゃん?間違いなく好き!!」
聞くまでも無いことを聞くなよ!!
と、思いつつもこれまた正直に答える。
「でも、吉澤さんと愛ちゃんがセットになると・・・
例えば吉澤さんを見てる愛ちゃんとか更に好きでしょう?」
「おぉう!?」
紺ちゃんの言葉に思わず仰け反る。
そう・・・なのか?
ここ数日考えたけど、美貴自身にもわからなかった事。
でも、言われてみれば当たってる気がする。
- 119 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:19
- 「ちょっとコレを見てください」
たたみかけるようにビデオテープを取り出しセットする紺ちゃん。
美貴には紺ちゃんの意図が全くもって掴めない。
画面に映し出されたのは、この間のハロモニのワンシーン。
メンバー同士がお互いをどう思ってるかというドッキリ心理テストの回。
そしてよっちゃんと愛ちゃんの場面。
ずきゅーん。
おわわっ!!
何コレ!?
美貴を襲ったのは、さっき愛ちゃんのあの表情を見た時と同じ感覚。
ドキドキして、顔がニヤけてくる感じ。
- 120 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:20
- 『憧れてるの〜』
と言うよっちゃんと、照れながらよっちゃんを見つめる愛ちゃんに
更にずきゅーん。
そう、この感じ!!
何て言うか『萌〜』
「ウフフ。藤本さん。これが『よしたか』ですよ」
紺ちゃんの言葉に、美貴の今までのモヤモヤがスッキリ晴れていく。
そうか、これが『よしたか』なのか!!
そして、美貴は『よしたか』マニアだったんだ!!
- 121 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:21
- 美貴は思わず紺ちゃんの手をとる。
「紺ちゃん、ありがとう!!」
ありがとう、美貴を目覚めさせてくれて!!
「いえいえ、私も藤本さんのような同士に出会えて感激です!!」
目を潤ませながら見つめ合う美貴と紺ちゃん。
全く、さっきまで悩んでた自分が嘘みたいだよ。
こんな素晴らしい事に、どうして今まで気付かなかったんだろう。
こんなに胸が高鳴ったの、美貴、久しぶりだよ!!
- 122 名前:ライバルの正体。 投稿日:2005/08/16(火) 21:22
- 「行こう、紺ちゃん!!『よしたか』の未来は明るいよ!!」
「はい!!藤本さん!!」
そして美貴と紺ちゃんはがっちりと肩を組んで二人のいる楽屋へ向かう。
新たな『萌〜』な場面を探して。
2005年7月。
よしたか同盟結成。
- 123 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/16(火) 21:24
- はい、今日の更新はここまでです。
なんだか自分でも訳の分からない展開になってしまいましたが、
まだまだ続く予定ですm(_ _)m
- 124 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/16(火) 21:29
- 101>名無飼育さま
ありがとうございます。
気に掛けて下さったのにこんな結末ですみません・・・
102>名無飼育さま
高新コンビ、作者も大好きです。
特に、新垣さんが振り回されてる感じがツボなので、
これからも出して行きたいと思います。
- 125 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/16(火) 21:34
- 103>名無し飼育さま
作者もほんのつい最近になって吉愛にはまった全くの初心者です。
なんで、高橋さんの方言とかその他もろもろおかしい箇所があるかと思いますが、
おつき合い頂ければ幸いです。
104>ジレッタス会員No1857さま
ありがとうございます。
今回全く吉愛な場面が無くてすみません。
次回もミキティー視点になるかも知れませんが、
良かったらおつき合い下さい。
- 126 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/17(水) 00:09
- みきこんバカだよw
でもキモチはよくわかるぞ!
- 127 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/17(水) 11:50
- リアルですよ。顔がにやけっ放しで締まらないですよw
どうしてくれるんですかw
面白いですよ!面白すぎますよ!!
- 128 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/18(木) 23:12
- おもしろ〜い!!!
できればこのコンビの続きを期待してます
- 129 名前:名無し飼育さん 投稿日:2005/08/19(金) 02:18
- 笑わずにはいられないおもしろさです!
展開が全く読めないので次回も楽しみにしてます!
- 130 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/22(月) 08:34
- やっべ、スッゲー面白い
ありえない展開だwww
…だけど、私は藤高も好きなんですよね_| ̄|〇
- 131 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:38
- 「行けっ、行け!!」
「もうちょっと、あと一歩です!!」
・・・・。
「「あ〜、もうじれったい!!」」
今日も美貴は楽屋でターゲット二人を観察中。
仕事場なのも忘れ、同士の紺ちゃんと至極のひとときを過ごす。
- 132 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:39
- 「それにしてもじれったすぎですよね〜」
「全く、間接キスぐらいで何やってんだよ!!
お前は小学生かっての!!」
美貴達の視線の先には、ペットボトルを両手で持ち、
顔を真っ赤にしながらソレをじっと見つめる愛ちゃん。
そう!!
何を隠そうそのペットボトルは
『ライバル登場!?』の回でよっちゃんが口をつけた代物。
それを今まさに愛ちゃんが飲もうとしているわけで。
言うまでもなくそんな『萌〜』な場面を美貴達が見逃すはずもなく、
こうしてジットリと熱い視線を送ってるわけなんだけど・・・
問題の愛ちゃんは、
飲もうとしてはためらって、
飲もうとしてはためらっての繰り返し。
ボトルを持つ手を震わしながら、
かれこれ一時間はペットボトルと格闘している。
- 133 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:41
- 「全く持って、じれったい」
「まあ、でもそこが『萌〜』なんですけどね〜」
紺ちゃんの言葉に思わずうっとり。
美貴達が、悦の世界に入りかけたその瞬間
「あっ!!」
「「ああぁぁぁああああっっっ!!!!」」
ごろっ、ぼと。
どぼどぼどぼどぼ・・・
無情にも愛ちゃんの手から滑り落ちたのは
例のペットボトル。
どぼどぼどぼどぼ・・・
ショックで固まる愛ちゃん。
そして美貴と紺ちゃん。
どぼどぼどぼどぼ・・・
- 134 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:42
- プチン。
その余りのショックさに、美貴の中で、何かがキレた。
「もうやるしかないね」
美貴は決心する。
「はい、私もそう思います」
紺ちゃんも、決意を固めたようだ。
美貴達は、顔を見合わせてお互いの意志を確認する。
行こう紺ちゃん!!
こうなったら、美貴達の手で『萌〜』な場面を作ってやろうじゃないか!!
美貴と紺ちゃんはガッチリと手を組み再び結束を固める。
- 135 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:44
- ヨシッ。
そうと決まれば即実行。
美貴達二人は、過密なスケジュールの合間を縫って、
いや、むしろスケジュールを蹴ってまで、
来たる本番に向けて綿密な打ち合わせを何度も行った。
そして・・・
7月吉日。
某所。
いよいよ決戦の時。
- 136 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:46
- 「う〜ん。いい天気だな〜」
まるで『よしたか』の未来を祝福するかの様な
雲一つない青空。
今日は良いことがありそうな予感。
美貴の気分もごきげんゴキゲン。
早起きなんて大っ嫌いなこの美貴が、
興奮の余り朝の5時に目を覚ましたくらいだ。
良いことが起こってくれなきゃ困るんだけど・・・
- 137 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:47
- 「それにしても紺ちゃん遅いな〜」
あんなに鼻息荒く今日の事を待ちわびていた紺ちゃん。
美貴よりも断然キャリアが長く、
恐らく誰よりもこの日を待ちわびていただろう紺ちゃんが
約束の時間になってもなかなか来ない。
何かあったのかな?
。
ティロロロロロ。
と、フイに鳴り響いた
美貴の携帯(もちろん待ち受けは『よしたか』)。
ディスプレイには『紺野隊長』の文字。
嫌な予感が頭をよぎる。
- 138 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:50
- 「も・・・もしもし・・・」
電話からは、昨日とは打って変わってダークな紺ちゃんの声。
「もしもし紺ちゃん?どうしたの?何かあった??」
「すみません。実は、楽しみにしすぎたせいか、熱を出してしまいまして・・・」
この世の終わりみたいな紺ちゃんの声。
「ギリギリの時間まで、薬やら水風呂やら色々試したのですが、どんどん悪化するばかりで・・・ホントに無念です・・・うぅ・・グスッ」
「紺ちゃん・・・」
涙声の紺ちゃんに、美貴も思わずもらい泣きしてしまいそうになる。
紺ちゃん、つらいよね。悔しいよね。
わかるよ美貴にはその気持ち。
「紺ちゃん、美貴、ベストショットいっぱい撮ってくるから!!帰ったら二人で鑑賞会しようよ!!」
紺ちゃんの分まで、美貴、頑張るから。
「グスッ・・・ありがとうございます・・・」
- 139 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:52
- 「あと、もう一つ謝らなければならない事がありまして・・・」
言いにくそうな様子の紺ちゃんに
嫌な予感が再び到来。
「変わりに代打をお願いしたんですが、皆さんなかなかスケジュールが合わなくて・・・」
どんどん低くなっていく紺ちゃんの声。
嫌な予感がどんどんふくらむ。
ひゅるるるる。
突如、生暖かい突風が辺りを吹き過ぎる。
この快晴の日に、何て不自然な。
- 140 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:53
- 「美貴ちゃ〜ん!!」
と、遠くから美貴を呼ぶ聞き慣れた声。
嫌な予感的中。
「ねえ?何でよりによってアイツなの??」
「うぅ、すみません。どうしてもマコっちゃんしか空いてなくて」
今日一番の紺ちゃんの落ち込んだ声。
- 141 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:54
- 「別に小春でも良かったんだけど」
「それが小春ちゃんもお仕事が入ってまして・・・」
はぁ。
小春よりも仕事が無いのかアイツは。
満面の笑みで手を振りながら、
こちらに向かってポテポテと走ってくるマコトに溜息ひとつ。
「すみません」
「もう、いいよ、美貴が二人分頑張るから」
申し訳なさそうに謝る紺ちゃんをなだめて電話を切る。
- 142 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:55
- フー。
さて。
「美貴ちゃん、おはよ〜!!」
問題はコイツだ。
「見て見て!!今日は吉澤さんの為におしゃれしてきたんだ〜」
『えへっ』とか言いながらシナっとポーズを作るマコト。
やっぱり。
どうもコイツは主旨をはきちがえてる。
ここは一つ
「マコト、アンタ今日はよっちゃんにベタベタするんじゃ無いよ!!」
と釘をさす。
- 143 名前:『よしたか同盟』始動。 投稿日:2005/09/05(月) 01:57
- 「え!?何なに?何で?」
「とにかく!!美貴の邪魔したらタダじゃおかないから」
スルドイ眼差しでギロリと睨み付け、
理解していない様子のマコトにグッサリと杭を打つ。
「は、はいぃ・・・」
これでヨシ。っと。
「よし、んじゃ行くか」
「は、はい、親分・・・」
7月吉日。
不本意ながらも、ここに『藤マコ協定』が締結される。
- 144 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/05(月) 02:01
- 今日の更新はここまでです。
今回の話は少し長いので、2回に分けさせて頂くことにしました。
タイトルの割に、全く吉高じゃなくてすみません。
- 145 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/05(月) 02:09
- 126>名無飼育さま
ありがとうございます。
今回の話のミキティは更にオバカですw
127>名無飼育さま
おもしろいですか。ありがとうございます。
ジンとくる恋愛話にするつもりがなぜかこんな展開にw
128>名無飼育さま
すみません。紺野さん風邪ひいてしまいました・・・
替わりに今回は小川さんに頑張ってもらいたいと思いますので
宜しければおつき合い下さい。
- 146 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/05(月) 02:18
- 129>名無し飼育さま
ありがとうございます。
作者自身、予定してた展開と違って来ているので支離滅裂な所もあるかと思いますが、
その辺も楽しんで頂けたらと思います。
130>名無飼育さま
なんだかんだで今回もありえない展開になってしまいましたw
藤高、作者も好きですよ。
基本、吉、高、藤の3人が好きなんで。
機会があれば是非書いてみたいと思います。
- 147 名前:128 投稿日:2005/09/06(火) 02:14
- ぬわ〜紺ちゃん残念だ!
早なる復帰を待ってます
だってマコトでは・・・
藤本さんしっかりと制御してくださいね
- 148 名前:名無し飼育さん 投稿日:2005/09/06(火) 19:03
- みんないいキャラしてますねw
一体何が企てられているんでしょうか・・・
わくわくです!続き楽しみにしてます
- 149 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 10:55
- 「お〜い。誰か〜。」
誰か〜。
誰か〜。
誰か〜・・・
真っ暗な空洞を、自分の声だけが空しく反響する。
土に囲まれたこの暗闇に放り込まれて1時間、
ただただ助けが来る事を信じて叫び続ける。
「全く、何で誰も通らないんだよ」
さきほどから声を挙げ続けてはいるものの、
誰一人として通りかかる様子がない。
それもそのはず。
自ら望んで人気の無い所にやって来たのだから。
- 150 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 10:57
- 〜思い起こせば1時間前〜
「愛ちゃん、ちょっといいかな?」
9月14日。
今日は、あたしの恋人、高橋愛の誕生日。
あたしは彼女にプレゼントを渡すべく
この人気の無い場所へと彼女を呼びだした。
「こんなとこにどうしたんですか?」
「いや〜、やっぱみんなの前じゃ恥ずかしいっしょ?」
ホラ、いろいろと。ね?
あたしは彼女へのプレゼントと、
ほんの少しの下心を懐に忍ばせながら、彼女に対峙する。
- 151 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 10:58
- 「愛ちゃん」
こういう時は雰囲気が大切。
優しく彼女に微笑みかけ、少しずつ歩み寄る。
そして爽やかに
「お誕生日おめで・・・」
!!!!!
手を差しだし、彼女に一歩近づいた瞬間、
落ちた。
何に落ちたって??
彼女が作った落とし穴に。
- 152 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:01
- 「イテテテテ・・・」
何が起こったのかわからないまま、
ジーパンの土を払い、立ち上がる。
「よしざ〜さん、大丈夫ですか〜?」
顔を上げると、光の射し込む場所から覗き込んでいる
愛しい彼女。
「愛ちゃ〜ん、ちょっと誰か呼んで来てくんない?」
今日は格好良く決めようと思ったのに・・・
バツの悪さを感じながらも彼女に助けを求める。
「いえ、よしざ〜さん、ちゃんと自力で上がって来て下さい」
返ってきたのは彼女の笑顔と厳しいお言葉。
「ハードルがある方が恋は燃えるんですよ」
そう言って優しく微笑むと、
彼女は私を置いたままどこかへ行ってしまった。
『ハードルのある恋』
彼女の言葉に、1週間前の記憶がフラッシュバックする。
- 153 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:06
- あの日は珍しく仕事が早く終わり、
久しぶりのデートを二人で満喫していた。
「いや〜、ホンット良かったですよね〜。」
ミルクティーを飲みながら、
興奮気味に話す彼女。
『現代版ロミオとジュリエット』
そう称された大ヒット中の純愛映画は、
彼女をすっかり虜にしたようだ。
「うん、そうだね」
恋愛モノよりもアクションモノ嗜好なあたしは、
彼女の話に微笑みながら、ただただ相槌をうつ。
「あ〜し、えっれ〜感動しましたわ〜。」
なまり全開で夢中になって話す彼女を微笑ましく思いながら
あたしはゆっくりコーヒーを啜る。
「どんな高いハードルも二人で乗り越える。これって素敵ですよね〜」
うっとりした様子で、確かに彼女は先程のセリフを言った。
「うん、そうだね」
そしてやっぱりあたしは相槌を打った。
- 154 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:08
- 「なるほど。」
つまりはコレが彼女の言うハードル。
はぁ。
一人溜息をついて腰を下ろす。
そう言えば・・・
思い当たる節は確かにあった。
あの日以来、彼女は楽屋を抜け出す事がよくあった。
戻ってきた時の満足気な様子と、薄っすらと掻いた汗が気にはなったが、
ダンスの練習でもしてるのだろうと思い、それ程気には留めてなかった。
今思えば、あの時
コツコツとコレを掘っていたのだろう。
「どうりで最近ラフな格好をしていた訳だ。」
落ちる前に気付けばよかったと後悔がよぎる。
それと同時に、やるしかないという諦めにも似た感情が生まれる。
切り替えの早さは、あたしの得意技だ。
- 155 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:10
- 「それにしても良く掘ったな〜」
周りの土をペタペタと触り、地上を見上げる。
地下約5メートル。
頑張り屋の彼女が作った立派な落とし穴は、
どう頑張っても自力で這い上がれそうな代物では無い。
思いこみの激しい素直な性格と、
何事にも全力投球な彼女の真面目さが、
こんな所で仇になるとは。
- 156 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:11
- ふぅ〜。
「あいちゃ〜ん」
取り敢えず彼女を呼んでみる。
・・・・・
返事は無い。
やっぱり。
頑固な彼女の事だ。
あたしが自力で這い上がらない限り、
絶対に助けには来てくれないだろう。
「お〜い誰か〜」
諦めて人が通りかかるのを叫びながら待つ事にする。
誰か〜。
誰か〜。
誰か〜・・・
音のない空間を、
自分の声が空しく響き渡る。
- 157 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:13
- 〜そして現在に至る〜
「全く、何で誰も通らないんだよ」
上を見上げ、つぶやく。
疲れた。
叫ぶのをやめ、その場に腰を下ろす。
どうやら長期戦になりそうだ。
目を閉じ、次に備え体力を温存する。
- 158 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:14
- 「うさちゃんピース」
突然耳に入ってきたのは、
覚えのあるフレーズと聞き慣れた声。
しげさん!?
「うさちゃん、うさっ・・・う〜ん違うな。うさちゃんピース」
どうやら彼女の持ちネタ『うさちゃんピース』のフレーズを
何度も繰り返し練習している様だ。
「ピースをもっと英語っぽくした方がいいのかな〜」
人目を忍んで練習するしげさんのプロ意識の高さに、
リーダーとして少し感動する。
「しげさん、お〜いしげさん!!」
彼女なら、きっと助けてくれるはず!!
あたしはひたすらに叫び続ける。
- 159 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:18
- 「あれ〜、吉澤さん、何してるんですか〜?」
願いは届いた。
いつも通りのおっとりした様子でこちらを伺うしげさん。
こんな非常識な場面でも動揺しないしげさんが
とてつもなく頼もしく感じる。
「ちょっと助けてくれないかな〜」
手を差しだし、人を呼んできて欲しいとお願いする。
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
- 160 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:19
- 「吉澤さんの瞳に映ったさゆみもかわいい」
と、うっとり目を細めるしげさん。
「よし、今日もかわいい!!」
そしてポーズを決めて行ってしまうしげさん。
・・・・・。
何だったんだ?
呆気にとられ、しばし呆然とする。
「あ、ちょっ、しげさん!?」
我に返って叫んだ時には
しげさんはすっかりどこかへ行ってしまった後のようだった。
- 161 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:22
- やっと助かると思ったのに・・・
落胆して空を見上げる。
そろそろ日も落ちてきたようだ。
どうにかして助けを呼ばないと。
無い知恵を絞って考える。
ポクポクポクポクチ〜ン。
「あ、携帯」
こんな簡単な事にどうして気付かなかったんだろうと
慌ててポケットを探る。
『圏外』
あっぱれ。
携帯電話の電波が圏外になる程深い穴を掘るとは。
近代文明をもしのぐ彼女の努力に、改めて頭が下がる思いだ。
仕方がない。
「誰か〜」
諦めてまた叫び始める。
- 162 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:23
- 「誰かいませんか〜」
いませんか〜。
いませんか〜。
いませんか〜・・・
ふぅ。
携帯を取り出し時計を見る。
7時13分。
しげさんが通って以来30分、全く誰も通らない。
腰を落ち着け再び休む。
トントントントン。
フと人の足音が聞こえた。
誰かがこっちに来る!!
- 163 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:27
- 「う〜んおかしいな〜」
聞こえてきたのはこれまた聞き慣れた声。
コンコン!?
「確かこの辺だったんだけどな〜」
足音がどんどん近づいてくる。
「お〜い、コンコン」
足音に向かって必死に叫ぶ。
ガサガサガサガサ。
コンコンは何やら草を掻き分けて探しものをしているようで、
あたしの声に全く気付かない。
- 164 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:28
- 「こっちこっち〜」
声をあげて更に叫ぶ。
ガサガサガサガサ。
「確かこの辺に食べれそうなキノコが生えてたはずなのに」
ガサガサガサガサ。
「おっかしいな〜」
そう言いながら遠ざかっていくコンコンの足音。
- 165 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:30
- またダメだったか。
ガックシと力無くうなだれる。
きゅるるるるる
あたしの心と同様に、お腹の虫が鳴き始める。
お腹空いたな〜。
ポケットに入っていたチョコを取り出し
包みを開ける。
うまい。
遭難した人の気持ちに同調するように、
残り僅かな食糧を噛みしめる。
- 166 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:32
- トントントントンッ!!
と、再び近づいてくる足音。
「ど、どうしたんですか!!吉澤さん!!」
とは、もの凄い勢いで戻ってきたコンコン。
穴の中に見つけたあたしの姿に、心底驚いているようだ。
「いや〜、うっかり落ちちゃって。ちょっとコンコン助けてくんない?」
「ちょ、ちょっと待ってて下さい!!」
慌てて走っていくコンコンに、
あたしはホッと胸をなで下ろす。
ようやく助かる。
- 167 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:34
- 「これに捕まって下さい」
よいしょ、よいしょ。
コンコンが垂らしたロープに捕まり、
壁づたいにのぼっていく。
「包み紙の音がすると思って来てみれば・・・いや〜驚きましたよ」
チョコの音を聞き分けたコンコンに畏怖の念を抱きながら、
少しずつ上へと上がっていく。
よいしょ、よいしょ。
- 168 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:35
- 「よし、コンコンありがっ・・・」
あと1歩という所でコンコンに手を伸ばした瞬間、
「あさ美ちゃ〜ん、ケーキ食べよや〜」
「あっ、今行く〜」
愛ちゃんの声がしたかと思うと、
その声にまんまと釣られるコンコン。
と、無情にも放されるロープ。
ドサッ。
ふりだしに戻る。
- 169 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:38
- あ〜あ。
ゴールが見えかけていただけに、
そのショックは大きい。
「だから、助けてもらったらいかんのですって」
そう言い残して去っていく彼女。
こんな時まで生真面目な彼女に敬意を表す。
やっぱり自力で何とかするしかないのか。
そしてまたまた切り替えの早いあたし。
仕方なく無い知恵を再びしぼる事にする。
ポクポクポクポクチ〜ン。
- 170 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:40
- 取り敢えず横になってみる。
「こうやって手と足を突っ張って壁づたいに・・・」
届かない。
アンビリーバボー。
あと少しの所で手と足が両壁に届かない。
あたしの身長と手の長さを計算しつくしてる彼女に
もはや尊敬の眼差しである。
- 171 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:41
- う〜む。
またまた無い知恵をしぼる。
絞る。
絞る。
絞る・・・
無いモノは無い。
イヤしかし、それにしてもだ。
あたしが居なくなったことに誰も気付かないのだろうか。
冷静になって考える。
一応はあたしもリーダーだ。
誰か一人くらい捜しに来てくれても良さそうなモノなのに・・・
悲しい現実に頭をもたげる。
- 172 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:43
- 「あ、こんな所にいたんですね〜」
フと頭上から声がして上を見上げる。
「今助けますからコレに捕まって下さいね〜」
天の声と共に、
先ほどのロープがゆるゆると落ちてくる。
うんしょ、うんしょ。
あたしはワラにもすがる思いでロープに捕まり、
再び壁づたいに登り始める。
「うんしょ、うんしょ」
上にいる人も、一生懸命引き上げてくれている様だ。
- 173 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:46
- みるみるうちに、ロープがグングン引っ張られてく。
その引きの強さに、あたしへの思いが表れているようで少し感動する。
一体誰なんだろう?
顔の見えない恩人に感謝しながらロープを上る。
こんな時に、日頃の自分を改心する。
窮地に追い込まれた時こそ必要なモノが見えてくるというものだ。
こんなにも自分を慕ってくれてる人は、
これから大事にしていかなくては。
「大丈夫ですか」
差し出された恩人の手を・・・
- 174 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:47
- 「もう少しですよ、ひとみさん」
思わず離す。
ドサッ。
「せっかく助けようと思ったのに〜!!うわ〜ん!!」
泣きながら去っていくマコト。
「あ〜、あぶなかった〜」
改心した自分を戒めるあたし。
そして再び、ふりだしに戻る。
- 175 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:54
- ホーホー。
ふくろうの鳴き声が聞こえる。
もうすっかり人の気配さえ無い。
時刻は夜の10時。
空には満月が浮かび、14日も残りあと2時間しかない。
「せっかく探し回ったのに」
疲れ果てた体を投げ出し、
彼女に渡すつもりだった包みを取り出す。
箱の中には小さなピアス。
雑誌を見ながら目を輝かせていた彼女。
暇を見つけてはお店に足を運んだものの、
限定品で数が少なく、人気があって中々手に入らない。
探し回ってようやく昨日、
ギリギリのところで手にした代物だ。
「これじゃあ、渡すことさえ出来ないよ」
愛しい彼女の誕生日なのに、自分は何をしてるんだろう。
情けない気持ちで自然と涙が込み上げてくる。
「うぅ・・・愛ちゃん・・・」
- 176 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 11:59
- 「呼びましたか〜?」
見上げると、大好きな彼女の笑顔。
安心で余計に涙が溢れてくる。
「え!?ちょっ!!よしざ〜さん、何で泣いてるんですか!?」
自分のせいなのに全く気付かず驚く彼女。
まあ、そんなとこが好きなんだけどね。
あたしは何も言えずに、ただただ彼女を見つめ続ける。
びっくり顔が涙でどんどん滲む。
- 177 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 12:00
- 「は〜、全く、しょうが無いな〜」
聞こえたのはミキティーの声。
「きゃっ!!美貴ちゃん、ちょっとやめっ!!」
突然ミキティーの腕にさらわれたかと思うと
継いで聞こえた彼女の悲鳴。
ダダダダダダダダッ。
さっきまでの自分が嘘のよう。
無我夢中で壁を駆け上る。
- 178 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 12:02
- 「愛ちゃん!!」
上がった先には捨て身の変顔をしたミキティーと
「あはは、美貴ちゃんヤメテって〜」
お腹を抱えて笑う愛ちゃん。
何なんだコレは?
唖然とするあたし。
- 179 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 12:03
- 「今度焼き肉奢ってよね」
ポンとあたしの肩をたたいて去っていくミキティー。
「よしざ〜さん、やっぱり乗り越えくれたんですね」
向かいには、うっとりした様子の愛ちゃん。
「あ、いや・・・愛ちゃんに何かあったと思って」
つい、夢中で・・・
照れながら答えるあたしに
「よしざ〜さん、大好き!!」
本日最高の笑顔で胸に飛び込んで来る彼女。
- 180 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 12:13
- 「うわっ!!ちょっっ・・・」
抱きつかれた拍子にバランスを崩して
落ちた。
何に落ちたって??
彼女の作った落とし穴に。
今度は二人で。
「やっぱりハードルは二人で乗り越えましょう」
どこまでも前向きな彼女。
「うん、そうだね。」
二人なら、どんなハードルだって乗り越えられる気がするよ。
だから愛ちゃん、これからもよろしくね。
土にまみれて、
くしゃくしゃになった包みを渡す。
「お誕生日おめでとう。」
- 181 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 12:14
-
〜おまけ〜
- 182 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 12:16
- 「ね〜愛ちゃん、やっぱり誰も通らないよ〜」
「大丈夫ですよ、ここを叩けば。ホラ」
トントン。
ガガガガガガガガガ。
「こんな事もあろうかと、抜け道作っといたんで。」
- 183 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2005/09/19(月) 12:17
-
おしまい。
- 184 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/19(月) 12:23
- 遅ればせながら、高橋さんの誕生日記念と言うことで
番外編を更新させて頂きました。
書き終わって自分でも何だコレはって感じですが、
良かったら読んでみて下さい。
高橋さんの誕生日なのに、吉澤さんメインなのはあしからず・・・
(って冒頭に言うべきことですね、すみません)
- 185 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/19(月) 12:34
- 147>128さま
ありがとうございます。
本編の方も近いうちに更新したいと思いますので
また読んで頂ければと思います。
次回は藤本さんが奮闘しますので(笑
148>名無し飼育さま
ありがとうございます。
書き進めるうちに、どんどんキャラが濃くなってる気がします(笑
次回もキャラを強めに出して行く予定なので、
よろしければおつき合い下さい。
- 186 名前:三日月ハウス 投稿日:2005/09/19(月) 18:20
- 作者さん、すんげぇおもろいっス
本編のほうの続きも楽しみにしてます
- 187 名前:かさや 投稿日:2005/09/19(月) 21:56
- すばらしい!いやァ、やっぱよろしいですなァ。
よしたかという最後の新大陸を開拓するのは、この作者さんしか
いてはらへんように思いますなァ。
- 188 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 15:37
- 「ねえねえ、美貴ちゃん。一体今日は何の集まりなの〜?」
決戦の場所へ向かう途中、のんびりした様子で聞いてくるマコト。
あぁ、何て緊張感のない。
やっぱりコイツはわかってない。
今日が美貴にとって、そして『よしたか』にとって
どれだけ大切な日かと言うことを。
「あのねマコト、今日は美貴にとって一世一代の大事な日なんだ。だからお願いだから邪魔だけはしないでくれるかな?」
アメとムチは使い分け。
今度は優しく諭すように訴える。
「うん、わかったよ!!」
笑顔でうなずくマコト。
ホントにわかってるんだろうか・・・
- 189 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 15:40
- 「あっ!!吉澤さんだ〜!!ぐはっ・・・」
言ってるそばからよっちゃんに駆け寄るバカに
軽く跳び蹴りをお見舞いする。
やっぱりこいつにアメなんて通用しない。
「よっちゃんおはよ〜」
うずくまるマコトを横目に
そそくさとよっちゃんの元へと駆け寄る。
ぴと。
いつもの様に
よっちゃんにひっつきほっぺたをスリスリ。
くんくん。
そして匂いのチェック。
今日もいい匂いだな〜。
- 190 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 15:43
- 「おはよう、ミキティー」
美貴の頭を撫でる、よっちゃんの優しい声。
そして目に入ってきた
向こう側の愛ちゃんの寂しそうな表情。
・・・と、マコトの冷ややかな眼差し。
いかんいかん。
つい、いつもの癖が。
慌ててよっちゃんから離れ、
ナマイキにも美貴を睨み付けてるマコトに軽く一発お見舞いする。
そうだ、そうだ。
今日は『よしたか』の為に来たんだった。
- 191 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 15:46
- 「あ、高橋〜」
と、愛ちゃんを見つけたよっちゃん。
ピンコ〜ン。
来ました本日1発目!!
おいでおいでをするよっちゃんに、
顔を赤くしながら駆けてくる愛ちゃん。
何?何なの?この初々しさ。
とても4年間一緒に仕事してきたとは思えない愛ちゃんの態度に、
早速来ました!!
本日1回目の『萌〜』
「何か今日かわいいね」って言うよっちゃんに
「よしざ〜さんのがかわいいです・・・」と返す愛ちゃん。
自分で言っておいて照れまくる二人に、
またしても『萌〜』
全くもって、よそよそしい。
これぞ『よしたかマジック』!!
美貴はもう、やられっぱなしです!!
- 192 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 15:56
- 「みんな揃った事だしそろそろ行こっか」
一通り『よしたか』(待ち合わせ編)を満喫した後、
ようやく4人で目的地へ向かう。
目指すはデートの定番、遊園地。
今回は『スリルがあって楽しくて、人目の少ない遊園地』
と言うことでマコトが事前にピックアップしてきてくれたらしい。
うんうん。
ナカナカ良いトコあるじゃな〜い?(侍風)
- 193 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 15:57
- 「んじゃあ、早速乗り物乗るペア決めよっか」
遊園地に着いて早々、白々しく切り出す美貴。
ってか、もう決まってるんだけどね〜。
ムフフフ。
「え!!じゃあ私吉澤さんとが良い!!」
「だめ。乗り物は昔っから名前の順で乗るって決まってんの!!」
空気を読まず、しゃしゃり出てくるマコトを瞬殺。
だからよっちゃんの相手は愛ちゃんに決まってますから〜!!
残念!!(侍風パート2)
- 194 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 15:59
- 「え〜と・・・オガワ、タカハシ、フジモト、ヨシザワ・・・」
「私愛ちゃんとかぁ〜。よろしく〜!!」
スパコ〜ン!!
またまた愛ちゃんに抱きつこうとした勘違い1名を
咄嗟に持っていたスリッパでブッた斬る。
まったく。
油断も隙もありゃしない。
「イテテ、どっから出てきたの?そのスリッパ。」
「バカ!!下の名前に決まってんでしょ!!」
「愛、ひとみ、マコト、美貴。マコトは美貴とだよ!!」
「・・・何かこじつけっぽいな〜」
「何?何か文句あんの!?」
何故だか腑に落ちない様子のマコトを眼力で押さえつけ、
ひとまず最初のアトラクションに向かう。
- 195 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:07
- ふんふんふふふ〜ん♪
これから起きる『よしたか』場面を想像し、超ごきげんの美貴。
鼻歌も足取りも快調、快調。
・・と!?
あった、あった、ありました。
最初はやっぱコレでしょう!!
遊園地の定番ジェットコースター!!
絶叫系が苦手なよっちゃんの事だ。
必死になって愛ちゃんにしがみつく事間違いなし!!
ムフッムフフフ・・・
素敵な妄想に美貴の口元も思わずゆるむ。
- 196 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:09
- 「じゃじゃ〜ん!!」
「これが、都内一恐いジェットコースターでございます!!」
下調べ万端で、意気揚々と案内するマコト。
ギギ・・・ギィーギギギ・・・
「確かにスリル満点だねぇ・・・」
と、怯えた表情で、苦笑いのよっちゃん。
目の前にそびえ立つのは、
今にも崩れ落ちそうな木製のさびれたコースター。
確かに。
こんなのよっちゃんじゃ無くったっておじけづく。
マコトのバカヤロウめ。
恐いのニュアンスが違うってんだよ。
- 197 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:11
- 「大丈夫だよ!!これくらい!!」
いや、だがしかし、これも全て『よしたか』の為。
全身の震えを抑え、
美貴は意を決して恐怖のコースターに立ち向かう。
と、
『本日は強風の為運転を見合わせております』
の張り紙。
さわさわさわさわ。
美貴の髪を心地よい風が撫でていく。
- 198 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:13
- 「マコトー!!!」
「はっはいぃっっ!!!」
「何これ!!何が強風だよ!!ただのそよ風じゃん!!」
全く、美貴の決意をどうしてくれる!!
千載一遇の『よしたか』チャンスだったのに!!。
ポカポカポカポカ!!
「うわわわ!!やめて〜〜〜〜!!!」
「まあまあミキティ、違うのにすればいいじゃん」
前髪をそよがせながら、
優しく微笑むよっちゃんに思わずうっとり。
そして、そんなよっちゃんに同じくうっとりしてる愛ちゃんに『萌〜』。
「じゃ、じゃあアレ行きましょっか」
美貴の殺気を感じとったのか、
慌てて次へと促すマコト。
ふん!!
命拾いしたなマコト。
今回はよっちゃんと『よしたか』に免じて許してあげるよ。
- 199 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:18
- 「あ〜、アレですアレ」
マコトの視線の先にはお化け屋敷。
おぅおぅ。マコトにしては、良い選択じゃん。
暗闇に怯える愛ちゃんに優しく寄り添うよっちゃん。
グフッグフフ・・・
こりゃ、たまりませんなぁ。奥さん。
甘美な妄想に思わずよだれが垂れる。
「美貴ちゃん何やニヤニヤして。どうしたん?」
珍しい生き物でも見るような眼差しで
美貴を見上げる愛ちゃん。
よしよし、愛ちゃん。今日もかわいいぞっ!!
これならよっちゃんもイチコロだぞっ!!
かわいさ120%の愛ちゃんに、一人勝利を確信する。
- 200 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:20
- 「いいから、愛ちゃんとよっちゃん先行ってきなよ!!」
テレビでも見せない満面の笑顔。
後はお若いお二人で、と、そそくさと二人を送り出す。
「えっ!?じゃあ、よしざ〜さん」
カシャ
「よろしくお願い」
カシャ
「します」
カシャ
そして最新型のデジカメに『よしたか』を納めまくる。
どんな些細な絡みも見逃してなるものか!!
- 201 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:22
- 「よし!!んじゃ行こっか〜」
カシャカシャカシャッ!!!
うわわわわわ!!
ここで思わぬ事件が発生!!
何と、よっちゃんと愛ちゃんが手ぇ繋いでます!!
姉さん!!事件です!!
紺ちゃん!!大事件です!!
カシャカシャカシャカシャ!!!
緊張でロボットみたいに歩く愛ちゃんに『萌〜』ながらも
カメラのシャッターを切りまくる。
はぁ〜。
この日の為に超高画質カメラを買っといてよかったよ。
「あはは。高橋、手と足両方一緒に出てるよ。そんなに恐い?お化け屋敷」
「い、いえ・・あ、はい。」
トドメの一発。
勘違いよっちゃんにも激しく『萌〜』
- 202 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:24
- 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「み、美貴ちゃん、大丈夫?」
余りの『萌〜』場面の連続に、
美貴の動悸がこの上なく荒い。
紺ちゃん、すごいよ!
今日の『よしたか』は!!
- 203 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:25
- 「マコト!!あたし達も行くよ!!」
呼吸を整え、慌てて二人を追いかける。
あんなコトや、こんなコト。
きっと中ではさっき以上の
『萌〜』な場面が繰り広げられてるはず・・・
ウシシシシ。
事件は会議室で起きてるんじゃない!!
お化け屋敷で起きてるんだ!!
- 204 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:27
- ・・・っておい。
「あはは、何これ。」
「何か、小学校でやった肝試しを思い出しますね〜」
何だコレは??
目の前に繰り広げられてる実にほのぼのとした光景。
こんにゃくを糸で垂らした子供だましの仕掛けに、
針金むき出しの火の玉もどき。
おまけに所々電気を消し忘れてて、微妙に明るかったりする。
だめじゃん、使ってない電気は消さなきゃ。
環境問題にはウルサイんだよ、美貴は。
- 205 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:29
- はぁ〜、全く。
コレじゃあ、恐怖なんてモンにはほど遠い。
愛ちゃんなんて、
「あっ、コレ唐辛子入りのピリ辛こんにゃくやわ〜」
と、まじまじと分析までしている始末。
す〜は〜、す〜は〜。
爆発しそうな呼吸を何とか整えて、
「ちょっと!!アンタもちゃんと脅かしなよ!!」
脇で寝ているバイトを捕まえて一喝。
すぱこ〜ん!!
理由は無いけどマコトに一発。
「行くよ!!マコト!!」
も〜いい!!
こうなったら実力行使!!
マコトを引き連れ次の目的地に先回り。
美貴は最後のチャンスに賭けると誓う。
- 206 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:35
- 「いいの〜?美貴ちゃんこんなことして」
「いいの!!」
全くこいつは。
『よしたか』に対する熱意が足らん!!
よっちゃん達が来ないか見張りながら、
ブーたれるマコトに指示を出す。
「よっちゃ〜ん、こっちこっち」
「次これにしよ〜よ」
準備が整ったところで作戦スタート。
何も知らない二人を誘いだし、
ゆらゆら揺れるボートを指さして、白々しく提案する。
- 207 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:38
- 「え・・・あ〜し、泳げん」
ボートを前に、顔面蒼白の愛ちゃん。
お!!来たね愛ちゃん。
そうだろ。そうでしょ。そうだろうとも!!
愛ちゃんが泳げないコトくらい、笑止千万、百も承知。
愛ちゃんのカナヅチあってこそ、
この世紀の大作戦が成り立つってもんだ。
にやける口元を抑え、
「大丈夫だよ」と愛ちゃんをなだめる美貴。
ちょっと残酷だけど仕方ない。
これも全て作戦の為。
ひいては『よしたか』の未来の為なんだ。
- 208 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:39
- ん!?
作戦って何のコトだって?
詳しいコトは言えないけど、
『ボートに穴が空いてて沈んだよ。
そしたら泳げないあ〜しをよしざ〜さんが助けてくれたよ大作戦』
とでも言っておこうかな。
「愛ちゃん、せっかくだから『よっちゃんと二人』で乗りなよ」
偉大なる作戦のため、愛ちゃんをそそのかす。
愛ちゃんにとって『よしざ〜さんと二人』は
まさに悪魔、いや、天使のささやき。
「うん。よしざ〜さん。乗りましょう」
作戦成功。
思った通り二つ返事の愛ちゃん。
- 209 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:43
- 「んじゃ、行ってらっしゃ〜い」
マコトと係りのおじさんと3人で、
手を振りながら二人を見送る。
頑張ってくれよボート君。
美貴とコンコンの偉大なる夢を乗せて。
行くんだ『よしたか号』!!
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
「なんか・・・順風満帆だね」
ヤキモキする美貴をよそに、依然ユラユラ進む『よしたか号』。
沈む気配なんて一向に感じられない。
「取り敢えず、後追うよ」
だんだんと離れて行く『よしたか号』を見失わないよう、
あたしたちもボートに乗り込む。
- 210 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:44
- 「マコト、あんた、ちゃんと穴開けた??」
「間違いないよ。『やまと号』って書いてるやつでしょ??」
「はい、じゃ〜『やまと号』出発進行!!」
え!?
係りのおじさんの声に、思わずマコトと顔を見合わせる。
よっちゃん達のボートには『とまと号』の文字。
「いってらっしゃ〜い」
無情にも池へとボートを押し出す係りのおじさん。
ボコッボコッ。
早くも床から溢れ出す水、水、水。
- 211 名前:『藤マコ協定』始動!? 投稿日:2005/10/30(日) 16:46
- 「ねえ、これが『やまと号』だって」
ボコッボコボコッ。
「よっちゃん達のは『とまと号』だったよ」
ボコッボコボコッボコ。
「マコト、美貴達しずんでるよ」
ボコボコボコボコ・・・
ゴボゴボゴボゴボ・・・
「ね、ちゃんと開けてたでしょ?」
最後にバカマコの一言が聞こえた。
作戦失敗。
『藤マコ協定』見事撃沈。
- 212 名前:『藤マコ協定』おまけ。 投稿日:2005/10/30(日) 16:50
- 「あ〜あ」
盛大な溜息と共に、ぼんやりと外を眺める。
びしょ濡れの服を乾かして、
時間も無いし、と締めに乗った観覧車。
『ドキドキするシチュエーションに一緒にいる二人ってカップルになりやすいそうですよ』
とは、数日前に紺ちゃんが言った言葉。
興奮したり、恐かったりした時のドキドキが
恋愛した時ののドキドキと似ているらしく、
そうした場面に居合わせた二人は恋に落ちやすいという事らしい。
「だから今日は、ドキドキ出来る遊園地を選んだってのに。」
全部裏目に出ちゃったよ。
はあ〜。
とまた盛大に溜息をつきながら、
散々な想い出となった園内を上から見下ろす。
- 213 名前:『藤マコ協定』おまけ。 投稿日:2005/10/30(日) 16:52
- ん!?
園内を上から見下ろす?
みおろす、ミオロス、MIOROSU・・・
・・・・・。
「うわっ、わぁあああああ!!」
何コレ!?
高い!!
めちゃくちゃ高いよ〜!!
何を隠そう、正真正銘、高所恐怖症の美貴。
考え事をしてたせいで、今の今までその事をすっかり忘れていた。
- 214 名前:『藤マコ協定』おまけ。 投稿日:2005/10/30(日) 16:53
- 「う〜、こわい、こわい、こわいっ!!」
思わず目の前のマコトにしがみつく。
コレがよっちゃんなら最高なんだけど、
今はそんなこと言ってる場合じゃない。
がたがたがたがた。
美貴の意志とは関係なく勝手に体が震え出す。
「美貴ちゃん大丈夫??」
顔を上げると心配そうなマコト。
どきどきどきどき。
『ドキドキするシチュエーションに一緒にいる二人ってカップルになりやすいそうですよ』
一瞬浮かんだ紺ちゃんの言葉。
美貴、変。
何か、ドキドキする。
「マコト・・・」
- 215 名前:『藤マコ協定』おまけ。 投稿日:2005/10/30(日) 16:55
- 「ってあぁーーーー!!!!」
向かいの観覧車で楽しげに話す『よしたか』発見!!
「っちょ、マコト、邪魔」
思わずマコトをはね除け身を乗り出す。
カシャカシャカシャカシャ!!!
『よしたか』の前では高所恐怖症なんてグッバイ夏男。
パパラッチよろしくな勢いでシャッターを切りまくる。
- 216 名前:『藤マコ協定』おまけ。 投稿日:2005/10/30(日) 16:58
- 「は〜、いい画が撮れた」
すかさず映りをその場でチェック。
それにしても、いっぱい撮ったな〜。
大容量のデジカメも、残りあと1枚分。
「み、美貴ちゃん??」
足下には跳ね飛ばされボー然としているマコト。
う〜む。
「マコト、おいで」
マコトと並んでカメラを構える。
貴重な最後の1枚だけど。
今日1日頑張ってくれたしね。
「ごほうび」
カシャ。
- 217 名前:『藤マコ協定』おまけ。 投稿日:2005/10/30(日) 16:59
- 「うまくとれたかな〜?」
早速映りを二人でチェック。
がたがたっ。
突然揺れる観覧車。
よろけて密着する『よしたか』
マコトと美貴の写真。
『消去しますか?』
もちろん『はい』
うむ。
貴重な貴重な最後の1枚。
締めはやっぱり『よしたか』でしょう。
- 218 名前:『藤マコ協定』おまけ。 投稿日:2005/10/30(日) 17:03
- あ〜、早く帰ってプリントしたい!!
紺ちゃんにも見せてあげたい!!
うん。
やっぱりいいね。『よしたか』
サイコーだね。『よしたか』
今日1日は無駄じゃなかったと一人ほくそ笑む美貴。
「も〜、何で消しちゃうんだよ〜」
と、隣でまたもやブーたれるマコト。
『藤マコ』も悪くないかも?って一瞬思ったことは、
コイツには内緒にしておこう。
- 219 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/30(日) 17:09
- 今日はここまでです。
「近いうちに更新します」と宣言しておいて、
1ヶ月以上も期間が空いてしまってすみませんm(_ _)m
仕事やら引っ越しやらで、どんどん後回しになってしまいました。
こんな作者ですが、見捨てずにおつき合い頂ければ
すごくありがたいです。
- 220 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/30(日) 17:19
- 186>三日月ハウスさま。
ありがとうございます。
そして、更新が遅くなってしまって申し訳ありません。
「すんげぇおもしろい」って言葉は
作者にとって「すんげぇ」嬉しいです!!
187>かさやさま。
そんなもったいない言葉・・・恐縮です。
かさやさんは関西の方なんでしょうか?
関西弁でのはげまし、ホンマおおきにです。
今回は(も?)、あまり『よしたか』じゃなかったですが、
一応メインのつもりなので、もっと書いていきたいと思います。
- 221 名前:ワンダ 投稿日:2005/10/31(月) 00:04
- 復帰おめです
今回も大いに笑わせて頂きました
第三者視点のよしたか、おもしろいですね〜
メンバーによしたかヲタがいたらという設定だけでニヤニヤです
美貴ちゃんがうらやましいw
- 222 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/31(月) 00:31
- みきまこワロスwww
美貴ちゃんのがんばりGJです。
- 223 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 15:50
- 「はい、じゃあもう1枚」
あ〜早く終わらんかいの〜。
パシャ。
「こっち笑顔お願いしま〜す」
ご飯ちゃんと食べとるやろか。
パシャ。
ま、まさか、倒れとったりせんよね!?
- 224 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 15:52
- 「あの〜高橋さん、もうちょっと笑顔で・・・」
「え!?あ、すんません」
はぁ。
またやっても〜た。
カメラマンさんから、
本日何回目かのダメ出しをもらう。
今日1日散々なありさまのあ〜し。
気持ちがフワフワモヤモヤしてて、
何をやってもうまくいかん。
- 225 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 15:54
- そのモヤモヤの元はもちろんよしざ〜さん。
遊園地ではあんなに元気やったよしざ〜さん。
今日は頑張って想い出を語り合おうと思うてたのに、
風邪をひいてしもうてお休みらしい。
あ〜しはもう、心配で心配で心配で。
とにかく一刻も早くお見舞いに行きと〜て。
早よ終わらせたいのに、うわの空で。
「も〜、愛ちゃん!!」
里沙ちゃんにしかられ。
「高橋さん!!」
6期にどやされ。
「おい!!高橋!!しっかりしろ!!」
おまけに、小春ちゃんにまで説教されて・・・
よけいに時間がかかってしまう悪循環。
- 226 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 15:55
- 「コラ!!藤本に紺野!!やる気を出せ!!」
でも、どうやらそれは美貴ちゃんと紺ちゃんも同じみたいで。
二人とも立て続けにミスを連発しとる。
そんな二人を見ながら、
『やっぱりよしざ〜さんの事好きなんやろか』
なんて不安まで、モクモクモクモク広がって。
「う゛〜・・・」
そんな状況で笑えと言われてもそんなん笑えん・・・
- 227 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 15:59
- 「はぁ。ちょっと休憩入れよっか」
苦笑いのカメラマンさん。
『休憩』の一声でユルユルとみんな散り散りになる。
あ〜しは特に何するでものうて、
何となく惰性で里沙ちゃんに付いていく。
休憩中もやっぱり頭ん中はよしざ〜さんがいっぱいで。
熱、ひどいんやろか。
やっぱり疲れが溜まっとったんやろか。
何てことばっかし考えとったら、
ゴンッ!!
「愛ちゃん、大丈夫!!??」
『もりぞ〜』にぶつかった。
- 228 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:02
- 「イテテ。何でこんなトコに『もりぞ〜』が置いてあるんよ!!」
悪くはないけど何となく『もりぞ〜』に八つ当たり。
「いや、環境問題がテーマだから。ってか愛ちゃん!!血!!血!!」
え!?
思わず打ったトコを押さえたら、
おでこから流れ出てる血がタラリ。
あぁ、さようなら・・
バタッ。
「愛ちゃん、愛ちゃん!!」
すかさず駆け寄る里沙ちゃんに、
「うう、里沙ちゃん・・・今までありがと・・」
ペチッ!!
はたかれる。
「うう・・ひどい」
「ったく、こんくらで死ぬわけないじゃん!!」
はたかれたおでこをなでなで。
里沙ちゃんってば厳しいんやから。
「ねぇ?」て『もりぞ〜』に同意を求める。
- 229 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:04
- 「ほら、しっかりしろよ、高橋。」
「あい、すんません」
今日1日ですっかり立場逆転。
新メンバーの小春ちゃんにばんそーこーを貼ってもらう。
何や情けないなぁ。
「一応、かわいいやつにしとてやったから」
「あい、ありがとうございます」
おでこにはでかでかと『マジレンジャー』のばんそこ。
キティーちゃんとかプーサンじゃないんや・・・
小春ちゃんの意外な一面に驚きながらも
おでこをスリスリ。
- 230 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:05
- 「ちょっと!!どうしたの!!」
そんなあ〜しに、
向こうからとんでくるマネージャーさん。
「アイドルなのに顔にけがなんて」
と、またまたお説教される。
「だって、『もりぞ〜』がおったんやもん」
ペチッ。
そんで、はたかれる。
うう・・・みんなひどいわ。
- 231 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:09
- 「はぁ、もう今日は撮影中止だわ」
ガクッとうなだれるマネージャーさん。
「『マジレンジャー』やけどダメですか」
「だめ」
マネージャーさんはあっさり却下して、
撮影中止を告げに行ってしまう。
あぁ。
ごめんなさい。
あ〜しはみんなに申し訳ない気持ちと情けない気持ちでいっぱいになる。
- 232 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:10
- よしざ〜さんがおらんだけで、
こんなになってしまう自分が悲しい。
トボトボと、頭をうなだれ歩いとったら
ゴンッ!!
『キッコロ』にぶつかった。
そうやよね、『もりぞ〜』がおったら、君もおるよね。
おでこをスリスリ。
もう、八つ当たりする気力もない。
スリスリスリスリ。
更にうなだれトボトボ歩く。
- 233 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:14
- 「でかした愛ちゃん!!」
楽屋前で、突然腕を引っ張られる。
振り返ると、さっきとは打って変わって満面の笑みの
美貴ちゃんと紺ちゃん。
一体何があったんやろう。
あ〜しが何を『でかした』んやろう。
「これでお見舞いに行けますね」
「うん、よくやったぞ〜!!!」
あ〜しの疑問をよそに、超ハイテンションな二人。
ペシペシペシペシ。
またまたおでこをはたかれる。
イテテテテ。
そこケガしてるんやけど。
- 234 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:16
- 「あの、ごめんね。あ〜しのせいで中止になってしもて」
申し訳なくて、恐縮する。
二人とも、ホンマにごめんなさい。
「何言ってんの!!美貴もそろそろ『見舞いに行かせろ!!』って切れようかと思ってたトコだし」
「私もキャラに似合わず暴走してしまうトコでした」
こぶしを掲げ、鼻息荒く語る美貴ちゃんと紺ちゃん。
二人とも、よっぽど心配やったんやね。
よしざ〜さんへの二人の思いに、
ちょっとだけ複雑な気分になる。
- 235 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:18
- 「だってねぇコンコン。お見舞いと言えば?」
「家!!」
「家と言えば?」
「二人っきり!!」
「二人っきりと言えば?」
「「きゃーー!!」」
ポカンてなってるあ〜しをほったらかして、
なんや、ようわからん妄想で盛り上がる二人。
わからんけど取り敢えずあ〜しも一緒に
「きゃーー!!」
- 236 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:22
- 「ヨシ、そうと決まったら行くよ!!」
とは美貴ちゃん。
「うかうかしてると亀井ちゃん達に先越されちゃいますからね!!」
とは紺ちゃん。
「ほら、愛ちゃんさっさと着替えて!!」
え!?あ〜しだけ?
腕をつかまれ着替え用の部屋に放り込まれる。
なんなんやろ、一体・・・
とにもかくにも、
よしざ〜さんのお見舞いに行く事になったようなんで、
よくわからんままに着替えを始める。
よしざ〜さん、大丈夫かな?
大丈夫やろ?
大丈夫やよね?
はぁ。
こんな時でもよしざ〜さんの事ばっかりや。
- 237 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:26
- 「愛ちゃん急いでね〜」
「ダッシュだよ、ダッシュ!!」
外でわめいとる美貴ちゃんと紺ちゃんの声も左から右で、
心ここにあらずなあ〜しは、
ノラリクラリと衣装を着替える。
トントン。
「はい」
「愛ちゃん、コレ、オススメだから。」
入ってきた美貴ちゃんに「使って」と渡される。
手には美貴ちゃんご愛用のごっついパッド。
・・・・・
よしざ〜さん喜ぶんやろか?
一瞬悩む。
でもなぁ。
いくらなんでもこれは・・・
- 238 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:28
- 「詐欺ですね」
「わぁ!!紺ちゃん、いつからいたん!?」
突然現れた紺ちゃんに我に返る。
あぶない、あぶない。
危うく悪魔に魂を売ってしまうとこやったわ。
ダメダメて一人自己反省。
「ずっと、いたよ。それより愛ちゃん、靴が左右逆」
紺ちゃんに言われ、
「あ〜、もう。服もさかさま!!」
美貴ちゃんにしかられる。
よしざ〜さんの事ばっかり考えてたおかげで、
気付けば靴も上着も見事にあべこべ。
- 239 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:32
- 「はい、ばんざ〜い」
「アンヨあげてくだちゃいね〜」
あの〜。
あ〜し、もう19才なんやけど。
反論する間もなく
あれよあれよと二人に着せ替えられる。
「はい、準備完了!!よし、行ってこ〜い!!」
ドンとあ〜しの背中を押す美貴ちゃん。
けど・・・
- 240 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:33
- 「あの〜、行くって一人で?」
「お見舞いでしょ?家でしょ?一人に決まってんじゃん」
「あ〜し、家知らん・・・」
悲しい事に、よしざ〜さん家に行った事がない。
「ったくしょ〜がないな〜。隊長!!」
「任せて下さい!!」
敬礼する美貴ちゃんに
おもむろにパソコンを叩き出す紺ちゃん。
隊長やのに、遣いっぱなんや。
でも、そんな事は気にせんとノリノリの二人。
- 241 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:35
- 「た〜いちょ、が〜んばれっ、た〜いちょ、が〜んばれっ!!」
応援する隊員美貴ちゃんに、
軽快なキーボードさばきを披露する隊長紺ちゃん。
ピピパッ。
「はい、出ました。吉澤さんの住所はですね・・・」
ふむふむ。
紺ちゃんが出してくれた画面を見ながら住所をメモる。
画面右下に映し出されてたよしざ〜さん家の隠し撮りらしきモノは、
恐ろしいから見んかった事にしよ。
- 242 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:37
- 「よし、んじゃ、今度こそ行ってこ〜い」
再び美貴ちゃんにドンと押される。
・・・・。
でも、まだ行けん。
「あの、何て言って言ったらいいんか。」
「お見舞い」
「そ、そんな大胆な!!もっと口実がないと。」
イキナリ押し掛けていく勇気なんてあ〜しにはないよ。
- 243 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:39
- 「んじゃ、コレ持ってってよ。」
差し出されたのは例のごついパッド。
「これ、実は美貴のじゃなくてよっちゃんのなんだ。返して来てくれるかな」
・・・・・
嘘ですやん、絶対。
カーちゃんばりの関西弁で思わず突っ込む。
よしざ〜さんには必要ないし、
どう考えても美貴ちゃんのやよね。
100%の確信を持ちながらも
言えんと素直に受け取るあ〜し。
結局、美貴ちゃんと紺ちゃんの強い視線に後押しされて、
頼りないながらも一人で、
よしざ〜さんのお見舞いへ向かう事に。
- 244 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:41
- ・・・で、
来てしまいました。
よしざ〜さんのマンション。
紺ちゃんが用意してくれたカードキーをオートロックに差し込む。
ヴィーン
あ、開いた。
何となく忍び足で中に入る。
何で紺ちゃんがこんなもん持ってたんかは、
これまた恐ろしいから聞かんでおこう。
- 245 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:43
- エレベーターに乗って、
よしざ〜さん家の部屋の前。
ドアの前でピンポンを押せ・・・
へん。
う゛〜。緊張する。
お父さん指、お母さん指、お兄さん指、お姉さん指、小指。
全部の指で試したけど、手が震えてなかなかピンポンが押せへん。
- 246 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:45
- ここまで来たのにドアの前で立ち往生。
入ろか、入るまいか、考え中。
入ろか、入るまいか、考え中。
って、 N○VAのCMじゃないんやから。
しかも古いし。
心のなかで一人ボケツッコミ。
「あ〜もうっ!!」
せっかく来たんやし!!
意を決してピンポンを押す・・・
ゴンッ。
前にドアが開いた。
「イテテテ。」
またもやおでこに一撃をもろうてしまう。
しゃがみ込んでおでこをスリスリ。
頭、悪なったらどうしよ。
- 247 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:47
- 「あれ?愛ちゃん?」
中から出てきたんはアヤカさん。
な、なんでアヤカさんが!?
気が一気に動転する。
「ひ、人違いやよ」
咄嗟に顔を隠して嘘付いたけど
「やっぱり愛ちゃんじゃない。お見舞いに来てくれたの?」
うっかりなまりが出てしも〜て
アッサリあ〜しと見抜かれてしまった。
悲しきかな、福井なまり。
- 248 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:49
- 「・・・・・」
返事も出来んとうずくまったまんまのあ〜し。
アヤカさんが出てきた事やら、見つかったことやらで、
頭ん中がパニックになってしもうてる。
「ほら、中に入って。よっちゃん喜ぶよ」
そんなあ〜しを気遣うように、
頭をポンポンとされて、中へと促される。
だからもう19才なんやけど。
アヤカさんに子供扱いされた自分が、
美貴ちゃん達の時とは違って
何や、もの凄く恥ずかしく感じてしまう。
- 249 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:53
- 「お邪魔します」
アヤカさんがいたんなら、
ホンマにお邪魔やったんやないやろか
そんな考えが浮かんだけど、
やっぱりよしざ〜さんに会いたくて、
手をひかれるままにオズオズと中に入っていく。
うわぁ。
初めて入るよしざ〜さんのおうち。
シンプルでスッキリしていて、
いかにも『よしざ〜さん』って感じやなぁ。
大好きなよしざ〜さん家のソファーに座って、
落ち着きなくキョロキョロ辺りを見回す。
- 250 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:55
- 「ちょうどお薬買いに行くトコだったんだ」
そんなあ〜しとは対照的に、
慣れた感じで紅茶を入れてるアヤカさん。
なんで、そんなに詳しいんよ?
差し出された紅茶を見ながら、
一人勝手にやきもちをやく。
やっぱり、来るんやなかった。
はぁ。
紅茶を冷ます振りして溜息ひとつ。
美貴ちゃんのパッド渡してさっさと帰ろ。
ポツリと呟いて、かばんの中をガサゴゾ漁る。
- 251 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 16:56
- 「だから悪いけど愛ちゃん、よっちゃんの事見ててくれる?」
え!?
思いがけない言葉に、
パッドを片手にピタリと止まる。
「じゃ、よろしくね」
ちょっと待って!?
返す間もなく出ていってしまうアヤカさん。
取り残されたあ〜し。
・・・と、よしざ〜さん。
- 252 名前:お見舞いに行こう。 投稿日:2005/11/06(日) 17:00
- 「うわわわわわわわっ!!!」
家にはよしざ〜さんと二人きり。
またまた気が動転する。
どうしよ、どうしよ、どうしよ。
右から左へ行ったり来たり。
一人リビングをウロウロオロオロ。
「あれ?高橋?」
物音に気付いて起きてきたよしざ〜さんに声を掛けられた瞬間
緊張がピークに達して・・・
バタッ。
倒れた。
「え!?ちょっと、高橋?高橋っ!!」
よしざ〜さんが呼びかけてくれとったらしいけど、
そこからの事は覚えてない。
- 253 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/06(日) 17:04
- 今日はここまでです。
すごく中途半端な終わり方ですが、
『お見舞いに行こう』編はこれで終わりなんです(^ ^;
後日談みたいな感じで続きはまた書く予定ですので、
よかったらおつき合い下さい。
- 254 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/06(日) 17:11
- 221>ワンダさま
ありがとうございます。
これからも藤本さんと紺野さんの『よしたか同盟』には
活躍してもらう予定ですので、よかったらおつき合い下さい。
222>名無飼育さま
ありがとうございます。
小川さんは何だかんだ言ってもみんなから愛されてると思うので、
あしらわれながらも愛されキャラという事で、
これからもどんどん書いていければと思います。
- 255 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/07(月) 01:02
- 小春に噴きました。続きも楽しみです。
- 256 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/07(月) 05:23
- 隊長でワラタ
- 257 名前:ナナ氏 投稿日:2005/11/08(火) 04:50
- 独特のキャラ設定が素晴らしい!
更新が楽しみです!
- 258 名前:雨天の霹靂!? 投稿日:2005/12/10(土) 22:23
- 「で?どういう事か説明してもらおうか」
ベッドに腰掛けギロリと睨む。
視線の先には肩をすくめて縮こまった彼女。
彼女の言葉でいう『おちょきん』をしたまま、
私の顔色を伺うようにチラチラと視線をやる。
「り、里沙ちゃん恐いがし・・・」
「当ったり前でしょ!!イキナリあんな書き込みして!!」
- 259 名前:雨天の霹靂!? 投稿日:2005/12/10(土) 22:25
- そう、それはさかのぼる事30分程前。
今日は1日仕事もオフで、
カーテンを開くと外はどしゃぶりの雨。
買い物に行きたかったけれど仕方がない。
たまには家でゆっくりするのもいいかと思い、
見ないままになっていた映画を見たり、
お部屋の片づけをしたりして1日を過ごしていた。
- 260 名前:雨天の霹靂!? 投稿日:2005/12/10(土) 22:28
- ユルユルとソファーから起き上がり、
パソコンを立ち上げネットにつなぐ。
そしていつもの如く『お気に入り』から『よしたか掲示板』へアクセス。
ここだけの話、毎日この掲示板をチェックしていたりするのだ。
最新の書き込み50件を表示。
書き込まれている内容は『よしたか』の絡みについてとか、二人の画像とか。
みんなよく見てるよね〜。
と思いながらもマウスをポチポチ、
コメントに目を通しながら画面をスクロールする。
ポチポチポチポチ
ポチ!!
!!!!!
「な、なんじゃこりゃ〜!!!」
- 261 名前:雨天の霹靂!? 投稿日:2005/12/10(土) 22:31
- 松田優作も真っ青の雄叫びを挙げながら、
咄嗟に閉じてしまったウィンドウを再び開く。
『アイアイ:高橋とよしざ〜さんは付き合ってるんやよ』
そこにはこの浜っ子新垣も
思わず『てやんでぃ』な衝撃的な書き込みが!!
そう、みなさんもご存知の通り、
『アイアイ』とは正真正銘モーニング娘。の高橋愛。
文字にまでその特有の福井なまりが出ているのが何よりの証拠。
だとしたら、これは一体!?
スーハースーハー。
呼吸を落ち着け思考する。
- 262 名前:雨天の霹靂!? 投稿日:2005/12/10(土) 22:34
- ます書いたのは愛ちゃん。
それは間違いない。
そして『高橋とよしざ〜さん』ってのは、
決してトリビアの高橋克実でも
市井さんの旦那さんの吉澤直樹でもなく、
私の知っている福井なまりの天然少女と
女性なのにどこか男前なあの人の事だろう。
じゃ、じゃあこの二人が『付き合ってる』って!?
う〜む。
はやる鼓動を押さえ更に考える。
- 263 名前:雨天の霹靂!? 投稿日:2005/12/10(土) 22:37
- 嘘を・・・・・つきあってる。
イヤ、違うな。
餅を・・・・つきあってる。
これも違うな。
キツ・・・・・ツキあってる。
意味がわからん・・・
この言葉の意味する事は一つしか思い浮かばないけれど、
まさかと思い何とか別のケースを想定してみる。
でも・・・
う〜む。
- 264 名前:雨天の霹靂!? 投稿日:2005/12/10(土) 22:42
- 「よしっ!!」
トゥルルル。
ティロロロ。
やっぱり考えてもわからないので、
取り敢えず張本人に電話をしてみる事に。
チャンポンチャンな新垣には残念ながら全くわかりません。
まさにお手上げ状態です。
ツゥルルル。
テェロロロ。
カチャ。
「おい高橋」
『なんだ新垣』
「掲示板の書き込み見たか?」
『見たぞ。っていうか書き込んだぞ』
「聞きたい事がある。3秒でウチに来い」
『・・・・・あい』
ってな訳で現在に至る。
- 265 名前:雨天の霹靂!? 投稿日:2005/12/10(土) 22:45
- 「で?」
3秒で来いって言ったのに20分近くもオーバーした彼女に
一通り説教した後で本題に戻る。
遅れた事も問題だけど、今はこの書き込みの方が重要だ。
「で?・・・と申しますと?」
「『付き合ってる』って事はやっぱり二人は付き合ってるって事なの?」
片膝たてて身を乗り出し、『遠山の金さん』さながらな格好で
ひれ伏す愛ちゃんを問いつめる。
ボンッ。
と、途端に真っ赤になる愛ちゃん。
ほっぺたを両手で押さえながら
「あ〜」「う〜」と意味不明な言葉を発している。
こ、これは・・・
- 266 名前:雨天の霹靂!? 投稿日:2005/12/10(土) 22:46
- 「まさか。マジ・・・デスカ?」
思わず私も正座して、俯く彼女に改まって聞き直す。
・・・・・
コクリ。
「マジ・・・・・です」
- 267 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/10(土) 22:53
- はい。今日はここまでです。
いつの間にか1ヶ月も期間が開いてしまって
本当にすみません。
しかも更新少ないし・・・
年末年始は超ローペースになると思いますが、
おつき合い頂ければと思います。
- 268 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/10(土) 23:06
- 255>名無飼育さま
ありがとうございます。
小春ちゃんは全くキャラがわからないので
勝手想像で書いてしまいました(^^;
256>名無飼育さま
ありがとうございます。
隊長と隊員の2人は作者自身も楽しみながら書いてます
257>ナナ氏さま
キャラ設定は実は全然無いんですよ(笑)
いつも行き当たりばったりなもんで・・・
でも、嬉しいです。ありがとうございます!!
- 269 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/11(日) 00:51
- ジレッタスは本人達だけで勘弁して…
光より早い次回更新をお待ちしています。
- 270 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/11(日) 01:22
- え、いつのまに?!w
次回更新お待ちしてます♪
- 271 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 04:30
- 突然失礼します。
いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
- 272 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:25
- 「里沙ちゃん家って天井高いね」
「そうかな〜」
ベッドに寝そべり天井を見つめる。
隣に居るのは今の私の悩みのタネ、高橋愛。
「知っとる?天井の四つ角を一度に見たら金縛りに合うんやて」
「でも、金縛りって19までにならないと一生ならないって言うじゃん」
- 273 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:27
- 「じゃあ、あ〜しはもう19やから大丈夫やよ」
「もう19かよ〜、愛ちゃんおばさんじゃん」
「うるさいぞ、ガキ」
自分の方がよっぽどガキじゃん。
隣に寝そべる相方に心の中で密かに毒づく。
- 274 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:29
- 「あ、あの模様、何か人の顔みたいやね」
「・・・・・」
「心霊現象やわ」
「ちょっと。人んチの天井つかまえて恐いこと言わないでよ」
『あはは』と笑う愛ちゃんにつられて思わず笑う。
- 275 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:30
- よく、私達はこうして悩みや考えを打ち明けたりする。
二人でベッドに寝転んで天井見つめて。
端から見るとおかしな光景だけれど、
コレが私と愛ちゃん流。
たまに話の途中で愛ちゃんが寝ちゃったりするけれど、
お互い面と向かって言いづらい事とか恥ずかしい事っていうのは、
こうすると案外素直に話せるものである。
「・・・・・」
「・・・・・里沙ちゃん。あのね・・・」
そして、いつものように愛ちゃんがゆっくりと話し出す。
- 276 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:32
- そう、事が起こったのは吉澤さんが風邪をひいた日。
つまりは昨日の事のようだ。
吉澤さんが心配で、
たまらず家にお見舞いに行った愛ちゃん。
良かれと思って訪れたはずが、
なんだかんだでテンションが上がって、
病人を前にして倒れてしまったとの事。
(注)詳しくは『お見舞いに行こう。』編をご参照下さい
- 277 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:34
- 「で、気付いたら吉澤さん家のベッドで寝ていて
吉澤さんが介抱してくれてた。と?」
「正確にはよしざ〜さんも介抱したまま寝とったんやけど。」
「寝顔がえれぇ綺麗やったんよ〜」
と、うっとりした口調で場面を回想する愛ちゃん。
「あれはもう、ジュディアロバーツとアンジェリーナジョリーを足して・・・」
「はいはいはいはい!!で?」
こうなると彼女は話が恐ろしく脱線するので、
サラっと流して軌道を修正する。
「里沙ちゃん冷たいがし。もっと乗ってくれてもええのに」
病人のベッドを占領する方がよっぽどひどいと思うが。
心の中で突っ込み、話の続きを待つ。
- 278 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:36
- 「綺麗やな〜て思いながらよしざ〜さんの顔を眺めとったんやけど」
「そんな事する前にベッド譲ってあげて下さい」
「よしざ〜さんどうも苦しそうやで」
「そりゃ〜病人だからね」
「で、失礼してオデコ触ってみたんやけども・・・あ、手はちゃんと服でゴシゴシしたよ」
「緊張すると汗かくからね」
「そしたら、ひんで〜熱かったの!!」
「いや、だから風邪だから」
「こりゃいかんと思うてベッドによしざ〜さんを寝かしてあげたん」
「やっとかよ」
- 279 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:37
- 「ちょっと、里沙ちゃん。いちいちツッコミが多いがし〜」
ムクリと起きあがり、文句を言い出す愛ちゃん。
「アレ?口に出ちゃってた?ごめんごめん」
だって、愛ちゃんツッコミ所満載なんだもん。
全く。習慣とは恐いもんだね。
黙っているつもりが無意識に愛ちゃんに突っ込んでいたらしい。
いかん、いかんと心の中で反省する。
- 280 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:38
- 「今の話でこれやったら、こっから先が話しづらいじゃん」
オイオイ。
一体何をしでかしたんだ?
話しづらい事って何なんだ?
思わず出そうになる声を抑え、
元の体勢に戻る愛ちゃんを横目に見やる。
- 281 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:39
- 「よしざ〜さん、熱測ったら39度もあって」
それなのに、ベッド占領されてたんだね。
かわいそうに。
「えらい事やと思うて看病してたんやけど」
『えらい事』にしたのは愛ちゃんだと思うんだけどもね。
「よしざ〜さん苦しそうで。う〜んて寝ながらうなされとって」
愛ちゃんにベッド取られた夢でも見てたんだろうか。
「目を覚ましたと思うたら、あ〜しの方をみて『高橋』って」
そりゃ〜ま〜、愛ちゃん『高橋』だから。
- 282 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:41
- 「・・・・・」
「・・・・・」
「オイ。どうした?」
突然無言になった愛ちゃんに顔を向ける。
バサリ
愛ちゃんは布団を被り、隠れてしまった。
- 283 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:42
- 「お〜い、愛ちゃん?」
体を起こし、布団の中の彼女に問いかける。
「・・・・・」
反応が、無い。
「ちょっと、愛ちゃん。続きは?」
布団の上からペシペシペシペシ。
「・・・・・」
ノンリアクション。
「ね〜、何があったのさ〜!!」
ここまで来てそれは無いでしょ。
布団ごと愛ちゃんをつかんでユサユサ揺さぶる。
ユサユサユサユサ。
「ね〜ってば〜」
ユサユサユサユサ。
- 284 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:43
- 「・・・・・てしまいました」
え!?
布団の中から聞こえた小さな声に、
思わず揺さぶる手を止める。
「吉澤さんを・・・・・てしまいました」
「愛ちゃん、今ナンテ??」
「だ〜か〜ら〜!!よしざ〜さんを襲ってしまいました!!」
ガバリと起きあがり、真っ赤になって叫ぶ愛ちゃん。
・・・と、思わず布団で身を隠す私。
「いや、里沙ちゃんは絶対大丈夫やから」
アラ。そう?
何気に失礼な気もするけどホッと一安心。
向き直って愛ちゃんの話の続きを待つ。
- 285 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:45
- 「『高橋』って呼ばれたんよ」
「うん、さっき聞いた」
「それが・・・何て言うか、その〜。ひんで熱っぽい声といいますか」
「そりゃ39度もあるからね」
「表情も切なげっていうか」
「『切ない』っていうより『苦しい』でしょ」
「目とか潤んどって、顔も紅うて」
「だから、風邪ひいてるからでしょ」
「で、あ〜し、イタイケな青少年みたいになってもうて」
『イタイケ』な青少年はそんな大それた事しないと思うが。
- 286 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 21:46
- 「・・・・・」
「・・・・・それで、吉澤さんを襲ってしまった。と」
コクリ。
泣きそうになりながら、愛ちゃんは上下に頷いた。
はぁ〜。
思わず深い溜息が出る。
またまたやってくれたか。
正に奇跡体験アンビリーバボー。
全く。
コイツはいつも突拍子も無いことをしてくれる。
- 287 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 22:02
- 「ごめん、なさい」
「私じゃ無くて吉澤さんに謝んなよ」
「謝ったんよ、もちろん。」
その時の光景が浮かんだのか、
焦った様子で両手をアワアワさせながら話す愛ちゃん。
愛ちゃんの慌てっぷりとは逆に、
私の頭はどんどん冷静さを取り戻していく。
慣れとはやっぱり恐いものだ。
- 288 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 22:03
- 「しかも勢いづいて告白までしても〜て」
そんな状況でちゃっかり告白するとは愛ちゃんも大した物だ。
そして、そんな愛ちゃんにすっかり慣れてしまった私も正に奇跡。
ここは努めて冷静に対応。
「で、どうだったの?」
「ど、どうだったって!?」
またまた『ボンッ』と音が出るくらい真っ赤になる愛ちゃんの顔。
「そ、そりゃ〜もうかわいかったんよ。普段は見せへん女らしさって言うか、色気っていうか。でもそれがまたあ〜しの『イタイケな青少年』の心に・・・」
「ちょちょちょっ!!返事!!返事の事!!」
「あ・・・返事?返事の事ね。」
よいしょ。
姿勢を正した愛ちゃんにつられ、思わず正座で向き直る。
- 289 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 22:05
- 「いいよ、付き合おう。って」
「・・・・・」
「・・・・・」
またまた真っ赤になって俯く愛ちゃん。
何でかわからないけど、私まで赤面してしまう。
「きゃー、何か恥ずかしいがし〜!!」
「うわっ、ちょっ!!」
ゴンッ!!
突然飛びついて来た愛ちゃんに、
よろけてベッドに頭を打つ私。
- 290 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 22:05
- 「いたた。ちょっと〜バカになったらどうしてくれんのさ!!」
「大丈夫。里沙ちゃんはこれ以上バカにはならんよ」
「おい、どういう意味だよ〜」
幸せそうに笑う愛ちゃんに、不思議と私の気持ちも浮かれてくる。
きっと、相方だから気持ちが同調しちゃってるんだ。
- 291 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 22:07
- 「『愛ちゃんはエロ青少年です』って吉澤さんに言ってやる!!」
「そんな事したら『里沙ちゃんはバカです』って安倍さんにばらしてやる〜!!」
「いや、もうバレてるから」
「あ、そっか」
「ちょっと!!否定してよ!!」
解決したらベッドでゴロゴロ二人でじゃれつく。
これも愛ちゃんと私のパターン。
「あはははっ・・・・おめでとっ。愛ちゃん」
「へへへっ。うん・・・ありがと」
恥ずかしい事は天井に。
これもお決まり。
- 292 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 22:13
- そして、しばらくすると、
隣から愛ちゃんの穏やかな寝息が聞こえてくる。
「やっぱり愛ちゃんのがガキじゃん」
ヤレヤレと思いながらも、
幸せそうに眠る相方に布団を掛けてあげる。
「今日は特別だかんね」
いつもならここで叩き起こす所だけれど
今日はめでたい大目に見よう。
さてさて自分も寝ようと布団に潜り込んだ瞬間・・・
ドサッ。
寝ぼけた愛ちゃんにベッドから蹴り倒される。
- 293 名前:高橋さんの独白。 投稿日:2006/01/15(日) 22:14
- 「イタタ・・・」
いやいや、これもお約束。
ドンマイドンマイ。
今日だけは特別。
愛ちゃんならばイッツオーライ・・・・
・・・・・
な訳ないでしょ!!
「こら〜!!起きろバカハシ!!」
- 294 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/15(日) 22:16
- はい、今日の更新はここまでです。
何だかすっかり新垣さんが主役になりつつある今日この頃。
新年一発目の更新をしてみました。
・・・・・と言うわけで、
遅くなりましたが、新年、明けましておめでとうございます。
今年も駄文続きですが、どうぞ宜しくお願い致します。
- 295 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/15(日) 22:25
- 269>名無飼育さま
レスありがとうございます。
結局年明けになってしまい、ジレッタイ更新で申し訳ありません。
更新のジレッタサの割に話しは作者の気分で
ポンポン飛んでしまうのですが、宜しければ今後もおつき合い下さい
270>名無飼育さま
レスありがとうございます。
確かに『いつの間に?』状態ですよね(w
作者の持つ高橋さんのイメージがぶっ飛んでるので、
それに合わせて話しもポンポン飛びます(w
なんで、この無理な流れに付いてきて頂けると幸いです。
- 296 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/15(日) 23:41
- お待ちしてました!
今一番心待ちにしております。
今年も楽しみにしております。
- 297 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/16(月) 00:08
- 愛ガキが可愛らしいw
よしたかの今後が気になります。
- 298 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/16(月) 21:17
- ミキティ&紺ちゃんの『よしたか同盟』を心からお待ちしてます
- 299 名前:konkon 投稿日:2006/01/17(火) 17:45
- やばい、ガキさんの突っ込みマジ笑える!
この間のハロモニ思い出しましたw
- 300 名前:usa 投稿日:2006/01/17(火) 23:31
- 愛吉待ってました!
男っぽい愛ちゃんも好きなのでw
愛ちゃんは一体何をしたんだろう
気になります
- 301 名前:usa 投稿日:2006/01/17(火) 23:32
- すみません
sage忘れました
- 302 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/01(水) 01:19
- まってます
- 303 名前:名無しさん 投稿日:2006/03/08(水) 15:27
- 作者さまのよしあいがもっと読みたいです
更新待ってます
- 304 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:31
- みなさん、助けて下さい!!
とにかくこの場の空気を何とかしてください!!
さもないと私は・・・
私は!!
「ぐはっ!!」
- 305 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:33
- 「ちょっ、小春ちゃん大丈夫?」
「は、はい、なんとか・・・ありがとうございます、紺野さん」
いけない、いけない。
私としたことが。
この異様な空気に根負けして、気絶してしまう所でした。
あ、みなさん、申し遅れました。
私、モーニング娘。の期待の新星。
第7期メンバーのミラクルエース久住小春です。
モーニング娘に入って早3ヶ月。
私もようやくグループの雰囲気にも慣れてきたのですが、
どうも今日はいつもと様子が違うんです。
楽屋の空気が明らかにおかしいんです。
- 306 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:34
- 違和感を感じているのはどうやら先輩達も同じようで、
『気を抜いたら殺られる』と言わんばかりの緊張感が
楽屋全体に張り巡らされています。
この異様な緊迫感の原因は、
あちらで鼻歌を歌いながら鼻をかんでるあのお方、藤本さん。
そう、私ミラクル久住の憧れの先輩、
モーニング娘。第6期メンバーの藤本美貴さんです。
みなさんもよくご存知のあの藤本さんが、
なんと!
なんとっ!!!
・・・・優しいんです・・・・・
- 307 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:36
- はい、今気を失いかけたそこのアナタ!!
お気を確かに!!
今、現実逃避に走ろうとしたそこのアナタも!!
コチラの世界にカムバック!!
そうですよね。
そりゃ当然ですよね。
皆さんのお気持ちはよく分かります。
『あの』藤本さんですもんね。
泣く子も黙ると言われる、
いや、むしろ笑っている子でさえも黙りこくってしまうと言う
『あの』藤本さんです。
何てったって『その』藤本さんが、
今日はまさに仏の如しなんです!!
- 308 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:37
- コレは何かの天変地異の前触れでしょうか?
まさに『触らぬ神にたたりなし』状態。
『神』の射程範囲内に入ってしまわないように
皆一様に神経を張り巡らせているのが分かります。
誤って『神』に触れてしまったらどうなることか・・・
そうしているうちにもホラ、
今まさに亀井さんがその餌食に・・・
- 309 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:39
- 「亀ちゃん最近肩が凝るって言ってたよね。美貴がマッサージしてあげるよ!!」
「い、いえっ。そんな、藤本さんに肩を揉ますなんて滅相もない!!」
さすが石川さんが抜けた今、
モーニング娘。イチ不幸少女の亀井さん。
真っ先に藤本さんのイケニエにされています。
- 310 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:40
- 「いいの、いいの。普段お世話になってるお礼なんだから」
「ひっ、ひぇっ・・・」
バキバキバキッ!!
い、今、とてつもない破壊音が聞こえたのは気のせいでしょうか?
これは、新たなイジメなのでしょうか?
亀井さんは額に汗しながら苦痛に耐えています。
「アレッ!?亀ちゃんごめん!!痛かった?」
「い、いえ、少し・・・」
明らかに『少し』ではない様子の亀井さん。
片腕が不自然にダランとなってしまっています。
そして、そんな亀井さんを見かねて慌てて謝る藤本さん。
どうやら握力が強靱すぎただけで、イジメでは無かったようです。
- 311 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:42
- 「ごめんね、美貴あんまり肩凝らないから力加減分かんなくって」
「い、いえ!!私も貧乳なんで、あんまり凝らないんで、もう大丈夫です!!」
・・・・・
あわわわわわわわっ!!
亀井さんってば何て事をっ!!
藤本さんは肩が凝らない。
+(そんでもって)
亀井さんは貧乳で肩が凝らない。
↓(つまりは・・・)
藤本さんは貧乳。
って事ではないですか〜!!
さすが、娘。イチ空気の読めない亀井さんです。
『あの』藤本さんにそんな事言ったらどうなることか!!
肩だけでは済まなくなりますよ!!
パニック状態の亀井さんがぶちまけた一言に、
全員がピタリと固まります。
- 312 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:44
- 「・・・・・あはっ、あははっ。亀ちゃんったら〜、冗談きついぞっ」
『冗談』では無いと思うのですが・・・
誰しもがそう思ったでしょうが、
誰も口に出来ないこの状況。
藤本さんは亀井さんの鼻をチョンと突くと
満面の笑顔で次なるターゲットの所へスキップして行きました。
涙目で鼻を押さえ込む亀井さん。
肩に続いて鼻も負傷した模様。
あぁ。
おそろしや、おそろしや。
- 313 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:46
- 「あ〜いちゃんっ」
「なななななんだべさっ!!」
次に捕まったのは高橋。
パニックの余り、訛り方を間違えております。
ここに安倍さんがいたら
「なっちの専売特許取るんじゃないべさ」
って怒られる事間違いなしです。
- 314 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:47
- 「あはは、愛ちゃん訛りが変だよ」
「そそそそそんなことないっちゃ!!」
おっと、続いては福岡訛りのようです。
心なしか悔しそうな田中さん。
でも関わりたくないのかあさっての方を向いたままです。
ヤンキー娘も『神』の前では『借りてきた猫』・・・
猫ってそんなに借りてくるモノなのでしょうか?
まあ、とにかくそんな状態です。
- 315 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:49
- 「ほら、やっぱり変」
「そそそそそんなことなかですメンソーレ」
「おおおおいどん、飲み物買いに行くんじゃけ、
せせせせやから、しーゆーあげいん」
緊張がとうとう国境を越えた高橋。
「ばいちゃ」とペンギン村の挨拶を残して脱出を試みます。
トボトボトボトボ
(注:高橋さんの歩く音です)
テクテクテクテク
ダダダダダダッッ!!
「美貴2本あるからあげるよ!!」
あ〜、惜しい!!
残念高橋。
一気に駆け抜けようとしましたが、
ドアまであと一歩という所で再びロックオンされました。
- 316 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:50
- 「はい、愛ちゃん」
藤本さんに手渡されたドリンク・・・・
いや、滋養強壮剤に渋々苦笑いの高橋。
「美貴が開けたげるよ」
ぷしゅ〜
開封と共に異様な匂いを解き放つ滋養強壮剤。
万年鼻炎でどんと来いの藤本さんに対し、
異臭の根源に居た高橋、涙目になっております。
エメラルドグリーンの見た目まで強烈な液体を前に、
高橋、硬直状態です。
- 317 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:51
- ガチャ。
「みんなー」
と、そこへ入ってきたのは吉澤さん。
藤本さんと唯一対等に渡れる吉澤さんの登場に
メンバー一同期待の眼差しです。
頼みますよ!!リーダー!!
・・・・
・・・・
・・・・・
「んじゃ、おつかれ〜」
- 318 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:52
- ソロソロソロソロ
(注:吉澤さんの歩く音です)
テクテクテクテク
ダダダダダダッッ!!
「よじざ〜ざん・・・・」
おー!!
でかした高橋!!
そのままトンズラしようとした吉澤さんを
寸出の所で引き留めた高橋。
ワラにもすがるような高橋に、お願い事に弱い吉澤さん。
渋々ながらも戦場へカムバックです。
- 319 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:52
- 「あ〜う〜、オホン・・・・ミ、ミキチ〜」
高っ!!
いつも落ち着いたアルトな声の吉澤さん。
今日は藤本さんの圧力に押され、石川さんクラスに裏返ってます。
オマケに『ミキティー』というたった4文字を噛んでます。
「あはっ。『ミキチ〜』だって、よっちゃんかわいい!!」
『火に油をそそぐ』とは正にこの事。
吉澤さんの『ミキチ〜』発言に益々テンションの上がる藤本さん。
哀れリーダー。
次のターゲットは吉澤さんに決定!!
しかしながら、これでやっと一安心です。
吉澤さん大好きな藤本さん。
いつも通り吉澤さんにベッタリしてくれれば
他への被害は最小限に押さえられますから。
吉澤さんには申し訳ないのですが、
リーダーとしてここはひとつ頑張って頂きましょう。
- 320 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:54
- 「よっちゃん」
さぁ、狙いを定めた藤本選手。
じわりじわりと後に下がります。
「大好き〜」
ボルテージはまさに最高潮。
軽やかな助走からジャンプして吉澤選手に飛びつき・・・
「だめがし〜!!」
- 321 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:54
- え!?
『だめ菓子』?それとも『だめ貸し』?
とにかく『ダメガシ』と謎の言葉を叫んだ人物は
事もあろうか、吉澤さんにしがみつき藤本さんの攻撃を阻止。
あわわわわわわわ。
なんてことを高橋!!
よりにもよって吉澤さんへのアタックを邪魔するとは!!
硬直状態の吉澤さんと吉澤さんにしがみつく高橋を凝視する藤本さん。
そして、離れた場所から『恐ろしや』と、様子を伺う他のメンバー。
ゴクリ
誰かが唾を飲む音が聞こえます。
- 322 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:55
- きっと誰もが考えている事は同じ。
藤本さんが天使から悪魔・・・
いや、大魔人に変貌する姿とその後の惨事の恐ろしさでしょう。
ホラ、段々と藤本さんの表情が崩れて・・・
目は垂れ下がり、
口元はゆるんで・・・・
・・・ってアレ?
予想に反して何故かとても嬉しそうな藤本さん。
高橋の肩をバシバシ叩きながら、
うんうんと一人納得したように頷いています。
- 323 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:56
- 「いててててて」
亀井さんと同様に肩をやられた高橋
そんな高橋を「大丈夫?」と気遣う吉澤さん。
そしてソレを見て涙ぐむ藤本さん・・・
どうしたんでしょう?一体。
「ふぁぶっ!!」
コレまた意味不明な言葉を発し、
口元を押さえながら藤本さんは楽屋を飛び出して行きました。
- 324 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:57
- しゅわわわわ。
それと同時に張りつめていた緊張が
一気に抜けていきます。
「はあ〜・・・」
とにもかくにも一件落着?
ようやく楽屋にいつもの平穏が訪れました。
めでたしめでたし。
- 325 名前:ごきげんミキチー 投稿日:2006/03/09(木) 07:57
- ・・・と思った私がバカでした。
この日のこの出来事は、
この先私に起こる迷惑極まりない日々の前兆だったのです。
この先何が起こるのかって?
それはそれは理不尽極まりない事なんです。
『いいちこ』でもやりながら、
たっぷり小一時間愚痴りたい気分なのですが、
それはまた別のお話で。
- 326 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/09(木) 18:13
- 今宵も笑わせて頂きました
愛ちゃんグッジョブ!
ミキティかわい〜ですw
- 327 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/09(木) 19:40
- お久しぶりですが、更新しました。
更新が1ヶ月以上も開いてしまってホントに申し訳ないです。
こんなぐうたら作者ですが、
これからもおつき合い頂ければ幸いです。
- 328 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/09(木) 19:49
- 296>名無飼育さん
心待ちになんて嬉しいお言葉ありがとうございます。
待たせすぎですみません・・・
これからもゆっくり更新ですがおつき合い下さい
297>名無飼育さん
ありがとうございます。
作者も愛ガキ大好きなんです。
今回は小春ちゃんしか出てきませんでしたが、
そのうち登場予定なのでお楽しみに!!
298>名無飼育さん
『よしたか同盟』近々登場予定・・・のはずです(W
気まぐれなんであくまでも予定ですが
そのうち絶対書きたいと思います。
- 329 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/09(木) 20:00
- 299>konkonさん
ありがとうございます。
自分もガキさんのツッコミ好きです。
常に冷静な新垣さんには高橋さんのストッパーとして
これからも頑張ってもらいます
300>usaさん
ありがとうございます。
作者の高橋さんのイメージが猪突猛進なので
所々、男前に突っ走るような場面を出せればと思います。
301>名無飼育さん
お待たせしてすみません。
なるべく早い更新を心がけます。
- 330 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/09(木) 20:05
- 303>名無しさん
ありがとうございます。
更新したのですが、よしあい・・・じゃないですね。すみません。
でも、今まで絡みは余り無いけど
主役はあくまでもよしあいです!!
326>名無飼育さん
ミキティ、かわいいですか?
作戦成功です(w
作者のミキティーはクールなバカを目指してるんで
バカさ加減をかわいいと思って頂けると嬉しいです
- 331 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/09(木) 22:04
- めちゃめちゃ笑った!!
おもろかったっす〜
- 332 名前:名無しさん 投稿日:2006/03/10(金) 00:10
- 更新キタ━━━━━━\(T▽T)/━━━━━━ !!!!!
こんなにおもしろいとは待った甲斐もあります
>更新したのですが、よしあい・・・じゃないですね。すみません。
充分吉愛です!
吉愛を大前提とした作者さまの世界が大好きです
- 333 名前:konkon 投稿日:2006/03/10(金) 00:28
- PCの前で大爆笑してます!!!
超面白いですよ〜。
こっからもめちゃ楽しみにして待ってます♪
- 334 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/03/10(金) 01:08
- 小春・・・いつの間にそんなキャラにw
ミキティはなぜゴキゲンだったんでしょうか
よしあいの設定は前回と引き続きの設定で読んで大丈夫ですか?
- 335 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/15(水) 05:01
- 何で愛ちゃんだけ呼び捨て?
- 336 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/02(火) 08:05
- 待ってます
- 337 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/02(火) 08:06
- ごめんなさい
- 338 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/03(水) 12:05
- まってるYO
- 339 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:06
- 「ロ〜マンティックこ〜い〜のはなさくっうかっれっもっおっど〜」
う〜ん。音程ばっちり!!
今日は鼻歌も快調だ〜。
今日の美貴は超ごきげん。
ん?何でそんなにごきげんかって?
何てったってそりゃあ・・・ねぇ?
ぐふっぐふふふ。
あ〜、思い出すだけでヨダレが出ちゃうよ。
- 340 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:07
- 知りたい?
そんなに知りたい?
しょうがないな〜。
誰にも言っちゃだめだよ?
内緒だぞ?
実はなんと、
なんとっっ!!
「『よしたか』がめでたくゴールインしました〜っ!!!!!」
- 341 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:11
- 「あ、ごめんごめん。うっかり声に出ちゃったよ」
いや〜、嬉しすぎてつい。
美貴の雄叫びを聞いて慌てて止めに入った隊長に、
ごめんごめんと言い訳する。
「声、どころか大声ですよ。気を付けて下さい。もし他の人に知れたら大変な事になるんですよ?」
「別れさせられるなんて事にもなりかねないんですから」
『よしたか』が破局?
そりゃ、困る!!
ってか許せん!!
「はい、わっかりました、隊長!!」
さすが隊長。
『よしたか』の未来まで見据えたその判断力。
思わず敬意を表して敬礼する。
かの飯田リーダーの言うことでさえ、
サラサラ聞く耳持たずの美貴だったが、
『よしたか』に関する紺野隊長の格言だけは、
きつく言いつけを守っている。
- 342 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:13
- 「全く・・・早朝で人通りが無くて良かったです」
「あはは、そうだね。こんな時間に来てるのなんて美貴達くらいだもんね」
それもそのはず、時刻は朝の4時30分。
辺りもまだまだ薄暗いこの時間に、
タクシーすっ飛ばして来たんだから。
- 343 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:15
- 「それじゃ、行きましょうか」
ピピッ。
隊長がカードキーを使い、
裏口のセキュリティーを解除する。
某大手企業の本社となっている都心の高層ビル。
なぜ、隊長がそんな所のカードを持っているのか。
隊長曰く『その筋』から入手したキーらしいが、
『どの筋』かは恐ろしいから聞かない事にしている。
隊長のあの微笑みの奥には、
きっと美貴の知り得ない世界が広がっているに違いない。
「ほら、藤本さんも入って下さい」
ドアを開き、我が家の如く入っていく隊長に
美貴も慌てて付いていく。
今日は、特別会議室で緊急ミーティングを行う段取りだ。
- 344 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:19
- 「紺野さん、お勤めご苦労様です!!」
入った途端、警備員さんの手厚い挨拶。
「どうもありがとう」
そんな警備員さんを笑顔でかわし、
マスターキー片手に、
颯爽とエレベーターに乗り込む隊長。
うむむ。
やっぱり隊長は偉大である。
- 345 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:21
- 「まあそこに座ってください」
たどり着いたのは、全面ガラス張りの豪華な部屋。
肘付きの高そうな革の椅子と、
液晶モニタがそれぞれに設置されている。
「さすが、特別会議室だねぇ」
普段は大企業の重役達が集うこの会議室。
限られた人間しか出入り出来ないはずのこの場所で、
隊長は慣れた様子でパソコンをセットしている。
どうしてそんなにこなれているかは、
気になるけれど、やっぱり聞かない。
- 346 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:22
- 「準備完了です」
心なしかいつもよりほっぺを膨らませた隊長が、
満面の笑みでスイッチをポチリと押す。
「「はぁ〜、素晴らしい」」
何度見ても『萌〜』なこの一文。
『高橋とよしざ〜さんは付き合ってるんやよ』
画面いっぱいに映し出されたインターネットの書き込みに、
二人して大きな溜息をもらす。
- 347 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:25
- 「美貴、思わず鼻血出ちゃったもん」
「私も、うっかり過呼吸に陥ってしまいました」
何を隠そう、昨日発見したこの衝撃的な書き込みが元で、
興奮冷めやらずこうしてミーティングを開いた次第である。
「しかも愛ちゃんったら、こんな事まで・・・」
隊長が画面をポチポチとスクロール。
そこには、
『告白したら、よしざ〜さんがOKしてくれたんよ!!』
との書き込みが。
『アイアイ』さん。つまり愛ちゃんが書いた
『付き合ってる』という書き込みに嘘だろうと批判が殺到。
ムキになった愛ちゃんが思わず暴露しちゃった一文だ。
- 348 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:28
- 掲示板には更に
『よしざ〜さんが熱で倒れて』とか、
『イタイケな青少年の心が』とか
こんな事言っていいのだろうかと言うような事まで、
それはそれは事細かに描き込まれている。
もちろん、まさか愛ちゃん本人とは気付いてないから、
掲示板の住人達は、
誰一人信じちゃいないだろうけど。
- 349 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:29
- 「ふぁぶっ!!」
や、やばい。鼻血が。
『体の関係もあるがし!!』
フと目に入ってきた刺激的な書き込みに
鼻血を噴出してしまう。
昨日何度も読み返したはずなのに・・・
うっかりしてしまった甘美な妄想を押さえ込み、
慌ててティッシュを鼻に詰め込む。
アイドルらしからぬ姿だけれどここは勘弁。
- 350 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:31
- 「んがぐぐっ!!」
『サザエさん』のエンディングの様なその声に振り向くと、
呼吸困難に陥っている隊長発見。
「だっ、だいぢょ〜!!じっがり!!」
口をパクパク真っ青になってる隊長の背中を慌ててさする。
「ぼ、ぼら、だいぢょ〜、ゆっぐり息じで!!」
『んがんが』と
これまたアイドルらしからぬ表情で
苦しそうに白目をむいている隊長。
隊長もうっかり想像しちゃったんだね。
- 351 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:32
- 「ぜぇ、ぜぇ・・・い、一瞬、走馬燈を見てしまいました」
「はぁ、はぁ・・・悦びと苦しみは紙一重だね」
何とか落ち着きを取り戻した美貴と隊長。
二人とも額に汗しながら、息も絶え絶え。
まさに、命がけの鑑賞会だ。
- 352 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:34
- 『よしざ〜さんが・・・』
『よしざ〜さんは・・・』
『よしざ〜さんと・・・』
だけどそんな美貴達を追い立てるように、
愛ちゃんの『萌〜』な書き込みが、
スクリーンに次々と映し出されていく。
ヒッヒッフー。
フッフッヒー。
美貴と隊長は、
またうっかり妄想してしまわないように気を落ち着けながら
再び悦の世界に舞い戻る。
萌〜。
もえ〜。
モエモエ〜・・・
まさに至福のひととき。
- 353 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:39
- 『よしざ〜さんと幸せになるもん!!』
「「おおぉおおおおおーーーーー!!!!!」」
最後を締めくくる決意の書き込みに、
思わず二人でスタンディングオベーション。
何だろう。目が熱い。胸が熱いよ。
勝手に涙が溢れてくるよ・・・
- 354 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:40
- 「ずず・・・ブラボー・・・だね。ちくしょ〜」
「ぐすっ・・・はい、『ラスカル』よりも感動しました・・・」
パチパチパチパチ
画面が暗くなっても拍手が止まない。
これぞまさに感動巨編。
ププピッ。
ププッピ。
感動の余韻に浸りたいながらも
無情にもセットしていたタイマーが鳴り響く。
- 355 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:42
- 「はぁ〜、もうこんな時間だよ」
時刻は8時ちょうど。
残念ながらもう仕事へ向かう時間だ。
「仕方がないです。そろそろ行きましょうか」
「うん、そうだね」
スーハー。
スーハー。
涙を拭い、深呼吸する。
窓から光りが差し込んで、
何だかとってもすがすがしい気分だ。
部屋を出る前に、
隊長と手を重ね、いつもの様に同盟理念を唱和する。
- 356 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:42
- 「『よしたか』はみんなの為に(紺)」
「みんなは『よしたか』の為に(藤)」
「「『よしたか』FOR ALL!! ALL FOR 『よしたか』!!」」
- 357 名前:ビバ!!『よしたか』同盟!! 投稿日:2006/05/05(金) 01:44
- そして、美貴と隊長は決意を新たに出発する。
さあ、行こうか『よしたか』に会いに!!
〜〜『ごきげんミキチー』編に続く〜〜
- 358 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/05(金) 01:48
- 更新しました。
久々なのに、何でしょコレ・・・
とにかく二人のバカさ加減を書きたかったんです・・・
すみませんm(_ _)m
- 359 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/05(金) 02:00
- 326>名無飼育さん
ありがとうございます。
ミキティーかわいいですか?
今回は『ごきげんミキチー』につながる話しを書いてみたのですが、
いかがだったでしょう??
331>名無飼育さん
笑って頂けましたか。
作者自身、展開が意味不明になってきている気がするので
そう言って頂けると嬉しいです
332>名無しさん
ありがとうございます。
今回も、全くよしたかでは無かったんですが、もうすぐです。
まもなく『よしたか』登場予定です。
- 360 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/05(金) 02:09
- 333>konkonさん
大爆笑ですか!!感激です!!
感動的な事が書けないので、
笑ったり和んでもらえたら本望です。
334>名無し募集中。。。さん
小春ちゃんは全くキャラがわからないので
作者が勝手に想像で書いてしまいました(^ ^;
設定は全く無いようで全部つながってる(つもり)ですw
- 361 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/05(金) 02:15
- 335>名無飼育さん
すみません、一応前の話しとつながってるもんで。
『お見舞いに行こう。』編から
小春ちゃん>高橋さんな設定になってしまいました・・・
336,337>名無飼育さん
ありがとうございます。
大変おまたせ致しました。
338>名無飼育さん
ごめんなさい。
えらく待たせたYO
- 362 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/05(金) 02:18
- すみません。
341冒頭に
「ちょっ、藤本さん、声が大きい!!」
という一文が入ります。
- 363 名前:326 投稿日:2006/05/05(金) 21:42
- 二人の壊れ加減がすばらしい!
今回も爆笑させて頂きました〜
まもなく登場予定の吉高を期待します!
- 364 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/06(土) 02:02
-
待ってました『吉高同盟』
とってもいい感じでした
吉高にも期待していますが、
『吉高同盟』のさらなる発展も
期待しています
- 365 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/05/06(土) 14:25
- やばいやばい、この二人を想像したら・・・(爆)
久しぶりにPCの前で大爆笑してますwww
自分もよしたかの甘美な世界に(ry
- 366 名前:名無し 投稿日:2006/05/29(月) 23:48
- すごい面白いですね
続きがあるようなので楽しみです
- 367 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/23(金) 22:52
- まってます
- 368 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/19(水) 23:12
- まってるYO
- 369 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/10(木) 22:14
- 生存報告待ってますよ〜
- 370 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 02:48
- 「『付き合う』って何やろ?」
朝一番。
コンビニから家に帰る途中の曲がり角。
自転車しゅるしゅる漕ぐ私の前に
ヌラリと突如現れた相方。
「うぉっ!!愛ちゃん!!」
きゅるるるるる。
瞬時に急ブレーキをかけ、体を傾け相方をかわす。
我ながらナイスなチャリンコさばき。
- 371 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 02:49
- 「おはよ、里沙ちゃん。なあ、『付き合う』って何なん?」
『うぉっ!!』ってのけ反る、
私の100パーセント、
ナイスリアクションもスルーして、
どんより雲を背中に背負い、
すがるように問いつめてくる愛ちゃん。
どうしたんだ、相方よ。
「おはよ。な〜にさ?イキナリ。」
元気の無い様子の相方に、
おちゃらけて返してあげる私。
優しいよねニイガキって。
- 372 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 02:52
- 「だって・・・」
「だって、だって。わからんのやもん。」
いつの間にやら後に乗り込んだ愛ちゃんが、
いじけた子供のように『だって』『だって』と繰り返す。
オイオイちょっと待て!!
登るの?
この坂。二人で。
傾斜50度の坂を前に、
全く降りる様子の無い愛ちゃん。
「ったく、しょうがないな〜」
大人なガキさん、
渋々ながらも自転車を漕ぎます!漕ぎます!(鳳啓介風)
しゅるしゅるしゅるしゅる。
見よ!!この脚力!!
- 373 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 02:53
- 「よしざ〜さんと付き合いだして1ヶ月。
それやのに、前までと何も変わらんのやもん。」
やっと恋人同士になれたのに、
なんで、今までと変わらんの?
何で?
ナンデ??
なんでや〜!!!
肩を持ってユサユサユサユサ。
だだっ子と化した愛ちゃんに、
不満を全部ぶちまけられる。
- 374 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 02:55
- 「うわわわ、あぶない!あぶないっ!!」
ぐりぐらぐりぐら。
右へ左へ倒れそうになりながらも、
華麗な体重移動で何とか体勢を持ち直す。
家まではあと約30m。
がんばれ私のふくらはぎ!!
25m、20m、15m・・・
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・あと、もうちょい・・・」
- 375 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 02:56
- 9、8、7、6・・・
きゅるるるるるる〜。
ずざざざざざざざ〜。
10点、10点、10点、10点・・・・100点!!
よし、決まった〜!!
「はぁ〜、到着・・・ってお〜い!こらっ!」
審査員もうっとりの見事なハンドリングにもかかわらず、
一人とっとと中に入っていく愛ちゃん。
つれないぜよ、相方。
ってか人ンチだよ、一応。
「里沙ちゃん何してんの?はよしねま」
「はいはい、ちょっと待ってね」
何だかんだでチョコチョコと付いてってしまう私。
フンッ。
ど〜せ、子分肌ですよ。
- 376 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 02:58
- 「ちょっと待ってや。」
部屋に着くや否や
マル秘と書かれた一冊の手帳を鞄から取りだした愛ちゃん。
も、もしやそれはっっっ!!
「吉澤さんに関するあらゆる事を記録している手帳。通称『よしざ〜さん日記』じゃないか!!」
「そや」
何を今更くどくど説明してんの?ってなカオで
パラパラと手帳をめくる愛ちゃん。
いやいやだって。
知らない読者さんだっているじゃん?
親切でしょ?
リサちゃんって。
- 377 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:00
- 「昨日よしざ〜さんとしゃべった回数が5回」
読者に対する私の丁寧な解説すらもスルーして、
業務連絡の様に淡々と語り出す相方。
『適当に座って』と
飲み物までちゃっかり用意してきちゃってる。
しかしなぜに愛ちゃんはペットボトルで、私はパック?
てかここ私ンチなんですけど。
「ふ〜ん。2回増えてるね」
そしてまた、普通に切り返してしまう私。
もはや仏の域でしょ?
すごいねオマメチャン。
- 378 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:02
- 「でもコレ。あ〜しが2回なぞなぞ出したからなんよ」
気を引く為になぞなぞですか・・・
思考が近所の小学生並な愛ちゃん。
19ですよね?アナタ。
しかも相手は20才。
「愛ちゃん、子供じゃないんだから」
ここは、相方として突っ込んでおかなくては。
でもそれ程までに一生懸命な愛ちゃんを、
何だかかわいく思えたり。
こうなるともう親心。
カワユイ。
カワユイぞ。相方よ。
- 379 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:04
- 「さて問題、『織田信長のニックネーム(通称)は何でしょう?』」
お、オダノブナガ?
ハテ?
「はい、サン、ニー、イチ・・・・」
『織田信長』
ギリギリ聞いたことがあるくらいの単語にとまどう私に、
無情にもカウントを始める愛ちゃん。
内容はすごく大人なんだね。
- 380 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:05
- 「・・・の、ノブヤン」
「はいブー!!!『やん』て何やの?『べーやん』じゃないんやから」
『べーやん』って何?
『べーはん(米飯)』の親戚?
「はい次、宝塚『エビラ』さんの名前を漢字で書きなさい」
私の疑問もさらさらスルーして次の問題に入る愛ちゃん。
相方よ。
あなたを『スルー大臣』に任命します。
- 381 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:07
- 「・・・よしざ〜さん困った顔しとってん」
ほえ?
次は答えを考える暇もなく、
突如として話しを変える愛ちゃん。
相変わらず。
私の思考は置いてけぼり。
相手は、スルー大臣だから仕方がない。
「嫌やったんやろか、里沙ちゃんも嫌なん?」
「『嫌』てなぞなぞの事?」
コクコクコクコクと
壊れた人形の様にうなずく愛ちゃん。
ここはスルーしないんだね。
- 382 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:09
- 「『嫌』って、そういうんじゃなく・・・」
すがるような真剣な眼差しに、
私も真剣に返してあげる。
ここは相方として『ズバッと』あやや風にね。
「ただ、問題がマニアックすぎるっていうか・・・」
「え〜と、次は・・・」
「おい、コラ。高橋」
話を聞け。話を。
せっかくナイスフォローを入れようとした甲斐もなく、
再び手帳に目線を落とす相方。
全く・・・
いつも質問しっぱなしなんだよ、この人。
- 383 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:10
- 「次、138ページ。目が合った回数・・・3回」
「お、新しい項目だね」
そして、決してめげない私。
新しい話題にもどんどん食いつきます。
にしても138ページって・・・
随分使い込んでるよね。
「でも、うち2回はあ〜しがにらめっこを挑んだからなんよ」
なぞなぞの次はにらめっこ。
またですか。この子は。
「て事はとどのつまり1回だね」
「3回!!」
「はいはい」
こんなトコだけ律儀に食いついてくる相方。
今度は私が滑らかにスルー。
この方の相手はお手のモノです。
- 384 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:12
- 「ちなみに、昨日の総合ランキングが・・・」
何の総合??
聞いても恐らく無駄なので、聞かないでおく。
ニイニイも成長したのです。
「ちなみにこの『総合』ってのは、話した回数、目があった回数、笑った回数、体に触れた回数、半径1m以内にいた回数、という厳選された5項目の合計なんやけど」
聞いてないのに説明してくれた愛ちゃん。
意外と読者思いなんだね。
関心、関心。
- 385 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:14
- 「1位、美貴ちゃん。2位、石川さん。3位、後藤さん」
1位の藤本さんはともかくとして、
石川さんに後藤さん。
卒業したにも関わらずの吉澤さんびいきっぷりには頭が下がる。
「4位、マコっちゃん。5位、あさ美ちゃん。6位・・・ガキさん・・・」
私の所でテンション下がったのは気のせいかな?
愛ちゃん。
うん、きっと、気のせい気のせい。
「気のせいやないよ」
ほにゃ!?
- 386 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:15
- 「で、7位、亀。8位、重。9位、中。」
いつになったら6期をまともに呼んであげるんだろうこの人は。
だいたい『中』ってタナカちゃんわかりずらいよね。
「10位、7期」
うわっ。
もはや名前すらかすってないですよ、高橋さん。
- 387 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:16
- 「で、11位。ベスト10圏外。あ〜し」
ふぁ〜。
と溜息をつく愛ちゃん。
あくび?
いやいや溜息だよね?
「何で前と一緒なん?」
「い、いや。ナンデと言われても・・・」
ここでまた、ふりだしに戻る。
こうなると愛ちゃんはとてつもなく長い。
- 388 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:18
- 「『半径1m』の項目で相当がんばったのに・・・」
思い出されるストーカーじみた毎日。
この為の尾行だったんだね。
それでもやっとこ11位とは。
ストーカーに付き合わされた私も何だか報われない。
「何で?ナンデ?なんでや〜〜〜!!!!」
「うわわわわわっ。ちょっストッ。ストーップ!!」
いつの間にやら勝手にテンショントップギアな相方に
慌ててストップ。
急ブレーキをかける。
- 389 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:21
- 「なんで〜、なんで〜、なんで〜」
目一杯のブレーキも、全く効く様子なんてなく、
愛ちゃんは尚も私の頭をぐりぐらぐりぐら。
「うわわわわわわわ〜」
ぐりぐらぐりぐら。
愛ちゃんの『なんで〜なんで〜』が
頭の中からだんだんと遠のいていく。
ま、まずいぞ。
このままでは・・・
- 390 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:22
- 「わかった、わ〜かった!!吉澤さんに聞いてあげるから!!」
ぴたり。
ふぅ〜。
や、やっと止まった・・・
「ほ、ほんまに?里沙ちゃん」
「うん、ホンマに」
でないと、また『ぐりぐら』するでしょ?
危うく昇天しかけた意識を何とか立て直し、
目の前のだだっ子をヨシヨシとなだめる。
私、新垣里沙、17才。
- 391 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:27
- 「ありがと〜。だから里沙ちゃん大好きや」
しっぽを振ってなついてくる相方。
高橋愛、19才。
う〜む。
なんだか、腑に落ちない。
全く持って、腑に落ちない・・・
「腑に落ちないぞ、コノヤロー!!(猪木風)」
- 392 名前:あぁ。お子さま。相方さま。 投稿日:2006/08/21(月) 03:28
- 「ちょっと里沙ちゃん、静かにしねま〜!!」
そしてあっという間に立場逆転。
トホホ・・・
- 393 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/21(月) 03:37
- 久しぶりに更新しました。
このお話。覚えていてくださってますでしょうか?
3ヶ月もほったらかしにしてすみませんm(_ _)m
心配して、レスを下さった方、ありがとうございます。
更新が遅くても、放棄はしないつもりなので、
今後とも宜しくお願いします。
- 394 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/21(月) 03:46
- 363>326さま。
ありがとうございます。
待たせてしまったあげく、今回吉高じゃなくてすみません。
次回が次の次くらいは吉高の予定です。
364>名無飼育さま。
ありがとうございます。
『吉高同盟』は作者自信、書いてて一番楽しいひとときです。
今後も『よしたか』の為にどしどし動いてもらいます。
365>名無し飼育さま。
『爆笑』とは、もったいないお言葉。
でも、とてつもなく嬉しいです。
ありがとうございます。
- 395 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/21(月) 03:52
- 366>名無しさま。
ありがとうございます。
続きが遅くなって申し訳ありません。
ちなみに、念のためですが、前回の続き『ごきげんミキチー』編は、
304〜になります。前後してますのであしからず。
367>名無飼育さま。
368>名無飼育さま。
369>名無飼育さま。
ありがとうございます。
大変お待たせして申し訳ありません。
実はまだまだ生存してますので、
これからも宜しくお願いします。
- 396 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/22(火) 00:15
- 面白いっす
なぞなぞムズカシス。・゚・(ノ∀`)・゚・。
- 397 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/22(火) 20:37
- ほのぼのしました〜
愛ちゃんのキャラが濃くて
読んでて楽しいです
- 398 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/31(木) 18:02
- はじめまして
斬新なおもしろさにハマリました
更新楽しみにしてます
- 399 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/23(土) 22:44
- すっごい面白いです
更新待ってます
- 400 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/30(土) 15:24
- お久しぶりです。
いきなりですが、まずはレス返しを。
396>名無飼育さん
ありがとうございます。
なぞなぞ、実は作者も答えはわかりません(w
397>名無飼育さん
ほのぼの出来ましたか?よかったです。
感動とかハラハラモノは書けないので、ほのぼの狙いなんで。
高橋さんは、実物もきっとキャラが濃いと思ってるんます。
- 401 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/30(土) 15:29
- 398>名無飼育さん
はじめまして。
どんどん話しのまとまりが無くなってきてるんですが、
斬新と良いように言って頂けて嬉しいです。
399>名無飼育さん
いつもお待たせしてすみません。
待たせたあげく今回は本編とは関係ないお話なんです・・・
本編もゆっくりですが更新しますのでよかったら読んで下さい。
- 402 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/30(土) 15:35
- 注)今回は、『高橋さん生誕記念』で番外編です。
本編とは全くつながりがありません。
時期的にもはずれてますし(w
それでもOKという方は読んでみて下さい↓↓
- 403 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:36
- 「来て下さい、よしざ〜さん」
ほれ。
と、両手を広げるあ〜しに
「た、タカハシ!?」
あ〜う゛〜。
はりゃ〜ほりゃ〜。
と、挙動不審なよしざ〜さん。
9月14日。
私、高橋愛の20回目の誕生日の出来事。
- 404 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:38
- 仕事終わり。
よしざ〜さん家で誕生日のお祝い。
イチゴたっぷりのケーキにカクテルで乾杯。
ちょっとだけ大人なハタチのお祝い。
「コレで合ってるのかな〜」
本を見ながらあ〜しの為に作ってくれた
あま〜いあま〜いピンクのカクテル。
でも実は冷酒の方が・・・
言うたらびっくりするんやろな。
- 405 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:40
- 「何か欲しいモノある?」
お酒も少し進んだころ
(ちなみにあ〜しはダイブ進んでおりますが)
よしざ〜さんからの質問。
ごめんね。
プレゼント、間に合わなくて。
て、申し訳なさそうなよしざ〜さん。
そんな、気にしてへんのに。
- 406 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:42
- 紺ちゃんの卒業にマコっちゃんの卒業。
ミュージカルにバレーに文化祭。
ここんトコ、忙しかったししょうがない。
でも、せっかくやし・・・
「よしざ〜さんに甘えて欲しいです」
普段思っとる事を言うてみた。
そしたらさっきのこの状況。
- 407 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:43
- 「タカハシ、酔っぱらってるの?」
「はい、酔うとります」
明らかに困った様子のよしざ〜さん。
でも、許しません。止まりません。
しゃ〜ないんです、酔うてますから。
『ぽこぽこぽこぽこ』
3倍速で心臓が動くんも。
『ぽ〜』て頭が熱いんも。
きっときっと、お酒のせい。
諦めて下さい、よしざ〜さん。
- 408 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:45
- あ〜う゛〜あ〜う゛〜を繰り返し、
突然思い立った様子のよしざ〜さん。
わしゃわしゃわしゃわしゃとかばんから携帯電話を取りだし、
ピポペポピポペポ打ち出した。
「何・・・しとるんですか?」
「いや・・・お願い事を。はい、送信」
ぴろりんぴろりん。
送信と同時に鳴り響くあ〜しの携帯電話。
滅多にないよしざ〜さんからのお願い事。
心臓は『ぽこぽこぽこぽこ』5倍速。
- 409 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:47
- 『美川憲一のものまね』
うぇっ!?
何ですか?これ?
「見たくなったの」
と、耳を紅くさせたよしざ〜さん。
照れてます?
もしかして。
乙女チックなよしざ〜さん。
かわええです。
確かにかわええですけど・・・
あ〜う゛〜と今度はあ〜しが挙動不審。
向かいにはよしざ〜さんの待望のまなざし。
目ぇ、おっきいですね・・・
- 410 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:48
- 「チャチャラチャ〜ラチャ、チャチャラチャ〜ラチャ・・・」
「いぃえ ぅわったっすぃ〜わ〜 さそりずぁのおんぬわ〜」
「あんた、もっとはじっこ寄んなさいよ」
で、結局全力で応えてまうあ〜し。
イントロまで自分でやってしも〜た。
はずかし。
- 411 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:51
- 「いいねぇ〜いいね〜」
ヤンヤヤンヤと
大満足な様子のよしざ〜さん。
いやいや。
ご盛況、ありがとうございます・・・・って
「そうでのうて!!」
違います、そういうんと。
ん!?何が?
「ほら、もっとよしざ〜さんがホット出来るような、和めるような・・・」
- 412 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:53
- 癒しになりたいんです。
あ〜しは。よしざ〜さんの。
あ〜しは切々と説明する。
それに、ホラ、メールとかやのうて。
うむうむうむうむ
ふぁ!!
ぽん。と手をたたいたよしざ〜さん。
机に向かってカシカシカシカシ執筆中。
何・・・してるんやろ?・・・
- 413 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:54
- ぴぃ〜
バサバサバサバサ・・・
よしざ〜さんの指笛。
飛んでくるハト。
「頼んだぞっ!!」
バサバサバサバサ・・・
足に紙をくくりつけ、
窓から放り出す。
飛んでいくハト。
- 414 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:55
- バサバサバサバサ・・・
空中で即リターン。
再び飛んでくるハト。
ぽろっぽ〜、ぽろっぽ〜
ハイハイ。
コレを読めっちゅ〜ことやんね?
- 415 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:55
- 『あったかいお茶が飲みたい』
「あの、これ」
「お、お願い事です」
相変わらず耳の紅いよしざ〜さん。
照れるとこですか?ここ。
なんて甘えべたな人なんや。
- 416 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:56
- 「粗茶でございます」
「ありがとうございます」
で、またまたリクエストに応えてしまうあ〜し。
おいし〜ね〜。
なんてすっかり和んじゃってるし。
「あ、茶柱だよタカハシ。」
「あ、ホントや。ラッキーですね」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
「違〜う!!」
空になったお盆をひっくり返すあ〜し。
ポカンと見つめるよしざ〜さん。
- 417 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:57
- 「こういう事は、里沙ちゃんに頼んでください」
「えっ!?いいの?」
「はい、許します、パシらせて下さい。許可します」
おぉ!やっぱりラッキー。
心底嬉しそうなよしざ〜さん。
でも、違うんです。
あ〜しが言うて欲しいんは。
- 418 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:58
- 「ホラ、もっと可愛くてあま〜い感じの。」
う〜ん。可愛くてあまい。
かわいくてあまい。
かわあま、かわあま・・・
おぉ!!
再び机に向かうよしざ〜さん。
- 419 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 15:59
- カシカシカシカシ。
ぴぃ〜
バサバサバサバサ・・・
「頼んだぞっ!!」
バサバサバサバサ・・・
・・・・バサバサバサバサ・・・以下略。
- 420 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:00
- 再び伝書バト経由で届けられたお願い事。
『めろんぱんなちゃん』
な、なんですか?
「可愛くてあまいモノ。」
あたし、アンパンマンやるから・・・
- 421 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:02
- ぺち〜ん!!
!!!!!
「いたたたた・・・」
「痛いよタカハシ
メロメロパンチはもっとやさしく・・・」
「もういいですっ!!」
ほっぺた押さえてまたまたポカンなよしざ〜さんを尻目に、
がちゃりと鍵を閉め部屋に閉じこもるあ〜し。
違う!!
違うのに。
ガバリと布団にくるまりうずくまる。
- 422 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:03
- 「タカハシ。タカハシー。」
ドアの向こうによしざ〜さんの困り果てた声。
あぁ。
困らせたい訳やないのに。
あ〜しはただ、よしざ〜さんに甘えて欲しいんや。
美貴ちゃんや、
石川さんとおる時みたいに。
信頼して、頼って欲しい。
- 423 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:04
- 年下やから?
後輩やから?
気にしてまう、1歳ちょっとの年の差。
だから今日。
1歩よしざ〜さんに近づけて、
ハタチで大人な今日やから、
も〜ちょっと甘えて欲しかったんや。
やのに、
やのに・・・
・・・・・・。
- 424 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:05
-
- 425 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:06
- うにゃうにゃうにゃうにゃ・・・
髪に触れる柔らかい心地を感じながら、
ゆるゆると意識が戻る。
あ〜し、寝てしもたんや。
「おはよ。タカハシ」
ゆっくり目を開けると
なでなでしてくれとるよしざ〜さん。
- 426 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:07
- 「おはよ〜ございます、よしざ〜さん」
布団から腕を伸ばし、
ぴたりとよしざ〜さんにひっつく。
うにゃうにゃうにゃうにゃ
よしざ〜さんのあったかさを感じながら、
まさに夢見ごこち。
うにゃうにゃうにゃうにゃ
うにゃ?
・・・・・
- 427 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:08
- 「ちが〜う!!」
あかん、あかん。
アブナイとこやった。
あ〜し怒っとったんや。
慌ててよしざ〜さんから離れ、
ふくれっ面で身構える。
「タカハシ、まだ怒ってるの?」
はい。怒っとります。
ホンマはもうすっかり収まったけど、
よしざ〜さんがちゃんと甘えてくれるまで
ふてくされ続けます。
- 428 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:09
- あ〜う゛〜あ〜う゛〜
再び悩むよしざ〜さん。
おぅっ!!
思い立って机へ向かう。
「ハトも禁止ですから」
・・・・・
一瞬考え、テーブルのグラスを掴む。
そして一気。
あぁ、お酒弱いのに。
- 429 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:10
- 「たかーし!!」
クルリと向き直り、あ〜しの前で正座。
「ひっ、ひひっ、ひっ・・・」
ひっひひ?
「ひざっ・・まっ、くらっ・・・して・・ください」
膝、真っ暗?
- 430 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:11
- 「ど〜ぞ」
真っ赤になって固まっとるよしざ〜さんに
おいでおいでとひざを叩く。
「し、失礼します・・・」
消え入りそうな声で、
遠慮がちに頭を乗っけるよしざ〜さん。
ヨシヨシヨシヨシ。
今度はあ〜しが頭をなでなで。
- 431 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:12
- 「なんか・・・緊張する」
あひゃ、かわいい。
膝枕くらいでこんな動揺してるよしざ〜さんが、
なんだかめちゃくちゃカワイク思える。
うぅ・・・
あ〜しの言葉に、
益々カオを紅くするよしざ〜さん。
照れてますよね?
確実に。
ナデナデナデナデ。
撫でてるあ〜しも心地よい。
- 432 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:13
- 「たか〜し〜、ね〜。名前よんで〜」
しばらくしてムクリと起きあがり、
甘えた様子のよしざ〜さん。
カオも紅いし
目もうつろ。
「よしざ〜さん酔うてます?」
「うにゃ、酔ってないよ〜」
酔うてますよね?
絶対。
- 433 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:14
- 「名前。ねっ?名前」
笑顔でおねだりするよしざ〜さんに、
逆にドギマギしてまうあ〜し。
『ぽこぽこぽこぽこ』
3倍速で心臓が動くんも。
『ぽ〜』て頭が熱いんも。
どうやらお酒のせいやないらしい。
- 434 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:15
- 「『よっちゃん』もしくは『よっすぃ〜』でもいいよ〜」
えらいやっちゃ、こらやっちゃ。
小さいあ〜しが頭の中で慌てふためく。
しょ〜がないな〜
思いついた様子のよしざ〜さん。
何?
何が起こるんや?
- 435 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:16
- 問題だよ〜。
たのきんトリオ。
トシちゃん、マッチ、もう一人は〜?
「よっ・・・野村義男。」
うにゃ〜、ちがうよ〜。
呼ばないあ〜しに、
誘導尋問を始めるよしざ〜さん。
- 436 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:18
- んじゃ、あまずっぱ〜い駄菓子だよ。
『○○イカ』。○○はな〜んだ?
「よっちゃん・・・イカ」
ちが〜う。
それじゃ、よっちゃんイカイカになっちゃうじゃんか〜。
どうしても『よっちゃん』と言えないあ〜しに
ダメじゃんか〜とふてくされるよしざ〜さん。
さっきまでと立場逆転。
今度はあ〜しがあ〜う゛〜あ〜う゛〜
- 437 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:19
- それじゃあね〜
マリオが乗る恐竜は〜?
「・・・・ヨッシー」
うわわわわ。
言ってしもうた。
顔がポッポて熱くなる。
- 438 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:20
- う〜ん。
ホントは『すぃ〜』なんだけどな〜。
まぁ、いいや〜。
ようやく納得して膝に戻るよしざ〜さん。
手を回してくっついてきて、
珍しく甘えモード全開。
なるほど。
お酒飲ませたらいいんやね。
- 439 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:21
- 「たか〜し〜。マリオが乗る恐竜は?」
「ヨッシー」
「は〜い♪」
満面の笑顔で
ゴキゲンなお返事。
ぷっ。
アホや、よしざ〜さん。
ウンウンウンウン。
それでもよしざ〜さんは満足気な様子。
- 440 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:22
- 「マリオの恐竜。」
「ヨッシー。」
「は〜い♪」
「恐竜。」
「ヨッシー。」
「は〜い♪」
しばらく続く、アホなやりとり。
- 441 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:24
- す〜す〜す〜す〜
『ヨッシー?』
ようやく言うのに慣れてきた頃、
膝から聞こえる穏やかな寝息。
あらま、寝てしも〜たんやね。
「おやすみ、ヨッシー」
安らかな寝顔のよしざ〜さん。
愛おしくて、
守ってあげたいって思う。
初めて感じたこの感情。
- 442 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:25
- 膝枕くらいであんなにアタフタするとは。
名前呼ばれるくらいであんなに喜ぶとは。
それに、お酒にこんなに弱いとは・・・
あぁ。
あ〜しとそんなに変わらんやん。
ようやく気付いた『たった』1年しかない年の差。
そう思えると、1歳年上のこの人が、
カワイクて、愛しくてしょうがない。
高橋愛。
ひとつ大人になりました。
- 443 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:26
- むにゃ〜。
頭を撫でてたあ〜しの手を、
握って胸に抱え込むよしざ〜さん。
くぅ〜!!!
かわいすぎや!!!
高橋愛。
『萌〜』の意味も知りました。
- 444 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:27
- 「ひっ、ひとっ、ひとっ・・・み・・・」
『ぽこぽこぽこぽこ!!』
試しにちょっと呼んでみただけで、
心臓が勝手に10倍速。
やっぱり、あ〜しに『ひとみ』はまだ無理や。
- 445 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:28
-
- 446 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:29
- むにゃむにゃむにゃむにゃ。
「ふぁ〜、タカハシおはよ〜」
「あ、おはよ〜ございます。よしざ〜さん」
・・・・・
あぁ。悲しいかな条件反射。
『ヨッシー』もまだまだ無理みたいです。
- 447 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:30
- でも、でも・・・
いつかはきっと。
そうや。
21歳になったら呼べるようになるんや!!
高橋愛。
20歳の抱負。
- 448 名前:高橋さん生誕記念。 投稿日:2006/09/30(土) 16:31
-
『高橋さん生誕記念。』 おまけ
- 449 名前:高橋さん生誕記念。おまけ。 投稿日:2006/09/30(土) 16:32
- 「改めまして、タカハシ、誕生日おめでと〜」
ん!?
「よしざ〜さんも、名前で呼んでないやないですか!!」
「呼ぶよ。22歳になったらね」
「・・・・・」
あぁ。
早く来い来い4月12日。
- 450 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/30(土) 16:36
- はい、更新終了です。
タイトル通り、高橋さんの誕生日記念です。
遅すぎですが、9月中ってことで・・・
中身が無いけどめでたいってことで・・・
暖かい心でご了承頂ければ幸いです。
- 451 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/02(月) 13:12
- この二人のもどかしさが最高です
- 452 名前:名無し 投稿日:2006/10/06(金) 13:57
- いいですねえ…
読んでる途中で思わずにやけてしまいました
- 453 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/06(金) 23:40
- ココの二人の関係好きです。
- 454 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/14(土) 00:30
- ムフフってなりました
よしたかって独特なよさがありますね
癖になりそうです
- 455 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/23(月) 18:39
- 続き待ってます
- 456 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/03(金) 17:53
- めっちゃ面白い!吉澤さんかわいいなぁ
- 457 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/19(日) 22:14
- 面白いです
続き期待
- 458 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/12/28(木) 23:19
- 待ってます
- 459 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:12
- 「せ〜の。はいっ!!」
空高く放り投げられたリンゴをプスリと一突き。
目の前にはリンゴとナイフを口にくわえ、満足げな笑顔の相方。
とりゃっ!!
はりゃっ!!
ほりゃっ!!
調子に乗って今度はみかんを三連発。
みかんは綺麗な放物線を描いて口元のナイフに刺されていく。
- 460 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:13
- 「りさひゃん、ほう??」
『どう?』って言われましても・・・
ぱちぱちぱちぱち
取り敢えずおあいそで小さく拍手。
「あ〜しもダイブ芸達者になったやろ」
「うん、そ〜だね〜」
おでんのように串刺しにされたみかんをひとつ、
皮をむきむき回想する。
あれは、そう。
1週間と3日前の事。
- 461 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:15
-
- 462 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:16
- 1週間と3日前。
時刻は朝の7時ちょうど。
誰もいない楽屋。
静まりかえった気配にまだまだ誰も来る様子はない。
それもそのはず。まだ集合2時間前。
「はぁ。何でこんな事・・・」
ガランとした部屋で、一人椅子に腰掛ける。
鏡に映るは全く腑に落ちない顔した自分。
- 463 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:18
- 「しゃ〜ない、これが里沙ちゃんの運命やざ」
そして隣には笑顔の観葉植物・・・
・・・・に扮した相方。
「ねえ、愛ちゃん何その格好」
「二人の様子をこうして影から見守るんよ」
よしざ〜さん、どんな反応するんやろ。
体中に葉っぱを巻き付けた愛ちゃんは、
両手をバサバサしながら嬉しそうに話す。
コラコラ。
掃除が大変だから、辞めてください。
- 464 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:19
- 「はぁ〜」
溜息と共に思い出されるは前日のメール。
『一つ、よしざ〜さんのタイプを聞き出すべし』
小柄でなまってる人はタイプですか?とか。
『一つ、5期メンバーで誰が一番好きかを聞き出すべし』
小柄でなまってて合唱部なTさんですか?とか。
『一つ、よしざ〜さんの本当の想いを聞き出すべし』
まぁ、ぶっちゃけあ〜しの事どう想ってますか?みたいな。
あひゃ、恥ずかし。
- 465 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:20
- ・・・って。
な〜にが『あひゃ、恥ずかし』だよ。
おかげでこっちは5時起きだっての。
『あ、でも会話は最小限に』
『30センチ以上の接近は禁物やからね』
一方的な無茶ブリに対するウップンが、
眠気と共にフツフツとわき上がる。
- 466 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:22
- 言われるがままに来たものの、
何だかとっても附に落ちない。
今さらになって腹立たしい。
「おはよ〜ガキさん」
大体、何でいっつも私なのさ。
そんなに子分肌ってか?
さてはマメか?マメだからか?
「何なに?何がマメ?」
マメってもちろん私が・・・
ブツブツブツブツ
ん!?
- 467 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:23
- 「っトゥワ〜!!吉澤さん!!」
いつの間にやら隣にいた吉澤さんに、
ヒラリと飛んで驚きのリアクション。
う〜ん。100点。
「さすがガキさん、ナイスリアクション。」
いやいや、それ程でも〜
ポリポリ。
「あ、おはようございます」
いかなる時も礼儀を忘れない。
さすが私。誰かさんとは違う。
- 468 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:25
- 「おはよ、ガキさん。で、何がマメ?」
あらあらまあまあ。
またまた口に出してしまってたのか。
最近どうも我を忘れて声に出てしまう事が多い。
私としたことが。
どの辺りから聞かれてたんでしょ。
- 469 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:30
- 「『眠気と共にフツフツとわき上がる』くらいから」
おぉう。
そんなに前から。
吉澤さんもお人が悪い。
それなら言ってくれればよかったのに。
「ごめんね。で、何がマメ?」
「え?」
「ねぇ、何?」
マメ?
ハテ?
最近、記憶が飛ぶことも多い。
- 470 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:31
- 「あ、コレ見てください」
『そうだそうだ』と
親指に出来たゲームだこを高らかに披露。
「1ヶ月でまでクリア出来たんです」
PS3の発売に乗じてグッドプライスでPS2を獲得。
世間さまに追いつくべく、ここ1ヶ月FFを闘いぬいた勲章だ。
- 471 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:39
- 「すごいね。でもあんまゲームばっかしてちゃだめだぞ」
ゲームだこをなでなでしながら、
爽やかに微笑む吉澤さん。
おぉうっ・・・
なるほど、この笑顔にやられたのか。
吉澤さんのキラキラ攻撃に危うくクラリときかけたが、
後で鳴る『カチリ』という音に現実に引き戻される。
アブナイアブナイ
私にはやるべき事があったんだ。
相方に見えるように、
後は任せろとOKサインを後手に作る。
鏡に映るは、
カウンター片手にこっそり頷く愛ちゃん。
こらこら、こんな時までカウントするでない。
- 472 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:41
- 「ちょっと。いいですか?」
任務は迅速、かつ確実に。
誰か来たら困るので吉澤さんを隣の部屋に誘い出す。
「ん〜、いいよ」
嫌な顔一つせず、二つ返事の吉澤さん。
ガサガサガサガサ。
そして不自然に付いてくる観葉植物。
バレるよ愛ちゃん。
- 473 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:43
- 「いい天気ですね。吉澤さんは愛ちゃんの事、好きなんですか?」
部屋に着くなり、直球ど真ん中な質問。
文法なんで知ったこっちゃない。
会話は最小限に抑えなければ、後が恐い。
う〜ん。
考える吉澤さん。
突然の質問にも動揺した様子はひとつも無い。
さすがはリーダー。
- 474 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:44
- ゴクリ。
唾を飲む観葉植物。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
「わかんないや」
「はぁっ!?」
思わず立ち上がる私。
バタッ
ショックで倒れる観葉植物。
- 475 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:45
- 「ななな何ですか!?ソレ!!わからないのに付き合ったんですか?」
「う〜ん」
またまた考える吉澤さん。
困ったような、迷ったようなカオをしている。
「愛ちゃんは真剣なんですよ!!!」
普段は先輩にたてつく事なんて滅多にないのに、
なぜだか無性に腹が立った。
礼儀正しい私はひとまずさよなら。
だって、愛ちゃんはあんなに真剣なのに。
- 476 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:47
- 「あのね、ガキさん・・・」
傷つけたくないんだ。
なだめる様な、優しい声で吉澤さんは言った。
高橋はかわいい後輩だし、好きだよ。
けど、高橋の『好き』と同じかどうかはわかんないんだ。
でも、傷つけたくはないから付き合った。勝手だけど。
- 477 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:48
- 「でもっ・・・」
私の言葉を遮るように複雑な表情で微笑む吉澤さん。
ズルい。
そんなカオをされちゃ、何も言えなくなる。
「ごめんね」
居たたまれずに出ていこうとした私に、
申し訳なさそうに吉澤さんは言った。
- 478 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:49
- 愛ちゃん大丈夫かな。
泣いてるよね、きっと。
私は急いで相方の元へと向かう。
渡り廊下を渡り、古びた別館の最上階。
愛ちゃんが落ち込んだ時は必ずここに・・・
えぐっ・・えぐえぐっ・・
この文字にしづらい特徴のある泣き方は・・・
- 479 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:50
- 「やっぱり。」
屋上に続く階段の影で、
愛ちゃんは体育座りで丸くなっていた。
「愛ちゃん・・・」
弱りきった相方を前に、かける言葉がみつからない。
取り敢えず隣に座り、ただただ気持ちが落ち着くのを待つ。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
続く沈黙。
- 480 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:51
- 「・・・・・里沙ちゃん・・・」
ひとしきり泣き終えて、
決意に満ちたカオで愛ちゃんは言った。
「な、何?」
「あ〜し・・・・」
「もっと芸を磨くわ!!」
「へ!?」
- 481 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:51
-
- 482 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:54
- そんなこんなで1週間と3日。
どういう訳か愛ちゃんは、
こうして芸を毎日磨いている。
理由は聞かない。
聞いてもわからないから。
私はただただ、
相方の練習にこうして付き合ってあげるのみ。
あぁ、私ってホントいい人。
- 483 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:56
- 「なぁ、これでよしざ〜さんに振り向いてもらえるやろか」
私の気遣いなんて気にもとめず、
みかんの白い筋を丁寧にとりながら尋ねる愛ちゃん。
変なトコだけA型だよね
「振り向いてくれるんじゃない?実際、ほら」
白い筋ごとみかんをほおばり周りを指さす。
目の前には100人以上もの人だかり。
道行く人は誰もがみんな振り返っていく。
そりゃそうだろう。
モーニング娘。がこんな街中で大道芸披露してんだから。
- 484 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 20:57
- 「ねぇ、そろそろ戻らないと怒られるよ」
「うん、そやね」
こんなとこ、事務所の人に見つかったら大雷だ。
バレる前に撤退しなくちゃ。
ちょっと待ってな。
愛ちゃんが焦ったようにワタワタ道具をしまう。
ナイフやら一輪車やらボールやら。
わら人形・・・ってそれは何に?
- 485 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 21:00
- 「高橋!!ガキさん!!」
と、突然二人を呼ぶ天からの大きな声。
聞き慣れた声に私は恐る恐る顔をあげる。
あぁ・・・
遅かったか。
階段の上には無表情の吉澤さん。
「あ、よしざ〜さんっ♪」
コラコラ
今は違うぞ相方よ。
明らか怒ってんじゃん。
空気を読みなさい。空気を。
- 486 名前:新垣さんの災難。 投稿日:2007/01/03(水) 21:01
- 「ホラ、帰るよ」
公衆の面前だからと怒りを抑えた様子の吉澤さん。
二人を従えそくさとスタジオへ帰る。
お怒りのリーダー。
しっぽを振ってついていく相方。
うなだれる私。
あぁ・・・
神様、私が一体何を?
- 487 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/03(水) 21:20
- 更新終了です。
本当に間があいてしまって申し訳ありません。
でも、必ず完結します!!
何せ宣言しましたから。
続きはまだ書いてる途中ですが、あと1・2回で完結します。
それまでみなさま、宜しければおつき合いお願い致します。
- 488 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/03(水) 21:24
- 451>名無飼育さま
ありがとうございます。
作者もこの二人のつかず離れずなところがツボなんです
452>名無しさま
にやけて頂けましたか?作戦成功ですw
本編でもにやけポイントをもっと出せるといいのですが・・・
453>名無飼育さま
そう言って頂けると嬉しい限りです。
でも、作者がいうのも何ですが、もどかしさ100%ですよw
454>名無飼育さま
ありがとうございます。
本当に二人は独特ですよね。
後輩なのに高橋さんのが強かったり。
物語にも、そういう所を出していけたらいいのですが。
- 489 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/03(水) 21:30
- 455>名無飼育さま
お待たせしました。
3ヶ月もたってしまいましたが、まだ待って頂けてるでしょうか?
456>名無飼育さま
ありがとうございます。
作者が思うに吉澤さんと高橋さんは、
メンバーの中で一番照れ屋な二人だろうと思います。
457>名無飼育さま
ありがとうございます。
前回の続きではないのですが、期待に沿えましたでしょうか?
458>名無飼育さま
本当にお待たせしました。
マイペース更新ですが、これからもおつき合い頂けると幸いです。
- 490 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/07(日) 06:05
- 待ってました〜
新垣さんの直球ど真ん中な質問噴いたw
- 491 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/09(火) 23:39
- 完結しちゃうんですか・・・すごく楽しみだけど寂しいような。
更新ありがとうございます。
物語に出て来る人出て来る人、皆勢いがあって大好きです。
- 492 名前:名無し飼育さん 投稿日:2007/02/04(日) 23:00
- こちらさんの愛ガキはとてもおもしろいですね
よしたか物は初めて読みましたが本当にこんなだったら面白いなと思いました
- 493 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:00
- おっ。来た来た。
まぁまぁ隣、座んなよ。
あんた何飲む?
小春?小春はもちろん『いいちこ』だよ。
それより、ちょっと聞いておくれよ。
こないだウチの先輩が
道端で大道芸してたの知ってる?
知ってる?
そりゃあ話しが早い。
あ、知らないなら『新垣さんの災難。編』を
読んでくれたらいいんだけどね。
とにかくさぁ。
あの後すっごい大変だったんだよ・・・
- 494 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:05
-
- 495 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:07
- 「あんなとこに居たら危ないじゃん」
「ハイ、すみません」
ここは、楽屋という名の説教部屋。
椅子に座った吉澤さんと藤本さんを前に、
新垣さんと高橋、二人して床に『おちょきんしねま』状態。
「なんで、ウチらまで・・」
「足が痛いっちゃ」
そして道連れにされた私達。
ナゼニ?
なにゆえに?
- 496 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:12
- 「何かあってからじゃ遅いんだから」
「ハイ、すみません」
おっしゃる通りでございます。
お許しくだせぇお代官さま。
すっかりシュンと縮こまり、
しょんぼりした様子の先輩二人・・・と私達。
辺りに散らばる芸の道具がモノ悲しい。
- 497 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:13
- 「全く、ガキさんが付いていながら・・・」
「ハイ、ホントすみません」
深く深く反省する新垣さん。
ガンバって。
頑張って許しを請うのです。
「ほんまや・・・里沙ちゃんがおったのに」
そして反省が足りない高橋。
あぁ。
きっと原因はコヤツだろうに。
- 498 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:17
- 「コラ、高橋、反省してんの?」
「ハイ、もちろん」
いや、嘘だね絶対。
さっきから一輪車ばっか気にしてんじゃん!
立てかけてるのがグラグラする度『あっ』ってなってんじゃん!!
いやいやしかし。
言いたいけれどここは我慢。
そろそろ足が痺れてきました。
マグマグマグマグ。
怒られる事かれこれ15分。
ウルトラマンなら5人は死んでるね。
- 499 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:20
- 「ホントにわかってんの?」
もう。
と、呆れた様子で諭される。
「二人とも大事なメンバーなんだから」
穏やかな口調の吉澤さん。
ようやく終わりそうな雰囲気が。
もう足の痺れも限界です。
さあ、新&高、早く締めの言葉を・・・
- 500 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:24
- 「メンバー?」
本当にすみませんでした。
新垣さんが言いかけたその時、
高橋からにこぼれた不機嫌な声。
「メンバー?」
「あ〜しはよしざ〜さんにとってタダのメンバーなん!?」
えぇっ!?
た、高橋!?
立ち上がるタイミングを逃した私達をよそに、
なぜだか号泣しながら吉澤さんに詰め寄る高橋。
おいコラ、一人だけずるいぞ。
- 501 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:26
- 「あ〜しはよしざ〜さんの事好きやのに!!」
怒られてた事はそっちのけ。
吉澤さんの肩をつかんで逆ギレモード。
あぁ。
益々立ち上がりにくい雰囲気に。
ガンバレ、ガンバレ。私の足。
- 502 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:28
- 「あ〜しの事どう思ってるんですか!!」
高橋よ。
ナゼに今?
私の足の事をどう思ってるんだ。
今じゃなくてもいいじゃん。
せめてみんなが立ってからでいいじゃん。
「た、高橋!?」
余りの勢いに、さすがの吉澤さんもタジタジ。
返す言葉が見つからないご様子。
吉澤さんもガンバレ、ガンバレ。
- 503 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:30
- ガタッ、ゴトッ。
あうっ!!
一輪車が倒れて足の上に!!
ビリビリビリビリ。
シビレは倍増。
「う〜ん・・・」
早く。
早く答えて下さい吉澤さん。
高橋の為でなく私の足の為に!!
- 504 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:32
- 「もういいです!!」
「やっぱりあ〜しのカラダと磨き上げられた芸が目当てやったんや!!」
何て人聞きの悪い。
カラダを奪ったのは高橋で、
芸を勝手に磨いたのも高橋なのに。
一言いってやりたいが、
足が痺れて動けない。
「あ、あの・・・」
あっけにとられた吉澤さん。
ホラ、弁明しないと誤解されますよ。
- 505 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:34
- 「よしざ〜さんとは別れるっ!!」
一人で盛り上がって勝手に自己完結。
弁解の余地もなく去っていく高橋。
ダダダダダッ
流れる涙を拭い去り、
勢いよく入り口の方へ掛けていく。
- 506 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:36
- がちゃり。
・・・・・。
がちゃり。
・・・・・。
がちゃり。
・・・・・・・。
ドアノブを手に何度も振り返る高橋。
未練ありあり。
『引き留めて欲しいオーラ』出しまくりである。
別れるなんて言わなきゃよかったのに。
- 507 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:38
- 「うぅ・・・もういいっっ!!」
30回程振り返ってようやく諦めた高橋。
涙ながらに部屋をしぶしぶと出て行く様子。
可哀想だけど、誰も止めない。
いや。
足が痺れて止めれない。
- 508 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:41
- ガタゲタゴタ!!!
「えっ!?」
え!?
えっ!?
うえぇ〜!?
派手な音に振り返ると椅子から転げ落ち、
涙を流す吉澤さん。
「ちょっ!!大丈夫ですか!!」
驚く私達を押しのけ
(あ、コラ、足は踏むなよ。)
吉澤さんに駆け寄る高橋。
早っ。
- 509 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:42
- 「だれや〜!!よしざ〜さん泣かしたん!!」
いやいや、どう考えてもアンタでしょ。
ツッコミたいが、ツッコめない。
足が痛い。
もはや冷たい。
「うぅ・・・」
泣きながら高橋の服をグワシと掴んだ吉澤さん。
アレ?
コレってもしかして。
- 510 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:45
- 「吉澤さん、愛ちゃんの事好きなんじゃないですか?」
ここだとばかりに立ち上がり、
スッキリ笑顔で意見を述べる新垣さん。
あ、ズルイ。一人だけ。
「そうなんですか!?」
途端に嬉しそうな高橋。
そうなのか?
何でもいいから早く終わって欲しい。
- 511 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:49
- 「うぅ・・・わかんない・・・」
はぁ〜ガックシ。
見た目にもわかりやすくうなだれる高橋。
終わらない事に落ち込む私達。
一刻も早くつま先に血を送り込みたい。
- 512 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:50
- それにしても・・・
高橋が逃げないようにと
ずっと腕にしがみついてる吉澤さん。
何だ、態度に出てるじゃないですか。
- 513 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:54
- 「多分、そうだと思うっちゃ」
あ、抜け駆けしたな。
最もらしく立ち上がった田中さん。
その表情は晴れ晴れしい。
一方、チャンスを逃して悔しそうな道重さんに亀井さん。
そして私。
- 514 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:55
- 「うぅ・・・だってわかんない・・・」
はぁ。コレは困った。
吉澤さんがこんなに鈍感だとは。
ようやくゴールが見えかけたのに。
ビリビリビリビリ。
もうホントに限界です。
- 515 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:55
- そろそろいいでしょうか?
行きますよ?
いきますね。
よし。
小春、キレます。
- 516 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:58
- 「ったく!!ええかげんにせぇよ!!」
「こ、小春?」
「大の大人が何でそんな事もわからんねん!!」
「何だかキャラが違うよ。何で関西弁?新潟出身じゃん」
「あんた、腰抜かして泣いてまう程別れたくないんやろ?」
「『あんた』って、ウチ一応リーダー・・・」
「お前も、別れる言うてホンマはめちゃくちゃ別れたくないんやろ?」
「『お前』って、あ〜しも一応先輩・・・」
「とにかく、二人は好き同士やねん!!」
「ほんなら付き合うたらええやん!!ちゃうんか?」
あ・・・ハイ・・・
ようやく立ち上がれた私。
そして正座した二人。
あっけに取られた皆の衆。
うん。
これにて一件落着。
- 517 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 00:59
-
- 518 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 01:00
- ・・・って思ったんだけどな〜
次の日からボスキャラ扱い。
『小春さん』『小春さん』ってうるさくてさぁ。
困っちゃうよね全く。
世間的には『きらりん小春』で売ってるのに。
はぁ〜、どうしたもんだか・・・
- 519 名前:久住さんの災難。 投稿日:2007/02/13(火) 01:02
- えっ!?あれ?
もう帰っちゃうの?
何かちょっと怯えてない?
違う?
用事?
そりゃあ、仕方がないなぁ。
まだまだいっぱい話したかったのに。
今度また『いいちこ』飲みながら話そうよ。
んじゃ、気をつけて。
私はもうちょっと飲んでくから。
「マスター、『いいちこ』おかわり!!」
- 520 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/13(火) 01:13
- 更新終了です。
そして、このお話も今回で一応終了です。
無理矢理に無理矢理を重ねた展開でしたが、
最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。
まだスレが余っているので、
今後は別のお話でも書けたらと思っています。
その時はまたおつき下さい。
長々と駄文におつき合い頂き、ありがとうございました。
- 521 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/13(火) 01:22
- 490>名無飼育さん
ありがとうございます。
新垣さんは突拍子も無いことをサラリと言いそうなのでw
491>名無飼育さん
ありがとうございます。
やっと終了しました・・・
まとまりがないので『完結』とは言い難いのですが(^ ^;
最後まで勢い重視で書いてみましたがいかがだったでしょうか?
492>名無し飼育さん
ありがとうございます。
『よしたか』といいつつ結局最後までメインで無かった気が・・・
愛ガキはきっとリアルでもこんな感じでしょう(作者の妄想ですがw)
- 522 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/15(木) 10:35
- すごくおもしろくて良かったです。ここの話を読んでよしたかが好きになりました
- 523 名前:名無し飼育さん 投稿日:2007/02/21(水) 18:25
- いいですわ〜とてもおもしろかったです。
ラブリーなよしたかに幸あれ!
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