forget me not

1 名前:YUKI 投稿日:2005/07/26(火) 16:52
初めましてスレ立てさせてもらいますYUKIです。
本来は別ジャンルなんですが、飼育で書かれている作者様方に感動してモー娘。もチャレンジする事にしました。
最初のCPは石吉でごさいます。
どうか生ぬるい目で見守って下さい(´▽`)
2 名前:forget me not 投稿日:2005/07/26(火) 16:55

吉澤は平凡な日常、平凡な学校生活、それが続くと思っていた。

フットサルの練習が終わった後、家が近いごっちんといつもどおり一緒に帰っていた。
そんな日の帰り道。
「んじゃまた明日、ごっちん」
「んぁ…」
「寝ぼけて車に引かれないようにね」
「よっすぃ〜もねぇ〜」

ごっちんの言葉に、ごっちんじゃあるまいし、と心の中で突っ込みながら分かれ道でごっちんと分かれる。

3 名前:forget me not 投稿日:2005/07/26(火) 17:00
しばらく歩くと猫の鳴き声が聞こえてきた。
道沿いにある草むらの中をのぞき込み、その白い影を見つけだす。

「ほら〜おいで〜♪」

ごっちんに聞かれたら絶対にキショがられるような甘い声をだしながら猫を呼んだ。

「ニャーッ」

驚いた猫は草むらから車線に飛び出した。
そして車は当然の如く猫がいる車線を猛スピードで走ってくる。
吉澤は自分でも分からないうちに走り出す。

それは自分が声をかけてしまったのを後悔してなのか、又はなにも考えずにその行動を行ったのか……


キキキイィィーーーッ



―――ドンッ!





◇◇◇◇◇
4 名前:forget me not 投稿日:2005/07/26(火) 17:14


――頭が痛い…

ってかやっぱ死んじゃったんかな……

やりたい事いっぱいあったんだけど…

ごっちんにあんな事言っておいて自分が引かれたら笑いもんだよな〜

猫大丈夫だったかな…?

あ〜、本当にやりたいこと一杯あったんだけど……もう、無理なんだよな。

「―ゎ…ん…」

誰かに呼ばれてる。

天使のお迎えかな…?

ゆっくりと目を開ける。

「吉澤…さん?」

――目の前には白い服を着た天使がいた。

「天使……?」
5 名前:forget me not 投稿日:2005/07/27(水) 13:43

※※※

「アハハハッ!!」

目の前には爆笑中のごっちん。
吉澤は顔を赤らめてその姿をジト目で見る。

「ぷくくっ『天使……?』だって?本気で言ってたのよっしぃ〜?」

「いや、その時は吉澤マジで思ったんだって!だって死んだと思ってたら白い服着た人が吉澤のことのぞき込んでたんだからさ!」

吉澤は白い部屋のベットの中で、見舞いに来たごっちんに今までの事を話していた。

「んあ、ここじゃ白い服はふつ〜。何しろ“ナース”だし」
6 名前:forget me not 投稿日:2005/07/27(水) 13:44

吉澤は交通事故にあった後、救急車で病院まで運び込まれた。
そしてケガなどの診察を受けた後、目を覚ました最初の言葉が『天使……?』なのである。

そして動揺している吉澤はその後、しばらく自分が死んでいると思いこんだのだった。

笑える話が、吉澤が意識を取り戻した直後に現れた両親も吉澤は死んだと思いこんでいた。
そして吉澤は後から聞かされたのだが、診断結果は全治2ヶ月の骨折。しかし、キレイに骨が折れていたので完治すれば骨折する前より丈夫になるそうだ。
7 名前:forget me not 投稿日:2005/07/27(水) 13:48
ごっちんがそれら全部の話を聞いた後に爆笑しだしたのである。


「…ごっちん笑いすぎ」

「んあ、ごめん。さすがよっしぃ〜の親御さん。んでそのよっしぃ〜の『天使』は?」

「…天使じゃなくて石川さん」

ようやく笑いが治まったと思ったら、今度は石川さんの話題になった。

吉澤が見た天使は石川という名前だった。別に直接聞いたわけではなく、単にネームプレート見て知ったのだ。
だからまだ下の名前は知らない。

8 名前:forget me not 投稿日:2005/07/27(水) 13:52
「ん〜、勤務中だと思うけど」

「よっしぃ〜ってナースコール使った?石川さん呼んじゃえば?気に入ったんでしょ?」

「いや、使う必要が無いから。ってか石川さん来なくてもいいくらい人が来るし…」

ごっちんは吉澤の言葉に首を傾げてた。

本当に吉澤にはナースコールが必要無い。担当はとりあえず石川さんなのだが、入れ替わり立ち替わり、1時間ごとに別のナースが吉澤の様子を見に来る。

――コンコン。

「吉澤さ〜ん♪体調どうですか〜?」

9 名前:forget me not 投稿日:2005/07/27(水) 13:53
噂をすればなんとやら。吉澤はごっちんと目が合い、ごっちんは哀れみともとれるような表情をしている。

「吉澤さん、その子は彼女さん?」

そのナースはごっちんを選別するような目つきで見る。
その視線にごっちんはあからさまな嫌悪感を持っているようで、段々表情が強ばってきた。

「いや、違いますよ!それに友達も来てるんで何かあったらナースコールで呼びます」

無理矢理に笑顔を作ったために苦しいだろうが、とりあえず誤解をとく。

10 名前:forget me not 投稿日:2005/07/27(水) 13:54
「あ〜、保田先輩何してるんですか〜!?吉澤さんは私の担当ですよ!」

開いたドアからアニメ声のような高い声が響く。

「…黒い」

ポツリとこぼしたごっちんの声。
そう、石川さんは黒いのだ。いや、性格がではなくて、肌が。
白い天使だと思っていた吉澤だったが、よく見ると肌が黒い天使だった。

「いや、私らもお年寄りよりも吉澤さんみたいな若い人相手にしたいじゃん」

「ダメじゃないですか、一応けが人なんですし、ちゃんと休ませてあげないと…」

「はいはい、石川さんには叶わないな。それじゃあ吉澤さん、まったね〜♪」

ウインクして去っていくナース。


11 名前:YUKI 投稿日:2005/07/27(水) 14:02
とりあえず今日はここまで。続きは明日か明後日また書きます。
12 名前:forget me not 投稿日:2005/07/29(金) 14:46

「吉澤さん、一応検温しますのでこれを脇に挟んで下さいね」

呆気にとられてナースが出ていったドアから目を離せないでいたが、石川さんから差し出された体温計を受け取って言われたとおりに脇に挟む。

「吉澤さんってモテますね〜。吉澤の担当になってから、私みんなに羨ましがられてるんですよ」

「へ〜…」

にこやかに石川さんが話しかけてきたというのに、吉澤は普段なら絶対にとらないような冷たい態度をとってしまう。
13 名前:forget me not 投稿日:2005/07/29(金) 14:47

むしろ女の子と話す時は自分から話しかけるのだが、石川さんの前だと緊張して話せなくなり、冷たい態度をとってしまう。

「よっすぃ〜ダメだよ。そんな態度とっちゃ」

吉澤にしか聞こえないように、吉澤の耳に唇を寄せて話すごっちん。

「いや、無理!ハズいし…」

少し赤くなった顔で吉澤もごっちんと同じように石川さんに聞こえないように話す。

そんな吉澤とごっちんの姿を見て石川さんは不思議そうにして、手持ちぶさただったのか一緒に持ってきたカルテの様なものを読んでいた。
14 名前:forget me not 投稿日:2005/07/29(金) 14:50

吉澤の視線で見ているのに気づいたのか、顔をあげて笑ってくれる。

自分で顔が赤くなるのが分かり、そのカッコ悪い姿を見られたくなくて吉澤は顔を逸らした。

ピピピッ。
体温計が音を立てて測り終えたことを知らせる。
顔を合わさずに吉澤は体温計を取り出し、石川さんにそのまま渡す。

ごっちんはそんな吉澤の姿を見て、しょうがないとでも言いたいように肩をすくめる。

「しょうがない、ここはよっすぃ〜の親友ゴトーが手を打ちましょう!」

その言葉を残してごっちんは立ち上がり、石川さんに話しかけた。
15 名前:forget me not 投稿日:2005/07/29(金) 14:51

言いようのない不安感が吉澤の胸に漂う。

「石川さん、石川さんって可愛いよね〜♪」

いきなりそれかいっ!!

「えっ、そうですか〜?」

そう答えながらも満更じゃなさそうな石川さん。

「石川さんの下の名前って何て名前?やっぱり下の名前も可愛いだろうな〜」

「えっと、梨華って言うんですけど、梨の梨と蓮華の華で梨華ってなんです」

「梨華って名前なんだ可愛いね。やっぱり名前って顔とかにでるんだろうね」

なんだか下手なナンパを見ている様な気分だ。しかもそれにわざわざ答える石川さん。

二人に気づかれないようにため息をそっと吐き、棚の中にあるごっちんが買ってきてくれた雑誌を広げる。


「…んで……しょ…?…」

「…えっ………に?…」

雑誌に集中していても石川さんとごっちんの話し声と笑い声が聞こえてくる。

16 名前:YUKI 投稿日:2005/07/29(金) 14:55
中途半端だが更新終了。
今週は立て込んでるから来週更新予定。

見ている人がいるかは謎だが、なるべく早く終わらせるつもりです。
遅筆で申し訳ない・・・
17 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/29(金) 19:16
見てますよ〜
ナース石川さんいいですねぇ
更新楽しみにしてます。
18 名前:YUKI 投稿日:2005/08/07(日) 18:46

名無飼育さん>おぉ、見ていらっしゃる方がいたんですねぇ。感激です(T^T)

ナース――いいですよねぇ(笑

でわ更新です。
19 名前:forget me not 投稿日:2005/08/07(日) 18:48

…パラ…パラッ…

――ツンツン。

やっと雑誌を集中して読んでいると、足を突っつかれた。

そんなことをする人物はこの場に一人しかいない。
今まで吉澤の目の前で会話していたごっちんだ。

パタン。

ちゃんと雑誌を閉じて相手の目を見る。
これは昔から親にしつけられたことのひとつだ。

「なに、ごっちん?」

「いや、梨華ちゃんがもう戻るってさ。よっすぃ〜ちゃんと挨拶しなきゃ」

…梨華ちゃんって誰さ?ってここにはもう一人しかいないから必然的に石川さんになる。

20 名前:forget me not 投稿日:2005/08/07(日) 18:48

って仮にも年上だよ?

う ら や ま し い。

逢って数分で仲良くなれるその技術を吉澤に下さい。

「じゃあまたねごっちん、吉澤さん」

石川さんの創り出すその極上の微笑みに、吉澤はとろけそうになってしまう。
吉澤だけ“吉澤さん”と名字で呼ばれたことに少し残念だった。
同時にあだ名で呼んでもらえてるごっちんにちょっと羨ましく感じる。

「はい、石川さん。また」

「またね、梨華ちゃん」

吉澤とごっちんが軽く手を振ると、石川さんは『あっ』と言って止まった。

21 名前:forget me not 投稿日:2005/08/07(日) 18:51

「忘れものですか?石川さん」

「それ」

「あ、やっぱり忘れものか」

「いや、違うの。あのね、石川さんじゃなくて梨華でいいよ。そのかわり私もよっすぃって呼ばせてもらうけど」


・・・


マジで?


「いや…?」

涙目で上目使いはやめて下さい。
あまりの可愛さで胸のドキドキが止まらない。

「そ、そ、そんなことないでふ」

焦ったあまり舌を噛んでしまう。

「ふふっ。よかった〜、ごっちんはあだ名で呼んでるのによっすぃだけ吉澤さんって呼ぶのは変な感じだったから」

22 名前:forget me not 投稿日:2005/08/07(日) 18:53

少しうつむいた顔はほんのり赤い。
そんな顔されちゃ、吉澤期待しちゃいますよ?

「じゃあ梨華……ちゃんで」

すみません、吉澤へたれなんで呼び捨ては無理です!

「うん!それじゃあ今度こそお大事に」

ガチャ。




梨華ちゃんは微笑みと甘い香りを残して病室から出ていった。

残された吉澤は梨華ちゃんが消えていったドアをずっと見つめていた。

――ツンツン。

あ、ごっちんがいたってことすっかり忘れてた。

「よっすぃ〜、ゴトーのこと忘れてたっしょ」

23 名前:forget me not 投稿日:2005/08/07(日) 18:54

頬を膨らめて非難するように吉澤をみるごっちんに思わず笑いがこみ上げてきた。
なんつーか、犬が飼い主に嫉妬しているみたいに思えてくる。
ごっちんの膨らんだ頬を人差し指で突っつき、空気を抜かす。

「ごめんよ〜ごっちん!吉澤のこと許して…?」

「いいもん、梨華ちゃんにメールで『よっすぃ〜にイジメられた〜(T^T)』って送るから!」

はぁ、…何それっ!?

「いつの間にアド交換したの!?」

「んぁ、よっすぃ〜が雑誌見てる間にこれもらったんだよ〜」

24 名前:forget me not 投稿日:2005/08/07(日) 18:54

ピラピラとレシートくらいの大きさの紙を見せびらかすようにするごっちん。

「よっすぃ〜はゴトーが苦労してメアドをゲットしてあげたのに、ゴトーの存在忘れてたんだもんなぁ〜」

くっ…、ガマン。
確かに元は吉澤がごっちんを放置したのがいけなかったんだから…。

「あ〜、なんかセンチメンタルな所で甘い物が食べたいなぁ」

多分ごっちんが言いたいのは、吉澤たちの家の近くにある甘味処『センチメンタル南向き』で奢れと言ってるんだ。
25 名前:forget me not 投稿日:2005/08/07(日) 18:56

店長の中澤さんとアルバイトの矢口さん。他にもスタッフはいるけどとりあえずこの2人とは顔見知りである。
2人ともアイドルとかにいそうなくらい、かなりかわいくてカッケーんだ!
他のスタッフも顔のレベルは水準がかなり高い。
吉澤好みの女の子もいるんだ♪

っと、話がずれちった。

またどっかの世界に逝ってるとごっちんが膨れるからね!

「……ごっちん、吉澤が退院したら『すぺしゃる善哉』食べさせてあげる」

ピクッ。っと反応を示すごっちん。

「黄粉餅ふるさとバージョン付きで」

「あっついお茶付きで♪」

26 名前:forget me not 投稿日:2005/08/07(日) 18:57

それはタダじゃんってごっちんに笑いながら突っ込むと交渉が成立した。

しめて1200円な〜り〜。

そろばんでお勘定している矢口さんの声が聞こえてきそうだ…。

「んじゃ、コレ。梨華ちゃんに頼まれてた分」

今までピラピラしていた紙を、ごっちんは吉澤のベッドの上に置く。
…頼まれてたんなら吉澤無駄な出費じゃん。

「ありがと、ごっちん」

「よっすぃ〜退院したときよろしくね!」

にこにこと食べることになると上機嫌になるごっちんが少し恨めしい。

27 名前:forget me not 投稿日:2005/08/07(日) 18:59

「…んぁ、もうこんな時間?」

真っ白な壁に掛けられている丸形時計を見て焦り出すごっちん。

「母親に買い物頼まれてたんだ。また明日部活終わったら来る」

ドタバタと手荷物をかき集めて、病室から出て行こうとする。

「んじゃね、ごっちん」

手を振り見送っていると、急に振り返ってごっちんは一言。


「梨華ちゃんにメールしなよ〜!」

28 名前:YUKI 投稿日:2005/08/07(日) 19:03
とりあえず更新終了。
この後がどうなることやら(^_^;)\

って“あの人”はヒロインより登場が多い(汗
うまく動いてくれるといいのだが…
29 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/07(日) 21:22
更新お疲れ様です。
ほのぼのいしよし良いですね〜
へたれよっすぃ〜頑張れ〜
30 名前:forget me not 投稿日:2005/08/10(水) 08:34

ごっちんが帰った後、メモに書いてあったアドレスを携帯に登録した。

『梨華ちゃん』

アドレスのらの行にそう書かれた名前をみるだけで顔がにやけてくる。

いかん、梨華ちゃん病の初期段階に入ってる…。
ちなみに末期だと梨華ちゃんのことを思い浮かべると夜も眠れなくなるという症状だ。

梨華ちゃんは今何をしてるんだろう。
同じ病院内にいるのに逢えない寂しさが吉澤の胸を締め付ける。

メールを送ってもおそらく、しばらくは返事が返ってこない。
病院内は一部を除いて電源を切ることになっている。

(ちなみに吉澤の部屋は個室だし、精密機械もないからオッケー!)

だからメールは夜まで待とう。

挨拶はどうしようかな?
簡単に『吉澤です』それじゃあ、あっけなさすぎる。

『愛しのよっすぃだよ〜んv』…最初にそれは無いな。

無難に『よっすぃです!初めてのメールだよ〜(^0^)/』にしようかな?

こんなに悩むのも、どこか楽しく感じてくる。

梨華ちゃんに逢えなかったらこんな気持ちには当分できなかっただろうから。

少しずつ内容を考えよう。時間はたっぷりあるから。

梨華ちゃんに届ける吉澤からの初めてのメッセージを……
31 名前:YUKI 投稿日:2005/08/10(水) 08:41

本当は考えてなかったおまけみたいなのをちょっぴり更新。
読者がいるとこういうサービスがしたくなってしまいますの〜(>_<)

後は週末までお待ちください。

29≫名無飼育さん

コメントありがとうございます!へたれよっすぃ〜、頑張ります♪
32 名前:forget me not 投稿日:2005/08/20(土) 07:46


消灯時間になり、吉澤は考え抜いたメールを梨華ちゃんに送る。

まぁ最初だし、無難な内容だったと思う。

それでもいつ返信がくるのかドキドキしながら待つ。

10分程待っていると、携帯の画面が光った。
まだ受信中の表示だから誰からなのか分からない。

ピーピラ、ピラリラ。

音が鳴って誰からメールが来たのか表示された。


33 名前:forget me not 投稿日:2005/08/20(土) 07:47

『こんばんは〜(^0^)/
早速メールしてくれてありがとう!ごっちんともさっきまでメールしてたんだけど『もしかしたらよっすぃ〜からはこないかも…』なんて言ってたから嬉しかったよ(*^_^*)

もう消灯時間だよね?早く寝た方がいいよ!保田先輩とかよっすぃーのこと肉食獣みたいに狙ってるから(笑

それじゃあよっすぃー、また明日。おやすみ(-.-)zzZ

from 梨華』


メールをみた後、にやけるのを抑えられない吉澤がいた。

34 名前:forget me not 投稿日:2005/08/20(土) 07:48

そんな状態の中でなんとか『分かった!襲われない内に早く寝る(笑)おやすみ』と打てた自分を褒めてあげたい。

吉澤、ヘタレ並に頑張ります!

そして吉澤はそのまま眠りにつく。

その日に見た夢は、吉澤と梨華ちゃんが仲良く手をつないで歩いていると、保田婦長が現れて梨華ちゃんを連れ去ってしまい、途中で仲間になったごっちんとセンチメンタルのメンバーと一緒に梨華ちゃんを助け出す内容だった。

結末はどうだったかって?

もちろん、HAPPY ENDに決まってる!

35 名前:forget me not 投稿日:2005/08/20(土) 07:48

ついでに夢の中でだけど、ムフフなことまでしてもらったから吉澤浮かれモードなんです。

あ〜あ、早く梨華ちゃんに逢いたいなぁ…




『第1章〜ちょっと黒い天使?』 終了

36 名前:YUKI 投稿日:2005/08/20(土) 07:57
さて、遅くなりましたが第一章交信。次回は急展開になりそうな予感っす!
↓にちびっと走り書きみたいなのを…


『第2章〜勘違いと本音』 予告編



どうして人はすれ違ってばかりなんだろう。

「よっすぃ〜が好きなの!」

気づかなかったあの子の想い。

「ごめん、こんな事して。…でも、逢いたかったから。この気持ち迷惑?」

ただ、顔がみたかった。

「少しだけ、泣いてもいいかな?」

雫が頬を伝う。

「応援、してるから。これからも仲良くしてね…」

そう言って笑う君がいた。



「好きです」

すべてが真っ白になる。



†次章をお楽しみに♪



37 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/20(土) 21:40
面白いです〜。
次章が気になる〜。
38 名前:プリン 投稿日:2005/08/22(月) 20:32
更新お疲れ様です。
いしよし発見(・∀・)
どーなるんだろうドキドキw
次回の更新待ってます!
39 名前:名無し飼育さん 投稿日:2005/08/24(水) 21:11
はやくーつづきよみてえ
40 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/28(日) 23:40
凄く気になります!!
交信待ってます〜。頑張って下さい♪
41 名前:forget me not 投稿日:2005/08/31(水) 20:15

「ふあぁぁっ」

大きなあくびが出てしまった。

吉澤は暇なんですよ。

考えてみて下さい、10代のピチピチな乙女(死語)が一日中病院に閉じこめられてるんです!
動けるならましだろうけど吉澤は骨折だから足を吊されて身動きがとれない。

話相手はナースの人だけっすよ〜!

梨華ちゃんはまだ来てないようだし、来るのは妙な色気で迫ってくる保田婦長に昨日も病室に来ていたナース数人。
話相手になってくれるのは嬉しいけれど、はっきし言って吉澤精神的に疲れます。

あ〜ぁ、梨華ちゃんが早く来てほしいな〜。

42 名前:forget me not 投稿日:2005/08/31(水) 20:16

「ってか梨華ちゃんってナース服にあのスタイルはないだろ。優しいし、顔もかなりの美人系だし、なによりかもし出す色っぽさってか、あのエロさがなんとも…」

「何気に梨華ちゃんお胸がおっきーよね〜♪」

「そうそう、それも重要!」

………

……

はて?吉澤は誰と会話しているんだ?
先程までは誰もいなかったはず…

「よっすぃ〜、ゴトーは変態の友達を持った覚えはないぞ〜」

「うわっ!!」

目の前にぬっと顔を表したのはごっちんだった。

今の時間は午後の5時。普通なら部活が真っ最中な時間なのだが。

43 名前:forget me not 投稿日:2005/08/31(水) 20:16

「んぁ、部活がなくなったんで早めに来た。それより!ゴトーが見るかぎり、よっすぃ〜は溜まってるんじゃない?」

いきなり来ていきなりナニを言い出す兎さん。

ってかお願いだから人の心を読まないで下さい。

「ごっちん、急に出てこられると心臓に悪いっす」

「んぁ〜、よっすぃ〜が気付かなかっただけっしょ。ゴトーは悪くないよ〜」

それにしてもやばい。いつの間にか吉澤、声に出してたみたいです。
ごっちんには声に出さなくても意味がないみたいだけど…

44 名前:forget me not 投稿日:2005/08/31(水) 20:17
「はぁ…、んでごっちん、いきなり何言い出すのさ?」

「暇してるだろうから、ゴトーがよっすぃ〜をイイトコに案内したげるよ♪」

イイトコ…

魅惑的な言葉に聞こえるが、簡単にごっちんを信用してはいけない。

高校生活だけで何度その言葉に騙されたことか。

うぅ、思い出しただけで涙が…

「ちなみにその場所は?」

「リハビリセンター」

◇◇◇◇◇

45 名前:YUKI 投稿日:2005/08/31(水) 20:34
交信終了!


うわ〜ばり嬉しか〜♪レスがいっぱい来とる(≧∇≦)

んではレス返し!

37>名無飼育さま
亀更新ですが気になっちゃって下さい♪

38>プリンさま
発見されてしまいましたか…(ニヤソ)ドキドキしながらお待ち下さい

39>名無し飼育さん
なるべく早く更新できるよう頑張りまっす(>_<)\

40>名無飼育さん
気にしていただくとは光栄です!交信頑張ります♪


9月は入試があるので交信があまりできないかも…_| ̄|〇川
しかし!モー娘。パワーで乗り切ってみせますぜ(w

ではでは((((-_-) -|
46 名前:forget me not 投稿日:2005/09/10(土) 08:15

さて、ごっちんに車いすに乗せられてやってきましたリハビリセンター。

ここのリハビリ施設は国内一と言われるほどの規模を誇り、一般の人も料金さえ払えばジム並の施設が使える。

実は、今までどこの病院なのか知らないでいたけど、ついさっきごっちんにここはハロー病院だと聞かされた。

ハロー病院は国際レベルでも活躍していて、『ぬくもりを大事に』というスローガンを掲げて親切丁寧な治療を受けられるスッゲー病院。

国内に数カ所系列病院も持っていて国外にもあるらしい。

47 名前:forget me not 投稿日:2005/09/10(土) 08:16

そんなに大層な病院に入院するなんて、吉澤的にはビックリっすよ!

リハビリセンター内は以外と人がいなくて年寄りのおじいちゃんおばあちゃんがテレビを見ながらウォーキングマシーンを使っていた。

元気だなぁ……。

ちなみに吉澤たちはダンベルや腹筋を鍛えるための器具なんかがある一角に向かう。

「あれ、よっすぃーにごっちん?」

聞き覚えのあるアニメ声。

今日聞きたくてもまだ聞けなかった声に、吉澤はパッと顔を声が聞こえた方へ向ける。

「お〜、梨華ちゃんじゃん!」

「梨華ちゃん、こんちは」

48 名前:forget me not 投稿日:2005/09/10(土) 08:16

梨華ちゃんは少し重そうな段ボール箱を抱えていた。

「二人ともこんにちは。よっすぃー、今日は病室行けないでごめんね」

「いや、別にいいよ」

すっとごっちんが梨華ちゃんの方へ向かう。

「これ、どこにやる?」

梨華ちゃんの持っていた箱が自然とごっちんの手に渡る。

「あ、ごめんね。ランニング通路の端の方に置いてくれるかな」

ごっちんのさりげない優しさが羨ましい。吉澤もこんな身体でなければ手伝ってあげれたのに…

服の裾が握ったせいで少しシワになってしまった。

49 名前:forget me not 投稿日:2005/09/10(土) 08:18

いかん、吉澤ネガティブなタイプじゃないのに!

「そういえば梨華ちゃん、なんでここにいたの?」

「へ?あ、うん。私ってリハビリ士の役割も兼ねているから、こっちにもたまに来てるの」

そう言いながら梨華ちゃんは吉澤の近くまで来た。

「だ・か・ら、よっすぃーのリハビリも私に任せてねv」

うわっ、絶対最後にハートマーク付いてるよ。しかも梨華ちゃんウインクなんてしてるし!

吉澤ドキドキが止まりません。

あ〜、なんか吉澤心臓大丈夫かなぁ…

50 名前:forget me not 投稿日:2005/09/10(土) 08:19

「んぁ、梨華ちゃん!よっすぃ〜のリハビリってどうすんの?」

あ、それは吉澤も聞きたいっす。

「しばらく足は無理できないから、今できるのはやっぱり上半身の運動かな」

梨華ちゃんはそれぞれの機械や道具の説明や特徴を丁寧にしてくれる。

「ん〜、じゃよっすぃ〜これちょっと試してみなよ」

両手持ちの20kと書かれたダンベルを指さすごっちん。
しょっぱなからそっち行くんすか!?
むしろ1kと書かれた片手持ち用の方が吉澤的によろしいかと…

「ごっちん、ダメだよ!」

梨華ちゃんが止めに入ってくれる。
51 名前:forget me not 投稿日:2005/09/10(土) 08:20

そうそう、初めはゆっくりと軽い運動から…

「ちゃんとストレッチしないと。腕とか吊るんだから」

…そっちなんですか。

「あの…吉澤はこっちの方が…」

吉澤がそう言うが、ごっちんは20kのダンベルの用意をし始めていた。

やっぱり吉澤の考えは無視なんですね…。

その日から毎日、吉澤が病室とリハビリセンターを行き来する日々が続いた。

梨華ちゃんは暇な時間に吉澤の病室に来てくれて、ごっちんも毎日お見舞いに来てくれる。
そして3人で会話を楽しむのが日課になっていった。

52 名前:forget me not 投稿日:2005/09/10(土) 08:21

そんな毎日の中で自然と吉澤と梨華ちゃんは仲良くなっていった。

服の趣味。ピンクは微妙だけど、梨華ちゃんが好きなら吉澤も好きになる。
一人暮らし。いつも誰も話しす人がいない部屋が寂しいって言ってたから、いっぱいメールしてあげよう。

毎日の中、梨華ちゃんを知ることで、少しずつ『好き』が増えていくのが分かる。

吉澤の中に溜まったモノがいつ溢れだしてくるんだろう。

入院して10日目。
もう、梨華ちゃん病は末期症状になっていた。

53 名前:YUKI 投稿日:2005/09/10(土) 08:23
交信完了!(^0^)/

…なんだか自分の中にシリアスとギャグがいて話しの書き方がまとまらない感じがします(T^T)

ご指摘などありましたらどんどんしていただいて結構です。

では×2
54 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/10(土) 22:14
末期のよっすぃ〜がどうなっちゃうのか少し不安です(・Д・;)アワワワワ
リハビリか〜。結構辛いんですよね〜、簡単なものでも。
作者さんの入試は大丈夫でしたか?
俺もそろそろテストあるんでヤバいかもしれないっす(苦笑
次回も待ってます♪
55 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/02(日) 21:17
待ってる!
56 名前:YUKI 投稿日:2005/10/03(月) 16:47
お待たせしました!先にレス返しを☆

54>名無飼育さま
よっすぃはもう夜も眠れません(笑
試験は後は結果待ちですね〜。まぁ受かるかどうかは神頼み!

55>名無飼育さま
待っていただいてありがとうございました!


え〜雑談ですが、我が高校でドラフトに出た選手がおり、抽選の結果、希望の球団に行けないということがありました。
自分の希望を貫けないということは悲しいですね…

それでは交信開始!
57 名前:forget me not 投稿日:2005/10/03(月) 16:48

バサッ。

「きゃああぁ〜っ!!」

こんにちは、吉澤ひとみです。
ただいまリハビリの真っ最中。

さてこの悲鳴、カンの良い方なら誰が叫んだのか分かりますね。

そう、梨華ちゃんなんです。

「へへ〜、梨華ちゃんのぱんつはピンク色や〜♪」

「ちなみにレースなのれ〜す」

「それダジャレなんか…?」

「コラ〜ッ、二人ともいい加減にしなさ〜い!!」

「「逃げろ〜」」

小児科の暴れん坊の二人、通称あいぼんとのの。

58 名前:forget me not 投稿日:2005/10/03(月) 16:48

双子のようにそっくりなこの二人が梨華ちゃんに何をしたかと言うと、お約束のようにスカートをめくったのだ。…それも、吉澤の目の前で。

白いスカートの中に見え隠れする桃色のソレ。

吉澤が座って梨華ちゃんが立っていたので、丁度正面から見てしまった。

ごちそうさまでした。(合掌)

しばらく時間が過ぎ、すっきりした表情で帰ってきた梨華ちゃん。

お説教かげんこつか、どんなことが起きたのかは三人しか知らない。

「よっすぃー遅くなってごめんね。あの二人はいつもそうなんだから」

「あはっ、楽しそうじゃん」

59 名前:forget me not 投稿日:2005/10/03(月) 16:50

楽しくな〜いとぼやきながら二人のことをグチる梨華ちゃん。

とたんにハッとした表情に変わり、顔を真っ赤に染める。

「よっすぃー……見た?」

えぇ、見ましたとも。特等席でバッチリと。

しかし吉澤、そんな『でりかしー』に欠けるような輩ではございません。

「いや、梨華ちゃんのぱんつなんて見てないよ」

疑いの眼差しが吉澤を突き抜ける。

「…私見えたのぱんつなんて言ってないよ?」

「あ…」

しまった、自爆しちゃったよ。

「「………」」

二人して顔を真っ赤に染めて気まずい空気が流れだす。

60 名前:forget me not 投稿日:2005/10/03(月) 16:51

ここは一発吉澤が謝るか。

「あ、あのさ梨華――」

「――よっすぃ、ごめんね!」

「…へ?」

なんで梨華ちゃんが謝るんだろう。
むしろこっちとしては、いいもん見せてもらってビンタのひとつくらいは覚悟していたのだが…

「あ、あの、変なもん見せちゃって。私のなんて見てもしょうがないし、イヤな気分になったかな〜なんて思って!!」

早口で一気に言葉をつむぐ梨華ちゃんは一生懸命でとてもかわいい。
謝られている立場で不謹慎かもしれないけど、今とても梨華ちゃんを抱きしめたくなる。

「そんなことないよ」

61 名前:forget me not 投稿日:2005/10/03(月) 16:52

抱きしめたいという衝動をなんとか治めて、なんとか言葉をつむぐ。

「梨華ちゃんに対してイヤな気分になったり、ましてや嫌いになんか絶対ならないから」

…吉澤言ってから気づきました。
ある意味この科白って告白っぽい。
梨華ちゃん気づかないよね…?

「…ありがと」

下を向いて嬉しさを含んだ本当に小さな声で、梨華ちゃんはそう言った。

「よっすぃって、女の子泣かせだよね!!」

パッと顔をあげてそう言って笑う梨華ちゃん。

「へ…?なんでだよ〜」

「だって他の人にもいっつもそんな風に言ってるんでしょ?」

62 名前:forget me not 投稿日:2005/10/03(月) 16:54

「そ、そんなことないよ!…多分」

「…ふふっ…あはははっ!」

最後の言葉を聞いて梨華ちゃんは思い切り笑いだす。

「へへっ♪あははっ」

それにつられて吉澤も笑う。

数分前の沈黙なんて嘘かのように二人の笑い声が室内に響いていた。

63 名前:YUKI 投稿日:2005/10/03(月) 17:00
交信終了!少なくて申し訳ないですが、とりあえず生存しているということでupしました。
それではまた近い内に…
64 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/03(月) 21:31
54でしたw
お疲れ様でした!
よっすぃ〜の馬鹿!!w見ちゃったとか(・∀・)ニヤ
ののとあいぼんの登場も嬉しかったです^^

ドラフトですか〜。時にはとういうこともありますって(>_<)
そこから、どう頑張るかが勝負になりますね(何を偉そうに)

次回の交信も待ってます!!
65 名前:YUKI 投稿日:2005/10/18(火) 06:40
えっと、実に残念な事に…ぶっちゃけ携帯が壊れました。_| ̄|〇川
今兄弟のを借りて打ってるんですが、しばらく携帯事情は回復する見込みがありません。1〜2ヶ月くらいかかるかもしれませんので、しばらくの間お待ち下さいm(_ _)m
66 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/10(木) 10:04
作者さん待ってますよ
67 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/25(金) 09:16
俺も待ってます
68 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 04:28
突然失礼します。
いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
69 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/21(水) 17:36
1〜2ヶ月経ちましたが、どうですか?
待ってます

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