スクランブル

1 名前:天然水 投稿日:2005/08/20(土) 02:21

いしよし書きます
2 名前:00.エピローグ 投稿日:2005/08/20(土) 02:22


「もう12月だね」
「そうだね〜」
「クリスマスは一緒だね」
「そうだね〜」
「よっちゃ〜ん、話聞いてる?」
「聞いてるよ〜」
「もう・・・」
彼女は少し頬を膨らませ、ため息を漏らした。
それを見てあたしは、ちょっとまずったかなぁと思った。
「なんか、長かったなぁと思って」
「何が?」
「こういう風になるまでがさ・・・」
「ふふ、長かったよね」


3 名前:00.エピローグ 投稿日:2005/08/20(土) 02:23


****************************************


高校三年生の春、あたしはとても大切な人と永遠の別れをした。
いつもそばで笑っていて、落ち込んでいるときは励ましてくれて、あたしにとっては
かけがえのない存在。
彼女とは中二のときに付き合い始め、どこに行くにもほとんど一緒。

そんな彼女が倒れたのは高2の夏。病名は『白血病』。
あたしは頭の中が真っ白になり、しばらく彼女のお見舞いに行けなかった。

そんなあたしを見かねて喝を入れてくれたのが、幼馴染の美貴だった。

「あんたが行かないでどうすんの!一番つらいのは彼女でしょ!!
 あんたの苦しみなんて彼女の苦しみに比べたらなんてことないよ!!
 いままで支えてもらった分、あんたが支える番でしょうが!!」


4 名前:00.エピローグ 投稿日:2005/08/20(土) 02:24


この言葉があたしを動かした。
それから毎日少ない時間でもお見舞いに行き、彼女が喜ぶような話をたくさんした。
髪の毛は抜け落ちているものの、彼女はいつも笑顔であたしを迎えてくれて。
神様は本当にいるんじゃないかと思った。


5 名前:00.エピローグ 投稿日:2005/08/20(土) 02:27


・・・でも、やっぱりいなかった。
彼女の容態は悪化し、本当に死の淵まできていた。
そんな彼女があたしに残した言葉。

「頑張って先生になってね・・・それと・・・
 いい恋してね・・・」

彼女は最後も笑ってそう言った。


6 名前:00.エピローグ 投稿日:2005/08/20(土) 02:27

彼女のお葬式の日、彼女の母親から病室での彼女のことを聞いた。
倒れて以来、体の調子が良くなることは一度もなかったこと。
あたしが来たときは、出来るだけ笑っていようしていたこと。
そして、まだ生きていたいと夜な夜な泣いていたこと。
それを聞き、あたしは涙が止まらなかった。
彼女に本当に感謝し、「ありがとう」と何度も心の中で叫んだ。

7 名前:00.エピローグ 投稿日:2005/08/20(土) 02:29

それからのあたしは猛勉強。頭は正直悪かった。
でも先生になりたいって本気で思ったから。
彼女が思わせてくれたから頑張った。

あたしが大学に行けるなんて誰も思っていなかったと思う。
美貴にも「いまさら無理っしょ」と言われた。

でも人のことなんて気にしていられない。
ず〜っと勉強、常に勉強。受験の日まで勉強は続き、そして・・・

8 名前:00.エピローグ 投稿日:2005/08/20(土) 02:30

「あった〜!!受かった〜!!」
「マジで!?信じられない・・・」

美貴が目をいっぱい広げてビックリしているのを見て
誇らしげな顔をしてやった。

「誰だっけ、無理っしょとか言ってたの」
「うっ、誰だろうね〜そんなこと言うやつ」

美貴、顔が引きつってるし・・・

とにもかくにもあたしは見事に大学に合格し、
彼女との約束に一歩近づいた。

9 名前:天然水 投稿日:2005/08/20(土) 02:33

今日はここまでです。
頻繁に更新は出来ませんが、なるべく早く書いていきます。

梨華ちゃん登場は次回です。
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/20(土) 20:11
期待してます


ところで
プロローグじゃないですか?
11 名前:プリン 投稿日:2005/08/20(土) 21:23
お!いしよし発見。
次回の更新マターリ待ってまーす。
頑張ってください!
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/20(土) 21:34
いしよしだ〜。
期待してます!
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/20(土) 21:47
つづき気になるYO!
いしよし楽しみです。
14 名前:天然水 投稿日:2005/08/20(土) 22:29

>>名無飼育さん
 ありがとうございます。
 そして素で間違えました・・・


>>プリンさん
 ありがとうございます。
 ゆっくりな更新になると思いますがヨロシクどうぞm(__)m


>>名無飼育さん
 ありがとうございます。
 プレッシャーに弱いので、気に入る作品になるかわかりませんが、
 頑張ってみます!!


>>名無飼育さん
 ありがとうございます。
 上手く書けるように頑張ります!!


ひねりも何もないありきたりな作品になるかもしれませんが、
ほのぼのいきたいので、ヨロシクお願いします。
15 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/20(土) 22:31

「よっちゃん行くよー」
「吉澤さん早く〜」
玄関の前から二人の声がする。
「ちょっと、ちょっと待って!」
あたしは急ぎながら戸締りガスなどを確認して玄関のドアを開ける。
「マジ遅い!遅刻すんじゃん」
美貴が眉間にしわを寄せて言った。
「ゴメン、ほんとゴメン!!」
あたしが謝るも、美貴の機嫌は直らない。
やべーキレてるよと思いながら、あたしは二人の後を追った。

16 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/20(土) 22:35

あたしは今一人暮らしをしている。家から通えないわけではないが、
自立っていうのをしてみようと思い、一人暮らしに決めた。

そして美貴も同じ大学の同じ学部。本当は一つ年上なんだけど、
今年一緒に入学。いわゆる一浪ってやつだ。
別に一浪しなくてもこの大学に入れたのだが、試験の日に寝坊したのである。
しかもワザと。なぜワザと寝坊したのか・・・理由は単純。
一つ下の恋人と同じ学年になりたかったから。
あたしみたいに苦労して入った人もいれば、
こんなふざけた考えをしている人もいる。

17 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/20(土) 22:36

その問題の恋人が、美貴の隣にべったりくっついている松浦亜弥。
亜弥は大学は一緒だが学部は違うため、
ずーっと一緒にいることはできない。
だからいれるときは必ずべったりくっついている。
正直あんまり関わりたくない。
亜弥はあたしとタメなのに、なぜか敬語で『さん』付け。
何度言っても聞かないからもう諦めたけど、
やっぱり少し違和感を感じることがある。

18 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/20(土) 22:38

そんなこんなで入学して一ヶ月が経とうとしていた。

「だいぶ慣れたよね〜」
「うん、講義は長いけどね」
「たしかに」
あたしたちは同時にため息をついた。

「なんか楽しいことないかなぁ」
「刺激がほしいよね」
「バイトでもすれば?」
「亜弥ちゃんと居る時間短くなるからイヤ」
と言って美貴は口を尖らせた。
「ほんと亜弥のこと好きだよね」と呆れ気味に言うと
「大好き!!」と満面の笑み。
そのノロケ顔何とかしろよと思いながら学食の外を見た。

19 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/20(土) 22:39

木々を太陽が照らし、風が揺らしている、静かな午後の一時。。。

そんな中を一人の女性が通る。
「え?」
思わず声を出してしまい、美貴がどうしたの?という顔をする。
あたしは唾をゴクリと飲んで、
もう一度外を見たがそこには誰もいなかった。
今のは夢?幻覚?
あたしは軽く動揺した。
それに気づいた美貴が「大丈夫?」と声をかける。
あたしは「うん」とだけしか言えなかった。

20 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/20(土) 22:43

「みきた〜ん」
「亜弥ちゃ〜ん」
講義を終えた亜弥が美貴に抱きついてきた。
また抱き合ってるよ、さっき会ったばっかだろ。
あたしは呆れて「はぁ〜」とため息をついた。

それに気づいた亜弥が
「吉澤さん、うらやましいですか?」と聞いてきたから、
「全っ然!全く!!」と返事した。
するとニヤニヤしながら
「な〜んだ。吉澤さん好みのカワイイ子連れてきたのに」と言った。
「マジで?よっちゃん好みでしょ?相当面食いだよ、こいつ」
「わかってるよ〜だからマジでスゴイ子連れてきた!」
「え、見たい見たい!どこにいんの?」
美貴、がっつき過ぎだよ。
ってか二人で盛り上がり過ぎだから!!
あたしのことなんだよね?置いてくなよ・・・

21 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/20(土) 22:45

「じゃあ呼んでくるから待ってて!」
亜弥は手を振りながら入り口にかけていった。

「どんな子だろうね」
「亜弥はあんまり当てにならないからなぁ」
「何言ってんの?美貴と付き合ってるひとだよ。
 めちゃくちゃ見る目あるじゃん」
「だから心配なんだよ・・・」
ボソっと言ったつもりが美貴に聞こえていたらしく、
スゴイ顔で睨まれた。マジで怖い。

22 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/20(土) 22:47

すぐに亜弥が二人の女の子を連れて戻ってきた。

二人とも髪が長く、スラッとしている。

たいした興味も湧かなかったが、顔を見た瞬間にあたしは息を呑んだ。
あたしだけじゃなく美貴も。

そして二人で亜弥を見ると、誇らしげな顔をしてピースをしている。
あたしは何も言えなかった・・・

23 名前:天然水 投稿日:2005/08/20(土) 22:55
今日はここまでです。

梨華ちゃん出てこなかった・・・
スイマセンm(__)m

次回は出ます、たぶん
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/21(日) 14:42
わぁ→→!!!!!!!!!!!!
つづき気になるーーーー!!!!!!
25 名前:天然水 投稿日:2005/08/22(月) 02:51

>>名無飼育さん
 実はたいしたことないかもです(^^;)

26 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/22(月) 02:52

「カワイイじゃん!ちょっと黒いけど」
美貴が口を開いた。
「ね、ね、みきたん!言ったとおりだったでしょ?
 吉澤さんの好みでしょ?」
「好みっていうか・・・カワイイねぇ」

あたしをチラチラ見ながら話している。
二人とも美少女過ぎて、見惚れてしまっていた。

27 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/22(月) 02:54

「あの〜初めまして、柴田あゆみです」
二人が盛り上がっていると黙っているのに耐えられなかったらしく、
一人が挨拶しはじめた。

「あ、えっと石川梨華です」
もう一人も続いて挨拶してくれた。

「はじめまして、藤本美貴です」
美貴が元気よく自己紹介をしているのをぼーっと見ていると、
「あんたも挨拶ぐらいしなさいよ!」
いきなり頭を叩かれた。
「イってー、するよ!」
手加減無しに叩かれたので少しムカついてしまい、
「ども、吉澤です」
と愛想の無い挨拶をしてしまった。

28 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/22(月) 02:54

「よっちゃん照れ屋だから、こんな挨拶しかできなくて。ごめんね」
美貴が言った。

誰のせいだよ、と思いつつ、あたしは反抗しなかった。
反抗するよりも気になるものがあったから。

二人とも美少女なんだけど・・・『石川梨華』
あたしは今、彼女に釘付けになっている。
目が離せなくなっている。
本能が彼女から目を離せなくしている。

29 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/22(月) 02:56

ガン見していたせいか、石川さんの顔がだんだん怯えた顔になっている。
これはヤバイと思い、「ヨロシク」と微笑んでみた。

ん?まだ怯えた顔してる。。。
「よっちゃん、顔引きつってるよ・・・」

うまく笑えていなかったらしく、みんな苦笑いしていた。
ただ石川さんだけはまだ怯えた顔をしていて、少し笑ってる程度だった。

もしかして・・・引かれたかな・・・
あんだけガン見してたら誰でも引くか・・・

30 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/22(月) 02:57

挨拶のあと、学食で雑談していた。

二人は美貴と同い年で、学年はあたし達と同じ。
亜弥と同じ学部で、いつの間にか亜弥と仲良くなり
ここに連れてこられたらしいが、あたし達はすぐに打ちとけた。
二人とも明るい性格であまり人見知りをしないらしい。

でも・・・
石川さんがこっちを一つも見てくれないのは気のせいだろうか・・・

31 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/22(月) 02:59

「吉澤さんはスポーツとかやってた系?」と柴田さんに質問された。
「あ、うん、バレーボールをちょっと・・・」
「ちょっとなんかじゃないよ、メチャメチャ上手いんだから」
美貴が言うと柴田さんが少し食いついてきた。
「そうなの?もうやってないの?」
「ちょっとやり過ぎてね、疲れちゃったんだ・・・」
「そうなんだぁ」

「二人はスポーツとかやってるの?」
「私は全然。梨華ちゃんはテニスやってたんだよね?」
「え?あ、うん」
「通りで・・・」
石川さんに少し睨まれたため、最後まで言えずに美貴が固まった。
石川さん、怖いよ。

32 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/22(月) 03:00

「黒いでしょ。でもなんていうかさ、健康的な色だよね。」
柴田さんが美貴の言いたかったことを続けていってくれた。
「そうそうそう!健康的な色だなって!」
固まっていた美貴が言った。
「でも梨華ちゃん、少し気にしてるんだよね。
 私はいいと思うんだけど・・・」
「少しならいいけどさ、私ちょっと黒すぎだから・・・」
だんだん言葉が小さくなっていく。

誰もフォローしない。ってか出来ない!!
ネガティブオーラ全開で、誰も触れられない。

33 名前:01.運命!?の出会い 投稿日:2005/08/22(月) 03:01

誰も何も言わずに次の話題にいくと、石川さんもすんなり入ってきて、
みんなと一緒に笑っている。

面白い人だなぁ、さっきまで沈んでだのに・・・
あたしはそう思いながら、石川さんの言動に目を奪われていた。



・・・小指立ってるなぁ。。。


34 名前:天然水 投稿日:2005/08/22(月) 03:05
今日はここまでです。

梨華ちゃん登場!!
良かった良かった(^^)

今は夏休み中なので更新早くできています。
出来るときはどんどんいこうと思います。
35 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/22(月) 16:07
小指キャワ!
36 名前:天然水 投稿日:2005/08/23(火) 16:32

>>名無飼育さん
 梨華ちゃんの特徴なので、
 取り入れてみました。

37 名前:02.それぞれのココロ 投稿日:2005/08/23(火) 16:33

学校の帰り道、あたしは美貴と亜弥と
『柴田さんと石川さん』の話でもちきりだった。

「ってか世の中にあんなにカワイイ子がいるんだね」
「よく話しかけたよね」
「だってホントにカワイイから、カワイイ子大好きだし、
どうしても二人に見せたくて。
それにはお友達になるしかないでしょ?」

亜弥の行動力は改めてスゴイと思った。
いつでもどこでもイチャイチャできる人は違うよね、やっぱり。
今もずっとくっついてるし・・・

38 名前:02.それぞれのココロ 投稿日:2005/08/23(火) 16:34

「よっちゃんさぁ、どう思ったの?」
「どうって?」
「いや〜・・・トキめいたりとかさ、したかな?と思って」
「トキめいたりはしなかったよ」

「そっか。あれだけ可愛かったら彼氏とかいるよね」
「いるだろうね、ほっとか無いでしょ」
「いるかどうか聞くの忘れたね、これから作戦練るためにも早めに聞かなきゃ」

「なんの作戦?」
「『よっちゃんに恋人を作ろう作戦』に決まってんじゃん!」
「はぁ!?本人差し置いて勝手に作戦練るなよ!」
「やっぱさ、恋はしなきゃだめだよ」
「別にいいよ〜」
「まぁまぁ、任せといて」

そう言って美貴はあたしの肩をポンと叩き、
ぶつぶつ亜弥と相談し始めた。
あたしはすごく嫌な予感がしたけれど、何を言っても訊かないだろうと思い、
放置していた。

39 名前:02.それぞれのココロ 投稿日:2005/08/23(火) 16:34

すると美貴が突然話しかけてきた。
「ってかさ、よっちゃんは石川さん好みでしょ」
「なんで?」
「いや、なんかさ、似てない?」
「誰と?」
「あの〜ほら、前の彼女と」
「・・・・そうかな・・・?」
「顔じゃないけど、雰囲気が」

確かに石川さんと前の彼女の雰囲気は似ていた。
突然落ち込んだり明るくなったり。
そんなところも好きだった。
思い出すとまた胸が苦しくなる。絶対忘れない思い出。

『あたしは未練たらたらだなぁ・・・』
と思いながら隣でイチャつくカップルと帰っていった。

40 名前:02.それぞれのココロ 投稿日:2005/08/23(火) 16:35

そのころ梨華とあゆみも学食での話をしていた。

「三人ともいい人だったね!」
あゆみは梨華に話しかけたが、梨華は浮かない顔をしていた。

「どしたの?またネガティブモード?」
「いや・・・私の顔に何か付いてたかな?」
「え?」
「あのね、吉澤さんにずっと見られてたの。
 だからもしかしたら何か付いてたんじゃないかと思って・・・」
「いや、何も付いてなかったけど。そんなに見られてた?」
「うん、ずっと。あ、私嫌われたんじゃないかな?
 だから早く帰れって意味も込めて睨んでたのかも」

41 名前:02.それぞれのココロ 投稿日:2005/08/23(火) 16:36

梨華は相当ネガティブになっていた。
でもあゆみはニヤリとして、違う話を振った。

「亜弥ちゃんと藤本さんて付き合ってるよね」
「えっ?」
梨華は目をまん丸にして驚いている。
「気付かなかったの?ベタベタしてたじゃん」
「でもあれは、普通に仲良しなんだと思ってた」
「あれは恋人同士のイチャつきかただよ、間違いない」
あゆみは誇らしげな顔をしている。

42 名前:02.それぞれのココロ 投稿日:2005/08/23(火) 16:36

梨華はあゆみに聞けなかった。

『女の子同士の恋愛がありなのかどうか』

でもあゆみが普通に言うんだから普通なんだと思い始めていた。
あゆみもまた、梨華が何も言ってこないから
梨華にとっては普通のことなんだと思い、
これから楽しくなりそうだとわくわくしていた。

「これからあの三人と一緒に昼食食べようか!」
「え?迷惑なんじゃない?」
「そうかな?んじゃたま〜にはどう?」
「たま〜にならいいんじゃない?」
二人で納得して帰っていった。

でも梨華は自分のココロの変化に気が付いていなっかた。

『女の子同士でもありなんだ・・・』

43 名前:天然水 投稿日:2005/08/23(火) 16:39
今日はここまでです。

少しの更新でスイマセンm(__)m
44 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:14

6月。梨華ちゃんたちと出会ってから1ヶ月が経った。
あたしたちはお互いにあだ名で呼び合うようになり、
どんどん仲良くなっていった。


「やべ、レポートの提出って明日じゃなかったっけ?」
「そうだよ。よっちゃんまだやってなかったの?」
「え、美貴終わったの?」
「終わったよ。溜めるの嫌だからさっさとやっちゃいました」
「マジで?手伝ってよ。絶対終わらない!」
「はぁ?嫌だね!これから亜弥ちゃんとデートだし」
そう言って美貴は帰っていった。

45 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:14

ケチ。少しぐらい手伝ってくれてもいいじゃん!
今日は寝れないよぉ・・・・・

あたしは気分が落ちたまま、図書館に向かった。
少しは資料を集めないと進まないからね。

図書館はとても広く、何がどこにあるのか探すのに一苦労だった。
適当に資料を集めてどこに座ろうか考えていると、
窓際の風が気持ちよく入ってきそうな席を見つけ座った。

しばらく資料とにらめっこしていたが、
全く頭に入ってこないので何となく図書館を見回した。

46 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:15

そして遠くに座っている一人の女性に目を奪われる。
梨華ちゃんとは違う感覚の目の奪われ方。

その人は遠くからでも分かるぐらい輝いて見えて、
懐かしく思える人だった。


似てる・・・・・・


動揺してその場から逃げ出した。

47 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:15

この前も見た、前の彼女に似た人。
今回は幻覚でも夢でもなんでもない。
似た人がこの大学にいる。

あたしはその日、何もする気が起きずに
レポートも完成させることも出来なかった。

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ・・・・・・・
気になるぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

48 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:16

次の日美貴に怒られた。
「何やってんの!?あのレポート出さなきゃ
 単位もらえないよ?」
「分かってるけどさ・・・」
あたしは言い返す言葉が無かった。

昨日のことを美貴に言うべきなのかどうか。
そればかり考えていた。

でも言ったらきっと探し回るよなぁ。
探してほしい気もするけど・・・
でもややこしいことになりそうだから辞めておこう。

49 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:16

「よっちゃん、なんか隠してない?」
「え?あ、いや、別に」
「いやいや、隠してるでしょ」
「なんもないよ」
「顔に出てるんだよね〜分かりやすすぎ」
「・・・・・・」
あたしは言葉に詰まってしまった。

この状況は言わなきゃダメだよなぁ。

50 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:17

「もしかしてさ、梨華ちゃんと何かあった?」
「何で梨華ちゃんが出てくるのさ!」
「だって、よっちゃん梨華ちゃんといい感じじゃん?」
「どこが?普通に友達でしょ」
「そうなの?な〜んだ」

美貴はつまらないみたいな顔をした。

なんであたしと梨華ちゃん?
どっからそうなるんだよ。意味が分からない。

51 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:19

「んじゃ何があったの?」
「ん?いや・・・実はさ・・・」

あたしは昨日見た人のことを話した。
美貴が複雑な顔をしてあたしに聞いてきた。

「よっちゃんはその人のことが好きになったの?」
「そんないきなり好きになんてならないよ
 ただ顔が似てるから少し動揺しただけで」
「ふ〜ん・・・」

52 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:19

美貴はそれ以上何も言わずに、授業を受けていた。
意外な態度に少し戸惑い、だんだんとイライラしてきた。

何だよ、何か言えよ!!
幼馴染が困ってるって言うのにさ!!
あ〜〜なんか腹立ってきた!!

あたしは授業を抜け出し、学食へと向かった。
この時間の学食は人が少ないせいか、とても静かで穏やかな気持ちになる。

53 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:20

学食に着くと、梨華ちゃんが一人で座っていた。

美貴が変なこと言うから少し意識してしまい、
気付かないフリをして適当なところに座った。

すると一分もしないうちに梨華ちゃんがあたしに気付き近づいてきた。

「よっすぃ〜?講義どうしたの?」
そう言ってあたしの隣に座った。
「ん?抜け出してきた」
「どうして?ちゃんと受けないとダメだよ」
「なんか・・・めんどくさくて」

梨華ちゃんはしょうがないなぁという表情であたしを見ている。

なんか照れるなぁ。そんなカワイイ顔で見つめちゃイヤン!!
・・・・・・・・・・・・・

54 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:21

「梨華ちゃんはさ、初恋っていつ?」
「何いきなり」
「いや、なんか聞いてみたくて」
「う〜ん・・・幼稚園のときかな。誰々君が好きとか言ってたし」
「そうなんだぁ」
「よっすぃ〜は?」
「あたしは・・・前の彼女かな」

あたしは呟くように言い、それを聞いた梨華ちゃんは複雑な顔をしている。

なんでみんな前の彼女の話するとそんな顔するんだろ。
カワイソウとか思ってるのかな。。。

55 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/08/26(金) 00:21

講義終了のベルがなり、周りがザワザワしてくる。

「またウルサイ奴らが来るね」
あたしが笑いながら言うと、梨華ちゃんも笑いながら
「そうだね」
と言ってくれた。

梨華ちゃんは癒し効果があるな。
奴らとは違って・・・
あぁ来たよ。最高に賑やかな奴らが。

「美貴たん、今日何食べる??」
「今日はね〜カルビ丼!!」

昨日も食ってただろ、カルビ丼。。。。。

56 名前:天然水 投稿日:2005/08/26(金) 00:24
今日はここまでです。

明日から用事で家を開けるため
しばらく更新できませんが、
戻ってきたら更新しますのでm(__)m
57 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/05(月) 13:44
いしよしも気になりつつ・・・
川VvV)の最後のセリフがなんか可愛いなぁw
まったりお待ちしています。
58 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:18

みんなで雑談をしながら昼食をとっていると、
その人は突然現れた。

あたしが固まっている姿を見て、
美貴があたしが見ている方向を見て固まった。

「よっちゃん?あの人・・・?」
「・・・そう」
「ちょ、待って。似すぎじゃない?」
「だから言ったじゃん。似てるって」

美貴は予想以上に似ていることに驚いたらしく、
しばらく呆然としていた。

59 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:19

そんなあたし達に気付かず、亜弥と梨華ちゃんは雑談している。

彼女は一人で昼食をとっている。
すると美貴が徐に立ち上がり、彼女のほうに歩き出した。

「ちょっと美貴!どこいくの?」
あたしの声など聞かずにどんどん近づいていく。

「美貴たんどったの?」
「いや、よくわかんない・・・」
亜弥も梨華ちゃんも心配そうに見つめている。

なにを話しているのかまでは聞こえないが、
一緒にどうか?ぐらい言ってるように思える。
美貴のことだから友達になろうと思っているに違いない。

60 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:20

しばらくして美貴が一人で戻ってきた。

「ダメだった。断られた・・・」
「美貴たん!まさかナンパしてたの!?」
亜弥が怖い顔をして美貴を話かけた。

「違うよ!こんなにカワイイ彼女がいるのに
そんなことするわけないじゃん!!
 あの人見てみてよ。誰かに似てない?」
「ん〜?・・・あっ、似てる!!え、本物じゃないの!?」
「んなわけないでしょ。世の中に似てる人が
 3人はいるっていうからね」

そんな二人の会話に梨華ちゃんは真剣に聞き入っている。

そんなに真剣に聞くほどでもないんだけどね・・・

61 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:21

「よっちゃん、ダメだよ。なんか絡みづらい」
「誰が絡めって言ったんだよ。
 ただ似てるってだけで話しかけられたら迷惑でしょ」
「だって・・・かなり気にしてるみたいだったからさ・・・
 なんか美貴に出来ることあればなと思って」
「余計なお世話なんだよ。美貴は何もしてくれなくていいから」

少し強い口調になってしまったため、美貴が俯いた。

「よっすぃ〜、ちょっと言い方キツイよ」

梨華ちゃんに注意され、あたしは少し反省した。
徐に美貴が話し出した。

62 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:22

「よっちゃんさぁ、アレ以来恋して無いじゃん?
 そういう相手が居ないっていうのもあるかもしれないけど、
 恋愛に対して臆病になってるのかな?と思ったの。
 よっちゃんには良い恋してほしいしさ。
 これがいいきっかけになればと思って・・・・」

美貴はいつでもあたしのことを心配してくれる。

受験の時だって、「無理だ」と言いながらも
あたしの不得意な部分を根気強く教えてくれた。

そのおかげで今の自分があるわけで・・・・・

63 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:23

「ごめん、ありがと。でも臆病になってるわけじゃないよ。
 いつでも恋しようと思ってるし。
今はそういう相手が居ないってだけで・・・・」

この言葉にウソはなかった。

前の彼女を引きずっているわけではない。
ホントに自分が大切にしたいと思える相手がまだ居ないだけ。
現れるのを待っているだけ。

自分で探さないところが卑怯なのかもしれないけれど、
そんなに慌てる必要もないなと思う。
ゆっくり自分のペースで・・・

64 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:24


「なんかしんみりしちゃったね。ゴメン!
 まぁよっちゃんに、恋する気持ちがあると分かって良かったよ」
「当たり前じゃん!いつまでもグチグチしてませんよ」
「そうかな?昔よっちゃんのベーグル食べたの、
今でもグチグチ言ってくるしょ」
「あれは!・・・ホントに楽しみにしてたからさ・・・」

しんみりしていた雰囲気が一気に明るくなり、
また雑談へと変わっていった。

「んじゃ、あたし講義あるから!」
「うん、後でね〜」
「「バイバイ〜」」

あたしは教室に向かった。


65 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:26



「でもホント良かったよ、よっちゃんに恋する気持ちが残ってて。
 ね、梨華ちゃん?」

梨華は話を振られてドギマギしていた。

「でも吉澤さんは鈍感だから、恋するほうも大変ですよね」

亜弥も梨華を見ながら言った。

「なんで?私を見るの?」
梨華は分からないといった顔をして二人に尋ねる。

66 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:27

「なんでって。梨華ちゃんはよっちゃんのこと好きなんでしょ?」
「え?私が??」
「違うの!?美貴たちずっとそう思ってた・・・
 だから三人で二人を応援しようと思ったんだけど」

『三人??美貴ちゃんに亜弥ちゃんに・・・後は誰?』

「柴ちゃん情報だから間違いないと思ってたのにね」
亜弥が言った。

67 名前:03.突然の出現 投稿日:2005/09/08(木) 14:28

「柴ちゃん?柴ちゃんがそんなこと言ったの??」
「うん、【アレは絶対好きだね!!】って」
「ってか美貴たちが見てても、
梨華ちゃんはよっちゃんに気があるもんだと思ってたし」
「そんな風に見えるの?どうしよ、よっすぃ〜も思ってるかな?」
「さっき言ったでしょ。よっちゃんは鈍感だって。
 何にも気付いてないし、思ってないよ。
 だから梨華ちゃんが頑張らないと!!!!」


『頑張るって言われても・・・別によっすぃ〜のこと・・・
 好きじゃないし・・・でもそう見えるってことは好きなのかな
 確かに綺麗だしカッコいいし背高いし優しいけど・・・』


梨華が一人の世界に入っていく中、
美貴と亜弥は二人の世界に入っていた。。。。。。。。


68 名前:天然水 投稿日:2005/09/08(木) 14:34
今日はここまです。

しばらく放置してスイマセンでした。
これからもゆっくりいきますので・・・(^^)/


>>名無飼育さん
 ありがとうございます。
 これからもマッタリお待ちください!!
69 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/11(日) 21:35
更新乙です。作者様のペースでがんがってくださいね!
まったりお待ちしています。
70 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:43

 彼女を見つけてから一週間が経った。
 あれ以来一度も見かけてはいないが、
 どこかに居るんじゃないかと妙な期待をしている。

「はぁ〜」
「どったの、よっちゃん、ため息なんてついて」
「いや、別に。ただ出てきただけ」

 美貴がニヤニヤしている。

「なんだよ!」
「よっちゃんて分かりやすいんだよね〜
 あの人のこと気になっているんでしょ?」

 う、見破られてる・・・

71 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:43

「やっぱり図星だ!そんなに気になるなら美貴が調べてあげるって」
「止めて!それだけは絶対に辞めて!
 ロクなことが起きない気がする・・・」
「な〜んで!?親切で言ってるのに!」

美貴は頬を膨らませて怒っていたが、あたしは適当に流していた。

「はぁ〜・・・・」

72 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:44

==================================

「ねぇ柴ちゃ〜ん」

 梨華は今あゆみとマックに来ている。

「ん?どしたの?」
「私ってさ・・・・・よっすぃ〜のこと好きに見える??」
「くぅふ、何いきなり!びっくりしたなぁ」
「ゴメン・・・」
「いやいや、まぁ見えるっちゃ見えるけど・・・
 嫌いではないでしょ?よっすぃ〜のこと」
「嫌いじゃないよ!!でも別によっすぃ〜だけじゃなく、
 美貴ちゃんも亜弥ちゃんも好きだよ」
「そうだよねぇ。。。でもなんか違う気がするんだよね。
 う〜ん・・・よく分からないけど、みんなとは違う感情を
 持っているように思う。なんだろね、分かんない」

73 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:46

梨華はアレ以来、ひとみのことを変に意識してしまい
うまく話せなくなっていた。

「みんなが変なこと言うからよっすぃ〜とうまく話せないんだよ。
 もう・・・どうしよ」
「意識してるってことはそういうことなんじゃないの?
 いいじゃん、よっすぃ〜カッコいいし優しいし」
「いや、わかんない・・・好きとか分かんない・・・
 はぁ〜・・・」

あゆみは呆れた顔で梨華を見ていた。

74 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:47

 すると梨華の携帯が鳴った。
 梨華は携帯の名前を見てハッとした。

「よっすぃ〜だ!どうしよ、どうしよ!」
「普通に出ればいいじゃん!ト・モ・ダ・チなんでしょ?」

 あゆみはニヤニヤしながら梨華に電話に出るように促した。
 梨華は唾を飲み込み、電話に出た。

75 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:48

「もしもし?」
『あ、梨華ちゃん?今何してた?』
「えっと、柴ちゃんとマックに居るけど?」
『そっか、これからなんか用ある?
 もし無ければ今から会えないかな?』
「今から??」

 梨華はあゆみの方を見て、助けを求める顔をした。
 しかしあゆみは「行け行け」と促す。

76 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:49

「うん・・・分かった。どこに行けばいいの?」
『そうだなぁ、、、天気もいいし、公園でも行かない?
 学校の近くにあるじゃん、あの公園』

 学校の近くにはそれほど大きくは無いが公園がある。
 以前、ひとみが落ち着くと言っていた公園であることを思い出し、
 即OKした。

「どうしたんだろ、いきなり・・・」
「暇だったんじゃない?
 梨華ちゃんの気持ちには全く気付いてないから、
 変な意味はないと思うよ」
「だから違うってば!別に好きじゃないよ!!」

77 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:50

あゆみは怒り出した梨華にビックリしていたが、
 またすぐにニヤニヤ顔になり、
 「頑張れ!」と残して去っていった。

 「違うって言ってるのに・・・」

 梨華はぶつぶつ言いながら店をあとにした。

78 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:50

 五分ほど歩いて公園に着くと、すでにひとみが来ていた。
 草の上に座り、梨華を見つけて無邪気に手を振っている。

『カワイイとこもあるんだよね〜たまに少年になるし』

 梨華はクスクス笑いながらひとみの元へ歩いていき、
 ひとみの横に座った。


「ごめんね、いきなり呼び出しちゃったりして」
「ううん、大丈夫だよ。特に予定も無かったし。
 でもどうしたの?」
「ん?なんかね、会いたくなっちゃった」

79 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:51

 ひとみは照れ笑いをしている。

 ひとみは梨華と居るときが一番落ち着くことに気付いていた。
 最近はもやもやしていたので、
 なんとなく梨華と二人で会いたかったのだ。

 そんな中、梨華は妄想を広げていた。

『会いたかったってどういうこと?私に会いたかったのよね?
 なんで私?まさかよっすぃ〜、私のことを・・・
 いや、そんなはずない。柴ちゃんも無いって言ってたし・・・
 でも・・・なんで・・・?』

80 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/09/22(木) 01:53

「梨華ちゃん??」

 ひとみの声で梨華は我に帰った。

「ごめん、どっか行っちゃってた・・・」
「梨華ちゃんてさ、いつもどっか飛んでくよね」

 ひとみはニコニコしながら梨華を覗き込んだ。
 梨華はひとみの大きな瞳を間近に見てドキドキしてしまった。

『ほんと綺麗だなぁ。真っ白で、肌が透き通ってる・・・』

 梨華は見惚れながら、ひとみと梨華の間にある
 ひとみの手にいつの間にか触れていた。。。。。。。

81 名前:天然水 投稿日:2005/09/22(木) 01:59
今日はここまでです。。。

>>名無飼育さん
 アリガトウございます!
 頑張ります。


視点が変になっているかもしれませんが、
許してください・・・スイマセン!!!!
82 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/24(土) 22:14
更新乙です。なんか二人ともじれったいけど、いいですね〜。
一人で考えすぎてる(*´▽`)さんが可愛らしいなぁ。w

83 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 18:52

 二人は見つめあったまま、しばらく沈黙が流れた。

 なんだ、この雰囲気は・・・なんで見つめ合ってるんだ??

 あたしは沈黙に耐えられずに声をかけた。

「梨華、ちゃん??」

 すると梨華ちゃんは「あ、ごめん」と言ってあたしから手をはなす。

「どうしたの?なんかあった?あたしで良かったら相談にのるよ?」

 梨華は自分のしたことに恥ずかしくなり、
 顔を真っ赤にして首を振っている。

 気になるけど、言いたくないのに言わせるのはカワイソウだよね。
 このままにしておこう。

 あたしは話題を変えてマシンガントークを始めると、
 梨華ちゃんは話を聞きながら笑ってくれたから少し安心した。

84 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 18:52

 陽が落ちてきて、辺りが暗くなってきたから帰ることにした。
 駅まで梨華ちゃんを送っていった。
 でも梨華ちゃんは浮かない顔をしている。

「梨華ちゃん、やっぱり変だよ?どしたの?」

 梨華ちゃんは慌てて笑顔を作り、「何も無いよ!」と言ったけど、
 やっぱりどこか寂しそうな顔をしている。

 しつこいとか思われたくないし、もういいか。

 あたしはもう気にするのを辞めて、駅の改札で梨華ちゃんとお別れする。

85 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 18:53

「それじゃあまた、学校で」

「うん、気をつけてね」

「そっちもね」

 あたしは梨華ちゃんの姿が見えなくなるまで手を振り、
 見えなくなったところで一つ伸びをして、

 明日も学校だぁ、と思いながら家路を急いだ。


 一方梨華ちゃんは・・・

 今日の行動は絶対おかしかったよね。
 変に思ってるよね。変って言ってたよね・・・はぁ。。。

 手とか触れてたし、、見つめ合っちゃったし、、綺麗な眼だったなぁ。。

 梨華は自分の行動よりも、ひとみの眼を思い出していた。。。

86 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 18:54

==================================


 次の日。
 あたしたちは学食でいつもの雑談をしていた。

「梨華ちゃんね〜音痴なの!
 こんなカワイイ声してるけど、音痴なの!」

「ちょっと柴ちゃん!そんなことわざわざ言わなくてもいいでしょ」

「ははは!だから、カラオケに行く時は梨華ちゃん誘ってね☆」

「もう!柴ちゃんのバカ!!柴ちゃんなんか嫌い!」

87 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 18:55

 こんなくだらない会話を繰り返していた。
 くだらないんだけど楽しくて。心地良かった。

「あたしちょっとトイレ」

「いっトイレ!」

 美貴ちゃんつまんな〜いとか、オヤジだよ〜とか聞こえてくる中、
 あたしはトイレに向かった。

 梨華ちゃんは音痴なのか〜覚えておこう・・・
 ん?あれは、、、あの人じゃん!トイレでばったりとか
 なんかイヤだなぁ。。。

 そう思いつつもトイレに入った。

 彼女は鏡を見て、化粧を直している。
 入った瞬間に鏡越しに目があったが、気にせずに個室に入った。

 やっぱり似てるよなぁ。。。ドキっとするもんなぁ。。。

88 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 18:56

 個室を出ると彼女はまだ化粧を直していた。

 あたしがトイレを出ようとしたとき、

「吉澤さん、だよね?」

 彼女がいきなりあたしの名前を呼び出した。

 何で?あたしの名前知ってるの?

「違ったっけ?」

「あ、いや。吉澤です」

「そっか、合ってた。私は後藤真希。よろしく」

 いきなり自己紹介され、握手を求められた。
 断る理由も無いので握手をする。その瞬間!!

89 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 18:58


「んっ?」


 目の前に後藤さんの顔がある。
 くっついてる?ってか、キスしてる??

 あたしは頭の中が真っ白になり、ボーっとキスをされていた。

 ふいに入り口に人の気配を感じた。そして後藤さんの唇が離れる。
 あたしはそのまま入り口を見ると、
 そこには梨華ちゃんが立っていた。

 目を見開いてあたしたちを見ている。
 あたしが声を出そうすると、梨華ちゃんは走って出て行った。

90 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 18:59

 まずい、、、まずい、、、これはまずい。。。

 あたしはそう思い、
 原因の後藤さんを置いて梨華ちゃんを追いかけた。

 廊下を歩いている梨華ちゃんを見つけ、
 事情を説明しようと走りよる。

「ちょ、待って!違うの、違うんですよ!」

 梨華ちゃんがあたしの言葉をじっと待っている。
 その顔がものすごく怖くて・・・
 いつもの梨華ちゃんじゃないYO!!

 あたしは呼吸を整えて説明しようとしたが、
 うまく言葉が出てこない。

91 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 18:59

 説明ってどうしたらいいんだよ。
 あっちが勝手にしてきたって言えばいいのかな?
 そんな説明でいいのか??

 かなり悩んでいるあたしを見て、
 梨華ちゃんは一つため息をつき静かに言った。


「最低」


 ぐさっ!!これは効きました。
 あんなに穏やかな梨華ちゃんに言われるなんて・・・


 この言葉を残して、梨華ちゃんはみんなの元へ戻っていった。

92 名前:04.その時どう動く!! 投稿日:2005/10/13(木) 19:00

 あたしが戻ったときには、
 いつもの優しい笑顔の梨華ちゃんに戻っていたけど・・・

 トイレでのことは言わないで居てくれたみたいで、

「よっちゃん遅いよ〜大きいほうだったんだね」

「美貴たん、学食で言うことじゃないでしょ!!」

「あ、ごめ〜ん。でも誰も食べてないからいいじゃん」

 美貴、そういう問題じゃないと思うよ。
 と思いつつも梨華ちゃんのことが気になって・・・

 普通に笑ってるもんなぁ。逆に怖いよ。どうしよ。

 あたしはその日、梨華ちゃんの顔色ばかり伺っていた。
 色が黒いとかじゃなくてね。。。。。。。


93 名前:天然水 投稿日:2005/10/13(木) 19:01
今日はここまでです。

梨華ちゃんの怖い顔はみなさんが知ってる通りの
あの顔ということで・・・
94 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/16(日) 18:31
ごっちん・・気になる。。
95 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 17:53


 7月の終わり。
 あたしたちは平凡な学校生活を送っていた。。。


 平凡な学生生活でも、テストは必ずやってくる。


 明日からのテストに向けて、
 あたしと美貴は開いている教室で勉強していた。


96 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 17:53


「明日からテストだよ〜、やべー」

「よっちゃんはいつもヤバイっしょ。少しは勉強しなよ」

「・・・美貴はいいよね、頭がいいからさ。
 あたしの場合、人の倍の倍ぐらいやらなきゃいけないわけさ。
 そんなのやる気失くすに決まってるでしょ」

「決まってるとか言われても・・・そんなの美貴分かんないし。
 自分にやる気がないだけでしょ?」

「やる気はあるよ!!ただ脳が働いてくれないだけで!!」

 美貴は「はいはい」と言ってノートに目を移した。

 はぁ、あたしって何でこんなに頭悪いんだろ・・・


97 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 17:54


 少しすると、梨華ちゃん・柴ちゃん・亜弥が入ってきた。


「どう?勉強のほうは」

「全く無理です。あたしには勉強向いていません」

「確かによっすぃには勉強向いてないよね。
 でも勉強向いてる人なんていないから大丈夫だよ。
 なんとかなるさ!」


 そう言う柴ちゃんの隣で梨華ちゃんは優しく微笑んでいる。


98 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 17:56


 あのトイレ事件以来、普通に話しはしてくれるんだけど、
 梨華ちゃんが妙によそよそしくて
 あたしは少し寂しい思いをしていた。


 確かにキスはしちゃったけどさ・・・

 あたしからしたわけじゃないし・・・事故みたいなもんだし・・・


 あれから後藤真希に何度か会ったが、何事もなかったように
 挨拶すらしてくれない。


 あれは一体何だったんだろう???


99 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 17:57


 あたしはワザと梨華ちゃんに話を振るようにしている。


「梨華ちゃんたちはどう?大丈夫そう?」

「私たちも結構ヤバイんだけどね、何とかなりそう」


 いつも梨華ちゃんに話を振るため、美貴たちは「怪しい」と
 目を光らせてあたしたちを見てくるようになった。


 何もないわけじゃないけど、特別2人で何かあるわけでもなく。


 前は反論してたけど、
 もう無駄だと分かってからは徹底的に無視している。

 でもそれが余計に怪しいらしく、
 美貴の視線がどんどん光るようになった。


100 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:02


「ねぇねぇ、テスト終わったらさ、カラオケでも行かない??
 パーっと騒ぎたい気分なんだけど」

「いいねぇ、行こうよカラオケ!梨華ちゃん音痴だけど」

「もう柴ちゃん!!いいよ、私行かない!」


 柴ちゃんの余計な一言に梨華ちゃんは拗ねてしまった。


 「いいじゃん、音痴でも」とか「騒げりゃいいんだよ」とか
 フォローになっていない言葉でフォローしようとしている。


「梨華ちゃん行かないならあたし行かないよ。
 つまんないじゃん」


101 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:04


 ニヤニヤニヤニヤニ。


 みんなニヤニヤしてる。あたし変なこと言った?

 普通のこと言っただけだよね??


「よっちゃん、やっぱりかぁ・・・
 梨華ちゃん行かなきゃとか、甘えんぼさんだね」


 美貴はそう言いながら、ずっとニヤニヤしてる。

 柴ちゃんも亜弥も、ニヤニヤニヤニヤ。

 梨華ちゃんだけは顔を赤くして照れている。


102 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:04


 この状況はおかしい・・・

 ってかみんな勘違いしてるよね。

 確かにそういう風に聞こえなくも無いし・・・

 そう思っちゃうかもしれないけどそうじゃない・・・


 こいつらの誤解を解くにはまだまだ時間がかかりそうです。。。。。。


103 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:06


==============================



あたしたちは今カラオケに来ています。

みんなテストを終え、すっきりした顔をして。


「テストが終わるとさ、やっぱり清々しいよね!
 なんかやりきったって感じで」

「そうだねぇ、あの苦しみから抜け出せたのがいいねぇ」

104 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:07


「しかも夏休みだよ!しかも2ヶ月ぐらいあるんだよ!
 どうしよ、ねぇどうしよ!!」

「いやいや亜弥ちゃん、興奮しすぎだから」

「だって美貴たん!夏休みどうするか、全然決めて無いじゃん。
 早く決めないと、すぐ終わっちゃうよ!」

「大丈夫だよ。まだ2ヶ月ぐらいあるんでしょ?
 そんなに慌てなく」

「そんなこと言ってたら、どんどん過ぎちゃうんだから!
 予定はビシビシ決めていかないとね」


105 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:07


あたしたちはこの亜弥の言葉で、夏休みの予定を立て始めた。

「やっぱ海行きたいよね」とか「泊まりで旅行でしょ」とか・・・


あたしはそんな風に話しているみんなを眺めながら、
少しニコニコしていた。


なんかいいよね、こういうの。

みんなとワイワイするの、別に嫌いじゃないし。

やっぱり気の合う仲間と過ごせるって嬉しいことじゃない。


あたしがニコニコしていると、
美貴がニコニコしながら近づいてきた。


106 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:08


「何ニコニコしてんだよ」

「よっちゃんだってニコニコしてるじゃん。な〜んか嬉しそ」

「そりゃ嬉しいよ。楽しそうだし」


ニコニコしながら話していると、美貴の顔がニヤニヤに変わった。


「よっちゃんさぁ、梨華ちゃん誘ってみれば??
 夏って恋の季節だと思うよ」

「はぁ?意味わかんね。ほんと何度も言うけど、
 あたしらそういうんじゃないから!」


美貴は口を尖らせながら、「素直じゃないなぁ」なんて
言ってるけど・・・

ほんとそういうんじゃないんだから・・・


107 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:11


「でもさぁ、よっちゃん暇でしょ?
 梨華ちゃんも暇そうだし、どっか遊びに行けば?
 美貴たちはさ、デ〜トがあるからデ〜トが」


へいへい、どうせあたしは邪魔者ですよ。

そっかぁ梨華ちゃんも暇なら遊びに行ってもいいよね、うん。


「あれ、柴ちゃんも暇じゃないの??」

「え?よっちゃん知らないの?」

「何が?」

「柴ちゃんは相手いるし。居ないの二人だけだから」


108 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:12


そうなんだ・・・柴ちゃん居るんだ・・・

知らなかった、ちょっとショック・・・

あたし知らないこと多すぎだな・・・


夏休みの計画はみんなに任せておいて、あたしは自分の計画を
立てようと思っていた。


それにしても2ヶ月って長いよなー

金もないし、バイトでもするかー


109 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2005/11/24(木) 18:13


みんなは夏休みの計画を置いといて、カラオケを始めた。


そうだよね、せっかく金払ってるんだし歌わなきゃね!

あ、梨華ちゃんが歌ってる。

ん〜あんまり・・・上手くは無いよね・・・


でもカワイイね〜、ん〜やっぱりカワイイね、梨華ちゃんは。


・・・・・・・・・・


はぁ・・・トイレ行ってこよ・・・



110 名前:天然水 投稿日:2005/11/24(木) 18:19
お久しぶりです、今日はここまでです。


>>名無飼育さん

 ごっちん・・・何でしょうねw

 頑張って更新していきます(。・_・。)/


111 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/29(火) 13:00
一気に読みました。
三人のこの後の展開が気になる…。
112 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 05:31
突然失礼します。
いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
113 名前:モウリ 投稿日:2006/02/28(火) 21:25
まってます!!
114 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:37


______ ザー


______ ガチャ


「ふぅ」

あーあ、すっきりした。

それにしても最近梨華ちゃんカワイイなぁ。

何かあったのかな?・・・恋?・・・
まさかね、そんの話聞かないし。
でもあたしの知らないところで話が進んでることあるからなぁ。
でも聞くことも出来ないし・・・


115 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:37


「はぁ」


「よっすぃ?」

「おぁっ!ビックリしたぁ」

「ふふ、そんなに驚かなくてもいいでしょ?」

「あぁ、ゴメン・・・」

「何考えてたの?ため息ばっかりついて」

「いや、別に・・・たいしたことじゃない」

「なぁに?何か悩み事?」

「うん・・・ほんと何もないから」

「そう?ならいいけど」


116 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:38


梨華ちゃんはそういいながら、軽く化粧直しを始めた。


「ん?なぁに、よっすぃ。そんなに見ないでよ・・・」


あたしはいつの間にか見とれていたらしい・・・

梨華ちゃんの頬が赤くなってくる。

あたしも恥ずかしくなって・・・しばし沈黙・・・


「戻ろっか」


あたしが言うと、梨華ちゃんはすこし不満そうな顔をしている。


117 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:38


「ほら、また美貴たちが変な疑いかけられるからさ」

「・・・・・・・」

「梨華ちゃん?」

「よっすぃはさぁ、、、美貴ちゃんたちにいろいろ言われるの嫌?」

「え?・・・嫌って言うか、有りもしないこと言われるのはさ、
 やっぱりいい気はしないっていうか、なんて言うか」

「わたしは・・・嬉しいんだけどね」


118 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:39










________ バタンッ










119 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:40





ん?今のは何?梨華ちゃんは何を言ってるの?




あたしの頭では理解できないことを言って出て行った。


後を追って出て行く。





120 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:40




「ねぇ梨華ちゃん?どしたの?」



「別に」



「えぇ?何怒ってんの??」



「何でもない」




121 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:41



そう言うと梨華ちゃんは部屋に入ってしまった。


何だよ、意味分かんね。


あたしは頭もポリポリ掻きながら、部屋に入る。

梨華ちゃんはさっき居た場所とは違う、
あたしと離れたところに座っている。

そして何事も無かったかのように、盛り上がり始めた。


この光景、前にも見たことあるんだよなぁ・・・


122 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:41




「はぁ」



あたしはまたため息をつく。



あぁ、幸せが逃げていく・・・




123 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:42



あたしは梨華ちゃんのことが気になりちらちら見ていた。


「美貴ちゃん歌うまいね!歌手になれるんじゃない??」

「え?そうかなぁ。実は歌手目指そうとした時期があったんだよね」


そんなの初耳だ。美貴が歌手なんて。
聞いたこと無いぞ、そんな話。


124 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:42


「あったよねぇ、そういえば。
 でもあたしが美貴たんがみんなのものになるのが嫌だったから、
 諦めさせたの!!」

「そうそう。亜弥ちゃん悲しい顔するんだもん。
 美貴も亜弥ちゃんを置いてまでしたいことじゃなかったし」


そう言って美貴は優しい顔で亜弥を見ている。


ほんと美貴って亜弥のこと好きだよなぁ。

まぁ亜弥もだけどさ。相思相愛かぁ・・・


125 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:43



「へぇ。いいなぁ、私もそんなに愛されてみたいよぉ」

「はは。いつか出来るよ、梨華ちゃんに相応しい恋人が」

「そうかなぁ?あ〜早く見つからないかなぁ・・・」



恋人かぁ・・・

あたしも欲しいなぁ、安心して一緒に居れる恋人が・・・


梨華ちゃんの笑ってる顔が見える。



126 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:44



あんな笑顔の人がいいよなぁ。こう・・・優しい笑顔。


また美貴とは違う笑顔なんだよねぇ。


ん?ちょっと美貴とくっつきすぎじゃね?


離れろよ!あんなセクハラ親父に近づくな!!



そんなあたしの心配をよそに、2人の間はどんどん狭くなる。

次第に亜弥も気になり始めたのか、顔が怖くなってきた。


127 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:45



うわ、無理。この顔の亜弥には近づけね。


ってか美貴気付けよ!!お前の彼女だろ!!


ほらほら・・・顔が・・・やべー!泣きそうだよ!!



「うぅぅ、美貴たんのバカぁぁぁ!!」



我慢できなくなった亜弥が部屋を飛び出してしまった。


美貴は「え?えぇ?」とか言って、目を丸くしてビックリしてる。



128 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:46



「気付けよ・・・ずっと怖い顔してたじゃん」

「うそぉ!全然気付かなかった・・・」

「早く行けよ」

「あぁ・・・はい!!」



美貴も急いで部屋を飛び出していった。


もう本当に世話のやける奴らだ。



129 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:47



「亜弥ちゃん大丈夫かな?
 私が美貴ちゃんとばっかり話してたからでしょ?」



梨華ちゃんは「どうしよう・・・」とか言いながら、
オロオロしている。



「大丈夫だよ。美貴が一発殴られれば済むことだから」

「はは。そうだね。亜弥ちゃんはそれで終わりそう」

「そんなっ、ダメだよ。美貴ちゃんだけが悪いわけじゃないもん」


130 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:47



「行ってくる」という梨華ちゃんを柴ちゃんと二人で止める。


梨華ちゃんが行ったって何の意味もない。


亜弥は美貴に構って欲しいだけなんだから。


追いかけてくれるだけでもう満足してるはず。


でもそんなこと梨華ちゃんには分からない。



131 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:48



「ダメだよぉ。私も謝らなきゃ」



眉をハノ字に曲げて困っている姿を、カワイイと思ってしまった。


困ってるよ・・・

なんか・・・

カワイイ・・・



132 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:48



「やっぱり行く」



そう言って、梨華ちゃんは部屋を出た。


あたしも後を追いかける。


早く止めないと・・・

だって今頃は・・・



133 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:49



角を曲がるところで梨華ちゃんが止まっている。

たぶん二人を見つけたんだろう。

固まってるし・・・


はぁ・・・



梨華ちゃんが見ている先には
キツク抱きあってキスをしている二人がいた。


134 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:49


もちろん梨華ちゃんの目は点。


顔が赤くなってるのが分かる。



「梨華ちゃん?」


あたしが声をかけても返事なし。

二人をじっと見ている。


135 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:50



「梨―華ちゃん」

「え?あ、よっすぃ〜」

「どしたの?顔真っ赤にして」



あたしは原因を知りながらあえて聞いてみる。



「ぜ全然、あああ赤くなんてなってないよ!」

「そうかなぁ?
 もしかしてあの二人見て興奮してたんじゃないのぉ?」



136 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:50







------------------ バシぃ!!








137 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:51










「そんなわけ無いでしょぉぉぉぉ!!」









138 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:52










------------------- キーン









139 名前:05.恋愛ってなあに? 投稿日:2006/04/19(水) 22:52




あたしが呆然としていると、美貴たちが近づいてきた。



「ほんとダメな奴だよね、よっちゃんは」

「へ?」

「私絶対吉澤さんとは付き合いたくないです」

「うぇ?」



「やれやれ」とか言いながら去っていく二人を
またボーっと見送っていた。。。。。




140 名前:天然水 投稿日:2006/04/19(水) 22:57


ご無沙汰しております。今日はここまでです。



>>名無飼育さん様

 レスありがとうございます。
 これから三人をどう絡めていくかは試行錯誤中です↑


>>モウリ様

 レスありがとうございます。
 やっと更新できました。
 これからもヨロシクです!!


141 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/19(水) 23:04
あーあ、よっちゃん乙女心をもっと勉強しなさいw
142 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/21(金) 22:54
美貴ちゃんのこと言ってる場合じゃ無いよ?
よっちゃんも早く気づけ!w
143 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/11(日) 00:32
楽しみに待っています!頑張って!!
144 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:36



夏真っ只中。
とっても蒸し暑い今日この頃。
学生にとっては長い長い夏休み。

あたし達は今日から旅行に行く。
2泊3日。楽しいはずの旅行なんだけど・・・
あたしはあんまり楽しみじゃない・・・

あのカラオケ以来、しばらく梨華ちゃんは全く口をきいてくなかった。
電話もシカト。メールもシカト。会っても避ける。
みんなに助けを求めても、返ってくるのは「自業自得」の言葉。

あたしは一体何したって言うんだよ。
そりゃちょっとからかい過ぎたかもしれないけど、
そんなに怒ることないじゃんか。
なんであたしだけこんな目に・・・



145 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:37





















146 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:37



「お、よっちゃんご苦労」

「ご苦労じゃねーよ!
 なんでわざわざ親んとこに車借りに行かなきゃいけないのさ」

「だってよっちゃんとこしか大きい車持ってるとこないんだもん」



あたしは昨日のうちから実家に帰り、
朝早くからみんなのお迎え。
車の方が使い勝手がいいからって車で行くことにしたんだけど、
運転手はあたし一人。
誰かが交互に運転でもするのかと思ったのに、
免許をもってるのはあたしだけ。



147 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:38



絶対みんな狙ってるよ。だっておかしいよ。
普通助手席に誰か居るもんでしょ?
なんで全員後ろに乗ってるわけ?
全くあたしが居ないかのように盛り上がってるし・・・
お前らの運転手じゃねぇってぇの!!

あたしはため息をつきながら車を走らす。
勝手にトイレ休憩を入れながら、無事に目的地に到着した。

「うわぁ〜気持ちいい!!」

「ねぇ!やっぱ海だよね、海!!」

「よっちゃんご苦労」

「だからご苦労じゃねぇっての!!」

「疲れたしょ?その辺で休んでていいよ。
 美貴たち適当に遊んでくるから」



148 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:38



そう言って美貴たちは海に向かっていく。

運転って、本当に疲れるな・・・
美貴のいう通り、ちょっと休も。

一人車に戻り、シートを倒して横になる。
波の音と、みんなの笑い声が心地よくて、ウトウトしてしまう。

寝ても・・・大丈夫だよね・・・?



149 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:38










*******************************










150 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:39



どれくらい寝たのだろう。
外はまだ日差しが照りつけていて、そこまで長く寝ていないことを
知らしてくれる。



「ふぁっ!」



大きく伸びをして、フロントガラス越しに海を見つめる。
と、助手席に気配を感じた。
ちらっと横を見る。するとそこにはスヤスヤ眠っている人が居た。



151 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:39



「・・・・・梨華ちゃん?」



ぐっすり眠っているらしく、起きる気配が無い。
あたしはそのまま引き込まれるように梨華ちゃんの寝顔を見ていた。

すっげー無防備な寝顔だな。
男だったら襲われてるよ、たぶん・・・

寝顔はいつものお姉さん的な顔ではなく、どこか幼さを残している。
なぜか愛おしく感じるその寝顔。

カワイイなぁ・・・

しばらくすると梨華ちゃんが目を覚まし、
ばっちりあたしと目が合った。



152 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:39



「おはよ」

「・・・・・おはよう」

「どしたの?海飽きた?」

「・・・・・別に」



そっけない。まだあの時のこと根に持ってるのかよ。



153 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:40



「梨華ちゃんさぁ、あのカラオケのときのこと、
 まだ怒ってる?」

「別に」

「じゃぁなんでそんなにそっけないのさ」

「普通だと思うけど」



普通じゃないじゃん!明らかに他の人と話すときと違うじゃん!



「あの時はさ、ほんとゴメン!調子にのっちゃったっていうか、
 梨華ちゃんのことを考えずにポロっと言っちゃったっていうか」

「もういいよー。何回も聞いたし。ほんと怒ってないから」

「そう?」

「うん、そう」



154 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:40



あんまりしつこくするのもダメだと思い、
黙って海を眺めた。
3人はまだ遊んでいる。

あ、美貴転んだ。亜弥も真似して転んだ。真似する意味がわからん。
柴ちゃん見てるだけ。でも楽しそうだな。
まぁあの2人見てるだけで楽しいからな。

そんなことを考えていたら、横からの視線を感じた。



155 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:40



「・・・なに?」

「・・・・・・なんでニヤニヤしてるのぉ?
 なんか怖いよ」

「あ・・・」



あたしは3人を見ながらニヤニヤしていたらしい・・・
ニヤニヤするの癖なんだよね。美貴にもキモイって言われるし。
目の前に楽しそうなことや、嬉しいことがあるとニヤニヤしてしまう。
それって普通のことだと思うんだけど、
美貴に言わせればキモイらしい・・・



156 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:41



「いや、みんな楽しそうだなぁっと思って」

「・・・・・じゃあ行ってくればぁ?」

「梨華ちゃんは?」

「私はここに居る。あんま焼けたくないし・・・」

「あぁ・・・でも今更・・・」

「今更ってなによぉ。どうせ元々黒いですぅ!!」



梨華ちゃんはプイっとそっぽ向いてしまった。

やっべー、また怒らした?こんなに気を使う会話ないよ・・・



157 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:41



「そういう意味じゃないんだけど・・・。
 ま、梨華ちゃんが行かないならあたしもここに居よっと」



また梨華ちゃんがこっちを向いてくれた。



「なんでぇ?行ってきなよ」

「別に・・・梨華ちゃん居なきゃ楽しくないし」



158 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:41



梨華ちゃんは軽く頬を赤らめたように見える。
あたしは我ながらジゴロ発言をしたと思った。
でもまぁそれは事実でもあるから。
梨華ちゃんの居ないところで遊ぶよりも、
梨華ちゃんとぼーっとしてるほうがいい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんで梨華ちゃんがいいんだぁ?
梨華ちゃんに惚れてる?まさか。
梨華ちゃんて意外に根に持つタイプだし、
なんか疲れそう。
笑顔とかはカワイイと思うけど、喧嘩したら勝てないだろうし。
何よりも、一緒に居たら常に怒らせてしまいそうだ。
あたしにとっては落ち着く場所でも、
梨華ちゃんにとってはイライラする場所だろうな・・・



159 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:42



「よっすぃ?」

「うぇ?なに?」

「なんかスゴイぼーっとしてるけど・・・大丈夫?」

「はは。全っ然大丈夫!モウマンタイ、モウマンタイ」

「なにそれぇ。よっすぃってほんと面白いよね」



そう言って梨華ちゃんが笑う。それは凄く自然な笑顔で。
あたしも自然と笑みがこぼれる。

それから夏休みに入って海に来るまでにあった話をして、
2人でしばらく盛り上がった。

なんか前に戻ったみたいで嬉しいなぁ。



160 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:42



「あれ?柴ちゃん?」



そう言った梨華ちゃんの視線の先には車に向かって歩いてくる
柴ちゃんの姿が見える。



「飽きたのかな?」

「そうかもね」



柴ちゃんがガチャっとドアを開ける。



161 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:42



「ゴメン、彼来ちゃった。もう行くね」

「早いねぇ。気をつけて」



そんな2人の会話をボケッと見ていた。

もう行く?彼が来た?どういうことだぁ?



「じゃ、またね〜」

「うん、またぁ〜」



柴ちゃんはバンっとドアを閉め、離れて行った。



162 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:43



「え?どういうこと?柴ちゃん泊まんないの?」

「よっすぃ知らないの?
 柴ちゃんは彼と旅行に行くの。でも親にバレたくないから、
 私たちと行くってウソついて、途中で彼と合流みたいな」

「知らない・・・じゃぁ旅館は4人分しか取ってないってこと?」

「そう。美貴ちゃんから聞いてると思ってた」

「いや・・・」



あのヤロー。なんでそういうことを伝えないんだよ。
てっきり5人で旅行だと思ったじゃねぇか!!
そりゃ旅行のことは任せるって言ったけど、
伝言って結構重要項目だと思うよ?



163 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:44



それから少しして、美貴たちが海から上がってきた。



「マジやばい!超気持ちいいんだけど!!」

「ねぇ!!もう最っ高♪」

「2人も来れば良かったのに。何してたの?」

「ただ何となくお話してた〜
 だって絶対焼けるもん。日焼け止めとか無理〜」

「でも梨華ちゃん元々黒」

「亜弥ちゃん!!すっごい楽しかったよね、海」

「いいなぁ!やっぱり行けば良かったね、梨華ちゃん」



164 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:45



あたしと美貴は亜弥の発言に対しての梨華ちゃんの反応が怖くて、
日焼けの話から海の話に話題を変えた。
さすが幼馴染!考えることは一緒だ!



「そういやぁさ、柴ちゃんが居ないって聞いてなかったんだけど」

「そうだっけ?別にいいじゃん」

「いやいいんだけどさ」



旅館に向かう車の中であたしは頭をフル回転させて考えた。



165 名前:06.夏休み〜海 投稿日:2006/07/15(土) 12:45



4人で旅館に泊まるとすると、4人部屋か、2人部屋が二つ。
旅行を考えたのは亜弥。
となると、美貴と2人部屋がいいに決まってる。

美貴と亜弥が一緒ということは、必然的に梨華ちゃんと一緒。
2人部屋・・・。
これって結構気まずくない?
美貴たちはご飯食べたらたぶんずっと部屋に篭るはず。
ということは、ずっと二人きり・・・気まずくない?



「はぁ」



あたしは大きなため息をついて、旅館に向かって車を走らせた。。。。。。



166 名前:天然水 投稿日:2006/07/15(土) 12:50


3ヶ月ぶりです。今日はここまでです。


>>名無飼育さん様

 よっちゃんにもあると思いたい・・・w


>>名無飼育さん様

 人のことはよく見えるのに、自分のことは分からないタイプですw


>>名無飼育さん様

 ありがとうございます!頑張ります!!


167 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/15(土) 23:40
更新お疲れさまです。
超鈍感なよっちゃん、これからどうなるのかなぁ
次回を楽しみに待ます。
168 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/17(月) 20:03
夏休みの旅行って楽しいですよねー。
この先のことを考えてたら勝手にドキドキしてきましたw
169 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/12(土) 18:51
楽しみにしてます!
170 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/30(月) 21:15
おち。
171 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/28(火) 17:59
あげ
172 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/29(水) 02:09
おち
173 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/02(火) 01:29
そろそろ続きが読みたいなぁ。
174 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/17(金) 17:34
気長に待ちます(O´〜`O)

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