殺し屋 クロウ

1 名前:名無しの吉オタ  投稿日:2005/09/11(日) 20:01
主人公は吉澤。
一応ほとんどは出すつもりです。
吉澤、藤本、後藤、石川=85年組みです。
更新はできるだけ早くしようと思うので、
読んでみて下さい。
2 名前:1.殺し屋の出会い 投稿日:2005/09/11(日) 20:03
殺してやる・・・・
吉澤はそう決めていた。
あの人が殺されてから・・・・・
3 名前:1.殺し屋の出会い 投稿日:2005/09/11(日) 20:11
「最近殺し屋殺しが増えてるらしいね〜ごっちん。」
藤本が軽く笑いながら言った。
藤本、後藤、石川が入っているたった3人の
殺し屋クロウはここらへんでは一番強い。
この前なんてゴツイ男が100人来てもすぐに
殺してしまったくらいだ。
「そうだね〜。でも関係ないでしょ」
後藤は興味もなさそうに言う。
「でも気をつけなきゃダメだよ〜」
心配性の石川はいつもこの様に弱気だが
戦いになると性格がガラリと180度変わってしまう。
「だいじょーぶ。梨華ちゃんは心配性だね〜。」
真希は笑いながら言った。
そんな殺し屋とは思えないようほのぼのとした様な
口調ですごい事を言っている3人の所にすごい音がした。

ズドーン!!!
そんな音の時はほとんど殺し屋殺しの奴らだ。
「殺ってくる。」
藤本が軽く笑って音のするほうへ言った。
「気をつけてね〜♪」
と真希が面白そうに言う。
さっきも言ったようにこの3人はとても強い。
藤本だけでも殺し屋なんて楽勝だった。
「はぁ〜。なんでごっちんはそんな気楽なのかね〜」
と梨華はため息をついた
4 名前:1.殺し屋の出会い 投稿日:2005/09/11(日) 20:17
そんなほのぼのした声など聞こえないくらい
藤本は楽しんでいた。
クロウは男3人が秒速で倒されたなどなど変な噂で相手が
全然こなかった。
久しぶりの相手なのだ。
相手は男か女かよくわからなかった。
黒いダボダボヤンキーファッションのようなズボンに
白い長袖か何かの上に黒い軽そうなジャンバー。
そこに黒と白のメッシュの野球帽という格好だった。
茶髪で後ろに少し結んでるくらいなら男でも女でもよくいる。
まぁ藤本に相手の格好なんて関係はなかった。

藤本は相手を闘技場(広い体育館の様なもので練習などもここでしている)
の方に相手を来るように逃げた。
闘技場は広いし何より一番慣れている。
軽く殺るかと思い銃を撃つ。
弱っちぃ相手ならこの一発で死ぬだろう。
普通の相手ならよけようとして肉をえぐるだろう。
でも男か女かよくわからないそいつは違った
5 名前:1.殺し屋の出会い 投稿日:2005/09/11(日) 20:21
そいつは弾が見えているのかすばやくよけると
逆に撃ってきた。
銃の弾が見えるのは藤本がいるクロウと
ここらでは相手にはならないがそこそこの奴らだけだった。
しかもここら辺は絶対強い殺し屋しか集まらない
町「デス・タウン」(死の町)だった。
でも強ければ強いほど楽しくなるのが
藤本の性格だった。
結構メンドクサイからすぐ終わらせたいってな様な風に
見えるらしいがすごい楽しいと思っているのが本音。
さて本気で殺るかなと思った瞬間だった。
目の前は真っ暗だった
6 名前:1.殺し屋の出会い 投稿日:2005/09/11(日) 20:24
「ブラッティ・ローズ」
相手がハスキーな小声で言うと
あたりはすごい暗闇になり、目の前は何も見えない。
ヤバイと思った瞬間藤本の体は傷だらけだった。
今藤本に見えるのは闇と自分の血だけだった。
そして意識は途絶えた。
7 名前:1.殺し屋の出会い 投稿日:2005/09/11(日) 20:27
「ねぇー。ごっちん。美貴ちゃん遅くない?」
石川がいつもはすぐ帰ってくる藤本が帰ってこないので心配になった。
心配性だな〜。
といつもなら言う後藤だがこれには後藤もおかしいと思った。
「何かあったのかも。行って見ようよ、梨華ちゃん」
と後藤が言った瞬間2人は闘技場の方へ走って行った。
そこに倒れているのは血まみれでズタズタの藤本と
返り血をあびた男か女かよくわからない人だった
8 名前:1.殺し屋の出会い 投稿日:2005/09/11(日) 20:33
男か女かよくわからない人は右手で藤本の首をひょいと
つかみ後藤達の方へ投げた。
「ミキティ!!大丈夫!!」
心臓はまだ動いている。
後藤は驚いた。あの藤本がこの1人にやられるなんて・・・
石川は完全にキレていた。
殺気満々だ。
「あれ?」
藤本はおかしかった。
かなりの箇所に切り刻まれた傷。
血は確かにでていた。
今はもうでていない。
「血が流れていない?」
後藤は疑問で頭がいっぱいだった。
そんなこんなで後藤は頭が疑問でいっぱいだったとき
石川は男か女かよくわからない人を殺りにいった
9 名前:1.殺し屋の出会い 投稿日:2005/09/11(日) 21:49
石川は男か女かよくわからない人を殺す事で頭がいっぱい。
藤本は仮死状態。
後藤は疑問で頭がいっぱい。

石川は銃を乱射し、どれか当たればいいと考えていた。
でもそんな乱射はすべて当たらなかった。
後藤は格闘技で殺ろうと思うが
疑問はいまだに頭にあり離れなかった。
そんな後藤は吹き飛ばされた。
後藤が吹き飛ばされた時、銃声がなった。
10 名前:1.殺し屋の出会い 投稿日:2005/09/11(日) 21:52
「安部さん・・・・」
石川が振りかえった。
「大丈夫だべか〜!!」
こんな北海道訛りの安部が男か女かよくわからない人に
麻酔銃を撃ったらしい。
麻酔銃と言っても一応威力はある。
心臓だって狙えば死ぬときもあるのだ。
「なんでここに?ってそれよりも美貴ちゃんが!!」
石川は藤本のことを安部に説明した。
「なんでミキティから血は流れてないの・・・」
後藤が言った。
「と、とにかく今は消毒しないとダメだべさ!」
安部は後藤に医務室に連れて行くように言い、
石川には男か女かよくわからないのを地下室に監禁しておくように言った。
11 名前:2,血は何故流れない? 投稿日:2005/09/11(日) 21:55
男か女かよくわからない人は目を覚ました。
首、手首、足首が鎖でつながっている。
わかりやすく言えばつるされているというか
十字架みたいになっているのだ。
あぁ〜。捕まったのか・・・。
我ながら何でこう感情が出ないのかなと思った。
肩が痛い。
きっと麻酔銃かなんかを撃たれたんだろう
と思った
12 名前:2,血は何故流れない? 投稿日:2005/09/11(日) 21:59
「安部さん!この人起きましたよ!」
石川は安部に言った。
「起きたべか」
この冷たい地下室には、
いすに座っている安部と石川。
地下室のベットで包帯をまかれながらも一応生きている藤本。
それを心配そうに見つめる後藤。
鎖につながっている人がいた。
「名前なんていうの?」
石川は尋ねた。
「・・・・・・」
答えなかった。
でも別にこれは答えてもいいだろうと思った
「吉澤・・・ひとみ。。」
吉澤は答えた。
「何で!何で美貴は血が流れてないのさ!!」
後藤は叫んだ。
「ごっちん。落ち着いて」
安部が言った。
13 名前:2,血は何故流れない? 投稿日:2005/09/11(日) 22:02
「吉澤君ね。吉澤君は何故ここに?」
安部が聞いた。
吉澤は自分は女だ、とおもったが別にいいか。
と思い言わなかった。
「別に」
短く吉澤は答えた。
そのとき吉澤の体に電流が流れた。
「次からはちゃんと答えてね。」
石川は言った。
そして電流は一回止まった。
「もう一回聞くけど何故ここに?」
安部は聞いた。
「・・・・・・・」
吉澤は答えなかった。
すると、さっきよりも全然強い電流が流れた。
そのとき
14 名前:2,血は何故流れない? 投稿日:2005/09/11(日) 22:06
吉澤は両足首と左手と首の鎖を切った。
今吉澤を支えているのは右手の鎖だけだ。
この右手の鎖が切れば吉澤は全員を殺すだろう。
吉澤以外の全員はそう思った。
「殺し屋一家なんだよね。ウチの家。
だから電流なんて正直効かない。」
吉澤は低い声で言った。
全員がヤバイと思った瞬間だっただろう。
15 名前:2,血は何故流れない? 投稿日:2005/09/11(日) 22:10
「ここをさ。
逃がしてくれれば、ここは何もしない。
約束するよ。」
吉澤が言った。
「逃がさない!美貴は、美貴はどうなるのさ!」
後藤が叫んだ。
「死なねーよ。でも生きない」
吉澤ははき捨てるように言った。
安部が吉澤に近寄り言った。
「中澤裕子。探してるんでしょ?」
そのとき吉澤の顔は一瞬にして変わった
16 名前:2,血は何故流れない? 投稿日:2005/09/12(月) 15:26
「知っているのか?」
吉澤は聞いた
「中澤さん・・・・」
石川がポツリと言う。
「知ってる」
安部が言う
「教えろ!中澤は何処にいるんだ!お前らの仲間か!」
吉澤は叫んだ
「裕ちゃんは仲間でもあるし敵でもある。
裕ちゃんの事教えるから変わりにミキティの謎を教えて?」
安部が冷静に言った
17 名前:2,血は何故流れない? 投稿日:2005/09/12(月) 15:33
「名前・・・美貴だっけ・・・
俺は何故か血を止めたり逆に普通より早く血を止める事ができる。
要するに相手を傷つけても血を止めれば相手は死なない。」
吉澤は早口で言った。
「何で、殺さなかったんですか?」
石川が聞いた
「なんとなく。」
吉澤は短く答える。
「わかっただろ。早く中澤の場所を」
「ダメだよ!どうやったら美貴は直るのさ!」
吉澤が喋っている所で後藤が叫ぶ。
18 名前:2,血は何故流れない? 投稿日:2005/09/12(月) 15:38
「自分で考えろ。こっちは謎ときはしてやった。
復活の仕方を教えるなんて言ってない。
中澤の居場所を早く教えろ」
吉澤は言った。
「教えられない。治し方も教えて」
安部が言った
「じゃぁここで皆さん皆殺しになりますよ?」
吉澤が少し笑うように言った。
「殺せるの?中澤さんの場所もわからないのに?
多分そのボロボロの格好と強さを見ると
長い間殺し屋殺しやってたんじゃない?
中澤さんを探すだけのために。
なのにここで私達を殺したら何も始まらないよ?」
石川がいう。
19 名前:2,血は何故流れない? 投稿日:2005/09/12(月) 15:49
「ぅ・・・・」
確かにそうだ
今までずっと中澤を探していたが見つからなかった。
こんなチャンスをなくしてはバカだ。
「治し方は?」
安部が聞く
チャリン
そのとき右手の鎖を吉澤は切った。
藤本の前に立つと何か十字架のネックレスを出し
藤本に手をかざすと藤本の傷からは少し血がでたが、
傷がふさがった。
「これでいいんだろ?」
吉澤がそう言った時吉澤以外は唖然としていた
20 名前:3・もしかして仲間? 投稿日:2005/09/12(月) 15:51
「安部さんあれって・・・・」
石川がいう。
吉澤は自分のしている事に対してびっくりしているのだろうと
思っていた。
でもその予想は外れていた。
「吉澤君、クロウだべさ・・・・」
安部が静かにいう。
「うそ・・・」
後藤もかなりビックリしている。
21 名前:3・もしかして仲間? 投稿日:2005/09/12(月) 15:56
その十字架のネックレスはクロウのメンバー
石川、藤本、後藤がしているのと同じものであった。
十字架の色はシルバーで交わっている所の色が全員違った。
石川は黄色。後藤は青。藤本は赤。吉澤は黒。
この十字架のネックレスはクロウのメンバーという証だったのだ。
「吉澤君、ここに座って」
安部が言うと吉澤は少し疑った様子を見せたがすぐにいすに座った
22 名前:3・もしかして仲間? 投稿日:2005/09/12(月) 16:09
「吉澤さん、その十字架のどうしたの?」
安部が聞く。
あ、女ってわかったんだ。
と何故かほのぼのしてしまった吉澤。
「希美の形見・・・・」
吉澤が喋る
「その十字架なんだけどね・・・」
安部は十字架について全部吉澤に話した
23 名前:じゅん 投稿日:2005/09/12(月) 23:38
面白い!作者さん頑張って下さい!更新待ってます!
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/13(火) 02:06
がんがれ。
25 名前:みっくす 投稿日:2005/09/13(火) 07:22
面白いですね。頑張ってくださいね。
千奈美に安部でなくて安倍ですよ。
26 名前:名無しの吉オタ  投稿日:2005/09/13(火) 19:14
>>23
ありがとうございます。
頑張ります〜

>>24
がんばる〜

>>25
あ、何かおかしいと思ったら・・・・
ありがとうございます。
がんばるのでよろしくお願いします
27 名前:紺野さんの説明 パート@ 投稿日:2005/09/13(火) 19:20
川o・-・)>安倍さんと吉澤さんのやりとりがめんどくさいという
作者の勝手な都合で説明をさせていただきます。

クロウ・・・石川さん、藤本さん、後藤さんの殺し屋のこと
クロウリード・・・安倍さんのこと
十字架のネックレスの謎・・・この十字架をしている人がクロウのメンバーだと
いう証なのです。
これはクロウに入るとき渡されるわけではなく何かの理由がありやっているのです。
交わっている所の色のことは今度いいます

川o・-・)>作者さん? 私ばかりにたよらないでくださいね?
作者>すみません。紺野さん;;
28 名前:紺野さんの説明 パート@ 投稿日:2005/09/13(火) 19:28
「という事・・・・」
安倍は全部吉澤に説明した。(紺野さんの説明 パート@参照)
「へぇ〜。でもやる気ないんだけど」
吉澤が言う。
「石川と後藤ちょっと部屋はずしてくれる?
2人で話したいから。後藤本は医務室に寝かしといてね」
安倍が言う。
「あの子達3人は昔すごい過去を持っているの。
っていうかすごい過去の人が集まる所なのよ。
吉澤さんの過去もわかってるから」
安倍が言った。
「すごい過去か・・・。」
少し苦笑いを浮かべながら吉澤がいう。
「訊かないの?何でわかるのか」
「さっきまでの説明聞いてたらなんかあんたにもすごい過去があって
それこそ過去かなんかを覗けるような能力でもあんのかなと思ったから」
吉澤は言った。
安倍は少し動揺していた。
少し説明しただけなのにこれだけわかっている・・・。
29 名前:名無しの吉オタ 投稿日:2005/09/13(火) 19:29
>>28
グハッァ。間違えた。
題名、正しくは「3.もしかして仲間?」です
30 名前:3.もしかして仲間? 投稿日:2005/09/13(火) 19:33
「でも私は入る気はない」
吉澤は言った。
「裕ちゃんのことは気にならないの?」
安倍は言った。
「本当に会えるの?今までの話を聞くと何も関係がないと
思うんですけど」
「絶対会える。・・・・殺し合いだってできる」
安倍が少しつまりながらも言った。
吉澤はどうしようかと考えていた。
安倍が言うには中澤には絶対会える。
でも、団体行動は苦手でどちらかというと一匹狼派だ。
自分の過去は絶対知られたくなかった。
でもあいつに会える
そして吉澤が言った
31 名前:3.もしかして仲間? 投稿日:2005/09/13(火) 22:16
「入らない。団体行動が嫌いだからね。
過去が読めるならわかるだろ?」
吉澤が言った。
そして吉澤が立とうとした時頭にひんやりとしたものが突きつけられた。
「ミキティ・・・・・」
後ろにはほとんどが包帯のような藤本が銃を持って立っていた。
「さっきから聞いてたんだよね。
ここのルール。一応秘密聞いたら殺さなきゃダメじゃない?
私からは仕返しの意味も込めて」
藤本は低い声で言った。
32 名前:3.もしかして仲間? 投稿日:2005/09/14(水) 17:26
「何で・・・・」
吉澤の攻撃ブラッティ・ローズは吉澤が回復術を唱えても早くて2日間は
寝てなくてはならない。
なのに藤本は1日もたたないうちに立ってしまったのだ。
「よっちゃんさんの回復術のおかげかな。
今までたくさん人殺してきたしもう悔いなんてないんじゃない?
ってか、死んでもいいから殺し屋殺ししてんじゃないの?」
藤本がさっきと同じような口調で言う。
33 名前:3.もしかして仲間? 投稿日:2005/09/14(水) 17:29
吉澤は手を上げてこう言った。
「殺さないでくれ」
静かにつぶやいて座ったのだ。
「って言う事はなるわけ?殺し屋に」
安倍がいった。
そして吉澤は小さくうなずいた。
藤本は銃を下ろした途端に倒れた。
いくら石川の回復術でもやはり無理したのだろう。
吉澤はそのままぐったりしていた。
34 名前:名無しの吉ヲタ 投稿日:2005/09/14(水) 17:30
>>32
間違えた。鬱だ・・・・
「よっちゃんさんの回復術のおかげかな。」
のところ。
よっちゃんさん→梨華ちゃん


35 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/16(金) 21:55
吉澤は3階の1室に連れて行かれた。
部屋にはベット、机、棚。
ここが吉澤の部屋らしい。窓はある。
脱走は多分できないだろう。
日はさしているが窓とその少し置くにはかなり頑丈そうなガラス。
ドアも鍵はしまっている。
これじゃ監禁じゃん。
そんなことを思いながらベットに転がった。
「中澤裕子・・・・」
嫌いなあの人の名前をつぶやいてみる。
いきなり疲れがでてきてそのまま寝た。
36 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/16(金) 21:59
ドアが開いた。
寝ぼけている頭と体を起こす。
ああ〜。殺し屋になったんだっけ。
なんて軽く思い出したりしていた。
「朝ごはん食べるでしょ?」
安倍が言った。
吉澤は軽くうなずくと安倍についていった。
リビングらしき場所には石川しかいなかった。
「おはようございます。安倍さん。」
石川が安倍に挨拶した。
「その子・・・・・」
石川が言う
「後で説明するから・・・。早くご飯食べといてね。」
安倍が言った。
「ごっちんはまた寝坊か〜」
後藤は遅刻、寝坊の大魔神だった。
藤本はきっと昨日の疲れだろう。
37 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/16(金) 22:56
更新乙です。
楽しみにしてるので頑張ってください。
38 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/16(金) 23:14
吉澤は朝はあまり食べない方だった。
パン1枚、目玉焼き、ベーコン、サラダ・・・・
まだチョコチョコといろんなものがそろっている。
吉澤にとってはパン1枚も多いくらいだ。
「ごちそ」
「おはよぉ〜 あーーーーーーー!!」
吉澤がごちそうさまと言おうとしたときに後藤は叫んだ。
吉澤にびっくりしたのだろう。
「ななななんでいるの?」
後藤は目を丸めて安倍に聞いた
「後藤、後で説明するから・・・」
安倍は言った。
39 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/16(金) 23:20
「おはよー。」
藤本は普通に起きてきた。
藤本は吉澤を入れた張本人だから驚くこともないだろう。
「じゃぁ説明するよー。
吉澤はクロウに入りました。
まぁいろいろあってね。仲間だから」
安倍はそう説明した。
「仲間だからって安倍さん・・・・」
石川が言った。
確かに今の説明は短すぎる。
「だって、こいつミキティを殺そうとしたんだよ?
何でこいつが・・・・」
後藤が言った。
「吉澤にだって過去があるんだよ。
後藤と同じ様にね。わかってあげて?」
安倍が言った。
後藤はまだ納得できないようだったが何も言わなくなった。

40 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/16(金) 23:25
「おはようございます。」
そんな正しい挨拶で入ってきた女の子。
「紺野〜」
後藤が女の子を呼んだ。
「あれ?新しい人ですか?」
紺野と呼ばれる女の子は言った。
「全員そろったし、自己紹介でもしよっか」
安倍は言った。
「安倍なつみ なっちって呼んでね〜」
かなりの童顔スマイルで言った安倍
「後藤真希。」
名前だけを言った後藤。
「藤本美貴 よろしく」
感情はこもってないがなんとかよろしくを言い切った藤本。
「紺野あさみです。ここのお手伝いさんみたいなことをやってます。
よろしくお願いします。」
と、一番丁寧な挨拶をした紺野
「吉澤ひとみ」
後藤と同じように名前だけの挨拶。
こんな緊張した雰囲気のなか童顔スタイルが目立った自己紹介は終わった
41 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/17(土) 14:40
そんなこんなで吉澤は自室に戻った。
寝る気も無ければやる気もない。
ボケーットしていた。

そんなときリビングでは・・・・
「ちゃんと買ってきた?」
安倍が聞く
「はい。完璧です。」
紺野が答える。
さすがに殺し屋が食料を買うなんてことはしない。
紺野は、紺野で過去を持っていた。
「お疲れ様。今日は寝たら?」
石川が言った。
ここらへんは殺し屋が集まる、デス・タウン。
まぁこんな所にスーパーだのデパートだのは無い。
そのせいで、1日は必ずかかるのだ。
「今日は寝かせないからそうしなよ。」
後藤が笑いながら言う。
42 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/17(土) 14:43
殺し屋にだって恋人はいる。
ある意味違った愛し合い方なのだが・・・・
後藤と紺野は付き合っているのだ。
こんな甘いひと時もある。
紺野はそのまま部屋に戻り寝た。
では4人で作戦会議でもしましょうか。
そのようなアイコンタクトがあり、安部、藤本、後藤、石川は
これからについて話し合った
43 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/18(日) 09:08
「吉澤が闇か・・・・」
安倍がいう。
「安倍さん。1つ聞いてもいいですか?」
石川がいう
「何?」
「中澤さんと吉澤さんの過去は関係ありますか?」
石川がストレートに聞いた。
安倍はうなずいた。
石川はそれ以上きいてはならないと察したのだろう。
何も聞かなかった。
「って事はこれからの仕事は全部あいつといっしょに?」
藤本が言う。
「そりゃぁ、そうでしょう。」
後藤が言った。
「着替えとかどうするんですか?
何も持ってなかったっぽいですけど・・・」
石川が言った。
他の3人はここに来るときは家から服だのなんだのは持ってきていた。
だが吉澤は家がない。
「どうしよう・・・・」
全員が困った。
44 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/18(日) 13:33
「吉澤、背高かったから誰の服も合わないし・・・」
安倍が言う。
「いっそ、街の方に出してみたらどうですか?」
紺野が言った
「あれ?紺野寝てたんじゃないの?」
後藤が言う。
「気になって眠れなかったので。
今の様子だと暴れるっていうのはなさそうですし。
このまま放っておくのはかわいそうなんじゃないですか?」
紺野が言う。
「それがいいかもね」
石川が笑顔で紺野に言った。
「あのさ、シャワー浴びていい?」
吉澤は降りてきたのだろう。
「安倍さん・・・鍵かけてなかったんですか?」
石川が言った
「え・・・してたよね」
藤本が言った。
「あれくらいピッキングできる」
吉澤は言った。
45 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/19(月) 12:08
「着替えは?」
石川がいった。
「ない・・・」
全員どうしよ〜とゆう空気が流れていた。
「そういえば・・・」
紺野が言ってからさっき街から買って来た袋の中をあさりだした。
「これ、どうですか?」
それは白い夏用のTシャツだった。
吉澤はうなずくと、
「シャワーはどこに?」
ときいた。
「そこの廊下を右にわたっていけばそれらしいところがあるから」
と藤本が言った。
「やっぱこれじゃぁ街にださないとダメなんじゃないですか?」
紺野が言った。
「確かにそうだね〜。あのシャツ1枚ってわけにもいかないし。」
後藤が言った。
「明日にでも連れて行きますか。」
藤本がめんどくさそうな顔で言う。
「あ、タオル。持って行かなきゃ」
石川が言った
「美貴洗面所に今行くからついでに持ってくよ」
藤本が立ちながらタオルを貰った。
46 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/19(月) 12:14
洗面所にいってタオルを置こうとしたらそこにいたのは、
上半身裸の吉澤だった。
下半身はズボンをはいている。
そこらにあったタオルでも使ったのだろう。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
気まずい雰囲気が流れる。
吉澤はとにかく背中を向けた。
その背中には大きい傷があった。
刃物で深く切られたような傷。
藤本はこれが吉澤の過去と関係あるなと思いながら
「ごめん。これタオル使って」
といい立ち去った。
「あれ?どうしたミキティ?顔真っ赤だぞ?」
後藤がニヤケタ顔で言う
「いや。。。ちょっとね」
藤本が目線をそらしながらいう
「さては裸の吉澤とばったり・・・」
安倍の透視能力で全部がばれてしまった。
47 名前:4.仲間はどんな人? 投稿日:2005/09/21(水) 22:29
「裸っていっても、下半身はズボンはいてたし・・・・
その・・・・」
藤本があせって説明する。
「でも、上半身は見たんでしょ〜?」
後藤が面白そうに言う
「そりゃぁ、見たけどさぁ〜」
藤本が言った
「タオル、ありがと」
仏頂面で言った吉澤が藤本にタオルを投げた。
「後、覗くのはやめて」
と、つけたした。
「吉澤、これからのこととこの子達の詳しい説明するから・・」
48 名前:5.4人の能力 投稿日:2005/09/21(水) 22:32
「吉澤は気づいたよね。私に過去の透視能力があること・・・
そして、この子達にも力があること・・」
安倍がいう
そして吉澤がうなずく
「この前の説明(>>27参照)
でいったようにあのクロスのやつに力がやどってるわけよ。
石川は白だから光。
後藤は青だから水。
藤本は赤だから火。
そして吉澤は黒だから闇。
ここまではわかったね?」
安倍が少し説明をした。
49 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/23(金) 07:11
おもしろい!メインCPはあの人たちかな?
次の更新も楽しみにしてます!
50 名前:名無しの吉ヲタ 投稿日:2005/09/23(金) 08:17
>>49
ありがとうございます〜。
メインCPはどうしようかな〜・・・と思っているところです。
吉澤さんはいるんですけどね〜
これからもよろしくお願いします
51 名前:5.4人の能力 投稿日:2005/09/23(金) 09:01
「この能力は私達が適当にそこらの人を殺すんじゃなくて、
裏の世界・・・。まぁ簡単に言うと権力があって警察も手がだせない
ような人達を殺す仕事。
この仕事は代々つながってるの。
そして、吉澤の前の殺し屋が裕ちゃん・・・・」
安倍がつまりながら言った
「あいつが・・・・」
吉澤は言葉をなくした。
ふと思いだしたように吉澤は言った
「『仲間でもあるし敵でもある』っていってたよな。
あれはどうなんだよ」
「クロウの法則。自分の前のクロウの事をクロストっていうんだけど
そして次のクロウの事はブラスト。
クロウがブラストに殺し屋を継がせる少し前に
クロウはクロストと戦うわけ。」
安倍が一気に全部説明した。
吉澤は少し意味がわからなかったが軽くうなずいた
52 名前:紺野さんの説明 パートA 投稿日:2005/09/23(金) 09:59
川o・-・)>みなさん。おはようございます。
またもや国語が苦手で文章がまともにかけない作者のせいで
私がでてきました。

『クロスト』
クロウの前のメンバーのこと。

『ブラスト』
クロウの次のメンバーの事。

早い話だと
ブラスト→クロウ→クロスト
の順番な訳です。
『クロウ』
【火 藤本】 【水 後藤】 【光 石川】 【闇 吉澤】

『クロスト』
【火 矢口】 【水 市井】 【光 保田】 【闇 中澤】
53 名前:5.4人の能力 投稿日:2005/09/26(月) 17:14
「じゃぁ絶対殺し合いできるじゃん。
ってか何故殺し合いを?」
吉澤は聞いた
「それは、昔からの伝統だからよくわかんないけど・・・・」
安倍は困りながらも答えた
「水とか火とかはまだわかるけど闇とか光とかの能力の使い方は?」
「光は暗闇を照らす。みたいな電気っぽいもの。
光は命中率がいいと言うかなんというか・・・・
当てたい場所に絶対その物を当てられるわけ。」
石川はそうゆうと近くにあった鉛筆を玩具のダーツボードの
ど真ん中に当てた。
「まぁこれからわかると思うよ」
石川はそういった。
「闇なんだけど・・・・。わかんない」
安倍はいった
54 名前:5.4人の能力 投稿日:2005/10/03(月) 10:14
「わかんないって・・・・・」
「吉澤が引き出していくしかないわけよ・・・。」
吉澤は唖然としていた。
ズドーーーーーーーーン!!

かなりの轟音が響いた。
「この頃多いね。まぁあんま関係ないけど・・・」
後藤がめんどくさそうに言う。
「殺らせてくんない?力ためしたいから・・・」
吉澤が言った。
「いいんじゃないですか?安倍さん」
「どうぞ〜。」
(どうしてこいつらはこう気楽なんだろう)
そんな疑問を持ちながら吉澤は相手の方へ向かった。



55 名前:5.4人の能力 投稿日:2005/10/09(日) 10:16
「何だ女相手かよ!!」
と男三人の笑い声が聞こえた。
(そういや、武器なんもねーな)
なんて吉澤も人の事が言えないようなお気楽モードで向かった。
        ダーク
そのとき頭の中に『闇』の言葉が響いた。
(何だよ、これ・・)
十字架が光だし、身体が勝手に動き出した。
腕を突き出し手の平が上になっている。
(言ってみるか・・・・)
 ダーク
「『闇』」
唱えた途端、辺りは暗くなっていた。
暗闇なのだが何故か吉澤には回りが明確に見えた。
(悪くない能力だな)
明確に見えるのは自分だけらしい。
相手はいきなりの暗闇に混乱している。
吉澤は一発ずつで相手を殺していくと4人が待つ部屋の方へと向かった
56 名前:5.4人の能力 投稿日:2005/10/22(土) 12:56
「梨華ちゃんと逆の能力なんじゃない?」
と5人でいろいろ話していた。
「そんな感じだろうねー」
「あ、吉澤さん。お疲れ様です。」
紺野が吉澤に気づいた。
「今日の夜にでも『殺街 デスタウン』抜けて
『都街 トガイ』まで行くからね〜。」
安倍が言った。
「安倍さん、全員で行くんですか?」
石川が聞いた。
「私と紺野と石川と吉澤かな?それでいい?」
「別にいいよ〜」
そして4人は『都街』に行く事になった
57 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/10/22(土) 13:10
その日の夜に4人は自分たちの『殺人集家 クロウイッカ』を出て
『都街』へと向かった。
外にはかなりでかい車と小さい車があった。
小さい車は仕事用だろうなと吉澤は思った。
4人は吉澤の想像通りでかい車に乗った。
でかい車は中がかなり広く、高級そうだった。
名前は『K・K96』というそうだ。
運転席には紺野、助手席は安倍、そして2列目には吉澤と石川が乗った
「吉澤の服とか買うために来たからたくさん買ってね」
と安倍が言った。
「あのさ、金ないんだけど」
吉澤は殺し屋を狩ってはそこの食物を食べて暮らしていたし、
服などもボロボロになれば、食物といっしょに服をさがし
それを着ていた。
「『殺人集家』は意外と大きい殺し屋だからそうゆうお金は
全部でるんだよ」
と少し誇らしげに石川が言った。
「仕事の話なんだけどさ、全部詳しく話して欲しいんだけど。
『都街』まで時間かかるんでしょ?」
吉澤が言った
58 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/10/23(日) 17:30
「いいんじゃないですか?安倍さん」
紺野が運転しながら答えた。
「そうだね。軽くしか説明してなかったし・・・
能力的なことは仕事をすればわかるし、長いからあんまり
言わないでもいいよね?」
安倍が言った。
「そうですね。じゃぁ、これからの仕事について・・・」
吉澤は真剣に言った。
「これから近いうちに大きい仕事が、『人人狩琉』っていう所との、
殺りあいになるかな。
あっちからも、こっちに対しての攻撃を考えてるみたいなの。
でも最近、大きい引取りを失敗して危ないらしいからね・・・。
あ、ちなみにその引取りの失敗も私達が失敗させたんだけど・・・」
安倍が言った。
(最初の仕事は簡単そうだな)
吉澤は思った。
59 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/10/25(火) 22:31
1回目の質問が終えると、
「紺野、運転変わろうか?」
と言って車を邪魔にならないように止めた。
石川は一回起きたようだが、また寝たようだった。
軽く休憩すると、1列目の運転席に安倍、助手席に吉澤、2列目に後の2人が乗った
「次は、皆の過去の傷についてとそれとクロウのかかわりについて
教えて欲しいんですけど・・・」
吉澤も自分の立場がわかってきたのか、敬語を使っていくようになった。
「結構鋭い所つくね〜。
これはクロウの本があって『殺人集本』っていうんだけど、その中の説で
『過去に傷を負った者が集まり、傷を糧にし狩るだろう』
ってのがあるの。
クロウには前言ったように『クロスト』『クロウ』『ブラスト』ってのがいる。そして私みたいなアシスタントかな?
そんな担当が各クロウに1人。
紺野は、クロウとはそんな関係ないっていえば関係ないんだけど、
関係あれば関係ある、特別な人。」
安倍はそこまで言うといったん説明を止めた。
「『殺人集家』は全員過去の傷を持ってる。
自分がそれを辛いと思うから人の傷は聞かないようにしてる人がほとんどかな。
私からも他の人に教える事はほとんどのことが無い限り言わないから。」
「私は他の人の傷を知りたいと思います。
でも、私の傷は人に見せたくありません。」
吉澤は自分の意見を言った。
「そうゆう人もいる。逆に言えば知りたくない人もいる。
傷を聞いたって不安になるだけだっていうことだろうね。」
安倍はやさしく言った。
60 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/01(火) 20:20
「じゃあ、相手から言ってこない限り聞き出すのはやめたほうがいいですね」
「そうしてくれるとうれしいよ。」

吉澤は眠くもなってきたが今しかないと思い、質問責めをした。

「クロウなどを支配しているものは何なのか。
この特殊な力とはどのような原理なのか。
この殺人一家の詳しい系図を・・・・」

「さっき言った全員を合わせた殺人一家の名前は『ハロープロジェクト』
支配しているのはつんくさん。
『ブラスト』っていうのは、『クロウ』が決める権利があるの。
幸福な『殺街』なんて知らない様な人達がなる事だってあるし、
逆に『都街』という幸福な世界を知らないような『殺街』で生きてきた
人もいる。」
「ありがとうございました。」

いつもは夜なんて全然大丈夫な吉澤だったが、何故か今日は睡魔に
勝てずそのまま眠ってしまった
61 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/01(火) 20:34
朝になると石川と紺野はもう起きていた

「ひともちゃん、おはよう」
「おはようございます。」
「・・・・おはよう」

昨日の話を聞くと幸福な人でも『殺人一家』の仲間入りをしてしまう。
紺野は何故『殺人一家』にいるのか・・・・
(ひとみちゃんって・・・・・)
ちゃん付けなんてされたことがあったであろうかなどとも思う。

(「安倍さん、車運転しましょうか?」
なんて言ったら嬉しいんだろうなー。)
車の運転は無免許だがそのくらいできる。
でも、道だってわからないし面倒くさい。

「安倍さん、夜通し大変だったんじゃないですか?
私が運転をこうた・・・・・」
「ダメです!私が安倍さんと交代します。」
前にかなりの失敗を犯したのだろう。
紺野の焦り様がすごい。
「紺野よろしくね。」

「おなかすいたでしょ?これ、食べて」
と石川からもらったパンを食べる。
2人が運転を交代する時コンビニかどこかで買ったのだろう。
(ベーグル食いてー)
なんて大好物のことを思いながら丸いごく普通のパンをだべた。
62 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/03(木) 17:49
今では『殺街』なんてあるのか?ってくらいきれいな街がある。
確かにここら辺にすんでいるお嬢様なんかは『殺街』の事なんて知らないかもしれない。
『殺街』を知らないようなお嬢様達が殺人をするなんて・・・・

『世界は美しく、そして残酷』

まさにこんな事を言うのだろう。
お嬢様達は美しい世界を見て、殺し屋達は残酷を見る。
でも、美しいばかりでもなく残酷だけではないのだろう。
この『殺人一家』の中で輝いて美しいような奴らがいる。

自分は輝いていて美しいのか、それとも残酷なのか。

そんなことを考えていると石川の声が聞こえてきた。
「後、どれくらいかかるの?」
吉澤もそれは知りたかった。
いくら殺し屋でも車の中なんて嫌いだ。
「お昼ごろにはつくと思いますよ。」
紺野が言った。
63 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/12(土) 08:58
吉澤は窓をボケーと眺めていた。

「つきましたよ。」
紺野が言った。
買い物をしてすぐ帰るのは面倒くさいのでホテルをとったということだ。

(面倒くさいって・・・)
とかなんとか思いながらも吉澤は車の中と人ごみのデパートの2泊3日は嫌である。
ホテルに入ると荷物を置くと、そのホテルで軽く昼食を終わらせた。
軽く休憩すると、4人はデパートの方へと向かった

ここは「都街」でも有名な方なのだろう。
いろいろなデパートが立ち並び、人は多く、自動車も多い。
その中でも一番大きいんではないかと思われるデパートへと4人は入った。

「これから必要ないろんなもの買っていいからね〜」
必要なもの・・・・
デパートをざっと見回し、自分系好みの店を選ぶと吉澤はそこへ入った。
黒と白が基本の目立たなくて、動きやすい物が吉澤は好きだ。
Tシャツを4着、長袖を3着、トレーナーを3着、
ウィンドブレーカーを1着、ズボン4着、上着を1着。
これが日常の服装だろう。

これを安倍に買ってもらうと、紺野といっしょに車まで荷物を
置きに行った。
安倍達の所へ帰ってみると、ピンク1種類と言ってもいいくらいの
店に石川が入っている。
(一生こんな店は入んないだろうな・・・)
一般人でも普通にひくこの店は、ピンクなど着たことのない吉澤に
とってはかなりひいた。
64 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/12(土) 09:15
安倍は自分の買い物をすますと、紺野に車に荷物を置いてきて、
と頼んだ。
紺野は快くその仕事を引き受けた。
そんな時だった。
男達が紺野を襲ってきたのだ。
普通の一般人男性なら紺野でも楽勝に倒せる。
だが、今回は違った。
かなり手馴れたやり方・・・・
すなわち、『殺街』の方の男達。
この男達は『人人狩流』だろう

石川は自分の買い物を終わらせ車に荷物を置きに行っていた。
車の方へ進んでいると、そこには男達に襲われている紺野がいた。
襲われているといっても、それは1分も立たないうちに
連れ去られるだろう。
そのわずか短い1分の間に運よく石川が来たということだ。

石川が見た紺野はぐったりしていた。
ここで能力を使うのはなるべく避けたい。
なぜなら一般人に見られてしまうからだ。
『闇』ならばまだ暗くすることができる。
石川が昔安倍から聞いた情報によると『闇』ならば記憶を消す事も
できるらしい。
だが、『光』の今の石川はそんなことはできない。
『人人狩流』はそこを狙ってきたのだ。
65 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/16(水) 19:16
でも一般人に見られているのは相手も同じ。

Q.何故、一般人の前でできる?

A.一般人がいなくなればいい。
  殺せばいなくなる。
  =一般人を殺す。

石川は答えを探し出した。
だからと言って能力は使えない。
ここで相手を殺しても一般人には見られる。
相手のやりたい放題になってしまった。
1人1人殺すなんて馬鹿でもやらない。

A.爆弾

今から仕掛けることなんてしない・・・
爆弾はどこにある?
『光』の能力には物を探す能力もある。
でも紺野が危ない

Q 一般人<紺野
  一般人>紺野

A 一般人>紺野

紺野なら後ででも助けられるだろう・・・・
大丈夫だ・・・・大丈夫だ・・・・
『光』をためて爆弾を探すのに集中する。

紺野は『人人狩流』に連れて行かれた。
66 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/17(木) 17:59
集中した石川の頭に出た場所。
それは屋上だった。

「安倍さん、紺野が『人人狩流』につれていかれました。
このデパートには爆弾が仕掛けられています。
私はそれを解除するので、安倍さん達は紺野を探してください。」
携帯で石川は安倍にそれだけ伝えると屋上へと向かった。
屋上は普通に入れるわけではない。
かと言ってサービスセンターへ
「爆弾が仕掛けられているので屋上へ行かして下さい」
なんて馬鹿な話だ。

強行突破

これが石川が一番最初に思いついてそれ以上やり方を考えなかった。
(さて、どう行くか・・・)
考えてる時間さえ惜しいくらいだ。

石川はデパートをでると、デパートから一番近くいマンションへ
駆け込むと屋上に行った。
67 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/17(木) 18:23
都街なんてものは土地が少しでも惜しいようで、
間なんてないくらいマンションやデパートが立ち並んでいる。
石川は助走をつけるとデパートへと跳んだ。

(ヤバイ)
そう。石川は片手一本で自分の体を支えていた。
早い話跳ぶのを失敗したのだ。
なんとか力を振り絞ってデパートの屋上へと入っていった。

デパートの屋上は屋上というよりも最上階という感じだった。
屋根のある屋上。屋根の上ではないから屋上とは言わないかもしれない。
柵をこえると、1つのドアがあった。
鍵はかかっている。
中に人がいるかもしれない。
かと言ってこのまま止まっていられない。
石川はドアにタックルしてドアを開けた。

「いたたたたた・・・・・・」
左肩をさすりながら早速爆弾を探す。
倉庫になっているこの場所から爆弾をさがすのは結構大変だろう。

何か光っているものがあった。
石川はそれを見つけた。
でもその光っているものは、5,4,3,2,1と時間を進め、
光を放ち、デパートを崩した。
68 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/19(土) 09:44
無残にデパートが崩壊するのを安倍と吉澤は見ていた。

安倍達は石川からの電話を聞くと、サービスセンターに行き、
マイクを奪い取りこう言った。
「このデパートには爆弾が仕掛けられています。
逃げてください」
これだけ言うと、爆弾のことは石川にまかして、デパートを出た。
安部は、石川を迎えに行くから吉澤に場所を教えると
車からバイクを取り出し、紺野を救うように言った。

石川は爆弾が爆発する少し前になんとか『光壁』、
光の防御壁を作った。
それでも、デパートは屋上部分や高い方は崩れてしまい、
かなり揺れたが、全部が倒壊するよりまだマシだっただろう。

石川はデパートに『光壁』はかけたが、爆弾にかなり近かったため
爆撃を受けてしまった。

石川はそのままコンクリートに体を打つはずたったのだ。
『時止』
安部がそういうとそのまま時間は止まった。
安部は石川が飛んでくる場所を予測するとその場所へ走って行き
そのまま石川をキャッチということだ。
69 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/23(水) 16:03
『時止』も、いつまでも時間を止められるわけではなく、
ほんの一時的なのだ。
石川をキャッチすると、怪我をしている石川を車に乗せた。
怪我を治せる能力が安倍にあったらよかったのだが、
その能力は『光』を操る石川の能力なのだ。
車の中にあった薬で救急治療だけをして、『人人狩流』に車で行った。

『後、1時間くらいで着く』
石川から電話をもらった時、家に残っている2人に援護を頼んだのだ。
飛行機できたのだろう。かなり着くのが早い。
クロウは郷街にも家を持っている。
そこに着陸するつもりなのだろう。

殺街と反対の方の街。
『郷街』は静かで、都街や殺街とはまた違う所だった。
人気もあまりなく、高層ビルもない山だけがまわりにある街だった。
その街に『人人狩流』の敷地があった。
いくら郷街でも、殺し屋の家なのだから面積は結構せまい。

『人人狩流』の敷地につくと、車に石川をおいて外にでた。
その時轟音がなった。何かが爆発する音。
嫌な汗が背中にはりつく。
70 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/23(水) 16:57
どぉなるんだぁ。。。
71 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/27(日) 09:06
『紺野が誘拐された敷地。そこが燃えていた』

はっきり言うと自殺だろう。
自殺に紺野を巻き込んだ。

これまでクロウは、4人が誘拐などは考えていた。
だが、能力ですぐ飛ばせるなど簡単に考えていた。
安倍は、安倍なりに考えていたので自分は大丈夫たと思っていた。
だが、1つ計算が狂った所があった。

 紺野という微妙なバランスにいる子の事を

安倍はクロウ自体に関係はある。
紺野はどうだろう? 関係がない。
そこに気づいていなかった。
紺野は自分達の仲間だから大丈夫だと言う意識が強かった。
それは自ら落ちた思い込みだったのだ。

今の様子だと吉澤も今来たらしい。
安倍が吉澤に教えた道のりは普通コース。
安倍が来た道のりは最短コース。

最短コースは道がややこしく説明が難しい。
それに比べて普通コースは楽だった。
『紺野なら大丈夫』そんな思い込みがこんな状況を招いた。
72 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/27(日) 13:00
「なっちが・・なっちがちゃんと教えてあげてれば・・」
安倍は悔やんだ。自分の失敗に。
紺野という女の子を助けられなかったことに対して。

「安倍さん!『時止』で炎は止められませんか?」
「『時止』は人は止められるけど、時間は進む。
だから、炎の勢いもとまらない・・・」

助けられなかった。
これは自分に任せられた仕事、責任。
それが吉澤にできなかった。
吉澤は家へと走りだした。

「吉澤!!どうすんの!!」
安倍は叫んでとめた
「確かに安倍さんは、私に一番速い道のりはおしえなかった。
でも、助けろっていう命令がでた時点で責任は私にあります。
だから私は、紺野を助けます!」
吉澤は走りながら意思を伝えた。

誰にも止められない。
安倍はそう思った。
73 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/27(日) 13:10
3階建てだろう。
前も言ったようにせまい。
3階に紺野はいる。
吉澤はこう思った。

3階から炎がでてたから、3階が爆弾で燃えた。
1階には敵がいた。
誰にも手下もいっしょに道連れとは残酷なお話だ。

(急いでるんだよ!)
そう思いながら手早く蹴散らすと2階まで上がった。
すると、2階から3階にかけて、炎が来ていた。
素手で天井を壊すと、そこから上へ上った。
3階はほとんどが火の海だった。

(一番燃えている部屋は・・・・)
ドアが燃えている。
ここに紺野はいる。そう吉澤は確信した。
だが、これが外れると吉澤はこのまま死ぬだろう。
74 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/27(日) 13:22
意を決して吉澤はなんとか取り付いていて
燃えているドアにタックルした。
左腕にすごい火傷をおったがそんな事は気にしなかった。

ドアの近くにはリーダーだと思われる男が焼け死んでいた。
右には紺野はいないし前にもいない。
すると右側の奥。そこに紺野がいるかもしれない。

吉澤は炎の壁に突っ込んだ。
体のほとんどが火傷になっただろう。熱い。

だが目の前に紺野が見えた。
グッタリしているが、生きている。
火の粉が降ってきていたのだろう。
所々に火傷をおっていたがたいした怪我ではなかった。

吉澤はなんとか壁に穴を開けた。
しっかり紺野を抱き上げると、そこからとんだ。
75 名前:6.都街と殺街 投稿日:2005/11/27(日) 13:29
殺し屋の娘。吉澤ひとみは、雷を属性として鍛えていた。
父親に逆らえば死ぬ。いつもそう思っていたので父親には逆らわなかった。
死んでしまいそうな電気ショックを幼い頃から毎日うけていた。
そして電気を自由に扱うという力を得た。
だが、あの人が死んでからは使うこともなかった能力。

(こんなときに使うなんてな)
もうろうとしている意識の中で思った。
紺野を左手に抱き、右手に力を集中させた。
そのまま地面に電撃を放った。

そのおかげで2人は落下した時の衝撃をやわらげた。
吉澤はそのまま紺野を安倍に渡すと倒れた。
76 名前:7.目覚め 投稿日:2005/12/04(日) 13:15
何か聞こえる。
だけど、頭が上がらない。
体も動かない。
感覚もほとんどない。
床にはられたような感覚はあった。
今まで何があったのか頭の中で整理しようとする。
だが、頭が回らない。
そういや、昔もこんな状態になったな・・・・
もうこのまま寝てしまえ。
77 名前:7.目覚め 投稿日:2005/12/04(日) 13:26
ベットの上に寝ている人を見ている人がいた。
「紺野、大丈夫なの?」
紺野を心配しているのは恋人の後藤。

吉澤は紺野を預けるとそのまま倒れた。
ちょうどよく来た2人に吉澤と紺野、石川を預けた。
1日ほど送れて安倍が帰ってくると、紺野と石川は起きていた。
紺野は所々火傷をしただけだった。
石川もひどかったが『光壁』をつけていただけ良かった。
問題は吉澤だ。
まだ起きていないし、怪我もそうとうひどい。

石川は起きたとき、自分に『癒光』をかけた。
『癒光』は傷を治す能力だ。
それから紺野にかけ、吉澤にかけた。
紺野はほぼ完璧に治り、石川はそれなりに直った。
吉澤はまだ、最初よりはマシだろうという程度まで直った。
78 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 04:15
突然失礼します。
いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
79 名前:7.目覚め 投稿日:2005/12/14(水) 18:54
「紺野〜。一回食事とろうよ?ねぇ?」
後藤が心配そうに言う。
紺野が吉澤のそばから離れず、何日も食事を取っていない状態になった。
後藤はこんな状況にでも、紺野が吉澤にずっとついていることに対して
嫉妬している自分に嫌悪感を感じた。
「じゃぁ、もしもごとーが紺野を助けたとするでしょ?
その時に私が何も食べずにいたらどう思う?」
「それは・・・
とてもうれしく思います。後藤さんがそばにいるなら・・・」
紺野は負けないように、そして後藤が喜ぶように反論した。
頑固だなと思いつつ紺野が思うようにうれしくなる後藤だった。
「じゃぁ、そのせいで私が倒れちゃったら?」
「そ、それはダメです!」
紺野はあせる。
後藤は心の中でガッツポーズ。
「じゃぁご飯食べてきな。ここで紺野が倒れたら意味がないでしょ?
吉澤さんには私がついてるから」
紺野は心配そうに考えたが、申し訳なさそうに頭を下げながら
「ありがとうございます」
と言った。
80 名前:7.目覚め 投稿日:2005/12/18(日) 12:48
ずっと紺野がそばにいた君は幸せ者だ。

吉澤のことを吉澤はそう思った。
それでも今は十分幸せな後藤だった。
仕事があっても2人は引き裂かれることはなく今までいっしょにいられたから。
でもその幸せはいつ終わるのかもわからない。
殺し屋なのだから死ぬこともある。

そしてご飯を食べている紺野。
いつものようにゆっくりおいしさを味わいながら食べている。
藤本に肉をとられることなんて日常茶飯事だ。
久しぶりに食べたご飯はおいしいな。
なんて思いながら食事を終わらせた。
後藤には悪いなと思いながらついでにシャワーを浴びる。
シャワーを浴びてソファに座って髪を乾かしていると睡魔が襲ってきた。
負けるな自分。と思いながらも睡魔に負けてしまいそのまま紺野は眠りについた
81 名前:7.目覚め 投稿日:2006/01/05(木) 10:23
ああー。
床にはられたような感覚がある。
でも、さっきよりは楽なのかな。
頭はやっぱりさっきと同じように回らない。
でも、目を開けることはできそうだ。
このまま死にたくないしな。
82 名前:7.目覚め 投稿日:2006/01/05(木) 10:28
「ん・・・・・・・・・・・」

「んぁ。吉澤さん?お〜い!!」

「ん・・・・・・ ん?」

「よ し ざ わ さ ん」

吉澤は目をあけた。
うわー。生きてる。
何したか覚えてないけど生きてるじゃん。

「大丈夫?あ、楽にしてくれていいよ。
まだ怪我治ってないんだから体起こさないでね。」
吉澤は声を出すのが面倒だったのでうなずく。
83 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/10(火) 00:23
更新ご苦労様です
こういった話は大好物ですw
続き楽しみにしているので頑張ってください
84 名前:吉月 投稿日:2006/01/15(日) 17:11
名無しの吉ヲタ。
改めて吉月です。

>>83
ありがとうございます。
これからもがんばります
85 名前:7.目覚め 投稿日:2006/01/15(日) 17:15
「お〜い。紺野ー。」
なんか後藤が呼んでいるような気がする。

もうちょっと寝ていたい。
あれ?何か大切なことがあったようか気がする。
ソファ。シャワー。後藤さん。ベット。吉澤さん。
吉澤さん?

私は気がつくと速攻で吉澤さん、(後藤さん)の所へ行った。
86 名前:7.目覚め 投稿日:2006/01/15(日) 17:21
すみません!後藤さん!!
えっとその。。ソファで寝てしまって・・・
でも悪気はなかったんです。本当にすみませんでした!!」
私はずっとペコペコしていた。

頭を上げたとき私はびっくりした。
そこには目を開けてウルサイといいたいような目をした吉澤さんがいたからだ。
「吉澤さん大丈夫なんですか?」
吉澤さんは軽くうなずいた。

「梨華ちゃん達呼んでくるから」
そういうと後藤さんは部屋をでた。
87 名前:7.目覚め 投稿日:2006/01/15(日) 17:30
「あの時はすみませんでした。
私の不注意で誘拐されて、そして吉澤さんにこんな大怪我させて・・」

「もういいんだよ。すんだことだし。別に私は生きてるしね。
あれは私に任された仕事だったし。
火事になる前に私が助けとけばよかったんだから。
それに紺野に怪我させちゃったからね。」

吉澤さんは私の火傷の傷を見ていった。
吉澤さんの方がもっとひどい怪我をしたのに。
それでも

「私のことは気にするな」
って言ってくれた。

この人は実は優しい人だと思った。
昔の傷。過去の傷をおったからこその力。
吉澤さんが最初に来たときの第一印象は『怖い』だった。
藤本さんをよくわからない怪我をさせて。
鎖を切って。そして殺し屋の家族。
でも今は違うと思った。
88 名前:7.目覚め 投稿日:2006/01/22(日) 13:12
「本当に起きたの〜?いくら私が『癒光』やったからって・・」
「本当だっていってるじゃん」
「大丈夫なの?」

など聞こえる。
そんな中で私はさっきの吉澤さんの言葉に泣き出しそうでした。
後藤さん達が入ってくると同然に、私は部屋をなきながら出ました。

「ちょっ。紺野どうしたの!!」
後藤さん。ごめんなさい。1人にさせてください
89 名前:7.目覚め 投稿日:2006/01/22(日) 13:21
私は紺野を追っかけた。
ミキティが部屋で叫んでいる。

「お前、紺野に何したんだよ!!」
私も吉澤さんにそう言いたかったが、紺野優先だ。
紺野に追いついた。

「どうしたの紺野?なんかされた?」
「吉澤さんは悪くないです。」
紺野は今までにあったこと教えてくれた。

「そんなことがあったんだ・・・」
へぇ〜。吉澤さんって結構優しいんだ〜。
なんて思っていると聞こえてくる罵声。
何か忘れてる・・・・・
ヤベ!”ミキティ忘れてた・・・
90 名前:7.目覚め 投稿日:2006/01/22(日) 17:56
「ちょっ。キミティ!」
紺野と急いできた部屋には、
服をつかみながら吉澤さんを見下ろすミキティ。
不満そうにミキティを見上げている吉澤さん。
おろおろしている梨華ちゃんに、安部さん。

「だから何にもしてないっつってんだろ」
吉澤さんは今にもキレそうだ。
「じゃぁ泣く訳ねぇだろ!!」
こちらはもうキレてる。

「ミキティ!吉澤さんは悪くないから」
はぁ?といいたそうなミキティの顔。
「藤本さん、吉澤さんの服をはなしてください。
吉澤さんは悪くないですから・・・」
泣き終わった紺野が言った。
ミキティは不満そうに服を離した。

「じゃぁ何で泣いてるのさ〜。」
ミキティは不満顔で言った。
「皆、あっちの部屋で説明よろしくできる?
ちょっと吉澤さんと話するから。」
安部さんが言った。
吉澤さんと安部さん以外は全員私の部屋への集合となった
91 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/31(火) 19:10
更新ご苦労様です!!
続き楽しみにしています^^
92 名前:7.目覚め 投稿日:2006/02/01(水) 21:14
ミキティは私の部屋に来るまでの道のり、ずっとブツブツ言っている。
私の部屋に4人が集まった。
私と紺野で皆に説明すると、ミキティの顔はどんどん
青ざめいてきた。

「ねぇ、美貴って何気にすごいヤバイ事してない?」
だからあんだけ止めたじゃん・・・
「かなりやばいんじゃないの?」
と梨華ちゃんまでかなり暗い雰囲気だ。
私の見た感じでは殴ったりしてはなさそうだけど、
でも梨華ちゃんまで暗く、そしてあのミキティまでが青ざめるって・・・
何したんだよ・・・

「とにかく謝ればいいんじゃない?
ってか吉澤さんに何したのさ?」
「ん・・?
えっと、暴言はいて。ゴルァとか言いまくって。
服引っ張って、んでちょっと能力を使ったり・・」
おぃおぃ。能力までつかったのか・・・
93 名前:7.目覚め 投稿日:2006/02/01(水) 21:19
「さっきはごめんね。吉澤は悪くないのに。」

謝られたのはもう何年ぶりだか・・・・
ずっと荒らしていたから、謝られるよりは暴言、罵声ばっかり
聞いていたような気がする。
昔からよくこうゆうことは言われていたからか、
謝ってもらったからかどうかはわからないが、嫌気はささなかった。
どちらかというと友達思いな所をほめてやりたいくらいだし・・・

「いえ。大丈夫です。それより話って?」
「今さらかって思うかもしれないけど、クロウに入る?」
はぁ?今まで脅しといて?
「え?それって・・・」
「あ、いや。こっちはすごい入ってほしいんだよ?
でも、まぁ嫌な人に入ってもらってもね?」
94 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/01(水) 23:03
更新ご苦労様です!
さらにA続き楽しみにしてます^^
(プレッシャーっすか?w
95 名前:7.目覚め 投稿日:2006/02/02(木) 17:14
>>94
レスありがとうございまぁーす。
プレッシャーだなんて・・・
レスが来るから書いてるんですから(本音)
96 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/10(金) 05:08
頑張ってください!楽しみにしてますw
97 名前:7.目覚め 投稿日:2006/02/18(土) 17:45
運命を感じた。とか言ったらアホだけど、自分は逃げるはずだった
この場所から逃げずにここにいるのは真実だし。
自分を犠牲にしてまで紺野を助けたのも自分。
そして、過去の傷を負ってここに来たのも自分。

『裏切られる』 怖い? 信じている? 恐れている?
かっこいい自分はどこにいった。
裏切られるのが怖いから単独行動をする?
この殺し屋を信じて生きていく?

何がかっこいいんだよ。
怖いくせに。逃げ出したいくせに。
でも、自分は信じてしまってる。
意味とか根拠とかなく。理由なんてない。
そこにある自分の意思。

信じていいの・・・?
98 名前:7.目覚め 投稿日:2006/02/18(土) 17:51
コンコン

ハッとして頭を上げると石川さんが入ってきた。
「美貴ちゃんがなんかすごい脅えてるから、
安倍さんなんとかしてくださいよ〜。」

なんて言いながらお茶をくれた。
「わかった、わかった。
吉澤、すぐに帰ってくるから待っててね。」
と言うと安倍さんは部屋から出て行った。

「意味わかんないよね。ここまできて入る?なんて・・」
私もびっくりしたんだ〜なんて少し笑いながらいうと、
石川さんは真剣な顔をした。

「すごい悩んでるよね。怖いよね。
私だってわかんなかったもん。
昔のことを思い出すだけで怖くて、嫌になって。
でも大丈夫だと思う。
自分が信じるままに行ってみなよ。」

ちょっとかっこつけすぎたかな?なんて言いながら
また石川さんは笑ってた。

ずっと怖かった。
どうすればいいかわからなかった。
石川さんに助けられた。

『ありがと』
99 名前:7.目覚め 投稿日:2006/02/18(土) 17:53
「だいぶミキティ反省してるみたいだね。」
そう言いながら安倍さんが入ってきた。
「結果は出たみたいだね。楽になったような顔してるよ。」
いつもポーカーフェイスをしていたつもりだったけど
結構顔に出てんだな・・・

「入ります。クロウに。」

「ありがと。断られたらどうしようかと思ったよ。
後、これからすごい顔して部屋に来る人がいるけど、
その人の話聞いてあげてね。」
童顔スマイルで安倍さんが言った。
100 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/13(月) 13:21
待ってます!
101 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/19(日) 23:14
まだまだ待ってます!
102 名前:8.理由 投稿日:2006/03/24(金) 15:46
じゃあ吉澤がクロウに入ったことだしちゃんと説明しなきゃね。」
「え?まだあるんですか・・・?」
「あれは吉澤入ってなかったしこれからの仕事状況だけを教えたの」
「じゃあ私が説明していいですか?安倍さん」
「んー。別にいいよ。じゃぁお願いねー。」

そうして私と紺野は私の部屋へと移った。

「さて。何から説明しましょうか?」
「じゃあ紺野はクロウじゃないなら何故ここにいるのか。
後安倍さんもね」
これが一番気になってたことだ。
「私はもともと都街で普通の暮らしをしてました。」
103 名前:8.理由 投稿日:2006/03/24(金) 16:06
やりたいことも無いし学校だってつまらない。
幼稚園の時から暇で勉強ばかりしていて。
中学生になれば天才呼ばわりで。
友達を作ろうたってバカしかいないように見えて。
面白いこともなく街をふらついていた。
「ねぇねぇ。ここに行きたいんだけどどう行けばいいの?」
困ってる様子で声をかけて来た女性の方がいた。
「それならこの道を右にまが・・・」
その時片手で首を絞められ片手で口にハンカチをあてられた。
それからの記憶は無いけど車に入れられたんだろう。

起きてみるとそこは暗闇のコンクリートの壁とドアがあって
私は鎖でつながれていた状態だった。
「起きたのね。これからあなたはここで働いてもらうから。
 こっちで調べた結果あなたが一番頭がいいのよ。
 ここの殺し屋はバカばっかりの力ずくたちだからあなたみたいなのを求めていたの。
 おとなしくいうことを聞いてくれれば別に食べ物もあげるし。
 脱走なんて考えたら殺されるからね。」

体でもお金でもなくこの頭を要求してるのか・・・
まあ何より一番よかったのは食べ物も食べられるらしい。
どうせ暇だったしあっちにいるよりここで働いてるときのほうが
いいんじゃないか、なんて思った。
104 名前:8.理由 投稿日:2006/03/24(金) 16:06
働いてみるとやることは、能力の計算とか戦闘の仕方とか。
今までやったことのないことで実際面白かったりした。

何ヶ月かたって慣れてきたときに計算ミスを一回だけしてしまった。
「お前なんて実際必要なんてないんだよ。
 お前の頭の中身さえあればお前は用なしだからな。」

こう言われれば確かにそうだとその時納得した。
都街にいたときにちやほやされてたのもこの頭のおかげ。
私が頭が悪ければ誰も私なんて必要としない。
それこそ今だって必要されているのだろうか?

そんなことに気づいてまた何ヶ月か過ぎたとき。
女性4人がこの殺し屋に乗り込んできた。

「この4人の分析と戦闘の仕方を考えたほうがいいですか?」
「別にいいよ。こんな女4人俺らの敵じゃねーから。」
たしかにこの女性4人組とこちらでは何倍もの人数の違いがある。
そう言われて私は狭い自部屋に戻った。
戦闘が行われているときは私はいつもここにいる。
105 名前:8.理由 投稿日:2006/03/24(金) 16:14
下の方では銃声や罵声、悲鳴が聞こえる。
男性の方の声が多いと思うのは気のせいだろうか?
戦いはすぐ終わった。
やっぱり人数が違いすぎる。

誰かが階段をのぼっている音が聞こえた。
それは今まで聞いたことの無い声。
よく聞いてみると4人で喋っているようだ。
足音も4人分。多分確定。

もしかしたら・・・・
そう思った瞬間、私の部屋は開いた。
106 名前:8.理由 投稿日:2006/03/26(日) 19:19
「安倍さん。まだいますけどどうします?」
茶髪の長い髪の人が言った
「あれ。まだいたの?」
後から来た茶髪で目つきの悪い人が言った。
「あれ?女の子?しかも若いですね・・・」
アニメ声の人が私を見て言った。

「私をどうするつもりですか?」
私は尋ねた。別にここで死んでも良いとも思った。

「んー。美貴は女の子を殺す趣味は無いんですけど」
「後藤だってそんな趣味ないよ」
「なんで私を見るのよ!私だってそんな趣味ないですー」

「名前なんていうの?」
茶髪の童顔の人が私に聞いてきた。
「紺野あさ美です。」
107 名前:8.理由 投稿日:2006/03/26(日) 19:20
「紺野はここの殺し屋の人ですか?」
「そうです、と言ったらどうなりますか?」
「多分殺すと思うけど・・・時と場合で。」

誘拐されたんだけど一応脱走だって出来たはずだ。
やっぱり殺し屋の一員になるのかなぁ・・・?

「私は・・・・・
 ここの殺し屋の一員です。
 ここで作戦を立てたり能力の計算などをしていました。」

「じゃぁ多分最後の質問。
 人を殺したことがありますか?」

よく考えてみれば殺し屋の中にいたのに人を殺したことがない。
別に人を殺したいとも思ったことが無かった。

「ありません」

「これ本当に最後の質問。
 私達の仲間になりませんか?」
108 名前:8.理由 投稿日:2006/05/04(木) 20:55
「これ、私どう答えたと思います?
 外れたら続きは話しませんよ」

吉澤さんはんーとうなりながら
「これはずしたら一生気になったまま生きてくことになるよなぁ・・・
 予想だと、否定したんじゃない?」

「じゃあ、理由とかわかったりします?」

「そうだね・・・どこもここも同じだったんだよ結果は。
 どうせ同じなら1人で何かしたかったとか?」

「超能力者みたいですねぇ。。。全部正解ですよ」
109 名前:8.理由 投稿日:2006/05/04(木) 20:55
「なりたくありません」

私はそう言って、いつかのためにと言われて持たされていた銃をポケットから出した。
あきあきとしていた都街の世界。
ここだってあっちだって世界は同じ。
変わりなんてしなかった。

たまには自分の力で動いてみようかな

銃を撃てば弾がでる。
その弾が当たれば人は死ぬ。
それだけなんだよ。当たり前なこと。
だから銃を撃ったんだ。

でもその弾は当たらず、人は死ななかった。
110 名前:作者 投稿日:2006/05/04(木) 20:57
かなり短い更新です。
すみません。全然更新しないで・・・
放置するつもりはないんでこれからもよろしくお願いします。

>>100 >>101
ありがとうございます。
これからも頑張るのでよろしくお願いします
111 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/04(日) 20:26
まってますよッ
112 名前:8.理由 投稿日:2006/08/11(金) 13:33
よけられた?

肩に激痛がはしった。
目の前が暗くなり、足で自分を支えられなくなる。
113 名前:8.理由 投稿日:2006/08/11(金) 13:38
ここはどこ?

記憶が全部ふっとんでしまったのだろうか。
私の名前は紺野あさみ。誕生日は5月7日。
寝る前の記憶はないけど一応しっかり全部ふっとんだのではないみたいだ。

起きようとしてみたら肩に激痛がきた。

「いたっ・・・・」

おきれない・・・・

そういえばここはどこなんだろう?

頑張って紺野は考えてみる。

肩に激痛・・・
撃たれた?
あー。そうだ。あそこで撃たれたんだ。
114 名前:8.理由 投稿日:2006/08/11(金) 13:44
「お目覚めですか?紺野さん」

誰かが入ってきた。

茶髪の髪の長い人だ。

「んぁ。ごとーは、後藤真希っていうんだ」

後藤真希さん。後藤さんか。

「今はまだ起きようとしたりしないほうがいいよ。
 肩に銃弾くらってるから。みきちーも早いんだよね、撃つの。
 初心者相手にいきなり撃つなんてひどいよねぇー。」

「すみませんねぇー。短気で。」

「うわっ。みきちー」

茶髪の目つきの悪い人だ。
みきちー?名前、美貴っていうのかな?

「美貴は藤本美貴。」

「自分を自己紹介するときくらい私っていいなよ・・・」

いやいや。後藤さんもごとーはって言ってたじゃないですか・・・
115 名前:8.理由 投稿日:2006/08/11(金) 13:49
「皆して何してるのー?チャーミーも入れてよ!」

アニメ声の人だ。

「うわっ。梨華ちゃんキモっ。」

「全米がキモイと叫んだ」

「うるさいわよっ!キモイって何よ!しかも全米って!」

「うるさいな。全米なんかじゃないよ世界だよ」

「何よ!何なのよ!」

頭が痛い。
あの声はきっと超音波だ。きっとそうだ。

「あれ?起きてたの?私は石川梨華。チャーミーって呼んでね」

チャーミーじゃなくて石川さんと呼ぼう。
しかも呼んでねって所にハートマークが絶対ついている・・・
116 名前:  投稿日:2006/08/11(金) 13:49
 
117 名前:作者 投稿日:2006/08/11(金) 13:52
こんにちは。
えっと・・・まず

すみませんでした。

もうずーっと更新しないままで。
これからは週一ペースで頑張りたいと思います
これからもよろしくお願いします

>>111
ずっと更新していなかった作者をまっててくださって・・・・
本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします
118 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/11(金) 20:29
更新お疲れ様です
チャーミーw
次回も楽しみにしてます
119 名前:8.理由 投稿日:2006/12/04(月) 18:04
「ダメだよー、みんな。いっきにしゃべっちゃ。特に梨華ちゃん」

「私だけですかー?ひどいですよ、みんなしてチャーミーをいじめてぇ!!!」

「それがうるさいんだよ」

皆さん勝手すぎです・・・

「なっちはねー。安倍なつみっていうんだよー。」

ここの人は私って言えないんですかね・・・

「なっちー。自己紹介のときくらい私って言おうよ」

「ごっちんも人のこといえないでしょ」
120 名前:8.理由 投稿日:2006/12/04(月) 18:13
「はいはい。じゃぁこっからはなっちと紺野でお話しするから
皆はこの部屋をでてってくださーい」

「えーきいちゃ駄目なのー?」

「だって皆がいるとうるさくなっちゃうでしょ」

「そうだね。じゃあ梨華ちゃんでも焼いとくわ」

「あ、ごとーも参加するー」

「何でよ!」
121 名前:8.理由 投稿日:2006/12/04(月) 18:27
「じゃあ何か質問ある?」

「私はどうなるんですか?」

「大丈夫だよ。ここで働いてもらう。
 あ、でも、働いてもらうっていってもたいしたことじゃないからね。」

「何であの時殺さなかったんですか?」

「最初から殺す気はなかったよ。あの質問も正直あんまり関係なかった。
 ただ単にあの時ミキティが撃っちゃったから・・・・」

「じゃあもう聞きたいことはありません」

「あら。はやいんだね。」
122 名前:_ 投稿日:2006/12/04(月) 18:29








123 名前:作者 投稿日:2006/12/04(月) 18:31
こんにちは

誰ですかね。週1更新とか言った馬鹿作者は。
ほんとすみません。
絶対完成はさせます
暖かく見守ってやってくださいw

>>118
チャーミーは世界一いじりやすい人物だと思いますw
頑張るんで楽しみにしててください
124 名前:あつみ 投稿日:2006/12/22(金) 10:58
ころしいです
すぐへんじください
125 名前:あつみ 投稿日:2006/12/22(金) 11:06
殺し屋クロウさん
ホントに助けてほしいです泣泣泣
126 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/13(月) 17:59
待ってますです。

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