秘恋

1 名前:おるぷち 投稿日:2005/09/30(金) 21:34
初小説となります。
よろしくお願いします。
後藤さんと紺野さんがラブラブって感じです。
2 名前:おるぷち 投稿日:2005/09/30(金) 21:34
「紺野」
ふいに後ろから声を掛けられ、私の心は高鳴ります。
間違う訳無い、この声は後藤さん…
頬が赤くなるのを感じながらも、そ知らぬ顔で振り向く。
ほらね、やっぱり後藤さん。いつもながらキレイで格好イイ私の恋人。
3 名前:おるぷち 投稿日:2005/09/30(金) 21:36
ここは、とあるテレビ局の廊下。
私は撮影を終え、楽屋に戻る所で恋人である後藤さんに
声を掛けられたのです。
その、あまりのタイミングの良さに
私はいつも以上にドキドキしてしまいます。
実は私、付き合ってもう1年にもなるのに
後藤さんにドキドキしっぱなしなのです。
「後藤さん、どうしてここに?」
私の問いかけにニヒヒと笑って後藤さんは答えてくれます。

「ん〜。あたしもココで収録しててぇ〜。
紺野居るって聞いたからさあ。」

張ってたんだ、なんて言うから私は嬉しくなってしまいました。
でも、あれ?
4 名前:おるぷち 投稿日:2005/09/30(金) 21:37
「誰に、聞いたんですか?」

「ん?よしこだよぉ。メールしたらさぁ、娘。全員
同じテレビ局に居るって言うから。」

それを聞いてちょっと落ち込んでしまいます。
…だって私には、メール着てませんよ?
なのに吉澤さんにはメール、してたんですか?
目で訴えてみるけど通じる訳もありません。
「紺野?どうかした?」
「いえ。」
つくづく自分の心の狭さが嫌になってしまいます。
どうして後藤さんの事になると、
ほんの些細な事もこんなに大きく感じてしまうのでしょう。
目の前のこの人は、そんな私に気付く様子も無く
不思議そうな顔をしています。
のほほ〜んと柔らかいその表情。
ああ、悔しい。なんて美しい。
その顔だけで何でも許せてしまいそうです。
どうして私にはメールくれないんですか?て聞いてみたいけど
今のタイミングが「たまたま」だって本当は分かってるから
言えません。だって私にも毎日メールくれますから。
5 名前:おるぷち 投稿日:2005/09/30(金) 21:39
…でも。
吉澤さんにメール送るその時間も私に欲しいんです。
そんなのワガママだって分かっているのですが…。
そんな事を考え、黙り込んでしまった私を
後藤さんは交信中と理解したらしく。

「お〜い、紺野ぉ?戻ってこーい!」

なんて目の前で手をパタパタさせています。私は慌てて取り繕います。

「…すいません。ちょっとボーっとしちゃいました。」

へへ、と笑うと後藤さんはニコニコと笑ってくれました。

「ね、今日の夜うち来ない?仕事終わったらさ。
そんな遅くならないんでしょ?」

「え…でも後藤さんお仕事は?」

「ごとーねぇ、何と今日はこれで終わりなんだァ。
だからさ、紺野の事、張ってたんだよぉ」

後藤さんのセリフに顔が真っ赤になってしまいます。
赤いの絶対バレてますよね。焦る私にニッコリ笑うと

「んじゃ。待ってるからねー!」

と後藤さんは嬉しそうに手を振りながら走り去ってしまいました。

6 名前:おるぷち 投稿日:2005/09/30(金) 21:42
今日はココまでです。
こんな感じで進めていきたいと思います。
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/01(土) 22:34
こんごまこんごま!イチオシなんですわたしの!
これからどう転がっていくのでしょーか?
楽しみでしょうがありません。
次の更新楽しみにしてますっ
8 名前:名無し飼育 投稿日:2005/10/02(日) 23:00
わくわくしとりますよ。
頑張って下さいませ。。。。
9 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/03(月) 22:02
>>7 名無飼育さん
こんごまイイですよね!2人のあのマイペースっぷりが好きです。

>>8 名無飼育さん
ありがとうございます。頑張ります。

んでは続きです。
10 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/03(月) 22:03
仕事終わったら、後藤さんの部屋…そう思うだけで顔がニヤけちゃう。
「あさ美ちゃん、キショイ」
ここはモーニング娘。の楽屋。
気付くと私の目の前では、まこっちゃんが顔をしかめていた。
私、そんなツッコまれる程変な顔してた?
「何、考えてたの?」

え〜っとお。後藤さんの事、なんて言えない。
まこっちゃんの質問に私は困ってしまう。
なぜなら2人の事は秘密なのだから。
11 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/03(月) 22:03
「あさ美ちゃんの事だから食べ物の事でしょ〜!」

さも当然と言わんばかりなのは里沙ちゃんだ。
そっか〜なんて、まこっちゃんも納得している。

「違うもん!」

「じゃ、何?」

問いかけに詰まる私。
そんな私に、やっぱ図星だったんじゃん!なんてケタケタ笑っている。
まこっちゃんは繊細な乙女心ってのが分からないんだから。
私だって食べ物の事ばっか考えてる訳じゃ無いんですからね!
12 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/03(月) 22:04
はやく逢いたいの…
ねぇ今スグあなたに逢いたい…

これって今の私の気持ちと一緒。
早く逢いたい。後藤さんのそばに今スグ行きたい。
時間が過ぎるのが遅く感じる。どうしようもなく、じれったい。
13 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/03(月) 22:05
ようやく仕事が終わって私は猛ダッシュ。

「お疲れ様でした!」

言い終わるのももどかしく、すでに走っている状態。
外はスッカリ日暮れていて、まんまるな月がキレイな顔を覗かせている。
テレビ局を出て急いでタクシーに乗り込み行き先を告げる。

運転手さん、早く。急いでください。お願い。1分でも。1秒でも。
14 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/03(月) 22:06
ピンポーン♪

チャイムを鳴らすと同時にドアが開いた。私は驚いてバランスを崩し、
よろけてしまった。がっしと腕を捕まれて何とか尻餅は免れたけど。
腕の先にはもちろん後藤さん。

「ごめんね。タクシー見えたから紺野だと思って急いで来たんだけどさ。」

ドア開けるタイミング悪かったね、なんて微笑む。
ああ、後藤さん。私の為に急いでくれたんですか?
後藤さんも早く逢いたいって思っていてくれるって事ですか?
幸せそうにニヤける私を見て

「どっか、ぶつけた?」

なんて真剣な顔で聞かないで下さい。。。
15 名前:秘恋 投稿日:2005/10/03(月) 22:08
部屋に入るとイイ匂い。クンクンと思わず鼻をならす。

「紺野の好きなオムライス作ったんだ。ケーキも。」

ニカッと笑う後藤さん。

「新作だからさ、紺野に一番に食べてもらいたくて。」

私。こんな幸せでいいのでしょうか。
大好きな後藤さんが紺野の為にお料理して待っててくれる。
いつかバチが当りそうで怖いです。
16 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/03(月) 22:09
今日はココまでです。
題名が名前になってたのに気付いて最後だけ訂正しました。
すいません〜。
17 名前:名無し飼育 投稿日:2005/10/04(火) 00:58
更新乙です。
お気に入りに登録してあったので名前は大丈夫?でしたwwww
紺野サン最高ですwww
18 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/06(木) 20:05
>>17 名無し飼育さん
お気に入り登録してくれてるんですか!?
嬉しいです!

それでは続きです。
19 名前:秘恋 投稿日:2005/10/06(木) 20:06
リビングのソファーセットには既に2人分のオムライスとケーキが用意されています。
どうやら「もうすぐ着く」という私のメールに合わせて後藤さんが
用意してくれたようです。やはり後藤さんは完璧な人です。
早速、後藤さんのオムライスを「頂きます。」
私の大好物、さつまいもの入ったホワイトソースのオムライス。
ほくほくで、ふぅふぅと一生懸命食べます。
20 名前:秘恋 投稿日:2005/10/06(木) 20:07
「凄く。美味しいです。」

私の感想を聞くと後藤さんは満足そうに頷いてくれます。
本当はもっと上手にこの感激を伝えたいのですが
美味しい以外に言葉が出てきません。
やっぱり、ちょっと何か足りない私。
だけど一口食べるごとに幸せも私の中にイッパイになっていきます。
スッカリ幸せ満タン。
こんな幸せ、まこっちゃんには理解できないだろうなあ。
さつまいもの甘味が口の中に広がるのと同じように
私の心もほんのり甘くなって溶けていくよう…。そんな幸せ。
21 名前:秘恋 投稿日:2005/10/06(木) 20:08
「後藤さんは魔法使いみたいです。」

思わず呟いたしまった声に後藤さんは不思議そうに首をかしげます。
当然ですよね。つい…

「あはっ。ごとー魔法使い?何で、何で?」

私の台詞に一瞬考えを巡らせているようでしたが、
すぐに面白そうに目を輝かせる後藤さん。
そんな時の後藤さんは子供みたいで凄く可愛い。

「えっと。こんなに美味しいの、簡単に作っちゃうのとか。」

こんなに簡単に私を幸せにしてくれちゃうのとか。。。
これは恥ずかしいから言わないけど。

「そっかー。そんなに気に入ってくれたのかァ。嬉しいなあ。」

心底嬉しくて私達はニッコニコと微笑みあった。
22 名前:秘恋 投稿日:2005/10/06(木) 20:09
ふと気付くと後藤さんはケーキ迄食べ終わってる。
ちょっと慌てる私に

「いいよぉ。急がなくて。紺野が食べてる所好きなんだ。
 だって凄い幸せそうなんだもん。」

作った甲斐があるよ、なんて言いながら食べるのが遅い私を
優しく見守る後藤さん。
ケーキも美味しいですぅ、後藤さん。
23 名前:秘恋 投稿日:2005/10/06(木) 20:10
食べ終わり、ソファーにもたれかかって幸せに酔いしれている私に
満面の笑みで寄ってきた後藤さんは目の前に一冊の本を出す。
それをチラッと見て、絶叫。

「うあああああああ!!!な、なんで!?こんなっ!ダメですう。」

それは紺野あさ美の最新写真集「なつふく」恥ずかしさに顔が
真っ赤になってるのが自分でもすぐに分りました。

「いいじゃん。可愛いよお〜。もう何回も見ちゃった」

「やぁぁめてくださいぃ〜。そんな、紺野のなんて。えっと〜〜」

何が言いたいんだか自分でも分からないけど、とにかく!恥ずかしいんですって。
そりゃ、可愛いって言ってくれるのは嬉しいのですが。

「紺野もごとーの、見てくれてるじゃん。」

「そりゃ、後藤さんは完璧ですから。」

「完璧です!て紺野よく言ってたじゃん。」

「でも〜あれは、その…」

「まぁまぁ。で、これにぃ〜サインしてよお!」

焦る私に追い討ちをかける。それも嬉しそうに。

「えええええ〜〜!???」

「前にごとーもしたじゃん」
24 名前:秘恋 投稿日:2005/10/06(木) 20:11
確かに後藤さんの写真集が出た時にサインしてもらいました、けど。でも。

「いいでしょ!ね?ね?」

上目遣いでお願いのポーズにノックダウンです。何でそんなに可愛いんですかァ。
私、その顔に弱いんですぅ〜〜〜。
震える手でサインをする。相変わらずニコニコな後藤さん。

「で、キスマークも付けて♪」

「そ!それは嫌です!ダメですぅ!」

「ええ〜!いいじゃん。ケチ!」

「け、、、ケチって」

そういう問題ではない気がしますが。
25 名前:秘恋 投稿日:2005/10/06(木) 20:13
「だって、今度の写真集サインしたのプレゼントあるんでしょ?
だったら後藤のは更に特別じゃないと!」

訳の分からない理屈をコネ始めます。そんな事言われましても…ねえ。

「サイン本は他にも持ってる人いるんでしょー。誰かと一緒なんて嫌〜!
後藤は紺野の恋人でしょ−?」

そりゃ、そうですけど。

「でも、ほら。プレゼント発送はまだ先だし後藤さんがダントツ一番ですよ!」

なだめるけど納得行かない様子ですね。。。
不服そうにジーーーッと私の事見てる。

「あの、やめて下さい。」

目線、困りますから。見つめないで下さいよぅ。
26 名前:秘恋 投稿日:2005/10/06(木) 20:13
「嫌。キスマーク付けてくれる迄見続けるから」

そう言うと更にじっと見てきます。や、、、やめてください〜!
ちょっとだけ、そんなに欲しいならって気持ちもあるんですけど
ずっと感じつづける後藤さんの視線に緊張してしまった事もあって
思うように体が動いてくれなくて。
そうしてる内にどうせならもっと強引に引っぱっちゃってください、
なんて泣きたい位の気持ちになってきました。
そんな風に私が私の中で葛藤していると
ふいに後藤さんの視線が途切れたのを感じて
パッと上向いてみたら

「分かった。」

そう言って後藤さんは席を立ってしまいました。
27 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/06(木) 20:15
今日はここまでです。

後藤さんと紺野さんのイチャイチャは
考えてると止まらない今日この頃ですw
28 名前:名無し飼育 投稿日:2005/10/06(木) 22:32
wwwwwwwww
めっちゃ爆笑ですwww
SS書ける人羨ましいなぁ…
更新乙です。。。
29 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/11(火) 21:55
>>28 名無し飼育さん
SS?なんでしょ。
でも楽しんで頂けてるみたいで嬉しいです。
30 名前:秘恋 投稿日:2005/10/11(火) 21:57
え??
その瞬間、胸が締め付けられるように苦しくなって。
もしかして機嫌そこねちゃった?怒ってますか?
ど、どうしよう。でも体が強張って動かない。。。

「ごとーがこんなに頼んでるのに。もう、紺野なんて知らない!」

背中を向けた後藤さんは「ふん!」とばかりに
ドスドスと歩いて行ってしまう。
私、見捨てられちゃう?そんなの、嫌!

「あ、、ああ〜ま、まっ!待って下さい〜!分かりました、、、からァ」

やっとの思いで絞り出したその私の言葉。その瞬間。

「やったあ!!」

満面の笑みで、しかもガッツポーズなんかして振り向く後藤さん。
31 名前:秘恋 投稿日:2005/10/11(火) 21:58
もしかしてハメられましたか?作戦って奴ですか?
悔しい気持ちと。
ホッとした気持ちとで何だか力がぷしゅ〜と抜けてしまいました。

「んじゃあねぇ。この口紅で♪」

喜々としてメイク用具をガサゴソして1本の口紅を出す後藤さん。
私はというと、もう好きにして下さい。。。そんな気分。

「このままの紺野の唇はクリームソースだしねぇ」

それもいいけど。なんて勝手な事言ってるし。
口紅を塗ってサインの側にキスマーク。改めてやってみるとやっぱり恥ずかしいです。
何でこんなものが欲しいのでしょう。

「ありがとー。大事にするねぇ」

余程嬉しいのかクルクル回って変なダンスしちゃってるし。謎な人です。
32 名前:秘恋 投稿日:2005/10/11(火) 21:58
何だか疲れちゃった私に後藤さんが近寄ってきたなーと思ったら

「こ〜んの〜。お・れ・い♪」

そう言うとチュ!と軽くほっぺに口づけられました。唖然とする私に

「ん?こんなんじゃ足りないって?仕方ないなぁ」

なんて、にへら〜と笑って更に口づけてきます。

「ん、、、ん〜〜」

深く口づけられて、しばらくはもがいてたけど
すぐにウットリしてしまいます。
どうして、この人は次々と私をこんなに翻弄できるのでしょうか。
愛しくて、恋しくて。
切なくて、苦しくて。でも嬉しくて。
33 名前:秘恋 投稿日:2005/10/11(火) 21:59
私ばっかり後藤さんを好きで後藤さんの一挙一動に振り回されてる。
やっぱり後藤さんは魔法使いなんでしょうか。
いとも簡単に私を操る、そんな魔法使い。

後藤さんは、いつも余裕あって、あたふたする私をからかっているよう。
後藤さんも私の事好きでいてくれてるって分かってるけど
でも、それは。
とても軽いように思えてしまうのです。
紺野が後藤さんを想うくらい、後藤さんは紺野を想っていてくれますか。
そんな事恥ずかしくて聞けないけれど。聞いたとしても

「好きだよぉ」

とか、軽く言われてしまいそうですけど。
34 名前:秘恋 投稿日:2005/10/11(火) 22:00
後藤さんとのキスの気持ち良さに
また、ぽ〜〜〜っとしてしまいました。
イイコ、イイコなんて私の頭を撫でてぎゅってしてくれます。
幸せです。だけど。その後に鳴った携帯の着メロで一気に現実世界です。
あっさり私を離すと誰かと話しだしてしまいました。
35 名前:秘恋 投稿日:2005/10/11(火) 22:00


私の心にたちまち暗雲が立ち篭めていきます。
36 名前:秘恋 投稿日:2005/10/11(火) 22:00
あんなに甘い雰囲気だったのに、そんな事無かったかのような後藤さん。
ハッとした顔で慌てたように電話に出て。
うんうん、なんて電話相手に相槌なんて打って。
そんな様子を見ていたら何だかとても悲しくなってしまいました。
電話が鳴ったから出ただけ、それはとても単純な行動なはずなのに
どうして私はこんな気分になるのでしょうか。
37 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/11(火) 22:01
今日はここまでです。

後藤さんに振り回される紺野さんの真面目さが好きなのです。
38 名前:名無し猫 投稿日:2005/10/12(水) 00:54
更新おつかれさまです。

ごまこん さいこーです♪
あま〜い感じの二人いいですね。
これからも期待してますw
39 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/15(土) 23:10
>名無し猫さん
あま〜い!感じでイチャイチャしまくりですよねえ、
うちの、ごまこん。
んじゃちょっと波を立ててみますかーw

では続きです。
40 名前:秘恋 投稿日:2005/10/15(土) 23:12
そして電話を切った時、一瞬だけ見せた横顔に
私の心は更にずーんと重くなってしまいました。
切なそうで色っぽくて大人っぽくて、なんだか泣いてしまいそうな。
私が見た事無い表情。とてもキレイな…何でそんな顔するんですか?
そんな顔させるのは誰なんですか?
もしかして…本当はその人の事が好きなんじゃないんですか?
紺野はその人の変わり、とか?
どんどん悪い方向にしか考えられなくなっていく私の頭。
41 名前:秘恋 投稿日:2005/10/15(土) 23:13
「こ、紺野?どうしたの!?」

「え…?」

「なんで泣いてんの?オナカ痛いとか?」

言われて始めて気付きました。目から大粒の涙が
ぼろぼろ、ぼろぼろ溢れてきます。

「紺野ぉ〜?」

ソファに座る私の斜前に座り込んで、私の顔を覗き込んできます。
涙で滲んでしか見えない後藤さんは、さっきの顔とは全然違う。
心配そうな顔。

「後藤さん、大好きです。」

ふいにソファーから落ちるようにして後藤さんに抱きついた私を受け止めて

「私も紺野の事好きだよぉ。」

なんてサラッと返してくれる。

「後藤さんは、どうして私と付き合ってくれてるんですか?」

「へ?な、何?急に。」

言いたい事はいっぱいあるのに咽につっかえて、
これ以上の言葉が出ません。
42 名前:秘恋 投稿日:2005/10/15(土) 23:14
私のどこが好きですか?
私が一番ですか?
さっきの電話の人は…

いつも完璧な後藤さんが何も持っていない私と付き合っていてくれるのが
不思議なんです。不安なんです。だけど、色んな事聞いてしまったら
終わってしまいそうで怖いんです。

ちょっと困ったような顔をして私の涙を指ですくってぺロッと舐める、
その自然で色っぽい仕草にまたクラクラしてしまいます。

「後藤、さん…」

呼び掛ける私にハッとした感じで顔を背けて、でも、またパッと私に向き直って

「紺野が“好き”って言ってくれたのが可愛かったから。」

そんなん、断れないじゃん。
目、潤ませてさア。一生懸命、言われたらさ。

ちょっと早口で、ちょっと冗談っぽく。
答える、後藤さん。
43 名前:秘恋 投稿日:2005/10/15(土) 23:14
それって何か「泣き落とし」みたいな。
泣きそうだったから可哀想でって事ですか?
哀れんで付き合ってくれてるって事、ですか?
もう止まりかけてた涙がまた溢れてきました。

「後藤さんの、ばか…」

言った後に自分こそ、バカだって思いました。
後藤さんは優しいから断れなかったんですよね。
なのに私に合わせて恋人してくれて。今日だってご飯まで作ってくれて。
どこまでも完璧な後藤さん。優しい嘘をつき続ける後藤さん。
嘘と気付いても。でも、この手は離したく無いんです。
でも。大好きなんです。

「無理させて、ごめんなさい。今日は、帰ります。」
44 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/15(土) 23:15
ちょっと短いですが今日はここまでです。
波立ててみたつもりですけど…
どうでしょ?
45 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/16(日) 17:41
電話の相手は誰じゃ!?
46 名前:名無し猫 投稿日:2005/10/18(火) 18:49
更新お疲れ様です。
ごっちん優しすぎるからこんちゃんが。。。
続きすごい気になりますが作者さんのペースでがんばってください。
47 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/18(火) 21:55
>45 名無飼育さん
誰ですか?誰でしょう?
ミニモニ。でない事は確かですw

>46 名無し猫さん
「気になる」感じになってます?嬉しいです。
んでは続きでございます。
48 名前:秘恋 投稿日:2005/10/18(火) 21:56
スックと立って。おじゃましました、と呟いて。
後藤さんのお宅を後にしました。
後藤さんは引き止めようとしてくれたけど何とか振り放って走りました。
後藤さんの“紺野!!”そう呼んでくれる声が
後を追ってきて、嬉しかったのですが。

でも、必死で逃げたんです。このままじゃ最後のセリフを
自分から叫んでしまいそうで。
こんな醜い心を持った自分をあの人に知られたくはないのです。
49 名前:秘恋 投稿日:2005/10/18(火) 21:57


泣いたまま眠ってしまったみたいで翌朝の顔はもう最悪。
携帯を見ると何回も後藤さんからの着信。


50 名前:秘恋 投稿日:2005/10/18(火) 21:57
仕事場で私の顔を見たメンバーは口々にビックリして、
そして心配してくれます。

どうしたの?大丈夫?なにかあった?

みんなの気持ちが嬉しくて、また泣きそうになってしまいます。

でも、言えないです。
後藤さんと付き合ってる事は内緒ですから。

「ごめんねぇ。昨日泣ける映画見ながら寝ちゃって。。。」

誤魔化し切れて無いとは思うけど、みんなは騙された振りをしてくれる。
しょーがないなあ、って笑ってくれる。
マネージャーさんにはプロ失格!て怒られてしまいましたが。
今日は雑誌のインタビューとか、ラジオとか。
顔が表に出る仕事が無いからいいようなモノの…て。
51 名前:秘恋 投稿日:2005/10/18(火) 21:58
本当にそうです。みんなに迷惑かけて。増々自己嫌悪です。
どうして紺野はこんなにダメな子なんでしょう。

気を引き締めてお仕事に集中します。
集中して、何も考えないように。

そんな風に、仕事に集中するふりをして何とか1週間。
考えまいとすればするほど後藤さんのことばかり。
52 名前:秘恋 投稿日:2005/10/18(火) 21:59
後藤さんからは、あれからも何回か電話があって。
でも勇気の出ない私はどうしてもそれに出ることは出来なかった。
だけど、このまま何もしなかったら終わってしまう。
それは明白な答え。何とか繋ぎとめておきたくて
ズルイけど何も無かったかのようにメールをした。

凄く普通のメール。

あの日の事には触れない、いつものフリしたメール。
後藤さんからも当り障り無い普通のメールが返ってきて
ホッとするのと同時に何だか腹が立った。


自分からそうしたくせに。

53 名前:秘恋 投稿日:2005/10/18(火) 22:00
アッサリと「ああ、別になんともなかったんだ。」
そんな風に思ったかのような後藤さんのメールに腹が立った。
結局、私の事どうでもいいのかもしれない。
悲しみに埋もれながらも後藤さんにも私の事で
いっぱい悩んで欲しい、必死になってほしい。
そんなヤマシイ、汚い独占欲が私の心イッパイに広がっていく感覚。
どうして、こんなに私の心は狭いんでしょう。
いつから、こんな人間になってしまったのでしょう。
54 名前:秘恋 投稿日:2005/10/18(火) 22:01
日にちが経つにつれ、どんどん気持ちもドロドロしてきて
苦しくて、辛くて。
だけど、やっぱり大好きで会いたい気持ちが募っていく。
でも、会えない。会いたいと伝える勇気も無い。
このままでいたら何事も無かったかのように
先輩・後輩に戻ってしまうのでしょうか。
何事も無かったかのように挨拶交わすだけの仲になったりするのでしょうか。
もしかしたら、後藤さんは本当になんとも思ってなくて、あの日の事なんか
スッカリ忘れてしまっていて。
どこかで偶然会ったりしたら

「紺野ぉ、久しぶりだねえ」

なんて屈託ない笑顔で手を振ったりするのでしょうか。
55 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/18(火) 22:03
本日の更新はここまでです。

今回は悩める紺野さん編でした。
いかがでしょうか。
でも、もうちょっと悩んでもらいましょうw
56 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/18(火) 23:43
んあぁ!せつない・・・せつないよぉッ!!
57 名前:名無し飼育 投稿日:2005/10/20(木) 21:41
ぬはぁっ!!!!
58 名前:名無し猫 投稿日:2005/10/21(金) 18:04
こんちゃんがんばれ!
君は一人じゃないぞ!!
59 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/21(金) 20:16
>56 名無飼育さん
せつないっすか!?よし!
作者的に嬉しいお言葉ですわあ。

>57 名無し飼育さん
もっと「ぬはぁ!!!」てなるよう頑張りますぅ

>58 名無し猫さん
ありがとうごじゃいます。
うちの紺ちゃんも喜んでるでしょー。

んでは続きです★
60 名前:秘恋 投稿日:2005/10/21(金) 20:17
ある日の長い空き時間。相変わらず後藤さんの事で頭イッパイで
みんなと騒ぐ気力もない私は正面に座った吉澤さんを
ぼーーーっと見ていました。後藤さんと仲良くて羨ましくて
何度もこっそり嫉妬してた人。白い肌で美形で。サッパリとした性格で
格好良くて、頼もしくて。どこを取っても敵わない凄い人。

ふいに吉澤さんは読んでいたフットサル雑誌から顔を上げたかと
思うと私の方をじーっと見返してフッと笑うと

「コンコンさぁ〜…」

なんて話し掛けてくるから少しビックリしてしまいました。
もしかして見ていたのが気に障ったのでしょうか。

「何?ずっと見てたでしょ?さては〜あたしに惚れたなぁ?」
61 名前:秘恋 投稿日:2005/10/21(金) 20:18
思わぬ言葉にブンブンと首を横に振って否定。

「ち、違いますよぉ!ちょっとボー−ッとしてただけで。」

慌てる私に増々ニヤニヤしながら

「まぁ、そうだよねえ?コンコンにはごっちんが居るもんねえ?」

一瞬何を言われたのか理解できなかった私ですが
すぐにその意味に気付いて。

「えっ!?あ、あの、、、え?え?」

言葉が出てこない。
何?知ってるんですか?パニくる私に吉澤さんはシマッタ!て顔。

「あ、、あの〜どういう事でしょう?」

後藤さんとの仲は2人だけの秘密なはずなんです。
お互い芸能人ですし、ましてや女同士ですから誰にも言えません。
後藤さんとも「2人だけの秘密ね」て指きりまでして。

なのに、今の口ぶりは…
62 名前:秘恋 投稿日:2005/10/21(金) 20:19
「あ〜!んじゃ、話すからさぁ、ごっちんには内緒にしてよね?」

「は、はぁ。」

ここじゃちょっと…て事で場所を移動する2人。
吉澤さんに連れて行かれたのはテーブルとイス、ロッカーが一応あるって位の
質素で小さな会議室。よく使われるスタジオなんかからは
ちょっと離れた所にあるせいか
部屋の前の廊下にさえ誰も来ないんだとか。

「良くごっちんとココで内緒話とかしてたんだよね」

吉澤さんは近くにあったパイプイスに乱暴に座ってから
私に自分の隣のイスを勧めてくれました。
63 名前:秘恋 投稿日:2005/10/21(金) 20:20
これからの話は否応なく確実に後藤さんの話な訳で。
そう思うと胸の中がひっくり返るみたいに
そわそわ、ざわざわしてしまいます。
まだ、どんな話かも分らないのに。
64 名前:秘恋 投稿日:2005/10/21(金) 20:21
「それで、あの。」
私から話を切り出すと吉澤さんはもう開き直ったみたいに
「いや〜内緒ね、って言われてたんだけどさぁ。」
なんて言いつつスラスラと話始めました。

65 名前:秘恋 投稿日:2005/10/21(金) 20:21
「付き合ってるのは、ごっちんに聞いた訳よ。
コンコンに告られた!ってすっげぇ嬉しそうに報告してきてさぁ。
あたし寝てたのに、夜中だよ?全く迷惑な…
嬉しくて興奮して寝れないとか言っちゃってさあ。」

「ご、後藤さんが???」

信じられないです。そんな事、吉澤さんが嘘つくとも思えませんけど
でも、やっぱり信じられません。
そりゃちょっと子供っぽい事する時もあるけど
基本クールで大人っぽいのに。というか、私の告白を
そんなに喜んでいてくれたなんてカナリの衝撃です。
最初は、あまりにも予想しない話にただビックリ。
だけどドンドン嬉しさが湧いてきて涙出そうです…
あの日の答えはあんなだったのに。

66 名前:秘恋 投稿日:2005/10/21(金) 20:22
「大変だったんだから。延々とノロケ話でさぁ。
うついて真っ赤なコンコンがめっちゃ可愛かっただの
一生懸命で抱き締めたくなっただの」

「えええ〜〜〜???」

「大体さあ、ごっちんのが先にコンコンの事好きだったと思うんだよね。」

「…それは、無いと思うのですが。」

「いやいや、娘。入って結構スグから可愛いってうるさかったよ、あの人は。」
67 名前:秘恋 投稿日:2005/10/21(金) 20:22
顔が赤くなっていくのが分かります。でも後藤さん、今まで
そんな事一言も言って無かったですよ??一体、何がどうなってるんでしょう?
私に同情して付き合ってくれたんじゃなかったって事でしょうか?
次から次へと聞かされる話はどれも予想外で。
もうスッカリ訳が分かりません。私が思っていた後藤さんと
吉澤さんが話してくれる後藤さんは別人のようです。
68 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/21(金) 20:24
今日はここまでです。

よっすぃリーダーに明かされる事実とは!?て
感じで続く予定ですw
69 名前:ひろ〜し〜 投稿日:2005/10/22(土) 14:35
今回もせつねぇ系かなぁ・・・

って思いながら、しんみり読んでみたらっ

なんですか!なんか甘いじゃないですか!
騙されますた。笑

いやぁ、もう可愛いねぇ。みんな。
70 名前:名無し飼育 投稿日:2005/10/23(日) 22:21
キタワコレ!!
71 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/27(木) 21:04
>69 ひろ〜し〜さん
ぬはは。しょせん切なさを通しきれない作者なのでw

>70 名無し飼育さん
きちゃった?w

風邪引いてちょっと遅くなっちゃいましたが
続きでーす。
72 名前:秘恋 投稿日:2005/10/27(木) 21:06
「あんまりにも浮かれてるからさ、あたしが言ったんだよ?
2人の事は秘密にした方が良いって」

「そうなんですか?」

「そうそう!放っといたら誰かれ構わず話しそうな勢いだったからねえ。
そりゃマズイっしょ。こういうのは、どこから洩れるか分からないんだし。」

「そうだったんですか。でも後藤さん2人だけの秘密って…」

「そうなんだよ!あいつ!!」

いきなり大声出してテーブルをバーン!とかするからビックリしてしまいました。
耳が痛いですよお。

「あたしが注意してやったら
“そりゃイイ考えだ、2人の秘密ってなんか良く無い?”
とか言い出してさ、そこまでは良いけど、あたしが知ってるのに気付いて
よしこ死んで!とか滅茶苦茶言い出して。」

その時の事を思い出したのか吉澤さんは白い頬を真っ赤にして
怒り出してしまいました。がーーーー!とか訳の分からない雄叫びを
一通り上げ、ロッカーをガツン!と蹴ったら気が済んだのか、
また続きを話して下さいましたが、
人とは思えぬその行動は正直身震いするほど怖かったです。
73 名前:秘恋 投稿日:2005/10/27(木) 21:07
「大体ねえ、ごっちんは基本あほなんだよねえ!」

「そんな事無いです!後藤さんはっ後藤さんはっ
クールで格好良くて大人で余裕あって…」

「NO!!NO、NO、NO、NO、NO!!!」

私が力説してるのにアッサリ中断されてしまいました。
ごめんなさい、後藤さん。

「コンコンは騙されてる!!」

吉澤さんはオーバーアクションを交えて断言しつつ続けます。
私はただただ圧倒されてしまいます。ああ、怖くて口なんて挟めません。

「大体5期以降はごっちんを美化しすぎ!あの人あほだから!絶対。
特にコンコンの前だと格好付けてるだけ!ステージ以外のごっちんは
あほで浮かれまくりで野獣なおやじだから!!」

なんか、めちゃくちゃ言われてるんですけど…

「ま、そういう事だから!!分かった!?」

否定したいけど紺野には無理です。怖すぎます〜。
ああ、ごめんなさい後藤さん…
74 名前:秘恋 投稿日:2005/10/27(木) 21:08
「で?」

「はい???」

突然の吉澤さんの問いかけ。一体なんでしょう?

「コンコンは何悩んでるの?最近元気ないの、ごっちんの事なんでしょ?」

「…もしかして心配してここに連れ出してくれたんですか?」

「まあ、その。大事なうちのメンバー泣かされたままじゃ
リーダーとしちゃ放っておけないというか。」

「ありがとうございます。」

吉澤さん、優しいんですね。さっきは怪獣みたいとか人間とは思えないとか
野生に帰りすぎとか思っちゃってごめんなさい。

「…コンコン声に出てるから」

「あ!!失礼しました。」

呆れたように、まあいいけどと言いながら「で?」と又聞いてくれます。

「では、お言葉に甘えて…」

75 名前:秘恋 投稿日:2005/10/27(木) 21:08
私は普段思っている不安とか疑問とか吉澤さんに話していきました。
モチロン、あの日の事も。話し出したら次から次へと
言葉が溢れてきて止まりません。
ずっとずっと心の中に閉じ込めていたから爆発してしまったのかもしれません。
私の話をじーっと聞いてくれる吉澤さんの目は優しくて
この人になら何でも話してしまえそうな安心感。
76 名前:秘恋 投稿日:2005/10/27(木) 21:09


「後藤さんは私の事一番、でしょうか?」


77 名前:秘恋 投稿日:2005/10/27(木) 21:09
「それは絶対だって。あたしが保証する。さっきも言ったけど
告白されてめちゃ浮かれてたんだから。コンコンには格好付けただけだって。
コンコンの話し聞いてるとただの被害妄想って気がするんだけど。」

そう言いながら頭をヨシヨシってしてくれるから
何だか、とっても甘えた気分になってしまいます。

「そうですかねえ?その、告白した時は。
吉澤さんがおっしゃるように喜んでくれたのかもしれませんけど。
今もそうとは限らないじゃないですか。
じゃあ、あの日のあの泣きそうな表情は何だったんでしょう?」

吉澤さんの話で幾分か後藤さんも私を想っていてくれるって
そう思うこと出来たんですけど。でも、どうしても。
あの日の事が頭から離れないんです。
78 名前:秘恋 投稿日:2005/10/27(木) 21:11
「あ〜それね、、、欲望と戦ってる顔なんじゃ無い?」

そこで、ぶはは!と笑って

「多分、てか間違いなく電話相手はあたしなんだけどさぁ!」

サラッと言い放った告白に思わず椅子ごと後へ離れてしまいました。
まさか相手が吉澤さんだったとは。

「吉澤さん、だったんですか!?」
79 名前:おるぷち 投稿日:2005/10/27(木) 21:12
はい。今日はここまでです。
電話に相手がアッサリ分かってしまいましたがw
ここにきてよっすぃーリーダー大活躍です。
80 名前:名無し飼育さん 投稿日:2005/10/28(金) 00:29
更新お疲れ様です。
野生カッケー!!
81 名前:名無し猫 投稿日:2005/11/01(火) 02:29
よしざーさんものすごい男前ですね。
そろそろこんちゃんの苦悩にも光が・・・?
リーダー頼みます!!
82 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/01(火) 22:51
>80 名無し飼育さん
吠えます、叫びます、暴れますw

>81 名無し猫さん
(0^〜^0)頑張るよ

でわ、続きです〜
83 名前:秘恋 投稿日:2005/11/01(火) 22:51
まさか後藤さんの本命は吉澤さん!?やっぱ後藤さん男の人がいいんですね?
告白の報告は吉澤さんの気持ちを試す為とか…?で、あまりに反応が鈍いんで
ヤケになって付き合ってくれたとか…

「こら!コンコン、また口に出てるし!あたし男でも無いし本命とかありえないから」

また暴走してしまったようです。どうも後藤さんの事になると
すぐに弱気になって悪い方へ考えてしまいます。
84 名前:秘恋 投稿日:2005/11/01(火) 22:52
「大体。そんなに不安なら本人に聞いてみればイイのに」

「そんな事怖くて出来ませんよぉ。本当にお別れになっちゃったら
どうするんですかあ〜〜〜!」

「コンコンはごっちんが好きなんだねえ」

「もちろんです!だから不安なんです。
あんな完璧な後藤さんが紺野なんて選ぶのおかしいと思いません?」

「いや、コンコン十分可愛いって。写真集も売れてるじゃん」

写真集という言葉でキスマークの事を思い出してしまいました。

「お?何々?真っ赤になって。なんかあったあ?」

「え?いや何も…う。。。あの。き、、キスマークを、ですねぇ…」

否定しようと想いましたが吉澤さんの目力に敵わず。
しぶしぶ話す私に興味津々って顔でじーっと見てくるから
余計恥ずかしくなってしまいました。
85 名前:秘恋 投稿日:2005/11/01(火) 22:53
「ぐわ〜。ごっちん、やっぱアホでおっさんじゃ〜ん!」

心底愉快そうに吉澤さんは大笑いしています。どうしちゃったんでしょうか。

「それ、コンコンファンにヤキモチ焼いて、駄々こねただけじゃん。
だからってキスマークとか。ククク…
絶対恥ずかしがるコンコン見たかっただけだし!
おっさんすぎる〜〜ああ!おかしいぃ〜」

オナカを抱えて笑い転げる吉澤さんに唖然。
でも、あの。今ヤキモチとか…恥ずかしがる所見たいとか、
意味が分からないのですが…
86 名前:秘恋 投稿日:2005/11/01(火) 22:54
「ええ〜?分からないの〜?にっぶ〜!
ごっちんはさぁ、コンコンを〜、ひ・と・り・じめ〜♪したかったんじゃん?」

わざわざ節付けて歌いつつ尚も笑い続ける吉澤さん。

「何?まだ分かんない?でもさ、ごっちんキスマーク付けたら喜んでたでしょ?」

「はい、小躍りまでしてました。」

そう言うと更に大爆笑。笑い過ぎて苦しそうなので少し放っておく事にしましょう。
とにかく。後藤さんは。ヤキモチ焼いてサイン入りじゃ嫌で。特別が良くて
ひとりじめがしたくて。で、キスマークをねだった、という事で宜しいんでしょうか。
それって、もしかして。めちゃめちゃ愛されてる、て事でしょうか。
87 名前:秘恋 投稿日:2005/11/01(火) 22:55
そういえば。あの後キスしてくれて、私も嬉しくて。でも邪魔されて…

「あの!昨日の電話って何を話されてたんでしょうか?
もし差し支えなければ、、、教えてもらいたんですけど」

最後の方はボソボソと小声になってしまいました。何だか恥ずかしくて。
吉澤さんは、にんま〜〜〜と下品な笑いを浮かべて

「ごっちんに頼まれたんだよねえ。最近コンコンが
可愛すぎて喰っちゃいたくなるから止めてくれって…」

言い終わるか終わらないかの所でロッカーから何かが
大声をあげて飛び出してきて、ボカ!!と大きな音がしたかと
思ったら吉澤さんが椅子から吹っ飛んでいて。
あまりに突然で勢いのある展開に私はただボー然。
88 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/01(火) 22:57
本日はココまでです。
段々コンコンの心の霧は晴れてきた模様。
しっかし、リーダー出演した途端、雰囲気が変わっちゃったようなw
89 名前:名無し飼育 投稿日:2005/11/01(火) 23:27
はじけました
90 名前:名無し飼育さん 投稿日:2005/11/01(火) 23:33
更新お疲れ様です。
みなさん何やら激しいですなぁ
91 名前:名無し猫 投稿日:2005/11/03(木) 01:42
ごっちんもおっさんですがよしざーさんもおっさんですねw
こんちゃんやっと抜けだせるんですね。
92 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/04(金) 23:29
>89 名無し飼育さん
はじけちゃいましたかー。ぱーん!て、ののたんの
ボタンを思い出しちゃいましたw

>90 名無し飼育さん
激しいですよー!つーか思い込み激しいかも。

>91 名無し猫さん
ええ、おっさんだらけですw
ビジュアル的には可愛い子だらけなのに(T△T)

んでは、続きでーす!
93 名前:秘恋 投稿日:2005/11/04(金) 23:30


その飛び出してきたのが後藤さんだと気付くのに、
どれだけ時間がかかった事か。
気付くと、そんな私の目の前で後藤さんと吉澤さんがよく分からない事を
何やら勢い良く言い争っていました。


94 名前:秘恋 投稿日:2005/11/04(金) 23:32
「ダ〜〜〜!!何スンだよ!ごっちんが泣きつくから頼まれてやったのに」

「もう我慢できない!そこまで言えって言ってないでしょお!?」

「本人に直接聞けないなんて、だっせーんだよ!」

「何を〜〜〜!?よしこだって人の事言えないじゃん!」

だから、どうなってるんですか?誰かこの状況を説明して下さい〜〜。
そういや吉澤さん何言いかけてたんでしょう?確か…

「喰っちゃいたくなるって何ですか?」

2人動きがピタっと止まり後藤さんは慌て吉澤さんは…
さっきと同じ下品な笑いを浮かべています。

「だからさ〜、コンコンをさあ。この人、野獣だからねえ。」

「はあ?」

さっぱり意味が分からないのですが。

「だーーー!もう!よしこは出てってよお!」

ぐいぐいとドアの方に吉澤を追いやる後藤さん。

「なんだよお〜。アホとニブチンカップルの為に一肌脱いでやったのにい〜」

「分かったから!もぉいい!余計な事言い過ぎ!」

文句を言い続ける吉澤さんを強引に外に追い出す事に
成功した後藤さんはふぅっと一息。
95 名前:秘恋 投稿日:2005/11/04(金) 23:32
部屋には2人きり。私には何が起こっているのかサッパリです。
あんなに会いたかった後藤さんが急に目の前に現れたもんだから
ビックリしてしまったのですが。
なんか正気になったらまた緊張してきてしまいました。
ただ、ただ。じーっと見ていたら、ちょっとバツが悪そうに後藤さんは顔を歪めて。
ユックリ私に近付いてきたかと思うと、私の両手を取って後藤さんの頬にあてました。
ただ、それだけなのに。やっぱりドキドキしてしまいます。
96 名前:秘恋 投稿日:2005/11/04(金) 23:34
「あたし…紺野の事めちゃめちゃ好きだよぉ。信用、できないかなあ?」

後藤さんは困った顔してそんな事言うから、私は申し訳ない気持ちでいっぱいに
なってしまって。とにかくブンブン横に首振って。

「そんな事、ないです。ごめんなさい。自信が無かっただけ、なんです。
私だけいっぱいいっぱいで、後藤さんは余裕あって。だから…」

「あたしだって余裕なんかないよぉ。よしこの言う通りなの。
格好付けてただけ。紺野があたしの事、完璧だって言うからさ。
紺野の好きな“格好イイ後藤真希”でいなきゃ
幻滅されちゃうんじゃないかと思って。
今日だって、自分じゃ紺野に直接聞く勇気なくてさ。
よしこに頼んで、紺野の気持ち知ろうなんて…
あたし、ズルイよね。」
97 名前:秘恋 投稿日:2005/11/04(金) 23:35
後藤さんも。私と同じ気持ちだったなんて思いも寄りませんでした。
聞きたいのに直接聞けない、勇気の無い私達。

「後藤さんは!どんなでも格好イイです。バカ殿の真似してても
ペンギンの着ぐるみ着てても格好イイです!!」

気合入れすぎて思いの他大きくなってしまった言葉に外から怪しい声。
“着ぐるみ?ぷぷぷ。”これは、多分。廊下の方。
後藤さんは素早く駆け寄り盗み聞きしてたらしい吉澤さんを追い払う。
なんか、ドカドカ蹴ってるし。吉澤さん大丈夫でしょうか。
98 名前:秘恋 投稿日:2005/11/04(金) 23:35
ドアに向かったまま、私に背中を向けている後藤さん。
それは何だかいつもの余裕タップリ自信タップリの後藤さんの
背中じゃなくて。その背中から聞こえる声も弱くて、細くて。
魔法使いじゃなくて完璧な先輩でもなくて普通の女の子の背中。
99 名前:秘恋 投稿日:2005/11/04(金) 23:36
「…あの日だって紺野急に泣くし、帰っちゃうし携帯出てくれないし。
何やっちゃったんだろうって、嫌われちゃったのかなって
怖かったよ。凄く怖かった。なのに何でもないようなメールくるし。
どうしていいか分からなくて、さ。あたし、本当は…」

後藤さんの肩が震える。
もしかして…泣いて…る、んです…か?そう思って後藤さんに近付くと
やっぱり、ぽろぽろと涙がこぼれていました。
ど、どうしよう。後藤さんが泣いてる…私が泣かせてしまった、ん、ですよね。
後藤さんを泣かせてしまうなんて、ど、どうしよう…
100 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/04(金) 23:39
本日はココまでです。

(0^〜^0)「着ぐるみ着てもカッコイイってアタシの事?」

しっかし、よしざーさん協力したのに蹴られるは殴られるは…w
101 名前:名無し飼育 投稿日:2005/11/06(日) 01:54
ヌォ?フフフwwwキタなかなりwww
102 名前:名無し猫 投稿日:2005/11/07(月) 10:54
更新おつかれさまです。
よしざーさん・・・どんまい
ごっちんも女の子なんですよね。。。
あま〜い関係にもどれるのかな?
103 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/09(水) 23:06
>101 名無し飼育さん
キタヨ、キタキターーーーーwww
て、まじですか。あざーっす。

>102 名無し猫さん
吉澤さんは…かなり不幸かもw

んでは続きでごじゃいます。
104 名前:秘恋 投稿日:2005/11/09(水) 23:07
「ご、ごめんなさい。後藤さん。私自分の事ばっかで…
自分ばっかり好きみたいで後藤さんは私の事同情してるなんて思っちゃって。
あの日の事も!ごめんなさい。だから、あの。泣き止んで下さい。お願いしますぅ〜」

「ん、、、ぐす、、、ごめ…あ、あたし、ヒック…紺野見ると、ね?
最近、、、凄いエッチな事したくなっちゃうの。
だ、、だから、よしこに電話で止めてって、頼んだ…の」

「え?えええ、、エッチ、な、、、事ですか??」

聞き間違いじゃないですよね。
顔がか〜〜〜と熱くなる。一気に血液が顔に集まったみたいです。
後藤さんが、そんな事思っていたなんて。
105 名前:秘恋 投稿日:2005/11/09(水) 23:07
「だって、紺野最近増々可愛いっていうかキレイっていうか…
でも。でもさ?」

紺野何かしたら泣いちゃいそうじゃん。手繋ぐのもキスするのも
凄く時間かかったじゃん。未だに敬語使うし。
あたしに緊張してるって気付いてたし。
自分の欲望で紺野の事、泣かせたく無いよ…

恥ずかしそうに言う後藤さんが凄く可愛くて。だから私思わず
後藤さんを後ろから抱き締めて言ってしまったんです。
106 名前:秘恋 投稿日:2005/11/09(水) 23:08



「後藤さんとなら、いいですよ。」


107 名前:秘恋 投稿日:2005/11/09(水) 23:09
「ほ、本当に?でも、無理しなくても…あたし我慢するし…」

震える後藤さんが可愛くて更にぎゅっと強く抱き締める。

「私ももう18ですよ。子供じゃ無いです。あの、ご期待に添えるかどうかは
分からないですけど。何分初心者なので…だから、その泣き止んで貰えませんか?」

「本当?嘘つかない?あたし、紺野の事抱いちゃうよ?
好きすぎてメチャクチャにしちゃうかも。」

「大丈夫です。頑張りますから」

「本当?敬語も使わない?」

「あの、すぐには無理かもしれないです、けど。
徐々に普通に話せるように努力しま…すから」

「じゃ、じゃあ。名前で呼んでくれる?あたしも、呼ぶから。
あさ美って、呼ぶから。いい?」

「は、はい。その。呼んでいただくの、は嬉しいんです、けど。
あの。。。。でも年上の方にそれはちょっと…」

「うわ〜〜〜〜ん!あさ美はそんなにあたしの事好きじゃないんだ!
あたしに近づきたく無いんだあ。恋人なら呼んでよぉ!!!」

「あ〜あわわわわ〜泣かないで下さい。わ、分りましたから!
それも徐々に…ね?ね?」

「本当?」

「は、はい。」

「分かった。もぉ泣かないよ。」

ホッとした私の方をクルッと向いた後藤さんの目は爛々と輝いていて。
瞬時に私はまたしてもハメられた事に気付いた。
108 名前:秘恋 投稿日:2005/11/09(水) 23:09
「う、嘘泣き!?騙しましたね!?」
「ごとー嘘なんかついて無いもん。最初は本当に泣いてたもーん。
あさ美の事泣くほど好きだも〜ん♪」

イタズラっぽく私を上目遣いで見てくる。さては、この可愛い顔に
私が弱いって知っててやってますね?もう騙されません!

「か、かか可愛く言ってもダメですう!私がどれだけっ…」

その先は後藤さんに口を塞がれてしまって言葉にはならなくて。
その甘い口付けに、なんか悩んでたのがバカみたいに思えてしまいました。

「あさ美、好きだよ。愛してる。」

そう耳元で囁かれただけで全身がビクっとなってしまって。
深く口付けられて。私はもう何も考えられなくて。
すっかり夢心地でとろけてしまいそう。
109 名前:秘恋 投稿日:2005/11/09(水) 23:10
バン!!!
勢いよくドアが開けられたかと思うと

「コンコン〜!!休憩終わり!仕事だよお〜!!」

イイ所を狙ったかのように吉澤さん登場。ビックリして動けない私達。
そんな2人を見て、やっぱりニヤニヤする吉澤さん。
その顔で絶対タイミング計ってたでしょ!?と、思ったわけですが。

「ごっち〜ん。こんな所で何しようとしてたのかなあ?その左手はな・あ・に?」

その言葉に我に帰ると、いつの間にか後藤さんの手は私のシャツの中に潜り込んでいて。
私は慌てて後藤さんの手を出させましたが顔は当然のように真っ赤、でしょう。

「ご、ご、ごとーさぁん!!」

あまりの恥ずかしさに叫ぶ私に後藤さんは悪びれる様子も無く
むしろ不満そう。

「え〜。いいって言ったじゃん。」

「今ここでとは言ってません!!」

「いいじゃん。ケチ」

だからケチとかそういう問題では…

「もう!行きましょう。吉澤さん。」

ズンズン歩いて行く私の後から吉澤さんが

「約束通り、ちゃ〜んと野獣のごっちんを止めてやったぜえ。キヒヒ」

と嬉しそうに言い放つのが聞こえます。

「もう、いらんわーーーーー!!!」

その後には叫ぶ後藤さんの声だけが廊下に響くのでした。
110 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/09(水) 23:14
以上で終了でございます。

読んでいただいた方ありがとうございます!!
感想を聞かせていただけたら幸いです。
なんせ初小説だったんで妙な所もあったかと思いますが。
お気づきの際は遠慮なくツッコミキティしてくださいw

また、番外編を書こうかなー?と思っております。
111 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/09(水) 23:20
処女作とは思えません 素晴らしいです!
112 名前:名無し飼育 投稿日:2005/11/09(水) 23:44
いや、いや、いや、いや、いや、いや、
めっちゃいいと思います。
素晴らしい!!!
113 名前:名無し猫 投稿日:2005/11/11(金) 02:40
非常に面白かったです♪
番外編期待してます!!
こんごまさいこーw
114 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/13(日) 00:10
や ば い。 さいっこう!
115 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/14(月) 22:04
>111 名無し飼育さん
まじっすか?ありがとうございます。
文章書くのは好きなんですけど中々完成しなかったりするんですよ。
無事出来て良かったです。

>112 名無し飼育さん
ありがとうございます!!
自分なりに一生懸命書きましたよー。
実在の人物なだけに楽だったり難しかったり…

>113 名無し猫さん
こんごま、なんか良いですよねー。
なんでこの二人って言ったら動かしやすいから、なんですけどw
キャラがたってるというか。

>114 名無し飼育さん
最高?いえ〜〜〜い!!やったね♪

( ´ Д `)次はあたしの視点からだよ〜。

ストーリーの流れ的には同じですけど紺ちゃん視点では
分からない所ってのを書いてみました。
番外編ていうより、ごっちん編です。
て、訳でスタートォ!!
116 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/14(月) 22:05
「これこれ!これですよ〜。」

今日は久しぶりのデート。紺野と一緒にショッピング中。
嬉しそうにはしゃぐ紺野。モチロンあたしもメチャクチャ嬉しい。
昼間っから会えるなんて何ヶ月振りだろ?
太陽の下で見る紺野はいつも以上に輝いている。
陽に透けるキレイな髪とか白い肌とか、ちょっぴり赤い頬とか。
スラッと伸びた脚にピンクのミュールが似合ってる。
117 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/14(月) 22:06
「後藤さん!聞いてます?」

「んあ〜。聞いてるよお」

本当は紺野に見とれてあんま聞いてなかったけどね。

「最近のお気に入りなんです。凄い気持ち良いんですよ。不思議な感触で。」

紺野が持っているのは入浴剤。入れるとお湯がゼリー状になるらしい。
一生懸命説明する紺野にちょっと悪戯心が湧くあたし。

「それで?」

わざと低い声でつまんなそうに答える。

「え…と。あの。それだけ、なんです、、けどぉ…」

そんな困った顔が可愛くて時々あたしはこういうイジワルをしてみる。

「それ使って一緒にお風呂入ろうって誘ってくれてんの?」

耳元で囁くと今度は真っ赤になってアタフタする。
こんなのも可愛いんだよね。
紺野って本当飽きないなあ。

「ええ!?そ、、、そんなつもりでは!あの!その!」

テンパリ続ける紺野。
放っておいても面白いけど可哀想だから、こんくらいにしとくか。

「な〜んだ。つまんないの!」

軽く返してニシシと笑うあたしに紺野はぷうっと頬を膨らまして

「ごとぉさんのイジワルぅ。からかったなぁ?」

上目遣いで睨む、そんな顔も可愛いんだよネェ〜。
こんな事ばっか言ってるから、よしこにオッサン呼ばわりされるんだけど。
まだ少し膨れてる紺野の腕に自分の腕を絡ませると
へへ。て照れくさそうに笑う紺野が好き。
118 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/14(月) 22:07
あたし達。最近ぐっと距離が縮まったかな、て思うんだよね。
お互い大好きすぎて言いたい事言えなくて
自分の中にいろいろ溜めこんじゃって。
でも。この前初めてお互いに思ってる事吐き出したら
雨振って地固まるって言うの?
そんな感じで、ただ今、激ラブラブ中!!なんつって。
あれって初めてのケンカ、なのかなあ?
119 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/14(月) 22:07
あの頃のあたしは紺野に会う度
自分で自分が止められないよ!て状態だった。
でも、あれは紺野も悪いと思う。
18になって、ちょっと大人っぽくなって
でも中身は相変わらずぽえぽえで。
無意識に色っぽい事して誘惑するくせに
あたしが触れると真っ赤になって逃げちゃうなんて狡い。
自分で自分の魅力分かってなさ過ぎなんだもん!

あの日だって…
あの、紺野が泣いて帰っちゃった日。
120 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/14(月) 22:08
思いの他、仕事が早く終わったあたし。
るんるんで歩いてたら見慣れた姿発見!

「よしこぉ?」

追いかけたんだけど見失っちゃってメールしてみる。
“今、もしかすっと○○テレビ?
さっきよしこ見かけた気がしたんだけど。”
すぐに返信きた。やっぱ、よしこだったんだ。
て、事はもしかして…
“紺野もいたりする?”
“いるよ。今、Kスタジオで収録中だけど。”
おお〜。まじっすか〜。今日メッチャ運いいんじゃない?あたし。
会いに行ったらビックリするかな?ウシシ。
121 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/14(月) 22:08
待ち伏せて。今夜の約束を取り付けあたしは
紺野が来る迄どうしよっかな?と思案中。
料理とか作っちゃう?わお。あたし新妻みたいじゃない?
あなた、おかえり〜!なんつって。
お風呂にする?ご飯にする?それともあたし?
そんなん言ったら紺野はどんな顔すんだろね?
意味分からないってぽかーんとするかな?
やっぱ真っ赤になったりするのかな?
その様子を思い浮かべたら余計楽しくなっちゃったよ。
122 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/14(月) 22:08


逆の立場なら迷わず紺野って答えるけどな、あたし。


123 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/14(月) 22:09
本日は以上です。
こんな感じで進めて行きたいと思います。
引き続きよろしくお願いします♪
124 名前:名無し飼育 投稿日:2005/11/15(火) 17:55
いつの間に!!!!!
もうすでにグッとキテマスwww
頑張ってほしいっす。。。
125 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/17(木) 21:32
>124 名無し飼育さん
まじっすか?ありがとーございます♪
紺ちゃんも悩んでたけど、ごっちんも色々
考えてましたってのを書いてみたかったんです。
まぁ、シリアスにはなりきれませんがw

んでは続きでっす。
126 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/17(木) 21:33
ふと。冷静になって。
“やばい、かな”
そう思って、よしこにメールする。

今夜、電話して?あたしを止めて

あたしは紺野を好きで、好きで。
だから大事にしたいのに、欲望に負けて
あの子を傷つけてしまいそう。
そう言ったら、よしこには

「はぁ?ばっかじゃないの?」

て言われたけど。確かにバカなんだけどさ。

127 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/17(木) 21:34
紺野はあたしに告白してくれた位なんだから
あたしを好き、なんだとは思う。
だけど、あたしの好きと紺野の好きって少し
違うかもしんないなって最近思い始めてる。
同じなんかもしれないけど、なんだろう。
伝える方法が違う…のかな。
あたしは紺野に触れたくて仕方ない。
あの柔らかくて、ふわふわした可愛い頬や唇に、
白くて滑らかな肌に、スラッとした綺麗な脚にだって。
何回でも触れたいし、キスしたい。それ以上の事だっていっぱいしたい。
だけど紺野は真っ赤になって逃げちゃうんだ。
あの子は2人でいるだけで満足、そんな感じ。
そりゃ、あたしだって2人でいれば幸せだよ。
でも、2人でいたら…ねえ?
愛しあう2人だけでしかできない事したくなんのが
人間ってもんじゃないかい?そぉいうお年頃でしょ?
だけど。
無理矢理する訳にゃいかないしさ。
必死なのよ、あたしだって。
128 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/17(木) 21:35
紺野と付き合い始めた頃
手を繋ごうとしたら振り解かれて
めっちゃショックだった。
紺野からしたら

「急でビックリした」

て事だけどさ。そりゃ本音なんだろうけど。
そういうの続くと勇気出なくなるじゃん。
付き合って手繋ぐだけで1ケ月。
そこから触れるだけのキスするのに更に3ケ月。
深いキスするのには最近までかかった。
何でもゆっくりペースの紺野。
ゆっくり食べるの見てるのは楽しいけど
恋愛のゆっくりペースを合わせるの正直ちと辛いこの頃。
毎回触れる度に出す勇気はいつだってブルブル震えてる。
拒まれたらどうしよう?嫌われたらどうしよう?
泣かせてしまったら…
怖い癖に触れたい衝動。これってどうすりゃいいの?
129 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/17(木) 21:35
紺野は今時あり得ない位に純情な奴だ。
そんな所も好きだけどさ。
真っ赤になって本当に困った顔されて。しかも泣きそうな目して

「ごめんなさい。違うんです。好きなんです。嫌わないで下さい。」

て、そんな子に軽く手ぇ出せないじゃん。
なんかスッゴイ申し訳ない気持ちになる。

「努力します。」

て、努力するような事ぉ!?
130 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/17(木) 21:35
ハッキリ言えば紺野は面倒な恋人だ。
でも。
好きなんだから仕方ない。
だって可愛いんだよぉ〜。
だったらこっちが「努力」「我慢」するしかないじゃん。
あたしって結構健気じゃないかぁ?

でもねー。その努力も我慢も紺野のナチュラルフェロモン(?)に
砕かれまくり。どんどんヤバい状況になっちゃってる。
事情を唯一知ってるよしこの助けを
借りなきゃいけないほどに。
こんなんで、いつまで「努力」「我慢」は続けられるんだろ。
131 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/17(木) 21:36
だったら密室に2人きりにならなきゃいいじゃん。て
よしこにツッコまれたけどさ。
昼間に外で健康的なデートってのが仕事の
スケジュールの都合で中々難しい。
会えるのは今日みたいに仕事が早く終わった夜が多くて
そうなると家でまったりが一番楽とか。
会わないなんて事は考えられないし。
132 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/17(木) 21:36
そんなあたしの気持ちも知らずに
紺野は嬉しそうな顔してやって来る。
あたしの作ったご飯に感動しちゃって可愛い奴。
やっぱり、ゆっくりペースでもぐもぐ食べる。
ほわほわの紺野の空気。
だけど、その頬に一回軽く口付けただけで変わる空気。
驚きのその後の、一瞬の表情。

「ご…とぉさん。」

あたしの名前を呟く唇。
深く、深く口付けたら。こぼれる吐息。熱いよ。。。

いつから、そんな瞳であたしを見つめるようになったの?
とろける様な瞳と、紅潮する頬、
あたしを強く掴んで身体を支えてる、よね。
押し付けられた紺野の身体は吐息と同じで熱くて。
ギュって抱き締めたら、その柔らかさに感じちゃうよ。
誘ってるの?
先へすすんでいーの?

そんな瞳であたしを見つめる癖に
あたしが少し今までと違う動きしようとすればビクッて怯える。
でもさ。あたしが離れようとすると泣きそうな顔する。
もぅ、、、止められないよ?
133 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/17(木) 21:38
本日は以上です。

ごっちん思春期の男子みたいだな、と
自分で書いてて思いましたが、、、ま、いっか。

( ´ Д `)あたし、こんな〜?
134 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/18(金) 05:32
やべー!!(笑)
かなりイイんすけど(>_<)!
もうマジよろしくおねがいします!
135 名前:名無し飼育 投稿日:2005/11/19(土) 15:36
いつの間に!乙です。
こっちもっ止められないよ? みたいな?www
136 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/21(月) 21:38
>134 名無飼育さん
( ´ Д `)「頑張るんば!」
川o・-・)「え…?」

>135 名無し飼育さん
( ´ Д `)「とまらな〜〜い!BABY恋にKNOK OUT!」

んでは続きでっす!
137 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/21(月) 21:40
あたしが理性って奴を失いかけた瞬間。
携帯が鳴った。
よしこ、だ。

「ん。大丈夫。ありがと。」

すぐに紺野から離れてホッと息をつく。
よしこってばナイスタイミング。実はどっかで見てるんじゃないの?
電話が無かったら…紺野を、あたしは…
きっと泣いちゃうんだろうな。
でも。
抱き締めたいよ、紺野。
もっともっと深い所で愛しあいたいよ…

138 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/21(月) 21:41
振り返ると紺野は泣いてた。
なんで?
泣かせないように頑張ってるのに。
何がいけなかったの?

「後藤さんは何で私と付き合ってるんですか?」

は…はい?そんなん好きだからに決まってる。それに…

「告白してきた時の紺野が可愛かったから。
泣いてる紺野見たら、断れる訳ないじゃん。」

あの時。すっごい嬉しかった。
泣く程あたしの事好きで居てくれたなんて。
思い出すとその時の喜びが蘇ってきて顔がニヤけちゃう。
でも今ココでニヤけたら紺野気ぃ悪くするかも。
今も泣いてる紺野から目を反らして堪えるあたし。
139 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/21(月) 21:41
走って逃げる紺野。
何で?なんで逃げんの?
追いかけても名前を呼んでも
戻ってきてくれない。
携帯に何度コールしても出てくれない。
あたしは一体なにしたっていうの?
全然分かんないよ。紺野の気持ち。

翌日になっても紺野とは連絡がつかなかった。
何度も電話する。
出ない。
何度もメールチェックする。
なんもない。
140 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/21(月) 21:42
こんな事今まで無かったよ。
あたしが悪かったなら謝るから。
気持ちを聞かせてよ。

だけど。
その翌日届いた紺野からのメール。
ドキドキしながら慌てて読んだら
紺野の気持ちが更に分からなくなった。

「今日は良い天気ですね。とても気持ち良い!
お弁当に大好きなお芋が入っていてラッキー(*^∇^*)V」

普通のメール。何も無かったかのような。
その呑気なメールを何度も読み返す。
何か裏の意味が有るんじゃ無いかって。
隠されたメッセージがあるんじゃないかって。
だけど、そんなん見つからなくて。
どうしたらいいのか分からなかった。
ただ、このままじゃダメだ。
それだけは分かった。
141 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/21(月) 21:43
それから数日。
相変わらず普通のメールをし続けてた、あたし達。
だけど、どう考えても普通なんかじゃ無くて空々しいメール。
あたしは、こんなん耐えられないよ。
ウジウジ悩んでるのは性にあわない。
行動しなきゃ、進まない!
142 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/21(月) 21:44
今日はここまでです。

ごっちん始動開始!
( ´ Д `)「頑張るぞぉぉぉ〜」
143 名前:名無し猫 投稿日:2005/11/24(木) 00:49
更新おつかれさまです。
ごっちんの心の葛藤がなんとも言えませんね。
がんばれとしか言えません。
がんばれ!!
144 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2005/11/25(金) 23:59
お疲れ様です。
わくわくしながら読んでました
いい作品、本当にありがとうございます
また次が楽しみです
145 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/27(日) 21:45
>143 名無し猫さん
応援ありがとーございます。うちの後藤さんは
ちょっとオッサン入ってるけど紺野さんへの思いは
真剣なんですよねー。

>名無し募集中。。。さん
ありがとうございます!わくわくとか。。。
そんなん言ってもらえるのが凄く嬉しいです!
んでは続きです。
146 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:47
「頼も〜〜〜〜うっ!!」


勇ましいあたしの声にぽかんとする顔。
そりゃそうか。
ここは、よしこの家の前。あたしが五月蝿いからって
すぐに手荒に中へ引き込まれたけど。
部屋でどっかり座って、どこから話そうかって
考えてると、よしこは嫌そうな顔して
あたしの頬を両方からギュ!と掴んできた。

「らぁにふんのほぉ〜!!」(訳:何すんのよ)

「どうせ、コンコンの事でしょ?今度は何させようっての?」

「さっすがぁ。話が早いね♪」

よしこはヤレヤレってため息ついて「で?」て聞いてくれる。
良い奴だな〜。さっすが親友!
何かすっごい気分が楽になった気がするよ。
147 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:48
「コンコン最近すごい元気ないんだよね。
普通にしてるつもりなんだろうけど
落ち込んでるのバレバレ。早くなんとかしてよね。」

そんなん、一番何とかしたいのはあたしだよ。

「よしこぉ。あたし嫌われちゃったのかなあ?」

「嫌いになったなら悩まないし落ち込まないっしょ」

なるほど。そっか。

「たまにはイイコト言うねえ。ごとー感動したよ」

「なんだよ、たまにはって。協力しねぇぞ!」

「ええ〜?そんなぁ。よしこさ〜ん。」

「知るか!」

「え〜!そぉいう事ゆうの?ごとーに借りあるよねえ?
今、幸せなのって誰のおかげかなあ?」
うりうり〜ってしてやると観念したように手を挙げて

「はいはい、仰せのままに。お姫様。」

そんなふざけた事言った後に

「大丈夫だよ」

なんて優しい事言うから泣きそーになったのは秘密。
あたしは頼みたい事を伝えて

「んじゃ、ヨロシク〜♪」

て軽く言ってよしこの家を後にした。
148 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:48
なんで紺野が泣いたかは未だに分からないけど
いつだって紺野はあたしに本音を言ってくれない。
そういうのが時折凄く寂しく感じてた。
そりゃあたしは先輩だけど恋人なんだからさ。
もっと遠慮しないで本音言って欲しい。
あたし怖いのかなあ?
紺野が思うよりずっと、あたしは紺野を好きでいるのに。
少しくらいのワガママ言った所で嫌いになんてなれるはずないのに。
149 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:49
「ごっちんって相当アホだよね」

翌日よしこに会うなりそんな事言われた。
ロッカーの中に試しに入ってみたあたしの姿が
余程面白かったみたいでケタケタ笑いながら。

「そんな姿、後輩が見たらどう思うんだろうねえ?
憧れの後藤真希が恋人の本音を知りたいが為にロッカーの中に隠れるとか…」

「うっさいなあ」

なりふり構ってられるかっての。

「あ〜オカシイ。誰かに見せたいよ、まじで」

「もぅ好きなだけ笑ってれば!とにかく、よしこに全ては
かかってるんだかんね。うまくやってよ?」

「ん〜努力はするけどさぁ」

「頼むよ、まじで。」

やれやれって顔して

「仕方ないなあ。まぁかしとけ〜。」

ヒラヒラと手を振ってよしこは部屋を出て行った。
150 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:49
しーんとなった部屋の中、あたしは1人。
これから起こる事を考えてみるけど思い付くのは何だか悪い事ばかり。
あたしは一体何をしてしまったんだろう。
紺野は何を思っているんだろう?
あの日からあたしの中の紺野はずっと泣き顔。
とろけそうな笑顔が見たいのに。

どれだけの時間がたっただろう。
ドアが開く音。よしこと紺野の話声。
暗くて狭いロッカーの中、あたしは耳を澄ます。
よしこは一生懸命…か、どーかは良く分かんないけど
あたしがどんだけ紺野を好きかなんて話してる。
余計な事もなんかいっぱい言ってるけど
この際仕方ない。許すから頑張れよしこ。
紺野の本音を引き出すんだ!
151 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:50
紺野があたしを好き。

それは分かってた事だけど、でもどこか不安で
あたしはホッと胸をなで下ろした。
それと同時に泣いて逃げる程追い込んだのはあたし。
そんなにあの子を不安にさせてたなんて思わなかった。


「私は後藤さんの一番でしょうか?」


その一言はあたしの胸を締め付けた。痛くて苦しくて、悔しい。
あたしは充分伝わってると思ってた。
紺野が好きだって、伝えてるつもりだった。
あたしって、そんなに信用ないのかな。
そりゃ、それなりにモテたりもするけど、あたしから
何かしたいって思うのは紺野にだけなのに。
傷つけたく無くて大事にしたくて、だから必死で我慢して。
紺野の為を思ってしてた態度が裏目にでてたなんて。
“紺野は本音を言ってくれない”
そう寂しく思ってたあたしだけど、
自分も紺野に本音を伝えてなかったんだって気付かされた。
こんなだったら素直に言えば良かったかな。
行動にうつすのは別にして。
あたしだって怖かったんだ。
先に進もうとして拒まれたら、きっと立ち直れない。
もしかしたら紺野を傷つけるのが怖かったんじゃ無くて
自分が傷付くのが怖かったのかもしれない。
いや、そうなんだ。
紺野が好きだから、あの子に嫌われたくなかった。
あの子のせいにして言い訳してたんだ。
あたしって…卑怯だぁ〜。
152 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:52
て、人が反省してんのに


「コンコンの事喰っちゃいたいとか…」

よ〜し〜こ〜!!
そこまで言わなくていいっつぅの!
思わずロッカーから飛び出して一発お見舞いしてしまった。
急に現れたあたしにポカーンとしたままの紺野。
さらに余計な事を言いそうなよしこを追い出して
2人きりの部屋。ちょっと気まずい空気が流れる。
でも、ここで一歩踏み出さない訳にはいかない。
153 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:52
「あたし、そんなに信用ないかなあ?」

紺野の事、好きだよ…
話ながらポロッと涙がこぼれる。
自分の事が情けなくて、紺野を追い詰めた申し訳ない気持ちとか
大好きな気持ちを伝えきれないもどかしさとか。
もう、とにかくごちゃまぜで。
どんどん涙が出てくる。
あたし、恋人の前で泣いたの、初めてじゃない?
ちょっと…恥ずかしい、なぁ。こんなあたし格好悪い。
涙を見てオロオロしてた紺野が急に後ろからあたしを抱き締める。
包み込むみたいにふわっと。それから、ギュウって。
紺野からそんな事してくれんの初めてだ。
驚きと喜びが一気に身体中に広がる。
やばい、更に泣いちゃいそう。
紺野の一言、一言にあたしへの愛が詰まってるのが分かる。
伝えてしまえば簡単な事だったんだ。
だったら。
伝えよう。
あたしのわがまま、あたしの気持ち。
じゃあ、じゃあじゃあじゃあじゃあ〜!!て
あれもこれもって。
抱き締めたい。
名前で呼び合いたい。
紺野は戸惑いながらも受け止めてくれる。
154 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:53
嬉しくて、ニカッと笑ったあたしに

「ウソ泣き?騙しましたね?」

なんて拗ねてるけど。
泣いてたのは本当だよ。でも嘘って事にしといて。
それくらいの格好つけ、許されるでしょ?
紺野にキスする。ゆっくり、ゆっくり。
深く愛を込めて。
ねぇ、あたし達もっともっと近付こう。
ずっとずっと愛しあおう。


大好き。
155 名前:秘恋〜ごとーの葛藤〜 投稿日:2005/11/27(日) 21:56
「ごとーさぁん。」

「んあ?」

しまった。あの時の事思い出してたら目の前の紺野が御立腹だ。

「ごめん〜」

「んもぅ!そんなだと一緒に入浴剤使いませんからね!」

「え?え?え?まじで?それってさぁ…」

「もぅ知りませんよーだ!」

「うあ〜!待って待って!ね、あさ美ちゃん♪」

逃げる彼女を今度はしっかり捕まえた。

大好きだよ。

そう言ったら

「知ってます。」

だって。照れるね。へへへ。

言葉にしなきゃ伝わらない事もある。
あたしはそれを知ったから。
これからはドンドン言うんだ、大好きだって。
いつだって紺野が自信もって
「知ってます」
そう答えれるように。
156 名前:おるぷち 投稿日:2005/11/27(日) 21:58
ごとー編終了です。

紺野編を書いてて無償にごっちん側からも
書いてみたくなったんですよね。
流れ的には同じでちょこっとだけ+αなんですけど
いかがだったでしょうか。
157 名前:名無し飼育 投稿日:2005/11/28(月) 23:35
huhahahawww
最高ですよwww面白いです。。。
とりあえず乙でした。
158 名前:名無し猫 投稿日:2005/11/29(火) 20:57
ごっちん編おつかれさまでした。
こんちゃん編とは違ったドキドキ感がありよかったです。
是非続編も読みたいなぁと思いました。
ゆっくりでいいのでできたらお願いしますw
ごまこんさいこーです!!
159 名前:おるぷち 投稿日:2005/12/02(金) 21:14
>157 名無し飼育さん
ありがとーございます。
楽しんでいただけて良かったです(*^∇^*)

>名無し猫さん
ドキドキ感ですかぁ。そう言って貰えて嬉しいですぅ。
何か思いつけばまた続編書くかもです。

ちょこっと短編書いてみました。
まずは美貴ちゃんと紺ちゃんです。
160 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:14
本当言うと一目惚れだったんだよね。
近付きたくて、でも中々前にすすめなくて。
ガンガン攻めてひかれてもマズイし
馴れ馴れしくして軽いやつなんて思われたくない。
急に近付いて警戒されたらヤバい。
そんなもっともな事並べ立てて勇気が出なかった。
尤も「警戒されるかも」てのは洒落にならないんだけど。
どうやら美貴の人相、特に目つきは人を怖がらせるのが得意なタイプ。
昔ッから良く「怖い」なんて言われてた。
まあ…無駄にヤンキーに絡まれていたって言うのもあるけど(笑)
161 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:15
彼女は逆にほわほわ〜っとした雰囲気で、いかにも
お嬢様な感じで。おっとりしてて微笑んだ顔が
めっちゃくちゃ可愛い。
そんな訳で美貴と彼女、紺野さんは顔と名前は知ってます、て
程度のゼミ仲間止まりのまま。
162 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:15
ゼミの中に、自然と人を惹き付ける奴がいた。
いつも人の輪の中心に居て輝いている、そんな子。
いつもニコニコ笑顔でキレイな顔に似合わず豪快で
「よっすぃ〜」なんてニックネームが付く位。
人気あって少し羨ましいとも思ったけど、
お互いサッパリした男っぽい性格のせいか
話してみるとすぐに打ち解けて、それからは毎日つるむ仲。
163 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:15
学食でいつものように、うちらはフットサルの話をしてた。
よっちゃんさん(美貴はよっすぃ〜なんて恥ずかしいから呼ばない!)と
美貴は前からフットサルやってたって共通点から仲良くなったってのもある訳で。
大学入ってからもやりたい!て話になってチームを作った。
一応試合できる迄の人数は揃ったけど、もう少し欲しい所。

「やっぱ経験者欲しいよねー。」
「キーパー1人ってのもねえ。」

とか。そんな感じ。よっちゃんさんの人気に群がるミーハーは
美貴的には遠慮したいし。やっぱフットサル好きな子じゃないとね。
そんな風にうちらは連日会議しまくりなのだ。
164 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:16
「フットサル、なさってるんですか?」

ふいに話し掛けられて顔上げたら、なんと!あの!彼女。紺野さん。
美貴は本当にビックリして多分いつもより
恐い顔になってたんじゃないかとも思う。
何も言えず、あの子とよっちゃんさんの会話を聞いていた。

「私、キーパーを以前やってまして…」
「今はやって無いの?うちのチーム入らない?」

ラッキー♪とばかりに勧誘するよっちゃんさんを
横でひそかに応援する美貴。
それにしても見かけによらずスポーツなんてやるんだな。
そんな事考えてたら急に美貴の腕をよっちゃんさんが引っ張る。

「何?もう急にビックリすんじゃん!」

文句言う美貴を無視して彼女に話続けてる。

「この人、副キャプテンだからさ。あ、顔怖いけど
睨んでる訳じゃ無いし。気にしなくていいから!」

「よろしくお願いします。」

ペコリと頭を下げる彼女。どうやらチーム入りが決まったらしい。
一瞬緊張。
でも、ここで話さないと!美貴は顔は恐い(らしい)けど
別に話下手な訳じゃ無いんだ。
チャンスだ、チャンス。
165 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:17
「フ…フットサルさ、ど、どん位やってたの?」

話し掛けてみたけど、やっべぇ、どもった!
とりあえず無難な質問を導き出したのは良かったんだけどなあ。

「あの、1年位だったんですけど引っ越しちゃったもので。」

それから、紺野さんは色々話してくれた。
高校で友達に誘われて始めた事。
大学入学で引っ越ししてしまったから辞めるしかなかった事。
フットサルが楽しくなってきた所だったから
できればまたやりたいな、と思っていた事。
フットサルの話してるのが聞こえたから悪いと思いつつ
ちょっと聞き耳立ててた事。
話し掛けるのに結構勇気出したって事。
話し掛けてみて良かったです、なんて恥ずかしそうに言う彼女は
メチャクチャ可愛くて今スグ抱き締めたい衝動に駆られた。
初めて間近で聞く彼女の声は少し小さめで、おっとりしてて
本当イメージ通り。だけど想像してたよりもっと美貴の心を騒がせた。
甘い、甘い声。
砂糖みたいな、蜂蜜みたいな。
166 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:18
「やっぱ、可愛い。めっちゃ美貴の好み。かなりストライクなんだけど!」

次の日、よっちゃんさんを見つけると美貴は一気にこう言った。
もう興奮しちゃって昨日なんか寝つけなくて大変だったんだよね。
ま、よっちゃんさんはというと呆れ顔で美貴を見て

「ハイハイ」

なんて聞き流そうとするんだから失礼な奴だ。
そんな事おかまいなしに美貴は話し続けるけどね。
167 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:19
あれから。
なんだかんだと話は思う以上に盛り上がって美貴は大満足。
彼女は美貴の事やっぱり「怖そう」と思ったけど
話したら全然そんな事なかった、なんて言ってくれた。
一歩前進。これだけで舞い上がる程嬉しいなんて美貴ってメデタイ。

そこから。美貴達はどんどん親しくなっていった。
彼女の事も色んな事を知った。
意外に運動神経が良いとかお芋とかぼちゃが大好きだとか、
金魚の物まねが得意だったり。
呼び方も「コンコン」「ミキティ」になって。
一緒に学食も行く。一緒に講議も受ける。フットサルはもちろん。
その後にご飯行ったりお互いの部屋を行き来したり。
まぁ。3人組なんだけど。
最初は何もかもが嬉しかった。大満足だった。
168 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:19
だけど、最近は。
やっぱ物足りない。
だって美貴が求めてるのは友情なんかじゃ無い。
コレ以上友情期間が続いちゃったらヤバい。
そんな気持ちがドンドン募っていって
ついに我慢しきれなくなって。
偶然2人きりになった彼女の部屋。
彼女を抱き締めて自分の気持ちを伝えた。
好きなんだって。友達なんかじゃ無いんだって。
そう、伝えた。
だけど思った以上に彼女は美貴を友人として信用してたみたい。
打ち明けた時の驚きの顔。
そんな風にミキティの事、考えた事ないよ。
そう言った後の申し訳なさそうな、傷ついた顔。
169 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:19
自分の部屋に帰ってから。
友情期間はすでに長過ぎたのかな。
徐々に仲良くなってから、なんて作戦ミスだったかな?なんて
自嘲気味に笑っちゃった。
だけど。意識して欲しい。このままじゃダメだ。
美貴は友達でいられない。
何人いるとも分からない友人の1人なんてのは嫌。
170 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:20
あれから1週間。彼女とは連絡を取っていない。
美貴って結構勇気ないな。彼女に拒絶されるのが怖いんだ。
傷つけてしまった彼女に。
こんなに悩んでいるのに美貴のオナカはグーグー五月蝿い。
仕方なしに焼きもせずに食パンを頬張った時チャイムが鳴った。
よっちゃんさんかな?フットサルも出て無かったし。
せっかくだから慰めてもらっちゃおうかな、
なんて気色悪い事を考えつつドアを開けた。
171 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:20



そこに立っていたのは、うつむいた彼女だった。


172 名前:「はじまり」 投稿日:2005/12/02(金) 21:21
驚いて硬直したままの美貴に

「友達じゃ、なかったみたい。」

そう言って、ふにゃっと泣き笑いで
美貴にギュって抱きついてくるなんて卑怯だと思う。
そんなん。メチャクチャ嬉しいじゃん。
ぎゅっと力を込めて美貴は彼女を抱き締めたけど
口にはさっきのパンが…美貴のあほ〜!チャンスなのに!

「ごめ…パンが…モゴモゴ」

美貴の顔を見て大きな目を更にクリクリさせてから
ぶぶっと彼女は吹き出した。

「目つき怖くて、ツッコミ鋭くて。でも結構寂しがり屋で…
ちょっと間抜け。でも、そんなところが…」

あとから、そんな事を彼女は言ってくれたけど。
間抜けにも程があるだろ!と自分に突っ込んだ美貴だった。
173 名前:おるぷち 投稿日:2005/12/02(金) 21:24
以上で終了です。

美貴ちゃんの美貴ちゃんぽい話し方が好きなんですよね。
美貴ちゃんと紺ちゃんと言えばフットサルでも
カントリーでも一緒だしマシューでも一緒だったし
紺ちゃんのお弁当は美貴ちゃんに選んでもらうし、って
絡みが多くて良いですねえ。
174 名前:名無し猫 投稿日:2005/12/05(月) 02:28
更新おつかれさまです。
こんみきも良いですね〜w
ハロモニのマジレスでもよく2人で食べてますよね
正反対な感じが意外と合ってたりするのかな?
続きはなさそうですが読んでみたいですね。
これからも新作・続編まったりまってます。
175 名前:おるぷち 投稿日:2005/12/08(木) 23:09
>174 名無し猫さん
そうですねー。「はじまり」に関しては読みきりって事で。
秘恋については番外編をコッソリ書いてます。

今回はもういっちょ短編です。
よっちゃんメインでございます〜。
176 名前:「にぶちん」 投稿日:2005/12/08(木) 23:09
出会って5年。
いつもの3人組。そんな関係のあたし達。
だけど。気付いてしまったんだ。
ある日、偶然。
まいちんの視線の先の存在に。
ヤバいって思った。
まいちんにアヤカを取られたく無いって。
そんな時になって、あたしはようやく自分の気持ちに気付いた。
いつだってあたしは鈍くて出遅れてしまうんだ。
177 名前:「にぶちん」 投稿日:2005/12/08(木) 23:10


アヤカを誰かのものになんてしたくない。

178 名前:「にぶちん」 投稿日:2005/12/08(木) 23:10
だけど。まいちんは、そんなあたしに気付きもせずに
「ねえ、よっすぃ〜。あたしアヤカを傷つけちゃったかも。
物凄く困らせるような事しちゃった。どうしたらいいかな。」
そう言ったんだ。ひどく悲しい顔をして。

やっぱりあたしは鈍くて出遅れてしまった。
バカだなあ、と思いつつも内心
“だったらチャンスかもしれない。”
そう思ってしまったんだ。

アヤカに会いに行くと確かに困惑していた。
だけど傷付いてるというよりも
違う気持ちで悲しみに包まれているようで。
彼女の話す言葉。
視線。
涙。
彼女の全てからあたしは分かってしまってた。
まいちんに対するアヤカの気持ち。
179 名前:「にぶちん」 投稿日:2005/12/08(木) 23:10
あたしはいつも鈍くて自分の気持ちには全然気付かないで
出遅れてばかりいるのに。
どうして人の気持ちには気付いてしまうんだろう。
どうしてあたしは。アヤカに笑顔を向けて
「自分に正直になれ」だなんて偉そうな事を言っているんだろう。
180 名前:「にぶちん」 投稿日:2005/12/08(木) 23:11
数日後、いつものようにバッタリ街中で出会った2人は
ちょっと照れくさそうに手を繋いでいた。
あたしはやっぱり笑顔で2人を冷やかしていて。
「今度奢れよなぁ〜」
なんて軽口をたたいて。

「鈍い上にお人好しのバカなんだから。」

そういや、そんな事を誰かに言われた事があった。
昔、やっぱり自分の気持ちより人の気持ちに気付いてしまって。
やっぱり「今度奢れよ」なんて軽口をたたいてた。
あれから何年も経っているのに一向に成長しないあたし。
苦笑しながらも「いまさら、何も言えないよねぇ。」
そんな事は分かっているんだ。気まずくなるだけ。
昔、どうしたっけ?やっぱり同じように何も言わずに
2人とは離れていったんだっけ。
だったら。どうせ離れてしまうなら言ってしまえば
この気持ちは軽くなるんだろうか。
そんな事も思ってはみたけれど。
アヤカの困った顔は容易に想像できてしまって
やっぱり、何も言えないんだ。

「そんなヘタレな所がいい所なんじゃん」
そう励ましてくれたのは誰だっけ?

今でも、言ってくれるのかな。同じセリフを。
181 名前:「にぶちん」 投稿日:2005/12/08(木) 23:12
「起きてよ!起きて!」
目が覚める、その瞬間。誰かに思いっきり水しぶきをかけられた。
「今、起きようと思ったのに」
ぶつぶつ言うあたしに昔の面影そのままの笑顔を見せ、
ニコニコと更に水しぶきをかけてくる。
健康的に陽に焼けた肌をまとった彼女はあたしに見せびらかすように
手に持った「肌水」を掲げる。どうやら水しぶきの正体はコレだったらしい。
濡れた顔を拭いていて、ふと自分が泣いていた事に気付いた。
「昔の、夢を見ていたんだ」
そういうと
「相変わらずヘタレね」
そう言って頬にキスしてくれた彼女の左指には
あたしとお揃いの指輪が光っていた。
182 名前:おるぷち 投稿日:2005/12/08(木) 23:15
これにて終了です。

最後に出てきた「彼女」
誰だか分かるでしょうか?一応分かりやすくしたつもりなんですけど。

肌水で起こすってのは実際仲間内でよくやる手段w
起こしてくれるのが「彼女」のような可愛い子なら
一気に目が覚めるんですけどねえwww
183 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 03:13
突然失礼します。いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
184 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/14(水) 10:15
彼女はたぶんあの人だなぁとわかりました
自分もかわいい彼女に起こされたいです
185 名前:おるぷち 投稿日:2005/12/17(土) 00:58
>名無し飼育さん
ですよねw可愛い人っているだけで癒されます。
て、何言ってるんだろ?w

さて。
「秘恋」の番外編と言うか2を書きました。
前作ではちょいと可哀相だった吉澤さんのお話です。
でも梨華ちゃんが主役ですけど。

ちょっと大人な恋なので、それなりにセクシーな表現が
あったりするので、そういうのが嫌いな方は
読まないほうが良いと思います。
人気のカップリングなんでちょっと緊張〜〜。
それでは、どおぞ読んでください。
186 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2005/12/17(土) 00:59
最近、ひとみちゃんがオカシイ。
ソワソワして落ち着かないと言うか。。。
なんだか私を避けてるみたい。
ううん、多分…隠しごと、だ。
私に何か隠し事してるんだわ。
ひとみちゃんってば分かりやすいから。
ねぇ、それってイイコト?ワルイコト?
何を隠してるの?
187 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2005/12/17(土) 01:00
収録の合間。待ち時間が長い事を知って
私は空き部屋にひとみちゃんを呼び出した。

「ひ・と・みちゃ〜ん。」
「な、なに?り、梨華ちゃん…」

「私に何か、隠してなぁい?」
「え?何も!何もないよ!」

やっぱり怪しい。今ドキって顔したもん。
私が一歩にじり寄ると一歩後ずさる。

「そうよねえ。愛する二人の間に隠し事なんて、ねえ?」
「そうだよ。する訳ないじゃん」

じゃあ、その汗はなんなのかな〜?

「今なら許してあげるんだけどなぁ。」
「いや、本当に。何もないよ。」

私はじーっとひとみちゃんの目を見つめる。
明らかに引きつった笑顔。
こういう顔されると意地悪したくなっちゃう。

「ふ〜ん、これでも?」

ひとみちゃんのシャツを引っ張って
大きなひとみちゃんを私の目線にまで低くさせる。
そして首筋をペロって舐めてあげる。

「り、り、り梨華ちゃん!こんなトコで、そんな」

舐めた首筋を手で押さえて真っ赤な顔でどもってるし。

「大丈夫よ、ここ誰も来ないって言ってたじゃない。」
「そう、だけど…あっ、ん、、、ん」

それ以上は私が口塞いじゃったから言葉にならない。
余分な言葉はいらないの。本当の事を話してちょうだい。
188 名前:おるぷち 投稿日:2005/12/17(土) 01:03
かなり短いですが今日はココまで、です。
こんな感じで書いていこうと思います。
紺野さんと後藤さん編が初めての喧嘩って内容で
ちょっと可愛い感じなら
石川さんと吉澤さんは熟年カップルって内容(?)です。
…多分
189 名前:おるぷち 投稿日:2006/01/05(木) 21:58
あけましておめでとうございます。

年も明けましたがこのお話は年末の話となっておりますw
190 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/05(木) 22:00
「ん、、、あ、はぁ、、、」

じっくり、しっとり、ひとみちゃんの口の中を掻き回して
唇を離すと、どっちのか分からない液がこぼれる。
ひとみちゃんはトローンとした目をして、腰が砕けちゃってる。
テーブルに寄り掛かって何とか身体を支えてるひとみちゃんの
唇ギリギリに私は近付いて吐息混じりに話し掛ける。

「ねぇ、本当に隠し事してなぁい?」

白い肌が赤く染まってる。可愛い私のひとみちゃん。

「な、、にも。。。ないよ。」

「そう。」
191 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/05(木) 22:01
案外としぶといわね、今回は。
そんなに大きな隠し事なの?
いつもならコレくらいで降参するのに。

「ひとみちゃん、本当に?」

胸に手の平を這わせる。ゆっくりと。そーっと。

「梨華ちゃん、もぉ勘弁してよぉ〜。おかしくなっちゃう。」

そういう事言う時点でオカシイのよね。
何も無かったら嬉しそうに私にガバーッてくるもの。
いいのぉ、梨華ちゃん。こんなとこでぇ♪
なんてニヤニヤしながらさ。
後ろめたい事があるから私から逃げようとするんでしょ?
ま、いいわ。

「そろそろ収録だし今日は勘弁してあげる。」

ほら、ホッとした顔したじゃん。

「でも、まだ疑いが晴れた訳じゃないんだかんね」
「そ〜んなぁ〜」

すっごい情けない顔になってるし。
なんなんだろ、一体。
ひとみちゃんの、隠し事。
192 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/05(木) 22:02
今日はハロモニの収録。

「う〜ん、トレビア〜ン」

いつものように美貴ちゃんにツッコまれつつ
収録はドンドン進んでいく。卒業した今、こうやって娘。と
過ごせる番組って言うのは私にとって凄く貴重。
そうじゃなかったら全然会えなかったりするから。
ほとんど毎日、無条件で会ってたあの日々が
どれだけ贅沢だったかが今は身にしみて分かる。
なのに、ひとみちゃんは。
こんなに私が想ってるのに隠し事するなんて。
先に収録を終えて楽屋に戻っていくひとみちゃんを
目の端で追いながら、そっとため息をつく。

「石川さーん?どうしたんですかぁ?」

さゆが少し首を傾げる可愛い仕草で私を見てる。

「なんでもないよ。さ!仕事、仕事」

可愛い後輩に心配されてる場合じゃないよね。
193 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/05(木) 22:03
ようやく終えて楽屋へ戻る途中、娘。楽屋の前で
バッタリひとみちゃんとコンコンに会った。

「あれぇ?まだ帰ってなかったんだ。何してたの?」

さっきの首を傾げるさゆのポーズを何となくしたら

「キショ!」

て、ひとみちゃん。その何でもなさが嬉しくて

「な〜によぉ」

て、軽く叩く。

「石川のキショいのが感染するとヤバいから退散!」

て楽屋にさっさと入っていってしまった。
あ〜!逃げたなぁ!!ひとみちゃんの馬鹿ぁ

「じゃ、石川さん私もこれで失礼します。…え?」

丁寧に挨拶するコンコンの腕を知らず知らず掴んでた私。

「あの、なんでしょう?」

困惑顔のコンコン。そりゃそうだよね。

「ごめ…あの。よっすぃーと何してたの?」
「   …少し、お話してただけですよ」

「そう」

え?何?その答える迄の間は。
しかも何で顔赤らめるの?まさかコンコンひとみちゃんの事?
194 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/05(木) 22:04


あやしい!!
なんかあやしいよ!!


195 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/05(木) 22:04
「どう思う?しばちゃん」
「考え過ぎじゃない?」

しばちゃんのお部屋でいつも通りお茶をしながらおしゃべり。
私の質問にしばちゃんはサラッとそんな風に答えるけど
私は気になって仕方ないの。あの時のコンコン絶対オカシかったもの。

「これは女の勘なの」

あれは絶対何かあるよ!あのコンコンは…どー考えても
“恋する乙女”の顔だったんだから。
196 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/05(木) 22:05
次の日はガッタスの練習日だった。
これは二人を見張るチャンスだわ。
ほら、やっぱコンコンおかしいじゃない。
何かビクビクしてるもの。

「いや、それは梨華ちゃんが睨んでるからでしょ」
「え?睨んでた!?」

うん、て…そんなに深く頷かないでもいいじゃない、しばちゃんってば。
て、あれ?ちょっと目を離した隙にコンコンが消えた!?
ま、まさか…!?
否定したい気持ちも虚しく案の定ひとみちゃんの姿も見えなくなっていた。

「やだ、もぉ。2人して消えたじゃん」

焦る私にしばちゃんは冷静に言った。

「よっすぃーは監督に呼ばれてたみたいだけど?」

ほらね、梨華ちゃんは空回りの女王なんだから、て
背中ぽんぽんってされちゃった。
うう。やっぱただの勘違い、なのかなあ?
それはそれでいい事なんだけど。。。
197 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/05(木) 22:06
練習中もやっぱり気になって何だか上手く行かない。
あ〜なんか、こういうの嫌だよぉ。
ひとみちゃんの馬鹿ぁ。なんだか泣きたい気分だよ。
そうしてる間に今日の練習も終わり。
何やってんだろ、私。。。
人が久しぶりにネガティブモード全開だってのに

「り〜かちゃぁん!!」

て、全体重かけて抱きついてくるのは…やっぱり、のの。

「おいしーもの、食べに行こぉ〜!」
「のの。私、今そぅいう気分じゃ…」

「美味しいもの食べれば元気でるよぉ」
「え?」

「父ちゃん(よっすぃー)が心配してた。ののも心配だよ?」
「のの…」


この妹のような同期はちょっと照れながらそんな事言うから
凄く嬉しくて胸がじーんとしちゃった…
よく私達4期は家族。そんな風に言われる。
父ちゃんがひとみちゃんで母ちゃんが私
ののとあいぼんが子供で。
コントの頑固一徹の影響ってのもあるんだろうけど
「家族」そう言われる度に強い絆がみんなにも伝わってる感じがして嬉しい。
ひとみちゃんと夫婦、だしね。なんちゃって!
198 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/05(木) 22:07
「ね〜、行こうよ」

ののが抱きついたまま見上げて言う。
子供に心配かけちゃいけないわ、母ちゃん頑張る!

「そうだね、行こっか」
「やった!梨華ちゃんのおごりね!何にしよぉかなぁ」

元気イッパイぐいぐい私の腕を引っ張るのの。
私はもう苦笑するしかないみたい。
それにしても…ひとみちゃん心配してくれてるなら
直接声かけてくれればいいのに。
大体あの子が原因なんだから!まぁ、だから
ののを使ったんだろうけどさ。ズルイよね。
私から逃げる癖に優しくて。
だけど、そんなあなたに
どうしようもなく愛おしさを感じてしまうの。
そんな私は馬鹿な女かな。
199 名前:おるぷち 投稿日:2006/01/05(木) 22:08
本日は以上です。

梨華ちゃんとよっすぃーを出したら、やっぱ4期でしょ!
て事でのの登場させてみましたw
200 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:25
ガッタスの練習以降、それぞれ違う仕事続きで
中々会えない日が続いた。
こんな時に会えないなんて寂しいよ。。。
毎日の忙しさに追われて電話さえ出来ない日も続いてた。
元々ひとみちゃんはメールはまめなのに電話はくれない。
私から電話しても、いつもそっけなくて。

「電話は苦手なんだよ。」

そう言って早く切りたがる。
だけど、あんまりにも会えないならメールじゃなくて
せめて電話で話したい、そう思うのはワガママなのかな。
逢いたい、逢いたいよぅ。ひとみちゃん。
201 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:26
朝からしとしと降っていた雨は夜になっても降り続けていた。
霧のような細かな雨は騒がしい都会の喧騒をも包んでしまった様で
静かな、静かな夜。
そんな夜に限って久しぶりにちょっとだけ早く仕事が終わった私。
何をする気にもならなくて、こたつに入ったままボーッとしてた。
あったかいココアの入ったマグカップを両手で包んでいたはずなのに
それもいつの間にかすっかり冷めてしまった。
部屋の中にはかけっぱなしのCDの音だけが響いている。

ひとみちゃん、今頃何してるんだろう?
202 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:26
随分前に送ったメールの返事も珍しく届かないままで
寂しさに押しつぶされそう。
きっと、まだ仕事中なんだろうって思うけど。
分かってるんだけど、この寂しさはどうしようもない。
CDからは自分の声も入ったクリスマスソングが流れてきた。
203 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:26
クリスマス、か。今年はどうなるんだろう?
仕事が入る事は分かってる。だけど、それでも。
少しでも会えたなら。。。
段々目の前がぼやけてきて手の中のマグカップが見えなくなっていく。
私、泣いてる。
そんな事をなぜか冷静に感じながら携帯を見る。
電話、してみようかな。
嫌がるかもしれないけど、出てくれないかも知れないけど
でも声が聴きたい。せめて、声だけでも。
204 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:27
だけど中々勇気が出なくて。
携帯に付いた自分のラジオ番組のステッカーをじっと見つめてた。

「よっし!駄目もと!!」

自分に自分でエールを送って携帯を手にした瞬間
♪♪♪♪♪
携帯が、鳴った。
しかも、ひとみちゃん専用着メロ!!
♪♪

「もしもし…ひとみ、ちゃん?」
「あ〜〜〜〜うん、梨華ちゃん?」

「う…ん。どうしたの?珍しいね」

なるべく冷静を装おう私。ひとみちゃんの事を
思って泣いちゃったなんて気付かれないように。

「ん、まぁ。あのさあ。クリスマスどうしてる?」
「え?クリスマス」

「そ。25日。」
「そんなの、まだ分かんないけど…仕事でしょ?」

「そうだろうけど、逢おうよ。何とか時間作って。遅くても
構わないからさ。12月25日にさ。」
「うん、いいよ。」

「やっりぃ。良かった!じゃ、スケジュール分かったら連絡するから!」
「うん、私も分かったら連絡する」

「おう!じゃ、おやすみ〜!!」
205 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:28
5分もかからないような電話だったけど。
嬉しくて。嬉しすぎて今度は泣いちゃいそう。
クリスマスの事、ひとみちゃんから言ってくれるなんて
思わなかったよ。あ、クリスマスプレゼントどうしようかな!
あ〜テンション上がってきた!どうしよう!!
トランスチャーミーやっちゃう?
キャー!キャー!キャー!!!
外を見たら、さっきまで降ってた憂鬱な霧雨もあがってる。

「ハッピ〜〜〜〜!!」

なんか、あたしメチャメチャ祝福されてる気分だよ!
206 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:29
「なんで25日なんですか?」
「そぉですよお。恋人同士が逢うなら24日のイブって決まってますや〜ん」
「ちょ!何勝手に人の手帳見てるのよお」
「石川さんがぁ、呼んでも気付かへんから何見てんのやろな〜と思ったんですぅ」

相変わらずのーんびり口調の岡田ちゃん。

「そうですよ。もうすぐ出番なのにニヤニヤし続けてるからいけないんですよ。」

そんな事を言いつつ肩に腕を回してくる三好ちゃん。
2人にズバズバ言われて何も答えられない私。

「でも、珍しいですね。石川さん仕事の時はバシ!としてるのに」

ああ、いけない。浮かれ過ぎちゃったみたい。リーダーなのに。

「2人共ごめんね!さぁ行きましょう!!」
207 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:30
本番終了!
空き時間に3人でご飯に行く事に。
最初は私に遠慮がちな2人だったけど最近は結構普通に話せるようになってる。

「で、何で25日なんです?」

だから、こんな話も出る訳なんだけど。
さっきの手帳には25日の所に
“絶対逢うぞぉ(ハート)”
て書いてあっただけなんだけどなぁ。ためしに

「恋人だなんて言ってないじゃん」

て言ってみたけど“んな訳ないじゃないですか”とアッサリ否定されてしまった。
まあ、クリスマスだし当然か。

「24日は…忙しいんじゃない?仕事がさ」
「そうなんですか?25は仕事ないんですか?」
「やっぱ24日!イブが大事や思いますぅ」

そう言われると段々不安になってくる。
208 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:30
いや、でも…ひとみちゃんってそういう事に疎い所あるし、
イブが恋人のとか知らないのかもしんないし。
やっぱクリスマスは25日だろ!とか。言いそう、よね?うん。

「やったらぁ〜24日のイブに逢うもんやって言ったらいいやないですかあ」
「そうだよね、知らないなら教えてあげればいいんですよ」

そっか、なるほど。どっちにしてもスケジュールまだ分からないんだし。
今ならまだ訂正すればいいだけよね。
昨日は浮かれてて気付かなかったけどイブよね、やっぱ!
209 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/16(月) 21:31
「て、事で折角だからイブにしようよ!」

張り切って電話した私だったけど、ひとみちゃんのノリは悪い。

「何で?いいじゃん。ウチラは25で。」

機嫌悪いの?て位ぶっきらぼうな答え。

「え〜?でもぉ」
「いいんだって、あたしは25日に逢いたいの!
25日じゃないとダメなの!じゃあね!」

プツ。ツーツーツー

「…切れちゃった」

なによ、なんなのよ?
別にイイじゃない、イブにしてくれたって。
んもう頑固者!こんな事で一徹にならなくてもいいじゃん。
元々25って約束だったしいいんだけどさ。
クリスマスって日に逢えるだけで幸せだけどさ。
でも、なんなのよねえ。もぉ…
210 名前:おるぷち 投稿日:2006/01/16(月) 21:33
本日はこれにて終了。

かなーり一喜一憂している梨華ちゃんです。
美勇伝の雰囲気が好きなんであんま意味無く
入れてみましたw
211 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/22(日) 19:49
恒例、冬のハロープロジェクトコンサートのリハが始まった。
今回は2つに分かれて別々に各地を回って最後は全員が一緒の公演となる。
2つに分かれても中々全員が集まるのは難しいけど、それでも
娘。と美勇伝は同じグループだから会える機会は多い。
そうは言っても別のグループも同じ建物内でリハしてるから
逢おうと思えば逢えるんだけど。
でも「一緒にステージに立てる」その意味は大きい。
あの独特の雰囲気の中一つになったり火花を散らしたり
最高に輝いている時間を共有できる。
可愛さも格好良さも歌もダンスも心も…
なにもかもが何かに取り付かれたかのように不思議な
光りを放つ。大切な場所。
いつもと違うメンバーで歌ったり、自分の持ち歌以外をやるのも
新鮮で楽しい。自分達、美勇伝のコンサートとは違い
ハロプロはお祭りなんだと思う。
ハローのメンバーもファンもごちゃ混ぜで歌もごちゃまぜで
とにかく楽しむ、そんなお祭り。
212 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/22(日) 19:50
レッスン休憩時間トイレから出てきた私はレッスン場と逆の方向に
ひとみちゃんが向かっているのを見つけた。
どこ、行くんだろう?
なんとなく後を追ってみる。廊下を曲がった、カナリ奥まった所で
誰かと話してる。どうしよう、戻ろうかな。
そう思ったけど2人が一番奥の部屋に入ったのを見て胸騒ぎ。
部屋のすぐ外迄思わず寄ってきちゃったけど…
やっぱ立ち聞きなんて良くないよね。
元来た方向へ身体を向けようとした時、声が聞こえた。
「……」
「いいじゃん、誰も来ないよ」
相手の声は小さくて良く聞こえないけど
何か…何?て感じなんだけど。
結局、悪いと思いつつその場から離れられなくて、そぉっと覗き込んでしまう。
ひとみちゃんが少し動いて…その向こうにいる人物が見えた。
コンコン…!!
1ケ月位前の出来事を思い出す。あの時は結局考え過ぎなんだろうと思ったけど
マサカ、だよね?
213 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/22(日) 19:50
見つからないように息を潜めて戸は閉めて耳を澄ます。
「困ります、恥ずかしい…」
「声、大きいよ」

「あ…」

ちょ、ちょ、ちょ
何、雰囲気出しちゃってんのよ?やめてよ。

「…の事、前よりずっと好きなんです」
「良かった。…別れたら……………困る…」

んもぉ!肝心な所が聞こえないよ!!何?

「じゃ、あたし先戻るから」

ひとみちゃんの声が聞こえて慌てる私。
ドアの影に隠れてて何とか見つからずに済んだ。
けど、今のはどう考えても怪しいよね。
浮気してたの?私と別れたら付き合おうとか
そんな風に聞こえたんだけど。
214 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/22(日) 19:51
だったら何でクリスマス誘ってくれたの?
て、…まさかイブはコンコンとって事?
私は決心して立ち上がりドアの中へ入る。
紺野がびっくりした顔で私をみつめる。
そりゃそうよね。

「石川さん?なんでココに…」
「ごめん。さっきの会話聞いちゃったの。
でもお願い、ひとみちゃんを取らないで!」

「…はい?」

ちょっと何?そのとぼけた返事。聞いてたって言ったでしょ?

「ひとみちゃんは、あたしの恋人なのよ!」
「はい、それは知ってますけど?」

「知ってて何で手ぇ出すのよ!」

思わず振り上げた手。それは紺野の頬に命中…するはずだった。
だけど実際には誰かの手に掴まれて空に振りかざされたまま。
後方にいる、邪魔した手の持主を見ると…

「ごっちん?」
「何あったか知んないけどさぁ、あたしの紺野虐めないでくれる?
梨華ちゃんでも許さないよ」
215 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/22(日) 19:52
どういう事???

「ごめんなさい」

深々と頭を下げる私にあきれ顔のごっちん。

「梨華ちゃんは相変わらず頭に血がのぼると周り見えないねえ。
スポフェスの騎馬戦の時だってさあ…」

「それはもう言わないで…本当ごめんってば」

「まぁまぁ後藤さんのおかげで叩かれないで済みましたし。」

「コンコン♪」

やっぱコンコンはイイコだわ。

「お詫びに何か美味しいものでも頂いて許してあげましょう」

…そういう子よね。まあ、私が悪いんだから仕方ないけど。
216 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/22(日) 19:53
事の真相はこうだった。
ごっちんとコンコンはこの部屋で待ち合わせしてた。
コンコンがレッスン場を出て行くのに気付いて
ひとみちゃんが追いかけ2人の様子を聞いていた、と。
ちなみに

「困ります、恥ずかしい…」

は、ひとみちゃんが2人の仲をからかったから出たせりふで。

「声、大きいよ」

てのもカラカイと2人の仲が秘密だからって事で。
その続きだって

「後藤さんの事、前よりずっと好きなんです。」
「良かった。あんた達別れたら、ごっちんの事からかうネタに困るからなー」
217 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/22(日) 19:53
…て、何よ、それ!バカじゃないの!?も〜、真剣に焦っちゃったよ。
前のハロモニの収録の日の事だって、ひとみちゃんに
ごっちんとのノロケ話してたから、そんな事言えずに戸惑っただけとか。。。
私が感じた“恋する乙女”の表情はごっちんに対してだったという、
なんとも私、まぬけ?みたいな。。はぁ。
218 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/22(日) 19:55
「それにしても2人が付き合ってたなんてビックリしたよお。」
「秘密にしてましたから」
「よしこ以外には誰も知らないんだよねー。」

「なんで付き合ってるの秘密なの?私は嬉しくて結構言っちゃったけど。」
「ああ、梨華ちゃんとこはねー。知ってる人多いよね」
「ファンの方まで応援してる位ですからね、羨ましいです」

「え〜?やっぱり〜?お似合いだなんて照れちゃう〜!」
「そこまでは言ってません」

そうですか。鋭いツッコミありがとう。

「でも、秘密にしてたのに私に言っちゃっていいの?」
「梨華ちゃん説明しないと納得しなさそうだったから仕方ないじゃん」
「…くす」

「な、なに?紺野」
「だって後藤さん部屋入ってすぐ“私の紺野に”なんて言うから
最初からバレバレじゃないですか」
「う、、、まぁ。でもアレは…」
「嬉しかったですよ」
「そ、、そう?」
「はい。凄く。嬉しかったです」

微笑みあう2人。もう勝手にして。結局ノロケられただけじゃん。
何やってんの?私。

「お邪魔してごめんねー。あたし、行くね!」
「お〜そっか。じゃ、よしこと仲良くねー」
「もう邪魔しないで下さいね。あ、お詫びの品期待してますから♪ふふ」
219 名前:おるぷち 投稿日:2006/01/22(日) 19:56
秘恋の番外編ですから。
て事で本編主役のごっちん&こんこん登場★
220 名前:名無し飼育 投稿日:2006/01/24(火) 19:34
こんこんテラワロスwww
乙です。。
221 名前:おるぷち 投稿日:2006/01/25(水) 23:04
>220 名無し飼育さん
ちゃっかり者コンコンwww
秘恋より後のお話な訳ですが大分ごっちんを
ころがす(?)事も覚えた模様ですwww

最近コメント頂いてなかったんで
凄く嬉しいです。コメントありがとうございます。

んでは続きです
222 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:06
意外とごっちんのがコンコンにメロメロ、なのかな?
いいなあ、幸せそう。別に…私も幸せだけどさ。
人のは羨ましく思えるのよ。
とにかく!勘違いで良かった!こんなだから
しばちゃんに空回りの女王とか言われるんだよね。
反省、反省。
223 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:07
レッスン場に戻った時、ひとみちゃんと目があった。
なんか「ニヤッ」と笑われたような。。。
気のせいかな。あんな失敗した後だし。

長いリハを終えて用意されたタクシーに乗ろうとする私を
押し込むように誰かが乗り込んできた。

「なに…え?ひとみちゃん?」

そう、その人物は私のひとみちゃん。ひとみちゃんはニッと笑うと
私の住所を運転手さんに告げる。
走り出したタクシーの中、急にひとみちゃんたら手を握ってくるから
ドキッとしちゃった。なんなのよ、急に。もぉ。

「何?急に…何かあった?」
「別に〜。なに?だめ?」

「だめじゃないけど…いつもこんな事しないじゃん」
「たまにはね〜。へへ」

なんかイタズラッコの少年みたいに笑って握った手を
脚の上でポンポンはずませて。珍しく妙にハイなひとみちゃん。
まあ、いっか。楽しそうなひとみちゃん見るの嬉しいし。
224 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:08
私の部屋に入るとベランダに出ていくひとみちゃん。

「ちょっと寒いよお〜」
「梨華ちゃんのギャグよりマシ!それより月!めっちゃ綺麗じゃねえ?」

最初の一言がひっかかるんですけど。。。
ベランダから月を見上げて妙に大人っぽい顔で笑う。
月よりも月の光に照らされたひとみちゃんが綺麗。
ギリシャ神話の女神みたい。。。
見とれる私の手を掴んでベランダに連れ出して。
後ろから抱き締めてくる。

「これなら寒くないでしょ?」
「うん。あったかい」

頬にあたる夜風は冷たいけど、ひとみちゃんが触れてる部分は
う〜んとあったかいよ。ああ、なんだかとっても幸せ。
仕方ない、さっきの余計な一言は忘れてあげるわ。
225 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:09
しばらくそうしたままで月見をしてた私達。
私の後ろから、ひとみちゃんの息がかかる。
体温が伝わってくる手、背中が、絡み付く脚が
なんか熱いくらいだから。だから、ね。

「ねぇ、ひとみちゃん。もぅあったまろ?」
「ああ、そうだね。風邪ひいたらマズイもんね」

部屋に入ってコタツの電気を入れてドッカリ座る。
んもぉ、そうじゃなくて〜。鈍感!さっきの、ワザとじゃなかったの?
仕方ないから、いつもは向いに座るのにすぐ横に座る。

「ちょ、梨華ちゃん狭いじゃん」
「いいの!」

そう言って腕を絡めたらニヤリと笑われた。
あ、しまった。ここまでがワザとだったな?んもう。
226 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:10
「大好き」
「あたしも」

ひとみちゃんに覆いかぶさってキスをする。深く。深く。
頬にも、首筋にも、たっくさんのキスを降らせる。
白い肌がほんのり色付いて増々綺麗。普段ボーイッシュキャラなのが
信じられない位、私の前では大人の女。

「あ…」

伏せた睫毛までもがキラキラ光っているみたい。
しばらく私がひとみちゃんを味わっていたけど
ふいに名前を呼ばれて顔を上げた途端反撃された。

「キャ…」

いきなり脇を掴むからビクッとしちゃった。
227 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:10
その、ちょっとの間にスルっと身体もひっくり返される。

「今度はあたしが味わう番」

そう言い終わる前に手が服の中に入ってきた。
まだ、ちょっと冷たい指が私を更に敏感にさせていく。
柔らかく胸を揉みながら舌を絡ませてくる。
どんどん、ひとみちゃんの舌が、指が私の身体中を支配していく。

「あ…ん、ああ!」

たまらず声が溢れる。

「すごいよ、梨華ちゃん。すっげぇエロイ」
「ばかぁ。」

すっかり潤った中心を弄ばれ高みに登り詰めていく。
焦らしたかと思うと一気に深みに入ってきたり…
何度も何度も確かめあった事のある
ひとみちゃんに慣らされた私の身体は
恥ずかしげもなく自然に開いていく。
228 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:11
「ああ!!」

最後の波がやってきて、そしてふぅっと力が抜ける。
身体はまだジンジンしていて中に何かが残っているみたい。
程よい疲労感と満たされた心と身体。
うっとりしたまま、ひとみちゃんに抱きつく。
イイコ、イイコって撫でてくれる、この手が大好き。

「梨華ちゃん、大丈夫?」
「うん…」

「じゃ、立って?」
「ええ〜、何でぇ?やだぁ。」

「ダメだって。そんな格好でコタツで寝たら風邪ひくだろ。」
「はぁ〜い」

すでに忘れてたけど、確かにここはコタツ。
ベッドに移ると、ひとみちゃんは私の胸に顔をうずめてくる。
229 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:13
これはいつもの事。

「へへ〜おっぱい枕〜。やわらけ〜!」

なんてふざけて言った癖に

「こうしてると落ち着くんだよね」

なんて可愛い事言ってからは、いつもこう。
さっきとは反対に私がイイコイイコって頭を撫でてあげる。

「ねぇ、梨華ちゃん」
「ん〜、なぁに?」

「コンコンとデキてると勘違いしたんだって?」
「え!?なんで、、それ?」

「ごっちんに聞いた。」

…そりゃそうよね。知ってるのはあの2人だけなんだから。
230 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:13
「ばかだなぁ、梨華ちゃんは。そんな事、ある訳ないのに」
「だって…不安だったんだもん。」

ひとみちゃんは何も言わなかった。でも起きてるのは分かる。
私が話すの待ってる…のかな。

「だって、ひとみちゃん何か隠してるもん。

隠し事してるの隠してても私、分かるもん。」
段々哀しくなってきて、でも泣くのは嫌で。
ぐっと唇を噛んだ。それでも少しの沈黙にさえ耐えられなくて

「分かるもん」

もう一度呟くように言う。自分でも泣きそうで声が震えているのが分かった。
それまでは身動きもせずに黙っていたひとみちゃんが動く。
身体を起こして向き合う形になる私達。まっすぐに私の目を見て
それから、ぎゅうって抱き締めてくれる。
ずるいよ、こんなに不安にさせるくせに優しいなんて。
231 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:16
「泣かないで。ごめんね、梨華ちゃん。」
「泣いて、、、なんかない、、もん」

精一杯強がって言う私に何もかも見透した声で

「うん。」

そう言って私を抱き締める腕を強くしてくれる。
私もぎゅうって強くひとみちゃんを抱き締める。

「ねぇ、梨華ちゃん。哀しませるような事は何もないからさ、
あと少し。少しだけ待ってくれないかな?
ちゃんと言うから、それまで秘密にさせて?」

穏やかな声にコクンて頷く。

「良かった。」

そう言って抱き締めてくれていた腕をほどくと
私の鼻をムニ!とつまんだ。
232 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/01/25(水) 23:17
「ふぉにふんのぉ〜〜(何すんのよお)」
「ししし、梨華ちゃんは心配しすぎ!

ネガティブ卒業したんだろ!ダメじゃん」
いたずらっこな顔で言うからクッションをぶつけてやった。

「ひとみちゃんが秘密なんて作るからでしょー!
みえみえの嘘までつくしぃ!ばかぁ」
「いってぇなあ!梨華ちゃんは私の事好きすぎなんだよ」

「な、なによ!悪い!?」
「ううん。嬉しい」

て、微笑むんだもん。勘弁してよ〜。
もう本当。歌じゃ無いけどさ、
これじゃ“好きすぎてバカみたい”だよぉ。

「梨華ちゃん真っ赤」

瞬間もう一個クッションを投げたけど腕で弾き飛ばされちゃった。

「ああ〜〜!ずるーい」
「なにがだよ」

ぶぅぶぅ言う私にキスして抱き締めて眠りに付かせる所が、だよ。
大好きなひとみちゃん。



秘密は…「イイコト」に確定、ね?
233 名前:おるぷち 投稿日:2006/01/25(水) 23:19
本日は以上です。

思いっきりイチャイチャしてもらいましたw
まぁ…バカップルですね!

( ^▽^)いいじゃんよー
234 名前:おるぷち 投稿日:2006/02/26(日) 00:52
ずいぶん久しぶりの更新となってしまいました。
最近ネットやれなくて。そんな内に板が統合されてて
ちょいビックリ。
続きいかせてもらいます。よろしくお願いします!
235 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/02/26(日) 00:54


♪♪♪♪♪♪

「鼻歌なんて歌っちゃって、何かイイコトありました?」

ここは楽屋。私の肩に手をかけて三好ちゃんが聞いてくる。

「ん〜?イイコトがあったって言うか、ありそう、て感じかな〜♪」
「へ〜。あ、クリスマスに逢う彼ですかぁ。」

鋭いなあ。“彼”ではないけどぉ。

「電撃結婚とか言って美勇伝辞めるとかは無いですよね?」
「え〜?それはないよぉ〜。」

だけど三好ちゃんは不安そうな顏。頼られてるんだってそう思ったら
三好ちゃんには悪いけど嬉しくなっちゃう。
誰かに必要とされてるのが分かった瞬間って嬉しいもの。
私はにっこり笑って

「大丈夫だよ〜」

て、ギュッてしてあげる。

「あ〜ずる〜い!うちも!うちもギュってしてください〜」

振り向くと美勇伝最年少がぷく〜っと膨れていた。
んもう可愛いなあ。2人まとめてギュってしちゃう。
236 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/02/26(日) 00:54
「石川さん元気になったんやなぁ。良かったわぁ」
「え?」

「だって最近元気なさそぉやったから絵梨香ちゃんと心配してたんですぅ」
「そうなの?ありがと!大丈夫だよ」

「彼と喧嘩したのかなあ?って。でもクリスマス約束あるなら大丈夫ですよね」
「そぉやよなあ。別れる気ならクリスマス前やもん」
「え?なんで?クリスマス一人って嫌なんじゃないの?」

「どーでもいい相手にプレゼント渡すのは無駄ですやん」
「そういうもん?」
「そういうもんですよぉ」

う〜ん、これが若さってもんなのかしら?
あ、なんか私おばさんくさい?
237 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/02/26(日) 00:55
クリスマス当日。


相変わらずのハローのリハだったり紅白のリハだったり
年明け放送のテレビの収録だったり…
それに加えて色々な雑誌の取材、あとアンケートも書かなくちゃいけないし。
本気で忙しい。ひとみちゃんはリハで会うには会ったけど
話す暇なんて全然なくって。リハも色んな人が交互に
入ってきたり出ていったりバタバタしてるし。
食事さえまともに取れないし正直グッタリ。でも今日は大事な日。
きっとイイコトがある、そんな日だから何とか気力で持ちこたえてる感じ。
ひとみちゃんもモチロン大忙しで本当に今日中に会えるのかって
不安だったりもするんだけどね。
「会える」そう思っていれば絶対大丈夫だよね?
238 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/02/26(日) 00:56
「梨華ちゃん、おはよー」

DEF DIVAでの仕事場。私より少し遅れて入ってきたごっちんが
フラフラしながら話し掛けてきた。

「あはよー。て、ごっちん…大丈夫ぅ?
身体ふらついてるのに顔ニヤけてるんだけど。。。」
「へへ〜、顔に出てる?昨日、紺野が寝かせてくれなくてさぁ」

にへら〜と締まりのない顔。あ〜あ、こりゃ重傷だわ。

「こんな忙しい時に、、、コンコンは大丈夫なのお?
ごっちん先輩なんだからさぁ、もうちょっと考えてあげなよー」

ついつい説教がちになる私をごっちんが“まぁまぁ”と制す。

「梨華ちゃんだって分かるでしょー。そんなん止まんないんだって。
♪Baby恋にknock out!♪されちゃってるからねえ。
確かに体力は奪われてるけど気力は十分だし〜。
あ〜昨日の紺野可愛かったなあ〜へへへ」

239 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/02/26(日) 00:57
ごっちんはそう言って昨日の事とやらを思い出してるらしく
ますます顔がゆるんでいってるし。だめだコリャ。
時計を見ると20時ちょっと前。今日はもぅこの仕事が
終われば帰れるはず。なんとか間に合いそう!
安倍さんもあやちゃんも揃って私達は疲れた顔を
笑顔に切り替えてスポットライトを浴びた。
240 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/02/26(日) 00:57
「もう一回お願いしまーす!」


思いの他、時間が過ぎていってる気がする。もう何度目のやり直しよ?
私達の前の人が何だかさっきからモタモタと同じ事繰りかえしてて
一向に進まない。段々イライラしてくる私。どうしよう、間に合うかな。
終わるのが12時過ぎる事はないと思うけど、
会いに行くまでの時間とか考えると。。。

「梨華ちゃん?どうした?」

安倍さんが心配そうに覗き込んでくる。

「今、何時ですかねえ?」
「ん〜?何か約束?梨華ちゃんやるねぇ」

この、この〜なんて嬉しそうな顔して肘でつついてくる。
止めて下さいよ、近所のおばさんみたいですよお。
と言いたいのをグッと我慢。
241 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/02/26(日) 00:58
「こういう時はイライラしても仕方ないべさ。相手も分かってくれるっしょ。
それとも梨華ちゃんの相手はそんな心狭いのかい?」
「いえ、そんな事」

きっと、もしも間に合わなくても彼女は怒りはしないだろう。
でも“仕方ないよね”そう言った後きっと寂しい顔をするの。
そして、その顔を上手に隠してふざけるんだ。
そんな優しさが胸に痛いから。今日は特に…だから、早く。

「梨華ちゃん、うちら次だし大丈夫だよ。もうすぐ終わるって。」

前を見たまま、ごっちんが言う。

「私達が一回で決めれば済む事だから」

あやちゃんがニヤッと笑って続ける。

「私も早く終わってくれないと困るし。」

あやちゃんも約束かな?
242 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/02/26(日) 00:59
「DEF DEVAの皆さんお願いしまーす!」
ようやく声が掛かって私達は立つ。いつも以上の気合いを入れて。

あやちゃんが言った通り一発でオッケーを出した私達。
急いで着替える私を横目にあやちゃんはジックリ鏡に向かってる。
あれ、約束じゃ無かったのかな?チラッと見た私に気付いたのか

「待たせても綺麗にしとかなきゃ嫌なの〜」

なんて鼻歌混じりに言う。私はとにかく急ぎたいけどなあ。

「お疲れ様でした!!」

みんなに声を掛けて走る。会う人会う人に挨拶はしつつ
とにかく走る!!フットサルで鍛えてて良かったぁ。
時間はもうすぐ11時。短い時間になっちゃうけど
大丈夫、今日中に会える。
ひとみちゃんからは、終わったよメールが10時前に届いてた。
走りながら電話をかける。1コールで出るなんて余程待っててくれたんだ。。。
243 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/02/26(日) 01:00
「ごめんね、ひとみちゃん。今終わってタクシー乗り場に向かってるから!」
「そっか、分かった。そんな慌てなくていいよ、気をつけてね」

うう、優しい〜〜。
ようやくタクシー乗り場が見える。
マネージャーさんに頼んでおいたタクシーが待ってるのを確認し
ホッとする。ラストスパート、そう思った瞬間影から腕を取られ
コケそうになった。んもぉ、誰よ?急いでるのに!危ないし!
そう叫びたくても息が上がってるのとビックリしたのとで
声が出ない。恨みがましい目で振り返ると。
取られた腕の先にはココに居るはずの無い人。

私のひとみちゃん。。。
244 名前:おるぷち 投稿日:2006/02/26(日) 01:01
本日はこれにて終了。

ようやく、ひとみちゃんの秘密が明かされそうです。
て、もう想像ついてる人もいそうですけど(´∀`;)
245 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 21:56
「な、ど、、こに?」

うまく言葉が出ない。走った動悸なのか
ひとみちゃんへの動悸なのかも分からない。
何が、起こって、いるの?

私を抱きかかえるようにしてタクシーに一緒に乗り込む。
ひとみちゃんが告げた行き先は私の全然知らない住所。
今日はひとみちゃんの家に行くはずだったんじゃ?

「大丈夫?」
「え、あ、うん。あの、ひとみちゃん?」

「最後の現場聞いてたから待ち伏せしてた。」
「そうなの?」

「うん。ビックリさせようと思ってさ。」

やだ、もぉ。嬉しいじゃんよー。ひとみちゃんの腕をぎゅっと掴む。

「梨華ちゃん、すげぇ汗!そんなに走ったんだ」

ひとみちゃんに言われて今の自分の姿を思い出す。
タクシーに乗ってからメイク直しとかしようと思ってたのに〜。
こんな事ならあやちゃんみたいに…

「んもぉ。直すもん」
「今さら〜。汗かいてるのなんか見慣れてるって」

「いやなの!」

折角のクリスマスデートなんだからぁ。
もぉ乙女心が分かって無いなぁ。

「どぉせ、すぐシャワーするじゃん。」

耳元で囁くからビクッとしちゃったよ〜。
それって…そぉゆう意味でしょ。もぉ。。。て、あれ?
246 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 21:57
「ねえ、行き先って…」
「あたしんち」

「え?でも。」
「引っ越すんだ」

「あ…そうなの?」
「うん。たぶん」

たぶん???話を続けようと思ったけど
ひとみちゃんがタクシーを止めたから
自然に会話も止まっちゃった。
ひとみちゃんは私の手を引っ張ってずんずん歩いていく。
セキュリティ万全て感じのちょっと高そうなマンション。
キョロキョロしながら、ひとみちゃんに引っ張られていく私。
エレベーターに乗って、目的の部屋に。
鍵を取り出しドアを開いて

「どうぞ」

そう言って部屋に入れてくれた。
中はまだ何も置いていないせいか凄く広く感じる。
いや、それを差し引いても広い気がするんだけど。。。
247 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 21:57
「どうかなあ、新しい部屋。まだ何も置いて無いけどさ。
あ、景色も良いんだよ。ベランダも広めだし」
そう言ってベランダに連れ出す。
結構上の階って事もあって見渡す夜景は確かに綺麗。
まだまだ眠らない町、東京。ネオンがキラキラ光ってる。

「うん。綺麗だねー」
「床暖房であったかいし、あ。風呂も広いんだ!ジャグジーもあんの!」

嬉しそうに部屋のアチコチを見せてくれる。
どこも使いやすそうだしカナリ設備が整ってる。

「凄いねえ!」
「気に入った?」

「うん。」
「良かった。梨華ちゃんに見てもらってから正式に決めようと
思ってたんだ」

ああ、それで“多分”なんて言ったのか。私に見せてから、だなんて
可愛い事言っちゃって。ひとみちゃんたら。
248 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 21:58
「でさ、梨華ちゃん」
「うん?」

「これ、クリスマスプレゼント」

そう言ってピンクのリボンが結ばれた小さな箱をくれる。

「あ、私も!!もぅすぐクリスマス終わっちゃうもんね!」

会えたからってうっかりしてたけど。
早く渡さなきゃ何のためにクリスマスにこだわったんだか分からなくなっちゃう。
鞄からプレゼントの袋を取り出し渡す。

「ありがとう」
「うん。こっちも。ありがとう」

「先に開けていい?」

ほっぺを赤くしたひとみちゃんが嬉しそうに聞く。
「うん、開けて!気にいるといいんだけど。。。」
249 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 21:59
私からひとみちゃんへのプレゼントはサバンナの動物達の写真集。
さっそくページをめくり始めると目が輝いていくのが分かる。
良かった、気に入ってくれたみたい。

「おお、カッケ−!すげぇありがとう!!」
「どういたしまして。あ、私も開けていい?」

「…うん」

あれ?なんか緊張した顔?
リボンをするりと解く。小さな箱の中にはキラリと光る物。
250 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 21:59
「鍵?あ、もしかしてここの合鍵!?」
「うん。ていうかさぁ…」

もじもじと言いにくそうにしてる。顔増々赤いし。え?なに?もしかして。。
もしか…するとか?だって私が気に入ったら決めるって。。。

「一緒に住もうよ」


その言葉は耳に聞こえてるなんて感じじゃ無くて
直接脳に響くような感じで。。。

251 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 22:00
「あ、、あ、、、」

どうしよう。また声が出ないよ。震えが止まらない。
不安そうなひとみちゃんの顔。

「泣かないでよ。嫌だった?」

いつの間にか頬を伝ってる涙の感触もなく
ただただ横にブンブンと首をふる。

「う、、うれ、、うれしぃよぉ」

ようやく、それだけの声を吐き出して、ひとみちゃんに
抱きつく。ぎゅっとぎゅっと。強く。
ひとみちゃんもぎゅ〜って抱き締めてくれて。
もう何がなんだかワカンナイ。
ただ、ずっとずっと抱きついてた。
252 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 22:00
いつまでそうしてただろう。
ふと我に返ってひとみちゃんをそぉっと見上げると
ふにゃあって感じの柔らかい微笑み。
うわ。こんな顔見た事無い。
可愛い可愛いひとみちゃん。最高のクリスマスプレゼントありがとう。
253 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 22:01
「これが秘密?」

ふと思い付いた事を聞く。

「梨華ちゃん追求厳しいんだもん。参ったよ。」

そう言って私の髪を梳く。本当に困った、て顔。

「可愛いなあ、ひとみちゃんは」
「な、なんだよ。気持ち悪いな」

「いいじゃん。本当の事だもん。ひとみちゃん可愛い。大好き!」
「もぉやめろよ…」

うわ〜〜、真っ赤だ!段々私も余裕が出てきちゃって
そんな彼女をからかいたくて仕方ない。

「私と一緒にいたかったの?」
「…会える機会、減っちゃったし…」

「そっかぁ、寂しかったの?」
「う、まぁ」

「ひとみちゃんは私の事好きすぎるね」

いつか言われた言葉を返してあげる。
それに気付いたひとみちゃんはクシャッと笑う。

「悪い?」
「ううん、最高!」
254 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 22:02
本当に。最高だよ。
私の可愛いひとみちゃんの秘密は。

「あと、さ。もう一個あるんだけど」
「え?まだあるの?」

「うん。一応っていうか、その、さ?」

話ながら私の手を取ると左手の薬指に指輪をつけた。

「安物だけど。て、泣くなよ〜」
「ひとみちゃんが泣かせてんでしょー!何よ、もぉ!
幸せすぎて意味分かんないじゃん」

「ブハハ!なんだよ、それ〜」

指輪から目が離せない私。細いリングに小さなピンクの石が付いてる
シンプルで可愛らしい指輪。
255 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/03(金) 22:02
「うちら正式には結婚できないけどさ、気持ちだけはっていうか。
梨華ちゃんと夫婦とか、家族になりたいんだ」
「…うん。なる。嬉しい。本当にね、嬉しいよぉ」

そんな事考えた事もなかった。というより考えないようにしてた。
私達の間に結婚とか無理だから。
だけど、そうだよね。
自分達が“結婚しよう”そう思ったら形式なんて関係ないよね。

「ひとみちゃん愛してる」
「梨華ちゃんの事大事にするよ。愛してる。」

軽いキス。でも最高に気持ちのこもったキス。
そう。王子様がお姫様に求愛するみたいな。
幸せでロマンチックなキス。
256 名前:おるぷち 投稿日:2006/03/03(金) 22:04
梨華ちゃんご所望の変な王子様登場〜www

やっぱりラブラブでイチャイチャな二人。
本当。ばかみた〜い!!
257 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/26(日) 21:32
「イブじゃなくて今日にしたのは…て、もぅ26日だけど。
恋人じゃ無くて家族になりたかったから、、なんだよね。」
なにも答えず口づける。伝わるでしょ?私の気持ち。
好きよ、愛してる。ひとみちゃんの気持ちがとっても嬉しい。

は…ぁ。ん…

絡み合う舌がいつもより熱い。お互いを確認するみたいに
じっくり味わいあう。全部、全部ちょうだい。

258 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/26(日) 21:32
首筋、腕、胸、隅から隅まで舐めまわす。

「り、、か」

火照るひとみちゃんの身体はなんて綺麗。
この白い肌も小さくても形のイイ胸も
背骨も鎖骨も好きよ。フットサルで鍛えた筋肉も
キュってしまったお尻もステキ。
指を全身に這わせて舌でそれを追いかけて。
ひとみちゃんから吐息が零れると増々私は気持ちが高ぶる。
ねえ、これはお礼なの。私をう〜んと嬉しくさせてくれたから
今度は私がう〜んと気持ち良くしてあげる。
耳の後ろが弱いのも乳首を軽く噛まれるのが好きなのも
ひとみちゃんの事は私が一番良く知ってるでしょう?
ほら、もぉ中心が潤ってる。脚を開かせると
恥ずかしそうに目を臥せるのが可愛い。

「ああ、、んっ」

一番敏感な所を吸い上げると敏感に反応してくれる。
259 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/26(日) 21:33
「気持ち良い?」
「うん。。。ねぇもぉ梨華ちゃぁん」
「ん、分かった」

ひとみちゃんの中に指を入れる。充分に潤って熱を帯びた
そこはすんなりと受け入れる。1本、2本…
ぐるっと掻き回して内膜を刺激すると喜びの声が上がる。
腰をビクビクっと跳ねさせる。もぅ限界近いかな。
一気に突き立てると

「はぁ…ん!!ああ〜〜ああっ」

一際大きな声があがった。はぁはぁと息をしながら私を見る。
なんだか甘えた大型犬みたい。額にチュって音を立ててキス。

「たまには私がするのもいーでしょ?」
「…なんか悔しいんだけど」

「なんでよー。可愛かったよ」

真っ赤になってるし。やっぱ可愛いなあ。
260 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/26(日) 21:34
「梨華ちゃんにもする」
「いいよー。もぅ遅いし。ここ何も無いし寝れないでしょー。
家帰らなきゃ!」

ぷぷ。すねてる。ふくれてる〜〜。子供だよ。
さっきのプロポーズの時の凛々しさとは大違い。

「んじゃ、おっぱい」
「はいはい」

私の胸に頬擦りして満足そうなひとみちゃん。
まったく好きなんだから−。

「一緒に寝よ?」
「はいはい、じゃタクシー呼ぶよ?」

「うん」

可愛い私のひとみちゃん。
今夜は私の胸でお眠りなさい。。。
261 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/26(日) 21:34
翌日

「梨華ちゃん♪おっはよ」
「おはよー、ごっちん」

「ふふ〜〜ん♪」
「な、なに?」

「やっぱ梨華ちゃんも顔ニヤニヤ、身体ふらふらじゃん!
あたしの事言えないじゃん」
「うう…」

しまった、偉そうに説教するんじゃなかった。
ごっちん凄い嬉しそうだし〜。

「よしこと会ってたんでしょ?寝かせてもらえなかったんだあ?
やっぱ止まらないよね〜、仕方ないよネ〜」

増々嬉しそうに絡んでくるごっちん。
ああ、これが悪魔の後藤って人なのね?
262 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/26(日) 21:35
「ごめんなさい。偉そうに説教して。もう勘弁して下さい」

素直にそう言ったのに不服そうな悪魔

「ええ〜?もぉ終わり?つまんない!じゃあ何か教えてよ。
よしこをからかうネタ!紺野の事でからかわれっぱなしで
気にいらないんだよねー。何かあるでしょ?昨日とかさあー」

私は悪魔に取り憑かれたようです。
ごめんね、ひとみちゃん。
妻の為に犠牲になって下さい。

「昨日ひとみちゃんったらね、、、」
263 名前:私の可愛いひとみちゃん 投稿日:2006/03/26(日) 21:35
後藤談
「いや、あれは梨華ちゃん話たくて仕方なかったんだよ、絶対。
ごめんねってイイながらめちゃくちゃ嬉しそうだったもん。」

「り〜か〜ちゃ〜ん」
「え、えへ」
「もぉ離婚だーーーー」
「いやぁ〜〜ごめんってばあ。ひとみちゃん待って〜〜」

おあとが宜しいようでw
264 名前:おるぷち 投稿日:2006/03/26(日) 21:38
これにて終了〜。
ごっちん・紺ちゃんのによっすぃー登場させたら
無性によっすぃーの話が書きたくなって書きました。
ここまで読んでくれた方ありがとうございます。
さて↓はオマケです。
265 名前:ハッピーサイクル 投稿日:2006/03/26(日) 21:39
なんか今日は紺野がすんごい
御機嫌なんだよねー。
どうしたんだろう?
いつもよりニコニコして
あたしに甘い目線を送ってくる。
いや、嬉しいんだけど。
何ていうか、こそばゆいような。

「ごとーさん、お茶いかがですか?」
「んあ。ありがとー」

ソファーに座るあたしの目の前で
紺野はやっぱりニコニコしてる。
んもう、可愛いなあ。
なんか良くワカンナイけど幸せかもー。
266 名前:ハッピーサイクル 投稿日:2006/03/26(日) 21:39
私は今、すっごい嬉しいんです。
偶然聞いてしまった電話。
ごとーさんが私の自慢をしてたんです。
多分、相手は吉澤さんでしょう。
私の事を可愛くて仕方ないとか
癒されるとか、そんな事を話されていて。
私が居ない所でそんな事を言ってくれてたなんて。
嬉しくて、嬉しくて。
気が付くと頬がゆるんでいるのです。
今日はそんな私が止まりません。
ごとーさんが大好きで幸せです。
267 名前:ハッピーサイクル 投稿日:2006/03/26(日) 21:40
なんだよ、もぅごっちんの奴。
電話してきたと思ったらノロケかよ。
幸せそうにニヒヒなんて笑っちゃって。
そりゃ、こんこんは可愛いけど
梨華ちゃんのような色気はないだろ。
ちょっと頑固な所はあるしサムイ事も言うけど
自然に気ぃ使ってくれるし優しいし。
何より、あたしの事愛してくれてる。



「もしもし、梨華ちゃん?今日、会える?」

なんだか会いたくなったじゃん。
あたしは梨華ちゃんと居れば何より幸せなんだ。

268 名前:ハッピーサイクル 投稿日:2006/03/26(日) 21:40
やだ、もぉ。ひとみちゃんったら
急に会いたいだなんて。
今から行くからなんて言うから急いで
片付けしなきゃじゃん。
散らかってると小言言われるんだもん。
物が多すぎるとか、センス悪いとか
関係ない事まで言い出すし。
でも、そうやって言いながら
ひとみちゃんの目は笑ってる。
もぅ仕方ないなあ、って言ってるみたいに。
ひとみちゃんを待ちながら
苦手な片付けをするのもちょっと楽しい。
もうすぐ、ひとみちゃんが来てくれる。

あなたを想っていれば私はいつでも幸せよ。
269 名前:おるぷち 投稿日:2006/03/26(日) 21:41
これにて本当に終了です。
また書くこともあると思いますのでその時は
よろしくお願いします。
270 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/29(水) 13:54
良い!すごく良かったです!!
ホント、二人とも好き過ぎてバカみたい…。w
271 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/29(水) 13:57
あぁ!すみません!!ageてしまいました…。
ゴメンナサイ。;
272 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/22(土) 23:30
いいっす!!
やっぱイチャイチャバカップルな二人が最高でしたw

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