DreamGirl

1 名前:yoshino 投稿日:2005/10/03(月) 00:10
はじめまして、yoshinoです。
まったりマイペースで書いていこうと思います。
出てくるメンバーの年齢は娘。加入時の年齢と考えてください。
よろしくおねがいいたします。
2 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:11
その時彼女は雑誌を読んでいた。

どこにでもあるオーディション雑誌。
彼女はあるオーディションの告知に目を留めた。
【アイドルボーカルユニットオーディション開催】
「…これや!」
告知の内容に目を走らせる。
中学1年以上の女性…セーフだ。
雑誌を強く握って「よーしっ」と声を上げた。

彼女の名前は加護亜依。
3 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:12
その時彼女はボイトレを受けていた。

ボイトレも終わり楽譜を片付けていると先生から紙を渡された。
「これやってみる気無い?」
その紙には【アイドルボーカルユニットメンバー募集】の文字。
「アイドルボーカルユニット…?」
「あぁ、うちの養成所の大元の事務所が企画しているものでね、ぜひ君にどうかなと思って」
その言葉に彼女は目をキラキラとさせる。
そして先生の手をぎゅっと握り締めて言った。
「よ…よろしくお願いします!!!」

彼女の名前は田中れいな。
4 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:12
その時彼女は鏡を眺めていた。

「うん、今日も可愛い♪」
満足げに笑う。
「どうやったらこの可愛さをもっとみんなに知ってもらえるかなー」
彼女は悩む。
「…そうだ!!アイドルになればいいんだ!!」
彼女は閃く。

彼女の名前は道重さゆみ。
5 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:12
その時彼女は友人といた。

「…書類審査、通過通知?」
彼女は目を丸くして友人に渡された封筒の中身を見ていた。
「うん、ごめんね…冗談で応募したら書類通過しちゃって…」
「まぁ、いいけどねー楽しそうだし」
彼女はあっけらかんと笑いながら友人の肩をぽんぽんとたたいた。

彼女の名前は辻希美。
6 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:12
その時彼女は引きこもっていた。

「…どうしよう、通過しちゃうなんて」
爪を噛む。
「…どうしよう、人と会わなくちゃ?」
三角座りになる。
たっぷり10分はしてから彼女は自身の頬を叩いた。
「変らなきゃ…!」

彼女の名前は亀井絵里。
7 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:13
その時彼女は下町の居酒屋にいた。

「んねぇーいいでしょーお母さん!」
開店前の居酒屋。
そこで料理の下ごしらえをする母親に彼女は何かを頼んでいた。
「お母さんってばぁーー!!」
声を出すたびに綺麗に染めた金髪が揺れる。
彼女の母親は面倒くさそうにため息をつく。
「もう、…さやちゃんも一緒ならいいわよ」
「やったぁ!!」

彼女の名前は後藤真希。
8 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:13
その時彼女はドラマの収録をしていた。

ぶるぶるぶる。
休憩時間、彼女の携帯が無音で震える。
彼女は台本から目を離すと携帯を開く。
マネージャーからのメール。
【ユニットメンバーに正式決定しました】
カチカチカチ。
【了解しました】
そうメールを送り返し、また台本に目を落とした。

彼女の名前は紺野あさ美。
9 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:13
その時彼女は苦笑していた。

「ごめんねぇーさやちゃん、真希のわがままにつき合わせちゃって」
「いやー昔からですから慣れてますよー」
居酒屋で二通の封筒を見ながら彼女と真希の母親は喋っていた。
「それにしても二人とも書類とおっちゃうなんてねぇー」

彼女の名前は市井紗耶香。
10 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:13
その時彼女は電話をしていた。

「へぇー紺野もなんだー」
「そうみたいですね」と答えが返ってくる。
「まぁ、よろしくねー、じゃあ顔合わせで」
ばいばーいと言って終話ボタンを押す。
「楽しくなりそうだねぇ」
彼女はにやりと笑った。

彼女の名前は吉澤ひとみ。
11 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:14
その時彼女は笑顔を振りまいていた。

「そうですねーこれからの予定ですかー?あ、今度歌手デビューしますー」
得意のアイドルスマイルを雑誌の記者に向ける。
「なんか12人?…でユニットらしいんですよー」
記者はうんうんと頷きながらメモを取る。
「まだ他の子に会っていないんですけど、凄く楽しみですー♪」
記者はメモを取り終えると「今日は有難う御座いました」といった。
彼女もそれに合わせてお辞儀をした。

彼女の名前は石川梨華。
12 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:14
その時彼女は浮かれていた。

「…歌手になれる…!」
事務所の応接室から出て一言目がそれだった。
あまりに嬉しすぎて目の前の人にぶつかってしまった。
「きゃっ」
乙女ちっくな声を出したのは年下だが同期の石川梨華。
「あ、ごめん、梨華ちゃん」
「…ちょっとー怪我したらどうするのよー!売れてないあんたと違うんだからね!」
梨華は凄い怖い目で彼女を睨みつけた。
「…ごめん」
「まぁいいけどぉ?あーあ、あんたと同じユニットとかありえなーい。じゃあねぇー」
梨華はそう言い残して去っていった。
彼女は唇を噛みしめて梨華の後姿をずっと見ていた。

彼女の名前は藤本美貴。
13 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:14
その時彼女は急いでいた。

「やっばー遅刻するわー!」
廊下を全速力で走りぬけ、彼女は一つの部屋の扉をノックする。
部屋の前には【新ユニット、モーニング娘。メンバー顔合わせ】という看板。
「失礼いたします」
ドアを開けるとそこには若い少女達が1、2、3、4…11人?
事前の会議では12人と聞いていた。
少女の他にいたのは何名かのマネージャーや親、そして彼女の上司。
彼女が上司にお辞儀をすると上司は口を開いた。
「お待たせしました、こいつがうちの社員で、最後の一人のメンバーです」
少女たちも驚いたが一番驚いたのは彼女だった。

彼女の名前は中澤裕子。
14 名前:0―その時。 投稿日:2005/10/03(月) 00:15



彼女達、12人でモーニング娘。というユニットが誕生した。
15 名前:yoshino 投稿日:2005/10/03(月) 00:16
更新終了です。

出てきたメンバーは別に上位推しメンだとか…ゲフゲフ。
16 名前:y-y 投稿日:2005/10/06(木) 18:37
新旧娘。が大集合ですか!
懐かしの彼女が登場していて嬉しいですね
すごく面白い話になりそうな予感。
応援してますんで、ぜひぜひ頑張ってください!
17 名前:1−ロック。 投稿日:2005/10/07(金) 22:55
新アイドルボーカルユニットオーディションの一般選考。
それはすでに事務所推薦枠のメンバーが決まった後に行われた。
選考基準は顔や歌。
しかし何よりも重要視されたのはキャラクターだった。
審査員はごく少人数。
その中には人気アイドルユニットメロン記念日や国民的アイドル松浦亜弥のプロデューサーでもあり、
今回のユニットもプロデュースすることになっているつんく♂もいた。
18 名前:1−ロック。 投稿日:2005/10/07(金) 22:55
「市井紗耶香です、中学2年です」
1人の審査員が今回つんく♂が一番知りたいといっている事を聞く。
「応募理由を教えて下さい」
「私の幼馴染が親に、私も一緒なら応募していいよといわれたからです」
「では、もし幼馴染が落ちて自分が受かったらどうしますか?」
「辞退します」

彼女はにっこりと笑って言った。
19 名前:1−ロック。 投稿日:2005/10/07(金) 22:55
「あ…あの、亀井絵里です…」
「応募理由を教えて下さい」
「え…えっとぅ…自分を変えたくて…あの…今学校行ってなくてずっと家に引きこもってて…」
「引きこもる?」
「ぅぇっ!?あぁああああっは、はははい」

彼女は頭を抱えながら変な声を発した。
20 名前:1−ロック。 投稿日:2005/10/07(金) 22:55
「加護亜依です!!中学1年の12歳です!!」
「応募理由を教えて下さい」
「うちはアイドルになるために生まれてきたからです!!」

彼女は自信満々に言った。
21 名前:1−ロック。 投稿日:2005/10/07(金) 22:56
「後藤…です。あーえっとー後藤真希です」
「応募理由を教えて下さい」
「…んあー…歌手になれるから?」

彼女は眠たげに言った。
22 名前:1−ロック。 投稿日:2005/10/07(金) 22:56
「辻希美です。中学1年生です」
「応募理由を教えて下さい」
「あーあのー友達が勝手に応募しちゃって、面白そうだし、受けないのも友達に悪かったんで…ごめんなさい」

彼女は申し訳なさそうに言った。
23 名前:1−ロック。 投稿日:2005/10/07(金) 22:56
「道重さゆみですー♪」
「応募理由を教えて下さい」
「さゆがぁ世界で一番可愛いことをぅ世界中の皆にぃ教えるためですぅ♪」
「それでは歌を歌ってもらえますか?」
「はいーじゃあ〜メロン記念日さんのぉ赤いフリージアを歌いますねーー♪しんじぃるぅことぉにぃするぅぅわぁー!」
「あ、も、もういいから!!!!!」
「えーそうですかぁ?」

彼女は不思議そうに言った。
24 名前:1−ロック。 投稿日:2005/10/07(金) 22:56
全ての面接を終えた後つんく♂は書類を見ながら呟く。
「6人…やな」
他の審査員達は驚く。その時点で事務所推薦枠の決定者が5人。
多くても5人までだろうと思っていた、多くても、だ。
正直みんな3人ぐらいだろうと思っていた。
けれどつんく♂は更に続ける。
「あと面白そうだから中澤も入れとくかー♪」
「「「ぇえええ!?」」」
「なんか文句あるかー?」
「い、いえ…」
「よし、じゃあ一般合格者6名発表するぞー」
黙ってしまった審査員達を気にせず、にやっとつんくは笑う。
「金髪の後藤ー、引きこもりの亀井ー、頑固そうな市井ー、真面目そうな辻ー、やる気が空回りしそうな加護ー、音痴の道重ー」
「「「「「えぇぇぇぇぇっ!?」」」」」
「決定な」
以上っと言って、固まる審査員達を無視してつんく♂は部屋から出て行った。
25 名前:yoshino 投稿日:2005/10/07(金) 23:00
更新終了です。
導入部分なので短くてすみません…。
次からメンバー同士絡ませていきます。

>>16 y-y様
コメント有難う御座います!
懐かしの彼女はなにかと出すのが好きです。
頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
26 名前:y-y 投稿日:2005/10/08(土) 22:19
更新乙です
まったくつんく♂は何考えてっかわかんない奴だなw
個人的には最年長の方が激しく気になりますね〜
頑固さんと常に眠たげな彼女にも注目したいと思います
27 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/07(月) 00:07
おもしろそうです♪作者さん頑張って下さい☆
28 名前:2―接触。 投稿日:2005/11/10(木) 23:07
「紺野ーこのあと暇ー?」
「まぁ暇ですよ」
「じゃあ飯食いにいこーぜー」
「えぇ、いいですけど…」
最初の顔見せ、そして全員の自己紹介も終わり解散となったあとの会議室。
吉澤は紺野に声をかけた。
「けど?どうしたん?」
「…いえ、後藤さんを起こさないと、と思いまして」
紺野はちらりと横の席で涎を垂らしながら寝ている後藤を見る。
「あ、ごめん…こいつはあたしが起こすから気にしないでいいよ」
そんな紺野に話しかけたのは後藤の隣に座っていた市井。
「こいつ、すぐ眠っちゃうやつでさー、ごめんねー」
そう申し訳なさそうに言う。
「あれ…市井さんは後藤さんとお知り合いなんですか?」
「うん、腐れ縁。家が隣同士なんだ」
「へえ〜それで2人とも合格とか凄くねー!?一般枠だよねぇ?」
吉澤が興味津々といった感じで市井と後藤を見た。
「…あたしはまぐれだよ」
市井は苦笑する。
「まぁ、なった以上は頑張るからさ…よろしくね。あ、こいつも」
そう言ってにこっと笑いながら寝ている後藤の頭をくしゃりと撫でた。
29 名前:2―接触。 投稿日:2005/11/10(木) 23:08
「みんなすっごく可愛くてぇ、梨華ドキドキしちゃいましたぁ♪」
「つんく♂さんにはもう少し少なくしたら?って言ったんだけどねぇ」
「11人も仲間が居るなんて素敵じゃないですか♪梨華みんなに負けないように頑張りますからァ♪」
マネージャーの車の後部座席で石川はにこにこと喋る。
隣に座っているのは居心地悪そうな藤本。
「なんだー藤本、まだ緊張してるのか?」
助手席に座っている2人の所属する事務所の社長がそう問いかける。
「あ…は…はい」
「はっはっはっ、まぁ梨華もいるし、気楽にやりなさい」
「そうだよ〜梨華、美貴ちゃんがいるから凄い安心できるのぉ♪」
「そう…だ、ね。…社長、美貴頑張ります!」
笑顔で社長に喋る藤本を石川は冷たい目で見ていた。
30 名前:2―接触。 投稿日:2005/11/10(木) 23:09

「吉澤さんって凄い綺麗だったねー!のんびっくりしちゃった!」
「そやなぁー、紺野さんもテレビで見るより可愛かったし、石川さんも美少女だし」
「えーさゆの方が可愛くないー?」
「道重さんも可愛いけん。ばってん、みんな可愛くて緊張するたい」
マックでだべるのは中学1年生になったばかりの4人。
皆、親と来ていたのだが契約などがあった為子供たちは暇になり、加護が誘い、親睦を深めるためにマックに行くことにしたのだった。
「あ、さゆのことはさゆでいいよ〜♪その方が可愛いから♪」
「あ、じゃあうちはあいぼんなー」
「れなはれいなって呼んでほしいけん」
「のんものんでいいよー」
道重の一言がきっかけで全員があだ名を言い、それでお互いに呼ぶ事になった。
「それにしてもさー、寮生活とか緊張するよね」
「何人部屋になるんだっけ?」
4人はそれぞれバッグから先ほどの会議で貰ったたくさんの書類を出す。
「これでもなくてーこれでもなくて…あ、あったこれやなー」
加護がいち早く寮の見取り図や部屋割りの載った紙を見つけたため、他の3人もその紙を覗いた。
1号室:中澤
2号室:藤本、道重
3号室:石川、亀井、田中
4号室:吉澤、市井、加護
5号室:紺野、後藤、辻
「うわーうちらみんなばらばらやなぁー」
「まぁしょうがないよねー」
「てか、さゆ藤本さんと2人部屋なんて緊張するんだけど〜!」
「芸能人が1部屋に1人いるけん〜!!」
「って、れいなーうちらももう芸能人になるんやって!!」
加護がいいタイミングでつっこみをいれ4人は顔を見合わせて笑ってしまった。
31 名前:2―接触。 投稿日:2005/11/10(木) 23:09
「なんやー亀井、まだいたんか」
「ぅぇえ!ふぁ!ふぁい!」
「そんなびっくりせぇへんでや〜…」
亀井は会議室の近くにある休憩コーナーで三角座りをしていた。
「す、すみません…えっとぉ、中澤さん」
「いや、ええけどなぁ。けど田中とかと一緒に行ったかとおもっとったわ」
「あ…なんか怖くて…みんながいなくなるまでトイレに隠れてました…」
三角座りのまま答える亀井を見て中澤はため息をつく。
「あんなぁーあんたそれでこれからの寮生活平気かいな…」
「頑張り…ます…」
「まぁうちはいつでも相談にのるから、悩んだら気軽にうちの部屋においでな」
「は、はい!」
「よし、いい返事や。じゃな」
中澤はぽんっと亀井の頭を叩くと去っていった。
32 名前:yoshino 投稿日:2005/11/10(木) 23:14
遅くなりましたが更新です。

川o・-・)<遅すぎです。
( ´ Д `)<んあ〜しかも来週から教育実習だからまた更新が遅れるらしいぽ。

…教育実習終わり次第続きをアップします。

(´D`)<たぶん。
33 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/11(金) 14:35
読みました。待っているので教育実習がんばってきて下さい。
34 名前:初心者 投稿日:2005/11/13(日) 01:03
読ませていただきました
ミキティとさゆの部屋が面白そうです

楽しみに待ってます
35 名前:2.5―会見。 投稿日:2005/11/19(土) 22:32
アイドルボーカルユニットオーディション合格者発表記者会見。
長ったらしい言葉が壇上の上のパネルに書かれている。
4月8日の昼時。
数々のアイドルグループを作り成功してきたつんく♂プロデュースの新ユニットという事もあり、多くの記者やテレビ局のカメラが押しかけていた。
定時になり記者会見が始まる。
緊迫した空気の中壇上に上がったのはつんく♂プロデュースでデビューし、現在老若男女に大人気のトップアイドル、松浦亜弥だった。
36 名前:2.5―会見。 投稿日:2005/11/19(土) 22:32
「みなさんおはようございまぁーす、まつうらあやでぃ〜す」
あややスマイルをテレビカメラや記者たちのカメラに向け、満足するとマイクを握りなおし喋り始めた。
「それでは早速ですが、新ユニット【モーニング娘。】のメンバーに登場していただきます!どうぞ、ご入場下さい!」
その言葉と大きなみぶりをきっかけに扉が開く。
一斉にカメラをそちらに向ける記者たち。
そして出てきた一部の人物にざわめく。

「おい、あれグラビアアイドルの石川じゃねえか」
「天才子役の紺野もいるぞ!」
「モデルの吉澤まで!?」

そして全員がそろうと松浦はさらに続ける。
「それでは続きましてプロデューサーのつんく♂さんにも登場していただきます!」
その言葉と共に開いていた扉からつんく♂が登場し、壇上に上がるとにやりと笑った。
37 名前:2.5―会見。 投稿日:2005/11/19(土) 22:34
「テレビ局の皆様、雑誌社の皆様、その他もろもろ、本日は集まっていただき誠にありがとうございます。それでは早速メンバー紹介をしていこうと思います」
その言葉に合わせて吉澤、紺野、石川、藤本、田中が一歩前に出た。
「まずはこの5人紹介します。1番右から。吉澤ひとみ、14歳。紺野あさ美、13歳。石川梨華、15歳。藤本美貴、17歳。田中れいな、12歳」
名前に合わせてみなお辞儀をしていく。
「この5人は事務所や養成所からの推薦枠でユニット加入が決まりました。新ユニットモーニング娘。の中心として華をもち頑張ってくれると思います。そして次に…」
その言葉で5人は下がり、その代わりに道重、亀井、市井、後藤、辻、加護の6人が前に出る。
「この6人は一般オーディションを勝ち抜いた原石です。右から、道重さゆみ、12歳。亀井絵里、13歳。市井紗耶香、14歳。後藤真希、13歳。辻希美、12歳。加護亜依、12歳。そして最後に」
その言葉で6人が下がり中澤が一歩前に出る。
「中澤裕子、24歳。こいつがモーニング娘。のリーダーとなり、引っ張っていきます。それではモーニング娘。をどうぞよろしくお願いします」
「「「「「「「「「「「「よろしくおねがいします!」」」」」」」」」」」」

「はぁーい、この新ユニット、モーニング娘。1stシングルのリリース日は5月1日、そして5月3日にはZeppTokyoで初のライブも行います!わたくし松浦もゲストで出ますのでどうぞおこしくださぁーい」
38 名前:yoshino 投稿日:2005/11/19(土) 22:37
教育実習中なのですが打ち込んであった分だけ更新。

川o・-・)<短すぎませんか?
( ´ Д `)<んあーさすがにこれを通常更新でアップするのは気がひけたらしいぽ

次は教育実習終わった後に頑張ります。

(´D`)<たぶん。
39 名前:はち 投稿日:2005/11/20(日) 20:23
はじめまして
もうドキドキして読みました
これからも読ませてもらいますので以後お見知りおきを

では、次回更新期待してますw
40 名前:初心者 投稿日:2005/12/07(水) 10:47
お疲れ様です
一般オーディションと事務所や養成所からの推薦枠の
混合ユニットですか 楽しみですね
次回更新待ってます
41 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 03:16
突然失礼します。いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
42 名前:3―同居。 投稿日:2006/01/11(水) 17:13
「えーっとぉ…あ、この部屋か」
カチャリとドアノブを回し、部屋のドアを開ける。
しかしその部屋の明かりはついていない。
「あれ…?中澤さんが他のみんなはもういるって言ってたのに」
「しぃ〜」
はてなマークを浮かべる彼女の背中からふいに声がかかる。
「やっほー辻ちゃん!紺野疲れて寝てるから起こさない方がいいよー」
辻が振り返るとそこにはジーパンに長袖Tシャツというラフな格好をした吉澤がいた。
「あ、よっすぃ!…じゃなくてぇ…吉澤さん…」
「あ、うちの事今までよっすぃ〜って呼んでくれてたの?じゃあこれからもよっすぃ〜って呼んでよー☆よろしくよっすぃ〜!」
そこまで吉澤はまくしあげるとコホンと一息ついてにっこり笑いかける。
「紺野寝てるしとりあえずうちの部屋くるかい?加護ちゃんもいるしね」
その言葉に、辻は頷いて「じゃあお言葉に甘えて」と答えた。
「おっけーじゃあうちはちょっと屋上行くからいないけど、ゆっくりしてって」
吉澤は笑顔でそう言い「隣の部屋だからー」と残して辻たちの部屋のドアの奥にある階段を上っていった。
43 名前:3―同居。 投稿日:2006/01/11(水) 17:13
「えっとぉ〜田中ちゃんにぃ、亀井ちゃんッ♪これからよろしくネ♪♪」
「は、はい!!!」
「ぁ……ぅあ、ふぁ…ふあぃ」
石川はにっこにこといつもどおりの営業スマイルを2人にふりまく。
「あ、あの!!れな感激です!石川さんって凄い可愛くて!大好きだったですと!」
「え〜そうなの〜?梨華照れちゃうッ♪」
田中が顔を真っ赤にして石川をキラキラとした目でみつめる。
「本当ですたい!本物も可愛くて!!しかも優しくて!!!」
そうまくしたてる横で亀井は今にもベッドの下に隠れてしまいそうな感じでもじもじとしている。
田中も憧れの石川と目を合わせることに照れすぎてしまったのか、うにゃー!と変な奇声を発し、
「れ、れなちょっとさゆのとこいってきます!!」
と言って部屋から出て行ってしまった。
44 名前:3―同居。 投稿日:2006/01/11(水) 17:14
屋上。
ここは三階にある階段を上るとあるソファーとテーブルがある屋内スペース、またそこから窓を開けると出る事のできる屋外スペースがあり、その屋外スペースに設置されたベンチには後藤と市井がもたれていた。

「んあ〜月が綺麗だねぇ〜いちーちゃん」
後藤は煙草をふかしながら空を見上げる。
「ごとー…月は綺麗だけどさ、煙草は控えろよ…?喉痛めるから」
「んあ〜中南海だもんー」
市井の言葉に逆らうように後藤は煙草の箱をふって見せる。

「先客がいたかー」
そこにやってきたのは吉澤だった。
階段を上がりきった吉澤が窓の外の二人に手を振る。
「うち以外に吸う人いたんだ、ちょっと安心〜」
そういって笑いながら屋外スペースへ出てきて床に座り込んだ。
45 名前:3―同居。 投稿日:2006/01/11(水) 17:14
「失礼しまーす」
辻はドアをノックしてゆっくりノブを回す。

「ん?あーのん。どうしたん〜?」
加護は辻の姿を確認するとベッドの上に寝そべりながら手を振った。
「なんかうちの部屋、今紺野さんが寝ててさ、吉ざ…よっすぃ〜がこっちの部屋にいればって言ってくれたから。いても平気?」
「うん、もちろんー今よっすぃ〜も市井さんもいないしねー。てかのん遅かったやん、来るの」
「あ、今日のん入学式だったからさ」
そういいながら自分の着ている制服を見せる。
「あ、そかそかーのんだけ違う学校行くんやっけ〜うちはれなとかさゆと一緒に芸能科のある学校入るんだよねー」
「いいなぁーのんも受験とかしなきゃよかったよーみんなと同じ学校だったら楽だったのに」
そう言いながら辻は荷物を置いて加護の寝そべっている横に座る。
「昨日の記者会見テレビでやったじゃんーそれ見た人が結構いてさー大変…」
そうつぶやきため息をついた。
46 名前:3―同居。 投稿日:2006/01/11(水) 17:14
「あ、道重ちゃん荷物落ちたよー」
黙々と部屋の片づけをしていた藤本は道重の落としたファイルのようなものを拾った。
「え…?」
道重はその声に振り返り、慌てる。
「ぅあ!い、い、い、い、いいの!!!!自分で拾うの!!!」
道重は藤本がつかんだファイルを奪い取ろうとした…がファイルは二人の手から滑り床に落ちた。
そしてファイルの中身がこぼれる。

「…え?」
その中身に固まる藤本に道重はあわあわとなる。
「あ…ぁの…うぁあー…」

「これって、美貴?」
藤本は落ちたファイルの中身…藤本がグラビアをやった時の雑誌の切り抜きを拾う。
それを見た道重は顔を真っ赤にして白状する。
「す、スミマセン…さゆ実は藤本さんの大ファンで…」
そんな道重を見て藤本は照れながら頭をかく。
「え…えっと、アリガトウ。美貴あんま有名じゃないのに」
「有名とか有名じゃないとか関係ないです!」
「ありがとう…。えっと、これからよろしくね!…うわぁーなんか照れるー!!」
顔を赤くしながらにこっと笑う藤本を見て道重はつぶやく。
「うふふっ、やっぱさゆの次に可愛いの」

「…え?」
にこにこする道重と軽く固まる藤本。
そんな微妙な空気の中に入ってきたのは田中だった。
47 名前:3―同居。 投稿日:2006/01/11(水) 17:14
「ねぇ〜亀井ちゃんッ♪」
「は…はいっぃ!?」

田中がいなくなった部屋で微妙な沈黙を破ったのは石川のぶりぶり声だった。
けれどもその声はすぐに変化する。

「なぁんで、あんたなんかが受かったわけぇ?」
冷たげなバカにするような声。
亀井は完全に固まる。
石川はそんな亀井をまるでごみを見るかのような目で見下す。
「顔だって幸薄そうだしぃ?びくびくしてるしぃ?…マジありえないんだけど」
「え…ぁ…」
「うふふッ♪まぁ〜あ、梨華の足だけはぁ引っ張らないでねッ♪」
その声はすでに先ほどのぶりぶり声に戻っていたが口調は恐ろしいままだった。
48 名前:3―同居。 投稿日:2006/01/11(水) 17:15
「じゃあーごっちんって呼ぶねー!うちの事はよっすぃ〜で☆」
「んあーよろしくよっすぃ〜」
煙草仲間を見つけた後藤と吉澤はすぐに意気投合した。

「んあーごとーねーよっすぃ〜のでてる雑誌よく見るよー。あ、そういやよっすぃ〜ヒステリックグラマー好きっしょ?」
「おー!よく知ってるねぇ!」
「よっすぃ〜が私服紹介してた時にいっぱいヒステリックグラマーの服あったからさー。ごとーも好きなんだよねー」
「まじでー!?今度買い物一緒に行こうよー!」
「うんー」
後藤は笑顔で頷いてからあ、…となる。そして市井の方を向いて言う。
「いちーちゃんも一緒に行こうね〜♪」
けれど市井は苦笑する。
「市井は別にいいよ、二人で行っておいで」
「えーいちーちゃんが一緒じゃなきゃヤダー!」
そんな二人を見て吉澤がぼそりとつぶやく。

「二人ってレズ?付き合ってたりするわけ?」

「「えぇぇぇぇぇえぇぇえ!?」」
吉澤の言葉に二人は大声で反応する。
「んあー!?そう見える!?」
「違うから!!市井はノーマルだから!!」
慌てて否定する市井に吉澤はつまらなそうにつぶやいた。

「なぁんだ…同類のにおいがしたのに」
49 名前:3―同居。 投稿日:2006/01/11(水) 17:15
「さゆー!!やばいー!!石川さん可愛すぎ!!!」
田中はいきなり凄い勢いで扉を開けてまくしたてた。

「さゆの方が可愛いの」
そんな田中の登場にびっくりする藤本と対照的に道重は真顔で言う。
「さゆより石川さんたい!!石川さん最高ーー!!!」
「…さゆ石川さんってあんまり好きじゃないの」

「え?」
道重がつぶやいた言葉に藤本は反応する。
「なんか裏表がありそうで」
「そんなわけないから!!!石川さんは優しいけん!!」

冷静に分析している道重を目の当たりにして藤本は道重に対して少し好意を持ち始めていた。
50 名前:3―同居。 投稿日:2006/01/11(水) 17:15
「辻さんいます?」
辻と加護が盛り上がっているとドアをノックする音とか細い声が聞こえてきた。
そしてひょこっとドアの隙間から紺野が顔をのぞかせる。

「あ、紺野さん」
「吉澤さんからメールが来てて…すみません、もう部屋はいって大丈夫ですよ」
「あ、本当?じゃあ部屋で荷物の整理してくるねーばいばーい、あいぼん」
「おーう、がんばってぇな」

辻が部屋を出て行くと紺野もそれに続いて「じゃあ…」と部屋を出ようとした。
「ねぇ紺野さん」
しかし加護が声をかける。
「なんですか?」
そういって振り返った紺野に加護は言った。

「壁薄いからさ、『声』気をつけた方がいいで」

紺野はにこりと笑う。
「了解しました」
51 名前:yoshino 投稿日:2006/01/11(水) 17:22
毎度毎度忘れた頃の更新です。

( ‘д‘)<忘れてたんやろ
从*・ 。.・)<それをいっちゃおしまいなの

从#~∀~#从 <うち出番無いやん
52 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/16(月) 21:59
次の更新も待っときます。
53 名前:初心者 投稿日:2006/01/23(月) 02:33
更新お疲れ様です
さゆ大ファンキターーーー
でも梨華ちゃんちょっと怖いな
みんなそれぞれまだ見えない部分がありますね 中澤姉さんも待ってます
次回更新楽しみに待ってます
54 名前:4−夜、始まり。 投稿日:2006/02/08(水) 03:53
「めんどくせーーー!」

配られたスケジュール表を見て吉澤がため息をつきながら叫ぶ。
屋上の屋内スペースにあるテーブルにはたくさんの紙。
そしてソファーに座るのは吉澤と紺野。

「まぁ一ヵ月後にはお披露目ですししょうがないですよ」
「そりゃそうだけどさー…これじゃあ遊べないジャン」
なだめる紺野に対して吉澤はふてくされる。
「あーそうだー!こんのぉ〜今日ROOPいこーよ!今日ぐらいしかいける日ないってぇ〜」
「…吉澤さん!私は言いたい事があって!」
半ば怒鳴るように放った紺野の言葉を吉澤はさらりと止める。
「加護ちゃんのことでしょ?」

「え…?」
「加護ちゃんにうちらの関係がばれてるっぽい…それを言いたかったんじゃないの?紺野は」
にっこりとした笑顔に紺野はため息をつく。
「……何でもお見通しなんですね、吉澤さんって」
「まぁダテにカリスマモデルやってませんよ☆」
にかっとウインクして決める吉澤。
「それは関係ないです」
そしてそれに冷たく返す紺野。
そんな紺野を見て吉澤は苦笑しながら続けた。
「…ま、まぁそれはとにかく、ようは加護ちゃんを口止めすればいいんでしょ?」
「なにか手があるんですか?」
「まぁ…ちょちょいっとね☆」
55 名前:4−夜、始まり。 投稿日:2006/02/08(水) 03:53
「石川さん?どこか行くんですか?」
暗くなった部屋をそーっと出ようとした石川の背中に、田中が声をかける。
「え…あ、うん。ちょっとネ♪」
石川は気まずそうに、けれどもいつもの調子で背中を向けたまま言う。
「あ!もしかしてこれから仕事ですか!?」
田中は興奮したように聞く。
石川は一瞬の沈黙の後低いトーンでつぶやいた。
「仕事…まぁ…仕事かな…」
「すごいですね!!!!流石トップアイドルですね!!」
「アハハハ…まぁネ♪じゃ、じゃあ行ってくるから」
テンションの田中の言葉を振り切るように石川は部屋から出た。

そして閉めた扉に寄りかかり、髪の毛を無雑作にかき上げ…ため息をついた。
56 名前:4−夜、始まり。 投稿日:2006/02/08(水) 03:54
軽快なメロディ。
携帯の着信音が鳴る。
ボタンを押す。

彼女の声が聞こえる。

「たん、今すぐ来て?」
「…ハイ」

彼女は頷く。
57 名前:4−夜、始まり。 投稿日:2006/02/08(水) 03:55
「うちクラブとか初めてだわ〜楽しみ〜!」

加護はにっこにこと笑って言う。
そんな加護を微笑みながら吉澤は見る。
「まじだ〜!じゃあ今日は楽しもうねー」
「はい!あ…でもうち中学生なのに入れるん…ですか?」
「大丈夫大丈夫!今から行くとこ知り合いばっかだからさ☆」

吉澤はそう言いながら加護に分からないように唇の端をあげ、聞こえない声で呟く。

「大丈夫だよ…紺野」
58 名前:4−夜、始まり。 投稿日:2006/02/08(水) 03:55
「れいな…ちゃん…もう寝てる?」

「…寝てる…?」

亀井はぽそりぽそりと暗い闇に呟く。
しかし返ってきたのは一定のリズムを刻む寝息。

「寝てる…みたい」

「…んっと」

亀井はベッドからでてそーっと扉を開く。

「起きてない…?」

亀井は扉の隙間からそーっと外に出る。

「ちょっと行って来ます…」

亀井は扉をそーっと閉め階段を下りた。
59 名前:4−夜、始まり。 投稿日:2006/02/08(水) 03:55
「吉澤さん大丈夫かな…」

紺野は屋上の屋内スペースのソファーに座り呟いた。
手には台本。
それをぐっと握り締める。

「いけない、いけない…台詞、覚えなきゃ」
そう言って台本を開く。
そしてふいにくっと前を向き何もない空をみつめる。

「大丈夫、大丈夫です」
そう呟きにこりと笑った。

「吉澤さんは完璧です」
60 名前:4−夜、始まり。 投稿日:2006/02/08(水) 03:56
会いたくない人と会ってしまった。…石川はそう思った。

「梨華ちゃん、おでかけ?」
「…美貴ちゃんも?」
「まぁね」
「また呼び出されたの?」
言わなきゃいいのに…なぜだか言ってしまい、石川は自分を責める。

「…あんたもでしょ」
藤本は冷たい目でそう言い放つとちょうど来たタクシーに乗っていった。

「…そうよ?…それの何が悪いの…?」
誰もいなくなった道端で石川は呟いた。
61 名前:yoshino 投稿日:2006/02/08(水) 04:03
更新しました。
夜、もう少し続きます。

从 ~∀~ 从<初心者さん、ありがとなー。でもうちまだ出してもらえないみたいや
从*・ 。.・)<ここは本編に出てない人優先なの。さゆも出る権利があるの。
 
(´D`)<じゃあ後藤さんと市井さんも…って寝てるのれす…


zzz( ´ Д `)<夜は眠いぽ
ヽ^∀^ノ<後藤が出ないなら市井も出ないよ。
62 名前:初心者 投稿日:2006/02/15(水) 10:28
更新お疲れ様です
だんだんと人間関係や性格が分かってきましたね
でもまだ分からない所があるのでこれからたのしみです
次回更新待ってます
63 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/08(月) 21:34
待ってます

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