Keep Only One Love

1 名前: 投稿日:2005/11/14(月) 00:48
こんばんわ。銀で書いてます匡といいます。

今書いているモノとは違うモノを書きたくなりました。
ので、こちらに書かせていただきます。
両立できるよう頑張りますので、よかったら読んでみてください。

亀井さんと吉澤さんです。(吉♂です)
2 名前:Keep Only One Love 投稿日:2005/11/14(月) 00:49

+++Keep Only One Love+++

3 名前:Keep 投稿日:2005/11/14(月) 00:49
−ピロリンピロリン−


あ。きた。

今日も、買うのかな。

急いでレジに入る。

その人は、ドリンクコーナーでクリスタルガイザーを取り、
レジに来ると、

「クールマイルドください。」

やっぱり。

「405円です。」

500円玉を出されたので、お釣りの95円を渡す。

「レシートいいっす」

そう言って、出ていった。

絵里の想い人。
4 名前:Keep 投稿日:2005/11/14(月) 00:50
「名前、わからんと?」
「んー・・・・・・あだ名しかわかんない」

「どんな?」
「よっちゃんさん、とか、よっすぃー、とか。」

「はぁ、それやったら、吉田とか、そげな名前っちゃない?」
「吉田さん、かぁ・・・・・・・」


バイトの次の日は、必ずれいなに相談する。
5 名前:Keep 投稿日:2005/11/14(月) 00:50
「で、誰かと来るときは女の人とくるっちゃろー?」
「うん。でも多分彼女じゃないと思うんだよねぇ。」

「なんで?」
「不特定多数だから。」

「そーゆう恋愛かもしれんやん。」
「やだ!ない!それはない!」

「わからんよー」
にやにやしながら、偉そうに、れいなは言った。

やだ。信じない。
そんなことする人じゃないもん。
6 名前:Keep 投稿日:2005/11/14(月) 00:51
帰り道。

ALTのアヤカ先生と話しこんでたら、暗くなっちゃった。
もう秋だもんね。
けっこう寒いなー。

それにしても。

さっきから、ずっと同じ足音が聞こえる。
立ち止まると、その足音も止まる。
ちょっと急ぐと、その足音も急ぐ。

やだ・・・・・・

走り出そうとした瞬間、腕をつかまれた。

恐怖で声が出ない。

大学生くらいの、男の人。
太ってるし、息は荒いし、街灯に照らされて目がぎらぎらしてる。
7 名前:Keep Only One Love 投稿日:2005/11/14(月) 00:52
「ねぇ、君の家、この辺だよね。亀井絵里ちゃん。」

鼻息を荒くしながら、男の人が言ってくる。
なに?・・・・・・もしかしてストーカー?

「絵里ちゃん、僕ね、ずっと君を見てたんだよ。
 パンツ売ってよ、高くてもいいよ、今日いっぱいお金持ってきたからさ。
 ね、今ここで、脱いでくれる?」

一気にしゃべられたから、湿った息が顔にかかる。
心臓がばくばくする。

気持ち悪い。

その口で絵里って言わないで。
離して。怖い。痛い。

でも、声が出ない。
8 名前:Keep Only One Love 投稿日:2005/11/14(月) 00:53
ぬっと横から手が伸びてきた。
白い、細長い腕に、大きな手が、男の人の腕をつかんだ。

「離せよ。お前きもちわりーんだよ。」

驚いて、男の人が絵里の手を離す。

「警察、行くか?」

ぶつぶつと悪態をつきながら、男の人は逃げていった。
とたんに全身の力が抜けて、地面に座り込む。
9 名前:Keep Only One Love 投稿日:2005/11/14(月) 00:53
「大丈夫・・・・・・じゃ、ないか」

優しい声がしたから顔を上げると、大好きなあの人。

すごく優しい瞳。

恐怖と安堵が混ざって、涙が出てくる。
泣き顔とか見られたくないよぉ・・・・・ぶさいくだもん・・・・・。

「わ、わ、急に泣くなよー。
 はい、これ、よかったら使って。
怖かったよな、もう大丈夫だから。」

ちょっとタバコの匂いがするタオルで涙を拭き、
さっきの男の人とは全然違う、優しい腕に支えられて、
なんとか立ち上がった。
10 名前:Keep Only One Love 投稿日:2005/11/14(月) 00:54
「送るからさ。あ、つかまってていいよ。」

膝に力が入らないから、彼によりかかるようにして歩く。
あったかい、腕。

絵里の心臓は、さっきとは違う意味でばくばくしてる。
やばいやばい。

「コンビニの子だよね?」
「へ?あ、は、はい。」

声裏返っちゃったよー。

「はは、まだ落ち着かないよな、やっぱ。
 あんな奴マジでありえないよ。サイアク。」

落ち着かないのは、あなたのせいです。

・・・・・・なんて言えるわけない。
11 名前:Keep Only One Love 投稿日:2005/11/14(月) 00:55
「家、まだ着かない?」
「へ?」

ぼーっとしすぎて、家を通り過ぎて商店街まで来ていた。

「い、行き過ぎましたっ」
「まじかよー」

その人は、カラカラと爽やかに笑う。

また絵里の心臓がばくばくし始めた。
12 名前:Keep Only One Love 投稿日:2005/11/14(月) 00:56
次の日、さっそくれいなに報告。

「まじで?!危ないけん警察行ったほうがよかよ!!」
「そうかなぁ」

「次なんかあったら絶対警察に言わんと」
「うん、わかった」

「で、連絡先わかったと?」
「連絡先とか聞くわけないじゃん!
 絵里のストーカーだよ?」

「ばか。違うっちゃん。吉田さんのこと」
「あ・・・・・・」

「聞いとらんと?」
「うん・・・・・・」

「もう、ほんと絵里ってトロいっちゃねー」
相変わらず、れいなは偉そうに言う。
13 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/14(月) 00:57
それからしばらく、あの人はコンビニに来なかった。

タバコは自販機で買えるし。
コンビニなんて、この辺にいっぱいあるし。

絵里はあの人にとって、ただのコンビニの子だし。

「はぁ・・・・・・」
14 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/14(月) 00:57
−ピロリンピロリン−



「よっ、絵里♪」
「れーな!どうしたの?」

「別に、近くまで来たけん寄っただけ。
 最近吉田さん来とらんっちゃろ?」
「うん、全然見ない」

「来にくい、とか」
「だったら超へコむ・・・・・・」

「待つしかなかろー。
 あの時連絡先聞かんかったのは惜しかったっちゃね〜♪」
「うぅ・・・・・・れーなのばか」

れいなはコーラを買って出て行った。
15 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/14(月) 00:58
ただ今の時刻、21:50
あと10分で、上がり。

そんな時に、あの人はひょっこり現れた。

いつもと違って、まっすぐレジに向かってくる。

あの時と同じ、優しい瞳。
心臓がばくばくし始める。
深呼吸、深呼吸。

「こんばんは」
「すぅ〜・・・・・
こ、こんばんは。
 はぁ〜・・・・・」

「ため息ついたら幸薄くなるよ?」
「え、ため息じゃなくて、今のは深呼吸です」

「はは、深呼吸か」
また、カラカラと笑う。

あぅ・・・・・・心臓が・・・・・・。
16 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/14(月) 00:59
「クールマイルド、ひとつ」
「はい、えーと、300円です」

五百円玉を渡された。

「200円のお返しです。」
「ども。レシートいいっす。じゃ、またね。」


後ろ姿を、ぼんやり見送った。

またね。って、言われた?
17 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/14(月) 00:59
「亀ちゃん上がっていいよー」
ぽーっとしてると、奥から店長の声がした。

「はぁい、お疲れ様でしたー」
「うん、気をつけて帰りなよ」
「了解でっす」

俄然強めな敬礼をして、コンビニのロゴが入ったエプロンをはずす。

さっきのばくばくが納まらないうちに、
ばくばくの原因が、なぜがコンビニの裏口にいた。
18 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/14(月) 01:00
「お疲れさん」

また、優しい瞳。

「あの、あの、なんでいるんですか?」
「君に、・・・・・・んーと、用事があって。」

「え、ななななんでしょう?!」
変な期待に胸が膨らむお年頃なんです。


「制服、貸してほしいんだ」


えぇーーーーーーーーーっっ?!?!?
19 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/14(月) 01:02
せいふく?・・・・・・・制服?

もしかして吉田さんも絵里のストーカーなの?!
えへへ・・・・・・・ちょっと嬉しいかも。
じゃなくて、制服ぅ?!

「今度ショートムービーみたいなの撮るんだよね。学祭で上映するために。
で、自分なぜか衣装係になっちゃって。」
「それで、使うんですか?」

「うん。大学の奴らはすでに捨てちゃってるらしくて。貸してもらえる?」
「は、はい。どうぞ」
そんな、ニコッ、とかされたら断れるわけないじゃないですか!
20 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/14(月) 01:03
「よかったー。ありがと。じゃあまた連絡する」
「はい!」

バイクに跨って、颯爽と走り出した。

・・・・・・かと思うと、急にUターンして戻ってきて、

「連絡先、聞いてなかった」

ふにゃりと笑った。
21 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/14(月) 01:09
絵里の恋は、まだ始まったばかり。

始まったっていうか・・・・・・走り出した感じ?

こっちのほうが俄然強めだな、うん。

絵里の恋は、走り出しました!

そして、彼の名前が吉田じゃなくて吉澤だったってコトも判明。

もうちょっと積極的に、なれたらいいな。

店長に最近教えてもらったんだけど、吉澤さんが吸ってるタバコ、

Keep Only One Love の略なんだって!

絵里もそれくらい愛されるように、俄然強めに頑張りますっノノ*^ー^)
22 名前: 投稿日:2005/11/14(月) 01:10
おわりです。

短っ!w
23 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/14(月) 01:56
よしかめキタワァ:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。
今後の展開が俄然楽しみです!
銀板も楽しく読ませてもらってます。両方頑張ってください。
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/14(月) 21:36
よしかめ激しく期待してます。
25 名前: 投稿日:2005/11/15(火) 10:55
>>23 名無飼育さん サマ
俄然恐縮です(意味不
両方頑張ります!

>>24 名無飼育さん サマ
うぉう、期待に応えられるよう頑張ります!

お二人とも、レスありがとうございます。
よしかめ需要、意外と高いですよねw

では、本日の更新です。
26 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 10:56
その日の夜、吉澤さんからメールが着た。

−今日はどーも。制服のコトなんだけど、あさって取りに行っても大丈夫?

あさってはバイトだぁ。

−あさってバイトなんですけど、コンビニまで来てもらってもいいですか?(>_<)

−おー、もちろん。マジありがとね。そんじゃ、また

−はぁい、また今度☆☆

って、終わっちゃった・・・・・・・orz

でもでも、吉澤さんとメールしちゃったよ〜!
明日さっそくれいなに報告しなきゃ!!!
27 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 10:57
―――――次の日。

「れーなっ♪おっはよ〜♪」
「わ、絵里。どげんしたと?ちょっとキショイっちゃけど」

「ひどぉい。えへへ」
「いや、えへへって・・・・・・・吉田さんと進展あったと?」

「うん♪えへへ」
「キショ、こいつ。なんね、詳しく教えて」

きゃーきゃー言いながら、教室のベランダに出た。
なんとなく、内緒話みたいに。

「昨日ね、吉澤さんがコンビニに来て、制服について連絡先教えあったの」
「・・・・・・・は?ちょっと絵里、意味わからんっちゃけど。ちゃんと日本語使ってよ。
 ていうか吉田やなくて吉澤やったと?」

やばい、絵里ってば、浮かれすぎてちゃんと喋れてないじゃん。
28 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 10:58
「えーとですね、つまり、昨日吉澤さんがコンビニに来ました」
「吉澤さんなんやね。うん、そこまではわかるよ」

「そんで、タバコを買いました」
「いつも通りやね」

「絵里がバイト上がりました」
「うんうん」

「裏から出ると、吉澤さんがいました」
「えっ、なんでおると?」

「用事がある、って言われました」
「おおー」

「制服貸してって言われました」
「は?コスプレ?」
29 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 10:58
「やめてよぉ!なんか学園祭で映画撮るんだって。それで使うって」
「いてっ、叩かんでもいいやん」

「で、連絡先交換しましたぁ」
「おめでと。でもニヤニヤしすぎてキショイっちゃ・・・・・・・」

「えへへー、れいにゃ〜♪にゃんにゃん」
「ちょ、やめれー!れなは吉澤さんじゃなかとよ!」

「コラ!お前らベランダで暴れるな!」

先生に怒られちゃった。
30 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 10:59
はぁ・・・・・・それにしても、あさって楽しみだぁ♪
ちょっといつもより気合入れてメイクしよっかな。
いや、待てよ。
ナチュラルメイクが好きかもしれないから、薄めもいいかも。
どうしよー!困っちゃう〜!

「絵里、キショイっちゃ」

れーなの小言なんて、聞こえない聞こえない♪
31 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 11:00
―――――次の日

バッチリ夏服にアイロンをかけて、準備万端。
お気に入りのお店の紙袋に、少しのお菓子と一緒に入れた。
早くバイトの時間になんないかなぁ♪

「絵里、昨日からニヤニヤしすぎっちゃけど・・・・・・・」
「亀井―、聞いてるかー、ここテスト出るぞー」

れいなの声も、先生の声も、聞こえない聞こえない♪
絵里の頭の中は吉澤さんの優しい笑顔でいっぱいだから。

放課後、れいなにバイバイ、と一言だけ言って超特急でバイト先へ。
いつものように制服の上からエプロンを着けて、いつもより長めに鏡でチェック。
そろそろロングも飽きてきたなぁ。
32 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 11:01
−ピロリンピロリン−

「!!!」

自動ドアが開閉する度に過剰反応してしまう。
だから、お客さんにギョっとされたりも・・・・・・する。

そわそわしながら仕事してたら、あっという間に上がりの時間。
吉澤さん、来なかった・・・・・・orz

とりあえず店長に挨拶。
「お疲れ様でした・・・・・・・」
「か、亀ちゃん、今日さらに幸薄いね」
「そんなことないです・・・・・・・」
「気をつけて帰りなね」
「ハイ・・・・・・・」

ため息をつきながら裏口から出た。

「だからー、ため息ついたら幸薄くなるってば」

よよよよ吉澤さんっ?!
33 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 11:01
「なんでいるんですかー?!」
「いや、来いっつったのそっちじゃん。制服取りに来たよ」

また、カラカラと笑いながら。

制服を渡すと、ありがと、と言ってバイクの所まで走って行っちゃった。
もっと話、したかったなぁ・・・・・・・。
帰っちゃうんだ。

と思ってたら、バイクがこっちに向かってきた。

「送るよ」

え、え、ほんとですか??あ、でもスカート・・・・・・・

「ああ、スカートでも意外と見えないんだよ。大丈夫」

絵里の心を見透かされたような気がして、かなりドキっとした。
34 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 11:02
「し、失礼します」

「ここ、ステップあるから。足乗せて」
「はい」

「乗った?大丈夫?」
「は、はい」

「よっしゃ、しゅっぱーつ」

ブォォンッ

「きゃぁっ」

バイクなんて初めて乗ったから、わけがわからなくて必死で吉澤さんにしがみついた。

・・・・・・あれ?よく考えたら、超密着してない?!
あぅ、心臓がバクバクいってる・・・・・・・しかも、この前とは比にならないくらい。
聞かれちゃってたらどうしよう。恥ずかしいよぉ〜。
35 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/15(火) 11:03
「ここら辺だったよね?」

信号待ちで、吉澤さんが前を向いたまま絵里に尋ねた。
周りを見ると、見覚えのある風景。
次の信号を左折して、ひとつめの角を曲がったら絵里の家が見える。
それをそのまま吉澤さんに伝えた。

「りょーかい」

顔は見えないけど、多分すごく優しい顔してるんだろうなぁ。
声が柔らかい。ていうか吉澤さんの声って、癒される・・・・・・。

ブォォォンッ

きゃぁ!やばい、ぼーっとしてた。
こうやってくっつけるのも、あとちょっとかぁ。
よし、今のうちにいっぱいくっついとこ!

ぎゅーって吉澤さんにしがみついたら、

「苦しい!」

って言われた。
36 名前: 投稿日:2005/11/15(火) 11:04
本日の更新、終了です!学校行ってきま〜すw
37 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/15(火) 18:39
更新乙です
これめっちゃツボだわぁ〜
顔ニヤけまくりですわ
38 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/16(水) 00:05
亀ちゃん(*´д`*)カワイー
39 名前: 投稿日:2005/11/17(木) 00:06
>>37 名無飼育さん サマ
ニヤけますか!嬉しい限りです。
これからもニヤニヤしてもらえるよう頑張りますw

>>38 名無飼育さん サマ
ノノ*^ー^)<えへへ

お二人とも、レスありがとうございます!

では、本日の更新です。
40 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/17(木) 00:07
―――――次の日

「えへへ〜、れーにゃん♪おっはー」
「キショ」

「ね、聞いてよぉ」
「やだ。れなは今忙しいと」

もう。ホントは聞きたいくせにぃ♪
そう言いながら、れいなの肩をつんつんしたら、本気で睨まれた。
・・・・・・なにかあったの?

「絵里、今日何の日か知っとぉ?」
「へ?」

「中間テストだよ。」
「・・・・・・・ぅえぇぇええっっ?!?!」
41 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/17(木) 00:08
休み時間に必死で勉強したけど、ダメだった・・・・・・・orz

こーなったのも、全部吉澤さんのせいだ!
って思ったら、テストなんてどーでもよくなってきた。

あーあ、愛しいあの人。お昼ごはん、何食べたんだろ〜?

「なんねそれ。もーむす?」
「えへへへへ」

「キショ」
「なぁんでよ〜」

「でさ、昨日どうやった?」
「昨日?あのね・・・・・・えへへへ」

「はいはい。で、話してよ」
「昨日また裏口に・・・・・・・えへへへ」

「もう!話が進まん!!」
「しゅん↓↓」

「口に出さんでいいけん。はやく話してよ」
42 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/17(木) 00:08
もう、そんなに急かさないでよ。思い出して楽しんでるんだから。

「昨日ね、バイクで送ってもらったんだぁ♪」
「ほぇー。めっちゃ進展しとぉやん!」

「えへへ・・・・・・れーなもそう思う?」
「もうさ、この勢いで告ればいいっちゃない?!」

猫目をくりくりさせて、れいなは言う。

「やーん!恥ずかしい〜!」
「キショっ!」

「ほんっとに格好よかったぁ」
「絵里、目がハートになっとぉよ。そんなに格好いいなられなも見たかぁ」

「だめっ!れーなが吉澤さん好きになったら困るもん」
「大丈夫って!れなはちょっとヤンキー入っとぉ人がすきやけん、
 そんなジゴロみたいな人は好きにならんちゃ」

「ジゴロじゃないもん!」
「わからんよー」

ほんと、偉そうなんだから。
43 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/17(木) 00:09
その日の夜、ドキドキしながら吉澤さんにメールを送った。

−こんばんは☆友達が吉澤さん見たいって言うんですけど…(^_^;)

よし、と。送信。
男の人だし、大学生だし、すぐ返事がもらえるとは思ってなかった。
でも、5分くらいして、携帯が鳴った。

−こんばんは。見たいって言われても(笑)

だよねぇ、困るよねぇ。
うーん・・・・・・・どうしよう。
でもこれは会う口実に使えるかもしれない。

・・・・・・・。あ!そうだ!!
44 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/17(木) 00:12
−学園祭って、いつあるんですか?それって高校生も行っていいんですか?(>_<)

うん、俄然いい感じ。

−再来週の土日にあるよ。よかったらおいで。めっちゃ楽しいからさ!

きゃー!どうしよう!誘われちゃった?!
俄然興奮してきた!やばい、絵里変態みたいじゃん。

−ぜっっっったい行きます☆☆友達も誘って、行きます!
−うん。道とかわかんなかったらいつでも連絡して。

や・さ・し・い!!
胸キュンって、このことかぁ・・・・・・・しみじみ。

「絵里、なにしみじみしてんの。ゴハンよ」
「あ、う、うん」

恥ずかしっ。てゆーかお母さんノックぐらいしてよぉ。

ごはんの後も、ずーっと吉澤さんとメールした。
ほんと、シアワセ・・・・・・。

メールが終わっても、心がぽわぽわして、あったかい。
うん。いいなぁ、恋するって。

明日からも、俄然強めに頑張ろ!
45 名前: 投稿日:2005/11/17(木) 00:13
本日の更新、終了です!
46 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/17(木) 17:04
亀ちゃんの言動がいちいちくすぐったくてやたら可愛いです。
47 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/21(月) 19:39
何気にれーにゃがいい味出してるw
48 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/23(水) 20:19
えりりん、かわえぇわぁ〜
まじ惚れます。
期待してます!!
49 名前: 投稿日:2005/11/26(土) 23:36
>>46 名無飼育さん サマ
くすぐったくて、って表現、実際の亀ちゃんにすごくあてはまってて
感心しました(ぇ

>>47 名無飼育さん サマ
れーにゃが前に出てくる・・・・・かも?!w

>>48 名無飼育さん サマ
かわえぇえりりんを書けるよう頑張ります!

みなさんレスありがとうございます^^

では、本日の更新です。
50 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/26(土) 23:37
「れーにゃん♪」
「いい加減それやめんね。キショいってか恥ずかしいっちゃけん」

「ふーん、そーゆうこと言うんだぁ?」

いつもれいながやるみたいに、ちょっと偉そうに言ってみた。

「な、なん?」

くっくっく。ちょっと焦ってる。かわいいじゃん、れーにゃん♪

「再来週の土日、吉澤さんの大学で学園祭があるんだって。
 れーなも誘ってあげようと思ったけど、やめよっかな〜」
「え、別にれな行かんでもよかよ」

「がーん!ちょ、れーな、一緒に行こうよぉ」
「がーんって・・・・・・うーん、予定がなかったら行ける。ちょい待って」

そう言ってれいなはガサゴソとスケジュール帳を取り出した。
意外と几帳面なんだよねー。ヤンキーキャラなのに。

「ん、空いてる」
「やった♪行こうよ、ね」
「いいよ。行こう」
51 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/26(土) 23:37
――――――学園祭当日。

吉澤さんの大学の最寄り駅で、れいなと待ち合わせ。
丈の短いダウンベストにミニスカート+ブーツなファッションでれいなが登場した。
・・・・・・・ダボダボヤンキーファッションは卒業したの??

「あんなん全部後輩にやったわ」

でも、なんかれいなの後輩って超喜んで着てそう。
ていうかれいなを尊敬してそう。『れいなさん!』とか言って。あはは。面白い。

「なんニヤニヤしよぉと?絵里最近マジキショイっちゃけど、大丈夫?」

若干引き気味に尋ねてくるれいな。しつれーだなぁ、全く。

「絵里こそ、今日の服かわいいやん。気合入っとおね」
「えへへ〜、俄然気合入ってまーす♪」
「なんね、それ」

おしゃべりしながら歩いていたら、いつの間にか大学に着いていた。
高校生っぽい人たちも結構居て、なんだかちょっと安心した。

しばらく模擬店をまわって、色々食べたりしたところで絵里の携帯が鳴った。
52 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/26(土) 23:38
「わ、れーな、どうしよ、よよよ吉澤さんから電話がっ」
「普通に出たらいいやん」
「ま、待って、えーと、深呼吸・・・・・・ス〜・ハ〜・・・・・・」

「だからー、ため息ついたら幸薄くなるってば」

大好きなあの声が聞こえたから、びっくりして振り返ると、
携帯を耳に当てたままの吉澤さんがニッコリ笑ってた。

あぁ・・・・・・胸キュン・・・・・・

「絵里、声出とぉよ」

れいなに言われるまで気付かなかった。
吉澤さんは気付いてないみたい。よかったー。
53 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/26(土) 23:39
「ども、吉澤です」
「あ、初めまして。田中れいなです」

二人が自己紹介しあって、ちょっと話してると、むこうから誰か小走りでやって来た。

「おーい、よっちゃんさん!ここにいたんだー」
「あ、わりぃ、探した?」

「うん、ちょっと探した。つーか何?ナンパしてたの?」
「あほか。違うよ。制服貸してくれた子と、その友達。」

「おぉ!マジで?ありがとね、助かったよ。よっちゃんさんの友達の藤本です」

ちょっとヤンキーっぽいその人は、意外と人懐っこい笑顔で絵里たちに笑いかけた。

「どういたしましてー。初めまして、亀井絵里です」

普通ならここでれいなが名乗る・・・・・・はずなんだけど、
れいなの方を見ると顔を真っ赤にして下向いてる。
54 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/26(土) 23:40
「は、初めまして・・・・・田中です・・・・・」
「田中、なにちゃん?」

「れ、れいな、です」
「へぇ、可愛い名前だね」

「そそそそんなことなかです!」
「お?博多弁だー。やっぱ博多ってカワイイ子多いんだね」

「ナンパしてんのお前じゃん」
「バレた?」
「あほかよー」

いわゆるイケメン二人が冗談言い合ってる姿って、サマになるなぁ。

「じゃあさ、制服貸してくれたお礼になんか奢るよ」
55 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/26(土) 23:40
吉澤さんがあの笑顔でこう言ってくれた。
一応遠慮したけど、結局ヤキソバとクレープを買ってもらった。
その間も、れいなはずっとそわそわしてて。

ははーん、わかっちゃったもんね。

吉澤さんと藤本さんがお友達と話してる隙に、れいなに耳打ちする。

「ね、れーな」
「なん?」

「藤本さんにヒトメボレ、したでしょ」
「ばっ!そんなんじゃなか!」

真っ赤になって否定してるけど、説得力無いよ?
いつもは余裕綽々なれいなのこんな姿見られるなんて、貴重かも。にしし。

「ごめんね、あいつらに会ったの久しぶりだったから話長引いた」

二人がちょっと離れた所から戻ってきて、爽やかな笑顔を見せる。
やっぱ反則だよねぇ。かっこよすぎだもん。
56 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/26(土) 23:41
「みーきたーーーーんっ!!!!」

ぎゅっ。

「うぉ!離れろ!」
「いやっ!だって会いたかったんだもん・・・・・・」

すりすり。

「ばか。たかが1日だろ」
「寂しかったのぉ・・・・・・・」

うるうる。

「はいはい、兄ちゃんも寂しかったよ」
「なんかなげやりだけど・・・・・・嬉しいっ」

ぎゅっ。

「だから離れろって!」
「えー、でも」
「今友達といんの。家帰ったら遊んでやるから」
「はぁい・・・・・・・」

その一連の流れを、絵里たちは目を丸くして、吉澤さんは笑いをこらえながら見ていた。
57 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/26(土) 23:41
「ごめん、今の妹」
「あれで小6だったっけ?えっれーセクシーだよなぁ」

「手ぇ出すなよ」
「出さねーよ」

小6?!てっきり絵里たちと同じくらいかと・・・・・・・。

「あ、ごめんね。あいつホント兄離れしなくてさぁ」
「もっさんも満更でもないんでしょ?」
「あほか!」

そんなこんなで、吉澤さんたちは係りの仕事があるらしくどこかに行ってしまった。
58 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/11/26(土) 23:42
「れーな」
「ん?」

「びっくりしたね」
「うん・・・・・・」

「大丈夫?」
「なにが」

「藤本さんにヒトメボレしたんでしょ?」
「だからしとらんって!!べっ別に妬いたりとかせんしね!!」

「誰も妬いた?とか聞いてないよ」
「そ、そんな感じで絵里が言ったけん・・・・・・・」

「はいはい。じゃ、そろそろ帰る?」
「うん・・・・・・・」

なんか、今日のれいな可愛いなぁ。
やっぱり女の子は恋をすると可愛くなるんだね。うんうん。

あ、そういえば吉澤さんって、彼女いるのかな・・・・・・。
俄然不安になってきた。

今度、勇気が出たら、聞いてみよう。
59 名前: 投稿日:2005/11/26(土) 23:43
本日の更新、終了です。
60 名前:名無しal 投稿日:2005/12/02(金) 16:23
暴走(もしくは妄想)気味の亀ちゃんも
かわいらしさ全開のれいにゃも見事にツボです。
今後の展開が非常に楽しみで期待してます。
61 名前: 投稿日:2005/12/04(日) 00:39
>>60 名無しal サマ
たぶん妄想ですね、彼女の場合。w
かわいらしいれいにゃは作者の妄想です。申し訳。
レスありがとうございます^^

では本日の更新です。
62 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/04(日) 00:39
今日は、れいなとお買い物♪

午前中からお店を見てまわったから、二人とも結構くたくた。
と、ゆーことで今はカフェでまったりしてます。

「次、どこいこっか」
「えぇーまだ見るとぉ?それよかプリクラ撮り行かん?」

「いーねいーねぇ♪」
「じゃ、これ飲んだら行こ」

なんて話をしながら、ふと窓の外に目をやると、超美男美女のカップル発見。
いーなぁ・・・・・・絵里も吉澤さんとあんなふう、に・・・・・・って、
あれ吉澤さんじゃん!!!
し、し、しかも隣・・・・・・アヤカ先生?!?!
63 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/04(日) 00:40
「おーい、絵里?大丈夫?パクパクしよるっちゃけど」
「よ、よしざ、わさんが・・・・・・・」

「なん?どこ?」
「あそこ・・・・・・」

「あ・・・・・アヤカ先生?」
「そうみたい・・・・・・」

プリクラなんて撮りに行く元気も無くなって、
お母さんから『早く帰ってきなさい』って電話がかかってくるまで、ずっとカフェにいた。

一番ショックだったのは、吉澤さんと目が合ったのにそらされたこと。
絵里のことは眼中に無いんだ、って、痛いほどわかったから。

吉澤さんなんて、吉澤さんなんて・・・・・・・き、嫌いになっちゃえ!!
64 名前:KeepOnlyOneLove〜吉澤視点〜 投稿日:2005/12/04(日) 00:41
高校のときに行ったハワイへの修学旅行。
頭は悪いくせに金はあるってゆー学校だったから。

そこのホームステイ先で、アヤカと出会った。

一週間だけだったけど、すぐに恋に落ちて。
彼女は日本語がすごく上手だったし、何より落ち着いた雰囲気が好きだった。

ものすごい遠距離恋愛。

でも、その距離感が良かったのか、二人の関係が壊れる気配は無かった。
そして大学に上がる頃に、アヤカがALTとして日本に来ることが決まった。

アヤカとの半同棲生活が1年半を過ぎた頃。
いつも行くコンビニに、新しいバイトの子が入った。

ちょっと幸薄そうな感じも否めない、涼しげな目元と長い黒髪が印象的な女の子。
なんでだろう、すごく気になった。
65 名前:KeepOnlyOneLove〜吉澤視点〜 投稿日:2005/12/04(日) 00:41
友達の家で飲み会してて、酒が足りなくなったから買出しに行ったとき。
コンビニのあの子が変な男に絡まれてるのを見つけた。
助けたらヘナヘナ座りこんで、ちゃんと歩けてなかったから家まで送って行った。
あの時の涙と上目遣いは反則だと思う。

それから、本格的に気持ちが加速してしまった。

アヤカのこともあるし、忘れなきゃと思ってしばらくコンビニに行かなかった。
でも、我慢できずにつまらない口実を作ってあの子に会いに行って。
学園祭に来たいって言われたときはマジで嬉しかった。

それでも、やっぱり3つ下の高校生にはさずがに手は出せないだろ・・・・・・。

ってことでアヤカとの関係は続いていた。
アヤカといる時あの子のことは忘れていたから、本気で好きじゃないんだって自分に言い聞かせて。
しばらく、あの子のことは忘れていられた。
66 名前:KeepOnlyOneLove〜吉澤視点〜 投稿日:2005/12/04(日) 00:44
でも。

アヤカと街を歩いているとき、偶然通りかかったカフェにあの子がいた。

目が合った気がしたけど、これ以上関わると気持ちが抑えられなくなりそうだったから、

気付かないフリをした。
67 名前:KeepOnlyOneLove〜吉澤視点〜 投稿日:2005/12/04(日) 00:45
…………………………………………………
…………………………………………………

…………………………………………………

…………………………………………………

…………………………………………………

…………………………………………………
68 名前:KeepOnlyOneLove〜吉澤視点〜 投稿日:2005/12/04(日) 00:45
「・・・・・っはぁっ、よ、っちゃ・・・・・・はぁんっ」
「アヤカ・・・・・・好きだ・・・・・・・」

「ぁん・・・・・・あっ、や、んっ、あぁぁっ」
「アヤカ・・・・・・アヤカ・・・・・・ぅっ!」

アヤカの家で、もつれるように体を重ね、二人同時に果てた。

好きだ。

その言葉に嘘はない。
アヤカに触れられると、確かに胸が苦しくなる。キスしたくなる。

でも、どうして。

あの子の顔ばかり、思い出してるんだろう。
69 名前:KeepOnlyOneLove〜吉澤視点〜 投稿日:2005/12/04(日) 00:46
「それはさ、恋だね」
「恋、ねぇ・・・・・・」

学食で昼飯を食いながら、もっさんに相談。

「よっちゃん、認めたくないんでしょ」
「な、なにを」

「なんだっけ、あの子」
「亀ちゃん」

「そうそう、亀ちゃんだ。亀ちゃんのこと好きって認めたくないんだよ」
「そーなのかぁ〜???」

わっかんねーよ。アヤカも好きだぞ?

「アヤカさんとはほとんど体だけなんじゃない?ぶっちゃけ」
「はぁ?!」

もっさんの言ってることが最初は理解できなかったし、すごく腹が立った。
70 名前:KeepOnlyOneLove〜吉澤視点〜 投稿日:2005/12/04(日) 00:47
でも、考えてみればそうかもしれない。
ほぼ毎日してるし。
そりゃ、アヤカの体調良くないときとか、女の子の日とかはしないけど。

「ね」
「うーん・・・・・・・」

「でもさ、焦ることないでしょ。亀ちゃんそーとーよっちゃん気に入ってるみたいだし」
「んなことねーよ」

「いやいや、気に入られてるから。でもね」
「へ?」

「アヤカさんとのこと、ハッキリさせたほうがいいと思う」
「・・・・・・・・」

「俺が口出すことじゃないけどさ」
「ん」

「曖昧なままは良くないよ」
「うん・・・・・・・」
71 名前: 投稿日:2005/12/04(日) 00:47
本日の更新、終了です。
72 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/04(日) 11:47
次回どうなるか楽しみです。
よっちゃんはタフガイですね(*´Д`)
73 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/04(日) 15:08
おぉー!ワクワクドキドキしてきましたw
74 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/10(土) 13:02
よっちゃん素直になって!!
75 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 04:56
突然失礼します。
いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
76 名前: 投稿日:2005/12/27(火) 01:01
>>72
タフガイであり、エロオヤジでもあります。w

>>73
ワクワクドキドキ…恐縮でございます(>_<)

>>74
だって…>(´〜`;)

みなさんレスありがとうございます。
では、本日の更新です。
77 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/27(火) 01:02
―――――その日の夜。

ひとみは自分の気持ちを確かめるため、アヤカを家に呼んだ。

ピンポーン

「ヒトミー、来たよー」
「おっす。入って入って」

テーブルを挟んで座る二人。
他愛も無い話をしていると、急にアヤカが立ち上がってひとみの膝を跨いで座った。
スタイル抜群の知的美女に誘惑され、ひとみの理性が飛んでしまった。

甘く、激しいキスを繰り返す。
舌と舌が絡み合う音だけが、部屋に響く。
78 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/27(火) 01:03
アヤカのスカートを右手でたくしあげようとした時、
ふとひとみの脳裏にあの子の笑顔が浮かんだ。

コンビニでバイトをしていた時。
バイクで家まで送った時。
学園祭ではしゃいでいた時。

いつもあの子は笑顔だった。
ふにゃふにゃして、八重歯が可愛い笑顔。

出会ったときは、泣き顔だったけど。あの上目遣いはやばかったなぁ・・・・・・。

「ヒトミ?」

ひとみはアヤカの声で我にかえった。

「違うこと考えてたでしょ」
「・・・・・・・」

「ねぇ」
「別れよう、俺たち」

「・・・・・・この体勢だと説得力ないわよ?」
「あ、あぁ」

ひとみはすぐにアヤカから離れ、アヤカもまた、乱れた服を整えた。
79 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/27(火) 01:04
「わかってたよ、そろそろ・・・・・・終わりかなって。」

ぽつりぽつりとアヤカが話す。

「ヒトミ、あたしのこと見てなかったから」
「え・・・・・・」

「ねぇ、誰を見てたの?」
「・・・・・・・」

「その子に会わなきゃ、納得できない。
 その子が魅力的な子じゃなかったら、あたしが認めるような子じゃなかったら、別れない」
「・・・・・・・」

「連れてきてよ」
「・・・・・・・」

「何か言いなさいよ!」
「・・・・・・・わかった。コンビニ行こう」

「え?こんな時に・・・・・・ふざけないでよ」
「いいから。行けばわかる」
80 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/27(火) 01:04
二人、無言のまま少し離れて歩く。

ちょっと前までは手をつないで歩いた道。

ひとみの心がそばに居ないだけで、こんなにも見える景色が変わるのかと
アヤカは不思議に思った。
81 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/27(火) 01:05
―ピロリンピロリン―

「いらっしゃ・・・・・・アヤカ先生!・・・・・と、吉澤さん?」

亀井の笑顔がゆがむ。
好きな人とその彼女の画なんて、一番見たくない。
ましてやその彼女が、大好きな先生だなんて。

「亀井ちゃん・・・・・・ヒトミと知り合い?」
「・・・・・・はい」

今日のアヤカ先生は、怖い。
先生としてではなく、女の人として、怖い。
そう亀井は感じた。
82 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/27(火) 01:05
「ヒトミとどういう関係?」
「おともだち、です」

亀井自身ビックリするくらい声が震えていた。

「・・・・・・そう」
「・・・・・・・・」

「いいわ、わかった。じゃあまた学校でね」

最後に魅力的な、しかし悲しげな笑顔を残して、アヤカは店を出た。
そのあとを追うように店を出るひとみ。

ぽろぽろと亀井の頬を涙が伝う。
店長が無言で泣いている彼女を発見するまで、少し時間がかかった。
83 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/27(火) 01:06
「あの子、あたしの生徒」
「ま、まじかよ」

「英語は苦手みたいだけど、いい子よ」
「・・・・・・そっか」

「帰る」
「あ、送るよ」

「一人で帰る。ヒトミ、そういう所直したほうがいいわよ」
「・・・・・・あぁ、ごめん」

「そういう所も」
「・・・・・・・」

「Good Bye」
「・・・・・・Good Bye」

See Ya. ではない。
アヤカの決意が表れていた。
84 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2005/12/27(火) 01:06
ひとみはベッドに放り投げてあった携帯を手にとり、電話をかける。

『・・・・・もしもし』

超フキゲンな藤本の声。

「あ、ごめん起こした?」
『すげー起こされた』

「わりぃわりぃ。さっき、さ。アヤカが帰ったんだ」
『・・・・・・別れたん?』

「そーなるかな」
『そっか』

「素っ気ねーなぁ」
『いつもだろ』

「まーね」
『んで、どーすんの』

「んー、詳しい話は明日するよ。今日もう眠いし」
『じゃあ電話かけてくんなよ』

「ごめんって。んじゃまた明日」
『ったく。じゃーね。おやすみ』

ひとみはそのまま、シャワーも浴びずに眠ってしまった。
85 名前: 投稿日:2005/12/27(火) 01:07
本日の更新、終了です!
86 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/27(火) 19:34
もっさんの妹さん再登場キボン。そして近親相か(ry
87 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/28(水) 21:39
ずっとROMっておりました(笑)
次回も楽しみにしてます!頑張ってください〜ノシ

藤本さんの妹さんは…小6っていうのがもったいない(´・ω・`)
中3くらいだったら近親s(ry……この兄妹の登場も楽しみにしてます(笑)
88 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/14(土) 22:53
更新待っています
89 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:21
―――――次の日。

「おす」
「おす」

「なに食いますか」
「なに食いましょう」

「・・・・・おばちゃん、焼肉定食」
「結局いつもそれじゃん」

「げ、つっこまれた。よっちゃんにつっこまれた」
「ツッコミキティの時代も終わりだよ。おばちゃん、俺カツカレー」
90 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:21
トレーをテーブルに置きながら藤本が尋ねる。

「・・・・・で?」
「なにが」

「やっぱ亀ちゃんを選んだ、と。」
「・・・・・うん」

「そっか」
「おう」

「いただきます」
「いただきます」

「よっちゃん、見直した」
「へ?」

藤本はすごい勢いで焼肉定食をほおばる。

「もっと引きずるかと思ったよー」
「まぁ、それは俺も思ったけど」

「結構サクっといったの?」
「んー、まぁ。ちょい険悪ムードだったけど」
91 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:22
「ふぅん・・・・・。で、どーすんの」
「なにが」

「なにがって、亀ちゃん。告んないの?」
「まだ、ちょっと・・・・・・」

「ごちそーさま」
「早っ」

「よっちゃんが遅いだけだって」
「んなことねーよ」

「待ってると思うよ、あの子」
「そーかなぁ」

「うん。とりあえず会えば気持ちもハッキリするでしょ」
「んー」

「よし、今から行こう」
「はぁ?!」

「早く、片付けて、ほら。もうカツ無いんだからいーじゃん」
「ちょ、待てって」

ガツガツとカレーを胃に収めて、ひとみは藤本の後を追った。
92 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:22
―ピロリンピロリン―

「・・・・・あれ?居ないな」

レジにはおっさんが立っていて、何か書類を書いている。

「よく考えたら平日のこの時間に入ってるわけないよな」
「あぁ!そーか!んじゃ次いつ入ってるか聞いてみよう」

「え、おい、ちょっと」

ひとみが止めるのも聞かず、藤本はおっさんに声をかける。

「すいません、亀井さんってここで働いてますよね?」
「高校生の子?」

おっさんはあやしむような目でひとみたちを見た。

「そう、高校生の。次いつ入ってるか教えてもらえますか?」
「・・・・・・キミたち、亀ちゃんとどういう関係?」

「あー、えっと・・・・・・こいつ、その子の彼氏なんすよ」

と言って、藤本はひとみの肩をポンポンと叩き、目で合図をした。
ひとみは「えぇ?!」という顔をしてみせたが、藤本はもちろんシカト。
93 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:22
「ほぅ・・・・・で、なんで彼氏さんが亀ちゃんのシフト知りたいわけ?
 だいいち付き合ってるんなら本人に聞けばいいだろ」

鋭い質問。

「今、ケンカしてて。完全に無視されてるんすよ、コイツ。
 かわいそーだと思いません?助けてやってくださいよ」

藤本の口からスラスラと出てくるウソを、ひとみは半ば感心しながら聞いていた。

「うーん・・・・・・まぁ、キミたちなら大丈夫だろうけど・・・・・・」

腕組みをして、渋い顔のおっさん。

「どういうことですか?最近何かあったんですか?」

急に出てきたひとみに、おっさんは驚きながらもこう答えた。

「いや、最近どうもストーカーがいるみたいなんだよ、亀ちゃんの」
「え・・・・・・・じゃあ俺そいつ捕まえます」
「よ、よっちゃん?!」
94 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:23
―――――そんなわけで、授業後二人はコンビニで張っていた。

「・・・・・なんで俺まで?」
「ひとりじゃどーにもなんないでしょ」

従業員出入り口の方から顔だけのぞかせているひとみに、藤本が不満をもらす。
確かに、彼には関係ない。

「でもさー寒いし亜弥ちゃん待ってるし」
「・・・・・・・」

「シカトかよ!」
「しっ!それっぽいやつ来た!」

いかにもな風貌の男が店内に入っていき、買い物をして出てきた。
そして、停めてある車に戻ったが一向に発進する気配が無い。
95 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:24
「よく見たらアイツ・・・・・この前も・・・・・?」
「なに、よっちゃん見たことあんの?」

「前、亀ちゃんが絡まれてた。から助けた」
「まじで?つーかそんなことホントにあるんだね」

「今何時?」
「流すなよ!・・・・・・9時55分」

「あと5分か・・・・・・。ちょっと移動しよう」
「は?今から?つーかもう俺帰っていい?」

「あいつが待ち伏せするとしたら裏口だろ。俺らが居たら現場押さえられねーじゃん。
 ちなみにまだ帰っちゃだめ」
「ちっ。明日の昼飯よっちゃんのオゴリね」

「今何時?」
「だから流すなよ!・・・・・・10時になったとこ」
96 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:24
「亀ちゃん制服の上にエプロン着けてるから、すぐ出てくるはず」
「よっちゃんもなかなか詳しいじゃん」

「うるへー」
「にししし」

「あ、亀ちゃん出てきた」
「あいつは・・・・・?」

「まだ車の中だな」
「違うのかな」

ちょうど亀井がその車の横を通ろうとした時。
いきなり後部座席のドアが開き、亀井を車に引きずりこもうとした。

ひとみはとっさに飛び出す。

「ちょっ、よっちゃん!」

慌てて後を追う藤本。
97 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:24
まずひとみが車の中の男に一発蹴りを入れ、その隙に藤本が亀井をコンビニの店内に連れて行った。店長は事情を知っているため、すぐに2人を休憩室に通した。
そして110番通報。

外ではひとみが男を車から引きずり出していた。

「うらぁ、てめーこの前の奴だろっ!ふざけんな!!」

ボコッ

「汚ねー手で亀ちゃんに」

ガスッ

「触り」

ドスッ

「やがって!」

ボコッ
98 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:25
「はぁ、はぁ・・・・・誓えよ」
「うぅ・・・・・?」

「もう亀ちゃんに近づかないって誓えよ!!」

ゴスッ

「うぐっ・・・・・・も、もう近づき、ません」
「次やったら―――――」

ひとみが言いかけたとき、警察が到着した。

藤本が気を利かせて(ただ単に帰りたかっただけかもしれないが)先に帰り、
ひとみは亀井を家まで送って行くことになった。
パトカーで送っていくという警察の申し出を、なぜか亀井は必死になって断っていた。
親に知られたくないらしい。
99 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:25
「ごめんなさい」
「ん?なんで?」

「えりが、もうちょっとしっかりしてれば・・・・・・」
「悪いのは犯人だから。亀ちゃんは悪くないよ」

「あと、ありがとうございました」
「や、全然いーって」

「「あの」」

二人の声が重なった。

「あ、吉澤さんからどーぞ」
「いや、亀ちゃんこそ、どーぞ」

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

「「じつは」」

「ぷっ、へへ、えへへへへ」
「あははは」
100 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:26
「あのぅ・・・・・・・」
「ごめん!俺から言ってい?」

「へ?あ、はい、どーぞ」
「あのさ、俺、亀ちゃんのこと好きなんだ」

「ええーーーーーっ?!」
「そんなビビんないでよ・・・・・・俺も結構勇気出したんだから」

「ええっ!?でも、でも吉澤さん、アヤカ先生と・・・・・・」

みるみるうちに涙目になる亀井。

「わ、わ、泣くなって!アヤカとは・・・・・・、別れたんだ」
「そんなぁ・・・・・・」
101 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:26
ぽろぽろと亀井の瞳から涙がこぼれる。

「なんで泣くんだよ〜」
「だってだって、吉澤さん、えりのこと興味なかったじゃあん」

「んなことないって、よしよし、泣くな〜」
「うぅ、えぐっ、ひっく・・・・・・ぐすっ」

「・・・・・で、返事、聞かせてよ。俺の彼女になってもらえますか?」
「喜んで!・・・・・・うぇーん」

「泣くなって〜」

ひとみの長い腕が、亀井の小さな身体を包む。
102 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:27
「あのさ」
「ぐすっ・・・・・・はい」

「俺が吸ってるタバコ、KOOLっていうんだけど」
「知ってます」

「マジで?あ、そっか俺コンビニで買ってたもんな。」
「だってえりその時から吉澤さん好きだったもん」

「は、恥ずかしいからあんまそーゆうこと言うなよっ」
「えへへへ〜」

「んで、そのタバコ、Keep Only One Love の略でKOOLなんだって」
「知ってますよぉ」

「なんでだよーなんか俺カッコ悪いじゃん」
「そんなことないです!いつも吉澤さんはかっこいいもん!!」

「お、おう・・・・・ありがと」
「えへへ」
103 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:28
「だからー、何が言いたいかっつーとだな・・・・・・・」
「なんですか?」

「・・・・・ずっと・・・・・亀ちゃんだけが好きだってことだよ」
「・・・・・ふぇーん」

「な、なんで泣くの?!」
「嬉しくてっ・・・・・えぐっえぐっ、ぐすっ」

「か、亀ちゃ、えぐえぐ言ってるけど大丈夫か?」
「えぐっ、えへ・・・・・えぐっ」

涙目でひとみを見上げる亀井。

あの日と同じ。

でも、今日の涙は嬉し涙だ。

「キスしてい?」
「えっ」

次の瞬間、亀井の唇はひとみの甘くて薄い唇にふさがれた。
104 名前:KeepOnlyOneLove 投稿日:2006/01/15(日) 00:28
Keep Only One Love

END.
105 名前: 投稿日:2006/01/15(日) 00:34
>>86
近s(ry
番外編も予定してるので、その時にでも( ̄ー ̄)

>>87
自分も思いました。中3かぁ。これまたエロくて微妙な年齢だ!w
まさしくきn(ry
番外編でチャレンジします。

>>88
お待たせしてすみません。
次回は番外編を予定してます。なるべくお待たせしないよう頑張ります^^

みなさん、レスありがとうございます!!
本日の更新分は>>89-104です。
106 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/15(日) 04:15
ついに終わってしまった…と思ったら番外編ですか!
これは楽しみです。特に近親そ(ry ゲフンゲフン
107 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/15(日) 16:25
とっても良かった!!
いやぁ〜、マジ良かったです(しつこい)w

番外編も、楽しみにしてますね(・∀・)ニヤニヤ
きn(ry じゃなくても、あの2人に期待してます(爆)

次回の交信も待ってます。


108 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/16(月) 12:46
近s(ryキテホシ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━イ!!!!www
109 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/01/17(火) 01:09
とりあえず脱稿おつかれさまでした!
ば、番外編!…待ってます。
110 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/18(水) 22:33
あーあ。

よっちゃん達うまくいきすぎちゃって面白くねーな。
いいけどさ、別に。

俺もそーゆう浮わついた話が欲しいわけですよ。
亀ちゃんの友達のあの子、なかなか可愛かったなぁ。

「ただいまー」
「たーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!!!」

きたきた。
今日も亜弥ちゃんのタックルを受け止める。
最近身体がどんどん女っぽくなって、兄貴としては複雑な心境。
111 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/18(水) 22:34
もしこれがよっちゃんとまわして観るようなビデオだったら、
間違いなく近s(ry

いやいや、ありえないから。あったら困るから。
自分で自分につっこんでみたり。

ズルズルと亜弥ちゃんを引きずってリビングに入る。

両親共働きで、二人とも忙しいからこの時間になってもまだ帰っていない。
亜弥ちゃん、寂しかっただろーな。
亀ちゃんのストーカー捕獲作戦、付き合わなきゃよかった。
112 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/18(水) 22:34
「たんー」
「んー?」

「今日ね、コクハクされちゃった」
「へぇ・・・・・・えぇっ?!」

「やっぱ可愛いからかなぁ」
「そーだね・・・・・・じゃなくてどこの馬の骨だ?!」

「馬?骨?」

いかんいかん。取り乱した。

「えーと、で、断ったの?」
「うん」
113 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/18(水) 22:35
あたりまえじゃん、というふうに亜弥ちゃんは答えた。

ホっと胸をなでおろす。
別にシスコンとか、そーゆうわけじゃないよ?
ほら、やっぱさ、まだ小学生だし。
そーゆうことは中学生になってからしなさい、と。

でもまぁ、一応タテマエとして聞いておく。

「なんで断ったの?」
「だってたんと結婚するもん♪」

ぎゅー。

いやいや。ぎゅー。じゃないでしょ亜弥ちゃん。
しっかし腕にあたる柔らかい感触は小学生とは思えないね。
114 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/18(水) 22:35
ふと、まだ夕飯を食べていないことに気付いた。

「亜弥ちゃんメシ食った?」
「6時くらいにおやつ食べただけー」

「俺今からなんか作るけど、いる?」
「いるっ」

「おっけ。なにがいい?」
「なんでもいい♪」

「いやいや、一番困るから、それ」
「にゃはは〜♪」

「んじゃ適当にチャーハンかなんか作るよ」
「ほーい」
115 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/18(水) 22:35
いい感じにできあがり、皿に盛ってキッチンからリビングへ。
すると、ソファで亜弥ちゃんがおねんねしてました。

こーして見ると、やっぱまだ小学生だよなぁ。
・・・・・・かわいい顔しやがって。
そんなことを考えながら、スベスベの頬に触れようとしたとき。

「んぅっ・・・・・・」

おいおいずいぶん色っぽい寝言だな!!!
これやっぱきn(ry

ぱち。

亜弥ちゃんが目を覚まして、にまーっと笑う。
116 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/18(水) 22:36
「にゃは。おはよ♪」
「あ、チャ、チャーハンできたぞ」

なに噛んでんだよ俺orz

やましいことなんて無いぞ。そんなこと考えてないから。

「「いただきまーす」」

「たんやっぱ料理上手♪」
「そーかぁ?」

もぐもぐ。もぐもぐ。

「ごちそーさま」
「たん食べるの早いよぉ」

「んー亜弥ちゃんが遅いんじゃねー」
「そんなことないもーん」
117 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/18(水) 22:36
テレビの電源をつけ、ソファにぐだーっと寝そべると、

「たん、おやじくさい」

ガーン!!ショックかも、今の・・・・・・。
何でもないフリをして、ソファに座りなおした。

「ごちそうさま。にゃはー、おいしかった♪」
「よかった。風呂入る?」

こんなときの俺は、間違いなくだらしない顔してる。
とてもじゃないけど、よっちゃんには見せられない。
ネタにされるの確実だからね。

亜弥ちゃんは少し考えてから、

「たん先に入っていいよ☆」

ウィンクつきで答えた。
118 名前: 投稿日:2006/01/18(水) 22:42
番外編、とりあえずここまで(ニヤリ

>>106
近s(ry
なんだかんだ言ってサクサクできました(爆

>>107
恐縮でございます(照
妹が積極的ななもんで…すいませんw

>>108
キチャッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!w

>>109
ありがとうございます(;▽;)
自分でも番外編やるとは思ってなかったんですがw

みなさんレスありがとうございます。
本日の更新は>>110-114です。
119 名前: 投稿日:2006/01/18(水) 22:42
>>110-117でした。
すいませんorz
120 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/19(木) 00:03
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
焦らさないでw
みきたんは否定していますが、もうさ、きn(ryでいいと思います!
っていうかこの番外編、k(ryの話じゃないんですか?w
121 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/19(木) 22:37
107でした。交信お疲れ様ですorz

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
凄く危ないニオイがしますぞ…Σ(・ω・;;)

次回、楽しみにしてます!!
あー、小6っていうのがもったi(ry
激しく楽しみです(・∀・)ニヤ

122 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/01/21(土) 01:20
次回楽しみすぎるぞヲイ!!!

>番外編、とりあえずここまで(ニヤリ
ニヤリってことは、ニヤリってことはぁぁあ…!w
期待しております。
123 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/23(月) 03:12
番外編、更新お疲れさまです。

次回が待ち遠しくて仕方ないです。これはやっぱりきn(ry
…えーと、とにかく危険な香りがし始めて興奮してます。
落ち着きを取り戻して待ってます。 
124 名前:123 投稿日:2006/01/23(月) 03:28
下げ忘れとか…orz
作者さんすいませんでした
125 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/24(火) 21:57
―――――チャポン。

ふぅ・・・・・やっぱいいね、風呂は。

そーいやよっちゃんたちどーなったんだろ。
・・・・・・まさかまだしてねーよな。
あのよっちゃんでも高校生相手にイキナリなんて。

・・・・・・・ありえる、かも。

くそー、んなこと考えてたらますます寂しくなるじゃねーか!
なんて考えながら、濡れた髪をかきあげ、顔を上げた。

・・・・・・・え?なんで亜弥ちゃんがいるの?
126 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/24(火) 21:57
「にゃは♪」
「・・・・・・・・・・」

思考停止。

夢かうつつか幻か・・・・・・じゃなくて。

「わーーーーっっ!!!ちょっ、な、なんで入ってきてんの?!?!」
「たん入っていいって言ったじゃん」

湯船の端まで一気に後ずさりすると、バシャンバシャンとお湯がこぼれた。

「言ってねーよ!!!聞かれてもねーよ!!!」
「聞いたけど何も答えなかったから入っていいのかと思って♪」

「思って♪じゃなくてホントまずいって亜弥ちゃん!!!」
「なーんでー!いいじゃん妹なんだもん」

「よ、よ、良くない!!俺の体に良くない!!!」
「え?」

なんてことを口走ってんだ俺はorz
127 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/24(火) 21:58
「と、と、とにかく兄ちゃんは出るぞ」
「えー!一緒に入るぅ!」

「だーめだって!亜弥ちゃんだって体にタオル巻いたままじゃちゃんと入れないじゃん」
「ぶー」

「いやいや、ぶーじゃなくて。
 とりあえずむこう向いてて。上がるから」
「ちぇっ」

イマドキちぇっなんて言う小学生がいるのか。
・・・・・・じゃなくて早く上がろうorz
128 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/24(火) 21:58
うーわー。やばかった。今のはやばかった。
湯船まで入ってこなかったから良かったけど・・・・・・。

プシュ、ゴクゴクゴク・・・・・・

っぷはぁ〜。やっぱ風呂上りのビールは最高だね。

それにしても。
なんで今日亜弥ちゃん風呂に入ってきたんだろ。
いつもはそんなことないのに・・・・・・。
なんかあったんか??

「はーあったまったぁ」
129 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/24(火) 21:59
亜弥ちゃんが頬をピンク色に染めて出てきた。
かわいいなぁ、やっぱり。
兄貴ながらに思う。

「麦茶飲む?」
「うん、ありがと」

「ほれ」

まぁここで聞くのはナンセンスってやつだ。
亜弥ちゃんにも色々あるだろうし。

「髪乾かせよー」
「はぁい」

すれ違う時に、甘い花のような香りがした。
一人前に自分用のシャンプーとやらを使っている。
・・・・・・ちなみに、俺と親父は同じやつ。
130 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/24(火) 21:59
「おやすみ」
「おやすみー」

ひとあし先に自分の部屋に入り、ベッドに潜り込んだ。
うぉ、つめて。さみっ。

なかなか眠れなくてガサゴソしてると、コンコン、とドアを叩く誰か。
99%亜弥ちゃんなんだけどね。

ドアを開けると、やっぱり亜弥ちゃんがいた。
両手で枕を抱えて。

「どした?」
「今日・・・・・・一緒に寝てい?」

「・・・・・お、おう」

妹に上目遣いで負ける俺ってorz
131 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/24(火) 21:59
さっきまで寒いと思っていたベッドも、二人で入るとあったかい。

亜弥ちゃんかわいいな・・・・・・。もうシスコンでもいいよ。

・・・・・・・なんならきn(ry

「たんー」
「んー、どしたー」

甘えるように、というか完全に甘えて俺の胸に顔をうずめる亜弥ちゃん。
そして、ふと顔を上げたかと思うと、

「ちゅー」
「おいおい」

「ちゅー!」
「・・・・・・どうしても?」

「ちゅー」
「・・・・・・・」

ちゅ。
亜弥ちゃんのおでこに、そっと。
132 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/24(火) 22:00
「にゃはぁ〜」
「ん」

よしよし、と風呂上りの柔らかい髪を撫でると、すぐに寝息が聞こえはじめた。

なんだ。

俺が心配するほど、早く成長してないのかも。
なんて、妙な安心感をおぼえたり。

いつか亜弥ちゃんに彼氏ができても取り乱さないように
成長しなきゃいけないのは、俺の方かもしれないけどね。

「おやすみ」

もう一度亜弥ちゃんの髪を撫でて、ゆっくりと瞼を閉じた。
133 名前:KeepOnlyOneLove〜番外編〜 投稿日:2006/01/24(火) 22:01


END.
134 名前: 投稿日:2006/01/24(火) 22:11
本日の更新は>>125-133です。

レス返しを。

>>120 名無飼育さん サマ
焦らしたわりには…っていう内容ですがorz
k(ry
書きたかったけど、書きたかったけど僕の良心が…!!w

>>121 名無飼育さん サマ
前回に続き、レスありがとうございます^^
もうちょっと妹が成長したら…って感じですかね。
やっぱ最初中3にしときゃよかったかなぁw

>>122 名無し飼育さん サマ
ニヤリ( ̄ー ̄)
や、でも実際それほどの内容じゃない…w
すいませんorz

>>123 >>124 名無飼育さん サマ
sage忘れ、気にしないでください^^
妹がねぇ、もうちょっと大人だったら…ねぇw

みなさんレスありがとうございます。

えー、これで Keep Only One Love は一応完結ということで。

みなさんの暖かいレスにとても励まされました。嬉しかったです^^
銀板では引き続き書きますので、よければ覗いてやってください。
ヘタレ大学生の愚小説にお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
135 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/25(水) 20:30
121でした。
…ウワァァァァァァン!!!・゜・(ノД`)・゜・。
激しく、『惜しい』の一言(爆)やっぱり妹が中s(ry
吉亀も同じく、とっても楽しいお話でした!
吉澤さんが性別変わるの、結構好きなんです(爆)
これからも頑張って下さい(≧□≦)ノシ
136 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/01/28(土) 20:44
完結お疲れ様です。
読んでて楽しい気分になれる小説でした。
番外編も亜弥ちゃんがかわいくって(*´Д`)ポワワりましたw
銀板の方、これからも応援してます。頑張ってください!

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