unripe and ripe

1 名前:ダヂー 投稿日:2005/11/27(日) 17:59
1つの高校で、同時に2つの物語が進んでいくという、
ちょっとわかりづらい小説を書いていこうと思います。
主演はとくに決まっていませんが、
ゴロッキと85年組の物語になると思います。
更新速度は週1程度のつもりです。
小説初挑戦ですが、宜しくお願いします。
2 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:00
まだ、人生に未熟な人たちの話。
自分の気持ちに気づいてなかったり、自分自身をコントロールしてなかったり。
お互いに子供で、でも妙に大人ぶったりして。
お互いに教えあって、時には大人に助けてもらったりも。
そんな人たちの話。
3 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:01
「だから、マネージャーやるの。」

「は??マネージャーって、サッカー部の?」

「うん!」

高校に入学して、2週間が過ぎようとしていた。
少しずつ学校生活に馴染んできてみんなそれぞれ部活のことを考える余裕も出てきた。
そんな朝、幼馴染のさゆみと登校していたときのこと。
4 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:02
「昨日ね、サッカー部見学いったらのんつぁんもがんばってたよ!」

「いや、のんつぁんががんばってたとかそういう問題じゃなくて、、、なんでいきなりそんなことになったん?」

のんつぁんってのはさゆみとれいなの幼馴染の1人。
2年で、サッカー部のキャプテン。結構モテるらしい。
そして、彼女持ち。彼女には会ったことはないけど、確か・・・
5 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:02
「マネージャーの先輩達、すっごくやさしかったの。しかも、2人いるんだけどね、2人とも勧めてくれて」

「てか、サッカー部のマネージャーってのんつぁんの彼女いんじゃなかった?」

「あ、そうそう。いたよ。加護さんっていうの。」

「ふーん。可愛かった??」

「うん!可愛かったぁ。。。あれはね、のんつぁんも惚れちゃうのはしょうがないよ。」

へー。そうなんだぁ。ちょっと会ってみてぇな。

ってそれどころじゃない!
こいつを止めないと。
6 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:03
「つーか、お前サッカー部のマネージャーなんてやめとけよ。」

「なんでよ〜。れいなにとめられる権利はないでしょう?」

「どうせ、マネージャーやったらすぐカッコイイサッカー部の彼氏ができるとでも思ってんだろ?!」

「それも少しはあるけどぉ・・・」

「ほら、やめとけ!そんな気持ちではじめたら、真面目にがんばってるサッカー部員に迷惑なだけだって。家事もできないくせに、人の面倒とかできんのかよ。記録とかとったりもしないといけないだろうし。」

「てゆーか、今さら言ってももう遅いの!昨日入部届け出しちゃったんだから!!
それに、やる気はすっごいあるもん。大丈夫v」

「やる気だけでできるもんかよ。」

「もーいちいちうるさいなぁ。もうカッコイイ先輩みつけちゃったの!確か、、、おがわ??先輩・・・。あの人さえいれば、さゆみはがんばれる気がするの!!」
7 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:03
おがわ?サッカー部のおがわ・・・?どっかで聞いたような聞いてないような・・・

「まぁ、入部届けだしたんなら勝手にしろ。でも、勉強についていけなくなっても教えてやんねーからな。」

「いいよーだ!サッカー部には先輩がたくさんいるもん。」

「あそ。」

とまぁ、大変な高校生活になりそうで。
俺には関係ないんだけどね。
8 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:04
「れいなーさゆー!おはよう!!!」


名前を呼ばれて振り返ると、もう一人の幼馴染が。

「おはよー!!」

「あ、おはよー。」

現在高3の、生徒会長、高橋愛。
小さい頃は、のんつぁんも入れて4人でよく遊んでいた。
4人とも家がとても近く、親同士は今も仲がいい。
子供たちはさすがにもう4人で遊ぶなんてしないけど。


「朝から2人で登校なんて相変わらず仲いいねー。」

「はい♪さゆとれーなはラブラブなんですvv」

「さゆ、余計な事言うなよ!それより、愛ちゃんがこんな遅いの珍しいね。」

愛ちゃんはまぁ生徒会長っていうくらいだから、昔から頭が良くて遅刻も滅多にしない優等生だ。

「えへ、たまには、生徒会長も寝坊するわけよ。」

寝坊と言うが、実際、俺やさゆはこの時間で毎日登校してるんだぞー。
なんてどーでもいいことを考えたり。
9 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:04
「そういえばさゆ、聞いたよ。サッカー部のマネージャーやるんだって?」

「うん!なんでもう知ってるの?」

「生徒会長はね、いろいろと情報が回るのが早いの。まぁがんばって。」

ポンとさゆの肩を叩く愛ちゃん。

「うん、ありがとう!」

さゆもそれに答えて、満面の笑み。
だが、それも次の愛ちゃんの言葉によって変えられる。

「でも、期待してたらかわいそうだから言うけど、サッカー部はほとんど彼女持ちだよ。みんな、モテルし。」

ちょっと悪戯っぽい笑顔で、愛ちゃんは言った。

「えぇー。そんなぁ。。。カッコイイ先輩もう見つけちゃったのにぃ・・・」

「えぇ?!ダレダレ?サッカー部のことなら何でもききなさい!大体わかるよ」

今度は、肘でさゆのことをグイグイ押しながら話す。
まるで近所の野次馬おばさんだ。
10 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:05
「ほんと!?おがわ先輩!!2年の。知ってる?」

ものすごい勢いでさゆは愛ちゃんに聞いた。
愛ちゃんはその勢いと『おがわ』という言葉に少し反応して、びっくりした様な顔になる。

「小川?!う、うん、、一応知ってるけど・・・」

一瞬びっくりした顔をしていた愛ちゃんは、すぐにいつもの顔に戻った。

そして、一瞬びっくりした顔をしていた愛ちゃんをさゆは見逃していた。

あ!思い出した・・・小川って確か

「愛ちゃん、知り合いなの?!ヤッタァ!彼女いるかわかる?」

「・・・どうだろーなぁ。本人に聞いてみるのが一番だと思うけど・・・」

またまた悪戯っぽい笑顔で愛ちゃんは言った。

「そっかぁ、愛ちゃんもわかんないのかぁ・・・。よし!今日聞いてみよう!!」
11 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:05
「愛ちゃん、小川ってもしかして、、、」

俺は、喜んでいるさゆには聞こえないように愛ちゃんに言った。

「シーッ!人生いろいろだって♪」

いや、意味不だから。


愛ちゃんはずっと悪戯っぽい笑顔をしながらさゆを見ている。
さゆはそんな愛ちゃんに気づかずはしゃいでいる。
俺はそんな2人を一歩下がって見下ろしている。



あぁ、女は怖い。
12 名前:a unripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:06






13 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:06
大人の仲間入りはもうした。
だから、心では自分はもう大人だと思い込んでいる。
実際世間もそう見るから。
でも、まだまだ子供たちに教えてもらうこともたくさんある、若い教師たち。
そんな人たちの話。
14 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:07
「うわぁ〜〜!遅刻遅刻!!!ちょっとれいな邪魔!!」

「うっせーなぁ。朝から。さっさと学校行けよ。」

「あ、おばさん、今日はご飯いらないです。行ってきまぁーす!」

「はぁい、行ってらっしゃい。気を付けてね」

「ったく、朝からうるせぇーな。」

あたし、藤本美貴は高校教師です。
ちなみに情報(パソコン系)を教えています。
そして現在、北海道から上京して親戚の家に下宿させてもらってます。
さっき、ちょっとだけ登場した口の悪い男の子は、「れいな」っていって、ここの家の子で、美貴の従兄弟。
そして、美貴が勤める学校の生徒なんだ。
15 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:07
「おはよーございます」

廊下を急いで走りながら朝早く登校する優等生生徒たちに挨拶する。


ガラガラ
「おはようございます。」

先輩教師に挨拶をしながら職員室に入る。
どうやら間に合ったようで、遅刻ではなかった。

ばたばたしながらも、とりあえず席に着く。

「ミキティ。ぎりぎりだな。」

「よっちゃん、おはよ。はぁー危なかったぁ。」

美貴のデスクの前がよっちゃん。

「美貴ちゃん、おはよう。お疲れ!」

「おぉ梨華ちゃん、おはよう。」
よっちゃんの隣で、美貴の斜め前が梨華ちゃん。
16 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:08
よっちゃんは体育教師でサッカー部の顧問。女子生徒から結構モテるっていうお決まりのパターン。
ちなみに、男女の友情は成立しないってよくいうけど、美貴とよっちゃんは大学からの5,6年の仲。
もちろん、一度もお互い恋愛感情は持っていない。それによっちゃんには梨華ちゃんという彼女がいるから。

そしてその梨華ちゃんは、保健室の女神。
男子生徒はたいしたことなくても、すぐに保健室に行くというお決まりのパターン。
梨華ちゃんとよっちゃんは大学の合コンで知り合った。
(そのときに美貴も梨華ちゃんと知り合ったんだ。)
あの頃の2人は初々しかったなぁ。
まぁ美貴もその合コンで、ある人に出会ったんだけど、それはもうちょっと先で話すかな。
とりあえず、この2人はもう3年ぐらい付き合っていて熟年カッポーと言えるとだろう。


17 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:09
とまぁ、気づいたらすでに朝の会議は終わっていて、みんなHRや1時間目の授業の準備に取り掛かっている。

美貴も一応担任やっちゃってるから、HRに行かないと。
ちなみに美貴のクラスは2-2


ガラガラ

「起立!」

ガタン

「気をつけ!礼!」

・・・

「着席!」

ガタガタン

素晴しい。鳥肌が立つくらい素晴しいクラスだ。さすが美貴のクラス。
ほんとにこのクラスの担任でよかった。
隣のクラスとは、比べ物にならないくらい・・・。
18 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:09


☆★☆★☆★☆★


19 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:09
ガラガラ

ザワザワ・・・

あー、いつまでしゃべってんだよ。先生がもう、来てんだぞ。さっさと挨拶しろ。

「えっとー、日直は?」

俺がいることをまずは教えるために、大声で言う。
すると、俺の存在に気づいた生徒たちはシーンとした。
シーンとしたんだ。せっかく、シーンとしたんだ。
なのに、

「吉澤センセー昨日デートだったしょー?」

なんてからかった顔で言うのは辻希美。
簡単に言えばこのクラスの頭でどこの学校にもいるチャラ男。
そして、コイツのこの言葉にまたざわつく。

「な、なんでお前がそんなこと知っているんだよ。」
20 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:10
「はぁーい!!あたしが教えましたぁ!!」

次に答えたのは亀井絵里。
成績はそんなに悪くないし、一見おとなしそうな女の子。
おとなしそうな女の子・・・おとなしそうな女の子だと思っていたんだ。
しかし、コイツは意外な問題児。
授業中も辻と一緒にうるさいらしい。俺は体育だからよくわからないが。
とにかく、この2人さえいなければこのクラスはとっても平和なんだ。

「昨日の夜、梨華ちゃんあたしの家に来たんだもん。」

俺の彼女の石川は亀井絵里と従姉妹。
これは俺としてはかなり痛い。
そしてこの亀井のセリフに生徒はさらに興奮気味。

「しかもね、終電がない時間に来たんだよー!!」

大声でみんなに聞こえるように言う亀井。

「お、おい!」

「やんなぁセンセー!!次の日お互い学校で会うのにそんな遅くまで一緒にいるなんて」

ザワザワザワ

あぁー最悪な一日の始まり方だ。
そして、これからこのクラスの担任をしていくんだと思えば思うほど気分は落ち込むばかりだ。

21 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:10



☆★☆★☆★☆★


22 名前:a ripe story 1 投稿日:2005/11/27(日) 18:10
とまあ、これが隣のクラス2-1、よっちゃんクラスの現状。
美貴には関係ないけどね。

さ、今日の1時間目は授業もないし、のんびり職員室でプリントでも作ろうかな。
23 名前:ダヂー 投稿日:2005/11/27(日) 18:14
初回はとりあえず以上です。
そしてはじめに書き忘れていたんですが、性別や年齢をいじっています。
って、今さらもう遅いですねorz
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/27(日) 21:30
思いっきりツボにはまる設定で感激です。
続きを楽しみに待ってます。
25 名前:みきみき 投稿日:2005/11/30(水) 20:16
面白かった☆更新町!!
26 名前:ダヂー 投稿日:2005/12/03(土) 14:54
レスありがとうございます。
ものすごくやる気が出ました。

>>24 名無し飼育さん
ツボにはまりましたか?!ありがとうございます。
思いっきり作者の好きなCPばっかり組み合わせて学校を作りました笑
期待にこたえられるようにがんばります。

>>25
面白かったですか?ありがとうございます。
初回のみにならないようがんばっていきたいと思います。
27 名前:ダヂー 投稿日:2005/12/03(土) 14:54
それでは更新します。
28 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:55
やっと放課後!!
はやく部活行かなくちゃ。
今日は先輩方に正式に紹介されるみたいだし。
あぁ楽しみ!小川せんぱぁーい☆
29 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:56
「・・・こんにちは・・・」

といっても、やっぱり小心者でA型のあたしはゆっくりと控えめに部室のドアを開けた。
まだHRも終わったばっかりだし、ダレもいないかなぁーなんて思っていたんだけど

「あ、こんにちは、さゆみちゃん。」

そこにいたのは、とっても笑顔で挨拶してくれたもう一人のマネージャーの亀井先輩。
やっぱり、この先輩もかわいいなぁ。

「こんにちは、亀井先輩。あらためて今日から宜しくお願いします。」

「こちらこそ、よろしくね。」

ほかの先輩方が来るまで2人で少しを話していたら、
亀井先輩はすごく話しやすい人だとわかって、安心した。
加護先輩も面白い人だったし。
とりあえず、女の問題はなさそうでよかった。
あとは、男性さん達次第・・・

30 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:57
がちゃ

誰かがドアを開けたので、絵里先輩とさゆが振り向いた。
そして、その先にいたのは

「おう!!さゆーー。久しぶり!!!」

「のんつぁん!」

「こんにちは、さゆみちゃん。」

「こんにちは!」

のんつぁんと加護先輩。
二人で登場なんて、羨ましいなぁ。

「あれ?辻君とさゆみちゃん、知り合いなの?」

キョトンとしている絵里先輩に加護先輩が説明する。

「うん、幼馴染なんだって」

31 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:57
「そうそう。昨日『道重さゆみ』って子が来てたって亜依から聞いてびっくりしたんだって。
てか、来てたんなら話かけろよぉ。」

なんて笑顔で話しかけてくるのんつぁん。
こうやって話すのも久しぶりだなぁなんて思ってたら、無性にうれしくなった。

「さゆはずっと見てたのに、のんつぁん全然こっち見ないんだもん。
スッゴイ練習に集中してたしさ。」

そう、昨日久しぶりにサッカーをしているのんつぁんを見た。
中学校の頃とは比べものにならないくらい成長していたことは、
サッカーに興味がないさゆみでもわかった。

「サッカーしてるときの俺、カッコイイだろう?惚れんなよ?」

そういいながら、あたしを軽く小突く。

「そんなわけないでしょ!!もう、全然変わんないんだからぁ。」

それに対しあたしも軽くパーで腕を叩く。
そう、昔みたいにじゃれあっている感じ。

「・・・」

ヤバイ、加護先輩からなんとなく怖い雰囲気が出ている気がする。
この辺にしとかなきゃ。
32 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:57
がちゃ

はぁ〜、ナイスタイミング。
と思いながら入ってきた部員の方に挨拶しようとゆっくり振り返るとそこにいたのは

「おぉ!麻琴。ニュースニュース!!新人マネージャー入ったぞ。」

「お?このコか!!宜しく、2年の小川麻琴です。えっと・・・」

お、小川先輩じゃん!!
ヤッタ!早速小川先輩に会えちゃった☆★

「み、道重さゆみですっ。よろしくお願いします。」

「ハハハ。可愛いね。」

か、可愛いって言われちゃったよ。
もう、死んでもいいかも。
いいや、これからよさゆみ、死んじゃダメ。
さゆみの輝く高校生ライフは始まったばっかり。


33 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:57
「あ、コイツ愛ちゃんの彼氏ね。」

え??

「お、おいー。言うなよぉー。」

照れたようにのんつぁんに言う小川先輩。

「あ、愛ちゃんって・・・?」

「高橋愛だって。セイトカイチョー。高3。頭が良い。あとはー・・・幼馴染!!」

えぇ――――――!!!!

34 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:58




☆★☆★☆★☆★



35 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:58
「ありえないぃ。てか愛ちゃんひどいよぉ。」

「うんうん。確かにそれは愛ちゃんも少しひどいと思うよ。でもね・・・」

「てか、ひどいのはお前等だろ!勝手に人の部屋入ってきて」

「「ウルサイ!」」

なにも二人一緒に言わなくても。
つーか、何で俺がウルサイって言われなきゃなんねーんだよ。

「ウルサイのはどっちだよ!ったく、俺は今ベンキョーしてんの!」

「勉強なら、あとで美貴がたぁ〜っぷり教えてあげるから。今はお風呂にでも入ってきなさい。」

教師が言うセリフじゃねぇ。つーかなんで俺が

「何で俺が自分の部屋から追い出されなくちゃいけねーんだよ!!だいたい、前にのんつぁんが言ってただろ!?サッカー部の小川麻琴っていう友達が愛ちゃんと付き合ってるって。」

「れーなうるさぃぃぃぃ〜ぅぇえ、ええっぇぇぇ、、わぁすれぇてた、んだもぉぉおぉっぉぉん・・・」

「れいなにはもうちょっと、優しさがないの?」

ナンナンダー!!コイツ等・・・。まぢでウザ

36 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:58
「麻琴なんかよりもさゆちゃんに相応しい男なんてたくさんいるよ!!元気出して。」

力強くさゆを泣き止ませようとする美貴姉。

「な、なんでっ、、、ミキちゃんが小川先輩のコト知ってるのぉ?ヒックヒック」

「美貴の担任のクラスなんだよ、麻琴は。
あいつは中途半端に頭悪いし、
中途半端にクラスの男は仕切れるくせに女には歯向かえないし、
中途半端な身長だし、
ほんとに中途半端な男なの。あんなやつ、やめときなさい。」

自分の生徒をそんな風に言うなよー
大体最後の中途半端な身長ってなんだよ

「で、、、でもぉ。サッカーしてるとき、、ヒック、ヒック、、カッコよかったぁ、、、、ヒック」

「つーか、話したこともないサッカー部の先輩に恋すんなよ。単純すぎ!!」

「ぅえぇ、ぇぇぇええ、えぇぇぇえぇぇえええ〜〜ん!」

「れーな!さゆちゃんに謝りなさい!!」

ぁーウルセーウルセー。
37 名前:a unripe story 2 投稿日:2005/12/03(土) 14:58



38 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 14:59
HRを終えて、とりあえず職員室に戻ろうとしたそのとき。
保健室に入っていくよっちゃんの姿が。

声をかけようとしたが、その人相がとても怖かったので話しかけることはできなかった。
あ〜あ、きっとまた始まるんだなー。

39 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:00


☆★☆★☆★☆★

40 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:00

コンコン

だれかしら?まだ1時間目も始まってないのに、もう保健室に来るなんて。

「はい、どうぞ」

と言って振り返ると、そこにいたのは信じられないくらい怖い顔をした、体育の先生でした。

「よ、よっちゃん。どうしたの?そんな怖い顔して」

「どーしたもこーしたもねーよ!!お前、昨日終電ないからって亀井の家行っただろ!!」

よっちゃんは怒りながらこっちに向かって来る。
さりげなく、保健室の鍵をかけて。

よっちゃんのその行動からこれから何が始まるのか予想がついた。
41 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:00

「終電ないから親戚の家行ってなにが悪いのよ。」

「バカヤロ!!俺は亀井の担任なんだぞ!」

「バカって何よ!ほんと、口が悪いんだから!!それでも教師なの?国語の勉強でもしたら?」

「なに、小学生みたいなこと言ってんだよ!!」

「じゃあ話し戻すけど、亜依の家に行けばよかったの?」

「いやっ、それも困るけど・・・」
42 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:01

実は、あたしには2人の従姉妹がこの学校にいるんです。
1人は亀井絵里。2-1でよっちゃんのクラス。
そしてもう1人は加護亜依。2-2で美貴ちゃんのクラス。
2人ともすっごく素直で可愛いんだけど、よっちゃんの前では小悪魔になっちゃうみたいで。
絵里と亜依は2人とも仲がいいから、一緒にサッカー部のマネージャーをしてる。
よっちゃんが顧問をしているサッカー部の。
しかも、亜依はサッカー部のキャプテンで2-1(よっちゃんのクラス)の辻君と付き合っているみたい。
というわけで、あたしが絵里や亜依の家に行くと次の日は教室に行ってもサッカー部に行っても、よっちゃんは一日中生徒たちにからかわれるみたい。

ま、あたしには関係ないことだけどね。
「大体、昨日はよっちゃんが遅くまで返してくれないから終電なくなっちゃったんじゃない!」

「それはしょうがねーだろ!道が渋滞してたんだから」
43 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:01


キーンコーンカーンコーン

「ほら、チャイム鳴っちゃった!!授業あるんでしょ!?さっさと行けば?」

「ウルセー!言われなくても出てくよ」

予想的中。やっぱり喧嘩が始まると思ったのよね。あの顔を見たときから。
あたしたちの喧嘩は行き過ぎるとたまにモノを投げたり壊したり・・・
だから喧嘩のときは必ず保健室に鍵をかける。
だって途中で生徒が来て怪我でもしたら大変でしょう?
ま、今日はそんなに激しくはならなかったけど・・・。

44 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:01


☆★☆★☆★☆★


45 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:01
美貴はその頃、よっちゃんと梨華ちゃん、やっぱり喧嘩したのかなぁ〜?
と職員室でのんびりコーヒーを飲みつつプリントを作りながら考えてた。
それと同時にそろそろあの人が登校、というか出勤してくる時間かな、とも考えていた。

ガラガラー

ほら、やっぱり。

「おはよう、ミキティ」

と、堂々と遅刻したこの人は未だに少し眠そうな顔で美貴の隣のデスクに座る。

46 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:01
「おはよう、ごっちん。相変わらず朝はゆっくりですねー」

「それ程でもー。」

「いやいや、褒めてないし。」

このクレヨンしんちゃんのようにのんびりしている人は、後藤真希。
科学の教師で、この人もなぜか結構女子生徒にモテるんだ。

ちなみにここの学校は私立だから、理事長に気に入られてさえいれば、
どんなに遅刻しても自分の授業に間に合えば大丈夫。

「そうだ、ミキティ!!」

「な、なに??」

いまだに眠そうだったごっちんが、勢いよく話し出した。

47 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:02
「今週の土曜日ヒマー?」

すると、今度はいつも通りののんびりとした口調。
ある意味忙しい方ですね。

「土曜日ー?うん、暇だよ。」

「ヤッタ!!映画、行こう。見たいやつがあるんだー!!」

と、笑顔で映画のお誘いをしてくれた。

「いいよ、行こう!楽しみ。」

そう、この人こそ美貴が前に言ってた「合コンで出会った人」です。
ごっちんと美貴はよく2人で買い物とか、今回みたいに映画とか一緒に行くんだ。


48 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:02

でも、美貴たちは付き合っていない。

おかしいでしょ?!年頃の男女が2人でそんなことしてたら確実にデートじゃん。
こういう関係が3年ぐらい続いているのに、付き合ってないなんて。
しかもその間だってお互い恋人も作ってないし。

なんてゆーか、美貴が言うのも変だけど、実際両想いだと思う。
もちろん美貴はごっちんが好きだし。
ごっちんも多分美貴のことが好き、、、。
男女の友情ともやっぱり違うし。
ごっちんも美貴がごっちんのことを好きなのは知ってると思うし。
3年もこーいう関係やっていたらわかるよね、お互い。


でも、美貴たちは付き合っていない。

49 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:02
「ところでミキティ、映画何見たい?」

おいおい、見たいやつがあるんじゃなかったの〜?
っと突っ込みたかったけど、逆に見たいやつは特にないのに映画誘ってくれた
というのがわかってすっごく嬉しかった。
だから、美貴も素直に

「ごっちんと一緒なら何でもいいよ。」

ちなみに、美貴たちは付き合っていない。
50 名前:a ripe story 2  投稿日:2005/12/03(土) 15:02



51 名前:ダヂー 投稿日:2005/12/03(土) 15:04


今日の更新はここまでです。

52 名前:rina 投稿日:2005/12/05(月) 08:18
読んだ瞬間ハマってしまいました(w
メンバーそれぞれのキャラ構成も好きです。
続き、楽しみにしてます。
53 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/06(火) 08:28
おとなしそうに見えて問題児のえりりんがツボw
誰かと恋仲になってほしいなぁ
54 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/06(火) 16:55
なんか読んでて楽しいです。
個人的には科学の先生が好きなので、
付き合ってない二人が気になりますw
55 名前:初心者 投稿日:2005/12/06(火) 23:48
読ませていただきました
とても楽しくて続きを期待してしまいます
さゆが好きなんですけどいきなり・・・・・
でもどんどん活躍してもらいたいですね
次回更新楽しみに待ってます
56 名前:ダヂー 投稿日:2005/12/11(日) 05:51
たくさんのレス、ありがとうございます。すっごいうれしいです。
大変失礼なんですが、レス返しは来週いたします。
そして、今週は1週間急に家を留守することになったので更新できません。
来週更新します。
57 名前:初心者 投稿日:2005/12/12(月) 00:21
楽しみに待ってます
58 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 03:30
突然失礼します。いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント
「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、
案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。
お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。
59 名前:ダヂー 投稿日:2005/12/18(日) 21:17


更新します。
60 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:18
俺の初恋は愛ちゃん。

さゆの初恋はのんつぁん。


まぁ、それは多分お互い自然と知っていることで、
お互いが秘密を守っている。

もちろん愛ちゃんやのんつぁんは気づいていないけど。
それに俺らも今はもう2人のことは憧れでしかないから。

61 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:18





62 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:18
昨日は結局、さゆはあのまま美貴姉の部屋に泊まったらしい。
だったら始めから俺の部屋に来んなよ。って感じなんですけど。

あいつ等のせいで俺も昨日1時に寝たし。
あ゙ーねむー・・・



ドガ!!

いってぇー

ボーとしながら廊下歩いているといきなり頭を教科書のようなもので叩かれた。

「あーいってぇ・・・・・・誰だぁ??」

ボーとした頭を必死に働かせながら後ろを振り向くとそこにいたのは

「愛ちゃん。」
63 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:19
「もー、なにボーとして廊下の真ん中歩いてんの?邪魔になるでしょ!」

腕を組みながら軽く唇を尖らせて言う愛ちゃん。

かわいいと思うその仕草。でも、今はもうときめかない。
それは俺の好みが変わったのか。
それとも俺が大人になって、憧れと好きの区別ができるようになったからなのか

「こら、なんとか言ったら?!」

といってまた俺の頭を教科書で軽く叩く。
いやいや、まぢで痛いから。

「つーか、だれのせーだと思ってんだよー。
愛ちゃんがさゆに余計なこと言うからいけねーんだぞぉ!!」

俺は昨日のさゆの様子を事細かに教えた。
そして、俺が眠い理由も。

「聞いた聞いた!昨日麻琴が、
『あたしの幼馴染らしい子が入った』て言ってたもん。」

「『言ってたもん。』じゃねーよ!!
つーか、付き合ってるんだったらはじめから、さゆを応援するようなことすんなよー。」

「別に応援なんかしてないよー。『本人に聞くのが一番!』って言っただけ」

昨日の朝と同じ悪戯っぽい笑顔で愛ちゃんは言う。
64 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:19
「大体、さゆに『小川先輩』奪われるとか思わなかったわけー?」

「麻琴がそー簡単にあたし以外のところに行くなんてありえないの!
ちょっとさゆには悪いけど、遊んじゃった♪」

えへへーなんて意地悪な笑顔で言う愛ちゃん。
なんて女なんだ、まったく・・・。

「あ、高橋さん!!こんにちは。」

「おぅ、キャメちゃん!」

俺の後ろからイキナリ現れたこの人は靴の色からいって2年生だろう。
(学年別に靴の色が違う。)
ヘラっとした笑顔で愛ちゃんに挨拶した。

「あ、れいなに紹介するね。
この人は、サッカー部のマネージャーの亀井絵里さん。さゆの先輩だよ。」

この人が亀井絵里かぁ。さゆがよく「絵里先輩が、絵里先輩が」って言ってるな。
65 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:19

「あ、どうも。」

「こんにちは、れいな!!」

「こ、こんにちは。」

「さゆかられいなの話は良く聞いてるよ。思ったとおりの人だったぁ。」

なんだー?この人は。いくら年下でさゆからよく話しを聞いてるとしても、
初対面で『れいな』はないんじゃねーの?
てか思ったとおりってなんだよ。

「そうですかー。俺も絵里先輩の話よくききますよー」

俺は棒読みでテキトーに言葉を返した。

「そうなんだ!よろしくね」

なにが『よろしく』なのかわかんないが手を出してきたから
きっと握手を求められているんだろう。

「あ、はぃ。」

一応、社交辞令的な感じで俺も右手を出して握手をした。
そのときの『絵里先輩』の笑顔は、すごく輝いていて、
66 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:20







不覚にもときめいてしまった。

気がする。



67 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:20

「あ、じゃああたし用事あるんで、行きますねー。失礼しますー!」

俺との握手が終わったら、『絵里先輩』は愛ちゃんに軽く挨拶して
走って俺の前から消えてった。

その後姿を呆然と見ることしかできない俺。

「れーな!!どうしたの?ボーっとして。・・・ひょっとして、、、落ちた??」

またまた得意な悪戯っぽい顔で愛ちゃんは俺に話しかけている。

「・・・あ、あぁ。そうかも」

さらに俺は不覚にも正直なことを言ってしまった。

「お?-ほんとに!?!」

愛ちゃんは目をでっかくして、でもなぜかワクワクのような顔つきで驚いた。
俺はようやく意識が戻った。

「あー!!!今のウソ。ジョーダン!つーか間違え!!」

「はいはぁーい。ジョーダンねー」

愛ちゃんはやっぱり悪戯っぽい笑顔。
68 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:20



あー。最悪。これじゃいかにもスキになりましたって言ってるよーなもんだよな。
つーか俺が一目惚れとかまぢありえねー。
これじゃさゆ並みじゃん。

でもあの顔、思い出すだけでなんかドキドキする。
なんだ、これ?

「恋。」

「うるせー!!!」
69 名前:a unripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:21




70 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:21
駅前1:00集合ってあんなに言ったのに。

やっぱりあなたは遅れて来る。

昨日はあんなに遅れないでよ?って言ったのに。

別に美貴は待ってられるよ。あなたが好きだから。

でも、映画はもう始まっちゃう。

駅前1:30。

あーあ、映画始まっちゃった。

ったく、自分から誘っておいてぇ、、、。

今日は怒ってやる。


71 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:22

時計見て、まぢビックリ。

1:00なんだもん。

やっべ!!ジャスト待ち合わせ時間じゃん。

せっかく俺が誘ったのに。またミキティ怒らせちゃうよ。

メールしなくちゃ!!って充電切れてるよー泣

とりあえずシャワーシャワー。

髪は、、、んあーめんどくせー!!このままでいいや!

1:15だぁ、、、とりあえず家出なきゃ。

駅まで車で15分ってとこかな?映画は諦めるか。

ってコトは買い物だな。

やっばっ!!お金おろしていかないと。



72 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:22



*****



73 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:22

1:35

あ、来た来た。あのマイペース男。
絶対許してなんかやんない。

「おはよう、ミキティ。ごめ…」

「おはようじゃない。何回待たせれば気が済むの?」

できるだけ低いボイスで冷めた目で言ってやった。
つってもこの人は美貴のこの姿に見慣れちゃってるから、まったく効果なし。
そんなことよりも、絶対お詫びのことしか考えてないんだもん。

「今日は映画が無理になっちゃったから、買い物付き合うよ。
なんかほしい服でもあったら言ってください」

ほらね。絶対そうなんだ。お金に余裕なんてないくせに。

「ほんとに?!ヤッタ!じゃあ、今日のところは許してあげよう!!」

「ぅうぅううう・・・・」

自分から言って自分で後悔してるごっちん。

「ごっちんから言ったんでしょう?ほら、さっさと行くよ!!」

「はぁー」

ため息交じりで財布の中身を見ながら美貴に嫌々ついてくるごっちん。
安心して。今日は3,980円のTシャツにしてあげる。部屋着用の。


74 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:23

はぁー。安心した。Tシャツだけで。
最初はどんな高いブランド言われるかと思ったよ。
でもミキティはTシャツを持ってすごくうれしそうに俺の前でパフェを食べている。
そんなにうれしい? って聞くと うん! って満面の笑みで。
こっちも3,980円のTシャツでそんなに喜んでいただくとすごくうれしいです。
普段もこんな感じならいいのに。

「安くてよかったぁーって思ってるでしょ?」

悪魔の微笑みでミキティは言った。

「べ、別に。もっと高いやつでも買ってあげたのに。」

「無理しちゃって。それにこれは部屋着用に買ったからいいの、安いやつで。」

別に無理なんてしてねーもーん。
まぁ、見栄張ってるけど。
ぁ、無理して見栄張ってるのか。ってそれはどーでもいいや。
それよりも
75 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:23

「それじゃーごとーミキティが着てる姿見れないじゃん。せっかく買ってあげたのにぃ。」

「安心して、ごっちんの部屋の部屋着用だから。
たまに急に泊まるときごっちんのブカブカTシャツ借りてたからさぁ」

むしろブカブカTシャツ着てくれるほうがごとー的にいいんだけど。

「ちょうど一着くらいごっちんの部屋に置いておきたいなあって思ってたの。
よっちゃんの部屋で飲み会とかあっても使えるしね。」

「あーなるほど」

76 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:23
ちなみにちょっと説明すると、
2人で買い物とか食事とか行ったあとは、帰りがかなり遅くなることも多々ある。
そんなのときは次の日のことも考えて学校から近い俺の部屋にミキティはよく泊まるんだ。
もちろん、付き合ってないんだからなんにもしたことない。
男としてすごいだろー??ごとーをそんけーしろ、日本男子!
んで、俺のアパートの下には、よっすぃーがいて、
梨華ちゃんもいれてよく4人で飲み会するんだ。
でも寝るときはやっぱりよっすぃー達を2人っきりにさせてあげないとね。
だからそんな時もミキティはごとーの部屋に来る。


コーヒーを飲みながら2人で雑談を楽しんでいたら、ミキティのケータイが震えた。

「ダレダレ?」

「あ、梨華ちゃんだ!もしもしー??」
77 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:24


ミキティが電話で話し出したので、ちょっとパフェを一口もらおうと思い、
そぉーっと手をスプーンに伸ばした。
するとパシンと電話中のミキティの手に叩かれ、失敗に終わる。
うわぁぁ、、、食べたいよー。


「・・・あーうん。そうそう。・・・・ごっちんと。買い物してさー・・・
・・・えぇー!?いやぁーそんなんじゃないよぉー!!もう・・・・」

ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ

あーまた始まったよー。女の会話。さっさと終わんないかなー。
だいたい、梨華ちゃんも用事があるならさっさと言えよ。

「え?!今日??ちょっと待ってね・・・
ごっちん、梨華ちゃんが今日の夜、よっちゃんの家で4人で飲もう、だって。どうする??」

えー、今日はこの後どっかの夜景の見えるところで
2人でお食事でもしようかと計画してたのになぁ。
78 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:24

「いやだった??」

うわ!俺、完全に顔に出してたんだなー。
飲み会かー。別にいっかな。久しぶりだし。
それにミキティなんか行きたそうだし。

「いいよ、行こう。」

「ほんとに?!やった!!・・・
もしもし梨華ちゃん??ごっちん行くって★☆うん、うんわかった!」




まあいっか。4人なら楽しいし。
79 名前:a ripe story 3 投稿日:2005/12/18(日) 21:24



80 名前:ダヂー 投稿日:2005/12/18(日) 21:25


今日の更新終了です!
81 名前:ダヂー 投稿日:2005/12/18(日) 21:25
たくさんのレス、ありがとうございます。
へたくそながら、簡単に返させていただきます。
82 名前:ダヂー 投稿日:2005/12/18(日) 21:25


>>52rina様
ハマっていただけてかなり嬉しいです。
キャラ構成は作者のすきなよーに作っちゃいました。
よろしければこれからも宜しくお願いします。

>>53名無飼育様
えりりんはおとなしいキャラでしたが、
今となってはもう昔のことですよねー笑
↑完璧作者の希望なんですがね。

>>54名無飼育様
科学の先生は結構子供っぽいです。
なので、疎いところとか色々あると思いますが、
付き合っていない二人を見守っててあげて下さい。

>>55>>57初心者様
さゆは負けず嫌いなので、何があっても
自身の向上を怠けないでしょう。
期待にお答えできるか不安ですが、
これからも応援宜しくお願いします。

>>58名無飼育様
お疲れ様です。
色々大変かと思いますが、
がんばって下さい。
83 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/18(日) 22:43
れいな、頑張ってヘラっと笑顔のあのコをゲットしちゃえ!
84 名前:初心者 投稿日:2005/12/20(火) 15:00
更新お疲れ様です
そうきましたか。さゆれなちょっと期待してたんですけど
でもさゆ応援してます
あとミキティ泊まっても何にもしてないごっちん尊敬します
次回更新楽しみに待ってます
85 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/28(水) 21:54
更新待ってるよー
年末だから忙しいのかな?
86 名前:ダヂー 投稿日:2006/01/02(月) 13:35
更新します。
87 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:36


はぁー。今日も部活だぁ。
別に嫌ではないんだけど、なんとなーくつまんないなぁ。
麻琴先輩と愛ちゃんが付き合ってるだけでもショックなのに、
ほかの先輩達も愛ちゃんが言ったとおり、ほとんど彼女いるんだもん。

「走れ走れー!!」

のんつぁんが大声でチームを仕切ってる。
やっぱりちょっとカッコイイな。

なんて思いながら、ボール磨きをしていると急に後ろからポンポンっと肩を叩かれた。
振り返ってみると

「お疲れ様。」

2年の新垣先輩が笑顔で立っていました。

「あ、こんにちは」
88 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:37

この人はサッカー部の癖に吉澤先生に内緒でバイトしてたり、
成績もあたしなんかよりもかなり悪くて、部活も気まぐれでしか出てこないくせに、
たまにプレイすると結構上手いといういかにもモテそうなタイプの人。
さゆは全く興味ないけど。
それに見た目は全然そんなんじゃなくて、純粋そうで真面目そうで年下だったら弟にしたいタイプ。
見た目はね。

「久しぶりだね、えっと、、、、オモシゲさんだっけ?」

「道重です!!」

「あぁ、ごめんごめん」

ハハハ
89 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:37

『ハハハ』じゃないし!名前間違えるとかすっごい失礼。
大体、部活来たんだからさっさと練習に入ればいいのに。
あたしをカラカイに来たの??

「今日はめんどくさいから見学だけしに来たんだー。」

まるであたしの心の中を読んだかのように新垣先輩は言った。

「だから、ボール磨き手伝うよ。」

「あ、ありがとうございます。」

この人はたまぁーにこうやって来て練習を見るために部活に来てあたしの仕事を手伝ってくれる。

サッカーしたいなら素直にすればいいのに。
はぁー。この人地味に苦手んだよね。B型だし。


90 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:37




☆★☆★☆★☆★


91 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:38
・・「「お疲れ様でしたー。」」・・

「おーお疲れー。」

ふぅー疲れた。

「のん、お疲れ様。帰ろっか?」

「あ、おう。加護もお疲れ様。」

あー、同じ部活に彼女がいるなんて、ほんとに幸せ。これはほかの誰も味わえないんだよなー。
どんなに疲れててもこれだけで元気が戻ってくる気がする。


「あれ?校門の所にいるの、高橋先輩ぢゃない?」

「あ、ほんとだ。麻琴待ってるのかなぁ?」
92 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:38





「愛ちゃん?寒そうだねー。麻琴待ってるの?」

希美は後ろから、ポンっと愛の肩を叩く。

「のんに加護ちゃん!今サッカー部終わったの?」

振り返った愛はニコっと笑顔で、でもちょっと寒そうな表情で言った。

「はい。高橋先輩はずっと待ってたんですか?」

「い、いいや、生徒会もさっき終わったところで、サッカー部もそろそろかなーって思ってたカラ・・」

ちょっとあわてたように早口で答える愛。

「愛ちゃんも乙女になったなー。彼氏のためにこんな寒い中待ってられるなんて。俺はサミシーよ。」

「こらこらーお前は何目線なんだぁー?!あたしの年下でしょー?」

「へいへーい!ぢゃー俺達は行くからー。麻琴はもうスグくると思うよ。じゃあねー。」

「失礼します。」

「うん、バイバーイ。」
93 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:39



「高橋さん、少ししか待ってないのに、寒そうだったね。」

「愛ちゃんは、少しって言ってたけど、1時間は待ってたよ。顔がそんな感じだった。」

なんで

「それに、愛ちゃんは意外と恥ずかしがりやだから『俺たちに麻琴のこと待ってた』
とか言いたくなかったんだよ。」

どうして

「しかも・・・」

「なんで?!どーしてのんは、高橋先輩のことそんなにわかっちゃうの?
幼馴染ってのはわかるけど、なんか高橋先輩がズルイよ・・・。」

「え?」

のんは一瞬、あたしが何について怒っているのかわかっていないようだった。

「名前だって同じ名前なのに、高橋先輩は『愛ちゃん』なのに
あたしは友達の頃と変わらず名字だし。
お姉ちゃんみたいな存在とか言ってほんとは高橋先輩のことが・・・。」

「何言ってんだよ。」
94 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:39

意外とのんは怒鳴らずに、ゆっくりあたしに近づいて、両肩に手を置き、
あたしを落ち着かせるように優しく言った。

「どうしたんだよ。お前らしくねーぞ?」

なにそれ

「何言ってるの?もっといい言葉いってくれると思ったのに。らしくないってなによ?
誰だって恋人がほかの女の人のことなんでもわかってて名前で親しく話してたら嫌に決まってるでしょ!!」

「だから、落ち着けって。」

何よ。さっきから落ち着けとか、らしくないとか。
もう我慢できない。いっつも黙って目を瞑ってたけど、今回はついに火がついちゃった感じ。

「大体さゆだって・・・」

「だから!落ちつけっつってんだろ?それにさゆは全く関係ない。あいつは妹みたいな・・・」

「そーやっていっつも妹とかお姉ちゃんとか言ってズルイよ。
本当の兄弟じゃなくてただの幼馴染でしょ?十分恋愛対象じゃない!」
95 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:39

「お前意外恋愛対象じゃねーよ。」

ガバっとあたしを思いっきり抱きしめるのん。
そういうことされるとやっぱりちょっと気持ちが和らぐ。
ほんとのんはズルイ。
そして、のんはやっぱり落ち着いた口調で、ゆっくりと耳元で話してくれた。

「高校入って初めて恋っつーもんしたし、
初めて本気で人を守りたいって思ったし、
なんかこーいうのすっげーハズいんだけど、
初めて人と一緒にいるときにドキドキする?とかそーいうもん知った。
俺、周りよりも昔っからガキっぽかったから、高校入ってようやく初恋したんだ。
もちろん、お前に。これからもお前意外の人に恋はしない。


だからさ、、、安心してよ?、、、、ね?」

なんなの、この人。
頭悪いくせにこんなに長いセリフきちんと言うなんて、びっくりだよ。
ガキっぽいくせにこんなにときめくセリフ言えるなんて、驚いたよ。
普段は男らしさの欠片もないくせにこんな秘密兵器持ってたなんて、悔しいよ。
いつもはふざけてばっかりなくせに気持ちを込めて抱きしめられてるなんて、初めてだよ。
サッカー意外カッコイイところなんてないくせにこんなに好きになっちゃったなんて、
ほんとにびっくりだよ。
96 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:39



「、、、うん。」


97 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:40




☆★☆★☆★☆★





98 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:40

「麻琴ー!!部活お疲れさん!」

部活が終わって、1人でトボトボと歩いていると校門で愛ちゃんが手を振ってくれてる。

「愛ちゃん!生徒会終わったの?」

「うん、ついさっき。それでちょうどさっきのんと亜依ちゃん会ったから
麻琴ももースグ来るかなと思って待ってたんよ。」

ついさっきにしてはほっぺや耳が真っ赤だな。
まだ冬が明けたばっかりだから春だからといっても夕方は結構寒い。

「ほんとに生徒会ついさっき終わったの?」

「な、なんでぇ?」

「だって、すっごい寒そうだよ?」

そう言って愛ちゃんの両手を握り擦ってあげる。
ちょっとキザかな?でもほんとに寒そうだから。

「実はね、生徒会終わったのは1時間くらい前かな?
窓見たらまだサッカー部やってたから待ってたくなっちゃった。」

エヘっとちょっと舌を出して笑う愛ちゃん。
ヤッベェー。すっげーカワイイ。これ俺の彼女?まぢヤバイ。
99 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:40

「とりあえず、近くの喫茶店にでも行こう。暖まると思うからさ。」

「うん、ありがと!!」

両手で両手を握っていたのを握り直し、
片手を握り、そのまま俺の大きめのポケットの中に愛ちゃんの手ごと入れる。
そして、なにげない会話をしながら2人で歩いていくこの道が、なによりも幸せな道だ。



100 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:41





101 名前:a ripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:41

楽しいねーこのメンバーはやっぱり。

ミキティもほら、こんなに笑顔。

ただ、俺はちょっと飲みすぎたかな。
頭が軽くクラクラする・・・。


「やっべ、ごっちんもう意識なくなりそーだぞ!」

「うわ!ほんとだ!!しっかりしてね?ごっちん?」

「ごっちん、大丈夫??」
102 名前:a ripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:42
隣のミキティが背中をさすられる。
あぁーあったかくて、気持ちいぃ・・。

「んぁー・・・大丈夫!!」

よし!気合入ったぞ。!!

「よし、じゃあ、俺達2人に今日言わないといけない事があってよ。
倒れるのはその後にしてよ、ごっちん。」

ん?なんだなんだ??随分と改まっちゃって。

「何々?」

梨華ちゃんはずっと俯いてるから表情がわかんない。
よっすぃーは相変わらずしっかりと俺とミキティを見ている。

「俺達、ずっと長いこと付き合ってるけど、喧嘩とか耐えないし、
お互い相性がいいのかどうかもよくわかんないし、
そろそろハッキリしようと思って。」

「「・・・。」」

な、何を言いたいんだ??ひょっとして・・・
103 名前:a ripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:42


「実は、俺達・・・・・・

結婚します。」

へ?ケッコン?
あーけっこん。
えぇ!?結婚?!!!!

「け、、、結婚??」

「結婚??」

「そう。結婚。」

「そうなの。」

ミキティもやっぱり驚いている。
俺は別れるのかと思ったよ。
よっすぃーは、、、緊張が解けたようにして、お酒を一杯、口に運んでいる。
梨華ちゃんはようやく、少し恥ずかしそうに顔を上げた。

104 名前:a ripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:42
「おめでとう!!すごいじゃん!!美貴、びっくりしたよ。」

「ありがとう、美貴ちゃん。」

すっごい笑顔で自分のことのようにミキティは喜びだした。


「いいなー結婚か。いついつ?式は挙げるの?」

なんでそんなに喜ぶの?

「式は挙げたいけど、まだまだ来年になりそう。」

「そっか。楽しみだね。」

楽しみ?自分は何でもないのに?

「今は結婚を前提に・・・って感じかな。」

「へー。やるじゃんよっちゃん!!さっすがぁ〜♪」

さずがか?こんなに長い間付き合ってたら誰だって結婚すると思うよ。
105 名前:a ripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:43
「ね、梨華ちゃん、プロポーズの言葉は??」

そんなの気になる?

「えっとねぇー」

何梨華ちゃんまでのってんだよ。

「お、おい。言うなよ。」

「キャー!よっちゃん、テレチャッテ♪♪かっわいぃ〜」

可愛い?よっすぃーが?

「いいないいなー。結婚かぁー。」
106 名前:a ripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:43



「そんなにしたいならすれば?結婚」

「「「え?」」」

俺、今なんかすげーこと言おうとしてない?
大丈夫かな。

「さっきから、いいなーいいなーって。ミキティ結婚したいんだろ?
ミキティだったら合コンでも行けばすぐに相手見つかるよ。実際可愛いんだし。」

あれ、ミキティ俯いちゃった。俺、やっぱり今すげーこと言ってんのかな。

「お、おい!何言ってんだよ。」

「いつまでもこんな子供っぽい俺と付き合ってるようなことしてても、
ミキティは幸せなんかになれない。さっさと本物の相手見つけろよ。」

バン!!という音と共にミキティは立ち上がった。

「今日は帰るね。よっちゃん梨華ちゃん、おめでとう。じゃあ、あさって学校で。」

ミキティは俺には何も言わずに帰っていった。
あれ?俺やっぱり変なこと言ってたかな?
107 名前:a ripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:43


「おい、後藤!!なにしてんだよ!!!ミキティ追いかけろ。」

よっすぃーが俺の胸倉をつかんでいった。

「え?何怒ってんの?よっすぃーまで。」

「ごっちん?美貴ちゃん傷ついたんだよ?ごっちんの言葉に」

ミキティが俺の言葉に傷ついた・・・?

あ、俺結構酷い事いってた気がしてきた。


その瞬間、俺の体中に回っていたお酒がサーっと引いた。
そして、俺は一気に現実に戻された気がした。

「や、ヤバイ??」

「「うん。ヤバイ。」」

その瞬間、俺はバッと立ち上がり、ドアに向かって走っていった。
とにかくミキティに追いつかないと。

ミキティに会って何を話すか何をするかは、ミキティを探している間に考えよう。
とりあえず今は、どうしていいかわからないけど、とにかくミキティに会わないといけない気がする。
108 名前:a ripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:44






「ついにかな??」

「ああ、ようやくって感じだな。」

「よかったぁ。やっとだね。」

「これで俺らも一安心か?」

「でもどーだろう?そんな簡単にいくかな〜?」

「どーだろーなぁ・・・。」






109 名前:a ripe story 4 投稿日:2006/01/02(月) 13:44




110 名前:ダヂー 投稿日:2006/01/02(月) 13:47
更新終了です。

今回はかなりクサカッタリ、ダサかったりします。
読み返してみて自分の文才の無さを改めて感じましたorz
111 名前:ダヂー 投稿日:2006/01/02(月) 13:48
レス返します。


>>83名無し飼育様
レスありがとうございます。
れいなとへらっと笑顔のあの子の未来はのんびり応援してあげてください。

>>84初心者様
これからも色々と急展開があるかもしれませんがどうか見捨てず応援お願いいたします。
さゆもれいなもまだまだどーなるかはわかりません。
後藤先生は誰よりも自分に強い人です。

>>85名無し飼育様
更新を待ってていただけるなんて感動です。
ありがとうございます。
年末は想定外にバイトを入れられたりしてちょっと忙しかったですorz


レス、ありがとうござします。
ほんとにうれしく思っています。
112 名前:ダヂー 投稿日:2006/01/02(月) 13:50




次回予告
子供と大人が始めてぶつかります・・・。





113 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/04(水) 00:27
こりゃ〜半端ないっすわ!!
マジおもしろすぎです☆
がんばってください(^o^)丿
114 名前:初心者 投稿日:2006/01/05(木) 18:30
更新お疲れ様です
ガキサンちょっとカッコイイしさゆのマネージャーがいいですね
しかしごっちん何てことを・・・・
次回大人と子供のぶつかり楽しみに待ってます
115 名前:モウリ 投稿日:2006/01/06(金) 14:19
はじめまして。
更新ご苦労様です!
続き楽しみにしてます!!
116 名前:ダヂー 投稿日:2006/01/10(火) 02:51
更新します!!
117 名前:a unripe story 4 投稿日:2006/01/10(火) 02:52




118 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:53

pm.9:30

あーつかれたぁ。
はやく家帰ろうー

今日は親は知り合いの結婚式で出かけてるし、美貴姉は朝のテンションからすればあの科学の後藤んとこかな。


よし!のんびりできるー。
お笑いのDVDでも借りて帰ろーかなー


119 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:53
「あれ?ひょっとしてれいなじゃない?」

「はい?」

満員電車に一人でのんびりと乗っていたら
急に声をかけられた。

「やっぱりれーなだぁー。絵里のこと覚えてる?」


まさかの亀井絵里登場。
覚えてるも何も・・・。
コイツは苦手。ほんと、どうしていいかわかんねーよ。

「・・・はい、ちゃんと覚えてますよ、、、、。」

顔をまともにみたらなんとなくヤバイ気がしたから、うつむくしかなかった。

「結構、恥ずかしがりやさんなんだね。」

あ゙〜〜!!なんだー、コイツ。
下から笑顔で覗くな!!
まぢこっちのリズムが狂う。
120 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:54

「ぃっいや、、、別に・・・。
『絵里先輩』は何してるんですか?こんな時間に。」

「絵里は買い物。もう帰るだけだけどね。」

「一人で??あ、ひょっとしてデート帰りとかでした?」

自分で質問してちょっと落ち込む。

「一人だよ。一人で買い物するのスキなの。
それに絵里は彼氏いないもん。」

あ、そうなんだ。。。

別に俺にはカンケーないだろ。
イチイチ反応するな!俺の脳!!

「それよりれーなこそこんな時間に何してるの?」

「俺はバイト帰りです。」


「別に敬語じゃなくていいんだよ。
それより、れーなは彼女つくんないの?」

エヘへと笑顔で聞いてくる『絵里先輩』。
ふ、古!?『エヘへ』とか、どっかの保健室の先生並みに古い!!
でもカワイイかも。。。

121 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:54


「べ、別に、、スキなやつとかいないから。
つーかなんで俺が彼女いないって知ってんすか?」

「絵里は辻君やさゆの話、いつも聞いてるんだよ?
れいなのことなら結構知ってるんだから。」

「あ、そーなんだー。」

あいつら、俺のどんな話してんだよ。

122 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:54



適当にそんな会話をしていると、あっという間に俺の降りる駅。

「あ、俺ここだから」

「絵里もここで降りるんだ。
ホントはもう一つ次のところなんだけど
ゲオにDVD返さなくちゃいけないからさ。」

「あ、俺も丁度DVD借りに行くんだ」

なんか慣れてきた。
普通に会話できる。

ただの人見知りだったのかな?俺。



123 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:55



なぜか俺は今、一つ年上の女と俺が今日の夜に見る映画を選んでる。
これが結構楽しい。
でもドキドキとかはしなくなった気がする。
なんか愛ちゃんやさゆと話してる感じ。
やっぱりただの人見知りだったな。



124 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:55

そして借りたDVDは『ブリジット・ジョーンズの日記』

明らかに高校生の男が夜、一人で見るような映画ではない。しかもちょっと古いし。
しかし彼女のおススメということで半ば強制的に借りることになった。
ぁぁ〜お笑いぃ・・・。

「絶対面白いよ!!」

「あ、あぁ。わかったよ。」


無事(?)にDVDを借りて店を出ると、
なぜが目の前をものすごい勢いで走っていく美貴姉の姿が見えた。

125 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:55

「あれ、藤本先生じゃない?」

「う、うん。多分。つーか今日帰って来るのかぁ・・・。」

ゆっくり映画が見れない・・・まあ『ブリジット・ジョーンズの日記』だけど、、、。

「よかったね、夜、寂しくないジャン。」

「嫌味かぁ?」

「エヘへ」

・・・。(もう心の中でもツッコミはしない。

126 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:56
「と、とりあえず駅まで送るよ。」

「え??いいよぉ。そんな、悪いし。」

「家も駅もすぐそこだから、別に大丈夫。それに女の子一人はやっぱり危ないから。」

一応俺は男だから、どんなに家が近いさゆといるときでも、夜はきちんと送る。
それは昔から親に仕付けられたことだから。

「ごめんね?ありがとう。」

「別に、大したことじゃないよ。」

「あ!!」

「え??」

駅の入り口に近づいたとき、絵里先輩は大きな声でイキナリ叫んだ。

「な、何??」

「あ、あれ!!後藤センセー!!」

タタタタタッ
127 名前:a unripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:56




128 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:57



129 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:57

☆★☆★☆★☆★

「やっぱり行ったほうがいいかなぁ。」

「大丈夫だって。ちゃんとごっちんが行ったんだから。」

「でも、さっき美貴ちゃんから電話で泣いて・・・」

「だぁーいじょーぶ!!あいつ等だってガキじゃないんだから。自立させろ!自立を!!」

「そんなこといって、、、ただ自分が一人になるのが寂しいんでしょう??」

「べ、別にそんなわけじゃ・・・」

「あっそう。じゃあ、あたし行ってくるからー。」

「えぇ??ま、待ってよー梨華ちゃーん!!」


☆★☆★☆★☆★

130 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:57



とりあえず、ミキティの家の近くの駅にたどり着いた。

ケータイはよっすぃーの家に忘れたから電話もメールもしてない。

ケータイくらいは持ってくるべきだったな。

「後藤センセー!!」

あぁ??どこの生徒だよ、こんな時に。。。


「こんばんわ、後藤センセッ!!こんなところで何してるんですか??」

「あ、えっと、、君は確か、よっすぃーのクラスで梨華ちゃんの従姉妹の・・・??」

「はい、亀井です!!覚えていてくれたんですね!?よかったぁ。」

131 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:58


あー、こう忙しいときに限って俺のファンの生徒が来るんだもんなぁー。
あの二人に関係ある人は碌なやつがいない。・・・気がする。
でも、こんなに大変なときにも、女の子に優しくしちゃうゴトーってホントいい人。

「いやー、覚えてるに決まってるジャン。・・・って、後ろにいるの、ひょっとして、、、れいな??」

「あぁ。」

うわっ!!めっちゃ不機嫌な顔してる。ただでさえ俺にいつも冷たいのに今日は一段と冷たさが溢れ出ている。
そりゃ、一緒に彼女いる彼女がこんなに俺にデレデレじゃぁ怒るのもしょうがないか。

「あのさっ、ミキティ家にいる??」

「あぁ、美貴姉ならさっき俺等に気づかないくらい勢いよく走って帰ってた。」

こ、声ひくっっ

「あ、そ、そうか。」
132 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:58

「お前、美貴姉となんかあったん?」

うわっ、方言出てきた。。。まぢで怖い。

「え??後藤先生と藤本先生ってそういう関係だったのぉ??」

ショックぅ〜。


うゎっ。こーゆーとこ梨華ちゃんにそっくりだ。

「別に、そーゆー訳じゃないよ。ただの友達。

「友達??」

ビクッっとれいなが反応した。
うぅ、、こ、怖い。

133 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:58
「そ、そうだ。れいなまだ家に帰んないなら、鍵貸してくれない?」

多分無理だろう。

「やだ。」

やっぱり。

「頼むよぉー。おねがい!!」

両手を重ねて顔の前に。コイツは俺の唯一頭が上がらない年下(ガキ)だ。

「てか、美貴姉家にいるっていっちょるやろ??」

だからぁー、ゴトーが行っても鍵を開けてくれない可能性大だから貸してって言ってるんですけどぉ。

「いや、だからそのぉ・・・」

134 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:58
「いい加減はっきりしたらどうなん??美貴姉と真剣に付き合う気ぃあるん??
どうせまた美貴姉に適当なこと言って怒らせたんやろ??
そういう日の夜はいっつもあの石川ってゆー保健のセンセーが来て、美貴姉ワンワン泣くっちゃ。
どんだけ隣の部屋のれーなが迷惑かかってると思っとるん??
付き合うならさっさと付き合って、付き合う気ぃないんやったら中途半端に美貴姉で遊ぶな!!」

え??
今、ゴトーはすっごくびっくりしている。
1つ目はれーながこんなに従兄弟であるミキティのことを好きでいたこと。
2つ目は俺と喧嘩するたびにミキティは梨華ちゃんに慰めてもらいながら、
隣の部屋のれいなに聞こえるくらい泣いていたということ。
今回は喧嘩じゃなくて、俺が一方的に悪いんだけど。
そして3つ目はれいなの怖いこと怖いこと。
135 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:59

「おい!!何とか言えよ!!」

俺は今、普段寝ている頭をフル回転させていろんなことを考えた。
そして、れいな達に背を向けて走り出した。
もちろん、行くところは決まってる。
ただ一秒でも早く逢いたい。



136 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:59




「後藤先生行っちゃったね。」

「あ、うん。」

「なんか色々あって頭が追いつかないや・・・。」

「あぁ、ごめん。急に怒鳴ったりして。」

「全然大丈夫だよ。」

「今日、家まで送ってくよ。」

「え??そんな、悪いよ!!電車賃だってかかるし。」

「大丈夫、一応バイトしてるし。それに今家に帰ってもなんか微妙だし。」

「あ、そっか。二人きりにさせてあげるんだ??優しいね。」

「・・・。と、とりあえず送るよ。」



137 名前:a ripe story 5 投稿日:2006/01/10(火) 02:59




138 名前:ダヂー 投稿日:2006/01/10(火) 02:59

今日の更新はここまでです。

139 名前:ダヂー 投稿日:2006/01/10(火) 03:02

れーなの方言がおかしいのは自覚済みですorz
日本語力が未熟なのもわかってます(ToT
うまい人の小説って読んでいて背景が浮かぶんですよねー。
自分は文章に表現力がまったくなくて・・・。
すでにあきらめ状態です((o(T^T)o))


あと、れいなはなまっていますが、福岡に住んだことはない設定で。
一応さゆ達と幼馴染なんで。
親が福岡出身ってことで納得してください。(テキトーすぎ
140 名前:ダヂー 投稿日:2006/01/10(火) 03:02
レス返します。

>>113名無し飼育様
面白く読んでいただけて、大変うれしいです。
私もできる限りがんばりますので、こんな小説でよければ、末永く宜しくお願いします。

>>114初心者様
ガキさんは私のイメージでは結構カッコイイ男の子だったりするんです。
おそらく世間的には反感を抱く方もいるかも。
一応、これ↑↑が大人と子供のぶつかり合いでした(苦笑
楽しんでいただけたら幸いです。

>>115モウリ様
はじめまして!!
ありがとうございます。
楽しみにしていただいている方が1人でもいる限り、更新していきます!!(おそらく


下手なレス返しで申し訳ございませんが、作者なりに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
141 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/10(火) 09:17
れいなかっこかわいい(*´д`*)
142 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/10(火) 21:51
亀ちゃんがまだ何を考えてるか掴めませんね。。。
れいなとの進展があって欲しいです
143 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/15(日) 00:28
藤本先生と後藤先生どうなるんだぁ
楽しみにしてます
144 名前:初心者 投稿日:2006/01/15(日) 19:30
更新お疲れ様です
れいなの意外な一面にちょっとビックリです
ごっちん頑張れ
次回更新楽しみに待ってます
145 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/18(水) 15:43
れなえり萌え!
146 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/21(土) 23:37
続きが気になるので更新希望・・・
147 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/01(水) 03:29
待ってます
148 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/20(月) 00:30
まってます
149 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 19:59



俺はあの後、絵里先輩を家まで送り、今日はのんつぁんの家に泊まることにした。
まぁ家には行きづらいし。


「んで、結局どうなの?」

「結局って?」

「好きなんだろ?亀井のこと。」

「いや、そんなことはないかな。」

「なんだよそれ?」

軽く笑いながらTVを見てるのんつぁん。
一見、TVに集中しているようで、俺の話をきちんと聞いてる。

150 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 19:59

「家まで送ってきたんだろ?」

「それは美貴姉と科学男が・・・」

「そこは関係ねーよ。 少なくとも!!  
アイツはお前のこと意識してんじゃねーかな。」

のんつぁんは視線をTVからベッドの上の俺に向ける。

「だって、さゆとか愛ちゃんのよーなにおいを感じたんだ」

「臭かったって?」

「そーじゃなくて!!」

ったくこの人は、真剣なのかふざけているのか、、、。

151 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 19:59



☆★☆★☆★☆★




152 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 19:59

数日前―――放課後、麻琴と愛が2人で帰っていたときのこと。

「亀ちゃんって、スキな子とかおんの?」

「え??なんでさ、いきなり・・・。」

「ちょっとね〜♪♪亀ちゃんのことを好きな知り合いがいてさぁ〜♪」

とっても楽しそうに愛ちゃんは言った。これは確実に楽しんでるなぁ。
この人は人をからかうのが大好きだから。

「俺は、よくわかんないよ。最近話さないから。」

「幼馴染なんでしょー??部活同じだし。」

「ま、まあね、一応。」
153 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:00

そう、実は俺達は幼馴染。
俺と絵里とあいぼんと理沙。
4人ともタメで絵里とあいぼんは従姉妹。家も結構近くて、自然と昔から一緒にいた。
愛ちゃんやのんつぁん達みたいに。

でも、俺達は今の愛ちゃんたちのような関係にはなれなかった。
中学3年のあのときから・・・。


154 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:00

「ね??聞いてる?」

「え?あ、えっと。なんだっけ?」

「麻琴のアホ!!」

と言って愛ちゃんは繋いでいた手に爪を立てて思いっきり力を入れる。

「わ!わ!痛いって!!わかかったから!!ごめんなさい。」

「よろしい。」

はぁーイテェーよぉ、、、泣。
といっても手を離すことだけはしない。
もっと怖いことになるからね。
155 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:00

「えっとぉ、、絵里の好きな人だっけ?」

「違う!亀ちゃんを好きな人!!誰かわかる?」

どっちでもいいよ。
大体俺がわかるわけないじゃん。
でも、そのまんま口に出したら、次はなにをされるかわからないから言わない。
年上と付き合う場合は素直すぎたらダメ。むしろ我慢が基本。
って顧問の吉澤が言ってたんだ。

「えー誰だろーなぁ。わかんないよぉ。」

「知りたい?」

全く知りたくない。てか興味がない。

「うん。」

「じゃあ教えてあげる!!」

すっごくうれしそう。
言いたくてしょうがなかったんだろうなぁ。
156 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:00

「実はね、、、れーな!」

「れーな??あぁ、幼馴染の1人?」

「うん!あ、そっかぁ。麻琴は実はれーなのことあんまり知らないんだね。」

「まあね。希美とさゆみちゃんが話してるのを聞いたことがあるぐらいかな。」

たとえ知っててもどうでもいいよ。実際、関係ないんだから。

「亀ちゃんのタイプとかがわかればなぁ〜」

「・・・。」


157 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:01


★☆★☆★☆★


158 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:01
次の日 サッカー部の休憩

「れーなって子が亀井のこと好きらしいけど。なんか聞いてる?」

「えぇ?あいつなんにもそんなこと言ってなかったけど。
ってか亀井とれいな知り合いなんだ。」

休憩中なのにリフティングを欠かさせない麻琴はすごい。
俺はまぁポカリを飲みながらのんびりとー。

「んで、亀井って今好きなやついんの?」

「知らねーよ。自分で聞けばぁ?」

なんてからかうと

「ば、バカ!!俺が聞けるわけねーだろ!!」

焦ってボールを落とす麻琴。

「まぁいーや。今度れーなに色々聞いてみるわ!」
159 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:01



★☆★☆★☆★




160 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:01

つーわけで今に至るんだけど

「好きじゃないって!!」

こいつは中々白状しない。
大体こっちから聞く前に、送ってきたなんて言われちゃ確実なんだよ。

「だから送ってきたんだろ??」

「いやっ、それは相手が愛ちゃんやさゆでも・・・」

「あーわかったよ。せっかく亀井とはクラスも部活も同じだから協力してやろうと思ったのに。
ちなみに俺の彼女の従姉妹だし。」

「ま、まぢで??!」

めちゃくちゃびっくり顔のれいな。

「へへっ、好きなんだな?」

「・・・・・・ぅん。」
161 名前:a unripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:02




162 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:02

はぁ、はぁ、はぁ、   

俺は今ミキティの家の前、つまり田中家の前にいる。
電気がついているのはミキティの部屋だけのようだ。

おじさんとおばさんは親戚のところに行くって昼間ミキティが言ってたな。


ということは家にいるのはミキティだけか。


ピンポーン

チャイムを鳴らしても誰も出てこないことは知ってる。

ドンドン

ドア叩いても誰も出てこないことも知ってる。

次は、、、

「ミキティ〜!」

大声で呼んでみる。
恥を捨てて。
あと近所迷惑も承知で。

163 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:03
それでもミキティは顔をみせてくれない。
俺がいることには気づいているのかな。

ケータイがあればなぁ。。。まあ、電話もメールもしかとされるだろうけど。

しょうがない。石でも投げてみるか。

パチン

小石を2階のミキティの部屋の窓に投げる。
もちろん、割れない程度に。

164 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:03



**************



165 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:03
バカみたいだな。
こんなに好きなのに、気づいてくれてると思ってたのに。
なんで美貴の気持ちわかってくれないんだろう。




『ミキティだったら合コンでも行けばすぐに相手見つかるよ。』


『いつまでもこんな子供っぽい俺と付き合ってるようなことしてても、 ミキティは幸せなんかになれない。』




166 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:03






『さっさと本物の相手見つけろよ。』






167 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:04


十分本物の相手を見つけたつもりだったけど、
やっぱりこんなに一緒にいて付き合ってないってことは、
ごっちんは本気でもなんでもなかったんだなぁ。
寧ろ美貴はうっとうしかったのかも。



『ピンポーン』

誰?

こんな時間に。

まさか・・・。

そんなわけないか、、、メールも電話もくれないような人だもん。


『ドンドン』

怖っ!!
ほんとに誰だよ。
絶対出てやんない。
168 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:04

「ミキティ〜!」

え?この声、、、まさかほんとに・・・?

窓に近寄り、そっとカーテンの隙間から外をのぞきこんだ。
するとそこにいたのは、、、


ごっちん。


なんで今更こんなところに・・・

うわ!今度は何すんの?
こっちになんか投げようとしてる!!

パチン

石かぁ。びっくりしたなぁ。窓割れたらどうすんのさ!
こっちは居候してる身なのに!!
169 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:04





***************




170 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:04

「はぁ〜、どうしよ、、、。やっぱりれいなから鍵くらいはもらっとくべきだったな。」

「ごっちん!!!」

変な声に反応して、後ろを振り返る。
するとそこにいたのは、1歩先に幸せを手に入れた学生時代からの同僚。


「梨華ちゃん!!なんでここにいんの?」

「美貴ちゃんを慰めによ。誰かさんが傷つけた美貴ちゃんをね。」

なんて言いながら俺のことを軽く睨む梨華ちゃん。
といっても少し笑みが入った睨みにほっとする。

「い、いやぁ、、、それは・・・。」

「まだこんなところにいるってことは、美貴ちゃん、全然家に入れてくれないんだ?」

「うん、まあね・・・困ってたとこ。」

「ケータイもないしね」

梨華ちゃんはカバンから誇らしげに俺のケータイ出して、そう言った。
171 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:05

「あ、俺の!!」

「ごっちんケータイなかったら何にもできないでしょう?
それに美貴ちゃんにも連絡とれないと思ったから。」

ハイ。と言いながら俺にケータイを渡してくれた。
よし、これでミキティに電話ができる!!

「よかったぁ。助かったよ。サンキュ」

「マチウケ見ちゃったぁ  ヾ(≧∇≦)ノ"」

・・・ぇ、ええ!?

ま、まぢかよ。

「あ、でもあたしじゃなくて、よっすぃ〜が勝手に開いたのよ。
文句なら、よっすぃ〜に言ってね。」

開いたのがよっすぃ〜だろうが梨華ちゃんだろうが、
二人が見たことには変わりない。

あぁ〜〜〜恥ずかしい。
172 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:05


俺のマチウケは、今日おいしそうにパフェを食べていたミキティ。



「そんなに惚れてるのになんであんなこと言ったんだか。」

「いっいや、、、その・・・」


173 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:05



***********



174 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:05
とりあえず、窓は割れなくてよかった。
なんて思っていると今度は梨華ちゃんが登場してきたみたい。
ごっちんとなんか話してる。
あ、そっか、、美貴がさっき泣いて梨華ちゃんに電話したからわざわざ来てくれたんだ。

ん?梨華ちゃんがなにかをごっちんに渡してる。

梨華ちゃんがなんか話した後に、ごっちんが頭の後ろをかいてる。
なにかに照れてるような素振。

「なにしてんだよ。」

気になる。何話してるんだろう。


♪〜♪〜♪〜

ん?電話だ。誰だよ?こんなときに

窓から一度離れてベッドの上へケータイをとりにいく。
サブ画面を見るとすぐ下にいるはずの

『後藤真希』
175 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:06



************



176 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:06
「出たー?」

「いや、まだ・・・」

『・・・・・もしもし?』

「あ!ミキティ」

「出たんだ?」

『何?』

「あ、あのさ、、、、」

『何?』

やばい・・・電話したのはいいけど、何話すか決めてなかった。
177 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:06

「ほら、とりあえず、家に入れてもらわないと。」

「あ、そッそっか。   え、ぇえっと、家に入れてほしいんだけど…」

『嫌。』

鍵開けてもらえないかなぁ。って言う前に拒否ですか。

『でも』

「でも?」

ミキティの少し自信のなさそうな小さな声に期待をしてしまう。

『梨華ちゃんだけが入るなら良いよ。』


178 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:06




結局、俺はこの後、何をしても入れてもらえず、帰ることになった。
梨華ちゃんはチャッカリ泊まっていくみたいだけど。




179 名前:a ripe story 6 投稿日:2006/02/24(金) 20:06






180 名前:ダヂー 投稿日:2006/02/24(金) 20:07
レス返します。
181 名前:ダヂー 投稿日:2006/02/24(金) 20:07
>>141名無飼育様
ありがとうございます。
れーなの可愛さは男の子になっても衰えませぬ。

>>142 名無飼育様
亀ちゃんの謎はこれから少しずつ解けていくでしょう。
ゆっくり見守って頂ければうれしいです。

>>143 名無飼育様
後藤先生と藤本先生にはもう少しの間がんばってもらいます。
今はripe storyではこの2人が主役です。

>>144 初心者様
れいなは実はミキティ大スキですから。お姉ちゃん離れできない人です。
そのれいな以上にミキティのことが大スキな科学のセンセは、
これからががんばり時でしょう。。。

>>145 名無飼育様
『萌え』ありがとうございます。
これからも『萌え萌え』いただけるようにがんばります。

>>146-148 名無飼育様方

大変、お待たせいたしました。
そして、待っていただいてありがとうございます。


182 名前:ダヂー 投稿日:2006/02/24(金) 20:11
世間は荒川選手の金メダルに号泣の世の中(少なくても私の母は)ですね。
少なくても、私もトリノにまんまとはまりました。

更新が遅れて大変申し訳なかったです。
(遅れた理由はオリンピックではなくて、パソコン負傷でした。
一番最初に『更新速度は週1程度のつもりです。』
なんてほざいておきながら一ヶ月以上も空けてしまい、申し訳ないです。
これからも、約束どおりには更新されないかもですが、
どうか宜しくおねがいします。

待っている方がいてとてもうれしかったです。
183 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/24(金) 23:14
れいな認めちゃったよれいな!w
イイヨイイヨーれなえりイイヨー

更新があって嬉しかったです。
てっきり放置かなぁ…とか思ってたんで…
パソコンはもう治ったのでしょうか?
184 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/28(火) 11:13
更新お疲れ様です。
待ってましたよぉ〜
あっちもこっちも大変そうで…w
もう、そんなに好きなら素直になれよ!って感じです。
続き楽しみに待ってますね。
185 名前:ダヂー 投稿日:2006/03/20(月) 16:48
更新します。
186 名前:a unripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:50







「あのさー」

「何?」

「麻琴と絵里って今もやっぱり気まずいの?」

「んー・・・一応同じ部活だからね。必要最低限の会話はしてると思うけど。」

俺にとって、れいなは大事な弟。
その弟は今、恋をしている。
丁度一年前、俺がコイツに恋をしたのと同じように。

そんな弟に協力しないわけがない。
しかも恋した相手はあの『亀井絵里』だ。

187 名前:a unripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:50

亀井と言えば、、、
・毎日俺と教室で話す仲のいい女友達
・俺の部活の頼りになるマネージャー
・俺の彼女の従姉妹であり、俺の親友の麻琴や理沙の幼馴染
・俺の担任の恋人の従姉妹が俺の彼女と亀井の従姉妹であり、、、
ぐわぁああああ〜!!頭が痛くなる!!
とりあえず、俺のネットワークからはどこをたどっても
亀井絵里が出てくるというくらい俺に関係がある人間。

「それで?協力したいの?」

「うん!!あたりめーだろ!!俺の弟だぞ?」

「またそーやってすぐ幼馴染を兄弟にするぅ。」

えぇ?!弟もだめなの??
なんてヤキモチ妬きなんだ。カッワイィ♪♪

「やっぱり、亀井はまだ麻琴のこと・・・?」

「いや、、それはないと思うよ。ただ、普通に話すのは気まずいみたいだけどね。」

「そっか・・・」


188 名前:a unripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:50


============


189 名前:a unripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:51
2年前・・・高校入試の帰り道。

4人は一緒に帰っていた。


「結果、緊張するね・・・。」

と亜依が話し出した。

「大丈夫だって!!みんな受かってるよ」

明るく理沙が言った。

「そんなこと言って、お前が成績的に一番危ないだろ?」

軽く理沙の頭を叩きながら麻琴が言う。

「アハハ。まあね!」

それを見て麻琴と亜依も笑う。

190 名前:a unripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:51


「絵里、、、落ちたと思う。」

「「「えぇ?」」」

まだ髪が長く、今よりも幸が薄そうな顔をしていた絵里がみんなより一歩下がって言った。

ちなみにこの4人の成績を数学的に表すと
理沙<<絵里<<<麻琴<亜依
といった感じ。

絵里も特別できる方ではないからちょっとリアルで、その場が凍った。

「な、なんでさ?大丈夫だって!!」

と、亜依が明るく返す。

「ううん。落ちたの。あいぼんは成績いいし、
理沙はサッカー部でキャプテンやってたし明るいから面接受けよさそうだし。」

「え、おい、、俺は???」

苦笑いで麻琴が言う。

「麻琴なんて、全部良いじゃん。絶対合格だよ。
私なんかさ、頭悪くて茶道部で幸薄そうで、、、全部だめ。」
191 名前:a unripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:52

「な、なに言ってんだよ!!俺、、、
      達がついてるから、絶対大丈夫だって。」

理沙が絵里を励ますつもりで言ったがその声は自信なさげに聞こえた。

しかし、亜依と麻琴は知っていた。
その『自信なさげ』なのは、入試の結果なんかじゃないことを。



192 名前:a unripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:52

それから2日後。
もちろん、まだ入試の結果は出ていない。
この時期の中学生は大体2タイプに別れていた。
一つは、結果を心配していても何も変わらないんだからとにかく遊びまくるタイプ。
もう一つは、結果が気になって気になって、何もすることもできずに引きこもってしまうタイプ。

小さい頃からこういうときは3人が前者で、1人だけ後者を選択してしまう人が出てくる。
というのがこの4人の決まりごと。

その『後者を選択してしまう1人』はもちろん亀井絵里。

とはいってもやっぱり4人は一緒に帰る。

「絵里ぃ〜。元気出して!!まだ結果が出たわけじゃないんだからさッ」

亜依が絵里の背中を叩いた。

「そうだそうだ!!今クヨクヨしてたってなんも変わんないんだし。」

「もっと明るい顔しろって!!」

理沙、麻琴とできるだけ絵里を元気にさせようとがんばる。
193 名前:a unripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:52

しかし

「どーせ、、、絵里は暗い顔してるよ。」

そんな簡単に変わるわけがない絵里。

「あーまたそうやって暗くなる、、、。
大体、そんなに髪で顔隠してたら下しか見えないんじゃねーの?」

麻琴が絵里の顔を覗き込むように言った。

「そ、そんなことないもん。」


194 名前:a unripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:53















195 名前:a ripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:53


「俺も確かに悪かったよ。ホントにゴメンって思ってる。
なんか酔っててよくわかんなかったんだ。
本当はミキティが合コンなんて行くの嫌だよ。
ミキティが俺以外の男と一緒にいるのなんて辛いよ。
俺、ミキティが好きなんだよ―――――――!!」


196 名前:a ripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:54

「そんなこと俺に言われても困るんだけど。」

「だってぇ、、、、、、、ミキティ、ごとーの話まったく聴いてくれないんだもん。」

んぁ〜なんていってるごっちん。

「だからってなんで俺の部屋くるわけ?」


俺は今、大好きな梨華ちゃんと引き換えになぜかここにいる後藤真希の自棄酒に付き合っている。


現在just12時。
日付も土曜日から日曜日へと変化しようとしている。

「ほんとはさぁ、、今日は夜も2人でディナーの予定だったんだよ、ゴトー的に。
なのに、ミキティが梨華ちゃんの飲み会お誘い電話すっごくうれしそうだったから
しょうがなくゴトーもOKしてさ・・・」

あー悪かったよ。飲み会誘って。

「でもさ、飲み会のあとはミキティがゴトーの部屋に泊まるから
結局明日も一緒にすごせるじゃんとか思ってて・・・」

お前がミキティ怒らせて帰っちゃったんだろ。
197 名前:a ripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:54

「今日はゴトーの部屋用の部屋着まで買ってあげたのに。」

なんだよ、お前ら完璧付き合ってるじゃん。
意味和漢内世。
仲が良い女同士でさえもお互いの部屋の部屋着なんて持ってないよ。

「なのに、なんで俺は今こんなむさ苦しい部屋でよっすぃーと二人っきりじゃないといけないんだよ。。。」

「こっちが聞きてぇよ!!
大体そっちから来ておいて。
俺だって本当だったら今頃梨華ちゃんとラブラブしてるハズだったんだ。
それが、お前等のグダグダの所為で、、、泣」

「あぁーミキティに会いたいよぉー。。。」

ミキティー!なんて言って喚いてるごっちん。

喚きたいのは俺なんですけど。
198 名前:a ripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:54


「電話してみよ〜かなぁ、、、。」

「あーしてみな」

そしてさっさとミキティの家に行け!!
んで梨華ちゃんを返せ!!

「んぁ〜やっぱり出ないよぉ。」

「俺が梨華ちゃんに電話してやろーか?」

「お!!そうしてそうして!!!んでミキティに代わってもらって・・・」

「はいはい。」

199 名前:a ripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:55
Pulululululululu…

『もしもし』

「梨華ちゃん?俺だけど」

『あ、よっちゃん?』

「うん。今ごっちんが俺の部屋にきてるんだけど、、ミキティどんな感じ??」

『もう寝ちゃったよ。泣き疲れちゃったみたい。』 

「え?マジで??!
・・・ぉぃ、もぅミキティ寝たって。」

「ぐわぁ〜そんなぁぁぁ。」

今のごっちんを言葉で表すなら[へなへなへな]
200 名前:a ripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:55

『よっちゃん??ごっちんそっちにいるんでしょう?
美貴ちゃんが寝てる間に私とごっちん交換しようか??
美貴ちゃんもホントはすごくごっちんに会いたかったみたいだよ。』

「マジで??それが良い!!
・・・ごっちん、ミキティの家に行け!!ミキティが起きる前に。」

「え?いいの?不法侵入とかに・・・」

「ならないから。」

『じゃあ、朝までに来てね。待ってるから〜。』


201 名前:a ripe story 7 投稿日:2006/03/20(月) 16:55













202 名前:ダヂー 投稿日:2006/03/20(月) 16:56
更新終了〜。

はい、今回はもうぐだぐだですねぇ、、、、。
久しぶりの更新の癖に内容が薄い・・・。
でも近いうちにきちんと『進展』する更新をする予定です(おそらく


203 名前:ダヂー 投稿日:2006/03/20(月) 16:57
レス返します。

>>183名無し飼育様
今回はれなえりかなり少なめでした・・・
が、これからもれなえりは活躍する予定なので宜しくお願いします!!
ご心配お掛けしました、、、。パソコンは直りました!!
しかし、今回の更新遅延の理由はちょっと成績がかなり↓↓の方でして
復活テストに望んでました。苦
無事に進級できそうです。


>>184名無し飼育様
お待ちいただいてありがとうございます!!
まだまだ落ち着きそうな雰囲気は少ないですが、
これからも見守っていただけたらうれしいです。


204 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/20(月) 22:14
更新キタワァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*
どっちの話も気になります!
205 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/21(火) 07:06
高校生編が微妙なとこで終わってて気になるw
206 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/25(土) 23:16
ごっちんがんばれ
207 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/30(木) 22:57
進展、ワクワクテカテカしながら待ってます
208 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/07(金) 22:38
更新待ってます…
209 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/26(水) 02:54
待ってます!
210 名前:ダヂー 投稿日:2006/05/02(火) 23:34
ようやく更新します。
211 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:35

入試の数日後。結果が発表された。
無事に4人とも同じ高校へ進学することになったのだ。
中学卒業祝いも兼ねて、早速4人でカラオケへ。
合格以来、初めて4人は顔を合わせる。(つっても、合格が決まったのは昨日。)



「遅いなぁ、、、。」

珍しく待ち合わせの場所に一番最初に着いたのは、理沙であった。
いつも待ち合わせにはルーズでみんなを怒らせている里沙は、
今日はなぜか約束の7分前に着いていたのだ。

「理沙〜!今日は早いね!」

急に後ろから絵里の声が聞こえ、振り返る里沙。

「たまには俺だって・・・ぇえ!?絵里ぃ?」

『早く起きるよ』と言おうとしたが里沙は言葉が続かなかった。

212 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:35

絵里が絵里じゃなくなっていたから。
いや、たしかに絵里は絵里なんだけど。。。
今までの黒髪ストレートのイメージとは全く違う茶髪のショートヘアー。
ホントに今までの絵里では考えられないその姿に理沙は驚いた。

「あ、でもまだ麻琴と亜依ぼん来てないんだぁ。」

見た目と違って中身の絵里はいつもと変わらない。
そのギャップにも理沙は戸惑いを抱いた。

「絵里?どしたの、その髪?」

「あ、気づいたぁ?エヘへ。切っちゃったぁ。」

いやいや、普通じゃない人でも気づくから。その変わりようは。

「高校生になるから軽くイメチェンってとこかな?!エヘへ」
213 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:35

明るく絵里は言った。
理沙は先ほど『中身の絵里は変わらない』と思ったが、
実際中身も少々変わっていることにまだ気づいていない。

「似合ってるぅ??」

そ、そんな笑顔で言われたら、、、。

「うん、すごい似合ってる。」

『似合ってる』と言われてさらに機嫌が良くなる絵里。

でも里沙は、、、
絵里の黒髪ストレートがかなり好きだった。


214 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:36



「里沙〜!!早いなぁ今日は!!
てかどこの女の子と話してるんだよ」

軽くニヤニヤしながら絵里の後ろ・・・俺の正面から登場してきたのは麻琴。
おそらく俺が、絵里や亜依ぼん以外の女に話しかけてると思ったんだろう。
なぜだか俺は女遊びが激しいキャラにされてるらしいから。

「おはよッッ!マコト!!」

絵里が麻琴の方に振り返る。

「え!?絵里だったの??」

予想通りのリアクションをありがとう、麻琴。

「な、なんでイキナリそんな短くなってんの?
ひょっとして、こないだ俺が・・・」

「高校生になるからイメチェンしてみたの!!」

絵里は麻琴が続きを言うのを制するように言った。


『こないだ俺が・・・』??
何のことだろう?
思い出せ!!
麻琴と絵里のここ最近の会話を・・・・

215 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:36

============== 


「あーまたそうやって暗くなる、、、。
大体、そんなに髪で顔隠してたら下しか見えないんじゃねーの?」

「そ、そんなことないもん。」


「思い切って金髪のベリーショートにでもしてみれば?
なんかポジティブになれそうじゃない?」

「嫌だよ、そんなのぉ・・・」



============== 

216 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:36

これだ!!
入試後、絵里が何日か落ち込んでて、
そのとき麻琴が元気付けようとしてこんなこと言ってたな。

てことは絵里は麻琴に言われたから・・・?(さすがにキンパ&ベリショではないが)

つまり絵里は、、、

そうか、そういうことか。
ずっと一緒にいたのに全く気づかなかったよ。
いつからだったんだろう。
亜依ぼんは知ってるのかな。
まぁ、別にそんなこと俺には関係ないけどね。
大体俺だってモテないわけではないし。
今まで付き合って数だって人並み以上にある。
絵里が誰に恋しようが、俺には関係ない。

217 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:37

「ねぇ〜里沙!!聞いてるのぉ〜?」

「ぁあ??」

急に話を振られてとても不機嫌な声で答えてしまった。

「だぁーかぁーらぁー・・・亜依ぼん!遅いねぇ〜って。」

「あ、あぁそうだね。どうしたんだろ」

「あいつは滅多に人を待たせないのになぁ。」


218 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:37

絵里が麻琴のことを・・・
だとしたら、絵里にとって俺は今、邪魔な人間なんじゃないかな。
俺さえいなければ、麻琴と絵里は二人っきりだ。
俺は今いないほうがいいんだ。

「お、俺、ちょっとトイレ行きたくなったから、
そこのコンビニ行ってくる。」

「あ、里沙!!俺もちょーどコンビニで買いたいものあったんだ。付いてくよ!」

と言って、麻琴が俺の後ろをついてきた。

これじゃ意味無いだろ。
それに俺は今、なぜか一人になりたいんだ。

付いて来んな。
219 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:37

「おい!」

麻琴がガバッと俺の肩に手をかけた。
そして、絵里に俺達の声が聞こえないくらいまで歩くと

「お前さぁ、今日あたり告ってみたら?
卒業祝いに思い切って!!」

ちょっとニヤつきながら麻琴は言った。

「はぁ??誰に」

「誰にって絵里に決まってるじゃん。
好きなんだろ?絵里のこと。」

「は、はぁ〜???何言ってんだよ!!俺が絵里のこと//ウグゥ」

「バカッ!!声でけぇよ!絵里に聞こえるだろ」

急に口を塞ぐから、俺は息が苦しい。
220 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:37

「ブハァッ!!離せよ!!
ったく。聞こえてもいいよ。そんなありえないこと。
大体、絵里は麻琴のことが好きなんだ。」

「ぇえ!?それはナイナイ!!絶対ナイ!!」


「なに二人で盛り上がってるの??」

「「ぅわ!!絵里!!?」」

後ろを振り返ると絵里がニコニコと立っていた。 

「い、いや別に、、、話聞いてた??」

苦笑いの麻琴。

「ううん、、麻琴が『ナイナイナイ!!!』って言って盛り上がってた所だけ」

きっと俺も苦笑い。
素直な笑顔なのは絵里だけ。

221 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:38

「そ、そっか、、、別にたいした話はしてないよ。
てか、絵里はどうしたの?」

「あいぼん中々こないし、絵里もコンビニでジュース買おうと思って。。。」

「あ、あぁなるほど。
ところでさぁー絵里って今好きなやつとかいんのぉ〜?」

バ、バカ、なに変なこと聞いてんだよ。
麻琴に聞かれたら絵里が困るだけだろ!!

「いきなりなにさぁ〜??
一応、いるよ?15歳だもん。」

『15歳だもん』っていう理由はイマイチ理解できないけど
いるって応えちゃうんだ。
222 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:38

「ええ??そ、そっかぁ。絵里いるんだぁ。」

「何でそんなこと聞くの??麻琴や里沙はいるの??」

「俺はいないけどぉ、、、里沙いるんだよな??」

「なっ!!何言ってんだよ!俺はいねぇーよ。」

「そんなこと言ってぇ〜里沙は気が付けば彼女いるんだもん!!
実はね、絵里、昔里沙のこと好きだったんだよ、、、」

「「えぇ!!?」」

里沙の心:ま、まぢかよぉ・・・何こいつイキナリ暴露してくれちゃってんだよ。反応に困るだろ!!

麻琴の心:ウッソー!!ウッフォー!!!わ!わ!どーなるんだ?この予想外の展開ッッ!!
さぁ、里沙、どうする?!うわー俺まで緊張してきたぞ!!

「でも、里沙モテルし、いろんな人とすく付き合うし
別れた人たちのことたくさん傷つけるからさ、、、」

「べ、別に俺は傷つけた覚えないケド。」
223 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:38

それはホント。
里沙はなぜか寄ってくる女の子たちに優しくしていただけだ。
彼女がいても、他の女に『遊ぼう』と言われると断らない。
それがどんなに女の子を傷つける行為なのか。
まだ中学生の里沙には女の子の気持ちを読むことなどできなかった。
人間は女性のほうが、身も心も先に成長するのだ。

絵里は幼馴染だからという理由で、
里沙が付き合ってきた子達、里沙を好きな子達の相談をたくさん聞かされたのだ。

「もういいの。絵里は今好きな人いるしね!」

224 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:39



「勝手に終わらせんなよ。
俺だって絵里が好きだよ。多分、昔から絵里が好きだった。
今まで付き合ってきた奴なんかより後にも先にも絵里が一番好きだよ。
よくわかんないけど、付き合う相手が絵里だったら絶対に傷つけることしなかったと思う。
だからもう一回俺のこと好きになってくんない?」

「・・・・そーやって大事なとこで決めるとことか、ホントカッコイイね、里沙は。
そーゆーとこ、次に付き合う人に見せてあげて。
それで、次に付き合う人は絶対に大切にしてあげて。
絵里はもう麻琴のことが好きだから、里沙の気持ちに応えられない。」

「そっか、、、わかった。」

225 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:39


「ほぇ〜。」

麻琴はこの約2,3分の間に二人の間に起きたことが中々整理できないままいた。
絵里の台詞の中に自分の名前が入っていたことでさえも。



「・・・・ん?えぇ?!今、絵里なんて言ったぁ??」

「あっっ」

気まずい・・・。絵里の顔はそういう顔をしていた。



226 名前:a unripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:39














227 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:40

―――――視点O後藤真希


「おじゃましまぁす」

日曜日 AM6:00

ごとーがミキティの家に着いたのと同時に梨華ちゃんは帰って行った。
きっとよっすぃーのところに行くんだろう。
そしてごとーはゆっくりとミキティの部屋のドアを開ける。


「ぉはょぅござぃます・・・・」

静かに挨拶をして入ってみたが、登場したのは膨らみのあるベッド。
床に敷いてある布団はおそらく梨華ちゃんが寝ていたと考えられる。
たたんで行けよ〜。奥さんになるんだろぉ〜!!!

顔は壁に向いていて見えないけど、愛しい美貴様は相変わらず寝ている様子。
ん?美貴様?ごとーは別にMじゃないよ?オシオキキボンヌなんて思ってなんかいないよ??

とりあえず、ごとーは梨華ちゃんが寝てたと思われる布団の上に正座で座り、
ミキティの睡眠を見学する。
実際、ミキティの家に来て、何をすればいいのかなんて考えてもいなかったのだ。
228 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:40

「ぅぅ、ん」

うわ!!イキナリこっち向いた!!!!!
寝返りかな??
いや、目が軽く明いてる。いつもか?

「ミ、ミキティ?」

「ご、、、ちん?」


ごとーの勘違いでなければ今、目が合っている気がする。


「ぉ、おはよぅ・・・」

「おはよう、あれ?ごっちん泊まってたっけ??」

体をゆっくりと起こし、目を擦りながらミキティは言った。
きっとまだ頭が朦朧としているんだろう。

「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」

しばし沈黙。

229 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:40

「あ!!」

「んぁ!」

「なんで、ごっちんが美貴の部屋にいるのさ!!梨華ちゃんは?何しにきたの?!」

「わっわっ!!ちょっ!痛いって!!」

まくら、ぬいぐるみ、TVのリモコン、ケータイなどなど
ベッドの上にあるもののほとんどをごとーへ投げ、
布団を頭ごとかぶってしまった。
布団をかぶってしまうのはとっても可愛い行動なんですが、
リモコンとケータイは素で痛いデス。

「ゴメン、いきなr」
「帰って!」

どうやら、あやまらせてもくれないみたい。
でもそう簡単にごとーだって負けないよ。

「とにかくきいてほしいんだ。」

「さっさと帰って。」

布団をかぶっているからなのか、ミキティの声はくぐもっている。
230 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:41

「すぐに帰るから、ちょっとだけ聞いて。」

「・・・・・・・・・」

反応はなし。布団は膨らんだまま。
『聞いてほしい』とは言ったものの、何を聞いてほしいのかわからない。

と、とりあえずっ

「ごとーはミキティのことが好き。」

かすかにピクッと布団が反応した気がした。

「今更遅いかもしれないけど、ほんとにミキティのことが・・・」

「もう遅いよ!!」

ごとーの言葉を遮るように布団ごとガバっと起き上がりこちらを睨みつけるミキティ。

「遅いと思ってるんだったらなんで今更言うのさ。美貴、ずっとごっちんのこと好きだったのに。」

言いながらだんだん潤んでくるミキティの瞳。
それでもミキティは絶対ごとーから目を逸らさない。
231 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:41



「最初はごっちんから美貴に近づいてきたくせに。」

ごとーはミキティの勢いに負けて目を逸らしそうになるが必死にがんばってミキティを見つめている。
なんて言っていいのかもわからないから、ごとーなりのせめてもの強がり。

「はじめの頃は、きっとこのままいつか付き合って、いつかは別れるかもしれないけど、
そういう普通の恋愛をしていくんだって思ってたのに。」

強気だったミキティはだんだん弱くなってきて、下を向いてしまった。

「・・・大学生の頃、梨華ちゃんから聞いてたごっちんの性格は、
合コンとか飲み会とか大好きで、いろんな女の子と遊んだりしてるって聞いてて、
美貴も、ただ遊ばれてるんだって思ってたの。
別に美貴はそれでもいいって思って、、、まだ大学生だしいろんな人と付き合うのもいいなって。
でも、何年も2人で映画行ったり、買い物行ったり、、、ただ家でのんびりしたり・・・。
気づいたら二人で教師になってて。
それでも、どんなに一緒にいてもごっちんは特別なことは言ってもくれないし・・・してもくれない。」

ミキティの目から一滴、何かが布団に落ちた気がした。

もちろん、気のせいでなかったらきっとそれは涙。

232 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:42

10秒ほどの沈黙。

ごとーは何を言っていいのか、未だにわからない。

「やっぱり、ごっちんは何も言ってくれないんだね。」

「ぁ、ぇっと、その」

顔を上げたミキティはやっぱり目から頬までにかけて一筋の涙の後があった。

「もういいよ。帰って」

「あ、いやっ」

「帰って!!」


233 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:42

―――――視点O藤本美貴

沈黙。

男らしくない。
結局何も言えないんだったら早く帰ってよ。
いつまで経ってもウジウジして。

「大嫌い」

「え?」

「嫌い。ごっちんなんか大嫌い。早く帰って。」

「・・・・」

「・・・・帰って」

「わかった。」
234 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:42

ほらね。

ごっちんはゆっくりと立ち上がった。

やっぱりこの人は期待を裏切る。
ホントは昨日、家に来てくれたのだって、すごくうれしかったのに。
今だって、、、ずっと一緒にいてほしいのに。
美貴が『帰って』って言うのがいけないんだよね。
美貴が素直じゃないから。
ホントはごっちんのことが今も大好き。
大嫌いなんてウソ。
行かないでよ。

235 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:42











あれ??なんか暖かい?
なんだろう。なんか落ち着く。
あ、ごっちんだ。
今美貴、ごっちんの腕に包まれてる。
目の前にはごっちんの背中。

「大好きな人が号泣してたら『帰って』って言われても帰れるわけないじゃん。
泣き止むまでずっと一緒にいてあげる。」
236 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:43



そっか。美貴、泣いてたんだ。
全く気づかなかった。
あ、ホントだ。
しゃっくり出てる。
そんなに泣いてたんだ。

「でもさ、できれば、、、ミキティが泣き止んでもずっと一緒にいたいんだけどさ。」

ごっちんの声が肌を伝わって直接胸に届く。すっごい心地いい。
でも、やっぱりこの人は男らしくない。

237 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:43

「やだ。」

「え?」

「『できれば』な、んて、ヒック、ヒック、言わな、い、で。ずっ、ずっと一緒に、い、いてよ」

ぎゅっとごっちんの背中に腕をまわす。
それにあわせてごっちんも腕に力を入れてくれた。


238 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:43



どのくらいそうしてたんだろう。
気づいたら美貴は泣き止んでてて、
でもごっちんの腕の中が心地よすぎて、ココから出る気にはならない。
ちょっと眠くなってきちゃった。
チラっと時計を見ると七時ちょいすぎ。
まだこんな時間なんだぁ。
そりゃ眠いなぁ。
寝ちゃうかも、、、、

「あのさっ」

「んん?」

ごっちんがいきなり口を開いた。

「さっきは、頭の中が整理されてないままただ『好き』とか言って、
中学生の告白みたいになっちゃったんだけど、
今度はキチンと話すから、ちょっと聞いてくれる?」

コクっと首をごっちんの肩に落とす。
239 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:44

「学生のとき梨華ちゃんから、俺のことをいろいろ聞いてたって言ってたけど、
ミキティに会ってから、他の子と遊ぶなんて全くしなくなったんだよ。
ミキティは、俺達がよっすぃーと梨華ちゃんのことがきっかけって思ってるかもしれないけど、
ホントは初めて合コンでミキティを見たときから好きだった。」

そ、そうだったんだ。

「ミキティは可愛いし、優しいし、ホントにドンドン好きになっちゃって、
でも、だから俺にミキティなんか守れないって思ってて
本気でミキティが大切だったから、軽い気持ちでエッチとかもできなくて。
付き合うのだって簡単かもしれないけど、きっと簡単に傷つけるんじゃないかって思って。」

ぎゅっとごっちんの腕に力がこもったのがわかった。
抱きしめられてるから、ごっちんの表情は見えない。ちょっと勿体ないかな。

「そんなこと考えてたら、学生おわっちゃって、気づいたら就職もしちゃって。
もうわけわかんなかったよ。こんなに自分に勇気がないなんて知らなかったからさ。
俺だって、いつか付き合っていつかは別れるんだって思ってたらさ、
まさかこんなに大恋愛になるなんて。」

だ、大恋愛って。
ちょっと恥ずかしいじゃん。
240 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:44

「ミキティのこと愛してるよ。

いつかは一緒によっすぃーと梨華ちゃんを追おう。」


「ぅふっ。ごっちん、それってプロポーズ??」

「あ、なんか通り越しちゃった?」

体を少し離して、目を見詰め合って、軽く笑う。

一瞬、時が止まる。目を閉じて、唇を重ねた瞬間。
241 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:44


やっと。やっとたどり着いたのかな。
いや、これから始まるのかな。

なんかうれしくてしょうがないや。





242 名前:a ripe story 8 投稿日:2006/05/02(火) 23:44













243 名前:ダヂー 投稿日:2006/05/02(火) 23:45

はい、大変お待たせいたしました(ぇ
4月はなんと更新無し!!
一番最初の『更新速度は週1程度』はどこにいったのやら。
でも、今回の更新は結構大量のつもりですよ?(苦笑
きちんと読み返してないから、文がおかしいところもあるかもっっ(←ダメ作者。
ところでそんな長い休憩中にモーニング娘。さんは大変残念(?)なお知らせがありましたね。
この話にも小川さん出演中だし、コンコンもこの先出演しないとも言い切れないから、
軽く困ってしまってますが、話を変更するつもりは今のとこないです。
でも、モーニング娘。に二人がいなくなるとかなり寂しくなるなぁ。
ってなんかブログみたいになってきたからこの辺でキリます!(笑

244 名前:ダヂー 投稿日:2006/05/02(火) 23:45
たくさんのレス、ありがとうございます。

>>204名無飼育さん
同時に全く別の二つの話が進んでるんでね、
ダヂーもたまに頭が痛くなりますが、これからも宜しくお願いします。

>>205名無飼育さん
ひょっとしたら今回も同じ感想になってしまうかもしれないデス・・・orz

>>206名無飼育さん
ごっちんは今回、ごっちんなりにがんばりました!!
褒めてあげてください。

>>207名無飼育さん
進展が遅くてすみません。更新も。みんなへたれで、作者ものんびり屋で、、、。

>>208 >>209 名無飼育さん
ホントお待たせいたしました。
こんな話を待っていてくださってありがとうございます。
どんなに更新が遅れても絶対に放置だけはしないつもりなので、
これからもよろしくおねがいします。

245 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/03(水) 07:14
更新キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ずっと待ってました!
246 名前:ry 投稿日:2006/05/03(水) 20:37
更新お疲れ様です。
ヤバイですハマりました。頑張って下さい
247 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/04(木) 20:55
ちょwえりりんwww
バカ過ぎて大好きw
この過去編が現在とどう繋がって、最終的にどうなるか楽しみです。
248 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/17(水) 22:30
そろそろ続きが読みたいデス・・・
れなえり気になるよ〜
249 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/12(月) 00:12
放置はしないという言葉を信じてまだ待ちます
250 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/25(日) 14:39
まっっっっっっっってますよ!!
251 名前:ダヂー 投稿日:2006/08/13(日) 15:25
ダヂーです。ずっと放置してて申し訳ない。たくさんのレスありがとうございます。ただレス返しわ更新するときに、、、。ごめんなさい。とりあえず生存報告でした
252 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/01(金) 23:23
作者さんの生存報告きてたー!!!
嬉しいです、更新いつまでも待ってます!
253 名前:ダヂー 投稿日:2007/01/22(月) 20:12


更新します。


254 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:13

高校入学前にはいろいろとあったなぁ。


あたしはあの時、運良くか悪くか、寝坊をしていて、
後から絵里がくわしく話をしてくれたんだけど。



絵里は最初、麻琴に勢いで気持ちを言ってしまったが、大して気にしていなかった。
言ってしまったものはしょうがないし、別にこれから付き合ってほしいというわけでもなく、
ただ今までと変わらず、ずっと幼馴染でいてほしかったようだった。
でも、麻琴が変に意識して、絵里を避けるようになり、
里沙も一応フラれた感がありなんとなく絵里を避けるようになった。



里沙にも麻琴にも距離を置かれ、
一番かわいそうなのは絵里だった。

255 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:14


亜依は今、自分のベッドに横になりながら考えていた。

絵里と里沙、麻琴、、、。

ずっと一緒だったのに・・・いや、今でも4人は部活が一緒なのに、
4人で話すことなんて全くない。

家だってみんな近いのに。

そりゃあ、麻琴には高橋先輩がいるし、あたしにも

「どうした?難しい顔して。」

そう、今あたしのベッドの3分の2を占領しているこの人がいる。

「別にぃ〜。おはよう、いつ起きたのぉ?」

「2、3分前かな。
なんか、考え事してるみたいだったからさー。
なんかあったの?」

なんて言いながら優しく抱きしめてくる。
ちょっと前までは狼みたいだったくせに・・・。

256 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:14



「なんもないよ。
ちょっと絵里のこと考えてただけ」

そういいならが素直に腕の中に納まってるあたしもどうかと思うけど。

落ち着くんだもん。


「亀井?あぁ、れいなのこと?」

「とかかな?
あと、麻琴や里沙のこととかさ。」

ののにはあたしや麻琴がその3人の中に起こったことはほとんど言ってる。
だからあたし達がほんとは仲が良かったことも。

「普通さぁ〜彼氏の腕に抱かれたあとに、他の男の名前出すぅ〜?怒るよ?」

とか言いながら腕に力がこもる。
もちろんふざけてってわかるけど、ちょっと真面目に痛いんですけどぉ。


257 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:14




「また4人で普通に遊べる日が来るといいなぁ。」

「しかとかよ。
しかも麻琴と里沙と遊ぶのなんて許さねーよ!!」



はいはい。



258 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:14




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





259 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:15


最近、妙に邪魔な人がいる。

「もうみんな帰っちゃったよ〜。
まだ残って何してるのー?」

ほら着た。


「べ、別になんでもないですよ。
今日の記録をとっていただけです。」

そう、私はサッカー部の新人マネージャーだから、
みんなが帰ったあと、部室で今日の記録をまとめるのが日常。


260 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:15




でも、最近そのマネージャーの仕事の邪魔ばっかりする人がいる。

「そっかぁ〜、えらいね!」

そう、この人。新垣先輩。

この人は前までほとんど部活に来なかったくせに、
最近はなぜか毎日真面目に部活にはげんでいる。

そして、部活が終わって、みんなが帰ったあともずっと残ってる。

「先輩は帰らないんですか?」

「可愛いマネージャー1人を部室に置いて帰ることなんて心配でできないよぉ。」

明らかにからかっている口調。
ほんとに嫌になる。

「大丈夫なんで、どうぞお帰りください。」

「あーぁ、冷たいねー。
ねーねー!!さゆはなんでサッカー部のマネージャーになったの?」

「な、なんでそんなこと新垣先輩に言わなくちゃいけないんですか。」


261 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:15

中々帰ろうとしない。
もぉ、記録が進まないじゃん!!

「いいからぁー教えてよー!!」

新垣先輩は駄々をこねるように言った。
しっかりしてるようで案外ガキっぽい感じもある。

「・・・小川先輩に一目惚れして、入ったんです。」

「麻琴?」

「はい。見学に来たとき、すっごいかっこよくて、一目ぼれしちゃったんです。
でも、入部してすぐに、あたしの幼馴染の愛ちゃんが彼女って知って・・・。
今じゃ正直、なんでサッカー部のマネージャーやってるのかわかんないですよ。」

262 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:16



あれ?
あたし何でこんなこと新垣先輩に話してるんだろう。
美貴ちゃんやれいなにしか言ってないことを・・・。

しかもなんか新垣先輩、怒った顔ようなしてる?



「また麻琴か・・・」
と、小さく里沙がつぶやいたことをさゆみは気づかなかった。



263 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:16








☆★☆★☆★☆★☆★







264 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:16


「ねぇー!!あれ、買ってよぉ!!」

「はい無理無理ぃー。買わない。」

「なんでさぁ!!れいにゃバイトしてるんでしょぉ??」

「バイトしてるってゆーけど、俺は、まだ高校生なの!!お前と同じ学生なんだよ!
自分のお小遣いで精一杯なのに、なんでお前におごらなくちゃいけないんだよ。」

「れいにゃのケチぃ〜!!!」


と言いながら俺の腕をつねる。
いやまぢで痛いから。

265 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:16

コイツは、道重小春。
そう、さゆの妹だ。

今日はバイトも他の予定もなくて、まっすぐ家に帰ってきたら笑顔で待ち伏せていた。

「どっか連れてってv」

あ、もちろん『v=ハート』ね。

めんどうくさかったのに母さんが
「いいじゃない、どうせバイトも休みなんだから、なんかおごってあげなさい。」

って余計な一言を放ち、この中学1年のガキとウインドウショッピング中。。。


266 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:17

「ねーれいにゃぁー。
おなかすいたから何か食べよぉ??」

「あーわかったから、腕をつねるな!!」


しょーがない、ファミレスでパフェでも奢るか。


コイツがなんで俺のことれいにゃって呼んでるかって?

小さい頃から俺ら4人(さゆ・愛ちゃん・のんつぁん・俺)にくっついてて、
みんなの真似して「れいな」って呼ぼうとしても呂律が回らず「れいにゃ」になっちゃって
今でもそう呼んでる。

267 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:17



************



268 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:17


絵里は今日、部活をなんとなく早めに抜けて一人で買い物をしてる。
どーせマネージャーなんて一人くらいいなくても部活に支障はない。

「はぁー。」


最近、人生に刺激がないなぁ・・・。

とりあえず、、、恋したいよぉ。


高校2年生で、彼氏がいなく、特に好きな人もいない女の子は、大抵同じことを言うのだ。


とりあえず良く行く古着屋に行って、ある程度見たらお店を出て、、、

帰ろう。


別に行くところもないし。

269 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:17

「あれ??」

ファミレスの窓側の席は外を歩いていると、もろ見える。

「あの子、確かぁ。。。」

れいなだ!!さゆの幼馴染のれいなだ!!

あ、女の子といる。
残念ながら女の子は窓に背を向けているから、顔は見えないけど。

あ、れいな気づいた!!

270 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:17



************




271 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:18


「れいにゃ〜おいしいよ!!ありがとうー♪♪」


「はいはいー。
・・・ってあれ??」


や、ばい、、、『亀井絵里』だ。
こっち見てる??

いや、むしろ目合ってる?

うわぁ!!
手、振られてる。

か、返さなければ。

俺も軽く手を振る。

272 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:18


「どーしたの??れいなにゃ?」

「いや、別に友達がいただけ」

「ふーん。」


小春は特に気にする様子もなく、パフェを食べ続けている。

絵里先輩はニヤニヤしながら去って行った。



ひょ、ひょっとして、、、勘違いされた??

273 名前:a unripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:18









274 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:18

「実際、どこに惚れたのぉ?」

「プロポーズのセリフはぁ?」


今、私は自宅ではなく親戚の亀井家の絵里の部屋にいる。

そして、そこの娘の絵里と近所にすんでる加護亜依の二人の従姉妹にいろいろと質問攻めにあっている。


「だぁかぁらぁ〜眠いんだから寝かせてよねー二人とも!!」

「だってぇー」

「気になるんだもん!!」

275 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:19

そりゃ、従姉妹が自分の担任や顧問をしている先生と結婚するのは気になるだろう。

「もー寝るの!!亜依も家に帰りなさい!!」

「やーだよ♪今日は絵里の家に泊まるって言ってきたもん!!」

「まったくぅ、、、」

「じゃあさ、きっかけだけ教えて!!プロポーズの」

と絵里が身を乗り出して聞いてきた。


「しょーがないわねぇ、ちょっとだけね」

梨華も乙女なので、ちょっと誰かに話したい気持ちがなかったわけではない。



276 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:19



************




277 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:19


それは、とある平日。






朝から恋人と喧嘩をして、機嫌がいい人なんていない。
しかも、仕事場で喧嘩。



2人はその日、くだらないことで朝から喧嘩をしていた。


読者様は頭をこの物語の初期にもどってほしい。

278 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:19


***

「終電ないから親戚の家行ってなにが悪いのよ。」

「バカヤロ!!俺は亀井の担任なんだぞ!」

「バカって何よ!ほんと、口が悪いんだから!!それでも教師なの?国語の勉強でもしたら?」

「なに、小学生みたいなこと言ってんだよ!!」

***

279 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:19

とまあ、こんなくだらない喧嘩。


その日は2人とも顔を合わせたくないためか、放課後まで用事がない限りひとみは体育教官室、梨華は保健室で過ごしていた。


280 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:20

「梨ー華ちゃん♪一緒に帰ろう!!」

もう、そんな時間かぁ。

ほぼ毎日6時くらいになると美貴ちゃんが迎えに来て一緒に帰る。

そして、よくあるのは、二人で居酒屋へGO!!
なんかね、教師ってストレスたまりやすいのね。
だからこうやって週に1回くらいは二人で飲みに。

281 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:20


「梨華ちゃん、今日機嫌悪くない?」

ニヤニヤしながら美貴が梨華に訪ねた。

「べ、べっつにぃーそんなことないよ。」

「梨華ちゃん、わっかりやすいんだよ〜。
どーせまたよっちゃんと喧嘩でもしたんでしょ?」

「もう!!知ってて聞いてきたんでしょ?」

梨華ちゃん眉毛八の字になってるぅ
なんて言いながらからかってる美貴。

282 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:20

「そーゆー美貴ちゃんは機嫌良すぎなんじゃない?」

ニヤニヤしてた顔がデレデレ顔に一転。

「えへへ〜。」

「どーせごっちんとなんかあったんでしょ??」

「まー今度の土曜日2人で映画行くけどぉ別に大したことはないよー♪♪」

「はいはい、デートね。よかったねー。」

この手の話題は軽く流さないと、話が伸びてしまう。

「んもー!!梨華ちゃん、冷たいぃ〜vv
それにデートォじゃないよぉ〜
美貴達付き合ってないんだからさあ♪エヘへ」

283 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:20


美貴ちゃんは、ごっちんを含め他のひとの前ではこんなことないけど
あたしの前ではめちゃくちゃ恋する乙女になる。
乙女すぎて、可愛いを通り越し少しきしょい。

そういえば、土曜日はあたしたちもデートだっけ。


「ね〜梨華ちゃんったら!!」

「は、はい??」

「ほら、電話着てるよ。」

美貴ちゃんが指差した先には赤く点滅をして自己主張をしている携帯電話。

「ああ、ありがとう」

284 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:20

あ、よっちゃんだ。

『もしもし?』

「なに?」

『あの〜その・・・』

285 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:21


「なになに?よっちゃんから〜?」

酔った美貴ちゃんがあたしに絡んでくる。

『あれ?ミキティもいるの?』

「だからなによ?」

『えっと、謝ろうと思って』

「なんで?」

『いや、喧嘩したままだと仕事にも支障が』

「そんなために電話したの?」

『だって、俺悪くなくない?』

「もういい!!安心して、仕事には支障がないように接するから。」

ブチッ

286 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:21


はあ、なんかあたしイライラしてるかも。


「な〜にそんなに怒ってるのぉ?梨華ちゃあん♪
よっちゃんがかわいそお〜」


隣の人は完全に酔ってるし。



287 名前:a ripe story 9 投稿日:2007/01/22(月) 20:21







288 名前:ダヂー 投稿日:2007/01/22(月) 20:21


どうも、作者です。
今さら更新しても読んでくれる方なんかいるのか、
ちょっと不安ですが一応更新しました。
ようやく新しいパソコンを購入したので
更新再開することにしました。
まずは少ないですけど、
これからは定期的に更新できるはずなので。


289 名前:ダヂー 投稿日:2007/01/22(月) 20:21



>>245 名無飼育さん
今回はさらにお待たせしました。・゜・(ノД`)・゜・。

>>246 ryさん
どうもありがとうございます。
これからがんばります。

>>247 名無飼育さん
えりりんは、とっても純粋でにくめないキャラです。
もっと好きになってあげてください(*´д`*)

>>248>>249>>250>>252 名無飼育さん方
ほんとにお待たせしました。
まだこの小説のことを覚えていただければ読んでください。


たくさんのレス、どうもありがとうございます。



290 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/22(月) 21:47
キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
まってましたよ!!!待ったかいがありました
これからも頑張って更新して下さい。
291 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/22(月) 22:17
キタワァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*
って、まだ見てないけどw
今から見ます!!!
292 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/25(木) 09:48
れなこはもいいけど、れなえりにはならないのかなぁw
293 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/26(金) 03:17
藤本先生と後藤先生をどうぞご贔屓にw
乙女ミキティ萌え萌えですよー!!
強気で天邪鬼な女とマイペース男ってカプは超ツボです(*´艸`)
これからも期待してるので頑張って下さいね!
294 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/19(火) 01:21
待ってます
295 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/20(金) 21:30
色々あっても帰ってきてくれると信じてます

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