N.G
- 1 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/28(水) 08:13
- 藤本、石川、高橋、新垣 他
アンリアル
- 2 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:14
-
きっと、方法なんて何でも良かったんだ。
- 3 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:14
-
プロローグ
美貴は全体重をかけて体当たりをした。
「どう・・して?」
(そんなの美貴が聞きたいよ)
ナイフが刺さった胸。
数秒の沈黙。
呻き声とともにその場に崩れ落ちた。
苦し紛れにナイフを胸から抜くと夥しい血が噴き出した。
- 4 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:15
- 1
ろまんてぃーくこいの♪
「愛ちゃん携帯鳴ってるよ」
「美貴ちゃんからやから変わりに出といて!」
「やだよ〜 藤本さん怖いし 愛ちゃんも早く出ないと後が怖いよ」
「ガキさんの方が近いやろ」
「鳴っているのは愛ちゃんの携帯だから」
しじょーさいだいの♪
「も〜ガキさんは面倒くさがりなんやから」
どっちがだよという里沙のぼやきを愛が気づくはずも無く、渋々起きあがって携帯に手を伸ばす。
- 5 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:16
- 「もしもし」
「・・・・・・・」
「美貴ちゃんやろ?」
「あ、あい」
「どーしたー?」
「美貴・・やっちゃった」
「やっちゃったって 何を?」
(愛ちゃん 美貴ちゃんなんだって?)
電話を受ける愛のただならぬ様子を察したのか里沙が心配そうに声をかけた。
- 6 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:17
- 「ガキさ・・ん いるんだ」
「うん 今 おこたで寝そべってた」
「相変わらず 仲良いんだ」
「そんなことないよ」
「無くもないよ」
「・・・・・」
「美貴ちゃんどーしたの?」
「何で・・もない」
「何でもないわけ無い。美貴ちゃん声震えてるよ」
「だから何でも無いって!!」
思わず携帯を離す愛を心配そうに見つめる里沙。
(大丈夫?)
ゼスチャーで心配する里沙に
(大丈夫やよ)
愛は笑顔で答える。
- 7 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:17
-
「ごめん・・大きい声だして」
「美貴ちゃん 何をやっちゃったの?」
「・・・・・」
「美貴ちゃん!!」
「おやすみ 愛ちゃん」
「美貴ちゃん!」
「・・・・・」
トゥー トゥー トゥー
- 8 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:18
-
「切れちゃった」
「藤本さん どうしたの?」
「声 震えてた」
「震えてたって どーしたの?」
「やっちゃったって」
「だから藤本さんは何をやっちゃったのよ」
「そんなの あっしが知りたいわ」
そういう愛はとこたつの中に潜り込んだ。
- 9 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:18
-
テレビからは大御所芸人が休みなく話す声。
「まったく、良く喋るわ」
- 10 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:19
- 「ガキさんさー」
「・・・・・」
「聞いてる?」
「聞いてますよ〜」
「あっし 今から出かけても良い?」
「寒いからやだよー」
「あっし1人で行くから ガキさんここで待ってて」
「1人でって どこへ?」
- 11 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:20
- 「美貴ちゃんの携帯」
「え?」
「さっきからリダイアルしてるのに全然・・・」
「愛ちゃん?」
「あっし いかなきゃ」
「行くって」
「だから美貴ちゃんが・・」
「・・・・」
「・・・・」
「だったら私も一緒に」
「ガキさんはここにいて」
「でも・・・・」
「美貴ちゃんちについたら電話するから」
「・・・・」
「・・・・」
- 12 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:20
-
「だって今日はクリス・・・」
「ごめ・・・ん」
愛は里沙に背中をむけてつぶやいた。
- 13 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:22
- 「こんな格好で行ったら風邪引いちゃうよ」
玄関でブーツを履くのに手間取っている愛に里沙は優しくマフラーを巻いた。
「ガキさ・・・ありが・・」
「お礼はあと、あと」
「じゃあ 行ってくるね」
里沙は勢いよく玄関を飛び出した愛を寂しそうに見守った。
- 14 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:22
-
「今日は二人で一緒にいるって言ったじゃん。」
- 15 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:23
-
そんなこと言ったら愛ちゃんはいったいどんな顔をするんだろう?
(マメはたかはしと違って大人だね)
そう話す石川さんの声が頭に浮かんだ。
私は大人なんかじゃない!
結論を出すのが怖かっただけ。
頭の中で藤本さんと私を天秤にかけてみた。
そんなのあたしだって藤本さんを選ぶ。
里沙はこたつの中で声を殺して泣いた。
- 16 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:23
- ↓
↓
好きか嫌いかで言ったら、きっと好きなんだと思う。
でもウザいかウザくないかで言ったら圧倒的にウザいんだけどね。
- 17 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:23
-
- 18 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:24
- 2
愛は運良く通りかかったタクシー乗っていた。
何度か渋滞にはまりながらも愛は美貴のマンションに到着した。
- 19 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:24
- 玄関に付くとインターフォンで美貴を呼び出す。
プー♪プー♪
・・・・
・・・・
- 20 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:24
- 「美貴ちゃん?あっし」
「・・・・・・」
カチャ
玄関のドアが静かに開いた。
- 21 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:24
-
愛は美貴の住む18階に行くためにエレベーターに乗り込んだ。
16階より上は直通のエレベーターで行ける。
高速エレベータの宙に浮くような感覚にふらつきながらも美貴の部屋に愛はたどり着いた。
- 22 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:25
- ピンポーン♪ピンポーン♪
- 23 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:25
- ガチャ
「あらー いらっしゃい」
愛は何故か目の前にいる梨華に混乱していた。
「あの〜」
「さぁ あがって あがって」
「あの〜美貴ちゃんは?」
「良いから早く」
- 24 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:26
- まったく分けが分からない。
何で石川さんがここにいるの?
愛は梨華に促されるままリビングに入った。
そこには薄笑いを浮かべる美貴がいた。
- 25 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:26
- 「45分 美貴の勝ちだね」
時計を見ながら美貴は梨華に言った。
「ちぇっ 負けちゃった」
そんなセリフを言う梨華もなんか全然悔しそうに見えない。
- 26 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:27
- 「あの〜美貴ちゃんがやっちゃったって」
「良いから高橋もそこら辺に座って」
- 27 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:28
- 梨華に言われるまま美貴の前のソファーに愛は座った。
「美貴ちゃん 大丈夫なの?」
「ミキティ 高橋マジで心配しちゃってるよ」
「ヘヘヘ」
美貴は恥ずかしそうに鼻をこすった。
- 28 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:28
- 「笑い事やない」
愛は今にも泣き出しそうだ。
「別に美貴、愛ちゃんなんか呼んでないもん」
「そ、そんなー」
愛は悔しさで拳を握りしめた。
- 29 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:29
- 「もー、ミキティもそんな冷たくしないの」
「だって愛ちゃんの顔見ると美貴からかいたくなるんだもん」
美貴は梨華の膝の上に座りながらそう言った。
梨華は優しく美貴の髪を撫でている。
愛は梨華と美貴のただならぬ雰囲気を察しその場から逃げようとしたが体が動かない。
- 30 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:30
- 「うわー 高橋怖い目してる。もしかしてミキティのこと好きなの?」
「そ、そんなことないです」
愛は顔を真っ赤にしながら怒った。
当事者の美貴を見るとなぜかそんな愛をニコニコ笑いながら見守っている。
- 31 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:30
- 「ミキティ良かったね〜 高橋はミキティのこと大好きみたいだよ」
梨華は美貴の耳に息を吹きかた。
「あっ」
美貴は思わず声を漏らす。
「あ、あっし帰ります。」
- 32 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:31
-
カチャ
- 33 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:31
- 「愛ちゃん待って」
リビングのドアを開けて帰ろうとした愛を美貴の手が掴む。
美貴は強引に愛を振り向かせた。
愛は泣いていた。
- 34 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:32
- 「あっし、美貴ちゃんが本当に心配だった・・・んやよ」
「ご、ごめん」
「あ、あっし帰る」
「何で?美貴のこと心配じゃないの?」
「だって、美貴ちゃんには・・」
「ふ〜ん 愛ちゃんは美貴がどうなっても良いんだ」
「二人してあっしをバカにして どうせまたからかいたいだけなんやろ?」
- 35 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:32
- 「ち、違うよ 高橋」
心配して梨華も近づいてきた。
「ご、ごめん高橋。まさか本当に・・・」
- 36 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:33
- 「ややこしくなるから梨華ちゃんは黙ってて!!」
「ひど〜い」
美貴に怒鳴られて凹んだ梨華は絨毯の上にひまわりを手で書いていた。
愛も梨華の芝居じみた凹み方に思わず笑みを漏らす。
- 37 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:33
-
「あ、愛ちゃん今笑った?今笑ったっしょ?」
「笑ってない!あっしは怒ってるんだから」
「ふーん 泣きながら怒ってるんだ」
「泣いてない」
愛は目を袖でこすりながら反論した。
- 38 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:33
- 「泣いてるし」
・・・・・・・
- 39 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:33
- 「美貴ちゃん ホントは大丈夫だよね?」
「・・・・」
「あっし、家に帰らなきゃ」
「帰っちゃやだ」
愛は初めて美貴のこんなに甘えた声を聞いた。
「あっしはもう騙されないから」
「・・・」
- 40 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:34
- 「美貴ちゃんからの連絡はいつもすごーく嬉しいけど・・・」
「けど?」
「いつも、すごーく悲しい」
- 41 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:34
- ↓
美貴ちゃんこれ以上あっしに構わないで、あっしに笑いかけないで。
ほんの少しの見返りの為に振り回されるのはもう嫌だから。
↑
- 42 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:34
- 「ご・・めん」
「美貴ちゃんがあやまらないでよ あっしが勝手に・・」
「勝手に?」
「な、何でもない」
- 43 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:36
- 「じゃあ 美貴ちゃん帰るね」
「・・・・」
「ガ・・・ガキさんが家で待ってるから」
「・・・・そっか」
- 44 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:37
- 愛のその言葉を聞くと美貴はその場に立ちつくした。
「ミキティ 高橋帰っちゃうよ?良いの?」
「・・・・」
「もう ミキティったらつまんない」
そういうと梨華は愛を追いかけた。
- 45 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:37
- 玄関で靴を履いている愛の頭に激痛が走った。
見上げるとそこには梨華がいた。
「このまま帰れると思ってるの? 」
「えっ?」
朦朧としながらも立ち上がろうとする愛の口を梨華はハンカチでふさぐ。
「な、何を・・・」
遠くなる意識の中で何故か愛は美貴と昔行った遊園地のことを思い出していた。
- 46 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:38
- ↑
結果は分かっていた
ただ後回しにしてただけ
↑
- 47 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:38
-
- 48 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 08:41
- 1回目の更新を終わります。
エロ含みかつ黒キャラクターの為。次回以降はsage進行で行くつもりです。
完結はまだ先になりますがストックは結構あるためマメに更新して行きますのでよろしくお願いします。
- 49 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/28(水) 10:25
- 面白そうなの発見!!
次回更新楽しみに待ってます
- 50 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:24
- 3
ドスン
衝撃に気づいた美貴は玄関に急いだ。
「愛ちゃん!!」
愛に近づこうとする美貴を梨華が遮った。
「寝てるだけだから大丈夫だよ」
「梨華ちゃん 愛ちゃんに何したの?」
「ミキティにしては随分てこずっていたみたいだから、少し協力を」
「そんなこと美貴は頼んでない」
美貴は梨華を突き飛ばすと愛に駆け寄った。
- 51 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:24
- 「愛ちゃん 愛ちゃん大丈夫?」
美貴が声をかけるも愛の反応は全くない。
「これ嗅がせたからしばらくは起きないと思うよ」
「何てことを・・・」
「そんなことよりミキティも手伝ってよ 愛ちゃん結構重いんだよ」
- 52 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:25
-
「美貴の愛ちゃんに・・・・」
梨華を睨み付けた。
そんな美貴の視線に梨華はウインクで返す。
「ちっ」
今は愛をベッドに運ぶのが先だ。
バン
握った拳を壁に叩きつけると愛の頭の方に回って持ち上げた。
- 53 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:26
- 「梨華ちゃん 足が当たらないように気をつけて・・・」
「よし」
梨華と美貴は何とか愛をベッドルームに運んだ。
「愛ちゃんごめんね。こんなことになって」
- 54 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:26
- 「あたし 水もってくるね」
そう言うと梨華はベッドルームから出て行った。
ガチャ
- 55 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:27
-
「美貴さー」
美貴は眠っている愛に話しかける。
「きっとガキさんに嫉妬してたんだよね」
・・・・・
- 56 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:27
- 「あまりにも二人がお似合いでさー いつも一緒にいるし」
・・・・・
「でも少しだけ優越感も感じていたんだよね」
・・・・・
- 57 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:28
- 「愛ちゃん 美貴の言うことなら何でも聞いてくれたし」
・・・・・
「愛ちゃんってさ、ガキさんには嫌ってはっきり言うのに・・」
・・・・・・・・・・
「美貴には絶対嫌って言わないよね」
・・・・・・
「だから絶対愛ちゃんは美貴を選んでくれるって」
・・・・
「ちょっと優越感感じてたんだ」
- 58 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:29
- 「そ、そんな話を今日梨華ちゃんに自慢したんだよね」
「ちょっとだけだよ」
・・・・・
「愛ちゃんが美貴を心配してきてくれて家まで来てくれた時はホントに嬉しかったー」
「梨華ちゃんが愛ちゃんは絶対来ないって言うから美貴もムキになっちゃって・・・」
「騙して本当にごめんね」
- 59 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:29
- 「ガキさんの所に戻るって愛ちゃんが言ったとき」
「本当に悲しかった・・・・」
「愛ちゃん 頭痛くない?」
「・・・・・」
美貴は愛の手を優しく握りながらいつの間にか眠りに落ちた。
・・・・・・
- 60 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:29
- 愛は夢を見ていた。
一緒に遊んで楽しいのに・・・楽しすぎるのに、愛は笑えない。
今の楽しさより、この後訪れる別れの寂しさを思うと愛は笑えなかった。
美貴が心配そうに覗き込む。
笑わなきゃ、笑わなきゃ、笑わなきゃ・・・・・
- 61 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:30
-
- 62 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:30
- 「くっ あたっま痛ーい」
「ん? あ、愛ちゃん 起きたんだ 大丈夫?」
「大丈夫やないし くーっ いしかーさん酷いよ」
「まだ痛む?」
「うん」
「ホントごめんね」
「ん?ずっと手握ってくれてたんや」
「えっ?」
美貴はあわてて手を離した。
- 63 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:31
- 「何か食べる?」
美貴は照れ隠しに話題を変えた。
「とりあえず喉乾いた・・かな」
「OK 水取ってくる」
「ありがと」
「もー梨華ちゃん 水持ってくるって言って何時間たってるんだよ」
美貴はそう言いながらドアノブに手をかけた。
- 64 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:31
- ガチャ
・・・
ガチャガチャ
- 65 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:32
- 「どしたの?」
愛がふらつく足で近づいてきた。
「開かない」
「開かないってどういうこと?」
「梨華ちゃん!! 早く開けてよ」
「おい 石川 早く」
美貴の声が虚しく響いていた。
- 66 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:34
- ↓
「梨華ちゃんに閉じこめられた」
↓
愛は諦めたようにベッドに腰をかけてドアを叩いて叫ぶ美貴を見守った。
「美貴ちゃん ここで騒いだって多分無駄やよ」
「そんなこと言ったって」
「・・・・」
「美貴だって分かってるよ」
そう言うと美貴は愛の横に腰をかけた。
- 67 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:35
- こんな時、どんな会話したら良いんだろう?
愛も美貴もこういうときに場が和むような話術なんて持ち合わせていない。
時間だけが虚しく過ぎた。
- 68 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:35
- プルルルル・・・・
プルルルルル・・・・・
- 69 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:36
-
「電話や」
美貴が愛を制して受話器を取る。
「もしもし?梨華ちゃん 梨華ちゃんなの?」
「ミキティそんな興奮しないでよ」
「どうしてこんなことしたの?」
「どうしてって ミキティが喜ぶ顔がみたいから」
「こんなことされて美貴が喜ぶと思っているの?」
「フーン 昨日の夜は頭なんか撫でちゃって随分と楽しそうだったじゃん 少し嫉妬しちゃった。」
「そんなことない 美貴は梨華ちゃんが殴った所が痛そうだから」
「いい訳は良いよ ミキティ」
「それより後2時間は戻らないから安心して」
「2時間? 早く帰ってきて ここを開けなさいよ」
「ミキティも2時間くらいトイレ我慢できるよね じゃ〜ね〜」
「おい、梨華ちゃん!!」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
- 70 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:37
- 「石川さん何やって?」
「2時間くらいしたら戻るって」
「そっか」
「愛ちゃん 我慢出来る?」
「何を?」
「トイレ」
「あっしは多分大丈夫 美貴ちゃんは?」
「美貴も多分」
「美貴ちゃんさー」
「何?」
「石川さんが戻ってきたらあっし又殴られるのかなぁ?」
「大丈夫だよ」
「でもー」
「怖い?」
「ちょっとだけ」
「美貴が絶対守るから」
- 71 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:38
- 梨華が帰ってくるまでの2時間。
ゆっくりだけど確実に時間は進んでいった。
何分間かに1度する会話は盛り上がるわけもなく、ただ梨華の到着を待つ虚しい時間が過ぎた。
そして愛は又深い眠りに落ちた。
- 72 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:40
- 今回はここまでです
>>49
コメントありがとうございます。
駄文を読んでくれて感謝。
期待に添える展開になるか分かりませんが又おつきあい下さい。
- 73 名前:巧み 投稿日:2005/12/28(水) 16:45
- 一応 次回予告
4 「愛 必死に推理する」
5 「マメマメ探索隊 遂に始動」
の2本立ての予定です。
- 74 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/28(水) 18:49
- 面白い!
続きが楽しみです。
がんがってください。
- 75 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/29(木) 00:58
- 黒い梨華ちゃんが気になる!
- 76 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:15
- ↓
白を黒に変えるなんて簡単さ
2人で黒をはさめば良いんだから
↓
- 77 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:16
- 4 「愛 必死に推理する」
何時間くらい寝たんだろう?
目が覚めたら自分の部屋だったという奇跡は当然のように起きていない。
石川さんに閉じこめられたんだ。
ベッドから起きあがり愛は周りを見渡した。
「美貴ちゃん?」
美貴の姿が無い。
急いでドアに近づき開けてみる。
- 78 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:16
- カチャ
「あ、開いた」
閉じこめられていたはずのドアが何故か簡単に開いた。
「誰もいないの?」
愛の独り言に反応する人は誰もいない。
部屋を一通り探してみたが美貴の姿も梨華の姿も見あたらない。
「け、携帯!?ガキさんに連絡せな」
愛はソファーの上に置かれていた愛のセカンドバックの中を漁る。
「くっ」
当然のように携帯は奪われていた。
- 79 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:17
- 部屋に付いていた受話器をあげる。
・・・・・
「こっちも駄目か」
外に逃げればなんとかなる。
靴も隠されているだろうけど裸足で逃げたって構わない。
これで逃げられる。
愛は安心すると同時に急に不安になった。
一緒に閉じこめられたはずの美貴がいないからだ。
- 80 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:18
- 愛は今の状況を自分なりに整理するため、一度リビングに戻り、ソファーに腰掛けてメモを取ってみた。
愛がとったメモ
1 美貴ちゃんが心配で美貴ちゃんの家に来る
2 美貴ちゃんの家に何故か石川さんがいる
3 美貴ちゃんにからかわれて呼び出されたことが分かる
4 石川さんに殴られて薬を吸わされて眠ってしまった
5 何故かベッドルームに美貴ちゃんと二人で監禁?される
6 目が覚めると何故か美貴ちゃんはいない
7 閉まっていたはずの部屋の鍵は開いている
メモを見ながら愛は必死に推理した。
- 81 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:18
- 今回、あっしがこんな目にあった一番の原因は石川さんだ。
あっしを殴って、なんか眠くなる怪しい薬を吸わせた張本人。
ここまではバカなあっしにもわかる。
問題は美貴ちゃんや。
美貴ちゃんは石川さんの仲間?
最初に来たときは恋人同士みたいな雰囲気やったし・・・
- 82 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:20
- でも美貴ちゃんも部屋に閉じこめられた被害者。
それにあっしが気絶してから目が覚めるまでずーっと手を握っていてくれた。
少なくともあっしに危害を加えることは無さそうだ。
ま、待てよ。
今回あっしを呼び出したのは美貴ちゃんや。
美貴ちゃんと石川さんはやっぱグルなんや無いか?
- 83 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:20
- それにしたって石川さんがいなければ美貴ちゃんはあっしにこんなことしなかった。
美貴ちゃんは悪くない。
石川さん。いや石川のアフォんだらが美貴ちゃんを脅迫してやったんや。
きっとそうに決まってる。
美貴ちゃんの弱みにつけ込むなんてなんて酷い奴や。
- 84 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:20
- 美貴ちゃんを助けるまでここから出られない。
「美貴ちゃんはあっしが守るんやよ」
- 85 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:21
- 愛の心に芽生えた妙な正義感。勘違い。
これらが成立するはずのないN.G(軟禁ゲーム)を成立させることになる。
N.G
そしてゲームが始まった。
- 86 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:23
- ↓
2005年12月24日 世界は恐怖のどん底に落とされた。
ソロシンガーとして活躍を続ける美貴ちゃん(藤本美貴)はいしかーさん(石川梨華)操る黒魔法コンフェにかかり悪の組織びゆーでんの仲間になる。びゆーでん幹部おかぱーい(岡田唯)のおっぱいが大きくなる薬という報酬に目がくらみ、美貴ちゃんは伝説の召還師愛(高橋愛)も仲間に引き入れようとする。いったんは成功するかに見えたこの作戦も愛の聖なる力で解放され、後に愛の仲間になる。裏切り者の烙印を押された美貴ちゃんはいしかーさんの魔の手から逃れようと必死に逃走を続けていた・・・。
↓
- 87 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:24
- ↓
愛(勇者)・・・高橋愛
世界征服をたくらむ悪者(いしかーさん)から美貴ちゃんを守る勇者。
実は伝説の召還師の1人であり、ピンチになると召還獣まゆげびーむ、うさちゃんぴーすを呼び出す。
特技 まぶたをひっくり返すこと ブリッジ
美貴ちゃん(戦士)・・・藤本美貴
主人公の幼なじみ。切れると怖い。密かに愛に好意を抱いている(といいなぁ)。
悪者に洗脳されて勇者をたまに裏切る。
今年のクリスマスはおっぱいの大きくなる薬をサンタさんにお願いしたらしい。
特技 暴走 睨み
いしかーさん(黒魔導士)・・・石川梨華
世界征服を密かにたくらんでいるらしい悪の組織びゆーでんの総統。
美貴ちゃんを洗脳して自分のものにしようとする卑怯者。
おかぱーいというおっぱいの大きな仲間達がいるらしい。
特技 スリプル コンフュ
原作・脚本・監督 あい☆たかはし
制作 あっしふろんとえーじぇんしー
↓
- 88 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:26
- この物語はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません。もし、貴方がご存じの人物・団体と酷似しているとしてもそれは全くの偶然でありそこにはいかなる意図も存在しません。
- 89 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:30
- 愛の頭の中で完璧?なストーリーが今完成した。
「美貴ちゃんはあっしが守るんやよ」
- 90 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:30
-
- 91 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:33
- >>74
ありがとうございます
期待せずに軽い気持ちで呼んで頂けると幸いです。
>>75
黒いのは梨華ちゃんだけでは(ry
- 92 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 04:40
- >>76
訂正です
X 白を黒に変えるなんて簡単さ
○ 黒を白に変えるなんて簡単さ
- 93 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:27
- 5 「マメマメ探索隊 遂に始動」
「藤本さんは何をやっちゃったんだろう」
「どうせ、藤本さんのことだから愛ちゃんを呼び出す口実なんだろうなぁ」
「愛ちゃんと藤本さんは あんなことこんなこと」
結局、里沙はこたつの中で眠れない夜を過ごした。
- 94 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:28
- 里沙が時計を見ると11時を過ぎていた。
「もう電話しても大丈夫だよね」
里沙は愛の携帯にに電話をかけてみた。
- 95 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:28
- (ひょっこりひょうたんじーま♪ひょっこりひょうたんじーま♪)
「って愛ちゃんのバカ! 携帯部屋に忘れてるじゃない」
「そうだ、藤本さんの携帯・・・」
・・・・・・
(ただいま電話に出ることが出来ません・・・)
「くー、藤本さんも圏外かー」
- 96 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:29
- 愛が心配になった里沙は美貴の家に直接向かうことにした。
理由何て後からどうにでも出来る。
今は愛ちゃんに会いたい。
「そうだ、愛ちゃんの携帯電話届けに来たってことにしよう」
- 97 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:29
- 里沙が部屋の外に出ようとすると、後輩の道重さゆみが愛の部屋を訪ねてきたところだった。
「わー新垣さんおはようございます。」
「しげさん どうしたの?」
「クリスマスだし愛ちゃんとお出かけしようと思ってオシャレして来ちゃいました」
「へ?」
「似合うでしょ!今日も可愛すぎてごめんなさい」
「・・・・」
- 98 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:30
- 「愛ちゃん 妹のさゆみんが来ましたよ〜」「あがっちゃいますよ」
そういうとさゆみは部屋にあがりだした。
「しげさん、愛ちゃんは今出かけてるよ」
さゆみはびっくりした顔で里沙の方に振り返った。
- 99 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:31
- 「どこですかー」
「藤本さんのところだよ」
「えー 昨日は新垣さんと一緒だって」
(この女は子供の癖に痛いところを・・・)
「だから 昨日は一緒だったよ 途中までだけど」
「で、今は藤本さんのところにいるんですよね?」
「た、たぶん」
「なら、今から藤本さんのところに行きましょうよ」
「え?」
「心配じゃないんですか?」
さゆみはニヤニヤしながら里沙の顔を覗き込んだ。
- 100 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:31
- 「べ、べつにー」
「やっぱり、心配なんじゃないですか」
「だから”べつに”って言ってるじゃん」
「良いから良いから、さゆみに全て任せておきなさい」
そういうとさゆみは胸をポンっと右手で叩いた。
- 101 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:33
- 「新垣さん早く行きますよ。タクシー代は新垣さんが出してくださいね」
ドゥドゥビィドゥビィドゥバァ ハイハイハイハイハイ
マメマメ探索隊♪マメマメ探索隊♪
陽気に歌いながら、さゆみは行進し始めた。
そんな姿に呆れながらも里沙は後を追った。
- 102 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:34
- 歌っているさゆみはふと重大なことに気づいて里沙の方に振り返った?
「どうしたの?しげさん」
「探検隊って言うくらいだから二人じゃ格好悪いですよね?」
「えっ」
「えりとれいなも呼んで良いですか?」
「呼ばなくて良いちゅーねん」
「じゃー紺野さんか小川さんで」
「だから!!」
「あ、考えてみたらオリジナルのあの人達も二人でしたね」
そう言うとさゆみは再び歌い出した。
- 103 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:36
- マメマメ探索隊♪マメマメ探索隊♪
このまま放っておくと何時間でも歌っていそうなさゆみに里沙は声をかけた。
「しげさん 早くしないと置いていくよ!」
「待ってくださいよー」
「それにタクシーじゃなくて電車で行くから」
「もーケチなんだから」
・・・・・
- 104 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 05:36
-
- 105 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:01
- 6 美貴 勇者を裏切る?
カチャ
ドアが開く音が聞こえた。
「美貴ちゃん?」
愛はご主人様の帰りを待ちわびた子犬のように玄関に駆け寄った。
- 106 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:01
- 「お帰り 急にいなくなるから心配したんやよ・・・」
そう言いかけて愛の動きがぴったりと止まった。
美貴にぴったり寄り添った梨華を発見したからだ。
愛は思わず後ずさりした。
- 107 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:03
- 「もう、ミキティ くすぐったいよ」
「梨華ちゃん 今夜も止まっていきなよ」
「だって・・・」
梨華は美貴の腕に胸をおしつけて甘えている。
「今夜は美貴も頑張るから」
二人は愛のことは全く目に入らないかのように盛り上がってる。
- 108 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:04
- 「あの〜美貴ちゃん? 美貴ちゃん!!」
「おー、愛ちゃんまだいたんだ 鍵は開いていたでしょ」
「まだ、いたって」
ショックのあまり愛は膝から崩れ落ちた。
(美貴ちゃんはあっしの聖なる力で改心したんやないの?)
(こうなったら召還獣の力を借りるしか・・ ブツブツ・・・)
「ミキティ、高橋が何か落ち込んでるみたいだけど?」
「良いの良いの いつものことでしょ」
- 109 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:05
- 「それより梨華ちゃん 先にお風呂入って 体冷えちゃったでしょ」
「うん そうだ!ミキティも一緒に入ろうよ」
梨華は甘えた声で美貴を誘った。
(美貴ちゃん これは絶対罠やよ 裸になって無防備なところを一気に)
「ふえっ 愛ちゃん何か言った?」
美貴の地獄耳はたまに愛の独り言さえも聞こえることがあるようだ。
- 110 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:06
- 「梨華ちゃん 先に入ってて 美貴も後で行くから」
「早く来てね〜」
梨華はそう言って美貴にウインクすると脱衣所に消えていった。
普段の美貴なら「梨華ちゃんキモイ」の一言があってもおかしくない。
不審に思った愛は美貴の顔を覗き込んだ。
美貴の顔はほんのり赤く染まっていた。
(これはいしかーさんの黒魔法にかかったせいだ。)
(早く白魔法かけないと大変なことになる)
- 111 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:06
- 「愛ちゃん 美貴の顔に何かついてる?」
「な、なんでも」
「愛ちゃん さっきからおかしいよ あ、愛ちゃんはいつもおかしいか」
「おかしいのは美貴ちゃんの方やよ」
「何言ってるの?愛ちゃんの方がおかしいよ」
今日の美貴は機嫌が良いせいか愛に少しだけ優しい。
普段の美貴におかしいなんて言ったらパンチのひとつもとんでいたところだ。
- 112 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:06
- 「そうだ、狭いけど愛ちゃんも一緒にお風呂入る?」
「梨華ちゃんのおっぱいは大きくて柔らかいよ〜」
・・・・・・
「あっしは いいです・・・」
1分後、愛が顔を真っ赤にして答えたときにはそう言うと美貴も脱衣所に消えていた。
- 113 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:07
- 2人の楽しそうな声が聞こえる。
愛はやっぱり気になって脱衣所の影から2人の様子をうかがっていた。
(美貴ちゃんの裸が見たいわけやないんやよ)
そーっと浴室のドアを少し開けてのぞく。
既に梨華は気持ちよさそうに湯船につかっていた。
「えっと美貴ちゃんはっと」
「あちゃー」
愛は泡まみれの美貴を見て卒倒しそうになった。
(美貴ちゃんなんて格好してるんやよ)
- 114 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:08
- バシャ
梨華が湯船から立ち上がった。
女の愛でも見惚れるほどの立ち姿。
(美貴ちゃんが言うようにやっぱりおっぱいもかなり大きい)
愛は思わず自分の胸を触って確かめた。
(・・・・女はおっぱいの大きさやないんやし・・・)
- 115 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:08
- 「ミキティ 洗ってあげるよ」
(キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! あっしが一番恐れていた展開)
(どーしよ どーしよ)
(待って)
愛は焦って立ち上がったせいか、高く積み上げたバスタオルを落としてしまった。
バサ バサバサバサ
「キャー 誰かいるー」
(やばい ばれたかも)
- 116 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:09
- ガチャ
「たかはしーそんなところで何してるの?」
「美貴が一緒に入ろうって誘ったの」
「ふーん そうなんだ」
梨華はまだ疑っているようで、その場に座り込んでしまった愛を上から覗きこんだ。
真っ赤な顔になった愛を確認すると、愛を立たせて服を脱がせ始めた。
- 117 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:10
- 「たかはし お風呂入るなら早く裸にならないとね」
「え、ちが、違うんです」
「ほら、あたしが手伝ってあげる」
「み、美貴ちゃん助けてー」
愛は美貴に助けを呼んだ。
「もー」
美貴は渋々立ち上がると愛の方に近づいてきた。
そして愛に耳打ちをした。
- 118 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:10
- 「覗き魔にされたくなかったら素直に裸になりな」
(脅迫。これは脅迫やよ。覗いていたのは確かやけど)
みるみるうちに裸にされた愛を梨華と美貴は満足そうに眺める。
パシッ
「たかはしも結構良い体してるじゃん」
そう言って愛のお尻を叩くと梨華は湯船に消えていった。
- 119 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:11
- 「愛ちゃん そんな格好でいつまでいるの?」
「たかはしー早くそのドアを閉めて中に入りなよ」
愛は覚悟を決めて中に入っていった。
(装備無しで悪者と戦うなんていくら勇者のあっしでも危険すぎる)
(まずは美貴ちゃんにかかった魔法を解かないと)
- 120 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:11
- 「愛ちゃん何ブツブツ言ってるの?」
「えっ」
「早くこの椅子に座って美貴が洗ってあげるから」
そう言って愛は美貴に座らされた。
( 予想外の展開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!)
「美貴ちゃん あっしは自分で洗うから良いって アヒャ くすぐったい」
「愛ちゃん動かないで」
「そ、そんなこと言って・・も アヒャ アヒャヒャ」
- 121 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:12
- 「わー2人とも楽しそう。私も混ぜて!3人で洗いっこしよ♪」
(美貴ちゃんに戦闘力を奪われたこんな状態でいしかーさんと戦うなんて無理やよ・・)
「美貴も賛成、3人で洗いっこしたら凄い気持ちよさそう」
「あっ あっしは賛成してないから」
「たかはしズルイんだー 自分だけ気持ちよくなって私たちは気持ちよくしてくれないんだね」
「き、気持ちよくなって いっ なんか無いし あっ」
「うそー愛ちゃん 気持ちよくなって無いの? 美貴って下手なのかな?」
そう言うと美貴は愛の乳首を指先で軽く摘んだ。
- 122 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:14
- 「あっー ひゃ」
「なーんだたかはし気持ち良くなってるじゃん」
そう言うと梨華は愛を横に向かせ愛の右腕を自分の股に挟んで愛の腕を前後に滑らし始めた。
(やばい、このままやと間接を取られてまう まさかいしかーさんがサブミッションの名手だったとは・・予想外やよ)
「たかはし気持ちいいでしょ」
「き・・きもちよく・・」
「全く 愛ちゃんは正直じゃないね 感じちゃってるくせに」
そう言うと美貴は梨華と同じように左腕を自分の股に挟んで動きだした。
- 123 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:14
-
- 124 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:16
- ↓
次回予告
愛の正義の戦いがついに始まった。
一方的にいしかーさんの攻撃を受ける愛に反撃の手だてはあるのか?
美貴ちゃんの改心は?
ピンチになると登場するという愛の召還獣は本当に愛を助けるのか?
そしてマメマメ探索隊はいつ到着をするのか?
いよいよ第1部のクライマックス。
あんまり期待しないで待て!!
↓
- 125 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:21
- >>107
訂正 X 止まって
○ 泊まって
誤字脱字ばかりで申し訳ない
- 126 名前:巧み 投稿日:2005/12/29(木) 12:45
- >>112
訂正追加です
X 1分後、愛が顔を真っ赤にして答えたときにはそう言うと美貴も脱衣所に消えていた。
○ 1分後、愛が顔を真っ赤にして答えたときには美貴も脱衣所に消えていた。
- 127 名前:名無し 投稿日:2005/12/29(木) 16:17
- 面白そうです。
何より登場人物が大好きな人だらけ…
更新頑張ってくらさい。
- 128 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:16
- 7 ベーグルな気分
- 129 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:17
- 駅のホームで里沙とさゆみのマメマメ探索隊は電車を待っていた。
普段数分間隔で到着する電車も急いでるときに限ってなかなか到着しない。
- 130 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:18
- 「こういうのってマーフィーの法則って言うんだっけ?」
「マフィンの法則?」
「今日の気分はマフィンというよりベーグルかな?」
里沙は所在無さげに答えた。
対向車線の電車が作る風が体に当たって気持ちいい。
- 131 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:19
- 「あ、新垣さんあそこに美味しそうなベーグルがいますよ」
「いる?」
「ほら」
「あ、」
里沙は本能的に身をホームの柱に隠した。
- 132 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:21
- 里沙の野生の本能が今日ひとみに会ってはいけないと告げていた。
その本能は後に正しかったと証明される。
「よしざわさーん」
「おー、しげさんこんなところで何やってるの?」
「愛ちゃんがガキさんの家からいなくなったんで探してるんです」
「いなくなったってどういうことよ」
「聞いてくださいよ よしざわさん」
- 133 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:23
- さゆみは事の顛末を詳しく話した。
いや少し詳しすぎたのかも知れない。
ひとみの顔色がみるみる変わるのを感じて柱に隠れていた里沙もあわてて飛び出した。
「ミキティの家に高橋がいるってどういうことよ」
興奮したせいかひとみの声がいつもより甲高い。
「えっと、それはですね」
里沙は慌てて説明するもひとみには聞こえない。
「ウォー」
ひとみは雄叫びをあげるとその場をくるくる回り出した。
- 134 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:24
- 「ねーしげさん 吉澤さんになんて事情を説明したの?」
「えっとですね。愛ちゃんがガキさんを捨ててー」
「だから捨てられてないし、そもそもそんな関係でもないし」
「それでー藤本さんの所に行って昼になっても帰ってこないって」
「そこは間違ってないけど、あたしを捨ててとか言ったら吉澤さんも誤解するじゃん」
「だってーさゆみ間違ったこと言ってないもん」
里沙の口調が少しきつかったせいかさゆみは少しいじけた。
- 135 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:25
- 「吉澤さん!良く聞いてください。」
里沙は必死に吉澤に説明をする。
「昨日愛ちゃんのところに藤本さんから急に電話があって」
「・・・・」
「なんか藤本さんが大変なことになったみたいで、愛ちゃんが」
「なんでミキティのところ高橋が行くんだよ」
「そ、それは」
「それに困った時に電話するなら私のところだろ 普通」
「私でもそうします」
「だから何で・・」
「それは・・」
言いにくそうに口ごもる里沙にじれてさゆみが口を挟む。
- 136 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:25
- 「藤本さんは愛ちゃんのこと好きなんだと思います。」
「もう、しげさんはややこしくなること言わないの」
「ミキティが高橋のこと好き?ミキティが高橋のこと好き?ミキティが高橋のこと好き?」
ブツブツひとみは念仏のようにその言葉を唱え出す。
「もーしげさんのせいで、吉澤さんまた始まっちゃったじゃん」
「だってホントのことだもん」
- 137 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:26
- 「で、っでも高橋はガキさんと付き合ってるんじゃないの?」
少し冷静さを取り戻したひとみは精一杯の抵抗をする。
「だからー、新垣さんはふら・・」
「しげさん、いい加減に・・・」
「分かった今からミキティの家に行くぞ」
「ハー?」
あまりにも急展開に驚きを隠せない里沙。
「ワーイ!吉澤さんもマメマメ探索隊に参加ですね!」
「マメマメ探索隊?」
そう聞くひとみにさゆみは笑顔で歌う。
- 138 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:26
- マメマメ探索隊♪マメマメ探索隊♪マメマメ探索隊♪
ハイハイハイハイハイ♪
マメマメ探索隊♪マメマメ探索隊♪
- 139 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:27
- 「分かった分かったから」
そういうとひとみは駅のホームを駆け上がった。
「吉澤さんもう電車来ますよ!」
さゆみが声をかけると吉澤は振り向かずに答えた。
「タクシーの方が早い。急がないと置いていくぞ!」
「ラジャー」
さゆみは敬礼のかわりにウサちゃんピースで答えた。
里沙もそんな2人に呆れつつも2人を追いかけた。
「流石リーダー誰かさんと違って太っ腹ですね」
さゆみはこんな時も皮肉を忘れなかった。
- 140 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:27
- ↓
強力な助っ人が加わったマメマメ探索隊。
後にベーグルと勇者から呼ばれるその人物が新たな騒動を巻き起こす。
そして浴室の愛の運命は?
次回更新に続く
↓
- 141 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:27
-
- 142 名前:巧み 投稿日:2006/01/05(木) 05:32
- あけましておめでとうございます
今年最初の更新をしました。
これでメインキャストが一応全て揃いました。
サブキャラはこれからも出すかも知れませんが・・・・
>>127
レスありがとうございます。
これからも期待に応えられるように頑張ります。
- 143 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/15(土) 18:28
- 面白い。
続き待ってます。
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