同じ空の下。
- 1 名前:モウリ 投稿日:2006/01/03(火) 21:36
- まだA初心者なので、文章力、文法がぐちゃぐちゃだと思いますが、
85年組。主に吉澤主役(モロに)でサスペンスもどきな刑事もの(?)
をのんびり頑張っていきたいと思ってます。
アドバイスや感想などよろしくお願いします(==)
- 2 名前:モウリ 投稿日:2006/01/03(火) 22:19
- __月曜日
また1週間が始まる・・・。
と、言っても私たち刑事に平日も休日も関係ないが・・・。
「おはようございまぁす」
私、吉澤が勤めてるのは、朝比奈警察署刑事課強行犯係。
位はつい1ヶ月前巡査部長になったが、世の中的には私のことをみな「刑事」と呼ぶ。
「あ、おはよう。よっすぃー」
私のデスクの前に座ってるのが、この飯田先輩。同じ強行犯係で、私とコンビを組んでるお方。
警察学校の先輩でもある。
「吉澤ぁ!!あんたこの前の報告書早く出しなさい!!」
「すんません、今出しまぁす。」
朝っぱらから元気いいなぁ、圭ちゃん。いやいや、刑事課係長の保田圭警部補。
私は報告書を2分で書き上げて提出した。
「吉澤。あんた相変わらず報告書仕上げるの早いわね。」
「どもっ。誤字脱字もないはずです。」
「ええ。・・・ただ・・これ、報告書じゃなくて、始末書よ。」
「・・・・え?」
「はい。書き直しっ。」
やってしまった。私は始末書の紙に報告してしまったのだ。
ここで、話が聞こえたのか、爆笑してる奴が目に入る。
「・・・・梨華ちゃん。笑いすぎっ!」
警察学校の同期で今まで同じ出世街道を歩いてきた盗犯係の石川梨華。
「ごっ、ごめん・・・よっし・・よっすぃ〜・・はははははっ。」
こいつ、マジ笑いすぎ。
「あ・・・おはっ・・・おはよう。」
「おはよう。」
まだ笑ってる梨華ちゃんを無視して、今度は確実に報告書に書いていく。
___ジリリリリリリッ
事件を知らせるベルだっ!
『警視庁から各局、警視庁から各局。朝比奈区3丁目、朝比奈銀行南口にて強盗事件発生!!強盗事件発生!!繰り返す・・・』
強盗っ・・・・!!
「吉澤!!」
飯田先輩がコートを持って立ち上がった
「はいっ!」
私も後に続く
「犯人は逃走中よ!!気をつけて!!」
保田係長が私たちに向かって叫んだ
「はいっ!!」
私と飯田先輩は急いで現場に向かった___
- 3 名前:モウリ 投稿日:2006/01/03(火) 23:09
- 現場へ向かう車の中、飯田先輩が運転、私が助手席で無線を使って情報収集
「先輩。犯人は本店が追ってます」
「そう。じゃあ私たちは現場にいた人たちに聞き込みね。」
「軽症ですが、目撃者が怪我したみたいですね・・。」
「う〜ん・・・軽症なら署で治療しましょう。」
「了解。署に連絡しときます。」
現場となった銀行は思ったより野次馬は集まってはいなかった。
「あ、飯田さん!吉澤さん!ご苦労様です!!」
「お疲れ。」
「どもっ。」
私たちは管轄内じゃ長身コンビとして結構有名らしい。
私たちを中に案内してくれたのは、駅前交番勤務の小川真琴。去年の春に警官になったばかりの新人だ。
「小川、目撃者っていうのは?」
「はい。こちらの亀井さんです。」
通された応接室には明らかに未成年の少女が1人・・・。
かなり怯えた様子だ。あとは、右膝を軽く切ってるらしく血が滲んでる
「こんにちは。私は朝比奈署の飯田です。こっちは吉澤。」
先輩は腰を落としまるで子供に話しかけるように満面の笑顔で亀井さんを見てる。
でも、亀井さんはうつむいたまま反応しない。
「犯人が逃げる時に遭遇しちゃったみたいです・・・・。顔はヘルメットで見えなかったみたいですけど。」
小川が私に耳打ちしてくる
「足の怪我は?」
「犯人に突き飛ばされたときに犯人が落としたナイフで切ったようです。」
「そうか・・・・」
ヘルメット・・・突き飛ばした・・・落としたナイフ・・・・
「吉澤。行くよ。」
「あ、はい。私運転しますよ。」
「うん、お願い。小川もありがとね。」
「ご苦労様でしたっ!!」
先輩が寄り添うようにして亀井さんと後部座席に乗り込んでから私は車を出発させた・・・・
- 4 名前:モウリ 投稿日:2006/01/03(火) 23:43
- 署に戻ると、保田係長と梨華ちゃんが救急箱と暖かいお茶を用意して応接室にいた
「お疲れ様。飯田。石川に彼女処置させてから調書とって。」
「はい。」
「んで、吉澤。ちょっと来て」
「はい」
私は係長と共に応接室を出て、係長のデスクの前へ来た
「どうなの?彼女。」
「はい。怪我自体はたいしたことないと思います。ただ・・・こっちの傷が深いみたいです。」
と、私は胸をトンッと叩く。
「でしょうね・・・。彼女の身元は?」
「亀井絵里。17歳。朝比奈高校の2年生です。」
「親御さんは?」
「それなんですが・・・担任の先生によると両親とも亡くしてるみたいなんです。今は、高校の寮に入ってる
ようです。」
「・・・・そう。」
「で・・・両親・・・殺させたらしいです・・」
「・・・・・・・そう。」
「よっちゃんさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!」
「・・・・来た・・」
この重たい空気をもろともしない性格の持ち主が現れた。2人も・・・。
「んあ〜よっすぃ〜。お茶〜〜〜。」
朝比奈新聞社の記者・藤本美貴とカメラマン・後藤真希。
ちなみに二人と梨華ちゃん、私は同じ高校出身だ・・・・。
- 5 名前:モウリ 投稿日:2006/01/03(火) 23:46
- 今日はここまでにしときます。
早くも息詰まってます・・・(=。=;)
気づいた人もいると思うんですが。踊る大捜査線をベースに作ってるところがあります
室井さん的人はでてきませんが・・・。
- 6 名前:モウリ 投稿日:2006/01/03(火) 23:52
- 刑事課
保 田
○
鑑 飯 強 吉石 盗
識 ○行○ ○犯
課 田 係 澤川 係
三人は横に並んでる感じっす。
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/04(水) 01:13
- 面白そうですね。期待してます。
小川の名前は真琴ではなく麻琴です。
意図があることでしたらすみません。
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/04(水) 04:07
- こういう種類の話は大好きです。続きを楽しみにしてます。
- 9 名前:モウリ 投稿日:2006/01/05(木) 00:10
- すんません。訂正です。
×小川真琴
○小川麻琴
×保田係長
○保田課長
刑事課係長という肩書きはないですよね。
すんません。
- 10 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/05(木) 00:54
- 〜石川視点
応接室で亀井さんの治療を終えると、亀井さんがゆっくりだが、話し始めた。
「私が銀行に行ったら、もうシャッターが閉まってたんですけど、まだ2時ちょっとすぎくらいだったんで、おかしいなと思って
入り口のところで待ってたんです。そしたら5分位してからシャッターが開き始めたんで、中に入ろうとしたら・・・ヘルメットをかぶった人がいたんです・・・。」
「・・それで、亀井さんは突き飛ばさせたの?」
「はい・・。」
そこで私に疑問が浮かんだ
「え?でも犯人はナイフを持ってたんでしょ?」
現場にいた店員や他の人は目隠しをされてた。姿を見られたら普通刺しにいったりするんじゃ・・・。
「何か・・・私と目があった瞬間落としてました。」
落とした?手が滑ったのかしら?
「わかったわ。絵里ちゃん。怖いのに話してくれてありがとう。」
飯田さんが話をきる。
「いえ・・。」
「もうすぐ担任の先生と友達が迎えに来るから、ちょっと待っててね。」
そういうと、飯田さんは私と共に部屋を出た。」
「あれ?ミキティとごっちん?」
部屋を出たら、高校のころの同級生で新聞社に勤めてる藤本美貴と後藤真希がいた。
「あ、先輩。」
私たちに気づいたよっすぃーが近づいてきた。
「あいかわらず情報が速いようにね。朝比奈新聞社さんは。」
「ええ。しかも来ていきなり、『目撃者に会わせろ!』ですよ?」
「はは。藤本でしょ?らしいわね。」
「ええ。どうです?亀井さん?」
「ああ、絵里ちゃん?さっきよりは落ち着いたわ。吉澤。あたし、あの子の護衛につけた方がいいと思うんだけど、どう思う?」
「つけて間違いはないと思いますよ。犯人はまだ捕まってないですし、遭遇しちゃってますから。」
「じゃあ、圭ちゃんに言って、何人かつけてもらいましょ。」
「はい。」
盗犯係の私には縁のないような会話の内容だ。
でも、強盗の場合は強行犯係と盗犯係の合同捜査になる。本店こと本庁は3日ほどで捜査をきりあげて、私たち、所轄に任せてくるので、この事件も私たちが捜査することになるだろう。
そこに、ミキティとごっちんが割り込んできた。
- 11 名前:モウリ 投稿日:2006/01/05(木) 16:18
- 「ねぇ?目撃者に取材させてよ。」
ミキティがいきなり本音をぶつけた。
「はぁ?おめえはバカか!」
よっすぃーが切り返す
「藤本、後藤。今日のところは帰ってくれるかしら。後日ちゃんとコメントだすから。」
飯田さんにそういわれた二人は亀井さんが高校生ということもあって、しょうがないか。といった感じで今日のところは帰ることになった。
帰り際にごっちんが、
「今度久々に4人でご飯行こうねぇ」
と、言っていた。
そもそも関係者以外入って来れないはずの刑事課に何で二人はいつも当たり前のように入ってくるのだろう?
- 12 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/05(木) 17:17
- 〜吉澤視点
ミキティとごっちんが去ってから10分程度で亀井さんの担任の先生の稲葉さんと寮のルームメイトだという道重さんが署にやってきた。
「亀井がえろうお世話になりました。」
稲葉さんは来ていきなり深々と頭を下げた
「いえいえ。そんなことより、絵里ちゃん、応接室にいるので、行ってあげて下さい。」
「「はい。」」
2,3分で出てきた亀井さんに私は
「亀井さん、今日送っていきますね。」
と言ってコートと車のキーを取った
「ありがとうございます。」
先生と友達が来て安心したのか、初めて彼女の笑顔が見れた。
車の後部座席に亀井さんと道重さん。助手席に稲葉さんを乗せ、車を出した。
車に乗ると、元気が出てきた亀井さんが覆面車をまじまじと観察しながら、色々なことを聞いてきた。
「これって覆面車っていうんですよね?」
「うん、そうだよ。」
「すごぉい。何か感動。ねぇ?さゆ」
つーか、亀井さん。あなたさっきも乗ったでしょ。と、心の中でつっこむ。
「吉澤さんは刑事になってどれくらいなんですか?」
「えっと、警官自体は3年目だけど、刑事はまだ1年目なんだ。だから一番下っ端。」
「へぇ、でも何か吉澤はん。貫禄あるで。」
稲葉さんが加わる。
「はは、そうですかね。」
「「「はい。」」」
そんな・・・みんなで言わなくても・・。何て思ってるうちに寮に到着。
「あ、吉澤さん。お茶飲んでってくださいよ。絵里の入れるお茶美味ですよ!」
「あ、そうですか?では遠慮なく。」
護衛の説明などもあるので、どっちにしろ部屋に入れてもらわなくてはならないのだ。
- 13 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/05(木) 17:18
- 亀井さんと道重さんの部屋は1LDK。寮にしてはいいところだ。
「はい。どうぞ。」
亀井さんがお茶、道重さんがおせんべいを出してくれた。稲葉さんはバリバリおせんべいを食べてる。
「あ、ありがとう。亀井さん、道重さん。」
「ねぇ、吉澤さん。飯田さんは私のこと絵里ちゃんって呼んでくれました。」
「・・・はい。」
「苗字は・・堅苦しいです。」
職業柄、あまり被害者の人を名前やあだ名では呼ばないのだが、本人がこう言ってるし・・・
「んじゃ・・・亀ちゃんで。」
「はいっ!」
浮かんだあだ名を言ったら、嬉しそうに亀井・・・亀ちゃんは笑った。
「吉澤さん!!道重は?」
「え?んじゃ重さん。」
ぶっちゃけ適当だ。
「えっと、本題に入りますけど、犯人が捕まるまで、護衛がつくという形になりますが、よろしいですか?」
「はい。えっと、でも護衛っていうと具体的には・・?」
「プライベートに踏み入るようなことはしませんから安心してください。夜間、寮の前に立ったりするだけです。で、何か気になることとか不信に思ったりすることがあったりしたら、その警官に言っていただければ対策をうちます。」
「わかりました。よろしくお願いします」
「こちらこそ。護衛には駅前交番の小川がつきます。あの銀行に来た奴です。」
亀ちゃんはわかりましたと返事をした。
強いなこの子。
そろそろ帰ろうという時に、一枚の写真が目に入った。
写ってるのは4歳くらいの頃の亀ちゃんだろう。その両端にはご両親・・・。
あれっ!?亀ちゃん!!?
「あぁ、これうちの母なんです。似てるんですよ。」
私が写真をみてることに気づいた亀ちゃんが説明してくれた。
「うん。すごく似てる。ホント瓜二つだね。」
違うのは、髪の長さくらいだろうか。
ん・・・?瓜二つ・・・殺させて亡くなった・・・
「あ・・・。」
私はピンッと来てしまった。
「そろそろ失礼します。」
私はすくっと立ち上がった。
「あ、はい。今日はありがとうございました。」
亀ちゃんはお辞儀した。
「いえ。必ず犯人捕まえるから。安心して。」
「はい。」
「では。・・あ、稲葉さんちょっといいですか?」
「はい。ええですよ。」
- 14 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/05(木) 17:18
- 私は稲葉さんと外に出た。
「あの・・亀ちゃんのご両親なんですが、殺害させてと伺ったんですが」
「・・・ええ。そうですが。」
「その・・・何故?」
「強盗・・・2年前に強盗の現場に居合わせて、犯人に・・。」
「もしかして・・刺された・・?」
「えっ、ええ。そうです・・・。」
しまった。つながってしまった・・・・。
「わかりました。すいません。気を悪くさせたでしょう。」
「いえ。犯人、捕まえてくださいね」
「はい。ありがとうございました。では」
私の姿が見えなくなるまで稲葉さんは頭を下げ続けていた。
「・・早く戻って調べないと・・・。」
私は焦っていた。
- 15 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/05(木) 21:41
- 初めまして
面白そうなので、期待してます。
ただ一つだけ……その日の分の更新が終わった時、何か一言入れたり
スレ流しをしてもらえると、区切りが分かりやすいので
できればそれらを入れていただけると嬉しいかなと思います。
偉そうにすみません。
- 16 名前:モウリ 投稿日:2006/01/05(木) 22:29
- どうもすいません(−−;)
更新した後「まだいけるなっ。」と思い内容を練りっぱなしということがよくありまして・・・。
またこれから更新します!!
- 17 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/05(木) 23:02
- 〜石川視点
私が強行犯係の飯田さん、保田課長と会議室で対策をうってるとよっすぃーが帰ってきた。
「あ、お疲れよっすぃー。」
そういうと飯田さんはコーヒーを渡した。
「どもっ。」
よっすぃーは短く返事をして、席についた。
「えっと、じゃあ会議、始めるわね。被害を受けたのは、朝比奈銀行南口店。被害総額は2000万円。怪我人は亀井さん一人。
亀井さん、銀行店員の証言によれば、犯人は165〜175cm。体格はガッチリしてたそうよ。」
保田課長がどんどん進めていく中、よっすぃーは何か浮かない表情だった・・。
- 18 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/05(木) 23:09
- 「よっすぃー、何かあった?」
会議が終わった後私は早々と去っていくよっすぃーに話しかけた。
「ん、なんでもないよ。」
「そう?何か焦ってない?」
「んなことないよ、梨華ちゃん。」
「なら、いいけど・・・。あ、あとごっちんとミキティが今度の金曜飲みに行こうって。」
「ん、わかった。ありがと。」
そういうとよっすぃーはやっぱり何か焦って様子で自分のデスクに戻った。
〜吉澤視点
梨華ちゃん・・・あいかわらず鋭いな。
確かに私は焦っていた。
・・・5時だ。よし、業務終了!!
「飯田先輩、保田課長。お疲れ様でした!!」
そういうと私はダッシュで資料室に行った。
- 19 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/05(木) 23:21
- 資料室にはたくさんの事件の報告書がある。
亀ちゃんのご両親が亡くなったのが、2年前・・・。2年前に起きた強盗事件は・・・・。マジ・・・51件。
朝比奈署管轄内なら14件に絞られるが、そこに亀ちゃん両親がいたとは限らない。一応東京都内で調べないと・・・。
〜藤本視点
「ねぇ、ごっつぁん。梨華ちゃんとこ行こっか。」
ごっつぁんは何でと言った顔をしている。
「だって昼間まともに話聞けなかったし。よっちゃんさんはたぶん口割らないし。」
「んあ。でも、金曜に約束したじゃん。」
「ばぁかぁ。あのハゲ編集長が金曜まで待ってくれる?それに金曜までに事件解決しちゃったらどうすんのさ。」
そもそも私たちが発行してる新聞は朝日とか、読売とかあんなメジャーなものではなく「朝比奈新聞」というまぁ、地域新聞みたいなもの。だから、強盗はもちろん、傷害事件やスリ事件など朝比奈地域で起きた事件はなんでも取り上げるのだ。
「んあ。わかった。んじゃ行こぉ。」
さっそく私たちは梨華ちゃんを署の前で出待ちすることにした。
- 20 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/05(木) 23:32
- 〜石川視点
よっすぃーどこ行ったんだろう・・・。
5時きっかりに出てったきり30分たった今も戻ってこない。
「石川、もう帰っていいよ?」
何もしてない私に盗犯係の先輩が声をかけてくれた。
「あ、はい。お疲れ様でした。」
まぁ、帰るか。
私が署を出るとあきらかに知ってる人が2人いた。
「あ、梨華ちゃ〜ん。遅いよぉ。ごとー寒いっ!」
「どうしたの?よっすぃーなら、まだ署だよ?」
「ううん。今日は梨華ちゃんに用があって。つか、昼間会ったけど・・。よし!飲みに行くぞ!!」
「えっ?ミキティ。金曜じゃないの?」
「ん、金曜も行くよ。さっ、行こう!!」
「んあ〜」
「じゃ、じゃあよっすぃーも・・・。」
「よっちゃんさんはいいの!それにまだ出てきてないし。宿直かなんか?」
「それがさぁ〜」
「んあ〜!!とりあえず行こっ!!」
と、私たちはよく行く飲み屋に向かった。
- 21 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/05(木) 23:46
- 〜石川視点
・・・しまった・・・。
昨日私は酔った勢いで二人に事件の進展状況を話してしまった・・・。
ただでさえ刑事には守秘義務があるのに、ましてやあの二人は新聞マンだ・・・。
始末書だな・・・。何て思いながら反省の意味もこめて早めに出勤。
「・・・あれ?」
署に行くと、よっすぃーのコートが椅子にかかってた。デスクも何か資料やパソコンやらで荒れてる。
「あ、あの、吉澤さんは?」
宿直の人に聞いてみる
「ああ、吉澤なら昨日泊まったみたい。何か深夜の3時くらいに資料室から戻ってきて、それからついさっきまで自分のデスクで色々 やって、今は応接室で休んでるよ。」
「そうですか。ありがとうございます。」
泊まったんだ・・・。何調べてたんだろう。
応接室のドアを開けると、ソファに横になってよっすぃーが寝てた。
着てたジャケットを毛布代わりにして、シャツのボタンを2つはずしてる。
冬なんだから、ちゃんと毛布借りてくればいいのに。
「・・・ん。梨華ちゃん・・。」
よっすぃーがモソモソ動き始めた
「あ、おはよう。大丈夫だよ。もう少し寝てても。」
「おはよう。ありがと、大丈夫。」
そういうとジャケットも着なおして伸びをしている。
「ねぇ、何調べてたの?」
「・・・ん。」
表情が一瞬曇った・・。
私はコーヒーをよっすぃーに渡し、自分もソファに腰掛けた。
「あのね・・ちょっとまずいことになったかもしれないんだ。」
- 22 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/06(金) 00:03
- 「今回の犯人。強盗起こすの2度目かも。」
「・・え?どうゆうこと?」
あまりに唐突すぎて理解できなかった。
「あのね、亀ちゃんのご両親。殺害させたんだ。2年前。強盗事件の現場に居合わせっちゃって、犯人に刺されたんだ。」
「・・・うん。」
「んでね、そっくりなんだ。亀ちゃんとお母さん。ホント瓜二つ。」
「・・うん。それで・・?」
「2年前の犯人・・まだ捕まってない。」
「・・・え?じゃあよっすぃーはまさか犯人が同一人物だって言うの?」
よっすぃーは静かにうなずく。
「でも何の証拠もないのよ?」
「・・証拠はないけど、可能性はある。
まず、犯人は亀ちゃんを見た瞬間持ってたナイフを落とした。動揺したんだよ。2年前自分が殺したはずの人が目の前にいると思ってね。
ナイフを落としてもまたすぐ拾えばいいものを犯人は亀ちゃんを突き飛ばす程度で、証拠となるナイフと現場に残した。犯人だって人間だからね。前1度刺した人間をまた誘刺そうなんてなかなかの恐怖だよ。
んで、つぎに犯行にかかった時間。2年前は被害総額1000万で所要時間15分。今回は被害総額2000万にもかかわらず半分の8分。ちなみにここ2年に起きた強盗事件の平均所要時間は14分。今回の犯人はあきらかに手馴れてる。
・・・どうかな?」
確かに可能性はある・・・。
「うん。ありえるかも。」
しかし平均所要時間まで調べるなんて・・・。だてに警察学校時代、平成の金田一って呼ばれてただけあるね。
「ねぇ、梨華ちゃん・・。もし、殺したはずの人間がまた前に現れたらどうする?」
「・・・え?・・・殺し損ねた・・・?」
「うん。・・・ってことは?」
「・・・・!!亀井さんに接触する可能性がある・・!!」
よっすぃーはうなずいた。
- 23 名前:モウリ 投稿日:2006/01/06(金) 00:06
- すいません
訂正
×人間をまた誘刺そうなんて
○人間をまた刺そうなんて
余計な漢字が入っちゃいました。
- 24 名前:モウリ 投稿日:2006/01/06(金) 00:07
- 今日はここまでにしときます。
盗犯係に誰か入れようかと思うんですが、誰がいいでしょうか?
- 25 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/06(金) 00:17
- 更新お疲れさまです。
話や設定など面白くて期待しているのですが、どうしても気になる事があって
「殺させた」というのはどういう意味なんでしょうか?
- 26 名前:モウリ 投稿日:2006/01/08(日) 22:39
- 本当に文章力がなくてすいません・・。
回想とかでもっとわかりやすくしたいと思ってしますので、しばしの辛抱をっ!!>□<
- 27 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/08(日) 22:56
- 〜保田視点
コポコポッ
「うん。やっぱり朝はコーヒーだわね。」
朝、あたし特製のコーヒーを飲みつつ新聞を読むのは日課。
あたしは、毎日新聞と朝比奈新聞の2部をとってる。
「あら、もう昨日の事件のこと載ってるわ。さすがね。しかもこんな詳しく。」
・・・・って、おかしいわよね!?
事件のこと自体は載っててもおかしくはないけど、何でこんなに詳しく!?まだ会見もしてないのに!!
かなりあせったあたしだったが、即座に冷静になれた。記事の最後に記事・藤本と載ってる。
「藤本ってことは・・・石川か吉澤ね。」
でも吉澤は昨日あたしが9時に帰る時まだ荷物があったから・・・石川ね・・・。
4月に石川、吉澤が刑事課に来た時は初々しくて可愛かったわねぇ。
でも石川はあんな可愛い声して怒るとかなっっり怖いし、観察力もある。
吉澤も普段は天然なくせに事件のトリック簡単にとくし、体術もすごい。
最近は二人ともだいぶ頼もしくなって来た・・・と思ってたら・・・石川!!!!
まぁ、酒の弱い石川のことだから藤本と後藤にのせられたんだろうけど・・・・。
「あら、いけないもうこんな時間。」
気がつくともう7時45分。そろそろ出なくては・・・。
「とりあえず、石川はあたしよりも遅く来たら罰金ね。」
- 28 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/08(日) 23:18
- 署に行くと、今朝の新聞を読んだのか、石川はもうすでにいた。吉澤もスーツが昨日と同じというところを考えるときっと泊まったんだろう。
「あら、お早いのね、お二人さん。」
「「あ、おはようございます。」」
何か二人の表情に余裕がない・・・。
「石川あんた・・」
「保田課長。」
あたしが用件を言う前に吉澤が口を開いた
「なっ、何?」
吉澤の表情がいつもの穏やかな表情ではなく、事件を解くときの凛とした表情になってた
「ちょっと・・・お話が。」
- 29 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/08(日) 23:33
- 〜吉澤視点
保田課長に事情を話すべく会議室に移動する途中飯田先輩も来たので共に説明。
「・・・確かにあり得るわね・・・。」
「よっすぃー、よく調べたね。圭ちゃん、護衛の方はどうします?」
「吉澤、今の護衛の状況は?」
「はい、今は登下校、夜間の見張りを交番勤務の巡査が交代でやってます」
「そう、じゃあ・・・私たちも24時間体制で護衛に入りましょう。佳織、吉澤は護衛にあたって。あたし、石川は署で情報収集。」
「「「はい。」」」
「じゃあ、さっそく行動よっ!・・・石川は始末書書いてからね!!!」
「・・・はい」
- 30 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/08(日) 23:33
- 今日はここまでにしときます
- 31 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/10(火) 23:42
- 〜吉澤視点
まずは見張りをしてる小川に連絡をとり、私と飯田先輩は亀ちゃんの通う学校へ向かった。
「よっすぃー、少し寝たら?まだ着くまで時間かかるし。」
道中、先輩が気を遣って運転してくれ、寝るように促してくれた。
確かに1時間弱しか寝ておらず眠かったので少し休ましてもらうことにした
「・・・先輩。犯人、出てきますかね?」
私は目をつぶったまま先輩に質問した
「・・・よっすぃーの推理が正しければね。」
「犯人・・・結構体格いいんすよ」
「ん」
「2年前の事件、今回の事件ってみてると・・すんなり逮捕させてくれなそうな気がして・・」
「・・・力ずくってことね・・」
「・・ええ」
「・・・自身ないの?」
「最近デスクワークばっかだったんでね。」
私は軽く笑ってみせた
「大丈夫よ。よっすぃーなら。・・・そろそろ着くわよ。」
「はい」
結局一睡もできぬまま学校に到着してしまった
- 32 名前:モウリ 投稿日:2006/01/10(火) 23:46
- すいません訂正です
×佳織
○圭織
人物間違いが多いですね・・・
申し訳ありません
- 33 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/11(水) 00:24
- 〜飯田視点
今朝出勤したら、丁度圭ちゃん、よっすぃー、梨華ちゃんがなにやら話してて、よっすぃーが凛とした表情(私は金田一顔って呼んでる)になってて、何かかぎ付けたなとは思ったけど、まさか平均所要時間まで調べるとは・・・
「あ、飯田さん、吉澤さん!」
絵里ちゃんの学校に着くと窓から私服の小川が手を振っていた
「ここからだと校門と昇降口が一望できるんですよ。」
まるで自分の部屋のように小川が話しているのは、数学準備室。準備室なので生徒が入ってくることはないので、安心して見張れるということだ。
丁度休み時間の時間になったので職員室に行き稲葉先生に事情を説明した。絵里ちゃんには真実を伏せて護衛することにした。
「・・・吉澤はん。大丈夫でっか?」
吉澤は稲葉先生にまで心配されてた。
- 34 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/11(水) 00:48
- 署に連絡をいれると、
「お二人の今の仕事の引継ぎはできているので、24時間体制で亀井さんを守れ!と、保田課長が言ってました。あと、寮の前のマンションの202号室とってあるので、そこを拠点にしろとも言ってました。じゃ、頑張ってくださぁい」
って、梨華ちゃんは用件だけ言うとさっさと切ってしまった
下校の時間になり、絵里ちゃんが寮に入るのを確認した私たちは、しばらく生活を過ごすことになるであろうマンションに向かった。
マンションに着くと、小川が待っており、生活道具一式を持ってった。
今日からってことね・・・・。
布団一式、毛布、望遠鏡、カメラ、ビデオカメラ、食料・・・・etc
部屋に入ってまずしなくてはならないこと。カーテン、望遠鏡の設置。
望遠鏡が外からばれないようにカーテンをつけることが大事である。
そして、次にやること・・・近所挨拶である。
決して私たちが刑事だとばれてはいけないし、ましてや護衛ならぬ見張りなんて死んでも言えない。
なので私たちがよく使う人物設定は田舎から上京してきた姉妹である。
「あぁ、二人とも大きいもんねぇ。」
と、よくいわれるのは言うまでもないけどね。
- 35 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/11(水) 01:28
- 〜後藤視点
ミキティが今日編集長に褒められてた。
たぶん今朝の記事のことだろうけど。
梨華ちゃんには悪いことしたなぁ〜。始末書かな?下手したら減給?
・・・今度ミキティに何かおごってもらおう。
私たち4人は同じ高校出身で、ごとー、ミキティが同じ大学、よっすぃー、梨華ちゃんが警察学校に行くことになって。
まぁ交流は続いていくだろうとは思ってたけどまさか、取材する側、させる側になるとは思ってもみなかったなぁ〜
「ごっつぁん?どうした?」
「んあ?どした?」
「はは質問返されたよ。ご飯行こ。」
「んあ〜。今日は和食がいいなっ」
「んじゃ定食屋行くか」
「行こう!」
定食屋に行く途中梨華ちゃんが聞き込みをしているのが見えた
「「大変だねぇ。」」
何て言って定食屋に入って行くごとーたちであった。
- 36 名前:モウリ 投稿日:2006/01/11(水) 01:31
- 一応今ここまでに・・・。
もしかしたらまた後で更新するかもしれません
- 37 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/11(水) 21:22
- >>25
俺も気になってた。
多分、「殺された」の間違いじゃないの?
- 38 名前:モウリ 投稿日:2006/01/14(土) 22:33
- はい。たぶん「殺された」の間違いです--
ほんっっっっと申し訳ありません!!
- 39 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/14(土) 22:49
- 〜吉澤視点
亀ちゃんを護衛し始めてから2日。これといった進展はない
このマンションのご近所さんには私が浪人してて引きこもりだって勘違いされるわ、毎日のように隣のおばちゃんが「これ食べてぇ」ってなにかしら持ってくる。けっこう疲れることの繰り返しである
「ねぇよっすぃー・・・あの人なんだけどさ・・・」
望遠鏡を覗いていた飯田先輩が話しかけてきた
「どうかしました?」
「んー、何かずっと寮の前うろうろしてるんだよね・・・」
あわてて私も望遠鏡を覗くと、誰かが寮の前を右往左往してる。顔は暗くて見えないが・・・
「・・職質かけてみますか?」
「そうね。」
「んじゃいってきますよ。」
コートを羽織って小走りで寮の前まで行ったが誰もいない・・
「あれ・・・?」
どこ行ったんだろ?
「吉澤さ〜ん!」
「あれ?亀ちゃん?」
亀ちゃんが寮から出てきた
「窓から吉澤さんが見えたからっ」
軽く息を切らせながら亀ちゃんは答えた
「そっか。あんまむやみに外とか出ちゃだめだよ?今も不審者が・・・」
「よっすぃー!!!!!後ろっ!!!!!」
飯田先輩の声がした。と、思って後ろに振り返ってみたら知らない男がナイフを持ってて・・・
ナイフが自分めがけて落ちてきた____
- 40 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/14(土) 23:01
- 〜飯田視点
「じゃ、いってきますよ。」
よっすぃーを送り出してもあいつからは目を離さない
が・・・・よっすぃーが寮の道路に出ると同時によっすぃーからも、あたしからも死角に入った
「・・・え?」
よっすぃーに連絡を入れようと携帯を取り出す。
あ、亀ちゃんも出てきた・・危ないじゃない。
___男が出てきた!
早くよっすぃーに電話・・・
「え!?・・・あれっ!!」
ナイフじゃない・・・っ!!!
電話じゃ間に合わない・・・っ
窓を急いで開けて叫んだ___
「よっすぃー!!!!!後ろっ!!!!!」
叫んだと同時と同じは寮に向けて走り出した___
- 41 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/14(土) 23:27
- あたしが寮のある道路に出ると男はよっすぃーと交戦してた
よっすぃーは亀ちゃんを守りながらだし、右肩から出血してる・・・危ない
ここでドラマとかだと拳銃を取り出し「手を上げろ!」ってなるけど、刑事は常に拳銃なんて持ち歩いてないし、発砲もほとんどしない
「うりゃぁぁぁぁぁ〜〜〜〜っ!!!!!」
男を確保するよりもまず絵里ちゃんの安全確保のほうが優先と考えたあたしは男にタックルをした
「飯田さん!!」
亀ちゃんは今にも泣きそうだが、とりあえず男から引き離す
「・・・くっ!」
タックルで吹っ飛ばされた男も瞬時に立ち上がり逃げ出す___
「先輩!!亀ちゃんお願いします!!」
そういうとよっすぃーが追いかけ走り出した
「大丈夫?」
あたしは絵里ちゃんの肩を抱いた
「い・・飯田さん・・・うぅ・・」
泣き出してしまった
「いっ、いきなり・・をとこのひとぐぅぁ出てきたとおもっちゃら・・・ナイフ持ってて・・・でも・・よしじゃわさんが守ってくれて・・・うぅ〜〜・・・」
「うん、うん。わかったよ。わかったから。怖かったね。」
亀ちゃんが落ち着いてきた頃によっすぃーが戻ってきた
「すいません。逃しました。」
「ううん。よく絵里ちゃんを守ってくれたわ。そんなことより大丈夫?肩。」
よっすぃーの右肩は出血が止まっておらず、右腕全体が赤く染まっている
「あぁ、掠っただけですから。」
「また嘘言って。早く病院行くわよ。絵里ちゃん・・・辛いかもしれないけど、また、署来てくれるかな?」
絵里ちゃんはうつむいたままだったが、力強くうないずいてくれた
- 42 名前:モウリ 投稿日:2006/01/14(土) 23:30
- 今日はここまでにしときます。
- 43 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 19:21
- 〜吉澤視点
不覚だった・・・・・
犯人はおそらく私たち警察が亀ちゃんを護衛してることを察しててわざと寮に現れ私と亀ちゃんをおびき寄せた・・・
犯人のほうが1枚も2枚も上手だ・・・・
「お〜い?よっさん?」
「・・ん?はい?」
「はい?やないやろ。終わったで。出血の割りに傷はあんま深くなかったけど、無茶しちゃあかんで。あ、一応点滴しとこうな。」
そうだ。私は今警察病院にいて治療をうけていて右腕を肩から吊っている。
先輩と亀ちゃんは先に署に戻ってる。
「どうしたねん?よっさん。浮かない顔して。傷痛むんか?」
「そんなことないですよ。大丈夫ッス」
私の治療をしてくれたのは中澤裕子先生。
もう病院で生活してるような先生で、いつ病院に来ても居る。
中澤先生には警官になった時からお世話になってて、私の主治医のような先生。何でも見透かされてしまう
「ホンマかいなぁ。まっ、無茶はあかんで。」
「はい。んじゃ、戻ります」
「ん。気ぃつけてなぁ。あと圭坊とカオリによろしくな。あ、あと石川なっ。」
は〜い。と返事をしつつ処置室を出ると、やっぱり奴らは居た・・・・
- 44 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 19:34
-
「ほっっっっっっっっんと情報がお早いですね。」
そう、待合室のベンチに居たのは、朝比奈新聞社の記者、約2名。
「あ!!!!よっすぃ〜っ!!!!!!」
バカでかい声出すなよ、ごっちん。
「ちょっと!!!!!!大丈夫なのよっちゃんさんっっ!!!!!!」
大丈夫ですよ。ミキティ
「あのね。情報が速いのは褒めてあげるけど、何でここに来んの?」
私が歩き出すと、二人もついてきた
「ひっどい!よっちゃんさん!心配して来てあげたのに!!!」
「じゃあ何でバッチシ取材道具一式持ってるの。ミキティ。」
「う・・・それは・・・職業病だよ!!!」
「あっそ。」
「でも、ホントにめちゃくちゃ心配してたよ。ミキティよっすぃ〜のこと。」
「そうだよ!ナイスフォローだよ!ごっつぁん!」
「あ〜、そうすか。それはどうも。大丈夫だから」
そういってる間にタクシー乗り場に到着。
「んじゃ、署に戻るから。」
二人も軽くかわして、タクシーに乗り込んだ。
- 45 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 19:51
-
___ガチャっ_ガチャッ
__バタンッ_バタンッ
・・・・へ?
「んあ、運転手さん朝比奈署までよろしくでぇす。」
「ちょ、ちょっと!何で二人も乗んのっ!?」
「え?だってあたしたちもどうせ署行くし。3人一緒のほうがタクシー代も浮くでしょ?」
それはあんたら2人はでしょ。私がこのタクシー代経費で落とすんだから・・・
時はもうすでに遅く、タクシーは署に向かって出発してしまってた。後部座席に私。ミキティ。助手席にごっちんが乗るような形となった
「私は梨華ちゃんみたいな話さないからね。」
酒も入ってないし、今すごくあの犯人に対して苛立ってて、凄まじいオーラを出してるから、ミキティもそうそうに質問してこないだろう
「んあ〜。分かってるてば。かおりんに聞くつもりだよ。」
ごっちんが答える
「・・・ねぇ。よっちゃんさん」
「ん?」
ミキティが外を見ながら話しかけてきた
「明日・・・金曜日なんですけど。」
「・・・それが?」
「飲みに行くって約束守ってよ。」
「・・・・」
「そだよ。よっすぃー。明日の夜。梨華ちゃんと4人で行くんだからね!」
「・・・・分かってるよ」
それは、二人からの遠まわしのエールだと思う。
明日の夜までに事件を解決しろという。
- 46 名前:モウリ 投稿日:2006/01/19(木) 19:55
-
訂正
×二人も軽くかわして
○二人を軽くかわして ですね。
すいません
- 47 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 20:11
-
〜石川視点
よっすぃーが怪我をしたらしい
署で保田課長と情報収集をしていると飯田さんと亀井さんが来て、詳細を教えてくれた
すぐさま病院に行きたかったけど、そんなことしたら、保田課長にも飯田さんにも、よっすぃーにだって怒られる。
プロ意識が足りないって。
怪我はたいしたことなさそうって飯田さんが言ってたし、あたしはあたしのすべきことをしよう!
亀井さんは結構落ち着いてたけど、やっぱり疲れたみたいで、応接室のソファーで寝てしまった。
「ん〜、身長はカヲリより頭1個分くらい大きかったから、170cmってとこかな。体格はやっぱりガッチリしてて、かなり筋肉ついてた感じかな」
亀井さんには深く聞かず、飯田さんが自ら調書を保田課長と共に書いていた。
「かなり手ごわい相手ね・・・犯人。カオリのタックルを受けてもすぐ立ち上がるなんて。」
「なっ、それどういう意味よ!?圭ちゃん!!」
「ええ、あれはかなりのもんすよ。」
いつのまにか二人の後ろには右腕を吊ったよっすぃーが立ってた
- 48 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 20:34
-
「へぇ、犯人は筋肉質かぁ。」
「んあ〜。メモメモっ。」
よっすぃーの後ろには今もっとも会いたくない二人が居た
「あ、梨華ちゃんこないだはごめんねぇ。」
全然気持ちこもってないよ。ミキティ
「課長。犯人逃してしまいすいませんでした」
「何言ってんの。あんたは亀井さんを守った。それだけで充分よ。」
課長がよっすぃーを労った
「んで、吉澤的にはどうだったの?犯人は?」
「かなり雑さがありましてけど、あれは・・・きっとどこかで、空手習ってましたよ。」
「どうゆうこと?」
「型がしっかりしてましたから。」
「じゃあ、身長170cm前後。空手経験者に絞って調査を・・」
「それなら任せてください!!」
そう言ったのは何とミキティだった
- 49 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 22:15
-
「ごっつぁん!例の奴!出しちゃって!!」
完全にあたしたちを無視して記者2人の世界に入ってしまってる
「ホントは持ち出し厳禁なんだけど、朝比奈署には日々お世話になってるからっ。」
ミキティがニカッと笑った
「んあ〜〜〜〜〜!!」
___どんっ
ごっちんのバッグの中から大量のフロッピーが出てきた
「空手協会・・・・空手・・・あった!」
その大量のフロッピーの中から1枚のフロッピーを取り出した
「んあ〜、よっすぃー。パソコン貸してぇ。」
「ん、いいよ」
ごっちんはすばやくパソコンにフロッピーを取り込むとカタカタと何かやってる
「これはね。全国空手協会の登録名簿。もし犯人が本当に空手経験者ならこの名簿に名前があるはず。」
ミキティが説明してくれた
「えっと、さっきから話を盗み聞きしてるぶんだと、身長170cm前後で、筋肉質、かなりのやり手でいい?」
「ん、あぁ、うん」
あっけにとられるあたしたち刑事サイド。ときたま記者の人やメディア関係者に話を聞くことはあるが、あのミキティが自分から情報提供をするのはかなりめずらしいこと
「・・・ん。あぁ、明日までに事件解決してもらわないとさ、困るから。」
あたしの視線に気づいたミキティは笑って言った。
明日・・・あぁ・・飲みに行く約束。
「んあ、結果でたよ。」
- 50 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 22:29
-
「検索結果・・・4件」
けっこう少ないもんなのね・・。
「んあ、かなりのやり手ってことで、段保持者。体格がっちりで、東京都在住って絞るとかなり少なくなってくるもんだね。」
「後藤ありがとう。ちょっと見せてもらっていい?」
「んあ、どうぞ。圭ちゃん」
圭ちゃんって呼ぶなっと突っ込みつつ課長が1人1人名簿を見ていく
「4人中3人は今も現役。1人は・・・・2年前引退・・・身長171cm・・当時2段保持・・・・ビンゴっぽいわね」
ふぅと、ため息をつく飯田さん
「ごっちん、この人の連絡先って分かる?」
よっすぃーが動いた
「んあ、ここじゃちょっとわかんないけど、協会に行けば分かるはずだよ」
「分かった、ありがと。・・・課長」
「ええ。すぐにこの男に任意かけましょう」
「「「はい」」」
「ごっつぁん、行くよ」
「んあ。」
ミキティとごっちんはみんなに気づかれないように署を後にしようとしていた
「ミキティ、ごっちん」
「ん?何?梨華ちゃん」
「ありがとう」
「明日の夜までだかんね!・・あ、もう今日か。」
ニカッと笑って二人は帰っていった
もうすでに時計は12時を回っていた
- 51 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 22:40
- 〜吉澤視点
あの二人にはこれで借りができたな。何かおごってやんなきゃ
「じゃあ、私協会行ってきます」
さっそく行動を開始することにした
「ちょっと、吉澤。あんた1人で行く気?」
「え?駄目っすか?」
課長がはぁ、とため息をついた
「あんた・・・片手で運転する気?」
・・・すっかり忘れてた。よしざーは今怪我してました
「あ、じゃああたしも行きますよ」
助け舟を出してくれたのは梨華ちゃんだった
「んじゃ、二人でお願い。連絡先が分かり次第、任意かけていいわ」
「「はい」」
「あれ・・?そういえば梨華ちゃんって運転できたっけ?」
キーを梨華ちゃんに渡し車に乗り込んでからあることに気がつく
「うん!できるよ!免許とってから1回も運転してないけど」
「・・・・免許とったのって・・・確か・・・」
「2年前だよ?」
「・・・・」
「んじゃ行くよ。レッツラ・ゴー!!!!」
協会までの30分怖くてたまらなかった
- 52 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 22:54
-
「家にいるかなぁ?」
警備員さんにお願いして男の住所をつかんだ
電話番号は変わっていたが、住所は変わってないようだ
「ちょっと行ってみようか」
男のマンションの前に着いたことにはもうすでに朝方4時になっていたが、そんなことは気にならないほどに今眠気が飛んでしまっていた・・・
男のマンションは・・・朝比奈高校の目の前だった
「・・・どう思う?よっすぃー」
「どうもこうも・・・ビンゴでしょ」
部屋にはどうやらいないようなので、帰ってくるのを待ち伏せすることにした
「こっからなら・・・亀ちゃんのことも、うちらのとこも全部見えてたんだろうね」
「うん・・・護衛してたつもりが、墓穴掘ってたようなもんだったね」
「うん・・・」
時計はすでに。7時を回った
- 53 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 23:07
- 〜石川視点
こう長時間車にいると、何か体中が痛くなってくるな・・・
一応あたしもよっすぃーと同じ刑事課だけど、盗犯係で、あんま尾行とか見張りしないし、どちらかというと署でみんなの帰りを待つデスクワークを多くしているため、こうゆうことに不慣れなのだ。
あ・・・そういえば、刑事になってこうやってよっすぃーと二人で捜査するのって・・・始めてかも。
あたしたち二人は一番下っ端で新人だからいつも先輩とかとコンビ組んでたしな
「梨華ちゃん?どした?」
「ん?何で?」
「顔・・・にやけてるよ」
「ええぇ!?そっ、そんなこと・・・!!」
「はは、変なの。」
「そっ、そんなことより・・犯人・・・帰ってこないね」
「帰ってくるよ・・・8時にね」
「・・・え?」
「犯人は昨日亀ちゃんを仕留め損ねた。しかも刑事と接触したんだ。今日絶対動いてくる。殺るならいつも護衛が手薄な朝だよ」
「えっ!でも亀ちゃんは・・・?」
「さっき梨華ちゃんが寝てる間に署に連絡入れた。飯田先輩が・・全部話したって。」
- 54 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 23:14
- 「・・・全部?」
「うん。全部。2年前のこと、犯人のこと、今日のこと」
「・・・それで?」
「亀ちゃん・・・強いよ。協力します!って言ってたって」
「そっか。」
「うん。犯人は亀ちゃんが現れたら必ず現れる。学校にも協力してもらって、ほかの生徒は2時間目から登校するようにしてもらったから。」
何か・・・あたしがちょっと寝てる間にすごいことになってるような・・・
その時、無線が入った
「あーあー、吉澤、石川。聞こえる?こちら保田。今亀井さんとカオリが署を出たわ」
「「了解」」
いよいよね・・・
- 55 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 23:22
-
___スルッ
どうしたんだろ?と思い音がしたよっすぃーの方を見ると肩から吊っていた三角巾を外している
「ちょっ!?よっすぃー!?」
「ん?何?」
「それはこっちの台詞よ!何してんの!?」
「外してんの。」
「何で!?」
「邪魔じゃん」
「戦う気!?」
「たぶんそうなるでしょ」
「でもっ!!」
「でも?」
「・・・〜〜〜っ」
「あはっ。大丈夫だよ。梨華ちゃん」
よっすぃーがニカッと笑ってみせた
「よっすぃー、梨華ちゃん。もうすぐ着くわよ」
飯田さんから無線が入り、一気に緊張が高まる
- 56 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/19(木) 23:35
- 〜吉澤視点
亀ちゃんが学校の前の道に現れた
1歩1歩確実に学校に近づく・・・
「・・!!よっすぃー!!!」
梨華ちゃんが学校の門を指差した
・・・現れやがったな
格好は昨日と同じ。黒ずくめでヘルメット、手にはナイフ
「あなたが私のお母さんとお父さんを殺したの?」
車から出ようとした時亀ちゃんがいきなり犯人に向かって叫んだ
「私はあなたが殺した人の娘で、私は亀井絵里!別人よ!!」
亀ちゃん・・・・
「ねぇ!!あなたが殺したの!!??」
亀ちゃんが叫ぶと、今まで黙って聞いていた男がゆっくりとうなずいた・・・
「亀ちゃん!!」
急いで亀ちゃんに近づいた
・・・泣き崩れてしまっている・・・
この様子を見ていた飯田先輩も梨華ちゃんも犯人を警戒しながら亀ちゃんの肩を抱いた
「うっ、うぅ・・・おか・・おかぁさん・・・」
「亀ちゃん・・・」
亀ちゃんの頭を撫でてやり、犯人に向き直る
「3対1だよ。観念したら?」
犯人との距離はやく10m
犯人はまったくひるむことなくこちらに向かって走り出した
・・・やはり力づくかよ・・・
「亀ちゃんをお願いします!」
そう叫ぶとよしざーも犯人に向かって走り出した
- 57 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/20(金) 00:21
- 今日はここまで
- 58 名前:名無し丸の介 投稿日:2006/01/25(水) 10:18
- はじめましてっ!
一気に読ませていただきました…どきどきです、続き待ってます
- 59 名前:モウリ 投稿日:2006/01/27(金) 02:52
- ↑
レスありがとうございます
まだまだ未熟者で至らない部分がかなりあると思いますが、見捨てないでやってください
では、一気に更新させていただきやすっ。
- 60 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/27(金) 03:08
-
__とりあえず・・・ナイフ
犯人が振りかざしてきたナイフを避けると同時に犯人の腕と胸倉を掴み投げ飛ばす
___カランカランッ
「・・・っ」
第1段階は成功したけど、思った以上に右腕に力が入らない・・・・
犯人はまったくといっていいほど怯んでない。何なんだよこいつ・・・
次・・・ヘルメット・・
一気に犯人が間合いをつめる
___ビュッ
正拳が飛んでくる
避けたけど右腕を掠めた・・・こいつ・・・狙ってんな・・・
___トンッ
その瞬間ジャンプして犯人の首下に上段前蹴りを食らわしヘルメットを飛ばす
・・・決めるっ
膝を落とした犯人の膝を踏み台にして顔に膝蹴りを食らわす
いわゆるシャイニングウィザードって奴?
犯人は完全に気を失って倒れこんだ・・・
そっちが空手何段か知んないけど、やっぱ、ブランクで荒さがあったし・・・
よしざーも持ってんだよね。柔道2段、合気道初段、空手2段合わせて5段っ。
丁度保田課長と本店の人たちが登場した
- 61 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/27(金) 03:24
-
犯人は本店が引き取ることになり、本店の人と保田課長が何か話している間によしざーは亀ちゃんの所に行った
「大丈夫?」
「はい・・・ありがとうございました。」
いや・・・全然大丈夫そうじゃないよ。・・・・まぁ、仕方ないけど・・・・
「絵里っ!!!!!!」
見るとそこには重さんと稲葉先生・・・あと、亀ちゃんのクラスメートらしき人々が居た
まだ登校時間ではないのに・・・・
「さゆ・・・」
みんなを見た亀ちゃんがまたポロポロと泣き始めた
「絵里・・・みんながついてるからね・・・」
すぐに亀ちゃんを囲むように輪ができた
「みんないい勘してるよ。」
いつの間にやら後ろに飯田先輩が立ってた
「何か絵里ちゃんの様子がおかしいって、クラスみんなで心配してたんだって。稲葉先生が」
「・・・そうなんですか・・・いい友達持ったな・・・亀ちゃん」
「そうね」
「飯田さ〜ん!よっすぃ〜!!行きますよ〜〜っ!!!」
もう梨華ちゃんは車の中に待機していた。
稲葉先生に亀ちゃんが落ち着いたらまた連絡入れてくださいと先輩と告げるとよしざーたちも車に乗り込んだ・・・
- 62 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/27(金) 03:40
-
犯人の男は2年前の犯人と同一人物で、亀ちゃんが2年前殺したはずの人に瓜二つで、さらに2年前顔を見られたので亀ちゃんも顔を見たのでは、と思い亀ちゃん狙ったらしい。
署に戻り報告書やら労災署を書いていたらお昼ごろに稲葉先生と亀ちゃんが来た
「何も今日来なくてもよろしかったんですよ」
飯田先輩が出迎えた
「いえ、亀井が行きたいってゆうもんで。刑事はん。ホンマありがとうございました」
「みなさん、本当にありがとうございました」
二人が深くお辞儀した
その後、飯田先輩が軽く犯人のことやこれからのことを説明した
「本当にありがとうございました!お母さんもお父さんもきっと喜んでると思います」
帰り際また深くお辞儀する亀ちゃん
「吉澤さん」
「ん?」
「本当にありがとうございました。・・・かっこよかったです。とっても」
「ん・・あ、ありがとう?」
「また、来てもいいですか?」
「いいよ。いつでも来な。」
「はいっ!それじゃあ失礼します」
「うん。気をつけて帰んだよぉ」
「あんた・・・モテモテね」
「へっ?」
って、何か怖いですよっ。保田課長!
つか・・・何か飯田先輩はニヤニヤしてるし・・・梨華ちゃんはこっち睨んでるし・・・
・・・まぁ・・・事件解決したし・・・よかった・・よね?
- 63 名前:同じ空の下。 投稿日:2006/01/27(金) 03:50
-
「今回はうちらのおかげだかんね〜〜っ!!」
約束通りにミキティたちと飲みに来てます。
梨華ちゃんは飲み始めて30分でつぶれ、ごっちんは飲むっていうより食べてて、今はミキティと二人で飲んでる感じです。
「わかってるよぉ。今回事件解決できたのはミキティのおかげだって」
さっきからこの台詞何回目だよ・・・
「ちゃんとインタビューとか答えてよ!?」
「わかってるって」
「ホントだねぇ〜!あ、大将!生おかわり!」
ミキティ・・・飲みすぎっ
「よっちゃんさんさっきから全然飲んでないじゃん!飲みなよぉ」
「いや、もぉいいよ・・・」
だいたい、こっちはこの1週間まともに寝てなくて疲れてるし怪我してんのに何故飲みにきているんだよしざーはっ・・・
・・・まぁ、いっか。
また新たな1週間が始まるし
〜FIN
- 64 名前:モウリ 投稿日:2006/01/27(金) 03:53
- すいません・・・・終わり方微妙でっ(−−;)
何かよっすぃーの一人称とかも安定しなくて・・・・
ホント未熟者ですいませんでした
読んでくださったみなさん・・・本当にありがとうございましたっ!!!!!!
- 65 名前:モウリ 投稿日:2006/02/01(水) 22:59
- 続編(?)・・・・書いてもいいですかっ!!!???
- 66 名前:名無し丸の介 投稿日:2006/02/04(土) 07:20
- 続編待ってます!
- 67 名前:モウリ 投稿日:2006/02/06(月) 22:39
- レスありがとうございます!
何かレスしてくれる人が少なく勝手に続けていいか否か悩んでたところでした・・・
もうこうなったか暴走するつもりで書いていきます!!!
- 68 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/08(水) 21:39
- 私も続編楽しみに待ってますよ!
- 69 名前:モウリ 投稿日:2006/02/08(水) 23:23
- レスありがとうございます!
暴走させていただきますっ!!(><)b
- 70 名前:モウリ 投稿日:2006/02/08(水) 23:24
-
FILE2:撮られるモノと撮るモノ
- 71 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/08(水) 23:38
-
__朝比奈新聞社
「おい藤本!!!!原稿早く出せっ!!!!夕刊に間に合わんぞっ!!!!」
「今出します」
「さっさとしろっ!!!!」
「なんなのぉ。あいつ。アメリカ帰りだかエリートだか知んないけど偉そうにっ」
原稿を出し終えた藤本がデスクに座るなり愚痴を言った
「まぁまぁ藤本。落ち着いて。」
そう藤本をなだめたのは藤本の先輩にあたる市井紗耶香。
「んあ、いちーちゃん。でもあの編集長なにかとミキティに当たるよ」
そういったのは後藤
「気に食わないんじゃない?藤本のこと。」
「なんでですか?市井さん」
「さぁ?さ、5時から朝比奈署でこの前の殺人事件の会見があるわ。行くわよ。」
「「はぁい」」
- 72 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/08(水) 23:45
- 〜吉澤視点
「よっちゃんさ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!」
書類を書いていたら今もっとも聞きたくないであろう声がした。
「・・・何?ミキティ。」
「あぁ、そんな顔すんなよぉ。今日は何か聞き出そうなんて考えてないからっ☆」
「何で今日そんなにハイテンションなの・・・。じゃあ何しに来たの?」
「飲みに行こっ!!!」
「はっ?」
「だから。飲みにっ!」
「あぁ、まぁいいよ。」
「ホント!?んじゃいつもの店で待ってるから!!!」
「へ〜い」
ミキティがハイテンションで飲みに行きたがる時はなにかしら溜め込んでたり、発散したい時だ。断らないわけにはいかない。
- 73 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/08(水) 23:53
-
「んでね〜!そのバカキャリア編集長がねぇ〜」
「ミキティ。それさっきも聞いたよ」
やっぱりいつもよりピッチが速くてすぐにべろべろになっちゃったミキティ。
そんなミキティを相手するのは、よしざーじゃなくて梨華ちゃん。よしざーはたいていごっちんとその二人のやりとりを笑って見てる。
「でもさ、ごっちん。その人今までニューヨークタイムスに勤めてたんでしょ?何で急に朝比奈新聞社なんかに来たの?」
「んあ。まぁ簡単に言えば左遷でしょ。だからグングン力つけてきてるミキティに嫉妬してるんでしょ。」
「そっかぁ。」
「あぁ!!!もぉあんな編集長殺してやりたっ!!!!」
「駄目だよぉミキティ!」
暴れるミキティを泣きそうになりながら抑える梨華ちゃん。
そしてやっぱり笑ってみてるよしざーたち。
そんな感じで夜は更けてった。
- 74 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/09(木) 00:01
-
「あぁ!美貴会社に携帯忘れたぁ!」
店を出てミキティを家まで送ろうという時にミキティは思い出したように言った。
「えぇ?どうする?取りに行く?」
「うん。行く」
「大丈夫?ついてくよ?」
「大丈夫だよ梨華ちゃん。美貴1人行ってくる。」
「え?ホント大丈夫?ミキティ?」
「またまたよっちゃんまでぇ。美貴は大丈夫ですぅ!!」
いや、大丈夫じゃないっしょ。
「んじゃ!みなさんパイパ〜イ!!」
ミキティはそういうとタクシーに乗り込みさっさと行ってしまった。
「・・・んあ、いざとなったら朝比奈署で保護してね。」
「はは・・・・了解」
なんだかんだ言ってミキティはしっかりしてるし、大丈夫。という結論に達し、よしざーたちも解散した。
- 75 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/09(木) 00:09
- 〜石川視点
「あ〜あぁ、やっちゃたなぁ。」
昨日みんなで飲みに行ったのはいいけど、私今日当直でした・・・・。
寝不足になるなぁ。こりゃ。
体力温存のため、今日は事件がなにを起こりませんようにっ!なぁ〜んて祈ってもそれは無理な話で。
___プルプルプルッ
ほら。電話が鳴っちゃった。
「はい、こちら朝比奈署刑事課」
電話に出たのは保田課長。
「はい。引取りですね。」
引取りとは現行犯を交番から署につれてくること。
「え・・・はい・・・わかりました・・・。すぐ向かいます」
___ガチャッ
「どこですか?課長?」
よっすぃーと飯田さんがコートを着ながら聞いた
「場所は朝比奈駅前交番。引き取り人物は・・・・朝比奈新聞社記者、藤本美貴よ。」
- 76 名前:モウリ 投稿日:2006/02/09(木) 00:11
- 今日はここまでにしときますっ。
- 77 名前:名無し丸の介 投稿日:2006/02/11(土) 03:50
- 美貴様なにを…w
続き期待してます!
- 78 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/12(日) 23:17
- 〜吉澤視点
「だから美貴は何もしてないんだよっ!!!!」
飯田先輩と交番に着いた時、ミキティは暴れ狂ってた。
まだ酔いが醒めてねぇのか・・・?
「あっ!!飯田さん!吉澤さん!」
小川がミキティを必死に抑えながら助けを求めてくる
「美貴は何もしてないぃ!!!」
「藤本美貴さん」
反応なし。と、いうか眼中なし?
「藤本。」
完全によしざーのこと気付いてないみたい
「ミキティ・・・。」
やっぱ呼びかけても無駄のようだ・・・。普段なら暴れる引受人は適当に手錠掛けてとりあえず署に連行するんだけど・・・・今回はどうもなぁ・・・。
- 79 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/12(日) 23:35
-
できるだけ公私混同は避けてやりたかったんだけど・・・無理だな。
「美貴っ!!」
そう叫ぶとやっとミキティはよしざーのことをキャッチ。途端に泣きそうになった
「よっちゃん・・・・あたし・・・」
「・・・とりあえず・・・署まで・・・お願いします」
事情を聞かなくては始まらない。ミキティは先輩に肩を抱かれて車に乗り込む。
その間に小川に事情を聞くことにした。
「何やったの?彼女」
「傷害です・・・。被害者は朝比奈新聞社編集長、永田幸二さんです。朝巡回してきた警備員が倒れてる永田さんと藤本さんを発見。永田さんは頭から血を流していて意識不明の重体。藤本さんの手に血痕のついた灰皿が握られてたことから、藤本さんを・・・連行しました・・・」
小川もまたミキティ同様泣きそうになってる。
小川もあたしら4人とは付き合いがあってミキティにはよく可愛がってもらってるのだ
「そっか・・・。ありがと。んじゃ行くね」
小川の肩をポンッと叩いてあたしも車に乗り込む
- 80 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/12(日) 23:59
-
車の中は終止3人とも無言で先輩が気を遣ってくれて運転してくれた
ミキティが事件を起こすなんてありえない。
・・・・ただ・・・状況が状況だ。
永田さんとはきっと昨日言ってたバカキャリア編集長だろう
昨日かなりミキティは酔ってたし、殺したいと言ってるのを自分の耳で聞いてしまっている
しかも現行犯・・・
かなり厳しい状況だ・・・
そうこうしているうちに車は署に到着した
- 81 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/13(月) 00:17
-
署に着いたら着いたで、今度は梨華ちゃんが泣きそうになってる・・・
「とりあえず、事情聴くから。」
そういうとミキティと一緒に取調室に入った。
「まず、名前と住所・・・・はぁ。どぉしたか、最初から聞かせて。」
本来なら調書を書かなくてはならないのだが、今はそんな時間も惜しい。あとで先輩にでも頼もう
「よっちゃんたちと別れた後・・・会社に着いて、普通に編集部に行ったの。そしたら、編集長のデスクの前に編集長が倒れてる・・・と思ったら、後ろから誰かに・・」
「殴られた?」
「うん・・・」
「・・・どこ?」
「ここら辺・・」
すぐにミキティのうしろに回り込んだ。
ミキティが指差したところには確かに薄っすらだが傷があった。
まぁ酔っ払い相手だから、これくらいで気は失う。
「・・・本当にやってないんですか?」
椅子に座りながら、ミキティに聞いた
「やってないよ!!よっちゃんまでそんなこと言うの!!?」
「わかりますか?藤本さん。あなたは現場で凶器握って転がってたんですよ?誰がどう見てもあなたが犯人でしょう?」
「でもっ・・!!!!!」
「・・・・・って、あたしじゃなきゃなってたよ。」
「・・・え?」
「信じるから・・・ミキティのこと。」
「・・・よっちゃん・・・・」
- 82 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/13(月) 00:29
-
「とりあえず、送検までの48時間はここの留置所にいてもらうことになるから。」
「うんわかった。
「んで、あたしが48時間以内に犯人とっ捕まえるから」
「うんわかった・・・?」
「何か問題ある?」
「48時間で捕まえられるの?」
「まぁ、ミキティには悪いけど、犯人は朝比奈新聞社内部の人間なのは間違いないしょ?」
「うん・・・まぁ。」
「だから、案外大丈夫じゃん?いざとなれば1人1人潰してくから」
「そんなっ!無茶だよ!」
「・・・あたしも信じるんだからさ、ミキティも信じてよ。」
「・・・・」
「ねっ?」
「わかった。んじゃ48時間後、焼肉行こうね!」
「了解。」
- 83 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/13(月) 00:38
-
ミキティを署につれてきたのが午前9時45分で、今が午前10時55分。
あと46時間50分・・・
「課長。あたしこれから2日間有給使います」
「・・・有給なんて使うこと無いわ。あんたの思うように捜査しなさい。」
「・・・ありがとうございます!」
「梨華ちゃん」
「えっ?なに?」
「ミキティ、留置所に連れてってあげて。んで、できるだけ付いててあげて」
「わかった。」
「んじゃ、時間もないし、ちょっくら現場行ってくる」
「うん。いってらっしゃい!」
急いで現場の朝比奈新聞社に向かった。
- 84 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/13(月) 00:54
- 〜石川視点
「ここだよ」
ミキティを留置所に案内すると、ミキティは寒いだの狭いだの文句を言ってる
「案外・・・落ち着いてるんだね。」
「だって美貴やってないもぉん。」
「でも交番で暴れてたって飯田さん言ってたよ?」
「うっ・・・。それは・・・ちょっとパニくって」
「あはは。私今日当直でずっと居るから、こまめに来るね。」
「ん、ありがと」
素直に礼を言うあたり、やっぱり不安なんだろうな・・・。
「あ、言っとくけど、食事に焼肉は出ないからね」
「わかってるよぉ」
- 85 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/13(月) 01:11
- 〜吉澤視点
朝比奈新聞社に着くと、他社のマスコミが人だかりを作っていた
まぁ、新聞社内部の傷害事件なんておいしいネタだもんな・・・
「あっ!朝比奈署の方ですよね!?」
「加害者の藤本さんとは高校時代からの付き合いと聞いていますが、今の心境はいかがですか!?」
「藤本さんは今どうしていますか!?」
「答えてください!」
うるさいマスコミを掻き分け入り口に到着。質問はいつものように無視することにした・・・が
「高校から加害者と付き合いがあって、今回のことで、藤本さんの変化などには何も気付かなかったとゆうんですか!?所詮はそんな程度の付き合いだったんですね!!」
__プチンッ
完全に自分の中で何かが切れたのが分かった
いつもならすぐに記者に殴りかかるが、今はそうしている時間も惜しい。
「まだ捜査は始めたばかりなので今は何も言うことはありません。」
そう言い残し、編集部へ急いだ
- 86 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/13(月) 01:29
-
編集部は、小川がそのまま保存していてくれて、ごっちんと小川が話していた
「よっすぃー!」
「ごっちん・・」
「ミキティは!?」
「留置所」
「・・それって・・」
「大丈夫。ちゃんと誤解は解く。後でちょっといいかな?」
「んあ!!」
「小川」
「はい!」
「毎度ありがとね」
「いえ!仕事ですから」
「永田さん、意識戻った?」
「いえ、まだです・・。」
永田さんが意識戻んなきゃ何も聞けないな・・・
「ねぇ、ミキティが倒れてたのってどの辺?」
「このあたりです」
永田さんが倒れてたまん前か・・・
永田さんは灰皿で殴られたということもあって灰がたくさん落ちてる・・・
もし・・・ミキティが来たのが永田さんが殴られた直後でそのミキティの登場が予定外だったら・・・
あたしはミキティが倒れてた辺りにしゃがみこんだ。
・・・・わずかだけど・・・灰が落ちてる・・・
「小川、凶器の灰皿ある?」
「あ、はい。ここに。」
「あんがと。」
「ごっちん!」
「んあ!?」
「永田さんの血液型ってわかる?」
「んあ〜・・・」
「Bだよ。」
そこに現れたのは市井さんだった。何度か会ったことがあるけど、そんな面識があるほうではない
「んあ、そうそう。B型だよっ。」
「いやいやごっちん、市井さんだから、言ったの。ありがとうございます市井さん」
「いいってことよ」
「ごっちん。また後で連絡入れていい?」
「んあ、どんと来い!」
「んじゃ、後で。」
あたしは灰皿と現場写真を持って朝比奈新聞社を後にした
- 87 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/13(月) 01:54
-
あたしが向かったのは警察病院
永田さんがB型で、ミキティはA型。もし同じ灰皿で殴られてたら灰皿に二人の血痕がついてるはず。
本来こういった血液鑑定とかは鑑識課とかが研究所とかでやるんだけど、それじゃ1日はかかるので、警察病院の中澤先生に頼むことにした。
先生なら30分でやってくれる。永田さんのカルテもそこにあるから一石二鳥なわけなのだ
「今血痕機械にかけてるから、20分くらい待ってな。あとこれ。カルテ」
「ありがとうございます。」
病院について先生に事情を説明したらすぐにやってくれるところはさすがで、頭が上がらないところだ。
「な、よっさん。点滴打っとくか。」
「へ?何でですか?」
「これからまた寝ずに捜査やろ?しかも今回はかなり切羽詰まっとるみたいやから。」
「あぁ〜、んじゃお願いします」
「はいよ。」
さすが先生。よく分かってらっしゃる
- 88 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/13(月) 02:15
-
「先生、永田さんの傷なんですけど、どんな感じっすか?」
点滴をつけながらカルテに目を通しつつ質問。
「後頭部8cmに渡り左から右下にバックリや」
「そっすか・・・」
8cm・・・左から右下・・・
「よっさん。結果でたでっ。」
「・・・どうです?」
「ビンゴやな。灰皿には少量ながら、B型のほか、A型の血液がついとったわ。」
「そうですか。ありがとうございます」
これで一応ミキティへの誤解はほぼ解けたかな・・・
とりあえず署に行って報告しなちゃ・・・
「あっ!先生!!今何時ですか!?」
「今か?2時丁度やけど?」
あと・・・・43時間45分・・・
- 89 名前:モウリ 投稿日:2006/02/13(月) 02:17
-
大量更新終了ですっ
>>77 名無しの丸の介様
レスありがとうございます!
美貴様・・・加害者呼ばわりっす。w
でも実は被害者!みたいなっ
- 90 名前:モウリ 投稿日:2006/02/13(月) 02:20
-
レスでネタばれする・・!!!
隠しっ!!!
- 91 名前:モウリ 投稿日:2006/02/13(月) 02:21
- 再び隠しっ!!
- 92 名前:モウリ 投稿日:2006/02/13(月) 02:21
- ホントすんません。
私の不注意です
隠しぃ〜!!(>□<;)
- 93 名前:名無し丸の介 投稿日:2006/02/19(日) 13:25
- わくわくどきどき
- 94 名前:モウリ 投稿日:2006/02/21(火) 23:33
- >>名無しの丸の介様
いつもレスしてくださってありがとうございます。
気長に見守ってってください
- 95 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/21(火) 23:47
- 石川視点
「ねぇ会わせてよぉ、梨華ちゃぁん」
「ごめんねごっちん。今は無理なんだ・・・。」
署でよっすぃーの仕事の引継ぎをやってたら、ごっちんが現れて、ミキティに会いたいと言ってきた。
でもいくら友達とはいえ、一応容疑者とさせてる人物に会わせるのはできない
「わかった・・・じゃあ、これミキティに渡してくれない?」
そう言ってごっちんが取り出したのは、ミキティの好きな焼肉バーガー。
「うん。わかった」
本当は差し入れも駄目なんだけど、ここくらいはいいよね。
帰っていくごっちんの背中はものすごく寂しそうだった。
「ごっちん!」
「んあ?」
「明日・・・みんなで焼肉行くってさ!!」
「・・・んあ。楽しみにしてる!!」
- 96 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/21(火) 23:53
-
「ミキティ、差し入れ。」
「あぁ!焼肉バーガーだっ!!ごっちん?」
「うん。」
焼肉バーガーを留置所のミキティに持ってくと、ミキティはそれを嬉しそうに頬張った
「ねぇ・・・梨華ちゃん」
「ん?」
「今何時?」
・・・やっぱり・・不安でたまらないよね。
「・・・5時20分だよ」
「あ〜あ。離婚弁護士の再放送見たかったのになぁ。」
「・・・」
「何で・・美貴がこんな目に会うんだろ・・・」
ミキティ・・・
「ミキティ!!」
私がミキティに何て声掛けていいか悩んでたら、よっすぃーが戻って来た
- 97 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/02/22(水) 00:03
-
__ガチャッ
留置所に来たよっすぃーはいきなり持ってた鍵でミキティのいる檻へ入ってく。
「ミキティ、殴られたところ見せて。」
「え?・・あ、うん」
「・・・ありがと。」
「え?何?どうしたの?よっちゃん」
「とりあえず、ミキティの誤解は解けた。」
「え!?ホント!!?」
「うん。凶器の灰皿にミキティの血痕も付着してたからね。でも、それは決定的な証拠じゃないから真犯人捕まえないとやっぱ釈放は難しい。」
「うん・・・」
「大丈夫。だいぶ近づいてきてるから。んじゃ時間ないし行くね」
「わかった」
・・・・って、完全に私をスルーしてよっすぃーはまた行ってしまった。
「梨華ちゃん・・・薄いからねぇ。」
- 98 名前:モウリ 投稿日:2006/02/22(水) 00:04
- 今日はここまでにしときます。
- 99 名前:モウリ 投稿日:2006/03/20(月) 23:36
- とりあえず生きてます。
近いうちに大量更新を狙ってます
- 100 名前:モウリ 投稿日:2006/03/21(火) 16:00
- 〜飯田視点
「よっすぃー!」
「はいっ?」
署に戻ってくるなり色々とデスクを荒らしてるよっすぃー。
「ちょっとは・・・落ち着いたら?」
「落ち着いてますよ?」
「嘘でしょ。」
だって今だってパソコンがなかなかたちあがらなくてイライラしてる
「いやぁ、だって普通に焦りますよ。」
「・・・まぁね」
はい。と、コーヒーを渡す
「どぉ?進み具合は?」
「・・はい。凶器の灰皿に、永田さんの血痕のほかにミキティの血痕がついてたんです。」
「それって!」
「ええ・・・でも、まだ完全に誤解が解けたわけではなんで・・」
「そうね・・・」
____バコッ
「いってぇ!!」
よっすぃーが頭を殴られたと思ってら
ごっちんが立っていた
- 101 名前:撮るモノと撮られるモノ 投稿日:2006/03/21(火) 16:51
- 〜後藤視点
何かいきなり永田さんが誰かに殴られて、ミキティが逮捕させて、ごとーは門前払い・・・。
「納得いかなぁい」
よしこだって連絡いれるって言ったのに、連絡こないし。
だからミキティに差し入れ持ってきたついでによしこも待ち伏せしてたら帰ってきたから思いっきり殴ってやった。
「いや、殴る意味がわかんないから、ごっちん。」
「いいのぉー」
って言ってもっかい殴った
「だーかーらーごっちんさぁ・・・あ!」
「・・・どした?」
「ごっちん・・・もっかい殴ってみて」
「「は?」」
ほら、カオリンも頭の上?が飛んでるよ。
ネジ飛んじゃったかなぁ何て思いながらも思いっきり殴ってやった
「いってぇ〜〜〜」
「いや、よしこが殴れって言ったんじゃん。」
「そぉだけどさぁ〜。まぁいいや。これで謎が解けた」
- 102 名前:撮るモノと撮られるモノ 投稿日:2006/03/21(火) 17:07
- 〜吉澤視点
「えっ!?どういうこと!?よっすぃー」
まぁ謎が解けたとか急に言ってもわかんないよね。
「永田さんの傷、後頭部に左から右下に8cmにわたる傷だったんです」
「うん・・・それで?」
「飯田先輩。人殴ると思って振りかぶってみてください」
先輩が殴るふりをする
「・・・あ」
「え?何々??ごとー全然わかんないんだけど・・。」
「ごっちんも振りかぶってみな?」
「うん・・・え?まだわかんないんだけど」
「はは。ほら、普通に振りかぶったら右から左下への傷になるでしょ?」
「・・・あっ」
「だから犯人は・・・左利きだよ」
- 103 名前:モウリ 投稿日:2006/03/21(火) 17:24
- 今日はここまでにしときます
- 104 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/26(日) 23:40
- 事件の謎を解いていくよっすぃがカッコいいですね!! これからの展開にドキドキしながら待ってます(^-^)
- 105 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/28(火) 00:34
- 「逮捕させて」は、誰かが誰かに逮捕を命令したっていうような意味ですよ。
捕まった本人の立場で言うなら、「逮捕されて」じゃないと。
「逮捕させて」だとわざと捕まったことになっちゃいますよ。
長々すいません。
めっちゃ好きなんでずっと続いてほしいなぁ。
- 106 名前:モウリ 投稿日:2006/04/06(木) 21:19
-
>>104 名無飼育さん
ありがとうございます。頑張りますっ
>>105 名無飼育さん
すんません誤字脱字が多すぎて・・・
- 107 名前:撮るモノと撮られるモノ 投稿日:2006/04/06(木) 21:34
-
「ごっちん」
「っんあ!?」
「・・・出番。」
「んあ!」
これで左利きの人絞り込んで・・・潰してくか・・・。
・・・に、しても朝比奈新聞社って結構人いるんだなぁ〜
「あ、よしこ。出た・・・けど結構いるよ?」
「何人?」
「全社員350人中62人」
「あぁ〜・・・先輩、今何時ですか?」
「えっと、19時19分。何か手伝おうか?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます」
間に合うかな・・・。
- 108 名前:撮るモノと撮られるモノ 投稿日:2006/04/06(木) 21:41
-
〜石川視点
よっすぃーにスルーされ、ミキティに薄いといわれてちょっとの間フリーズしちゃってたじゃない・・。
「あ、ミキティ寒くない?毛布とか持ってこようか?」
「ん、大丈夫だよ。暖房ついてるし。」
そう、ここ留置所は暖房完備で床はコンクリートで結構冷たいんだけど、あんまし寒くなかったりする
「・・・んじゃ、そろそろ行くね。」
「うん、頑張ってね」
後ろ髪ひかれながら留置所出て行くとき丁度夕飯の時間でミキティが「肉ないっ!」って文句言ってるのが聞こえてきた。
- 109 名前:撮るモノと撮られるモノ 投稿日:2006/04/06(木) 21:49
- 「あれぇ〜?ごっちん??」
刑事課に戻ると何故かごっちんが自然に溶け込んでる
「やぁ、石川君。ご苦労。」
「何言ってんのごっちん」
「いやぁ何か刑事になった気分っ」
「てゆーか何でごっちんが、あたしのデスクに座ってるの?」
「梨華ちゃんさぁこのピンク一色どうにかなんないのぉ?目がチカチカするよ」
「いや・・だから・・」
「お腹すいたぁー。あっ!圭ちゃん!!そのカップ麺頂戴」
もう・・・あたしってそうゆうキャラなのね・・・。
- 110 名前:モウリ 投稿日:2006/04/06(木) 21:49
- 今日はここまでにしときます
何か微妙にグダグダですいません・・・
- 111 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/07(金) 03:16
- さすが梨華ちゃんw
ごっちんもいい性格ですねー。好きです。
- 112 名前:モウリ 投稿日:2006/04/23(日) 19:39
- まずはレス返しから・・・。
>>111 名無飼育様
私の中ではもう梨華ちゃんはあぁゆーキャラなのです。w
- 113 名前:撮るモノと撮られるモノ 投稿日:2006/04/23(日) 19:47
-
〜保田視点
嵐のように後藤があたしのお気に入りの麺の達人醤油味を奪っていってしばしば放心状態・・・。
「保田課長」
「・・・ん、な、何?吉澤」
「あのですね・・・え〜と」
「何?はっきり言いなさいよ。」
「あのですね、その・・・捜査にごっちんを同行させたいんですが」
「・・・いいわよ」
「えっ?いいんすか?」
「いいって言ってんじゃない。分かったらさっさと行く!」
「え・・あ、はい!」
- 114 名前:撮るモノと撮られるモノ 投稿日:2006/04/23(日) 19:57
-
聞いといてOKをもらって驚くって・・・
まぁ、今回は朝比奈新聞社内部の問題だし、情報通な後藤はかなり役立つはず。
あ、役立つなんて言ったら怒られるわね。麺達の恨みよ。
早速吉澤と後藤は出掛けたけどまさか1人1人潰してく気かしら・・・。
ちょっと心配ね。
「石川」
「はい?」
「あの二人大丈夫かしら?」
「あぁ、大丈夫ですよ!」
「あら、断言するわね」
「だって課長。あの二人、高校時代ホームズとワトスンって言われてた黄金コンビですよ?」
吉澤がホームズなのは知ってたけど後藤がワトスンとは・・・でもワトスンは医者よ?医者。
後藤は記者よ。ちょっと語呂は似てるけど記者よ。
- 115 名前:撮るモノと撮られるモノ 投稿日:2006/04/23(日) 20:10
-
「圭ちゃん?」
またまた軽く放心状態になってたら入り口に懐かしい顔が居た。
「紗耶香じゃない!どうしたの?」
「久しぶり。ちょっと編集長のこととか気になって。はい、差し入れ」
「ありがと。永田さんの事件については吉澤にすべて任せてるのよ」
「そっか。・・・藤本は?」
「ん〜そこまではちょっと守秘義務が。」
「そっか、了解。」
後藤は知っちゃってるけど、これ以上は広められない。
ましては今吉澤は誤解を解くために捜査してるんだから・・・。
沙耶香とは昔から付き合いがあって、あたしがまだ現場這いずり回ってた頃の追っかけ記者みたいなもの。
刑事にスカウトしたいくらいの行動力がある。まぁ今はお互い偉くなっちゃってあんまり現場に行くこともなくなったけど
- 116 名前:撮るモノと撮られるモノ 投稿日:2006/04/23(日) 20:15
-
「でもわざわざ沙耶香が差し入れなんて持ってくるなんておかしいじゃない。」
「え、そう?」
「そうよ。何が知りたいの?」
「あは、さすが圭ちゃん。でもそんな構えないでよ、永田編集長の入院してる病院知りたいだけだから」
「あら、知らないの?」
「うん。何か上層部が伏せてる」
「へぇ、朝比奈総合病院よ。」
「そか、ありがと。んじゃ行くね」
「またね。」
こうして沙耶香は去っていった。
時刻は22時57分・・・
- 117 名前:モウリ 投稿日:2006/04/23(日) 20:16
- 今日はここまでにしときます。
微妙に短くてすいません・・
そして、ネーミングセンス0ですいません・・。朝比奈総合病院とかありきたりやんっ!!
- 118 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/05(月) 12:38
- (視点 はずします)
時刻は日にち明けて午前8時40分。
「ふぁ〜っ。よく寝たぁ」
留置所にいる藤本は久々にちゃんと寝れた満足感と焦りで目が覚めた
「よっちゃん・・・早くしてよ・・」
「ただいまでぇす」
その頃刑事課には吉澤が戻ってきていた
「おはよ、よっすぃ〜。」
「あ、先輩。おはようございます」
「あら?後藤は」
「それが昨晩聞き込み最中に寝ちゃってまだ車の中で寝てます」
「そぉ・・・で、どぉ?」
「やっぱ夜遅かったんで48人にまでしか絞れませんでした」
「そっか・・。ま、まだ24時間あるから!頑張ってきましょ」
「はい!んじゃちょっとミキティの所行ってきます」
- 119 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/05(月) 12:43
- 「ミキティおはよ・・・うわっ!何で梨華ちゃんが居んの!?」
留置所に行った吉澤が見たのは藤本の隣でスヤスヤ寝ている石川だった
「いやぁ何か美貴も起きたら隣に居てさぁ〜・・・・しかも起きないし。」
「ちょっと梨華ちゃん!起きて!!こっちは一睡もしてないんだから!おい起きろ石川っ!!」
「ん・・・・ふぁ、ミキティおはよ。あれ、よっすぃ〜も」
「・・・・・。」
「・・・・なんで・・・いしかーはそこに居るのかな?」
「だってミキティが寂しいかな。っと思って。えへっ」
「・・・・よっちゃん・・・殴っていい?」
「いいよ。」
- 120 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/05(月) 12:50
-
「・・・・て、感じでまだちょっとかかりそうなんだ。」
石川を殴り朝食をとった藤本に吉澤は捜査の状況を説明した
「うん、わかった。」
「・・・ごめんね」
「何でよっちゃんが謝るのさ。ほらほら!捜査行った行った!」
「うん・・・いってくるね。」
「いってらっしゃい!!」
吉澤の背中を寂しげに見つめる藤本
「ミキティ・・・。」
「・・・・・。」
「大丈夫だよ!すぐ犯人捕まるからっ!!」
「・・・あれ、梨華ちゃん居たんだ。」
「・・・・・・うん。」
- 121 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/05(月) 13:00
-
「ねぇごとーお腹すいたぁ〜」
「んなこと言ったってどぉしろって言うのさぁ」
後藤と共に捜査を再会した吉澤であったが
ものの見事に渋滞にはまってしまい30分近くほとんど車が動かない状況に陥ってる。
「しかもさぁ〜ここめっちゃ日当たってて熱いし〜」
「ごっちん文句言わないの。そいやさぁ〜朝比奈新聞社ってクーラーついてんの?」
「ついてるよ失礼な。なんで?」
「いや、だって事件あった日ついてなかったから。」
「あぁだってあのビル向かいにあるビルがでっかくて日陰になってるんだよ」
「そいや、そぉだね。向かいのビルって何だっけ?」
「んあ、UHJ銀行本社だよ」
「あぁそうだ銀行だ・・・・・・・・」
吉澤の顔色が変わる
「どしたのよしこ。酔った?」
「ごっちん・・・・Uターンしよう」
「・・・んあ?」
「Uターン!!Uターン!!」
- 122 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/05(月) 13:12
-
30分後そうやく渋滞から抜けUターンできた吉澤たちが向かった先は
朝比奈新聞社の向かいのビルUHJ銀行社本社であった。
「すいません、朝比奈警察署の吉澤と申します。こちらのビルの7階は何になっていますか?」
「あ・・・えと、経理部になっております」
「それじゃ経理部の責任者の方か警備科の責任者の方にお会いできることってできますかね?」
「あ、はい・・・少々お待ちください」
「ちょっとよしこ。どぉしたの?受付の人超ビビッてたジャン」
「はは。そぉかな」
「それに7階って・・・うちの会社の編集部の階じゃん」
「うん。よかったこっちのビルの7階が経理部で。金庫とかだったらどぉしようかと思った」
「ねぇだからなんな・・」
「吉澤様、お待たせしました。3階会議室へどうぞ。」
「あ、ありがとうございます。・・・・ま、そのうち分かるよ。」
- 123 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/05(月) 13:22
-
「お忙しい所すいません」
通された会議室にいたのは経理部、警備課の責任者に加えて専務までいた
「あのぉうちの会社が何か?」
「いえ、ちょっと向かいの朝比奈新聞社で起きた事件についてちょっと協力して欲しいことが。」
「と、いいますと?」
「はい。まず、経理部の防犯カメラの位置を教えてほしいのですが」
「防犯カメラはまず、角に1つずつ、計4つと真ん中からのアングルで計4つ、
合計8つがあります。やはり経理部は金銭を扱う部なのでほかの部よりは多く。」
「防犯カメラは24時間ずっと?」
「もちろんです。」
「では、ちょっと防犯カメラの様子を見せていただきたいのですが、よろしいですか?」
「はい、では警備部へどうぞ」
そのやりとりを聞いていた後藤は吉澤がなにをやろうとしているかなんとなくわかってきた。
- 124 名前:モウリ 投稿日:2006/06/05(月) 13:24
- 今日はここまでにしておきます
軽く放置しててすいません・・・
誰かレスをぉ〜・・・みたいな感じです・・・
- 125 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/05(月) 20:04
- コメント思いつかなくてレスしてなかったけどこの話好きよ
ぜひとも続けてってホスィ
- 126 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/07(水) 00:01
- よっすぃがすごくカッコいいですね。次回も楽しみに待ってます。
- 127 名前:モウリ 投稿日:2006/06/16(金) 20:14
- >>125 名無様
ありがとうございます!やはり読者様がいると思うとやる気10割り増しですね。
>>126 名無様
ありがとうございます!私もホントよっすぃ〜好きです。w
- 128 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/16(金) 20:25
- 吉澤と後藤が通されたのはいくつもの監視モニターがある警備部
「こちらの8つが警備部の監視モニターになります。」
「んあ〜。ホントどっからどこまでも映してる感じだね・・。」
後藤がぽかーんとその映像を見ていると吉澤が話を切り出した。
「専務さん、申し訳ないんのですが、このカメラ6のおとといの午前3時から7時の映像をお借りできることってできますかね?」
吉澤が言うカメラ6というのは窓側のデスクを映したもので朝比奈新聞社も映り込んでいた
「はい、もちろんです。少々お待ちください。」
「ありがとうございます」
- 129 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/16(金) 20:27
- 訂正
×「こちらの8つが警備部の・・・
○「こちらの8つが経理部の・・・
すいません
- 130 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/16(金) 20:46
- 時はお昼時12時
場所は朝比奈警察署刑事課
人は保田圭
「よし、今は後藤はいないわ。これで存分に麺達が味わえるわ。」
「あれぇ圭ちゃん。良い物持ってるね」
「な、何よかおり。」
「いやぁ捜査の途中報告でもしようかなぁって。」
(う、嘘よかおりがあたしのこと下の名前呼ぶときはオフの時だけだものっ!)
「あげないわよ!この麺達だけは譲れないわ!!」
「あはっ。昨日後藤に取られてたもんね。大丈夫だよあたしは一平ちゃんがあるから。」
「さて、ではでは・・・・いただきま」
「ただいまでぇす」
「ただいま〜!圭ちゃんご飯!!!」
「・・・・後藤!!今日は一平ちゃんがあるわよ!!」
- 131 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/16(金) 21:16
- 「よし、やりますか。」
横で買ってきたカップ麺と飯田から奪った焼きそばを頬張る後藤を無視して吉澤は地下の機械室に来ていた。
ここなら最新の機能でどんなに小さかったり乱れてる画像でも処理して鮮やかに映し出せる
「まずは犯人が映っててくれないとな・・・。」
吉澤たちが藤本と別れたのが3時なのでそれから発見されるまでの4時間の映像を借りてきたのだ。
早送りで見進めること2,3分1人の人物が編集部に入ってきた。
「・・・あ」
吉澤はそこで映像をストップし、映像処理にかかった
- 132 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/06/16(金) 21:34
-
「ん〜何でこんなに肉が少ないんだぁ」
「文句言わないのミキティ」
「てかさ、梨華ちゃんはいつまでここにいんの?」
「居ちゃだめ?」
「いや・・・仕事はいいの?仕事は。」
「だって、朝比奈は平和な町ですもんっ。」
「・・・・あそ。今何時?」
「んとね、1時になるよ。」
「あんがと」
藤本と石川はこんな感じで5時間近く一緒に居る。
石川がボケ、藤本が受け流す。
だが藤本も石川が自分を不安にさせないためにそうしていてくれていると分かってるのでそれが嬉しかった。
- 133 名前:モウリ 投稿日:2006/06/16(金) 21:35
- かなり少ないですが・・・今日はここまでで
- 134 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/17(土) 03:26
- 更新乙です。マイペースに頑張って下さい。
- 135 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/17(土) 11:17
- ドキドキ
次が待ち遠しい
- 136 名前:モウリ 投稿日:2006/07/11(火) 18:53
- レス返し
>>134 名無飼育様
ありがとうございます!ホント更新不定期なんですが頑張ります!!
>>135 名無飼育様
ありがとうございます!放置とかは絶対しないんで気長に見守ってやってください!!
- 137 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 19:01
- ________________
「ごちそうさまでしたっ」
後藤が昼食を食べ終えた13時。
吉澤が刑事課に戻ってきた。手には1枚の写真。
表情が暗い
「あれ、よしこどこ行ってたの?」
「・・・・。」
「よっすぃ〜?」
「・・・・。」
後藤、飯田の呼びかけにすら答えず吉澤は課長である保田のデスクの前に立った。
「・・・吉澤、どうしたの?」
保田が真剣な表情で、しかし優しい声で言った
「課長・・・」
吉澤が口を開いた
「_____犯人は市井さんです」
- 138 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 19:16
- 「______っ!?」
吉澤の発言は刑事課全体を凍りつかせた
「ちょっ、いちーちゃんが犯人ってどうゆうこと!!?」
沈黙を破ったのは市井の同僚である後藤
「・・・UHJ銀行の防犯カメラに市井さんが映ってたんだ」
そう言って吉澤がデスクに置いた写真には凶器である灰皿を持った市井の姿が確かに映っていた
「・・・・嘘・・・いちーちゃん・・・」
後藤はその場にしゃがみこみ、飯田はただただ唖然とその場に立ち尽くしている
吉澤もうつむいている
「____この写真を証拠に朝比奈新聞社記者・市井沙耶香に逮捕状を請求すると共に、任意同行を同者かけるわ。」
「・・・圭ちゃん・・・。」
「保田課長・・・。」
「・・・・・課長。」
「何ぼさっとしてるの吉澤!!時間ないんでしょ!行くわよ!!」
保田はハンガーにかけてあったコートを取ると吉澤を連れて自ら動き始めた
- 139 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 19:29
-
____________________
カツーン、カツーンカツーン・・・
「あれ、誰か来た。」
「何?ここおやつも出るの?」
完全に仕事をサボってる石川とそろそろ本気で留置所がうざくなってきた
藤本の前に現れたのは飯田であった
「あれ、飯田さんどうしたんですか?」
「藤本美貴さん。あなたを釈放します。」
「・・・え?」
「本日13時05分に犯人が断定、逮捕状が発行されたことにより
あなたの無実が証明されました。この度の失態、誠に申し訳ありませんでした。」
「え、いえ・・・そんな」
___カチャッ
「よかったね、ミキティ!」
「うん。飯田さん、よっちゃんは?」
「・・・あぁ、今保田課長と容疑者の任意にむかってるわ」
「そうですか」
「いやぁ!ホントよかった!!うん、うん!これで焼肉だぁ!!」
「ちょっ・・・梨華ちゃんうっさい。・・・飯田さん、犯人・・・誰だったんですか?」
「・・・・・。」
「飯田さん、私には知る権利があると思います。教えてください」
「・・・そうね、いいわ、石川も一緒にいらっしゃい」
「「はい」」
- 140 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 19:41
- _______________
「とりあえずまず朝比奈新聞社に行ってみましょう」
「はい」
運転席には吉澤。助手席に保田。二人とも険しい表情だ__
道はやはり渋滞してて信号待ち。
「・・・・課長自ら現場に出るなんて珍しいですね」
「まぁね、後藤は元々警察の人間じゃないし、圭織もちょっと動揺
してたし・・・・沙耶香はせめて私の手で逮捕したくて。」
「・・・・そうですね。」
____カチャッ
「課長。よろしくお願いします」
吉澤がそう言ってスーツの胸ポケットから出したのは手錠であった
「任せなさい。」
(一応任意だしまだ逮捕じゃない。手錠をかけることはないだろうけど何か嫌な感じが
するんだよね・・・。
それに市井さんが犯人だって1番驚いてショックなのは課長なんだろうなぁ・・・)
- 141 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 19:50
-
「はぁ?辞めたですか!?」
それはあまりに残酷な結果だった。
____退職
逃亡と取るしかない行動だ
市井さんが辞表を提出したのは事件前日。
事件当日付での退職。
回りは誰も知らなかったという。
きっと永田さんや上の人間しか知らなかったんだろう。
「・・・・・課長」
「吉澤、あきらめたら・・・そこで終わりよ。捜査行くわよ」
- 142 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 19:53
-
_________________
「あ、おかえり、よしこ、圭ちゃん」
- 143 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 20:07
- 「・・・・ただいまです」
「ただいま」
「保田課長、お疲れ様です。吉澤もね。」
飯田がコーヒーを出す
「容疑者・市井沙耶香は会社を退社してたうえに、家も売り渡してた。
ご両親はアメリカにいるみたいだけど、今のところ市井が渡米した記録はなし。」
「いちーちゃん・・・」
後藤がつぶやく
「保田さん。・・・・この後どうなるんですか?」
「藤本・・・・もちろん捜査は続けるわ。沙耶香が行きそうな場所を当たるわ」
「美貴たちも手伝います!」
「ありがとう、藤本。でも逮捕状が発行された今、これは私たち警察の仕事よ」
「でも・・・」
「あのーちょっといいですか?」
- 144 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 20:16
- 発言者は吉澤
「何?吉澤」
「市井さんと永田さんって恋人同士なんですか?」
「は?何言ってるの?」
「いや、だってこの指輪。」
そういって吉澤が指差した2枚の写真。
1枚は保田のデスクに置いてある若き頃の保田と市井の写真
もう1枚は今回の事件の現場写真
確かに二人とも同じような指輪をしている。
「え?でもこれ微妙に色とか違わない?」
飯田が言う
「あ、知らないんですか飯田さん。これ光の加減とかで色が変わる指輪なんですよ。」
そう言ったのは石川
- 145 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 20:31
- 「課長、市井さんのご両親、アメリカにいるってことは市井さんもアメリカに居たことあるんですか?」
「ええ、だって沙耶香は生まれてからずっとあっちで日本に来たのは10年前とかよ。」
「・・・アメリカでの記者活動は?」
「そういえば、去年の9月から3ヶ月くらいニューヨークタイムスに・・・っ!!」
「ビンゴ。」
「ごっちん、ミキティ。市井さん、この指輪してたの見たことある?」
「そういえば最初の頃はしてた気がするけど最近はしてなかったよ。」
「永田さんは?」
「んあ!ずっとしてたよ!!」
「よっすぃ〜、それって・・」
「うん。市井さんは永田さんとアメリカに居た頃付き合ってた。市井さんが日本に来てからも。
でも去年9月の渡米の際何かがあった。市井さんは指輪を外してるのに対し永田さんは指輪を
今でもつけていることから・・・すれ違いが起こっていて、事件に及んだ。」
- 146 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 20:37
- ___________________
‘あなた新人さん?’
“あ、はい!本日付で朝比奈警察署刑事課に配属された
保田圭です!よろしくお願いします!!”
‘いやぁ、よろしくよろしく。って言ってもあたしここの人間じゃないし’
“え?”
‘朝比奈新聞社んの市井沙耶香です。私もつい最近アメリカから日本に来たばっか’
“あ、記者の方ですか・・・”
‘そんな構えないでよ。ま、あたしあなたにぴったりくっつくことにしたから。’
“え?くっつく?え?”
‘よろしくね、圭ちゃん’
____________
- 147 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/11(火) 20:46
-
「________保田課長?・・・圭ちゃん?」
「・・・・ぁ、ごめん、圭織。何?」
「大丈夫?今・・吉澤と石川が沙耶香と永田さんの関係調べてます。」
「うん、わかった。後藤、藤本は?」
「雑用でもいいからなんか手伝わせろ。って。お茶酌みしてる」
「そっか。・・・そうだよね・・・上層部が入院先まで隠すはずないよね」
「ん?」
「あぁ、昨日ね、沙耶香来たの。上層部が永田さんの入院先伏せてるんだって。・・・伏せてるんじゃ
なくて、退職して情報が入ってなかったんだね・・。」
「・・・・課長?」
「沙耶香に・・・騙されちゃったのか・・・」
「・・課長!」
「何か・・・さすがにショックかも・・」
「圭ちゃん!!!!!」
「ん、えっ!?何よ圭織」
「交信してる場合じゃないよ!!聞かれたの?入院先?」
「うん・・・・あ。」
保田が何かに気付き、飯田もうなずく。
「永田さんが危ない・・・」
- 148 名前:モウリ 投稿日:2006/07/11(火) 20:49
- 今日はここまでにしときます。
何か「」が多くて誰が喋ってんのかわかんなくなりますね・・・・すんませんっ
- 149 名前:モウリ 投稿日:2006/07/11(火) 20:49
- あげてしまったっ
またまたすんませんっ
- 150 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/12(水) 17:39
- >何か「」が多くて誰が喋ってんのかわかんなくなりますね
“と、○○は言った。”
と入れるだけで大分違いますよ。
大変だと思いますが頑張ってください。
- 151 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/12(水) 20:32
- 初めて読みましたけど
誰が喋ってるか分かりますよー。
頑張ってくださいね。
- 152 名前:モウリ 投稿日:2006/07/16(日) 21:55
- >>150 名無飼育様
ありがとうございます。いろんな工夫して頑張ります
>>151 名無飼育様
ありがとうございます。頑張ります
- 153 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/16(日) 23:26
-
- 154 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/16(日) 23:26
-
- 155 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/16(日) 23:29
-
__________________朝比奈総合病院
_____ピッ___ピッ___ピッ__
『永田さんの様態は?』
『まだ寝覚めません』
- 156 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/16(日) 23:32
-
_________カツーン、カツーン、カツーン
「市井沙耶香さんですね」
- 157 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/16(日) 23:37
-
___朝比奈総合病院 PM・7:11
「どうして面接時間を過ぎた今、あなたが永田さんの病室にいるんですか?」
「あたしを逮捕しに来たの、吉澤?」
「質問に答えてください市井さん。」
「飯田刑事に保田課長まで。随分と総出だね。」
「市井さんっ。」
- 158 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/16(日) 23:57
- 「さて、吉澤。あたしは逃げたりしない。
でも何であたしが犯人なのか、聞かせてよ。」
「・・・市井沙耶香さん、あなたが永田さんを灰皿で殴っている現場が朝比奈新聞社の向かい、
UHJ銀行社の防犯カメラがとらえていました。」
吉澤は市井に市井が写り込んだ写真を渡した。
「うん。確かにこれあたしだね。」
「この写真を決定的証拠として、あたなに対し逮捕状が発行されました。」
「なるほど。動機は?」
「市井さんと永田さんは付き合っていた。それもかなり長く。しかし、昨年9月、市井さんの海外研修の
渡米の際、仲がこじれ別れた。しかし、永田さんは別れたとは思っておらず、今回のことに発展したと読んでます。
お二人の交際についてはアメリカの市井さんご両親から証言はとれています。」
「____さすがだね。」
- 159 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:12
-
「沙耶香・・・・」
それまで黙って二人のやりとりを見ていた保田が始めて割り込んだ
「・・・圭ちゃん、ごめんね。」
「何で?」
「いやぁこいつ久々にあたしが会いにいったら他の女と仲良く買い物しててさー。もぉラブラブ。
んで日本に来たと思ったら『あれは誤解なんだ。話があるんだ』って。何か必死に言い訳するから、
頭に血昇っちゃってさ。ほら、あたしって喧嘩っ早いからっ。」
「・・・・・。」
「まっ、朝比奈警察署刑事課の奴らは強者だし、逮捕される前に1回見とこうかなって。元恋人を。」
保田は黙って手錠を出し、
「市井沙耶香、あなたを朝比奈新聞社編集長・永田さんおよび同社記者・藤本美貴への傷害容疑で・・・逮捕します。」
「_______はい。」
- 160 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:13
-
「________うっ」
- 161 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:21
-
「・・・・永田さん?」
保田が市井に手錠をかけようとしたまさしくその時、吉澤が永田の変化に気付いた
「・・・・ん・・・」
「永田さん、わかりますか?永田さん。」
「・・・・ここは」
その瞬間、市井の頬に一筋の涙が伝った
「・・・・・・よかった・・・」
その様子を見た吉澤は保田にストップをかけ、
「永田さん、寝覚めてすぐでホント申し訳ないんですが、あなたを殴ったのは・・・誰ですか?」
___病室に緊張が走る
「私を殴ったの・・・・・・・私は・・・誰にも殴られていません」
- 162 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:30
- 「「「___!!!!??」」」
「____と、いいますと?」
「私が勝手に一人で転んで頭ぶつけたんです。・・・・・・沙耶香」
保田が市井の背中を押し、吉澤が永田の横を空ける
「・・・・・何?」
「ごめんな。話の途中で・・・転んじゃって。俺のコート・・・・よかった、そこにあるだろ?
そのコートの胸ポケットの中にある奴。お前に。」
「・・・え?」
市井は言われた通り角に掛けてあったコートの胸ポケットから小さい箱を取り出した
「ベタだけど・・・指輪。あの時一緒にいた奴な。指輪一緒に選んでもらってたんだ。
んで日本来てすぐ渡すたかったんだけど、人気の奴で発注に時間かかってさ。」
「・・・・嘘・・」
「沙耶香。結婚しよう」
- 163 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:35
- 「_____でも・・・私は」
「刑事さん・・・私は自分で転んだんです。市井は何も。」
「ん〜、随分と私たちは放置されてましたが・・・どうでしょう?保田課長。」
飯田が切り出した
「まぁ、被害者が立件しないって言ってるしね・・・。吉澤。」
「ええ。・・・ミキティは?」
そうすると藤本、後藤、石川が扉から顔だけヒョコッと出した
「ん、美貴は・・・もぉ酔っ払ってたから何も覚えてない」
- 164 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:43
-
_______ビリビリッ
吉澤は逮捕状と証拠の写真を破いた
「よしざーは今回のことは何も知りません、市井さん。」
「・・・・・でも・・・」
「んじゃ、よしざーたちはお腹すいたんで帰ります。」
「そだねー。そだ!焼肉!!」
「そぉだ!約束したもんね。んじゃごとー骨付きカルビ」
「んじゃ圭織も連れてってー」
「みんなで行きましょう」
吉澤、飯田、藤本、後藤、石川はさっさと病室を出て行ってします
- 165 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:45
-
「圭ちゃん・・・」
「あたしも・・・・何も知らないわ。ただ永田さんが一人でこけたみたいね。」
「・・・・・あり・・・がとう」
市井の目から涙の雨が止む事はなかった
「・・・・幸せになんなね。」
「____うん」
- 166 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:46
-
- 167 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:54
-
___________
「・・・っ、・・うっ、うううぅぅっ・・・・・・」
保田は一人病院を出たすぐ先で肩を震わせていた
________プップー
「・・う・・・ん?」
「圭ちゃん。泣くなら飲んでからにして下さい。」
車の窓から顔を覗かせた飯田が言う。
車内には運転席に吉澤、後部座席に藤本、後藤、石川がいる。
「保田さん早く。肉が逃げる。」
藤本が言う
「いや、ミキティお肉は逃げないから」
石川が突っ込み
「・・・・・行こうか。焼肉!!」
保田が言う
- 168 名前:撮られるモノと撮るモノ 投稿日:2006/07/17(月) 00:58
-
「ちょっとごっちんもっと詰めてよ!」
「もぉ無理〜〜!!ミキティが詰めて!!」
「こっちも無理ー!!ちょっとよっちゃん!もっと広い車にしなよ!!」
「はぁ!?無理だし。つか覆面だし。だいたいミキティとごっちんは何で自分らの車で来なかったの」
「「だって車で来たら飲めないじゃーーーーーん」
「・・・・てめぇら・・・」
__________FILE・2
fin・・・・
- 169 名前:モウリ 投稿日:2006/07/17(月) 01:01
- FILE・2 撮られるモノと撮るモノ
完結です。
何か最初の予定とだいぶストーリーが変わってしまったので、タイトルが意味不明に・・。
ホント終わらせ方とかにも未熟さを感じます。
付き合っていただいてる方、ホントありがとうございます。
FILE・3・・・・行っていいですか??
- 170 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/17(月) 01:18
- 完結乙です。犯人は誰だろうかドキドキしながら読んでました。
FILE3も是非とも書いて下さい!!!
- 171 名前:モウリ 投稿日:2006/07/25(火) 01:04
-
>>170 名無飼育様
ありがとうございます
シャシャッてFILE3いかせていただきますっ
- 172 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/07/25(火) 01:05
-
- 173 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/07/25(火) 01:16
-
____「何かさぁー、ごとーよしこの車乗ると絶対渋滞してる気がする。」
「あ、確かに。美貴も前渋滞した。」
「あたしは毎回割かし大丈夫だよ?」
「君たち、よしざーが運転してあげてるんだから感謝というものはしないのかい?」
見事渋滞にはまっている車の中には、吉澤・石川・藤本・後藤のいつもの4人。
「つか、よしざーは着いたら寝るからね。」
「何でぇ!?温泉行く意味ないじゃん!!よっちゃん!!」
「そ〜だよ、よしこ。せっかく圭ちゃんがくれた温泉旅行なのに。」
先日の傷害事件で迷惑をかけたからということで保田から藤本と後藤に1泊2日の温泉旅行。
そして、たまには若者もちゃんと休めということで飯田から吉澤と石川にこれまた1泊2日の温泉旅行。
と、いうことで4人は温泉旅行に朝6時から出発したのであったが、休日ということもあり渋滞にはまってしまったのだ
- 174 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/07/25(火) 01:32
-
「_________着いたぁーーーーっ!!!」
車で5時間かけやっと草津に到着。
「いらっしゃいませ。女将の木村絢香でございます。今日は保田様のご紹介でよろしいですね?」
「はい。」
旅館は大通りから1本抜けた割と静かなところにあり、女将の絢香は女将というほど年齢は高くない
「お部屋は2階の太陽の間になっております。お部屋までご案内いたします。さ、どうぞ」
- 175 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/07/25(火) 01:44
-
_________バフッ
「うわ、よしこマジ寝するつもりだな。」
部屋に着くなり布団をひきさっさと寝る体制に入る吉澤
「よっちゃん寝ちゃうのー?」
「んー、寝るー。皆温泉行って来な」
「えーーー」
「まぁいいじゃん。ごっちん、ミキティ早速温泉行こうよ」
「梨華ちゃん白状だなーよしこ置いてくのー?」
「よっすぃー最近ホント忙しかったし、昨日も当直だったから疲れてるんだよね」
石川が後藤に小声で囁いた
「・・・わかった。んじゃミキティも行こっ。」
「あぁ、美貴も何か眠くなってきたから先2人で行ってて」
「んあー、ミキティまで?もぉ梨華ちゃん行こっ!」
「はーい」
- 176 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/07/25(火) 01:56
-
「____よっちゃん、こないだはホントありがとね」
石川・後藤が出て行った部屋
ウトウトした状態の吉澤の頭を優しく撫でながら藤本が言った
「ん・・・仕事・・・だから」
「市井さんね、永田さんと結婚して今ニューヨークで二人でフリーで記者やってる」
「・・・そっか・・・よかっ・・・たね」
「うん。よかった」
「・・・ん・・・___スー___スー」
「ホント・・・ありがとう。よっちゃんさん。」
- 177 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/07/25(火) 01:58
-
- 178 名前:モウリ 投稿日:2006/07/25(火) 02:05
-
今日はここまでで。
中途半端ですいやせん・・。
- 179 名前:170 投稿日:2006/07/25(火) 16:47
- ついにFILE3始まりましたね。題名が凄く気になります。
今回は、梨華ちゃんの活躍がどのように発揮されるか楽しみにしてます。
- 180 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/22(火) 23:21
-
「んあー、やっぱ風呂上りは牛乳だっ!!」
「ごっちんおじさんじゃんよー」
風呂上りの後藤・石川は扇風機の前でのんびり過ごしてた
「んあ、圭ちゃんも圭織もこんな良い温泉知ってたんならもっと早く教えて欲しかったなー」
「はは、まぁ二人の隠れ家的な感じだったんだろうね。」
「うん」
「あーあ。でも事件のこと忘れてこんなのんびりしたの久々かもー」
石川が何故かY字バランスをしながら言う
「梨華ちゃん意味わかないよー。でも何か事件起こったりしてー。」
「そんなのあるわけないじゃん・・・」
「ないっちゃーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
- 181 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/22(火) 23:23
-
「・・・・・は?」
「・・・・・え?」
奇妙な叫び声がしたような気がし、後藤・石川はもう一度耳をすます
「ないっちゃーーーーーっ!!!れーなの荷物が全部なーーーーーーーーーーーいっ!!!!!!!!!!!!!」
- 182 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/22(火) 23:28
-
声は今後藤・石川が上がったばかりの温泉の女湯脱衣所からだった
「り、梨華ちゃん!!」
「うん!行ってみよう!!」
______ガラッ
「どうしたんですか!!?」
「・・・・・あんた誰と?」
さっきまで叫んでたと思われるバスタオルを巻いた女の子が
二人の姿を見た途端睨みをきかせて言った
「あ、こんにちは。私は石川梨華って言って、今日は東京から・・」
「んあ!そんなことよりどうしたの?」
- 183 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/22(火) 23:36
- 「そうだよれいな。まずは状況説明。」
れいなと呼ばれる女の子の横にはすでに着替え終わったピンクと黒髪の女性が1人
「れーなが温泉から上がったら着替えもお財布も全部なくなってたっちゃ!!」
「え?よく探したの?」
石川が聞く
「探したっちゃよ!!でも全然ないけん!!」
「んー、もしかしたら盗難かもしれないわ。」
「盗難!?・・・あ!私警察に電話してきます!!」
ピンク髪の女性が駆け出してった
「とりあえず、れいなちゃん?私たちの部屋の浴衣持ってくるから着替えましょ。」
「あ、はいっちゃ」
- 184 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/22(火) 23:41
-
「んあ、じゃあごとーが取ってくるね。」
「うん。よろしくごっちん」
「あ、ついでによしこ起こしてこようか?」
「ううん。休ませてあげて。それに盗難はあたしの専門分野だから。」
「んあ。そうだったね」
「・・・あねーさんたち、何者っちゃ?」
後藤が駆け出そうとした時れいなが二人に質問した
「んふっ。あたしは・・・・名探偵チャーミーよっ!!」
「んあ、迷探偵でしょ。梨華ちゃん。んじゃいってくんねー」
- 185 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/22(火) 23:43
-
- 186 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/22(火) 23:52
-
____ガチャッ
「おー、ラブラブだねぇ。お二人さんっ」
後藤が部屋に戻ると吉澤は藤本の膝枕でまだ寝ていた
「うっさいなぁ。おかえり。あれ?梨華ちゃんは?」
「んあー、それがちょっとハプニング発生で温泉来た意味なくなっちゃった」
後藤が浴衣をあさりながら答える
「え?どういうこと?大丈夫なの?」
「うん。何か女の子の荷物が盗まれたみたいで。」
「え、それ大変じゃん!美貴もよっちゃんと一緒に行くよ!」
「んあ!いいからミキティはよしこと一緒にまったりしてなって。迷探偵さんがはりきってるし、草津の警察も来るから大丈夫だよ」
「迷探偵・・・あぁ。ごっちんちゃんと空回んないようにサポートしてあげてね。」
「んあ。んじゃいってまいりまーす」
____ドタドタドタッ
「だーいじょうぶかなぁ・・・。」
- 187 名前:モウリ 投稿日:2006/08/22(火) 23:56
- 更新終了です
いつも少量ですいません
あと・・・れーなの方言とかもすいません
- 188 名前:モウリ 投稿日:2006/08/25(金) 02:40
- HP開いちゃいました・・。
まだまだ工事中ですが、お暇なら遊びに来てやってください
ttp://1st.geocities.jp/mouri1985/
- 189 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/27(日) 23:05
-
- 190 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/27(日) 23:17
-
「こんにちは。なっちは草津警察署の安倍なつみだべ。」
「私は東京の朝比奈警察の盗犯係の石川梨華です。
現場はそのまま保存しておきました」
「おねぇさん探偵とか言って刑事さんだったっちゃね。」
浴衣を着たれいながぼそっと呟く。
「そぉなんだよ田中っち。梨華ちゃんはね、高校時代ね・・」
「ゴホンッ!!」
ひそひそ話しをしていた後藤と田中の前にはいつの間にか石川、安倍が立っていた
「ごっちん。余計なことは言わなくて良いから。」
「ちぇっ」
「安倍さん。こちらが被害者の田中れいなちゃんです」
「よろしくだべ。」
「んで、こちらがれいなちゃんのお友達の大谷さん」
どうもとピンク髪の女性・大谷が会釈する
「で・・・こっちは私の友人の後藤真希です。」
「こんにちは、なっちさん!ごとーは後藤真希って言って新聞記者でーす」
「えっ!後藤さんは記者なんだべか!?」
「そぉでぇす」「まじだべかぁー。何かかっこいいべぇ」
(この人たち大丈夫かなぁ・・・)
石川は不安でいっぱいだった
- 191 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/27(日) 23:42
-
とりあえず現場写真を後藤に撮ってもらい一行は場所を変えようとやってきたのは・・・
「よっちゃん寝てんだから静かにやってね」
_____石川たちの部屋。
「えっと、まず大谷さん。あなたはれいなちゃんより早く上がったんですよね。」
石川が事情を聞き、安倍が調書を書く。
本来ならば階級が警部補で石川より上な安倍が事情聴取すべきだが、
石川のほうが速く現場を見てるから。という安倍の計らいで石川が行う
「大谷さんが上がった時れいなちゃんの洋服はありましたか?」
「そんなに注目してはなかったんでよく覚えてないですが、
私が上がってからは誰も入って来なかったし誰も上がってないのでなかったと思います。」
「ちなみにその時お風呂入ってたのは田中ちゃんとご老人4人だべ。」
「んで、ごとーと梨華ちゃんは女湯の前の売店にいたけど怪しい人物はいなかった。」
「ん〜・・・れいなちゃん。荷物はどこに置いてたの?」
「一番端っこっちゃ。」
「一番端って・・・確か窓あったわよね?」
「あ・・・あったと」
「そこだわね・・・」
- 192 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/08/27(日) 23:50
-
「どう思う?よっちゃん。」
「ん〜〜今の所石川チャーミーと同意見。」
一行が帰ってきて騒がしくなってしまったせいで襖1枚隣で寝ていた吉澤は起きてしまったのだ
このまま助太刀に行ってもいいが石川もはりっきてることだし任せるかということで
膝枕の体制は変えず和んでいた。
「よしざーちょっと謎解けちゃった感じだけどね。」
「え、まじ!?」
「うん。れーなちゃんって子着いた時見かけたから。」
「え?見かけたからって解けちゃうの?」
「んまーー迷探偵チャーミーのお手並み拝見って奴?」
妙に楽しそうな吉澤はまた寝る体制に入った
- 193 名前:モウリ 投稿日:2006/08/27(日) 23:52
- 超少量ですいません。
よっちゃんはもう解けちゃったみたいです。
ヒントはれーなのいつもの格好ですかね。w
- 194 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/09/22(金) 18:11
-
- 195 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/09/22(金) 18:17
- 「そういえばれいなちゃん。どんな服を取られたんだべか?」
安倍が聞く
「えっと。紫のトップスとミニスカート、クロのジャンパーにゴールドのピアスとネックレスたい。」
「紫・・・」
「しかも蛍光ですよ。蛍光。」
軽く引いてる安倍に大谷が付け加える。
「大丈夫。梨華ちゃんも負けてないから。」
後藤も付け加える
また沈黙が続く
- 196 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/09/22(金) 18:20
-
「謎が・・・解けたわ!」
沈黙を破ったのは石川
「え?何?わっかたと?」
被害者なのに何故か能天気な田中
「ええ・・・犯人はあなたです!!大谷さんっ!!」
___ビシッ
まさに名探偵コナンのようにポーズを決める石川。
「「「「・・・・はぁ?」」」」
他の4人は・・・唖然というよりポカーンとしている
- 197 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/09/22(金) 18:29
-
「・・・何であたしがれいなの服取んなきゃいけないのよ」
犯人といわれた大谷が切り出す
「動機は知りませんけど。あの時脱衣所にいたのは大谷さんだけなんですよ?」
((((動機ねぇーのかよ))))
4人が心の中でいっせいに突っ込む
「で・・・でもさ。刑事さん。もしあたしが服を取ったとしても、その服はどうしたの?
あたしが上がってからすぐれいなも上がったし刑事さんたちもすぐ来た。その後脱衣所とか探したけど服なかったじゃん」
大谷の主張を眉間に皺を寄せながら聞いていた石川は一言
「・・・確かに」
隣の部屋から藤本が「ばーか」という声が聞こえたような聞こえなったような。
- 198 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/09/22(金) 18:36
-
「だったら誰なのよーーーっ!!!」
ついに駄々をこね始めた石川
「ちょっ、落ち着くだべ。」
「そうだべ。お姉さんが泣くところじゃないけん。」
まるでどちらが被害者なのかわからない。
そんな様子を見ていた後藤はため息を一つ。
「梨華ちゃん・・・やっぱ迷探偵振りは変わってないんだね・・・」
そう石川の高校時代のあだ名は「迷探偵・チャーミー」
ホームズと名探偵コナン大好きっ子ながら推理はいつも的外れ。
__ガラッ
「何だよ。梨華ちゃんギブアップ?」
隣の部屋から出てきたのは吉澤と後藤
- 199 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/09/22(金) 18:43
-
「あ、よしこ起きたの?」
「もうだいぶ前から起きてたよ。」
藤本が安倍、田中、大谷の前に座る
「あ、どうも私はごっちんと同じ新聞記者の藤本です。
こっちは朝比奈警察署の刑事のよっちゃんです。」
「どうも、吉澤です。」
「よっちゃーーーん」
石川が吉澤に泣きつく
「どうなの?謎は解けた?」
「全然わかんないんだよーー」
「あっそ。まぁ梨華ちゃんにしては頑張ったんじゃない?」
吉澤が石川の頭をベシベシ叩く
「大谷さん。うちの石川が大変失礼しました」
「すいませんでした・・・」
「あ、いえ大丈夫ですよ」
石川の頭を叩きながら謝る吉澤
(よっちゃ・・・痛い・・・)
- 200 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/09/22(金) 18:46
-
「えっと田中れーなちゃんですね?」
吉澤が田中に視線を向けた
「はいっちゃ。」
「うん。服ないと困るよね。うん困るな。」
なにやら自問自答をする吉澤
「えっと・・・刑事さん?」
「うん。行こうれーなちゃん。皆も。」
意を決したように田中の腕をとる吉澤
「え?え?どこ行くと?」
「服を奪還すんのさ。」
- 201 名前:モウリ 投稿日:2006/09/22(金) 18:47
- 訂正
>198
×吉澤と後藤
○吉澤と藤本
保全代わりの更新です
いつもながら少量ですんません
- 202 名前:迷?名・探偵チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 17:55
-
- 203 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 18:02
-
やってきたのは大浴場。
事件が起きたということで立ち入り禁止になってる
「ふんふんふんふん。」
脱衣所に入るなり辺りを物色しだす吉澤
「ねぇよっちゃん誰なの?犯人」
しびれを切らせた石川が聞く
「ん〜・・・しかしれーなちゃんも災難だったね」
石川からの質問を軽く流して田中に振る吉澤
「そぉっちゃね」
「服なんだけどさ・・・」
「・・な、何っちゃ?」
「もしかしたら破れてたり汚れてるかも。」
「・・・・はぁ?」
一同がぽかーんとしてる中吉澤は脱衣所の窓から身を乗り出して外をチェックしてる
「ん、わかった。はい。皆さん移動しますよ」
- 204 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 18:07
-
「あ、絢香さーーんっ」
吉澤が次に向かったのはフロント
そこで何か女将の絢香と話ながらメモを取っている
「ねぇごっちん。謎解けた?」
石川が聞く
「全然。ミキティは?」
「美貴は・・・・わかんないけど、よっちゃんが楽しそうなのが気になる。」
「「・・・確かに」」
確かにいつも真剣な吉澤が今日は楽しそうに謎を解いている
- 205 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 18:16
-
「ありがとうございます」
「いえいえ」
「それじゃ・・・あ!もう大浴場の立ち入りOKにしていいですよー」
数分して戻ってきた吉澤の手に握られてたのはハンガー×3。
「刑事さん・・・それ何と?」
「ん?ハンガー」
「何に使うだべか?」
「犯人をおびき寄せるんですよ
「?」
「ただ犯人はすばやいです。よしざー、ミキティが脱衣所に残っておびき寄せますから
安倍さん、大谷さん、れーなちゃんが安倍さんの車、ごっちん、梨華ちゃんがよしざーの車で待機しててください。」
「犯人は・・・一体何だべ?」
「まぁ見れてば分かります。さ、日没になったらもう犯人は出てきません。やりましょう」
「わ、わかったべ!よくわかんないけど賭けるべ!刑事さんに!!」
- 206 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 18:16
-
- 207 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 18:21
- __________________
「よっちゃん何やってんの?」
「ん?ゴムとってんの」
吉澤は脱衣所に着くなりハンガーのゴムを取り、ハンガーを針金状態にしてる
「ミキティ、ライター持ってる?」
「ん。」
「あんがと」
そして針金状態のハンガーをあぶり、3本を絡める
「ほい。準備完了。やるよー」
- 208 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 18:25
- _______________________
「・・・何やってんの?よっすぃ」
脱衣所の窓の目の前にある駐車場で待機中の面々に飛び込んできたのは
針金片手に窓から身を乗り出す吉澤
「寝すぎでおかしくなっちゃのかな?ごっちん」
「・・・んぁ・・・もしかして・・犯人って・・」
「・・・え?」
石川が隣の車を見ると安倍、大谷、田中までもが「あっ」という表情をしている
「・・・何でいっつもあたしだけわかんないのよ・・・」
ちょっと泣く石川。
- 209 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 18:29
-
「っ!!!来たよ!!梨華ちゃん!!!」
「えっ!!??」
_________________________
「美貴!来た!!」
「うん!!」
___ビュッ
「このっ!!」
___バサッ
飛んできたその犯人は吉澤の手からハンガーを奪い、藤本が捕獲しようと投げた浴衣も掻い潜り逃げていった
「ちっ・・・美貴!!追うぞ!!」
「うん!!」
- 210 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 18:40
-
「安倍さん!!ごっちん出して!!」
車に飛び乗って来た吉澤と藤本を合図に走りだす車
「そっか・・・カラスだったんだ」
石川がポツリと助手席で言う
「うん・・・カラスは今子作りで巣を作る時期なんだ。んでカラスが巣作りに使うのは針金とか蛍光色、金属製の物。
れーなちゃんの服装は蛍光の紫、金属性の金のピアス、ネックレスだって言うし、カラス被害も結構この地域ではあるって絢香さんが言ってたからね」
後部座席の吉澤がその石川のつぶやきに答える
「ごっちん、どう?」
「んあ・・・上も見ながら運転するの難しいけどあのカラス動き遅いし今のところは何とか・・」
「でもよっちゃん。あのカラスが本当に服盗んだカラスとは限らないんじゃない?」
藤本がそう思うのももっともだ
「うん。たぶん大丈夫だよ。カラスにも縄張りとかあるし。」
_______________キキーッ
「・・・んあ!!」
急ブレーキを踏む後藤。後ろについていた安倍たちも急ブレーキを踏む
「どしたの!!?」
「・・・よしこ・・行き止まりだよ」
相手は空中だか地上には道路というものがある。
行き止まりになってしまったのだ
- 211 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2006/10/09(月) 18:47
-
____バタンッ
「「え?」」
ドアが開く音がして前の後藤・石川が振り返ると吉澤が外に出ていた
「・・・野郎っ」
___ダッ
「ちょっ!よしこ!!?」
吉澤はカラスを追いかけにまるでどっかの漫画のように塀の上を走って行った
「・・・・大丈夫だべか!?」
安倍たちが車を降りてくる
「あぁ・・たぶん大丈夫ですよ。よっちゃんですし。」
平然と答える藤本。
「でも・・・」
不安げな田中
「カラスにも行動範囲が限られてますし、追ってたのは元フットサル部キャプテンですし。」
「いや・・何の根拠にもなってないけん。」
「とりあえず連絡は来ると思うので安倍さん、大谷さん、田中ちゃん、ごっちんはこのまま待機。
美貴と梨華ちゃんはよっちゃんとカラス追ってみます。」
「わかったべ。」
「行こう梨華ちゃん。」
「うん」
まるでどっちが刑事かわからない二人。
- 212 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/09(月) 18:51
- 更新終了です
>>170様
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめyghjk・・
レス返ししたと思ってたらしてないことに今日気付きました・・・
・・・チャーミーの活躍終了です。
- 213 名前:モウリ 投稿日:2006/10/09(月) 18:52
- ↑モウリです。w
- 214 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/10(火) 00:47
- 更新乙です。
石川さんに探偵は向いてないですね(笑) みんなが犯人に気づいているのに一人だけ……
- 215 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/12/09(土) 14:27
- 続きが気になります><
待ってますよー
- 216 名前:モウリ 投稿日:2006/12/14(木) 19:51
- 生存報告です
待ってくれてる方々すいません
明日明後日辺りに更新します!
- 217 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 22:31
-
- 218 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 22:35
-
「・・・はぁ」
車で待機しているれいながため息をついた
「どうしたんだべか?れいなちゃん」
「れーなの服も財布もカラスに取られたと思うと何か虚しいっちゃ・・・」
車の後部座席で浴衣姿のまま丸くなってるれいな。
荷物を盗んだのはカラス。
確かに安倍、大谷も虚しさを感じれいなにかける言葉が見つからずにいた・・・。
_____♪♪
「ん・・・あ!梨華ちゃんだべ!!」
- 219 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 22:36
-
「なっちだべ!」
『あ、石川です』
「見つかっただべか!?」
『はい。』
_____ピッ
「安倍さん、見つかったんですか?」
大谷が聞く
「うん。とりあえず行くだべ」
「「はい」」
- 220 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 22:37
-
- 221 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 22:40
-
石川が安倍たちを呼び出した場所は旅館から程遠くない林の一角に佇む大きな木の下だった
「梨華ちゃーん!」
「あ、安倍さん・・」
木の下には石川のほかに木の下に座り込んだ吉澤、後藤。
木の上の巣を見つめた藤本がいた。
- 222 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 22:57
-
「刑事さん、れーなの服はあったっちゃか?」
目を輝かせて聞くれいなとは対照的に表情が暗い4人
「れいなちゃん・・・ごめん」
口火を切ったのは吉澤
「これしか・・・」
そういって吉澤がれいなに差し出したのはれいなの財布とピアス(片耳)であった
- 223 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 23:01
-
「んあ・・巣を突き止めたのはいいんだけどさ、親が警戒しちゃって・・・」
木の上の巣にはハンガーを奪ってった母親らしきカラスが吉澤たちに向かって威嚇をしている
「よっちゃんとごっちんが何とか木登ったんだけどさ、
よっちゃんは足くじいちゃうし、ごっちんは頭突かれるしで財布とピアスで精一杯」
藤本が言う。
「ごめんね・・・れいなちゃん」
特に何もしていない石川は泣きそうになってる。
それはれいなへの申し訳なさと自分の不甲斐なさからであった
- 224 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 23:05
-
「後は・・・保健所の人呼んで巣撤去してもらうべ。
皆本当によくやってくれたべさ」
安倍が天使のような笑顔で4人を労い、大谷も頭を下げた。
「もう少しだけ待ってべな、れいなちゃん。」
そういうと携帯を取り出す安倍。
- 225 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 23:05
-
「ちょっ・・・ちょっと待つっちゃ!!!!」
- 226 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 23:11
-
保健所への連絡を止めたのは紛れもなく被害者のれいなであった
「どした?れいな」
「安倍さん・・・れーな別にいいっちゃ。」
「え?」
「れーなの服とかは別にまた買えるっちゃけん。
でもあの巣を撤去したらあの中のひなたちはどうなるん?あの母親はどうするん?」
「れいなちゃん・・・・」
安倍の大きな瞳が揺らいだ
「でも・・・れいな。カラス被害は今凄い深刻化してるんだよ?
ここであたしらが見逃したらまた被害が増えちゃうんだ」
大谷がれいなの肩に手を置くが振り払われてしまう
「嫌っちゃ!!絶対この巣は渡さんっ!!!!!」
- 227 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 23:12
-
- 228 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 23:13
-
「れいなちゃん。本当に服いいの?」
またしても沈黙を破ったのは吉澤
「いいっちゃ。」
「そか。・・・安倍さん」
「・・・・わかったべ。見逃すべ」
- 229 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 23:19
-
「・・んあ!カラスさーーーん!!巣荒らすようなことしてごめんねー!」
「あはっ。カラスさーん。よしざーもごめーーん!」
いきなりカラスに向かって謝罪しだす二人
「美貴も・・・浴衣投げてごめん。」
「巣撤去しようとしてごめんなさーい!!」
「なっちは保健所に連絡しようとしてごめんだったべ!」
「あたしはー・・・・何かごめーーーん!!!!!」
藤本、大谷、安倍と続き、石川もとりあえず流れに乗っかる
「カラスさーーーーん!!!」
- 230 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 23:20
-
「いい家庭作らんと怒るけーのぉ!!!!!!」
- 231 名前:名?迷?探偵・チャーミー 投稿日:2007/01/19(金) 23:20
-
____________FILE・3
_____fin
- 232 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/01/19(金) 23:24
-
更新終了です。
まず12月14日の更新でパチこいてすいませんでした。w
そして、このスレではこれが最後です。
3ヶ月前ほどからPCにウィルスが入ってのかブロックがかかったのか知りませんが
こちらのサイトにつながりにくくなってしまいました、更新が難しくなってしまいました。
なので次のスレ整理の時には倉庫行きにしていただいて結構です。
何か中途半端なことをしてしまって本当に申し訳ありません。
一応HPを運営しておりますのでもし覗いていただいたら光栄です
ttp://1st.geocities.jp/mouri1985/
- 233 名前:モウリ 投稿日:2007/01/19(金) 23:27
- ↑モウリです・・・。w
コメレス
>>214 名無飼育様
ありがとうございます。
最終結論としては、「梨華ちゃんは何で採用試験通ったんだろ?」です。w
>>215 名無飼育様
ありがとうございます。
待っていますという言葉にどれだけ励まさせたことか・・・・(泣
- 234 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/04(土) 00:47
- 楽しみに待ってます
- 235 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/12/30(日) 17:53
- 激しく更新待ってます
- 236 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/12/30(日) 19:00
- FILE2 金田一のモロパクリじゃん
Converted by dat2html.pl v0.2