デアイノチカラ〜君の引力〜

1 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/02(木) 16:38
初めましてミッキーティ♪です。
主人公はミキティで、あやみきで甘い感じが出せたらなと。
他のCPもうまく書けたらと、がんばります。
でわ、よろしくお願いします!
2 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/02(木) 16:42
・・・ここドコ?体中がズキズキ痛い
暗くて何も見えないし―!


     「 ・・・たん!!   」

     「ミ・・キティ!!」

・・・「たん」?「キティ」?何だそれ??
3 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/02(木) 16:49
頭の中にネコのキャラクターが出てきたが
その前に全身が痛い・・・
とりあえず助けなのかなあの呼んでる声は?

それなら「助けて」とでも言うべきだろうか・・・
なんだか体の痛さと頭がクラクラして考え事ができないぞー。
でも、どうにか助けてもらわなきゃ!


    「・・・ヤッホー!」


・・・ん?何か言葉を間違えた気がする・・・
やはり「助けてー」とか「ここだよー」って叫ぶべきだよね
まぁ、これで誰か気づいてくれれば・・・
4 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 16:59
ガササッ!「美貴たんっ!!」

ぅわっ!ライト眩しいっ!!誰!?
可愛い声だけど顔が逆光で見えないし


「みきたん!大丈夫!?」
声色が変わった・・・その前にアタシが「みきたん」てヤツなのか?
疑問が増えるばかりだけど目の前にいる女の子が言ってるんだから
きっとそうなんだろう・・・


「みきたん、どうしたの?声も出せない程どっか痛いの!?」

えーっと・・・?

「あ、えーと体中がズキズキ痛い」
「・・・!だよねぇ、よく見るとたん傷だらけだよっ」

あぁ女の子の声が涙声に、えーっと
5 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 17:08
「たん傷だらけだよ」って「たん」って何?
まぁ、それはあえてスルーしといて・・・

「ねぇ、ここドコ?アタシの名前は『みきたん』て名前なの?」
やっぱ解らない事は聞かなきゃね。
・・・
アレ?黙っちゃった??

「たんっ!ふざけてるの?それとも今の言葉、本気!?
それとも『みきたん』て呼ばれるのがそんなに嫌なの!?」

「いや、あのー「痛い」以外になんていうか記憶が無い?」
何もかもが解らない事だらけだったんで素直に思ったことを述べた。
6 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 17:36
「・・・!それ本当・・・?アタシの顔見ても思い出せない?」
そう言って彼女はライトを自分に向けた。

・・・ライトが照らし出した顔は美少女って言葉が似合う
そして今まで話してた可愛らしい声と合う女の子だった・・・けど
「あの・・・ごめん誰かな?」
としか言えなかった・・・ごめんなさい。
7 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 17:52
「・・・分った、本当みたいだね」
彼女はショックを受けてるみたいだ。明らかに落胆して・・・?
突然彼女は言った。
「じゃ、これからゆっくり思い出して」ニッコリ♪

そして話し始めた。
「アナタの名前は藤本美貴、ミキティって呼ばれてる―」
一瞬、間があって
「でもアタシだけは『みきたん』って呼んでるの♪ミキスケもたまに」

何かふと気になってこっちから聞いてみる。
「その前にさ、アナタの名前は?」

・・・沈黙(うっ、気まずい)

「松浦亜弥、みきたんは「亜弥ちゃん」って呼んでたけど」
「松浦・・・じゃあ「まっちゃん」でいい?」

ペチッ

「何でアタシがどっかのお笑いの相方みたいに呼ばれるのよ!(怒」
「あのぉ、一応怪我人なんだから叩かなくても(泣」
「大体!みきたんは「亜弥ちゃん」て呼んだって教えたでしょ!?」
「あぁ〜、言ってたような・・・」

ヒュッ
パシッ
「同じ手は2回もくわないよ」
アタシは亜弥ちゃんの振り上げた手をつかんでいた。
8 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 18:01
「たん、ご、ごめんね?アタシのこと思い出してほしくて、あの・・・」
あ、動揺してる?ふーん、それくらい早く記憶を戻してほしいってことかな?
いいんだけどさ、その前に怪我の手当てとかしてほしいし。
確か他にも探してる人の声がしてたと・・・


「おーい松浦ー!」
「まっつー」
「亜弥ちゃーん!」

やっぱね。
「皆ー、みきたん見つけたけど・・・(泣」

「「「どうしたの!?」」」

・・・頭がおかしくなりました・・・ってか(笑)
普通に笑えないし、また知らない人が3人増えた。
正直メンドクサイ
9 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 18:17
それから亜弥ちゃんが簡単に説明して1番背が高い人に背負ってもらい
泊ってるという場所まで皆で帰った。

話によると天文部の「一緒に星と月を観ようYO!ムーンライト・ツアー」
という天文部の部費の足しにしようという旅行?に来たらしい。
このツアー名は一体どこから?ってカンジだけど。

一緒に来たメンバーは親友?の後藤さんとアタシを背負った吉澤さん。
そして亜弥ちゃんと同級生の高橋さんと他にもいるらしい。

・・・起きてからの違和感、一応「アタシ」と言ってるが・・・
本当は「俺様」と言いたい。
だが藤本美貴は「俺様」なんて言葉使ってないようだし。
本当に俺様は「藤本美貴」なのか?なんて思ってしまう。
10 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 18:23
救護室で診てもらったらすり傷・打ち身くらいで特にヒドイ傷はない。
あぁ、頭の中身がひどいのかな(苦笑
でも診てくれた人に「奇跡だと言われた」。
何が奇跡か意味が判らなかった。
後で聞いた話によると俺様は皆と星を観に行ってかなり高い・・・
ビルの5Fくらいの場所から森に落ちたらしい。


確かに奇跡だ・・・。
11 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 18:53
ん・・・気がついたら「俺様」になってるな。
でもその高い所から落ちて、意識が覚醒したときに見た
あの丸い月は忘れない。
そして、その月の光に照らされた松浦亜弥をキレイだと思った。
そんなこと本人には言えやしないけど。


―そんなこと考えて自販のお茶を飲んでたら

ポンッ

肩に手が―亜弥ちゃん・・・
「たん、怪我かすり傷や軽いもので良かったね」
笑顔だけど、何か違う。
「まだ記憶思い出せない?」
「俺様が今ハッキリ分るのはお前が「松浦亜弥」ってことだけだな」

・・・あ、「俺様」が出ちゃった。口調も「俺様」だ。

「みき・・たん?俺様って何??口調も―!!」
あ、やっぱそう思うよね?って何?口元見てる??
「ごめん、変な口調だったねホラやっぱ頭打ったのかなぁ?(汗」
「みきたんって八重歯あったっけ?」

ハイ?八重歯??
そういえば俺様はまだ鏡見てないな。
「え?八重歯??亜弥ちゃん、鏡持ってるかな?」
「もちろん!ハイ!!」
早っ!てか今ドコから鏡出したよ?(汗

初めてみる自分の顔、鏡を覗き込む

    はぁっ?

不細工では決してない、むしろその逆?
亜弥ちゃんまでもいかなくとも整った顔がそこに映っていた
12 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 19:09
違う!コレは俺様の顔じゃない!!
どういうことだ?
ハッ!八重歯を確認・・・八重歯あるな確かに。
でも八重歯というより「牙」っぽい・・・。

その前に俺様が「藤本美貴」って説は却下だな。
「亜弥ちゃん、俺様は「藤本美貴」じゃない」
「たん?」
「ごめん、俺様は亜弥ちゃんの「たん」ではないみたいだ」
「ふぇっ!?」
「・・・だんだん記憶が戻ってきた」
「じゃあ、たんのそっくりさんってこと!?アタシがたんを間違える訳ない!」
13 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 19:17
「亜弥ちゃんは間違ってないよ確かに体は「藤本美貴」だ」
「どいうこと?」
「俺様もまだ意識が完全に覚醒した訳じゃないから詳しくは解らない」
「覚醒?」
「とにかく俺様は美貴じゃない、「虎王」だ!」
「とらおう?何それみきたん意味解んないよ!!(笑」

自分でも解らない状況を説明しろったって無理な話か・・・

スッ
亜弥に顔を近づける・・・
「俺様の目を見ろ!」
「キャッ!」
14 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 19:30
みきたんの目・・・見慣れてるハズの茶色い瞳・・・!
茶から色がスーッと抜けていき蒼い色に!?
髪も茶髪から色が抜けていき綺麗な黄金の金髪になった
みきたんはアタシから離れもう1度、鏡で自身を見た。

「ん!今の変化で「藤本美貴」も起きたみたいだ」
「じゃ、とらおうはどうなるの?」
「分らん、ただこれでお前の「みきたん」に逢えるな!」
話しながら美貴の瞳と髪の色が元に戻っていく
「また、逢えたら逢おう虎の王と書いて虎王だ!覚えてろよ亜弥ちゃん」
「え?え?本当に意味わかんないんだけど!?」

そのまま美貴は気を失った
15 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 19:40
どうしよー!たんが倒れちゃったよー!!(泣
「後藤さーん!吉澤さーん!愛ちゃーん!!」

「どした!どしたぁあ!?」
「んあーっ!!ミキティ!?」
冷静に高橋が脈をとってる・・・
「・・・あのぉ」
「何?愛ちゃん!たんは!?」
「あーしのやり方が悪いんか、誰か脈代わりにはかってもらえます?」
愛は怖かった自分の診断が当たってたらと思うと。

「ごとーがやる!」

・・・

「・・・あ、ミ、ミキティ脈が・・・ない」
後藤さんが震えながら言った。

・・・あーしの診断は間違ってなかったんや、イヤや(涙
16 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 19:51
「皆ぁ、このよしこ様に任せなさいよ!」
吉澤が今度は脈をとる・・・顔を見れば結果は一目瞭然だ。
先ほどはかった後藤と同じく震えている。
もう完全にその場に笑みは無かった。

亜弥が美貴に近づき泣きながら叫んだ
「虎王のウソつき!みきたんに逢えないじゃん!!・・・ウソつき」


その場にいた皆が涙・・・するであろう瞬間、美貴の目が開いた
その瞳は蒼かったのだけれど・・・
「イタタ、ん?何、皆どしたの?」

視線が美貴に集中した
「亜弥ちゃーん?どした」ペチペチ
「・・・たん?」
「何?」
「たーぁあん!!!」

ギュウッ
「ぐぇっ、亜弥ちゃんギブギブ!!」
17 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 20:03
その後、美貴によると崖から落ちた後の記憶が無いらしい。
目を覚ますと自販機の側で皆に囲まれて亜弥ちゃんに力強く抱きしめられてた。
そこからしか記憶がない。

「アタシが倒れてたミキティを背負ったんだよ〜忘れたっての?(怒」
「は?美貴覚えてないし。そうなの?アリガト」
「それだけかよっ!」
「よっちゃんウルサイなぁ〜いいじゃん美貴背負えて嬉しかったっしょ?」
「んな訳あるかぁあ!!」
「もう焼肉食べたくてイライラしてるから焼肉もってきて!よっちゃん」
「それ意味分んないんだけど」
「わぁった、ベーグル?ゆで卵?」
「両方で♪」
「ったく結局食べ物じゃん(笑」
18 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 20:14
そんな二人のやり取りを見て後藤は思った。
「でもさ、何で脈のない・・・仮死状態の美貴がいきなり起きたのかな?」
「ごとーさん、あーしも同じこと考えてました」
「亜弥ちゃんは・・・ミキティにべったりしてるけど・・・あの時―」
「あぁ!亜弥ちゃんが「ウソつき」って言ってたやざ!!」
「それってミキティに言ってた?」
「藤本さんに向かって言ってたように見えたけど?」

・・・

「亜弥ちゃん?どうしたの?」
亜弥はなんとなく美貴の脈をさりげなくはかってみた
・・・ナイ!
そして「どうしたの」と振り向いた美貴の瞳が
蒼かった
19 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 20:23
「ねぇ・・・本当にみきたん?」
「は?亜弥ちゃんまた何いきなし意味分んないこと言ってんの?」
「瞳が・・・」
「目が何?」
「蒼いよ」
「美貴カラコン入れてないよ?」

そのやり取りを見て今度は美貴の目に視線が集中
「ミキティ、いつカラコン入れたんだよ」
「よっすぃ、ミキティがカラコン入れる時間とかあったっけ?」
「ごっちんまで何言ってんのさ、美貴カラコン入れてないって」
「藤本さん・・・自分で確かめてみるやざ」
愛ちゃんが先ほどから出されたままの亜弥の鏡を渡す。

「皆なんか変なの―・・・!」

瞳が蒼い・・・!
20 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 20:34
「カッケー!」
沈黙をやぶる吉澤の叫び
「なんで美貴の目、蒼いわけぇ?」
「んあーよしこ、「カッケー」とかちょっと違うから!」
「何でカッケーじゃんよ?気づいたら瞳が蒼かったなんてさー♪」

何で美貴、記憶なくしたり瞳が蒼くなっちゃってるわけ?
傷だらけだし!意味わかんない、もうメンドクサイ!

  ―メンドクサイんなら代わりやってやろっか?―

え?何この声!誰!?

  ―美貴の守護霊みたいなモンだよ俺様の場合は守護神かな―

ってことは美貴が記憶無いのはアンタが?

  ―そゆことみたいだな俺様は虎王、ヨロシクな♪―

はぁあ!?
21 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 20:43
話は星を観に行った・・・美貴が崖から落ちる前に戻る

天文部が部費作るためのツアー。
見事に釣られた綺麗な星が見たかったからさ〜亜弥ちゃんと♪
そして星が本当に綺麗に見える場所まで移動した。
ここは結構な山奥だ。
最初は皆と綺麗だねーって見てた。

でもさ何か感じたんだよね、懐かしいっていうか呼んでるっていうか
その方向に行こうとしたら足場が無かった・・・木の枝とかが痛かった
落ちてる間、考えてたのは亜弥ちゃんの笑顔・・・美貴もいい加減バカだなぁ
22 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 20:53
TORA Side

美貴達が星を見てるとき、その様子を水晶玉から見てるヤツがいた。
ふぅん、あっちの世界は楽しそうだなー。

バンッ
「虎王さま!また勉強も修行もしないで・・・私が困りますよ」
「じいや、ノックくらいしよーぜ、いいじゃん俺様も息抜きしたんだ」
「息抜き・・・どんだけすれば気がすむんですか!!」
「あぁ、も、っるせーなぁ!あ!!」
水晶の中で女の子が崖から落ちる・・・
「じいや!続きは帰ってからな!!」

ヒュンッ
そのまま虎王は水晶玉に飛び込んだ・・・
「・・・まーた王子さまのお節介癖が始まった、ハァ。いつ戻るんだろ」
23 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 21:04
―なんつーかさ、美貴が下に落ちる速度を落としたんだ―

そんなことできるんだぁ。
でもこれって他の人に言っちゃダメなの?

―じいやに怒られ・・・あ、でも亜弥ちゃんには名乗っちゃった―

(じいや?何だろ)そうなの?じゃあ亜弥ちゃんとは喋りたいでしょ?

―・・・何だ?その亜弥ちゃんとは喋りたいでしょってのは?―

美貴だったら気に入らないコに名乗ったりしないし
だから守護神?の虎ちゃんもそうじゃないかなーって

―ふははっ♪なるほど美貴と俺様は似てるな、だから助けたのかもな―
24 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 21:12
「どうしたのみきたんボーとして」

・・・!
「あぁ別に・・・亜弥ちゃん後で話があるんだけど」
「告白?にしし♪そんなのいつもされてるし、してんじゃん♪」
「はぁ?美貴そんなんしたっけ?」
「しなくてもハタから見ててラブラブやけど」
「だね、ごとー達は完璧に忘却の彼方だね」
「ミキティいいなー、よしこにも松浦分けて・・・」
「ヤだ!」
「たんは独占欲強いからぁー♪」
「チッ!アタシもカワイコちゃんを連れてくるべきだった(泣」
「よしこ・・・梨華ちゃんに殺されるよ?」
25 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 21:25
でもって、とりあえず皆と離れて亜弥ちゃんと二人きりに

「たん、どしたの急に積極的になって♪」
「ん〜、まぁ生死の境もさまよったし(苦笑
亜弥ちゃん、虎王って知ってる?」

一瞬、亜弥ちゃんが固まった
「え、っと虎王って虎の王様って書いて虎王の虎王?」
「よく知ってるじゃん亜弥ちゃん♪
虎ちゃんが亜弥ちゃんと話したいっていうから代わるね♪」

カッ
美貴の髪が一気に金髪になった
「おぅ!亜弥ちゃん俺様だ♪久しぶり、虎王さまだぁあ」
「えぇ!何でアンタが出てくるのぉ!?」
「だって美貴が話したいでしょって。俺様も話したかったし・・・」
「美貴たんが承知!?虎王って何なのー?」
「あ、美貴と亜弥ちゃんは特別に「虎ちゃん」て呼んでいいぞ♪」
「何で今日は意味分んないことが起きまくるのー(泣」
26 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 21:37
虎ちゃんいわくアタシを気に入ったらしい・・・
「一応、仮にも王子さまなんだぞ♪」
得意満面のみきたんの顔で瞳が蒼く金髪がなびく
うっ!ちょっとドキッとする幼くなった・・・みきたんてカンジ?
可愛いかも・・・でもNo.1はアタシだけど
「どーした亜弥ちゃん?俺様じゃやっぱヤか、美貴に戻すか?」
「え?」
「だって亜弥ちゃん美貴が好きだろ?俺様じゃ不服そーだからな」
「えーっと虎ちゃん?別に嫌いじゃないよ」
「ホントか?」
パァッと顔が輝く金髪のみきたん!くぅっ・・・可愛すぎ!!
あぅうー!!どうしよぉ、みきたん何考えてるのー!?

別に美貴は特に何も考えてないんだけど(汗
27 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 21:54
「それより何で虎ちゃん出てきてるの?」
「お前とまた話したかったからだ♪」
「美貴たんと虎ちゃんはどういう関係なの?」
「あぁ、俺様が美貴を助けてやった、まぁ守護神みたいなものだな♪」
「守護神?虎ちゃんがみきたんを助けて!?」
「あぁ、崖から落ちるから落下の速度落としてネ♪」
「そんなことできるんだー!?」
「まぁな♪だって俺様は王子だからなー♪」
「・・・ねぇ、王子って何の?」
「あ、(しまったバラし過ぎたか?じいやに怒られる)
フハハハッ!そんな小さいこと気にするな!美貴が代われと言ってるから」

ヒュッ
「あ・・・みきたん髪が」
あっという間に美貴の金髪は茶髪へと変わった
「亜弥ちゃん、虎ちゃんと話した?どうだった??」
どうだった・・・と聞かれても
「・・・不思議なコだったね子供みたい!王子だって言ってたし」
「そっか亜弥ちゃんも気に入ってくれたか♪美貴の命の恩人を♪」
みきたんはスゴク得意そうだった・・・少し虎ちゃんとかぶった
28 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 22:35
・・・美貴たんは脈なかったけど、大丈夫なのかな
「ん?亜弥ちゃん、どした?」
「たんの脈はかっていい?」
「何だそれ(笑)いいよハイ」
素直に美貴が腕を出し亜弥が脈をはかる・・・
「あ、今度はちゃんと脈がある!」
「何言ってんのー?」
「だって、たん自販機のところで全員が脈はかって、たん無かったんだよ!」
「・・・え?」
じゃあ、またこうして動きはじめたってことは虎ちゃんのおかげ?
「もしかして虎ちゃんのおかげかもね」
「!美貴も同じこと考えてたよ!!」
「虎ちゃんって王子って言ってたけど凄い力だよね!」
「あぁ落下速度落としたりね」
「他にも何か力があるんだろうね」
・・・考えてみたら虎ちゃんが助けなかったらみきたんとは
もう会話することもなかったのかもしれない。
それを思うと虎ちゃんにはお礼言えば良かったな。
また出てきたときにでもお礼を言おうっと。
29 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 22:56
その夜、美貴は体から力が溢れて眠れない。
まだ美貴の中に虎ちゃんがいるからだろうか・・・?
呼んでみようかな・・・

おーい、虎ちゃーん

―ん〜?何だ美貴眠らんのか?―

やっぱまだアタシの中にいたんだ(笑)寝てた?

―いや、俺様は夜行性の天使だから夜活動するんだ―

ブハッ!「夜行性の天使」(笑)!?何それ〜ギャハハハ

―笑いすぎだぞ美貴!俺様は夜の属性・・・月の王子なのだ―

へっ月?ってあの月?

―そう月の城・・・俺様の部屋で水晶玉で色んな所を見てたのだ―

え!じゃあ月から来たんだ虎ちゃんって・・・

―誰かさんが崖から落ちる所を水晶玉で見ちゃって、それで
心優しい俺様が水晶の力を借りてまさに飛んできてやったのだ〜♪―

誰かさんって美貴かよっ(笑

―他に誰がいる?帰ってもいいんだが楽しそうだから・・・どうしようか
迷ってたんだが美貴と亜弥が気に入ってな〜少しだけいようかと―

美貴の体使って変なことしないでね?

―変なこと?俺様を誰だと思っている!月の王子だぞ
正統な王家のモノだ無礼なことなぞする訳がない、安心しろ美貴♪―

あー、ハイハイじゃおやすみー。
30 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 23:04
朝、目が覚めたらみきたんの寝顔がそこにあった・・・
確かに部屋は一緒だけどベッドは二段のヤツでみきたんは下。
なんで上ってきたのか・・・もしかして虎ちゃんの仕業?
とりあえず寝顔を堪能しよっかな♪
たん、半目になっててちょっと怖いけどそんなたんも大好き♪♪
「あ・・・や、ちゃ・・ん、むーぅ」
ハゥッ!アタシの名前、寝言で言ってるたん可愛い!!
軽く額にキス、ほっぺにもキス誘ったのはたんだもん。

パチ
みきたんの目が開く・・・まだ蒼いなぁ
31 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 23:13
「んー?亜弥ちゃーん」
たん、寝ぼけてる!?
「え?」
ギューッ
寝ぼけたたんに抱きしめられてる・・・
アタシ、朝っぱらから幸せ?
「んん、あれ?亜弥ちゃん美貴のベッドで何してるの?」
「はい?」
あ、たん起きた、そして状況がわかってない?(汗
「だから美貴のベッドに何忍び込んでるのさ?」
「あのぉ、たん?ここ上の段だよ、つまりアタシのベッド」
「ありえな・・・」

グラッ・・・ドンッ!
たんは「上の段」と言ってあげたのに振り向きざまベッドから直下した
もしかしてみきたんは高いトコから落ちるのが好きなのだろうか?(汗
32 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/02(木) 23:27
「い、っ痛〜い(泣」
なんで亜弥ちゃんのベッドにいたんだろ?
美貴、夢遊病ー・・・じゃないかアイツだな、きっと昨日笑ったお返し?
それより美貴はどうして昨日から落ちてばかりいるのでしょうか?
もう早くこの旅行終わらせて帰りたい!

「たーん、大丈夫?」
「んー、何で亜弥ちゃん半笑いなの?」
「だぁってぇ、朝起きたらみきたんの寝顔(半目)が目の前にあって」
「はぁっ!?」

ガチャ
「んあ〜、ぅはよ!それ本当?ミキティ夜這いとはやるね〜」
「ごっちん!違うから美貴は潔白だから!!」
「ん〜別に両想いだし皆知ってるから無理にかくさなくても・・・」
「だあから違うって!」
「吉澤さんと愛ちゃんは?」
「高橋は空気がキレイだから歌いたいってどっか飛んでった」
「はい?あぁ、澄んだ空気の中で歌いたかったってことなのかな?」
「ん〜、それ、で〜昨日のミキティみたいな目にあったら危ないから」
「よっすぃがついてったわけね」
「そ〜、淋しくなったごとーがミキティ達の部屋を訪ねたら・・・
もっと淋しくなった、ラブラブっていいね。じゃ、ごとー消える」
「えっ!?イヤイヤイヤごっちーん」
33 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/02(木) 23:31
とりあえず今日はここら辺で。
また更新します。
34 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 01:43
・・・星を見に行くツアーが終わって未だ虎ちゃんとも仲良くやっている
美貴達の通う学校は中等部から高等部まで一環の女子高。
そして美貴は現在高3、進路についてはまだ少し悩み中・・・。

―美貴〜!何悩んでるのだ?―

虎ちゃん・・・美貴は高3だけど、亜弥ちゃんは高2、1つ下なんだ・・・。
だから進学でも専門・就職にしても今までより会う時間が減るんだ。

―そんなことか、美貴が卒業したら二人で一緒に住めばいんじゃないか?
そしたら家の中でずーっと一緒だし、楽しそうじゃないか♪―

なるほど・・・虎ちゃんナイスアイディアだね!
早速明日、亜弥ちゃんに相談してみる!!

―うまく行くと良いな!美貴おやすみ―

うん!虎ちゃんアリガト♪おやすみ。
35 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 01:54
次の日の昼休みに早速亜弥ちゃんに相談した。
「亜弥ちゃん、美貴が卒業したら二人で暮らさない?」
「え?いきなりみきたんどしたの!?」
「だってさぁ〜美貴が卒業したら会う時間が確実に減るじゃない
なんてゆーかさぁ、美貴は亜弥ちゃんと・・・ずっと一緒にいたいから」
「みきたんからそんなこと言われるなんて・・・(涙」
「美貴は一応進学にしようと思って付属の経済科」
「付属だったら近いじゃん(笑」
「・・・でも今みたいには亜弥ちゃんと会えない」
「アタシは元々兵庫から出てきて一人暮らしだったからOKだよ」
「じゃあ、春からヨロシク!新居は二人で探しに行こうね♪」
「うん♪」
亜弥はとびっきりの笑顔でうなづいた。
36 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 02:05
TORA Side

そんな二人のやり取りを美貴の中で虎王は聞いていた。
そろそろ潮時かな・・・。
でもやっぱ亜弥ちゃんの笑顔はハートにくるなぁ。

美貴を転落事故から救った時、じいやに説教されてる一瞬の時だった。
「・・・を助けて!」
そんな想いが頭に響いた水晶玉を見たら崖から落ちていく女の子!
まさに引力。
俺様はほとんど無意識の内に水晶玉を越え助けに向かった。
そして彼女を助けるため彼女の意識に入り込んだ。

目覚めたとき俺様は「藤本美貴」だと言われた(助けた少女なのだが)
そして彼女の意識と俺様の意識が・・・重なった。
コレは俺様にとってかなり予定外だったのだが・・・
37 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 02:14
松浦亜弥という少女、美貴が好きだという。
そして美貴も亜弥が好き。
美貴の意識に入ってから影響を受けたのか俺様も・・・
亜弥ちゃんを好きになってた。

もちろん美貴のことも好きだ、だが美貴は俺様の半身と言える。
美貴の好むモノは大抵俺様も好みだ。
特に気が合うのが焼肉好きって所だと思う、虎は肉食だからな♪
でも美貴と過ごしてもう一週間、じいや怒ってるだろうな。
どーしよーか・・・でもあと少し、タイムリミットはあと少し・・・
38 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 18:12
Aya Side
みきたんが事故にあって一週間、変わったとことがある。
それは・・・卒業前だからなのか、色んな人に告白されている。
アタシが知ってる限りでは6人・・・これも虎ちゃんの影響?

ウチの学校は女子高で中高一貫教育なんだけど中等部のコにまで呼び出されたり。
・・・愛ちゃんに相談してみよっかな
「ねぇ愛ちゃん」
「なんや?」
「最近みきたんが人気急上昇なの知ってる?」
「あぁ〜!そういやぁ、よしざーさんが嘆いとったわ!!」
「へ?吉澤さん??」
「うん、「何で急にミキティがウチよりモテるの!?」って」
ハハ、吉澤さんツッコミ所はソコですか・・・でも確かにおかしいかも。
なんて思ってたら側にいたあさ美ちゃんが話に加わった。
「でも亜弥ちゃん、藤本さんは元々結構人気がある人ですよ?」
え?そうなんだ・・・。
目つき悪いけど優しいしカッコいいし可愛いし分らなくはないなぁ・・・
39 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 18:26
あさ美ちゃんは話を続ける
「亜弥ちゃんが入学して藤本さんといつも一緒だから
今まで誰も行動を起こさなかったんですが・・・最近の藤本さんの雰囲気」
え?雰囲気!?
「なんていうか今まで話しかけにくい感じだったんですが・・・
逆に人懐っこいような雰囲気になった気がするんですよね」
「あさ美ちゃん、そう思ったの!?」
「はい、それに皆そんなこと言ってますよ?それに私、中等部のコ達に
この間つかまって藤本さんの名前聞かれました。ね、愛ちゃん」
「あー、聞かれた何人かいたけど皆、藤本さんファンなんかの?」
そ、そ、そ、そーなんだ虎ちゃんパワー・・・だろうな多分(汗
「亜弥ちゃん、焦らんでも藤本さんが好きなんは誰が見ても亜弥ちゃんやよ」
「そう?愛ちゃん、そんな嬉しいこと言ってくれても何も出ないよ♪」
誰が好きになろーが、告白しよーがたんはアタシが好き!
そしてアタシもたんが好き!!
でも虎ちゃんのこと、どうするんだろ・・・
40 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 18:38
Miki Side

「「「藤本せーんぱぁい♪」」」
振り向いたら3人の女の子・・・制服が中等部?誰??
「えーっと美貴、今急いでるから・・・」

ここは逃げよう、美貴はよっちゃんと違って
亜弥ちゃん以外のかわし方は知らない。

「えー待ってくださいよ」
げ、追いかけてくる・・・メンドクサイ

―よし、美貴〜メンドウなら俺様が代わってやるぞ!―

え?ここで!?アタシ金髪になるんじゃ・・・

―大丈夫♪力を抑える!可愛い女性にはキチンと対処しなければ♪―

虎ちゃん?美貴スゴイ不安なんだけど・・・任そうかな(あぁ美貴ってテキトー)

カッ
美貴の髪の色がさっきより少し薄い茶色になったが誰も気づかないだろう
41 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 18:53
美貴を追ってきた3人の内、一人のコがつまづいた
「あ・・・」

振り向き様にその女の子をキャッチする。
「・・・大丈夫?」
「あ、あの、ありがとうございます!///」
「れーなぁズルーイ」
「藤本さん、さゆもお姫様抱っこしてほしいの!」

女の子をいつのまにかお姫様抱っこしてしまっている虎美貴。
「あぁ、すまんケガはないか?」
「はい、藤本さんのおかげで!」
「そーか、それは良かった。じゃ、お・・・美貴は行くから!またな♪」
「はい!」
「「藤本さん・・・カッコイイ(の)!」」

「ねぇ!藤本さんが「またな」って言ってくれたとよ!!」
「アレは3人に言ったんだよね♪」
「藤本さん、優しいの♪(さゆは可愛いケド藤本さんはカッコイイの)」


「さっきの3人のコ達可愛かったな美貴♪」

―虎ちゃん・・・助かったような、なんか微妙な気持ちだよ―

「もうちょい美貴でいていいか?」

―えぇ!?本気ぃ??―

「俺様は自分の言葉には責任を持って生きてるぞ?」

―不安だけど・・・楽しそうだからいいかな、でも何かあったらすぐ代わること―

「俺様に任せろ♪」
42 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 21:05
TORA Side

いつも美貴がやってるみたいにすれないいんだよな♪
えーっと靴を履き替えて・・・
「おはよう美貴ちゃん」

う、早速話しかけられたぞ(汗
「おはよ・・・りかちゃん♪」
名前合ってるな!この色黒の・・・一応可愛いコは「いしかわ りか」だ

「美貴ちゃんさ、最近目つきがそこまで怖くなくなったね」
「へ?美貴って目つき悪い?」
「何言ってるのよ今さら、変な美貴ちゃんオホホホホ(笑」
言うだけ言って先に行きやがった・・・何だあの女。
目つき悪いかな?

ま・いーやボロは出てないみたいだし「きょうしつ」に行くんだよな。
43 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 21:15
ガラッ

アレ?みきたん朝から何でウチのクラスに珍しい・・・??
「亜弥ちゃーん、おっはよ〜♪」
「みきたんおはよ♪・・・どしたの?みきたんから来るなんて」
「ん?美貴はこの「きょうしつ」じゃないの?」
「!」
このカンジは確実にアレだな・・・心なしか髪の色も薄茶だし。
「ちょっとみきたんこっち来て!」
「う、うん」

亜弥ちゃんに非常階段まで引っ張ってこられた。
「ねぇ!みきたんじゃなくて虎ちゃんでしょ!?」
たんの表情が一瞬固まって
「やっぱ亜弥ちゃんにはバレちゃうか♪さすがだな!俺様だ♪」
悪戯っ子みたいに笑ってヘラッと虎ちゃんは言った・・・牙を除かせて・・・

「ハァ〜やっぱりね何で?あ、楽しそうだからとかでしょ!?」
「亜弥ちゃんは何でもお見通しだな♪フハハ、そーだ楽しいぞ!」
44 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 21:25
「楽しいのはいいけど、なるべく大人しくしてよ?」
「美貴に言われるなら分るが亜弥ちゃんに言われたくないぞ?」
「あのね〜虎ちゃんが今使ってる体はみきたんの体なの
アタシの大切なみきたんの!だから・・・」
「なるほど。分った!先ほどの反抗的な態度は謝る、すまなかった。」

反抗したと思ったらすぐ謝る・・・良い子ではあるんだよね。
「俺様」な割に素直だし実際はいくつなんだろ?

「ねぇ、今日の交換は美貴たんがいいならいいけどさ・・・」
「そうか!亜弥も公認か♪なら今日は虎美貴で楽しませてもらうぞ!」

・・・虎美貴って(汗
45 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 21:37
「ねぇ虎ちゃんは何歳なの?」
「何歳と言われてもなー月の城と地球では時間の感覚が違うから
そうだな、こっちの時間でいうと・・・13〜14歳かな?」
「えっ!?中1くらい?」
・・・すごく納得のいく年齢だわ。

「ちなみに本当の虎ちゃんの外見はどんなカンジ?」
「金髪に蒼い目で・・・」
「それはなんとなく分る!身長とかスタイルやファッション!!」
「身長?測ったことないが・・・亜弥よりは高いぞ
美貴を背負ったヤツくらいかな?まだ伸びると思うが・・・」

吉澤さんが確か165くらいだから13歳にしたらまあまあってカンジかな。
実物の虎ちゃんが見たい気もしてきたが、もうすぐ朝のHRだー
とりあえず虎美貴を3年生の教室まで送り届けよう
46 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 21:46
キーンコーン♪カーンコーン♪

ガラッ
「じゃ!みきたんまた後で!!」
亜弥ちゃんは俺様の教室まで送ってくれた
そしてそのまま自分の教室にダッシュで向かった。

「おはようミキティ〜朝から何ラブラブしてるの同伴?」
ニヤニヤしながら「よっすぃ」が聞いてくる
「同伴」て何だろう。

「うん♪ラブラブなんだ!」
って言えばいいんだろうきっと♪
アレ?よっすぃが固まった・・・?

「ミキティ・・・え〜っと只今浮かれモードなのかな?」
浮かれモードって何だ、相槌打ってみよう
47 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 21:52
「うん、まあね♪」
アレレ?またしてもよっすぃが固まった変なこと言った??

「ごっちーん!ミキティが今日なんか変だよ!!」
振り返って後ろの席の「ごっちん」によっすぃがなんか言ってる・・・変?

「んあー!よしこウルサイ〜!!変なのは二人ともお互い様でしょ!?
そんなことでいちいちごとーの眠りを妨げないでちょーだい!」
「ごっちん二人とも変ってごっちんも充分変だと・・・」
「んー、梨華ちゃんにだけは「変」って言われたくない!!」
「・・・ひどい」
「「キショイ!!」」
おぉ、よっすぃとごっちんの声がハモッたスゲー。
48 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/03(金) 23:35
梨華ちゃんは放置で
「で、ミキティのどこが変なの?」
「亜弥ちゃん以外には滅多に見せないあどけないキラキラスマイルなんだ!」

・・・よっすぃ『あどけないキラキラスマイル』って何だ?

「ふーん・・・ミキティ何か良いことあったの?」
「良いこと?今楽しいってことかな♪」
思ったことを言ったんだが?急に「ごっちん」の目がパッチリ開いた

「確かにミキティいつもと様子が違うね・・・」
「でしょでしょ?だから言ったじゃん!」
「でもカワイイ♪いつもだるそうな美貴ちゃんが見たことない笑顔!」
「ちょ、ちょっと梨華ちゃん?アタシは!?」
「よっすぃもカッコイイよ?でも今日の美貴ちゃん可愛いなぁって・・・」

虎:美貴、お前友達にあんなこと言われてるぞ。いつもどんなヤツなんだ?(汗
美貴:ちょっとぉ!美貴は別に何もしてないし普通だし!ってゆーかコイツら(怒
虎:うーん、今日は美貴で楽しもうと思ったがなんだかハプニング多いな
美貴:そだね、代わろう虎ちゃん。遊びは・・・また今度ね
虎:分った、じゃ!
49 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 03:04
カッ
「うーん梨華ちゃんに可愛いって言われてもあんまし嬉しくないかも」
「え?美貴ちゃん・・・誉めてるのに(涙」
「よっすぃもごっちんも、美貴は変じゃないよ?」

全く虎ちゃんは無邪気なんだから

「あれ?いつものヤンキーミキティだ・・・」
「はぁっ!?美貴ヤンキーじゃないし!!」
「(やってることは無意識だろうが近いと思う・・・)」
「アハッ、よしこミキティいつも通りになっちゃったよ〜」
「ついさっきまで美貴ちゃん可愛かったのに・・・」
「梨華ちゃん・・・何気に美貴を否定してない?」
「そ、そ、そんなことないよ!(目が怖い・・・アレ?)」

美貴の瞳は事故から蒼いままだった
「・・・何、今度は見つめてんの?よっすぃが睨んでるよ?」
「梨華ちゃん、よしざーじゃなくてミキティに愛が移ったの!?」
「や、そうじゃなくて何で・・・」

ガラガラガラッ
「はい、おはよーさん」
50 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 03:18
結局先生が来たんで目のことは聞けなかった
「美貴ちゃんってカラコン入れてたっけ?」

そのままいつもと変わらない日常で昼休みになった

美貴は仲良いコ達と大体屋上でお昼を食べてる
屋上のドアを開けたらすでに2年生組は来てた。ハハ、賑やかだ・・・
「みきたん!」
「亜弥ちゃ〜ん、今日は虎がごめんね?」
「たんに戻ったんだ、別に虎ちゃんは教室間違えただけだから(笑」
「でも亜弥ちゃんに教室まで送ってもらって、アリガトね」
「あー、虎ちゃんって何かほっとけないカンジだから」
・・・ちょっと、みきたんっぽいかも。

「何また二人の世界に入ってんねん!?」
「あいぼん、邪魔したらミキティに蹴られてボコボコれすよ!」
「のの、それ「馬に蹴られて」とかやなかったっけ?」
「馬はいないれす!いるのはガン飛ばしミキティれすよ!!」

この小柄な二人辻と関西弁が加護、亜弥ちゃんと同じクラスなんだよね。
亜弥ちゃんのクラスメイトって美貴達より濃いキャラが終結してると思う・・・
51 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 03:27
「ののちゃん、あいぼん藤本さんは多分そんな人じゃないですよ」
ゆったりした口調で話す紺ちゃん、「多分」てフォローになってないよ。

「とりあえずご飯食べよ、たん♪」
「うん、亜弥ちゃんのクラスって楽しそうだね」
「楽しいけど・・・」
「けど?」
「みきたんがいないからつまんないやニャハハ♪」
亜弥ちゃん、なんて可愛いこと言うんだ!

「そーいえばミキティ朝、校門の所で女の子抱っこしてたやん?」
「してましたねー、3人の女の子がいて・・・中等部のコだったと思うのれす」
よりにもよってこの悪魔2匹に見られてたか・・・!
52 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 03:36
「あぁ、それね」
・・・ヤバイ亜弥ちゃんの視線が痛い

「いきなり「藤本先輩」って呼ばれたからビックリして逃げたの
そしたら追いかけてきて一人がつまづいたから美貴が支えたの」
「みきたん実は優しいからねー。ハァ」
亜弥ちゃん「実は」って何!?この後輩達は美貴をなんだと思ってるの(泣

「ミキティ」
「何よっすぃ・・・」
パシャッ
いきなり写メ撮られた・・・何なの?

「自然な感じで撮れてていいカンジ♪」
「いきなり何?美貴のこと好きとか言わないでよ??」
「最近このよしざーさんより藤本さんが人気あるみたいでネ?」ニヤッ
・・・ぅわっヤな予感
53 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 03:45
「せやな、よっすぃ最近囲まれてへんなぁ。
逆にミキティは呼び出し受けたり、いきなり告白されとるって聞いたで?」
「最近ののも藤本さんのこと1日に1回くらいは聞かれるのれす」
「・・・あーしも聞かれたよーな気ぃするけど、なんや人気あるなぁ藤本さん」
「私の後輩で藤本さん大好きなコ達がいますけど」
「ええ!皆、まこっちゃん本当!?」
亜弥ちゃんもビックリしてる・・・けど当の本人もビックリだ?
特別何も変わったことはしてないし人気なら、よっすぃやごっちんのが上だと思う。
54 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 14:32
「あのさ、よっちゃんの人気が落ちたか知らないけど美貴より
ごっちんの方が人気あると思うんだけど・・・何で美貴?」
「んあ?ごとー全然人気ないよ?」
「「「・・・ごっちん」」」
そうだった、いつも「んあー」とか言って冷静なこと言う割には
ごっちんは自分に対して自覚がない。というかそれ以前に・・・

「あのね、ごっちん手紙とか結構もらってるでしょ?」
「あー、漫画みたいに靴箱にたまに入ってるね、でも告られたことは
ないよ?実際、手紙の内容も「憧れてます」とか、いつもそんなん。」

「ごっちんに告白しようとウチえらの教室に来たコ、何名もいるよ?」
「へ?よっすぃ何それ!ごとー初めて聞いた」
「「「はぁっ!?」」」
「怖っ!何ミキティ目つきが更に怖く・・・梨華ちゃんも声がキー高いし」

ハァ・・・3年のごっちん以外はため息をつく
55 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 17:27
梨華ちゃんがごっちんに説明する
「基本的にごっちんて休み時間寝てるじゃない?」
「ごとーはよく寝てよく育つよ〜!」
「それは良いんだけど、ひどい時は放課後まで寝てるじゃない?」
「・・・んあー、起きたら朝のHRって時がいつだったかあったね〜」
ごっちん!寝過ごしてそのまま学校に一泊したのかよ!?
その場に沈黙が流れる・・・

「ごっちん!そんなことあったの!?」
「うん、誰も気づかないし家族も気づいてなかったね〜アハッ」
・・・恐るべし後藤家!帰ってこない娘を心配しろよ、警備員も何やってんだ?

「まぁ、それは良くないけど置いといてごっちんを呼び出すコが来て
ごっちんを起こすけど全く起きないの!わざと?ってくらいに動かない」
「へ〜、でもごとーが起きたとき教えてくれても・・・」
「「「教えた!!」」」
「・・・そーだっけ?(汗」
56 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 17:39
「よしざーがわざわざ起きたごっちんに来たコの名前とクラスも聞いて教えた」
「美貴も教えたよ」
「アタシ達3人で教えても結局ごっちん「んあ、了解」とか言って
すぐ寝ちゃうのよね・・・」
「そーなんだ、知らない自分を知ったよ。でもごとーは今いいや」
ごっちん「知らない自分」って・・・?皆また固まった

「よしざーはハーレム作りたいのに」
「よっちゃんいつも作ってるじゃん」
「だぁから、話戻すけどよしざーを好きって言ってたコも
何人かミキティファンになっちゃってんだよ」
「そんなの美貴知らないし関係ないと思うんだけど」
てかよっちゃん、ハーレム作りたいのか美貴には理解できん・・・
57 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 17:58
とりあえずご飯を亜弥ちゃんと(周りに何名もいるが)食べて一息。
「でもさぁ、たんの人気上昇って絶対に虎ちゃんが関係してるよね?」
「亜弥ちゃんもそう思ったんだ?」
「うん変化があったのはツアーから帰ってからだし」
「虎も『月の王子さま』だからなんかオーラ出てるのかな?」
「へ?虎ちゃん月から来たの!?アタシいつも曖昧にしか聞いてなかった」
「あー、一応本人も隠す気だったみたいけど、ホラ「俺様」だから
なんか会話の端々に何処から来たか言ってるし」
そうなんだ、アタシは虎ちゃんがみきたんになると表情がクルクル変わって
カワイイから話聞いてるつもりだったんだけど見とれてたなー


―美貴!俺も遊びたい!!―

虎?今はダメだよ昼休みも、もう少しで終わるし・・・

―他のヤツらとも話したい!可愛いコが沢山なのだぁ!!―

うーん駄々こねても、あ・・・亜弥ちゃんもいるし大丈夫かな?
分った残りの休み時間だけだよ・・・暴走しないでよ?

―わかった♪アリガト美貴!―

「亜弥ちゃんゴメン虎が出たがってるフォローしたげてね」
「へ?みきたん!?」

カッ
58 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/04(土) 18:10
みきたんの髪が薄茶になった・・・
「亜弥ちゃん朝はアリガトー♪」
「虎ちゃんだね・・・」
「おう!それにしても皆カワイイな♪」

「え?」
虎ちゃんの「皆カワイイ」って言葉に吉澤さんが反応した(汗
「ミキティ今さ、何か言った?」
「おう、ここにいるヤツら皆カワイイなって言ったんだ♪(ニッコー☆)」
虎ちゃん、そんな台詞みきたんのキャラじゃないからー!!
「はぁ!?な、何言って?」
「ミキティ、よっすぃもカワイイの〜?」
「当たり前だ、もちろんごっちんもカワイイぞ♪」
たーん!虎ちゃんが暴走してる気がするーぅ(泣
「あー、ミキティありがとミキティもカワイイよ〜」
「フハハッ!まあな、美貴だからな♪」
「美貴ちゃん様子が今日なんかおかしい・・・」
「梨華ちゃんもそう思うっしょ?」

・・・たん、アタシに虎ちゃんが止められるかな〜?
59 名前:konkon 投稿日:2006/03/04(土) 22:47
ごっちんすげぇ!
こんな面白いミキティもたまにはいいですね♪
次回待ってます。
60 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/05(日) 04:22
>konkonさま

ありがとうございます。
ごっちんは・・・感覚がブッ飛んでます(爆
面白いミキティがんばって完結させるように頑張ります。
61 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/05(日) 20:38
更新しまーす♪
虎美貴Go!
62 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/05(日) 20:48
あぁ〜どうしよう吉澤さんと石川さんには変に思われて・・・!
見渡すとアタシのクラスメイトもみきたんをビックリした目で見てる

「なんだ?よっすぃ、りかちゃん妙な顔して女の子は笑顔が1番だぞ?
亜弥ちゃんみたいな!な、亜弥ちゃん♪」
ほぇっ!振り向いてアタシを見るみきたんの蒼い目は
吸い込まれそうなほど蒼くて綺麗でアタシは言葉が出なかった

「松浦もビックリしてるじゃん、やっぱミキティおかしい!」
「じゃあ聞くがどこが?」

!虎ちゃん開き直りー!?何言ってんのー??たん、アタシどーしよー(泣

「え?ど、どこって、話し方とかさ」
「話し方がおかしいと美貴がおかしいってこと?」
63 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/05(日) 21:00
「そういうんじゃなくって!」
「じゃあ、どういうの?」
「ミキティがミキティじゃないみたいって!」
「何でそう思うの?美貴は美貴なのに、そっちの方が変」
虎ちゃん・・・もう会話のレベルが園児っぽいよ・・ハァ(呆
そろそろ松浦が止めようかな・・・

「ストーップ!」
「「?」」
「何?松浦、今ミキティがいつもみたいじゃないって言ってるとこ・・・」
「あのですねー、皆は知らないかも知れないけど、みきたんいつもこうなんですよ?」

「「「「「「はぁっ!?」」」」」」

「つまりですねー、まつーらと一緒の時はいつもこうなんです
今まではアタシの前でしか、あまり見せなかったけど基本的に・・・カワイイんです♪」
う・・・最初の方は良かったが後半は苦しい言い訳だったかな(汗
64 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/05(日) 21:13
「んあーミキティは確かに基本的にはカワイイよね・・・(いじりやすい?)」
「そーだ!美貴はカワイイぞ〜♪ごっちんアリガト!!」
「そうだっけ〜?確かにカワイイけど松浦と一緒のときっていつもこうなの?」
「!・・・っはい、いつもこんなカンジですよ子供みたくて無邪気で!!」
「あぁ今の美貴ちゃん、子供みたいね・・・ヤンチャな」
「そうなんですよー!だから二人でいるときは
アタシがたんのお母さんみたいな(汗」
「そうなんだ、私のとこはいつも浮気とか遊びにばかり行ってるカンジだから・・・」
「ちょっ!?梨華ちゃん何言ってるの!!」
「だって本当のことじゃないハーレム作るんでしょ?」
「それとこれとは話が・・・」

吉澤さんと石川さんが痴話喧嘩してる隙にと・・・
「みきたん」
「何だ亜弥ちゃん?」
「あのさ、やっぱ話し方とか違うからバレちゃうよ、特に今いるコ達とは
いつも一緒にお昼ご飯食べてるから・・・だから・・」
「わかった、戻った方がいいみたいだな亜弥アリガトな」

カッ
65 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/05(日) 21:26
そう言うと虎ちゃんは素直に美貴たんの中に戻った

「・・・亜弥ちゃん?虎また何かした?」
「あぁ、うん「皆カワイイな」って言って吉澤さんが気づいて園児レベルな口論」
「あちゃー、やっぱ出すべきじゃなかったなぁ」
「一応アタシがフォローしたつもりだけど・・・」

「ミキティ!」
「何ー?よっちゃん」
「??アレ・・・ミキティさっきと雰囲気が違ういつものに戻った」
「は?いつものにって何?失礼だなー美貴はいつもいつでも美貴だよ!」

う、みきたんその台詞さっきの虎ちゃんといい勝負かも
でもアタシたんに甘えてるけど実際たんの方が甘えただから
あながちさっきのはウソじゃないんだよね♪

「ミキティ、まっつー!バカよしこは置いといてもう行こう授業始まるよ〜」
「うわっ!ごっちんがそんなこと言うのって珍しい!!」
「ミキティ・・・ごとーはハーレム作るとか言うバカとはちがうからさ、アハッ」
66 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/05(日) 21:46
とりあえず今日は今まででアタシが1番疲れた日だったであろう
そんなことを思った放課後

「あ、亜弥ちゃん」
「何ー?愛ちゃん」
「藤本さんやっぱ最近おかしいやざ、今日もお昼ちょっと違うかったし」
「・・・そう思う?」
「亜弥ちゃんも実際はおかしいと思ってるやろ?
あーし亜弥ちゃんが藤本さんをフォローしたと思った」
「あ、アレはホラ好きな人が喧嘩じゃないけど言い合いとかなっちゃってたら
仲裁に入っちゃうよ」
「それに今日は朝、自分から亜弥ちゃんに会いに来た、いつもは逆じゃない?」
「・・・たまにはそんな日もあるんじゃ・・」
「亜弥ちゃん!」
「・・・何?」
「何か手にあまるようやったら、あーしで良かったら力になるから
せやから困ったことがあったら言って?賢いあさ美もおるし、
・・・他は微妙なのばっかやけど、麻琴とか麻琴とかまこ・・・な?」
「うん、アリガト愛ちゃん、」

アタシ友達に恵まれてるなぁ
67 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/05(日) 22:02
今日は多分、亜弥ちゃんに1番お世話になった日だろうな・・・
今度なんかおごってあげよう。しかし虎のことどうしよう

「ごっちん、もう放課後だよー!HRも終わったし掃除の邪魔だし
前みたいに学校に一泊なんてしないで帰るよ〜!!」
「いつも通り全く起きないわね〜」
「こうすれば一発だよ」

ドゴッ
吉澤さんのヒジが後藤さんの頭に・・・
「っ・・・った〜い!・・・んあー?」

起きたけど痛そう・・・もっと優しい起こし方は   無いな

「バカスカよしこ!ごとーの後頭部が痛いんだけど?」
「ごっちん起きた?もう帰る時間よ・・・」
「んあ?梨華ちゃんもうそんな時間早いね〜」
「なんだか今日のごっちんずっと寝てたね、いつも寝てるけど」
「だからって一泊はお父さんが許しません」
「よしこいつからごとーのパパに!?え〜っと今欲しいのはとりあえず時計?」
「ごっちん、どういう想像してんの・・・ま・ごっちん起きたし
美貴は亜弥ちゃんとこ行こうかな、じゃ・バイバ〜イ♪」

長いことあの場にいたらよっちゃんVSごっちんでキショイ梨華ちゃんと観戦になる・・・
なんでアタシの友達は濃い人達ばっかなんだろ?一人は色も濃いし
68 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 03:11
亜弥ちゃんのところに向かう途中だった・・・何この感覚
ふいに窓の外を見た

ポニーテールの制服がタイじゃなくてリボンだったから中等部だろう
校門の方に向かって歩いている。
他にも中等部のコはいるもに何故かそのコの行方を目が追った
懐かしい感覚・・・切ない感情、これは・・・この気持ちはアタシのじゃない!

多分いや確実に虎ちゃんから来る感情・・・なんなの・・・


―美貴、あの女の子・・・―

虎ちゃんどうしたの?あのコが一体・・・虎ちゃん知ってるコ?―

―・・・俺様の婚約者だ―

えー!?何でウチの学校に月の王子の婚約者がいるの??

―婚約者といっても彼女は知らないハズ、正確には婚約者の生まれ変わりだ―

虎ちゃん、知ってたの?あのコが、婚約者がウチの生徒だって・・・
69 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 03:21
―知っていた、だからずっと水晶玉で見てたんだ―

・・・それってもしかしてあのコ

―美貴が思ってる通りだ俺様はアイツを見てて偶然お前を助けたんだ―

じゃあ、あのツアーの時にいたの?

―ツアーとかよく分らんが、あの場にいたのは確かだ―

何で・・・あのコもしかして天文部?

―美貴、時間があまりないんだやっと見つけた彼女と月に帰りたい―

・・・それって、あのコはOKするのかな?

―さあ、でも接触して俺様のこと思い出してOKが出たら連れて行く―
70 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 03:30
「みきたん」
「!亜弥ちゃん・・・」
「ん?どしたの何かあった??」
「なんて話したらいいのか・・・今さっき虎の婚約者を見つけちゃって」
「えぇ!?婚約者!!何で?どして??」
「美貴もまだよく分んないよ!虎、詳しく教えてよ」

―美貴、体借りていいか?―

「今?」

―いや二人に説明するのはいいが美貴の意識もないと意味ないし
俺様の本来の姿に戻れば美貴の体を媒体に使えるから―

「よく分んないけど人がいない場所がいいよね?」
「なんだか深刻そうだしアタシのウチは?」
「亜弥ちゃんいいの?」
「うん話ちゃんと聞きたいしこのままじゃいられないと思うから」
「分った、亜弥ちゃんチ行こう」
71 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 03:42
亜弥ちゃんは学校のすぐ側で一人暮らしをしてる。
親離れしたかったとか言ってバイトもしてるけど・・・たまに淋しそうだ

「はい、どーぞぉ♪」
「お邪魔しまーす」
「じゃ虎ちゃんに説明してもらおうかな」
「じゃあ、虎さくっと代わって」

カッ

いつも通り髪が金髪に瞳は澄んで蒼く、まるで晴天の空のような色
そして口元から牙が見え・・・いつもはコレで変化は終わりだった
が、今回は身長が亜弥より頭ひとつほど高くなっていた
そして服もいつのまにか紺色のマントをまとい
正装といったカンジのまさにファンタジーの王子や勇者が着てるような服に変わった

「んー・・・久しぶりに本体だな。って美貴の体だけどな♪」
72 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 03:58
第一声はまだ変声期も終えてないような高い男の子の声だった
そして振り向いたその顔はみきたんの顔じゃなかった
背は吉澤さんより少し高いくらいで顔は・・・
みきたんじゃないけれどみきたんを男の子にしたらこうだろうなって
そんなカンジの・・・アタシが言うと贔屓目かもしれないけどカワイイ男の子
雰囲気からは王子というだけあって高貴な感じがする

「亜弥ちゃん、ぬいぐるみか人形かあったら貸してほしいんだけど」
「(うわー実物の虎ちゃんカッコイイじゃん!みきたん似!!)」
「亜弥ちゃん?あのー・・・聞いてるか??」
「っ!あ、ああうん!って何に使うの?」
「美貴の意識をそれに移すんだそしたら美貴とも会話できる」
「へー!そんなことできるんだ!!虎ちゃんって本当スゴイねぇ」
「そうか、これくらいは普通だ、とりあえず早く美貴も会話に参加させよう?」
「あ、じゃあやっぱ・・・コレかな〜(笑」

亜弥はネコのキャラクターのぬいぐるみを虎に渡した
73 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 04:12
ぬいぐるみを受け取って虎の手から光が溢れるそれをそのまま
○ティちゃんに流し込む・・・すると

「・・・うーん?ん??アレ何ここは亜弥ちゃんの部屋・・・」
「みきたん!」
「亜弥ちゃん、なんか大きくなったね・・・って美貴が小さい!?」
「みきたん・・・か、鏡・・・ブフッ(笑」
「なんじゃこりゃー!?美貴がぬいぐるみにぃ!?
ありえない!てかこの趣味亜弥ちゃんでしょ!?」
「美貴、話せれば何でもいいじゃないか?それにその姿もカワイイぞ♪」
「え?アンタ・・・その口調は虎ぁあ!?」
「おう、これが俺様の本来の姿なのだが、どうだ?」
「13歳だっけ?けっこう背高いね、カワイイしモテるんじゃない?
(ってゆーか、微妙に美貴に似てるかも・・・)」
「そっか♪モテるっていうか王子だからな♪王家入り目当ての女が寄ってくるな(苦笑」
74 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 17:37
「王家入り目当てじゃなくても虎ちゃん普通に人気あるんじゃない?」
「・・・どーかな?あまり話す相手とかいないからな
執事くらいかな(・・・じいやもうすぐ戻るからな)」

○ティなみきたんはアタシが抱っこしてる話すだけでなく動けもするのね・・・
こんなみきたんもカワイイなぁ♪とか考えたらたんが話しだした

「虎、こっち来てから怒られるとか心配してるのその執事?」
「さすがによく分るな美貴は、ハハハそうなのだ、いつも「じいや」って呼んでるけど」
「じゃ、とりあえず婚約者のコのこと教えてよ美貴ずっと気になってるんだけど」
「そうだな、さっき話したじいやの孫にあたるコで
元々ずっと王家に仕えてた一族なんだ年も俺様と同じで
仲も良かったしそれで親が小さい頃に婚約させたんだ、向うの親も喜んでた
じいやもあのコになら王子を任せられるとか言って、でも」

話してる虎ちゃんはいつもみたいに元気じゃなく一言話す度に辛そうな表情
なんだかあまり話したくなさそうな・・・―!みきたんが動いた・・・

「でも?」
75 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 17:56
「事故でな、亡くなった。即死だったらしいから痛みはなかっただろう・・・」
「そんな・・・事故って、えっと・・・何の?」

間があって美貴を見た揺れる蒼い瞳

「崖から落ちて、かなり高い所だったからな
あの日、俺様が花なんか見せに行かなければ・・・っ!助けられなかった
まだ未熟だったんだあの頃は今なら助けられるのに・・・春姫!!」

虎は美貴とやっぱり似てる・・・美貴だって亜弥ちゃんに星を見せたくて
ツアー参加して、でも結局あの時に崖から落ちてしまったのは美貴なんだけど
だから、そうかだから虎は落ちていく美貴を見て助けてくれたんだ
昔の「春姫」との時のことが忘れられないんだ、事故のこと全部自分のせいにして
・・・多分、美貴以外にも見つけたらあのツアーの時みたいに助けてあげてたんだろうな
76 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 18:10
「そっか、なんとなく虎のこと分ったよ今までも水晶玉見てて
危ない目にあってるコがいたら助けたりしてたんでしょ?」
「んー、そうだな水晶玉覗いて春姫を捜してたんだ転生したのが
最近、気配で分ったから気配がするとこ片っ端から見てたら結構事故多いのな
実際、美貴が落ちていくのを見た時はあの日をやり直せるんじゃないかと思えたが
春姫はやはりこの近く、いや美貴を助けたときすでに側にいたのだな」

虎ちゃんの顔が少し明るくなった、でも明るい虎ちゃんにそんな影があったのね
以外なような・・・でもなんだかんだ優しいトコがやっぱり何処かたんに似てるかも
77 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/06(月) 21:54
「その春姫ってコ、みきたん知ってるの?」
「亜弥ちゃんトコに行こうとして、なんだか引っ張られるように
窓のトコ行ってそしたら中等部のコから妙に目が離せなくって・・・ぅぐ!?」
「たん、ソレ浮気とかじゃない・・・よね?」

ぬいぐるみになった美貴を持つ亜弥ちゃんの手に力が加わって
亜弥ちゃん以外のコを見てたことがやっぱり気に入らないみたいだ・・・(汗

「亜弥ちゃん、さっきの虎の話を聞いてたでしょ!?
だからアタシじゃないの確かに見てたけどアタシの目を通して虎が見つけたの!!」
「そう、じゃあたんは何も思わなかったんだね?」
「何もっていうか虎の感情が流れてきたんだと思う、あのコ知ってるって感覚?」
「・・・同じ学校だし実際、前に会ったことあるんじゃないの?」(ジー)
「(視線が痛いなぁ・・・)すれ違ったりとかはあるかもね」
「あのツアーの参加者なんだから、天文部行って聞いてみよう!」
「おう!亜弥ちゃん頭良いのだ!!それならすぐに見つか・・・」

バンッ
「「わ!?」」
「虎ちゃん・・・見つけて感極まっていきなりみきたんの体使うのは無しね?」

亜弥ちゃんがテーブルを叩いて虎を睨みつけた、そしてアタシまで睨んだ
アタシは何もしてないし・・・でもこのまま虎ちゃんが中にいると
感情移入しちゃう可能性もなさそうだしなぁ・・・気をつけよう(汗
78 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/06(月) 22:11
「それってさ、こんなんじゃなく虎の実体が出ることはできないの?」
「そうだな・・・何かを媒体にしてならできそうだな今の美貴と逆になるとか」

はい?

「ちょっと虎ぁ!最初からそっちにすれば良かったんじゃない!?」
「確かにたんの言う通り・・・でも虎ちゃんの顔も見れたし背も高いし」
「そうだね、よっちゃんよりも高そう・・・って何気に亜弥ちゃんって虎好きだよね!?」
「えぇっ!そりゃカワイイしアタシとたんの子供ならこんなコかなとか・・・」
「ハァッ!?亜弥ちゃん、誰が産むの??」
「ん〜、やっぱアタシになるのかなぁ?」
「そうじゃなくて無理でしょう!」
「まぁアレよ、将来はできる様になるかもしれないし細かいことは気にしないで(笑」
「・・・そうかもね、もう美貴は何でもいいよ」
「俺様が子供だったら嬉しいだろうなぁお前達!フハハハ♪」
「美貴はこんな「俺様」な子供ほしくない・・・」

・・・たん自体が「俺様」だからかしら、なんて言ったら戻ったとき怖いかも
79 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 22:23
とりあえず明日、天文部に行くってことで話をまとめて美貴も体を戻して
逆に虎がぬいぐるみになった美貴のとは違うぬいぐるみで○ーフィールド
似合ってるから面白い、美貴の中にいなくなったのは少し淋しいけどその方がいいし

「じゃ、そろそろ美貴は帰ろうかな亜弥ちゃん虎をよろしく」
「え?虎ちゃんウチに置いてかえっちゃうの!?」
「だって美貴がそのぬいぐるみ持って帰るのって似合わないし」
「俺様をなんだと思ってるんだ美貴!」
「ぬいぐるみ」
「王子だ!」
「今はぬいぐるみだからね確かにみきたんに合わないかな(笑」
「お前達・・・見てろ!」

ポンッ

ぬいぐるみから虎ちゃんに・・・あれ??
「どーだ!一応元の姿になれるのだ♪・・・ぬいぐるみじゃ力不足だが」

虎ちゃんは幼稚園くらいになった外見は変わらないけど大きさは2分の1
80 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/06(月) 22:40
「カワイイー!!たんアタシ達の子だよぉ〜!!!!」

亜弥ちゃんが小さい虎を抱きしめる

「う、美貴がお父さんなの?」
「こらこらこら!力がぬいぐるみに無いから本来のとまでは戻れないのだ!!」
「春姫に会うときはどうするの園児姿で行く?ぬいぐるみ」
「・・・今日は満月だな」
「え?そうなのかな分んないけど何かあるの虎ちゃん??」
「月の力が増すからな月の王子の俺様の力も増す
そんなに変身や力を使わなければ今夜で魔力は回復するだろう」
「ふーん、そんなもんなんだ知らなかった魔力とかやっぱ虎王なだけあるね」
「ふふん、まーな♪というわけで力がもったいないから元に戻るな」

ポンッ
「あー、園児な虎ちゃんも可愛かったのに・・・」
「いいじゃん亜弥ちゃん、ご近所さんから子持ちに見られちゃうよ(笑」
「それは無いと思うけど・・・(あ、でもそうかもヤだな)」
「じゃ、今度こそホントに美貴は帰るね、えーっと明日持ってくるの忘れないでね」
「何を?」
「虎・・・ぬいぐるみ?」
「分った了解(笑」
「じゃあ今日は亜弥ちゃんの家にお邪魔するぞヨロシク♪」
「ウチの虎をヨロシクねなんかあったら携帯にでも」
「はーい、たん気をつけてね〜♪」
81 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 01:50
亜弥ちゃんの家から藤本家まで久しぶりに一人でって表現も変だけど帰った
夕飯が焼肉で美貴は嬉しかったけど虎もいれば喜んだのにとか考えてた
そして寝る前に亜弥ちゃんに「おやすみ」のメールをして
返信待ちしてる間もなく寝ちゃった・・・


・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
―春っ!やっと見つけたずっとずっと逢いたかったんだぞ!!
お前がいない日々は長くて孤独で淋しかった
これからはずっと俺様の傍にいてくれ
もう、危ない目なんかには合わせたりしないから・・・
82 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 01:59
美貴は自分の泣き声で目が覚めたしばらく涙は止まらず溢れてくるばかりだった
携帯の時計を見てみる
「・・・なんだ、まだ5:30じゃん、夢なのかな?」
美貴があの昨日見たコを泣きながら抱きしめる・・・アレって虎の想い・・・
なるべく早く名前とか分るといいな
でも生まれ変わりのコを連れて行くって言ってたけど
そのコの現在の両親とかは許すのかな・・・中学生だよ?
うーん・・・。

虎がやると言うからにはやるに違いない心配しないでおこう
亜弥ちゃんは虎と楽しく過ごせたかな?
83 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 15:37
美貴が学校に近づいたとき今日は亜弥ちゃんが待ってた
・・・○ーフーィールドのぬいぐるみ持って
コレって亜弥ちゃんだから許せるような・・・他のヤツがやってたらイタイと思った

「みきたん、オハヨー♪」
「あ、亜弥ちゃんオハヨ・・・あのさ、それ堂々と抱えて恥ずかしくない?」
「美貴〜失礼なヤツだなぁ、俺様が探さないと亜弥ちゃん顔分んないし」
「そっか、亜弥ちゃんは昨日見てないんだよねあのコ」
「それなんだけどさ、たん」
「何?」
「天文部の部長って誰か分る?」
「部長〜?」

誰だっけ?・・・あ!
『藤本さん、亜弥ちゃんと一緒にキレイな星観に行きません?』
そう言って変な名前のツアーを勧めてきた・・・

「もしかして紺ちゃん!?」
「ビンゴぉ!みきたんよく覚えてたね♪」
84 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 15:53
「で昨日あさ美ちゃんにツアーの参加者聞いてみたの」
「うんうん!で?」
「そしたらね、高校生はツアーで呼び込みかけたけど中等部のコは
部員以外は行ってないって話なの!それも二人だけ!!」
「じゃあ、その二人のどっちかってことになるかな」
「一応名前聞いといたケド、え〜っとちょっと待って、あさ美ちゃんからの
メール見るから・・・っとあった二人とも同じクラスで
久住小春ちゃんと夏焼雅ちゃんだって」
「小春に夏焼・・・春と夏かぁ、名前で行くと久住ってコの線が高いね」
「うんアタシも思ったけど「雅」って名前も高貴な感じしない?」
「・・・う〜ん、まぁ今日学校行けば誰かすぐわかるでしょ!
それより亜弥ちゃん学校までソレ持って歩くの?(ちょっとヤだな)」
「おい美貴!あからさまに嫌そうな顔するな・・・ひどいぞ(泣」
「○ーフィールドに吠えられても怖くもない、むしろコメディだよ虎・・・」
「(たん、その通りだけどハッキリ言い過ぎかも・・・)」
85 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 16:11
亜弥ちゃんがぬいぐるみ持ったまま学校へ行った
一応探してみたけど通学路では見かけなかった
そのまま教室に行って・・・さすがに30cm以上のぬいぐるみ持って
通学はNGな気がしたらしく亜弥ちゃんは用意していたカバンの中に入れる
虎が文句言ってたけどぬいぐるみなんだから話さないでねと
亜弥ちゃんが目が笑ってない笑顔+怖い声で虎を黙らせた・・・
なんだかんだで亜弥ちゃんが最強だと思った美貴、今日この頃

とりあえず美貴は久しぶりに普通に一人で教室に向かった

ダダダダッ
「ミキティおはよ〜」

階段を2歩で上ってきたごっちんが来た・・・何で普通に上がらないんだろう?
その前に10段くらいはある階段を2歩で上がってくる自体驚きなんだけど・・・
ごっちんはよくおかしな行動をとるからコレくらいじゃもう何も思わないけど
「おはよう、ごっちん朝から元気だね」
「あっは♪昨日ドラゴン○ール一気読みしたら修行したくなってさ〜」
86 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 16:25
「は?また漫画に影響されたの〜、ごっちん気をつけて修行してね」
「ほーい、今日はまず足首に重いモンつけて脚力を鍛えてるの♪じゃ、お先ー」

・・・ヲイ!重いのつけて階段2歩で上るのかよ!?
ごっちんはおかしすぎる・・・確か前は『スラムダ○ク』の影響で
「ごとーは今日からリバウンド王になる!そして3Pも外さず
ダンクも決めるバスケの天才になるんだー」とか言って

3日間バスケ部に入って全部できるようになって
「ごとーのバスケ人生は幕をとじるよ、もういいんだ」

とか言って辞めたんだよね。
何が「もういい」のかよく分んないけど飽きたんだな・・・
そういうヤツだよ、ごっちんって不思議な人だ
でも今回は本当に舞空術を習得できそうでちょっと怖いんだよね(汗
さすがにありえないと・・・思いたいが
87 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 16:44
「あ、ミキティおはよ〜♪久しぶり?でもないか(笑」
「柴ちゃん隣のクラスだし、梨華ちゃんに会いにきたりしてんのに
久しぶりはないよ〜(笑」
「だねーアハハ」
「美貴ちゃんおはよう」
「あ、梨華ちゃんオハヨ」
「美貴ちゃん・・・何よ今の「あ」ってヒドイじゃない忘れてたの!?」
「う、いや、そういうんじゃなくて梨華ちゃんに言い忘れてたなってことで」
「そう、ならいいわ。それより今回のごっちんどこまでやる気かしら・・・」
「あ〜アレね、なるべく今日くらいで終わってほしいね・・・」

何するか分んないし・・・ね

「んあ、これくらいなら大丈夫そー」

!ベランダでごっちんが何か企んでる・・・非常に怖い止めるべし!!
「ごっちん、何してるのー?」
「んー、こっからなら飛んで着地できそーだなーと」
「ごっちん!3Fから飛んだら危ないってか本気で言ってるよね
ヤメテお願いだから(汗」
「大丈夫だって、ごとー朝2時から起きて沢山修行したから、へっちゃら〜♪だよ」
「梨華ちゃん、柴ちゃん!ごっちんがバカなことしようとしてる止めて!!」
「「えぇ!?」」
「ごっちん危ないからケガ以前にあの世行きだよ!」
「そうよ、大体何でごっちんは影響受けやすいの〜!!」

その直後きた、よっちゃんにも手伝ってもらいごっちんは渋々飛ぶのを止めた
「何でごとーの邪魔するかなぁ・・・ブツブツ」
「「「「危ないからっ!!」」」」
ったく・・・朝から疲れた
88 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 17:02
そんなみきたんの苦労は知らずアタシは虎ちゃんに声出しちゃダメと念押し
そして・・・あ、いたいたあさ美ちゃんいつも朝早くからきてるからな〜

「あさ美ちゃんおはよー」
「亜弥ちゃん、おはようございます。昨日は天文部の方が何かしたのでしょうか?」
「あぁ!ちょっと人を探しててさ、それであの天文部っ毎日活動してるの?」
「・・・そうですねぇ、いつも誰かしらいますね」
「何人・・・どういうコがいるの?」
「まこっちゃんと辻さんと加護さんはほぼ幽霊部員で名前だけ置いてもらって
あとは1年生の里沙ちゃん中等部3年の亀井絵里ちゃん道重さゆみちゃん田中れいなちゃん
そして新入生が二人・・・昨夜メールでも送った久住小春ちゃん夏焼雅ちゃんです
で、部長の私紺野あさ美を入れて11名ですね。完璧です」
「ふーん、別にのんちゃんやあいぼん入れなくても人数結構いるじゃん」
「高校に上がった当初の先輩に誰でもいいから名前だけでも数入れて来いと・・・」
「・・・そうなんだ、あさ美ちゃんが今部長だからその先輩いなくなって良かったね」
「えぇ」

文科系の部活でも上下関係怖いトコは怖いんだな〜アタシは帰宅部だけど
そういえば、後藤さんがたまに部活荒らしやってるって噂があったな・・・
89 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 17:22
「ん?あさ美ちゃん11名って10人じゃない?」
「言い忘れました・・・そうです実際は10人なのですが夏焼ちゃんの
2つ年下の幼馴染のコが『みやと一緒にいる時間が減っちゃうアタシも入る!』
なんて可愛いワガママ言いまして菅谷梨沙子ちゃんっていうんですけど
そのコも自然に数えてました、スイマセン」
「そうなんだー!へ〜、2つ下って小5!?どんなコ?」
「夏焼ちゃんには甘えてワガママ言いますが他のコ達にも可愛がられてます
全体的に色素が薄くて、背は高くて中学生に見えなくもない美少女ですね」
「美少女!ほほ〜(アタシとどっちが可愛いかな?)」
「その夏焼ちゃんはどんな感じ?」
「夏焼ちゃんも美少女ですね、りしゃこちゃんが洋風なら雅ちゃんは和風
みたいな二人並ぶとお人形さんみたいですよ」
「見たいかも・・・あ、久住さんは?」
「小春ちゃんですか?小春ちゃんもまた可愛いですよ〜目が少しタレてて
いつも元気で、真剣なときの表情は・・・綺麗ですね、はい!完璧です!
結論から言うと今年は豊作というか美少女揃いです・・・二人+@ですが」

ん〜、皆美少女?なんなの!平成生まれ!!
90 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 22:22
―その二人の内のどれかが春の転生したコだな、楽しみだ♪―

虎は身動きもとれず大人しくかばんの中におさまり二人の会話を聞いていた

「あさ美ちゃん、今日さ天文部ちょっと見に行っていい?
「はい、亜弥ちゃんならいつでも大歓迎ですよ藤本さんも一緒でしょう」
「アハハ、うん!そうなんだけど(笑」
「新入生の二人なら今日来ると思いますし、
もしかしたらりしゃこちゃんも来るかもしれません」
「お〜!そうだといいなぁ見たいもん、あさ美ちゃんが「美少女」なんていうコ」
「亜弥ちゃんも充分美少女ですよ」
「にゃははは♪あさ美ちゃん今度美味しい干し芋もってきてあげるよ」
「そんなつもりじゃ・・・ありがたく頂きます」
「いやいやいや♪」
「はよー、何話してるん?」
「愛ちゃんだーおはよ〜♪帰りに天文部に行くって話し」
「亜弥ちゃん今から部に入るん?」
「愛ちゃん、亜弥ちゃんは部活にいるコ達に興味があるみたいです」
「なんや意味分らんなー、まぁ、あーしは合唱部じゃけ天文部とは
そんな離れてないから楽しそうなことなら呼びに来てな、あさ美」
「はい、完璧です!」
91 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 22:36
3年教室・・・

「ごっちんさぁ、もう本当にバカなことしないでよ?」
「よしざーでも3階から飛ぼうなんて思わないよ・・・さすがはごっちん」
「美貴ちゃんの言うとおりだよ!まだ部活荒らしの方がマシよ!!」
「んー、ごとーは飢えてるんだよ・・・」
「ごっちん、意味分んないから」
「だってさー、コレくらいの高さなら平気だと思うよ、ごとー今朝
マンションの屋上に上って隣のビルに飛んだりしたし・・・
それに直下じゃなく猫みたいに落ちるときにクルンって回るといいんだよね」

・・・・・え?

「あのー、ごとーさんすでにどこかから飛び降りたんですか?」
「うん、飛び移るの飽きて帰るとき非常階段の4F・・・だったかな
少し足に衝撃がくるけど無事だったよ」

おーい、ごっちん飛び降りなんて危ないこと、早朝にやってたのかよ!!
しかも無傷かよ!!確か足におもり?つけてたよなー?

「ごっちん、その飢えてる情熱を部活にでも入ってぶつければいいのに・・・」
「アタシも美貴ちゃんに賛成だわ・・・野放しにしとくと危険よ・・・」
「・・・よしざーは、ごっちんよりか常識持ってると思うよ
誰かこの危なっかしいヤツの面倒見てくれる人いないかな・・・」
92 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 22:51
クラスメイトがごとーさんの心配をしてるけども明日のごとーさんは
もう悟空に飽きて○ルトに変化することをまだ知らない・・・

「んあ、おやすみ〜」
「「「(授業開始と同時に眠るなよ!)」」」

・・・・・・
・・・・
・・
バキッ
「んあ〜(怒」
「ごっちん昼休み、ご飯だよ」
「ん、朝早く起きて修行してたから眠くって・・・ふわあぁ〜っ眠!」
「・・・2時に起きたんでしょ早起きじゃなくて徹夜のが正しくない?」
「ん〜?・・・ミキティうるさい」
「ごっちんは修行とかしなくてもいつも寝てるじゃない
でも何でごっちん成績は良いのかしら・・・?」
「レム睡眠ってヤツじゃない?」
「よしこ・・・睡眠学習だよ」
「よっちゃんレム睡眠で成績良かったら美貴達も成績いいから」
「バカよしこ〜」
「「3階から飛ぼうとした人、あまり人のことバカ呼ばわりするのもどうかと」」

「あっは♪ごとー過ぎたことは忘れる主義だから」
93 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 23:07
IN 屋上

もう先に亜弥ちゃん達が来てた
「たん!」
「亜弥ちゃん聞いてよ今日ごっちんがベランダから飛ぼうとしてさぁ」
「え!ご、ご、ご、後藤さん、じじじじじさ・・・」
「あ〜違う違う、昨日ドラゴン○ール読んだらしくて朝2時から修行してたらしいよ
美貴、本気で呆れちゃったよ・・・梨華ちゃんの言うとおり部活荒らしのがマシ
柴ちゃんもいてくれて4人がかりで止めたの、ハァ」
「・・・後藤さんらしいね飛んで楽しいのかなぁアタシは絶対やんないけど」
「当たり前だよ、ごっちんのは常人じゃないレベルの体力だし
その前に亜弥ちゃんにそんなことしてほしくないし(笑」

「藤本さ〜ん、このコ藤本さんのファンですよ!ホラ、前に言ってた」
「麻琴?・・・てガキさんじゃん!!」
「あれ?ガキさんと知り合いですか?」
「まこっちゃん!あのさ〜、前に何回かアタシ屋上に来てるよ?
それにアタシが藤本さんのファンじゃなくて部の後輩達がファンなの!!」
「ガキさんの部っていったら天文部だよねぇ?」
「はい!松浦さんよく知ってますね」
「あさ美ちゃんが話してたから・・・で、みきたんのファンって?(ギラリ)」

亜弥ちゃん(松浦さん)笑ってるけど目が怖いよ・・・
94 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/07(火) 23:20
「後輩って言っても中等部のコ達なんですけど・・・」
「それって新入生!?」
「へ?いえ中3の仲良し3人組ですけど、この間つまづいた所を
藤本さんに助けてもらったとか・・・カッコイイとか色々騒いでます」
「ふ〜ん、そのコ達可愛い?」
「え?あー、その内の二人が自分大好きでどっちが可愛いかたまに言い争いが
ありますねぇ・・・っていってもアタシ的には松浦さんがキラキラしてて
1番可愛いと思いますけど、アイドルみたいで」
「ガキさん・・・分ってるね〜!アタシより可愛いコって滅多やたらいないんだよねぇ!!」

ガシッ
「うをっ!?」手をガッチリと・・・何?
「ガキさん、アタシにはもう・・・たんがいるからさ、でもファンでいてもいいよ?」

!!!亜弥ちゃん(松浦さん)調子乗っちゃった・・・?
「(逆らわないでおこう)あ、はい今のファンの立場がアタシは好きなんで」
「てなわけで、みきたんも浮気とかしないよーに♪」
「(逆らわないでおこう)はい了解です・・・」
95 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 01:29
今日のお昼は亜弥ちゃんが怖かったな・・・
なーんてボケーっと午後の授業を受けてた
・・・・・・
・・・・
・・

この時間って小学校はもう終わってるんだよね
中等部のジャージ姿をしたコが校内に入っていった・・・
そして窓際でいつも寝てるごっちんがそれを見ていた

「んあー?別に体育の授業やってないし・・・あのコ何だろ遅刻?
んー、まぁごとーには関係ないからね〜・・・zzZ」

やっぱりごとーさんは午後も睡眠学習みたいです
96 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 01:46
IN 涙が止まらない放課後

アタシは中学に入って同じクラスで仲良くなった小春ちゃんと
天文部に入部した、だけどアタシの生意気で可愛い妹みたいなコが
いつも通りワガママを言い出した

「みや〜何でアタシより先に中学校言っちゃうの?アタシの方が背も高いのに」
「梨沙子〜、アタシは背が低くてもアンタより学年二つ上なのだから・・・」
「だってだって!遊ぶ時間も減っちゃってさ、みやいないとアタシつまんないよ」
「だからって学校に忍び込んじゃダメでしょう?」

「夏焼ちゃんどうしたの・・・えっとそのコは1年生?」
「あ!紺野先輩・・・あの、そのこのコはですね・・・」
「みや〜!アタシみやと同い年に見られてるよ♪」
「え?中等部のコじゃないの?あ〜、よくみると私服ですね」
「・・・あの、二つ年下の幼馴染なんです」
「・・・え?・・・てことは小5・・・ってこと?」
「はい、アタシに会いに忍び込んで来たんです」

夏焼ちゃんも綺麗だけどこのコと二人並ぶとすごくバランスいいなぁ
でもこのコ、小学生なのかぁスタイル良いし顔立ちも綺麗だし目の保養になりますね
97 名前:IN 涙が止まらない放課後 投稿日:2006/03/08(水) 02:13
「うーん、夏焼ちゃんに会いにくる程、夏焼ちゃんが好きなんですね」
「あの紺野先輩スイマセン、注意してもう忍びこまないようにさせますから
だから今日のことは私に免じて許してくれませんか?」
「えーっ!みや〜やっぱ中学上がってから・・・アタシはいらなくなったの」

不安そうに揺れる茶色い瞳には涙が・・・今にも零れ落ちそう

「・・・っふ、ぇっえっ、・・・みやアタシもうみやに会っちゃダメなのかな?」

そんなことアタシは思ってない!むしろ梨沙子と離れて淋しかったのは私の方・・・

「りしゃこ、泣かないでよ・・・りしゃこには涙より笑顔が似合うから
それにアタシも梨沙子と会いたいよ、天文部だって昔りしゃこが・・・」
「・・・アタシが?」

みやおねーちゃん花火しよ!
うん!あ、りしゃ見て星が綺麗・・・「「あっ!」」
流れ星、二人で一緒に見た一瞬のシューティングスター・・・
中学に上がって天文部見つけて入ったきっかけはアレなんだけど
98 名前:IN 涙が止まらない放課後 投稿日:2006/03/08(水) 02:29
「昔りしゃこと見た流れ星が綺麗で、それで天文部に入ったの」
「・・・」
「本当はりしゃこも一緒にいればいいと思ってるけど年の差が・・・」

「夏焼ちゃん、別に部室にりしゃこちゃん?連れてきていいよ」
「「え!?」」
「だって天文部に入るきっかけはりしゃこちゃんだった訳だし
どうせ後2年もすれば同じ学校に来るんでしょ?」
「アタシはみやと同じ学校に入りますよ!」
「なら、別に今から来て望遠鏡とか機材の使い方教えたり・・・
でも部外者入れてることになるから仲間内だけで内密にってことでどうかな?」
「それって梨沙子が天文部に出入りしていいってことですか?」
「うん、それに・・・仲良いコを引き離すのもねぇ(目の保養にもなるし)」
「じゃ、アタシ放課後狙ってきます!」
「りしゃこちゃん中学生でもとおると思うけど私服は目立つから
・・・無難にジャージとかで来た方がいいかも」
「紺野先輩ありがとうございます、本当あのコ、ワガママで・・・」

そう言いながらも雅の梨沙子を見る目は優しい
さっきまで大泣きしてた梨沙子はあっという間に笑顔になっている
涙は止まったけど雅は誰かの歌でなぜか「涙が止まらない放課後」を思い出した
99 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 02:42
やぁっと放課後だー!
「よっちゃん、梨華ちゃん、ごっちん美貴帰るねーんじゃ!」

「おぉっと、ミキティ今日は気合は入ってますね〜」
「いつも早いけど今日は特に速攻で帰ったわね」

・・・・・

「亜弥ちゃん!」
「みきたん、待ってたよ〜あさ美ちゃんに連れてってもらうの」
「はい、部長として私、紺野がガイドさせていただきます!」
「お〜紺ちゃんヨロシクぅ♪」
「じゃ、早速行きましょうか」
「「Let'Go!!」」

相変わらずこの二人のテンションは高めですね・・・
のんちゃんとあいぼんに負けてませんよ
ガキさん情報によると、うるさい3人組がいたら騒ぎそうですね
紺野あさ美、少し不安です(・・・あの3人は今日はいないといいな)
100 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 02:55
IN 天文部・部室

「どうぞ」
「「お邪魔しま〜す」」

ガタタッ
「な、な、な、・・・」
「れーなぁ、どうしたの『NANA』のDVDが観たいの?」
「あー!」
「絵里までどうしたの?変な友人を持つって、さゆは時につらいの・・・あ」
「「「藤本さん!?」」」
「な、何でココにいると!?」
「可愛いさゆに会いに来たに決まってるの」
「絵里の方が可愛い・・・」

あー、コレかガキさんが言ってた3人組ってのは確かにアタシの方が可愛い

「あ、このちょっと博多弁使うコが田中ちゃんでツインテールのコが道重ちゃん
で、髪がショートのコが亀井ちゃん。話によると藤本さんファンらしいです
適当にスルーしてください」

あさ美ちゃん何気にひどいこと言ってる気が・・・アタシ的には助かるけど
たんに好意持ってくれるのはいいけどアタシがいるから!そこんとこヨロシク
さてさて、新入生の美少女+小学生は来てるかな〜♪
101 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 03:06
IN 天文部・部室

「それで向うにいるコ達が・・・藤本さん?」
「たん!?どうしたの??」
「え、何が・・・」

気がついたらアタシは涙を流していた何故だか知らないけど
いや、朝あんな夢見たからだ・・・そしてついに見つけた

・・・・・春姫!

「ん、なんかコンタクトにゴミ入ったのかな?大丈夫だよ」
皆を心配させない為に些細なウソをつく、美貴の視力は2.0だっつの(笑

「そうですかこの3人組の勢いに圧倒されるような藤本さんじゃないですよね」
「あ〜思い出した、前に校門で追いかけてきたコ達だよね?」

「「「覚えてくれ(たんですね!)(たと!)(たの!)」」」
「うん、まぁでも追いかけるのはやめてね、普通に話すし」
「「「はい!分りました」」」

はぁ〜また濃い知り合いができたよ(苦笑
102 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 03:27
再会

「そして向うに座ってるのが右側が夏焼雅ちゃん、その横がりしゃこちゃん
そして左側のポニーテールのコが久住小春ちゃんです」

間違いない、昨日の放課後見たコだ!
やっぱり久住小春、このコだったんだ『春姫』が転生したコ!!
虎は動く様子は無い・・・アタシが探るか

「って、アレ?新入生って二人じゃ」
よく見るとりしゃこというコは一人だけジャージ姿だ

「たん、それはアタシが後で説明するから」
「へ?あー、うん・・・えっと小春ちゃんに夏焼ちゃんに
りしゃこちゃん?アタシ藤本美貴よろしくね」
「藤本先輩ですかアタシ達のクラスで人気がスゴイですよ、ね、小春」
「はい!周りは皆、藤本さんと松浦さんの組み合わせが綺麗って言ってます」
「えぇ!?アタシも入ってるの〜にゃははは嬉しいなぁ、たんとの噂♪」
「小春ちゃんは・・・前世とか信じる?」

みきたん直球―!

「信じますよ、アタシ前世の記憶があるんです・・・信じてくれなくてもいいですが」
「!―美貴は信じるよ、それってどんな?」
「笑わないでくださいよ?アタシが月の王子様の婚約者なんです」
「「それ、ホント!?」」
「え?はい、それで『春姫』って『虎王』って王子から呼ばれて幸せな前世でした」
「その・・・虎王はどういうカンジとか聞いていい?」
「金髪で目が蒼くて純粋な心を持った優しいけど少しワガママな私の王子様です」

確定・・・!やっぱこのコが虎の待ち続けた想い人だ
103 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 19:41
「前にも小春から聞いたけど夢なんでしょ?」
「うん、小さい頃から毎日見てたから」
「アタシ最初聞いたとき小春の願望じゃないかと思ったけど聞いてると
そう思えないんですよ、中学で会って初めて聞かされてからも夢でみるって
小春の言うように前世の記憶だと・・・アタシは思うし信じてるよ」
「アタシも信じるよ、毎日見るなんて何かあるんだよ」
「雅ちゃん、藤本さん・・・ありがとう、でも・・・」


急に小春ちゃんの表情が曇る
「・・・でも何?」
「この間の観測ツアーから帰ってきて今まで毎日見てたのに夢見なくなったんです
って・・・藤本さんあの時転落したじゃないですか!大丈夫ですか!?」

ツアーから夢を見てない?

「あ〜、アタシあの時ドジっちゃったね(苦笑」
「あのとき、藤本さんが足場の見えない所に向かうからアタシ見てたんです
大丈夫かなって声をかけようと思ったら・・・間に合わず視界から藤本さんが消えて・・・
誰か助けてって声も出なくて心の中で叫んでました、だから大怪我がなくて良かった」

小春ちゃんの想いが結果的に虎を呼んだのかな。
おかげでアタシは五体満足でいられるわけだけど・・・ってか、おかしいな虎が反応無しって?
104 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 19:53
「そっかぁ、心配させちゃってたんだね、アリガト」
「い、いえアタシは何もしてませんから!」

横に首を振る小春ちゃん・・・いや充分助けてもらったよ。

「ねぇ亜弥ちゃん、あの・・・アレは?」
「へ?アレ・・・って、あ!・・・アハ、ハハ、ハ教室に忘れてきた(意味ないじゃん!)」
「あ、じゃあ取りに行くときに・・・で・・・して、ね♪」
「みきたんOK!ナイスアイディアだよ、じゃ!アタシちょっと忘れ物取ってくる〜」

ガチャッ
バタン!

・・・やっぱりなぁ、亜弥ちゃん変なトコで抜けてるから
まぁ、そういうとこも含めて可愛いんだけどさ

「藤本さん、亜弥ちゃんは一体何を忘れたのでしょうか?」
「大事なものだよ、紺ちゃんアレを忘れたら今日天文部に来た意味がない」
「それって天文に関係あるものですか?私は今度、星のパネル展覧会をやろうかと思ってまして」
「あ〜、星関連のじゃないなぁごめんね」
「そうですか、いえ構いませんよ」
105 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 20:04
ダダダダダダーッ

アタシったら虎ちゃん置いてきちゃ意味ないじゃんバカだよーもぉっ!
でも虎ちゃんを元の姿で連れて行くってのは、たんにしては良い作戦だと思う!!
・・・だぁ!着いたー!!

ガラッ
「虎ちゃんごめん忘れてた〜(汗」
「・・・ん?」
「アレ〜?虎ちゃーん!」
「よく寝たぞ、さて春姫を探しにいよいよ行くのか♪」

う・・・もう行ってすでに見つけちゃったんだけどね

「春姫は見つけたよ、それでね驚いたことが前の『春姫』の記憶が
ほとんどあるらしいの、小さい頃から夢で毎日見てたって・・・
でも虎ちゃんがこっちに来てからは見てないみたいで淋しそうだった」
「・・・記憶が残ってるのか、それは都合が良いな本来の姿で行った方がいいかな」
「虎ちゃん、あのねさすがにマント付きの王子の服は目立っちゃうから
一応ブレザー、こういうのなんだけどこういう服にできない?」
「美貴と一緒のときにたまにすれ違うヤツらの格好か、ふむ分ったその格好で戻る」
106 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 20:11
ボムッ

「・・・こんなモノか?どうだ亜弥ちゃ・・・」
「キャー!虎ちゃん良いよ!!すっごく良い!美少年だよ!!!」
「似合うか?」
「うん、ハーフの男子中学生でとおるカンジ!・・・一応ウチ女子高だから
なるべく目立たないようにサッサと行こうか(でも金髪で他校+男子は目立つよね〜)」
「おう!じゃ、案内してくれ」
「あいよー♪(心配だけど何かあれば即ぬいぐるみになるでしょ)」
107 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 20:21
「藤本さん達は小春ちゃんが目当てで来たんですか?」
「小春ちゃん目当てっていうか探し人が小春ちゃんだったってトコ」
「それはまた、ウチの後輩が何かやりましたか?」
「その答えは今から亜弥ちゃんが持ってくると思うよ♪」
「え?なんなんでしょう私、紺野あさ美、只今気になり中です・・・」

「小春ちゃん夢に出てくる王子さまに会いたい?」
「そりゃ、会いたいですよ婚約者でいつも一緒に遊んだりしてワガママ聞いてあげたり」
「その王子さまワガママなんだっけ」
「自己中で俺様です、でも優しくてカッコイイんですよ〜♪」
「小春・・・夢のノロケを先輩に聞かせてどうすんのよ」
「みや〜、小春は頭の中も春なんだよ」
「えぇ!?りしゃこちゃんってたまに毒吐くよね・・・(泣」

「ハハハ、小春ちゃん王子さまに会えるかもよ♪」
「どういうことですか藤本先輩?からかって・・・」

ガチャッバタンッ

「走りまくったから疲れたよう〜」
「亜弥ちゃん、こんなんで疲れるのか?月に来れないぞ」
「行かないし!」
108 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 20:33
部室に走りこんで来たのは亜弥と金髪のブレザー姿の虎王

「ちょっと亜弥ちゃん、校内に男子連れ込んでバレたら(って、綺麗なコ〜)」
「おー、虎ブレザー似合うね、やっぱ学ランよりアンタはブレザーだよ」
「美貴、似合うか〜♪そうか、ま・俺様だからな♪♪」

「ってゆーかアンタ誰と!?髪そんなパツ金にして」
「ん?髪がどうかしたか??」
「れーな、このコ目が蒼いよ」
「外人さんなの?」
「ん、お前ら見たことあるぞ?・・・そこの小さいヤツ前、校門でつまづいたコだな」
「何で知ってると?」

「美貴が助けたトコ見てたからだよね(ホントは虎が助けたんだけど)」
「ま、そんなトコだ」

「小春!どうしたの!?」
「小春〜、さっきの頭が春ってウソだよ、だから泣かないで〜」
「え?アレ??何でだろ涙が・・・アレ止まらないなぁ〜
あっ!りしゃこの言葉で泣いてるんじゃないからただ、涙が・・・」
109 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 20:46
「・・・春姫?」

虎が小春ちゃんに気づいた!

「何を泣いている?」
「え?何で・・・」
「ん?」
「何で夢の中のアタシの王子さまが急に現実に現れちゃうの・・・?」
「夢・・・か、俺様にまた逢えて嬉しくて泣いてるんだろ」
「最後に見た夢で「いつか必ず絶対逢いに行くから」って本当だったんだ・・・」
「お前にウソついたことなんてないぞ」
「・・・うん」

「僕の名前、憶えてくれますか?」
「・・・虎王でしょ?」

虎はニッコリ微笑んで
「キミの名前、教えてくれますか?」
「今は久住小春だよぉ・・・グスッ」
「小春か、ハハ「春」が少し小さくなったな♪」

そんな二人のやり取りはとても自然で・・・
110 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 20:58
「あの亜弥ちゃん、あの男の子は一体?」
「あさ美ちゃんゴメンね〜実は今日の目的はあのコの探し人を
見つけるコトだったの・・・」
「それはいいのですが、よくウチの学校に忍び込めましたね〜」
「紺ちゃん感心するトコはそこなのね(笑
でも虎のヤツ何、急に「僕」なんて初めて聞いたよ」
「ね〜、だけど小春ちゃんも泣き止んできてノロケてるよね〜アレは・・・」
「あー、そうだね紺ちゃん部室でイチャつきはOKなの」
「ダメですね、でも今回は許します、目の保養に良いので」
「あっそ」

ギャラリーはほって置いて
「小春、月に還らないか?」
「え」
「俺様はお前は絶対生まれ変わると信じて待ち続けたんだ」
「おじいさまは・・・元気?」
「すっごくな、俺様は月に帰ったら確実に説教だな(苦笑」
「そう・・・」
「それで俺様はお前と一緒に還りたいんだが、お前には今の生活がある
・・・だから着いてきてくれるかどうかはお前が選べばいい」
111 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 21:14
「本当はこのままさらって還ってもいいのだがな」
「・・・虎王さまとは一緒にいたい、でも今の家族も大事だし」
「昔から周りの皆優先で優しいお前は言われるままにしてたよな(苦笑」
「そうだっけ、虎王さまは何年待ち続けたのアタシが生まれるまで」
「いつ生まれるかもどこにいるのかも全く分らなかったからな
月とここの時間の流れも違うし・・・長かったな、ざっと千年の恋ってとこだな」
「千年!?」
「あぁ、こっちの時間に直したらそれくらいだな、じいやも他にも人はいるが
孤独ってこういうことなんだなと思ったぞ、フフ大切なものを失うのはつらいなぁ」
「月に行ってからも、たまにこっちに戻ってきたりってできますか?」
「・・・それは無理ださっきも言ったが時間の流れが違うからあまり往復を繰り返すと
身体に負担がかかる、俺様は魔力があるがお前にはないから・・・」
「考える時間を・・・」
「残念ながらタイムリミットがそろそろなのだ、もう大分無理にオーバーさせて」
「じゃあ、やっぱり今すぐ答えを出さなくてはいけないのですね」
「そうなるな、こっちからは水晶玉で覗いたりはできるけどな(笑」
112 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 21:25
「虎、小春ちゃんお嫁に連れ帰れそう?」
「今、返事待ちだ」
「虎ちゃん、もう月に帰っちゃうの?」
「あぁ、楽しかったぞ、お前達との生活」
「そっかぁ・・・って美貴の目蒼いままなんだけど?」
「元に戻すか?」
「え!?うーん・・・」
「たん、蒼い目カッコイイよ?元のみきたんの目も綺麗だけど」
「えぇ?余計に迷うこと言わないでよ!なんか特典とかある?」
「俺様の力が入ってるから視力とかは良いと思うけど」
「じゃあ、ブルーアイズの美貴でいい、虎との共通点としても」
「フフ、美貴誇りに思えよ?俺様の瞳の色なんだから(笑」

「亜弥ちゃん達どういう会話してるの?」
「月に帰るってうさぎさんなの?」
「何であんなにパツ金たい!?」
「れーな羨ましいんでしょー」
「絵里何言うとっと!?」

「さてと、小春〜どうする、決めたか?」
113 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 21:37
「・・・決めました」
「俺様と月に行って結婚するか?」
「・・・7年後!」
「はい?」
「7年後にまた、アタシを迎えに来てください」
「・・・フフ、フハハハハ!!これ以上俺様を待たせるのか面白いヤツ!」
「だって、急に前世からの婚約者と月に行くなんて」
「それもそうだが」
「だからアタシが20歳になったらさらいに来て下さい!」
「フフ、これまで千年あまり待った俺様が7年なんてあっという間だ!」
「え・・・いいんですか?」
「お前から言ったことだろう、待ってやるよ7年くらいだけど」
「・・・ありがとうございます!」
「ここにいる皆、もちろんお前もな今日の出来事、
俺様がかかわったことは忘れてもらう・・・初めからそのつもりだったんだし」
114 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 21:47
「え!?虎ちゃんそうなの!!!」
「亜弥ちゃん、帰るときにはしなきゃいけないんだ」
「・・・虎、7年後にまた来るの?」
「あぁ、次回こそ小春をさらいにな♪」
「そのときは・・・美貴のとこにも顔出してよ」
「亜弥ちゃんが言うとおり美貴は甘えただな♪そのつもりだよ」
「え!亜弥ちゃん・・・虎に何を言ったの?」
「え〜ちょっとノロケちゃっただけだよ〜にゃはははは♪」
「ったく!」

「小春一つ、言いたいことが」
「何ですか?」
「俺様はずっと月にいる」
「・・・はい」
「7年後まで多分逢えないだから、それまで月の見える日は」

     見つめていてくれるかな?

「・・・っはい、月の出てる日は見れるだけ見ます・・・月の中にアナタを見ます」
「そうか、ありがとう・・・じゃ」

         7年後に  








115 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 21:56
Miki Side

気がついたら美貴は自分の部屋でうたた寝してた・・・
あの後、亜弥ちゃんは自分の部屋にあるはずの○ーフィールドのぬいぐるみ
が天文部の部室に転がってて「あれ?何でアタシのがここに落ちてるの?」
とか言ってた

他の皆も虎のこと忘れてるみたいだった・・・
何でアタシだけが虎のことを憶えて?
そう思いながら鏡を見た蒼い瞳、虎との共通点
結局、虎は小春ちゃんを連れて行かなかった
でも7年後には20歳になった小春ちゃんを迎えに来るって言ってた
虎はワザとアタシの記憶だけ残した気がする
本当に少しの間だったけど一緒にいたワガママで俺様な月の王子


        早くまた逢いたいな

116 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/08(水) 22:02
Koharu Side

虎王さまが月に戻る時・・・感情が流れて―



      ぼくのユメを聞いてはくれますか?

     
     「フフフ、いつでも いくらでも」


      ぼくのユメを感じてくれますか?


      「その蒼い瞳を見れば―」

117 名前:ピート 投稿日:2006/03/08(水) 22:23
更新お疲れ様です!!
いつも楽しみにして読ませて頂いています!!
虎美貴なんかいいですねぇ〜♪
とっても面白いです、これからも頑張ってください!!
118 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/09(木) 01:26
>ピートさま

ありがとうございます!読者さんがいるんだって思って今感動してます♪
これからまた更新しますのでまた読んでください(^^)
119 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 01:33
Koharu Side

虎王さま・・・アタシ今度逢ったときは必ず・・・あ、またアナタの想いが


     ぼくのユメを支えてくれますか?


    「結婚したら いつでも いつまでも」


     ぼくらでユメを叶えてみませんか?


    「ええ 不思議な出逢いのチカラで」


120 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 01:40
ぼくのユメでキミが笑顔になり、未来をつないでいく

キミの笑顔がぼくのユメになる

ずっと、繰り返して

ぼくのユメを感じてくれますか?


    「いつでも いつまでも」


7年後にキミを迎えにゆく

―― Love makes dream come true
121 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 01:50
「小春!またな・・・」

アタシはもう動けない・・・虎王さま・・・


「おっと!忘れ物だ、これは忘れちゃいけないよな・・・」

チュッ

動けないアタシの唇に軽く触れるだけの優しいKissing

「フハハ、久しぶりだなイヤ小春とはファーストキスだな♪
ハハハハ!今度こそ、しばらくのお別れだ次はさらいに来るから今の生活を楽しんでおけよ
じゃあ、またなー俺様はお前が何になっても分るほど好きだから・・・」


      春姫も小春も――アイシテルヨ――


虎王さま今度こそ月に行ってしまった・・・再会できたのに・・・だけど選んだのはアタシ
122 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 15:33
「・・・小春?何でないてるの?」
「え、アタシ泣いてないよ」
「沢山涙流れてる〜」

あ、本当だ何でアタシ泣いてるんだろう?

「・・・ごめんね〜小春ちゃんアタシ達二人が
いきなり部室に見学来たから驚いちゃったかな(笑」
「あさ美ちゃん、そこのうるさい3人組はともかく。こっちのりしゃこちゃん
を入れた新入生、確かに綺麗だね・・・小春ちゃんはどっちかっていうと可愛いけど」
「え!亜弥ちゃんが人をホメるなんて!?何か起きるよ〜!!」
「たん、アタシをなんだと?(アタシが1番可愛いと思ってるけど)」
「いや、普通に自分大好き人間としか認識してないし」
「藤本さん、亜弥ちゃんのことよく分ってますね〜」
「あ、あさ美ちゃんまで・・・ってまぁぶっちゃけそうなんだけどねニャハハハ♪」
「・・・美貴は後輩の手前もうちょっと遠慮してほしかったよ」
「でも、りしゃこちゃん小学生には見えないよ制服着たら中学生でとおる、とおる!!」
「ほんとですか〜♪アリガトー」
「梨沙子「あろがとうございます」でしょ!小春にも敬語使わないし・・・」
「・・・だってアタシまだこのがっこはいってないもん!みやのバ〜カ」
「アタシには別に敬語使わなくていいし、ね?りしゃこ〜」
「うん!ホラ、みやはうるさいんだよ〜」

「あの〜、りしゃこちゃんって小学生なの?」
123 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 15:51
「え?みきたん言ってなかったっけ?」
「美貴何にも聞いてないよ」
「夏焼ちゃんを追っかけて学校に忍び込んで、それをあさ美ちゃんが見つけて
引き離すのは可哀想ってことで、どうせ入学したら後輩になるハズって隠れ部員にしたんだよ」
「へー、小学生なんだ〜追いかけてくるなんて根性あるね?
でも小6と中1っってそんな変わらないしね〜」
「あの〜藤本さん、りしゃこちゃんは小5です」
「・・・え?小5!!」
「見えないよね〜、たん?あさ美ちゃんが今年の部員は
豊作ですとか言うから見たかったんだよね〜確かに豊作だわ」

「紺野先輩!「今年は」ってちょっと聞き捨てならないの!!」
「絵里達のときはどう思ってたんですか!?」
「あ〜あ部長、地雷踏んだっちゃね・・・」
「(田中ちゃん、確かに地雷踏みました)シゲさん達のときは亜弥ちゃんに近いのが来たなと」

「「松浦先輩くらい可愛いってことですか!?」」

「いや、亜弥ちゃん並に自分大好きな人が結構いるもんなんだと」
「あさ美ちゃん、その例えに使われたアタシは微妙に嬉しくない(この二人と同じはイヤ)」
「ブハッ!ククク・・・あさ美ちゃんの言うことって的確だよね(笑」
「はい!完璧です!!」

「・・・みや、この先輩達(特にシゲさんと亀さん)いつ卒業するの?」
「しーっ!りしゃ、敵に回すとかなり怖いからここはおとなしく!(聞こえてないみたい、フゥ)」
「でも楽しいよね、アタシこの学校に天文部あるって知って入るって決めてたから♪」
124 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 16:08
「小春はそうだよね、いつも月のパネルみたりしてるもんね」
「うん!月が1番好きなんだ、いつか絶対行くの」

「へぇ・・・小春ちゃん月が好きなんだ、でも行くのお金かかるよーん」
「あ、ハイ月が1番大好きなんです・・・お金のことは今は考えてないけど
いつか行けるって確信があるんですよね」
「ふ〜ん、じゃあ前世の月の王子に逢えるかもね」
「藤本さんって不思議ですね、普通ならこんな話すぐに信じてくれませんよ」
「美貴は、近くに人間離れしたのがゴロゴロいるからそれに美貴も月、好きだよ」
「嬉しいです、雅ちゃん月が好きな人が見つけたよ〜♪」
「良かったね、小春の月好きは尋常じゃないから(苦笑」
「あれ〜、このお姉ちゃん目が蒼いね」
「りしゃ〜!先輩っていいなさい、先輩って」
「あ、本当だ藤本さんカラコンですか綺麗ですね・・・すごく綺麗な色」
「・・・気がついたらこの色になっててね美貴はMoon Blueって勝手に言ってる」
「Moon Blueですか?何で月なんですか?」
「この間のツアーで星よりも月を観てて、家に帰ったら瞳が今みたく蒼くなってたわけ」
「そんなことあるんだ・・・」
「うん、だから小春ちゃんも近い将来に月に行けるんじゃない?」
「・・・そうだといいなぁ」
125 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 16:25
「みきたん!とりあえずアタシの仲間ができたよ!!」
「藤本さん止めてほしいけど止まりそうにありません、私紺野でも無理です」
「人がせっかくロマンチックに月について語ってるのに(絶対くだらないことだな)」

「松浦亜弥!」
「道重さゆみなの!」
「亀井エリザベス!」

「「「3人合わせて、自分大好き戦隊ナンジャー!!」」」

・・・・・シーン・・・・・・

「れいなはこんなバカげたモンには入らんとよ」
「戦隊を名乗ってるからには誰かと戦うんでしょうか?」
「亜弥ちゃん今までもイタイけどこれからもイタイね、美貴ついてけるかな?」

「ね〜、アタシ達の学校でもこんなことやる人いないよ、みやは変わらないでね〜」
「・・・うん、早くりしゃこが入学してこないかなぁ(遠い目)」
「まだちょっとバリバリ甘いと思うんですけど・・・」

え?

「小春、今なんて・・・」
「だからなんていうかバリバリ感が足りない!!
アタシが持ってるミラクルには及ばない〜みたいな(笑」

小春ちゃんも結構キテるコっぽいなぁ・・・美貴の周り濃いよ、濃いって!!
126 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 16:41
「ちょっとそこの小春ちゃん、アタシ達がミラクルに及ばないって何!?」
「だからですね、小春はミラクルレインボーピンクなんですよ♪」

はぁっ!?

「紺ちゃん、天文部ってイタイ人達の集まり?」
「あの、それに私も入ってるんですか?」
「・・・軽く微妙」

「さっそく敵が出たわね!変身よ!!桃色のアヤナンジャー参上!」
「さゆもピンクが好きなの、ウサちゃ〜んピンク参上なの!」
「絵里も可愛い色が好き・・・パールピンク・エリザベス・キャメイ参上!」

何で皆色がピンク系ってかもろピンク?そして亀井さん名前が長っ!

「せんぱい〜」
「ん?何りしゃこちゃん」
「この学校って変な人多いんですか?」
「・・・う〜ん、どうだろ?アタシは高等部だけど面白い人達多いね(フォローできない)」
「そーですかぁ、でもアタシの入学する頃にはいなくなってると思うけど」
「あぁ、そうだねりしゃこちゃんの制服姿、美貴も見たかったかも」
「えへへ、せんぱいはまともそーですね♪」
「だといいけど、アリガト・・・夏焼ちゃんは?」
「あ〜、固まってます〜みやって予想外のことにじゅんのうできないトコあるんです」
「いや、これはさすがにアタシも慣れたくないし(笑」
127 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 16:55
見てたら別に言ってるだけで変身とかしてないし・・・
ただ言い合いがすごかったけど

「あんた新入生のくせにミラクルレインボーピンクとか生意気!」
「それは今関係ありません、今のアナタはアヤナンジャーなんでしょ
アタシの先輩は松浦亜弥さんはいるけどアヤナンジャーはいません」
「くっ!思ったよりこのコやるわよ!!うさピンク!キャメイ!!」

・・・・・

「何で反応ないのー!?」

二人は鏡で自分の顔を見てた・・・

「亜弥ちゃん、かなり大人気ないからもう帰ろうよ」
「ハッ!みきたんそうだよね大人の余裕を見せなきゃね、
てことで今日はこの辺で勘弁してやるわ!天文部員さん達お邪魔しましたぁ」

「亜弥ちゃん、藤本さんまた来て下さい後輩達が喜びますから」
「うん、あさ美ちゃん♪たん、帰ろう」
「そだね、今日は疲れたよ〜その分楽しかったけどね、じゃ♪」

帰り際に小春ちゃんが美貴の目をジーっと見てたので笑顔で手を振った
そしたらニコッって笑ってペコリと頭を下げた
・・・知ってるよ?美貴じゃなく虎と同じ瞳を見てたんだよね
128 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 17:12
Miki Side

あーあ、結局美貴だけが覚えてる・・・なんか淋しい
虎がいなくなった後、普通に振舞えた自分にもビックリだよ

「いつか月に・・・なんか確信があるんですよ」

小春ちゃんは潜在的に覚えてるみたいだったな
この瞳を通して虎にも見えたりするかな?
水晶玉で覗けるとは言ってたけど、じいやには説教されたかな
家族が一人いなくなった気分っていうのかなぁ?
美貴がメンドクサイって思う度に出てきてはややこしくして引っ込んでったな(笑

・・・

亜弥ちゃんに会いたいな
彼女も今までのことは忘れてるけど、だけど会いたいな
明日になれば会えるそんなことは分ってる
美貴だって、もし亜弥ちゃんを失って戻ってくるなら千年待てると思う
だって美貴の亜弥ちゃんで、亜弥ちゃんの美貴なんだから
絶対、二人で幸せになれると思う・・・

『桃色のアヤナンジャー』か、悪いけどコレだけは解ってやれないよ
129 名前:ピート 投稿日:2006/03/09(木) 17:22
更新お疲れ様です!!
確かにミキティの周りは濃い人多いですねw
あと、「自分大好き戦隊ナンジャー」面白いですねぇ〜♪
ナルシス軍団の集まりだぁ〜!!(爆
130 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/09(木) 20:13
>ピートさま

どうもありがとうございます。
ミキティもまともじゃないんですがまともになってきたような?
不思議な戦隊モノも出ちゃいました、皆ピンク・・・orz
131 名前:デアイノチカ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 22:21
IN THE MOON

「ただいまぁっと」

ガチャッ
「虎王様!!お戻りですか!!」
「じいや、遅くなってすまなかった只今戻ったぞ(説教?ドキドキ)」
「ご無事で何よりです、思ったより早く帰って来られて私は嬉しいです」
「あぁ、じいや・・・ハルヒを覚えているか?」
「王子、ハルヒは亡くなってしまったけど私はまだ忘れてませんし、忘れませんよ」
「それがな、さきほどまでいた場所で転生したハルヒを見つけたんだ」
「ええ!?そ、それで!?」
「月でのハルヒの記憶、夢で見て覚えてた。じいやのことも気にしてた」
「そうですか、ハルヒがあの春姫が・・・」
「それでな、月に連れてこようとしたんだがな、今は小春って名前で
生活してるんだし、さらってきても良かったんだが本人が淋しがったら困るから・・・」
「え!連れてこようとしたんですか!?」
「あぁ、だが今回はダメだった」
132 名前:デアイノチカ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 22:36
「いや、普通は生まれ変わりとか信じて月までは来ないでしょう」
「そうでもなかったぞ?けっこう悩んだ小春が考えた結果さ何て言ったと思う?」
「え、やっぱり断りの言葉でしょう?スイマセンとかゴメンナサイとか・・・」
「ハハッ!じいや、甘いな小春のヤツ「7年後にまた迎えに来て」だと
この俺様にだぞ?ハハハッ!じいやに似てるかもな、妙に頑固なトコが♪」
「7年後?これはまた曖昧ですなぁ〜(笑」
「ハルヒらしいだろ?あ、今は小春か今度水晶玉でじいやにも見せるよ」
「そうして下さい!ハルヒの生まれ変わり私も見たいです!!」
「ほぼハルヒだぞ?」
「構いませんよ、むしろ亡くなった孫の生きてる姿が見れるならなんでも!」
「そっか、今回は魔力を結構使ってもうパワーがないから・・・」
「虎王さま、しばらく休んで下さい」
「うん、そうする」
「起きたらたまってる仕事がありますので・・・逃げないで下さいネ!!」
「う、わかってる、ちゃんとやるから!俺様は眠る!!」
「王子おやすみなさい、では失礼します」

バタン
「ふぅ、説教はなかったから良かった♪もっといても良かったみたいだな
もったいない、もう少し小春と話したかったし、美貴と亜弥ちゃんとも遊びたかったな」
133 名前:デアイノチカ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 22:51
Miki Side

昨日の月は丸かったな〜・・・ごっちんだったら大猿になるのかな(汗
・・・今日は何もおかしなことが起きませんように
って、毎日バタバタしてるな〜(苦笑

「みきたん、おはよう♪」
「お、亜弥ちゃんだぁオハヨ。珍しいね朝一緒になるって」
「だね、運命だね♪デスティニィ?ニャハハハ♪」
「朝からテンション高いね美貴はだるいよ」
「若さの違いっていうかぁ肌がキュルルン!みたいな?」
「亜弥ちゃん意味がわかんない」

     ―ビュンッ―

「今・・・何か通った?」
「みきたんの横を・・・多分後藤さんが凄い速さで通った気がする」
「ごっちん、また何かに影響されたかぁ!?美貴飛び降り止めるのもうヤだ!」
「みきたんも大変だね、後藤さんは何するか分んないし石川さんもキショイし」
「よっちゃんもヤバイからね、ハーレム作りたいとか言ってるし」
「みきたんのクラス、イロモノ揃いだね(みきたんも含めて)」
「え!亜弥ちゃんのクラスには負けるって人数で言えばね(亜弥ちゃんも入れて)」
「そうかな〜?」
「昨日りしゃこちゃんが夏焼ちゃんの横で心配してたよ」
「自分より可愛い人がいたから?」
「いや、この学校って変な人が多いって(笑」
「ふ〜ん、何言ってんだろね昨日何かあったのかな?」

・・・この桃色のアヤナンジャーが、変人筆頭はお前だ!!
134 名前:デアイノチカ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 23:04
「じゃ、お昼にね〜♪」
「はいはい」

亜弥ちゃんと別れて教室に向かった
入ったのを梨華ちゃんが見つけて美貴のとこに来た
「美貴ちゃん・・・」
「梨華ちゃんオハヨ・・・あの、また何かあっ・・・アレか!」
「そうなのよ、美貴ちゃん!よっすぃもまだだし!!止めようがないの〜」

美貴が教室内を見たらごっちんが8人いた、ハハもういっそ売り飛ばしたいよ

「「「「ミキティ、おはよ〜」」」」
「ごっちん、何でいっぱいいるの?(聞きたくないけど)」
「それがさ〜、昨日○ルトって漫画読んだのよ、そしたらごとーにも
できそうと思ってちょっと訓練したら分身の術?できるよーになったんだよね〜」
「ごっちん、忍者になれるよ・・・でも就職先あるのかな?」
「そうよ!ごっちん、分身しなくてもごっちんは一人でいいわよ!!」
「「「「そぉ?結構チャクラくうからねぇ」」」」

チャクラ―?

「「「「んあー、戻そうかな」」」」

「ごっちん’sの全員「んあー」は面白いかも」
「美貴ちゃん、『ごっちん’s』って何なのよ?」
135 名前:デアイノチカ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/09(木) 23:15
「おは・・・うわっ何!?ごっちんがいっぱい!!!!」

ボンッ

「あ、一人になった」
「よしこ遅いよ、もっと早く来たらごとーが8人いたのに」
「ごっちんって何で普通にできないかな〜?昨日飛び降り、今日分身?」
「カッケー♪よしざーも分身・・・しなくていいや」
「よっすぃは増えなくてもいいわよね、一人一人がハーレム作るなんてねぇ?」
「確かに、よっちゃんが増えても迷惑」
「よしざーはオンリーワンだから!!カッケー!!!!」
「そうよ、よっすぃオンリーワンがカッケーわよ(おだてておこう・・・)」
「(梨華ちゃん、ウソは言ってないけどちょっと狙ってるね)」

「ごとーはチャクラ切れたから眠いよ・・・」
「最近のごっちんは理由つけて寝るね、いつも寝るのに」
「もうすぐ卒業だから自分を高めてるんだよ、ごとーは」
「高めるのはいいけど分身はしなくていいし(ごっちんに「危ない危険シール張りたい」)」
136 名前:konkon 投稿日:2006/03/10(金) 00:45
やっべ〜、ミキティ並に突っ込みどころ満載っすねw
ちょいと悲しい話しだけど、面白いです。
これからもがんばってください。
137 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/10(金) 08:20
>konkonさま

ありがとうございます、ツッコミキティです。
最近キャラが勝手に一人歩きしだしてきました・・・orz
振り回されないようにがんばります!!
138 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/10(金) 08:32
キーンコーン♪カーンコーン♪

ガラッ
「はい、皆おはよーさん、後藤お前今日の昼休み時間に職員室な」
「んあ?何で〜??」
「お前・・・心当たりがあり過ぎて分らんか?」
「いや全くないから、ごとー叱られるの?」
「お前、授業ほぼ全部寝といて他の先生方から苦情が来る俺の身にもなれ!」
「んあ?寝てませんよ〜動いてないだけです」
「ウソつくなよ、どっちでも一緒だとにかく今日は進路のこともあるし来いよ」
「んあ〜、了解」

ごっちん、遂にお説教かぁ・・・ってか担任も今までよく我慢したな〜
・・・!言われても寝てるし!!さすがごっちんアンタ長生きするよ・・・

「・・・んあ〜zzZ」
「後藤いい度胸してるな・・・絶対、俺の手には負えないよ」

・・・先生、美貴同情するよ、美貴だったらこんな生徒絶対ヤだし
139 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/10(金) 08:46
「あさ美ちゃ〜んおっはよ!昨日楽しかったよ〜ん♪」
「おはようございます、楽しんでくれましたか部長としては嬉しいですよ」
「あ、昨日なんかあったん?あーしも呼んでゆーたのに、あさ美ぃ?」
「いえ愛ちゃん来なくて良かったですから・・・」
「どういうことなん?」
「亜弥ちゃんみたいな自分大好きな人がそろって大変でした・・・」
「・・・もしかして、亀ちゃんとシゲさんとか?」
「はい、プラスアルファで小春ちゃんが対抗してきまして」
「あー、行かんくて良かったわ・・・あさ美も大変やったのぉ」
「藤本さんがいたからまだ救われた気がしないでもないです・・・」

「ん?どーしたの二人とも?」
「何でもないやざ・・・亜弥ちゃん!そいで藤本さんは元気しとる?」
「みきたん?昨日帰る時ちょっと疲れてたみたいだけど朝は元気だったよ」
「それは藤本さんも疲れたでしょう、私も昨日は精神的にキましたから・・・」

「あさ美ちゃん何か言った?」
「いえ、何にも言ってないですよ(・・・あの戦隊はもう見たくないです)」
140 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/10(金) 09:13
「小春おはよう!昨日藤本さんと松浦さんが来て楽しかったね♪」
「雅ちゃんおはよ、アタシも楽しかった〜♪藤本さんも月が好きだし
松浦さんは可愛くてよく分んない戦隊作ってたね〜」
「あ〜、アタシはアレには加わりたくない」
「そう?戦隊には入らなかったけど楽しかったよ?」
「小春はすごいよ、アタシ絶対無理!!」
「意外だな〜雅ちゃんも美人なんだから一緒にやればよかったのにな」

小春がこういうコだったとは・・・新しい一面を見たなぁ

「あ!でも藤本先輩ってお姉ちゃんにしたいなぁって思った!!」
「へぇ、可愛い妹がいるのに?」
「それは、梨沙子でしょ〜?ホラ、アタシ元々一人っ子だし
お姉ちゃんが欲しいなって思ったことが昔からあったからさ」
「でも言いたいこと分るかもアタシも藤本さんみたいなお姉さん欲しいかも」
「でしょー!?頼りになりそうだよね♪」

実際のところ美貴は末っ子で甘えたさんなのだが・・・それを知らない1年コンビ
141 名前:ピート 投稿日:2006/03/10(金) 17:12
更新お疲れ様っす!!
確かにミキティが甘えたさんではなければ、俺の
姉になってほしいですよw
142 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/10(金) 17:29
「頼りになるカッコイイお姉ちゃんってカンジかなぁ?」
「うんうん、でさ休みの日に一緒に買い物行ったりするの!い〜よね♪」
「雅ちゃんが梨沙子ちゃんといつもやってることじゃん」
「う〜ん、アタシって昔から大人っぽく見られてお姉さん扱いされてたから
小春とか松浦先輩みたいに自然に甘えることが苦手なんだよね」
「雅ちゃんってしっかりしてるもんね」
「りしゃといつも一緒にいたら自然にしっかりしたコになるよ」
「何気にノロケないでよ〜」
「いやいやノロケてないから」

「・・・アタシはあの蒼い瞳が好きだなぁ、すごく綺麗な蒼」

小春って藤本先輩のこともしかして好きなのかな?
でも藤本先輩も素敵だけどアタシ的には松浦先輩が可愛いななんて。
・・・なんだかんだで暴走するとことか、りしゃこっぽいかも
フッ、アタシって結局お姉ちゃん気質なのかも。いいけどね別にりしゃ可愛いし

・・・

※夏焼ちゃんはバカなコほど可愛いみたいです。って言ってもメンクイみたいですが
143 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/10(金) 19:36
〜お昼休み IN 職員室〜

「後藤、お前成績は良くても内申悪いと困りモンだぞ、分ってるか?」
「ごとーは特に進学のこと考えてないし」
「留年はないけど先生方から言われる俺の身にもなれ!!
大体なんで一日中眠れるんだお前は?」
「寝る子は育つからごとーの成績も育つんだよ」
「(コイツには何言ってもムダだな)とりあえず今日はもういいから
昼飯の時間なくなるし、一応授業を受ける姿勢だけでもとってくれ、な?」
「ごとーはいつもアレで吸収してるんだけどな〜
先生に迷惑かけないよに頑張るよ〜ほんじゃ」


「・・・アイツとじゃ会話にならんな呼び出さなくても良かったな(時間の無駄)」

・・・・・

「先生はごとーに何が言いたかったのかな?寝なかったら死んじゃうよ??」
144 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/10(金) 19:40
>ピートさん

私も甘えたじゃないミキティを姉にしたいです。
でも一緒に焼肉は食べたくないですね肉全部取られそう・・・orz
焼肉あってのミキティなのに!!
145 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/10(金) 19:55
IN 屋上

ガチャ
「あ〜オナカすいた」

「あ!ごっちん、先生に何言われた?」
「んあ?」
「よっちゃん聞いてもムダだよ、ごっちん先生と話したことも忘れてるよ絶対」
「え、ごっちん職員室行かなかったの?」
「行ったよ〜、何しに行ったの?ってカンジだった」
「ふ〜ん、忘れるくらいだしたいしたことじゃないんだろーね」
「よっすぃ・・・ごっちんはくだらい事は覚えるクセに大事なことは
すっかり忘れちゃうコだから何言われても忘れちゃうんじゃないかしら」
「う・・・そうだね梨華ちゃん」

「「ごっちーん!あっそっびましょ〜♪」」
「んぁ辻加護、ごとーがご飯食べてからね」
「ごとーさん屋上来るの遅いで」
「そうなのれす、のん達はもうとっくに食べ終わっちゃったのれす!!」
「ごとーもヒマじゃないんだよ」

ごっちん、職員室に呼び出しくらったのをさも忙しいかのように・・・

「はぁ、虎がいなくても時間は進むな〜」
「ん〜ミキティ?「とら」って何??」
「ふぇ!?ごっちん何??」
「いや、ごとーが聞いてるんだけど・・・まぁいいや・・ムグモグ」

ポロッと虎の名前出しちゃったよ〜亜弥ちゃんが離れたトコにいて良かった
コレだけで思い出すとは限らないけど一応ね・・・
って今の考え方、美貴なんか虎みたい?
146 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/11(土) 07:14
あ!そうだ!!

「亜弥ちゃん」
「みきたん何〜?」

「ほら、前に一緒に住む話したじゃん部屋いつ探しに行こうか?」
「あ、それなんだけどさぁアタシの今の部屋って一人暮らしでも充分広いじゃない」
「うん、そーだね・・・」
「今の部屋気に入ってるし、学校からもお互い近いし・・・みきたんウチで暮らさない?」
「確かに亜弥ちゃんの部屋居心地良いし立地条件もいいね、OK!じゃ家賃半額だすから」
「良かったぁスムーズに決まって、たんが嫌がったらどうしようか考えてた」
「ヤな訳ナイじゃん、来年の・・・3月くらいには引っ越そうかな♪」
「ニャハハハ、そしたら1日中みきたんと一緒だね〜♪」

「・・・家事は半々ね」
「え?そのつもりだったけど?」
「ほほう、初めて美貴が遊びに行ったとき炊飯器の釜洗わせて米とがせたの誰だっけ?」
「あ〜、そんなこともあったような」
「その次に行った時はお風呂掃除させられたよね」

「アレはアレ、コレはコレだよ!たん、過ぎたことは気にしない気にしない♪」
「とにかくちゃんと家事分担はするからね!」
147 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 07:25
亜弥ちゃんとの同居が心配ではあるが楽しみの方が大きい
とっとと卒業したいよーな、濃い仲間達とつるんでたいよーなカンジ


「てなわけで今日カラオケ行くって。たんも行くでしょ?」
「え?ごめん聞いてなかったカラオケ誰と行くの?」

「ミキティ、人の話はちゃんと聞くのれす!のん達と一緒れすよ」
「そや、結構人数おるからフリータイムで歌いまくるでしかし!!」

「よしざーとごっちんと梨華ちゃんも行くよ」
「・・・梨華ちゃんも、そう(神様このメンツ、美貴不安です!)」

「みきたん愛ちゃんとあさ美ちゃんも行くよーん」
「あーしは合唱部じゃけ、流行の歌とかそんな知らんけん行ってみたいやざ」
「私も行ってもよろしいんですか・・・80年代モノが好きなんですよ」

「確かに大人数だね、その前に美貴はかなり不安なんだけど(特に梨華ちゃん)」
148 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 07:35
IN 放課後

安くい割に設備も整った行きつけのカラオケ屋に直行〜
大人数の女子高生の移動って他の人からしたら邪魔くさいかも・・・

歌本を見ずに紺ちゃんが早速曲を入れる・・・番号覚えてるのかよ!

「あ〜この歌なら、あーしも知ってるで!」
「じゃあ愛ちゃん一緒に歌いましょう愛ちゃんがボーカルで私コーラスしますから」


ねぇ・・・何でいも欽トリオの「ハイスクールララバイ」なの?

「100%片想い〜♪」
「「ベビアラ〜ビュソ〜好き好きベイビー♪」」
「100%片想い〜♪」
「「グッと迫れば無理無理ベイビー♪」」

「こんなに〜好きやのに、つれないな〜、なぁー!!」

愛ちゃんなんだか似合うよ、そして二人とも振りもバッチリだよ・・・
149 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 07:47
後半はサビ皆で歌ってた・・・紺ちゃん1曲目で盛り上げたね(愛ちゃんもね)


2曲目は・・・!梨華ちゃんがマイクを〜!!!!
「エヘッ♪皆チャーミィのバレンタインディキッス聴いてね〜♪♪」

アニメ声に結構マッチしてるよ、歌自体が面白いからね、うんうん

「私ちょっと最後の手段で決めちゃう!バレンタインデーキーィッス♪」


「梨華ちゃんキショ可愛かったよ」
「よっすぃ、キショって何よ!」

全員:「そのまんまの意味じゃない(れす)(やざ)」

「皆ひどいわぁ〜!!」
「ハイ、ほっといて次行こう次〜♪お!亜弥ちゃん?」

「は〜い!・・・こっのぉドッキドキはなぜ止まらない〜心にアナタいっぱい♪
恋してるウォッウォ〜ウォ〜ウォ♪会〜いたくな〜ったぁ♪♪ィエーイ!!」

亜弥ちゃんの歌は全然安心して聴ける・・・
150 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 07:56
「亜弥ちゃん上手いなぁ〜ウチらも負けへんで」
「え?ウチら??」
「そうれす!のんとあいぼんの最強タッグれす!!」
「せや、言うてみれば、まるでウチらの為の歌やな、いくでのの〜」
「はいれすよ〜♪」


「「ビューティ♪ビューティ♪ビューティペア〜♪」」


・・・1曲目から亜弥ちゃん意外選曲古くない?

「確かに二人に合ってる歌だね〜ごとーは・・・あ!ミキティ」
「何ごっちん?」
「これ、まっつーと3人で歌わない?」
「お!い〜ねぇ♪ごっちんナイスチョイス!入れちゃえー♪♪」
151 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 08:03
「亜弥ちゃ〜んコレごっちんと3人で歌うよー♪」
「へ?あ〜OK♪」


「「「ベイビベイビベビ シャルウィラヴ♪」」」

「さみしくないよ〜♪さみし〜くなんかないよ〜ぉ♪
さ〜みし〜くなんか、な〜いよ、な〜いよ〜WoW〜♪」

「だって会いたいよ〜♪こんなまま〜じゃイヤだよ〜WoW前みたいに」
「笑いたい」
「だ〜けよ〜WoW〜♪」


「うぉコレ結構最強じゃね?カッケー!」
「よっすぃーも何か入れたらええやん」
「よしざーは今何歌おうか悩み中なのよ」

「おっ!コレごっちんと歌ったら楽しそう〜!入れちゃお♪カッケー!」
152 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 08:14
「ごっちん続けてだけどコレ一緒に歌ってよしざー最初歌うから♪」
「んあ?あー、歌えるかな了解〜」


「ファンタスティ〜ポ〜♪」

「あの頃〜俺達はいつも〜♪を何かを〜追い求めていたぁ♪
全てが〜輝きに満ちてぇ♪悩んで迷って」

「永遠にぃ〜♪落ち〜てく〜♪夢のな〜かで〜♪さびついた〜
誰〜かのぉ♪呼ぶ〜こ〜えがする♪この風に〜♪」

「「WoW Yeah Yeah Yeah Yeah♪ファンタス〜ティポ〜♪
今でも俺達はぁ♪忘れちゃいないぃ〜♪あの頃の気持ち〜♪
君を連れてく♪ファンタスティ〜ポへ〜♪♪」」

全員:「ギャハハハハハ!めっちゃハマッてるー!何で振りそろうの!?(笑」


さすが、よっちゃん&ごっちんのヤバイコンビだね・・・歌う歌もヤバくて良いよ(笑
153 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 08:35
「何や、よっすぃとごっちんやるなぁ〜!ののウチらもアレ歌うで!ウチ最初行くから」
「へいっ!(アレってなんれしょう?)」


「鳴り響いた♪携帯電話、ヤな予感〜が♪胸をよぎ〜る♪冷静にな・れ〜よミ・アミーゴ♪」

「情けない〜ぜ♪助けてく〜れ♪例のヤツラに♪追われてるんだ♪もうダメかもしれない
ミ・アミーゴ♪」

「「ふた〜りをさ〜くよ〜に♪で〜んわが切〜れ〜た〜♪SI 俺達はいつで〜も
二人でひとつ〜だ〜った♪地元じゃ負け知らずぅ〜♪そうだろう〜♪」」


「確かにこの二人は負け知らずってカンジだね、よしざーコレとさっきの迷ったんだよなぁ」
「あっは♪よしこ取られちゃったね〜」
「美貴こっちの歌もごっちんとよっちゃんならいいカンジだと思うな」
「そう?アタシとみきたんが歌ってもハマると思うけどな♪二人でひとつ〜だ〜った♪」

「ブッ!亜弥ちゃん何言ってんの!?ウーロン茶吹いちゃったよ!!」
154 名前:ピート 投稿日:2006/03/11(土) 08:55
梨華ちゃん達とカラオケ・・・・確かに不安いっぱいですね〜w
けど、とってもにぎやかそうなんで一緒に行ってみてぇ〜(爆
155 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/11(土) 15:20
>ピートさん

このメンツと一緒にカラオケ行きたいですよね〜(笑
普通に亜弥ちゃんと「ごまっとう」自分の歌を歌ってるし・・・
それではまったり更新します。
156 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 15:33
「にゃはは♪たん汚いよ〜ウーロン茶吹かないでよ(笑」
「亜弥ちゃんがいきなり歌うから美貴は驚いたの・・・あぁ、ちょっとトイレ」


パタン

あ〜、思ったよりは梨華ちゃんの歌聴けたなぁ昔は聴くと
意識が遠のきそうな歌声だったのに・・・ってか「二人でひとつ」って
何気に恥ずかしくない?亜弥ちゃん計算なのか無邪気なのか・・・半々かな?

「あ!藤本先輩!!」
「へ?」
「先輩もカラオケ来てたとですか!?」
「・・・え〜っと紺ちゃんの後輩のコだよね」

この小柄で生意気そうだけど可愛い声したコ、名前忘れちゃったよ・・・

「れいなはさゆと絵里と3人で来とるとですよ!・・・先輩、れいなの名前忘れとっちゃね」
「ハハ、忘れてたよ確か田中ちゃんだよね!今の出思い出した思い出した(笑」
「別にいいですけん・・・前より先輩と話せるようになって嬉かと(名前で呼んでいいのに)」

「ってゆーか・・・残りの自分大好きコンビほっておいていいの?」
157 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 15:48
「今さゆが歌ってるからちょっと避難しにきたけん」
「え?シゲさんって・・・」
「聴くに耐えがたい歌声たい・・・絵里はまぁ結構上手いんやけど
選曲が全部、暗めのバラードとかで。ちょっと一息っちゃ」
「・・・へぇ、あぁ紺ちゃんも一緒に来てるよ」
「な!?部長・・・藤本先輩とカラオケなんて抜け駆けたい!!」

「いや、紺ちゃん美貴のファンでもないから、初っ端から「いも欽」入れるほど
いも好きだし〜ってちょっと違うかな(笑」
「そうっちゃね、別に紺野部長は藤本先輩を特別好きってカンジではないっちゃね〜」
「でしょ?美貴よりもかぼちゃやイモ類の方が好きだよ、絶対」

「そろそろ、さゆの歌終わったっちゃね〜?」
「美貴も部屋戻るわ、遅くなると亜弥ちゃんがうるさそうだし」
「機会があったら今度れいな達とも一緒に来ましょうよ」
「機会があったらね、そのときまでにシゲさんと亀さんの教育よろしく〜♪」


別に美貴は行っても構わないけど亜弥ちゃんも来ると思うし
でもまたあのナルシス戦隊が出たら・・・ゾクッ・・・寒気が!頼むからもう結成しないでほしいが
158 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 16:03
ガチャッ

「みきたんおかえり〜一緒に何か歌おうよ♪」
「うんOKOK、ってか紺ちゃん今トイレで田中ちゃんに会ったよ」
「え、田中ちゃんですか?てことはもれなく残りの二人もいますね・・・」
「うんそうだって、なんかシゲさんの歌から避難してるって言ってた」
「え〜?何、みきたんファンのコ達〜?」
「でも田中ちゃん言うほど美貴のこと好きってカンジではあかったけど」

「田中ちゃんはなんだかんだで、あの二人のお世話が大変なんですよ」
「・・・そんなカンジだね美貴は亜弥ちゃんでいっぱいいっぱいだけど」
「みきたんってアタシLoveだからね〜ニャハハハ♪」
「だー、ハイハイエルオーブイイー亜弥ちゃん、フワフワ♪」

「・・・みきたん何それ?(フワフワって??)」
「美貴の即興の愛の歌」
「た〜ん!そんなにアタシが好きなの即興で歌作れちゃうくらい」
「ハハ、や、ごめん超テキトーに言っただけなんだけど」

「・・・バカップルですね(ボソッ)」
「あさ美ちゃん何か言ったぁ〜?」
「いえ、何も?」
「あさ美〜カラオケ結構楽しいなあ、宝塚の歌とかないんか〜?っと」
159 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 16:19
「高橋ちゃん、アタシと一緒にコレ歌わない?」
「コレですかぁ?まぁ歌えなくもないです多分・・・」
「じゃ、入れるね〜♪」

梨華ちゃんと愛ちゃんでウインクメドレーを歌った
よく歌知ってるなぁとか梨華ちゃんが更にキショイとか思ったけど
結構聴かせてくれた・・・愛ちゃんって何気になんでもこなすなぁたまにボケてるけど。
こういうコが亜弥ちゃんの側にいると紺ちゃんもいるし
安心して任せておけるな〜ハッ!あいぼんとのんちゃんに感化されませんよーに


〜ジャン♪
「梨華ちゃんと愛ちゃん合ってたよ!カッケー!!梨華ちゃんはキショカッケー!!」
「だから何でいちいち「キショ」をつけるのよ!?」


「「「「梨華ちゃんだからじゃない?」」」」

「・・・いっせいにツッコミはやめてほしいわ(泣」
「いしかーさん楽しかったわ、また一緒に歌うやざ!」
「愛ちゃん・・・良いコだわ〜!!!!」
「うわ、キショ!!あ、スンマセン反射的に・・・」

一般的に見て梨華ちゃんは可愛いけど言動とか行動とかキショイんだよね
加えて梨華ちゃんも異常なピンク好き、そんなにピンクっていいか?
160 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 16:32
その後も皆で歌いまくって帰った
結構暗くなっていて家に帰るまでには月が見えてた

今夜は少し欠けてるなぁ・・・
だけど月は満ちては欠けるモノだからね

欠けてる月も好きだよ
美貴は家の前で1回空を仰いでから家に入った

「ただいま〜」
「美貴?アンタ遅くなるときは一応連絡しなさいよ」
「あ、ごめん今日帰りに友達とカラオケ行って」
「別に遅くなってもアンタのことだから何もないとは思ってるけどね」
「へ〜美貴って結構信用あるね〜」
「いや何が起きてもアンタなら大丈夫そうで、親としては嬉しいことだけど」
「ねぇ「いや」って今否定したよね・・・結局は信用はないのね」
「当たり前じゃない、末っ子だからって皆して甘やかしたのがいけなかったのかねぇ?
自由奔放な性格で面白そうなことには飛び込んで行って・・・」

「美貴これでも頼りにされてるよ?(多分)」
「どうでもいいわよ、早く着替えてらっしゃい」
「は〜い」

末っ子なんだから末っ子気質なのはしょうがないじゃん
小さく心の中で呟く
161 名前:ピート 投稿日:2006/03/11(土) 18:24
更新お疲れ様です!!
ミキティ一応親に信用してもらってるんですねぇ〜w
俺なんか全然信用してもらえてないですよww
162 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/11(土) 19:35
>ピートさん

ありがとうございます、まったり更新してます。
ミキティ信用されてないっぽいですよw
実際どうだか分りませんが・・・orz
163 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 19:48
IN THE MOON

「ん〜、仕事もとりあえず片したな・・・書類見てサインするだけだが疲れるな
さすがに向うの世界に行ってた間にたまってたのを1回で片すのはキツイな」

「王子さま、こちら今日の分の書類持って参りました」


・・・さっき終わらせたと思ったのに、しかもスゲー量じゃね?
「じいや、毎日こんな量だったっけか?」
「いえ、今日はいつもより多いですね・・・向うの星が今、温暖化とかで」
「月に関係あるのか?」
「特に影響はないといえばないですが」
「じゃあ、書類こんなに提出してくるなよ・・・」

「色々と細かい点もありますので、もしかしたら影響を食うかもと思ってる方々もいますし」
「ふーん、実際のところ影響はないと思うが・・・仕事が増えるのはちょっとな」
「しょうがないじゃないですか」
「たまに向うの方々は月にやってきたり衛星とかもその辺に沢山あるのですし」
「まーな、ハァわかったチャッチャと終わらせて水晶玉でも見ようぜ」
「そうしてくださると私も助かります、ハルヒも見れますし」
164 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/11(土) 19:57
Miki Side

「さーみしーくないよ〜さみしーくなんかないよ〜♪・・・か」

今夜も部屋の窓から月を見ながら一人呟く
卒業したら亜弥ちゃんとこへ美貴は行くんだよね
・・・あ、お母さんに話すの忘れてた
別に今言わなくてもいいか、まだちょっと早いし
もしかしたら予定変わるかもだし
予定は未定だよ、うん
ま、ぶっちゃけ話すのがメンドイだけだけど

そうだ!今度亜弥ちゃんウチに連れて来て亜弥ちゃんに説明させよう
多分反対とかしないと思うけど、ウチの家族ってみんな亜弥ちゃんを
気に入ってるから・・・母さんもOKだすっしょ♪
美貴あったまいい〜、まだまだ先の話だけどね
165 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/12(日) 04:06
美貴は暗い中、ベランダの階段を一気に駆け上る
2階建ての家だから景色なんて見えるモンじゃない
だけどこのテッペンから観える月を独り占めなんて思って見上げる


夜空を――


月の光を浴びると美貴の中に力が溢れる気がするんだよね
気のせいかもしれないけど・・・
あ、雲が月を隠したと思ったら突然のスコール
結局美貴は上ってすぐに自分の部屋へと走り降りた

    チェッ、ついてないなぁ

こんなときに限って雨なんか降らないでよ、ウッザイよ
今日はもう寝よう・・・

レイン レイン レイン ――ザーーーッ

美貴は雨音を聴きながら眠りについた
166 名前:ピート 投稿日:2006/03/12(日) 09:58
ミキティ、亜弥ちゃんと一緒に住めたらいいですね!!
確かに、というかなんとなくですが、ミキティの家族みんな、
亜弥ちゃんのこと気に入ってそうですね!!
167 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/12(日) 19:49
>ピートさん

亜弥ちゃんにがんばってもらいます。
ミキティは亜弥ちゃんにはやっぱり甘えてます。
フェイドアウトしつつ更新します。
168 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/12(日) 20:05
〜ある日の学校〜

「梨華ちゃん、進路どうするの?・・・留学とか?」
「え〜今さらもう留学はしないわよ、アタシは日本が好きなんだから」
「そっかぁ、でもたまに美貴向うの生活が懐かしくなるけどね」
「アタシは懐かしいこともあるけど今の方が楽しいわ」
「・・・その辺は同感だね」

「ちょっと、そこ二人!何の話してんの?向うの生活って??」
「美貴達の小学校んときの話」
「んあ〜、確か二人は小学校の頃アメリカ?で暮らしてたんだよね」
「そう、そこのインターナショナルスクールで梨華ちゃんと会ってさー」
「梨華ちゃん、どんなコだった?」
「よしこ、ちょっと食いつき過ぎ」

「アタシは別に普通のコだったわよ?」
「美貴が親の仕事の都合で小学校上がってすぐあっち行って
そこで梨華ちゃんに初めて会ったんだよね」
「美貴ちゃんがクラスに来たときは同じ日本人のコが来て嬉しかった
アタシは生まれは神奈川だけどすぐハワイに行って、あのときは引越したばかりだったから」

「え!梨華ちゃんってハワイにいたの!?」
「そうよ・・・って何よ皆、だから黒いんだとか目で言わないでよ、ちょっと!!」

・・・だって普通にそう思っちゃうよ梨華ちゃんが黒い理由(笑
169 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/12(日) 20:14
「梨華ちゃんの第一印象は・・・ハーフかクウォーター?って感じ(笑」
「美貴ちゃん、アタシが黒かったっていいたいのね・・・」
「そういえばあの頃に比べると梨華ちゃん白くはないけど真っ黒じゃないよ」
「美貴ちゃん、あまり嬉しくないフォローをありがとう(泣」

「「(梨華ちゃんってもっと黒かったんだ・・・)」」

「可愛いコと思ったよ、ただ肌と同じく性格も暗いというか・・・ね」
「あれは、アタシ人見知りするから・・・」
「すっごいネガティブで今もそうじゃん?だから呪文のように
ポジティブって呟いて・・・美貴はそれがたまに怖かったかな(笑」
「今ではすっかりポジティブ梨華よ!!」

「「「いや、そうでもない」」」

「なんで3人同時にツッコむのよ!イジメよ!!」
「いつも通りのことじゃん、何を今さら」
170 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/12(日) 20:24
「それでさ・・・」

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・

「ねぇ、日本から来たの?アタシ、梨華っていうの」
「・・・そうだよ、北海道ってとこから来たのアタシは美貴だよ」
「北海道って寒いとこだっけ?」
「うん、ねぇ梨華ちゃんって日本人なの?」
「・・・そうだけど、生まれてすぐこっちの国に来たから
日本のことはあまり知らないの」
「ふ〜ん、そうなんだ・・・あ、美貴もう行かなきゃ」
「じゃあ、また明日ね美貴ちゃんバイバイ」
「バイバイ」

その後ネガティブな梨華の面倒を見つつ、なんだかんだで仲良くやってきた
171 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/12(日) 21:34
「・・・ってなカンジで中学に上がる頃に美貴が日本に帰国したら」
「アタシも同じようなタイビングで帰国して」
「でこっちのアメリカンスクールでまた出会ったんだけど、ね〜?」
「うん、そうこっちのスクールに転入したのはいいんだけどアタシには合わなくて」
「美貴はどっちかってゆーと、こっちの中学に行きたかったから」
「二人して公立中に転校したんだけど日本語の会話がまだ不安定で」
「そうなんだよね、それで一つ下の学年から通うことになったんだよね」

「そういえば、生まれた年は同じだけど・・・梨華ちゃんって早生まれだね」
「んあ、よしこミキティも早生まれだよ」
「あー、そうだね美貴はもう普通なカンジがしてたから気にならなかったけど」
「そうよ、アタシと美貴ちゃんは学年で言えば本来なら
よっすぃとごっちんより1つ上になるのよ」

「よしざーは今の今まで気づかなかった・・・」
「へ?ごとーは知ってたけど聞くのも面倒だったから、
それに生まれ年は同じだしさ〜、1歳くらいねぇ」
172 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/12(日) 21:54
「そーだよ、それに美貴とよっちゃんは2ヶ月も変わらないじゃん」
「この中で梨華ちゃんが1番お姉さんってのが、よしざー的には微妙」
「んあ、ミキティならまだ分るっていうか納得できるんだけどね〜」
「ちょっとちょっと!それ、ごっちんには言われたくないわよ!!」

「まあまあ梨華ちゃん、中学は微妙だったけど高校は楽しいんだからさ」
「そうね・・・っていうか柴ちゃんもアタシ達と同い年よ」
「そうそう!柴ちゃんとはこっちのアメリカンスクールで出会ったからね」
「柴ちゃんは優しくて良き友って感じかしら」

「あー、柴ちゃんは「お姉さん」って感じするかも」
「んあ、でも一つしか違わないから別にいいんじゃない?」
「ごっちんがそういう風に言ってくれると美貴嬉しいよ」
「そうね一つ上ってだけで一線引かれるのもイヤだし・・・」
「梨華ちゃん今さらウチらがそんなことで一線引く訳ないじゃん」
「そーだよ、でも梨華ちゃんミキティの態度のでかさは昔からなの?」

「ごっちんの方が充分態度でかいと思うわよ?・・・美貴ちゃんは中学のとき
1番荒れてたかも高校入学したときもどこかすさんでたし」
「ごっちん・・・梨華ちゃんの言う通り、ごっちんが態度のでかさNo.1だよ
美貴は別に元々目つきが鋭いだけだし、梨華ちゃんもすさんでたとかヒドイよ」

「よしざーはミキティが松浦に会って大分変わったと思うんだけど」
「んあ、そだねそれが1番のポイントだね確かに昔のミキティは・・・ごめん覚えてないや」
「亜弥ちゃん〜?そっかなー・・・まぁ、3年間同じクラスのよっすぃが言うならそうかもね」
173 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/12(日) 23:45
女子高で凄い人気があるよっちゃん、確かに顔も整って身長も高くて
それでいて寄ってくるコ達にはもちろん他のコにも色々フェミニストだから
モテて当然なんだろうけど、美貴は何で本命の梨華ちゃんとさっさとくっつかないか
それが気になるんだけども?最近は「ハーレム作りたい」などアホなこと言うし

梨華ちゃんは梨華ちゃんでよっちゃんのこと好きだと思うんだけど
だって梨華ちゃんの態度とかバレバレだし、それはよっちゃんも同じだけど
柴ちゃんが前に「梨華ちゃんから相談ってかグチがね〜」とか聞いたし
どっちかとっとと告っちゃえばいいのにネガティブとヘタレなカップルとか
早く見たい気がするけど実際くっついたらウザそうだな
・・・当分は今の関係が美貴としては好ましいかなー。

そういえば、ごっちんも結構人気あるのにそういう相手がいないなー
女子高だから別にいなくてもいいんだけどさぁ
なんか好きになったらごっちんって何するか分んないな
普段が何するか分らんし、普通なことあまりしないしなぁ
一部では「眠り姫」とか言われてるらしいけども・・・姫ってガラか?

多分かめはめ波くらいは出せるよ、そんなヤツが「姫」とか美貴は認めないね
174 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/13(月) 00:01
「んあ〜?ミキティ今、ひどいこと考えてなかった?」
「え?な、何言ってんの〜ごっちん、ちょっと昔の梨華ちゃんとの
アメリカンな時代の頃を振り返ってただけだよ、
美貴が肉好きなったのは向うにいたときからだな〜とか(汗」
「そぉ?なんか今ごとーのこと考えてた気がしたんだけど・・・」
「ごっちんのこと〜いやいや別に考えてないから!ってか進路どうすんの?」

「んー、そのまま付属に行ってもいんだけど実家の店の手伝いもあるし
親は行けって言ってんだけど・・・行くなら学部決めなきゃだし・・・」
「よっちゃんは?」
「よしざーはそのまま付属。スポーツ推薦で行けるから」
「いいね〜美貴も推薦狙ってるから」
「美貴ちゃんも付属なの?」
「そだよ、梨華ちゃんは?」
「アタシも付属で柴ちゃんと同じ文学部」

「な〜んだ、じゃ卒業しても同じクラスではないけど皆一緒か(笑」
「んあ、他のトコも勧められたけど、ごとーは近い方がいいし」
「ごっちん、理由が近いからってごっちんらしいなぁ、高校のすぐ隣だからね」
「アタシは皆と同じで嬉しいなぁ、ごっちんも一応進路決めてたのね」
「ごとーはアレだよ脳ある鷹は爪を隠せってヤツだよ」

・・・
「やっぱり、ごっちんって意味わかんない」

美貴の友達は本当に濃いなぁ〜と思う、最近ジワジワと。
175 名前:konkon 投稿日:2006/03/13(月) 01:02
ごっちんのキャラが大好きですw
なるほど、だから梨華ちゃんは黒く(ry
176 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/13(月) 06:11
>konkonさま

どうもありがとうございます、ごっちんは摩訶不思議キャラです。
作者の意思を無視して暴走しまくりです・・・orz
そうそう!そうなんですだから梨華ちゃんは黒く(ry
177 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/13(月) 07:18
「亜弥ちゃ〜ん♪」
「何、みきたん?なんかいつもより機嫌がいいね」
「あのさ〜今度美貴んチ来て、一緒に住む話してくれないかな〜」
「え、何で?」
「美貴一人だと最初にお母さんからツッコミが入ると思うし下手したらダメとか・・・」
「ふっ、みきたんそんなこと?」
「え?」
「分った!アタシに任せて菓子折り持って
『アタシにみきたんを下さい』って言うから!!」

・・・亜弥ちゃん、誰もそこまで言えとは言ってないよ?

「なんか、たんを嫁に下さいって感じだね♪」
「え!?何言ってんの?ってか美貴が嫁なの?」
「お婿さんの方がいいかな?」
「・・・もーどーでもいいや、亜弥ちゃんのやりたい様にやってよ」
「うん!」
「もうすぐ推薦の決定があるからそれ決まってからでいい?」
「もちろんだよ!たんなら確実だと思うけど、決定してからね♪」

「おーい、そこのバカップル何の話?」
「あ、吉澤さん、アタシとみきたんの愛の巣大作戦の話です」
「何それ・・・?」
「とりあえず今はシークレットで、本決まりしたらみきたんから聞いて下さい♪」
「よっちゃん、バカップルとか言わないでよ。それにアタシからしたら
梨華ちゃんとよっちゃんのが・・・」

「ああーーーー!そう、よく分んないけど作戦?頑張ってね!!」

よっちゃん・・・そんな大声でかき消さなくても、まぁ認めたくないよね本命がアレだし
178 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/13(月) 07:42
Aya’s Class

「なんや、そしたら藤本さん卒業したら一緒に住むんか〜」
「うん♪ニャハハハ・・・卒業しちゃうのは淋しいけどね一緒にムフフ」
「亜弥ちゃん達は本当にバカップルですね」
「え、何?あさ美ちゃん??」
「いえ、お二人は本当に仲がよろしくて・・・羨ましいなと」
「そ〜お?うん、本当に仲良いんだよ〜たまに、たんがシャイなんだけど〜♪」
「そうですか・・・(チッ!このバカッポーが)」
「あさ美・・・なんだか雰囲気が怖いやざ・・・」

「え、愛ちゃん・・・そうですか?」
「あさ美はいつも穏やかやから、本気で怒ったら怖そうやのぉ」
「私はそんな、怒ることは・・・あまりないですね(ムカつくことはありますが)」
「あ〜、確かに普段温厚なあさ美ちゃんが怒るとどうなるんだろね?」
「そうですね、時と場合によりけりじゃないでしょうか・・・」

「あさ美、余計怖くなるよーなこと言わんでや・・・」
「私は怒りに体力を費やすよりかは美味しい食べ物の発掘に矛先を向けますよ」
「ニャハハハ♪それって、あさ美ちゃんらしいね!」
「・・・フフフ、そうでしょう?」

亜弥ちゃん嫌いじゃないんですよ?ただノロケ過ぎでちょっと私としたことがイラッと・・・
179 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/13(月) 09:22
「でも、高校に上がってから藤本さんと仲良くなるまで亜弥ちゃん凄かったやざ」
「そうですねぇ、私と愛ちゃんは中等部から持ち上がりだったから」
「藤本さん=怖い先輩ってイメージが強かったやわ〜」

「そう?アタシは見つけた瞬間にはもう走り出してたからね」
「あーしはこのコ、怖いもん知らずやわ〜と思ってたで」
「物凄いアタックでしたもんねぇ・・・」
「一期一会ってあるじゃん、ここで会ったが百年めって感じ?ニャハハハ♪」

「亜弥ちゃん意味が分りませんが意気込みは感じられます」
「せやなぁ、藤本さんも亜弥ちゃんと会ってから雰囲気変わったしな〜」
「元々みきたんは優しい人だよ、ただ目つきが鋭くてつっけんどんなだけで」

「一目惚れですか?」
「ん〜、そうでもないんだけど・・・みきたんは覚えてなけど昔に逢ってるの」
「その話、初めて聞いたやざ!」
「いつか、言おうと思うけどその前にみきたんから思い出してほしいんだ」

「昔っていつですか?」
「ん〜内緒・・・って言いたいとこだけどみきたんには言わないでよ?
アタシが4才のとき・・・絶対向うは覚えてないよ(笑」
180 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/13(月) 09:34
「・・・4才ですか?」
「うん、これ以上は聞かないでね〜♪」
「でも亜弥ちゃんもよく覚えてたやざ・・・」
「まぁ、ね。ちょっとアタシには忘れられない思い出だからさ」

「藤本さんも高校から入学でしたよね」
「うん、アタシも一人暮らしとかしたくて兵庫から出てきて高校から入学」
「藤本さん追っかけて来たん?」
「それは違うよ、本当に偶然。見つけたときはビックリしたもん。
だからコレはこの出逢いは運命なんだって思って即行動ってカンジ?」

「約10年振りの再会ですか、確かに運命を感じますね」
「でしょ?だから、たんとはズーッと一緒にいたいんだ♪」
「なんかええのぉ〜、あーしも運命の出逢いしたいわ」
「愛ちゃんは可愛いですし、その内あるんじゃないでしょうか(かなり天然ボケですが)」
「あさ美ありがとーなぁ、でもあーしは歌に燃えとるから今はええわ」

「・・・そうですか愛ちゃんの歌、私好きですよ」
「アリガトな〜照れるわぁ〜(笑」
181 名前:ピート 投稿日:2006/03/13(月) 18:25
亜弥ちゃんミキティが初めて会ったのが4歳のころじゃ、
ミキティ忘れてるのも無理ないかw
182 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/13(月) 19:06
>ピートさま

ちょっと亜弥ちゃんの記憶力が俄然強めですね〜w
ミキティは当時5〜6歳・・・覚えてないでしょう(爆
183 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/13(月) 21:18
アタシの・・・みきたんへの想い


   まだ曖昧な関係にしてたいキモチ

   だけどくっついて離れられない

   正直過ぎたら泣いちゃうし

   アタシ どうしてこんなに High Tension?

   あっけらかんと I Love You

   言っちゃってから LOVE Me Do?

   ・・・痛いくらいの恋してる

   いつも素顔を見せてるけど もっと素直に飛び込みたい

   アタシの心は みきたんで 溢れてる
184 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/13(月) 21:24
   スキって言ってるじゃん

   キスって待ってるじゃん

   いつって訊いてるじゃん

   
   シャイなアナタはいつも それをかわすの


   アタシは攻めて攻めて また追いかける

   アナタは少しすまして きどって


    でも嫉妬も喧嘩も愛情で

   どうでもいいほどアナタがスキで




   なんだかずっと I Love You...
185 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/13(月) 21:39
アタシがみきたんを見つけたのは実家から離れて高校から一人暮らしを
始めて、1週間が過ぎた頃だった・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


同じクラスで仲良くなった、訛りが特徴的な高橋愛ちゃん。
愛ちゃんは中等部から持ち上がりで入ったから高等部の中も
割と詳しくて案内してもらってたんだよね。

そしたらアタシは・・・目を奪われてしまった


校舎の中庭のところで空を見上げてて・・・少しダルそうな印象を受けた


「亜弥ちゃん、あの人、1コ上の藤本先輩やざ」
「ふじもと・・・先輩」
「噂では中学の頃、相当悪かったらしくてケンカとか色々・・・
高等部に去年入学してきて皆からはかなり怖がられとる」
「怖い・・・かなぁ?」
「藤本先輩と目が合っただけで謝るコもいっぱいおるんやで?」
「そう・・なの?アタシは怖くないけど」
186 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/13(月) 21:49
「亜弥ちゃんは、近くで見たことないからや・・・あーしは怖くて近寄らんけど」
「・・・ふじもと、何ていうの?」
「藤本美貴」
「ふじもと、み・・・き・・・」


アタシの中で何かがハジケた


「ふじもとみき!」
「あ、あ、あ、あ、亜弥ちゃん〜!!なん大声出してん!?」


――――――――自分の名前を大声で呼ばれて、その藤本美貴はこっちを見た

「・・・美貴に何か用?」

言われたよりも全然怖くはない目つきは鋭いけど

「アタシ松浦亜弥ってゆーんですよ」
「ふーん・・・あっそ、それだけ?美貴もう行くね」
187 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/13(月) 22:04
冷たい視線で、冷たい態度でさっさと行ってしまう

「あの・・・アタシ、藤本美貴さんがスキです」

「「はぁっ!?」」
藤本美貴と愛ちゃんの声がハモッた

「アンタいきなり何言ってんの?超ビックリしたんだけど」
「だから藤本美貴さんがスキですって・・・」
「ってか何でフルネームで呼びまくるの?」
「・・・ダメですか?」
「ダメとかそういうんじゃなくって・・・メンドウはごめんだよ」

そう言って走って行ってしまった
別に、同じ学校なんだから会いたければ会いに行けるし

「・・・亜弥ちゃん、いきなりな告白やな〜!あーしはビックリしまくってん!!」
「告白?あー、でも逃げられちゃったからまた今度挑戦するよ」

・・・亜弥ちゃんってチャレンジャーやざ!
188 名前:ピート 投稿日:2006/03/13(月) 22:23
あ・・・亜弥ちゃんきみはなんて、
怖いもの知らず&チャレンジャー+ストレートなんだ・・・!!
すごいよ!!
189 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/13(月) 23:54
>ピートさま

亜弥ちゃん直球です想いのままにです。
ミキティは逃げました、確かにメンドウそうです(ry
190 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 00:00
中庭から走り去りながら美貴は

「変なコ・・・まぁ、可愛かったけど」

そこまで亜弥の印象は悪くないようだった


「・・・でも、もう会わないだろうな」
ポツリと呟く


その後に亜弥は美貴のもとに来るのだが・・・
そんなこと今の時点で美貴は知らない
告白なのかもよく考えると微妙だ「スキです」としか言われてないのだから
「付き合って」とかではない・・・


女子高だから女同士もあるんだろうけど、美貴が告白されるとはね。
美貴は自嘲気味に呟いて走った

・・・おもしろそうなコではあったかな?
191 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 00:02
そんなこと考えてる間に腐れ縁の梨華がいた

「美貴ちゃん、昔みたいに絡んでたの?しかも下級生に」

「はぁ?美貴は絡まれたことはあっても絡んだことはないけど?」

「そう、危ないことしないならアタシはそれでいいと思うわ・・・(今は)」
192 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 00:40
「危ないこと?しないよ、何言ってんの」
「中学時代に先生殴ったり、他校の生徒とよく喧嘩してたくせに」
「若かったんだよ♪大体、美貴が殴った先生って梨華ちゃんにしょっちゅう
触ってきてセクハラ教師だったじゃん、美貴が止めたら向うから殴ろうとしたし
正当防衛もいいとこだと思うんだけどね」

「そのことは助かったと思ってるけどもう・・・」
「分ってるよ、喧嘩でしょ?しないよ、美貴もいつまでもガキじゃないし」
「だと、いいけどね」
「いつも一緒の柴ちゃんは珍しく一緒じゃないんだね」
「あ〜、たまには別々のときだってあるわよ」

「・・・ふ〜ん、じゃ美貴行くね」

また美貴は走る

「も〜、高校に上がって少しは大人しくなったと思ったのに・・・ハァ」
梨華は美貴と学校で過ごしていた時間が多いだけ周囲の噂に多少の尾ひれがついてる
ことを知っている、でも実際の美貴は誤解されがちだがサバサバしてて
弱気になった梨華を支えてくれたり、気遣いができる人だと思う。

ただ、スゴク気まぐれで・・・向こう見ずな性格は側で見てると危なっかしい
193 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 00:50
〜美貴が去った後〜

「愛ちゃん、藤本美貴さんって2年・・・クラスとか知ってる?」
「・・・亜弥ちゃんは本当に積極的やざ、あーしの友達でそういうことに
詳しいコがおるから、そのコに聞けばすぐに分ると思うわ」
「お〜♪さっすが持ち上がり組!さっそく聞きに行こうー♪♪」

「え?今すぐかいな、隣のクラスじゃけ会いにいこか」
「うん!」

・・・・・・・・・・

「あさ美〜、ちょぉ今ええか?」
「どうしたんですか?愛ちゃん」
「あさ美ちゃんですか?アタシ松浦亜弥、ヨロシクね」
「松浦さん、入学して間もないのに結構人気がありますよ中・高等部で」

「ほぇ!?」
「亜弥ちゃん可愛いやざ、人気あると思っとったわ〜」
「そんなこと言ってる愛ちゃんも地味に人気あるんですが・・・」

「えぇっ!?そうなん??意外やわ〜」
194 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 01:03
「それで私、紺野あさ美に何を聞きに来たんでしょうか?」
「藤本先輩のクラスとかって分る?」

「藤本先輩ってあの藤本さんですか、2年A組です」
「やっぱり、あさ美は情報通やの」
「藤本さんも人気ありますからね、色々耳に入って来るんですよ」

「へぇ〜、怖がられてるだけじゃないんだぁ。綺麗な顔の作りしてるもんね
よぉっし!!A組ね、ここは速攻で奇襲かけた方がいいね授業終わったら行って来る」
「亜弥ちゃんって突き進むタイプやなー、あーしもついてって様子みよーかな」

「松浦さんは藤本さんが・・・」
「亜弥でいいよ、アタシもあさ美ちゃんって呼ぶから」
「はぁ、話を聞いてると藤本さんにアタックするようですね」

「もうすでに、さっきしたんだけど逃げられちゃって(笑」
「え?」
「あさ美にも見せたかったやざ、亜弥ちゃんのいきなりの告白」

・・・思ったよりも松浦亜弥さんは面白い方ですね
只の美少女と認識してましたが、甘かったみたいですね。
195 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 17:19
そんな風に亜弥のことを分析してたら背後から・・・

「あさ美ちゃ〜ん!部活は天文部続けるのれすか〜?」
「そのつもりですが、のんちゃんはバレー部?」
「う〜ん、そのつもりなんれすけど今年からフットサル部できたじゃないれすか」
「できましたね」
「よっすぃがやりたがってて・・・のんも興味があるのれす」
「はぁ・・・そうですか」

「あ!愛ちゃんだ〜、久しぶり〜へへへ〜♪」
「のんちゃん隣のクラスやざ、全然久しぶりでもないわ(笑」

その後ろから「のんちゃん」と同じような感じのコが・・・
「なんや、愛ちゃんもこっちのクラス遊びに来とったん?」
「あいぼんやん、あさ美にちょいと聞きたい事があってな〜」

この関西弁のコは見覚えが・・・
「あ、加護さん?」
「ん?なんや松浦さんも一緒かいな、ウチんことは『あいぼん』でええよ」
196 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 17:31
「のんも〜!のんでいいれすよ!!」

と言って、あさ美ちゃんのクラスの舌ったらずなコは八重歯をみせてヘラッと笑った

「あんなぁ、のん・・・一応自分の名前言えや」
「アタシのことも名前で呼んで?えっとのんちゃん、アタシは松浦亜弥よろしくね」
「へいっ!のんは辻希美なのれす!!」

「亜弥ちゃんな、ウチんこともよろしゅーな同じクラスやろ?」
「うん、ありがとうネあいぼん♪」

「あ・・・そういやのんちゃんの先輩って藤本先輩と同じクラスって前言ってたやざ」
「よっすぃれすか?あの目つき悪い藤本さんとお友達れすよ
少し前にお話しましたが噂されるほど怖くないれすよ?」

「のんちゃん!それでそれで!!他にどんな印象受けた!?」
「亜弥ちゃん怖いのれす・・・のんはよっすぃと藤本さんのやり取り
を見てるだけな感じで会話はほとんどしてないれす、ただ・・・」

「「「「ただ・・・?」」」」
197 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 17:42
「二人の掛け合いは絶妙で、見てて面白い漫才れしたねぇ〜(遠い目)」

「藤本先輩そんなおもろいキャラなんかい!?」
「のんちゃん、そういう話は私にもすぐ教えてね(情報、情報・・・)」
「なんや、怖がってたんはあーしだけかいな」

「ちなみに藤本さんがよっすぃにツッコミしまくってたれす、あと
藤本さんと一緒にいる黒い人がごっちんに「キショッ」って言われてたれす」

「黒い人・・・十中八九、石川先輩でしょうね」

ガタッ

「いつも一緒にいる石川?」

「あ、亜弥ちゃん目つきが変わってるやざ・・・」
「なんや?なんやねん何かその黒い人となんかあるんか!?」
「亜弥ちゃん怖いれす!藤本さんのが全然怖くないれすよ!!」

ポソッ
「・・・ジェラシーってヤツでしょう、黙って見ておきましょう」
198 名前:ピート 投稿日:2006/03/14(火) 18:28
亜弥ちゃんのミキティジェラシーは、怖いですね・・・
199 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 21:30
「その石川のこと、あさ美ちゃん・・・知ってる?」
「藤本さんの側にいますね、昔からの友達らしいですよ
石川先輩も高等部からの入学ですので、そんなに詳しくは私も知りません」

「なんや、なんで急に先輩達の話題なん?藤本先輩となんかあったんか?」
「あいぼん、とりあえずは打倒・石川で行くわ!」
「はぁ?亜弥ちゃん意味分らんでしかし!!」

「アタシは必ず、藤本美貴を振り向かせる・・・今度会ったら逃がさない!」

「なーんや、藤本先輩が好きなんかぁ、でも先輩怖がられつつも
人気あるで。・・・まぁ、ゆうても亜弥ちゃんみたいに直球なんは見たことないけどな」
「あさ美と同じこと、あいぼん言うわ〜あーしには人気あったことが驚きやざ」
「愛ちゃん、藤本先輩はよっすぃやごっちんといるとよく笑うれすよ?
周りが騒ぐほど怖い人ではないのれす」

「のんちゃん、「よっすぃ」と「ごっちん」って・・・?」
「亜弥ちゃんは知らないれすか、えっとれすね男前なのがよっすぃで
いつも眠そうで「んあー」って言ってるのがごっちんれすよ」
「吉澤先輩と後藤先輩な〜、亜弥ちゃんこの二人の人気がまた凄いやざ」
「あと、よっすぃはのんの部活での先輩でもあるのれす」

「藤本美貴さんも部活やってるの?」
「私の情報ですと運動神経は抜群に良いのですが部活にはどこにも入ってません」

「敵はとりあえず石川ね、残りの二人はただの友達って感じかな?」

え?亜弥ちゃん、敵なの?しかも呼び捨てなのね・・・

「・・・そ、そろそろ教室戻ろや、愛ちゃん亜弥ちゃん、もう鐘鳴るで?」
「やざ、亜弥ちゃん行こう」
「うん、じゃ〜ね♪あさ美ちゃん、のんちゃんまたね!」

「向うのクラスは天然と暴走がいるみたいで、あいぼん頑張って下さい」
「なんれすか?『天然と暴走』って?」
「いえ、なんでもないですよ、のんちゃん。(こっちは天然癒し?系で良かった・・・)」
200 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 21:44
「愛ちゃん・・・亜弥ちゃんの後ろに炎が見えるんやけど」
「藤本先輩に出会ってからずーっと燃えまくりやざ・・・」

「二人とも〜早く〜♪」

・・・

「なんや近くにおるからイヤでも巻き込まれそやな・・・」
「あいぼん、あーしもそれは思うわ・・・不安やな〜」

「それにしてもあさ美ちゃんとのんちゃんは訛ってなかったけど・・・」
「ウチは関西出身やねん、小6でこっち越してきたんやけど関西弁はぬけんな」
「あーしは出身は福井やざ、これでも訛りなくなったと思ってたんやけど・・・」

「愛ちゃん始めて会ったときから、全く変わってへんで」
「福井なんだ〜、アタシは兵庫出身だけど訛り出ないなぁ」
「亜弥ちゃん兵庫なん?ウチ奈良やで、ほんま訛ってへんなぁ」

「あーしらのクラスは地方出身が多いのぉ♪」
「愛ちゃん楽しそうやな・・・」
「亜弥ちゃんの訛りも聴きたいやざ!」

「んー、そのへんはあえてのシークレットで」
201 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/14(火) 21:47
>ピートさま

亜弥ちゃんの恋の炎が燃えまくっております。
みきたんの近くにいる者はとりあえず敵です、特に石川(ry
202 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/14(火) 23:50
〜放課後 IN 亜弥ちゃん、恋の炎で燃えまくり〜

『2―A』ここだぁっ!
覗いて見る・・・ターゲット発見、窓際の1番後ろの席

「亜弥ちゃん、ストーカーっぽいやざ、もう授業終わってるで話に・・・て早っ!!」

気づけば上級生のクラスに侵入してる亜弥がいた。

「藤本美貴さん♪」
「・・・何アンタ?」
「今日会ったじゃないですか中庭で松浦亜弥ですよ♪」
「いや、ってかさ何でウチのクラスにいるわけ?」
「藤本美貴さんに会いに来たんですよぉ♪」
「何が目的?」
「『藤本美貴』さんが目的ですけど、言ったじゃにですか好きって」

「そーいや言ってたね、本気だったんだ・・・」
「アタシは冗談で言いませんよ?」
「それはそれで困るんだけど・・・その前にフルネームで呼ばないでよ」
「え〜、じゃ何て呼んでほしいですか?」

「あのさ別に美貴アンタとつき合うとか言ってないし、友達でもないし?好きに呼べばいいじゃん」
203 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 00:00
「ミキティ何このコ?可愛いじゃんミキティのファン?」
「んぁ、見たことない顔だね〜新入生?」

いきなり背が高くて髪が明るめな茶髪のショートカットの綺麗な顔した人と
眠たそう〜な声の少しタレ目がちだけどこちらも整った顔の人が話始めた
・・・もしかして「よっすぃ」と「ごっちん」!?

「美貴ちゃん、態度悪いわよ!ちゃんと話聞いてあげなさいよ!!」

カン高いアニメ声・・・で肌が黒い人!「石川」ぁあ!?

「・・・アナタが石川さんですか?」
「え?アタシのこと知ってるの?」
「藤本美貴さんといつも一緒だって聞いたんで・・・どういう関係ですか?」

「ミキティと梨華ちゃん!?あぁ〜、ビジュアル的にダメではないよねぇ(笑」
「ごっちん!何言ってんだよ!!ないない!何もないだろ〜この二人は!!!!」
「あっは♪よしこ必死すぎ(笑」

・・・?
204 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 02:13
「んぁ、・・・」

多分「ごっちん」て人がアタシに近づいて耳元で囁いた

「梨華ちゃんはミキティと腐れ縁なだけで、恋人とかそんなんじゃないよ
それに、よしこが梨華ちゃん狙ってるし梨華ちゃんもよしこのこと好きっぽいし・・・」
「何が言いたいんですか?」
「ごとーは・・・君、名前何だっけ?」

本日、何度自己紹介しただろう・・・

「1―Aの松浦亜弥です」
「んあ、じゃ、まっつーでいいか。だからミキティはフリーだし
今んとこ好きな人もいないみたいだからさ、頑張ってね。ちょっとひねてるけど・・・」
「ありがとうございます。ごとーさん」
「いんや〜、ミキティも前よりマシになったけど、かたくなだから
まっつーの勢いならやれそーな気するんだよね。ごとーのカンだけど」

そういって、ごとーさんはニヤッと笑った
205 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 02:23
「とりあえず石川さんはもういいです」
「え?ちょっといきなり美貴ちゃんとの関係聞いたりなんなのよ!?」
「・・・もういい、って言いましたよね?」

「(亜弥ちゃん目でお前は黙れって言っとるがな!あーしもコソコソ見てるだけやけど)」

「わかったよ松浦さんだっけ、アタシの何がいいわけ?」
「・・・直感ですかね、あとアタシのことは名前で呼んで下さい
アタシも『みきたん』って呼びますから」

はぁ〜!?

「みきたんって何?」
「好きに呼べばって言ったじゃないですか、皆からミキティって呼ばれてたんで
アタシだけ、『みきたん』って呼びます」
「みきたん・・・なんか、なんてゆーかアンタ面白いね」

ニコッ

「・・・みきたん、笑った」
「え?美貴だって笑うよ、おかしい?」
206 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 02:34
「初めて笑顔見た!初めて見たときも空を見上げてボーっとしてたし
可愛い!みきたん可愛い!!アタシ以外に可愛いと思えるなんて・・・
やっぱり、たんはアタシの特別です!!」
「ごめん、え〜っと亜弥ちゃんでいいんだっけ?「たん」て何?」
「みきたんの略です」
「美貴の名前どこにもないじゃん!!」
「アタシだけの特別な呼び方ですよ♪愛を感じません?」

「愛ねぇ。別に美貴そゆの興味ないし」
「じゃあ、アタシに興味持って下さいよ!」
「明るしし、ルックスも良いのになんで美貴なわけ?ああいうのとかいるじゃん」

ああいうのと指された吉澤。

「ミキティ、言い方が酷くない?でも松浦、よしざーに乗り換えてもいんじゃね?
ミキティの対応さっきから冷たすぎるし・・・」
「・・・よっすぃ?」
「あ、いや例え話だから、ね、梨華ちゃん(汗」

「アタシはみきたんが好きだし、想いは変わりませんよ
みきたんはアタシを見て何か感じませんか?」
207 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 02:43
「亜弥ちゃんを見て〜?」

ジーッ

「可愛いね、キライじゃないよ」
「たん!アタシ可愛い!?」
「うん、可愛いよ。でも好きってわけでもない」

「えー!何で〜!?」

「今日初めて会っていきなり好きとか言われても美貴困るよ
んっと、だからしばらく友達ってゆーかそんなんじゃダメ?」
「しばらく友達モードの後につき合うってカンジですか?
アタシ的には最初っからラブラブな方向で行きたいんですが」

「だから美貴は亜弥ちゃんとつき合うなんて言ってないし!」
「振り向かせて見せますよ!アタシに振り向いてくれますよ、みきたんなら
今日のところはこの辺で、お騒がせしました、みきたん明日ね〜♪」

「・・・明日も来るのかよ」
208 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 02:52
・・・・・・・・・
「なんかすごいキャラのコだったね、ミキティどうすんの?」
「美貴が1番悩んでるよ、何で気に入られたかわかんないし」
「んぁ、ミキティ人気あったけど正面から来たコは初だね、まっつーやるね」
「美貴ちゃんの黄昏てる姿見て惚れちゃったんじゃないの?」

「メンドクサイ・・・けど少し楽しそうかな」
「もう、無責任な考えはいい加減やめなさいよ!」
「いいじゃん梨華ちゃん、ミキティらしくて」
「そうそうミキティ、ごっちんとちょこっと踊るけどミキティも踊るっしょ?」
「ジャージに着替えるの面倒だけど、少し踊ろうかな」

「梨華ちゃんもギャラリーで来るっしょ?」
「うん」

梨華以外の3人はジャージに着替えて校舎の壁の所でストレッチ
この校舎横のスペースが踊るにはもってこいの場所なのだ
209 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 02:59
よしざーが持参したラジカセでテンポの良い曲が流れる

「この曲をさ、こう」
よしざーが振りを踊る
「こんな感じで振付けたいわけ、楽しそうじゃね?」
「んぁ〜、いんでない?ごとーはこの曲調好きだな自然に体動くよ」
「美貴はさぁ、間奏のとこで大技とか持ってきたいんだけど」
「ミキティの好きなようにやっていーよ、ソロで技出してこーよ」

「うっし!じゃあ始めるよ〜梨華ちゃんラジカセよろしく」
「は〜い、行くよ!」

〜♪

学校内でのストリートダンス?が始まった
210 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 03:14
よしざーは体格が良く足も長いので綺麗に高く上がった足は美しい
そのまま3人で同じ振りを踊る
そろえる所はキチッとそろって、そして時間差で踊るところなど見ていて気持ちがいい
間奏の手前に来ると美貴が6STEPを繰出して
そのすぐ後に派手めな技、ブレイキンでも基本的な手を床につけて
下半身は上に上がったまま回すというスワイプスをやった

そして次にごっちんが側転からバク宙をしてよっすぃのソロへと

よしざーは美貴同様6STEPを踏んだ後、手を床につけて足は広げたまま
クルクル回るこちらもブレイキンのウインドミルをかました

よしざーが回り終えかけたときには美貴とごっちんの二人で息の合った
振りを踊っていた途中からよしざーも混ざり最後に
3人同時のバク転と直後にゲットダウンでしゃがみ床に足を伸ばして終わった

「カッコイイ〜!!凄いよ3人ともアタシには絶対出来ない!!」

「「「そうだね」」」

容赦無い言葉が梨華の心に突き刺さった・・・「ひどいよ(泣」
211 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 03:26
―一方その様子をたまたま通りかかった高1軍団が観ていた

「みきたん、カッコイイー!ダンスも出来るんだぁ!!」
「なんやクルッて回りよったで!」
「よっすぃもすごいのれす、クルクル地面を回ってたれすよ!」
「こういうこともやってたんやなぁ、こんなん全然知らんかったでしかし」
「私も初めて知りましたよ、3人ともすごくダンスが上手いんですね」
「せや!ごっちんの側転からバク宙にかけての連続技も凄かったで!憧れるわ!!」

「でも校舎横でやってると人に・・・ってかアタシ達とか観たりしたけど」
「今まで、よっすぃは部活やってるイメージが強かったからほんま驚いたわ」
「・・・アレで隠れてやってるつもりなんでしょうかね?」
「でも、のん達以外は人いないれすよ?」

「目立ちたくはないけど踊りたい・・・だけど場所がなくてって所でしょうか」
「なるほど、あさ美の言う通りかもしれんのぉ先輩達ただでさえ目だっとるから」

「みきたんがカッコ良かった〜ビデオカメラに収めたいくらいだよ!」
「亜弥ちゃん、藤本先輩のことメッチャ好きやざ」
「もぉっちろ〜ん♪」
212 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 20:22
そんなキャーキャー騒ぐ高1軍団にいち早く美貴が気づく

「あ・・・またアンタ?1日に何度もよく会うね(苦笑」
「あぁ!ミキティの追っかけのコじゃん!?」

「よっすぃ!のんもいるれすよー!!」
「あ、辻〜部活どうする?よしざー的にはバレーもフットサルもやりたんだけど」
「のんも迷ってるのれす」

「辻はまだ部には入ってないじゃん?よしざーは今バレー部やってるからさ」
「二つ入部って方法もあるのれすが・・・ねぇ」
「他の部員が良く思わないだろーね当然、基本部活練習は毎日だからな」
「バレーの顧問の先生に「早く入部しろよ」って言われたのれす」
「そっかぁ、バレーも楽しいんだけどね・・・よしざーはフットサルもやりたい」
「のんもフットサル、よっすぃとやったら楽しいと思うのれす!」

「ウチはもうちょっと迷ってから入部するか決めるよ、今はダンスで発散中♪」
「そーだったんれすか、のんも覚悟決めて両立入部・・・いや、フットサルに入部するれす
のんは器用じゃないれすからね、うまく切り替える自身ないから」
213 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 20:36
「うん、一本に絞った方が辻には合ってるよ」
「んぁ、踊るの楽しいね〜」
「ごっちんカッコ良かったよ!バク宙とかできるんだね〜」
「梨華ちゃん以外なら誰でもできるって」
「ごっちん!ないない、普通の人でもいきなりできたりしないって!!」
「梨華ちゃん限定でできないって言うトコが、ごっちんらしいよね」
「んあー、そう?ミキティならアレできるでしょ?」

「・・・できなくもないけど美貴はこういうヤツとかを綺麗にキメたい」

バッ
話しながらミキティは地に手をつけて逆立ち体勢をとったかと思うと
そのまま両手をクロスさせ逆立ちのまま体をスピンさせた
クルクルクルッとバランスを失ったところで
足をつけて体勢を整えた

「う〜ん、まだイマイチ・・・バランスが難しいや」
「イヤイヤイヤ!ミキティ、カッケーよ今の!!スゲーのすんなぁ〜」
「んあ、なるほどミキティは大技系でもフロアを使ったのが好きなんだね」
「そうかも、バク宙もキライじゃないけどね・・・って」

そんな美貴をキラキラした目で見ている亜弥ちゃーん!!

「みきたんカッコ良過ぎだよ!!アタシのハートをわし掴み!!良かったらウチ来ない?」
214 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/15(水) 20:51
「ホメてくれるのはいんだけどアンタさ〜『ウチコナイ?』っていったい何を
考えてんだよ?!ってか、梨華ちゃん並に飛んでるね・・・」
「んあ?!このコそんなにイタイの?」
「ミキティ言い過ぎだって、梨華ちゃんと同じレベルじゃ可哀想だよ」
「・・・ちょっと本当になんなのよ皆して、アタシには柴ちゃんしかいないわ(泣」

「柴ちゃんもいい加減疲れてるって(笑」
「あのぉ〜アタシ、あの黒い人と似てます?」
「いや似てるとかじゃなくて・・・かっ飛んだキャラだな〜と思ってさ」
「別に普通ですけど・・・」
「普通なコが今日初めて会った先輩にいきなり「ウチコナイ?」は言わないっしょ(笑」

「はぁ・・・」
「別に明日いきなり消えるってワケでもないんだし同じ高等部だしさぁ
フツーに友達じゃダメなわけ?」
「友達で終わるくらいなら、出会わなかった方がマシ。
アタシとみきたんは絶対に特別な仲になるの!!」

「トクベツねぇ・・・美貴は面倒はごめんって言ったよね?」
「アタシって面倒ですか?」
「・・・別に、ただ面白いコだなって、今はそれだけ・・・じゃーね!」

そう言ってみきたんは初めて会ったときみたいに去って行ってしまった
違ったのは今はジャージ姿だったってことだけだけど・・・
215 名前:ピート 投稿日:2006/03/15(水) 22:09
ミキティはダンスの大技はカッコイイト思いますねぇ〜w
亜弥ちゃんは相変わらずミキティLOVEですねw
216 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/15(水) 23:58
>ピートさま

ありがとうございます。
ちょっとミキティにダンシングさせちゃいました。
亜弥ちゃんはもう止まりません・・・orz
217 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/16(木) 22:32
「面白いコって・・・みきたん、アタシに興味持たないな〜」

「・・・そう?ごとーからすると気にはなってると思うけど?」
「よしざーも同じ意見だよ、だってミキティがさ〜・・・」
「そうね気に入らないコと話すわけないわよね、あの美貴ちゃんが」

「え?そうなんですか??」
「なんや亜弥ちゃん!今日会ったばっかやし、今からやざ!!」
「そうれすね〜のんのときはよっすぃとばっか話してて、のんはそんな話さなかったれすねぇ」
「それでののが嫌われてるはないやろ」

「辻のことミキティが『よっちゃんの後輩って餌付けできそう』とか言ってたよ」
「んあ、確かに嫌ってはないでしょ餌付けしてみたいくらいなら」
「そうれすか、藤本さんに嫌われて睨まれたらのんは死んじまうれす」

「あの〜、のんちゃん?美貴ちゃんはそんな怖くないわよ」
「へいっ!ただ、もし睨まれたときのこと想定しただけれすよ♪」
「・・・のの、お前別に藤本さん怖くないやろ?」
「アハハ♪自慢れすけど一応のんも強いれすから、ぶっちゃけ怖くないれす!」

「んぁ・・・辻は無敵だよ、ごとーが言うんだ間違いない」
「アタシはまたしても逃げられた〜もう絶対、絶対振り向かせるんだから!!」
218 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/16(木) 22:42
「走る〜♪走る〜ミキティ〜♪・・・何自分のニックネーム入れて歌ってるんだろ(笑」

美貴は一人ジャージ姿で家路を爆走中だった。

「しっかし、あの亜弥ちゃんってコ面白いな〜妙にタイミングとかいいし」

タッタッタッタッ

「やっぱ明日も来るのかな〜今度はなんて言って逃げようかなっとぉ♪」

・・・・・・・・・・・・・・・
その頃〜

「あ〜!明日も逃げる気なんだろうな〜!!みきたんめ〜!!!!
まず1stアタックはHR前、で2ndアタックがお昼、3rdアタックが放課後
よし、コレだね、うんうん、見てろよ〜みきたん!ニャハハハハ♪」

一人部屋で作戦思案して高笑いな亜弥・・・怖い。
219 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/16(木) 22:54
「梨華ちゃん、ミキティって実際は亜弥ちゃんのことどう思ってると思う?」
「何でアタシに聞くのよ〜」
「んぁ、だって腐れ縁でしょ?昔のミキティの恋愛とかどうなの〜?」
「ごっちんが興味持つなんてね〜珍しい」
「あっは、そう?だって面白いじゃんミキティ楽しそうに『面倒』とか言っちゃって」
「ごっちんも思った?よしざーも!思った、アレ楽しそうに言ってたよね?」

「二人ともよく見てるじゃない、美貴ちゃんもあのコみたいに直感で生きてる
トコあるからね。本人はあまり気づいてないけど・・・」

「「けど?!」」

「多分だけど亜弥ちゃんのこと好きね・・・とは言ってもまだ会ったばかり
だし亜弥ちゃんのことアタシも知らないけど基本的に美貴ちゃんって、ホラ」

「んあ、あ〜」

「「「素直じゃないから」」」

「んあー3人同時だったね、梨華ちゃんと同じタイミング・・・キショッ!」
「ごっちん意味わかんないわよ!なんでキショなのよー!!」
「いいじゃん梨華ちゃん本当のことだから。松浦とミキティがくっつくの楽しみだね」

「くっつくと思う?」
「かけよっか?じゃ、くっつくと思う人」

「「「ハイ」」」

「賭けになんねーよ(笑」
220 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/16(木) 23:05
結局、吉澤が辻経由で高1メンバーにも賭けをしようとしたところ
ほとんどが「くっつく」という意見が出た。

『よっすぃー、亜弥ちゃんの攻めの姿勢なら藤本さんも落ちるれすよ』
「みんなそーゆーこと言ってんだ、考えること同じだね〜(苦笑」
『くっつなかいに賭けた人いるんれすか?』
「いたら大穴なんだけど、くっついてほしいし、くっつかなかった場合に
この賭けのことが二人にバレるとかなり痛いね〜。その前にいないんだけどね」

『そうれすか、のんは幸せになってくれればそれでいいれす』
「よしざーもそうだな、じゃ亜弥ちゃん応援したげてね」
『よっすぃもさりげなくミキティと会わせたりするのれす!』
「それいいかも。辻たまにはカッケーこと言うじゃん♪」

『・・・カッケーれすか?はぁ。』
「おっし、よしざーもサポートするよん♪じゃ、またね辻♪♪」

ピッ

「よっすぃーはいつもテンション↑↑なのれす、フ・・・まだ子供れすねぇ」

何故か辻が黄昏ていた・・・。
221 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/17(金) 14:14
「美貴〜!アンタまた遅刻するわよー!!」

「・・・あ?・・・母さん〜??」
美貴が時計に目をやると遅刻ギリギリな時間。

「ちょっと起こしてくれるならもうちょい早くてもいいんじゃない?」
「お母さんがずーっと今まで叫んで起こして今やっとアンタ起きたトコ!」

「そ、そう、アリガトご飯いいや!!いってきま〜す!(汗」

「全く、本当に調子のいいこね・・・誰に似たのかしら?」

・・・・・・・・・・・・・・
ダーッ
「昨日から走ってばっかだなぁ・・・ん?あの後ろ姿は・・・」
更にスピードUP
「ごっちん、おっは〜♪」
「んあ、ミキティおはよ〜ウチら遅刻しそーだね、あっは♪」
「余裕あんじゃん、美貴達の速さなら間に合うって〜♪」
「だね〜、競争する?負けたらお昼ジュースおごりで」
「OK♪教室までね〜GoGo!!」

ビュンッ!!!!!

・・・・・・
・・・・
・・・
・・
222 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/17(金) 14:28
〜その頃の亜弥〜

みきたん、アタシが待ってんのに来るの遅いんだけど?
2−Aの前で美貴の待ち伏せ中だった・・・。

「あれ〜?松浦じゃん、オハヨ朝からどしたの?」
「みきたんは・・・」
「ミキティ目当て!あいつ遅刻常連だよ〜いつも登校時間ギリだし(笑」
「えーっ!?そうなんですかぁ。アタシも時間ギリギリまでに自分とこ
戻ろうと思ってたのにぃ〜!!みきたんめ、俄然やる気出たわ・・・」

「・・・って、やる気出たのかよ(笑
まぁ、頑張ってね応援してっからさ〜♪ってそろそろ行かなきゃヤバくね?」
「あ!本当だ、もう朝狙いはやめます。それじゃ・・・」

ダダダダダダダダーッ!!!!

「「ギリッ!」」

「んあ、今のってどっちが速かった?」
「美貴も集中しすぎでよく分んないな〜・・・困ったね」

「ほぼ同時だけど、前髪の差でごっちんの勝ちかな〜♪」
「よっちゃん!マジ!?」
「おぉっし!ごとーの勝ち、お昼ジュースね〜♪」

「みきたん!おはよ〜!!」
「って、アンタなんで朝っぱらからウチのクラスに遅刻するよ?」
「みきたんに言われたくないよ〜、会えて良かった。またね♪」
「美貴に言われたくない〜?それもそうだね遅刻の常習犯に言われたくないな(苦笑」
223 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/17(金) 14:46
「松浦さ〜、ミキティ待ってたんだよ?朝から会いにきてんの
愛だねぇ〜!!かーっ!純愛だねぇ!!カッケー!!!!」
「へ、そうだったの?遅刻常習犯の美貴を待つなんて・・・やっぱ変なコ」
「んぁ、根性あるコじゃん。ミキティ良いコに好かれてんじゃん〜」

「3人ともいつも来るの遅いわよ〜!もぉ!!」
「梨華ちゃんおはよ〜」
「梨華ちゃんが来たときにいた?松浦」
「アタシより早く来て教室の前で待ってたわよ?」
「ミキティが遅刻常習犯って教えてあげなかったんだ(笑」
「え〜、あのコ、美貴ちゃん待ってたの??アタシと会ったとき思いっきり目そらされたけど」

「ブッ!・・・ククク!!梨華ちゃんは好かれてないみたいだね〜(笑」
「んあ、分らなくもないね〜」
「ちょっとちょっと、何気に皆いつもヒドイけど更にひどくない(泣」
「いいじゃん別に梨華ちゃん嫌われてはないんじゃない(イヤがられてるみたいだけど)」

「よっすぃ・・・!そうかなぁ、そうだといいけど」
「もしミキティとつき合ったら、まっつーとのW攻撃。梨華ちゃんヤバイね〜」
「ごっちん美貴はつき合うなんて言ってないし、梨華ちゃんも普通の言葉に傷つきすぎ」

「(・・・絶対イジメも入ってるわ!普通の言葉じゃないわよ・・・柴ちゃんに会いたい泣)」
「梨華ちゃんネガティブモード入っちゃったよ〜ミキティ言い過ぎ」
「んあ、いつものことだし放置でいいよミキティ。あとはよしこに任せた」
「ったく、本当に面倒なことはよしざーに押し付けんだから」
「いいじゃん、よっちゃんも満更でもないっしょ♪」
「んあ、そーだそーだ」

「・・・うるっさいよ!そこのバカ二人」
224 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/18(土) 00:58
休み時間が終わって梨華ちゃんは隣のクラスの柴ちゃんのトコに行った。

「あ〜あ、梨華ちゃん完璧イジケちゃったじゃん、今日1日ネガティブ梨華だよ?」
「普段からネガティブ梨華じゃん。その辺をフォローすんのがよっちゃんの役目ね」
「んぁ、そーだよ・・・ごとーは・・・眠ぃzzZ」

「って寝るのかよ!1時限終わったばっかだぞ?!」
「いいじゃん、いつもより起きてた方だと美貴は思う」
「確かに・・・。それよりさ松浦んこと、どーすんの?」
「ん?松浦??・・・あー、亜弥ちゃんか、どーもこーも知らないよ」
「ミキティ的にはつき合うって選択肢はないの?」
「・・・もうさぁ、オモチャにされて振り回されるのは美貴はごめんなの」

「オモチャ・・・?ミキティ、昔になんかあった?」
「・・・ここって女子高じゃん、女の子同士つき合ってもいつかは離れちゃうよ」
「よしざーだったら本当に好きなコとは離れない自信あるけど」
「よっちゃんはモテるし、かわすのも上手いもんね。美貴は・・・無理」

「よしざーも色んなコに告られたりしたけど亜弥ちゃんみたいなコはいなかったよ
あんなに真っ直ぐで迷いなくミキティに向かって正面から『好き』って言うようなコ」
「よっちゃんは誠意を持って告白してくれたコには接するよね」
「どんなカタチでも好意を持たれるのは嬉しいよ。でも・・・
よしざーは追われるよりも追いかけていたいんだよね、今の位置もそう悪くない」
225 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/18(土) 01:16
「そう?でもマニアックな外見だけ見ての梨華ちゃんファンいるらしいよ?」
「あ〜、知ってるよ・・・でも梨華ちゃんはミキティ同様相手にしてないよ」
「へ〜!以外ー!!オロオロしそうな感じなのにね(笑」

そこでカン高いアニメ声が・・・
「何の話〜?」
「あぁ〜一部でコアでマニアックな梨華ちゃんファンが存在するって話」
「アレ〜柴ちゃんじゃん、どしたの?よしざーに会いに?」
「いや、ネガティブモードのこのコが最終的に八つ当たりグチ言うのアタシだから
その辺を踏まえた上でギリギリラインでいじってあげてよ」
「柴ちゃん!そんなこと思ってたの!?・・・最後のオアシスが・・・」

「っつーかさぁ、柴ちゃんも何気に人気あるよね?」
「あ〜、アタシはもうつき合ってる人いるから・・・」
「え!?マジ??初めて聞いたー!!!」
「美貴も初耳なんだけどー!!!!」

「話したらうるさくなると思って黙ってたんだけど、やっぱうるさいね(苦笑」
「ウチの学校?よしざー達知ってる??」
「学校も学年も違うし、よっちゃんとごっちんは知らないね」

「アメリカンスクール時代で一緒だった大谷マサオって言うの」
柴ちゃんは照れながら写メを見せてくれた。
色んなカラーが入ってる銀髪でクールな顔だった。

「へぇ〜カッケー彼氏じゃん、男前!よしざーも金髪にでもしよっかなぁ♪」
「よっすぃ、一応言っておくけど女だからね」

「へ?」
226 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/18(土) 01:34
「女ぁあ!?」
「よっちゃんも人のこと言えないから・・・でも大谷さんとつき合ってたんだぁ
でも二人とも仲良かったよね、いつからつき合ってたの?」
「梨華ちゃんには言ってあったけど中2の後半くらいかな・・・ほら
ミキティが1番荒れてた頃?さすがにあの時は側に寄れなかったから(笑」
「美貴ちゃん『近づくなよオーラ』出してたよね、あの頃は
アタシも怖かったもん。」

「中学ってダッリぃの、美貴はあの軍隊的な皆同じってのがヤだったの」
「やっぱヤンキーミキティだったんだ、カッケー唯我独尊?」
「・・・よっすぃ意味わかんないよ」
「あ、柴ちゃん次の授業始まっちゃうよ〜、さっきはありがとう」
「なるべくポジティブ梨華でいてよね、じゃ(苦笑」

「で、梨華ちゃんミキティって実際どうだったの?」
「アタシは細かくは知らないけど噂に多少の尾ひれはついてるわね」
「噂って拡大するよね、美貴がどうやったら極道一つ一人で破滅させるかねぇ(笑」
「他にも色々あったわよね、ホストしてるとか・・・」
「・・・そんなのもあったね今では笑い話だけどね」
「へ〜、ミキティ目立つからね。大変だったんだね〜」
「そーでもないけど・・・あ、先生来た」


・・・ホストしてるって言葉にほんの少し間があった気がするんだな。
よしざー的には多分だけどミキティが亜弥ちゃんの告白を受け入れられない
ことに関わってると思ったんだけど?こーゆう時のよしざーのカン当たるんだよなぁ
227 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/18(土) 03:19
〜美貴の過去〜

さっきはちょうど先生来たから良かったけど・・・よっちゃんが何か感づいたかな?
別に美貴はバレてもいーけど・・・ってバレたら困るかぁ。
「ホストしてる」って噂ねぇ、実際近いことはしてたけども。
ホストってゆーよりはヒモって感じなんだけど・・・。
この話したら引くよな〜、そうでもないかな?

過去の話もあまりしたくないし美貴はもう「普通」に行きたいんだけど。
高校で仲良くなったヤツらが個性強過ぎで・・・普通じゃないから(苦笑

梨華ちゃんに話したら泣く・・・よなぁ、やっぱ。
コレは美貴の胸の内にだけ閉まっておこう。
暗い話になっちゃうし、泣きながら怒る梨華ちゃんが想像できちゃうし。


いつか、話せる時が来たら・・・
228 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/18(土) 06:34
〜1−A〜

「あ〜!もう第一作戦失敗だよ〜愛ちゃん!!」
「朝っぱらからなんかしたんか?」
「みきたんの教室前で待ってたんだけど・・・遅刻常習犯だって」
「ありゃ〜、それはそれは・・・だから亜弥ちゃん今日来るの遅かったやざ」

「でも第二アタックはお昼なの!」
「あさ美にどこで食べとるか聞いておいたほうがいいんちゃう?」

「なんやま〜た藤本さんの話かいな、あの人ら多分お昼、屋上で食べてるで」
「あいぼ〜ん本当!?どこ情報??」
「ののや、ちょい前によっすぃーとご飯するのれすってウチを置いて行きよった
ま〜、部活の話らしかったんでウチはえーんやけど、そん時いたらしいで
いつものメンバー」

「いつものメンバーっちゅうことは後藤さんや藤本さんか?あいぼん??」
「せや、もちろん石川さんもおったらしい」
「よっし!愛ちゃん、あいぼん!隣のクラスの二人も誘って屋上でお昼しよー♪」

「・・・目がマジや」
「やっぱ、あーしらも巻き込まれるんやね」
229 名前:ピート 投稿日:2006/03/18(土) 10:07
亜弥ちゃんは何でそんなにミキティLOVEなんだ??
柴ちゃん恋人が居たなんてね・・・・w
230 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/19(日) 03:30
〜お昼〜

アタシは予定通り屋上に来た。
なぜかみきたんが一人で空を仰いでいた・・・。

「亜弥ちゃん!ほら今藤本さん一人やで、今日は二人っきりにしたるさかい、ほながんばり♪」
そう言ってあいぼん達は屋上には出ずに行ってしまった・・・。
コレって皆の協力?だよね・・・ありがとう愛ちゃんあいぼん他多数!!
あ、みきたんがアタシに気づいた。

「あ、来た来た、朝さ美貴のこと待ってたんだって?(笑」
「・・・待ってましたよ、早くから」
「ふぅん・・・ねぇアンタなんで昨日から美貴のこと追っかけるの?美貴何かした?」
「何度も言ってるじゃないですか好きなんです、たんが・・・」

「スキ・・・ねぇ、人のキモチって絶対変わるじゃん?」
「絶対・・・ですか?まぁ、変わるんじゃないですか」
「亜弥ちゃんは美貴をさぁ・・・」


    ――ウラギラナイ?――


「え?どういうことか、意味が分らないんですけど?」
「っ!だからさぁーいつまでも美貴のことスキでいてくれる?ってこと!!」
「昨日、さっきみたいに空を仰いでるみきたんを見つけたんです」
「あぁ、中庭の・・・」
「それ見た時に懐かしい感情が溢れて・・・みきたんに目が釘付けになってた」
231 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/19(日) 03:48
「スキって想いは理屈じゃないですよ、それに多分昔にアタシ達会ってますよ」
「確かにまぁ、理屈じゃない・・・え?前に会ってた??」
「みきたんは忘れてるね、いつかでいいからみきたんから思い出して・・・」

「・・・そうだね、でも接点が美貴の場合、範囲広すぎて分り難いけど(苦笑」
「思い出してくれればいいです」
「ハハッ、なるべく努力するよ。で、さっきの返事は?」
「さっきの・・・!『裏切らない?』って裏切られたことがあるんですか?」
「まーね、美貴は中学の時アメリカンスクールから公立中に転校して
色々あったんでね、悪いイメージが強いみたいで他にも色々(笑」

「みきたんは本当はすごく優しいのに・・・」
「何で会って二日のアンタにそう言われるかなぁ(笑」
「昔のみきたんは優しくて、昨日みきたんの笑顔見て思い出したんですよ?
アタシ、昔にみきたんに会ってるって」

「ふーん、別につき合ってもいいよ?美貴を裏切らなければ」
「・・・みきたんの裏切るって具体的にどういうこと?」

「難しいね説明するのは、でも亜弥ちゃんのこと美貴はまだ好きとは言えない
それでも・・・美貴は亜弥ちゃんに興味持っちゃたからさ、それじゃダメかな?」

鋭い目つきで真剣な美貴に亜弥はますます惹かれてた。
232 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/19(日) 04:09
「ダメじゃない!アタシは中庭で見つけたときからみきたんに引かれてた」
「ずっと・・・同じこと言ってるよね、堂々巡りだよ(笑」
「引力だよ!」
「は?」
「みきたんには引力があるんだよ!人を引きつける力!!」
「へぇ、結構ロマンチストだね亜弥ちゃん。じゃあ美貴は月かな?」

「ピッタリ!」
「えぇ?!冗談で言ったんあだけど??」
「雰囲気とかイメージが月って感じじゃない、合ってるよ♪」
「そうかな〜、じゃあ亜弥ちゃんは・・・」

「太陽?!」

「っぽいけどね、月の周りにいる星かな(笑」
「星ね〜、みきたんの近くならいいけどさぁ地味じゃない?」
「そうでもないよ?亜弥ちゃんはこれから美貴のスターになるんでしょ?」

「みきたん、恥ずかしくないその台詞・・・」
「別に?それよりご飯食べようよ〜」
「みきたんってワガママとか自己中と思ってたけど、実は甘えん坊?」

「な、何言ってんのさ!しょーがないじゃん美貴、3人兄弟の末っ子なんだもん
自覚はないけど甘えたになるのは末っ子の宿命じゃない?」
「そう・・・アタシは三姉妹の長女だからバランスいいかもね♪」

「じゃ、会ったばっかだけど美貴と・・・つき合う?」
「ウン♪その為に追いかけてたんだから!好きだよ、みきたん・・・
過去のことは振り切ってアタシと楽しくつき合おうよ」

「・・・そーだね美貴は亜弥ちゃんの真っ直ぐさが好きだよ」
「えぇ!?」
「何?」
「初めて・・・みきたんから『好き』って言われた・・・」

「・・・そう?別にこれから先、言う機会またあるんじゃない?///」
みきたんは耳まで真っ赤だった。
233 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/19(日) 04:39
「・・・みきたん、お弁当のおかず焼肉ばっかじゃん」
「焼肉美味しいじゃん、亜弥ちゃんまさか嫌いなの!?」
「アタシもお肉好きだけど・・・」
「そう?じゃ、今度美貴と焼肉食べに行こうよ♪」

「たん、それはデートのお誘い?!」
「え?あーデートになるのか、じゃあ焼肉前にどっか行く?」
「行く!原宿行きたい!!で、お揃いの何か買おうよ〜♪」
「お揃いね〜別にいいけどね。亜弥ちゃんはお昼購買のパンだね」
「アタシは高校からこっちきて一人暮らしだから」

「実家どこ?」
「兵庫」
「美貴とはそこで会ってないよね?」
「そこではないよ、あとはヒント無し!」
「美貴、小学校はほとんどアメリカだったから・・・アメリカ?」

「へ〜!そうだったの?みきたん帰国子女?カッコイイ〜♪」
「この反応はアメリカは違うな。ちなみに亜弥ちゃんが嫌がってるぽい梨華ちゃんとは
向うのインターナショナルスクールで知り合ってからの腐れ縁。キショイけど良いコだよ」
「別に嫌がってなんか・・・あったけど、だからいつも一緒って言われてたんだぁ」
「そう、本当に腐れ縁なだけだからさ気にしないで話したりしてよ(笑」

「・・・っていうか別に、別に、別に・・・みきたんっ!」
234 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/19(日) 05:02
「はい?」

美貴が亜弥を振り返ると突然、唇に暖かくて柔らかい感触が・・・
一瞬ボケーっとして気がつくと美貴は亜弥にキスをされていた。

「アタシがみきたんにキスしたら、みきたんはアタシにスキって言ってほしいな」
「・・・亜弥ちゃんの予想できないとこって美貴は好きだよ(笑」

「これって美貴から亜弥ちゃんにしたら?亜弥ちゃんが美貴に言うの?」
「自然に言うんじゃないかな〜・・・ってみきたんからしてくれるの?!」
「え?あ〜、美貴は一応そのつもりだったんだけど別にされるのも悪くない」
「何それ〜?!」

「う〜ん、じゃあキスする度に言うよ、何度でも、100回でもね♪」
「そうしてそうして!じゃあアタシはキス100回したら100回みきたんの夢を見る♪」
「そんな簡単に見れるモンなの?」
「みきた〜ん、アタシだよ?余裕余裕!」

「ブッ!ククク・・・そんなアホな亜弥ちゃんもスキだよ(笑」

「今のスキはちょっと嬉しくないかも、でもみきたんだから許せる♪」
235 名前:ピート 投稿日:2006/03/19(日) 11:02
亜弥ちゃんよかったね、ミキティと付き合えてw
けど、付き合った瞬間から微妙なノロケモードw
236 名前:亜弥ちゃんとの出逢い=みきたんとの再会 投稿日:2006/03/19(日) 15:36
「・・・っていうか今日は美貴断るつもりだったんだけどね〜ハッキリと。」

「えぇっ?!・・・今さらさっきまでの言葉ウソとか言わないでよ・・・?」
「うん、亜弥ちゃんと向き合って話したらキモチが変わった」
「へ?」

「ただのミーハーなコでもないんだな〜とか(苦笑」

・・・美貴のこと良い方向に変えてくれそうかもとか。
一緒にいて居心地良いとか・・・これは言ってやんないけどね。

「アタシってミーハーと思われてたの!?」
「いきなり来て「好きです」とかビックリするって!本気に思えないよ」
「でも、昨日の今頃アタシ達逢ったんだよ?」

「・・・そーだね、1日、2日?でOKする美貴もおかしいかな(笑」
「遅かれ早かれこうなってたんだから早い方がいいんじゃないかなぁ?」

「すっごい自信満々だよね亜弥ちゃんって、何処からくるかなそのポジティブさ(笑
腐れ縁のあの人に半分くらい分けてやってくんない?」
「・・・えっと石川・・・さん?」
「そう、地黒でオーラもときどき暗いその人(笑」
「たんっ!アタシと一緒のときは石川さんの話はやめてよ〜」
「アレ?亜弥ちゃんジェラシー?独占欲〜??(笑」


      「悪い?!(ギロッ)」


「・・・いえ、悪くないんじゃないでしょうかハイ。(・・・このコ怒ったら絶対怖いよ!)」
237 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/03/19(日) 21:57
美貴は亜弥ちゃんの尻に敷かれそうな予感をしつつ皆の予想通り(?)
つき合うことになってもう1年余り・・・。
まさかこのときは一緒に住むとか考えてなかったからね。

美貴にとって亜弥ちゃんはビックリ箱だよ、ホント。

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


美貴は今とても幸せ。幸せすぎて昔のことなんてすっかり忘れてたんだよ。
亜弥ちゃんのおかげで忘れていられたんだよ。

もう今さら・・・アナタなんかに、会いたくはなかったんだよ?
238 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/19(日) 22:12
「お母さん、美貴、大学の推薦決まったじゃん?」
「そうね、で?何?」
「ん〜と明日、亜弥ちゃん家に連れてくるから・・・で、そんとき話す」

「亜弥ちゃん?明日?!呼ぶならもっと早く言いなさいよ!まったく!!
フルーツ好きだったわよね〜亜弥ちゃんは??」
「あぁ、うん・・・」

「何?亜弥ちゃん?来てるの??」
「・・・お姉ちゃん、亜弥ちゃんが来るのは明日だよ」
「な〜んだ・・・あ!何時に来る?」

「美貴と学校終わってからだけど?」
「わかった、なるべく早く帰って来るから!!お兄ちゃんには教えなくていいよ」
「教えないよ!一人暮らししてるくせに亜弥ちゃんに会いたがるんだから
お母さんもお兄ちゃんに言わないでよ〜?!」
「そうね、お兄ちゃんの分までご飯作るのもねぇ?」
「そうだ!アイツは呼ばんでいい!!亜弥ちゃんが来るのか、美貴
お父さんも明日は早く帰って来るからな?」
「・・・あぁ、うん」

ウチの家族って本っ当に亜弥ちゃん好きだよなぁ〜可愛いけどさ〜。
恋人とは言ってないけど、もしバラしても喜んで「亜弥ちゃんを養子に!」
とか言いそうなんだよね。自分の彼女を家族全員が好きって少しヤかも。
239 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/19(日) 22:22
〜IN 学校〜

「てな訳でさ、やっぱり家中が大喜びだったよ」
「そーなんだぁ、アタシもみきたんのウチに持ってく菓子折り準備したから♪」

「えぇっ!?本気だったの!別にいいのに」
「良くないよ、最初が肝心なんだから早く『みきたんをアタシの家に!!』
って言いたくて言いたくて!!スッゴク楽しみぃ〜♪」
「その台詞、マジで言うの?」
「え、ダメ?これ言いにみきたんの家行くんでしょ?」

確かにそれはそうだがプロポーズじゃないけど近いよーな気がする・・・

「ちょっと、いやかなり美貴は恥ずかしいけど」
「けど?」
「亜弥ちゃんと暮らせるなら嬉しい」

「ったーん!!」

ギュ――ッ!

「うわっ!痛い痛い!!」

亜弥ちゃん抱きしめる力が凄いです・・・美貴苦しい・・・ギブギブ!
240 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/21(火) 06:36
亜弥ちゃんからの熱い抱擁で美貴は死にかけたけど・・・なんとか無事。
可愛い顔して以外にも怪力だなぁとちょっと思った。

とりあえず時間の流れも早いもんでもう放課後。
亜弥ちゃんの教室まで迎えにと・・・

・・・・・・・・・
〜2−A〜

「じゃ!今日はバッチリ決めてくるから!!皆も成功を祈ってて♪」
「そんなん祈らんくても成功やよー」
「私、紺野せんえつながら成功率を計算して割り出しました!」
「あさ美・・・そんなんしなくていいやざ」

「で!あさ美ちゃん結果は!?」
「はい、藤本家の亜弥ちゃんの気に入り方と藤本さんの家族からの印象
それらを総合して、あらゆる展開をシュミレートしましたが、全て」

「「全て・・・?」」

「二人暮しには最終的にOKが出ますね、完璧です!」
「本当ぉ〜!?やったー!!」
「おっと、亜弥ちゃんここで安心してはダメですよ?城を落として初めて喜ぶのです」
「城?・・・う、うんわかった!ちゃんと決まるまで気は抜かないよ!」
「その意気です!完璧です!!」
241 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/21(火) 06:47
どういう会話してるんだこの後輩達は・・・

「・・・亜弥ちゃーん迎えに来たよ〜」

「みきたんっ♪」
「亜弥ちゃん本番やざ、がんばってくるやよー」
「私も影ながら心の中でひっそりと応援してます」
「ありがとー♪じゃ、明日ね!」

「たーん!おまたせ♪」
「別に待ってないし、それより紺ちゃんの成功率?割り出し方とかリアルだね・・・」
「みきたん聞いてたの?にゃははは♪いいじゃん悪い結果じゃなかったし」
「・・・まーね、さて美貴の家に直行しますか」
「あ!その前にねプリクラ撮りたい!!」

「プリクラぁ!?突然だね、いいけど何で今日?」
「みきたんを藤本家からさらっちゃうよ記念で♪」

・・・どーゆー記念プリクラだよ?
242 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/21(火) 07:04
とりあえず美貴の帰り道にあるゲーセンに入った

「みきたんと制服で撮るのも、あと少ししかないんだよね・・・」
「言われてみれば制服で撮ったのってあんまりないね」
「卒業したら卒業式の帰りに撮ろうよ!」
「実感ないな〜、もうちょっと高校でダラダラしてたいのに」

「じゃ、早速撮りましょう〜♪」

亜弥ちゃんといつものように変顔したり可愛いコぶりっこしたり
クールにしたり二人でふざけて撮ってた・・・
初めてではないしプリクラ撮るたびに撮る恒例の最初は亜弥ちゃんが不意をついてした
キスして撮るヤツ、何度も撮ったけど美貴はまだ恥ずかしい。

「みきたん、みきたん」
「ん?」
考えてたら早速、唇を奪われる

チュッ
『カシャッ』

「・・・亜弥ちゃ〜ん、不意をつくのはやめてよ」
「たん、すっごい恥ずかしがるじゃん!だから自然にしたの!!
あ、ホラ写り良い感じじゃない?アタシってばナイス♪」
「〜これ決定にするの?」
「あったりまえじゃん♪たんのこの無防備な顔が超っかわいい!!」

あ、そう別にいーけど///
243 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/21(火) 07:17
プリントされて出てきたシールを見て亜弥ちゃんは満足気。
美貴も満更でもないけどさぁ。

「今日のみきたんのこの表情良い!素でポケッとしてかわいい♪」
「亜弥ちゃんのが全然可愛いじゃん、これ美貴の家族に見せないでよ?」
「わかってるよー。まだ美貴たんを家で暮せるか決まってないのに」
「そう、わかってんなら良いけどさ〜。じゃ、行こうか?」
「うん♪しっかし、たんかわいいな〜」

さっき撮ったプリクラを見てにやける亜弥ちゃん。
そんなアナタもメチャクチャ可愛いですよ?

「あ、ちょっと待って亜弥ちゃんコレやってから。すぐだから」
「UFOキャッチャー?美貴たん好きだね〜」

美貴こういう景品かけたゲームは得意なんだよね♪
いいモン見つけちゃったから速攻で捕っちゃうよーん。
お、いい感じにつかんだ・・・よしそのまま落ちるなよ・・・そのまま・・・

ポトッ

「よっしゃぁ〜♪」
244 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/21(火) 07:32
「おぉ!たん、ゲットしたの!!すごーい!」
「へへ♪」
「何捕ったの?」

それはね銀のペア・ブレスレット。
可愛い色違いの石がついてて二つ入りセットで袋入り捕れたのはラッキー!

「亜弥ちゃんはやっぱピンクがいいよね♪はい、あげる♪♪」
「え?これ捕ったの!?たん凄いよ〜!可愛いけどもらっていいの?」
「へっへ〜♪美貴は色違いで水色、ペアなんだよ〜亜弥ちゃん♪」

「みきたん、嬉しいー!今すぐつける!!」
「え?じゃ、美貴もつける」

二人で左の手首につけた・・・指輪じゃないしゲームの景品だけど
亜弥ちゃんも喜んでるし美貴も嬉しい♪

「亜弥ちゃんやっぱピンクの石のが似合ってる♪」
「ありがとー♪たんも水色似合ってるよ!涼し気な色が合ってる」

家路を歩きながら二人でペアブレスレットについて話してた、ゲーセンナイス!
245 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/21(火) 23:27
〜IN 藤本家〜

「ただいまー亜弥ちゃん連れてきたよー」
「おじゃましまぁ〜す♪」

「亜弥ちゃんいらしゃい!久しぶりじゃないの〜もう、あ!フルーツあるわよ」
「ありがとうございます、これお菓子なんですけど皆さんで食べてください♪」
「アラ、そんな気を使わせちゃってわざわざありがとうね、入って入って」

お母さん、美貴は無視ですか・・・。

「亜弥ちゃ〜ん久しぶり!いつでも気軽にウチに遊びきてよ♪」
「!・・・お姉ちゃん、帰ってたの!?」
「あ、お姉さんお久しぶりです、持ってきたお菓子食べてくださいね♪」
「食べる食べるー亜弥ちゃんの愛情お菓子♪」
「・・・姉ちゃん、『愛情お菓子』って何?」

「亜弥ちゃん、久しぶりだねぇ。」
「みきたんダディ!どうもお邪魔してます」
「いやいや好きなだけいていいから、くつろいでくつろいで」
「お父さんも帰ってんだ(亜弥ちゃん『みきたんダディ』はやめて・・・)」

本当に自分の恋人を家族全員が気に入ってるって嬉しいけど・・・やっぱヤかも。
皆して「亜弥ちゃん亜弥ちゃん」って。
居間に飾ってる家族写真に亜弥ちゃんもいるし、ほとんど家族だよね(笑
246 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/21(火) 23:39
藤本家の皆様で亜弥ちゃんを真ん中にお茶。

「・・・あのね美貴、高校卒業したら亜弥ちゃん所に住むつもりなんだけど」

「「「はぁっ!?」」」

「だから大学も近くなるし〜、家賃はバイトして半額だすし・・・」
「アンタ亜弥ちゃんに迷惑かけるんじゃないの?」
「お父さんは反対だなぁ」
「・・・私はこのコは反対すればするほど反抗するから勝手にいなくなるよりは
まだ目の届く亜弥ちゃんの所にいた方が安心な気もするけど、そうねー・・・」

「いいじゃん!それにこれは承諾もらうというより、もう決めたの!決まったの!!」
「お父さんは反対だなぁ」
「美貴、親に言わずに勝手に決めないでちょうだい」

「あの〜・・・」

「「「何、亜弥ちゃん?」」」


「みきたんをアタシにください!」


・・・本当に言いやがったよ、この女。もう美貴は知らない、任せる///
247 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/21(火) 23:49
「こんなの欲しいの?」

お母さん、美貴は『こんなの』なわけ?

「欲しいです!ちゃんと悪さしないようにアタシが見てますから!!」

亜弥ちゃん『悪さ』って美貴がいつ何したよ?

「・・・亜弥ちゃんにそう言われるとなぁ」

ちょっとちょっとお父さん?手のひら返すの早くない?

「定期的に顔出すとか亜弥ちゃんと一緒に、ウチにさぁ♪」

お姉ちゃんが亜弥ちゃんに会いたいだけじゃん?

「こんな美貴の面倒見てくれるなんて、本当にいいの?ワガママで半目で寝るわよ?」

お母さん・・・半目は関係あるのか?

「いいんです、そんなみきたんがそのままのみきたんが好きですから
みきたんが卒業しても一緒にいられるし、絶対楽しそうだし、だから」


       みきたんを私にください!


・・・だからそれ、ほぼプロポーズだってばっ///
248 名前:みきたんを私にください! 投稿日:2006/03/21(火) 23:57
「・・・しょうがないわね」
「そうだな」
「いいんじゃない」

「ってことは美貴が亜弥ちゃんと暮らすのOKてこと?」
「反対してもするんなら一緒でしょ。亜弥ちゃんこのコが何かしたら
すぐ叱ってやってね?春からウチの美貴をヨロシクね?」
「ありがとうございます!大事にしますから♪」

・・・なんか美貴って犬か猫みたいな扱いじゃない?

「亜弥ちゃんこれ名刺・・・あ、前に渡したか。何かあったら連絡ちょうだい」
「お父さん、いつの間に名刺とか渡してんの」

「わかりました、春にはみきたんをもらいに来ます!」
「亜弥ちゃん、さっきから言ってる台詞が微妙におかしいから」
「そう?にゃははは♪いいじゃんOK出たんだから」


OKもらうために亜弥ちゃんを連れてきて正解だったな。
結果オーライってヤツだね、マジに疲れたけども・・・(笑
249 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 00:31
初めて会ったときはまさか一緒に住む仲になるとは思わなかったんだよね。
それが今では・・・

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
   
250 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 00:36
中庭に一人でバカみたいにポケーッと晴天を見てたんだ
そしたらいきなり自分のフルネームを叫ばれたビックリしたなぁ


     クククッ、考える余裕もなしに

     
       強引に迫ってきてさ・・・


      それがあの時の美貴には良かったんだ



           きっと・・・

  
251 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 00:42
アメリカで中学で高校に上がってからも
ある程度の恋の経験はした。

ときには劇的なこともあったりね。

それでも泣いて笑って最後に 泣いて
あの頃は最初の一歩が踏み出し難かったんだ


      笑って ごまかして

     
      恋心をかわしてる


      あなたと話すと楽しいのに


      ステップがうまくいかない・・・



         ―今すぐ―

252 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 00:48
       『松浦 亜弥』

      考える余裕もなしに


      情熱の世界に連れてかれた


      いきなりのキスでもいいよ


    Fly me to the next love

       情熱の世界へ連れてって
253 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 00:56
    Take me to next love

      怯えてる余裕もなしに


       あなたはすばやく


    美貴のうざったいハートを奪ってくれたね


     可憐な年なのに これからって頃なのに


      守りに入っちゃいけないよね


      守るもの 何もないのに・・・



         ―強引に―


     これからも美貴と灼熱の恋の中にいよう? I lobe you...
254 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 15:41
〜美貴11歳 アメリカ時代〜

「ミキ!今日は違うところで踊ろうぜ」
「・・・ロイ、違う場所って?」
「友達のウチの近くなんだイーストテンス(東1丁目)」

「そこってアベニューAの近くじゃん!危なくない?」
「あ〜、確かにマリワナとかの売り買いしてっけど、そんなに危なくないぜ」
「充分危ない気がするけど・・・遅くならなければいっかな、いいよ」
「OK!じゃ、また後で♪」


「美貴ちゃん・・・本当に行く気?」
「ん、梨華ちゃん、行く気だよ。ロイもいるし大丈夫だって」
「アベニューAって犯罪の多い地域じゃない・・・何かあったら・・・」
「ロイもいるし美貴に何かあっても大丈夫だって」

ロイは二つ上の美貴のボーイフレンド。
イカレた連中が多い中でもロイは思いやりがあって良いヤツなんだ
美貴はロイと踊るのが大好きだった・・・
255 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 15:58
梨華ちゃんに「大丈夫」とは言ったものの・・・
実際に来てみると美貴はちょっと怖かった

「ミキ、怖いのかい?」
「怖いっていうか慣れてない場所だし・・・うん。ちょっと怖い」
「大丈夫だって、ミキ・・・あ、ラフ!」

「ロイ、遅いよ・・・そのコがミキ?」
「そうだよ、こいつがミキ。ミキ、こっちはラファエル、ラフって呼べばいい」
「ハイ!よろしく。ラフのダンス楽しみだな」
「ミキ、ラフはマジで上手いんだって将来はダンスで食っていくことなんだから♪なっ?」

「あまり最初からデカイこと言うなよ。確かにブロードウェイ目指してるけどね」
「へぇ・・・」

「ロイ、久々だしダンスバトルやろうよ」
「いいとこミキに見せようってか?いいじゃんおもしろい!やったろー♪」
「二人とも仲良いんだねー」

美貴達が来る前からかけっ放しのラジカセの音が心地よかった・・・
ロイはダーティブロンドで顔はアメリカ人って言うより日本にもいそうな
何処の国の血が入ってるか分らない感じと人好きのする性格でスクールで人気者だった
256 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 16:18
そんなロイに対し今さっき紹介されたラフはハニーブロンド。
そして瞳はブラウンで顔立ちはロイより日本人に近い顔立ち
穏やかそうで背が高くて・・・さて、どんな人なんだろ?

「ミキ!見てろよ!!」
「贔屓はナシだぜ?ミキ、俺のダンスも見てなよ♪」

美貴は笑顔でそんな二人を見ていた。

〜♪
「久々に会うからな〜・・・ラフから行けよ」
「様子見かよ?OK!じゃ、遠慮なく・・・」

〜♪
アップロックから6STEPに持っていって一気に大技でアピール!
そこで終わりかと思ったらさらに技のコンビネーションで決めてから
ニヤリと笑ってロイを見て手で来いよって誘ってる・・・

「お前、少し会わない内にスゲー上手くなってんじゃん。でも俺も・・・」

ロイはロッキング、ポッピング、アップロックのコンビネーションを見せた
そして6STEPを踏み出してから手を地につけクロスさせて回った
何回か回った後に綺麗に着地してラフを指差した。

「・・・っへ〜ロイそれ出来るようになったんだ。すげーじゃん♪」
「チャレンジして1回で出来たお前に言われたくないね。
ったくどれだけ練習したと思ってんだよ、追いつけないじゃん」

そんな二人の会話は美貴には入れない世界だった。
多分二人は親友なんだろうなと美貴は思った・・・。
美貴の親友・・・梨華ちゃん?イヤじゃないけどビミョー(苦笑
257 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 16:30
「ミキ、どっちのダンスが良かった?」
「さっきも言ったけど贔屓なしでヨロシクね」

「二人とも凄すぎだよ!あと、ミキも一緒に踊りたい!!」
「え?」
「あ、そーかミキもダンスやるんだよラフ」
「早く言えよ、じゃあ次はミキが踊る番じゃん♪」

「へ?」
「そうだな、ミキ踊りたいんだろ?いつもみたいに決めろよ?」

少し悪戯な目をしたロイがそう言った・・・
ミキにダンスの楽しさや技を教えてくれたロイが言うんだ
ロイ以上の技、ロイが教えてくれた技以外なんてミキには出来ないのに
でも、ミキは負けず嫌いですから・・・

「いっくよ〜!」

言いながらロイとラフの間のスペースに側転して入って行った
258 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 16:46
そこからは無我夢中でロイから教わってない見ただけの技にチャレンジした

ゲットダウンでしゃがんでからフロアを使った足技を繰出して1回転した
そしてスワイプス!初めてやった割にスムーズに出来たので連続でやる
その後立ち上がってロイがやったみたいに地に手をつけた・・・

「ミキ!危ないぞ!?」

ロイが言った言葉はそのときのミキには聞こえず、そしてロイと同じ技でなく
ミキは逆立ちのまま片手で2回飛んだ・・・2回それが限界らしくミキは体勢を整えた

「はぁっ、はぁっ、やったことない技もトライしてみれば出来るモンだね」
「ミキ?今やったのって俺が教えたことない技ばっかりだったけど?」
「・・・二人に負けたくなかったから、見たことあるやつを自己流で・・・」
「本当に負けず嫌いだな、その辺はミキに負けるかもな」
「クククッ、そうか?ロイといい勝負だと思うけど?(笑」
「ラフ!それってダンスの腕?!」

「いや『負けず嫌い』って所。長所じゃん?でもミキの荒削りなダンスも良かったよ」
「そうだな、いつもは俺が教えた技を安定感充分にやるんだけど」
「だから〜、ミキもミキなりに負けたくなかったの!」

「ブッ!ハハハハハ!!ロイお前のガールフレンドはおもしろいコだな」
「フフフ♪そんなこと言ってラフも気に入っただろ?(笑」

「まぁな・・・っと。それより今日はもう帰った方がいいサブウェイまで送るよ」
259 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 17:01
まだ遅いという時間ではなかったけどラフは用心してミキ達を送ってくれた

「最近は結構マシになってきたけどまだ危ないからさ、特にミキは女の子だからさ♪」

そう言ってラフはミキとロイに手を振って「またね、バイ♪」と帰って行った。
「ねぇ、ラフっていくつ?」
「15だよ、俺の二つ上だから・・・元々は俺達と同じスクールに通ってたんだぜ?」
「え?!何で今はアベニューAなんかに??」

「ダンスに本格的にハマッてさ、アイツの親が反対してモメてさぁ」
「ラフ、ダンス上手いのに親は応援してくれないんだ・・・」
「そんなモンだよ、ダンサーで稼ぐって大変だしラフの親は医者だからさ」
「・・・そっかぁ今はラフ何してるの?」
「去年かな・・・家を出て一人暮らし、同じダンス仲間と上手くやってるみたいだ」

そう言うロイの顔は少し淋しそうで、きっとラフのことが大好きなんだと思った。

「・・・ロイは将来のこと考えてるの?」
「ミキには言ってもいいかな、俺はアクターになりたいんだダンスはラフの影響だけど」
「アクター・・・ロイならなれるよ!魅力があるもん!!」
「そうかい?だから俺、来年かさ来年アートパフォーマンススクール受験する」

「・・・みんな将来のことちゃんと考えてるんだね」
260 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 17:16
「ミキも焦ることなんかないんだぜ?マイペースで行けばいいんだ」
「マイペース?」
「そう、まだ11歳だろ?俺だってその頃はアクターになりたいと思ってたけど
俺がなれるワケないしとか思ってた、そんな時にラフにダンス教えてもらって
自分を出せる場所の第一歩を感じたんだ。」
「ラフがきっかけになったってことだね」
「うん、俺アイツ大好きなんだ兄貴みたいでライバルみたいで、
ミキにもそんなヤツいつかできるよ・・・今はリカのナイトやってるみたいだけど」

「えー?梨華ちゃんのナイトぉ!?美貴がぁ??」
「だってリカに近づくヤツは追っ払ってるって聞いたぜ?」
「あぁ、それは梨華ちゃんがトロいから。変なヤツに絡まれたら美貴に助けてって」

「わかったよリカのこと美貴も俺がラフを好きなように好きなんだろ?」
「放っとけないから・・・それに向うから来るんだよ」
「見るからにリカは大人しそうだもんな、でもミキも女の子なんだから
マジで危ないと思ったら俺呼べよ?」

「・・・うん」

ミキはロイが好きだった、だけどその日の夜に日本に帰国するって話を聞いた。
梨華ちゃんに話すと泣き出して、結局授業サボッて梨華ちゃんの側にいた・・・。
261 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 17:28
「美貴ちゃん、本当に日本に帰っちゃうの?」

もう何度聞いただろうこの台詞。

「そうだよ、だから梨華ちゃんこれから守れないけど、しっかりやるんだよ?」
「・・・アタシ、美貴ちゃんに守ってばかり、分ったちゃんとやる・・・グスッ」
「だーから、もう泣き止んでよ〜」
「あ、ミキちゃん、ロイのことはどうするの?ロイには言った?」
「朝1番に梨華ちゃんに言って大泣きされて梨華ちゃん以外には誰にも言ってません」

「あ・・・ごめん」
「いいよ、梨華ちゃんはこっちに来て初めての友達だし。ロイとはいつかは
離れるって思ってたからさ。これから言いに行くよ・・・」
「そう・・・」

「梨華ちゃんとは何故か離れる気がしないんだよね、イヤだけど」
「え?そ、そう??・・・ってイヤって何よ!?」
「べぇっつに〜、同じ日本人だからかな?いつか日本で会えるんじゃない?」
「そうかぁ・・・よしっ!ポジティブ・ポジティブ!!」

「ポジティブねぇ。その呪文効果ないよねー(苦笑」
262 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 17:39
その二人の後ろから声がした

「ミキッ!」

振り向くと今、まさに会いに行こうと思ってたロイがそこにいた・・・
「美貴ちゃんアタシ、行くからもう大丈夫だから。また後でね」
「うん・・・梨華ちゃん気をつけて、バイ」

「あ、リカどうした?」
「ううん、ちょっとね美貴ちゃん待ってるよ」
「うん、バイ。リカ気をつけて・・・」

ロイが美貴の側まで来た。言わなきゃ。
「ミキ?どうしたんだい今日はミキの教室に何度行ってもいなかったから探して」
「・・・ロイ、ミキさ日本に帰国するんだ」
「帰国!?それって、いつ?」
「あさって」

「・・・そうか、ミキ知ってると思うけど俺、ミキが好きだよ」
「ミキも・・・ロイが好き・・・」
「今、二人きりだね。これが永遠ならいいのに・・・両想いで報われないなんてな」

そう言ってロイは美貴を抱きしめた
ロイと挨拶じゃないキスをしたのはこれが最初で最後・・・
263 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 17:50
美貴をわざわざ見送りに来てくれた梨華ちゃん

「これロイから・・・」

と小さい紙袋を渡された中身は小さな綺麗な石と走り書きで


       Good Luck! Miki


ありがとう ありがとう楽しかったアメリカのスクール

ありがとう ありがとう「またな」と言ったのに1度しか会えなかったラフ

そして美貴に色んなことを教えてくれた大好きなロイ

恋人なんていえるようなつき合い方は全然してなかったけど

それでも

好きだったんだよ?

ありがとう ありがとう・・・「ありがとう」何度言っても言い足りない



        サンクス ア ミリオン

        ・・・感謝×100万回
264 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 18:00
美貴は日本に帰ってからアメリカンスクールに通った。
特に嫌ってわけじゃなかったけど物足りない。
たまにマリワナやってパクられるヤツがいた・・・バカみたい。
何でバレる所でやるかな〜?

そう思いながら数ヶ月が過ぎた。
仲良くなったコが一人『柴田あゆみ』海外に少しいたらしい。

「美貴のアメリカでの生活はどうだった?」
「今よりは楽しかったかなぁ」
「えー?それってアタシといても楽しくないってこと??」
「柴ちゃんといると落ち着くけど物凄いネガティブな幼馴染がいたからさ」

「何それ?」
「日本人だけどほとんど海外育ちで地黒でピンク大好きでいかにも女の子〜な
可愛いけど色んな意味で濃い友達。って口に出すと凄いなぁ〜(笑」

「それって例えばああいうコ?」

柴ちゃんが廊下の方を指した
265 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 18:06
先生の後ろからピンクの割合の多い服を着た黒い肌の女の子が・・・

「そうそうああいう・・・!」
「ん?美貴どした〜??」

その黒いコも美貴を見た

「美貴ちゃん!」

久しぶりに聞いたカン高いアニメ声!

「・・・梨華ちゃん何でいるの?」
「アタシも最近お父さんの転勤が本社勤務とかで帰国したの」
「まさか同じ学校に来るとは・・・」
「ビックリした〜不安だったの日本っていた時期ほぼなかったし運命?」

「・・・ハハ、相変わらずキショイね、梨華ちゃん。」
266 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/22(水) 18:13
「え?何マジでこのコがさっき言ってた幼馴染??」
「そうだよ柴ちゃん、黒いでしょ?」
「うん。梨華ちゃんっていうの?ハーフ??」

「純日本人ですぅ〜(泣」

「ダハハハ!柴ちゃんさっき言ったじゃん日本人って(笑」
「あ、そ、そっか!ごめんね〜アタシ柴田あゆみヨロシクね♪」
「あ、石川梨華です・・・ヨロシク」

「柴ちゃんでいいから♪ね、梨華ちゃん!」
「・・・うん!」

ほほぉ、これまで美貴になついてたのが柴ちゃんに移った感じ?
美貴的にはかなり楽かも、楽しくなりそうだし♪
柴ちゃん、これから梨華ちゃんのネガティブパワーを受け止めてね〜♪
267 名前:名無し飼育 投稿日:2006/03/22(水) 21:18
いつも楽しませて頂いてます。
続き楽しみです(w
268 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/23(木) 03:25
>ピートさま
亜弥ちゃんにはみきたんラブ因子が含まれているのでしょう・・・。
柴ちゃんの恋人さんはチョロッと出てくると思います。


>267さま
どうもありがとうございます。
これから更新しますの、ミキティ過去編がんばります。
269 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 03:38
梨華ちゃんが編入して来て一週間。

「美貴ー!梨華ちゃんって本当にネガティブなんだね・・・」
「だから言ったじゃん、柴ちゃん気にいられちゃって、すっかり仲良しだね♪」
「うん、まぁ、そうだけど・・・ネガティブにもほどがあるよ、可愛いのに」

「美貴ちゃん、柴ちゃんモーニン♪」

「今日はポジティブ梨華ちゃんだね、なんかあった?」
「もう!何よ、『今日は』ってアタシはいつでもポジティブ・ポジティブ♪」
「そう〜?アタシには基本的にネガティブ梨華にしか見えないんだけど・・・」

「たった一週間で梨華ちゃんを理解するなんて、さすが柴ちゃんだね!美貴は嬉しいよ」
「いや、そんな同士のような目で見ないでくれない?」
「・・・柴ちゃんはアタシのことこんな数日で理解できたの!・・・愛を感じるわ」

「いやいやいや!愛を感じなくていいから!!かなり意見が食い違ってない?」
「いいじゃん、柴ちゃんも梨華ちゃんのこと気に入ってるくせに♪」

「もう、どーでも良くなってきたかも。スクールで6年だっけ?
一緒にいた日々はダテじゃないね、そのコンビネーション」
「柴ちゃんも、すでに梨華ちゃんのネガティブに慣れてるじゃん
その高い順応性、美貴は柴ちゃんの長所だと思うよ」

「ホメられてるのかな?」
「・・・二人ともアタシを無視して会話しないでよぉ・・・」

「来た!ネガティブ梨華!!ブラック梨華!!!」
「美貴ちゃん、ブラック梨華だけは本気でイヤ(泣」
270 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 04:01
「美貴ちゃん、ネガティブはいいけどブラックはリアルだから二度と言わないで!」
「・・・両方リアルだと思うけど、ブラックはピンク好きな梨華ちゃんには似合わないかな(笑」

「もうブラックは言わないよ、ネガティブは多分言うけど♪」

「美貴もなんだかんだで梨華ちゃんに甘いよね」
「だって向うの学校生活でも美貴が守ってあげてたし」
「・・・あのさ、二人ってもしかして、そういう関係だったりする?」
「へ?どういう関係??」
「だから・・・つき合ってるのかな〜なんて・・・」

「ないないない!それはナイ!!ありえないから絶対!!」
「ムキになって否定するトコが怪しいなぁ」
「柴ちゃん、美貴ちゃん、何の話?」
「梨華ちゃん、美貴ちゃんとつき合ってるの?」

「はい?」

「今「はい」って言った!!やっぱそーじゃん美貴ぃ!!!!」
「おーい、今のは疑問系の「はい?」だったよ、梨華ちゃん混乱して固まったよ・・・」

「あ、本当だ。動いてない・・・」
271 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 04:11
アタシと美貴ちゃんがつき合ってる?
それって、どういう意味?
確かにアメリカでも日本に来てからも会ってるし・・・。
友達としてちゃんとつき合ってるかってこと??

「柴ちゃんのせいで梨華ちゃんが思考の迷宮に入っちゃったよ〜」
「え?梨華ちゃん?おーい梨華ちゃん!!」

ガクガク
柴田は梨華の肩を抑えて揺さぶった・・・

ハッ
「アタシと美貴ちゃんは・・・」
「え?あ、梨華ちゃん意識戻った。良かっ・・・」

「ちゃんとつき合ってるわよ」

ハ?

「ちょっと梨華ちゃん、何を血迷ったことを・・・」
「だってアタシって美貴ちゃんの足引っ張ってばかりだけどちゃんと
友達としてつき合えてるよね?」
「そういう意味でとらえたのね、美貴の言う通り恋愛関係じゃないんだ」

「だからそう言ったじゃん。・・・梨華ちゃんは美貴の大切な友達だよ」
「美貴ちゃん!アタシ達の友情は永遠ね、あ!もちろん柴ちゃんもよ!!」

「・・・アタシも加わったか、変な話振らなきゃ良かった」
272 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 04:32
「だいたい何で柴ちゃんはそゆこと聞いたの?」
「んー・・・もしそうだったら羨ましいなと思って、ちょっと参考に」
「柴ちゃんって今好きな人いるんでしょ?」

「えぇ!?梨華ちゃん、何で?そういうことには敏感なのー」
「マジ?柴ちゃん好きな人いるの??」
「・・・今は教えない、内緒」

「ほー、純粋な美貴と梨華ちゃんをもてあそんで・・・」
「最後に言った言葉は『内緒』だって。美貴ちゃん、柴ちゃんも中々ひどいわね」
「えー!?だってどう見ても二人つき合ってる様にしか見えなかったよ?」
「そうかな〜向うにいた時のクセで梨華ちゃんは守るモノって感じだからかな」
「う、美貴ちゃんにはアタシ助けてもらってばかりね・・・」

「そういえば、昔ロイに『ミキはリカのナイト』って言われたよ。否定したけど」
「ロイに?・・・そっかぁ、やっぱり美貴ちゃんには守られてたもんね」
「?ねぇ、ロイって誰??」
「向うにいた時のボーイフレンド」

「へ〜、美貴もしっかりそういうことしてたのね♪」
「妙な想像はやめてね、ロイとはこれからって時に帰国したんだから」
「・・・そっかぁ。美貴って時々見た目と中身のギャップがいいよね」

「それ、どういう意味?」
「カッコイイって意味。そんな人がいたなら今の生活は楽しくないよね」
273 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 04:52
「まーね、美貴は元々こっちのスクールより、普通の日本の中学行きたかったから」
「美貴ちゃんも?アタシもそうなの!だって、ただでさえ日本に慣れてないし
もっと日本人的な普通の学校生活送りたいの」
「梨華ちゃんもそうなんだ、意外だったな。アメリカンスクールに来たから
てっきり日本の中学は抵抗あったのかと思ってた」
「親がね、こっちのスクールに通って日本に慣れたら編入すればいいって言うから」
「そっかぁ、美貴は何も考える時間もなく気がついたらココに通ってた」

「二人ともさ、ココが合わないなら普通の中学に編入しちゃえば?」
「柴ちゃん簡単に言うねぇ、梨華ちゃんはまだ日本に来て2週間くらいだよ?」
「だからさ、どうせなら早い方が良いと思うんだよね。
慣れて編入するくらいなら、編入して慣れた方が良くない?」

「・・・確かに、アタシはそんなこと全然思いつかなかった」
「そっか、さすが柴ちゃん良い案だね!美貴、編入するよ」

「「えぇっ!?」」

「何?」
「決めるの早くない?言い出したのはアタシだけど」
「美貴ちゃんが編入するなら同じ所がいいから、アタシも編入する!」
「あーぁ、せっかく仲良くなった友達が二人同時にいなくなるのかぁ、キツイなぁ」

「おーい、あゆみ」
「あ!マサオ!!・・・傷心のアタシはマサオに慰めてもらうわ!」

「・・・って柴ちゃん授業サボリかよ、あの上級生と仲良いんだよな〜」
「今の人って・・・上級生なんだ」
「髪の色スゴイよねメッシュ入りまくり、クールだね」

・・・美貴ちゃんは気づかなかったかな。柴ちゃんの好きな人ってもしかして?
274 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 05:13
一週間後、美貴と梨華ちゃんは手続きを終えて公立の中学に編入が決まった。
ただ、向うのスクールと日本の学校では違いが出るのでテストを受けた。
その結果、1学年下のつまり中1のクラスからってことになった。
美貴も梨華ちゃんも1歳くらい気にしなかったから問題ないと思ったんだけどね。

「美貴〜梨華ちゃん!今日でここのスクールとはお別れだね」
「柴ちゃん、学校は離れても連絡はとろうよ」
「そうよ、離れたってアタシ達は友達じゃない」

「そうだね・・・アタシも高校は二人と同じ所行くから!」
「え?アメリカンスクールには行かないの??」
「だいたい、まだ高校とか決める段階じゃないよ柴ちゃん」

「いいの!高校は3人同じトコ行くの!!アタシが決めたのー!!!!
だから、二人とも成績はどんな高校も選べるように良い成績取るんだよ?」
「柴ちゃんも強引だな〜。わかったよ、でも柴ちゃんも勉強がんばってよ
アメリカンスクールから普通の高校への編入って難しいらしいから。OK?」

「あったりまえだよ!今からスッゴク楽しみ約束だからね」
「うん♪アタシも柴ちゃんと同じ学校生活送りたい!約束!!」
「美貴は約束やぶるよーな薄情な人じゃないですから、勉強がんばってね♪」
「・・・美貴、最後の日まで皮肉たっぷりだね」
「皮肉?そんなつもりないよーん♪ダハハハ(笑」

「アタシは初めての中学は不安だけど、美貴ちゃんも一緒だからがんばる」
「ったく、どこまでも梨華ちゃんとは腐れ縁だね」
「美貴〜、違う学校行ってもネガティブ梨華のフォローするんだよ(笑」
「それが美貴の宿命なのかな、ハハ(苦笑」

ボソッ
「・・・柴ちゃんも、上級生の人とうまくやってね」
「!り、梨華ちゃん!?///」

あ、やっぱりそうなんだー・・・お似合いっぽかったもんね。
275 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 05:25
〜転入初日〜

「藤本さんは1年2組、石川さんは4組だから」

「あの、クラス違うんですか?」
「ウチはクラスが5組まであるんだ。転入生二人同じクラスなんてそうそうないよ」
「・・・そうですか」
「梨華ちゃん、クラス離れても同じ学校なんだから。何かあれば美貴んトコ来なよ」
「うん、アタシがんばるよ!ポジティブ、ポジティブ!!」

「おーい藤本、教室行くぞ」
「石川さんは私のクラスよ、行きましょ」

「「はい」」

そりゃ同じクラスとか昔から一緒だったから何も考えてなかったよ。
初めてクラスとか別れるな・・・美貴がいなくても大丈夫かな・・・。
がんばれポジティブ梨華!

「藤本、ここが今日からお前のクラスだ。まず初めに自己紹介でもしてくれればいいから」
「自己紹介ですか」
「名前言って、趣味とかまぁ特に無ければ名前だけ言ってよろしくお願いします。かな」
「・・・わかりました」
「じゃ、そろそろ教室入ろうか。気楽にな」
「はい、ありがとうございます。」

ガラッ
276 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 05:40
「おはよー。今日からウチのクラスに転入生が来たから」

ザワッ
教室中がザワついて美貴を好奇の目で見てる、ヤだなぁ。

「藤本美貴っと」
担任がさっさと美貴の名前を黒板に書いた。
「ほら藤本、自己紹介」
「藤本美貴です。趣味は音楽鑑賞とダンス。よろしくお願いします。」

「というわけで皆仲良くしてくれよ?藤本、席は・・・窓際の1番後ろの席だ」
「はい」

窓際の1番後ろって良い席じゃん?
美貴ってさっそくラッキー♪
・・・梨華ちゃんは自己紹介できたかしら、不安。

「藤本さん」
「え?」
「藤本さん引越しとか?前はどこに住んでたの??」

隣の席の妙〜にキャピキャピしたコが話しかけてきた・・・面倒。
話してもいいけどうるさそう・・・。

「ねぇ、藤本さんってば聞いてる?」
「あ、うん聞いてるよ。前はアメリカにいたんだ」

「アメリカー!?それって帰国子女じゃん?超カッコイイ!!」
そんな大声でいちいち言わないでくんない・・・ウザイよ?

「じゃあ、英語とか話せたりしちゃうんだ?」
「まぁ、そりゃあ住んでたし」
「スッゴーイ!カッコイイー!!」

・・・マジでこのコ、ウザイ。
277 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 05:50
授業が始まったにも関わらず隣の席のバカ女は美貴に話しかける。

「趣味でダンスって言ってたじゃない?アタシにも教えてよ」

・・・言わなきゃ良かった。

「ごめん、授業に集中させてくれないかなぁ?」
「何よそれ、転入生だからって気をつかって緊張ほぐしてやってんのに」

ハァ!?
このコ、バカにもほどがある。ただ図々しいだけじゃないか?

「あ、今の状況にピッタリの日本語あるよね」
「何よ?」
「『ありがた迷惑』って言葉。今まさにそれだな〜と思って。」
「迷惑?」
「悪いけどアンタにダンス教える気もないし、アンタとは友達にもなりたくない」
「・・・転校初日からスゴイ態度ね」
「アンタの態度に比べたら、まだまだじゃないかぁ残念。」

「最悪!」
「それはどうも。」

これでバカ女は授業に集中させてくれるだろう。
しかしタチの悪いのが隣の席って超腹立つ。
278 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 05:57
1−4

「石川梨華です、よろしくお願いします」

「おい、超かわいくね?」
「お前好きなコいんじゃん」
「関係ねーって」

「やーね。いかにも大人しそうで男にアピッて」
「本当、自分がカワイイと思ってやってんだよ絶対」

・・・美貴ちゃんのいないクラスは心細いと同時に
好奇な目で見られて女子や男子から色んなこと言われてるっぽい。
やっぱり、ロイの言う通り美貴ちゃんはアタシの『ナイト』だったんだ。
そう実感できたのがこんな状況なんてスゴク嫌。
休み時間に美貴ちゃんの所に行こう。
279 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 06:10
梨華が1時間目の授業を終えて休み時間に急いで美貴のいる2組に向かった。
2組で梨華が見た光景は・・・

複数の女子が座ってる美貴を囲み好き放題に文句を言っている。

「アンタ、帰国子女だからって何、自分は特別ですみたいな顔してんのよ!」
「特別な顔?した覚えナイけど・・・ただアンタ達がバカ過ぎるとは思うけど?」
「転入してきたばっかで生意気!」
「生意気?誰に対して使ってんの、『生意気』の使い方間違ってるよ」
「転入していきなり隣の席のコ泣かすアンタは何なの!!」
「泣いたのはそのコの都合でしょ?」
「お前が泣かしたんだよ!!」
「・・・『お前』?アンタ達、数人じゃなきゃ何も言えやしないくせに」
「っ・・・」
「だいたい授業に集中したいって言ってる人に話かけ続ける人もどうかと?」
「さっきからアンタ、何様のつもりよ!!」

「いちいち怒鳴らないでよ耳障り。何様かって、知らないよ美貴はどっかの教祖じゃないんだから」
「・・・美貴ちゃん」
「梨華ちゃん!どうしたのやっぱ何かヤなことあった?」
「アタシの場合、美貴ちゃんみたいにハッキリとは言われないけど・・・聞こえよがしに」
「潰す?」
「喧嘩はダメ!・・・大丈夫アタシなりにがんばるから」
280 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 06:22
「そのコ誰?」
「別にアンタらに関係ないでしょ」

「美貴ちゃんアタシもう行くね」
「うん、本当になんかあったらすぐ言ってよ!」
「ありがと、じゃ」

「・・・あのコ見たこと無いけど」
「別に見なくていいんじゃない?」
「転入したばかりのアンタの知り合い?」
「いちいちアンタ達に話す義務とかってあるわけ?これも義務教育の一環?」
「・・・何でそんなにケンカ腰なのよ」
「先にいちゃもんつけて来た人に言われたくないんですけど」

ジリリリリ
授業開始のベルの音。
女の子達は席に戻ろうとした・・・

「言っておくけど、さっきのコに何かしたりしようとしたら・・・」
「・・・何」

「アンタら一人残らず半殺しは覚悟しといてね♪なるべく半殺しで止めるつもりだけど」

ゾクッ
その場にいる皆が笑顔で美貴の言った言葉が偽りではないと感じた。
・・・それ以降、クラスで美貴に対して文句や悪口を言う人はいなくなった。
281 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 15:42
1−4

梨華は数人の女子と言い合いをしてる美貴を見てあの後大丈夫だったか
心配だったが美貴の『潰す?』って言葉があまりに美貴らしくて
ちょっと心強さと余裕が持てた。もうオドオドしない。
直接文句を言われても美貴は堂々としていた。
自分だって美貴の世話になりっぱなしというわけにはいかない。

教室に戻り自分の席につく・・・

「ねぇ、今日もう一人転入生が来たって言ってたけど、石川さんの知り合い?」

梨華の隣の席の女の子が聞く。
「・・・うん、前の学校で一緒だったの友達だよ」
「そっかぁ、そのコも見てみたいな♪カワイイ?」
「え?」
「だって、石川さんって美人じゃない?皆カワイイって言ってるよ?
ひがんで文句言うヤツも中にはいるけど、全員がそうじゃないからね」

「そ、そう、アリガトあまりそう言われたことってないから」
「えー!意外、モテそうだけどな部活とかやんないの?」
「部活かぁ、全然考えてなかった・・・あ、一緒に転入した友達はカッコイイよ」
「男?・・・ではないよね話では女子二人が入るって聞いたから、あ!アタシ自己紹介まだだね」
282 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 15:55
「アタシは福田明日香、名字でも名前でも好きに呼んでいいから」
「うん、じゃあ明日香ちゃんって呼ぶね・・・あ、友達は女の子だけど強くてカッコイイの」
「そうなんだ〜早く見たいかも、でも顔覗きに行くのもミーハーな感じだし」
「明日香ちゃんは部活に入ってるの?」

「ううん、アタシは歌手」
「え?」

ジリリリリ
授業開始のベル

「続きはまた後で・・・」
「う、うん・・・」


『歌手』さっき彼女はそう言った。
彼女からは他の生徒とは違う印象を受けた。
妙にサバサバしてて奥まで追求するでもなく、ホメてくれたのも嫌味がない。
それが偽りとは思えなかったし、偽りではないことを彼女の目を見ればわかる。
・・・それ以降、梨華は明日香とは急激に親しくなる。
283 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 16:12
〜休み時間〜

「明日香ちゃ〜ん、さっきの話の続きが気になる」
「え、ああ歌手って言ったんだっけ」
「そうそう、歌手ってそれって・・・」
「インディーズなんだけどね最近は少しずつ人気が上がってきてメジャーデビューするかも」
「えぇ〜!?そうなんだぁ、スゴイね!成功するといいね!!」

「ありがと♪5人で歌ってるのメンバーの年とかバラバラだけど」
「バンドじゃなくて5人?」
「うん、オーディションを一人で受けてたら友達になっちゃってそこで
落ちたコ達でグループ組んで今歌ってるの、一見アイドルとか言われるけど
皆、真剣に歌手目指してるから歌はまだまだだけどハモリとか良いよ」

「すごく楽しそうに話すんだね、明日香ちゃん充実してるんだ」
「充実はしてるよ、上手く行かなくても乗り越えるのも楽しいし
アタシが最年少で最年長とは・・・約10歳違いなんだけどさ楽しいよ」

「10歳違い!?スゴイね・・・その人」
「うん、リーダーやってるんだけど関西出身でね、他3人は北海道出身だし」
「へ〜、出身地バラバラだぁ。あ!ライブとかあったら言って?アタシ観に行く!!」
「ありがとう、次のライブは石川さんとお友達絶対誘うからね♪」
284 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 16:28
〜放課後〜
1−2

あー、転入初日でかなり疲れた・・・とりあえずクラスで友達できねーな。
くだらないヤツらと仲良くやろうなんて美貴も思ってないし。
梨華ちゃん1回だけ来てからは来なかったな、美貴と違ってうまくやれてるといいな。

「美貴ちゃん」

考えてボケッとしてたら本人が現れた。
「梨華ちゃんじゃーん、何?またなんかあった?」
「ううん、あのね美貴ちゃんに紹介したいコがいるの」
「初めまして、福田明日香です、梨華ちゃんの言ってた通りカッコイイですね」

梨華ちゃんの後ろからショートヘアの小柄な女の子がそう言った。
「え?あ、どうも藤本美貴です。この度は梨華ちゃんがお世話になりまして・・・」
「ちょっと美貴ちゃん?!何言ってるのよ??」
「アハハハ、藤本さん?クールな人かと思ったら面白い人だね、梨華ちゃんの保護者だ(笑」

「なんかやりましたこの黒いヤツが?」
「美貴ちゃん!」
「黒・・・?ダハハハハハ!そういえば、梨華ちゃん浅黒いね(笑」
「明日香ちゃんまで!言わないでよー!!気にしてるんだから!!(泣」

極端な人見知りをする梨華ちゃんが打ち解けてる、このコ凄いなぁ。
「福ちゃんって呼んでいい?美貴のことは美貴でいいよ」
「うん、じゃ美貴ちゃんって呼ぶね」
「ウチのネガティブ梨華をよろしくね♪」

「いつから美貴ちゃんチのアタシなのよ・・・ペットじゃないわよ!」
285 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 16:45
〜校舎の隅っこ〜

転入してからあっという間に数日は過ぎ・・・。
その間に美貴は上級生から呼び出し受けたりしていた。
もちろん告白とかそんなんじゃなくて・・・

「おめーさぁ、調子乗ってんだって?」
「あんまりさぁ、下のコの規律とか乱されっとこっちも困るワケ」
「だからこの際アンタもウチらの下んなるか、それか今ここでボコられるか?」

「美貴1人相手に5人ですか、先輩方(笑」

「何だその言い方?年上は敬うもんだろ、わざわざ5人で来てやったんだよ」
「それはゴクローサマ。受験で忙しい時期なんじゃないですか?」
「テメェ・・・、とことん人バカにしてんなぁ・・・」
「してませんよ?」
「何を言い逃れ・・・」

「元々バカな人達を相手にバカにするって無理ですよ(笑」

ブチッ
「やれっ!」
一人が美貴に殴りかかってきたけど、美貴って反射神経も動体視力もいいんです。
余裕でよけたら勢いあまって壁にブチ当たったよ・・・やっぱバカじゃん?

「テメ〜、よくも・・・」
「いやいや、あの今の見てなかったの?自分から壁にぶつかったじゃん」

そんな美貴の言い分は聞かず今度は二人がかりでかかってきやがった、面倒。
美貴の回し蹴りで右から一人ずつ倒れた、ダンスで鍛えたおかげで足は高く綺麗に上がる。
286 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 17:01
残りの二人は今の美貴の蹴りでかなり警戒してる・・・。
このまま帰してくれないかな。

「・・・もういいですか?用件はすみました??美貴、帰ります」
「ちょっと待て!」

あ、やっぱダメか。バカは死ななきゃ直らないってヤツだ。

「アタシと闘ってお前が勝てばもう他のヤツらに手出しさせない。
でも、お前が負けたらアタシらのグループに入れ!いいな?!」
「・・・はぁ、別にいいですよ」

そいつは自分から言うだけあって前の3人よりは多分強かったと思う。
けど

「・・・ワンパターン」
美貴の呟きと同時に肘が相手の腹部に直撃、こんなんじゃ美貴の相手にならないよ?
残った一人が焦って美貴に向かって言う。

「っ約束通り他のヤツらに手出しさせないようにする、今日は呼び出して悪かった」
「・・・別にいいですよ、先輩方も受験がんばってください、じゃ失礼します」

美貴はそう言って意外とスジの通った先輩方を後にした・・・。
287 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 17:11
一人でバカな連中の相手をした後・・・
美貴は思い出してしまう


     ミキモオンナノコナンダカラ 


     ナニカアッタラ オレヲヨベヨ



ロイ、呼びたい・・・会いたいけど、日本とアメリカじゃ遠すぎるね。
切ない美貴の恋心、いっそ忘れてしまえば楽なのに
でも今日の呼び出しから美貴を守ってくれたのはロイといたからできたコト

・・・近くにいなくてもロイと一緒だった日々が美貴を守ってくれてる
美貴はそう思わずにはいられなかった。


     ミキノペースデヤレヨ


     アセルコトハ ナインダゼ?


・・・そうだよね焦らないよ。でも、今は何もしたくないよロイ。
288 名前:ピート 投稿日:2006/03/23(木) 17:56
さすがミキティ、上級生よりつぇ〜カッケ〜!!
289 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 22:34
昨日、3年生を倒してから前から怖がられてたけど、更に怯えられる存在に・・・。
美貴が何かしたー?まぁ、したけど向うからケンカ売ってくるんだから。
買うつもりはないんだけど押し売りだよね、ウザイ。

「美貴ちゃん、おはよう・・・またケンカしたって噂・・・」
「おはよ梨華ちゃん、美貴は敵を作りやすいみたいだね返り討ちにしたけど」
「元気そうだからいいけど・・・美貴ちゃん危ないことはなるべく・・・」
「美貴から絡んだことはないよ?そんなに美貴って態度でかいかな?」
「・・・いつも一緒にいたからアタシにはよく分んない美貴ちゃんの態度どうだろ?」

「んー、まぁ自分でも目つきは鋭いとは思ってるけどさ」
「美貴ちゃんの目つきはたまに怖いよ。」
「あー、結局美貴は梨華ちゃんを通じて明日香としか仲良くなってないよ」
「・・・いいじゃない、広く浅いつき合いより狭く深くで♪」
「んん〜、そだね別に友達100人作るとか思ってないし」

「今度ね明日香ちゃんのライブあるんだけど美貴ちゃんも行くよね?」
「おぉ〜♪もっちろん!楽しそう♪♪美貴って最近ケンカ三昧なんだもん」
「なるべくケンカなんてしてほしくないけどケガだけはしないでね」
「・・・その辺は今んとこロイが守ってくれてるから♪」

美貴の心の中にあるロイとの思い出が今の美貴の武器ですから
290 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 22:48
〜夜遊び〜

最近、学校とかつまんなくって夜クラブで踊るのが楽しい。
一人で来て一人でフロアの真ん中で踊ってるとアメリカにいた頃
ストリートで踊ってた頃を思い出す・・・

あまり遅くなると親にもバレるからすぐ帰るんだけどね。
今日も厄介ゴトになっちゃいそうな予感・・・ヤだな〜。
美貴が早く帰ろうと近道に通った道が悪かった・・・。
レディース?の集会なのかな沢山特攻服着た人達がいてヤバそー・・・

「おい!お前!!」

げ、声かけられちゃったよ・・・
「・・・何ですか?」
「最近よくこの通ってるだろ・・・中坊か?」
「え、そうですけど・・・?」

「この辺の中学の『藤本美貴』って知ってる?」
「え?何で??」
「いや、中学に転入して1年のくせに一人で3年シメたって聞いたから」
「・・・はぁ、美貴が藤本美貴ですけど」

「え!?お前が??」
291 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 22:59
「・・・本人に声かけたってかウチの総長が会いたがってるんだよ
ちょっとだけ顔見せてあげてくれないかな?」
「えぇ?!ケンカとかじゃないですよね??」
「ウチのチームは基本走り屋の集まりなんだよ、ケンカなんて滅多にしねーって」
「はぁ・・・良かった。それなら少しだけ」
「こっちだよついて来なよ♪」

集団のところに向かう・・・本当に何もありませんよーに。

「総長!総長が会いたがってた藤本美貴連れてきましたよ!!」
「ホントか!夏子!?」
「はい!このコが藤本美貴っす!!」

総長?金髪のスッゲー背が低い女の子・・・この人が総長??
バイクに乗って足届くのか?美貴もそんなに背高い方じゃないけど
この総長らしき人よりは頭一つ分くらい美貴のが高いよ。

「へー!アンタが藤本美貴?何だ全然良いコそうじゃん、顔も綺麗だしさ♪」
「・・・あ、いえいえ。どうも」
レディースヘッドにホメられてしまった・・・イヤではないけど。
292 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 23:09
「ケンカがメチャクチャ強いんでしょ?細いのにスゲーなぁ
あ、オイラは矢口真里。ここの頭やってんだヨロシク。好きに呼んでよ♪」
「じゃあ、矢口さんで・・・」
「う〜んオイラが美貴って呼ぶのもなぁ・・・ミキティ!」
「は?」

「ミキティって良くない?これからミキティって呼んでいい?」
「ミキティですか・・・初めて言われましたよ(笑」
「今オイラが考えたんだからオリジナリティに溢れてていいだろ、夏子もそう思うよな??」
「はい!総長!さすが、センス良いっす♪」

・・・『ミキティ』、なんだか美貴が可愛らしい感じがするいいかな。

「ミキティでいいですよ矢口さん。美貴も面白くて気に入りました(笑」
「面白い?カワイイじゃん!」
「そうっすよ、総長!さすが総長っす!!・・・あ、そだアタシは夏子ヨロシク」

美貴に声をかけた人はそう言って笑った。
なんだか予想外の展開だけど楽しいかも、夏子さんは総長には「〜っす」だし(笑
293 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 23:24
「ミキティは何でケンカばっかしてんの?」
「美貴はしたくないんですけどね、向うから(苦笑」
「そっかぁ、中学ん時って何かあるとすぐ上がうるさいよな〜」
「あの矢口さん達は高校生ですか?」

「あぁオイラは高3だよ、夏子が高1・・・他も高校行ってないヤツもいるけど
楽しいチームだよ、ミキティも免許あったらなぁ・・・タンデムすっか?」
「え?美貴はいいです。美貴は躍るのが好きだから」
「そっか〜ミキティもウチのチーム入れたいけど中1だしな」
「チームとかには入るつもりないんですいません」
「いいよいいよ、オイラが勝手に思っただけだから、それじゃ友達になろ?」
「え?・・・別にいいですよ」
「じゃ、番号とメアド交換しよ♪あ!迷惑メールとかすんなよ?」
「しませんよ(笑」

会ったばかりのしかもレディース総長と番号交換する美貴もどうかと思うが
美貴はなんとなく気に入ったんだな、この小柄な総長さんが♪

「ミキティ遅くなるとヤバイかな引きとめてごめん、また会おうね」
「いいですよ、気にしないでください久しぶりに楽しい友達ができたから」
「・・・じゃ、ちょこっとお願いが」
「何ですか?」
294 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 23:40
「さっき「踊るのが好き」って言ったじゃん?」
「はい」
「それってストリートダンス?」
「基本的にはそうですけど今はクラブで踊ってて物足りないんですよね」
「じゃ、ちょこっとだけダンス見せて♪」
「お願いってそれですかぁ?いいですよ外で踊るの好きだし・・・じゃあ」

美貴は矢口のお願いを聞いて嬉しそうにアスファルトの上にジャンプした

「いっきますよー!」

ロイとラフとバトルしたことを思い出す・・・夜にストリートは初めてだ
高くジャンプして着地後そのまましゃがみ込んで高く足をあげる
そこからスワイプスを数回繰出して体勢を整えた後
美貴はふと音楽が無いなと思い・・・
ダンスを見てる矢口達レディースを見てパン!パン!と手を叩き

「皆さん、Put your hands up!拍子お願いしま〜す♪Come on!」

「Clap!Clap!」パン!パン!

皆が手を叩いて拍子をとってくれた・・・よしラジカセなくてもOK!
あーゆーれーでぃー?
295 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/23(木) 23:59
Go!!

美貴はロッキング〜ポップ〜アップロックのコンビネーションを出す
久々の6STEPを踏み地に手をつけた・・・久しぶりのアスファルト♪
逆立ちの状態から手をクロスさせて回転そこから体勢を立て直しての
バク宙・・・これには見てた矢口達も歓声をあげた
着地してニッと笑って「これはサービス♪」と言って
右方向に体を傾かせ右手1本で身体を持ち上げピタッとフリーズした

「終わり♪皆さん拍子ありがとうございましたぁ♪♪」

そう言い終わってから美貴はすぐ体勢を戻しペコリとお辞儀した。
直後にレディースさん達からの笑顔での拍手と歓声・・・
「ミキティすっげー!オイラの予想以上だったよマジで!!」
「総長の言うとおりっす!アタシもビックリしました!!」

他の方々にも色々おほめのお言葉が飛んできた、ヤバイ嬉しいー!
「踊ってて美貴スッゴイ楽しかったです、音無しでは初めて踊ったけど
一体感があっていいもんですね♪あー、楽しかった〜♪」
296 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/24(金) 00:03
「じゃ、これ以上遅くなるとキツイんで美貴は帰りますね」
「うん、またいつでも来なよ。メールもするよ」
「ウイルスメールとかチェーンメール送らないで下さいね?」

「送るか!さっきの仕返しか・・・ったく(笑」
「じゃ、また」

「気をつけてな〜」

小さな総長さんと仲間達が美貴に向かって手を振ってくれた
なんだかスゴク今夜は楽しかった♪

明日、ガッコ行かないでどっかで1日中踊ろうかな〜♪♪
297 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/24(金) 03:56
美貴が家についたのはAM3:30・・・。
明日は遅刻覚悟かな、ハハ・・・イヤもう今日か。
楽しかったからいっか♪
矢口さん自分のこと「オイラ」って言ってちっこくて可愛かったなー。



zzZ
298 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/26(日) 18:27
・・・・・・・
・・・・
・・

携帯の着信音が響く、うるっさいな〜
「・・・梨華ちゃんからか、はい」

『美貴ちゃん!今日なんで学校休んだの?明日香のライブは行かないの?!』

え!?・・・部屋の時計を見るとすでにPm5:15
あはは、美貴ってば今日一日ずっと眠ってたのかぁ(苦笑

「ごめんごめん、明日香のライブ何時からだっけ?」
『6時からよ!ずっとメールも電話も反応ないし・・・今、家?』
「う、うん。そうだけど」
『じゃあ、柴ちゃんが今近くにいるはずだから一緒に来て!
場所とか柴ちゃんはわかるから、ちゃんと準備しててよ〜もう、じゃ!!』

ツーツーツー

「柴ちゃんか・・・久しぶりだな、柴ちゃんもライブ行くんだぁ・・・♪」

ピンポーン
「美貴ー!お友達来たわよ〜!!」

・・・って来るの早くない?
299 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/26(日) 18:43
美貴の部屋に柴ちゃんが入ってきた

「・・・美貴、アンタまさか今まで寝てたの?」
「あ、あ〜昨晩は色々ありまして・・・マッハでシャワー浴びてくるから!!」
「ちょっと〜、アンタのせいで梨華ちゃんからアタシへの電話が凄かったんだけど?」

聞きながら着替えを持ってお風呂に走っていく美貴。
美貴の部屋にポツンと残された柴ちゃん。
「人の話聞いてないな〜、アタシが迎えに来なかったらライブ行けなかっただろうな」

携帯を持って梨華ちゃんに連絡をとる。

『柴ちゃん!美貴ちゃんはどうだった?』
「さっき起きたみたいだったよ・・・今、準備中」
『すっごく美貴ちゃんらしすぎて文句も出てこないわ・・・会ったら言うけど』
「結局文句言うんじゃん(笑」
『本当は6時半からだけど30分早く言って良かったわ』
「それは梨華ちゃんにしては良くやったよ、おかげで凄い速さで準備してるから」
『じゃ、ライブハウスで待ってるわ♪チャ〜オ〜♪♪』

ピッ
「梨華ちゃん、『チャ〜オ〜♪』・・・は、ちょっとなぁ。」
300 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/26(日) 18:55
ダダダダダダッ!

「柴ちゃんお待たせ!」
「おぉっと〜、美貴早いね・・・」
「マッハでって言った、髪・・・このままでいいかな」
「えー!?髪、濡れたまんまじゃん、もう!アタシが乾かしたげるから」

柴ちゃんにドライヤーで乾かされるハメに。
「ったく、何でアタシが美貴の髪乾かさなきゃなんないのよ・・・」
「自分からやってるんじゃん、美貴はこのままでいいって・・・」
「一緒にいるアタシがイヤ!」
「・・・ごめんなさーぃ」

素直に謝った美貴はすごく子供っぽくて柴田はカワイイと思った。
「最初っから素直にしてりゃーいいの、前から子供みたいな所あったけど
今の「ごめんなさい」は可愛かったから許してあげる」
「はぁっ?美貴って子供?!」
「うん、子供、お子様・・・おこちゃま?」

「・・・柴ちゃんに言われると何故か反論できない、何でだろ?
梨華ちゃんに言われたらメチャクチャ反論すんけどね(笑」
「その様子、目に浮かぶよ・・・っともういいかな、じゃ次は・・・」

「これでいーじゃんアリガト柴ちゃん♪早く行こ、遅れるよー♪♪」
301 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/26(日) 19:08
結構久しぶりに会ったけど二人のやり取りはアメリカンスクールのときのまま。

「美貴さぁ、大丈夫?」
「大丈夫って何が??」
「梨華ちゃんからメールやら電話で聞いたりするけどケンカばっかしてるって」
「あ〜、全部向うから絡んでくるの相手したくなくても来るから・・・」

「はぁ、アンタって目ぇつけられそうだもんね」
「アハハ、美貴ってモテるから?」
「バーカ、不良達にモテても嬉しくないでしょ。ケガとか気をつけなよ?」
「柴ちゃんったら美貴のこと心配してくれちゃって・・・美貴のこと好きなんだからー♪」

「本当にバカだ、アタシもバカは相手にしない、一人で行く」
「あぁ!ウソです、柴ちゃんがいないと美貴は、美貴は〜(泣」
「一人でライブハウス行けないんでしょ?」
「うん」
「はいはい、早く行きましょうね〜」

「なぁ〜んかバカにした言い方だなぁ・・・いいけどさぁ」
「そういやアタシ来るまで寝てて、美貴昨日何かあったの?」
「あぁ、えーっとクラブの帰りにレディースの人と友達んなった」
302 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/26(日) 19:21
「レディースぅ!?」
「うん、つっても総長の人としかそこまで話さなかったけど」
「あ、あんた族まで敵に・・・いやいや族の仲間になったの?!」

「ちーがうって、矢口さんって面白い人が美貴のこと気に入ってそんで
一応チームに入らないとは言われたけど断ったよ、それで友達ならいいだろって」
「友達になったと・・・信じられるかぁ!どうせそのレディース一人で潰したんでしょ?」
「しないから、柴ちゃんまで何だよー。梨華ちゃんどんなこと言ってんのさ」

「友達ねぇ、ま、実際は美貴も気に入ったから友達になったんでしょ」
「最初からそう言ってるのに(笑」
「美貴の人を見る目は信じてるよ?ホラ、良い例がアタシとか、アタシとか?」
「・・・梨華ちゃんと同類でいいの?」

「う!そ、それはちょっと、ちょっとだけイヤかも。不思議だね(苦笑」
「別に美貴も何で友達になったか・・・幼かったなぁ(笑」
「6歳からの仲でしょ?しょうがないじゃん(笑」
「つっても、確かあの時は梨華ちゃんから声かけてきたんだよ、うん」
「へ〜、それは初めて聞いた。意外なような、そうでもないような」

二人が早歩きしながら話してると目的地の前にその黒いヤツがいた・・・
303 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/27(月) 22:05
「二人とも遅〜い!」
「ごめんごめん、美貴のバカが」
「柴ちゃん!バカはひどくない?」

「もう、そんなこといいからあと10分で始まっちゃうから早く入ろう」
「え?そうなの急ごう!」
「柴ちゃんは明日香と面識は・・・」
「ないよ?だから今日ライブ終わったら紹介してもらうかな♪」

「はい、そこ二人!チャッチャと行くよ、チャッチャと!!」
「・・・梨華ちゃん、今日気合入ってない?」
「そうだね前から楽しみにしてたけど、ここまでとは」
「あ、柴ちゃん、美貴ちゃん、これチケットね」
「チケ代いくら?」
「今日のライブは明日香からの招待だからいいって、ステージ観て良かったら
次のライブからはチケット購入よろしくだって♪」
「ほ〜、こういうライブのチケットって一人一人の割り当てがキツイもんだけど」
「ん〜、クラスメイトだし押し売りするタイプじゃないから」
「美貴はクラスメイトじゃないけど・・・仲良いからか、きっとそうだね♪」

「はい、じゃ入るよ〜♪」

黒い人は本日ポジテイブなり。
304 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/27(月) 22:17
ライブハウス――『モーニング』

・・・モーニングランチとかメニューにあるのだろうか?
今は18:25だけど、別に食べたいわけじゃないがどういう意味の店名??

チケットを渡して中に入ると小さいライブハウスだけど
すでに観客が多くいて、ライブ開始を今か今かと待っている。
「結構、人多いね」
「人気あるっぽいみたいだけど」
「アタシはこういうとこ来るの初めてだから・・・落ち着かないなぁ」

「美貴、飲み物取ってくるね何がいい?」
「アイスティー」
「コーラ」
「OK、寝坊した美貴がおごっちゃる♪」

「えぇ!?珍しいー!!」
「柴ちゃん、今日は絶対に何か起きるわよ!」

何で美貴がジュースおごったくらいで何か起きるのか?ひどいなぁ。
でも優しい美貴は気にしないで飲み物を取りに行くのさ・・・。
って急がなきゃもう始まるじゃん!!

カウンターで3人分買って急いで二人の方に戻る。
入店するのが遅かったから後ろの方で観てるんだけどね。
305 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 04:18
照明が暗くなってステージが明るくなる、いよいよか。

〜♪

お揃いの白いシャツに赤チェックのスカートの五人が現れる。

「なっちー!!」
「かおりーん!!」
「裕ちゃーん!」
「あやっぺー!!」
「明日香ー!!」

ファンの人達が一斉にメンバーの名前を呼ぶ。
・・・結構な人気じゃないか?このグループ・・・。

五人はファンに微笑みながら歌いだす。
・・・明日香、上手いじゃん。
306 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 04:39
美貴は真剣になって聴いていた。
手に持った紙コップの中の氷がとけて手が濡れていたが気にしなかった。
ハモリやユニゾンが多いけど、なんとなく美貴は五人の中の一人に
目を奪われていた・・・。

向かって左端の茶髪の・・・いくつくらいだろうか?
美貴よりは年上なのは分るが、彼女の声がなんとなく美貴は好きだった。
1曲が終わりメンバーが挨拶する。

「どうもー!モーニング娘でーっす、今日は皆来てくれてありがとう!!
裕ちゃんメッチャ飛ばしてくから!皆もついて来てや!」
「カオも頑張って歌うので皆も楽しんで下さい!」
「なっちもがんばって行くっしょ!」
「・・・なっち、ステージで『っしょ』はやめてよ・・・私もいつも通り
一生懸命歌うからね」

「明日香ー!」
明日香が『なっち』ってコにツッコミ入れると客が湧いた。
・・・次は美貴が気になってる鼻にピアスしてる人かな?

「アタシも裕ちゃん同様飛ばしてくからねー!じゃ、次行くよ〜♪」

「あやっぺー!」
ふーん、『あやっぺ』っていうんだ、やっぱり気になる。
どうせライブ終わったら明日香に紹介してもらえるだろ。今は聴く!

〜♪

アイドルってくくりになってしまいそうだけど。
ちょっと違くて明日香と『なっち』の歌唱力、もちろん他の3人も上手いんだけど。
どこか、チグハグしてる・・・年齢かな?
最年長であろう『裕ちゃん』って金髪の人は衣装似合わなくないけど・・・
ギリギリかな〜ぁ(笑
でもこのグループの歌は好きだな、グループ名何て言ったっけ??
『モーニング娘』だっけ??

・・・変な名前。
307 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 04:52
大部分が他のアーティストのカバーを歌ったりだった。
どうやらオリジナルはまだストックがないらしいな。

ラストに最初に歌ったオリジナルのを歌って終わった。

「ねぇ、明日香ちゃん歌上手かったねー!!」
「うん、明日香ちゃんってショートの背が低いコだよね?」
「梨華ちゃん、この後は・・・明日香のトコ行かないの?」

「え?・・・行っていいのかなぁ」
「美貴さ、明日香のグループの人にスゴク興味ある!」
「へぇ〜、美貴が気になる人でもいた?」
「んー、ちょっとね♪」
「ライブ終わったばかりで皆疲れてるんじゃ・・・あ」

「「何?」」

「明日香からメール・・・」

『同級生呼んだって言ってたからメンバーが梨華ちゃん達に
会いたいって。良かったら楽屋までこれるかな?』

「全然良いよー♪梨華ちゃん行こう〜♪♪」
「あ、うん」
「美貴、浮かれすぎ・・・。」
308 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 04:59
「てかさ、楽屋ってどこよ?」
「お店の人に聞こうスイマセーン」

「さすが柴ちゃん、行動早い。」
「美貴ちゃん、気になる人って明日香ちゃん以外の人?」
「ん?あぁ、そうだよ。どんな人なのかなーと思って」
「・・・ふぅん。いきなりケンカとかしないでよ」
「梨華ちゃん、美貴を何だと思ってるの〜!するわけないじゃん」

「美貴、梨華ちゃんこっちだって」
「ほーい」
「・・・。」
「どしたの梨華ちゃん顔が黒いよ?」
「えぇ!?」
「あ、間違えた顔が暗いよ(笑」

「柴ちゃーん、そんな間違いしないでよぉお!!」
「あながち間違いでもないじゃん?(笑」
「みぃきぃちゃぁあん?」

「「行こっか」」

「・・・放置?(泣」
309 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 05:13
楽屋の入り口でノックしてみる

「はーい」
明日香が笑顔でドアを開けてくれた。

「まぁ、入ってよ皆アタシより年上だけど気兼ねしなくていいから」
「そや、ウチは裕ちゃんって呼んでや。しかし明日香の同級生
えっらい可愛いコそろえたなぁ〜」
「いや別にそろえたわけじゃないんだけど、でも可愛くてカッコイイでしょ?」
「そうだね、明日香の言ったとおりのコ達だね」

「明日香、メンバーの人達には美貴達の話してたんだ?」
「うん、二人同時に転入してきたルックス良くて面白いコ達って(笑」
「あ〜、確かに梨華ちゃんは面白いね、あ!忘れてた」
「そうだ明日香ちゃん、このコ前の学校で仲良かった柴ちゃん」

「初めまして柴田あゆみです・・・梨華ちゃんに誘われて来たけど楽しかったです♪」
「え、あ、ありがとう。私には敬語はいいよ明日香って呼んで?柴ちゃん」
「うん、ありがとう明日香♪」

「相変わらず柴ちゃんは馴染むのが上手いね」

「ねぇ、美貴ちゃんが気になった人って?」
「・・・え」
310 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 05:23
「何?美貴ちゃん私達のグループで何か気になった?」
「なんや、そういうんは言ってや、次のライブで気をつけるから」
「なっちの『〜っしょ』ってのが気になったんじゃない?」

「あ、いやそういうんじゃないですけど・・・(汗」

「じゃあ何?」

美貴がずっと気になってた『あやっぺ』が美貴を見て聞いた!
う・・・アナタが気になったなんて言えない雰囲気なんだけど。
ちょっと睨んでるような気もするし、何て言えばいいかな〜。
どういう人かも知らないし、だーっ!!

「・・・アナタの、名前何て言うんですか?」


「「「「「え?」」」」」


「美貴が気になってた人って、この人?」
「うん」
「美貴ちゃん、まさかケンもが」
言いかけた梨華の口を押さえる。
「だからぁ、それはナイから!!(いい加減わかれよ)」

「アタシは石黒彩、皆からは『あやっぺ』って呼ばれるけど?」
「あ、美貴は・・・」
「藤本美貴でしょ?明日香から聞いてるクールっぽいけどクールじゃない
優しいコ。だけど目つきや態度から色んな人達に絡まれるとか?大変だね(笑」
311 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 05:38
「はぁ・・・って明日香そんな余計なこと言わなくていいから」
「インパクトあったから、つい、ね♪」
明日香が笑顔でそう言った。

「―で、アタシのどこが気になったわけ?」
「んー、雰囲気?歌・・・声かな、顔も・・・」

「なんや自分、ウチんとこのあやっぺに惚れたか?」
最年長の『裕ちゃん』がいきなり核心を突いてきた―!!

「え、な、何を言って初めて会ったばかりですよ?」
「ほな、一目惚れ言うヤツやん」
「ちょっと裕ちゃん、明日香の同級生、中1だよ?からかっちゃ・・・」

あやっぺが裕ちゃんの言葉を否定しようとした。
でも実際、石黒に惹かれてる自分がいる。
このまま『憧れてます』みたいな流れには美貴としてはしたくなかった。

「あのー、石黒さん?」
「何?ごめんね、裕ちゃん親父っぽいからさー」
「じゃなくて、さっき言われたことってほとんど合ってますから」


「「「「「えぇ!?」」」」」


「つっても正直自分でもよく分んないんで二人で話しません?」
「・・・いいよ、じゃあ。そういうことでアタシは今日先あがるから」
メンバーも自分も驚くほどスムーズに話が進んだ・・・とりあえず二人っきり!
312 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 21:03
石黒さんは私服に着替えてたんで荷物を持つと美貴の手を引いて・・・
美貴が引っ張られるようなカンジで楽屋を後にした

「・・・なんやマジかいな?」
「明日香ちゃん、あの・・・アレ良かったの?」
「さぁ?あやっぺがああいう行動とるのは初めて見たけど・・・
悪い人じゃないよ?それより美貴ちゃんのさっきのはナンパ?(笑」
「アタシはよくわかんない・・・柴ちゃんどう思う?!」

「ナンパでしょう、どう見ても(キッパリ)」
「ほ〜、明日香の話してた通り意外性があるというか面白いコだべ」

「あやっぺ抜けちゃったから裕ちゃん今日は飲みに行けないね
他はみんな未成年だし(笑」
「・・・圭織何か含みのある言い方やな、お礼に裕ちゃんから
愛のあるキッスをプレゼントしたろか?」
「え!?いい!嬉しくない!!」

「明日香ちゃん達のグループって仲良いね」
「うん、元々は皆ソロ志望でオーディションで知り合ってからだから」
「なるほど、同じ夢を持つ仲間でありライバルってカンジだね」
「そだね、ナ〜イス洞察力・柴っちゃん♪」
「それはともかく、アタシは美貴達が気になる」


「「「「「あ!そうだよ、気になるー!!」」」」」
313 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 21:22
楽屋で色々言われてる間に石黒は美貴を引っ張って外に出て一言。

「ねぇ、何が食べたい?アタシすっごくお腹空いてさ」
「美貴も起きてから何も食べてナイ・・・肉!」
「肉って、焼肉とかでいいってこと?」
「焼肉大好き!!」

美貴の目が輝く

「・・・じゃあ、安くて美味しい焼肉屋さんがすぐ側にあるから行こうか」
「はい♪」
「別に敬語じゃなくてもいいよ明日香も敬語使わないし」
「はぁ、わかりました」
「敬語じゃん(笑」

美貴はとりあえず大好きな焼肉を今日初めてたった今知り合ったばかりの
もしかしたら・・・好きになったかもしれない石黒の笑顔を見てボーッとしていた。

「ん?何??そういえばアタシのこと気になるって言ってたね
今日さ、ライブのとき美貴ちゃんアタシのこと結構見てたでしょ?」
「えぇ!?気づくモンですか??」
「初めて見る顔のお客さんで可愛いのが固まって見てて、その内の一人が
気づくとズーッと見てるんだもん。明日香の友達のクールなコとは思わなかったけどね(笑」

「んー、別に美貴はずっと見てたつもりはなかったんですけど・・・
気づいたら見てましたね〜・・・」
「まぁ、とりあえずご飯食べてから話そう、この店だから」
「ほーい」

二人は楽しそうに焼肉屋さんへ入って行った・・・
314 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/28(火) 23:57
「もうここの店員とは顔馴染みだから好きなだけ食べてよ」
「そのつもりですよ。美貴、焼肉大っっっ好きなんで遠慮ナシにいかせてもらいます」

「え、そう?ガンガン食べてよアタシはビール頼むけど美貴ちゃんはお酒ダメだよ」
「別に美貴はお酒飲みませんよコーラでいいです」
「良かった、いかにも飲みそうだからさぁ。未成年に飲ませたら怒られちゃうもん」
「飲みそうですか・・・まぁ、飲もうと思えば飲めますけど堂々と店とかではさすがに」
「なーんだ、やっぱり飲めるんじゃん♪あ、注文、注文・・・」

「あのレバ刺しは美貴の分だけで3人前ヨロシクお願いしますね」
「え?そんなに一人で食べれちゃうもん?他も適当に頼むけど・・・」
「他は他で食べます!レバ刺しなら美貴は何人前でもイケるんで」
「わ、わかった。すいませーん注文お願いしまーす」

石黒はいきなり美貴が「レバ刺し3人前」頼んだものだから驚いた
だが、これは美貴にしては珍しく遠慮して頼んだのであって本当は5人前
くらいは頼みたいと思っていた。

とりあえず石黒はカルビやタンやハラミ等、適当に注文してくれた。
美貴の目はキラキラと輝いている・・・。
そんな美貴を見て石黒はやっぱりまだ中坊だな〜とか考えていた。

美貴の頭は目の前に来る予定の肉でいっぱいだったのだが・・・。
315 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 00:09
普段家族以外と焼肉屋に来ると焼肉奉行になる美貴だが今回は石黒が
タイミング良く肉を焼いては美貴の皿に乗せてくれたりと
気がついたら焼くのを石黒任せで美貴は食べまくっていた。

「石黒さん、食べないんですか?」
「いやー、美貴ちゃんの食べっぷりが素晴らしくて見とれてたよ(笑」
「いつもだったら美貴が焼くんですけど石黒さんがポンポン美貴の皿に
お肉置いてくれるから・・・それに今日初めてのご飯なんで」

「え?ご飯食べて来なかったの??」
「いやー、ちょっと寝過ごしちゃってライブにも遅刻しそうでした。」
「ねぇ、今日って確か学校あったよね?明日香も制服で着てたし・・・」
「あはは、気がついたら寝過ごして学校サボッちゃいました(笑」

「明るくサラッと言うねー。何でそんなに寝ちゃったの?」
「あぁ、昨日ちょっと家に帰るのが遅くなりまして・・・」
「ふーん、彼氏?」
「違いますよ、美貴は彼氏いませんよ」
「意外ー絶対いると思ったんだけどなぁ・・・アレ?そういえばアタシのこと」

「あ、ハイ気になるっていいましたね」
「それって、どういう意味で?」
「石黒さんのこと好きになったみたいなんですけど」
「・・・え?」
316 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 00:22
「石黒さんってつき合ってる人いるんですか?」
「今?いないけど・・・ちょっと待ってそういう好き?」
「う〜ん、何て言ったらいいか分んないけど美貴と良かったらつき合いません?」

「えぇ?美貴ちゃんて女の子好きなの??」
「いえ別にそうでもないですけど前に彼氏みたいな人もいたし」
「じゃあ、何でアタシなの?」
「・・・直感!多分美貴はこの人のこと好きになるって見たときに思った」

「アタシは酔っ払った裕ちゃんに無理矢理キスされたことはあるけど・・・」
「えー、いいなぁ・・・っと///」
「いいなって・・・美貴ちゃんもアタシとそういう風なことをしたいの?」

「そうハッキリ聞かれるのは恥ずかしいです・・・好きですから一応・・ね。
あ、「ちゃん」付けはやめて下さい美貴でいいですよ」
「わかったアタシも美貴って呼ぶ方がいい、呼びやすい」
「で、美貴とつき合ってくれます?」

「年の差とか考えてる?アタシ今20歳だよ?」
「美貴はそーいうのあまり気にしないけど、石黒さんは気になります?」
317 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 00:41
「明日香も中1にしてはしっかりしてるけど美貴の方が少し大人っぽいかな」
「それは多分アレですよ、美貴と梨華ちゃんはインターナショナルスクールで
ずっとアメリカだったんで普通の中学行きたいって理由で転校して
本当は中2だけど語学力の点で中1に。実は明日香より年でいえば一つ上なんですよ」

「明日香より一つ上なんだ、明日香は知ってるの?」
「梨華ちゃんが言ってるかな?元々は梨華ちゃんを通じて友達になったから・・・」
「でも明日香より一つ上でしょ?それでも6才差じゃない」
「言いたくないけど早生まれなんで生まれ年は明日香と一緒だから特に変わらない」

「アハハッ!そうなんだ♪年下の彼女ね〜・・・」
「あ、それ響き良くないですか石黒さんは年上の彼女ですよ♪」
「でもさぁ、二十歳が13歳とつき合うって犯罪だよね?」
「女同士だからその点は別にいいんじゃないですか?ダメかもだけど
って、その前につき合ってくれる気!あるんですか??」

「えぇ〜会ったばっかだよ?」
「会ったばっかだから今ならダメでも関係なんて壊れるとかないじゃないですか」
318 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 00:56
「そっかぁ、今なら明日香の友達とご飯食べてお喋りしただけになるんだよね」
「そうですね、だからその気が無いなら遠慮しないで断って下さい」
「サラッと言うねぇ・・・アタシは美貴のことは今日・・・ハッキリ言えば
ライブ中から気になってたからね。」

「美貴も女同士って告白されたことはあるけど、つき合ったことナイですから」
「じゃあさ、アタシ達上手くいくか試しに1ヶ月つき合ってみる?」
「・・・試しに?」
「そうお試し期間!本当は2週間とか言いたかったけど1ヶ月でどう?」

「その1ヶ月で上手くやれそうか・・・ってことね」
「そう、美貴がアタシをその気にさせてくれればいいんだよ?それだけ」
「その気って・・・///」

「どうする?イヤなら普通に明日香の友達・・・いやもうアタシの友達ってカンジ」
「友達はイヤだなぁ、ん〜でも石黒さんのが美貴より背高いよね」
「美貴も別に小さくはないんじゃない?明日香とか超小さいじゃん(笑」

「石黒さんは明日香が好きだね」
「まぁね、妹みたいなモンだと思ってるからメンバー皆の妹だよ」
「美貴は『妹』のポジションはイヤだからね?だから1ヵ月後も石黒さんの
側にいて仲良くしたい、だからその賭けのった!」
319 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 01:12
「じゃあメアドと番号交換しよっか」
「うん(なんか昨夜もこんなことあったな〜)」
「美貴の家ってどの辺?」
「ここから歩いて帰れる距離。石黒さんは?」

「アタシもこの近くで一人暮らし。北海道から上京してきたから」
「そういえば明日香が言ってたけど北海道出身メンバー多いですよね」
「うん、なっちとカオリは一緒に暮らしてる」
「なっちって確か訛ってる人ですよね?」

「ブハッ!美貴、いきなりなっち=訛りの認識ができたか(笑」
「あ〜ぁ、石黒さんビール吹かないで下さいよ。で関西弁の金髪の人が
裕ちゃんだから、もう一人背が高くてスラッとしててモデルもやれそうなロングが」
「そう、カオリ。カオリはカオリでしょっちゅう交信するから大変なんだよ(苦笑」
「交信・・・?ですか」

「ん、その内わかると思うよ(笑」
「別に分りたくないような気もするけど・・・それよりお試し期間で美貴とつき合うってことは
石黒さんは美貴のこと嫌いではないってことですよね?」

「あ〜、言わせたいんでしょ?そうだよ嫌じゃない。アタシは美貴が好き
こんな短時間だけど、なんとなく一緒にいて楽だし。年の差も気にならない」
320 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 01:23
     ―アタシハミキガスキ―

「・・・///」
「ちょっと、言わせといて何照れてるのよ(笑」
「や、だって嬉しいじゃん。ちゃんと美貴の思ってることや聞きたい言葉
を口に出してくれるのはさぁ!やっぱ美貴って人を見る目あると思う」
「自分で言わないでよ(苦笑」

「いいじゃん、今度石黒さんの家に遊びに行っていい?」
「いいよ、大体バイトとか次回のライブについて話合いがあるから・・・
その合間を縫ってでいいかな?」
「うん!」

「じゃあ、そろそろ遅くなっちゃったから家の近くまで送るよ」
「え?いいですよ、むしろ美貴が送りますって」
「年上の彼女の言うこと聞きなさ〜い、ね?」
「うっ・・・そう言われると反論できないと思って。わかったよ送って下さい」

「素直でよろしい♪」
結局、焼肉代は石黒さんが払ってくれた店員の人がすごく割引してくれたけど。
321 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/29(水) 03:53
いつも読んでいます。
展開面白くなってきましたねー。
322 名前:ピート 投稿日:2006/03/29(水) 09:00
ミキティのストレートな発言、面白いですね。
これからどういう風な展開になっていくのかが楽しみです!
323 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/29(水) 09:34
>>321さま
ありがとうございます。
これからも感想などよろしかったらくださいませm(_)m


>>ピートさま
いつも読んでくださってありがとうございます。
若かりし頃のミキティは結構やりたい放題ですね・・・orz
324 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 09:47
美貴は石黒に送られてライブハウス「モーニング」まで来ていた。

「ここまででいいですよ、もう暗いし・・・」
「そう?別にアタシは家まで送って行ってもいいんだけど」
「長く一緒にいれるのは嬉しいかな、でも」
「何?」
「石黒さん、ヒール履いてちゃますます美貴より高いな」

「あぁ、そうだね何そんなにアタシより高い方が良かった?(笑」
「んー、その方がさ、ほら」

チュッ

美貴が頑張って背伸びして石黒の唇に口づけた・・・

「背伸びしなくてもキスできるじゃん、かがんでもらえばいんだけど・・・やっぱね♪」
「・・・///」
「あ、もしかして美貴とキス、ヤだった?」

「ヤじゃなくて・・・アンタませてない?」
「そう?いいじゃん、今は美貴達つき合ってるんでしょ♪」
325 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 10:00
「今のはヤラレたな〜、ムカつく」
「えぇ!そんなヤだった!?」
「だからイヤだったわけじゃなくて―」

石黒は美貴を引き寄せて、先ほどの一瞬じゃない長いキスをした。

「・・・え、今の?あの・・・石黒さん??」
「だから〜アタシから別れ際にしてやろうとか考えてたのに先にするんだもん!」

いまいち状況が把握できてない美貴を引き寄せたままの石黒。

「さすがアメリカ育ちだね、自然にキスするのが上手」
「え、そ、そうですか?・・・ってか美貴にキスしてくれようと思ってたんだー♪」
「・・・まぁね、つき合い始めだし年上のアタシからやってあげようかなぁと
考えてたんだけどね。そっかキスしてるトコ知り合いや家族に見られたくなかったから」

「ヘヘ、バレちゃったか。だからここまででいいって言ったんです(笑」
「美貴、顔がすっごくニヤけてるよ〜♪」
「いつもこんなんですよ石黒さんといれば。それに石黒さんも顔赤いですよ?」
「え?!」
326 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 10:16
「な〜んつってねウッソ♪もう暗いから顔赤いとかわかんないよ(笑」
「えー?!可愛くないなぁ」
「笑顔でそんなこと言われたって全然効かないですよその言葉むしろ・・・」
「今度は何よ」

「石黒さんから愛を感じちゃった♪ダハハハッ♪♪」
「・・・はぁ、本当全然クールじゃないわね」
「クールな方が・・・好み?」

その聞き方がまたさっきの悪ガキな面とギャップがあって可愛かったもんで
石黒はつい言ってしまう・・・

「え、ううん。自然体のよく分んないませた悪ガキも好きだよ?」
「え?す、好き??そっかぁ・・・って悪ガキって何だよ!!」
「悪ガキじゃん。年上をからかって〜」
「でも実際よく見えないけど顔赤かったでしょ?(笑」
「さぁね、まぁ少しはドキドキしたかもね」

「ヘヘヘ、良かったぁ。嫌がられなくて♪」
「だから嫌がってナイって言ったじゃない、先にされたのが悔しかったの」
327 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 10:31
「いいじゃんお互い気持ちは一緒だったんだから♪」
「そうね・・・女の子とつき合うのも悪くないわね・・・美貴だからかな」
「美貴も石黒さんだから告白?したんだよ性別なんて関係ないって、ほら
好きってのは理屈じゃないじゃん♪」

「確かに、でも前は彼氏いたんでしょ?」
「いたっていうか、両想いでこれからってときに美貴が帰国しちゃったから」
「そうなんだ、どんな人?」
「ん〜、今の美貴はその人に少しは近づいたかな、夢を持ってる素敵な人だよ」
「説明だとよく分んないな」
「彼は俳優を目指してたから、そういう所は石黒さんに共通するかもね」

「俳優と歌手じゃ大分違うけど、なんとなく言いたい事は分った」
「石黒さんがその人に似てるとかじゃないよ?ただ美貴が好きになっちゃたのが
石黒さんだったってだけ。だから・・・1ヶ月お試し期間の仮恋人よろしく♪」

チュッ
今度は美貴は引き寄せられたままだったのでそのまま石黒の頬に口付けた。
「今は可愛いペットって感じかな、美貴って猫みたいだね」
328 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 10:52
「そう?猫っぽいかなー」
「うん、自由奔放な感じとか猫っぽい。あと何気に甘えてくるよね?」
「・・・それは、甘えるのはしょうがないの美貴のせいじゃないの!」
「はぁ?また何言ってるの、甘えてた自覚はあったのね(笑」

「うっ!美貴って甘えてた?」
「うん、アタシが年上のお姉さんだから普通に甘えてると思ってたけど?」
「自分ではそんな気ないんだけどな〜?」
「その様子を見ると他の人から言われたりするんでしょ」

「今日、一緒だった柴ちゃんとか・・・たま〜にだよ。でもしょうがないの!」
「何がしょうがないの?」
「美貴って末っ子なのそれも末っ子の中の末っ子気質なの!甘えたなのは生まれつき!!」
「アハハハハ!何を言うかと思ったら・・・最終的に開き直りなの(笑
へ〜美貴って末っ子なんだぁ、言われて見るとそんな感じかも。甘えん坊か♪」

「あー、そうだよ甘えん坊だよ!!石黒さんに1ヶ月甘えるから!!」
「すごい開き直りだね、いいよ可愛い一面を見れちゃったから甘えてよ(笑」
「笑わないでよ、ただでさえ年の差で分が悪いんだから、そうだ!
石黒さんも美貴に甘えていいからね♪」

「(可愛い)うん、努力するププッ(笑」
「え!それって努力するもんじゃないんじゃないー?!」
「まぁまぁ、とりあえずあまり遅くなると次回が遊び難くなっちゃうんじゃない?」
329 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 11:03
気がつくとすっかり周りは暗くなってる。

「本当だ、じゃあ今日はここまで送ってくれてありがとう、また近い内に会おうね」
「うん、アタシも楽しかった。可愛いペットができたし(笑」
「美貴はペットかよ!」
「アタシ専用の甘えん坊の猫、他の人には威嚇するみたいだから」

「威嚇ねぇ・・・そんな気はないんだけど」
「今日初めて会ったのにそんな気が全くしないね」
「そうだね、ほらほら美貴の直感はスゴイでしょ♪」
「アタシもステージ上から気づいてたってば(笑」

「ハハ、それもスゴイよね。じゃあ、今度こそ帰るね。じゃあ、また♪」
「うん、気をつけてね迷子にならないでよ〜」
「ならないよ!子供扱いしすぎだよ!!」
「だって子供じゃん」

「そうだけどさ・・・いいもん。帰ったらメールするからね」
「わかった、メール待ってるよ、じゃあね♪」

最後の最後までじゃれあって別れた、1ヶ月のお試し期間さてどうなる?
330 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 11:15
あれ?メール・・・梨華ちゃんと柴ちゃんからきてる。
気づかなかったなぁ・・・

『美貴ちゃん、ケンカはダメだからね!』
・・・削除。

『美貴ー、ナンパどうだった?結果報告求む!』
・・・歩きながら柴ちゃんに電話してみる。
トゥルル
『はい!』
「・・・柴ちゃん取るの早いね(汗」
『だって携帯すぐ側に置いてたからね、で美貴どうだった?』
「う〜ん、やっぱ初対面だしさ向うと結構年の差もあったんだけど」
『うんうん、で?』
「な〜んか仲良くなれちゃってさ、さっきまで一緒だったんだ♪」
『・・・で、告ったんでしょ?』
「あー、うん。でも美貴も向うも同性同士って経験なくてさ」
『フラれちゃったの?』
「いや、とりあえず向こうからの提案で1ヶ月試しにつき合うって事になった」
『はぁ!?』
「だから、とりあえず1ヶ月は確実につき合えるしそれ以上も有りうる」
『なるほどね、まぁ印象は悪くないみたいで良かったじゃんアタシは応援するから、じゃ♪』

柴ちゃんは応援してくれるか、梨華ちゃんはどうだろ?ビミョーだな。
331 名前:ピート 投稿日:2006/03/29(水) 14:47
ミキティ、レバ刺し3人前が抑えてる量だなんて・・・・・
まぁ、ミキティらしいやw
1ヶ月のお試し期間どういう風になるのかが楽しみです!
332 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 21:48
明日、学校で梨華ちゃんになんて言えばいいかな〜。
期間限定のお試し交際なんて柴ちゃんと違って聞いたら怒りそう・・・。
なんてボーッと考えてたら家についてた。

「ただいまー」
「おかえりー。美貴、アンタ今日お母さんが何しても起きないから
学校に『体調が悪いので』って連絡入れといたわよ、寝すぎよ全く・・・」

「あ、そうだったんだ。ゴメンちょっと昨日は寝つけなくて(苦笑」
「・・・もうこういうことは無いようにね?(ギロリ)」
「はい!分りました!!成績は悪くないよ、学校では寝てないから!!」
「そうね、これで成績悪かったら外出禁止よ、ご飯は?」
「友達と食べてきた、成績は落とさないって」

多分、夜に美貴が遊んでることを気づき始めたお母さん。
外出禁止は痛いよ、まぁ基本的に美貴って授業中は集中してるから成績良いんだけど。

自分の部屋に行ってあの人にメールを送る・・・初メールだよ♪


『今日は焼肉ごちそう様でした♪美貴は部活とかやってないから
石黒さんの都合の良い日あったら遊ぼうね。んじゃ(^∀^)/』


こんなもんかな、送信とピッ。
返事来るかな?部屋着に着替えよう・・・
333 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 22:00
〜♪

メール!返信かぁあ!?

『美貴の食べてる姿見るの好きだからまたご飯行こっか?
アタシは大体バイトであと歌があるから、こっちから誘うね。
ミキはオウチで良いコにしてるんだよ?またね(笑』

オウチで良いコって何じゃー!?
まぁ、良いんだけどさあの人に言われるなら悪くない///
くわぁ〜っ!ノロケたいかもー!!
ん?今って・・・確か柴ちゃんは学校休みって言ってたな・・・
呼び出して・・・ってもう21時半か、明日ウチに呼ぼうかな。
つか美貴は普通に明日学校だし・・・?アレ??今日が金曜だったから―
明日休みじゃん!?これは柴田呼び出しだなハッハッハッハ♪
334 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/29(水) 22:14
「あ、柴ちゃーん?今からウチに泊りに来ない?」
『何?まさか美貴、今・・・飢えてるの?アタシにまで手を・・・』
「そうそう、飢えて・・・るわきゃだろー!(笑」
『んー、別に行ってやってもいいけどネガティブは?』
「誘ってないけど?」

『こーいう場合、誘わなかったらネガティブが更に黒くなっちゃうでしょ!?』
「言われて見れば、あとで柴ちゃん泊ったって行ったら
絶対に『何でアタシも呼んでくれないのよ〜(泣』とかって言われそう」
『でしょ?巻き込まれるのはアタシなんだからネガティブも誘いなよ』

「わかった、誘ってみる(汗」
『じゃあ、アタシは準備して美貴んチ向かうから、あとでね♪』
ピッ。

「さてさて、梨華ちゃんに電話してみるか・・・でも時間遅いけど大丈夫かな・・・」
トゥルルル・・・
「取らないな、タイミング悪かったってことで・・・」
『もしもし』
「うぉっ!」
『何よー!第一声がそれ?あ、今日どうだったの?』

「今から美貴んチに柴ちゃん泊り来るから梨華ちゃんも来ない?そん時話すし」
『今からー』
「別にイヤなら良いんだよ、もう遅いし・・・」
『行く!アタシも美貴ちゃんチに泊りに行くからー!!待ってて!ブチッ』

梨華ちゃんって台風みたいなヤツだな〜って、今日も美貴寝不足?(笑
335 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/30(木) 04:55
続き気になります!
336 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/30(木) 09:37
梨華ちゃんに連絡して直後になるピンポーン

「美貴ー!友達来たわよー!!」
「はーい!」

柴ちゃん来るの早っ!

「お母さん、今日柴ちゃんともう一人梨華ちゃん泊めるから〜」
「そういうのわ早く言いなさいよ、もう!・・・あゆみちゃんゆっくりしていってね」
「はい、遅くからすいません、お邪魔します♪」

ん〜、柴ちゃんの爽やかな笑顔と好感の持てる態度。
素晴らしいね、いつもながら人間関係については鮮やかだ・・・。

「飲み物も持参してきましたから♪コーラとアイスティー買ってきたけど」
「あら、あゆみちゃんありがとうね美貴が早く言えば私が色々準備したのに」
「いえいえ、もう遅い時間なんでお菓子とかは太るかな〜って(笑」
「梨華ちゃんが来たら美貴の部屋にそのまま通すから、部屋にどうぞ」

お母さん、柴ちゃん気に入ってるんだよなぁ〜。
梨華ちゃんとはアメリカでずっと一緒だったし、美貴と同じ様に見てるよなぁ(苦笑
337 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/30(木) 09:52
でもって早々と美貴の部屋へ。
パタン。
「美貴、ネガティブは来るって?」
「うん、柴ちゃんの言う通り誘って良かったよ。後でバレたらしばらくネガティブ(笑」
「ハハッ、でしょ?ほら〜言っといて良かったよグチ聞くのも疲れるって」

「そういやさ、美貴達が抜けた後どうだった?・・・明日香とか」
「明日香は別に「今のナンパ?」なんて笑いながら言ってたよ(笑」
「ナンパ?・・・結果的にはそうか、確かにナンパだねぇ」

「アタシがちゃんと言ってあげたから明日香に」
「何て?」
「どう見てもナンパでしょう!って。」
「いや、そんなにハッキリと肯定しなくても良かったですけど・・・」

「あの後、他のメンバーとも話したよ皆キャラが濃かった明日香が1番まともだね」
「へ〜、裕ちゃんて人は濃いね。なっちって人は?可愛かったけど。」
「なっち?可愛いよ、可愛かったよ?ただ訛りと天然っぷりが梨華ちゃんといい勝負かも」

「え?ネガティブなの??」
「いや、天然だけ。ほら梨華ちゃんも黙ってれば可愛いし話せばまた可愛い声だけど
ある意味すっごく天然なトコあるじゃない?」
「そうだねー。石川梨華じゃなくてネガティブ梨華に改名しちゃえばいいのに(笑」

ピンポーン

「「ネガティブ来た!!」」
338 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/30(木) 10:02
「どうも遅くにお邪魔しまーす」
「久しぶりねぇ、あゆみちゃんももう来てるから美貴の部屋にどうぞ」
「はい♪」

トントントントン、ガチャッ
「美貴ちゃーん」

「梨華ちゃんノックしようよ(笑」
「いいじゃない聞こえてたでしょ?呼び鈴。」
「まーね」
「梨華ちゃん、アタシもちょっと前に来たんだ、アイスティーでいいよね」
「うん♪」

「そだ、梨華ちゃんに言わなきゃだよ。あのね美貴、石黒さんとつき合う事になったから」
「え!?ウソ??」
「つき合うって言ってもまだ会ったばかりだからしばらく様子見な感じ。」
「何よ様子見って」
「だからしばらくの間つき合ってみて上手く行きそうなら恋人に決定?」

「友達以上恋人未満っていいたいんでしょ?」
「そうそれ!さすが柴ちゃん♪」
「美貴ちゃんって・・・女の子好きだったの?」
339 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/30(木) 10:16
「ん?別に、ただ気になった人が女だったってだけだよ。
梨華ちゃんは知ってるでしょ?前のロイのこと」
「・・・知ってるから驚いてるのよ」

「まぁまぁ、梨華ちゃん別にいいじゃない。それに年上のお姉さんとつき合えば
美貴も少しは丸くなるかもよ?ケンカもしないだろうし」
「最近は特に美貴にケンカしかけてくる人もいなくなってきたし。」
「明日香ちゃんは気にしてなかったけど・・・」

「みたいだね・・・梨華ちゃんは気になる?」
「そりゃ気になるわよ!美貴ちゃんはずっとアタシのナイトだったんだから」
「「え?」」

「梨華ちゃんそれってヤキモチじゃ・・・梨華ちゃんって美貴のこと好きだった?」
「柴ちゃん!そんなんじゃないわよ。ただ、美貴ちゃんは昔からアタシのナイトなの。」
「・・・梨華ちゃん、美貴だってそんなに強くないよ?
確かにずっと梨華ちゃんを守ってるけどさ。転校してからは美貴が狙われるし」

「それは単にアンタの態度の悪さじゃない?」
「柴ちゃん・・・そうかもだけど。この先ずっと梨華ちゃんのナイトでいるのは・・・無理」
340 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/30(木) 10:33
「もう小さい子供じゃないんだから梨華ちゃんも美貴じゃないちゃんとした
梨華ちゃんを守ってくれる人見つけなよ?美貴は今の単調な生活には
もう疲れたの。自分を守るのが精一杯だよ」

「・・・。」
「まぁ、梨華ちゃんも美貴に依存してるとこが結構あったからね。
美貴につき合う人が出来たら真っ先に嫌がると思ってたけど(苦笑」
「アタシは・・・別に嫌がってはないわよ」

「守ってくれる人がいなくなるのがイヤってことか、はぁ。
別につき合う人ができても美貴は梨華ちゃんを守ってたじゃん、変わらないよ」
「そういえばロイといた時もアタシに何かあるとすぐ来てくれた・・・」
「でしょ?何年一緒だと思ってんの?ここまで腐れ縁なんだから。
梨華ちゃんからしたら美貴はずっとナイトなのかもね(笑」

「そうね、うん。アタシも応援するよ美貴ちゃん石黒さんとうまくいくといいね」
「おぉ〜!梨華ちゃんの美貴離れが!?」
「柴ちゃん例えが何か違う、かなり違う。美貴離れって何だよ!(笑」

「アタシ、前に二人がつき合ってると思ったけど、そういうのと違う部分で繋がってるんだね」
341 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/30(木) 10:45
「アタシ別に美貴ちゃんに恋はしてないわよ」
「美貴だって!何だよさっきまで美貴と離れるの嫌がってたくせに」
「それは・・・少し淋しかったのかな。でも美貴ちゃんとアタシもずっと一緒だから」

「柴ちゃんが繋がってるとか言うから梨華ちゃんがまた不思議な方向へ行くよ・・・」
「いや別にアタシが会った時から見てて変わらないから。」
「そんなに美貴ってコレと一緒だった?」
「たまにお邪魔かな〜とか最初思ったりしたけど(笑」

「アタシと美貴ちゃんは小さい頃から一緒だからね!」
「幼馴染なだけでしょ?妙に自慢げに言うな!!」

「とりあえずネガティブは置いといて美貴今日どうだったの?」
「ん?あ〜二人で焼肉行っちゃった♪」
「どうせまたレバ刺し一人で5人前とか頼んだんでしょ?」
「梨華ちゃんさすがに・・・美貴もその辺は考えて3人前に抑えたよ」

「み、美貴ちゃんがレバ刺し3人前だけで我慢したですって・・・!」
「それは美貴にしては珍しい!確かに初対面でレバ刺し5人前食べるヤツって
引くかもだもんね!美貴偉い、よく耐えた!!」

「ふっ、美貴頑張ったよ。最初が肝心だからね・・・ってか美貴の食べっぷりが気に入ったって」
342 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/30(木) 10:58
「美貴ちゃん、大好きなレバ刺しを我慢してまで・・・本気なのね」
「最初は気になっただけだったんだけどね、話もあったし♪」
「アタシも邪魔はしないわ、美貴ちゃんの好きなように・・・がんばるのよ!」

「・・・てかさ今気づいたけど美貴のレバ刺し食べる量で好き度を
判断できるって梨華ちゃんアタシ達凄くない?」
「そりゃあ・・・美貴ちゃんお肉があると目の色変わるんだもん」

「二人とも美貴を肉食獣のよーな言い方しないでよ」
「その通りじゃん」
「そうよ、美貴ちゃんはお肉大好きじゃない」

確かに美貴は肉好きだが、レバ刺しの量を普段より抑えただけで
美貴の好き度がわかるとか結構ムチャクチャな言われ方だと思った・・・。
「美貴ってそんなに目の色変わる?」

「「うん」」

・・・へー。
「ご飯食べに行くのは良いけど焼肉は美貴の人格変わるからイヤかも」
「もともとがああなんじゃないのかしら?」
どんなんだよ!?
343 名前:ピート 投稿日:2006/03/30(木) 11:26
ミキティ=肉食獣ね・・・確かにそんな気はするが・・・
面白いやw
344 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/30(木) 16:44
続き待ってます!
345 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/03/30(木) 23:57
>>ピートさま
肉食獣ミキティですw

>>344さま
只今、更新いたします!
346 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 00:08
気がついたら外が明るくなるまで3人でダラダラ話してた。
寝ようかと思ったら何故か梨華ちゃんがすでに美貴のベッドで熟睡してた・・・。
起きそうにもないから柴ちゃんと二人で床でザコ寝。
いいんだけどさ、こういうヤツだとはしってたけどさ・・・。
人んチ来てベッド奪うなよ。

「美貴まだ起きてる?」
「ん〜?起きてるよぉ」
「アタシさ、梨華ちゃんてマジで美貴のこと好きだと思ってた」
「それは無いよ、もう姉妹みたいなカンジだし」

「美貴は梨華ちゃんのこと好きとか思ったことはないの?」
「え〜、無いよ。そういう風に見た事は1度も無いって」
「結構お似合いだと思ったんだけどな〜」
「そりゃつき合いが6年近くなれば似合いというかセットに見られるかもね」

「美貴は甘えたがりだから、四六時中は梨華ちゃんとはいれないかぁ」
「甘えたかぁ、最近よく言われる気がする。梨華ちゃんには甘えたくないよ(笑」
「わかってないみたいだけど実は結構、美貴って梨華ちゃんにも甘えてるよ?」

「ウッソ!?」
「マッジ(笑」
347 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 00:23
「美貴は全然そんな気ないんだけど?」
「何気に梨華ちゃんの方がお姉さんしてるカンジだよ?」
「どこがぁ〜!?」
「ケンカはダメだよとか、寝てる美貴起こしたりお世話してくれてんじゃん(笑」

「そういうのも甘えなわけ?」
「まぁ、アレかな幼馴染ならではのってヤツなのかな。美貴も自然に梨華ちゃん守るし」
「あー、それはあるかもね。もしかして数年後。
二十歳の梨華ちゃんとかに惚れてたりして・・・って、無いな!」

「オイ!自分で言っておいて無いかよ(笑」
「美貴と梨華ちゃんは大人になっても友達だと思うけどそれ以上の関係は無いね」
「どーだかね、人も気持ちも変わるから♪」
「柴ちゃんってさ、どうしても梨華ちゃんとくっついてほしそうだね(苦笑」

「アハハ、そっかな?だって美貴がいないとグチ聞くのアタシだし」
「・・・美貴は生贄か何かかよ。確かにネガティブのグチ聞きたくねー!!」

「し!ネガティブが起きる・・・」
「起きないね、あの爆睡は。よくもまぁ自分のベッドのように寝れるよ」

美貴の言うとおりネガティブ(梨華)は美貴のベッドで健やかに眠っていた。
「・・・さすが勝手知ったる幼馴染ってヤツ?」
348 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 00:33
二人はしばらくして眠りについた。

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


〜♪
「・・・ん〜、ケータイ〜・・・もしもし」

『あ、美貴?アタシ。もしかして寝てた(笑』
「んん〜、今ってもう昼の3時?昨日の二人が美貴んチ泊ってさ」
『夜更かしか、夜遊びじゃないからよし♪美貴いいこ、いいこ』
「いやいやイイコはやめてよ〜、でも石黒さんから電話って嬉しい♪」

『今日ねバイトの予定だったんだけど急に休みになっちゃってさ』
「そうなの?」
『うん、だから時間あるから美貴が良ければお姉さんと遊ばない?(笑』

「遊ぶー♪」
349 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 00:43
『アハハッ、本当かわいいね。じゃあライブハウス前に・・・何時がいい?』
「え〜っと急いで準備するから4時!or4時半!!」
『なんなの「or」ってのは、4時半でいいわよ(笑』
「わかった、今から準備するからー」
『うん、あとでね♪じゃ』

やったー!昨日の今日だよ!!さっそく石黒さんと遊べる♪
・・・これって、デート?なーぁんてね〜♪ってか準備、準備・・・あ

「美貴〜、いいこ いいこ(笑」
「・・・起きてたの///」
「うん、さっそく美貴の甘えた声とノロケ・・・仲良いじゃん♪」

柴ちゃんに頭撫でられてかなり恥ずかしい・・・///
!梨華ちゃんは・・・!?
まだ寝てる・・・しかも超〜気持ちよさげじゃね?
とりあえずコイツ起こそう。

美貴はネガティブを蹴った。
蹴られた反動で壁に激突梨華ちゃん・・・。

「・・・ったぁ〜い・・・んん?」
350 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 00:55
「はい、おそよう『んん』じゃな〜い、サッサと起きる!」
「何よ、何なのよ美貴ちゃん・・・てかアタシを蹴った?」
「蹴るわけないじゃん、梨華ちゃんが勝手に寝返りうって壁に頭ぶつけたんじゃん」

シラッと美貴は言った。
「柴ちゃんホント?」
「・・・え、あ、アタシもさっき起きてボケてた見てないよ(汗」
柴田さん苦し紛れな言い訳・・・。

「そう、イタタ。あ〜よく寝た。美貴ちゃんのベッド眠りやすい!」
「「そりゃベッドは眠りやすいだろうよ!!」」
「え?え?」

「気がついたら人のベッド占領して」
「全くだよ、アタシと美貴は床にザコ寝だよ〜ちゃっかりしてんだから」

「アタシはチャーミィ石川だから床は似合わないかなって♪」
「何がチャーミィだ、ネガティブだろ?!」
「そういえば昨日から言ってたよね、しかも帰り際に「チャ〜オ〜♪」って」
「うわ〜!美貴いなくて良かった!!」
「な、何よ二人とも悪い?」

「「悪いってかキショイ!」」

・・・アタシはすご〜く可愛いと思うんだけど、二人にはついていけないかな?
351 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 01:10
「まぁ、美貴はこれから石黒さんと会うから!てことで二人はゆっくりしてっていいし」
「え?そうなの??」
「みたいだね、どうする梨華ちゃん?」
「そうね、柴ちゃんとゆっくりしてから帰ろうかな」

「OK!美貴は準備するからってことで速攻でお風呂Let'Goして来ます!」
ダダダダーッ!

「・・・美貴の今の日本語変だよね?」
「日本語って難しいわよね、柴ちゃん。」
「そうだね、でもアタシは二人よりも長く海外にはいなかったし」

「中学の授業で英語があるんだけどね。」
「あぁ、あるね」
「ニュアンスが難しいの。基本的な英語だから正しく答えなきゃいけないから」
「そうなんだ、他は?成績どう??」

「悪くないよ?柴ちゃんと約束したし。美貴ちゃんも成績良いし、だけど」
「何、また何かあるの?」
「美貴ちゃんの場合、英語の答えとかスラングで訳しちゃう事が多くて(苦笑」
「ブッ!クク、美貴らしいというか・・・スラングで書くか?どんな答えしたんだ(笑」
352 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 01:24
「あのね柴ちゃん」
「何またグチ?」
「ちょっとした心配事かな」
「・・・何?」

「今、美貴ちゃん石黒さんと期間限定のおつき合いしてるじゃない」
「うん」
「美貴ちゃんが幸せならいいけど長く続くかが不安なの」
「どういうこと?」
「今って明日香達のグループはインディーズで活動してるよね」
「うん、知ってるよ。ファンも沢山いたし」
「初めて明日香に出会ったとき「もしかしたらメジャーデビューするかも」って言ってた」

「スゴイじゃん!で、何が不安?」
「メジャーになったら・・・これまでと同じ生活は無理だと思うの」
「・・・もし両想いだったとしても・・・続かない、ううん続けられないと思うの」

「・・・そっか、上京してきたのは歌手になりたいからだもんね」
「美貴ちゃんは、もし決まったら納得して離れる。だけど傷つくと思う」
「今は、黙って見ておこうよ。もしそうなったらその時はアタシ達がいるし」

そうだね柴ちゃん・・・でも美貴ちゃんはアタシに滅多に弱い所を見せない、だから怖いの。
353 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/31(金) 16:55
続き待ってますよ〜。
354 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 23:13
テッテッテッテ、ガチャ。
「何着ようっかな〜♪あ!柴ちゃん今日も髪乾かしてよ♪」
「ヤだよ、何でアタシが二日続けて美貴の髪乾かさなきゃいけないの」
「いいじゃーんケチ。別にタオルでもすぐ乾くからいいけどさ。」

「美貴ちゃん、そんなんでよく年上の人に迫れたわね」
「梨華ちゃん、美貴がこんなんだから年上の方が良かったんじゃない?」
「あぁ・・・そっか、納得。さすが柴ちゃんね」

「ちょっと待て!「こんなん」とか「肉食獣」とか二人ともヒドイから!」
「だってこんなんで充分でしょう」
「そうね自分の面倒も見れないなんて・・・」

「それは梨華ちゃんにだけは言われたくない!!」
「確かに。その台詞が言えるのはこの中ではアタシだけだね、フフン♪」

「「・・・反論できない(わ)!」」

「でもまぁ、アメリカにいた頃に比べると梨華ちゃん強くなったよね」
「え?そ、そうかしら///」
「最近は美貴に学校で泣きついてこないし」

「・・・あのね、その分のツケがアタシの所に電話やらメールやら来るから」
「柴ちゃんったら、学校変わったから連絡取り合ってるだけじゃない♪」
「連絡取り合ってる?聞いてると梨華ちゃんが一方的にしてるみたいだけど。
柴ちゃん着信拒否すればいいじゃん。むしろしちゃいなよ」
「美貴ちゃんそれヒドイわよ〜!!(泣」

・・・あえて言わなかったが柴田はそれを考えたことは今までもこれからも何度もあった
355 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 23:29
3人仲良くじゃれつつ美貴は仕度を終えた。

「よし、こんなモンでいいよね?」
「いいんじゃない?てか美貴の普通のカッコじゃない(笑」
「そうなんだけどさ、石黒さん昨日スカートだったけど今日はどうなんだろ♪」

「石黒さんかぁ、美人だよね・・・なぁんか美貴と通じるものがあるよね」
「へ?例えば??」
「話すと別にだけど、初対面だと話しかけ難いカンジとか?
って言ってもそこまで石黒さんのことアタシは知らないけどね」
「柴ちゃんの言いたいこと、なんとなく分る」

「ふ〜ん?美貴はわかんないけど・・・んじゃ、そろそろ行く〜♪また遊ぼうね柴ちゃん」
「美貴ちゃんアタシはー!?」
「梨華ちゃんとは学校で会えるでしょ。じゃ〜ね〜♪」

バタン、タタタタタタ・・・

「美貴ちゃん今すっごく楽しそうだから、ちょっと石黒さんに嫉妬しちゃうなぁ」
「なんだかんだ言って梨華ちゃんは美貴が好きだよね」
「そうね、美貴ちゃんが男の子だったら間違いなくつき合ってたわね」

「へぇ・・・アタシは少しくらい年上の方がいいかな、美貴もかわいいけど」
「そういえば、柴ちゃんは上級生の人とうまくいってる?」
「人様の家に来て話したくないよ、とりあえず仲良いってカンジまだ微妙」

ふーん、みんな楽しそうでいいなぁ。アタシは今のトコ好きな人なんていないけど・・・
356 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 23:46
〜モーニング前にてPm4:25〜

美貴が来るの早かったかな♪
とか思ってたら背後から・・・

「みーき♪」
「え?あ、石黒さん!今日髪下ろしてるんだー♪やっぱ可愛い♪♪」
「昨日は髪上げてたっけ、歌うときは大抵上げてるから」
「昨日の髪型も可愛かったよ♪」

「そう?ありがとうなんか今日はじゃれついてくる感じね、やっぱ猫みたい」
「そうかにゃー?(笑」
「アハハ、美貴だし、ミーちゃんじゃん!ハハハハ♪(笑」
「いや美貴でいいから!」

「冗談よ、今日どうしよっか、どっか行きたいとことかある?」
「二人っきりでいれるなら何所でもいい♪」
「何よそれ〜・・・それじゃアタシの家に来る?行きたいって言ってたよね?」
「石黒さんのウチ!行きたい♪」

「で、アタシの電話で起きたから今日も何も食べてないんでしょ?(笑」
「アハハ、食べてないよ。どっかで食べる?」
「アタシが家で何か作ろうか、リクエストとかある?」
「石黒さんが作ってくれるのー!?やった♪焼肉!」
「焼くだけじゃん、昨日食べたし(笑」

「えーっと、ん〜っと・・・ハンバーグ!」
「お子様ランチ作ってあげよっか(笑」
「お子様サイズじゃ美貴は足りないよ、アメリカンサイズでチーズ乗っけて♪」

「・・・アタシ、美貴の母親な気分になってきた(笑」
「ウチのお母さんはいいよ、じゃ買い物?してこーGo♪」
357 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/03/31(金) 23:59
二人で近くのスーパーで材料を買って石黒の家に向かった。

「ここ?良い所じゃん」
「アタシの親戚の人のマンションでね、おかげで家賃はタダ♪」
「へ〜、いいなぁ一人暮らし」
「楽だけど淋しいよ?今はペットがやってきたけど(笑」

「美貴はペットじゃない〜!」
「そうだよね、ケンカが強い野良猫だよね」
「うん、そうそう・・・って更に違うからバージョンアップかよ!(笑」

「アハハハ、美貴のツッコミは切れがいいねぇ(笑」
「まぁね、梨華ちゃんがすごいネガティブ天然ボケちゃっかり野郎だからさ」
「スゴイ長いわね・・・そんな物凄いキャラなんだ」
「昨日美貴達二人、先に抜けて正解だったよ。あの後キショかったらしいから」
「・・・ある意味見てみたいわね」

「一度見たら・・・石黒さんだったらボコボコにしそうだね(笑」
「はぁ?アタシってそんなことしそう??」
「美貴も人に目つきが怖いって言われるけど、石黒さん素の顔眉間にしわ寄ってるし(笑」
「あー無意識にやっちゃうんだよね、直したいんだけど。確かによく怖がられるわ(苦笑」

柴ちゃんが美貴と石黒さんが似てるって言ってたのこういう所とかかな・・・
358 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/01(土) 01:23
「そういえばさぁ、石黒さんって北海道出身なんでしょ?」
「うん、そうだよ札幌」
「美貴も出身は北海道なんだよね、5、6歳までしかいなかったけど」
「へぇ〜!そうなんだ、出身地同じなんだぁ。おもしろい偶然♪」

「偶然じゃないよ必然♪」
「アハハ、またキザなこと言ってかわいいね〜♪」
「そっかなぁ、忘れてた」
「何?」

美貴は石黒に近づいて頬に軽くキスをした。
「定期的に会えるわけじゃないから会ったらとりあえず挨拶みたいなもんで♪」
「・・・やっぱり美貴はアメリカンだね///」
「美貴は好きな人とは二人っきりでいたいんだよ♪」

美貴の素直な発言が石黒の母性本能をくすぐってしまう
「美貴はさぁ、アタシ達みたいに夢とか目標ってないの?」
「ん〜、向うにいたときに仲良いコと色んな事してたけど・・・」
「例えば?」

「仲良い連中とバスケ、3on3ばっかだけど。後は美貴も音楽好きだから
ギターとか、ドラムもちょこっとならやれるかな。でも1番好きなのはダンス!」
「ダンス?」
「うん、ストリートで踊ってたんだ。今でもたまに踊ってる大好きなんだ♪」
「結構多趣味なんだね〜。ウチにギターあるから何か弾いてよ」

「え?アコギかぁ。少ししかやんなかったから期待しないでよ?」
美貴は石黒のアコースティックギターを手に取った。
359 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/01(土) 01:38
美貴は軽くジャカジャカかき鳴らしてみる。
その間、何を弾こうか考えていた・・・う〜ん好きなのでいいかぁ。

ジャン!〜♪
「ドゥーユーリメンバー♪〜」
・・・・・
・・・
弾くだけの予定がすっかり弾き語りになってしまった。

「美貴ギター上手いじゃん!それに歌も上手!!」
「上手いかなぁ?美貴は70〜80年代やユーロビートとかが好きなんだ踊りやすくてさ」
「なるほどだから『セプテンバー』なわけね〜」
「ねぇハンバーグ・・・」
「あ!忘れてた!!でももう焼くだけだから。」

「石黒さんはどこでバイトしてるの?」
「すぐ近くにレンタルショップがあるでしょ、そこ。職場で堂々と有線聴けるし」
「へ?そこなの??美貴たまに行くよ」
「そうなんだ、アタシがいるときは割引してあげるよ♪」

「ねぇ、ハンバーグまだぁ?」
「美貴〜生焼けで食べたら大変だよ、もう幼園児じゃないんだから」
「だって早く石黒さんの手料理食べたいじゃん」

「・・・な〜んで、かわいい事スラスラ言えるのかなぁ///」
「思ったことは伝えなきゃだよ♪」
360 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/01(土) 01:48
「はいはい、出来ましたよ〜特大チーズハンバーグ」
「うわぁ〜♪いっただっきまぁす!!」

昨日のように美貴はパクパク食べるしかも速さが尋常じゃない・・・
「すっごい美味しい♪石黒さんお嫁さんにほしいなぁ♪♪」
「美貴って食べ物に釣られるタイプ・・・知らない人に食べ物もらっちゃダメだよ!」
「もらわないって(笑」

全部食べた美貴は石黒の部屋でくつろいでいた・・・
「デザートにプリンあるよ?」
「食べる!」
即答、数秒で食べ終える美貴。

「ちゃんと噛んで食べなさいよ」
「プリンって噛むモン?」
「・・・もういい、アンタの食生活はアタシには未知だわ」

「デザート、プリンだけ?」
「まだ何か食べたいの?美貴って華奢なクセによく食べるよね〜」
361 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/01(土) 02:01
「こういう場合「デザートはア・タ・シ」とか石黒さん言いそうじゃん♪」
「はぁ?」
状況がちょっと読めない石黒に美貴は抱きついた。

「・・・本当に猫みたいだね、気まぐれに甘えてきて(苦笑」
「ん〜、だってお試し期間だから後悔ないように思うがままだよ♪」

美貴の方が石黒より小さいから目線が上目遣いになってしまう。
そんな美貴を見てまたしても石黒は「かわいい!」と思ってしまった。
ん?気がついたら胸の辺りに感触が・・・!

「こらこらこら!何をしてるのかなぁ〜?」
「石黒さんの胸を触ってたんだけど大きいね〜」
「二十歳と中1を比べないでよ。そういう美貴は・・・!」
石黒が美貴の胸を触った一言で表すと『まな板』・・・。

「美貴、全くないね・・・ブラ必要ないんじゃ」
「してないよ、必要ないし。ダンスするとき胸が大きすぎると邪魔そうだし」
「そういうモンなの?」
「いいじゃん今から成長するんじゃない?それより石黒さんの胸柔らかくて気持ち良い♪」
「こら、もむな!!」
362 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/01(土) 02:12
「何で?いいじゃん減るもんでもないし」
「確かに更に大きくなるかも・・・って違〜う!///」
「そういえば、もめば大きくなるって言うよね」

「アタシが変な気持ちになるからやめて」
「え?どんな気持ち??」
分ってて聞いてるのか知ってて試してるのか美貴はあっけらかんとしてる。
だから石黒は美貴の身体に教えてあげることにした。
美貴の唇を奪うと舌を入れて深いキスを美貴にして・・・

「・・・だから、こんな気持ち///」
「・・・」
「美貴?(やり過ぎた?)」

「・・・すっげー気持ちいい!」
「え?」
「女同士でそういうのってしたことないけど・・・気持ち良さそう」
美貴の目がどこか違う世界に飛んでしまったようだ。

「あ、あの美貴?」
「石黒さん、もっとやろ?」

はい?
363 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/01(土) 02:27
「だからぁ、えっち。しよ?」

上目遣いでそんな言葉を言う美貴があまりにも可愛くて、幼い子供のお願いみたいで
石黒は少し困ってしまった、だけど今の美貴が可愛くて仕方ない。
美貴のことは気に入っててペットみたいなもんだと思ってたら
いきなりこういうこと言い出すんだから・・・

「ちゃんと意味わかって言ってるの?気持ちいいってだけでするもんじゃないよ」
「・・・石黒さんは美貴とするのイヤかなぁ」
「イヤじゃないけど、出会って二日でやる?しかもお互い初の同性だよ」

「美貴は初の同性の相手は石黒さんがいい。」

・・・やばい、アタシ7つ下のコに翻弄されてる?
美貴の場合は計算とかなくてただ思ったことを素直に言ってる。

アタシは、アタシはどうしたい?
美貴のことは好き、かわいいと思ってる。
だけど愛してるかどうかは・・・愛しいも愛してるってことになるかな・・・

「美貴、アタシも同性で好きになったのは美貴が初めて、だからアタシも美貴ならいいよ」

あぁ〜、もう後戻りできない。でも美貴ならいいか・・・
364 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/01(土) 03:49
わぁ続き気になるよー。
365 名前:ピート 投稿日:2006/04/01(土) 10:29
猫ミキティかぁ・・・・ほしい!ってか
ミキティの発言すげぇ〜///
この後どうなってしまうのか、楽しみですw
366 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/01(土) 23:06
今日も更新待ってますよ〜。
367 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/02(日) 04:58
>>364さま
続き・・・頑張ります。

>>ピートさま
なんとなくミキティって猫っぽいなぁと。
この後どうなるんでしょうね・・・orz

>>366さま
ありがとうございます今から更新します!
368 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 05:18
「いいよって・・・ホント?」
「美貴が誘ったんでしょ・・・///」
「・・・石黒さんがすごいキスしてきたんじゃん、アレだけでも気持ちいいから」
「そう・・・リビングじゃなんだしね・・・ベッド、いこっか」

石黒に促されて寝室へ移動する二人。

「ここが石黒さんの寝室かぁ、シンプルでいいね♪」
「ありがと♪ベッド狭いかな」
「くっつけば大丈夫じゃない?」
「かなり密着しちゃうわね」
「これからもっと密着するんだよね?」

「・・・そうね、そういうことになるわね///」
「ヘヘ、石黒さん?」
「何?」

「大好き♪」

そう言って美貴はベッドに座ってた石黒をギュッと抱きしめた
369 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 05:35
・・・もう、スキにしていいのよ 抱きしめて
美貴は石黒にキスしながら石黒のシャツの中に手を入れてきた。

「・・・ん〜・・・?」
「美貴・・・もしかしてアタシのブラ外そうとしてる?」
「うん、難しい〜・・・」
「したことないんだから外し方もわからないでしょ?」
「でもなんとなく・・・ん〜・・・」

「プッ!初めからがんばらなくていいわよアタシ自分で外すから」
「え?うん、そうしてもらおっかな♪」

石黒がシャツを脱ぎブラを外してる姿を美貴はジーっと凝視していた。
「ねぇ、美貴胸見すぎじゃない?」
「・・・石黒さんて肌白くて綺麗だなぁって。・・・生乳初めて見た」
「ちょっと!「なまちち」なんてムードがないわね」

「あは、そうだね」
笑顔で言いながら美貴はあらわになった石黒の胸を触る
「・・・やっぱ生で触ると違う、すごい柔らかい・・・触ってて気持ちいい」
「ちょ!・・・ん、あんまり激しく揉まないでよ」
「だって気持ちいんだもん♪」
370 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 05:55
そのまま美貴は石黒を押し倒すように横になった。
そして石黒はそれを受け入れて美貴はそのまま石黒の胸に顔をうずめる。

「・・・ん、もう、ちょっと何だか美貴やけに慣れてない?」
「慣れてないよ?したいと思ったことをやってるんだけど・・・チュ」
「あ・・・ん!」

美貴は石黒の胸にキスをして、そのまま舌を使って石黒の胸をなぞった
そして赤ん坊のように、子猫が親猫にミルクを欲するように吸ったり・・・
舌で石黒の胸の先を転がしたりした、その度に石黒も声を出してしまう

「・・・ちょっと、美貴?アンタ・・・ぁん!・・・本当に初めて?」
「んん?初めてだよ、石黒さん・・・気持ちいい?」
「聞かないでよ///」
「え〜、気持ちいいのは美貴だけ?」
「バカ、良くなかったらあんな声出さないわよ・・・///」

「ホント?良かったぁ石黒さんのおっぱい美味しいよ♪(笑」
「・・・本当に赤ちゃんみたいね」
「え?美貴は子供から赤ちゃんにまで下がったの?!」
371 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 06:09
石黒は少し上半身を起こして美貴を見つめて言う
「美貴、アタシもアンタが好きよ・・・」
そして今度は石黒から美貴の身体に手を回す・・・

「・・・石黒さん///」
深く深く口付ける、美貴と舌を絡ませる・・・
そして、美貴の頬に軽くキスして耳の奥を舌で攻める
「・・・っあ!・・・石黒さん///」

そして美貴の耳元で囁く・・・

「美貴も上着脱ぎなよ・・・」
少し顔を離して顔を見ると美貴は耳まで真っ赤。
「・・・美貴も?」
「アタシだけ裸じゃイヤじゃない?」
「ん〜、わかった別にいいよ」

美貴はそういって着てた上着を脱いだ
372 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 06:28
先ほど石黒が触ったとおり全然胸がない。
髪も肩につかない程度の短さで上半身裸の美貴は少年の様にも見える。
こういうことが初めての美貴は少しはにかんでいて初々しく
そんな美貴が石黒の目にはより一層可愛く映った。
元々顔の作りも整っていて、まだ成長期の華奢な身体・・・
なんとなく年下の男の子とつき合ってる様な気分にもなれた。

「美貴ってさぁ、やっぱ胸ナイね」
「まだ成長期だし」
「アタシは小学生くらいの頃から少しはあったよ」
「いいの!美貴も二十歳になれば石黒さんぐらいはあるよ・・・メイビー」

「ハハッ「メイビー」って何よ(笑」
「多分て意味だよ」
「それはわかるけど何で英語?(笑」
「気分だよ、気分。美貴たまに英語出ちゃうときあるから♪」
「変なの(笑」

「んじゃさ、続きしよ♪」
「美貴さぁ下も脱がない?」
「え!?な、何で??急に・・・え?やっぱこういうの全裸?」
「女同士は初めてだから自信ないけど今度はアタシが美貴を気持ちよくさせたいの」
373 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/02(日) 16:41
続きお願いなのです。
374 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 18:46
美貴は戸惑いながらも下も脱ぎ生まれたままの姿でベッドに寝転がった。
でも恥ずかしかったので側にあった布団に頭まで全身隠れてみた。

「・・・美貴、そのままだとアタシ何もできないんだけど?(笑」
「だって恥ずかしいじゃん!美貴だけ裸って・・・石黒さんも脱いでよ」
「別にいいけど」

石黒は布団の中で美貴が丸くなってる様子を見てますます猫みたいだと思った。
恥ずかしがる美貴。そして一応それなりに経験はある石黒。
年上だしリードしなきゃね♪なんてもう美貴とのコトを楽しんでやりとりしてた。

「美貴〜アタシも脱いだよ。出ておいで?」

石黒が布団の塊に声をかけるとピョコンと美貴は頭だけ出して石黒を見た。
そして、石黒を見てまた布団にもぐりこんだ。

「ちょっとちょっと、何」してんのよ?(笑」
「だって、こんなハッキリと女の人の裸見たことないし・・・///」
「アンタがアタシにも脱いでっていったくせに。美貴って大胆だけどシャイだね」
「シャイ?そうかなぁ。だって恥ずかしいよ///」
「もう、だってはいいからアタシも布団に入れて裸のままだと寒いもん」

そう言って石黒は布団にくるまってる美貴から布団をはがし
美貴の横に寝て二人で布団に包まれた・・・そして美貴は石黒の腕にも包まれた
375 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 19:05
先ほどと少し変わってお互い素肌がくっついている。
石黒はまだ布団に頭をうずめてる美貴をひと撫でしたあげる。
ようやく美貴はモゾモゾと少しだけ顔を出す、赤面している美貴。

「そんなにアタシの体見てビックリした?顔が真っ赤だよ(笑」
「石黒さんのえっちな体なんだもん///」
「何よそれこういうときこそセクシーくらい言ってよ(笑」
「待って今美貴すっごいやらし気分なってる・・・///」
石黒が美貴の唇を自分の唇で塞ぐ。
長く長く・・・そして手は美貴の下半身の方に伸ばす。
そっと触れるとピクッと美貴の体が反応する。

「・・・っん!・・・石黒さんドコ触って///」
「ん〜、今ちょっと感じたでしょ、美貴?」
「・・・///」
「黙ってちゃ分んないわよ?」

石黒はさっきよりも奥の方に指を滑り込ませて真ん中の所を少しだけなぞった。
「っんぁっ!あ・・・んん!!石黒さん・・・!」
「何?」
「・・・はぁっ、はぁっ、気持ち・・・いい///」
石黒は美貴のあえぎ声が猫の甘えてる声みたくてもっと可愛がってあげようと思った。
376 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 23:23
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


・・・ん〜?目を開けたらすぐ側で石黒さんが美貴の顔を見ていた。
「起きた?(笑」
「・・・ん〜、ねぇ美貴寝ちゃったの?」
「少しだけだよ。でも・・・アタシってもしかしてテクニシャンなのかな?(笑」
「・・・え〜っと・・・」

美貴はまだ頭がハッキリしてなかった。自分が何で寝てしまったか覚えてない。
「あれ〜?美貴まだ寝ぼけてるかなぁ(笑」
「美貴いつ寝たんだっけ?」
「30分も経ってないよ、でも美貴が感じてるときアタシにしがみつてきて可愛かった♪」

「・・・え?///」
あ、そういえば・・・
377 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/02(日) 23:25
石黒さん&ミキティの組み合わせも、なにげに良いですね。
続きが待ちきれないです!
378 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 23:39
「アタシが・・・ね、ちょっと指を使って動かしたら・・・」
「あー!いい!!言わないでよ恥ずかしい///」
「思い出した?(笑」

そうだった、石黒に触られて初めての感覚で美貴はすぐに感じてしまって・・・
そのまま石黒にしがみついたままビクビクっと一気に果ててそのまま
気が抜けて気絶に近いカンジで眠ってしまったのだ・・・

「・・・石黒さんはずっと起きてたの?///」
「うん、美貴の寝顔見てた♪可愛いなぁって頭撫でてた♪(笑」
「ずっと見てたの?恥ずかしいよ///」
「いいじゃない、時々アタシの胸に顔うずめちゃうから息できないと思って
引っ張り出すのが大変だったんだから・・・美貴は胸が好きねぇ(笑」

「美貴は布団に潜り込んで眠るのが好きなの///」
「そうなんだ、でもアタシは布団じゃないわよ?」
「・・・た、多分、柔らかいモンが好きなのかなぁ〜って意識ないから不可抗力です!!」

「フフ、そうなんだ。アタシは華奢な美貴の体スキよ」
そう言って石黒は美貴に軽く口づけた。
・・・これって、美貴だけ一人でイッちゃったってこと・・・だよね////
379 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/02(日) 23:54
「なんか美貴の方が沢山気持ちよくしてもらった気がする・・・」
「アタシも気持ち良かったわよ?それに愛してあげるのも結構楽しいし♪」
「・・・そ、そう?なら良かったけど///」

「美貴知ってる?」
「な、何?」


    ―オンナハ アイヲ カラダデカンジルノ―


「アタシの愛は伝わったかしら?」
「・・・意識失っちゃうくらいに感じたよ////」
「そう、あとね2回めにする方が・・・」


       ―モット カンジルノヨ―


「・・・っんぁ!・・・はぁっ・・・」
石黒の手が再び美貴の胸から下がっていき美貴のソコに辿りつく
触り方が先ほどので味をしめたのか最初よりもエロティックだった。
380 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/03(月) 00:07
確かに寝てしまったけどそんなに時間は経ってなく・・・
まだ敏感になっていた美貴の下部はかなり感じてしまっていた。
二回めの方が・・・確かに感じる感覚が違う全てに敏感になってしまっていて
肌に触れられる度にビクッとしてしまう。
美貴は石黒との快楽に完璧に落ちてしまった・・・

「い、石、黒さ・・・ん・・・ぁあ!」
「・・・美貴、「さん」付けで呼ばれるのも・・・結構そそる、可愛い美貴」
「あ・・・ん・・・もう・・・」
「もう?何・・・ダメ?(笑」

石黒は手の動きをゆっくりとした動きに変える・・・
「もうちょっと可愛い美貴を見せて」
「・・・いじわる////」
「でも・・・これも気持ちいいでしょ?」
「・・・ん!・・・うん!?・・・んあ、あ!!////」

石黒は美貴の下部の奥にある真ん中のそれをつまんだ
「美貴・・・可愛い♪早く最高潮に連れて行ってあげる・・・」
381 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/03(月) 06:02
また気になるところで終わってるぅ〜。
作者さん続きお願い〜。
382 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/03(月) 22:21
石黒の指先になぞられ、そのまま美貴はすぐに頂点へと達してしまった。
しがみついてる美貴の体がビクビクッとそのことを石黒に伝える。

「・・・っあ・・・はぁっ、はぁ・・・」
「・・・大丈夫?今度は寝てないわよね・・・よしよし♪」
「石黒さん・・・すごく・・・その〜、気持ち良かった・・・けど・・・」
「ん?何??」
「何でそんなに上手いの?////」

「そりゃ・・・まぁ、それなりに経験あるから・・・かな?」
「女同士初めてなのに・・・////」
「同じ女同士だからじゃない?感じる場所がわかるっていうか////」
「・・・ふぅ〜ん、今日はもう美貴、体がフワフワしてるから次回はがんばるから!」

「んー、背伸びしなくていいよ。美貴のこと可愛がるの楽しいから♪」
「ヤだ!美貴も石黒さんを気持ち良くさせたい!!」
「本当に毎度毎度かわいいこと言うね・・・じゃぁ期待してるから(笑」

美貴は自分だけ2回もイッたのが不満だった、一人だけイクなんて・・・////
でも石黒は美貴の可愛さで充分、心は満たされていたのだが。
383 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/03(月) 22:36
「っと、お風呂・・・美貴から入っていいよ」
「え?」
「入ってった方がいいでしょ・・・その・・・ベタベタしてると思うし////」
「・・・あ、ああ、うん////」
「こっちだから」

石黒がお風呂まで案内しようとベッドから出る・・・もちろん裸。
美貴はまた顔が熱くなるのと変な気持ちになりそうなのを抑えながら後をついていく。

「・・・で、こっち。すぐお湯出るようになってるから・・・って美貴?」
「え?あ、ああ、うん・・・あのさぁ、その・・・////」
「美貴、顔が・・・耳まで真っ赤だよ今度はそうしたの?(笑」
「い、一緒に入ろ?////」

「え?一緒に・・・」
真っ赤な顔でコクンと頷く美貴。
「・・・え、あ、うーん。そう・・・だね。いいよ、一緒に入ろうか?」
「やった♪////」

「美貴はアタシが好きだねー♪////」
「うん♪今日、ハッキリと自覚した。やっぱり石黒さんのこと好き!」

冷やかしで言ったのに笑顔で肯定されてしまった。こっちが照れてしまう////
384 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/03(月) 22:54
気がついたら自然に石黒さんが美貴の体を洗ってくれていた。
上半身はいいんだけど・・・ちょっと下の方は・・・なんて考えていたら
普通に先程まで攻めていた部分を泡で洗ってくれた////
ちょっと、いや大分・・・変な気分になってきちゃったんだけども

「・・・美貴もしかしてコレ気持ちいい?」
「ん、気持ち・・・いい////」
「そう、じゃ少しだけ続きやろうか♪」
「え?・・・ゃぁ、ん!・・・ま・・・って////」

泡がついてて多分、美貴の下の方も溢れていて・・・やばい////
石黒さんは美貴のその場所がもうすごいことになってるのに気づいて

「・・・美貴、すごいね・・・」
「こうさせたのは石黒さん・・・じゃん・・・ん・・・くぅっ!」
ビクビクッ・・・

「あ〜、美貴早いよ・・・そんなに良かった?(笑」
「・・・っはぁ、はぁ、っ・・・石黒さん・・・って、いじわるだよね////」
「アタシは優しくはないかもね。でも好きなコにはいじわるしちゃうかな♪」
「じゃあ、美貴のこと好きなんだ♪」
不意に耳を甘噛みされた・・・耳って結構感じる・・・!
そしてペロッと舐められて石黒さんは言った。

「アタシ、美貴のこと『愛してる』って言ったじゃない♪」
385 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/03(月) 23:04
ミキティ過去編もっと早く終わらせるつもりだったのに。
まさかこんなに長くなってしまうとは・・・orz
早く高校に戻して亜弥ちゃんを出したい。
けどもう少し堕ちていくミキティを書き(ry

石黒さんも一応「あや」ちゃんなんだけどw
「あやみき」で間違ってない・・・けどやっぱり違う〜(((TдT)<ウワアァン
386 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/04(火) 00:15
私、あやみきが出てくる小説しか読まない位のあやみき好きで、
作者さんのこの小説も、あやみきが出てくるからという理由で
読み始めましたが、石黒さん&ミキティもなんか良いですよ〜。
とても展開が楽しくなってきていて、毎日更新楽しみにしています!
いつも名無しで更新急かしていましたがw、今日からHNで感想書きますね〜。
ではでは作者さん頑張ってください!
387 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/04(火) 00:48
>>ミキティらぶさま

ありがとうございます・・・今の路線で少し葛藤してたので(T∀T)<ガンバリマス
そうでしたか、更新待ちしてたのはミキティらぶさんでしたか。
4/4はりしゃこ生誕記念でりしゃことは全く関係ないですがw
特に更新がんばりたいと思います!
本日更新は早朝or昼以降になると思います、これからも感想お待ちしてます。
388 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/04(火) 05:45
さっき書き忘れましたが、私もミキティが堕ちていくところも、
もう少し読み(ry
今日も更新楽しみにしてまーす!
389 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/04(火) 10:47
ミキティが堕ちていくところを楽しみにしている輩がここにも1人・・・。
僕もミキティらぶさんと同じく、極度のあやみき好きですが、
裏あやみき(石黒&ミキティ)も読んでいくうちにハマりました。
更新頑張ってくださいね!
390 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/04(火) 16:27
>>ミキティらぶさま
そ、そうですかキレイなまま(どこがだorz)
切り上げようかと思ったのですが・・・。
オリメンの中で石黒好きだったのでマイペースでやらせてもらいます♪

>>389さま
ありがとうございます裏あやみきですか、そうですね裏ですね(笑
あやみき好きさん達が石黒&ミキティも受け入れてくださって嬉しいです。
でわ更新します。
391 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 16:51
・・・アイシテル・・・?

そういえば石黒に言われた気がする・・・
思い出して美貴はまたカーッと顔が赤くなった。

「・・・あ、美貴・・・のぼせちゃうよね。もう出よう」
「うん美貴、顔が・・・いや体全体が熱い////」
「!それのぼせてるって!!早く出よ!!」

石黒に体をサッとシャワーで流され美貴はお風呂から出た。
「あ〜、お風呂でやるもんじゃないねぇ(苦笑」
「ん〜、でもスッゴイ気持ち良かったぁ////」
ポケ〜ッとしている美貴の体を石黒がタオルで拭いてあげる。

「ふぅ、なんか今日1日で子持ちの気分になれたわ」
「美貴みたいなのが子供だったら嬉しいでしょ?にしし♪」
「・・・いやぁ、親のありがたさが分ったというか・・・美貴の親は大変だろうね(笑」
「むぅ〜、それってどういう意味?」
「だって大変そうじゃない(笑」
392 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 17:08
二人は服を着た・・・さりげなく美貴は石黒を見たりしてたり・・・
ふと美貴は石黒の部屋にある細長いダンボールを見た。
な、なんと・・・!

「石黒さん石黒さん!!」
「な、何美貴?ちょっと怖いわよ・・・」
「あれ、あれ・・・」
ダンボールを指差す。

「あぁ、親が今日送ってきたのよ鮭トバ・・・ってもしかして好き?」
「大っっっ好物♪」
「・・・クス・・・ほーんと猫みたいねぇ(笑」

石黒は美貴が満面の笑顔で答えるもんだからクシャクシャッと頭を撫でる。
気がついたら年下の中坊を自然に可愛がってしまう自分にも少し驚きながら。
・・・明日香の方がやっぱり大人っぽいかな・・・

「にゃん♪」
美貴が猫のマネしながら鮭トバをねだる。
「あー、ハイハイちょっと待ってねぇ(にゃんって可愛いー♪)」
「んにゃ!」
普通に返事したつもりだったが無意識に「んにゃ」と答えてしまった。
「はい、大きいけどそのままでいいよね」
石黒からトバを一つ受け取るとガジガジとかぶりつく美貴。

・・・それを見て、やっぱり美貴は猫だわ・・・と思わずにいれない石黒だった。
393 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 17:21
ガジガジ・・・ガジガジ・・・

トバを嬉しそうに食べてる美貴を見て石黒は目を細める。
猫にかつおぶし、美貴に鮭トバってカンジかしら(笑
そんなことを考えてるとあっという間に完食してしまった。
美貴は満足そうである・・・
「美貴、もう遅いけど大丈夫?」
「もう9時過ぎ?早いね〜・・・やぁっぱ楽しい時間は早く過ぎちゃうね」
「美貴は少し寝てたけどね(笑」
「うっ!あ、アレはぁ石黒さんがしたから・・・////」

「アタシが?何を?」
とぼける石黒。
「・・・だからさぁ、そのぉ・・・ナニを〜////」
「アハハハッ、そんな困らないでよアタシがいじめてるみたいじゃん♪」
「充分いじめてると思うんだけど・・・?」
「でもそこに愛を感じたでしょ。体は素直だもんね♪」
「////」

主導権は姐さん女房である石黒がすっかり握ったようだ。
394 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 17:32
「じゃ、前みたいに送ってくよ・・・あとトバお土産に持ってって」
「いいの?」
「うん、アタシ一人で食べれる量じゃないし、
裕ちゃんと飲むときのつまみにと思ってたんだけど袋に入れるね」
「わぁい、石黒さんありがとう大好きー♪」

「・・・それはトバくれたから好きって言い方ね」
「え、そ、そーんなことナイよ(汗」
「ふーん、いいけどさ美貴がアタシのこと好きなのはもう分ったし」
「石黒さんちょっと・・・」
「な、何?」

美貴が石黒のシャツに手をかけて上の方からボタンを外し
石黒の胸に顔をうずめる、そして胸の谷間の方に唇を押し付けた。
「ちょっ、美貴?・・・ん!」
「・・・こんなもんかなぁ」
「何をあ・・・!」
鏡を見たら石黒の胸の谷間の奥にキスマークがついていた・・・

「そこなら誰にも見られないでしょ・・・美貴意外には♪(ニヤリ☆)」
「ったく、悪ガキ・・・////」
395 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 17:49
石黒はシャツを着なおしてから美貴と家を出る。

「そういえば美貴は前会った時もたしかスニーカーだったね」
「美貴スニーカー好きなんだ、いつでも踊れるようにってカンジかな」
「そうなんだ・・・そういえば前に履いてたのと違うね」
「うん前のはNIKEのエアフォースT。これはアディダスのスーパースターのハイカット」
「名前まで・・・詳しいんだねー」
「スニーカーは美貴の相棒みたいなモンだからね♪」

「どれが踊りやすい?」
「今履いてるヤツかなぁ、美貴が踊りやすいのはアディダス系のヤツ」
「へぇ〜、違いとかってあるわけ?」
「うん、アディダスは滑り止めが効いてるっていうか・・・ズルッとかならないんだよ」
「ふ〜ん、アタシはそこまでスニーカー知らないからなぁ」

「美貴が『スニーカーぶるーす』でも歌おうか?」
「てか何でアンタそんな古い歌知ってんのよ(笑」
「えー!基本でしょ、基本!!」
「何の基本よ?(笑」
396 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 17:59
「ペアでそろえたスニーカー♪春夏秋と駆け抜けぇ〜♪」
「ハハッ美貴、本当に歌えるんだ(笑」
「歌えるよ、美貴って結構昔の歌とか好きだからさ」
「でもこの歌って美貴が生まれる前の歌じゃない?」
「名曲は次世代まで残るんだよ♪」

「アタシもそういう歌出せる歌手になりたいわ」
「モーニング娘ならなれるよ、美貴は石黒さんの声好きだし!」
「アタシの声?」
「うん。なんか・・・その、セクシーだよね////」
「そう?それを言うならやってる時の美貴の声は可愛いかな〜」
「美貴は歌声のこと言ったの!恥ずかしいこと言わないでよ、もう////」

「あはは、ごめんごめん。でもアコギで歌ってた美貴の声ハスキーで良かったよ」
「へ?あぁ、歌ったっけ。美貴歌うと声がハスキーになっちゃうんだよね(苦笑」
「いいんじゃない?甘えたからのギャップでカッコ良かったよ」
「そっかなぁ、へへへ////」
397 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 18:16
帰り道に公園があった。
もう遅い時間で暗かったから誰もいなかったけど。

「へぇ、ここって公園あったんだぁ」
「石黒さん知らなかったの?美貴も初めて来たけど、あ!」
「今度は何?」

美貴は公園に向かって急に走り出した・・・
「石黒さんバスケットリングがあるよ♪あっ!ボールも誰か忘れてる」
「美貴〜こんな暗いんじゃシュート入らないんじゃ・・・」
シュッ
ゴッパサッ
美貴が暗闇から打ったシュートはちょうどスリーポイントラインから入った。
「余裕で入るね、久々にやったんだけど♪」
「・・・そういえば美貴ってバスケ得意だっけ」
「別に得意ってわけじゃ・・・もっと上手いヤツいっぱいいたし」
「でも、こんな暗いのによく入ったね・・・」
「美貴は夜目が利くんだよ、猫だからね♪遅くなるからこれでラスト・・・」

美貴はボールを拾って高くジャンプした
そしてそのままリングにボールを叩き込み、リングにぶら下がった状態から
ヒョイっと石黒の元に戻った・・・美貴の身長でダンク?!石黒は驚いていた・・・

「美貴、今のってダンク・・・」
「何?カッコ良かった?惚れ直した??(笑」
「うん、カッコ良かった・・・じゃなくて何であんな高く飛べるの!?」
「猫だからかにゃ〜♪」

美貴はおどけて見せたが石黒は美貴はその気になれば色んな分野で活躍できると思った。
398 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 18:31
「美貴さぁ部活とか入ればいいのに。」
「え、ヤダよ。少なくともしばらくは絶対入らない!」
「何で?」
「1ヶ月のお試し期間、部活とかで時間減っちゃうのヤダ。」
「そんなの・・・アタシはお試し期間でも歌とかやるべきことはやるわよ。」

「石黒さんは歌が好きだから当たり前だけど・・・美貴は仲良いヤツらと
3on3するのが好きだったの、ちゃんとしたバスケしたことないしやる気もないよ」
「でも美貴の今の動きとかだったら活躍できると思うんだけど・・・」
「日本の学校は締め付けが厳しくて部活なんて美貴には会わない」
「・・・確かに、そうかもね。美貴は懐いた人にしか心開かない猫だからね」

「そうだよ、あと・・・石黒さんて中学ん時とか絶対反抗とかしてたっぽいけど?」
「え!?明日香から何か聞いた??」
「へ?何も聞いてないけど・・・その慌てようは当り(笑」
「アタシは中学の時からバンド追っかけやってて高校になってバンドやったり」
「当たらずとも遠からずじゃん?(笑」

「アタシは別にケンカは・・・してないわよ?」
「ふぅ・・・ん、まぁその辺は今度会った時にでも聞かせてもらおうかな♪」

いつの間にか「モーニング」の前に着いていた・・・
399 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 18:55
「あ〜あ、もう着いちゃったね、チェ」
「そうね、やっぱ近いからね・・・」
「石黒さん、また・・・誘ってね?」

美貴が石黒を見て言う身長の違いでやはり上目遣いになってしまう。
そして石黒はそんな甘えるような美貴の仕草に胸がキュンとなってしまう。

「誘うわよ、でも歌のこととかあるから頻繁にってわけには行かないからね?」
「うん。美貴は歌ってる石黒さんに惚れたんだから」
「もう、な〜んでいっつも可愛いこと言うかなぁ////」

石黒はまた美貴の頭をクシャクシャ撫でて抱きしめた。
「・・・えぇ?だから思ったこと言ってるだけだってばぁ」
石黒の腕の中でジタバタ暴れる美貴。
「自然にこういうこと言えるってトコがアタシ的にツボなのかしら?////」
「石黒さんのツボ??そうなの、へへ美貴ってスゴイね♪」
「野良猫を飼いならしてるアタシがスゴイの////」

「美貴はまだ猫なわけ〜?」
「ウチで美味しそうにトバ食べてる美貴は猫にしか見えなかったよ・・・。」
400 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 19:07
「・・・トバは美味いねぇ////」
「ねぇ、美貴。アタシとどっちが美味しい?」
「トバと比べるのぉ・・・もう、石黒さんに決まってるじゃん////」
「あはは、そう?良かったトバに負けたらどうしようかと思った(笑」

石黒にまだ抱きしめられたままなので・・・
前回みたいにキスをする今日は首筋に軽くしてみた
「ん!・・・猫の逆襲?(笑」
「トバより美味しいのを食べてみただけだよ♪////」
「そう、じゃあもう遅いから今日はね・・・」
「うん」
石黒は抱きしめた手を解き美貴の頬に手をそえると
長く深いキスを美貴にしてあげた・・・

「ん、今日はこれまでね♪」
「・・・ぅん////」
「あ、もしかして美貴・・・」
「もう、また・・・変な気持ちになっちゃったよ〜////」
「あは、やっぱり体は素直ね(笑」
「どうしてくれるのぉ〜////」
「次回までおあずけ♪じゃ、気をつけて帰るのよ?人襲っちゃダメよ!」
「襲うかぁ!(笑」

美貴は欲求不満のまま家路を歩いた・・・
401 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 19:16
家に帰ると何故か柴ちゃんが美貴の部屋にいた。

「柴ちゃん・・・何でいるの?もう帰ったかと・・・」
「美貴おかえり〜、梨華ちゃんはさっさと帰ったんだけど漫画にハマッっちゃって(笑」

「あぁ、それ面白いよね。元はお兄ちゃんのなんだけど何故か美貴の部屋に」
「梨華ちゃんにも勧めたら「少年漫画はアタシ興味ない」とか言って〜」
「へ?一応それ少女漫画なんだけど・・・」

「ウソ?これが?!」
「うん・・・ホラ、オビの裏ん所に少女漫画って書かれてるじゃん」
「ほ、本当だ!スゴイ内容の少女漫画だね・・・」
「あぁ、ハードだよね。少女漫画なのに少女が全然出てこないし(笑」
「確かに」

「結構昔の漫画なんだよ主人公がカッコイイんだよね♪」
「アタシさ、まだ途中までしか読んでないんだけど・・・」
「何?」
402 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 19:24
「この主人公と美貴って似てない?」
「え?!それは嬉しいけど・・・どういう意味で?」
「ホラ、もう一人のこの親友を守るトコとか・・・」
「美貴と梨華ちゃんの関係に似てるって言いたいんだね、柴ちゃん」

「そう!アンタももしかしたらIQ180以上あったりしてね♪」
「美貴のことだからあるかもね・・・ってか柴ちゃん」
「何?」

「あのさぁ〜・・・////」
「ちょっと何を赤面してんのよ?え??もしかして何かあった?!」
「や、そうなんだけど・・・////」
「だー!何よ早く言ってよ・・・どこまでやった?!」
「んー・・・どこまで?よく分んないけど・・・気持ちよかった////」

「ノロケかよー!それでどうした何か変だけど・・・」
「あ、その、えっと・・・」
「何?」
「帰り際に激しいキスされて今ちょっと欲求不満・・・////」

「はぁ?」
403 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 19:36
待て待て待て・・・アタシがいつも見てる美貴と様子が違う・・・
なんだかアタシの・・・体、いや胸を見てないか?
オイオイ、アタシは美貴をそういう目で見たことないんだけど?

「美貴、あのさ・・・アタシを襲わないでね?」
「ん。」
顔が赤いまま素直に頷く美貴が意外にも可愛かった・・・
だからつい頭を撫でてしまった。
そしたら美貴はパッと顔を上げてはにかんだように笑った。
うーん、可愛いかも。アタシは年上が好きなんだけど・・・?
あ、そうか母性本能がくすぐられたってカンジ・・・かな。

「・・・石黒さんがね、美貴のこと猫みたいだってよく言うんだ。」
「あぁ、そうだね気まぐれだし甘えただし威嚇するし猫みたいだねぇ。」
「うっ・・・柴ちゃんまでそんなこと思ってたの!?」
「いや、まぁ言われてみれば猫みたいだなぁ・・・と。」
「そっかぁ・・・」

うっ・・・美貴がちょっと拗ねた顔してむっとしてる。
ヤバイちょっと、ちょっとだよ?可愛いかも・・・
欲求不満とか言ってたけど・・・どこまで望んでるんだろう・・・ハッ!
いや別に望まれてない・・・よね、多分!?アタシ、ヤバイ美貴が可愛く見える!!
404 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 19:45
「あ、あのさぁ・・・美貴」
「ん〜、何?」
「アンタさっき、アタシの・・・その、えっと胸見てたっしょ?」
「見てた・・・かな?////」

「石黒さんのじゃなくていいの?アタシの胸見ても・・・そんなに欲求不満?」
「え〜、そりゃ石黒さんに「人襲っちゃダメ」とか言われたし」

オイ、言われてなかったらアタシを襲ってたのか?
その前にアタシともそういうことしたいのかな・・・

「・・・別にさぁ、触るだけなら良いよ?」
「え?何を??」
「だからぁ、胸。触りたいんでしょ」
「柴ちゃん・・・マジで言ってるの?」

アレ?そういうんじゃなかったかな・・・

「だって欲求不満なんて言うからさぁ〜////」
「・・・こういう場合は『襲う』じゃないよね?『合意』ってことだよね♪」

ハイ?今、何て言いました??
405 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 19:56
「じゃ・・・ご好意に甘えまーす♪(ニッコリ☆)」
「え?」

美貴が服の上からアタシの胸を触った・・・う、ちょっとやらしい気分かも。
ん?ちょっと何??シャツの中に手を入れてきたんだけど・・・

「み、美貴?」
「柴ちゃんウチのシャンプーの匂いする・・・」
「美貴は・・・石黒さんの家でお風呂入ったんだね・・・匂いが違う・・・」
「う、うん・・・あのさ柴ちゃん」
「ん〜?」
「お風呂でするとねスッゴイ気持ちいいよ////」

「・・・あぁ、そう良かったね。」
なんとなく美貴の頭をまた撫でてあげると美貴は嬉しそうだった。
ていうかアタシ絶対、石黒さんより胸ナイと思うんだけども比べられてるかな(汗
「柴ちゃんは胸あるね、美貴は全然ないのにぃ・・・」

あぁ、美貴はないよね。うん(笑
406 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/04(火) 21:28
ミ、ミキティが暴走してるぅぅ。
更新お疲れさまでーす。
今日も裏あやみき楽しみにしてます。
407 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 22:46
美貴は柴田のシャツをまくしあげる・・・。

「ちょっと美貴〜?」
「あれ?やっぱり・・・柴ちゃんブラしてないね」
「美貴のお母さんがどうせなら今日も泊ってけばってご飯も食べたよ。
お風呂にも入ったし。だからブラしなくていいかなぁって・・・こらこら」

「うん、やっぱ生乳はいいね♪」
「いいねじゃなくて・・・こら触るだけって・・・あぁ!ちょっと!!」

美貴は柴田の胸に吸い付いた・・・柴田は一応抵抗してるんだけど?
「・・・え、吸っちゃダメ?」
「アタシまでやらしい気持ちになったらヤバイでしょ?(汗」
「ほほー、柴ちゃん今のでちょっとその気になったんだぁ?」
「あのねー・・・胸が全く無い美貴には分んないと思うけど
胸って・・・結構感じるんだからね////」
「悪かったね全くなくて。」

「もうコレ以上するとどうなるか分んないからここまで!
アタシ達は友達で恋人同士じゃなんだからね?」
「ん〜、OK。でも柴ちゃんの胸気持ちよかったよ、アリガト♪」
「え?そう・・・じゃなくて感想とか別にいいし!////」
408 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 22:56
「ホントはさぁ、ブラ外す練習もさせてほしかったんだけど・・・」
「はぁ、アンタね〜アタシで練習しないでよ。」
「だって美貴まだブラしてないからさ」
「あぁ、そっか。なるほど・・・梨華ちゃんとかのがいいんじゃない?」
「はぁ?!無理無理!!」

「・・・梨華ちゃんて結構胸あるよ?」
「そうだっけ・・・言われてみれば、う〜ん意識したことないから分らん」
「あっそう。美貴の中では梨華ちゃんにはこういう事する対象じゃないのね」
「そうだね。柴ちゃんだからかなぁ?」

ドキッ
「え、アタシだから?!ど、どういう意味??」
「分んない、柴ちゃんって同い年だけどお姉さんっぽいから?」
「イヤ、アタシに疑問系で言われても。」
「ん?あぁ、どうだろねー。ハハ♪」

「アンタは猫は猫でも山猫ね・・・あの漫画の主人公と同じリンクス(山猫)よ」
「山猫かよ!まぁ、いいけどね。カッコイイじゃん♪」
409 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 23:06
「柴ちゃんどこまで読んだの?」
「んっとね、もう読み終わりそう・・・オチ言わないでよ?」
「言わないよ、読むの早いね。」
「面白いからあっという間だよ〜。」

「うん、それにしてもこのアッシュに美貴は似てるね」
「そうかなぁ?そんなに美貴ってカッコイイ?(笑」
「いや、器用というか変に頭が良いとか・・・親友を助けるトコが1番似てる」
「その親友って英二だよね・・・それが梨華ちゃんって言いたいのね」
「うん、分ってるじゃん」

「まぁ、これ読んだら・・・そう思っちゃうかもねぇ(苦笑」
「恋とかそういう関係じゃないけどお互いを大事に思ってる・・・みたいなトコがね。」
「まぁ、その辺はそうかな柴ちゃんには勢いで欲情しちゃったけど
梨華ちゃんには絶対ないもん(笑」

欲情・・・美貴、アタシに欲情してたのね。
でも発情って言い方が合うような・・・あ、失礼かな。いや美貴だし。

「美貴、欲情じゃなくてアンタのは発情!」
「えー!?な、何言ってんのさ柴ちゃん////」
410 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 23:19
「山猫だし、今きっと発情期なんだよ(笑」
「・・・むぅ、柴ちゃんがいいって言ったんじゃん」
「触っていいとは言ったけど、誰が吸ってもいいと?」
「う・・・いいじゃん。もむと大きくなるらしいから美貴がもんであげる♪」

「美貴、オヤジだよそれ・・・そっか美貴はもむ胸ないからねぇ。」
「柴ちゃん結構ひどいこと言ってる・・・美貴悲しい。」
「いやもう、アンタの甘えにはのらな・・・うっ」

上目遣いで柴田を見る美貴にまたしても揺れる柴田!
何で今日の美貴はこんなに可愛いのーっ!!
ハッ!石黒さん効果?石黒さん効果だね、絶対。

「あぁ、ハイハイ言いすぎましたよ。ごめんね〜(汗」
グリグリ頭を撫でる、知ってるんだ美貴は頭を撫でられるのが好きって。
「へへへ。いいよ、柴ちゃんの胸吸えたし♪」
「もうその話はよそうよ、あとネガティブにも内緒ね!」
「あ、当たり前だよ!!内緒、絶対内緒だからね!!」

そう言うと二人は顔を合わせて笑った。
梨華ちゃんの存在って一体・・・?
411 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 23:29
「つーかさぁ、美貴がアッシュで梨華ちゃんが英二だったら柴ちゃんは?」
「・・・ユエルンとか言いたいんだけど多分・・・」
「はははっ♪ショーターだね間違いなく(笑」
「何でアンタとネガティブはビジュアル良いのに・・・アタシはモヒカン→坊主」

「クッアハ、でも性格とかこんな感じじゃん。柴ちゃんはユエルンじゃないね」
「悪かったね、美形じゃなくて」
「そういう意味じゃないんだけどなぁ」
「じゃあどういう意味?」
「まとめるのが上手いってか・・・何にしろやり方がスムーズじゃん」

「・・・そう?まぁ、うん。ホメ言葉として受け取っておくよ////」
「誉めてるって。柴ちゃん見てると見習うトコが沢山あるし」
「いや別にそんなにおだてなくてもいいって////」

「本音なんだけどな。梨華ちゃんとも初対面ですぐ友達になったし」
「え?あのコって人見知りする?」
「バリバリするよ、少なくともアメリカ時代は美貴の側から離れなかったね」
「そうなんだ、やっぱ仲良しじゃん♪」
「う・・・それとこれとは話が違うって////」

「アメリカ時代さぁキスとか挨拶みたいなモノじゃない?」
「ん〜、そう・・・だね」
「梨華ちゃんとはした?」

「・・・へ?」
412 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/04(火) 23:37
「何を?」
「だからキス」
「え〜?したかなぁ・・・覚えてないや、梨華ちゃんに聞いてよ(笑」

「そうなんだ、つまんないなぁ」
「柴ちゃんとはしてないね」
「アタシ達は日本のスクールで知り合ったし」
「そっかぁ・・・する?」

「また美貴何言ってんのよ?」
「いや、今じゃなくて柴ちゃんが帰り際にでもってこと。
マウストゥマウスじゃないよ////」
「あぁ、そういうこと。今度はキスの練習させろとか言うかと・・・」
「実践で上手くなるからそれは大丈夫♪」
「あぁ、そうですかー。オチはノロケね・・・」

「今は石黒さん一筋だから簡単には言えないけど柴ちゃんのこともスキだよ」

おぉっとー!?今日の美貴は何?押しては引き、押しては・・・
軽くドキドキしちゃうのは今日の美貴のテンションがおかしいからだよね、きっとそう。
413 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/04(火) 23:41
>>ミキティらぶさま
ミキティ暴走しております。
しかもまだ微妙に暴走してます。
ホントはもっと暴走させ(ry
・・・無意識にプレイガールになってます。
414 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 01:17
なんだか今日の美貴は石黒さん効果で何気にやらしい。
しかも狙ってやってんだか無意識でやってんのか。
石黒さんもこういう美貴だからOKしたんだろうなぁ・・・

「柴ちゃん聞いてる?」
「聞いてるよ・・・ビックリして色んなこと考えちゃったよ」
「何だそりゃ(笑」
「さっきのスキはそういうんじゃないよね?」

「え?あぁ、うん友達としてスキってこと♪へへ////」
「自分で言って照れるなぁ!」
全く言われたほうが照れるっつーの////

「つか、美貴着替えるね・・・ちょっと下着も柴ちゃんのせいで////」
「いやアタシのせいじゃないから!勝手に発情したのは美貴だから!!」
「お風呂場で着替えてこよーっと(笑」

ダダダダダッ

全く、今日の美貴はおかしい。
発情期だからか(苦笑
415 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 01:33
美貴が着替えに行ってアタシは漫画の続きを読んで切なくて泣いてしまった。
最終巻があまりにも切なくて、なんとなくやるせなくなった。
この主人公の最後みたいには美貴にはなってほしくないと思った。

ダダダダッパタン。
「着替えてきたよーん♪・・・あ、柴ちゃんどうしたの?」
「・・・ん、コレ・・・最後まで読んで悲しくなっちゃって・・・グス」
「あぁ、そっか・・・本当に読むの早いね。でもアッシュは幸せだったと美貴は思うよ」

「・・・え?」
「だって好きな人のことを思いながらだから、美貴だったら幸せって思うよ。」
「・・・ないで」
「え、何?柴ちゃん?」

「・・・美貴はそんなこと、言わないでよ!!」

「な、何で漫画の感想じゃん・・・どうしたの柴ちゃん?」
「アンタのことだから好きな人の為なら何されても弱みを見せないで
・・・平気な顔してそうだから、だから何かあったらアタシにでも梨華ちゃんでも言ってよ!」
「わかってるよ、美貴はウソとかついたことないじゃん・・・
でもそんな風に心配されるのも悪くないね。美貴ってば良い友達もったなぁ////」
「ばか////」

でも実際に美貴は何かあったとしても言わないだろうと柴田は思った。
美貴は梨華ちゃんや柴田に心配かけるようなことは言わないから・・・
416 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 01:47
〜♪
美貴のメールの着信音がなった。
「あ・・・」
「誰?石黒さん??」
「ううん、矢口さんだ〜何だろう♪」

『ミキティ元気?オイラと夏子は元気だよ!また今度
集まりある時にでも遊びに来てよ♪んじゃね☆愛しの矢口より』

「・・・『愛しの矢口』って何だ?(笑」
「ちょっと美貴、ミキティって何?」
「あぁ、前に言ったじゃんレディースの総長さん。矢口さんっての。
その人が美貴のことミキティって呼ぶんだよ、面白い人だよね(笑」
「美貴がミキティ〜?あははっ!!何それ似合わなーい(笑」

「何をぉ・・・矢口さんにチクるぞ」
「え?ヤダなぁ美貴ジョークジョーク!ミキティってアンタにピッタリだわ!
うんアタシもなるべくミキティって呼ばせてもらうから!!(汗」
「いや別に柴ちゃんまで呼ばなくていいんだけど」
「ってか心配だからもしこの人に会いに行く時はアタシも連れて行ってよ
うん、いいよ。何で?レディースに興味あるの??」

「アンタが心配だからちゃんとした人か見極めるのっ!!」
「・・・柴ちゃん小姑みたいだよ」
「美貴がフラフラしてるからでしょ!全く心配かけて」
「別に頼んでないし・・・なんか今日の柴ちゃんは保護者チックだね」
417 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 01:56
「ふぅん、美貴は保護者にやらしいことをしたいと思うの?」
「思わないって、何言ってんの!////」
「だってアタシに変なことしたじゃん」
「もう終わったことじゃん、それとももっとやっていいの?」

「な・・・もっとしたいの?」
「う〜んと、まぁ・・・させてくれるなら。へへ////」
「いや『へへ』じゃないから、本当に発情期なんだね」
「その言い方やめようよ////」

「ホントのことじゃん。梨華ちゃんいなくて良かったね」
「いたら多分冷めてたと思うよ?」
「そういうことなら引きとめておくべきだったか。」
「で?」
「何が?」
「あれ?柴ちゃん触らせてくれるんじゃないの?」

「え?マジだった??」
「え?からかったの??」

う〜ん、イヤ・・・ではないけど。友達としていいのか?
ていうか美貴ってば今日やりまくりなんじゃないの??
418 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 02:06
「ちょっと待ってね矢口さんに返信するから」

・・・待ってって何?アタシまた触られちゃうの?
どういうこと?美貴はいいのかコレは浮気じゃないの??

「おし、返信終了!お待たせ♪」
「いや待ってないし」
「へ?柴ちゃん今日も床で寝るの?」
「は?」
「いや昨日はネガティブがベッドのど真ん中で爆睡してたけど
ホラ一応二人はまぁ寝れるから一緒に寝る〜って。」

「あぁ・・・そっか。じゃベッドで寝ようかな」
「柴ちゃんと寝るのって初めてだね♪」
「え?梨華ちゃんとはあるんだ??」
「うん。小さい頃から一緒にいたからね美貴も梨華ちゃんチ泊りいったし」

二人で布団かぶりながら話してたら胸に感触が・・・

「美貴?まだ触る気だったか・・・」
「え?ダメ??(笑」

いや、だからね、ダメっていうか・・・どうしていいかよく分んなくなっちゃう。
419 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 02:16
「いいじゃん、美貴が大きくしたげるから♪」
「美貴〜これって浮気なんじゃないの?」
「!浮気・・・かなぁ?」

「例えば石黒さんが裕ちゃんとこういう事してたら?」
「ヤダ!」
「でしょ?だからもし美貴がアタシの胸触ったりとか石黒さんが知ったら・・・」
「あぁ〜それは大丈夫。」
「え!?何でそういい切れるの??」
「だって柴ちゃんは言わないから。」

なんですと?

「柴ちゃんさぁ、美貴に触られたって人に言う?」
「・・・言わない」
「でしょ。じゃあいいじゃん♪」

・・・それでいいのか?(汗
ってそのまま美貴の気のすむまで胸をもまれたアタシ。気持ちいいけどさぁ・・・
隣でまだアタシの胸に手を乗せて寝てる美貴がの寝顔が可愛かったから・・・
今日だけは許してあげようと思った。大体アタシ好きな人いるしー!!
420 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 02:24
・・・・ん〜・・・柔らかい・・・!
そっか昨日も柴ちゃん泊っていったんだっけ。
柴ちゃん可愛い〜てか美人だよなぁ熟睡してる。

美貴の中の悪魔が囁く

   イマ ネテルンダカラ モンジマエヨ!

いやさすがに無抵抗の寝てる相手に手なんか・・・
とか考えてたらすでに手は柴ちゃんの胸の上にあった・・・アレ?(笑
昨日いつ寝たっけ?もしかして、もみながら寝ちゃった?

   イマノウチダヨ モンジマエッテ!!

そうだねぇ・・・少しくらいならいいよねぇ。
悪魔に囁かれるまま美貴の手が動く・・・

あ、やっぱ石黒さんの方が大きいけど柴ちゃんのも気持ちいいなぁ♪
って朝っぱらから美貴ってば何やってんだろ////

「・・・ん〜・・・」

やばい!起きる!?とりあえず速攻寝たふり・・・
421 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 02:32
「・・・美貴ぃ・・・起きてる?」

・・・必死の寝たふり・・・

「全く寝てるときは可愛いのになぁ」
言いながらクシャクシャッと美貴の頭を撫でる。
美貴ってば頭撫でられるの好きなんだよね♪
自然に表情がニヤケてきちゃう・・・

ベシッ
「ぁいたっ!」
「こら、美貴〜狸寝入りしてたっしょ?」
「ん〜今さっき起きたんだよ」
「ウソだね・・・昨日美貴さぁアタシの胸もみながら寝たんだよ?」
「やっぱり?」

「何やっぱりって?」
「ううん、何でもない(汗」
「なぁんかもまれてる感触で起きたんだけど?」
「そうなの?柴ちゃん美貴の虜だね♪(汗」
「なんか隠してない?」
「隠してないです!」

・・・妖しい
422 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 02:44
「まぁ、いいけど・・・ふわぁあ・・・」

ホッ。良かった追求が厳しくなかった。

「それで朝からアタシの胸をむんでどうだった?」
「柔らかくて気持ちよかった♪」

・・・あ

「そう、やっぱりもんでたのねぇ・・・(怒」
「いやそのあのえっと・・・もんでました。ごめんなさい////」
「美貴が素直にごめんなさいって言うと子供みたいでなんか許しちゃうんだよな〜」
「ふへ?」

「だって同い年のコにシューンって反省しながら『ごめんなさい』って(笑」
「謝るときはごめんなさいじゃん。」
「それが妙にちっちゃいコが怒られたみたいな感じで可愛いの(笑」
「そうなの?」

「うん。美貴は母性本能くすぐる才能持ってるよ。」
「?それは喜んでいいのか??」
「いいんじゃない?石黒さんも相当やられたと思うよ♪」
「そういえば「子持ちになった気分」とか言われたよーな・・・」
「ブッ!クッアハハハ♪やっぱそうなんだぁ(爆笑」

・・・はて、美貴ってそんなに子供ですか?
423 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/05(水) 04:00
確かにミキティって無意識にプレイガールなとこあるかもw
BANANA FI○○キター。
かなり好きな漫画です。
更新多めで嬉しかったです。おつでした〜。
また続き待ってまーす。
424 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/05(水) 07:14
>>ミキティらぶさま
BANANA FI○○ネタ分ってくれて嬉しいです。
私も好きな漫画なので。
気がついたら結構更新しちゃってました。
りしゃこ生誕記念効果ですねw
今日はまったり更新で行きます(^^;
425 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 17:11
「柴ちゃん今日はどうすんの?」
「夕方から予定あるけど」
「そっかぁ、美貴は矢口さんの家に遊びに行くけど・・・柴ちゃんはパスね」
「え?何で急に矢口さん??」

「や、昨日のメールで最近は夜中に遊ぶのヤバイっつったら
じゃあヒマなときに下町の商店街の『楽の湯』に来てよってあったから・・・」
「で、行くわけ?」
「うん。美貴ヒマだし。」
「・・・ん〜、1回家帰ってから待ち合わせしようアタシも顔だけ出す!」
「別にいいけど、予定は大丈夫なの?」
「大丈夫!とりあえずレディースの総長さんがどんな人か確かめないと!!」

「見たら驚くと思うな」
「・・・そんなにスゴイの?」

「ある意味(笑」
426 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 19:53
柴ちゃんはお母さんに挨拶して帰っていった。
まぁ、あとですぐ会うんだけどね。

ん〜、しっかし矢口さんに・・・いや夏子さんか。
声かけられてから、なんだか楽しいカンジ。
石黒さんともつき合っちゃうし・・・まだ仮だけど。
ケンカは多分もうしないかな〜♪
大体、美貴は平和主義だっつーの。

・・・美貴も準備しよっかな。
しかし柴ちゃんの胸は良かった・・・ふへへ美貴何考えてんだ///

「美貴ー」
「何〜?」
「アンタ今日もどっか行くの?」
「ん〜、行くけど今日は早めに帰るよ明日学校だし」
「!美貴がそんなこと言うなんて怖いわね〜地震とかくるんじゃないかしら・・・」

・・・みんな猫だの肉食獣だの・・・しかも地震て。
一体美貴はなんなんだ?
427 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/05(水) 20:01
家からそう遠くない商店街の入り口で柴ちゃんと待ち合わせ。
美貴が早くきちゃったよ。
早く柴ちゃん来ないかなぁ〜・・・アレ?

「夏子さん!」
「え?あ、ミキティじゃん!どしたの久しぶり♪」
「昨日矢口さんがヒマなら楽の湯においでって言ってたから・・・」
「アタシも今から総長の所行くとこだったんだよ、一緒に行こっか」
「あの、友達も行きたいって言ってて待ち合わせしてるんです。」

「そっか、じゃあアタシも一緒に待たせてもらうかな」
「いいんですか?」
「いいよ、それにまだ楽の湯行った事ないっしょ?」
「はい。」

「パパさんが面白い人だから楽しいよ〜(笑」
「・・・パパさん?矢口さんのお父さんですか?」
「違うけど、総長は親父って呼んでるよ」

「ふ、ふ〜ん、何か不思議ですね(なんなんだ楽の湯??)」
428 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/05(水) 22:09
矢口さん湯ネタきたー。
今日もまったり更新待ちです(^^ 
429 名前:タケ 投稿日:2006/04/06(木) 00:10

あやみき大好きで最初から読ませてもらってます!

内容も充実してて更新もかなり早くて毎日たのしく読ませていただいてます
これからも更新頑張ってください!
430 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/06(木) 00:57
>>ミキティらぶさま
矢口湯ネタは出すつもりでしたw
ありがとうございます、まったり更新です(^^;


>>タケさま
あ、ありがとうございます。
自分でもこんなに長く続くとは思ってませんでした(^^;
これからも気分次第のまったり更新ですが頑張ります。


※あやみき大好きさん達の最近のカキコで俄然やる気が出ます!
ありがとうございます(T∀T)<ガンバリマス!!
431 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/06(木) 01:32
「美貴ー!ごめん遅れたぁ・・・」
柴ちゃんが早足で美貴の所に来た。
「別にそんなに待ってないよ、それにレディースの夏子さんも一緒だし」
「え?!」

「あ、どーも。夏子っす、ヨロシク」
「はぁ、柴田あゆみです。こちらこそどうも・・・」
「柴ちゃん、夏子さんは高1でね。矢口さんのこと大好きなんだよ」
「ミキティその通りだよ!アタシは総長にはとことん着いて行く!!」
「へぇ、そうなんだ・・・早く矢口さんに会いたくなってきたよ。」

夏子さんも美貴よりちょっと背が高くて結構ナイスバディで
顔も結構可愛い。美貴のタイプじゃないけど・・・。
でもなんで自分よりも10cm以上背が低い矢口さんにそこまで心酔するんだろ?
・・・それほど矢口さんの人望が厚いってことかな。

「もうすぐだよ楽の湯。あ、そこそこ!」
「え?銭湯??」
「あれ?ミキティ知らなかったの楽の湯は銭湯だよ」
「美貴もまだまだこの土地に詳しくないなぁ・・・」
432 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/06(木) 01:43
店の前まで来ると騒がしいと思ってたら・・・
楽の湯の前で緑のヤンキージャージを着た矢口さんがおっさんと言い合ってた。

「こっのクソ親父!!」
「なんだと?お前はまだ自分の立場をわきまえてないな」
「うるさい!何でオイラばっかり風呂掃除しなきゃいけねーんだ!」
「新米のクセに・・・ちょっとお前裏に来い」
「上等だよ、やってやろーじゃん!」

「あの、総長!」
「!夏子、それにミキティも来てくれたんだぁ♪」
「それよりまたパパさんともめてるんすかぁ?」
「矢口さんあの人・・・?」
「あ〜、ただのクソ親父だ。今日こそは勝ってやる!!」

「総長〜またっすかぁ。体格が違うし無理っすよ〜」
「夏子、オイラだって多少は訓練したんだ。借りまとめて返してやる!」

「・・・美貴、総長さんてこの小柄な人?」
「そうだよ、スゴイでしょ。これでレディースヘッドなんだから♪」
433 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/06(木) 01:51
店の裏の何故かサウンドバックが下がってる庭?
そこに美貴達もついていった。

「今日こそは勝つ!うおりゃぁああ!!」
矢口さんは言い放つとパパさんに向かって殴りかかった。
だが、あっさりとかわされて逆に手をつかまれ後ろで締め上げられてる。
んー、やっぱ体格の差なのかねぇ?

「ふっ、弱いくせに言うことだけは一丁前だな」
「・・・くそ親父ぃ〜(怒」


「ちょっと待った!」


「ん?何だね君は・・・見かけないコだが真里の友達か?」
「そうですけど、ちょっとフェアじゃない気がして。」
「ミキティ・・・?」

「美貴と勝負しません?」

え?!(全員)
434 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/06(木) 02:05
「君は私に勝つつもりなのかね?」
「はなッから負ける気で勝負なんてしませんよ。」
「面白い・・・真里意外と勝負かいいだろう、かかって来い!」

・・・なんとなくこの緑黒黄色のサンドバッグの色とか見てると
多分この人はアレを実践として使うんじゃないかな〜?
美貴は試しに上段回し蹴りを出した。
パパさんは転がりながらかわした・・・やっぱり今の出確信がもてた!
美貴はダンスの技を活かしながらしゃがみ込んで足を回転させパパさんに蹴りを喰らわせた。

「グッ!・・・お前、何かやってるな?」
「何かっていってもダンスだけど、パパさんはカポエラだね。」

「!ミキティ何でそれを?!」

「元々カポエラは昔ブラジルの奴隷達が逃げようと考えて生まれた武闘であり舞踏。」
「・・・ほう、中々詳しいじゃないか、でもこれで勝ったと思うなよ」
パパさんが足を回して蹴りを出してきた。
美貴はしゃがんで避けたついでに回した足をそのまま手で押してパパさんをひっくり返した。
435 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/06(木) 02:22
「おぉー!ミキティすっげー!!マジでつえぇ!!!!」
「これで終わりでいいですよね?」
「いやぁ、誰が見てもミキティの勝利だよまさかパパさんを倒すなんて」
「・・・美貴って本当にケンカ強かったんだね(呆然)」

初めて見た美貴の戦闘に銭湯の娘?矢口は大喜びだった。

「ん?このコは・・・?」
「あ、柴田あゆみっていうんです美貴の友達。矢口さんに会いたいって・・・」
「オイラに?そっかぁ、よろしくオイラは矢口真里。矢口でいいよ」
「あ、はい。私も柴ちゃんとかで・・・」
「OK!わかったミキティの友達はオイラの友達だ仲良くしようぜ♪
くそ親父も倒したことだし、しっかしミキティ本当に強いんだな」

「・・・ミキティというのかその娘は?」
「あぁ、大丈夫ですか・・・勢いに任せて倒しちゃったからスイマセン」
「いや、いい。俺のカポエラもまだまだってことだな・・・」
「はぁ・・・以前ダンスで観た事があったので。最近は護身術にも使われてるみたいですが」

「真里の友達は夏子といい良いコが多いな。真里自体は全然なのに・・・」
「このクソ親父!ミキティに負けてすぐよくそんなことが言えるな!!」
「お前には負けてないからな」
「くぅ〜〜〜っ!ムカつく!!ミキティ、柴ちゃん、夏子行こうぜ!」

「ふっ、負け犬が・・・またヤケ起こして煙突に登るなよ(笑」
「うるさい!今度はオイラがキッチリ決着つけてやる!!」
436 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/06(木) 04:24
節操ないミキティ。
強い子ミキティ。
どんなミキティも好きな私(痛っ。

作者様、今日も楽しみにしています!
437 名前:ピート 投稿日:2006/04/06(木) 16:13
ミキティはやっぱり強いっすねぇ〜
なんかカッコイイですね
438 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/06(木) 20:54
>>ミキティらぶさま
どうしましょう節操ないですねぇ・・・w
本人が浮気と思ってないからタチ悪い。
でも柴ちゃんも満更でも(ry

>>ピートさま
ミキティは強いっす。
自分もミキティみたくなりたいっす!(夏子風でw)
439 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/06(木) 21:12
「まぁ、とりあえず今んトコここがオイラの部屋。お茶持ってくるから
みんなテキトーに荷物よけて座ってて♪」
「総長!お茶なんて自分が入れますよ!!」
「いいって、いいって。夏子も座ってろって」

矢口さんは言いながら部屋を出た・・・矢口さんの部屋?
なんか荷物が散乱してる?何だろ??

「あの・・・夏子さんさっきのパパさんて一体?」
「楽の湯を取り仕切ってる・・・まぁ、総長が来たら説明すっと思うよ。」
「そうですか。」

「美貴、アンタってばダンス好きとは知ってたけど・・・さっきの『カポエラ』って?」
「パパさんといた時に話したじゃん。昔、奴隷制度の時代に奴隷達が逃げるために
踊ってると見せかけて本当は闘う技を磨いたの。ハタから観たら踊ってる様でも
実際は武術なんだよ。今じゃダンスのジャンルにあるし、護身術で教えてる所もある。」

「へぇー、ミキティってばよくそこまで知ってんなぁオイラは親父に半ば無理矢理
に教えられたけど・・・そうなんだ、ダンスにもあるんだ。確かに妙な動きとかあるしなぁ」
「おわっ!矢口さん!!早いっすね・・・」

矢口はテキパキと小さいテーブルにお茶を乗せてった。

「「「ありがとうございます」」」
「何だよ、ただのお茶だよ。敬語とかいいって///」

金髪でかなり小柄な総長は意外にもシャイらしい・・・
440 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/06(木) 21:29
「ここって矢口さんのウチなんですか?」
「あぁ、つい最近からの居候。オイラんとこ母子家庭でさ。
お母さんが海外に何年か出張になっちまって、それでオイラは・・・
日本を離れたくなかったからここのクソ親父に世話になってんだ。」
「そうなんですか・・・」
「まぁ高校卒業しちゃえば一人暮らしする気だけどな(笑」

「あのアタシ気になったんですけどさっきパパさんが『煙突』がなんとか・・・?」
「柴ちゃん・・・オイラここ来て最初・・・今もだけどあの親父に反発しまくってさ
それでキレて高い所んでも上って景色観ながら頭冷やそうと煙突上ったのよ。」

・・・矢口さんって変だ。

「そんでさぁテッペン着いたのはいんだけど落ちちゃってさぁ、ハハハ(笑」
「えぇ!?そ、それ笑い事じゃないんじゃ・・・!!」
「よく無事でしたねケガとか大丈夫でした?」

「二人とも、総長はほぼ無傷。ただ楽の湯の長男の進さんが
落下した総長の下敷きになって只今入院中・・・。」
「いやぁ〜進には悪ぃことしたと思ってんだよ、だから態度で示して
楽の湯を今だけ手伝ってんの(笑」

「美貴も無茶なことしますけど矢口さんかなりいい勝負ですよ・・・」
「柴ちゃんも思ったかアタシもミキティと総長は根っこの部分が似てると思う」

「へ?オイラとミキティが?夏子ぉオイラじゃミキティにゃ敵わねーよ(笑」
「いや、美貴はケンカはしませんって。さっきの矢口さんとパパさんのはフェアじゃなかったから」
441 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/06(木) 21:42
「それに柴ちゃん、美貴と矢口さんの何がいい勝負なんだよ〜。」
「そうだそうだ」

「夏子さん、この二人って自分を分ってませんね。」
「そうだな総長も子供みたいなトコあるから・・・。」
「あぁ、あのバカ(美貴)もですよ!あれの場合は「みたい」じゃなく「子供」です」
「でも、そんな純粋で真っ直ぐな総長がアタシは好きだから(苦笑」
「・・・アタシ、なんだか夏子さんとは語れそうな気がします」
「アタシも柴ちゃんとは気ぃ合いそうな気がした」

・・・

「ミキティ、オイラ達、今なんか言われてるよな?」
「言われてますね・・・しかも誉めてないですよね?」
「どうだろう・・・でも夏子と柴ちゃんは気があったっぽいな。」
「みたいですね。元々柴ちゃんは馴染むのが上手いけどあんなに親しそうなのは珍しい」

矢口の狭い部屋で二人二人に別れてボケ同士とツッコミ?同士が話していた。
442 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 15:08
矢口が思い出したかのように銭湯を勧めてみる。

「ミキティも柴ちゃんもウチの風呂入ってみないか?
まだ誰も客入れてないから1番風呂だよ♪」
「・・・アタシ銭湯って来た事ないんですけど。大浴場ですよね?」
「そだよ。でっかい浴槽もあっていいカンジだよ。」

「今は美貴と一緒にお風呂とか入りたくないんで・・・」
「ハァッ!?柴ちゃん、それどういう意味?ヒッドー!!!!」
「そのまんまの意味。ちゃんと『今は』って言ってあげたじゃん。
それにアタシもうちょっとしたら予定があるから遠慮しときます。」

「なんだ?ミキティと柴ちゃん、つき合ってんのか?痴話喧嘩??」

「「つき合ってません!!」」

「ぉわっ!何だよ、二人してハモるなよ!!オイラ達の高校は女子高だから
そういうのって珍しくないからさぁ・・・違うのか。な〜んだ♪」
「へぇ・・・矢口さん達んトコって女子高なんですか・・・楽し・・・そうですね。」

「まだ・・・中1?中2?だっけ??オイラの高校に来たら?柴ちゃんも。
結構自由な校風で中高一貫だからなかなか楽しいよ、な?夏子♪」
「そうっすねぇ・・・でも総長、ミキティ達が高校上がると同時にアタシは
卒業っすけどね。総長の場合はもう卒業しちゃうし・・・」
「あーっ!!そっかぁ・・・考えてなかった。オイラもう卒業すんだった・・・(泣」

「矢口さん気づかないで勧めてたんですか(笑」
「・・・アタシ、矢口さん達が通ってる高校行きたいかも。美貴、志望校そこにしようよ」
「え?マジ??・・・女子高かぁ。自由な校風ってのは美貴的には有りかな。」
「じゃあネガティブにも言っておいてね。二人とも成績維持するんだよ?」
「はいはい」

「え?え?オイ、何?マジでオイラの母校に入る気なった??」
「柴ちゃんが決めたんで・・・2年後には矢口さんと夏子さんの後輩になりますから♪」
443 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 15:23
「マジ!?そしたらオイラは結構嬉しいよ♪」
「アタシは・・・留年しない限りはミキティ達と学校生活送れないな。しないけど」
「いやいや夏子さん!美貴達のために留年しなくていいですから(汗」
「そうですよ・・・っていうか夏子さんと矢口さんこそつき合ってるんですか?」

「!柴ちゃん何言ってんだよオイラと夏子は仲間なんだよ、そういうんじゃないよ///」
「・・・総長とはつき合ってナイっすよ(ラブホで眠ったことあるけど)」
「そうなんだぁ、アタシって勘違いしやすいのかな〜。」
「そうだよ柴ちゃん、美貴と梨華ちゃんのことも勘違いしてたし(笑」
「おぉ!ミキティの恋人に勘違いされるリカちゃんて誰だよ♪」

「「・・・会わない方が矢口さんの為に良いと思います。」」

「そ、そうなの?ま・機会があったらでいいや(汗」
「アタシはそろそろ失礼しますね。」
「そっか、柴ちゃん予定あるんだっけ、美貴外まで送るよ」
「あ、自分もこの後バイト入ってるんで総長失礼します」

「何だよー皆帰っちゃうのかよ!」
「矢口さん、美貴はもうちょっといますから」
「ミキティ・・・ありがとう♪(感涙」
444 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 15:37
玄関先で柴ちゃんが美貴を捕まえて軽くお説教された・・・

「アンタ、矢口さんにも発情ダメだからね?」
「そんな目で見てないって・・・」
「昨日から朝までアタシに何したか覚えてて言ってる?」
「え?あ、あれは『合意』でしょ?あは(汗」
「合意じゃなーい!もうアタシ行くから///」
「うん、柴ちゃん」
「ん?」

美貴を後にしようとして呼ばれて振り向いたら美貴の顔が近くにあって
唇に感触が・・・え?何がおこったの??
「あ〜・・・ほっぺにしようと思ったのに///」
ドゴッ
「っ痛!(泣」
「あ〜ん〜た〜ね〜。言ったそばからコレは何なのかな〜?」

う、柴ちゃん怖いよ・・・
「っだからぁ、挨拶のキス。マウストゥマウスになったのは不可抗力。」
「今度やったら許さないからね・・・」

柴ちゃんから冷気・・・いや殺気が!!

「しません、口にはしません挨拶でも多分しません!!(汗」
「そうしてちょうだい・・・やるならネガティブにでもしてよ」
「したくないし。したら『何するのぉ!?』ってビンタ飛ぶし、ヤツ怪力だから。」
445 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 15:47
「梨華ちゃんって怪力なんだ。ふぅん、じゃあもう行くからバカ美貴!」
「・・・はぁい、また今度ね///」

柴ちゃんは矢口さんに挨拶して夏子さんと楽の湯を後にした・・・

「なぁミキティさっき柴ちゃんにキスしてたじゃんか。やっぱそうなの?」
「・・・見てました///」
「そりゃ見えるよ夏子も気づいてたと思うけど(笑」
「あ〜、美貴って少し前まで海外にいたんで挨拶みたいなモンで・・・」
「なんか直後に殴られてなかった?」
「・・・///」

「ほっぺにするつもりがちょうど口にしちゃったから・・・かなぁ///」
「ミキティって柴ちゃんのこと好きなんじゃないの?(ニヤニヤ)」
「・・・そういうんでもないですけどね。お互い好きな人いるし」
「そっかぁ、まぁキスくらいなら別にいいのになぁ・・・
オイラ見てて柴ちゃんのオーラが怖かったよ、ミキティより強いね。」

「そんなこと言って矢口さんも夏子さんのこと好きなくせに〜」
「好きだよ?」
「へ?」

「でも恋じゃない・・・」
446 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 16:02
〜柴ちゃんと夏子〜

「柴ちゃん・・・さっきから怒ってるみたいだけど大丈夫?」
「いえ、あのバカが・・・(これからマサオと会うってのに・・・)」
「え?あ〜キスされたのがイヤだったんだ?」
「!み、み、み、み、見て・・・///」
「モロに見えてたけど。総長も見てたし。」

「あー!あのバカ、今度会ったときいじめてやる!!(怒」
「いいじゃん、悪気はないんだろうし。」
「・・・夏子さんは矢口さんのこと好きなんでしょ。」
「ふふっ、柴ちゃんは気づいたと思ったよ。でも総長はアタシのことを
そんな風には見てないからね。総長と恋人になりたいってより側にいれれば嬉しい」

「夏子さんって色んな意味で矢口さんが好きなんだ・・・」
「そうだね恋でもないし憧れでもないし、だけどただ側にいたい。
総長の優しさも強さも弱さもこれまで何度か見てきたから
総長を独りにはしたくない。だから楽の湯に居候して良かったと思ってる」

「あのパパさんと反発し合ってるのに?」
「あれはあの二人のコミュニケーションの形なんだよ(笑」

夏子さんの想いを聞いてそういうもんなのか・・・と思いながら柴田は歩いていた
447 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 16:26
〜IN 矢口の部屋〜

「ミキティ、酒でも飲むか?」
「いいんですか?」
「いいんじゃね?家だし、外じゃないから迷惑じゃないだろ?」
「そんなもんですか?」

「そんなもんだよ♪ビールしかないけどいいよな」
「おっ!そんな所に小さい冷蔵庫が!!」
「夏子も知らないオイラのビール専用冷蔵庫!」

開けるとビールしか中にはなかった・・・

「つまみが欲しいとこだけど台所行ってなんかとってくるかなぁ」
「ふふ、矢口さん心配無用です・・・コレを!」
「お〜!トバじゃん!!しかも大きくない?・・・てか今までドコに持ってたんだよ(笑」
「いやぁ、矢口さんトコ行くんだからこういう展開になるかなぁと予想してね♪」
「さっすがオイラが見込んだミキティだよ!じゃ、一つ頂くぜ♪」
「はい、やっぱ酒にはトバですよ♪(酒なしでも好きだが)」
「じゃ、ビール持ったなぁ行くぞ〜♪」

「「カンパ〜イ♪」」

トバをかじりながらガンガン飲みまくる二人。
「ミキティも焼肉好きなんだぁ?オイラもメッチャ食うよ♪」
「美貴はとりあえずレバ刺し5人前はないと。他もガッツリいきますけど」
「今度焼肉行くか〜オイラのダチがやってる店があるから美味いの食い放題だぜ♪」
448 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 16:38
「食い放題・・・素敵♪肉、肉、お肉〜♪♪」
「ギャハハハハハ!何だよその歌!!(笑」
「美貴作『お肉の歌』です」
「ミキティ意味わかんねーよ!最高だよ!!」
「あはは、矢口さんも最小ですよ!」

「オイ、今・・・何て?」
「だから最強ですって♪」
「あぁ、そっかぁ〜いやいやそんなことねぇーって(笑」
〜♪
「あ、スンマセン・・・メール」

『不良美貴!明日はちゃんと学校行くんだよ?
アタシは明日仕事早いからもう寝るオヤスミ☆』

「え?石黒さんもう寝るの・・・って今何時だよ!?」
「へ?今かえーっと9時半だぞミキティ」
「え!今日は早く帰るって言ったのに・・・やっばぃ」
「何だよそんなのオイラがバイクで送ってやるって・・・」
「飲酒運転で捕まりますよ!とりあえず美貴帰ります・・・このままだと外出禁止」
「そーなの!?早く帰んなきゃな・・・オイラもう酔ってるっぽい」
「美貴もこんな酒臭くして帰ったらますます怒られる・・・」

「・・・しょうがない。すっげー不本意だけど親父に頼むか?」
「え?」
449 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 16:47
矢口さんがパパさんに頭を下げて美貴はパパさんに送ってもらうことになった。

「あ、ここまでで大丈夫です。ありがとうございました」
「いや、どうせあの真里がそそのかしたんだろ?気にするな」
「い、いえ」
「まぁ、また楽の湯に来なさい真里だけじゃなく私にも会いに。」
「へ?あ、はぁ・・・」
「じゃ、気をつけてな!」

パパさんはニカッと笑うと去っていった・・・ちょっと不気味。

「ただいま」
「おかえり〜良かったわアンタがいつも通りの時間で」
「へ?お母さん何言ってるの?」
「だって最近って各地で地震多いのよ?アンタが早く帰ってきて
9時とかに寝ちゃったらもう関東大震災クラスの地震が来るから」

「・・・あっそ、美貴顔洗ってもう寝る・・・」

お母さんが変なんだと思いたい・・・美貴の日頃の行いでそんな大地震くるのか?
450 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 16:56
部屋着に着替えてから石黒さんに遅めの返信をする。
そしてそのままベッドに転がったらあっという間に夢の中

・・・・・・・

柴ちゃんそんなに怒らないでよ〜

あ、石黒さん!え?いや違う違う柴ちゃんとは何も・・・

あ〜柴ちゃんそんな走ってどこ行くの〜

追ってこないで?でも追わなきゃって気になっちゃうよ

でも美貴には石黒さんがいるし・・・

柴ちゃんも好きな人のトコに行ったのかな?

ふ〜ん・・・いいけどさ別に、別に、別に・・・

でもちょっと、ちょっとだよヤかも

・・・・・・・・・・

ん〜夢?妙な夢〜。
石黒さんはともかく何で柴ちゃん気にしてんだろうね。
昨日のキスの罪悪感?喧嘩別れしたままだったからかな?
・・・夢かぁ、うん、ただの夢だよ。きっとそう。
451 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/07(金) 21:54
節操ないとも思ったけど、中学生の頃を思い出してみれば
ミキティ、そんなに節操なくないよミキティwと思いました。
かしまし的に言えば、こっち、う〜ん、こっちみたいなw
そんな感じだったな、中学生の頃は、、(遠い目
今日も、続きまってまーす。
452 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/07(金) 23:50
>>ミキティらぶさま
そうですねもっともっと(ry
いえ、何でもないです・・・orz
とりあえずミキティを色々暴れさせたいです。
でわ更新がんばりまーす(^^)
453 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/07(金) 23:58
なんだか妙な夢で起きた月曜日・・・学校だりー。
珍しく早く起きたんで準備も済ませてリビングに戻るとお母さんが
超ビックリして持っていた包丁を落としかけた・・・あっぶねぇ

「最近の美貴は前からだけど変ねぇ・・・真面目になってるならいいんだけど」
「美貴だって早起きする日があるさ」

久しぶりに朝食をゆっくりとってお母さんと話す。
中学んなってから・・・アメリカでもだけどいつも遅刻ギリだったからなぁ(苦笑
あ、そういえば石黒さんは明日香に美貴達のこと言ったのかな?
・・・まぁ、梨華ちゃんから伝わるか。

でも一応、美貴からもちゃんと言っておかないとなぁ。
ん?今日は確か体育あったよーな・・・嫌いじゃないけど陸上だと暑そうだな。

さて今日の美貴は今までの美貴とは違うぜ!
なるべく売られるケンカは避けて真面目?になるんだ!石黒さんのために♪
454 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 00:01
〜IN 学校〜

美貴が早くつきすぎたのかまだ梨華ちゃんも明日香も来てなかった。
しょうがないから自分の教室に行って教科書にザーッと目を通してた。
って今気づいたけど1時間目から体育かよ?
朝っぱらからなんつー時間割だ。
低血圧のコがいたらどーすんだ?

あぁ面倒くさっ!ダリー。
455 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 00:13
皆着ジャージ着替えてるから美貴も着替えてグラウンドに向かおうとしたら
クラスメイトのコに「あ、藤本さん今日は体育館らしいよ」って教えてもらった。
・・・いい人もいるんだなぁ♪

体育館についたら体育担当の先生が待ってた。
「はい皆整列〜。今日からしばらくバスケットをやろうと思うんで
試合とかもチーム、何組かに別れてやる予定だから。
チームは好きなコ同士で組んでいいけどバスケ部員は適当にバラけて。」

『は〜い』

「・・・じゃあとりあえずチーム、6人ずつで組んで5組でトーナメント戦
でもしよっか。5分あげるから皆チーム決めして。」

体育は1組の女子と合同なんだよね。
クラスメイトとも親しくないし・・・こういう時友達いないの困っちゃうなぁ。
ま・足りないトコに入れられるっしょ。そんなもんだ。
456 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 00:30
そんなこと考えてたらさっき美貴に今日は体育館って教えてくれたコが
美貴に「藤本さん決まってないならウチのチームおいでよ」って誘ってくれた。
いやぁ、良いコだと思いながらお言葉に甘えてそのコのチームに入った。
中にはバラけさせられたバスケ部員さんも一人いたけど。

「はい、チーム決まったみたいだね?じゃあ・・・コート二つあるから
2試合同時で、1チームは見学・・・勝ったチームとやるってことで。
右端からAチーム〜のABCDEチームで。
じゃ、AとB。CとDから試合始めて。」

美貴はBチーム・・・正直3on3しかやったことないんだよなぁ。
5人でやるのなんて初だよ。しかもAには背が高いコが多いし。
美貴、勝負とかって負けたくないんだよなぁ・・・
グダグダ考えてたらBに入った部員のコはやる気満々で

「勝ちにいくつもりだから!皆アタシにボールよろしく!
あとねボール取ったらシュートもガンガン打っていこう、頑張ろう♪」
『おー!』

美貴の入ったBチーム中々いいカンジでないかい?
さて・・・美貴は向うでは身長が低いのを活かしたりガタイのいいヤツラに
負けないようその辺はジャンプでおぎなってたんだ。
それを考えればなんとかやれる!と思った。
457 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 00:45
早速試合が始まったジャンプボールは部員のコ。
身長は相手とほぼ同じ。
投げられたボールにも同じタイミングで飛んで僅差でボールを相手に弾かれた

美貴はゴール下にいてそれを見てた、いまいちどんなモンかと。
ボールを持った相手側のコはドリブルしながら美貴のいるゴールに近づいてきた。
ここは・・・ん〜「攻撃こそ最大の防御なり」ってか?

美貴はドリブルしてくる相手からスチールでボールを奪って逆の相手側に向かった。
前を妨げるコ達がいたけど全然余裕でかわせる。
昔からやってたようにスリーポイントラインに辿り着くと美貴はシュートした
それは綺麗な放物線を描きながらゴールポストへと吸い込まれていった。

「Bチーム得点!」
ボードを審判をしてくれてる部員さんがめくる『3−0』。

「藤本さん!スゴイじゃん!!バスケやってたでしょ!?」
「3on3だけだよ。ちゃんとしたのはコレが始めて」
「そうなんだぁ〜ウチらのチームってスゴイね!部員+経験者♪」
「だね!アタシ、ドリブルできないけどパスとか回すの頑張る!」

・・・なんだか皆の闘志に火をつけちゃった?
458 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 01:06
その後は美貴と部員のコにボールを集めて得点。
他のドリブルできないコにもゴール下に待機させてシュートが決まったり。
Aチームの方の部員さんが不満そうに美貴を見ていた・・・
まぁ、誰が見てもAチームのが有利そうだもんね。

後半ラスト1分この時点で『28−8』20点差つけている。
もう勝ったも同然だけど最後まで美貴は気を抜かない・・・
パスをもらったので一気に相手側まで走り抜ける。
誰も止められないくらいの勢いで・・・やっぱり最後はコレで締めたいんだな♪
向うの部員さん以外も上手いんだけどコレは止めさせない。

美貴はゴール下からジャンプして片手でボールをリングに叩き込んだ。

一瞬その場の空気が固まって皆何が起きたか分らなかった。
「ダンク〜?」
「うっそ・・・中学生で、いやあの身長で出来るモンなの!?」
「藤本さん・・・スゴイよ」

ピ――――ッ
「試合終了30対8でBチームの勝ち!」
「「「やったぁ♪」」」
「藤本さんダンクなんてスゴイね。アタシよりも身長低いのに・・・」
「あぁ、美貴が3on3やってた相手は180cm以上が当たり前だったから
身長の低さを活かして低いドリブル。そして相手のディフィンスに
対抗するためには高いジャンプが必須だったんでね」
「へぇ〜、藤本さん1組なら良かったのに。」
「え?」
「いや、ほら、なんていうかバスケについてもっと話したいっていうかさ///」
「あは、そう?ありがとう美貴もバスケ好きだよ。」

今までケンカ三昧で3年すら怖がる美貴に久しぶりに話が合いそうなコができた。
459 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 01:21
向うのコートで試合してた所はDチームが勝ったようだ。
そして美貴知らなかったんだけど、体育の先生って女子バスケ部の顧問だったらしい。
さっきの美貴の片手ダンクを見てたらしいんだなぁ・・・。
Eチームと先程勝ったCチームが闘うことになった。
その試合中、体育教師が話しかけてきた・・・

「藤本、今からでもバスケ部に入らない?」
「え、あの美貴は3on3で楽しくやるのが好きなんでスイマセン。」
「そう・・・フルコート使ってやるのも楽しいよ?」
「バスケよりも好きなのがありますんで・・・」
「何?」
「ダンスです。」
「そっか〜、惜しいなぁ。もったいないこんな原石があるのに。」
「はは、買いかぶりすぎですよ。美貴のバスケは趣味ですから・・・。」

「まぁ、Eにいるウチの部員は背も高いし1年だけどレギュラーだから
この試合でEが勝てばBと試合だよ。楽しみだね。」
「ん〜、美貴は負けませんよ。3on3だけど中味が濃いバスケしてましたから。」
460 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 01:32
さっき体育教師が言ってたようにEが勝った。
Dではなく何故BがEと試合なのか・・・
多分、顧問の方がレギュラーさんと美貴の対決を見たいんだなと思った。

試合前にBチームでミーティング。
「向うにいる背が高いコはレギュラーでもあるから気をつけて」
「うっそ・・・。」
「勝てるのかなぁ」
「寄せ集めのチームの割に相性いいみたいだし勝てるよ美貴達なら。」
「・・・なんか藤本さんが言うと勝てそうな気がする(笑」
「本当だね藤本さんまた凄いプレイ期待してるから♪」
「そのことなんだけど・・・」
『何?』
「美貴がボール持ってるときは皆パスが来るって気持ちでいて」
「それってどゆこと?」

「名づけて『あっち向いてホイパス』!試合やればわかるから♪」
「全然分らないね〜」
「藤本さんネーミングセンスないね」
「うっ・・・いいのいいの♪」
461 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 01:45
そして美貴のいるBVSEの試合が始まった。
ジャンプボールはチームで背が高いコがやったが向うの部員にとられてしまった。
そしてそのまま部員にパスが回され・・・ると思った瞬間、美貴が走りこみ
パスボールを奪った、そして低いドリブルでゴールへと切り込む。

だがさすがに1年でレギュラー、美貴をそのまま通すわけはない。
美貴の真正面に走ってきてディフェンスする・・・
だがその時美貴の口元が微かに緩んだ。

美貴はその部員のコを見ながら手が動いた
すると対角線上にいたチームのコにボールが渡った!
受け取った本人でさえビックリしている、なぜなら・・・
美貴はその方向を全く見ないで正確にパスを出したのだ!!

「・・・ノールックパスか!」
顧問は独り呟く。

ボールを受け取って戸惑ったもののすぐシュートしてそれが運良く入った。
まずは先制点を取ったという所だ。

「なるほど『あっち向いてホイパス』ね(笑」
「藤本さん、よく見ないでパス出せたね〜」
「これからもするからヨロシク♪」
462 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 06:30
1年でレギュラーと言っても美貴がアメリカでやってたヤツらとは
格段にレベルが下がる・・・美貴からしたら部員のコもそうでないコも一緒だった。
だからボールをとっては後ろにパスしたりと結構ムチャクチャなやり方で攻めた。
結果、38−12の大差をつけていた・・・

「藤本さんスゴイよ!」
「え〜シュート決めてんのは皆じゃん美貴はパスしてるだけ」
「そうだけど、そのパスの出し方がスゴイよ!」
「まぁ、アレだよね。やっぱ相性良いんだよ美貴達のチーム♪」
『そうだね♪』

そんな相手チームのやり取りを見て面白くないEチーム。
「・・・あの藤本って人、何するかわかんない」
「こんなに点差つけられちゃ、もう負けだね〜。」
「負けかもしれないけどアタシは最後まで頑張るよ!」
現役レギュラーはまだやる気だった・・・

美貴は楽しくバスケできればなんでもいいんだけど。
負けるのは絶対ナッシングでね〜♪
463 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 17:20
やはりさすがに20点以上取り返されることはなく結果Bチームの圧勝。
「44−20でBチームの勝ち!」

「やったぁ♪」
「バスケって結構楽しいね〜」
「アタシも最初ですぐ負けるかなと思ってたんだけど」
「え〜そんなこと思ってたの?皆今からでも遅くないから部活入れば♪」
「ハハハッ部員さんからも勧誘するんだ?(笑」

「え?藤本さん何それ、もしかして先生に何か言われた??」
「うん、同じよーなこと。部に入らない?って断ったけど。」
「・・・へ〜、やっぱ藤本さんセンスあるんだよ。本当に入部すればいいのに・・・」
「美貴は遊びでやるのが好きだからさ」
「遊びにしては妙に上手かったけど・・・」
「ははっ、真剣に遊んでるから(笑」
「何だよそれ(笑」

ピ――――ッ
「はい集合〜。今日はここまでね、しばらくバスケットやるから」
「先生、バレーは?」
「あぁ、バレーもやるよ今週はバスケで来週からバレーね、じゃ以上でお疲れ」
『お疲れ様でしたー』

バレーねぇ、回転レシーブだっけ?
転がりたいねぇ(笑
しっかし、5:5でバスケしたのなんて初だけどまぁ、楽しかったかな。
でも1時間目で体育って疲れて寝ちゃわないか?
次の授業何だっけ?・・・英語か、ヤだなぁ。
464 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 17:33
「朝から汗かいちゃったよ〜・・・って藤本さん全然汗かいてないね」
「え?あぁ、あんまり動かなかったから・・・」
『え?!』
「メチャメチャ動いてたじゃん!」
「そうだよアタシの倍は動いてた!!」

「そうだっけ?」
『・・・(気づいてないのか)』
Bチームで一緒だった皆と他の1,2組の女子は会話を聞いて驚いた。
その中にバスケ部員が7名、その言葉を聞き美貴の驚異的な体力を知る。
美貴は気にせず着替えている・・・
そこに最後の試合で相手側にいた1年でレギュラーを任されてるコが美貴に話しかけた。

「藤本さん、さっきの試合本気じゃなかったってこと?」
「ぅえっ?(誰?)あ、あー・・・本気だったよ」
「本当に?」
「うん、美貴は勝負事には真剣だよ。」
「じゃあさ、今日の・・・昼休みアタシと勝負しない1対1で」
「え〜?!(またジャージに着替えるのかよ!)」
「いや?それとも用事でもある?」
465 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 17:46
別に勝負するのはいいけど着替えるのがメンドクサイなんて言えないよなぁ。
しかもこの目はかなり真剣モード入ってるし・・・ダリィ。

「無いけど、分ったいいよ1on1ね。美貴はそっちのがやりやすい」
「良かった。じゃあ昼休みに体育館で。」

昼休みは梨華ちゃんと明日香のトコに行こうと思ってたのにな〜(泣
いいんだけどさぁ別にバスケ好きだし。
でも今は石黒さんのがもっと好きだから♪
まぁ、そんなんなくても部活にゃ入らないけどねー。
皆より一足早く着替えて教室に向かう美貴。

・・・・・・・・

美貴が出て行った後の更衣室では・・・
「ねぇ!藤本さんカッコ良かったね!!」
「うん、怖い人かと思ったら特にそうでもなかったし」
「笑うと可愛いよね〜♪」
「あー!思った思った!!元々顔の作りが綺麗だもんね」

意外?にも美貴の人気が1,2組の女子の間で高くなっていた・・・。
466 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 17:55
2時間目が終わると梨華のいる4組に向かう。

「あ、美貴ちゃん!」
「梨華ちゃんおはよ。今日朝美貴早く来たんだよ、梨華ちゃんも明日香もまだだったし」
「え・・・美貴ちゃんが早起きしたの?」
「悪い?」
「何か起こる前ぶれとかじゃなきゃいいんだけど・・・」
「コラ!美貴はナマズか野生のケモノか(笑」

クスクス・・・
「美貴ちゃんって確かにナマズではないけど野生ってカンジするかも(笑」
「あ、明日香まで・・・コイツかこの黒いのに毒されたかぁ!?(泣」
「美貴ちゃんなんなのよぉ・・・それは言わない約束でしょ!!」
「約束?したっけ??」

「あははははっ!やっぱ梨華ちゃんと美貴ちゃんの夫婦漫才はおもしろいなぁ(笑」
『夫婦じゃないから!!』
「息ピッタリじゃん!あははっ♪」
「じょーだん、美貴には石黒さんがいるし・・・って明日香聞いた?」
「え?あぁ、あやっぺから少しだけ・・・何なの?」
467 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 18:06
「んーとね、石黒さんとつき合う事になったんだ、条件付きだけどね」
「へぇ〜!条件って??」
「1ヶ月間のお試し期間で美貴が石黒さんを振り向かせる」
「え?・・・そうなの。そっかぁ私は影ながら応援してるよ」
「本当?良かったぁ♪」
「ただ・・・」
「え、何?」
「裕ちゃんが何か・・・口出しするかも」

「あの二人って何かあるの!?」
「・・・そういうのはナイと思うけど私と同い年のコに何してんの?とか」
「何だよ裕ちゃんって保護者かよ」
「そんな風に言わないでよ、私達のグループをまとめてくれてるリーダーだし」
「あ・・・そっかごめん」

「そうよ大体美貴ちゃん口が悪いのよ!」
「うるさいよ、カン高い声で騒ぐなネガティブ!」
「(ガーン)ち、違うわポジティブだもん!!」
「何が「もん」だよ、キショ!美貴もう行く、明日香さっきのありがと」

裕ちゃんってレディース総長より怖い感じするもんな。元ヤン?
468 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 20:54
裕ちゃんねぇ・・・リーダーってくらいだしなぁ。
あの人に関西弁で凄まれるのは勘弁だな。
でも元は裕ちゃんから「一目惚れかい」って切り出してくれたし・・・
まだ何も言われてまいからいいや・・・って石黒さんが言われてたりして(汗

そんなことばっかり考えて授業に集中できなかった。
気がついたらもう昼休み・・・あ〜、体育館だっけ。メンドクサッ
とりあえず美貴はジャージに着替えて体育館に向う。

ケンカじゃないしバスケの勝負だから別にいいよね。
相手もそんな感じ悪い人じゃなかったし・・・。
ハッキリ言って負ける気なんかしないけど。
向うでタフガイに混ざってバスケしてたんだから
10cmちょい美貴より高いからって全然だっつーの。

あぁ、石黒さんに癒されたい・・・イヤらしい事を・・・ハッ!危ない。
妄想するとこだったよ、柴ちゃんの言った通り発情期なのかな///
469 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 21:10
美貴が体育館に入ると数名・・・上級生も混ざってる?

「藤本さん待ってたよ」
「あぁ、うん・・・この人達はギャラリー?」
「バスケ部の先輩方・・・レギュラー陣と1年生部員」
「そう、でも勝負は1on1って言ったよね」
「そのつもり授業とはいえ藤本さんには抜かれちゃったからね」

「じゃ、さっさと終わらそうよ」
「ボールは・・・」
「1on1だしジャンプボールとかいらなくない?そっちボールでいいよ」
「スゴイ余裕だね、じゃあ遠慮なく。先に10点入れた方の勝ちで」
「OK、Comen!」

ダンッ
相手はドリブルでゴールに向かうが美貴は軽々それを奪って
ゴールにシュートする、まず先手のスリーポイント。
ちょっとギャラリーからざわつきがあったが気にしないで進める。
美貴がディフェンスするということはほとんどなかった。
そして相手がシュートする隙は全くなかった。
大人と子供くらいの力の差・・・。

美貴は最後のシュートを決める・・・と言っても全部スリーで入れたから
4回しかシュートは打ってないんだけど結果12−0で美貴の圧勝。

「・・・じゃあ、美貴行くね」
470 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 21:23
だっりーと思ってたので美貴はさっさと終わらせて体育館を後にしようとした。

「ちょっと待って!」
「何?」
「藤本さん・・・バスケ部に入る気はないの?」
「ないよ」

「何で?・・・こんなに上手いしダンクだって出来るのにもったいないよ」
「美貴は部活やる気は全くない」
「そっかぁ・・・残念。藤本さんと一緒にプレイしたかったな」
「ごめんね、美貴遊びでしかやる気ないから」

「遊び・・・かぁ、わかった。またヒマがあったら相手してよ」
「ん〜?美貴でよければ・・・いいよ。じゃ、またね」
「うん今日はお昼休みもらっちゃってごめんね、あとありがとう」
「気にしないで」
美貴は出口に向かいながら振り向かずに手を振った。
内心しつこく勧誘してこられたらどうしようかと思ったがそんなことなく。
良かった良かった♪などと考えていた。

周りで観ていたギャラリーはそんな美貴の姿を見て考えていた・・・
471 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 21:33
美貴が出て行った後体育館では・・・

「ねぇ、あの藤本ってコ噂と全然違うじゃん」
「3年の不良一人で潰したって話だけど・・・あんな華奢なのに??」
「でも運動神経は抜群だね、速いしシュートも正確。」
「それにあの身長でダンクも出来るんでしょ?」

「アタシは藤本さんの試合見てましたから。片手でダンクですよ?」
「すごい足のバネだね」
「あー、ウチの部入ってくれないかなぁ・・・」
「気持ちいいくらいハッキリ断られましたから無理だと思います」
「そっか・・・」

「それに・・・藤本さんは部に納まるような人じゃないと思います」
「確かに、チームワーク乱しそうだもんね」
「いえ、先輩その逆です」
「え?」
「アタシ達が、いえチームというモノが藤本さんの足を引っ張ると思うんです」
472 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/08(土) 21:46
「そうだねアンタは藤本さんと同じチームだったから分るよね」
「うん。藤本さんが作戦練って指示出してチームまとめてたよ
それに他のドリブルできないコのフォローとか・・・スゴイよ」

「意外かも自己中なプレイするコかと思った」
「いえ、視野が広くて色んなポジションで活躍できるプレーヤーですよ」
「へぇ、5対5の試合も見たかったな」

「藤本さんて3on3しか今までやったことないって言ってた」
『え!?』
「そういえばそんなこと言ってたね」
「確か帰国子女だったんだっけ・・・アメリカ?とかでやってたなら
レベルは高そうな気がするよね」
「え?帰国子女なの?」
「あれ、知らなかった??」

「今知った、もっと早く言ってよ。遊びでも向うでやってたなら
多分相当のレベルだよ・・・じゃなきゃあんなに高く飛べないだろうし」
「そうだね向うは皆ガタイ良さそうだもんね。藤本さんの身長だったら
まず飛ぶことが大事だもんね・・・なるほどだからあんなに高く・・・」

「まぁ先輩方も気に入ってくれたみたいですけど本人に拒否されたんで
諦めましょうか・・・もし心変わりしたら入ってほしいけど」
「そうだね、あのコ部活って感じじゃないもんね(苦笑」
「とりあえず諦めるか〜」

美貴はバスケ部さんからの勧誘からは解放された・・・
部員達は美貴が入部希望すればすぐ入れるつもりだがきっとそれは無いだろう
473 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 00:32
〜IN 放課後〜

疲れた、今日はなんか疲れた・・・美貴にしては早起きしたから?
それとも昨日矢口さんと飲んだ酒がまだ残ってるのか?
とにかく疲れた・・・。

「美貴ちゃ〜ん♪」
「あ〜?梨華ちゃん・・・帰ろっか美貴疲れた」
「え?何、どうしたの美貴ちゃん??」
「ん〜別にー。」
「変な美貴ちゃん(いつも変だけど)」

「ぁ〜あ!こんな時は石黒さんに会いたいなぁ・・・」
「向うは仕事も歌もで忙しいんだから我慢しなさいよ、もう」
「そりゃ、するけどさぁ〜・・・」

【梨華ちゃん結構胸大きいよ】

ふと柴ちゃんの言葉が美貴の頭を・・・。
さりげな〜く梨華ちゃんの胸を見てみた・・・!デカッ!!
マジだ、今まで全く意識してなかったけど梨華ちゃん胸、超でけーっ!!
474 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 00:41
「ねぇ、梨華ちゃんってさぁ」
「何?」
「胸でかいね」
「えー!?美貴ちゃん??ど、ど、ど」
「ど?」
「どこ見てんのよ――――――!?///」

「ぅっわ!耳痛いよ、梨華ちゃんの声って公害だよね」
「な、公害じゃないわよ!美貴ちゃんはセクハラじゃない!!」
「そう?美貴は全然ないから羨ましいって意味を込めて言ったんだけど」
「大きけりゃいいってもんじゃないわよ、肩凝るし・・・」
「ふーん・・・(そんなにデカイのか)」

「!何、もしかしてやっぱり実は美貴ちゃんの本命ってアタシとか??」
「ないない、ありえない。そうなったら美貴は自害する」
「何よそれー!死ぬほどイヤなの??(泣」
「うーん。そうなるねぇ(笑」

「美貴ちゃんの貴は「鬼」で「美鬼」ちゃんね・・・シクシク(泣」
「いいねぇ美しい鬼って、でもなんかヤンキーみたいじゃん。やっぱ美貴だよ」
「・・・美貴ちゃんは鬼よ(泣」
475 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 00:52
「じゃあ鬼らしく梨華ちゃんのことは『デカ乳娘』と呼ぼう」
「いやぁぁぁあ!絶対イヤ!!(泣」
「そう?明日香に対抗して作ってみたんだけど(笑」
「どの辺が対抗してるのよぉぉぉお!?」
「さあ?」

「ハッ!美貴ちゃんってば、もしかして好きなコいじめるタイプだ!?」
「今まで梨華ちゃん、美貴と一緒にいてそうだったっけ?」
「うっ!・・・逆ね。大体が年上とか大人っぽいタイプと一緒にいたわね・・・」
「まぁ、梨華ちゃんは論外だけどね♪」
「う、今日はなんだかいつもよりSよ美貴ちゃん!どSよ!!」

「美貴だからイニシャルはMなんだけどね〜?(笑」
「イニシャルは関係ないわよ!今日セクハラされたって柴ちゃんに言ってやるんだから!!」
「してないって。梨華ちゃんって柴ちゃんに毎日電話してんの?」
「悪い?」
「ぶぇっつにぃ〜〜〜(柴ちゃんもご愁傷様・・・)」

「あ、梨華ちゃん安心して何が起きても梨華ちゃんだけは襲わないから」
「なんかそれはそれでムカつくわね(怒」
「どっちだよ(襲われたいのか?)!!」
476 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 01:04
「そういえば明日香は?」
「ん、今日はグループの皆と次回のライブについて打ち合わせ」
「へぇ・・・またライブあるんだ。楽しみだな♪」
「美貴ちゃんはステージ上の石黒さんが見たいんでしょ?」
「まーね、でもそうでなくてもあのグループの歌は好きだよ」

「美貴ちゃんがね〜(疑」
「うん。梨華ちゃんも好きでしょ?」
「うん、明るいカンジがいいわよね♪」
「グループ名も明るいよねモーニング娘だって、誰がつけたんだろね(笑」
「ある意味すごいネーミングセンスよね・・・」

「あは、梨華ちゃんにまで言われるなんてヤバイね(笑」
「何でアタシに言われたらヤバイのよ?」
「だって美貴、梨華ちゃんのどっピンクに溢れた部屋は・・・
初めて泊った時になかなか寝付けなかったもん。」
「・・・悪かったわね///」

「悪くはないけどさ。慣れるのに時間がかかっただけだよ(苦笑」
「美貴ちゃんの部屋はスッキリしてるもんね」
「うん。・・・つーかさぁマジ一人だけベッドで眠るのは卑怯だろ?」
「だぁかぁらぁチャーミィは床で寝れないの♪じゃ、この辺で美貴ちゃんチャ〜オ〜♪」

・・・チャ〜オ〜♪じゃねぇっつの!!(怒
477 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 01:15
アイツ・・・柴ちゃんにあることないこと言いそうだな。
怖いから先に電話しておこう・・・
柴ちゃんの携帯に電話電話。。。

『・・・何』
「あ、柴ちゃん?美貴だけど・・・って機嫌悪くない?(汗」
『アンタ昨日、帰るときアタシに何したか覚えてる?』
「え?・・・あ、(キスしちゃったんだっけ!)」
『で?何の用』
「あ、あのまだ怒って・・・ますね。ごめんなさい」
『あー、もう・・・それ言われちゃ怒れないの知ってて言ってるでしょ』

「へ?そうなの??」
『もうそのことはいいってアタシから言ったんだけど(笑』
「そうそうネガティブからグチ電来ると思うから先に誤解されないよーにと」
『また今度は何したの?』
「ほらこの間、柴ちゃんが梨華ちゃん胸大きいって言うから見たら本当に大きくて」
『見たらってアンタまさか・・・』
「へ?違う違う!制服の膨らみを見ただけです!!そんで胸デカイって言っただけ」
『そんだけ?なんでそれでアタシに電話すんのよ』
478 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 01:26
「だからぁ感想をそのまま「大きいね」って言ったらセクハラとか」
『なるほど、想像つくね(笑』
「ヤツのことだからどんな伝え方するか恐ろしいから先に真実をとね」
『わかった、そういうことね(笑』
「うん。そういうこと♪」

『ハァ〜いいんだけどさグチ電なんてもう日課だし』
「あぁ、やっぱりそうなんだ・・・」
『ヤツの電話代はすごいと思うよ』
「はは、柴ちゃんも大変だね(苦笑」
『美貴は昨日あの後どうしたの?』
「あー、矢口さんと二人でビール飲んでたら帰るの少し遅くなった」

『えー、アタシも飲みたかったぁ』
「機会があったらね、それか今度また美貴の家ででも」
『いいけど、お触り禁止だからね?』
「え〜・・・あ!今日ね夢に柴ちゃん出てきた!!」
『何それ?』
「よく分んないけど・・・石黒さんもいたよーな。それで早起きした(笑」
『ちょっと〜マジでアタシのこと好きとか言い出さないでよ』

「へ?柴ちゃんのことは好きだって言ってんじゃん」
479 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 01:38
『言った意味がわかってないな〜LOVEかLIKEどっち?』


   LOVE or LIKE ?


「え〜?それは・・・わかんない」
『はぁっ!?』
「いやだから、よくわかんない」
『・・・え〜っとアンタ確か石黒さんが好きじゃなかったっけ?』
「好きだよ」
『じゃあ・・・』
「でも柴ちゃんも好き」

『え?///』
「だから柴ちゃん好きって・・・」
『待った!美貴なんか今日おかしいよ?大丈夫??』
「ん?あ・・・」
『どした?』
「目から涙が出てる。美貴歩きながら泣いてる変な人だ(笑」
『何で泣いてるの!?』
「知らないよ美貴も今気づいたんだから・・・
柴ちゃんの言うとおりおかしいかも。もう切るまたかけるよ、じゃ」
『美貴、アンタ・・・』
ピッ
何で、涙なんて出てくるんだろう。おかしいよ、ヤな予感がするなぁ・・・
480 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/09(日) 01:45
ミキティ青春してくれ。
苦悩してくれ。
涙してくれ。
サブタイトルのままに動いてくれ。
『NEXT LOVEに連れてって』
コレを消化しないと亜弥ちゃんが出せない・・・orz
481 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/09(日) 03:06
私は、最近亜弥ちゃんにお目にかかれないこと、気になりませんよ。
『NEXT LOVEに連れてって』の部分が作者さんが思っていたものより
長くなっているとしても、あとに繋がって行くものとして必要なのでしょうから
いいのではないのかなと思ったりしますよ。
いろいろと経験した上での二人の恋というものにも興味ありますし。
次スレッドとか行ってもいいわけですし、どこまでもついていきますよw
マイペースに頑張って下さいね〜。
482 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/09(日) 05:11
>>ミキティらぶさま
書き込みありがとうございます。
単に私が亜弥ちゃん早く出したいだけです(^^;
でもミキティらぶさんのおっしゃる通りこれを書かねば!という気分なので。
しばらく亜弥ちゃんが(ry
少し長くなるかもしれませんが気まぐれ更新でがんばります。
いつも読んでくださって本当にありがとうございます。
ミキティをNEXT LOVEに連れてってやりたいですw
483 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 05:43
美貴は電話を切って早足で家に帰った。

「ただいまー」
「おかえり〜あゆみちゃん来てるわよ」
「え?いつ来たの??」
「ちょっと前。美貴の部屋に通してあるから」

ダダダダダッ
バタン!
お母さんの言ったとおり柴ちゃんが美貴の部屋にいた・・・
「・・・何でいるの?」
「アンタが急に電話切るからでしょ。かけ直しても電源切られてるし」
「切ってないよ?」
「ウソ!繋がらなかったよ」

「あ・・・充電切れてる(笑」
「おーい、心配で駆けつけた自分がバカに思えてきた・・・」
「ん?心配してくれたのサンクス♪」
美貴は携帯を充電器にセットしながら言う。
「サンクスって・・・まぁいいけど。」
484 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 05:51
〜♪
充電器にセットして電源を入れた直後に携帯が鳴った。

「石黒さん!」
『美貴〜・・・デビューが決まりそう』
「え?」
『今度のライブ観て・・・とは言われたけどほぼ本決まり』
「良かったじゃん!」
『TV番組の企画として売り出すみたいなの』
「へぇ〜、何か大々的だね」
『それで・・・ちょっと美貴に話があって明日会えない?
アタシの家ででも。道順覚えてる?待ち合わせしてもいいし』
「・・・学校終わったら行くよ道順は大体覚えてるし」
『そう、じゃあ明日ね美貴』
「うん・・・」
ピッ

「・・・今のって石黒さんから?」
「うん・・・デビュー決まったっぽい。」
485 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 06:02
「そっかー!スゴイね明日香も喜んでるだろうね♪」
「んー・・・そうだね」
「?何、美貴好きな人の夢の実現を喜んでるように見えないけど」
「・・・明日、話があるってさ」
「それって・・・」

「十中八九、別れ話だと思う。事情が変わってきたし」
「・・・ねぇ、美貴アタシと携帯で話してた時、泣いてたんでしょ何で?」
「今の美貴がおかしいからだよ」
「どういうこと?」

「言ったじゃん美貴は柴ちゃん好きだって」
「言ってたね・・・結局どっちか分った?LOVEかLIKEか・・・」
「・・・考えたけどLOVEみたい」
「!何で?石黒さんは??」

「好きだよ、愛してる」
「じゃあアタシは・・・どういう存在?石黒さんの代わりってこと!?」
「それは違うよ、美貴は意識してなかったけど柴ちゃんのこと前から好きだったんだ」
486 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 06:18
「え?いつ・・・それに気づいたの。本気?」
「今日の夢かな」
「夢・・・そういえばアタシの夢見たって言ってたね」
「それで石黒さんのことも好きだけど柴ちゃんのことも好きって気づいたんだ」

「ねぇ、美貴アンタ何言ってるかわかってんの?」
「・・・わかってないのかもね。二人同時に好きになるなんて・・・よりにもよって」
「美貴はだから頭ん中が混乱して急に泣いたのか・・・」
柴ちゃんが美貴の頬を優しく拭う・・・いつの間にかまた勝手に涙が溢れていた。

「あれ?おっかしいなぁ涙止まんないよ・・・もうわかってるからかな」
「何がわかってるって?」
「どっちとも結ばれない恋だってこと。」
「そんなまだ別れ話って決まったわけじゃないし・・・」
「なんか、こういうの美貴わかるんだよ」

「アタシのことは諦めてくれるの?」
「別に・・・柴ちゃんのこと好きって気づいたの今日だし、好きな人いるのも知ってる」
「・・・美貴はそれでいいの?」
「何が言いたいの?美貴は柴ちゃんの恋心を無視して迷惑かけたくないよ」
「そう・・・」
「でもさ、美貴好きだとは言ったけどつき合ってなんて言ってないよね」
「・・・うん」
487 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 06:35
「ワガママ言っていいかな?」
「何?」
「明日、美貴の家に泊りに来て?」
「梨華ちゃんは・・・」
「呼ばない」
「また何か変なことする気じゃないよね?」

「っ・・・石黒さんの・・・家から帰ってきて自分が、どうなるか―」
「わかった美貴もう何も言わなくていいよ美貴の部屋で待ってるから」
話てる途中で美貴の涙が一気に溢れ出し言葉が出なくなった・・・。
そんな美貴を柴田は優しく抱きしめて背中をポンポンと叩いてくれた。
それで少し落ち着いた美貴は・・・

「ごめんね柴ちゃん損な役回り押し付けちゃって」
「いいよ、それにアタシは美貴のこと好きだしね素直じゃないクセに
アタシにはたまに甘えてくるから・・・美貴はアタシにとって山猫、リンクスだよ」
「それでいいや、柴ちゃんとつき合えても幸せなのは美貴だけだと思うから
上手くいったらいったで尻にしかれそうだし・・・すでに今しかれてるし」

「美貴は基本的に甘ったれだからね、ちょっとキツイ・・・厳しい人がいいかもね
それかスッゴク甘やかしてくれる人。お姉さん系な感じの」
「柴ちゃんって美貴のことよくわかってるよね〜」
「まぁ、一夜を共にしましたから・・・キスまで奪われたし?」
「ほっぺにするつもりだったんだよ〜アレは不可抗力・・・まぁラッキーだったけど」
「ほぉ・・・」
488 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 06:46
「それに一夜を共にって胸揉んだだけじゃん」
「アンタねぇ〜・・・優しくしてたら調子ん乗って(怒」
「だぁってそれ以上は何もなかったじゃん」
「すっごい開き直り。さっきまで泣いてたくせに」

「いいじゃん、母性本能くすぐってやったんだよ(笑」
「明日・・・やっぱ泊りやめようかなぁ梨華ちゃん呼んで?」
「え!ヤダ!!柴ちゃん来てよ!梨華ちゃんには慰められたくない」
「何で?」
「今まで・・・今も美貴は梨華ちゃんのナイトだし。もし泣いたら・・・無理!」

「ふぅん、本当に梨華ちゃんに弱みは見せたくないんだね」
「まぁね、柴ちゃんなら別にいい///」
「何で〜?」
「だって石黒さんからの電話の時でもう・・・見られてるし///」
「あぁ、美貴って頭撫でられるの好きだよねぇ(笑」

「気持ちいいじゃん!撫でてよ!!」
「うわっ!スッゴイ強制的な頼み方、いや命令?」
「違うよ・・・お願い///」
489 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 06:58
「かーっ!美貴のたまに来る甘えモードが可愛いんだよなぁ(苦笑」
クシャクシャと美貴の頭を撫でてあげる柴田。
嬉しそうに目を細めて満足げな美貴。
「へへ〜♪柴ちゃんなんだかんだ言って優しいから好き♪(ニッコー☆)」
「う”!アンタのその無防備な笑顔には敵わないわ・・・」

「そんなもん?自分じゃ全然わかんないけど」
「アンタは根っからの末っ子気質!一人っ子のアタシが可愛いたがりたくなるもん」
「可愛がればいいじゃん、ホレホレ♪」
柴田にすり寄る美貴。
ベシッ
「いてっ!」
「調子に乗るなぁ!?・・・妹じゃないな弟みたいな感じかな(苦笑」
「弟なの?山猫からは昇格したかな♪」
「いや山猫な弟?」
「・・・柴ちゃん、それすんげー意味分んないから!」

「ぃやー山猫だよ美貴は・・・ミキティのがいい?(笑」
「美貴でいいって今さら」
「じゃ、アタシは今日はもう帰るね」
「うん・・・柴ちゃんあのさ」
「ん?」
490 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 07:10
「美貴、柴ちゃんのこと好きって言ったじゃん」
「言ったね」
「それに対してわかってるけど答えが聞きたい」
「・・・答え?」
「うん、まぁハッキリ言えばこの恋心を断ってほしいんだけど」

「アタシは美貴のことはさっきも言ったように弟とか・・・山猫とか
そんな風にしか見れない。恋愛対象にはならないのゴメンね・・・。」
「ん〜、美貴は柴ちゃんとはこれまでと同じ関係でいたいから」
「そっか良かったアタシも。」

「でもさもう一つお願いが・・・」
「もう何よ〜?(苦笑」
「恋心の終止符にキスして。」
「えーっとマジで??」
「これでスッパリ柴ちゃんへの恋心は諦めるから」
「・・・ん、いいよ目瞑って」

柴ちゃんの唇は柔らかかった・・・
491 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 07:22
「じゃあ、明日ね部屋で待ってるから///」
「うん。今日はありがとう、明日ね」
パタン
トントントントン・・・

今さらだけど顔が熱くなってきた///
美貴もよく最後にキスしてなんて言えたよなぁ。
・・・前にしたのが不可抗力なキスだったしな〜。
やっぱちゃんとしたのを1回くらいしてほしかったし、したかったんだよ。

まだ柴ちゃんの唇の温もりが残ってる・・・
思い出してまた顔が熱くなった///
全く、本当に柴ちゃんは優しいよ。
柴ちゃんの好きなヤツが羨ましいったらないぜ。

顔も可愛くて気も利いて・・・あぁ〜何でもっと早く気づかなかったんだ!
美貴のバカ!!(泣)・・・ネガティブのせいだな。
アイツが柴ちゃん一人占めすっから・・・(怒

明日は石黒さんの話を聞いて・・・柴ちゃんに慰めてもらおう。
だって・・・電話での声のトーンが暗かったから、答えは見えてる・・・
でも美貴は石黒さんの足かせにはなりたくないんだ。
492 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 15:41
その日はご飯も食べないまま何も考えずに寝た。
もう変な夢なんか見ませんようにと思いながら・・・

・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・

自然に目が覚めて時計を見るとまだ5時だった。
昨日は何時に寝たか覚えてないけど、かなり早く寝たハズ。
ちょっと頭がダルい感覚で眠り過ぎたことがわかる。
・・・あのままずっと寝てたかった、起きたくなかった。

だけど、いやなことに朝ってのはあっとういう間に来るもんなんだね。
美貴は何が起きても後悔なんてしないだろう。
だって美貴だから。
たとえしててもそうは思わないかな・・・朝日が眩しくて涙が一筋美貴の頬をつたった
493 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 15:54
朝ご飯も食べないで美貴は学校に向かった。
昨日よりももっと早い時間。
早朝の空気がやけに心地良かった。
あまりにも早く来すぎて朝練の部活生以外はほとんどいない。
・・・
教室にカバンを置いてからなんとなく体育館に向かった。

・・・・・・

まだ中に入ってないのにボールの音や部活生達の声がする。
中を少し覗いて見るとバレー部とバスケット部が半分使いで朝練してた。
朝からチーム対抗か元気だなぁ・・・。
見ていてここはパスだろ?とかシュートが甘い!とか一人で心の中でツッコむ。

ふとコート横に立っていた昨日同じチームだったコが美貴に気づいて手を振る。
美貴もなんとなく振り返す。
そのコは美貴のいる入り口の方に向かってきた。
ちゃんと見学しねーと怒られるんじゃねーんすか?
494 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 16:06
「藤本さん!おはよ〜何?部に入ってくれる気になった♪」
「おはよ、いやぁそういうんじゃなくて早く登校しすぎちゃってヒマで」
「なぁ〜んだ、そっかぁガッカリ」
「はは、ごめんね」
「ううん、別にいいよ練習見て藤本さんがその気になってくれるかもだし♪」

「それもナイかなぁ(苦笑」
「そーなのー?ん〜残念。昨日あの後さ先輩達も藤本さんに驚いてたよ」
「?そうなの??」
「うん、噂と全然違う〜って。それに昨日の体育の後も藤本さんすぐ着替えて
行っちゃったけどあの後「藤本さんカッコイイ」やら「笑顔が可愛い」やら」
「え?そんなこと言われてたの?意外だなぁ・・・」

「昨日の藤本さんの動きの方が皆にとっては意外だよ。私にとってもね♪」
「そっかなぁ・・・って練習中に話したりして大丈夫なの?」
「!やっば!!んじゃ藤本さんももっと近くで観たら?顧問もいるし」
「んー・・・ヒマだから観戦させてもらおうかな」

美貴は連れられるまま顧問の隣で試合を観てた。
「藤本も入部しちゃえばいいのに・・・見学かと思ったらヒマ潰しかぁ」
「はぁ、空いてたら一人でシュートとかして遊びたかったんですけどね」
「この際さ入っちゃいなよ」
「はぁ、昨日も言ったじゃないですか美貴は部活入る気ないって」
495 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 16:19
「あ!あ〜、今のシュートすりゃいいのに何でパスするかなぁ・・・」
「藤本はあの位置から入れる自信あるんだ?」
「あっちからなら入るでしょ確実にもったいないな〜」
「一応ウチの中学バスケ強いの知ってた?」

「え?アレで!?・・・あ、すいません(汗」
「アハハいいよ、藤本はよっぽど強い人達とバスケしてたんだね♪」
「みんな美貴より年上だし体格からして違ったから・・・強かったのかなぁ?」
「そんなに好きならバスケ部入部しろっての!ダンスのがいいんだっけ?」

「そうですねバスケも好きだけど美貴はダンスが1番かな」
「ルックスもいいしそっちの・・・芸能界とか目指してるの?」
「え?目指してないですよ趣味です趣味!!」
「そっか藤本ってケンカばっかりしてるって噂聞いたけど?最近3年も大人しいし」

「え?美貴からは仕掛けませんよ正当防衛程度にかわしてすだけです」
「ははっ!否定のポーズくらいとりなよ、アンタ正直モンだね(笑」
「別に・・・事実ですからって顧問なのに試合ちゃんと観てます?」
「あぁ、一応・・・やっぱ基礎的なことは毎日続けさせるか・・・。」

ピ――――――――ッ
「お疲れ試合終了!皆集まってー!!」
496 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 16:35
「今の試合観て皆シュートがねぇ・・・各自シュート練習をかかさないこと
あとは・・・藤本、何か試合観てて思ったことある?」
「え?!美貴ですか??(何考えてんだ顧問!)」

ザワッ
美貴の存在に気づきザワめく部員さん達・・・困ったな〜。
「・・・え〜っと、パスとシュートの出し方の判断が甘いと思いました」
「そうだね確かに・・・でも藤本が言ってた位置からのシュートは難しいよ」
「そうですか?」

「先生、何で藤本さんがいるんですか?意見まで聞いて・・・」
「リング使いたかったみたいだけど部活やってたから観戦してたんだって。」
「さっきの藤本さんが言ってた位置っていうのは?」

「ゴール下に入れなくてガードついたままのスリーポイントライン。」
「無理じゃないけどちょっと・・・」
「私もそう思ったけど藤本ならやれるって♪」
「先生〜、美貴の立場が悪くなっちゃうじゃないですか・・・やめてくださいよ」
「まぁ、なんだか知らないけどシュート打ちたくてきたんでしょ?打っていいよ♪」

「へ?本当ですか??」
「もう朝練終わりだし、でもボール返しに来てね?授業にも遅れちゃダメ」
「はい♪」

美貴は笑顔で顧問からボールを受け取った
497 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 16:47
部員達がミーティングしてる後ろで美貴はリングに向かって行った。

トン
パサッ
ダンッダンッダンッ・・・

スリーポイントラインからのシュートを決め落ちたボールを拾って
クロスのレイアップシュート。

ドッパサッ
パシッ
ダンッダンッダンッ・・・
・・・ムシャクシャした時はコレが1番・・・
さっきシュートしたボールをそのまま下で取って数回ドリブルした後、床を蹴る
高く飛ぶ美貴は滞空時間が長くて空を飛んでるようにも見える・・・
そのままボールをリングに叩き込む!
ガゴッ!
ダンッダンッダンッ・・・
リングにぶら下がった状態から身軽に・・・まさに山猫のように着地する。
これだよ、やっぱダンクは気持ちいいね〜♪美貴のウサ晴らしのダンクだった
498 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 16:58
よし今のでちょっと弱ってた『藤本美貴』は復活したかな〜♪
指でボールを回しながら美貴の気分は良くなっていた。
「・・・美貴って単純だな(苦笑」
自嘲気味に呟いてから視線に気づく・・・

後ろでバスケ部顧問+部員が美貴を見ていた。
「藤本・・・朝っぱらからダンクなんて元気だな〜」
「いやぁ〜、ちょっとムシャクシャした時ってコレがやりたくって(笑」

「藤本さんスゴイ!昨日はほとんどサポートしてたけど・・・クロスのレイアップ」
「レイアッ・・・?何それ??」
「え!知らないでやってたの?!」
「シュートが決まればいいんでしょ」

確かにそれはそうだが・・・

「昨日試合して思ったけどスリーポイントのフォームが綺麗だよね」
「そう?フォームなんて気にしないで入るように打ってるだけだよ///」
「え?昨日も??」
「今まで特に気にしたことないけど・・・あ、一つだけシュートしたら決める!」

あまりアドバイスにもならない美貴の答えだった・・・
499 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/09(日) 17:09
バスケ部員は思った・・・

「藤本さんってさぁ・・・思ってたより―」

『おもしろいね(笑』

「え?ちょ、何??バスケ部の方々に面白がられても///」
「目つきも慣れれば怖く・・・ないかな」
「普通に会話してると表情柔らかいし」
「どんな怖い人かと思ったら・・・本能のまま生きてる人だったんだね(笑」

「??先生、美貴なんか変なこと言った?」
「お前さ〜、シュート外すと思って打つヤツいないでしょ(笑
シュートしたら決めるって当たり前というか・・・決まらなきゃしょうがないけど」
「だって美貴は絶対決めるから」
「凄い自信、そんなら入部・・・」
パシッ
顧問の声を遮りボールを返す
「ありがとうございました♪でも美貴は入部しませんから、じゃ失礼します」
笑顔で言ってコートを後にする・・・
バスケ部員は口をそろえて

『藤本さんっておもしろい人〜(笑』

・・・間違っちゃあいない。
500 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/09(日) 17:17
从‘ 。‘从<気〜が〜つけば500〜♪
早っ!まさか自分がここまで書くなんて思わなかったw
あやや午後ティじゃなくて美貴ティのCMとかしねーかなぁ。
美貴ティってどんなお茶だろう・・・?
川VvV从<レモントカ?
501 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/10(月) 01:17
川VvV从<ミッキーティ♪ オメティ♪

これからも頑張って下さいね〜。
502 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/10(月) 02:45
>>ミキティらぶさま
アリガティ♪
がんばります(・∀・)b
503 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 02:56
朝からバスケしたもののまだ時間がある・・・。
教室で寝ておこうと思い美貴は自分のクラスに帰った。
やっと登校してくる生徒がチラホラ見えてきた感じ。

・・・とりあえず寝ようzzZ

「・・・美貴ちゃん」

ん〜、誰〜美貴の眠りを妨げるのはぁ〜?
目を擦りながら起きてみると目の前には明日香がいた・・・

「明日香・・・あ、えっとデビューおめでとう」
「ありがとう、でもまだ本決まりじゃないから・・・あの・・・」
「ん〜?」
「あやっぺから何か・・・」
「・・・昨日電話が会って話があるって。今日学校終わったら会うよ」

「そっか・・・あやっぺって優しいでしょ?」
「うん、スゴクね。明日香ってば超可愛がられてるね『皆の妹』だって」
「あー、うん。最年少だからね〜(苦笑」
はにかむ明日香・・・美貴に言いたいことが雰囲気で端々から伝わってくるよ・・・
504 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 03:06
「それより美貴ちゃん・・・もう放課後だけど?」
「え?」
気がつくと皆帰る準備をしている・・・あれ?
美貴ってば今日1日中寝てた??

「あは、美貴今日ずっと寝てたみたい(苦笑」
「やっぱり・・・色々と美貴ちゃんはスゴイね丸1日寝ちゃうなんて。」
「え?「やっぱり」って何で??」
「私ね今日、何度か美貴ちゃんに会いに来たんだよ?見る度寝てた(笑」
「起こしてよ〜!」
「メチャクチャ気持ちよさそうに寝てんだもんクラスのコ達も寝顔見てたよ」
「マジ?!何で見てたんだろ・・・?」

「美貴ちゃんが可愛いからじゃない?」
「はぁ?」
「この間までケンカ王だったのに今度は
バスケ王になって好感度UPみたいよ?(笑」
「何なのそのケンカ王ってのは・・・好感度UP?意味わかんないな〜」
「いいじゃん、怖がられるより。それより、あやっぺの所・・・」
「そうだった!明日香起こしてくれてありがと!!美貴行くね」

美貴が大爆走で教室から出て行った・・・
505 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 03:20
ん?そういえば今日梨華ちゃんに会わなかったな〜。(寝てたんだけど)
でも明日香といつも一緒に来るのに・・・今日休んだのかな?
あの健康的肌かつ精神的ネガティブな梨華ちゃんが病欠??
一応連絡・・・今はしなくていいか・・・

美貴は制服のまま石黒さんの家に向かった早足で。
歩きながら電話をかける・・・

『美貴?』
「うん、今ね石黒さんの家向かってるから」
『わかった、待ってるよ』
「あとでね」
ピッ

今の会話でなんとなく自分の心の乾きに気づいた。
そして自分のズルさ、弱さ、器の小ささ・・・嫌な部分ばかりが顔を出す。
今の美貴は・・・何か違う。

リズムが狂ってる、今までの石黒さんとの会話が協奏曲なら・・・
今の携帯での会話は不協和音だ。
微妙に何かズレてる・・・おかしいのは石黒さんじゃない、きっと美貴。
506 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 03:30
え〜っと確かこの辺だったような1回しか来てないからね〜。
あ、あのマンションだ、そーだそ−だ。
美貴は本能で生きてるねぇ・・・よく言ったもんだ(苦笑
確かにそうかもねコレも帰巣本能ってヤツ?違うか・・・。
でもみんな大概、本能で生きてるんじゃないか?

そんなこと考えながらもう石黒さんの部屋の前・・・
はぁ、最初に来たときより緊張するんだけど「たのもう〜!」て感じ?
あぁーバカなこと考えてばっかりいないでインターフォン鳴らそう。

ボタンを押す。
少し間があってから中から「はーい」と石黒さんの声が聞こえた・・・
ガチャ
「美貴、二日ぶり〜」
石黒さんに玄関で抱きしめられた、やばい鼓動が早くなるのがわかる。
「ん〜嬉しいけど苦しいよ〜///」
「ははっ、ごめんごめん。あがって」
「うん」

さて・・・話って?
507 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 03:42
「石黒さん、話って・・・?」
「あ〜、デビュー仮だけど決まったって言ったじゃない?」
「うん、言ってたね」
「アタシ達のオリジナルをインディーズとして手売りで5万枚売らなきゃいけないの」

「・・・5万枚、それって売れるの?」
「TV番組と提携してね、完売したらメジャーデビューできるって形。
一応メジャーデビュー用の歌ももうデモとかもらったんだけどね」
「そっかぁ、まずプロになる第一歩だね、美貴も買うし」
「ありがとそのCDにプレミアつくくらいな歌手になるから(笑」

「で・・・話はそれだけ?」
「まだあるよ。アタシまだ美貴とつき合って間もないじゃない?」
「うん一週間たってないんじゃない?」
「昨日歌ったら、メンバーから歌い方変わったって言われてさ」
「それで?裕ちゃんが何か言ってきた?」
「うん『あやっぺ恋してると違うな〜』とか言われちゃったよ///」

へ?どゆこと??
508 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 03:53
「やっぱ想いとか込めて歌うと違うのかな〜♪」
「美貴にはわかんないけど・・・それいいこと?悪いこと?」
「え?誉められたんだよ、メンバーから歌い方がセクシーになったって///」
「そっか、美貴で役にたったのかぁ・・・」

「ん?たったよ、年上のアタシの方が短い期間で影響与えられてたみたいね」
そう言って石黒さんは真っ直ぐに美貴を見つめた・・・
少し釣り目で睨んだら絶対怖い目、だけど笑うと印象変わって可愛い瞳。
「まぁ・・・美貴は猫は猫でも山猫ですから♪」
「山猫なの?・・・ワイルドだね、美貴にピッタリ(笑」
「でしょ♪」

心の中は不安でいっぱいなのに『普通』を装う。壊れたくないから。

「あとね大事な話聞いて・・・」
「何?」
「手売りで5万枚売るっていったじゃない?」
「うん」
「これからレコーディングとかで忙しくなるの、それに地方も回る予定だから」
「・・・大変そうだね、明日香大丈夫かな」
509 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 04:10
「明日香もしばらく学校行けないかも」
「梨華ちゃんが寂しがるなぁ、もちろん美貴もね」
「でね、裕ちゃんに言われたの」
「何て?」

「恋人って言っても明日香の同学年で今はつき合い初めだから
いいかもしれないけどこれから忙しくなってきたら簡単に会えない。
それに事務所や周りにバレたら異性でさえ騒がれるのにましてや同性。
それを承知でつき合えるのかって・・・」
「・・・石黒さんはどう思ったの」
「アタシは・・・何にも言えなかった」
「そう・・・美貴も正論過ぎて何も言えない」

「・・・美貴」
「つまりは分りやすく言うと今の内に離れた方がいいって言いたいんだよね」
「そうだと思う、だけどアタシは」


「いいよ」


「美貴?」
「1ヶ月のお試し期間が4日?5日になっただけだから・・・」
「・・・いいの?」
「石黒さんの夢の邪魔してまで続けることないよ」
510 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 04:28
「でもアタシは美貴が好きなのよ?」
「だけど・・・リーダーにそう言われたんでしょ
美貴のせいで大事なチャンス潰すことないよ」
「離れても電話とかメールで・・・ダメかな」
「そんなんじゃ5万枚さばけないよ?どっちか選ばなきゃいけないんだよ」

「美貴は・・・アタシと離れてもいいの?」
「離れたくないと言って困らせるのも
関係続けてバレて石黒さんに迷惑かけるのもイヤ」
「本当にそれでいいの?」

「・・・中途半端なままじゃメンバーにも迷惑かけるよ」
「アタシは美貴の気持ちを聞いてるの、さっきから美貴が話てるのって・・・」
「何?」
「全部アタシの都合がいい話じゃない、美貴の本音は?本心はどこ!?」

「・・・美貴は一緒にいたいよ石黒さんと」
「じゃあ・・・」
「でも好きな人の夢の邪魔はしたくない!デビューする為に上京してきたんでしょ」
「・・・美貴」
「離れてても応援する・・・ファンとしてだけど」

「わかった美貴がそうまで言ってくれなかったらアタシ遠回りする所だった
『モーング娘』って言ったら誰でも分るグループにするから」
511 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 04:45
石黒の目は潤んでいたが美貴は気づかないフリをした。
こうなることはある程度予想できた・・・いや予感してたんだ。
だから・・・美貴は今日石黒さんに上手く甘えられない。
・・・甘えられないのではなくもう甘えてはいけないと思ったのか。

「石黒さん、美貴のこと忘れちゃっていいよ。美貴は石黒さん忘れないけど」
「アンタね〜忘れるわけないでしょ!怒るわよ!!」
「そっかぁ、だったら嬉しい・・・」
そう言って美貴は石黒を抱きしめた。
石黒は抱きついてきた美貴の背中を優しく撫でてあげた・・・

クスッ
「!美貴、何笑ってるの?」
「ん〜、だぁってさ結局石黒さん美貴のこと好きになったんだから
お試し期間の数日で、美貴の勝ちだね♪・・・って勝負じゃないかぁ」
「そうよ勝ち負けじゃないでしょ、好きになっちゃったけどね悪ガキ」

「両想いになった瞬間にTHE ENDか・・・キツイな〜」
「アタシは続けようって言ってるのに」
「無理があるよ、二度目の恋も前の恋と同じ結末ってのは悲しいね」
「そっか、美貴・・・短い間だったけどアタシといて良かった」
「うん、出会えたことに感謝してる・・・石黒さん好きだよ」
美貴はそう言って石黒の首にキスマークをつけた
512 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 04:55
美貴に首にキスマークをつけられた石黒はため息をつく。

「アンタ、これワザと見える場所にしたでしょ?」
「うん。しばらくは誰も近寄るなって印♪」
「もう〜・・・ホント山猫!噛み付かないでよ?」

美貴はそう言われて石黒の上着をめくってブラをずらし
胸に噛み付いた・・・歯型がつくくらい

「いった!何すんの言った側から!!絶対に歯型ついてるよ・・・」
「ダメって言われたらやりたくなんない♪」
「うっわ天邪鬼〜」
「そうだよ、美貴は天邪鬼だから♪好きだから離れるんだよ」
「あっそう・・・///」

「石黒さん顔赤いよ♪」
「うるさいわね〜、本当に悪ガキ!・・・あのさぁ」
「ん?」
「アタシのこと名前で呼ばないわよね?」
「皆が『あやっぺ』って呼んでるから、だから。」
「じゃあ最後の日くらい名前で呼んでよ・・・」
「え〜〜〜ちょっと恥ずかしいな、待ってよえ〜っと///」
513 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/10(月) 05:04
「あ、彩さん///」
「はははっ!美貴なんか変だよ呼び方「さん」はいいよ」
「え〜///」
今さら名前で呼ぶなんて恥ずかしいんだけど///
でもちょっと真剣な目をして石黒さんを見る・・・

「・・・彩、好きだよ」
そのまま美貴は石黒に口づけた・・・
石黒も美貴を抱きしめて離さなかった。
至近距離で石黒は言う
「名前呼ばれても感じるものね・・・美貴の言い方がエロいのかな(笑」
「ちょっと〜リクエストに答えたのにぃ!エロなの?」
「発情期の山猫さんだね♪」

「ん〜、そうかもね///」
「あはは、美貴、耳まで赤いよ(笑」
「もう名前では呼ばないからね、石黒さんでいいの!///」
「いいけどね・・・呼ばれる度に感じちゃマズイし(苦笑」
「そっちのがエロじゃん///」

思ってたより悲しい別れ方にはならなくて良かった美貴は内心ホッとした・・・
514 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/11(火) 00:04
切ないよ、ミキティ。。

本日もまったり更新待ちしてまーす。
515 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/12(水) 03:02
>>ミキティらぶさま
これからの展開・・いいのかなぁと(ry
元々書くって決めてたので書きますが、表現が難しいですね。
更新がんばります!
516 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 03:23
「美貴もう・・・帰るね明日も学校だし」
「そっか、そうだよね。絶縁とかはやめてね?」
「何?絶縁て??」
「ほら・・・今までどおり話とか普通にしようってこと・・・美貴、イヤ?」
「ううん、いやじゃない。美貴、石黒さんのファンだし、いいよ」
「良かった・・・あ!アタシ「モーニング」まで送るよ」

「・・・それはいいや、石黒さんのこと離せなくなっちゃいそうだから、さ」
「それって、アタシの部屋出たらもう美貴とはもうキスとかしない
普通の友達・・・じゃないけど、そういう関係じゃなくなるってこと」
「だね、でも美貴は後悔なんてしてないから・・・だから一人で帰るよ」
「・・・わかった、メールとか気が向いたら頂戴ね?」
「んー・・・うん、応援してるから5万枚頑張ってね。あ、どんな歌?」

「前にライブでやったよ・・・あ、これMDに入ってるからもらって」
「ありがとう、タイトルは?」
「あのね『愛の種』っていうの」
「あ〜、なんか分る!そっかぁ、コレかぁ・・・愛の種バラまいてきてね♪」
「5万枚手売り、がんばるよ(苦笑」

「・・・じゃあ、MDありがと。美貴、行くね」
「本当に送らなくていいの?」
「うん。このドアを出たら・・・もう美貴達の今までの関係は終わり」

美貴は笑顔で石黒に向かって言った。その笑顔には複雑な感情が紛れている・・・
517 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 03:41
美貴がドアに手をかけて出ようとした、その時・・・

「美貴・・・ごめんね、1ヶ月って言ったのに・・・っ―」
「石黒さん、美貴は大丈夫だからさ歌に専念してよ・・・ほらファンが言ってんだから」
「っ・・・ぅん・・・あのね」
「・・・泣かないで?石黒さん、大丈夫だからモーニング娘も美貴も大丈夫」
何の根拠もナイがそう言って石黒の頬を伝う涙を指で拭う美貴。

「また・・・焼肉、行こうね・・・グスッ」
「うん、売れて美貴をどっか高級な焼肉屋にでも連れっててね」
「・・・わかった、約束する(笑」
もう石黒の目から涙は止まっていた・・・

「・・・今度こそバイバイだね、石黒さん頑張ってね」
ガチャッ
美貴は石黒の部屋を出た。

「美貴!」
「もう・・・部屋出ちゃったよ?///」
「最後にこれだけ言わせて」

  アタシは美貴が・・・ライブ中、目についてから多分・・・ううんずっと

       
         ミキガ スキダッタミタイ

518 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 03:59
「・・・そう、お互い初めからひと目惚れだったのかぁ」
「最後の最後にごめんね・・・」
「何で嬉しいよ?まぁ、どっちみち報われない恋だったけど、じゃあね」


      ―石黒さん―


美貴はそう言って口元だけで笑うと石黒の部屋、マンションから出て行った。

なんだよ、なんだよ!今さら!!最初から好きだったならそう言ってよ!!
美貴だって好きだったんだよ?!
でもつき合ってから石黒さんに「愛してる」も言われた・・・

だけどお互い、短い期間の中で濃い時間を過ごしすぎた。
それがダメだったわけでなくデビューするというメデタイことが
寄りにもよってタイミング悪くきちゃっただけ。
それが無かったらもう少しは側にいられた、愛しあえた・・・!
なんで、なんで?石黒さん泣いてた・・・美貴は泣けなかった前日泣いたから?
それはコレとは違う問題だと思うけど何故だろう・・・もう泣けないよ。

美貴は石黒さんからもらったMDを握り締め足早に家路へと向かった。

そういえば柴ちゃんに泊ってって言ったんだよなぁ。
言わなきゃよかった、そしたら一人で泣くこともできたかもしれない。
・・・だけど今、誰か側にいてほしいのと独りになりたい
そんなパラドックスな考えが美貴の心の中にあった・・・
519 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 04:10
家路に向かいながら美貴の頭で石黒さんとのことがよみがえる。
美貴はやるせない気持ちで道を歩いた。


本当にスキだった あなたと別れ

短い期間の 恋だった

今夜は夢に笑顔のままで出て来ないでよ ねぇ?


最後のセリフ 口に出すまで

困ってたあなた

最後のセリフ 口にした一言

なんで 「ごめんね」?


くちびるにだけ

やめてよあなたの温もりが

くちびるにだけ

ずっと残ってる やさしいあなた・・・
520 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 04:12


521 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 04:33
どうやって歩いてきたか分らないが美貴は家の前まで来ていた。

「ただいまー」
「美貴、あゆみちゃん来てるわよ。泊るんですってねアンタの部屋にいるから」
「あぁ、うん。そう柴ちゃん泊るの」
「夕ご飯は?あゆみちゃんはさっき食べちゃったけど・・・」
「あー、美貴、今いいやお腹空いてない。空いたらテキトーに食べるから」
「めっずらっしい!そう?アンタ病気じゃないわよねぇ?」
「美貴フツーだし、大丈夫だっつの。じゃ柴ちゃん所行く」
「そうしてあげて、ずっと美貴待ってるみたいだったから」
「・・・へぇ、そう(心配してんのかな?)」

トントントン、ガチャ
「美貴おかえりー」
柴ちゃんが美貴の部屋なのに違和感なく部屋の主のごとくそう言った。
「ただいまー柴ちゃん。ごめん待たせちゃったって?」
「あー、いいよBANANA FI○○読み返してたし・・・これ深いよね〜」
「そうだね、なんだろ読む度に気づくこととかあるよね、こういう意味なんだみたいな」
「そうそう・・・で?」

「ん、予想通り別れたよ。意外だったのが美貴が思ってたよりも・・・」
「何?」
「石黒さんが美貴のこと想ってくれてたってことかな」
「どういうこと?」
「まぁ、石黒さん的には美貴とこのままつき合うつもりだったみたい」

「それで何で別れるの?」
「・・・裕ちゃんに言われたんだって「これから忙しくなるし、事務所の目とか・・・
しかも相手は明日香と同い年の女の子」バレたら大変ってことだね」
「・・・それは裕ちゃんの意見でしょ、石黒さんは?」
「何も言えなかったって。美貴も聞いて正論過ぎて何も言えなかったし」
「なんか・・・それでいいのって感じ、お試し期間は?」
「TVの企画でデビューするみたいで手売りでCD5万枚売らなきゃいけないって」
「5万枚・・・」

「それで売る為に地方とか回るらしくて忙しくなるって明日香も学校行けなさそうだし」
「そうなんだ・・・それで石黒さんは結果的に何て?」
522 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 04:52
「美貴と別れたくないって。でも美貴はいいよ別れようって言った」
「はぁあ?!何アンタから別れ切り出してんのよ!」
「だってさぁ、石黒さんはプロデビューする為に上京して来てんだよ?
それを美貴とつき合い続けて何か支障が出たりしたら・・・
なんてかさ石黒さんの足引っ張りたくなかったんだよ」
「美貴、アタシが予想してたより・・・妙に冷静なんだけど」

「・・・ある程度、予想出来てたから・・・心構えがね(苦笑」
「そっか、それで石黒さんとこれからどうするの?」
「普通だよ、普通。『友達』・・・じゃないから・・・元カノ?」
「人がスゴイ心配してた割に全然大丈夫そうじゃん」
「そう・・・だね、美貴の方から離れた形だし」

「・・・無理したんでしょ?」
「だってさぁ好きな人の夢の邪魔なんて美貴には出来ないよ・・・後悔もしてない」
「でも美貴、顔色悪いよ・・・言ったじゃんアタシとかには何でも言ってって!」
「何でも・・・お願いでも?(笑」
「内容による!変なことは却下!!」

「んじゃあ、美貴とつき合ってよ柴ちゃん。・・・これも変なこと?(苦笑」

美貴はアタシを見てそう言った。初めは真剣な眼差しだった・・・けど確認で苦笑した。
・・・はぁあ!?美貴とアタシがつき合うぅ??アタシ好きな人いるんだけど。
523 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 05:05
「あのさ美貴、アタシ好きな人いるの知ってるよね?」
「知ってるよ。誰か知らないけどよく柴ちゃん言うじゃん」
「じゃあ何でアタシにつき合ってって言うの?」
「柴ちゃんが好きだから」

あっけらかんと言い放った美貴に驚いた、さっき失恋したヤツが・・・

「美貴がアタシのこと「好き」ってよく言うけど・・・
アタシは美貴をそういう目で見てない。前にも言わなかった?」
「言ってたっけ?言ってたよーな・・・?」
「だからぁ!美貴とは、その・・・つき合えない」
「そっか、分った」

美貴は部屋着に着替え始めた・・・からかわれた?ワケでもない??どっち!?

「美貴、分った・・・って何どういうこと?」
「美貴、今、柴ちゃんにフラれたんでしょ?だから分ったって。」
「・・・本当にアタシのこと好きだったの?」
「人が真剣に告ったのにそれはないんじゃないの柴ちゃん(笑」
「真剣?なんか誰でもいいよな言い方だった気がしたけど」

「誰でもってワケじゃないよ。梨華ちゃんはパスだもん(笑」
「そういえば梨華ちゃん今日、ハワイで法事があるとか言ってたよ」
「ハワイで法事?何じゃそりゃ・・・だから今日学校にいなかったのか」

「話がそれたけど・・・結局アンタはやっぱり山猫・・・アッシュなワケ?」
524 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 05:20
「・・・何それ、どういう意味?」
「誰にも心を許さない、1番大切な人の為には自分の心も殺せる」
「言ってる意味がよく分んないなぁ・・・漫画、読みすぎじゃない?」
「茶化さないでよ、アンタは今日大切な人を失った、ううん自分から壊した」
「それが何でアッシュ?」
「同じようなことしてるじゃない!!」

「・・・柴ちゃん落ち着いてよ、美貴は美貴だよ」
「聞くけど、いつからアタシを好きだったの?」
「スクール時代から多分好きだった・・・気づくのが遅かったけどね」
「・・・すっごい意外」
「そっかな?いいじゃん、別にこれで友達やめるとか言わないよね?」

「言わないけど・・・もう二人きりでは会いたくないかな・・・」
「・・・柴ちゃん、それ本気?」
「うん」
「言わなきゃ良かったかなぁ・・・まぁいいやその方がいいでしょ(苦笑」

今日の美貴の態度はどこか投げやりな感じだった。
いつもぶっきらぼうだが・・・いつもよりシニカルな口調だった。

「美貴?でもねアタシは友達としてちゃんと大切に思ってるから・・・」
「いいよ、元々柴ちゃんにフラれるつもりで告ったし。気にしないでよ」
「あのねぇ、気にするよ?」
525 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 05:41
「フフッ、柴ちゃんって律儀だよね(笑」
「あのね、いつもの美貴は好きだけど今日の美貴はキライ」
「嫌われちゃったかぁ、それはイタイかも」
「ねぇ、美貴って今日・・・本音で話してないよね?」
「話したよ、柴ちゃんのことが好きだってことは本音」

「昨日も不安定だったけど、今日はまた違う意味で不安定だね」
「美貴ってあんまり安定してないから♪」
「・・・本気で怒るよ?」
「なんで?」

パンッ
柴田は美貴の頬を思いっきりぶった・・・
「っ痛〜、柴ちゃんいきなりバイオレンスはやめてよ。イテテ・・・」
「アタシ帰る」
「・・・美貴置いてっちゃうの?」
「アンタの家でしょ?」
「もう遅いよ・・・危ないし」
「・・・いい、迎えに来てもらうから」

「そっかぁ・・・柴ちゃん」
「・・・何よ」
「美貴これでも本気で言ったんだよ?伝わらなかったみたいだけど
柴ちゃんも帰っちゃうなら美貴も気分転換にどっか行こうかな・・・」
「美貴・・・さっきはその・・・」

「ん、柴ちゃんに嫌われちゃったし美貴しばらく・・・ううんこのまま
柴ちゃんともう会わない、梨華ちゃんがいる時だけは会うかな。
これは不可抗力だからしょうがないよね、じゃあね柴ちゃんバイバイ」

美貴は話しながら着替えをすませ、部屋を出て行った・・・
柴田は美貴がいつもなら甘えてくるのに、昨日泣いてた事を思い出した。
美貴の悪い予想通りのことになるとは。そして突然の美貴の態度の変化。
もう今の美貴を理解してくれる人はいないのだろう、柴田も、もう理解できない。
526 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 11:54
美貴は家を出てキャップを深くかぶり矢口さんに初めて会った日以来の
ギラギラした夜の街を歩いてた・・・。
そしてクラブにでも行こうと思ったが顔見知りの店員が運悪くいなく
「子供が来るトコじゃないよ、何年かしたらおいで〜」
と出されてしまった。
とことんツイてないなと苦笑しながらクラブのビルの屋上に辿り着いた。

「おぉ〜、今日は満月!フルムーンじゃん♪追い出されて良かったかも。
屋上いい!あんまり星見えないけど上から観る夜景メッチャ綺麗!!」

独りゴトを言いながら月を見てたら雲が月を隠した・・・
美貴はなんとなく石黒と柴田の二人から『本音を言ってない』
と言われた事を思い出した。

「二人とも同じこと言ってたな・・・いいじゃん本音は一応言ったし。
どっちみち、どちらともうまく行くハズなかったと思うし。
言うだけ言ったのに、『本音は?』なんて・・・美貴は言ったってのに」

雲に隠れた月は今の美貴の心境のようだった。
自分でもわかっていた、二人同時に好きだと気づき
このままじゃいけないって、だからあえて二人から離れた。

石黒さんのデビューの話が無かったら気づかなかったかもしれない・・・
柴田への想い、だけど気がついてしまったら意識せずにはいられない。
そしてこれから多忙になる石黒への今の想いを変えたくなかった。

だから、だから好きな想いのまま別れたくて自分から「いいよ」と言った。

柴田に好きな人がいるのもずっと前から知ってた、だから今は離れたかった。
でも伝えたかった・・・結果的に良い印象は与えなかったみたいだけど。

美貴は独りビルの屋上で歌う・・・
527 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 12:10
「海が泣いてるぜ♪ 風が吠えてるぜ♪

ちょっとハンパでナンパな俺が♪ きらわれておまえの涙〜♪

まずいぜホント〜♪ 俺をふるなんて〜♪ うるんだ瞳〜♪

    きれいに きれいに きれいに きれいに 

          サヨナラ!

バンザ〜イ♪ バンザ〜イ♪ あぁ ふられて ふられて♪

       チェッチェッチェッチェッ!

バンザ〜イ♪ バンザ〜イ♪ あぁ イカしたおまえにお手あげ!」

美貴は独り屋上で『ふられてBANZAI』を熱唱してた・・・

「つーかこの歌って何でフラれてんのにバンザイって言ってんだろね?
超摩訶不思議〜。ここまで歌っていうのもなんだけど。
ってゆーか美貴さっきから独り言が激しいんだけど・・・
屋上だし・・・夜に人いねーかぁ。いたらいたで邪魔だし」

「HAHAHAHA♪」

「って!な、何!?誰かいるの??(汗」

美貴の後ろから大きな笑い声が聞こえた。
振り向くと・・・
528 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 12:27
美貴がいた場所からは死角になってる場所からロングの女の人が出てきた。

「Oh、ソーリー。アタシがココで休んでたらいきなり君が来て
一人でずーっと喋ってるから・・・おもしろくて見てたの(笑」
「あ、そ、そうですか・・・(外人?)」
「何?君振られたの??」

暗くてよく見えなかった女の人の顔がちょうど雲がどいた月の光に照らされた
・・・ぅお!何だよスゲー美人さんじゃん!日本人?・・・ハーフかな?
てか今までの独り言聞かれてたのか・・・///

「そうです、振られたんです。お姉さんはこんなトコで何してるんですか?」
「さっき言ったじゃない休んでたのよ。踊り疲れて、ちょっとお酒も回ってて
酔い覚ましにね・・・いつも誰もこないのに。人とここで会ったの君が初めて。」
「そうですか、屋上来たの今日が初めてなんで・・・」
「・・・中学生?君、美少年なのにね振られちゃったんだぁ・・・。」

え?美少年??・・・少年???

確かに今の美貴はキャップかぶってるし
お兄ちゃんから奪った黒のオーバーオールをダボッと着崩して
それに七分丈のシャツにティンバーのブーツ。
もしかして・・・美貴ってB−boyとかと間違われてる?
529 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 13:59
「あの〜、すいません美貴、女ですよ?」
「え?そうなの??変声期前の中学生男子かと『ナンパな俺が』とか言ってたし」
「それ歌の歌詞ですから!(笑」
「そうなんだー・・・暗いからよくわかんなかったけど女の子だね」
「はぁ、そうですけか暗いですもんね。」

「だからRAPとか歌うかと思ったら・・・何なのあの歌?(笑」
「あ〜今の心境にピッタリな『ふられてBANZAI』って歌です」
「HAHAHA!すごい歌だね〜(笑」
「別に美貴はバンザイって気分じゃないですけどね」

「あれ?君ってもしかして、たまにフロアで踊ってる?」
「たまにですけど」
「いいフィーリングしてるよね、どっかで踊ってた?」
「昔に・・・少しだけ」
「やっぱり!でも、あんまり楽しそうじゃないよね」

「あは、そう見えました?」
「うん。いい動きしてるくせに無表情で踊ってるのが気になってた。一人だし」
「クラブで踊ってたら音楽の中で何も考えないでいられるから」
「そう、アタシは友達に誘われて来てるから疲れたらいつもここで休憩なの」
「そうですか」

・・・何か美人だけどちょっとよくわかんない人に会っちゃったよ
530 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 14:15
「Oh!自己紹介してなかったネ、アタシはアヤカ。よろしくミキ!」
「はぁ、アヤカさんですか・・・って何で美貴の名前知って!?」
「さっきから自分で『ミキ』って言ってたから」
「あぁ、なるほど。アヤカさんってハーフ?」

「わかる?そうだよ、でも日本人ぽいでしょ♪」
「うーん、ビミョー!どっちでもイケる系?」
「アハハ、ミキっておもしろいね♪」
「そうですか?アヤカさんも充分おもしろいですけど・・・」

「中学生がクラブで何で踊ってんの?不良さんなの??」
「不良じゃないと思うけど(笑」
「反抗期!これだ、そうでしょ?」
「あー、そうかも。今は何もかんもイヤな気分。あ、でも」
「?」
「美人の変なオネーサンがいきなり出てきたからちょっと楽しい(笑」

「ミキ『美人』は嬉しいけど『変』は間違ってるわよ♪」
「ううん、合ってるから大丈夫!」
「嬉しくないから(笑」

「アヤカさんは、ずっと日本育ちなわけ?」
「No、ハワイと日本行ったりきたりで今はこっちで大学生よ」
「ふう・・・ん、そっかミキは小学校はアメリカにいたよ」
「Wow!どの辺?」
「NYのインターナショナルスクールでーす」

なんだかこの妙なオネーサン、アヤカさんは美貴を知ってたみたいだ。
そんな楽しくなさそうに踊ってたかな〜・・・まぁ、鬱憤晴らしだからね(苦笑
531 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/12(水) 23:47
・・・アヤカ、あやか、あや、か・・・石黒さんは彩だったな。
ボーッと目の前にいる綺麗なネーチャンを見て美貴は思い出していた。
最後に石黒さんを名前で呼んだことを・・・

「ミキ?何ボーっとしてんの?」
「!っあ、あぁ・・・ちょっと思い出しちゃって」
「何を?」
「(なんかいい人そうだしいいかな)美貴が今日別れた
相手の名前が『あや』だったの。アヤカさんの名前聞いて
そういえば彼女もそんな名前だったなぁ・・・って。」
「『そんな名前だったなぁ』?って名前知らなかったの??」
「知ってたけど名字で呼んでたんだもん」

「へぇ・・・ん?『あや』って、ミキは女の子とつき合ってたの?」
「!あ、あぁ、うん。」
「アタシそういうの偏見全然ナイから。それでフラれて今フリーなんだ?」
「んん、そうだねフリー・・・淋しいけど自由になれて良かったかも」
「束縛する人だったの?」
「違うよ、その人とつき合ってから夜遊びはしないようにしてたから」

「なんだか話してるとミキってアタシの中の第一印象と全然違う」
「最初、少年に間違えたじゃん。そりゃ違うよ(苦笑」
「そうじゃなくて前に一人でフロアで踊ってたミキ」
「・・・もしかして美貴ってアヤカさんに何回か見られてる?」
「アヤカでいいよ。何度か見てたよ目立ってたし・・・気づいてないみたいだけど」

・・・美貴、目立ってたのかぁ・・・?いつもの店員さんに今度聞こうっと。
532 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/13(木) 00:03
「ねぇ、目立つって悪目立ち?」
「No!アタシ達のグループとか他のお客さんが入った時には
ミキが早い時間から独りフロアで踊ってたから・・・それに」
「え、何?(汗」
「普通に音に乗って踊るけどまだ客が少ない時とか結構、派手なスゴイの
何ていうんだっけ?そういうダンスしたりしてたでしょ。目立つって」
「あー、そんなときもあったねぇ(笑」
「それに・・・男の子か女の子か曖昧だったし。ミキ結構人気あるよ。
アタシの友達も『あのコ可愛い〜!ジャ○ーズ?かな』とか言ってたし(笑)
男女両方から『あのコって何?』みたいな・・・でも皆話しかけられないんだけどね」

「・・・さっき美貴が歌ってた歌ジャ○ーズのだよ(笑)?
そっか、美貴って目立ってたんだね・・・クラブでは周り見てないから」
「そんな感じ、だから誰も声かけられないのよ。でも本当は皆近づきたいのに・・・」

そう言いながらアヤカが美貴のキャップをとって頭を撫でてくれた。
あぁ、今美貴に優しくしないでよ、こんなことされたら誰にでもついてっちゃうよ
そんな心境だった・・・アヤカは何故か優しい笑顔で撫で続けていた。

美貴って・・・惚れやすいのかなぁ・・・
533 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/13(木) 05:07
更新お疲れ様です。

現実のミキティも甘えたがりなのに、ここぞという時は身を引いちゃうというか
控えめなようなとこがありますよね。。
今後は「アヤ」つながりで話しが進んで行くのかしら。
今日は亜弥ちゃんの「こいつは誰にもあげねーよ!」に狂喜しましたw

続き待ってまーす♪
534 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/13(木) 11:12
>>ミキティらぶさま

これからもっとミキティをズタボロにし(ry
幸せになれるんでしょうか・・・気まぐれ山猫ミキティに頑張ってもらいます。
石黒さんもアヤカも最初から流れで予定してたんですが。
気がついたら二人とも偶然「アヤ」つながりw
なので結果的にこれも「アヤみき」(?)に・・・orz

現実のミキティが亜弥ちゃんに甘えて亜弥ちゃんが強気なのが最高です!
主導権はどう見ても亜弥ちゃん、話してても亜弥ちゃんがお姉さんに見えるw
535 名前:タケ 投稿日:2006/04/13(木) 12:48
いつも楽しく読ませていただいてます
次から次にと新展開でおもしろいです
確かにこれもあやみきではありますね(笑)

今後はホントのあやみきになりますよね??
あやみき大好きなものでその辺が少し心配です(笑)

更新頑張ってください!
536 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/13(木) 12:59
>>タケさま

ご愛読ありがとうございます。
少し遠回りが大分遠回りしてしまって・・・orz
一応、これまた「あやみき」に・・・偶然ですがw

私自信が今もう本家(?)の亜弥ちゃん出したくてたまらないので!!
今後の「亜弥美貴」をなるべく早めに出したいです。
あぁ、早く亜弥ちゃんと絡(ry
いえ何でもないです、最終的には全部の糸が繋がるように思案中です。

ゴール目指して頑張ります。
537 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 03:43
美貴はアヤカに頭を撫でられちょっと眩暈がした・・・。
んー・・・気持ちいいからかなっつーかクラクラする・・・・・・

「!ミキ?・・・っちょっとミキ!!」

美貴はそのまま屋上で倒れてしまった。
意識が遠のくときにふと美貴は今日全く食事してないことに気づいた。


・・・あぁ、美貴、今お腹空いてんのか?・・・・・


「ミキ!ミキ!?」

アヤカは倒れたまま起きない美貴を必死で起こそうとしたが起きなかった。
そして友達を呼んで屋上から室内に入ってその明るさで気づく・・・
美貴の顔色が悪いことに・・・。

「アヤカ、このコどうすんの?病院連れていった方が良くない?」
「うん・・・でもアタシ、『ミキ』って名前しか知らない」
「このコの携帯とか見て家族でも呼べば・・・」
「携帯・・・あった!・・・でも、ロックかかってる・・・」
538 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 03:55
「あ〜!アタシの知り合いの病院まで運ぶの手伝ってもらえる?まいちん」
「うん、わかった!急ごう・・・なんか大きな病気とかだったら大変だし!」

アヤカの友達のまいが美貴を背負った。

「このコ・・・すっごく軽いんだけど、マジでアタシ心配なってきた!」
「まいちん、アタシすぐタクシーつかまえるから」

二人は美貴を病院まで運んだ・・・
その間、美貴は全く目を覚まさなかった。
ただ時折、美貴の目から涙が流れたりしていた・・・

「アヤカ、何でこのコと知り合ったの?ってか女の子だったんだね」
「ごめんねジャ○ーズじゃなくて・・・でもおもしろい、多分いい子だよ」
「会ったばっかりなのに(苦笑」
「ミキ、振られたって言ってた・・・それと関係あるのかな・・・」
「・・・こんな可愛いコ振る〜!?まいだったら可愛がるのに」

美貴はタクシーの中でアヤカに膝枕されながら苦しげな表情でいた。
息もしてるのか心配なほど全く動かなかった・・・
539 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 04:00
・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・

・・・



美貴が目を開けると白い天井が見えた・・・
ココは・・・美貴は何でここに?
思い出せない・・・えっと・・・柴ちゃん怒らせて
クラブ行って、今日に限って入れなくて・・・!
屋上、屋上に行ったんだ!!

そこで・・・アヤカって人と出会って・・・
・・・そして?
それからどうなったんだっけ・・・ココって、病院・・だよね
540 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 04:08
だって美貴、点滴されてるし。
!服も着替えさせられてる・・・誰が?

・・・あの場に一緒いたアヤカしか考えられないけど。

起きたのはいいけど体が凄くダルイ。
そうだ!美貴、ご飯食べてないんだよ!!
お腹空いた・・・ワケでもないんだけど。

ちょっと待てよ美貴、最近ご飯っていうご飯ちゃんと食べてなかった?
お腹空かなかったし・・・。
食べる気もしなかったし。

何より食事という行為そのものを忘れてたのかも。
・・・頭がまたクラクラしてきた・・・今は・・・何も考えずに・・・

ううん・・・永久に眠っていたい。
それほど今の美貴にとって『無』の世界は・・・幸せだった。
死にたいワケじゃない、ただ眠りたいだけ。

ずっと、ずっと、ずっと・・・・・
541 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 04:25
美貴は眠った、眠り続けた。
その日は結局家にも帰れず、そしてアヤカは連絡しようとしたが
美貴の携帯がロックされていたため美貴の名前しか分らなかった。

そして美貴は1度起きて病院と知りまた眠りにつき
あれから、皮肉にも本人の希望通りしばらく目を覚まさなかった。

アヤカが次の日の昼に来て医者に美貴の様子を聞くと

「貧血と・・・多分食事をまともに取ってないようだね。
それと、もうとっくに目が覚めてもいいハズなのに全く起きないんだ。
一応血液検査はしたが特に異常もなかった。
・・・彼女、何か過労や心労でもあったのかい?
もう目を覚ましてもいい頃なんだが、起きてちゃんと食事とれば大丈夫だと思うよ」

「そうですか、良かった・・・病室に行っても大丈夫ですよね?」
「あぁ、目を覚ましてるかもしれない。」
「ありがとうございました、ちょっと見てきます」
「アヤカちゃん、彼女は君の友達?にしては幼いけど・・・」

「友人ですよ」
「そうか、なるべく起きても興奮させないようにね貧血起こす恐れがあるから」
「わかりました、パパもありがとうと言ってました」
「あぁ、今度君のパパにこっちから連絡するって伝えてくれ」

アヤカは美貴の病室に向かった。
542 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 04:46
アヤカは美貴の病室、個室に入り美貴のベッドの横の椅子に座った。
美貴は相変わらず顔色が悪い。
そして美貴は昨日の晩とは変わって穏やかに寝ていた。

「ミキ・・・あなたは何処から来たの?」

眠ってる美貴にアヤカは呟いた・・・返事はもちろんナイ。
点滴も新しいのに変えられていたが美貴は目を覚まさなかった。
睡眠不足とは医者は言ってなかった・・・過労、いや心労か。
美貴は「振られた」と言った本当は自分から離れたクセに・・・。
それをアヤカは知らない。

「・・・っん・・・」
「ミキ!?」

美貴から声がこぼれた、アヤカは美貴が目を覚ましたと思った
だが、その直後・・・流れる美貴の頬をつたう涙・・・
美貴は眠りながら泣いていた、『無』の世界は時に残酷な夢へとも変わる・・・

「・・・アタシ、ミキのこと気に入ったのよ?じゃなきゃここまでしない。
クールで人を寄せ付けないけどアナタは皆から好かれていたのよ?
そんなアナタと話せてとても嬉しかったのよ。前から知ってたから・・・
ミキは独りでいたいけど独りでいたくないような矛盾な感じで
誰と一緒でもなく、ただ踊ってた・・・時折、何か思い出したように。
そんな表情したときは、すぐ帰るのよね。
ミキは気がついてないけどクラブで可愛がられてた。
じゃなきゃ中学生を黙認して入れたりしない・・・早く起きて・・・」

アヤカは美貴の涙を拭いながら美貴に話しかけていた・・・
543 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 04:59
結局その日、美貴は目を覚まさなかった。
アヤカは面会時間ギリギリまでいたが「また来るから」と言い帰った。

・・・・・・・・・

そして美貴の家では・・・
今まで朝方になって帰ってきたことはあったが帰ってこなかったことは
初めてである、それに一応美貴は携帯で連絡をいれる。
それなのに連絡の一つもナシで、昨日泊るといっていた柴田も帰り
てっきり一緒だと思ってたら次の日になっても帰ってこない。

柴田に連絡を取ったが柴田も驚いた様子で「帰ってないんですか?」と。
梨華は今ハワイに行ってるし、他に美貴の行きそうな所が見当もつかない。
柴田が矢口に連絡したが「へ?オイラんトコにはいないよ」と言われた。

あの時、なんで自分は美貴を置いて帰るなどと言ったのか柴田は後悔していた。
そして「キライ」なんて言ってしまったことも・・・美貴が悪いのだが。
美貴に夜遊びさせるキッカケを作った原因は石黒さんのこともそうだけど
自分にも確実にあると考えていた・・・。

ただ美貴の姉は「あのコなら何があっても大丈夫よ」と楽観的だった。
でも母親はやはり心配だった携帯にかけても電源が切れてるようで繋がらない。

「美貴、あのバカ親に心配かけて・・・何処にいるの・・・!」

母は怒りと心配で・・・警察に連絡するか考えていた・・・
544 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/14(金) 05:07
私も超眠い、でも頭の中で進行するから書かなくては。
はぁ、ミキティごめんね。肉食わせるから・・・orz
ちくしょう寝ます、あぁ早く進めたいのにぃ!

川VvV从<速攻で寝れ!そして早く更新しろ!!Aya男出せ!!!
545 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 14:20
・・・・・・あ、ここ病院だっけ?
美貴寝てたんだよね、今って何時??家に電話・・・あ、財布と携帯がナイ・・・

美貴は倒れて二日目にして、やっと目が覚めた。
そして時間の感覚が分らなかったし個室なので美貴意外人はいない。
動こうと思えば動けるけど、点滴が腕についている・・・。
カーテンが閉まった窓から見える光、外は薄暗い・・・夕方?

さて、どうしようかと少し考えてナースコールがあるのに気づく。
美貴はナースコールを押した。

駆けつけて来た若い看護士さんが美貴を見てホッとしたように

「目が覚めたのね・・・気分悪くない?倒れたときにドコか打ったりしてない?」
「あの、スイマセンここ病院・・・ですよね?」
「そうよ、アナタもう二日間ずっと意識がなかったんだから。
目が覚めて良かった、アヤカちゃんに連絡したからすぐ来るって
今向かってる所みたい。お腹は空いてない?」
「・・・いえ、少し喉が渇いたんで水・・・あ、ありますね」

美貴はベッド横にあった水をコップに入れて飲んだ。

「食欲・・・ないの?ずっと眠ってたんだし少し体がダルイかな?」

優しい声で看護士のお姉さんが美貴に聞いてくる。
「二日も寝てたんですか・・・どうりで、少し頭が重いです」
「点滴はずっと打ってたけど食事はしてないんだからお腹に優しいモノでもどう?」
「・・・本当に食べたくないんで」
546 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 14:20
・・・・・・あ、ここ病院だっけ?
美貴寝てたんだよね、今って何時??家に電話・・・あ、財布と携帯がナイ・・・

美貴は倒れて二日目にして、やっと目が覚めた。
そして時間の感覚が分らなかったし個室なので美貴意外人はいない。
動こうと思えば動けるけど、点滴が腕についている・・・。
カーテンが閉まった窓から見える光、外は薄暗い・・・夕方?

さて、どうしようかと少し考えてナースコールがあるのに気づく。
美貴はナースコールを押した。

駆けつけて来た若い看護士さんが美貴を見てホッとしたように

「目が覚めたのね・・・気分悪くない?倒れたときにドコか打ったりしてない?」
「あの、スイマセンここ病院・・・ですよね?」
「そうよ、アナタもう二日間ずっと意識がなかったんだから。
目が覚めて良かった、アヤカちゃんに連絡したからすぐ来るって
今向かってる所みたい。お腹は空いてない?」
「・・・いえ、少し喉が渇いたんで水・・・あ、ありますね」

美貴はベッド横にあった水をコップに入れて飲んだ。

「食欲・・・ないの?ずっと眠ってたんだし少し体がダルイかな?」

優しい声で看護士のお姉さんが美貴に聞いてくる。
「二日も寝てたんですか・・・どうりで、少し頭が重いです」
「点滴はずっと打ってたけど食事はしてないんだからお腹に優しいモノでもどう?」
「・・・本当に食べたくないんで」
547 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 14:51
美貴は断ったが看護士さんは・・・
「でも少しでもお腹に入れた方がいい、スープ持ってくるから
今、朝の4時なのよ。朝食の時間までまだあるから、簡単なものでゴメンね。」
と言って部屋から出て行ってしまった。

朝の4時?夕方じゃなくて??
窓をもう一度確認してみるとさっきよりやや明るくなり始めていた。

「・・・お母さんにメチャ怒られるじゃん、二日・・・二日かぁ」

よくもまぁ、そんなに寝れたモンだと思った。
でもよく考えると美貴はお腹空いてるハズなのに食べる気がしない。
それにしても朝の4時なのにアヤカは美貴の所に向かってるなんて
やっぱ、美貴って人を見る目はあるなと思った。

だって知り合ってすぐの倒れたコを病院まで連れて来てくれて
こんな早朝から美貴が起きたからって向かってくれている。
ラブ&ピースだね・・・なんてよく分らないこと考えながら美貴は横になっていた。

・・・・・・

コンコン
「はーい」
「お待たせ〜はい、スープだけでも飲んで♪」
「ありがとうございます、いただきます・・・」

美貴は温かいスープに口をつけた。
食欲ないと思ってた割にあっという間にお皿を空にしてしまった。
「やっぱりお腹空いてるんじゃない、もっと飲む?あ、菓子パンがあるよ?」
「え、あ・・・じゃあお言葉に甘えて///」

看護士さんは笑顔で病室を出て美貴のタメに食べ物を取りに行ってくれた。

「なんだよ、美貴ってば山猫じゃなくて野良猫じゃん(笑」

病室で独り呟く、美貴は自分が手負いの山猫だと気づかない。
美貴は今、回復しかけてきている山猫だ。
二日も家に連絡してないし、間違いなく親に怒られるだろう。

だけど美貴はそれでも懲りずに変わらないのであろう。
ふてぶてしく繊細な山猫、それがきっと藤本美貴なのだ。
それは良い意味でも悪い意味でも美貴の本質がそうなのだから仕方ない。

面白そうなことが大好きで妙にトラブルに巻き込まれやすい。
気まぐれで自由奔放それが美貴の性格だから、今さら病院でも治せない・・・
548 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/14(金) 15:09
看護士さんが持ってきてくれた菓子パンにかぶりつく。
しばらくロクに食事を取ってなかったから、やけに美味しく感じる。
看護士さんは美貴がガツガツ食べてるのを微笑ましく見ている。

「お腹空いてたのね〜、早めに7時半に朝食持ってくるから。
それまでちょっと我慢してね、じゃしばらくしたらアヤカちゃん来ると思うから」
「あのアヤカと顔馴染みなんですか?」
「ウチの病院の院長がアヤカちゃんのお父さんの友達らしいの」
「へぇ〜・・・そうなんだ(アヤカって何者??)」

「あとで先生が来たら詳しく説明してくれると思うけどアナタが倒れたのは
ちゃんと食事してなかったんじゃないのかって・・・他にも理由はあるだろうけど」
「そうですか、病気ではないんだ。良かったぁ」
「じゃあ、アタシはもう行くね、アヤカちゃんもそろそろ来ると思うし」
「あ、ご飯ありがとうございました」

「食欲があって良かった、じゃあまた後で」

優しい看護士さんはそう言い残して部屋から出て行った。

「アヤカって金持ち?・・・っぽいな。なんとなくだけど」
美貴がそんなこと思ってると足音が聞こえてきた美貴の部屋に近づいてくる
美貴ってアヤカと会ってすぐ倒れたから何を話せばいいのやら。
でも病院まで連れてきてくれたしお礼言わなきゃな・・・
そんなことを考えてたら部屋のドアが勢いよく開く。

「ミキ!やっと目が覚めた!?」

さっきから考えてたアヤカが美貴の目の前に現れた・・・うーん美人だなぁ。
ナイスバディだし・・・なんてことをアヤカを見て美貴は思ってたんだけど。
思ってただけでアヤカに返事はせずポケーッとアヤカを見てた・・・
549 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/15(土) 00:21
>>544 作者様

从 ‘ 。‘)<たん、まったり待ってな!
とAya男が言っているので、
川VvV)<分かった、美貴、亜弥ちゃん出てくるまでずっと待ってるぅ〜。
と、ツンデレ美貴ちゃんは申しておりますw

『無』の世界は・・・幸せだった。って切ないよ、ミキティ。
頑張れ、山猫ミキティ!

作者さんも更新頑張って下さいね〜。
550 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/15(土) 02:37
>>ミキティらぶさま

はい!Aya男の声援を受け、今から更新がんばります!
確かにミキティはツンデレですね(笑
ここから山猫ミキティには一気に這い上がっていただきます・・・!

川VvV)<・・・え?な、何?
551 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/15(土) 03:02
「あ・・・え〜っとアヤカ、病院まで連れてきてくれてありがとう///」
「だってミキ、いきなり倒れるし友達に手伝って室内に運んだら
顔色とか相当悪いし・・・もう、どうしようかと、あ!ミキこれ」

アヤカは美貴の財布と携帯を渡した。

「ミキの家族に連絡したかったんだけどロックかかってたし・・・
充電も切れかけてたから。来るときにコンビニで簡易充電器買ってきた」
「ありがとう・・・アヤカ、何で会ったばかりの美貴にそんな親切にしてくれるの?」

「ミキって放っとけない感じだし・・・それに目の前で倒れられたし。
一緒に運んでくれたコも心配してくれてたんだよ?今度紹介するね」
「アヤカは優しいね・・・」

―過労、心労―
その言葉がアヤカの頭をよぎった!

「ねぇ、ミキ。とりあえず家族に無事だって連絡入れて、食事をちゃんと食べること。
そしてね・・・アタシ、実家は神戸だから今は一人暮らししてるの。
もしねミキが行くあてが思いつかなくて・・・また屋上やクラブに行こうと思うなら
それよりアタシの家に緊急避難しにおいでよ」
「・・・緊急避難?」
「そう、ミキは多分・・・今、直面できない事があるんでしょ?
アタシの勝手な推測だけどフラれた意外にも何かあると思ったの」

「・・・それって」
「中学生で夜遊びで目立ってもいいことないよ。それよりはまだ
アタシの家に来てゴロゴロしてていいから。コレ・・・」

アヤカは美貴にチャラッと鍵を差し出した。

「ウチの部屋の合鍵。渡しとく、場所も教えるから・・・どうかな?」
「・・・何で?美貴にしかメリットないじゃん」
「アタシは一人暮らしで淋しい時もあるし、ミキのことを気に入ったし。
それにアタシの友達もミキのこと気に入ってるし、多分そのコとは
気が合うと思うよ。ミキが嫌ならいいの、押し付けようとは思ってないから」

「・・・鍵、受け取るよ。美貴もアヤカの心遣いとかに助けられたし
アヤカとはこれからも会いたいしね///」

美貴はアヤカに恋愛感情は抱いてなかった。
ただ、今の美貴にとって唯一安心できる相手だと何故だか思った。

美貴は携帯に充電器をセットして自宅に電話をかけた・・・
552 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/15(土) 03:19
家に電話したらまだ5時前なのにすぐにお母さんが電話を取った。
そして今どこにいるの!?とかアンタ何してんの!とか散々・・・
美貴から説明するのが難しくて、お母さんも信じてなさそうだし。

それを見ていたアヤカが美貴に代わってと言った。
アヤカはとても丁寧に美貴と話してたら急に道で倒れたと説明した。
そして連絡するべきだったんですが携帯の充電も切れかけてロックも
かかっていたので・・・二日間も行方知れずにしてしまってスイマセンと謝った。

これには美貴のお母さんも毒気を抜かれたようで・・・
アヤカから病院の場所を聞き、美貴の容態は大した事ではないと知り
やっと落ち着いたらしい・・・。
アヤカ、感謝。

そしてアヤカはそのまま携帯を切ってから美貴に・・・
「お母さん、今日なるべく早く病院に来るって、良かったね。」
「・・・怒ってたでしょ?」
「心配してたんだよ、アタシが上手く説明したからくれぐれもクラブで
会ったとか言っちゃダメだよ?バレたらミキもっと怒られちゃうでしょ??」

「あ〜、うん分った。じゃあ・・・設定としてはアヤカに勉強教えてもらってる!
こんなんでどう??そしたらアヤカんチにも安心して行けるじゃん」
「いいかもね、実際に教えてあげられると思うし・・・」

「アヤカに出会えて良かったよ、屋上の夜景と満月に感謝♪」

その後、アヤカは大学に行き。
美貴は特に悪いところはなく、「成長期なんだから食事はちゃんととってね」
とお医者さんに釘を刺された・・・
そして着替えを持ってきてくれたお母さんと病院を後にした。

え?その後??病院出てそのまま焼肉屋直行でいつもの倍食べたけど。
お母さんが引くくらい。どれくらい食べたかって?皆も引きそうだから内緒♪
553 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/15(土) 03:32
美貴は火曜から木曜まで行方不明だった。
お母さんが「もう警察に届け出そう」と言ったらしいが・・・
お姉ちゃんが「美貴だよ?絶対大丈夫すぐ帰るって」と言って捜索届けはなかった。
ちょっとお姉ちゃんに感謝かな。

久しぶりな感じがする自分の部屋で転がって携帯をチェックした。

「未読メール16件・・・誰だ?」

・・・!柴ちゃんから結構入ってるし。
心配してくれたのかなぁ?別にいいのに本当律儀な人だね。

あ・・・石黒さん、はこの内容は行方不明は知らないみたいだ良かった。

あと・・・明日香か、何で休んでるの?か。
梨華ちゃんまだ帰ってないんだっけ??ハワイから。

矢口さんからも・・・『ミキティ、柴ちゃんから連絡あったけど家出?』。
ほぉ、柴ちゃんは矢口さんとこ行ったと思ったか。

あとはお姉ちゃんからのメールとか・・・。

明日は金曜だけど年の為、学校休みなさいと言われた。
今週は結局二日間しか登校してないよ・・・マジでアヤカに勉強教わろうかな。
554 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/15(土) 03:45
・・・・・・・

携帯を手に取ったまま、いきなり着信音がなる!
・・・梨華ちゃんかよ。

「もしもーし」
『美貴ちゃん!行方不明だったんですって!?』
「――いつにも増して甲高い声だね、何で知ってるの?」
『今日ハワイから帰ってきて、さっき柴ちゃんにお土産渡しに行って・・・』
「ふーん。ちょっとね、デリケートな美貴は倒れちゃったのさ。
それで丸二日、かな?病院で眠ってたってワケ。今は部屋だよ」

『明日香ちゃんから聞いたんだけど・・・その・・・』
「あぁ、石黒さんとのこと?別れたよ。デビューってスゴイよね」
『うん、明日香ちゃんしばらく学校には来れなさそうって』
「レコーディングとか多忙らしいからね」

『美貴ちゃん・・・』
「んー?」
『その・・・大丈夫?』
「何が?」
『・・・ううん、なんでもない。忘れて』
「相変わらず変な梨華ちゃんだね、美貴は一応明日も休むから、じゃ・・・」
『わかった、お大事に』

・・・梨華ちゃんが言いたいことは分るよ。石黒さんとのことでしょ?
でも、もう忘れたい・・・忘れたくない矛盾な気持ちになっちゃうんだ。
柴ちゃんとも・・・前みたいには話せないだろーし。
555 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/15(土) 03:58
美貴が倒れた季節は夏から秋に替わる時期。

色んな事があった・・・。

学校もなるべく行ってたけど

アヤカの家に入り浸りだった・・・。

美貴がいるときは大抵、アヤカの友達のまいちん

倒れた美貴を運んでくれた人もいた。


そんな調子で時は流れ・・・


美貴は受験して矢口さんと夏子さんの母校に合格した。

もちろん「高校は3人一緒の学校に行こう!」と言い出した

柴ちゃんも、そしてもれなく梨華ちゃんも。


ハッキリ言って美貴はあの日アヤカに会って救われた。

そして恋愛感情はなかったけど何度か身体を重ねたこともあった。

美貴は石黒さんと1回しかしたことなかったし

アヤカが上手くリードしてくれた・・・。

そんな関係も美貴が高校に上がると同時に解消してsまうのだけど・・・

アヤカがお父さんの事業(ジャパニーズレストランのチェーン店)を手伝うらしい。

渡米してしまう・・・アヤカとは最初から最後まで曖昧な関係だった。

恋ではない、きっと彼女の優しさからくる慈愛。
556 名前:NEXT LOVEに連れてって 投稿日:2006/04/15(土) 04:07
美貴は飛行場までアヤカを見送りに行った。

「元気でね、帰ってきたら連絡ちょうだいね」
「ミキが素直な言葉言うなんて珍しい」
「・・・だって淋しいじゃん」
「もう、高校生でしょ?アタシがいなくてもやっていけるよ」

「そうかな・・・アヤカは美貴の恩人だから」
「そんな大した事してないよ///」
「ううんアヤカがいなかったら今頃美貴は・・・こんなんじゃないよ」
「どんなんなのよ(笑」

「あのさ・・・アヤカとの関係は恋愛じゃなかったけど美貴はアヤカ好きだから」
「アタシもそうね、ミキ好きよ・・・だから」
「何?」


「早く・・・次の恋しなさいよ」
「え?」
「アタシじゃミキをNEXT LOVEには連れて行けなかったから」
「・・・わかった、次は幸せになるよアヤカもグッドラック!」
「うん、じゃあ、またねミキ」

アヤカの背中を見つめ美貴は久しぶりに涙を流した・・・
誰か・・・美貴を・・・


       NEXT LOVEに連れてって!


557 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/15(土) 04:14
とりあえずやっと『NEXT LOVEに連れてって』編終了。
下手したらもっと長くなってましたが本編に戻してから。
あとで番外編でもいいかな〜と(苦笑
このミキティの最後のセリフが言わせたくて。
でも引っ張りすぎ・・・orz

次回からは『デアイノチカラ〜』本編に戻りたいと思います。

从‘ 。‘)<ホントに!?NEXT LOVEに連れてくのってアタシ?
川VvV)<美貴、Aya男に会えるの??(ドキドキ
558 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 05:22
〜IN 亜弥ちゃん宅〜

日曜日、亜弥ちゃんの家に来て二人でゴロゴロしてた。

「ねぇ、みきたん・・・つき合った時にアタシが言った事覚えてる?」
「つき合った時?え〜っと屋上・・・だよね」
「うん」
「美貴は確か焼肉弁当食べてたね」

「いや、その前に・・・昔アタシ達会ったことあるって言ったじゃん」
「!そーいえば言ってた!!それっていつ??」
「だから、『いつかみきたんから思い出してね』って言ったのにー!!」
「あは、そういえば・・・言われたね」

「ん〜・・・じゃあさ、たん、アタシの初恋の話聞きたくない?」
「うん。聞きたくない、聞きたいわけないじゃん」
「え〜、ちょっと今日のみきたんは生意気!」
「ぅえ?何で年下の亜弥ちゃんに生意気なんて・・・」

バンッ
・・・亜弥ちゃんが一緒に読んでた雑誌を投げた・・・お、怒った?

「みきたんが思い出さないからヒントあげよーとおもったのに・・・(怒」
「あ、あの聞きたいです!亜弥ちゃんの初恋・・・どんなんだったんだろーなぁ(汗」
559 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 05:31
美貴は必死に聞きたがった(聞いたら思い出すかもだし)
その様子を見て亜弥ちゃんは「しょーがないなぁ///」なんて
照れながら言った・・・ぅおぉ可愛いー!ってちょっと怖かったケド(汗

「あのね、アタシすぐ上の妹が2才のとき家族旅行に行ったの。
その時はまだ下の妹は生まれてなくて4人だったんだけど」
「亜弥ちゃんはいくつ?」
「4才」
「えぇー!4才で初恋って早いね」

「・・・そっかなぁ、でも好きになっちゃったんだもん///」
「いや美貴に照れられても。(ちょっとジェラシーなんですけど?)」
「結構寒い時期だったんだぁ・・・雪も降ってたし」
「冬かぁ(美貴の誕生日も冬なんだよねぇ・・・)」

「それでね・・・」

・・・・・

・・・

560 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 05:39
〜亜弥4歳〜

「亜弥あんまり遠く行っちゃダメよ」
「うん」

2才の妹はもう歩けるし、言葉もちょこちょこ話す。
最初は可愛いと思ってたけどケンカした場合いっつもお姉ちゃんなんだからって
アタシが悪者にされてた・・・
だからこの時は妹のことあんまり好きじゃなかった。

パパもママも独り占めして・・・

でもそのときアタシは旅行先で一面の雪景色を見て銀世界なんて
難しい言葉知らなかったけど子供心に感動を覚えてた・・・。
だって旅行先でも両親は妹にばかり構うし。
だからアタシもあえて離れてた。

そして銀世界の奥の方がどうなってるのか好奇心に満ちていたの。
アタシは雪道をワクワクしながら歩いた。
寒かったけど、それより先に楽しいの方が大きかった。
561 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 05:49
だからワクワクしてて気がつかなかったの。
いつの間にか家族が側にいなくて・・・
アタシは一面雪の寒いところにいて、見渡すともう暗くなりそうだった。

そう、迷子になっちゃったの。
それで来た道を戻ろうとしたら雪が降ってきて・・・
それにまた見とれて気がついたらアタシの足跡も雪に隠されてた。

最初、繁華街の方にいたハズなのに・・・
ここは民家だ。
アタシは一人で振ってくる雪を見ながらどうしようって泣きそうになった。
このまま雪に埋まっちゃうんじゃないかって。

そしたらザッザッザッって何か近づいてくる音がして振り向いたら
アタシより少し年上くらいの男の子がアタシの手を引っ張ったの。

「つったってたらさむいよ、なんであんなさむいとこにいたの?」
「・・・ママ達がいなくなってて」
「まいごなの?」

その男の子は首を傾げてアタシに聞いたの。
562 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 05:57
「雪がいっぱいでキレイだから、ひとりでここまできたみたい」
「ふーん、さむいのに・・・俺の秘密基地につれてってあげるよ」
「秘密基地??」
「うん!そこならさむくない」

男の子に手を引っ張られたまま連れられて来たのは工事現場だった。
でも今は使われてないみたい・・・雪降ってるから?

「ここ!外よりさむないでしょ?」
男の子がニコーッと笑ってアタシに聞いてくる。
アタシと同い年くらいかなぁ・・・?
「うん、ありがとう」
「あのままさっきのトコいたら『とーし』しちゃうよ」
「とーし?」
「うん。あぶないってこと」

今なら分るけど『凍死』って言いたかったんだと思う。
可愛いよね・・・
563 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 06:03
「あの、なまえ何ていうの?アタシは『あや』っていうの」
「名前?俺の??『よしたか』だよ」
「よしたかくんは何歳?」
「5歳。あやちゃんは?」
「アタシは4歳」

「そっかぁ、じゃあ俺がお兄ちゃんだね♪」
「そうだね」
「俺、兄ちゃんと姉ちゃんはいるけど妹とかいないんだ」
「そうなの?アタシは妹がひとりいるけど」

「ふーん、カワイイでしょ?」
「かわいくないよ」
「そうなの?」
「うん」

「あやちゃんがカワイイから妹もカワイイと思ったのに」

よしたかくんはそう言ってアタシを見てまた笑ったの。
564 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 06:13
「雪、もうやんできたみたい」
「ホントだ・・・」
「そろそろ帰ろうか俺がおくるから」
「どこにいけばいいかわからないの・・・」

「交番いけばいいじゃん、いこ?」
「・・・」
「だいじょーぶ!あやちゃんの家族くるまでいっしょにいるから」
「うん、ありがとう」

・・・・・・

そしてそのまま交番に行ったんだけど、よしたかくんはよく来るみたいで
お巡りさんに「お前、今日はどんなイタズラする気だー!?」って言われてた。
よしたかくんは
「ちがうよ、お兄ちゃんこのこまいごなんだって」
「ん?そういえば見かけない子だね。お嬢ちゃんお名前は?」
「まつうらあやです」

「この辺の子じゃないよなぁ〜。よしたかの友達か?」
「あやちゃんとはさっきあったばかだよ」
「う〜ん、困ったな」
「アタシ旅行で来たんです」
「そうか、じゃあご両親見つけやすい。その辺の旅館とホテルに連絡するから待ってて」

「じゃ、あやちゃん俺とあそんどこう?(ニコッ)」
「うん///」
565 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 06:24
「あやちゃんていくつ?」
「4歳です」
「しっかりしてるね〜。よしたかの方が年下に見えるな(笑」

「うるさいなぁ〜はやくれんらくしろよ!」
「ハハハ、はいはい」

「よしたかくんはイタズラばっかりしてるの?」
「え?ち、ちがうよ俺わるいこじゃないよ!」
「さっきおまわりさんが言ってたから・・・」
「あんなのはイタズラのうちにはいらないんだよ」

あんなの?一体どんなことしてるんだろう・・・

「よしたか、お前も家に連絡入れた方がいいんじゃないか?」
「あ!そうだった、お兄ちゃん電話して」
「ちょっと待ってろよ・・・もしもし、どうもよしたかココに来てるんで・・・はい」
「なんて?」

「迎えに来るって」
「でも俺あやちゃんの家族くるまではいるから」
「生意気にカッコつけるなぁ、年下の前だからって(笑」
「う〜る〜さ〜い。あやちゃんあっちいこうココ寒いから」
「うん・・・///」

「ハハ、よしたかとあやちゃん小さい恋人同士みたいだな(笑」
「も〜、だからうるさいって///」
「(こいびとどうし)///」

しばらく、奥の暖房が効いてる所でよしたかくんとお話してた。
566 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 06:37
しばらくしてよしたかくんのお母さん?が来た。

「もう〜美貴、アンタ帰りが遅い思ってたら何やってるの〜?」
「お母さん、あのねあやちゃんがまいごになってたから・・・」

みき?え!?よしたかくんじゃないの??
今よしたかくんを迎えに来たお母さんは「みき」って呼んだ。

「よしたかくん、『みき』って?」
「俺、色んな呼ばれ方があるんだ『よしたか』なんだけど『みき』とか」
「おい、よしたか。お前完全に勘違いされてるぞ・・・(笑」
「お兄ちゃんなんのこと?」

「美貴!アンタまた『俺』なんて言ってるの?やめなさいって言ったでしょ」
「だって、兄ちゃんも『俺』っていうじゃん」
「はぁ〜、お姉ちゃんが弟ほしがってお父さんがじゃあ美貴の呼び方を
変えて『よしたか』って呼べば弟みたいなもんだろとか言うから・・・」
「でも藤本さん、よしたか結構合ってますけどね〜(笑」

「だから余計に困るのよ・・・アラ?この可愛らしい子は?」
「よしたかが見つけた迷子です、いやナンパしたのかな(笑」

「ナンパ?なにそれ??」
「よしたかくんって女の子だったの!(ガーン)」
「うん」
「そうなんだ・・・(ドキドキしてたのに・・・)」

しばらくして亜弥の両親と連絡が取れママが迎えに来た。
567 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 06:46
「すいません、ウチの子が迷惑かけて・・・」
ママは駆けつけて来てそう言ったそしたら・・・

「なんで?めいわくじゃないよ。あやちゃんカワイイしたのしいし」
「美貴!黙ってなさい!!」
「なんで?だって、めいわくじゃないもん」
「よしたかくんアリガト、また会えるかなぁ・・・?」

「俺、3日後の誕生日の日にひっこしするんだ、どっかよおくにいくって」
「そうなんだ・・・」
「亜弥?何、旅行先で逆ナンしてんの??」

「「ぎゃくなん??」」

「あはは、えっと松浦さんでしたっけウチの子これでも女の子なんですよ(笑」
「え?そうなんですか!スイマセンてっきり・・・」
「いえ、ウチでも外でも『よしたか』って呼ばれてますから。気にしないで下さい」
「はぁ、でもよしたかくんのおかげで助かったありがとうね」

「べつに俺なにもしてないよ。あやちゃんといっしょにいただけだし///」
「よしたかくん、アタシたちまたあえるかな?」
「あえるんじゃない?」

何の根拠もなく言った美貴6歳の誕生日3日前の5歳の冬だった・・・
568 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 06:56
「・・・てな感じで・・・覚えてますか?みきたん(笑」
「そーいえば、美貴ちっちゃい頃『よしたか』って呼ばれてた!!」
「それも忘れてたの?(笑」
「しかし、まさかアメリカ行く直前に亜弥ちゃんに会ってたとはね」

「そうだよ、それに・・・たんの方から話しかけてきたんだよ」
「思い出してみればそんなことあったよーな///」
「アタシはね〜、もう『よしたかくん』に心奪われてたんだよ?」
「え?そーなの///」
「で、何か気づいたことは?」

「亜弥ちゃんの初恋の相手って・・・美貴?///」
「ピンポ〜ン♪」
亜弥ちゃんが満面の笑みで美貴に抱きつく。

「ずっと思い出してくれるの待ってたんだからね・・・」
「あの頃は色んな人達に『よしたか』って言われてゴッチャになってんだよ///」
「あ、言い訳した」
「ち〜が〜う///」

美貴はちょっとだけど知らなかったとはいえ幼い亜弥の初恋の相手に
しかもそれも自分に嫉妬してたのがかなり恥ずかしかった。
同時に亜弥の初恋の相手が美貴だったってのも嬉しかったんだけど。
569 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 15:16
亜弥ちゃんから昔の話を聞いてなんとなくだけど思い出した・・・。

「たんはその時のこと覚えてないの〜?」

亜弥ちゃんが不満気に美貴に聞いてくる。
だってアメリカ行く3日前だよ?
そんなのバタバタして覚えてるわけ・・・ん?ん?んん??

「ほぼ覚えてない・・・忘れてた」
「やっぱり忘れてたんだ〜(呆)。いいけどねアタシの方が
あの時点でみきたんより・・・今もだけどしっかりしてたし」

「な!何をー!!迷子の亜弥ちゃんを交番まで送って亜弥ママ来るまで
一緒に待ってた美貴もしっかりしてない??」
「てゆーかさ、たんは何で交番のお巡りさんと顔馴染みだったわけ?
スゴク慣れてたよね。今考えると・・・。
ちっちゃいたんは『俺わるいこじゃない』って
必死んなって言ってたけど?(それが可愛かったけど)」

「美貴、遊びに行っては帰ってこなかったみたい
外で遊んでたと思うんだけど、そんで何回も捜索願い出されて。
おにい・・・お巡りさんに『遊ぶならココで遊べ!』って言われてからだったよーな」
「・・・たんはちっちゃい頃から警察のお世話になってたんだね。しかも常連・・・」

「亜弥ちゃん、物凄い誤解を招くような言い方しないでよ・・・」
「捜索願いとか前科持ちじゃん(笑」

亜弥ちゃん、前科って・・・
570 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 15:44
「昔、亜弥ちゃんと会った日って亜弥ちゃん赤いコート着てた?」
「着てた着てた!何だ、たん覚えてるじゃん♪」
「ん〜、何かね赤い服着た人形見ると懐かしい気がするときがあって・・・」
「たんもアタシのこと好きだったんじゃない♪♪」

「あの日・・・確か美貴は雪で遊んでて帰る途中に白い中に赤いのがポツンと
立ってるのを見つけたんだよ。それで何かな〜って近づいたら女の子で」
「おぉ、たん!思い出してきてる!?」
「んで美貴は凍死しちゃうとか思って秘密基地連れってったと。」
「そう!そうだよみきたん!よく思い出したよ!!」

「だって絵本の赤ずきんちゃんみたいで可愛かったんだよ」
「じゃあ、みきたんは狼だね♪」
「ねぇ、超〜優しい狼じゃない?///」
「そうだね再会したときはアタシから走って逃げたけどね、フッ」

「あのときのコだって知らないし。いきなりフルネームで叫ばれたんだけど。
さすがに普通引くって。美貴、あのとき結構びっくりしたよ」
「アタシもあのときはまさか『よしたかくん』だとは思わなかったんだよねぇ・・・
でもビビッとキちゃってさぁ、速攻でたんに告ったんだよね♪」

「そっか、亜弥ちゃんの初恋が『よしたかくん』ならそれが好みになったのかな?
しっかし出会って突然『好きです』だし、美貴は逃げたね〜(笑」
「アタシの愛の力で周りも自然に協力してくれて二日目でOK出たけどね♪」

「亜弥ちゃんは思い出してたみたいだけど美貴はわかんなかったんだよね
でも、このコならまぁ、いいかな〜みたいな可愛いしとか///」
「最初はみきたん引き気味だったくせに今じゃアタシにベタ惚れだしね♪」
「亜弥ちゃんも美貴のこと好きでしょ」

「好きだから逆ナンしてあげたんじゃんバカたん///」
そう言って頬を桃色に染めた赤ずきんちゃんは美貴の頭を照れ隠しに抱きしめた。
いや、美貴より大きい胸がちょうど当たっていいカンジですけどね///
幸せな亜弥ちゃんとのホリデー・・・
571 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 19:22
気がつけば夕方になっていて・・・
本当は二人暮らしの為のお揃いのモノを買いに行く予定だったのに。
いつの間にか亜弥ちゃんチでゴロゴロしちゃってた。

ふいにつけっぱなしだったTVから歌が流れてきた・・・

「あ、たん!モー娘、今度また新メンバー入るらしいよ」
「ふーん、そう。亜弥ちゃんモー娘って好きだったっけ?」
「普通かな、特に好きって訳でもないしたまにカラオケで歌うくらい」
「へー・・・今のモーニング娘は美貴あんまり見ないからなぁ・・・」
「昔は見てたんだ?」
「さぁ、どーだろね(笑」
「何それ?」

・・・・・・

石黒さん達は5万枚完売させ、順調にメジャーデビューを果たした。
そして2枚目のシングルから追加メンバーが3人入り。
モーニング娘は5人から一気に8人となった。
そして明日香が4枚目のシングルで学業優先を理由に脱退した・・・。
572 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 19:37
明日香「ちゃんと勉強もしたいから、紅白にも出れたし」
と学校で美貴と梨華ちゃんに言った。
明日香は何故かとてもスッキリした顔をしていた。

その時のモーニング娘は顔も売れてきてレコ大や紅白にも出場して。
今からだって時だったと思う、でも明日香は脱退・・・卒業した。
世間でも一時騒がれて学校の周囲にマスコミも来たりしたけど
明日香はとても穏やかで気にしなかったし相手にもしなかった。

そして、明日香が脱退したグループは歌唱力に今ひとつ欠け
確実に新曲のチャートが下がっていた。
その時、新しいメンバーがまた一人モーニング娘に入った。
美貴達と同い年くらいだったけど大人っぽい彼女は入ってすぐセンター。

そして、彼女にとってのデビュー作がモーニング娘にとって初のミリオン。
この歌は日本中に知れ渡りモーニング娘は国民的人気アイドルとなった。
そう・・・『アイドル』。

その頃もうほとんど連絡を取ってなかった石黒さんから
美貴に突然、連絡があった・・・
573 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 19:58
内容は「アタシ、子供できちゃったから歌手辞めて結婚する」
石黒さんはそう言った。
久しぶりに聞いた電話越しの石黒さんの声は少しだけ胸を掻き乱した。

美貴は・・・「そっか結婚するんだおめでとう」とか祝いの言葉を送った。
彼女の声のトーンは暗めで続けて・・・
「アタシは歌手になりたかったの、もうアイドルなんて年でもないし」
今のモーニング娘にはいたくないみたいだった。
そうだね、モーニング娘は歌手を目指した人達の集まりだもんね。
今のモーニング娘はなんか最初のと大分違うかもね。

未だになんで今さら美貴に電話くれたのか・・・と思ったが
美貴は別れるとき「ファンとして応援する」って言ったことを思い出した。
実際応援してたけどファンなんてくくりじゃなかったと思う。
もう今となってはどう思って見てたか忘れたけど。

それからモーニング娘は卒業、新メンバーという制度が当たり前になっていた。
石黒さんの後にもシンガーソングライター目指して辞めた人もいたし。

でもその入れ替え制度で新鮮さが変わらないのか人気は上がっていた。
今じゃ初期のメンバーは誰が残ってるのか・・・?

もう美貴にとっては興味のない話。
たまにモーニング娘を見るけど美貴の知ってるモーニング娘じゃない。
明日香は進学校へと進んでいった美貴は連絡とってないけど梨華ちゃんはとってるらしい。

亜弥ちゃんにはモーニング娘のメンバーと同級生だったなんて言ってない。
言う理由もないし、石黒さんのことも知られたくなかったからかな・・・

・・・・・・・・・・・

「たん?」
574 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 20:10
「あ、何?亜弥ちゃん」
「どうしたの?ボーッとしてたね・・・顔がちょっと怖かったよ」
「あぁ、ちょっと懐かしいこと思い出してて(苦笑」

「みきたんって考え事してるときの顔、怖いよね(笑」
「悪かったね極悪ヅラで」
「誰もそこまで言ってないから(笑」
「んあー!もう卒業か淋しいなぁ・・・」
「にゃはは♪今の後藤さんぽかったよ、んあー(笑」

「そういえば何でごっちんはいつも「んあ」って言ってんだろね」
「アレで返事とかするよね・・・」
「?ごっちん語??」
「みきたんの同級生って尋常じゃない人達だよね・・・」

「前も言ってたよね数で言えば亜弥ちゃんの学年のが個性強いの多いから」
「でも個性と体力?がついていってるのはみきたん達だよ」

個性と体力〜?
575 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 20:22
「たとえば吉澤さんとかハンパじゃない運動神経の持ち主。
かつルックスも女の子の理想の王子様系でモテモテで
その上すご〜くフェミニスト!」
「うん、そーだね実際は軽くヘタレだけど」

みきたんも少しヘタレだと思う・・・と亜弥は思ったが言わなかった。

「次に後藤さん!授業中ほぼ寝てるらしいのに何故か学年トップ!
やたら意味不明な行動をとって周囲を笑いと不安の渦に巻き込んでる。
なのに本人は至って普通な感じで『んあ?』とか言って。
ビルから飛ぶは分身するわ・・・後藤さんはハンパじゃない」
「亜弥ちゃんよくわかってんじゃん、スゴイスゴイ」

「にっくき石川・・・いえ、コホン。石川さんもハンパなく黒い!
口癖は『ポジティブ×2』なのに基本ネガティブ!!
なんてゆーかネガティブラック梨華?桃色のアヤナンジャーの敵みたいな・・・」
「亜弥ちゃん・・・まだアヤナンジャー続けてたの?
しかも梨華ちゃんって一つも誉められてないし!(笑」

「みきたんも一人でレバ刺し5人前は余裕、放っとけば7,8人前食べるし」
576 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 20:33
「亜弥ちゃん、レバ刺しを否定することは美貴の存在を否定することだよ」
「何でみきたんとレバ刺しが一緒なの〜!?」
「だって好きなんだもん、いいじゃんよー」

たんが開き直った・・・

「たんはね〜、キツイ印象を周りに与えてるからか・・・
見た目と中身のギャップが違うよね、実は結構人懐っこいし。
意外と成績もいいんだよね帰国子女さんだし。
それにムカつくことに後輩に人気あるみたいだし・・・一時期すごいモテたよね?」
「あぁ、一時期でしょ?(亜弥ちゃんが覚えてないだけで虎美貴だったんだって)」
「アタシは嫌だったの〜!!」
「亜弥ちゃんだって人気あんじゃん」

「アタシはいつも『みきたん命!こいつは誰にもあげねーよ!』オーラ全開だから♪」
「・・・?亜弥ちゃんって変。知ってたけど変///」

ちょっと『こいつは誰にもあげねーよ!』が嬉しかった美貴でした、てへっ☆
577 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 20:47
「変じゃないの恋なの!たん、漢字間違ってるゾ♪」
「いや亜弥ちゃんの思考回路が間違ってるから・・・」
「恋の病かな〜?やっぱり♪」

亜弥ちゃんが美貴にじゃれついてくる・・・なんてハッピー♪
あ!「ハッピー」なんて梨華ちゃんみたいだ!
嫌だうつったのかな?こんなんじゃダメよ美貴!!
言い直そう、亜弥ちゃんにじゃれつかれて幸せ♪
よし、これでイイ!

「そういえばさぁ・・・たん」
「ん?」
亜弥ちゃんはじゃれつきながら唐突に口を開いた。
「みきたんと石川が幼馴染ってのは分ったけど、後藤さんと吉澤さんは?」
「何が?(つーか梨華ちゃん好かれてないなぁ呼び捨てだし)」
「いや、どうやって友達になったのかなぁと思って・・・」

「・・・急な質問だね〜」
「今思いついたから」
「確か、ごっちんに誘われたんだよ」
「ふぇ!?どゆこと??たん、説明しなさい!!」

「へ、変な意味じゃないよ。ある意味変だけど・・・(苦笑」
「な、なんなの!まさかのダークホースね!後藤さん!!!!」
「や、勘違いしないよーに」

亜弥ちゃんが暴走しそうになったので順を追って説明する―――
578 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 20:57
高校入学してさぁ、柴ちゃんと梨華ちゃんは同じクラス。
美貴は独り、隣のクラスだったんだよ。
別に同じ学校だし気にしてなかったんだけど。
そして初めて自分のクラスに入って見た光景がなんと

「あんた藤本さん?」
「え?私、深川ですけど・・・」
「んあ、間違えました」

「んあ!あんた藤本さん?」
「いえ、高木ですけど」
「間違えました」

「そこのあんた!藤本さん?」
「えぇ?山田ですけど」
「んぁ、どーも間違えました」

教室で茶髪ロングの魚顔な女の子が「藤本さん」を探してるわけよ。
美貴はそれを見て一体何かと思ったね。
579 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 21:04
そして教室に入ってきたばかりの美貴とその魚顔の女の子
目がバシッと合ったわけ。
そして妙にヤな予感がしたんだけど。
その魚顔が美貴のトコに来て

「あんた、藤本さん?」
「そうだけど・・・アンタ誰?」
「んぁ!やっと見つけたー♪」
「はぁあ?」

「ごとーは後藤真希!これからヨロシク!!」
「美貴は藤本美貴だけど・・・何が?」
「ごとー達って相性良いんだよ〜!!」
「だから何が?」

「まだ分らないかぁ・・・後藤の『後』、藤本の『藤』をとって
二人で『後藤』ってコンビを結成しよーと言ってるんだよ!!」
「ねぇ、それ普通に後藤さんだけで良くない?美貴いらないんじゃ・・・」

「んあー!」
後藤さんは首をブンブン横に振る・・・なんなんだコイツ。
580 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/15(土) 21:15
「甘い!アイスティーにガムシロップ10個とハチミツ1本入れたくらい甘い!!」
「ぅあ・・・スゲー甘そう」

「他にも藤本さんとは色んな組み合わせが出来るんだ!!
例えば昔リカちゃん人形のCMソングで『パパ、ママ、ミキ、マキ♪』って
いうのがあったくらいだよ?名字だけじゃないんだよ!!
名前でもゴロがいいんだよ♪」
「そ、そんなんあったっけ?(汗」

「んぁ、『後藤』が嫌なら『ミキマキ』でもいーけど・・・」
「って何?コンビ組むの確定!?」
「んあ」

そう言ってごっちんは微笑みながら頷いた・・・

「あのー、ちなみに何のコンビ?お笑い??」
「・・・んぁ、考えてなかった。今から考えようか相棒」
「はぁ?意味分んないですけど??」
「今、ごとー逃すと大変だよ?逃した魚はおおきいぞ〜♪
出逢い頭がが大切なのに♪逃した魚は美味しいぞ〜♪
またこの次なんて、あるわけないじゃん!アハッ♪」

最初の出会いからごっちんは意味不明なヤツだった。
この歌は自分が魚顔と自覚してたのか?
581 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/16(日) 02:27
大量更新おつかれさまでーす(^^

何気に本家あやちゃんになって、1レスの書き込みが早い気がして、
作者さんの本家あやちゃん書きたかった願望が伝わってきました(笑。
こいつは〜のネタが使われていて嬉しかったです!
あとごっちんがつけようとした『後藤』っていうコンビ名にちょーうけましたw

今日もあやコンのあやみきネタになんというか萌えすぎて萌えつきそうでした(爆。

また、続き楽しみにしていますね〜。
582 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/16(日) 06:56
>>ミキティらぶさま

気がついたら結構書いてました。
いや〜、ずーっとミキティと亜弥ちゃん出したがってました///
しかも感覚分らなくなって長文になっちゃたり・・・。
「こいつは〜」を見たときは燃え死にかけ・・・採用w
『後藤』は「ごまっとう」より完璧なネーミングかと(ry

あやコンのMC内容で完璧に萌え死んでましたwww

本家あやみきに戻りまったり中です更新もがんばります♪
583 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/16(日) 23:31
高校入学して初めて教室に入ってなんでこんな目に・・・?

「んぁ・・・藤本さんじゃ、相棒っぽくないよねー・・・
美貴ちゃんも・・・しっくりこないなぁ〜どうする藤本さん?」
「あぁー・・・ミキティでいいよ」
「おー!いいね♪じゃあミキティよろしく、ごとーのことは・・・」

「ごっちん!」

ゴッチン?なんかの効果音かと思って振り向くと背の高いボーイッシュな方が。
えーっと、視線は後藤さんだから後藤さんのこと??

「何?よしこ、今ごとーは100年に1度出会えるかわからない相性の人と
これからのプラン立ててるんだけど・・・」
「つーかさ、さっきからウチが見てると怪しげな勧誘だって。
もっと普通に友達になろうとか言えないの?」
「んあー、ごとーはよしこみたくナンパに慣れてないんでね」

「ヨシコさん?・・・三つ子の弟でもいるの?」

その時の美貴はあのごっちんの雰囲気に毒されてたね。
あんなアホなこと聞いて・・・よっちゃん口開けたまま美貴を見てたもん。
584 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/16(日) 23:42
「弟?いるけど、二人だよ。何で知って・・・」

「「ギャハハハ!ヨシコちゃんよー!!アハハハハハ(笑)」」

「おい、二人とも何そんなに爆笑してんだよ・・・!」
「ハハ、ねぇ後藤さん、サリーってコはいないの(笑」
「んあははは!ごとー中学から持ち上がりだけどサリーはいないなぁ(笑」
「んじゃ、もしかしたら美貴みたいに外部入学でいるかもねダハハハハハ!」
「いや名簿全部チェックしたけど多分そんなのいなかったは、ず・・クハハ!!」

「・・・二人ともなんか感じ悪いんだけど、ごっちん冷たい気がする」
「よっすぃ!気を感じるようになったか!?」
「いやそーいう意味でもないんだけど(ダメだハイになってる)」
「え!ヨッシー!?恐竜なの??」
「アハハハハ!!ミキティ、グッジョブだよ!ナイスボケ♪」
「え?そ−かなぁ、へへへ」

「いやいや、そこで照れる藤本さんも間違ってるから!!
ってかごっちん、本気でお笑いコンビ結成する気かよ!?」
「だからぁ、どーしようかプランを立て中なワケ。OK?」

・・・やばい、美貴このままだとお笑いやるハメになる?
585 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/16(日) 23:52
「OKじゃないよ!ったく・・・藤本さん?ウチは吉澤ひとみ。
あだ名が『よっすぃ』なの、恐竜じゃないから『ヨシコちゃん』でもない!」
「あぁ、そう。(なーんだ)」
「んあ、そんなワケで『後藤』が今しがた結成されましたが。」

「え?マジ確定??」
「だって、ごとー達ってば息ピッタリだったよ。ねぇ、よしこ?」
「腹立つくらいな!(怒」
「そんなに〜、別にいいんだけど『後藤』は後藤さんだけじゃん」
「ごっちんでいいって。そっかごとーだけか・・・」
「本当に組む気かよ・・・藤本さんの名前入ってはいるけど
ハッキリ言ってごっちんの名字だよね」

「んぁ・・・じゃ!『後藤本』!!コレなら完璧でしょー♪」
「「ごとーぼんん!?」」
「美貴の名字も入ってるね・・・それで活動は何するの?」

「その名の通り、本を書く表紙はごとー。文章はミキティで!」
「絶対ヤダ!表紙のが楽じゃん。大体何書くのさ?」
「そりゃ『後藤本』なんだからごとー&ミキティ話でしょ。」
586 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/17(月) 00:07
「え〜っと内容はドキュメントにサスペンス、アクション、コメディ・・・
などを織り交ぜてノンフィクション的に・・・タイトル『後藤本』著者『後藤本』」

「ちょっと待て。ノンフィクションでサスペンスだぁ?」
「んあ、それで主役はごとーで語りがミキティ。友情出演によしこ完璧!」
「よしざーも入んのかよ!?ノンフィクションに!!アホか!」
「今のよしこの台詞も使うから、ミキティ覚えておくよーに・・・。」

「よっちゃん、この人いつもこう?」
「は?『よっちゃん』??」
「吉澤でしょ?よっちゃんでいいじゃん、美貴はミキティでいいから」
「なんか駄菓子屋にある『よっちゃんイカ』みたいでイヤなんだけど・・・」

「はぁ!?元たの○トリオで今は鮎のバックでギター弾いてる
よっちゃんと同じじゃん!超光栄じゃない?嬉しくないの??」
「・・・ミキティ、目つきが怖い!」
「ん?あぁ、美貴って目つきが鋭いらしいね、よくビビられるよ」
「だろうね」

「と言うワケで『よっちゃん』でいいでしょ?何なら美貴の事は
藤本で『ふっくん』と呼んでくれても全然構わないから」
「・・・普通にミキティと呼ばせて下さい」

「んあー、高等部も中々楽しめそうだね♪よしこ!」
「そーだね・・・(ごっちん級?にスゴイ人が入ってきた)」

・・・・・・・・・・

てな感じで仲良くなっていったの。
587 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/17(月) 00:29
「亜弥ちゃんわかった?美貴とごっちんとよっちゃんとの出会い。
だから美貴はさぁ、たまにノートに学校生活を書いてるのよ・・・」
「え!?みきたん本当に本書く気??」
「そのつもりだよ、なるべくちゃんと書いて出版したい(ネタはつきないし)」

「そんなこと初めて知った・・・ビックリ」
「あぁ、多分よっちゃんとかは忘れてると思うけどね、ごっちんもごっちんで書いてそう」
「後藤さん最初っから面白い人だったんだね」
「そーだね、昔はよっちゃんがまともだったよ、多分」

「たんもあんまり人のこと言えないと思うけど・・・」
「亜弥ちゃんなんか最高だよ、桃色のアヤナンジャーだし。
売りは、なんてったってノンフィクション(笑」
「なんだよぉ、アヤナンジャー可愛いじゃんよぉ」

「美貴は普通の亜弥ちゃんのが好きなんじゃー!」
「ブハッ!みきたんまで何言ってんの(笑」
「いや皆、中々ネーミングセンスが凄いなと思って。
しかし『ネガティブラック梨華』はいいね♪」
「いいでしょ?まんまなんだけど(笑」

「美貴はミキティでいいや」
「・・・『よしたかくん』って呼ぼうか?(笑」
「照れるからやめて・・・///」
「何で〜♪いいじゃん、よしたかくん♪初対面はよしたかくんでしょ♪♪」

「も〜・・・うるさいコはぁ、こうだぁ!///」
自分の唇で亜弥ちゃんの唇を塞ぐ・・・抵抗さえないんだけどね
むしろ首に手を回されて抱きしめられちゃってるよ・・・美貴ってば幸せ☆
588 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/17(月) 01:43
「・・・あ!」
「何?亜弥ちゃん」

亜弥ちゃんに抱きしめられて二人、床に転がったままで・・・

「美貴たん!亀ちゃんって覚えてる!?」
「あぁ、天文部のナルシストの一人でしょ」
「亀ちゃんってハーフなんだって!!」
「へ?そーなの??そうは・・・あまり見えないが」

「色んな国の血が混ざってるみたいでアメリカに親戚いるらしいよ」
「ほー、美貴の知ってる人とかだと面白いんだけど」
「どうだろ・・・日本名は絵里で英名がエリザベス、愛称が確かエリーゼ」
「そして名字が亀井となるほど。」

「確かね、その親戚の中でも従兄のお兄さんが若手の俳優さんなんだって」
「え、俳優!・・・亜弥ちゃんその人の名前とか知ってる!?」
「今度、日本で公開される映画に出演するらしくて来日してるみたい」
「へぇ〜」
「名前は・・・えっと・・・ロイだ!ロイ・K・ラングって名前だったよ」

「ロイ!!」

「え?みきたんまさか知り合い??」
「・・・アメリカ時代のインターナショナルスクールで仲良かった」
「そうなんだ、亀ちゃんに言ったらもしかしたら会えるんじゃないかなぁ?」
「ん〜・・・そうだね、明日にでも亀ちゃんに聞いてみる」

ロイ・・・本当にアクターになったんだ!
もしかしたら再会できるかもしれない。
亜弥ちゃんを紹介したいな、美貴の今1番大切な人だって・・・
589 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/17(月) 03:37
サリーちゃんとか、たの○トリオとか懐カシスw
ミキティが『ふっくん』とかww
かなりうけましたよ〜。
本の原稿を、律儀に書いているミキティに萌え〜。
そしてそして、久々に出てきた人との再会等、今後の展開気になります。

ネタばれしすぎ?気になったら注意して下さい。

続きまた待ってまーす。
590 名前:ミキーティ♪ 投稿日:2006/04/17(月) 12:51
>>ミキティらぶさま
前から何気に思ってたんですよ「よしこ」って「ヨシコちゃん」?
とか、「よっちゃん」!?たの○キター!!とか(爆
よっすぃは地味にいじりがいがあって好きです。

ネタばれは特に気にしてませんので・・・。
川VvV从<むしろどんどんツッコミキティ!

勝手に脳内番外編とかドンドン出来てますが・・・orz
ラストは初めから決めてますので、そこに辿り着くまでがんばります!
591 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/17(月) 12:57
↑自分のHN間違えますた・・・orz

前から知ってましたが打ち間違え、脱字、誤字、誤真希・・・等スイマセン。
あと同じの2回打ってたり・・・orz
今この場を借りて気がついてた方々にスイマセンm(__)m

ついに自分のHNさえも間違えちがいましたw
ちゃんとチェックしてから書き込みたいと思います。
592 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/18(火) 04:47
亜弥ちゃんの手首を見たら前にゲームで美貴がとった
二人お揃いのブレスレットがしてあった。

「亜弥ちゃん、これ・・・気に入ってる?」
「ん?あ、これ超〜お気に入り!!前にもお揃いで指輪とか買ったりしたけど
・・・なんてゆーか『美貴たんをください』って言いに行く前だったし、なんか、ホラ///」
「なんかほら?」

「だから・・・あのね・・・あぁ、もういい!鈍感たん!!///」
「何それ?言ってくんなきゃわかんないよ。気になるじゃん??」
「・・・みたいで嬉しかったの///」
「?何、聞こえないよ何みたい??」

もうバカたん!

「アタシは婚約指輪みたいで嬉しかったの!!///」

「・・・ゆ、指輪じゃないけど・・・あ、その・・・え?婚約・・・///」
「いいの!指輪じゃなくても、あの日たんが「お揃い」って言ってくれたのが
嬉しかったの・・・一緒に住むって話しに行く途中だったし」
「そんなに喜んでもらえてたなんて・・・えーっと働いたら、ちゃんとしたのあげるから」

「え?ちゃんとしたのって!?」
「ん〜、ホラなんつーの、お金貯めて・・・どっか異国のチャペルででも渡す///」
「たん、それって・・・それって・・・」

「将来的にだよ?何があるかわかんないんだからね?でも・・・」


   美貴は亜弥ちゃんとずっと一緒にいたいって思ったんだよ


593 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/18(火) 05:53
美貴はちょっと自分でも無理があることを言ったかなって思った
亜弥ちゃんは驚いた表情で美貴を見てる・・・やっぱおかしかったかな

「たん・・・本気?」
「亜弥ちゃんが嫌じゃなければ・・・美貴は元々お金稼ぐ気満々だし。
大学で経済について色々学んでそれを活かすつもりだよ、あと・・・」
「あと?」

「さっき言った『後藤本』ミリオンセラー狙ってるから」
「・・・そんなに自信ある内容なワケ?」
「ごっちんと美貴の内容合わせたら物凄いと思うんだけど」
「内容がありえなさすぎて売れるかが・・・アタシにはちょっと」

「大丈夫だよ。ごっちんが『100年に1度会えるかの相性なんだよ!』とか言ってたし。
多分だけど美貴とごっちんが組んで事業でも起こしたら凄いと思うよ」

みきたんは真剣な顔でそう言った。
確かに、野性の勘を持ってるっぽいたんと後藤さんが組んだら凄そう・・・
でも二人とも適当な部分が結構多いんだよね、飽きっぽいし。
それでも『後藤本』の執筆が3年?続いてるから凄いことだミリオン、いくかも?
594 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/18(火) 06:20
「そうだね、たん+後藤さんならありえそうで怖いよ」
「怖いって何だよー、もぉ」
「で、さっきのってプロポーズ?」

「・・・そうだって言ったら?」

「疑問系?たんは意地悪だなぁ。でもアタシもみきたんから離れる気はないから」
「ちょっと曖昧な答えだね、まぁまだ先の事だしゆっくり行きましょう♪」
「曖昧じゃないじゃん!ずっと一緒にいるってことだよ、これから先もず−っと!!」
「あは、美貴はそれを聞きたかったの♪」

亜弥ちゃんを抱きしめて二人で床をゴロゴロ・・・

「たん、痛い〜って転がるならベッド行こうよ、もう〜///」
「亜弥ちゃんもしかして誘ってる?誘ってる♪」
「はぁ、再会したとき逃げて焦らしたくせに今じゃこんなに甘えん坊になって・・・」
「亜弥ちゃんだっていつも甘えるじゃん、美貴も甘えたい」

たんの方がアタシに甘えてる気がするんだけど・・・

「後藤さんとは戦友な感じで相性いいんだろうけど、みきたんとアタシは
長女と末っ子ってことで相性いいのかもね。バランスいいのかな?」
「あ〜、亜弥ちゃんってたまにお姉さんぶるよね」
「たんがダダこねたりするからじゃん」

「昔、迷子になってご両親を困らせたのは誰だ〜」
「アタシはたんとは捜索願いは出されてないよ?」

あ、みきたんが悔しそうな顔して黙った。
たんってば変な所で子供っぽいんだよね・・・それが可愛くてたまんないんだけど♪
595 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/18(火) 06:43
「・・・亜弥ちゃん最近いじわる」
「いや、いじめてないし!みきたんが変なファン増やすのが悪い」
「だからそれはね、しょーがないんだって」
「何がしょうがないの?」

「アレは美貴であって美貴でなかったのよ」
「また言い訳ー!」
「だぁから・・・わかった『後藤本』に書くからそれ見て納得して?」
「わかっ・・・ちょっと待っていつ本出るの?」

「んー・・・とりあえず学生作家としてデビューしたいから4年間の間に」
「4年も待つの?今言えばいいじゃん」
「それはダメでしょ。亜弥ちゃん推理小説を後ろから読むタイプ?」
「読まないけど」
「でしょ?そんなもんだよ」

「どんなもんなの?」
「まぁ、言いたかないけど美貴が『運命』ってのを信じるきっかけがあったのよ」
「後藤本、面白くないんじゃないの?」
「亜弥ちゃんやっぱいじわるだー!Sだよ、どS!!(泣」

みきたんが拗ね始めたからアタシから珍しく(そうでもないけど)頭を撫でてあげた。
そうするとすーぐ機嫌直っちゃうんだよね、他の人にされてもそうなのかな?
だとしたら腹立つんですけど特に石川とか石川とか石川とか・・・
フッ、まぁ石川はありえないけどね。たんもキショがってるし。

「亜弥ちゃん、サザエさん終わっちゃったよ今日はもう帰るね」
「うん、結局買い物行けなかったね〜」
「だね、亜弥ちゃんの部屋が居心地が良すぎんだよ」
「もうすぐ一緒に住むじゃん『アタシ達の部屋』になるんだから♪」

みきたんは照れながら帰って行った。
もうちょっといてくれても良かったのになぁ・・・バカたん!
そういえば亀ちゃんの従兄の人ってカッコイイのかみきたんに聞くの忘れた。
よし!明日また天文部にでも行くか!・・・ん?「また」!?
そういえば前に1回天文部に行ったけど何で行ったんだっけ??

確かあさ美ちゃんが「美少女がいる」からって・・・それだけ?うーん????
596 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/18(火) 06:59
〜IN 美貴の部屋〜

まさか亀ちゃんとロイが従兄とはねぇ・・・すんげー意外。
もう二度と会えないと思ってたんだけど、やっぱロイは凄いなぁ。
まだ会えるか分んないけど本当にアクターになっちゃったんだもん。

ロイからもらった小さな走り書きのメッセージと綺麗な色した丸い石。
ちょっと満月みたいだなって思ったこともあるんだよね。
昔からお月様を見上げるの大好きだったから。
それに月の王子とも出会ったし・・・。

そういえば石黒さんと柴ちゃんの二人から逃げたときも月を見てたな。
そしたらアヤカが出てきてビックリしたんだよなぁ(笑
美貴の人生にとって『月』って色んな思い出につながる。
一種のキーワードみたいなモンかね?

虎は元気でやってんのかねー。
7年後に来るんだっけ・・・美貴25歳くらいか?
『後藤本』がミリオンセラーで映画化されてますよーに!!


・・・・・・

その頃、後藤さんもちゃんと『後藤本』執筆中でした。
実は『後藤本』を結成してから後藤さんは毎日の出来事を書いていたのでした。
597 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/19(水) 04:05
石川とか石川とか石川とか、りかみきとか、私嫌いじゃないですよw
りかみきはほんと見映えの良い二人なので観賞してるだけですが。
あやちゃんごめんなさい。。

後藤さんも本執筆してたとかw

番外編も楽しみにしてますよ!
続きまってまーす!
598 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/20(木) 03:43
>>ミキティらぶさま
石川とか石川とか石川とか、私も全然嫌いじゃないんですよ?
ただ亜弥ちゃんの敵(?)は自動的に石川に(ry
そして亜弥ちゃんの敵は私のて(ry

後藤さんはやってくれる人ですよ・・・(ナニガ?

番外編ひと段落or『デアイ〜』終わらせてからでも描こうと思ってます。
気長にお待ち下さい・・・m(_)m
599 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 03:52
最近はそこまで遅刻しなくなったもうすぐ高校生活が終わる2月中盤。
美貴が起きて携帯を見たら亜弥ちゃんからメールで

『明日、一緒に登校しようよ。いつもの通学路で待ってるからさ♪
たん、遅くきちゃダメだよ?いつもの時間通りでいいから。
遅刻しない程度のね(^^)』

・・・いやーねぇ美貴ってば最近は遅刻してないよ?
まぁギリギリで登校しちゃうことはあるけど。
亜弥ちゃんの家が近いんだからさ〜、美貴が不利じゃん。ねぇ?

独りで自問自答をしながら準備をして美貴は家を出た。
早すぎたかもしれないけど亜弥ちゃんに早く会いたいし・・・。
卒業すんのもいいけど、やぁっぱ淋しいなぁ。

あ、今日は亀をGetしなければ!
キャメイGetだぜ!!
・・・美貴ってばポケモ○マスターみたい?ハハ・・・(苦笑
600 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 04:03
美貴が向かうとそこにはもう亜弥ちゃんが待っていた。

「美貴たん、おはよ♪早かったね」
「ん〜、まぁね。もう本当は3年生は登校しなくてもいいんだけど・・・」
「そうだよね・・・何で登校するの?」
「ん?もうちょい女子高生活を味わいたいからとか亜弥ちゃんと帰りたいし」

「・・・ったー―――ん!!」
「ぉわっ!?ちょ、道で何抱きついてんのさ///」
「いつも、ぶっきらぼうであんまり素直な言葉言わないみきたんが・・・」
「何だよ〜?」

「何て可愛らしい乙女なセリフを・・・(感涙」
「いや、そこまで感激しなくても。普段の美貴が凄いヒドイ人みたいじゃん」
「たんは優しくて可愛いよ、アタシの次に。でも・・・」
「でも?」

「アタシの知らない・・・たんのことで不安になったりする」
「美貴と亜弥ちゃんが再会するまで10年かかったんだから。しょーがないじゃん」
「むぅ〜、そぉだけどさぁ・・・」
「亜弥ちゃんが最初に『過去は振り切って』って言ったんじゃん。
はい、この話は終わりね。行こう?」
「・・・うん」
601 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 04:16
亜弥ちゃんと学校の門まで来たときに今日の放課後にも拉致ろうと思ってた
人物が美貴の視界に入った、前見たときは気づかなかったけど八重歯があるなぁ。
・・・一人で登校してるのにヘラヘラ笑顔で歩いてる。
変なコ。田中ちゃん、教育しとけって言ったのに・・・
まぁ、いい。声をかけよう。

「亀ちゃん」
「うへ?・・・あ、藤本先輩と松浦先輩!おはようございます」
「キャメイおはよー♪」
「亜弥ちゃん、『自分大好きナンジャー』の名称で呼ぶなよ・・・」

「にゃはは、いいじゃんキャメイはパールピンクなんだから♪」
「お二人とも仲が良いですね」
「今日はいつもの2匹と一緒じゃないの?(美貴はうさピンクがいなくていいけど)」

「今日はちょっと絵里早く起きたから、うへへ・・・」
「あ!そうそう、それより亀ちゃんの従兄がアメリカの俳優さんって!?」
「んぇ?ロイ兄ちゃんの事ですか?今日本に来てますよ。明後日帰国で
今日は絵里の家に来る予定ですけど・・・何か?」

「ロイに会いたいんだけど!」
602 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 04:25
「藤本先輩・・・まだ日本じゃ有名でもないロイ兄ちゃんのファンですか?」
「ファンか、そうかもね。でもファンってより弟子とかそんな感じ(笑」

「「弟子!?」」

「ちょっと!みきたん何それ?アタシ知らないよ??」
「だからぁ昨日言ったじゃん。インターナショナルスクールで一緒だったって」
「そういえば・・・藤本先輩って帰国子女でしたっけ」
「うん。亀ちゃん詳しいね」

「藤本さんファンですから。紺野部長から3人で情報聞き出しました」
「・・・紺ちゃん、どんだけの情報持ってんだぁ?」
「あさ美ちゃんにこの間あげるって言った干し芋あげるのやめた」

「えっと、じゃあ絵里の家に今日来ますか?」
「ホント?」
「はい、多分れーなとさゆも来ると思うし」
「図々しいけど亀ちゃんの家にお邪魔させていただくよ♪」

「アタシも行く!!」

「あ、亜弥ちゃん?(スゲーでかい声)」
「どーぞぉ。松浦先輩も是非♪今日は楽しくなりそうだなぁ♪♪」

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