デアイノチカラU〜君の引力〜
- 1 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/20(木) 04:44
- デアイノチカラ〜君の引力〜が容量オーバーしてしまったので・・・。
新スレ立てさせていただきます。
あやみきでフェイドアウトしながら完結させたいと思います。
- 2 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 04:49
- 「じゃあ、放課後に絵里の家に直行でいいですか?」
「うん、それでいいよアリガト♪」
「絵里はまだ人の少ない教室で隙間探して挟まってきます・・・うへへ失礼します」
亀ちゃんはヘラヘラ八重歯を除かせながらフラフラ歩いていった。
「隙間に挟まれる?亀ちゃんっておかしなコだね・・・って亜弥ちゃん?」
「・・・たん、聞いてないよ。何なの弟子って?」
「(うわー超不機嫌)なんてーか色んな事教えてもらったんだよ」
「色んな事!?(ギラリ)」
「ほら、ダンスとかさバスケも出し・・・他にもギターとか色々」
「へ?たんってギターできるの?」
「少しかじった程度だけどね、機会があったら亜弥ちゃんに聞かせる///」
「超っ聴きたい!ギター弾くみきたんカッコイイ!!・・・てそれだけ?」
「何が?」
「いや・・・その、凄く仲良いみたいだったから」
「憧れの人だったよ。ロイはスクールでも人気あったしね、じゃ亜弥ちゃんまた後で」
みきたんのアメリカ時代をアタシは知らない、カンだけどその人とは何かあったんでしょ?
- 3 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 04:55
- みきたんのアメリカ時代、知ってる人といえば・・・
にっくきネガテキブラック石川。
こいつに聞けば何かわかるかもしれない。
だけど正直、嫌いってワケじゃないんだけどあまり好きじゃないんだよねー。
ムカつくけど、石川に聞いてみるか。
あ、でも・・・たんは嫌がるかな、やっぱり。
でもでもでも、アタシはロイって人とみきたんの関係が知りたいんだもん!!
・・・石川呼び出し決定、今日はこのまままだ登校してないであろう
石川を拉致って聞き出す!
だって不安なんだもん。
たんがアタシのこと好きって・・・わかるけど。
石川でさえ障害物みたいなモンだったのに!
向うで仲良かった、みきたんが好きなダンスの師匠とか気になるって!!!!
- 4 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 05:02
- アタシはみきたんが教室に向かってから門の前で石川を待った。
あ、来た。
黒いからすぐ分かる、こういう時は便利だね。
「石川さん」
「あれ?亜弥ちゃんどうしたの美貴ちゃんは?」
「ちょっと話があるんですよ」
「え?え?」
亜弥に引っ張られて梨華は今は使われてない教室に連れ込まれた。
「あ、亜弥ちゃん何なの?いきなりこんな所に・・・」
「石川さんに聞きたいことがあるんです」
「アタシに?」
「聞きたい・・・いや教えてもらいたいかな」
「あの・・・アタシ経験豊富じゃないから、教えることできないと・・・」
「変な勘違いしないで下さい」
アラ(ガクッ)変な勘違いさせたのは誰よ・・・///
- 5 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 05:12
- 「みきたんのアメリカ時代のことを聞きたいんです」
「アメリカ時代?」
「そう、石川さんは腐れ縁なんでしょ?」
「まぁ、幼馴染だし・・・」
「その・・・『ロイ』って人知ってますか?」
「!何で亜弥ちゃんがロイを知ってるの・・・」
「知ってるんですね!みきたんとはどういう関係だったんですか!?」
「・・・あのね亜弥ちゃん、美貴ちゃんから何か聞いたの?」
「スクールで仲良かったとか憧れだったとか・・・」
「仲は良かったね、いつも一緒になって遊んでたロイが美貴ちゃんを気に入って
美貴ちゃんもロイを気に入って・・・二人ともどこか似てたからかも」
「つき合ってたりとかは・・・」
「それは美貴ちゃん本人に聞いて。美貴ちゃんなら亜弥ちゃんに話すと思う」
「・・・それは二人に何かあったってことですね?」
「どうなのかな?アタシはトロくていつも美貴ちゃんに守ってもらってたから
アタシの知ってる限り美貴ちゃんはアタシのお守りで恋とかしてないみたいだったけど」
「・・・石川さん、みきたんに守られてたんですかぁ・・・(怒」
- 6 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 05:21
- 「え?あ、あのね向うの人達って皆体格良くて怖かったの、それで」
「へー・・・それで石川、みきたんはどうだったんだよ?」
「(・・・石川)み、美貴ちゃんはロイに『リカのナイト』だなって言われて嫌がってた」
リカのナイト
「・・・っはぁぁぁぁあ!?」
「いやだからロイが言ったことで・・・」
「石川、もしかしなくても四六時中みきたんと一緒だったわけ?」
「うーん、そうでもないけどクラスずっと同じだったし」
「アタシ、石川のこと・・・ちょっと甘くみてたかも」
「え?」
「みきたんをナイトにして自分はお姫さま気取ってたなんて最悪!」
「・・・だって、小学校のころからの関係で・・・」
「みきたんもよく守ってあげてたよね、信じられない」
- 7 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 05:33
- 「アタシ、イシカワサンのこと前から気に食わなかったけど今の話で嫌になった」
「聞きたがったのは亜弥ちゃんじゃない」
「そうですね、聞かなきゃ良かった」
「それに、日本で再会してからはもう『ナイト』じゃなかったし」
「・・・そうですか」
「こんな昔のことでアタシのことはいいけど美貴ちゃんを嫌いにならないでよね」
「な、アンタに言われなくても・・・みきたんのことはアタシがよく分ってる!」
「アタシは伊達に6歳から美貴ちゃんと一緒じゃないから」
「一緒にいた時間の差なんてこれから埋めるもん!」
「一つだけ忠告するわ、美貴ちゃんを追い詰めるような真似はしないで」
「追い詰める?それ、どういう・・・」
「美貴ちゃんは亜弥ちゃんといると安心してるのが分る」
「アタシのたんですから」
「今、美貴ちゃんが亜弥ちゃんを好きなら何の問題もない。
過去の話なんて、所詮は過去の話なのよ。
大切なのは今よ・・・それだけ。今の話はなかったことにしましょう、じゃ」
梨華はそう言って古い教室から出て行った。
亜弥は確かに梨華の言うとおりかもしれないと思った、やましいことがあるなら
多分に美貴から「会いたい」と言わないだろうし。
何故か美貴が昔に言った『ウラギラナイ?』という言葉を思い出した。
- 8 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 21:09
- 〜3−A〜
「あ、梨華ちゃん♪今日来ないかと思った」
「よっすぃ・・・おはよ」
「・・・なんかあった?いつものネガティブ感じゃないんだけど」
「美貴ちゃんは?」
「ミキティ?なんか今日は楽しそうだったけど・・・アレ?どこ行ったかな??」
「そう、来てるならいいや」
「何だよ、もーいい加減『美貴ちゃん』の心配はやめたら?」
「え?」
「梨華ちゃんミキティに関して過保護じゃね?」
「そ、そうかなぁ」
「そうだよ・・・よしざーの事も気にしてよ」
「うん、でも美貴ちゃんはアタシの大切な幼なじみだからね」
「あ、そう『幼なじみ』ね。ならいーけど」
「よっすぃ、ごっちんが起きて本見てるとか・・・ビックリなんだけど」
- 9 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 21:18
- 「あぁ、ごっちん学部やっと決めたんだって。どこだと思う?」
「え?分んない・・・美貴ちゃんかよっすぃと同じとか?」
「残念!法学部だってさ。今まで散々法に触れて生きてきたようなヤツが(笑」
「法学部?ごっちんが・・・?」
「元々、ごっちん頭いいから六法・・・なんとかっての?ハマッてるみたい」
「これで飛び降りはもうしないでくれるといいけど」
「ハハ、そうだね。しかしミキティ帰ってこねーなぁ」
「亜弥ちゃんトコに行ったのかもね」
「それかな、二人でイチャついてんのかなー」
アタシからは美貴ちゃんに何も言わない。
だから亜弥ちゃんは美貴ちゃんが過去を話すまで、話さなくてもそのままでいて。
長い間、美貴ちゃんをアタシのナイトとして縛りつけてた。
アタシはもうナイトはいらないの。
甘えるだけじゃない、甘えさせてあげる対等でいられる相手を見つけたから。
- 10 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 21:31
- 〜2−A〜
「亜弥ちゃん、1時限もう終わったで!遅刻なんて珍しいやざ」
「愛ちゃん・・・アタシ、ちょっと疲れた」
「なんや?藤本さんとケンカしたんか?」
「んー、違うけど。みきたんの事が好きすぎて暴走しちゃった」
「いつものことやざ」
「へ?」
「やって、藤本さん初めて見たとき大声で名前呼んで直後に告ってたやん」
「あぁ、そういえば・・・ってアレは暴走?」
「暴走じゃないんか?あーしの基準がおかしいんかの?」
「愛ちゃんの言うとおりじゃないですか、珍しく愛ちゃん完璧です!」
「おぉっと!あさ美ちゃんまで!!」
「私は亜弥ちゃんと初めて話したときに1年の頃ですよ?クラス違ったじゃないですか」
「うん」
「だから、あいぼんは天然の愛ちゃんと暴走の亜弥ちゃんが同じクラスで大変そうだなぁと」
「あさ美ぃ!そんなこと思ってたんかい!あーしは天然やないやよ!!」
「愛ちゃんは天然だけどアタシは暴走なの?その頃から暴走してたと」
「はい、完璧です。ウチのクラスにはのんちゃんがいましたから癒されましたよ
時々ゆっくりとご飯を味わってる私のおかずをチョロまかされたりしましたが・・・」
「あ、あさ美、目が笑ってないがし!怖いわ!!」
そっかぁ・・・アタシって初めから暴走してたんだぁ。ふーん。
- 11 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 21:40
- 〜IN 屋上〜
「ハハ、なーんでいるかなぁ(苦笑」
「・・・アタシの方が先に来てたんだけど」
「そうだね、朝から電話?仲良いね」
「まーね・・・何アンタ授業サボリ?」
「いやぁ、ちょっとねワクワクしちゃって空でもみてゆっくりしよーかと」
「サボリじゃん」
「そうとも言うねー」
「そうとしか言わない」
「っつーかさぁ、二人きりでいんのなんて超久しぶりじゃない?」
「美貴から言い出したんでしょ」
「えっと『もう二人では会いたくない』って言い出したのは柴ちゃんだよ」
「そうだけど・・・」
「別に普通に会ってたじゃん、梨華ちゃん挟んで。あ・・・そういえば」
「何?」
- 12 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 21:51
- 「”あの日”以来ミキティって呼んでたのに4,5年振りに美貴って呼んだね」
「・・・梨華ちゃんにはあのこと言ってないから」
「知ってるよ、でも何か気づいてはいるみたいだけどね」
「そうなの!?」
「雰囲気とかで分って、でも黙ってるのかもね。梨華ちゃんらしいよ」
「・・・アタシは全然気づかなかった」
「イヤなことに幼なじみの変化ってお互いに気づくモンみたいだね(笑」
「アタシね・・・あの日のことずっと美貴に謝りたかった」
「謝る?なんで??柴ちゃんは悪くないじゃん・・・聞きたくないけどどの日?」
「・・・アタシが美貴を一人にして帰るって言った日」
「あぁ、そのおかげで素敵な出会いがあったよ」
「は?あんた、アタシと梨華ちゃんの知らない所で何してたの?」
「(何?)・・・勉強とか」
「何の勉強よ?学校もちょくちょく休んだりしてたって聞いたけど・・・」
「それは学校がつまんなかったからさ
マイナスにならない程度に日数計算してね♪」
美貴は至って笑顔でそう言いのけた。
- 13 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 22:03
- 「それに柴ちゃんの言ったとおり美貴も梨華ちゃんも同じ高校♪」
「そうだね、予想通り楽しい高校生活だったよ」
「でも、そっか柴ちゃんの好きな人って大谷さんだったんだね」
「梨華ちゃんはつき合う前から気づいてたよ」
「あのネガティブ・・・以外に鋭いなぁ」
「ま、ここで美貴と二人きりになるとは思わなかったけど・・・やっぱり」
「んー?」
「あの日の事は謝るよ、ごめんね美貴を置き去りにする形で」
「気にしないでよ。荒療治ってヤツじゃん?あの時の美貴明らかにおかしかったし」
「・・・そうだね、普段の美貴じゃなかったね」
「だから柴ちゃんが気にすることないから。美貴は感謝してるって」
「でも・・・あの日から二日間、行方不明で昏睡状態だったんでしょ?気にするよ」
「あー、そういえば」
美貴は制服のポケットからロイからもらった綺麗な石を出して空に掲げる
「あの晩は綺麗な満月だったなぁ・・・」
「そうだっけ?」
「うん、柴ちゃん変な罪悪感はもたなくていいから♪だって・・・」
―美貴、今メッチャ幸せだし―
- 14 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/20(木) 22:13
- 美貴は満面の笑顔でそう言った。
あの日からずっと気にしてた自分がバカに思えるくらい。
清々しい美貴の笑顔は『幸せ』だと言わなくても伝わってくる・・・
「柴ちゃんも幸せなんでしょ?ならいいじゃん♪」
「はー、美貴の今の笑顔でかなり幸せって分った・・・もっと早く謝れば良かった」
「アハハ、そんなに気にしてたの?柴ちゃんは相変わらず律儀だね(笑」
「やっぱ、昔と変わったよ美貴」
「前にも誰かに言われたなぁ?」
「うん、やっぱ亜弥ちゃんの存在が大きいんじゃないかな?」
「それも前に言われたっぽい」
「・・・どーせ、アタシ一人クラスが違いますよ!」
「アレ?柴ちゃん拗ねてる??珍しいー♪にゃははは」
「笑い方が亜弥ちゃんになってるよ?」
「おぉっと///」
「ほー『にゃははは』ねぇ。やっぱ山猫は山猫かぁ、ハァ」
「何ため息ついてんの、山猫なんて久々に聞いたっつの(笑」
柴田と美貴にとって長年の溝がなくなった、偶然の屋上での再会の二人だった。
- 15 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/21(金) 01:04
- 「もう・・・アタシのことは普通に友達として見てるよね」
「微妙」
「はぁ?ちょっとちょっと!?」
「恋愛対象ではないけどお姉さんって感じ。
ウチの姉ちゃんよりお姉ちゃんらしいもん」
「あぁ、そう。甘えっ子は相変わらずだよね」
「あは、そーだね宿命だから♪」
「それはともかく何で屋上来たの?いつもサボんないよね」
「あー、ちょっとアメリカ時代に両想いだった彼が俳優になって来日してんだよ」
「うっそ!?」
「しかもね、美貴のファンの後輩のコの従兄だったんだよ。
それで今日会わせてもらえることになってさ♪」
「亜弥ちゃんは知ってるの?昔の両想いの相手だって」
「ううん、憧れの人としか言ってない。けど亜弥ちゃんも一緒に亀ちゃんの家行くし」
「・・・亜弥ちゃん、ちょっと不安なんじゃない?」
「そうかなぁ?でも美貴のルーツとも言えるべき彼にだからこそ。
亜弥ちゃんに会わせたいんだよね。美貴の大切な人なんだよー♪って。」
「そっか、まぁ誤解されないようにがんばってよ」
「うん♪しっかし、久しぶりに社交辞令じゃない柴ちゃんと話したな(笑」
「何それ、自分から『もう会わない』とか言ったくせに」
「あの後フツーに会ってたけどね♪」
「そう?退院後にお見舞いに行っても美貴会ってくれなかったじゃん」
「ほら、美貴ってナイーブだからさ♪」
「もう別にいいけど・・・って結局アタシも2限サボっちゃったよ〜」
しょーがないじゃん♪そう言って美貴は屋上から出て行った・・・
バカ美貴!あの時・・・『つき合って』に一瞬心が揺れたんだから!!
・・・だけどそれも、もう過去のコト。
アタシは美貴の『お姉さん』のポジションでいよう、これからも・・・
- 16 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/21(金) 01:16
- 〜3−A〜
「おろ?梨華ちゃん今日休みじゃなかったの??」
「違うわよ、ちょっとね」
「そういえばさぁ、ロイが今、日本に来てるって♪」
「ウソッ!?」
「本当♪前にアクターになりたいって言ってたけど映画の宣伝で来日だって。
元ネタは亜弥ちゃん情報なんだけどね。美貴のファンの後輩のコの従兄でさ
会いたいって言ったら「今日家に来るからよろしかったらどうぞ」って♪」
「・・・ふーん、ロイって日本の血も混じってたんだ」
「どこの国の人かパッと見分んないよね、変わってるかなぁ♪」
「亜弥ちゃんは知ってるの?」
「何を?」
「昔、ロイと美貴ちゃんが・・・そういう仲だったってこと」
「梨華ちゃん、ちょっと勘違いしてるみたいだけど美貴とロイが両想いだと
ハッキリしたのは皮肉にも美貴が帰国決まって次の日だよ・・・それに今は」
「今は?」
「美貴には亜弥ちゃんがいるしね、紹介したいんだ♪」
美貴ちゃんのこの様子なら・・・亜弥ちゃんの空回りで終わりそうね、良かった。
- 17 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/21(金) 01:25
- 〜IN 放課後〜
「亜弥ちゃん♪」
「たん」
「?どうしたのなんか元気なくない??」
「ふぇ?そ、そんなことないよ」
「ならいいけど・・・キツかったら言ってよ。亀ちゃんチからすぐ帰るから」
みきたんは優しい・・・凶悪で乱暴者で口が悪いっぽいのに優しい。
目つきが鋭いだけで、たんはやっぱり優しいんだよね。
たんの雰囲気に会った事もない彼に嫉妬してた自分がバカみたいと思った。
「亜弥ちゃん、正門とこで亀ちゃん待とう」
「うん、たん」
「な」
返事をする前に唇を塞がれた・・・教室でこんなことしていいんですか?///
「な〜んでこんな所ですんの?///」
「マーキング。こいつは誰にもあげねーよ!って感じ?」
「もう、美貴の周りのヤツら意味分んない///」
真っ赤なみきたんを引っ張ってアタシ達は正門に向かった。
- 18 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/21(金) 01:39
- 正門にはすでに亀ちゃんとシゲさん、田中ちゃんが待ってた・・・。
アタシ的にちょっとイヤなメンツ。
「亀ちゃん以外は久しぶり〜♪」
「先輩、それどういう意味と?」
「絵里・・・抜け駆けなの・・・」
「ん〜、れーなジェラシー?うへへ今日朝声かけられたって言ったじゃん」
「な!なんでれながジェラシーするとね!?」
「絵里、さゆのことは無視なの・・・どう思います松浦先輩?」
「え?・・・いや、亀ちゃんの従兄がみきたんの知り合いらしくて・・・」
「そーなんだよぉ!それで美貴が亀ちゃんに無理言ってね♪」
「藤本先輩、見たことないくらいご機嫌たい」
「さゆもカッコイイ若手の役者さん見たいの」
「3人ともって家が近いんだっけ?」
「絵里・さゆ・れなの順で並んでるたい。昔からずっと一緒ばい」
「へー、仲良いねぇ。てか亀ちゃん朝の隙間とか何?」
「あー、藤本先輩、絵里が狭い所愛好家たい。気にせんといて」
「・・・あぁ、分ったナルシストはシゲさんのが凄そうだね・・・」
「どっちもどっちたい。でも鏡のデカさでさゆの勝ちかな」
むむ・・・うさピンクがとりあえずのライバルかしら?(亜弥意味不明思考中)
- 19 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/21(金) 01:51
- 亀ちゃんの家までバスで向かった。
3人は定期持ってるけどアタシとみきたんはちゃんとお金払ったよ。
バスから降りて少し歩くと住宅街。
しかも・・・高級住宅地ってカンジでないかい?
「ここが絵里の家です、どーぞぉ♪」
亀ちゃんの家は特に大きくて・・・ビックリだった。
隣とそのまた隣のシゲさん、田中ちゃんの家も豪邸だったけど。
「お邪魔します」
「おじゃ・・・」
「絵里ー喉渇いたの」
「れーなも何か飲みいっちゃ」
「うん、お土産でもらった紅茶でいいかな」
シゲさんと田中ちゃんはもう自分の家のようにくつろいでいる。
「あー!ロイお兄ちゃん!!」
「Hi♪エリ!」
「久しぶり〜相変わらずカッコイイね〜」
「そんなことないよ・・・あ!」
ロイ!・・・7年振りだっけ?身長も伸びて顔も大人っぽくなってる
- 20 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/21(金) 02:04
- 「What?ミキ、どうしてココに?」
「すんごい偶然だよ、亀ちゃんは美貴の後輩なんだ・・・久しぶりロイ!」
「ミキ・・・日本の生活どう?俺はアートパフォーマンススクールに
入学してから一人暮らし始めてオーディション受けまくったよ」
「今回は映画の宣伝で来日でしょ?スゴイよ!ラフは元気?」
「ラフ?あいつはなぁ・・・今オフブロードウェイで活躍中♪
ブロードウェイからもオファーが来てるみたいだぜ!!」
「二人ともカッコイイなぁ・・・あ!コレありがとう綺麗な石・・・」
「あぁ、それムーンストーン。色んな石言葉があるんだけど『穏やかな心』
『遠距離の愛』とか月が宿る『聖なる石』とも言われてるからお守りに。
まだ持っててくれたんだ。他にはパールと一緒に6月の誕生石とか」
「6月!亜弥ちゃんの誕生日6月だよ!!」
「アヤ?」
美貴とロイは久々の再会で周りを気にせず話していた。
ロイは日本語も話せるので日本語で会話してたんだけど・・・亜弥ちゃんが不機嫌だった。
- 21 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/21(金) 02:18
- 「亜弥ちゃん、こっち来てロイ紹介する♪」
「・・・」
「Oh♪キュートなコだね。あぁ、リカのナイトはもうやめたか」
「!ロイ、何で!?」
「今はこのコが1番大切なんだろ、違う?(ニヤ☆)」
「敵わないなぁ・・・ロイには。そう美貴の1番大切なコだよ///」
「・・・みきたん」
「アヤ?俺はロイ、ミキの悪友でまだまだアクターの卵(笑」
「(ちょっと雰囲気がたんに似てるかも)松浦亜弥です」
「誕生日が6月だって?」
「はい・・・」
「じゃあ、ちょっと待ってて」
ロイが首に下げてたネックレスのチェーンを取り出す。
その先についてたのは『合格祈願』のお守り!!しかも中に何か入ってるらしい。
「昔にねエリにもらったんだ♪」
ごそごそとお守り袋の中から美貴がロイからもらったムーンストーンが!
「はい、コレあげる。ミキとお揃いだし、石が亜弥を守るよ♪」
ロイは笑顔でムーンストーンを亜弥ちゃんの手の平に乗せた。
「綺麗・・・アタシの誕生石でたんとお揃い」
「ロイ!ありがとう!!美貴、ロイの出演作品見るからメールしてよ!」
「はは、OK、OK♪それよりエリと他のコ達忘れてない?(笑」
・・・あ、マジ忘れてた。
- 22 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/21(金) 02:31
- 「藤本先輩、れな達のこと完璧忘れてたとね」
「今日はさゆは色んな人から無視されてる気がするの」
「うへへ〜、藤本先輩とロイお兄ちゃんて仲良かったんですね〜」
「一緒によくバスケしたりダンスしたりね」
「懐かしいね、美貴は最近はバスケしてないけど」
「そういえば美貴は目標とか何かできたの?」
「高校卒業したら亜弥ちゃんと住んで経済学部行くから経済の道に進むかな。
あとは大学在学中に本を出す予定、もし出たらロイも買ってね」
「ミキが本ね〜。まぁ、買ってやるか。出るか未定だけど(笑」
「あ、あのロイ///」
「ん、何?アヤ、ミキから俺に乗り換える気になった?(笑」
「ロイー!亜弥ちゃんはあげないから!!」
「いやそうじゃなくて・・・みきたんとお揃いのムーンストーンありがと///」
「そんなに喜んでもらえると嬉しいよ。ミキとお揃いだし・・・ん?」
「ロイどうかした?」
「ムーンストーンあげなくても良かったかな?すでにお揃いはあるみたいだし♪」
ロイは目ざとく美貴と亜弥ちゃんの石が色違いの銀のブレスレットを見ていた。
- 23 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/21(金) 02:43
- 「しっかし、この石はムーンストーンって言うんだぁ。どおりで
お月様みたいだと思ったよ。石の色が光の加減で変化するのが綺麗でさ」
「そうなんだぁ、アタシは大事に部屋に置いておこうっと♪」
「そういえばリカは元気?」
「梨華ちゃん?相変わらずだよ・・・前よりは強くなった」
「そっか、俺は明日帰るからリカによろしく言ってて」
「うん、分った」
「ロイお兄ちゃん、絵里の幼なじみとも話してあげて〜」
「さゆなの、ロイさんは素敵なの!絵里と全然似てないの!!」
「そうっちゃね〜。つか長年のつき合いやけど絵里がハーフなんて最近知ったと」
「絵里、ハーフっていっても色んな国のが混じってるから、うへへへ」
「まぁ、エリは日本人に見えるけど俺は見えないかもな」
「ロイ・K・ラングのKは亀井のKなのもしかして?」
「ミキよく分ったね、そうなんだよ一応日本の血も混じってるんだよ」
「へー。Kは知ってたけど亀井のKだったとは・・・」
亜弥ちゃんは嬉しそうにロイからもらったムーンストーンを光にあて見てた。可愛いなぁ・・・
- 24 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/21(金) 03:32
- 川VvV)<ミッキーティ♪、新スレおめ。
作者様、新スレおめでーす♪
これからも、作者さんのペースで頑張ってくださいね!
そこかしこの亀ちゃんのうへへに亀ちゃんのうへへ顔が浮かびましたw
亜弥ちゃんのそれで石川は〜の口調にAya男強スと思いましたw
暴走Aya男のマーキングにハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
展開、ほんと面白いです。
また続き待ってますね〜。
- 25 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/22(土) 18:26
- >>ミキティらぶさま
从*‘ 。‘川*VvV从 <アリガティ♪
気〜がつけば♪・・・要領オーバーになってました。
「うへへな亀ちゃん」結構好きですw
Aya男は最強ですなぁ。
やってることは裏番的な気が・・・あ!よ、四代目!?
更新がんばります♪
- 26 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/22(土) 18:44
- 「ロイさん、さゆともお話するの」
「サユ?OK、エリのお友達は皆キュートなコばかりだね」
「うへ?さゆとれーな可愛いでしょ?エリも・・・」
「ロイさん・・・惜しいの、さゆが1番可愛いの」
「・・・Ah、そ、そうだねあと数年したら凄い美人になると思うよ、サユ(汗」
「ロイさん、さゆはナルシストやから無視していいっちゃよ・・・」
「また無視はもうやめてほしいの・・・」
「ミキ!このコ達いつもこう?」
「はは、残念なことにいつもこうだよ。まぁ、亜弥ちゃんもこうなんだけど(苦笑」
「でも俺の従妹のエリも可愛いだろ?一応ダンスやるんだぜ」
「え?それは初耳!亀ちゃんってダンスとかやるの??」
「へ?小さい頃から去年くらいまでジャズとか習ってましたけど・・・」
「ジャズかぁ、そっかストリートじゃないんだ」
「だけどエリ上手いよ?たまにビデオレター送ってきて見てたけど」
「ふーん(亀ダンス今度見せてもらおう)」
「ていうか、言った側からさゆはロイさんと話せてないの・・・れいなのせいなの!」
「な!さゆのナルっぷりを人様に見せるのはNGたい!!(もれなく絵里も対抗するし)」
- 27 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/22(土) 19:01
- 「そうだよ・・・うさピンク、みきたんの素敵な兄貴分を網膜に焼き付けとくのも
いいんじゃないかなぁ。それにNo.1に可愛いのはアタシだし」
「松浦先輩、眼科行った方がいいの、良い眼科オススメするの」
「いや、別にいい」
「(だからイヤだったっちゃ!今日は松浦先輩もおるし、あの変な戦隊・・・ぅお考えん!
れなは何も考えん!!無の境地を極めるたい!!!!)」
「あ、ヤバイ亜弥ちゃんとシゲさんのバトルが始まりそう」
「What?バトル??」
「いや、コッチの話。えっと亀ちゃん通じて連絡取れるよね?」
「最近忙しいからPCにでもメールしてもらえるかな」
「うん、そうする!今日はもう美貴達帰るね、遅くなっちゃったし」
「そう?ま、会おうと思えばいつでも会えるしなミキと日本で再会したことが
俺にとってここ最近1番でかいサプライズだぜ♪」
「美貴もだな、亜弥ちゃんとロイを会わせられたのは嬉しいよホントに」
「藤本先輩〜、良かったらウチの車に乗っていってください」
「え?いいの??」
「はい、パパはまだ帰ってきてませんが運転手さんもいるし」
「じゃ、ご好意に甘えようかな。今日はロイと会わせてくれてアリガト亀」
「うへへへ、絵里は何にもしてませんよ〜」
- 28 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/22(土) 19:13
- 「絵里!早く藤本先輩達を帰すっちゃ!!」
「田中ちゃんどうし・・・!今すぐ引っ張ってくからゴメンね」
見ると亜弥ちゃんとシゲさんがまたピンクがどーの、やれ自分が1番だの
ポージングまでつけて対決してた・・・いや普段ならまだしもロイに見せたくない・・・
美貴の大切な人がこんなナルシスト対決してるとこ。
このままだと亀ちゃんもこの対決に「うへへ〜キャメイ参上」とか言って出てくる。
田中ちゃんの言うとおり早く帰った方が印象がいいだろう・・・。
「亜弥ちゃん、明日も学校なんだからもう美貴達は帰るよ!」
「たん・・・ふん!たんに免じて今日はこれくらいにしといてやるわ、うさピンク!!」
「負け犬の遠吠えなの」
「・・・うさピンク明日、学校でね(古教室呼び出し決定)」
「田中ちゃん、シゲさん達のこと教育しとけって言ったじゃん!!」
「藤本先輩・・・れなには無理っちゃ。昔っからアレやもん、大体の起爆剤は松浦先輩たい・・・」
「それもそうだね、悪かったよ田中ちゃん・・・美貴達は同志だよ」
「先輩ー!」
田中ちゃんと学園ドラマの先輩・後輩みたいなやり取りしてたら・・・
「たん、車の準備できたって!!何してんの?」
・・・お前のせいで美貴&田中は悩んでるだ、アヤナンジャー
- 29 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/22(土) 19:29
- 「アヤ、会えて良かった。またね♪ミキ良い感じに成長したな♪」
「あの頃とそんなに変わらないけどね(苦笑」
「アタシはムーンストーンもらっちゃって嬉しいけどロイのお守りなんじゃ・・・」
「ん?あぁ、他にもこのお守り袋の中には・・・」
ゴソゴソ・・・
「ホラ!これが入ってるからさ♪『ご縁がありますように』だっけ?」
ロイは笑顔でお守り袋から5円玉を取り出した。
一体、亀ちゃんは何を考えてこのお守りをあげたのか?
何も考えてないようでいて実は考えてるのかとか失礼なことが美貴の頭をよぎった。
「ロイって中々日本に詳しいね・・・もろアメリカンな人だと思ってたのに」
「俺がスシ、テンプラ、ゲイシャ、ステテコとか言うとでも思った?(笑」
全員:ステテコ!?
「いや思わないけどさ・・・ハハ(汗」
「良かった、そのお守りの力でアタシ達また会えるよね♪」
「もちろん♪(ニッコリ☆)」
「(あ、笑い方がみきたんに似てる)」
「じゃあ亀ちゃん本当に今日はありがと田中!がんばれよ!!」
田中ちゃんは無言で美貴を見て頷いた・・・この後が怖いからな、いや日常茶飯事か?
「何?田中ちゃんと浮気、たん〜?」
「違うから!(この元凶が・・・)」
「ミキ、グッドラック♪」
車に乗って出発するときにロイはそう言ってウインクした・・・変わってないなぁ
- 30 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/22(土) 19:45
- 〜IN 車内〜
「学校の方に向かえばいいんですよね?」
「あ、はい・・・学校通り越してしばらく走らせてもらえますか?」
「分りました」
「たん、まだそんなに遅くないのに・・・」
「ダメ。亜弥ちゃんさぁ、シゲさんといちいち張り合わないでよ」
「だってアタシが1番なんだもん」
「美貴の1番は亜弥ちゃんだけど・・・それと別でアレは初対面の人の前ではちょっと」
「な〜んか今日のみきたんはいつもより優しいゾ///」
「あぁ、懐かしい人に会ったし♪亜弥ちゃんにも会わせられたし」
「ロイって顔とかじゃないけど雰囲気がたんに似てる」
「へー♪そりゃあ嬉しいことだけども」
「・・・みきたんロイのこと好きだったんだね」
「好き『だった』よ。今でも憧れは変わらないかな、なんつーか美貴の師匠だから♪」
わざと過去形で強調して言ってみたけどコレで通じるでしょ?
今の美貴が誰を好きかなんて。
そんな考えの美貴は甘いかなぁ・・・
「何でみきたんはアタシとあの人会わせたかったの?」
「つき合ってる人を・・・家族に紹介?みたいな///」
「えぇ?意味分んないよ〜??///」
車内は暗くて分らなかったけど多分二人とも顔赤かったと思う。
- 31 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/22(土) 19:57
- 「あ!ここで大丈夫です、ありがとうございます」
「ありがとうございました」
「いえ、もう暗いのでお気をつけて。では失礼したします」
亜弥ちゃんの家の下で止めてもらって
亀井家のお抱え運転手さんは颯爽と行ってしまった。
「たん、家まで送ってもらえば良かったのに・・・」
「えー!今日泊めてよ」
「もう〜、そういうのは早く言ってよ。たんママに連絡しなきゃ・・・」
ヲイ、いつの間に『たんママ』なんて呼んでやがる?
美貴から連絡するつもりだったんだけど、まぁ、いいけどさぁ。
「はい、とっととウチに帰ろうか♪」
「え?もう連絡したの!?」
「うん。ちゃんとご飯は食べさせますって言ったから♪」
「ねぇ・・・前々から思ってたけど美貴って扱いがペットっぽくない?」
「・・・ヤだなぁ!たん!!こんな可愛いペットいたらアタシがゲッツだよ♪」
「ゲッツ・・・古くない?」
「たん、ご飯いらないの?冷凍のだけどお肉あるのに・・・」
美貴はその単語を聞いて亜弥ちゃんをかついで一気に部屋まで上がった
- 32 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/22(土) 20:08
- 〜IN 亜弥ちゃん宅〜
「「ただいまー」」
「「おかえりー」」
「ちょっとアタシ達バカっぽいね(笑」
「いいんじゃない、亜弥ちゃんは『っぽい』じゃなくて本物だから」
「たん、生意気ー」
「いいの美貴だから」
「うっわ!凄い理屈!!何様!?」
「美貴様?(笑」
「えー、それアタシが言うの微妙じゃない?逆にしよ??」
「逆って何?」
「亜弥様♪」
「・・・なんか、そういうプレイみたいでヤだ」
「みきたんは『そういうプレイ』したことあるの?」
「ないけど。っつかしたくないし!」
「みきたんって意外とさぁ・・・ピュアな乙女だよね(笑」
「美貴、乙女だもん♪(笑」
「にゃははは!たん、ごめん可愛いケド・・・怖い(笑」
「はぁ?本当は可愛いって思ってるくせに〜♪」
たんはアタシといるとホント、幼児化すると思う。元々悪ガキだけど・・・
- 33 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/04/22(土) 20:22
- 「亜弥ちゃん、ご飯ー」
「ハイハイ、着替えてからね。たんのパジャマ出すから」
「うん」
なんつーか、よく亜弥ちゃんの部屋に泊りに来てたから・・・
美貴の歯ブラシとかパジャマとか下着までおいちゃってんだよね(笑
もうすぐ一緒に住むから、お互いに「いいかぁ」とか言ってガンガン増えてる。
「みきたん、生姜焼きね」
「うん!!(ニッコー☆)」
「待っててね(う!可愛いぜ!!たんスマイル☆)」
「・・・漫画読んどく」
二人でいるときって大抵アタシが作るんだけどアタシ達、夫婦ってカンジ。
もー!照れるなぁ、にゃははははは♪おっと、アタシ妄想入っちゃたかな?
でも『夫婦』というより『お母さんと子供』みたいなカンジかなぁ?
たん2つ上っぽくないもん、甘えるし甘えるし甘えるし・・・
まぁ、そんなみきたんラヴなんですけどー。ノロケ?桃色〜♪
「できた♪解凍して焼くだけだもんね。たーん、ご飯」
「わーい!ごっはん♪♪」
やっぱり、たんは可愛いなぁ・・・うへへへ(!亀ちゃんがうつった!?)
- 34 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/25(火) 00:51
- ここら辺で番外編を書きたくなったので。
愛ちゃんと出番がほぼないガキさん、その他編で。
タイトルはえーっと・・・
『いつもいるぜぇ!』
- 35 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 00:57
- アタシはいつも思う。
この人って本当に自分のことをわかってないなぁって。
言っても頑固だから聞かないし、納得しない。
新垣里沙 高校1年生 16歳
―冬―
でも自覚症状が出たのはいつだったんだろう・・・
- 36 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 01:05
- ある日の放課後、部室に向かってると愛ちゃんがヒョコッとでてきた。
「なー、ガキさん」
「何、愛ちゃん・・・顔が怖いよ」
「あ、あーしの顔ってそんなに怖いんかの!?」
「え?いや、そうじゃなくて(可愛いと思う)」
「ガキさんはやっぱり意味わからんねー」
愛ちゃんの方が意味分んないよ・・・天然だし、何話してるかわかんない時あるし
「・・・で、何が言いたかったの?」
「もーすぐ3年生卒業やざ」
「そうだね」
「亜弥ちゃんの大好きな藤本さんも卒業するがし」
「まぁ、するでしょーね。留年はないでしょ」
「ここからが本題や!」
「ぅわ!な、何?」
- 37 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 01:11
- 「藤本さん、卒業したら亜弥ちゃんと一緒に暮らすんやて!」
「へー、羨ましいね」
「ガキさん、藤本さんのこと好きやったん?」
「はぁ?何でそうなんの」
「羨ましいって言うから・・・あ!もしかして・・・亜弥ちゃん?」
「あのさー、愛ちゃん勘違いだから先輩達が卒業するのは淋しいけど」
「ガキさんが誤解させたんやよ」
「アタシは好きな人同士で暮らすのが羨ましいって意味で言ったの」
「なーんや、てっきり二人のどっちか好きなんか思ったわ」
「違うから!」
「そういやガキさんって好きな人いるの?」
「えぇ!?」
- 38 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 01:17
- 「いきなり話飛んだね」
「そうでもないやざ、で?」
「愛ちゃんには教えない。愛ちゃんは好きな人いるの?」
「あーし?えーっと・・・」
何だよいるのかよ誰だよ、おい知ってる人?
「ガキさん」
「(え!?)」
「とあさ美やろ、あとのんちゃん、あいぼん亜弥ちゃん・・・あぁ麻琴もおったな」
「・・・愛ちゃん、そういうんじゃなくて」
「?またガキさん意味わからんなー、なんなん??」
「恋愛の好き。恋・・・とかしてるの?」
「・・・恋」
- 39 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 01:23
- 「あーしはそういうのよくわからん」
「前に何回か告白されてたじゃん」
「されたけど、あーしのどこがええんかわからんし全部断ったの知ってるでしょ」
「知ってるけど・・・」
「ガキさんは好きな人いるんだー。誰?誰??」
「・・・愛ちゃんには教えない」
「何であーし『には』なん?そんな言えない人なんか?」
「あー、もう別にいいじゃん」
「ガキさん、昔はあーしんこと『愛お姉ちゃん』って呼んでくれとったのに」
「それってアタシが小学校の頃でしょ」
「いつから愛ちゃんになったんかのー・・・背もあーしより高くなって」
- 40 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 01:31
- 「愛ちゃんだってアタシのこと里沙ちゃんて呼んでたのに・・・」
「やって、中等部にガキさん入学してから皆がガキさんて呼ぶから」
「いいけどさ。愛ちゃんをもうお姉ちゃんなんて呼べないね」
「・・・何でやの?」
「お姉ちゃんらしくない」
「うっ!た、確かにそのとおりやざ」
「それに・・・」
「それに?」
「やっぱいいや」
「何それ」
「だって愛ちゃんと話してると終わらないんだもん」
「・・・ガキさん、あーしのこと嫌いでしょ」
「愛ちゃん・・・もうすぐ高3なんだからその『嫌いでしょ』はちょっと」
「やっぱ嫌いなんや!否定せんもん。もうガキさん知らん!!」
「愛ちゃんのこと嫌いじゃないってもー・・・嫌いなわけないじゃん」
「本当にー・・・?」
- 41 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 01:39
- 「うん」
「なら良かったわー。あ、もうそろそろ部活始まる」
「んじゃ、帰りにね」
「あーしより先に終わったら帰ってていいやざ」
「うん」
まぁ、いつも先に終わって大体待ってんだけど・・・
「亀ちゃんシゲさん田中によろしくなー」
「・・・何で田中ちゃんだけ『田中』なの?別にいいけど」
愛ちゃんはさっさと合唱部の部室に入ってしまった。
アタシのいる天文部はすぐ側なんだよね。
・・・だから、天文部を選んだんだよね。あさ美ちゃんにも誘われたし。
アタシも天文部の部室に入った。
「里沙ちゃん珍しく遅かったですね」
「あー、来るときに愛ちゃんに捕まったの」
「そうなんですか」
- 42 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 01:51
- 天文部は幽霊部員と普通の部員と入学したら部員になる予定のコを入れて11人。
アタシの学年では天文部ってアタシだけなんだよね。
中等部の3人中、亀ちゃんはアタシと同い年なんだけど・・・。
なんだったかな?確か海外にしばらくいて転入する時に語学がなんたらで?
1つ下の学年にされたとか。
確か・・・最近知ったけど藤本さんと石川さんもそうだった。
でも1歳違いなら別にそんなに変わらないと思うんだけど。
現にシゲさんと田中ちゃんは亀ちゃんが日本に来てからの幼なじみ。
3人スゴイ仲良いんだよねぇ・・・。
昔のアタシ達みたい。
「里沙ちゃん、何見てるんですか?・・・乙女座ですか」
「え?あ、あぁ・・・うん」
「そういえば愛ちゃんって確か乙女座でしたね」
「あ〜・・・そーだねぇ、うん9月だよね(汗」
- 43 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 01:58
- 「さっきからボーっとその星座の本見てましたが何かあったんですか?」
「あー、何もないよ・・・ってそういえばあさ美ちゃんは」
「はい?」
「アタシのこと『ガキさん』って呼ばないよね」
「えぇ、響きが・・・里沙ちゃんの方が好きで」
「もう、いつからだったかアタシは『ガキさん』だよ!」
「言われてみれば・・・昔は皆、里沙ちゃんって呼んでましたね」
「いいけどさ(シゲさんよりはいい)」
「それにしてもガキさんは交流関係が広いですよね」
「えー、広くないよ」
「そうですか?天文部で人脈できたと思いません?」
「それはあるかもね、交流関係ったって幼なじみの先輩が上にいるからじゃん」
「私のことですか」
- 44 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 02:04
- 「あさ美ちゃんもだけど、まこっちゃんとか・・・一応愛ちゃんとか」
「愛ちゃんは一応なんですか?」
「だってさぁ・・・まこっちゃんとあさ美ちゃんは小学校一緒だったけど」
「愛ちゃんは中学に上がってから知り合ったんでしたね」
「そう!アタシが小6んときにまこっちゃんに紹介されたの」
「ガキさん小学生でしたねー」
「あの時はさぁ・・・ビックリしたよ」
「私もそのときいましたから、よく覚えてますよ(笑」
「強烈だったね」
「里沙ちゃんが目を丸くしてたのを今でも覚えてます」
「だってさぁ・・・」
・・・・・・
・・・・
・・
・
- 45 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 02:10
- 〜新垣里沙 小6〜
「里沙ちゃん!」
「まこっちゃん、あさ美ちゃん!やっと授業終わった♪遅い〜」
「小学校より少し遅くなりますからね」
「里沙ちゃんに紹介したいコがいるの♪」
「え?」
見たら二人の後ろにセミロングの目が大きくて可愛い顔したお姉さんがいた。
可愛いなぁって思ってみとれてたら・・・
「あんたが里沙ちゃん?あーしは愛、高橋愛やざ、これからあーしとも仲良くしてがし」
「!?」
あーし?やざ??がし??がし???ガシッ!?
「あ、まこっちゃん里沙ちゃんが固まってます」
「本当だ、どうしたんだろ」
「ん?あーしの自己紹介がいかんかったかの?」
- 46 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 02:19
- いかんかったかの?かの??かの???叶?
「おーい、あーしは愛じゃけ、愛ちゃんて呼んでや」
愛が里沙の肩をガシッとつかみ固まった里沙をブンブンと揺らす
ハッ!
「あ、愛・・・お姉ちゃん?」
「気がついたやざ」
「里沙ちゃんが愛ちゃんに『お姉ちゃん』って言ってる〜(笑」
「え、だって・・・この人も中学生でしょ?(何語話してるかわかんないけど)」
「そうやよー里沙ちゃん、『愛お姉ちゃん』やよー♪」
「あさ美ちゃん、愛ちゃんが嬉しそう・・・」
「お姉さん扱いされて嬉しかったんでしょう・・・ほっときましょう」
「里沙ちゃん、お姉ちゃんとも遊ぶやざ」
「(やざ?)うん」
「里沙ちゃん、あのね愛ちゃんは福井出身で方言が出るんですよ」
「方言!」
「あさ美、あーしは大分標準語になってきとるで!」
「なってないから」
「麻琴うっさいんじゃ!」
こんな可愛い顔から・・・不思議な言葉が飛び出してくるとは。
- 47 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 02:31
- その後、すっかり仲良くなってアタシも翌年中等部に入学。
そしたら・・・
「ねぇ、2年の高橋先輩って人、超可愛いんだって」
「私、知ってる見たことあるけど目が大きくて華奢でさぁ」
「へー、アタシも見たいな」
「アタシもー」
「下の名前は?」
「愛だよ、愛!名前まで可愛いよね」
・・・愛ちゃんって人気あるんだー。ふーん。
「里沙ちゃん!」
「ん?」
振り向くとアタシのクラスで噂されてた本人がアタシを呼んでた・・・
「何で愛お姉ちゃん、ここに?まこっちゃんやあさ美ちゃんは??」
「おいてきた、入学した里沙ちゃんに1番に会いに来るんはあーしやざ♪」
「愛お姉ちゃんはクラスどう?」
「ん?楽しいやよー、去年から一緒のコもおるし」
「そっかぁ、良かったね」
「うん。あーしはちょこっと顔見に来ただけじゃけ、もう行くわ」
「ありがと」
「あ、言うの忘れとったわ!入学オメデト、また後でなー」
愛ちゃんは風の如く去って行った・・・
直後
「新垣さん、今の人知り合い?」
すんごくクラスメイトから関係を追及されて・・・
- 48 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 02:38
- 「幼なじみの友達」
って答えたら
「それでお姉ちゃんって呼ぶの?」
「馴れ馴れしくない?」
「高橋先輩嫌がってるかもよ」
「・・・初めて会ったときからそう呼んでるし」
「自慢?」
「新垣さん、アタシも紹介してくれない?」
「あ!アタシも!!」
「絶対イヤ!」
その後はもう2年のとこばっか行ってたなー。
一部のコ達だけど図々しいんだもん。
馴れ馴れしいとか嫌がってるとか・・・そうならアタシの顔見に来るわけないじゃん。
バッカみたい、バッカみたい!
そのまま天文部にあさ美ちゃんに誘われて見学に行ったら隣は・・・
合唱部で、今思うと合唱部に入っておけば良かったかなぁと思ったけど
アタシは天文部の方が合ってる気がして、星好きだしね。
- 49 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 02:46
- クラスも進級してイヤなコとかいなくなって。
普通に同級生とも遊んでたけど・・・
やっぱり愛ちゃんやまこっちゃん、あさ美ちゃんといる方が楽しくて
それで、やっぱり前よりは行かなくなったけど上級生のトコに行ってた。
愛ちゃん達が高等部に上がってからの1年間は物凄く疎外感を感じた。
でも去年、自分も高等部に上がってからは同じ校舎っていうのが嬉しくて
気づいたら愛ちゃんは外部入学の松浦先輩と親しくなってた。
その時、アタシはもう愛ちゃんに必要ないかなって。
元々必要じゃなかったのかなって思った。
それは今も変わらず思ってることだけど。
松浦さんは藤本さんとつき合ってる。
愛ちゃんはどう思ってんだろ?
応援してるからにはまず松浦さんのことは恋愛対象じゃないんだろう。
・・・ってかここ女子高だし。
フツーに男の子が好きか、だよね。
っていうかアタシは何で愛ちゃんのことばっか気にするようになったんだろ?
- 50 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 02:52
- つまり、クラスメイトに紹介したくないと思ったり(思うよね普通)
松浦さんに嫉妬みたいなのしたり
アタシのことどう思ってるのか・・・これって
そういうことだよね。
アタシって、アタシって・・・
愛ちゃんのことが好き・・・ってことだよね。
だけど・・・急にどうこうしようと・・・あ、あ、アタシは何考えてるんだ?
どうこうって何する気だよ?
あぁ、自分で自分にツッコむなんて・・・おバカな里沙☆
じゃなくて――――――――!!!!
☆とかつけなくていいし、これじゃ松浦さんみたいじゃん。
冷静で知的な新垣に戻るのだ!!
- 51 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 03:00
- 「ガキさん、何一人で百面相しとると?」
ハッ!
「え、田中ちゃん・・・今アタシ百面相してた?(汗」
「なんか表情がクルクル変わっておもしろいから見てたとです」
「それヤバイね、亀さんみたいだ・・・」
「大丈夫です、絵里はヘラヘラ+隙間ラヴやけん」
・・・何が大丈夫なのかよくわからないが
「れーな、何してるの」
「ガキさん観察してたと」
「それ面白いの?」
「さゆみたいにず―――っと自分の顔見るより面白いたい」
「あぁ、それはさゆだからできるの、れーなには無理なの。フフ♪」
「フフっじゃなか!こんのナルシストがぁあ!!」
「絵里も見てるの」
「っだ―――っ!絵里もいい加減自分の顔見るのやめて星見るたい!!」
- 52 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 03:08
- 「絵里が星だからいいんだよー」
「はぁ?ついに本気で頭ヤラレたと??」
「星座にあるじゃん、バカれーなー」
「だ、誰がバカとね!?」
「亀さん、あったっけ?絵里座とか」
「うへへへ、ガキさんも知らないんですか〜」
「ねぇ、いつも思うけど、亀さん笑い方がちょっと怖い」
「ガキさんの言うとおりたい!不気味たい!!」
「いちいち笑い方にクレームつけられても困ります〜うへへへ」
「言った側から絵里はコレなの」
「で?亀ちゃんの言ってる星座って何?」
「しょうがないなぁ答えは『みずがめ座』です♪」
「みずがめ座?」
「・・・亀ちゃん、みずがめ座の『カメ』は『亀』じゃないよ」
「いいんですよ、絵里の名前入ってるから」
「知ってたのかよ!」
「知ってますよ、今度みずがめ座流星群が来るらしいですよ〜」
「・・・あぁ、そう良かったね」
- 53 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/25(火) 03:16
- 「あさ美ちゃんは知ってた?流星群のこと」
「えぇ、今日は皆珍しく星について語ってますねぇ」
「あさ美ちゃんは・・・本当は干し芋について語りたいんでしょ?」
!!
「・・・さすが里沙ちゃん、私が天文部に入った本当の理由をズバリ当てましたね」
「本当なの・・・部長までなっておきながら」
「きっかけは『ほし』って響きですかねぇ・・・」
「・・・きっかけがフ○テレビじゃなくて良かったよ」
「ガキさん!それおもしろいと!!(笑」
「うへへへへへへへへへ・・・」
「亀ちゃん怖い、マジ怖い!!」
何で新入生の二人はまともなのに・・・他はイロモノなんだろう。
あ、小春もイロモノか・・・『ミラクルレインボーピンク』だもんな。
何でレインボーでピンクなのか?他に6名仲間がいるのか?
・・・早く合唱部終わんないかなぁ。
- 54 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/25(火) 10:53
- 二人ゴトの『愛ちゃんと里沙ちゃん』見て書きたくなりました。
愛ちゃんには、まこっちゃんor紺ちゃんor○○さんをと思ってましたが。
ガキさんでGo!
なるべく早めに終了予定で。
中途半端なままの石川とヨシコちゃんの話も書きたいんですが。
それは進学してもらってからで・・・orz
亜弥ちゃんと美貴たんはこれからラストに向けどう味付けしよう・・・w
とりあえず今はガキさん視点でまったり更新がんばります。
- 55 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/25(火) 22:31
- わぁ、番外編になってる。
作者さんは守備範囲がお広いですね〜。
紺ちゃんの天文部志望動機にうけましたw
話しは戻りますが、亀ちゃんは顔だけでいうと、一番かわいいとか
思ってます、私。
うへへ顔も好きですが、お口を閉じてる顔が、めっちゃタイプです。
一番好きなのはミキティですが。
ってなんの関係もないですね、、。
番外編も楽しみですが、本編の続きも読み(ry
続き待ってまーす!
- 56 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/25(火) 23:33
- >>ミキティらぶさま
いつもご愛読、レスありがとうございます。
気分転換に番外編に走ってしまいました。
紺ちゃんの志望動機、脳内紺ちゃんが勝手に言ってま(ry
私も亀ちゃん大好きです、唇尖らせてムッとしてる顔がたまら(ry
1番好きなのは亜弥美貴ですが・・・全然出せてないけど(爆
番外編は前の「NEXT LOVE〜」を反省してタイトにすませます!(多分w)
本編の続きは・・・まったりと・・・(^^;
- 57 名前:ここにいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 09:10
- 「もぉ〜ガキさん、絵里をこのくらいで怖がっちゃダメなの」
「さゆ、ガキさんは絵里のこと実は結構気に入ってるからいいんだよ
ガキさんなりの愛情の裏返しなんだよ、うへへ(照」
「絵里・・・うぬぼれもスゴイたい。ガキさん、無視していいですから」
「確かに嫌いじゃないけど。田中ちゃんは・・・二人と違ってナルシストじゃないよね」
「れなは・・・初めて絵里とさゆの部屋見たときビックリしたけん
もしかしたら自分のセンスがおかしいのかと一瞬自分を見失いかけたと・・・」
「・・・どんな部屋?」
「さゆの部屋は遊園地にありそうな不思議な部屋たい・・・壁紙は存在しないたい。
全部鏡張りでファンシーで乙女チックな部屋たい」
「・・・シゲさんらしいね(1度見たいかも)」
「絵里は・・・まぁ一見普通っちゃ。一見だけど」
「・・・?一見普通って何かあるの??」
「自分にしか分らない、隙間を所々に作ってると・・・もう独りかくれんぼたい」
「田中ちゃんってこの二人とよくここまでつき合えたね、相性がいいんだね」
「れなが1番生まれたの遅いのに1番しっかりしてるたい」
「そうでもないの」
「絵里が初めてれーな見たとき・・・小3だっけ?公園で大暴れしてたね〜」
「田中ちゃんが大暴れ?・・・別にそんな違和感ないけど」
「ガキさん・・・ちょっと、れなをどんな目で見てると・・・(泣」
- 58 名前:ここにいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 09:32
- 「あの時は・・・さゆが男の子達に鏡取られて大泣きしてたと」
「さゆは今でも思い出すと心が痛むの・・・」
「シゲさん、あの時から鏡常に持ってたんだ・・・(スゲー)」
「それでれなが取り返そうと4対1で戦ってたっちゃ」
「4対1・・・田中ちゃん大丈夫だったの?」
「そこで絵里が登場なの」
「亀ちゃん!?」
「さすがに、さゆは泣いてるしれなは一人やったけん・・・れなが男の子達に蹴られて
・・・それでも倒れたれなにアイツら攻撃しよーとしてきたと、そしたら」
「いきなり男の子達が『眩しい!』とか言い出して・・・どっか行ってしまったとよ」
「眩しい?何が起きたの??」
「さゆが泣いてたらリュックしょった女の子が来てリュックから鏡を二枚取り出して
やられそうになったれなを助けたの。太陽の光を鏡で反射させて男の子達を撃退したの」
「あん時の絵里はカッコ良かったっちゃ、絵里の武勇伝とね・・・」
「うへへ、絵里は引っ越してきたばかりで探検してたんだよー。
そしたら女の子が男の子4人相手に暴れてて倒されちゃったから
絵里の相棒ミラーズで『太陽光線紫外線くらっちまいな攻撃』をしたんだよー」
「おぉ!亀ちゃんの亀は亀仙人からの亀か!?」
「太陽拳は天津飯の技ですよーガキさん、絵里のは亀井流の亀ですー」
- 59 名前:ここにいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 09:45
- 「まぁ、絵里とはそこから仲良くなったと」
「あの後、さゆの鏡取られたままだったから絵里が1枚の鏡さゆにくれたの」
「そうだったっけ?絵里あんまり覚えてないや〜」
「実は亀ちゃんって頼りになるんだね(何だ亀仙人の血は継いでないか)」
「まぁ、あんまり言わんけん絵里はいつもはヘラヘラしてるけど怒ったら怖いとよ」
「絵里よりさゆの方が怒ったら怖いよ」
「さゆは可愛いから怒らないの、れいなはよくさゆ達を怒るの・・・ふぅ」
「ふぅ・・・じゃなかぁ!二人が所構わず鏡や隙間に執着するけん!!」
「うんうん、反面教師で自然に田中ちゃんが一応まともに育ったとなるほど完璧です!」
「部長!『一応』って失礼とー!!(干し芋きっかけで天文部入った人がよくもまぁ・・・)」
「ふーん、まぁ後輩の素敵なエピソードを聞けたかな」
「ガキさん、今度はエピソードUを話すの」
「いい!もういい3人の仲の良さが充分分った!!(これ以上はいい)」
「里沙ちゃん、もう合唱部終わりますよ?」
「あ、うん。あさ美ちゃんアリガト。アタシはもう帰るねー・・・あさ美ちゃんは?」
「私はもう少し新星の探し方について本見てます。それに」
- 60 名前:ここにいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 09:58
- ボソッ
―里沙ちゃんも愛ちゃんと二人で帰りたいでしょ―
「!!」
「じゃ、愛ちゃんと仲良く帰ってください♪」
「ああああああさ美ちゃん、またね!///」
バタン!
・・・あさ美ちゃんにはバレてたのか。
あさ美ちゃんだしな、あさ美ちゃんって何でも知ってそうで怖いな・・・
アタシはあさ美ちゃんと違って愛ちゃんと同じクラスになれないしラッキーかな。
こういうのも♪あさ美ちゃんサンキュー♪♪
あ、合唱部終わったみたい・・・
「あ、ガキさん!待っててくれたんや?」
「アタシが帰ろうとしたらちょうど合唱部も終わったからね」
「そうなん?タイミングええなぁ♪でも大体毎日一緒に帰るもんなー」
「部室、隣だしね(アタシが待ってるだけなんだけど)」
「あーし、大学は音大に進学しよーか思ってるやざ」
「えっ!そうなの付属大は??」
「んー付属に学部ないやざ・・・」
「・・・近くに音大ってあったっけ?」
「まだ詳しく調べてないやざ。遠くても一人暮らしでもしてがんばるがし」
「近くにしなよ、絶対近いトコがいいって」
- 61 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 10:09
- 「ガキさんはそんなにあーしと離れたくないんか(笑」
「そりゃ・・・まぁ、ねぇ///」
「んー、近い所で探してみる」
「そう?」
「うん。あーしもガキさんと離れたくないし」
うぁあ―――――――――ドッキドキラヴキタ―――――――――!!!!
「ほ、ホント?」
「うん、ガキさんと離れたくないし皆とも・・・」
「皆ともかぁ、そっか、そうだよねー(アタシ、バカだなぁ)」
「んー?なんやガキさん、不服そうやざ」
「別に」
「最近のガキさんは可愛くないやざ、昔はもっと素直やったのに・・・」
カチン!
「別にアタシは松浦さんみたいに可愛くも直球でもないし藤本さんや
後藤さん吉澤さんみたいに頭良かったり運動神経抜群じゃないからね
ゴメンね、可愛くなくて!!」
- 62 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 10:21
- 「あーしは・・・そういうつもりで言ったわけじゃないんやよ」
「いいよ、アタシ年下だし。愛ちゃんに子供扱いされてるのわかるし」
「やって子供やざ」
「1歳しか違わないけどね」
「・・・最初に『お姉ちゃん』って言ったのガキさんやざ」
「確かにあの時は子供だったよ。でも今は高校生だし!」
「ガキさんにあーし、イヤなこと言った?」
そうじゃなくてそうじゃなくて、その他大勢と一緒くたにされるがイヤで。
いつも隣にいたくてだけど学年は違うくて・・・いつも想ってるのに。
愛ちゃんのこと、なんかドジしてないかなとか訛り抜けるのか?とか・・・
でもうまく伝えられないんだよ、ってわかれよ愛ちゃん!!(あ、逆ギレ?)
「ううん、愛ちゃんはイヤなこと・・・言ってないよ。
アタシがちょっと今調子悪いだけ」
調子悪くもなるよ、愛ちゃんと離れることになるかとシュミレーションしただけで。
こんなうじうじしてる自分がスゴイ嫌いだけど、それも全部アタシだから。
アタシじゃダメかな愛ちゃん、もう聞いてもいいよね?言ってもいいよね・・・
- 63 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 10:56
- 愛ちゃんが心配そうにアタシを見る
「ガキさん、調子悪いのにあーしんこと待っててくれたん?大丈夫??」
「別にそんな、これくらい大丈夫だよ、それに待ってないしタイミング良かったんだよ」
「ウソやざ、あーし知ってるもん!」
「愛ちゃん・・・」
「ガキさん、いつも部活ん時あーしより早く終わるのに待っててくれる。
あーしが『先に帰ってていいよ』って言っても、いつも待ってるやざ
ガキさんは学年違うけどいつもあーしと一緒にいるやざ。
やから、ガキさんが今日はちょっといつもと違うってあーしでもわかる!!」
「・・・」
「ガキさん、何があったん?あーしにはやっぱ言えん?頼りにならんかの・・・」
「うん、愛ちゃんは頼りになんないね」
「ガ、ガキさん・・・」
やば、愛ちゃん泣きそう・・・。
「でも、アタシよく悩むじゃん、そういう時にいつも愛ちゃんに相談したりしてるじゃん」
「・・・そーいやよく電話くるなぁ」
「だけど愛ちゃん最近電話とらないよね」
「アレなー気づかんのよ、学校でマナーモードにして鞄に入れっぱなしやざ」
「はぁ?アタシなんていっつも携帯持ってるよ、携帯しなきゃ携帯電話の意味ないじゃん」
「そ、そーやけど・・・それで怒ってたん?」
「違うよ・・・あのさー」
- 64 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 11:12
- 「何でアタシが悩んだときとか愛ちゃんに相談すると思う?
あさ美ちゃんでもまこっちゃんにでもなくて愛ちゃんに電話すると思う?」
「わからん」
「どこまで鈍感なんだよ、頼りにしてなきゃ相談なんかしないよ」
「へ?ガキさん、あーしんこと頼ってたん??」
「気づけよ!」
「もーガキさん言葉遣い悪いやざ。いやー、あーし頼られてたんかぁ///」
「そーだよ、愛ちゃんはずっと気づいてないけど・・・」
「何、まだあるん・・・(汗」
「何でアタシが愛ちゃんが部活終わるまでいつも待ってると思う?」
「そんなん全く考えたことなかったやざ、何で?・・・一緒に帰るからでしょ」
「わかってんじゃん!」
「ハハ、おっまえ面白いな〜。そんなんあーしでもわかるやざ」
「それだけじゃにんだけどね」
「え?」
「アタシさぁ、愛ちゃんのこと昔からずーっと好きなんだよ」
「え?え??好き?ガキさんが?あーしんこと・・・」
「言っておくけどラヴですよ?愛ちゃんに恋をしちゃってました(笑」
「ガキさんが―――――!?」
「ははは、もう言ってもいいかなぁって思って、いい加減に『みんな』の
くくりに入れられたくないんで。だからさ愛ちゃんアタシとつき合おうか///」
ん?スゴイ驚いた顔してる愛ちゃん、サルみたい(笑)
あさ美ちゃんみたいに口パクパクさせてるし・・・壊れたか、元々壊れてるのに・・・
- 65 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 11:26
- ってゆーかアタシから告白して「つき合おうか」なんて中々強気な発言かな(笑
でも別にもしフラれてもいい、また告白するから。
実際フラれたとしたらさすがに傷つくと思うけど気にしない。
だってコレはアタシの恋。
フラれたっていい、この後の二人の関係なんてアタシが変える。
この恋は誰のモノでもない、アタシだけの恋だから・・・
「あーいーちゃーん、口パクパクしててもわかんないよ?返事聞かせてよ」
「・・・あ、あーしはな、そんな『好き』とか『恋愛』とかようわからんし
実際に何度か告白されて全部丁重にお断りさせていただいたんやけど・・・」
「うん」
「でもなでもな、ガキさんがあーしんこと好きって嬉しいんや!」
「ふむ?」
「なんちゅーか、ガキさんのことあーし会った時から大好きで可愛がってきたし・・・
こんな風にあーしんこと想ってくれとるなんて全然気づかんくて・・・その、な・・・」
あー、フラれちゃうのかな?それでもアタシはずっと愛ちゃんを好きだけど。
「今まで誰といるより、あーしはガキさんとおる方が楽なんよ。
やから、あーし・・・ガキさんとずっと一緒にいたい!今までいつも一緒に帰ってたがし」
「それは・・・えーっと、愛ちゃんはアタシの告白をOKしたってこと?」
「そうなんかの?」
- 66 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 11:38
- 「アタシに聞かれても物凄く困るんだけど」
「OKやざ!やって、亜弥ちゃんと藤本さんも学年違うのにいつも一緒やざ
あーしとガキさんがつき合ったらいつも一緒がし!!」
「愛ちゃん、本当!?」
「うん、ガキさんのことあーしも好きやよー。へへへ///」
そう言った愛ちゃんの顔は真っ赤でますますおサルっさんみたいだった。
告白した方のアタシが逆にされてるみたいなんだけど・・・両想い?
「んじゃー・・・これからもヨロシク愛ちゃん///」
「こちらこそやざ!んじゃあ、いくでガキさん!!」
はい?ドコに行くって・・・
チュ
「・・・?」
「あーしのファーストキスや多分、ぷれぜんとふぉーゆーやざ!///」
「えぇぇ!いきなり――!?今、キキキスっ」
「嬉しいやろ?ほじゃ帰ろうダーリン」
「ダーリンって・・・(お前はラムちゃんかぁあ!?)」
「ガキさん?」
「・・・愛ちゃん、帰ろっか///」
そういってアタシは愛ちゃんの手をとって二人で手をつないで帰った・・・
- 67 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 11:44
- ちょっとズレてる二人かもしれないけどそれでいいのだ。
新垣里沙 16歳 冬
恋人ができました
5年越しの恋が実りました。。。
これからも合唱部が終わるまで愛ちゃんを待って
愛ちゃんが部室から出てきたらアタシは
いつもいるぜぇ!
- 68 名前:いつもいるぜぇ! 投稿日:2006/04/26(水) 11:45
-
『いつもいるぜぇ!』
fin
- 69 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/26(水) 11:52
- 番外編『いつもいるぜぇ!』でした。
一歩間違うとストーカーになりそうなタイトルですかね(違っ
愛ちゃんとガキさんが書けて楽しかったです。
天文部の人達書くのも大好きなんです・・・w
途中サブタイトルが『ここにいるぜぇ!』になってましたが・・・orz
打ち間違えならともかくタイトル間違え・・・。
昨日02年の紅白ビデオで「ここにいるぜぇ!」見たからかしら・・・w
次回から本編の亜弥美貴で。
表現が難しいですなぁ、まったりがんばります!
- 70 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/04/26(水) 23:06
- 番外編もお疲れ様でした〜。
がきさんと愛ちゃんの性格とかよく出ていたと思います。
亀ちゃんと重さんの部屋と亀ちゃんの相棒ミラーズでの攻撃名に
ちょーうけましたw
それから、私も亀ちゃんの唇尖らせてムッとしてる顔がたまら(ry
作者さんに激しく同意でした。
本編の続き楽しみにしていますね〜。
- 71 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/28(金) 03:24
- >>ミキティらぶさま
ありがとうございます、愛ちゃんガキさんのじれったい感情を書きたくて。
予定外なのか想定外なのか紺ちゃんや亀ちゃんも書けたし。
さゆの部屋は・・・実はもっと凄いんですがタイトに収めました。
個人的にあの3人の中でも亀ちゃんは気に入ってるので・・・活躍させたいですw
さて、本編あやみきの更新がんばりたいと思います。
- 72 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/28(金) 03:26
- ここからは本編の『 デアイノチカラU〜君の引力〜 』になります。
>>33
の続きからです。
では、更新Go!
- 73 名前: デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/28(金) 03:36
- みきたんはあまり噛まないで食べる。
アタシが注意するんだけど、1回噛んで飲むってカンジ。
よく喉につまらせないなぁ・・・さすが野生みきたん。
お腹空いてたみたいで1分くらいで生姜焼き食べちゃったし・・・。
今は、お皿を洗ってくれてる。
アタシの家に泊りに来るようになってから徐々に自分からやりだしたんだよね。
・・・1番最初にアタシがたんをウチに呼んでたんにお釜洗わせて・・・
その後に上目遣いでお米持ってきて「といで?」って頼んだんだけど。
今思うと、あの時のみきたんは素直に言われるがままだったなー。
アタシがシゲさんや亀ちゃんと戦ってると止めるけど。
基本的にアタシの方が主導権握ってると思うんだよね。
自分で言うのもなんですけど。
だって、たん可愛いし、可愛いし、たまに半目で寝てて怖いけどそれも可愛い。
あぁ、アタシって本当にみきたんバカだなぁ・・・。
お皿洗ってる後姿が可愛い・・・肉バクバク食べるくせに華奢なんだよねー。
「亜弥ちゃーん、お皿洗ったよー」
- 74 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/28(金) 03:45
- 振り向いたみきたんの鼻の頭に泡がついてた・・・可愛い!
「も〜、たん、ホラこっちおいで」
「え?何??」
「泡、ついてるから、もう〜本当にたんはアタシといると幼児化するね」
「んー亜弥ちゃんの前だからじゃない?」
「そうだといいけど」
「あー、でも仲良いコ達の前ではちょっと出てるみたいね」
「何それ?たん、何してんの?」
「前に・・・昔にだけど言われたことあるんだよ、無意識に美貴って甘えてるって」
「それは、なんとなくわかるかも・・・って誰に言われたの!?」
「んー・・・?えーっと・・・あ!柴ちゃん」
「えー柴田さん?なんか意外〜」
「柴ちゃんとは帰国して初めての友達だからね、それに柴ちゃんだし」
「何で『柴ちゃんだし』なの?」
- 75 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/28(金) 03:56
- 「柴ちゃんは初対面の人とでもすぐ打ち解けられる人間関係のエキスパートなの」
「・・・そうなんだ、言われてみればそんな感じかも」
「中学時代は一時期、柴ちゃんと梨華ちゃんでつるんでたからさ」
「それは知ってるけど・・・何、一時期って?」
「んー、美貴が学校とかダルくなって途中から出席日数計算してからしか行かなかったから」
「たん、学校サボって何してたのー?アタシに言いなさい!」
「ん?勉強」
「は?」
「だから、勉強してたよ・・・学校じゃないけど」
「どこで?」
「仲の良いお姉さんの家で」
「・・・たん、それってその人とナニかあったの、いや!ナニかあったハズだ!!」
「ヤだなぁ、美貴が一時夜クラブに通ってた時に偶然知り合った人で・・・」
「やっぱり!たんの過去の女性関係!!!!」
「美貴が失恋してビルの屋上で出会ったんだよ。でも直後に美貴意識不明で倒れたんだけど」
「え―――!?たんが倒れた!!??」
「そんで倒れた素性の知らない美貴を病院まで運んでくれたんだよ」
- 76 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/28(金) 04:08
- 「それはそれは良い人で良かったね・・・変な人じゃなくて」
「うん、すっごく良い人でさ」
「ちょっと待って、その前にみきたん『失恋して』って言わなかった?」
「言ったよ、いやぁ・・・色々あってグッチャグチャでさぁ(笑」
「その・・・つき合ってたの?」
「亜弥ちゃん聞きたいの?」
「たんが・・・話したくなかったらいい。昔のことだし」
「聞きたければオブラートに包んで話してもいいけど・・・」
「じゃあ聞く!」
「聞きたいんじゃん(笑」
「だって、アタシはたんの昔のこと全然知らないから・・・今のたんがいればいいけど」
「ははは、そう?あん時はね7つ年上のお姉さんと5日間だけつき合ってた」
「7つ年上!?しかも5日間だけ??」
「うん。でも向うの事情で続けられなくなってね別れたの」
「中学時代のたんがすでに女性とつき合ってたとは・・・」
「でもその別れ話の前に美貴にはもう一人好きな人がいてね」
「えー!何それ、何それ!?」
「でもその人に好きな人いるの知ってたから、
玉砕覚悟で気持ちは伝えたけど・・・」
- 77 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/28(金) 04:23
- 「つき合ってた人と別れた直後で精神的に不安定だったからさ
その人にもちょっと投げやりなカンジで気持ち伝えたっぽくなっちゃって
その人には『もう二人きりでは会いたくない』とか言われて(苦笑」
「・・・思春期のたんは一体何してんの〜!!」
「あは、それで5日間つき合ってた間は夜遊びしなかったけど憂さ晴らしに
クラブで踊ろうとしたらその日に限って断られて・・・中坊だったからね」
「・・・それで?」
「んー、クラブの屋上で誰もいなかったから満月や夜景見て独り言連発。
そしたら背後から笑い声が聞こえてきてそれが精神的にやられて倒れた美貴を
病院まで連れてってくれたお姉さん。その後、美貴二日間丸々寝てたみたいで
その人が美貴の家に連絡しようとしても携帯にロックかけててさ。
つまり美貴は二日間行方不明ってことになってたんだよ、笑えるねー(笑」
「たん、笑えない・・・」
「そう?まぁ、今はそのお姉さんとは全く連絡取ってないし」
「・・・そっか、だからたんは最初にアタシから逃げたの?」
「さぁ?でも今考えると昔に美貴がとった行動に近いかな、亜弥ちゃんと美貴はどっか似てるかもね」
「中庭でみきたん見たとき・・・淋しそうな顔して空見上げてたの覚えてる」
「そーだっけ?美貴、よく空を見るからね」
- 78 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/28(金) 04:38
- 「空って繋がってるじゃん。外国でも宇宙でも・・・いいよねー」
「たんにしては珍しく良いこと言ってるけどアタシとたんの何所が似てるの?」
「思いたったら即行動!みたいな(笑」
「それは〜・・・あるかもねぇ・・・ってたんは即行動したの!?」
「したよ、でもまぁ事情があって5日間しか続かなかったね」
「もう一人の人は?」
「会いたくないって言われて美貴は『もう会わない』って言ったけど・・・
なんてゆーか・・・結局なんだかんだで会ってるね。故意にじゃないけど」
「それって・・・ウチの学校の人ってこと・・・?」
「何でそう思ったの」
「だって故意にでもなく顔会わせなきゃいけないって・・・学校かなって」
「うーん・・・まぁ、どーなんだろうね」
「ふぇ?たん、曖昧な返事で終わらせないでよ」
「だってオブラートに包んで話すって言ったじゃん」
「・・・むぅ、そうだけど気になる」
「あぁ、言っておくけど梨華ちゃんじゃないよ。美貴が梨華ちゃんに告白はない」
たん、それって・・・中学時代から一緒にいて高校も同じところ選んだ・・・
石川意外にもう一人・・・柴田さん?
・・・そうだ、何故か変に確信がある柴田さんも「お姉さん」てカンジだし。
たんは、きっと昔は柴田さんに甘えてたんだと思う・・・
- 79 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/28(金) 04:53
- 今になって石川の言葉が頭をよぎる・・・
―美貴ちゃんを追い詰めないで―
たんの話を聞いて少しだけ、その意味が理解できる。
たんは、年上の彼女が好きで・・・きっと柴田さんのことも好きだったんだ。
そして5日間だけの、みきたんの恋。
直後に投げやりになってしまった柴田さんへの告白。
きっと・・・たんのことだから、凄い感じ悪い言い方したんだろうな・・・。
その後にクラブのビルの屋上・・・出会った人が良い人だったから良かったけど。
直後に倒れて二日間意識不明で行方不明。
かなり精神的にまいってたんだろうな・・・アタシにはわからないけど。
きっと精神的にも色々と追い詰められてたんだ。
みきたんは柴田さんに『会いたくない』って言われたのがショックで・・・。
もちろんつき合ってた人と5日間だけで別れたっていうのも大きいと思うけど・・・
つまり、たんはダブルパンチをくらったんだね。
最悪な・・・。
今なら、たんがアタシに最初に聞いた『ウラギラナイ?』の意味がわかるよ。
たんは・・・好きな人が自分から離れるのが怖かったんだね。
だから初めずっとアタシから逃げて否定のポーズとってたんだね。
- 80 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/28(金) 05:07
- 「亜弥ちゃん、何難しい顔してんの〜?ベッド行こ美貴眠い」
「たん・・・まだ10時前だよ?」
「じゃ、寝なくていいからベッドでゴロゴロしよーよ」
「もう〜、たんは二人っきりだと手がかかるなぁ」
「亜弥ちゃん以外じゃこんなじゃないよ?」
「そうだね、『目つきの悪い藤本さん』でとおってるもんね」
「そうそう、本当は純真無垢な乙女チック美貴なのにねぇ?」
「・・・それは何か違うと思う。」
「えー!桃色のアヤナンジャーに言われたくない!!」
「たんはねぇ、アタシの前では元々甘えっ子だけどもっと甘えん坊!」
「いつも言ってるじゃん、末っ子の宿命だって。」
「宿命・・・確かにのんちゃんも末っ子〜って感じ全開だけど」
「でしょ?でも美貴は辻ちゃんみたいに誰にでも甘えないよ、フフン♪」
「たんは態度デカイよね、末っ子で俺様だよね・・・」
「!・・・そっかなぁハハ、美貴ってば俺様かな(虎の影響だよ!)」
「なんていうかちっちゃいコが『なんだよいうこと聞けよ〜』みたいな(笑」
「・・・ちょっと例えが意味わかんない亜弥ちゃん」
みきたんの少しダークな過去を知ってしまった・・・でも「勉強」のお姉さんが気になる・・・
- 81 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/28(金) 23:44
- 「みきたん」
「んー?何美貴もう転がってるよ?」
たんはすでにアタシのベッドに転がってまくらを抱きしめて転がって・・・。
あぁ・・・なんて可愛い!食べちゃいたいって感じ?
ふへへへ・・・今夜はアタシがみきたんを、食べちゃおうかな〜♪
んもー!アタシってば何考えてんだか!にゃはははっははは!!!!
「亜弥ちゃん、何でずっとそこに立ってるの?」
「!いやいや、ちょーっと考え事。そうそう、たんさー」
「ん〜?」ゴロゴロゴロ
「さっきの話にでてきたお姉さんに勉強教えてもらったって何の?」
「え?色々・・・基本的な教科とかは大体。」
「ちゃんと勉強してたんだ・・・」
「亜弥ちゃん、もしかして何か変なコト教わったとか考えてたでしょ?」
「え、あ、ん〜・・・どうなんだろね、ハハ(汗」
「美貴の身体に聞く?・・・なんつって♪」
「エロみきたん!何を言うかなー・・・でもたんのキスは好き、気持ちいい」
「キスだけなんだ?ほー」
・・・あら?もしやアタシから誘った感じ?たん、目が悪戯っ子になってる・・・
- 82 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 00:44
- みきたんがベッドから手を伸ばしてアタシを捕まえる。
アタシはそのまま一緒にベッドにコロンって転がる。
いつものパターンだとこの後アタシの胸にたんの手がくるハズなんだけど・・・
なんだか今日は色々聞きたくなった・・・うっかり『石川の言葉』も忘れて
そう思った矢先にたんの手が胸に触れた、アタシはそれを止めて
「・・・たん、その勉強教えてくれた人って『木村』さんって人?」
「木村?・・・SM○Pの人??」
「多分違うと思う」
「えー?何だ?肉まん屋さん??」
「それも違うと・・・」
「亜弥ちゃん『木村』って誰?」
「アタシがみきたんに聞いてるのにぃ・・・」
「どこからその名前が出てきたの?美貴全く知らないんだけど」
「前に、たんの家に泊りに行った時にたんママが」
『亜弥ちゃんと仲良くなってからあのコ少しトゲが抜けたみたい。
木村さんにお世話になってた頃が懐かしいわ。・・・って亜弥ちゃんは
知らないわよね木村さん、アハハ忘れてちょうだい』
「・・・って」
「(なんて余計なコトを言いやがるお母さん)それで分った、そーか木村って名字だった」
「たん・・・名前知らなかったの?」
- 83 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 00:58
- お母さんめ美貴がちょっと目を離した隙に過去の話はしないでほしいもんだ。
しかし今日の亜弥ちゃんはなんか聞きたがるなぁ。
・・・いいんだけどさぁ―
「名前知ってたけど名字が普通過ぎて結びつかなかった」
「何だそれ」
「その人ってハーフでさ、『木村』ってカンジじゃなかったから(笑」
「・・・ハーフ、何て名前?(どうせ凄い綺麗な人なんだろうな・・・)」
「名前?亜弥ちゃんが知らなくたっていいじゃん」
「え?そこまで教えてくれて名前は教えてくれないの?」
「そんなに聞きたいの?別にいいけど・・・アヤカだよ、木村アヤカ」
―あやか―
アタシと似た名前・・・。
「・・・そっかぁ、アヤカさんていうんだ。『あや』って名前にあるからには
凄い美人さんだったんでしょ〜、ハーフだし」
「うん綺麗な人だったよ、亜弥ちゃんの方が可愛いけどね」
・・・何でだろうアタシを1番ってカンジで誉めてもらったのに嬉しくない。
その時に気づくべきだった、たんの目は先程と変わり蒼い月の様に冷えていた・・・
「もういい?寝よっか」
「・・・たんってさ、アタシの名前が、その・・・アヤカさんに似てたから」
「ストーップ!絶対言うと思った。」
「え?」
- 84 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 01:12
- 「亜弥ちゃんとアヤカは全然違う、アヤカには恋愛感情はなかった」
「・・・」
「そう言うと思ってたから話さなかったのに・・・大体『過去は振り切ってアタシと』
って言ったの亜弥ちゃんだよ。覚えてる?屋上でのこと」
「言ったけど・・・」
「けど?今さら気になった?じゃあ言うけど・・・」
もうその時のみきたんの目から蒼い光がアタシの心を震わせた。
綺麗で怖くて愛しくて・・・そして言い放つ
「美貴が初めてつき合った女の人の名前も『あや』だよ、名前で呼ばなかったけどね」
「!それって・・・」
「別に名前で選んでるワケじゃないんだけどね(苦笑」
「アタシにその人を重ねたりは・・・」
「ありえない!大体5日で別れたし・・・亜弥ちゃんとはずっと続いてるじゃん。
だぁから過去の話はしたくなかったんだよ、ロイは男だけど同じ同性の方に嫉妬しそうで。
・・・美貴が亜弥ちゃんの立場ならするから。」
「そ、そう・・・」
「いつも自信満々なくせに・・・美貴がそんなに信用できない?」
「そうじゃなくて・・・アタシの知らない美貴たんを知りたかったから」
「そういうのは梨華ちゃんとか柴ちゃんにでもこっそり聞いてよ」
「・・・石川にはもう聞いた。今朝、たんと離れて石川拉致って聞いた」
「はぁ!?」
「石川は・・・!」
―美貴ちゃんを追い詰めないで―
アタシ、今・・・たんのこと追い詰めてる・・・?
- 85 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 01:23
- 「ブッ!ダハハハハハ!!亜弥ちゃん最高!だから今日梨華ちゃん遅刻したんだー!!(笑」
「え?ア、アタシもしちゃったけど」
「いいねぇ、ハハ・・・亜弥ちゃんのそういうズバッとした所、超好き(笑」
「ズバッと?何それ〜」
「いやーすでに梨華ちゃんは『石川』か、ナイスだよ。そうじゃなきゃ(笑」
「たん・・・アタシ勝手なことして怒ってない?」
「何で?梨華ちゃんにはどんな迷惑かけても大丈夫だよ、むしろかけて(笑」
「そうなの?まぁ・・・何だろ、石川は美貴たんに聞いてって」
「だから聞いたと。なるほど、相変わらず直球だね♪」
さっきまで冷たい光を帯びていた目は晴天みたいな蒼になってた。
たんは・・・もう本当に過去のこと振り切ってくれたんだ。
だからロイにも会わせたがったし、過去の話もしてくれた。
アタシってバカだなぁ、みきたんがアタシにZOKKONて知ってたのに♪
もー今日はたんを抱き枕にして眠ろう・・・。
だって、たんが愛しくて愛しくて過去はやっぱり癪だけど石川の言うとおり
過去のことなんだね、ありがとよネガティブラック石川!
生まれて初めて石川に感謝した亜弥17歳でした。
「亜弥ちゃーん、美貴もう眠い明日学校だし・・・」
「うん眠ろうか・・・ってもう寝てんじゃん!」
たんは疲れてたのか目をちゃんと閉じて眠ってた。可愛いなぁ。
このままアタシの知らない所に閉じ込めておきたい、守ってあげたい寝顔だった・・・
- 86 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 04:52
- ・・・それはいいんだけど、たん初めてつき合った女の人。
「あや」って言ってたよね。
でもって仲の良かったお姉さんが「あやか」。
そして現在アタシ「松浦亜弥」に至ると。
「あや」って名前多いしねー・・・でもなんか引っかかるけど。
まぁ、最初の人のことは名前で呼んでなかったって言ってたし。
今のみきたんにとってアタシがNo.1でオンリー1なのよ。
・・・でも、ちょっと突っ込んで聞きすぎたかな。
たん、途中から爆笑してたし大丈夫か・・・。
アタシと、たんはこれからも一緒なんだから!!
異国の地でチャペルへGoなんだからね♪
・・・・・・・
この日のアタシは浮かれて気づかなかったのかも知れない。
たんの変化に、たんの本当の気持ちに全然気づかなかった。
それが・・・後に浅はかな行動をとってしまうことに繋がってしまうんだけど・・・
この時のアタシはロイからもらったムーンストーンもあったのに。
まだ聞き足りない、たんの過去を知りたい思いに駆られてた・・・バカだった・・・
- 87 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 05:05
- 〜次の日〜
みきたんに起こされて二人で支度して登校する。
いつもどおりのハズなんだけど、何がとはうまく言えないけど・・・
何故か違和感があった。でも寝不足なのかなと思ってアタシは気にしなかった。
みきたんは気分屋さんだし。
「亜弥ちゃんおはよ、今日も藤本さんと一緒に来たんか」
「うん、昨日アタシの部屋にみきたん泊ったから」
「そうなんや・・・あ、あんな、あーしなガキさんとつき合うことになったやざ」
「へ?」
「ちょっと前なんやけど、ガキさんに告白されてなー///」
「おめでとー!愛ちゃんにはガキさんみたいなしっかりした人がいいよ!!」
「そうなんかの?あーしんが年上なのに・・・」
「関係ないってみきたんもアタシより年上だけど甘ったれだし♪」
「そんなもんかー・・・勉強になったやざ!」
勉強・・・やはり気になる、だが石川には昨日聞いたし。
美貴たんは「梨華ちゃんか柴ちゃんに聞きなよ」って言ってたし、これは・・・
柴田さん捕獲だ!!!!3年だし、もう授業出なくていいハズだから聞いてみよう!
「愛ちゃん、アタシちょっと用事思い出した!先生には気分悪くて保健室行ったとか言ってて!」
「は?別にええけど・・・って、もういないやざ。さすが暴走や」
朝のHR前に柴田を捕獲に向かう亜弥、ちょっと、いやかなり暴走してる・・・
- 88 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 05:13
- 教室に向かおうとしてた柴田を亜弥は発見した。
「柴田さん!」
「亜弥ちゃんおはよー美貴んトコ行くの?」
アレ?なんか違和感が・・・なんだろ?
「いえ、あの柴田さんに聞きたいことがあって・・・」
「アタシは別にもう授業って授業もないし、亜弥ちゃんが大丈夫ならつき合うよ?」
「そうですか・・・じゃあ、えっと・・・」
「んー、屋上行こっか」
「はい」
アタシは柴田さんと一緒に屋上に向かった・・・それを石川が見てたのは気づかなかった。
「亜弥ちゃん、昨日はアタシから話聞いて・・・今日は柴ちゃんから?」
梨華は一抹の不安を抱えながら自分の教室に行くか、二人の後を追うか迷った。
・・・そして一瞬考えた結果、後を追った。
それが良い方向に進むのか悪い方向に進むのか・・・
- 89 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 05:26
- 〜IN 屋上〜
「あー、もうすぐアタシ卒業だよ屋上ももう来れなくなるなぁ」
「そうですね・・・あ!その前にみきたんの誕生日!」
「亜弥ちゃん、美貴の前にアタシの誕生日もあるんだよ2月22日♪」
「あ、そういえば・・・そうでしたね」
「もー、本当美貴のことばっかだね亜弥ちゃんは(笑」
!あ・・・柴田さん、たんのことミキティって呼んでたのに美貴になってる!!
さっき感じた違和感はコレだったんだ・・・何で急に・・・
「で、聞きたい事ってどーせ美貴のことでしょ?」
「そうなんですけど・・・あの今ちょっと気になったんですけど美貴って・・・
ミキティって呼ばないんですか?」
「あー、昨日久しぶりに屋上で偶然会って二人きりって久しぶりだったから
ちょっと呼び方が昔の呼び方になっちゃってたね、ミキティって呼ぶよ(笑」
「昨日・・・会ったんですか、たんと?」
「偶然だよ?アタシのつき合ってる人忙しいからさ、モーニングコールしてたの」
「柴田さんってつき合ってる人いたんですか?」
「・・・うん、まぁね///」
やっぱり昔みきたんが同時に二人の人を好きになった内の一人は柴田さんだ・・・
そう考えると美貴たんが「『もう会わない』って言ったけど結局会ってたけど」って
言葉に合うもん・・・それに、なんとなくだけど、たんが好きそうだし。
- 90 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 05:35
- 「それで亜弥ちゃんは何を聞きたいんだっけ?」
「昔ののこと・・・柴田さんと、みきたんの間に何があったか」
「何それ・・・」
「何か二人の間にあったんでしょ?」
「あのさぁ・・・亜弥ちゃんアタシと美貴・・・ティは友達だよ。それ以外はない」
「そうかな?だといいけど・・・」
「何で急にそう思ったワケ?」
「昨日・・・たんの昔の話聞いたら簡単に教えてくれて・・・それでちょっと」
「・・・美貴が何て言ったか知らないけど友達だよ、変な関係とかないよ」
「わかりました、そうですよねたとえそうでも今の美貴たんのNo.1はアタシ!!」
「アハハ♪そうだよ、亜弥ちゃん大好きって美貴の顔見りゃ分るから」
バタン!
二人の会話をずっと聞いていた梨華は屋上のドアを開けた。
「あれ〜梨華ちゃん?」
「・・・石川さん」
- 91 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 05:46
- 梨華の表情は真っ直ぐに亜弥を見ている。
というか睨んでる・・・
「亜弥ちゃん、昨日アタシが話したこと忘れたの?」
「・・・覚えてますけど」
「じゃあ、何で今日は柴ちゃんにまで過去のこと聞いたりするの?」
「・・・石川さんに言われたとおり、たんに聞いたら『梨華ちゃんか柴ちゃんに聞けば』って」
「はぁ?美貴ちゃんも相変わらずというか・・・もう」
「え?何??アタシだけ話が読めないんだけど?」
「柴ちゃん・・・アタシさぁ、今の美貴ちゃんがいいと思うんだよね」
「それって梨華ちゃん、どういう意味?」
「亜弥ちゃんと出会ってからの美貴ちゃん。それまでは・・・今もだけど適当で
気まぐれで特に何も興味ないってカンジでフラフラして過ごしてたじゃない」
「あー・・・そうだね、亜弥ちゃんに会って大分変わったね」
「どこがって上手く説明はできないけど・・・前より大分素直になったし」
「アタシがみきたんの過去を知ったらいけないってことですか?」
「そうじゃないの。もう終わったことを今さら掘り返すなって言ってるの」
「・・・そっか、亜弥ちゃんは美貴のこともっと知りたくなっちゃったんだ」
- 92 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 05:56
- 「でもさ亜弥ちゃん知らなくていいこともあるんだよ・・・実際アタシは詳しくは何も知らない」
「そうだね・・・結構美貴は色んな事で傷ついてきたから」
「・・・だからアタシは美貴ちゃんの過去の話にはあまり触れてほしくないのよ」
「そう・・・ですか、そうですよねアタシ何でこんなことしたんだろ・・・」
「亜弥ちゃんが美貴ちゃんを好きだからでしょ?」
「昨日、アメリカ時代のボーイフレンドに会ったんでしょ。美貴が会わせたいって言ってた
アタシは亜弥ちゃんを不安にさせるなよって言ったんだけどなぁ」
「柴ちゃん、そんな話してたの?」
「ホント偶然だから、美貴嬉しそうに綺麗な石見て笑ってたし」
綺麗な石! ―ムーンストーン―
「アタシ、ロイって人から同じ石もらいました・・・」
「え!?」
「へー、良かったね」
ロイは・・・相変わらずやる事がカッコイイな、亜弥ちゃん見てすぐ分ったんだろうな。
美貴ちゃんの大切な人だって・・・ロイも美貴ちゃんを大事にしてたしなぁ。
- 93 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 06:10
- 「ロイがその石を亜弥ちゃんにあげたってことは二人を応援してるってことだよ」
「何で石川さんにわかるんですか?」
「だって、アタシが美貴ちゃんの帰国決まって見送りに行く時にロイに頼まれて
渡したんだもん・・・小さい紙袋だったから何が入ってるか分らなかったけど・・・
多分柴ちゃんが言ってた綺麗な石だよ」
「そっかぁ・・・ムカつくけど石川さんはみきたんの保護者みたいだね」
「アハハ!亜弥ちゃんナイス!このネガティブ、小姑みたいだよねー(笑」
「柴ちゃんひどぉい!柴ちゃんの方が保護者ってカンジじゃない!!」
「アタシは美貴からは『お姉さん』みたいだって残念!小姑梨華ちゃん♪」
「そっかぁ、柴田さんは美貴たんの『お姉さん』か。そんな感じ納得」
「亜弥ちゃん・・・アタシは・・・?」
「・・・小姑」
「ショック!ショック!ショックショック!パーティパーティ!!」
「ネガティブが壊れた・・・亜弥ちゃん行こうヤツは放置で」
「はい、アタシはもう過去にはこだわりませんLOVEピンク色に染まります!!」
「・・・なんか、やらしいね・・・(頑張って美貴)」
なんか結局曖昧なままだったけど・・・知らなくていいこともあるんだよね。
小姑がこの先もうるさそうだけど、今はこれでいいや、アタシはみきたんLOVE☆
- 94 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 13:38
- ◇
- 95 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 13:41
- 3人は「2時間目に遅れるよ〜」「あ!急がなきゃ」なんて言って屋上を後にした。
実は先客がいたのにも気づかずに・・・
◇
◇
◇
- 96 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 13:57
- 先に屋上に一人で来て昨夜の眠りが浅かったので少し眠ろうと思い
美貴が高等部に入って見つけた美貴以外では後藤しか知らない・・・
屋上のドアの真上、死角になってるしゆっくり眠ろうと思ったら。
亜弥ちゃんと柴ちゃん、トドメに梨華ちゃんが来るんだもんなー
「確かに二人聞けばと言ったが美貴のいない所で聞いてほしかったな」
誰もいなくなった屋上で独り呟く。
・・・あー、やっぱり梨華ちゃんは何か気づいてたんだ。
思ったとおり柴ちゃんは美貴とのこと言わなかったね、言うハズないけど。
もし柴ちゃんが話してたら途中参加の梨華ちゃんまで知っちゃうし。
美貴ってば、お姉さんに小姑、マイハニーと愛されてるねぇ・・・。
さぁ、眠るかって時に入ってくるんだもん。
全部会話聞いちゃったよ。
亜弥ちゃん、気づいたかぁ・・・柴ちゃんに・・・。
まさか梨華ちゃんのフォローが入ると思わなかったけど。
過去ねぇ、『今』だけじゃダメなのかな?
しょうがないじゃん終わったことはさ。
過去は変えられないから美貴の未来を亜弥ちゃんにあげるのに。
ちょっと違うか美貴が亜弥ちゃんと一緒にいたいからいるんだ。
でもなんかまた、メンドクサイなぁ。
しばらく何所かで独りになりたい気分・・・
- 97 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 14:07
- 〜3−A〜
「おはよう二日続けて遅刻しちゃったよ(笑」
「珍しいね〜遅刻連続なんて。梨華ちゃん、ミキティは一緒じゃない?」
「え?今日来てないの?」
「よしざーは会ってないし・・・カバンもないし、ね、ごっちん」
「よっすぃ、ごっちんは寝てるよ」
「さっきまで起きてたのに・・・ミキティも遅刻かな?」
「アタシは知らないけど・・・」
「梨華ちゃん、昨日からなーんか変じゃね?大丈夫??」
「アタシは大丈夫だけど・・・んー・・・」
「梨華ちゃんは大丈夫?・・・じゃあミキティが大丈夫じゃないって??」
「よっすぃ、何で・・・」
「昨日も言ったじゃん『美貴ちゃん』に過保護だって・・・当りか」
「・・・美貴ちゃんが休みって変」
「遅刻じゃん?それが過保護だってよしざーは言ってるんだけど」
「でも今の美貴ちゃん・・・会ってみないとわかんないけど・・・」
スゴク不安
- 98 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 14:16
- 〜IN 屋上〜
久しぶりに電話してみる・・・あの人に美貴が高校入学した日以来だ。
番号変わってないと良いけど・・・
携帯からコール音が鳴る・・・繋がるかな?
『もしもし』
久しぶりに聞いた明るいトーンの声!
「矢口さん・・・」
『お!ミキティかぁ、そうだと思ったけど久しぶり〜♪』
「久しぶりですね〜♪今何やってるんですか?」
『オイラ?夏子と『海の家』作る計画立ててたんだけど・・・』
「夢だって言ってましたもんね」
『おう!オイラは有言実行タイプだからな!』
「矢口さんの母校楽しかったですよ、美貴もう卒業だし」
『あ、そっか。オイラ花もって行くよ、卒業式!いつ?』
「まだ少し先ですけど3月頭かな?」
『ミキティは進学?』
「はい、付属の経済学部に」
『そっか、オイラは経済の専門学校の方に行ったからなぁ、何かあったら聞いてよ』
- 99 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 14:24
- 「はい・・・矢口さんの声聞くと気持ちが明るくなりますね」
『なんだよ急に、照れるじゃん!・・・ってまた何かあった?』
「また?」
『前に行方不明になったじゃんミキティ』
「あー、ハハなりましたね」
『後から柴ちゃんから話聞いたけど二日間意識不明で病院にいたって?』
「意識不明っていうか・・・眠ってたってカンジですかね」
『さすがに丸二日は寝すぎだろ・・・柴ちゃんからはそれくらいしか聞かなかったし』
「あの後あんまり柴ちゃんと遊ばなかったから」
『へ?そうだったの??高校も同じトコ選んでたのに・・・』
「なーんか、その頃の事が今になって顔を出してきたというか(苦笑」
『なんだよ、ミキティ何か後ろめたいコトでもあんの?』
「それがまた、ありまくりで(笑」
『ありまくりかよ(笑』
「それで久しぶりにテンション↑↑な矢口さんの声が聞きたくなったんです」
- 100 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 14:34
- 『そっかぁ、やっぱミキティはオイラのことを愛してたか・・・』
「いやいやいや、好きですけど愛してはないですから」
『わかってるよ!そんなキッパリ否定すんな!!(笑』
「わかってるなら言わないでください(苦笑」
『で、ミキティはどうしたいワケ?何があったとか詳しくは聞かないけど』
「そうですね〜極端に言えば現実逃避したいですね」
『何だそりゃ?』
「なんだかいちいち説明するのが面倒で、会話したくないって気分」
『その相手って柴ちゃん・・・じゃないよな』
「今・・・美貴がつき合ってる人」
『別れりゃいいじゃん、前の意識不明もオイラの推測だけど恋愛で何かあったんだろ?』
「矢口さん、よくわかりますね・・・でも別れようとは思わないんですよ」
『ならいいじゃん、そんな時期もあるって』
「やけにリアルな言い方ですね、矢口さんもそういうことあったとか?」
『まーね、一応。それなりに・・・///』
「電話越しに照れられても美貴が困るんですけど」
『この話は置いといて数年ぶりに話すけどあんま違和感ないなオイラ達』
「そうですねまたビール飲みましょうよ♪」
- 101 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 14:46
- 『だな、オイラ今はえーっと夏子と住んでて』
「えぇ!?やっぱり!夏子さんとつき合ってるんだ!!」
『ミキティ、一緒に住んでる=つき合うにするなよ』
「あれ?違うの」
『違うよ、そういうんじゃないって二人暮しの方が楽だからさ』
「じゃあ、そういうことにしておきます」
『おい!ちゃんと聞いてねーな!!』
「聞いてますよノロケはいいです」
『ノロケてねーから!つかミキティ、現実逃避したいって言うって・・・』
「ヤバイですよね」
『わかってるじゃん・・・近い内、今日にでもウチに飲みに来るか?』
「平日だし・・・あ、そっか3年は別に登校しなくてもいいんだ」
『じゃ、ウチに来い命令な』
「矢口さん、さすが元総長ですね・・・命令ですか(笑」
『ひとまず今日は・・・今ミキティ学校?』
「屋上です」
『そんな気分で授業もないだろ、どうせならオイラんチに現実逃避しに来いよ』
「ハハ・・・それ、いいですね了解♪美貴は一旦、現実から逃げます(苦笑」
矢口さんに電話して良かった・・・少し気分が晴れた。
- 102 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/30(日) 14:52
- ミキティの気分は少し晴れたかもしらんがミッキーティ♪は・・・。
突然の紺ちゃんまこっちゃん卒業に困惑・・・orz
まこっちゃんは全然この話に出てきませんが。
从*‘ 。‘川*VvV从<トリアエズ更新ガンバリマス!!
- 103 名前:タケ 投稿日:2006/04/30(日) 16:16
- 更新乙です〜
うぅ〜なんか不安…
何か起こったりしますかね?(笑)
ちょっと恐いですが更新待ってます
- 104 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/04/30(日) 19:16
- >>タケさま
どうもレスありがとうございます。
何か起こったり?・・・します(笑)
ちょっと恐いですがミキティを羽ばたかせます。
川VvV从<エ?
- 105 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 19:27
- 美貴が矢口との通話を終わらせた直後にメール着信。
『オイラんチ場所わかんないだろ?夏子にバイクで迎えに行かせえるから。
学校の少し離れた場所で待っててよ。10分くらいで着くから、じゃ後で
・・・セクシィ矢口より』
おぉ、そういえば矢口さんの家の場所聞いてなかったもんね。
間違って楽の湯に向かっちゃうトコだったよ(笑
それはともかく・・・今から校外に出るのって・・・授業中だしなぁ。
・・・・・・
美貴は誰にも見つからずに屋上から降りる手段を考えた。
屋上から下を見下ろしたり壁のパイプ等を見ている。
パイプは途中で折れたら困るな。
ん!こっちの真下にマットが置かれてあんじゃん!!
陸上部が放置してあるのかな?
・・・ごっちんのこと言えないけどまぁ、多少ケガしても死なないかな。
美貴は疲れてたというかもうどうなってもいいんじゃないって気分だった。
むしろ飛びたい・・・飛んだら心のモヤモヤも晴れてスッキリするのでは。
など、すでに美貴の現実逃避は始まっていた・・・
隙間をかいくぐり、マットに直下できる位置に立つ。
- 106 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 19:33
- 「昼間っから快晴の空の下にこんな場所から降りるなんて
美貴かごっちんくらいだね、さすが後藤本♪」
自嘲気味に呟き、美貴は屋上のコンクリートからマットに向け一歩踏み出した。
下に空間の無い落ちていく、堕ちていく意識・・・
確か以前にも・・・あぁ、あの時は夜だった
◇
◇
◇
◇
◇
- 107 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 19:38
- その時、突風が吹き美貴の体が横に流される・・・
あ、マットの位置からズレる―――
「ま、いっか」
美貴はどうなっても良かった。端から見たら普通に飛び降りだ。
実際そうだと言っても過言ではない。
マットのすぐ横に美貴の体は叩きつけられ・・・
るハズだった。
ガシッ!!
「うぇ!?」
「お前は・・・高い所から落ちるのが好きなのか?」
物凄く久しぶりに聞いた前よりハスキーな声・・・
- 108 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 19:48
- 「アンタ・・・?」
落ちてきた美貴を受け止め、少し冷たい視線を美貴に向ける・・・
美貴と同じ蒼い瞳の金髪少年がそこにいた。
「美貴、今のは・・・自分から落ちたよな?まさかこのマット目掛けてのダイブか?
だとしたら笑止、高い所は横風が来るからもう少し計算がいるぞ。
つまりお前のやったことは自殺行為だ!このバカが!!」
「虎・・・なんで、いるの?」
「前にも言ったであろう、俺様はお前の半身なのだ。何か異変があればわかる」
「・・・虎・・・もうさ、なんか疲れた・・・」
「バカ、俺様の方がずっと疲れたぞ光の速さで来てやったんだ感謝しろ」
虎王は前に美貴達と別れてから少し大人っぽくなっていた。
身長ももうよっちゃんより全然高い。
まだまだ少年だけれど・・・ちゃんとブレザー姿で来てくれた事が
なんとなく少しおかしかった。
「美貴・・・死にたいのか?」
「なんで?そんな・・・死にたくはないよ」
- 109 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 19:54
- 「そうか・・・本当はな、お前は生きてないんだ」
「それって、どういうコト・・・?」
「『あの時』に死ぬハズだったんだ」
「じゃあ・・・何で美貴は今生きてるの?虎が美貴を助けてくれたんでしょ」
「俺様は『美貴が落ちる速度を落とした』って言ったよな」
「・・・うん」
「あれはな、美貴が堕ちる・・・つまりあの世に行く速度を落としたという意味だ」
「え・・・何それ、ちょっと待って、じゃあ美貴は今なんで?」
「俺様が掛け合った」
「はい?」
「あの世まで飛んで神に頼んだ」
「そんなこと・・・何で?」
「約束しちゃったからな、あの時亜弥ちゃんに美貴に会わす」
「そんな・・・じゃあ美貴は去年の夏に死んでたってこと?」
- 110 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 20:03
- 「そうだ、実質人間界のあの世の名簿では死者に分類されている」
「そんな・・・」
「美貴を助けるために勢いで融合したから俺様の細胞も含まれてる」
「・・・確かに目も蒼いけど」
「だから美貴は俺様の半身なんだ」
「死者に分類されてるって・・・美貴に何か影響するの?」
「気づいてないかもしれないが見えないハズのモノも見てると思うよ」
「マジ・・・怖いんだけど」
「それより、さっき言っただろう?」
「何?」
「あの世に逝く速度を落としたと」
「・・・うん」
「ハッキリ知りたいか?美貴の寿命」
「!もう・・・決まってるの!?」
「大体の人の人生なんて最初から決まっている、美貴はあの時に頭を強く打って
事実、1度死んでいる。俺様が体にいなければすぐに死神か天使が魂を獲りに来てた」
「そんな・・・そんなことって・・・」
- 111 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 20:16
- 「言っておいた方が今の・・・これからの為に良いのかもな」
「美貴、聞くよ・・・いつ死ぬのか怯えながら生きるよりは・・・いい」
「そっか、一応俺様・・・月の王子の半身だからな」
「美貴って月に縁があるみたい」
「そうだな、お前ムーンストーン持ってたろ?アレは中々力をくれる良い石だ」
「今も持ってるし。それで美貴の寿命は?」
「大体24歳〜25歳だ・・・ハッキリとは、もしかしたら俺様の細胞で長く生きるかもしれんし」
「え・・・今度美貴19歳になるから、後6,7年って事か・・・」
「だが今日みたいなことをすればすぐにあの世逝きだ」
「虎は・・・よくタイミングよく来たね」
「少し前から予兆はあったんだ、気をつけてくれ俺様もしょっちゅう来れはしない」
「ごめん・・・そっか美貴早死にするんだ・・・」
「その後のこと一応考えてるけど、俺様が勝手に」
「そう?よくわかんないけど・・・虎、久しぶりだねーカッコイイよ美貴に似て(笑」
「伊達に月の王子じゃないからな・・・フッ☆」
「美貴はこれからどうすれば・・・」
「好きにしろ、実際は先の事なんてよく分らん。たださっきみたいなのはやめろ」
- 112 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 20:29
- 「お前がいなくなって悲しむヤツは沢山いる、ただ俺様と美貴は」
「虎と美貴は?」
「半身だからお前と共に俺様もいるってことだ」
「よく分んないよ虎」
「俺様だってよく分らん、大体がハルヒを月に連れて行く時点でNGだからな」
「それ・・・って、え?7年後迎えに来るんでしょ?」
「当たり前だ、今までの俺様の行いが評価されて本人のOKが出ればいいと」
「美貴は日頃の行いよくない・・・かなぁ」
「さっきの行いは間違いなくマイナスだ、いつもどおりでいれないいのだ」
「そっか、実体の虎とこう向き合って話すのって珍しいね」
「・・・そうだな、美貴は月の満ち欠けのような精神バランスだな」
「何だそれ」
「いっつも何かが不安定・・・欠けてるっていうかな」
「嬉しくない・・・」
「満月みたいなときもあるけどな、俺様も似たようなモンだ・・・もう行く
俺様が教えたことによって何か変化があるかも知れんが、気をつけろ
こういうのは基本的に本人の気の持ちようだからな、お守りに指輪、小指にずっとしてろ、じゃ!」
- 113 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/04/30(日) 20:37
- 虎王はそう言って消えた・・・美貴はあと6年の命・・・?
『俺様の細胞で死なないかもしれない』とも言っていた。
どっちにしろいつか誰だって死ぬときゃ死ぬんだ。
美貴はそう思って右手の小指につけられたシンプルな銀のリングを見た。
「亜弥ちゃんが見たらなんか言いそうだな・・・」
ま、いっか・・・。
あ!ヤバ夏子さん待たしてるかな?
美貴は走って裏門から学校を出た・・・
ちょうどそこにバイクに乗った夏子さんがいた。
「ミキティ久しぶり」
「夏子さん!」
「まぁ、後ろ乗りなよ。はいメット」
メットを受け取り美貴は夏子の後ろに乗る。
「じゃあ行くよ、しっかりつかんでてね〜♪」
「ほ〜い♪」
ブルルルルルル・・・・・
矢口さんと夏子さんの家へレッツGo!!
さっきヘビーな話を聞いたけど、逆にスッキリしたかも。
虎に会えて良かったぁ・・・でも虎と会う時はいつも死と隣合わせ・・・
今度、会う時は・・・美貴は・・・亜弥ちゃんといるのかな?
- 114 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 20:13
- 夏子さんが走らせた先は美貴の家の方向だった。
もちろん美貴の家ではないけど・・・過去に何度か来たライブハウスの前を走り抜ける。
少しだけ頭の中に石黒さんが美貴に別れ際にくれたMDが頭の中をよぎる。
・・・あれ以来この辺は通ってなかったな、変わってないみたい。
ライブハウス『モーニング』の看板を見た。
バイクで駆け抜けたから一瞬だったけど・・・
そこから少しした場所でバイクは止まる。
「ミキティ着いたよ、降りて」
「え、ここ?」
「そうだよ」
「てっきりアパートかマンションだと・・・」
「あ〜、そっか元々の総長の実家なんだよ(笑」
「へー・・・矢口さんの」
「とりあえず中に入んなって、総長と住み始めてから初のお客さん♪」
「え!美貴が!?・・・意外だなぁ、でも嬉しいかも」
矢口さんの実家というその家は二階建ての一軒家だった。
- 115 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 20:24
- 夏子さんが玄関を開けて美貴を家の中に入れてくれた。
!なんか・・・足音が近づいて・・・
ドドドドドドド・・・・
「ミキティ久しぶりーっ!!」
ドカッ!!
「ぐぁっ!?」
「・・・総長、お客さんに体当たりはダメっすよー。
まだ靴もぬいでないのに・・・ミキティ・・・大丈夫、じゃないね(苦笑」
「夏子ー、ミキティだぜ?こんなのヘッチャラだっつの!な、ミキティ?上がれよ♪」
「矢口さんホント相変わらず元気いっぱいですね・・・夏子さんの言うとおり
美貴もさすがに痛かったですよ、いきなりすぎで受身も取れないし・・・」
「ギャハハハ!受身って何だよー。午前中からってのもアレだけど飲むべ?」
「久々だけど矢口さん変わってないですねー・・・ちょっとギャルっぽくなったくらいかな?」
「悪かったな身長変わってなくて」
「総長、誰も身長のことは言ってませんけど・・・」
「夏子さんは・・・少し痩せたかな」
「そっかな?サンキュー、ミキティ」
- 116 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 20:35
- 1階のリビングに飲み物やお菓子が用意されてた。
「えーっと・・・この家って矢口さんの実家なんですか?」
「うん、そうだよ・・・って言ってもちょっと前まで使ってなかったけど」
「そういえば家あるのに何で楽の湯に居候してたんですか?」
「あ、あの時はなー。オイラも若かったよ、うん」
「夏子さんは知ってます・・・よね、何でですか?」
「ミキティに会う少し前まで総長と総長のお母さんは一緒に暮らしてたんだよ」
「えーっとお母さんが仕事で海外に行ったんですよね」
「ミキティよく覚えてるじゃん、オイラは日本に残るつったのよ」
「でも家あるんだし・・・高3なら一人暮らしでも・・・あぁ矢口さんだから」
「おーい!何でオイラだからなんだヨ!!高校生に見えないってかぁ!?」
「美貴はそこまで言ってません」
「何つーか・・・その親子二人暮らしだったけど海外決まる前に居候がこの家に来たんだよ」
「居候?矢口さんの家に」
「そう、その・・・お母さんの親戚の矢口より年上のお姉さんなんだけど・・・」
「総長、話すなら全部話しちゃえばいいじゃないですか」
「・・・夏子・・・そうだなミキティあのさ『モーニング娘』っているじゃん」
- 117 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 20:46
- 「・・・メンバー入れ替えが激しいグループですよね最近のは知らないけど」
「知ってるじゃん、まぁ・・・何だ、その・・・内の一人が矢口お遠縁の人なのよ」
「は?・・・ってそれって、誰ですか?」
「1番ババァの初期モーニング娘リーダー中澤裕子。今は卒業して色々やってっけど」
「・・・裕ちゃんが、矢口さんの親戚?」
「驚いた?近くに芸能人の知り合いがいて」
「いえ、だって元モーニング娘の明日香とは美貴、同じ中学で友達だったし」
「え?・・・あ、そっか明日香とミキティって同じ中学・・・」
「・・・そういえばモーニング娘がインディーズの頃に柴ちゃんにライブ行きましょうとか・・・」
「夏子なんでそれ早く言わねーんだよ!!」
「や、だってアタシもそん時はグループ名とか総長の親戚いるって知らなかったし」
「まぁ、美貴もまさかこんな息の長いグループになるとはビックリだったけど」
「ぅわー、世の中狭いなー・・・そっか、ミキティは裕子に会った事あんだ?」
「1回だけですけど・・・それと楽の湯と何の関係が・・・」
「オイラなー、あの時は素直じゃなかったのよ」
「端から見たら分りやすいようなんだけどね・・・総長と中澤さんは」
- 118 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 20:58
- 「物凄く仲が悪くてね」
「は?」
「いやー、あの頃オイラって走り屋だったじゃん」
「はい、その集会に美貴が偶然出くわせて」
「そうそう、ところが向うは走り屋っていうか筋金入りのバリバリ本職って感じで」
「なんなんですかソレは?」
「裕子が若かった頃は鉄パイプや木刀は当たり前チェーンも振り回す流血の世代・・・
今もどっかの地域じゃやってるみてーだけど。つまりなそんな裕子から見たら
オイラはただ夜中にバイク乗っていきがってるだけってなカンジなのよ」
「アタシ達は皆でつるんでバイク走らせるのが気持ちよかったんだけどねー」
「夏子の言うとおり!んで、母さんの目からはオイラと裕子の言い合いが
・・・基本的にオイラが噛みついてたんだけど。それが仲良いとか思ったみたいでさ!
何所をどう見たら仲良く見えるのか・・・ったく、とにかく母さんが海外行き決まって
オイラは裕子と住むのは嫌だってごべねまくった先が『楽の湯』だ」
「・・・矢口さん、裕ちゃんと仲悪かったんですね」
「アイツの嫌がらせはされたヤツにしかわかんねーよ、タチ悪ぃの!!」
「なんかわかるかも・・・」
「ミキティも総長みたいな目にあったの?」
- 119 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 21:08
- 嫌がらせ?・・・ではないと思う、正論を石黒さんに言っただけだし。
今の『モーニング娘』があるのはあのライブハウスで5人が頑張った証だ。
「や、裕ちゃんって気に入ったコとかいじめるタイプっぽくて」
「はぁ?」
「1回しか会った事ないけど、なんとなく」
「ミキティよくわかってるね、中澤さんは総長からかって遊んでたんだよね」
「な!夏子・・・それマジか・・・!?」
「気づいてナイのは総長だけで、ママさんも他のコ達も知ってましたよ」
「あー!ムカつく!!あのババァ!今度会ったら覚えてやがれ!!!!」
「矢口さん、結局『楽の湯』のパパさんには勝てたんですか?」
「アイツとは和解したからいいんだ」
「そりゃ良かった、つまり矢口さんは裕ちゃんに気に入られてたんですよ」
「なんて腹立つ愛情表現だ・・・顔見るなり『相変わらずちっちゃいなぁ』とか
他にもオイラが文句言っても『声は聞こえるけど姿が見えんわ』やらムカつくー!!」
「矢口さん、同情しますが血圧上がりますよ(笑」
「ミキティは何されたの?」
「美貴?美貴は・・・」
- 120 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 21:23
- 「えーっとモーニング娘のメジャー決まってから、つき合ってた相手と
最終的に別れるコトになったかなぁ。でも裕ちゃんのせいって訳でもないかな
デビュー決まったらやっぱり交際関係とかバレたら色々あるし・・・ってアレ?」
見たら矢口さんと夏子さんが「ヤバイこと聞いちゃった?」て顔で。
少し後ずさってる・・・これはかなり古い話だからなぁ。
「あー、えー、なんだ裕子の言葉で別れたって・・・相手は何で・・・」
「その、美貴のつき合ってた相手が元モーニング娘の石黒さんだったんで」
「「えぇー―――!?」」
「・・・ハハ、驚きますか。親戚が芸能人も凄いけど元カノが芸能人ってもの・・・
あぁ、後は友達もモーニング娘を築いてた一員だなぁ、今は連絡取ってないけど」
「ミキティがあの当時つき合ってた相手って・・・あやっぺだったのか・・・」
「矢口さん会った事あります?」
「あるよ、ライブハウスから結構近いから明日香とかメンバーとは仲良かったよ」
「中澤さん以外の人とは総長は未だに仲良いもんね」
「あぁ、皆もう初期のメンバーは卒業しちゃったけど、なっちとかカオリとか」
「裕ちゃん以外・・・(笑」
「もう、アレだねあてつけの様に他のメンバーと仲良くしてたねぇ(笑」
「矢口さんなりのささやかな逆襲ですか(笑」
「でも今は総長と中澤さんは仲良いんだよ、端から見てりゃ昔から仲良いんだけど」
「夏子ぉ・・・それ絶対違うって!今はともかく昔は仲良くないって!!」
- 121 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 21:34
- なんとなくだけど・・・あの頃、裕ちゃんは矢口さんが好きだったのでは?
それなら・・・なんとなく納得できるリーダーとして美貴とのつき合いを
石黒さんに意見した気持ち。
自分も年の離れた女の子が好きだからもしバレたら大変ってのがあったんだろう。
矢口さんはともかく美貴は当時13歳だし。
表ざたになったら犯罪だ。
そして多分、矢口さんも裕ちゃんを好きなんだろう。
想い人は夏子さんじゃなくて裕ちゃん。
イヤよイヤよも好きの内ってヤツですか。
・・・今はつき合ってないかな、この様子だと。
「それでオイラの話はいいけど、ミキティの話」
「何ですか?」
「今日はオイラの家に現実逃避しにきたんじゃねーかぁ!(笑」
「あぁ、ある意味さっきまでの過去の話が現実逃避でしたが」
「それもそーだな・・・」
「なんすか?ミキティ、また柴ちゃんと何かあった??」
「そっか二人と共通の友達って柴ちゃんしかいないもんなー・・・なくもないけど」
「へ?マジで柴ちゃんと何かあったの??」
- 122 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 21:46
- 「柴ちゃんが原因ではないけど・・・柴ちゃんも加わった、みたいな」
「超わかんねー」
「総長と同じく」
「えーっとコレが美貴の今の彼女////」
照れつつ亜弥ちゃんの写メを二人に見せる・・・
「ミキティ、面食いだなー!スッゲー可愛いコじゃん♪」
「本当っすね・・・で、何か問題があんの?」
「なーんか最近急に美貴の昔がどうだったとか知りたがって・・・」
「好きな人のことは知りたいもんじゃない?」
「だよなぁ・・・そういえば電話で後ろめたいことありまくりって」
「ハハ、それなんですよ。石黒さんと別れてからまた夜遊びしたり
フラフラしてたんで。ナニかあったかって聞かれてあったんだけど
そういう関係じゃないとか言っちゃって・・・もう質問はいいよってカンジ」
「んー・・・倦怠期?」
「総長、微妙・・・どうなんだろねミキティの気持ちしだいだね」
「そうだな、こればっかりはなー。ミキティは好きなんだろ彼女」
「もちろん、でもちょっと今は一人旅したい気分」
「ますますワケわかんねーよ・・・ミキティ疲れてんだよ」
「やっぱりそうかなー」
「とりあえず眠れよ、前みたいにグッスリさ」
- 123 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 22:01
- 眠る・・・それもいいかもしれない。
「あ、でも丸二日とか寝すぎんなよ」
「そういえば・・・病院で二日間寝てたんだよね」
「気がついたら病院でしたね〜」
あ・・・でも美貴にはもう限られた時間しかないんだ。
25歳くらいには美貴は親不孝者になってこの世にいない。
というか本当は今生きてること自体がおかしいんだ・・・。
どうしよ、美貴はともかく残された亜弥ちゃんは。
・・・亜弥ちゃんは美貴がいなくなったら美貴の思い出に縛られて生きるの?
「あの・・・好きな人ともう、残り僅かしかいれないとしたら?」
「は?何、その彼女さんのこと??どこか行くの?」
「まさか・・・病気とか?」
「いやいや!そうじゃないんですけど例えば美貴が残り1週間の命とか」
ペシ!
軽くだけど矢口さんに頬をはたかれた・・・
「ミキティ、例え話でもそんな話すんなよ残された人は・・・辛いんだよ」
「総長・・・。ミキティまさか例え話じゃないとか言わないでよ」
1週間ではない、あと数年だ。だから1週間は極端な例え話だ。
「・・・例え話ですよ、スイマセン矢口さん、ちょっとさっきドジっちゃって」
「え?アタシに会う前??」
「友達に助けてもらわなかったら危なかったんで」
「マジかよ・・・オイラと話した後?」
「そうです」
「・・・屋上からかけてきたよな」
「はい」
「ミキティ、まさか・・・屋上から飛んだとか言うなよ」
「・・・まさか(飛びましたとは言えないなぁ)」
「あのさぁミキティあんまり考えなくていいんだよ、疲れたら距離を
一時的にでもおけばいいじゃん。オイラが言ってるコトわかる?」
- 124 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/01(月) 22:14
- 「距離をおく?」
「そう、少し離れてみてもいいんじゃない」
「卒業したら一緒に暮らすし、それもいいかも」
「ミキティに質問、例えば目の前に飢えたライオンが現れたらどうする?」
「何でこんなとこに!?って思いますね」
「そうそう確かに・・・って違―――う!!」
「え?」
「普通は『逃げる』だろ!」
「総長のライオンの例えが悪かったんじゃないっすか?(笑」
「だよねぇ、夏子さん(笑」
「なんつーか防衛本能ってのがミキティには少し欠けてるみたいだな」
「そうですか?確かに美貴、ケンカ負け知らずだし」
「それとは少し違うっていうか・・・精神的に打たれ弱いんだよミキティ」
「・・・否定できないなぁ(苦笑」
「確かに丸二日意識不明ってのは体は大丈夫だったんだから精神面だね」
「だろ?打たれ弱いかは言い過ぎかもだけど・・・ストレス溜めてんじゃね?」
「そうかも・・・」
それに今日、大まかな自分の寿命聞いたし精神的にキツイかも。
自分のいなくなった後のこととか考えてるし。
ヤバイなぁ・・・残り僅かな余生を充実させて生きなきゃ・・・後藤本も完成させなきゃだし。
- 125 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/02(火) 09:18
- ちょっと最近忙しくてあまり感想書き込めませんが
毎日更新を楽しみに、携帯から読んでいます。
本編、どうなっていくのか、なんかハラハラしたり。
ミキティどうなっちゃうのとか。
そうそう、今回の卒業の件は私も落ち込みました。。
川*VvV)<ミッキーティ♪も元気出して小説執筆頑張ってね。
つづき待ってまーす!
- 126 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/03(水) 17:28
- >>ミキティらぶさま
毎日更新楽しみにしてくださってありがとうございます。
本編は今まで眠らせてた(?)相棒にがんばっていただきますw
サブタイトルが変わりますが番外編ではありません。
相棒のあの人がやっと始動する・・・というか(−v−;
では更新いきますGo!
- 127 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 17:36
- 時は少し戻り〜3−A〜
「だからさー・・・何で梨華ちゃんってそんなミキティ、ミキティなの?」
「そ、そうでもないわよ、ただ最近の美貴ちゃんがなんだか・・・」
ガバッ!
「「・・・ごっちん?」」
さっきまで熟睡してたハズのごっちんがいきなり立ち上がった。
「んぁ・・・ミキティは?」
「今日まだ来てないけど・・・どした?ごっちん??」
「アタシが来たときは寝てたわよね・・・?」
「んあ・・・もう2時間目、なのにごとーにも連絡が来ないのはおかしい!!」
「「はぁ!?」」
「・・・ちょっくら、ごとーの思い当たるトコ行って来る!どーせもう授業受けなくていーし!!」
そう言うとごっちんは風の如く、教室を出て行った・・・
「な・・・今のはなんだったんだ?」
「何で急にごっちん起きたのかしら??連絡ないって・・・今まで休む時に
美貴ちゃんはごっちんに連絡入れてたのかしら?」
・・・ミステリアス!
- 128 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 17:45
- ミキティはサボタージュするとしたら前にごとーと二人で見つけた・・・
屋上の誰も気づかない迷スポットだと思うんだよね!!
多分、そこで寝てると。
『後藤本』を結成した際に二人だけの場所にしよーって。
よしこにも亜弥ちゃんにも教えてない。
てか基本的にあの場所に上ろうと思うのはごとーかミキティくらいかな。
よしこも上りそうだけど、後藤本じゃないから教えてやんないんだ。
ごとーの頭の中で危険!危険!って赤いランプが点滅してるんだよ!!
今日一日ずっと!(まだ朝だけど)
イヤな予感がする・・・後藤本の相方に何かあったに違いない。
だって『後藤本』結成して本を書くって決めた時に「休みの日は携帯やメールで連絡」
って決めたし!だから連絡ないのはおかしいんだよ!!
3年間二人の間で守ってきたまっつーも知らない約束なんだから。
ミキティー!!何所だぁ!?今ごとーが、相棒がいくよ〜!!!!
ズダダダダダダダダダダッ・・・・
- 129 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 17:53
- ごとーが屋上のドアを開けてミキティを探した・・・。
二人だけの場所に上ったがミキティはいない。
「ごとーの思いすごしだといいんだけど・・・!」
こ、これはミキティの髪の毛!
この長さ、この色はミキティの髪の毛に間違いない!!
・・・まだ屋上にいる!?
ごとーが降りて周りを見渡すとなんて綺麗な青空!
・・・じゃなくて!!ん?青空????
ミキティの気配!
「ごっちんと美貴くらいだよなぁ」
何が?
・・・ミキティ、あんたそこから飛ぶ気?
ごとーも一緒に飛ばせてよ、楽しそうじゃん。じゃなくてー――さすがに危ないだろ!!
- 130 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 17:59
- ごとーが見たときすでにミキティはどうやってそんな場所に入ったのか
・・・ま、ごとーなら余裕で行ける場所だけど。
屋上の端のフェンスの外にいた。
ごとーが声をかけようとした瞬間、ミキティは空へ一歩踏み出した・・・
んあ!ミキティ―――――――――っ!!!!
声にならない声が空を切る。
ミキティは・・・たった今、ごとーの目の前で飛び降りた。
あれは事故じゃない、ミキティ自らの行動。
それではミキティは自・・・まだ、まだ見てない!地上に落ちたハズのミキティを。
ごとーはさっきミキティがいた場所に行き下を見た。
- 131 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 18:07
- そこには・・・血まみれでグチャグチャになったミキティはいなかった。
あったのは陸上部が使う高飛び用のマット。
・・・アレ目掛けて飛んだのか、はぁ・・・ごとーかなり驚いたんだけど。
だって自分が言うのもアレだけど3階からごとーが飛ぼうとしたときに
真っ先に止めたのミキティだよ?
更に高い屋上から飛ぶ??
黒い人が「美貴ちゃんが・・・」とか心配してたのが、なんかわかった。
今のミキティは不安定だ。
だってこんな高い所から落ちてあんなマットで絶対大丈夫って言えないよ?
横風で落ちる場所ズレる可能性大だし。
いつものミキティの行動らしくない、相棒の精神状態に何か起こってる。
・・・って、ミキティは?落ちたハズのミキティは!?
あ、裏門に・・・え?アレ夏子さん??
何で?
ハ?夏子さんのバイクの後ろに乗ってっちゃうの??何で?ミキティ・・・
- 132 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 18:08
- 「・・・」
- 133 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 18:15
- 後藤本的には追うっきゃないっしょー!
ダッ!
ごっちんはミキティと同じく屋上からマット目掛けて飛んだ。
違ったのは、ごっちんは壁を走ってマットの少し上くらいまできたら
受身をとって無事着地した。
「イタタタタタ、これ受身とっても痛いよ・・・ミキティよく無事だったなぁ」
後藤はミキティの携帯にこっそり埋め込んであったごとーオリジナルの
発信機(違法?)をドラゴンレーダーで確認しながらミキティ達の後を追った。
さすがに向うはバイクなのでごっちんはどうやってしまっていたのか
ポケットからエンジン付きスケボーを出し・・・
レーダーでミキティの行方を追い始めた。
しかし何で外部入学のミキティが入れ違いで卒業した夏子先輩と?
- 134 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 18:16
- ◇
◇
◇
- 135 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 18:19
- 追い始めてレーダーが一定の位置に止まった。
アレ?この辺って・・・
発信機の示す場所は更に先輩のやぐっつあんの家。
え?何でミキティってやぐっつあんと知り合いだっけ??
アレ?でもやぐっつあんてどっかに引っ越したよーな。
よくわかんないなぁ。
とりあえずピンポンダッシュ・・・ではなく普通にピンポン。
ピ ー ン ポ ー ン ♪
- 136 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/03(水) 18:30
- 「ん?誰か来た・・・まさか噂したから裕子が来たとかねーよな・・・」
「美貴的には裕ちゃんに会いたくないかも」
「二人とも、そんな毛嫌いしなくても・・・中澤さんいい人っすよ?」
「オイラ以外にはな!夏子出てよ、オイラ隠れるから!!」
そう言って矢口さんはソファーの後ろに隠れた・・・
裕ちゃんがいじめる気持ち、なんとなくわかるなぁ。矢口さん反応が可愛いんだもん。
「総長・・・そういうことするから・・・まぁ、いいやアタシが出ますよ」
夏子さんは矢口さんの子供みたいな行動に呆れながら玄関に行った。
「矢口さん、美貴もその行動は裕ちゃんをかえって喜ばせるだけだと思うんですけど」
「えぇ!そ、そっかぁ?」
「なんか、なまはげみたいに『悪い子はいねがぁ〜』とか言って嬉々として
矢口さんを探しそう・・・玄関に靴ある時点でいるってバレるっしょ」
「あー!そっか、隠れるのはやめよう・・・」
矢口さんはハムスターみたいにモゾモゾとソファー裏から出てきた。
?アレ・・・なんか聞き覚えのある声が玄関から・・・
「・・・矢口さん、裕ちゃんじゃないみたいですよ」
「だな・・・ってかオイラこの声聞いたことある・・・誰だっけ?」
「総長ー」
「なんだ夏子?」
「今日は久しぶりのお客さんが多いっすね、ごっちんっすよ!」
「ごっつあん!?何で??」
「ごっちん?夏子さん、ごっちんて・・・」
- 137 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/03(水) 18:39
- 「んあー、やぐっつあん久しぶり」
「ごっつあん、オイラ最近戻ってきたのに何で急に?」
「てか何?皆ごっちんと知り合いなわけ??」
「あー、そっかミキティは外部入学だもんね。ごっちんが中等部の頃は
高等部のアタシ達と結構仲良かったんだよ。」
「あ!ミキティ、ごっつあんと友達?よっすぃは知ってる??」
「よっちゃん知ってますよ。ごっちんと3人3年間同じクラス」
「オイ、何だその『よっちゃん』てのは?」
「美貴しか呼ばないですねー」
「ミキティ、『よっすぃ』の名付け親はやぐっつあんなんだよ」
「へ?そうなの・・・ちなみに美貴の『ミキティ』も矢口さんだよ」
「そっか、じゃあ二人は義兄弟になるんだね・・・ごとーはごとーだし」
「イヤイヤイヤ、ならないから!あんなハーレム魔人と一緒にすんな」
「そっか、ごっつあんとタメか・・・ん?何でごっつあんはウチ来たの??」
「そういえば、ごっちん授業は?」
- 138 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/03(水) 18:49
- 「んあ、ミキティの身に不安を感じて追ってきた」
・・・。
「「「はぁあ!?」」」
「・・・アタシとミキティはバイクで家まで来たけど」
「ミキティの気を感じながらスケボーで追ってきたらやぐっつあんの家だった」
「気を感じる?ごっちーん意味分んないよ」
「相変わらずスゲェなごっつあん、気を感じるなんて普通できねぇよ〜!!」
「んあ」
ただ単に美貴の携帯の仕込んだ発信機で辿り着いたんだけど・・・
「そうだ、美貴ってば今日ごっちんに連絡入れるの忘れたね、ごめんごめん」
「何?連絡ってミキティ二股かよ??」
「違います、ちょっとごっちんとは・・・まぁ3,4年後楽しみにしててください」
「んあ、んあ」
頷くごっちん。
「意味わかんねーよ、でも二人は恋人って感じじゃねーな、うん」
「んあ〜ミキティにはまっつーがいるし」
「そう・・・美貴には亜弥ちゃんがいるし・・・ねぇ」
「夏子、オイラこの二人意味わかんねー」
「アタシもわかりませんし、いいじゃないすか総長」
夏子も結構いい加減である・・・
- 139 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/03(水) 18:56
- 「それより、ごっつあんさっきミキティの身に不安って?」
「んあ・・・ミキティ今日2時間目始まるのに連絡くれなかったから」
「ごめんってば」
「だから・・・ごとーとミキティのサボータージュの場所に探しにいったのよ」
「え?ごっちんも来たの」
「んあ?ごとー以外にも誰か来た??」
「いや・・・でも屋上で会わなかったよね」
「ごとーが探して、見つけたらミキティが飛び降りちゃったからさ」
「「えぇー!?」」
あ・・・ごっちん、言っちゃダメだよ。美貴飛んでないって言ったのに・・・
「ミミミミミキティ!さっき・・・飛んでないって・・・」
「だから、ごとーも飛んだの」
「「「え?」」」
「ごっちん・・・飛んだって、何所から?」
「ミキティと同じところ、屋上。でもあのマット痛くなかった?」
- 140 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/03(水) 19:04
- 「マット?」
「んあ、陸上部が置きっぱなしにしてたヤツ」
「ごっちん・・・マジで飛んだの?よく生きてるね・・・」
「ミキティも生きてるじゃん、まぁ後藤本じゃないとできないよね♪」
「えーっと、そこのバカ二人『後藤本』て何だ?」
「総長、バカって・・・確かにバカだけど」
「んあー、やぐっつあん達は知らないか・・・よし!説明しよう!!
後藤本とはごとーとミキティから成るユニットである只今の活動は
ユニット名が後藤本ってことからまず本を書こうと二人で執筆中なのだ!!」
「大まかに話すとそんなモンです。美貴は強制的にやらされました」
「なるほど・・・後藤+藤本=後藤本ね・・・ナイスセンスごっつあん!!」
「んあー!やぐっつあん、ありがとー♪」
「ナイスセンスか・・・?」
美貴と夏子はそう呟いた・・・
- 141 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 19:32
- 「なるほど二人は恋人じゃなく変人だな♪」
「んあ?・・・やぐっつあん、失礼な!ごとーのどこが変人なのさ」
「「「全体的に」」」
「いつも寝てるよね、最近では分身の術を覚えたし」
「その話マジ?ごっつあんならやりそー・・・やっぱりまだ寝てるんだ」
「アタシが卒業する時に高等部上がったら居眠りすんなよって言ったのに・・・」
「んあ、成長期は眠いよね・・・やぐっつあんはわかんないかもだけど」
「ごっつあん・・・オイラの痛いところ突かないでくんない?」
「総長も授業中よく寝てたらしいよ(成長してないけど)」
「やぐっつあんもっと沢山寝なきゃダメだよ〜。ねぇミキティ」
「いや、別に美貴はそんなに居眠りしないし・・・」
「成長期の話はやめて!!でもよくここまでミキティ追ってきたよなー。」
「んあ、相棒にもしものコトがあったら困るんで」
「今まで美貴のこと、ごっちんそんなに心配とかしたことないよね」
「あの黒い人がさ、『美貴ちゃん大丈夫かしら』連発するから・・・。
ホラ、ハーレム魔神?がちょっと軽くミキティにジェラってんのよ」
「・・・なるほどネガティブラック梨華ちゃんねー。(更に亜弥ちゃん柴ちゃんも心配してるけど)」
- 142 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 19:40
- 「・・・んで、ごとーがやぐっつあん達と面識あるのはモチだけどミキティは何で?」
「昔、夜遊びしてたら夏子さんにナンパされたの♪」
「ミキティ、ナンパって・・・声かけただけじゃん」
「夏子・・・世間はソレをナンパと呼ぶ」
「大体『藤本美貴』に会いたがったのは総長じゃないすか」
「まぁ、ぶっちゃけそうなんだけど(笑」
「んあ?ミキティって有名なの?」
「さぁ?」
「ごっつあん知らない?どっかの中学の藤本美貴が転入していきなり3年シメたって
あと・・・他の中学のヤツらも見境無く蹴散らしてあげくに極道一つ潰したとか」
「んぁ・・・ミキティ・・・そんなことしてたの?」
「してないから!半分くらい嘘だって!!美貴が極道潰すわけないでしょ?」
「・・・」
「・・・」
「んぁ、ワケもなくやりそー」
「お前の方がやりそーじゃ!!」
- 143 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 19:49
- 「ミキティ・・・あぁ、そう言えば入学当時恐れられてたね、今もたまに」
「そうだねぇ・・・美貴はそんなにガラ悪いかねぇ(遠い目)」
「「「悪いかも」」」
「・・・ねぇ、全員にそろって言われるの悲しいんだけど(泣」
「でもミキティって実はモテるよね」
「あー、いいの美貴は亜弥ちゃんにだけモテれば」
「ミキティ、ノロケかよ・・・さっきまで悩んでてノロケかよ」
「ストレスは?ミキティ・・・吹っ飛んだ?飛び降りで」
「あ!そういえば・・・二人とも屋上から飛び降りって何考えてんだよ!!」
「下にマットあったから大丈夫かなぁって」
「ミキティが大丈夫だったからごとーもって」
「本物のバカが目の前に二匹いるぞ夏子」
「総長よりも上っすね」
「うんうん・・・って夏子テメー!」
「やぐっつあんよりも上のバカはイヤだよ、やぐっつあんをトップにしよーよ」
「そうですよ夏子さん、未だに総長って呼んでるし・・・『バカの総長』で」
「3対1で攻撃してくるなーバカ総長とか言うなー(泣」
「あぁ、もう皆でいじめるから・・・総長スネちゃったじゃん」
「え・・・夏子さんが言いだしっぺでは・・・?」
気がつけば矢口は中澤だけでなく後輩にいじめられていた・・・
- 144 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 20:06
- 〜ごとーの事情〜
ミキティが屋上から飛び降りたとき本当にどうしようかと思った。
だって・・・まだミキティの期限はきてないから・・・。
なるべく早急に後藤本を完成させなければいけない・・・。
ミキティのまだ生きてる内に!!
まだ、期限はあと数年はある
その間になんとかごとーとミキティで形ある物を作らなければならない。
あの始業式の出会いから『本』を作るって決まったけど。
本じゃなくても何かでごとーとミキティは一世風靡しなきゃいけないんだ。
そうじゃなきゃ新世紀に突入したあと十数年後。
世界は終わってしまうから・・・
何で、ごとーがミキティを選んだかって?
偶然と言えば偶然だけど、きっと必然だったんだよ。
ミキティはこのままだと残り数年で他界する。
それを止める為にも後藤本を出版して世界各地でミリオンヒットさせなきゃ。
そういう『約束』で、今ごとーは生きてるんだから。
ミキティを100歳近くまで生かせるタメにも、ごとーは頑張る!!
だって、ごとーはミキティに命を救われたから・・・
- 145 名前:直感〜ごとーの事情〜 投稿日:2006/05/03(水) 20:19
- 「ごっちん?何難しい顔してんのさ」
「!んあ・・・ちょっと考えごとー。あっは♪」
「ぅわ!寒っ!!聞いたか?『考えごとー』って!寒っっ!!」
「やぐっつあん・・・相変わらず寒がりだねぇ」
「ごっつあんが寒いコト言うからだろ!」
「夏子さん、あの二人って昔からあぁだったんですか?」
「全く変わらないねー」
「・・・そんな感じ」
ピンポーン♪
「またお客かよ!マジいい加減にしろよなー皆で語ってんのに・・・」
「総長、アタシ出ますよ」
「いいって、夏子。どーせアレだよ新聞とってくださいとかそんなんだよ」
「余計に夏子さんが行った方がいいんじゃ・・・」
「あ?ミキティなんか言ったか?」
「いえいえ」
「じゃ、ちょっくら行ってくらー」
矢口さんはトテトテと玄関に向かった・・・
「やぐっつあん変わってないなー・・・ミキティなんでここにいるの?」
「え?・・・あー、ちょっと久しぶりに電話したら矢口さんに家来いよって」
「ふーん、ごとー達になんか言ってけばいいのに。まっつーは知ってる?」
「言ってないや」
「まっつーには連絡しなよ」
「んー・・・うん」
「ギャアァアアァアァアアァ!!!!」
玄関口から矢口さんの悲鳴が・・・!
「矢口さん!?(総長!?)(やぐっつあん!?)」
「夏子!塩!!塩持ってこい!!ミキティ警察に通報しろ!」
「なんやヤグチぃ〜裕ちゃんに会えて嬉しいくせに何言ってんねん♪」
・・・5年ぶりに裕ちゃんと再会・・・今日はなんなんだよ、警察に通報しよ・・・
- 146 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/03(水) 20:26
- 『ごとーさんの事情』、詳しくはまた気が向いた時・・・
いえタイミングのいい時に。
川VvV从<ゴッチンモハバタイタ・・・
- 147 名前:よっち 投稿日:2006/05/04(木) 07:40
- ごっちんすげーっw
しかもごっちんにも何やら事情があるようで…
後輩にまでいじられるやぐっつぁんが好きですよ
これからも楽しく読ませてもらいます
- 148 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/05(金) 03:35
- >>よっちさま
私ののフェイドアウト暴走小説を読んでくださってありがとうございます。
ごっちんを動かすと「ごっちんすげー!」というレスが・・・チョコチョコとw
動かすの楽しいです、動かしやすくて(笑
やぐっつあんは、良いポジションで・・・w
これからもぜひ、読んでくださいまし。
では・・・更新させて頂きます。
- 149 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 03:46
- 「中澤さん・・・突然ですね」
「夏子ちゃんやないか!久しぶりやんなぁ、ヤグチと住むんやて?」
中澤さんがヤグチさんを抱きしめながら夏子さんと話してる。
「っ!テメ!この、離せ!!バカ裕子!!」
中澤さんの腕の中で心底嫌そうにもがく矢口さん・・・あぁ、早く通報しなきゃ。
美貴が携帯を取り出し、110番に掛け様とした。
「ちょっと、そこのアンタ何してんの。何所に掛ける気や?」
「この家の主が襲われてるので通報しよーと・・・」
「ケホッ!早く、ミキティ!警察呼べ!!つか裕子離せー!!!!」
「なんでヤグチは裕ちゃんのの愛がわからんかなぁ?
こーぉんなに可愛がっとんのに・・・あ!そこのアンタ、通報すんなや」
中澤さんが矢口さんをやっと解放した。
「テメー、何で今日来るんだよ!?来るなら数年後くらいに来い!!」
「せっかく裕ちゃんがちっちゃくて可愛いヤグチに会いに来てやったのに。
仕事の合間を縫って、わざわざ。ヤグチはつれないな〜。夏子ちゃん」
「はぁ・・・」
裕ちゃん、美貴に全然気づいてないね。
そういえば・・・ごっちんは面識あるのかな?
- 150 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 04:00
- 「・・・腹立つけど・・・まぁ、とりあえず上がって良し(怒」
矢口さんがイヤイヤ裕ちゃんに言った。
「ここは一応、アタシん家でもあるんやから。ヤグチの了解いらんわ」
そう言いながらズカズカと裕ちゃんはリビングに入ってきた。
人様の家に来ても眠ってるごっちんが転がってた・・・寝るなよ!
「・・・ヤグチの周りは相変わらず可愛いコばっか、そろえとんなー」
「裕子、スゲー親父っぽいぞ・・・」
「でも中澤さんも仕事場で可愛いコなんて腐るほどいるでしょ」
「夏子ちゃん、まぁ・・・ぶっちゃけいるんやけどアタシの子供でもおかしくない
年のコとかいるんやで。もう最近は本当に年を感じるわ、平成生まれやで?」
「裕子は70年代だからな(ボソッ)」
「ヤグチ〜相変わらず素直じゃない愛情表現やなぁ、大丈夫!裕ちゃんヤグチが可愛いから」
「どこをどうとったらそう聞こえるかぁあ!?」
「矢口さん、血圧上がりますよ・・・(本気で)」
「ん?アレ・・・アンタ!前に会ったことない?ヤグチの後輩??」
「・・・覚えてないんですか、裕ちゃん?」
「!『裕ちゃん』て・・・やっぱり前に・・・」
「明日香の同級生でインディーズのモーニング娘のライブで昔1度だけ
会ったじゃないですか。もう・・・5年、6年前のことですけど」
「アンタ!明日香の・・・いや、あやっぺの・・・!!」
あぁ、更年期で忘れてくれてりゃ良かったのに。なんて思う美貴は嫌なヤツ?
- 151 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 04:21
- 「裕子・・・悪いけどマジ今日はタイミング悪ぃ。正直とっとと帰ってほしい」
矢口さんが美貴のコトを思ってか裕ちゃんを帰そうとした。
「・・・アンタ、アレからあやっぺと会ってるか?」
「いえ、娘を卒業するって・・・子供ができたって連絡以来、全く」
「そか・・・あの時は、しょうがなかったんや。余計な事・・・言ってもうてすまんかった」
「別に美貴はもう、あの頃のことは吹っ切れてますよ」
「そっか、なら・・・ええんやけど。あやっぺあの後ずっと目が赤かったから」
「そうですか・・・でも応援してましたよ。石黒さんや初期のモーニング娘がいた時は」
「ほんまか?アリガトウな・・・えっと・・・アンタ名前・・・」
「藤本美貴です、1回しか会ってませんもんね(笑」
「そや美貴ちゃんやったな、あやっぺのユニット『タンポポ』も聞いてた?」
「・・・石黒さんのは全部聴いてます」
「ユニット決まってそのデビュー曲、あやっぺが歌詞書いてプロデューサーの
・・・チョ露Qの「むんく」さんがアレンジした詞なんよ」
「タンポポのデビュー曲って・・・『ラストキッス』?」
「せや、あやっぺは主にコーラスとかやけど後半の「やさしいあなた」の部分
いや、全部やなアンタのこと思い出しながら歌っとったんや・・・知らんかったか」
「・・・そんなの、美貴は・・・知らない。」
「そやろな、ここで偶然アンタに会ったし、もう時効やろ・・・」
「裕子、それ・・・マジかよ?あやっぺが作詞に関わったって知らないぜ」
「あやっぺ本人が『むんくさんが全部作詞ってことで』ってな、ウチは・・・
その歌聴くまでどんだけ短期間であやっぺがアンタのこと愛してたか分った気ぃするわ」
そんな・・・あの歌詞って・・・
- 152 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 04:33
- 美貴の思ってたこととか被るトコ沢山あんじゃん。
「やさしいあなた」・・・優しいのはどっち?
「その歌だけやないんや、2枚目の『Motto』は本当は全部あやっぺ作詞や」
「!裕子、ウソぶっこいてたら・・・しばくぞ!!」
「2枚目って・・・あ、あ、・・・!・・・アレか・・・」
石黒さんとの会話が頭を巡る、もう大分前のコトなのに鮮明に
―スキニシテ イイノヨ ダキシメテ―
―オンナハ アイヲ カラダデ カンジルノヨ―
・・・!何で気づかなかったんだ・・・全部、美貴と石黒さんとのやり取りじゃんか・・・!
まさか数年経って裕ちゃんに教えられるなんてね。
今日は、突然の現実(今)と過去の嵐に美貴は・・・美貴は・・・
- 153 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 04:36
- ◇
- 154 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 04:49
- 「・・・アレはあの時の、あやっぺなりの愛し方やったんやろな」
「そんなの、美貴は知らない!もう・・・石黒さんに会ってないし・・・」
「せやな、昔話や。今はもうあやっぺは3人の子供の母親や」
「裕子、いきなり来て・・・何、ミキティを混乱させてんだよ・・・」
「・・・あの頃、あやっぺが遊びでつき合ってたんじゃなかったって言いたかったんや」
「そんなの・・・当事者の美貴が1番知ってます!」
「明日香から、あの後・・・学校にあまり来なくなったって聞いて・・・
遊ばれたと思ってショック受けたんかと思ってたんや。
なんや・・・そっか美貴ちゃんとあやっぺがどう別れたか知らんけど
丸く収まってたんやな、アタシが口出すことじゃなかったな」
美貴は、好きな人の夢を最優先にさせたんだよ!
アンタに美貴の何がわかるって?
他人のことなんてわからないんだ!ショック?受けたよ。
だから?上京までしてきた人の夢の邪魔になるようなこと美貴に出来るわけない!!
「裕ちゃん、わかってないね。イヤこれは石黒さんと美貴の事だから・・・
他の誰にもわかってもらう必要はないんだけど・・・矢口さん、美貴もう帰りますね」
「お、おう、ごっちんは?」
「一緒に連れて帰ります、また今度・・・裕ちゃん抜きで会いましょう」
「な!・・・アンタ・・・!!」
- 155 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 04:59
- まだ何か言いたそうな裕ちゃんを無視して。
「ごっちん!帰るよー!!矢口さんの敵が来たから帰るよ」
しかしいつも通り熟睡ごっちん・・・
もう!よっちゃん直伝ひじ鉄アタック!!!!
ドゴッ!
「んあっ!」
「ぃよっしゃー起きた。とりあえず今度矢口さんとこにまた来よう?
今日は・・・余計なのが来たから美貴達は帰るよ」
「美貴ちゃん・・・余計なのって・・・」
「裕子、ミキティに完璧嫌われたな・・・やっぱ日頃の行いってヤツ?」
「・・・うっさいわヤグチ・・・あのコの目カラコンか?」
「へ?・・・あれ、本当だ目が蒼いや」
「カラコンにしちゃ・・・凄く綺麗な蒼やけど」
そして最後にアタシを見たときの凍てついた冷めた蒼い瞳・・・なんやの・・・
「アレ?ごとー寝てたぁ?んあ〜・・・」
「うん寝てた、こっからだと美貴んチが近いからウチ行こう」
「んあ」コクリ
相変わらず「んあ」で返事する後藤だった。
- 156 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 05:11
- 「そんじゃあ矢口さん、夏子さんまた」
「んぁ、ごとーもまた来るね」
「おぅ、ミキティ悪かったな邪魔が入って・・・」
「気にしないでください久しぶりに矢口さんに会えてラッキーだったツケが
あの人が来ることによって・・・人生楽ありゃ苦もあるさですね(笑」
「そ、そうか(汗」
「アタシは完璧邪魔者扱いで無視かい・・・」
「中澤さん、ビールあるんでちょっと待ってて下さい」
夏子、絶妙フォロー。
「あ・・・ミキティさ、カラコン入れたの?」
「え?あぁ、これですか去年の夏に事故で後遺症みたいなモンです」
「はい事故!?」
「んあ、ミキティ崖から落ちて・・・そっから何故か目が蒼いのよねー」
「そんなことあるんだーミキティに似合ってるからいんじゃね」
「ありがとうございます♪」
「・・・今日はババァがごめんな、現実逃避にならなかったな」
「んー充分なりましたよ、ごっちんがいきなり乱入だし(苦笑」
「ごとーとミキティは二人で一つ〜だ〜った♪」
「そうか、なら良かった。じゃ、マジ近い内な・・・彼女も連れて来いよ」
「ハハ・・・(苦笑」
美貴はごっちんを連れて矢口邸を出た。マジ、裕ちゃんなんなんだ?
- 157 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/05(金) 05:26
- そろそろ・・・亜弥ちゃん出したい頃。
でしゃばり小姑も出したい気分。
裕ちゃん、悪者?(w
では、おやすミキティzzZ
- 158 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/05(金) 09:14
-
美貴ちゃん恐!(笑)
そろそろ亜弥ちゃんでてくるんですね!
亜弥ちゃんと美貴ちゃんはまたラブラブにたれますよね?
なんか不安だなぁ
次回も期待して待ってます
- 159 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/05(金) 19:34
- 新しい展開もまた面白いです。
ごっちんとミキティには何があったんだろう??
ミキティ切ナスでした。。
気になってタンポポの歌詞見返しましたw
続きまってまーす。
- 160 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/05(金) 23:15
- >>158さま
メイビー亜弥ちゃん出します!
ミキティ、裕ちゃんシカト攻撃ですw
ふ、不安ですか同感です・・・orz
>>ミキティらぶさま
ごっちんとミキティは『ごとーの事情』で近々発覚・・・予定です。
私はこの小説でミキティを散々な目にあわせて(ry
あやみきなのですが・・・ミキティ率高っ!
タンポポの歌詞見返しありがとうございます。
では更新Goでございます!
- 161 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 23:26
- ごっちんを連れて矢口さんの家を出て美貴の家に向かおうと思ったら
口を開いた魚顔。
「んあ、ミキティ今からならお昼時間ギリで間に合うんじゃない?」
「え?また学校戻るの面倒じゃん」
「でも、まっつーとか心配するっしょ・・・つか何があったのさミキティ?」
「何って・・・」
「ごとーもミキティも気まぐれだけど・・・今日はミキティいつもと違う」
「やっぱ相方にはわかるかな?(苦笑」
「ん〜・・・ごとーよりも梨華ちゃんがすんごく不安がってんだけど」
「あぁ〜、ちょっと前科っちゅーか前例があるから」
「前科?やっぱり!極道潰したの!!」
「いやそっちじゃない、前に二日間行方不明になったことがあるから」
「二日?ごとーなんて夏休み丸々家出して一人旅したことあるよ」
「それ旅行っていうんじゃ・・・」
「んあ、誰にも連絡してなかったから捜索願い出されて捕まった」
「・・・ごっちんのが前科じゃん」
「実は・・・眠りながらちょっと話聞こえちゃったけど・・・」
!!
- 162 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 23:35
- 「ミキティって、モーニング娘の人とつきあってたんだね」
「そっか、ごっちんって睡眠学習の人だったもんね」
「んあ、あの関西弁の人がやぐっつあんとの共通の敵ね」
「・・・ビミョーに話ズレたよ」
「んあ、『あやっぺ』って・・・言ってたね」
「美貴は『石黒さん』としか呼んだことないけどね」
「まっつーが知ったら嫉妬の嵐が起こりそうじゃない?」
「もう知ってる。昨日美貴の過去についてやたら聞くから教えた」
「なるほど、それでまっつーは自分と同じ名前だからどーたらと」
「まぁ、そんなとこ何故か今まで美貴が・・・そういうコトした相手の
名前に『あや』ってあるんだよね〜。不思議じゃない?」
「ただ単にその名前が好きなの?そんなんじゃないよねミキティは」
「相方、わかってるじゃん。偶然なんだけどさ、それで梨華ちゃんと柴ちゃんに聞いてたんだよ」
「まっつーなら堂々とミキティに聞きそうだけど」
「聞かれたから、美貴が梨華ちゃんと柴ちゃんに聞けって言った」
「んあはは・・・さすがミキティ♪」
「でもねー本当、偶然なんだけど・・・」
- 163 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 23:47
- 「今日、二人の秘密の場所で寝てたら美貴に気づかずにさ・・・
亜弥ちゃんと柴ちゃんが入ってくんのよ、しかも後から梨華ちゃん乱入」
「そういえば梨華ちゃん昨日と同じく遅刻してた」
「・・・なんかさぁ、気づいてないとはいえ美貴、会話全部聞いてんだよ」
「飛んで登場すりゃ良かったのに」
「無理、聞いてたら亜弥ちゃんは納得してたっぽいけど美貴は・・・
なんだかな〜って気持ち。とりあえず梨華ちゃんが小姑なのは分った」
「んあ〜小姑!そんな感じだ。やたらミキティ心配するし」
「よっちゃんには悪いけど美貴のせいじゃないよ、向うが勝手に心配するんだもん」
「よしこが聞いたら殴りかかってきそうなセリフだね・・・」
「大体モタモタしてるアイツも悪い」
「ごとーが言うのもアレだけど心配はかけない方がいいよミキティ」
「ちょっと待て、ごっちんからは1番言われたくないなぁ、それ」
「だって、ごとーは大丈夫だし。ミキティ不安定なんだもん」
「不安定、かぁ・・・マリッジブルーってこんなんかね?」
「んあ?まっつーと住むのヤなの??」
「違うけど・・・今クソババァと再会したから、亜弥ちゃんに会いたい」
「クソババァ?あぁ、あの・・・ババァね、ラジャ!じゃ、学校戻りますか」
- 164 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/05(金) 23:57
- 中澤のことを「ババァ」と認識したごっちんはポケットからスケボーを出した。
「わっ!・・・ごっちん、それどっから出した!?」
「スカートのポケット」
「普通に考えて入らんだろ、おかしいだろ??」
「でも出てきたし、しまえるし・・・気にしないでいいよ」
「ってかモーター付き?・・・コレで追ってきたの?」
「んあ・・・でも二人乗りはコレじゃ小さいからロングにする、ちょい待ち」
ごっちんはスケボー板をいじくって「ガチ!ガチチ!!」と長さを調節した。
美貴とごっちんが二人乗りできるくらいのロングボードに・・・すげー。
「よし、ミキティはい、ゴーグル」
「え?何でこんなのまで持ってるの?しかも二人分」
「備えあれば嬉しいなってどっかの誰かが言ってるでしょ」
「それちょっと言葉違うよーな・・・」
「細かいことは気にしない!さぁ、後藤本の活動開始だぁあ♪」
「うわ!コレも活動なわけ?」
「ごとーとミキティがいればそれだけで後藤本の活動っしょー!」
ゴ―――――ザザッ!ガガガガ、ゴー――――・・・後藤本は走り出した。
- 165 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 00:05
- 〜2−A〜
「愛ちゃん今日はアリガトね♪」
「別にいいやざ、藤本さんとこ行ってたん?」
「ううん、ちょっと」
「なんやの、ちょっとってメッチャ気になるがし」
「うーん、愛ちゃんはさぁ、ガキさんとどこまでいってるの?」
「どこまで?デートの場所かい?」
「じゃなくて〜ホラ、キスとか・・・その後とか」
「な!あーし達はまだつき合い始めやざ!そんなんまだ始めの一歩しか・・・////」
「始めの一歩?告白だけってこと??」
「ん〜〜〜〜〜〜・・・ちゅうまでゃざ////」
「そっかぁ、ガキさん奥手だなぁ」
「恥ずかしながらあーしからしたんやよ////」
「えっ!?愛ちゃんから!!」
「それは本当ですか愛ちゃん?」
「な、何であさ美まで加わってん!」
「・・・ガキさんの後押しした私には知る権利があります、完璧に」
「あさ美ちゃん、ちょっとそれもどうかと・・・」
「亜弥ちゃんも聞きたいでしょう?初々しいカップルのこと」
「確かに最初に聞いたのはアタシだけど(別に完璧には知りたくない)」
- 166 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 00:14
- 「まぁ、基本的に愛ちゃんが天然。亜弥ちゃんが暴走ですが・・・」
「「で?」」
「愛ちゃんも結構暴走ですよね」
!?
「あーしが?この・・・あーしが亜弥ちゃんと同じ暴走?」
「ちょっとちょっと愛ちゃん何で嫌そうな顔すんの!」
「あ、言い過ぎましたかね(クスッ)」
「亜弥ちゃんみたいに暴走せんよー気ぃつけよ」
「まぁ、ガキさんからしたらそんなの慣れっこでしょうけど」
「えぇ!?そうなん??ガキさん、あーしのどこが良かったんやろ・・・」
「長いつき合いなんでしょ?一目惚れじゃない」
「亜弥ちゃん良いトコついてますね」
「あさ美ちゃんは知ってるの、何でガキさんが愛ちゃんを好きか」
「もちろん、まぁ極秘事項でトップシークレッツなので言えませんが」
「別にえーわ、ガキさんといるとHOTになれるやざ」
「愛ちゃん・・・ホットって・・・どこの外人だよ」
- 167 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 00:20
- 〜3−A〜
「ねぇ、よっすぃ結局ごっちんも戻ってこないけど・・・」
「そうだね、まぁウチらもう授業受けなくてもいいんだけどさ」
「そうなのよね、でも・・・」
「まだまだ皆とつるんでたくて学校来ちゃうんだよね(笑」
「そう♪・・・にしてもごっちんも美貴ちゃんも一体?携帯かけてみようかしら」
「んじゃ、梨華ちゃんはごっちんにウチはミキティにかける」
「うん」
電話をかける二人
『『オカケニナッタデンワハゲンザイ・・・』』
・・・。
「梨華ちゃん・・・繋がらないね・・・」
「よっすぃ、こっちも・・・」
「あの二人何してんだぁあああ!?」
- 168 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 00:28
- 〜後藤本〜
「いやーミキティ、二人乗りだし往復だし燃料切れだ、ちょっと待ってて」
ごっちんのスケボーの燃料が切れた。
それはいいけど待っててって燃料なんてその辺に売ってるワケ?
しばらくしてごっちんが150mlのコーラを持ってきた。
ごっちんにしては珍しく気がきくなぁ、美貴喉渇いてたんだよ・・・え?
「ちょっと、ごっちん!何やってんの!?」
「んあ?見てのとーり、燃料を入れてんだよ」
「このスケボー・・・ってコーラで走ってたの・・・?」
「言わなかったっけ」
「これ、どこで売ってるの?」
「・・・内緒、内緒のごとーマーケット♪」
「朝やってる番組かよ!」
「それは花○でしょ、ミキティはやっくん好きなんだっけ?」
「美貴は藤本で『ふっくん』だから、あえてふっくん派かな」
「たま?に思うけどミキティって本当に一つ上?って思うよ昔に結構詳しいよね」
「美貴、上に兄ちゃんや姉ちゃんいるから・・・ってことで(笑」
- 169 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 00:31
- 「よし!エネルギー満タン!!行くよミキティ!!」
「おー!!」
そしてまた後藤本は走り出した・・・
◇
◇
◇
- 170 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 00:39
- 〜2−A〜
「亜弥ちゃん!」
「どうしたの、あいぼん?」
「あんな、あんな・・・落ち着いて聞いてな・・・」
「何?」
「藤本さん、屋上から飛んだって・・・」
「な!何それ!?たんが・・・そんなことないよ!!」
「待ってや!まだ続きがあるんや!!」
「・・・何よ」
「その直後にごっちんも飛んだんやて・・・」
「あいぼん、嘘はもっと上手くついてくださいよ」
「そうや、それにタチ悪いで?その内容」
「愛ちゃん、あさ美ちゃん・・・その話は嘘ではないのれす」
「のんちゃん、それ・・・どういうことやざ?」
「今、結構噂になってて」
「噂?私が知らない噂ですか、詳細はあいぼん?」
「学校に通報があったんやて・・・女の子が二人落ちましたよって」
「その落ちた二人が誰かは確定されてないれすが・・・」
「通報した人が言った特徴が藤本さんとごっちんにピッタリなんや」
「しかも、その時間二人は授業に出てないのれす」
「・・・ない」
「亜弥ちゃん?」
「たんが飛び降りるわけないよ!」
- 171 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 00:49
- 「・・・後藤さんなら飛びそうですが、通報されてその後は?」
「そこがミステリーやねん!」
「二人の女の子が落ちたのを見たって証言がチラホラあったんれすが・・・」
「その屋上の飛んだ方の下には何も・・・これといって形跡がないんやって」
「通報の証言者が複数いるということは・・・誰か飛んだのでしょう」
「でも、それが・・・みきたんってことにはならないよ!!」
「そうやざ、藤本さんは殺しても死なん!」
「たんが・・・死ぬならアタシがたんを殺す」
「亜弥ちゃん!果てしなく物騒やざー!!」
「亜弥ちゃん、殺人は犯罪です、完璧に!」
「やめーや、藤本さんが聞いたら・・・喜ぶかもな」
「確かに、そうですね。あいぼん」
「げ、何で殺されて喜ぶの〜?のんはヤダぁ!」
「ウチはののになら殺されてもええで」
「あいぼん・・・本気で怒るれすよ?」
「ののにはまだわからんかぁ」
「あいぼん、私が楽にしてあげましょうか?完璧に・・・」
「こんこんは・・・イヤや!ほんまにイヤや!!断固拒否!!」
「フフフ、素直じゃないですねぇ」
「物騒な話はSTOP!やざ。そんなんもし藤本さんならその時点で連絡来るわ」
- 172 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 00:59
- 「確かに・・・吉澤さんあたりが飛んできて報告に来るでしょうね」
「あ、その落ちた場所には陸上部のマットが置かれてたって話れす!!」
・・・。
「落ちたのは藤本さんと後藤さんで決まりやざ」
「だね、たんと後藤さんが喜んで飛んだんだね、きっと」
「果たしてそうでしょうか?」
「あさ美?意外やざ、違うって言いたいんか」
「愛ちゃん、屋上ですよ?2階とか3階ならまだしも・・・屋上の高さから
いくらなんでも遊びで陸上部のマット目掛けて飛ぶのは無茶があります。
確かにあの二人は化け物的身体能力の持ち主ですが、屋上からは・・・」
「確かにな、こんこんの言うとおりや、うちも屋上からマットはありえんと思う」
「じゃあ、一体誰が落ちたんれすか?」
「複数の人が一斉に幽霊や幻覚みたりはしないと思います」
「アタシがたんに電話してみりゃ早いじゃん」
「それや!亜弥ちゃん電話してや」
『オカケニナッタデンワハゲンザイ・・・』
「・・・あれ・・・繋がらない、たん、充電切れたのかな・・・」
「亜弥ちゃん、顔・・・青くなってるやざ・・・」
- 173 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 01:12
- 〜3−A〜
「吉澤!」
「何ですか?」
「お前、今日・・・藤本と後藤知らないか?」
「ごっちんは1時間目いましたけど・・・」
「美貴ちゃんは朝から来てないです」
「後藤はいついなくなった?」
「先生、何で・・・そんなこと聞くんですか?」
「美貴ちゃんとごっちんに何か・・・!?」
「何件か学校に通報があってな、女の子が二人飛び降りたって」
「それが何でミキティとごっちんって・・・!?」
「特徴が二人に当てはまるんだ」
「見間違いじゃ・・・」
「一人だけじゃなく何名も同時に同じ見間違いはしないだろ」
「・・・どういうこと言われたんですか?」
「まず、最初に茶髪の髪は肩につくかつかないかの華奢なコが飛んだ」
・・・ミキティって言いたいのか?
「そして次にしばらくして茶髪ロングの最初のコより背の高いコが飛んだ
・・・2番目のコは勢いよく飛んだらしい、コレが後藤だと思うんだが」
「あの・・・思うって死体は顔の判別がつかないほど酷いんですか?」
「いや、死体なんて出てないよ。怪我人も。」
「「え?」」
「ワケがわからんだろ?教師陣も不思議で不思議で・・・まぁ死体とか出られちゃ困るが」
先生は神妙な顔をして出て行った・・・
「一体どういうこと?」
「・・・よしざーのカンじゃ、あの二人は多分・・・飛んだんだよ」
- 174 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 01:20
- 「よくわかんないけど、あの二人ならやりそうじゃん」
「よっすぃ、でも美貴ちゃんは前にごっちんが3階から飛ぶの止めたのよ」
「でもその前にすでに、ごっちんはどっかのビルの4階から飛んだって」
「・・・言ってたわね」
「何かあったのか?」
「あの二人で心中?美貴ちゃんと亜弥ちゃんならともかく」
「梨華ちゃん不吉なこと言わないでよ〜」
「あぁ!ごめんごめん、でも飛び降りを見た通報者が何名もいるのに」
「その後の・・・怪我人もしくは死体がない」
「っていうことは?」
「つまり二人とも屋上から飛んで元気にどこかへ行った!コレじゃないかな?」
「屋上から降りる必要があるの?」
「だってウチらみたいなパンピーじゃなくてあの二人よ?ごっちんだよ??
それに前にミキティは崖から落ちて脈なかったのに復活したし」
「え?脈がなかった!?」
「あれ知らない?あの日以降だよねミキティの目が蒼いの」
・・・美貴ちゃん、ごっちん二人で何所にいるの?美貴ちゃん独りじゃないわよね・・・
- 175 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 01:21
- ◇
◇
◇
- 176 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/06(土) 01:28
- 〜後藤本〜
ガガ――――――キキッ!
「んあ、到着〜♪」
「ごっちんナーイス・・・ねぇ今思ったけどこういうので
公道走っちゃダメなんじゃ・・・」
「気にしない気にしない、誰も止めなかったし」
「美貴達突っ走ってたからね、止められないっしょ」
「いいじゃん、ごとーは疲れちゃったよHP返せ」
「何だよHPってごっちんの場合MPじゃない?」
「ごとーはマジックは使ってないもん」
「とか言いながら普通にロングボードをポケットにしまうなぁ!」
全くコイツはドラえもんか・・・ってそれで言ったら美貴はのび太?
ヤだ・・・しずかちゃんは梨華ちゃんと設定したらのび太は自動的によっちゃんだ。
よしコレでいい。
・・・・・・・
後藤本の二人がお昼ご飯時に学校に到着するまでに『藤本、後藤心中説』が流れてた。
- 177 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/06(土) 01:33
- 亜弥ちゃん出せたけどミキティと一緒じゃない・・・orz
何気にごっちんが誰より活躍してるかもしれない。。。
何故だ・・・フィドアウトしつつガンガン走りますw
校内以外にも不安をふりまく後藤本(笑
川*VvV从<おやすミキティ♪
- 178 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/07(日) 16:09
- 〜IN 屋上〜
屋上から飛び降りるのを誰にも見られてないなんて大間違いであり。
見てる人は見てるモノである。
そして、結果・・・何件かの通報が学校の方によせられた。
いつもならお昼はミキティとゆかいな仲間達で昼食をとるたまり場だった。
だが今日は「二人の女の子が続けざまに屋上から落ちた」の通報で
出入り禁止になってしまっている。
しかし怪我人も死体の痕跡もないからミステリーでしかない。
落ちた後の現場であろう場所には誰もいないのだから・・・
そして実際に飛び降りをかました二人は現在学校に帰ってきた。
だが、噂が噂を呼び誰が落ちたか確定されてないが『藤本自殺、後藤後追い説』
等、色々な話が飛び交っていた・・・
- 179 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/07(日) 16:18
- 〜3−Aへ!〜
「亜弥ちゃん、藤本さんと今日来たんやろ教室に行くやざ!」
愛のこの一言で美貴のクラスに押し寄せる2年集団+ガキさん。
「うん、だって・・・アタシ朝までみきたんと一緒だったもん!!」
「とりあえず失礼しましょう!完璧です!!」
ガラッ!
3年生はもう登校しなくてもいいからあまりクラスに人はいなかった。
けど石川と吉澤さんはいた!そして柴田さんも。
!・・・後藤さんがいない・・・
「松浦!今日、ミキティ知らない?」
「昨日アタシの家に泊まって一緒に登校しましたけど・・・」
「え?昨日亜弥ちゃんの家に泊まって一緒に来たの?・・・来てないわよ」
「やっぱり、ごっちんの言ったとおり何所かにいるのかね?」
「美貴ちゃんの家にかけたけど昨日から帰ってないって言ってたし・・・」
「吉澤さん、『後藤さんの言ったとおり』とは一体何ですか?」
「うわ!紺野、近い近い!!ビビッた〜(汗」
- 180 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/07(日) 16:28
- 「え〜っとね、いつもどおり眠ってたごっちんがいきなり立ち上がって
『ミキティの行きそうな場所見てくる』みたいこと行ってごっちんもどっか行ったんだよ」
「そう、そしてそれからしばらくして帰ってこないから二人の携帯にかけたけど・・・」
「「繋がらない」」
「・・・やっぱり繋がらないんですか、亜弥ちゃんがかけても繋がりませんでした」
「そうなの?言いたくないけどあの噂は・・・」
「藤本さんの事故?自殺を後藤さんが後追いした話ですか」
「あー、そんな風になっちゃってるんだ(苦笑」
「実際は吉澤さん達はどう思うんですか?」
「よっすぃの出した結論は『二人は飛んだ』って」
2年+ガキさん:「えぇ――――――――っ!?」
「ア、アタシのたんが屋上から飛んだって言うんですか!」
「松浦、考えてみ?あの二人がそろうと何やるかわからんだろ」
「・・・確かに」
「でも、よっすぃさすがに屋上から藤本さんもごっちんも飛ばんやろ?」
「どーだろ?まず落ちた人が出てこないし・・・あの二人も行方知らず」
- 181 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/07(日) 16:40
- 「吉澤はあの二人が屋上から飛んで、その後二人でどこかに行った。
そう考えたんだけど?」
「その『どこか』がどこなのかアタシ達も全く見当つかない」
「アタシも亜弥ちゃんと美貴ちゃんがつき合ってから学校以外で特に行動してないし」
「じゃあ今度、ウチとデートしよ梨華ちゃん♪」
「よっすぃフザけてる場合じゃないから!」
「あ、そう・・・(本気で行ったのに・・・)」
「まぁ、落ち着いてよ・・・でもあの二人なんで電話繋がらないんだろ?」
「それですよね柴田さん・・・私の考えでは圏外じゃなさそうですが」
「・・・たんはアタシと朝別れてからどこにいったの?教室に行かないで・・・」
亜弥・石川・柴田:・・・もしかしてアタシ達が離してる時、あの場にいた!?
「えっと、亜弥ちゃんと柴ちゃんが屋上に行ったとき誰かいた?」
「いなかったよ・・・梨華ちゃん」
「いませんでしたよ・・・ね、柴田さん」
「3人とも多分、今同じこと考えてるよね・・・」
「?何の話??梨華ちゃん何、屋上行ってて遅刻したの?」
「ん!朝のアレ、亜弥ちゃん用事って柴田さんとやったん?」
吉澤、高橋が不思議に思い聞く。
- 182 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/07(日) 16:50
- 一瞬3人の中でもしかしたら朝の屋上での会話を本人(美貴)に・・・!?
と思い色んな考えが交差した。
「なんや亜弥ちゃん、そういえば朝いんかったな」
「よく、あいぼん覚えてますね〜」
「私は目の前で走っていくの見たから知ってましたが屋上にいたんですか」
「あ、ちょ、ちょっと柴田さんと話があって(汗」
「そうそう、亜弥ちゃんと話があって・・・」
「それで何で梨華ちゃんもいたわけ?」
亜弥・柴田「「本当にねぇ」」
「ちょっと酷くない!(泣」
「石川・・・さんが途中から乱入してきたんです」
「ほー、梨華ちゃんはミキティ以外にも柴ちゃん大好きッコだもんね」
「よっすぃ、寒いこと言わないでよ。こいつ(石川)つけあがるから」
「えぇ!アタシは柴ちゃん大好きよ!!誰にも渡さないわよ♪」
「お前はもう黙れ!主旨がズレる!!」
「またまた〜柴ちゃんも満更でもないくせにぃ♪ハッピー!」
その石川の黒っぽいピンクオーラでそんなセリフを言われて教室の某二人の声がハモる
- 183 名前:デアイノチカラU〜君の引力〜 投稿日:2006/05/07(日) 17:03
- 「「キショッ!!」」
「んあ、空腹時にコレほどボディにクる言葉はないよね〜」
「そうだね、美貴気分悪くなっちゃったよ。何がハッピーなんだ?」
全員:「あ!」
「え?何??どうかした?てか何で2年+ガキさんがウチの教室に?」
「んあ?」
「いやごっちん、「んあ?」じゃないから今まで二人どこにいた?吐け!」
「バカよしこ・・・空腹なんだから吐けないって、ねぇ?」
「そうだよお腹空いてんだって。アレ?屋上いかないの??」
「藤本さん屋上は只今、封鎖されてるんですよ。はい、完璧に」
「封鎖?何で??」
「んぁ??」
「学校に通報が入ったんだよ『学校の屋上から女子2名落ちました』って」
「へー・・・怖いね〜」
「んあ、落ちるなんてマヌケだね〜」
「その二人がごっちんとミキティで二人の心中説が巷で噂になってんだけど」
「へ?美貴達・・・巷で噂のSEXY GIRL?」
「んあ〜いいねぇごとー達セクシーガールかぁ・・・」
「マテ!バカ二人、お前ら今まで梨華ちゃん他に心配かけて何してた!?」
「よっちゃん、何って・・・スケボー二人乗り?」
「んあー、アレもタンデムってゆーの??」
「質問に疑問系や質問で返すなー!!(怒」
「たん、じゃあ屋上にはいかなかったの?」
「・・・そうだ、ごっちんミキティ探しに屋上行った?」
- 184 名前:正直者な後藤本〜BAKA〜 投稿日:2006/05/07(日) 17:18
- 「屋上?行ったけど」
「ミキティ探しに直行でごとーも屋上行ったけど」
「「「「「「行ったのかよ!」」」」」」
「んあー。でも何でごとーとミキティが心中するの?」
「する理由がないよね、大体何で美貴とごっちんって話だよね」
「通報してきた人達の証言から、二人の可能性が高かったかららしいけど」
「せやな、いくら藤本さんやごっちんでも高飛びのマットにダイブはないやろ(笑」
「んあ?したけど」
「「「「「「「はぁ?」」」」」」」
「高いトコからだと飛ぶのは危ないよねーごっちん」
「んあ、ごとーの場合飛ぶってより壁を走り降りたってカンジだけど」
「ちょっとマテ!」
「何よしこ?」
「お前らさっき屋上から落ちるのマヌケとか言ってなかった?」
「その前に・・・たんと後藤さんは屋上から飛んだの・・・?」
「「うん」」
「「「「「「・・・」」」」」」
「この二人に常識的に生きろとか行動しろとかいうのは無理みたい」
「柴ちゃん、その通り、その通りよ・・・」
「あれやざバカは死ぬまでなんとやらってヤツがし・・・」
「愛ちゃんはまだ可愛い方(のバカ)だよ、うん」
「・・・ガキさん、今ノロケんでもええがし////」
「いや、ごめん。まぁいいや(嬉しそうなので放置)」
「なぁんで・・・たんは・・・」
「んー?」
- 185 名前:正直者な後藤本〜BAKA〜 投稿日:2006/05/07(日) 17:33
- 「後藤さんと心中説なんか作っちゃうのー!!」
「え?それ美貴作ってないし」
「藤本さん、ごっちんと二人で屋上から飛ぶって心中説、作られるわ」
「あいぼん何言ってんのさ、ごとーはミキティが飛んで無事だったから」
「なんや?」
「ごとーも大丈夫と確信して飛んだんだよ、もー困るなぁ心中なんて」
「そうだよね、縁起でもないよねー(笑」
「ごっちん、それって普通にハタから見て後追い自殺だよ・・・」
「柴ちゃんまで、んあははは♪ごとー達に死ぬ気はちゃんちゃら無いよ」
「ちょっと待って、みきたんが先に飛んだの?」
「そうだけど」
「何で飛んだりしたの!屋上からなんて危ないってたんでもわかるでしょ!?」
「そんな怒らないであげてよ、まっつー」
「そうだよ、何しようと美貴の勝手じゃん」
「みきたん?」
「美貴、明日から卒業式まで学校来ないから」
「んあ?そうなのミキティ・・・何で??」
「卒業したら亜弥ちゃんと住むし、一人旅とか・・・決めてないけど(笑」
「美貴、アンタさぁ亜弥ちゃんも皆も二人のこと心配してたのにその
勝手でしょはないんじゃない?」
「柴ちゃん、誰だって一人になりたい時があるさ・・・いいじゃん」
「ごっちん?」
「たん、アタシ今日・・・たんの心配ずっとしてたんだよ?」
「そっかゴメン、じゃ、また卒業式で・・・」
「え?卒業式まで会わないつもり??誕生日ももうすぐなのに・・・」
「美貴ちゃんおかしいよ、急にどうしたの?」
「梨華ちゃんが過保護だったのは・・・こういうことか」
- 186 名前:正直者な後藤本〜BAKA〜 投稿日:2006/05/07(日) 17:44
- 「んあ、よしこ黙ってれ」
「ハ?ごっちん!明らかに今日のミキティの態度おかしいじゃん」
「だから?ミキティの態度がデカイのも悪いのも今さらでしょ」
「そういうこと言ってんじゃねー!!松浦が可哀想だろ?」
「何で?美貴なんかした??」
「してないよ、ミキティが飛びたかったから屋上飛んで、ごとーも相方が
飛んだから飛んだだけ。心配するのは皆の勝手。だからミキティを悪く言うな」
・・・驚いた、いつも「んあ」しか言わない、基本寝てるごっちんが。
何でミキティをかばうワケ?よしざーには理解できないよ。
梨華ちゃんにも散々心配かけて・・・恋人の松浦にはあの態度。
なんなんだよ!?
「後藤さん、たんと一緒にいて何してたんですか?」
「一緒にスケボー二人乗り」
「それだけ・・・ですか?」
「まっつー、他に何を期待してるの?そんなにミキティを責める材料がほしい?」
「な!?」
「美貴ちゃん、屋上に・・・いつからいたの・・・?」
「誰よりも早く、1番乗りでずっといたけど?小姑さん(苦笑」
!!!
- 187 名前:正直者な後藤本〜BAKA〜 投稿日:2006/05/07(日) 17:54
- 美貴ちゃんが・・・あの頃、中学の頃の表情を浮かべて笑ってた・・・。
「マイハニーのフォローは『小姑』さんと『お姉さん』に任せていいのかな?(笑」
「ミキティ・・・小姑って、梨華ちゃんのこと言ってんのかよ?」
「最初に言ったのは亜弥ちゃんだよ、よっすぃ」
「・・・たん、怒ってる・・・?」
「そう見える?」
聞いたアタシにたんは口元だけで微笑んで答えた。
その瞳は蒼く、でも冷たい、凍てついた輝きを放っていた。
たんが怒ってるかわからないけど、アタシと距離をとっている・・・
その目でこれ以上近づくなと言っている、何で、何で?
「藤本さん、亜弥ちゃんは藤本さんのことメチャクチャ心配してたんやよ?」
「そうですよ携帯も繋がらないし」
「携帯?普通に使ってたけど」
「よしざーと梨華ちゃんでごっちんとミキティにかけたけど繋がらなかったよ」
- 188 名前:正直者な後藤本〜BAKA〜 投稿日:2006/05/07(日) 18:03
- 二人は携帯を取り出して見てみる・・・
「「あ、充電切れだ」」
「・・・ちゃんと充電してくらさい!」
「辻まで怒らないでよ、そんなにミキティとごとー悪いことしたかな?」
「ごっちん、学校全体に不安と心配巻き起こしたんだから」
「そうだよ柴ちゃんの言うとおりだよ、自分達だけで生きてると思うなバカ二人」
「よしこにバカは言われたくない」
「美貴も同感」
「ムカつくなぁ!何でこういう時っていつもチームワークいいんだよ!?」
「んぁ・・・よしこも結成時にいたじゃん決まってるっしょごとー達は」
「「後藤本だから」」
「なんやそれ?自分ら意味わからんでしかし!?」
「まぁ、後藤本はまだまだメジャーじゃないから。あいぼん今から要チェケ!」
「そういうことかな、あとさぁ・・・よっちゃん」
「何だよ」
「いくら自分だけ見てくれないからって美貴に当たるの止めてね♪」
- 189 名前:正直者な後藤本〜BAKA〜 投稿日:2006/05/07(日) 18:12
- 「何が言いたいんだよ・・・?」
「そのまんまの意味」
「ハイハイ、ミキティそこまで。いちいちヨシコ煽らなくていいから」
「いや、前から1回ハッキリ言っておこうと思って」
「美貴・・・一人でどこ行く気?」
「富士山の樹海でも行こうかな(笑」
パンッ!
「美貴ちゃん悪ふざけが過ぎる!少なくとも亜弥ちゃんには謝りなさい!!」
「出た小姑。今日はよくはたかれるなぁ(苦笑」
「ヨシコも柴ちゃんも梨華ちゃんも・・・ミキティに総攻撃すんな」
「・・・ごっちん」
「なんか今日はやけに美貴のこと助けるねごっちん」
「んあ!当たり前田のクラッカー!相方のピンチはフォローすべし」
そこで今回全く関係ない人も意見を述べる。
- 190 名前:正直者な後藤本〜BAKA〜 投稿日:2006/05/07(日) 18:23
- 「はーい」
「んあ?ガキさん何、挙手??」
「確かに今回、二人が屋上から飛んでその後スケボー乗って遊んでる間に
大ゴトになっちゃったんですが・・・大体、今パッと話聞いてると今日屋上に
行った人がこの中に何名もいるみたいですね松浦さん含め」
松浦・石川・柴田「・・・」
「いるよ〜美貴の知ってる限り美貴入れて5人かな」
「藤本さんが屋上に1番乗りしたのに何で亜弥ちゃん達に会わなかったんですか?」
「あっは、ガキさん実は屋上に穴場があんのよ場所教えないけど」
「そ、ごっちんの言うとおり美貴はソコにいたから死角になってたんだな」
「知り合いが入ってきたのに気づいたら声かけたらいいじゃないですか」
「それが会話の内容的に出ていきにくくてね〜」
「そうですか、出て行きにくい会話の内容・・・わかりました」
「何が?」
「なんとなく、でもそれ以外にも何かあるような気がしますが」
「ガキさんって・・・結構変化に敏感だね、よく見てるっていうか・・・」
- 191 名前:正直者な後藤本〜BAKA〜 投稿日:2006/05/07(日) 18:35
- 「目・・・」
「ん?」
「いつもの藤本さんじゃない」
「この目のどこが美貴じゃないって?」
「凍ってる・・・」
「んあ、ガキさんわかってんじゃん」
「後藤さん、気づいて・・・!?」
「まぁ、このままごとーが止めてなかったら・・・よしこ半殺しだったね」
「はぁ?ミキティがウチを??ありえねー・・・」
ガシッ!
「よっすぃ、静かにしてて・・・危ない・・・」
「梨華ちゃん何言って、ウチも強いんだってば」
「よしこ、実戦とスポーツは違うから・・・飼い犬と山猫じゃ大分違う」
「飼い犬って・・・!よしざーんこと?」
「ごっちんにも山猫に見えるかぁ」
「んあ、絶滅種のね。今のミキティには自由が必要だよ」
「しばらく・・・大人しくしてたからね、ちょっと羽伸ばすだけだよ」
- 192 名前:正直者な後藤本〜BAKA〜 投稿日:2006/05/07(日) 18:45
- 「だからさ、亜弥ちゃんしばらくの間、もうほんのちょっとじゃん?
少し美貴どっか行くから、安心してちゃんと亜弥ちゃんの元に帰るし」
「たん、本当に?」
「うん、帰ってきたら、卒業したら・・・ずっと一緒じゃん」
「そうだけど・・・」
「待ってて」
「アタシがたんの過去聞きたがるから?」
「・・・それも原因の一つかな、それ以外に理由はあるんだけど」
「何があったの?」
みきたんは悪戯っこのような顔をして一言。
「教えない♪」
そう言うと同時に走って教室から出ていった・・・
まるで初めてアタシがみきたんに告白したときみたいに。
「よっしゃ、じゃ、ごとーも行くわ」
「え?何でごっちんまで??」
「後藤さん、一応何かあったら役に立たないと思いますが新垣に連絡を」
「んぁ、サンキュー。ガキさん」
「だから何で後藤さんがたんの後を追うの!?」
「今のミキティが何するかわかんないから、あっは♪」
後藤もこの言葉を最後に教室を後にした・・・
- 193 名前:ピート 投稿日:2006/05/07(日) 20:43
- 久し振りっす♪
後藤本はある意味すごいですね〜w
屋上から飛び降りても平気だなんて・・・・ほかの人なら死んでますね
たぶん・・・・
この後、どんな展開になるか楽しみです!!
- 194 名前:タケ 投稿日:2006/05/07(日) 21:16
-
やばいやばぃ
みきたんと亜弥ちゃんの雰囲気がやばい
このまま別れちゃうとかないですよね?
不安すぎる
なんか切なくなってきました(・∀・`;)
- 195 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/07(日) 23:34
- >>ピートさま
お久しぶりです♪
後藤本は野生の力を持った最強タッグですw
普通、屋上から飛んだらほぼ確実にあの世逝きですね・・・。
>>タケさま
やばいですね、とてもやばいですね。
甘くする予定がフェイドアウトしまくりです。
不安、またしても同感です・・・orz
今日は紺ちゃん生誕記念でがんばって更新しちゃうぞ〜!!
あさ美ちゃんハッピーバースティ♪
- 196 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/07(日) 23:50
- 3−Aに残された皆は美貴と後藤の残した言葉と行動に翻弄されていた。
「・・・アタシのせい・・・」
「亜弥ちゃん、美貴は帰ってくるって言ってたし・・・」
「そうよ、それに幸か不幸か、ごっちんがついていったし」
「あのさぁ、なんなの?よしざーだけ意味分んないカンジ??」
「よっすぃ・・・ごっちんもよっすぃを飼い犬扱いはヒドイれすよねぇ」
「・・・でもあの時、後藤さんが止めなければ吉澤さんタダじゃ済まなかったと思いますけど」
「ガキさんまで何言ってんの?ウチがミキティに負けるとでも??」
「負ける・・・下手したら半殺しどころか殺されますよ」
「ガキさん・・・みきたんはそんなこと・・・」
「するよ」
さっき走り去ったハズのみきたんが教室の入り口にいた、後ろには後藤さんも。
「ちょっと・・・忘れ物」
いきなり、アタシはみきたんにぎゅっと抱きしめられて首の後ろにキスされた・・・
「マーキング、じゃあ今度こそまたね亜弥ちゃん♪」
その時のみきたんはいつものカンジに戻ってた気がした・・・けど。
やはり、その瞳は近づくなと言っていた。
「後藤もカバン忘れたんだよね・・・あっは♪」
そして二人は今度は堂々と歩いて教室から出ていった・・・誰も何も言えなかった・・・
- 197 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/07(日) 23:59
- 「何・・・今のミキティの『するよ』って・・・」
「だからアタシが言ったじゃないですか、吉澤さん」
「ガキさん、どういうことや?あーしにはイマイチ理解できん」
「・・・愛ちゃんは気にしなくていいんだよ」
「でも、亜弥ちゃんはどうなるやざ?」
「ちゃんと帰るって藤本さん言ってたし」
「愛ちゃん、元々はアタシが悪いんだよ・・・余計なことしたから」
「亜弥ちゃん・・・」
「ね?愛ちゃん、松浦さんも一応納得してんだし」
「ガキさんは何か知っとるん?」
「何も知らないけど・・・殺気を出してたよ、深く追求しない方がいいと思って」
「・・・ガキさん、確かに今日のたんはおかしかったけど」
「殺気?・・・じゃあ本当にウチ、ミキティのヤラれてたかもしれないってこと!?」
- 198 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/08(月) 00:08
- 「だから後藤さんの言ってたとおり、後藤さんが止めなければ」
「藤本さんならきっとやるのれす!」
「アホのの、簡単にそないな風に言うたらアカン、よっすぃも悪いんやろ」
「ウチ?何かした??」
「よっすぃ、今の美貴ちゃんは昔の美貴ちゃんに戻っちゃった・・・」
「梨華ちゃんもそう思ったか」
「昔のたん?」
「・・・中学時代の誰も近寄らせない美貴ちゃん」
「今も基本的にそうやろ」
「そうれす!」
「でも、藤本さん人気あるやざ、なぁ、あさ美・・・」
振り向くと紺野と小川は二人で新作の「かぼちゃパン」を批評してた。
空いてる席に勝手に座って3年の教室で堂々とランチタイムをしていた。
「はい?何か言いました愛ちゃん??」
「何やってんのや二人とも」
「あいぼん見てわかんない〜パン食べてんだよ〜」
「それは見てわかるれす!麻琴、のんにも分けるれす!!」
「えぇ〜、勘弁してよ、スイマセン、っていうかスイヤセン?」
- 199 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/08(月) 00:18
- 「・・・ミキティってそういうヤツだったっけ・・・」
「よっすぃは知らないからね中学ん時のこと」
「まぁ・・・知らないし多分ごっちんが『後藤本』結成決めなきゃ友達になってないかも」
「あの〜・・・さっきから気になってたんですが『ごとうぼん』って何ですか?」
「あーしも知らんやざ、ガキさんも知らんの?」
「アタシも知らないけど?」
「梨華ちゃんも?アタシも知らないよ?」
「何や誰も知らんのかい・・・って亜弥ちゃんは?」
「知ってる、昨日・・・たんから聞いた」
「じゃあ、この中で『後藤本』を知ってるのは松浦とウチだけかぁ・・・」
「吉澤さんは結成時にいたんでしょ、さっき後藤さん?藤本さんが言ってた」
「あ〜・・・高等部に上がって、ごっちんが名簿を片っ端から見てるワケ」
「名簿?」
「そう、新入生の。それで同じクラスに『藤本美貴』の名前を見つけて・・・」
「「「見つけて・・・?」」」
「片っ端から新学期のクラスメイトに「アンタ藤本さん?」って聞きまくってんの」
「はぁ・・・当時から後藤さんはよく分らない方だったんですね」
「それでミキティ発見して最初のユニット名は後藤の『後』、藤本の『藤』で
『後藤』だったんだよね・・・ミキティは気がついたら引きこまれててさ」
「・・・それって普通にごっちんの名字やんか、ネーミングセンス凄いなぁ」
- 200 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/08(月) 00:29
- 「それでミキティが『後藤』なら後藤さんだけでいいじゃんって言ったんだけど。
ごっちんが引かなくてさ、「ごとーと藤本さんは相性がいいんだよ」とか言って
それで、藤本の名前も融合させて『後藤本』に落ち着いたと」
「でもそんなユニットあったなんて誰も知らんで?」
「そりゃそうだろ、水面下で活動・・・執筆してるから」
「「「「執筆?」」」」
「ごっちん、ユニット結成がまず目的で何するか決めてなかったんだよね。
だからユニット名にちなんで『後藤本』という本を書くと決まったと・・・。
まぁ、地味な活動だよね。まだ執筆してんのかな?
そこからミキティとよしざーも仲良くなったんだけど・・・」
「高校に入学して真面目・・・ではないけど少し落ち着いたのよね美貴ちゃん」
「今思うと、ごっちんの影の活躍が大きかったのかね・・・美貴の変化は。
決定打は亜弥ちゃんとつき合ったコトだとアタシは・・・皆も思ってると思うけど」
「え?そ、そうですか・・・たんはアタシの直球なトコが好きって・・・。
昨日、石川拉致ったのを話した時も怒らないで『むしろ梨華ちゃんには迷惑かけて』って」
「・・・美貴ちゃん、なんてことを言ってるのかしら・・・(怒」
「アハハ、美貴らしいよ。ま、ごっちんがついてるからまず大丈夫でしょ」
「そうですね・・・」
だけどね、たんの誕生日アタシ一緒にいたいよ・・・
誕生日だけじゃなくても一緒にいれる限り二人でいたいよ。
だから、卒業式よりも2月26日に・・・逢いたい・・・
- 201 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/08(月) 12:17
- 亜弥ちゃん切ないよー。
緊張感というか気まずいというか、そういう会話の雰囲気に引き込まれました。
今日も更新待ってまーす(^^
- 202 名前:ピート 投稿日:2006/05/08(月) 18:58
- 亜弥ちゃんミキティと一緒にいられないなんて・・・・・
けど、帰ってこないよりかましか・・・・・その間
亜弥ちゃん頑張ってね!!
にしても、みんなが悩んでる?時にも
あの2人は相変わらず食べ物の話ですか・・・・w
- 203 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/08(月) 23:42
- >>ミキティらぶさま
亜弥ちゃんとミキティが中々一緒に出せ(ry
乗り越えてもらい・・・ます・・・多分・・・orz
不安定でスイヤセンw
>>ピートさま
亜弥ちゃんと少し距離を置かせてしまいました。
帰って・・・くると思います、えぇ、きっとw
だって「あやみき」だし「あやみき」だし「あやみ(ry
スイマセン暴走しました・・・orz
少しだけ更新させて頂きます。でわでわGo!
- 204 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/08(月) 23:51
- 美貴は学校を出た、何故かごっちんもついて来る。
まぁ・・・事情を少し知ってるからかな・・・
しばらく歩いてから美貴の少し後ろを歩くごっちんに聞いてみる。
「ごっちん、何でついてくんの」
「んあ・・・今は相方が必要な時でない?」
「ん〜?まぁ、正直ずっと気になってたんだけど何でごっちんは美貴を選んだの?」
「選ぶ?何んのこと??」
「だからぁ、その美貴の名前だけ見て相性良いとか意味分んないし」
「あぁ、ごとー達のコンビのことね」
「そうそう、それを聞いてるんだけども」
「んー・・・なんて言うかアレだよ、最初会った時も言ったけど相性いいんだって」
「相性ねぇ?ごっちんは別に美貴を恋愛対象とかでは見てないでしょ」
「んあ、なんつーの?ミキティのモノはごとーのモノでごとーのモノはごとーのモノ」
「お前・・・ジャイアンか」
「んあー!だからぁ、ミキティが苦しいとごとーも苦しいの、ミキティがキツイと・・・」
「え?」
「ごとーもキツイ」
- 205 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/08(月) 23:58
- なんだか急にごっちんがワケわからんコトを・・・
「それって・・・美貴が好きってこと?」
「ミキティのことは好きだよ。でもそんな、まっつーとかみたいなんじゃない」
「普通に・・・言いたくないけど・・・それって・・・」
「んあ、友情ってヤツ」
「!そんな恥ずかしいことよく言えるね・・・美貴は無理///」
「何で?ごとーはね、詳しくは言えないけどずっと前からミキティのこと知ってた」
「はぁ?・・・あぁ、もしかしてケンカ絡みの・・・」
「じゃなくて、詳しくは言えないし実際に会ったのも高等部上がってから」
「ますます意味不明なんだけど」
「ごとーのことはどうでもいいじゃん」
「イヤイヤ、美貴は独りで何所か行く予定なんですけど、ごっちんが来るから」
「今のミキティ独りにしたら、また何するかわかんないでしょ」
「え・・・」
「ミキティが屋上から飛ぶなんておかしいと思ったんだよ、だから追った」
- 206 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/09(火) 00:04
- 「ごっちん・・・何言ってんの自分だって前に飛んでるじゃん」
「ごとーは4階からだし」
「充分高いと思うけど・・・」
「それよりもっと高いトコからなんて普段のミキティは飛ばないよ」
「・・・ガキさんが気づいたのは意外だったけど、ごっちんも気づいてたんだね・・・」
「んあ?あぁ、目のこと」
「いつから・・・こうなってた?」
「ごとーがミキティ追って、やぐっつあんの家にいった時には不安定そうだったけど」
「へぇ・・・」
「ミキティに起こされてやぐっつあんの家の外に出たときにはもう」
「・・・」
「その・・・凍った瞳になってたよ」
「そっか、美貴は混乱しすぎてわかんなかったけど」
「心を閉ざしちゃってる目だね」
「そう?」
「んあ」
「それで、ごっちんは美貴について来るって?」
「まぁね、気になるから」
- 207 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/09(火) 00:14
- ・・・虎の言ってた変化?裕ちゃんに再会したのも何か意味があったのか?
「それでミキティ、どこ行く?」
「ん〜・・・確か美貴は亜弥ちゃんに会いたくなって学校に戻ってきたのに」
「あぁ、そう言ってたよね。でも」
「卒業式まで会わないって言っちゃった」
「ミキティ・・・1週間ね」
「え?」
「ミキティの誕生日まであと1週間あるでしょ、それまでには帰るよ」
「何でっごっちんが決めてんのさ・・・」
「その凍った瞳は、まっつーにしか溶かせない・・・なんつって、あっは♪」
「・・・フハッ!矢口さんの言うとおり、ごっちん寒いね」
「寒いのは今のミキティの心だよ、早く元の温度に戻ってよ」
「そうだね、美貴ただでさえ体温低いし」
「さて1回ミキティとごとーの家に寄って着替えてから出かけよか」
「おいおい、二人っきりで旅行って亜弥ちゃんともまだなのに」
「じゃあ、ごとーの代わりにまっつー呼ぶ?」
「う・・・それも今はちょっと」
「まだ現実に直面できないなら逃げりゃいんだって。ごとーはただのストーカーと思えば?」
「堂々としたストーカーだね(笑」
「ごとーは某Kさんと違って隙間愛好家じゃないから」
「某Kさんって亀ちゃんじゃん・・・詳しいね、ごっちん」
「んあ、じゃあミキティの後を追う旅に出ますか」
「・・・本人の目の前で堂々とストーカー宣言しないでよ・・・(笑」
- 208 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/09(火) 00:26
- 「じゃあ・・・美貴、出身北海道だから」
「・・・さらに寒いトコ行くの?凍死はごとーヤダよ」
「そうじゃなくて反対の沖縄!」
「んあ?南の島、沖縄?シーサー??」
「そこ行かない?えっとイカダ作って♪」
「ミキティ・・・イカダってそんなんで行けると思ってんの〜?」
「ごっちんとならやれるかなぁって(笑」
「ごとー、良いモン持ってるから・・・とりあえず着替え取りに・・・いや向うで買う?」
「へ?ちょっと待って家に一回帰らないの?旅費とかその他諸々費用・・・」
「沖縄は安い宿なら沢山あるし、服は古着屋とか適当に」
「何でそんな詳しいの?前に沖縄の歴史についてハマッてネットで調べたことが」
「ごっちんが?なんか意外っちゅーか、今日のごっちんは頼りになるね」
「んぁ・・・そ?///(照」
「うん!普段が「んあ」と「zzZ」だけだし」
「行きも帰りも速攻のルートがあるから」
「ルート?飛行機・・・船??」
「ごとーのスワンボート」
「はぁ!?」
- 209 名前:後藤本=? 投稿日:2006/05/09(火) 00:35
- 「スワンボート?・・・ってもしかして足で漕ぐヤツじゃないよね?」
「まさしくそのスワンボートだが?何か??」
「何か?じゃないだろ!何日かかるんだよ、1週間で往復できるか!!」
「フッ、甘いな〜ミキティ。『ごとーの』スワンボートって言ったじゃん♪」
「ごっちんの・・・まさかまた何か!」
「ご明察どおり、モータージェット付き・・・大体3時間・・・半かな」
「3時間半?・・・って沖縄到着が・・・?」
「んあ」
「・・・確かにあのコーラで動くスケボーの例があるし・・・よしそれで行こう!!」
「んあ〜、一応足も使うけど・・・ミキティとごとーなら余裕。
むしろ2時間半くらいで本島に到着しちゃうかもね♪」
「うっし!南国の地・沖縄で美貴のくすんだハートをピュアにして帰ってくるぜ!」
「んあ、その意気だよ。まぁ後藤本の合宿ってことで」
「執筆は・・・1週間休んでエンジョイしようね・・・?」
「んあ〜〜〜〜、メモとか取るってコトでいいか」
「じゃあ、美貴の一人旅+ストーカーの沖縄行き決定!」
「・・・ごとーはストーカーなのね、否定しないよ」
いざ後藤本、沖縄へ!
- 210 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/09(火) 01:02
- ここでひとまず『後藤本 IN 琉球』の前に・・・。
前から書こうと思っていた、ごっちんがミキティに執着するワケを
番外編『ごとーの事情』として、ごとーさん視点で書きたいと思います。
毎度フェイドアウトばかりでスイヤセン・・・orz
でもこれを書かないとごっちんの行動に何の意図があるのかが・・・。
その辺をなるべくタイトに書き上げたいと思います。
勿論、沖縄編も。
ミキティと亜弥ちゃんを甘ぁ――――くしたぁい(>△<)/
- 211 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/09(火) 02:03
- うわぁ、ごっちんの事情楽しみです!
困難を乗り越えたあやみきは、きっとすごくあまーいあやみきになってるはず!?
わたし、すっかり作者さんの世界に入り込んでます。
今日は携帯から書き込んでみました。平気かしら?
つづき楽しみにしてます。
- 212 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/09(火) 09:37
- >>ミキティらぶさま
携帯から書き込みありがとうございます。
いつも励みになるレス感謝感謝ですm(_)m
宣言どおりフィドアウトしまくりですがw
番外編お付き合いくださいませ。
では更新しますレッツGo!to(w
- 213 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/09(火) 09:40
- では、予告どおり今から「ごとーさん視点」で。
『ごとーの事情。』
をお送りさせて頂きます・・・。
- 214 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 09:40
-
『ごとーの事情。』
- 215 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 09:44
- んあ、むかーし昔に「後藤真希」とゆーコがいました。
そのコは上に二人の姉、一つ下に弟がいました。
三女ということと弟と年子ということで双子みたいに普通に・・・
そう、すくすくと普通に育ちました。
だけど小学3年生のある時・・・大変なことが発覚したのです。
◇
◇
◇
- 216 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 09:54
- 自分でいうのもアレですが昔から、ごとーは成績が良かったです。
特にそんなに勉強してるワケでもないんですが。
それに弟と外で遊んでばっかりだったし。
でもお母さんは「勉強しなさい」なんて言わなくて。
だって、ごとー成績良かったからね。
それにまだ小学校3年生だし・・・高学年に上がったら言われたかもだけど。
そうでもないかな、だって・・・ごとー何故か頭良いし。
でも、それって他の体の機能の部分がちゃんと動かなかったから?
そう思うのは、ごとーが『藤本美貴』と出会うきっかけになったコト。
誰も知らなくていい、誰も知っちゃいけないコト。
ごとーだけが知っている。
- 217 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 09:54
- ◇
- 218 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:00
- それは晴れた夏の日でした・・・
「マキちゃんっ!明日はバーベキューだよ♪」
「ゆーき、もう遅いから寝よう明日寝不足で遊べなくなっちゃうよ」
「そうだね、じゃあ、マキちゃんおやすみ〜」
「おやすみ〜zzZ」
夏休みの真っ只中。
明日は近所の人達と皆で川辺でバーベキュー。
それだけで大人も子供も楽しみなもんです、んあんあ。
もちろん、幼いごとーも例外なく楽しみでした。
- 219 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:06
- 次の日。
「マキちゃん朝だよ!置いてかれちゃうよ〜」
「・・・朝、あー準備準備」
「も〜、マキちゃんそれオレのTシャツ!」
「いいじゃん、ゆーきのモノがアタシのモノ」
「汚さないでよ?」
「ゆーきじゃないんだから汚さないよ」
「どうだか、早く支度しなさいってマキちゃん以外は皆起きてるから」
「はいはい」
「またおかーさんに「ハイは1回」て言われちゃうよ」
「もー!ゆーきうるさい」
「あはは、下で待ってるから♪」
弟にマクラを投げたら弟は笑いながらタイミングよくかわして出て行った。
「・・・あ、準備準備」
- 220 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:12
- 弟はごとーと顔そっくり。
さすがに高校生になってからは似てるけど男女の差っていうか。
骨格とかが違ってきたけどね。
でも小さい頃のごとーと弟はよく双子に間違われてたんだよ。
ごとーは髪長め。弟はボーイッシュな女の子みたいで。
二人して無茶なコトして遊んでは怒られたモンよ・・・。
まぁ、それは別にこの話にとって特に重要なコトではないんだけど。
問題は「川辺でバーベキュー」ここからなのよねー。
・・・・・・
・・・・
・・
・
- 221 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:20
- よくあるのよね。
夏場の事故とか、海で溺れたり・・・山で遭難したり?
ごとーの場合はちょっと違う気がするけど。
・・・・・・
〜川辺〜
「じゃあ、子供達は危なそうな所には行かないで何かあったら誰か呼ぶんだよ」
「「「「「は〜い」」」」」
「じゃ、お父さんやお母さん達はバーベキューの準備してるから」
「あ、後藤さんトコの上のお姉ちゃん」
「はい?」
「一応・・・子供達見ててもらえます?」
「あぁ、わかりました。準備は・・・」
「コッチでやりますから」
「じゃあ、お願いします」
ごとーの上のお姉ちゃんが川で遊ぶごとー達を見ててくれてたのよね。
その時、ごとーは側にいたからオジさんとお姉ちゃんの会話聞いてた。
すぐ後だったかなぁコトの始まりは・・・
- 222 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:30
- 皆すでに川に足入れて魚とか見つけて楽しんでるの。
ゆーきも、もれなくね。
「マキちゃーん冷たくて気持ちいいよ、早くおいでよ」
「うん」
幼いごとーは弟に呼ばれて川に入ってった。
その時つまづいちゃって顔からバシャン!って突っ込んだのね。
いつもならすぐ起きるんだけど・・・
「マキちゃん!大丈夫?」
ブクブクブクブク・・・ゴボッ・・・
何故だか自分で立ち上がれなくて呼吸が苦しくなって。
ゆーきがごとーを水から引き上げてくれなきゃそのままだったと思う。
「マキちゃん?マキちゃん!姉ちゃん、マキちゃんが!!」
「え?マキ??」
「ゴハッゴホッガハッ!・・・」
「・・・マキ?」
「マキちゃん・・・?」
「!お母さん、マキが意識不明!!」
「え!?」
「ちょっとオジさんに見せてごらん!」
すでにもう意識のない幼いごとー。
「後藤さん・・・マキちゃんを早く病院に・・・救急車!」
ごとーはそのまま救急車に乗せられ病院直行したんですね。
- 223 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:31
- ◇
◇
- 224 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:39
- 〜病院〜
「後藤さん、お子さんは無事です」
「良かった・・・ありがとうございます」
「でもまだ意識が戻りません」
「え?」
「検査の結果、川で溺れたのがそもそもの原因ではないんです」
「・・・どういうことですか?」
「真希ちゃんは、器官に欠陥があります」
「え?・・・あのコ、今まで元気に生活してましたよ」
「レントゲンの結果、あるべき器官が違った方に繋がってます」
「それは何かこれから真希の体に支障が出るってことですか?」
「はい、非常に稀なケースなので簡単には言えないのですが・・・」
「ハッキリ言ってください!」
「このままだと・・・もって数年、今日みたいに何かのきっかけで
発作が起こればそのまま・・・でもまだ1回の検査ですので」
「真希がもってあと数年・・・?」
- 225 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:48
- 「本来なら生まれてすぐに見つかると思うんですが・・・
後天的に器官が謝った方に成長してしまったようです」
「先生・・・真希は普通の生活はできますか?」
「他の子と同じとは言えません、体育や体を使ったことは極力避けてください」
「走ったりは・・・」
「息を切らせてそのまま発作を起こす可能性があります」
「そんな・・・あのコとっても足が速いんですよ・・・動くのも好きだし・・・」
「後藤さん、手術という手もありますが真希ちゃんの今の体だと耐えられません」
「じゃあ・・・真希はどうなるんですか!?」
「・・・真希ちゃんが意識を取り戻してから再検査してから考えましょう」
「わかりました・・・真希は・・・」
「今日は病院に入院していただきます」
「私、ついてていいですか?」
「・・・いいですよ」
この時のお医者さんはごとーが今日にも亡くなってもおかしくないと思ったらしく。
お母さんの付き添いを許可したみたい。
- 226 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:51
- ―ごとーの意識―
あー、苦しかった。
死ぬかと思った。
ん?アレ、アタシ何で川にいないの?
バーベキューはBBQよ、BBQ!!
ここはドコなのよ?
真っ白なんですけど。
何も無いんですけど?
夢?あぁ、なるほど夢ですか。
じゃあこのまま眠らせていただきます。
おやすみーzzZ
- 227 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 10:57
- 起きたら、病院?の個室でお母さんがアタシの手を握ってうつぶせになって寝てた。
ハテ?アタシは一体??
「おかーさん、おかーさん」
「・・・ん・・・真希!」
「おはよ」
「はぁ・・・良かった。このまま目を覚まさないかと思った・・・」
「いくら眠るの大好きでもそこまでガン寝しないって(笑」
「あのね真希」
「何?おかーさん」
「真希しばらくここの病院に入院するからね」
「え?何で??」
「少しの間よ、この際だから徹底的に検査しようかって」
「ふーん、わかった」
「お母さんは、ずっとついてあげれないけど・・・」
「そうなの?」
「ごめんね」
「いいよ、気にしないで」
ごとーの初の入院ライフだったのよねー。
- 228 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 11:06
- 検査ってよくわかんないけどレントゲンなり採血なり。
もう人間ドック(やったことないけど)くらい検査したね。
いやー、それ以上か。
看護婦さんとも話すようになって気がついたら新学期始まってんだけど。
アタシ宿題まだ終わらせてないのに・・・。
最初はただの検査かと思ってたんだけど。
日を追うごとにアタシは・・・身動きが取れなくなってた。
どこか行こうとしたら「どこ行くの?」って聞かれる。
普通にトイレでも。
アタシのことを検査という名の観察してるんじゃないの?ってくらい。
健康診断とかそんなモンと思ってましたが違うなと。
後藤真希あと1ヶ月足らずで9歳。
それでも気づく、周囲の過保護さに、最近はお母さんだってそうだ。
- 229 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 11:12
- 二人のお姉ちゃんもお見舞いに来るとき最近はおかしい。
変わらないのは、ゆーきだけ。
「マキちゃん」
考えてたら、ゆーきがアタシの病室に入ってきた。
「ゆーき・・・一人?」
「うん」
「学校・・・どう?」
「普通。でも遊ぶときマキちゃんいないからつまんない」
「あっは、そっかーアタシもずっと一人でつまんないよ」
「・・・マキちゃん、大丈夫?」
「大丈夫じゃないから入院してるんじゃない?」
「そっか、オレ入院してるマキちゃんにバカなこと聞いちゃった」
「ゆーきはバカでいいの、成績良くてもゆーきはバカなの」
「何だよ、それー(笑」
久しぶりに笑った。二人で笑った。
何も変わらない、ゆーきの存在がアタシを支えた。
- 230 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 11:19
- 誕生日2日前、お母さんと一緒に先生に呼ばれた。
「真希ちゃんの検査は済みました」
「結果は?」
「・・・このまま成長期が進んで行くと呼吸がしにくくなる可能性が高いです」
「どういうことですか?」
「真希ちゃんはまだまだ成長期です、そしてこの器官も同時に成長する」
何話してるかわかんない・・・
「真希ちゃんにはこのまま入院してほしいんですけど」
「イヤだ」
「真希!」
「・・・後藤さん、『時間』もないのですから真希ちゃんにかけましょう」
「真希にかける?それは・・・?」
「極力、負担を除いた生活なら真希ちゃんはまだ大丈夫です」
「じゃあ・・・」
「真希ちゃんの体が手術に耐えられると判断したときに即手術しましょう」
- 231 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 11:26
- アタシはそのよくわかんない説明を受けてそのまま退院した。
帰り道・・・
「真希、これから体育はずっとお休みね」
「え?」
「あと走ったり、激しい運動・・・スポーツもしちゃダメ」
「何で!?」
「真希が生きるタメよ、これから手術の日まで真希は大人しくしてて」
「手術の日までって・・・いつ?」
「早ければ1年後、でも多分2,3年後。だから小学校6年生まで」
「そんな・・・じゃあ遊べないじゃん!ゆーきと・・・木登りとか・・・」
「我慢して・・・」
「アタシ、何の病気なの?」
「真希・・・お願い、我慢して・・・お願い・・・お願いだから・・・」
これ以上アタシはお母さんに何も聞けなかった。泣いてるお母さんに・・・
- 232 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 11:27
- ◇
◇
◇
- 233 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 11:33
- ―アレから2年、アタシは小5になっていた。
お母さんの言うとおりなるべく運動は避けた。
それは思ったよりもキツイことだった。
運動会が嫌いになった。
信号で渡りきれなくて何度も遅刻した。
だけど先生は「あぁ、後藤か・・・しょうがないよな」って言葉で許してくれた。
そんなの嬉しくもなんともない。
何が「しょうがない」のか、その言葉さえもアタシにとって罵声だった。
家族も何かと気をつかってくれた。
逆にそれがスゴク嫌だった。
ハッキリ言えば腫れ物扱いだから。
でも・・・やっぱり、ゆーきだけは変わらなかった。
外で遊べなくなったアタシに「家で遊べばいいじゃん」って一緒にゲームした。
おかげで中々のゲーマーになったと思うこの頃。
- 234 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 11:41
- 「ゆーきはアタシとばっか遊んで友達と遊ばないの?」
「友達とは学校で遊ぶし、マキちゃんと遊ぶ方が楽しい」
「ふーん」
「何でそんなこと聞くの?」
「いや・・・アタシと家でゲームばっかりで楽しいのかなって」
「楽しくなかったらするワケないじゃん」
「そっかぁ」
「マキちゃんさ、グチとかあるならオレに言ってもいいよ」
「え?」
「なんかマキちゃんいつも抑えられてるからいつか爆発しちゃいそう」
「あっは、ゆーきは良いコだね」
「オレ達は双子みたいなモンだし、マキちゃんがやれないことはオレがやる
そしてオレがやれないこともマキちゃんならやれるんだよ」
「ほー、双子」
「今も昔も間違われるじゃん」
「まーね」
「だからマキちゃんの代わりに運動会ではずっと1位でしょ?」
「アタシもゆーきの代わりに成績1位だよ」
「オレも一応、成績良いってば(笑」
やっぱり、ゆーきは変わんない。
- 235 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 11:55
- そして「あの倒れた日」から決まった定期健診。
初めは週1だったけど安定してきたから月1になった。
でもまた最近は週1になった・・・
いつもどおり検査を済ませて帰ると思ったら先生から話があると
「真希ちゃん、発作もそんなに起こさなくなったし・・・来週にでも手術しようか」
「え?手術??」
「そう、お母さんにはもう話してある」
「真希、手術受けたら・・・しばらくはダメだけど運動できるようになるのよ」
「本当?」
「あぁ、本当だよ。でも真希ちゃんが手術に耐えて頑張ってくれないとね」
「そうよ、真希・・・手術受けるよね」
「・・・うん」
小学5年生 秋
ついにアタシの胸の器官の手術を行うことが決まった。
- 236 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 12:00
- その日は思ったよりもすぐ来た。
手術室に入る直前まで、ゆーきはくっついてきて・・・
「マキちゃん、待ってるから頑張って!」
その声を最後にアタシは麻酔で意識が遠のいた。
ガチャン!
手術中のランプが光る。
「マキちゃん・・・オレ、ずっとココにいるから・・・」
・・・・・・・
・・・・
・・
・
- 237 名前:ごとーの事情。〜んあ?〜 投稿日:2006/05/09(火) 12:09
- ガチャン!
「あら?何よこれ、アタシは今手術中・・・あぁ、夢か」
アタシが今見ているのは真っ暗の部屋の中にロウソクが所狭しと・・・
奥の方にもあるみたい、どんだけあるのさ。
夢の中だからアタシは走ってみようかと思ったが走るスペースがナイ。
ロウソクだらけなモンで、きっと走ったら倒しちゃう。
あぁ、せっかくの夢なのにぃ・・・。
アタシがそう思ってたら暗闇の奥から誰かが出てきた。
「お前、この部屋にどうやって入った?」
「はい?気づいたらいましたが」
「・・・名前と生年月日を言え」
「何で?」
「いいから言え、この部屋に勝手に侵入した怪しい者め」
「いやロウソクだらけのこの部屋自体が怪しさ100%」
「何も知らないでココに来たのか?」
「アタシが名乗ってもいいけどその前に普通自分から名乗るでしょ」
- 238 名前:ごとーの事情。〜んあ?〜 投稿日:2006/05/09(火) 12:25
- 「生意気な娘だ、まぁいいこの部屋に来たということは選ばれし者か」
「はぁ?選ばれたんですか、ほー」
「私はビッグバンを起こした者」
「へー・・・はぁ?」
「この世を創った者だ、名前などない。私が存在することに意義がある」
「は〜、すごい人なのねー」
「・・・やる気のない娘だな、それでお前は?」
「後藤真希 1985年9月23日生まれ」
「なるほど、85年の部屋にいるワケだ」
「85年の部屋?」
「この部屋は1985年生まれの者達の魂の火。ロウソク1本1本が
今生きてる者達の寿命だったり・・・あぁ、例えばソコのもう今にも燃え尽きそうなのとか」
足元にロウソクが溶けかけてなんとか火がついてる元ロウソクみたいなのがあった。
「コレ消えたらこのロウソクの魂の人は死んじゃうの?」
「あぁ、お前と同い年なのにな可哀想に・・・えーっと名前は・・・あ・・・」
「誰?」
「後藤・・・真希・・・のロウソク・・・」
・・・
は―――――――――――――――――――――!?
- 239 名前:ごとーの事情。〜んあ?〜 投稿日:2006/05/09(火) 12:42
- 「ちょっとちょっと!アタシ、コレ消えたら死んじゃうってわけ??」
「残念ながら・・・」
「いやいや、否定してよ!もうちょい生きたいんですけど!!」
「・・・あの世に逝く途中にこの部屋に来たってことは何か意味があるかもしれん」
「あるある!」
「探検隊!?」
「は?」
「あ・・・イヤ、気にするな・・・そうか、まだしばらくは火は消えないだろ」
「・・・超消えそう、もはやロウソクではない・・・」
アタシが呟いてるのにその人は何処からか分厚い本を取り出した。
「・・・ふむ、よし!お前生きたいんだな?」
「おうよ!」
「その代わり、ちょっと貢献してもらうが?」
「何?なんか条件??」
「そうだな、条件がある。それは後で説明するから今はロウソクをなんとかしないと」
「そーだよ!」
「この沢山の火の灯ってるロウソクから一つ選べ」
「は?」
「いいから、「コレだ!」と思ったヤツを1本選べ」
そう言われてもやたら沢山あるし、よく見ると長さも溶ける速さも違う。
- 240 名前:ごとーの事情。〜んあ?〜 投稿日:2006/05/09(火) 12:53
- ん〜?奥の方に・・・威勢のいい燃え方のロウソクが。
しかもそれでいてロウソクは頑丈そうで凄い勢いの火(もはや炎)に耐えて・・・
コレ?
「ねー!コレ!!コレに決めたー!!!!」
「よし、それだな」
ソイツはそのロウソクを持って、アタシの残り火の近くに置いた。
そしてその元気なロウソクを右手に左手はアタシの残り火にかざした・・・
ボムッ!
「・・・え?」
「よし、コレでお前は生きれるぞ条件があるが」
ソコには威勢のいいロウソクの隣にもう1本威勢のいいロウソクが立ってた。
「これ・・・何で?アタシのロウソク?」
「お前が選んだ『その人』に命・・・寿命かなぁ?を分けてもらったんだよ」
「えぇ!?」
「だから、『その人』の寿命短くなっちゃうけど、その分、君が生きれる良かったね」
「そんなことしていいの・・・?」
「お前が望んだんじゃないか」
そいつは微笑んで言った。
- 241 名前:ごとーの事情。〜んあ?〜 投稿日:2006/05/09(火) 13:04
- 「その人ってアタシの知らない人だよね・・・85年生まれなんて大勢いるし」
「いや、君と『このコ』は出会うよ、まぁそう遠くない未来に」
「えっと・・・この方の名前聞いてもよろしいでしょうか?」
「ちょっと待ってよ・・・えーっと・・・『藤本美貴』85年生まれだけど早生まれだね」
「いつ頃に会うんでしょうか?その方は大体どれくらい寿命が短く・・・」
「一気に質問しないでよ、もう君はココに来れたから特別に教えてあげるか」
「ぜひ教えて!!」
「出会いは君が15歳の時。そして彼女の人生は18歳の夏に幕を閉じる」
「18歳!?そんなに若い時期に亡くなっちゃうの!?」
「君が・・・彼女の寿命を分けてもらったんだ・・・しょうがない」
「じゃあ、アタシはいつ亡くなるの?」
「2度目の生を得た者は強運になる確率が高いから・・・長生きするんじゃない?」
「何だよ〜その曖昧な答えはー!」
「じゃあ、何かい?君は会った事もない彼女も長生きさせたいのかい?」
「当たり前じゃん、人の命削って自分だけ生きれないよ!!」
「やはり君は選ばれし者、「ノア」ということかな?(笑」
- 242 名前:ごとーの事情。〜んあ?〜 投稿日:2006/05/09(火) 13:15
- 「はぁ?「んあ」??」
「イヤ「ノア」。知らない『ノアの箱舟』って」
「知ってる〜。ずっと運動しないで本読みまくったから、何で「んあ」なの」
「だから「んあ」じゃないって」
「どっちでもいいじゃん」
「それもそうだな、じゃあ君と彼女には使命を命ずる」
「・・・(この人、何様)」
持っている分厚い本のページをその人はめくる・・・
「大昔に人口増加や犯罪が多くなったから減らしたんだけど」
「アンタがやったの!?」
「そうだよ、でも今回・・・と言っても近い未来だが自滅する」
「それは・・・アタシが生きてる間に起こるってこと?」
「うん、それを止めてもらいたい」
「へ?」
「先程・・・『藤本美貴』と君のロウソクに触れた時、とても相性が良い事が分った」
「はぁ・・・?」
「君たち二人が何かカタチある物、いや存在ででもいい世界各地に進出してくれ」
「まて、意味がわからん。何でアタシと『ふじもとみき』が?」
「その行動が世界を・・・地球を救う」
「ますます持って意味不明・・・」
ちょっとこの人がさっきから持ってる分厚い本に興味がわいた・・・
- 243 名前:ごとーの事情。〜んあ?〜 投稿日:2006/05/09(火) 13:28
- 「ちょっとその本見せて!」
そのおかしな人から分厚い本を奪って表紙を見た・・・読めん!
だけど中身は読める・・・えーっと・・・え?
20××年 地球温暖化現象で南極、北極の氷が溶け陸地が海に浸される。
20××年 世界各地の面積が少なくなり領土争い始まる
20××年 世界大戦開始
20××年 某国で作られたウイルス兵器が世界中にはびこる
20××年 地球上から人類、哺乳類他多くの生物が絶滅
20××年 昔、地球は青かった。だが戦火の残り火で灰色の塊と化す
〜〜〜〜〜〜〜〜
「こら、返しなさい!本来私以外の者が見てはならないのだ」
「・・・ここに書いてあること本当に起こるの?」
「どのページを・・・あぁ、このままだと起こるよ」
「何それ・・・」
「君と藤本美貴が止めるんだ、まぁ直接止めるワケじゃない」
- 244 名前:ごとーの事情。〜んあ?〜 投稿日:2006/05/09(火) 13:38
- 「私は人間が嫌いなワケじゃない」
「アンタが温暖化にするワケでないんでしょ?」
「そうだよ、するのは人間だ」
「それでアタシ達がどうしたら止められるって?」
「温暖化の方はコッチでなるべくフォローする予定」
「予定なのね・・・」
「あのねー、君達二人がそろうと天上天下唯我独尊?みたいな」
「なんでそんな暴走族みたいなの・・・?」
「いや実際そんなカンジになるから・・・時期が来たら影響力を与える」
「影響力?」
「あぁ、君達がウイルスを作る予定の人を他の道に進むきっかけを与えるんだ」
「なるほど、ウイルスを作る人がいなければウイルスで人類は滅亡しない」
「そのとおり、ウイルスは偶然の産物としてできる」
「でも兵器になっちゃうんでしょ?」
「まーね。その偶然の産物はある国の大学研究生が作ってしまう」
「どこの誰だか知らないけど、その人を研究者にしなけりゃいーのね」
「そんなとこ。詳しくは教えられないけど未来を変えちゃうから」
「今やってることは未来を変えてることにならないの?」
- 245 名前:ごとーの事情。〜んあ?〜 投稿日:2006/05/09(火) 13:46
- その人はとても楽しそうに微笑みながら・・・
「変えてることになるね、でも君がこの部屋に来たこと自体が予定外だから」
「ふーん」
「そして、あのロウソクを選んだのも必然かな?」
「ただ活きのいいヤツを選んだんだけど・・・」
「その・・・ウイルスを作るヤツさえ止めてくれればいい」
「地球温暖化が原因で陸地が減って取り合い戦争には?」
「今でも、そういうことやってる国はあるよ」
「アタシはこれからどうすれば?」
「藤本美貴とは必ず出会うから、仲良くなって♪」
「そんなんでいいの?」
「さっきも言ったように「二人」で何かカタチにしてね」
「お笑いとかでもいーの?」
「何でもいいよ、君に任す・・・そろそろ君は行かなきゃ・・・」
「んあ・・・」
・・・・・・・・
・・・・
・・
・
- 246 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 13:46
- ◇
- 247 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 13:53
- 目を開けるとゆーきの顔があった。
「マキちゃん!お母さん、マキちゃん起きたよ!!」
「んあ〜、ゆーき、うるさいよ」
「真希!良かった意識が戻ったのね!!」
「ぅわーお母さんまで・・・あ、手術したんだっけ」
・・・・・・・・・・
手術は無事成功。
手術中に1度ごとーの脈は止まったらしいんだけど。
あの人と『藤本美貴』のおかげできっと、アタシは生きてるのだろう。
・・・・・・・・・
その後しばらくリハビリって言ってもエクササイズみたいなモン。
それを経て中学に上がる頃には完璧な健康優良児になってた。
そして中学で仲良くなった吉澤ひとみとよくバカやって遊んでた。
でも、ごとーは『藤本美貴』と会う日をずっと待ってた。
中3の9/23に晴れて15歳になった・・・いつ、会うの?
- 248 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 14:06
- そういえば手術後以降から何故かごとーは自分の事を「ごとー」と言う。
そしてこれまた何故か「んあ」が口癖みたいになってる。
きっと・・・あの人が、ごとーに「ノア」なんて言うから「んあ」だよ。
あ、そうだ意識が遠のく中で1番最後にその人がごとーに言った事。
『本当はこういうことしちゃいけないんだ、だから君からペナルティを。
君は一生、恋ができない。人を好きになっても決して恋愛感情を持てない。
だからといって君は嫌われるワケじゃない。
条件+ペナルティなんて悪いね、でも一応こっちも立場あるから。
人の命をもらって生きてる代償に君の恋心を奪わせてもらったよ。
ないと思うがまた機会があったら逢おう、じゃあ』
・・・そんなワケで、ごとーは恋などしたことがない。
気にしないで恋する乙女すればいいって?
好きは好きだけど・・・何も友情や家族愛以外に特にないのよ。
やっぱり、あの人にペナルティとして恋心を取られたから?
んあ、どっちでもいいけどね。
ごとーはごとー。
そして高等部に上がって速攻で見つけたミキティとユニットも組んだ。
あの人の予定どおりミキティは18歳の夏、1回死んだ・・・。
でもまだミキティもごとーも生きてる。
・・・未来なんて、後藤本が変えてやる!!
- 249 名前:ごとーの事情。 投稿日:2006/05/09(火) 14:07
-
『ごとーの事情。』
- 250 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/09(火) 14:14
- 『ごとーの事情。』でした。
次回、『後藤本 IN 琉球』
平行して亜弥ちゃんの心情も書けたらと思います。
川*VvV(‘ 。‘*从<アヤミキ・・・。
- 251 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/10(水) 00:19
- ごっちんの事情面白かったです!
85年の部〇とか、んあの語源とかうけましたw
最後の方、ごっちんの宿命にちょっと切なくなりました。。
またまたつづき待ってますね〜。
- 252 名前:ピート 投稿日:2006/05/10(水) 18:17
- ごっちんの過去にはそんな事があったのか〜
だから、ミキティを探して『後藤本』を結成させたのか!
すごいな・・・・
- 253 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/15(月) 02:58
- >>ミキティらぶさま
そう、「んあ」はそこから始まった・・・かは知りませんが(爆
うけてもらえて嬉しいです(^v^;
ごっちんは無敵な分、切ない宿命が、はい。
>>ピートさま
『後藤本』結成はしましたが、本として完成するのか・・・orz
させてくれないと困りますがw
では、母の日も過ぎてしまったので(?)更新します!
- 254 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 03:12
- えーっとさかのぼる事、数時間前。
まず美貴の家に言ってお母さんに「ごっちんとしばらく旅行してくる」と。
それだけ言って適当な着替えをリュックに詰めて出た。
次に、ごっちんの家に行き。
ごっちんのお母さんにごっちんが「んあ」って言って・・・
それだけで何故かごっちんのお母さんは頷きお小遣いをごっちんに渡した。
ごっちんも適当にリュックに着替えやら詰め最後にまたお母さんに「んあ」と一言。
ただそれだけでごっちんのお母さんは「生水は飲んじゃダメよ」と答えた。
・・・「んあ」は後藤家では「ツーカー」な言葉なのか?
ごっちんも充分不思議だが、そのお母さんもまた不思議だ。
だって、美貴は挨拶しただけで「旅行へ」とか言ってないのに。
普通に遊びに行くとは思ってないのね。
だって「生水飲んじゃダメ」って普通言わないよね?
二人ともリュックだけの軽装で旅行に行くとか一言も言ってないのに・・・。
なんで?「んあ」って一体??流行語大賞とかじゃないよね?
ごっちん「んあ」使用率1番賞とかはあるかもしれないけど・・・ないか。
まぁ、そんなワケでごっちんが例のごとく普通にホットパンツのポッケから
スワンボートを出した。スケボーの件があったから驚かないワケはなく。
こんな人が二人も乗れるようなモンをポッケにしまえる、ごっちんにビビッた・・・
ごっちんのポッケは4次元ポケ・・・いや何も考えないでおこう、うん。相方を信じよう。
- 255 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 03:30
- そして今、美貴とごっちんは只今海の上でスワンボートに乗ってます。
夕焼けが水平線に沈んでいくのが綺麗で、亜弥ちゃんと見たかったなぁ・・・。
なんて思う美貴はやっぱり亜弥ちゃんが好きなんだなぁ。
キライになった訳じゃない、ただ少し離れたかった。
タンポポの歌詞の真相とか聞きたくなかった。
だけど知って嬉しい自分もいた・・・昔のように一途に石黒さんを想ってはいない。
キライになった訳じゃないし。ただ、タイミングが悪かっただけ。
弱って矢口さんに逃げた美貴、再会した自分の過去。
「あやっぺは今は3人の母親」裕ちゃんはそう言ってた。
あの人が幸せならそれでいい、タンポポの歌詞もかなり遅いけど貴女の気持ちが嬉しい。
昔の美貴はアヤカの家にいるか部屋で石黒さんの歌を聴くかそれだけだったから。
その頃はアヤカが側にいてくれた事とかを思い出したり・・・。
こんな気持ちのまま亜弥ちゃんに会いたくないんだよね。
美貴が本当に好きなのは亜弥ちゃんで。
これからもずっと一緒にいたくて、だけど美貴は早死にする予定。
予定は未定だから気にしない、と言ったら嘘になる。
だからといって残された時間、亜弥ちゃんにべったりってのもイヤ。
出来ることならべったりしたいけどね。まだよく考えがまとまってないや・・・
- 256 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 03:46
- スワンボートで海に出て2時間ちょい。スワンのスピードが中々凄い!
「ミキティ、ペダル踏むの替わってよ」
「へ?」
「ごとー今日はアクティブだったから、疲れた」
「あぁ、結構進んでるよね暗くなってきたけど島っぽいのが見えるし」
「んあ、予定では3時間くらいかなと思ってたけど真っ暗になる前に着きそうね〜」
「ペダル踏むの美貴の番ね、ごっちん休憩してて・・・あ!寝ないでね」
「・・・zzZ」
「オイ・・・言ってるそばから爆睡すんな!ハンドルとかの操作・・・あ、簡単♪」
素晴らしい、この『ごとーのスワンボート』はゴーカートくらい簡単操作。
それでいてモータージェットパワーでスンゲー速い。
ペダル踏むのはスワンのやる気を出させる為とか・・・意味不明なんですが?
乗り心地も良いし、何でごっちんこんなの持ってるんだろ?
でも1番気になるのはこんなデカイのが何でポケットから出てくる・・・
ってか、そんな重いモンを片手でポケットから出すごっちんって一体?
絶対に敵に回したくないな、何するかわからん。
隣で健やかに寝ている相方を見て先行き不安を感じる美貴、もう島は目の前。
- 257 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 03:47
- ◇
◇
◇
- 258 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 04:00
- もう砂浜が薄暗く見えるほど島の側。
「ごっちん、ここ沖縄なの?着いたっぽいけど・・・?」
「・・・んあ〜?あぁ、え〜っと・・・ココは那覇の真ん中辺りだよ」
「へ?ごっちん本当詳しいね、てかネオンの看板とか見えるけど・・・」
気になるネオンのデカイ看板『気まぐれぽにーてーる』
何なんだろう・・・?
「んあ〜、確かこの辺ってラブホがごろごろしてんのよ」
「はぁ!?」
「ごとーの予定では少し離れた『とまりん』て普通のホテルの港に着くハズが」
「はぁ〜?『とまりん』?何それ普通のホテル??」
「まぁ、そこそこ大きいよ。多分・・・そうでもないかな(笑」
「いや、もうどっちでもいいけどさ。さすがに東京と比べると寒くないね」
「んあ。涼しいってカンジ」
「で、まだ上陸してませんが、どうやって上陸すんのコレ?」
「んあ〜、このボタンをポチッとな」
ごっちんが赤いボタンを押すとボートが音を立て揺れ始めた・・・!?
ガチャン!ガチャ、ガコン!!
- 259 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 04:11
- 「これ水陸OKに改造してあるから、道路は走れないんだけどね〜」
「・・・」
あっという間にスワンボートにタイヤが。
海上を浮きながらそのまま浜辺に上陸した。
・・・水陸両用って、ルパンかよ!
何はともあれ、ありえないくらいの速さで沖縄に着いた後藤本。
只今の時刻19:48
「もうすぐ8時なのにまだ結構明るいんだ〜」
「ミキティ、沖縄は太陽が沈むの遅いのよ〜ん」
「へー南の島だもんねぇ、ところで美貴達って何処に泊るの?」
「すぐ目の前にはラブホ街ですが・・・」
「亜弥ちゃんとも行ったことないのにダメ!却下!!」
「ごとーもラブホに泊る気はないよ」
「じゃあ、どうすんの?」
「こういう時は地元の人に聞いてみるといいのよね」
ふと辺りを見ると・・・冬の海岸、結構チラホラと人がいるのが分った。
地元の人って危ない人だったらどうすんのよ・・・
- 260 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 04:25
- ごっちんがスワンのボタンを一つ押すと一気に海水が浄化された。
そして何食わぬ顔でまたポッケにスワンをしまいこむごっちん。
何回見ても慣れないね・・・大きい乗り物が小さいポッケに・・・。
よーく周りを見ると花火とかしてる方々も。
地元の人かな?美貴達みたいに観光客とか?
ん?
何組かグループがあったけど明らかに日本語を話してない連中が・・・。
って、寄りにもよってその連中にごっちんが話しかけてるし!
ごっちんって人見知りしないの?まぁ、頼りにはなるかなぁ。
「んあの〜、地元の方ですか?」
「はぁ?何ね、アンタ達?ないちゃーね?」
「ナイチャー?」
「んあ、ミキティ、沖縄の人は『うちなー』でそれ以外は『ないちゃー』なのよ」
「はぁ・・・(本当詳しいなコイツ)」
「さっき東京から着たばかりなんですよ〜、近くでラブホ以外に安い宿ないですか?」
「あ〜、この辺はラブホくらいしかないからねー・・・あ、ちょっと待って」
いかにも人の良さそうな地元の美貴達くらいの方々が宿を探してくれる・・・初めて会ったのに・・・
- 261 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 04:36
- 「アンタ達みたいな、ないちゃーの友達知ってるから連絡してみるさー」
「そのコもアンタ達くらい・・・向うが年下かな?ないちゃーだわけ」
いまいち不思議な沖縄特有のイントネーション。
「そのコって女の子ですか?」
「だあるね〜・・・あ!かかった・・・亀?ちょっとお願いがあるんだけど・・・」
携帯でその方と話してる人が美貴達に
「あんた達、今日は亀ちゃんの部屋に泊めてもらって明日安い宿、案内してもらいなさい」
「え!?迷惑じゃないですか?」
「女の子だし、大丈夫よー。それかカラオケとかで一晩とか」
「んあ、その方に一泊お世話になります」
「ごっちんマジ!?」
「んあ、これも冒険・・・」
「じゃあ、歩いて15分くらいだから送るさー」
「いいんですか?じゃあ、遠慮なく・・・ありがとうございます」
「うんうんミキティそれでいいんだよ」
・・・美貴はこれからどうなるのでしょう。
一泊お世話になる亀ちゃんて・・・あの亀ちゃんと繋がり、無いよね?
- 262 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/15(月) 04:39
- 更新しました。
頑張れミキティw
- 263 名前:タケ 投稿日:2006/05/15(月) 08:50
- みきたんはやっぱり亜弥ちゃんが大好きなんですね
それが確認できてちょい安心しましたよ(笑)
んで後藤本は大丈夫なのかな?
続き待ってます
- 264 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/15(月) 10:23
- 更新きてたぁ。お疲れです。
んあで通じる後藤家スゴス。
琉球での後藤本の活躍に期待。
また更新待ってます。
- 265 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/15(月) 18:41
- >>タケさま
たんは亜弥ちゃんが好きです。
あやみきはガチ!と思ってます。
後藤本は基本あまり何も考えてな(ry
>>ミキティらぶさま
後藤本、琉球で何するんでしょうねw
本当は亜弥ちゃんとみきたんを一緒にいかせてやりた(ry
少しごっちんと活躍してもらいます。
- 266 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 18:54
- 海辺で知り合った地元の人達は美貴達と同じ年。
高3で授業もほとんどないから暗くなったら闇鍋パーティするという。
闇鍋・・・一体、何を入れるのだろう・・・?
今二人の女の子が美貴達を今日泊めてくれる人の部屋まで送ってくれてる。
「えっと、5人で闇鍋するんですか?」
「自分なんかは早く来すぎたわけよー。後からもっと来るよー」
「んあ、楽しそう」
「でーじ楽しいよ!前は焼き芋パーティやったんだけど」
「おぉ!美味しかったですか?(紺ちゃんとか喜びそう)」
「生焼けで、しにマズかった・・・焼き直したけど・・・マズかったさー」
「そうなんですか・・・(紺ちゃんなら上手くやりそうだな)」
「でもマズかったけど楽しかったから第二段は闇鍋だわけよー」
「んあ・・・楽しんで下さい」
「明け方まで海でバカ騒ぎしてるさーねー♪」
「だあるねー♪」
・・・気になる言葉がチョコチョコ「でーじ」と「しに」「だある」って何?
- 267 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 19:06
- 「あのー、「だある」って何て意味ですか?」
「は?意味??何ね?」
「だあるの意味?考えたことないさー・・・あ、「であるね」だよね」
「だあるー!「そうだね」って意味だハズよ、だあるよね?」
「だハズよー」
「んぁ・・・相槌?「そうだね」ってコトかぁ」
「だハズよって適当だね(笑」
「確か元々「そうであるね」から来たんじゃない?」
「うんうん、だったハズ」
「沖縄の人、てーげーさーが多いから気にしないでー」
「「てーげーさー?」」
「だから、てーげーってことさ」
「そのまんまやっし、「てーげー」は適当ってコト。適当な人達が多いワケ」
「そんな感じですね」
「ごとー達に合ってんじゃん♪」
そうかもね。「てーげー」ね、美貴達って適当だもんね。
- 268 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 19:17
- 方言まじりの二人に案内され歩いてきた道はラブホ、スナック色々。
少し歩くと住宅街になって、もう少し歩くとスーパーとか。
商店街?みたいな・・・。
「もう少し遅い時間だとキャッチの人とかウロついてるから」
「え?」
「この辺クラブとか多いわけよー」
「だからアンタ達みたいなカワイイないちゃーはすぐ引き込まれるよー?」
「んあカワイイ?ありがとー」
「うんカワイイさー、今から行く部屋のコも結構カワイイよー」
「本当に美貴達いきなり行っていいんですか?」
「いいんじゃない?悪い人じゃなさそうだし、何かあったらその時はその時さー(笑」
・・・かなり大雑把だな・・・。
「あ、ココのマンション」
中々立派なマンションだけどここに一人暮らし?美貴達より年下のコが?
マンションのエントランスに入り部屋のインターホンを押す。
『は〜い、今開けるね〜』
聞き覚えのあるような声が聞こえた・・・誰だったっけ?
- 269 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 19:28
- 6階でエレベーターが止まり607号室のインターフォンを押す。
中から足音が近づいてきて玄関が開く・・・え?
「亀ちゃん、さっき話した二人だけど本当に大丈夫ねー?」
「どうせアタシしかいないし、広いからいいよいいよ(笑」
「じゃあお願いするさー今日、闇鍋は?」
「絶対に朝までになるから今日はダメ、また今度誘ってよ」
「じゃあ、この二人よろしくねー・・・って名前も聞いてないさー(笑」
そういえば名乗ってないし、名乗られてもない。
名前も知らない人の世話を焼いてくれるなんてあったかい人達だ。
いや、「てーげーさー」なんだろう、きっとそうだ。
そして二人は名前も聞かずそのまま笑顔で海に戻って行った。
いいのかこんなに適当で?
その前に気になるのはこの部屋の持ち主のこのコ。
どー見ても亀ちゃん(亀井絵里)と繋がってる感が・・・顔似てるし!
「あの・・・どうも初めまして、今日はお世話になります藤本美貴です」
「んあー相方の後藤真希です。よろしくー」
「あ、どうも。アタシは亀って呼んでください」
亀?やっぱり亀井家の者か??
- 270 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 19:40
- 「とりあえず部屋の中にどうぞ〜」
部屋の中は一人暮らしには広すぎるくらいの部屋だった。
「あの、亀ちゃんって・・・何歳なの?美貴達は高3だけど」
「アタシ?中1です、14歳だけど」
「んあ?何で?留年したの??」
「いえ、アタシ放浪癖がありまして・・・元々は海外に住んでたんですが
日本に来て学校に入学の時に日本語がなんたらかんたらって一つ下の学年からに」
「へー、美貴もそうだよ・・・ん?海外にいたの??」
「放浪癖って・・・沖縄にはいつ来たの?」
「沖縄には最近、お正月に実家に帰ってから台湾に行ってそこから沖縄に」
「台湾から沖縄?って実家どこ??」
「東京ですよ、久しぶりに家に帰ると姉の部屋が面白くなってて(笑」
!!
「お姉ちゃんいるの?もしかして亀井絵里!?」
「アレ?何で知ってるんですか、もしかしてお父様の回し者ですか?」
「いや違うし、何なの回し者って・・・」
「いやー、家に帰らないで放浪してるからたまに刺客が来るんで」
「んあ、亀ちゃんの妹かぁ、妹まで亀ちゃんじゃ変よねー名前はー?」
「ムリ」
- 271 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 19:48
- 「は?何が無理なの?名前はって聞いたんだけど」
「だから名前がムリなんです亀井夢里」
「んあ・・・良い名だね」
「ごっちん・・・そうか?」
「いやまぁ、藤本さんの言いたいことは分りますが本名なんだから」
「んあー、素敵じゃない夢の里で夢里なんて」
「いや、漢字見なきゃ最初は驚くんじゃん」
「よくあることです、うへへ♪」
「笑い方とか八重歯とか似てるね・・・隙間好き?」
「大好きです、世界各地の隙間を探す旅をしてるんですもん」
「んあ、壮大だね!スケールでかいね」
「スケールはでかいが目的は隙間探しかよ・・・」
「台湾とか楽しかったですよ、沖縄も結構良い感じで、うへへへ♪」
どうやら東京を離れても知り合いに合う運命らしい・・・。
とりあえずこのムリ・・・亀井夢里に案内とかしてもらうか宿はずっとココに泊ってやる。
- 272 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/15(月) 19:51
- ずっと出したかった妹w
フェイドアウトしまくりです・・・orz
- 273 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/15(月) 20:54
- 妹うへへ♪きたー。
亀ちゃんの妹のキャラにうけましたw
放浪の目的とかw
つづき待ってます!
- 274 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/15(月) 21:18
- >>ミキティらぶさま
はい、放浪妹うへへ♪です(^^;
時間あるときにガーッと更新したいと思います!
うへへ・・・w
- 275 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 21:33
- 美貴とごっちんは二人とも携帯の充電が切れてたので亀井妹の家で充電中。
知り合いとわかっちゃえば特に壁も何もなく普通に話をしてた。
元来、亀井家は隙間を好む家系らしくそれが幸いしてか・・・
ビルとビルを建ててその間に隙間を作ったりと大きな事業の合間に趣味を取り入れてるらしい。
・・・そこまでやるか?金持ちの考える事は美貴にはわからん。
「でも何?まだ中学生なのに旅とかいいの?」
「ダメですね、だから勝手に家を出て勝手に放浪してるんです」
「んあ、しっかりとした思想の持ち主だ、感心感心」
「お父様も後藤さんみたいに思ってくれるといいんですが・・・」
「あぁ、反対なわけね(そりゃそうだろ)」
「はい、でも私はネットで知り合った隙間愛好家の方々の家を各地転々と・・・」
「え!?そんなのあるの?」
「ありますよ、おかげで私、え〜っと英語、フランス語、台湾語と色々話せるように」
「それは凄いけど、旅費はどうしてるの?」
「船の隙間とか・・・飛行機の隙間に、乗客が少ないのを見計らって・・・」
「それって密航って言うんじゃ・・・」
「船長や機長も隙間愛好家の方がいますのでなんとか」
「んあ、世の中には色んな人がいるのね〜」
「ちなみにこの部屋は亀井家のモノなんですが今は誰も使ってないので、こっそり」
「亀井家って財閥なんだね・・・庶民の美貴はついてけないよ」
- 276 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 21:45
- 「私はお金とか興味はないんですが一応ないと困るので、株を」
「え?そんなに簡単にできるの??」
「できますよ、まぁ、売るタイミングですね」
「へ〜、今ちょっと見直したよ亀イモ!!」
「・・・藤本さん、「亀芋」って何ですか?」
「いやぁ、亀ちゃんの妹に亀ちゃんだと同じだし名前も何て呼ぶかだし
亀井妹の略で亀いも!どう?美貴的にはまあまあな呼び名かなぁと・・・」
「んあー、ミキティ微妙〜!!」
「芋って、ちょっとアタシ的にはイヤです」
「チェ、じゃあ何て呼べば・・・」
「ムリトニーでいいですよ、英名がムリトニーだし」
「「ムリトニー?」」
「えぇ、亀井ムリトニーです、ハーフ・・・って言っても色々混じってますが」
「そういえばそうだったっけ」
「トランシルバニアの血も流れてるらしく八重歯は亀井家の子は
3分の2の確立で出ますね、アタシもだけどお姉ちゃんもあるし」
「確かに、その八重歯、「うへへ」、隙間好き、亀ちゃんそっくり」
- 277 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 21:57
- この亀井夢里、外見は亀ちゃんを幼くして髪を茶髪ロングにした感じ。
カワイイことはカワイイ、だけど亜弥ちゃんの方が可愛い。
「それより、お二人の事、お姉ちゃんに連絡します?」
「え!いい、しなくていいよ!!」
「んあ、今ごとー達も放浪中だから」
「そうなんですか、一泊と言わず好きなだけこの部屋に滞在してください」
美貴はそのつもりだったが・・・良いヤツだ、ムリトニー。
「んあ?いいの?じゃあ、宿代は浮くねー。やった♪」
「だね♪」
「少し前に宝くじで儲けたんでアタシがスポンサーになりますよ」
「え?いいの??」
「はい、いいんですよアタシも世界の方々にお世話になったし」
「んあ〜♪ミキティ!ごとー達ついてるね〜♪」
「お姉ちゃんの先輩なら尚更ですよ、沖縄の旅を豪遊しましょう」
「ムリトニー・・・あんた、良いコだね・・・(泣」
「いえいえアタシも色んな所で色んな方にお世話になったので・・・」
「んあ!じゃあ、明日はちゅら海水族館行こう!」
あ?何・・・海水族館だって?ごっちん、魚顔がお魚さん観る気かい?
- 278 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 22:48
- 「・・・後藤さん、水族館行きたいんですか?」
「んあ?行っちゃダメ??」
「いえ、ダメじゃにですけど・・・ちょっと遠いから」
「そっかぁ、沖縄って電車ないんだっけ、バス?」
「バスだと往復4時間はかかっちゃうと・・・」
「えー!?そんなに遠いの〜??」
「北部ですから・・・ここ、南部だし」
「んあ〜、別に行かなくてもいいかな〜どっかウロウロしよう」
「美貴、亜弥ちゃんにお土産でシーサー作りたい!」
「・・・シーサー、それなら歩いて行けるところでありますよ」
「んあ、よし!じゃあ明日は街をウロウロとシーサー作りね」
「ん?そういえばムリトニーは闇鍋を断ってたけど学校はどうしてるの?」
「んあ?そういえば・・・中1って言ったよね沖縄の学校通ってるとか?」
「いえ、一応前のお姉ちゃんと同じ学校ですが・・・多分休学中になってるかな〜?うへへ」
「うへへ・・・じゃねーよ、義務教育ちゃんと行きなさいよ美貴でも行ってたのに」
「ミキティは最低限の日数だけ通ってたんでしょ」
- 279 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 22:58
- 「うっ・・・ごっちんは余計なこと言わない」
「本当のことだからいいじゃん」
「アタシも一応ちょっと日数計算して行ってるんですよ、藤本さんも?」
「え?ちゃんと計算して通ってはいるんだ・・・でも私立でしょ」
「だから公立より甘いですよ、うへへへへ・・・」
「んあ、なら問題無いね。ご家族は夢里ちゃんの場所知ってるの?」
「お姉ちゃんにたま〜に良い隙間スポットを教えたり、お母様は放任主義で」
「でもお父さんがさっき刺客をなんとかって・・・」
「そうなんですよ〜、お父様は心配性でアタシの場所が分ると家に連れ戻されるんです」
「って、普通は心配するだろ・・・」
「ミキティ、隙間愛好家の一族に普通を求めちゃいかんよ」
「あぁ、そうだね・・・ハハ(少し柴ちゃんや梨華ちゃんの気持ちが分った気がする)」
「普通にこの部屋、客間とかあるんで好きなトコ使って下さい」
「んあ、ありがとー」
ん〜?美貴達は海を渡ってここまで来たのにご飯は?お腹空きまくりだよ。
- 280 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/15(月) 23:09
- 「ムリトニーは一人でご飯とかどうしてるの?」
「あ、そういやー、ごとー達って昼も食べてないよ・・・もう力が・・・」
「ご飯?すぐ側のコンビニとか、近くの定食屋、喫茶店とか」
「ごっちんの言ったとおり美貴達二人、今日お昼ご飯も食べてないんだよ」
「外に出るのも・・・二人とも綺麗だから危ないかなぁ・・・宅配でいいですか?」
「いい!宅配でいいから、ごとーに何か食べ物ギブミー!!」
「美貴も今日はもう疲れたから宅配でいいから何か・・・」
「ほか弁は宅配してないけど友達がバイトしてるんで持ってきてもらえるし
あとは定番なピザか、寿司、カレー・・・どれがいいですが何でも好きなの・・・」
「んあ、寿司!」
「寿司にほか弁の焼肉弁当つけて!!」
「わかりました〜」
その後ムリトニーが注文してくれた寿司(特上5人前)に美貴は焼肉。
ガツガツ食べてお風呂も使わせてもらって・・・疲れてたんですぐ寝ちゃいました。
ムリトニーは「株式市場の動きを少し見て寝ます」とか言って。
ノートパソコンと向かい合ってた。
亀・・・良い妹を持ってるなぁ・・・サンキュー・・・zzZ
- 281 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/16(火) 19:25
- 亀妹の短縮名と英名にうけましたw
八重歯ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!
八重歯愛好家の私としては、最近ミキティにもちょっとありえないところに
八重歯があることを発見して、かなり狂喜しましたw
つづき、待ってますね〜!
- 282 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/17(水) 09:50
- >>ミキティらぶさま
名前自体に無理があるのに英名とかw
思いついたときコレしかないと・・・orz
ちなみに私も八重歯愛好家です。
なので辻ちゃんも好きです!
え?ミキティにも八重歯が!?え!どこどこ?(紺ちゃん風)
- 283 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/17(水) 09:53
- ミキティ達が出て行ったその後を少し書きたいと思います。
亜弥ちゃんと周りの心情です。
またもフェイドアーウト!
- 284 名前:気がつけば・・・ 投稿日:2006/05/17(水) 10:08
- 美貴たんが「忘れ物」って言ってアタシをギュッと抱きしめて出て行った・・・。
後藤さんは美貴たんが「今何するかわかんない」って言ってついて行った。
3−Aにいた皆の中でガキさんは、美貴たんが「殺気を出してました」とか・・・。
「殺気」?まぁ、たんなら出してもおかしくないけど。
でも普段の・・・昨日までのたんの様子じゃなかったのは確か。
屋上から飛んだ?何で?何で?
アタシ達の会話聞いたのがやっぱり嫌だった・・・?
でも、たんが「聞けば」って・・・
「・・・ちゃん、亜弥ちゃん?大丈夫?」
「・・・!・・・あ・・・」
さっき教室を出て行った、たんのことを考えてたら柴田さんに名前を呼ばれてた。
気がつくと皆、心配そうにアタシを見て・・・ないのも約3名ほどいるけど。
何、普通に黙々とパン食べてんのさ、あさ美ちゃん、のんちゃん、まこっちゃん!!
アタシのたんがしばらく帰らない宣言したってのに!
しかも「何するかわかんない」って言われて「あの」後藤さんがついてって・・・
よく普通にお昼ご飯食べれるよね。
しかも3年の教室じゃん!!
- 285 名前:気がつけば・・・ 投稿日:2006/05/17(水) 10:17
- 「亜弥ちゃん、梨華ちゃんも言ったけどごっちんがついてったから・・・」
「アタシ以外の人が・・・たんと一緒にいるなんてヤだ・・・」
「それはそうかも知れないけど・・・」
「あのね、アタシ昨日亜弥ちゃんに言ったじゃない」
「何ですか・・・石川さん・・・」
「美貴ちゃんを追い詰めないでって」
「・・・やっぱり、アタシが追い詰めちゃったってことですか・・・?」
「美貴ちゃんも美貴ちゃんだけど、そういことになるね」
「ちょっと梨華ちゃん、アンタ昨日亜弥ちゃんにそんなこと言ったの?」
「昨日アタシ、今朝の柴ちゃんみたいに亜弥ちゃんに呼ばれたんだもん」
「へ〜、そうだったんだ・・・だから屋上までついて来たと」
「二人が一緒に行くとこ見ちゃったから・・・」
「ねぇ、よしざーは話が見えないんだけど何でそんなにミキティの心配すんの?」
「よっすぃは美貴とは高校からだもんね」
「それ言ったらごっちんもじゃん、あの二人が一緒に行動する方が心配じゃね??」
「ううん、よっすぃ。美貴ちゃんは一人にしちゃいけないの」
「また過保護?なんなの一人にしたら何かするわけ?(呆」
- 286 名前:気がつけば・・・ 投稿日:2006/05/17(水) 10:32
- 「何ていうか・・・いなくなっちゃいそうで・・・」
「何それ?」
「ん〜、アタシも梨華ちゃんの言いたいことわかるな」
「柴ちゃん、よしざーにも分るように説明してよ」
「美貴は、自分が傷つくのも相手を傷つけるのも嫌だから、逃げちゃうんだよ」
「逃げる?」
「結果的には自分が1番傷つくクセに」
「気は強いけど、その分すごく繊細な所があるから美貴ちゃん」
「自分のいる所でそれに気づかないで自分の話されるのって
あまり良い気分じゃないと思うし・・・屋上での会話全部聞いてた、コレかなぁ」
「柴ちゃん、アタシもそうだと思うわ」
「でも、そんなに美貴たんを追い詰めるような会話でしたか・・・?」
「・・・特にそうでもナイとアタシは思ったけど・・・あ、ごめんメール・・・」
「も〜、柴ちゃんたら、こんな時にぃ・・・」
「アレ?」
「どしたの柴ちゃん?」
「久しぶりだなぁ、夏子さんからだ・・・え!?」
「夏子さん?誰よアタシの知らない人??」
- 287 名前:気がつけば・・・ 投稿日:2006/05/17(水) 10:49
- 『ミキティとごっちんがウチに来てたけど、ちゃんと学校に戻ってる?
屋上から二人とも飛んだらしいけどウチの学校の屋上高いよね?
あの二人凄いね〜。アタシ、総長と今一緒に住んでるんだけどさ。
久々にミキティから総長に電話あって様子が変だから迎えに行ったんだけど。
ミキティだけ。ごっちんが後から追いかけてウチまで来たし(笑)。
タイミング悪く中澤さんが来ちゃって過去の話したらミキティの様子が
ちょっとおかしくなって、すぐ帰っちゃったんだけど・・・。
ミキティって、石黒さんとつき合ってたんだね。
中澤さんと総長って親戚なんだよ、世の中狭いね(笑)。
二人にメールしても電話しても繋がらないからさ。
総長がかなり心配してる、何か連絡ちょうだい。』
あぁ・・・美貴の様子がおかしいワケは多分コレ・・・!
矢口さんのウチで裕ちゃんに会ったんだ。
何の話かは大体見当つくけど、何話したんだろ?
屋上の会話聞いて美貴はその後、矢口さんに電話した・・・。
それを追いかけたごっちん?
何で屋上から飛ぶかは意味わかんないけど・・・(あの二人だし)
・・・矢口さんと夏子さんに会おう・・・!
「ちょっと〜柴ちゃ〜ん!夏子って誰よぉ〜、もう〜」
「梨華ちゃん、美貴の様子がおかしいワケがなんとなく分るかも」
「え!?柴田さん、どういうことですか?たんに何か??」
「・・・ん〜、ちょっと、アタシも今日は帰る」
「「「「え?」」」」
「じゃあアタシも帰るわ柴ちゃん!」
「いや、アンタは来なくていい!!(ややこしくなりそう)」
- 288 名前:気がつけば・・・ 投稿日:2006/05/17(水) 11:02
- 「柴田さん、今日はどうやら屋上の件で授業にならないから皆帰っていいそうです」
「何でパン食べてるだけのあさ美がわかるやざ!?」
「え・・・いや、あさ美ちゃんとのんつあんとアタシは見てるだけだったから」
「そうれす、皆ちょっと熱く語りすぎれす冷静に見てたらわかるのれす」
「隣のクラスの方々とか皆帰ってますし、大体話してて気づいてませんが」
「このクラスの担任もさっき来て「今日はもう帰っていい」って」
「うんうん、言ってたれす。飛び降り効果れすね〜」
「全く気づかんかったがし・・・」
「何かムカつくな、ひたすらパン食ってたヤツらが妙に冷静で・・・」
「よっすぃもご飯食べないから怒りっぽくなるれすよ」
「確かに食べてばっかのこの3人はのんびりしてるよな〜(怒」
「のんちゃんの言うとおりですよ、吉澤さんカルシウム摂取をオススメです、完璧に」
「だよね〜、あさ美ちゃん、のんつあん。よしざーさんも食べなきゃ〜」
「お前ら、なんか腹立つ」
「よしざーさん、誰かれ構わずケンカ売らないでくださいよ〜」
「小川をボールにしてフットサルやろっか・・・辻ぃ」
「よっすぃ・・・人としていけないれすよぉ」
「本当ですよ!よしざーさん、しどい!!(泣」
「うるさい!もうこの食欲3魔人が・・・」
「プッ・・・ネーミングセンス無いですね。えぇ、完璧に(クスッ)」
- 289 名前:気がつけば・・・ 投稿日:2006/05/17(水) 11:16
- 「とりあえず・・・美貴ちゃんもいないのに過去の事なんて簡単に言えないわよね」
「だね、よっすぃが向うに怒りの矛先を向けてるから・・・あの3人ナイス」
「美貴たんの過去・・・やっぱり触れちゃいけなかったんですね」
「亜弥ちゃん、美貴から話そうとしないのは亜弥ちゃんを想ってだよ」
「そうよ、大事な事なら美貴ちゃんは亜弥ちゃんに隠さないと思う」
「この小姑の言うとおり亜弥ちゃんに心配かけたくないんだよ」
「・・・もう充分心配してますけど・・・」
「うっ、確かに卒業式まで帰ってこないとか」
「でも・・・なんとなくだけどアタシその前には帰ってくると思う。亜弥ちゃんの所に」
「今日のポジティブ発言は中々いいね」
「何よ〜失礼ね!アタシはいつでも素敵なポジティブ♪」
「石川の言うとおりになるといいんだけどなぁ・・・」
「亜弥ちゃん、呼び捨ては結構悲しいわ(泣」
「あ、スイマセンつい、慣れで」
「そんなの慣れないで―――!!(号泣」
「はは、いいじゃん梨華ちゃん。アタシ行くトコあるから、お先〜」
「あ!柴ちゃ―――ん!!」
「アタシも帰ろう・・・」
「亜弥ちゃん、あーしらと一緒に帰るやざ」
「だね、松浦さんも心配だし」
「ガキさん・・・大人やざ!さすがあーしのいい人や・・・」
「愛ちゃん、「いい人」って表現古いし恥ずかしいから!///」
「うちはあの3大食欲バカVSよっすぃを観戦して帰るわ」
「あいぼんも巻き込まれないように気をつけるやざ・・・」
- 290 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/17(水) 11:21
- ぅおっ!また銭湯コンビを出すのか・・・orz
そんなハズじゃなかったって憤りを感じてんだって!!
何故遠回りするのだぁ?でも矢口さんを出すのは好きw
ムリトニーの姉も出したいんだが(w
欲張りすぎかなぁ(*´д`)?
- 291 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 21:40
- 沖縄に着いてから美貴とごっちんはムリトニーにお世話になりまくり。
亜弥ちゃんにお土産で美貴はシーサー作ったんだけど、ごっちんに
「んあー、ミキティの作ったの恐い犬ってカンジ」
と言われた。
そう言うごっちんの家用に作ったヤツは眠そうな犬ってカンジ。
後藤本は芸術的センスがイマイチなのかな・・・。
ムリトニーはそれを笑顔で見てて
「いいんじゃないですか?作る人それぞれの顔になりますから、うへへ〜♪」
なんて楽しそうに美貴達のシーサー作りを見てた。
亀ちゃんも昔はこんなんだったんだろうと想像できる程そっくり姉妹。
隙間愛好家か・・・姉妹でそんな会話するんだろ?
- 292 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 21:47
- ◇
- 293 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 21:55
- なんだかんだであっという間に日々が過ぎ6日目。
沖縄のいわゆる「うちなーたいむ」という、ゆっくりした時間が過ぎた。
その間、美貴もごっちんも携帯は電源入れてたけど電話に出なかった。
メールもちょこちょこ届いたけど返信もしなかった。
間違いなく皆に心配かけてるんだろうけど。
美貴はともかく、何故ごっちんも出ないんだろう?と思ったり。
意外にも亜弥ちゃんからは着信もメールも無かった。
正直、毎日くるかなと思ってたけど、美貴も自意識過剰かな。
寂しいような、今の美貴の気持ちを思ってのことか、といいように解釈した。
ボーッと携帯を見つめてると、ごっちんが
「ミキティ、もうすぐ一週間になるし、明日帰るよ」
「え?」
「明日・・・ミキティ誕生日じゃん」
「あぁ、そうだね・・・忘れてた」
「まっつー、絶対ミキティと一緒にいたいと思うよ。ミキティもでしょ」
「・・・ごっちんって結構気ぃ使う人だよね、鈍いようで鋭い・・・」
ごっちんの言うとおり誕生日とか関係なく美貴は亜弥ちゃんと一緒にいたかった。
だけど・・・「あの時」は亜弥ちゃんにどう接していいか分らなかった。
だって、亜弥ちゃんは美貴が昔、柴ちゃん好きって多分気づいたから。
- 294 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 22:12
- 運良く美貴は高校では1度も柴ちゃんと同じクラスにならなかったけど。
高校に入ってからは不思議ごっちんとモテモテよっちゃんという
女子高ならではの特有のモテモテキャラ二人とつるんでたし。
梨華ちゃんが柴ちゃん連れてくっついてきたけど。
最初は美貴なりになるべく普通に接しようとして頑張ったよ。
もう、アヤカっていう逃げ場も無かったから。
昔、柴ちゃんのこと好きだった、本当に昔ね。
高校入学当時も本当は好きだったかもしれない。
学校で極力、話すことは避けて二人でいるのも避けたけど。
ハタから見たら美貴は柴ちゃんに対して普通に接してたように見えてたと思うよ。
だけど多分、梨華ちゃんは気づいてたんだね。
梨華ちゃんが美貴に過保護なのは中学編入してから。
だけど、もうそんなに過保護にならなくてもいいんだけどな。
いい加減に自分も好きな人だけ見てればいいのに。
美貴は梨華ちゃんにだけは恋愛感情持たない自信がある。
梨華ちゃんも美貴に恋愛感情は持たないと思うしね。
亜弥ちゃんは梨華ちゃんを未だに疎ましく思ってるみたいだけど(苦笑)。
美貴が好きなのは亜弥ちゃん。柴ちゃんは友達。それだけ。
- 295 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 22:20
- 「んあ、で帰ったらまっつーん所行くの?」
「んー、そうだねこんなに長いこと会わないの初めてだし」
「ごとーとミキティが二人で旅行も初めてだね」
「だね、あーあ亜弥ちゃんと来たかったよ」
「何それ、ごとーは一応ミキティの保護者として今回来てんだから」
「そうなの?(笑」
「そうだよ、また目の前で飛び降りされちゃたまんないからね」
「・・・そっか、ごっちん見てたんだっけ」
「後追いしたごとーもごとーだけど、あっは♪」
「ごっちんも充分危ないじゃん」
「まぁ、よしこ辺りが「あの二人が一緒って危ない」とか言ってるよ」
「言ってるだろうね、で梨華ちゃんが心配っと」
「そうそう、でまたよしこが「ミキティに過保護」の繰り返し」
「はー、全く梨華ちゃんも本当もう心配しなくていいのに」
「するっしょ、ごとーが飛び降りならともかくミキティからだし」
「そっか、今回のは美貴が悪いかな」
「別に悪くないんじゃない?やりたいことはやればいいじゃん」
「ごっちんのそのO型丸出しな大雑把な考え美貴は好きだなー」
- 296 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 22:30
- 「んあ?そう??ごとーに惚れても報われないよん、あっは♪」
「アレ?そういえばさぁ、ごっちんって好きなコいないの?」
「いるよ」
「え!?誰?初めて聞く〜!!」
「家族」
「おい!美貴は「好きなコ」って言ったの!!」
「んあ、ミキティとかよしことか辻加護と〜・・・」
「いや、もういい。特別に好きな人はいないのね」
「ごとーは、そういうのはいいのよ。生きてれば楽しいこといっぱいあるし」
「そうなの?初恋とか・・・」
「んあ、ない」
「ごっちんモテるのにね、本人にその気がないのか」
「まっつーみたいに恋に生きてる人もいれば毎日を楽しんでるごとーもいるのよ」
「ごっちんってどっかで悟りを開いた?」
「ごとーってば小学校まで運動しちゃいけないコだったから」
「え?階段2歩で上がってきたり4階や屋上から飛んだり・・・部活荒らしやったのに!?」
「手術して中学上がる頃には、健康優良児んなったのよ、日々精進!んあ!!」
- 297 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 22:42
- 「そうなの・・・ごっちん意外な過去を持ってたんだ・・・手術か」
「この話したのミキティが初めてだよ、よしこも知らない」
「何で・・・そんなよっちゃんにも言ってない事を美貴に・・・」
「んー、お母さんから後から聞かされたんだけど、ごとーって本当は
中学に上がるまで生きれないって言われてたって」
「今メチャクチャ元気だよね・・・」
「・・・手術が成功したから・・・ね。リハビリ1年くらいしたし」
「超意外!良かったね、ごっちん手術成功して!!」
ミキティのおかげなんだけど・・・これは言えないねぇ。
「まぁ、ある人のおかげなんだけど、ごとーはその人にも人生謳歌してほしいのよ」
「ある人?ふーん」
「その・・・人とミキティが少し似てるから、逃げたくなっても「死」には逃げないで」
「へ?」
「ミキティ屋上で死ぬ気じゃなかったけど死んでもいいやって考えてたでしょ」
「何で・・・ごっちん、美貴はそんな、会話聞いただけで死のうなんて・・・」
「死のうとは思わなくても「どうでもいい」って飛んだ、ごとー見てた」
「まぁ、正直これで亡くなるならそれも運命かなっては思ったかな」
ごっちんが美貴を真っ直ぐに見据えて言った。
「ミキティ、運命は自分で変えるもんだよ」
- 298 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 22:51
- 「まっつーにメールでいいから連絡しなよ、明日帰るって」
「ごっちん・・・」
「ごとーは夢里ちゃんと株見てるから」
ごっちんは美貴に言うだけ言って客間から出ていった。
・・・メールか、亜弥ちゃんに「待ってて」って言ったしなぁ。
ん〜。
少し考えて美貴は亜弥ちゃんに電話した・・・
トゥルルルル・・・
取らないかな・・・。
『もしもし!たん?』
「・・・うん、久しぶり。今大丈夫だった?」
『授業中だったけど教室走って抜け出してきた、たん、逢いたいよ』
「美貴も亜弥ちゃんに逢いたい」
『今、どこにいるの?』
「南の島」
『はい?えっと、ごとーさんと一緒でしょ?無人島??』
「なわけないじゃん、沖縄だよ、沖縄」
『ちょっと美貴たん!アタシとも旅行行った事ないのに〜・・・』
「美貴も思ったけど・・・えっと、今度行こう?二人で、ね?(汗」
『う〜・・・まぁ、後藤さんならいいかぁ、石川じゃないし(柴田さんでもないし)』
- 299 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 23:05
- 亜弥ちゃんが亜弥ちゃんだったんで何か安心した。
「何で「後藤さんならいい」なわけ?」
『だって後藤さん、アタシがたんにアタックした時さり気にアタシ応援してくれたし』
「っていうか、あの時は皆、亜弥ちゃん応援してなかった?」
『え?そうなの??アタシの周りはしてくれてたけど・・・』
「美貴は逃げまくってたんだけど、周りから色々言われたし」
『たんが素直じゃないから・・・アタシから連絡しなくても、たんから来るって分ってたし』
「素直じゃなくて悪かったね」
『美貴たんは分りやすいよ、ヒネくれてて不器用で甘ったれで』
「久しぶりなのに美貴、散々じゃない?」
『どうせすぐアタシ不足になるって気づいたから』
「はぁ?何それ」
『アタシのことばっか考えたでしょ?ガマンできなくて電話したと』
「ガマンできなくてって・・・何だよそれ〜」
『図星だからって拗ねないでよ、たん♪』
約一週間ぶりに聞いた亜弥ちゃんの甘い声に甘えん坊の美貴が出てくる。
「・・・亜弥ちゃんって初めて会った時から自意識過剰だよね///」
『美貴たんは初めて会った時から照れ屋で天邪鬼で甘ったれだよね』
「うるさいなぁ、もうお土産あげないよ?」
『あ!沖縄いるんだよね、ハイチュウのパイナップル味買ってきて♪』
「ハイチュウ〜?わかった箱買いしてくる、明日帰るから、それだけ」
『へ?明日帰るの??美貴たん誕生日だよ!ウチで準備しとくから待ってる』
「・・・うん///」
- 300 名前:後藤本 IN 琉球 投稿日:2006/05/18(木) 23:17
- 『飛行機、何時の便?』
「え?あぁ、美貴達はスワンボートで来たから、帰りも多分スワン」
『はぁ!?スワンボート?船??』
「亜弥ちゃん知らない白鳥の形のペダル漕いで動くヤツ」
『・・・待って、美貴たん、まさか後藤さんと二人で海の上をそれで渡って沖縄に?』
「うん、そう。結構これが早いの2時間半くらいで着いてさぁ」
『さすがというかありえないというか、やっぱり後藤さんと一緒だと何するか・・・はぁ』
「え?何で楽しいよ」
『いいよ、美貴たんの無邪気な姿が想像できるから・・・』
「そう?沖縄の人達皆フレンドリーだしさ♪あ!」
『何?たん??』
「あのね美貴達、亀ちゃんの妹のお世話になってるの」
『亀ちゃんの妹?そんなのいたの??』
「なんか放浪癖があるみたいで全国隙間探しの旅で偶然会っちゃって」
『・・・隙間?亀ちゃんみたいに変なの?』
「変だけど幼い亀ちゃんてカンジ、ロングの亀ちゃん」
『キャメイの妹かぁ、写真撮ってきて顔見たい(アタシより可愛いか)』
「?うん、じゃあ明日何時になるか分んないけど帰るから、じゃあね〜♪」
『あ、う、うん。雨とか波に気をつけてね!』
あ〜、亜弥ちゃんと普通に話せた♪良かった良かった。
やっぱスワンボートで沖縄は驚くよな・・・ごっちんの感覚が変だと思いたい・・・
- 301 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 02:26
- ◇
- 302 名前:後藤本 IN Good 投稿日:2006/05/22(月) 02:35
- 約一週間、ごっちんとムリトニーと過ごした沖縄。
長いようで短くて。
でも美貴にとっては色んなモヤモヤが飛んだトコだった。
ムリトニーの友達にドライブに連れて行ってもらったり。
ごっちんが行きたがった水族館も行って(苦笑)。
やっぱり海が綺麗だなぁって思ったり。
亀ちゃんもそうかも知れないけど・・・
妹のムリトニーは結構癒し系でマイナスイオンを放ってるようなコだった。
ムリトニーは隙間愛好家なせいか押し入った事など聞いたりしない。
なんていうか自分と相手のペース(隙間)をわきまえてる。
それが美貴にとって楽だったし、ごっちんも気にいったみたいだった。
彼女が世界隙間探ししてるから自然に身についたのか・・・
いや、本人の生まれ持っての性質を自分で上手く立ち振る舞ってんだな。
ムリトニーは誰に対しても自然に溶け込める。
彼女から得たモノが、多分・・・いや、きっと美貴はあったと思う。
梨華ちゃんじゃないけど・・・ポジティブっての?///
「ミキティ!」
- 303 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 02:48
- ボケッと考えてたらごっちんに呼ばれた。
「早く食べてよ〜、この沖縄そば食べたらごとー達スワンなんだから」
「藤本さん、食べれる時に食べなくては」
「・・・ムリトニー、あんた旅の途中にご飯食べれなかった事あるの?」
「そりゃありますよ〜、最初は慣れてないから言葉とか・・・スープしか注文できないとか」
「何だよ、食ってんじゃん」
「あ、でも間違えて砂漠で・・・3〜4日迷った時はヤバイかな〜って」
「ヤバイってか、よく生きてるな!!」
「んあ、夢里ちゃんはサバイバル少女だね〜」
「そういう問題?」
「いいじゃないですかアタシのことは、お二人とのお食事もコレが最後ですか」
「んあ?何よそれ、また会おうよ夢里ちゃん」
「そうだよ、お正月くらいだっけ実家いるの。帰ってきたら連絡してよ」
「うへへ・・・嬉しいな後藤さんと藤本さんと会えて良かった」
「そりゃ、こっちのセリフだよ!ね〜ミキティ?」
「そうだよ、ムリトニーいなかったら宿探しとか色々大変だったし他にもさ」
「うへへへへへへ、うへ?うへへへへ♪アタシ照れ屋なんですよ〜(笑」
「ねぇ今、何で笑いが途中に疑問系になった・・・?」
「んあ・・・さあ?」
- 304 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 02:59
- 亀井ムリトニーはやはり亀井エリザベスの妹だ、と何度思ったか。
でも姉よりしっかりしてる気がする。
「『なんみん』から帰るんですか?」
「何?難民??」
「えっと、お二人がアタシの友達と会った・・・闇鍋の海」
「んあ〜、あっち『なんみん』って言うの?」
「さぁ?友達がそう呼んでるからアタシもそう呼んでます」
「今、国際通りだから〜・・・夢里ちゃん『とまりん』とどっちが近い?」
「え?・・・多分あんまり距離変わらないと」
「んあ、じゃあ最初の上陸予定だった『とまりん』の港から帰ろうかな」
「ごっちん、行った事ないくせに詳しいね〜・・・」
「ごとーは執筆もパソコンよ?ネットなんて楽々〜♪」
「アタシが株を少し教えたら、ごとーさんも始めて、凄いんですよ」
「へ?ごっちんも株??」
「んあ、結構儲けた。だからこの最後のご飯代はごとーが出すよ夢里ちゃん」
「じゃあ、お言葉に甘えます♪うへへ///」
「ごっちん、いつの間に株なんかやってたの?」
「ミキティがお風呂の時とか・・・いない時?夢里ちゃんと株ごっこ」
「儲けてる時点で『ごっこ』じゃないと思うが・・・」
「んあ、気にすんなって事よ!ミキティ食べた?食べたね。よし、行くか」
- 305 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 03:08
- ごっちんが代金を払ってタクシーで移動。
って着くの早っ!歩いても良かったんじゃね?
ごっちんいわく
「今からスワンだから、体力温存だよ」
だと。
ムリトニーがサンピン茶のペットボトルをくれた。
「これ、海の上で喉渇いたら・・・」
「んあ、ありがと最後の最後まで夢里ちゃんにはお世話になったよ」
「だね〜、亀ちゃんに会ったこと言っていい?」
「え?う〜〜〜〜〜ん・・・お姉ちゃんならいいかな〜」
「あぁ、事実上、家出娘だもんね(笑」
「あっは♪じゃあ、そろそろ行くよミキティ・・・ん?」
「何?ごっちん??」
「そういえば言うの忘れてたー!誕生日おめでとうミキティ♪」
「え?藤本さん今日誕生日なんですか?おめでとうございます♪うへへへ」
「!美貴も忘れてたー!!ってか・・・」
亜弥ちゃんに1番に言われたかったなー・・・って沖縄にいる美貴が悪いんだけど。
あ、そうだ今から帰るってメール・・・あ・・・
- 306 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 03:18
- 着信『メール1通』気づかなかった。
・・・!
2/26/00:00
美貴たん
誕生日おめでとう。
今日中に帰ってきてね从‘ 。‘从
「・・・何で早く気づかなかったんだろ・・・」
彼女らしい絵文字で、可愛いなって思った。
よし!帰りの美貴は競輪の選手並に漕ぐ!!!!
「まっつーからメール?」
「な、何でわかんのごっちん?」
「てーげーに言っただけさ〜あっは♪」
「おぉ!ごとーさん方言マスターしてますね♪」
「ごとーは吸収するコなのよ・・・九州・・・沖縄も九州だっけ?」
「・・・そうでしたっけ?」
「美貴は北海道だからよくわかんないよ」
「ミキティそれ、分んない理由になってなくない?」
「知らないもん、さ!ごっちん行こう!!」
「ん、んあ〜・・・」
- 307 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 03:28
- ちょっと不服そうにごっちんはポッケからスワンボートを出した。
それを見たムリトニーの反応を美貴は期待した・・・
「すごーい!アタシも欲しいいくらくらいで買えます?」
「んあ、普通のスワンボートだと確か100万くらいで買えるよ、他もクジラとかあるよ」
「アタシは一人旅専用で欲しいです、ネットで探してみます」
「ごとーは廃園になった遊園地から貰って改造したんだけど、夢里ちゃんも購入したら、ね」
「はい!ぜひ、モーターとか付けてください!!うへへ〜♪」
・・・え?ポケットから、人二人乗れるモン出てきたんだよ?
まず最初に何でそんなのポケットから出せるかツッコむべきじゃない?
美貴がおかしいの?
違うよね?コイツら二人がおかしいんだよね?
つーか、ごっちんスワンは貰いモンかよ。
買ったら100万?ムリトニー買う気かよ?
・・・せっかくの美貴の誕生日なのに疎外感?
淋しいね、みきたん。自分で言っちゃった///
じゃなくて――――!!美貴もアホかぁあ!?
いやいやコイツらに毒されてるんだ、そうだWe Alive!
・・・何言ってんだ美貴―――しっかりしよ――!!
- 308 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 03:41
- 「ミキティ何独りで暴れてるの?さ、乗りな」
ごっちんはすでにスワンボートに乗り込んでいた。
美貴もごっちんに続いて荷物を後ろの方に乗せ、スワンへ。
「ムリトニーはまだ沖縄に滞在すんの?」
「一応、学校の出席日数もあるから春休み前に・・・帰ろうかな?」
「そっかぁ、ごとー達の卒業式とか来てよ」
「3月頭でしたっけ?じゃあ、それまでに1度帰還します」
「密航しないで普通に帰ってきなよ」
「うへへ・・・密航は密航の隙間スリルがあって楽しいんですが」
「・・・んあ、好きな手段で帰ってきな夢里ちゃん」
「ムリ〜♪うへへ・・・夢里と無理を引っかけたハイブロウなギャグです(笑」
「うぉ!沖縄なのに急に寒いよごっちん!!」
「ん、んあ・・・本当だ何でだろ梨華ちゃんが近くにいるのかな?」
「お二人とも、聞いてました?別にいいですけど、うへへへへへ」
「じゃ、そういうことで世話になったな、ムリトニー卒業式で!」
「んあ!株のやり方教えてくれてあんがとね〜・・・今度チャットで」
「はい、お二人ともお気をつけて〜」
亀井夢里14歳 隙間愛好家 特徴:八重歯 茶髪ロング 梨華ちゃん級の寒さ
- 309 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 03:50
- 帰りのスワンは美貴がかなりハイペースで漕いだ。
途中でごっちんが
「あんまり急がすとスワンが疲れるから、ここからごとーが漕ぐ」
って。
スワンも疲れるのか、まぁ行きで2時間半くらいだっだし。
今は出航して30分で半分くらいかな、美貴頑張った♪
誕生日に海の上ってのもいいね、隣に亜弥ちゃんがいれば尚良いんだけど。
ごっちんはまったりと長袖のかりゆしウェアを着てペダルを踏む。
「そういえばさ、ごっちんムリトニーのこと大分気に入ったみたいじゃん」
「まぁね、ミキティも気に入ったっしょ」
「うん、なんか各国回ってるだけあって対処とか・・・凄いよね」
「だよね〜普通さ、知らない人14歳の女の子が泊めたりしないよね〜」
「でも美貴達以外にも泊めてたみたいだけど・・・」
「それは隙間愛好家の方々じゃない?ごとーも知らないけど」
「ま、何にせよ知らない土地で知り合いの妹に会うってのも凄い確立だしね」
- 310 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 03:50
- ◇
- 311 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 03:59
- 後藤本を見送った亀井夢里。
一人で帰ろうとした途端に凄い突風が・・・
「っと・・・凄い風。2月なのに台風じゃないよね」
先ほど見送った二人が少し気になったが海の上じゃ圏外かなと。
あの二人が無事に帰れますようにと思いながら歩いた。
「・・・あんな素敵な先輩がいるんだったら、ちゃんと学校行けば良かったかな」
もしもしカメよ♪カメさんよ〜♪
携帯の着うたが鳴り「姉」の表示が出た。
お姉ちゃん?
「もしもし〜」
『ムリ〜?絵里だけど〜』
「珍しいね、お父様とか近くにいないよね」
『いないよぉ〜』
「お姉ちゃん何なの?初めてじゃない夢里に電話するの」
『ムリ、今さ沖縄いるんでしょ?藤本さんと後藤さんと一緒に』
・・・居場所がバレちまった・・・まぁ、お姉ちゃんだからいっか。
- 312 名前:後藤本 IN Good Bye琉球 投稿日:2006/05/22(月) 04:09
- 「いたんだけど、今さっきお別れしたよ」
『え?』
「二人ともそっちに帰っちゃった」
『あ、そうなんだ〜・・・ってムリ、ズルイよ〜!!』
「何が?」
『だって、藤本さんとずっと一緒にいたんでしょ』
「部屋広いから泊めたけど・・・何でズルイの?」
『藤本さんは絵里の憧れの存在なの〜、も〜いいけどぉ』
「そうなの?二人とも綺麗だったけど、やっぱ人気あるんだ〜」
『あるよ後藤さんも結構人気高いけど告白できた人がいないんだって』
「綺麗すぎて近寄れないって?(馴染みやすかったけど)」
『ううん、告白しようとするといつも寝てるって、何度も、本気で』
「寝てる?・・・そういえばウチ以外でも結構外で寝てたや、歩きながらとか・・・」
『そう、後藤さんに告白できた人っていないらしいよ』
「ふーん、夢里は隙間以外は興味ない」
『あ、どっか良い隙間スポットあった?』
「あるよ〜沖縄とか路地多いから特に〜うへへ〜♪」
『帰ってきたら聞かせてよ、うへへ〜♪』
近い内に帰るよと言いながら亀井姉妹の会話は終わった。隙間スイッチが入った?
- 313 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/22(月) 04:13
- 特に収穫の無かった『後藤本 IN 琉球』はこれでおしまいです。
ただ、亀井夢里ムリトニーを出したかった。
美貴たん誕生日のまま進行していきます。
今日はこの辺で・・・。
从‘ 。‘从<え?
- 314 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/22(月) 17:20
- ミキティはロングじゃない方がいいのにとか思ってますが、
亀ちゃんはロングの方がいいのにと思ってます(だから?
ムリトニーのエンドレス気味なうへへに自分もうへへとなりそうでしたw
ミキティの八重歯はこちらからみて左のちょっと奥まったとこにあります。
今回のツアーの、美貴うちわで私はきたこれと思いました。
続き待ってます!
- 315 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/24(水) 00:55
- >>ミキティらぶさま
私はミキティの髪型は浪漫の頃が好きです。
ロングも似合いますけど・・・ミキティらぶさんに同感です。
亀ちゃんはオールオッケイですw
バッチ来いです、両方楽しみたくてムリトニーができ(ry
今度ミキティ隠れ八重歯チェックしてみます!
少し更新します。
- 316 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/24(水) 00:56
- ◇
- 317 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/24(水) 00:59
- 未だ美貴達は海の上。
「ごっちん、後どれくらいで着く?」
「んあ、風向きが・・・来る時と逆だからさ・・・」
「夕方までには帰れる?」
「帰れるっしょミキティが前半飛ばしたから・・・あ、もう着くよ」
港が見えた・・・
真っ先に亜弥ちゃんに会いに行こうと思った。
- 318 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/24(水) 01:08
- 上陸してごっちんはスワンを(もう慣れたけど)ポッケにしまった。
「ミキティは、まっつーんトコに直行?」
「そのつもりだけど」
「・・・家に着くまでが遠足だからね、まっつーんトコまで送る」
「はぁ?」
「だってミキティ、また変な障害が出てきたら一人で溜めるじゃん」
「否定・・・できないけど・・・」
「だから、ごとーが思ったより世間って狭いんだなと」
「何が?」
「やぐっつあんとミキティが友達だったとか、元カノさんとか」
「あぁ・・・本当にね」
「とりあえず沖縄の青い海、青い空でリフレッシュしたミキティを・・・
ごとーはまっつーんトコまで無事に送り届けるよ。一週間もまっつーから離させたし」
「別に、ごっちんがいなくても美貴は一人でどっか行ったけどね」
「いんだよ、ごとーの好きにさせてよ。じゃ、まっつーんトコ行こう」
ごっちんがこんなこと言うなんて意外なような・・・いいけど別に。
- 319 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/24(水) 01:25
- この時、ごっちんは何か嫌な予感を感じたのか亜弥ちゃんの家の前まで送ると。
何も聞いたことないけど・・・美貴とごっちんって何かある?
何だろう?人見知りな訳じゃないけど、美貴すぐ仲良くなったし。
大体、何で美貴を相方(?)に選んだか聞いてもはぐらかす。
やっぱり、美貴の知らない何かが、ごっちんとの間にあるのか?
美貴のことを好きだと思うけど恋愛感情ではないのは確か。
そこにあるのは誰も・・・亜弥ちゃんも入れない美貴とごっちんの絆。
美貴にとって愛してるって感情は亜弥ちゃんだけ。
でも、ごっちんには違う感情で誰よりも強い見えない絆がある気がする。
今まであまり考えなかったけど、今回美貴がよっちゃん煽ったのを止めて
フォローまでしてた・・・何で?相方だから?それだけじゃないよね。
それじゃあ、何で美貴を相方に選んだの?と最初に戻ってしまう。
ごっちんの野性的な直感・・・か、そう思うしかないかな。
なんにせよ美貴はごっちんといると楽だ、多少手がかかるがお互い様。
美貴は亜弥ちゃんといるのが1番好きなんだけどね。
何故だろう・・・ごっちんは美貴の変化に敏感だ。
後藤本以外の何か目的があるのか・・・それを美貴に話してはくれないの?
- 320 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/24(水) 18:43
- ミキティ、フレッシュな気持ちで亜弥ちゃんに会いに行くのかな?
らぶらぶなあやみきに期待!って作者さまの展開についていきますが。
あー、どきみきでの今回のあやみきねたに、またもノックアウトでしたw
他の人ともお風呂入るのとか聞いてしまうところが、ミキティかわいいよミキティ
と思いました。
つづき、待ってます!
- 321 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/24(水) 22:58
- はじめまして!
ずっとロムってばっかで感想書けずすみません。
この美貴ちゃん亜弥ちゃんのキャラ大好きです!
帰ったらやっぱ亜弥ちゃんに甘えちゃうのかなぁww続き楽しみにしております。
- 322 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/24(水) 23:18
- 亜弥ちゃんとみきたんはまたラブラブになりますかね?
みきたんもごっちんに対して何か気付きはじめてるのかな
- 323 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/25(木) 01:42
- >>ミキティらぶさま
最初のスレに「あやみきで甘い感じにしたい」と書いたのに・・・orz
全然甘くない上に裏あやみき勃発ばかりで(w
フェイドアウトしまくりの私についてきてくだすって毎度感謝です(^^)
どきみきてぃの独占欲に萌え死にですなぁwww
>>321さま
はじめまして、最初から読んでくださってたんですか。
読者さんがいることがとても嬉しいです(*−v−)
キャラ大好きと言われると、更に嬉しいです。
感想ありがとうございます。
>>322さま
デアイノチカラの1に「あやみきで甘い感じに」と書いたんですが。
何故か一向にあやみきで甘くなってくれない、どうしましょ(爆
みきたんは・・・どうでしょう(・∀・)<ムセキニンデスイマセンorz
ではレスが嬉しいウキウキテンションのまま更新Go!でございます。
- 324 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/25(木) 01:42
- ◇
- 325 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/25(木) 01:57
- えーっと美貴は今、ごっちんと亜弥ちゃんチに向かってます。
只今の時刻17時半。
お土産はほとんど郵送したからリュックだけ。
ってか、沖縄は寒くなかったけどココは寒いわ、梨華ちゃんが生息してるから?
「ミキティ、まっつーに連絡しなくていいの?」
「ん?・・・あ〜、そうだよね一応美貴、亜弥ちゃんチの鍵持ってるけど・・・」
「ごとーは、したほうがいいと思うよ」
「・・・少し前から思ってたんだけどさ、ごっちん」
「んあ?何よ」
「何で美貴なの」
「・・・何が?」
「だから、何で美貴にかまうの・・・入学当初から、梨華ちゃんと違ったカタチで
美貴のこと何かときにかけてるよね?」
「・・・説明は上手くできない・・・けど、ごとーはミキティに大っきい借りがあるからさ」
「借り?そんなん・・・美貴何かした?」
「ミキティはわかんないよ、これ以上は言っていいのかわかんないから」
それだけ言ってごっちんは美貴の隣を歩きながら歌を口ずさむ・・・
- 326 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/25(木) 02:20
- 〜♪ 世の中かっこつけてて
それよりかっこよくなきゃいけない
もし飛び出るんだったら
昨日はあの子が私の
明日は私があの子の
傷をいやして
SWEET,SWEET 19 BLUES
だけど私もほんとはすごくないから
SWEET,SWEET 19 DREAMS
誰も見たことのない顔
誰かに見せるかもしれない
SWEET,SWEET 19 BLUES
SWEET,SWEET 19 BLUES La...
SWEET,SWEET 19 DREAMS
SWEET,SWEET 19 BLUES
だけど私もほんとはさみしがりやで
SWEET,SWEET 19 DREAMS
誰も見たことのない顔 誰かに見せられるかもしれない・・・
「・・・ごっちん、古い歌だね。でも美貴、アムロちゃん好きだよ」
「んあ、ミキティの19歳の誕生日だから、さ。なんとなく歌詞も良いよね・・・」
- 327 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/25(木) 02:34
- 「あ、そっか美貴19歳になったんだぁ。・・・ごっちんって歌上手いよね」
「そっかなぁ、あっは♪」
「うん、上手だよ歌手もいけるんじゃない」
「後藤本で歌手も目指す?」
「美貴もかよ!(笑」
「ほら、プレゼントとか用意してなかったから今のがごとーからのプレゼント」
少しはにかみながら、ごっちんは言った。
美貴はごっちんらしいなぁなんて思いながら、形あるものじゃないけど
ごっちんの「SWEET 19 BLUES」は美貴の心に充分伝わった。
今の美貴の心境に合ってるかなって。
でも本当は、ごっちんの心境なのかもしれない・・・いや19歳に合わせてだよね・・・。
見せてきたつもりだったけど本当の美貴を亜弥ちゃんになら見せれるのかも。
ごっちんには「見せる」んじゃなく「見透かされてる」気がする。
本当は誰よりもごっちんが「さみしがりや」なのかもしれない。
「んあー!もうミキティ、まっつーに連絡しなってば」
「あ、そうだったそうだった」
慌てて亜弥ちゃんに携帯かけてみる。
- 328 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/25(木) 02:35
- ◇
- 329 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/25(木) 02:48
- コール音が鳴ったと同時に「みきたん?」・・・早っ
「亜弥ちゃん?美貴だけど今ね〜もう亜弥ちゃんの家の側」
『無事に帰ってこれたんだぁ、良かった・・・』
「ん〜、何か買っていくモノとかある?」
『ない!今足りないのは主賓の美貴たんだけ!!たんの好きなの用意してるから』
「美貴が焼くから!」
『何で何も言ってないのに焼肉って思うかな〜(笑』
「え!ち、違うの・・・」
『ん〜♪どうだろうねぇ、早く帰っておいで、たん』
「OK!お土産、亜弥ちゃんの分は手荷物にしたから楽しみにしててよ」
『わかったから、早く帰ってきなさい』
「はいはい、寄り道しないで帰るよ♪」
『じゃあ、待ってるから』
「うん、すぐ行くね、じゃ・・・」
『あ!』
「ん?何?やっぱ何か買う??」
『・・・じゃなくて、本当は顔見て言いたかったんだけど』
みきたん お誕生日おめでと
『それだけ!待ってるから、たん///』
「・・・うん、亜弥ちゃん」
『たん?』
美貴、亜弥ちゃん大好きだから
「そんだけ!じゃあすぐ帰るから!!///」
「・・・ミキティ、耳いや首まで真っ赤だよ、あっは♪」
ごっちんがそれはそれは楽しそうに笑った。
- 330 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/25(木) 03:03
- Aya Side
美貴からの電話を終えた亜弥。
一人部屋で、先ほどの「大好きだから」が頭をリピートする。
「なぁんで・・・たんは可愛いこと言ってすぐ切るかなぁ///」
不服そうな言葉と裏腹に自然に笑みがこぼれる。
「こういう言葉って最近聞いてなかったからすっごくドキドキしちゃうんだけど
アタシが美貴たんの言動行動の一つ一つに一喜一憂してるの知ってるかな?
何でアタシはこんなに美貴たんのこと好きになっちゃったんだろ。」
自分の一目惚れを棚に上げ考える亜弥。
「美貴たんなんてアタシがアタックした時も翻して逃げて逃げて・・・
なのに屋上で初めて二人きりで話して、すぐOKしてくれて。
その後は今までの態度と急変して甘えん坊になったし・・・バカたん」
独り言を呟く亜弥が笑顔だったのは本人も気づいてない、愛ゆえの『バカたん』発言。
- 331 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/25(木) 21:03
-
甘ーいですねwww
結局は相思相愛なんですね。
お互い離れた間に何か変わったのかな。
やっぱ2人が揃うと良いなぁ。
もうすぐ再会ですね!
続き楽しみにしております。
- 332 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/26(金) 23:12
- >>331
レスありがとうございます。
あ、甘ーいですか(^^;
良かった、やっと甘くなったw
さぁて、どーなるんでしょう・・・
更新します(・∀・)/
- 333 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/26(金) 23:21
- 「まっつーなんか言ってた?」
「早く帰ってきなさいって言われちゃったよ///」
「んあ・・・何赤くなってんのよ、聞いてるごとーが照れる会話だったけど」
「聞こえてんじゃん!」
「だって、まっつー声でかいんだもん」
「あぁ、そっか」
「でもなんか、嫌な空気じゃなくて良かった」
「え?」
「ほらごとーとミキティって微妙な態度で出てったじゃん」
「言われてみれば・・・」
「ミキティとか、よしこ変に煽るし・・・まぁ、分らないでもないけどね」
「そういや心配・・・かけたよね〜。会ったら美貴謝るべき?」
「別に謝らなくていいっしょ、ごとーも誤る気ないし。」
「だよね、大体美貴達って悪い事してないもんね」
「んあ、心配なんて皆が勝手にしたんだから知らないっつの、あはっ♪」
「美貴達二人が被害者だよね、変な噂たてられて・・・心中とか(笑)!」
・・・飛び降りして一応学校中に迷惑かけておいて態度のデカイ後藤本だった・・・
- 334 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/26(金) 23:22
- ◇
◇
- 335 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/26(金) 23:29
- 後藤は美貴を亜弥の家の前まで送って帰っていった・・・
「ごっちんも、上がればいいのに・・・って、気ぃきかせてか」
美貴は独り言を呟きながら亜弥の部屋に向かった。
扉の前に来て・・・
「鍵持ってるケド、ピンポン押した方がいいよね」
ピンポーン♪
ダダダダダダ・・・
中から、何か足音?が聞こえてくる・・・走るなよ亜弥ちゃん(笑
久しぶりの亜弥ちゃんだぁ、ドキドキするかも。
ガチャッ!
「たん♪」
!!
19才になった美貴が初めて見た亜弥ちゃんは・・・
- 336 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/26(金) 23:39
- 「亜弥ちゃんんんんん!?何でそんなカッコ!!早くドア閉めて!!///」
バタン!!
「え?・・・美貴たん、コレNGかな?」
「いや何でそんな・・・ごめん目のやり場に困る///」
「にししし♪悩殺ぅってカンジ?」
亜弥ちゃんは「どうだぁ!」って自慢げにクルクル華麗に回ってくれた
「裸エプロンで華麗にターンすんなぁ!!///」
「え〜!喜んでくれると思ったのに」
「うっ・・・べ、別にイヤじゃないよ亜弥ちゃんスタイルいいし///」
だからってさ、裸エプロンて!裸エプロンて!!///
一瞬、年下の亜弥ちゃんの美貴より豊満な胸に心奪われて時が止まったんだけど?
どうしてくれようこの亜弥ちゃん!!///
ヤヴァイっ!今日のディナーは・・・ハッ!美貴、何考えて・・・
いやいやアリっちゃアリだろ、誕生日だし会うのも久々だし(ニヤリ☆)
・・・美貴ってば海の上でスワン漕いで疲れてるんだけどー・・・キャー///
- 337 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/26(金) 23:53
- 「美貴たん?ちょっと過激だったかなアタシのバディ」
「かなり過激だよ亜弥ちゃんのバディ///」
「そぉ?にゃははは♪良かったぁ、暖房ガンガンだよ」
「・・・エプロンだけだもんね(うわぁパンツもつけてない///)」
「たん、おかえり♪」
亜弥ちゃんがニッコリと笑顔で美貴に言う。
可愛いなぁ・・・刺激が強い格好だけど。
「・・・ただいま///」
「美貴たん、いつまで恥ずかしがってんの?顔真っ赤すぎ(笑」
「初めて見たもん裸エプロン、やる人いるんだぁって///」
「気に入ったならいつでもやってあげるよ?」
「いい、美貴はチラリズムでいい・・・着物でもつけてて///」
「着付けが大変だよ〜にゃははは♪」
「普通でいいです、亜弥ちゃんなら何でもいいよ」
「それもつまんないリクエストしてよ〜」
「リクエストぉ?・・・制服」
「いっつも見てるヤツじゃん!(笑」
「それはいいからご飯・・・の前にお風呂入る、海の上いたから潮の香りがする」
「じゃあ、アタシがたんを洗ったげる、今日の主役は美貴たんだし♪」
「シャワーだけだから今日はいい///」
「アタシがヤダ!今日だからこそ洗ったげる♪」
お母さん、美貴、19才只今亜弥ちゃんに服はぎとられてます・・・
- 338 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/26(金) 23:55
- ◇
- 339 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/27(土) 00:03
- 「亜弥ちゃん!美貴自分で脱げるから!!」
「ダーメ!今日はたんがご主人様だから♪」
「さっきは主役で今度はご主人様ってメイドプレイ!?」
「にゃはは♪メイドプレイになるのかなぁ?じゃあご主人様、大人しく・・・」
「何でメイドが命令すんのー!///」
「・・・たん」
「な、何!?///」
「命令じゃないよ、お願いだよ?」
う、上目遣いでそんなこと亜弥ちゃんに言われたらそれだけで・・・キャー!///
「!や、本当、自分で脱ぐし、もう下着だけだし!!///」
「美貴たんも強情さんだなぁ、パンツくらい何枚でも脱がしてあげるよ(微笑」
「何枚もパンツつけてません!1枚だけですー!!///」
ていうか美貴の下着の中が結構スゴイことになってるんで。
見られたくないんです!!////
亜弥ちゃんの裸エプロン攻めにあったら誰でもこうなるって!!
今、美貴さわられたら危険なのよ。
さわるな危険!!////
- 340 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/27(土) 00:35
- だが美貴の抵抗もなんのその。
亜弥ちゃんはこんな時にスゴイ、元々パワーある人だけど。
美貴の・・・下着を・・・まぁ、はいパンツですね。
おパンツをも脱がさせてくださいまして、気づかれました・・・///
「たん・・・スゴイことになってるけど?(笑」
「あぁ〜!うるさいなぁ、もう亜弥ちゃんのせいじゃん裸エプロン!///」
「こんなになるまで・・・良かった?」
嬉しそうに亜弥ちゃんが聞き返してくる、微笑を絶やさず!キャー!!
「変な気持ちになるじゃん///」
「そうさせる為に着てみたんだけど」
「あぁ、そう・・・えぇ!?そうなの??」
「うん♪たんってばぁ・・・はいはい、このままお風呂場で、ね♪」
「いやいや「ね♪」じゃないから!///」
「でもさぁ・・・美貴たんもう、こんなスゴイことになってるじゃん」
手に美貴の、「おパンツ」を持って勝ち誇ったように言う亜弥ちゃん。
そんな小悪魔的なところも好きー。
って美貴のMikiはMのMですかぁ!?///
「!んぁ!?・・・///」
「たん、後藤さんじゃないんだから「んあ」は・・・うつった?にゃははは♪」
「や・・・ちょっ・・・亜弥ちゃん?どこさわっ・・・!///」
「・・・気持ち、いいでしょ。」
正直、とても気持ちいいけど羞恥プレイな気がするのは美貴の気のせい??///
松浦さん、美貴の下半身のそのソコをなぞらないでください///
- 341 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/27(土) 00:44
- 「美貴たんさ、アタシがどれだけ美貴たん我慢したと思ってるの?」
「なんっ・・・だよぉ、っ!・・・はぁ・・・美貴たん我慢って・・・んん、っ///」
「だって、ずーーーっと後藤さんと一緒だったんでしょ?」
「亜弥ちゃ・・・ん・・・美貴、っはぁ・・・お風呂・・・!――っ!!///」
「今ここで、ちょこっと気持ちよくさせてから入れてあ・げ・る♪にしし///」
いじわるいじわるいじわる亜弥ちゃん!
確かに亜弥ちゃんから逃げてたかもだけどー・・・。
でも、別に亜弥ちゃんにこんなことされてもイヤじゃないもん。
(むしろ嬉しい)
だけど恥ずかしいモンは恥ずかしいんだよ!///
美貴はとりあえず、ベッドで・・・って・・・あ・・・ヤバイ・・・
美貴ヤバイ、もうヤバイって!亜弥ちゃんのサルー!!
アヤンキー!!キャー!キャー!!美貴逝ってきます!!!!
「・・・亜弥ちゃ・・・んん!!」
「たん〜?」
- 342 名前:ただいま。 投稿日:2006/05/27(土) 01:32
- 亜弥ちゃんを拒んでいた手は亜弥ちゃんを引き寄せてて。
そのまま亜弥ちゃんに抱きついた状態のまま、はい、ええ・・・
「っ!はぁ、はぁ・・・ん、はぁ、はぁ・・・」
「あ、たん?早いよ〜、もう!美貴たん、たまってた?(笑」
「たまってるとか!そんな亜弥ちゃんのせいじゃん///」
あぁ・・・心の中で「逝ってきます」と言ったとおり・・・
美貴はイッてしまいました・・・///
何で誕生日に羞恥プレイ?せにゃいけんのだ。
「とりあえずぅ、美貴たんお風呂ね」
「やっぱり美貴ってペットみたいな扱いじゃない?」
「そんなことないよ、アタシはペットにあんなことやこんなことしないよ」
「ななななな何だよ、あんなことやって・・・」
「にゃはは♪気にしない気にしない!さ、美貴たんのバディ洗っちゃうよ〜!」
「だから美貴、自分でできる〜」
「たん、久々なんだから面倒みさせてよ、たんも気持ちいいでしょ、ね?(微笑」
「う・・・ん、でもお腹空いてるからお風呂ではやんないで」
「アタシの性欲と美貴たんの食欲どっちが上かな?」
「比べる基準が違うんじゃ・・・(汗」
「じゃあ、とりあえずお風呂に入ろっか、アタシはエプロン脱ぐだけだし♪」
亜弥ちゃんはスパーンとエプロンを取った。
美貴、鼻血だしてもいいですか?今日、誕生日なのに・・・!誕生日だから??
- 343 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/27(土) 02:30
- エロイームエッサイム♪エロイームエッサイム♪
険悪だったのに何故かラヴラヴ?
時として離れていた方が相手の大切さがわかる・・・みたいなw
とりあえず『ただいま。』はこれでおしまいで。
次回から『一緒にお風呂。』を描きたいと思います。
もうしばらく美貴たんのバースディは続きます。
- 344 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/27(土) 14:30
- お風呂編楽しみすぎです!
あやみき!あやみき!
つづき待ってますよー!
- 345 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/27(土) 23:46
- >>ミキティらぶさま
やっとこさ、あやみき!あやみき!です(爆)
長かった・・・。
という事でお風呂編へ・・・うへへへ♪
- 346 名前:一緒にお風呂。 投稿日:2006/05/27(土) 23:47
- ◇
- 347 名前:一緒にお風呂。 投稿日:2006/05/27(土) 23:56
- えー、今、美貴は亜弥ちゃんにシャンプーしてもらってます。
人にやってもらうと気持ちいいよね。
美貴、頭なでられるとか好きだしさ。
「かゆいとこないでちゅか〜?」
「亜弥ちゃん何で赤ちゃん言葉なの・・・」
「たんがカワイイから♪」
「ごっちん並に意味わかんない」
バシャシャー!!
亜弥ちゃんにいきなり頭からシャワーで泡を流された
「ちょっ!流すときは一言なんか声かけてよ!!」
「二人っきりの時に・・・アタシ以外の人の名前、出さないで、たん♪」
「・・・・・・う、はい・・・ごめんなさい・・・(恐いよ〜!!)」
「にゃははは♪もう〜!わかってくれればいいの、たん〜?怯えないでよ〜♪」
「だって亜弥ちゃん怖い・・・」
バシャバシャバシャ・・・
「うぁっ!目に水入った!顔にシャワーすんブハッガハッゴホッ・・・」
「あ、ごめん・・・やり過ぎちゃったかにゃ・・・」
「・・・(怒)」
「美貴、もう上がる・・・」
「えー!久しぶりの一緒にお風呂だよ〜!美貴たん!!」
「だって、亜弥ちゃんさっきからヒドイんだもん」
- 348 名前:一緒にお風呂。 投稿日:2006/05/28(日) 00:10
- 「・・・そんなこと言うたんは・・・」
何だよ、やっぱ亜弥ちゃん怖いよ・・・
「こうだぞ〜♪」
「!?」
美貴はほとんど同じくらいの身長の亜弥ちゃんに後ろを取られて
羽交い絞めにされちゃいました・・・振りほどこうにも今日は一応海越えたし
体力もなくお腹も空きっ腹なワケで。
・・・!・・・やっぱり、こうなるのね・・・(涙)。
「たんはさ、本当素直じゃないなーいつもは甘えるくせに」
「亜弥ちゃんも甘えるじゃんってこの体勢ってどうなの?///」
「え?さっき、1回イッちゃったから、第二ラウンドのが気持ちいいかなぁって♪」
「・・・亜弥ちゃん、美貴お腹・・・ん!ぁ・・・///」
亜弥ちゃんの綺麗な白くて長い指が美貴の身体をいやらしく侵食していく。
いつか大きくなるよと言ったがそこまで大きくならなかった美貴の胸。
左手で美貴の上半身を触り、右手は段々と下の方に・・・
「アタシの方がお腹空いてるの。美貴たん食べたくてしょうがないの・・・にしし♪」
「・・・っ、や・・・ってか、「にしし」じゃないで・・・しょ・・・っんぅ!?」
「ココ、気持ちいいでしょ?」
「あ、んぅ・・・はぁ・・・んっ、早く・・・!///」
いじわるな亜弥ちゃんは焦らす、美貴が食べたいと手を動かしながら
美貴の首筋や耳にキスを落とす・・・
「・・・ん〜、やっぱり美貴たんは手放せないな〜」
彼女はうっとりと言う・・・美貴を焦らしながら・・・
- 349 名前:一緒にお風呂。 投稿日:2006/05/28(日) 00:20
- そんな嬉しいことは服着けてるときに言ってください。
美貴、意識が朦朧としてきちゃったんですけど。
・・・気持ちよすぎて・・・どうにでもしてってこんなカンジ?
「亜弥ちゃん・・・」
「なぁに、たん?」
「・・・好きにしていいよ・・・」
クスッ
「初めから、してるよ♪(笑」
いじわるな彼女は優しい手つきで優しく美貴を侵食して
もう気絶しそうなほどの衝撃のある快感を与えてくれた・・・
・・・・・・・
「・・・みきたん?・・・たん??」
美貴はもうグッタリして身体を亜弥ちゃんに預けて意識は宙を舞っていた。
「あ〜〜〜!たん、え?大丈夫??って意識・・・は・・・」
可愛い、いじわるな彼女は急に慌て出した。
こんなにショッキングにヤッたことないもんね。
空腹時+体力消耗時にヤッたら疲労で言葉も出せなくなるなんて初めて知ったよ。
・・・今、美貴の目には湯船に浮いてるアヒルさんが・・・見え・・・
- 350 名前:一緒にお風呂。 投稿日:2006/05/28(日) 00:21
- ◇
◇
- 351 名前:一緒にお風呂。 投稿日:2006/05/28(日) 00:32
- ・・・アレ?天井、亜弥ちゃんのベッド?
美貴、確かお風呂で亜弥ちゃんにヤラレちゃってたような・・・。
「亜弥ちゃ〜ん」
側にいないから不安になって名前を呼んでみた。
本当、美貴ってば赤ちゃんじゃないんだから・・・亜弥ちゃんが悪いんだい。
「美貴たん!気がついた!?」
「うん・・・てか、亜弥ちゃんがベッドまで美貴運んだの?」
「当たり前じゃん!美貴たん、はいお水飲んで!!」
「え?あぁ、うん喉渇いてたー♪」
差し出されたコップの水を一気に飲み干す。
「たん・・・良かった?」
「え?」
「だから〜アタシの・・・ね、ホラ///」
「何で、感想聞くくせにソコで照れるかが美貴にはわかんない」
「美貴たんが可愛いすぎるからアタシの理性が飛んじゃうんだよ」
「亜弥ちゃんには理性なんてないと思う、うん」
「たんさ、夕ご飯・・・焼肉、食べたくないの?」
「美貴さ、亜弥ちゃんの顔いや名前聞くだけでイケるんだよね、どうしてくれんの(汗」
「いや焼肉食べたいからって、急にそんなありえないヨイショしなくていいし」
「・・・半分くらいは本当だよ///」
「本当に19才なの?美貴たん13才くらいじゃない?(笑」
美貴の頬に軽く口づけて年下のいじわるな彼女は笑った。可愛い笑顔・・・って、亜弥バカな美貴。
- 352 名前:一緒にご飯。 投稿日:2006/05/28(日) 00:48
- ◇
◇
◇
- 353 名前:一緒にご飯。 投稿日:2006/05/28(日) 00:49
- 「亜弥ちゃん、おかぁり!」
「はいはい、美貴たんよく噛んで食べなさいって」
「噛んでるよ、噛まなきゃ食べれないじゃん」
「はい、これくらいでいい?」
「うん、ぁりぁとモゴモグ・・・」
今アタシの目の前には最愛の美貴たんが美貴たん好物のお肉を食べている。
いつにも増してスゴイ食欲で・・・レバ刺し5人前で良かった・・・よね?
「たん、足りそう?」
「モゴモゴモゴ・・・」
声が聞こえてないのか無言で一心不乱に食べまくってる美貴たん。
形容するなら拾ってきたばかりの野良猫。
見るとレバ刺し5人前が乗っていたお皿が綺麗に・・・何も乗ってない。
アタシがご飯よそってる時は・・・手つかずのままだったよね?
相当お腹空いてたんだ・・・お風呂では空腹で意識不明になったのかな・・・
「美貴たん、野菜も食べな」
「ん〜、亜弥ちゃんにあげる」
「好き嫌いしちゃ大きくなれないぞ♪」
- 354 名前:一緒にご飯。 投稿日:2006/05/28(日) 00:57
- 「別にもう今更、大きくなろうなんて思っちゃいないし」
ガツガツガツ・・・
美貴たんはお肉のみをピンポイント狙いで食べまくる。
もう、材料もつきて・・・ど、どうしよう!
あ!ケーキもあるじゃんホールでドーンと二人で食べれるかと思ったけど。
この調子ならいけそうだね♪
そして食べ終えたら、たんの土産話を聞いて・・・
それからまた愛の営み?愛を育む?みたいな!!にゃはははは♪
「亜弥ちゃん何一人でニヤニヤしてんの?」
「え?あ、あぁ!美貴たんいつもよりスゴイ勢いで食べるから、微笑ましくて」
「そう?やっぱ食べっぷりいい人がいい??」
「へ?・・・まぁ、見てて気持ちいいかな、特に気にしないけど」
「ふーん」
何だったんだろ、今の質問は・・・あの返しで良かったのかな・・・
「亜弥ちゃん、美貴ね沖縄のお土産色々あるんだけど・・・」
「ハイチュウ?」
「それも買ったよ」
「じゃあ他に・・・あ!!」
「な、何!?(今度は何だ!!)」
「あのコの顔が見たい」
・・・あのコ?アンタあのコの何なのさ!港の・・・違うよな、誰のこと?
- 355 名前:一緒にご飯。 投稿日:2006/05/28(日) 01:06
- 「誰?」
「あの・・・亀ちゃんの妹!!」
「あぁ、ムリ」
「え?何で無理なの〜!?」
「へ?あぁ違う違う!名前が『ムリ』なの亀井夢里」
「すっごい名前だね、亀ちゃんは普通だったよね確か・・・絵里?」
「うん、でも英名がムリトニーだから美貴はムリトニーって呼んでた」
「そ、それもすごいね(ムリトニー・・・)」
美貴は携帯で撮ったムリトニーを亜弥ちゃんに見せてあげた。
「この、ごっちんの隣のコね」
「・・・亀ちゃんと同じ顔じゃん」
「姉妹だし、言動とかも似てたよ「うへへ〜♪」って笑うの(笑」
「このコにお世話になってたんでしょ?」
「あぁ、うん。世界隙間探しの旅を家出同然でしてるの」
「よく沖縄で会えたよね」
「美貴とごっちんもビックリだよ、沖縄の前は台湾にいたってさ」
「アクティブだね、亀ちゃんの妹なのに・・・隙間探しねぇ」
「変な姉妹だよね隙間好きって(笑」
「あ、亜弥ちゃんにね魔除けにいいモン、美貴が作ってきた♪」
「え・・・そんなぁ、たんってば(嬉」
「ハイ、シーサー♪」
ドンッ
- 356 名前:一緒にご飯。 投稿日:2006/05/28(日) 01:19
- ど、どうしよう何て言えばいいんだろう・・・。
目の前には美貴たん作の「シーサー」が。
嫌ではないし、手作りは嬉しいけど、シーサーなのね(泣)!
手作りの指輪とか、貝殻でブレスレットとかじゃないのね!!
沖縄でしょ?シーサー以外に何か思いつかなかったの??
なんて感想を期待して待ってる表情の美貴たんには言えない・・・。
「ありがとう、たん。玄関のトコに置いておくよ」
「うん♪良かったぁ気にいってくれて(ニッコリ☆)」
あ!たんの満足げな顔・・・これで、これで良かったんだよね。
「たん、もうお肉もご飯もないんだけど・・・」
「あぁ、うん。ごちそうさま!美味しかった♪」
「じゃ、ケーキ食べよっか」
「え?ケーキもあるの??」
「誕生日にはケーキでしょ♪」
冷蔵庫からケーキを出すアタシ、笑顔がもっと笑顔になる美貴たん。
「苺のヤツだ♪」
「たん、苺好きだもんね」
「うん♪」
かぁー!今日のたんは久々なせいかキャワイさUPでクラクラよ!!
素直なときと素直じゃにときのギャップが・・・たまらない!!
へへへへ・・・たんの口元に「クリームついてる」とか言って・・・
また、食べちゃいたいくらいだよ〜〜〜〜〜♪♪♪
ガッツリと!!
「・・・亜弥ちゃん?顔ニヤニヤして??」
「!ロウソクを・・・」
「う!?そういうプレイはヤダ!!///」
「たん、アタシはそんなことしないよ・・・ケーキに立てるかって、いっかぁ」
- 357 名前:一緒にご飯。 投稿日:2006/05/28(日) 01:42
- 「あ、そのロウソクね・・・ビックリした〜(ホッ」
「たんはそういうプレイしたいの?してほしいの?」
「ヤダよ(今でも亜弥ちゃん充分怖いし)」
「でしょ?アタシもそんなファンキーなプレイはしたくないよ」
「なら良かった(ファンキー?)」
「やっぱケーキに何本かさして暗くして・・・やろ♪」
「でも19本は多くない?5本くらいでよくない?」
「そ〜〜かな、たんの好きな数だけさしてよ」
「じゃあ、6で」
「何で6?」
「なんとなく、ダミアン?(笑」
「いいんだけどさ、火つけて・・・」
「つけた」
カチッ
電気消してうっすらとロウソクの光の中で・・・
二人で一緒にハッピバースディ♪と歌ってから
美貴はケーキの上のロウソクを一気に吹き消した。
亜弥ちゃんが電気をつけてケーキを切り分けてくれたんだけどね。
ロウソク抜いてる時に指にクリームついちゃって、舐めようとしたら
亜弥ちゃんに先に舐められちゃった・・・キャッ!言っちゃった///
なんて乙女ティックなこと言ってみた。
「って、亜弥ちゃん首にはクリームついてないでしょ?///」
「たんの首が色っぽいから、ね♪」
「今日は美貴がご主人様で主役じゃなかったの〜?」
- 358 名前:一緒にご飯。 投稿日:2006/05/28(日) 01:53
- 不満気に美貴たんがそんなこと言ってきた、けど・・・
「そう思ってたけど、さっき美貴たんにご飯あげてる時、野良猫見てる気分で」
「はぁ!?」
「なーんか今までご飯食べれなかった猫っぽくて」
「それで〜?」
「やっぱご主人様はアタシかな〜って(笑」
「そこでオチかよ!」
「だって、美貴たんは主導権握られたいでしょ?」
「そんなこと言ったっけ?」
「甘えっこだし、甘ったれだし、甘えん坊だし、子供だし」
「ねぇ、ほぼ全部同じ意味だが「子供」って・・・」
「子供じゃん」
「亜弥ちゃんはそういう美貴が好きなわけだ?」
「そうだよ。そういう、たんも冷たい美貴たんも好き」
「ハハッ♪亜弥ちゃんつくづく変なコ(笑」
「いや、美貴たんと後藤さんには負けるから・・・普通は沖縄にボートで行けないし」
「アレは・・・相方が変ってか普通じゃないだけ」
「ついていける美貴たんも充分普通じゃないよ」
「良いトコだったからさ今度は、普通のルートで二人で沖縄行こう」
「え・・・」
「だぁから、二人で旅行しようねって・・・ん」
急に唇を塞がれた、重なった亜弥ちゃんの唇から舌が美貴の中で絡まる・・・
今まで色んな人としたけど亜弥ちゃんとのキスが1番好き。
身体にも相性ってあるもんだなって思った。
- 359 名前:一緒にご飯。 投稿日:2006/05/28(日) 02:02
- 頭の中で帰り道にごっちんが歌ってくれた歌がループする。
うーん、コレが本当のスウィート19だなぁ、とか。
考えてる美貴はバカかな。
亜弥ちゃんのことがドンドン好きになりすぎて
亜弥ちゃんが好きすぎてバカみたい。
充分バカだと思うけど、でもそんな自分もイヤじゃない。
あの日、屋上で彼女を拒まなくて良かった。
美貴のカンが正しくて良かった。
柴ちゃんの言うよおり、美貴は人を見る目があるよ。
亜弥ちゃんとキスしてる間、こんなこと考えてたのは内緒。
だって亜弥ちゃんはいつでも1番に自分のことだけ考えててほしいハズだから。
美貴も亜弥ちゃんまではいかないけど、それは同意見。
両想いって素敵。
美貴が好きなコが美貴を好きって素敵。
そんなに生にしがみついてきたつもりはないけど。
やっぱり、彼女と人生を謳歌したいよ。
まだ少し先のことだけど10年後も美貴は亜弥ちゃんと一緒にいれますか?
誰か教えて・・・
- 360 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 02:49
- ◇
- 361 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 03:00
- 亜弥ちゃんと長い長いキスを交わしたあと
彼女に促されるままベッドへ・・・
「亜弥ちゃん元気だねー」
「美貴たんがそうさせるんじゃん」
「そうなんだぁ・・・あ、コレもお土産なんだけど」
手のひらサイズの可愛い泡盛の小瓶を亜弥ちゃんに渡す。
「なぁんかさ、薄いピンク色のビンだし・・・飾りにでも」
「可愛いー!中身も入ってるみたい!!」
「え?あぁ、でも飲んじゃダメだよ泡盛は度数高いんだか・・・あーっ!!」
亜弥ちゃんは美貴の言葉を聞かずにビンの蓋を開けてクイッと。
本当にクイッと一気に飲んだ・・・っぽい・・・。
えーっと、亜弥ちゃんてお酒飲むとどうなるんだ?
あ・・・か、顔が真っ赤で、まんま猿(笑)!!
「・・・んにゃー、美貴たぁん・・・これ飲むと暑くなる〜!!」
「普通は水割りで飲むモンなんですけど・・・」
「あんなチョコっとだよ?あれくらいでアタシは・・・んにゃむ・・・」
亜弥ちゃんはふにゃふにゃで真っ赤になりながら床に崩れ落ち・・・
かけたんで美貴が、はい、支えましたよ。
亜弥ちゃんが美貴を運べるんだから美貴だって運べるの。
そんなもんよ。って、こいつ寝やがって・・・
- 362 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 03:16
- ん〜?そういや明日は普通に登校日じゃない??
亜弥ちゃん、どうすんだろ。
つーか良いコの皆は泡盛をロックで一気なんかしちゃいけないよ。
美貴だって泡盛は慣れるまでキツかったもん。
亜弥ちゃんが飲み干した小ビンを少し味見してみる。
数滴くらいしか残ってないんだけどね。
それでも、あ〜、やっぱちょいキツイかな?
でもコレは結構美味しいなぁ、これの大きいの買えば良かった。
美貴んチには違う銘柄の買っちゃったよ。
ベッドで可愛い寝息をたててる亜弥ちゃんに軽くキスしてリビングに戻る。
そして・・・ごっちんに電話。
数回のコール音・・・まだ22時だけど疲れて寝ちゃったかな。
『んあ、ミキティー?』
「あ、起きてた♪ごっちん」
『何よ〜今ごとーは・・・あー!ゆーきソレ残してて!!』
「・・・お土産の分配?」
『まぁ、そんなモン。で何?』
「明日さぁ、その〜学校とかどうすんの?」
『そんなのあったね〜あっは♪完璧にごとー忘却の彼方だったよ(笑』
「はは・・・そう」
『あ!ミキティ、お土産って買った・・・よね』
「あぁ、買ったじゃん多分人数分のサトウキビ」
『んあ、良かった、そうだそうだ。あと、やぐっつあんに泡盛ねー』
「あ、そっか今度届けに行こうか」
『だね、明日かぁ。ミキティさ、1回梨華ちゃんと話しなよ』
「は?何でそこで梨華ちゃんが出てくんの??」
『んあー・・・ごとーが梨華ちゃんに話すから明日、学校行かないでちょっと話して』
「だから何で?」
『っつーか、ミキティバースディに、今まっつー何してんのよ?』
「お土産の飾りの泡盛小ビン一気して落ちた」
『んあ・・・そう、ご愁傷様・・・』
- 363 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 03:29
- それで何でか知らないが美貴は明日、梨華ちゃんと会うことに。
しかも美貴んチに来るんだとー。
ごっちんとの電話の後から梨華ちゃんから
『美貴ちゃんハッピーバースディ
明日の夕方、美貴ちゃんの家に行くから
ちゃんと待っててね 梨華☆』
なーんてメール着たし。
なんで梨華ちゃんと話すのか?学校とかでよくない??
やっぱり気になるどういう意図????
また美貴はごっちんに電話した。
『んあー!だからーいい加減・・・なんていうか・・・アレよ』
「だからなんなのさ」
『よしこの事も少しは考えてっていったらわかる?』
「よっちゃんのこと〜〜〜?」
『梨華ちゃんが好きなのは誰だか知ってる?』
「よっちゃんでしょ?両想いだよね、あの二人」
『よしこは見てのとおり梨華ちゃんが好きだよ、
でもハーレム作るとか何でいちちバカ発言するかわかる?』
「クイズ〜?よっちゃんが女好きだから??」
『それもあるけど梨華ちゃんにヤキモチ焼いてほしいから』
「ふーん。で?それと美貴と何かあるの??」
『梨華ちゃん、ミキティに過保護っていうかさ普通にミキティ好きじゃん』
「あぁ、昔っからの幼なじみだもん」
『んあ・・・まだ、わかんない?よしこはね1年の時にすでに梨華ちゃんに告ってんの』
「!それ初めて知ったー!!何だよ隠れカップルかよ」
『二人まだつき合ってないよ』
「・・・1年の時に告って何で3年卒業の今までつき合ってないわけ?変なヤツ」
- 364 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 03:41
- 『ごとーが説明するより当人から聞いてよ、よしこが告ったのは内緒ね』
「って、美貴だけ知らないんでしょ」
『んあ・・・その辺のことは幼なじみの梨華ちゃんから聞いてよ』
「待って!・・・梨華ちゃんは、よっちゃんを振ったの?」
『・・・ごとーがチクるのもなぁ・・・』
「そこまで教えておいてそりゃないよ、ごっちーん!って何?は?振ったワケ!?」
『んあー!保留・・・なんだって』
「何じゃそりゃ『保留』って何?予備??バカにしてんの?」
『そうじゃなくて・・・予備とかではないよ、そんな考え梨華ちゃんしないでしょ』
「しない・・・か、うん。確かに、でもハッキリしないなー」
『しょうがないじゃん』
「何が」
『ここまで教えたんだから知らん顔で梨華ちゃんの話、聞いてよね』
「よくわかんないけどわかった。明日は実家に帰るよ」
『実家!ミキティ、完璧にまっつーの家のコだね(笑』
「もうすぐ美貴の家にもなるし///」
『あっは♪その調子でラヴラヴでいてよ、でも・・・明日よろしく』
「わかったよ、ごっちんは好きな人とかほしいとか思わないの?」
『ごとーのハートは欠陥品のポンコツだから、そんなナイーヴなの無理、あっは♪おやすみ〜』
- 365 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 03:47
- 美貴はまだいまいちよくわかんないまま。
よっちゃん3年前にすでに告白してたんだーとか。
梨華ちゃんの『保留』がワケ分らん。
まぁ、人の恋路を邪魔するヤツにはなりたくないね〜。
梨華ちゃんがウチ来るって久々。
今、美貴の目の前にはお顔は真っ赤な亜弥ちゃん。
彼女を抱き枕にしながら幸福感に包まれて19才の夜を過ごした。
ナニもなかったけど、その前にナニがあったからいいか。
主賓になんてことするんだこの可愛い亜弥ちゃんは。
チュッ
「おやすみ」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
・・
・
- 366 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 03:57
- 「・・・痛っ!・・・頭痛い・・・ん?たん」
物凄い頭痛に少し眩暈をおこしながら起きると美貴たんが隣で寝てた。
もちろん、可愛い(半目)顔で♪
可愛いなぁ、たん・・・ってアタシ昨日いつ寝たの!?
えーっと、えーっと・・・あ!泡盛ミニボトル!!
アレ飲んでからの記憶がないんだ・・・あぁ、美貴たんと熱い夜を過ごそうと思ってたのに。
アタシの猿ー(泣)!!!!
「ん〜・・・何わめいてんの・・・猿って自覚あったんだ・・・ふわぁ〜」
「たん!昨日寝ちゃってごめんね」
「いいよ、亜弥ちゃん可愛かったしお酒飲むと変わるんだね」
「え?」
「亜弥ちゃん、まさか覚えてないの?美貴をあんな恥ずかしい目に合わせておいて・・・」
「えー!?アタシ何かしたー????///」
「にししし♪ウッソだよ!本気にしてやんの。眠っちゃっただけ(笑」
「良かった・・・本当にやりそ・・・ううん!なんでもない!!って引かないでよ」
「恐ろしい、亜弥ちゃんはもうお酒飲まないでよ・・・」
「二十歳になったら、ね♪み・き・た・ん♪♪」
「家の中だけね、外では飲まないほうがいいよ。ってか飲むな」
「も〜、たんったらヒドイなぁ」
「亜弥ちゃんさ、今日って学校は?」
- 367 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 04:07
- 「あ〜今日は誕生日明けで疲れるから休む予定だったの」
「計画的サボリですか(笑」
「えぇ、愛する美貴たんの為に一夜を捧げようと」
「昨日は持ちつ持たれつな二人でしたから(苦笑」
「ふぇ?・・・あ、そっか美貴たんがベッドまで・・・素敵・・・」
「あははは、そう?(抱っこじゃなくて引きずったなんて言えない)」
「今度は意識がある時にも運んでね♪」
「・・・がんばります」
「たん、何か食べる?アタシは気持ち悪いから食べれないけど」
「美貴、今日はもう帰るよ」
「え!帰っちゃうの??」
「うん。実家より先に亜弥ちゃんチ来たし」
「実家!・・・たんはもうウチのコだー!!(感涙」
「そこ、泣かなくていいから(何で実家に反応するかな)///」
「うんうん、たん、ちゃんと実家にも顔出さなきゃね。アタシも行こうか?」
「あー・・・今日は荷物まとめたりするし、今度にしよ。」
「そっかぁ、じゃあそうする」
「ウチの家族って美貴より亜弥ちゃん好きだし」
「やっぱさぁ、アタシの可愛さは罪?」
「・・・さて、帰る準備しますか」
- 368 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 04:07
- ◇
◇
- 369 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 04:13
- 亜弥ちゃんの部屋を出て久しぶりに家に帰る美貴。
自分の家より亜弥ちゃんチにいるのが普通っぽくなってるな。
「ただいまー」
「あら、久しぶりアンタ沖縄行ってたのね」
「あ、お土産届いたんだ、どう?」
「お父さんが泡盛気に言ってたわよ、他のも美味しかったし」
「ってもう全部食べたの!?」
「アンタの分はよけたわよ、あぁ久しぶりに梨華ちゃん来てるけど」
「それを先に言ってよ!(苦笑」
美貴は自分の部屋に向かう
ガチャッ
開いたそこには5年前の風景がフラッシュバックした。
違うのは柴ちゃんがいないことだけ。
美貴の部屋って変わらないな・・・梨華ちゃんは色っぽくなったかな。
「美貴ちゃん、久しぶり」
「あぁ、うん。そうだね久しぶり、梨華ちゃん」
彼女は美貴に何を話すというのだろう?
- 370 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/29(月) 04:16
- どうして深夜の方がはかどるのでしょうか。
だがしかし、ターイムリミット!!
続きが書きたいのにーorz
りかみき!あやみき!まきみき!
- 371 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/29(月) 07:40
- らぶらぶあやみき堪能しましたー。
つづきも気になります。
更新待ってまーす!
- 372 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 16:54
- 「美貴ちゃん誕生日おめでとう」
「昨日もメールくれたよね、はは、ありがと」
「沖縄に行ってたの?」
「ん、まぁね。楽しかったよ・・・あ!お土産買ってきたから」
「フフ、ありがとう」
「でさぁ・・その〜、ごっちんが梨華ちゃんと話せって」
「そのことね、ずっと前からハッキリさせようと思ってたんだけどね
中々、勇気がなくて・・・話したら、美貴ちゃんまたドコか行っちゃうと思って」
「だからさ、何の話?美貴には話の内容が見えないんだけど」
「アタシね、好きな人いるの」
「よっちゃんでしょ」
「そうだけど・・・それより昔から、ずっと好きな人がいるの」
「えー!初めて知った・・・何だよ〜柴ちゃんは知ってるっしょ」
「うん、柴ちゃんは知ってる」
「何だよ美貴だけ知らないのかぁ、興味なかったからかアハハ(笑」
美貴が笑い飛ばすと梨華ちゃんが一瞬、悲しそうな顔をした。
- 373 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 17:05
- 「美貴ちゃんはアタシの好きな人が誰かとか興味ないんだ」
「ん〜、なくはないけど・・・よっちゃんだと思ってたから」
「うん」
「意外だったっていうか。でも、よっちゃん好きなんでしょ?」
「うん」
「告白すれば?どう見ても両想いだよ二人とも」
「美貴ちゃん、アタシさっき昔からずっと好きな人がいるって言ったじゃない」
「あ・・・言ってたね。じゃ何でその人に告んないの?」
「そういう対象で見られてないし、アタシもそういう対象で見てるって気づくの遅かったから」
「気づいたんなら、告白しちゃえばいいじゃん」
「その人に相手ができてからだったから言えなかったの」
「・・・そっか、梨華ちゃんも大変だね。その人って美貴も知ってる人?」
「うん」
「誰かは聞かないよ、梨華ちゃんが言いたくなさそうだから」
「美貴ちゃん、アタシって人見知り・・・するじゃない」
「うん、するね。絶対に自分からは話しかけれないよね」
「1回だけ、話しかけたことがあるんだけど・・・」
- 374 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 17:16
- 「へぇ・・・梨華ちゃんでもそういう風に積極的になれる人いたんだ」
「でも、すごく昔のことよ・・・多分向うはそのこと忘れてる」
「ん?中学よりも前の知り合い??アメリカの人??」
「ううん、でも知り合ったのはアメリカ」
「それで美貴の知ってる人・・・」
「アタシね、美貴ちゃんが初めて女の人とつき合った時ショックだった」
「は?」
「だってアタシも美貴ちゃんも女の子だから、どういう好きか解んなくて」
「・・・うん」
「アタシ、昔っからずっと美貴ちゃんに恋してたみたい」
「え!?何だそれ・・・よっちゃんは?」
「前に告白されたんだけどアタシは美貴ちゃんが好きで、でもつき合いたいワケじゃなく
ただ近くにいれれば良かったの。アタシは満足でも美貴ちゃんは満足しないと思うし」
「梨華ちゃんが美貴のこと好きなのは・・・幼なじみだからと思ってた」
「どうして幼なじみになったかわかる?」
「え・・・」
アタシから話しかけて友達になったのは美貴ちゃんだけだよ
- 375 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 17:25
- 「あの日・・・美貴ちゃんを見つけて初めて自分から話しかけたの」
「そういえば梨華ちゃんから美貴に声かけたね・・・」
「あ、覚えてたんだ」
梨華ちゃんは少しはにかんで嬉しそうに笑った。
「そっか、梨華ちゃんって美貴のこと好きだったんだー・・・」
「柴ちゃんはアタシよりも早く気づいてたみたい」
「あぁ、よく昔は美貴と梨華ちゃんくっつけたがったよね(苦笑」
「アタシが自覚したのは・・・美貴ちゃんが女の人とつき合ってからだけど」
「別に名前言っていいよ、石黒さんって。もう吹っ切ったし」
「・・・」
「アレ?石黒さんの時ってことでしょ?」
「そうだけど・・・///」
「じゃ、別れた時に告ればいいのに・・・」
「あの時の美貴ちゃんはアタシより柴ちゃんを「女」として見てた」
「!!」
「そうでしょ?」
「梨華ちゃんさ、どこまで・・・気づいてる?」
「憶測だけなら・・・大体おおよそのことは、でもよくわかんないけど」
- 376 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 17:37
- 「アタシ柴ちゃんに嫉妬したもん」
「・・・何で?」
「だって何でアタシが知らない美貴ちゃんの友達知ってるのとか」
「あー、えっと多分矢口さんと夏子さんのことかな・・・」
「美貴ちゃんとアタシってキス・・・したこと、ないよね?」
「はぁ?何でいきなりキスの話!?」
「柴ちゃんとはしたことあるでしょ」
「な・・・!」
「ほらすぐ否定できない、やっぱりあるんじゃない」
「ぐ・・・ハメたなぁ・・・///」
「聞かなくてもキス以上のこと、してるんだろうなって思ったけど」
「してないよ、したのも間違えての事故だし」
「ウソね、胸くらいはさわったでしょ」
「はぁ?ななななな何で梨華ちゃん細かく突っ込んでくるワケ?///」
「あぁ、やっぱりさわってたんだ・・・その反応は」
「いやいや、ないよ!柴ちゃんそんなこと言ってた?」
「この間、聞いたら柴ちゃんは『美貴から全部聞け』って」
「あ、そう・・・(汗」
柴ちゃーん!逃げたなー!!美貴が沖縄言ってる間に逃げたなー!!!!
どうすんだこのネガティブラック梨華ー!!!!
- 377 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 17:51
- 「大体、二人ともわかりやすいんだよね急に話さなくなったり・・・
柴ちゃんが「ミキティ」って呼び始めてつい最近までなるべく話さないよーな
そんな雰囲気二人とも出してたし・・・アタシしかわかんないと思うけど・・・」
「参ったな、もう全部お見通しってことか」
「・・・それって柴ちゃんとやっぱりナニかあったってこと?」
「ないっつーの!ってか待ってよ梨華ちゃんは美貴にどうしてほしいの」
「え?」
「だって、美貴のこと好きなんでしょ?でも、よっちゃんのことも好きって何??」
「あー・・・そう、よっすぃに告白されたけど美貴ちゃんのことが不安だから
今は誰ともつき合う気はないって言ったの。それでも何度も告白してきたから・・・」
「何度もしてきたのかよ!(さすがだな、よっちゃん(笑))」
「じゃあ、アタシが美貴ちゃん見て安心できるようになったらつき合いますって」
「お前、何様だー!」
「だって、よっすぃ何度もくるし美貴ちゃんのクラス行けば会うし・・・
優しいし、最近はなんだか扱いがひどくなってる気がするけど」
「あぁ、とにかく今好きなのはよっちゃんでしょ」
「そうなのかな・・・だってアタシ美貴ちゃんとつき合いたいと思わないもの」
「気が合うね、美貴もヤだよ(笑」
「それにアタシが石黒さんと別れたときに告白しても柴ちゃんいたし
高校入るまでは美貴ちゃん中学にロクに顔も見せないし・・・。
懲りずに年上のお姉さまの部屋に入り浸ってたんでしょ?」
「な!アンタ本当に美貴のこと好きなわけ?ムカつくなぁ!!」
梨華ちゃんの半分以上当たってる憶測に図星つかれて美貴は頭にきた
- 378 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 18:04
- 「ムカつくのはこっちよ!大体ねー6才の頃からずーっと一緒で
帰国してからも運命のように再会するし、アタシのフォローもしてくれて
いつも冷たいクセにいざとなったら頼りになってアタシのタイプの
ハードルも上がるわよ!!10年以上も初恋がずーっと続いてんだから!!」
「梨華ちゃんの初恋が美貴ぃい!?そんなん知るかー!!」
「美貴ちゃんがカッコいいのがいけないのよ!」
「よっちゃんもカッコいいじゃん、良かったな理想のタイプだろ?さっさとくっつけー!!」
「美貴ちゃんはさ、それでいいの?」
「いやいや、美貴が今まで邪魔してたと思うとよっちゃんに悪いなってカンジ」
「アタシのことは?アタシの気持ちはどうなの??」
「別に美貴とつき合いたくはないんでしょ?んでもって、よっちゃんが好き。
なら何を迷うか両想いなら3年間おあずけくらった、よっちゃんの気持ちも考えれ」
「アタシね昔から決めてたことがあるの」
「今度は何〜?(なげやり気味)」
「初恋の人にファーストキスを捧げたいの」
「あぁ、そう。じゃ、さっさとよっちゃんに・・・は!?」
「だからぁ初恋の人、美貴ちゃん」
「何が悲しくて美貴が梨華ちゃんとキスしなきゃいけないんじゃー!!」
「なんていうか、ホラ美貴ちゃんには亜弥ちゃんがもういるし。
アタシも大人の階段上る第一歩に美貴ちゃんにキスしてほしいのよ♪
キスしてくれたら美貴ちゃんへの想いはポイして、新たな恋に進めるから!」
テメーの無理矢理ポジティブ理論を頼むから美貴にぶつけないでくれ・・・
- 379 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 18:16
- 「ここまで腹立つ告白ってのも聞いたことないよ、さすが梨華ちゃん」
「もう!誉めなくていいわよ///」
「全然誉めてないから安心して、ってか何?キスもしてなかったの?」
「だって、よっすぃとはつき合ってないもの」
「なるほど美貴に過保護って言うワケだよ」
「だって美貴ちゃんてほっとくと何所かに行っちゃいそうなんだもん」
「・・・あ〜、そうかもね。わかった、キスすりゃいんだね(疲」
「うん♪そしたら新しい恋に行けるから!」
「その新しい恋の相手にファーストキス捧げりゃいいのに・・・ハァ」
「いいの最初は美貴ちゃんがいいの!」
「わぁかりました!じゃあ・・・目、閉じてよ(やけくそ)」
「うん!」
ったく、何でこんな梨華ちゃんとキッシングしなきゃいけないわけー?
ん?まつ毛長いなぁ・・・知ってたけど可愛いんだよね(話さなきゃ)
胸もあの中学時にしか意識しなかったが・・・順調に成長して。
亜弥ちゃにょり・・・デカイよな・・・うーむ・・・
「美貴ちゃん、まだぁ?」
「え、あ、ちょっと待って」
「もう、早くしてよー」
見惚れてたなんて口が裂けても言えない。口が裂けたらもっと言えない。
- 380 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 18:32
- ぷっくりした可愛いピンク色の唇に美貴のを重ねる。
思いのほか、気持ち良かったんでつい舌を梨華ちゃんの口に割り込ませる。
あ、初めてのキスでこんなことしていいのか?
って、コレ浮気?違うよね美貴にその気はないからアハハ。
「ん!・・・んん・・・っ」
梨華ちゃんが美貴の背中に手を回してくる。
え?何?最初は初恋の人がいいってキスまでじゃないの??
計算なのか梨華ちゃんは美貴のベッドに腰掛けて今日もスカートだ。
はて?美貴としてはちょっと梨華ちゃんの物凄く豊満な胸が気になってしまって
えーっと、亜弥ちゃん、よっちゃんごめんなさい。
梨華ちゃんが前へ進むためなのです。
だから美貴は自分を犠牲にします、ではいただきます・・・
「美貴ちゃん・・・キスってこんな気持ちいいもんなんだぁ〜(放心状態)」
「んー?相性がそんな悪くなかったってことだね・・・」
美貴はうっとりした梨華ちゃんをベッドにゆっくり寝かせて
彼女の上着の中に手を滑り込ませる・・・!デ、デカイ!!これ胸!?
巨峰ー!違った巨乳ー!!
もう今では片手でブラ外しが出来るようになった美貴がブラを取り除き
上着も脱がせて見たモノは!美乳ー!!!!
「ん・・・美貴ちゃ・・・!///」
何か言おうとする梨華ちゃんの言葉を唇で塞ぎ遮る、手はもちろん胸の上。
両手で思いっきり揉む・・・あぁハリといい大きさといい気持ちいい・・・
さわるのを堪能しつつ胸にも吸い付く・・・あ、昨晩はしなかったし。
ってコレいいのか?ヤッていいの??もうココまで来たらヤるけどさ。
- 381 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 18:44
- ふといつかの柴ちゃんの言葉を思い出す。
『梨華ちゃんに練習させてもらえば?あのコ胸大きいよ』
・・・練習、させてもらえば良かったかな。なんつってアハハハ。
美貴がどんどん壊れていく気がするのは気のせい?あぁ、きっとそうだ。
いつもは犬とか鳥呼べんじゃねーかってくらい高い梨華ちゃんの声が
可愛く聞こえるなんて恐るべし美乳・梨華!!!!
あぁ、でもねスッゴク気持ちいいのよ!伝えられないのが残念なくらい。
こんな乳デカイと凄いよ、美貴も結構その気になるってゆーか充分その気?
「梨華ちゃん・・・すっごく綺麗」
「え・・・・・・ぁ///」
「・・・気持ち、いい?」
恥ずかしそうに頷く梨華ちゃん、ヤバイ危険だ可愛く見えてきた・・・
「じゃあ、もっと気持ちよくさせるね・・・」
「!きゃ///」
梨華ちゃんのスカートの中に手を入れ下着を下ろす・・・
胸に吸い付き左手でさわりながら右手は下部の方へ、梨華ちゃんの身体が大きく反応する
あぁ、やっぱりココいいんだ・・・うん美貴が優しくしてあげるよアハハ(壊れ)
「っぁん・・・美貴ちゃぁん!」
ゾクッ!!
今の声は・・・うん、そそる・・・やっばい美貴、梨華ちゃんの身体好きだ(爆)!!
- 382 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 18:55
- 梨華ちゃんの声と吐息にクラクラ眩暈がする。
いつもは「キショイ」くせに・・・違った意味で眩暈。
美貴が珍しく梨華ちゃんに優しくしてるのがこういう行為ってのも・・・。
なぁ、いいのか?いいのか?気持ち良さそうだからいいか(責任放棄)
「梨華ちゃん、結構Hだね・・・スゴイよ」
「そんなこと・・・!っぁんーーー///」
ヤバイさわってるのは美貴なのに・・・美貴もヤバイ。
イクなら一緒にイこっか・・・
梨華ちゃんの下部の方の真ん中の奥の方をピンポイントで攻める。
もうこの高い声だけで美貴はイッちゃいそうだ・・・改めてスゴイ!
美乳・梨華、恐るべし!!
美貴は自分のソコも触りながら・・・一緒にイッちゃいました!アハハハ///
非常に梨華ちゃんが乱れてますがそれもまた色っぽくて・・・
ヤバイ、身体に惚れそう・・・何考えてるんだー美貴!!
帰らなきゃ、Myワールドに帰らなきゃ!!
「美貴ちゃ・・・ん・・・」
「・・・何?」
「・・・ん、大好き///」
「あ・・・そう///」
コレは美貴は道を誤ったか?
しかし「大好き」と言った梨華ちゃんが不覚にも可愛かったのは内緒。
- 383 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/29(月) 19:34
- >>ミキティらぶさま
らぶらぶなあやみきの後に・・・orz
ミキティはあばばばばば
すいません、りしゃこ化しました。
さて、この後どうしよう(−v−;
- 384 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 23:24
- 梨華ちゃんは初めての感覚に浸りながらベッドの上でまだ横たわってる。
上着、美貴がやったんだけど・・・上半身が半裸。
ヤバイなあの美乳見ちゃうと美貴が変な気になる。
っつーかキスまでじゃなかったの?
ヤッたのは美貴だけど。
「梨華ちゃん、洋服・・・シワになるよ」
「んー・・・」
「えーっと、あのいいのかな?」
「何がぁ?」
「だからさキスだけだと思ってたんだけど・・・」
「柴ちゃんともしたんでしょ?」
「してないってば。キスは・・・その、しちゃったけどさ」
「でも胸もさわったんでしょ」
「・・・あ〜!うるさいな昔の話だよ、たまたま柴ちゃんがいたから」
「じゃあ、その時アタシがいたらアタシのさわってた?」
「さぁね、そんなのわかんないよ・・・つか、どうすんの?」
「何が?」
「よっちゃんのこと」
「あぁ、卒業式の日に返事しようかな」
「やっとくっくか、よっちゃんってよく待っててくれたよね大事にしなよ」
・・・なんか不満気な顔で美貴を見る美乳・梨華・・・何だよ、おい。
- 385 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/05/29(月) 23:25
- 久々にミキティが暴走してるー。
でも、りかみきもきらいじゃないしー。
つうか、むしろ好きなので楽しめましたw
展開楽しみです!
- 386 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 23:33
- 「美貴ちゃん無神経、さっきまで優しかったのに・・・」
「え?してって言ったの梨華ちゃんじゃん」
「だけど今ここでよっすぃの名前出さなくてもさぁ・・・よくない?」
「あのさぁ、聞くけど本当によっちゃんのこと好きなの?」
「好きよ」
「何で美貴にそこまで執着するかな、向うの方が誠実だと思うよ」
「よっすぃとはこれからだもん。元々お互い好意持ってたし」
「じゃあ、美貴にこだわらずにさっさとつき合えって話じゃん」
「本当ヒドイなぁ、今日アタシ振られに来たんだよ」
「キスしてもらいにの間違いでしょ」
「それ以上もしたクセに」
「でも梨華ちゃん抵抗もしないで、腰も自分から動かしてたじゃん」
「それはぁ・・・気持ちよくて///」
「だからさぁ、その胸しまいなよなんか変な気分になっちゃうから///」
美貴は梨華ちゃんから目を逸らした。
だってあんな大きくて気持ちいいのは・・・ちょっとクるよ、うん。
- 387 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/29(月) 23:47
- 梨華ちゃんはキョトンとして自分の胸を見た。
「え、胸?何もしかして美貴ちゃんっておっぱい好きなの?」
「嫌いな人いるの?///」
「わかんないけど。あ〜、美貴ちゃんは無いもんね(笑」
「ムカつく女だなぁ・・・って早くしまえって///」
「え、照れてんの美貴ちゃん?可愛いー(笑」
「梨華ちゃんは恥ずかしくないの?///」
「別に今更、美貴ちゃんだし・・・ふーん変な気持ちになっちゃうんだぁ・・・」
「うん、なっちゃうね。だから早くしまんぐ」
急に目の前が真っ暗になりました、美貴の顔なんか埋まってるっぽい・・・
!?この感触は梨華ちゃんの胸ー!!何してんのマジやばいって!!
美貴は梨華ちゃんに頭を抱え込まれてまぁ赤ちゃんがおっぱいもらう体勢に///
「梨華ちゃん・・・何考えてんの(ヤバイ美貴ヤバイ)///」
「ん、美貴ちゃんこうすると赤ちゃんみたいね♪おっぱい気持ちいい?」
「うん、気持ちい・・・じゃなくてー!!///」
「おっぱい好きなんでしょ?パフパフっていうの?ホラ、なんかの漫画で・・・」
「ごっちんの影響かよ!美貴は亀仙人じゃないし///(でも気持ちいい)」
「イヤなら離れればいいのに、されるがままじゃない美貴ちゃんが(笑」
「・・・正直気持ちいいです、はい///」
くっそぉ昨日からなんか屈辱的なプレイが多い気がする。
そうでもない?あぁ、そーおって美貴やばいだろ!
- 388 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/30(火) 00:05
- 「やっぱり気持ちいいんじゃない、ウフフ♪」
「何がしたいんだよ、つーか早く乳しまえって///」
「さっきみたいに吸ってもいいよ?」
「・・・はぁ!?///」
「だって、さっき美貴ちゃんアタシの胸吸ってたでしょアタシも気持ちいいし」
アレ〜?美貴は今日、梨華ちゃんと何でこんなことに・・・
でもまぁ、多分コレ以降はきっとしないと思うから、お言葉に甘えて
梨華ちゃんの乳房に吸い付く・・・
「ぁん!・・・もう、美貴ちゃん・・・」
気持ち良さそうな声を上げて梨華ちゃんは美貴の頭をなでる。
あぁ、こういうのいいかもしんない。
今度亜弥ちゃんにやってもらおう・・・ってコレ浮気じゃん?
!?
急に美貴の下部から感じる感覚・・・え?ちょっと梨華ちゃん??
「何やってんの梨華ちゃ・・・ぁんん・・!!ぁあ、ちょ・・・」
「さっき、美貴ちゃんにされたこと・・・あ、スゴイ濡れてるね〜」
「うぅ・・・梨華ちゃんだってビショビショ・・・あぁん!・・・くぅ///」
「美貴ちゃんのこんな顔初めて見た、可愛い♪」
「・・・ムカつく///」
「そんなこと言っちゃいけませーん♪」
「んぅ!?っぁあ!んん、あ、あぁ・・・!!ぁん、はぁ、はぁ、はぁ///」
「あ・・・美貴ちゃん大丈夫?」
散々美貴の下部の感じる部分を弄んで「大丈夫?」はないと思う。
不覚にも梨華ちゃんにイかされちゃった美貴でした・・・
- 389 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/30(火) 00:18
- 「もう、もうヤメ・・・コレ浮気じゃん///」
「美貴ちゃんからやったんじゃない」
「最初に誘ったのは誰だよ!?」
「じゃあ、誘いに乗ったのは誰よ?」
「何で、こういうことになったんだ?・・・お前の乳のせいだぁ!」
「何よぉ責任転嫁しないでよぉアタシ知らない」
「あ、ごめん・・・美貴トイレ///」
「トイレで一人でするの?」
「・・・梨華ちゃんさぁ、美貴がそんなことすると思う?」
「うん、さっきまでのアタシの感触をオカズに♪」
「しないし!下着が濡れて気持ち悪いから着替えだよ」
「あ、アタシも着替えの下着持ってきたんだ♪一緒にお風呂で着替えよ♪」
「はん、冗〜談じゃないね・・・って何アンタ、替えの下着とか用意してんの!?」
「え、なんとなく・・・もしかしたらって」
「何だよもー、美貴は梨華ちゃんに遊ばれてたのかよ、ハァ」
「別に遊んだつもりはないよ、亜弥ちゃんから美貴ちゃん取る勇気も資格もないから」
「その割には色々ヤッたよね・・・///」
「今までのツケってことでいいじゃない、柴ちゃんともしたんでしょ」
「だからぁ、柴ちゃんとはココまでしてないって!」
「・・・「ココまで」?じゃあドコまでしたの美貴ちゃん?」
う、墓穴を掘ったか!!バカ美貴ー(号泣)!!
「うーんと、一緒に眠って美貴が一方的に柴ちゃんの胸さわって眠った。そんだけ」
「何よ〜一緒に寝たんじゃない!アタシも寝るー!!」
「いや、コレ以上はマジやばいからお前はもう帰れー!!!!///」
- 390 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/30(火) 00:30
- 「大体さぁ、亜弥ちゃん以上に梨華ちゃんはウチの家族とつき合い長いんだから」
「あぁ、そっかオバサンが亜弥ちゃんに言いそうね」
「そう、それに亜弥ちゃんは梨華ちゃんのことは敵視してるし」
「何でかしら?好きってバレてたのかな」
「知るか!まぁ、そういうわけだから大人しく帰ってね」
「じゃあ、柴ちゃん呼んだらいい?二人きりじゃないし♪」
「・・・余計に自体が悪化しそうなような、ごめん梨華ちゃんダメ」
「そう・・・わかった」
思いのほか聞き分けが良かった梨華ちゃん。
その直後に美貴の唇を塞ぎ、さっきとは逆に梨華ちゃんからの舌が美貴のと絡まる。
抵抗しようにも気持ちいいってのと今日の梨華ちゃんのパワーに
何故か美貴は逆らえない・・・
「・・・今日はコレで我慢する」
「ん?今日は??」
「また、亜弥ちゃんとよっすぃに内緒でHしよ♪」
この素晴らしいお言葉に美貴は絶句してしまった。
ありえないと思いながら、あの美乳の感触と色っぽい梨華ちゃんに
また会いたいと思ったのも内緒の話。
「・・・バレなきゃね。言っておくけど美貴が好きなのは亜弥ちゃんだから///」
「アレ?ダメとは言わないんだ・・・美貴ちゃんってアタシのことも結構好きよね♪」
なんて素敵な思考回路の持ち主。
だけど意外なことに彼女の言うとおり、なんだかんだ言って美貴は彼女がイヤじゃない。
ここまでの腐れ縁ってそうそう無いと思うしね・・・ハァ
- 391 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/31(水) 02:18
- み、み、みきたん…
そんなことしちゃっていいの?
今までもいろんなことしてきたけど(笑)
今回のはヤバいんじゃ…
続き気になるなぁ(爆)
- 392 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/31(水) 09:07
- >>391さま
アハハみきたんが・・・壊れましたorz
今までも壊れてたけどw
うーん、さてどうしましょう。
自分でこんな展開にしといて・・・困った_| ̄|○
- 393 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/31(水) 09:20
- 梨華ちゃんは少し不満気に服を着直す。
でも、なんか少し嬉しそうにも・・・何で?いや、なんとなくわかるけど。
「梨華ちゃんさ、よっちゃんとつき合うんじゃないの?」
「アタシそんなこと言った?」
「え?今日、美貴に振られに来て、新しい恋をするって・・・」
「あぁ、うん。そうね、よっすぃに返事するわ。美貴ちゃん見てて不安じゃなくなったし」
「そんなんでつき合うの?」
「だってアタシもよっすぃ好きだもん」
「じゃあ、何でコレからも内緒でヤろうとか言うワケ?」
「ん〜・・・美貴ちゃんの、ああいう顔また見たいし気持ち良かったから」
「・・・あのさぁ、よっちゃんが好きじゃないの?美貴のこと吹っ切るんじゃなかったの?」
「よっすぃは好きだけど、美貴ちゃんのことは昔っから好きだもん」
「それさ、スゴク失礼だよ?よっちゃんに対して」
「だってアタシは何度も断ったのよ」
「でも、「つき合う」って言ったんでしょ。今まで待ってたよっちゃんは?」
「・・・じゃあ今度学校で会ったら、つき合おうって言うわよ」
「梨華ちゃん・・・美貴はハンパに好きならつき合わない方がいいと思うけど」
「アレ〜?美貴ちゃん今になってアタシとよっすぃがつき合うのイヤになった?嫉妬(笑」
- 394 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/31(水) 09:33
- 本当に美貴の言ってることを理解してないみたいで・・・
今までの梨華ちゃんは何だったんだろうと思った。
「梨華ちゃん、人に「ちゃんとしなさい」とか言う割に自分はしてないじゃん」
「何よそれ」
「美貴は梨華ちゃんにも恋人できたらいいと思ってたし、よっちゃんなら
安心だなって思って今まで見てたのに・・・梨華ちゃんの『好き』ってわかんない」
「そんなの人それぞれじゃない、それにコレからそういう関係になればいいだけでしょ」
「よっちゃんは・・・それでいいのかな」
「美貴ちゃんには関係ないんじゃない?アタシ達のことだし」
「そう?美貴にコレからも内緒でヤろうって言ったクセに・・・そういう人だっけ」
「美貴ちゃんもバレなきゃねって言ったじゃない」
「言ったけどさ、ちょっと冷静に考えたら普通にコレ浮気だし」
「アタシが好きなのはよっすぃだから。美貴ちゃんとは身体の関係」
「それ・・・梨華ちゃんらしくないよ」
「アタシらしくない・・・かな?」
「うん、前言撤回さっきの「内緒で」っての無し」
「え〜!何でよ〜!?」
「柴ちゃんが知ったら軽蔑するよ?そんな関係、美貴達には似合わない」
- 395 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/31(水) 09:47
- そうだよ美貴と梨華ちゃんはナイトと姫の関係で王子と姫じゃない。
そして美貴は残念だけど梨華ちゃんの王子様にはなれない。
しょせんは彼女を幼い頃から庇って守った幼なじみのナイト。
「美貴は梨華ちゃんのこと好きだよ、だけどね気持ち知った上でこれ以上はやれない」
「そっかぁ、そうだねアタシって自己中だったね」
「ううん誘いに乗った美貴も悪いしさ、キスだって断れば良かったんだ」
「アタシね、確信あったから」
「え?」
「美貴ちゃんはアタシのこの『お願い』聞いてくれるって、アタシが
優しい美貴ちゃんの心につけこんじゃったのよね」
「そっか、でも美貴は幼なじみで誰よりも一緒に長くいる梨華ちゃん好きだよ」
「知ってる・・・そんなに簡単に『好き』って言ってくれるって友達としてだよね」
「うん」
「このこと亜弥ちゃんにバレたらアタシ、ボコボコだよ〜(苦笑」
「・・・言わなきゃいいじゃん」
「美貴ちゃん、ゴメンね・・・亜弥ちゃんに隠し事させちゃう・・・」
「いや、ヤッちゃったのは美貴だし(美乳効果で)」
「でも・・・」
「あ〜、いんだよ気にしないでよ!梨華ちゃんとのキス、ヤじゃなかったし///」
- 396 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/31(水) 09:59
- 「え?そうなの・・・あ、でもそうよね美貴ちゃんから・・・」
「そう!ファーストキスなのにディープなのしちゃって、その気になって
なんつーか、中学生男子並だったよ梨華ちゃんは、悪くな・・・そうでもないか」
「どっちよ!」
「だってアンタ替えの下着とか持ってきて下心アリアリじゃん」
「あぁ、うん言ったじゃない」
「美貴、男だったら不倫とか気がついたらしちゃってるタイプだ」
「もういいわよ、美貴ちゃんに初めてを全部してもらったから・・・これ以上は求めない」
「あー、えっと全部じゃないよ?うん、最後の一線はよっちゃんとヤッて///」
「え?そうなの・・・そういえば初めてなのに痛くなかった」
「そういうのは、よっちゃんと育んで!ね///」
「?うん、アタシはよっすぃのことは美貴ちゃんと柴ちゃんの次に好きだから」
「あのさぁ〜幼なじみと比べられても・・・よっちゃんは恋人として見てあげなよ〜」
「だってぇ、まだつき合ってないの!!///」
「その割にはよっちゃんの言動とかに結構反応するよね?美貴への気持ちは刷り込みだよ」
「何それ」
「生まれて初めて見たのを親と思うってのと近いんじゃん?梨華ちゃんの恋心を否定する気はないけど」
- 397 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/31(水) 10:11
- 「間違っちゃないわね」
「6才で美貴に初恋かぁ、亜弥ちゃんは4才だし早いよね皆」
「そういえば美貴ちゃんの初恋って?いつ??(興味津々)」
「え〜?どれが初恋なんだろロイかな?わかんないや(笑」
「初恋くらい覚えてなさいよ・・・って亜弥ちゃん4才?どんなコにしたんだろうね」
「美貴らしいよ」
「はい?」
「だからー亜弥ちゃんの初恋は美貴だって」
「それだったら4才じゃないじゃない・・・高1でしょ」
「その前に会ってたんだよ、美貴がアメリカ行く直前に北海道で///」
「えー!?そんなことあったの??」
「美貴もちょっと前に思い出したというか教えてもらった」
「亜弥ちゃん、小さい頃から女の子が好きだったんだ・・・」
「あぁ、美貴アメリカ行く前まで『弟』として育てられてたから亜弥ちゃん男と思ってたの(笑」
「アタシよりも前に美貴ちゃんと亜弥ちゃんは出会ってたんだね」
「そうだね直後に梨華ちゃんに出会ったと」
「なんかもう美貴ちゃんと亜弥ちゃんは赤い糸みたいなくっつく運命なのかもね」
「赤い糸ねぇ・・・糸って切れそうじゃない?ワイヤーとかがいいな」
- 398 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/31(水) 10:22
- 「相変わらずロマンチックじゃないわね美貴ちゃん(ワイヤー・・・?)」
「そう?」
「別にいいけど、アタシじゃダメね身体の関係でも」
「ん〜〜〜〜正直に言うと梨華ちゃんの胸はメチャクチャ美乳で巨乳だから」
「え///」
「離れ難いんだけど、やっぱさいつもの関係でいよ?///」
「美貴ちゃんは本当におっぱいが好きなのね・・・」
「だからさぁ、嫌いなヤツなんているの?」
「知らないわよ、バカ!アタシよりアタシの胸が好きだったのね」
「梨華ちゃんの胸は才能あるよ!」
「何の才能よ!!///」
「その気にさせるパワーがある!!」
「美貴ちゃん、そんな真剣に断言しなくていいわよー!!///」
「あは、なんか梨華ちゃんにイかされたのは屈辱的だったけど、よっちゃんにしてやんなよ」
「恥ずかしいわ、そんないきなりそういう展開になるかしら///」
「なるよ、これだけは自信持って言える(あの美乳なら)」
「じゃあ、アタシそろそろ帰るね・・・遅くなると危ないし」
「泊られても美貴が危ないし」
「アタシは襲わないわよ、失礼しちゃう」
「最初から下心持ってウチに来たヤツが何を言う、んじゃ、また学校で」
- 399 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/05/31(水) 10:39
- なんだかんだ言い合いしてヤるだけヤッて梨華ちゃんはスッキリした顔してた。
帰り際にまた無茶なことを言い出したが今日だけはと思って言うことを聞いた。
「美貴ちゃん、アタシ帰るからお別れのキスして」
「・・・懲りないね梨華ちゃん」
「外国じゃ普通じゃない、口じゃなくてもいいのよ?」
「あー!もう、今日だけだからね・・・柴ちゃんに今日のコト言うの?」
「誰にも言わない、アタシと美貴ちゃんだけの秘密♪」
「そう。なら良かった・・・目、閉じて」
「ん」
チュ
今度は触れるだけのキス。
「ウフフ♪ありがと美貴ちゃん///」
「いいよ、美貴が優しいのは今日だけね。次会う時は・・・にししし♪」
「そんなこと言っても本当は優しいの知ってるから」
「もういいから早く帰れ///」
「照れなくてもいいのに・・・でも、今日はありがとうね」
「・・・別に美貴も気持ち良かったからお互い様///」
「そう?良かった♪触るだけならいつでもいいからね」
「・・・亜弥ちゃんとよっちゃんに殺されるからいい。バレない程度に触るよ」
「本当に素直じゃないなぁ美貴ちゃん、じゃあね」
梨華ちゃんは何事もなかったかのように普通に帰って行った・・・
久しぶりに実家に帰ってきて1番の幼なじみとあんなことして言い合いしてハードな1日だ。
- 400 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/05/31(水) 10:45
- なんだか梨華ちゃんが魔性の女w
ミキティもヤリたい放題だなー。
書こうと思ったネタ忘れて更新したり。
作者ボケが始まったか・・・orz
梨華ちゃんのよっちゃんへの扱いが酷いかなー(−∀−;<イイノカ?
- 401 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/01(木) 11:34
- 美貴は梨華ちゃんが帰った後お風呂に入りながら
あんなことしちゃった後悔・・・は、しなかったけど。
なんだかなー・・・このまま普通〜顔してこれからも会うんだよなとか。
だってさー、中学の頃ぶっちゃけアヤカ以外の方とも身体だけの関係は
何度かあったりするので。(亜弥ちゃんには言えないんだけどー)
でもまさか大事な幼なじみの梨華ちゃんとそういうのはマズイかなってかマズイ。
いやいや美貴は悪くない、アイツの美乳が悪いんだ。
なんてことグルグル考えてたらのぼせそうになったからお風呂から上がるとお母さんが一言。
「あ、そういえばアンタ昨日、誕生日だったんじゃない?おめでとう何才になったっけ?」
「お母さん、娘の歳くらい覚えててよ、美貴19才青春中・・・よろしくぅ」
「何よ、その不良かなんかみたいな言い方」
「ははは、いいじゃん。っつーかお祝いとかしてくんないの?」
「もういいでしょ?どうせ亜弥ちゃんと一緒だったんでしょ、亜弥ちゃん連れてきたらお祝いするから」
「・・・あっそ(本当に亜弥ちゃんは藤本家で大人気だ)」
美貴が部屋に行こうとしたその時
「あぁ、そういえば20分前くらいからあゆみちゃんが部屋で待ってるわよ。
今日は久しぶりなお客さん多いわねー」
「は?」
「だから、あゆみちゃん!待たせてるんだから早く行ってあげなさいよ」
「それ早く言ってくんない」
「だから言ったじゃない、はいお茶」
美貴はお母さんからお茶を渡されて自分の部屋に向かった。
って、何で柴ちゃんまで来るワケ?
もう結構遅い時間じゃない?あ、そっか迎えに来てくれる人いるか。
前もそんなことあったし。
何の用だろ?
でも亜弥ちゃん連れてこないとお祝いしないとか美貴の誕生日って・・・_| ̄|○
いいんだけどね、もう過ぎたし。
でも少し悲しかったり、別にいいですけどー。
- 402 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/01(木) 11:50
- 扉を開けると本当に柴ちゃんがいた。
「あぁ、美貴おかえり〜沖縄行ってたって?」
「うん、そうなんだけど・・・柴ちゃん何で美貴の部屋にいるの」
「美貴に会いに来たから、誕生日プレゼントはオバサンに預けたから」
「へ?プレゼント嬉しいけど何でお母さんに預けるの!?」
「だって、お肉だもん冷蔵庫入れとかないと」
「お肉?柴ちゃん!ありがとう!!(感涙」
「アタシの誕生日ん時は沖縄で遊んでたんでしょお土産はー?」
!!忘れてた・・・そういえば柴ちゃんの誕生日って美貴の誕生日の4日前だっけ。
「お土産は学校で皆にまとめて、ごっちんと渡すから。待ってて♪」
「沖縄だからって、まさか『ちんすこう』とか『サトウキビ』じゃないよね」
「え?ダメかな・・・サトウキビ」
「サトウキビなんだ・・・ベタだね、ウケ狙いとしか思えない」
「ごっちんと『コレが1番いい』って買ったんだけど」
「アンタ達のお土産に特に期待してなかったけど・・・まさか今更サトウキビとは・・・」
「いいじゃん、あげないよ?ってさ、何しに来たのさ」
「ごっちんから電話あったって梨華ちゃんが言ってたから帰ってると思って
電話したらオバサンが「今さっき梨華ちゃん帰ったわよ」って言ってたし」
「ふーん(柴ちゃん目が怖いんだけど)」
「あのさぁ、美貴アンタ・・・」
「何?(ぅわバレてる?)」
「今日、梨華ちゃんと何かあったでしょ」
うーん。何でこんなにタイミング悪いのかいいのか、どうしましょう。
まだヤッたことを頭の中でループさせて忘れようとしてたのに。
- 403 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/01(木) 12:15
- 「柴ちゃんは何でそう思うワケ?」
「カン」
「カンですか(恐るべし柴ちゃんの第6感!)」
「まぁ、その前にさアンタ携帯、メールでも返信してよね」
「あー、ちょっとココでのことしばらく全部忘れたかったし」
「あの日に・・・会ったんでしょ」
「あの日?誰と??」
「裕ちゃん」
聞きたくない名前を聞いて一気に冷める美貴の心の温度。
「・・・アレ?柴ちゃん、何で知ってるの」
「あの日、アンタとごっちんが矢口さんの家に来たって夏子さんからメール来て裕ちゃんに会ったって。」
「そうだよ、会ったよ。そして柴ちゃんも矢口さんチに行ったんだ?」
「まぁね、美貴の様子が変ってのは皆気づいてたから」
「変ねぇ、そっかな。でも、少しおかしくもなるよ、ああいう日は」
「何で?屋上でのアタシ達の会話そんなにヤだった??」
「イヤとか・・・いい気分はあまりしないけど3人とも美貴のこと思ってるってのわかるし」
「その後、何で矢口さんに連絡したの?」
「何で・・・だろうね、逃げ場が欲しかったのかな。美貴のコト心配してくれたり
好きでいてくれるの嬉しいけど、美貴が聞いてない所で話ててほしかった
聞きたくなかった、亜弥ちゃんが美貴の昔好きだった人に気づいてたの」
「・・・それくらい、気づくくらい美貴のコト好きなんじゃない?大体、話したのは美貴でしょ」
「そうだけど、話さなきゃ良かったかな亜弥ちゃんがカン鋭いって忘れてた」
「石黒さんのことアタシも聞いちゃった、歌詞のこと」
「嬉しいよね、でも裕ちゃんの口から聞かされたくなかったけど」
「いいじゃん、美貴の好きなのは亜弥ちゃんでしょ」
「そうだけど柴ちゃんは梨華ちゃんの気持ち昔から知ってたって?」
「・・・あのコ、美貴に言ったんだ」
「大体予想してたんでしょ?だから来たんでしょ確かめに」
「それもあるけど、ヤな感じで学校から出ていったし心配だったから」
「ハハ、相変わらず「お姉ちゃん」してるね(笑」
「美貴にとってアタシはそのポジションなんでしょ」
「そうだよ、そして梨華ちゃんは「小姑」だったんだけどなー」
「この様子はやっぱり何かあったか」
「どうでしょう?それは秘密だよ柴ちゃんにも誰にも教えてあげない」
- 404 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/01(木) 12:26
- 「まぁ、近々お土産渡しに矢口さんトコごっちんとまた行くと思うけど」
「アタシも行くー!!」
「いいよ、亜弥ちゃんも連れて行こうと思ってたし」
「えーっと、亜弥ちゃんて美貴がアタシに昔・・・」
「告白したか?気づいてると思うよ」
「でもアタシ知らないフリしたけどね(苦笑」
「いいじゃん美貴は聞きながら柴ちゃんは言わないってわかってたし」
「でもあの時は梨華ちゃんが乱入してくれて良かった」
「たまには役に立つんだ?あのお節介も(笑」
「まぁね、前の日に梨華ちゃんも亜弥ちゃんに呼び出されてたって知らなかったし」
「アレね実際は「呼び出し」じゃなくて「拉致」らしいよ(笑」
「そうなの・・・?」
「うん、だって亜弥ちゃん「石川はもう拉致ったし」って言ってたから(笑」
「亜弥ちゃんて梨華ちゃんのこと好きじゃないよねー(笑」
「いいじゃん、好き嫌いあるでしょ」
「・・・よっすぃのこと聞いた?」
「あぁ、美貴がお邪魔してたらしいね」
「1年の頃ね、アンタはごっちんと仲良くなり始めてたから知らないけど」
「うん知らない」
「よっすぃ、凄かったんだから」
「何で美貴は気づかなかったんだろ・・・興味無かったからか」
- 405 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/01(木) 12:35
- 「そう!アンタは1年の頃いっつもダルそ〜で」
「だってダルイんだもん。ごっちんは意味わかんないけど面白いし」
「アンタの教室に梨華ちゃんと遊びに行った時、よっすぃの目が梨華ちゃんにロックオン」
「何それ」
「しばらく美貴の教室に行ってる間に仲良くなって、よっすぃが梨華ちゃんに速攻で告白したの」
「ふーん」
「でもあのネガティブは断って」
「らしいね」
「しかし来る日も来る日もよっすぃは告白し続けて・・・」
「ってヲイ毎日かよ」
「うん。一時ウチの学校の名物っぽかったのに何で美貴知らないの?」
「だから興味無かったんじゃん?(あの頃アヤカもいなかったし)」
「でもって、よっすぃは中等部入学して同級生は勿論、高等部のお姉さま方にも
モテまくってたらしいのよ、自分から言わなくても向うから来るみたいな」
「今でもモテてるじゃん。しかしそんなにモテモテでしたかよっちゃん」
- 406 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/01(木) 12:44
- 「で、『よっすぃ』を振り続ける女として梨華ちゃんも軽く有名に」
「柴ちゃん、ゴシップ好きのオバサンみたいだね、それで?」
「や、アタシあのコの隣にいつもいたからリアルにわかるの!!」
「それで、なんだっけ?梨華ちゃんが美貴のこと不安じゃなくなったらでしょ」
「そう!・・・って何だ聞いたんだ」
「聞かされた。なんかそれでOKしたよっちゃんもよっちゃんだけど」
「いいじゃん、毎日振られるよりは・・・多分」
「よく今まで他に好きな人できなかったよね・・・あ」
「何?」
「いや何でもない(そういえば、よっちゃんつき合ってないコと・・・)」
「まぁ、そんな一途なよっすぃだから美貴のことライバル視してたんじゃん?」
「よくわからんが、確かになにかと美貴に食ってかかるね」
「ジェラシーですよ、ジェラシー」
「そんなの、もう無いと願いたいが」
「え?そういえばアンタ、ちゃんと振ったの??」
「何だよ、ちゃんとって・・・美貴には亜弥ちゃんいるし、梨華ちゃんも知ってるじゃん」
- 407 名前:ペット 投稿日:2006/06/01(木) 12:45
- リアルタイム茸曹ソゃいこ奠
- 408 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/01(木) 12:55
- 「だから、まぁ、うん。いつも通りの関係ってことだよ美貴と梨華ちゃんは」
「そっか、良かった」
「何が?」
「いやほら昔の美貴みたいに梨華ちゃんも「キスして」とか言うかなって(笑」
・・・
「あー、ハハハ。美貴と梨華ちゃんは違うから(同じことしてんな・・・)」
「うん、そっかそっか。それだけが心配だったのよ」
「それが1番聞きたかったのね」
「うん、まぁ、そうだけど美貴が心配ってのもあったよ」
「いいよ別にネガティブが更にネガティブになっちゃ困るから(笑」
「・・・そうだね(ヤツは『ハッピー♪』な感じで帰ったゾ)」
「じゃあ、近い内に矢口さん行くってコトで」
「うん」
「アタシはそろそろ帰るね」
「迎えに来てもらうの?」
「うん」
それから20分後、柴ちゃんはお迎えが来て安心して帰っていった。
ウソは、ついてないよ。言わなかったコトはあるが・・・
別に全てを言わなくてもいいかなって、梨華ちゃんも『秘密』って言ったし、いいのだ。
- 409 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/01(木) 13:04
- 柴ちゃんが帰った直後に鳴る着信音!
「亜弥ちゃんじゃん」
『みきたん!アタシ、たんにプレゼント渡し忘れてたー!!
今度会う時あげるからね!!ごめんね(T−T)
じゃあ、おやすみ☆カワイイみきたんだーい好き♪』
「そういえば、亜弥ちゃんからのプレゼント・・・裸エプロンじゃなかったのか」
美貴はてっきり、あの裸エプロン亜弥ちゃんが美貴へのプレゼントだと。
違うのか?
普通になんかくれるのかな??
亜弥ちゃんがくれるならなんだって嬉しいけどさ。
へへへ♪
しかし今でも信じられない梨華ちゃんと『あんなこと』しちゃったなんて。
・・・早く亜弥ちゃんと一緒に住みたいなぁ、そしたら、ねぇ?
ヤリたい放題じゃん?アハハ最近の美貴は壊れてるかも。
メイドプレイだっけ?アレもまたいいかもしんない。
って、美貴は変態ですかー!?いやチャレンジ精神旺盛なだけだ、きっとそう。
- 410 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/01(木) 13:10
- >>ペットさん
リアルタイムレスありがとうございます。
とりあえず今はここまででm(_)m
一区切りついた所でまたフェイドアウトして番外編に行きます。
今まで飼い犬だの扱いが乱雑な、吉澤さん視点で。
高校入学時のお話を。
- 411 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/01(木) 17:48
- それではちょこっと番外編で高校1年時のお話。
吉澤さん視点でタイトルは『GO Girl!!』で。
- 412 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 17:52
- 中学から高校、望めば大学まで一貫の女子校。
何でこの学校に入学したんだっけ・・・
『GO Girl』
- 413 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 17:59
- サクラサク春 高等部に進学
吉澤ひとみ15歳
でもあっという間に誕生日きちゃうけどね。
女子高に通ってるからウチはもちろん女。
だけどウチの顔が良いのか、つい優しくしちゃう所がいいのか。
中等部に入学して、すぐに告白された。
最初は戸惑ったけど。
だって相手女の子だしウチもコレでも女だし。
でもバレンタインデーでも男子よりも全然チョコ多くもらってたし。
今更かなぁ・・・ウチは自分で自覚してるがモテます。(同性にね)
- 414 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 18:12
- 初めて呼び出しくらった中学ん時はちょっと驚いて丁重にお断りしたんだけど。
なんだか次々と告白されて気がつけば入学して告白されない日はなかった。
もう、お断りするのも面倒になってた時に
「アタシのこと好きじゃなくていいからつき合ってくれないかな?」
なんてウチにとって都合のいい告白を高等部の綺麗めなお姉さんにされ
そのままいいかなって思ってつき合った。
初めて彼女を作ったのは中学に入学して誕生日が過ぎ数日が経った頃。
ウチはその人のこと好きじゃなかったけど嫌いでもなかった。
彼女はウチと一緒に歩くといつも楽しそうだった。
そして、ある日のデート中にウチに言った。
「ひとみちゃんと歩くと皆振り返るよ、カッコいいもんね」
「そう?わかんないけど」
「うん、あ・・・ココ、ココ」
彼女が入ろうという建物はどう見てもラブホで。
そういうことをつき合ってるからにはしなきゃなのかなって思いながら入った。
- 415 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 18:17
- 初めての女の子同士のキスは気持ちよくて
そういう行為も彼女が色々教えてくれて
よくわかんなかったけど気持ちよかったから
何度かしたけど彼女に彼氏ができたとか言って
お別れ。
ウチは笑顔で「うん、いいよ」別れてあげた。
だけど何故か彼女は不満そうで
「アタシのこと、好きじゃなかったんだ」
って言って泣きながらウチの頬をぶって走っていった。
最初に「スキじゃなくていい」って言ったくせに。
ウチの初めての1ヶ月のおつき合い。
ウチ、なんか悪いことした?
- 416 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/01(木) 18:19
- 高校入学時じゃなく中学入学時からになっちゃいました。
スンマセン_| ̄|○
- 417 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 18:53
- ウチは基本的にバレーが好きだから部活に燃えてたんだけど。
人除けのつもりでつき合ってた彼女がいなくなってから(いた時も来たけど)
また毎日告白される日々が過ぎる。
そしてまたウチにとってこの上ない都合のいい告白。
「吉澤さん、アタシのこと好きじゃなくてもいいからつき合って」
この告白をしてくる方はほとんど自分に自信があるような人。
たまに純情そうな人もいるけどそしてウチがつき合ってしばらくすると皆
「ひとみちゃんってアタシのこと好きじゃないでしょ、もういい」
って・・・最初に好きじゃなくていいって言ったクセに。
皆ウソばっか言って、数名の人とつき合ってからもう告白は断ろうと決めた。
何で皆、ウチが好きになるまで待ってくれないんだろう。
- 418 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 19:02
- 友達よりウチのこと「カッコイイ吉澤ひとみ」としてしか見てくれない方々。
部活は楽しいけど普通の友達ができない。
ファンとかそんなんばっかだ・・・愛されてるってことかな。
そんなダルイ中、もうすぐ夏休みって時期になって出会い・・・
廊下でバレーして遊んでたんだよね、何名かで。
そしたらこぼれたボールが歩いてる人の頭に直撃しちゃって。
ドカッ!!
「「「「あぁ!!」」」」
「大丈夫?」
「・・・んあ」
「え?」
「んあー!痛い!!何すんのさ、ごとー倒れさすなんていい度胸してるねー」
あれ?えっと体育一緒の隣のクラスの人。
「吉澤、ここは任せた!」
「はぁ?ちょっと皆・・・あーあ逃げた・・・最悪」
「最悪なのはボール当てられたごとーだ」
「あ、ごめんごめん」
- 419 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 19:12
- 見ると茶髪ロングのこのコも綺麗な顔立ちでスタイルもいい。
少し魚っぽい顔だけど・・・しかし怒ってるよ、どうしよ。
「んあ?あぁ、いっつも楽しくなさそうな人だ」
「え?ウチ??」
「んあ」
不思議な言葉を言って頷く魚顔。
一応、皆の前では『明るく楽しい吉澤ひとみ』をやってたつもりだったけど。
「ウチ、楽しくなさそう?」
「うん、アンタ体育一緒だよね。何回か顔見たことあるけどいつもつまんなそう」
「ハハ、ウチってよく明るくて元気とか言われるけどな(ニコッ)」
「いいよ、別にごとーに作り笑顔しなくて」
「あれ・・・ウチのこの笑顔で結構ファンいるんだけど」
「ふーん、ごとーはアンタのファンじゃないし。んじゃ」
「え、頭大丈夫?」
「んあ・・・バカにしてんの?」
「・・・じゃなくて、ボールぶつけちゃったから(言い方が悪かったか)」
魚顔はスッとウチの横を通って去って行った・・・
- 420 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 19:20
- 珍しいかも、あんな普通に友達!・・・じゃないけど話すの。
そこから魚顔に興味を持って最初は反発されたけど
だんだん向うからも遊びに来るようになって
気がついたら魚顔・後藤真希がウチにとって友達って言える存在になってた。
気がついたコトは彼女も実はモテる。
だけど皆近寄り難いんだって。
まぁ、わからないでもないけどね。
ちょっと普通の雰囲気じゃないモンをまとってるカンジだ。
それから嬉しいことに2、3年と同じクラス。
高等部まで一貫の学校だから高校も同じだし。
よくわかんないけど、ごっちん(仲良くなってからそう呼んでる)
彼女はウチのこと最初好きじゃなかったらしい。
ウチも好きじゃなかったっていうか「楽しくなさそう」とか言われて
いい気分しなかったけど、今じゃすっかり仲良しだ。
ごっちんと仲良くなって、つき合うことはあまりしなくなったけど
でもまだよく告白はされる。
- 421 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 19:30
- 高等部に上がって何故かごっちんは新入生名簿を片っ端から見まくって。
「んあ!いたー♪やったー!!」
って珍しくハイテンションで。
いつもなら寝てるクセに新しい教室で新しいクラスメイト相手に
「アンタ藤本さん?」
を繰り返している・・・何だ?新手のナンパか??
でも名前しか知らないんだよな・・・?
「後藤の「後」と藤本の「藤」で『後藤』を結成!!」
「後藤さんだけでいいじゃん」
「んあ、藤本さんと後藤は相性がいいんだよ!」
ごっちんからこんなこと言うのって初めて見た。
よっぽど名前が相性いいんだな。
その後にごっちんをなだめてウチも自己紹介したら
「よっちゃん、あの人いつもああなの?」
「よっちゃん?」
「吉澤でしょ、だからよっちゃん」
「なんか、よっちゃんイカみたいでヤだ」
「えぇ〜!!あゆのバックでギター弾いてる人と一緒だよ!?
なんなら美貴のことは藤本で「ふっくん」でいいけど」
「いえ、ミキティで」
さすが、ごっちんが目をつけた相手、顔は綺麗だけど感覚がなんか変。
類は友を呼ぶの見本だなー。
まさかね、その後このミキティの友達に顔も声も可愛いあんなコがいるなんてね・・・
- 422 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 19:39
- それは休み時間に来た
「美貴ちゃん♪」
「あー・・・梨華ちゃん。何?」
「冷たいなぁ、アタシと柴ちゃんは同じクラスだけど」
「美貴別れちゃったね」
元々目つきの鋭いミキティが話してる相手!!
何?このコ見た瞬間にちょっと動悸が早くなって何これ??
心不全ってヤツ?違う??
じゃあ、何だこのドキドキはー!?
そうだ話しかけよう!
「ミキティの友達?ウチは吉澤ひとみ。よっすぃって呼んでよ(スマイル)」
「え・・・美貴ちゃんお友達できたんだぁ」
「あぁ、うん。なんか無理矢理」
「アタシは石川梨華です、美貴ちゃんをヨロシクね♪ウフフ」
「キショッ!梨華ちゃんは美貴のなんなんだよ、よっちゃん気にしないで」
「・・・二人って仲良いね」
「アタシと美貴ちゃん小さい頃から一緒だから♪」
はにかんだ君の笑顔にひとみのハートはズキュ――――――ン!!!!
- 423 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 19:46
- コレが恋ってヤツ?
何もかも全て済ませてしまってから・・・そんな・・・
そういえば告白されることはあってもしたことはない。
っていうか、初恋じゃないか!!
あぁ、ウチのファーストキス返せー!!
年増(先輩)なんかにやるんじゃなかったぁあ!!
あ!!
「ミキティ!梨華ちゃんってつき合ってる人いる?」
「え?いないよ」
よっしゃぁああああああああ!!!!!
吉澤ひとみ一世一代の告白決めてやるずぇぃっ!!
この時、今もだけど駆け引きとかそんなの全くわかんなくて
とりあえず告白すれば間違いなくつき合えるモンと思ってたバカなウチ。
悲しいすぎるので告白の部分は大幅にカット!!何回告ったか?知るか!!
- 424 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 19:56
- もうすでに何度も繰り広げられたシーン。
「梨華ちゃん、ウチ好きなんだ本気でだからウチとつき合ってください!」
「あのね、よっすぃ前にも何回も行ったけどアタシは美貴ちゃんが心配なの」
「それってさミキティのことが好きってこと?」
「それは・・・ん〜何ていうか美貴ちゃんって急にいなくなっちゃいそうだから」
「よしざーにはわかんないけど・・・」
「アタシは美貴ちゃん見てるのがいっぱいいっぱいなの」
「よしざーのことは好きじゃない?」
「よっすぃのこと・・・好きだけど、そういう、つき合うとかのと違う」
「でも、よしざーは梨華ちゃんが好きなんだ、初恋なんだ」
「よっすぃ、初恋は・・・叶わないものなのよ」
その時の梨華ちゃんは悲しそうな顔をしていた。
何故だろう?よしざーに同情・・・ではなさそうだ。
「でも、ウチはもう梨華ちゃんに何回も振られてるから」
「よっすぃは・・・強いね」
「初めてなんだこんな気持ち、だから梨華ちゃんがつき合ってくれるまで来るよ」
梨華ちゃんは困った顔をして、それから少し考えて笑顔で
- 425 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 20:05
- 「じゃあ・・・美貴ちゃんのこと不安じゃなくなったら」
「なくなったら?」
「よっすぃとつき合う」
「本当に!?」
「うん。でもいつになるか分んないよ」
「いいよ、いつまでも待つよ!」
「あまり、期待しないでねいつになるかわかんないし。
その日が来るかもわかんないからさ」
「何それ?ミキティってそんなに不安にさせる人なワケ?」
「アタシが心配性なだけ」
「よしざーのこともそれくらい想ってくれないかなぁ」
「アタシなんかより良いコ沢山いるじゃん、よっすぃモテるし」
「梨華ちゃんにインスピレーションっつかイマジネーション感じたの!!」
「何よそれ〜(笑」
というワケで、ウチの初恋はずっと続いてるんだけど。
成就する日は来るのか?あぁ、梨華ちゃんとつき合ったら・・・げへへへ(妄想)
ちくしょう、ムダにHとかキスとかしなきゃ良かった_| ̄|○
- 426 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 20:20
- そんなワケであっという間にかれこれ3年。
もう卒業しちゃうんだけど?
大学同じだからまぁ、よしってカンジだが。
制服でプリクラでキスとかしたかった・・・。
さようなら青春。
って、言ってもまだまだ諦めないけどね!!
どうやら梨華ちゃんはミキティが好きっぽいけど
つき合う気はお互いなさそうだし。
梨華ちゃんがミキティに告白でもして振られて落ち込んでるトコを
ウチが身体で慰めてあげる・・・とかも考えたが。
っていうかミキティには松浦いるし!
しかも二人超ラヴラヴだしー!!
しかも松浦がミキティに迫ってた時、梨華ちゃん笑顔で応援してたし!!
ワケわかんないな、二人はどういう関係なんだろ。
正直、柴ちゃんも可愛いけど「柴ちゃん柴ちゃん」って
梨華ちゃんが言うからこれもジェラシー対象で柴ちゃん減点です。
ウチの恋はどうなるんでしょう?
やはり初恋は叶わないというのか・・・叶わない恋ほどいい。
そんなに簡単に手に入るモノなんていらない。
ハードルが高いほど燃えるモンよ。
よしざーは待ってる彼女が自分の気持ちに気づくのを。
そして、ウチと梨華ちゃんは必ず結ばれるのさっ!
- 427 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 20:25
- あぁ、でもたまにヤリたくなる日ってあるんだよね。
そんな日は、まぁ、ウチのファンのコと・・・ね。
仕方ないよね若いんだもん。
え?全然一途じゃないって??
一途だよ、ヤッてる間は梨華ちゃんと思ってヤッてるし。
でも一回間違えて最中に名前出しちゃったのはマズかっ・・・いえいえ。
こちらの話。
あぁ、愛しの梨華ちゃん今頃何やってんのかなー。
※こんなこと吉澤さんが考えてる頃、梨華ちゃんは某Mさんと・・・orz
- 428 名前:GO Girl!! 投稿日:2006/06/01(木) 20:26
-
『GO Girl!!』
fin
- 429 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/01(木) 20:30
- 吉澤さんのいい所、全く書けませんでしたorz
何が書きたいのかもわからなくなりましたorz
思い出しました、梨華ちゃんに告白してたってこと・・・。
それだけです。
フェイドアウトしなくても良かったなorz
次回から本編に戻ります。
- 430 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/01(木) 20:58
-
のぁー!
よっちゃんもみきたんも浮気性だなぁ(・∀・`;)
特にみきたん!
りかちゃんなんかと…
すばらしき乙女の亜弥ちゃんがいるのに…
- 431 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/03(土) 22:28
- >>430さま
浮気性ですねー・・・。
まぁ、よっちゃんはフリーですからw
みきたんですね。バレなきゃい(ry
さて、亜弥ちゃんと美貴たんの未来は!?
>>409の続きから本編に行かせてもらいます。
- 432 名前:デアノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/03(土) 22:35
- もう卒業式まで1週間ちょいってことで久々に登校。
優しい美貴とごっちんから皆にお土産渡さなきゃだし。
何人かよくわかんなくなったからお土産用にパックされた
サトウキビをとりあえず20本。
柴ちゃんは嫌そうだったけど渡したら喜ぶだろう、多分。
今日も遅刻ギリギリで走る美貴の少し前によく見覚えのある頭。
ダダダダダダダッ
「やっぱり、ごっちんだ♪おっはよー」
「んあ、おっはー・・・ごとー達遅刻しそうだよ」
「大丈夫じゃない?」
「前にもこんな会話したよねー」
「んじゃ、リベンジで負けた方が・・・」
「ジュースおごりねー」
「「っしゃあ!!」」
ズダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!
久しぶりの登校なのに相変わらずマイペースな後藤本。
- 433 名前:デアノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/03(土) 22:37
- ☆
- 434 名前:デアノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/03(土) 22:46
- 〜3−A〜
ダダダッ!!
「「ゴール!!」」
「・・・ねぇ、どっちが早かった?」
「んあ・・・前と同じくごとーじゃない??」
「ズルイよ、ごっちん!ってか審判いないし」
「今回はオデコの差でミキティの勝ちかな〜」
「よしこ!!・・・ごとーの負けかぁ、んあぁ・・・」
「やった♪ジュースね、ごっちん」
「つーか二人とも久しぶりじゃん、何か言うこととかねーの?」
「あぁ、よっちゃんお土産あるよ」
「んあんあ、サトウキビ♪」
「・・・は?」
「だからぁサトウキビっつってんの!バカスカよしこ〜」
「いや意味わかんないし、二人でどこ行ってたんだよ?」
「よっちゃんサトウキビで気づきなよ」
「んあ、普通は気づくよね鈍いよね、よしこ鈍いよ」
「本当二人そろうとウチにとってムカつくコンビネーションだなぁ・・・(怒」
「もう〜久しぶりに会ったのにケンカしないでよ」
「・・・梨華ちゃん、相変わらず来るの早いね」
「美貴ちゃん達が遅すぎるのよ、ウフフ♪」
あんなことの次の日に普通に接してる美貴って・・・この調子なら関係変わんないな。
- 435 名前:デアノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/03(土) 23:00
- 「あぁ、よっすぃ美貴ちゃんとごっちん沖縄に行ったんだって」
「沖縄ぁ!?何でまた・・・あぁ、理由なんて特にないよね」
「なんとなくだけど南に行くかと」
「んあ、ミキティが南に行こうと」
「二人とも・・・前にも増して息が合ってきたんじゃね?(ヤだな〜)」
「そっかな?よくわかんないけど」
「だから前から言ってるじゃん。ごとーとミキティは相性いいのよ」
「ごっちんの言うことって意味分んないわよねぇ」
「今に始まったことじゃないだろ(コイツはポッケに何でもしまえるんだぞ)」
「いつの時代も天才は理解されないってね。アハッ♪」
「ごっちんの場合、天才じゃなくて『天災』って気がするのはアタシだけかしら・・・」
「「(梨華ちゃんにしてはいいとこ突いてるよ〜!天災っぽい!!)」」
「んあ、梨華ちゃん失礼だね・・・まぁ、いいけど。じゃお昼にzzZ」
「ごっちん寝るの早っ!」
「でもいいね、こういうの久しぶりで♪」
「そんなモン?梨華ちゃんも相変わらずだね」
「ウフフ♪相変わらず可愛い?ありがと♪」
「いや言ってないし」
「そうそう、よっすぃ今日一緒に帰ろ」
「へ?珍しいね梨華ちゃんから帰ろうって・・・そうでもないか。ウチは嬉しいけど♪」
- 436 名前:デアノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/03(土) 23:13
- ほほぉ・・・。
なるほど梨華ちゃんは早速よっちゃんにOKの返事するのか。
良かったな、よっちゃん。
でも先に美貴が食べちゃって悪いね、よっちゃん。
ほらアレだ梨華ちゃんとも『思い出』は多い方がいいかなって。
だって美貴あと数年しか生きれないみたいだからさ。
って、ぶっちゃけ美乳・梨華にやられたんだけど。
これからはよっちゃんが食べまくってよ。
少しジェラシーだよ・・・なぁ〜んて美貴の亜弥ちゃんも美乳だから♪
「美貴ちゃん?一人で何笑ってるの?」
「思い出し笑い?」
「美貴ちゃんHね、思い出し笑いする人ってHなんでしょ、キャッ///」
えっち・・・いや別に昨日の梨華ちゃんとのコト思い出してたワケじゃ・・・
って、よっちゃんも何か不思議な顔で美貴のこと見てる?
「ミキティさ、もしかして・・・その・・・」
「んー・・・何?」
「沖縄行ってる間にごっちんとそういう仲に・・・ゴフッ」
「なるかぁっ!」
美貴の右ストレートがよっちゃんの頬に炸裂!!
まぎらわしいんじゃあボケー!!バレたと思ったわー!!!!
「よっすぃ、ありえないわよ。ごっちんと美貴ちゃんて♪」
「イテテ・・・そっかな、ありえなくなくはないんじゃね?」
「美貴には亜弥ちゃんいるし、ありえない」
「そういえば松浦には会いに行ったの?」
「美貴の誕生日、亜弥ちゃんチで祝ったけど?」
「何だよ・・・1週間前のあの冷たさはどこ行ったー!?」
「美貴はクールでホットな女ですから」
「ごっちんよろしくミキティ意味不明だよー!!!!」
ごっちんは相変わらずお昼までぐっすり。
なのに何で学年トップなんだろうね?
- 437 名前:デアノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/03(土) 23:30
- 〜2−A〜
「あさ美ちゃん、今日ね美貴たんと後藤さんが皆に沖縄のお土産あるからって」
「亜弥ちゃんが私を名指しで言うということは食べ物ですね?」
「うん、そう言ってた」
「沖縄といえば・・・紅芋の産地!紅芋タルトでしょうか・・・いや日持ちする紅芋ちんすこう・・・」
あさ美ちゃんは嬉しそうにお土産を想像してた。
食べ物(それも芋やカボチャ類)が絡むとあさ美ちゃんスゴイんだよな〜。
でも、たんのアタシへのお土産が手作りシーサーだったし・・・
あの後藤さんと選んだらしいから期待しない方がいいと思ってしまった。
「なーんや亜弥ちゃん、藤本さん帰ってきたやざ?」
「うん!やっぱ、アタシのたんだし♪」
「そっかぁ、良かったなぁ。なんかガキさんが心配しとったけど・・・」
「へぇ、ガキさんが?」
「あーしは、ようわからんけどなー『目が・・・』ってずっと呟いてたがし」
「メガ?メガンテのことですか」
「あさ美、なんやメガンテって?」
「ドラクエの自爆の呪文だったと思いますが」
「・・・絶対違うやざ。ガキさんはゲーム・・・するやざ。でも違うやよ」
「アタシもゲームの呪文じゃなくてガキさんの言いたい事、少しわかるかな・・・」
「亜弥ちゃんー・・・?」
とても亜弥ちゃんは嬉しそうやざ、やからガキさんの心配なんて・・・大丈夫やよね?
- 438 名前:デアノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/04(日) 00:01
- 「そのお土産はお昼にくれるのでしょうか?」
「え?あぁ、うん昨日メールがあって屋上ってもう使えるのって聞かれたし」
「では今日はお昼とても楽しみですねぇ・・・完璧に!」
「そうやな、うちらもお土産もらえるんかな?」
「あさ美ちゃんにあってのんに無かったらいくら藤本さんでもごっちんでも許さないれす!!」
「だよね〜。っていうかさアタシとかこういう時しか出れないし」
「なんや麻琴、おったん?」
「愛ちゃん・・・ひどいよぉ(泣」
「麻琴が泣いても可愛くないやよ」
「そっか、ガキさん以外は可愛くないか、スイマセンっていうかスイヤセン?」
「何で疑問系なん?」
- 439 名前:デアノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/04(日) 02:09
- 「う〜ん、いつから愛ちゃんはアタシに冷たくなったんだろうね」
「別に冷たくないやざ、ただガキさんが1番なだけやよ」
「何だよノロケっすか!ピーマコ的には参った参った!!」
「まこっちゃん、いいじゃないですか今は花より団子で、えぇ」
「あさ美ちゃん・・・お土産にスゴイ期待してるね。アタシもしてるけど」
「え?麻琴の分まであるんかのー?」
「あ、えっと、美貴たんが人数分買ったって言ってたよ」
「ほんま?藤本さんも結構律儀やなー。のん良かったなぁ」
「へい!お土産♪お土産♪」
「・・・のんは単純やな。でも前にじゃんけんで負けてやきそば食べれなかった時
本気で悔しがってついには泣き出したしなぁ、ほんまに高校生かっちゅうねん!」
「らって、あの時は皆・・・のんに自慢するんらもん」
「最終的には大泣きしたのんもやきそば食べれたから良かったけどなー」
「へい!あの時のことは悲しすぎてのんは思いだしたくないれす」
「そんなことあったの?」
「亜弥ちゃんは外部入学やからね中等部の頃の話やざ」
「文化祭で、じゃんけんで一人だけやきそば食べれないってゲームがあったんです」
「学年ごとにやったんやけど、学年1じゃんけんが弱いのがののになってなぁ・・・」
「負け残り戦で最後の対決、確かまこっちゃんとのんちゃんでしたよね」
「うん、アタシもさぁ・・・いくら相手のんちゃんでもコレは負けられないなって」
「そんでもって・・・のんは負けちまったのです・・・寄りにもよって麻琴に・・・(悔」
「そんな・・・やきそばくらいで・・・」
アタシの「やきそばくらい」という言葉にのんちゃんがキッと目を向けた。
- 440 名前:デアノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/04(日) 02:29
- 「亜弥ちゃんには・・・のんの気持ちは分らないれす!全校生徒がやきそば食べてる中
・・・のんだけそれ見てて、それだけでも悲しいのに誰も分けてくれたりしなくて
しかも、その上『のんちゃん残念でしたね』とか、のんの目の前で『美味しい』とか
もう自然に目から涙が溢れてきたれすよ!!」
「のんちゃんの話聞いてるとあさ美ちゃんとかちょっとヒドイかも・・・」
「亜弥ちゃん、その後や問題の『辻希美やきそば号泣事件』は」
「何それ・・・?」
「もうな、皆がやきそば食べてる最中に大声で泣きまくってなー・・・」
「あののんちゃんの泣き声は皆の耳をつんざく・・・心に響く泣き声でしたね」
「あいぼん、仲良いんだから分けてあげなかったの?」
「そんなん実力社会やで?いくら相棒でも分けれんわ!!」
「だよね〜アタシなんてギリギリだったから勝って浮かれちゃってたし」
「まぁ、そんな大泣きしてるのんちゃんを見かねた校長がな、のんちゃんに
やきそばあげたんや「ほら、泣きやみなさい」って・・・」
「それでも、全校生徒から哀れみの目で見られたナイーヴなのんの心はズタボロで」
「結局、校長先生がりんご飴とたこ焼きと焼き鳥を持ってきて、その場は
なんとか収集ついたというか・・・1番美味しい思いしたのは、のんちゃんかと」
「のんを泣かせた罪は重いのれす・・・しかものんだけ食べれないって・・・グスッ」
「あぁ〜!昔の話やん!!今はのんをのけ者に誰もせんやろ、な?(汗」
「のんは・・・あの皆が自慢してやきそば食べてるの見た時、登校拒否を本気で考えたれす」
「なな何言ってんのや!アホののー!!今度なんかあったらうちがわけるから
マイナスな方向に考えんなやー!!(やきそばくらいで・・・)」
よくアタシには理解できないが、のんちゃんは無垢だなぁって思った。
やきそば食べれないくらいで泣く〜?疎外感、感じたんだろうね。
でも校長先生にやきそば以外に色々もらったのはどうよ?
- 441 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 16:16
- 〜IN 屋上〜
あっという間にお昼休みになってもうあの数人しか真相を知らない。
『謎の女子高生心中説』が未だに流れてるけど数日で開放された屋上。
美貴たんが後藤さんと出ていってから開放された屋上に一人で行き下を見た。
アタシはこの高さから美貴たんが飛んだということに改めて驚愕した。
だって・・・高飛びのマットなんか面積小さいのに・・・もし一歩間違えたら・・・
確実にいくら美貴たんでも即死だよ。
そんなことにならなかったからもう今となってはいいやって話。
!・・・来たかな?
ガチャッ
「お〜!今日も皆ウチらより来るの早いね〜」
「よっすぃ、きっとお土産期待してるんじゃないかしら?(笑」
「・・・期待、しない方がいいと・・・思う、うん」
「んあ?何だぁよしこー!その言い方はじゃあ返せ!!」
「もうかじっちゃったけどいい?」
「んあ、食べ欠けは返品無理ー」
「美貴たん♪」
「亜弥ちゃんだーあぁ、一応亜弥ちゃんの分もあるから多めに買ったし」
「んあ、用意周到!」
・・・なんだか楽しそうにしてる美貴たんは手に大きめのビニール袋。
お土産?だよね・・・なんだろう?期待は全くしてないけど。
でも、あさ美ちゃん、のんちゃんを筆頭に皆お土産に期待・目線が集中してる。
「ん?あぁ、そうそう美貴とごっちんから沖縄土産あるんだー♪」
視線に気づいた美貴たんがソレを出した・・・
- 442 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 16:29
- 「はい、これパックになって食べやすくなってんだよ一人一本ね♪」
笑顔の美貴たんの差し出したソレは・・・サトウキビ?
2年+ガキさんがお土産を見て一瞬固まった。
ある一人はショックを受けすぎたのかピクリとも動いてない。
動きだした時が・・・怖いかも・
「んあ、はい♪コレねー悩んだんだよねー」
「そうだよ、いつ渡せるかも分んないし痛まなくて美味しいの〜って♪ね」
「あれ・・・なんか反応悪くない??」
「ごっちん、そりゃそうでしょ・・・アタシだって美貴から聞いた時、今時って思ったし」
「柴ちゃんヒドイなぁ、ごっちんと二人で悩みまくった末コレに・・・」
「サトウキビぃい!?」
!?
今の大声は・・・固まってたあさ美ちゃん!あぁ、やっぱりNGだったのかしら。
あさ美ちゃんはずっと「紅芋、紅芋♪」って言ってたし・・・。
「あさ美、どどどどうしたがし!?」
「どうもこうも・・・サトウキビですか・・・期待した私がバカでした・・・フゥ(放心)」
「あさ美ちゃん?しっかりして!サトウキビって美味しいよ」
「里沙ちゃんは食べたことが?」
「うん、小さい頃だけど・・・かじるの」
「?あれ〜やっぱ皆サトウキビはイヤなワケ??」
「んあ?美味しいのに・・・他のイラブーとかにすれば良かったかな?」
- 443 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 16:43
- 「後藤さんイラブーはもっと嫌です!サトウキビありがたく頂きます」
「イラブーってなんれすか?」
「あのね、お土産第一候補だったんだけど・・・」
「アレが第一候補〜!?どういう感覚してんですか?ウケ狙いですか!お二人とも!!」
「何で?いいじゃん、食べるのはちょっと難しいけど飾れるし」
「後藤さん・・・あんなの飾りたくありませんよ!!」
「うわー。美貴初めてこんなに声大きく話す紺ちゃん見るよ・・・」
「その前に『イラブー』ってなんやねん!!」
「さっき、のんが聞いたのに無視しないでくらさいよ!」
「海ヘビを乾燥させたモノだよ、海ヘビが真っ黒に固まってリアルだよ」
「んあ、食べるには1回お湯で戻してから・・・だったかな?」
全員:・・・海ヘビ。
「やーサトウキビで良かったわ?何これかじるん(汗」
「なんかアレれすねぇ、リレーのバトンみたいれすねぇ(汗」
皆次々に美貴たんからサトウキビのカットされたヤツを受け取った・・・
「・・・ごっちん、イラブーにしなくて良かったみたいだね」
「んあ、何でだろうね海ヘビのあの形カッコ良かったのに・・・」
「本っ当に買ってこなくて良かったよイラブーだっけ?買ってきてたらウチは・・・危なかった」
「何で?」
「あっそっか忘れてた、よしこってばヘビ大っ嫌いだったよね(笑」
「そういえば前にそんなこと・・・へー。やっぱサトウキビNo.1じゃん?(笑」
「そうなのかしら・・・もっと美味しそうなのなかったの?」
「梨華ちゃんの言う通りだよ、サーターアンダーギーとか・・・」
「「1番に考えたが痛みが早そうで却下だよ柴ちゃん」」
「・・・アタシに向けてハモんないでくれる(汗」
- 444 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 17:01
- 「外の皮を向いてね、中の方をかじって吸うの」
「ガキさん詳しいなぁ」
「本当れす、こうれすか?」
「そう、そんな感じでかじって・・・」
!?
「甘い!思ったより全然美味しいれす!!チビチビ吸うのが玉にキズれすが!」
「アハハ、でしょ?」
「何やーガキさん小さい頃食べたって旅行で沖縄行ったん?」
「アタシ、沖縄に親戚がいるからさ、何回か行った事あるんだよ」
「へー・・・じゃガキさんにはポピュラーな、お土産じゃなく他のが良かったかな」
「藤本さん、他のって・・・別にいいです(何買うか怖いし)」
「そう?」
「はい、サトウキビ懐かしいし・・・あぁ、目の色澄んだ蒼い色に戻ってますね」
「忘れてた!って・・・戻ってる?おかしくない??」
「アタシにはいつもの藤本さんの目に見えますよ・・・なんかあるんですか?」
「美貴にもよくわかんないよ」
ガキさんは深く追求せず高橋にサトウキビの食べ方教えに行った。
「藤本さん!私、本当は紅芋のお土産を期待してたんですがコレも中々・・・!」
「美味しいでしょ?もう1本あげるよ、ハイ」
「え?いいんですか??ありがとうございます♪」
「うん、天文部のコの分もりしゃこちゃんのもあるから渡してよ」
「ありがとうございます!!」
「そっかぁ、紅芋チップスとか紺ちゃん用に買えば良かった」
「んあ・・・だねぇ。ごとー達が紅芋のモンブラン食べたの知ったら怖いかも・・・」
「全部聞いてますが?何ですって!紅芋のモンブランー!?(怒」
「モンブランれすかー!のん何個でも食べれるれす!!」
「アタシもそういうのはドンと来いだよっ!ってかスイヤセン!」
- 445 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 17:10
- 「紅芋のモンブランは生菓子だし・・・お土産は無理だってば」
「んあ」
「ん?あ、もしかして美貴の家用おやつに紅芋チップス買ったよーな」
「何ですって!藤本さん!!」
「でも美貴の家族に食べられてるかもだから期待しないでね、あったらあげるから」
「約束ですよ!」
「あさ美ちゃんばっかりズルイのれす!のんも欲し、欲しいぃ・・・うっグス・・・」
「えー!?何で泣くのー??美貴何かしたぁ!?」
「あーぁ、藤本さんがあさ美ちゃんだけ贔屓するからアタシとのんつぁんは深く傷つきましたよ」
「って麻琴、お前もかよ!?いや泣く程のことなの??」
「アタシはまぁ、別にいいけどのんつぁんはトラウマがありますから・・・」
「はぁ!?」
それを一部始終見ていた皆。
「何?のんちゃんのトラウマって??美貴ちゃんが何したのよ」
「アタシも知らない・・・よっすぃとごっちんは知ってる?」
「えっと昔に『やきそば号泣事件』ってのがあってねぇ(苦笑」
「んあ・・・懐かしいね・・・」
その日、屋上に辻の泣き声が響いた・・・
- 446 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 17:12
- ◇
- 447 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 17:27
- ワケもわからず辻に大泣きされて、自分も泣きたくなった美貴に亜弥ちゃんが
「あのね、たん・・・のんちゃんは過去に・・・」
と『やきそば号泣事件』が辻の心の傷になってると知った。
「あぁ、えっとね美貴は紺ちゃんだけにあげるって言ってないよ?」
泣いてる辻を加護があやして落ち着いてきたところに言う。
「んぐっ!らって、さっき・・・あさ美ちゃんんっにぃ・・ぃ・・うっ」
「あぁ、のん!泣かんでやー。もう高2やろ?な?な?」
「だからー、美貴は3人にあげるって意味だったんだけど」
「へ?」
「アタシも入ってたんだぁ・・・(嬉)」
「まこっちゃんもぉ?えー!?もらうのは私だけじゃ・・・」
「3人で仲良く分けなさい」
「えー(不満)」
「「わーい♪」」
「はぁ、やっとのんが泣きやんだわ。ったく食べ物かかるといつもコレや(苦笑」
「ウチらの学年は食欲魔人がいなくて良かったね・・・」
「美貴の相棒に居眠り女ならいるけど」
「んあ・・・可愛くないなぁソレ、ごとーは眠り姫だよ、あっは♪」
「自分で言うなよ、ねぇ柴ちゃん」
「でも美貴も焼肉・・・お肉がかかると人変わるけどね」
「美貴ちゃんの場合は泣かないで泣かせる立場よね」
「だってさぁ、タレ焼いた後は網かえなきゃとか色々あんじゃん」
「アタシはもう慣れたよ、美貴たんの焼肉奉行は(初デートで・・・)」
- 448 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 17:37
- とにかく皆で仲良くサトウキビをかじりのお昼。
すっかり元気になった辻は加護とサトウキビをバトンにリレーごっこをしている。
「辻って本当に亜弥ちゃんと同い年〜?」
「同い年だよ、たん言いたい事はわかるけど失礼だよ」
「言いたい事がわかる時点で亜弥ちゃんも失礼じゃん(笑」
「う・・・そっかなぁ(苦笑」
「そろそろ卒業式の練習とか面倒なのがあるみたいだね」
「そうだよ、もうすぐ美貴たん卒業・・・そしてアタシと同棲♪」
「同棲って・・・(笑」
「違う?」
「違わないです」
「にしししし♪」
「何だよミキティ、松浦と仲良くやってんじゃん」
「仲良いでしょ、あの二人は、ね♪しーばちゃん♪♪」
「うん、そうだね・・・って今日梨華ちゃん機嫌良くない?」
「そうかなぁ?」
「言われてみれば・・・何かあったの?」
「よっすぃ、これからあるのよ♪」
よくわかんないけどこの時の梨華ちゃんの笑顔は今までで1番可愛かった気がした。
- 449 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 17:47
- 「あのさ、亜弥ちゃんこんな話知ってる?」
「何?」
「ペットとかさ、自分の死期が近づいてきたら家からいなくなっちゃうんだって」
「なんか聞いたことあるような・・・」
「それでね誰もわからない場所で息絶えるんだって」
「アタシの友達の長生きしてたペットはいなくならなかったよ」
「そう」
「友達、泣きながらその猫を庭に埋めたって」
「そっか、優しいね」
「うん、優しい友達だったよ」
「美貴が言ってるのはその猫のことだよ」
「・・・え?」
「きっと離れられなかったんだろうね、その家から」
「何で?」
「動物は自分の死を誰にも見られたくないんだよ」
「美貴たん、何で急にこんな話したの?」
「んー・・・何でだろうね」
アタシはこの時の少し遠くを見つめた美貴たんの表情が綺麗で目に焼き付けた。
この話の意味自体も何で話したかもわからなかった・・・この時は。
- 450 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 17:49
- ◇
◇
◇
- 451 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/05(月) 17:59
- 〜IN 放課後〜
「よっすぃ帰ろう」
「うん、ごっちん起こさなきゃ」
「美貴ちゃんが起こすわよ、今日は二人で帰ろ?」
「?うん、ウチは嬉しいけど・・・」
そんな話を美貴の目の前でしながら二人は帰って・・・
美貴がごっちんを起こすかぁとか思いながら肘鉄アタックしようとした時
ごっちんが目を覚ました・・・。
「んあ・・・梨華ちゃん、よっすぃとくっついてくれるかな」
「ごっちんいつから起きてたの?」
「ごとーはいつも寝てるけどいつも意識はあるよ」
「また意味不明なことを・・・」
「ミキティ、ちゃんと話したんでしょ梨華ちゃんと」
「うん、早くくっつけって言った。よっちゃんも3年間可哀相に(苦笑」
「ごとーは、まぁ適当に皆の気持ち知ってたけど」
「適当かよ(笑」
「紺野みたいに完璧にしってたら怖いじゃん」
「確かに・・・何でそんなに完璧を目指すかねぇ(笑」
「高みを目指すのはいいことだ、うん」
「ごっちん起きてたんなら美貴も帰るかな・・・ごっちんも一緒に―」
「ごとーはいいよ、まっつーと二人で帰りなよ。んじゃね、アッハ♪」
「そう?ごっちん一緒でも亜弥ちゃんごっちん気に入ってるしいいのに」
「いんだよ、ごとーは少し黄昏てから帰る」
そう言うごっちんに手を振り美貴は教室を出た・・・
- 452 名前:ごとーの世界 投稿日:2006/06/05(月) 18:12
- ミキティが教室から出て行って直後、視界が真っ暗になりそして
何年ぶりかに見た景色が今、ごとーの目に広がっている。
「変な感じがするなぁとは思ったんだ」
無数のロウソク・さっきまで座ってた椅子も消え、教室ではない場所。
そう、ごとーが1度訪れた『85年の部屋』だと思う。
このことだけはとても鮮明に覚えてることだから。
・・・そしてさっきからずっとするこの気配・・・
「久しぶりというべきなのかな?やはりまた会ったね後藤真希(微笑」
「もう会うことはないんじゃなかったの?何でまたごとーこの悪趣味な部屋にいるのさ」
「その悪趣味の部屋のおかげで君は生きてるんだ」
「じゃあ、今ごとーがこの部屋のロウソク消しまくったらどうなるの?」
「別にどうもならないよ」
「?」
「ただ何名か85年生まれの人が死ぬだけ・・・自分の火まで消さないようにね」
「死ぬだけって命を何だと思ってんのさ」
「君が聞いたんじゃないか?それに85年生まれだけだし」
「アンタって本当、何様?」
「まぁ、今日君をココに呼んだのはちょっとね・・・」
やっぱり何かあるのか・・・
- 453 名前:ごとーの世界 投稿日:2006/06/05(月) 18:25
- ソイツはごとーの足元を指して言った
「ちょっとそのロウソク見てごらんよ」
「何なの・・・って、これって・・・?」
ごとーの足元のロウソクは炎の様に燃えている二つ並んだロウソク・・・
でも片方のロウソクの色が他は白いのにそのロウソクは輝いていた。
冷たい月のような蒼から満月の時の黄金色とまるで月の満ち欠けのように
蒼と黄金のコントランスな光を放つ・・・
「これ・・・何なの・・・ごとーのロウソク?」
「違うよ、君のはその隣の白いロウソク・・・だとすれば誰のか分るよね」
ソイツは確信に近い問いをごとーに言う。
そして、コレがごとーじゃなければミキティのロウソクに間違いないんだ。
「もうわかってるよね君は頭がいいから(笑」
「何で・・・色、他のと違うの?」
「彼女にちょっとお節介なスポンサーがついちゃってね」
「何それ、スポンサーって寿命にそんなのあるの?」
「君のスポンサーが彼女だったんだ、彼女にいてもおかしくはないだろう?」
「スポンサー・・・ミキティがごとーの・・・」
「前にこの部屋で会った時に色々教えたじゃないか、15才で出会えたろう」
ごとーに向かって楽しそうにソイツは話し始めた。
- 454 名前:ごとーの世界 投稿日:2006/06/05(月) 18:37
- 「それで彼女のスポンサーと私は1度会ってるんだよ」
「ミキティのその・・・スポンサーって誰!?」
「この星の者じゃないんだ、宇宙は広いから中にはお節介な方もいてね」
「ミキティは去年の夏、死ななかった!」
「でも脈、無かったでしょ?君もその手で確かめた。そうでしょ」
「そうだけど、その後すぐミキティ目を覚ましたよ!!」
「彼女が意識の無い脈の無かった間、君達が知らない何があったか教えよう」
「・・・!?」
「時間にしたら数分だったけどその間に私の元にある人物が訪れてね」
「ある人物・・・?」
「その人物が彼女を今殺さないでと・・・前にも言ったが私にも立場があってね」
「それで?」
「とりあえず、その人物がどういう者か知っていたからね彼の望みを」
「じゃあ、ミキティは普通に長生きでき・・・」
話を聞いて安心しかけたごとーに
「残念ながらそれはない藤本美貴はもう死人に分類されている」
一瞬、眩暈がした・・・それはどういう意味なの・・・
- 455 名前:ごとーの世界 投稿日:2006/06/05(月) 18:49
- 「この間、屋上から彼女飛び降りたね・・・あぁ君もか」
「そうだけど無事だったよ」
「君はね無事だった」
「それ・・・どういう事?ミキティは無事じゃなかったって・・・」
「そうだよ横風にさらわれて地面に叩きつけられる寸前で彼女のスポンサーが助けた」
「・・・ミキティのスポンサーって地球の人じゃないんでしょ!?」
「あぁ、そうだよ。それに彼も私同様忙しい者」
「何で・・・どうやって助けたのさっ!」
「至って普通に落ちてきた彼女を受け止めた。それだけさ」
「その人・・・誰?」
「ここまで言ったんだから教えるよ月の王子だ。まだ若いがしっかりしている
少し型破りな所もあるが・・・そういう部分も彼の魅力の一つかな・・・(微笑」
「月の王子・・・だからこの輝き・・・?」
「多分そうだろうね去年の夏に崖から落ちる彼女を助ける為、彼女と融合してね」
「融合!?」
「おかしいと思わないかい崖から落ちてすり傷だけ、そして瞳が蒼くなってた」
「そういえば・・・あの時からミキティ目が蒼かった・・・」
「しばらく彼は彼女の意識に同居して楽しんでたみたいだが仕事もあるし月に還ったが」
月の王子〜〜〜?ミキティってでっかいスポンサーいるのね〜!!
- 456 名前:ごとーの世界 投稿日:2006/06/05(月) 18:58
- 「そんなワケで彼の細胞というか意識が彼女に少量だが残ってるんだ」
「それが何か関係するの?」
「するよ・・・君も彼女の目の輝きの変わり様、見たでしょ」
「・・・確かに見たけどミキティはミキティだよ」
「そうだよ彼女は彼女だ、そしてこの月の力と元々の寿命で生きてるが」
「何なのムカつくから早く言ってよ」
「もう・・・思ったより限界みたい、あと数年も生きれない・・・そして」
彼女はそれに気づいてる
「・・・ティが、ミキティが気づいてたら何だってのさ!!」
「彼女は君の相棒になれない、もうすぐ姿を消すよ・・・君達の前から」
「はぁ〜!?」
「でも・・・まぁ、君はよくやってくれたよ」
「ちょっと!ごとー達が何かしなきゃいけないんじゃなかったの?
ウイルス作る人とか・・・その事はどうなんのさっ!!」
「あぁ、もう済んだよ」
「え?」
- 457 名前:ごとーの世界 投稿日:2006/06/05(月) 19:05
- 「ある国に留学期間中に学生が偶然ウイルス作り出すハズの学生は」
藤本美貴その人だったからね
「う・・・そ・・・」
「君のおかげだよ、君がいなきゃ彼女は日本に嫌気がさして海外留学しちゃって
そこから才能を一気に開花させて、ちょっとした事からこの世にできちゃ
いけないウイルスを生み出してた。」
ソイツはとても楽しそうにごとーを見ながら微笑んで言う
「どうして泣くんだ?良かったじゃないか」
「・・・何がいいの」
「君が彼女から寿命を分けてもらって仲良くなって、人類を破滅に追い込む
ウイルスが出来るのも止めた・・・君は・・・」
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・
- 458 名前:ごとーの世界 投稿日:2006/06/05(月) 19:10
-
君は 救世主に なれたんだよ
君の おかげで 人類は
救われた 良かったね
私は 人間が 嫌いな
ワケじゃない 人間が ・・・
「っぅわぁあああああああああ!!!!!」
自分の叫び声で我に帰る・・・。
夕方の教室で勝手に溢れ出る涙・・・ごとーは何を信じていたんだろう・・・
- 459 名前:ごとーの世界 投稿日:2006/06/05(月) 19:21
- ごとーの意志に反して出る涙を拭い辺りを見渡す・・・
教室、教室だ・・・ここは確かに教室だ・・・!!
さっきの出来事は夢だそうだ、きっと・・・あ・・・見つけてしまった
夢だと自分に言い聞かせようとした時、ごとーの靴下に焦げ目があるのを
それはごとーの足元にあった二つのロウソクを象徴するかのような
並んだ二つの焦げ目・・・夢じゃ・・・ないの・・・?
やっぱりミキティはいなくなっちゃうの?
ごとーのせいなの?
ミキティは本当は留学して科学の道に進む予定だったの?
ミキティがウイルス兵器を偶然作る学生だった・・・
止まらない、ごとーの今まで泣いたことのなかった分だけ止まらない涙・・・
ごめんね、ごとーが生きてるから。
ごとーが決まりゴト破って寿命より長生きしようとしてごめんね。
ミキティ、ミキティ、ミキティ・・・ごめんごめんごめん・・・ごとーは・・・
- 460 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/05(月) 19:24
- ちょこっと「ごとーの世界」でした。
さて、やっと終わりが少し見えてきました。
まったり頑張ります。
- 461 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/06/05(月) 19:42
- どうなっちゃうの??
ドキドキしながら読みました。
続き待ってます!
- 462 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/06(火) 01:36
-
涙が…
お願いだからみきたんを…
- 463 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/06(火) 16:22
- >>ミキティらぶさま
ドキドキしてくれました?
ありがとうございますm(__)m
これからフェイドアウトしないで走ります。
>>462さん
涙してくだすってありがとうございます(;∀;)
みきたん・・・。
では更新Goでございますー!!
- 464 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 16:43
- 〜なんだか唐突に〜
「今日の梨華ちゃんのテンションいつもに増しておかしいね」
「よっすぃも変わったわよねー」
「はぁ?何それ突然??」
「だぁって・・・昔はもっと優しかった気がするもの」
「え〜・・・ウチ的には特に変わったつもりないけど・・・。
指摘するなら常識無いあの二人とかじゃない?」
「あの二人は元々最初っから常識ないじゃない」
「そうだけどさ・・・何なの?」
ウチには全くこの梨華ちゃんの考えが意味不明で挙動も不振で(いつもだけど)
何か言いたいことがあるのか?ウチ最近何かしたっけ?
他のコとしたって梨華ちゃんとはまだつき合ってないし絶対バレないようにしてるし・・・
「・・・っすぃ!よっすぃ!!」
「え?あぁ、ごめんボケてた何?」
「もー・・・あ!もしかして、よっすぃってアタシのこともう好きじゃないの?」
「・・・」
!?はぁ〜?何?そこかよ!今更それかよ!?
何だ・・・これはウチはもしやこれから本格的に完璧に振られんの?
きっと梨華ちゃんのことだから「これからもずぅっとお友達よ♪」コレだな・・・ハハ
さらば初恋、ウチの青春時代はココでTHE ENDだぜ?
「ねぇ・・・よっすぃ聞いてる?」
- 465 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 16:53
- 「何それ?ちょっと待ってウチは梨華ちゃんのこと好きだよ」
「そっかぁ、良かったアタシも」
「え?」
嬉しそうにウチの手を握って隣を歩く梨華ちゃん・・・。
え〜っと?
「梨華ちゃん?」
「何よ、よっすぃ」
「それは何、ウチのこと好きって・・・つき合うってことなのかな?」
「そうだよ」
梨華ちゃんは「何そんなこと聞いてんの」みたな顔で答えた。
「ウチさぁ、梨華ちゃんからまだ好きとか言われてないよ」
「え・・・やっぱり言ってほしい///」
「聞きたい!それとウチのことはこれからは名前で呼んでよ『よっすぃ』て名字じゃん///」
「あ、はいわかりました・・・ひとみちゃんのこと・・・好きだよ」
「ウチも――――――――――!!!!(狂喜乱舞)」
この後喜びのあまりバカ力で梨華ちゃん抱きしめ・・・しめあげちゃって失神させました。
ごめんね梨華ちゃん、だって3年越しの初恋が実ったんだよ?浮かれちゃうよ。
- 466 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 16:54
- ◇
◇
- 467 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 17:07
- 「美貴たん」
「亜弥ちゃん、ごめん待たせた?」
「ううん?どしたの何か顔色悪いけど」
「え!そう?ごっちんも様子おかしかったけどうつったのかな(苦笑」
「今日は早めに帰ろう、たん心配だし」
「アハごめんね気にさせちゃって、でも平気だからさ」
「それならいいけど・・・あ!」
「今度は何!?(ビックリしたー)」
何やらカバンをゴソゴソと探っている亜弥ちゃん。
そして出てきたのは可愛くラッピングされた小さい包みだった。
「ほら〜渡し忘れたって言ったじゃん?誕生日プレゼント♪」
「美貴はさ、裸エプロンがプレゼントだと思ってたから(笑」
「アレは演出♪開けてみてよ♪♪」
「あぁ、うん」
亜弥ちゃんに促されるままラッピングをバーッと外して出てきたのは・・・
ネックレス入れる長方形の形の箱・・・ってことはネックレスなのかと開けた
「・・・え?コレって・・・」
「にゃはははは♪ドッグタグ!美貴たんが迷子になった時の為に!(笑」
「亜弥ちゃんこの表の『T.A.N』は何?裏は美貴の血液型とかなんだよー・・・(苦笑」
「たん!よくそ気がついたぁ!!それは美貴たんの『たん』なんだけど他にも」
T=とっても
A=亜弥ちゃん
N=ナウな女
「って意味がかくされてるのだー♪」
「亜弥ちゃん『ナウ』って死語じゃんよ・・・まぁ、端から見たらカッコイイからありがと」
「へへー、どういたしまして♪」
美貴の不思議なお姫さまは嬉しそうに笑った・・・だけど『T.A.N』って・・・
- 468 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 17:20
- 亜弥ちゃんチは学校に近いからすぐお別れなワケで。
「美貴たんちゃんと真っ直ぐ帰るんだよ・・・アタシ送ろうか?」
「何で・・・いいよ、これからはずっと一緒になるし///」
「あぁ、そうだよね♪でも心配だなぁ・・・」
「大丈夫、美貴送ったら亜弥ちゃんの帰り道暗くなって美貴が心配だもん」
「あ、じゃあ久しぶりに美貴たん送りがてら泊まっていい?」
「へ?」
「うん、いい考えだ!アタシ着替え取って来る美貴たんも部屋で待っててよ」
「相変わらず強引だね、いいけどね(苦笑」
昨夜、梨華ちゃんとあーんなことした部屋に泊めるのは美貴は微妙だけど。
言えないし、言わないし。
・・・あ〜マジなんか気分悪いかも。
吐きそう・・・トイレ借りよう・・・
!
「グハァッ!カハッ、カハッ・・・ハァ、ハァ・・・何だよコレ・・・」
美貴が吐き出した物は真っ赤な大量の血・・・?
今度は・・・病気かよ・・・テンションの上がり下がりがおかしくて
情緒不安定気味なのは気づいてたけどね、ついに体にきちゃったかぁ。
その赤いのを流しながら口をハンカチで拭う・・・血がハンカチに少しついた・・・
亜弥ちゃんが呼んでる・・・
「みきたん?」
「あぁ、トイレ借りてたよ」
「準備できたし美貴たんチ行こっか♪」
「うん」
昔ドラマで「神様もう少しだけ」だったっけ?そんなのあったよね。
今、そういう気分かも美貴ヤバイな、色んな意味で・・・
- 469 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 17:29
- 歩きながらふと思った・・・
「亜弥ちゃん髪伸びたね〜」
「ふぇっ?そうかなぁ長くなったかな、美貴たんは髪伸ばさないの?」
「え?あぁ、うんしばらくはこの髪型かな・・・」
本当はしばらく前に気づいてた。
美貴の髪が伸びていないことに・・・。
別に美貴は伸びるのが早いわけでも遅いわけでもない。
だけど何かの拍子に気づいたんだ美貴、髪の毛伸びてないって・・・
それはきっと、去年の夏からであの崖から転落した時からなんだと
「亜弥ちゃん前髪上げると大人っぽーい」
「そう?綺麗なお姉さんっぽい?にゃははは♪」
「いやそこまで言ってないし」
「おぉっと、じゃあ綺麗なお姉さんは好きですか?」
「綺麗でも可愛くてもそれが亜弥ちゃんなら美貴は好きです」
・・・。
「何赤くなってんの?人に聞いておいて」
「美貴たんってそういうこと恥ずかしげもなく言う人だったっけ///」
「どうでしょう?(笑」
- 470 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 17:42
- 〜IN 藤本家〜
「亜弥ちゃんおかえり〜♪」
「たんママ、ただいまです♪」
「おいおい、お母さん美貴におかえりじゃないのかよ」
「だって亜弥ちゃんから今日そちらに泊りに行きますのでって連絡あったし」
いつしたんださすが亜弥ちゃん・・・
「あれ?美貴アンタそれ何?いいじゃない」
「へ?あぁコレ?亜弥ちゃんが美貴に誕生日プレゼントってくれたの」
「アタシがたんにあげたんです///」
もらってから亜弥ちゃんから美貴の首にかけられたんだよね。
『T,A,N』のドッグタッグ。
「夕ご飯、アンタの分は昨日あゆみちゃんからのプレゼントのお肉だから」
「え?本当やった♪」
「亜弥ちゃんにも分けなさいよ」
「う・・・そ、そこまで意地汚くないやい!!」
「いえアタシはお肉いいですよ・・・プレゼントお肉って昨日、柴田さん来たんだぁ」
「あぁ、ごっちんから帰ったの聞いたんだったかな、突然ね。でお肉くれた」
「じゃあお肉焼くからすぐご飯ね二人とも」
「「はーい」」
「なんか亜弥ちゃん、普通にウチの家族だよね(笑」
「まぁ、みきたんをさらっちゃうアタシですから」
意味わかんないなぁ(苦笑)。
美貴は結局お肉独り占めして亜弥ちゃんはフリカケご飯食べてた。
別に・・・美貴は一緒に食べようって言ったよ?でも亜弥ちゃんが「いいよ」って。
ガッツリ食べれてぐつあんですってな感じでごっちんを思い出した
帰りに様子変だったし・・・大丈夫だろうか?
- 471 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 17:56
- 夕ご飯食べてお風呂に入って今は亜弥ちゃんが入ってる。
その間に昨日も結局、書けなかった分の後藤本を美貴は執筆していた。
ガチャッ
「たん・・・何してんの?」
「あぁ、後藤本執筆サボッてた分を書いてた」
「本当に書いてるんだ・・・」
「うん。書くって言ったし・・・このノートももうすぐ終わりだなぁ」
美貴たんがごく普通のありふれたシンプルなノートを見て呟いた。
「美貴たん・・・後藤本って確か高1から書いてるんだよね?」
「うん、そうだよ」
「・・・ノート何冊あるの?」
「え〜っと確か二十〜何冊かだったと思う、って表紙みりゃいいんじゃん。
今書いてるのがNo.23だから23冊だね、もうすぐ24冊めになるけど」
「よく書くよね〜・・・本当みきたんって律儀というか・・・」
「ごっちんの場合はPCに打ち込んでディスクに保存してあるとか」
「後藤さんもスゴイね、何考えてんだろうね」
「ごっちんは・・・スゴイよ、さすが美貴の相方なだけある」
そのみきたんの言葉に後藤さんに少し嫉妬してしまった。
だけどそれに気づいたようにみきたんは
「あぁ、そうそう相方と恋人は違うからね亜弥ちゃん///」
「うん///」
この何気ないフォロー!こんなさりげなく優しいみきたんにアタシはラヴ!!
今日はあっつい夜を・・・過ごそうと思ったけどみきたん具合悪そうだからアタシは抱き枕になった。
- 472 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 17:58
- ◇
◇
◇
- 473 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 18:12
- 〜卒業式〜
それはあっという間に来るもので美貴は高校を卒業した。
亜弥ちゃんからと他にも2年生、そして紺ちゃんとガキさん他
天文部の中等部のコ達から花束をもらった。
他のよく知らないコからも色々、花やらお菓子やらもらったが
別に美貴、天文部じゃないのにとか思いながらありがたく後輩から花をもらった。
小春ちゃんから小さなひまわりを1輪。
渡す時に小春ちゃんは美貴の瞳をじーっと見つめて
「やっぱり綺麗な色ですね、アタシ藤本先輩大好きです」
「ありがとう、小春ちゃんの王子様は絶対に迎えに来るよ」
「・・・あ、ありがとうございます・・・覚えてて・・・」
「うん、美貴と同じ蒼い瞳の王子でしょ、信じてれば必ず来るよ」
泣き出した小春ちゃんの頭を軽く撫でて美貴は亜弥ちゃんの元に戻った。
「たん、何話してたの?後輩泣かせて・・・」
「亜弥ちゃんも泣いてるじゃん(苦笑」
「泣いてないの・・・みきたんと後藤さんくらいだよぉ・・・うっ・・・えっ・・・」
「いいじゃん、美貴は美貴なりに・・・まぁ、いいけど」
見ると、ごっちんもいつものように飄々としてた。
ここ最近ごっちんがなんとなく雰囲気が変わった気がする。
元々人を寄せつけない雰囲気だけどそれがパワーアップしたっての?
話せばいつもどおりのごっちんなんだけど。
何だろ・・・?
あーあ、よっちゃんファンに囲まれて梨華ちゃんが嫉妬・・・あ。
柴ちゃんに泣きついて・・・ん?大谷さんじゃん。
久々に見た、前よりもスゴイ色の髪の色だなー・・・。
柴ちゃんはあの人のどこが良かったんだろ?って失礼かな(笑)。
振られた美貴の遠吠えってヤツ?
- 474 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 20:43
- なんか制服が引っ張られてる気がして振り向いたら・・・
美貴よりも背の高いりしゃこちゃんとその後ろに夏焼ちゃん。
「先輩、卒業おめでとうございます」
ちょっと棒読みな感じで、りしゃこちゃんは美貴に
駄菓子の詰め合わせを差し出した・・・えーっと?
「りしゃこちゃん、コレ美貴にくれるの?」
「うん、先輩にあげる」
「すいません、藤本先輩・・・梨沙子が「あげるんだー!」って・・・受け取ってあげて下さい」
「あぁ、うん。でもそんなに交流なかったのに・・・ありがとう」
夏焼ちゃんから説明を受けて駄菓子の詰め合わせを受け取ると
りしゃこちゃんは嬉しそうに微笑む。その横で見てる夏焼さんも笑ってる。
「りしゃこちゃん、なんで駄菓子なの?」
「んーとね、人にモノを贈る時は自分が好きなのを贈るといいって聞いたから」
「ごめんなさい藤本先輩、梨沙子・・・駄菓子好きなんで止めたんですけど・・・」
夏焼ちゃんが保護者みたいに美貴に謝る、いや別に嬉しいけど駄菓子(笑)
「いいよ、美貴も結構好きだし・・・あ!うまい棒あんじゃん♪」
「ほら!みや、先輩喜んだじゃん♪」
「良かったね」
自分よりも大きい梨沙子ちゃんの頭を軽く撫でて
夏焼ちゃんとりしゃこちゃんは去っていった・・・
面白いコ達・・・。
- 475 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 20:58
- それはともかく・・・ごっちんが気になるからごっちんの所に行きたいんだが。
天文部の仲良し3人組が美貴とごっちんの障害に!!!!
「藤本さーん卒業おめでとうございます〜」
「藤本さん、おめでとうなの。でも卒業しても、さゆに会いに来るの」
「さゆ・・・そんなん来るワケなか・・・藤本さん前に約束したカラオケいつか行きましょうね」
「えーっと、亀、シゲ、田中も花束ありがとうね」
「先輩・・・そんな3人まとめて略して呼ぶのやめてほしか・・・」
「そうなの。シゲじゃなくさゆなの」
「絵里は〜どっちでもいいですけど〜・・・でも妹は名前で呼んでたんですよね〜」
「「!?」」
「え、何?どうしたのシゲ&田中」
「ん?どうしたの二人とも?」
「・・・ちょっと待つと」
「何?どうした田中いつもの勢いがないぞ??」
「絵里って妹おったと?」
「さゆも初めて聞いたの・・・妹いるの?」
「はい?ちょっと待って幼なじみの二人は知らないの?あの亀ちゃんと同じ顔の妹」
「え〜何で知らないんだろ〜?ずっといた・・・あ・・・妹あんまり家にいないや」
「知り合って何年も経つのに何で家が隣続きのれな達が知らんと!?」
「それで何で藤本さんは知ってるの?」
「普通にいたけど・・・隙間に入ってて見えなかったんじゃない?うへへ〜♪」
「そんな生活でいいのかよ・・・ムリトニー・・・」
驚いた、当然この二人はあの亀井夢里の存在を知ってると思ってたが・・・スゲーな隙間!
- 476 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 21:10
- 「え?ム・・・?藤本さん・・・今のなん?名前??」
「あのね〜れな、絵里の妹、ムリ」
「絵里、『無理』って話がいつもの如くわかんないの」
「今まで何年も一緒におったのに何でれな達は気づかんと〜?
それに前に絵里ん所の家族写真見たことあるけん・・・」
「シゲちゃん田中ちゃん、妹の名前が『夢里』で英名が『ムリトニー』
そんでもって顔は亀ちゃんと同じ顔で髪はロング」
「家族写真撮る時に妹、風邪引いちゃって治ったら家出しちゃって、うへへへ・・・」
「えっとね、年はシゲ&田中の一つ下で学年は二つ下ね」
「何で藤本さん詳しいっちゃ?」
「だって偶然会ってお世話になったんだもん」
「絵里、どういうことなの?」
「あれ〜?言わなかったっけ??絵里の妹、全国隙間探しの旅して家出中・・・あ!」
「どうしたと?」
「絵里はいつも挙動不振なの」
「おいおい亀ちゃんどんな扱いだよ・・・ってアレ?」
ビックリするのも当然である・・・だってそこには。
- 477 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 21:20
- 「ムリ〜!」
「あ、お姉ちゃん久しぶり〜うへへへ〜♪」
・・・。
「藤本さんアレが絵里の妹っちゃね」
「れーな聞かなくても見ればわかるの」
「なんつーかアレでしょ?百聞は一見にしかずみたいな(笑」
ムリトニーは約束どおり卒業式に来てくれた。
そして、ごっちんと話してたみたいで、ごっちんも美貴達の所に来た。
しかしムリトニーはタイミングいいなー。
「藤本さん、お久しぶりです〜うへへ〜♪」
「何でムリは藤本さんと仲良いワケ〜?まぁ、いいか。うへへ〜♪」
「ぅおっ!ダブルうへへはやめれ(面白いけど)」
「んあ、面白いじゃんミキティ。ダブルうへへ♪」
「ごっちんってこういうの好きだよね」
「そっかなぁ、ムリちゃんは気に入ってるしね〜アッハ♪」
天文部3人組がムリトニーに集中してる間にごっちんと久しぶりの会話。
・・・そういえば、ここ最近ごっちんって「んあ」以外に話さなかった気がする。
どうかしたのかな、ねぇごっちん?
- 478 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 21:30
- 「ごっちん、最近元気ないみたいだけど・・・なんかあった?」
そう聞いた直後一瞬、空気が震えた気がした・・・
「何で?」
「ごっちんに覇気がないっていうか・・・元々ないけどさぁ(笑」
「ミキティも・・・元気、ないように見えるけど大丈夫?」
「・・・わかる?」
「うん」
そこから少し沈黙が続いた後にごっちんが口を開いた。
「ごとー、ちゃんと執筆続けてるよ」
「美貴もやってるよ」
「良かった・・・ごとーにしか原本は見せちゃダメだよ」
「亜弥ちゃんにはノートの表紙しか見せてないから大丈夫」
「なら・・・いいんだ、最後に梨華ちゃんがお昼組で写真撮ろうって」
「あぁ、うん。そうだね、よっちゃんも上手くいったみたいで良かった」
「んあ」
二人でしばらく卒業式の風景を見てた、亜弥ちゃんも係りとか大変だなとか・・・
- 479 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 21:40
- 「ミキティ・・・」
「何?ごっちん」
「ごとーはミキティに会えて、良かった」
「美貴も、ごっちんがいなかったらこんなに楽しくなかったよ」
二人壁にもたれて前を向きながら話してた・・・雫がこぼれる
「・・・ごっちん?どした・・・卒業やっぱ淋しいよね」
「ううん、ありがとう・・・っミキティ」
「何で美貴にお礼言うのさ・・・美貴は泣かないからね・・・」
そう言ってごっちんの頭を撫でてた。
本当は美貴も泣きたかったんだ、ごっちん。
だけどね、美貴はもう涙が流せないみたいなんだ。
いつの頃からか美貴、時々苦しくなって吐血とかしちゃうんだ。
でもそんな時も涙も出ないんだ。
誰かが言ってたけど泣くとストレス発散にいいって。
だから何があったか知らないけど、今日は皆泣いてるから
ごっちんも泣いちゃえよ。
美貴にお礼とか意味わかんないから・・・
でも・・・多分・・・きっと、予想だけど・・・ごっちんは美貴のこと気づいてる・・・
- 480 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 21:52
- 少しの間、俯いてたごっちんが顔を上げた時はもういつものごっちんだった。
そして美貴を見て微笑んだ。
だから、美貴もごっちんを見て微笑み返した。
多分こんなに友情を感じた相手はこれから先、生涯いないだろう。
いつだったか彼女は「恋ができない」と冗談混じりに言った。
きっと・・・真実なのだろう。
美貴とごっちんは何かが同じだ。
その何かは分らないが二人でいると何でもできる気がする。
きっと美貴達は前に辻加護がカラオケで歌ったように
『二人で一つだった』んだろう。
こんなんなら一緒に・・・同時に生まれたかったよ。
ねぇ、ごっちん。
美貴達って魂の相性がいいのかな?
どうしてかな?亜弥ちゃんに向けての恋愛感情とは違うけど・・・ごっちんが大切だよ
- 481 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 21:54
- ◇
◇
◇
- 482 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 22:10
- 卒業式の後、今日は美貴の卒業祝いで亜弥ちゃんも呼んで外食しようってことに。
いや別に美貴は嬉しいけど本当に普通に亜弥ちゃんウチの家族だよ。
美貴よりも・・・。
「いやぁ亜弥ちゃん久しぶりだねー」
「たんダディ、ちょっと前に泊りに行ったじゃないですかー?」
「そうよ来てたじゃないあなたったらヤーねホホホホ」
「でも美貴、アンタちゃんと卒業できて良かったよね」
「お姉ちゃん、美貴一応これでもごっちんの次で学年で2位だったよ」
「え?アンタそんなに頭良かったの?」
「みきたんって・・・勉強教え方上手いと思ってたらそんなに頭良かったんだ」
「アラ、私も初めて知りました・・・」
「お母さんまで・・・ったく。あ、ごめん」
「何?」
「携帯、先食べてて」
「アンタの卒業祝いなのよ〜・・・携帯切っておきなさいよ、も〜」
お母さんの文句を聞きながら美貴はトイレへ向かう
なるべく急ぐとバレるからほどよい速度で歩く
扉を閉めて、直後に便座に吐く
前のように真っ赤に染まる・・・周りにも血が飛んでしまった・・・
そう携帯なんてウソ。
美貴は少し前から吐血を繰り返してソレを話してないし病院にも行ってない。
もうわかっちゃうとあとどれくらいかってなんとなくだけどね
わかるもんだ。
胃かな?心臓かなドクンドクンとズキンズキンの間の痛み。
いっそのこと気絶した方がマシじゃないかと思う。
そして激しい眩暈。
・・・明日から亜弥ちゃんの部屋に二人暮らし・・・少し・・・もう少し
頼むからもってくれよ美貴の壊れかけてる身体。
心の方もたまに壊れかけちゃうんだけどね。
!
「ゴハァッ!・・・っ・・・っ・・・」
一度に2回も吐血は初めてだな。
そろそろ戻らないと「遅い」と言われるだろう・・・ハンカチで口を拭い
美貴は席に戻った・・・
- 483 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/06(火) 22:14
- 〜帰り道〜
お父さんの運転する車の中で美貴は気分が悪くて
亜弥ちゃんにもたれたまま眠らせてもらった。
それでも、執筆はちゃっかりやっちゃったけど
疲れて眠った、亜弥ちゃんは心配してたけど
苦しくて亜弥ちゃんのことかまってあげれなかった。
ごめんね亜弥ちゃん・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・
・
- 484 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/06(火) 22:15
- 書いてる方も想像して気分悪くなったので(爆)
今日はここまでで・・・orz
- 485 名前:ピート 投稿日:2006/06/06(火) 22:46
- やっぱりこの小説いつ読んでも面白いですよ!
よっちゃんさん、梨華ちゃんと付き合えてよかったね(イウノオソッ
ミキティ、死んじゃ駄目だよ!?
死ぬときは亜弥ちゃんと一緒か、亜弥ちゃんに殺されるかだけなんだら!(爆)
このあとどうなるんだ!?見たいな感じで更新待ってま〜す(笑)
- 486 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/06(火) 23:44
-
胸が締め付けられます…
美貴ティがあんな事になってたなんて……
それでも誰にも話さないのは美貴ティらしいですね
亜弥ちゃんが知ったらと思うと…
どうか美貴ティと亜弥ちゃんが幸せになれますように。そしてごっちんも…
続きかなり気になります。ちょっと怖いですが待ってます!
- 487 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/06/06(火) 23:45
- 悲しいけど、続き待ってます。
- 488 名前:タケ 投稿日:2006/06/07(水) 01:41
-
そんな・・・
やっぱりみきたんは・・・
やだやだ!!
そんなこと無いって信じたいよ
お願いだからみきたんを・・・
- 489 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/07(水) 15:42
- >>ピートさま
いつ読んでも・・・素敵なお言葉ありがとうございますm(_)m
よっちゃん実は3年間我慢してたんですねーw
まだつき合ってなかったのって感じですが(爆)。
亜弥ちゃんがみきたんを殺す・・・かどうかは作者のみ知る(ソリャソウダww
>>486さま
ミキティあんな事になってました。
ミキティの行動が胸をしめつけてしまい・・・作者も本望で(ry
亜弥ちゃん・・・ねぇ?
ごっちんも・・・ねぇ?幸せに・・・ねぇ?
全部疑問系!スイヤセンorz
>>ミキティらぶさま
いつもご愛読に感想ありがとうございます。
今日もラストに向けできる限り更新します!
>>タケさま
そんなことがどんなことかわかりませんが(爆)
では信じてみてください・・・きっと・・・
としか言えませんスイヤセンorz
ではラストに向けて番外編など作らずに(苦笑)がんばります。
- 490 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 16:00
- ガチャン!
「おっとっと・・・時計落としそうになっちゃった・・・たん、まだ寝てる・・・」
昨夜みきたんが卒業してみきたん家族と外食に行って
そのまま帰り際車内で、たんは「気分悪い」ってアタシの肩で寝ちゃって。
家についたら・・・この前みたいに執筆したのには驚いたけど(笑)。
でも、調子悪そうだったもんなー・・・今は平気そうだけど
可愛いたんの寝顔(半目)を見ながら微笑ましくて頬を突つく
「・・・ん〜っ・・・ん!」
ベシッ!!
「うきゃっ!痛ーい・・・」
「ん?あれ〜亜弥ちゃん・・・おはよ・・・どした・・・?」
アタシが頬を突ついたのが嫌だったのか、たんは寝返りうってアタシの頭に
たんの左チョップがモロに入った・・・アタシがつついたんだけどさ。
寝ぼけてるからってちょっとあんまりじゃない?みきたん。
「たんは昨日卒業したけどアタシはまだ春休みきてないし授業あるの」
「あ〜・・・そうだっけ・・・」
未だに寝ぼけたみきたんはボーッとしてる・・・可愛い。
ヒョイッてみきたんの唇を奪ってみる、だってたん可愛いんだもん。
「ん!・・・んん・・・」
いきなりすぎて驚いたみきたんはちょっと抵抗しようとしたけど
大人しくアタシの舌を受け入れる・・・みきたん?
久しぶり・・・じゃないけど、キスは鉄の味がした。
「・・・亜弥ちゃん朝っぱらから襲わないでよ、今日から美貴、亜弥ちゃんトコだし///」
「あ、あぁ、うん・・・そうだったね、アタシが学校行ってる間に残りの
荷物運ぶんだっけ?それ、みきたん一人でやるの大変じゃない?」
「あぁ、そっか。誰か・・・よっちゃん・・・はもれなくあの人も来る・・・
ごっちんに手伝わせようかな・・・亜弥ちゃん、ごっちんウチらの部屋に入れていい?」
- 491 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 16:13
- 「何で入れていい?って聞くの?」
「え〜・・・だって亜弥ちゃん勝手に人、部屋に入れたら怒りそうじゃん」
「まぁ、アタシ達の愛の巣になるからねぇ・・・後藤さんじゃ怒らないよ」
「だと思った、ごっちんは何か変な信用あるよね亜弥ちゃんに(笑」
「なんか後藤さんはみきたんと同類っていうか・・・」
「何それ」
「でも石川だったら昔は怒ってたかもだけど今は気になんないかも」
「へぇ・・・何でスゴイ心境の変化じゃん」
「吉澤さんとちゃんとつき合ったし、だからかなぁ?」
「亜弥ちゃんさ、もしかして梨華ちゃんが美貴のこと好きと思ってた?」
「うん。否定してたけど絶対好きだよ」
「・・・それはどうだろ無いんじゃない?」
「あのねみきたん大好きのみきたんマニアのアタシだからわかるの!」
「いつものように意味不明な・・・(笑」
「言わせてもらえば天文部の仲良し3人組はみきたんに恋はしてない、ただの憧れ」
「それは美貴もわかるよ」
「でもって・・・たま〜に柴田さんが怪しいっていうか、みきたんが」
「何?」
「柴田さんといると少し怪しい、でも柴田さん恋人・・・スゴイ髪の人がいるし」
「大谷さんね、そうだよ柴ちゃんはフツーに友達っしょ」
- 492 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 16:29
- 「ん〜・・・いいんだけどさ吉澤さん部屋に入れないでね」
「何でよっちゃんはNGなの?」
「絶対にアタシの下着チェックとかする!」
「・・・するねアイツはやりそう、いややるねOKアイツは入れん」
「あ、ヤバ遅刻しちゃう!じゃあ、後藤さんにヨロシク〜♪いってきまーす♪♪」
「はいよぉ、気をつけていってらっしゃい」
バタン!
トントントントントン・・・
「・・・やっぱ亜弥ちゃん鋭いな」
梨華ちゃんが美貴のこと好きだったなんて美貴はこの間知ったのに。
その好きっていう本人さえ自覚も無かったらしいのに。
でも柴ちゃんも気づいたし・・・。
仲良い人から見たらバレバレだったんかな?
でもまぁ、本当よっちゃんとうまくいってるみたいで良かった良かった。
あの日に梨華ちゃん食べちゃったけど・・・もう時効でしょ。
って、アレから2週間も経ってないし、美貴いいかげんだなー。
あぁ、でも急がなきゃ・・・ごっちん朝早くに起きてないよな・・・。
一応着信だけでも残しておくか・・・
トゥル・
『んあ、もっしー』
「取るの早っ!!」
『だって後藤本執筆してたら早起きしちゃったんだもーんアッハ♪』
「徹夜じゃなくて早起きなの?」
『で、何よミキティ』
「今日さ美貴の荷物、亜弥ちゃんチに運ぶの手伝って♪」
『んあー』
「そんな不満そうに「んあー」なんて言うな初めて聞いたよそのトーンの「んあ」は(笑」
『まぁ、引越しのお手伝いくらいいいけどいつミキティんチ行けばいい?』
「いつでもいいかな・・・」
『んあ?いつでもいいのねー』
「うん、ごっちんが都合良い時間でいい」
「んあー」
「うわぁああ!!!!」
美貴の部屋の窓からごっちんが入ってきたー!!
- 493 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 16:41
- 「んあ、ヨイショっとちゃんと靴は脱いだから」
そう言って部屋に入って来た片手には携帯を持ったごっちん!!
「え?え?何で?そんなトコから来るの??」
「んあ、いつでもいいって言うから・・・じゃあ今いくよくるよみたいな、アッハ♪」
「いやいやいや!ワケわかんないし!!ごっちんの家ってそんな近くないよね?」
「一駅向こうだっけ?」
「美貴がかけた時どこにいたの?」
「自分の部屋」
「何で美貴の部屋にこんな早くに来れるの?」
「そんなのごとーが知るかぁ!」
「逆ギレかよ!!」
「んあ、まぁボケるのはここまでで最近新たなる改造を加えまして・・・」
「また今度は何したんだよ・・・」
「見ればわかるミキティから電話が会った時点でコレに乗ってミキティんチ直行〜♪」
コレとごっちんが指したモノは窓の方向で、美貴が窓の外を見ると・・・!?
「あっは♪どーよ?昔から憧れてたけど作っちゃった♪」
「作っちゃったって・・・ごっちん法学部やめてマジでオックスフォードとか行けば・・・」
美貴が目にしたのは『バックトゥザ××××2』で主人公が未来で手に入れたのと
ほぼ全く同じ感じの浮いてるスケボーだった・・・
- 494 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 16:52
- 「オックスフォード〜?アメリカの東大じゃんメンドー」
「面倒って・・・入る自信はあるのね・・・」
「ごとー忘れたけどIQが普通の人より高めなんだって」
「バカと天才は紙一重っていうけど・・・でもごっちんはバカじゃ・・・バカか、ハァ」
「んあ、失礼な・・・いいけど後藤は普通なのがいいし」
「充分普通じゃないけどね(笑」
「ミキティもね、だからアンタごとーの相棒なのよ?あっは♪」
「はは、まぁいいさ本当はベッド持って行きたいんだけど美貴が使う部屋和室だから
タタミなわけ、それでマットと布団を買おうかなって考えてんだけど」
「んあ、いんでない・・・只今の時刻9時過ぎですのでお店開いてるかねー?」
「・・・いや普通こんなに早く来ると思わないし」
「ごとーを普通じゃないって言ったクセにこんな時だけ普通を求めないでちょ」
「そうだったね、何か飲む?」
「んあ、何でもいい」
「わかった適当に選んで持ってくる、くつろいでて」
「んあ」
ごっちんは美貴のベッドにダイブして、美貴はそれを見て
「ごっちんも動物じゃん」とか小さく呟いて冷蔵庫に飲み物を取りに行った。
- 495 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 17:05
- 〜2−A〜
「亜弥ちゃん今日は珍しく遅いやざ、ギリギリやったなぁ。おはよ」
「愛ちゃんおはよう・・・今日はみきたんの家から来たからいつもより時間がね」
「藤本さんの家にお泊りしたんやー?ええなー」
「ガキさんのウチにお泊りとかないの?」
「あさ美や麻琴も一緒だったやざ」
「つき合ってからはないってことかぁ」
「そうやね、でもガキさん子供や思ってたけど、あーしよりしっかりして」
「それは昔っからじゃ・・・」
「最近、少し大人っぽくなった気もするんやけど亜弥ちゃんどう思う?」
「ガキさんのことアタシに聞かれても・・・」
「そうですよ愛ちゃん!聞くならこの紺野あさ美に聞くのが1番だと!!」
「あさ美ちゃん・・・怖い」
「そやなぁ、なぁ最近のガキさんめっちゃ可愛いし大人っぽいやろ?」
「昔からしっかりしてましたが・・・昔から愛ちゃんのフォローも数々・・・」
「・・・なんや、皆気づかんモンなんやざ。ガキさんのムーチョな変化はあーしだけわかるんざ♪」
「「ムーチョ?」」
「あさ美ちゃん、どういう意味?」
「私もわかりません。というか知りたくないです。」
「あれ?亜弥ちゃん何でそんな大きい袋持ってるん??」
「へ?あぁ、そうだった!」
「どうかしましたか亜弥ちゃん?」
「のんちゃん、まこっちゃーんちょっと来て〜」
「亜弥ちゃん何で食欲魔人を集合させるんがし!?」
- 496 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 17:21
- トテトテと辻が・・・
「なんれすか〜?」
ドスドスと麻琴が・・・
「何〜亜弥ちゃん〜?」
後ろで加護が・・・
「側におるあさ美ちゃんと合わせたら食欲麻人終結やないか草一本も残らんで・・・」
「あいぼん聞こえてますよ・・・私は草は食べませんよ」
「気にすんなや、あいぼん最近ボケ進行してんねん、亜弥ちゃん何なん?」
「コレ、みきたんが3人にって」
「「「!!」」」
「コレは紅芋チップス・・・!」
「あさ美ちゃん!コレ・・・紅芋タルトもあるのれす!!」
「他にも紅芋味のちんすこうってのもあるよ〜・・・」
「何や!?藤本さん自分用にこんなに買ってたんか?また沖縄行ったんか?」
「違うよあいぼん、あのね昨日卒業式に亀ちゃんの妹来てたの」
「亀ちゃん?」
「あいぼん一応部の後輩ですから覚えてくださいよ」
「あぁ、あの亀ちゃんな!それで妹がどしたん?」
「亀ちゃんの妹とみきたん達は沖縄で偶然出会って仲良くなったんだよ。
それで家出中なんだけど卒業式は行きますって約束してて・・・この間屋上で
あさ美ちゃんとかのんちゃんとか後一人がお土産について騒いでたから」
「ちょっと待って亜弥ちゃん何でアタシは『後一人』なの名前出してもよくない?」
「麻琴・・・宿命やざ」
「それでみきたんがまだ沖縄滞在中の亀ちゃん妹に連絡とってお願いして持ってきてもらったの」
「藤本さん・・・義理人情に熱い女やざ・・・憧れるわ・・・」
「そうなんやー。藤本さんメチャクチャ優しいやん。良かったなぁのの・・・」
- 497 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 17:38
- 「ってお前ら何取り合いしてんんねん!!」
「あさ美ちゃんが全部取ろうとしてるれすー!!(怒」
「ちょっとあさ美ちゃん!3人分あるのに何で・・・」
「紅芋系のお土産を欲しがったのは私です、もらう権利は私にもにあります。完璧です!」
「いやいやいや、あさ美ちゃん完璧じゃないから、みきたんが3人にって」
「ホラ亜弥ちゃんもああ言ってるれす!」
「そうだよそれに一人分でもスゴイ量じゃん〜」
「あさ美ちゃん、大人気ないで?ののにもあげて〜な・・・もう一人はええから」
「あいぼんもう一人って・・・何で皆名前で呼んでくれないの(泣」
「麻琴・・・あーしは優しいから言ってやるわ宿命やざ・・・」
「わかりましたよ・・・のんちゃん一緒に山分けしましょう(また泣かれても困るし)」
「わーい♪山分けなのれす〜♪わーい♪」
「うんうん、のんの満足そうな笑顔見ると心が満たされるわぁ・・・」
「あいぼんって本当のんちゃん好きだよね」
「亜弥ちゃん言うとくけどのんもウチのこと好きやから相思相愛♪やで?」
「あーしは、あーしだけは知ってるで今この中に唯一不幸な人がおるって・・・なぁ、麻琴」
「アタシは結局ないわけ〜〜〜〜〜〜〜〜!?(号泣)」
「まこっちゃん泣いてもウチん心痛まんし、ええんやない?泣く事は体にええんやて」
結局お土産が3等分されたかは・・・アタシには未だ謎のままです、みきたん。
- 498 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 17:47
- 「・・・zzZ」
今、美貴お風呂から上がって部屋に入ったら相変わらずごっちんが寝てた。
そういえばごっちんの言う「早起き」って徹夜なんだよね。
前も夜明けに修行してたらしいし・・・あん時と同じ状況かな?
しっかしこの3年間ごっちんが真面目に授業受けてるの見たことないのに
何で学年トップだったかって今更知ったがIQが人より高めだと。
どれくらいが普通のIQ数値なんかね?
180あれば天才らしいから・・・ごっちんもそんくらいあんのかなー。
美貴のベッドで健やかに眠ってるごっちんはそんな「天才」に見えないが。
ん?あぁ、ごっちんも読んだんだ・・・ってコレは最後まで読んだっぽいけど・・・
まさか美貴がお風呂に入ってたのって30分くらいだよ。
それで全19巻制覇したってか?
しかも小難しいマンガを・・・いやぁ、さすがだな・・・ごっちん。
アッシュはごっちんだよ・・・。
とか思ってみた。
- 499 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 17:48
-
- 500 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 17:50
- 紺ちゃんってこういう人だったらいいなw
まこっちゃんの扱いヒドイかなww
ムリトニーは良いコだ・・・。
- 501 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/07(水) 19:11
- ↑名前変えるの忘れてましたorz
スンマソン。
- 502 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 20:51
- ◇
- 503 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 21:00
- 「ごっちーん、そろそろ起きてよ」
「zzZ」
「・・・なんで卒業してまで肘鉄アタック」
ブツブツ言いながら後藤の頭をどつく
「っんあー!痛いよ何すんのさ」
「ごっちんはコレじゃなきゃ起きないし」
「ん・・・あぁ、ミキティお風呂長いよ。ごとーマンガ読んで読破して待ってたんだけど」
「美貴は30分くらいで出てきたよ、ごっちんが読むのが早いの」
「今・・・お昼じゃん」
「気持ちよく寝てたから少し休ませてあげたの優しい美貴は!」
「んあ、そう。そりゃどーも」
「徹夜の高めなテンションになられちゃ困るし」
「いやならないし。ミキティ、大学の入学式用のスーツどうすんの?」
「美貴は・・・買うかな」
「ごとーも買うんでこの機会に今日買いに行くべ」
「その「べ」がちょっと面白かった、おう!買いに行くべ(笑」
「んあ、生粋の江戸っ子ですから・・・てやんでぇ行くかぁあ」
「いや普通に歩きでね・・・さすがに街中でそのスケボーはNGだろ」
エアスケボーで意地でも行きたがるごっちんを抑え美貴とごっちんはお買い物へ。
- 504 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 21:07
- ・・・・・・・
「なんかあっという間に決まったね」
「んあ、ごとーはスカートかパンツか迷ったけど」
「はいはい、美貴に合わせてみたんでしょ?いいじゃんパンツスーツ」
「いや別にスカートでミキティと型違いってのも良かったけど」
「おそろいは亜弥ちゃんとだけで充分だから」
「後藤本が表に出た時に着まわせるじゃん」
「そこまで先読みかよ(笑」
「んあ、アレは絶対意地でも出版するから」
「いいけどさ、美貴は布団もお手頃価格なのすぐ見つけたし」
「とりあえずそのミキティの布団とマット運ぼうか」
「んじゃ、ごっちん布団お願い」
「んあ」
二人でスーツとお布団&マットを持って亜弥ちゃんの部屋へ。
二人乗りはキツイとか言ってたくせに荷物もあるのに裏道に入って
ごっちん改造特別ボード(空中浮遊)に乗ってバランス悪かったけど
ハイスピードで部屋まで着いた・・・スケボーに感謝。
- 505 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 21:24
- 実は亜弥ちゃんの部屋って亜弥ちゃんの同級生・・・愛ちゃんとか。
数人くらいしか来たことないんだよね。
ごっちんは中まで入ったこと無いんだっけ。
合鍵で扉を開ける
「えーっと荷物はそこに置いてて、まぁ入ってよ美貴と亜弥ちゃんの愛の巣に」
「んあ、まっつーって一人でこんな広い所に住んでたのねー」
「広いよね?なんか詳しく聞いたら亜弥ちゃんの両親の知り合いの
マンションで亜弥ちゃんが東京に行くってことになって・・・昔の仲間に
色々両親が働きかけたんだって」
「昔の仲間?」
「亜弥ちゃんの両親、元ヤン夫婦なんだって亜弥ちゃんも怖いじゃん」
「そうなの・・・すごいねヤンキーネットワークなのねー」
「んで、今東京で不動産経営してる友達が『松浦の娘なら好きに使えよ』とかで
家賃とかいらないとか言われたらしいけど悪いからバイトしてお金入れてたんだって」
「んあ、まっつー偉いねぇ・・・」
「でも去年の中頃バイト辞めたじゃん?」
「いつからかバイト行くとか言わなくなったねー」
「何か去年の中頃、今まで亜弥ちゃんが家賃と考えて渡してたお金
その両親の友達が亜弥ちゃんの口座に全部振り込んでたんだって
確か『君のお母さんのこと実は昔好きだったんだ松浦には内緒だけど』って
んで亜弥ちゃんお母さん似だから・・・その人からしたら凄い可愛いんでしょ」
「・・・まっつー只でさえ可愛いのにお母さん似・・・松ママは美人かぁ」
「写真見たけど亜弥ちゃんが年取ったらこうだろうなってそっくりだよ」
「んあ、元ヤンの繋がりは素晴らしい!」
- 506 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 21:33
- そんなこんなで美貴の部屋にマットやら布団やら運んで
ごっちんにお茶を出して・・・夕方。
「そろそろ、まっつー帰ってくるんじゃない?ごとーは帰るよ」
「今日は買い物つき合ってくれてありがと」
「ごとーも買い物あったし」
「・・・あのさ、ベランダじゃなくて玄関から帰ってくれない」
「んあー・・・いいじゃん、ケチティ」
「何だその美貴の名前のカケラもないのはー!?(笑」
「さて、では少し真面目に」
「何?ごっちんが真面目って・・・」
「ミキティ最近の体調はどーなのよ」
「何・・・美貴、顔色とか・・・悪いかな・・・?」
「いや、大丈夫だよ『今』は・・・あと今日ミキティの部屋行った時に思ったけど」
「・・・次は何だよ」
「ミキティ、梨華ちゃんと・・・ごとーよくそういうの分んないけど何かあったっしょ」
「何で、そう思ったの?」
「別にただ」
「ただ?」
- 507 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 21:43
- 「梨華ちゃんが卒業前に『お気に入りのピアス片方失くしたの〜』って言ってて」
「うん言ってたね」
「その『お気に入りのピアス』がミキティの部屋に落ちてたから」
「美貴のピアスじゃなくて?」
ごっちんが星型のピンクのピアスを取り出す
「ミキティは・・・こういう趣味じゃないし」
「この間、梨華ちゃんがウチ来た時じゃん?ほら、ごっちんが話せって言った」
「あぁ、うん。ごとーは話せとは言ったけど・・・まぁいいや」
ごっちんが美貴にピアスを渡す
「ミキティから返しなよ、ごとーはそういうのよくわかんないし」
「・・・わかった」
「よしこは知ってたよ、梨華ちゃんがミキティ好きだったこと」
「ごっちんは・・・」
「ごとーは・・・そういう・・・恋とかよく分んない、でも気づいたけど」
「そっか、知らぬは美貴と梨華ちゃんだけだったかぁ」
「んあ、でも今は梨華ちゃんよしことラヴラヴだし結果オーライよ」
「そっか」
「うん、ごとー帰るね。まっつーにヨロシク」
「ちょっ・・・あ〜あ・・・」
結局ごっちんは玄関から帰らなかった・・・
- 508 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 21:53
- ごっちんから梨華ちゃんのピアスを渡されて今度会う時に渡そうと
今日からの『美貴の部屋』になるそこにそっと亜弥ちゃんの目に映らないよう置いた。
ガチャッ
「ただいま〜♪」
「亜弥ちゃんおかえり」
「今日、学校で大変だった・・・」
「何かあった?」
「みきたんから託されたお土産あの3人に渡そうとしたら」
「あぁ、渡してくれた?良かったありがと」
「いやいやいや、争奪戦」
「・・・は?」
「あさ美ちゃんがまず独り占めしようとして・・・そこからゴチャゴチャ」
「紺ちゃんって独り占めとかする人だっけ・・・?」
「普段は多分違うよ、食べ物・・・特に芋類絡むと違うね〜」
「あぁ、うん。そんな感じ」
「のんちゃんとかまた泣きそうになるし」
「結構な量だったと思うんだけど」
「それを独り占めだよ?今日のあさ美ちゃんは鬼だったね」
「そういえば麻琴は?」
「まこっちゃん・・・みきたんは優しいね覚えてるんだ・・・」
「何気に亜弥ちゃんも鬼じゃないか?言ってることヒドイよ」
「だって、まこっちゃん面白いんだもん(笑」
「何が面白いかわかんないけど・・・その場にいたかったよーな・・・いなくて良かったよーな」
- 509 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 22:03
- なんだかそこまで絡みが無かったが麻琴が気になった。
話を聞くと扱いが可哀相で・・・愛ちゃんは優しいのか?とか。
まぁ、この学年の人でまともな人はいないからね。
実はまともかもしれないのは・・・あいぼんと思ってる。
紺ちゃんはマッドサイエンスな雰囲気がいつからか漂って怖いし。
この学年より一つ下のガキさんが1番まともだ。
「そうそう愛ちゃんが結構ノロケるんだよね〜」
「へ〜・・・ガキさんが聞いたら喜ぶんじゃん」
「二人でいたら多分アタシ達みたいにラブラブなんだよ♪」
「亜弥ちゃんってば愛ちゃんと仲良いよね」
「うん、みきたん見つけたのも愛ちゃんに教えてもらったし」
「何て?」
「目が合うだけで泣いて謝る人もいる恐ろしい藤本さん」
「愛ちゃんは・・・今度会った時に何か拳でお礼してあげようかねぇ・・・」
「たん、ダメだよ!そんなんだからそう思われるんだよ〜」
何かその亜弥ちゃんの口調がペットを叱る飼い主さんって感じがして・・・。
美貴ってばやっぱりペット体質なのかなとか思った(笑)。
- 510 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 22:04
- ◇
- 511 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 22:14
- 今日の夕ご飯は美貴がパスタを作った。
初めて作った割には美味しくできて・・・亜弥ちゃんも
「たん、これ美味しい♪」
「そぉ?へへ美貴ってば料理の才能あるかも///」
「明日はアタシが作るね」
「うん」
「何か・・・今日アレだね初夜っていうの?///」
「・・・え?しょ、初夜///」
「だって今日から一緒に住むでしょ?」
「まぁ、それはそうだけど・・・///」
「それに最近はあまり・・・してないし・・・///」
「・・・ごめん、最近体調悪くて」
「ううん、なんとなく分ってたし・・・大丈夫?」
「今日、時間あったから病院で検査したけど貧血気味だって」
「そっかぁ、もっとみきたんにお肉食べさせなきゃ!」
「うん、最近ガンガン食べてる(笑」
「あぁ、だからかな?たん昨日歯磨きした後レバ刺し食べたでしょ」
「何で?」
「今朝キスしたとき血の味がしたから♪」
「あはは、ヤバイねそれ気をつける・・・」
昨夜寝る前にまた吐血しちゃったんだった。
病院行ったとかウソだし、いいよねこういうウソなら。
美貴はインディアンじゃないからウソつくよ。
- 512 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 22:24
- 〜春休み〜
亜弥ちゃんが今日から休みに入った。
それまで何してたかって?
ごっちんのエアスケボーに乗せてもらって遊んだり。
結構ごっちんとばっか遊んでたなぁ・・・。
だってよっちゃんは梨華ちゃんと今までの分取り戻すかの勢いでイチャついてるし
柴ちゃんは大谷さんと卒業旅行とか言って二人でどっか行って
亜弥ちゃんは学校あったから・・・
必然的に遊ぶのは、ごっちんと二人で。
話して春休みになったら矢口さん所に行こうって話んなって。
なもんで矢口さんに連絡したら
「あ!?卒業式ー!テメー日にち教えろっつったじゃんよ!!」
ってキレられたし(苦笑)
お土産で泡盛今度持って行きますからって言ったら少し収まったけど。
この前、「今度は彼女も一緒に」って言ってくれたから
亜弥ちゃんも連れてごっちんと3人で行こうかなぁと。
そんでいつがいいかって話になって・・・学生(亜弥ちゃん)がいるなら
春休みでいいじゃんって矢口さんが言ってそんで今日は矢口さんの家
・・・なのはいいんだけど。
- 513 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 22:34
- 「うぃーっす!久しぶりー卒業おめでとーごっちんミキティ!!」
「矢口さん、毎回相変わらず元気ですね」
「んあ、やぐっつあんお久〜♪」
「あ、ミキティの彼女さん?」
「え、あ、あの〜・・・///」
「夏子さん、そう前に写メ見せたコ♪」
「写メより本物のが断然可愛いねー」
「あ、松浦亜弥です・・・どうも///」
「亜弥ちゃんって言うんだ〜オイラは矢口真里だよ♪んでそっちは夏子」
「夏子っす、ヨロシク」
「亜弥ちゃん、二人はウチの学校出身なんだよ」
「んあ、ごとーと短い間ですがスクールライフを共にしました」
「いや、ごっつあん中等部なのに何で高等部に来るんだよって話だったけどな(笑」
「ごっちん・・・何してんの?」
「んあ?慣れてなくてねぇ入学して夏休み前くらいまで高等部に通ってた」
「ありえねーよな」
「ありえないよね・・・それでアタシと総長と仲良くなって」
「んあ、んあ」
「後藤さんって昔から変だったんだぁ」
「そうだよ亜弥ちゃん、コイツは最初オイラ達が話しかけても無表情で」
「あぁ、そうそうずーっと『んあ?』って言って首傾げてたよね」
- 514 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 22:47
- 「本当にごっちんて何かを超越してるよね」
「んあーミキティ・・・相方だからって誉めすぎだよ///」
「いや誉めてないし!」
「いや普通に誉めてんじゃね?ミキティ」
「うん、誉めてるよ」
「たん、ごとーさん好きだよね」
「いや美貴はごっちんは・・・」
「んあ?」
ヒトじゃないんじゃないかって思ったこともあるし今でもたまに思う
なんてさすがに言えない・・・
「まぁ、照れんなよってことでそちらのお土産を頂きますか」
「うぃっす氷も水もサイダーもビールも用意してるっす!」
「やぐっつあん気合入れてんねー♪」
「まぁな〜♪」
「総長はただのお祭り好きだから気にしないでね」
「あ、はい」
「はは、別に敬語じゃなくていいのに」
「んあ、だよねー」
「いや、それごっちんのセリフじゃないだろ矢口さんが言うべきだろ?」
「ミキティも何回言っても敬語直んねーし何でもいいじゃん?」
「ですよねさすが総長!器がデカイっすね!!」
「まぁな、身長は低いけど・・・って誰がチビだゴルァ〜!!!!」
「やぐっつあん誰も言ってないから一人で暴れないでよ」
「どっちが先輩で後輩かわかんないね」
「だよねミキティ」
「お二人とも二十歳越えてるんですか?」
「総長が23でアタシが21だよ」
「矢口さんて23才なんだー・・・(見えないなー小さいなー)」
「亜弥ちゃんシーッ!本人気にしてるから」
- 515 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/07(水) 22:57
- 5人で夕方からドンチャンしてたら・・・
いつものがキたやっば・・・
「夏子さん、トイレどこですか?」
「あぁ、奥だよ。こっち」
案内されてすぐさまトイレの水を真っ赤な色に変えてしまう美貴・・・
最近、頻繁にクるな・・・半年・・・も・・・もつか・・・?
お酒のせいではない美貴は飲んでないから
最近体調崩してるからって名目でお茶やサイダーしか飲んでない。
っ!!・・・ズキン・・・ズキン・・・ズキン・・ズキン
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
いつものよりヒドイ痛み・・・病院に行って治るモンじゃない。
何でそう言えるかって?美貴の吐く血が段々吐く度に濃く・・・黒っぽくなってるから。
きっと身体は・・・もう、とっくに・・・ガタがキテるんだ・・・
”あの日”からのカウントダウン・・・知ってて知らないフリしてた
- 516 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/07(水) 23:01
- 更新しました。
容量が心配です今どれくらいなんだろう?
前スレがブツ切りだったのでこのスレでまとめたいんですが。
・・・なんだかんだ寄り道しちゃって上手く進められない_| ̄|○
- 517 名前:774 投稿日:2006/06/08(木) 00:22
- [書き込む]のとこの上に
現在のスレッドサイズとして書いてありますよネェ・・・
- 518 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/06/08(木) 01:21
- つづきを読むのがコワイ気もするけど、待ってます!
- 519 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/08(木) 01:47
- >>774さま
ありがとうございます。
今まで気づかなかったです作者失格ですねorz
まだ大丈夫そうで安心しましたm(_)m
>>ミキティらぶさま
一応ラストは決まってます・・・。
ただ思いつきで、もしかしたら変わるかもですが。
無意識の寄り道がダメダメ・・・orz
表現力がつたないばかりに長くなりそうですが頑張ります。
※最近、右手に痛みを感じるようになってきたので更新が遅くなると思いますm(_)m
- 520 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/08(木) 03:17
- 続きがこわい…
でも読んじゃう…
だってみきたんも亜弥ちゃんも心配だから…
- 521 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/08(木) 10:52
- すみません。前スレを読みたいのですが・・・
どこにありますか?まだ途中までしか読んで無かったので・・・
- 522 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/08(木) 13:26
- >>520さま
ご愛読ありがとうございますm(_)m
引き続き読んでくださいませ。
>>521さま
スイマセン、新スレ立てる時に前スレのURL入れ忘れて気がついたら・・・。
一応まだ掲示板にあるんですがここに載せときますね。
前スレ『デアイノチカラ〜君の引力〜』
ttp://m-seek.net/cgi-bin/test/read.cgi/dream/1141285089/
- 523 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/08(木) 13:35
- 美貴がトイレでうずくまってた頃、亜弥ちゃんは酔いつぶれて寝てしまっていた。
「っか〜!マジで亜弥ちゃん可愛いね!見ろよ夏子この寝顔!!」
「総長、オヤジっぽいっすよ」
「んあ〜、まっつーは可愛いよね」
「んだよ、ごっちんも充分可愛い・・・けどな(んあしか言わないんだよな〜)」
「んあ、やぐっつあんありがとー」
「あれ?ミキティは?」
「さっきトイレに・・・遅いっすねもしかして潰れてるのかな」
「オイラちょっと見てくるよ」
「んあ、よろしく〜」
矢口がトイレのドアをノックする
コンコン
「ミキティ大丈夫か?」
・・・返事がない。
「ミキティ?おいマジ大丈夫かよ?・・・入るぞー」
ガチャッ
鍵を外から開けて矢口が見たのは・・・
うずくまって背中で呼吸している美貴。
- 524 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/08(木) 13:44
- 「ミキティ、お酒弱いんだっけ・・・ってアレ・・・」
今日、ミキティは酒を飲んでないハズだった。
それなのに酔って気分悪くなるなんてありえない・・・
「・・・ぁ、ゃぐちさん・・・ちょっと気分悪くなっちゃって」
背中を向けたまま矢口に答える。
背中で呼吸してる姿だけでもかなりキツそうに見える。
「おい・・・今日飲んでないよな?体調まだ悪いのか?」
「・・・っはぁ・・・だい・・・じょうぶ、です・・・」
「どこがだよ・・・その後姿見て大丈夫に全然見えねーよ・・・こっち向けよ・・・」
美貴は少し間をとってからハンカチを出して口の血を拭った。
そして振り返りいつもどおりの顔で
「矢口さん・・・大丈夫ですってば」
「・・・どこがだよ・・・」
「え?・・・ぁ・・・」
気づかれてしまったあの目線。
見られてしまった・・・何回吐いたか分らない美貴の・・・赤黒い・・・血・・・
- 525 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/08(木) 13:55
- 「あぁ・・・恥ずかしいなぁ・・・今アレなんですよ・・・」
「ウソつけよ・・・何だよ・・・いつからだよお前コレ・・・」
矢口が見たそれは水が混ざってるようには到底思えない濃い血の量。
そしてソレは美貴が振り返る前にハンカチで・・・口を拭ってた・・・。
間違いなく美貴が吐き出した大量の血。
「病院行ったの?」
「行きましたよ・・・ただの貧血だって・・・」
「すぐバレるウソつくなよ・・・貧血のヤツがこんな・・・大量の血・・・吐かねーよ・・・」
「あはは、そうですね」
「笑うトコじゃねーだろ・・・とりあえず・・・流せよ」
「あぁ、スイマセン」
自分の吐いた血を流したら新しい水が流れる。
こんな風に美貴の血も綺麗に流れないかな・・・。
「このこと・・・皆知ってる?亜弥ちゃんやごっちん・・・親とか」
美貴はその問いに首を横に振り・・・
「言ってないけど・・・ごっちんは多分・・・いやきっと知ってる」
「何で・・・何の病気だよ」
「うつりませんから、病気じゃあないし・・・矢口さん」
「何?水持ってくるか?」
- 526 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/08(木) 14:06
- 「・・・今見たこと忘れてください」
「何だよそれ・・・」
「そして誰にも言わないでください・・・絶対」
「それ・・・隠して?・・・ずっと隠してたのか!?」
「静かにしてください、とにかくこのことは口外しちゃダメですよ」
その真剣な口調と眼差しに有無をいえなくなってしまった矢口。
「・・・理由、それだけ教えろよ・・・気になんだろ・・・」
「そんなの美貴もよくわかんないですけど・・・近々わかりますよ・・・きっと」
「・・・わかった言わねーよ・・・人の秘密バラすのとか趣味じゃねーし」
「ありがとうございます」
「オイラに何かできること・・・役立てること、あるか?」
「今、一緒にいることでもう充分」
「ミキティ・・・」
「矢口さん行きましょ、これ以上時間経つと心配かけちゃうから」
「いつもそうやってバレないように気・・・使って?」
「どうでしょう?(笑」
そう言って幸せそうに笑ったミキティは笑顔なのに!笑顔なのに!
なんで泣いてるように見えるんだよ!なんでそんな風に笑うんだよ!?
これ以上・・・聞けねーよ・・・聞けるワケないだろ・・・。
そんな悲しそうな笑顔はこれっきりにしてくれミキティは・・・笑ってるつもりなんだろな・・・
- 527 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/08(木) 14:17
- 美貴達は結局その日矢口さんの家に泊った。
夏子さんに「大丈夫だった?」って聞かれたけど
そんなに気にしてなかったみたい、良かった。
ごっちんは酔ってて相変わらずの「んあ」率もいつもより1.5倍?
そのままリビングにタオルケットとか布団で雑魚寝。
皆が寝たかなって時に美貴だけ起きて普通にトイレに起きたら
矢口さんがトイレの前で待ってた・・・
「矢口さんもトイレ?」
「・・・いや・・・心配だったから今は・・・」
「大丈夫ですよ・・・真っ赤に染めてませんから」
「そっか・・・」
「あぁ、矢口さん」
「何だ?」
「もし・・・もしですよ・・・美貴が・・・」
「・・・うん・・・」
「・・・やっぱ、いいや何でもないです」
「何だよテメー気になるじゃんよー!?」
「いや、だって・・・なんか別にいっかーって」
「自己完結すんなー。まぁ、いいや言いたい時に言えよ」
「はい、その内ね・・・裕ちゃんとはどうですか?」
「はぁ?何で裕子??」
「・・・ふーん、本当は好きなくせに・・・」
「な!それどういう・・・って言い逃げかよ///」
だって、眠いしー・・・自分から暗いこと考えるのもヤダし。
- 528 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/06/08(木) 17:40
- 右手、大丈夫ですか?
つ シップ、マッサージ、良くなりますようにの念
とか言いながらも、やはりつづきは気になったり。
でも無理せず、作者さんのペースで頑張ってください。
つづき、まったり待ってますね!
- 529 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/09(金) 22:25
- >>ミキティらぶさま
はい心配おかけしました!
右手のもならず左手にも痛みがきますが今は平気です♪
更新が変な区切りでスイヤセン。
手が元気な内に更新します!
- 530 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/09(金) 22:26
- ◇
- 531 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/09(金) 22:38
- 次の日の朝、亜弥ちゃんは前みたく二日酔い。
ごっちんはケロッとした顔で一人テキパキと朝・・・いやもう昼か。
お昼ご飯を作ってくれた。
「ごっちん、相変わらず料理上手いな〜」
「んあ、パッパッてやったら出来るもんよ、並べたから食べてちょ」
「後藤さん・・・アタシは気分悪いんでご飯遠慮しときます」
「あぁ、まっつーってお酒弱いんだっけ」
「いただきます・・・ごっちん美味しいよ作り方教えてよ」
「んあ・・・夏子さん、それはね、えーっと切って焼くだけ」
「・・・教え方アバウトすぎだね」
「夏子、ごっちんに何か習おうってのが間違いだって」
「はは、そうですね・・・あ、本当だ美味しい♪」
「ミキティ、ごとーの料理食べたこと無かったっけ?」
「お菓子はあったけど、料理もできるんだね・・・って亜弥ちゃん大丈夫?」
「んー気分悪い、お水だけでいい」
「まっつー今度お酒飲む時は飲む前に牛乳飲むといいよ」
「へ?牛乳??」
「あぁ、何か胃だっけ?マクが出来ていいとか本当なのかね」
「知らない、ごとーはそんな酔わないから」
適当なごっちんの教えを亜弥ちゃんは実戦するのか?
ご飯を食べてまた今度遊ぼうとか話して帰った。
裕ちゃん来なくて良かった・・・亜弥ちゃんの前で過去の話されたくないもんね。
- 532 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/09(金) 22:53
- 4月−入学式−
美貴達は大学の入学式、もう大学生だよ。
高校卒業祝いと大学入学祝いって事でノートパソコンを買ってもらった。
春休みの間に買ってもらって、ごっちんとムリトニーとチャットしたり
最大のメリットは株!
前にごっちんもムリトニーに教えてもらって始めてたから
美貴も経済学部専攻してるしムリトニーからメール指導で
ごっちんは「タイミングだよ」って言ってたけど
確かにそのとおり、やってみると面白くて美貴もいつの間にか
株に詳しくなりつつある・・・ちなみに結構儲けてます。
「美貴ちゃ〜ん♪」
「梨華ちゃん・・・本当にピンク好きだよね・・・」
久しぶり(2週間くらい)に会う梨華ちゃんは薄いピンクのスーツ姿。
「似合う?ありがと♪」
「いやまだ何も言ってないし」
「ミキティ、入学おめでとー」
「・・・よっちゃんも入学じゃん、おめでとースーツ似合うってかハマる(笑」
「そう?またファンが増えたら困るなぁウチには梨華ちゃんいるし♪」
バカップルの相手はあまりしたくないが
よっちゃんはパンツスーツ姿が似合いすぎて歌舞伎町にいてもいんじゃね?
とか思ったり(きっと沢山ファンってか指名つくよとか)。
「美貴もよっすぃと同じパンツスーツなんだ」
「え?柴ちゃんはスカートかぁ、似合うね」
「梨華ちゃんとスーツ一緒に買いに行ったんだけどアタシがいなかったら・・・」
「待って、アレでしょ林家パー○みたいな?」
「うん、頑張って無難なの選んだ。だってヤじゃない?一緒にいるの」
「そうだね・・・そこまでピンクな人のそばにいたくない・・・」
- 533 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/09(金) 23:03
- 美貴と柴ちゃんがバカップルについて話してたら
「んあ、ごとーもパンツスーツよー」
「ごっちん、似合うねカッコイイよ」
「柴ちゃんもスカート可愛い、やっぱ柴ちゃんはスカートだ」
「美貴もそう思う」
「いや〜後藤本に誉められてるアタシ(笑」
「マテ。柴ちゃんセットで言わないでよ」
「え?二人はコンビ組んでるんでしょ?いいじゃん」
「んあー、いいじゃんミキティ。ごとー達は後藤本なんだし」
「いいのかよ、なんだかなぁ・・・」
「んあ、バカップルだ」
「ごっちん、久しぶりに会って第一声がそれかよ?」
「あー、ごめんごめんホスト」
「あぁ?ごっちんケンカ売ってんのかぁ??」
「んあ?あぁ、言い間違えた、よしこだよしこ」
「も〜、ごっちんったらひとみちゃんホストじゃないわよ」
「よしことホストって響き似てるから、つい」
「全然似てねーよ!」
「んあ、よしこがそういう格好するからいけないのよねー」
ごっちんが美貴と同じこと考えてたみたいで柴ちゃんの言うとおり
美貴達二人はコンビだなーと軽く実感した。
- 534 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/09(金) 23:13
- 美貴の場合は今日家出る前に亜弥ちゃんに散々・・・
「やーん!みきたんカッコイイ!!カッコイイよー!!キャー///」
「え、あ、そう?亜弥ちゃんにそう言われるとスゴイ嬉しい///」
「キャー!何照れてるのたん!そんなたんも可愛い!!」
「えぇ〜?///」
カシャッ
「はい、良い顔撮れた!みきたんの照れ顔♪」
「ちょっ何デジカメ?撮ったの〜今のなし消して撮り直し!」
「チェ〜分りましたよ・・・はいコッチ向いて(消さないけどね♪)」
「はい♪」
「あ、いいそれカッコイイそのまま〜」
カシャッ
「・・・亜弥ちゃんも撮ろうよ」
「え?」
「ホラかして、でこっち来て」
「ちゃんと撮れるかなぁ・・・///」
「また撮ればいいし、いくよ〜」
亜弥ちゃんとくっついて美貴が片手で撮影。
思いのほか良く撮れていた2ショット♪
「学校抜け出せたら見に行くから入学式!!」
「ちゃんと勉強しなさい、今日は美貴が早く終わるから迎えに行くし」
なんて幸せな朝・・・って美貴と亜弥ちゃんが実は元祖バカップルか・・・。
- 535 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/09(金) 23:26
- 「んあ!何、別次元に飛んでんのミキティ」
「おぉっ!ビックリしたー・・・いや朝スーツ姿亜弥ちゃんに好評だったから」
「ほぉ朝からラブラブだったのねー良いことだー」
「何だっけ?柴ちゃんと梨華ちゃんは同じ学部で美貴達とよっちゃんはバラバラ」
「そうだねー」
「何?美貴もしかして淋しいとか(笑」
「別に〜美貴、柴ちゃんと高校でも別々だったし」
「ごとーも柴ちゃんと別々だったし」
「そういえばアタシは梨華ちゃんとしか同じクラスじゃないな」
「運命じゃん?梨華ちゃんの面倒みる(笑」
「いや、よっちゃんいるし」
「んあ、学部違うからいない間は柴ちゃんがフォローすんのねー」
「あの人、一応まともだけど時々ありえないボケかますからね」
「「ねー♪」」
「・・・楽しそうに言うな後藤本!!」
「「楽しいもんねー♪」」
「ユニゾンすんなー(泣」
「あ、柴ちゃんが嫌がった、ヒドイなー」
「ねぇ、ちょこっと柴ちゃんで遊んだだけなのに・・・」
「「ねぇ♪」」
「このバカ二人の相手はアタシ一人じゃダメ・・・大きい子供が2匹いる」
「ん?柴ちゃんどした、疲れた顔して」
「よっすぃ・・・いや別に(これから授業中にもネガティブのグチ聞くのか・・・涙)」
「あ、アレでしょ?美貴ちゃんに毒吐かれた?」
「柴ちゃんには吐かないし」
「んあ」
「確かに毒は吐かれてないけど・・・これから大変そうだなって(アタシが)」
「そうよね、アタシ達が大学生なんてまだ実感わかないわよねー」
そういうことじゃないがと思ったがあえて何も言わなかったアタシ・・・こいつと4年一緒?
- 536 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/09(金) 23:26
- ◇
- 537 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/09(金) 23:35
- なんか入学式はよくわかんない話をダラダラと聞かされてそのまま終わった。
こんなもんかーって感じ。
美貴のお母さんとか来てるし。
「何?来るんなら言ってよ」
「亜弥ちゃんに言ったわよ?」
「美貴本人に言ってよ(呆」
「スーツ似あうじゃない、写真撮らなきゃね」
「あぁ、朝デジカメで沢山撮ったけど」
「入学式で撮ることに意味があるのよ、はい門の前で撮るわよ」
「はいはい」
お母さんに門の前で1枚撮られて
親子で2ショットとかも撮って・・・
まぁ、入学式らしい入学式でしたよ、はい。
これから美貴はキャンパスライフを送るんだーとか思ったが。
今4月だからあと・・・3ヶ月は意地でも頑張らないとなー。
最近ブルーベリージュースにハマッてます。
結構よく飲んでます。
これなら・・・もし、人前で吐血しちゃっても気分悪くてで通せるかなって。
血じゃないですブルーベリージュースですって・・・苦しいかな?
- 538 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/09(金) 23:38
- 更新しました。
まったり更新です。
- 539 名前:ミキティらぶ 投稿日:2006/06/10(土) 16:25
- 更新お疲れ様ですよー。
まったりつづき待ってます!
- 540 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 21:21
- 〜大学1年生と高校3年生〜
大学生になって早1ヶ月半、まだまだ高校生気分が抜け切らない美貴ですが。
亜弥ちゃんは現役女子高生なワケで・・・
「ちょっとみきたん聞いてよ〜!」
「何?今日はまた何かあったの?」
「お昼なんだけど、みきたん達卒業してから天文部仲良し3人組が来るの!」
「それ、前から言ってたじゃん」
「それだけじゃないのー!!」
「なんなの・・・いいじゃん、亜弥ちゃん気ぃ合うでしょナルシスト同士」
「いやアタシはシゲさんより可愛いし、亀は隙間好きでNG・・・じゃなくてぇ!」
「・・・ノリツッコミ?で、何が言いたいんでしょう姫」
「今日は亀が2匹いたの!!」
「亀が2匹?・・・クラスで飼ってるの??」
「ちっがーう!亀ちゃんの妹さん中等部なのに何故か高等部の屋上にいたの!!」
「あぁ、最近は珍しく登校してるみたいで」
「あ・・・そうか妹さんとはみきたん仲良いんだっけ」
「うん、姉よりしっかりしてるでしょ顔も同じだし見分け方は髪型だぁチェケラぁ!」
「たん、チェケラぁじゃないから」
「いいなぁ、高校楽しそうで」
「大学楽しくないの?」
「まぁ、別にお昼はごっちんとか皆に会えるけど・・・やっぱ違うね」
「ふーん、来年アタシも行くから我慢して待っててよ♪」
「学部どこ受けるの?」
「う・・・まだ、決めてない・・・」
- 541 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 21:31
- 亜弥ちゃんの部屋で二人暮しも前から入り浸ってたし
家事とかもお互いうまい具合にやるから、いい感じではある。
「たん、アタシもうすぐ18才だよ♪」
「18才未満お断りなことする?(笑」
「する・・・ってもうエロバカたん///」
「いや裸エプロン亜弥ちゃんにエロは心外だなぁ〜」
「でも嬉しかったんでしょ?」
「まぁ、ね〜・・・似合ってたし・・・エロいよ亜弥ちゃん///」
「にゃはははは♪今度みきたんより早く帰ったらそれで待っててあげるよ♪(笑」
「いいよ、変な気起こさせないでよ(苦笑」
「そーいえば最近してないね(チラッ)」
「・・・お互い忙しかったからじゃん」
「たんの体調も悪かったしね、もう大丈夫なの?」
「しっかり食べて睡眠も充分取ればOK、だから睡眠不足になる事は
しばらく控えますかぁ亜弥ちゃん」
「え〜・・・でも、しょうがないよね焼肉でも食べて復活してよみきたーん」
「なるべく頑張ります。美貴だってヤリたくないワケじゃないし///」
- 542 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 21:32
- ◇
- 543 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 21:45
- 〜休講〜
突然の休講で一人学食で時間をつぶす美貴。
なーんだよ、もう1限、2限続けて休講って。
これなら朝ゆっくり出来たじゃん、先生達、手ぇ抜いてんじゃねーか?
美貴は結構、経済論とか色々面白いと思って授業受けてんのに・・・
「んあ?ミキティも今日お昼から?」
「おぉ!ごっちん♪美貴は授業が急に二つ潰れちゃったからヒマつぶし」
「そうなんだー。ごとー今日3限からだからゆっくりなのよねー」
「法学部、どうなの眠ってないんでしょ?」
「んあ・・・寝てないけど、たまに瞬間的に寝たりするかな・・・」
「やっぱり寝てるんじゃんよ(笑」
「夢里ちゃんとチャットでいかなる時でも隙間を探せって語ってさ〜」
「どういう会話してんだよ・・・ムリトニーとごっちん・・・」
「あ、ミキティ窓の外!」
「へ?・・・よっちゃんじゃん普通に楽しそうだな」
「ごとーとよしこは中等部からだし、よしことか先輩に知り合い沢山いるよ」
「あー、そんな感じ」
よっちゃんは大学に上がってもまたモテてた。
ごっちんも人気高いらしいんだけどね、やはり本人にその気がないからね。
二人は相変わらず目立つ・・・のはいいが一緒にいるともれなく美貴達も目立つのが・・・。
ちょっとなぁ、困るんだよね〜二人の飛び火っていうか火の粉っていうか。
- 544 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 21:55
- 「んあ、それって別にごとーとよしこだけじゃないよ」
「え!美貴今声に出してた??」
「なんか小さい声でブツブツと・・・ミキティもモテてんだってば」
「はぁ?ないない、よっちゃんとごっちんだって(笑」
「ごとーはその気は無いが何故かモテてるらしいね〜」
「スゴイ他人事みたいに言うね」
「モテて嬉しいのはよしこだけでしょ、ミキティは亜弥ちゃん命だし」
「そのヤンキー風に『亜弥ちゃん命』とかやめて・・・」
「ん〜事実だし、ミキティこれからどうするの?」
「え?あぁ、次の授業までもう少しだから・・・」
「じゃなくて、ごとーが聞いてるのはミキティの今の状態でこれからどうするのって」
「・・・ごっちんさぁ、どこまで気づいてるワケ?」
「大体だよ、でも・・・」
「わかってるよ、ちゃんと・・・するから安心してよ」
「・・・もう決めちゃったんだ・・・ミキティ」
「うん」
「・・・そっかぁ」
そのまま沈黙が続いて二人は別々の教室に向かった・・・
- 545 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 22:06
- 〜6月25日〜
今日は亜弥ちゃんの誕生日。
亜弥ちゃんは高校で少し愛ちゃんやガキさん他が祝ってくれると。
でも「1番はみきたんだから!今夜のディナーはみきたんだから!!」
って豪語して出て行った。
大学生ってのは受ける授業とか選んだ科目によって時間帯がバラバラで。
美貴は結構、楽な時間割で要領良く適当に大学生して。
早めに帰ってケーキも買って・・・
後は・・・そうすることはこれだけだ。
自分の部屋に入り今までに書き溜めた『後藤本ノート』を風呂敷に包む。
そして、2通の手紙を書く。
一つは風呂敷の側に、もう一つは美貴の机の上に。
限界なんて、とっくに越えてんだって。
今いるのは気力で立ってんだって。
だけど、真実を知った彼女が受けるダメージを極力減らしたくて。
美貴なりに考えた結論がこれだったんだ。
ごめんね。
- 546 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 22:12
- ◇
- 547 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 22:25
- ガチャッ
「たん!ただいま!!」
「おかえり亜弥ちゃん、朝も言ったけど誕生日おめでとう♪」
「えへへ、みきたんからなら何回でも言われたいよぉ///」
「それよりさぁ、亜弥ちゃん制服のままじゃ何だし着替えちゃいなよ」
「裸エプロン着よっか///」
「・・・いいんじゃない///」
「じゃあ着替えてくる、たん」
「ん」
あっという間に唇を奪われた、彼女のこの早業は美貴は避けれない。
「へへ、待ってて♪」
可愛くはにかみ自分の部屋に着替えに行く亜弥ちゃん・・・
くぅ〜っ可愛いなぁ・・・美貴の彼女だぜ?美貴のラヴァーだぜ??
バタンッ
「たーん!!」
「ほ、本当にそれなんだ・・・///」
「え?たん嬉しいでしょ裸エプロン♪」
「今日は久しぶりに・・・食べようかな・・・とか言ってみた///」
「いや照れなくていいし!全然OKだから♪」
もうちょっと恥じらいをと思ったが美貴は裸エプロンが好きらしい・・・。
なんてこった。
- 548 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 22:36
- ガキさんが率先して亜弥ちゃんの誕生日を祝ってくれたらしい。
本当は愛ちゃんが皆で祝いたいと言った「いいだしっぺ」だったが
愛ちゃんは基本的に動かずガキさんがそのフォローでといった形らしい。
いやーガキさんはやるなぁ。
「一応、皆には歌ってもらったんだけど・・・」
「あぁ、美貴もケーキ用意してあるしハッピーバースディ♪歌おう?」
「うん♪」
美貴が冷蔵庫から大きいケーキを取り出す。
「たん、これ二人で食べきれるかなぁ」
「残してもいいんじゃん、いいじゃん大きいほうがさ♪」
「ゴージャスな感じで嬉しいけど」
「でしょ?亜弥ちゃんには大きいケーキだよ・・・18本さす?」
「えっと・・・あ。この太いの一つと小さいの8本で」
「OK♪」
ロウソクに火をつけて暗くしてから二人でハッピーバースディ♪を歌う
ディア・・・で亜弥ちゃんが黙って美貴を見つめるから美貴はそのまま
「亜弥ちゃん///」って呟いたけどその後に亜弥ちゃんがキスしてきたし
そして見事に一吹きでロウソクを消した亜弥ちゃん。
電気をつけて美貴はまた亜弥ちゃんに言う
「おめでとう」
美貴の言葉にはにかむ亜弥ちゃん・・・裸エプロンでその表情はキますねぇ・・・///
- 549 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 22:50
- 「18才の亜弥ちゃんにプレゼント」
そっと小さいラッピングを亜弥ちゃんに渡す。
「みきたんありがとう!何だろう♪」
亜弥ちゃんが丁寧にラッピングを外して出てきたのは小さい紅い小箱。
その小箱を開けて美貴の顔を見る亜弥ちゃん。
「みきたん・・・これ・・・」
「どうかな、ちょっと美貴的には結構がんばったけど」
「・・・こんな高そうな指輪」
「綺麗でしょ?アレキサンドライトって石、光によって色が変わるんだよ」
そっと小箱から取り出し亜弥ちゃんの左手の薬指にはめる。
亜弥ちゃんはその光景を信じられないといった顔で見てる。
「今は紅いけど外で見たら青緑系になるよ」
「嬉しい!ありがとう、みきたん」
「いえいえ、美貴ん時は迷子札もらったしお返し」
「迷子札じゃないよぉドッグタグだもん///」
「それに美貴もお揃いで実はもってるんだな」
ちょっと悪戯っ子みたいに笑って服の下にあるドッグタグを引き上げる
その先にはアタシの左手にある指輪と同じ指輪がブラ下がってた!!
ニコーって笑ってみきたんは
「なんてーの?婚約指輪とか♪」
「みきたん大好き!!」
18才の誕生日にまさか婚約指輪・・・もらえると思わなかったよ、たん。
- 550 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 22:58
- 指輪が嬉しかったみたいで亜弥ちゃんが美貴に「大好き!!」って抱きついてきた。
いつものことだけど、嬉しいね抱きつかれるのは亜弥ちゃん限定で。
さてさて、ちょっと恥ずかしいけど言わなきゃね・・・
抱きついて顔は美貴の肩をこえちゃってる亜弥ちゃんを正面に戻して
「亜弥ちゃん、あのさぁ・・・改まって言うのもなんだけど・・・」
「うん」
「美貴、亜弥ちゃんのこと・・・愛してるよ・・・///」
「・・・」
「うっわー!恥ずかしいね、でもこういう時じゃなきゃ言えないよね」
黙ったままの亜弥ちゃんが涙目で美貴を見て
「みきたんアタシもー!!」
「えへへ、ホラ『好き』とかは言うけどあんましこういうのはちゃんと・・・
その言ったことなかったかなぁって思ってさ///」
「なんか今日のみきたん素敵だよー!惚れ直したよー!!」
「そう///」
「うん!だからそのままアタシの部屋行こう!!」
「はい?」
「今日はアタシが主役でしょー言うこと聞いてよ、みきたーん!!」
「うわー・・・もうちょっムードとか・・・ケーキはぁ!?」
「ケーキよりアタシ先に食べてー!!」
というわけでケーキより先に亜弥ちゃんを食べ・・・美貴が食べられてる気が・・・
- 551 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/10(土) 23:09
- 〜IN Aya’s room〜
「なんか・・・久しぶり・・・にするね・・・///」
「いつ以来だっけぇ?」
「・・・忘れた」
言葉はいらないそこにあるのはお互い身体だけ。
亜弥ちゃんが前にした日を思い出そうとするのを美貴の唇で塞ぎ
そこからエプロン(笑)をはぎとって久しぶりの亜弥ちゃんの味を嗜める
「みき・・・たん・・・」
「・・・ん?」
「いつもと・・・違う・・・ぁん」
言葉はいらないかなぁって美貴のいた証を印を亜弥ちゃんの身体に
星の数だけ落とす気分で亜弥ちゃんの身体は桜の花びらが散ったよう・・・
「・・・好きだよ」
「アタシも・・・」
これまでしなかった分、これからできない分、全部まとめて
今、この一夜に捧げるよ。
ごめんね。
ごめんね。
大好きなんだ、ウソじゃない。
だから尚更ごめんね。
彼女の『この声』を聞くのは美貴だけならいい。
なんて自分勝手な美貴。
ごめんね亜弥ちゃん。
好きなんだ、好きなんだ。
言葉じゃ足りないくらい。
だけど、ごめんね。
今度、君が目を覚ました時・・・どうなってるのかな?
ごめんね・・・
- 552 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/10(土) 23:13
- 更新しましたー。
(・∀・)つ<ミギテガー、ヒダリテガー・・・orz
- 553 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/11(日) 00:08
-
やばいやばい
どうなっちゃうの?
恐いよ
手大丈夫ですか?
更新頑張ってください
- 554 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/11(日) 00:38
- >>553さま
はい、手が復活したんで更新します。
どうなるんでしょうね、みきたんと私の手(違っ
- 555 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 00:45
- 目が覚めた・・・いつの間にか二人で寝てしまったのか・・・。
隣には可愛い美貴の亜弥ちゃんの寝顔。
何時だよ・・・っと携帯で確かめる
AM2:26
美貴の誕生日かよ・・・皮肉かよ・・・。
亜弥ちゃんを起こさないようにそっとベッドから出る。
そしてなるべく音を立てないように軽くシャワーを浴びて適当に着替える。
最後にもう1度亜弥ちゃんの部屋へ行き
グッスリ幸せそうに眠る彼女の唇に軽くキス。
「愛してるよ、亜弥ちゃん」
美貴は部屋を出た。
多分もう戻れない、もしかしたら戻るかもしれない部屋を。
少しの間、美貴と亜弥ちゃんのお城だった部屋。
愛してるよ・・・
- 556 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 00:46
- ◇
- 557 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 00:56
- 部屋を出て向かったのは繁華街。
アヤカと会ったあのビルの屋上へと向かう。
なるべく早足で・・・
「藤本さん?」
「え?」
「新垣です!どうしたんですか今日松浦さん誕生日でしょ」
「あぁ、うんお祝いしたよ。ガキさんはこんな遅くに何してるの?」
「アタシはこの近くに知り合いがいるんで今日泊りで飲み物買いに」
「こんな遅い時間にガキさんベビーフィスなんだから危ないよ」
「いや、別にいいじゃないですか」
「うん、いいんだけど」
「あ!アタシ、カメラ持ってるんですよ久しぶりだし藤本さん撮らして下さいよ」
「おぉ、ガキさんもデジカメ?じゃあ美しい美貴を美しく撮って」
「藤本さんてそんなキャラでしたっけ・・・」
「亜弥ちゃんがうつった」
「このデジカメに今日の松浦さんも入ってますから現像したら一緒にあげますね」
「うん」
ギラギラした繁華街をバックにガキさんが美貴を何枚か撮った。
2ショットは命が惜しいので遠慮しますと謙虚なガキさんだった・・・。
亜弥ちゃん、後輩にどこまで睨みきかせてんだよ。
- 558 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 01:01
- 「じゃ、美貴はこれで・・・」
「松浦さんは一緒じゃないんですね、どこ行くんですか?」
「・・・美貴しか行けない所だよ」
藤本さんはニッコリとアタシに微笑んでそのまま街の雑踏の中に紛れてしまった。
アタシはその時、知らなかった。
まさかこれが
アタシが
藤本さんを
ううん藤本さんに
藤本美貴に最後に会った人になるなんて―――
- 559 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 01:05
- 辿り着いた懐かしいビルの屋上。
しばらく美貴が来ない間にクラブの店名も変わってた。
でもやはりここの屋上は前に来た時のように人はいなくて・・・。
上から下の景色を久しぶりに眺める。
あの時は背後からアヤカが出てきたんだよな・・・。
でもきっと・・・今度ここで会うのは・・・
「・・・呼んだか」
美貴が最後に会うのは金髪碧眼の月の王子―――
- 560 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 01:14
- 「やっぱり来てくれたね」
「まぁな・・・」
「あんまり前と変わってなくない?成長期でしょ」
「ここと月とじゃ時間の流れが違うのだからしょうがないだろ」
「そっかぁ・・・美貴、もうダメだよ」
「そうだな」
「否定しないんだね(苦笑」
「しょうがないだろう」
「前に虎が美貴のこと何か考えてるって・・・」
「あぁ、言ったな。美貴はこの後どうしたい?」
「このまま生きたい」
「それ以外・・・だな・・・」
「亜弥ちゃんとずっと一緒にいたい・・・これもダメ?」
虎王はしばらく目を閉じてから
「規則とかそういうの色々あって禁じ手とされてる魔術が王家のみ使える」
「それってどういう・・・!・・・ゴホッゴホッ・・・カハァ・・・」
足元のコンクリートが暗くて分り難いが美貴の血に染まった・・・
- 561 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 01:25
- 虎王がハンカチを出して美貴に渡してくれる。
「大丈夫・・・じゃないよな、本当ならこんなに長い間もたない・・・」
「コホッ・・・ハンカチありがと美貴の血ついちゃった」
「かまわん」
「それで・・・美貴は?」
「美貴がいなくなって亜弥ちゃんに恋人ができるのは?」
「・・・キツイなぁ・・・でも美貴はもう・・・いないんだから・・・でもやっぱヤダなぁ」
「わかった」
「・・・美貴はどう・・・なるの?」
「お前の望むままに・・・『生きる』・・・今のお前には・・・もう無理だが」
「うん・・・っ・・・あは、まだ涙でるじゃん・・・」
「・・・後は任せておけ、お前の想いは俺様が全て預かる」
「美貴ね、亜弥ちゃん・・・が、1番・・・好きで・・・」
「・・・」
あいしてるんだ
美貴はドッグタグを握り締め涙を流したまま・・・
- 562 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 01:31
- 動かなくなった美貴を見つめて虎王の目から一筋の涙が流れる。
「無礼なヤツ・・・王家の者に涙を流させるとは。お前だから許されるんだ・・・」
涙を拭い、美貴を持ち上げる。
そしてそのまま宙に浮き
「せめて・・・時間稼ぎ・・・になるかわからんが遺体は時期が来るまで
俺様が隠しててやるよ、時期が来たら・・・」
美貴の遺体を持った虎王は光の速さでドコカへ飛んだ。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・
・
- 563 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 01:37
- 「・・・ん〜、たん?」
横にいるハズのみきたんがいなかった。
アタシと昨日久しぶりに・・・しかも激しかったのによく動けるなぁ。
さすが、たん。
生まれたままの姿なアタシは軽くシャワーを浴びてから
「みきたん?」
・・・。
返事が返ってこない・・・今日は休みなのに?
みきたんの携帯にかけてみた。
トゥルルルル・・・
〜〜〜♪〜〜〜♪
みきたんの部屋から聞こえてくる。
部屋にいるのかな?
「たん?開けるよ」
ガチャッ
みきたんはいなかった・・・。
部屋は相変わらずの殺風景で風呂敷包みとかあって?
水色の手紙・・・後藤さん宛か何で手紙?
机に目をやると薄いピンクの手紙・・・ん?
アタシ宛!?
何なの〜口じゃ言えない事?もう〜///
- 564 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 01:45
- アタシは手紙を読んだ・・・
『亜弥ちゃんへ
美貴、ちょっと旅に出てきます。
愛してるよ
P.S
急でごめんね
美貴より』
「何よコレ!・・・携帯も忘れていって・・・みきたん?」
アタシはすぐさま後藤さんにかけた。
また二人で旅行??
『んあ、まっつー?珍しいね。どうしたの』
「後藤さん、みきたんに代わってください!!」
『ミキティ?一緒じゃないけど』
「ウソ!隠さないで下さいよ!」
『いや、ホントにミキティと一緒じゃないし。ミキティにかければ?』
「たん、携帯忘れてっちゃったもん」
『んあ!?ちょっと待って今まっつードコ?』
「ウチです」
『今すぐ行くから!!』ブチッ
「え?後藤さん??」
なんなの・・・あの慌てよう?
- 565 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/11(日) 01:46
- 更新しました。
おやすミキティzzZ
- 566 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/11(日) 01:51
-
気になるところで…
はぁ〜みきたんの運命はやっぱり変えられなかったんですね
これから亜弥ちゃん大丈夫かな?
切ない…
泣きまくりました
涙が自然と溢れてきました
続き待ってます
- 567 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/11(日) 02:40
-
ヤバイです・・・
うわぁ・・・悲しいな。
続き気になります。
無理しないように更新してくださいね。
待ってます!
- 568 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/11(日) 05:31
- >>566さま
ありがとうございます。
涙・・・ありがとうございます。
>>567さま
はい、ありがとうございます。
マイペースで行きますので。
では更新でございます。
- 569 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 05:43
- ピンポン♪ピンポンピンポン♪
「何なのよ・・・このせっかちなチャイムの押し方する人は・・・は〜い」
ガチャッ
ドアを開けると後藤さんがいて・・・来るの早くない?
「んあ、まっつー!ミキティ・・・いつからいないのさ!?」
「昨日アタシの誕生日お祝いして一緒に眠って起きたらもう・・・あ!」
「何?」
「みきたんの部屋に手紙がある!アタシ宛には『旅に出る』って・・・」
「んあ・・・亜弥ちゃん、その手紙・・・見てもいい?」
「うん?あ、そういえば・・・後藤さん宛にもあった」
「それ・・・早く言ってよ・・・」
後藤さんここ・・・あぁ、そっか前に来たことあるんだっけ。
迷わず後藤さんはみきたんの部屋へ向かってその風呂敷包みの側にある
手紙を読んでた・・・なんだろう?いつもの後藤さんじゃないみたい・・・
「亜弥ちゃん、ミキティのことだから・・・また気まぐれにどこか言ったんじゃない」
「後藤さんは行き先とか知らないですか?見当とか・・・」
「ミキティを・・・信じなよ」
「え?でも携帯も持たないで出たしすぐ帰ってきますよね」
「んあ・・・そうだね」
今日の後藤さんは歯ギレが悪いな?
- 570 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 05:51
- 「じゃあ、この風呂敷包み、ごとーがもらっていくね」
「それ何ですか?」
「後藤本の原本ミキティバージョン」
「後藤さん宛の手紙には何て?」
「・・・とりあえず今まで書いた分のノート渡しとくねって」
「それだけですか・・・?」
「・・・それだけだよ、じゃあ後藤は帰る」
「えぇ!?何しにウチに来たんですかぁ??」
「まっつーから電話あったから心配で来た」
「心配ってアタシがですか?みきたんがですか?」
「両方、二人のこと、ごとー好きだから」
「・・・そうですか、ありがとうございます///」
後藤さんってみきたんもアタシも恋愛対象としては見てないはずなのに
アタシ達にどこか優しい、だからアタシはそんな後藤さんのこと
みきたんの親友として認めてて嫉妬なんてたまにするけど本気ではしない。
- 571 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 05:58
- 「じゃあ、ミキティ戻ったら教えてよ」
「はい、心配かけました」
「よっこらせっと」
風呂敷包みを抱えて後藤さんは出て行く。
玄関口で振り返り・・・
「まっつー、遅くなったけど誕生日おめでと、じゃ、バイバイ」
「あ、はい。どうも・・・」
後藤さんは風呂敷包みを持って去っていった。
・・・みきたん、何で急に?
まぁ、すぐ帰ってくるでしょ前科(後藤本IN琉球)があるし。
この時、アタシは全く気づかなかった。
今までのみきたんの行動からするとこういうのもあるかなぁって。
でもそれは全然違ってて・・・
前にみきたんが出て行った時に石川が「ごっちんが一緒だから大丈夫よ」
この言葉の意味が後々になって理解できた・・・今はまだ気づかないバカなアタシ・・・
- 572 名前:ごとーの確信 投稿日:2006/06/11(日) 05:59
- ◇
- 573 名前:ごとーの確信 投稿日:2006/06/11(日) 06:11
- まっつーからいきなり電話があって何かと思ったらミキティがいないと。
そんなのミキティの携帯に仕込んだ発信機使えば・・・
って携帯置いていったの!?
急いで、まっつーとミキティの愛の巣へ行ったら後藤宛の手紙。
『ごっちんへ
ごっちんがコレ読んでる時は美貴はもう・・・言わなくてもわかるよね。
前から、ごっちんは気づいてたんだよね。
実は矢口さんにもバレかけたんだけどさ誤魔化したけど(笑)。
美貴が今まで書き溜めた「後藤本ノート」風呂敷に包んであるから
持って行ってよ。
そしてごっちんの文章力で二人の「後藤本」完成させてね。
もう、これからは執筆したくても無理だからさ。
ごっちんと相性良いって本当だったんだなって思ったよ。
もし、亜弥ちゃんが気づいてしまったらその時はフォローしてほしいな
勝手言ってごめんね。
じゃあね相棒。
美貴より』
その場は必死で『普通』を装ったけど・・・そんなのないよ。
走って部屋から逃げ出したかった、ごとーの涙は誰にも見せたくないから
- 574 名前:ごとーの確信 投稿日:2006/06/11(日) 06:18
- 今、ごとーは久しぶりに高校の屋上に来ていた。
休みの日だし・・・誰もいないだろうって。
ミキティとごとー二人だけの場所で今までにないくらい
泣いた。
これでもかってくらい涙が溢れてきた。
『言わなくてもわかるよね』
それはきっと、ごとーの確信。
間違いなくきっと、きっと事実。
もう・・・
ごとーの相方の藤本美貴は
もうすでに、亡くなっているんだ・・・!!
ごとーがミキティの人生を狂わせた!
ゆるぎない事実。
- 575 名前:ごとーの確信 投稿日:2006/06/11(日) 06:28
- 涙ながらに風呂敷の包みを解いて1冊めに目を通した・・・
『4月×日 変な女に強制的にコンビ組まされた。』
・・・。
「ミキティ・・・変な女って、ごとー・・・しかもこの日これだけ?」
確かに無理矢理ユニット組ませたけどさぁ・・・と苦笑しながらめくる
読んでいくと段々と行数が増えて行くのがわかる。
ミキティの高校入学してからの些細な心の変化が読み取れるようだった。
1冊めを読んだところで・・・ミキティが1番最後に書き記した文を
読んで屋上から帰ろうと思い新しいNo.24と書かれたノートを手に取る。
・・・!
中には『吐血する回数が増えてきた』と書かれていた。
いつから・・・いつから吐血を繰り返していたのだろう・・・。
これ以上は家で読もうとノートをしまおうとした瞬間
突風が吹きノートがパラパラとめくれる・・・
!!
・・・ミキティ・・・
- 576 名前:ごとーの確信 投稿日:2006/06/11(日) 06:36
- まだ最後まで使いきれてない新しいノートの1番最後のページに記されていた。
『美貴はもう長くないだろう
せめて亜弥ちゃんの誕生日が来るまで
その日が過ぎてからでいい。
これ以上は望まない、美貴の身体がもう限界でボロボロなのはわかる
病院なんて行けない。
だって美貴は本当はもう死んでる人だから。
入院して検査されることよりも
短い間でも亜弥ちゃんの側にいたい。
神様、もしいるのならお願い。
美貴をもうしばらく生きさせてください。』
ミキティ・・・神様なんて・・・ごとーの脳裏にアイツとの出来事がよぎる
- 577 名前:ごとーの確信 投稿日:2006/06/11(日) 06:48
- 思った瞬間、真っ暗になるごとーの視界。
そして次にはまたこの部屋・・・
「やぁ、君のスポンサーは亡くなっちゃったね」
「何そんなに楽しそうに言うのさっ!」
「だって楽しいじゃないか、それに私も仏心を出して彼女の願いを叶えた」
「・・・それって、本当はミキティはもっと早くに!?」
「その予定だったんだけど」
「何で・・・アンタ・・・何、考えてんの」
「いやぁ、彼女の想いが強くてね、さすがというか・・・」
「ミキティって・・・アンタにさすがって言われるような人なの?」
「じゃあ、聞くが何で君は最初この部屋に来た時に彼女のロウソクを選んだ?」
「それは・・・」
「数あるロウソクの中でも彼女のは一際燃え上がってたからだろ?違う??」
「確かに・・・勢いのあるロウソクだと思って・・・選んだ」
「何で彼女のロウソクがそうだったか教えてあげよう。
彼女はね歴史的犯罪者になるか歴史的英雄になるか
どちらかの道しか歩けない人生だったんだ」
「意味・・・わかんない・・・」
「君、IQ高いよね、彼女・・・藤本美貴の場合は潜在能力が凄いんだ」
ごとーは腹立たしく微笑みを崩さないで楽しく話すソイツの話を聞いた
- 578 名前:ごとーの確信 投稿日:2006/06/11(日) 07:00
- 「彼女は・・・本気を出せば色んな分野で活躍できる」
「それとロウソクと関係あるの?」
「彼女の場合、その潜在能力は前世から引き継いだ力でね」
「前世?」
「彼女、前世で月の王族の者だったんだ。遠い遥か昔の人だけど。
だからかな、何かと彼女は月と縁があるのは・・・」
「そういえばミキティのスポンサーは!?」
「彼女の件に関しては、もう彼に任せたよ。というか彼からの申し出でね」
「ミキティは今・・・どこに・・・?」
「彼女の遺体かい?彼が隠しちゃったよ・・・時期が来れば見つかるよ」
「何だよそれっ!時期って・・・ミキティの遺体隠したって・・・」
「彼女の願いを叶える為だよ」
「ミキティの?」
「その為には少し時間がいる、だから彼は一旦、藤本美貴を隠した。
それも・・・亡くなったままの姿が保てて誰にも見つからない場所に」
「・・・じゃあ、ミキティが亡くなったって皆が知るのは・・・」
「君が言わない限り、突然の失踪ってことで片付くんじゃない?」
「・・・アンタ、忙しいんじゃないの?こんな頻繁に・・・」
「藤本美貴は月の属性だが、君は・・・不本意だろうが私の属性・・・つまり」
君は私であり 私は君でもあるということだ
「・・・っ信じない!」
- 579 名前:ごとーの確信 投稿日:2006/06/11(日) 07:11
- 信じなくていいよ
でも本当はわかってるんだろう?
本当は誰より繊細で敏感な君だからね
「ごとーは、ごとーだ!!」
そうだよ君は君だ
君の好きなように生きるがいい・・・
・・・・・・・・・
〜〜〜♪
「・・・誰かいるの?」
ごとーの携帯の着信音であの暗い部屋から出れた・・・
あら?休みの日なのに屋上に誰かいて気づかれちゃったみたい。
「おっかしいなぁ、携帯の音聞こえたんだけど・・・」
スタッ
「何だ、ガキさんじゃん」
「うわぁあ!?ご後藤さん??」
「んあ・・・そんなに驚かなくても・・・」
「いや驚きますよ、どこにいたんですか」
「もう卒業しちゃったし・・・教えてもいいかな・・・」
ごとーとミキティだけの秘密の場所。
・・・。
「んあ、やっぱやめた教えない」
「なんだよ!教えないのかよ!・・・いいですけどね」
「そうそう、教えても多分ガキさんには上れな・・・」
「あぁ、もしかしてこの扉の上ですか確か前に言ってた」
後藤本の秘密の場所
「ガキさんって・・・なんか、鋭いよねぇ・・・」
「そうですか?普通ですよ、でも奇遇だな〜」
- 580 名前:ごとーの確信 投稿日:2006/06/11(日) 07:23
- 「んあ?何が??」
「いやー二人とも卒業しちゃって中々会えないと思ってたら昨日藤本さんに会ったし」
「え・・・それ何時くらい?」
「結構遅かったですよ夜中の3時近くですかね」
「ミキティに・・・会ったの?」
「?はい、あぁ、久しぶりだったんでデジカメで何枚か撮りましたよ」
「それ・・・!見せて!!どこで会ったの??」
「え?え??」
バタンッ
「ガキさん部活終わったやよー」
「愛ちゃん」
「高橋、久しぶりー」
「おぉ後藤さんがし!久しぶりやざ、たまには遊びに来てや〜♪」
「うん、今度ね、ガキさんミキティとどこで?」
「繁華街の方です・・・どこか行くんですかって聞いたら・・・」
「何の話や?」
「高橋、ちょい静かに、で?」
「えっと『美貴しか行けない場所』ってニッコリ笑ってそのまますぐいなくなって」
「・・・繁華街か、写真って今見れる?」
「現像まだですけどデジカメで画像くらいは・・・」
「ガキさんネットやってるよね、ごとーのアドレス教えるから画像送って」
「わかりました・・・何かあったんですか?」
「なんや、また藤本さん何かしたんか?」
「・・・亜弥ちゃんにでも聞いて、じゃあ、ごとー帰るバイバイ」
愛ちゃんと新垣は後藤の慌てぶりに「?」だったが、屋上で二人まったりして帰った。
- 581 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/11(日) 07:25
- 更新しました。
段々とラストに近づいてきてるよーなきてないよーなorz
- 582 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/11(日) 16:37
-
更新お疲れ様です。
確実にラストに近づいてますね!
隠された美貴ティはどうなっちゃうんだろ・・・
すごく引き込まれて続きが気になって仕方ないです。体に負担がかからない程度で更新してくださいね。
- 583 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/11(日) 23:53
- 後藤さんが来ていなくなってからアタシは、たんの部屋を見渡してみた。
・・・。
何だろう?
特に前から準備してたような素振りはなかったし。
携帯も忘れてどこに行ったんだろ?
不本意だけど石川に・・・番号知らなかったんで
みきたんの携帯から石川の番号を見つけてかけた。
『もしも〜し♪』
「・・・石川さん、声のトーンいつもの倍高いです」
『アレ?美貴ちゃんじゃなくて亜弥ちゃん?』
「はぁ、前に石川さんに番号交換しようって言われて断ったんで知らなくて」
『もぉ、ひどいよね〜亜弥ちゃん・・・。で、美貴ちゃんは?』
「それが・・・朝起きたら手紙だけあって「旅に出る」って・・・」
『・・・え・・・?』
「それに、たんの携帯にかけたらみきたんの部屋に携帯だけあるし・・・」
『また・・・どこかへ?・・・ごっちんと一緒は・・・!』
「1番に思ってかけましたが後藤さんも知らないみたいで」
『美貴ちゃん・・・一人でどこに行っちゃったのかしら・・・』
「石川さんも見当つかないんですね」
『・・・柴ちゃんに聞いてみたら?もしかしたらわかるかも・・・』
「かけてみます、ありがとうございます、じゃ」
『あぁ!亜弥ちゃん、アタシの番号とアドレス美貴ちゃんの携帯で見て登録して?
それでメールで亜弥ちゃんの番号送ってほしいな。何かわかったら連絡するから』
「わかりました・・・後でメール送っておきますんで・・・じゃあ」
ピッ
少し期待していた・・・石川もやっぱりわからなかった・・・。
- 584 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 00:00
- 次は柴田さんにかけてみる
『美貴がまたいなくなった?』
「はい、携帯も置きっぱなしで・・・」
『前にも・・・一人旅に行くとか言ってたし。まぁ、ごっちんがついてったけど』
「みきたんは何で旅に出たんでしょうか?」
『・・・何で?何でだろうね。美貴の気まぐれは今に始まった事じゃないし』
「そうですか・・・」
『何かわかったら連絡するし、矢口さんにも当たってみるからさ』
「ありがとうございます」
『他に誰かに聞いた?』
「1番最初、後藤さんと一緒と思ってかけたら後藤さんも知らなくて
石川さんにかけてもやっぱり・・・わからないって・・・」
『美貴のことだから、急にいなくなって突然帰ってくるんじゃん』
「そうだといいですけど・・・」
『あぁ、よっすぃに聞いてもムダだと思うよ』
「アタシもそう思います(苦笑」
『前回でちょっとやりあったモンね(笑』
「はい、それじゃ・・・」
ピッ
みきたん!どこ行っちゃったんだよぉ・・・
- 585 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 00:08
- 週末があけて美貴が戻らないまま学校に登校した亜弥。
進学してからも仲良いメンバーは皆そのまま持ち上がりで。
「亜弥ちゃん、おはよ」
「おはよう愛ちゃん」
「なんや、元気ないがし?やっぱ藤本さんと何かあったん?」
「・・・愛ちゃん、何「やっぱ」って・・・」
「亜弥ちゃんの誕生日の次の日に屋上に後藤さんがいてガキさんと
なんか話してたやざ。あーしにはよわからん話やったけど・・・」
「愛ちゃん!それ、後藤さん屋上にいたって・・・どんな話してたの!?」
「え?あ、あーしはな、部活終わってからガキさん待たせてて・・・
途中からで話の内容が全く見えなくて聞いたら後藤さんが」
『まっつーに聞いてよ』
「ってなぁ、ほんで何があったやざ?」
「・・・いなくなっちゃった」
「はぁ?・・・藤本さんが・・・?」
頷く亜弥に愛は何が何だかわからなくなった。
- 586 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 00:19
- 「そんな・・・何でまた・・・急に。あ、でも前もどっかに行くとか言って
帰ってきたがし!そんな・・・心配しなくても・・・携帯とかかけた?」
「ウチに・・・置いたまんまでそのまま・・・」
!
「そういえば・・・ガキさんが後藤さんに何か画像送ってとか言ってたやざ!」
「画像?」
「ガキさんに聞けば何かわかるかも知れんやよー」
ガタン!
「アタシ、ちょっとガキさんの所、行ってくる・・・」
「へ?授業、もうすぐ始まるやよ」
「うん、でも行かないと・・・気になるの!!」
走り出した亜弥、一旦止まって
「ガキさんって去年のアタシ達と同じ教室だよね?」
「そうや、2−Aやざ!」
「ありがとう!」
そのまま亜弥は教室を出て行った。
「・・・愛ちゃん、また・・・何か藤本さんやらかしたんですか?」
「あさ美・・・あーしもまだよぉ知らんやざ」
後ろから一部始終を見ていたあいぼんが・・・
「藤本さん、ここ最近体調悪いってちょっと前に亜弥ちゃん言ってたけど・・・
でも、そんな感じじゃなかったな、何でガキさんが出てくるか知らんけど」
この言葉に紺野も愛も頷きながら何があったのかと気になった。
- 587 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 00:29
- 〜新2−A〜
ガラッ
「ガキさん!」
いきなり3年生の亜弥が新垣の教室に来たので新垣は驚いた。
だが、返事をする間もなく気がつけば亜弥に手を引かれ教室から連れ去られてた。
廊下で引っ張られながら新垣はやっと言葉を発する
「松浦さん?何ですか??もう授業始まりますよ」
「その前に聞きたいことがあるの」
亜弥の真剣な眼差しに新垣は、ハァとため息をつき
「わかりました、アタシ1時間目捨てますよ」
「ありがとう!屋上で・・・話そう」
「はい、いいですけど」
新垣に屋上へと促す亜弥の表情が曇っていることに気づく。
そしてそのまま何も言わずに屋上へと・・・
サボリにはもってこいの場所だなぁと思ったりした。
松浦さんはアタシなんかに何の用があるんだろう?
- 588 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 00:39
- 〜IN 屋上〜
「ガキさん、最近後藤さんとここで会ったんでしょ」
「あぁ、はい。愛ちゃん待ってたら後藤さんがどこからか降ってきて」
「それで、何話したの?」
「あぁ、そのことですか」
「え?」
「大丈夫ですよ、藤本さんから聞きませんでした?現像したらちゃんと
写真渡しますよって、松浦さんの誕生日の時の分もって」
「何、それ?」
「あ!大丈夫ですよ、ちゃんとアタシは2ショットなんて撮りませんでした♪」
「・・・ガキさん、みきたんと会ったの・・・?」
「え?週末・・・松浦さんの誕生日も過ぎて夜中の3時くらいに・・・」
「どこで・・・?」
「繁華街の方ですよ。後藤さんと同じこと聞くんですね」
「みきたん、荷物とか・・・持ってた?」
「荷物?手ぶらでしたけど・・・そのまますぐいなくなっちゃったし」
「・・・さんが、」
「はい?」
「ガキさんがみきたんに最後に会ってそれ以降、どこ行ったかわかんないの・・・」
新垣は困惑した、あの夜の藤本は至って普通だった。
だけど行き先を聞いたとき「美貴しか行けない場所」と言って微笑んで・・・消えた
- 589 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 00:52
- 「・・・そんな、何か携帯・・・」
「ウチに忘れたと今まで思ってたけど置いていったんだ、みきたん」
「でも・・・」
「みきたん最近様子、おかしかったし・・・でも、気まぐれなみきたんだから」
「そうですよ!そんな弱気でどうするんです、まだ1週間も経ってないでしょ」
「うん・・・」
「でもまた、何で急にいなくなったりするんですかね?
見てて松浦さんを大切にしてるのわかるのに・・・」
「あは、そうかな・・・あ―――」
あのさ、亜弥ちゃんこんな話知ってる?
「松浦さん?」
ペットとかさ、自分の死期が近づいてきたら家からいなくなっちゃうんだって
「・・・松浦さん、大丈夫ですか?」
それでね誰もわからない場所で息絶えるんだって
動物は自分の死を誰にも見られたくないんだよ
「・・・がう、違う、みきたんは動物じゃない!!」
「松浦さん?」
亜弥の脳裏にある日、美貴が唐突にした話が亜弥の頭を駆け巡る・・・
- 590 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 01:03
- 「松浦さん落ち着いて!どうしたんですか?」
「みきたんは、たんは今どこにいるの・・・?」
「・・・松浦さん、しばらく・・・様子見ましょう。藤本さんの実家に連絡しました?」
「したけど・・・」
「何の手がかりもつかめず・・・ですか」
「みきたんの家族、全然心配してなくて前にも行方不明になったし・・・
小さい頃のみきたんは捜索願いの常連さんで・・・誰も心配してない」
「常連って・・・とりあえず、信じればいいんじゃないですか」
「皆、同じこと言うね・・・」
「あ〜、泣かないでくださいよ。アタシが泣かせたみたいじゃないですか・・・」
泣かせた・・・!?
涙、涙、涙・・・
「・・・ガキさん?どうしたの・・・?」
「あの日・・・後藤さんと屋上で会った日・・・」
「・・・何?」
「もしかしたら後藤さん・・・泣いてたかもしれない・・・」
「え?」
「どうかは・・・わかんないですけど寝て起きたばかりだったかもだし」
「何でガキさんは後藤さんが泣いてたと思ったの?」
「いつもの後藤さんらしくなかったし、目が赤かった・・・それだけですよ」
ガキさんがみきたんの画像を後藤さんに送ったと聞いたので
後藤さんに連絡を取ろうと思った・・・
- 591 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/12(月) 01:32
- 更新しました。
はて?まったり更新なのか?と思ったりw
マイペースですが波がありますね(−v−)つ
>>582さま
レスありがとうございます。
ゆったりとラストに近づいてます。
完結まで見届けて下さいませm(_)m
- 592 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/12(月) 02:56
- やばいやばいやばい
亜弥ちゃんが気付きそう
ん?ずって待つよりは気付いたほうがいいのか?
いや、でも気付いたらツライか?
え!どっちがいいの?
どっちが正解?
みきたんはもう戻ってこないんですよね?
- 593 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/12(月) 17:55
- >>592さま
えっと・・・。
この質問はノーコメントで(−∀−;
さて、どうでしょう?
更新します。
- 594 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 18:10
- ガキさんは2時間目が始まる前に
「じゃあ、アタシが知ってるのこれくらいなんで・・・もう行きますね。
アタシも何かわかったら松浦さんにすぐ連絡しますから」
と屋上を後にした・・・。
一人屋上に残った亜弥は後藤の携帯にかける。
『・・・まっつー、何かわかった?』
「後藤さん、ガキさんから聞いたんでしょ?夜中ガキさんに会ったって・・・」
もう亜弥は自分で何を言ってるのかわからずに・・・
ただただ出てくる不安感を後藤にぶつけた。
『今、授業中じゃないの?』
「後藤さんこそちゃんと講義受けてるんですか?」
『今日はごとーは昼からだし、ミキティの画像送られてから亜弥ちゃんに
見せようと思ってたんだけど。まぁ、ガキさんから聞いたなら・・・』
「画像・・・って、みきたんどんな・・・どういう風に映って・・・?」
『ガキさん上手いねカメラマンなれそうだよ。
ミキティは普通のいつものラフな格好だよ。
雑踏をバックに3枚撮られてるんだけど・・・
バストアップ写真、全身写真、最後が雑踏に紛れていくミキティ』
「・・・」
『今日、ごとーの家に来る?画像見せるし』
「え?・・・でも、もしかしたらみきたんすぐ帰ってくるかもしれないし・・・」
『・・・じゃあ、後藤がまっつーんチ行くよ。ミキティ、パソコン置いてあったよね』
「多分」
『それにも送っておく、でも見方とかまっつーわかんないでしょ』
「はい、よろしくお願いします」
携帯を切り、自分も2時間目遅刻ギリギリだがボーッと亜弥は屋上を後にした・・・
- 595 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 18:23
- 亜弥からの電話で知ってるくせに知らないフリをして・・・
美貴を探すポーズを取った自分。
だけど、実際に遺体を確認したワケじゃなし。
まだちゃんと美貴が亡くなったかは後藤の確信。
そして・・・事実。
「ミキティ、フォローって・・・こういうのでいいのかな・・・」
自分の部屋でそこにいない美貴に問いかける。
後藤はあれからずっと『美貴のノート』を読み続けている。
そして最初の頃は肉筆で書いていた自分のモノと照らし合わせ
一つの本としてまとめる作業にかかっていた。
「後藤はこの本・・・自費出版でも出すから、ね?ミキティ・・・」
目を瞑り少しの間、眠りに落ちた。
亜弥から電話がくるまで、まだ夜だと思ってたのに・・・。
寝ている後藤の閉じられた瞳からは流れる川のように緩やかに涙が流れる。
ミキティ、ごとー・・・これから、どうしよう・・・?
- 596 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 18:45
- ◇
- 597 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 18:57
- 「亜弥ちゃん、なんか分ったやざ?」
「・・・あんまり。・・・だけど」
「?」
「今のところ最後にみきたんに会ったのってガキさんぽい」
「里沙ちゃん?何でですか」
「夜中に・・・アタシが寝てる間に出て行ったみきたんに、声かけたって」
「ガキさん、そういや後藤さんにそんなこと言ってたよーな・・・」
「なんでアタシが眠ってる時にいなくなっちゃうんだよぉ・・・」
「亜弥ちゃん、その調子じゃ授業になりませんね、ピ―」
ガタッ
「あさ美ちゃん、呼んだれすか?」
「のんちゃん、亜弥ちゃんは今とても落ち込んでるので・・・
天文部の部室に連れて行って落ち着かせてあげてください」
「あさ美ちゃん、いいよアタシは平気・・・キャッ!?」
ヒョイッと辻は自分より大きな亜弥を肩にかつぐ
「のんはフットサル部なんれすが天文部の部室れすね、いいれすよ。
元気ない亜弥ちゃんなんて見たくねーのれす!」
「のんちゃん??下ろしてよ!」
「元気で笑顔になるまで下ろさないれす、じゃあ、あさ美ちゃん・・・」
「はい、適当に先生方には言っておきますので、よろしくお願いします」
「えぇ〜〜〜!?」
アタシはのんちゃんにかつがれたまま教室からさらわれた・・・
- 598 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 19:45
- ◇
- 599 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 19:56
- ドサッ
のんちゃんの肩からアタシは天文部の部室のソファに投げ落とされた。
「・・・のんちゃん?なんでこんな・・・」
「何があったか、のんは分らないれす、でも亜弥ちゃん教室で泣くより
ココの方がマシなのれす、一人きりがいいなら、のんは出てくれす」
「珍しく・・・あいぼんとは別行動なんだ・・・」
「のんとあいぼん二人いなかったら遊んでるって思われるに決まってるれす」
「そっかぁ、だから・・・力持ちなのんちゃんに・・・」
「そうれすよ、亜弥ちゃんのんは側にいた方がいいれすか?」
「・・・本当はね・・・」
「なんれす?」
「みきたんに側にいてほしい・・・みきたんの側にいたいの」
「帰ったらにしてくらさいよ」
「みきたん、いなくなっちゃった」
「え・・・」
「だから、のんちゃん・・・今だけ、みきたんの・・・代わりに抱きしめて・・・いい?」
「のんは・・・それで少しでも、亜弥ちゃんが元気になれば・・・」
亜弥は辻を思いっきり抱きしめた。
泣きながら自分に抱きつく亜弥の背中に手を回してそっと撫でる・・・それしかできないから。
- 600 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 20:06
- しばらく泣き続けて疲れて眠ってしまった亜弥に気づき
そっと辻は自分から離してソファに眠らせる。
「藤本さん、また何で急にいなくなってんれすか・・・?」
亜弥が起きないくらいの小さな呟き。
フットサル部に所属していて部長でもあるのに天文部とも仲が良い辻。
親友の加護が天文部だからというワケじゃない。
加護は幽霊部員だから部にこれといって顔を出さないから。
たまに一人遅くまで自主練してると紺野に「お茶でもどうですか?」と
声をかけられてからだ。
・・・誰か来る・・・先生れすか?
ガチャッ
「・・・あれ?辻さんもサボリと」
「はぁ、ビックリしたぁ。田中っちかぁ!のん、先生と思ってビックリした!」
「れなは、退屈でサボリっちゃけど・・・寝てるの松浦さん?」
「寝かせてあげて、亜弥ちゃん寝不足っぽいれすから・・・あさ美ちゃんが」
「別にれなは全然かまわんと星座の本でも見るたい」
- 601 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 23:25
- 「・・・辻さん、松浦さん泣いてたと?」
「藤本さんいなくなったって・・・田中っちなんか知らない?」
「れなは何も・・・え?藤本さんがいなくなったて言ったっちゃ?」
「うん、のんもまだよくわかんないんだけどね」
「何かわかったら、すぐ知らせるけん。絵里とさゆにも聞いておくっちゃ」
「ありがと」
「お茶、飲みます?」
「うん、あーぁ・・・のん、ただでさえバカなのにサボッちゃった」
「そんな毎回サボっとらんでしょ辻さん、たまにはよかよ」
「だよね・・・って田中っちってサボリ常連?」
「れな頭良いですもん」
「ウソだぁ〜」
「いつも絵里と二人でトップ争いですよ、さゆは・・・まぁ・・・」
「亀ちゃんとぉ?最後が誰かのトップじゃなくて?」
「そんなにれな達、バカじゃないけん」
はい、と田中にお茶を出されて「何、亀ちゃん頭良かったんだ」と思ってしまった。
一応、亀井絵里は年で言えば高2なのだしアレで頭はいいらしい。
- 602 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 23:26
- ◇
◇
- 603 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 23:36
- 「・・・ん・・・」
あれ・・・ここって・・・
「亜弥ちゃん起きたぁ?」
「・・・のんちゃん」
「眠っちゃったからそのままにしてたれす」
「ありがと、なんか頭まだボーッてするけど・・・ちょっとスッキリした」
「そんなら、良かったれす。のん達午後全部サボッちまったれすが(笑」
「えぇ!?のんちゃんアタシにつきあって・・・ごめん!」
「いいれすよ、頼んだのはあさ美ちゃんだし」
「でも・・・」
「そんな、別にお礼に何か食べ物とか要求はしないれすから〜♪」
「あぁ、今度何かおごるね8段アイスとか・・・」
「のんはいいって言ってるのに・・・そこまで言われちゃ断れないのれす」
「すごく眠ったし、のんちゃんのおかげだよ」
「へへ♪」
「な〜に亜弥ちゃん、のんの「オゴレオゴレ詐欺」に引っかかってんねん」
「あいぼん!失礼れすね〜・・・のんはけんきょれすよ」
「部長さんがなってあさ美ちゃんやけど、今日はココでお昼食べよってな」
加護の言ったとおり扉が開かれていつも屋上でお昼が今日は天文部になった。
- 604 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 23:46
- 「あと、のんさっき亜弥ちゃんに「午後全部」って午後はこれからや」
「え?のんは午前って言ったれすよ、ね?亜弥ちゃん」
「お昼ってことは放課後じゃないんだ」
「ホラ、のんのせいで亜弥ちゃんが混乱しとるやないか、亜弥ちゃんあと2時間授業あるで」
「のんは「午前」って言ったもん」
「えっと、アイスはちゃんとおごるよ?のんちゃん」
「本当れすか♪」
「うん、お世話になったし・・・(背後から殺気が!?)」
「亜弥ちゃんのことお願いしたのは私ですが・・・私にも8段アイス・・・」
「あさ美ちゃん!顔っ怖いれす!!無表情れす!!!」
「うん、あさ美ちゃんにも感謝してる!アイスのんちゃんと一緒にご馳走させて!(怖っ」
「ありがとうございます。しかし少しは元気になったようで」
「ずっと眠ってたみたいで」
「のんが見守ってたれす、あさ美ちゃんものんに頼んだからには何か・・・」
「今のんちゃんが飲んでるお茶、天文部のものですが」
「・・・あさ美ちゃんには部活の時たまにお菓子とかもらうからサービスれす(汗」
「あさ美、何気にアンタが1番で最強がし・・・」
「そうだね愛ちゃん・・・って、何でアタシと目合ったら泣くんですか松浦さん〜!?」
「だって・・・っガキさん・・・っ・・・ズルイ!!」
ズルイ?
- 605 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/12(月) 23:57
- 「・・・?それってどういう・・・」
「ガキさんが最後にみきたん見たんだよ・・・アタシよりもガキさんが・・・っ」
「亜弥ちゃん、落ち着くのれす」
振り出しに戻ったと思いながら辻は松浦を抱き寄せて背中を撫でる。
「亜弥ちゃん、お門違いやで。それ言ったら藤本さんがどこ行ったかって
情報あげたガキさんにお礼言うべきや、そんなんで責められるのガキさんかて
割に合わんやろ?気持ち分らんでもないが落ち着きぃや」
「あいぼんの言うとおりれすよ、亜弥ちゃんまだ日は経ってないれす」
軽くパニックを起こした亜弥に新垣はなんだか確かにズルイかもと思い
「松浦さんの言い分わかるから・・・アタシ教室で食べる、ね・・・」
「あ、ガキさん!あーしも行くやよー」
続いて愛ちゃんも新垣を追いかけて部室を出て行く・・・
「亜弥ちゃん何がそんな心配なん?」
「確かに前回は後藤さんが一緒でしたが今回は一人で・・・何が心配なんですか?」
「っかんないよ・・・皆にはずっと一緒だった人がいなくなっちゃう気持ち」
パシッ
加護が亜弥の頬を打つ
「アホか・・・」
- 606 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 00:13
- 「周り見てみぃ!?皆、亜弥ちゃんのこと心配してんねんで?
わかんない?知るか!人の気持ちそんなガーッわかったら怖いわ!!
亀シゲ田中も心配してんで?何を期待しとるん?皆、何かわかったら
すぐ亜弥ちゃんに教えるわ・・・亜弥ちゃんがどんだけ藤本さん好きか・・・
側で見てたウチらは知っとんねん!!それをなんやんねんアホっっ〜・・・」
亜弥が周りが見えなくなって周りの気持ちも気遣ってあげれなくなって
それでも自分にも何もできないことの悔しさの涙で言葉につまる。
加護の一気にまくしたてられた言葉でガキさんを皆を傷つけてしまったと
亜弥はの涙は止まり呆然としていた・・・
「あいぼん、亜弥ちゃんは今いっぱいいっぱいなんれす、亜弥ちゃんがコップだとしたら
もう中身が零れちゃうくらいなんれす。あいぼんも落ち着くのれす・・・。
あいぼんのコップの中身まで零れちゃうのれす・・・」
今度は涙を耐えている加護を抱きしめて辻が言う。
「・・・のん・・・っ」
「うん、あいぼんの言いたいこと亜弥ちゃんなら分るれすよ」
「まぁ、とりあえず食べましょうよ二人のお昼も持ってきましたから」
「そうだよ〜食べないからカルシウム不足でイライラしちゃうんだよ、きっと」
「部長、小川さん二人だけ冷静っちゃ・・・」
「田中ちゃん全員が熱くなってたら収集つかなくなっちゃうでしょ」
「さすが部長なの。さゆは怒り専門じゃないかられーなが行くの」
「さゆ、それややこしいし、れな関係なか」
「れーな冷たいね〜さゆ。」
「そうなの、フゥ」
- 607 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 00:30
- 「アタシが悪かったよ、あいぼん、皆もごめん」
「もういいれすよ、ご飯食べましょう」
「そうですよ、購買の新作パンいけますよ」
「だよね〜。あさ美ちゃんのパン今度買おうっと」
「ふはっ!何でアンタらそんないつも食欲旺盛なん?」
「あいぼん・・・ほら食べるれすよ、亜弥ちゃんも」
「・・・ありがと」
紺野が二人分買ってきたパンを受け取る。
「ガキさんに後でちゃんとあやまり」
「うん、勝手にガキさんに頼って勝手にズルイとか言ってアタシってサイテー」
「藤本さん絡んだ時だけ亜弥ちゃんはヤなコになるかもな」
「そうかも」
「加護さん、食べ物が絡んだ時のみ異様に嫌な人になるのが3名ほどいるっちゃ」
「田中っちアイツらは『人』やないで」
「じゃあ、何なの?」
「何でも喰う野獣や」
「加護さん、的確たい!」
「野獣が天文部の部長なの・・・」
「さゆっ(バカ)」
「あいぼん、さっきから穏に私とのんちゃんとまこっちゃんの文句ですか?」
「そんなことあらへんよな亜弥ちゃん?」
「アタシぃ!?関係ない、関係ない!!」
「亜弥ちゃんもあいぼんの気持ちなんてわからんやん・・・」
「だって相手は野獣だし(今、アタシ食べ物持ってるし)」
「亜弥ちゃんってちゃっかりやさんや。あ、田中っちがツボに入って笑い転げとる」
「アハハハ!加護さん野獣って部長間違えて野獣って呼んだらどうしてくれるとー!?(爆笑」
「れーな・・・笑いすぎなの(部長の視線が怖いの)」
「れーな、命は大切に〜」
「田中ちゃん・・・明日の放課後はタルトか焼き菓子が食べたいです。もし無かったら・・・」
「ハハハ!はぁ!?・・・わ、わかったっちゃ(部長怖い目が怖いっちゃ石になるっっちゃ!!)」
- 608 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 00:32
- ◇
- 609 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 00:46
- この日は午後の2時間しか授業を受けず。
恐怖と悲しみの喜劇のお昼休みをむかえた疲れる日だった。
今日中に謝っておきたいと思い愛ちゃんにお願いしてガキさんの所まで行った。
一人ででも行けたがもし暴走した時のために。
それに愛ちゃんの恋人だし・・・
部室前にてガキさん待ち。
「あ、亜弥ちゃんガキさん来るやよー」
「何でわかるの?」
「やってガキさんの足音が近づいてきたやざ」
「足音?」
「・・・あ、えっと・・」
愛ちゃんの言うとおりガキさんが部室前に来てアタシに気づき気まずそう・・・
「あの、ガキさん今日色々ごめんね」
「いえ、いいんです。キツイのは松浦さんだし・・・
アタシも、もし愛ちゃんいなくなったら同じですよ」
「あーしはいなくならんよ?」
「『もし』の話!いなくなっちゃダメだよ」
「あはガキさん照れとるわー」
「愛ちゃん照れてないから」
「そういえばアタシ、愛ちゃんとガキさんがつき合い始めてから始めて二人でいるの見た
気がする・・・いつもお昼は皆一緒だし、ガキさんが尻に敷かれてる系?」
「松浦さん、そういうこと言うと愛ちゃん調子に乗っちゃうんでやめて下さい」
「ガキさんってトゥシャイシャイガールがし」
「・・・二人とも部活あるんだよねアタシは後藤さんと約束あるから帰るね」
「後藤さんに画像送りましたよ」
「それを見せてもらうの、ガキさんありがとう」
「いえ」
「気ぃつけてなー亜弥ちゃん!あーし部活行くやざ」
「うん、二人ともバイバイ」
亜弥は一人、学校から家へ向かった・・・後藤は来ているだろうか・・・
- 610 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/13(火) 00:49
- 更新しました。
田中ちゃんはお菓子もっていくんでしょうか。
最強なのはきっとあさ美ちゃん。
器がデカイのは辻ちゃん。
名前が出てこないのは・・・orz
- 611 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/13(火) 12:21
- 亜弥ちゃんの悲しむ顔見たくないな
できればあやみきには笑顔でラブラブでいてほしかったよ
でももうムリなのかな
- 612 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/13(火) 15:04
- >>611さま
すいません亜弥ちゃん悲しませてばかりで。
- 613 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 15:10
- なるべく早足で家路に向かうとウチのマンションの入り口の前に後藤さんがいて
・・・立って寝てるよ、この人・・・。
「後藤さん、こんな所で寝ないでください!」
「・・・zzZ」
「みきたんがいっつも「ごっちんは寝たら絶対起きない」って言ってたけど・・・
本当に起きないの〜?もう!後藤さん!!」
バキッ!
「んあぁっ!・・・?あれ、まっつーじゃん。」
「起きた・・・はい、アタシの部屋行きましょ待たせてスイマセンね」
「いや別にそんなに待っては・・・んぁ〜」
「本当に後藤さんって眠るの好きですよね」
「まっつーの右ストレートきいたよ、アッハ♪」
この人は呑気だな。
「はい、どうぞ」
「オジャマシマス」
?何か後藤さん荷物が多いんだけど・・・??
- 614 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 15:20
- 「パソコンじゃなくてもと思って、プリンターでプリントアウトしてきた」
そう言ってアタシに写真を3枚渡す・・・みきたん!
1枚は笑顔でピースしてる写真。
2枚めはポーズとってカッコイイ全身写真・・・あ、ドッグタグつけてる・・・
3枚めは・・・後ろ姿?みきたんが雑踏に飲まれていく写真。
「後藤さん、この写真・・・みきたん荷物とか持ってないですよ」
「うん、知ってる。ごとーも気づいた」
「このままガキさんに会った後から部屋に戻らなかった?1度戻った・・・」
「いや戻ってないと思う」
「じゃあ荷物も携帯も何も持たず財布だけで・・・」
「じゃないかなぁ、それと学校に確認したんだけど」
「何をですか」
「ミキティ長期休学願い出してる」
・・・。
「長期・・・?」
「そう、だからコレはすぐ帰ってくると思わないで長い間待つ覚悟した方が・・・」
まっつーの為だと思うけど
- 615 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 15:30
- 「アタシの為・・・?」
「んあ、四六時中今の時期にミキティのこと考えてちゃ・・・まっつー今高3だし」
「ダメですか好きな人のこと四六時中考えちゃ・・・?」
「ダメっていうかそれで、支障が何か起きたらミキティ知ったら悲しむと思うし」
「!後藤さんはやっぱり、たんの場所知ってるんでしょ!?」
「知らないよ・・・知ってたらまわりくどく写真とか持ってこない」
「そっかぁ、でも確かに今日ほとんど授業にならなかったし・・・」
ガキさんもあいぼんも傷つけちゃったし・・・
「ほら、まっつーすぐミキティに影響される」
「されますよ!好きだもん」
「ミキティ手紙になんて書いてたっけ」
「・・・ちょっと旅に出る」
「それだけ?」
「・・・あ・・・愛してる・・・って」
「それでいいじゃん、事情があるんだよ多分。ごとーにも言ってくれない」
「みきたんの家族は休学してることも知らないみたいでした」
「本当は誰にも何も言わないで行く気だったんじゃない?」
そう、きっと予定外だったのはガキさんに会ったことだろうな。
でしょ?ミキティ・・・
- 616 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 15:35
- どっちがいいのかな?
「愛してる」って書かれた方と
その書いた本人は多分もう亡くなっててそれを知ってる方と
そして愛されてる彼女のフォローを頼まれたごとーは
どうすればいいのかな?
きっとミキティは誰より何よりまっつーが大事で
あんなの日記の最後の最後に書くくらいだから
自分より大事で
本当は最後まで一緒にいたかったんでしょ?
そうできないワケがあったんでしょ
時期が来るまでっていつがその時期なの?
ごとーはそれまでまっつーを・・・
- 617 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 15:44
- 「・・・まっつーさぁ、別に何するってワケじゃないけど」
「何ですか・・・」
「まっつーは相方の大切な人でごとーの可愛い後輩なわけよ」
「はぁ」
「とりあえず待つ・・・待てるのミキティのこと」
「アタシは・・・っいつまでも待ちますよ!みきたんに逢えるまで!!」
「そっかぁ、んじゃさ同じ待つ者同士仲良くしよー」
「え?はい??」
「だから一緒にミキティ待とうって言ってんの」
「・・・後藤さんって好きな人とかいないんですか?」
「いるよ」
「その人の側にでも行けばいいじゃないですか、アタシに付き合わなくても・・・!」
「まっつー好きだし」
!?
「はい?」
「ミキティも好きだし」
「・・・そういう好きじゃ・・・ボケてるんですか?」
「真剣なんだけどなー・・・伝わんないかな」
告白でもない恋愛感情じゃなく理屈抜きの後藤の「好き」。
前々から先輩と思えなかったが後藤がすごく子供みたいで、たんの相方かぁって。
勝手に納得しちゃったよ・・・
- 618 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 15:55
- 「アタシよりも前からみきたんのこと好きですもんね後藤さんって(笑」
「んあ・・・中等部で3年一緒だったよしこより仲良いし」
「吉澤さんと後藤さんって仲良かったんですか?」
「いや、中等部入って向うからクラス違うのに・・・あ、体育は一緒で」
「それ吉澤さん後藤さんのこと好きだったんじゃないですか」
「あの頃よしこつき合ってる人いたし、違うんじゃない?」
「吉澤さん・・・すでにモテてたんですね」
「んあ、たまに見かける時いつも違う女連れてた気が・・・」
「・・・吉澤さん遊んでたんですね想像つきます」
「どうだろね、よしこいっつもつまんなさそーな顔してたし」
「え?」
「そうだ始めて話した時に言ったんだ「いっつもつまんなそうな人だ」って」
「後藤さんも失礼というかストレートですね・・・」
「確かそれ以降、懐かれたよーな・・・よしこはエロで大雑把で繊細なバカだから」
「ひどい、当たってる気がするけどひどい」
「まっつーもひどいじゃん、じゃあ今日ごとー夕飯作ってあげる」
「ほぇ??」
後藤さんの大荷物は食材だった・・・
- 619 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:05
- 「台所借りるよー、まっつー食事はキチンと取らなきゃねー」
後藤さんは確か3回めに訪れたアタシの部屋のキッチンに立ち包丁を縦横無尽に
振り回し華麗なる包丁さばきで魚をさばいた。
そして米をこれまた華麗に磨ぎジャーにセット。
次はどうやらお吸い物を・・・
「んあ、まっつー着替えてきたら?ちょっとかかるから」
「あ、は、はい」
アタシんチだよなぁ・・・いいけど、確かにアタシ一人だとご飯食べなかったと思うし。
着替えてリビングに戻ると・・・スゴイ!!
和風懐石!?こんな器ウチにあった??
「んあ・・・まだご飯が炊けてませんがとりあえず並べてみました」
「後藤さん!板前になれるよ!!スゴイ!!」
「それは食べてから言ってちょ?アッハ♪」
またキッチンに戻って今度は片付けを・・・生ゴミは持って帰る気だー!!
後藤さん偉い!器用だよね・・・
- 620 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:14
- しばらくして・・・
「んあ、ご飯炊き立てで熱いので気をつけて・・・」
アタシの目の前には懐石フルコースって感じな天ぷらやら刺身やら・・・
なんかもうてんこ盛りや!!って感じで和食好きなアタシにはたまらない!!
「いただきます!」
後藤さんはそれをニコヤカに見守ってお水を飲んでニコニコしてる。
「後藤さんは食べないんですか?」
「作りながら食べてたから、人に作ったの食べさすの好きなのよねー」
「そうですか、すっごく美味しいです!」
「ウチ小料理屋さんやってるから手伝いしてると覚えちゃうのよねー」
「お店!今度行きたいかも!!」
「あっは、おいでよ」
「後藤さん、アタシみきたんのこと待ちますから」
「うん。ごとーも待つから、まっつーが考えすぎないよー遊びにくるし」
「はい・・・あの、みきたんのパソコンの使い方教えてくれます?」
「んあ、今度ね・・・あ、全部綺麗に食べたー良かったー♪」
「ごちそうさまでした///」
後藤さんはアタシの頭にポンと手を乗せて「またね、アッハ♪」と生ゴミ持って帰っていった。
- 621 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:20
- まっつーの家からの帰り道。
ごとーはコレで良かった?ミキティ。
だって、ごとーも待ってるのは本当だし。
実は今日、高橋から電話もらって何があったか大方聞いたし。
亜弥ちゃんが暴走する理由はいつだってミキティなんだ。
だから
きっと
今わかっちゃったら
亜弥ちゃん、壊れちゃうね。
ミキティのスポンサーさんも何考えてんだかわかんないけど
どんな状態のミキティでもいいから逢いたい
そう思うのはごとーのワガママでしょーかねー?
ごとーは亜弥ちゃんのフォローするよ
だから早く・・・ね・・・
- 622 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:21
- ◇
- 623 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:24
- みきたんがいなくなってもう半年が経った・・・
さすがにおかしいと思いはじめたみきたん家族も捜索願いを出した。
もっと・・・早くに出すべきだったんじゃないかなぁ。
たん、今どこにいるの?
もう年も越してもうすぐみきたんの誕生日だよ・・・
アタシは期待していた。
あの時みたいに誕生日にみきたんが帰ってくることを。
それは実現しなかった。
- 624 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:28
- 3月になりアタシ達は高校を卒業した。
音大へ進む愛ちゃん以外は皆付属にそのまま上がった。
この日もアタシは姫路から家族が来てくれたが
それよりも
この場の中にアタシの心に頭にいつもいる
みきたんを探してた。
何もわからないまま4月に入り。
アタシは大学生になった。
気持ちはみきたんがいなくなった、あの頃のままで・・・
- 625 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:30
- ◇
- 626 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:42
- それは突然・・・5月まだ高校生気分なままのアタシ。
次の講義へ向かおうとした時
「まっつー!!」
「後藤さん・・・どうしたんですか?」
「・・・ミキティ、多分ミキティが見つかったって携帯、繋がらないから」
「え!みきたんが・・・!!あ、本当だたんママから着信だぁ♪」
「今からごとー北海道行くけどまっつーも行くでしょ?」
「みきたんに逢わなきゃだから・・・それで、みきたんは?」
「だから、北海道にいるんだって」
「こっちには帰らないんですか?」
「・・・まっつー落ち着いて聞いて」
「何ですか後藤さん怖いですよ・・・」
「ミキティと思われる遺体が北海道の雪の中から発見された」
「・・・みきたんの遺体・・・遺体・・・って?」
「遺体確認で家族に来て下さいって!ミキティ母さんが亜弥ちゃんの分チケット取ったから」
「―っいや!!それ、たんじゃないよ何でみきたんって・・・」
「ドッグタグ!大事そうに何か握り締めたままでの状態で
手こじ開けたらドッグタグで・・・『T.A.N』って裏には『Miki.F』」
「・・・アタシがあげた・・・ドッグタグ・・・」
「もう!いいから、行くよ!!」
後藤は放心状態の亜弥を引きずる形で大学から出た。
- 627 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:53
- 外でよしこが車まわしてくれてて梨華ちゃんが助手席に柴ちゃんも後ろに
「よしこ!」
「おう!後ろ乗って、よしざー達もチケット取ったから」
「ありがと、まっつー先乗って(急にドア開けそうだからな・・・)」
強引に後藤に吉澤の車に乗せられ空港へと急ぐ。
「美貴なのかな・・・」
「柴ちゃん、アタシは信じない!信じないから」
「梨華ちゃん落ち着いて・・・ごっちん、松浦どう?」
「・・・放心状態」
亜弥の心は空虚だった。
いつだって心のどこかにみきたんがいた。
アタシの側にはみきたんがいた・・・。
そんなハズないと思う、アタシは確認するまで信じない!
「!まっつー・・・お茶飲む」
「ありがとうございます」
差し出されたペットボトルのお茶を飲む、ずっと喉が渇いてたみたいだ。
「っだー!前の原チャ危ねーんだよっ!!」
「ひとみちゃんもカリカリしないで・・・」
皆、不安でいっぱいいっぱいだ。
一人冷静というか、半分安堵のような気持ちの者がいるが・・・
- 628 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:54
- ◇
- 629 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:58
- 空港のロビーで、たんママとたんダディとみきたん家族がそろってて
「亜弥ちゃん!これ亜弥ちゃんの分のチケットね」
「たんママ・・・」
「あのバカ娘、本当に確認に行って美貴だったら・・・」
「お母さん、落ち着いてあのバカがそんなわけないじゃん」
「おばさん、アタシ達もご一緒させてください」
「あゆみちゃん・・・アラ梨華ちゃんも真希ちゃんも・・・ありがとうね」
「皆で確認しましょう」
「んあ・・・」
・・・みきたんなの?
その遺体はみきたんなの?
- 630 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 16:59
- ◇
- 631 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 17:12
- 〜IN 北海道〜
着いてすぐ警察に直行した。
「確認お願いします。ずっと雪の中にあったから綺麗なままです。
乱暴された形跡はないので・・・まだ死因は・・・」
「お母さん!」
たんママが倒れかけた・・・。
アタシはその『遺体』の顔を見ずともわかってしまった。
あの日、ガキさんが撮影した時のままの服でみきたんがそこに寝ていた。
「地元の人も歩かない場所で・・・七分丈のシャツに財布だけでドッグタグがなければ身元発見遅れてましたね」
警察の人が言う。
「あの・・・いつ頃に亡くなったかは・・・」
「雪に埋もれてたからね見つけた時は氷漬けで・・・腐敗はしてないし・・・
行方不明・・・家出として捜索願い出されてましたので『みき』で探したら
お宅の・・・娘さんですか?」
たんダディが頷いて
「ウチの娘です」
「じゃあ手続きを死体解剖は・・・」
「ダメ!」
「まっつー・・・これは家族のことだから」
美貴の死体解剖は絶対イヤだと亜弥は思った。
- 632 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 17:20
- 「亜弥ちゃんの言うとおりアタシも解剖には反対」
「お母さん、じゃあ美貴の死因は?」
「このこ知ってたんじゃないかしら」
「「「「「え?」」」」」
「自分が死ぬって、だから急に消えたんじゃないかしら」
「ありえねー・・・ごめんウチ・・・外行ってくる」
「ひとみちゃん・・・でも、そうかも様子おかしかったし」
「確かに、様子おかしかったけど・・・たん何かの病気だったんですか?」
「うちの美貴は健康体だけど・・・何でだろうね亜弥ちゃん。母の勘かしら」
「じゃあ、あの手続きを・・・」
「はい」
警察の方に言われてみきたんを藤本家に連れ帰りそこでお葬式をあげるとか・・・
アタシはただただ閉じられたみきたんの表情が幸せそうな気がした。
左手の薬指にはアレキサンドライトの指輪が赤く光っていた・・・
まだ信じられなくて涙もでなかった。
隣で後藤さんが静かに拭いもせずポタポタと涙を落としていた。
- 633 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 17:25
- やっと逢えたねミキティ
ごとーも亜弥ちゃんとずっと待ってた
でもやっぱり
こういう形でしか再会できなかったね
いつだって、ごとーの涙腺を動かすのはミキティ
ごとー昔に入院してた時も泣いたことなんてないのにね
今更、本当に今更だけどごとーはミキティが好きだったんだ
大好きだったんだ
ずっと見ていたかった
ずっと一緒に遊びたかった
亜弥ちゃんと一緒にいるときのミキティがごとーは1番好き
もう見れないけど。
そういえばミキティの『願い』って・・・
- 634 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/13(火) 17:27
- 更新しました。
もうちょいですがんばりまっす
川VvV从<・・・。
- 635 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/13(火) 18:02
-
まだどこかで奇跡を信じてる自分がいます・・・涙が止まりません。
悲しいなぁ・・・
- 636 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/13(火) 19:16
- >>635さま
ご希望に応えられるかわかりませんが。
涙してくださってご愛読ありがとうございます。
ラストまでがんばりますので見守ってて下さいませ。
更新します。
- 637 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 19:29
- 「じゃあ、そろそろお引取りを・・・」
「はい」
「行こうか・・・」
「梨華ちゃん、行くよ・・・」
「・・・っん、柴ちゃん美貴ちゃん寝てる・・・だけだよ、ね?」
「梨華ちゃん・・・」
現実をまだ受け止めたくない梨華を同じ気持ちだが、もう戻らない美貴を
目に焼きつけ柴田は「行くよ」と促す、自分にも言い聞かせてるのだ。
この場から去らないと行けないということに・・・
先に出た吉澤、梨華、柴田、家族も安置所から出た後
まだ出て行けない二人がそこにいた・・・
「君たちも、もう行きなさい」
警察の人が声をかける
「もう少し、もう少しだけ・・・」
後藤が涙を流しながら振り向いて呟く、警官は言葉につまり二人を見ていた。
「ミキティ・・・ごとー・・・ごとーに任せて・・・絶対、本出すから」
ギュッともう動かないいつもよりもずっと冷えた美貴の手を握って
後藤はそこから出て行った・・・
亜弥には眠ったようにしか見えない美貴の唇に自分のを重ねた・・・
もう、きっとこれが最後の二人のキス。
去年の誕生日以来だなと思いながらした最後のキスはとても冷たかった。
そのまま心の中で「みきたん大好き」と呟き美貴の遺体を後にした。
ドクン
- 638 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 19:33
- 背を向けて出口へと向かう亜弥の心に何かが響いてきた・・・
ドクン ドクン ドクン・・・
亜弥ちゃん
長い間 ほっといてごめん
ドクン ドクン ドクン・・・
美貴は いつでも
ドクン!!
「亜弥ちゃんの側にいるよ」
!?
- 639 名前:デアイノチカラ〜君の引力〜 投稿日:2006/06/13(火) 19:44
- みきたんの声がハッキリ聞こえた気がして振り返った。
「みきたん?」
「君も早く行きたまえ」
「ちょっと、最後にもう1度見せて」
無理矢理、またみきたんに近寄った・・・
さっきの声は?
話かける・・・信じて・・・
「みきたん、さっきアタシの側にいるって・・・言ったよね?」
ピクリとも動かない美貴。
「君・・・ショックなのはわかるが・・・」
「みきたん・・・」
もう動かない
機能してない身体なのに
それなのに美貴の閉じたそこから確かに
「死体が涙を・・・!?」
「みきたん・・・っ!みきたん!みきたん!!」
もう動かない美貴は涙を流していた
最後に屋上で流したように・・・
それからしばらくして涙が止まったが、美貴の身体はやはりもう
動かない・・・
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