青春ツジカーゴ
- 1 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/06/04(日) 14:53
- 夢板で「デアイノチカラU」書いてます。
某歌の内容っぽく、辻さん加護さんを描きたいです。
- 2 名前:青春ツジカーゴ 投稿日:2006/06/04(日) 15:06
- よっすぃがタバコ吸ってたのは知ってた。
たまに抱きつくと香水に混じって少しタバコの匂いがしたし。
でも、あいぼんは吸ってなかったんだよ。
吸ってなかった、吸い始めたと思うのは確か・・・
さくら組・おとめ組に分かれてから直後だと思う。
あの頃、アタシ達は別々だった。
・・・・・
・・・
・
- 3 名前:青春ツジカーゴ 投稿日:2006/06/04(日) 15:19
- モーニング娘。を卒業して『W』になってから1年半、もう楽屋で普通に・・・
「あいぼんタバコやめなよ」
「何で?あいぼんより若い子も吸ってるよ」
「だってさぁ・・・前はあいぼんもタバコ嫌だって言ってたじゃん」
「フフフ、いつの話?それってあいぼんとのんが中1の頃とかじゃない(笑」
「あいぼん、のん達まだ未成年だよ?バレたら・・・」
「バレたら?」
「オオゴトだと思うんだけど」
「だからバレないようにこっそり吸ってるじゃん」
「もう・・・」
あいぼんは、のんの言うこと聞いてくれなくて。
二人きりの楽屋では堂々と吸って、それをのんが止めるのがお約束。
そんなにタバコってやめられないものなのかな?
・・・・・
この時、真剣に止めてやめさせておけば・・・って真剣だったんだけどね。
- 4 名前:鳴り響いた携帯電話 投稿日:2006/06/04(日) 15:28
- もうすぐ、あいぼんの18歳の誕生日がくる2月。
それは突然きた。
「今日は新曲のレッスンだー」
もうすぐ新曲リリースやFCイベントなど結構多忙だった。
ちょっと早めに仕度ができたから一人でお店など見ながら
レッスン場に向かった時、着信音が鳴った。
事務所からのってすぐわかるように設定してあるからすぐ分る。
何で事務所から?
何故かこの時、嫌な予感がのんの胸をよぎった・・・
「はい辻です」
『お前、今日のレッスンいいから今すぐ事務所来い』
「え?何かあったんですか??」
『詳しくは事務所で話す。なるべく早く来い、じゃ』
・・・何か、あったんだ。
- 5 名前:鳴り響いた携帯電話 投稿日:2006/06/04(日) 15:39
- 事務所に早足で向かうとすでにあいぼんが来て、ソファに座ってた。
マネージャーさんはなんともいえないような顔してて。
のんが来る前から険悪な雰囲気。
一体何が?
「おはようございます・・・」
「辻、今度のFCイベント中止になったから」
「えぇ!?何でですか!!」
「加護がな・・・」
「・・・のん、ごめん・・・本当に、ごめんなさい・・・」
あいぼんが俯きながら、のんに謝る・・・
「何?何であいぼんが謝るの?何があったの!?」
「加護が喫煙してる写真がスポーツ誌・・・週刊誌に載る」
「・・・それって」
「未成年で、しかもアイドルやってる子が喫煙はな・・・」
「それ載せるの止められないんですか?」
「無理、もう色んな方面にバレてる」
「あいぼん、もうすぐ誕生日なのに・・・そんなの・・・」
何でバレるような、写真撮られちゃうような場所で・・・!
- 6 名前:・・・冷静になれよ 投稿日:2006/06/04(日) 15:50
- 前々から何度も「タバコやめて」と言った、のんに「バレなきゃいいでしょ」って
そんなこと言ってずっと吸ってたあいぼん。
だけどイベント中止って・・・じゃあ・・・
「そう、とりあえず止められなかったけど延ばせたから」
「え?どういうことですか」
「加護の誕生日前に出たら・・・まぁ、後に出るのも酷だけどな誕生日から3日後」
「3日後にあいぼんの写真とか出るんですね」
「そういうこと、それで今度の新曲も発売中止になるから」
ウソ・・・
「そんな、じゃあWは?あいぼんはどうなるんですか」
「加護はとりあえず、ほとぼり冷めるまで謹慎」
「あいぼん・・・」
あいぼんの方を見て名前を読んだけど、あいぼんはずっと俯いてた・・・
- 7 名前:・・・冷静になれよ 投稿日:2006/06/04(日) 16:02
- 「辻はこれからのWの仕事は極力一人でがんばってほしい」
「のん、一人ですか?」
「加護が戻るまで、『辻希美』でやるんだ」
「・・・わかりました」
「じゃあ、もう今日はとりあえず帰っていいから記者に何か聞かれても答えるな」
「はい、あいぼん帰ろう」
「加護はまだ話があるから、お前は先に・・・あぁ、そうだな」
マネージャーに目で『あいぼんと話させろ』と訴えた。
「同じWだもんな、少し外で飲み物飲んでくるからそれまでお互い話しとけ」
厳しいけど優しいマネージャーに感謝しながら、のんはあいぼんと二人きりになった。
「のん、ごめんな・・・新曲も・・・」
「やめなって言ったのに・・・でも止めれなかったのんにも責任ある」
「そんな、悪いのはあいぼんだよ・・・」
パッと顔を上げてのんと目が合う、あいぼん・・・のんはこれから・・・?
- 8 名前:・・・冷静になれよ 投稿日:2006/06/04(日) 16:10
- 「へへ、やっとのんの顔見てくれた(笑」
「のんは怒ってないの?あいぼんのせいで・・・」
「のんとあいぼん二人でWだよ、だからあいぼんが帰るまでのんは」
Wじゃなくて『辻希美』として頑張る、あいぼんの分まで
「のん・・・」
「それより、あいぼんの誕生日まではまだ一緒にいられるってことだよね」
「うん、でも3日後には・・・きっと叩かれると思うけど」
「あいぼん欲しいモノある?」
「いいよ、そんな今は考えられない」
「じゃあ、のんがガッタスで誰からも点取られないとか?」
「プッ、何やそれ(笑」
「あ、今日初めてあいぼんの笑顔見たーやっぱうちらWは笑顔と元気だよ」
また「何やそれ」って言いながらあいぼんは笑った。
- 9 名前:青春ツジカーゴ 投稿日:2006/06/04(日) 16:17
- その後、マネージャーが帰ってきてすぐ、あいぼんだけ残して
のんは帰った。
一人で、歩くことが淋しいなんて・・・。
あいぼんを責める気持ちはない。
止めてやめなかったのはあいぼんだけど
のんが真剣に本気で言い続けてたらこうなってなかったかもしれない。
その日の夜メールが着た、あいぼんから。
『ごめんな』
一言。
たった一言、この文字に詰められたアタシの半分の彼女の痛み。
何故だか涙が溢れた。
返信もできなかった。
誰が悪いとかもうそんなの知らない・・・
- 10 名前:青春ツジカーゴ 投稿日:2006/06/04(日) 16:26
- あいぼんの誕生日から3日後、マネージャーの言うとおり。
スポーツ誌をかざりニュースにもなった。
こうなるとはある程度予想してたがキツイ。
でもアタシよりも本人の方がキツイだろう。
日々が過ぎ・・・
あれから4ヶ月、まだ彼女は帰らない。
だけどアタシは待ち続けるだろう彼女がアタシの右横に立つ日まで。
あのピースは貴女と私だけのピース。
あの日から使われてない私達の象徴のピース。
私の心のパズルに足りないのは貴女というピース。
バラエティやコンサートで一人でも慣れてきたけど。
だけど私は貴女と一緒に歌いたい。
無邪気な幼かった日々にサヨウナラ、今度一緒に歌う時はきっと。
そう、きっと・・・
- 11 名前:青春ツジカーゴ 投稿日:2006/06/04(日) 16:27
-
end
- 12 名前:774 投稿日:2006/06/05(月) 01:26
- なんか切なす・・・
リアルでも早く復帰しないかなと思っております
コレは勝手な予想ですが6月下旬もしくは7月上旬には復帰になるかも
- 13 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/05(月) 02:27
- それまぢですか?
- 14 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/05(月) 12:40
- やっぱこういう物語って切なくていいですね
>>12
辻ちゃんとやぐっちゃんのハワイツアーが発表されました
今夏の復帰はないようです・・・
- 15 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 21:01
- ◇
- 16 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 21:05
- エピソードT〜ドジな悪魔〜
のんはコードネーム『のの』って呼ばれる悪魔。
仕事はそのレベルによって色々あるのれすが。
のんはレベル最下位なので簡単な人間にチョコッと悪戯くらいなのれす。
その方が楽で今の位置に満足してたんれす。
- 17 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 21:11
- ある日のお仕事って言っても・・・仕事なのかよくわかんないから
子供が多い公園で独りでブランコとか乗って遊んでました。
悲鳴が聞こえて何だ?と思って見に行くと。
野良犬?が小さい女の子に今にも噛み付きそうで・・・
ちょっと魔法を使ってスタンガンより弱めの電気を浴びせたら
「キャインッ」
って逃げていったんで。
のんがやったってバレない内に帰ろうと思ってその場を離れたのです。
- 18 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 21:18
- のんは元々最下級の悪魔れすから・・・
さっきの魔法だけで疲れちまったんで路地裏にへたりこんでたのれす。
あぁ、言い忘れましたが悪魔もいれば天使もいるらしいんで。
のんはまだ天使と遭遇したことはないんですけどね・・・
はぁ〜・・・それにしても疲れたお腹すいた・・・何か食べたい・・・
「何や自分、気分悪いんか?」
「へ?」
「ウチな、さっき公園で犬に襲われかけてん」
「あぁ、見てたれす」
「野良犬っていうん?怖いな〜・・・とか思って」
さっき野良犬に今にも飛び掛られそうになってた女の子が
へたり込んだのんに声かけたんれす。
それ、助けたののんだから何か食べ物・・・
と言いたいが悪魔が人間を助けるなんてお門違いれすよね。
- 19 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 21:28
- 「それより自分大丈夫か?家どこやウチが送ってこか??」
「お腹すいたのれす・・・」
「何やお腹すいてたん?何食いたい?」
「ん〜・・・モンブランと8段アイスとクレープと・・・」
「ちょぉ待てや!どれか一つにしてーな!!」
「え?何くれるんれすか??」
「・・・ココだけの話やで?ウチな・・・天使やねん」
「!?」
ビックリして動けないのがさらに固まっちまったのれす!!
何てことでしょう・・・人間助けるのもNGなのに・・・
寄りにもよって悪魔の天敵の天使を助けちまった・・・!!
こんなドジなことってドジな悪魔っているんでしょうか・・・
「何や信じられんのか?最初に言ったモンブランだけ出してやるわ」
ポムッ☆
モンブランが宙から出てきたのれす!
「ホレ、これやろ?食べてーな♪ウチ天使やから「ささやかな」良いことできるんや」
「美味い!今のモンブランは激ウマれした!」
「・・・自分食べるの早いで・・・」
- 20 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 21:35
- 目の前にいる天使と名乗った女の子は見た目はのんに似てる。
でも天使って関西弁なんれしょうか?
のんは悪魔ってバレて・・・ないですよね。
バレてたらきっと捕まって・・・どうなるんでしょうね?
力使ってお腹すいて動けない悪魔と
力使って悪魔にケーキくれる天使。
なんだか両方「アンパン○ン」みたいれすね・・・
っていうか両方アンポンタンれす。
「どや?ちっとは元気出た??」
「へい!激ウマモンブランありがとうです!」
「まぁ、生きてる内にウチみたいな良い天使に会えるなんてついてるで」
「はぁ・・・そうですか」
「この辺になー悪魔の気配感じるんやけど」
ドキッ☆
「・・・へー、そうですか」
「公園おった時からなんやけどな・・・あの野良犬も悪魔の仕業なんかな?」
「いや全く関係ないれす、逆に助けてやってれすよ」
「は?」
ヤバイ!自分でバラしたよーなもんれす!!
- 21 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 21:44
- 「まさか・・・このマヌケな大食いチビが悪魔??」
「大食いチビって、身長変わらないじゃないですか!」
「何や・・・じゃあ自分悪魔なん?」
「チッ、ここまでバレたらしょーがねーれす!のんは魔力で野良犬追っ払ってやったれす!!」
ふっ・・・決まった・・・
「ブッ!ギャハハハハハハ(爆笑」
「何がおかしいんれすか・・・あーあ、悪魔が天使助けちまったのれす」
「自分アホやろ?」
「あ、でも・・・のんにモンブランくれた天使もアホれす!」
「あ”!!そやっ!返せー悪魔!!」
「けっ!もう食ったから無いれすよー」
「お前ムカつくやっちゃな」
「最初に助けてあげたのはのんだしお礼として頂いてやったのれす!」
「まぁ、そやなー・・・ウチも悪魔助けたのバレたら怒られるんかな?」
「そんなの、のんは知らねーっす!ケーキ美味かったれす!!あばよ!なのれす」
「いや、別にええやんチョコッと話そうや」
「それが天使の勧誘れすね!騙されないのれす!!」
「何も勧誘しとらんし・・・やっぱお前アホやろ(笑」
- 22 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 21:54
- 何ででしょうか「アホやろ」って言われたのに・・・
その笑顔に惹かれるのは天使だからでしょうか?
もう少し一緒にいたいって思うのは、助けちゃったのはこのコだから?
「何や?自分・・・ウチの顔に何かついとる?」
「いや、のんは『のの』っていうんれすけど・・・」
「あ、ウチ?ウチは『あいぼん』やで・・・のの?聞いたことあるな」
「へ?のん有名じゃないれすよ?」
「・・・」
急に難しい顔して黙ったのれす色白いれすねー可愛いれすぷっくりほっぺ・・・
「!思い出したはー!!アンタののって大食い悪魔ののやな(笑」
「何れすかその『大食い悪魔』ってのは?」
「いや悪魔の最下級のコに物凄い大食いがおるって天界で噂があったんや(笑」
「・・・へー、そうれすか」
この天使・・・あいぼんの笑った顔が好きだからつい
「のんは魔界に帰りますが・・・あいぼんとまた逢えますか?」
「ん?何でなん?悪魔なのに天使に逢いたいん??」
「天使ってあいぼんが初めて会ったれす」
「ふーん・・・どや?可愛いやろ(笑」
「へいっ!」
思いっきり肯定したら、あいぼんの顔が真っ赤になって苺大福みたいで
- 23 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 22:06
- 「あいぼん苺大福みたいで美味しそうれす!」
「アホッ///」
パンッて頭はたかれました・・・
「可愛いって意味で言ったんれすけど・・・」
「いや悪魔が言うと全然そう聞こえんわ、ましてや大食い悪魔」
「失礼れすねーモンブラン60人前なら朝飯前れすが」
「お前、ほんまアホやな!そないに食うなや(笑」
「あー・・・あいぼんの笑顔はいいれすねー」
「ののもモンブラン食い終わった後ええ顔してたで」
「のんは食ってる時が1番幸せれす!」
「アハハ!そんならののウチのペットなるか?そしたら好きなモン食わせるで?」
「!本当れすか!?あいぼんのペットなるれす!!!!」
「・・・即答やな(冗談やったんけど)」
「アレ?ウソれすか・・・天使なのにウソついたんれすか・・・(泣」
「へ?ウソやないやろ・・・悪魔が天使のペットなんて冗談に・・・!」
「のんは冗談とか・・・わかんないれす!あいぼんなんて・・・モンブランもう1回くれるまで
いや、子々孫々まで許さないのれす!バーカバーカ!!(泣」
そう言って悪魔は泣きながら捨て台詞を吐いて去って行きました。
残された天使は呟きます・・・
「ウチ、天使やから子々孫々って・・・子供とか無理ちゃうん?」
天使は一つの疑問とドジで大食いで可愛い悪魔の泣き顔に罪悪感を覚え
そのまま天界へと帰りました・・・
- 24 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 22:22
- その後、悲しみにくれたのんは事情を全部大魔王様に泣きながら話したけど・・・
「とりあえず泣きやんで・・・あ〜もぉ、うるさい『あいぼん』ね?」
とのんの説明がイマイチわからなかったらしく天界に連絡とって
その後のんとあいぼんは悪魔と天使だけど
天界も魔界も二人は『特別』ってことでよくわからないれすが
週3でデートする中になったのれす!
もちろん食い倒れデートれす!!
どうやら天界では大食い天使あいぼんだったらしいれす。
そんな二人は悪魔と天使の垣根を越えて
皆から可愛がられ
祝福され
時には朝の6時から原宿デートなのれす♪
「のん、食い物絡むとほんっま元気やなぁ」
「あいぼんも大食い天使らしいじゃないれすか」
「まぁ、ぶっちゃけそやねんけどな(笑」
「今日は何食べましょーかー♪」
大食い天使は初めて会った日のことを謝ろうと思うのにいつもすぐコレ。
「ほんまアホやな、あいぼんもアホやアホってうつるんやな(笑」
「あいぼん!朝早すぎて店どっこも開いてないのれす!」
「せやから6時って早いゆーたやん!アホのの!!」
「へへへ///」
- 25 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/06/27(火) 22:24
-
エピソードT
end
- 26 名前:名無し飼育さん。。。 投稿日:2006/07/06(木) 23:16
- まさか続いて書いてくれてるとは思いませんでした。辻加護好きなんで応援してます!
- 27 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/07(金) 04:44
- >>26さま
コソーリ書いてました・・・スレ立てたのでチョコチョコ短編書こうと思ってます。
スレタイトルチックに二人の短編で。
応援ありがとうございます。
- 28 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/07(金) 04:45
- 七夕なので・・・七夕ネタで更新。
- 29 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 04:47
-
エピソードU
- 30 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 04:48
-
〜織姫と彦星=天使と悪魔?〜
- 31 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 16:49
- 今日はあいぼんと食い倒れデートれす♪
元々のんの仕事はそんなに無かったからハッピーライフれす♪
最近ちょっと携帯電話ってモノに憧れて魔女っ子ミキティに相談してるのれす。
「ミキちゃん、魔界から天界まで電波届く携帯電話2個作ってほしーんれすが」
「はぁ?面倒〜!超面倒〜〜〜!ギャラは?」
「え〜っと・・・ギャラ・・・何がいいれすか?」
目が鋭い魔女っ子ミキティは考えます。
・・・のんちゃん最下級悪魔だからなー・・・
モノとかミキ自分の魔法で出せるし。
うーん・・・のんちゃんポヤーッとしてるしなぁ。
携帯とか作ってあげてた方がいいかな。
今いる場所とかわかるヤツ!
ただ魔界と天界って・・・コレは使うヤツ次第だね。
のんちゃんの想いが強ければ繋がる・・・
ミキにできるのはそれぐらいかな。
魔女は振り返ってドジな悪魔に言います。
「ミキが珍しくタダ働きしてあげる」
- 32 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 16:58
- 「えぇ!?本当に・・・でも、いいんれすか??」
「うん、お礼はー・・・ミキが何か手伝ってほしい時に来てよ」
「へい!バッチOKれす♪」
「魔法でパパッて出してあげたいけど少し時間かかるけど今日あの天使と会うの?」
「そうなんれすが、その前に大魔王さまに呼ばれてて・・・何の用れすかね?」
「あ、じゃあその用が終わるまでには魔法で仕上げとくよ、ミキのイメージでいいかな」
「任せるれす♪じゃあ、のんこれからちょっと大魔王さまのトコいってきますれす♪」
「はいはい、いってらしゃ〜〜〜い」
小さい悪魔は小さい黒い羽でパタパタと飛んで行きました・・・
魔女っ子ミキティはのんちゃんの「用事」が・・・
多分「あのこと」だろうな〜・・・と心の中でのんちゃんに謝って
前代未聞の魔界から天界まで繋がる携帯作成に取り掛かりました。
- 33 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 17:06
- 全く、何で大魔王さまはお城の1番高いトコにいるんれすかね〜。
飛んできてるのんの苦労も少しは考えてほしーもんれす!
・・・あ・・・やっとついたのれす・・・
「悪魔のの只今参上れす!」
礼儀正しく名乗って王座の方に行ったら・・・見かけないのが二人・・・?
「あぁ、ののお願いがあるんだけど」
「何れすか大魔王さま??」
「この二人の教育・・・っていうか面倒みてくれない?」
「のんが?」
「そう、ののが」
「最下級レベルの悪魔ののが??」
「うん、お願い」
その二人ってーのを振り返ってみた。
綺麗な黒髪を二つにしばった色白の口元にホクロがある可愛らしいコ。
目が合った瞬間にニコッと微笑まれた。
あいぼんのが可愛いれす。
その隣・・・ん?んん??
- 34 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 17:17
- 頭に黒いネコ耳があるのんと同じくらいの身長。
そして「うる星ヤシら」のラムちゃんの衣装を黒にしたよーな服・・・水着?
目つき悪いのれす・・・!黒いネコしっぽもついてるれす!!
「あのねー、のの背高い方のコはコードネーム『シゲさん』で・・・」
「大魔王さま違うの!『さゆみん』なの!!」
可愛らしい顔をしたコがコードネームを否定した・・・ケッ
「どーでもいーれす、それで何れすか?」
「このシゲさんねー小悪魔なのよ」
「小悪魔?のんより下なんれすか??」
「いや、本当は魔女になりたいらしいんだけどね・・・」
「さゆは〜魔女っ子さゆみんになるのが夢なの♪」
「そんなこたーどーでもいーれす。それで、隣のは・・・」
「まだ、コードネームつけてないんだよね」
「このコも小悪魔れすか??」
「いや、シゲさんが魔女になった時の為の黒猫だよ」
「黒猫?コードネーム・・・なくれいいれすネコとかクロって呼びます」
「いやいやいやちょっ、待つっちゃ、何言ってとるとー・・・ミャー」
・・・コイツ、この黒猫!今「っちゃ」って言った「っちゃ」って言った!!
- 35 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 17:35
- 「ちゃんと名前つけてくれんと困るっちゃ、名前ほしいけん・・・ミャー」
「ラムにしましょう!大魔王さま!!ラムちゃんがピッタリれす!!」
大魔王さまが無表情でのんに向って口を開く・・・
「のの?このコは黒猫なの仔猫なの、『ラム』ってのは子羊の肉だよ?
だからね、もしこのコが黒い羊なら良い名前だけど大きくなったら『マトン』に
名前が変わっちゃうんだよ?わかる?だからね『ラム』はダメ」
一気にまくしたてられて何が何だかよくわかんないけどのんは黙った。
「実はね、魔女っ子ミキティに教育お願いしたら断られちゃって」
「へ?のんの前にミキちゃんにお願いしたんれすかー」
「ちょっと待つと名前!名前まだもらってなかよ!!・・・ミャー」
「そうなの、この仔猫ちゃんにも名前つけてあげてなの」
「あー・・・じゃあ何がいいかなークロとか・・・」
「そんないかにも黒猫ですみたいな名前イヤっちゃ!・・・ミャー」
「大魔王さまの考えたのがイヤなら好きな名前自分で考えろ黒猫!」
「よかと?そしたら・・・えっと、あの、えーっと・・・ミャー」
「まだ仔猫だから名前とか考えられないの・・・さゆがつけてあげるの」
「そうしなよ魔女の猫だし・・・拾ってきたのもシゲさんでしょ」
「大魔王さまありがとうなの・・・じゃあ、『れいな』でいいよね」
黒猫は嬉しそうな顔して首を縦にふって「ミャーミャー」鳴いてる。
「シゲさん、何で『れいな』にしたの?」
「拾った時に首に『07』の番号札がついてたの」
「あぁ、だから『れーな』・・・『れいにゃ』でいいんじゃない?」
「ニャ!?」
「だって『れいな』なんてののより・・・あの、ホラなんていうか猫だし『れいにゃ』ね決まり」
「大魔王さま・・・のんのコードネームより良いとか思ったれすか・・・猫以下れす・・・」
黒猫は微妙な顔を少ししてから自分に名前がついたことに喜んでました。
「れにゃっちゃ♪れにゃっちゃー♪ミャーミャー♪」
- 36 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 17:46
- 「あの・・・教育は明日からでいいですよね?のん今日は・・・」
「のの、七夕って知ってる?」
「棚ぼた?知ってるれす、棚からボタモチが降ってくるんれすよね」
「間違ってるの・・・この悪魔に教育されるって・・・さゆは心配なの」
「え?」
「のの、7月7日は七夕って言って・・・織姫と彦星が年に1度逢える日なのよ」
「ふーん、それがどーかしたんれすか?」
「アンタいっつも・・・あいぼんと逢ってるでしょ」
「へい!」
「だから逆に七夕の今日は会わなくてもいいんじゃないかなー・・・」
「はぁ?大魔王さま・・・また意味不明なこと言って・・・(怒」
「だってね、織姫と彦星は年に1度今日しか会えないのよ?」
「そんなのは、のんに全くもってカンケーねーっす!」
「あのね週3で悪魔が天使とデートなんて・・・大体デート代は誰が出してるかな?」
「・・・だ、大魔王さまれす・・・チッ」
「まぁ、ホラ大昔と違ってそんなに魔界と天界は仲が悪いワケじゃないからね。
天界の上の方とは繋がりあるしさ、今日くらい後輩教育してよ?ダメ??」
- 37 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 18:00
- 「・・・のんは、あいぼんに逢う約束したれす・・・約束は守らなきゃいけないれす」
涙ながらに大魔王さまを見据えてのんは声を出した。
大魔王さまは苦笑いしてからクシャッとのんの頭を撫でた
「あー・・・やっぱり、ののには弱いなぁ・・・そうだね約束やぶっちゃダメだね」
「さゆは別に明日からでもいいの」
「れにゃの名前呼んでっちゃ♪ミャー」
「二人も納得してるし・・・いいよ、ごめんねのの、ハイいつもの無駄遣いはダメだよ?」
大魔王さまは笑顔でのんにデート代をくれた。
のんが食べ過ぎるといけないからって必要最低限だけど毎回1万円くれるんれす!
「あ、ありがとうございますれす!」
「うん、あいぼんに七夕の話でも教えてもらいな(苦笑」
「へい!そんじゃーいってきますれす♪」
ののはそのまま笑顔で八重歯を覗かせ城の最上階から飛び立ちました。
「はぁ〜、何でのの甘やかしちゃうのかなぁ〜」
「いいんじゃないですか?でもよく天使と会っても平気ですよね・・・」
「あ、シゲさんも気づいた?そうなんだよね普通悪魔と天使が一緒にいたらどっちもダメージ受けるのに」
「そう習いました・・・さゆは元々悪魔じゃないですけど」
「さゆはれにゃのパートナーっちゃ♪ミャー」
「ののとあいぼん二人がスゴイんだよ、話ではあいぼんもダメージは受けず元気いっぱいだって聞くし」
「ニャー・・・悪魔なのに天使と相性いいっちゃ?すごかね・・・ミャー」
「だからあの二人は魔界と天界の垣根を越えて逢瀬ができる『特別』なんだよ」
「おうせ??ミャー」
「れーにゃはまだわかんなくていーよ♪」
さゆに名前を呼ばれてれいにゃは嬉しそうに「ミャー♪」と鳴いた。
- 38 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 18:02
-
- 39 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 18:11
- 人間界に行く前に魔女っ子ミキティの館によった
「ミキちゃーん」
「あ、のんちゃんちょうど今仕上げた所!見てみて・・・どうかな?」
ミキちゃんが差し出した二つの携帯は・・・
片方はピンク、もう片方は水色の可愛らしい携帯れした。
あいぼんがピンクれすね!苺大福みたいれすし♪
そんでもってのんが水色れす♪
「どうかな・・・?」
「すっごく可愛いれす!ミキちゃんありがとー♪」
「あのね魔界から天界を繋ぐ電波は二人の愛情っていうか想う気持ちが必要だから」
「?そうなんれすか??」
「うん、だから試作品みたいなモンだからいつでも直しにきて?」
「へい!無茶を頼んだのはのんれす、コレすんげー気に入りやした!!
今からあいぼんに会って渡してくるれす♪」
「そっかぁ、じゃあ気をつけていっといでー」
「ミキちゃんありがとーれすー!コレで厄介な小悪魔&猫押し付けたのチャラにしてやるれすー!」
そう叫んでまた小さな羽根で今度は人間界目指して飛び立ちました。
魔女っ子ミキティはその捨て台詞に苦笑して
「バレたか・・・(笑」
と、一人で飛び立ったのんちゃんを見つめてました。
- 40 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 18:25
- 〜公園にて〜
ののに野良犬から助けてもらった公園のブランコにあいぼんは一人で座ってました。
背後から・・・
ボムッ☆
「あいぼん!のん、ちょっと遅れたれすかね?」
「おぉ、別にそんなに待ってへんよ?あいぼん5分前行動タイプやから早く来てん」
「そうれすか、でも待たせちまったれす」
「気にすんなやー・・・今日はドコ行こかー?」
ブランコから降りたあいぼんの肩をつかみ一言。
「あいぼん、のんと恋のテレフォンするのれす!」
「・・・はぁ?」
「コレ、プレゼントれす!」
「え?」
突然目の前に突きつけられ強引に渡されたのは・・・
可愛らしいデザインのピンク色の携帯電話。
「へ?コレ・・・携帯??あいぼんに???」
「へい!のんは水色れす!!ペアなんれすよ〜でへへ〜♪」
「あ、ほんまや!のん、ウチのことほんま好っきやな〜///」
「へい!大好きれす♪」
またもいつかの日のように照れ隠しで言った言葉を笑顔で肯定されてしまい
あいぼんの白い肌はみるみると真っ赤に・・・苺大福みたくなりました。
バレないよーに悪魔の頭をクシャクシャッと乱暴に撫でて
「のんはストレートすぎや、いっつも直球で・・・反応に困るわ〜///」
「直球?のんは野球あんまり知らないれすよ?カーブとか投げられません」
「アハハ!のんはそれでええんや♪(ほんま可愛いなー♪♪)」
- 41 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 18:34
- 「あ!聞きたい事があるです七夕って何れすか??」
「あ〜・・・アレやろ?7月7日でラッキー7がそろいやすい日や」
「そうなんれすか、へー」
「いやいやいや、ちょっとは突っ込めや(汗」
「のんが突っ込むんれすか?」
「何かやらしーなぁ・・・///」
「何が?あいぼんにのんが何か突っ込むとやらしいんれすか??」
「お前・・・どこまで無邪気やねん///」
「何でずっと顔赤いんれすか?」
「七夕やからバタバタしとんのやー体中の血ぃがなー(苦笑」
「ほー、のんはそんなこたーないれすが・・」
「やから突っ込めや!ボケばっかやな自分!!」
「あいぼん日本語話してくらさい」
「お前は国語勉強しとけー!」
「ハッ悪魔が国語?バカバカしーのれす、ヘッ」
「のん弱いくせに強がるよなー(そこがまた可愛いねん♪)」
「の、のんは弱くないもん!」
「まぁ、どっちでもええけど携帯コレ繋がるん?」
「二人の想いの強さが必要だかなんだか言ってたれす」
「誰が?」
「魔女っ子ミキティ」
「けったいなモンがおるなー魔界は(笑」
そのままいつも通り竹下通りを歩いて表参道でお茶して・・・
- 42 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 18:39
- もうサヨナラの時間。
「ほな、コレ・・・メールとかするわ、ありがとな///」
「へい!のんも電話かけるれす♪」
「のの・・・」
「何れすか?」
「ちゃんと仕事もやれや?」
「一応してるれす」
「一応やないで?ちゃんとやらんと年に1度しか会えんくなってまうかも知れん」
「えー!?」
叫ぶのんの唇をあいぼんの唇が遮ったのれす!
・・・。
「・・・ほな、ごちそーさん///」
「あの、今の・・・///」
「あいぼんのファーストキッスや!光栄に思えや!!アホのの///」
「へ、へい!///」
天使は7月7日終始真っ赤で最後の最後は二人して真っ赤でバイバイでした。
また一つ二人の距離が縮まったみたいです。
七夕は結局何だったんでしょうね?
- 43 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 18:41
-
エピソードU〜織姫と彦星と天使と悪魔〜
e n d
- 44 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/07(金) 21:37
-
- 45 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/07(金) 21:40
- やっちゃった・・・。
サブタイトルが・・・最後に変わってる_| ̄|○
- 46 名前:ののさん 投稿日:2006/07/11(火) 03:52
- ほんとだ。=がとに変わってる!(笑
でもそんなの気付かないくらいおもしろいっす!
あいののサイコー!!
- 47 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/11(火) 18:18
- >ののさん
レスありがとうございます。
あ!言わなきゃバレなかったのかー(´□`;)!!
でも、楽しんでくだすって嬉しいです。
- 48 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/11(火) 18:20
-
エピソードV 〜悪魔のお仕事・天使のお仕事〜
- 49 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/07/11(火) 22:16
- 気付いたら結構更新されてる!応援してるんで頑張ってください!!
- 50 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/12(水) 01:15
- >>49さん
応援ありがとうございます。
コソーリと更新してますので・・・たまに覗いてください^^;
- 51 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 01:34
- エピソードV〜悪魔のお仕事・天使のお仕事〜
へへへ♪七夕にあいぼんにあげた携帯からその日の内にメールが来たのれす♪♪
『ののに初メールや!携帯ありがとな。コレほんまに繋がるんか??
あいぼん心配やけど、届くかわからへんから今日はこの辺にしとくわ。
ほなまたな〜アホののおやすみ(はぁと)』
最後の部分に注目れす!ハートなんれすよ!?
エヘヘ、あいぼんからのメールしっかり届いたのれす!!
のんも返事・・・メールがOKってことは通話もどうか?
確かめないといけませんよね!
早速のんの恋のテレフォンなのれす♪
かかるんれすかね?
魔女っ子ミキティ信じるれすよ??
- 52 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 01:44
- 二人の番号しか登録されてないトランシーバーみたいな携帯。
のんにとっては都合がいいのれす!
『あいぼん』に早速かけるれす!!
ツ・ツ・ツ・ツ・・・トゥルルルル・トゥルルルル・・・
・・・おぉ?コレは繋がってるんでしょうか?ドキドキ
取らないれすね・・・もう寝ちまったれすかね。
『・・・のの?』
「あいぼん!のんれす!!繋がりましたねー♪」
『メール・・・届いたんか?』
「へいっ!」
『通話もできるんやー・・・魔女っ子ミキティやったっけ凄いな』
「目つきが悪くて肉食れすが優しいれすよ」
『そうなんや、でもこうやって電話で話すのもええなー』
「のんは会いたいれすけどねー」
『ウチらそれぞれ仕事あるやん。週3デートとええのかなー?』
「え、あいぼんは・・・のんと週3デート嫌れすか・・・?」
『そんなんやないよ・・・でも仕事あるから』
「のんは本当なら・・・毎日あいぼんに会いたいれすけど」
『・・・そうなん?ウチも・・・ののとおると・・・楽しいよ///』
「でへへ///」
- 53 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 01:53
- あいぼんものんのこと好きなんれすよ♪
二人は『そうしそうあい』ってヤツれすね、きっと。
『・・・でもなぁ、のん』
「何れすか?」
『ウチ・・・仕事以外に後輩っちゅーか・・・新人天使の教育係り任されたんや』
「あぁ、のんも任されたれす」
のんより遥かにしっかりしてそうな小悪魔&黒猫の。
『そんでなぁ、同じ部署のコと二人で教育予定があいぼん一人になったんや』
「のんは魔女っ子ミキティのせいで教育係れす」
『?そうなんや〜・・・えらいイヤそうやな』
「あいぼんと会う時間が減ったらと思うとイヤれす!」
『・・・あのなぁ、のの〜仕事は帰り際も言ったけどちゃんとしぃや』
「・・・のんは・・・最下級悪魔で今まで大きい仕事とかしたことないれす・・・」
『ほな、新人教育がんばり?ウチもがんばるし・・・あ!新人のコな〜』
「何れすか、新人がどーしたれす??」
- 54 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 02:05
- 『八重歯があってな〜・・・そのコの笑顔見るとな、のの思い出すんや♪
それに天然もかなり入って意味不明なところとか・・・ののを彷彿とな〜・・・アレ?のん??』
この新人さんのことを話す時のあいぼんの口調がすっごく嬉しそうで
すっごく楽しそうで・・・「あいぼんは新人教育楽しいんだ」ってわかるくらい。
なんだか話聞いててイライラしてきたのれす。
「へー・・・そうなんれすか。あいぼんはお仕事充実してるんれすね」
『そやな、週3デートは他の天使さんとかに悪いなぁって思ってるんやけどな』
・・・悪い?
「のんとデートは・・・悪いことなんれすか?」
『いや、そーいうんやなくって・・・先輩方もおるのにウチだけ週3休みとかな・・・』
「・・・なんか、のん気分悪くなってきたれす、もう寝るれす」
『へ?あぁ、体調管理もちゃんとしぃや?おやす』
ブチッ
「・・・なんだよぉ・・・新人ってのん思い出すとか、のんより・・・・・・・」
それ以上言葉にしたくなくてベッドの上で布団を頭からかぶって無理矢理寝た。
あいぼんのバカ、バーカ、バーーッカ!!
- 55 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 02:06
-
- 56 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 02:14
- 〜その頃の天界〜
「・・・なんや、おやすみ最後まで言わんとののに切られたわ〜・・・?」
ウチなんか悪いこと言ったっけ?
別に言うてへんよなぁ。
でも明らかにののの口調は不機嫌満載やったけど・・・
コンコン
こんな夜からウチの部屋に何の用や?
ってか誰や!?
「あいぼんさ〜ん、アタシです」
「何やガキさんかい、勝手に入りぃや」
「入ろうとしたんですけど話し声が聞こえて・・・」
「あぁ、携帯・・・ののと話してたんや」
「はぁ!?」
「何や?自分リアクションでかすぎるで」
「いやいや!だって『のの』って悪魔の・・・あいぼんさんの週3デート悪魔」
「そやで?何やおかしいか??」
「あのですね・・・ここ天界ですよ?悪魔は魔界からかけてるんですよね?」
「そうや、何かなーののが魔女っ子ミキティに頼んで携帯作ってもらったんや、ホレ」
ガキさんにドジ悪魔からもらった可愛いピンクの携帯を見せる。
- 57 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 02:22
- 「一見・・・普通の携帯ですね」
「せやなー・・・でも普通の携帯がどーゆーもんか知らんけど」
「あぁ、そうじゃなくて何で天界と魔界で電話繋がるんですか?」
「ウチもよくわからんけど・・・」
―ののコレ、天界と魔界で繋がるんか?―
―魔女っ子ミキティが二人の想いの強さがなんとか言ってたれす―
「・・・あ、ガキさん」
「何ですか?」
「ウチ、のの好きみたいや」
「・・・あいぼんさん、皆知ってますけど?」
「え?そうなんや!?」
「だって、週3デートとか『デート』って言ってる時点でラブラブでしょ」
「言われてみればそうやな」
「それに天界も魔界も認めてる『特別』な二人ですから」
「特別?なんやねん??」
「アレ?あいぼんさん・・・まさか気づいてなかったんですか?」
「せやからなんやねん」
「本当に今まで気づかなかったんですか・・・(呆」
「だから、何の話やー!主語を言えー!!」
- 58 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 02:40
- 「あいぼんさん、普通はですね天使と悪魔が長い時間一緒にいるとお互いダメージ受けるんです」
「別にウチもののも至って普通にむしろ食い倒れで元気やで?」
「だから『特別』なんですよ」
「はぁ?ダメージ受けるとか・・・何で?」
「あいぼんさん、ちゃんと授業聞いてなかったでしょ」
「ウチは新しいこと聞くと古いことは忘れんねん。で?」
「ハァ、あのですね天使は悪魔の邪気に悪魔は天使の聖なる気に当てられて
ダメージ受けるんですよ。コレって魔界の方でも皆知ってると思いますけど。
最初の内は悪魔が大泣きしてるっていうんで天界に苦情があって・・・
それで、とりあえず週3デートしたら懲りると思ってたみたいですが
お二人全くダメージ受けてませんね(笑」
「そうなん?悪魔の邪気ねぇ・・・ののは無邪気やから・・・だからかな」
「大食い悪魔ですか?最下級悪魔らしいですからそんなに邪気がないんですかね?」
「そうかもなー・・・・・・純粋やし、初めて会った時の冗談を真に受けて泣いてたし」
「え?あいぼんさん初対面で悪魔泣かしたんですか??」
「いや、ウチは冗談言うたつもりが・・・その・・・あんなに無垢な悪魔おると思わんもん」
「いやぁ、どっちもどっちですね・・・」
「あ!それよりカメの教育何でウチ一人なん?ガキさんも一緒やったろ?」
「え〜っと、その件は・・・アタシもチョコチョコ手伝いますから(笑」
「急に何でや?」
「・・・内緒です。でもなるべく教育も参加しますから!それだけです、じゃ」
バタン
「何や・・・けったいな日やー・・・明日もお仕事がんばろか、ほな寝よ」
大食い天使は大食い悪魔と二人『特別』ということに初めて気づきました。
だけど悪魔ののからは全く邪気は感じられません、ちょっと考えて面倒になり天使は就寝。
- 59 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 02:59
- 〜悪魔のお仕事〜
今日から・・・あの小悪魔&黒猫の教育れす。
って言っても何教えればいいんれすかね?
待ち合わせしたデビル・シティのコンビニに向うともうそこには一人と一匹が立ち読み中。
「え〜っと・・・シゲさんと猫お待たせ」
「別にそんなに待ってないの。よろしくなの」
「ニャー!れいにゃっちゃ!名前呼ぶっちゃ!!・・・ミャー」
「あぁ、ごめん。れいにゃ」
「ミャー・・・♪」
黒猫は嬉しそうに返事した。
猫なのに生意気だけど可愛いといえば可愛いかな?
「ののさん、今日は何するの?」
「えーっと・・・何?シゲさんは魔女になりたいんだよね??」
「そうなの」
「じゃあ、魔女っ子ミキティのとこ行く?」
「・・・残念ながら断られたの・・・」
「ミャー!さゆを悲しませたら、れにゃが許さんたい・・・ニャー」
「ええっと・・・じゃあ魔法使いチャーミーのとこは?」
「魔法使いチャーミー?」
「うん。魔女と魔法使いって同じよーなモンでしょ、ダメ?」
「OKなの!魔法使いさゆみんでも可愛いの♪」
「ミャー♪」
「それじゃチャーミーのとこ行こうか」
ドジ悪魔は小さな羽根で飛びます。
小悪魔シゲさんは魔女or魔法使い目指してるのでホウキに乗って飛びます。
黒猫れいにゃは・・・飛べません・・・悲しく浮いてる二人を見て「・・・ニャー」と鳴きます。
「あ!れいにゃは仔猫だったの!!」
「飛べない・・・ミャー(泣」
「元の姿に戻るの、キャハッ★」
ポム☆
「ミャ!・・・ンニャー♪」
シゲさんが元の小さい仔猫に戻したので、れいにゃは真っ黒な仔猫になり
シゲさんの肩に乗った・・・嬉しそうに落ちないようにしっかりとシゲさんをつかんで。
「れいにゃっていつもこの姿でいいんじゃない?」
「この姿だとあまり何言ってるかわかんないの」
「シゲさん何でれいにゃ拾ったの?」
「ダンボールの中に一匹震えながら鳴いてたの・・・それに魔女には黒猫そしてルージュの伝言」
最後の一つがイマイチわからなかったがのの達はチャーミーのオウチまで向った。
- 60 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 03:02
-
- 61 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/12(水) 03:03
- お仕事編ガーッと終わらせるつもりが。
少し長引いてしまいました。
続きます。
- 62 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 15:33
-
- 63 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 15:47
- 魔法使いチャーミーの住む可愛らしいログハウスにつきました。
窓から中を覗くと少し浅黒い肌をしたお姉さんが
紅茶を入れ、お菓子の準備をしています。
それを見てののは思い出しました。
「あ!そうだ、今日チャーミーのところ行くって言ってたれす」
「そうなの?ちょうどいいの」
「そうれすね、無意識にチャーミー選んだのんの勝利れす♪」
「ののさんは誰に勝利したの?」
「ここんところ、あいぼんとばっかりでチャーミーに会ってなかったんれす」
「ののさんはこの魔法使いさんと仲良いの?」
「何かとのんにお姉さんぶってお世話焼いてくれるんれす」
「ののさんはあまり先輩っぽくないの」
「とりあえずチャーミーの家に侵入れすよ♪」
「侵入なの?普通にお邪魔すればいいの」
小悪魔は玄関のチャイムを鳴らします。
すると中からパタパタ足音が近づいてきてドアが開きます。
「のの〜〜〜♪久しぶりぃっ!!」
「わぁっ!チャーミーいきなり出会い頭に抱きつかないでくらさい」
「何でよ?いつもしてることじゃない・・・アレ?」
空気の読めない魔法使いチャーミーは肩に黒猫を乗せた
初めてみるコに気づきパッと大食い悪魔から離れ耳元で聞きます。
「ちょっと、のの一人じゃなかったの?誰あのコ??」
「あのれすねー・・・魔女を目指してる小悪魔れす」
「初めましてなのチャーミーさん」
「キャッ!」
いつの間にか近づいてきてたシゲさんの挨拶にチャーミーは驚きます。
「何なのよアナタ!ののはアタシの妹みたいなモンなんだから!!」
「そうなの?その妹さんに今日から教育される『さゆみん』なの。よろしくなの」
小悪魔さゆみんは物怖じせずチャーミーにとっとと自己紹介をすませました。
- 64 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 16:01
- 「え?何のの・・・教育ってののがするの?」
「魔女っ子ミキティが断ったツケがのんに来たれす」
「大魔王さんも相変わらず何考えてるか不思議ね・・・」
「チャーミー、このコは魔女の卵なのれす」
「ふーんアタシは魔法使いだから・・・魔女とは違うわよ」
「さゆは魔法使いさゆみんでもいいの」
「と本人もこう言ってるれす」
「・・・のの、アタシに何か教えてあげろってカンジ??」
「おぉ!チャーミー今日は冴えてますね!!そうれす♪」
「そういうことなの」
「ニャー・・・」
「あ、猫ちゃんだぁ可愛い♪」
シゲさんの肩に乗るれいにゃに気づき優しく頭を撫でてあげるチャーミー。
それに嬉しそうにゴロゴロ甘えるれいにゃ。
シゲさんは少しムッとしてれいにゃを人型に変えました。
ボムッ☆
「ニャッ!?さゆ、いきなり変えんでも・・・れにゃ落っこちそうになったっちゃ・・・ミャー」
「主人のさゆ以外にあまりデレデレしちゃダメなの」
「で、デレデレなんかしとらん!!・・・ミャー」
「えーっと、このコは・・・」
「さっきチャーミーが撫でてた仔猫れす、シゲさんの猫れいにゃれすよ」
「ふーん・・・この魔女志望のコ、猫の擬人化なんて結構力あるじゃない」
「そうなんれすか?」
「うん、悪魔ではないみたいだね」
「そうみたいれすね、のんは純粋な悪魔れすけど」
「アタシは悪魔じゃなくて魔法使いチャーミーよ♪ののが来ると思ってお菓子準備してたの」
「本当れすか!ありがとうれす!!早速いただくれす♪」
「・・・のの、アレほっといていいの?」
「へ?」
なんかさっきからウルサイと思ってたら・・・シゲさんVSれいにゃで口喧嘩・・・れすか?
- 65 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 20:43
- 「ニャー!ミャー!!フニャー!!」
「せっかく擬人化してあげたんだからちゃんと言葉話すの」
「ミャー・・・れにゃは・・・どうすればよかと?・・・ミャー」
「黒猫はただ魔女のそばにいればいいの」
「れにゃ、3日前にさゆに拾われたけん・・・お母さんも気がついたら・・・ミャー」
よく見るとシゲさんがプイッてしててれいにゃがアタフタしてる。
何でシゲさんはれいにゃにプイッてしてるんれすかね?
「シゲさん、れいにゃ!チャーミーの家に入るれすよ」
「わかったの」
「・・・ミャー」
「えっと、シゲさん?」
「何なの?チャーミーさん」
「アナタの魔力どれくらいなのかな?」
「わかんないの。さゆは発展途上中だから」
「そうなの?でも何でののが教育係??」
「知らない」
「ふーん・・・とりあえず紅茶でも飲んで座って話そうか」
「紅茶♪嬉しいの!この家もすっごく可愛いの!!」
「あ、猫ちゃんも紅茶飲む入れたてだよ♪」
「・・・れにゃ・・・猫舌ですけん遠慮しときます・・・ミャー」
「あ、えっと、そ、そっか猫だもんね!ミルクなら大丈夫?」
「ミャー♪」
魔法使いチャーミーは優しく猫舌(猫なんだからしょうがない)のれいにゃに
ミルクをコップに入れてストローをさして出してあげる。
そして残りの悪魔とコ悪魔二人には紅茶。
「チャーミーの紅茶は美味しいれす・・・」
「本当なの!ののさん!!」
「な、何?シゲさん」
「さゆはこの方から教育されたいの!」
「・・・え?アタシ??」
「ののは別にいいれすけど・・・(チラッ)」
「ちょっと、のの、アタシがこのコを教育するの??」
「元々、魔女志望でしたし・・・魔法使いでもいいみたいれすし」
「あの猫ちゃんはどうするの?」
「飼い主探すの。魔女には黒猫だけど魔法使いには別にいらないの」
「ミャッ!?」
「え・・・シゲさん、それでいいの?れいにゃは・・・?」
「猫はすぐ大人になるの、大丈夫なの」
小悪魔はそう言って紅茶をクイッと飲んだ。
それを全部聞いていた黒猫は自分は主人にとって大切ではなかったんだと思いました。
猫は立ち上がって玄関に向かいます。
- 66 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 20:57
- 「あ、れいにゃ!どこ行くんれすか??」
「れにゃは・・・さゆから必要とされてないけん・・・ミャー」
「ちょっと!シゲさん?アナタの猫ちゃんどこか行っちゃうよ!?」
「飼い主探す必要がなくなったの」
小悪魔はあっけらかんとチャーミーに言いました。
それを聞いてまた傷ついた黒猫は言います。
「3日間だけど世話になったっちゃ、れにゃは普通の猫に戻るっちゃ・・・ミャー」
そう言って黒猫はチャーミーの家から出て行きました。
悪魔がすぐに後を追いかけましたが・・・どこへ消えたのか・・・
黒猫の姿はどこにも見えませんでした。
チャーミーの家に戻りシゲさんに「冷たい」と文句を言おうと戻ると
「え?さゆもピンク好きなんだ?」
「そうなの、本当はお姫さまになりたいの」
「そっかぁ、なんかさアタシ達けっこう気あうね」
「そうかもしれないの」
「・・・う〜ん、アタシの弟子になる?」
「なるの!ののさんの教育ではとても成長できないの!!」
その二人の会話を扉の向うで聞いて悪魔ののは切なくなりました。
シゲさんは優しいのか冷たいのか・・・。
自分に都合のいいことしか興味がないんれすね。
のんもそうれすけど。
でものんは仔猫拾ったらちゃんと責任取って育てるし。
育てられないなら拾わないのれす。
チャーミーとは気が合うみたいれすね。
このままお城に行って大魔王さまに教育は魔法使いチャーミーに任せたと言おう。
最下級悪魔ののはそっとチャーミーの家を後にしました。
- 67 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 21:15
- 〜悪魔城〜
「そういうワケでのんは教育係降ろさせてもらいます」
「あ〜・・・シゲさん本当に小悪魔だね」
「のんは・・・れいにゃが心配れす」
「それに比べてののは全然悪魔っぽくないね・・・クスッ」
大魔王さまはシゲさんのことを一部始終聞いて
そのままチャーミー任せにするみたいれす。
あぁ、良かった。
「のんは、無責任なのはイヤれす」
「そう?悪魔なんて皆ウソつきでイジワルで無責任だよ」
「そーかもしれませんがれいにゃが可哀相れす」
「でも、もし・・・シゲさんが拾わなかったら餓死してたかもしれないんだよ?」
「半端に優しくされて傷つくくらいならそっちの方がのんはいい」
半ば八つ当たり気味に強い口調と強い眼差しでののは言った。
大魔王は時折思います。
この小さいけれど大食いな悪魔は本当に悪魔なのか?
なんて真っ直ぐなんだろう。
なんて素直に動くのだろう。
なんで悪魔なのに相手の心を癒すのが自然にできるのだろう・・・
「ののは、そう思ってもシゲさんはそうじゃなかった。それだけだよ」
「わかってるれす・・・のんはなんだか無性にイライラしたんれす」
「そう」
「へい」
「今さぁ、あいぼん人間界でお仕事してるよ」
「へ?そーなんれすかぁ・・・」
「あと、れいにゃも人間界に戻したよ」
「え?え?れいにゃ??」
「そう。私のところにきてご主人に必要とされてないから元の世界に帰りますって。
だから元の姿に戻して人間界に戻してあげたよ」
「そうれすか・・・まだ小さいケド大丈夫れすかね?」
「さぁ?本人いや本猫?が望んだことだから」
「のんもお仕事でもしてきますかねー」
「あいぼんに会いたいからでしょ」
「・・・仕事してから会いに行くれすよ・・・」
「仕事って何するの?」
「あのれすねー・・・えーっとバッシュの靴ひも全部かた結び」
「地味だね」
「ダメれすかね・・・ヘヘヘ」
「イヤ、ののにしては中々良い仕事だと思うかた結びは地味にイヤだよ」
「おぉ!ではいってくるのれす♪」
悪魔は飛び立ちます。
そして大魔王さんは呟きます。
「本当はれいにゃが心配なクセに・・・フフッ」
- 68 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 21:43
- 〜その頃の人間界の黒猫〜
「ミャー(元の世界に戻ってきたのはいいけど、れにゃこれからどうするっちゃ)」
大魔王にお願いして元の小さい仔猫に戻り
さゆみんに拾われた場所の近くでポツンとたたずんでいた。
「あー!」
後ろから大きな声が聞こえて仔猫はちょっとビックリしました。
振り返るとニコニコと笑顔のショートカットの女の子が近づいてきます。
―また、拾われて・・・また、捨てられる―
頭の中を悲しい思いが駆け巡り黒猫は身をひるがえし逃げようとしました。
ヒョイッ
「んみゃっ!(な、何するとー!離すっちゃ!!)」
「えへへ、鳴き声も可愛い♪」
女の子に抱っこされて撫でられて少し・・・ご主人さゆの手を思い出し・・・
仔猫の生意気そうな瞳から涙が溢れてきます。
「・・・アレ?猫ちゃん・・・痛い?どうしよう動物病院・・・」
「フミャっ、ニャっ(別に病気とかケガじゃないっちゃ・・・誰もれにゃにさわるな!)」
「ん?猫ちゃんの名前『れにゃ』っていうの?」
「ミャッ?(れにゃの言葉わかるっちゃ?)」
「わかるよー?アレ〜、じゃあエリの言葉もわかるの?」
「ミャー・・・(わかるっちゃ)」
「そうなんだ、スゴイね猫ちゃん」
そう言って笑顔で頭をまた撫でてノドをゴロゴロさせてくれる。
「フニャ!(いや、猫の言葉わかるアンタがスゴイっちゃ!)」
「そうなのかな〜?うへへ〜♪」
「みゃ?(アンタも牙あるっちゃね?)」
「え?あぁ、エリ八重歯なんだよーうへへ」
猫は気づきます。その女の子の後ろから・・・アレは・・・のの?
「カメ〜!何やってんねん。いっつも急にいなくなるんやもん」
「あいぼんさん仔猫拾っちゃいました♪」
「拾っちゃいました♪じゃないやろ?・・・生意気そーなツラした仔猫やな」
「可愛いでしょー♪」
「ミャ?・・・ニャー(あいぼん?ののに似てるっちゃケド・・・ののじゃなか)」
「え?何?猫ちゃん?あいぼんさん知ってるの?ののって誰??」
「ん?何や猫さん、のの知っとるん??」
「フミャ(少し前まで一緒にいたっちゃ)」
「ん?なんや・・・飼われてたん??」
「ミャー!(もう誰にも飼われないっちゃ!れにゃは一匹で生きていくたい!!)」
「えー、ヤダよぉ。れにゃはエリが飼う」
「カメ!アホかぁ!!お前どこで飼う気や、あほんだらぁあ!!」
「天界」
「ミャ?(てんかい?)」
「うん、エリのことれにゃ嫌い?イヤ?」
「・・・」
「何で無言なん?OKなんか??」
〜♪
「・・・あ、カメごめんウチ電話」
「ハイ、エリは猫ちゃんとお話してます♪」
- 69 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 22:02
- 「もしもし、あいぼんやけど」
『コチラのんれす!今あいぼん人間界いるんれすよね?』
「そやけど・・・あ、あのな」
『黒い仔猫見かけませんれした?』
・・・。
「ウチの後輩が今さっき拾って飼う言うてきかんけど・・・コイツかな?」
『へ?あいぼん今どこれす??』
「公園の近くのコンビニのそば」
『すぐ行くれす!』
プチッ
「・・・なんなん?また切られたし・・・」
「あいぼん!」
「ぅわぁあああ!!」
「声デカイれす、猫どこれすか?」
「いやいや自分来るの早すぎや・・・ウチの後輩が抱っこしてるハズやけど」
「あ!れいにゃ!!」
「え?」
「フミャ!(のの!何でココに!)」
「何?れにゃの飼い主さんなんですか??」
ショートカットののんより5cm?もっとれしょうか背の高い女の子。
そしてそのコに抱きしめられたれいにゃ。
んん?このコがあいぼんの後輩?このコも天使!?
なんだか、れにゃの飼い主と勘違いしてるみたいれすね・・・。
「のんはれいにゃの飼い主じゃないれす・・・と、友達れす」
「ミャ・・・(のの・・・)」
「え、じゃあ、じゃあ、このコの飼い主さんは?」
「そんなのいないれす!アンタが飼うれす!ハイ決定れ〜す!!」
「フミャー!?(な、何言っとーとよ!?)」
「本当!今日からエリがれにゃの飼い主だって!ヨロシクねれにゃ♪」
「ミャー・・・(れにゃのこと捨てないならいいっちゃ・・・)」
新人天使エリーゼは動物が大好きだった。
名はエリーゼだがポケーッとしてとろくて天然な彼女はあだ名が「カメ」だった。
ドジでノロマでマヌケな新人さんだったので自然と「カメ」と呼ばれていた。
「ちょぉ・・・のの〜何勝手に決めてんのや〜」
「いいじゃないれすか見てください、あの一人と一匹」
「ん?・・・生意気そうな猫やけど嬉しそうやな・・・カメのこと気に入ったんか?」
「あのコ、カメって名前れすか?」
「違うけどあだ名やな、ののは何で猫探してたん?」
「少し・・・心配だっただけれす・・・友達れすから」
「そうなんや?ワケありそーやけどカメは動物大好きやからきっと大切にするで」
「そうしてくらさい、結果オーライれす」
- 70 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 22:25
- 「ほんじゃあ、のんはお仕事も終わったし帰るれすけど」
「あ、そうなん?ちゃんと仕事しとんのや」
「へい!」
「いいこっちゃ。仕事済ませた後の食い倒れデートが最高やねんな〜♪」
「ん?そ、そーれすか///」
「そやで。あ、ののの友達天界で飼うけど・・・」
「え?あ、そうれすよね・・・もう会えないんれすかね?」
「どーやろ?」
「フミャーッミャッッ!(ののとはまた会えるっちゃ!れにゃと友達やけん!)」
「ののさんとまた会いたいのれにゃ?」
「ミャ(うん)」
「のんも会いたいれすよ」
「エリが人間界のお仕事の時は必ず一緒に連れてきます♪」
「・・・また勝手に無茶苦茶言いよるわ・・・許可取れや」
「別にいいんじゃないですか?うへへ〜♪」
「ホレ!のの見てみ!!このマヌケな笑顔!ののを彷彿とさせる八重歯(笑」
え〜っと?
「は?」
「せやからカメもののと似たよーな八重歯あんねん(笑」
「あぁ、ありますね・・・コイツ悪魔じゃないれすか?」
「いやいや牙じゃないんやからアハハ!八重歯二人・・・と一匹やな!!」
「ウニャー(れにゃのは牙っちゃ)」
「あ、そうだカメさん、名前『れにゃ』じゃなくて『れいにゃ』だからね」
「え?『れいにゃ』なんだー・・・れいにゃかぁ、可愛い♪」
「ウニャ(最終的には大魔王が決めた名前っちゃけど)」
「?大魔王??魔界にいたの?」
「フミャ(そうっちゃよ)」
「おいカメ!魔界にいた猫、天界に連れて帰れるか!!」
「・・・別にれいにゃは悪魔じゃないもん!エリの猫だもん!!」
「そうれす、あいぼんカメにネコ飼わせるれす!!」
あいぼんに引きずられて少し二人・・・いや一人と一匹から離れた場所に・・・
「のの〜・・・何であの猫、魔界にいて今は人間界におるんや?」
「それはセツナイ事情がありまして3日前にココで小悪魔に拾われて・・・
その小悪魔の教育してたら魔女志望が魔法使い志望になって、いらないって
必要ないって・・・それで、れいにゃ自分からまた元の世界に戻ったばかりだったんれす」
「そうなんや・・・そんなこと聞いたられいにゃとカメは離せんくなったな〜」
「あのカメ、優しそうれすから・・・前の小悪魔より遥かに任せられるかなって」
「フフ・・・ののってほんまに悪魔なん?」
「生粋の悪魔れす」
「こんな優しい悪魔初めて見たで♪本当は天使ちゃうん?(笑」
「ケッ!さりげない優しさは悪魔の常套手段れす!」
「アホな照れ隠しやな〜(笑」
- 71 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 22:47
- 「のんはれいにゃが幸せそうで安心したれす・・・カメがれいにゃ捨てたら戦争れすよ」
「・・・そんなに気にいってるなら自分が飼えや」
「自分の世話もちゃんとできないのに飼えないれすよ」
「よくわかっとるやん・・・妙なトコしっかりしとんなー」
少し離れた場所から大きめの声を出す。
「れいにゃ!のんはもう帰るけど・・・また会うれす!」
「フッ・・・フミャ〜!(のの・・・心配してきてくれたっちゃ?ありがとうっちゃ〜!)」
「ののさん、れいにゃはエリが責任持ってお世話しますから♪」
「カメ頼んだれす!」
「・・・あいぼんの教育は今日はハチャメチャやな」
「じゃあ、あいぼん・・・のんは帰るれす!あばよ!なのれす」
「のん!」
「はい?」
「携帯・・・話し終えてから切れや///」
「へ?」
「言葉の途中いきなり切られたらイヤやん?」
「あー・・・今度から気をつけるれす」
「ほな、気ぃつけて帰りーや」
「エヘヘ♪あいぼんまた次のデートが楽しみれす!あばよ!!」
ボムッ☆
「・・・『あばよ』がこれほど似合わんヤツもそうおらんで・・・(笑」
「あいぼんさんの恋人さん帰っちゃったんですか〜?」
「おぉ、魔界に帰ったで・・・って何やぁ恋人って///」
「違うんですか?」
「フミャ?(ののとあいぼんさんは恋人っちゃ?)」
「フザケたことは置いといてウチらも帰ろか〜///」
「今日はもう帰るんですか・・・れいにゃ高いケド我慢してね?」
「ミャ?(何が?)」
天使二人は翼を広げて天界へと飛びます。
過去に数回さゆみんの肩に乗って飛んだときと違い・・・
今はエリーゼの腕の中にしっかりと抱きかかえられてます。
れいにゃはエリーゼに安心感を覚えそのまま疲れて眠っちゃいました。
「・・・れいにゃ眠っちゃった・・・可愛い♪エリの仔猫〜♪」
「カメ、変な歌、唄うなや〜・・・って猫ええんかなぁ?」
天界で猫を飼っていいとOKが出るか一抹の不安を覚えるあいぼんでした。
あいぼんの予感通り「天界で猫飼う〜?寝言は寝て言えやボケ!」と神さまは言い。
れいにゃと離れたくないエリーゼの声を殺して泣く姿を見て
その場にいた全員もらい泣き。
最終的には神さまもOKを出してれいにゃはエリーゼに飼われることが決まりましたとさ。
- 72 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/12(水) 22:51
-
エピソードV 〜悪魔のお仕事・天使のお仕事〜
e n d
- 73 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/07/15(土) 21:44
- 更新も早いし読みやすいんで大好きです!応援してるんで頑張ってください!
- 74 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/16(日) 22:48
- >>73さま
ありがとうございます。
容量ギリギリまで頑張ります。
- 75 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/16(日) 23:01
-
エピソードW〜大食い悪魔、天界へ行く〜
- 76 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/16(日) 23:11
- 本日のんはあいぼんとデートなのれす♪
いつもはあいぼんと二人っきりなんれすけどね〜・・・
〜遡ること数時間前〜
大魔王さまからあいぼんとのデート代もらいにお城へ。
王座に向うとそこには小悪魔シゲさん。
のんとしては教育係外れてから・・・二日ぶりくらいれす。
ぶっちゃけ、会いたくない。
だって、れいにゃの扱いがひどかったから。
チャーミーとうまくやれてるみたいれすし何でココにいるんれすか?
シゲさんがのんに気づいて目が合ったれす。
「・・・ののさん、れいにゃ返してほしいの」
「へ?シゲさんが『いらない』って言って捨てたじゃないれすか」
「アレは売り言葉に買い言葉なの」
「ほとんどシゲさんが言葉ぶつけてましたれすが・・・」
大魔王さまが奥から現れてのんに言う。
「さゆはね、本当はれいにゃが好きなんだよ、のの」
「でも捨てたのは事実れす、れいにゃを傷つけたのも事実れす」
「うん、そうだね」
「もしも、のんが猫・・・れいにゃならこんな小悪魔に飼われたくないれす」
小悪魔の目に涙が滲む・・・
「・・・ひどいの」
「ヒドイのはどっちれすか・・・今更遅いれす、ケッ」
- 77 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/16(日) 23:29
- 「大体れいにゃは新しい飼い主さんにもう飼われてるのれす!!」
のんのこの言葉を聞いてシゲさんは目を大きくさせる
「・・・ウソ・・・」
「のんはウソなんてつけるほど器用じゃねーっす!ハン!!」
「さゆの仔猫だもん!返してもらうの!!」
「今更何ゆーんれすか・・・無理れす、絶対無理!!!!」
「あ〜っと二人とも落ち着いて・・・」
「大魔王さま、この小悪魔性格悪いれす!」
「だから小悪魔なんだよ(苦笑」
「どーでもいいっす、のんは大魔王さまから、いつものもらいに来たのれす」
のんの横で小悪魔シゲさんは静かに泣いてるれす・・・・ウゼーッす!!
「のの・・・今日あいぼんね後輩のコ連れてくるみたいだよ」
「へ?カメ??何でデートに・・・」
「ののが『また会う』って言ったんでしょ?」
「あー・・・ハイ(れいにゃに言ったれす)」
「だから、ハイいつもの(ニコ)」
「ありがとうれす♪」
大魔王さまは笑顔で1万円をくれたれす。
そんじゃああいぼん+カメれいにゃに会うのれす♪
人間界へGoれす♪♪
のんはルンルン気分で窓から城を飛び出した・・・
ん?
・・・。
気がつくとのんの後からホウキでシゲさんがくっついてきてる!!!!
「シゲさん、のんのストーカーれすか!?」
「さゆはれいにゃを探すの」
「もう新しい飼い主いるから見つけてもどーにもならねーっす」
「さゆより魅力的な飼い主なんてこの世にいないの」
「ケッ!一生言ってろれす!!」
そしてそのまま小悪魔はのんにくっついて人間界に来た。
スンゲー邪魔っす!!!!
待ち合わせ場所にはまだあいぼん来てないみたいれすね。
・・・とか考えてたら頭上から愛しい声が!
「のの!」
「あいぼん!・・・とカメさんとれいにゃ」
「!れいにゃなの!!」
カメに抱きしめられている仔猫れいにゃにシゲさんが反応した。
- 78 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/16(日) 23:57
- 「ミャー・・・(さゆ・・・)」
「あのコ誰だろ?ののさんのお友達かな?れいにゃ知ってる?」
「ニャ(知ってるっちゃ)」
「あ、友達?」
「・・・」
仔猫はそれから黙ったまま。
「のの!今日はれいにゃ連れてきたで会いたいゆーてたから」
「そうなんれすかぁ。ちゃんとお世話してるれすか?」
「うへへ♪エリがちゃんとミルクとかカリカリとかあげてますよ」
「れいにゃ前よりまた大きくなったみたいれす♪」
話の途中、シゲさんがカメの前に立ちはだかり
「れいにゃはさゆの猫なの!返してもらうの!!」
「・・・え?」
「シゲさんまだ言ってるれすか!れいにゃの飼い主はこのカメさんれす!!」
「違うの、れいにゃの飼い主はさゆなの」
「れいにゃの・・・飼い主?」
「カメさん!違うれす・・・この小悪魔シゲさんは飼い主じゃないれす!!」
「のの?どーいうことなん?」
「・・・このシゲさんが・・・3日間だけれいにゃの・・・あー!元飼い主っす!!」
れいにゃはカメさんにしがみついてシゲさんを見ようとしない・・・
エリーゼはそんな様子のおかしいれいにゃに気づいていた。
ギュッとれいにゃを抱きしめる。
「・・・れいにゃは・・・エリの猫だもん!」
「さゆがれいにゃって名前つけたの」
「れいにゃは大魔王さんがつけたって言ってたよ」
「本当は『れいな』なの『れいにゃ』になったの!!」
「名前なんて関係ナイ!エリはれいにゃの存在が大事なの!大切なの!!」
「カメ・・・あのな、えっとシゲさん?カメは天界の規則やぶってまで
れいにゃ飼うことに必死やったんや・・・神さまも最初はダメの一点張りやった
でも、カメの情熱が皆に伝わって猫飼ってる天使カメ言われてるんや」
「そんなの・・・知らないの、エイ★」
ボムッ☆
カメに抱きしめられていたれいにゃが人型になった。
「ミャ!な、いきなり・・・れにゃはもう・・・さゆの猫じゃないけん」
「れいにゃなの?・・・そうだよね、エリの腕の中にいるんだもん・・・」
エリーゼは人型になったれいにゃをがっしりと抱きしめていた。
「なんなん?のの・・・コレれいにゃか??」
「あいぼん達は見るの初めてれすよね、そうれすれいにゃれす」
「フフ、さゆだからできるの♪」
「れいにゃには今はエリがいるっちゃ、エリに必要とされてるし・・・」
「・・・れいにゃ・・・エリ、れいにゃ大好き」
「それにれにゃもエリ好きっちゃ・・・///」
「さゆのことは?」
「さゆにはれにゃは必要ないけん、立派な魔法使いになってっちゃ・・・」
「・・・そう、さゆも今のれいにゃは必要ないの」
「さ、さゆさんエリね、ちゃんとれいにゃ大事にしてるから、だから・・・」
「もう『れいにゃ』なんて猫知らないの・・・さゆは魔界に帰るの」
「・・・シゲさん」
小悪魔はホウキに乗ってどこかへ飛んで行きました。
「のの・・・あいぼん、あんまり話読めへんケド、れいにゃの取り合い?」
「みたいれすね、カメの勝利れす!」
「のの、れいにゃ猫に戻すっちゃ・・・ミャー」
「無理れす。のんにそんな『こーとーまじゅつ』出来るワケないっす!」
「「え?」」
天使二人は「どーすんの?この猫耳・猫しっぽの可愛いれいにゃ」と思いました。
- 79 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/17(月) 00:12
- 「っつーかアホのの!こんなん人間界におるワケあかんやん!!」
「へ?何でれすか??」
「ののさん、エリでもわかりますよぉ・・・こんな人間いませんよぉ・・・」
「コスプレってヤツだと思えばいーんれす」
「のの・・・ウチはいやや」
「ミャー!あいぼんひどいっちゃ!!」
「れいにゃ・・・えっととりあえず天界に戻ろう?」
「ミャ・・・エリと一緒ならドコでも行くっちゃ」
「え?カメ戻る??・・・どーしよ・・・のの」
「何れすか?」
「今日のデートはコレだけで・・・また次回な、ウチも心配やから帰るわ」
「え――――!?今日は何っも食べてないれすよ??」
「後輩だけ帰すんもアレやし・・・れいにゃ人型やし・・・心配にもなるわー!!!!」
そんなモンか?と悪魔は思いながらふと・・・
「あいぼん」
「何やわかってくれた?ほな、またな」
「のんも行くれす」
「ハ?どこに行くん??クレープ屋????」
「天界・・・れしたっけ?」
悪魔はサラリと言ってのけました。
「ミャ、ののも天界来るっちゃ?来るっちゃ♪」
「れいにゃ・・・ののさん悪魔だから・・・」
「ののがアクマだと何かダメと?」
あいぼんは頭をフル回転させて考えます。
いつかの同僚のガキさんに言われた言葉が頭をよぎります。
『二人は特別なんですよ』
・・・『特別』なら・・・悪魔でもええんちゃう?
「よし!ほな4人で天界行こかー」
「え?あいぼんさん??」
「何やカメ、ええやん。ちょっとした試みや!」
「おぉ、あいぼんさすが話がわかるれす!行きますかぁ♪」
「ののも一緒〜ミャ〜♪」
半ばやけくそ気味にとったあいぼんの行動・・・さてどうなる?
- 80 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/07/23(日) 02:10
- ええんちゃう?って気やすいなあいぼんさん!!この後どうなるか楽しみです。
- 81 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/23(日) 19:01
- >>80さま
天使あいぼんさんは結構思いつきで行動しちゃいます。
昨日の紺で辻ちゃんがステージ転落がショックでした。
今日はもう夜の部は始まってるかな?
辻ちゃんは会場に駆けつけるらしいので気持ちよくコンコン卒業送り出せたらなぁ。
と思いながらの更新です。
- 82 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/23(日) 19:13
- 〜天界への階段〜
ホントはな、今日はウチはののとのデートの日やったんや。
せやのに後輩の新人天使カメがひょんなことから飼いはじめた黒猫れいにゃ。
コイツの前の飼い主の小悪魔シゲさんに人型にされて・・・
頭に黒いネコ耳、お尻に黒いネコしっぽ。
小柄で・・・ののとウチと同じ(?)くらいやな。
新人のカメが1番でかくて(この中ではな)飼い主やし仔猫サイズやないれいにゃも
ちゃんと抱っこして飛んでんのがスゴイわ。
いや、そんな話やないねん。ウチがいいたいんわな・・・。
ののがれいにゃを仔猫に戻せたら何も言うことなかったし
今頃、まぁ・・・いつもの食い倒れしてたと思うで?
でもなぁ半人半猫のれいにゃ連れて歩けへんし。
そのまま新人のカメと半人れにゃ天界帰したら・・・・・・・カメは説明まず意味不明やろなって。
あいぼんさんは思ったんや、皆もそう思うやろ?
ま、それで二人と一匹(?)で天界帰ろかってカンジでののに今回は勘弁言うたら
「ののも行くれす」
やて・・・ウチも、まぁ、なんて言うん?心の中で物凄い葛藤あったんやけどな。
まぁ、ええかと。
せやって、周りの皆は天界も魔界もウチとののの関係認める『特別』やし。
ええんちゃう?
もっかい言うで?
ええんんちゃう??
- 83 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/23(日) 19:32
- 「のの〜ちゃんとついて来れとる?」
「余裕れすよ〜のんだってダテに黒い翼もってねーっす!」
「そんならええんや、でも結構飛ぶやろ?」
「よく感覚?がわかんないれす」
「疲れないんか聞いてんのや」
「のんはこんくらい余裕れす!」
「・・・そか、ならええわ」
「あいぼんさ〜ん、エリは人型れいにゃ抱っこしてますがエリの心配は・・・」
「カメ体力あるやん全然心配ないわ」
「う”・・・体力〜〜?運動神経はいいけど体力あるのかな〜〜??」
「ミャ!エリ、大丈夫?れにゃ・・・重くなか?・・・ミャー」
「ん〜?大丈夫だよ、れいにゃ落ちないようにしっかりエリにつかまるんだよ〜♪」
カメは笑顔で・・・って言っても97%くらいカメは常に笑顔ですが
れいにゃを抱きしめながら一生懸命羽を羽ばたかせ飛んでます。
人型になっても、れいにゃは小柄で重くないよと言いながら「うへへ♪」とまた微笑むエリーゼ。
「やっぱりカメを飼い主にして正解れしたね♪」
「そやな〜〜〜・・・あいぼんはどうでもええんやけどな」
「のんもどうでもいいれすけど・・・シゲさんに飼われなきゃ」
「のの・・・あの小悪魔キライなん?」
「キライ・・・とかそういうんじゃなく無責任でヒドイヤツれす」
「・・・まぁ、悪魔やし・・・ウチののしか会ったことなかったけど・・・普通悪魔ってそんなもんやないの?」
「のんのルールはのんが決めるれす」
「なんやねん、ののルールて(笑」
「のんは最下級悪魔れすから仕事レベル低いれすし・・・シゲさんよりも魔力ないれす」
「そうなんや?」
「でも魔力とかレベルとか階級関係なくのんにはのんのルールがあるれす」
「たとえば?」
・・・・・・・。
「・・・その時がきたら教えるっす!(ル、ルールって何れしたっけ?)」
「おぅ、ののなんや今日カッコええなぁ」
「へ?そうれすか??」
「もう天界に入ってるで?あの階段上れば天界の街・・・エンジェル・シティや」
「階段?」
見るとどこまで続いてるかわからない階段が・・・
- 84 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/23(日) 19:54
- 「なんなんすか?この階段」
「天界の階段や・・・・天国だけに1059段あんねん」
「1059段?意味わかんねーっす!!」
「せやからな、ホラ、10(テン)59(ごく)や」
「これ・・・上るんすか?」
「ののさ〜〜〜ん、こっちですよぉ」
「カメ?何この階段上るんじゃないれすか??」
「あんなぁ、飛んで疲れてるのに更にこんなん上れるか?」
「へ?じゃあ・・・ん?コレ、何れすか??」
「エレベーターや。時代はハイテクやで、ほな乗るで」
「・・・あの階段使う人いるんすか?」
「前にあいぼんさんとコンコンさんがダイエットするって上り下りしてましたよ〜〜」
「コンコン?」
「カメ!余計なこと言うなや〜〜〜〜(ジロ)」
「ミャ、のの!コンコンってポンちゃんのことっちゃ・・・ミャー」
「??何れすか??」
「ウチの同僚や・・・・・・少し前までののとウチのデート気にいらんらしくて怖かったわ」
「!のん達のこと認めてなかったんれすか??ソイツ!」
「いや、ウチが週3で食い倒れしてんのが羨ましかったみたいや」
「は?」
「せやから、コンコンはメッチャ食いしん坊やねん」
「そうなんれすか・・・どうでもいいっす・・・あ!」
「なんや」
「だからこの間のデート帰りにあいぼんお土産買ってたんすか?」
「・・・変なとこ鋭いな・・・そや・・・コンコン怒らすと怖いんやもん・・・」
「のんがあいぼん守ってやるっす、バッチコーイっす!!」
「ミャー!バッチリっちゃ〜♪・・・ニャー」
ののはまだ見ぬ天使コンコンからあいぼん守る宣言。
そして意味をはきちがえてれいにゃも声高く鳴きました。
なんとなく、ののとれいにゃはノリが似てる・・・・・・と天使二人は少し思いました。
「ののさん、エレベーター動かしますよ?しっかり手すりにつかまっててください」
「手すり?何で・・・ぅわっ!?」
猛スピードでエンジェル・シティ直行エスカレーターが上がっていきました。
れいにゃはエリーゼと数回乗ってるので多少慣れてます。
でも初めて乗ったののは絶叫マシーンばりのスピードで何が起きたかわかりませんでした。
- 85 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/23(日) 20:16
- チーン
「つきましたよ〜♪」
「ん?のの、大丈夫か??」
「こんな・・・エレベーターふざけすぎれす・・・ちょこっとびびったっす・・・」
「ミャ、れにゃも初め乗った時・・・エリに抱っこされて寝てたっちゃ・・・ミャー///」
エレベーターから降り周りを見渡すと”白”の世界それも”純白”・・・
「綺麗れすね〜天界って」
「汚かったらイメージ悪いやん」
「エリの部屋は散らかってますが汚くはないですよ?」
「それを汚いいうんやないか?カメ」
「うへへ〜♪」
「のの!ミルクが美味しいっちゃ♪・・・ミャー」
「うげぇ・・・のん牛乳嫌い〜〜〜あ、でも苺ミルクなら平気れす」
「ウチも牛乳嫌いや、なんやどこまでもののと気ぃ合うなぁ(笑」
「アレ?ののさん・・・平気ですか?」
「何が?」
「ののさん悪魔だから・・・天界の聖域に入って苦しくないんですか?」
「何で?」
「え?何で?何ででしたっけ?」
「すまん、ウチもよぉ知らん(バッサリ)」
「別にのんは苦しくもなんともないっすけど?」
「カメ、あんなぁ、ののは・・・『特別』なんや」
「あぁ、ハイあいぼんさんの『特別』な方ですよね〜うへへ〜〜♪」
「いや、そういうんやなくて・・・・まぁ、ええわとりあえず、れいにゃのことやな」
「ミャ?」
何がなんだかわからないれいにゃ。
「せやからこの半人半猫をどないしたらええんやろ?神さまに言う?」
「おぉ、神っすか・・・おエライさんれすね」
「でも・・・また前みたいに怒られそう・・・」
「エリ、れにゃがなんかあったら守るっちゃ!もし・・・れにゃのせいでエリが罰うけるなら
れにゃはまた・・・人間界に戻ればいいっちゃ・・・エリには迷惑かけたくないけん・・・ミャー」
「れいにゃ・・・」
ギュッ!!!!!
エリーゼはれいにゃを力いっぱい抱きしめる・・・
「グミャッ!」
「ありがとうれいにゃ、でもエリは絶対れいにゃを離したりしないからね!」
「・・・カメ、れいにゃ、気・・・失いかけとるで・・・」
「カメも力つえーんすねー」
「ののは・・・弱そうやけど・・・」
「のんは腕相撲なら大魔王さまにも負けたことないっす」
「・・・意外や・・・いやそうでもナイか、バカ力言うしな・・・」
「あいぼんさん、神さまのところ・・・行くんですか?」
「せやな、ん〜〜〜・・・よし!とりあえずワンクッション置こうか」
???
あいぼんはニヤリと笑い飛んだ。
エリーゼはまたれいにゃを抱き上げ飛んだ・・・
そして史上初かもしれない天界に遊びに来た悪魔ののが天界の白い世界に黒い羽を広げた
- 86 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/23(日) 20:45
- 天界を浮遊しながらののは言う・・・
「綺麗れすね〜魔界も汚くはないれすが・・・ココは都会っぽいれす」
「一応エンジェル・シティやから・・・でも田舎っぽいとこもあるんやで?」
「のの!のの!れにゃ、エリと・・・綺麗な湖いったっちゃ!!ミャー」
「二人でピクニック行ったんだよねー♪」
「湖れすかぁ・・・良いれすね〜〜」
「ののもウチと・・・いっつもデートしてるやん」
「あ、そうれすね!今度は海とか行きましょうか?焼きソバにカキ氷、たこ焼きイか焼き・・・」
「わかったわ!屋台全部制覇すんのやな(笑」
「へい!」
「本当に二人とも仲良いですね〜うへへ〜〜噂どおりだぁ♪」
「「噂!?」」
「なんやねん、噂て」
「のんもれすか??天界で?」
「はい、あいぼんさんとののさんは天界と魔界の垣根を越えての仲だって♪」
「そのまんまやな」
「そうれすね」
「も〜〜〜〜!!ラヴラヴだって言ってるんですぅ!!」
「ミャ?ラヴラヴってなんと?・・・ミャー」
・・・・・。
「ラヴラヴぅ〜〜〜!?ウチとのの??誰やそないなこと言うてんの////」
「へ?そ、そんな噂されてるんれすか・・・照れますれすねぇ、へへ////」
「皆知ってますよ、エリはガキさんからも聞いたし・・・八百屋のおじさんも言ってたし」
「何で八百屋が知ってんねん!」
「だから天界中・・・公認?なんじゃないですか♪(ニコニコ☆)」
あいぼんさんはこっぱずかしくなってスピードをあげます。
「そないな話はほかしといて目的地、着いたで!」
「あれぇ?ココって・・・」
降り立った場所は小さなお店。
看板に『ジュエリーSHOP セクシィ・マリー』・・・?
あいぼんさんがその店に入って行きます。
カラン♪コロ〜ン♪
中にはとても小柄で金髪の女の子が・・・
「はい、いらっしゃ〜い・・・ってカゴかよ!」
「ヤグチさんお久しぶりです」
「おぉ、何だ?オイラの店には食い物はねぇゾ!」
「いや、そんなん看板見てわかるわ」
ヤグチはあいぼんの後ろの3人に気づいた。
「・・・アレ?おい、そっちは見たことあっけどよ・・・小さいヤツ二人見たことねーな?」
「小さいって、のんの方がアンタより高いっすよ!!」
「何〜?オイラのが高いだろ!?」
「あの、ヤグチさんエリのこと覚えてくださいよぉ〜」
「ん?お前そんな名前だったか??」
「ヤグチさん、『カメ』ですよ」
「あぁ、そうだ!カメじゃん!わりぃ、わりぃ・・・オイラ最近長期休暇とってたからよ」
「あいぼん、この人なられいにゃ直せるんすか?」
「あ、そやった・・・ヤグチさん、あの〜〜悪魔の魔法って解けます?」
「悪魔の魔法??・・・魔法によるけど難しいよな・・・何?何かあった??」
- 87 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/23(日) 21:09
- 「アレ?そういえばカメっていつも猫つれてなかったっけ?」
「ミャ、れにゃっちゃ・・・ミャー」
半人半猫れいにゃが手をあげる。
「・・・はぁ?ってかアンタこのネコ耳・・・うわ!しっぽまで・・・え??」
「あのれすね〜・・・れいにゃが小悪魔に人型になる魔法かけられたんで・・・」
「そやねん、元の仔猫に戻してほしいねん・・・ヤグチさん、できそう?」
ネコ耳れいにゃをジーッと見てヤグチは答える。
「こりゃ〜・・・オイラじゃ無理だな魔力に加えて・・・愛が入ってて・・・オイラの力じゃ・・・」
「愛・・・ってシゲさん・・・の・・・れいにゃへの・・・愛情、れすか・・・」
「あの小悪魔、れいにゃのこと・・・ほんまに好きやったんやな」
「さゆ・・・ミャー」
「エリだって好きだもん!!」
エリーゼは元飼い主さゆの愛情の入った魔力で人型に変えられたれいにゃを見つめて言った。
「カメがれいにゃ好きなん天界中が知っとるがな・・・せやったらヤグチさん」
「何だ?」
「この魔法解いて・・・いや解けそうな人おる?」
「・・・・・やっぱ神さまじゃないか?それか・・・神さまのお乳母」
「やっぱり・・・ヤグチさん交渉手伝ってくれへん?」
「げっ!ちょっと待てよ!!オイラは・・・お前知ってるだろ??」
「知ってるから頼んでるんやないですか」
何がなんだか全く話が読めない残り3人。
「っつーか、この人何者れすか?カメ」
「えっとね・・・エリの・・・あ、え〜っと、あいぼんさんの先輩?」
「ってことは天使っすか」
「・・・そうだったんだけど、掟を破ってしまって自分から天界を出ようとしたけど皆で止めて・・・」
「掟?そんなん天界・・・ありそーっすね」
「そう、で取りあえずの罰として天使の象徴の白い翼を取られて・・・今は天界の・・・護身具屋さん」
「ごしんぐ??」
「あのね、十字架とか色々魔除けのアクセサリー・・・アレ?このお店いっぱいそういうのあるけど」
「へい」
「何で・・・ののさん平気なんですか??」
「のんは知らねーっす!パチもんなんれすよ、きっと」
「えー!?ヤグチさんのアクセサリーってお守りじゃなくてただのアクセサリー!?」
「なんだと!オイラが聖水やら色々聖なる力加えて作ってるモノにケチつけるか!?」
「だって効き目ナイですもん」
「買ったことナイお前に言われたくねーよ!!」
「・・・あ、そやった・・・のの平気?」
「へい!のんは・・・平〜気よ♪平〜気〜♪ライオン!ライオン!れす!!」
「意味わからん歌唄うなや・・・こっちが恥ずかしいわ」
「ん?こっちはカメの猫!この小さいのは・・・カゴ!こいつ誰だ??」
「あ、あ〜・・・えっとなんていうんやろ・・・あの・・・(悪魔って言えへん・・・)」
- 88 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/23(日) 21:53
- 「え〜〜?ヤグチさん知らないんですかぁ?あいぼんさんの恋人ののさんですよぉ・・・キャー////」
「はぁ!?ちょっ・・・恋人??カゴに・・・あれ、そういえばお前・・・えぇ?」
「え?やっぱり・・・のんとあいぼんはつき合って・・・るんれすよね、キスもしましたし////」
「「キス!?」」
急いで悪魔の口を手で塞ぐ大福天使。
でも発せられた言葉は時すでに遅しで・・・
「あいぼんさん!どっちからしたんですか?」
「カゴ・・・お前もそういう年頃かぁ・・・」
「ミャ?キス??」
「れいにゃに寝る前にエリがするヤツだよ♪うへへ〜♪」
「そいつって新人?・・・じゃないよな・・・んん??」
「何れすか?やっぱ、のんの方が高いっす!」
「お前・・・天使じゃない?」
「(ヤグチさんにバレた!!ののどないなるやろ・・・)」
「・・・天国の人?・・・でカゴの恋人はないよな・・・まさか・・・」
「なんすか天国の人って、のんはそんなんじゃないっす!!」
「お前が噂のカゴの週3食い倒れデートのお相手・・・?」
「いかにもれす」
ヤグチはあいぼんに振り返ります。
「(ヤバイ!怒られるわ!!)」
「カゴの相手って・・・悪魔じゃなかったの?」
「「「は?」」」
「え?コイツ悪魔じゃないだろ??悪魔がエンジェル・シティに入れねぇもん」
「そうなんれすか?」
「おぅ、だってよ聖域だからな・・・聖なる力に守られてるんだよ」
「へー・・・それ何の効果があるんれすか??」
「え?お前バカだなぁ〜知らねぇの?悪魔の場合かなりダメージ受けちゃう。
特に強い力を持った悪魔なんかだとすぐ浄化されて消えちゃうよ」
「ホントですかヤグチさん!!!!」
「っわぁカ、カゴ何だよ・・・前に教えたじゃねーかよ・・・ビビらせんなっつの」
「のの、スマン・・・下手したら、ウチ・・・のの殺してたんや・・・」
「へ?あいぼんがするワケじゃないんれすよね?別にのんは平〜気よ♪平〜気♪れすし」
「え?は?何??えぇ!?もしかして・・・コイツって・・・」
「へ?のんれすか??悪魔っすよ。生粋の悪魔れす!!」
「何ぃいいいいいい!?」
「うっさい人っすねー」
「いやいやお前本当に悪魔?何で?ウソぉ!!」
「しゃらくせーっす!証拠を特と見るっす!!」
バサッ・・・
悪魔ののは小さな黒い翼を出した・・・・
「く、黒い・・・翼・・・!ホントに悪魔ぁあ!?」
「だからそう言ってるじゃないれすか・・・アクセサリーがパチもんって認めたくないんすか」
「いや、オイラのアクセサリーは本物だよ・・・効き目はある・・・お前が変なんだ」
「いやぁ、でもののさんは本当にスゴイですね♪」
「のの・・・ヤグチさんのアクセサリーは効き目あるで?悪魔退治、魑魅魍魎避け・・・多々」
「のんには平〜気よ♪平〜」
「飽きたわ!その歌!!・・・まぁ、なんや、うん、ヤグチさんそゆことやねん」
「この目で見なきゃ信じられないよ・・・」
「ののが来たいいうたから・・・ウチとのの『特別』言われたからええかなって・・・」
「カゴぉ・・・一応仮にも天界の中枢だぜ?悪魔が平気で侵入なんて・・・」
「遊びに来ただけっすけどね」
「だからナメられてるって思われるじゃねーか!!わかった交渉手伝うよ」
「ほんまに?(よっしゃー!コレで落ちたも同然や!!)」
「あぁ、オイラも勉強のタメってのと神さまもコイツが悪魔か気づくのか興味がある」
「のんは何でもいいれすよ、チャッチャと行きましょう」
「エリはぁ・・・猫でも今のままでもれいにゃなら好きだけどなぁ・・・」
「ミャ?この姿でもよかと?エリの好きなようにすればよか、れにゃは側にいれればいいけん・・・ミャー」
「ぃよぉっし!そんじゃあ、ごっつあんとこ行くか」
「・・・何すか?『ごっつあん』??」
「あ、お前知らねーか、神さまはGODだからな、ごっつあん」
「あんまエラクなさそうっすね」
「あ〜・・・パッと見近寄り難そうだけど面白いコだよ」
「コって・・・ボスに向って・・・」
「まぁ、1番の黒幕は・・・・まぁ、行きゃわかるよ・・・実際に神の仕事してんのはソイツだから・・・」
「ハハ、のの、ごっつあんは神さまやけどまだまだ勉強の途中やねん」
「のんは興味ねーっす」
「そか、ウチはののが・・・ののと一緒ならなんでもええな(笑」
- 89 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/24(月) 01:20
- 新作始まってたんですね
ほんわかまったりバカップルあいのの最高!
周りのみんなもなんだかかわいくていやされますね
続きも楽しみにしてます
- 90 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/24(月) 21:45
- >>89さま
はい、スレ立てたんでもう少し何か書こうかと。
このスレの小説は全てあいののにしたいです。
レスとても嬉しいです、ありがとうございます^^
では更新させて頂きます。
- 91 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/24(月) 21:58
- カゴの元上司ヤグチの力を借りて神さまにれいにゃを戻してもらおうと。
只今、徒歩で神殿に向い中・・・
「・・・なんで飛んじゃダメなんすか?」
「お前、バカだな〜〜〜この天界で黒い羽で飛んだら目立つだろ?」
「そやなぁ・・・のの、ええやん天界散歩と思って歩こうや」
「あいぼんがそう言うなら歩いてやってもいいれす」
「マジで仲良いな・・・オイラの知ってる悪魔もとぼけたのがいたけど」
「へ?ヤグチさん悪魔に知り合いおんの?」
「オイラ現役の頃はよく戦ってたからね」
「確か・・・ヤグチさんの時代は悪魔とかなり仲悪かったんやったっけ?」
「今はそんな仲悪くないって大魔王さまが言ってたれすよ」
ヤグチは自分とほぼ同じくらいの二人を見て「コイツら似てる双子みてー」とか思ってた。
「な、何見てるっすか!のんはあいぼんのれすよ////」
「は?あぁ、いやお前ら似てるなって」
「ヤグチさん、ウチとのんは全然違いますやん似てへんよ」
「そうれす!あいぼんの肌は白くて・・・ほっぺは苺大福みたいなのれす!!」
「なんやと!?(怒」
「ギャハハハハハ♪そっくりそっくり・・・カゴのがまぁ、色白いかもだけどよ」
翼を取られた元天使ヤグチは思います。
この悪魔は普通の悪魔と何かが違う・・・
『普通』なら今この場所にいるだけでももがき苦しんでるハズだ。
多分・・・こいつ・・・この悪魔には、何かある。
そして上の方はそれに気づいてる・・・・・
- 92 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/24(月) 22:16
- そうこうしてる内に神殿が見えてきた・・・
そこで異変は起きた。
「おぅ、もうすぐソコだ悪魔お前・・・余計なこと言うなよ」
「・・・っ!」
ガクッ
ののは急に地面に膝から崩れ落ちた。
「のの!?どしたん??」
「・・・もしかして・・・神殿に近づいたからか?やっぱり・・無茶なんだよ悪魔が天界に・・・」
「あいぼん・・・」
「なんや!どうした?水か??あぁ、ど、どーしたらええん(汗」
「・・・お腹空いたのれす」
・・・・・。
「そういえば・・・初めて会った時も空腹でへたってたなぁ・・・のの(苦笑」
「のんは・・・今日あいぼんとデートれすから・・・へへへ(笑」
「しゃーないなぁ、メシ食ってんやな?よ☆」
ポム☆
「おぉ!モンブランっす!!あいぼんのモンブランっす♪」
「それで我慢できるか?って自分食べんの早いゆーたやん前に〜〜〜(苦笑」
「スンゲー美味かったっす♪全然足りないっすけど我慢してやるっす♪」
「・・・お前、平気なのか?」
「へ?まだお腹すいてますけど・・・あいぼんのモンブランは激うまれす♪」
「や、平気ならいいけどよ・・・(空腹かよコイツ、マジ悪魔かよ?)」
「ののさん、スイマセン。エリが今日お邪魔したから」
「?カメは悪くないっすよ。小悪魔シゲさんが1番悪ぃんすから」
「ミャ、ののは優しいっちゃ・・・ミャー」
「さ、さりげない優しさは悪魔の常套手段っすから!!////」
「照れんでええって、アホのの(笑」
「・・・マジ、変な悪魔・・・お前さぁ、『イイダ』って悪魔知ってる?」
「イイダ?・・・聞いたことあるっす・・・??」
「敵対してたし、ソイツとも戦ったけど・・・オイラの知り合いっつぅか////」
「ん?あいぼんも聞いたことあるで?それ天使やんヤグチさん」
「・・・詳しくはカゴは知らねーのか」
「エリも知りません♪」
「正確には・・・天使だった・・・そして堕ちた・・・魔界に」
「!・・・堕天使っちゅーヤツですのん??」
「そうだな・・・すごく良い天使だったのに・・・何で・・・魔界なんかに・・・」
「魔界『なんか』で悪かったっすねー・・・ん?イイダ??アレ?」
「どしたん、のの?」
悪魔ののが難しい顔をして必死に考えています・・・
- 93 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/24(月) 22:30
- ひょこっと顔を上げののは顔を明るくさせます。
「思い出したれす!イイダって知ってるれす♪」
「おぉ!マジ?今・・・魔界にいるんだろ?何やってんだ??」
「確か大魔王さまの名前が『イイダ』だったっす♪だから大魔王してるのれす♪」
「「「え?」」」
「だから大魔王さまっす!たまに厳しいれすが優しい方れすよ?」
「え、ちょっ・・・カオリのヤツ堕天使から大魔王になったのかよ??」
「元天使が魔界仕切ってんのや・・・」
「え?え?え〜っと・・・エリはいまいちよくわかりません」
「・・・お前に・・・優しいんだ?」
「?小さい頃からお世話になってるれす♪のんが困ってると助けてくれるのれす」
「元天使やし・・・まぁ、優しいんやろなー」
「カオリは・・・あ、大魔王の愛称な、アイツはいつも何考えてるかわかんないヤツだった」
「のんにもわかんねーっす」
「そっか・・・じゃあ、上の方は知ってるのか・・・前の魔王は?」
「先代の魔王っすか?隠居生活っす」
「前の魔王はどんなんやったん??」
「のんが気づいた頃から今の大魔王さまっす・・・覚えてねーっす!!」
「フン・・・いつか、また会えるのかな・・・あ、神殿入り口だぞ」
「ヤグチさんおるし通れるやろ」
「カゴ〜〜〜オイラはもう羽もない元天使だそ?」
「そんなの関係あらひんよ、あの方にはヤグチさんはヤグチさんやから」
「・・・そっかなぁ、オイラもそう思うけど、あ〜〜〜ヤベッ怖くなってきた」
「そうやろねぇ・・・交渉がんばってくださいよ?」
「カゴぉ!てめぇ・・・他人事だと思って・・・かーっムカつく〜〜〜!!!」
悪魔とカメとれいにゃは「?」となって二人を見守ってました。
- 94 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/24(月) 22:44
- 〜神殿入り口〜
門番のお兄さん二人が立っててヤグチさんに気づくとスッと門を開けてくれた。
ヤグチさんに頭を下げてヤグチさんが通るまで決して頭を上げない・・・
「・・・えっと、ヤグチ・・・さん」
「何だ?」
「なんかエライんれすか?ヤグチさんって??」
「あ〜・・・そんなんじゃねぇよ、そんなんじゃ・・・」
「のの、ヤグチさんはお偉いさんに気に入られとんのや♪」
「カゴ、うっせー!アレは遊ばれてんだよ。行くの止めるか?」
「いやいやいや!ヤグチさんおらんとカメとウチだけじゃ・・・」
「・・・お前もオイラがナニかされそうになったら助けろよな?」
「ヤグチさん・・・ウチが敵うと思うてんの?絶対無理やん」
「カメ、ヤグチさんはお偉いさんに怯えてるんすか?」
「エリは新人なんで神殿来るのもこの間のれいにゃ飼う件と・・・数回しか来たことないんで」
「ミャ、しんでんは広いっちゃよ、のの・・・ミャー」
「ふーん、カメはわからないんすか・・・神殿広そうっすね」
前方を歩くあいぼんとヤグチは言い合いしながら歩いてる。
ののは真っ白な建物の中庭の花々を見て綺麗だなぁと思っていました。
「おいっ!アポ無しで来てんだから・・・そこの新人と悪魔と猫!暴言には気をつけろよ?」
「?へい」
「わかりましたぁ〜」
「ミャ?ぼうけん??・・・ミャー???」
「一匹間違ってるヤツがおるわ・・・多分カメ以外言葉の意味も理解しとらんな・・・不安や」
あいぼんさんはヤグチさんがいるのは心強いケドこのメンツ、メッチャ不安と思いました。
- 95 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/27(木) 01:40
- 細かいギャグとかもおもしれー
このスレいっぱいと言わずずっと続けて欲しいぐらいっす
- 96 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/29(土) 20:18
- >>95さま
レスありがとうございます。
さりげなくギャグいれてます^^;
気づいてくれて嬉しいです。
でわ更新します。
- 97 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/29(土) 20:39
- 〜神の部屋〜
ある扉の前に二人ほど見張りがついている・・・
ヤグチはその二人に気づきます。
「ん?よっすぃとガキさんじゃん、久しぶり〜」
「アレ??ヤグチさん!・・・なんでウチに何も言わずに天使辞めてるんですかぁ!!」
「いや、ホラ・・・急だったし・・・ごめんマジごめんって」
「お久しぶりですヤグチさん・・・アレ?あいぼんさんとカメと・・・誰?」
天使よっすぃは新人の頃にヤグチに色々仕事を教わり尊敬していた。
そして天使ガキさんは何故元天使のヤグチと同僚のあいぼん後輩カメが一緒に??
一人はあいぼんととても似たコ。
もう一人は・・・頭にネコ耳がついている・・・なんなんだコイツら?
「お、おぅガキさん!お仕事がんばってるやん(汗」
「あいぼんさん・・・後ろの二人って誰ですか?」
「あ、ガキさ〜んあのねぇ、えっとねぇ、コレれいにゃなんだよぉ♪」
「は?」
「ミャ、れいにゃっちゃガキさん・・・この前にぼしありがとっちゃ・・・ミャー」
「え?え?ちょっとちょっと・・・ワケわかんないけど????」
「ガキさん、とりあえずわからんくてええよ」
「そうだな、よっすぃ、ごっつあんに用事があんだけど」
「えっと、今ごっちん、コンコンとナカザーさんと会議中なんですけど」
「・・・そっかぁ、やっぱアイツいるかぁ・・・」
ナカザーという名前を聞いてヤグチの顔が曇る・・・
「あのネコ耳はれいにゃ・・・ってのはまぁ、わかりましたがその隣は?」
「ガキさん、ええやん気にせんでええよ(スルーや!スルーしろや!)」
「ん〜?ウチも見たことナイ顔だな・・・同期なのにあいぼんウチにも内緒??」
「あ、せやから、よっちゃん・・・気にせんでええってタイプやないやろ(汗」
「あぁ、ウチのタイプはロングで大人っぽい・・・じゃないくて!!」
「なんやタイプ変えたん?今はウチみたいなんが好きなん?」
「はぁ?あいぼん?・・・似てるね、双子??」
「アホや。ヤグチさん、よっちゃんアホやで」
「今更だろ・・・気にすんなよよっすぃ」
「のん、あいぼんと双子に見えるっすか?」
「あいぼんさんとののさん・・・見えるかもしれないです〜♪」
「ミャ!れにゃ、あいぼんとのの間違えたけん・・・ミャー」
その会話を聞いたよっすぃ+ガキさんは名前に反応します。
「「のの!?」」
- 98 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/29(土) 21:01
- あいぼんさんの同僚ガキさんが気づきます・・・
「え、ちょっと待ってください『のの』って週3デートの悪魔ですか?」
「あ〜・・・そうやったっけ?(スルーや!スルーしろやボケ!!)」
「ん〜?そういやウチも前に聞いたな。えっと君、悪魔なの?・・・ってまさかね(笑」
「へい!いかにも、のんは生粋の悪魔ののなのれす!!」
悪魔ののは元気いっぱいに答えます。
直後・・・
バシッ!ドカッ!
あいぼんから頭突き、ヤグチから蹴りが・・・
「痛いっす!何するんすかぁあ!?(泣」
「アホかお前!オイラとカゴが話そらそーとなぁ、お前立場わかってんのかぁ!?」
「せや、アホのの!よっちゃんだけならまだしも鋭いガキさんおるのにアホのの!!」
「へ?あぁ、そうだったんれすか・・・えっと、のんは『のの』じゃねーっす」
「「アホかぁ!!」」
「あー・・・もぉ、うっさいれすねぇ・・・天使ならもうちょっと心を広く持てって話っす」
「ヤグチさん・・・コイツ悪魔なんですか?」
「ヨシザーさん、この二人の慌てようはそうでしょ・・・でも何で天界に・・・」
「ねぇ、ガキさん!スゴイよね〜♪ののさん苦しくないって護身具も平気なんだよぉ♪♪」
「へい!のんは平〜気よ♪へ〜」
「アホのの!のん気に歌ってる場合やあらへん・・・ってかその歌なんや!!」
「知らないっすか?フッ・・・ロマンれすよ・・・」
「何がロマンやねん、意味わからんわー!!」
「ミャーれにゃはその歌好きっちゃ・・・ニャー」
「え?そうなのれいにゃ?ののさん、エリにもその歌教えてください」
「いいっすよ」
「いやいやカメちょっと待てお前は何悪魔に習おうとしてんだ」
「ガキさん、歌ですよぉ。れいにゃに寝る前に聞かせるの」
「ミャれにゃも歌うっちゃ・・・ミャー」
「えっとサビだけっすか?全部っすか??」
「全部っちゃ・・・ミャー」
「へい!どんくらい!儚い初恋は〜♪叶わないからいい♪どんくらい!そこから始ま〜る♪
ライオン!ライオン!!」
悪魔ののが歌を教えてると扉がいきなり開いた
「なんや外うっさいわ―――見張り何やっとんじゃボケー!!」
- 99 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/29(土) 21:19
- 中から出てきた金髪の・・・年くってそうな・・・天使っすかね?
怖そうれすね、コレが神っすか?
「ん?ヤグチやないかぁあああ!!なんや、ユーちゃんにやっと会いに来てくれたか♪」
「いや、その、あの・・・(何て言おう・・・)」
「アレ?一人やないんや?もうヤグチはシャイやなぁ・・・」
「あ、あのナカザーさん・・・」
「なんや、よっちゃん?」
のんとカメとれいにゃ以外皆怯えてるっぽいれす・・・何で?
「いや、その・・・あ」
「愛してるよ!ユーちゃん!!(バカよっすぃ今悪魔って言おうとしたろ!!)」
「!!ヤグチぃいいい♪ユーちゃんもやで?ホラ、中入り?」
「こいつらもいい?」
ナカザーは『こいつら』を見てみた。
「別にヤグチだけでユーちゃんはええんやで?もう怒ってへんし・・・」
「用事・・・オイラの他にカゴとカメもあって来たんだよ」
「カメ、なんや今度は犬飼いたいやら言うんやないやろなぁ?(ギロッ!)」
「ち、違いますぅ・・・(怖いよぉ、怖いよぉ)」
「ミャ!エリいじめたられにゃが許さんけん!!・・・ミャー」
「へい!れいにゃ、さっきの歌詞の続きみたいっす!!」
「ミャ?」
悪魔ののは空気無視して歌います。
「どんくらい!あ〜なたが弱〜っても♪私が守るわ♪こんぐらい!平〜気よ♪平〜気♪
ライオン!ライオン!」
「ミャ、れいにゃがライオンになってエリ守るっちゃ!・・・ニャー♪」
「・・・ヤグチ、このバカ二人なんやの?」
「あ、だからぁ・・・とりあえず、ごっつあんに話さなきゃだから」
「アホ1匹カゴにえらい似とるけど」
「ですよね!ナカザーさん!!ガキさんも思ったでしょ?」
「え?あー・・・まぁ、似てるっちゃ似てますね系統が(性格はかなり違うみたいだけど)」
「ええわ、皆入り・・・よっちゃんとガキさんも入ってええで」
「え?あぁ、ハイ」
「わかりました」
「(やっぱヤグチさん連れてきて良かったわ〜・・・)」
「エリはれにゃが守るけん!ライオン!ライオン!・・・ニャー」
「おぉ、れいにゃ歌上手いっすね!」
「本当だぁ、歌声もカワイイ〜うへへへへ〜♪」
ヤグチ&あいぼんは物凄い不安です。物凄い不安です。しつこくもう1回言いますよ?
物凄く不安です・・・
- 100 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/07/29(土) 21:51
- 部屋の中に入ると最初に出てきた金髪オバサン以外に二人。
すごく眠そうな天使?と・・・この人も大福ほっぺっすね。
「んあ?何??沢山きたけど・・・何ごとー?ごとー・・・ごとー・・・ナンッチャッテ」
「ゴトーさん、そのネタ飽きましたよ」
「コンノは冷たいねーんあっは♪」
「ごっちんにカゴカメがなんや用あるんやて」
「あいぼん?どうしたの??今日はカメちゃん連れてデートじゃ・・・」
「ごっちん、それがな・・・」
「ミャ!れいにゃがさゆに人型にされたっちゃ・・・ミャー」
「んあ?ネコ耳・・・コスプレ?「っちゃ」?ラムちゃん??」
「やっぱこの口調はラムちゃんっすよねー」
神・ゴトーの意見に頷く悪魔のの。
「つまり小悪魔にれいにゃが人型にされたの元に戻してほしいってコト。・・・だよな?」
「そやねんけど・・・れいにゃ猫に戻せる?・・・ごっちん」
「んあー・・・無理」
「せやね、ごっちんの言うとおり無理やね」
「うぉ!ユーコまで・・・」
「えぇ〜・・・でもエリはれいにゃがれいにゃならいいかぁ、うへへ♪」
「ミャ今の姿なられいにゃも何かお手伝いできるけん・・・ミャー」
「ハタから見たらコスプレしたコやで、れいにゃ」
「エリと一緒におれるんなられいにゃは何でもよか・・・ミャー」
そんな会話を聞いていた秘書天使コンノは言います。
「仔猫と違って食費かかるんじゃないですか?」
「コンちゃんさん・・・え、エリがんばりますよぉ、お仕事!」
「ポンちゃんよりれいにゃはご飯食べんけん・・・ミャー」
「待て、お前ら天界で猫飼うのもモメたのにそれが小悪魔の魔力で人型になったぁ?」
神の乳母・実質天界一の権力を持ったナカザーが口を開きました。
「そうなんれすよぉ・・・全くシゲさんも罪作りなヤツれす」
「ん?ちょっと待て。れいにゃはわかったで、お前は誰や?」
「名乗る程の者でもないれす」
「ゆ、ユーちゃん美味しいお酒見つけたんだ!日本酒と焼酎、今度一緒に・・・」
「ヤグチ・・・ちょぉ黙っとき」
「・・・(ヤベーなこの悪魔どーなるんだ・・・)」
「で、名前は?天使やないよな・・・新人は全部チェックするし」
「人に名前聞く時は自分から名乗るのが筋ってもんですジンギスカン!!」
「(のの・・・ネバーエンディング意味わからんでジンギスカンて・・・)」
「ほぉ、おもろいやっちゃなウチんこと知らんか?」
「知らねーのれす」
「・・・ヒヨッコが、ええわウチは神の乳母であり教育者のナカザーや」
「へー(このオバサンが関西弁だからっすか?あいぼんが関西弁??)」
「自分は?ウチが名乗ったんや、自分の番やで?」
「のんは・・・」
最下級悪魔コードネーム『のの』
「只今参上なのれす!」
「のの、さっきからずっとおるやん・・・参上ってやっぱ国語勉強しぃ?」
「ハン!悪魔が国語とかありえれいにゃなのれす!」
「ミャ?(ありえれいにゃ??)」
ナカザーは目を見開きます。
「・・・なんやて、悪魔・・・?悪魔やとぉ・・・」
天使達+ヤグチ(心の声):怖い、ナカザーさんいつもの数十倍怖いよぉ・・・
「へい!のんは生粋の悪魔れす!てやんでぇ!!ナンダコノヤロテメェ」
「アホのの!(命無いで確実にヤラれる・・・)」
あいぼんさんは悪魔のののセリフにある意味尊敬の念を抱きつつ、この後が怖いと思います
- 101 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/30(日) 16:31
- スレが100まで行ったところで未来の話を少し書きたいと思います。
天使悪魔エピWは思いのほか長引かせちゃうなぁ(爆
ののさんが長老に啖呵切ったタイミングでフェイドアウト。
8期オーディション開催も細かく発表されたということで・・・
『NON STOP! THE FUTURE・・・』
- 102 名前:NON STOP! THE FUTURE・・・ 投稿日:2006/07/30(日) 16:34
- 私は・・・まだ信じられない。
全国から集まったモーニング娘。のオーディション。
まだ受かるのかはわからない・・・だけど・・・
- 103 名前:NON STOP! THE FUTURE・・・ 投稿日:2006/07/30(日) 16:42
- そこはテレビ局の通路、私は一人・・・楽屋の空気に耐えられず出てしまった。
そして会ってしまった・・・大好きな人に・・・
目が合ったので挨拶・・・というかお辞儀を反射的にしてしまう。
「あ、えっとエッグのコ?新しく入ったコ??」
「えっと私は・・・モーニング娘。の8期メンバーの・・・」
「!そっかぁ、まだ決定とかしてないんだっけ?」
「は、はい・・・」
「8期かぁ・・・アタシが4期だったから倍だね(笑」
無邪気に笑う辻さん。
「あの・・・私、辻さんと加護さんのこと大好きでそれで応募したんです!」
思い切って言ってみた・・・直後後悔した・・・今、加護さんは・・・
「え〜〜、そうなの?嬉しいよぉ。えへへ・・・」
「あの・・・加護さんはいつ・・・Wはいつ復活するんですか・・・?」
また地雷を踏むような質問・・・
- 104 名前:NON STOP! THE FUTURE・・・ 投稿日:2006/07/30(日) 16:54
- さっきまで無邪気に笑う辻さんはなく少し考えて辻さんは口を開く・・・
「いつか・・・なんて、アタシはわかんないよ」
「そうですか・・・私、辻さんと加護さんの二人息の合った全部が好きでした」
「・・・あのさぁ、あいぼんは帰ってくるよ?」
「え・・・」
「何で『好きでした』なの?絶対帰ってくるから・・・だからオーディション受かってよ」
「え!?」
「そしたらいつあいぼん帰ってきても会えるじゃん」
あっけらかんと辻さんは言い笑う。
「あ、のんはもう行くね・・・オーディション頑張ってね!」
「はい、がんばります!」
凄い速さで言いながら走って行った・・・
コレで私は落ちるワケにはいかない。
憧れのあの人に言われた・・・だからもう一人の憧れのあの人にも言ってもらいたい。
私の中の野心が大きくなっていくのがわかった。
- 105 名前:NON STOP! THE FUTURE・・・ 投稿日:2006/07/30(日) 17:15
- 私が楽屋から少し離れた自販機から戻ろうとした時
何かが物凄い速さで近づいてくるような音が聞こえてきた・・・!?
「ハァッ・・・ハァッ・・・言い忘れ・・・」
「辻さん、お仕事大丈夫ですか、えっと時間ないんじゃ・・・」
「あのね、のんもあいぼんも娘。に受かるまで不安だったよ?」
「・・・」
「それに・・・のんは最後の最後に追加で入れたし、でもね・・・」
ただ、辻さんを見つめて話を聞く・・・
「最後まで希望を捨てなければ・・・信じてがんばるって大事だと思う」
「明日のことなんてわかんないし未来なんてもっとわかんない、時間は止まんない」
「のんは自分の未来を信じてる、あいぼんは帰ってくるって・・・」
「だからさ未来のモーニング娘。さん、またね!!」
辻さんはニコッて笑って私の元からまた凄い速さで走り去る・・・
私はその瞬間、辻さんの名前「希美」から『希望』が連想された。
あの人は未来に向って止まらない『希望』なんだ。
私がもし「未来のモーニング娘。」になった時彼女は覚えていてくれるだろうか?
・・・がんばっていきまっしょい!!
- 106 名前:NON STOP! THE FUTURE・・・ 投稿日:2006/07/30(日) 17:19
-
e n d
- 107 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/30(日) 20:32
- 感動した!ありがとう!
ところで天使悪魔、フェイドアウトってこれで終了?
この話し好きなんだけど・・・
- 108 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/07/31(月) 01:48
- >>107さま
ありがとうございます。
天使悪魔エピW続きますがその間にフェイドアウトして短編てことで。
ややこしくてスミマセン^^;
あと天使悪魔、気に入ってくださって嬉しいです。
- 109 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/31(月) 22:38
- よかったよかった。
なんとなくうる星とからんまを髣髴とさせるようなギャグの押収が好きなんだよね
- 110 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/01(火) 14:01
- 天界にいるのに悪魔よりも恐れられるナカザー。
そのナカザーに思いっきり最下級悪魔ののは「べらんめぇ口調」で「ナンダテメェコノヤロ」
その場の天使達のほとんどは凍りつきます。
「・・・なんで結界はってある神聖なしかも『神の部屋』に悪魔がいんねん!?」
「アンタが入れてくれたれす」
「その前にどーやってお前ここまで来た?」
「飛んで・・・あー、途中は歩きっす」
ナカザーはハッ!とします「コレがカゴに泣かされて何故か週3デートの相手」
なるほど・・・と納得してたとこに
「オバサン、れいにゃ・・・擬人化れすけど置いてやってくれないれすか?」
「マテ!誰に向ってオバハンゆーた?」
「アンタれす、でもってカメとれいにゃを引き離さないでくらさい」
オバサンというキーワードでナカザーから「ピキッ」と何かキレる音がしました
「ほぉ・・・ほんま物怖じせんやっちゃ・・・ええで」
「ホントっすか!?」
「条件あるけどな(ニヤリ)」
「何れすか?」
「ママゴトはもうお終いや、今後カゴとは一切会うな・・・コレでええやろ」
!!
「わかったっす!」
「!・・・のの!!」
「その『カゴ』ってヤツに会わなきゃいーんすね、そんな人知らねーっす!!」
「・・・のの、お前『カゴ』が誰かわかるか?」
「だからそんなヤツ知らねーのれす、あいぼん」
その場にいた皆、ナカザーでさえも驚きました
カゴ=あいぼんって知らなかったんだー・・・
- 111 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/01(火) 14:19
- 「はぁ、条件がそれだけで良かったっす・・・のんはもう失礼するれす」
「おい、アホ悪魔」
「・・・のんに『アホ』言っていいのはあいぼんだけれすよオバサン?」
「お前カゴってお前が「あいのん」って呼んどるそいつやで」
「は?」
「のの・・・ウチの天使の正式名称はカゴやねん・・・」
「そーなんすか、今知ったれす。名前なんて気にしないっす、あいぼんはあいぼんれす」
「オイオイ!お前さっきカゴと会わない言うたよな?」
「言ったっすね」
「やからこんな天使と悪魔週3デートなんて今日で終いや!とっとと魔界帰れ。
今回は見逃したる・・・次に天界に来ようモンなら容赦せんで?」
「ドンマイケルでジョーダンじゃねーっす!!のんとあいぼんは特別れす!!」
「のの・・・ナカザーさん、これウチが連れて来たんやし罰するんはウチだけで勘弁してや」
「カゴ、お前も・・・そのアホ悪魔好きなんか?両想いなんか・・・」
あいぼんさんは悪魔ののの手を握り頷きます。
「魔界のヤツなんて・・・異例やで?ほんっま異例でデートさせてやってたんらで?今まで」
「ユーコ、それオイラ気になってたけど何でそうなったの?」
「・・・ヤグチそれは・・・まぁ、なぁ・・・」
ナカザーは言葉を選び始めます・・・
そこに悪魔ののがよく聞きなれている声がします。
「ユーちゃん、ののとあいぼん離さないであげてよ」
誰も気づかない間にGODごっちんの背後にその人はいいました。
「!大魔王さま!?」
「・・・カオリ!」
「カオリ!!」
「んあ・・・カオリ、何で・・・」
他の天使:・・・誰あれ?
スラッと長身スタイルのいいロングの黒髪優しそうな顔。
ヨシザーは心の中で「誰だ?あの美人??ウチがチェック漏れ???」とか考えてます。
- 112 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/01(火) 14:41
- 「アレ〜?何で大魔王さまココにいるんれすか?」
「カオリ・・・お前、何年ぶりだよ・・・魔王なのかよ?」
「んあ?カオリが・・・魔王?」
「アハハ、ヤグチ、ごっちん久しぶり・・・ユーちゃん言ってなかったんだね」
「言えるかアホ!それよりお前までどっからこの部屋入ってきた!?」
「カオは元々天界の防衛担当者だよ?それに神殿は熟知してるし」
「んあ・・・カオリ何でゴトーの前からいなくなったの?」
「ごっちん、大きくなったね・・・ヨシザーも・・・コンノもマメも」
!?
「何で私達のこと知って・・・!?」
「え?会ったことあるの??」
「アタシの小さい頃の幼名しってる・・・魔王が・・・なんで??」
「ごっちんは覚えてるのに何でよっすぃ覚えてねーんだよ?他はまだ小さかったからわかるケド」
「・・・せやなぁ、カオリぃ言っていい?」
「何のことか予想はつくけど話してもいいよ」
「!ユーコ・・・もしかしてナッチの?」
「・・・まぁ、聞きや、昔天使と悪魔でどえらい抗争が起きたの知っとるやろ?」
その場にいる皆はナカザーの言葉に耳を傾けます・・・
あの当時、天界と魔界は殺戮のエブリディやった。
そして一人の天界防衛担当のトップである天使が魔界側についてしまったんや。
残された天使仲間は皆、「裏切られた」思いでいっぱいやった。
その中でも同期で仲の良かった残された天使はその堕ちた堕天使が好きやった分・・・
悲しみも大きかった・・・それはやがて怒りへと変わっていった。
そして抗争中に出逢ったその天使と堕天使。
天使は怒りと悲しみがいっしょくたんなって攻撃した。
結果は・・・堕天使の勝ちやった・・・
その直後、急に抗争が納まりだし・・・今となってはそないに抗争するほど険悪やない・・・
「カオリ・・・ウチはコレだけしか言わんで」
「別にそれだけで充分じゃない?」
「この話聞いて納得しとらん顔したヤツらが沢山おるけど」
大魔王イイダは皆の納得いかない顔を見て苦笑してから・・・
「じゃあ・・・今度はカオが魔界に落ちた、堕天使になった理由を話そうか・・・」
- 113 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/01(火) 15:01
- 「カオはね、防衛する側で幼いのにエリートだった天使のアスカが消滅した時に考えた」
何で争うの?話し合いじゃダメなの?どうしてアスカが消滅しなきゃいけないの?
ってね、アスカは大人な考えを持ってたけどまだまだ小さくて
そしてエリートだから前線で戦わされて・・・
結果、消滅・・・カオはイヤだったのこんな戦い繰り広げるの。
じゃあ、戦いを止めるには?
そう考えた時にカオが向うに行って、向うの考えを改めさせればいいんじゃないかなって。
思ったときにはすでに身体は魔界へと向っていて・・・
抗争でよく顔合わせする悪魔アヤッペと参謀ケーちゃんにお願いしてね。
カオの防御能力の評価は高かったみたいで、その日から
堕天使になった・・・
そして生まれた時から一緒だった親友天使ナッチに再会したのは皮肉にも抗争中。
周りに悪魔は沢山いたからね、ナッチはカオに本気で向ってきた。
だからカオも本気で向って・・・だけど途中からナッチは・・・
「・・・カオリが堕天使になるって何か理由があるっしょ・・・ナッチにも言えない理由」
「ナッチにカオリはやれないべさ、ナッチはカオリにならやられてもいいっしょ」
「他の・・・残された皆のこと頼むべさ・・・」
そしてカオはナッチを消滅させた・・・結果、魔界で信頼されるようになった。
後は順調に上へと扱いが上がって行き事実上魔界でNO.2になった。
大魔王に何度か天界との抗争を止めさせようとしたんだけどね
ヤツの考えはエスカレートしていくばかりだった・・・だからカオはね
魔王を殺して自分が魔王になった
周りには「魔王は引退した」って言ってね、その後はあっという間だった・・・
魔界のコ達も良いコだし、面白いし、ナッチは今の魔界と天界の関係喜んでるかな?
「ねぇ、ユーちゃん?」
- 114 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/01(火) 15:29
- 「・・・大体、そんなことやと思っとったわ」
「カオリ・・・が犠牲んなってあの抗争止めたのかよ・・・」
「ヤグチ、犠牲になったのはカオじゃないナッチや他の皆だよ」
「ゴトーは魔王がカオリなんて知らなかった」
「ウチが教えんかったんや」
「カオもあえて堕天使って魔界で言わなかったし」
「・・・オイラ、ずっとカオに残されたと裏切られたと思ってた、真実は違ったんだな」
「裏切りだよ、今は大魔王やってるし、もうカオとナッチみたいな悲しいのはイヤなの」
「カオリぃ、それはまぁ分ったとしてあのアホ悪魔・・・何?」
「え?のの??可愛いでしょ」
「のん、可愛いっすかぁ大魔王さま♪デヘヘ」
「いやいやカオリがいなくなって確かに結界は弱くなったが何であんなにココで元気なん?」
「スゴイよね〜。あいぼんも魔界に来ても平気ってことかな?」
「「「「「はぁ!?」」」」」」
「おぉ、そりゃナイスアイディアっす!あいぼん魔界に遊び来るっすか?」
「いやいやウチ天使やしNGやん?ナカザーさんにいてこまされるわ」
「いてこ?あのオバサンそんな怖いっすかぁ、ほー」
「カオリ、あのアホ悪魔に礼儀っちゅーもん教えてやり?(怒」
「あぁ、ののはアレで礼儀正しいつもりなんだけど(多分)」
「えっと、ナカザーさんエリはれいにゃと一緒でいいんですか?」
「ミャ!そうっちゃ、大魔王さんおるなられにゃ戻せるっちゃ・・・ミャー」
「え?あぁ、戻せるけど・・・れいにゃさ、自分で猫になれたり人型になれたりする力欲しい?」
「ミャ!?欲しいっちゃ!・・・ミャー」
「カオね天使と悪魔の力持ってるから融合させて色々とできるから・・・じゃ、行くよ?」
―ねぇ、笑って―
バチッ★
「んみゃ!?ニャ?れにゃ、猫にもこの姿にもなれると??」
「なれるよ『レインボーコネコ』って言ったら仔猫になるよ」
「レインボーコネコ〜うへへ〜♪」
ポム☆
エリーゼが嬉しそうに「レインボーコネコ」と言ったられいにゃが仔猫・・・黒猫に!!
「ミャ?(れにゃは言ってないっちゃよ?)」
「アレぇ?大魔王さんエリが言ったられいにゃ仔猫なっちゃったぁ・・・」
「アハハ、カオ間違えて『力』、カメさんに与えたみたい(苦笑」
「ニャ(大魔王さまヒドイたい)」
「人型にしたかったらカメちゃん手をこう・・・そうそう、そのポーズで『俄然強め!』ね」
「え?うへへ〜♪俄然強め!」
ボム☆
「!うわっ!?ビックリしたっちゃ!!何するとぉ、もぉ・・・ミャー」
「あ、れいにゃが戻った・・・ケド、ネコ耳がない・・・」
「ネコ耳つけたかったら『俄然ネコめ!』でなるからカメさん」
「わかりました〜♪ありがとう大魔王さん♪うへへへ♪」
「いやいやいやいや、カメお前は何を魔界のお偉いさんから力もらってるんだ」
「ガキさん羨ましい?れいにゃいいでしょ〜♪」
「ガキさん、エリが楽しそうだからいいっちゃ・・・ミャー」
「れいにゃ、カメは見る度笑顔で見る度楽しそうだが」
「それはぁ〜、れいにゃが一緒だから〜・・・ガキさん何言わせるんですかーキャー!!」
ドカッ!!!!
照れたエリーゼに吹っ飛ばされたガキさん・・・軽く失神中・・・
- 115 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/01(火) 15:51
- 「まぁ、そーゆーワケだからユーちゃん、ののとあいぼんの天界魔界のライン超えた
特別な関係しばらく見守ろうよ?昔みたいな抗争起こさせない為にも」
「・・・馴れ合いは好かんケド・・・確かにアホ悪魔は普通の悪魔やないみたいやな」
「うん、悪魔なのに全然悪魔らしくない・・・多分・・・」
「なんや?」
「ううん、何でもない(ユーちゃんより天界が似合う立派な天使向きだと思ったのは内緒)」
「相変わらず、意味分らんなカオリは・・・ものごっつ久々に逢えて嬉しかったで」
「カオもヤグチにも逢えたし・・・小さいコ達も大きくなってるし」
「・・・カオリ、オイラに相談してくれりゃ良かったのに一人で堕ちやがって」
「敵を騙すにはまず・・・の見本だよヤグチ。カオとののはもう帰るね」
「また逢えるよな?」
「多分ね・・・ののー!帰るよー!!」
「へ?あぁ、大魔王さま待ってくらさい!」
「ウチとのの、また会っても・・・これからも会ってもええですのん?」
チラッとナカザーを見るあいぼんさん。
「ウチに決定権あらへん、ごっちんに聞き(まぁ、大概ウチが決めとるが)」
「んあーカオリからも頼まれたし・・・いいよ、あいぼん」
「ゴトーさんそんな簡単に・・・!」
「コンコン、ウチこの前帰りにお土産あげたよなー?またああいうの欲しない??」
「・・・ゴトーさんがOKなら何も言うことありません、完璧です!(お土産!」
「だってさ、良かったね、のの」
「へい!そんじゃあ、あいぼん!次回デートはガン食いれすよ〜♪」
「おぉ、メールするさかい!気ぃつけて帰り〜」
大魔王は悪魔ののを抱っこしてそのままテレポートした・・・
「なんや、カオリのヤツ・・・パワーUPしてへんか?」
「そうだな、でも真実聞けてオイラ、嬉しかったよ・・・ナッチは全てわかって消滅したんだ」
「んあ・・・ナッチ・・・」
「ヨシザーは覚えてないのに何でごっちん覚えてるの??」
「ゴトー、ナッチ大好きだったからカオリも」
「俄然ネコめ!」
「ミャ!エリ〜れにゃ変身ばっかしとっととよ!疲れるっちゃ!!フ―!」
「可愛いんだも〜ん、うへへへ〜い♪」
エリーゼは自分に『俄然強め』な力が与えられ大ハシャギ。
その光景を見てナカザーは
「こういうんも平和でええか・・・」
- 116 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/01(火) 16:15
- 〜空という無限のキャンバス〜
大魔王は悪魔ののを抱っこしながら天界から急降下していた
「大魔王さまって天使だったんれすね」
「昔ね、カオは天使も悪魔も基本的には同じだとおもうから」
「そうっすか・・・魔界で前に流行った『ロマン』れいにゃが気に入ってたれす」
「あぁ、歌詞がいいよね・・・(昔のカオとナッチみたい・・・)」
どんぐらい 時間が過ぎたって 私は待てるわ
未来にタスキ渡す 正義に迷いはない
「歌詞っすか、いいっすよね〜!こんぐらい!基〜本よ♪基〜本♪ライオン!ライオン!」
「アハハ、のの「ライオン」じゃないよ〜(笑」
「ライオンれすよぉ、れいにゃにも教えたれす!!」
「れいにゃ間違って覚えちゃったねー」
「ライオンの方がれいにゃに似合うれすからバッチOKっす!」
急降下して魔界に向いながら堕天使カオリは思います。
ナッチ・・・あの頃とはもう時代は違うよ
カオの作り上げた魔界にはこんなに純粋な悪魔がいる。
純粋な天使ナッチを時折思い出させてくれるよ・・・
「うわー!あの雲ワタアメみたいで美味しそうれすねー♪」
無邪気な大食い悪魔のの・・・全てはあなたが放つ
「夏れすから縁日デートもいいっすね♪」
「のの、空が青いね・・・」
「へい♪」
無邪気な悪魔のの・・・イメージで決まるよHEY!MY DEVIL
平和という無限の情熱がある
さあ 行こう!LET'S HAVE A DANCE NOW
さあ 行こう!LET'S HAVE A DANCE、MY DEAR
MY DEVIL・・・
- 117 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/01(火) 16:17
-
エピソードW〜大食い悪魔、天界へ行く〜
e n d
- 118 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/02(水) 08:13
-
- 119 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/08/02(水) 08:17
- ハイ、少し長くなったエピソードW終了です。
>>109さま
うる星とらんま!そんなカンジかもしれないですね。
れいな戻すのお湯とかにして間違ってカメちゃんが熱湯とかw
- 120 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/03(木) 00:35
- なっち・・・・
カメのキャラもいいですね。ののとあいぼんの秘密も気になります。
- 121 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/08/03(木) 07:31
- >>120さま
カメは私の中でこんなイメージです。
容量的にエピWでそのまま終わる予定でしたが(爆
なるべくタイトにまとめて最終章で終わらせたいと思います。
〜最終章エピソードX・天使+悪魔=∞〜
- 122 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 07:33
-
〜最終章エピソードX・天使+悪魔=∞〜
- 123 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 07:42
- ウチの携帯の待ち受けな、ののと二人で撮ったヤツやねん。
天使の仕事いうんもなんや疲れることも多々あるわけで
ウチは疲れたとき、このアホ悪魔の八重歯見ると癒されんねん・・・
「んあ?あいぼん何それ」
「ごっちん、前にののがウチにくれた特別な携帯や」
「へー・・・仲良いねぇ、ごとーにも見せて見せて」
「・・・もう、ちょこっとだけやで〜///」
「んあ♪」
あいぼんさんから携帯を受け取り待ち受け画面を見てGODことごっちんは驚きます。
この、コレは・・・!!
「あいぼん!」
「へ?なんや、ごっちん??映りどない??///」
「ごめん!コレちょっと貸して!!」
ごっちんはあいぼんさんの携帯を奪って走り出します。
「!?ちょっ!ごっちん!!それ、ののとウチだけのなんやから・・・ちょぉ待てやコラー!!」
あいぼんさんは遅い走りで神ゴトーを追いかけます。
- 124 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 07:53
- 〜その頃、魔界でも〜
魔女っ子ミキティ作の携帯の待ち受け・・・デヘヘあいぼんとのんの2ショットれす♪
あいぼんがスンゲー可愛いからチャーミィとかミキちゃん
そして、のん並にドジれすが仕事は一応やるカボチャ好き悪魔マコト
仲良いヤツらに見せまくりで自慢してる最中っす♪
でも見せた人達、みんな必ず「え?」って言って・・・
「どれが・・・天使?え?あぁ、コレののか・・・二人似てるね」
ですって!のんはあいぼんみたく苺大福じゃねーっすが。
そんなにのんとあいぼんはカワイイれすかねぇ・・・。
さて大魔王さまにも見せるっす。
大魔王さまが元天使ってのは皆知ってるんすかねー?
ってことで今、大魔王さまに会いにきたとこっす。
「のの?どうしたの今日は私は呼んでないよね?アレ?呼んだっけ」
「呼ばれてねーっす、ただ写メ見せに来ただけれす」
「写メ?」
突然の悪魔のの訪問に「ちょっと珍しい?そうでもないか」と思い大魔王さんは携帯を見ます。
- 125 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 08:05
- ののはウキウキしながら携帯の待ち受けを見せました。
すると大魔王の顔が無表情になっていき無言のまま写メをジーっと見つめています。
またいつもの交信ってヤツれすか?と悪魔ののは思いました。
その状態が約5時間が経過して、ののは立ったまま寝て待ってました。
すると大魔王は突然顔を上げ・・・
「カオわかった!」
「zzZ」
「のの!天界に連絡取るよ・・・って何寝てるの起きて!!」
「zzZ・・・あー?どしたんすか??」
「わかったの」
「何がっすか?あ、のんとあいぼん・・・どうれすか?ヘヘヘ///」
「うん、このあいぼんとのの見て・・・予言の意味がわかった」
「よげん?何れすか??」
「うーんとね、なんていうか二人が『特別』な理由かもしれない」
「へー、のんとあいぼんが一緒に写メしたら『特別』っすかぁ///」
「・・・うん、そう考えれば全てつじつまが合う」
「はて?意味わかんないれす??」
「今まで誰も解けなかった謎が解けたんだよ・・・ミステリアス・・」
大魔王は嬉しそうに微笑んで悪魔ののの頭を撫でました。
- 126 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 08:18
- 〜魔界から天界へ〜
のんは大魔王さまに抱っこされてスンゲー速さで何故か天界へ向ってるっす。
あいぼんに会えるんすかね?
よくわかんないれすが、れいにゃやカメにも会えるといいっすねー。
とか考えてたら気がついたらちょっと前に来た『神の部屋』じゃないっすか!速っ!!
「カオリ、よく来たな・・・多分遅かれ早かれ気づいたんやろなぁ」
「そうだねユーちゃん。ごっちんが気づいたって?」
「せや、カゴが持ってる携帯の見てな・・・っていうかカゴ、悪魔から携帯もらってたんか」
「でもユーちゃん、そのおかげで気づいた・・・そうでしょ?」
「まぁな・・・今コンノに分析してもらっとるわ」
大魔王さまはオバサン天使と意味不明なこと話してるっす。
のんは何でココ(天界)にいるんれすかね??
あー・・・天界いるならあぼんに会わせろって話っす!!
ガチャ
「ごっちん!携帯かえしてーな!!アレののからもろたあいぼんの宝物やねん!!」
「んあ、あいぼん少しの間だから待ってよ。かえすから」
「壊したらいくら神のごっちんでもウチ許さへんからな!!」
「壊さないってば・・・あぁ、ホラあいぼん」
ゴトーが指した先にいるのはあいぼんさんを待ちわびてた悪魔のの。
「!のの??」
「・・・あいぼん、宝物って・・・デヘヘ♪///」
「携帯〜・・・ののからもろた二人で写ってるヤツ見てごっちんに取られたんや」
あいぼんさんは悲しげに呟きます。
- 127 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 08:30
- 「へ?あぁ、またミキちゃんにお願いすれば多分作ってくれるれす」
「のの、怒ってない?」
「そんなことで怒るほど器の小せー悪魔じゃねぇっす!!」
「・・・そやな、でもあの待ち受け気にってんねん」
「のんと二人で撮ったヤツっすか?のんもれす♪へへ///」
「なんや、いきなりごっちんに奪われて今コンコンが持ってるって心配や、心配やー」
バタ――ン!!!!
また扉が開きコンノが入ってきました。
「完璧です!」
「おぉ!結果はどないやった??」
「ナカザーさん・・・あ、魔王さんとののちゃんまで」
「ごとーが呼んだ、あっは♪んで結果は?コンノ」
「はい、『天と地黙示録第666章にある説に間違いないです、完璧です!」
「なんやそれ?携帯かえせやコラ」
「んあ、あいぼんもうちょい待って」
「まだかい!キレるでしかし!!」
「あいぼん落ち着くっす、あげたくないけど飴でも食うっすか?」
「おぉ、ののありがたくもろとくわ・・・ったくはよ返せーグチグチ」
あいぼんさん・・・キレてないっすよ?
- 128 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 08:48
- 「じゃあ、あいぼんが怒ってるからカオが説明する?」
「魔王さん、私が作成しました資料です。どーぞ」
「あぁコンノ、アリガト・・・うん、カオの予測とほぼ一緒だ」
「もったいぶらんで説明頼むわカオリ」
「うん、のの、あいぼんよく聞いてて二人が何故『特別』か・・・」
「「??」」
大昔から天界魔界人間界において共通する予言が多々あるんだけど
その中に一つ『悪魔と天使の垣根を越えた力を持つ者が現れる』説があった。
そして『その者が現われた時、世界は平和になる』と記されてる。
キーワードは一つ『W』この一文字だった。
この意味を解読するには情報があまりにもなく・・・前に述べた『力を持つ者』が存在しなかった。
だけど今、目の前に二人当てはまる者がいるよね?
「それが・・・ウチとののっていいたんか?」
「その『力』はともかく『W』なんてのんとあいぼんで何かあったれすか?」
「せや、キーワードは『W』やろ?ウチら知らんもん」
二人は全く意味が飲み込めてません。
大魔王は携帯をののに返した・・・
「のの、あいぼんこの画像で自分達が取ってるポーズどう見える?」
「え?あぁ、のんとあいぼんがピースしてるっす」
「せやね、こん時確かくっついて撮ろういうて撮ったなぁ・・・で??」
「んあー・・・あいぼん、そのピースくっついてるね」
「せやね」
「あいぼん、二人のVサインがくっついたら何か違うモノに見えませんか?」
「なんれすか?VとV・・・」
「!のの・・・Wや・・・コレ、ウチら二人で『W』作っとる!!」
「気づくの遅いで自分ら・・・こんなん二人が世界平和の使者なんか?(苦笑」
「ユーちゃん、この二人だからカナ?(微笑」
- 129 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 09:06
- 「それで、のんとあいぼんはどーなるんすか?」
「そやで二人でピースしただけやないか」
「わかってないなぁ・・・コンノがあいぼんの携帯のフォルダから出した画像で
二人で写ってるのは全部このポーズでこの位置だってカオもののの見たけどそうだった」
「「何勝手に見てるんやぁ!(れすかぁ!)////」」
「二人並ぶ時いつも同じ位置にいるよね、何でカナ?」
「知らんがな」「無意識っす!」
「二人ともピースってどういう意味かわかる?」
「「Vサインや(れす)」」
「アハハ、そうだけどね英語だと『平和』って意味なんだよ二つのピースが
くっついて『W』か・・・解いてみたらなんてことない単純なキーワードだったんだね・・・」
「カオリの言うとおりやな・・・二人ともただの大食い悪魔天使やなかったんやな」
「んあ・・・じゃあ、この二人・・・」
「えぇ、ゴトーさん・・・淋しいですが・・・」
「カオは二人とも気に入ってたんだけどな・・・」
「皆、しゃーないやろ?天使と悪魔の垣根を越えた者って結局・・・」
―人間なんやから―
「意味わからんで?」「あいぼんに同感っす?」
「んあ・・・記憶は無くなるけど必ず再会してまた・・・二人は一緒に・・・」
「なんや?ごっちんウチら何かなるん??」
「へ?記憶??何すか??」
バイバイ カワイイ 悪魔と天使・・・
世界を二人のピースで平和にして・・・キーワードは『W』・・・忘れないで・・・
- 130 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 09:21
- 〜エピローグ〜
「あいぼん!行くっすよ」
「のの、初のウチら二人のオリジナルや気合入れるで!」
「ダブルユーさんスタンバイお願いします」
「「はい!!」」
I & U U & Me
U & U Double U!
エレベータ扉開けば お城とかになってたらいいな〜
カワイイハンカチ 使っているのね あこがれのあの人 あの人
でっかいパフェを食べました 相当 幸せ感じた
ああ あの人とデートしたいな したいな〜AH あこがれのデート
「「Wでしたぁ〜♪」」
「「お疲れ様です」」
「あいぼん帰り何か食べて帰ろ♪」
「ええよ、どこ行く?」
ああ・・・いつまでもデート・・・ああ・・・二人ならデート・・・
- 131 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 09:37
- 〜天界〜
あれから人間になった二人の成長を見ていた天使達。
「なんや、あの二人!人間なっても同じやんか」
「んあ、そだね」
「しかし、記憶もナイのによくああまで同じですね、完璧です」
「エリにも見せてくださいよぉ♪」
「わ!カメどっから入ってきた!?」
「ミャ〜ガキさん、れにゃが隠し扉見つけてきたと!・・・ミャーののっちゃ♪」
「カオも混ぜて」
「うわぁ!カオリー!?お前魔王のクセに頻繁に天界くんなや!!」
「カオとユーちゃんの仲じゃん・・・あ、ののとあいぼんだぁ変わんない」
「だよなぁ、ヨシザー的には二人とも人間なるなら外見も変わって欲しかったよ」
「・・・神の部屋に何でこんなに天使+魔王が集まるんですか・・・に皆、完璧に邪魔です!」
「んあ、いーじゃんコンノ・・・とりあえずコッチは平和だし」
「・・・せやなぁ、ごっちん」
「だねユーちゃん、やっぱののはただの悪魔じゃなかったよ」
「怖いもの知らずやあのアホ二人は」
「『ダブルユー』ね。キーワード通りで良いねユーちゃん」
「カオリ、また・・・天界戻らんか?」
「ううん、カオは過去を繰り返さない為に魔界を納める」
「そか」
「うん、じゃあね・・・」
大魔王はそれ以降天界には現れませんでした。
カレーの匂いがするわ 帰りの道の出来事 ああ また明日会えるといいな・・・
- 132 名前:イジワル天使とドジな悪魔。 投稿日:2006/08/03(木) 09:38
-
〜最終章エピソードX・天使+悪魔=∞〜
e n d
- 133 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2006/08/03(木) 16:02
- 『青春ツジカーゴ』『イジワル天使とドジな悪魔。』これにて完結でございます。
読んでいただいた方々、応援等ありがとうございましたm(__)m
- 134 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/03(木) 23:30
- 脱稿お疲れ様でした。
すっごく面白かったです。今夢の方も1スレ目から読んでます。
また面白い作品書いてくださいね。
- 135 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/03(木) 23:31
- ごめんなさいあげちゃいました。
- 136 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/04(金) 07:49
- 終わり?
- 137 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/04(金) 14:31
- じゃない?
- 138 名前:ミッキーティ♪ 投稿日:2007/02/14(水) 19:24
- 微妙〜に容量があるんで少しだけ・・・。
バレンタインですし。
『ドジな悪魔と堕ちた天使』
- 139 名前:ドジな悪魔と堕ちた天使 投稿日:2007/02/14(水) 19:25
- ・・・なんでやろな?
気がついたら吸うのが普通になっとったわ。
『ドジな悪魔と堕ちた天使』
- 140 名前:ドジな悪魔と堕ちた天使 投稿日:2007/02/14(水) 19:30
- 私はこのまま堕ちたままなのか
まだまだわからない
だけど、もしまたアナタの隣に還れるのなら・・・
そう思うことは罪でしょうか?
私は
たとえ離れても
アナタと・・・・・・・・・・・・・・・・・・
fin
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