ナヤミゴト

1 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/27(日) 01:55
新垣さんと、みきよし中心です。マターリと更新していきたいと思います。
文法無視で進行します。
では、スタート!
2 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/27(日) 02:01
どもっ!!私の名前は新垣里沙と申します。
いきなりですが、最近悩みがあるのです、それは・・・・。

『ガキさ〜ん、何やってんの?一人言?』

し、しまった!!つい声に出てしまった!!
しかも、私の悩みの種になってる藤本さんが来てしまった!

『ねぇ、聞いてんの?美貴はガキさんに何やってんのって聞いたの、その返事は? 』

『ちょ、ちょっと考え事してました!』

『ふ〜ん』

ふ〜、危うく死ぬところだった・・・・。
あっ、話の続きなんですが、なにを悩んでるかというと・・・・。

『ミキティ、ガキさん、おはよっ!!』

こ、今度は吉澤さんか・・・・。この二人は私の邪魔をしたいに違いない。うん。絶対そうだ。
さて、皆さんわかりましたか?私はこの二人に悩まされてるのです、まぁ、理由は後にわかると思います。
3 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/27(日) 02:04
『ガキさん何やってんの?頭狂った?』

狂ってんのはあんただよ!っと吉澤さんに言おうとし、途中でやめた。

『いえ、いたって正常です。ところで、藤本さんに、吉澤さん。お二人は何故ここに?』

そう、ここは私の家。この二人は勝手に私の部屋に入ってきたのです。不法侵入です。

『ダメ?美貴は心優しいガキさんが、いつでも来ていいって言ったからきたんだけど』

『そ〜だぞぉ!それに、リーダーの私には、家に入る権利がある!』

この二人、メチャクチャだ・・・・。何故こんな先輩を持ってしまったんだ・・・・。あぁ、神様。どうか、この可哀想な私を助けて下さい!!

『美貴・・。ガキさんどーしたの?』

『美貴もわかんない』

お前ら・・・・。お前らのせいだ・・・・。
っていう気持ちはおいといて、まず二人と話さなきゃ。
4 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/27(日) 02:07
『あの〜』

『わっ!?ガキさんが喋った!!』

『あの、吉澤さん、私はちゃんと喋りますよ。それより、用件はなんですか?』

吉澤さんはハッとしたような顔をし、藤本さんとコソコソと話はじめた。

『あの〜』

『えっと、今日はガキさんに頼みがあってきたのだよ、うん』

えっ?またかよ、この二人またかよ。また私を使おうとしてるのか。
確か、前にも同じことがあったぞ・・・・。



5 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/27(日) 02:08



ー『ガキさん、ちょっとお願いがあるんだけど』

『なんですか?』

『今から私は美貴とデートに行く』

『えっ!?今仕事中ですよ?』

そう、今は仕事中。一人ずつ写真を撮っていて、私達は今、順番待ちをしているのだ。

『だから、デート行くために、ここぬけるから!だから、フォローよろしく!』

『嫌です』

あっ、吉澤さん落ち込んじゃった。まぁいいや、こーしといた方がいいな。多分。

『頼むよー』

なに!?まだねばるのか!?

『嫌です』

『何?お前断るのか?美貴達を助けてくれないのか?』

ふ、藤本さん・・・・。

『わかりました・・・・。』

『ガキさんありがとっ!じゃ、よっちゃん行こっか!』

『だね!ガキさんバイバーイ』

恐るべし藤本さん・・・・。あの人に逆らったら死を選択したようなもんだ。ー
6 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/27(日) 02:10



『ねぇ、聞いてた?』

はっ・・・!。つい辛い思い出を振り返ってしまった・・・・。

『聞いてたの?』

『すいません!聞いてませんでした!』

『だからぁ〜、今日さぁ、ここに泊めてくれない?』

はっ?

オマエイマナンテイッタ?

『はい?』

『だ・か・らぁ、今日ガキさんチに泊めて♪』

うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!?
7 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/27(日) 02:11
ちょっと少ないのですが、更新終了です。あと、タイトルつけ忘れてしまいました。タイトルはスレタイと同じ
『ナヤミゴト』
です。次回からはちゃんとタイトルをつけます。
8 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/27(日) 15:59
みきよしキタ――――――(゜∀゜)―――――――!!!!!!!
頑張ってくらさい
9 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/27(日) 17:46
『あ〜あ、よっちゃん。ガキさん気失っちゃったよ。』

『ガキさ〜ん、お〜い。ダメだ、返事がない』

『美貴に任せて
藤本美貴必殺ッッッッッッッッッッッッ、デスパレード!!』

『出た!美貴の必殺技!』

その時っ!私は凄まじい殺気のオーラを感じ、目を覚ました・・・・。
上を見ると、藤本さんがいて・・・・。

危なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあい!!!

『ちっ、よけられたか』

私は危機一髪、その技をかわした。代りに技を受けたのは、私の家の床。
そこには、大きな穴があいていました・・・・・・・・・・・・。
10 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/27(日) 18:01
『な、な何するんですか!?殺す気ですか!?』

『気を失ったガキさんが悪い。それに、もし死んだとしても、ガキさんの命はそこまでだったってことさ』

この人は何を言ってるのでしょうか?この人の頭に思いやりという言葉はあるのでしょうか?

『で、答えは?』

『ふぁい?』

『美貴達を泊めてくれんの?』

さぁ、どーする私!!どーする!!
泊めるべきか、泊めないべきか・・・・。
よしっ、今日は勇気をふりしぼって、断ろう!

『あの、藤本さん。悪いんですが、む』
『無理とか言うなよ。お前の選択肢は2つ。美貴の手により、残酷な死に方をするか。それとも、泊めるかだ』

『是非泊まって下さい』

私は完璧負けた。でも、よく戦ったよ。偉いぞ私。
私は白い灰になるぐらい頑張った!
11 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/27(日) 18:10
『ありがとぉ!!それでこそガキさんだ!!やぁ〜、いい友達をもったよ!』

これを機会に、私はこの人達と縁を切りたいと思った。
そーいえば、吉澤さんの声がしないことに気付いた・・・・・・・・。
部屋を見渡すと、吉澤さん穴のあいた床の前に座り、何かをしていた。

『吉澤さん、何してるんですか?』

『あぁ、今さ、ここに落とし穴つくってるんだ!面白くね?』

コイツ馬鹿だ、救いようのない馬鹿だ。
馬鹿は・・じゃない、吉澤さんは、穴の上にドコから持ってきたのであろう、カーペットを敷いていた。

『私の家で勝手なことしないで下さいよ!っていうか、この穴どーしてくれんですか!!』

あぁ、可哀想な私の家の床・・・・・・・・。

『どーするかって?決ってんじゃん。自分でなおせ』

藤本さんの言葉に、私はしばらくフリーズ状態。
12 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/27(日) 18:13
一時休憩します。
夜の更新は終わり。
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/28(月) 00:40
みきよしキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
振り回されるガキさんがおもしろい
14 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/28(月) 20:50
レス返し

>>8
>>13

これからも、ゆっくりながら更新するんで是非見て下さい!
15 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/28(月) 20:52
そんな私をよそに、この2人は仲良く話をしてる。

『よっちゃ〜ん』

「なぁ〜に〜」

『好きだよぉ〜』

「ウチもぉ〜」

何だこの甘い空間は!!
かなりいずらいじゃないか!!まてよ、ここは私の家だから、私はここにいていい権利があるな。うん。

あっ、そういえば…。なんでこの2人は自分達の家に行かないんだろう?

『あのぉ、邪魔して悪いんですが、何で自分達の家に行かないんですか?』

「そ、それは・・・・。」

『いいよ、よっちゃん。美貴が説明するから』

ん・・・?なんか聞いちゃダメだったのかな?
いや、私には聞く権利がある!!

「なんですか?聞かせて下さい」

『実はね・・・・。』

藤本さんの話によると、こんな出来事があったらしい・・・・。

16 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/28(月) 20:55
『お疲れ様でしたぁ〜!』

今日の収録が終わった後、吉澤さんと藤本さんは楽屋に最後まで残っていたらしい。

『よっちゃん』

「何?」

『今日どこ行こうか?』

「ん〜、美貴の行きたいとこでいいよ」

『じゃあ・・。焼肉!!』

「言うと思ったぁ」

『じゃ、決定!!』

2人がいつも通り、仲良く喋っていると・・・・。

『吉澤さぁ〜ん!!!』

そこに突如1人の人物が!

17 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/28(月) 20:57
「え、、絵里?」

『吉澤さん』

「何?」

『明日から、2日間、仕事休みです』

「知ってるけど」

『その2日間、私と過ごしません?』

「えっ・・・・?」

『私、吉澤さんのこと大好きなんです!』

「あ、ありがと」

『だから、吉澤さん。絵里と付き合ってくだ』
「おい、お前頭大丈夫か?」

そこに現れたのは亀井絵里。通称 亀。
亀は、藤本さんの存在に気付かず、吉澤さんに告白してしまって・・・・。

『ふ、藤本さん!?』

「お前は死にたいのか?」

『い、いえ。死にたくありません!』

「素直でよろしい。じゃ、そのまま回れ右して帰れ」

『はい』

そのまま亀は帰り、死なずにすんだ。残された2人はというと・・・・。

「み、美貴?」

『よしっ!よっちゃん行こっ!!』

「う、うん!」
18 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/28(月) 20:59

「み、美貴?」

『よしっ!よっちゃん行こっ!!』

「う、うん!」

吉澤さんはきっと、藤本さんの機嫌が悪くなったと思ったんでしょう。でも、藤本さんはかなり元気だったみたいで・・・・。

『よっちゃん早く!!』

「まっ、待ってよ〜」

はい、このように、歩くスピードが早くなったのです。
そして、あっという間に外にでたんですが・・・・。ここから問題が起こったのです。

『「吉澤さぁ〜ん!!」』

そこには数名の吉澤さんハンターが!!!!

「げっ、あれ誰?」

『わかんない。とにかく、逃げるよ』

「逃げるって、どこに?」

『どっかに』

『「吉澤さぁ〜ん!!家に逃げても無駄ですよ〜!私達、追い掛けますからぁ」』
19 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/28(月) 21:01
逃げ出そうとする2人の背後のハンター達は、その言葉を残し消えた。

『よっちゃん、ガキさん家に逃げよう?』

「えっ?」

『そこなら安全だから』

「わかった」

ハンター達もまた、藤本さんの存在には気付いていなかった・・・・。
藤本さんの家と吉澤さんの家は隣同士なので、どちらかの家に行くのは危険ということで、私の家に逃げることになったらしい。


20 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/28(月) 21:08
『とっ、いうこと』

「長い説明、ありがとうございました。その、ハンター達は誰だったんでしょう?」

『さぁ。まぁ大体予想はついてるし、消すのに時間はかからなさそう・・』

「消す!?」

『ん、なんでもない』

今、確かに恐ろしい言葉が聞こえたような・・・・。

『それよりガキさん、よっちゃんが消えた』

「ほ、本当だ・・・・。」

藤本さんが説明してる間に、吉澤さんは消えていた・・・・。

「あっ、藤本さん!ここにメモが!!」

『あっ』

そこには白い紙切れがあり



ちょっとコンビニに行ってくる、欲しいモノとかあったら電話して!

ヨシザー



っと書いてあった。

21 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/28(月) 21:14
『ガキさん!!』

「は、はい!?」

『よっちゃんが危ない!』

「えっ?」

『あのハンター達に狙われる!!』

はっ・・・!!大変だ!!
吉澤さんがハンター達に捕まったら、藤本さんに八つ当たりされるハメになる!!

「助けに行きましょう!多分、近くにコンビニがあるんで、吉澤さんはそこに向かったと思います!」

『さすがガキさん。よしっ、行くぞ!!』

「はい!!」

私達は吉澤さんを救うべく、暗くなった外へと向かった。
家を出る時、藤本さんがナイフをポケットに入れたことは、見なかったことにした。
22 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/28(月) 21:20
休憩
23 名前:チェッカー 投稿日:2006/08/29(火) 01:35
>>17>>18

少しミスりました(-_-;)
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/29(火) 10:19
ミキティ怖い(゜Д゜;))))))
25 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/29(火) 20:36
『吉澤さん、大丈夫ですかねぇ・・・・。』

「よっちゃんは優しいから・・・・。」

その時の藤本さんは、今までに見たことない顔で笑っていた。いや、私には悲しそうに見えた・・・・。

「ガキさん、コンビニはどの辺?」

『え〜っと、あの角を曲がったらすぐです。あと5分ぐらいで着くと思います。』

26 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/29(火) 20:39
あぁ、吉澤さん。
こんにちは!っと、おはよう!っと、こんばんは!の区別がつかない吉澤さん・・・・。
夜なのに、今日もおはよっ!って、部屋に入ってきた吉澤さん・・・・。
あなたの身は大丈夫でしょうか・・・?

「ガキさん」

急に藤本さんの声が聞こえ、私は我に返った。

『はい?』

「よっちゃんはコンビニにいない」

『なんでわかるんですか?』

「ほら」

藤本さんがコンビニを指指したので、その方を見ると・・・・。確かに、お客さんがいる気配はまったくない・・・・。
27 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/29(火) 20:39
『じゃ、じゃあ・・・・。吉澤さんは・・・?』



♪〜〜♪〜〜〜♪♪〜


私が言葉を放った後と同時に、藤本さんのケータイが鳴った。

「よっちゃんからだ!!」

『な、なんてきましたか?



2006/ 8/29 20:36
From よっちゃん
sub Re:

美貴ぃ、助けてくれぇ〜!公園にいる!


28 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/08/31(木) 23:53


『吉澤さんは公園にいるのか・・・・。』

「ガキさん、早く助けに行かなきゃ!」

『は、はい!公園はすぐそこです!』

私達は走った。吉澤さんを助ける為に走った。
今の私達は風だ、そう、私達は風になったのだ!

「ガキさん、電柱」

電柱・・・・?藤本さん、何言ってるんだ?

ゴンッ!!!!!

・・・・・・・・。

私は電柱にぶつかった。

「だから言ったのに」

『しゅ、しゅいません!』

「いいから、早く行くよ」

私は気をとりなおし、走った!!
公園はもう目の前!


そこには吉澤さんの姿が!ん・・・・?吉澤さん意外に数名の人影が・・・・。
29 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/09/03(日) 14:19
『美貴!!あっ、ガキさんも!!ここだよ!ここ!』

そこには楽しそうな吉澤さんが・・・・。

『吉澤さん元気なんじゃないですかっ!!』

「なんだガキさん。私が死んだとでも思ったかい?」

『い、いえ。そんな訳じゃ・・・・。』

助けに来た意味ないじゃん。ってか、あれは誰だ??吉澤さん以外の数名の人達は・・・・。

「ガキさん」

『なんですか?藤本さん』

「あいつら、ハンター達だよ」

『うえっ!?』

よく見てみると・・・・。そこにいたのは。
亀、田中っち、しげさん…。それから、石川さん、後藤さん・・・・。

30 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/11(月) 19:26
ワクワク
31 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/09/14(木) 19:40

「なぜあの人達が・・・・・・・・?」

『ガキさん。思い出してみなよ、仕事終わった後の楽屋を。』

楽屋・・・・?

「楽屋ですか?」

『うん、楽屋。』

「ん〜」

わからないなぁ。楽屋で何かあったっけ・・・・。

『楽屋でさ』

「はいっ?」

藤本さんが、重く口をひらいた・・・・。

『楽屋でさ、よっちゃんの周りはいも人が集まってさ・・・・。』

そういわれてみれば・・・・。吉澤さんの周りはいつも、人が一杯集まる。

『よっちゃんさ、優しいじゃん?だから、どれだけ自分が疲れてても皆の相手するし。それに鈍感で、相手の好意がわからないんだよね・・・・。だから、自分が狙われてることが、わからないみたい・・・・。』

全て当たってる・・・・。
吉澤さんはリーダーっていうのもあって、いつだって皆のことを一番気にかけてる・・・・。

32 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/10/17(火) 21:20

「だからモテるんですねぇ・・・・。」

普段はボケてるくせに、たまにカッコ良くなる吉澤さん・・・・。
すごいギャップだな・・・。

って、こんな話してる場合じゃなかった!!
吉澤さんを助けなきゃ!!

「藤本さん」

『なに?』

「助けなくていいんですかぁ?」

『誰を?』

「吉澤さんを」

『あぁ・・・・。いいんじゃない?ほっといて。』

えっ・・・・?

「なんでですか!?」

『なんか、助けにきたのに、皆と楽しそうに笑ってるところがムカツク』

あっ・・・・。それって、あれですか?ジェラシーですか?いや、ジェラシーですね。

「そ、そんな
『美貴、帰るね』

私が言葉をいい終わる前に、藤本さんは去ってしまった・・・・。
33 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/10/17(火) 21:28

さて、私はどーしたらよいでしょうか?
やっぱり、あれですよね。
吉澤さんに、藤本さんを追わせた方がいいですよね。

私は決断し、吉澤さんの所に行った。

「吉澤さん」

『おぉ!ガキさん!なんだい?』

うわ・・・・。かなりノー天気だな・・・・。

「藤本さん帰っちゃいましたけど」

『えっ・・・・・・・・・・・・マジ?』

吉澤さんの顔は、みるみると真顔に・・・・。

「はい、マジです」

『そっか・・・・。』

それだけかよっ!!
追えよっ!!追えっ!!

『そうだ、ガキさん。』

私がテレパシーを送ってると、吉澤さんが話かけてきた。

「はい?」

『あのさ・・・・。ごっちん達、どーにかしといて。じゃ、行くわぁ』

そう言い残すと、吉澤さんは夜の暗闇へと去って行った・・・・。
34 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/10/17(火) 21:44

ふっ・・・・。さすが吉澤さん。きっと、藤本さんを捜しに行ったに違いない・・・・。
まったく、カッケー野郎だぜ。さて、そろそろ私も、この暗闇の中へと消えることにするかな・・・・。
あばよ!

『新垣さぁ〜ん』

せっかくのオチが・・・・。

「なに?」

『吉澤さんどこいったんですかぁ〜。吉澤さんにあいたいですぅ』

「しげさん、普通に喋ってくれない?」

『これが普通なんですぅ』

帰ろうとした私は、しげさんに捕まった。吉澤さんに、どーにかしといてって言われたんだった・・・・。どーしよ・・・・?

「あのね、実はね、吉澤さんは一人で勝手にカクレンボをはじめちゃってね、どこにいるかわからなくなったんだ。だから、皆と一緒に探してきて?」

『はぁ〜い』

よしっ!まんまと騙されやがって!!
35 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/24(火) 20:34
おもしろい!続き待ってます
36 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/10/27(金) 21:13
私にとっては、このぐらいの事は予測されていた・・・・。
さすが私、カッコイイ私。
アイツラとはおお違い・・・・。

そして私は、夜の闇へと消えていった。




ここで終わる話ではない。

私は、家に戻った。
ちょっと優越感に浸って。
もう問題は解決したと思った。

そう、あの時までは。


ガチャ

『おっ!ガキさん!おっかえりぃ〜』

『遅いし。何でこんなに時間かかる訳?』

なんで・・・・?
どうして・・・・?
なぜ2人が・・・・?

『あれあれ?なんか疑問でもあったかね?』

あぁ・・・・。吉澤さんは、いつにもましておかしい・・・・。
37 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/10/27(金) 21:17


「あのですね、なぜここにいるんですか?」

『ガキさん。忘れたの?美貴達と約束したじゃん。今日泊めてくれるってさ』

ワ ス レ テ タ 。

「じゃ、じゃあ。なぜこんなに部屋が荒れているんですか?」

『ガキさん、忘れたのかい?あれだよ。あれ。美貴が必殺技をしたせいで、床が死んだじゃないか。』

『そうそう。我ながら綺麗にきまったねぇ』

38 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/10/27(金) 21:17
私は大変な事を忘れていたようだ・・・・。
約束したのを忘れてた。
よりによって、こんな2人を・・・・。

『ささ、ガキさん。ここに座ってぇ』

『ダァーメっ。ここは美貴の場所。よっちゃんの隣は、美貴じゃなきゃダメなのぉ』

『あっ、そーだった(笑)』

なんだ?このバカップルは・・・・。
いつ仲直りした?
いや、いいや・・・・。
話を聞いたら、また長くなるし・・・・。

「私はここでいいです」

『うん。そこなら許す。』

『じゃ、三人でパーっとやりましょうかぁぁあ!!』


こうして、大変な1日は終わった。
39 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/10/27(金) 21:24

ちなみに

【休み明けの楽屋】


『よっちゃーん!』

『おぉ、おはよ!あっ、美貴聞いて!皆全然こないんだよ!』

『なんで?』

『わかんない』

「おはようございまーす」

『ガキさん!いいところにきた!皆を知らない?』

「どうかしたんですか?」

『いや、来てないんだよ』

「あっ・・・・。」

私は思い出した。カクレンボの話を・・・・。

『何か知ってんの?』

藤本さんの、キツイ睨み。

「じ、実は・・・・。」

私は藤本さんに、事情説明をした。

40 名前:ナヤミゴト 投稿日:2006/10/27(金) 21:24
『あぁ、ならいいや』

「えっ!?」

『よっちゃんに近付いた罰だよ、罰。そのうち来るでしょ』

「は、はぁ。」

『美貴ー!ガキさーん!早く早く!こっちに来てよ!つまらないよ!』

『よっちゃーん、今いくよぉ♪』

仕事前になにやってるんだか・・・・。
あの人達は大丈夫かな・・・・?まっ、いいや!!
こうして、この物語は終わるのである・・・・。
41 名前:チェッカー 投稿日:2006/10/27(金) 21:30
この話は、一応終わりです!!まぁ、シリーズ化する予定です。
その前に、短編をちょこちょこいれたいと思います。
42 名前:チェッカー 投稿日:2006/10/27(金) 21:30
>>35更新遅くてすいません。見ていただき、ありがとうございます!!
43 名前:チェッカー 投稿日:2006/11/18(土) 21:31
短編
44 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/18(土) 21:33
今日は綺麗な夜空の日。
最近、雨続きで、悪天候だった。
そのせいで、仕事も憂鬱な気分だったし。
でもね、それよりも美貴を憂鬱にさせるのは・・・・・・・。

『美貴ぃ〜。お疲れぇ!!今日もキレキャラ最高だったよ(笑)』

この人。

「あぁ、よっちゃんか。」

『何それ!?ひど!!』

ひどいのはどっちだよ・・・・。人の気も知らないで・・・・。

「よっちゃんさぁー、好きな人いんの?」

『えっ?好きな人?』

「うん」

『いるよ。』

いるんだ・・・・。
45 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/18(土) 21:40
「えっ!?誰?」

『決まってんじゃん、ミ・ン・ナ!!』

よっちゃんはそう言うと、満面の笑みを向けてきた。まぁ、予想通りの答えだった。

「そっかぁ」

『なんで?ってか、美貴暗くない?』

「なんでもない!!暗くないよ!!さっ、よっちゃん楽屋から出よ!!帰らなきゃ!!」

『う、うん!!』

聞かなきゃよかったなぁー。怪しまれなかったかな?まぁ、鈍感なよっちゃんにはわかんないかぁ。

46 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/18(土) 21:41
『じゃあね!!また明日っ!!』

気付けば、もう帰る準備をして、外にでていた。

『あっ、今日ウチ来ない?暇なんだよねー』

「ゴメン!!今日用事あるから!じゃ!!」

『あっ、そっか。じゃ!』

本当はもっと一緒にいたいはずなのに・・・・。用事なんてない・・・・。
よっちゃんに気持ちがバレそうで、今は一緒にいれない気がした。



でも、やっぱり大好きみたい。
自分の知らない間に、よっちゃんの事を追い掛けてた。
47 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/23(木) 01:01

「よっちゃん!!」

美貴は、出せるだけの声を出した。

『ん、どーしたの?』

そういいながら、両腕を開くよっちゃん。
飛込んでこいってか。ここが美貴が好きな所でもあったりする。
美貴はよっちゃんの待つ所まで走り、よっちゃんの胸に飛込んだ。

『で、どーしたの?』

「いや、あのね。用事がなくなったから、やっぱ行こうかなーっと思って・・・・。」

『マジ!?いいよ!!じゃ、早く行こうか!』

「待って」

行こうとし、腕をとこうとするよっちゃんを止めた。

『美貴・・・?』

「もうちょっと、こーやっていたい」

『いいよ』

美貴達は、人の目も気にしないで抱き合った。
アイドルだという事も忘れて。
48 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/23(木) 01:07

抱き合っている時間、美貴は色んな事を考えた。
よっちゃんは美貴の事をどう思っているのだろうか?
美貴はよっちゃんの事が好き。でも、よっちゃんはきっと、美貴の事を
『仲間』とでしか見てくれてない気がする。
こうやって優しくしてくれるのは、よっちゃんの優しさからであって、美貴だけにしてくれている訳じゃない。

49 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/23(木) 01:10
『美貴』

そんな事を考えていると、よっちゃんの口がひらいた。

『もういかない?寒くなってきたしさ。』

「あっ、うん。ありがとね。」

『どーいたしまして。ん、このマフラー貸してあげる。』

よっちゃんは、さりげなくマフラーを巻いてくれた。
そして、美貴の手をとり、よっちゃんは自分のジャンパーのポケットの中にへと入れた。

美貴はよっちゃんの暖かさを感じながら、目的地まで歩いていった。


50 名前:名無し 投稿日:2006/11/24(金) 21:37
わくわく
わくわく
51 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/24(金) 21:59

よっちゃんの家に着くまでの時間は、美貴にとって心地いい時間だった。

だってさ、美貴の手は、よっちゃんのポケットの中にあるんだよ?
しかもさ、手もつないでるしさ。なんか、美貴1人でテンション上がってる気がする。

『美貴、着いたよ。』

久々に来るよっちゃんの家は、どっかの城のように見えた。

「久々だなぁ」

『よく考えたら久々だねぇ〜。最近忙しかったしねぇ〜。』

「うん」

『じゃ、入りますか!』

「うん!!おじゃましまーす!!」

久々に入ったよっちゃんの家。懐かしい匂い。
なんかヤバイぐらい心臓バクバクしてるかも・・・・。

『いやぁー。いいね。なんか、美貴と2人の空間って(笑)』

「うぇ?」

あっ・・・・。声が裏がえった・・・・。ヤベッ・・・・。動揺しちゃった。

52 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/24(金) 22:04

『なに、美貴風邪引いてんの?』

よっちゃんはそう言うと、喉アメをくれた。よっちゃんって、やっぱ鈍感(笑)

「あっ、ありがと♪」

『そーいえばさー』

ガラっと顔付きを変えて、こっちを見てきた。

『今日の質問って何だったの??』

「えっ?」

『いや、ほら。好きな人がどーとかって』

「あぁ・・・・。」

どーしよ、美貴ピンチじゃん。かなりのピンチじゃん。
何て言おう・・・・。

『もしかして、あれって・・・』
「いやぁ!何でもないよぉ!!ほら、よっちゃんも恋してんのかなぁーって思ってね(笑)」

無理矢理話しをかえた。
気付かれたかな・・・・・・・・?
53 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/24(金) 22:10

『そーゆーことね』

「うん!!それだけ!」

『なぁーんた。ってか、顔赤いよ?』

ごまかすのが精一杯で、自分の顔が赤くなってる事にすら気付かなかった。

「マジ!?」

『マジ(笑)』

鏡で確認してみると・・・・。うん、赤い(笑)

『ってかね、ウチ恋してるんだよね』

「えっ・・・・?」

美貴の頭の中はショート寸前。よっちゃんに好きな人が?かなりのショック・・・・。

「誰・・・?」

『んー。美貴もよく知ってる人だよ。その人といるとね、なんかハートが暖かいんだよ。』

「そ、そーなんだぁ」

そこで名前が聞けなかったのは、勇気が足りなかったからだと思う。

『美貴は?』

「えっ?」

『恋してんの?』

思いもよらぬ質問・・・・。
54 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/24(金) 22:18

「してるしてる」

『マジで!?誰誰!?』

「・・・・ゃん」

『えっ?』

「・・・・ちゃん」

『なに?』

「よっちゃん!!!!」

『えっ・・・・。』

ついに言ってしまった・・・・。ヤバイ・・・・。よっちゃんが黙っちゃった・・・・。やっぱ迷惑だよね。ってか、よっちゃんの顔見えない。

『美貴、マジで言ってんの?』

「うん・・・・。」

『マジか・・・・。』

55 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/24(金) 22:20
美貴はこの空気に耐えきれなかった。よっちゃんは下を向いたまま、顔をあげてくれないし・・・・。
美貴は帰ることにした、そして、よっちゃんを諦めようと心に決めた。

「あ、あのね。なんか用事思いだしたから、帰るね」

『ん・・・・わかった!ばいばい。』

美貴は逃げるように、よっちゃんの家を後にした。
外はさっきとは違い、かなりの大雨。傘を忘れた美貴は、ずぶぬれになりながら、そして、心に傷を負いながら帰った。

はずだった。


『美貴!!待って!!』

そこには、今一番会いたくない人の姿があった。

『ちょっと、話があるんだ。聞いてくれないかな?』

「・・・・うん」

56 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/24(金) 22:35


『あのね。ウチ、美貴の事好きじゃないんだ』

「うん・・・・。」

その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れ出てきた。
美貴はバレたくないから、ずっと下を向いてた。

『だから、その・・・。』

「わかった。ありがと。迷惑かけてゴメンね。じゃ、帰るね」

さっさと帰りたかった。よっちゃんから逃げたかった。美貴はその場を去ろうとした。

『待って!まだ終わってないよ!!』

「なに?」
57 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/24(金) 22:43


『美貴の事、好きじゃない。』

「わかったって・・・・。」

『でも』

よっちゃんは間を開けた。

『でも、愛してる!!』

「えっ?」

『美貴のこと、愛してる!!この世界で誰よりも、愛してる!!!!』

「よっちゃん・・・・。」

『だからさ、ウチの側にいてよ。』

「うん」
58 名前:暖かい雨 投稿日:2006/11/24(金) 22:52

美貴達は何も言わずに抱き合った、今日の帰りのように。今度は恋人として。

夜のどしゃぶりの雨の中。

雨はつめたくとも、よっちゃんの温もりで暖かかった。その時流れた嬉し涙も、暖かかった。



愛してるよ、よっちゃん。
59 名前:チェッカー 投稿日:2006/11/24(金) 22:58
暖かい雨、終了です。
駄作ですいません!!
60 名前:名無し 投稿日:2006/11/26(日) 23:39
更新お疲れ様です!!!!!
やっぱみきよしはいいですね!!
61 名前:チェッカー 投稿日:2006/11/28(火) 01:03
>>60 かなりイイです!!
62 名前:チェッカー 投稿日:2006/12/26(火) 02:43
ちょい長い短編です。
63 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 02:46




ねぇ、よっちゃん。


この気持ちが本気だって事


いつになったら気付いてくれるのかな?


いいかげん気付いてよ。


他の人とベタベタしないで


美貴の事だけ見て・・・・・。
64 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 02:49


今日もよっちゃんは人気者で、皆がベッタリくっついてる。


でも、美貴も負けてられないんだから。


『よっちゃ〜ん』


『おっ、ミッキティーカモォン!! 』

「相変わらずラブラブですねぇ。抱き合っちゃってぇ」


『当たり前じゃーん。美貴はよっちゃんラブなんだからぁ!!』


『そうだぞガキさん。ウチラはラブラブなんだから。ねぇー美貴』


『うん!』
65 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 02:54



もしそれが本当ならどんなにいいか。



冗談でも嬉しいよ。




でも・・・・・。





やっぱり本当にそうなってほしい。


「吉澤さーん、ちょっと来てくださぁい」



『はいよ!ゴメン美貴、ちょっくら重さんのトコ行ってくるね!』




さっきまでくっついていた体が離れ。


寂しさに包まれる。



たった一瞬のうちに、こんなにも切なくなるなんて・・・・・・・・・・。


「美貴ちゃん」



『何?』


いきなり話しかけてきた愛ちゃんの顔は真剣だった。
66 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 02:57



「美貴ちゃん、好きな人おる?」



『えっ・・・・いないよ』


「そっか、ならよかった」



『なんで?』



「美貴ちゃん、吉澤さんのこと好きなんかなーって思っとったから。これで安心して告白できる」



『誰に!?』



「吉澤さん」



何でさっきいないって言ったんだろ・・・・・。
どうしよ・・・・・。
愛ちゃんがよっちゃんを好きだなんて・・・・・。


美貴から見れば、皆が皆よっちゃんのことが好きでもおかしくないように見えるけど・・・・・。
67 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 03:01



「美貴ちゃん?」



『あっ、うん。頑張ってよ。応援してるからさ。』



「うん、ありがとね!」


笑顔で去ってく愛ちゃんを、美貴はだまって見送ることしかできなかった。


本当は応援なんかしてない。


いや、したくない。



でも、嘘ばっかりでてくる・・・・・。



「藤本さーん」


ガキさんの声で我に返った。


『ん?』



「いや、顔が死んでますよ?」



『はっ?お前シメるぞ?』



「ひー、すいません!あーこわいこわい」



『こらぁ!』


「ぎゃー、もっさんが怒ったぁー!」
68 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 03:04



ガキさん、ありがとね



ガキさんのさりげない優しさが身にしみた。





よし、美貴頑張る。



うん、頑張るよ。



『ガキさん、愛ちゃんどこ行った?』


「あぁ、あいちゃんなら吉澤さんと楽屋出ていきましたけど」




『わかった。ありがとね』




急がなきゃ。




待ってて、よっちゃん。



今、気持ち伝えるから。



美貴の気持ちを。


美貴は楽屋を出て、廊下を走った。


どこにいるのかわからないのに、ただ感情に任せて。
69 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 03:07



しばらく走ってるうちに、トイレ前についた。



かすかにだけど、人の声が聞こえる。





『ありがとう。その気持ち嬉しいよ。これからもよろしくね』






よっちゃんの声・・・・・。そっか、美貴遅かったんだ・・・・・。



これ返事だよね。


オッケーだしたんだ・・・・。


全て終わった。


もう楽屋戻ろっ


今までにないぐらいの悲しみが、全身を襲う。


楽屋についてる頃には、クールな藤本美貴でいなきゃ。
70 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 03:09



「おっ、藤本さんおかえりぃ!!」



にぎやかな楽屋・・・・。


もう心を入れかえよう。



『あっ、ガキさん。今日いたっけ?』


「ひどいじゃないですかー」


『いや、全くひどくないよ。』



「もういいですよ!ふん!あっちいっちゃうから!」



『はいはいバイバーイ』


「藤本さーん。今日のさよ可愛いですかぁ?」



『はいはい可愛い』




「やったぁ!ウサちゃんピース!!」
71 名前:チェッカー 投稿日:2006/12/26(火) 03:16
>>70

訂正です。

さよ→さゆ


すいません。
72 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 11:47



いくら皆と喋っても、いつもの美貴に戻れない。






そのぐらい好きだったみたい。



ガチャ




愛ちゃんが戻ってきた。



さっきと何ひとつ変わらぬ表情で。




そういえば、よっちゃんがいない。



まだトイレかな?




最後に




気持ちだけ伝えよう。




フラれていいから。



気持ちだけ。




それじゃなきゃ、諦めきれないから。



美貴は、さっきまでいたトイレ前へと行った。




『いないじゃん』



そこによっちゃんの姿はなかった。
73 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:28



最悪じゃん。





タイミング悪すぎ。




せっかく走ったのに。




走ったせいか、喉が渇いた。もうカラッカラ。




体は自然と自動販売機がある方向へと進んでいた。





知らぬ間に自動販売機前についていた。




美貴の指、勝手にジュース選んで買ってるんだけど。





えっ・・・・・?




お金入れてないのに・・・・・。
74 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:31



『これ、ウチのおごりね』



・・・・・よっちゃん!?




「えっ?」



『だ・か・ら・ウチのおごり!!ミキティくらぁーいんだもん』




「ありがと・・・・・。」



『まぁ、ここへお座り下さい』




よっちゃんと美貴はイスに座った。隣にはジュースをおいしそうに飲むよっちゃん。





チャンスは今しかない。
75 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:33



「よっちゃん」




『ん?』




「美貴ね、好きな人いるの」




『そーなの?』




「うん」




『へぇー。いいことじゃんか!!』




「でも、その人さ、付き合ってる人いてさ・・・・・。」



『そーなんだ・・・・・。ウチもさ、いるんだ。好きな人。』



知ってるよ・・・・・。


愛ちゃんだって。
76 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:38




『でも、フラれたみたいだ』



よっちゃんはそう言うと、ハハッと笑った。



でも、どういう事?




「えっ、よっちゃんって愛ちゃんと付き合ってんじゃないの!?」




美貴の言葉を聞いたよっちゃんは、ビックリした顔をしてから笑った。




『確に告られたけど、断ったよ。』




「だって、その気持ち嬉しいって・・・・・。よろしくって・・・・・。」




『聞いてたんだ?あれはさ、ウチが断った後に高橋が『これからはメンバーとして、吉澤さんを支える事を目標にして生きていきます』って言ってくれたんだ。』
77 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:41



そーだったんだ・・・・・。美貴、すごい思い込んだだけじゃん。ってことは、まだチャンスあんじゃん!



でも、さっきフラれたって言ってたな・・・・・。


まぁ、いいや!よし!




『「ねぇ」』



二人の声が重なった。



「あっ、よっちゃんらでいーよ」



『あ、うん・・・・・。美貴。好き。ヤバイぐらい好きなんだ。フラれるってわかってるけど、言いたかった』

78 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:44



ちょっと・・・えっ・・・・・はい・・・・・?



やば・・・・・。



美貴も言わなきゃ・・・・・。




「美貴も、よっちゃんが好き。死ぬほど大好き」





『えっ・・・・?好きな人いるんじゃなかったの・・・・・?』



「いや、それは・・・・・。よっちゃんが愛ちゃんと付き合ってると思ってたから・・・。よっちゃんこそ、フラれたばっかじゃなかったの?」
79 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:46




『あっ、いや、さっき美貴が好きな人いるって言ったからさ。しかも、恋人いる人とか、ウチじゃないって確定されたし・・・・・。だから、フラレたも当然だと思って・・・・・。』



美貴達二人とも勘違いしてたみたいだね。




ねぇ、よっちゃん。




ウチラやっぱり合うみたい。



すごく合うよ。
80 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:49



『美貴、愛してる。付き合ってくれる?』




「もちろん」




こんなに嬉しいことってあるんだ。



ありがとう、よっちゃん。



『美貴・・・・・。』




「よっちゃ・・んん・・」



よっちゃんからの甘いキス。




ちょうどいいぐらいの甘さ



勘違いから生まれる恋も悪くないかな。
81 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:53




『美貴』



「なに?」





『楽屋、もどろっか?』




「うん!!」





『姫、お手を』



「はい、王子様」




差し出された手をとり、美貴達は楽屋へと戻った。




美貴の王子様は楽屋につくまで、ずっと笑顔だった。



『よしっ!!皆、仕事に行くぞぉ!!』




「吉澤さん、声デカイっちゃ」



「れいなの言う通りですよ。」




『うっさい!』
82 名前:勘違いの果てに 投稿日:2006/12/26(火) 17:57




「亀、今は吉澤さんに声かけちゃいけないよ。」



「なんでですか?」




「テンション高いから」




騒がしい楽屋。


いつもの美貴。



いつも以上に愛しいよっちゃん。




すんごく愛してる!




「よし、皆収録行くよ!」



「藤本さんまでテンション高っ!?」




『じゃ、皆しゅっぱぁーつ!このリーダーについてこおぉぉおい!』




美貴はずっとついていくよ。ずっと、ずっと。




今日は思い出深い



ー勘違いデー(笑)ー
83 名前:チェッカー 投稿日:2006/12/26(火) 17:58


更新終了です。


結構短かったかな?
84 名前:チェッカー 投稿日:2006/12/26(火) 18:27
>>77 また訂正です


よっちゃんらでいーよ

よっちゃんからでいーよ



すいませんm(__)m
85 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/12/27(水) 02:01
ミキティがとても乙女に見えましたwww

86 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/01(月) 02:31


あけましておめでとうございます!!

皆さんにとって、今年はどうでしたか?

えっ?ふむふむ・・・・・・・・・・。

そーゆーことがあったんですかぁー。

私はですねぇ

『ガキさぁーん』

はい、この人のせいで、いや、この人達のせいで最悪の年でした。

『ガキさん、何やってんの?仕事に遅れるよ?』

「いや、吉澤さん?ここ、私の家なんですよ。」

『うん!!知ってる!』


おい、この人どーした?
なにこれ、新年そうそうこれ?
マジ?神様、マジ?

『ガキさん聞いてよぉ〜』

「なんですかぁ〜」

『美貴がね、怒っちゃったんだよ〜』

またかよ。前回も少し怒ってたぞ。

87 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/01(月) 02:36


「理由はなんですか?」

『それがわからないんだよぉ〜。そこでだガキさん。君に調べても「おことわりします」

我ながらキレイに断ったな、うん。

『ひどいよぉ〜、まだ言ってないのにぃ』

「それぐらいひとりで解決させて下さい。」


よし、よく言ったぞ私。

ってことで、家から出てってもらおう。仕事の準備あるし。

ん?仕事・・・・?

「あの、吉澤さん?」

『んー?』

「仕事に行かないんですかぁ?」

『あぁ、休みだよ』


はっ?

「や、休み?」

『うん。さっき事務所から電話きた。』

「皆には?」

『あぁ、言ったよ』

よ、良かった・・・・・。

って、気付けばリーダーの吉澤さんになっていた。
88 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/01(月) 02:40


『ガキさん』

「は、はいっ!?」

リーダーの吉澤さんには叶わない。
いつもバカでも、この時の吉澤さんはオーラからしてスゴイ。

『頼む。理由だけでいい。そっから自分一人で解決させるから。それだけ聞いてみてほしい』

「わ、わかりました。吉澤さんがそういうなら・・・・・。」

今回は私の負けだ・・・・・。


皆さん、今回はギャグ抜きになりそうですよ。

だって、あんなに真面目な吉澤さんが出てきちゃうと、ギャグもなにもなくなりますもん。

ってことで、私、新垣里沙は出発します!!

藤本さんの元へ!!
89 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/01(月) 02:44


『じゃ、私事務所行ってくるわぁ。色々とやらなきゃならないことあるし。』

「あっ、はい!」

『じゃ、頼んだね』

吉澤さんは最後に
バイバイガキさん!!
っと、いつもの笑顔を残し去ってった。




「よっしゃぁぁあ!!私も行くかぁぁぁあ!!」





『どこに?』


ふ じ も と さ ん?

「なななななななんでここ、ここに!?」


『いや、別に・・・・。』

心臓に悪すぎる!!ったく
って、藤本さんの様子もおかしいし。


「どうしたんですか?」

『実はね、ガキさん・・・・・・・・・・。』







90 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/01(月) 21:01



「ちょっと待って下さい!」


『何?』


「話を聞く前に、1つ聞きたいんですが・・・・・。今日は何故仕事がないんですか?」


『あぁー、休みの理由?なんかね、事務所の人がノロウイルスになったらしーよー』


あっ、そうなんだ・・・・・。ってか、吉澤さん私の所にきた時に「仕事に遅れるよー」とか言ってたけど、また朝からボケてたのか・・・・・。


「学校でいえば、臨時休校ってヤツですか?」


『まぁ、そうなるね』


「あ、藤本さん。吉澤さんとすれちがいませんでしたか?」


『あぁ、すれちがった。』


それだけかよ!!
やっぱり何かあったんだな。ったく、すごい怒らせたようだな。


「で、何があったんですか?」


『昨日さぁー』




------------------------
91 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/02(火) 20:26


------------------------


「よっちゃーん」


『ん?』


「元気ないね?」


『そぉ?元気元気!!』


「ほんとぉ?」


『ホントですとも』


「何か隠してるでしょ?」


『いや、何も隠してないよ!まったく、心配症なんだからぁミキチィわぁー』


「ん、ならいーや!あっ、今日この後何か予定あるの?」


『えっ、いや、ないよ』


「じゃ、ウチ来ない?」


『・・・・・。』


「よっちゃん?」


『今日はやめとくわぁ。なんか疲れちゃったし。また今度誘ってよ!』


「あっ、わかった!!」


『じゃ、お先に!お疲れぇー』


「お疲れぇ!」



------------------------
92 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/02(火) 20:29



「あの」


『何?』


「この会話のどこに原因が?」


いつも通りの会話だったし、まぁ、おかしいと言えば吉澤さんが馬鹿じゃないとこだな。


『ガキさん、続きがあるんだよ、続きが』


「あっ、で、続きとは?」




------------------------
93 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/02(火) 20:36

------------------------

ここからは美貴視点です☆

よっちゃんが帰った後、美貴はつんくさんに呼ばれた。


「なんですか?」


『実はな、吉澤は卒業する事になったんや』


えっ・・・・・?
嘘でしょ・・・・・。


『もう6年もやってるしな、4期からよう頑張ってくれた。他のメンバーにはまだ言ってなかったんやけど、一応サブリーダーの藤本には言っとかなあかんなと思ってな。』

「は、はぁ・・・・・。」

『この先の娘。を引っ張ってってもらわなあかんしな。話しはそんだけや。』

「わかりました・・・・・。」

そんな大事なこと、なんで言ってくれなかったの・・・・・。

美貴だけには秘密はなしだよ・・・・・。
よっちゃん、またひとりで何かを抱え込むの?
その悲しみ、少しはわけてよ・・・。
94 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/02(火) 20:40


嘘だ・・・・・。
あの吉澤さんが卒業?


『美貴はね、よっちゃんの口から直接聞きたかったの。なのに、よっちゃんは・・・・・。』


吉澤さんが卒業・・・・。

そんな・・・・・。


そんな・・・・・。


『美貴、かなりショックだった。そりゃさ、娘。はいつ卒業がくるかわからないって知ってたよ。娘。にいる限り、いつかは卒業するんだって思わなきゃいけないしさ。でも、よっちゃんがいなくなったら・・・・・。美貴、もう支えていけそうにないよ・・・・・。』


「藤本さん・・・・・。吉澤さんとは、話してないんですか・・・・・?」


この二人は話した方がいい。絶対に。


『昨日は怒りとショックで一杯だったから話してないや。』


「今日は・・・・・?」


『話さなきゃとは思ってる・・・・・。』
95 名前:名無し 投稿日:2007/01/03(水) 00:57
ちょ
作者さん…卒業しってたみたいな…
96 名前:チェッカー 投稿日:2007/01/03(水) 01:19
>>95 自分は2日に知りました。かなりショックです・・・・・。
97 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/03(水) 01:25


「藤本さん、吉澤さんと話した方がいいですよ」


『・・・・・わかってるよ』


吉澤さんが何故事務所に行ったか謎はとけた。
卒業のことだな。きっと。
でも、ノロウイルスはどーなったんだろ・・・・・?


「吉澤さんは事務所にいますよ」


『事務所・・・・・?』


「はい」


『んー、わかった。』


「行って下さい」


『ガキさん』


「はい?」


『悪いけど、ついてきてくんない?』



藤本さん、よっぽどショックなんだろう・・・・・。


「いいですよ」



『じゃ、いこっか』



「はい」


悲しそうな藤本さんの顔は、いつもの威厳をなくし、オーラも無くなっていた。

その表情から感じとれるのは、吉澤さんへの想い。

そして、弱くなった心。

私達は事務所へ向かった。
98 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/03(水) 22:27


事務所に向かうタクシーの中、そこにいるのは私と・・・・・・・・・・。


すっかり元気を無くした藤本さん。

きっと皆が聞いたらショックを受けるだろう。

あんなに皆から慕われてたんだから・・・・・。

そして藤本さんは何を思っているのだろう?

とにかく私は、今日のところは二人を見守るこのにした。


『ガキさん』


「はい?」


『やっぱさ、よっちゃんがリーダーじゃなくなるなんて、想像つかないよね』

「はい・・・・・。」


『リーダーになったばかりなのに・・・・・。せっかく新年を向かえて10周年だっていうのに・・・・・。』


「・・・・・。」


『つんくさんを恨むよ・・・・グス』


少しばかりうるんだ目を隠すように、藤本さんは窓の外を見つめ、ただ黙りこくっていた。
99 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/03(水) 22:28


事務所についた。

今や闇の城に見える。

私は藤本さんと一緒に、吉澤さんを探すことにした。


「どこにいるんですかね?」


『さぁー。なんだろ?ってかさ、絶対ノロウイルスとか嘘だよね。皆いるじゃん。スタッフさんとかさ。』


見れば、スタッフさんや、その他もろもろな人達がいた。

ただいないのが、娘。のメンバーだけ。


「吉澤さんの仕業ですね・・・・・。」


『美貴もそう思う。』


「探さなきゃなー」


『待って』


藤本さんは真剣な顔で私をとめるように言った。


『きっとあそこだ。』


「あそこ?」


『美貴達の思い出がつまった、楽屋』


あぁ・・・・・。


確に・・・・・。


あそこに違いない・・・・・。


「藤本さん、行きましょう!!」

100 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/03(水) 22:28


私達は走った。


急いでいる訳でもないのに


ただ、早く会いたくて。


ただ、早く二人に話あってもらいたくて。


二人で楽屋へと

それぞれの想いを持って

藤本さんの気持ちはわからないけど


絶対に複雑なはず。


楽屋前につくと、藤本さんは深呼吸をした。


『悪いけど、ここで待ってて』


「わかってますよ」


わかってます、ちゃんと。


「さぁ、早くいって下さい。」


『うん』っと頷くと、静かに楽屋に入っていった。


私はただそれを、静かに見送り、二人を待つしかなかった。


いい二人組だったのになぁ

なんだかんだ言って




リーダーとサブリーダーの関係も一番似合ってたのに・・・・・。

そう思った私は悲しい考えごとをやめるべく、楽屋のドアをひたすらみつめていた。
101 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/03(水) 22:29

やめないでよ、よっちゃん

やめないで。


無理ってわかってる。


でも


よっちゃんがいなきゃ美貴やってけないよ・・・・・。


皆が思ってるほど強くないよ・・・・・。

よっちゃん・・・・・。


様々な思い出とか、これからどうするとか。
そんなことを考える時間なんてなくて。


ただただ、美貴はよっちゃんの卒業を受け入れられなくて。


あなたがいたからこそ頑張れたと


あなたがいたからこそ美貴がいると


伝えたいのに


それよりも悲しみが大きくて


中々伝えられず一日がたった


この楽屋に入ればあなたがいる。


そこで話さなきゃ。よっちゃんと。


ガキさんの「さぁ、早く行ってください」という言葉に押され

美貴は楽屋へ入った。


そこにはあなたがいた・・・・。
102 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/03(水) 22:30


そこには楽屋のど真ん中で大の字で寝そべってるよっちゃん。

相変わらずだなっとか思いつつ、近付く。


「よっちゃん」


『美貴!?どーしたの?』


「よっちゃんこそ、なんでいんの?今日休みでしょ?」


『いやぁ、楽屋に忘れ物したような気がしたからきたんだけどさー。なんか眠くなって、ね。』


明らかに嘘をついてる。


自分てはわかってないようだけど、笑顔は引きつり、元気の欠片もない。



「嘘つかないでよ」



『えっ?』



「嘘、つかないでよっ!」


『ちょ、美貴!?』


「なんでそーやって一人で抱えの!?どーしていっつも元気なフリするの!?どーしてよ・・・・どーして・・・・・」


自然に出てくる涙。


もう止まりそうにもない。
103 名前:チェッカー 投稿日:2007/01/05(金) 17:56
更新遅れてすいません。
私自信、吉澤さんの卒業がまだ信じられず、上手く思考が回りません。
少し時間がかかると思います。
104 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/05(金) 20:29


『ちょ・・・美貴、落ち着いてよ!』


「ん・・・グス・・・・グス・・・・・」


落ち着ける訳ないじゃん。


『どーしたの?』


どこまで鈍感なんだよ。


『美貴?』


「よっちゃんが!」


『えっ?』


「よっちゃんがいけないんだから!!」


『え?私なんかした!?』


「何で言ってくれなかったの!?」


『何のこと!?』


「卒業するって・・・・・。」


『・・・・・。』


よっちゃんはまた大の字に寝そべった。何も言わずに、美貴の顔を見ずに。

そして目を瞑った。


続く沈黙。


「よっちゃん・・・・?」


『ごめん』


なんで謝るの?


『皆に言えなくて・・・・・。』


「だからって・・・・・。」


ひどいよ・・・・・。
105 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/05(金) 20:30


「ひどいよ・・・・・。言ってくれないなんてさ・・・・・。皆に言えないなら、美貴に言ってよ・・・・・。」


『美貴には一番いいずらかった』


えっ?


「なんで?」


『言いたいのは山々だったよ。けど、私の卒業の話聞いたら、美貴ちゃんと仕事できなくなるんじゃないかと思ってさ・・・・・。』


まぁ、確にそうだけど・・・・・。


『それに、私自身、卒業することで、美貴と離れるのも皆と離れるのもキツイし・・・・・。』


優しすぎるよ・・・・・。

強がりすぎだよ・・・・。

馬鹿よっちゃん。


『だから・・・・だから・・・・・。』


「もういいよ、わかったから」


『・・・・・。』


「苦しいんでしょ?」


『・・・・・。』


「寂しいんでしょ?」


『・・・・・うん』
106 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/05(金) 20:31


「もっと美貴に頼ってよ」


『うん・・・・・』


「よっちゃんにとって美貴ってなんなの?」


『んー、恋人』


「馬鹿//サブリーダーって言えよ///」


『あっ、そっちか!』


二人に笑顔が戻る。


『でも、私がいなくなったら美貴はリーダーだよ?』


やっぱりか。


「大体予想はついてた」


『サブは高橋だってさ』


「そっか」


本当によっちゃんはリーダーじゃなくなるのか。


『頑張ってね』


「うん」


『大変だし』


「うん」


『皆に恐怖の雨降らせるなよ?』


「わかってる(笑)」


『それでよし!』


『うん//』

ヨシヨシって、美貴の頭を撫でて、一緒に大の字に寝そべる。

隣どーしで。
107 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/01/07(日) 20:13


「それよりよっちゃん」


『なんだい』


「なんでここにいんの?」


『ここには思い出がたくさんあるから』


やっぱり。


『こーやって体全体で、思い出にひたってんだよ』


「ふーん」


よっちゃんは7年も娘。をやってるんだよね。

それってすごいよ。

長いよ。

だから卒業なんだろうけどさ。

もう少しいたっていいのにぁ・・・・・。

「よっちゃん」


『ん?』


「皆にはいつ言うの?」


『あぁー、明日・・・・・かな・・・・?』


「明日、ね。」


『本当は今日だったんだけどさ、頼んで休みにしてもらったんだ』


はい的中。


ガキさん、当たりだよ。


「はぁ・・・・・。リーダーかぁ・・・・・。」


出来るわけないじゃん。


毎日キレ気味で過ごせってか。
108 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/02/06(火) 23:42


『まぁとにかくさ、頼むね。』


「うん・・・・・。」


『そんな顔するなって!』


一番つらいはずのよっちゃんが、この世で一番ってつくぐらい笑顔だった。


『よしっ、行くか!』


「えっ!?どこに!?」


『いや、ほら。ガキさんとこに』



忘れてた・・・・・。


「あ、あぁ。ガキさんね」


『今忘れてただろ!かわいそー』


「うっさい!行くよ!」


美貴はよっちゃんの腕をつかみ、ガキさんの元へ・・・・・。

ってかドアに向かって行った。





ガチャ







「遅いですよー」








ガキさんがうなだれていたのは、いうまでもない。


109 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/02/06(火) 23:50


『えぇーっとな、皆に知らせなきゃいけないことがあってなぁ』


次の日、メンバーの皆に知らせるため、つんくさんが皆を集めた。


『2007年1月2日からワンダフルハーツ、乙女Gocoroの公演が始まる。その公演で吉澤の卒業を発表し、吉澤は埼玉スーバーアリーナ最終公演をもって、このモーニング娘。を卒業する』


「えっ・・・」
「吉澤さんが!?」
「そ、そんな・・・・」
「嘘、でしょ?」
「・・・・・。」
「そんな、急すぎる・・・・・。」


メンバーの戸惑いの声。
当のよっちゃんは、凛々しく、背筋を伸ばし、前を見据えていた。


『そーゆー訳だから、話はそんだけや』



110 名前:名無し 投稿日:2007/02/08(木) 22:25
ゆっくりでいいんで頑張ってください
111 名前:チェッカー 投稿日:2007/02/08(木) 23:32
>>109 訂正です。

スーバーアリーナ×
スーパーアリーナ○ です。

すいません。
112 名前:チェッカー 投稿日:2007/02/08(木) 23:32
>>110 ありがとうございます!!更新遅すぎてすいません!!
113 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/08(木) 23:37


公演当日をむかえた。


よっちゃんの卒業発表が迫っている。


そして、発表の時がきた。


『私吉澤ひとみは、今年の春のモーニング娘。のコンサートツアーをもって、モーニング娘。を卒業することになりました。
モーニング娘。コンサートツアー最終日まで、モーニング娘。リーダーとして突っ走っていきたいと思うので、皆一緒に頑張っていこうぜっ!!』


笑顔でいるのがキツかった。

気をぬけば、すぐに涙が出そうなぐらい悲しかった。

愛ちゃんも同じ気持ちなのかな?

すごくキツそうに見えた。

よっち%E
114 名前:ハッピーニューイヤァー 投稿日:2007/02/08(木) 23:37


公演当日をむかえた。


よっちゃんの卒業発表が迫っている。


そして、発表の時がきた。


『私吉澤ひとみは、今年の春のモーニング娘。のコンサートツアーをもって、モーニング娘。を卒業することになりました。
モーニング娘。コンサートツアー最終日まで、モーニング娘。リーダーとして突っ走っていきたいと思うので、皆一緒に頑張っていこうぜっ!!』


笑顔でいるのがキツかった。

気をぬけば、すぐに涙が出そうなぐらい悲しかった。

愛ちゃんも同じ気持ちなのかな?

すごくキツそうに見えた。

よっちゃん


後数ヵ月しかないけどさ


頑張ろうね?


一生懸命支えるからさ


副リーダーとして


次期リーダーとして


仲間として


そして







恋人として






頑張ろう!!
115 名前:チエッカー 投稿日:2007/02/08(木) 23:55
>>113 ミスばっかりですいません。
116 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 00:54
今日も無事に収録や撮影を終えた。


「お疲れ様でしたぁ!!」


いつも通りに仕事をし、いつも通りにメンバーと過ごした。

ただ一つ違うのは・・・・・・・。








よっちゃんの態度。


『ミキティ』

「何?」

『明日の収録の事なんだけどさぁ』



何で真面目な訳?
いや、よっちゃんがいつも馬鹿っぽいとは言わないよ?
リーダーとしてすっごく信頼できるし・・・・・・。


そーじゃなくて、今日は美貴の甘えれるよっちゃんじゃない。


いつもなら


『美貴ぃー!!おいでぇー!!』


って言ってくれるんだけどな・・・・・・・。


『ちょっと、聞いてる?』

「あっ、ゴメン。聞いてなかった」

『しっかりしてくれよー。あっ、この話しは後ででいーや。』

「えっ?」

117 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 00:54


って、行っちゃったし。
絶対おかしい。

『藤本さん』

「おっ、亀か。どうした?」

『いや、今日の吉澤さんおかしくないですか?』


あー、亀も気付いたか。


「やっぱり?」

『さっき皆で話してたんですよー』


亀から聞く話しによると、こういう話し合いになったらしい・・・・・・・。
118 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 00:55

------------------------
『皆お疲れ!』

「「「お疲れ様でーす!!」」」

『じゃ、明日も気合いいれていくぜぃ!!』

「「「はい!」」」

「あっ、吉澤さん」

『ん?何?』

「今日はベタベタしないんですねぇ」

『亀、何いってるのかわからないよ?』


「いや、藤本さんとですよ!いつもイチャイチャしてるじゃないですか!」


「確に!今日の吉澤さんは藤本さんと全く密着していない・・・・・・・。」


『ガキさんまで変なこと言うなよ!じゃ、ちょっと打ち合わせしてくる!』



「ねぇ、アレおかしくない?」

「おかしいね」

「別れたのかな?」

「まさか!藤本さんが簡単に別れるわけないっちゃ!」

「あぁ、確に」

「藤本さんがわがままだから疲れたとか?」

「でも今日ってさ・・・・・。」
119 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 00:57


「おい!変なとこできるなよ!気になるよ!ていうか、美貴の事ボロクソに言ったのは誰だよ!」

『あ、あははは・・・・・・じゃ、私はこれで!』


逃げやがった。
あいつ逃げやがった。
じゃなくて、早くよっちゃんにくっつきたいんですけど。


『美貴!』


グットタイミング!


「ちょっと、どこ行ってたのさぁー。美貴寂しかったんだけ・・・『それよりさ、収録の話し』


えっ?今遮られたよね?
しかも『それより』って・・・・・・・。
今日のよっちゃん冷たい・・・・・・・。


『美貴?』


「あっ、ゴメン。で?」


『これなんだけどさ・・・・・・』


マジで嫌われたかも。
絶対おかしいもん。
わがまま言いすぎたし。
もしかして、今までも美貴の一方的な気持ちだったのかな?前から冷めてた?
120 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 01:04


『って事だから、わかった?』


「うん」


『じゃ、帰るか!』


気付けば、もう誰もいなかった。

今は二人だけの世界。

美貴にすれば、今は一人の世界。もう一人の姿は闇に呑み込まれて見えない。

『じゃ、私先に行くね!また明日!!』

「う、うん!また明日!」


いつもは一緒に帰るのになぁ。何も言わなくても、二人並んで、手をつないで。

これって絶対

『ゴメン、もう好きじゃないんだ。わかるでしょ?』

って言われてるのと同じだよね。

「よし」

誰もいない楽屋を後にする。今はヘコたれてる時間なんてない。

もう覚悟を決めなきゃいけないから。

近いうちやってくる別れを・・・・・。

121 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 02:06

外は寒い。

当たり前だけど寒い。

心は寒くない。

寒さがわからないほど、心本体が離れていきそうだから。

もう他の事考えよ。

あっ、そーいえば、さっき亀の話で

「だって今日は」

ってあったけど、なんだったんだろう?

気になるなぁー。

『美貴』

やだなぁ、美貴ってば自分で自分の名前呼んじゃったー。

『美貴ー』

あれ?よっちゃんの声だ。美貴もついに幻聴を聞く時がきたか・・・・・。

『美貴ってば!!』

「・・・よっちゃん」

『何ボーっとしてんのさ!!何回も呼んだのに!』

「ゴメン・・・・・。」

なんでいる訳?

あっ、別れ時か。

わざわざ待っててくれるぐらい早く別れたいのか。

まだ覚悟できてないのになぁ。

あーあ。

122 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 02:07


「なんでいんの?」


『えっ!?美貴と喋りたいなぁーって』


「さっきまで喋ってたじゃん」


『まぁ、そうだけどー』


ヤッバ、腹立ってきた。

早く本題に入れよ。


「話すことないなら帰るよ?」


『ぇ、えっ!?ちょっと待った!!ってかなんか怒ってない?』


「怒ってないし」


いや、思いきり怒ってるけどさ。


『怒ってんじゃん!』


「怒ってないっていってんじゃん!!しつこいんだけど。そーゆー人嫌い」


『・・・・・。』




あっ、言いすぎた・・・・・。
よっちゃん黙っちゃったよ。ついムカつきすぎて・・・・・。


『嫌い、かぁ・・・・・。』


「うん、大嫌い」


えっ?


『・・・美貴?』


「もう嫌いだから話かけないでね。じゃ」


123 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 02:08

思ってもいないのに出てきた言葉に、ただただビックリするしかなかった。

体はよっちゃんとは反対方向を向き、歩きはじめている。

これでよかったのかな。


『美貴!!』


よっちゃんに腕をつかまれた。もういいじゃん。


「なに」


『いや、さっきの言葉ってさ。その・・・』


「そのままだから」


『あっ・・・・・。あぁ、そっか・・・・・。』


「じゃ、また明日」







歩きながら涙を流した。
さっきの言葉に本心は1ミリもない。
ただ、別れを怖がりすぎてしまった自分が、自分自身に負けてしまった。
よっちゃんを愛する気持ちに満ちた美貴は、自分の気持ちに嘘をつく美貴に負けた。


ばいばい、よっちゃん。


明日からはただのメンバーになるね。



ありがとう



124 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 02:08


これで終わった。
人生の一部が終わった。
すんだことはしょうがない。

藤本美貴は明日に向かって歩き出・・・・


「藤本さん!!」


『亀!?どーしたの?』


美貴の明日への誓いを壊してどーしたの?


「いや、殺気出てますよ・・・・・。じゃなくて、渡すものがあるんです!」


『なに?』


「これ、今日の朝からずっと預かってたんです。吉澤さんに。藤本さんに渡してくれって。渡すの遅れてすいません!」


そういい渡してきたのは手紙らしき物だった。


「はっ?」


『どうしたんですか?』


「いやぁ」


ー愛は時によって冷たさの向こうに存在するー


意味わかんない


『なんでしょうね?』


「さぁーね。何考えてるのかさっぱりわからない。」

125 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 02:09


『じゃ、もう帰りますね!意味、わかるといいですね!』


「あっ、うん!じゃーねぇ」


『あっ、藤本さん!』


「ん?」


『おめでとうございます!じゃ!』


ん・・・・・?
別れた事に言ってんの?
あー、そうか。
皆知ってたんだ。
最悪じゃん。



美貴は家に向かう。
今はそれが目標。
その後は何を目標にしようかな。
今まではよっちゃんとイチャイチャするのが目標だったからなぁー。


そんな、ついさっきまでのチョットした過去を思い返しているうちに、ドアの前についていた。

「なにこれ?」


ドアには紙袋がさがっている。
とりあえず紙袋をもって、鍵をあけ、中に入る。

「さて、あけるか」


この謎の紙袋。
もしかしたらファンからかなぁ?

そんな思いであけてみた・・・・・。
126 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/07(水) 02:10


中には小さな箱と、手紙が入っていた。







藤本美貴様


おかえり!!
この紙袋は、朝からあったんだけど、気付かなかったでしょ?まぁ、気付く訳ないよね。
美貴が朝に仕事行ってからすぐかけたからさ!
グットタイミングでしょ!笑
あっ、今日の私は真面目だから!!
なぜかって?それはね・・・・・。
美貴の誕生日だから!
誕生日ぐらいさ、皆の前でデレデレよっちゃんを見せたくないっつーかさぁ。
愛しい人だけて見てほしいじゃん?だから、仕事中は我慢してね?
亀から手紙もらった?


ー愛は時に冷たさの向こうに存在するー

前言ったよね?
いつか私が冷たくなったら、それは愛だからって。
まっ、そういう事だから。


最後に、誕生日おめでとう。



よしざぁーさんより



127 名前:チェッカー 投稿日:2007/03/07(水) 08:29

>>126 訂正です!

愛しい人だけて→だけに

毎回スイマセン(;´д`)
128 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/21(水) 20:29


誕生日・・・・・。

そっか、今日は美貴の誕生日だったんだ・・・・・。

よっちゃん覚えててくれたんだ・・・・・。


さっきまで手紙を持っていた手を小さな箱へとうつした。

箱の中には綺麗な綺麗な・・・・・。






















って言いたい所だけど、そこにはまたしても手紙が。

いや、正確にいうと紙切れがあった。



ー冷たさの壁は今壊れるであろう。君へ注ぐ愛の炎で・・・・・。
美しいお姫様、今日は城に招待するよ。
ではまた・・・・・。ー




「行かなきゃ」



129 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/21(水) 20:30
よっちゃんの家に行って謝らなきゃ。

自分のすごい思い込みで傷つけちゃった・・・・・。


一秒でも早く、よっちゃんに会いたくて。

一秒でも早く、仲直りがしたい。


美貴は急いで玄関のドアを開けて、外に飛び出した。


そこには見慣れたシルエット。


「よっちゃん・・・・?」

『よっ!』


ついさっき傷つけてしまった相手が

そして、今一番会いたかった人が

目の前に現れた。


「なんで・・・・・。」


『いやぁ、美貴に嫌いって言われてさぁー。ちょっと・・・・いや、かなりヘコんじゃたよ。』


何故か言葉が出なくなってしまった。


『いつから嫌いだった訳?』


違う。違うよ、よっちゃん・・・・・。


『もっと早く言ってくれれば良かったのにさー』


違うってば・・・・・。

130 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/21(水) 20:31



『ねぇ、聞いてる?』


「聞いてるけど・・・・・。」


『だからさ、嫌いなら言ってよ。別れ・・・・』
「嫌いじゃないもん!!」


『美貴?』


やっと声が出た。

「嫌いじゃない・・・・・。いや、やっぱ嫌い。」

『嫌いなんじゃんか』

「違う!美貴を不安にさせるような事する、よっちゃんは嫌いだけど・・・・・。やっぱり大好き!」

『意味わからないんだけど・・・・・。』

「とにかく、嫌いじゃないから!」

『ん・・・・・。』

「美貴はよっちゃんを愛してる!!」


『美貴・・・・・。』


「それにさー」


『ん?』


「意味わかんないのはお互い様じゃん?」


あんな意味不な手紙とか渡してきてさ。


『じゃあ、美貴は私の事嫌いじゃないってこと?』


「うん!」
131 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/21(水) 20:32


『なんだ・・・・・。』


心配したじゃんか!
って言いながら美貴の頭をグシャグシャってするよっちゃんの顔は、とても綺麗で。

すっごく嬉しそうだった。


『ったく、心配させんなよな!』

「よっちゃんこそ!!」

『じゃ、お互い様ってことで一件落着!!』

「ふふ、そうだね!」


軽くすれちがってしまった2人は、今までより固い絆で結ばれた。



『じゃ、我が城に行きましょうか』


「賛成!!」



いや、絆より愛か。



132 名前:冷たさの壁 投稿日:2007/03/21(水) 20:33


「それよりさ」

『んー?』

「どうやって行く訳?」

『歩き』

「えぇーなんで!?」

『だって、心配しすぎて直で来ちゃったんだもん。』
「じゃあ行かない」

『なんで!?行こうよ!美貴ちゃん行こうよー。』

嘘なのに慌てるよっちゃんが可愛く見えた。


「嘘だってば!ほら、行こ?寒いんだからさー」

『はいはい了解!』

そっと繋がれた手には、紙切れの下に入っていた指輪がひとつ。

まったく、こったことするんだから、よっちゃんはさ。


「よっちゃん」

『んー?』

「さっきはゴメンね?」

『気にしてないない』

「嘘ばっか」

『気にしてました!』

「よっちゃん」

『ん?』

「愛してるよ」

『みぃーとぅー!!』



冷たさの壁は完璧きに壊れました。
めでたしめでたし
133 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/11/07(水) 20:30
続きマダー

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