気ままにアイドル

1 名前:カップ麺 投稿日:2006/09/08(金) 20:49
【いしごま】です☆

小説書くの初めてなんですけど
おかしなとこあったら指摘してください
2 名前:カップ麺 投稿日:2006/09/08(金) 21:56

「んっ・・くぅあー・・!」
大きなアクビ一つから私、石川梨華の朝はいつもはじまる
朝のまどろみと布団の温かさ、そしていつもと違った匂い

「・・ん?・・・ここ・・どこ?・・」
おぼろげな記憶をフル回転させると私の顔は自然にニヤニヤしたものへと変わる

ああそうか・・そうなんだ、そう・・
叶ったんだ、私の最大の夢が
憧れだった、憧れでしかなかった


モーニング娘。



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4期だって・・えへへ
誰に言うでもなく両手で顔を覆って、ニヤケた顔のまま何度も4期を口にする

昨日初めてモーニング娘。さんと顔を合わせた。
キンチョーしてまともに目なんて見れなくって
自分がどんな風に見られるのかとか挨拶の言葉とか会う前に考えてた事全部

本人を前にすると真っ白

勝手に涙は出てくるし笑顔なんて出来ないから無表情のまんま。
最悪だよ…。
それでも頑張って心落ち着かせて出した言葉が

『石川梨華です・・よろしくお願いします・・』






3 名前:カップ麺 投稿日:2006/09/09(土) 00:21
これだけ。

「はー・・・寝よ」

「出た出た。梨華ちゃんの現実逃避」

「うるさいなー、人の勝手…で…しょ…」

なに?今の。

「よかったーちゃんと設定した時間にこれて…んあ゛っ!」
「誰ですか!?ここでなにしてるんです!!」
私の布団の中から出てきたこの人誰ですか?!

「あちゃーちょっと前過ぎた?」
「人の話聞いてください!」
「ん?」
「あ、あんまりこっち見ないでください」
こんな美人のお姉さん始めて見るから戸惑っちゃって・・でも、どこかで見たことある・・?
って!じゃなくて!

「早く出てってください!けっ、警察呼びますよ!」
「わー梨華ちゃんだぁはあとはあと」
「ひゃにひゅるんでひゅかぁ!(何するんですか!)」
私のホッペタを嬉しそうに引っ張る手を払いのけ後ずさり



4 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/10(日) 07:52
切れ長の瞳、筋のとおった長い鼻、桜色の唇
形の整った輪郭、茶色くて長い綺麗な髪
ほっそりした体からは驚く程の威圧感というか逆らえない感じで
大人の色香を漂わせるとってもミステリアスな人。

そんな人が・・なんで私の名前知ってるの?

「近づかないでください!」
どんなに綺麗でも不審者には変わりない
どうやってこの部屋に入ってきたのか・・・

昨日、モーニング娘。さん達とのあいさつを済ませた後、いろんな事がありすぎて
とりあえず落ち着くため一人になりたくてスタッフさんに気分が悪いって言って
楽屋から出るとそうそうにその晩泊まるホテルへとタクシーで直行した。
大きな旅行バックを手に部屋に着いた時、鍵は部屋を閉めたと同時にロックされたはず
外からだって入ってくることなんか出来ない

だってここホテルの15階だよ?
じゃあなんでここに人がいるの??
5 名前:カップ麺 投稿日:2006/09/10(日) 08:15
それに見覚えあるのが気になる
どうみたって私より年上だよね?
学校の先輩にも友達にもこんな人いないし
第一、一緒の布団に入っちゃうような仲のいい友達いないもん!
そうだ、私の勘違いなんだ

「梨華ちゃん・・」

上の空だった私に伸びてきた手、瞬時に私はぎゅっと目を瞑って身をちぢこませる
ふわっと甘い香水の匂いが鼻先をくすぐって、その後の頭に軽い重みを感じ驚いた・・・。
目を開けて初めて頭を撫でられてる事に気づいて・・・

おそるおそる顔を上げると困ったような切なそうな細くかすれた瞳

どうして・・・


《コンコン》
「梨華ちゃん起きてる??」

心臓が跳ね上がるってこのことを言うんだね
このおっとりした声、同期の吉澤ひとみちゃんだ
「ひ、ひとみちゃん?」
「え?!よっすぃー??見たい見たい!」

「梨華ちゃん、誰かいるの?」
6 名前:カップ麺 投稿日:2006/09/10(日) 09:28





7 名前:カップ麺 投稿日:2006/09/10(日) 09:31

「どっどうしたの?こんな時間に」
壁にかかってある時計に目をやると、明け方の5時半過ぎ。窓には薄明かりがかかってる
「んー、目がさえちゃってさぁ、話しようと…そこに辻ちゃんか加護ちゃんいるの?」
「いなっいな・・いよ・・」
そうだ、今、ひとみちゃんに言ってこの人に出てってもらえば
「あ、あのっ!」
「ん?」

8 名前:カップ麺 投稿日:2006/09/10(日) 09:31
・・・待って。この人が包丁とか持ってたらどうしよう
「?」
私が動いたとたんブスッ・・とか、ひとみちゃんが入ってきてブスッブスッ・・・とか・・

そんなのイヤーッッッ!!
まだモーニング娘。入ったばっかりで歌も歌ってないのにぃッ
まだ死にたくない・・。どうしよっどうしよっ

「梨華ちゃん??」
ひとみちゅんを巻きぞえるわけにはいかないよね、これは私の問題なんだから
「なんでもないのっ、テ、テレビをね付けたまま寝てたみたいで・・ゴメン、後でもいいかな?もうちょっと寝てたくて・・・」
「あ、うん。ごめんねこんな朝早くに じゃぁまたね《コツコツコツ・・・》」
(はぁー・・・)
ひとみちゃんの靴音が消えるのを確認すると、どっと疲れが出てきて心の中でため息をつく。


「ねぇ梨華ちゃん」
「なんで、すか?」
引きつった笑顔で、なるべく刺激しないように・・死ぬのはイヤだ

「今、何歳?」
「・・・15です」
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/18(月) 22:10
いしごま大好物です!
今後どうなっていくのか期待していますよ!
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/02(月) 21:29
おもしろい!
11 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/03(火) 23:38
見ーつけた(・∀・)
いしごまキタ!
12 名前:マノマノ 投稿日:2006/10/14(土) 01:34
みたぃ!
13 名前:カップ麺 投稿日:2006/10/14(土) 02:16
「やった!成功じゃん、じゃぁモーニング入ってどの位経ってんの?」
「き、昨日ですけど」
「昨日?・・・ふーん・・・まぁ、いっか」
お姉さんは枕を抱え何かを言ってる様だったけど
パッと顔を上げニッコリ微笑んだ。
・・・そんなに怪しい人じゃないのかな?

「あの、どうして私の事知ってるんですか? ぁ・・・テレビ見たんだ・・・でも、どうやってこの部屋に」
なるべく刺激しないように恐る恐る話を切り出す。
その間、私の事をじっと見ていたみたいだけどビクビクと怯えきった私に
見返すほどの余裕など無く、殆どを目の前の彼女が抱えている枕に
視線は注がれた。

「んー。知りたい?」
「はい」
オートロックされた密室状態の部屋にどうやって入ってこれたのか
私がお姉さんに感じる違和感。
不法侵入者に?マーク
しきりに首を傾げる私に困った顔をしたお姉さんは枕をベットの端において、
私との間を詰める様に座り直すと真剣な眼差しでこう答えた。
「あんまり言っちゃいけないんだけど・・・あのねー・・旅行してるんだ」
14 名前:カップ麺 投稿日:2006/10/14(土) 02:26
「旅行って・・・」
「時間旅行」
「えっ・・・と」
「って言っても信じないよねぇー・・あ、そうだ確かここに・・・(ゴソゴソ・・)あったあった」
お姉さんは上着のポケットを探ると携帯電話を取り出した。
見たことが無い機種
赤い縁取りに表に画面が付いてる
新しく出たのかな?

「これで信じてくれない?」
「携帯ですか・・?」
「今年春出たやつなんだけど、あっ、今年って私の時代の今年ね、今だとどこにも売ってないから」

何を言ってるんだろうこの人は
まともさを求めてまた一つ、質問を出してみた。

「じゃぁ・・もし、お姉さんの言ってることが本当だとして・・お姉さんはいつの時代から来たんですか?」
「2006年」
駄目だ、この人いっちゃってる・・・
だって目がマジだもん
7年先の未来からなんて無理に決まってるよ
折角、綺麗なのに可哀想・・・
「あっ!その目、信じてないでしょ?ってか哀れむような目で見ないでよ」

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