彼女の魅力
- 1 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/09/30(土) 15:16
- 草板「うそつき」スレ内「彼女の魅力」の続きです
性別をいじってます。嫌いな方はお読みにならない方が良いと思います
大体エロです。15歳未満の方、心がピュアな方はお読み(ry
- 2 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/09/30(土) 15:17
- 「彼女の魅力」改めて登場人物紹介
川VvV):藤本美貴(会社員)
从*^▽^):梨華ちゃん(OL)
(0´∀`) :吉澤さん(執事)
从*^ー^) :絵里ちゃん(ピースカンパニー社長令嬢)
从*` ロ´):絵里ちゃんの彼氏(田中くん・普通の高校生)
川*’ー’):吉澤さんの恋人のどーしようもないお嬢様(愛ちゃん)
( ・e・):弁護士事務所のお坊ちゃま(ガキさん)
从 ‘ 。‘):松浦グループの娘さん(亜弥ちゃん・美貴の元恋人)
( *´ Д `):いいとこのお坊ちゃま(亜弥ちゃんの旦那・婿養子)
从,,^ ロ ^):三好(会社員・エロい)
- 3 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:18
-
*****
- 4 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:19
- 場所は変わって、ラブホテル『バリバリ教室』。
確かここ、学校の教室風になってるって吉澤さん言ってたっけ。
あのどーしようもないお嬢様と、先生生徒プレイに明け暮れたとか何とか。
それでも次の日の朝には、真面目な顔して絵里ちゃんの前に現れて、
「絵里お嬢様、おはようございます」だからな。まったく敵わない。
吉澤さんにも、彼に付き合うあのお嬢様にも。
そんなことを思いながら、美貴はドアを開け梨華ちゃんを先に通した。
- 5 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:19
- 「何だこれ」
美貴は、立ち尽くしている梨華ちゃんの後ろから部屋を見渡して、驚いた。
保健室だ。これはどこからどう見ても、保健室だ。
ベッドがあの、よくある白いパイプベッド。
他にも、よくある薬品棚に、よくある診察台。
よくある先生のデスクに、よくあるソファ。
壁には白衣が一着かけられてあって、その隣には体操服が…。
アチャー。ちょっと部屋選びを間違えてしまったようだ。
しかし、こんな違和感ありまくりの空間ほど、なぜか興奮してくるもので。
ふいにアソコが立った美貴は、慌てて両手で押さえた。
なんでこんな時に元気になる。
一年ほど前にあの子と別れてから、一切女断ちしたのに。
梨華ちゃんの後姿を見ているだけで、妙に心臓の鼓動が早くなる。
- 6 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:19
- 梨華ちゃんは先生用デスクの角に座り、脚を組んだ。
じろっと睨まれ、思わず美貴は床に正座して背筋を伸ばす。
「で、あんたはあたしに、どうやって誠意を見せてくれるわけ?」
二人の距離、約2b。
美貴は、梨華ちゃんの組んだ脚のその隙間に、目を奪われていた。
魅惑の三角地帯。中が見えそうで見えない、男の浪漫。
彼女のスカートは短すぎる。これでセクハラするなというのも無理な話だ。
すらりと伸びた脚。健康的な太もも。細い足首。
かねてから脚フェチを公言していた美貴は、梨華ちゃんの綺麗な脚に、釘付けだった。
「言っとくけどあたし一回怒ったらなかなか許さない性質だからね」
これまで、彼女のアニメ声は、美貴にとってからかう対象だった。
だけど、なんだか今はその声に興奮してくる。
よし。今度吉澤さんに、自分は声フェチでもあった、と報告しよう。
こんな変な空間にいるせいか、美貴の思考回路はだんだん、おかしくなっていた。
- 7 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:20
- 美貴は立ち上がって(アソコもすでに立っている)、梨華ちゃんの前へ。
誠意を見せろ、ということなので、顔はもちろん超真面目。
取引先との大事な打ち合わせの時より、さらに真剣な眼差しで。
「な、なによぉ」
「本当に、申し訳ございませんでした…」
「んっ」
最大限の誠意を込めて、美貴は梨華ちゃんに、口づけた。
強ばる梨華ちゃんの唇に無理矢理舌を入れ、こじ開ける。
強引に梨華ちゃんの舌と絡め、めちゃくちゃなキスをする。
きっと、何やってんだ藤本、とお思いになる方がほとんどだろう。
しかし美貴は今、必死だったのだ。
謝った。土下座もした。でも許してもらえなかった。
慰謝料なんて払うつもりもないし、他にどうすればいいかわからなかった。
彼女の怒りを冷まし、かつ失恋したばかりの彼女を慰める方法と言えば、
こうすることくらいしか思いつかなかったのだ。
こんなホテルに彼女を連れ込んだのも、恐らく心のどこかで思っていたのだろう。
彼女と、梨華ちゃんとヤリたいって。
- 8 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:20
- 「んぅ…ハァ…」
無理矢理キスを続けて、一分ほど経過したときだった。
美貴は、梨華ちゃんの吐息がなんだか甘くなっているのに、気づいてしまった。
自分だけが絡めていたと思っていた舌は、彼女のと絡まり合っている。
いつの間にか、彼女の手は美貴の首筋を撫でている。
美貴の舌を自ら求め、強く吸ったり、舐めたり。
つまり二人は今、お互い求め合って、夢中でキスを。
そう意識したら、もう止まらなかった。
生々しい音を立てながら、舌をぶつけ合う。
彼女の指は、美貴の髪をぐしゃぐしゃにかき乱し、
美貴は手を彼女の太ももへと滑らせる。
かと思ったら、その瞬間ペシン!とその手を払われて、キスが止まった。
- 9 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:20
- 「…どこ触ってんのよ…ていうか、何キスしてんのよ」
ドスのきいた、低い声。でもアニメ声。
「え……」
いやいや。梨華ちゃんだって美貴の髪めっちゃ触ってたやん。
それに、あなた今めちゃくちゃ舌入れてきたやん。
理不尽な言葉に、美貴が不貞腐れる。
「何その顔。言いたいことあるならハッキリ言いなさいよ」
「……」
「ほら。言いたいことあるんでしょ?」
梨華ちゃんは美貴に聞こえるくらいのあからさまな溜め息をついた。
彼女がイライラしているのは、明らかだ。
「梨華ちゃんは…処女なの?」
あえて、彼女がキレることをわかっていて、美貴は尋ねた。
彼女の機嫌を直そうとしてる人間の言うセリフでは無かった。
でも、美貴は聞きたかった。はっきりとさせておきたかったのだ。
二人の間に、沈黙が流れる。
梨華ちゃんは、ナイフのように鋭い眼差しで美貴を睨んだまま、黙り込んでいる。
美貴のアソコは、もう、立ちっぱなしだった。
- 10 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:21
- 「美貴ちゃんは、どう思ってるの?」
「え?」
突然彼女の声色が変わって、美貴は拍子抜けした。
「梨華ちゃんが、処女かどうかってこと?」
「うん」
「処女なわけ…ないでしょ?」
もし仕事で、こんなに自信の無い答えをしたら、きっと取引きは失敗するだろう。
いつもは自信満々で態度の大きい美貴だが、今はオドオドとしていた。
本当は、処女だろてめえ、と笑い飛ばしてギャグに昇華させたかったけれど、
そういう雰囲気では、全く無かった。美貴は常に空気を読む男。イッツ・クール・ガイ。
美貴の答えを聞いた梨華ちゃんは、いきなり、笑い始めた。
「わかってんじゃん」
「あ、当たり前じゃん…」
「当たり前のことだったら聞くなっつうの!」
ドカッ!!!!!!!!
「ぐふぉっ」
今度は、みぞおち。
だからその尖ったハイヒールで蹴られるとマジで痛いんですけど。
美貴は、か弱い女の子のごとき体勢で床に倒れた。
梨華ちゃんは腕組みをして、美貴の前に立ちはだかる。
この角度からだと、スカートの中が見えそうだ。美貴は思わずそちらに視線が。
- 11 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:21
- 「この年で処女なわけないでしょ。処女は17の夏に捨てたわよ」
「…はい」
「美貴ちゃんは?いつ童貞卒業したの」
「え、それは言わないといけない?」
「は?」
「あ、18のときです」
「相手は?」
「だから…あの松浦グループの…」
せっかく今、梨華ちゃんに夢中だったのに。
美貴は、元恋人の話題になれば、わかりやすいほど凹むのだ。
「何ちょっとテンション落ちてんの?」
「いやだって…」
「未練がましいんだけど」
「…いいじゃん別に」
「まだ、そんなに好きなの?その子のこと」
「好きだよ…悪いか」
「だって、その子はもう結婚して、子供産まれるんでしょ?
美貴ちゃんがそんなに思ってたって、一生報われないんだよ?」
「んなこと…わかってるよ」
「新しい人見つけようとか、そういう前向きな発想は無いわけ?」
「ねーよ…もう、恋とかそういうの、絶対しないって決めてんだよ」
床の上に寝転んで、美貴は天井を見上げた。
天井まで保健室っぽいことに気づくが、ツッコむ気にはなれない。
- 12 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:23
- 「美貴ちゃんって……馬鹿?」
「は?」
急に視界が暗くなる。
美貴の上に梨華ちゃんがまたいで立ったのだ。
彼女は、美貴をあざ笑うように見下ろしていた。
笑いたければ笑えばいい。美貴は彼女の、スカートの中を見つめる。
「どこ見てんのよ変態」
「そこに立つあんたが悪い」
梨華ちゃんは、ぷいっと首を背けて、美貴の上から退いた。
美貴は、身体を起こす。
もう、こんなやりとりするのが面倒くさくなってきた。
梨華ちゃんからどうこう言われようが、吉澤さんから色んな女を紹介されようが、
まだ好きなものは好きなんだ。変わらない。それだけは絶対に変わらない。
- 13 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:24
- 「馬鹿だよ…ホントに」
「いいじゃん。梨華ちゃんには関係ねーだろ」
「じゃあ聞くけど、一生結婚しないの?その子のことずっと思って、
美貴ちゃんは一人で死んでくの?子供とか欲しくないの?欲しいでしょ?」
「…あいつの子供なら…今すぐにでも欲しい」
「はぁ……」
深い溜め息をつく梨華ちゃん。その表情には呆れが見える。
美貴も小さく溜め息。いくら聞いたって無駄だという態度を見せる。
すると、梨華ちゃんは美貴に背を向け、スーツのジャケットを脱ぎ捨てた。
「ちょ…何をされてるんですか?」
慌てて美貴は梨華ちゃんに言う。
梨華ちゃんは、振り返った。
出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んでる、素晴らしい彼女のスタイル。
さっきのやりとりで美貴の心は萎んだが、アソコはまだ元気いっぱいで。
今も梨華ちゃんに見とれてしまい、その場から動けない。
梨華ちゃんは、床に座る美貴の前にしゃがみ込んだ。
「あたしが忘れさせてあげる」
「…」
- 14 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:24
- 梨華ちゃんに手を引っ張られ、立ち上がる美貴。
そのままベッドへ連れて行かれる。
真っ白な、ベッド。
美貴は彼女に身体を押され、その上に腰を下ろした。
上着を脱がされ、ネクタイを解かれる。
「梨華ちゃん…本気?」
無言でハイヒールを脱ぐ梨華ちゃんに、美貴は尋ねた。
彼女は真顔で答える。
「あたしはいつも本気だよ」
ぐいっと首を引き寄せられ、梨華ちゃんからキスされる。
大胆な彼女の魅力に、美貴はクラクラとした。
- 15 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:25
-
…つづくよ?
- 16 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/09/30(土) 15:29
-
从*^▽^)<新スレ!
川*VvV)<梨華ちゃんハァハァ…
- 17 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/30(土) 17:50
- 223です
同じく移動してました
なるほど ぼっちゃん・婿養子はあの人達だったのかw
いっぱい期待しちゃう配役ばかりだ
- 18 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/30(土) 17:56
- りかみきハァハァ
他のキャラも紹介していただいて、俄然いーとこの
おぼっちゃまが気になりました
- 19 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/09/30(土) 23:54
- ギャフーン
面白!!期待しまくりで待ってます!
- 20 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/01(日) 11:52
- 流れはりかみきだが、あえてあやみきに期待してみる…!
- 21 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/01(日) 22:49
- ちょ、何この萌える設定&内容は!!!!
笑いにエロに…最高じゃないすか。
あややを未練たらしく好きなくせに体は反応しちゃう
男としてすばらしく健全な藤本さんに期待大です。
- 22 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/02(月) 23:24
- >>17さん
移動ありがとうございます
配役に関してはかなり検討したので褒められるとすごいうれしいです(ノ∀`)テヘッ
>>18さん
りかみきいいよねりかみき
いいとこの坊ちゃん気になっちゃった?じゃあいつか書こう☆カナ
>>19さん
面白いとか期待しまくりとか言ってもらえてチョーうれしいです(*´Д`) ハァハァ
>>20さん
そんなあなたに美貴ちゃんからの贈り物
川*VvV)つ『メロディーズ』(GAM2ndシングル)
>>21さん
これはエロいコメディ略してエロコメです(そんな言葉無い
期待に応えられるかどうか微妙ですけどよろしくどうぞ
- 23 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:25
- 梨華ちゃんとのキス。少しお酒臭い。
でもものすごく激しくて、エッチで、気持ちが良い。
美貴はベッドに押し倒されてもなお、梨華ちゃんと口づけを交わしていた。
彼女が美貴の白いYシャツのボタンを外し始めても、構わずキス。
こんなキスは生まれて初めてだった。背筋がゾクゾクして、頭の中が真っ白になって。
自分じゃなく、相手が優位に立っている。ペースを握られている。
今まで経験してきたようなひどい甘ったるさは、一切無い。
一切無い代わりに、ムラムラとしてくる。
自分の中に眠っている何かが目を覚ますんじゃないか、なんていう予感がする。
「ハァ…ハァ…」
唇を離し、至近距離で見つめあう。
少し息を切らして、目は虚ろで。
- 24 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:25
- 舌をぺろっと出して、梨華ちゃんは美貴の鼻のてっぺんを舐めた。
そして、眉間へ向かって、なぞった。流れるように、おでことまぶたにキスを落とす。
「大人しいね…美貴ちゃん…」
静かに笑った梨華ちゃんの吐息が、美貴の顔を撫でる。
ふたたび、梨華ちゃんが舌を入れてきた。やっぱり大人しく受け入れる美貴。
ボタンを外され、前が全開の状態のYシャツの中に、彼女の手のひらが滑る。
ゆっくりと肌を撫でられて、美貴は声にならない声を出した。
キスを止めた梨華ちゃんは、そのまま美貴のあごのラインを唇でなぞり、
首筋に吸い付いた。美貴のうなじから、耳の裏、のど仏まで、丁寧に舌で愛撫する。
同時に、彼の乳首を親指で弾く。何度も、いやらしく。
そんな場所に触られたことが無かった美貴は、思わず深い溜め息をついた。
「美貴ちゃん…感じてるの?」
「…ハァ」
感じてるよ。ビンビンに。美貴は心の中で呟いた。
口に出すのはなんか嫌だった。悔しくて。
- 25 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:26
- 「可愛い…美貴ちゃん」
微笑んで、Yシャツをさらにはだけさせる梨華ちゃん。
唇で美貴の胸に触れ、平らな胸板にチュッチュッ、と音を立ててキスをする。
それから硬くなった乳首に吸い付く。美貴は思わず背中を少し丸めた。
美貴のその敏感な場所を、梨華ちゃんは舌で転がしたり、吸ったりして。
まるで美貴の反応を面白がるような感じで、彼の顔を見ながら、愛撫する。
「ここ…アザになってる…」
「おっ…ちょ、痛い」
梨華ちゃんが触れているのは、さきほど自分が蹴った美貴の腹部。
ちょっとカワイソウなくらいの痛々しいアザになっていた。
彼の左肩も見てみれば、同じくアザが。
「ごめん…」
「…いや…悪いのはこっちだし」
「そうだね」
即答。
あ、あんだけ強く蹴っておいて……グスン。
痛いしムカつくし何か文句言いたかったのに、美貴は何も言えなかった。
- 26 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:27
- すぅっと、梨華ちゃんの指が美貴の下半身に向かって移動する。
美貴の股間は、明らかに膨らんでいる。梨華ちゃんもそれに気づいている。
次はソコを…と期待した美貴だが、そんな上手くいくわけない。
梨華ちゃんは、ベッドの上で、意地悪になるみたいだ。
「靴下取るね」
「ん…」
美貴の上から退いた梨華ちゃんは、彼の靴を脱がせ靴下を引っ張った。
そして、あろうことか、その匂いを嗅ぎ始めた。
「…やばいよ美貴ちゃん…オヤジの匂いがする」
「…うっさい…って…あぁ」
美貴は顔をしかめた。梨華ちゃんから、足の指を咥えられたのだ。
ペロペロキャンディを舐めるように、ちゅぱちゅぱ音を立てて。
しかも、自分でも臭いと認識している、足だ。
恥ずかしいなんて感じる年齢でもないのに、美貴は妙に恥ずかしかった。
そして思った。梨華ちゃんは結構、変態なんだと。
- 27 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:27
- 梨華ちゃんは、足全体、さらには足首辺りまで、ひたすら舐めていた。
そんなに美味しいかソコ?ってツッコミたくなるくらい、ずっと。
それがまた焦らされてるようで、美貴はひとり唇を噛み締める。
アソコが疼いて仕方が無い。ここ一年ほど、大事に仕舞ってきた、アソコが。
「美貴ちゃん…大丈夫?」
「うぇっ?」
「なんか、ボーっとしてる」
「…そう?」
「やっぱりあたしじゃ、力不足かなぁ…」
しゅん、となって、梨華ちゃんは美貴の足を手放した。
とぼとぼと歩き、近くのソファへ倒れこむ。
- 28 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:27
- 「どうせ…美貴ちゃんは…こういうこと元カノからされたいって思ってるんでしょ?」
ベッドに居る美貴に向かって、寝そべったまま、梨華ちゃんは尋ねた。
少し離れた所に居る美貴は何も答えない。答えられない。
あの子ともう一度できるなら、したい。
けど出来るわけないし、もしも、万が一出来ることになっても、しない。
だってもう、あの子は自分以外の男に抱かれ、子供を作った。
そんなの嫌だ。考えたくも無い。だからもう考えない。考えない。考えない…
- 29 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:28
- 美貴は身体を起こし、シャツをはだけさせたまま、ベッドから下りた。
「梨華ちゃん…さっき言ったよね」
「え?」
「…」
ソファに横たわる梨華ちゃんを見つめる。
むき出しになった綺麗な脚に、服の上からでもわかる豊かな胸、
そしてその、魅力的な眼差し。
美貴だって男だ。
こんな良い女に誘われて、なびかない方がおかしいじゃないか。
いくら、他に忘れられない女がいたとしても、身体は正直だ。
美貴の身体は、今、梨華ちゃんをとても欲しがっている。
「忘れさせてくれる、って」
「…言ったけど…そんな気、ないんでしょ?」
美貴を見上げ、梨華ちゃんは言った。
今度は美貴が彼女の前に跪く。
「忘れさせてよ」
「でも…」
「忘れたいんだ…もう…全部」
「美貴ちゃん…」
ぎゅうっと、美貴は抱きしめられた。
美貴もしっかりと抱きしめ返して、彼女の首筋に顔を埋める。
- 30 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:28
- 「梨華ちゃんだって…色々忘れたいでしょ?」
「…そうだね」
フフ、と梨華ちゃんは笑った。美貴も笑う。
抱き合ったまま、ソファへ沈む二人。
「…こういうソファ、学校になかった?」
「あった。すごいよね。どうやって探してくるんだろう、こういうの」
「あのベッドだって」
「面白いよね。この部屋」
「…」
ふいに、美貴は真剣な顔で梨華ちゃんを見つめた。
梨華ちゃんも、表情を引き締める。
二人は磁石が引き合うように、自然にキスを交わした。
- 31 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:28
- 中途半端なYシャツを、自ら脱ぐ美貴。
するとまた梨華ちゃんが、その胸板を手のひらで撫で始める。
ゆっくりとしたその手つきに、美貴は堪らなくなる。
でもその動きが、彼女の指先が美しくて、見とれている。
しばらくすると、梨華ちゃんは身体を起こし、美貴の上に覆いかぶさってきた。
そして再開。今度は舌で、美貴の胸を。
そこが美貴の弱い場所だと気づいている梨華ちゃんは、しつこいくらい、責めてくる。
美貴はまるで、初めての女の子みたいに、悶えていた。
声が出そうだった。男のくせに、変な声が出そうだった。
- 32 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:28
- そういえば。美貴はぼんやりとした頭で思う。
あの子に、こんな姿、見せたことが無い。
あの子の身体ばかり求めて、自分の身体なんかそっちのけ。
欲求もストレートにぶつけていた。したいだけ、していた。
今考えれば、あの子は少なからず不満を感じていたかもしれない。
だから、もっと愛し合う時間があれば。もっと、あの子と一緒に居られれば。
あの時、背を向けて歩き出すあの子を、力ずくでも止めていれば。
後悔はいくらしても足りないほどで、美貴を今でも苦しめる。
今さらそんなの。いくら考えたってあの子はこの腕の中に戻ってこない。
全部わかってる。わかってるけど。わかってるんだけど。
「梨華ちゃん……ハァ…」
一生懸命、上半身を愛撫している梨華ちゃんの髪を、美貴は撫でる。
すると梨華ちゃんはハッとして顔を上げた。
美貴は目を細め、苦しそうに、梨華ちゃんを見つめた。
- 33 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:29
- 「忘れたいんだよ…マジで」
「…うん」
「でもダメだ……今でもあいつのこと考えてる。
諦めなくちゃいけないのに…忘れなくちゃいけないのに…」
「焦らなくていいよ…あたしだって、すぐには忘れられないんだから」
微笑む梨華ちゃん。
「一緒に忘れよう?一人より二人の方が、なんか心強いじゃん」
- 34 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:29
- ベッドまで、何度もキスして移動する。
その間、美貴は梨華ちゃんのシャツのボタンを外し、それを剥ぎ取った。
梨華ちゃんが、ベッドに美貴を押し倒す。
背中に手を回し、自らブラジャーを取る。そしてまたキスを。
「梨華ちゃん…」
少し離れ、見つめあう。
「今からは…梨華って呼んで」
梨華ちゃんは美貴にそう囁いて、彼の首筋に顔を埋めた。
丁寧に丁寧に、美貴の性感帯を探り、唇や舌で刺激する。
気持ち良い。美貴は彼女を大人しく受け止めていた。
体勢を替えて、今度は美貴が上になる。
梨華ちゃんの胸の膨らみに、初めて触れる。
「やわらかい」
「もっと触って…」
誘うように、梨華ちゃんの腕が美貴の頭に伸びてくる。
美貴は迷わず、彼女の谷間に、顔を埋めた。
- 35 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:29
- すぐ側で、梨華ちゃんの色っぽい声が聞こえる。
美貴は予想以上の興奮を抱きながら、彼女の乳房を愛撫していた。
手のひらに余りあるほど豊かな膨らみを両手で掴み、乱暴に揉む。
尖った先端を、音を立てながら吸う。舐める。
梨華ちゃんは美貴の髪をくしゃくしゃに乱しながら感じている。
彼女もここが弱い場所らしい。こっそり美貴はニヤつく。
再度、交替する。
梨華ちゃんが美貴のベルトをゆっくりと外していく。
「…やさしくしてね」
ズボンを脱がせてもらいながら、おどけて美貴は言った。
彼女を笑わせようとして言ったのに、顔を上げた彼女は、無表情だった。
- 36 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:30
- 「やさしくなんかしないよ?」
「アッ」
下着の上から、思いきりソコを握られ、美貴は思わず妙な声を出した。
「やさしくなんて、するわけないじゃん」
「ハァン」
次は優しく撫でられる。優しいじゃん今!手!優しい!
「何キモチワルイ声出してんのよ」
「…いいじゃん…ていうかキショイ梨華ちゃんに言われたくない」
「は?」
「キャン」
容赦なく、美貴のソコを下着の上からニギニギする梨華ちゃん。
- 37 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:30
- 「キャンとか…けっ」
「ちょぉ…梨華ちゃぁん…」
涙目の美貴。
ニギニギする手を止めず、梨華ちゃんは美貴の横に寝そべった。
そして耳元で、セクシーに囁く。
「梨華、でしょ?」
素直にそれに頷くと、彼女の手つきがまた緩やかに。
「……ちょぉぉぉぉ…やばいってやばいってやばいって!」
お願いだからそんなに優しく撫でないで。
美貴は首を振り回しながら、脚をバタつかせた。
「動くな」
耳元で命令。美貴はフリーズ。
動けば今この場で射殺されそうな雰囲気だった。
そうすれば、美貴は即死。本当に逝っちゃうわけだ。アハハハ…ハハ。
- 38 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:30
- 「動いたら、どうなるか…わかってるよね?」
「え?」
美貴は梨華ちゃんの不気味な笑みを見つめた。
どうなるか。肩と腹を蹴られ、足を舐められた美貴は必死に考えた。
なんかもう、彼女に女王様っ気があるということは重々身をもって
体験していたので、きっと何をされても驚かないだろう。
まさかそのスカートの中にヨーヨーとか隠し持ってる(スケバン!)わけではあるまいし。
でも…ヨーヨープレイか……うん。悪くは無いな。
思わず顔がニヤついてしまい、美貴はハッと我に返る。
- 39 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:31
- 「わからないの?」
梨華ちゃんの鋭い視線を、間近で受ける。
「わかるよ…いわゆる…アレでしょ?」
「そのアレの内容を聞いてるんだけど」
「アレだよ…おれが失神するまで、エンドレスで…」
「セックス?」
「ぶはっ」
ちょ!そんなハッキリとした単語!
せっかく美貴が語尾を曖昧にして誤魔化そうとしたのに、台無し。
美貴は恨めしそうに梨華ちゃんを睨むが、当の彼女は微笑んでいて。
その笑顔が妙に母性溢れてて、何も言えなくなる。
この人に、なんでこんなに弱いんだろう。全くわからない。
頭をかいて、美貴は複雑な顔をした。
- 40 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:31
- 「失神するまで、ね」
「えっ、ちょ…」
梨華ちゃんが美貴のブリーフパンツを引っ張って脱がせた。
見事に天井を向くアソコを、二人で凝視する。
自分で見るのはいいけど、梨華ちゃんに見られるのはちょっと。
「あ…あんま見ないで?」
言いながら、両手で隠す。何恥ずかしがってんだ自分。キモイぞ。
「だって、今、美貴ちゃん頭かいた。動いたじゃん」
「え、うそ」
「思い出してみて?」
「…かきました」
「今夜は失神するまで、エンドレスだね」
「あぁ…ハハ」
「よし。ストッキング脱いじゃおう」
楽しそうに梨華ちゃんはベッドの端に座って、ストッキングを脱ぎ始めた。
美貴は、顔を引きつらせながら、笑うしかなかった。
- 41 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:31
- 「あの公務員と別れたホントの理由はさ…」
スカートやパンティも一緒に脱ぎながら、梨華ちゃんは言う。
「自分で言うのもなんなんだけど…相性が悪かったからなの」
「相性?」
うん。頷いて、美貴に覆いかぶさる。
「カラダの、相性がね」
「あっ…ハァ」
アソコを、握られる。
無意識に美貴の眉間にシワが寄った。
「どっちも上になりたい人で…どっちも譲らない人だった」
「あぁ…」
先っぽを、優しく親指で撫でられる。
梨華ちゃんは、美貴の恍惚の表情を見つめ、微笑んだ。
- 42 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:31
- 「思い出すだけでおっかしい…エッチの途中に何回も喧嘩になって」
「…ハァ」
「こうやってても、絶対文句言ってくるの…下手だ下手だって」
「……ァ」
「あたしもあたしで、されてるとき同じこと言ってるんだけどね」
「………」
「ホントに全然集中出来なくてさ、結局いつも不完全燃焼で…」
「……ちょい…やばいかも」
しゃべってる最中も、ずっと美貴を指で愛撫していた梨華ちゃん。
そのスピードは次第に速くなっていて、美貴は我慢できそうも無かった。
「まだダメ…」
彼女の動きが止まる。
「ダメって…もう…こっちがダメだよ」
「じゃあ…起きて」
- 43 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:32
- 手を引っ張られ、美貴は起こされる。
すると梨華ちゃんが跨るように座ってきて、緩く抱き合う姿勢になる。
「…なんか意外だけど」
「ん?」
「あたしたち、結構相性いいかもね…」
美貴がボーっとしている間に、梨華ちゃんは彼のソレを自分の穴にあてがい、
一気に腰を落とした。あっけなく、二人は繋がる。
「ちょ…梨華ちゃん…」
何も着けてないし!リアルにガチで生だよ!
でも、上から乗られている美貴は、すでに腰を動かし始めてみだれ始めた
梨華ちゃんを止めることが出来ない。止める気も、実は無かった。
「だからぁ…んっ…梨華だって言ってるじゃん」
「梨華ぁぁぁぁぁ……」
「あっあっ」
アニメ声で色っぽく喘がれると、すっごい困る。
美貴は、一緒になって腰を突き上げながら、大胆すぎる彼女に見とれてしまった。
薄っすらと汗ばんだ首筋が、半開きの唇が、そしてその声が、エロス。
- 44 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:33
- 対面座位で、二人は交わる。
美貴は、梨華ちゃんとエッチしてる今この状況が信じられなかった。
元はと言えば、今夜は居酒屋でバイバイするはずで。
バーまで行ったのはまだいいとしても、こんな、妙なラブホテルまで来てしまい、
果てにはベッドでひとつになっちゃってる。ありえない。
「あっあっ美貴っ」
自分で動いて、美貴から突かれてエッチな声を出しているこの人は確か、
先週、何年か知らないけど真面目に付き合ってた公務員と別れたばかりだ。
そういう美貴も、高3の時から去年まで、長い間付き合っていた女の子を、
未練たらしく今日までずっと想っていたのに、このザマだ。
人間は性欲には勝てない。睡眠欲にも食欲にも勝てないけど、性欲にも勝てない。
- 45 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:33
- 激しく上下する、ひとつになった二人の身体。
梨華ちゃんがふと呟いた、相性いいかもね、って。
本当にそうかもしれない。
美貴は、まさに失神しそうな快感に包まれながら、彼女の中で、果てた。
- 46 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:33
-
…つづいてしまえ!
- 47 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/02(月) 23:35
-
从*^▽^)<とりあえず生で
川VvV)<ちょ、生の意味が…
- 48 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/03(火) 00:21
- りかみき(*´Д`)ハァハァ
執事とどーしようもないお嬢様の先生生徒プレイも是非ぃっぃぃl
- 49 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/03(火) 07:11
- ハァァッァァァ!!
こんなりかみきは初めてです!こっちまでぞくぞくしてきたw
- 50 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/03(火) 07:47
- やっぱ絵里ちゃん田中くんのプレイとは違うねぇ(*゚∀゚)=3
- 51 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/03(火) 21:43
- 大人な二人!
今後に期待です。どこまでもつづけ!
- 52 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/03(火) 22:47
- アダルトな二人が大好きです。
もっと続けてくれればいいと思います。
- 53 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/04(水) 00:31
- >>48さん
是非と言われなくても書きますが何か?
こう見えても吉愛ヲタです。よろしくです
>>49さん
(0`〜´)<大きな声を出すなぁ!!!!!!!!!!!1
となぜか大臣がおっしゃっております
>>50さん
違いのわかる人ハケーン
その違いわかってもらえてうれしい☆カナ
>>51さん
(0^〜^)<ど〜こまでもつづ〜くYO!(モ娘。16thシングル『ここにいるぜぇ!』より
…終わるタイミングがまだ掴めてないっていうのはここだけの話
>>52さん
(0´∀`)<賛成賛成さんせーい!
アダルトってなんて素敵な響きなんだ(*´Д`) ハァハァ
- 54 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:32
-
*****
- 55 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:32
- 「ぷはー」
お湯の中からこんばんは。
美貴は前髪を全部後ろに上げ、手のひらで顔を拭った。
こらそこ。デコ広いとかハゲとか言わない。まあ、事実ですけど。
「…ふぅ」
ひとりのバスルーム。
ホントは梨華ちゃんと二人で入りたかったんだけど、
てめえは先に入ってろよ、と脅されたので仕方なく美貴はひとりで入ったのだ。
ほら。ヤッちゃった後だし、しかも生でヤッちゃったんだし、
もっとこう、まったりお風呂でいちゃいちゃとかちょっとしたかったのに、
梨華ちゃんは終わるとなんだか冷たくて。まあ、その前からも結構冷たいですけど。
- 56 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:33
- このまま、梨華ちゃんと付き合うんだろうか。
一回ヤッちゃった後、こんなこと考えるなんておかしいけど、美貴は首をかしげた。
だいたい、梨華ちゃんは美貴のこと、好きなんだろうか。
あんだけ激しくヤッちゃった後、こんなこと考えるなんておかしいけど(ry
それから、それ以前に美貴は梨華ちゃんのこと…好きなん(ry
「……いやぁ〜」
息を吐くように言いながら、渋い顔で美貴は首をかしげた。
そりゃないわ。うん。ないない。
嫌いじゃないけどそんな、彼氏彼女の関係になんて、なれっこないはずだ。
だって、二人は同期の同僚。ただそれだけなんだから。
ちょっと他の奴らより話して、たまに食事に行く程度の、仲の良い友人なだけ。
しかし。しかしだ。ここ重要。
梨華ちゃんとのチョメチョメは、冗談抜きで、最っ高に気持ち良かった……
- 57 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:33
- 「うわビックリした」
気配を感じてバスルームの入り口を見れば、そこに梨華ちゃんが。
美貴と目が合った梨華ちゃんは、えへへと笑った。
つい、美貴もつられて笑う。
「あたしも入っていい?」
「どうぞ?」
「真っ白。中見えないね。すごい」
「うん。でも、ここは普通だね」
メインの部屋は保健室チックだが、バスルームは至って普通だった。
ここまで学校ぽく造られていたら、それはそれで面白かったんだけど。
- 58 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:33
- 丸いバスタブの中、向かい合う二人。
梨華ちゃんは美貴をじっと見つめ、美貴は真っ白なお湯の中を見つめていた。
目を凝らしても、彼女の身体は見えてこない。
ということは今、美貴が再びおっきくなってるということも、わからない。
「ねぇ」
「ん?」
呼びかけられ、美貴は梨華ちゃんを見た。
「もう、すっかり酔い醒めちゃった…」
「おれも」
見つめ合って、微笑み合う。
なにこの超良いムード。
うちら恋人です、とか言っても全然不思議じゃない雰囲気じゃん。
- 59 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:34
- なんだかちょっとテンション上がった美貴は、梨華ちゃんに背を向け、
彼女へ身体を倒した。後ろから、抱っこしてもらう。
「なぁに…どうしたの?」
梨華ちゃんの両手が、美貴のおへその前にまわる。
美貴は、彼女を背もたれにして、気持ち良さそうに笑った。
「別に…どうもしないけど」
「もぉ、甘えん坊」
耳元で、梨華ちゃんからそっと囁かれる。
そして二人でクスクス笑い合う。
めちゃくちゃ良い感じやん。
美貴はもう、このまま突っ走ってもいい気がした。
梨華ちゃんとなら、いいんじゃないか、なんて。
- 60 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:34
- 「ちょ…どこ触って…」
「また硬くなってる…」
お風呂のお湯は真っ白で、何をしているか見えない。
けど、梨華ちゃんは美貴のアソコを握り、上下に擦っていた。
「ハァ…ハァ…梨華」
美貴は首を後ろに向けて、彼女にキスを求める。
するとすぐに舌が入ってきて、吸って、絡ませる。
お湯が静かに波打つ。梨華ちゃんが手を動かしているから。
美貴は梨華ちゃんの太ももに掴まって、その快感に耐える。
「ふぅ…」
唇を離して、梨華ちゃんは一息ついた。
- 61 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:34
- 「美貴…欲しい」
可愛い声で、小さく囁かれる。
そんなことされると、イキそうになる美貴。
だが、なんとか我慢して、梨華ちゃんから身体を離した。
「…どうしたらいい?」
向かい合い、美貴は尋ねる。
梨華ちゃんは、すうっと美貴の腕の中に移動してきた。
つまり、そういうことだ。
美貴はソレに手を添えて、梨華ちゃんの中へ挿入する。
スムーズに繋がる、二人の身体。
そしてそれは、ゆっくり揺れ始める。
- 62 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:34
- キスをしながら、美貴は梨華ちゃんの中を突く。
梨華ちゃんもそれに負けないように、腰を動かして。
張り合ってるつもりなんてないのに、キスも両方、激しくなる。
しばらくすると、梨華ちゃんが動くのを突然止めた。
何事かと思いきや、美貴は手を引っ張られ、立ち上がる。
ぼけっとしている美貴の頬を掴み、口づけてくる梨華ちゃん。
立ったまま、濃厚なキス。
梨華ちゃんは美貴を自分の首筋に誘う。
促されるまま美貴はそこにかぶりつき、彼女は色っぽい声を上げた。
梨華ちゃんが、身体を反転させる。
美貴の唇もそれに従って梨華ちゃんの肩、背中へ。
力いっぱい、美貴は彼女を後ろから抱きしめる。
- 63 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:35
- それから、腕を解き、梨華ちゃんのおっぱいを揉む。
その形がわからなくなるくらい、強く。
硬い乳首を指で押す。つまんで、コリコリする。
梨華ちゃんは身体をくねらせて感じていた。
やっぱりここが弱い場所。美貴はニヤリと。
「もっと触って…アン」
梨華ちゃんの手が、美貴の太ももを行ったり来たりして、なぞっている。
そんなとこも撫でられたことが無かった美貴は、密かに感じていた。
「あぁ…美貴ぃ…」
なんてセクシーなんだろう。
いつもはキショイだの何だの言って、からかってるのに。
今だけはすごい、なんかすごい、良い女じゃん。
- 64 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:35
- 梨華ちゃんが少し屈んで、バスタブの縁を掴んだ。
美貴は、彼女の尻を両手で覆い、揉みはじめる。
なんて良いケツしてるんだ。美貴は跪く。
背中から唇を滑らせて、最終的にそこへ口づける。
割れ目に舌を入れ、もう一つの穴を。
「そんなとこ…」
さすがに梨華ちゃんもソコを責められるのはアレらしい。
美貴は怒らせたくなかったので尻から顔を離した。
彼女を怒らせれば、次何されるか。
「…入れるよ」
アソコの先っぽを梨華ちゃんの入り口へ擦り付けた。
すっかりやわらかいその場所は、まるでソレを飲み込むように。
- 65 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:35
- 後ろから、美貴は梨華ちゃんと交わる。
ソレを出し入れしたり、彼女の奥を突っつくようにしたり、
ひたすら夢中で腰を振っていた。
梨華ちゃんも、気持ち良さそうに、ただ喘いでいた。
「あっ………」
先にイッたのは、今度は梨華ちゃんの方だった。
美貴はそれにつられて。二回目も、梨華ちゃんの中で。
「ハァ…ごめん…また中で」
「……はぁ」
二人とも、肩で息をしている。
しばらく無言で、行為の余韻に浸っていた。
- 66 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:36
-
…つづいてもいい?
- 67 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:36
-
从*^▽^)<さぁ!恋人になろう
川VvV)<なりません
- 68 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/04(水) 00:37
-
从*^▽^)<…
川*VvV)<ウソだよ(ポッ
- 69 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/04(水) 02:51
- もっともっとお願い♪
できれば、他のカプ達のも激しくお願いです
- 70 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/04(水) 05:35
- 毎回こんな夜中に絶叫して
大家さんから苦情がちょっぴり・・・
りかみき(*´Д`)ハァハァ !
- 71 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/04(水) 08:56
- あ、朝からハァハァ
鼻から血ぃ出しながら働きます。
次回も期待!!
- 72 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/04(水) 19:13
- つづけてもらわないと困る!(*´Д`)ハァハァ
- 73 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/04(水) 22:25
- 更新お疲れ様です。
なんか藤本君の×××の相性最高だけど・・・って悩むとこがリアルですね。
つづき楽しみにしてます!
- 74 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/05(木) 12:44
- りかみきえろぃひぃぃいいい!!!!!!
他カプもたのしみすぎるぅぅ
(やはり吉愛ヲタでしたか…ニヤ)
- 75 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/05(木) 23:52
- >>69さん
お願いハァハァ
そんなにおねだりされたらもう他のカプもいっぱい書いちゃうYO
>>70さん
だから深夜に読むな(ry
りかみきいいよねりかみき(*´∀`*)
>>71さん
ぶはっ。せめて鼻にティッシュ詰めて働いてください。お願いします| ̄|○
>>72さん
すいません。次でりかみきラストにしちゃいました
む、無理矢理なんかじゃ从*^▽^)<ないよ?
>>73さん
その×××には一体ナニが入るの(*´Д`) ハァハァ
三文字か……私ピュアだからわきゃんないな(ノ∀`)
>>74さん
私の吉愛ヲタ宣言をわざわざ拾っていただきありがとうございます
このスレでは吉愛をゴリ推ししていきたいと考えております
- 76 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/05(木) 23:52
-
*****
- 77 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:53
- バスルームから先に出て、美貴は愕然とした。
着るものが、無い。
「マジかよ…」
美貴は壁にかかった白衣と体操服を見つめる。
選択肢は、この、たった二つ。
ここホテルなんだからバスローブとか普通あんじゃん?無いの。
しかもあるのはよりによって白衣と体操服なの。
もしかしたら、教室風な部屋は、せせせせ制服とか、あるんじゃないんですか。
よし。今度吉澤さんに聞いてみよう。
白いタオルを腰に巻いたまま、美貴は黒い診察台の上に腰かけた。
梨華ちゃんが浴びているシャワーの音が聞こえる。
さきほどの、エッチな光景が、リアルに蘇ってくる。
身体はダルいんだけど、まだイケそうな気分だった。
もう一回くらい、したい。美貴は股間に触れた。
- 78 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:54
- 「はぁ〜さっぱりしたぁ」
笑顔で梨華ちゃんが戻ってきた。胴体に白いタオルを巻いている。
美貴は、梨華ちゃんの細いシルエットを見つめた。
呆れるくらい良いカラダしてやがる。
「あれ?何か着るもの…」
「うん。あれしかないっぽい」
「えぇ…」
「白衣着れば?」
気が進まない様子だったけど、梨華ちゃんは白衣を手に取った。
美貴が見ている前で、タオルを外し、白衣を羽織る。
「どう?似合う?」
「…うん」
てか前!丸見え!
でもツッコめない。あまりに梨華ちゃんの裸が、素敵すぎて。
裸に白衣。エプロンより刺激的でいいじゃん。
- 79 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:54
- 「白衣なんて着るの初めて」
うれしそうに微笑みながら、梨華ちゃんは美貴の隣に座った。
「面白いよね。このホテル」
「うん」
「美貴ちゃんも、体操服、着れば?」
「…やだ」
「えぇ〜着てよぉ」
「あれ着るくらいなら裸でいい」
「そう」
梨華ちゃんが、美貴の方へ身体を倒す。
ぴったり寄り添って、彼の二の腕を撫でる。
「な、なに?」
「いや……なんか不思議だなぁと思って」
「何が?」
「なんであたしたち、エッチしたんだろ」
それは、当然の疑問だった。
美貴だって、ずっと考えていた。
- 80 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:54
- 「ここに来た時はもう、あたし酔い醒めてた。
だから、酔った勢いなんかじゃ、絶対ないの」
「…うん」
「あたしも別れたばっかりだったし…お互い、寂しかったのかな」
梨華ちゃんの頭が、美貴の肩に。
「ねぇ…」
「ん?」
「これからも…こうやって一緒に居られないかな?」
「……」
二人の間に訪れる沈黙。
梨華ちゃんは美貴の答えを待っていた。
「松浦グループの娘さんのこと、ずっと好きなら、それでいい。
でも、そのせいで美貴ちゃんがずっとひとりぼっちっていうのは、許せない」
「梨華ちゃん…」
「美貴ちゃんがそれでいい、って言っても、やだ。
あたしは、美貴ちゃんがずっと辛い思いしてるの、黙って見てらんないの」
- 81 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:55
- 「なんで…なんでそんなにおれのこと」
美貴は笑った。
だって二人は、ついさっきまでただの同僚だったのだ。
少しは親しい関係だったけれど、そんなに心配される筋合いは、無い。
梨華ちゃんが身体を離し、美貴を見た。
「なんで?そんなのわかんないよ」
「じゃあ」
「わかんないけど…放っとけないの」
そっと、抱き寄せられる。
美貴は梨華ちゃんの温もりに包まれて、急に泣きそうになる。
「…放っといてよ…おれはもう…誰も好きになんか」
「いいよ。あたしはそれでいい」
- 82 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:55
- ぎゅうっと、強く抱きしめられる。
いいって。それでいいって。
つまりそれは、これから美貴と、そういう関係になりたいってことで。
「いいわけないじゃん…」
「どうして?」
「梨華ちゃんにはもっと、おれなんかより良い相手がいるでしょ」
「どこに?」
「それは…」
「いないでしょ?」
「…」
「だから、いいの」
「…本気?」
すると、梨華ちゃんが腕を緩め、美貴の顔を覗き込んだ。
そして呆れた顔で、答える。
「あたしはいつも本気だって。何回言わせんの?」
- 83 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:55
- そっとキスされる。ただの、触れ合うキス。
美貴はただポカーンとして、梨華ちゃんを見つめていた。
えへへ、と微笑んでる梨華ちゃん。
この人には敵わないと、美貴は思った。
もう誰も好きになんかならない。もう恋なんてしない。
とあの時から必死に張ってきたバリアーが、なんか、ぶち壊された感じ。
しかも、無理矢理、力ずくで強行突破されたような。
頭の後ろの方をかいて、力なく美貴も笑う。
でも、そうやって誰かに引っ張り出されないと、
自分は一生、なんか変な殻に閉じこもったまま、出てこないんだろう。
今までは、ずっと閉じこもったままでいい、そう思っていたけれど、
梨華ちゃんと話していたら、なんだか身体がウズウズしてくる。
この際一気に飛び出してしまいたい。
美貴の心は、今夜だけですっかり、変わってしまっていた。
- 84 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:55
- 診察台に横たわった美貴と、その上に跨る梨華ちゃん。
元々着てないようなものだった白衣を脱ぎ、彼女は裸になった。
美貴の手を取り、自分の乳房へと導く。
「揉んで…」
そうお願いされ、美貴の指が動き始める。
美貴の手に重ね、梨華ちゃんも揉んでいる。
気持ち良さそうに少し微笑みながら、美貴を見下ろしている。
その淫らな姿と、さっきの真剣な姿のギャップは計り知れないものがある。
梨華ちゃんが身体を前に倒して、美貴に口づけてきた。
美貴も、彼女の背中に腕をまわしてそれに応える。
積極的に舌を入れてくる梨華ちゃん。すごいエッチ。
すごいエッチすぎて、みるみるうちに復活してくる。
- 85 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:56
- 目の前に、梨華ちゃんのアソコ。
そして美貴のアソコは、梨華ちゃんの目の前に。
こんなハレンチな体勢、ありえないよ。いいの?こんなカッコ。
戸惑いながらも、梨華ちゃんからアソコの先っちょに口づけられ、
美貴は何とも知れない声を上げた。
「ん…ん…」
アソコを咥えて、顔を上下させ、無言でジュボジュボさせる梨華ちゃん。
やべえすっげえキモチイイ。
そして、舌先で丁寧に弄られる。敏感な部分も、全部。
「あぁぁ……」
情けない声が、口から飛び出してくる。
- 86 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:56
- 「美貴も…して…」
「ん」
「あっ…」
妖しく光るソコに、顔を埋める。
溢れるものを、力いっぱい吸い込む。
梨華ちゃんは艶かしく腰をくねらせて悶えた。
夢中になって、お互い快感を与え合う。
いやらしい音が部屋じゅうに響いている。
ふっと、梨華ちゃんの動きが止まり、美貴も止まった。
でも、すぐに再開する。
梨華ちゃんがイクまで、ソコにむしゃぶりついた。
- 87 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:56
- 息の荒い梨華ちゃんはそのまま、また美貴の方を向いた。
そして、美貴の思った通りアソコを握り、自分の穴に挿入する。
「…はぁ」
一旦、一息ついて、梨華ちゃんは美貴を見下ろした。
微笑んでから、腰を振り始める。
- 88 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:56
- 診察台の上。騎乗位で、交わる。
まだまだイケる。どんどんイこう。イッちゃおう。
快感に耐える美貴の顔を見て、満足そうな梨華ちゃんは、
激しく腰を動かして、自らも快感に喘いでいた。
エッチって、こんなに気持ちが良いもんだったっけ。
もしかして相手が梨華ちゃんだから、こんなに。
わかんないけど、細かいことはもういいや。
美貴もガンガン腰を振る。
何もかも全て忘れて、梨華ちゃんと…
- 89 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:57
- 「あ…もう……」
「いっしょに……いっしょにイこう」
「ハァ…」
「あっ」
次の瞬間、梨華ちゃんが背中を仰け反らせた。
少しの時間差で美貴も果てた。
三回目も、やっぱり、梨華ちゃんの中で。
- 90 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:57
-
*****
- 91 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:57
- 「松浦グループの娘さんって、どんな子?」
ベッドの上。
美貴が梨華ちゃんに腕枕して、髪を撫でていたら突然そんな質問が。
「どんな子って…可愛いくて、頭が良くて…わがままで、マイペースで」
「高校が同じだったんだっけ」
「そう。初めて会ったのが、向こうの入学式だった。
おれ、ちょうど生徒会の役員かなんかで、出席しててさ」
「生徒会とか…」
「そこツッコむ?」
「真面目な高校生だったんだね」
「ちょ、あんたどういうイメージ持ってるわけ」
梨華ちゃんがクスクス笑う。
その振動が美貴にも伝わってきて、自然と笑顔になる。
- 92 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:58
- 「初めて話したとき、もう、運命だって思った。
すぐ連絡先教え合って、それから付き合うまで、一週間もなかった」
「すごいね」
「うん。で、それから何年だ…五年くらい、付き合って」
「童貞も捨てて」
「そう。でも、おれもどうしていいかわかんなかったからさ、
今考えると、ちゃんと気持ち良い思いさせてあげられてたのかなって思ったり」
「…好きな人とするエッチが気持ち良くないわけないじゃん」
上目遣いで、梨華ちゃんは美貴を見た。
「彼女だって、きっと同じ風に思ってると思うよ」
「そうかな…そうだったらいいけど」
「そうだよ。自分が好きになった人は、ちゃんと信じないと」
「うん。梨華ちゃんは?初恋とかいつだったの」
- 93 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:58
- 「中学のとき。あたしも運命だ、って思ったよ」
「相手、どんな人?」
「すっごいカッコイイ人。年下だったんだけどね。
背が高くて、色白で。やさしくて、すごいモテる人だった」
「完全無欠だ」
「そう」
「付き合ったの?」
「付き合ってない。お互い、意識し合ってるのは薄々わかってたんだけど、
向こうが家の事情で引っ越しちゃって。それから連絡も取れなくなって」
「そっか」
「しょせん、運命の相手とは結ばれないんだよ」
「なんだそれ」
「幸せになるには、妥協も必要だってこと」
「ちょ、妥協って…」
- 94 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:58
- 「美貴ちゃん、これから、幸せになろうよ」
「…」
「美貴ちゃんは、幸せになんなきゃいけないの」
「…は?」
「松浦グループの娘さんも、きっとそう思ってる」
「いやいや。それはない」
「いいから。黙ってあたしと一緒にいればいいの」
「えぇぇぇ。命令形?」
「うっさい」
「ちょ!もう…無理だって……アン」
- 95 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:58
-
*****
- 96 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:59
- ピースカンパニー本社ビルの前。
さっきから腕時計をチラチラ見て、時間を気にしている男が一人。
「美貴ちゃん」
後ろから梨華ちゃんに肩を叩かれて、美貴は振り返った。
「遅いよ」
そう言われても。梨華ちゃんは苦笑い。
付き合い始めてから、美貴は残業なんてしなくなった。
今までの働きぶりがウソのよう。
「さ、メシ行こうメシ」
「うん」
歩きながら、梨華ちゃんが美貴に腕を絡める。
寄り添う二人の姿は、恋人同士そのもの。
そう。美貴は結局あれから梨華ちゃんと付き合い始めたのだ。
- 97 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/05(木) 23:59
- 二ヵ月後、まさか梨華ちゃんにおめでたが発覚しちゃうだなんて、
彼女の魅力にメロメロな美貴はこれっぽっちも思っていなかったとさ。
- 98 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/06(金) 00:00
-
…終わり
- 99 名前:彼女の魅力 投稿日:2006/10/06(金) 00:00
-
从*^▽^)<幸せビーム!
川VvV)<石川さんサムいんですけど
从*^▽^)<…
川*VvV)<す、好き好きビーム!(ポッ
- 100 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/06(金) 00:01
- (0´∀`)人(’ー’*川<そして吉愛で100ゲット!
- 101 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/06(金) 00:11
- 梨華ちゃん計画的か梨華ちゃん(・∀・)ニヤニヤ
次のカプは誰でくるのか楽しみです(・∀・)ニヤニヤニヤニヤ
- 102 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/06(金) 01:25
- おめでとー☆でいいのか?いいんだよなw
実に魅力的な彼女ですた(*´Д`)
吉愛ゴリ推しなんて字面だけですでに嬉し泣き。・゚・(ノД`)・゚・。
ずっとまってるからぁぁぁああああああ
- 103 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/06(金) 02:21
- またまた深夜に(*´Д`)ハァーン(*´Д`)ハァーン
おいしく頂きました!何か微妙な過去の伏線もあったりで
今後の展開が楽しみですっ!
次回は・・・・
- 104 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/07(土) 00:29
- りかみきーっ!
幸せになれっ!!!
作者さん、良かったです。ありがとう。
- 105 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/08(日) 02:46
- 吉愛と聞いて飛んできました
そしてりかみきにハマってしまう罠w
ちらっと出てくる吉愛伏線だけでも萌えますなァ
楽しみにしてます
- 106 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/08(日) 17:56
- 梨華ちゃんの初恋相手ってのがこれまた…
今後もいろいろありそうで気になりますなァw
- 107 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/08(日) 20:46
- >>101さん
从*^▽^)<計画的?なんのことかしら?
川VvV)<…ハァ
私は気まぐれな人間なので次が何とはハッキリと言えませんが…四試合です(ボソッ
>>102さん
今回梨華ちゃんを気に入ってしまったあなたに…
川*VvV)つスケバン刑事のレイカ様(一緒にハァハァしようぜ)
『从*^▽^)<今夜は抱いてくれないの?』ハァ━━━━*´Д`━━━━ン!!!!!!
>>103さん
深夜においしく頂かれちゃった(*´Д`) ハァハァ
今後ともよろしくお願いいたします
まあ大した展開は無いかもしれませんが…
- 108 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/08(日) 20:46
- >>104さん
从*^▽^)<幸せを撃て!
川VvV)<ちょ、間違ってますよ
こちらこそありがとうごじゃいます(´д`*)
>>105さん
吉愛ヲタハケーン
私も書いてて萌えました(*´∀`*)ポワワ
ちなみにあのホテルで愛ちゃんはセーラー服を着たりして…
妄想するだけでハァ━━━━*´Д`━━━━ン!!!!!!
>>106さん
あなた鋭い!天才や!天才がおるで!
きっと、あなたの想像通りの相手です
今後のことは、実は私もよくわかりません(ノ∀`)
- 109 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/08(日) 20:48
- 登場人物
川*’ー’):愛ちゃん
(0´∀`):吉澤さん
川VvV):藤本美貴
从*^▽^):梨華ちゃん
その他は大概架空です
- 110 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:49
-
*****
- 111 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:49
- 藤本美貴は迷っていた。
ハンドルを握り、のろのろと車を運転しながら、
目的地である某マンションを探していたのだ。
「ねぇ、あれじゃない?」
助手席から聞こえた甲高い声は、梨華ちゃん。
美貴の新しい恋人。付き合って、一週間ほど。
でも、二人の間にはなぜかそれほど初々しい雰囲気は無い。
むしろ、長年連れ添った夫婦のような、穏やかな空気が流れている。
「えぇ、あれ?」
「あれだよ。絶対そう」
「ホントかよ」
自信満々な梨華ちゃんに、美貴はツッコんだ。
「あ、マジだ」
そのマンションへ近づいていくと、美貴は発見した。
吉澤さんが、そこで待っていたのだ。
ちまたで噂の、どーしようもない、お嬢様と共に。
- 112 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:50
- 美貴が運転席の窓を下げると、吉澤さんが車に近寄ってきた。
「おうおう。遅かったな」
「うん。ちょっと迷った」
「駐車場、そこだから」
「どこでも停めていいの?」
「うん。なんせこのマンションは、このお嬢様の、お父様のマンションですから」
お嬢様、と呼ばれ吉澤さんが示したその彼女。愛ちゃん。
つい最近ハタチになったばかりの、ピッチピチの女子大生。
吉澤さんが働く亀井家と親交の深い高橋家の長女でもある。
「愛ちゃん、久しぶり」
「お久しぶりです」
大きな瞳をくりくりさせて、愛ちゃんは挨拶した。
美貴と愛ちゃんは、何度か会ったことがある。
もちろん、吉澤さんとセットで、だけど。
- 113 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:50
- 「あ。この黒いのが、梨華ちゃん」
「ちょっとぉ、なんでそんな紹介の仕方なの」
美貴は、吉澤さんと愛ちゃんに梨華ちゃんを紹介した。
美貴の言い方に不服そうな梨華ちゃんだが、二人に笑顔で頭を下げる。
「美人ですねぇ」
愛ちゃんが、梨華ちゃんをガン見して言った。
大きい目がさらに大きくなっている。
「いえいえ」
梨華ちゃんは笑顔で謙遜した。
「……」
「ちょ、吉澤さん?」
なんだか大人しくなった吉澤さんに、美貴が尋ねる。
吉澤さんは、厳しい顔つきで、梨華ちゃんを見つめていた。
「吉澤さん?」
彼の隣の愛ちゃんも、首をかしげている。
- 114 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:50
- 「吉澤って…」
梨華ちゃんが、小さく呟いた。美貴が振り返る。
なぜか黙ったまま見つめ合っている、吉澤さんと梨華ちゃん。
「…石川先輩?」
「やっぱりそうだ。よっすぃだ」
そして同じタイミングで吹き出して笑う、吉澤さんと梨華ちゃん。
「よっすぃ?」「石川先輩?」
それぞれの現在の恋人は、ハテナ顔をするしかなかった。
- 115 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:51
-
*****
- 116 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:51
- 「同じ中学ぅ?」
場所は変わり、愛ちゃんの部屋。
父親が所有する高級マンションの最上階の一室だ。
彼女はここで、大学に進学したときから一人暮らしをしている。
美貴はその部屋の広さとゴージャスさに驚くよりも、
吉澤さんと梨華ちゃんの知られざる繋がりに驚いた。
「うん」
「もう何年前の話だろう」
二人は、視線を合わせて微笑んでいる。
美貴は、愛ちゃんを見た。
愛ちゃんは、ぼーっと二人を見つめている。
何を考えているんだろう。わからない。
- 117 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:51
- 「まさか美貴のカノジョが先輩なんて」
「ねぇ。本当にビックリ」
並んで会話する二人は、妙にお似合いだ。
まさに、美男美女カップル。
でも、愛ちゃんも美貴もじゅうぶん美男美女の内に入るのだが。
こうやって、梨華ちゃんが自分以外の男と親しくしているのが、
なんだかすごく嫌な美貴。それだけ、彼女に惚れているらしい。
自分自身、甚だ心外だが、事実だった。
いくら吉澤さん相手とはいえ、妬けてくる。
「…愛ちゃん、テラスに出ていい?」
- 118 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:52
-
*****
- 119 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:52
- そこは、都会の街並みを一望できる、絶景の場所。
美貴は手すりにもたれ、複雑な表情で目の前の景色を眺めた。
「美貴ちゃん」
ぼーっとしていると後ろからアニメ声。梨華ちゃんだ。
自然と美貴の隣に来て、並んで景色を眺める。
「なにすねてんの?」
「別に?」
素っ気なく答えて、景色に背を向ける。
手すりに背中を預け、部屋の中の方を見る。
吉澤さんが、愛ちゃんに何か話している。
きっと宥めてるんだろう。おそらく必死に。
必死なんだけど余裕綽々に見えてしまう彼は罪な男だ。
- 120 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:52
- 「もしかして、あいつが初恋の相手?」
ぶっきらぼうに、美貴は問う。
梨華ちゃんは言い訳も誤魔化しもせずに、縦に頷いた。
「こんなところで再会するなんて、ホント、運命だね。良かったじゃん」
「そうだね」
そこは否定してよ。全力で。
美貴は梨華ちゃんのあっけらかんとした態度に、少しイラつく。
そんな気持ちを見透かしたように、梨華ちゃんは微笑んだ。
「でも、ただ懐かしいだけ。昔、この人のこと好きだったなぁって」
梨華ちゃんを見ると、やわらかい笑顔。目が三日月の形になっている。
美貴はその彼女の笑顔に、つい心がときめいてしまう。
- 121 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:53
- 「うれしいね。嫉妬されるって」
「え?嫉妬?なにそれ」
とぼける美貴。
「もぉ、よっすぃに嫉妬してたんでしょ?わかってるんだから」
「なんのことだかさっぱり」
言いながら、美貴は笑う。それもこれも全て照れ隠しだ。
「ここ景色良いねぇ」
「うん」
改めて、二人肩を並べて景色を眺める。
嫌な雰囲気はすっかりどこかへ流れていってしまっていた。
- 122 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:53
-
*****
- 123 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:53
- 部屋の中に戻る。
吉澤さんたちは話まとまったのかな。様子をうかがう。
しかし、ソファに座った後姿の二人は静かで、美貴は少し不安になった。
もしかしてまさか、修羅場とか…
「え?」
二人の正面にまわった美貴は唖然とした。
「ん?」
美貴を見上げた吉澤さんと、その隣の愛ちゃんの手には某DS。
「ナニしてんの?」
「ナニって、ポケモンだよポケモン」
吉澤さんが真顔で言う。
ちょっと心配した自分がバカみたいだ。
修羅場になってるどころか、ものっそい和んでんじゃん。
- 124 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:54
- 「いい年してポケモンとか…」
呆れてものも言えない美貴。梨華ちゃんと顔を見合わせる。
「おまっ!ポケモン馬鹿にすんな。これすっげえ楽しいんだぞ」
「はいはい」
「愛ちゃんと、対決できんだぞ」
「ふーん」
「うわ冷たっ。先輩、こんな男どう思います?サイッテーですよね」
「ねぇ」
「ちょ!そこ否定しろよ」
梨華ちゃんが吉澤さんの味方になった以上(というか彼の方を味方する意味がプーだが)、
美貴の味方になってくれるのは愛ちゃんしかいない。が。
- 125 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:54
- 「ちょっと吉澤さん。手が止まってますよ」
「あ、ごめんごめん」
愛ちゃんは、ポケモンに夢中だった。
話の流れを一言でぶった切る彼女は、本当に、どーしようもない。
- 126 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:55
-
*****
- 127 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:55
- 本日は美貴と梨華ちゃんはお客様。
愛ちゃんの手料理で、優雅なディナータイムなのだが、
美貴にはひとつさっきから気になることがあった。
- 128 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:56
- 「…よっちゃん、手伝いすぎだろ」
「んぁ?」
キッチンをのぞいて、美貴は言った。
リビングで梨華ちゃんと寛ぎつつ、様子を見守っていたが、もう限界だった。
ツッコミたくてツッコミたくて仕方がなかったのだ。
鋭い指摘に、吉澤さんと愛ちゃんが振り返った。
「いいじゃんか別にぃ。おめえに迷惑かけてねえだろ」
「いやいや迷惑とかそんなんじゃなくて」
- 129 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:56
- 愛ちゃんはエプロンを着けていて、とても可愛らしい若奥様風だった。
それはそれでいいのだが、美貴は吉澤さんがキッチンに立っていることが
納得いかなかった。
男は台所に立つもんじゃない。美貴はそういう古臭い人間だった。
「愛ちゃんに任せて座ってりゃいいじゃん」
「…はぁ」
肩をすくめ、両手を広げる吉澤さん。
「わかってないなぁおまえ」
「は?」
「まぁいいよ。一回一緒に住んでみたらわかるって」
そう美貴に言って、吉澤さんは愛ちゃんの隣に。
美貴は首をかしげながら、リビングへ戻った。
- 130 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:56
- 「お似合いじゃない。あの二人」
ソファにいる梨華ちゃんを見ると、彼女はそう言った。
美貴は彼女の隣に座り、頭をかいた。
キッチンにいる二人の後姿を眺める。
身長差があるため、愛ちゃんはいつも吉澤さんを見上げている。
その横顔が妙に可愛くて、美貴は唇をへの字にした。
まあ、本人たちがいいんなら、あまりうるさく言わないでおこうか。
「よっすぃって、今何してる人なの?」
「女子高生のお世話」
「え?」
「よっちゃんの家って代々執事なんだって」
「執事…」
「ほら。いま流行(はやり)の、お帰りなさいませご主人様ーみたいな」
「あぁ」
「短大出てから、その、亀井さんってお金持ちの家で働いてんの。
そこの絵里ちゃんっていう女の子の担当でさ。愛ちゃんと絵里ちゃんって
のが元々幼なじみらしくて、それで知り合ったみたい」
- 131 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:57
- 「じゃあ、愛ちゃんもけっこう良いとこの娘さん?」
「うん。親が大地主、らしい」
「そんな子と付き合ってるんだ…よっすぃ」
「まぁ、最初は少し反対されてたみたいだけど、今は気に入られてるって」
楽しそうにキッチンで笑い合っている吉澤さんと愛ちゃん。
とても良い感じだ。吉澤さんの愛ちゃんを見つめる眼差しはとてもやさしい。
「幸せそう」
梨華ちゃんがぽつりと呟いた。
「でも、あたしたちも、幸せだよね?」
美貴は、そっと梨華ちゃんの手を握って、微笑む。
「さぁ、どうだろうね」
「もぉ。素直じゃない」
「へへ」
見つめ合って、笑い合う。うんうん。これは幸せだ。チョー幸せ。
- 132 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:57
- 「えー良い雰囲気のところ申し訳ないですがー」
美貴はハッとして梨華ちゃんから手を離した。
吉澤さんがいつの間にかこっちに来ていて、美貴たちを見てニヤニヤしている。
「そろそろ料理運ぶからさ、テーブルにどうぞ…ヒヒッ」
「ニヤニヤしすぎ。キモイ」
「あー!キモいとか言った。ねぇ!美貴にキモいとか言われた!」
大きな声で愛ちゃんに報告する吉澤さん。
すると、愛ちゃんがなになにとタオルで手を拭きながらやってくる。
吉澤さんは、子供みたいに、愛ちゃんへ同意を求める。
- 133 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:58
- 「ねぇ、おれキモい?キモくないよね?」
「キモいです」
「ちょ……_| ̄|○」
愛ちゃんの容赦ない言葉に、美貴は、梨華ちゃんと大爆笑した。
- 134 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:58
-
…つづく
- 135 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/08(日) 20:59
-
川*’ー’)<華麗に初登場やよ
(0´〜`)<…愛ちゃんひどいYO
- 136 名前:konkon 投稿日:2006/10/08(日) 21:16
- どうしようもないお嬢様最高ですw
- 137 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/08(日) 22:12
- く・・・苦しい
設定に萌えすぎて苦しい
吉愛が二人でアレするなんてタイムリーすぎて(;´Д`)ハァハァ
- 138 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/08(日) 23:15
- おおー。
意外と藤本さん嵌ってるのかな?前作の二人が幸せそうでなによりです。
それにしても、どうしようもないお嬢様って…一体・・・・
今後とも、りかみき&吉愛に期待です!
- 139 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/09(月) 05:33
- どうも深夜特急便ですw
今夜もありがとうです!
この二人の間が個人的にはものすごくツボにはまってます。
- 140 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/10(火) 22:34
- 吉愛wktkしまくりです
- 141 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/10(火) 22:49
- >>136さん
どうしようもないお嬢様ヲタな私としてはうれしすぎるお言葉です
ありがとうございます
>>137さん
ちょっと!しっかりして!
てか「吉愛が二人でアレする」っていう言葉だけで萌え(*´Д`) ハァハァ
>>138さん
愛ちゃんの正体はそろそろ見えてくるかもしれないです
期待を裏切るかもしれませんががんばります
>>139さん
深夜特急便キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
でもくれぐれもお隣さんに迷惑はかけないようにお願い申し上げます
- 142 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/10(火) 22:52
- >>140さん
申し訳ない今気づいてしまった _| ̄|○
すっごい吉愛をお届けできるようハッスルしてがんばります!
- 143 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:52
-
*****
- 144 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:53
- 「まぁまぁ藤本さん。一杯どうぞ」
テーブルに四人座って、ディナータイムの始まり。
吉澤さんは、500mlの缶ビールを開けて、美貴に差し出した。
しかし、美貴はグラスを取ろうとしない。
「は?おま、何ぼけっとしてんだ」
「あの、ボク、今日車なんですけど」
「いいじゃん別に」
「よくねえよ。な。梨華ちゃん」
「最近、うちの会社の社員が、飲酒運転して事故起こしたの」
「そいつ即クビになっちゃったの。だから飲めないの。OK?ミスター吉澤」
「…Yes.」
「吉澤さん、あたし飲みますから。そんなにしょんぼりしないで」
「Yes!」
- 145 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:53
- 愛ちゃんがグラスを手に取った。
うれしそうにデレデレしながら、ビールを注ぐ、ミスター吉澤。
「はい」
「ん」
そして、愛ちゃんが吉澤さんのグラスにビールを。
「かんぱーい」
「乾杯」
カチン、とグラスを合わせると、吉澤さんはそれを一気に飲み干した。
「プハァ、うめえ。愛ちゃんが注いでくれたから、倍うめえ」
「てめえ…馬鹿だろ」
すでに二杯目を自分で注いでいる吉澤さんに、美貴が呆れる。
- 146 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:53
- 「すっごいおいしいよ」
「ありがとうございます」
愛ちゃんが照れ笑いを浮かべながら梨華ちゃんを見た。
美貴も、ぱくっと食べて、「ん。おいしい」
「愛ちゃんきっと良い奥さんになるよ」
「えぇ?そんなことないですって」
必死で美貴の言葉を否定する愛ちゃん。耳真っ赤。
吉澤さんはニコニコと彼女の横顔を眺めている。
「ま、エビの皮は剥けないけどね」
「もぉ。吉澤さん余計なことは言わんといてください」
せっかく褒められてるのに。愛ちゃんが睨む。
なんだか微笑ましくて、美貴は梨華ちゃんと笑い合った。
- 147 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:53
- 食後には、手作りチーズケーキ。
それもまた非常に美味しくて、美貴は梨華ちゃんと二人で大絶賛する。
「愛ちゃんすごいよ」
「ホント」
「この人さ、全然料理しないらしいから、よっちゃんがうらやましい」
「だってそんな時間が無いんだもん」
そんなこと言いながらも良い雰囲気な二人に、愛ちゃんが微笑む。
「藤本さん、今、なんて?」
「え?」
「先輩が料理しないから、何だって?」
「は?あぁ。てめえがうらやましいって」
「いやぁ〜照れるなぁ!HAHAHA!!!」
「声でかっ。うるせえ」
- 148 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:54
- 「あたしも、吉澤さんと付き合いだしてからですよ。料理するようになったのは」
「そうなんだぁ」
「そうなんですよ。愛ちゃんも最初はヒドかった」
ご飯を炊けば米が硬いし、味噌汁は味噌の味しかしないし。
魚を焼けばただの炭になるし、それはもう散々なものだった。
包丁を持てば絶対ケガするわ、火を扱えば火傷する。
危なっかしすぎて、吉澤さんはいつも側で見守っていたのだ。
「でも、今はこんなに上手くなりました」
「梨華ちゃんも料理しなよ」
「うん。そうだね」
「好きな人のために、って思うと、何でも出来ますよ」
愛ちゃんが梨華ちゃんに言う。
梨華ちゃんは、隣の美貴を見て、微笑んだ。
- 149 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:54
- 「なんか、信じられないな」
吉澤さんがぽつりと呟く。
「え?」
「いや。美貴と先輩が付き合ってるとか」
「またそこ掘り返しますか」
「あたしも、信じられないよ」
にこっとして梨華ちゃんは吉澤さんに言った。
「だってさ、中学のとき、おれずっと好きだったんです」
「おい」
「あたしもずっと好きだったよ」
「ちょ!」
なにこの告白大会!ふざけんな!
愛ちゃんは全く無反応。ただ会話を聞いている。
えらく余裕だな。これがお嬢様の威厳とやらか。
- 150 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:54
- 「ですよね。おれ、先輩から好かれてるって、思ってました」
「あたしも、よっすぃはあたしのこと好きだって思ってた」
へへへ。吉澤さんが頭をかいて照れ笑いを浮かべる。
「懐かしい。よっすぃ、照れるといっつもそうやって笑ってた」
「え。そうですかぁ?」
「うん」
「あのー」
「なんだいミスター藤本」
「もう、いいじゃん。その話やめよ?愛ちゃんも困ってんじゃん」
「愛ちゃん。困ってる?」
「いえ全然」
即答。美貴は吹き出した。
「愛ちゃんさぁ、彼氏が初恋の人に告白してるの黙って見てるわけ?」
「石川さんが初恋の人なんですかぁ?!」
愛ちゃんがハッとして吉澤さんを見る。
「ま、まあ…」
「あらまあ」
あらまあ、ってあなた。どこのおばちゃんですか。
- 151 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:54
- 「中学の頃から美人だったんですか?」
「そう。学校いちの美人で有名だったんだよ」
「もぉ。よっすぃそんなこと言わなくていいよぉ」
「…けっ」
美貴はすねたフリしてチーズケーキを口の中に詰め込んだ。
「美貴ちゃんって、ヤキモチ焼きなんですね」
「そうなの。さっきもね」
「んぅ!」
言うなそれは!もごもごしながら美貴が梨華ちゃんを止める。
「知られたくないみたい」
苦笑する梨華ちゃん。フォークで一口チーズケーキを。
「こいつはね、口ばっかりなんですよ」
フォークで美貴を指しながら力説する吉澤さん。
- 152 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:55
- 「松浦グループの娘さんのことだって、諦められるわけ無いのに無理しちゃって、
彼女が幸せになるんだったらそれでいいとか」
「そうですよ。亜弥ちゃんが後藤さんと結婚決めたの、その一言のせいなんですからね」
「……」
事情を知りすぎている二人から、美貴は責められる。
口の中のケーキはすでになくなっている。
「まあまあ。美貴ちゃんだって辛かったんだから、そんな風に言わないであげて」
やさしい梨華ちゃんのフォロー。
美貴は、彼女を見て、複雑な顔をした。
「梨華ちゃん…二人がいじめる」
「よしよし」
梨華ちゃんは美貴の頭を撫でてあげた。
- 153 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:55
- 「おめえ、いつもそんな風に先輩に甘えてんの?」
ニヤニヤした吉澤さんが言った。
美貴は、普通な顔をして、咳払いをした。
「たまたまだよ。たまたま」
「たまたまって」
「てめえこそ愛ちゃんに甘えたりするだろうが」
「え?どんな風に?」
言いながら愛ちゃんの肩に頭をのせる吉澤さん。
「そんな風に」美貴は冷たく言い放つ。
「当たり前じゃん。ね?」
吉澤さんは愛ちゃんに笑いかけた。
「おれ、二人きりだとすっげーよ」
「どうすごいんだよ」
「それはねぇ、自主規制しますけど」
「愛ちゃん。どうせこいつ赤ちゃんになったりするんだろ?」
- 154 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:55
- 「おまっ!赤ちゃんとか…なるけど」
「なるんかい」
「ママぁ。おっぱい飲みたい」
「おっぱい飲むような赤ちゃんがそんなに喋れるはずがない」
「…バブゥ」
愛ちゃんも梨華ちゃんも、男二人の漫才のようなやりとりに笑い転げていた。
楽しい時間は、あっという間に過ぎてゆく。
- 155 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:56
-
*****
- 156 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:57
- 「ごちそうさま。美味しかったよ愛ちゃん。また呼んでね」
「はい。今度は石川さんの手料理も食べてみたいです」
「じゃあ練習しとく」
玄関まで、お客様をお見送り。
梨華ちゃんは手を振って、笑顔でバイバイ。
美貴は先にドアを開けて、彼女を待っている。
「気をつけて帰れよ」
「おう」
- 157 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:57
- パタン。玄関のドアが閉まり、その場が静かになる。
吉澤さんは、二人が使ったスリッパを指差して、愛ちゃんを見た。
「スリッパ」
「…」
吉澤さんを見上げる、愛ちゃん。
「ほら」
あごで促す。
ミニスカートの愛ちゃんは、吉澤さんに背を向け、ゆっくりとしゃがんだ。
スリッパを片付けるくらい簡単なことだ。
でも愛ちゃんはビクビクしながら、スリッパを手に取った。
何をそんなに怯えているのか。
まさかそのスリッパから電流が流れてくるわけじゃないし、毒も塗ってない。
その理由は、吉澤さんだけしか知らない、とっても恥ずかしい理由。
- 158 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:57
- スリッパを、綺麗に並べて、愛ちゃんが吉澤さんと再び向き合った。
「これでいい?」
「うん。ついでに玄関掃除したら?」
「…」
はい。ホウキとちり取りを愛ちゃんに渡す吉澤さん。
愛ちゃんは無言で玄関を掃き始める。
吉澤さんは黙ってその様子を見つめていた。
「終わったけど…」
「そ。じゃあ戻ろう」
立ち上がって、スタスタ先に部屋に戻る吉澤さん。
美貴と梨華ちゃんが帰ってから、急にスイッチが入ったらしい。
愛ちゃんは、彼の後ろを急いで追いかけた。
- 159 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:58
-
*****
- 160 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:58
- 美貴たちが帰って、二人きりになった部屋。
愛ちゃんはテーブルの上の皿を片付け始める。
吉澤さんからじっと見られて、愛ちゃんはちらちら彼の顔をうかがう。
「なんかこの部屋暑くない?」
「え。別に…」
「暑いだろ」
「暑くないです」
皿を持って、キッチンの流しへ向かう愛ちゃん。
その背中を吉澤さんが追いかける。
「今日は涼しい方じゃないですか」
「そう?」
ジャブジャブ水を流しながら、愛ちゃんは皿を洗う。
彼女の後ろに立って、吉澤さんはそれをただ見ていた。
- 161 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:58
- ミニスカートから伸びる、真っ白な脚。
張りのあるお尻に、細いウエスト。
吉澤さんの視線は愛ちゃんの身体を舐めるように。
「……」
耐え切れなくなった愛ちゃんは、蛇口をひねって水を止める。
吉澤さんの方を、振り返る。
- 162 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:59
- 吉澤さんは、愛ちゃんの手を自分のズボンのベルトに持っていき、
にやりと微笑んだ。
「吉澤さん…」
「外せ」
「…ここでですか?」
「いいから」
カチャカチャと、吉澤さんのベルトを外す愛ちゃん。
「…外しましたよ」
「で?」
「……」
愛ちゃんは、次に吉澤さんのズボンのボタンを外した。
- 163 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:59
- 「次は?」
「……」
低い声で尋ねられ、愛ちゃんは沈黙する。
ゆっくりと、ズボンのファスナーを下げていく。
吉澤さんは、愛ちゃんの肩を押さえて、彼女を床に跪かせる。
彼女の目の前には吉澤さんの股間。
ファスナーの間から、下着の生地が見えている。
「まだお腹いっぱいじゃないだろ?」
「…」
「ほら。目の前に美味しいモノがあるよ」
- 164 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:59
- 「……」
愛ちゃんは、吉澤さんのズボンに手をかけた。
下へ、ずずずっと。そして現れる、ボクサーパンツ。
その中心は少しだけ膨れている。少しだけ。
「どうしたの?もうお腹いっぱいなの?」
「…」
愛ちゃんが、吉澤さんを見上げる。上目遣い。
大きな丸い瞳が、心なしか潤んで見える。
「お腹いっぱいならもういいや。帰る」
素っ気なく言って、吉澤さんがズボンを自分で上げる。
すると、愛ちゃんの手が伸びてきて、彼の手を掴んだ。
「どうしたの?」
「…まだお腹いっぱいじゃ…ないです」
- 165 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 22:59
- 再びズボンが下ろされる。
そして、愛ちゃんは意を決し吉澤さんのパンツを脱がせた。
目の前の、吉澤さんのアレを、じっと凝視する。
「好きなだけ食べていいよ」
「…」
「いただきますは?」
「…いただきます」
愛ちゃんは、まだ下を向いている吉澤さんのモノに触れ、先っちょにキスをした。
- 166 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 23:00
- 次第に硬く、大きくなる吉澤さんのソレ。
愛ちゃんは黙々と舌を使って、舐めていた。
まるでアイスキャンディーを食べるように、舌を出してペロペロと。
その表面を余すことなく、丁寧に。
「美味しい?」
「…んっ…おいしい」
キッチンで、仁王立ちの吉澤さん。
彼の足元に跪き、一心にソレを口で愛撫している愛ちゃん。
さっきまで美貴たちがこの部屋にいたのが嘘のような光景だった。
- 167 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 23:00
- 愛ちゃんは、口を大きく開け、ソレを咥える。
顔を前後に動かして、擦るようにする。
吉澤さんのモノはすっかりカチカチで、上を向いていた。自然と力が入る。
ジュボジュボ…。いやらしい音がキッチンに響く。
指でソレを撫でながら、愛ちゃんは夢中で顔を上下させている。
その表情はとても官能的で、美しい。
それでも吉澤さんは、彼女をずっと冷めた眼差しで見つめていた。
「あぁ」
急に眉をひそめ、吉澤さんは腰を引く。
愛ちゃんが動きを止めて、ソレから離れた。
しかし、吉澤さんは愛ちゃんの頭をつかみ、ソレを再び咥えさせる。
- 168 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 23:00
- 吉澤さんは、小さく腰を振る。
愛ちゃんが顔を上下させているのにも関わらず、自分でも動く。
苦しそうな愛ちゃん。必死に食らいついている。
「あぁ…出そう」
愛ちゃんの頭をつかみ、自分の思うペースで動かす。
「んっんっ」
「あぁぁぁぁ…」
ほどなく、吉澤さんが愛ちゃんの口の中で果てた。
「飲め」
「…」
愛ちゃんの口は、少し膨れている。吉澤さんの精液がその中にある。
冷たい声で、吉澤さんは飲めと言った。
だから、愛ちゃんは、飲む。
- 169 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 23:00
- 「…はぁ」
ゴックンと飲み込み、愛ちゃんが吉澤さんを見上げた。
その潤んだ瞳に、吉澤さんの欲望はさらに燃え上がるのだった。
- 170 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 23:01
-
(0´∀`) <元気にイキまっしょい!
川*’ー’)<楽しくイキまっしょい!
- 171 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/10(火) 23:02
-
…つづくを入れ忘れた_| ̄|○<まだまだ続きますから
- 172 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/10(火) 23:13
- な、な、なにしてんのおおおおおおお
作者さん、あんた最高やよ
- 173 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/10(火) 23:19
- キテますキテます!!!!1(*・∀・*)
- 174 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/11(水) 00:20
- ど、どどどど、どうしようもないお嬢様ーーーっっ!!!
一気にムードが変わりましたねw
- 175 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/11(水) 00:45
- よっすぃー恐えええええっ!!!w
- 176 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/11(水) 04:41
- 意外な展開キタキター
事情が気になるけどとにかく裏吉愛ハァーン(´д`;)
- 177 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/11(水) 07:55
- うぅむ、そうきたか
いや、まだこれは序章に過ぎなそう
まだなにかアリそうw
って、>>170-171 の作者さんがキャワワ
- 178 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/11(水) 09:48
- 深夜特急便なのに今キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
何なんだこのよしあいは!!!!!
こんなふいんき(ryは、はじめちぇですくぁwせdrftgybhんじゅm!!
- 179 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/12(木) 22:44
- >>172さん
いえいえ。最高なのは吉愛です(キッパリ
>>173さん
マキエルキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! w
>>174さん
これからもムードは変わり続けますYO!ムヒョヒョ
>>175さん
(0´∀`) <ぼくちんやさしいお
>>176
裏吉愛という単語にハァ━━━━*’ー’━━━━ン!!!!!!
>>177さん
まだまだです…まだまだ
ミスだらけなダメ名無し飼育さんですが今後もよろしくおねがいします(ノ∀`)
>>178さん
午前中特急便キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
てかちょwちゃんとキーボード打ってくれwww
- 180 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:45
- 愛ちゃんの部屋のキッチン。
ズボンを穿き直した吉澤さんと、床に座り込んだままの愛ちゃん。
「立って」
「…」
その場から動かない愛ちゃんを、吉澤さんは見下ろす。
ニヤリ。不気味な微笑みを浮かべ、愛ちゃんの頭のてっぺんを撫でる。
「立ってよ愛ちゃん」
「…無理」
「なんで?」
吉澤さんは、なんとなく、いや結構はっきりとわかっている。
でも、わざと愛ちゃんに立てない理由を尋ねた。
愛ちゃんは答えない。黙ったまま、俯いている。
- 181 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:45
- 「ねぇ、何か言ってよ」
「…無理です」
「だから、何が無理なの?」
「…」
チッ。大きく舌打ちをして、吉澤さんは愛ちゃんの腕を引っ張った。
無理矢理、立ち上がらせる。俯く愛ちゃんのあごを、持ち上げる。
「何が無理なのって聞いてんじゃん」
「…」
涙目の愛ちゃんが、吉澤さんを見た。
うっひょ。超キテる。やべーこの目やべー。
見てこの泣きそうな顔!すっげえそそられるんですけど!
- 182 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:45
- 「今日、恥ずかしかったよね愛ちゃん」
その場に続いていた沈黙を、吉澤さんが破る。
愛ちゃんは再び目線を逸らし、俯いた。
吉澤さんは、ズボンのポケットに手を入れる。
そして、そこからあるものを、取り出した。
うれしそうに微笑んで、愛ちゃんの前に差し出す。
「これ、返すよ」
「…」
そのあるものとは、勘の良い方ならおわかりになるだろう。
愛ちゃんの、黒のパンティである。
- 183 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:45
- 「いらないの?」
吉澤さんは愛ちゃんの目の前にそれをちらつかせる。
彼女が顔を上げた。吉澤さんは、キッと睨まれる。
でも全然怖くない。だって彼女、泣きそうなんですもん。ぷぷぷ。
「いらないなら…」
「あっ」
大きく振りかぶった吉澤さんは、テーブルの方へパンティを投げた。
軽いそれはそこまで飛ばす、キッチンのカウンターを越えた辺りでひらひら落ちた。
「まさか美貴たち、愛ちゃんがノーパンで料理したなんて、思ってもみないんだろうなぁ」
くくく。腹をおさえて、吉澤さんが笑う。
「そんで、愛ちゃんがおれにアンアン言わされながらチーズケーキ作ったなんて、
夢にも思ってねえだろうなぁ」
- 184 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:46
- 愛ちゃんの顔が、みるみる赤くなる。
どうせ、そのときのことでも思い出しているんだろう。
あんだけ感じて、あんだけアンアン言ってたのに、わかんない女。
「毛でも入ったんじゃないかってちょっとビビッたけど、大丈夫だったね」
吉澤さんは笑いかけるが、愛ちゃんは怖い顔のまま、ダンマリ。
「どうしたの。そんなピリピリしちゃって」
「…」
「女の子の日は、もう先週終わったデショ?」
からかうように言う、吉澤さん。
愛ちゃんは泣きそうなのをぐっと耐えている。
赤いほっぺ。うるうるした瞳。うは。超たまんねえ。
- 185 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:46
- 「泣きたいなら泣けばいいじゃん。おれは止めないよ?」
吉澤さんは、両手を上げて、降参のポーズをした。
「ほら、この吉澤さんの胸で泣けば?ん?」
うわ。おれチョー優しい。ジェントルマンの鏡じゃん。自画自賛する。
両手を広げて、愛ちゃんを待つ。
でも、愛ちゃんは飛び込んでこない。チッ。また舌打ち。
「なんだよ。何か言いたいんならハッキリ言えっての」
「……もう…やめてください」
「は?」
「今日みたいに…ノーパンなんて…しないでください」
震えた小さな声。愛ちゃんは、吉澤さんを見つめた。
「お願いします…」
見つめ合う、二人。
- 186 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:46
- 吉澤さんは目を細めて、愛ちゃんの瞳を見つめた。
手を伸ばし、愛ちゃんの緩く巻かれた長い髪をそっと撫でる。
愛ちゃんは、空いた吉澤さんの手を握る。ぎゅっと。
「…くっ…くくく…ぷっははははHAHAHAHAHA!!!!!!」
「ヒャ」
いきなり笑い出した吉澤さんに、ビクッとする愛ちゃん。
吉澤さんは、愛ちゃんの手を握り返し、微笑みかけた。
「わかったよ。ごめん。もうしないから」
「吉澤さぁん…」
繋いだ手を、ぶらぶらさせる愛ちゃん。
安心した笑顔で、吉澤さんを見つめる、
くりくりとした瞳がとても可愛らしい。
- 187 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:46
- キャッキャと笑いながら、愛ちゃんは吉澤さんに抱きついた。
彼の首にぶらさがって、微笑む。
吉澤さんは、愛ちゃんの腰を抱く。
緩く抱き合って、笑い合う。
吉澤さんはそっと愛ちゃんの耳元に唇を寄せて。
「とでも言うと思った?」
目を見開く、愛ちゃん。
- 188 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:47
- 「こんなに愛ちゃん喜んでるのに、もうしないわけ、ないじゃん」
「あぁっ」
唐突に、吉澤さんは愛ちゃんのスカートの中に手を入れる。
迷わず指で、愛ちゃんの大事な場所に。
「うわぁ。すっげ。ビチョビチョだぁ」
愛ちゃんの耳元に唇をくっつけて、明るい声で囁く。
ぬるぬるとした、愛ちゃんのチョメチョメ。
今まで何もしていないのに、なぜすでにこんなに濡れているのだろうか。
それはですね、吉澤さんのアレをアレしていたからですよ。
なんていやらしい子。くくく。たっのしぃ。
「なんでこんなにもう濡れてんの?おかしくね?」
「アン…」
「おれまだ何にもしてねえのに、おかしくね?」
- 189 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:47
- 二本の指で、ソコをぐちゃぐちゃかき回す。
どんどん溢れてくる愛の愛液。なんつって。
吉澤さんは、容赦なく愛ちゃんをガンガン責める。
えぐるように指を動かして、愛ちゃんにエッチな声を出させる。
大きい声。本当にエッチだ。うひょひょ。
「あーあーすっごいよ今。愛ちゃんすっごい」
立ったままキッチン台に掴まって、愛ちゃんは辛そうに耐えている。
その表情がまた官能的で、美しい。
それでもやっぱり吉澤さんは、冷めた目で、指を動かしていた。
- 190 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:47
- 愛ちゃんがイクまでひたすら二本の指でソコを突く。
「い…い…」
まともに言葉も出ない愛ちゃん。
口を半開きにして、頬も真っ赤。目尻には少しだけ涙が。
「いくっいくっいくぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
大きく痙攣する愛ちゃん。手を止めない吉澤さん。
イクって高らかに宣言したのに、もうすでにイッたのに、止めてあげない。
愛ちゃんが首を左右にぶんぶん振る。長い髪が乱れる乱れる。
吉澤さんの指は猛烈に動き続けている。
絶頂に達した愛ちゃんなど無視するかのように、没頭していた。
- 191 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:47
- スピードは緩めない。緩める理由が無い。
吉澤さんは淫らに乱れる最愛の恋人の顔を、ニヤニヤしながら眺めている。
もっともっと。壊れてしまえ。心の中で笑いが止まらない。
「あぁぁっあぁっ」
AV女優にも負けないくらい、愛ちゃんはすごい声で喘ぐ。
その声がまた、吉澤さんのエッチな脳みそをますます刺激する。
すっごいいやらしい声。自分だけが知っている、愛ちゃんの。
一度絶頂が訪れたものの、吉澤さんがぶっ続けで責めているせいで
愛ちゃんが再びのぼりつめようとしていた。
女はいくらでもイケる。すごい。休憩無しでも、全く問題無い。
女同士だとどういうことになるんだろう。見てみたい。吉澤さんは思う。
いっそのこと、絵里ちゃんを言いくるめて、愛ちゃんとさせてしまおうか。
考えてやめる。んなこと出来たら今持ってるエロDVD全部ヤフオクに出してやる。
- 192 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:48
- なんだか、愛ちゃんの様子がますますおかしくなってきた。
イクか?イクのんか?吉澤さんの指により一層力が入る。
「やぁっ!」
「……」
「くぅっ…あぁっ!」
キッチン台の角を必死に掴んでいる愛ちゃん。
身体をそこに擦り付けるように、くねくねしている。
改めて言うのもなんですけど、ものごっつい、エロス。
吉澤さんは、愛ちゃんの足元に跪いて、片手でスカートをめくった。
指で穴を突きながら、その上の尖った部分に吸い付く。
そして舌でぺろぺろチロチロ。愛ちゃんが叫ぶ。
- 193 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:48
- 愛ちゃんのアソコは、もうべちょべちょ。大洪水。
なんとも言葉で表現しがたい香りに、吉澤さんは包まれる。
大好きな、この香り。さすがに香水にはしたくないけど。
ちなみに、吉澤さんと愛ちゃんが身につけている香水はおそろいだ。
時計もおそろい。ネックレスもおそろい。なんでも、おそろい。
きっと、結婚したら本気でペアルックして街を歩いてそう。
子供が産まれたら子供と一緒に。想像するだけで吉澤さんはウハウハだ。
「あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁああああ!」
少し話が逸れた間に、愛ちゃんは吉澤さんの二重の攻撃に、
とうとうイッてしまった。ひときわ大きな声で、身体を震わせながら。
吉澤さんが動きを止めて離れると、まるで力を吸い取られたように、
床にへたり込む。放心状態とはまさにこのことだ。
- 194 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:48
- 二人、目線が同じ高さになる。
吉澤さんは、愛ちゃんに微笑みかけ、そっと抱き寄せる。
愛ちゃんはぐったりと、彼にもたれた。
「大丈夫?」
彼女の長い髪を撫でながら、耳元でやさしく吉澤さんは囁く。
「…死ぬかと思った」
HAHAHA。愛ちゃんの言葉に、さわやかに笑う。
抱いていた腕を緩めて、吉澤さんは愛ちゃんの顔を覗き込んだ。
すると愛ちゃんも視線を合わせてくる。
吉澤さんが首を傾けながらそっと顔を近づけると、愛ちゃんは静かに目を閉じた。
お互いのアソコを食べた口で、キスをする。舌をねっとりと絡めた、濃厚なキスを。
- 195 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:48
- 「立てる?」
「…ん」
吉澤さんは、愛ちゃんの手を取った。
二人でゆっくりと立ち上がる。
手を繋いで、キッチンから、向こうのソファへ。
- 196 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:49
-
*****
- 197 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:49
- 「座って」
「でも…」
「いいから」
アソコがびしょ濡れだから、ソファに座るのを躊躇っている愛ちゃん。
そんな彼女の肩を押して吉澤さんはそこへ促す。
渋々腰かけた愛ちゃんは、居心地の悪そうな顔をした。
「いっつも言ってるけどさ、お前、声でけーんだよ」
「…ごめんなさい」
「ということで」
吉澤さんがポケットからまた何かを取り出す。
今度は黒のパンティではない。それはさっきどこかに投げ捨てた。
彼の手には、鮮やかな空色のハンカチ。
「なんかこの部屋暑くね?汗かいてきた」
言いながらおでこや首を拭う吉澤さん。
愛ちゃんに無邪気な笑顔を見せる。
「今からはおれのこと、ハンカチ王子のひーちゃんって呼んでね」
- 198 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:49
- 見た目は確かに王子のような端正な顔立ちをしている吉澤さん。
でも、中身は王子なんてとんでもない。
ハンカチを広げ、ニタニタする吉澤さんはエロの国の悪大臣だ。
死ぬかと思うのはまだ早いぜBABY。
吉澤さんの欲望は、まだまだ、尽きそうにもない。
- 199 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:49
-
…つづくYO
- 200 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:50
-
川*’ー’)人(^〜^0) <吉愛で200ゲット!
- 201 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/12(木) 22:51
-
川*’ー’)<吉澤さんとメロディーズ歌いたいやよ…ハァハァ
(0´∀`) <歌おうYO!PV完全再現しようYO!てかGAM以上のことしちゃおうYO!
- 202 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/12(木) 22:59
- ハンカチ王子キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
前回は深夜特急便遅くなったから張り付いてたら
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
なんかもう吉澤さん最高ですw!
- 203 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/13(金) 00:51
- あの爽やかな吉愛が本当にこんな風だったらどうしよう
リアルに想像してしまった(;´Д`)ハァハァ
- 204 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/13(金) 08:09
- あなたSですね、それもかなりのwwww
- 205 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/14(土) 10:57
- ヒーてめえ!!
もっとやれ(ハァハァ
やってくださいおねがいしまつ
- 206 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/14(土) 19:25
- なんか話がだんだん恐ろしい事になって来た。w
- 207 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/14(土) 21:33
- >>202さん
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
なんかもう特急さんって呼ばせてくださいw
>>203さん
ちょwあの爽やかな吉愛が…んなまさか(*´Д`) ハァハァ
>>204さん
あなたって誰(キョロキョロ
ちょっとそのセリフ素敵だったので今回ぬっちさせていただきました
厚く御礼申し上げます(土下座
>>205さん
(0´∀`) <なんだYO!かかってこいYO!
今回でこの話は終わりですが、またいつか吉愛書きます宣言をここでしときます
>>206さん
恐ろしい?はて?
なんだかんだで吉愛はラブラブやけん気にせんでください
- 208 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:34
- 吉澤さんは、ハンカチを結ぶ。
そこを愛ちゃんに噛ませ、彼女の後頭部で縛る。
その間、全く抵抗無し。
なんだかんだで、愛ちゃんも好きなのだ。
吉澤さんのことが。こういう、プレイが。
- 209 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:35
- 「苦しい?」
「んーん」
よし、と吉澤さんは愛ちゃんの猿ぐつわチェックをしてから、キッチンへ戻った。
愛ちゃんは、もじもじしながら待つ。
何をしに行ったかと思えば、吉澤さんはグラスに氷を入れて持ってきた。
「なんかこの部屋、暑くね?」
愛ちゃんは素直に頷く。声は上手く出せないので、頷くだけ。
「だろ?」
へへへ。微笑みながら、グラスを手に愛ちゃんの前に。
膝をついて、吉澤さんは愛ちゃんの股を開かせた。
目を見開く愛ちゃん。
- 210 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:35
- 「なにビックリしてんの。いつもヤッてることじゃん」
「ん!」
グラスは一旦床の上。吉澤さんが愛ちゃんの両脚を抱えて、自分の肩にのせる。
自然と、愛ちゃんのスカートの中身は丸見え。
ちょっと間抜けな格好になってしまった。
頬が赤くなったけれど、愛ちゃんは抵抗する素振りも見せない。
実は結構好きなのだ。吉澤さんが。こういう(ry。
「クールダウン、しないとな」
「んっ…」
吉澤さんはグラスから氷を1個手にとって、口に含んだ。
そして、愛ちゃんのアソコに氷を押し付ける。
温かいアソコは、みるみるうちに氷を溶かしてゆく。
愛液と水を混合させ、それを吸って、飲む。
- 211 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:35
- 「んぅ…」
小さくなった氷の欠片を、吉澤さんは舌を使って、穴に埋めた。
それから、愛ちゃんのアソコを、丹念に舐め始める。
「今日は…いつにも増して濡れてるね…」
いいことだ。うんうん。吉澤さんは犬のようにぺろぺろと。
キッチンで、二度もイッたはずの愛ちゃんが、再び妖しげに身体をくねらせる。
吉澤さんは、魔法の舌を持っている。魔法使いの、エロ大臣だ。
そして愛ちゃんは、そんな大臣と日々エッチに明け暮れる、お姫様。
大臣とお姫様。なんて素敵な組み合わせ。
吉澤さんは氷をもう1個投入する。
アソコの表面温度は、少しずつ低下し始めていた。
しかし、愛ちゃんの快感度は、増大するばかり。
これこそが、吉澤さんが愛ちゃんとのラブ・ライフにおいて発見した、
クールダウン反比例の法則である。ノーベル賞とれる☆カナ。
- 212 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:36
- 「んっ…んふぅ…」
空色のハンカチが、愛ちゃんの唾液で変色している。
眉をひそめ、吉澤さんを見つめている彼女の頬は赤い。
もっとイキたくて、吉澤さんが欲しくてたまらない。そういう顔をしている。
出会ったばかりのころは、今とはまた別の意味で愛ちゃんは頬を赤くさせていた。
そのころの彼女と、今の彼女は違う女。
女は、エッチをして変わるのだ。エッチなことを知って、エッチなことをして、されて、
どんどん変化してゆくのだ。それはまるで、別人のように。
吉澤さんは、愛ちゃんと出会った当初のことを思い出す。
まだ高校生だった。どっかのボンボンと、付き合っていた。
そいつと付き合ってるのに、愛ちゃんから誘惑された。
ひでえ小悪魔が現れたぞ。吉澤さんはそんな風に思ったりした。
- 213 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:36
- 実際は、愛ちゃんは見事なほどの天然娘であり、吉澤さんが誘惑されたと
勘違いしていただけで、小悪魔でもなんでもなかった。
でも、彼女はそういう才能を持っていた。
男をどうしようもないくらいにトリコにさせてしまう才能を。
奪ってでもモノにしたいと思わせてしまう、罪な才能を。
- 214 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:37
- 初恋の人と離れ離れになってから吉澤さんは、たくさんの女と遊んできた。
それはみんな恋じゃなくて、ただのストレス発散だった。
本物の恋をすることはもう二度と無いだろうと、愛ちゃんと出会う前まで思い込んでいた。
将来もすでに決まっていた。結婚だって、まあ、適当にするさ。そう考えていた。
要するに子供を作って家業を継がせられればそれでいいのだ。吉澤家は。
結婚相手は、そこそこ可愛くて、料理の出来る健康な女であれば誰でも、と。
でも、そんな適当な考えは、愛ちゃんと会う度に、変わっていった。
会う度会う度綺麗になっているように見える愛ちゃんに、吉澤さんが惹かれないわけなかった。
その危なっかしい性格をだんだんと知る度に、彼女の全てを知りたいと思った。
全部、独り占めしたいと、子供みたいなことを思った。完全に恋に落ちていた。
- 215 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:37
- 「んー!んっ!」
愛ちゃんが唸りながら、吉澤さんの背中で脚を交差させる。
イキそうらしい。今度は素直にイカせたげるよ。吉澤さんは動きを速める。
愛ちゃんのお股の間に顔を埋めて、ピチャピチャちゅうちゅう。いやらしい音。
彼女が身をよじらせるごとにソファの生地が擦れて、変な音が聞こえる。
このカラダを知り尽くしているのは、世界でひとりだけ。
恥ずかしいことをさせたり、こんなにエッチにさせることができるのも。
吉澤さんはただそれだけのことだけでも幸せになれる。
愛ちゃんには自分しかいないんだ。自分しか。そう信じている。
「んっんっ…んぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあ!」
愛ちゃんがとうとう絶頂に達した。一気に脱力する。
肩で息をしながら、顔を上げた吉澤さんを見つめる。
上気した彼女の表情は、とても色っぽい。というか超エロい。
- 216 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:37
- 吉澤さんは黙ったまま手の甲で口の周りを拭った。
急いでハンカチを解き、愛ちゃんの唇を求める。
すぐに吉澤さんの頭を抱え、脚を彼の身体に巻きつける愛ちゃん。
さっきの愛撫より激しい激しいキスをする。
舌を合わせて、絡めて舐めて。
愛ちゃんに猿ぐつわをしたけど、実はずっとキスしたかった。
ストッパーが外れたように、猛烈な勢いで吉澤さんは愛ちゃんの唇を貪った。
それに健気に応える愛ちゃん。
吉澤さんの髪を撫でながら、されるがまま口づける。
「…ベッド行こう」
囁いて、もう一度チュッとした吉澤さんは、愛ちゃんを抱き起こした。
吉澤さんの頬を両手で挟んで愛ちゃんがキスを続ける。
二人でめちゃくちゃにキスしながら、寝室へ移動した。
- 217 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:38
-
*****
- 218 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:38
- 寝室。
愛ちゃんのお姫様ベッドがその中心にある。
パパパッと服を脱ぎ捨てて、吉澤さんは愛ちゃんを押し倒す。
愛ちゃんも裸になっている。肌と肌を合わせるように、まず抱き合う。
「…上、乗って」
吉澤さんが仰向けになって、愛ちゃんに言う。
愛ちゃんは、少し表情を強ばらせたものの、素直に彼に跨った。
「今度はおれを気持ちよくさせてよ」
「…うん」
吉澤さんのカチカチになったソレを握り、愛ちゃんはゆっくり腰を沈めた。
穴がソレを飲み込んでいくように、挿入される。
- 219 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:38
- 「あぁ…気持ち良い」
「…あん」
愛ちゃんが身体を上下に揺らし始めた。
ジュポジュポといやらしい音を立てながら、繰り返しソレを擦る。
腰を振って、高い声で喘ぐ。とてもエッチで堪らない。
愛ちゃんの一番綺麗な顔は、このときの顔だ。
恥ずかしいけど気持ち良い。気持ち良いけどみっともない。
みっともないけど気持ち良い。吉澤さんとのセックスが、気持ち良い。
色んな感情が渦巻いている、愛ちゃんの顔が美しい。
- 220 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:38
- 今まで、何不自由なく育ってきて、男にも困らない生活を送ってきた愛ちゃん。
吉澤さんが彼女と初めて出会った時も、ボンボンの彼氏がいた。
それに対して、吉澤さんは、いたって平凡な男。
ちょっとスポーツが出来て、ちょっと顔が良いだけの、普通な。
愛ちゃんの天秤にかけてしまえば、きっとそのボンボンには敵わないはずだった。
でも、見つめ合うと、愛ちゃんはすぐ視線を逸らして、頬を染めていた。
他の男に対する反応とは、まるで違った。絶対これは勝てると、確信した。
だから力ずくで愛ちゃんを抱いて、その彼氏から奪ってやった。
吉澤さんは、見事に愛ちゃんを自分のモノにしたのだ。
- 221 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:39
- 下から腰を動かして、吉澤さんも愛ちゃんと一緒に揺れる。
奥の奥まで入っている。愛ちゃんによるピストン運動がさらに激しく。
「ひー」
「…イク?」
「…ん……イク……」
「いいよイッて」
「抱っこ…抱っこして…」
呟いて、両腕を伸ばしてくる愛ちゃん。
吉澤さんは上半身を起こして、愛ちゃんを抱きしめた。
対面座位の格好になる二人。
「ホントにエッチだね…」
「あぁっ」
「こんなにエッチな女、初めてだ…」
「あぅっ」
- 222 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:39
- 愛ちゃんの耳元に口を押し当てて、吉澤さんはしつこく囁く。
「気持ち良いの、大好きなんだね…」
「…んっ」
「大好きなんでしょ?」
「だ……大好きっ」
すごい勢いで腰を振っている愛ちゃんが、叫ぶ。
「みんな、愛ちゃんがこんな女だって知ったらどう思うだろうね」
「あぁぁ…」
「ねぇ…自分が恥ずかしくない?」
愛ちゃんは吉澤さんにぎゅうっと抱きついた。
ラストスパートとばかりに愛ちゃんはガンガン腰を振って、
あられもなく喘ぎながら、吉澤さんの腕に包まれて絶頂に達した。
- 223 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:39
- 「よだれ垂らしちゃってさ…エロすぎるよお前」
しどけなくベッドに横たわる愛ちゃんを見下ろして、吉澤さんは囁いた。
その上にのしかかって、アソコに自分の先っちょを突っ込む。
「今日中に出していい?」
尋ねながら、再度挿入する。
「…だめ」
「えぇ…いいじゃん」
「だめ…」
ピストン運動を始めた吉澤さんを愛ちゃんは潤んだ瞳で見つめている。
「あぁ、やべ。チョーイキそうなんだけど」
ガンガン腰を突き出しながら、吉澤さんが無邪気に笑う。
- 224 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:39
- 「出しちゃだめ…」
「とか言ってさ」
「…」
「出して欲しいんでしょ」
「…」
唇を尖らせて愛ちゃんは吉澤さんを睨みつける。
しばらくそうやっていたが、また次第に表情が色っぽくなって。
正常位で、二人は交わる。
今夜で何度イッたかわからないくらいの愛ちゃんが、またイカされようとしている。
だいたい、毎晩こんな感じだ。イカされてイカされて、イッてまた、イカされる。
- 225 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:40
- 吉澤さんの手のひらが、愛ちゃんの乳房に触れる。
ちょうどいいサイズのおっぱい。肌が白いのでとても美味しそうに見える。
乳首を指で挟んでコリコリする。すると気持ち良さそうに愛ちゃんが声を上げた。
「ここ、感じる?」
「んん…」
曖昧に濁す愛ちゃん。吉澤さんはそれでは満足しない。
「感じるのって聞いてんだよ」
「…感じる」
初めから素直にそう言えばいいのに。
愛ちゃんはきっと、吉澤さんに厳しく追及されたいのだろう。
ちょっとイラつき気味な声で、冷たい眼差しで。
ええそうです。愛ちゃんはMですね。それもかなりの。
- 226 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:40
- 「ハァ…イキそうやべーマジやべー」
「…だめだよ」
「は?なにが」
「中、出しちゃ…」
「あぁぁぁぁぁぁあぁぁあ!」
愛ちゃんがそう言ったとたん、吉澤さんはものすごい速さで腰を振ったあと、
彼女の中で、発射した。
はぁはぁ。吉澤さんは荒い呼吸をおさえるようにして、深く息を吸う。
愛ちゃんはただただ放心状態だ。
「……出しちゃった」
えへ。吉澤さんが可愛くウインクする。
言っておくが、やってる事は全く可愛くない。
怖い目つきで、愛ちゃんが睨んでくる。
- 227 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:40
- 「おいおい。どうしたんだよ」
「…出した」
「なにを?」
「……」
わかりやすい愛ちゃんは黙り込む。
「ごめんって。でも、しょうがないじゃんかぁ」
吉澤さんは、枕もとのティッシュペーパーを三枚とった。
愛ちゃんのアソコを丁寧に拭いてあげる。
そして、新しいティッシュで自身も綺麗にする。
「ほら。今からお風呂行って洗えばいいじゃん」
「…」
「洗ってあげるからさ」
- 228 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:40
- よっすぃの笑顔は、なんか憎めないんだよなぁ。
とは梨華ちゃん談。
愛ちゃんもまた、吉澤さんの子供みたいな笑顔に、参っている。
あまりに無邪気に楽しそうに笑うから、何も言えなくなるようだ。
「ね?もうあんまり時間無いしさ」
「…うん」
いつも、亀井家をこっそり抜け出している吉澤さん。
家政婦たちが起きだす五時ごろまでには、家に帰らないといけないし、
七時には、絵里ちゃんを起こさないといけない。
吉澤さんは頷いた愛ちゃんの手を引いて、バスルームへ向かった。
- 229 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:41
-
*****
- 230 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:41
- もうお互い疲れているのでエッチな雰囲気になんて持ち込まず、
吉澤さんは愛ちゃんと洗いっこをして、お湯に浸かりながらイチャイチャした。
実のところ、一緒にお風呂に入るのが一番楽しかったりする。
泣きそうな愛ちゃんと無理矢理エッチするのも、それはそれでまた楽しいけど、
やっぱりこうやって和んでいるのが一番好き。
「ひーちゃんは、明日の夜何食べたい?」
吉澤さんから抱っこされている愛ちゃんが、可愛い声で尋ねた。
「んとねぇ、ひーちゃんオムライスが食べたい」
「オムライス食べたいの?」
「うん。オムライス食べたいのー」
ふざけた調子で愛ちゃんの胸の谷間に顔を埋めてぐりぐりする。
愛ちゃんは、やだーやめてーとか言いながら笑っている。
- 231 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:41
- 「でもね。ひーちゃん、また愛ちゃんが食べたいな」
「…こら」
ひーちゃんは、ちょっぴりおませな男の子。
そんなひーちゃんが、愛ちゃんは大好きだったとさ。
- 232 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:42
-
終わり
- 233 名前:彼女の才能 投稿日:2006/10/14(土) 21:42
-
川*’ー’)<できちゃった婚だけはしないやよ
(0´∀`) <心配ないさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
- 234 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/14(土) 22:07
- なにがひーちゃんだコンチクショーメ!!
裏山杉ヽ(`Д´)ノウワァァン
また絶対書いてくださいね
エロバカップル万歳やよ川*’ー’)人(^〜^0)
- 235 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/14(土) 23:52
- 吉愛バンザイ!
おもしろかった〜!
- 236 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/15(日) 01:44
- なんとなく対面座位を予感していた
- 237 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/15(日) 10:32
- エロ大臣キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ってか吉澤さんあなたwww
思わずリアルタイムで特急便してたのに
鼻血だして倒れて朝になっちまったじゃねえかww
- 238 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/15(日) 12:49
- 更新お疲れさまです。
ところで「うそつき」の方はもう書かれないんでしょうか?
次回更新も楽しみにしてます。
- 239 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/15(日) 13:18
- 序盤のキッチンでの行為はハラハラしましたが
お嬢様は○だったんですねw
お嬢様とエロ大臣、なんて素敵な組み合わせなんだろう=3
吉愛宣言キタ! 楽しみに待ってます^^
読み返して、今までの3カップルの対比も面白い
- 240 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/16(月) 23:31
- >>234さん
吉愛がエロバッカプルとか前代未聞じゃまいか(*´∀`*)
今回ぶっちゃけあんまり納得いってないから、いつかとことん書くYO
>>235さん
よ、吉愛バンザイ(*`Д´*)ノ
おもしろかったとか最高の褒め言葉ありがとうございます
>>236さん
対面座位いいよね対面座位(´д`*)
>>237さん
特急さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
もっと鼻血出るようなエロがんばって書くから(*´Д`) ハァハァ
>>238さん
「うそつき」は短くて良いネタ思いついたら1個書きたいと思ってます
でも途中でスレサイズオーバーしたらかっこ悪いので迷い中です
>>239さん
その○の中には一体何が入るの(*´Д`) ハァハァ
きっとそのうち3カップルでスワッピ(ry
从*^▽^)<しないよ!
- 241 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/16(月) 23:32
- 【訂正とお詫び】
草板「うそつき」内、「彼女の秘密」の冒頭で、
田中くんは高校3年生だという風に書いておりますが、高校2年生の間違いです。
(参照:ttp://m-seek.net/cgi-bin/test/read.cgi/grass/1157810838/79)
田中くんが高校2年生で、絵里ちゃんが高校3年生です。
読んでるみなさん申し訳ありません。脳内変換お願いいたします。
そしてミスを指摘してくれたオレンジ色の人、あらためてThanks!
今後そのようなミスがないよう、なるたけ気をつけます。
言われなきゃ気付かなかった鈍感な愛ヲタですが、これからもよろしくどうぞ| ̄|○
- 242 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/10/16(月) 23:33
- 登場人物
从*´ ヮ`):田中くん
从*^ー^) :絵里ちゃん
(0^〜^):吉澤さん
(* ・e・):ガキさん
从*・ 。.・):重ピンク
ノリo´ゥ`リ:こはっピンク
その他はだいたい架空です
- 243 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:34
-
*****
- 244 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:34
- 天気の良い日曜日。
亀井家の駐車場に、一台の黒塗り高級国産自動車が停まった。
運転手が素早く降りて、後部座席のドアを開ける。
そこから出てきたのは、見るからにお坊ちゃまな格好のひとりの少年。
絵里ちゃんとは幼なじみの、ガキさんである。
あの有名な新垣弁護士事務所の長男坊。
将来有望な、エリート少年。
- 245 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:34
- 「ガキさん?」
ふいに後ろから声がして、ガキさんは振り返った。
そこには、麦わら帽子にアディダスのジャージー姿の、吉澤さん。
「吉澤さん。こんにちは」
「こんにちは」
「何されてるんですか?」
「あ、いや。花壇の手入れをね」
吉澤さんが指差す先には、色とりどりの花が咲く花壇。
絵里ちゃんの好きな花ばかりを集めた、癒しのスペースだ。
- 246 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:35
- 「カメは」
「あぁ、お嬢様は今出かけてるけど」
「え?」
「えって。確認して来いよ」
「そうですよね。ハハハ」
爽やかに笑い飛ばした後、急に真顔になるガキさん。
「出かけてるって、どこに?」
「ボーイフレンドの家だよ」
「ぼぼぼぼ、ボーイフレンド?!」
「ちょ、なにその昭和なリアクション」
「カメにぼく以外のボーイフレンドがいるなんて初耳ですよ」
「えー、結構前からの付き合いだけどね。三ヶ月とかなるんじゃない?」
「付き合い?!」
「だから、リアクションが古いって」
「そそそそ、それはいわゆる男女のお付き合いということですか?」
「当たり前じゃん。お嬢様、もう高3だよ。彼氏の一人いてもおかしくねえじゃん」
「……そんな馬鹿な」
- 247 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:35
- がっくりとうな垂れるガキさん。
吉澤さんは、そんな彼の気持ちがわからない。
聞いたところによると、絵里ちゃんとガキさんは同い年だし、
誕生日も二ヶ月ほどしか変わらない、正真正銘の幼なじみだ。
絵里ちゃんと、まるで兄弟のように育ったはずのガキさんなのに、
彼女に彼氏がいることを知ってなぜか動揺している。
「おめえ、好きなの?」
「は?」
「絵里お嬢様のこと、好きなの?」
「…すすすす、好きなわけないじゃないですかぁ!!!!!
だっ誰があんな、あんなキショイの、好きになるんですか!?」
「誰って、きみ」
ガキさんの眉間に人差し指を突き刺す吉澤さん。
- 248 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:35
- 「ちょぉ!人を指ささないでくださいよぉ!失礼な!」
「でもそうだろうなーとは思ってたよ。うん」
「なにがです?」
「ガキさんはお嬢様のこと好きだって」
「だっ!だから違いますって!」
「バレバレだよ。おでこ汗で光ってるし」
「ちょぉ!吉澤さん!おでこは触らないでください!」
「ん。あ」
ちらりと腕時計を見て、吉澤さんがハッとした。
- 249 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:36
- 「今日おれ、これから予定あるんだよ」
「ぼくだってありますよ」
「もしかして、松浦さんのとこ?」
「そうですけど?」
「もしかしてもしかして、絵里お嬢様と行く気だったの?」
「ええ。そうですけど?」
「うっそだぁ。お嬢様そんなこと一言も…」
「え?そんなハズは……忘れてる絶対忘れてる」
「今日はお嬢様、ボーイフレンドの家に遊びに行くからねウヘヘヘヘヘ♪って言ってたし、
松浦さんのところには行かないもんだと思ってたよ」
「もう。気持ち悪い笑いかたしないで下さいよぉ」
「おま、今お嬢様の笑いかた否定したな?!」
「え。モノマネだったんですかぁ?!」
ドタバタしているうちに、吉澤さんには出かける時間が迫っていた。
- 250 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:36
- 「ちょ、もうマジでやばいから、帰って」
「…はい」
「愛ちゃんも行くんだからさ、三人で行こうよ」
「…そうですね」
しょんぼりしたガキさんの肩を吉澤さんが抱く。
「もうちょっと自分の気持ちに気付くのが早かったらなぁ」
「だからぁ…」
「相手はフッツーの高校生みたいだぞ」
「…」
「まだまだ、坊ちゃんにも勝ち目はありまっせ」
ヒッヒッヒ。吉澤さんは不気味な笑顔で、ガキさんを見た。
「…まだ間に合いますかね」
「間に合う間に合う。恋に早いも遅いもねえ」
がんばれ若造!バシッとガキさんの背中を叩く吉澤さん。
ガキさんはそれにむせてゴホゴホなりながらも、真面目な顔で何かを考えていた。
- 251 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:36
-
*****
- 252 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:37
- 同じころ。
絵里ちゃんは、田中くんと彼の家目指して歩いていた。
初エッチを昨日済ませたばかりの二人を包む空気は、当然、甘い。
- 253 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:37
- 「んー今日も天気良いねぇ」
空を見上げ、目を細める絵里ちゃん。
「最近雨少ないよね」
「そうだねぇ。絵里、雨の日けっこう好きなんだけど」
「えー。雨とか絶対嫌なんやけど」
「なんかさ、センチメンタルな気分にならない?」
「ならん」
「もぉ。ちょっとは話を広げようと努力してよぉ」
むくれた絵里ちゃんは繋いだ手を揺らした。
田中くんはそれを適当に宥めていた。
なんせ、頭の中は、エッチなことでいっぱいだった。
だって、今からお家で二人きり。
昨日の流れから言えばねぇ。むふふふふ。
「あ、コンビニ」
「うん。いっつもここ来よるんよ」
「そうなの?」
大好きなコンビニを発見し、ころっと機嫌が直った絵里ちゃん。
田中くんを引っ張って、そこまで一直線。
- 254 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:37
-
*****
- 255 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:37
- 「なんでそんなにコンビニ好きなん?」
「え?」
キラキラした目でお菓子を眺めている絵里ちゃんが振り向く。
田中くんは、大好きなポテチを一袋手に取る。
「だってさ、楽しくない?」
「いや、そんな気持ちになったことないけど」
そして、ポッキーに手を伸ばす。
「ねぇ、絵里ミルキー食べたい」
「いいよ」
わーい。ミルキーの赤い袋を抱えて笑顔の絵里ちゃん。うん。可愛い。
絵里ちゃんは今度はジュース類が置いてある場所へ。
田中くんはお菓子をカゴに入れて、彼女の後を追う。
- 256 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:38
- 「何か飲む?」
「んとねぇ、おーいお茶がいいな」
「お茶でいいと?」
「うん。お茶でいい」
そう。田中くんは絵里ちゃんご希望のお茶をカゴに入れた。
「絵里さぁ、いっつも言ってるけど、
れいなと付き合うまでこんな場所来たことなかったんだって」
「うん。いつも聞いてるけど」
「れいな何飲む?コーラ?ファンタ?」
「んー、三ツ矢サイダーで」
「オッケイ」
うへへ。絵里ちゃんがペットボトル片手に微笑んだ。
何がそんなにうれしいのか、田中くんにはさっぱりわからない。
カゴの中にそれを入れて、絵里ちゃんがまたフララフラと歩き出す。
- 257 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:38
- 「れいなぁ、アイス食べたい」
「あ。食べたい」
仲良く二人並んで、アイスを物色する。
「絵里、いま無性にピノが食べたいんだけど」
「じゃあピノにしい」
「でも。ハーゲンダッツのグリーンティーも、捨てがたいんだよねぇ」
「ハーゲンダッツ高いやん」
「えぇ、食べたいぃ」
「ピノは?」
「れいなクッキー味がいい?」
「ちょ…ハァ。バニラがいい」
- 258 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:38
- ハーゲンダッツ二個は痛い出費だ。
田中くんはレジで財布の中身を見ながら、少しテンションが落ちる。
でもまあ。隣で絵里ちゃんがニコニコ楽しそうだから、よしとするか。
あれでハーゲンダッツを拒否して雰囲気悪くなるのも嫌だし。
それに、ケンカなんて、冗談でもしたくない。
絵里ちゃんとは毎日ラブラブでいたい。
「さぁ、行きますか」
「うん」
田中くんのお家はもうすぐそこだ。
- 259 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:38
-
…つづく
- 260 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/16(月) 23:39
-
( ・e・)<カメの彼氏めぇ、覚悟!
(0´∀`)<ドンパチやっちゃえYO!
- 261 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/16(月) 23:43
- キタキタキタキタ━━━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!!!
絵里ちゃんが相変わらず可愛い(*´д`*)
- 262 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/17(火) 00:09
- ダッツ高いよなぁ、分かる分かる
- 263 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/17(火) 00:10
- 今日はちゃんと時間通りにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
この人も参戦ですかwww
登場人物とどう絡むのかが楽しみですw
そしてこの二人の辛味も・・・
- 264 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/10/18(水) 23:14
- ああなんかまたいらんこと書いてしまっとるやんけ。・゜・(ノД`)・゜・。
おかしな部分は完全スルーしてください
>>261さん
っしゃ!そう言われるとヤル気出てくるわ(*´Д`) ハァハァ
これからも可愛い絵里ちゃん書けるようにハッスルしまっする
…サムイとか言わないでね
>>262さん
個人的に、ダッツを買う人は余裕のある人だと思ってるw
今度の給料日こそダッツを食べてやるぅぅぅぅぅぅヽ(`Д´)ノ
>>263さん
あの人が参戦!とか言うとちょっとカッコいいね(´д`*)
これから三角関係のドロドロラブストーリーになるかもしれない☆カナ(適当
てかちょw辛味とかwwwこのスレのれなえりは甘いですYO
- 265 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:16
-
*****
- 266 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:17
- さてさてさて、ようやくたどり着いた田中くんのお家。
ラッキーなことに今日は家族みんな出かけていて、夕方まで誰もいない。
居たなら居たで、親に紹介したりしても良かったんだけど。
なんせ、自慢の彼女ですから。ふはははは。
「おじゃましまぁす」
「どうぞ」
「うわぁ、れいなのお家だぁ」
「なんねそれ」
「なんか緊張してきた…」
「誰もおらんのやけん、大丈夫やって」
「そだよね。うん。落ち着こう」
なぜか玄関でひとりテンパっている絵里ちゃん。
自分に言い聞かせるようにうんうん頷いている姿が面白い。
田中くんは一足先に靴を脱いで上がった。
- 267 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:17
- 「アイスどうする?すぐ食べる?」
「うん」
「何しよると?早よおいでよ」
手招きすると、絵里ちゃんがやっと靴を脱ぎだした。
今日の絵里ちゃんも、やっぱりスカート。
だから、屈んだ瞬間に、その中が見えたりなんかして。
靴を揃える時も、ほら。
「……」
「れいな?」
「うぉっとと。行こう行こう」
間違ってもスカートの中を覗いてましたなんて言えない田中くん。
絵里ちゃんの手を引いて、階段を上る。
- 268 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:17
-
*****
- 269 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:18
- 昨日、完璧に掃除をした部屋。
田中くんは、まず絵里ちゃんを中に通す。
それから自分も入って、ドアをしっかり閉めた。
- 270 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:18
- 「…狭いね」
「やろ?弟の部屋の方が広いんちゃ。おかしかろ?」
そりゃ、絵里ちゃんの部屋と比べたら狭いに決まってる。
でも田中くんの部屋は、一般的に見ても、狭かった。
ベッドに勉強机、一人用のソファに小さな低いテーブル。
テレビとCDコンポもあって、もう、きっちきちだ。
二人居るだけで、なんだか息苦しい感じがしてくる。
「一階でゆっくりしよっか」
「え」
「なんかやっぱ二人入るとキツイね」
「…」
「一人やったら結構居心地いいんやけど」
「…いい」
「ホントに?無理せんでいいよ?」
「無理してないよ。絵里、れいなの部屋がいい」
絵里ちゃんは、まっすぐと田中くんを見つめた。
ただそれだけで、二人の間の空気が変わる。
- 271 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:18
- 「じゃあ、そこ座り」
小さなソファを指差して、田中くんは床に座ってあぐらをかいた。
絵里ちゃんは、頷いてそこへ腰を下ろす。
「アイス食べよっか。早く食べんと融けるけんね」
「うん」
シーンとした部屋。
黙々とアイスを食べる、田中くん。
絵里ちゃんは、そんな彼の横顔を、スプーンを咥えて見つめていた。
「…おいしい?」
「あ、うん。食べる?」
「食べる」
「はい」
田中くんが、絵里ちゃんにカップを差し出した。
でも、絵里ちゃんは口をあーんと。
「え?」
「え?って。あーん」
なんて無防備な!ガラにもなく、田中くんは照れる。
でも、スプーンでアイスをすくって、絵里ちゃんの口へと運んだ。
- 272 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:19
- 「おいしぃ」
ふにゃりと微笑んだ絵里ちゃんは、自分のアイスをすくった。
そして、田中くんの口の前に。
「あーん」
ふはっ。絵里ちゃんの可愛さに思わず吹き出し笑いが。
絵里ちゃんにあーんとか言われたら、多分何でも食べれそうだ。
「おいし?」
「ん…うまい」
うへへ。笑いながら絵里ちゃんは、田中くんが食べた後のスプーンを舐める。
きっと無意識だろうが、その仕草ひとつが田中くんの胸をきゅんとさせる。
絵里ちゃんが食べたあとのスプーン。田中くんもそれを舐めた。
ふいに視線が合って、二人で微笑む。
アイスよりも甘いこの空気を吸っていると、脳みその方が先にがとろけてしまいそうだ。
- 273 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:19
- 「れいなの部屋、CDいっぱいあるんだね」
壁にかけるタイプのCDラックを見つめ、絵里ちゃんが言った。
「れいなのオススメは?」
「んー」
田中くんは立ち上がり、15枚あるCDジャケットを眺める。
「これかな」
好きなバンドの最新アルバムを、絵里ちゃんに渡す。
「へぇー、これ、良いの?」
興味津々な表情で、絵里ちゃんがCDのケースを開けた。
「チョー良いよ。最近そればっか聴いてる」
「……」
「聴いたことないなら、今から聴く?」
「……」
「どした?」
- 274 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:19
- なんだか、微妙な顔の絵里ちゃん。
CDのレーベル面を見つめて、すごい気まずそうな。
え………そそそそ、そんなハズは!!!!!!!
田中くんは、慌てて彼女からCDを奪って、確認する。
「どぉっ!」
「れいな…それ」
「ここここ、これは…その…」
「DVD?」
なんということだ。これは夢か幻か(水か森か草か…って飼育!)
いやこれはどう考えても現実だ。
大好きな彼女にエロDVDを発見されるとはしかし、予想だにしなかった。
きっと、CDとDVDが入れ違いになったんだろう。よくあるよくある!…あはは。
- 275 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:20
- 「重ピンクとこはっピンク?」
「ちょぉ!いいってもうこれは!」
田中くんは乱暴にケースを閉じて、後ろに隠した。
絵里ちゃんが、唇を尖らせて、睨んでくる。
ちゃんと説明しなさい、とそのつぶらな瞳が訴えてくる。
説明しよう。
重ピンクとこはっピンクとは、道重さゆみと久住小春の愛称で、
二人は男性の間で絶大なる人気を誇るAV女優である。
絵里ちゃんにたった今見つかったDVD『レインボーピンク』で共演してから、
その妙な愛称で呼ばれるようになった。
田中くんはこの『レインボーピンク』で一時期レズものにハマッた過去がある。
ちなみに、現在の彼のオススメは、重ピンクの『エコセク(ECO SEX)』と
こはっピンクの『まんまん☆レボリューション』である。
- 276 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:20
- しかし、そんなことを絵里ちゃんに説明するわけにもいかない。
絵里ちゃんの、知らなくていい話だ。本当に。
「……」
「……ちょ」
じりじりと、絵里ちゃんから詰め寄られる田中くん。
やけに挑戦的な顔で迫ってくるもんだから、恐ろしくてたまらない。
二人の距離は、少しずつ、縮まっていた。
- 277 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:20
- 「も、もういいやん」
「よくない」
絵里ちゃんが、ん、と手を伸ばしてきた。
それは田中くんを求める手ではなく、エロDVDを求める手。
「マジ勘弁して…」
「勘弁して欲しいのは絵里の方なんだけど」
ごもっともな言葉に、田中くんは小さな身体をますます小さくする。
「ほら、貸しなさい」
「…」
「エッチなDVDなんでしょ」
「…ハイ」
- 278 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:21
- 渋々、田中くんは絵里ちゃんにそれを手渡す。
もっとドン引きしてもいいのに、彼女は普通だ。
むしろ生き生きとしている。珍しいものだから、だろうか。
コンビニもそうだが、彼女はデートしているときも、
田中くんがごく当たり前だと思っていたものに対して過剰に反応していた。
初めの頃は、どんだけ世間知らずなんだとビックリしたものだが、
彼女の生まれ育った環境を知った今では、全て納得できる。
「面白いの?これ」
「いや、面白いっていうか…」
「絵里も見たい」
「ちょ」
「見たい」
「……」
狭い部屋の中、見つめ合う二人。
「本気で、見たいと?」
「うん」
絵里ちゃんが田中くんの側へ移動してきたため、二人の距離は近い。
手を伸ばせば、すぐにでも抱きしめられる距離。
そう意識してしまうと、田中くんの頭はまたそういうコトでいっぱいになる。
- 279 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:22
- 「絵里さぁ、一回こういうの見たいって思ってたんだよねぇ」
ケースを開けて、レーベル面を眺めながら絵里ちゃんが言う。
女の子も、見たいって思うものなのか。田中くんはわからない。
こういうのは、男の為にあるものだと、ずっとそう思ってきたから。
「これ、エロビデオだよ?」
「わかってるよ?」
絵里ちゃんから真顔で見つめられる田中くん。
そうは言っても、じゃあ見ますかね、という気分にはならない。
でも、何が引っかかってるのか、自分でもよくわからないし、
彼女にどう反論すればいいのかもわからなかった。
だからもう、見たいなら、見ればいいやん。
単純な構造の頭をしている田中くんは、彼女が持っているDVDを手に取った。
- 280 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:22
- 田中くんはDVDプレーヤーにそれをセットした。
テレビの電源を入れて、絵里ちゃんの隣に戻る。
ベッドを背もたれにして二人でテレビと向かい合い、いざDVD再生。
この『レインボーピンク』は、道重さゆみと久住小春が人気アイドル歌手という
設定で、ちょうどライブが終わり楽屋に帰ってくるシーンから始まる。
絵里ちゃんが、二人を見て、カワイイ、と呟く。
彼女は何気に寄りかかっているせいで、その密着感に悶々としてくる田中くん。
『おつかれさまでーす』『おつかれさまでーす』
『お疲れ』
楽屋で二人を待っていたのは、プロデューサーらしき三十代くらいの男性。
明るい髪にサングラス。いかにも業界人ぽい風貌。
- 281 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:23
- 『さゆみ、汗いっぱいかいちゃった』
『小春もー』
『じゃあ、着替えなよ』
『え。ここでですか?』
「ひぇぇ」
絵里ちゃんが肩をすくめて田中くんの腕を掴んだ。
「もう止める?」
「いや…見る」
テレビ画面をまっすぐ見つめて、田中くんと腕を絡ませる絵里ちゃん。
だからなぜそんなに密着する必要があるのか。まあ、いいんだけど。
- 282 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:23
- 『恥ずかしい…』
ピンク色のフリフリ衣装を、少しずつ脱いでいく道重さゆみ。
『こはっピンクも着替えなよ。風邪引くよ』
『……』
見るからに幼い久住小春。だが結構美人さんな顔立ちをしている。
隣のさゆみがどんどん衣装を脱いでいくのを見て、彼女も衣装に手をかけた。
「…なんか気まずい」
裸になった二人を見て、絵里ちゃんは呟いた。
「気まずい?」
田中くんは思わず聞き返す。
「なんか…なんか…エッチだね」
「だからエロビデオやって言いよるやん」
「れいなは…なんでこういうの見るの?」
- 283 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:24
- なんでって。理由は一つしかない。オナるためだ。
エロビデオは、100%抜くために利用している。
付き合ってる彼女がいても、オナニーは止められない。
だからこういうのを見て、ギンギンになって、ちょちょっとね。
でもそんなストレートに言えるわけない田中くんは、黙り込んだ。
こっちが気まずいって。心の中で悪態をつく。
『二人とも肌が真っ白で綺麗だねぇ』
男にまじまじと裸を観察され、もじもじしているさゆみと小春。
確かに、二人の身体は非っ常に、綺麗だ。
『汗、拭いてあげるよ』
ピンク色のタオルを手に、さゆみへ近づく男。
汗ばんで少し光っている彼女の肌を、やさしく拭う。
『…ぁっ』
タオル越しにおっぱいを揉まれてさゆみが高い声を上げた。
小春は隣でじっとその様子を見守っている。
- 284 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:24
- 『どうしたの?こはっピンク』
『…』
『こはっピンクも、重ピンクの身体、拭きたいの?』
タオルが男の手から小春へと渡る。
小春は男を見て首を横に振ったが、男は何も言わない。
するとさゆみが、上目遣いで、小春におねだり。
『こはっピンク…さゆみ風邪引いちゃう…早く拭いて?』
「ふはっ」
突然、絵里ちゃんが吹き出して笑った。
「なんか面白いね。楽しくなってきた」
そして田中くんの方を見て、うへへ、と。
「絵里ってやっぱエロいんやね」
「ちょっとぉ、それは誤解ですぅ」
- 285 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:25
- 寄り添って、仲良くエロDVD鑑賞。
まだ絵里ちゃんは、『レインボーピンク』の威力に、気付いていない。
- 286 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:25
-
…つづきますよ?
- 287 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/18(水) 23:25
-
从*・ 。.・)<エコなエッチで地球温暖化防止なの♪
ノリo´ゥ`リ <小春のアソコがきらりん☆レボリューション♪
- 288 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/18(水) 23:34
- こんなAVが見たいwwwww
- 289 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/18(水) 23:46
- 何だこの配役━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
いったい作者さんは何をしようとwww
深夜になぜか恥ずかしい気持ちでいっぱいww
- 290 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/10/23(月) 01:53
- >>288さん
もちろんこんなのあったら買うよねwwwwwwwwww
>>289さん
何をしようとって…決まっとるやんかぁ
さゆこはがAV女優なんていまだかつてそんな配役あっただろうか。いやない。
てか今日(昨日?)ライブで二人を見て、なぜか恥ずかしくなっちゃった(ノ∀`)
- 291 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:54
- 『こはっピンク。そのタオルで重ピンクの手首を縛ろうか』
『えっ?』
『…こはっピンク。寺田さんの言うとおりにして』
『はい…』
さゆみの手首を彼女の背中にまわし、ピンク色のタオルで縛る小春。
『重ピンク大丈夫?』
『大丈夫』
『じゃあ重ピンクはそこのソファに寝転んで』
男は近くにあるソファを指差した。
さゆみは指示されたとおり、そこへ横たわる。
テーブルの上に、ガムテープが置いてあって、男はそれを手に取り、
『これを足首に巻きつけようか』
「…重ピンク何されちゃうの?」
「まぁ、見てたらわかるよ」
田中くんにぴったりと寄り添っている絵里ちゃんは、食い入るようにテレビを見ている。
彼女の温かさと香りをすぐ側に感じている田中くんは、徐々にやばくなってきた。
大体、このDVDを見るだけでビンビンになっちゃうのに、今日はプラスα絵里ちゃんがいて。
そしてさらにこんなに密着してて、ビンビンにならないわけがない。
- 292 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:54
- 足首をガムテープでぐるぐる巻きにされ、手と足の自由を失ったさゆみ。
全裸でソファに横たわり、男と小春を切なげな表情で見つめている。
この物欲しそうな顔が世の男性の股間を鷲づかみにしているのだ。
『こはっピンク…』
『イヤッ!』
突然、背後から男に抱きすくめられ、小春が叫び声を上げた。
男の片手はまだ未発達なおっぱい。もう一方の手は、アソコに伸びている。
『あっあん…』
『いい声だ…こはっピンク』
『やだぁ…』
小春はそう呟くが、男の愛撫に対して全く抵抗をしない。
「…モザイクで全然見えないね」
「そういうもんなの」
男が小春のアソコを弄っているが、画面の半分以上モザイクで何が何だかわからない。
でも、モザイクがかっていても、アソコは毛があるから黒いし、それとリアルな音だけで十分だ。
- 293 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:55
- 『あん…やっ…』
『あれ?なんか濡れてきたんじゃない?』
『あっ…あん』
『ほら見て。ほら』
アソコから指を抜き、それを小春の目の前にかざす男。
その指は、光っている。つまり、濡れていた。
小春は恥ずかしそうに俯き、男からの視線を黙って受けていた。
「……」
「……」
絵里ちゃんが明らかに黙り込んむ。だから妙に気まずくなる。
シーンとした狭い部屋に響く、小春の喘ぐ声。
『いやぁ…あん、あん、あん』
『はぁはぁ…こはっピンク…気持ち良いの?』
『きもち…いい…あん』
- 294 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:55
- 『こはっピンクのココ、ピンクだね』
男から乳首を咥えられ、小春がさらにみだれ始めた。
チュパチュパ。男は巧みに小春の乳房を愛撫していた。
『はぁ…こはっピンク』
『あん…』
テーブルの上に重なり合うように倒れる二人。
男は小春の両脚を抱え、股を裂き、アソコに顔を埋めた。
生々しい音と、二人の荒い呼吸がリアルに聞こえてくる。
小春はやがて、絶頂に達した。
男は彼女から退いて、ズボンを下ろし始める。
『次はこはっピンクの番だよ…』
モザイクではっきりしないが、男がおっきくなったアレを露出する。
小春をソレの前に導いて、フェラを要求する。
『ん…ん…』
『あぁぁ。こはっピンク…上手だよ…』
一生懸命ソレを咥える小春の頭を、男が撫でた。
そこからしばらく、小春のフェラシーンが続く。
- 295 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:55
- 「……」
「……」
一言で言えば、気まずい。
でも、絵里ちゃんは田中くんにしがみつくように寄り添ったまま離れないし、
こはっピンクが男のアレをアレしている場面を、食い入るように見つめている。
『あっ』
小春をテーブルの方を向かせて、男はアソコにアレを挿入した。
二人とも、気持ち良さそうに喘ぎ、腰を振っている。激しい。
モジモジと、ソファの上で身体をくねらせるのは、さゆみ。
セックスをしている小春と男の様子をただ眺めるしかできない。
両手両足、動かない。動けない。
だから、余計に身体がウズウズしているようだ。
『あっ、いくっ、いくっ』
『こはっピンク、こはっピンク』
『あぁっ、さゆみもう我慢出来ないっ』
(以下長くなるので省略)
- 296 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:56
- 「…どうやった?」
テレビ画面が真っ黒になってから、田中くんは横の絵里ちゃんに尋ねた。
絵里ちゃんは、少し俯き気味になってから、小さな声で答える。
「なんかね…」
蚊の鳴くようなその声に、田中くんは顔を寄せる。
絵里ちゃんも顔を上げたせいで、二人の顔は、本当に近く。
「エッチな気分に…なっちゃうね…」
そう言って、絵里ちゃんはハニカんだ。ふにゃり。
こんなに間近で、そんな風に微笑まれると、たまらんのですけど。
田中くんは、心の中でハァハァ興奮する。
絵里ちゃんがすっかり『レインボーピンク』に影響されているじゃまいか!
- 297 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:56
- そんな田中くんの気持ちも知らず、絵里ちゃんはこてんと彼の肩に頭を預けた。
「れいなぁ…」
「ん?」
うへへ。気の抜けた絵里ちゃんの笑い声が、田中くんの頬を撫でる。
「どうしたんね」
「…れいなぁ」
「ん?」
「れいなは…エッチな気分にならないの?」
「え」
エッチな気分とか。
なってるよ。今朝絵里ちゃんと会った時からなってるよ。
むしろ絵里ちゃんと初めて出会った時からずっと(ry
「なっとるよ…すっごい」
なんとかそう答えると、絵里ちゃんがまた、うへへ、と笑った。
「よかったぁ…絵里だけじゃなくて」
- 298 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:56
- 田中くんは、絵里ちゃんの背中に腕をまわして、そっと抱きしめた。
すると、絵里ちゃんも田中くんをぎゅっと抱きしめ返してくる。
「絵里…エッチしよっか」
直球な一言。田中くんは囁いて、彼女の耳に口づけた。
耳たぶを唇で挟んだり、キスをする。
腕を緩めて、田中くんは絵里ちゃんを見つめた。
何も言わずに絵里ちゃんは、目を閉じる。
これはきっと、キスしての合図。そして、エッチの始まりの。
田中くんはチュッと絵里ちゃんの唇を奪った。
- 299 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:56
- もうそんな軽いキスで終わる二人では、ない。
田中くんが口を少し開いて顔を近づければ、絵里ちゃんも同じようにして。
それぞれの舌が合わさり、ゆっくりと絡み始める。
さっきのエロDVDよりもリアルな音が、田中くんの鼓膜を刺激する。
ゆったりしていた口づけは、次第にヒートアップ。
膨らんだ欲求をぶつけるように、二人とも夢中でキスをする。
絵里ちゃんだって、年頃の女の子。エッチなことに興味があるし、
実際にやってみたい。そういうチャレンジ精神旺盛な女の子。
お嬢様なイメージとは裏腹なそういう部分を、田中くんはつい昨日知ったばかりである。
- 300 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:57
- 「ハァ…」
長い口づけを終え、一息つく。
視線はお互いから決して離さない。
「…絵里のこと、好き?」
「…うん」
「ちゃんと言って」
「好き」
「こはっピンクと重ピンクよりも?」
「当たり前やん」
「じゃあ、エッチなDVDとか見ないでって言ったら、れいな見ない?」
「え…」
それは困る。と言いかけた田中くんだが、絵里ちゃんの眼差しに口ごもる。
「見ない?」
「見らん…かもしれん」
- 301 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:58
- 「なにそれぇ」
「だって、絵里と会えんときはさぁ…仕方ないやん」
「仕方ないの?」
「うん…火曜と水曜、いつも二日続けて会えんやん?」
「そのときDVD見るの?」
「うん」
「……」
アヒル口で、黙り込む絵里ちゃん。
その表情は心なしかしょぼんとして見える。
「絵里?」
「…絵里、チョーわがままだ」
「え?」
「ずっと、絵里のこと考えてて欲しいよ…」
そういうことする時も、ずっと。
つまり。エロDVDで抜くより、絵里ちゃんのことを考えて抜けと。
す で に 何 度 も 抜 い て ま す が 何 か ?
- 302 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:58
- 「そんなん…わがまなやないと」
「ホントに?自己中とか思わなかった?」
「思わん」
「ホントにホント?」
「うん…おれは絵里のことずっと考えとうし」
うへへ。一瞬で絵里ちゃんの表情が緩んだ。
「ていうか…絵里のことしかもう、考えられん」
もう一度、キス。
気持ちを伝えるように、じっくりじっくり。
- 303 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:58
- ベッドの上に、並んで座る。
キングサイズの絵里ちゃんのベッドの半分以下のサイズのベッド。
一人で寝るのがやっとなベッドに、田中くんは絵里ちゃんを押し倒す。
「絵里のこと、好き?」
「好きっちゃ。さっきも言ったやん」
「…れいな怒った?」
「怒ってないけど」
「絵里、うざい?」
田中くんは、不安そうな絵里ちゃんへ顔を近づけて。
「可愛い」
「…うへへ」
何この甘ったるい会話。自分で自分が恥ずかしくなる田中くん。
でも、絵里ちゃんのこの笑顔を見ていると、んなことどーでもよくなる。
少し乱れた彼女の前髪を指で整えて、田中くんも笑った。
- 304 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 01:58
- 「れいな」
甘えるように、絵里ちゃんの腕が田中くんの首にまわる。
それに引き寄せられ、田中くんは彼女の首筋に顔を埋めた。
女の子らしいやわらかい良い香りが、鼻をくすぐる。
わざとクンクンと嗅ぐと、絵里ちゃんはクスクス笑って身をよじらせた。
「もぉ、くすぐったいよぉ…やめてぇ」
「やめん…」
「もぉ……あっ」
田中くんは絵里ちゃんの首筋に何度もキスを繰り返す。
服の上から、胸を揉む。
絵里ちゃんは頬を赤く染め、田中くんの頭を抱えている。
- 305 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 02:00
- 「れいなぁ…」
昨日処女を捨てたとは思えないほど、色っぽい絵里ちゃん。
そんな風に見えるのは、田中くんの目の錯覚かどうなのか。
いや、錯覚なわけがない。
胸を揉まれ、首筋を吸われて、嬉しそうに身体をくねらせる彼女は、
田中くんの髪を撫でていて、それがまるで彼を誘っているようで、とてもエッチ。
ますます、興奮してくる。
これは、『レインボーピンク』効果なのか、何なのか。
絵里ちゃんのエロス度は、もの凄い勢いで、急上昇中だ。
- 306 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 02:00
-
…つづくけんね!
- 307 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/23(月) 02:02
- 从*´ ヮ`)<キラキラ冬の〜♪
从*^ー^) <シャイニーシャイニー〜♪
从*´ ヮ`)从*^ー^) <GIRL!(親指とひとさし指でL字ポーズ)
- 308 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/23(月) 02:53
- うわああああああ省略されたああああああ(0T〜T)
でもれなえり最高(*´Д`)ハァハァ
- 309 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/23(月) 06:55
- 省略て・・・
でもエロ北━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
いろんな小ネタにこっち早朝にビンビry
- 310 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/23(月) 22:08
- DVD『レインボーピンク』、(0^〜^)も持ってそうw
- 311 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/10/24(火) 03:54
- >>308さん
本当に申し訳_| ̄|○
れなえりでなんとかカバーします
>>309さん
本当に(ry_| ̄|○
エロでなんとかカバーします
>>310
それはガチです
- 312 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:55
- 「服…」
絵里ちゃんの服を脱がせようとする田中くん。
でも、絵里ちゃんはそれを止めた。
「絵里?」
「…電気点けたままするの?」
昨日は薄暗い中したから、戸惑っているのだろう。
「電気消しても、明るいよ?」
なんせ、真昼間ですから。
田中くんは部屋の電気を消した。
太陽の光でまだかなり明るかったから、カーテンを閉めたりして。
それでも部屋は明るい。これはもう、仕方ない。
「脱ご?」
「うん…」
- 313 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:55
- 絵里ちゃんは自ら上の服を脱いだ。
上半身、ブラジャーだけになると、恥ずかしそうにもじもじする。
「…そんな見ないでよぉ」
「なんで」
「…恥ずかしい」
「恥ずかしがらんでいいと」
「だって、自信ないもん…」
田中くんは、じっと絵里ちゃんのブラジャーを見つめる。
今日は爽やかな水色のブラジャー。
その下には、絵里ちゃんの生乳。
「絵里そんなに細くないし…胸だってちっちゃいし…」
小さな声で言う絵里ちゃん。
確かに、実際そんなに細くないし、胸も大きくはないけど、
女はそれだけが全てじゃない。もっと、他にも色々見所はあるんだ。
- 314 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:55
- 例えば、声とか。
「ちょっと…あっ…もぉ…」
無理矢理ブラジャーの中に手を入れ、おっぱいを揉む。
すると聞こえる、絵里ちゃんの高い声。女の子らしくて可愛らしい。
上ずったその声は、田中くんのエッチな脳みそをダイレクトに刺激する。
ブラジャーのホックを外して、田中くんはそれを取り去った。
露になった乳房の先端に迷わず吸い付く。
舌で転がし、何度も吸う。両手で揉んで、その感触を味わう。
絵里ちゃんは田中くんにされるがまま。
彼の背中に両腕をまわして、身体をくねらせている。
田中くんは、硬くなった絵里ちゃんの乳首を歯で軽く挟む。
そしてチュウチュウ吸って、また歯で弱く噛む。
しつこく何度も繰り返す。絵里ちゃんのおっぱいは、そのせいでベトベトになっていた。
- 315 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:55
- おっぱいから、顔を下に移動させて、次はお腹。
やわらかくてつい指で突いてしまう。
「もぉ…やめてよぉ…」
「ココ、気持ち良い」
あんまり言うと機嫌を損ねそうだったので、
田中くんは絵里ちゃんのわき腹まで移動して、そこに唇を当てる。
「ひゃぁ…」
「こそばい?」
鳥肌が立っている、絵里ちゃん。
ゆっくりと、なぞるように、田中くんはわき腹へキスを。
絵里ちゃんが艶かしい声を上げる。
こういう所こそ、責めないと。わき腹から、腋の下に唇を移動させる。
- 316 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:56
- 「ちょっとぉ…」
絵里ちゃんの腕を持ち上げて、田中くんは腋の下を見つめた。
うん。微妙。
だけど、恥ずかしがってる絵里ちゃんを見てると何とも言えない気持ちになる。
やさしくそこへ口づけて、舌で愛撫する。
絵里ちゃんの腋も、やっぱり良い香りがした。
「ん…」
それから、再びキスをする。
すぐに舌を入れて、絡ませる。
- 317 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:56
- 田中くんは絵里ちゃんのスカートのファスナーを下ろした。
引っ張って、それを脱がせる。そして現れる、パンティ。
ブラとお揃いの水色のパンティ。
水色パンティ。なんか素敵な響きじゃありません?
「これ、取っていい?」
「…だめ」
「え」
「って言っても取るんでしょ?」
「わかっとうやん…」
いひひ。絵里ちゃんに笑いかけて、田中くんはそれに指をかけた。
するすると脱がせて、床へ落とす。
- 318 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:56
- 田中くんは、絵里ちゃんの太ももに口づけた。
強ばる彼女の下半身をほぐすように、まんべんなくキスをする。
そして、いよいよアソコに、辿り着く。
絵里ちゃんの両脚を開かせて、膝を折る。
丸見えになったお股の中心に、田中くんは顔を埋めた。
「んっ…あぁっ…」
彼女の秘密な場所は、透明な液体ですっかり溢れていた。
エロDVDを見て、エッチなキスして、おっぱい揉まれて、濡れないわけないか。
ただでさえ絵里ちゃんはエッチに興味津々。
田中くんはそんな彼女に、エッチの素晴らしさを教えてあげないといけないのだ。
尖った敏感な場所を、吸う。そして、何度も舌で弾く。
指を一本、やらわかい穴へ挿入して、ぐちゃぐちゃとかき回す。
- 319 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:56
- 絵里ちゃんは、辛そうな声を上げて、必死に震えを抑えていた。
田中くんのしつこい愛撫に、自然と快感を覚えている。
女というものはとても不思議なもので、こんな小さな蕾を刺激するだけで、
人が変わったみたいにエロくなる。
見た目はこんな、ただの突起なのに、本当に不思議だ。
「れいなぁ…」
絵里ちゃんの泣きそうな声に、田中くんは顔を上げた。
頬を赤く染めて、潤んだ瞳でじっと見つめてくる絵里ちゃん。
堪らない。アソコがおっきくなりすぎてやばい。
- 320 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:57
- ベッドから下りて、無言で服を脱ぎだす田中くん。
ズボンとパンツを一気に下ろせば、姿を現す暴れん坊将軍。
絵里ちゃんを欲しがって欲しがって、今にも何かが飛び出しそうな。
「絵里…ちょっと待ってて」
「れいな」
「ん?」
アレが入っている引き出しに向かった田中くんを、絵里ちゃんが呼び止める。
田中くんは振り返りながら、引き出しを開けて、それを手探りで探す。
「絵里、してみたいんだけど…」
「え?」
あった。アレを握り締め、田中くんはベッドに戻る。
- 321 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:57
- 「何が?」
「…」
絵里ちゃんの視線の先には、田中くんの将軍様。
「え…もしかして…」
田中くんの脳裏に、こはっピンクの○ェラシーンが蘇ってくる。
「ダメ、かな?」
いやいやいやいや。ダメとかありえんし!てか「してみたい」とか!
絵里ちゃんの口からそんなこと!エロい。マジでこの子エロいわ。
- 322 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:57
- 「絵里、えらい挑戦的やね…」
「…引いた?」
「いや…して欲しいし」
絵里ちゃんに向かって元気に伸びている、田中くんの将軍様。
欲望はパンパンに膨れ上がり、飛び出す瞬間を待ちわびている。
「絵里、じゃあ下座り」
「うん…」
ベッドから下りて、絵里ちゃんがペタンと床に座る。
「マジで、いいんやね?」
「いいよ」
なんという展開なんだろう。
絵里ちゃんのエロさ加減は、常に田中くんの斜め上を行っているらしい。
- 323 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:57
- ベッドの端に座った田中くんは、絵里ちゃんを見つめた。
絵里ちゃんも、田中くんを見つめている。
「じゃあ…」
「うん」
絵里ちゃんが田中くんの太ももに手を置いた。
まじまじとビンビンのソレを見ながら、だんだん顔を近づけていく。
「あぁ」
先っちょにキスをされ、田中くんは思わず声を上げた。
絵里ちゃんが微笑む。
「でも…どうしたらいいかわかんないんだけど…」
困った顔で、上目遣い。あばば。可愛すぎる。
- 324 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:58
- 「絵里の…好きなように…」
「好きなように…」
田中くんの将軍様を見つめながら、絵里ちゃんは口を開け、ソレを咥えた。
「ん…」
「あぁぁ」
絵里ちゃんは、田中くんの反応を窺うように上目遣いのまま顔を動かしている。
先っちょをただジュポジュポされてるだけなのに、田中くんはもう限界になりそうな。
「…気持ち良い?」
「うん…」
そう答えると、ふにゃりと笑う絵里ちゃん。
次は、長細いソレを舌でなぞる。舌を出して、ツーっと。
- 325 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:58
- 「絵里、ココして」
「ん…」
田中くんは、ソレを自分で持ち上げて、絵里ちゃんに示した。
絵里ちゃんが舌を出して、またツーっと滑らせる。
「ああ」
すっごい気持ち良い。気持ち良過ぎて頭がおかしくなりそう。
そんな田中くんの心を感じ取ったのか、絵里ちゃんはしばらくソコを舐めていた。
上目遣いのまま上下する顔と、だらしなく出された舌が、正真正銘エロス。
少し余裕の出てきた絵里ちゃんは、今度は思い切りソレを口に含んだ。
入るところまで咥えてから、ゆっくり抜く。
「れいな、すごいカタいねぇ…」
「うん…もうやばい」
「気持ち良い?」
「チョー気持ち良い」
「俄然強め?」
「俄然強め…」
「うへへ…」
- 326 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:58
- また、絵里ちゃんが出来るだけ口に含み、ゆっくりと抜く。
何度もそれを、繰り返す。
彼女は、元々そういう素質があるんだろう。
とても初めてとは思えないくらい、上手だ。
田中くんは、シテもらうことでこんなに快感を得たのは初めてだった。
今までは相手も仕方なくシテる部分もあったし、不満の方が多かった。
でも、絵里ちゃんは自ら咥えて、田中くんの為に一生懸命。
なんかもう、すごい愛しいんですけど。
「絵里…もっと速くできる?」
「んん…」
素直に言うことを聞いて、スピードアップする絵里ちゃん。
田中くんの股間に顔を埋めたまま、本能で動く。
- 327 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:58
- ジュボジュボ。とてもいやらしい音が聞こえている。
その音を出しているのは絵里ちゃん。
田中くんのソレを咥え、顔を上下させて擦っている。
田中くんからはもう彼女の頭のてっぺんしか見えないが、
どんな顔でシテるんだろうと、想像するだけで十分だった。
「あぁ…!」
絶頂はすぐに訪れた。田中くんは急いで絵里ちゃんの顔を離し、
枕もとのティッシュペーパーに手を伸ばした。
自分で擦って、欲望のカタマリを放出する。
危なかった。あともう少しで絵里ちゃんにぶっかけるところだった。
- 328 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:59
- 「はぁ…」
振り返れば、床にぺたんと座り、こちらを見つめている絵里ちゃん。
「やばかったぁ…」
「…大丈夫?」
「…すっきりした」
絵里ちゃんがベッドの上に移動する。
田中くんは、肌を合わせるように、ぐいっと彼女を抱き寄せた。
「絵里…」
「どうだった?絵里、ちゃんと出来てた?」
「うん…ありがと」
「よかったぁ」
抱き合って、微笑む二人。
- 329 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 03:59
- そんな中、生で感じる、絵里ちゃんのカラダの感触に、
一度振り切れてゼロに戻った田中くんのエロメーターがまた上がっていく。
驚くくらい早い回復力。田中くんは、まだまだ若い。
- 330 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 04:00
-
…つづけばいいの
- 331 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/24(火) 04:00
-
从*^ー^) <小春ちゃんには負けないよぉ〜レインボー亀!
从*´ ヮ`)<さゆはいいと?
从*・ 。.・)<さゆみは省略されたの
ノリo´ゥ`リ<かわいそうな重ピンク
- 332 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/24(火) 08:35
- 重ピンク可哀想だけどれなえりが可愛いよおおおおおおおハァハァ
- 333 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/24(火) 11:22
- 将軍様テポドン発射北━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
なんかもう起きて二十秒後にこんなの見たら
今日も一日ヤル気がでてくるw
- 334 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/25(水) 00:54
- >うん。微妙。
悶えますた(*´Д`)
- 335 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/10/27(金) 01:00
- >>332さん
从*・ 。.・)<さゆみも可愛いって言って欲しいの…
ノリo´ゥ`リ<可愛そうな重ピンク
>>333さん
ぞろ目キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
てかちょwテポドンてw
一日のヤル気が出るようなネタを書けるよう今後もハッスルいたします
>>334さん
そうかそうか。うちら気が合うね(*´Д`) ハァハァ
- 336 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:01
- 絵里ちゃんを押し倒して、田中くんはその胸の谷間に顔を埋めた。
すると、絵里ちゃんが気の抜けた声で笑う。
「れいな赤ちゃんみたいだよ…」
なでなで。頭をよしよしされる田中くん。
顔を上げて絵里ちゃんを見れば、彼女は穏やかに笑っていて。
絵里ちゃんとの子供が本当に欲しくなったり、する。
でも田中くんはまだ高校生の身。
就職して自分で稼ぐようになるまでは、我慢我慢だ。
それに、絵里ちゃんの家は、お金持ち。
平凡な家庭で生まれ育った田中くんを、快く受け入れてくれるかどうか。
「…」
「れいな?」
「絵里ぃ…」
「どうしたの」
- 337 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:01
- 絵里ちゃんをぎゅっと抱きしめて、田中くんは横になる。
彼女の腕の中はやわらかくて温かくて、胸がきゅんとする。
「好きだよ。れいな」
「…ん」
「浮気とか、しないでよ?」
「…するわけないし。絵里だって」
「絵里は大丈夫だよ」
「自信満々やね」
「だって、れいなのこと好きだから」
抱く腕に力を込めてくる絵里ちゃん。
それが本音なんだと、わかるくらい強く抱きしめられる。
「初めて好きになったのがれいなで、本当に良かった」
「…」
「ずっと一緒にいようね」
「うん」
「でも……あ」
- 338 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:01
- 急に黙る、絵里ちゃん。
田中くんは不思議になって、腕を緩めて顔を覗き込む。
「どうしたと?」
「…最悪だ絵里」
「え?」
「どうしようれいな。絵里最悪だよ」
何が何やら、さっぱりな田中くん。
泣きそうな顔で見つめてくる絵里ちゃんの髪を撫でて、とりあえず落ち着かせる。
「どうしたとね」
「…忘れてた」
「なにを」
「ガキさんと約束してたの」
「ガキ?」
「絵里の、幼なじみ」
「へぇ。男?」
「うん」
「ぶはっ」
- 339 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:02
- 絵里ちゃんにガキさんという幼なじみがいることも初めて聞いたが、男だなんて!
しかも今日約束してただなんて!信じられない!
「やっちゃったぁ…ちょっと電話していい?」
「え、え」
パッと田中くんから離れて、絵里ちゃんは裸のままバッグの元へと一直線。
よっぽど焦っているらしい。
「あ、ガキさん?ごめぇぇん…うん…うん…ホントにごめんね?…うん」
幼なじみとはいえど、相手は男だ。男。
彼女が自分以外の男とそんな風に電話で会話してるだけでも、メラメラと嫉妬心が。
ダメだ。絵里ちゃんのこと好きすぎる。
「えぇっ、おめでた?ホントに?いつ産まれるって?来年の…五月?
うそぉ…そうなんだぁ…よろしく伝えておいて?うん…ごめんね…うん、うん。じゃあ切るね」
- 340 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:02
- ベッドに絵里ちゃんが戻ってくる。
大きな溜め息とともに、田中くんの目の前に座る。
「幼なじみ、なんだって?」
「うん。今度埋め合わせしてよって」
「…せんでいいし」
「え?」
田中くんは、絵里ちゃんを抱き寄せて、肩にあごをのせた。
「仲良いんやね。幼なじみと」
「うん…親同士も、仲良いし」
家族ぐるみのお付き合いか。くっそ。イラつく。
「ガキさんは絵里の良き理解者っていうかぁ…とにかくお世話になっててぇ…」
「…ふーん」
「れいな、ヤキモチ?」
「当たり前やん…」
うへへ。身体を離した絵里ちゃんは、渋い顔の田中くんとは対照的に、
うれしそうに微笑んだ。やっぱり彼女は可愛いくて癒されるけど、イラつく。
- 341 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:02
- 「ガキさんって、いくつ」
「絵里と同い年だよ」
「いっこ上か」
「お父さんが弁護士なんだよ」
「…マジで」
「うん。絵里のお父さんの会社も、お世話になってたりするの」
「…ガッコウは?」
「同じだよ」
「…クラスは?」
「同じ。もう、腐れ縁なの。絵里たち」
うわぁ。マジでむかむかしてくる。絵里たち、って。なにそれ。
じゃあなんだ。絵里ちゃんとガキさんは、学校の日は毎日顔を合わせてるってことか。
んで、よく二人でお出かけしたりするってことか。自分と、会ってないときに。
「ガキさんね、絵里のこと、かーめーって呼ぶんだよウヘヘ」
「かーめー?」
「うん。そう。絵里はガキさーんって」
- 342 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:02
- ガキさんか。こりゃ思わぬ敵が現れたな。
幼なじみと付き合うなんてパターン、世の中にいくらでもある。
いくら今、田中くんが絵里ちゃんと付き合ってるとはいえ、いつどう転ぶかわからない。
…油断できない。本気で。
「おれとガキさん、どっち好き?」
「えぇ?」
「即答せんのやね…」
それけっこう凹むわ。
「だってさ、れいな。
れいなの弟くんと、絵里どっち好きって聞かれたら、答えられる?」
「うん。絵里」
ふにゃりとしかける絵里ちゃんだが、唇を尖らせて。
「違うの。ガキさんは、絵里にとって家族みたいなの。
だから、れいなとは比べられない」
「…」
- 343 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:03
- 「れいな。怒った?」
「怒ってない」
「怒ってるじゃん」
「怒っとらんって」
「怒ってる」
「…」
「怒ってるよぉ」
イヤーな沈黙が、ベッドの上、二人に流れる。
絵里ちゃんは、困った顔。アヒル口で田中くんを見つめている。
田中くんは、乱暴に寝転んで、頭の下に両手を入れた。
- 344 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:03
- 「れいな」
「なん?」
「まだ怒ってる?」
「別に」
ガキさんに嫉妬したせいで、暴れん坊将軍もすっかり大人しくなっていた。
もう、エッチしようとかそういう気分にならない。テンションが上がらない。
視界がふっと暗くなる。目の前に、絵里ちゃんの顔。
つまり、絵里ちゃんが田中くんに覆いかぶさってきたのだ。
「怒っちゃ、やだ」
「だから、怒っとらんって…」
「顔こわいもん」
「生まれつきやし」
「……」
- 345 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:03
- じっと、絵里ちゃんから見つめられる。
その眼差しは真剣で、田中くんから逸らさない。
彼女は田中くんにこわいと言ったが、彼女の顔も今、けっこうこわい。
「絵里」
口を開いた途端、田中くんは口づけられた。
え?え?なんで唐突にキス?
いきなりでビックリした田中くんは、とりあえず絵里ちゃんを離した。
「ちょ…絵里?」
絵里ちゃんは視線を逸らす。
「絵里のこと…嫌いになった?」
「は?」
見つめあう。潤んだ瞳の、彼女。
- 346 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:03
- 「嫌いって。なんで?」
「だって、れいな怒ってる」
「…それはぁ」
絵里ちゃんの幼なじみ(男)に嫉妬したからであって。
そりゃあ、そいつよりも自分が好きだと即答して欲しかったけど。
「好きだよ。れいな」
「うん…」
「うれしそうじゃないぃ…」
「絵里」
ガキさん=家族と絵里ちゃんが言うのなら、それはそう信じよう。
でも、まだ少し不安が残る、このモヤモヤした気持ちは、今すぐ消し去らないとめ。
絵里ちゃんの、愛の力で。なんちって。
- 347 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:04
- 「おれとガキさん、どっちに恋しとる?」
「…れいな」
「愛しとうのは?」
「れいなだよ」
「ホントに?」
「ホント」
「じゃあいい」
田中くんは、絵里ちゃんの首を引き寄せた。
そのまま、彼女を自分の唇へと近づける。
すうっと目を閉じる彼女。やわらかく絡む、舌。
ゆっくりと、確かめ合うようにキスをする。
- 348 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:04
- 「でも、おれの前で、ガキさんの話は、あんまりせんで…」
少し顔を離して、田中くんは言った。
「ヤキモチやくから?」
「うん」
ふにゃり。絵里ちゃんが微笑む。
「れいなに今度紹介するよ。友達になっちゃえばいいんじゃない?」
「えぇ、やだ」
「だからぁ。絵里、ガキさんのことはそういう風に見たことないよ?」
「向こうはわからんやん」
「へ?」
「もし、ガキさんが絵里のこと好きって言ったら、どうする?」
「…それは無いよぉ。無い」
「言い切れると?」
「だってぇ…いっつも絵里怒られてるもん。ガキさんに」
「そう?じゃあ、いいけど」
「それに…こうやってさ…裸、とか…れいなだけしか無理」
- 349 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:04
- ベッドの上で、何一つ身に着けず、生まれたままの姿で。男と女。
それぞれに備わっている本能のままに、愛のある行為を。
こうして絵里ちゃんと見つめ合ってると、萎んでいた彼が、
なんだかまた復活してくるような感じ。テンションがちょっと、上がってきた。
田中くんは起き上がり、絵里ちゃんを横たわらせた。
彼女の全身を、ゆっくり眺める。
スタイルには自信ないらしい彼女だが、そんなことはどうでもいい。
好きだから全部愛しい。スタイルとか、関係ない。
「絵里」
今度は、田中くんが上になって、キスをする。
絵里ちゃんの腕が、田中くんの首に絡む。
- 350 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:04
- ひたすら二人はキスをする。
チュッチュ音を立てて、唾液もぐちゃぐちゃに混ぜながら、
何もかも忘れてただ唇を重ね合う。舌を絡め合う。
だんだん呼吸は荒くなり、そのぶん空気が変わってくる。
ここはベッドの上。二人は裸で、キスをしている。
そういう空気にならない方が、どうかしてる。
田中くんは、絵里ちゃんの首筋へと唇を滑らせた。
うなじからずっと、のどの辺りまで、撫でるようにキスをする。
そして鎖骨に触れると、絵里ちゃんはひときわ色っぽい声を上げた。
「ここ、弱い?」
「んっ…」
「感じる?」
くっつくか、くっつかないかの微妙な距離で、田中くんは鎖骨に唇をあてる。
絵里ちゃんは眉をせつなげにひそめて、じっと彼を見つめていた。
- 351 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:05
- あらゆる場所に口づける。
肩も、二の腕も、肘も。馬鹿みたいにそこらじゅうに。
田中くんがキスをする度に、絵里ちゃんは身体をくねらせて、色っぽく喘ぐ。
その声にまた興奮した田中くんは、絵里ちゃんの肌に頬ずりして。
ああ堪らない。ビンビンになってきた。
絵里ちゃんのおっぱいを揉む。両手で包み込むように、揉む。
ちょこんと立った乳首にキスをして、やさしく吸う。
赤ちゃんみたいだけど、赤ちゃんじゃない。田中くんは、男だ。
チュパチュパと、音を立てながら、柔らかいおっぱいを愛撫する。
おっぱいと、鎖骨のあいだの平らな所に、愛を込めてキスマークをつける。
- 352 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:05
- 手を、絵里ちゃんの脚の間に入れる。
膝のあたりからすっと上に移動させて、大事なアソコに、タッチする。
割れ目に指を挿し込んで、小さな突起を、ちょんちょん突く。
「ひゃぁ…あぁ…」
くねる絵里ちゃんの股を、がっと開いて、田中くんはその間に入った。
彼女の両脚を抱えて、ぐいっと持ち上げる。
「ちょっとぉ…れいなぁ…」
「絵里のアソコ丸見え…」
自然とニヤつく田中くん。今日は明るいから、とてもクリアにリアルに見える。
妖しく光る彼女の秘密な場所。少し、ヒクついている。
アソコからもうちょっと先の方には、辛そうな顔をしている絵里ちゃんが。
やば。このカッコ、ばりエロス。
- 353 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:05
- 一旦、絵里ちゃんから離れ、重要任務を行う。
「…しゃ」
装着完了しました!田中二等兵行って参ります!
「っきゃ」
田中くんは、絵里ちゃんの脚を彼女の方へ、
つまり彼女の身体を腰から折るようにした。その上に、のしかかる。
「入れるけん…」
「あぁ…んっ」
そして、一気に絵里ちゃんを貫いた。
- 354 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:05
- 「…いたいぃ」
「ちょ…我慢して…」
「…くるしいぃ」
泣きそうな絵里ちゃんには申し訳ないけれど、入れちゃったのだ。
あとはもう、動くしか。気持ち良くなるしか、ない。
ガンガン腰を動かして、ソレを出し入れする。
クチャクチャ音がして、絵里ちゃんの苦しそうな声がする。
なんだかまるでレイ(ryしているみたいで、妙に気持ちが昂ってきたり。
「はぁ…はぁ…絵里」
身体を前に倒して、絵里ちゃんにキスをする。
せっせと腰を振って、淫らな音を立てる。
- 355 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:05
- 絵里ちゃんの身体は柔らかいらしい。
折っていた脚を、左右に180度開けば、もう、パカッと。
だから田中くんは少し体勢を替えて、絵里ちゃんと抱き合うように。
「れいなぁ」
「気持ち良くない?」
「……ん」
さっきはちょっと乱暴だったかな、と反省して、次はゆっくり動いてみる。
「まだ、痛い?」
揺れながら、耳元で囁く。
絵里ちゃんは、田中くんの肩を掴んで唇を噛み締めていた。
「…だいじょうぶ」
ぎゅっと抱きしめて、健気に答える絵里ちゃん。
本当は痛いんだろう。額に変な汗が滲んでいる。
でも、どうしてやることもできない。こんなに気持ち良いこと、やめられない。
- 356 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:06
- 「あ…ちょっと…」
「ん?」
「ちょっと…」
田中くんの背中を抱く手に、力が入る絵里ちゃん。
「どした?」
気になった田中くんは、動きを止めて彼女を見た。
「なんかちょっと…良かった…今」
「うそ」
うへへ。絵里ちゃんが笑って、白い歯が覗いた。
「痛いけど…良かったよ?」
そんなこと言われたら、より一層がんばっちゃう。
田中くんは、愛ある行為を、再開した。
- 357 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:06
- 確かに、ちょっと違う。
絵里ちゃんはおそらく、快感という類のものを感じている。
さっきとまるで声が違う。とても、エッチだ。
果たして彼女とイクことができるのかはわからないけれど、
挑戦してみる価値はある。田中くんは、激しくピストン運動を続けた。
「れいなぁ」
耳元で、絵里ちゃんの声。
正常位で、しっかりと抱き合い、ひとつになって揺れる。
田中くんも自然と汗をかいている。とても素晴らしい汗を。
- 358 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:07
- 背中に絵里ちゃんの爪が食い込む。
幸い、短い爪だったので、あまり痛くは無い。
むしろその甘い痛みに、ますますテンションが上がりっぱなし。
「あぁ…イク…」
険しい顔で、田中くんは絵里ちゃんの首筋に顔を埋めた。
絵里ちゃんはそんな田中くんの髪を撫で、微笑む。
「ねぇ、絵里のこと好き?」
「好き。チョー好き」
「絵里もチョー好きだよれいな」
「…あぁ」
絵里ちゃんから、好き、好きだよと囁かれながら、田中くんはイッた。
- 359 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:07
- きっと、幸せってこういう時に使う言葉なんだろうと、
田中くんはそんな風に思いながら、絵里ちゃんの髪を撫でていた。
終わったあとは、彼女を腕枕して、いちゃこらタイム。
背筋がブルブルくるくらい、甘ったるい時間。
「もう、死んでもいいかもしれん」
「えぇ。れいな死んだらやだぁ」
「ホント?」
「やだよぉ。れいながいないと絵里生きてけない」
ふはっ。至近距離で、しかも真顔で言われ、田中くんは吹き出した。
冗談でも言われたことないセリフを、普通に言われてしまった。
どうしよう。うれしすぎる。マジで死んでもいいよ今。
まあでもそれは、絵里ちゃんが悲しむからやめとくけど。
- 360 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:07
- 「ねぇ、れいな」
「ん?」
「またしようね」
「何を?」
「…エッチ」
「え?」
「もぉ、リアクション悪い」
「絵里やっぱエロいよ」
「ちがっ。れいなのがエッチじゃん」
「いや絵里のがヤバイよ」
「もぉ、だからぁ」
むくれる絵里ちゃん。怒ったポーズだけど、全然こわくない。
田中くんは、笑いながら彼女を抱き寄せて、耳に唇をあてた。
- 361 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:08
- 「また、っていうか…今しよ?」
「え……あっ」
やっぱり田中くんは、まだまだ若い。
そして絵里ちゃんは、確実に、エロス。
その日、何ラウンドまでイッたのかは、二人だけの秘密。
- 362 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:08
-
…終わり
- 363 名前:挑戦的な彼女 投稿日:2006/10/27(金) 01:08
-
从*^ー^) <ひとつだけ言わせてもらいますと、汗をたくさんかきました
从*´ ヮ`)<さすが発汗2号ハァハァ
- 364 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/27(金) 08:07
- あんたらちゃいこーだよ!!!!!!1ハァ━━━━*´Д`━━━━ン!!!!!!
- 365 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/27(金) 13:49
- 田中二等兵行ってコーイ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ただただエロいw
次回はあの方達かな?楽しみにしてますw
- 366 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/10/28(土) 19:21
- >>364さん
从*´ ヮ`)<ちゃいこーなのは絵里のおま(ry
もう一回くらいれなえり書きたい☆カナ
>>365さん
エロばっかで飽きられるのがこわいですw
次はわたくしのゴリ推しカッポーです
- 367 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/10/28(土) 19:22
- 登場人物
川*’ー’):愛ちゃん(女子大生)
(0`〜´):吉澤さん(執事)
从*^ー^) :絵里ちゃん(女子高生)
川VvV):藤本美貴(会社員)
その他は七割がた架空です
- 368 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:22
-
*****
- 369 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:22
- 深夜。愛ちゃんのお姫様ベッドの上。
吉澤さんはあぐらをかきながら、彼女から買ってもらった某DSで遊んでいた。
エッチのあとなので、もちろん素っ裸。
愛ちゃんは終わった後そのまま夢の世界へと旅立っていった。
今夜も、激しかったからな。うひょひょ。
真っ白なシーツにくるまって、吉澤さんの方を向いて横たわる愛ちゃん。
すぅすぅという、穏やかな寝息が、聞こえてくる。
ふと吉澤さんは手を止めて、愛ちゃんの寝顔を見つめた。
ごろんとその横に寝転んで彼女の顔を、覗きこむ。
すっぴんでも可愛い。たまらんなあ。頬が緩む。
ゲームは一旦置いといて、しばし彼女を。
- 370 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:23
- シーツからはみ出した、脚。そして肩から上。
真っ白で、すべすべしてて、飽きがくることなんてない。
見てるだけで、良い。いやそれ以上のことしたいのは当たり前だけど。
それから、乱れた長い髪。エッチのとき、身体にまとわりついてくる。
愛ちゃんはショートカットにしたいらしいけれど、お母様から反対されているらしい。
別に、親の言うことなんて無視してもいいじゃん、と吉澤さんは思う。
けれど、親が望んだ相手をフッて、今こうやって二人が付き合っていることを考えると、
長い髪のまま居続けることが、愛ちゃんのせめてもの親孝行なのかもしれない。
なんて、これは吉澤さんが勝手に思ってることだ。本当のことは愛ちゃんにしかわからない。
あれもこれも全部そうだ。本当のことは、愛ちゃんにしか、わからない。
吉澤さんのことを好きになったのは一体いつだったのだろうか。
あのお金持ちのボンボンに、まだ未練はないのだろうか。
二人がこんなに近づいたきっかけは、やっぱりアレだったんだろうか。それとも…
- 371 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:23
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*****
- 372 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:23
- 去年の4月9日土曜日。晴れ。亀井家。
テラスでおしゃべりタイム中の、女の子二人。絵里ちゃんと愛ちゃん。
「今度、火曜日学校お休みなんだよねぇ入学式で」
「あたし授業あるわ」
「ガキさんとどっか遊びに行こうって言ってるんだけどねぇ」
「どこ行くの?」
「まだ決めてない」
二人の側で、静かに紅茶を注いでいるのは、吉澤さん。
ピシッとしたスーツ姿。いつものスタイル。
- 373 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:23
- 「紅茶、いかがですか」
「ありがとう。いただきます」
吉澤さんは、絵里ちゃんの前に静かにカップを置いた。
そして、愛ちゃんを見る。一瞬、視線が合う。
「高橋様は」
「いただきます」
ぎこちない、返事。吉澤さんは愛ちゃんの前にもカップを。
「ありがとうございます」
「ミルクなどは」
「けっこうです」
「あ、絵里ミルク欲しい」
どうぞ、と絵里ちゃんにミルクを渡し、吉澤さんは三歩下がった。
「愛ちゃんは、最近は彼氏とはどうなの?」
「え」
「ラブラブ?」
「うん、まあ。そこそこ…」
- 374 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:24
- 絵里ちゃん情報によれば、愛ちゃんは高校生の時から付き合っている
恋人がいるらしい。その相手は、良家の御曹司。
愛ちゃんの家もかなり良い家柄だから、二人はとてもお似合いだって。
そりゃそうだ。愛ちゃんみたいなお金持ちの家のお嬢様と普通の男が
付き合えるはずがないのだ。吉澤さんみたいな、普通の男なんてきっと眼中に無い。
「あぁ、絵里も早く彼氏欲しいぃ」
「まだおじ様の許しが出てえんざ」
「うぅ…」
アヒル口で顔をしかめる絵里ちゃんに、微笑む愛ちゃん。
落ち着いた茶色に染まった、彼女の長い髪。
ゆるく巻かれていて、ふわふわしている。
一度でいいから、触れてみたい。吉澤さんは彼女をこっそり見つめる。
- 375 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:24
- こんなに気になる女、生まれて初めて出会った。
自分でも気付かないくらいに、いつの間にかに恋に落ちていた。
魅力的な身体つきに、整った顔。可愛らしい声。
絵里ちゃんにはお姉さんぽいのに、ガキさんには妹ぽい。
黙っていればとても美人な娘さんなのに、しゃべると彼女はボケボケで。
どこの土地のものかは知らないが、なんか訛っていて、早口だったりする。
それでいて、謙虚で誰に対しても態度を変えたりしない。
彼女の中に一本芯が通っている感じが、なんか、良かった。
でも、愛ちゃんには彼氏がいる。しかもボンボンの。
どういう手を使ってでも、そいつから愛ちゃんを奪ってやりたい。
そしてこの手で、彼女を抱きたい。
最近の吉澤さんは、そのことばかり、考えていた。
気になった女はモノにしないと気が済まない、そういう性格だった。
- 376 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:24
- スーツの懐に手をあてる。ポケットに忍ばせた紙を思う。
これは、イチがバチかの賭けだ。一世一代の大勝負。
「今日は天気が良いですから、散歩でもされたらいかがでしょう」
「そうだねぇ」
絵里ちゃんが笑顔で立ち上がる。
「なんか暑いね今日。着すぎたかも」
言いながら、上に羽織っていたジャケットを脱ぎ、吉澤さんに渡した。
なんと都合の良い展開だ。絵里ちゃんグッジョブ。
「愛ちゃん、行こ?うちの桜、きれいに咲いてるんだよ」
「うん」
「愛ちゃんは暑くない?」
「んー、大丈夫」
「よろしかったら上着をお預かりいたしますが」
立ち上がった愛ちゃんを見て、吉澤さんは手を差し出した。
愛ちゃんが見つめてくる。
吉澤さんは目力を込めて、彼女の瞳を見つめ返す。
「じゃあ、お願いします」
- 377 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:25
- 二人の後ろ姿が小さくなってから、吉澤さんは動き出す。
まず、絵里ちゃんのジャケットを綺麗に畳み、テーブルの上に。
そして愛ちゃんの上着を広げて、そのポケットを見つめる。
上着をテーブルの上に置き、畳むかと思えばスーツの懐から紙を取り出す。
吉澤さんは、それを青空に掲げ、目を閉じた。
「ああジーコ。ぼくに勇気をお与えください」
その紙は小さく、二つに折られている。
っしゃ。一度気合を入れた吉澤さんは、愛ちゃんの服の右のポケットに
それを入れた。ポンポン、と生地を撫でる。
もう一度、天を仰いでサッカーの神さまに祈る。
どうか。どうか上手くいってください。
- 378 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:25
-
*****
- 379 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:25
- 「で?」
「まーだでーす」
吉澤さん行きつけの、オサレなバー。
美貴は、おどける吉澤さんに呆れた顔でグラスを傾けた。
「てかさ、気付かれなかったらどうすんのさ」
「気付かないわけない」
「なんで?」
「そのポケットには、アメが入っていた」
「あー」
「気付かないわけないだろ。アメ食べる時、絶対気付く」
「今日もしアメ食べなかったら?」
「そんな細かいこと言うなよこの典型的A型野郎が」
- 380 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:25
- カウンターテーブルの上には携帯電話。
吉澤さんは電話を待っていた。愛ちゃんからの、電話を。
あのポケットに入れた紙には、自分の電話番号を書いた。
そして明日二人で会いたいから、電話をくださいと。
電話が無ければガッカリだが、会えないのはもっとガッカリ。
どうかジーコ。この望みをかなえてください。
「こねーだろ。もう、日付変わるぞ」
「いや。まだだ。今ロスタイム5分の表示が出たばっかだ」
「意味わかんね」
こうやって、と吉澤さんが両手を挙げて、文字盤を持つフリをする。
見えないがそこには5の数字が表示されている。
まだ時間はある。諦めるのは早い。
- 381 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:26
- すると美貴の方の携帯電話が鳴り始めた。
おいおいおい。吉澤さんは睨みつけるが、美貴はものすごい笑顔。
「出ていい?」「勝手にしろこのボケナスが」
ケータイを耳にあてて、顔をデレデレさせている美貴。
「今?今、バー。うん。よっちゃんと。そだよ。うん。亜弥ちゃんは?家?
寝なくていいの?……そっかぁグヘヘ」
「…キモチワリーんだよ」
吉澤さんは美貴の横顔を頬杖つきながら眺めていた。
こいつの頭は毎日ピンク色でうらやましい事この上ない。
ああジーコ。ぼくの春は一体いつになったら訪れるのでしょうか。
- 382 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:26
- 「よっちゃん」
「んぁ?」
電話を切ったらしい美貴が、背筋を正した。
「悪い」
「あーあー勝手にしろ」
「マジごめん。亜弥ちゃんがどーしても会いたいって言うからさ」
「はいはいそーですか」
何度も謝りながら、ニヤけた顔で荷物をまとめ、美貴は帰って行った。
ひとりになった吉澤さんは、はぁ、と溜め息をついてバーテンさんを見た。
「なぁ、コンコン。ひとりって、寂しいよね…」
「そうですね」
ブーブー
- 383 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:26
- 「!?」
突然、けたたましく震え始めた、吉澤さんのDocomoケータイ。
SHしか使わない主義の彼の自慢の、最新ケータイがついに!!!
「あばばばば。コンコン!電話きたよ!」
「早くお取りになったらどうですか」
「ああ…」
落ち着け自分!ケータイをぱかっと開けば、見知らぬ番号。
絶対愛ちゃんだよ…かかってきたよ…やべー変な汗かいてきた。
目を閉じて深呼吸する。そして通話ボタンをピッと…
「って切れたし!ちょ!」
「遅いですよ取るのが」
バーテンさんの鋭い指摘に、ガックシと肩を落とした吉澤さんであった。
- 384 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:27
-
…つづく
- 385 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/28(土) 19:27
-
(0´〜`) <大事なPK外した気分だYO…
川VvV)<どんまい変態
- 386 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/29(日) 00:45
- 意外なところでバーテンさんwww
この方達のストーリーですか!すっげえ楽しみにしてますw
- 387 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/29(日) 01:27
- 自分もこのカップル非常に好きです。次の展開にドキドキしてます……
- 388 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/30(月) 19:08
- キター!この部分読みたかったのれす。
よっちゃん、もちつけ!!w
ちょっこす気になる、呼び出されたもっさんのその後
- 389 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/30(月) 22:48
- >>367の吉澤さんの顔ワロスw
続き楽しみにお待ちしてます〜
- 390 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/10/31(火) 00:55
- >>386さん
ありがとうございます
バーと言えば、その人しか思い浮かばなかったw
>>387さん
よしあい好きハケーン(ノ∀`)
ドキドキさせられるようにがんばります
>>388さん
(0`〜´)<オイラは常に冷静沈着だYO!
もっさんはあの後自宅に帰って(ry
>>389さん
その顔もいいですけど、(0´〜`) ←これ超かわいくないですか?
更新はスムーズに行きたいと思いますのでよろしくおねがいします
- 391 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 00:56
-
*****
- 392 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 00:56
- 翌日の夕方6時過ぎ。保田神社の鳥居の前。
吉澤さんは落ち着かない様子で、腕時計をちらちら気にしていた。
待ち合わせは7時。だけどこんなに早く来てしまった。
今日の仕事をさっさと終えて、部屋に戻ってきて、もう、
いてもたってもいられなくなって車のキーをひっつかんで。
そしてここにいる。待ち合わせ場所の、保田神社に。
- 393 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 00:56
- 昨日、あのあとすぐに電話をかけ直して、愛ちゃんと話した。
一対一で、ちゃんと話すのはそれが実は初めてだった。
いつもは挨拶と必要最低限の会話しか、したことがなかった。
だから妙に声が上ずって、変なテンションになっていたけれど、
なんとか今日の約束を取り付けた。愛ちゃんとデートすることになったのだ。
ぼくなんか今すごいピュアボーイじゃないです?ねえ?
髪型が乱れてないか、ネクタイが曲がってないか。鏡でチェックして。
恋する乙女、じゃあないけれど、それに値する状態だ。
自分で自分が信じられない。
気になるあの子とデートするというだけで、こんなに浮かれモードになるなんて。
彼氏に悪いと思う気にはちっともならない。
だって、愛ちゃんは電話をかけてきた。
「二人で会いたい」という吉澤さんの誘いを、受けたのだ。
嫌なら断ればいい話だ。でも愛ちゃんは断らなかった。
「どこ行きましょうか」と尋ねれば、「映画に行きましょう」と。
- 394 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 00:57
- このままぐいっと彼女の心を引き寄せて、そして。
吉澤さんは意気込む。久々に、サッカー少年の血が騒ぐ。
例えて言えばそう。ロスタイム5分の初め、同点に持ち込んだ感じ。
まだ逆転、つまり勝利のチャンスがある。
大事なのは攻め。オフェンスの魂だ。
攻撃しないと点は入らない。勝利をこの手に掴めない。
愛ちゃんをモノにするためには、攻めあるのみ。
そわそわしていると時間は6時半。あと30分。
愛ちゃんは、いつやって来るだろう。
絵里ちゃんみたいに時間に少しルーズなのかなあ。
彼女のことをあまり知らない吉澤さんは、考える。
- 395 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 00:57
- どうしようどうしよう。頭をフル回転させて作戦を練っていると、
階段を駆け上る足音が聞こえてきた。
「はぁ…」
息を切らして現れた、愛ちゃん。
いつにも増してオシャレな装いで、メイクもばっちり。
長い髪は、ストレートだった。
てけてけと、小走りで吉澤さんのもとへ走ってくる。
「やっぱりもう来てたんですね」
可愛い。この一言に尽きる。
てか何なんですかその短いスカートは!
美味しそうな太ももが剥き出しなんですけど!
吉澤さんは心の中で、ウハウハになった。
- 396 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 00:58
- 「車が下に停まってたから、急いで来たんですけど…」
「まだ7時、15分前ですよ」
「お互い気が早いですね」
くすっと、愛ちゃんが微笑んだ。
頬が少し赤くなっているような気がするのは、吉澤さんの勘違いだろうか。
「映画を観る前に、どこかで食事でもしませんか?」
吉澤さんは映画館の近くのイタリアンレストランを張り切って予約していた。
映画の上映時間まではまだまだある。だから、ね。
- 397 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 00:58
-
*****
- 398 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 00:59
- 「どうぞ」
「ありがとうございます」
吉澤さんが助手席のドアを開けて、愛ちゃんは車に乗り込んだ。
彼女がシートベルトを締める間に吉澤さんは運転席へ。
「…なんか、こうやって二人きりっていうの、初めてですね」
愛ちゃんは言った。
カチャリ。シートベルトを締めた吉澤さんは彼女を見る。
静かな車内。二人、見つめ合う。
でも、ずっと視線を合わせているとなんだか照れくさくなって、
吉澤さんは前を向き、エンジンをかけた。
「…いきなり、あんなことして、すみませんでした」
「え?」
「直接言うチャンスがなくて、ああするしか」
「ああ…あの紙ですか」
吉澤さんは愛ちゃんの方を向く。
彼女は、浮かない顔で微笑んだ。
アレを見つけたとき、彼女はどんな気持ちになっただろう。わからない。
- 399 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:00
- 吉澤さんは車を走らせる。目指すはイタリアンレストラン。
やっぱりというか何というか。車内はずっと無言で、微妙な雰囲気。
こうなるのは覚悟の上だった。
初めからワイワイ楽しく話すことなんてできないと思ってた。
だって吉澤さんは、亀井家の執事。絵里ちゃんのただのお世話係。
そんな男の車の助手席に、亀井家と関わりの深い高橋家のご令嬢が
座っているだなんて。周りの人たちが聞いたらどう思うだろう。
愛ちゃんだってきっとわかってるはずだ。
吉澤さんとこうやって二人きりで会うことが、
恋人がいるのに他の男の誘いに乗ることが、どういうことなのか。
彼女ももう子供じゃない。自分の行動にはしっかり責任を持っている、はず。
吉澤さんは、周りの人たちから何を言われてもどう思われても、構わない。
だけど愛ちゃんはどうなのだろうか。考えてみても、わからない。
- 400 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:01
-
*****
- 401 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:01
- イタリアンレストランで食事を済ませたころには、
なんとか二人は打ち解けあって、目が合えば微笑むほどになっていた。
それもこれも、必死に吉澤さんが会話を盛り上げたからで。
「ゲームとかなさるんですね。意外だ」
「そうですか?あたし結構うまいですよ」
映画館へ向かう車内でも、他愛ない会話を交わす。
吉澤さんは愛ちゃんの思わぬ趣味に、笑いが止まらなかった。
「いつも、一人でされてるんですか?」
「あ…いや…」
「彼と?」
「…そうです」
「へぇ。でもちょっと地味ですね。趣味がゲームなんて」
「それだけじゃないんですけどね。読書とか、音楽を聴くのも好きだし」
「音楽はどんなものを?」
「洋楽が好きなんです。だからそういうのを」
「ぼくも洋楽好きなんですよ。気が合いますね」
その言葉に、愛ちゃんはくすっと笑った。
- 402 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:02
-
*****
- 403 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:03
- 話題の映画ということもあり、劇場はほぼ満員だった。
座席は指定で、後ろの方の真ん中らへん。
愛ちゃんを先に座らせて、吉澤さんはその隣の席に腰を下ろした。
「楽しみですね」
微笑む、愛ちゃん。
この笑顔。いつも見ているものとはまた少し違う。
大人の女の色気がある。ますます胸が、高鳴ってくる。
「あとでパンフレット、買いましょうか」
「はい」
二人で会いたい、と誘ったのが昨日。
二人で会って、食事して、映画館にいる今は夢のよう。
もしかして、自分に気があるんじゃないかと、勘違いしそうになる。
- 404 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:03
- それに、今日の愛ちゃんのカッコ。ものすごい。
吉澤さんは思わず上着を脱いで、愛ちゃんの膝にかけた。
彼女の隣に座ってた見知らぬ男がさっきからチラチラ見ていたのだ。
「寒くないですか?」
「…ありがとうございます」
愛ちゃんに微笑みかけて、その男にガンをとばす。
いやらしい目で見んな。美貴にも負けない鋭い視線。
まあ、じゅうぶん吉澤さんもいやらしい目で見てましたけどね。
だって、ミニスカートとか。
穿いてくるか?彼氏でも何でもない男と会うだけなのに、そんな。
誘ってるとしか思えない。この太ももでハァハァしろと言ってるようなもんだ。
でも、愛ちゃん本人はあっけらかんとしている。とても堂々と。
最近の女の子って、みんなこんなもんなのだろうか。
ファッションだからそういう格好もアリなのだろうか。わからない。
- 405 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:04
- 映画を観る。ちまたで話題のラブストーリーを。
吉澤さんの頭の中は、愛ちゃんでイッパイだった。
彼女は映画を見ながら誰を思う。やっぱりあの、ボンボンなのか。
こっちに気持ちが傾いてきてる、なんてことは、ありえないんだろうか。
- 406 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:04
-
*****
- 407 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:05
- 「ぼく、あさって、誕生日なんです」
別れ際。次の約束を取り付けるために、吉澤さんは言った。
高橋家の門の近くに車を停めて、エンジンを切って。
愛ちゃんがシートベルトを外そうとしたその時に、そのことを。
「あさっては…12日?」
「はい。それで、絵里お嬢様から、その日1日お休みをいただいたんです」
大きな瞳で、愛ちゃんは吉澤さんを見つめた。
「こんなこと申し上げるのは、身の程知らずだとお思いになるかもしれませんが」
「…」
「お嬢様と、一緒に過ごしたいんです」
さらに大きくなる愛ちゃんの瞳。そして俯く、彼女。
言っちゃった言っちゃった。すごいこと、言っちゃった。
いきなり誕生日一緒に過ごしたいとか引かれるかもしれないけど、
これは譲れないことだった。大事な日を、彼女と過ごしたい。
- 408 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:05
- イチかバチかの、大勝負。YESかNOか。答えは二つ。
愛ちゃんは、黙り込み、俯いたままだった。
恋人が居る彼女にこんなことを言うなんて、本当にふざけてる。
だけど、そうでもしないと彼女をこの手にできない。
今すぐでも欲しい。彼女の、全てが。
静かな車内に、突然響く、携帯電話のバイヴ音。
その出所は愛ちゃんのバッグの中。
すぐに鳴り止まないので電話の着信だろう。
「出なくて、いいんですか?」
「…出ても、いいんですか?」
「え?」
「…」
愛ちゃんが顔を上げた。
- 409 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:05
- 「たぶん、彼です…」
ああ。そういうことか。って!
「お嬢様…」
ブーブー鳴り続けているケータイをよそに、見つめ合う二人。
照れくさいけど、吉澤さんは視線を外さない。彼女もまた、同じだった。
「出ないで欲しいと言ったら…」
「…」
「嘘です。出てください。彼、待ってますよ」
吉澤さんが微笑みかけると、愛ちゃんは無言でシートベルトを外した。
ドアを自分で開けて、外に出る。
「あさっての同じ時間、あの神社で待ってます」
吉澤さんは、身を乗り出して愛ちゃんにそう告げた。
バタン。ドアが閉まる。車の窓越しに、見つめ合う。
バッグの中から電話を取り出した愛ちゃんは、吉澤さんに背を向けた。
耳にケータイをあてている後姿。やっぱり、彼氏からだったのだろうか。
- 410 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:06
- エンジンをかけて、車を出す。
吉澤さんは悶々とした気持ちで、亀井家へと戻った。
その日の夜は、道重さゆみのDVDで、思い切り抜いた。
- 411 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:06
-
…つづけばいいじゃん
- 412 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/10/31(火) 01:07
-
(0´〜`) <ちなみにタイトルは『THEオマンパワー!!!』です
川VvV)<くだらねえwww
- 413 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/31(火) 01:15
- ↑ちょwレス番ナイスwww
四試合馴れ初め(*´Д`)ハァハァ
オマンパワーくあしく!!
- 414 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/31(火) 01:17
- 久々深夜にコレタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
って最後の一言www
思わずブラックコーヒー画面に吹いたww
- 415 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/31(火) 01:35
- 更新乙です。まさかここでさゆの名前がでるとはwww
自分も『THEオマンパワー!!!』欲しいです!!!
- 416 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/10/31(火) 23:12
- 最後以外は純情モードだったのにwww
吉澤さんのバカwww
- 417 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/11/01(水) 21:57
- >>413さん
オマンパワーは道重さゆみ(重ピンク)の代表作です
>>414さん
おお深夜にキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
画面大事にして画面。・゜・(ノД`)・゜・。
>>415さん
ちょw食いつきすぎwwwwwwww
>>416さん
(0`〜´)<バカってなんだバカって!オイラは常に純情だYO!
川VvV)<ダウト
- 418 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 21:58
-
*****
- 419 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 21:59
- 「明日言うのか」
「まあ、イケるなら明日」
そのまた翌日。いつものバー。
今夜は美貴のおごりだ。明日は吉澤さんのバースデイ。
「イケそうなの?実際」
「…わかんね」
「珍しいじゃん。よっちゃんがそんなに弱気なの」
「おれはいつも強気だけど…わかんないものはわかんないんだよ」
「何が?」
ぐいっと飲んで吉澤さんはグラスを空にしてバーテンさんに差し出す。
「同じのを」「ハイ」
「あの女、案外、小悪魔かもしれない」
「えぇ?」
「おれが気があるってわかってて、わざと…」
「そんな。小悪魔って」
- 420 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 21:59
- 新しいグラスを、ぐいっと傾ける吉澤さん。
美貴はその横顔を頬杖つきながら眺めている。
「さっぱりわかんね。こんなのマジで初めてだ」
「そんなに?」
「ああ。寄って来る男、みんなウエルカムみたいな」
「ウエルカムて」
「でもなぁ…目が合うと確かにあの女、照れやがんだよ」
「それ勘違いじゃないの?」
「かもなぁ」
「えぇ?」
えらく弱気な吉澤さんに、美貴がツッコむ。
「彼氏いるのにさぁ…おれに色目使ってくるんだよ」
「だからそれ、勘違いでしょ」
「だよなぁ」
「ちょ」
そんでもって、えらく素直だ。
いつもは自信満々で、ゴーマンなのに。
- 421 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:00
- 「なあ美貴。おれイケんのかなぁ」
「知らねえよ」
「はぁ…」
「また書けばいいじゃんアレ」
「恋文?」
「そう。ラブレターじゃなくて、恋文」
振り返れば何もかも、先週このバーで盛り上がったのがきっかけだった。
ラブレターじゃなくて、恋文。古風な響きがいい感じじゃん。
いつものくっだらないやり取りから、いつの間にか愛ちゃんをゲットしよう
という話しになり、そして吉澤さんは名付けたのだ。これを、彼女に恋文大作戦、と。
「もう、ストレートに愛の告白しちゃえば」
「…しちゃってもいいかな」
「なんかじれったいの嫌なんだよね。だから早く決めちゃってよ。ね」
「うーん」
「元・ハロ高のプリンス吉澤さん。ね。ビシッと一発」
「元・ハロ高の裏番藤本さん。ぼく、がんばる」
- 422 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:00
- 誰が裏番だって?
美貴は吉澤さんの頭を掴んで、髪をぐしゃぐしゃに乱した。
「だってそうじゃんかよぉ。誰がハロ高仕切ってた?おめえだろ」
「うるせえこの女ったらしが。うりうり」
「ああうりうりするなよきしょくわりぃ!」
落ち着いた雰囲気のバーで、ギャアギャア言いながらじゃれあう二人。
まるで青春時代に戻ったかのような彼らを、バーテンさんは穏やかな眼差しで眺めていた。
- 423 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:00
-
*****
- 424 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:01
- 「お誕生日おめでとう。吉澤さん」
12日の朝、絵里ちゃんの部屋の扉を開けるなりお祝いのお言葉。
吉澤さんは思わずニヤけながら、ワンピース姿の絵里ちゃんを見つめた。
お休みなのにお呼び出しがかかったかと思えば、直接誕生日を祝ってくれる。
心優しいお嬢様に胸がじわーんと温かくなる。
「はいこれ。プレゼントです」
「ありがとうございます。恐縮です…開けてもよろしいでしょうか」
「どぞー」
細長い箱には、それはもうお上品なネクタイが入っていた。
吉澤さんはすぐに今しているのを外し、結びなおした。
「へへ。似合う似合う」
ニコニコしながら、絵里ちゃんは言う。
「ありがとうございます」
「んー、ちょっと曲がってるかな」
両手を伸ばして、吉澤さんのネクタイを、絵里ちゃんが直す。
「うん。よし。これでばっちり」
うへへ。独特の笑い方で、絵里ちゃんが笑う。
- 425 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:01
- 可愛い。この世のものとは思えないほど、可愛い。
父親でもないのに、なんだか一生お嫁に出したくないような気分になる。
絵里ちゃんがいつか誰かのモノになるだなんて、考えられない。
吉澤さんは絵里ちゃんを見つめ、複雑な気持ちになった。
「今日はゆっくり、過ごしてください」
「はい。お嬢様も新垣様と楽しい時間を」
「うん。久しぶりに別荘に行くから楽しみだなぁ」
ふにゃりと微笑む絵里ちゃんに、吉澤さんも笑って応えた。
- 426 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:01
-
*****
- 427 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:01
- そして保田神社。時刻は午後6時過ぎ。
今日もまた早く来てしまった吉澤さんは、そわそわしながら待っていた。
愛ちゃんはいつ来るのだろう。また30分くらいかな。
スーツの懐に手をあてる。そこには一枚の紙がある。
今度はちゃんと手渡ししよう。ありったけの思いを込めた、恋文を。
ブーブー
- 428 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:02
- 「?!」
上着の右ポケットに入れていた携帯電話が、鳴り出した。
取り出して確認してみると、相手は愛ちゃん。電話だった。
「はい」
『吉澤さん…』
なんだか愛ちゃんの声が暗い。
「ぼく、もう神社に着いたのですが、お嬢様は」
『ごめんなさい…今日…会えない』
「え?」
『本当にごめんなさい』
「ちょ!」
電話はすぐに、切れた。
慌ててかけ直せば、電源も切られてる。
どういうことだ?今日会えないって。
…もしかしてフラれちゃった?
- 429 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:02
-
*****
- 430 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:02
- 「わけわかんねえ」
吉澤さんは、自室のベッドに寝転んで、捨てゼリフを吐いた。
堅苦しいスーツも脱ぎ捨てて、ジャージー姿。
せっかくの誕生日が。せっかくの恋文が。全部パァ。
なぜ愛ちゃんは急に会えないだなんて。
「くっそ」
ビリビリとその紙を破って、投げ捨てる。
白い紙ふぶきが、宙を舞った。
「…よし」
ヤケ酒ケテーイ。
ベッドの下の引き出しから、日本酒のビンを。
もう直で、ぐいぐいっと、豪快に飲む。
「ぷはー」
誕生日に一人酒とか、どんだけ寂しい男なんだ。
空しさだけが、吉澤さんを包む。
その日は知らないうちに、眠っていた。
- 431 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:03
-
*****
- 432 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:03
- あれからあっという間に1週間が経った。
寂しい誕生日。破り捨てた恋文。わけわからない、愛ちゃん。
彼女はこの1週間、亀井家にも来なかった。
心配というかなんというか、何を考えてるんだろう。わからない。
それに、ショックだった。
誕生日は会えると思ってたから。
10日の別れ際、ああ言って、彼女も頷いていたように見えたのに。
でもよく考えれば頷いてなかったような気もするし、あのあと彼氏と
電話をして、何かがあったのかもしれない。んー、微妙だ。
「ただいまぁ」
「おかえりなさいませ」
白いリムジンから降りてきた絵里ちゃんを、吉澤さんは頭を下げて迎えた。
そしてもう今日1日が終わろうとしている。
絵里ちゃんから通学鞄を受け取って、彼女の後ろをついて歩く。
- 433 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:03
- 「愛ちゃんさぁ、彼氏とケンカしたんだってぇ」
腕をぷらぷらさせて歩きながら、前の絵里ちゃんが言った。
吉澤さんは、目を見開く。
「ケンカって絵里嫌い。絵里はケンカしない人とお付き合いしたいなぁ」
「…そうですね。新垣様のような、優しい方を選ばないと」
「だねぇ。よーく考えてみると、ガキさんって優しいよねぇ」
うへへ。笑う絵里ちゃんをよそに、吉澤さんの頭は高速回転中。
彼氏とケンカ?いつ?原因は?もしかして自分?
うわあ。気になってたまらねえ。今すぐ愛ちゃんに会いに行きてえ。
でも電話しても出てくれるか。どうしよう。どうするべきか。
弱いオツムで、必死に考える。
- 434 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:03
- 「どうしよう美貴」
『あんだよいきなりぃ』
とりあえず、親友に相談してみる。でも彼は不機嫌だった。
「そんなこと言わないでさぁ、おいらの話を聞いてくれよ」
『やだ。今そんな時間無い』
「ちょ…見捨てないでくれよぉ」
『ぶっちゃけるとさぁ、今うちに亜弥ちゃん来てるわけ』
「あ、真っ最中だった?すまん」
『ちがっ。今から今から』
耳をすませば聞こえてくる、高い女の声。
あの有名な、松浦グループの娘さんだ。美貴をしつこく呼んでいる。
てか仕事終わってからソッコーかよ。元気だな。
「わかったよ。いいよ。切るよ」
『悪い。明日の夜、バーでな』
「あい」
- 435 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:04
- 電話を切ったあと、吉澤さんは画面を見つめた。
ボタンを操作し着信履歴を表示させる。
”高橋愛”の文字。その下の電話番号と、にらめっこする。
いま、時間は。腕時計を見る。
電話して、出てくれるかな。どうだろう。
でも、今電話しないと、絶対先へは進まない。
逆転Vゴールを決めるには、きっと、今しかないのだ。
「っしゃ」
意を決して、愛ちゃんへ電話をかける。
今夜会えないか、尋ねてみよう。
- 436 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:04
-
…つづくしかねえ
- 437 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/01(水) 22:05
-
川VvV)<がんばれよっちゃん!
(0´〜`) <エロバカ野郎うるせえYO
- 438 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/01(水) 22:28
- リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
よしずわぁさんくぁっこイイ!!
- 439 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/01(水) 23:03
- こんな気になるところでぇ〜・゜・(ノД`)・゜・。
愛ちゃんより作者さんの方が小悪魔なんじゃね?…(ノ∀`)
続き待ってますーがんばってください
- 440 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/02(木) 00:40
- めっちゃ気になるところで終わってる……
続きを涎垂らさぬよう待ってます!!!
- 441 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/02(木) 11:33
- よっちゃん!
やぁ〜るな〜ら今しかねぇ〜〜〜〜!!!
- 442 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/02(木) 22:56
- よしあいの馴れ初めですか
(;゚∀゚)=3ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
- 443 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/11/03(金) 21:56
- >>438さん
(0´∀`) <ありがとうありがとう!ウヒョヒョヒョヒョ
川VvV)<キモイ
>>439さん
私は小悪魔っていうか、ただのヘタレですね
がんばりますのでこれからもヨロシクお願いします
>>440さん
涎垂らすとか(*´Д`) ハァハァ
>>441さん
(0`〜´)<おいらはヤるYO!ヤッてみせるYO!
川VvV)<なんか意味が違う気がするんですけど
>>442さん
はい。馴れ初めです
なんかわけわかんない話ですが大目に見てください(ノ∀`)
- 444 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:57
-
*****
- 445 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:57
- 時刻午後9時過ぎ。
おなじみ保田神社の、長い階段のふもと。
吉澤さんは車の中で愛ちゃんを待っていた。
「はぁ…なんか気持ちわりぃ」
なんでか知らないが、胃が痛い。きりきりする。
女絡みでこんなになったの、初めてかもしれない。
コンコン
「?!」
突然、運転席の窓をノックする音が聞こえた。
窓の向こうには、愛ちゃんがいた。
- 446 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:57
- バタン。助手席のドアが閉まり、愛ちゃんがシートに腰を沈めた。
吉澤さんは、ハンドルに両手を置いて、まっすぐ前を見る。
「今日はドライブでもしましょうか」
愛ちゃんはシートベルトを締めた。
「この間は…ごめんなさい」
「あーいいんですよ。気にしないでください」
「でも、お誕生日だったのに…」
「まあ、一人で寂しいバースデイだったですけど、そういう年もあります」
つとめて明るく、吉澤さんは言った。
そしてふと、隣の彼女を見る。ばっちり、目が合う。
- 447 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:58
- 「…本当にごめんなさい」
「……」
吉澤さんは、愛ちゃんの大きな瞳に釘付けだった。
こんなに側で見つめ合ってる。それだけで心臓がドキドキする。
もうこの思いはどうしようもない。愛ちゃんが好きで、仕方ない。
「ケンカ、したんですってね」
「はい…」
「今日、絵里お嬢様がおっしゃってて、気になって」
「だから急に電話を?」
「はい」
- 448 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:58
- 夜の街を車で走る。
臨海公園の駐車場に、吉澤さんは車を停める。
ここなら海も見えるし周りに人はいないし、ゆっくり話せる。
「余計なことかもしれませんが、ケンカの原因は、何なんですか?」
「それは言えません」
「ですよね。仲直りは」
「まだ、です」
「……」
二人の間に、重苦しい沈黙が訪れる。
愛ちゃんは俯いて唇をかみしめた。
その辛そうな横顔に、吉澤さんは見とれていた。
「あたし…最低ですわ」
「へ?」
大いに訛った愛ちゃんの言葉に、間抜けな顔の吉澤さん。
- 449 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:58
- 「こんなの…ダメです…」
「な、なにが?」
「最低ですあたし。最低なんです」
「ど、どこが?」
「やっぱりあたし帰りますっ」
「え?え?」
目にもとまらぬ速さでシートベルトを外しドアを開け、
外へ飛び出して行く愛ちゃん。バタン!!!思い切りドアを閉める。
タタタタ。走り去る、彼女の後姿。
「…えぇ?」
吉澤さんはただぽかーんと口を開けて、しばし呆然としていた。
でも我に返る。帰るって、歩いて?無理だろおいこら。
慌てて外に出て、愛ちゃんの走って行った方を、追いかける。
- 450 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:58
- 頭は悪いが、足だけは速い吉澤さん。
ヒールの高い靴でぎこちなく走っていた愛ちゃんを、簡単に捕まえた。
彼女の腕を掴む。そして、前にまわる。
「ちょ…いきなり何してるんですか」
大きく肩で息をしている愛ちゃんに、吉澤さんは言う。
「…何で追いかけてくるんですか」
「はぃ?」
「…」
愛ちゃんは吉澤さんを見上げた。
その顔がなぜか険しい顔になっていて、さらにわけがわからなくなる。
「お嬢様?」
「あたし…最低な女なんです」
「だから、最低って、何なんですか」
「吉澤さんっ」
「ちょ!」
- 451 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:59
- 愛ちゃんが、わからない。冗談抜きで、わからない。
吉澤さんはしがみつくように抱きついてきた愛ちゃんに、何もできずにいた。
彼女は、吉澤さんの身体をぎゅうっと抱きしめて、胸板に額をくっつけている。
「お嬢様…?」
「吉澤さん…」
密着する、二人の身体。
愛ちゃんは容赦ない力で、吉澤さんを抱きしめる。
なんで抱きしめられてるんだろう。ちんぷんかんぷんな吉澤さん。
今すぐ頭をぐしゃぐしゃにかき回して、大声で叫びたい気分。
ああもう!なんだこの女!わけわかんねえ!
まあ。でも。
こんなに近くに感じる、愛ちゃんの体温。髪の良い香り。そして香水。
悪くは、ない。そりゃそうだ。だって吉澤さんは愛ちゃんのことが。
「ダメだってわかってるんです」
「え?」
「わかってるのにあたし…」
「お嬢様?」
吉澤さんが呼びかけると、愛ちゃんは抱く腕を緩め、彼を見上げた。
- 452 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:59
- 「外、ちょっと寒いですね。車戻りましょうか」
「え?」
パッと身体を離し、愛ちゃんはスタスタ来た道を引き返して行った。
吉澤さんは首をひねりながら後を追う。
愛ちゃんって、こんなわけわかんない人だったっけ。
いや、もっとちゃんとした子だったはずだ。
それなら今の愛ちゃんは何なんだ?偽者か?影武者なのか?
んなはずはない。これがきっと、本当の愛ちゃんなのだ。
二人、再び車内に戻る。
吉澤さんは愛ちゃんの方に身体を向け、彼女を見つめた。
困った顔で微笑みながら、言う。
「あの…非常に申し上げにくいんですが…」
「なんですか?」
「何がダメなのか、ちゃんと、話していただけませんか?」
そう言うと、愛ちゃんが大きな瞳で見つめてくる。なぜか少しムッとしていた。
- 453 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:59
- 「ちゃんと話して欲しいのは、吉澤さんのほうです」
「ふぇ?ぼくですか?」
「吉澤さんは…どうして誕生日をあたしと過ごしたいって…」
「ああ…」
「あの紙をもらってから、あたしはもう、わかんないんです」
「何が?」
「自分の気持ちが…わかんない」
「…お嬢様」
狭い車内で、見つめ合う二人。
吉澤さんはそっと手を伸ばし、愛ちゃんの手に触れた。
言うなら今だ。ロスタイムは残りあと少し。今しかない。
ペナルティエリアに走りこんだ吉澤さんは強引にシュートへ持ち込んで。
「好きです」
余計な言葉を付けず、シンプルに吉澤さんは言った。
愛ちゃんの手をやさしく握ると、彼女は俯いてしまった。
彼女はそう。GK。吉澤さんが放ったシュートを、弾く。
こぼれ球こぼれ球!吉澤さんは畳み掛けるように。
- 454 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 21:59
- 「あなたに会うたびに、どんどん好きになっていったんです。
もう、この気持ちを抑えることはできないと思って…」
「なんで…なんで今なんですか」
「今じゃ、いけませんか」
「あたし彼氏がいるんです」
「わかってます」
「親にも紹介してるんです」
「わかってます」
「もう、このまま結婚しようって話してたんです」
「結婚するんですか…」
「しませんよ」
ほぇ?と吉澤さんが間抜けな声を出すと、愛ちゃんは顔を上げた。
「あの人と結婚なんて、しません」
「どうして。約束してるんでしょ?」
「吉澤さんがあたしのこと好きなら、結婚なんてしません」
「えぇぇぇ……」
一度でいいから見てみたい。愛ちゃんの脳みその中を。
何をどう考えればそういう結論に達するのか。わけがわからない。
- 455 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:00
- 「それじゃあ…ぼくのこと…好きってこと、ですか?」
ぎゅっと、愛ちゃんの手を握る吉澤さん。
もう、このまま勢いで彼女をこっちに引き寄せるしかない。
細かいことを考えるとダメだ。彼女とまともにやりあっててはラチがあかない。
ということに気付いた。つい3秒ほど前に。
「そういうことだと、思います」
手を握り返してくる、愛ちゃん。ぽかんと口を開ける、吉澤さん。
ここここ、これって、オウンゴール?
だってこんなの。愛ちゃんは自ら、ゴールへボールを投げたようなものだ。
「お嬢様」
吉澤さんは、両腕でガバッと彼女を抱きしめた。
この際イケるだけイッちゃえ。なるようになるさ。
彼女の肩にあごをのせ、長い髪を撫でる。
夢にまで見た、彼女の髪。さらさらしていて、良い香りがする。
愛ちゃんの手も、吉澤さんの背中にまわる。
二人は今、しっかりと抱き合っている。隙間も無いほどに、接近して。
ブーブー
- 456 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:00
- 「?!」
静かな車内に、携帯電話のバイブ音が、鳴り始める。
愛ちゃんのバッグが、震えている。
「出ないでください」
抱きしめる腕に力を込め、吉澤さんは愛ちゃんに囁いた。
「でも…」
「いいから…出ないで」
身体を離そうとした愛ちゃんを、さらにぐっと引き寄せる。
やがて、電話は鳴り止み、再び車内が静かになった。
吉澤さんは、愛ちゃんを解放する。
「吉澤さん…」
複雑な表情をしている愛ちゃんの頬に触れ、吉澤さんは微笑んだ。
「そんな顔、しないでください」
すべすべしたそのほっぺたを、優しく撫でる。
- 457 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:00
- 吉澤さんは、目の前にある愛ちゃんの唇を見つめた。
グロスで濡れて見えるそれは、なんとも色っぽい。
キスしたい。キスしたい。キスしたい。
頭で3回唱えていると、無意識に顔を彼女へ近づけていた。
そっと、唇を奪う。一瞬で離れる、軽いキス。
「…」
至近距離で見つめ合う。
愛ちゃんが、ぺろっとその唇を舐める。
あああ。なんでそんな無防備なことするんだこの女は!
堪らず吉澤さんはもう一度唇を寄せて、彼女に口づけた。
二人はもう、子供じゃない。立派な大人だ。
だからキスをするとなれば、ただ触れるだけじゃ物足りなくて。
唇の間から舌を出して、お互いそれを絡め合う。
そして我を忘れて大胆に求め合う。夢中で、口づけ合う。
ブーブー
- 458 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:00
- 「……」
また鳴り出した携帯電話。
でも愛ちゃんは、キスを止めようとしなかった。
「…出なくて、いいんですか?」
少し顔を離して、吉澤さんは言った。
「出んでいいです」
「ふはっ」
訛り全開。愛ちゃんのセリフに吹き出す吉澤さん。
彼女はくすっと微笑んで、吉澤さんの顔を引き寄せた。重なる唇。
二人はそれからしばらく飽きるまでずっと、キスをした。
吉澤さんの望みはもうすぐ、叶いそうだった。
- 459 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:01
- 何事も、勢いが大事。
それにもう、後には戻れない。
このまま流れに身を任せて、愛ちゃんを、抱くのみ。
吉澤さんは、愛ちゃんの脚を端に寄せた。
助手席の下にあるバーを動かして、座席を目一杯後ろへ移動させる。
そして、背もたれをゆっくり倒し、彼女の上に、覆いかぶさる。
ビックリ顔の愛ちゃん。吉澤さんは、彼女の頬に触れた。
「吉澤さん?」
「ここじゃ、イヤですか?」
まあ、イヤと言われても、吉澤さんは聞かないんだろうけど。
すでに彼のアソコはビンビンを通り越してビンビコビンだ。
近くにラブホテル『バリバリ教室』があるが、そこまで行く時間がもったいない。
だからここで、ヤルしかない。
- 460 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:01
- 愛ちゃんは、小さく首を横に振り、吉澤さんの首に手をまわした。
さらには色っぽい微笑みで、吉澤さんを誘う。
…マジで小悪魔な女だ。
やべえ。マンパワーがものごっついみなぎってくるぞおい。
吉澤さんは、愛ちゃんの首筋に唇を寄せた。
長い髪に隠れたうなじや耳に、口づける。
「あぁ…」
静かな車内に響く、溜め息まじりな愛ちゃんの声。
両手を使って、洋服の上から彼女の乳房を揉む。
特別巨乳ではないけれど、そこそこあるっちゃある、おっぱいだった。
「ん…」
だらしなく開かれたままの愛ちゃんの口に、吉澤さんは舌を入れた。
貪るように、口づけ合う。吉澤さんはおっぱいを揉みながら、
愛ちゃんは彼の髪に指を通しながら、夢中で。
激しい口づけの音は、静かな車内にリアルに響いていた。
- 461 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:01
- 手のひらを、愛ちゃんの下半身へと滑らせる。
ごついベルトをなんとか外して、ぴっちりしたパンツのファスナーを。
「ちょっ…」
吉澤さんの手を、愛ちゃんが止めた。
「どうしたんですか?」
「…」
ジジジ。ファスナーを下ろして、その中に手を入れる。
「あぁっ」
愛ちゃんの股間を、弄る吉澤さん。
彼女の首から上を全体的にキスしながら、ソコを撫でる。
頭も悪いし、お金もたくさん持っていないし、趣味はエロDVD集めだけど、
吉澤さんはこういうことだけは得意だった。
今夜は、色んな女で試してきて培ってきた全てを、愛ちゃんに捧げるつもり。
「吉澤、さん…」
「ん?」
「やっぱりここじゃ、イヤです…」
いやいやいやいや。さっき君答えなかったじゃないか。
構わず指を動かす。パンティ越しに、割れ目をなぞる。
- 462 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:01
- 「あっ…あん」
「エッチな声」
吉澤さんはフッと笑った。中指で、敏感な所を突く。
そしたらまた愛ちゃんは苦しそうに眉をひそめ、吉澤さんを見つめた。
「すごい、意地悪ですね…」
「ばれました?」
「あっ」
パンティの中に、吉澤さんは手を入れた。
愛ちゃんの大事な部分を覆う、毛をつまむ。やわらかくて、気持ち良い。
「ぼく、好きになればなるほど、意地悪になるんです」
「…ぁ」
「好きな人ほど、意地悪したくなる」
「そんな…」
「だから、お嬢様にはものすごく、意地悪したい」
- 463 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:02
- 吉澤さんは、愛ちゃんの穴に触れた。
じわじわ溢れてくる、ぬるぬるしたモノ。
「濡れてる」
「…あぁ」
「どうしてこんなになっちゃったんですか」
「…」
「ねぇ。お嬢様」
彼女の耳元で、低い声でやさしく囁く。
くちゃくちゃ。わざと音が立つように吉澤さんは指を動かす。
「いや…」
「イヤなら、やめますけど」
「…」
愛ちゃんの大きな瞳。だいぶ潤んでいる。
あああ。この眼差し。ドドSの吉澤さんには堪らない。
「んっ」
ムラムラ最高潮の吉澤さんは、愛ちゃんの唇にキスをした。
しっちゃかめっちゃかに彼女の舌を舐めたり吸ったり。
苦しそうな彼女の声に、ますますテンションは上がっていく。
- 464 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:02
- 愛ちゃんの服の中に手を入れて、ブラジャーの上からおっぱいを揉む。
うーん。適度なやわらかさと弾力。合格。
ブラジャーを上にずらして、直に触れる。
すでに乳首は硬くなっていて、吉澤さんはそれを指でコリコリした。
「はぁん」
「すごくエッチですね」
「…」
「お嬢様がこんな声出すなんて、思ってもみなかった」
ニヤニヤしながら、囁く。そして耳たぶにキス。
そして不意に真面目な顔になり、愛ちゃんの目を見つめながら。
「好きです。本気で。もうあなた以外考えられない」
「吉澤さん…」
「このまま、絵里お嬢様の執事で、終わりたくない」
- 465 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:02
- 愛ちゃんの身体を起こして、吉澤さんは助手席に移動した。
向かい合うように座って、また口づける。
その間に邪魔な上着を脱ぎ、堅苦しいネクタイをほどく。
「車の中で、したことありますか?」
「…いいえ」
「ぼくもないです」
吉澤さんは愛ちゃんを押し倒して、彼女の服を下だけ脱がせた。
すべすべして綺麗な下半身。色気がムンムンで、非常に良い。
「本当にビチョビチョですね…」
「ああ」
愛ちゃんの穴に、吉澤さんは指を二本、突っ込む。
ぐちゃぐちゃぐちゃとかき回す。悩ましげに喘ぎながら、くねる愛ちゃん。
彼女がエッチになる場所を、ガンガン責める。
次第にスピードを加速させれば、ますます彼女は淫らになって。
- 466 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:02
- 「あっ、イクっ」
愛ちゃんは吉澤さんに掴まって、大きく身体を震わせた。
必死に我慢していた声が、ここにきて大爆発する。
AV女優並の喘ぎ声。すげえ女だ。ホントに良いとこのお嬢様なのか。
「はぁ…はぁ…」
荒い呼吸の愛ちゃん。
吉澤さんは、アソコを弄っていた指を彼女の口の前に持っていく。
そして、半開きのそれに、突っ込む。
「んぅ…」
「舐めて」
愛ちゃんは素直にそれを咥えて舐め始めた。
彼女のやわらかい舌が、吉澤さんの指を包む。
なんとも言えない感覚。たまらんな。
- 467 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:03
- 吉澤さんは指を抜き、自らそれを咥えた。
彼女のエッチな液体と唾液で濡れている指を、舐める。
するとまたキスしたくなって、愛ちゃんに顔を近づける。
舌を合わせて絡ませる。相当濃厚な口づけを、交わす。
「後ろ向いてください」
そう言って、吉澤さんは自分のズボンのベルトに手をかけた。
カチャカチャ外し、ズボンを下ろす。
自慢の息子が見事におっきくなっている。
こういう非常事態に備えて車に置いていたアレを装着する。
本当は何も着けずにしたいところだが、それはちょっと無理。
だっていきなり子供とか出来ちゃったら、困るもん。
変に冷静な吉澤さんは、四つんばいの格好で待つ愛ちゃんの尻を見つめた。
さーて、思い切り、イクとしますかね。
- 468 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:04
-
…つづくやよ
- 469 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/03(金) 22:04
-
(0´〜`) <でも車の中は狭いYO
川VvV)<狭いならするな
- 470 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/03(金) 22:12
- な、なんちゅうとこで切らはりまんねんしかし。
作者さんは吉愛の歴史を変えたやよ。
いわばゴルバチョフ書記長やよ(←歳がばれる)
- 471 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/03(金) 23:28
- ぐぎゃぁぁ!!!
続きまちわびてます(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
- 472 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/04(土) 00:03
- 深夜ryキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
最後の二行にやられた・・・
もう今から続きをPCの前で待ってます!
- 473 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/04(土) 00:16
- これはいいドSでつねw
続きを心の奥底からお待ちしていますから、えぇそれはもう。
- 474 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/04(土) 03:37
- ヤバいよヤバいよ〜?!(出川風ww
こんなところで止める作者さんは、吉澤さん並みのドSですね……
- 475 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/11/10(金) 01:16
- >>470さん
どこの地方の方ですかw
吉愛の歴史を変えたとか。・゜・(ノД`)・゜・。
…ゴルバチョフって誰?
>>471さん
1週間空いてしまって申し訳| ̄|○
どうぞこんな私を叱ってください(*´Д`)ハァハァハァハァハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
>>472さん
ごめんね待たせたね。・゜・(ノД`)・゜・。
>>473さん
ありがとうございます
続きどぞー。てかこれで今回ラストです
>>474さん
出川www
いやぁ、私は単なるドSですからドドSの吉澤さんには負けますYO
- 476 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:17
- なんと素晴らしい、お尻だろう。
吉澤さんは愛ちゃんのそれを両手で掴む。
なにこのパーフェクトなプリケツ。
こんな理想的なケツが世の中に存在していたとは!
愛ちゃんのこの尻こそ、吉澤さんが探し求めていた…
「やっ……」
「ああ…お嬢様…」
吉澤さんは愛ちゃんの尻に頬ずりした。
その締まりの無い顔はまるで超変態&ド変態。ちょっとキモイ。
まあ愛ちゃんの尻はかなり、締まっていますがね。
なんて上手いことを言いつつ、吉澤さんはもう一度、それを掴んだ。
「あぁぁ…」
ビンビコビンなソレを、愛ちゃんの穴にあてがい、ゆっくり挿入する。
とても滑らかに、愛ちゃんの中へ、入っていく。
- 477 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:17
- バックから、吉澤さんは愛ちゃんを突く。
リズミカルなピストン運動。
完全に倒した助手席のシートの上で、本能のままに動く。
四つんばいだった愛ちゃんは、すっかり上半身をぺたんと
シートにくっつけて、吉澤さんに尻だけ持ち上げられて、突かれている。
吉澤さんは何度も頭を天井にぶつけながら、それでもめげずに突いている。
「お嬢様…好きですっ」
「あっ」
愛ちゃんの長い髪。乱れていてかなりセクシー。
彼女の口から漏れる声。泣いているような、喘ぎ声。
吉澤さんから恥ずかしい格好で貫かれて、彼女は今何を思う。
同じような気持ちを、感じていてくれているのだろうか。
- 478 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:17
- ただ、こういうことが好きなだけだったりとか。
そろそろ限界に近づく吉澤さんは、不安になる。
あまりにアンアン言うもんだから、逆に怖くなる。
吉澤さんはもちろん、愛ちゃんの身体も欲しい。
でもそれよりも、欲しいものもある。
「あああ」
猛烈なスピードで腰を振り、吉澤さんは愛ちゃんの中でイッた。
出し切ったあと、肩で息をしながら、愛ちゃんの背中に額をつける。
彼女の長い髪が顔にまとわりついてくる。
- 479 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:17
- 「好きです…お嬢様」
吉澤さんは愛ちゃんを正面から強く抱きしめて、囁いた。
彼女の肩に顔を埋める。彼女も同じように抱き返してくれた。
「お嬢様は?」
「…好きです」
「もっと言ってください」
「好きです」
「もっと」
「…好き」
愛ちゃんが、吉澤さんの背中を撫でる。
はっきりとしたその言葉。彼女の口から。
うれしすぎて吉澤さんはさらに強く、抱きしめた。
- 480 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:17
-
*****
- 481 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:18
- 「んん…」
吉澤さんは、険しい顔をしながら、目を覚ます。
ボサボサの髪をかいて、大きなあくびをする。
外はまだ薄暗い。きっといつも起きるくらいの時間だろう。
「おお」
何か身体に巻きついてるなと思ったら、愛ちゃんの腕と脚。
そうだ。ここは愛ちゃんのマンション。
「…」
吉澤さんにしがみつき、すやすや眠る、愛ちゃん。
無防備な幼い寝顔。自然と吉澤さんの頬も緩む。
裸で寝てる二人が昨夜したことは一目瞭然。
まさに夢のような時間。愛ちゃんと、身体ごと愛し合って。
吉澤さんの望みは、とうとう叶った。
- 482 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:18
- 「お嬢様…」
チュッとおでこにキスをして、吉澤さんは愛ちゃんに呼びかけた。
彼女が、んぅ、と唸って目を開ける。
甘えるように吉澤さんの肩に顔を埋め、ぎゅっと抱きつく。
「ぼくもう帰らないと」
「…やだ」
「え?」
「帰っちゃ、やだ」
ぶはっ。
上目遣いの愛ちゃんに、思わずニヤける吉澤さん。
「そうやっていっつも彼氏を困らせてるんですか?」
「…」
唇を尖らせて愛ちゃんが睨んでくる。
全然怖くないし可愛くてしょうがない。
吉澤さんは笑いながら彼女の長い髪を撫でた。
- 483 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:18
- 「じゃあ、もう少しだけ、ここに居ます」
愛ちゃんに囁いて、彼女を組み敷く。
当然裸のままだから、すぐに二人は絡み合う。
「あぁ」
首筋にキスをされ、溜め息のような声を漏らす愛ちゃん。
朝っぱらから色気がムンムン。超エロス。
そして朝っぱらから元気一杯吉澤さんは彼女の乳房を揉みはじめる。
「吉澤さん…」
「ぼくの下の名前、知ってます?」
愛ちゃんは首を横に振った。
「ひとみ、っていうんです」
「ひとみ…ですか」
「はい。可愛いでしょ?」
イヒッと笑った吉澤さんに、愛ちゃんもクスッと笑った。
なーんか朝から甘ーい空気なんですけど!
リアルにさっきから顔の緩みが直んないんですけど!
- 484 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:19
- 「あたしの下の名前は…」
「愛」
囁いて、吉澤さんは胸の愛ちゃんの胸の谷間に顔を埋めた。
愛ちゃんが微笑みながら彼の髪を撫でる。
やわらかくて気持ちの良い、愛ちゃんの肌。
真っ白で、とても美しい。こうやってずっと頬ずりしていたい。
「ちょっと…くすぐったいです」
クスクス笑う愛ちゃんの、乳首を咥える吉澤さん。
チュパチュパと、赤ちゃんみたいにそれを吸う。
すると愛ちゃんは色っぽい声で反応する。
本当に夢のようだ。吉澤さんは、密かに感動する。
愛ちゃんの身体を、独り占めしている。信じられないけど、夢じゃない。
- 485 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:19
- 車で一発ヤッてから、このベッドでも何度も愛し合ったのに、
不思議なくらいみなぎってくる、マンパワー。
そう。吉澤さんは、タフでエッチなジェントルマン。
好きな女なら、エンドレスで抱ける。
正常位で、交わる二人。
吉澤さんは優しくゆっくり、愛ちゃんの奥を突く。
改めて、愛を確かめ合う。愛と、愛を確かめ合う。なんてな。なんてな。
ふいに寒いダジャレが出てしまうくらいに、吉澤さんは狂っていた。
もう完全に、愛ちゃんのとりこだった。
- 486 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:19
- 指と指を絡めながら、愛ちゃんと口づけ合う。
吉澤さんは夢中で彼女の舌を吸いながらも、ピストン運動は止めない。
上も下も、独占だ。いつかもう一つの禁断の穴も。
吉澤さんはますます速く、腰を振る。
すると、愛ちゃんは握っていた手を離し、吉澤さんに掴まった。
その大きな背中に爪を立てながら、あられもない声で喘ぐ。
繋がった部分から出ているエッチな音に、ベッドの軋む音。
そして愛ちゃんの淫らな声。朝から非常に濃厚なセックス。
吉澤さんの脳みそは、まさに今、活性化されていた。
- 487 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:20
- 彼氏とケンカ中だった愛ちゃん。
弱っていた彼女に、付け込む形になってしまった。
でも、元にはもう戻れない。戻りたくない。
「ぼくと付き合ってください」
終わったあと、愛ちゃんをもう一度抱きしめて、吉澤さんは言った。
愛ちゃんは、頷いて抱き返す。
「あの人とは今日、別れてきますから」
少し身体を離し、愛ちゃんが真っ直ぐ吉澤さんを見つめる。
その宣言どおり、彼女はその夜、ボンボンの彼氏をフッた。
こうして二人はお付き合いを始めたのだ。
- 488 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:20
-
*****
- 489 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:20
- 昔のことを思い出してると、あっという間に明け方近く。
「お。起きた」
ふと目を覚ました愛ちゃんはまだ眠そうな顔。
そんな彼女の髪を撫で、吉澤さんは微笑んだ。
「もう帰る?」
「うん」
「やだ」
ふはっ。上目遣いキタコレ。
起きた瞬間から可愛い愛ちゃん。これはもう、天性の才能だ。
「また夜になったら来るからさ」
「あたしが行く」
「へ?」
「今日の夜は、あたしが行く」
「…マジすか」
「マジっす」
付き合い始めて、一年くらい経つけれど、愛ちゃんはやっぱりよくわからない。
でもまあ、わからなくてもいいとは思う。だって毎日楽しいから。
- 490 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:20
- 彼女に恋文大作戦は大成功だった。
愛ちゃんの財布の中には、今でもあの紙が大事に仕舞われている。
- 491 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:21
-
終わり
- 492 名前:彼女に恋文 投稿日:2006/11/10(金) 01:21
-
川VvV)<マンパワーがものごっつい♪
(0`〜´)<もーのごぉつぃぃぃぃいいぃぃぃぃ!!!!!
- 493 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/10(金) 01:32
- プリケツキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
すげぇ吉澤さんすげぇよアンタ最高いやマジでキングオブ変態
>>490とか最後にホロリとさせやがってチクショウw
やべー四試合が最高すぎてバカみたいなんでまた続き書いてください
- 494 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/10(金) 01:59
- なんてな・・・
ちょーさぁぁぁぁんんんん!!!
って叫んでしまった深やry
- 495 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/11(土) 01:16
- 最初吉澤さんはただのド変態だと思ってましたが、2人の超〜〜甘い雰囲気がそれをあまり感じさせませんね!!!!
- 496 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/11/25(土) 22:22
- >>493さん
(0´∀`) <キングオブ変態の称号はわたしのものだHAHAHA!!!
また時間があれば四試合書きたいと思います
でもあんまり期待しないでください。・゜・(ノД`)・゜・。
>>494さん
ちょーさん…。・゜・(ノД`)・゜・。
だから深夜に叫ぶな(ry
>>495さん
ちょwww
(0`〜´)<誰が℃変態だって?!!
川*’ー’)<おまえだよおまえ
(0´〜`) <……
(0´∀`)
- 497 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/11/25(土) 22:24
- ちょっと気分転換に、くだらない妄想を書きます
これまでの設定は全部忘れてください
- 498 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/25(土) 22:25
- 吉澤ひとみはニヤけていた。
目の前には浮かない顔の高橋愛。
「まだ決めらんないんですかぁ?」
「まぁまぁ、愛ちゃん。そんなに焦らないで」
会議室に二人きり。
こんなこと、滅多に無い。というか初めてかもしれない。
吉澤は、腕組みをして、真剣な顔で悩んでいた。
何を?それは、高橋へ科す、罰ゲームの内容だ。
いちグループのリーダーとして、メンバーの納得いく罰を与えなければならない。
たかがハロモニ。の罰ゲーム。されどハロモニ。の罰ゲーム。
- 499 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/25(土) 22:25
- 「三つ、候補があるんだけどさ」
「はい」
「一つは、ストリートでひとり『リボンの騎士ザ・ミュージカル』ね。
もちろん一幕二幕、フィナーレまで。これ結構楽しいと思うんだよね」
「……」
目を見開く、高橋。
「二つ目はさ、ひとりで『愛すクリ〜ムとMyプリン』のPV撮影。
これかなりクルっしょ。あのカッコで完璧なフリ付けでさ、くくく……」
口元を手で押さえ、笑いをこらえる吉澤。
高橋の顔が、ますます強ばる。
頭にあの物悲しいバニーガールたちの姿が過ぎる。
「そんで、三つ目。藤本美貴とメロディーズのPV完全再現」
「…は?」
「どれにしよっかなぁ…迷うなぁ」
悩んでるわりには顔が楽しそうだ。当たり前か。
吉澤が見たいことを彼女に要求しているのだから。
てか藤本に許可は取っているのだろうか。取ってないだろうな。
- 500 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/25(土) 22:26
- 「よし。こうしよう」
「え?」
「今からみんなに投票してもらおう。それで一番票が多いことを、する」
あああ結果が恐ろしい。
ただ、わんこそばを速く食べられなかっただけで、こんな仕打ちを受けるとは。
ウキウキな様子で部屋を出て行く吉澤の後ろを、高橋はついていく。
さて、投票結果はいかに!
- 501 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/25(土) 22:26
-
…つづく
- 502 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/26(日) 03:44
- さすが吉澤はよくわかってるな
123どれもリアルで見てええええええええええ
- 503 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/26(日) 03:47
- ハロモ二。の罰ゲームなのに、どれもキツい内容ですね(笑)投票結果を楽しみ待ってます!!!
- 504 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/11/26(日) 12:06
- どれも見てみたいw
個人的に3が見てみたいw
- 505 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/11/27(月) 16:25
- 4.吉澤ひとみとメロディーズのPV完全再現
に一票!
- 506 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/28(火) 01:22
- 3でww
- 507 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/11/28(火) 21:59
- >>502さん
(0´∀`) <まあな♪
全部マジ見たいです。・゜・(ノД`)・゜・。
>>503さん
今のハロモニ。は緩すぎるとは思いませんか?!
>>504さん
この話はそのつもりで書いてます(ノ∀`)
>>505さん
ちょwwwwwww
>>506さん
3大人気だな3w
- 508 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:00
-
*****
- 509 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:01
- 「は?」
藤本の第一声は、それだった。
ニヤけた顔の吉澤が、まぁまぁと彼女を宥める。
「言っとくけど、あれだいぶ恥ずかしいんだかんね。
もう美貴あんな恥ずかしい思いしたくないよ?」
「でも、ほら。投票結果見てみ?メロディーズ、見事1位だよ?」
「…」
オリコンで1位取れなかったぶん、ここで…っておい!
こんなので1位取りたくねえ!藤本は必死で抗議する。
「絶対しないから」
「ちょうど愛ちゃんのイニシャルもAだからGAMでちょうどいいじゃん」
「ホントだ…ってこら」
「GAMは二人でGAMじゃないか!」
「なんでわんこそば大会3位の美貴が罰ゲーム一緒に受けなきゃいけないの?」
「うーん……こうなったら、しょうがない」
- 510 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:01
- 吉澤は、メンバー全員を見渡してから、一度深く頷いた。
そして藤本の方を見て、真剣な顔で提案した。
「あたしも入れて、三人でやろう」
「はぁ?!なんでよっちゃんも?」
「三角関係みたいな?」
「いやいや」
「愛ちゃんは渡さないから。へへ」
「へへ、じゃねえよ…悪いけどよっちゃんと愛ちゃん取り合う気なんて無いから」
「決まり。グレート・アイ&ミキ&ヨシザワで…何だ?」
「GAMY?ギャミィ?てかマジで決まりなの?」
「ギャミィってなんかおもちゃのTOMY(トミー)みたいだね」
「そんなのどーでもいいですからぁ!」
新垣里沙の華麗なツッコミが入り、その場が一旦静かになる。
- 511 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:02
- 「愛ちゃん…がんばって。これは罰ゲームだから」
新垣は、すでに泣きそうな高橋の両肩を掴んで励ました。
「そうだよ愛ちゃん。がんばって」
道重さゆみもガッツポーズを作って、高橋に見せる。
「愛ちゃん。がんばって」
ぽんぽん、と亀井絵里も高橋の肩を叩いて励ます。
「高橋さん!ファイト!」
キンキンする声で久住小春もエールを送る。
なんて素晴らしい仲間たちなんだろう。うんうん。
涙を拭うフリをしながらも、吉澤の顔のニヤけは止まらなかった。
- 512 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:02
- 「あのー」
なぜに自分まで罰ゲームに参加しなきゃならないのか、さっぱりな藤本。
「美貴、絶対にしないからね」
「おいおいミキティ。そりゃねえぜ」
「あれは相手が亜弥ちゃんだったから出来たの」
「え?じゃあ、愛ちゃんが相手だと出来ないと?」
「いや…まあ」
「えぇ?」
オーバーに、吉澤は肩をすくめてみせた。
「美貴にとって、メンバーよりあややの方が大事なんだ?」
「そうは言ってないけどぉ…」
「見てみなよ。愛ちゃん泣きそうじゃん」
「それは違う意味でね」
「…はぁ…美貴がそんなヤツだとは思ってもみなかった」
「ちょ」
「つくづく、がっかりだ」
「……」
「仕方ない。グレート・アイ&ヨシザワでGAY結成するか」
- 513 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:03
-
*****
- 514 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:03
- 「なんでこんなことに…」
藤本美貴は、ベッドの上で呟いた。
あれだけ罰ゲームには参加しないと言いながら、なぜかここにいる。
隣には高橋愛。そのまた隣には吉澤ひとみ。
3人とも、GAMっぽい白い衣装で、脚を出している。
「ある意味美貴も罰ゲームだよね…」
「美貴ちゃん。ごめんね」
申し訳なさそうに高橋が謝った。そう言われると藤本も弱い。
「まぁ、いいんだけど。3人でメロディーズとか、ありえないから面白いし」
吉澤にがっかりだと言われ、高橋に泣きそうな顔されちゃあ、
こんなことできませんなんて言えないくらい、実はやさしい藤本。
そんな彼女に高橋は微笑んで、その肩に頭をのせた。
- 515 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:04
- 「言っとくけど、GAMYの中の矢印はこうだからね、こう」
仲良さげな高橋と藤本に、吉澤は言った。
つまり、こうだと。
吉 澤 → 高 橋 ← 藤 本
「GAMはこう(松 浦 ⇔ 藤 本)だけど、GAMYはこう」
「あたしは、どうすればいいんですかね」
「愛ちゃんはどっちにも気がある感じで、魔性の女ぽくしてよ」
「はいわかりました」
「いい?あたしは本気でやるからね」
「どんな宣言だよ」
呆れたように藤本は笑う。つられて高橋も。
なんだか楽しいこの雰囲気に、吉澤も微笑んだ。
これ、全然罰ゲームなんかじゃないみたいだな。アハハ。
自分の未熟さを痛感しながら、吉澤は収録に臨んだのだった。
- 516 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:04
- その後、真昼間からこんなもの放送できないとGAMYはダメ出しをくらい、
『リーダー主催・モーニング娘。わんこそば早食い選手権』まで
お蔵入りになったのはまた別の話。
- 517 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:04
-
終わり
- 518 名前:罰ゲーム 投稿日:2006/11/28(火) 22:05
-
从*` ロ´)<張り切って1位になったのにそんなオチ勘弁しろっちゃ!
リd*^ー^)<まぁまぁ
- 519 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/11/28(火) 22:11
- そろそろここもサイズがヤバくなってきたな(*´Д`) ハァハァ
- 520 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/29(水) 00:54
- ちょw肝心なところがお蔵入りとかwwwww
ギャミィ見たいよギャミィ。・゚・(ノ∀`)・゚・。
>「はいわかりました」
素直すぎてバロス
- 521 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/11/29(水) 02:23
- お昼に出せないGAMY見たいですwww
どんだけヤバいのか気になります!!!
- 522 名前:名無し飼育さん 投稿日:2006/11/30(木) 02:03
- 未公開部分をうんとこさ想像しました
さては想像させるのが狙いですね?
- 523 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/12/22(金) 05:20
- 作者さんに敬愛やYO!!
今さらだけど>>486の禁断の穴の話が見てみたいYO!!(1ヶ月妄想済み)
更新待ってるYO!!
- 524 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/12/23(土) 10:53
- >>520さん
ギャミィはハロプロの最後の切り札かなって思ってる
>>521さん
ギャミィは歌ドキの枠でギリギリ放送できるくらいのヤバさ☆カナ
>>522さん
もちろんです。わたしもめちゃめちゃ想像してました
>>523さん
ありがちょんまげ(*´∀`*)
禁断の穴編は、まあ気長に待ってて!
- 525 名前:名無し飼育3 投稿日:2006/12/23(土) 10:54
-
クリスマス記念よしあい
- 526 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:54
-
*****
- 527 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:55
- 「ひゃぁ、どうしよう」
わたしは頭を抱えた。なぜかというと、クリスマスのイブまでもう
一週間を切っていることに気付いてしまったから。
隣の美貴ちゃんはいつものクールな顔で、頬杖ついてる。
「ちゃんと下着買ったの?」
「まだ」
「プレゼントは?」
「まだ」
「ダメダメじゃんあんた」
「はああぁぁぁ……」
こんな風に頭を抱えていては先へは進まない。
わたしは立ち上がり、意を決した。
「今から買い物行ってくる!」
- 528 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:55
- そんなこんなで、わたしは街に出た。
行くとこ行くとこ見事にカップルだらけで、うんざりする。
わたしにも相手はいるんだけど、まだまだ初々しいもので。
手を繋ぐのが限界。だって、付き合って一ヶ月経ってないし。
会える回数も少ないし。お互い、忙しいし…
『クリスマスイブ、うちに来ない?』
そう言われたときはビックリしたけど、うれしかった。
同時に焦った。イブに家に行く=泊まりってことで、
泊まり=一晩を一緒に過ごすってことで、それはまぁつまり。
新しい下着を買いに行かなきゃ!って話ですよ。
というわけで、下着屋さんでめちゃくちゃセクシーな下着を購入した。
当日これが活躍しますように、という希望を持って、わたしは違う店を目指す。
肝心のクリスマスプレゼントを買って、さあ帰宅。
するとまだ美貴ちゃんはこたつでゴロゴロしていて、勝手にDVDを見ていた。
- 529 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:55
- 「おかえり」
「ただいま」
「下着買ってきたの?」
「買ってきたよ。ほら」
わたしは美貴ちゃんに下着屋さんの袋を渡した。
どれどれ、と美貴ちゃんが中を見る。
「うわぁ、ダイタン」
「ええやろ」
「やばいねコレ。よっちゃんウハウハになるよ多分」
「なればいいけど」
「なるって。お泊りなんでしょ?」
「んー、どうだろうねぇ」
実のところ、泊まる約束はしていない。
きっと吉澤さんの家に行って、食事かなんかして、プレゼントあげて、
それでバイバイ。そんな気がする。
デートのときもいつもそうだから。さっぱり、あっさりで。
もうちょっと強引に引きとめてくれたりしたら、わたしも素直になれるのに。
まだ付き合いも浅いから、微妙な二人。
キスするタイミングだってまだまだつかみきれてない。
「これ穿いてさ、迫っちゃいなよ」
「えぇ…」
「抱いて、って」
「無理無理。それ美貴ちゃんでしょ」
「えー、美貴そんなことしないし」
「どうかなぁ」
「美貴のことはいいんだよ。とにかく、がんばんなね」
「うん」
- 530 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:55
-
*****
- 531 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:56
- 「クリスマスイブはさぁ、鍋しようと思うんだけど」
イブの三日前。食事したあとドライブしてたら、吉澤さんが言った。
わたしは彼女の横顔を見つめながら、
「鍋ですかぁ。いいですね」
「何鍋がいい?」
「そうですね…すき焼きがいいです」
「すき焼きかぁ」
「あ、ケーキはどうするんですか?」
「もう予約してあるんだよね。知り合いの店で」
「何ケーキですか?」
「普通の、白いケーキだよ」
車が停まる。前を見れば、赤信号だった。
「ねぇ」
呼ばれて吉澤さんに視線を戻せば、彼女はなぜかはにかんでた。
照れくさそうな、そんな顔。首をかしげて見せると、吉澤さんが言う。
「うちに来る前にさ、一緒に買い物しようよ」
「…」
何を言い出すかと思えば、そんなこと。
もしかしてイブの日泊まってってよ、とか言われるかとちょっと期待してたのに。
「いいですよ」
「…よかった」
安心したように笑いながら、吉澤さんはアクセルを踏んだ。
車がまた走り出して、わたしの住むマンションの前に辿り着く。
- 532 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:57
- 「それじゃあ。もう次はイブだけど」
「はい。ありがとうございました」
「いえいえ…」
シートベルトを外して、わたしは最後にもう一度吉澤さんを見つめた。
綺麗な瞳が、わたしの方を向く。
「ん?」
「あ、いや…」
今すごくキスしたくなったとか言ったら、引かれるかな。
「どうしたの?」
「…何でもないです。おやすみなさいっ」
バッと外に出て、バタンとドアを閉める。
吉澤さんはポカンとした顔をしてたけど、またやさしい笑顔になって、
わたしに手を振って車で走り去って行った。
- 533 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:57
- 「…ダメだ」
部屋に入ってから、わたしは髪をぐしゃぐしゃにした。
ああもう!なんでもっと可愛い女になれないんだろう。
なんで最後あんな、つっけんどんな言い方しちゃったんだろう。
それもこれも、キスしたいとか思っちゃうからいけないのだ。
キスしたいって思っちゃいけないわけないけど(なんせ付き合ってるんだし)、
そう思っちゃったらホント、どうしていいかわからなくなる。
口に出して言っていいのか悪いのか。それすらわからない。
吉澤さんと付き合ってからというものの、わたしは頭を抱えっぱなしだ。
- 534 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:57
-
*****
- 535 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:58
- イブ当日。念のため、わたしは例の下着を穿いた。
吉澤さんが迎えに来る時間まで、髪型やメイクをいじる。
なんだか今日は全部納得いかない出来だ。おかしいな。
だんだん服装も気になってきて、アタフタしてくる。
まだ来るなよ。来るなよ来るなよ。と念じてたら、やっぱり来るもので。
吉澤さん専用の着メロが鳴ってしまった。
わたしは仕方なく、そのまま部屋を出た。
吉澤さんのマンションの近くのスーパーでお買い物。
なんだか新鮮で楽しかったけど、やっぱりまだ髪型が気になる…
変な様子のわたしに気付いて、カートを押してる吉澤さんが首をかしげていた。
「どうしたの?」
「あ、いや」
「なんかさっきから落ち着かないね」
「そうですか?落ち着いてますけど」
「全然落ち着いてませんけど」
笑う吉澤さんに、わたしも苦笑い。
- 536 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:58
- 「髪型、おかしくないですか?」
「え、愛ちゃんの?」
聞き返されて、わたしは頷いた。
「…」
ふと真面目な顔で、吉澤さんから見つめられる。
そして、ふわりと頭を撫でられて、微笑まれた。
「おかしくないよ。今日も、可愛い…」
「へっ?」
「あぁ、何でもない!」
急いで歩き出す吉澤さん。
追いかけてみても、わたしの方を見ようとしない。
何この人。わたしなんかより、めちゃくちゃ可愛い。
「吉澤さん」
「はい?」
「吉澤さんも可愛いですよ」
そう言うと、彼女は顔を真っ赤にして、苦笑いをした。
「あのさぁ、マジで照れるからやめて」
「いいじゃないですか。イブだし」
「関係ねー」
言いながら笑う吉澤さん。
前から照れ屋だとは思ってたけど、これほどとは。
それからまともに目も合わせてくれないまま、レジで会計して車へ。
- 537 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:58
- 「あとはケーキか」
「そうですね」
ニコニコしながら吉澤さんの横顔を見てると、
「なんか今日愛ちゃん変」
「え?」
「それも、イブだから?」
「…え」
視線が合う。変と言われて、わたしは何て答えれば…
「でも、そんな愛ちゃんも、いいと思う」
「はいっ?」
ブルルルル。車のエンジンがかかって、吉澤さんがアクセルを踏んだ。
なんなのわたしたち。
お互い褒めあって、照れあって。ホント変なの。まあいっか。
- 538 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:59
-
*****
- 539 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:59
- 吉澤さんはスマートに料理をして、いとも簡単にすき焼きを作った。
わたしは時々手伝って、皿とか並べるだけ。
これから料理勉強しなきゃな、と思ったりした。
「いただきます」
テーブルに向かい合って座って、両手を合わせる。
二人で鍋をつっついて、仲良くおしゃべり。
「正月実家帰るの?」
「はい」
「そっか」
「吉澤さんは?」
「どうだろうなぁ…あ」
急に思い出したような顔をして、吉澤さんが立ち上がる。
わたしは豆腐をすくい、戻ってきた彼女を見た。
するとその手にはワインのボトルと、グラス。
「すき焼きにワイン、合うかな」
へへ、と独特の笑い方で、吉澤さんはわたしに言った。
「合わないんじゃないですか?」
「そうかな…」
「あ、でも飲みたいならどうぞ」
「愛ちゃんも飲む?」
「あたしはいいです」
「そう」返事しながら、吉澤さんがグラスにワインを注ぐ。
赤いワイン。彼女はそれを一口飲んで、わたしに微笑みかけた。
「美味しい」
「良かったですね」
「うん」
- 540 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 10:59
- 鍋もワインもいつの間にかすっからかんだった。
吉澤さんは顔を真っ赤にして、上機嫌だった。
「そろそろ、片付けましょうか」
「ああいいよいいよ」
「でも」
「ケーキ、そうだケーキ食べよう!」
テーブルを少し片付けてると、吉澤さんがケーキの入った箱を持ってくる。
酔った人に刃物を持たせるのは怖かったので、わたしがケーキを切る。
「なんか、もったいないくらい綺麗ですね」
真っ白なケーキは、本当に飾り物かってくらい綺麗だった。
吉澤さんは早く切って食べよう、とうるさくて、渋々ケーキ入刀。
「これ、二人で全部食べるの、無理ですよ」
「じゃあ、ラップして明日にとっておこう」
明日…わたしは思わず吉澤さんを見つめる。
深い意味は無いんだろうけどね。
「ねぇ、向こうで座って食べない?」
「え?」
「ソファでゆっくりしたいしさ」
「はい」
- 541 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 11:00
- ということで、二人で皿を持ってソファの方へ移動する。
「ん、うまい」
さっきは向かい合ってたから少し距離があったけど、今は隣どうし。
わざと近めに座ったりしてるわたしは、笑顔の吉澤さんの横顔に見入っていた。
この角度で、わたしは恋をしたのだ。今までにない、大恋愛を。
その大恋愛はなんとか実って、現在に至る。
「やっぱうめえなぁ」
デレデレふにゃふにゃしながら、吉澤さんが言った。
わたしも負けじとパクパク食べて、
「美味しいですねぇ」
「だろ?だろ?」
「はい…あ、吉澤さん口にクリームついてますよ?」
「ん、え?」
もう食べ終わった吉澤さんは、目の前の低いテーブルに皿を置いた。
それから、子供みたいな間抜けな顔で、吉澤さんがわたしを見る。
ふいに視線がぶつかり合って、部屋の中がシーン、となる。
「愛ちゃん、とって?」
「はい?」
なんかいきなり甘えん坊さんが出てきたんですけど。
やばいやばい。顔が熱くなってきた。
- 542 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 11:00
- わたしが皿をテーブルの上にのせ、吉澤さんの口元へ指を伸ばすと、
「ちょ」
思い切り背中を逸らして、吉澤さんは拒否した。
「指じゃなくて」
「指じゃなかったら何なんですかぁ?」
「…」
じいっと、吉澤さんはわたしのある部分を見つめた。
そのある部分とは、唇だった。
「吉澤さん、酔っ払いすぎじゃないですか?」
思わずわたしはそんなことを口にしていた。
でも、吉澤さんの物欲しそうな顔に、心が揺れる。
「じっとしててくださいね…」
わたしはゆっくりと彼女へ顔を近づけて、舌を出す。
白いクリームを舐め取る。うん、甘い。
「とれました」
至近距離でそう言うと、がばっと抱き寄せられ、ビックリする。
「よ、吉澤さん?」
「……すき、すき焼き美味しかったね」
ぷっ。ちょっとドキッとしたのがバカみたい。
改めて言うセリフ?吉澤さんはやっぱり絶対照れ屋だ。
- 543 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 11:01
- 「とれた?」
「はい、とれましたよ」
何事も無かったように離れ、わたしは残りのケーキを食べる。
吉澤さんは無言でどこかへ行って、また戻ってきた。
「これ、プレゼントなんだけど」
すっと、目の前に小さめの紙袋を差し出される。
そこに書いてあったブランド名に、わたしは少し驚いた。
「ペアリング、買っちゃった」
「うわ…」
包みを開けて、箱の中身を見れば、二つ並んだおそろいの指輪。
吉澤さんは照れくさそうな顔で、わたしの反応を見つめていた。
「欲しいって言ってたじゃん。だから」
「ありがとうございます…うれしいです」
「あたしも欲しかったし、クリスマスだし、思い切って買ったの」
さすがだ。わたしのどうでもいい一言を、吉澤さんはちゃんと覚えててくれた。
「どの指にする?」
吉澤さんは二つの指輪のうち一つを手にとって言った。
「まぁ、もう決まってるけどね」
いひひ、と無邪気に笑いながら、わたしの右手をとる。
パンパーカパーン、と結婚式でよく聞くメロディを口ずさみながら、
吉澤さんは、わたしの右手の薬指にそれをはめてくれた。
- 544 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 11:02
- 「どうですか?」
わたしは吉澤さんに向かって指輪を見せてみる。
「いい。最っ高」
「あたしもつけていいですか?」
「うん」
細くて綺麗な吉澤さんの指。右手の薬指に、わたしは指輪をはめる。
改めて、わたしたちは恋人同士なんだという実感がこみ上げてきて、泣きそうになった。
「似合う?」
「はい。すごい似合ってます」
「オソロだよ?オソロ」
「そうですね」
んふふ、と笑うものすごいゴキゲンな吉澤さん。
わたしも気持ち悪いくらいの笑顔で彼女を見つめ、二人で笑い合った。
- 545 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 11:02
- 「あ!」
おっと、思ったより大きな声が出てしまった。
「どうしたの?」
今、わたしはとんでもないことに気付いてしまった。
それは、それは…
「吉澤さんにプレゼント買ったのに…忘れてきちゃいました」
「え」
「ごめんなさいっ」
必死で頭を下げて、わたしは謝った。もう、土下座したい勢いだ。
ああもう。今日出かける前、あんなにバタバタしてたからいけないんだよ全く!
「頭上げてよ」
「ホントすいません」
「気にしないで…」
吉澤さんは、わたしの髪をそっと撫でて、やさしくそう言った。
そして、顔を上げたわたしの身体を抱き寄せて、ぎゅっとしてくれた。
- 546 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 11:02
- 「愛ちゃんの、そういうおっちょこちょいな所も好き」
「…あんまり嬉しくない」
言いながら、わたしは彼女の背中に腕をまわして、力を込める。
静かに、抱き合う。しっかりと抱きしめ合う。
「今日は帰したくないな」
耳元で囁く吉澤さんは、さっきからわたしの髪をずっと撫でている。
髪を撫でられると変な気分になってくる性質のわたしは、もうけっこう、やばかった。
腕を緩めて、吉澤さんの顔を見つめたあと、わたしは目を閉じた。
そう、キスしたかった。あの白いケーキより甘い、キスを。
吉澤さんは、やさしく唇を重ねてきて、離さなかった。
ゆっくりと舌を合わせて絡めれば、少しクリームの味がする。
甘い香りが二人を包み、どんどんキスを深くさせてゆく。
本当に今日は帰りたくない、と思う。
初めて交わす、すごいキス。クリスマスイブの特別な夜。
この最高のシチュエーションに、わたしの身体はかなり熱くなっている。
吉澤さんだって、わたしをもう離すまいと、がっちり抱きしめて。
- 547 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 11:03
- 「明日は、何かあるの?」
長い長い口づけのあと、吉澤さんはわたしの頭を自分の肩に導いた。
わたしは彼女にもたれて、指を絡めながら、
「何もないよ。吉澤さんは?」
「あたしも、ない」
お互い、わざと何も用事を入れなかったことは言わないのがおかしい。
でも明らかすぎて、言う必要も無いと思う。
「あのさぁ」
吉澤さんは、二人繋いだ手にさらに自分の手を重ねて、言った。
「プレゼントって、何買ったの?」
「えっと、おそろいのネックレスです。吉澤さんが前にいいなって言ってた」
「そっか…ありがとう」
「今日忘れちゃったけど」
「いいじゃん、また今度で」
「でも今日渡したかった」
「じゃあさ、その代わりと言っちゃなんだけど…」
「なんですか?」
「愛ちゃんが、欲しい」
「……え」
あの下着穿いてきて、良かった。
わたしは結局吉澤さんの部屋にお泊りして、わたしたちは一線をぴょんと飛び越えた。
そして、その二日後にわたしは無事本物のクリスマスプレゼントを渡すことができましたとさ。
- 548 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 11:03
-
終わり
- 549 名前:あなたへのプレゼント 投稿日:2006/12/23(土) 11:03
- (0´∀`)<来年はリボン巻いてウチに来いYO
川*’ー’)<イヤです
(0´〜`)<…
- 550 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/12/23(土) 11:41
- 初々しい2人が可愛いです!愛ちゃんの過激な下着が、どのくらい刺激的なのか気になりますねwww
- 551 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/12/24(日) 00:35
- ニヤニヤしながら読みつつもオチがあれじゃないかとヒヤヒヤしてたのは内緒です
四試合サイクォーーーー!!!!
- 552 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/20(火) 23:53
- そろそろ新作を・・・頼むよリーダー
- 553 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/22(木) 01:24
- >>550さん
ありがとうございます
気になるのなら、「過激な下着」でググってみてください
>>551さん
アレってアレか!アレのことかぁぁぁぁぁぁああ!!!
四試合はよっちぃが卒業しても永久に不滅です
>>552さん
(0´∀`)<がってんだ!
新しいスレを立てました。読んでみてもらえたら嬉しいです
- 554 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/22(木) 01:25
- 新しいスレのタイトルは「彼女の誘惑」です
まったりペースでいきたいと思いますがよろしくお願いします
- 555 名前:乳首 投稿日:2007/04/08(日) 23:38
- あっあんエッチやな凾っ我慢出来ないんやってトやり方教えてテあっ我慢がっ乳首舐めるぎゃぁ
- 556 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/04/08(日) 23:47
- (0´〜`)<あげるなYO
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