イコイノコイ
- 1 名前:牡丹餅 投稿日:2007/02/03(土) 06:15
- いしよしだょー
二人とも高校生の設定で
よっちゃんぽっちゃり
梨華ちゃんはひたすら乙女だった頃ですねー♪
- 2 名前:後藤さんはお父さん?・・・の巻 投稿日:2007/02/03(土) 10:08
- 「梨華ちゃん起きてー」
「zzZ…」
「…ま、いっか」
一時間後
バタバタバタバタ!!
「パパッ!何で起こしてくれなかったのよぉ」
「起こしに行ったよ、起きてーって言ったし」
「なによぉその気の抜けた声は、そんなので起きるわけないでしょ…ってキャァーッッ!!もう9時半じゃないっ、パパだって遅刻なんじゃないの?」
「パパは毎日遅刻してるからいいんだよーだ」
「もぉー馬鹿なこと言ってないで早く着替えなさい!」
「はーい」
朝から慌しく始まる一日
寝ぼすけなのは僕に似たんだろうな、寝癖の付け具合まで一緒だ。
でも、おっちょこちょいな所は誰に似たんだろう?
妻のあさみが他界して7年、梨華ちゃんは17になった。
『完璧です!』
君の口癖だったね
結婚しても敬語が抜けなくて、君はそつ無くなんでもこなしていた。
「パパー?ママに行ってきます言ったぁ??」
「ああ」
性格は似ていなくてもやっぱり君の子だね
世話好きで、情に厚い。
そんなとこ君にそっくりだ
- 3 名前:後藤さんはお父さん?・・・の巻 投稿日:2007/02/03(土) 12:23
-
「梨華ちゃん今日は僕が車で送っていくから」
「ホント!ラッキィ」
さっと髪を整え背広に着替えると車のキーをポッケから取り出す。
梨華ちゃんの方も支度出来たみたいだけど、頻りに髪型を気にしてる。
「大丈夫だよちゃんと可愛いから」
「本当?ねぇママ、これでいいかな?」
写真のあさみは『完璧です!さすが私の娘です』と言わんばかりの微笑
「よぉっし今日もがんばるからねママ」
「ん?何のこと?」
「女同士のひ☆み☆つぅ♪じゃあねママ、いってきまぁーす」
「なんだかなぁ」
玄関へと走っていく娘の後姿に、こうやって子供は成長していくんだなぁーって僕はちょっと悲しい気分になった。
- 4 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/03(土) 22:57
- 面白そうな予感。
よっすぃーはどんな子なのかな?
- 5 名前:後藤さんはお父さん?・・・の巻 投稿日:2007/02/04(日) 12:30
- 「ふぉぃひぃーっっっ!ひゃっぱりパパのつふゅったごひゃんはおいひーね♪」
(おいしーっっっ!やっぱりパパの作ったご飯はおいしーね♪)
「どーも」
ハンドルを握っていた左手で途中、自販機で買ったココアを梨華ちゃんに差し出す。
人が自分の作った料理をおいしそうに食べてくれる姿はいつ見ても嬉しい。
それが娘ならなお更の事
僕が作ったBLTサンドを口いっぱいにほおばる梨華ちゃんを運転中、ちらりと横目で眺めた。
すると突然、口にほおばってた物をゴクリと飲み込み、まだ食べかけのBLTサンドをバスケットの中にあわてて戻すと
座席に置いてあるテッシュで口周りを拭き急激におとなしくなっていった。
(?)
僕は疑問に思ったが、もうすぐで学校に着く頃だからそれでだろう、とさして考えはしなかった。
- 6 名前:後藤パパの一週間クッキング・・・の巻 投稿日:2007/02/04(日) 17:05
- 「パパ!止めてっ」
(キキッ!)
「どうしたの?そんな大声出して…まだ学校着くのには早いよ?」
「いいのっここで、あ、あのありがと送ってくれて」
あまりの挙動不審さに僕は目を丸くしてしまった。
「梨華ちゃん?」
「ほらっパパだって遅刻してるでしょ?早く行かなきゃ!ねっ!梨華いってきまぁーす(バタンッ!)」
「なんなんだぁ??」
初めてみる梨華ちゃんのあんな姿
ぼーぜんとしてる僕の後ろ側から一台の自転車が・・・
「梨華ちゃーん!」
「あっ!よ、よっちゃんおはよう・・」
梨華ちゃんの友達?始めて見るな・・・
「」
- 7 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/08(木) 22:18
- すでに二人はラヴラヴ?
- 8 名前:後藤パパの一週間クッキング…の巻 投稿日:2007/02/11(日) 19:57
- 高校の校則に反してるであろう金髪の髪に、梨華ちゃんより少しつんでた身長
どうみても梨華ちゃんとは正反対の部類の友人。
何度も家に遊びに来るあゆみちゃんは梨華ちゃんが親友と呼ぶのも頷けるが
「梨華ちゃん・・・反抗期かな?」
ちょっとしたショックでおかしなことを言ってしまった。
「まぁ、大丈夫かな、脅されてる風でもないし、楽しそうに喋ってるし」
「んぁ!僕も早く会社に行かないと、いい加減、保田先輩にどやされ・・あ・・」
腕時計で時間を確認してると、助手席にピンクの包み。
「梨華ちゃん、お弁当忘れてってる」
お弁当を手に取ると、エンジンを止め、素早くドアを開け放つ。
後ろで結んだ髪をうっとおしく思いながら、娘の元へ駆け寄った。
「梨華ちゃん!」
- 9 名前:後藤パパの一週間クッキング…の巻 投稿日:2007/02/11(日) 20:11
- 一斉に振り向く二つの顔。
梨華ちゃんは
「どうしたの?」
と、不思議そうに僕を見上げ、
えーとこの子は・・名前なんて言うんだろ・・
あぁ、【よっちゃん】だ
よっちゃんは梨華ちゃんと僕を交互に見つめ、怪訝な表情。…というか、睨まれてるような…
「お弁当、忘れてるよ」
「ぁあ!」
梨華ちゃんはおっちょこちょいな性格を友達の前でうっかり出してしまったせいか、少しね気恥ずかしそうに
「ありがと」
と、真希特製弁当を受け取った。
「梨華ちゃん、誰、この人。」
やはり僕のことを睨んでる。初対面で感じ悪いなー
僕もちょっとムッとした顔で彼女を見つめた。
- 10 名前:後藤パパの一週間クッキング…の巻 投稿日:2007/02/12(月) 07:40
- けど、僕の方が大人だからね
ここは得意のポーカーフェイスで・・・
「僕も聞きたいな、梨華ちゃん、紹介してくれる?」
勤めて穏やかな表情を作る。
「あ、ぅん。えっと、吉澤ひとみちゃん。最近転校して来たんだけど分からない事多いみたいだから…」
「で、誰?梨華ちゃん。」
んあ゛っ!話してる途中なのに失礼だぞ君。
「あたしのパパだよ」
「!!パッ、パパパ、パパパパッッ!?」
「?」
なんだ、この子は…変な子だな
睨み付けてきたと思ったら今度は涙目??
吉澤さんは驚いた様子で、両手で掴んでいた自転車が手から離れ、ガシャコンッ!と音を立てた。
「あっあのっ!」
「ん?」
「ごめんなさい!失礼な態度とってしまって…梨華ちゃん兄弟いないって言ってたし、お父様、凄く若くて、、私てっきり…」
お父様と呼ばれて驚いてる横で梨華ちゃんは、
「てっきり何?」
首をかしげてこの、《吉澤さん》の制服の裾を引っ張った。
- 11 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/13(火) 23:45
- 勘違いよっすぃ〜カワイイ!!
- 12 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/14(水) 18:36
- ごっちんがパパだからよっちゃんも男の子かな?って思ってたら
女の子キター
- 13 名前:後藤パパの一週間クッキング…の巻 投稿日:2007/02/17(土) 03:26
-
【中澤商事】
カタカタと無機質のパソコンの音が僕の耳に流れ込んでくる。
一時間なのか30分だったか、「どうぞ」とデスクに置かれたお茶は、湯気すらたっていない。
「後藤」
ああ…誰かが僕を呼んでいる…
返事しなきゃな…
とりあえず椅子からゆっくり立ち上がると左側から声が聞こえた気がして「はい」と回れ左して返事をした。
「後藤…逆。こっちこっち」
「あー先輩、何か?」
「何か?、じゃない!」
なんだ、右側に居たんならそー言ってほしい。
僕は首だけを右に傾け、一年上に当たる保田先輩の顔を無表情で眺めた。
「見てみてろ、あの人」
「小春ちゃん?・・・笑顔でプリント持ってスキップしてますけど…」
「違う゛!!その隣だっ」
OLの小春ちゃんの横には・・・ゲゲッ!中澤社長!!
満面の笑みでこちらを見ている。
「後藤くーん。カモォ〜ン♪」
- 14 名前:後藤パパの一週間クッキング…の巻 投稿日:2007/02/17(土) 04:28
-
僕はトボトボと社長室の前まで行き、もう中にいるであろうあの人に脅えながら二回、コンコンとノックした。
「はい」
「失礼します」
扉を開けたと同時に社長の笑顔
あ゛ーっっ・・・どうしよう、僕はどうしてこうも馬鹿なんだ
あの事≠忘れちゃってたなんて…
「重役出勤が過ぎるんじゃない?平社員」
「す、すみません」
「それに、今日は朝からえらくボケーっとしてたみたいじゃない、どうしたの?」
「あ、い…いえ…」
『てて、てっきり…梨華ちゃんの…彼氏…かと…』
『嫉妬した?』
『…うん』
『えへへ♪』
『…なんだよ』
『ううんっなんでも♪』
『からかうなよ』
『からかってないよ☆』
『じゃあなに?』
『カワイイ♪』
『やっぱからかってんじゃんっ!』
『だってぇ〜♪』
・・・エンドレス(汗)
- 15 名前:後藤パパの一週間クッキング…の巻 投稿日:2007/02/17(土) 05:25
- 二人の視界からすっかり消されてしまった僕は、仕方なく車に乗って仕事場に到着。
保田先輩の説教も上の空で、自分の席に着いてはみたものの、口を開けたまま小一時間、パソコンの液晶画面を眺めていたという(後日OL談)
あの会話は、恋人同士のモノ・・・だよね?
おかしい。あの《吉澤》って子はスカートを履いていた。
女装趣味の変態?男を女子高に通わせるなんて、なんと寛大な高校だろう。
いや、もしや吉澤さんはスコットランド出身なのかもしれない
・・・・・でもパイプオルガン持ってなかったな・・
「後藤ッ!」
「は、はいっ」
「あんま、裕子さんナメとったらあかんでぇ(怒)」
(ヒィーッッ)
普段、滅多に出さない社長の関西弁。
気迫に恐れて僕がおののいていると・・
「約束、覚えとるよな?」
「…はい」
「ゴホンッ、日時は日曜の12時半。場所はスカイホテルのロビー。いいわね?」
「…分かりました。」
- 16 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/20(火) 01:21
- 約束って・・・なんだろう?
- 17 名前:後藤パパの一週間クッキング…の巻 投稿日:2007/03/08(木) 02:06
- 「あーあ、後藤にもとうとう来たか…」
「はい…。気を付けてはいたんですが…」
「お前は大体たるんでるんだっ!!よりにもよって遅刻して、挙句、社長にあんな姿見せるなんて!」
「すみません…。」
嫌な事とはどうしてこうも立て続けに続くんだろう。
なんだか、少し悲しい気分になった朝。
薄っぺらな心の紙を誰かに破られた様な、そんでもって複雑な、なんとも言えない気分。
ふーっと溜息をついた僕に保田さんは苦笑い
「まぁ、いいじゃん。嫌になったら土壇場で断ればいいしさ」
「んー、保田さんも・・」
「絶対イヤ!!」
だよなぁー
どうやって断ろう…。
- 18 名前:後藤パパの一週間クッキング…の巻 投稿日:2007/03/08(木) 03:16
-
「ププッ、アハハハッ」
「梨華ちゃん笑い過ぎ」
「アハハ、だってぇ〜」
「ぁあ゛ーどうしよう…」
「パパが嫌いなタイプだもんねぇー」
僕は家に着くなりエプロンを纏うと、キッチンに向かって今日の夕飯の準備に取り掛かる。
コンロにセットしたヤカンと、パスタ用のクリームスープ・・あ、マッシュルーム忘れた・・。
あー、ショックぅ…
梨華ちゃんはそんな僕を見てクスクス笑った。
「パパがお見合いねー」
「その気無いよ」
「だって、今回はこの人じゃないんでしょう?」
梨華ちゃんが見てるのは、
以前保田さんがお見合い好きの中澤社長に無理矢理連れて行かれた時に、
いきなり渡されたという相手方のお見合い写真。
明治初期から抜け出てきたみたいなドレスに二倍も三倍も塗りたくったであろう厚化粧
耳を劈くような高笑いが聞こえた時、保田さんは止める社長を振り切って逃げ出してきたという。
「結婚する気さらさら無い。」
「あたしの事気にしてる?それともママに申し訳ないって?」
- 19 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/03/19(月) 22:39
- 白百合婦人?
- 20 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/21(土) 13:17
- そろそろ更新待ってます
- 21 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/22(日) 05:03
- 私も>>20さんに便乗して待ってます。
- 22 名前:牡丹餅 投稿日:2007/07/29(日) 05:12
- マイペースでゴメンデス↓
今、ちょい忙しくて更新ゆっくりになっちゃいますが
気長にどうぞです(汗)
- 23 名前:牡丹餅 投稿日:2007/07/29(日) 06:05
- あさみ、梨華ちゃん、そして僕。
20数年前、僕はあさみに恋をして
そしてあさみも僕のことを愛しいと言ってくれた。
君は背伸びをして、よく僕の頭を撫でてくれたよね
涙は二人で分け合いましょうと僕の手を握って微笑んでくれた。
あさみだって辛かった筈なんだ
高校生だった僕ら、あさみのお腹の中で既に息づいていた愛の結晶
世間の目、学校に行くことさえ許してもらえなかった。
あさみに
会いたくて会いたくて会いたくて
プライドが高かった僕なのに、お義父さんに何度も土下座して
けれど、一度だって泣いて許して欲しいとは言わなかった。
心が裂けてしまう程に君を・・・
愛していたから
それが僕の強みだった。
- 24 名前:後藤パパの一週間クッキング・・・の巻 投稿日:2007/07/29(日) 07:40
- 「パパ」
「んー?あ、ごめん。」
「ママは元気だった?」
「え?」
「想い出の中のママ、元気してた?」
- 25 名前:後藤パパの一週間クッキング・・・の巻 投稿日:2007/07/29(日) 07:41
- 「最近のこの娘にはよく驚かされる
一つ、また一つと大人になるにつれ、あさみによく似てくるのだ
肝心な所で僕の心を読む。
その内、「完璧です」が口癖になったりして、、それはそれで困り者だね
僕はにっこり梨華ちゃんに微笑むと、エプロンを外してマッシュルームを買いに出かけた。
梨華ちゃんの言う通り、今の僕にもう一人の誰かを愛するっていう心のスペースは無い。
溢れ出る愛情、満ち足りていた過去、そして梨華ちゃんが歩き出していく未来・・
「アハハ、結婚なんかする気ないよーだ」
あさみ聞いてる?
僕の愛してるのはずっとあさみだってこと、僕の妻で梨華ちゃんのママで
絶対誰も勝てやしないんだ。
- 26 名前:後藤パパの一週間クッキング・・・の巻 投稿日:2007/07/29(日) 07:41
- ハンガーにかけてあったパーカーを着ていつものように車のキーを取り出す。
ついでになんか買おうかなーとか、マッシュ安かったっけ?とか
主婦曰く【主夫】が思案しながら車に向かっていると、、、
「お義父さん!!!」
大きな空の下、いやいや、、小さなガレージの中で高らかに上げた大声。
「んあ、吉原さん」
「オシイッ、吉澤ですっお義父さん!」
- 27 名前:後藤パパの一週間クッキング・・・の巻 投稿日:2007/07/29(日) 08:45
-
『お義父さん』
そう呼ばれてドキリとした。と同時に僕も梨華ちゃんももう、そんな年かと口元を緩ませた。
かつて、僕がお義父さんを見た時と同じ目で僕を見つめる
「吉わ…」
不思議なもので、父親から娘を奪おうとする人物だと一度認識してしまうと
相手の名前などどうでもよくなってしまうのか、僕の頭が忘れてしまおうとする。
名前くらいちゃんと呼んであげようかな
「吉澤さん」
「は、はい!」
「君にお義父さんなどと呼ばれる筋合いは無い。」
「す、すみません」
「いいよ、一回言ってみたかっただけだから気にしないで」
「ふぇ?」
あぁ、こんぐらいで涙目って…もう少し頑張ってくれよ吉澤クン
- 28 名前:料理って最初が肝心だよね・・・の巻 投稿日:2007/07/29(日) 10:00
- 「第一問、梨華ちゃんの好きな食べ物は?」
「へっ?」
ぶっ、間抜けな顔
「言えないの?」
「(ムッ)チョ、チョコレートパ・・」
「ブゥー。第二問、梨華ちゃんの誕生日は」
「いっ1月19日!!」
「ピンポーン♪第三問・・・」
* * *
「ぜぇーぜぇー・・・っ」
「ふむ。五十問中、二十問…フッ、まだまだだね」
「ま、負けた…」
「合格点は四十八点以上、それ以下だったら梨華ちゃんは手に入らないとみなせ」
地にひれ伏し驚愕の表情の吉澤クン。
そう簡単に渡すもんか、僕だって通ってきた道
- 29 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/29(日) 17:42
- まだまだすぎるぜwwwwwwwwww
- 30 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/30(月) 09:42
- やばい。おもしろい!
- 31 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/30(月) 15:41
- 五十問中二十問て…吉澤さん頑張って!
- 32 名前:後藤パパの一週間クッキング・・・の巻 投稿日:2007/08/05(日) 12:10
- 「あ、ありがとうございました・・」
トボトボ帰っていく吉澤クンの後姿を見ていると、どこからともなく……
(蝶々…?)
ヒラヒラと舞う蝶に僕は思わず見惚れてしまった。
ピンク色した羽に模様はなく、迫り来る夕日の中に溶けていってしまいそうな程繊細さを醸し出している。
昔、これとよく似た景色を見た。
それが5年前なのか、10年前なのかはっきりしたことは覚えていないけど
僕は瞬間息を止めて蝶を見入っていた・・。
- 33 名前:後藤パパの一週間クッキング・・・の巻 投稿日:2007/08/05(日) 12:50
-
「パパ、もう買い物行ってきたんだ…ってパパ?!」
「え?」
梨華ちゃんの声で振り向くと頬に温かな何かが滑り落ちていった。
触れて分かった一筋の涙
あぁ、感情が溢れ出るってこういうことを言うんだな
「目薬、目薬だよ」
僕は嘘だと分かる台詞を口にしながらニッコリ梨華ちゃんに笑いかけた。
11月の夕暮れ、、季節外れの蝶は既にいない。
「えー!!ママがお見合いぃ!?」
「しぃーっ、そんな大声で言わないでよ」
「だって大事件だよ!一大事だよ!で、相手は?」
「まだ、分からない。この話はまた今度ね、さぁ!絵里ご飯にするわよ」
「えー!もっと情報頂戴ってばー!!」
- 34 名前:謝罪 投稿日:2007/08/05(日) 14:24
- 題名がおかしな事になってしまいました↓
あと、いしよしなのにごっちんが主に…(ー曲ーノシ
以後気をつけたいと思います(汗)
- 35 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/06(月) 05:35
- 謝罪はいいからもっと沢山書いてほしいす
- 36 名前:料理って最初が肝心だよね・・・の巻 投稿日:2007/08/12(日) 10:18
- 「ふはぁー・・・」
日曜日、僕は天井を見つめていた。
スカイホテルのロビー、前はこんなに豪勢な建物じゃなかったのに
新築して新しくなったみたいだ、、、所々で目立っている大きな肖像画はまだ真新しい壁に誇らしげにかかっている。
豪華と言っても堅っくるしい感じは全然無くて、そうだな、きっとこの建物全体が
白で統一された、とても落ち着く空間だからかな?
人も疎らで、ケーキを楽しみに来た奥様方とか、コーヒーを飲むサラリーマンの人とか、、
個人的に気に入った。
今度、梨華ちゃんも連れてこよう
大きなシャンデリアが輝き放つ調度真下で僕は足を組みブラックコーヒーを一口含む。
心地よいサウンドが流れるゆったりした時間の中、だけどなんか落ち着かない。
(なんだぁ?)
視線を感じる。
やっぱ場違いだったかなぁ?
僕の今日の服装は、白のタートルネックにジーンズっていうラフな格好。
『嫌々で行くんだろ?じゃあ自分はその気がありませんって所見せれば相手もあきらめてくれるんじゃないか?』
- 37 名前:料理って最初が肝心だよね・・・の巻 投稿日:2007/08/12(日) 13:06
- これは保田さんの助言。
いつものスーツ姿じゃなく、普段着で来てみたけど…
うーん、、やっぱり視線が気になる。
振り向くと、さっきまで談笑していた奥様方が僕の方を見ていた。
んぁ!、もしかして笑われてた?
やっぱり変なんだ…
僕は奥様方に微笑んで軽く一礼すると、向き直ってまた一口コーヒーを啜った。
きっとこれでいいんだ、相手も呆れて帰ってくれるさ
「それにしても社長遅いな」
再び足を組み替え、待ち合わせをしている中澤社長を待っていると
「ねぇねぇ」
小学生ぐらいの小さな女の子が声をかけてきた。
- 38 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/12(日) 13:51
- 直書きやめてワードとかに書いておいて
ある程度貯まったら更新すればいいんじゃないすかね?
毎日更新してくれるとかならまだしもたまに2レスずつってのはさすがに…
直書きじゃなかったらスマソ
- 39 名前:料理って最初が肝心だよね・・・の巻 投稿日:2007/08/12(日) 13:59
- 「ねぇねぇ」
「何かな?」
とても可愛い女の子が僕の服を頻りに引っ張っていた。
振り向いて改めて見てみると
セミロングの艶のある髪に、整った顔立ち
きっと育ちがいい所のお嬢さんだろう、ピンクのスカートにはあちこちにフリルが付いている。
少し、切れ長の瞳が節目がちに僕を見ていた。
「お嬢さん、お名前は?迷子になったのかな?」
僕の目を見たまま、フルフルと首を振るう彼女
一旦立ち上がり腰を落として、片方の膝を立てもう片方を床につけると
僕は彼女と同じ目線になった。
「お母さんの所に戻らないと心配するよ」
「お母様は今、お見合い中なの」
「そっか、それじゃあ寂しいね お母さんが来るまで少しお話しようか?」
「うんっ」
- 40 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/17(金) 22:04
- 話にならん
勉強し直せ
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