(´ー `●トリプル^▽^笑顔从*^ー^)ノ

1 名前:パール 投稿日:2007/03/25(日) 16:43
幻板で書かせてもらっていたのですが
こちらに移ってきました。
間違いが多かったので削除依頼を出しまして…(汗)
感想とかいただけると幸いです。
2 名前:パール 投稿日:2007/03/25(日) 16:45



むかーしむかーし、ちょこっとむかし。
ある町に三人の主人公がいました。


悩みを抱える主人公達は
ある日。それぞれ入ったことも無い路地に迷い込み、民家から離れた一軒の小さな雑貨屋にたどり着きます。
そこで見つけた骨董物の古びたランプ…
それはなんと、願い事を叶えてくれる魔法のランプだったのです。

ランプにお酒の匂いを嗅がせるとあ〜ら不思議!
辺りを黒い煙が包み込み、中から煤だらけのランプの精…裕子ちゃん(3×才)が出てきたではありませんか!!

ランプの精、裕子ちゃんは

願い事を一つだけ叶える

と言ってきました。


はたして三人の運命は・・・



3 名前:安部なつみ編 投稿日:2007/03/25(日) 16:46


「ひとみ、いいかげんにしなさい!!」


「だってさぁ〜…」


あぁ・・・昔っからこの子は・・・

「無理だぁつってんでしょ!なんでいう事聞けないの?」

「なつ姉が悪いんだろ、会えるって言ったからここまで来たのに、ぶつぶつ…」


そりゃ言ったけどさ…

ザー・・・

こんな雨じゃぁねー…




4 名前:安部なつみ編 投稿日:2007/03/25(日) 16:58
『どーかこのとぉーーりっ!!』

大学の近くの喫茶店
今まで話すらしたこと無かった大学の後輩、石川梨華ちゃん。
確かにねー…ひとみのタイプだわこりゃ
うん。分かってたのよ、ひとみがお付き合いするのは女の子だって。
だって前世は絶対男だったって自分で豪語するぐらい男前だし…
だからこんな可憐で清楚そうな子が好きになったんだろうねー

よぉーしっ!
可愛い可愛い妹のために一肌脱ぐよ、ねぇちゃんは


『先輩、無理ですよぉ〜会ったこと無いのにデートとか・・』

『デートまでは言わないから、せめて会ってくれるだけでもね?ね?』

『んー…』

グラスに並々と注がれた紅茶
まだ一口も口をを付けてないストローをクルクル回して困った表情の彼女
ダメかな?
自慢の妹なんだけどな、絶対気に入ると思うんだけどな
そりゃ、我侭だし子供っぽい所も持ってるけれど

『お願い!梨華ちゃん!!』

必死で手を合わせて
ぎゅっと目を瞑る。


『・・・わかりましたぁ・・・ただし、条件が二つあります。』

『うん?』


『雨の日はダメです。あと…妹も一緒にいいですか?』

『は?』

うそ、保護者同伴??
目を丸くした私に慌てて梨華ちゃんは小さい手をぶんぶん振った。

『違うんです!あの、真希が…あたしの妹が安部さんに興味があるらしくて』

『え、私??』

『はい…去年安部さん学園祭でライブの出し物したじゃないですかぁ、歌が気に入ったとかで、一度会ってみたいって言ってて・・』

へぇー憶えててくれたんだぁ
嫌々、半ばみんなの押しに負けてふて腐れながら出たステージ。
歌うの楽しいから好きだけど、後輩の藤本メインなのに前座で出されるような・・・
ムカァ〜
思い出しちゃったじゃん。
あー、ヤダヤダいつまでもうじうじしないの!自分。


『ところで梨華ちゃん、好きな人いる?』

『い、いません、あの…でもっ』

『分かってるって、会ってさえくれればいいの。それで、好感もってくれればいいんだけどな』

『はぁ・・』

私って、お見合い好きの近所のおばさんみたいだな
ごめんね、先輩って立場利用させてもらって
迷惑だろうけどここは我慢して


『迷惑なんてとんでもないです!あたしだって無理いってすみません。』

ペコリと頭を下げる彼女になんかジーンとした。
いい子だなぁ…合格ですよ、なっち認めるよ
ひとみから最初聞いたとき知ってはいたものの、性格までは分からないでしょ?
どんなものかと心配だったんだ。

『それじゃぁ先輩、来週のえーと…土曜日でもいいですか?』

『ぁ、うん!』

一瞬、ひとみと彼女が楽しそうに歩く姿想像しちゃったよ
・・・うん。いい感じ

『土曜日の11時、この喫茶店で』

『はい。…あ、いけない、次の講義うけなきゃ…』

『ありがとね、付き合ってくれて』

笑顔で首を振るり、立ち上がって一礼すると彼女はレジに向かっていった。


ひとみ喜ぶだろうなぁー
えへへ、あんな可愛い子がひとみの彼女になったら、ねぇちゃん鼻高々だぞぉう♪

カランカラン♪
喫茶店特有のドアの開く音を聞きながら


それにしても・・・なんで雨の日はダメなんだろ?

小さな疑問符を頭に浮かべて一人、首をひねった

5 名前:安部なつみ編 投稿日:2007/03/25(日) 19:17

会えるもんだとばかり思っていたから、突然の出来事に肩透かし
天気予報晴れるって言ってたのに・・


ひとしきり私に愚痴を言ったひとみは、
ふて腐れてぷいっとそっぽを向いていた。


外は雨。
ひとみは窓の外から見える灰色の雲を睨み付けてるみたいだった。

あぁ、この子の頭の中は石川梨華ちゃんでいっぱいなんだなぁ
美容院で染め直した茶色の髪が寂しそうにサラサラ揺れる。

知ってるんだ、その髪もその服装も、梨華ちゃんのためだって事。

一途だねぇー妹よ。
手を伸ばして頭をわしわし撫でたら、なにすんだよって払いのけられた。


「で」
 
「んー?」

「どうだったの?」

「なにが?」

「〜〜だから、石川さんっ」

ムキになって振り向いたひとみの顔は赤かった。
うっわ〜貴重ですよぉ初めて見た。
ひとみのファンは狂喜乱舞だ…あっ
あのね、ひとみは学園のアイドルなんだって。
王子様とかってもてはやされてるみたい

この間なんて凄かったんだよぉ〜
バレンタインデー、家のポストにチョコいっっっっっぱいっ!!
律儀に、お姉さんもどうぞなんて手紙添えてる子もいたな

「聞いてんのかよ」

「ごめんなさい↓」
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/04/08(日) 00:14
期待してるぞ
ちなみに安部じゃなく安倍な
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/04/09(月) 23:19
いしよしなちごま乙
8 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/17(火) 00:21
もう書かないんですか?

Converted by dat2html.pl v0.2