ファミリア

1 名前:たく 投稿日:2007/05/04(金) 02:46
初めまして。たくといいます。

小説を読んでいたら自分も書きたくなってしまいました。
駄文になるかもですが良ければ読んでみて下さい。

内容は家族モノです。
性別や性格などが変わっているところがあるのでご注意下さい。
2 名前:たく 投稿日:2007/05/04(金) 02:56
〜家族設定〜

藤本家
藤本美貴:一家の主。結婚して子供が出来ても奥さんとラブラブ
愛(旧姓高橋):美貴の奥さん。美貴にベタ惚れ
絵里:藤本家の長女でファザコン
れいな:双子の片割れ。姉の絵里と美貴が大好き
さゆみ:双子の片割れ。自分のことが大好きだが、お母さんも大好き

他にもいろんな家族が出てくる予定です。
それではよろしくお願いします。
3 名前:たく 投稿日:2007/05/04(金) 03:50
「絵里、れいな、さゆみ、パパを起こして来てぇ。」
「「「はぁ〜〜い!」」」

美貴を起こすのは3人の毎朝の日課である。

「パパ起きてぇ〜!」
「起きるっちゃ!」
「起きないと遅刻なの!」
「ぅん〜、後5分ぅ。」

朝の苦手な美貴は中々起きようとしない。
でも、こんなのはいつものこと。
3人はこんな時の対処法をしっかりと心得ている。

「早く起きないとパパのこと嫌いになっちゃうよ!!」
「そうっちゃそうっちゃ!!」
「ねぼすけさんは嫌いなの!!」

「ガバッッ!!」

美貴はこの言葉に弱い。
なぜなら美貴は『親バカ』だから。
4 名前:たく 投稿日:2007/05/04(金) 14:32
今日はみんなの大好きな日曜日。
だが、日曜日を誰よりも楽しみにしていたのはおそらく美貴だろう。

「パパァ〜!!」
「うぉっ!」
「抱っこしてぇ」
「絵里は甘えん坊だなぁ。」
「えへへぇ〜。」

ファザコンの絵里は美貴に抱っこしてもらうのが大のお気に入り。
ちなみに絵里は現在5歳である。

「ママァ、さゆも抱っこして欲しいの!」
「はいはい、ちょっと待ってね。」

マザコン気味のさゆみは愛の元へ。

そして、
美貴が絵里と遊んでいると、後ろからなにやら視線を感じた。
なにかと思い振り返ると、
そこには、
なにか言いたそうな顔をしたれいながちょこんと立っていた。

「れいなも一緒に遊ぼう?」
「れなも抱っこしてくれると?」
「当たり前じゃん、おいで。」
「パパ大好きっちゃ!」

れいなは満面の笑みを浮かべて美貴に抱きついた。
可愛い娘達とじゃれ合うことができる日曜日は、
美貴の大事な日であった。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/05(土) 14:02
設定すきです(・∀・)
楽しみにしてます!
6 名前:たく 投稿日:2007/05/05(土) 16:16
>>5 名無飼育さん様
レス本当にありがとうございます。
出来るだけ頻繁に更新していこうと思っていますので
これからもよろしくお願いします。

7 名前:美貴は親バカ 投稿日:2007/05/05(土) 18:26
藤本家の主の美貴は極度の『親バカ』。
子供たちと一緒にいられる時間がないと
死んでしまうんじゃないかというくらい子供たちの事が大好き。
そして子供たちと同じくらい好きなのが、妻の愛である。
結婚して子供が出来た現在でも新婚当時のようにラブラブ。
世間からしたら、こんな藤本家はちょっと異常かもしれないが、
彼らにはこれが普通なのだ。

それでは美貴の親バカぶりを少し見てみましょう。
8 名前:美貴は親バカ 投稿日:2007/05/05(土) 18:38
「ただいまぁ〜!」
「「「パパぁ〜!!」」」
「パパが留守の間ちゃんと良い子にしてたかぁ?」
「絵里はいつも良い子だもん!」
「さゆみは良い子だし可愛いの!」
「れっ、れなも良い子にしてたっちゃ!」
「そうかそうか、そしたらご褒美にチュウしてあげる。」

ファザコンの絵里とれいなは美貴にキスしてもらってご満悦の様子。
ところが、さゆみだけは…

「パパのキスなんていらないの!
さゆみのファーストキスの相手は白馬の王子様なの!」

そんなことを大好きなさゆみに言われた親バカ美貴は
本気で凹んでいた。
寝込みを襲ってファーストキスを奪おうかと真剣に悩んでいる事は
みんなには秘密(笑)
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/06(日) 00:33
イイ!(:∀:)イイヨーイイヨー!
ちっちゃいれいながキャワー
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/06(日) 06:47
これって??幻板にアル小説のぱくりですか?
設定もすごく似ているみたいな、、?
違ったらごめんなさい。
11 名前:たく 投稿日:2007/05/06(日) 23:53
>>9 名無飼育さん様
レスありがとうございます。
れいなを可愛くしようと書いたので、そう言ってくださるととてもうれしいです。
近々更新する予定なのでよかったらまた感想やダメだしをよろしくお願いします。

>>10 名無飼育さん様
パクリじゃないかとの御指摘ですが、結論から言うとパクリではありません。
確かにあの小説から多少の影響を受けたのは事実です。
好きなメンバーを家族にしていったら同じような家族設定になってしまいましたが、私なりにキャラの個性を出していこうと思っていますし、話の内容も全く違うものなっていきます。

なので、これからの更新を見ていただけたらパクリではないとわかっていただけると思います。

と言っても、まぎらわしい設定だったのは事実です。勘違いするような設定で申し訳ありませんでした。
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/07(月) 21:06
似た設定多いけどこの組み合わせが好き(*´Д`)

希望としては、もう少しストックを溜めてからまとめて更新をして欲しいです
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/08(火) 20:49
作者の宣言どうりの展開になるかどうか?
擬似作品って結構多いので気にしませんよ。がんばって!。
14 名前:美貴と愛 投稿日:2007/05/14(月) 01:19
「ねぇ愛ちゃん、絵里たちもう寝ちゃった?」
「もうとっくに寝ちゃったやよ。」
「そっか、残念。
でも、これで久しぶりに愛ちゃんと2人でゆっくりできるね。」

今日は珍しく美貴が残業で帰りが遅くなった。
子供たちは美貴の帰りを頑張って待っていたが、22時を過ぎたころには
3人仲良く川の字で寝ていた。

「お腹すいたやろ?今温め直すからちょっと待っとって。」
「今はご飯より愛ちゃんが食べたい。(笑)」
「何バカな事言ってるの、今のうちに着替えてきたら?」
「はぁ〜い。」

2人は結婚して10年近く経つが未だにラブラブで、
ちなみに、夜の営みも子供たちが寝静まった後に、週一くらいのペースで行われている。
15 名前:美貴と愛 投稿日:2007/05/14(月) 01:20
ねえ、今日やろっか?」

食事を済ませ寝室でゆっくりしていると、美貴がいきなりこんなことを言い出した。

「顔がエロ過ぎやよ。」
「だって仕様がないじゃん。愛ちゃん可愛い過ぎなんだからさ。」
「でも、今日仕事で疲れてるんじゃないの?」
「なんか、したくなっちゃったら疲れとか関係なくなるんだよね。だからやろ?」
「ぅん〜、絵里たちが起きちゃうかもしれんしなぁ…」
「大丈夫だって!さっき見てきたけど3人ともぐっすり寝てたよ。」
「ホントぉ?」
「ホントホント、ってかもう我慢できない!」
「ちょっ、待って…」
「待てません。いただきま〜す。」

なんだかんだ言っても、
美貴のことが大好きな愛は美貴の言う事にいつも素直に従ってしまう。
しかしこの時、ドアの隙間からこの一部始終を1人の少女が見ていたことを2人は知らない。
16 名前:美貴と愛 投稿日:2007/05/14(月) 01:21
チュンチュンチュン

今日は雲ひとつない見事なまでの快晴。
朝の苦手な美貴でも早起きしたくなる様な気持ちの良い朝である。

「「「パパおはよう!」」」
「おはよぉ。」

今日もいつも通り娘3人に起こされ、いつも通り愛の作った朝食を食べて
会社に行くというそんないつも通りの1日になるはずだった。
しかし、いつもキッチンで朝食の用意をしているはずの愛の姿が今日はない。
なぜなら、愛は数日前から風邪気味で体調が悪かったにもかかわらず、
そのまま無理して家事を続けていたせいで40度もの高熱をだしてしまった。
そんな愛をずっと心配していた美貴であったが、
可愛い外見とは裏腹に性格はとても頑固なところがある。
それに、責任感が人一倍強いところがある。
そんな性格なので、多少体調が悪くても家事を休もうとはしなかったのである。

「朝ごはん作れなくてごめんね。」
「そんなことは気にしなくて良いから、今はゆっくり休んでね。」
「わかったやよ。」
「あと、絵里たちの送り迎えも美貴がやっておくから安心して。」
「ありがとう。食材は冷蔵庫にたくさんあるから買い物は必要ないと思うやよ。」
17 名前:美貴と愛 投稿日:2007/05/14(月) 01:21
ということで、美貴は愛の代わりに家事と娘の送り迎えをすることになりました。
まずは、娘たちに朝食を作ってあげることにしました。
美貴は学生のころから一人暮らしをしていたこともあり、朝食作りを難なくこなしました。
次は子供たちの幼稚園の用意。
先ほど愛に持ち物は聞いていたので道具の用意はすぐに終わったものの、
子供たちの身支度に苦戦していました。
子供たちはまだ幼稚園児ですが、すでにファッションなどへのこだわりがあるようで
髪型が決まらないやら、リボンがないやらと、そんなこんなで用意するのに30分近くもかかってしまった。
ようやく準備が終わったのは幼稚園に間に合うかどうかギリギリの時間。
そこで美貴は娘3人を抱え幼稚園まで全速力で走りぬけた。

「はぁ、はぁ、はぁ、なんとか間に合ったぁ。」
「パパ足はやいね!」
「でも、パパ汗だくなの。運動不足なの!」
「パパかっこいいっちゃ!またやってほしいっちゃ!」
「もう勘弁して。(汗)」

娘3人は美貴の苦労など無視して言いたい放題言っている。
しかも、会社の出勤時間もギリギリなのでこれからまた走らないといけない美貴は泣きたくなった。
18 名前:美貴と愛 投稿日:2007/05/14(月) 01:22
「な、なんとか間に合ったぁ。」
「たんどうしたの?こんなギリギリなんて珍しいじゃん。」

なんとか遅刻を免れた美貴に話しかけてきたのは従兄妹の『松浦亜弥』
見た目はとても女の子らしくてかわいいが、性格は結構サバサバしている。

「実は、愛ちゃんが風邪引いちゃったから、絵里たちを幼稚園まで送ってきたんだよね。」
「それは大変だねぇ。でも、あんまり愛ちゃんに無理させちゃダメだよ。」
「分かってるよ。これからは家事も積極的にやっていくつもりだし。」

亜弥は同い年ということもあってか、愛ととても仲が良い。

「よし!今日仕事終わったら愛ちゃんのお見舞いに行く!。」
「来てくれるのは嬉しいんだけど…」
「大丈夫だって。
あんまり子供たちを起こらせるようなことはしないからさ…。多分。」
「何最後の『多分』って!多分じゃダメじゃん!絶対って言ってよ絶対って!」
「わかったわかった。絶対しないから。」
「心配だよぉ。(泣)」
19 名前:たく 投稿日:2007/05/14(月) 01:24
短いですが更新終了
20 名前:たく 投稿日:2007/05/14(月) 01:33
>>12 名無飼育さん様
私もこの組み合わせが好きです。
今回も短くて申し訳ないです。
書く前は書きたいことがたくさん浮かんでくるのですが、
いざ書こうとすると書けなくなってしまうんです。
これから短いのを速いペースで更新するか、長いのを時間をかけて更新するか
まだわかりませんが、これからも感想やダメだしをしていただけたらうれしいです。
これからもがんばりますのでよろしくお願いします。

>>13 名無飼育さん様
設定などは似ていますが、面白い小説を書けたらと思っています。
これからも、感想でもダメだしでも何でも良いので書いてくれると嬉しいです。
21 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/14(月) 03:24
おもしろいです♪
みきあい大好きなんでこの設定は最高です☆
続き待ってます
22 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/02(土) 21:04
続きお待ちしております
23 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:07
「絶対に大人しくしててよぉ!?」
「わかってるって。
たんしつこいよぉ。しつこい男は嫌われるんだよぉ?」
「誰のせいだと思ってるのさ!」
「まぁまぁ、とにかく早く絵里ちゃんたちを迎えに行こうよ。」

いつもは愛が幼稚園に絵里たちを送り迎えしているのだが、
愛が風邪を引いた今日は美貴が送り迎えをすることになった。

なので、絵里たちには悪いが幼稚園で仕事が終わるまで待ってもらっている。
美貴もなるべく早く帰ろうとしたが、
それでも会社を出るのが6時近くになってしまった。

親バカの美貴は早く迎えに行きたいのだが、
亜弥がいるせいで幼稚園に行くのが少し憂鬱になってしまう。
24 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:07
亜弥は昔から美貴のことが大好きで、
美貴と同じ学校や会社に入ったりしているくらいだ。

そして厄介なことに、
亜弥はわざと美貴にくっついて愛や絵里たちを怒らせる。

その後、
美貴は家族の機嫌を直すのにいつも苦労している。

いつも亜弥がそんなことをするので、
美貴はいつも注意するのだが、まったく効果がない。

「もうすぐ幼稚園だからね!絶対余計な事しないでよ!?」

「はいはい、わかってますよ〜だ。」

そんなこんなで幼稚園に到着した2人
25 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:08
「えり〜、さゆみ〜、れいな〜、迎えに来たよ〜!」
「「「あっ!パパだぁ〜!!」」」

美貴が呼ぶと絵里たちは走って来たが、
隣にいる松浦亜弥を見た瞬間立ち止まり亜弥を睨みつけた。

「なんで松浦さんがいるの?」

絵里が少し不機嫌そうに美貴に尋ねた。

「亜弥ちゃんママのお見舞いに来てくれるんだって。」
「もしかして今日泊まっていくの?」
「ま、まさか!お見舞いが終わったらすぐ帰るよ!」
「えぇ〜、私泊まっていく気満々だよ。」
「えっ!!なんで!?」
「だってたんの家の方が会社に近いし、
夜中にこんな可愛い女の子1人で帰るのも危ないしねぇ。」
26 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:08
美貴にとって亜弥が家に泊まるということは予想外だった。
予想外の展開のせいで美貴は思考が少しの間ストップした。

そして思考が回復したとき、
絵里たちからものすごく嫌な視線が美貴に向けられていた。

『松浦さんが家に泊まるのなんか絶対に嫌だ。だから何とかしてよ!!』

このようなことを絵里たちは目で美貴に訴えている。
美貴はこの視線にすぐに気が付きなんとかしようとする。

「亜弥ちゃん、やっぱり美貴家に泊まるのは無理だよ。
愛ちゃん風邪引いてるし移ったら大変だし。帰りは美貴が家まで送ってくから。」
「全然大丈夫だよ。私身体はすごく丈夫だから。
それにたんに送ってもらうなんてなんか悪いし。だから気にしないでいいよ。」
「こっちが全然大丈夫じゃないんだよなぁ。それに亜弥ちゃんがいるほうが気使うし。」
「たん、なにぼそぼそ言ってるの?」
「なっ、なんでもないよ!」

なぜかどんどん亜弥が美貴の家に泊まる方向で話が進んでいく。
27 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:09
幼稚園から家に向かう途中は美貴にとって最悪な時間だった。
なぜなら、亜弥が美貴と腕を組んで歩いていたせいで子供たちが怒ってしまったから。

亜弥が家に泊まることだけでも気に入らないのに、
自分たちの大好きな美貴が愛以外の女とイチャイチャするということが許せなかった。
まぁ、絵里とれいなは相手が誰であろうと許せないのだが。

今の状況を良く思っていないのは絵里たちだけではない。
いつもなら手をつないだりおんぶしたりしているのだが、今は亜弥が美貴にくっついているせいでそれが出来ない。
親バカの美貴にしたら子供たちとはスキンシップをとれないは、機嫌はそこねるはで散々である。
28 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:09
やっとのことで家に着いたころには美貴はもう疲れきっていた。
絵里たちも終始無言で気まずいったらありゃしない。

「「「「ただいまぁ〜。」」」」

愛が風邪をひいているので声は小さめ。

「それじゃまずは絵里たちを着替えさせるか。
そうだ、亜弥ちゃんは愛ちゃんが起きてるか見てきてくれない?」
「はいよ。そしたら愛ちゃんの様子でも見てきますかね。」
「絵里、さゆみ、れいな着替えに行くよ。」
「「「はぁ〜い!」」」

久しぶり(と言っても十数分間だが)に美貴と喋れて少し機嫌を直した単純な3人。

「じゃあ、みんなバンザーイ!」
「「「バンザーイ!」」」

服を脱がせる為に万歳のポーズをさせる美貴。
3人とも素直に言うことを聞いて万歳をやるのだが、その姿がかわいくてしかたない美貴は1人で密かに萌えていた。(笑)
亜弥がいない至福のひと時を楽しんでいる美貴であった。
29 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:09
そんな美貴に絵里が今一番聞いて欲しくない質問をしてきた。

「ねぇパパぁ、松浦さんホントに今日泊まってくのぉ?」
「ぅん〜、どうだろう。亜弥ちゃんは昔から一度言い出したら聞かないからなぁ〜。絵里たちは亜弥ちゃんが今日家に泊まるのやだ?」
「「「うん!!!」」」
「あははぁ、だよねぇ〜。」

一応亜弥が泊まることについて意見を聞いてみたが、答えは予想していた通りだった。

「わかった!パパがなんとかするから安心しなさい!」
「ホントにぃ〜!?」
「ホントだよ!絶対に亜弥ちゃんには帰ってもらうよ。」

ここでなんとか父親としての威厳を見せようとする美貴。
30 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:10
「でも、パパ松浦さんに弱いからなぁ〜。ちょっと心配。」
「パパだってやるときはやるよ!」
「そしたら、松浦さんが今日帰らなかったら一生パパと口聞かないから。」
「えっ!!それはちょっと…」
「だって絶対に松浦さんに帰ってもらうってパパ言ったじゃん。」
「そ、そうだけど。もしもってこともあるし…」
「そんな弱気じゃダメなの!男なら一度言ったことは守らないといけないの!」
「れ、れなも亜弥さんには帰ってもらいたいけど、
もしダメだったとしてもパパと一生口聞かないなんて事はしたくないと。」
「れいなはホントに優しいねぇ。それになんと言ってもかわいい!」
「だ、だってれなはパパのことが……」
絵里とさゆみの2人が美貴に厳しいことを言ってる中、
ただ1人だけ美貴に優しい言葉をかけるファザコンれいな。そんなれいなを美貴は堪らず抱きしめてしまった。
大好きな美貴に抱きつかれた嬉しさと恥ずかしさで『好き』だと言うことが出来ないれいな。
31 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:10
「れいなだけずる〜い!!」
「ホントなの!!れいなだけはダメなの!」

なんだかんだ言ってもやはり美貴のことが大好きな絵里とさゆみ。
れいなだけハグしてもらってご機嫌ななめ。
このままではまずいということで、絵里とさゆみにもハグすることにした美貴。
そんな美貴の後ろで悲しそうな表情をしているれいなに気付く者はいない。

「あれ!?絵里もさゆみも少し大きくなったんじゃない?それに少し重くなってるし。」
「パパ。レディにそんなこと言ったらダメなの!!男として最低なの!」
「そうだそうだぁ〜!」

さゆみは体重のことを言われ美貴を攻撃する。
そして、そんなさゆみに続いて絵里も参戦してくる。
この2人は本当に仲が良い。
姉妹で遊ぶ時もだいたいこの2人で遊んでいる。双子のもう1人のれいなはというと、
家族にすら自分の意見をはっきり言えないせいで絵里たちと一緒に遊ぶことが出来ないでいた。
絵里とさゆみがれいなを仲間外れにしている訳ではなく、れいなは自分から人の輪の中に入るのが苦手なのだ。
32 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:11
「それじゃぁ、着替えも終わったしママの様子を見に行くか。」
「「「うん!!」」」

着替えを終えた4人は愛の様子を見に行くことにした。
愛の寝ている寝室の前まで来ると中からなにやら笑い声が聞こえた。

「あはははぁ、ホントに〜!?」
「ホントホント、マジウケるでしょ?」
「愛ちゃんただいま。」
「あっ、お帰りぃ〜。」
「もうすっかり良くなったみたいだね。」
「うん。
1日中ずっと寝とったら大分良くなったやよ。また明日から普通に家事とか出来るやよ。」
「そっか、でも一応明日もゆっくりしてた方が良いんじゃない?」
「大丈夫やよ。それにこれ以上みんなに迷惑かけたくないし!」
「全然迷惑じゃないよ。だから無理だけはしないでね?」
「わかったやよ。」

それからしばらく3人で世間話などをした後、少し遅い夕食にすることにした。
今日は美貴が料理(料理と言ってもただ肉を焼くだけ)を作るらしい。
ただの焼肉なのでまずくなることはなく、みんなおいしくいただいた。
33 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:12
夕食を食べた後はお風呂に入ることにした。
お風呂にはいつも美貴か愛のどちらかと絵里たちの4人で入っているが、今回は亜弥も一緒に入ると言い出した。
だが、藤本家の風呂は普通の家庭のお風呂よりも大きくは出来ているが、
大人1人と子供3人が一緒に入るので限界の大きさだったので、亜弥と一緒に風呂に入るということはなんとか阻止することができた。

美貴にとって楽しみかつ幸せな入浴タイムがやってきた。
なぜ楽しみなのかというと、かわいいかわいい娘3人と裸で接するから。
最初に言っておくが美貴はロリコンではない。そして娘たちの裸を見るのが楽しみでもない。
それではなにが楽しみなのかというと、それは仕草である。
頭を洗い流すときに、目をぎゅっとつむりながら耳にお湯が入らないように指でおさえるしぐさなどが美貴にはたまらないのだ。
そしてなんといっても、背中を洗いっこするのが最高なのだ。
あの小さな手で美貴の大きな背中を一生懸命ゴシゴシこすっているのがなんとも萌え〜!(笑)
34 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:12
「パパぁ、松浦さんにちゃんと帰ってって言った?」

4人で仲良く湯船に浸かっていると絵里が突然こんなことを聞いてきた。
美貴は愛の具合が良くなっていて安心して、娘たち3人と至極の時間を過ごしていたせいで絵里との約束をすっかり忘れていた。
だが、ここで素直に言ったらまた3人の機嫌が悪くなってしまう。
そこで、美貴が考えた方法は

「と、当然だよ。亜弥ちゃん今日は帰るってさ。」
「ホントに!?」
「ほ、ホントホント。パパもやるときはやるんだよ。」

嘘をつくことである。

だが、こんなことを言っといて亜弥が帰ってくれなかったら大変なことになってしまう。
美貴は内心かなりあせっていた。
とにかく、なんとか亜弥を帰らせる方法を風呂に入っている間に考えることにしたのだが

「パパもうあがろう。」
「さゆももうあがりたいの。」

絵里たちはもうお風呂に飽きたようで上がりたがっている。
これはヤバイ、かなりヤバイ。まだ何も考え付いていない。
35 名前:美貴と愛 投稿日:2007/06/17(日) 05:13
「そしたら10数えてからあがろうか。」

なんて言って最後の抵抗をしてみた。
が、結局なにも考えつかなかった。
これは本格的にヤバクなってきた。
このままでは娘たちに一生口をきいてもらえなくなってしまう。
焦れば焦るほどいい考えが思いつかない。

絵里たちをパジャマに着替えさせて、4人でリビングに行くと誰もいなかった。

「あれ〜、なんで誰もいないんだぁ?
さっきまで愛ちゃんと亜弥ちゃんが2人で話してたのに…」
「2階にいるんじゃない?」
「そうかもね。それじゃ2階に行こっか。」

そして2階の寝室の前まで来た4人。
だが、なんだか静か過ぎる。亜弥がいればいやでもうるさくなるのに。
不思議に思いながら中にはいるとそこには愛しかいなかった。

「あれっ、愛ちゃん亜弥ちゃんは?」
「亜弥ちゃんなら彼氏から電話があったみたいで、4人がお風呂に入ってる間に急いで出てったやよ。」
「そ、そうなんだ…」

美貴は心の底から亜弥の彼氏に感謝した。これからは亜弥の彼氏には足を向けて寝れないだろう。

なんとか最悪の事態は避けることが出来た。ま、過程よりも結果が大事だということだね。
36 名前:たく 投稿日:2007/06/17(日) 05:20
更新終了です。
更新が遅くて申し訳ありません。
これからはなんとか一ヶ月に二回くらいの更新速度で行きたいと思います。

ですが、需要が無ければマイペースに更新していく予定です。

>>21 名無飼育さん様
面白いと言ってもらえてとてもうれしいです。
これからも読んで頂けたらとても嬉しいです。
これからみきあいが出てくると思いますよ。

>>22 名無飼育さん様
ありがとうございます。
更新が遅くなるときもあるかと思いますがこれからも読んでいただきたいです。
37 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/17(日) 23:05
れぃながチョ-かわいくて大好きです!!
ゆっくりでいいんで頑張ってください。続き待ってます。
あと個人的にはれぃな視点の話をみたい!!
38 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/18(月) 03:03
れいなが引っ込み思案でキャワキャワです!
私もれいな視点の話がみたいです^^
39 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/18(月) 05:39
感想。・・・心拍指数=平常。

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