ちっちゃいリーダーとサブリーダー
- 1 名前:ais 投稿日:2007/05/09(水) 22:23
- 愛ちゃん主人公でぶっ通していきます。
内容はぶっ飛んだ愛美貴ですw
ではどうぞ〜。
- 2 名前:プロローグやよ 投稿日:2007/05/09(水) 22:24
- 5月6日、よしざーさんがモーニングを卒業した。
その直後に、その事件は起こった。
- 3 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:27
- あたし、高橋愛は電車に乗ってある人の家に向かっていました。
ある人とは、今後のモーニングを支えてくれる・・・たぶんやけど、
リーダーとなる藤本美貴ちゃんの家に行くんやよ。
コンサートも終わって、お仕事にも一段落ついたから今日はお休みなの。
別に約束とかしてたわけやないんやけど、どうせ美貴ちゃんのことやから
家の中でゴロゴロとDVDでも見てるんやろうし、誰かと遊んでるなんて、
ありえん話しやわ。
亜弥ちゃんは何か仕事しとるようやし、他のメンバーじゃたぶん無理。
今後のリーダーサブリーダーでもあるし、色々と話し合いたいんやよね。
電車から降りて、歩いてる途中にコンビニ寄ってお菓子買って、
美貴ちゃんの住んでるマンションに到着〜!
美貴ちゃんの家はマンションで、中に入る前に呼び出さないと入れないんやよ。
- 4 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:28
- 家のブザーを押してぼーっと待つ。
さっきメールをしたらゴロゴロしてるって返ってきたから、
家にいるのは確認済みやよ。
あとは出てくるのを待つのみ。
呼び出し音を押してからしばらくして、
『はい?』
「たかはしゃいやよ〜!」
『こんなとこで自分の名前を大声で呼ぶな!バレちゃうでしょ。
あと訛ってるから。それにいきなりこないでくれないかな・・・。』
さすがは美貴ちゃん。
あたしの一言でいくつもの突っ込みを入れるなんて、これならリーダーでも安心やね♪
『何か今変なとこで感心してなかった?』
「そんなことないわ。美貴ちゃんは十分変やよ。」
『あんたにだけは言われたくないわ!』
いやいや、あたしは変なんて言われたりしとらんもん。
変わってるとかおかしいとかはよく言われとるけど、変とは言われとらんよ。
- 5 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:29
- それにしても、今日はどうして子供のようなロリ声使っとんの?
それでもあたしには敵わないけどね。
大スキ〜♪
ほらね、まぁ小説じゃ聞こえないから全く意味ないがし。
『それで、今日はどうしたの?』
「美貴ちゃんと女と女の話し合いをしにきたんやざ。」
『・・・愛ちゃん、君は変な言葉を覚えすぎ。今日は、ちょっと・・・。』
「何?どっか行くとか?」
『いや、どこも行かないけど・・・。』
「んじゃ、家に入れてよ。」
『そ、それも困るんだよな・・・。掃除とかしてないし・・・。』
これは何かあるね。
前にきた時やって全然掃除なんてしてなかったもん。
絵里の家の次に汚かったけど上げられたし、絶対に何かある。
- 6 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:30
- 20になった女の感やよ。
あたしやってもう子供じゃないも〜ん。
よ〜し、こうなったらとっておきの手段やよ!
あたしはバッグから目薬を取り出して、それを両目に注した。
女の涙は最大の武器って本で読んだやよ。
「美貴ちゃん、ひどいやざ!あたしのこと弄んでいらなくなったら捨てるなんて!」
『目薬注してるの見えてるから。しかも女に効くわけないでしょ。』
「チッチッチ。そこは見ちゃいけないとこやで、お客さん。」
『誰がお客さんだよ?むしろあんたが美貴のお客さんでしょ。』
「ああ、そうやった。んじゃ・・・どうして入れてくれないの・・・?」
『うっ、えっと、その・・・。』
今にも泣きそうな声で、サファイアばりの演技で聞いてみた。
あたしからは見えないけど、うろたえてるのは確かみたい。
- 7 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:31
- あたしの演技もけっこう通じるみたいやね。
よ〜し、またそのうち宝塚にオーディション受けにいこうかね。
「足が治ってない体を引きずって(2007/4/28の公演で足の捻挫したんやよ)
ここまできたのに、追い返すなんて・・・。」
『・・・わ、わかった。その代わり、何があっても驚かないでね。』
「うぇぇっ!?美貴ちゃんそんなことしたんか!?」
『今驚いてどうする!とにかく、入ってきて。』
そう言って美貴ちゃんは切っちゃった。
美貴ちゃんが脅してくるなんて、相当なことでも起こってるのかな?
もしかして、強盗とかしてあたしを共犯にでも仕立てようとか・・・。
どうする・・・ここで帰るか、それとも美貴ちゃんとお金を山分け・・・いやいや、
この年でまだ刑務所なんかに入りたくない!
- 8 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:32
- ここは美貴ちゃんに自首してもらって・・・ん、そうなると
モーニングリーダーはあたしになる?
あたしリーダーで、サブリーダーは里沙ちゃんってことやよね。
夢にまで見た五期が受け持つモーニング誕生やよ!
よ〜し、これは何が何でも美貴ちゃんを警察に突き出さんとね。
あたしはウキウキな気分で美貴ちゃんの家の前に着いた。
ピンポーン
ブザーを鳴らしてドキドキしながらその時を待つ。
顔に出てないかな?
悩んでた時とか、よしざーさんに簡単にバレちゃったから、
しっかりと気を引き締めんと!
- 9 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:33
- 少ししてから、扉が開いた。
けど、美貴ちゃんの姿がどこにもない。
もしかして、自動ドアとか?
美貴ちゃんの家、金かかっとるね〜。
「愛ちゃん、どこ見てんの?」
「へっ?」
「ここだよ、ここ。」
声が聞こえるのは下の方から。
あたしが視線を下げると、そこには小学一、二年くらいの女の子がいた。
目つきがちょっと怖いけど、美貴ちゃんの面影が見えて可愛い子。
美貴ちゃんは末っ子やから親戚かな?
- 10 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:34
- その姿には似合わないダブダブのトレーナーと、何度も捲り上げたジーパンを履いてた。
何で大人用の服着とんのやろ?
「こんにちわ。可愛いね〜。」
「いや、それほどでも・・・じゃなくて!」
あたしはポンとその子の頭を撫でて家の中に入った。
リビングにはいないっぽい。
「なるほどね〜。親戚がきとるから入れたくなかったってわけね。
で、当の美貴ちゃんは?どこ行ったんよ?」
「ちょっと、話しを聞けって!勝手に人の家を漁るな!」
お風呂場にもトイレにもいない。
どうやらこの家にはいないみたいやけど、大金が出てこなかったってことは
強盗をしたわけやなさそう。
- 11 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:34
- それとも、あたしが来る前にどこかに預けに行ったとか・・・?
美貴ちゃんはそこら辺頭回るから、問題なんやよね〜。
それにしても、さっきから後ろで叫んでるこの子、言葉遣いが荒いやよ。
絶対に美貴ちゃんの影響やろ。
それに、こんな小さい子一人で家に置いておくなんて、ひどいお姉ちゃんや。
あとで注意しようっと。
サワッ
「ヒャッ!」
な、何するんやよ!?
いきなりこの子があたしのお尻を触ってきた!
- 12 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:35
- しかも、ライブ中に『歩いてる』歌ってる時とかに撫で回す
やばい触り方・・・ん?
このやり方、美貴ちゃんに似てる。
まさか・・・。
「あんたはこうでもしないと理解してくれないからね。愛ちゃん、
ようやくわかった?」
「み、美貴ちゃん・・・。」
「そうなんだよ。あたしが藤本美貴・・・。」
「こんな小さい子にまでセクハラ教えるなんて、何考えとんや!
あとで訴えてやる!」
ズドッ!
小さい子が後ろに倒れ込んだ。
あたし、何かしたっけ?
- 13 名前:遊びにきたで〜! 投稿日:2007/05/09(水) 22:36
- あたしはその子の体を支え起こしてあげた。
「いっつ〜・・・あのさ、愛ちゃん、いい加減にわからないかな?」
「いやいや、わかるやよ。あたしも足捻って頭打った時には、
本当にやばかった・・・。」
「違う!そこじゃないから!問題なのは・・・。」
「君も藤本美貴って名前やってこと。」
「そう、美貴が美貴って名前になって・・・えっ?何の話しをして、じゃなくて!
いいから話しを聞け!」
その子は強引にもあたしの腕を引っ張ってソファに座らせた。
やれやれ、強引なとこも美貴ちゃんそっくりやな。
けど、この子の正体がわかったあと、モーニングがあんなことになるなんて、
この時はまだ想像もしてなかった。
- 14 名前:ais 投稿日:2007/05/09(水) 22:37
- 更新しました。
こんな感じで進めていきます。
読んでくれた方、レスいただけると嬉しいですm(_ _)m
ではまたよろです。
- 15 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/09(水) 23:02
- わ〜、なんだか面白そうですね。
頑張って下さい。楽しみっス
- 16 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/10(木) 00:12
- ちび美貴ちゃんが今後どうなるのかが楽しみどす
- 17 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/10(木) 00:33
- う〜ん、大変だw
- 18 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/10(木) 00:53
- みきあい好きにはたまらないwww
この後、どうなるのか楽しみですw
- 19 名前:たま 投稿日:2007/05/10(木) 00:59
- 新スレおめでとうございます☆
愛ちゃんがブッとぼけ過ぎなのにかなり笑いましたw
こちらもコレから楽しみにしています♪
- 20 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/10(木) 01:37
- うわぁ面白くなりそう!
愛ちゃんの訛っぷりステキです。
- 21 名前:愛ちゃんマン7 投稿日:2007/05/10(木) 13:28
- おもろいわ〜
愛ちゃんがドコまでボケ続けるかに
期待大やよぉ〜
- 22 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/11(金) 14:33
- うわ、設定がかなりツボです!!
- 23 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/11(金) 17:37
- aisさんの新スレだぁ!
愛ちゃんの訛っぷりステキです。
- 24 名前:ウイング 投稿日:2007/05/11(金) 19:25
- 新しいお話も期待してます☆
何気にアンテナはってましたからw
いつも思うんですけど、アイデアだったり、言葉の使い方だったりに感心させられます・・・。
- 25 名前:ちっこい美貴ちゃん 投稿日:2007/05/12(土) 12:38
- ちっこい美貴ちゃんはあたしの正面のソファに座った。
さっきから何をカリカリしとんのやろ?
ああ、美貴ちゃんから聞いとるとはいえ、知らない人やと怖いもんやもんね。
子供を相手にするには物で釣るのが一番!ってのを聞いたことあるがし。
あたしはコンビニ袋からお菓子を取り出してそれを広げた。
「ハイ、どうぞ〜。」
「いや、いらないから話しを聞いて。」
「お腹すいとるから怒りっぽくなるんやよ。モリモリ食べて、
あたしみたいな美人になるんやよ。」
「・・・オラ面のくせに。」
ズドォンッ!
おっと、いけないいけない。
あたしが持ってたペッドボトルが"つい"滑っちゃって、ちっこい美貴ちゃんの
顔のすぐ脇のソファに突き刺さっちゃったやよ。
- 26 名前:ちっこい美貴ちゃん 投稿日:2007/05/12(土) 12:39
- 何で滑っちゃったんやろね〜?
とりあえず、気を取り直してもう一回。
「さぁ、ちっこい美貴ちゃん。食べてええよ。」
「は、はい・・・。ものすごく美人な愛ちゃん、いただきます。」
ちっこい美貴ちゃんは震えながらポテチを食べ始めた。
初対面やからってそんなに緊張することないのに。
んでもものすごく美人だなんて、これやから子供は正直者でええものよね。
さてと、美貴ちゃんは本当にどこに行っちゃったんやろ。
「あの、愛ちゃん・・・そろそろ話しを聞いてもらってもいいかな?」
「おう、構わんけど、どうしてあたしの名前を知っとるんや?美貴ちゃんに聞いたの?
っつうか君も美貴ちゃんやったね。美貴ちゃんってのはモーニング娘。っていう・・・。」
「紛らわしいけどそれでいいや。とりあえず、落ち着いて聞いてほしいの。」
「うん。」
「君達のことなら何でも知ってるよ。なぜなら、この藤本美貴が君達のよく知る
モーニングの藤本美貴だから。」
このちっこい美貴ちゃんが、あたしの知っとる藤本美貴ちゃん?
今までの美貴ちゃんとこの子を重ね合わせてみる。
- 27 名前:ちっこい美貴ちゃん 投稿日:2007/05/12(土) 12:40
- そりゃ、目つきは怖いし口調も厳しいししっかりと突っ込めるし
ノリ突っ込みも悪くない。
お尻触ってきた変態やし、自分勝手に進めようとするし・・・。
「ねぇ、美貴についてもっとマシな回想できないの・・・?」
「えっ?何か間違ってた。」
「いや、間違ってはない、んだけど、もう少しいいとことかあるでしょ?」
「例えば?」
「例えばね〜、六期や小春達の面倒見てたりとか・・・。」
「ダウト。あの子達の面倒はあたしがほとんど見てたやよ。」
「前はサブリーダーとして、よっちゃんの力になったりとか・・・。」
「ダウト。サブリーダーって仕事あったっけ?」
「みんなとコミュニケーションとったりとか・・・。」
「ダウト。セクハラしとるだけやろ。」
「あとは・・・このっ、美貴が藤本美貴だって言ってんだろうが!」
お〜、このキレようはまさしく藤本美貴。
んじゃ、本物やって言うんならいくつか聞いてみよっかね。
- 28 名前:ちっこい美貴ちゃん 投稿日:2007/05/12(土) 12:44
-
「藤本美貴のプロフィールをどうぞ。」
「1985年2月26日生まれ。北海道滝川市出身。血液型はA型。身長155センチ。
モーニング四期オーデ落選後、それでもめげずに事務所で雑用やダンスレッスを
繰り返して、華のデビューを飾る。ソロ歌手として1年間の活動の後、
モーニング娘。に加入。現在は5代目のリーダー。それから・・・。」
「あ〜、長いからそんなもんでええわ。あとは"はてなダイアリー"でも検索して見てね。
んじゃ、次の質問いくやよ。」
「誰に言ってんの?しかも、美貴の人生がどうでもいいような言い方しないで・・・。」
「えっとね〜、ガキさんこと新垣里沙ちゃんのニックネームは何でしょう?」
「答え言っちゃってんじゃん!ガキさんでしょ。」
「お〜、正解。では、藤本美貴と亀井絵里の関係は?」
「関係・・・主従関係とか?」
「ん〜絵里がそんなこと言ってたから正解なんやろ。」
「(何でそんな曖昧なんだよ・・・ってか正解なんだ。)」
「道重さゆみのラジオ番組の名前は?」
「"今夜もうさちゃんピース"。出たことあるし。ちなみに美貴は
ブラックピース・・・。」
「田中れいなの電話番号は?」
「恥ずかしいんだから最後まで聞いてくれ!んと、田中ちゃんの番号・・・・
美貴、知らないかも。」
「はい、正解。むしろ知ってたらやばい。れいなは天涯孤独の
可哀想な子なんやよ・・・。さってれいなのことはともかく、
次の質問いくやよ〜♪」
「そんな明るく言ってあげるなよ・・・。」
「久住小春の声のアニメキャラクターの名前は?」
「月島きらり。」
「光井愛佳ことミッツィの出身地は?」
「確か、滋賀県だったかな。」
「場所はわかる?」
「・・・知らない。」
「うん。それが藤本美貴やよ。美貴ちゃんが地図わかるわけないもん。」
「正解したのに、すんごい複雑な気分・・・。」
- 29 名前:ちっこい美貴ちゃん 投稿日:2007/05/12(土) 12:45
- 全問正解なんてなかなかやるわな。
いや、まだ終わりやないよ。
最後の問題が残っとるんやからね。
「次の質問いくやよ〜。」
「まだやるの?」
「最後の問題が残っとるんやよ。最終問題さえ解ければあたしも
認めてあげるがし。」
「今までの問題意味ないじゃん!」
「今回が一番難しいからね。よ〜く考えて答えてね。」
「いや、話し聞いてよ・・・。」
「質問!」
あたは大きく息を吸い込んで、そして問題を口に出した。
- 30 名前:ちっこい美貴ちゃん 投稿日:2007/05/12(土) 12:46
-
「藤本美貴にとって、高橋愛とはどのような存在?」
「愛ちゃんはね〜、ちょっと頭がおかしくて天然ボケでけっこう
自分勝手なとこがあって、まぁ一言で言うんであれば、これは
どうしようもない存在・・・。」
ドゴォッ!
あっれ〜、おっかしいな〜。
もう一本あったペッドボトルを美貴ちゃんにあげようと思ったのに、
また突き刺さっちゃったわ。
どうしてかな〜?
- 31 名前:ちっこい美貴ちゃん 投稿日:2007/05/12(土) 12:47
-
「ま、待って!最後まで話しを聞いて!」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーじゃないっての!最後まで聞いてって言ってるでしょ!」
「んじゃ、アタックチャーンス!」
「それも違う!しかも似てないから!いいから聞いてよ。愛ちゃんはさ、
確かにどうにも扱えない部分があるけど、美貴が見る自分視点とは違って、
他人の目から状況を読み取れるんだ。そのために、人の気持ちとかを
汲み取ったりできるから、後輩に頼られるんだ。だから、美貴が前に
進んで歩いてても、周りのメンバーを後ろからついてこさせるような、
美貴の背中とメンバーをくっ付けてくれる、大切な存在だよ。」
「ファイナルアンサー?」
「今度はファイナルアンサーだよ。」
美貴ちゃんの瞳があたしの目を捉えた。
美貴ちゃんが本音を伝える時って、その人の目を、心を掴んで離さない。
やから、たぶん本当のこと、そしてこの子が美貴ちゃんなのは間違いないやよ。
- 32 名前:ちっこい美貴ちゃん 投稿日:2007/05/12(土) 12:48
- なんとも言えんけど、頼りになるって言ってくれてるし、
あたしも頼りにされちゃうやよ!
「んじゃ、次の質問やが。」
「まだ終わってないのかよ!だから、美貴が美貴だって・・・。」
「美貴ちゃんやってことはわかったやよ。なら、どうして子供になったの?
名探偵コ○ンみたいに、やばい事件にでも巻き込まれちゃったの?」
「・・・美貴がこれから言うこと、信じる?」
「信じるやよ。」
「笑わないで聞いてくれる?」
「うん。」
「わかった。あのね・・・。」
「川*’∀’)アッヒャ〜。」
「言ったそばから笑うな!しかもその顔文字無性にむかつくんだけど!」
「お約束ね。」
「うん、お約束ができるほど愛ちゃんが空気を読めるとは思わなかったけど、
口を挟まないで聞いてね。」
「おっけ〜。」
美貴ちゃんが真剣な表情をしてこんなこと言うなんて、
よほどのことでもあったんやろね。
まさか本当に何かの事件に巻き込まれてるとか?
でないと、こんなことなんてありえんわ。
今回ばかりは真面目に聞くことにしよう。
- 33 名前:ais 投稿日:2007/05/12(土) 12:49
- 今回の更新でした〜。
- 34 名前:ais 投稿日:2007/05/12(土) 12:52
- >>15:名無飼育さん
ありがとうです。
今後も面白くやっていけるようがんばります。
>>16:名無飼育さん
果たしてチビ美貴は元に戻れるんでしょうかね〜?
それが全て愛ちゃんの手にかかって・・・(ry
>>17:名無飼育さん
何が大変って、この二人がリーダーサブリーダーであることですかねw
もっと大変なことになることをまだ(謎)
>>18:名無飼育さん
自分もこの二人が大好物ですので♪
ここからの展開は・・・まぁ徐々にってことでw
- 35 名前:ais 投稿日:2007/05/12(土) 12:56
- >>たまさん
ありがとうです。
今回は全然違うジャンルで色んな意味でぶっ飛ばしていくんで
今後もよろです〜。
>>20:名無飼育さん
今回は訛りとボケでいってみたいと思いますw
面白くできたらいいもんですね〜。
>>愛ちゃんマン7さん
いけるとこまでボケ通します。
いえ、最後までボケていくかと思いますよ〜w
>>22:名無飼育さん
そう言ってもらえると嬉しいですね。
どうなっていくかは今後に期待してください。
- 36 名前:ais 投稿日:2007/05/12(土) 12:59
- >>23:名無飼育さん
こりもなく新スレ立ててしまいましたわw
彼女の訛りを愛されている方が多いようで愛ちゃんは
ずっと福井弁でいきたいと思います。
>>ウイングさん
ありがとうです〜。
話しは自分が書きたいように書くだけですよ。
あとはどれだけ彼女達を愛しているかとかw
後ほど自分もウイングさんのスレに参ります〜。
まさかいきなりこんなにレスがいただけるとは思わずめちゃくちゃ
嬉しかった、っていうか驚きました。
今後も精進していくんでよろしくですm(_ _)m
- 37 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/12(土) 21:06
- 更新乙です。
ますます先が楽しみです。
- 38 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/13(日) 00:10
- 面白いっス!思わずにやり系っスね。
頑張って下さ〜い。
- 39 名前:たま 投稿日:2007/05/13(日) 10:43
- 愛ちゃんの質問内容がかなり笑えますね(笑)
美貴が小さくなった理由が気になります
- 40 名前:ウイング 投稿日:2007/05/13(日) 19:49
- ツボな場所がたくさん・・・(笑)
まさに”お見事”って感じです☆
- 41 名前:お願い事 投稿日:2007/05/16(水) 23:41
-
「あれはね、昨晩、美貴が寝ている時のことだった・・・。」
- 42 名前:お願い事 投稿日:2007/05/16(水) 23:41
- 美貴が起きるとね、空も海も山も、建造物の一つもない、まさに無の世界にいたんだ。
どこに行こうにも道はない。
それでね、美貴がそこで突っ立ってたら、いきなり光に照らされたんだ。
そして、白装束を着た一人の老人が降りてきた。
- 43 名前:お願い事 投稿日:2007/05/16(水) 23:43
-
「じいさん、誰?」
「わしは、神じゃ。」
「髪?髪は薄い方、って何を言わせるんだコラッ!」
「だ、誰もそんなこと言っとらん。わしは神様なのだ。」
「神様ってことは・・・あんたが美貴の髪を薄くして産み落としたのか!?
それでも神様かよ!」
「待て待て!人には良し悪しというものがあるじゃろ。そこはお前さんの
悪いとこであるだけで、他にもいいとこがあるじゃろ・・・たぶん。」
「最後は余計だ!それで、その神様が何の用なの?」
「お主、今後はモーニング娘。のリーダーとなるそうじゃが、
リーダーとしてメンバーのために、身を捧げる覚悟はあろうか?」
「身を捧げる?何かの儀式でもするってわけ?」
「そうではない。自分自身の力で、メンバー達を助け、救い出し、
皆で前に進む勇気を分け与えられるかどうか・・・。」
「あ〜、難しいことするくらいならパス。美貴は美貴でやっていく。
やれるだけのことはやってあげるつもりだけど、深いとこまで
手を差し伸べる気はないよ。他のメンバーだってモーニングになったからには
それなりの覚悟とかあるでしょ。美貴がやってあげなきゃいけない義務はない。」
「・・・どうやらお主には自覚が足りないようだな。」
そう言って、じいさんは美貴に手を向けた。
すると、美貴の体が急激に光りだしたんだ。
- 44 名前:お願い事 投稿日:2007/05/16(水) 23:45
- 体がすごく熱くなってきて、美貴は両手で体を押さえて蹲った。
「おい、じいさん!美貴に何をした!?」
「神様じゃと言っておるだろ。お主は心身ともに成長する必要がある。」
「何、だと?」
「よいか、現在のメンバーはリンリンとジュンジュンが入るまでは8人かの。
お主自身も含め、彼女達の真の望みを一つずつ叶えよ。それができねば、
お主は一生その体だ。」
「な、何を言って・・・うぁぁっ!」
だめだ、体が言うことを効かない・・・。
美貴、どうなっちゃうんだよ・・・?
「モーニング娘。のリーダーとしての自覚を覚えよ。次の新曲、楽しみにしておるぞ。
P.S.今度は天界でもグッズなんかを販売してくれるよう、事務所に頼んどくれ。」
「(た、ただのモーヲタじゃねぇかよ・・・。)」
そして、美貴の意識は薄れていった。
- 45 名前:お願い事 投稿日:2007/05/16(水) 23:46
-
「んで、朝目覚めたらこんな体になっていた。以上だ。」
美貴ちゃんは腕を組んであたしを見た。
えっと、何て返せばええんやろ?
「美貴ちゃん・・・まさか、そんなことになってたなんてね。」
「わかってくれた?」
あたしは深く頷いた。
ここまできたら、もうこれしかないやね。
- 46 名前:お願い事 投稿日:2007/05/16(水) 23:48
-
「仕方ない、今から病院にいこう。」
「いやいや、病院に行って大人になれるもんじゃないでしょ。」
「いやいや、どっちかっていうと精神面で問題があるような。頭大丈夫?」
「何でそうなる!?そんなこと言われたって、どうしろっていうんだよ!?」
「やから、精神科に行って頭の治療を・・・。」
「病院から離れろ!美貴は正常だ!」
「そうやね。朝起きたら身長が半分くらい縮んでたってよくあることやね。」
「あってたまるか!それより・・・。」
「それより神様に会えたんか〜。美貴ちゃんも命分け与えてもらったもんね〜。」
「それはヘケートでしょ。」
「サファイアも女の子になれたし、万事お〜け〜やね!」
「オッケーじゃないって言ってるだろ!」
「そうやよ。スペル的にはオーケーなんやろうけど、あたしはお〜け〜を
流行らせようかと悩んでて・・・。」
「んなもんで悩むな!どっちでもいいから!美貴の悩みの方が大きいでしょ!
だったら、これ見てよ!」
そう言って、美貴ちゃんはトレーナーをもそもそと脱いで放り投げた。
- 47 名前:お願い事 投稿日:2007/05/16(水) 23:52
- む〜最近のあたしの中で、一番の悩みやのに。
やれやれ、切れたら最後まで止まらんのは子供になっても変わらんか。
むしろタチが悪いやよ。
美貴ちゃんらしいっちゃらしいけど。
あたしは大人の対応ってもんで対応するやよ!
「美貴ちゃん、堂々と脱いだとこで貧乳は変わらんよ。」
「どこが大人の対応だ!突っ込みどころが違う!」
「おお、突っ込みの指摘されるとは、さすがは美貴ちゃんやな。」
「変なとこで褒めない。それに、今は子供だから胸もないだけで・・・っそうじゃない!
よく胸のとこ見てよ!」
「あたしはロリやないから、トキメキは無理やよ。」
「誰も望んでないから!じゃなくて、ここ!」
美貴ちゃんは胸の真ん中ら編を指指した。
- 48 名前:お願い事 投稿日:2007/05/16(水) 23:53
- そこには、八つの痣みたいなのが円状になってついてた。
「こ、これは・・・。」
「ようやくわかった?たぶんこれは・・・。」
「北斗七拳?」
「フォ〜ウ、アタタタタタッ!って何やらせるか!八個あんだろが!」
「北斗八拳やね!すごいすごい!ケンシロー超えたわ!」
「ケンシロウ超えるってどんな人間よ?ってそうじゃない!第一柄杓の形してないし!
たぶん、これはモーニングメンバーの分の望みなんだ。」
「ってことは、望みを叶えたら消えていくってこと?」
「たぶんね。」
「な〜んや、北斗八拳見たかったのに。」
「・・・君は一体何を期待してるんだ?」
美貴ちゃんは深いため息をついてトレーナーを着始めた。
そっか、子供用の服がないんやな。
- 49 名前:お願い事 投稿日:2007/05/16(水) 23:54
-
「もうホント、愛ちゃんと話してると疲れるわ・・・。」
「アハハ、里沙ちゃんによく言われるわ。」
「言われるなよ。ったく・・・ん、どこに行くの?」
「お買い物。その格好じゃ外に出られんやろ。」
「ああ、そっか。・・・ごめんね。」
「ちゃ〜んとええ子にしてお留守番してるんでしゅよ〜。」
「・・・それは訛ってんの?それともバカにしてんのか?」
あたしはポンポンと美貴ちゃんの頭を撫でてから家を出て行った。
さて、お買い物はいいけど、ちっこい美貴ちゃんか〜。
あれはあれで悪くないけど、モーニングもあるからどうしたもんかね?
みんなのお願いを叶えなきゃいかんのか〜。
あたしのお願い事は・・・ナ・イ・ショ♪
どう、少しは色っぽい姉ちゃんになったやろ?
あたしやってもうお子様やないもん!
それに、あれこれ悩むのもあたしらしくない。
やるだけやってやるか〜!
- 50 名前:ais 投稿日:2007/05/16(水) 23:58
- 川*’∀’)<ちっこい美貴ちゃんやよ〜!
川VvV)<それは前回だろ!第三話更新でした。
- 51 名前:ais 投稿日:2007/05/17(木) 00:09
- >>37:名無飼育さん
川VvV)<そう言っていただけるとやりがいがあります。
川*’∀’)<もっとボケるんやよ〜!
川;VvV)<訂正、突っ込みがいがありまくりです・・・
>>38:名無飼育さん
川VvV)<・・・ニヤッ
川*’_’)<こんな風に不気味にはならないようにしてくださいね
川V□V)<そうそう可愛く・・・ってどういう意味だ!?
>>たまさん
川*’∀’)<あたしはいつでもマジメやよ〜!
川VvV)<はいはい、こんな二人を今後もよろしくお願いしますね♪
>>ウイングさん
川VvV)<ツボに入ってくれて嬉しいです。
川*’へ’)<あ、あたしやって入るやよ!美貴ちゃん、どのツボ入るの?
川VvV)<笑いのツボにでも入ってろ!今後もこんな感じでいきます
- 52 名前:たま 投稿日:2007/05/17(木) 14:10
- ゃばぃw
かなり爆笑しますねw
美貴も愛ちゃんのボケにノリ突っ込みしたりして笑ぃますw
- 53 名前:ウイング 投稿日:2007/05/18(金) 20:05
- 漫才見てる感じで、いいですね。
藤本さんのツッコミはまさに”お見事”です☆
では、青の藤本さん何番?(違)
- 54 名前:ウイング 投稿日:2007/05/18(金) 20:06
- すみません、下げ忘れました・・・。m(__)m
- 55 名前:あたしの家に行くやよ〜 投稿日:2007/05/20(日) 12:12
- あたしが美貴ちゃんの服を買いに行った後、二人で家を出た。
小さいジーパンに黒のTシャツ、今の暑くなる季節にピッタリの洋服で
とっても可愛らしいんやよ〜。
あたしの見立てに間違いはなかった、うん。
「愛ちゃん、ごめんね。色々と買ってきてもらっちゃってさ。」
「気にする必要ないがし。とりあえず、三倍返しでよろしくね。」
「詐欺じゃねぇかよ!」
「大丈夫大丈夫。あのマンション売ればそれくらいのお金にはなるでしょ。」
「どんだけとる気だよ!」
そんなこと言われたって、あたしやってお小遣いそんなにもらってないから、
お金ないんやもん。
- 56 名前:あたしの家に行くやよ〜 投稿日:2007/05/20(日) 12:14
- いずれ一人暮らしを始めたら、自分専用の洗濯機を買ってやるんやよ!
それだけやなくて、なんと冷蔵庫も買っちゃうんやから!
「・・・小さい夢だね。」
「ほぇ?美貴ちゃん、何であたしの考え読めるんやよ?もしかしてエスパー?」
「いや、自分でぶつぶつと言ってるじゃん。ところでどこ行くの?」
「ん、あたしの家やよ。ああ、そういや忘れるとこやった。少し待ってて。」
あたしは美貴ちゃんの小さい手を握って・・・ああ、何か妹と歩いてる感じがして
すっごく面倒見てあげたくなっちゃうやよ!
歩きながら携帯電話を耳につける。
「ああ、もしもし。絵里〜元気しとるか?」
「亀ちゃん?」
「さゆも一緒?れいなは?ああ、そうやよね。一緒にいるわけないか。
まぁちょうどええわ。今からね・・・。」
「愛ちゃん、何気にひどくないか・・・?」
簡単に話して終了!
何か美貴ちゃんが言っとったけど、どうでもええか。
- 57 名前:あたしの家に行くやよ〜 投稿日:2007/05/20(日) 12:17
- さってと、お次は・・・。
「これから亀ちゃん達がくるの?」
「うん。あっ、小春。お姉ちゃんやで〜!」
「次は小春?もしかして全員呼ぶつもり?」
「そのつもりやよ。ああ、何でもないわ、こっちの話し。あんたさ、
ミッツィと一緒にうちにこれるか?何、二人で遊びに行きたい?
だめだめ、あんたはミッツィと足して三で割るくらいがちょうどええんやから。
んじゃ、よろしくね。」
「足して三で割ったらマイナスじゃん・・・。」
「ああ、そういや小春って数学できるんやったな。それは不覚やった。」
「誰でもわかるだろ!それにしても、愛ちゃんはモテるね〜。ちょっとだけ羨ましいよ。
ほ〜んのちょっぴりだけどね。」
「そんなことないって。モーニングでは、美貴ちゃんは力、あたしは愛で
成り立ってんやから。まさにアメと鞭、ピッタシやろ?」
「美貴のイメージ悪いだけじゃん・・・。あとは、ガキさんと田中ちゃんは?」
「ああ、今呼ぶわ。」
お次はガキさんに電話するかね〜。
あたしはピピッとボタンを押して電話をかけた。
- 58 名前:あたしの家に行くやよ〜 投稿日:2007/05/20(日) 12:19
- ずっと一緒にいた同期であり、あたしの一番の話し相手やから、
ずいぶんと手馴れたものよ。
「もしもし、ガキさん?あとでうちにきて。んじゃ。」
「早っ!一番の話し相手じゃなかったの?しかもガキさんの意見はなしかよ!」
「あたしとガキさんは長年の付き合いやからね〜。ツーカーの仲やよ。」
「話し相手になってないし・・・。」
「最後はれいなか〜、どうしよっかな〜。そうやよ!えっと〜・・・もしもし、
マネージャーですか?お早うございます。高橋です。お願いがあるんですけど、
れいなの番号わからないので、今からうちにくるように伝えてもらえませんか?
はい、お願いしま〜す。」
「田中ちゃんだけ間接かよ。まぁ、番号知らない美貴が言えたもんでもないけど・・・。
でも、マネージャーに対してだけは滑舌いいよね。」
「普段悪いことしとる人がたま〜にええことすると、すっごくええ人に見えるやろ?
それと同じやよ。あたしは計算もできるええ女になるんやざ!」
「普段が悪けりゃどうしようもなくないか?」
全くもう、美貴ちゃんは突っ込み多すぎやよ。
あたしみたいに突っ走ることも必要やで。
- 59 名前:あたしの家に行くやよ〜 投稿日:2007/05/20(日) 12:22
- 歩いて数分後、駅に着いて切符を二枚買ったあたしは、そこで・・・
重大な真実に気付いた。
「ああっ!」
「な、何?いきなりどうしたの・・・?切符間違えて買ったとか?」
「そう・・・その通りなんやよ・・・。」
「愛ちゃん・・・?」
「美貴ちゃん・・・子供料金で乗れるやよ!」
ビタンッ!
切符を買ってて手を離しちゃったせいか、美貴ちゃんは派手に前に倒れ込んだ。
も〜、あたしがいないとどうしようもない子やよ。
- 60 名前:あたしの家に行くやよ〜 投稿日:2007/05/20(日) 12:23
- 「美貴ちゃん、どした〜?大丈夫?」
「子供料金って・・・そんなことで大声あげないの。」
「そんなことやって?すんごく大事なことやよ!一円を笑う者は
一円を亡くすんやよ。わかっとる?」
「愛ちゃんにしては惜しい。一円を笑う者は一円に泣くね。」
「む、あたしやって難しい言葉とか知っとるもん!例えばさ、
泣かぬなら、殺してしまえ、ホトトギスとかね。by 織田信長。」
「歴史じゃん!しかももっと普通の言葉覚えようよ・・・。」
あたしにしては、って大きなお世話やよ。
織田信長親衛隊隊長、信長〜ズの高橋愛をバカにするなやよ。
ちなみに絵里、れいな、小春はすでに入ってることになってるんや。
この人はあたしがすんごく尊敬しとる人でね、この間もガキさんと、っていうか
ガキさんに6時間くらい語ってたんやけど・・・あっ、改札着いたからこの話しはまた今度ね。
お金を返金して子供用に換えてもらったやよ。
これで少しやけど戻ってきた。
- 61 名前:あたしの家に行くやよ〜 投稿日:2007/05/20(日) 12:26
- この少しのお金やって、毎月宝塚のDVDを五枚買うために集めてるんやからね。
お金はバカにしちゃだめやよ。
それなのにこの子は・・・けど、DVD五枚買ってるって言われたら
絶対に突っ込まれるから、ここは黙っておこう。
うん、黙って見てるだけならバレないはずやよ、うん突っ込まれない・・・。
「何?さっきからこっち見て?」
「ん、何でもないやよ。誰も突っ込まれないために黙っとるなんて思っとらんよ。」
「自分で言ってるじゃん。んで、何に対して突っ込んでほしいの?」
「だ、誰も毎月DVD五枚買っとるとこに突っ込まれないようになんて
全然思っとらんがし!」
「へ〜、そうなんだ。」
「えっ・・・?」
「別にいいんじゃない?自分がほしいから買ってるんでしょ。問題ないじゃん。
美貴だってそういうことあるもん。おかしくなんかないよ。」
「美貴ちゃん・・・。」
「愛ちゃんがおかしいのは行動とか言動であって、趣味とかに対しては別に
突っ込むとこじゃないからね。だからさ・・・おっ、震えちゃってどうした?
美貴の言葉に感動した?胸貸そうか?」
ケラケラとあたしの前で笑う美貴ちゃん。
胸貸せるほどないし、むしろ貸してほしいくせに、よく言うがし。
- 62 名前:あたしの家に行くやよ〜 投稿日:2007/05/20(日) 12:27
- ただ、あたしは感動しとるわけでも、泣きそうなわけでもない。
「美貴ちゃん・・・違うから。」
「ん?何が違うの?」
「さっきんとこは突っ込むとこやったんやよ!どうして突っ込まんやが!」
「突っ込んでほしかったのかよ!もう、愛ちゃんは話すだけで突っ込み所満載なんだから、
たまにはいいじゃん。ってかこの会話おかしくないか?」
「ち〜が〜う〜!あたしの言葉に突っ込んでくるとこは突っ込まんと、
突っ込ミキティやないが!そんなの藤本美貴やよ!」
「どっちも美貴じゃねぇかよ!変わりないでしょ!むしろ後者が美貴じゃん?」
そうそう、そうやって突っ込むのが美貴ちゃんやよ。
これがモーニングのリーダーサブリーダーの会話やよ。
何も問題ない、うん。
- 63 名前:あたしの家に行くやよ〜 投稿日:2007/05/20(日) 12:28
- 平日のせいか、あたし達が叫んでてもバレるようなことはなかったのは運がよかった。
電車に乗ると、美貴ちゃんがあたしに寄りかかってきて、膝の上に頭を乗せてきた。
色々と疲れてんのかもね。
あたしも壁に頭をつけてゆっくりと眠りについた。
ただ一つ気になったのが、
「あんたのせいで、疲れてんだよ・・・。ムニャムニャ・・・。」
夢の中でまで突っ込みを入れとる美貴ちゃんには少し尊敬した。
誰に突っ込みを入れてるんやろね?
ちょっとだけ美貴ちゃんが可愛く思えた電車の中でした〜。
次回、モーニング全員集合やよ〜!
- 64 名前:ais 投稿日:2007/05/20(日) 12:30
-
川*’∀’)<更新しましたんやよ〜?
川VvV)<何で疑問系なんだよ!?
川*’∀’)<美貴ちゃんと話してると話しが進まんからかな
川VvV)<あんたが言うな!
- 65 名前:ais 投稿日:2007/05/20(日) 12:38
- >>たまさん
川*’∀’)<最強の二人組みですから!
川;VvV)<どういう意味で?あんまり嬉しくないんですけど・・・。
川*’∀’)<最強の二人組みですから!
川VvV)<何で二度言うの?認めろってこと?まぁ今後も突っ込んでいきます
>>ウイングさん
川VvV)<美貴としては漫才のつもりじゃなかったんですけどね・・・
川*’∀’)<美貴ちゃんが突っ込むからやよ
川VvV)<ボけあっての突っ込みだということを忘れないように。
ちなみにガッタスにちなんでオレンジの6番でよろしくです〜。
川*’∀’)<オレンジなんてないやよ〜。
川:V□V)<あ、愛ちゃんに突っ込まれた・・・。
- 66 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/20(日) 22:21
- 作者様の織り成す会話はとんでもなくテンポがよくって
読みやすく、何度読んでも飽きないっス。
更新ありがとうございます。
- 67 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/05/21(月) 00:53
- 从‘ 。‘从<ちっちゃいたん・・・おいで〜おいで〜
- 68 名前:たま 投稿日:2007/05/21(月) 01:21
-
ヤバイつぼ…w
美貴と愛ちゃんは本当に最強のコンビですねw
- 69 名前:ウイング 投稿日:2007/05/24(木) 21:47
- aisさんの”愛”が感じられる作品になってきましたね(笑)
色んな意味で刺激になります☆
7番の赤がオレンジに変わった!(爆)
川*’ー’)オレンジはないやよ〜。
川VvV;)いつまで言うか!
- 70 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:02
- ふらふらと歩いて約一時間後にあたしの家に着いた。
美貴ちゃんが物珍しげに色々と周りたいって言うから、
仕方なく付き添ってあげたんやよ。
「違うから。愛ちゃんがあちこち動くからでしょ。」
お菓子をぽりぽりと食べて歩いてる美貴ちゃん、別に子供好きやからとか
そういうんやないけど、突っ込みやっても可愛いもんやよね〜。
普段も大人しくしてくれとったら楽なのに、このまま戻すのやめよっかな〜。
「愛ちゃん、今よからぬこと考えなかった?」
「な、なななな、何を言うとんやざっ!そ、そそ、そんなことないもん!
ピュ、ピュピュー。」
「どもりすぎ。あと口笛下手すぎ。美貴の体元に戻す気あるの?」
「・・・当たり前やろ。やからみんなを呼んだんやよ。」
「最初の沈黙が気になるけど、頼りにしてるよ。サブリーダー。」
ほっほ〜、美貴ちゃんがあたしのことサブリーダーって呼んだがし!
そっかそっか、やっぱりあたしがいなきゃ何も始まらんもんね。
- 71 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:02
- ん・・・違う、頼りにされんのは嬉しいけど、これじゃだめやわ。
「美貴ちゃん。やっぱあたしらがやるんじゃだめやわ。」
「はぁ?ここまできて何言ってんの?」
「神様が言うとったんやろ。これは美貴ちゃんに対する試練なんやって。
あたし達がすべきことは、美貴ちゃんにできないことに協力することだけやよ。
助けてばっかじゃいかんのや。美貴ちゃんがやらんとね。」
「愛ちゃん・・・。」
おっ、前回と逆パターン、美貴ちゃんの体が震えてる。
今度はあたしの胸を貸そっか〜?
少なくとも美貴ちゃんよりはあるはずやよ。
- 72 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:04
- そう思っとったら、あたしを屈ませておでこに手の平をつけてきた。
もしかして、これでテレパシーとか使えたりとか・・・。
「愛ちゃん、熱でもあるんじゃない?」
「へっ?テレパシー使うんじゃないんか?」
「そんなの使えるわけないでしょ。心配してんだよ。過去数回に渡って
話しを進めてきた主人公とは、全くの別人に見えるよ。」
「エヘヘ〜。それほどでも。」
「別に褒めてるわけじゃないから。ノー天気なのもいいけど、
たまには曇らせなよ。」
「スカッとして気分ええやろ。」
「突っ込みとしてはやりがいがあるけど、君の場合はありすぎて疲れるの。」
「それはそれは、お疲れ様です。」
「あんたが治せばいいんだよ!もういいからっ、行くよ。」
そう言って美貴ちゃんはあたしの手を掴んで引っ張った。
なんだかんだ言って突っ込みたいくせに、テレ屋さんなんやよね〜。
ディア〜ってやれるくらい、美貴ちゃんも素直になった方がええよ。
- 73 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:04
- そこにいたのは、ガキさんとれいなやった。
「おお、二人とも早いわな。」
「早いじゃないよ。あんたが遅いんだよ。どこで何してたの?」
「う〜ん・・・里沙ちゃんの負け。」
「はぁ?何が負けなの?」
「美貴ちゃんより突っ込みの勢いが弱い。」
「・・・ハァ、もっさんも大変だよねこりゃ。」
「全くだよ。ここまでだけでも、突っ込み総数数えるのが面倒だよ。」
「ん・・・?愛ちゃん、その子はどうしたの?」
ガキさんは美貴ちゃんに視線を向けた。
- 74 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:08
-
「落ちてたから拾ってきた〜。」
「それって誘拐じゃん!どこで拾ってきたのさ?」
「美貴ちゃんち。」
「それじゃ強盗じゃん?」
「違うやざ!強盗したのは美貴ちゃんやよ!」
「誰がいつ強盗したんだよ!愛ちゃんの脳内でしょ!」
「んで強盗した美貴ちゃん自首させて、五期でモーニング作ろうって作戦やざ。」
「どんな作戦だよ!」
「あ〜それは悪くないかもね。」
「ガキさんまで納得すんな!」
「お〜、藤本さんばりの突っ込みっちゃね。」
れいなの言葉で気付いた。
そういやれいなもいたんやった。
ごめんね、完全に忘れてたわ。
- 75 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:10
- れいながこっちを見てきたから、あたしは少し顔を離した。
大丈夫やよ、少なからずあとで出番が出てくるやよ!
いちおう、たぶんね。
「愛ちゃん、わかってんの?田中っち、一時間も前からあんたの家の前にいたんだよ。」
「一時間前って、電話してすぐじゃん。っつうか、電話する前?」
「愛ちゃんのためならこの身が焼かれようと滅びようと、どんなことでもしてみせる!
これが天下の博多道っちゃ。やけんれいなは・・・。」
「小春はミッツィ連れてくるとして、絵里とさゆは?」
「最後まで聞いてやれよ・・・。」
「知らないです。れいな、あの二人の番号わからないんで・・・。」
「同じ同期なのに聞いとらんの?」
「そうなんですよね〜。最初の頃は教えてくれたとですけど、寂しくなって
絵里に毎日夜中に電話してたり、暇な時にさゆにメール欄がれいなだけで
埋まるくらいメール送っただけなのに、それ以来れいなに教えてくれないんですよ。
ひどくないですか?」
「それは田中ちゃんに問題があると思う・・・。」
「あっ、ちょうどいいけん、愛ちゃんも番号教えてくださいよ。」
「ん〜あたしはね、れいなとは電話とかやなくって、顔見てお話ししたいんやよ。
ほら、会って話す方が楽しいやろ。」
「連絡とれないんじゃ会うこともできなくないか?」
「愛ちゃん・・・愛ちゃんの気持ち、れいなによ〜く伝わりました!了解です!」
「わかってないし・・・。」
美貴ちゃんが一つ一つ突っ込んでくるけど、相手にしてたらキリがないんで
ガキさんに顔を向けた。
- 76 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:11
- この子は、ま〜た嫌そうな顔をしちゃってさ〜、寂しいって素直に言えればええのにね。
「別に寂しくないから。私は中華街で色々なビルを見て満喫してたんです〜。」
「何で中華街でビル見てんだよ!?」
「ところで、ガキさんはいつ頃きたんか?」
「今さっきだよ。全くもう、もっさんに大変なことが起きてるから、
一時間後くらいに愛ちゃんのうちにモーニング集合して、みんなで
会議するよって言うからさ、こうしてここまできてあげたんでしょうが。」
「ちょっと待て。愛ちゃん、そんなこと言ってたっけ?」
「ちゃんと言ってたがし。」
「家にきて、って言われればそのくらいわかるでしょ。」
「それだけで通じるかい!」
「愛ちゃんとはツーカーの仲だからね。愛ちゃんみたいな非常識な人間には、
私みたいな常識的な人が必要でしょ。」
「限度ってもんがあるだろ!言っておくけど、ガキさんも十分非常識だからね。」
「アヒャヒャ〜。ガキさんも非常識やってさ。あたしのことこれでバカにできんやざ。」
「何であんたが嬉しそうな顔するの?ところで、さっきから突っ込ミキティばりに
突っ込んでるその子は、本当にどうしたの?」
「ああ、そうやった。それは中に入って説明するわ。」
あたしは家の鍵を開けて中に入った。
- 77 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:14
- 今日はお母さんが旅行に行ってて帰ってこないから、あたし一人なんやよ〜。
そんなわけで、八人もいるとあたしの部屋だけじゃ狭いから、
リビングで話そうかと・・・あっ!
重大なことを忘れるとこやった。
「ガキさん、頼んだの買ってきてくれた?」
「うちの近くのケーキ屋のケーキでしょ。買ってきたよ。」
「うっひゃ〜!さすがはガキさん、そのために帰ってきたようなものやよ。」
「美貴のためじゃないのかよ!?」
「ああ、ついでになんとかしようと思っとるわ。」
「ついでかよ!何のためにみんなを呼んだんだよ!?」
「えっと、談笑するため?」
「意味わかんないから!」
「ここは美貴ちゃんのためって言っておいてあげるかな。
(冗談やよ!美貴ちゃんのために決まってるやが!)」
「本音と建前が逆だ!」
「そういえば、あとでお金は請求するからね。」
「ああ、美貴ちゃん宛てによろしく。」
「もう疲れた・・・あとは勝手にしてくれ。」
あらあら、美貴ちゃんが深くため息をついて落ち込んじゃった。
こんなことで落ち込んでたら、ここから先モーニングのリーダー勤めるのは大変やぞ。
やっぱりあたしが引っ張るしかないか!
- 78 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:16
- 紅茶を入れてケーキを配って、まった〜りとした時間の共有。
今までお仕事三昧やったから、こんな時間も悪くない。
あっ、みんなもう食べてるし、あたしもいただきま〜す!
「うっ・・・。」
「愛ちゃん、どうした?」
「・・・プハーッ!旨いやよっ!これを食べるために生きてるもんやが。」
「愛ちゃん興奮しすぎ。っつうか親父臭いよ。」
「な〜に言っとんや。よしざーさんはもっと親父っぽかったでの。
そのくらいせんと追いつけんわ!」
「もっと別なとこで成長してほしいんですけど。」
ピンポーン
おっ、他のメンバーもきたみたいやね。
玄関まで迎えにいってやらんとね。
- 79 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:17
- まだケーキを食べていたいけど、今はほ〜んのちょっとだけ我慢しよう。
あっ、でもあと一口・・・いやいや迎えにいってからでも、けど・・・。
「ぶつぶつ言ってないで早くいきなよ。」
「やってやって、このケーキさんが食べてほしいってあたしに訴えてくるんやが!
迎えに行く前に食べないとケーキさんが泣いちゃうかも!」
「あんたはガキか!」
「あたしはガキやないもん!ガキはあっちやよ。」
「人を指で指さない。ちなみに私はガキじゃなくてガキさんだから。」
「よっ!G・A・K・I・M・C・ガキさん!」
「何でピタクリ?ってどうでもいいからさっさと行け!」
「む〜・・・仕方ない。れいな、GO!」
「わっかりました〜!」
「人を使うな!」
隣で美貴ちゃんが喚く中、れいながトトトッって走って玄関に向かっていく。
その数秒後、ドタドタと家の中に入り込んできた複数の足音。
入ってきたのは先頭からさゆと絵里、それに小春とミッツィもいた。
- 80 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:18
- さゆはあたしの顔を確認した瞬間、とびっきりの笑顔で飛びついてきた。
「愛ちゃ〜ん!」
ヒョイッ ドゴッ!
「ふごっ!」
さゆが突っ込んできたから、あたしはほんのちょっとずれて避けた。
そして、勢い余って隣にいた美貴ちゃんにぶつかった。
「あれ、愛ちゃん縮んだ・・・あれ?」
「さゆ、あんたの考えなんてお見通しやよ。」
「ぐっ、モロに鼻打った・・・ぐぇっ!」
「何この子!藤本さんに似てて超可愛いんですけど!」
さゆ、そんなに強く抱きしめたらあかんよ。
美貴ちゃんの背骨バキバキ言うとるで。
- 81 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:21
- もし、そのまま死んじゃったら、五期が受け持つモーニング誕生・・・。
「ごほっ!重さん離れろ!っつか愛ちゃんどれだけ美貴が邪魔なんだよ!」
「誰も邪魔なんて言っとらんよ。ただリーダーを謙譲してくれればええんやって。」
「絶対に渡さねぇ!よっちゃんの意思は美貴が受け継いだんだ。」
「んじゃあたしは美貴ちゃんの意思を受け継いだってこと?え〜・・・。」
「露骨に嫌な顔するなよ!」
「ところで愛ちゃん、今日はどうしたんですか〜?」
「ああ、忘れるとこやった。大事な打ち合わせやよ。」
「忘れるなよ・・・。」
ごめん、うそやよ。
あまりにもケーキが旨かったから、美貴ちゃんのこと完全に忘れとったわ。
メンバー全員が揃ったところで、あたしはみんなの顔を見据えた。
さゆえりコンビはおしゃべりしてて、そこにれいなが入りたそうな顔しとるけど
入れんで、それを見かねたガキさんが仕方なさそうにれいなの話し相手になってる。
小春はマイペースなミッツィに意味のないところで張り合ってる。
- 82 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:22
- うん、楽屋と同じ光景やね。
モーニング娘。は今日も温和やよ〜。
「一人可哀想な子がいないか?」
「ああ、気にしない気にしない。それじゃ、みんなちゅ〜も〜く!」
全員の視線があたしを向いた。
ん、何かちょっと、恥ずかしいかも。
「ほら、照れてないで続けなよ。」
「ああ、ほうやった。それでは、みんなに重大発表するやよ。」
「愛ちゃん、藤本さんがいませんけどどうしたんです?」
「そのことで話しがあるんやよ。このあたしの隣にいるこの子が、
美貴ちゃんに代わって新しくモーニングに入ることになった、
藤本美貴・・・モガッ!」
「愛ちゃん、いい加減に話し進まないから。」
むぐ、美貴ちゃんに口を押さえられた。
- 83 名前:モーニング全員集合やよ〜 投稿日:2007/05/25(金) 23:23
- 全くもう、これからがいいところやったのに。
いつもいいところで押さえちゃうんやから。
「まぁ、言ってる意味はあながち間違ってはいないけどね。」
「んじゃ、今日からはミッツィの後輩やってことで・・・。」
「違う!美貴が同意したのはそこじゃないから!」
「よろしくね〜。ミッツィで〜す。」
「よろしく・・・じゃない!まだみんなわかんないのかよ!?
いい、今ここにいる美貴が、モーニングの藤本美貴なんだよ。」
みんなは呆然として美貴ちゃんを見てる。
モーニングとは、誰かが一度話したらいくところまで止まらんのよ。
やからこそ、誰かが何かを言うより先に、美貴ちゃんはここまでの経緯を話し始めた。
- 84 名前:ais 投稿日:2007/05/25(金) 23:25
- 川VvV)<更新しました〜。
川*’∀’)<ここまで長かったわな〜。
川VvV)<誰のせいだよ!?まだ半分も終わってないのに!
川*’∀’)<少なくとも昨日更新できたはずなのに美貴ちゃんが・・・。
川;VvV)<美貴が悪かった!レス返し進みます!
- 85 名前:ais 投稿日:2007/05/25(金) 23:35
- >>66 :名無飼育さん
川VvV)<ありがと〜ございま〜す。
川*’∀’)<今後もこんなテンポで続かせていただきますね。いつまでも!
川;VvV)<えっ・・・いつまでも続くの?もう疲れたんですけど・・・
>>67 :名無飼育さん
川*’∀’)<亜弥ちゃんが呼んどるよ。
川VvV)<そうだな〜。あっちの方が楽そうだな・・・。
川*’∀’)<そして、最後まで遊ばれて終わりやな。
川VvV)<・・・レス違いってことで(汗)
>>たまさん
川*’∀’)<ありがと〜です!最強コンビやってよ!
川VvV)<そうだね。美貴と愛ちゃんで最強コンビだよ!
川*’_’)<・・・ノッてくるなんて美貴ちゃんじゃないがし。
川VvV)<・・・おい。
>>ウイングさん
川*’∀’)<愛やよ〜!あたしが愛やよ〜。
川VvV)<わかったわかった。嬉しいお言葉、ありがとうございます!
川*’∀’)<こんな作者に刺激されちゃいかんですやよ〜。
川VvV)<・・・こんな作者ですがこれからもよろしくです。
- 86 名前:ais 投稿日:2007/05/25(金) 23:48
- 川VvV)<レス73の上にこの行を追加してください。
川*’∀’)<ご迷惑おかけしました。美貴ちゃんが。
川VvV)<えっ・・・何で美貴のせいになってんの?
二人で並んでおうちに到着〜。
家の前にまで着くと、そこには二つの影があった。
- 87 名前:たま 投稿日:2007/05/26(土) 05:45
- 5期コンビはものすごいですねw
たったアレだけで内容が掴めるなんてw
- 88 名前:ウイング 投稿日:2007/05/28(月) 21:34
- どっちかがどっちかを”飼って”いるような・・・(笑)
そんな2人の会話ですよね、”あいみき”って(^^)。
- 89 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/30(水) 23:53
-
「・・・っていうことなんだ。」
「何がそういうことやよ?」
ガンッ!
美貴ちゃんが派手に転んで頭をテーブルにぶつけちゃった。
ケーキが落ちなくてよかったやよ。
「痛っ・・・ケーキの心配じゃなくってさ、美貴の心配してくれないかな?」
「美貴ちゃんならトラックに撥ねられても平気やろ。」
「どんな人間だ!?大体、何で愛ちゃんが美貴に聞くわけ!?あんた前のレスで
経緯を話したって言ってたでしょ!」
「レスってな〜に?」
「ああ、もう面倒くさいな・・・。とにかく、これでみんなわかってくれたでしょ。」
「チッチッチ。美貴ちゃん、モーニングはそんなに甘くないで。」
「その仕草むかつくんだけど!何が甘くないって・・・。」
あたしはチラッと周りを見た。
つられるように、美貴ちゃんもみんなを向いた。
そして、ふか〜いため息を吐き出した。
- 90 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/30(水) 23:54
- ようやく理解したようやね。
そう、あたし達はモーニングやってことを。
「つまり藤本さんの隠し子だってこと?それで自分と同じ名前を
つけてあげた。それでいい?」
「重さん、全然違う!話し聞いてたのかよ!」
「子供なんだけど藤本さん本人なんですよね〜。絵里もそんな特技身に着けたいな〜。」
「そんな特技あるか!もっとマシな特技身に着けろよ!」
「んじゃ、小春も小さくなれるかな?」
「なれない、っつうかなりたかったんじゃなくて・・・。」
「ミッツィは〜小さい藤本さんが可愛いのが問題だと思いま〜す。」
「問題はそこじゃない!しかもそれってどういう意味だ!?」
「まぁまぁ、もっさんも落ち着こうよ。」
「モーニングやけん、こんなもんですって。」
ガキさんとれいなに慰められる美貴ちゃんやった。
- 91 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/30(水) 23:56
- 滅多にありえそうもない光景やな。
写メでも撮っておこっかね〜。
「ガキさん、田中ちゃん、あんた達ならわかってくれるよね?」
「だから、もっさんが小さくなっちゃったんでしょ。」
「それで、元の体に戻りたいと。」
「そうそう、そうなんだよ。ようやくわかってくれたメンバーが・・・。」
「「で、どうやって?」」
「・・・もういや。よっちゃんがどれだけ苦労したかわかった気がする・・・。」
「よしざーさんはしっかりしとったからね〜。美貴ちゃんもしっかりせんとね。」
「まずは愛ちゃんにしっかりしてほしいよ・・・。」
「よ〜し、ならばあたしのしっかりしとるとこ見せてやるやよ!
みんな話し聞いて〜。」
「愛ちゃん、何ですか〜?」
「このスレの41〜44までのレスを読んでね。」
「ちょっと待て!あんたさっきと言ってることむちゃくちゃだろ!」
「「「「「「わかりました〜。」」」」」」
「納得すんな!」
美貴ちゃんのさっきよりも深いため息を横で聞きつつ、
あたしは今後の未来を考えた。
どうすれば一番ええんやろ?
- 92 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/30(水) 23:58
- 第一候補に美貴ちゃんをこのまま行方不明にしちゃって、五期が持つ
モーニングを創り上げること!
けど、これはさすがに可哀想やから却下、はしないで保存だけしとこう。
第二にみんなの願いを聞いて美貴ちゃんの体を戻すこと。
う〜ん、今のとここれが有力候補なんやよね。
第三にこれが本当の美貴ちゃんにしちゃう、もしくは美貴ちゃんが
小さくなっちゃったってことにする。
これなら子供にも受けるかもしれんしモーニング復活の糧にもなるかもしれん。
- 93 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/30(水) 23:59
- そうなるとつんくさんが、これもロックや!とか言って
次の新メンバーで小学生を連れてきそう。
さすがにそこまでいくと面倒見切れんが、やっぱだめやね。
まぁ・・・美貴ちゃんのことも好きやし、元に戻してやるか〜!
「はぁ、美貴ちゃんってやっぱ面倒な子やわ。」
「愛ちゃん、君にだけは言われたくないです。」
「よっし、やるだけやってやるか〜。」
「どうするんですか〜?」
「みんなの願いを叶えるやよ。できることなら、明日の夜までにね。」
「明日の夜までですか?」
「明日はダンスレッスンやから、どうせあたしはこの足じゃ出れんし、
美貴ちゃんも風邪とかで休みにすればええ。けど、明後日にはハロモニの
収録が始まっちゃうやよ。そこで美貴ちゃんだけ出とらんと、
狼で叩かれまくるのが目に見えてるわ。」
「狼、って何よ?」
「美貴ちゃんのことやないがし。美貴ちゃんは狂犬やからね。」
「ぜんっぜん嬉しくない指摘なんだけど!」
「それに、そのあとはフットサルとかGAMとか、ドキみきとか
ヤンタン収録もあるから、早い段階で終わらせないとまずいんやよ。
んで・・・どしたの、美貴ちゃん?」
「愛ちゃんがそこまで考えてくれてるとは思わなかったよ。けど・・・
むしろみんながどうしたの?」
最初に美貴ちゃんが渋い顔。
そんな美貴ちゃんが見てるメンバー達は、もっと渋い顔。
- 94 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/31(木) 00:00
- この表情やとテレビに出れんで。
みんなプロ意識持たんとあかんよ。
「今は別にテレビ収録じゃないです〜。」
「藤本さんばっかりずる〜い。」
「ほとんどモーニングと関係ないやないですか。」
「みんな、逆に考えてみない?ここでもっさんを戻さなかったとしたら・・・。」
「小春達が代わりに出れるかも!」
「それも面白そうですね〜。」
「えっ・・・あの、みなさん・・・?」
ふ〜む、美貴ちゃんばっか仕事、それもモーニングと関係ないとこで
やってるもんやから、みんなけっこう嫉妬しとんのね。
- 95 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/31(木) 00:01
- 話しを聞いてた結果、あたし達以外の六人の意見は一致したみたい。
「藤本さん、そのままでも可愛いっちゃよ。そのままでよかね。」
「嫌だ!仕事があるんだから戻りたい!」
「もっさんも子供だな〜。ここは私達に任せて。」
「ヤンタンなら愛ちゃんと絵里で出ますよ。」
「あんた達は新番組やってるだろ!」
「ドキこはとかかっこよくないですか?」
「語呂悪いから却下!」
「Great Ayaya and Michishigeで行ってくるの。」
「確かにGAM・・・ってGAMはそんなんじゃな〜い!」
「ミッツィもサッカーやりたいで〜す。」
「サッカーじゃなくてフットサル!スペイン語でfutbol sala!
略してフットサル!も〜、愛ちゃんからも何か言ってやって・・・。」
ダンッ!
あたしはテーブルを手の平で叩きつけた。
一瞬にしてみんなが黙って、一斉にこっちを向いた。
- 96 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/31(木) 00:02
- 美貴ちゃんなんか、目が飛び出すくらい驚いてる。
けど、さすがのあたしでも限度ってもんがあるやよ。
普段暴走しとるあたしにやって、許せるもんと許せないもんがあるんやよ。
「みんな、いい加減にするんやよ。基本は42度でまったりするもんやが。」
「愛ちゃん、それは湯加減・・・。」
「シャラーップ!突っ込みは許さんがし。」
「(なら突っ込ませんなよ・・・。)」
「だめなんやよ。みんな、あたし達はファンの人達を裏切ったりしたらあかんのよ。
例え、その人がナルシストでも・・・。」
「さゆみは可愛いです。プリティな女の子なの。」
「例え、部屋が汚くて適当でも・・・。」
「絵里だって半年に一度くらいは片付けます〜。」
「例え、友達ができなくても・・・。」
「れ、れいなは、友達います!つ、作るの、得意やったんやけん、
昔は、やけど・・・。」
「例え、言うこと聞かないやんちゃ娘でも・・・。」
「小春は元気なだけだも〜ん!」
「例え、年寄り臭くても・・・。」
「ミッツィは〜本当は若いんです〜。」
「例え・・・眉毛でも。」
「コラーッ!あんた五年以上一緒にいてそれしか言えんのかい!
しかも眉毛だけ!?」
「そして・・・。」
メンバーからの文句を無視して、美貴ちゃんを振り向いた。
- 97 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/31(木) 00:04
-
「例え、リーダーと認めたくないくらい自分勝手で我侭かつ暴力アンドセクハラ親父で、
自分が前に出ることばっか考えてなくて、それでいて休みとかでは引き篭もりとかしょうもなく、
髪を生やしてって神様にまでけんか売るような、こんなアホな美貴ちゃんでも・・・。」
「何で美貴だけこんなに長いんだよ!」
「モーニングには必要なんやよ。どんな人でも大切なんやよ。ファンの人は、その人を見るために
遠くからきてくれてるんやよ。話しを聞くのを楽しみにしとるんやよ。美貴ちゃんを見るのを
楽しみにしとる人やっておるんやが。みんなやってわかるやろ?」
「愛ちゃん・・・。」
「それは、そうですけど・・・。」
「美貴ちゃんにどうしようもないって言われた、このあたしもね。
ここにいるメンバー全員が、モーニングの代表としていなきゃあかんのよ。」
別にこれが日常とかなら何も言わんよ。
でも、仕事に影響が出るような真似だけはしたくない。
これ以上、周りからの信頼を減らしたくないんやよ。
やないと、一生夢を掴むこともできなくなるんやから。
- 98 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/31(木) 00:08
- みんなはあたしの言葉に納得してくれたみたいで、目を輝かせてあたしを見つめてる。
「愛ちゃん・・・色々と、考えてくれてたんだね。」
「そういうことやからさ、美貴ちゃん。」
「うん、何?」
「そのケーキに乗っかってるイチゴ、食べていい?」
ドドドドドッ!!!
何やよ、みんなして派手に転んじゃって。
さっきからずっと気になってたんやよね〜。
「あれ?あたし何か間違ったこと言った?」
「愛ちゃん・・・感動した美貴達がバカだったよ。」
「え〜どうしてやざ?イチゴ残したらもったいないやろ。」
「イチゴは頭から離せ!今後のことを考えろ!」
「それなら、美貴ちゃんのケーキをもらう。それから紅茶を一杯飲んで、
クリームを一口ペロっと舐めて、それから・・・美貴ちゃんどしたの?」
これがあたしの理想のティータイムやよ!
なのに、美貴ちゃんは頭を抱えて蹲っちゃった。
- 99 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/31(木) 00:09
- やれやれ、ようやく美貴ちゃんも自分の問題について考え始めたようやね。
人任せにするからこんなことになるんやよ。
「みんなに任せるんじゃなかった・・・。」
「ん、何か言った?」
「・・・何でもない。もう好きにしてくれ。」
「んじゃ、ケーキをちょうだい・・・。」
「やらん!バクッ!ングッ、ゲホゲホッ!」
あ〜あ、美貴ちゃんがケーキ一気に食べちゃった。
しかも喉に詰まらせてるし自業自得やよ。
時刻は1時を回ったところ。
あと一日半で、美貴ちゃんに対するメンバーの願い、叶えなきゃいけないんやよね。
美貴ちゃんには悪いけど、少し楽しくなってきたがし!
よ〜し、やってやるやよ!
- 100 名前:みんなの願いやよ〜 投稿日:2007/05/31(木) 00:10
- 川*’∀’)<みっしょんこんぷりーとですやよ!
川VvV)<まだ終わってないでしょ!
川*’∀’)<えっ?更新したよ?
川;VvV)<いや、もういいや・・・。
- 101 名前:ais 投稿日:2007/05/31(木) 00:16
- >>たまさん
川*’∀’)<ガキさんは非常識ですからね〜。あたしがしっかりするがし!
川VvV)<大半の人は逆だと思ってるんじゃない?それに比べて美貴は・・・。
川*’_’)<美貴ちゃんは地図に関して無常識やよ。
川V□V)<そうそう、美貴は無常識、って放っとけ!
>>ウイングさん
川*’∀’)<あたしが美貴ちゃんの飼い主ですやよ!
川VvV)<何でだよ!どっちかというと美貴が飼い主でしょ!
川*’∀’)<あたしを飼い慣らせる人なんているわけないがし!
川;VvV)<・・・それもそうだね。
- 102 名前:たま 投稿日:2007/05/31(木) 00:44
- 愛ちゃん…私も超感動してカッコいいとまで思ったのにイチゴって…笑
aisさん最高♪
- 103 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/01(金) 18:14
- リーダー脱退決まって愛ちゃん新リーダーになったよ。
どうする〜? この小説好きなのに・・。作者さん頑張って!。
- 104 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/02(土) 07:02
- 現実が小説を追い越す事態となりましたが、是非継続して欲しいですね。
- 105 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/02(土) 07:34
- 毎回楽しんで読まさせて頂いてます。
ここの作品は凄く好きなので続けて欲しいです!
- 106 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/05(火) 23:54
- あたしと美貴ちゃんは、メンバーをリビングに残してあたしの部屋に入った。
ちょっと二人っきりで話したいって言ったんやよね。
よ〜しここからもビシッと引き締めていくやよ。
「さってと〜やりますか〜!」
「愛ちゃん、いつになく張り切ってるね。」
あたしはベッドの上に女の子らしくちょこんと座って、美貴ちゃんは
絨毯の上にドカッと座り込んだ。
- 107 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/05(火) 23:54
- やっぱ美貴ちゃんって男らしいやざ。
男と女が同じ部屋にいるみたいで、ちょっといやらしいわ。
「愛ちゃん、まずは・・・。。」
「初めてやから、優しくしてな。」
「はぁ?いきなりどうしたの?」
「あたしも20歳になって、ついに大人の階段を上る時がきたんやね・・・。」
「ちょっと愛ちゃん、何か勘違いしてない?美貴、そんな気ないよ。」
「へっ?美貴ちゃんはあたしじゃだめなの?」
「いや、その、そりゃ愛ちゃんは可愛いし好き、だけどさ・・・もちろん
別の意味だけど。美貴が愛ちゃんにとって初めての人になるってのも、
しかも今の美貴は子供だし・・・。」
「中身は美貴ちゃんやろ。あたしは、美貴ちゃんやったら許すやよ。」
「えっ、でも・・・。」
「そこじゃやりにくいやろ。こっちおいで〜。」
あたしが手の平を仰ぐと、美貴ちゃんはもじもじさせて立ち上がった。
- 108 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/05(火) 23:57
- そして、あたしの傍にまで歩み寄ってくる。
く〜あたしもちょっと緊張してきた!
「あ、愛ちゃんはさ・・・美貴に、どうしてほしいの?」
「できればリードしてほしいがし。あたしはそういうの苦手やわ。」
「・・・いや、やっぱだめだよ!愛ちゃん、恋愛ってそんな簡単なもんじゃないよ。
考え直した方が・・・。」
「美貴ちゃんが考えてくれんのは嬉しいけど、どうして恋愛が必要やざ?」
「えっ・・・?だって、愛する人とじゃないと、愛ちゃんだって・・・。」
「リーダー会議って愛する人とやるもんなん?もしかして美貴ちゃん、
よしざーさんのこと好きやったの?」
「・・・り、リーダー会議!?だ、だって、さっき愛ちゃん初めてだから
優しくしろとか、望んでるとか大人の階段上るとか・・・。」
「あたしと美貴ちゃん、初めてのリーダー会議やろ?初めっから
ずたぼろに言われたらさすがのあたしでも凹むやよ。それに、
あたしがサブリーダーで会議なんて、ずいぶんと大人になったもんやな〜ってね。
美貴ちゃんは何考えとったんか?」
そう言ったら美貴ちゃんは顔を赤くしちゃった。
ま〜たこの子はよからぬことでも考えとったんかね?
- 109 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/05(火) 23:58
- リーダーになっても、美貴ちゃんは美貴ちゃんやね。
このマイペースっぷりは小春にも引けをとらんわ。
「愛ちゃん、君の方が天然だから。しかも後輩と比べるなよ!」
「んで、何思ってたん?」
「・・・何でもないから!大体、愛ちゃんの発言は紛らわしいんだよ!
少しは自覚しな!」
「美貴ちゃんさ〜八つ当たりはやめた方がええでの。どうせエッチなことでも
考えてたんやろ。なんたってセクハラ親父やもんね〜。」
「み、美貴だってやればできるんだからね!今すぐやってやろうか!?」
「前に言ったやろ。あたしはロリやないってさ。せめて大人に戻ったらにしとかんとね。
その時は、あたしも考えないこともないやよ。」
「な、何で・・・こんな、大人っぽい返し方、絶対愛ちゃんじゃないよ!」
「アヒャヒャ、大人の階段上ったんやが。」
「これから上るって言ってなかったか?それに、だったらここまでの話しでは、
一体何だったって言うんだよ・・・。」
美貴ちゃんも変なとこに執着するわな。
昔は昔、今は今やもん。
- 110 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/05(火) 23:59
-
「あんたにとって一時間前が昔かよ。」
「美貴ちゃん、細かいこと気にしたりエッチなこと考える人って
髪の毛抜けやすいの知ってた?」
「大きなお世話だよ!そんなの迷信でしょ!美貴はハゲてないから!」
「そうなんか?んじゃ、今日のお題はそれでいこっか。」
「初めてのリーダー会議がそんなお題かよ!?っつか違うでしょ!
美貴の体を元に戻すための会議でしょうが!」
「え〜初めての話しは盛り上がる話しがよかったのに、美貴ちゃんの話しか〜。」
「あんた髪の毛抜けやすいかどうかで盛り上がれるのかよ!?」
「ふ〜、ああ言えばこう言う。こう言えば・・・。」
「何かむかつく!しかも何で土井多香子さん風!?」
「いや、クレヨンしんちゃんの真似できんから、あたしの得意な物真似で
いこっかなってね。どう、似てたやろ?これだけは誰にも負けんで〜。」
「それって意味なくない?そんなんで自慢されても・・・とにかく、
みんなも下で待ってるんだから、これからどうするかを考えようよ。」
まっさか美貴ちゃんがメンバーのことを考えるとは思わんかったな〜。
まぁ、確かに時間もないことやし、やることを決めんといかんよね。
- 111 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/06(水) 00:00
- あたしは美貴ちゃんを隣に座らせて顔を向けた。
「まずはみんなが美貴に何を願っているのかだね。」
「そんなの簡単やが。すぐにわかるやろ。」
「えっ?愛ちゃん、わかるの?」
「普段のメンバーを見てればわかるやよ。ちょっち待ってて。」
「う〜ん、やっぱみんなのことを見てないといけないんだな・・・ん?
愛ちゃん、携帯で何見てんの?」
美貴ちゃんがあたしに擦り寄ってきて、携帯の中を覗き込んだ。
いつもより小さいせいか、近づかなきゃ見れないもんだから、
かなり顔の位置が近い。
- 112 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/06(水) 00:04
- 今の美貴ちゃんは、子供やけど美貴ちゃんやからドキドキ、
美貴ちゃんのラジオはドキみきたが。
ちなみにあたしの場合はテッテケラブリ〜やよ!
ちゃんと覚えておいてね。
そのうちまた美貴ちゃんのラジオを乗っ取り・・・代理で出るかもしれんからね。
どちらかというとワクワク。
少しだけ壊れてきたやよ〜。
「大丈夫。愛ちゃんは元々壊れてるから。」
「そうなんやよね〜。破壊神、美貴ちゃんに壊された〜。」
「あんたが勝手に壊れたの!ったく、んで何見てるの?携帯にメモでもしてたの?
何々、みんなやったら美貴ちゃんに何してほしいか・・・って愛ちゃんだって
聞いたんじゃん!」
「細かいこと気にしとるとまたハゲるよ。」
「美貴はハゲてねぇ!ちょっと毛が薄いだけだ!いいから内容読ませてよ。
何々、亀ちゃんが・・・マジすか?」
「絵里のメールはこんなもんやよ。問題はガキさんやが。」
「確かにね・・・重さんもちょいきついぞ。そういえば、田中ちゃんのは?」
「さっき紙に書いてもらったやよ。ほら、これ。」
あたしが渡した紙を、美貴ちゃんは苦笑いで受け取って、さらに渋い顔になった。
- 113 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/06(水) 00:05
- ある意味、美貴ちゃんにとって最大の試練かもしれんね。
こればっかりは、あたしも一回でダウンやったわ。
「これは、きついな・・・。」
「そこら辺は、あたしがなんとか手伝うやよ。」
「それはそれできついけどね。」
「ふ〜ん、んじゃあとは美貴ちゃんがんばってね。」
あたしが立ち上がろうとすると、美貴ちゃんに服の裾を掴まれた。
しかもやよ、あの藤本美貴が、ちょっとだけっつうか、子供やからって
いうのもあるんやろうけど、何か今にも泣きそうな目であたしを見てきてるやよ!
- 114 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/06(水) 00:06
- やばい、胸にキューンときた。
相手があの美貴ちゃんなのにやよ!
普通の藤本美貴やったら、ぜーーーーーーーーったいにありえん話しやけどね。
「悪かったよ。冗談だから怒らないの。愛ちゃんに手伝ってほしいな。」
「ん〜まぁ仕方ないやよ。やっぱあたしがいないと突っ込みが成り立たんもんね!」
「いや、ボケはがんばらなくていいから!けどさ、愛ちゃんも美貴のこと
否定しすぎじゃない?」
「そんなことないやざ。これでもーを一千億万分の一くらい押さえたんやよ。」
「あんたは子供か!話し脱線したけど、これからどうするかも決めないとね。」
「そうやね。少しだけ待って。」
あたしは手の平を美貴ちゃんに見せて考え始める。
みんなの願いをどのように叶えようか・・・。
- 115 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/06(水) 00:08
- 絵里は、まぁやりたいようにやらせてみるかな。
さゆの願いはちょっちめんどいけど、なんとかなるやろ。
れいなの場合は漠然としてるから、最初に終わらせるのがええかな。
小春とミッツイ、この二人は正反対な性格やけど、何を望んでるのかは一緒みたい。
やとすると・・・うん、ああしてみよう。
問題はガキさんやな・・・ここは美貴ちゃんにがんばってもらうしかない。
あとは、どのようにしたらあの子達のためになるのか、どのようにさせるのが
一番効率がええのか・・・よし、この順やね。
これなら二日間でもなんとかなる。
- 116 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/06(水) 00:10
- あとは、あたしと美貴ちゃんの願いを・・・。
「愛ちゃん、どうするのか決まった?」
「うん、大体はね。みんなの願いを聞いたから、あとはどのように
叶えてあげるのが一番いいのか、何を望んでるのかまでなら、
なんとなくやけどあたしにはわかる。あとはそれを美貴ちゃんが
実行してあげればええんよ。あたしが美貴ちゃんのフォローするからさ、
やろうと思えばできるんやないかな。」
「・・・愛ちゃんってさ、仕事とかでもそうだけど、真面目モードになると
頭が冴えるよね。いつもそうしてたら?」
「仕事以外やと五分が限界やよ。それ以上なってると、動けなくなるんやが。
もしくは暴走する。」
「エヴァンゲリオンかよ!アンビリカルケーブルでも繋げておけよ!」
「こんな話しして最近の子わかる?」
「さぁ?まず、美貴達が話していることさえおかしいと思うけどね。」
「んじゃここは突っ込まなくても許すわ。みんな待っとるし、
そろそろ行くか〜。」
「突っ込みに許しが必要なのか?」
許さなくても突っ込むくせに、全くシャイなんやよね〜。
とりあえず、やることは決まったがし。
- 117 名前:リーダー会議やよ〜 投稿日:2007/06/06(水) 00:11
- それなのに、美貴ちゃんはどこか神妙な顔をしとる。
一体、何考えとんのやろ?
「ねぇ、愛ちゃん。聞いてほしいことがあるんだけど、いいかな?」
「な〜に?お金のこと以外なら何でもええよ。」
「そこまでがめつくないから。あのさ、さっき恋愛がどうのって言ったけどさ、
もし美貴が、本気で恋愛を考えたら・・・。」
「えっ?何?よく聞こえんがし。」
「いや、やっぱ何でもないや。忘れていいよ。」
最後の方は声が小さくて聞こえんかったわ。
そう言ったあとの美貴ちゃんは、どこか寂しそうな顔をしとった。
美貴ちゃんは、何が言いたかったんやろ?
きっと、そのうち話してくれるやろうから、今は聞かんでおくかな。
あたしは美貴ちゃんの手を引いて部屋を出た。
- 118 名前:ais 投稿日:2007/06/06(水) 00:15
- 川VvV)<更新しました。
川*’∀’)<誰かさんのおかげで内容を大幅に変更したから
更新速度が遅くなったやよ〜。
川;VvV)<・・・思いっきり痛いとこつくね。
川*’∀’)<ほらっ、読んでくださってるみなさんに謝って。
川VvV)<ご迷惑おかけして申し訳ありません。
川*’∀’)<おまけのおまけのおまけに作者にも謝って。
川VvV)<ずいぶんとどうでもいい扱いだな・・・。
川*’∀’)<侮辱する気か!?
川VvV)<リボンの騎士かよ!愛ちゃんの方がバカにしてる気がするけど。
川*’∀’)<以上、自虐ネタでした〜。
川;VvV)<えっと、長くなりましたがレス返しに進みます。
- 119 名前:ais 投稿日:2007/06/06(水) 00:27
- >>たまさん
川VvV)<愛ちゃんを褒めると興奮するので話しができなくなりますよ。
川*’∀’)<何でや☆○△×・・・
川VvV)<こうなるからお気をつけて。
>>103:名無飼育さん
川*’∀’)<本当にどうするんでしょうね〜。ねぇ元リーダーさん?
川VvV)<ずいぶん痛い言い方だな・・・。
川*’∀’)<一時期は暴走してましたが最後までは突っ走るつもりやよ〜!
ネタがなくなるけどね。
川;;VvV)<今回ばかりは何も言えない・・・(汗)
>>104:名無飼育さん
川*’∀’)<作者の更新が遅いんで追い越されちゃいました〜。
川VvV)<そ、そうだよ!作者更新するのが遅くなったから・・・。
川*’∀’)<前作以上に現実に合わせてたのにいきなり歯車が狂って
仕事中にまで考えてしまうようになったやよ。
川VvV)<っつか美貴が小さい時点で合ってるとは言わないような・・・。
>>105 :名無飼育さん :2007/06/02(土) 07:34
川*’∀’)<最後までやってやりますやよ〜!
川VvV)<ここでは愛美貴コンビは続くようです。
川*’∀’)<是非ご愛読くださいましやよ!
川VvV)<別の方向へ走る美貴も応援してください。
- 120 名前:たま 投稿日:2007/06/06(水) 02:02
- エヴァネタ分からなかったです…orz
そしてゃっぱり愛ちゃんはスゴィのかとんでもなぃか分かりませんw
- 121 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/06(水) 20:54
- エヴァネタが普通に分かった自分はww
続けられるようで今後も楽しみです!www
- 122 名前:ウイング 投稿日:2007/06/08(金) 22:59
- 勘違いもほどほどにしましょう(笑)
後、ちゃんと読者の皆様に確認を取って
話を進めようとする2人がすごいと思います(笑)
- 123 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:12
- 美貴ちゃんと二人でリビングに入る。
そこでは、案の定さゆえりりさの三人の輪に小春が横から騒いでて、
ミッツィが笑顔で寂しそうに話すれいなの相手になっとった。
普通、先輩と逆やないか?
ん、この光景どこかで・・・ああ、そうか。
「愛ちゃん、何?こっちを見てきてさ。」
「いやぁ、後輩が先輩の話しを聞いてやるってのも、別におかしくもないかってね。」
「一応聞くけど、もちろん美貴が聞いてあげてる方だよね?」
「よ〜し、みんな話し聞いて〜。」
「あんたが美貴の話しを聞け!」
美貴ちゃんのことは後回しやよ。
やることやらんとあかんからね。
- 124 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:13
- さてと、まずはみんなに準備してもらわんといかんよね。
「小春。ミッツィ。」
「は〜い!」
「何でしょうか?」
「あんた達は、Get out!」
「高橋さん、どういう意味〜?」
「えっと、ウォージォークワンジンアイジャ。」
「こ、小春だってわかってたもん!"シェシェ"!」
うぉっ!?
まさかミッツィがボケ返しでくるとは思わなかったわ〜。
モーニングに入れるだけはあるわな。
- 125 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:14
- ところで、ミッツィ何て言ったんかな?
スペイン語とか?
「愛ちゃん、全然違うから。それに、呼び出しといてそれはひどくない?」
「あら〜?今回の突っ込みはガキさんなん?」
「まぁ、もっさんはほら、あれだからね。」
「あれって何やよ?バカ?アホ?マヌケ?」
「言い過ぎだろ!」
「わかった!ボケだ!」
「ボケはあんただ!美貴は突っ込みでしょ!」
「やって美貴ちゃん英語わからんもん。」
「どうせ美貴には英語もロシア語も韓国語もわかんねぇよ!」
「美貴ちゃん、違うやよ。ミッツィが言ってたのはポルトガル語やよ。」
あたし達が話してると、ガキさんが大きなため息をついた。
まぁ、いつものことやから気にするわけないけどね。
- 126 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:16
-
「どっちも違うから。あんた達、新人が誰かくらいわかるでしょ?」
「ちっこい美貴ちゃん。」
「違うでしょ!中国人が入ってくるでんしょーが。光井ちゃんも、
英語で言ったのに中国語で、しかも自己紹介してどうするの?
小春ちゃんも張り合わないの。」
「出番がないから目立ちたかったんです〜。」
「小春の回になったら小春主役だから目立つも〜ん!」
「意味のわからん張り合いはするなっての!ところで愛ちゃん、
どうしてこの二人は帰すわけ?今日は美貴が叶えられないような願いなの?」
「え〜!?小春だって目立ちたいよ〜!」
「ミッツィもこんなのさっさと終わらせたいです〜。」
「こんなの扱いするな!」
やれやれ、前に出てくるのはいいことやと思うけど、まだ出番やないんやよ。
かといって、ミッツィはともかく小春は簡単に帰ろうとは思わんやろね。
ここはあたしの右腕に任せるか〜。
「ガキさん。この間気まぐれに探してたってやつ、あった?」
「はいはい。右腕扱いは癪だけど、対策は打ってあるよ。ほら。」
そう言ってガキさんはあたしに一枚の紙を渡した。
- 127 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:17
- この間、新人さんのミッツィのために、探してたのをあたしは知っとるんやよね。
優しい一面もある、ってとこを見せつつ、何気にガキさんがリーダーを
狙っとることもあたしは気付いとるやよ。
メンバー1のモーニングラブ、やからこそ今回のガキさんはめんどいんやよ。
その話しはあと回しってことで、今度はあたしが二人にその紙を見せた。
「小春だって、藤本さんの役に立ちたいも〜ん!」
「わかったから。ミッツィ、小春、これ見て。」
「それ何ですか〜?」
「ここから二つ先の駅前に、めちゃくちゃ旨いって評判の梅屋があるがし。
この地図に載っとるんや。」
「久住さん、行きましょ〜。」
「うん!藤本さん、また明日ね〜!」
小春とミッツィは、あたしから紙を奪うように取ると、普段はマイペースな二人が
猛スピードでうちから出て行った。
- 128 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:19
- さってと、あとは他の子達の準備でもしようかな。
あたしはさゆと絵里、ガキさんが並んで座ってるソファに近寄った。
「あの二人にとって、美貴は梅以下かよ。」
「そんなもんやろ。人間正直が一番やよ。」
「いや、そこは普通慰めてくれないかな・・・?」
「あたしは空気が読めんから、慰める気ないやよ。んじゃ次、
絵里とガキさん。」
「読めてんじゃんかよ!」
「その前にれいな。」
「はい!何ですか?」
「出かける準備しとくんやよ。あんたがトップバッターやからね。」
「わっかりました〜!」
「さゆは、美貴ちゃんで遊んで待ってて。」
「美貴はおもちゃか!」
「・・・いいんですか?知りませんよ。」
さゆはあまりにも恐ろしい笑みをニヤッと浮かべて、美貴ちゃんを振り向いた。
- 129 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:19
- ブラックさゆみん降臨やね。
さゆが近づくと、美貴ちゃんは怯えた表情をして逃げ出そうとした。
けど、自分にとって興味を持ったものに対しては、もの凄い執着心を持つさゆ。
普段とは見違えるほどの運動能力を魅せて、美貴ちゃんを捕まえた。
「や、やだ!愛ちゃん助けて!」
「さゆ、こっちは大事な話ししとるから、そっちの部屋に行ってて。」
「は〜い。」
さゆは嬉しそうに奥の部屋に入っていった。
- 130 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:22
- これで静かになったわな。
その前に一回悲鳴が聞こえたけど、なんとかなるやろ。
美貴ちゃん、あなたのことをあたしは忘れんから、安らかに眠ってね・・・。
「もっさん死んだら、私達が呼ばれた意味なくない?」
「絵里も遊びたかったのに〜!」
「わ〜っとるわ。冗談やよ。あんた達にもやってほしいことがあるやよ。」
「何すればいいの?」
「Get out!」
「コラーッ!あんたそれがやりたいだけじゃないの?」
「そ、そそそ、そんなことないで!」
ぐっ、ガキさん鋭すぎるわ。
最近覚えたての英語って使いたくなるもんやろ。
- 131 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:23
- それに、あたしは間違ったことは言ってないがし。
これも計画の一部なんやからね。
「でも、同じネタを使ってもつまんないです〜。」
「いや、少なくとも絵里の話しよりは面白いやろ。」
「そんなことないですよ。んじゃこの間起こった話しをしますね〜。
あれは、絵里が・・・。」
「カメ、話しが終わらないから。んで、愛ちゃんどうして私達も帰るの?」
「帰ってほしいっていうか、準備してほしいんやよ。二人にはね・・・。」
「・・・なるほどね。確かに必要だよね。」
「絵里、がんばっちゃいますよ〜!」
あとで連絡するってことを伝えたら、二人は張り切ってうちを出て行った。
- 132 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:23
- もう一人、さゆはどうしよっかな・・・確か、美貴ちゃんの家にもあれはあったはず。
なら、なんとかなるか〜。
どうにもならんかったら最後に回して、美貴ちゃんをあげるって言えば文句はないやろ。
・・・突っ込みがこないとあたしのボケも生きないわな。
美貴ちゃんがいない時は、できるだけ普通でいるか〜。
よし、準備は整ったがし。
れいなが玄関で待っとるから、早く美貴ちゃんを行かせんとね。
あたしは美貴ちゃん達がいる部屋のドアを開けた。
「美貴ちゃん、さゆ、そろそろ出るで・・・美貴ちゃん!?」
部屋の中にいる美貴ちゃんは、放心状態で天井を見上げてた。
- 133 名前:作戦開始やよ〜 投稿日:2007/06/10(日) 22:24
- そんな美貴ちゃんを後ろから抱きついてるさゆ。
まさかここまでひどいとは思わんかったわ・・・。
やれやれ、出発前からこんなんじゃどうにもならんがし。
「美貴ちゃん、大丈夫か〜?外出るよ。」
「あ、愛ちゃん・・・愛ちゃん!」
美貴ちゃんはさゆの手を振り払ってあたしに飛びついてきた。
完全に怯えてる顔で・・・ちょっと可愛いって思っちゃった。
それにしても、こんなに震えるなんて、さゆは何したんやろ・・・?
「エヘッ。ちょっと遊びすぎちゃいました〜♪」
女の子らしく笑うさゆの顔が、久しぶりに怖いと思ったわ。
何が起きたのか、ここはあえて聞かない方がええやろね。
あたしは美貴ちゃんを慰めつつ、玄関に向かって歩き出した。
次回からみんなのお願いを叶えていくやよ〜!
- 134 名前:ais 投稿日:2007/06/10(日) 22:27
- 川VvV)<更新しました〜。
川*’∀’)<最近更新遅くなっとらんか?
川VvV)<仕事が忙しいからね。読者様にはご愛読していただきたいけどね。
川*’∀’)<誰かさんのせいであたしの仕事も忙しいやよ〜。
川;VvV)<引き伸ばすね・・・レス返しに進みます。
- 135 名前:ais 投稿日:2007/06/10(日) 22:36
- >>たまさん
川*’∀’)<作者がどうしようもなくてすいませんやよ。
川VvV)<愛ちゃんもすごいんじゃなくてどうしようもないだけですから。
川*’∀’)<ふ〜ん、そんなこと言うんだ。この間美貴ちゃんがね〜。
川;VvV)<す、すごいんです!愛ちゃんはとてつもなくすごいんですよ!
>>121:名無飼育さん
川*’∀’)<エヴァネタなんてわからんやよ〜。
川VvV)<そうだよね。美貴達に話しさせるには無理がありますよね・・・。
川*’∀’)<カヲル君が5thチルドレンで最後の使徒だったなんて知らないやよ〜。
川VvV)<知ってんじゃんかよ!でもゲーム好きだから本当に知ってるかも・・・。
>>ウイングさん
川*’∀’)<美貴ちゃんは真っ赤なお鼻のあわてんぼうさんですやよ〜。
川VvV)<それはサンタクロースだろ!しかも真っ赤なお鼻はトナカイだ!
川*’∀’)<引き続き美貴ちゃんのあんなとこやこんなとこも見せますやよ〜。
川VvV)<・・・何が起こるかわかりませんけどお楽しみにってことで。
- 136 名前:たま 投稿日:2007/06/10(日) 23:27
- 最近のさゆはラジオでも美貴に対してかなり好意寄せてた感じですもんねw
そして愛ちゃんは娘。メンバーの扱ぃが上手ぃですねw
- 137 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:35
- 美貴ちゃんとれいなが並んで町の中を歩いていく。
今二人は、あたしが教えてあげた駅前のデパートに向かってるやよ。
れいなのお願い事は、美貴ちゃんと遊びに行きたいってさ。
美貴ちゃんは、プライベートではメンバー内でもあたし以外に付き合おうとしなくて、
家の中に押し入ってるから、首根っこ掴んで外に放り出してようやく外に出るってくらい、
完全インドア派やが。
もう、恥ずかしがり屋さんなんやからね〜。
「愛ちゃん、それは誘拐って言うんです。」
横からの声にあたしは振り向いた。
美貴ちゃん達のあとを、今は特にすることのないさゆと二人で尾行しとるんやよ。
- 138 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:36
- けっこう離れたとこから見とるけど、二人の声は聞こえる。
さっきさゆが美貴ちゃんで遊ぶ際に、この間ガチャガチャで当てた
盗聴器を付けてもらったんやよね。
テレビでは公けにしなかったものの、何気に使えるんやよ。
「あたしの作戦は完璧やよ〜。」
「作戦というより戦略ですね。」
む〜、そうともいうかも・・・!?
あたしはハッとしてさゆを振り向いた。
- 139 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:37
- あたし、間違えたことしちゃったかも・・・。
「イヤンイヤ〜ン。愛ちゃん、さゆみのことが可愛いからって、
そんなに見つめないでくださいよ〜。」
「・・・やっぱり、あたしガキさんを連れてくるんやった。」
「どうしてですか?計画にずれでも起こるんですか?」
「あたしの計画は完璧やよ。でも・・・さゆは天然ボケやから突っ込めんやが!」
「・・・そういう問題ですか?」
「ほらそこっ!そんなのどうでもいいって突っ込まんと、美貴ちゃんなら
あと二つ三つ追加して撥ね返ってくるやよ〜。ガキさんなら一つやけど
ちゃんと返ってくるが〜。コラーッとか昭和のおっさんみたいな怒り方してね。」
「そんなことないですよ。さゆみには、藤本さんにはないものがあります。」
「なに?」
「それは、愛ちゃんに対する愛です!」
「え〜、後輩に呼び捨てされたがし。」
「・・・愛ちゃんの方が天然ですよね。」
あたしは天然か〜?
先読みの先読みしとったらこうなっただけやが。
1を2乗にも3乗にもしとるんやよ!
- 140 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:38
-
「えっと、答えはいくつですか?」
「答えは1やが!」
「ん〜と、1のまま変わってないですけど、それでいいんですか?」
「聞いてどうするんやよ!むしろあたしに突っ込ませんように!
やっぱさゆにボケはきついわな。今からガキさん呼び戻すか〜。」
「わかりました。ならブラックさゆみんを降臨させ・・・。」
「じょ、冗談やよ!さゆに傍にいてほしいがし!」
「やった〜!愛ちゃんダイスキ〜。」
あたしの右腕に腕を組ませるさゆ。
あ〜、危なかった。
もしブラックさゆが出てきたら、あたしまでぶっ壊されるとこやったわ。
あんなことやこんなことまでされて・・・ってそんな場合やなかった。
仕方ないけど、ここは突っ込みはあきらめるとして、二人の動きに注意しよう。
- 141 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:38
- 二人は真っ直ぐに目的地に向かってる。
『あっちの方に面白いお店あるよ。』
『そういえば、この間美味しいお店見つけたの。』
『やっぱあんたといると面白いわ〜。』
傍受して聞こえてきた声。
ちなみに、会話内容からわかるやろ。
これは二人の話しやなくて、周りの声ね。
この二人は全くの無言、傍にいるのに何も話そうとしない。
れいなはチラチラと美貴ちゃんを見ているだけだし、美貴ちゃんは美貴ちゃんで
完全に自分の世界に入っちゃってる。
自分の体を元に戻す気あるんか?
- 142 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:39
- 目的のデパートに入っても二人は何も話さない。
こういう時は大人の美貴ちゃんが対応してあげるべきやろ。
いつまで経っても子供なんやからね。
『愛ちゃんよりはどう見ても大人でしょ。』
『えっ?』
『いや、何でもない。ごめん、田中ちゃん。美貴、トイレに行ってくるわ。』
『あ、はい。ここで待ってます。』
ようやく話したと思ったら、あたしに対する突っ込みやった。
うんうん、このくらいの突っ込みはほしいものやが。
っていうか、何で思っとるだけで伝わったんやろ?
さすがは滝川の狂犬、どれだけ年とっても野生の感に衰えはないか。
- 143 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:40
- それにしても、じれったいにもほどがあるやよ!
こんなんじゃれいなのお願いも叶わんで終わっちゃうがし!
あたしの計画に不可能がないことを教えてやらんとね。
あたしはさゆを置いて、美貴ちゃんがいないうちにれいなに駆け寄った。
「れいな!」
「あ、愛ちゃん?どうしてここにいるんですか?」
「そんなことより、美貴ちゃんと二人でいるのに何も話さんてどういうことやが?」
「や、やって、れいな、自分から話すタイプやないし、相手はあの藤本さんやし・・・。」
「ええか、れいな。よく聞くんやが。」
あたしはれいなの首に腕を回して顔を近づけた。
その瞬間、遠くにいたさゆからものすごい殺気を感じた。
それはあたしだけやなかったみたいで、体を密接させてる
れいなもビクビクと震えてる。
- 144 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:41
- あとでさゆにも同じことしてやれば済むはずやから、今だけは我慢しよう。
これもサブリーダーとしての定めやよ・・・。
「サブリーダーにも、仕事ってあったっちゃね。」
「さ、サブリーダーバカにしたらあかんやよ!今やってええことを
教えてやろうとしとるんやからね!サブリーダーは頼りになるやよ!」
「愛ちゃん、わかったから落ち着いてください。で、何を教えてくれると?」
「れいな、美貴ちゃんはね、強いけど弱いんやよ。」
「・・・なぞなぞですか?」
「美貴ちゃんはさ、威厳とか振り回して威張り散らしてるように見えるけど、
いや全くその通りなんやけど、威厳なんて全くないけど本当は違うんやよ。」
「愛ちゃん、言ってる意味がめちゃくちゃやと・・・。」
「突っ込みが甘い、ってそうやなくって!美貴ちゃんが張ってる壁なんて脆いんやよ。
押して押して押してやれば、簡単に潰れるんやが。やかられいな、ここは勇気を
振り絞って、れいなからぶつかってやるんやよ。」
「そうなんですか・・・わかりました。れいな、やってみると!」
「うん、がんばれ!はぶられいなって呼ばれんようになれ!」
「誰にも呼ばれてませんけど・・・。」
「美貴ちゃんもその方が喜ぶんやが。なんたって、美貴ちゃんはMやからね〜。」
「えっ・・・?」
「ああ、何でもないがし!あ、美貴ちゃんが戻ってきた。あたしは
二人の守り神として、暖かく見守っとるわ。またな〜。」
あたしは手を上げてその場から去った。
- 145 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:42
- 今のあたし、後ろから見たれいなからしたら、絶対めちゃくちゃカッコよかったわな!
けど、前から見たら泣きそうな顔しとるんやよ。
やって、あたしの目の前にいるさゆが、ものすごい笑顔なんやもん・・・。
「愛ちゃん、れいなと何を話してたんですか?」
「え、えっと、美貴ちゃんについての講師になっとったやよ・・・。」
「れいな、羨ましいですね〜。愛ちゃんに抱きついてもらえて。」
「・・・わかった。あんたも好きにすればええやろ。」
「もちろん、そうさせてもらいます♪」
さゆに後ろからギューっと抱きしめられた。
別に嫌いやないけど身動きがとれんやよ。
- 146 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:43
- とりあえず、美貴ちゃん達の視察だけは忘れんようにせんとね。
トイレから戻ってきた美貴ちゃんがれいなに近寄った。
『悪かったね、田中ちゃん。待たせちゃってさ。』
『いえ、大丈夫です。それより、藤本さん!』
『な、何・・・?』
『服、見にいきましょう!れいなが藤本さんにピッタリの服を選びます!』
『えっ?いや、別に美貴は・・・。』
『ほらほら、いきましょう!レッツゴー!』
れいなが美貴ちゃんの手を引っ張って奥に進んでいく。
これ、美貴ちゃんの体が戻ったあとどうなるんやろ?
美貴ちゃんもれいなも似た者同士なんやから、もっと仲良くやれればええな。
おっと、あたし達も二人を追わないとね。
なんやけど、さゆに抱きつかれててまともに歩けんわ・・・。
- 147 名前:れいなのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/15(金) 23:44
-
「さゆ、そろそろ離してくれんか?」
「嫌です。そしたら愛ちゃん、逃げるでしょ?」
「別に逃げたりせんよ。なら、せめて腕にしてほしいがし。」
「それならいいですよ〜。」
とびっきりの笑顔を向けて、あたしの右腕に飛びついた。
さゆは別に悪い子やないしとっても可愛い妹みたいな子。
けど、たまについていけんとこもあるやよ。
次はこの子の番やね。
あたしやなくて、美貴ちゃんに対する願い、喜んでくれるかな?
まぁ、なんとかなるやろ。
あたしはさゆの頭をポンと撫でて、二人を見物しに歩き出した。
『美貴は物じゃないから!』
なぜかそんな突っ込みが聞こえてきたのは、気のせいってことにしとこう。
- 148 名前:ais 投稿日:2007/06/15(金) 23:47
- 川*’∀’)<更新しましたんやよ!
川VvV)<何かまた更新ペース落ちてない?
川*’∀’)<最近どうにもあたしのモチベーションが上がらんやよ。
川VvV)<作者じゃなくて愛ちゃんかよ!
川*’∀’)<ベタな突っ込みはこのくらいにしてレス返ししますやよ。
川VvV)<ベタって言うな!
- 149 名前:ais 投稿日:2007/06/15(金) 23:49
- >>たまさん
川*’∀’)<次回のさゆはすんごいことになるんですやよ〜。
川VvV)<さゆっていうか美貴の方が大変な気がする・・・。
川*’∀’)<それもこれもあたしがメンバーを物で扱えるからやよ。
川VvV)<物で釣ってんのかよ!
- 150 名前:たま 投稿日:2007/06/16(土) 00:41
- 恐るべしブラックさゆ…
あの愛ちゃんですら重さんは怖ぃんですかねw
- 151 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:08
- 両手でなんとか紙袋を持ってる美貴ちゃんと、並んで歩く。
二つあって一人じゃきつそうやから、紙袋を一つあたしも持ってあげてるやよ。
普段の美貴ちゃんのみならず、今の美貴ちゃんの服まで買ったから、
けっこうな荷物になっちゃった。
でも、買い物が終わったあと、れいなは満足そうに帰っていったからよしとしよう。
れいなが得た物はとっても大きいやよ。
「カッコイイこと言ってるけどさ、美貴の財布は大分軽くなったよ・・・。」
そう言って、美貴ちゃんは深く肩を落とした。
- 152 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:10
- 年下に払わせることなんてできるかって、見得張っちゃったからね〜。
けど、そんな美貴ちゃんもあたしはええと思うけどね。
たまには後輩のためにお金を使ったって、バチは当たらんよ。
「そういえば、重さんは?」
「さゆには、美貴ちゃん達が買い物しとる間に、先に美貴ちゃんの家に
行ってもらったやよ。」
「えっ?今行ったって、家に入れないんじゃない?」
「大丈夫やよ。美貴ちゃんの家の鍵を渡してあるから。」
「はぁっ!?だ、だって美貴鍵持ってるよ?」
「あたしを誰やと思っとるがし?こんな時のために、とっくに合鍵作っておいたわな。」
「どんな時だよ!?勝手に作るな!」
「これも美貴ちゃんのためやよ。お休みとかに美貴ちゃんが寝とる時とか、
外に出すために叩き起こしにいけるやよ。」
「くるな!ったく、愛ちゃんには参っちゃうな。」
「今更気付いたんか?」
「ずっと昔から気付いてたに決まってるだろ!」
「ってことはやよ、美貴ちゃんは一時間前に気付いたってことに・・・。」
「だから昔を一時間前に断定するな!」
久しぶりにあたしの心を揺さぶるような突っ込みがきたやよ〜。
うんうん、これでこそ藤本美貴やが。
- 153 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:11
- ようやく突っ込みが入ってあたしのボケも生きてくるがし。
こ〜んな日々が、ずっと続いたらええな・・・。
「いや、美貴はごめんなんですけど。」
「そう言わんの。こうやって片方持ってあげとるんやしね。」
「田中ちゃんがショッピングが好きってのはよくわかったよ。
それにしても、買い過ぎでしょ。しかもセンスがドクロとか
夜叉とか怖いもんばかりだし・・・。」
「美貴ちゃんにはよく似合っとるが。狂犬もあったらよかったのに。」
「んなもん誰が着るんだよ?子供用の服だって、美貴が戻ったら意味ないし。」
「美貴ちゃんが結婚して子供に着せればええやろ。」
『こんなの着せられるか!』
・・・あれ?
そういう突っ込みがくると思ったのに、美貴ちゃんはぼーっと前を見て歩いてる。
どうにも最近こういう美貴ちゃんが多いな〜。
- 154 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:12
- もしかして疲れとるとか?
それとも、何か悩み事でも抱えとるの?
「結婚、か・・・。」
「美貴ちゃん?」
「あ、ごめん。ぼーっとしてた。」
「だめやよ、美貴ちゃん。ボケはあたしの専売特許やが。」
「そんなこと難しい言葉で威張られてもね・・・。」
「ねぇ、何かあったんか?美貴ちゃん、悩みもっとるやろ?あたしにも相談できんのか?」
「・・・そんなことないよ。」
「美貴ちゃんさ、あたしの文句ばっか言うけど相談にはちゃんと乗ってくれるよね。
あたしやって、答えは出せんかもしれんけど、話し聞くことくらいならできるやが。
今のサブリーダーは頼りになるんやが。」
「・・・今の、は余計だよ。でも、ありがとね、愛ちゃん。」
むぅ、素直な美貴ちゃんなんて美貴ちゃんじゃないがし。
美貴ちゃんはもっと傲慢で高飛車で欲張りで自分勝手なはずやが!
なんて思っとってもなぜかシリアスムードを変えない美貴ちゃん。
全然突っ込みがこないがし。
- 155 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:12
- 何か、すごく寂しい気持ちになるわ・・・。
あたし、どうしたらええんやろ・・・?
「愛ちゃんはそのままでいいよ。何も考えずに真っ直ぐ進みなよ。」
「あたしやって色々考えとるやが!今日のご飯は何かとか、次に発売される
宝塚のDVDはどんなのとか、いっぱい考えとるよ。」
「もう少しまともなこと考えろ!とにかくさ・・・そのうち話すよ。
愛ちゃんにも、絶対に話す時がくる。その時までにはさ、美貴も
整理しておくから。それまで待って。」
「ん・・・わかったやよ。」
美貴ちゃんはこうなったらてこでも動かんからね。
あたしはその時まであたしらしく行くか〜。
そのあとの電車の中では美貴ちゃんもちゃんと突っ込んでくれたし、
今はこれでもええよね。
- 156 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:13
- 美貴ちゃんの家に着いて、家のドアを開けた。
それと同時に聞こえてきたドタバタする音。
あたしと美貴ちゃんは顔を一度向き合わせた。
さゆ、何しとんのやろ?
まさか、ドロボーでも入ってきたとか!?
そんなことあったらまずいで!
あたしは急いで中に入った。
「さゆっ!」
「あ、愛ちゃん。お帰りなさい。」
さゆは軽く息を切らしてこっちを向いた。
- 157 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:14
- さゆの正面にいるのは、美貴ちゃんのペットのアン君とひまわりちゃん。
アン君達がこっちを向くと駆け出して寄ってきた。
「ちょっと、何してんの?」
アン君達は荷物を置いた美貴ちゃんの傍にまで近寄った。
ふ〜ん、なるほどね。
さゆが強引にもアン君達に抱きつこうとして、それに恐れて逃げて、
その繰り返しして暴れてたってとこやな。
- 158 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:15
- さゆはどうにも昔から、赤ん坊とかペットとか本能で生きてる者に対して
嫌われてるみたい。
直感でブラックさゆみんの怖さに気付いとるのかもね。
「さゆ、遊んでても構わんけど準備は終わっとるんか?」
「終わってますよ〜。あっちのお部屋に整ってます。それで愛ちゃん達が
戻ってこないから暇つぶしにゲームしてたら、この子達がきたから
頭なでなでしてあげようとしたら逃げられて、さゆみ、悪いことしてないのに・・・。」
「そっか。さゆの可愛さに落とされないように必死だったんやよ。」
「そうですよね〜。さゆみ、超可愛すぎるから♪先にあっちのお部屋に行ってますね〜。」
スキップするように奥の部屋に向かうさゆ。
さゆもある意味ペットみたいなもんやし、扱いは慣れてきたわな。
これがサブリーダーの実力やよ!
- 159 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:16
-
「何を変な自信持ってんのさ?」
「美貴ちゃんほど変やないがし。あたしは普通やが。」
「いや、あんたが一番変わってるから。それにしても、愛ちゃんの方が
リーダーに向いてるのかもね。」
「そんなの昔から知っとるやが。美貴ちゃんとあたしで比べれば一目瞭然やよ。」
「少しは否定しろ!けどさ、今みたいにドロボーが入ったとか、
重さんに何かあったんじゃないかって、すぐに入ったじゃない。
美貴はそこまで考えなかったよ。」
「美貴ちゃん、何を悠長なこと言っとるが。ええか、もしドロボーが
入ったとして、そのドロボーと争って、仮にもさゆの顔に傷とかが
ついたらどうなる?少し考えればわかるやろ。」
「・・・危ないとこだったね。アイドルに傷ついたら大変だよね・・・。」
「美貴ちゃん、頭悪い。」
「何でそうなる!アイドルとしてのさゆを心配したんじゃないのかよ!?」
「それ以前の問題やよ。あのナルシストのさゆがやよ、自慢の顔に傷つけられて、
ただで収まると思っとるんか?あたしならともかく、美貴ちゃんでも殺されるが。」
「何でそこで美貴を例える?まぁ、なるほどね。それは確かに言えてるわ。」
「ドロボーがこなくてよかったやろ。」
「そのドロボーがきてないのに、何でこんなに家が荒らされてるんだかね・・・。」
あ〜、よく見るとずいぶんとめちゃくちゃになっとるわ。
美貴ちゃんはため息をついて片付けを始めた。
- 160 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:17
- ん、これはこれで好都合かもしれんね。
「美貴ちゃん、先にさゆのお願いを叶えるやよ。」
「だってさ、こんなに汚かったらやる気出ないでしょ。」
「美貴ちゃんらしくて構わんよ。あとでなんとかなるやが。」
「汚いのが美貴らしいって嫌なんですけど!まぁ、愛ちゃんの言葉を信じるよ。」
あたしと美貴ちゃんは、さゆのいる部屋に入った。
おっ、準備万全、やることはちゃんとやっとるのね。
「藤本さん、早くやりましょうよ〜。」
さゆが用意してたのはMDコンポとeカラを二台。
それを見ている美貴ちゃんは嫌そうな顔、何が起こるか想像はついとるのね。
- 161 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:18
-
「あのぉ、道重さん。何をしようとしてるの・・・?」
「さゆみのお願い事、聞いてないですか?」
「えっと、二人で弾けたいとは聞いたけど、何するつもりなの?」
「藤本さんとユニットを組みたいの。ほらっ、さゆみが指導するからちゃんとやるの。
愛ちゃんは見ててくださいね。」
「えっ?別に愛ちゃんに見られなくても・・・。」
「一人くらい観客がいてほしいの。きちんとやらないと、さゆみのお願い叶いませんよ。」
「くっ、わかったよ・・・。」
「二人ともがんばれ〜。」
あたしはベッドに腰かけて、さゆが熱心に美貴ちゃんに教えてるのを見とる。
同期やけど先輩と後輩、きっとさゆはさゆで、もっと打ち解けたいって思っとるんやろ。
仲がええことはええことやよ。
- 162 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:19
- おっ、準備が整ったみたいやね。
あたしは小さく拍手した。
「さゆっピンクと〜。」
「み、みきっピンクで・・・。」
「さゆみきです!」
「ぶっ!」
さゆが屈んで美貴ちゃんと腕をくっつけた瞬間、あたしは吹き出した。
やってやって、ちっこいとはいえあの藤本美貴がやよ、さゆと二人で
女の子らしいポーズ決めるなんて、こんなの二度と見られんで!
ハワイん時もよしざーさんとやったけど、今回は小春の代わりに美貴ちゃんやからな、
違和感ありまくりで面白すぎるやよ。
- 163 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:20
- まだ始まったばかりなのに、お腹が痛いやよ〜。
あまりに痛くて横になってベッドを何度も叩いた。
「み、美貴ちゃん、可愛すぎるやよ・・・アヒャヒャッ!」
「こらっ!笑うなよ!美貴だってこんなこと・・・。」
「藤本さん、曲が始まってるの。やり直しね。」
「ぐぐぅ・・・。」
「ほらほら、がんばれがんばれ〜。」
やっばいやよ、楽しすぎる!
あ〜これ実物でやってくれんかな〜?
- 164 名前:さゆのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/17(日) 23:20
- つんくさん辺りに頼んでみたらやってくれるかな?
よし、あとで絶対に申請してみよう!
「「アイジャスフォーリンラ〜ブ、ヤンヤンヤヤ〜ンヤン。」」
「ゴフッ!ゲホッ!ゴホッ!くっ、アヒャヒャヒャヒャ!お腹痛いやよ〜。」
顔を真っ赤にしながらもフリ付きで歌ってる美貴ちゃん。
マジ可愛いって、もうサイコー!
それにしてもお腹痛くて仕方ないわ〜。
ビデオも持ってくるんやったわ〜。
くっ、だめやよ、もう耐えられんって!
ちょっと一呼吸つくためにここで切らせてもらうで。
誰か助けてほしいやよ〜!
- 165 名前:ais 投稿日:2007/06/17(日) 23:23
- 川VvV)<更新、しました・・・。
川*’∀’)<アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ・・・。
川VvV)<笑いすぎだろ!
川*’∀’)<ポンポン痛いがし・・・。誰かあたしの代わりに痛くなってやよ〜。
川VvV)<風邪じゃないのにうつるかよ!レス返しに進みます。
- 166 名前:ais 投稿日:2007/06/17(日) 23:25
- >>たまさん
川*’∀’)<さゆの恐ろしさを知ったら、たまさんにもその恐怖がうつるやよ・・・。
川VvV)<ここは否定しない。なんていっても美貴も・・・。
川*’∀’)<それにしてもネタがなくなってきたやよ〜。DVD見返しまくってるがし。
川VvV)<ぐっ・・・確かにテレビには出ないけど・・・。
川*’∀’)<やっぱ宝塚はサイコーやが!
川VvV)<そっちのDVDかよ!
- 167 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/18(月) 01:21
- 現実ではもう見られないこのリーダーとサブリーダーのコンビ。
今しばらく、楽しませてもらいますw
- 168 名前:たま 投稿日:2007/06/18(月) 02:13
- ゃばぃ…さゆみきが非常に見たいですw
リアルでも見れたら嬉しぃですねぇ…(しみじみ)
(た`∀´)ねぇ藤本さんw
- 169 名前:ウイング 投稿日:2007/06/18(月) 21:49
- おもいっきり笑っちゃってますね(笑)
”笑う門には福来る”って言いますから、幸せ満開になれますね(爆)
- 170 名前:愛 投稿日:2007/06/21(木) 11:48
- 藤本美貴のハイパーナイトのラジオのケータイからの応募先を教えて下さい
- 171 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 10:50
- ベッドに寝転んでるあたしと、絨毯の上でぼーっと座り込んでる美貴ちゃん。
さゆは、また組んでくださいね〜って元気に帰っていった。
これで二人の願いが叶ったわけやね。
それにしても、さっきの光景を思い出すと・・・プクク。
あかんわ、もう十年分くらい笑った気がするがし。
あ〜、すっごく楽しかったやよ。
さてと、あたしは立ち上がってコンポに近寄ってボタンを押した。
『アイジャスフォーリンラ〜ブ、ヤンヤンヤヤ〜ンヤン。』
あ〜、やっぱええ曲やわ〜。
その瞬間、美貴ちゃんがものすごい勢いで立ち上がった。
- 172 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 10:51
- さすがフットサルやってるだけあって、反射神経ええわな。
「そんなことどうでもいい!何を聞いてんだよ!」
「聞けばわかるやろ。さゆみきの歌やよ。」
「それを聞いてるんじゃねぇ!録音なんかするな!」
「どうせやからつんくさんに聞いてもらって、ユニット作ったりとか・・・。」
「誰がやるか!余計なことするな!」
「わかったがし。んじゃハロメン全員で終わりにするわ。」
「だからしなくていいっての!むしろするなよ!このっ!」
美貴ちゃんが駆け出してきて、コンポに入っとったカセットテープを取り出すと、
テープをくしゃくしゃにしちゃった。
あ〜あ、もったいないな〜。
- 173 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 10:52
-
「ハァッ、ハァッ、これでもう、聞くことは・・・。」
カチャッ
あたしはテープと反対についているMDを取り出した。
美貴ちゃんの顔が赤から青く変わっていく。
いや〜、ええリアクションするわ。
あたし達もこんくらいできるように、見習わんとね。
「見習わなくていいから。それより、まさか・・・。」
「美貴ちゃんもまだまだやね。歌が入っとるのはこっちやよ。」
「・・・愛ちゃん、お願いだから秘密にしといてくれないかな?」
「美貴ちゃんのお願いって、そんなことでええんか?」
「もう、何でもいいよ。これでいいさ・・・。」
あら〜、完全に凹んどるわな。
さすがに遊びすぎたか。
ちょっちだけ可哀想になってきたわ。
- 174 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 10:53
- 美貴ちゃんのお願い叶えるのも面白そうやし、こんなとこでお願い使われても困るわ。
仕方ないから許してやるか〜。
「わかったやよ。美貴ちゃんにはもっと突っ込んでもらわんと困るから、
内緒にしといてあげるわ。」
「美貴の存在価値は突っ込みだけかよ!?」
「えっ?違ったんか?」
「マジ顔で聞き返すな!」
ピンポーン
「おっ、あの子達がきたみたいやわ。」
「どうしてわかるの?」
「やって美貴ちゃん、あたしら以外に友達いないやろ。こんな時間に
誰かくるわけないもんね。」
「大きなお世話だよ!」
よかった、美貴ちゃんまだまだ元気ありそうやね。
部屋を出てカメラを覗くと、そこにはやっぱりあの子達が待っていた。
- 175 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 10:55
- あたしが返事をすると、嬉しそうに駆け出した。
そして、美貴ちゃんの家のチャイムが鳴った。
あたしと美貴ちゃんは玄関の前に立ってドアを開けた。
「やっほ〜。」
「藤本さん、元気ですか〜?」
「ん、今度はガキさんと亀ちゃんなの?」
「そうやよ。お願い事を叶えるのは一人づつやから安心してええよ。」
「何か、すごく嫌な予感がするんだけど・・・。」
「ガキさん、さっき言ってたやつやりましょうよ〜。」
「え〜、まぁたまにはいいかな。それじゃ、二人合わせて。」
「「ガキカメです!!」」
ほ〜、ガキさんが絵里にギャグを付き合うなんて珍しいわな。
普段なら美貴ちゃんの3分の1くらいの勢いで突っ込むのにね。
- 176 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 10:57
- それにしても、意味わからんポーズやし二人とも揃ってないし、やっぱアホやな。
おかしい二人組みやね。
「コラーッ!愛ちゃんの方が絶対おかしいでしょ。アホでしょ。」
「あたしはアホやないわ!ボケやよ!」
「威張るなよ。亀ちゃんも少しは否定したら?」
「アホって言葉はですね〜、大阪では別に悪い意味じゃないんですよ。
知ってました?」
「ここは大阪じゃないから。東京ですから。」
「美貴ちゃん、アホやろ?」
「何でだよ!?美貴だって自分が住んでるとこくらいはわかるよ!」
「問題はそこやないやよ。絵里がアホかどうかくらい、誰やってわかるがし。」
「うへへ〜。愛ちゃんに褒められちゃった〜。」
「誰も褒めてないし。確かにアホだけど、まぁアホかな。」
「けどさっきのガキエリってのは照れないでやったから認めるわ。
さっきの美貴ちゃんなんか全然だめやったでの。」
「もっさん、何してたの?」
「美貴ちゃんがさゆとね〜。」
「何でもないよ!とにかく、今度は二人の願いを叶えるから、入ってよ!」
美貴ちゃんがドタドタと中の方に入っちゃった。
もうちょっと話しに華を咲かせてあげようと思ったのに、やっぱ照れ屋やね〜。
まぁ、これ以上遊んでても話しが進まんから次に行くか〜。
- 177 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 10:59
- あたしの隣には美貴ちゃん、その正面にガキさんが座る。
それにしても、ずいぶんと大きな荷物やな〜。
美貴ちゃん、耐えられるかな〜?
ここにいない絵里はというと、お風呂場の方で準備しとるんやよ。
何を始めるのかはあと少しでわか・・・おっ、出てきたみたいやね。
絵里の姿を見た瞬間、美貴ちゃんは口を大きく開けて驚いた。
この中に指とか突っ込んだら怒るかな?
「お待たせしました〜。」
「ハァッ!?亀ちゃん、何してるわけ?っつうか、何するつもりなの?」
満面の笑みで立っている絵里の服装は、メイドさんやった。
- 178 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 11:00
- 去年の紅白の時に着たメイド服、絵里は我侭を言ってもらっとったんやよね。
絵里はアホみたいに、やなくてアホやけど、うんアホな踊りをしとる。
「何するのか知らないけど、よくそんなの着れるよね。美貴には無理だわ。」
「藤本さんだってドキみきで着たじゃないですか〜。」
「あれはまぁ、ノリだよノリ。着たくて着たわけじゃないし。」
「絵里、あんまり思い出させたらあかんやよ。美貴ちゃんが着たくて
仕方ないとかでスタッフさんがあたしが着たやつ用意したら、
胸がスカスカなのにお腹パンパンで破けちゃったんやよ。」
「そこ!余計なことをペラペラ話さない!」
「予備知識はこれくらいにして、本題に入るか〜。」
「いらん予備知識教えるな!」
「ガキさん、あれ持ってきた?」
あたしは真剣な目でガキさんを向いた。
ガキさんもあたしの目を見て深く頷く。
- 179 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 11:01
- あれがないと、何も始まらないんやよ。
そう、ここからのあたし達にとって、なくてはならんもの。
美貴ちゃんは不思議そうに、絵里は笑顔でこっちを見てる。
あたし達は同時にかばんの中に手を入れた。
「何・・・?二人とも、そんなに大事な物持ってたの?」
「そうやよ。今のあたし達にとって、ものすごく大事なものやが。」
「愛ちゃん、やるよ!」
「おう!」
ジャーンッ!
あたし達が手にしたのは、にんてんどーDSやよ。
ガキさんとの対戦成績はほとんど互角、ゲーマーのあたしとしては、
こればっかりは許せないもんがあるがし。
- 180 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 11:02
- で、こっちは真剣やっていうのに、美貴ちゃんは派手に倒れ込んじゃった。
全く、困った子やね。
「美貴ちゃん、何倒れて絵里のスカートの中覗こうとしとんの。」
「絵里のお尻は肉付きいいですよ〜。」
「あたしやって負けんやよ!」
「全然違う!確かに二人とも触り心地がいい・・・じゃないから!
美貴が大人になるために、大事な物持ってきてくれたんじゃないのかよ!?」
「侮辱する気か!?」
「いちいちサファイアになるなよ!紛らわしくなるだろ!」
「風とな〜れ〜風とな〜れ〜。」
「やかましい!亀ちゃんの願いは何なんだよ!?」
「もっさん、そこはノリが必要だよ。」
「そうやよ〜。ヘケートの名言言わんとね。」
「絵里の願い、聞いてくれるんですよね?藤本さん、いやヘケート、ハイ。」
「ぐっ・・・言えばいいんだろ!その願い、叶えよう!」
「「「よく言えました〜。」」」
大きく息を荒げている美貴ちゃんに、あたし達は拍手した。
- 181 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 11:03
- やっぱ宝塚はええな〜。
ああ、その手があったわ。
あたしのお願いをミュージカルにしちゃえば・・・。
「勘弁してくれ!何ヶ月稽古するつもりだよ!?」
「再来月くらいにまでできれば上出来かな。」
「美貴の体が戻らないだろ!すぐに仕事がくるんだよ!」
「ああ、すっかり忘れとったわ。んじゃ、絵里の願い叶えてやってな〜。」
「忘れんなよ!んで、亀ちゃんの願いって何?」
「その格好見ればわかるやろ。鈍感やな〜。」
「空気の読めない君には言われたくない。」
「絵里の願いは〜ミキサマのお世話をすることで〜す。」
「お世話?しかも、ミキサマってなぜ半角?」
「この二人のお願いに関しては、あたしは何もできんのよ。
奥の部屋にいるから、終わったら教えてね〜。」
あたしはガキさんを連れて奥の部屋に向かっていった。
- 182 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜 投稿日:2007/06/23(土) 11:04
- これで絵里の願いが叶うんやし、美貴ちゃんも満足できて一期一会やな。
「ミキサマ、可愛い〜♪」
「亀ちゃん、抱きつくな!早く仕事やれ!それと一期一会じゃなくて
一石二鳥だろ!光井ちゃんの好きな言葉だ!」
ほ〜、絵里の相手をしながらあたしに突っ込んでくるなんて、
美貴ちゃんにしかできんね。
けどミッツィの好きな言葉を知っとるなんて、美貴ちゃんらしくないわな。
そこはどうでもいいとして、しばらくの間は絵里に任せた。
あたしはあたしで、やることやるやよ。
ガキさん、勝負やよ!
- 183 名前:ais 投稿日:2007/06/23(土) 11:08
- 川*’∀’)<更新したんやがますよ〜。
川VvV)<ゲームで締めくくるなよ!っつうかそれどこの方言?
川*’∀’)<ガキさんと勝負して、勝ったらあたしがリーダー、
負けたらサブリーダー明け渡すやよ。
川;VvV)<えっ・・・美貴の立場がないじゃん!
川*’∀’)<レス返しにいくやよ〜!
- 184 名前:ais 投稿日:2007/06/23(土) 11:17
- >>167:名無飼育さん
川*’∀’)<楽しんでもらっちゃうやよ〜。
川VvV)<美貴はもう疲れたんですけどね。
川*’∀’)<人生に?芸能界に?それとも突っ込みか〜?
川VvV)<誰がどう思っても三つ目だってことを自覚してくれ・・・。
>>たまさん
川*’∀’)<やっぱりつんくさんに提供して・・・。
川;VvV)<やめとけっ!えっと、そうだよ!美貴がさゆとやったら
小春の立場がなくなっちゃうからさ・・・。
川*’∀’)<小春はソロでもいけるやよ〜。ソロ失格でグループに入れられた
誰かさんと違うやよ〜。
川VvV)<遠まわしな言い方するなよ!全然違うから!
>>ウイングさん
川*’∀’)<アヒャヒャヒャやよ〜。
川VvV)<何だよその笑い方・・・。
川*’∀’)<そんなウイングさんにはハワイツアーDVDをお勧めします!
川VvV)<いや何でCMやってんだよ・・・一番の見所はよしみきですけどねw
>>愛さん
川*’∀’)<はいぱーないとって美貴ちゃんのドキみきのことやが?
川VvV)<たぶんそうなんじゃないの?
川*’∀’)<あれは今月中に終わるやよ〜。来月からはてってけらぶり〜が始まり・・・。
川VvV)<勝手に終わらすな!
- 185 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/24(日) 01:22
- もう願い事も3人目、っていうかまだ3人目というべきか。
続きは読みたいけど、終わらないで欲しい作品ですw
- 186 名前:ウイング 投稿日:2007/06/24(日) 21:40
- 奥の部屋で2人は何の対戦をしてるのかが気になります(^^)
次は”ウィ〜”の出番だったりして(笑)
- 187 名前:たま 投稿日:2007/06/25(月) 03:36
- リボンネタだぁ♪
夏の感動が甦る…w
もぅ愛ちゃんは美貴の弱味を発見しましたね♪w
- 188 名前:2やよ〜 投稿日:2007/06/27(水) 22:57
-
『題名が2でわかるか!ちゃんと書けよ!』
扉の先から聞こえてきた声。
いきなりの突っ込みとは、子供とはいえやはり突っ込ミキティと言ったとこやね。
仕方ないから、次からはちゃんと題名書いてやるとするかな。
「よっ、それ!」
「くっ!愛ちゃんやるね〜。」
『ミキサマ〜、掃除機どこですか〜?』
『何で掃除機探してるのに冷蔵庫見てんだよ!』
『確かリフリジーターでしたよね?』
『それ間違って覚えてるから!っつうか掃除するんだろ!』
- 189 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜2 投稿日:2007/06/27(水) 22:58
-
「タイトルを修正したやよ。」
「愛ちゃん、誰に言ってんの?」
「美貴ちゃんからの指摘がし。それより、これで、あたしの勝ちやよ!」
「くっ、次もう一回やろうよ!」
『お掃除お掃除〜。あっ、パンはっけ〜ん。ふぁべていいへふか?』
『聞く前から食べてんじゃねぇかよ!あっ、美貴のおやつまで食うなよ!』
『本もバラバラで邪魔ですね〜。』
『普通は片してから掃除だろ!おい、美貴の本を雑に扱うな・・・あっ!
破くなよ!美貴の四年前の写真が載ってる本、もう売ってないんだぞ!』
- 190 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜2 投稿日:2007/06/27(水) 22:59
-
「ひっさ〜つ!ウイニング・ザ・レインボー!」
「何の!ギャラクティカ・マグナム!って、ずいぶん古いネタじゃない?
大体私達がやってるゲームと全く関係ないし。」
「北斗とかエヴァとかリンかけとか、ここまでの共通点でわかる人はわかるやよ。
この作者はある意味終わっとるがし。」
「愛ちゃんと同じでどうしようもないからね。」
ガシャン!
『あっ、お皿割れちゃった〜。』
『どうしてリビング掃除してんのに台所にいるんだよ!』
『だって〜お腹すいちゃいました〜。』
『さっきパン食ってたやつが言う言葉か!メシ食う前に掃除しろ!
っつうか食い散らかすな!掃除の意味がないだろーが!』
- 191 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜2 投稿日:2007/06/27(水) 23:00
-
「高橋ラブリ〜ビームやよ〜!」
「こっちは眉毛ビーム・・・あっ!負けた・・・。」
「眉毛薄くするからやよ。今のガキさんは偽者やが。」
「その偽者と本気でゲームしてるあんたは何なのさ?」
「とにかく、これで563戦203勝200敗160分けやよ。」
『お掃除には空気入れ替えも必要ですよ〜。』
『どうして空気入れ替えるのに冷房付けてんだよ!っつうか、
あんた達はそんなに対戦してたのかい!』
『ミキサマ〜、眠くなってきたから寝ていいですか〜?』
『あんたはあんたで何しにきたんだよ!?』
- 192 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜2 投稿日:2007/06/27(水) 23:01
-
「よっし、そろそろやめるか〜。」
「え〜、愛ちゃん勝ち逃げだよ〜。」
「タイトルマッチならいつでも受けてあげるやよ。」
「そんなのないし。そういえば、ずいぶんと静かになってない?」
「あ〜、確かに美貴ちゃんの突っ込みが消えたわな。ちょっち見に行ってみるかね。」
あたしとガキさんはゲームを置いて、リビングに入った。
そこには、さっき以上に汚くなった部屋のソファで、美貴ちゃんが
仰向けになって倒れてた。
- 193 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜2 投稿日:2007/06/27(水) 23:02
- どんくらい汚いかっていうと、どろぼうさんが入ったあとに探し物を
探しまくった挙句に、部屋の中に台風がやってきたってくらいかな。
それでも絵里の部屋よりはマシやからええ方やね。
「全然よくないから。もう、美貴疲れた・・・。」
「絵里とお掃除しとったんやなかったんか?」
「掃除したんだよ。それでこんなに汚くなった。どうして掃除したのに汚くなるんだよ!?」
「まぁ、相手は絵里やからね。綺麗になる可能性はフィフティフィフティやよ。」
「カタカナだとわかりにくい。しかも半分の可能性でやらせるなよ!」
「やって相手が絵里やよ。このくらい想像つくやろ。んで、肝心の絵里はどうした?」
「マジでむかついたから、本場の神戸牛買ってこいって命令したら、
嬉しそうに出て行ったよ。これで美貴のためになるって思ってるんだから、
願いも叶ったようなものでしょ。」
「ふ〜ん。絵里のお願い叶ったんやったらええけどね。んじゃ、
次に行くやよ〜。」
「んで、美貴は何すればいいの?ガキさんのお願いも叶えるんだよね?」
「うん。明日やと時間なくなるから今のうちに終わらせるがし。
んじゃ、二人ともそっちの部屋に入って。ガキさん、準備して。」
「お〜け〜。」
「ほらほら!今の聞いたやろ!?お〜け〜って流行っとるんやよ!」
「愛ちゃんの傍にいるからうつっただけでしょ。いいからやろう。」
あらら、美貴ちゃんはご機嫌斜めやね。
せっかくみんなにも流行らせて流行語大賞とろうと思ったのに〜。
よし、これが終わったら絶対に言わせてやるがし!
- 194 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜2 投稿日:2007/06/27(水) 23:04
- でも、美貴ちゃんにとって、というかガキさんのお願いはとんでもなく
大変やってこと、美貴ちゃんはわかっとるんかな?
あたしがあとから部屋に入ると、美貴ちゃんが口を開けて突っ立ってた。
まぁ、気持ちはわからんでもないやよ。
ガきさんの前に並べられてる物、それはカードとか雑誌とかCDとか、
全部モーニングに関する物やった。
「よし、もっさん始めようか。」
「始めるって、何するの?」
「もっさん、モーニングのリーダーになったからには、モーニングの歴史、偉業、
それら全てを知っておく必要があるんだよ。そのために、私が教えてあげるよ。」
「えっ・・・?これ、全部覚えなきゃいけないの・・・?」
「まだまだほんの十分の一にも満たないよ。今日のとこは時間ないみたいだから、
続きは元の体に戻ったらってことで、これくらいで勘弁してあげるよ。」
「い、いや、だったら元に戻ってからでも・・・。」
「だめ!最低限の知識は持ってないと、私はリーダーだなんて認めないよ。
もっさんのやる気を見ること、それが私の願いだからね。」
「あ、愛ちゃん・・・。」
「美貴ちゃん、がんばってな〜。」
あたしはさっさと部屋を出て行った。
- 195 名前:絵里とガキさんのお願いやよ〜2 投稿日:2007/06/27(水) 23:05
- ガキさんの話しはあたしに引けをとらんくらい長いから、めちゃくちゃ大変やろうな。
本能で動いてる美貴ちゃんにとって、これほど辛い試練もないかもしれん。
『いいですか、モーニング娘。とは1997年9月7日、テレビ東京系の
オーディション番組『ASAYAN』(2002年3月24日終了)内において、
4月から行われていた「シャ乱Qロックヴォーカリストオーディション」
(優勝は平家みちよ)の最終選考で落選した中から中澤裕子・石黒彩・
飯田圭織・安倍なつみ・福田明日香の5人が選抜されて・・・。』
『そんな最初の方から話すつもりかよ!』
『当然でしょ。もっさんには覚えてもらって、あとでテストするからね。』
『マジかよ・・・。』
あらあら、これは当分終わりそうにないわな。
とりあえず、ガキさんには巻いておいてとは言っとったけど、
美貴ちゃん大丈夫かな?
その間に、あたしはあたしでやることやっておいてあげるとするかね。
美貴ちゃん、楽しみに待っとるんやよ〜。
- 196 名前:ais 投稿日:2007/06/27(水) 23:08
- 川*’∀’)<更新しました〜やよ。
川VvV)<どんどん言葉がおかしくなってない?それよりまだ続くのこれ・・・?
川*’∀’)<地獄の果てまで続くんやが!
川;VvV)<それって死んでも続くってことかよ?マジ疲れる・・・。
川*’∀’)<あたしは天国行くから関係ないがし。あとはがんばってな〜。
川VvV)<何で美貴だて地獄なんだよ!しかも愛ちゃんといることに疲れてんの!
はぁ、なんだかんだで付き合う美貴も美貴だけど、レス返します。
- 197 名前:ais 投稿日:2007/06/27(水) 23:17
- >>185名無し飼育さん
川VvV)<まだ三人目なんです。美貴はもう終わりたいです・・・。
川*’∀’)<そんなことあたしが許すと思っとるんか!?
川VvV)<その言い方だと終わらせないって言ってるようなもんだよ。
川*’∀’)<高橋愛はそろそろ突っ走りま〜す!
川VvV)<とっくに突っ走ってるから。とりあえず最後まで読んでやってください。
>>ウイングさん
川*’∀’)<CR松浦亜弥やよ〜。
川VvV)<そんなので対戦するなよ!
川*’∀’)<次はスロットモーニング娘。で勝負を・・・。
川VvV)<同じだから!しかもまだ発売してないし!こんな作者でごめんなさい・・・。
川*’∀’)<あたし達が出番、ってどういう意味?
川VvV)<横文字をまともに話せないのに英語を訳せる愛ちゃんって何なの?
>>たまさん
川*’∀’)<あ〜なたに〜会いたい〜♪
川VvV)<命なんていらない!欲しいのは魂よ!
川*’∀’)<うん、リボンの騎士はさいこ〜やよ。やっぱあたしのお願いをミュージカルに・・・。
川VvV)<絶対にごめんだ!早く元に戻してくれ!
- 198 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/28(木) 01:24
- ガキさんの願いは果たして叶えられるのでしょうか
物語終了の予感w
- 199 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/06/29(金) 02:21
- 亀井最凶! 美貴ちゃん可哀想。
- 200 名前:たま 投稿日:2007/06/29(金) 13:27
- カメちゃん…w
カメちゃんはメイドじゃなくてダメイドですねw
たしかに垣さんの願ぃは美貴ちゃんにとって大変ですねw
たまは愛ちゃんの事ならクイズ出されても何となく分かる…かもw
- 201 名前:ウイング 投稿日:2007/06/29(金) 22:54
- 188の頭から美貴と同じポイントにツッコんでしまいました(爆)
”タイトル省略しすぎだろ!”ってw
それにしても対戦モノっぽいゲームなのに、2人の対戦成績に
引き分けが多いのはすごいと思います・・・w
- 202 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:44
- あたしはソファに座ってDVDを見て二人を待っていた。
やっぱ宝塚はええよね〜。
またリボンの騎士みたいなことできないかな〜?
今度は美貴ちゃんがフランツでやるのも面白いかも。
フランツ様・・・おお、けっこうかっこええやん!
衣装着せてみたら似合うかもしれんね。
「それじゃ、今後もちゃんと勉強しておくんだよ。またね〜。」
ガキさんが部屋から出てきた。
今後もって、美貴ちゃんが勉強するわけないがし。
- 203 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:45
- あたしはDVDを止めて、あっ、このシーンで止めるとええ感じやな。
これはだいはっけ〜ん♪ってやつやな。
「愛ちゃん、何もっさんの真似してんの?」
「美貴ちゃんのためにCMやよ〜。」
「はぁ?誰が買うのさ?」
「たまに聞きたくなるんやよね〜。ところでガキさん、満足した?」
「相変わらず意味不明なこと言うね。まぁ、まだまだだけど今日のところは
もう遅いし、これくらいで勘弁してあげるよ。」
「そっか。気をつけてな〜。」
「うん。バイバ〜イ。」
ガキさんが帰ったとこで、あたしは美貴ちゃんのいる部屋に入った。
部屋の中では、美貴ちゃんがぶつぶつと呟いてた。
何か、呪詛でも唱えてるみたいで怖いやよ・・・。
- 204 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:46
- あたしはそーっと美貴ちゃんに近寄った。
「美貴ちゃん、大丈夫か〜?」
「五期メンバー加入が2001年8月26日、この日にモーニング娘。は
13人となって再始動・・・。」
「美貴ちゃん!あたしやよ!高橋愛やよ!」
「高橋愛・・・昭和61年9月23日生まれ、血液型はA型、特技はクラシックバレーで・・・。」
あら〜、これは重症やわ。
ガキさんもずいぶんとやってくれたもんやね。
んじゃ、ここは気分一転させるためにあの曲を流すとしますか!
『アイジャスフォーリンラ〜ブ、ヤンヤンヤヤ〜ンヤン。』
「その曲を流すな〜!」
「おお、藤本美貴復活やよ。」
「あれ、美貴は何して・・・とにかくその曲止めろ!」
何やよ〜、これからがええとこやったのに。
とりあえず、美貴ちゃんも起きたことやし止めてあげるか〜。
- 205 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:47
- あたしが曲を止めると、美貴ちゃんは首を振って立ち上がった。
「全く、ひどい目にあったよ。本当に五期メンバーには疲れさせられるね。」
「えへへ〜。それほどでも。」
「褒めてないから!愛ちゃんもガキさんに覚えさせられたりしたの?」
「まっさか〜。あたしが覚えるわけないやろ。」
「威張って言えるものか?サブリーダーやるのにどうして?」
「あたしに覚えさせるなら、ガキさんも歴史覚えろって言っただけやよ。
織田信長様様やよ。」
「なるほどね・・・どっちも苦痛だわ。」
美貴ちゃんは深〜いため息をついて部屋を出た。
その瞬間、口を開けて驚いた。
そして、あたしを勢いよく振り返る。
またまたこの子は、あたしに惚れとるからって見つめんの。
- 206 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:48
-
「愛ちゃん、重さん入ってるよ。」
「うぉっ!マジでか〜?さっきのみきッピンクが効いとる証拠やな。」
「何で美貴なんだよ!?ともかく、この部屋どうしたの?」
そう、さっきまでさゆえりにぐしゃぐしゃにされてた部屋が、
すっごく綺麗になっとるんやよ。
あたしやってやる時はやるやよ〜。
「うん。こればっかは感心するよ。ありがとね。」
「美貴ちゃんもお疲れやろうからね〜。これで安心できるやろうから、
早く帰って寝た方がええよ。」
「そうだね・・・って、ここが美貴の家だから!」
「あれ?DVD見てまったりしとったから、あたしの家やと思ってたわ。」
「勝手に見てんなよ!ところで、愛ちゃんは帰らなくていいの?」
「美貴ちゃんと違って、あたしはこ〜んなちっこい子を放って帰れるほど、
卑怯で姑息やないんやよ〜。」
「美貴のことそんな風に見てたのかよ!?使い方間違ってるし!」
「細かいことは気にせんで、お風呂もできとるやよ〜。」
「あんたが気にしろって、言うだけ無駄か。」
「そうそう、言うだけ無駄やよ。」
「愛ちゃんのことだよ!確かに、特に突っ込みに疲れたよ。美貴、お風呂入るわ。」
そう言って、美貴ちゃんは今日買った服を持って浴室に向かう。
- 207 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:50
- あたしも今日はがんばりすぎて疲れたがし。
ゆっくりとお風呂に入ろうっと。
「って、ちょっと待て。何で一緒に入ってくる?」
「何でって、小さい子を一人で入れたら溺れ死んじゃうって、
新聞で読んだことがあるがし。今の美貴ちゃんは危険やよ。」
「たぶん、愛ちゃんと入る方が危険だと思う・・・おわっ!愛ちゃん、
何そんな堂々と脱いでんだよ!?」
「何をそんなに恥ずかしがっとるんやざ?美貴ちゃんもさっさと脱いで入る!」
「愛ちゃんは少しは隠せよ・・・って!?ちょっ、一人で脱げるから、
脱がさなくたって・・・。」
「み、美貴ちゃんは、あたしに風邪引いてぶっ倒れろって言うんか・・・?」
「話しが飛躍しすぎだっての。わかったよ・・・。」
美貴ちゃんはもじもじしながら服を脱いで、お風呂場に入っていった。
子供の、しかも女の子の前で裸になったところで恥ずかしくなんかないわ。
- 208 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:51
- けど、普通の美貴ちゃんの前だと、今のあたしでいられるんかな?
う〜ん・・・いきなり襲われるかもしれんから怖いかな。
なんといっても、過去最大級のモーニングセクハラ大王って呼ばれとるしね。
「いつ誰がそんなこと言ったんだよ!?」
「え〜っと、今あたしが命名したやよ。」
「それ呼ばれてるって言わない!嫌なイメージつくからやめて!」
「そうやね。セクハラ女王の間違いやわ。」
「修正点はそこじゃない!」
「なら、モーニング1の変態で許してあげるわ。」
「余計に嫌なんですけど!美貴だってお尻しか触らないから!」
それ、あんまりフォローになっとらん気がするでの。
まぁ、ライブにきとる人やライブDVD見た人はわかるやろうし、
本人が楽しそうやからあえて言わんだけなんやけどね。
やる気なさそうな顔見るよりはええやろ?
- 209 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:51
-
「愛ちゃん、誰に言ってんの?それより、シャンプー取ってくれない?」
「はいはい、わかったやよ〜。あたしがいてよかったやろ?」
「愛ちゃんが棚から取ってくれてれば問題なかったような・・・おわっ!」
あたしは美貴ちゃんの腕を引き寄せて椅子に座った。
美貴ちゃんのことやから、適当にしか体洗わんかもしれんしね。
ここはあたしが洗ってあげるさ〜!
仮にも女の子なんやから綺麗にしとかんとね。
「仮にもって何!?大丈夫だよ、亀ちゃんじゃあるまいし適当に洗わないから・・・。」
「絵里は適当やけど違うやよ。絵里は体洗わんし。」
「うそぉっ!?」
「嘘やよ。適当なお母さんに洗ってもらっとるやざ。」
「お母さんも適当かよ・・・って、そっちの方が問題じゃん!
やってもらってんのかよ!?」
「冗談はこれくらいにして、そろそろ洗うやよ。」
「ちょっと笑えない冗談だよね。っつうか、自分で洗えるからいいって!」
ほ〜う、どうあってもあたしに洗われるのは断るわけね。
それやったらあたしにやって考えがあるやよ。
- 210 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:54
- 名付けて、強引にも洗っちゃえ作戦やが!
「まんまじゃん!愛ちゃん、離して・・・キャハハハッ!ちょっと、
愛ちゃん、くすぐったい、アハハハハッ!」
「ほ〜ら、暴れんのよ。じっとしてて。」
「じ、自分でや、あっ!ちょっ、そこは、だめぇ・・・。」
「美貴ちゃん、しっかり立って。世話の焼けるお子様やよ。」
「愛、ちゃん・・・絶対、わかってやって・・・んなわけないか。」
美貴ちゃんがま〜た意味不明なこと言っとったけど、これでお体の方は完了やね。
っつうか、何でそんなに顔が赤いんやよ?
お風呂入る前からこれやね、やっぱ北海道の人は大変やわ〜。
- 211 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:55
- さてと、問題はこれからやよ。
美貴ちゃんの髪の毛、こればっかは真剣にやらんといかんのや。
これ以上ハゲになると強制追放やられかねんからね。
「美貴はハゲじゃねぇ!けど、やるからには絶対に細心の注意を払って、
丹念に着実に超慎重にやってよ。美貴にとって、命の次に大事な・・・。」
「そんなにおんなじこと言われたって変わらんて・・・あっ、三本抜けた。」
「おいっ!ちょっと待てよ!こればっかりはマジ許さねぇぞこらっ!」
「嘘やっての。美貴ちゃん、不良に戻っとるで。」
「元々不良じゃないから。ちょっとした悪ガキだっただけだよ。」
「ちょっとした悪ガキが、どうしたら全国から恐れられる滝川の狂犬に変貌したんやよ?」
「美貴にとってはちょっとしたなの。」
相変わらずあたし以外には手が付けられないおてんばさんやね。
よし、ご要望通り美貴ちゃんの髪を綺麗綺麗にしてあげたやよ。
- 212 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:55
- あたしも体を洗って二人で湯船に浸かる。
あ〜、あったまるわ〜。
体の疲れもとれて、極楽極楽やよ〜。
「愛ちゃん、じじ臭いよ。今時そんなこと言う人いないよ。」
「ガキさんが使っとったがし。それより美貴ちゃん、どうして離れとるんか?」
「何も密着して入らなくたって・・・って!愛ちゃん、抱きしめるなよ!」
「え〜、どうして?」
「どうしてって、もう・・・。」
あたしが美貴ちゃんを抱き寄せたら、最初は抵抗してきたけど、
ようやくあたしの腕の中にすっぽりと収まってくれたわ。
いや〜、美貴ちゃんみたいな意地張ってる子でも、小さいとやっぱ可愛いわ〜。
- 213 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:57
- なのに、さっきからあたしと目を合わせてくれん。
どうして?
「あ、愛ちゃん、やっぱさ、放してくれないかな・・・?」
「何でやよ〜?ちっこい美貴ちゃんなんて滅多に抱けんからええやろ。」
「いや、その・・・背中に胸が当たってるから。」
「あ〜、あたしの胸、ドキドキしとるの感じるやろ?」
「・・・愛ちゃんさ、天然だからわかって言ってるわけじゃないでしょ。」
「あたし、天然か〜?自分で思っとること言っとるだけやよ。」
「それを天然って言うんだよ。愛ちゃんさ、自分の魅力に気付いた方がいいよ。
今はこのままでいいかもしれないけど、いつかは愛ちゃんもきっと・・・。」
「きっと?」
「いや、愛ちゃんはこのままでいいや。そのうちわかるから。」
「ふ〜ん。あたしの魅力ね〜。美貴ちゃんの魅力って何?」
「何って、そういうこと聞かないでよ。見ればわかるでしょ?」
「何?我侭?横暴?強引とか殺人って魅力なの?」
「どこが魅力!?愛ちゃんから見た美貴ってそれかよ!?っていうか、
最後のだけはやってないから!もう、いいから出ようよ。」
「んじゃ、ゆっくりと十秒数えたら・・・。」
「いい加減、子ども扱いするなよ!けっこう長い時間入ってたでしょ?」
「時間かけてお風呂に入って、マッサージとかすると体が柔らかくなるんやよ〜。
美貴ちゃんのその固い頭も柔らかくした方がええやろ。」
「それは意味が違うだろ!とにかく暑いのは嫌なの!美貴は出る!」
む〜、付き合い悪いな〜。
二人とも体を拭いたあと、服を着てお風呂場から出てきた。
- 214 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:58
- れいなが買った美貴ちゃんの着てる夜叉の服、あんまり違和感ないわな。
れいなのセンスにピッタリな人も、そうはいないと思うんやが・・・。
グ〜
誰かさんのお腹が鳴った。
子供扱いするなって言われても、やっぱお子様なのには変わりないわな。
美貴ちゃんの精神年齢と同期がとれとるわ。
「そこまで言うか!お腹がすいたのは確かだけどさ・・・。」
「もう10時やもんね。あたしもお腹すいたわ。」
「何かあったっけ・・・?台所は亀ちゃんに荒らされたし、食うものも食われたし、
何か冷蔵庫に残ってたっけな・・・?」
「ノーマンタイやよ!美貴ちゃんは座っててええよ。」
「愛ちゃん、それ古い。何か買っといてくれたの?」
「ええからええから。そこに座っとるんやよ〜。」
あたしは美貴ちゃんをテーブルの前に座らせて台所に向かった。
- 215 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 22:59
- そして、その五分後、
「できたやよ〜。」
「できたって、愛ちゃん何して・・・何これっ!?」
「見ればわかるやろ。ハンバーグやよ。」
「嘘・・・しかもこれ、手作りだよね?」
「そうやよ。美貴ちゃんがガキさんとお勉強中に作ったんやが。
この間絵里に教わってね、あの子普段は適当やけど、料理に関しては
真剣やから、味は保障できるがし。」
「マジっすか・・・?ねぇ、食べてみていい?」
「もちろんええよ。食べないって言われても食べさせるけどね。」
「そんなこと言わないって。いただきます・・・あっ!すごいうまい!」
「そうなんか。よし、毒見も終わったことやし、あたしも食べるか〜。」
「味の保障しといて毒見かよ!けどこれ、マジでうまいって!
また愛ちゃんに作ってもらおっかな〜。」
「エヘへ〜。」
美貴ちゃんに喜んでもらえてよかったやよ〜。
最後の最後くらい、美貴ちゃんにはハッピーになってもらうがし。
明日はまた、大変な一日が待っとるんやからね。
晩ごはんを食べたあと、あたし達は美貴ちゃんの部屋に入った。
- 216 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 23:00
- あ、そういえば美貴ちゃんの家に泊まるのって初めてやな。
美貴ちゃんはすでにベッドの中に入っとるし、寝るとこどうするか〜?
「愛ちゃん、何ぼーっと突っ立ってんのさ?」
「あたしが寝れるお布団ある?なければソファで寝るがし。」
「何言ってんのよ。そんなとこで寝かせられるわけないでしょ。」
「じゃあ、美貴ちゃんは、タクシーで帰れって言うんか・・・?
終電行ってもうたし。」
「だから・・・美貴もそこまで鬼じゃないよ。こっちおいで。」
「美貴ちゃん・・・?」
「今の美貴は小さいんだし、小柄な愛ちゃんだったら余裕で入れるでしょ。
一緒に寝ればいいじゃん。」
えっ・・・これが、藤本美貴?
美貴ちゃんに一体何があったんか?
明日は大雨決定やな。
- 217 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 23:02
- どうしてこんなに優しいの〜一人が寂しいかな〜♪?
今なら笑顔いえすぬーどの主人公の気持ちがよくわかるわ〜。
「歌詞勝手に変えるなよ。とにかく、早く入りなよ。明日も早いんでしょ。」
「うん!お邪魔しま〜す。」
「愛ちゃんは寝相悪くないよね?」
「少なくともさゆよりはええ方やよ。」
「いや、体が反転するほど寝相悪い人と比べられてもね・・・。
それにしてもさ、愛ちゃんも色々と成長したよね。」
「あら〜、一緒に寝るっていうのはセクハラするためやったん?」
「そんなことしないから!成長したっていうのは別の意味だよ!」
「そうやね。いつでもどこでもセクハラするもんね。」
「人を変態扱いするのやめろ!美貴だってそこまで・・・。」
「美貴ちゃん、可愛い〜♪」
「人の話し・・・聞いてないね。」
あたしはギューっと、やと眠れないやろうから、そっと抱きしめた。
- 218 名前:美貴ちゃんちにお泊りやよ〜 投稿日:2007/07/02(月) 23:02
- いつも子供扱いされとるんやから、たまにはお返しやよ。
っつうか美貴ちゃん、眠いのはわかるけど半目やと怖いがし。
「愛ちゃん、美貴寝るわ。おやすみ・・・。」
「うん。おやすみ〜。」
色んなことがあった一日やけど、楽しかったな〜。
お風呂に入った時に美貴ちゃんの胸を見たら、痣が四つに減っとった。
これで四人のお願いは叶ったってわけやわ。
みんなのお願い事を叶えるのは嬉しい、でもそれ以上に美貴ちゃんと
こうして二人で、同じ思いを持ってがんばるって、本当にすっごいことやと思うんやわ。
これはきっと、リーダーサブリーダーとしての試練なんやよね。
あと半分、明日で全て終わらせてみせるわ。
美貴ちゃん、明日もがんばろ〜ね。
おやすみなさ〜い。
- 219 名前:ais 投稿日:2007/07/02(月) 23:05
- 川VvV)<更新しました〜。
川*’∀’)<珍しく大量更新しましたんやよ〜。
川VvV)<大量ってほどか?単に作者がやる気を出すかによって・・・。
川*’∀’)<今回のお話は最高やよ〜。愛ちゃん優しすぎるがし。
川VvV)<普通自分で言うか?あとが怖いんですけど・・・。
川*’∀’)<今回のお話をミュージカル風にするのが次回予告・・・。
川VvV)<全然違う!宝塚から離れろっての!レス返しに進みます。
- 220 名前:ais 投稿日:2007/07/02(月) 23:16
- >>198 :名無飼育さん
川*’∀’)<ガキさんのお願いは千分の一くらい叶ったやよ〜。
川VvV)<千分の一って小さすぎだろ!
川*’∀’)<ごめん、一つ値間違えたがし。一万分の一やよ〜。
川;VvV)<・・・元に戻ったら逃げ出すとするか。
>>199:名無飼育さん
川*’∀’)<絵里は最凶っていうよりも絶叫やよ。
川VvV)<全く意味がわからん!
川*’∀’)<つまりあの子に手伝ってもらった美貴ちゃんが絶叫するってこと。
川VvV)<なるほどね・・・ってなら手伝わすなよ!
>>たまさん
川*’∀’)<絵里はダメなんかやないやよ!世界一アホなだけやが!
川VvV)<全然助けてないぞそれ・・・。
川*’∀’)<あたしに関する問題、美貴ちゃん答えてね〜。
川VvV)<たまさんじゃないから無理だと思うけど・・・んで何?
川*’∀’)<あたしの生年月日は何でしょう?
川;VvV)<そんなもの、確か1986年9月14日生まれのA型・・・って、
何で美貴応えられるんだよ!?これがガキさんの洗脳か・・・。
>>ウイングさん
川*’∀’)<美貴ちゃんの精神年齢と同じシンクロやよ〜。
川VvV)<やかましい!愛ちゃんこそ成長してないだろ!
川*’∀’)<ガキさんと対戦するのはマリオカートとパズル物と格闘ゲームやよ〜。
川VvV)<けっこう色んなジャンルやるんだね。
川*’∀’)<マリカーはあたしの全勝、パズル物は頭使うからあたしの全敗、
格闘ゲームはどっちの攻撃も当てられんからドローゲームやよ!
川;VvV)<・・・あんた達何でゲームしてんの?
- 221 名前:たま 投稿日:2007/07/03(火) 16:20
- あ。本編の中では愛ちゃんの生年月日がごっちんのになってましたがレスでは戻ってますね♪
何か今回の更新はまさにみきあいって感じだったのでずっとニヤけて読んでましたw
- 222 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/04(水) 20:15
- 大量更新お疲れ様です。
しみじみ?とした愛美貴が良かったです。
- 223 名前:ウイング 投稿日:2007/07/04(水) 22:03
- ついに美貴が突っ込まないポイントに突っ込んでしまったとか(爆)
それはさておき、愛に突っ込み続けている美貴ですが、
そろそろ疲れが見えてるのは気のせいでしょうか(笑)
- 224 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/04(水) 23:46
- 美貴ちゃんがちっこいくせに、愛ちゃんを気遣うのが生意気です。
それにしても、二人の願いって? 気になるw
- 225 名前:ais 投稿日:2007/07/08(日) 12:04
- 川VvV)<最初にお伝えすることがあります。
川*’∀’)<この物語はフィクションやよ。
川VvV)<そんなの当たり前だろ!この話しは
『ちっちゃいリーダーとサブリーダー』です!
- 226 名前:光と闇の巡り合い 投稿日:2007/07/08(日) 12:04
- あたし、高橋愛は走っていた。
あたしのちょい後ろについてきている、藤本美貴ちゃんと手を繋いで、
ひたすら走り続けていた。
すぐ後ろには闇が近づいてきていた。
あと少し、もうちょい走れば逃げ切れるのに・・・。
「あっ!」
美貴ちゃんが躓いちゃった。
あたしはすぐに美貴ちゃんの手を引っ張って起こした。
- 227 名前:光と闇の巡り合い 投稿日:2007/07/08(日) 12:05
- けど、遅かった。
闇があたし達の姿を飲み込んだんや。
「うぁぁっ!」
「あ、愛ちゃん・・・。」
あたしにとって、闇は毒のようなものやった。
この中にいたら、体の崩壊すら免れない。
けれど、美貴ちゃんは不安そうな顔であたしを見ていた。
美貴ちゃん自身は、闇に包まれてもなんともない。
なぜなら、彼女自身が闇のようなものやから。
- 228 名前:光と闇の巡り合い 投稿日:2007/07/08(日) 12:06
- はるか昔、全ての世界が一つに繋がっていたんよ。
人が人として生まれるよりも前の話し、その頃から存在していた天界人や、
闇に存在する冥界人も、全ての者達は協力して仲良く暮らしていた。
やけど、ある時にこの世界を統一していたゼウスとハーデスの兄弟達が、
争いを起こしたんやよ。
光と闇、どちらが優れているのか、この時を境に天界と冥界が二つに別れ、
それ以上の争いを起こさんがために、もう一人の兄弟、ポセイドンが中間地点に
海洋界を生み出して、二人を引き離したんやが。
ゼウスとハーデスは互いのことを決して許さず、天界人は天界、冥界人は冥界のみにしか
住むことを許されなくなった。
天界人として産み落とされたあたしは、当然のように冥界に行くようなことはできず、
天界でのみ暮らしていた。
ただ、その件について一切関与しない海洋界のみ、どちらの住人も
住居は無理でも足を踏み入れることを認められていた。
そこで、あたしと冥界人、藤本美貴は出会ったんやよ。
- 229 名前:光と闇の巡り合い 投稿日:2007/07/08(日) 12:07
- 基本的には、天界人と冥界人が関わり合うことなんてないがし。
もしこのことがゼウス様やハーデス様に知られたら、どのような裁きが起きるかもわからんからね。
それなのにあたし達を引き合わせたのは、歌と呼ばれるものやった。
あたしは歌が好きやった。
あたしが海洋界に遊びに行って世界を見つめていると、歌声が聞こえてきた。
その声の主は、どこか悲しい歌い方をしとった。
やから、その歌が終わると、あたしは明るい歌を歌い始めた。
そうしたら、その声の主も一緒に歌ってくれた。
それが、あたしと藤本美貴の出会いやった。
それからというもの、何度も美貴ちゃんに会いにいった。
天界と冥界の歌を教え合いながら、たくさん歌ってたんよ。
すっごく楽しかったがし。
こんなにもいい冥界人と出会えるなんて、想像もできなかったやよ。
こんな日がいつまでも続けばええな〜って、ずっと思ってた。
でも、そう長く続くことはなかった。
- 230 名前:光と闇の巡り合い 投稿日:2007/07/08(日) 12:08
- あたし達の行動がハーデス様に知られたんやよ。
ハーデス様はお怒りになっとって、美貴ちゃんを引き連れようと
海洋界にまで闇を侵食させ始めたんやが。
闇が美貴ちゃんを連れ去ろうとする。
けれど、あたしは動くことができん。
「あ、愛ちゃん・・・美貴、離れたくないよ!」
「あ、あたしやって、美貴ちゃんと、一緒にいたい・・・。」
こんな、こんな闇になんて負けてられんわ!
あたしはなんとか立ち上がって美貴ちゃんの手を掴んだ。
- 231 名前:光と闇の巡り合い 投稿日:2007/07/08(日) 12:08
- 美貴ちゃんの姿は、闇によってほとんど消えていた。
もう、掴むこともできなくなりそう・・・。
「美貴ちゃん!あたしのこと、感じとるか!?」
「感じる・・・愛ちゃんのこと、感じてるよ・・・。」
「いつかきっと、また一緒に歌おう!絶対に会いに行くから!
あたしが美貴ちゃんを守るから!約束やよ!」
「愛、ちゃん・・・うん。約束、だよ・・・。」
闇が徐々に消え失せていく。
その時には、美貴ちゃんの姿もそこにはなくなっとった。
美貴ちゃんの体温が、美貴ちゃんの目から伝った涙が、まだあたしの手の中にある。
天界と冥界で争うなんて、絶対に間違っとるが。
あたしは、戦うやよ。
美貴ちゃんと過ごしたあの時を、もう一度この手に掴むために・・・。
- 232 名前:二日目の始まりやよ〜 投稿日:2007/07/08(日) 12:11
-
「冒頭でも述べたとおり、もう一度言っておきます。この話しは『ちっちゃいリーダーとサブリーダー』です!」
「美貴ちゃん、誰に言うとるんやが?」
「あんたがいきなり意味不明な話しを始めるからだろ!」
う〜ん、朝は苦手やって言っとったのに、ずいぶんと元気やね。
朝起きてすぐに突っ込まなくてもええと思うけどね。
あたしは朝ごはんのトーストをサクっと一口食べて、前の席でコーヒーを飲んでる美貴ちゃんを見た。
「で、さっきの話しは何なわけ?」
「今日の夢で見たんやよ〜。」
「・・・ふ〜、んじゃ、いつものやついきますかね。」
美貴ちゃんはコーヒーを飲み干すと、大きく息を吸い込んだ。
- 233 名前:二日目の始まりやよ〜 投稿日:2007/07/08(日) 12:14
- おっ、朝からでっかいのがきそうやな〜。
あたしもコーヒーを一口飲んで、それに備えた。
「愛ちゃん、いきなり意味不明な話し始めるなよ!ここから読んだ人信じちゃうでしょ!っつうか、
ちゃんと最初から読んでる人まで混乱するわ!話しが長い上に難しいんだよ!タイトルまで
やっぱ変わってるし、貴重なスレを6レスも使うな!しかも美貴が愛ちゃんに守ってもらうって、
んな話し聞いたことない。大体、美貴は泣かないし。夢って欲望から生み出されるっていうけど、
のんきなもんだね。ありえないでしょ。それとも、美貴が泣いてるのが愛ちゃんの欲望なの?誰かに
ぼこされたって泣かないっての。逆にぼこすだろうしね。ところで、美貴はどうすればいいんですか?
けっこう朝からいらついてんですけど。」
「あひゃ〜、美貴ちゃん飛ばしとるね〜。あたし、そんなに言われても理解できんでの。」
「そう言うと思ったから、上の説明の左側一行を縦に読んでくれればいいよ。」
「ほうほう、なるほどね〜。あたしがボケだなんて、そんなこと知っとるがし。」
「理解してんなら止まってくれ!突っ込みどころが多すぎんだっての。それからね・・・。」
「美貴ちゃん、タンマやよ。やっぱ一つ一つ突っ込んでいくやよ。」
美貴ちゃんは頭を押さえて俯いちゃった。
- 234 名前:二日目の始まりやよ〜 投稿日:2007/07/08(日) 12:15
- こんなにいっぺんに突っ込まれても困るが。
整理して話しを進めるのが大事やよ。
「とりあえず、読んでくれた皆さんごめんなさい。」
「ごめんなさいやよ〜。」
「そして愛ちゃん、まずは君が頭を整理してくれ。」
「うん。整理した結果がこうなったやよ。文句あるんか!?」
「逆ギレかよ。文句がなきゃ突っ込まないでしょ。んで、この話しは何なわけ?」
「最近ゲームに出てくるギリシャ神話とかローマ神話のお話しを混ぜたんやよ。」
「実も蓋もないこと言うね・・・。んじゃ、美貴が泣いてる姿なんて想像つくの?
それが愛ちゃんの願い事?」
美貴ちゃんが泣いとる姿ね〜・・・な、何が起きたらそうなるんやよ!?
天地が避けてもありえんわ。
- 235 名前:二日目の始まりやよ〜 投稿日:2007/07/08(日) 12:18
- それこそ、神様はどうしてこの子をこんな風に生まれさせたんでしょうか・・・。
そのおかげであたし達の希望を絶やされてしまって・・・。
「そこまで言うか!しかも希望を絶やすようなことって、美貴が何を
したっていうんだよ!?っつうか夢で見たのに何ビビってんの?」
「いや〜、よく考えてみると、それこそありえん話しやね。上の話しは
やっぱなしの方向で行くがし。」
「今更なかったことにするんかい!続きが気になって眠れなくなるだろ!」
「よかったやん。美貴ちゃんの目覚めってあんまりよくないからちょうどええわ。」
「朝じゃなくって夜だっての!んで、続きは?」
「んじゃ、よ〜く聞いてね。この話しはね・・・。」
「うん。どうなるの?」
「・・・続く。」
「続くなよ!今話せ!」
「えっとね〜。時は20XX年、突然の核爆発が起きて、全人口の半分が息絶えて・・・。」
「さっきと全然話しが違うし!しかも怖いから!核爆発とかエヴァネタかよ!」
「チッチッチ、注目点は時の方やよ。これはむしろ北斗・・・。」
「それはどうでもいいっての!続きを話せって言ってんの。」
「そんなもん覚えてないも〜ん。やから無理。」
「それは続くとは言わない。相変わらずめちゃくちゃだね・・・。
まぁ、もう慣れたけど。」
アハハ、慣れられちゃった〜。
美貴ちゃんもあたしの扱いがよくわかってきたんやね。
- 236 名前:二日目の始まりやよ〜 投稿日:2007/07/08(日) 12:19
- おっと、もうそろそろ仕事の時間やな。
シャワー浴びてメイクしてラズベリーのパン頬張って
ダッシュで行けばいつものように間に合うやよ〜。
「スピードかよ!今ご飯食べてるじゃん!」
「うぇいくみーあっぷやよ〜。よっしゃ、美貴ちゃん行くで〜!」
「はいはい、もうこれでいいや。行くとしますか。」
朝ごはんを食べたあと、美貴ちゃんと出かける準備をする。
姉妹揃ってお出かけみたいで、何か楽しいやよ〜。
よ〜し、今日も一日がんばろ〜!
- 237 名前:二日目の始まりやよ〜 投稿日:2007/07/08(日) 12:26
- 川;VvV)<ハァッ、ハァッ、更新、しました・・・。
川*’∀’)<美貴ちゃん、何朝からエッチな本見て興奮しとるんやよ。
川VvV)<だってこの子が可愛くて、ってアホか!息切れしたんだっての!
あんたの突っ込みで疲れたんだよ!
川*’∀’)<ついでにネタ切れの上にストック切れやよ。美貴ちゃん、買ってきて。
川VvV)<買えるものじゃないだろ!そんなわけで次回まで少し時間がかかるかもってことでm(_ _)m
- 238 名前:ais 投稿日:2007/07/08(日) 12:37
- >>たまさん
川*’∀’)<美貴ちゃんがご迷惑かけて申し訳ないですやよ。本当に適当なんやから。
川VvV)<ちなみに不本意なんで気にしないでください。
川*’∀’)<愛美貴は最強やよ!そう思った時機もあったがし・・・。
川;VvV)<・・・・。
>>222 :名無飼育さん
川VvV)<しみじみっていうよりまったりですね。
川*’∀’)<たまには突っ込み少なめで大人しくしてるがし。
川VvV)<毎回こうなら楽なんだけど・・・。
川*’∀’)<それにしても本当に迷惑ばっかかける妹やよ。
川VvV)<それ自分のことだよね?美貴じゃないよね?
>>ウイングさん
川VvV)<もう最初の方から疲れてますよ。
川*’∀’)<すでに人生に疲れを感じてる美貴ちゃんやからね。
川VvV)<そうそう、もう年ですから・・・って誰がやねん!
川*’∀’)<心配しなくても平気ですやよ。死んでも突っ込む体質ですから。
川VvV)<どんな人間だよ!
>>224 :名無飼育さん
川*’∀’)<気遣ってるのはあたしやよ〜。
川VvV)<どう見ても美貴でしょうが。
川*’∀’)<二人の願いって誰のことやよ?あたしと美貴ちゃん?
川VvV)<小春達じゃない?この子達は次の回でわかりますよ。
川*’∀’)<ちなみにあたし達の願いは再来年辺りにはわかるかも。
川VvV)<どんだけかかるんだよ!
- 239 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/08(日) 21:40
- 面白すぎです!!
233の藤本さんの配慮には感動しました。
- 240 名前:たま 投稿日:2007/07/09(月) 13:03
- たしかに最初の注意書きがなかったら分かりませんでしたねw
愛ちゃんはまた不思議な夢を見ましたねw
- 241 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/09(月) 21:11
- 話が動いてない。
何か巧く誤魔化されたような気が(笑
- 242 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/09(月) 23:44
- そうですか、二人の前世にはそんな因縁があったとは。
これから時空を超えた一大叙事詩が展開されてゆくわけですね!
完結は10年後?
- 243 名前:ミッツィと小春のお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:24
-
「また冒頭から突っ込むけど、このタイトル小春が怒るよ。」
美貴ちゃんと二人で仕事場に到着〜。
と同時に突っ込み、本当にいきなりやね。
突っ込み人間としてテレビに出れるわ。
「そんなので出たくないんだけど!んで、何でこういうタイトル?」
「気分やよ。小春、絶対にあとで怒るやろね。」
「わかっててやってんのかよ!嫌がらせ?」
「まぁ、ちょっとだけね。あたしやって身長欲しいやが!
小春ばっかずるい!」
「先輩の言い分じゃないよな・・・。」
最近また小春の身長伸びたやよ〜。
あたしやって身長伸ばして宝塚出たいのに、こんなの不公平やが。
まぁ、大きい妹に嫌われたくはないから、あとで変えてあげるけどね。
悪ふざけは最初だけにしとくやざ。
- 244 名前:ミッツィと小春のお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:26
- それにしても、あと2センチ足らんで入れんてどういうことやよ?
こうなったら、あたしが新しい宝塚作ってみせる!
身長制限なしならあたしも出れるやよ!
「作るって言ってんのに、愛ちゃんが自分で出るの?」
「そういうこと。やから美貴ちゃん・・・。」
「無理!そんなお願い聞けるわけないでしょ。いくらかかると思ってんのよ。」
「美貴ちゃんが借金背負ってくれれば問題ないやろ。」
「美貴が問題あるから!そのうちまたミュージカルやれればいいじゃん。」
「はぁ、美貴ちゃんって夢も希望も人間性もないわな。可哀想な人やよ。」
「そんなことないから!しかも人間性がないって何!?別に可哀想じゃないし!」
「あっ、マネージャーきたやよ。」
「美貴の話しを聞け!っつうか、美貴、どうすればいいわけ?」
先の通路からマネージャーが近寄ってきた。
あたし、っていうより美貴ちゃんを見て、訝しげな表情をしとる。
- 245 名前:ミッツィと小春のお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:27
- こんだけ怖い子がいたら当然かもしれんけどね。
あたしやったら近寄りたくもないもん。
「そこまで言うか。愛ちゃん、問題はそこじゃないでしょ。」
「ちょっと高橋、あなたに堂々と突っ込んでるその子はどうしたの?」
「あたしの子供です。」
「違うだろ!」
「・・・可哀想に。高橋の子なのに藤本みたいに怖い顔して、
ちゃんと育てなきゃだめよ。」
「真に受けないでください!藤本みたいって、これが素ですから!」
「あら、突っ込みも藤本みたいね。高橋はボケなのに。」
「どう理解してんだよ!」
「冗談はさておき、あたしの姪っ子です。遊びにきたんですけど、
お母さん達が旅行でいないので、今日一日だけ預かって欲しいって
言われたんです。」
「そう。別にいいけど、仕事に差し支えないようにきちんと見てるのよ。
藤本みたいにいるだけで周りを脅かさないようにね。」
そう言ってマネージャーはスタスタと歩いていった。
- 246 名前:ミッツィと小春のお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:27
- 大丈夫だも〜ん。
美貴ちゃんの面倒はあたしが見ててあげるやざ!
そう思ったんやけど、当の美貴ちゃんは深く考えてるみたい。
「美貴、マネージャーにあんな風に思われてたんだ・・・。」
「美貴ちゃん、落ち込むことないやよ。」
「愛ちゃん・・・。」
「マネージャーだけやなくて、美貴ちゃんを知っとる人は全員そう思っとるからね。」
「全然慰めになってないって!大体、愛ちゃんはね・・・。」
「あは、突っ込んで元気出た?」
「そういう問題じゃなくって・・・もしかして、愛ちゃん慰めてくれたつもりなの?」
「美貴ちゃんのこと、よく知っとるからね。美貴ちゃんはらしく
生きればええんやないの?後悔するつもりなら、初めから真面目に
通っとるやろうからね。」
「何か、複雑な気分・・・まぁ、ありがとうってだけ言っておくよ。」
よしよし、美貴ちゃんはそれでええんやよ。
無駄に気を遣う方が返って不気味やからね。
あたしは美貴ちゃんと手を繋いで楽屋に歩き出した。
- 247 名前:ミッツィと小春のお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:28
- 今日のお仕事は新生モーニングとしての雑誌の取材と、春のライブの復習やよ。
今楽屋にいるのは小春とミッツィ。
これから入るジュンジュンとリンリンについて、先輩になった小春と、
同期のミッツィはどう思ってるのか聞くんやとさ。
「小春〜、ミッツィ、おはよ〜。」
「おはよ〜ございま〜す。」
「・・・。」
「ん?小春、どうした〜?」
小春は何かふてぐされた顔をしてあたしを見とる。
何をそんなに怒っとるんやよ?
- 248 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:29
-
「高橋さん!ミッツィよりも小春の方が先輩ですよ!」
「ああ、やっぱそのことで怒っとるのね。やから、タイトル変えておいたやよ。
読者の方も気付かないかもしれないくらい、さり気ない優しさやろ?」
「うん!だから高橋さん、大好き!」
「話しの流れがめちゃくちゃだな・・・。」
美貴ちゃんとあたしの話しやから、これでええんやよ!
真っ直ぐ進むわけないんやからね。
さっきスタッフさんには、美貴ちゃんは時代遅れのインフルエンザってことにして、
お休みやって伝えたがし。
スタッフさん達は首を傾げたけど、美貴ちゃんは人並み外れた体しとるから、
風邪にかかるまでに時間がかかるって言ったら、ちゃんと納得してくれたわ。
- 249 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:30
- よし、今日もお仕事がんばるやよ〜!
「次に入るまでに言っておきたんだけど、人並み外れたって美貴はどんな人間なの?
あと、せめて季節外れって言ってくれないかな。」
「わかったがし。それが美貴ちゃんの言葉ってことで・・・。」
「待て待て!それを雑誌に載せるなって!」
「ほいほい。そんじゃ、お話ししてくるから行ってくるやよ。
二人とも、行くで〜。」
「「は〜い。」」
「行ってらっしゃ〜い。」
美貴ちゃんはゴロンと横になって手を振った。
後輩達のお手本にならないといかんのに、困ったリーダーやよ。
戻った時にもしっかりしとらんかったら、あたしがリーダーに代わってやるがし!
そうならんように、あたしもしっかり美貴ちゃんの管理しとこ〜っと。
- 250 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:33
- 雑誌のインタビューが終わって、あたし達は楽屋に戻ってきた。
マイペースなミッツィに張り合う小春。
同じ年のせいか、もしくは後輩やからか、小春はライバル意識むき出しにして
何度も突っかかっとった。
けど、自分を持ってやる気を見せるのはええことやよ。
そのまま受け流せるような器用さはない方が、上を目指せるもんね。
あたしにもそんな時機・・・あったか〜?
同期なら麻琴は意識向けてもぼーっとして言葉を流すアホやったし、
コンコンは頭はええけど頭ん中はほとんど食べ物やったし、
まだメンバーにいるガキさんは・・・まぁあれやからな。
- 251 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:34
- 今のあたしが意識する相手といえば、やっぱ美貴ちゃんになるわな。
仲はええけど、何かをやる時には絶対に負けたくない相手やが。
歌にしても、ダンスにしても、ボケにしても、負けられないんやよ。
「最後のボケっているのかな?」
「それは絶対に高橋さんの方が上ですよ〜。」
後ろを歩く二人にそう言われた。
何でこんな時だけ気が合うんやよ?
あたしは一息ついて楽屋の扉を開けた。
そこでは、美貴ちゃんが大口を開けてお腹を出しながら寝てた。
どっかのおじさんみたいやよ。
よしざーさんに引けをとらんくらいだらしないわ。
- 252 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:34
- この子があたしのライバル、ね〜・・・少し考え直した方がええかも。
あたしは美貴ちゃんに近づいて軽く肩を叩いた。
バシンッ
「いてっ!軽くじゃないのかよ!」
「そんな格好で寝とるからやろ。小春とミッツィのお願い叶えるやよ。」
「お願いって、これから?」
「うん。今回は超真面目モードでいくやが。」
「真面目ってあんた最初っからボケてたでしょ。」
「真面目モードに入ったんやよ。前レスからね。」
「今さっきじゃん!どうせ五分で終わるんでしょ。」
「通常ならね。けど、今回はお仕事でもあるから真面目やよ。
やからこれだけは言っておくがし。あたしに笑いを求めるな。」
「ある意味名言だよねそれ。まぁいいけど。」
美貴ちゃんは、よっ!って声を出して立ち上がった。
これからが本番やよ。
小春とミッツィのお願い、あたし達で叶えるがし。
- 253 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:36
- レッスン場には、すでに他のメンバーが集まってストレッチとかしてた。
あたしは怪我しとるし、今の美貴ちゃんじゃどうしようもないから見学ね。
今日は夏先生に教わるんやなくて、個人練習やからここにいるのはあたし達だけやよ。
あたし達に気付いたみんながこっちに寄ってきた。
「愛ちゃん、小春ちゃんに光井ちゃん、お疲れ様で〜す。」
「重さん、美貴には・・・?」
「だって藤本さん、何もしてないでしょ?働かざるもの食うべからずです。」
「全然意味違くないか?それより亀ちゃん、美貴の肉は?」
「うへへ〜。ちゃ〜んと買ってきましたよ。適当に通販で頼みました〜。
藤本さん払いでね。」
「適当かよ!しかも金だけはしっかりしてんだな!」
「それほどでも〜。」
「褒めてないから!んで・・・田中ちゃんは何でそんな嬉しそうな顔してんの?」
「やって藤本さん、れいなが買ってあげた服着てくれとるやないですか!
すっごく似合っとると!」
「(金を出したのは美貴だけどね。しかもこれしか着るものないからとは言えない・・・。)」
「ほらほらっ、お話しはこれくらいにするやよ。時間がないからね。」
あたしの言葉に、みんながこっちを向いた。
- 254 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:39
- 今のあたし、よしざーさんみたいでけっこうかっこええわ〜。
やっぱ今回のサブリーダーはいかしてるやよ。
「何を自画自賛してんの?訛ってて言い方おかしいし、
大体リーダーは美貴でしょ。」
「うん。どうしようもないリーダーね。」
「愛ちゃんの方がどうしようもないだろ!」
「そうだ。愛ちゃん、さっき私のことあれ扱いしたでしょ!250のレスで!」
「美貴ちゃんもガキさんもうるさいわ。美貴ちゃんの性格なんて直しようがないし、
ガキさんは、やってあれやろ。あれとしか言いようないもん。」
「「むかつく〜!!」」
「文句があるんなら、体で見せてもらうやよ。」
「・・・?」
「愛ちゃん、言い方がエロいんだけど・・・。」
「そうか〜?美貴ちゃんよりはマシやと思うけど。ならば、魅せてもらうよ。」
「何が変わったの?」
「小説なんやから、上の言葉をよく読んで理解するように。」
「愛ちゃん、君は言ったらいけないこと簡単に口にするね・・・。」
「"やよ"って言ってないやろ?あたしにしては標準語なんて珍しいわ。」
「問題はそこかよ!」
美貴ちゃんの突っ込みは放っといて、あたしは少し先に置いてある
音楽を流す機械に近寄った。
- 255 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜 投稿日:2007/07/15(日) 22:40
- いつもここから音を出してダンスレッスンとかしとるんやよ。
使い方は、まぁ適当にやれば音楽が流れてくるやろ。
朝もお仕事やったけど、本当の勝負はこれからやが。
「小春、ミッツィ。」
「は〜い!」
「はい?」
「あんた達のお願い、精一杯に叶えてあげるやよ。」
あたしの言葉に二人は首を傾げるばかり。
やるだけのこと、やってみせるやよ。
この二人のお願いは、ある意味リーダーとサブリーダーとしてのお仕事やからね。
あたし達も全力で応えるから、二人も負けたらあかんやよ。
- 256 名前:ais 投稿日:2007/07/15(日) 22:43
- 川VvV)<久々に更新しました〜。
川*’∀’)<計画性0やからストック切れを起こしてあとで後悔するんやよ。
ねぇ、美貴ちゃん?
川;VvV)<なぜそれを美貴に振る・・・?
川*’∀’)<えっ?美貴ちゃんフラれたの?やっぱね〜。
川VvV)<意味が違う!しかもやっぱってどういう意味だコラ!?
川*’∀’)<美貴ちゃんいじりはこんくらいにして、レス返しに移りま〜すやよ!
- 257 名前:ais 投稿日:2007/07/15(日) 22:55
- >>239 :名無飼育さん
川*’∀’)<美貴ちゃん、面白いってさ。
川VvV)<どちらかというと愛ちゃんのボケに対してだと思うけど。
川*’∀’)<美貴ちゃんらしくない配慮やったけど、そのせいで意味不明な言葉ばっかやよ。
川VvV)<語呂合わせには仕方ないことだ。文句言う前に標準語を話せるようになれ。
>>たまさん
川VvV)<んで夢の話しどうするわけ?
川*’∀’)<作者が次の話しに使うかどうか迷ってるやよ〜。
川VvV)<次の話しに使えるわけ?
川*’∀’)<脱退した美貴ちゃんはどう思うやよ?
川;VvV)<(最近ズバズバと言われてるな・・・。)
>>241 :名無飼育さん
川*’∀’)<全くその通りやよ〜。
川VvV)<あんたが言うな!本当は先に進みたかったのに意味のない話しに
精力を使い果たして途中で止まっちゃっただけです!
川*’∀’)<なおさらダサくない?
川VvV)<・・・一番どうしようもない作者でごめんなさい。
>>242 :名無飼育さん
川*’∀’)<美貴ちゃん、聞いた!?このお話しずっと昔から繋がっとるんやってよ!
川VvV)<いつそうなったんだよ!全然関係ない話しでしょ!
川*’∀’)<そうなの?夢のお話はちゃんとこの話しに続いてるのに。
川VvV)<マジで!?じゃあどうなんのさ?
川*’∀’)<もちろん、続くやよ。
川VvV)<遠まわしな言い方してると、そのうち読者の方達に嫌われるよ・・・。
- 258 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/16(月) 05:11
- 愛ちゃんの願いは壮大ですねえ。
藤本さんは必死で働かないと、叶えられないですね(笑
- 259 名前:たま 投稿日:2007/07/16(月) 13:55
- マネジャーさんひどぃw
何か美貴と愛ちゃんは色んな意味で名コンビですね(謎)w
- 260 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/07/17(火) 00:24
- 藤本さんの体が元に戻った時、マネージャーさんの命が心配です。
逃げて、逃げて〜。
- 261 名前:ウイング 投稿日:2007/07/17(火) 21:31
- ”やよ〜”で福井弁が統一されてるところがある意味すごい(笑)
美貴にとっては、そこもツッコミどころなんですね(^^;)
後、やっぱりガキさんは”アレ”扱いなんですね・・・(笑)
- 262 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:20
-
ズズ〜
「んあ〜、夏はやっぱ麦茶が美味しいね〜。」
「そうですね〜。こっちのおせんべいも美味しいですよ。」
- 263 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:21
-
「何っ!?今のは何なの!?ごっちんとコンコン?」
「特別出演やよ。」
「だから紛らわしいっての!それに美貴達の話しに関係ないじゃん!」
「そう言わないの。お星様になって、あたし達を見つめていてくれてるんやからさ。」
「まだ死んでないから!大体、愛ちゃんはもうボケないんじゃなかったの!?」
「あたしがボケたんじゃないから問題ないがし。」
「あっ、そ・・・。」
ここまでのあらすじはね、簡単に言うとれいなとさゆ、絵里、ガキさんのお願いを叶えて、
これから小春とミッツィのお願いを叶えるんやよ。
そして、夜にはあたし達の願いも叶えば、明日には美貴ちゃんも大人に戻れる。
何よりも、ここは今後のモーニングにとって、一番大切な時かもしれないやよ。
頼りになるとこ魅せてやるが〜!
- 264 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:23
-
「愛ちゃんにしては珍しくまとまったね。」
「何を言うとるんやが。あたしは美貴ちゃんと違ってサブリーダーになったんやよ。」
「美貴はリーダーになったんですけど。」
「そんなこと知っとるよ。何を言っとるんやが?」
「・・・もういい。」
美貴ちゃんってよくわからんね。
おっと、あたし達の話しやなくて、小春達のお願いやったね。
これから始めるのは、今までのツアーでやってきた復習をするんやよ。
あたしと美貴ちゃんがいないフォーメーション、ちょっと違和感があるかも。
踊れないって、何か寂しいものがあるがし・・・。
- 265 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:24
- けど、今回のツアーではあたしが怪我して、みんなの立ち位置が大幅に変わったし、
今後にも何が起きるかもわからんから、どんな場面であってもファンのみんなに
楽しんでもらえるように、覚えてもらわなくちゃね。
「みんな、準備はええか〜?」
「「「「「「は〜い!!!!!!」」」」」」
みんなの返事を聞いたとこで、あたしは曲を流し始め・・・これ、どう使うんやろ?
えっと、このボタンを押してたような・・・。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
「愛ちゃん!音うるさい!」
「えっと、これやなかった!こっちかな・・・?」
「だぁっ!さらにボリューム上げてどうする!美貴がやる!」
美貴ちゃんはあたしの前に回りこんで、機械のボタンをポチポチと押した。
すると、ちゃんとモーニングの曲が流れ始めた。
- 266 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:25
- 音が流れ出すと、みんなはそれに合わせて踊り始める。
ぬぅぅっ、ここまでかっこよく先輩らしく振舞えたのに・・・。
「愛ちゃん、そう落ち込まないの。」
「やって、よしざーさんと約束したがし。頼りになるがって・・・。」
「別にいいじゃん。だからリーダーとサブリーダーがいるんじゃないの?」
「えっ・・・?」
「みんな愛ちゃんのこと好きだし、頼ってるよ。美貴も頼ってる。けどさ、
ドジなとこもある。完璧な人間なんていないんだ。無理しなくたって、
愛ちゃんらしくいけばいいじゃん。それが高橋愛でしょ?」
「み、美貴ちゃんに、慰められた・・・。」
「おい、どうして慰めてあげたのに落ち込んでるんだよ!?」
「っつうか、美貴ちゃんが人を慰めた?あ、あかんわ!明日地球が絶滅しちゃう!
宝塚のDVDまだ見てないのに!」
「美貴はどんな人間だよ!しかも最後にやることがDVD見るのでいいのかよ!」
「まぁええわ。美貴ちゃんを支えるあたしの方がもっと偉いわけやし、ありがとね。」
「何、いいこと言ったはずなのにこの敗北感・・・。」
ちょっとすねちゃった美貴ちゃんの頭をポンポンと撫でた。
- 267 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:26
- 色々と言っとるけど、肝心なとこでは頼りにできるやよ。
きっと、この先にも、モーニングが変わるその時までね。
「ところで、愛ちゃんみんなが踊ってるとこ見てる?」
「うん。外側から見ると、みんながどう踊ったりしとるか、けっこうわかるもんやね。」
「それはいいとして、小春と光井のお願い、どうすんの?」
「この曲が終わったあとが、美貴ちゃんの出番やよ。」
「?」
曲が終わったあと、あたしと美貴ちゃんはみんなに近寄った。
「小春。」
「は〜い!高橋さん、何ですか〜?」
「ところどころ、腕のフリが甘いやよ。適当になっとる部分があるで。」
「えっ・・・?」
「ミッツィ、あんたは横に動くときに出遅れとるやよ。それやと、
れいなと絵里にぶつかっちゃうかもしれんわ。」
「はい・・・。」
「美貴ちゃん、何か言いたいことある?」
「えっ?ああ、それは美貴も思った・・・。」
あたしに続いて、美貴ちゃんが二人にダメ出しをした。
- 268 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:27
- 美貴ちゃんの言葉に、小春はたまに口答えするけどあっさりと言い包められて、
素直に首を頷けてた。
二人の美貴ちゃんに対するお願い、それはけっこう似とるとこがあった。
小春は、美貴ちゃんに認められたい。
ミッツィは、美貴ちゃんに褒められたい。
美貴ちゃんは誰よりも早く歌やダンスを覚えられる。
それは才能とかもあるかもしれんし、あんまりやる気があるようにも見せてないけど、
それ以上に誰よりも負けず嫌いやから、裏ではすっごくがんばっとる。
番組とかは後輩達にけっこうひどく言ったりするけど、歌とかをやる時には
・・・やっぱ言っとるけど、それだけよくみんなを見とるからやとあたしは思う。
- 269 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:29
- もし、それを的確にみんなに伝えられるようになったら、小春もミッツィも、
今は嫌かもしれんけど、美貴ちゃんが二人のことを認めたら・・・。
「愛ちゃん、長い。次にいくよ。」
「え〜、美貴ちゃんのことせっかく褒めてあげたのに、あたしが
こんなこと言うなんて、そうはないがし。美貴ちゃんやっぱ
リーダーだめやわ。あたしがやるやよ。」
「どうしても美貴を格下げしたいみたいだね、君は・・・。」
「んで、二人にちゃんと伝えたの?」
「うん。言うことは言ったよ。けどさ、これでいいの?」
「もちろんやよ。美貴ちゃんが何も言わんと、何も終わらないんやよ。
あたしはそれでも別にええけど。」
「美貴がよくないって。それじゃ、もう一度やってみようか。」
美貴ちゃんがパンパンと手を叩いてそう言った。
あれ、何やろこの感じ・・・?
美貴ちゃんが、お子様なのにどこか大人っぽく見えた。
- 270 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:31
-
「あっ、美貴ちゃんほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んの少しだけ初めてさ、
リーダーっぽく見えたやよ。」
「小さすぎだろ!今までの美貴は何だったんだよ!」
「美貴ちゃんは美貴ちゃんやよ。あたしにさっき同じこと言わんかったっけ?」
「そうじゃなくてさ・・・あ〜めんどくさいから次いくよっ!」
「そうやね。ガキさん!」
「そんな大きな声で呼ばなくても聞こえてるから。愛ちゃん、何?」
「ガキさんがその中では"今だけ"最年長なんやから、"今だけ"ちゃんと
みんなを引っ張るんやよ。"今だけ"でもがんばらんと、"今だけ"あとで
"あれ"やからね。覚えとくんやよ。」
「そんなに今だけを強調しないでいいから。あと最後の"今だけ"の意味がわかんないから。
言われなくてもわかってるよ。"あれ"だけは嫌だしね。」
「"あれ"はわかるんだ・・・。っつうか、"あれ"って何だよ?」
"あれ"は"あれ"やって教えてあげたら、美貴ちゃんが黙っちゃった。
美貴ちゃんも鈍感さんやね〜。
はい、続いてさっきと同じ曲を流して、メンバー達を躍らせる。
今度は一つ一つ区切りを入れて、美貴ちゃんが二人に説明する。
- 271 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:32
- まだ中学生なせいか、たまに集中力が切れてしまう時があるがし。
この二人は今後、モーニングの中でも核になるやろね。
それを美貴ちゃんもわかっとる・・・はず。
やから今のうちにしっかりと教えておかんと、あとで大変になるからね。
今だけは、二人ともがんばるんやよ!
その次の曲も同じようにして、小春達に教えながら、次にどんどんと進んでいく。
続いて一曲、これで最後やからこの調子なら終わりそうやね。
そう思ってたときやった。
「ミッツィ!そこは絶対に違うよっ!」
小春の大きな声が聞こえた。
あたしと美貴ちゃんは顔を合わせて、音を止めて二人に近寄った。
- 272 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:33
-
「え〜?久住さんの方が間違ってませんか・・・?」
「そんなことないって!小春の方が正しいよ!」
「ちょっと、二人ともやめなって!」
ガキさんとさゆが慌てて二人の仲裁に入った。
話しを聞くところ、間奏の部分で決めるポーズが間違ってるってとこ。
ほんの僅かな差やけど、小春はミッツィのポーズが気に食わないみたい。
どっちが正しいのか、これはあたし達でも悩むとこやね。
「藤本さん!どっちがいいの!?」
「どっちっていうか・・・どっちでもいいんじゃない?」
「え〜!?おかしいじゃないですか!ミッツィより小春の方が・・・。」
「小春、ストップ。」
あたしの言葉で、小春は口を閉じた。
- 273 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:34
- 少しだけ頬を膨らませてふてぐされた顔。
きっと怒られるって思っとるんやろね。
あたしは彼女に近寄って、ポンと頭を撫でてあげた。
「小春、あんたの方が先輩かもしれんけど、それじゃあかんよ。」
「で、でも、小春は・・・。」
「あんたの言いたいことはわかるがし。やから、クリーンファイトでね。」
「愛ちゃん、こんな時までボケなくていいから!」
「美貴ちゃん、あたしはボケとるつもりはないがし。他のみんなは
今のうちに休憩しとってね。小春の言いたいことはちゃんと言うって性格、
とってもええことやと思うがし。でもね、人の言うことを聞いて、
納得することも大事やよ。ミッツィが言いたいこと、それを潰さないで、
意見を出し合うんやよ。小春、あんたはやればできるんやから、
ミッツィの話しも聞いてあげて。」
「ん・・・わかりました。」
もう一度小春の頭を撫でてから、あたしは美貴ちゃんと離れた。
- 274 名前:小春とミッツィのお願いを叶えるやよ〜2 投稿日:2007/08/05(日) 20:36
- 今は、さっきと違ってミッツィが話す言葉もちゃんと聞いとる。
よし、わかってくれたみたいやね。
「愛ちゃんってさ、普段は子供っぽいのに、あの子達の前だと大人になれるよね。」
「美貴ちゃんの場合は駄々っ子って感じやね。」
「おいおい、そこまで美貴も我侭じゃないでしょ・・・。」
「小春って、美貴ちゃんと似とるとこあるやよ。」
「我侭なとこ?」
「そうやなくてさ、自分が納得しないと許さないって感じなんやよ。
責任感っていうより、自分の意思を貫くみたいなね。」
「確かに、ね。美貴に似てるかもね。」
「やから怖いんやよね〜。美貴ちゃんみたいになったら、いくらあたしでも
手が付けられんわ。」
「小春が愛ちゃんの世話をするのが目に見えてるよ。」
「違うがし!あたしが小春達の面倒見るんやが!」
「そうだね。愛ちゃんならできるよ、必ずね。」
美貴ちゃんは小春達の方を見ながらそう言った。
ハァ、美貴ちゃんも何を言っとんやろね。
あたしと美貴ちゃんの力で、新生モーニングを立ち上げるんやからね。
おっ、小春とミッツィの話しが終わったみたい。
話し終えたあとに笑顔が見えることから、二人ともどうやら納得したようやね。
よ〜し、最後の仕上げに入るやよ!
- 275 名前:ais 投稿日:2007/08/05(日) 20:39
- 川*’∀’)<更新しましたやよ〜!
川VvV)<ずいぶんと更新が空いちゃったけど、覚えててくれてるかな?
川*’∀’)<それは作者を?話しの内容?それともここにいるけどもういない・・・。
川;VvV)<れ、レス返しに移ります!
- 276 名前:ais 投稿日:2007/08/05(日) 20:50
- >>258:名無飼育さん
川*’∀’)<いつかは立ち上げたいと思ってます。美貴ちゃんのお金でね。
川VvV)<自分で払えよ!
川*’∀’)<働け働けやよ!あたしのお願い叶えるんやよ〜!
川VvV)<一生かかっても無理だから!ってことは美貴も一生このまま・・・?
>>たまさん
川*’∀’)<そう思っとるのはマネージャーだけやないから問題ないですやよ。
川VvV)<名コンビって思われてるのに愛ちゃんもそう思うわけ?
川*’∀’)<まっさか〜!あたしは方向音痴やないやよ!
川VvV)<迷コンビかよ!
>>260:名無飼育さん
川VvV)<美貴が逃がすわけないでしょ。
川*’∀’)<そしてゆくゆくは美貴ちゃんがマネージャーになって・・・
いや、勘弁してくださいやよ。
川VvV)<自己完結かよ!頭下げるなよ!
>>ウイングさん
川*’∀’)<訛ってないがし!けど福井弁を流行らせてほしいですやよ!
でも美貴ちゃんみたいに標準語しゃべってつまらなくなんかなりたくないがし!
川VvV)<どっちだよ!しかも標準語がつまんないってどういう意味だよ!
んでガキさんの"あれ"って何なの?
川*’∀’)<それはね〜、ゴニョゴニョ・・・。
川VvV)<うそっ!?マジでかっ!っつうか続くじゃなくて教えろ!
川*’∀’)<ノリ突っ込みもいいけど内緒やよ〜
- 277 名前:たま 投稿日:2007/08/05(日) 23:07
- おかえりなさい♪
忘れる訳ないやないですかぁ〜作者様も内容もあの人の事も…w
今の小春達ならきっと願いは叶いますね♪
- 278 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/06(月) 00:36
- 更新、待ってました。
最後の願いが叶えられたら、藤本さんもお星様になっちゃうのでしょうか。
とにかくラストスパート、頑張ってください。
- 279 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/07(火) 00:06
- 何かどんどんいい話になってきた気がしますw
それにしても、ガキさんに言ってた”あれ”って、”あれ”のこと?
- 280 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:34
-
「タイトル微妙に変わってない?」
「それが高橋くぉりてぃやよ!」
「訛りすぎ。読みにくいし読者の方にいい迷惑だな。」
普段から迷惑三昧の美貴ちゃんに言われても、説得力ないで。
そんな突っ込みが入ったとこで、最後の曲が流れ終わったがし。
小春もミッツィも、あたしの見る限りではちゃんと踊れてたと思う。
美貴ちゃんも隣で頷いとったから、よくできたんやないかな。
- 281 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:34
- 踊ってたみんなは、息を何度も吐き出しながら床に座り込んだ。
あたしと美貴ちゃんは、みんなのとこまで歩み寄った。
「みんな〜、お疲れ様やよ〜。」
「れいな、もう足が痛いと・・・。」
「さゆみもクタクタなの・・・。」
「たっくさんいい汗かきました〜。」
「そんなこと言えるのは、お気楽なカメくらいなもんだよ。」
「ガキさん、ひど〜い!」
わざとらしく怒る絵里に、みんなが笑いを零した。
どんな時にも笑い合うことができるって、モーニングやからこそやと思うね。
というか、絵里が笑いをとった時点である意味奇跡やな。
- 282 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:35
- あたしは、まだバテてる小春とミッツィの方を向いた。
「二人とも、美貴ちゃんの指導はどうやった?」
「えっ・・・う〜ん、いっぱい疲れたけど、勉強になりました〜!」
「ミッツィも、これから先ももっとがんばって、先輩達に追いつきたいです〜。」
「ほうか。んじゃ、美貴ちゃん。」
「何?」
「何、やないやろ。どうすればええのか、わかっとるやろ?」
あたしがそう言うと、美貴ちゃんは頬を掻きながら二人の方に目を向けた。
そんなに緊張することなんてないのにね〜。
素直になれない性格やって、ここは大人になるべきやよ。
- 283 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:36
-
「愛ちゃんに大人がどうのって言えるの?」
「あたしのことはええから、やることやるがし。」
「わかってるって・・・二人とも、その、技術的にはまだまだだよ。」
「「・・・。」」
「こらこら、そこで落ち込まない。まだまだだってことは、もっともっと
成長できるってことだよ。小春も光井も、この美貴が認めてるんだから、
今よりも先に進むことが出来るって信じてるよ。とりあえず、
今日のとこはお疲れさまだね。よくがんばったよ、二人とも。」
「藤本さん・・・ミッツィ、小春達、褒められたよ!」
「はい〜。すごく嬉しいです〜。」
二人は手を叩き合って喜んどる。
本当によくがんばったと思うやよ。
それに、美貴ちゃんも本音を言えるよおうになるなんて、人のことを
褒められるとはけっこう成長したよね。
- 284 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:41
- また一歩、新生モーニングに近づいたんやないかな。
そうと決まればやることはあれやよね!
「美貴ちゃ〜ん。思い出はいつも綺麗やよ〜。」
「そばかすかよ!素直にお腹すいたって言えよ。ジュディマリだって
わかりにくいから。っつうかわかった美貴って人すごくない?」
「どうでもええやよ。まぁ、そういうことやからみんな〜!今日の晩ごはん、
焼肉食べに行くやよ〜。美貴ちゃんが奢ってくれるってさ〜。」
「やった〜!」
「藤本さん、ご馳走になりま〜す。」
「ちょ、ちょっと待て!美貴が奢るのかよ!?」
「リーダー兼最年長としての義務やよ。」
「何でだよ!リーダーっていうなら、愛ちゃんもサブリーダーなんだから
出してくれるでしょ!?」
「あ〜ひどいやよ〜。美貴ちゃんのお世話あれだけしてあげたのに〜。」
「突っ込んだ記憶しかないんですけど・・・。」
「まぁ、あれやよ。社長が社員に奢る気分になればなんてことないがし。」
「気分の問題じゃないでしょ!」
「やれやれ、文句ばっかやな。なら、あたしも一厘出してあげるわ。」
「一厘って千分の一じゃん!一万出しても十円だろ!」
「ほらっ、美貴ちゃんあれ見てよ。」
あたしが指差した方では、楽しそうに話す小春とミッツィの姿。
二人とも藤本さんに奢ってもらえる〜って、すっごく喜んでる。
- 285 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:42
- それを見た美貴ちゃんは、大きくため息をついて頭を掻いた。
「ったく、今月は生活費削らないと生きていけないな。」
「ってことは、奢ってくれるの?」
「今回だけだからね。次は愛ちゃんに奢ってもらうからよろしく。」
「ハハッ、しっかりしとるね〜。なら、今度は美貴ちゃんがうちに
泊まりにくればええよ。あたしがまた何か作ってあげるわ。」
「安上がりに済ませようとするね。まぁ、そうさせてもらうよ。」
あたしと美貴ちゃんは、一度手を叩き合って、同時に吹き出した。
よしざーさんが抜けたけど、あたし達の力で乗り切れるような気がしてきた。
あたしと美貴ちゃんと、みんなで力を合わせれば、きっとうまくいくよね。
それにしても、お腹ペコペコやよ。
よ〜し、今日は美貴ちゃんの奢りやし、たくさん食べちゃうやよ〜!
- 286 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:43
- 晩ごはんを食べたあたし達は、美貴ちゃんの家までの道のりを歩いてた。
プハーッ、満腹満腹お腹一杯やよ!
手を繋いでる美貴ちゃんは、何でかあたしの顔とお腹をじっと見とる。
「美貴ちゃん、どうした〜?天下はお金の回し者やから、落ち込まんの。」
「金は天下の回りものね。本当にみんな食うよな〜・・・。」
「美貴ちゃんが一番食べとったけどね。んで、どうかした?」
「いやさ、愛ちゃんってスタイル崩さないな〜ってね。何か秘訣でもあるの?」
「ん〜、お仕事から家に帰ったあとに、腕立て腹筋背筋50回づつと
ランニング5キロくらい走っとることくらいかな。」
「うそっ!?そんなにやってんのかよ!」
「やれるわけないやろ。夜にちょっと踊ったり、腹筋とストレッチを
やっとるくらいやよ。」
「うそかよ!・・・っつうか、それはホント?」
「それはホントやよ〜。今までもやってたけど、サブリーダーになったんやし
健康管理とかしっかりして、少しでもみんなのお手本になりたいがし。」
「・・・やっぱさ、愛ちゃんは美貴とは違うね。」
「ほぇ?」
「何でもないよ。」
美貴ちゃんの家に着いてあたし達は家の中に入った。
- 287 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:44
- 美貴ちゃんはゴロンとソファの上に寝っ転がっちゃった。
ご飯食べてすぐ寝ると、牛さんになっちゃうやよ。
「ん〜、歩いたから平気平気〜。」
「牛さんみたいにお腹は出るやろうけど、胸は大きくならんで。
あきらめるがし。」
「うるさい!一言多いんだよ!」
「それは置いといて、シャワー浴びてお布団に入った方がええよ。
夏に近いとはいえ、風邪引いちゃうが〜。」
「・・・愛ちゃんも大人になったね。そうさせてもらうよ。」
「一人で寂しいんなら一緒に入るやよ〜。」
「いや・・・ちょっと考え事してるから、今日は一人で入るよ。」
そう言って、美貴ちゃんはお風呂の方に向かっていく。
あたしはペタンとテーブルの上に頭を落とした。
美貴ちゃんが大人になったって言ってくれた。
あたし、そんなに成長したか〜?
まだまだ美貴ちゃんに頼ってばっかやし、自分のことで精一杯やよ。
- 288 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:44
- もし美貴ちゃんがいなくなったら、あたしがリーダーになったら、
モーニングはどうなるんやろ?
仲良くはやれるやろうけど、みんなのこと引っ張っていけるかな?
美貴ちゃんの数少ないいいとこをもっと勉強しよう。
7、いや8割方は悪いとこばっかなのに、残りは人並み以上にすごいんやよね。
どうしてこんなにバランス悪く育っちゃったんやろね?
バタンッ!
「愛ちゃん!」
美貴ちゃんが、まだほとんど濡れた体のまま、タオルを体に巻きつけて飛び出してきた。
- 289 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:46
- どしたん、虫でも出てきたんかな?
言っておくけど虫の種類なんてわからんで。
「誰も虫の種類を教えろなんて言ってない!それ以前に虫も出てきてないから!
っつうか褒められてんだか貶されてんだかわかんないんですけど!」
「お風呂場から飛び出してまで突っ込みたかったんか?突っ込みキティとはいえ、
いくらなんでもそれはやばすぎやで。」
「違うっての!美貴は突っ込み中毒者か!」
「美貴ちゃんいじりはこれくらいにして、何かあった?」
「いじられてたの!?って話しが進まないからこれくらいにしとくとして、
愛ちゃんこれ見てよ!」
美貴ちゃんがバッとタオルを広げた。
- 290 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:47
- 小さい女の子に裸姿を見せ付けられてる・・・何か、突っ込みにくい展開やな。
突っ込み愛、語呂悪いから却下ね。
「愛ちゃんはボケだから!っつうか君が突っ込めるとは思ってないって!
そんなことより、胸見てよ!」
「牛さんみたいに大きくないやよ?美貴ちゃんが一番自覚して・・・。」
「ええ、ええ、自覚してますよ!わかったからよく見ろ!」
「痣があと一つやよ。そこに何か問題あるんか?」
「あるでしょ!美貴と愛ちゃんの願いが残ってるはずなのに、
一つしか残ってないんだよ。」
美貴ちゃんは頭をくしゃくしゃと掻いて、ソファに座り込んだ。
- 291 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:48
- まだ濡れとんのに、座っちゃだめやろ。
あたしはタオルを拾って美貴ちゃんの髪を拭いてあげた。
「またあのじじぃの気まぐれか?それとも、美貴の元の姿に戻りたいって願いが
叶ってるってこと?あと愛ちゃんの願いが叶えば戻れるとか・・・。」
「それはないやよ。もし美貴ちゃんのお願いが叶っとるんやったら、
一番初めに消えてるはず。そうでないんなら、最初から美貴ちゃんを
除いたあたし達だけのお願い事にすれば簡単やろ。これまでもお願いが
叶った時に消えてたから、今回だけ特別ってありえんわ。」
「・・・ねぇ、愛ちゃんがこの作者が尊敬している某スレの愛ちゃんみたいに、
すっごく冴えてるんだけど、熱でもあるんじゃない?」
「失礼な!あと4分20秒なら集中力持つやよ!」
「あ、やっぱ5分が限界なんだ。ってことはさ、愛ちゃんの願いが叶ったってこと?」
美貴ちゃんは不思議そうにあたしの顔を見てきた。
答えはそれしかないって、わかりきっとるやろ。
あたしは大きく笑顔で頷いた。
- 292 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:49
-
「美貴ちゃんと過ごしたこの二日間、すっごく楽しかったやよ。」
「えっ・・・ああ、美貴も楽しかったよ。」
「ただ騒いどるだけやなくてさ、二人で目的を持って、みんなと力を合わせたりして、
新しいモーニングが一つになったって思えるがし。あたし達が協力し合うこと、
それがあたしのお願いやよ。」
「・・・愛ちゃんは偉いね。」
「どうして〜?」
「美貴も人のこと言えないけど、私利私欲のために動いてるわけじゃないから。
美貴の、みんなのために動いてあげることを優先させてるんだもんね。
愛ちゃんの方がよっぽどリーダーに向いてるよ。」
「・・・美貴ちゃん、らしくないで。何を言って・・・ああっ!」
あたしは目を開いて大声を上げた。
その声に、美貴ちゃんの体がビクッと震える。
- 293 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:50
- 今の美貴ちゃん、子犬みたい・・・って、当たり前か。
滝川の狂犬のお子様バージョンなんやし、って違う違う!
完全に忘れてたことがあったわ・・・。
「あ、愛ちゃん、どうしたの?」
「美貴ちゃんのお願い、違ったんやった・・・。」
「違う?」
「さっき言ったやろ。美貴ちゃんのお願いは大きくなることじゃ叶わんて。
それやなかったら、あの美貴ちゃんやからな〜、首相にしろとか、
この世界を全部丸ごとよこせとか、一日じゃ叶わんお願い聞かされそうやわ〜。」
「一日以前に無理だろ!ったく、どっちにしろ美貴が叶えるんだから無理でしょ。」
「それもそっか。美貴ちゃんができることなんて、高が知れてるもんね。」
「さらりとひどいことそんな笑顔で言うなよ!やっぱ愛ちゃんはどこか抜けてるよね。」
「むぅ・・・あたしやって精一杯がんばっとるんやが!」
「知ってるよ。だから愛ちゃんはみんなに好かれてるんだよ。」
何、何で美貴ちゃんそんなにあたしのこと褒めとんの?
明日はやっぱ恐怖の大王(藤本美貴)が降ってくるんやわ〜。
- 294 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:52
- 今日寝るのやめよっかな〜。
今夜のうちに宝塚のDVD見ておかないと・・・。
「()で括られるのって、何かむかつくな。それはいいとして、
美貴は間違ったこと言ってないと思うよ。愛ちゃんならやっていけるよ。」
「・・・美貴ちゃん、さっきから何であたしがリーダーみたいなこと言っとんの?
美貴ちゃんのお願い叶えんと、本当にそうなっちゃうがし。」
「大丈夫だよ。明日にはきっと戻ってるから。」
「何何?美貴ちゃんのお願い事って何やよ?」
「それは、ある意味すぐにでも叶うよ。それは少しあとになると思うけどね。」
「それって、美貴ちゃん一人で叶えられるの?本当にすぐに叶うんか?」
「まぁ、ね・・・そのうち教えてあげるって。それよりもう寝ようよ。美貴、疲れた。」
「だ〜め。ちゃんとシャワー浴びんとね。あたしも一緒に入ってあげるがし。」
「え〜。もう入ったから・・・って、わかったわかった。引っ張らなくて良いから。」
「適当なことばっかしとると、絵里みたいになっちゃうで。」
「・・・それは貶してるのか?亀ちゃんの立場ねぇけど、まぁいっか。」
美貴ちゃんのそれはそれでひどいと思うけどね。
あたし達は一緒にシャワー浴びたあと、同じ布団の中に入った。
美貴ちゃんは相当疲れとったみたいで、すぐに寝ちゃった。
あたしもさっさと寝んと、明日起きれんでな。
- 295 名前:あたしのお願いやが 投稿日:2007/08/10(金) 23:53
- 眠気が襲ってきて目を閉じた時やった。
美貴ちゃんの小さい手が、あたしの服を掴んだ。
うわっ、美貴ちゃん可愛い〜・・・ん、何かぼそぼそと言っとる。
「愛、ちゃん・・・ごめんね・・・。」
何であたしに謝っとるんやろ?
突っ込みやなくて謝った?
もしかして、夢の中であたしいじめられとんのかな?
よ〜し、あたしやって負けんやよ!
夢の中で美貴ちゃんとゲームして勝ってやる!
美貴ちゃん、今日はお疲れ様でした〜。
あたしはそっと美貴ちゃんの頭を撫でて、眠りについた。
- 296 名前:ais 投稿日:2007/08/10(金) 23:55
- 川*’∀’)<更新しましたやよ〜!
川VvV)<今回は間が空かないうちに更新できたね。
川*’∀’)<それも当然やろ。やって、会社クビになって暇なんやから・・・。
川VvV)<違う違う!夏季休暇ですから!
川*’∀’)<美貴ちゃんも夏季休暇なの?
川;VvV)<美貴は・・・レス返しにいきます!
- 297 名前:ais 投稿日:2007/08/11(土) 00:02
- >>たまさん
川*’∀’)<ただいまですやよ〜!
川VvV)<すいませんね〜この作者がだらしないもので。
川*’∀’)<美貴ちゃんよかったね!忘れられてないってさ!
川VvV)<うん。今後も一つよろしくお願いします!
川*’∀’)<このお話しが終わったらよろしくしようがないがし。
川;VvV)<・・・また作者が何か書く・・・はず。
>>278:名無飼育さん
川*’∀’)<みんながお星様になっちゃって寂しいですやよ〜。
川VvV)<誰も死んでないっての!あんたも脱退したら死ぬことになるよ。
川*’∀’)<あたしも死んどらんで!死兆星が見えとるだけやが!
川VvV)<・・・それって死ぬんじゃない?
川*’∀’)<美貴ちゃんはとっくに、ね。
川;VvV)<・・・。
>>279:名無飼育さん
川*’∀’)<元々いいお話しですやよ〜!
川VvV)<何を根拠に言ってるわけ?
川*’∀’)<決まっとるやろ。あたし主人公でリーダー・・・あっ。
川VvV)<現実逃避はあと二話で終わります。
川*’∀’)<最後まで突っ込んでいくんでよろしく!
川VvV)<だから美貴が突っ込みだっての!
- 298 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/11(土) 01:30
- 会社をクビになったってことは、毎日が日曜日ですか、うらやましい。
もうすぐお星様になるあの人も、フットサル三昧の日々w
残り2話がんばってください。
- 299 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/13(月) 00:34
- うーん、いい展開だ。
これは最初からの予定通りだったのか、例の件があってからの軌道修正の結果なのか。
現リーダーに聞いたって、グダグダな答えしか返ってきそうに無いですね(笑
- 300 名前:たま 投稿日:2007/08/13(月) 23:08
- 途中美貴がヤケになって突っ込んでるのに笑ぃましたw
ぁと2話か…
淋しぃですが頑張って下さぃです♪
- 301 名前:ウイング 投稿日:2007/08/16(木) 17:18
- 更新お疲れ様です☆
いよいよ、物語も終盤に入ってきたみたいですね。
あと2話の更新ということですが、aisさんらしい展開になるんだろうなぁ
と思いながら心待ちにしています☆
PS 今回の話の中に出てきた某スレッドの愛って、”あの”愛ですよね?(笑)
- 302 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:37
- 気付いたら、真っ白な世界にいたやよ。
あ、これは『ちっこいリーダーとサブリーダー』のお話しね。
あれ、ちっちゃいだっけ?
まぁどうでもええけど、美貴ちゃんがいないからあたしからの報告やよ。
けど、霧のようなのに包まれた、何にもない世界にいるのは本当のお話しやが。
あたしが適当にふらついてると、前から白装束を着たおじいさんがこっちにきた。
「お主が高橋愛じゃな。」
「おじいさん、だ〜れ?」
「わしは、神じゃ。決して髪などではなく・・・。」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「な、なぜ急に謝るのじゃ?」
「魂をもらったのに、もう一つ魂を飲んで二つになっちゃいました!」
「・・・怒っていないから、とにかく頭を下げなさい。」
「本当に?ヘケートにも魂をあげるんか?」
「ああ。このあとでな。わしもDVDを見ておったから内容は知っておるぞ。」
「おお、おじいさん、気が合うやよ!あたしも宝塚大好きやが!」
「おじいさんではなく、神じゃよ。」
おじいさんはため息をついてそう言いましとさ。
何で昔話口調なんだよ!?って突っ込みが足らんのが、ちょい寂しいとこわ。
- 303 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:37
- 気付いたら、真っ白な世界にいたやよ。
あ、これは『ちっこいリーダーとサブリーダー』のお話しね。
あれ、ちっちゃいだっけ?
まぁどうでもええけど、美貴ちゃんがいないからあたしからの報告やよ。
けど、霧のようなのに包まれた、何にもない世界にいるのは本当のお話しやが。
あたしが適当にふらついてると、前から白装束を着たおじいさんがこっちにきた。
「お主が高橋愛じゃな。」
「おじいさん、だ〜れ?」
「わしは、神じゃ。決して髪などではなく・・・。」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「な、なぜ急に謝るのじゃ?」
「魂をもらったのに、もう一つ魂を飲んで二つになっちゃいました!」
「・・・怒っていないから、とにかく頭を下げなさい。」
「本当に?ヘケートにも魂をあげるんか?」
「ああ。このあとでな。わしもDVDを見ておったから内容は知っておるぞ。」
「おお、おじいさん、気が合うやよ!あたしも宝塚大好きやが!」
「おじいさんではなく、神じゃよ。」
おじいさんはため息をついてそう言いましとさ。
何で昔話口調なんだよ!?って突っ込みが足らんのが、ちょい寂しいとこわ。
- 304 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:39
- おじいさんでも神様でもどっちでもええが、同士がいたことには嬉しい限りがし!
今度この自称おじいさんと鑑賞会でも開きたいわ〜。
長いお休みがあったら、ずっと公演とDVDの繰り返し、あ〜幸せやろうな〜。
「自称おじいさんとは何じゃ!?自称神様・・・ではなく、神様なのじゃ!」
「自分で神と名乗る者は、いずれ身を滅ぼす。っていうのがRPGのセオリーやね。」
「ゲームのしすぎじゃ・・・。高橋愛よ。話しを聞いてほしいのじゃが・・・。」
「あ、ごめんなさい。まだしばらくはお仕事やけ、鑑賞会はもうちょい待っとってな。」
「いや、できればわしは勘弁願いたい。」
「どうしてやよ〜?せっかく同士ができたのに・・・。」
「わしは、宝塚ヲタではなく、モーヲタじゃからな。」
「誰ヲタ?」
「それはじゃな・・・。」
「言ってもええけど、場合によってはここの読者さんの反乱が起きるで。」
「・・・では、作者と同じヲタってことで。名前は伏せておいてくれ。」
「なら許す。そういう都合にしとくやよ〜。」
「人間に許される神とはいかに・・・とにかく、高橋愛よ。お主に聞きたいことがある。」
神様は、真剣な表情をしてあたしを見た。
- 305 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:40
- あたしにリアルフェイスは似合わないけど、何か美貴ちゃんの時と
繋がりがありそうやし、ここは真面目に聞いておくか〜。
「お主、今後はモーニング娘。のサブリーダーとなるそうじゃが、
サブリーダーとしてメンバーのために、身を捧げる覚悟はあろうか?」
「身を捧げる?ああ、あれか〜。あの、誰かの体力をそのまま強い人に送り込むっていう、
光魔道士とかの能力のことね。残念やけどあたしにはそういう力は・・・。」
「ゲームから離れなさい・・・。自分自身の力で、メンバー達を助け、
救い出し、皆で前に進む勇気を分け与えられるかどうかということじゃ。」
「それ、美貴ちゃんにも聞いたやろ?」
「ああ、そうじゃが?」
「それじゃあかんわ〜。あの子は捻くれとるからね、そんな言い方されると、
絶対に言い訳がましく反対のこと言うに決まっとるでの。」
「そうなのか?では、藤本美貴は本当は・・・。」
「我侭で生意気で全く物怖気しない、滝川の狂犬とか恐れられとるけど、
美貴ちゃんはあれでもええとこあるやよ。モーニングのみんなをわかっとるし、
やからみんなも美貴ちゃんのこと、好きやったらええよな〜。」
「お主の願望か!なぜそこは曖昧なのじゃ!?」
「謎って言葉、かっこええからね。まぁでも、少なくともあたしは、
美貴ちゃんのこと好きやよ。相談にのってくれたり、文句を言いながらでも
あたしに付き合ってくれるし、けっこう頼りになるがし。」
「そうか・・・では、質問を変えよう。」
まだ話しが続くんか〜。
そろそろ夢の世界に戻らんと、美貴ちゃんとゲームできないがし。
夢の中とはいえ、あの子のことやから、美貴はやらないから負けないとか、
そう言って堂々と断るやろうけどね。
- 306 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:43
- そしたら別の手段で美貴ちゃんを困らせてやるが〜!
例えば美貴ッピンクのMDをつんくさんに渡すとかして脅したり、
ペットのアン君に抱きついてキスしてる写真をフラ○デーに売ったりとか、
他にも色々あるがし。
美貴ちゃんのことなら何でも知ってるやよ〜!
「お主、けっこう腹黒じゃな・・・。」
「美貴ちゃんを困らせる達人やからね。それで、何の話ししとったっけ?」
「どんな達人じゃ・・・高橋愛、先ほどの答えがまだじゃよ。
もう一度聞こう。もし、藤本美貴がモーニング娘。を抜けたとしたら、
お主はリーダーとして、メンバー達を引き連れ、前に進むことができるか?」
「そんなの決まっとるやろ。当分は無理やろね。」
「何じゃと?」
神様は不思議そうな顔をしてあたしを見つめた。
あたしも神様から目を離さんかった。
- 307 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:45
- やって、あたしは間違ったことは言ってるつもりはないやよ。
暴走しない限りは素直でええ子なんやよ。
「・・・暴走したらどうなるんじゃ?」
「暴走するんやよ。」
「そのままじゃな!」
「それはええとしてね、あたしにリーダーらしいことができるのは、
もっと成長してからやね。みんなはついてきてくれると思うけど、
あたしが引っ張るとどっかで転びそうやが。どの子も我が強い子ばっか、
おまけにあたしもしっかりしようとしても、どこか抜けとるもん。
逆に色々と助けられそうやが。みんなを引っ張ったりまとめたりするのは、
ガキさんの方が向いとるかもね。」
「では、お主ではリーダーは無理じゃということか?」
「リーダーが無理とは言っとらんで。けど、よしざーさんとかみたいに
前に立つよりも、みんなと同じ目線で、同じラインで、仲良く歩いて
いけたらええとは思うがし。きっと、みんな助けてくれるやろうし、
あたしもみんなを支えていきたい。今までのモーニングにはできない
モーニングを、あたしは創っていきたい。あたしが前に立つんやなくて、
モーニングが一体化して進んでいけるのが理想やよ。」
「できるのか?お主がリーダーになった際には、新しいモーニング娘。が誕生するのか?」
あたしは、答える代わりに神様に笑って見せた。
- 308 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:45
- あたしがリーダーになる日なんて想像もつかんけど、今のモーニングには
美貴ちゃんがいてくれる。
美貴ちゃんが引っ張ってくれる。
あたしがみんなと歩いてるとこを、美貴ちゃんに引き寄せられて、
そこにみんなも一緒についていくって、何か楽しそうやよね。
あたしがリーダーになった時も、あんまり変わらんと思うしね。
今できることを一生懸命やる、その思いはずっと同じやよ。
あたしはあたしでやれることをやるだけやが。
神様は、あたしのことをじっと見つめたあと、ゆっくりと頷いた。
- 309 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:46
-
「そうか。お主が創るモーニング娘。、楽しみにしておるぞ。」
「さっきから何を言っとるんやが?美貴ちゃんはあんなんやけど、
一応リーダーはあの子やよ。そこを間違えたらあかんで。」
「・・・お主は知らぬからな。藤本美貴の願望を。そして、今後の展開が
どのように動くかという未来を・・・。」
「美貴ちゃんのお願い、神様は知っとるんか?美貴ちゃんは元に戻れたの?」
「ああ、さっき会った時には元の姿に戻っておったぞ。」
「そうなんか〜。よかったよかった♪ってことは・・・ん?」
「どうかしたのか?」
「何でさっき神様が美貴ちゃんと会ったの?また何か問題でも出したん?」
「いや、それは・・・。」
「元の姿に"戻っていた"ってことは、美貴ちゃんのお願いが叶ったからであって、
神様が戻したんやないよね。何しに会いに行ったの?」
「・・・それは、いずれ彼女の口からお主に伝えるであろう。
その時まで待つのじゃ。高橋愛、お主には期待しておるぞ。
これからもがんばってくれ。」
「おう!よくわからんけど、任せといてや〜!」
神様の姿がどんどんと消えていく。
美貴ちゃんと神様、何を話してたんやろ?
美貴ちゃんにしては深刻な話しとかしてたりしてね。
さてと、あんまり時間がなくなっちゃうから、あたしも夢見るやよ〜。
美貴ちゃんのことゲームでぼっこぼこにしてやるわ〜!
- 310 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:48
- 朝日の光であたしは目を開いた。
小鳥の囀りが今日も聞き心地がいい。
ふわふわっとした毛布から体を出して、ゆっくりと起き上がる。
「ん〜・・・。」
あたしは両手を重ね合わせて、思いっきり伸びをした。
カーテンをビシッと開いて、太陽の日光を全身に浴びる。
いい天気・・・こんな日はウキウキしてくる。
今日も楽しい一日になりそう。
- 311 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:49
- それにしても、神様と話したあと夢見てたんやけど、せっかく美貴ちゃんに会えたのに、
ゲームしようって言ったらだるいからやだって断られたがし!
しかも写真売るよって言ったら、愛ちゃんの方がたくさんあるよって
色々見せられて、しかもちょっと人様には見せられないような、ね・・・。
完全にあたしの負けやったわ。
全くもう、夢の中でも美貴ちゃんは美貴ちゃんやね!
で、当の美貴ちゃんはどこに行ったんやが?
お布団の中にいないってことは、トイレかな?
目が覚めてから30分は起き上がれない人やもんね。
- 312 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:50
- あたしは一度首を振り回して部屋のドアを開けた。
「ん、おはよ。愛ちゃん。」
あたしはその場で立ち止まっちゃった。
やって、見慣れとったけど懐かしい、椅子の上に何か、何かいた。
「何かって何だよ!?っつうか、上のレスとその上のレスって、
明らかに別人でしょ。何このキザっぽい口調は。」
「朝起きたばっかの時は、サファイアになっとるんやが。」
「うそつけ!昨日は違っただろ!」
「侮辱する気か!?」
「単にそれが言いたいだけでしょ!他のネタも使えって。」
「ヘ、ヘケート、元の姿に戻るために、あたしの魂を使ったのか!?」
「そうよ。あんたのおかげでこの通り、元の姿に戻れた・・・って何でやねん!」
「アハハ〜、美貴ちゃんノリ突っ込みやが。」
「あんたが乗せたんでしょ。」
あたしと美貴ちゃんの目が合うと、面白くなって噴き出した。
美貴ちゃんの傍にまで近寄ると、ポンと頭を撫でられた。
- 313 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:51
-
「美貴ちゃん、おかえり〜。」
「それがまず最初じゃない?突っ込んでた美貴も美貴だけどさ。
まぁ、ただいま、かな。ありがとね。愛ちゃんのおかげで戻れたよ。」
「ってことで、このお話しも終わりにしよっか。」
「いやいや!まだ終わってないし!」
「やって、もうボケるの飽きたんやもん。」
「ぅおい!そんな理由でいいのかよ!」
「ところで、美貴ちゃんはどんなお願い事したの?」
「それは・・・そのうちわかると思うよ。」
「ふ〜ん。」
「あれ?聞いてこないんだね。」
「どうせこれ以上聞いても教えてくれないでしょ。リーダーの性格は
身をもって知っとるけ、付き合ってられんもん。」
「ここまで付き合っといて、よく言うよ。」
「大丈夫。あとで請求するから。」
「金取るんかい!」
「お金なんかいらないがし。欲しいのは、あなたの魂やよ!」
「何でヘケートの真似して訛ってんだよ!」
エヘヘ〜って笑うと、美貴ちゃんは小さくため息をついたけど、
小さく笑ってくれた。
いつもの美貴ちゃんに戻ったんやね。
あたしもがんばった甲斐があったやよ!
これから、モーニング娘。にまた歴史が刻まれるんやね。
よ〜し、今日も張り切っていこ〜!
- 314 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:53
- 美貴ちゃんと二人で現場に到着したがし。
ハロモニの収録に間に合ってよかったわ〜。
あたし達が着いた時には、他のメンバーが揃ってた。
みんなのとこに行く前に、美貴ちゃんが誰かに気付いて、
そっちの方に向かってっちゃった。
あたしもついてくと、そこにはマネージャーが本を読んでたみたいやが。
美貴ちゃんは、めっちゃくちゃ怖いくらい、満面の笑みを浮かべて
マネージャーの前に立った。
- 315 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:54
- マネージャー、どうなっちゃうんやろ?
あ〜あ、あたし、知らんがし・・・。
「マネージャー、おはようございま〜す!」
「あ、おはよう。どうしたの、藤本?そんなに機嫌がいいなんて、
何かいいことでもあった?」
「別にいいことがあったわけじゃないですけど、とりあえず・・・。」
ダンッ!ギュリッ!
「っっっ!!!」
マネージャーが、美貴ちゃんに思いっきり足を踏まれて、
しかも潰すように押し付けてやよ。
何か見てるだけで痛々しく感じるが・・・。
足を押さえて悶絶しとるマネージャーを、美貴ちゃんは笑みを絶やさず顔を近づけた。
- 316 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:56
-
「マネージャー、誰が万年迷惑女ですかね〜?」
「な、何でそれを・・・?」
「今度言ったら・・・ですからね。覚えておいてくださいね。」
マネージャーは泣きそうになって首を何度も頷けた。
美貴ちゃんは満足したみたいで、勝ち誇った顔してこっちにくる。
今度言ったらどうなるんやろ?
それにしても、ひっさしぶりに滝川の狂犬を見たような気がしたがし。
やっぱちっこい方がまだ扱えたかもしれんね。
「愛ちゃん、何ぼーっとしてんの?」
「さすがは死神、怖いがし〜。」
「それは前の小説の話しでしょ。しかも最強っぽいのは愛ちゃんだったじゃん。」
「でも美貴ちゃ〜ん。三割も力出したら、マネージャーの骨折れるでの。」
「一割しか出してないよ。折れたら折れたでそれだけのこと。美貴には関係ない。」
「うぉ〜マジでこわ。後輩達のこと、怯えさせたらあかんよ。」
「わかってるよ。美貴も、行けるとこまでは真面目にやるさ。
行けるとこまではね・・・。」
あたし達はみんなとこまで歩いていく。
- 317 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:57
- 他のみんなも、あたし達に気付いて近寄ってきたやよ。
それも中途半端に早歩きで。
「みんな、お待たせ。」
「藤本さん、戻れたんですね〜。」
「胸が小さいままだけどね。」
「重さん、長生きしていたければ、人の悪いとこに口出ししないように。」
「はいは〜い。」
「悪いとこってより、足らないとこやと・・・って!」
れいなが美貴ちゃんにはたかれた。
この子も一言多いんやよね〜。
逆にさゆは空気が読めるっぽいから、あっさりと逃げられる。
この子の腹黒いとこ、あたしも見習わんとね。
- 318 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 01:59
-
「愛ちゃん、見習わなくていいから。それよりガキさん、さっきから何怒ってんの?」
「戻れたのはよかったとして、リーダー達が遅れてどうすんの?
仕方ないから、私がこの子達の面倒を見てたんでしょうが。」
「あ〜、悪かったよ。」
「ほっほ〜、ガキさんリーダー狙っとるね。」
「「野心的でいいんじゃないか〜♪」」
「はいはい、歌わなくていいから、収録終わらすよ。」
パッとそう言って背中を見せる美貴ちゃん。
うんうん、この子の場合、引っ張るってよりついてこいって方が、
性に合ってそうやもんね。
っていうか、手を差し出されても取りたくないのが本音かも。
やって怖いって思われてそうやも〜ん。
やから、あたしが経由してみんなを引いてあげる。
強気で強引なリーダーと、ちょっと頼りないけど優しく守れるサブリーダー、
あ、このコンセプトいいかも。
あとでメモっておこうっと!
- 319 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 02:00
-
「愛ちゃん、何独り言言ってんのさ?そんなんでサブリーダー務められる?」
「できるやよ。」
美貴ちゃんは、神様みたいに不思議そうにこっちを見た。
やから、あたしはまた笑って見せた。
「やって、あたしは高橋愛なんやからね!」
「・・・そうだったね。よし、今日もやってやるか〜。」
美貴ちゃんと、そしてガキさんにさゆにれいなに、学校に行ってる小春とミッツィに、
今度から入ってくる中国の子達と共に、あたしは歩いていく。
どんな感じになるかはわからんけど、今から楽しみやよ〜!
- 320 名前:美貴ちゃんのお願いは何やよ〜? 投稿日:2007/08/22(水) 02:00
- これからのモーニングは、あたし達が作っていくんやからね。
そして・・・ん、誰かが足らんような気がする。
「愛ちゃん、亀ちゃんを除いてるから。」
「あっ、そうやった!あの子幸が薄いだけやなくて存在感も薄いから、
完全に忘れとったわ。ねぇ、美貴ちゃん。絵里はどうした〜?」
「・・・買出しに行ってる。」
「買出し?何買いに言っとるの?お菓子とか?」
「えっと、高級牛肉を買いに、北海道までね・・・。」
絵里、美貴ちゃんのお願い、もう叶っとるんやよ・・・。
そして、この日の収録(2007/05/20)には絵里がいなかったことは、
言うまでもないやよね。
本当にこんな調子で大丈夫か〜?
まぁ、なんとかなるか!
新生モーニング、いっくで〜!
- 321 名前:ais 投稿日:2007/08/22(水) 02:04
- 川*’∀’)<更新しましたやよ〜!
川VvV)<今回はまた伸びたね。
川*’∀’)<夏季休暇が終わってまただらしない生活が始まったやよ。
川VvV)<いやいや逆でしょ!仕事にだらしなくてどうする!えっと、
レス返し、に行く前に少しだけ雑談入りますね。
- 322 名前:ais 投稿日:2007/08/22(水) 02:08
- 川VvV)<次回、いよいよ最終回です。
川*’∀’)<最初の予定では今回が最終回やったんやけどね。
川VvV)<はいはい、美貴が悪ぅございました!
川*’∀’)<美貴ちゃん、そんなことだとこのお話が終わったら
みんなに忘れられちゃうでの。
川VvV)<大丈夫大丈夫。また次の話しでメインでもサブでもやれば・・・。
川*’∀’)<作者が今回の話しに長引いた理由、それは次の話しを
書き始めたからやよ〜。その話しでの主人公はなんとこは・・・。
川;VvV)<まだあと一回残ってるんだっ!みんな忘れないでね!
レス返しにいきます!
- 323 名前:ais 投稿日:2007/08/22(水) 02:24
- >>298:名無飼育さん
川*’∀’)<お仕事なくて暇やよ〜!
川;VvV)<違う違う!また仕事三昧な日々ですから!
川*’∀’)<美貴ちゃんはフットサル三昧?
川VvV)<優勝したんだよ。すごいだろ〜?
川*’∀’)<よしざーさん、優勝おめやよ。
川VvV)<美貴にも言えよ!
>>299:名無飼育さん
川*’∀’)<今回までは3割方は予定通りでしたやよ。
川VvV)<残り七割は修正かよ・・・。
川*’∀’)<いんや、美貴ちゃんがいなくなったことによるネタ切れのせい。
川;VvV)<・・・グダグダに答えろよ。空気読めないね。
川*’∀’)<空気(くうき)。フリガナふったやよ〜!
川;VvV)<(あまりにもくだらなすぎて突っ込みきれねぇ・・・。)
>>300:たまさん
川*’∀’)<逆ギレ美貴ちゃんなんていつものことですやよ。
川VvV)<これに関しては否定はしないw
川*’∀’)<あと二話やけど、あたしは次の話しでも出るから安心してね♪
川VvV)<その♪がやけにむかつく!美貴も当然出てくるんだよね!?
川*’∀’)<出ると思うやよ。今回のお話の後藤さんとコンコンみたいな出番で・・・。
川VvV)<思いっきり脇役の脇役じゃねぇかよ!っつうか意味ない登場じゃん!
>>301:ウイングさん
川*’∀’)<作者らしい展開でいきますやよ。
川VvV)<それこそグダグダになりそうな予感がするけど・・・。
川*;∀;)<最終回は、すっごく泣けるお話になるやよ・・・。
川VvV)<今から泣くのかよ。しかも泣いてるのに*つけるなよ。
川*’∀’)<そういうことなんで、あと一話楽しみにしててほしいやよ♪
川VvV)<立ち直りはぇぇな。まぁ、最後までよろしくお付き合いください。
- 324 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/22(水) 02:57
- さっそく気になってしまいます、
次回さ…じゃなくて、次回の更新!!
- 325 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/23(木) 00:39
- ああ、マネージャーさんが(嘆
だから逃げて逃げてと言ったのにw
何はともあれ、あと1話、楽しみに待ってます。
- 326 名前:たま 投稿日:2007/08/23(木) 01:46
- 次で最終回かぁ…
このぉ話のみきあいは最強で若干F本M貴さんが可哀相な場面がいくつかござぃましたが…
まぁそれも宿命♪w
次回もぶっとびなみきあい楽しみにしてぃます☆
- 327 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/24(金) 00:38
- 髪、じゃなくて神をも恐れぬ愛ちゃんが、頼もしくもあり、危なっかしくもあり。
最終話、期待してます。
- 328 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:46
- あたしは走ってた。
どうして・・・どうしてこうなったんやよ!?
ずっと走っとったから、胸がドキドキして痛い。
でも、そんなこと言ってられんがし。
何で、美貴ちゃん、何でやよ・・・?
バンッ!
あたしは思いっきりドアを開けた。
そこの部屋には、美貴ちゃんが一人、窓の外を見て立っとった。
- 329 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:47
- 美貴ちゃんは、こっちを向いたあと小さく笑った。
美貴ちゃん・・・。
「愛ちゃん、乱暴な開け方するね。ドア、壊れちゃうよ。」
「そんなの、どうでもええが!美貴ちゃん・・・何で、モーニング辞めちゃうんやよ!?」
あたしは、これでもかってくらいに、大声で叫んだ。
それでも、美貴ちゃんは笑ったままこっちに歩いてくる。
「上の人から聞いたでしょ?そのまんまの意味だよ。美貴は、
美貴のために辞めた。自分の意思で辞めたんだ。それだけだよ。」
「そんな、そんなの、勝手すぎるがし!」
「そう、美貴は自分勝手なんだよ。知ってるでしょ?」
「知っとるけど、やけど、こんなのって・・・。」
あたしの目から涙が零れた。
ホントにもう、勝手すぎやが・・・。
- 330 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:48
- 美貴ちゃんは、我侭で、いつも自分の意見を押し通してて、
嫌なことはテコでも動かなくて、いつもきっぱりと言葉に出して、
年上なのにみんなにも文句を言ったりしとった。
けど、今回は、何も言わんかった。
あたし、何も聞いとらんが・・・。
美貴ちゃんは、あたしの傍まで近寄ってきて、ポンと頭を撫でた。
「なぁ、どうしてやよ・・・?美貴ちゃん、自分の意思で辞めるんか?」
「そうだよ。美貴は・・・自分で辞めるって言ったんだ。」
「それが、美貴ちゃんのお願いなんか?美貴ちゃん、お願い叶って、
元に戻れて、みんなでやっていくつもりやったんやなかったの・・・?」
「・・・そういえば、言ってなかったね。美貴が元の姿に戻れた理由。」
「・・・?」
「本当はね、美貴の願いは叶ってなかったんだ。」
美貴ちゃんの言葉に、あたしの頭ん中はさらに混乱した。
- 331 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:50
- お願いが叶ってないのに元に戻れた?
そんなの無理やろ?
元の体に戻れる条件として、みんなのお願いを叶えさせるために、
あえて神様が子供にしたんやろ。
美貴ちゃんがちゃんとしたリーダーになるために・・・あれ?
じゃあ、美貴ちゃんがリーダーじゃなければどうなるんか?
まさか、あの時言っとったのって・・・。
「わかったみたいだね。そう、美貴は、願いを叶えたんじゃない。
美貴の方からリタイアしたんだよ。神様に、モーニングのリーダーは
できないってね。少し時間が経ったけど、これで完全にリーダーの資格は、
なくなったんだ。」
「何でそんな簡単にあきらめるんやよ!?美貴ちゃんのこと、みんなやって好きなのに、
あたしも美貴ちゃんとでも、やれるって・・・。」
「別にいいでしょ。これで愛ちゃん達のご希望通り、五期の二人が
リーダーになるわけだし、みんなに迷惑かけることもなくなるんだから・・・。」
「それ以上言うと、本気で怒るがし。」
あたしは美貴ちゃんを睨んだ。
美貴ちゃんは、普段怒らないあたしに対して驚いとったけど、すぐに笑みを浮かべた。
- 332 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:53
- こういう時だけ大人になって、ずるいやよ・・・。
でも、でもあたしやって、こんなの納得できんがし!
「迷惑かけることなんてない?何をいまさら言うとんのやが!
迷惑かけたってええんやよ。あたし達、仲間やろ?美貴ちゃんが
こんなんでも、あたし達は仲間やが!」
「何もこんなん扱いしなくたって・・・。」
「美貴ちゃんが抜けたら、誰があたしに突っ込むんやよ?あたしの通訳は
誰がやるんやよ?テレビとかで口下手なあたしがコメントできるわけないが・・・。」
「美貴の役回りってそれくらいかよ。全部愛ちゃんのためになってんじゃん。」
「それでもええが。美貴ちゃん、辞めんでよ・・・。」
美貴ちゃんに何を言われてもええ。
文句言って怒られたって、それを聞き流して呆れさせて、全然意思が通じ合わんでも、
それがあたし達なんやから。
- 333 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:54
- めちゃくちゃやって思われたっていい。
美貴ちゃんに傍にいて、引っ張っててほしかったのに・・・。
「・・・美貴が辞めた理由ね、二つあるんだ。」
「え・・・?」
「一つ目に、みんなのことは大好きだよ。ガキさんはモーニングバカだし、
亀ちゃんはアホだし、重さんは腹黒いし、田中ちゃんは未だに美貴のこと
怖がってる時あるし、小春は言うこと全然聞かないやんちゃ娘だし、
光井は美貴が引っ張れそうにないほどマイペースな子だし、それに・・・
愛ちゃんは、何言ってるかわからないボケだもんね。どこかずれてるし。
それでも、みんなといたこの四年間、楽しかったよ。」
「なら、どうして辞めるんが・・・。」
「みんなのことは好きだけど、美貴はやっぱ美貴なんだよ。自分の道を
進むことを選んだ。美貴は、自分で自分のやりたいことを選んだんだ。
美貴にはモーニングを引っ張れるほど、強い心はないみたいなんだよ。」
「そんなの、あたしやって同じやよ・・・。」
「二つ目、愛ちゃんならできるって、信じてるからなんだ。」
「あ、あたし、そこまでしっかりしとらんがし・・・。」
「大丈夫だよ。みんなは、愛ちゃんのことを信じてるから。」
美貴ちゃんはあたしの目を見てそう言った。
- 334 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:55
- 長年の付き合いやからわかる。
こういう時の美貴ちゃんは、嘘は言ってない。
「しっかりしてるかどうかって聞かれれば、美貴もどうにも頼りがないって答えるね。
それでも、愛ちゃんならば信じられる。美貴が小さくなった二日間、ずっと一緒にいて、
愛ちゃんってすごいな〜って思ったよ。みんなを思う優しい心、やってやるっていう
誰よりも強い自信、他にも色々いいとこあるよ。愛ちゃんにも、足りない部分は
たくさんあるかもしれない。だけど、そんな高橋愛だからこそ、みんなはついていくよ。
ごめんね。悪いんだけど、これからのモーニング、よろしくお願いします。」
美貴ちゃんはそう言って、あたしに頭を下げた。
こんなの、我侭すぎて美貴ちゃんやけど、美貴ちゃんらしくないがし。
- 335 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:56
- でも・・・美貴ちゃんが選らんだ道なんやもんね。
あたしも、もう文句は言わん。
どうせやったら、あたしの創るモーニング見させて、思いっきり後悔させてやるんやが!
このモーニングにいたかったって思えるような、そんなすごいアーティストになってやるがし!
「美貴ちゃん、あとで泣いて謝ったって、モーニングにはもう戻ってこれんからね。」
「美貴が泣いて謝るって、全然想像つかないな〜。」
「モーニングには戻れんけど、けど・・・あたし達は、いつでも仲間やから、
辛くなったら呼んでもええから、こっちおいで〜・・・。」
あたしはそう言って両手を広げた。
美貴ちゃんは、ぽりぽりと頭を掻いたあと、あたしに抱きついてきた。
- 336 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:58
- う〜・・・これで、美貴ちゃんとお別れやよ・・・。
「よっちゃんの卒業の時と同じで、ワンパターンだね。」
「美貴ちゃんの卒業ないんやから、使い古しでええんやもん。」
「使い古しって・・・愛ちゃん、今までありがとね。」
「どういたしまして、やよ・・・。」
あたし達は体を離して顔を合わせると、ちょっとだけ笑った。
あたしの後輩のお姉ちゃん、モーニングとしては、今日でバイバイやよ。
美貴ちゃんが自分の道を行くように、あたしやって自分の道を突き進んでやるが〜。
美貴ちゃんに負けんくらい、すっごいリーダーになってやるやよ!
- 337 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/30(木) 23:59
-
「美貴ちゃん、感動の場面やのに、何で泣かんの〜?」
「決まってんでしょ?美貴は強い子だからね。」
「鬼やって涙を流すのに、悪魔やからしゃ〜ないか。」
「どこから悪魔が出てくんだよ!?」
「あたしは天使やも〜ん。コントでやったやよ。」
「コントかよ!っつうか、美貴も悪魔の役やってないし!」
「さゆに悪魔の役をやらせたっていう役やね。」
「どんな役だ!ったく、今後のガキさんが大変だ。」
「全くやよ。同情するがし。」
「するなよ!愛ちゃん、がんばってよね。」
「あたしはあたしらしくいくやよ〜!」
「・・・まぁ、いっか。」
あたしと美貴ちゃんは話しながら部屋を出た。
美貴ちゃん、今日までお疲れ様でした〜。
それと・・・大好きやったよ。
美貴ちゃんの方こそ、がんばってね・・・。
- 338 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/31(金) 00:00
- それから、一ヶ月半が経った。
ハロプロコンサート初日、
「ハイハイ、みんな集まって〜。」
あたしはパンパンと手を叩いてみんなを呼んだ。
時間になってみんなを呼ぶ時、これを無意識にやっとるんやから、
あたしってすごくない?
みんなはパタパタと走って寄ってきた。
- 339 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/31(金) 00:02
-
「愛ちゃん、誰に言ってるんですか〜?」
「あたしのリーダーとしての素質があるってことやろ。すごいっしょ?」
「何をくだらないこと言ってんの。自分がすごいと思うなら、
もっとしっかりしてよ。」
「ガキさんの突っ込み甘すぎやよ。そんなんじゃサブリーダーやってけんで。」
「あたしにどうこう言う前に、リーダーのあんたがボケてどうするの!」
「どうしてかな〜?最近絵里に対する突っ込みの方が強くない?
差別やよ。リーダーいじめやが!」
「仕方ないでしょ。だってこの子はアホなんだから。」
「ガキさん、アホって言った〜!アホって言った方がアホなんです〜。」
「絵里、子供のケンカやないんやから、もうやめんしゃい。」
「アハハ!絵里、年下のれいなに言われとるで。」
「私に言われてる愛ちゃんは何だっての。」
ガキさんも愚痴愚痴ばっかやな〜。
まぁ、サブリーダーがしっかりしてくれるから、あたしはあたしでやってける。
もし美貴ちゃんリーダーで、あたしがサブリーダーやったら・・・
ちょっち想像つかんな〜。
- 340 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/31(金) 00:03
- 一つだけ言えるのは、どっちも全く頼りないわ〜。
みんな、ごめん。
なんとなくやけど謝っとくわ。
よし、ここはリーダーとして、バシッとしめるやよ!
「小春、ミッツィ、前のリーダーさんから教わったこと、覚えとるね。」
「ん〜、なんとなく。」
「たぶん覚えてま〜す。」
「ふ〜ん。んじゃ、あたしから教えたことは?」
「ちゃんと全部覚えてま〜す!」
「きちんと頭の中に叩き込んであります〜。」
「うんうん、それでええが。二人とも、ええ子に育ってくれたわ〜。」
「もっさんも浮かばれないね、これじゃ・・・。」
何を言うとんのやが。
美貴ちゃんとあたしの関係は、これでええの。
- 341 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/31(金) 00:05
- 美貴ちゃんが話しできんとこいっちゃったんやから、言いたい時には
言いまくってやるんやから!
いたところで言いまくるやろうけどね。
これが、あたしの中にも美貴ちゃんが残っとる証拠やよ。
おっと、今は感慨耽ってる場合やないね。
ライブの準備終わらせんと。
「あんまり緊張はせんのよ。特にジュンリンとリンジュンは初めてやからね。
みんなでフォローしてくやよ。」
「って、誰だよそれ!?混ぜ合わせたの?それともまた噛んだのわけ?」
「どっちがどっちですか〜?」
「カメ、そういう問題じゃないでしょ。」
「愛ちゃんは可愛いからそれでいいの。」
「やっぱリーダーは言うこと違うと。」
「さゆ、よくないから。れいなも、言ってること明らかに違うでしょ。」
「新垣さん、突っ込みばかりで大変そうですね。」
「がんばってくださいね。」
「・・・まさか、ジュンジュンとリンリンに慰められるとは・・・。」
ガキさんは落ち込んで頭を抱えちゃった。
- 342 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/31(金) 00:08
- ガキさんも大変そうやね〜。
う〜ん、モーニングは基本ボケばっかやから、美貴ちゃんが抜けちゃったから、
突っ込みが足らなくなっちゃったんやな。
「愛ちゃん、頼むからこの二人まで、おかしくしないでよ。」
「大丈夫大丈夫。どっちかには突っ込み覚えさせてみるから。」
「そういう問題じゃな〜い!」
「新垣さん、この二人もいつかは小春達のようになるから心配ないですよ!」
「もっと面白くなりますよ〜。」
「面白くなってどうするんだよ・・・君達は普通に育ってくれると思ってたんだけどね。」
「まぁまぁ、ガキさ〜ん。愛ちゃんのボケって必要ですよ〜。」
「さゆみもそう思うの。愛ちゃんのボケのおかげで緊張が解けますから。」
「なんだかんだで、れいな達には愛ちゃんの力が必要やけんね。」
「まぁ・・・私ももう慣れたけどね。どうしてこの子はこうなっちゃったんだか・・・。」
「ガキさん、そういう話しは楽屋でやっとくれや。」
「あんたの話ししてんの!もう、むかつく〜!」
「そう怒らんの。あとであたしのショートケーキのイチゴあげるから。」
「イチゴだけ!まぁ、いいよ。とにかく、初日だからちゃんとがんばってよ。」
「わかっとるって!初日と言わず、全公演やってやるで!」
あたしがニコッとガキさんに笑うと、ガキさんは一度ため息をついてみんなを見た。
ため息ついてばっかやと、本当に老後が大変やでの。
う〜ん、あたしはボケでよかったわ。
- 343 名前:突っ走るやよ〜! 投稿日:2007/08/31(金) 00:09
- さってと、話しばっかしとったから、もうけっこうな時間になっちゃった。
あたしが前に腕を差し出すと、みんなもそこに手を重ねていく。
まさか、あたしがリーダーになってこれをやるなんてね・・・。
美貴ちゃん、どっかで見とるんやよ。
これが、あたしの選んだ道やからね。
「みんな、今日も楽しくやっていくやよ。準備はええか?」
「「「お〜!!!」」」
「それじゃ、がんばっていきまっ!」
「「「しょ〜い!!!」」」
あたし達は大きな声で掛け声を叫んだ。
そして、みんなで手を叩き合わせて自らを奮い立たせる。
リーダーとして、その前にモーニングのメンバーとして、張り切っていくで〜!
高橋愛、今日も元気に突っ走るやよ〜!
- 344 名前:ちっちゃいリーダーとサブリーダー 投稿日:2007/08/31(金) 00:13
- 川VvV)<終わりです。
川*’∀’)<THE ENDやよ〜!
川VvV)<わざわざ英語にした意味あるわけ・・・?
- 345 名前:ais 投稿日:2007/08/31(金) 00:16
- 川*’∀’)<ついに終わっちゃったやよ〜。
川VvV)<うん、終わったんだね〜。
川*T∀T)<最終話は本当に・・・(泣)
川VvV)<全くもう・・・ほら、泣かないの。
川*’∀’)<笑いすぎて涙が出てきたがし!
川VvV)<そっちかよ!
川*’∀’)<特に美貴ちゃんと抱きつくシーンなんかがツボやよ。
川VvV)<どこに笑う要素があるんだ!?
川*’∀’)<最後までグダグダやけど読んでくれた方々、ありがとうございました〜。
川VvV)<本当にグダグダだな・・・最後のレス返しに進みます。
- 346 名前:ais 投稿日:2007/08/31(金) 00:28
- >>324:名無飼育さん
川*’∀’)<呼んでくださってありがとうございました〜。
川VvV)<呼んでるわけじゃないから。
川*’∀’)<次回作も早々に出来上がるようにがんばるやよ〜!
川VvV)<別に愛ちゃんが書くわけじゃないでしょ。
川*’∀’)<次回作には美貴ちゃんはいないけどまたお会いしましょ〜。
川;VvV)<えっ?もう出ないこと確定なの・・・?とりあえずありがとうございました(泣)
>>325:名無飼育さん
川*’∀’)<最後の一話終わりました〜。
川VvV)<これで本当に最後です。ちなみにマネージャーの命もね。
川*’∀’)<そして新しいマネージャーにはこの高橋愛が入りま〜す!
川VvV)<いやいやあんたリーダーでしょ!
川*’∀’)<リーダー兼マネージャーでがんばっていくやよ〜!
川VvV)<もう勝手にしてくれ。今までありがとうございました〜!
>>たまさん
川*’∀’)<美貴ちゃんはMなんで可哀想なんてことないですやよ。
川VvV)<これが宿命の一言で終わらされても・・・。
川*’∀’)<美貴ちゃん、落ち込んでる暇ないで!次があるんやからね。
川VvV)<もしかして、美貴も次の話しに出れるの!?
川*’∀’)<当たり前やろ。名前だけね。
川VvV)<それだけかよ!絶対に美貴も出せよ作者っ!たまさん、応援ありがとうございました!
>>327:名無飼育さん
川*’∀’)<神様なんか怖くないで!
川VvV)<この子はただ恐れを知らないだけです。ボケなんで。
川*’∀’)<そういや美貴ちゃんはどうなるの?突っ込みキティやなくなるんやで。
川VvV)<君から見た美貴は突っ込みだけかよ?
川*’∀’)<今は何なんやろね?仕事がなくて凹みキティ?
川;VvV)<・・・フットサルがあるもん!ご愛読ありがとうございました〜!
- 347 名前:ais 投稿日:2007/08/31(金) 00:32
- 川*’∀’)<美貴ちゃん、終わっちゃったね
川VvV)<終わったんだね〜。美貴達の物語がさ。
川*’∀’)<この作者もさ、愛美貴好きやったんやよ。春コンDVDで美貴ちゃんがあたしを
支えてくれたとことか、ハワイDVDで楽しく手を繋いでるとことかさ、
たくさんネタも使いたかったんやよ。
川VvV)<たくさんの割りには最近すぎない・・・?
川*’∀’)<たくさん思い出がありすぎて語りきれんってことやよ。
川VvV)<なんだかんだで四年もいたからね。
川*’∀’)<やけど、これからも作者はまたがんばっていきたいと思います!
川VvV)<是非次回作も期待してやってくださいね。では、またどこかで会いましょう!
- 348 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/08/31(金) 00:36
- 幸運にも?最終話はリアルタイムで楽しめました。
涙、涙のラストかと思ってたら、予想外にグダグダでしたが、現在進行形の娘。達にはこの方が、似合ってるのかもしれません。
飼育に来る楽しみが1つ減りましたが、作者さんの新作をお持ちしてます。
あと凹みキティの活躍も。
- 349 名前:ウイング 投稿日:2007/08/31(金) 22:51
- 完結、お疲れ様でした☆
個人的に”衝撃”だったあの作品からもういくつかの作品を読ませていただいていますが、
未だに”あいみき”は炸裂で面白かったです。
次回作も期待しています☆
- 350 名前:たま 投稿日:2007/09/01(土) 02:12
- 無事(笑)完結おめでとうございます☆
最後の最後まで美貴は愛ちゃんに振り回されとりましたねw
次回作も楽しみにして待っていますね♪
本当にお疲れ様です☆
- 351 名前:名無し草 投稿日:2007/09/04(火) 15:19
- おもしろかったです。
作者さんと同じく、愛美貴が好きでした。・゚・(ノД`)・゚・。
- 352 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/05(水) 01:31
- お疲れさまでした。
ミキティは干されてる?早く戻ってきてね。
- 353 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/11/18(日) 10:31
- お疲れさまです(^。^:)
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