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小説「時を駆ける少女」最終章
- 1 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)15時33分50秒
- あっちがアレなものなので、こちらに上げさせてもらいます。
第4部「新しい未来」
テーマは『激甘』です。
それでは、また、夜に。
- 2 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月08日(木)19時33分05秒
- 期待してます。
- 3 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月08日(木)21時05分21秒
- 楽しみにしてます
- 4 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月08日(木)21時47分16秒
- 本家がひどいことになってる・・・。
こっちでの再開楽しみに待ってます。
- 5 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時08分34秒
- ちょっと注意事項です。
第4部頭っから、いきなりトップギアでぶっとんでます。
時間が許すなら、さらっ、と過去のを流し読んで、
気分を盛り上げてから読まれた方が、ついてこれるかも。
「時を駆ける少女」第1部、第2部
http://teri.2ch.net/2ch/test/read.cgi?bbs=morning&key=960002440
「時を駆ける少女」第3部
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=morning&key=960215579
(2ちゃんからの誘導は、今はしないほうがいいんですかねえ?)
(あっちは、しばらくは様子見かも)
それでは、第4部、始めます。
原稿用紙40枚分、ラストまで、一気に書き込みます。
- 6 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時09分32秒
(くうううっ)
悪寒と吐き気。
キモチワルイ。
(後藤を嫌いになんて、なれる訳ないじゃん)
(つらいよ。そりゃあ、つらいさ。後藤と離ればなれになるなんてさ)
何? 何これ?
市井ちゃんの声?
(好きだよ。ずっと前から、好きだったよ)
(どうして、こんなに不器用で一生懸命な子を、嫌いになれる?)
(ねえ、後藤)
(本当にゴメンよ)
(だから、目を開けてよ)
- 7 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時11分33秒
私、元の時間に戻るんじゃなくて、死んじゃうのかな。
だって、市井ちゃん、こんなにやさしいんだもの。
(ねえ、後藤、後藤ったら)
(後藤、行かないでよ。帰っておいでよ)
ゆっくりと、目を開く。
泣き顔で、ぐじゃぐじゃになった市井ちゃんが、そこにいた。
「市井、ちゃん?」
「ごとおおおううっ」
結局、飛ばされてゆく私を抱き留めてくれたのは、市井ちゃんだった。
私は抵抗を諦めたのに、元の時間に戻っていなかったんだから、きっと、
そうなのだろう。
- 8 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時12分32秒
裕ちゃんは、後から教えてくれた。
「ウチはな、ホンマ、ヤバい思うたで。後藤、なんか硬直して、冷とうなって
くるし、反応ないし、ヘンなクスリでもやって、ウチの家で死んでもうたんかい、
って」
「そしたら、紗耶香や。本当に気が狂ったんちゃうかっちゅーくらいやったで。
ウチが警察や救急車や、ゆうてんのに、ずっと、後藤、後藤、や。1時間や2時間
とちゃうで。ずっと、後藤に話しかけてた」
「近所から警察に通報されるんとちゃうん、ってえらい心臓に悪かったわ。ま、
後藤が目ぇ開いたときは『これで、明日の一面だけはまぬがれたな』ってホッと
したけどな」
裕ちゃんらしい。すっごく心配させちゃったな。ありがとね、裕ちゃん。
- 9 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時13分21秒
時計を見ると、夜中になっていた。
4時間ほど、私は、意識を失ってしまっていたらしい。
「市井ちゃん、心配かけちゃったね。ゴメンね。すごい顔だよ」
「後藤だって。っていうか、後藤臭いよ」
「裕ちゃんの絨毯に吐いちゃった」
(大丈夫じゃないの? いつも、平家さんと飲んでるみたいだから、きっと
ゲロゲロだよ)
ひそひそ声で、耳打ちされる。
2人で、くすくすと笑う。
「洗ったげる。お風呂、入ろっか」
頭の中が、だんだんはっきりしてきた。同時に、戸惑いが心の中に広がった。
どうして市井ちゃんは、急に、こんなにやさしくなったんだろう。
「なに怯えてんのよ。襲ったりしないから、来なよ」
- 10 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時15分20秒
「あ〜」
裕ちゃんが、所在なさげに、立っている。
「なんか、毒気にあてられそうや。その、ウチは、みっちゃんところに行ってく
るわ。そこの若い2人、あんまり、ハメ外しなや。うら若き女性の一人住まいや
ねんからな。近所でヘンな噂流れたらたまらんで」
そう言って、裕ちゃんは部屋を出ていった。
「いってらっしゃ〜い」
2人で声を合わせて言う。
「ああもう、にくたらしいな」
ぶつぶつ言いながら、裕ちゃんは去ってゆくのだった。
- 11 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時16分21秒
2人でオフロに入って、ピカピカになった。
裕ちゃんの冷蔵庫を勝手に開けて、ジュースやらなんやらで乾杯した。
「後藤には、心配かけちゃったね」
私は、ぶんぶんと頭を振った。
「でも、後藤のやること、滅茶苦茶だよ。娘。辞めるとかさ」
「だって……」
市井ちゃんは、私の頭をぎゅっ、ってやって、よしよし、と撫でてくれた。
「あー、もういいもういい。後藤を嫌いなフリしてれば、きっと後藤も諦めてくれる
と思ったんだけどなあ。後藤、しぶといよ、本当に。私の方が、先に、まいっちゃった。
ね、どうして、私にそこまでしてくれるの?」
今だ。今こそ、言うんだ。行け、後藤真希。
「市井ちゃんのことが、……好きだから」
私の中の時間が止まった。
……やっと言えた。ちょっと感動だよ。なんか、じーんとなっちゃった。
ここに来るまで、どれだけ時間がかかっただろう。
- 12 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時17分08秒
「私も好きだよ」
あっさり返される。
市井ちゃんのは、なんかちがーう。
「私の言う『好き』は、こーゆーヤツなの」
ほっぺに、ちゅっ、ってする。
「じゃあ私の『好き』はこんなの」
手のひらにキスされた。そのまま、市井ちゃんの唇が、つつーっ、と上がって来た。
「うひゃい、くすぐったい」
「へへへ、おとなしくしろいっ」
じたばた。
市井ちゃんは私の両腕をつかんだ。あっ、って思ったら、もう私は押し倒された。
馬乗りになった市井ちゃんは、私をじっと見下ろしている。
「後藤……」
市井ちゃんの声がシリアスになる。
「ケガ、させちゃったね」
私の、腕の傷を見て、言う。
- 13 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時18分54秒
これは、眠気を追い払うために出来た傷だったんだけど、市井ちゃんは、追いつめ
られた結果の自傷痕だと思ってるみたい。
市井ちゃんの唇が、私の傷に触れる。
「んっ」
じわり、と良く分からない感覚が私を襲う。
甘い、痛み。
「恥ずかしいよ……」
市井ちゃんの舌が、優しく傷を舐める。
「んんっ」
ちょろっ、と舌先を出している市井ちゃんの横顔、すごくエッチだ。そんな市井
ちゃんを上から見てると、ヘンな気分になる。
市井ちゃんの頭が上下するたびに、髪が腕に触れる。市井ちゃんのシャンプーの匂い。
いい匂い。
- 14 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時19分58秒
傷口を舐めるのに飽きたのか、ゆっくりと市井ちゃんの唇が上にあがってくる。
……二の腕……肩……首すじ……(私は、目をぎゅっと閉じた)……あごのライン
……耳……頬……そして、
そして、
……鼻……額、
「って、おーい」
「キスされる、って思った?」
唇。
(きゅ……んっ)
なんか、不本意だ。
- 15 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時20分40秒
2人で、ベッドに入る。
電気を消して(豆球はつけて)いろんなことを話した。
「なんだか、おかしいね。後藤、どうして私なの? ほら、格好いい男の子なんて、
いくらでもいるじゃん。わざわざ、私になんてさ」
「市井ちゃんじゃなきゃ、ダメなんだもん。格好いい男の子だから好き、ってそん
なのヘンじゃん。私は市井ちゃんが好きなの。市井ちゃんが女だからおかしいとか、
男ならいいとか、そんなの間違ってるよ」
「ありがと。うれしいよ。うれしいさ」
良かった。
市井ちゃんに、嫌われてるって思ってたから。
良かった。過去に戻れて。私の本心に気付くことが出来て。市井ちゃんに、好きだっ
て伝えることが出来て。
- 16 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時21分48秒
市井ちゃんは、娘。を脱退することについて、いろいろと悩んだって話をしてくれた。
「後藤と離ればなれになるのは、そりゃあ一番悲しいよ。でも、前へ前へと歩くこと
を止めた時、私は私じゃなくなってしまうんだ」
確かに、プッチの時とかの市井ちゃんの頑張りを間近で見ていると、よく分かる。
「娘。は、私に勇気をくれた。それまでの私は何も知らない小娘だったよ──こら、
後藤、そこは笑うところじゃない──つんくさんにも、裕ちゃんにもかおりにも、
なっちにも福ちゃんにも、彩っぺにも、圭ちゃんにも真里っぺにも、みんなに感謝
してる。
勿論、後藤にもね」
私が、市井ちゃんの脱退を阻止しようと思ったのは、まだ自分の本当の気持ちが
分かってなくて、その気持ちを伝えることが出来なかった後悔からだったって思う。
だから、今なら、
(今、なら)
市井ちゃんの、新しい旅立ちを、祝福でき──
「後藤、なんで泣くかなあ。だから、後藤を置いていけないなーって思っちゃう
んだよ」
「市井ちゃんだって泣きそうじゃん」
やば、湿っぽくなっちゃった。折角の夜なのに、こんな雰囲気で終わっちゃうの
はイヤだ。
- 17 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時22分31秒
「ね、市井ちゃん」
「何?」
「目の前でさ、こんなに可愛い女の子が、しくしく泣いてるんだよ。もし、市井
ちゃんが、男だったら『もう泣くなよ』とか言って、これから、いろいろとどう
にかなる、んだよね」
「そういうことになるかもね」
「女同士だと、そーいうのはないのかな」
「ん? 後藤はして欲しいのか? よーし」
市井ちゃんは、がば、と毛布に潜った。
「いーよいーよ、ウソウソ、冗談だよっ」
ひょこっ、と足の間から、市井ちゃんの顔が覗く。
「後藤は、何を期待してるのかな?」
私は身体を硬くする。もう不意打ちはくらうものか。
ふふっ、と市井ちゃんは笑った。
「私だって分かんないよ。別に、こーしてたら気持ちいいから、それでいいん
じゃない?」
ごそごそと、市井ちゃんは私の隣りに来て、ぎゅうっ、て抱き締めてくれた。
「うん。気持ちいいー」
- 18 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時23分14秒
(後藤、覚えてる? あんたの身体、一瞬透けちゃって、ゴメンね、それまで、
私、信じてなかったんだ。でも、その瞬間『後藤を無くしちゃう』って思って。
わけ分かんなくなっちゃった)
(うん。覚えてるよ。
市井ちゃん、私を、ぎゅっ、ってつかまえてくれたよね。「後藤のこと、嫌い
になれる訳ないじゃん」って言ってくれたよね。嬉しかった。本当に、嬉しかったよ)
2人で、朝まで抱き合って眠った。
幸せな夜だった。
- 19 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時25分10秒
最後の一週間が始まった。
このことについては、市井ちゃんとよっく話をした。
『戻そうとする力があるなら、もしこのまま我慢を続けて、6月を迎えたときに、
後藤がどうなってしまうのか分からない』
『本当なら次の後藤が、8月に戻るはずだから、その時の後藤が存在していない
と、最悪、後藤自身が消滅してしまうってこともあり得る』
って、なんかたいむぱらどっくすっていうのを紙に書いて市井ちゃんが説明して
くれたけど、???だった。
でも、
「うん。分かった。ハロプロのコンサートが終わったら、戻ることにするよ。
……でも、淋しいね、淋しいよ」
分かったフリをした。
- 20 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時26分01秒
またぐじぐじし始めた私の頭をポンポンと叩きつつ、
「後藤、その、未来へ行っちゃうってヤツ、どれくらいの間隔で来るの?」
「ん〜3日にいっぺんくらい」
「後藤一人でがんばってたんだね。気づいてあげられなくてごめんね」
「ううん」
私は笑顔を作る。
「だって、おかげでこんなにいっぱい、市井ちゃんと一緒に居られるんだもん」
ケナゲだねえ、と市井ちゃんはもらい泣きする仕草。
「ね? そーなったら、後藤、その腕をグリグリして、戦ってるだよね?」
「うん。そうだよ」
「これからはさ、もし、そうなったら、私に言いに来て。私がなんとかした
げるから」
なんとかする? どうするんだろう。市井ちゃんのぐーぱんちとか?
市井ちゃんは、まかせてよ、とか言いながら、ニヤリと笑った。なんか企んで
るっぽい。やだなあ。
- 21 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時26分44秒
彩さん最後の舞台、ハロープロジェクトハッピーニューイヤー2000が始まった。
オープニングを終えて、楽屋に戻る。
「ハロプロのコンサートが終わったら、今度はシャッフル計画なんだよ」
「なによ、それ」
「娘。は当然で、あと平家さんとか、T&Cボンバーとか、ココナッツとかを混ぜ
こじゃにして、3ユニット作るの」
あたたた、と市井ちゃんは頭を抱えた。
「相変わらず、つんくさんの考えてること、訳分かんないよね。で、ボンバー
って誰?」
「……? ああ、太陽とシスコムーンさんたちの新しいユニット名」
ははは、と力無く笑う市井ちゃんである。
- 22 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時27分20秒
プッチモニの寸劇が終わって、衣装を着替えようとしてた時、それが来た。
ずどん、と落ち込む感じの睡魔。
「市井ちゃん、市井ちゃん、来たよ、あれだよ。どうしたらいい?」
「こっちおいで、後藤」
倉庫みたいな場所に連れ込まれる。
「目、つむってな」
「うん」
怖いな。
「んっ」
市井ちゃんは、ぎゅっ、て押しつけるようなキスをした。
頭の中がずばーん、ってなった。
「どう? 後藤」
「……ふっとんだ」
「へへっ、良かったね」
ふーん、こんなやり方も……あったんだねえ、うふふふ。
- 23 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時28分21秒
コンサート3日目にも、また目眩めいた眠気が来たんだけど、市井ちゃんの威力は
大したものだった。
例の眠気は、市井ちゃんのとろけるキスで、簡単に消え去った。
私をこの世界に引き留めているのは、私と市井ちゃんの愛なんだねえ、でへ〜。
最終日を明日に迎えた、反省会のあと。
二人っきりの楽屋。
「市井ちゃん市井ちゃん」
唇をつきだす。
「なに、またやばいの?」
ちゅっ、って市井ちゃんが私に魔法をかける。
「ねえ、後藤。あんた、単に求めて来てるだけじゃないの?」
「ううん。眠かったり眠くなかったりで、そりゃあもう大変ですぞー」
「……」
じと目で、私を睨む市井ちゃん。
だって、すべてが終わったら、帰らないといけないんだもの。だから、今、いっぱい
キスしてもらうの。
- 24 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時29分07秒
「ちょっとあんたら、なにレズってんねん」
裕ちゃんが、タオルで汗をふきながら、こっちを見ている。2人っきりだと思って
たから、びっくりした。
「いや、いやあこれは、その、後藤がステージで緊張するって言ってるから、
緊張をほぐすおまじないを」
しどろもどろの市井ちゃん。
「ふーん、なら、姉さんもおまじないしたげるわ。後藤、こっち来」
「はーい」
たたたーっ、と裕ちゃんに走り寄る。
「なんや、びっくりしたな。この娘、マジなん」
裕ちゃんにぴたーっ、てくっついて、市井ちゃんを振り返る。
うぷぷぷ。
「市井ちゃん、裕ちゃんからもおまじない貰っていい?」
「……好きにしなよ」
- 25 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時29分57秒
市井ちゃん、怒ってる。これまでいじめてくれた仕返しだよ〜ん。
「なんやええんか。じゃあ、ごちそうになろうかな」
裕ちゃんの唇が迫る。
「やっぱ、ダメっ」
「ヤダっ」
同時に叫ぶ。
私は、市井ちゃんのところにダッシュで戻る。
「あんまり裕ちゃんをからかうんじゃないのっ」
「うん、ゴメ〜ン」
市井ちゃんに、怒られちゃった。でへ〜、と笑う。最近、このしまりのない笑い方が
身についちゃった。
分かったんならいいけど、って市井ちゃんは頭を撫でてくれた。
「あのなあ、大人をダシに使いな」
ぽつん、と一人で立っている裕ちゃんは、なんだか淋しそうだった。
- 26 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時30分47秒
ハロプロのスケジュールの、すべてが終わった。彩さんは、今日で娘。を卒業した。
私は、楽屋に来ていたつんくさんのところへ向かった。
「つんくさん、お疲れさまでした」
「おう、後藤か。お疲れさん。どないしたんや」
最後の挨拶に来ました。
「これまでの後藤って、ちょっと異常だったんです。これからの後藤もよろしく
お願いします」
「なんや後藤、相変わらず、よー分からんな」
イタズラ心がむくむくと頭をもたげた。
「次は、石黒さんの結婚お祝いソングですよね。新しい四人と力を合わせて、
頑張ります」
「結婚、て、石黒は衣装やるって言うとったやんか」
のほほん、としていたつんくさんが、次の瞬間、表情が変わった。
(……でも、そうやな、ウエディングソング、ってのは新しゅうてエエかも知れん。
そうか、その手があったか)
ブツブツと呟いている。
- 27 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時32分32秒
「後藤、最後の辺り、なんて言うた?」
「新しい4人と頑張ります、って」
(4人やて……)
つんくさんの目かキラリ、と、
「すまん、後藤。それはまだついていけんわ」
光ったりはしなかった。笑いながら、後藤、ええキャラや、とか言ってた。
普通だったら、(気持ち悪いなあ)とか思うはずなのに、やっぱり、つんくさん
て、どこかおかしい。
- 28 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時33分31秒
先に始まっていた打ち上げ会場に、市井ちゃんの姿を探した。
「市井ちゃん、市井ちゃん」
「おう、後藤、お疲れさま」
「ねえ、やっぱり、今夜辺り、来そうなんだ」
「そっか」
「うん」
「私んところ、来る?」
「うん、泊まってく」
2人で、会場を抜け出す。
おそろいのパジャマで、最後の夜を過ごすことにした。
- 29 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時35分46秒
「私が帰るとさ、ここには何も知らない後藤が残ると思うんだ」
「素直で可愛い後藤が残る訳だ」
市井ちゃん、最後なのに、いじわるだ。
「その後藤には、脱退のこと、ギリギリまで言わないでいて欲しいんだ。余裕が
あると、きっと、どーにかできちゃうんじゃないか、って思っちゃうんじゃない
かな」
「後藤が暴走すると怖いからね」
ししし、とケンケン笑いをする市井ちゃん。
「でも、確かにそうだよね。ちょっと可哀想だけどさ、ショックがピークに達して、
ラブマの頃に飛んじゃうんだよね? そしたら、今の後藤と入れ替わり。それが一番、
しっくりくるよね」
「市井ちゃん」
ぎゅっ、と市井ちゃんの手を握る。
「私のこと、忘れないでね」
「忘れるもんか。後藤の方こそ」
「私は、一生、市井ちゃんのモノ」
「後藤は私のモノ」
「だから、市井ちゃんは私のモノだよ」
「なんかやだな」
「……」
「ウソウソ、市井の心も身体も、後藤のモノです」
「……」
「おい、泣くなよ〜泣くんじゃないぞ〜」
- 30 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時36分41秒
「あー、なんか、しんみりしてきちゃったじゃないのさ」
「……私、元いた時間は、6月だったんだけど」
「じゃあ、もう、私の脱退後なんだよね」
「うん。6月12日のプッチモニダイバーの収録中に抜け出して来ちゃったんだよね」
「オイオイ、ちゃんと仕事しろよ、後藤」
「もし、元いた時間にちゃんと戻るんなら──良くは分かんないけどさ、
『バクバクKISS』が流れた後から、今の私になってるはずだから」
「『バクバクKISS』って何? プッチの新曲?」
「つんくさんが作ってるけど、女子プロ選手が歌ってる」
「つんくさんも、仕事選べよなあ」
別れの時間が迫っている。
「ラジオ聞いててね」
だんだん、泣きそうになってくる。
「うん、分かった」
市井ちゃんも……泣きそうだ。
- 31 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時37分17秒
この、なんともいえない空気は、そうだ。
あの、市井ちゃんが卒業の時の、プッチモニダイバーだ。
「最後くらい、明るく……別れたかったのに、ダメだあ」
ひーん。ヤダよう。市井ちゃんと、離ればなれになるのは、ヤダあ。
また同じことの繰り返しだ。分かってるよ、市井ちゃんのやりたいこと。私、
応援してるよ。でも、市井ちゃんと離ればなれになりたくないんだ。
泣くな、泣くな。泣いたら、きっと、市井ちゃんも泣いてしまう。だから、ガマン
するんだ。頑張れ後藤。
「可愛いなあ、後藤、可愛いよ」
ずるい。
ここで、その言葉を使われて、ガマンできる訳ないじゃんか。
ずるいずるい。
うわーん。
泣きたくなかったのに。
泣きたくなかったのに。
- 32 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時38分10秒
だって、
「ずーっ」
「うわっ、後藤、きたねえよ」
こーなっちゃうからさ。もう。
目をしばたたかせる。
「ははっ、来たよ」
「……ん」
お別れだよ、市井ちゃん。
「これ、後藤にあげる」
市井ちゃんが差し出してくれたのは、私が市井ちゃんに贈ったのと、同じリング。
内側には、「ItoG」の刻印入り。
市井ちゃんは、自分のリングも左手のくすり指にはめて、
「お揃いだよ」
って言ってくれた。
- 33 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時39分03秒
「ねえ」
市井ちゃんに、最後のおねだり。
「キスしてよ。優しいやつ。私が、市井ちゃんを、ずっと忘れられないようになるやつ」
目を閉じて待つ私に。
そっ、と。
羽毛が触れるかのような、優しいキス。
あまりにも幸せで、幸せで、……せつない。
あ……身体が持っていかれる感じ。
「じゃね、さよ、う、なら」
市井ちゃんが、最後に、ぎゅうっ、ってしてくれた。
「いつも、私は後藤と一緒だよ」
「いつでも、どこにいても、私は後藤と一緒だよ」
うん。
私も、市井ちゃんとは、いつも一緒だよ。
- 34 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時40分02秒
最後に見たのは、涙でぐしゃぐしゃになりながらも、無理やり笑顔を作って、私を
抱き締めてくれている市井ちゃんの姿だった。
(さよなら、市井ちゃん)
(さよなら……市井、ちゃん)
◇
- 35 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時40分53秒
本当は、目を覚ましたくなかった。
眠りながら、泣いていた。
でももう、起きないとね。
顔をあげる。
ああ、ここは、ダイバーのスタジオだ。
時計を見る。多分、収録を抜け出してからそれほど時間は過ぎてないはず。
左手のくすり指には、シルバーのリング。
(市井ちゃんとの想い出)
夢じゃあ、なかったってわけだ。
- 36 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時42分02秒
スタジオに戻ると、まだ収録は終わってなかった。
圭ちゃんが、リスナーのハガキを読んでいた。
遠距離恋愛のことを言ってるらしい。
『──だから、遠くに離れていても、私は大丈夫です』
ゴソゴソとブースにもぐり込む。
(きっと、はたから見たら、よくある話なんだろうね。好きな人と遠く離れて
しまうことなんて。でも、私と市井ちゃんくらい強い絆で結ばれてる2人は、
きっと、どこにもいないよ)
圭ちゃんは、どこ行ってたのよ、って感じで、私を睨んだ。
『ラジオネーム、後藤ラブさんからでした。リクエストもあるみたいなんで、それ
行きます。どうぞ』
(後藤、あんたなにやってたんだよ)
(ははは、ゴメンゴメン)
- 37 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時42分49秒
ジジ……と針がレコードに乗る音。
そして、聞き覚えのあるメロディー。
『 あなた、私の元から、
突然、消えたりしないでね。
二度とは、逢えない場所へ、
一人で行かないと誓って。
私は、私は、さまよいびとになる 』
(……っ!)
がーん、ってなった。いろんな出来事が、ぐるぐると頭の中をめぐった。
悲しかったこと、嬉しかったこと。
楽しかったこと、ヤだったこと。
それもこれも、みんな、みーんな、市井ちゃんとの、幸せで大切な想い出。
私が私であることの証。
- 38 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時43分30秒
このリクエスト、市井ちゃんがしたんだ。
市井ちゃん、このラジオ、聴いてくれてるんだ。
涙が出てきた。
圭ちゃんが、横で、びっくりした顔をしていた。
『 時をかける少女、愛は輝く舟
過去も、未来も、星座も越えるから
抱きとめて 』
歌が終わってからも、私は、金縛りにあったみたいに動けなかった。市井ちゃん
は、約束を覚えてくれていて、時間に合わせて、リクエストしてくれたんだ。
圭ちゃんも、私を見て(理解不能な事態だったんだろう)しばらく茫然としていた。
- 39 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時44分11秒
「あー、時間です。それじゃ、今日はここまで」
圭ちゃんは、慌てた様子で、エンディングに入った。
「プッチモニの保田圭と」
(ほら、後藤。ちゃんとしゃべれ)
圭ちゃんが、ひじでつついてうながす。
「市井ちゃんも頑張れー、私も頑張るよ〜、後藤真希でしたあ」
うわ〜ん、という泣き声は、ラジオには入らなかった。
- 40 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時44分48秒
そして、夜が来る。
久しぶりの、ひとりきりの夜。
シルバーの指輪を、豆球に透かしてみる。
大好きな人の姿を、思い浮かべる。
(市井ちゃん、ただいま)
今日のラジオ、聴いてくれたよね。
きっと、市井ちゃんも、どこかで、こうやって、私を思ってくれてるよね。
(私と市井ちゃんは、同じ指輪でつながっているんだから)
これまでと、同じように見えて、違う世界。
私と市井ちゃんの、新しい未来。
- 41 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時45分21秒
(いつも、私は、市井ちゃんと一緒だよ)
(どこにいても、なにをしていても、私、市井ちゃんと一緒だよ)
こうしていても、市井ちゃんを感じている。
こんなにも、市井ちゃんへの想いであふれている。
だから、淋しくないよ。淋しくないさ。
でも、今度は、
今度はいつ、逢えるのかな?
私、大丈夫だから、心配しないで。
大好きだよ。
市井ちゃん、本当に大好きだよ。
うん、だから、大丈夫。
瞳がうるんでくる。
まばたきすると、涙がひとすじ流れて落ちた。
「市井ちゃん、おやすみ」
そして私は、瞳を閉じる。
(完)
- 42 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時46分05秒
- ラストシーン、隠すために、ちょっと上げます。
1
- 43 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時46分51秒
- 2
- 44 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時47分28秒
- 3
- 45 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時48分01秒
- 4(あらしじゃないよ)
- 46 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時48分46秒
- 510!
- 47 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月08日(木)23時50分57秒
- とうとう終了ですか。
今から読みます。
- 48 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時51分42秒
- もういいね。
ついに、終わりました。
長々と付き合って下さった方、本当にありがとうございました。
初め、この話はワンアイデアでした。
『後藤が過去に戻って大かつやく』
30枚くらいの小品にする予定でした。
それがふくれにふくれて、トータル、130枚。
(6日間で書けたのにもびっくり。よっぽど溜まってたんですな)
でも、本当は、少し不満なんですよね。
このネタだったら、もっといい話が書けそうな気がして。
でも、今の私の筆力では、これでいっぱいいっぱいです。
私は、マジファンの中でも、高濃度のマジファンです。
(↑しかも、頭がおかしい)
じゃなきゃあ、100枚以上のボリュームで、彼女たちが
主人公の妄想小説なんて書けないわな〜。
- 49 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月08日(木)23時53分51秒
- またどこかで会いましょう。
最後に、繰り返しになりますが、読んでくださった方々、本当に、本当に、
ありがとうございました。では。
- 50 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)00時00分13秒
- 良かった・・・感動。
黄色い狛犬さんに感謝。
この場を設けてくれた師匠にも感謝。
欲を言えば、もう少し続けて欲しかったなぁ。
次回作にも期待してます。
- 51 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)00時03分23秒
- 素晴らしい!その一言につきます。
市井卒業が相当の痛手だったのでこういう
ストーリーはいいものです。妄想でも!
次回作も楽しみにしています。
- 52 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)00時09分20秒
- 今読み終わりました。
まず作者さん、本当におつかれさまでした。
そして素晴らしい作品をありがとうございました。
感想を述べようとおもうのですが、後藤のように鼻水出しながら
泣いてしまったので文字がうまく打てません。
最高でした。いちごまモノで最高傑作です。いちごまモノと言わず、
純愛小説で最高傑作です。もう何いってんのか訳わかんなくなってきました。
作者さん、次回作強く希望します。本当におつかれさまでした。
- 53 名前:モノ書き気分 投稿日:2000年06月09日(金)00時26分00秒
- はぁ〜、涙涙です。ほんとすごい・・・。俺には、とてもこんな感動超大作は
書けねぇっす。いちごま会のバイブルになりますよ(俺、会員だったりする)。
これで俺も、心置きなく続きが書ける・・。マジで「時かけ」が気になって、
ここ数日、自分の作品の更新なんてやってらんねぇや状態でした。
あぁ、でも、今夜はこの余韻に浸りたい・・・。
- 54 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)00時38分24秒
- 黄色い狛犬さんお疲れさまでした。
こんなに続きが気になって気になって、眠れぬ夜を過ごしたり
読みながら涙でデスクトップが見えなかったのは久々です。
もう6月に入り、10人体勢の娘。を応援しながらも
未だ市井を過去にできない自分に戸惑っていましたが....
もう....何て言いますか...本当に良かったです。マジで。
ありがとうございました。
- 55 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)01時17分20秒
- だいぶ探しましたよ〜
でも、こちらで書き終えられたほうが良かったですね
最後まで読めて大満足です。
作者さんお疲れ様でした。
- 56 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)01時56分31秒
- お疲れ様でした。
ラジオで「時を駆ける少女」が流れたくだり、
マジで鳥肌立ちました、すごいですよ、作者さん。
「今日完結した」って知人から聞いて探し回りました(笑)、何か閃いたらまた頑張ってくださいね。
- 57 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)01時58分53秒
- おつかれさまでした。
鳥肌ものでした。
泣けました。
- 58 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)02時26分23秒
- すげえっす!おつかれさまでした。
涙、涙・・・。
- 59 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)03時39分01秒
- 作者さん、ありがとう。
マジで泣きました!
また自分の中で市井が甦りました。
また、気が向いたら頑張ってください。
- 60 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)04時14分14秒
- すごくよかったです。
作者さん、是非いちごま小説の新作書いてください。
楽しみにしています。
- 61 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)04時20分55秒
- 黄色い狛犬さん、お疲れさまでした。
途中で色々とありましたが(ワラ、それも含めてこの一週間とても楽しかったですよ。
なんかこうまだ感想とかうまく整理できてないのですが、
とりあえず感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
最後のラジオのところはwaveで「時かけ」を流しながら読みました。(ワラ
本当はアナログ盤かけようかと思ったけど手間がめんどいので・・・。
- 62 名前:名無し読者 投稿日:2000年06月09日(金)05時37分44秒
- 御脱稿おめでとうございます。
こちらは荒らすのは困難の様ですので、
名作集スレッドの方であげさせていただきます。
- 63 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)09時45分17秒
- ほんと甘い世界どもでした。
でも、過去にのこった市井となにもしんない後藤想像すると
なんかせつないなぁ。
とりあえず、作者さんおつかれさまでしたー!
- 64 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月09日(金)12時34分21秒
(帰っちゃったか……)
腕の中にいる後藤が、ゆっくりと入れ替わってゆくのを感じる。
ふいに、喪失感で、胸がいっぱいになった。
(後藤……後藤……)
後藤には心配かけたくなかった。泣くまいと、最後まで泣くまいと、
必死で笑顔を作っていたが、もうダメだ。
感情が、堰を切った。嗚咽が、のどの奥から絞り出される。
激しく後悔した。
後藤に帰れ、なんて提案したことを。
いや、私の判断が間違っていた、とは今でも思わない。
理性的には、分かっている。しかし、感情は、私の理性を激しく罵っていた。
- 65 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月09日(金)12時35分33秒
「? ……市井ちゃん、どうしたの? ……!! 市井ちゃん、泣いてるじゃん、
何、どうしたのよ、おなか痛いの?」
後藤が、頭を撫でる。その、他意のない無邪気な行動に、
(押し倒して、キスしてぇ)
ついさっきまでは、何度も何度も、交わしていた行為。
しかし、今それをやると、後藤は確実に引く。
ムラムラする、って、こーゆーことなんだろうか。
「う゛〜ん、何でもないよ、大丈夫だから」
「大丈夫じゃないよ、市井ちゃん、どうしたのさ。つらそうだよ」
後藤は、顔を近づけて、私の目を覗き込んだ。
やめてくれ〜、こりゃあ、拷問だよぉ〜。
- 66 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月09日(金)12時38分01秒
- >63さん、
↑……ってな感じで、残った市井と後藤も、それなりに楽しくやってるかも
しれません。(笑)
- 67 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)13時23分24秒
- 黄色い狛犬さんお疲れ様でした。
会社で昼休みに読んでたのに、マジ泣きました。
回りに人がいなくってよかった。
いい年した男がこんなでいいのだろうか…?
- 68 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)14時45分14秒
- 作者さんまじサンクスです!!(笑)
63より
- 69 名前:いち読者 投稿日:2000年06月09日(金)16時35分55秒
- ほんまによかった!!!
あー、良すぎ!!!
64、65みたいに付け足してくれたとこも最高!!!
作者さんスゴイ!!偉い!!天才!!よっ大統領!!!
ほんと、終わってしまったのが残念。
んなこと言ってもいつかは終わらなあかんのですけどね。
一瞬64を見て、「おっ!!これからまた続くんか!!」
ってかなり喜びましたが、違いましたね(笑)。
今度は市井をメインにして話の続きをしはるのかなって
思いましたよ!!
ていうかそうしません?(笑)
今度は逆で市井が後藤をすごく恋しくなって・・・
みたいなのとか。
とりあえず、違う作品もいいですけど
第二段みたいなのがやっぱりいいですねー。
どうですか作者さん?
一つ素朴な疑問なんですけど、
作者さんの名前なんて読むんですか?
すいません、バカで(笑)。
- 70 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)17時59分38秒
- >69
作者さんがいないようなので代わりにお答えします。
おそらく「きいろいこまいぬ」です。間違ってたらごめんなさい。
ついでに俺も69さんの意見に賛成です。
後藤が帰ってしまった後の市井の話すごくおもしろそう。
作者さんどうでしょう?
- 71 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)18時06分20秒
- もうすこし言っておくと「黄色い狛犬」というHNは
作者さんが、かの有名な「我が闘争」から影響を受けて
つけたHNだそうです。もういちど「我が闘争」を
読み直してみるといいかもしれませんね。
- 72 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月09日(金)20時06分40秒
- 雰囲気を盛り上げようと、「時をかける少女」のMIDIを探したんだけど
ttp://home4.highway.ne.jp/sasa/MiDi/tokikake.mid
もっと静かなアレンジのほうが良かったな。サビの部分をうろ覚え程度だから、
MIDIじゃなく、ちゃんと曲聴きたい・・。
- 73 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月10日(土)13時33分06秒
- 探したかいがありました!
約束以来の名作!よかったです。
- 74 名前:ロケン郎 投稿日:2000年06月10日(土)17時45分29秒
- 面白かったです! 約束は読んでないんですが、こちらの、現実との辻褄の合い具合が! マジファンじゃないと書けないね!(誉め言葉のつもりなんですけれども)
2ちゃんねるで完結できなかったのが残念ですけど、読めて良かったです。ごちそうさまでした。
>72
松任谷バージョンならカセットで持ってます。でも原田バージョンが切なくていいですよね。
- 75 名前:61 投稿日:2000年06月10日(土)18時21分27秒
- >72、ロケン郎さん
原田オリジナルバージョン(映画サントラ)どうしても聴きたければ、
もせ3でアップしても良いけどどうする?(原田ver2種類あるのよ)
画像板ではもせは禁止されてるので、やるとしたらfire7さんに
迷惑かかんないようにしないとね。アナログ盤を取り込んでエンコするのは
まずプレイヤーをセットしないといかんのでちょっと面倒だけど、
CDのヤツならすぐにでも出来るよ。
- 76 名前:72 投稿日:2000年06月10日(土)19時18分31秒
- お願いしたいです。
アナログ、CDどちらでも構わないです。
- 77 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月10日(土)23時41分16秒
- 紗耶香編、書き始めてしまったので、(あのちょびっと書いてたヤツの続きです)
また後で名作集板に書き込みます。
目標、30枚以内に収める、だったのですが……
- 78 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月10日(土)23時48分14秒
- >77
マジっすか!? 楽しみです。うれしぃぞ!!
- 79 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月10日(土)23時51分47秒
- >77
紗耶香編まで書いてくれるとは・・・楽しみに待ってます。
- 80 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月11日(日)00時41分40秒
- 時かけ外伝読みました。本編を邪魔しないように感想はこっちに書きます。
まさかほんとに外伝を書いてくださるとは・・・嬉しい限りです。
市井、素直になれよ!!と言いたくなりますね。しかし面白いです。
楽しみが一つ増えました。
じゃあそろそろlog0076先生の作品を読みに行こうかな。
もう更新されてるだろうし。あっちも面白いしねぇ。
作者の皆さん、ほんとにいつもいい作品をありがとうございます。
- 81 名前:61 投稿日:2000年06月11日(日)08時36分51秒
- >72さん
時かけ原田知世オリジナル版アップしましたよ。
出かけていたので遅くなって申し訳ないっす。
この形式については最近色々ありまして、ちょっと面倒かもしれませんが
下のurlをコピペしてそこを参照して貰えます?(ここに迷惑かけたくないので)
ttp://www.geocities.co.jp/Athlete/7518/tokikake.html
この書き込みも後で消しますので、落としたら教えて下さい。
- 82 名前:72 投稿日:2000年06月11日(日)10時47分54秒
- >61さん
どうもありがとうございます。大感謝!
映画&この歌は1983年のなんですよね。そのころの記憶はないです、幼すぎて。
(トシがばれそうだ)
テレビの懐メロ特集とかで聞いて知ってたって感じでした。どーいうわけか
薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」と、途中で混ざってしまってました(ワラ
今度、映画もレンタルしてみよう。
このカキコも後で消します。
- 83 名前:72 投稿日:2000年06月11日(日)11時16分56秒
- *混ざってた というのは、俺の曖昧な記憶の中でです。これも消しますが、つけたし。
聞きながら読み返したら、感動倍増でした。
本当にありがとう!
- 84 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月11日(日)19時10分01秒
- 作者さん、お疲れ様でした。
「約束」に匹敵するぐらい面白かったです。
後藤も本当に過去に戻ったらこんな感じだろうなぁ、と思いました。
新しいのもがんばってください!
- 85 名前:61 投稿日:2000年06月12日(月)10時49分21秒
- >72さん
喜んで頂けてこっちも嬉しいっす。
本当にこの曲は小説の小道具としてめちゃいい味だしてますよね。
板に削除機能がなくなったのでファイルの方を消しておきました。
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