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願いごとひとつだけ

1 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時50分32秒
いちごまです。初めてなのでお目汚しになるかと
思いますが、どうかよろしくお願いいたします。

また、展開が(特に最初の方は)およそ純正のいちごま(というより娘。)
小説らしからぬもので、もしかしたら場違いなのかもしれませんが、どうか
ご勘弁ください。最後まで読めばいちごまになってると思いますので。
2 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時52分13秒
これは、ある少女が体験した、とても不思議で、ちょっぴり切ない物語です。



市井ちゃんの正式な脱退発表から、一週間が経った。

「ふう・・・」
だめだ〜。

気持ちを切り替えよう、仕事に専念しよう。
そう思ってはいるんだけど、頭に浮かぶのは市井ちゃんのことばかりだよ。
3 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時53分04秒
どうして娘。じゃダメなの?娘。にいたって音楽の仕事はできるよ。
留学なんかしなくたって、つんくさんの下で勉強すればいいじゃない。
市井ちゃんから最初にその話を聞いたとき、私はそう言った。

でも、市井ちゃんの口から「夢」って言葉が出てきたとき、私はそれ以上
何も言えなくなってしまった。他のメンバーも、市井ちゃん頑張れって、
笑顔で送り出そうって言ってる。

でもね、市井ちゃん・・・
私は、それでも市井ちゃんと離れるのはイヤ。市井ちゃんと一緒じゃなきゃ、
娘。にいたって楽しくない。プッチだって一緒にがんばろうねって言ったじゃない。

神様。もしいるのなら、私の願いを聞いてください。市井ちゃんが娘。をやめない
ようにしてください。後藤を、ずーっと市井ちゃんと一緒にいさせてください・・・
4 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時53分52秒


市井ちゃんのいない、初めての「お願い!モーニング」収録が終わった。
10人しかいない、モーニング娘。
(本当にいなくなっちゃうんだ・・・)
ふわふわした日常の中で、市井ちゃんの脱退がすごく現実的に感じられる。
(来週からは、いつもこうなるんだよね)
市井ちゃんのいない、モーニング娘。
「はあ・・・」
収録が終わった後も、楽屋で一人ため息をつく私。

そんな私を気遣ってくれたのか、まりっぺが私に話しかけてきてくれた。
「ねえねえ、さっき番組に出てた占い師の先生に教えてもらったんだけどね。
絶対に願いが叶うおまじないがあるんだって」
5 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時54分23秒
「なにそれ、ほんとにー?」
なっちも会話に加わってきた。
「ホントホント、先生が収録の休憩中に教えてくれたの」
「なーんか嘘くさいべさ」
「あー、そういうこと言うんなら、なっちには教えてあーげない」
なんか、こうやってみんなが騒いでるのを見てると、ちょっとは元気出るかな。

「で、どうやるの?」
私が話に乗ってきたので、まりっぺは手に持っていた紙を広げて、続きを話し始めた。
「えーとね、こういう風に三角形を二つ逆に合わせたようなこんな模様を描いて、
それを円で囲って。で、それぞれの角にろうそくを置くの。それでー、ここに
書いてある呪文を3回唱えるんだって」
「そーんな簡単なことで、願いが叶うわけないじゃん」
圭ちゃんが横からつっこんでくる。
6 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時54分55秒
「あー!あの先生の占い、今日すっごくよく当たったんだよー。矢口は信じるもん」
「確かに、結構当たってましたよね」
よっしーが、教育係であるまりっぺの援護に入る。
「じゃあ、矢口はどんなお願いするの?」
「そりゃーもちろん、ナイスばでぃばでぃばでぃ♪でしょ!」
「アホらしー」
今度はかおりんがつっこむ。
「あー!そんなこと言うなよー!なあ、よっしー」
「いえ、矢口さんは今のままでかわいいです」
「キャハハ!なーに言ってんの!」
そう言いながら、ほんのりと顔を赤らめるまりっぺ。

(はは・・・いいなあ、まりっぺとよっしーは。私も入った頃は、市井ちゃんと
あんな感じだったのかなあ)
7 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時55分34秒
既に私はメンバー最年少でも、最終追加組でもなくなってしまっている。
それどころか、加護ちゃんを始めとする新メンバーに対して、教育係として
礼儀や挨拶を教えることになってしまったほどだ。

(でもね、まだ半年とちょっとなんだよ。まだまだ市井ちゃんに教えて
欲しいこと、いっぱいあったんだよ)

「私は、もっと歌がうまくなりたいです」
こういうときにまで真面目に答えるりかっち。
他にもみんなは、「すっごくかっこよくて優しい彼氏がほしー!」だとか、
「もっと休みがほしい!」だとか、そんなたあいない願いごとを言っては、
お互いにつっこみあって、楽屋はすっごく盛り上がっていた。まだまだ
前からのメンバーとはちょっとぎこちなかった新メンバーも、結構打ち
解けて会話に参加してるし。
8 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時56分10秒
「でも、いざ考えると、なかなかぱっと出てこないもんだわ」
「やっぱ、なーんかくだらないことしか思い浮かばないもんね」
「あ、でもねー。先生が言うには、このおまじないって、ホンットーに困ってる人の
お願いだけしか叶わないんだって。」
「・・・じゃ、裕ちゃんの結婚とか?」
「・・・そりゃ切実だわ」
「こらー、おまえら!黙って聞いとったらなに話とんねん!」
「きゃー!」
かおりんと圭ちゃんのひそひそ話に、しっかりと聞き耳を立てていた裕ちゃんが
後ろからツッコミを入れる。

(・・・お願い、かー)

私なら、市井ちゃんとずっと一緒にいられますように、かな。
なーんてね。どうせそんなことあるわけないさ。
9 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時57分05秒


「ふう。ただいまー、と」
肩に掛けていたバッグをぽんと放り投げ、続いて身体ごとベッドに倒れかかる。

「あー、今日も疲れたなあ」
市井ちゃんに会えないと、仕事が余計に疲れる気がする。

「ふえーん、さみしいよお・・・」
やば、また涙が出てきそう。
顔をぷるぷると左右に振り、なんとか気持ちを切り替えようとする。
だけど心は私の命令をきいてくれない。

だめだ。止まんない。
(市井ちゃん、やっぱりやめないで・・・お願い)
10 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)20時59分36秒
「お願い、か・・・」
ふと、さっき楽屋でまりっぺが言ってたおまじないを思い出した。
「よく当たるって言ってたよね。うん。あの占い師の先生、私の性格も
結構よく当ててたし」

占いは結構好きだし、そこそこ信じてる。動物占いとか好きだし。ちなみに、
私は動物占いだとたぬきなんだ。そんでもって、たぬきは恋人にするなら
狼かペガサスが良くて、で、市井ちゃんはペガサスなの。うぷぷ・・・

バッグの中から、まりっぺにもらった四つ折の紙を取り出した。
広げると、魔法陣みたいな模様が描いてある。これだこれだ。

「えーと、ろうそくは確かあったよね」
ろうそくを取り出して、まりっぺに言われたとおりに並べる。
11 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時00分07秒
「ま、モノは試しって言うし。気休めよ、気休め。」
そう独白しながらも、心のどこかでは何かに期待している。
溺れる者はワラにもすがる、ってこーいうことなのかな?

「で、呪文は・・・なんだこりゃ?ザクグフザクレロ?んーと、
ザクグフザクレロ、ザクグフザクレロ、ザクグフザクレロ!」

しゅばっ!

突然、目の前に強烈な光の渦が生まれた。
まるでコンサートの照明みたいで、とてもじゃないけど目を開けてらんない。
うわー!なになに、いったいなにが起こったのー!
12 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時00分55秒
「うーん・・・」
ようやく光が収まり、眩しさにも目が慣れてきた。
(今のはなんだったんだろう・・・)
うっすらと目を開けてみる。

「やあ」
「!!」

心臓が止まるかと思った。この部屋には私しかいないはずなのに、突然後ろから
声がした。声に反応してそーっと振り向くと、そこには・・・なにかがいる。

白いひらひらの服を着て、頭の上には輪っか?がついてる。し、しかも、身体が
宙に浮いてる〜!?

口の中が緊張で乾いて、声がうまく出ない。
13 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時01分33秒
「あ、あなたは・・・」
漸くそれだけ言うと、ソイツはにっこり微笑みながら私に話しかけてきた。
「君が呼び出してくれたんだね。僕は天使のアルテイシア。よろしくね、真希ちゃん」

マ、マジなの!?ひぇ〜〜〜!!
こりゃ、宇宙人もサンタクロースもいるかもしんないよ。

「て、天使?」
「そう。君の切なる願いを叶えるために、僕は天上から遣わされた。
君たち人間は、僕たちの事を天使と呼んでいるはずだよ」

驚きのあまり、目がテン、口がパクパク。
14 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時02分04秒
「そ、そんな・・・ホントにいるなんて・・・」
「ホントにいるなんて、はひどいなあ。君が自分で呼んだくせに」
「そ、そりゃまあそうだけど・・・まりっぺが、おまじないって言ってたし」
「まあ、普通はそうなんだけどね。君の想いが、他の人よりとってもとっても
大きかったんだよ。そしてその大きさは、君の心を押し潰してしまうほどだった。
それを救うために、僕はやって来た。本当に困っている人の前にだけ天使は現れる。
そういうものなんだよ」

「しょ、証拠は?」
「僕のこの格好だけじゃ、証拠にはならないかな」
「もっとちゃんとした証拠を見せてよ」

だって、あまりにとっぴょーしもない話じゃない。
15 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時03分07秒
天使はやれやれといった感じの苦笑いを浮かべ、さっと腕を一振りした。
すると、部屋の中は見渡す限りのお花畑へと早代わり。
私は、驚いて咄嗟に足元に生えている花を一本摘んでみた。
本物だ。手品じゃない、催眠術でもない。本物のお花だ。
そこで天使が指をパチンと鳴らすと、部屋は元に戻ってしまった。
手の中には、さっき摘んだ花がまだ残っている。

・・・もしかして、ホントに本物なの?
そうだ。私の市井ちゃんへの想いが通じたんだ。
神様ありがとう!やっぱり信じるものは救われるのね!
・・・てことは。

「じゃあ、もしかして、私の願いごとはもう叶っちゃってるの?」
私は嬉しさのあまり、天使に思いっきり顔を近づけて聞いてみた。
16 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時04分04秒
「いや、まだだよ」
天使は静かに首を横に振った。

「じゃあ、早く叶えて!市井ちゃんの脱退を今すぐ取り消し、ナシにして!
ねえ、お願い!天使さん!」
「まあまあ真希ちゃん、落ち着いて」

天使は興奮する私をなだめて、ゆっくりと喋りだした。

「いいかい、真希ちゃん。市井ちゃんが辞めたいって言ってるのは、それは
本人の意思なんだろう?本人が希望していることなのに、それを他人がどう
にかするなんて、これはとってもよくないことなんだ。どんな理由があっても
人を殺すことがいけないのと同じように、他人の夢を邪魔する権利なんて、
誰も持っていないんだよ」
17 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時04分37秒
う、耳が痛い。

で、でも、そんな理屈は分かってるもん。それでも私は、市井ちゃんと一緒に
いたいんだ。一緒に娘。を、プッチモニを続けたいんだ。

「で、でも、天使さんは私の願いを叶えるためにやってきたんでしょ!
それに、私の心は市井ちゃんへの想いで今にも潰れちゃいそうなんでしょ?
叶えて、私のお願いを。私を助けて。私は市井ちゃんがいなきゃダメなの!」

私は、天使に向かって一気にまくしたてた。
自分の都合でもいい。ただ、今は市井ちゃんと離れたくない。
18 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時05分16秒
天使は少し悲しそうな目をしてから、次いで口を開いた。

「そうだね・・・そうかもしれない。君がそこまで言うのなら、願いを叶える方法を
教えてあげよう。いいかい?僕はこれから3日間、真希ちゃんがこの部屋に一人でいる
時間にだけ、君に会いに来る。そしてその間に、本当に心の底からお願いするんだ。
『市井ちゃん、モーニング娘。を辞めないで下さい』ってね。そうすれば、それは真実
となって君の前に現れるはずだよ」
「それだけでいいの?」
「ああ、ただそれだけだよ。・・・じゃあ、また明日の夜に会おう」

それだけ言うと、天使はすうっと消えてしまった。
まるで、そこに何も存在していなかったかのように。
19 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時05分48秒
今でも信じられない。天使がこの世に存在していたなんて。
でも、市井ちゃんが残ってくれるってことの方が、今の私には大事件だ。

私は本当に嬉しかった。こんなに嬉しいのは生まれて初めてだった。
嬉しくて、明日はどんな服を着て市井ちゃんに会おうかなんて、そんなことを
ベッドで横になりながら考えているうちに、いつの間にか眠ってしまっていた。
目覚ましも掛け忘れて。

夢の中では、私と市井ちゃんがお花畑で追いかけっこしてた。

つづく
20 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)21時07分57秒
今日はここまでです。できるだけ毎日あげていきたいと思います。
ちゃんと次の章からは市井が出てきます(笑)
市井がこれだけ出てこないいちごま小説は前代未聞かも・・・

時間考証としておかしい部分などあるかもしれませんが、一応
これはお話という事で、お目こぼしいただきたいと思います。
21 名前:会長 投稿日:2000年06月19日(月)21時29分05秒
いちごま話ならオールオッケーっすよ。
期待してます!
ただ、市井は動物占い、狼ですよね。(揚げ足とってスンマセン
22 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)23時03分02秒
わー、そう書こうと思ってて間違えてしまいました。
ごめんなさい。かといって直す機会もなく・・・>会長さま
23 名前:fire7 投稿日:2000年06月19日(月)23時20分40秒
収録するとき直しますよ>作者さん
24 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月19日(月)23時29分45秒
あー、ありがとうございますー。ただでさえ色々と
お忙しいのに、仕事増やして申し訳ありません(汗>fire7さま
25 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時39分15秒
おはようございます。続きを書き込ませていただきます。
恐らくこれで半分を過ぎて、3分の2はまだいってないかな?
できれば残りは今日の夜に終わらせたいです。
26 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時39分50秒


「やっば〜〜〜!遅刻だー!」
うえーん、昨日目覚ましかけるの忘れて寝ちゃったよ〜。
こりゃあ、久しぶりに遅刻しちゃうかもな〜。

(あーん、せっかく市井ちゃんに、『この頃後藤は遅刻しなくなったよねー』
って言われたばっかだったのにー!)

でも―
「うぷぷ・・・」
市井ちゃんに会えるかと思うと、こんな状況でも自然と口許が緩んでるのが
自分でもわかる。
27 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時40分37秒
今日だけじゃないんだ、これからもずっと。
今までと変わらない毎日が、今日からまた始まるんだ。

(・・・でも、市井ちゃんが脱退をやめるとして、いったいどういう形で
変わったんだろう?いきなり市井ちゃんが、『やっぱり脱退やめます!』
って言うのかなー。それとも、最初から脱退なんて無かったことになってる
のかなー。うーん、まあどっちでもいいや♪)

そんな想像をしてるうちに、今日の仕事場に到着した。
今日は11人揃っての雑誌の写真撮影だから、市井ちゃんも来てるはず。
昨日まではかえって顔合わせるのが辛かったけど、今日はもう平気だもん。
28 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時41分38秒
「おっはよーございまーす!遅くなってすいません!」
控え室に走り込む。うーん、なんとかぎりぎりでセーフ。

「おっそいぞー、後藤」
やっば、裕ちゃんが(ちょいマジで)怒ってる。
「ごめんなさい!すぐ支度します!」
ひえー、急がなきゃ。

「・・・ありゃ?なんや久しぶりに元気やなー、今日の後藤。」
「ホント、どうしたんだろうねえ。結構心配してたんだけど.・・・ねえ、さやか」
「・・・そうだね」

(後藤・・・)
29 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時43分56秒
「お疲れ様でしたー!」
さーて、今日も終わった終わったー。
さすがに遅刻してきていきなり市井ちゃんに聞くわけにはいかなかったけど、
もう仕事が終わったから大丈夫だよね。

あ、ちょうどいいところに市井ちゃんが。

「いーちいちゃん♪」
私は、後ろから市井ちゃんに抱きついた。
「お。なんだよー、後藤」
悪戯っぽく微笑みながら振り返る市井ちゃん。

きゅーん。
やっぱり大好き、市井ちゃん。
30 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時46分32秒
「・・・ねえねえ市井ちゃん、今日は一緒に帰ろっ」
「うん、いいよ。私もちょうど後藤に話したいことあるしね」
やったー!・・・でも、話したいことってなんだろう?
もしかして、脱退するのやめるって言ってくれるのかな?

うん、きっとそうだ!私にだけ先に教えてくれるんだ。
だって、さすがにあんだけ公式に脱退発表しちゃったら、
いきなりみんなに、いまさら取り消しますって言うのも
ばつが悪いもんね。

そんなこと気にしなくていいのに。
市井ちゃんが残ってくれたら、みんなとっても喜んでくれるよ。
31 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時47分23秒
「私、なんか公園って好きなんだー」
「へ〜。なんか、市井ちゃんらしいね」

私たちはちょっと寄り道して、スタジオ近くの公園に行ってみた。
夜の公園は、もう誰もいなくて私たちだけだった。

ブランコに座りながら、缶コーヒーをコクリと飲む市井ちゃん。
私は隣に座って、今か今かと市井ちゃんからの告白を待っていた。

「・・・あのね、後藤」
・・・とうとう来た!
「なーに、市井ちゃん」
32 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時48分05秒
「あのさ・・・わたし、ずっと心配してたんだ。ほら、私がこんなことに
なっちゃって、後藤すっごく落ち込んでたみたいだし。私も、今回のことで
後藤だけがちょっと心残りだったんだ」

・・・へ?

「ほら、いちおう教育係だったしさ。プッチでも一緒だし、そりゃあさみしい
だろうなと思うよ。私だって、後藤と会えなくなるのはすっごくさみしいし。
それこそ、決めるまで散々迷ったんだよ、ホントに。」

ちょ、ちょっと、話が違うよ・・・
33 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時49分25秒
「でも、今日の後藤を見て安心した。前みたいに、元気に笑えるようになってた
もんね。もう気持ちの整理、ついたんだね。・・・あは。市井としては、ちょっと
さみしいけどね。なんかどんどん忘れられてくみたいで。でもそれでいいんだよ
・・・ちょ、ちょっと後藤」

私の目からは、いつの間にか涙が流れていた。
気づかないうちに、拭いきれないほどの涙が。

「ご、後藤?」
「・・・なにがわかるの」
「え?」

市井ちゃんは、私の突然の変化に焦ってる。

だめだ。抑えられない。

34 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時50分03秒
私の中に渦巻いていた感情、そっと自分の中にしまいこんでいたはずなのに。
もう、止まらなかった。

「市井ちゃんに私の何がわかるっていうの?なんにもわかってないじゃない!
私があの日からどんな気持ちでいたか。毎日仕事で市井ちゃんの顔を見るのが
どんなに辛かったか。全然わかってない!」
「後藤・・・」

「そうやって、やめるのも勝手に決めちゃって、留学も決めちゃって、
なんでも一人で先に行っちゃって・・・ひっ、う、ひぐ、わ〜〜〜ん!!」

言葉の最後は嗚咽に変わった。
35 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時50分48秒
私は走った。
公園を出て、とにかく、この場所から遠くへ。

心が、夜の街に押しつぶされそうだった。
もう、こんな場所にいたくない。
ここは、私の居場所じゃない。
市井ちゃんだけじゃない、神様にも裏切られた。
もう、何もしたくない。

(胸が、いたいよう・・・押し潰されそうだよう・・・)

どこをどう走ったのか覚えてないけど、とにかく駅を見つけて電車に乗った。
気づいたら、私は家の前にいた。
36 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時51分21秒


「う・・・市井ちゃん・・・ぐす」

私は部屋に入るなり、ベッドに倒れこんだ。
もう何もする気が起きない。ただ泣き崩れてた。
枕はもうびしょびしょだった。

「真希ちゃん、元気出しなよ」

振り向くと、いつの間にか昨日の天使がいた。

「この、嘘つきバカ天使!」
「そんな言い方はないじゃないか」
37 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時51分56秒
こんなに私が泣いてるのに、天使は相変わらずなんか飄々としてる。
ホントにムカツク。あんたのせいで、私は・・・

「うるさい!私のお願い、全然ほんとーになってないじゃない!」
「それは、真希ちゃんの願いの力が足りないんだよ」
「そんなことないよ、こんなに市井ちゃんにやめてほしくないって思ってる!
ちゃんと心の底からお願いしてる!」
「いや、違うよ。僕の言ってることは嘘じゃない。君が本当に心の底から
そう願っているのなら、それはきっと叶うはずなんだ」

天使はいつになく真剣な表情で語ってる。
私は思わず、天使の言葉に吸い込まれる。
38 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時52分51秒
「泣き叫ぶことが、何かを願うことかい?
自分の思い通りにやることが、相手を想うことなのかい?」

確かに、それは違うかも・・・
でも、でも市井ちゃんとは離れたくないの!

「でも・・・」
「君は、恐らく心のどこかで迷ってるんだ」
「迷ってる?・・・」

何を?何を私は迷ってるの?
39 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時53分25秒
「それは、市井ちゃんの意志を尊重することなく、自分のエゴで市井ちゃんを
拘束しようとしている君のやましさなんだよ」
「なに言ってるのか、難しくてよくわかんないよ」
「市井ちゃんの夢を壊してしまうことの罪悪感。自分の所有物として扱うこと
への違和感。君の心にある良心の疼き」
「・・・」

それは・・・

「真希ちゃん、君は本当に心優しい子だね。自分のことだけを考えているようでも、
どこかで相手の気持ちを慮っている。そういうことが心の根っこに存在している。
それはとても大事なことなんだ、そして、そうできる相手に出会えたことは、とても
幸せなことなんだよ」
40 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時54分09秒
(市井ちゃん・・・)

市井ちゃん、そうかわかったよ。
私は市井ちゃんを信じるべきだったんだね。

そりゃ正直、そう思っても市井ちゃんの脱退は納得できないよ。
悲しいよ、さみしいよ。でも、それを拒絶しているだけじゃ、ダメだったんだ。

「君は、市井ちゃんと話し合うべきだよ。もう一回」
「・・・」

天使さんの話は半分くらいしか理解できなかったけど、多分市井ちゃんと
もう一回会って、そしてじっくり話さないとダメなんだってことはわかる。
そうしないと、私は前に進めないんだ、多分。
41 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時55分42秒
「でも、そんなこと言ったって・・・どうすればいいのかな。
さっきのことだって、多分市井ちゃん怒ってるだろうし」

なんで市井ちゃんにあんなこと言っちゃったんだろ。
ホント、さっきの私には余裕が無かったんだなあ。

「大丈夫、市井ちゃんを信じればいいさ」
「信じる?市井ちゃんを?」

「相手を想うこと、それは相手を信じること。自分でない他人を信じること。
それこそが最大の美徳だよ。そして、市井ちゃんもそう思っているはずさ」
「・・・」

「信じるものは、救われるってね」
42 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時56分18秒
私は、もう泣いてなかった。
ただ、天使さんの言葉に聞き入ってた。

私はバカだから、勉強もできないから、天使さんの使ってる言葉は
やっぱり難しくてよくわかんない。でも、なんか、すごく、うん。

すごく大事なことだってことはわかった。

「わかったよ、天使さん。いや、ホントはあんまわかってないのかも
しんないんだけどさ・・・なんかわかったような気がする」
「そいつはよかった」

ほんとに、天使さんのおかげだよ。
天使さんのおかげで、私はここまで来れたんだ。
43 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)05時57分30秒
パパパパパーパラーララー♪パパパパーパラーララー♪
突然、携帯電話の軽快なメロディが鳴り響いた。

「わ、びっくりした!」
電話だ。誰からだろう。

「・・・市井ちゃんだ」

天使さんの方を振り返ると、なんか『よかったね』って感じで微笑んでくれた。
うん!ありがとう天使さん!

胸の高鳴りを抑えるために、一回大きく深呼吸してから電話を取った。

つづく
44 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)06時00分24秒
やっと市井を出せてほっとしました。
でも相変わらず、市井の出番が少ない(汗

一応あと2回に分けて書き込む予定です。
次でようやくいちごま100%な展開にいきます。
あと、最後にちょっとおまけを書いて終わりです。

数少ない読者の皆さん、どうか最後までよろしくお願いします。
45 名前:切なの国 投稿日:2000年06月20日(火)19時53分10秒
一気に読ませていただきました。
続きが早く読みたいです。市井と後藤の信頼感、いいっすね〜。
46 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月20日(火)20時57分27秒
いい感じですね、続きが楽しみです。
いちごま・・・いいね。
47 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時26分14秒
>切なの国さん、46さん
ありがとうございます。ホントに励みになります。
頑張って最後まで書きますね。
48 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時28分32秒
えーと、すいません・・・本来の今日の分まで書き上げることが
できませんでした。しかも今日から数日はいろいろと忙しいため、
明日完結の予定だったんですが、恐らく延びちゃうかと思われます。
でも金曜までにはなんとか・・・それがダメでも、絶対土曜日で
完結させますので、お許しください。

では、ちょっと少ないですが、今日の分いきます。
49 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時29分37秒


「・・・もしもし?」

「もしもし・・・」
市井ちゃんの声だ。やっぱ、あんまり元気が無い。

「もしもし、市井ちゃん?」
「・・・後藤?」
市井ちゃんは、私の声が元気なんでちょっとびっくりしてるみたい。
50 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時30分12秒
「ごめんね。私、後藤がどんな気持ちでいたか、全然気づいてやれなくて。
今日だって、私に余計な負担をかけないようにって、わざと元気に振舞って
くれてたんだよね。・・・それなのに、あんなにひどいこと言っちゃって」

あはは、それはちょっと違うんだけどなー。
・・・まあ、でも。そうだよ市井ちゃん。ずっとずっと苦しんでたんだよ。

「ううん、そんなことないよ。私こそ、全然市井ちゃんのこと考えてなかった。
自分のことばっかり、自分の気持ちばかり押し付けようとしてた」
「後藤・・・」
「・・・ねえ、市井ちゃん。もう1回会おう。会って、話そうよ」
51 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時32分01秒
結局、市井ちゃんとはあたしんちの近所の公園で会うことになった。

「良かったね、真希ちゃん」
「これも天使さんのおかげだよ」
「僕はきっかけに過ぎないよ。この道を選んだのは、他でもない君自身さ」
「ううん、そんなことないよ」
天使さんの、そのはにかんだ笑い顔、とっても優しい感じだよ。

「さあ、後は君たち二人の問題だ。良い結末が迎えられる事を、心より願ってるよ」
私は「うん」と大きくうなずき、バイバイと手を振って部屋を出た。
52 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時33分19秒
公園に着くと、もう市井ちゃんは先に来てた。

「市井ちゃん、はい」
私は、途中で買って来た缶ジュースを市井ちゃんめがけて放り投げた。

「あっ・・・、とっと」
市井ちゃんはうまくキャッチできなくて、地面に落としちゃった。

「あはは、へたっぴー」
「なにー、後藤のコントロールが悪いん・・・ぷっ、はっはっは」

ちょっとムッとした顔でそう言った後、市井ちゃんは突然笑い出した。
53 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時33分57秒
「なになに?どうした市井ちゃん?」
「だ、だって、後藤ってば、ホントわけわかんないんだもん・・・ふひゃ」
「・・・はにゃ?」

わけがわかんないよ。
おなか押さえて身体をくの字に曲げて、まだ笑ってる市井ちゃん。
笑いすぎて出てきた涙を拭きながら、ようやく市井ちゃんは笑うのをやめた。

「あーごめんごめん。だってさー、後藤ってこの前までずーっと元気
なかったと思ったら、今日は突然元気になってるしさ。かと思ったら、
急に泣き出して帰っちゃうし。で、心配して電話してみたら、なんか
もう勝手に立ち直ってるみたいだし。わけわかんねーよ」
54 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時37分06秒
・・・確かに、市井ちゃんにはわかんないもんね。

「わはは、そうかもしんないね。・・・でもね、市井ちゃん。みんなホントーの
私なんだよ。落ち込んでたのも、元気だったのも、泣いてたのも、笑ってたのも。
みーんな、本当の私」

そう。本当の私の気持ちなんだよ。

「そうかもねー。だって後藤、演技下手だもんね。ピンチでもそうだったし」
「あー、ひどーい!どーせ私は誰かさんみたいに、監督さんに誉められたり
してないですよーだ」
55 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時38分02秒
市井ちゃんは「ニヒヒ」と笑って、それからマジメな顔になって、
「・・・私ね、今まで後藤から逃げてたんだ」

「私から?」
市井ちゃんは、私の顔を見てコクンと頷いた。

「後藤に話すと、自分の決心が揺らぎそうで。だってさ、後藤の泣き顔見てたら、
『冗談だよ、やめるなんて嘘だよ』って、つい言っちゃいそうでさ・・・
それで、今までちゃんと話せなかったんだ」
「・・・」

私の心臓が、キュッとしめつけられる。
でもなんでだろう。この感覚、とっても気持ちいい。
56 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時38分43秒
「私の中で一番大事な、妹みたいな存在。そんな後藤に、『やめないで』って
言われることが、本当に辛かったんだ」

市井ちゃんは、私の教育係で、何でも教えてくれて、すっごく頼もしくて、
とっても強くて、頑張りやさんで、そんで優しくて・・・

だから、私が泣いたりしないように、気を使ってくれてるんだと思ってた。

けど、違ったんだ。

知らなかった。
市井ちゃんの中でも、私の存在がそんなに大きかったなんて。
市井ちゃんが、私のことをそんな風に想っていてくれたなんて。
57 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時39分14秒
「・・・市井ちゃん。市井ちゃんも、後藤にとってお姉ちゃんみたいな、
ううん、それ以上の、とっても、とっても、いちばん大事な人なんだよ」

私はありったけの気持ちをこめて、市井ちゃんに言った。

「ありがとうね、後藤・・・」

市井ちゃんは、そう言ってくれた。

でも、市井ちゃん。ホントは、ホントはね・・・
なんてね、いまさらそんなこと言えないよね。
私はその先の言葉を、ぐっと飲み込もうとした。
58 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時41分25秒
だけど、市井ちゃんが悪いんだよ。

言葉を飲み込もうとした瞬間に、とっても優しい声で
「あー、市井は幸せもんだあ。かわいいよー、後藤」
なんて言うもんだから。

もうダメだよ。それだけじゃ、後藤はもう耐えられないよ。
市井ちゃん。信じていいかな?信じてもいいよね。

私は、最後まで言うつもりのなかった言葉を口にしてしまった。

「市井ちゃん・・・好き」
59 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時42分21秒
「好きなの。好きで好きでどうしようもないの。市井ちゃんは、私のことを
妹みたいだって言ってくれた。私も、市井ちゃんのことをお姉ちゃんみたい
だって言った。でもね、ホントは違うの。私は市井ちゃんのこと、愛してるの!」

・・・言っちゃった。
あー、怖くて市井ちゃんの顔、見れないよ。
うーん、あんまりじらさないで、そろそろなんか言ってよー。

私は思い切って、顔を上げてみた。

・・・あれ?なんで泣いてるの?
60 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時43分19秒
「後藤・・・」

あれれ?市井ちゃんの腕が、私の背中に伸びてくる。
私を抱きしめてくれてるよ。そんな・・・夢みたいだよ。

「最後まで・・・お姉さんでいようと思ったのに・・・
後藤、反則だよ。もう私も耐えらんないよ」

市井ちゃんの腕が震えてるのが、背中越しにも感じる。

「私も、好き・・・後藤が好きで、好きで・・・しょうがなかった・・・」

私は、市井ちゃんの胸にぎゅっと顔を埋めた。
61 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時44分14秒
嬉しいよ、市井ちゃん・・・
やっぱりそうだったんだね。
やっぱり信じてよかったんだね。

「・・・ねえ、市井ちゃん。キスして、お願い・・・」

私は顔を上げて、瞳を閉じた。
市井ちゃんは何も言わずに、私の唇をふさいでくれた。
とろけるような、甘いくちづけ。

この一瞬が、永遠でありますように。
62 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時46分01秒
「・・・それにね、私が脱退を決心することができたのも、後藤のおかげなんだよ」

くちづけのその後で(わはは)、私たちはいろんなお話をした。
私の頭を優しく撫でてくれながら、市井ちゃんがそう言った。

「娘。に入ってきた後藤は、とっても輝いてたよね。正直、すごく羨ましかったよ。
私もこんな風になりたいって。でも、それと同時に、私の輝きたい場所はここじゃ
なかったんだってことにも気づいたんだ」
「・・・それは、娘。がヤだったってこと?」
「ううん、それは違うよ。後藤も、その他のメンバーも、つんくさんも、とっても
大好き。とっても大事な場所だった。そんな娘。のこと、嫌いなわけないじゃない」
「でも、だったらどうして?」
63 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時47分16秒
「・・・娘。の曲が売れて、有名にもなって、それはとっても嬉しかった。
でもね、そうやって娘。が大きくなっていけばいくほど、自分の本当の夢が
薄れていっちゃうような気がしたの。今のままでも充分じゃないかって。でも
それじゃダメなんだよ。ほら、いっかーいきーりーのせーいしゅん♪だもん。
やることやっとかないと、後味悪いじゃない?」

夜空を見上げながら、市井ちゃんは嬉しそうに自分の夢を語ってる。

やっぱり、市井ちゃんはすごい。
私なんか、そんなの考えたこともないよ。
でも、今ならわかる。

64 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時48分59秒
正直、まだ気持ちの整理は全然ついてない。
市井ちゃんのいない娘。は、やっぱり辛い。
でも、もう大丈夫。

市井ちゃんは、とっても強くて、頑張りやさんで、優しくて。
そんな市井ちゃんが、わたしは好きなんだ。

だから、市井ちゃん。応援するよ。
市井ちゃんが決めたこと、市井ちゃんの進む道。
その夢に、私も乗っけてね、市井ちゃん。

つづく
65 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)05時54分34秒
今日はここまでです。やっといちごまっぽくなってくれて、
作者である僕もほっとしてます(笑)

さきほども書きましたが、恐らく金曜の夜に完結だと思います。
ただ、途中ちょっと入れるかどうかまだ迷ってる部分があって、
それ次第では今日に終わらせられるかもしれません。

それでは、残り少なくなりましたが、どうぞお付き合いください。
66 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)17時28分45秒
ごまの口にする「市井ちゃん」という響きが凄い好きなんですよ、
いろいろと構成迷っているみたいですが、
作者さんの納得いく形にしてくれればそれでいいです。
続き楽しみにしてます。
67 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)21時44分08秒
>66さん
ありがとうございます。僕も「市井ちゃん」って言い方は大好きです。

ここまで来て構成に迷っているのも恥ずかしい限りなんですが、
本来7月に入ってからじっくりと書き上げようと思っていたものを
ここの活気に触発されて、強引に書き綴っているといった次第でして。

終了後に言おうと思ってたんですが、実はこの小説と同じ時間軸での
物語をもう一つ書くつもりなんです。それとの絡みで、構成に迷って
るんですよ。こっちで書いちゃったらもう後戻りできないですからね。

まあ方針も決定しました。睡眠時間削る覚悟もできましたんで(汗
できるだけ今晩中に、最低でも明日の日付中に完結させます。
応援してくれている皆様、どうぞよろしくお願いします。

68 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月21日(水)22時08分30秒
>睡眠時間削る覚悟もできましたんで(汗
>できるだけ今晩中に、最低でも明日の日付中に完結させます。

私も一読者として早く見たい気持ちはありますが、あまり無理はされない方が…
あまりプレッシャーにならない様、ご自分のペースでがんばって下さい。
69 名前:切なの国 投稿日:2000年06月21日(水)23時13分53秒
一気に読ませていただきました。いいですね〜、いちごま。
2人のこの距離感がなんともいえず、好きです。
小説の方は、作者さんのペースでやって下さい。
気長に待ちます。
あと、もう一つの物語りも楽しみにしてます。
頑張って下さい!!
70 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)03時47分37秒
>切なの国さん

毎度ありがとうございます。
ですが、すいません。ご忠告を無視してしまいました(笑)

というわけで、完結編です。あげていきます。
71 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)03時49分29秒


「ただいまー、っと」
私が家に帰ったときには、天使さんはもういなくなっていた。

天使さんと会えるのも、明日が最期。
もうお願いなんてどうでもいい。
ただ、一言だけ、お礼を言いたいの。

「ありがとう。天使さんのおかげで、私はとっても大事なことに気づきました。
そして、かけがえのない、大切なものを手に入れることができました」って。
72 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)03時50分13秒
さあ、私はこれからやることがある。
私は、机の電気をパチンとつけて、便箋とペンを取り出した。

明日は、3人で最後のダイバー収録日。
そこで、私と圭ちゃんは、市井ちゃんにお手紙を読むことになってるんだ。
もちろん、市井ちゃんには内緒でね。

昨日までは、とてもそんな気分にはなれなかったけど。
「私」じゃない、「娘。の後藤真希」として、市井ちゃんに贈る言葉。
市井ちゃんに言えなかったこと、言いたかったこと、形にするよ。

この想い、手紙に乗せて、あなたに届け。
73 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)03時53分43秒


「おっはよー、圭ちゃん」
「ん、おはよう」

昨日みたいに遅刻しないように、今日は早めにスタジオ入りしてみた。
控え室には圭ちゃんしかいない。市井ちゃんは、まだ来てないみたいだった。

私がバッグから取り出した昆布をもぐもぐと食べてると、
髪型を直してた圭ちゃんが、鏡越しに話しかけてきた。
74 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)03時54分55秒
「後藤さー、書いてきた?手紙」
「うん、書いたよ」
「ん、そっか」

もぐもぐ。

「私さ、あんたが手紙を書いてこれないんじゃないかって思ってたのよ。
そしたらさ、『ここで書かないと、一生後悔するよ』って言ってやろうと
思ってたんだ」

・・・もぐもぐ。
75 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)03時55分52秒
「でも、余計な心配だったみたいだね。後藤も成長したね」
「ううん、そんなことないよ。・・・今までいろいろ迷惑かけてごめんね。
それに、心配してくれてありがとう。いろいろあったけど、後藤はもう元気です」
「・・・そっか。さやかも、きっとその方が喜んでくれると思うよ」

うん。圭ちゃん、ホントにありがとう。
圭ちゃんの優しさ、とっても嬉しいよ。

「・・・それにしても、さやか遅いなあ」

わはは。それ多分、私のせいだ。

なんて噂をしてたら、廊下からタッタッタと足音が聞こえてきた。
76 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)03時56分54秒
ごめーん、遅くなりましたー」

来た!
バタンと勢いよくドアを開けて、市井ちゃんがやってきた。

「おっはよー、市井ちゃん」
「おっそいよー」
「ごめんごめん。でもまだセーフだよね?」
「ギリギリ1分前だけどねー」

圭ちゃんが、容赦ないツッコミを入れる。
77 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時00分48秒
「ははは・・・許してちょーだい」
苦笑いしてる市井ちゃん、とってもかわいいなー。エヘ。

「プッチモニの皆さん、スタンバイお願いしまーす」
『はーい』

市井ちゃんの登場を図ったように、ADさんからのお呼びが来た。

「さーて、いきますか!」
「市井ちゃん、がんばろーね」
「おう、がんばろー」

えいえい、おー。
78 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時04分52秒


『プッチモニのー、プッチモニのー、プッチモニのー、プッチモニダイバー!』
「こんばんわー。いやー今日は、最後ですね。気合入れて頑張ります!市井紗耶香です」

ついに始まった。
これが、市井ちゃん最後のプッチモニダイバー。

ハッピーサマーウエディングがかかってる間に八ツ橋を食べてたり、
昔のダイバーが流れたり、リスナーから来た市井ちゃんへのお葉書を
読んだり。そんなうちに、番組はどんどん進行していった。
79 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時06分06秒
そして・・・とうとう来た。

「実は、さやかに内緒で、私と後藤が、さやかに手紙を書いてきました」
「うおー。なんだよー、マジ聞いてないっすよお」

トクン、トクン・・・
あー、緊張してきたよう。
ふうー。はあー。
・・・うん、行くよ。市井ちゃん。

「読むよー!」
80 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時06分43秒
『市井ちゃんへ。
やー、大変だったけど、プッチいろいろと楽しかったねえ。
ウチら3人のキャラを強く出せたのも、プッチモニだと思うし、
それに後藤が・・・』

・・・やば、声が震えてきちゃった。
なんか、熱いのがこみ上げてきちゃったよ。
泣かないで、最後まで読み通そうって思ったのに。
市井ちゃんが隣にいると、市井ちゃんの顔を見ちゃうと・・・

『ちゃんと育っていったのも、プッチモニのおかげ・・・』
81 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時07分27秒
「わあ〜ん」

とうとう、私は泣き出した。

頭の中に、昔の市井ちゃんの映像がぐるぐる流れる。
心の中で、市井ちゃんへの想いがどうどう波打ってる。

「ひ・・・く・・・」

市井ちゃん。市井ちゃん。市井ちゃん。
大好きな市井ちゃん。私の市井ちゃん。
82 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時09分14秒
落ち着け、後藤。
市井ちゃんに、最後の想いを伝えるんだ。

「頑張って読みなさい」

うん、がんばる。最後まで読む。
だって、最後まで読まなきゃ、意味が無いもん。

ガンバレ、後藤。

『市井ちゃんには、いろいろとお世話というか、教育して
もらったりして、迷惑とかかけたりしたと思う。ごめんなさい。
83 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時10分06秒
なんだか5月21日がヤだねえ。
さみしくなるよ、さみしいねえ・・・
でも自分で決めた夢に、進んでいってほしいと思う。
絶対に戻ってきてください。待ってます。
そんでもって、ゲストに絶対出てきてください。
その頃は、プッチがもっと大きくなってると思います。

市井ちゃん、がんばれ。
今までありがとう。これからも仲間だからね』

「ははははは・・・泣いちゃった」

最後まで読みきったら、なんか、すっごくラクになった。
今までのもやもやが、全部パーって飛んでった。
84 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時10分49秒
市井ちゃん、昨日は言えなかったけど、これが私からの、
「市井紗耶香」が教育した「後藤真希」からのエールだよ。

「かわいいなあー、後藤」
「かわいいなあー、マジで」
「後藤はねー、まじでね、私の妹みたいなんだよ」

なんか、そんなに言われても、もう答える元気ないよ。

市井ちゃん、たくさんの思いでをありがとう。
3年後に、このスタジオでまた会おうね。約束だよ。
85 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時18分48秒
10

ダイバーの収録を終えてようやく家に帰ってきた私は、なんだかもう、
身体中の力が抜けちゃったような感じで、ずっとへたりこんでた。

でも、充実感だけはいっぱいだった。

(アレで、よかったんだよね・・・)

「こんばんは、真希ちゃん」
「わ!・・・もー。突然出てこないでよー。着替え中だったらどうするの?」

いくら天使さんだからって、いきなり天井から出てくるなんて、もう少し考えてよね。
86 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時19分58秒
「ははは、ごめんよ」

そう言ったきり、天使さんは黙ったままで、じっと私の顔を見つめた。
私も、話したいことはいっぱいあるはずなのに、なんだかうまくまとまんなくて。

そんな奇妙な沈黙の後、ようやく私は口を開いた。

「・・・私、市井ちゃんに言えたよ。全部ぶつけた。そしたら、市井ちゃん、
私のことを受け入れてくれた。天使さんのおかげだよ。ありがとう、天使さん」
「おめでとう。本当によかったね」

天使さんは、とっても嬉しそうに微笑んでくれた。
87 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時24分38秒
「うん・・・だから、残念だけど、もう天使さんにお願いすることはないんだよ」
「・・・本当にいいのかい?」
「うん。気づいたんだ。そんなことしても、全然意味が無いんだってこと」
「本当の幸せは、自分の力で切り拓くものだよ」

うん、ホントにそう思うよ。

「・・・あー、だけど、私にも市井ちゃんみたいな、でっかい夢が欲しいよー」
「そんなことはないさ。君には立派な夢がある。
それを選んだからこそ、今があるんじゃないか?」
「・・・え?」
「君の居場所は、どこにある?」
「それって・・・」
88 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時26分47秒
天使さんは、私の質問には答えないで、ただ微笑んでいるだけだった。
でも、それだけで充分だった。

「・・・さあ、時間だ。もう、帰らなきゃ」
「もう、会えないの?」
「ヒトは一生に一度しか、天使に会うことができないんだ。ごめんね、真希ちゃん」
「ううん。悲しいけど、しょうがないね。・・・私、がんばるね。
天使さんも、お空から後藤を見守っててね。ずっと、約束だよ」
「もちろんだよ。市井ちゃんと真希ちゃんが、ずっと幸せにありますように、ってね」
「うん、ありがと。じゃあね、天使さん」

天使さんの身体が、うっすらと光を帯び始めた。
その存在がだんだん薄れていってるのが、私にもわかる。
私は、今度こそ、泣かない。

89 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時27分32秒
「ああ、そうそう。真希ちゃん」
「うん?」

「実はね、願いは届いていたんだよ」
「え?だって・・・」
「最初の願いとは別の、もっと純粋で、心からの願い」
「それは・・・」

天使さんは、もうほとんど見えなくなっていていた。

「結末は、君自身で確かめるんだ。・・・
さようなら。真希ちゃん、君に会えて嬉しかったよ」
90 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時29分22秒
天使さんは、光の粒になって、きらきらと蒸発していった。

「さようなら・・・私も、天使さんに会えて嬉しかったです」

私は、誰もいなくなった部屋で、一人つぶやいた。
何度も、何度も、口の中で「さよなら」って言い続けた。
・・・気が付くと、頬を一筋の涙がつたっていた。

「ははははは・・・また泣いちゃった・・・」

ある少女が体験した、とても不思議で、ちょっぴり切ない物語。

FIN
91 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時32分18秒
ようやく終わりました。これまで読んでくださった皆様、
本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
92 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時34分03秒
ラストを隠すために、もう少しあげます。

いちごまといっておきながら、なんだか後藤ばっかりで、なんだか
「後藤と天使」なんて紹介されちゃってるし(汗

あ、別に不満があるわけではないです。それはそれでよかったと思ってます。
93 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時36分13秒
で、もう一つの物語ってのが、市井サイドのストーリーだったりします。
だから市井の露出が少なかったってのもあるんで・・・

まあ、でもこれは発表はそうとう先になってしまうと思います。
こちらを無理して短期間で書いたんで、じっくりやっていきたいと。
94 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時39分16秒
まあ、その前に、多分なんか別の題材で書くと思います。
今度は、純正のいちごまネタにチャレンジしようかな。

脱退ネタと決めた時点で、もう直球は投げ尽くされてるし、
速さも球威もかなうわけないのは痛いほどわかってたんで
むやみに変化球を狙ってしまったからなあ。
95 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時41分42秒
すいません、うざったいお喋りも、もうすぐ終わりますんで(汗

あ、タイトル、某曲からとったんですけど、全然話に絡んでません。
なんか、語感が好きだったので、ぱっとつけただけです。
もとからネタとして使うつもりは無かったんで・・・
96 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時44分14秒
うーんと、もう話すことがないや(汗
97 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)04時46分47秒
それでは、これでホントにサヨナラです。
読んでくれた皆様、本当にありがとうございました。

98 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)16時41分48秒
おつかれさまでした!!
99 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)16時48分52秒
すいません、レスし忘れに気付いたので、付け足します。

>68さん
お気遣い下さってありがとうございます。
ですが、誘惑には勝てずこうして完成させてしまいました。
読んでいただけるとありがたいです。

>98さん
どうもありがとうございます。
構想含めて丸3日・・・ホントに疲れました(笑)

100 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月22日(木)20時39分38秒
get100!・・・なんてどうでもいいか・・・
作者さん、本当にお疲れさまでした。感動しました。
偉そうな言い方して申し訳ないですが、内容もさることながら文章も上手いですね。
(ちゃんとしたのを書いてる作者さん達に共通することですが。レベル高いなあ。)
また暇な時でも次の作品書いて下さい。期待してます。
101 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月23日(金)03時41分50秒
>100さん
感想ありがとうございます。
私の文章ごときでそんなこと言われると、恐縮します(汗

今読み返してみると、やっぱり急ぎすぎてて、ちょっと
推敲が足りてないなあ・・・特に後半。
102 名前:割りこみさやりん 投稿日:2000年06月24日(土)01時38分23秒
>「この、嘘つきバカ天使!」
>「そんな言い方はないじゃないか」
ここのやりとり最高です。一番お気に入りのシーン(笑
次回作待ってます。頑張ってください



103 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月24日(土)01時59分08秒
>割りこみさやりん様

ありがとうございます。
なかなか通好み所を気に入ってくださって感謝です。
次回作、しばらく間を空けるといっておきながら、
既に構想に入ってる自分が怖い(汗
104 名前:へぼ作者 投稿日:2000年06月25日(日)02時52分51秒
すいません、「『好き』の定義」早く読みたいんであげます(汗
105 名前:黄色い狛犬 投稿日:2000年06月25日(日)23時38分03秒
いやー、感想遅くなりましたけどね。
読んでて、後半、ニヤケながらのたうち回っちゃいましたよ。甘々で。
って言うか、甘々万歳!!

最後の方の天使の台詞、あれ、伏線ですよね?
もう一つの方の話、これからどうなってゆくのか、期待してます。
106 名前:へぼ作者 投稿日:2000年06月26日(月)01時14分19秒
>黄色い狛犬さま
感想ありがとうございます。
いちごま小説の大家に感想いただけるとは、書いた甲斐がありました(汗

もう一つの話は、実は夏コミで出す本に書き下ろすつもりなんです。
夏コミ終わりましたら、こちらでも発表させていただきますね。
107 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月27日(火)13時45分18秒
一気に読みました。
お疲れさまです。
次回作も楽しみにしてます。
108 名前:まいのすけ 投稿日:2000年06月28日(水)10時27分58秒
甘いっすね。

何故だか、少年サンデーっぽいとか思いながら読んでました。(わら
109 名前:へぼ作者 投稿日:2000年06月28日(水)17時46分59秒
>107さん
ありがとうございます。頑張ります。

>まいのすけさん
読んでくれてありがとうございます。
少年サンデー?なんでだろう?
110 名前: 投稿日:2000年07月02日(日)23時03分24秒
どうもですぅ〜
111 名前:へぼ作者 投稿日:2000年07月03日(月)05時11分29秒
>>110
???

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