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MAKISS
- 1 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)07時15分55秒
- 小説連載していきますが、そっと見守っていて下さい・・(笑)。
よろしくです。
- 2 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月27日(火)07時38分31秒
- 蛸がんばれーいえーい
- 3 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)07時49分37秒
- あら!いらっしゃいなり!(ワラ
真希の純情学園物語り(エッチあり)なんだけど
うまくいけるかな
- 4 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月27日(火)07時52分18秒
- お、後藤か、いいねぇ乳ぶるんぶるん震わさせてくれ(笑)
レズもの嫌いなんだよね?男にされるだよね?おれは大歓迎!
蛸のペースでゆっくりやればいいよ。おもしろかったら
ご褒美上げるし(笑) 今日は寝るよ、またね
- 5 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)07時55分47秒
- おう!またねー!っていうかHNないんかい(ワラ。
序盤は少女漫画みたいなノリなんだがな・・。
おやすみ☆
- 6 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月27日(火)07時59分48秒
- レズものでいいじゃん。それに、蛸じゃなくて蝉じゃん。4はオー人? あるいは、つんくと後藤とか書いてた人?
- 7 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)08時21分01秒
- 『行ってきまーす!』ドタドタドタッ 「こら真希ー!階段は静かに降りなさいって・・あぁもー行っちゃった。クスクス。」
あたし、後藤真希!女子高生やってマース!ま、そんな感じ。勉強ダメだけど運動ならまかせて!趣味はカラオケ、プリクラ、ダンス、電話、おしゃべり・・どこにでもいるよーっていう普通の女の子だよ!
実は・・さ、入学と同時に、ヒトメボレ・・ってやつを体験しちゃったのさコレが!その人は同じクラスの井本大和(いもとやまと)くんっていうんだけど、だんだん仲良くなれて来て、順調な感じ。けど、大和は好きなヒトっていうか彼女がいるみたいだし、希望はないかもな〜なんてちょっと不安。でも喋ったりするだけでかなり好きだなって思える、こんな感じがたまらなかったりする・・なんちゃって〜!
「おい真希 早く乗れってば」
「ゴメンゴメンッ」
この人は幼なじみで1個上の、日高尚(ひだかなお)。尚ニイって呼んでる、おうちが隣のヒト。結構もてちゃったりしてるみたいよぉ?彼女は、いないみたいだけど。いっつも自転車の後ろに乗せてってもらってるの。時々冷やかされたりしちゃう・・。大和には「幼なじみだよ」って説明したんだけどね、分かってくれてるのかな。
- 8 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)08時21分34秒
- キーンコーン
ガラガラッ
「ギリギリセーフ・・・!」
息を切らせながら教室のドアを勢いいっぱいで開けた。
「真希ってばまたギリギリじゃん。ここんとこ毎日ー。なになにー?尚ニイさんと何してるわけよ、毎朝。」
ニヤニヤしながら、親友の保田圭が真希の顔を覗く。
「はぁ?!圭ってばなに言ってくれちゃってんの?尚ニイはただの幼なじみで・す!」
「ほんとぉ〜?けどさー尚ニイさんかなりいけてるじゃん?コロっといきそうなんだけどなぁ、真希なら。」
「やめてよー!バカ〜!あたしには!・・っとと・・大声で言っちゃうとこだったじゃない!」
「あはは、そっかそっか、真希には愛しの愛しの大和がいるもんねぇ。」
ムっとした顔で少し照れている真希。圭は大和と同じ中学だったから、大和のことをいろいろ知っている。
「そーよっ!っていうか絶対言っちゃダメだよ?まだ圭にしか言って無いんだからさ。」
圭は大和と同じ中学だったから、大和のことをいろいろ知っている。
「真希ってばお子さまねぇ〜。早くしないと取られちゃうよ?」
その言葉を聞いたとき、真希はキョトンとした。
「・・・なんで?」
「(小声)知らないのー?隣のクラスの矢口真里!いるじゃん、小柄でさ」
「(々)うんうん、あの子中学一緒だしちょっとだけ喋ったことあるけど・・矢口が?」
「(々)その矢口が!大和狙いなんだって!」
「まーーーーーじー!?」
真希の大声が教室中に響いた。
教室の隅っこから声が聞こえてきた。
「何大声出しちゃってンのー?真希ぃ〜」
そう、大和だった。
カァアア・・・ 真希の顔が真っ赤。すかさず圭が大和に言った。
「この子がお子さまだからイロイロ教えてあげてたの!」
「バカッ!圭ってば!」
大和が「?」な顔をしている。
「オンナはわからんなぁ〜 大人になれよ真希ー うはは」
真希は恥ずかしくて下を向きながらも、頭の中では「お前のせいだ、お前の!」と思っていた。
「あ、先生きたや。んじゃねー!」
圭が自分の座席に戻って行く。
「・・・・あたしだって本気になれば・・大和ぐらい・・・」
~
- 9 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)08時22分19秒
- 「やあぁっとお昼やすみだーー!!!5限体育だよねー?ダルダルじゃん」
圭がそういってお弁当を手に真希の所まで来た。その時だった。真希の教室にかん高い声が響いた。
「やーーまーーとっ☆☆」
「お、矢口じゃん」
そう、隣のクラスの小柄美少女、矢口真里の姿がそこにあった。
「今日さ、大和の為にお菓子作って来たんだ、よかったら食べてよ!」
クラス中が注目する中、大和と真里はいい雰囲気をかもし出していた。
「おー、サンキュ!俺甘いモンダイスキなんだよねーマジサンキュ」
「よかったぁ〜☆絶対絶対全部食べてよねぇ〜?約束だよぉっ!」
そういって真里は自分のクラスへと帰っていった。
圭が真希に呟く。
「なっにアレ〜やな感じ!超ブリブリじゃん?しかも今どきお菓子作ってくんなー
みたいな!ねっ?ま・・真希・・」
圭はフォローしたつもりだったが、真希はショックが隠せない顔で圭の話しに耳も向けて
なかった。しかし真希はボーっとしながらも紙に「甘いものが好き」とメモしていた。
「ちょっとあんた聞いてんの?」
圭が真希のほっぺたにちょっかいを出す。つんつん。
「う・・・うん・・」
「ダメだってーこんなんで気持ち死んでちゃ!やろうと思えば真希だって出来ることでしょ?」
「圭・・さっき『今どきお菓子』とか言ったじゃんか・・・」
「うっ・・・」
下を向く真希。
「それにさ、矢口ってやっぱ可愛いじゃん?中学んときもモテモテだったんだよ〜・・」
「だから何よー!あーいうオンナはみんな軽いしさ、どうせ女子からも嫌われてるとかそーゆー
パターンだって!」
「だけど可愛いには変わりないんだよぉ〜〜??はぁ・・・。」
- 10 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)08時22分50秒
- 大和が真希の所へ来た。
「なんだ、元気ねーじゃん?お前いっつも弁当モリモリ食ってるのにさ」
笑いながら大和。
「なっ・・バカっ!あたしだってねーナーバスなときがあるんだから!デリカシーのない
男になんかわ・か・り・ま・せ・ん!」
プイっと向こうを向いてしまう真希。
「おいー何怒ってンの?つかさぁ、俺実は甘いの苦手なんだよな」
「はぁ?だってさっき矢口にデレデレして『大好きー』なんて言ってたじゃん!」
「あーでも言わなきゃあいつ帰ってくんねーだろ?」
「ふぅ〜ん・・なんの口実なんだか!」
「げっ おい保田、なんでこいつこんな機嫌悪いわけさ?」
圭と大和が話しているとき、真希はコッソリさっきのメモを隠した。また、顔を赤らめながら。
「ってわけでさ、これ一緒にくわねー?俺1人じゃぜってーくえねーもん」
真希と圭に聞く大和。
「いっいらないわよぉっ!そ、それにさっ矢口が大和の為に心をこめて作ったんだし・・」
「ふーん そういうもんなんかなぁ。けど俺あいつタイプじゃないんだよなー。可愛いとは思うけど。」
真希の中で希望がはじけた。
「えっえっ!タイプじゃないってほんと?マジ?」
アセアセしながら必死に大和に聞く真希。
「なんだよーなにいきなり元気になってんの?もしかして安心しちゃった?」
「ばっ!!!!!!そんなわけないでしょ!もう!死ね!!!!!!」
「なんだとお前〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
圭は「ヤレヤレ」といった顔で二人の世界にしておいた。
その時、不運にも真里が廊下からその様子を見ていた。真里は納得がいかないのか、自分のツメを
ガリッと噛んだ。
「後藤・・・・・・・・・・・・」
そう、呟きながら。
~
- 11 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)08時35分59秒
- 帰り道に、真希と圭が二人。
「あれ?今日は尚ニイさんいないの?」
「なんか部活で遅くなるってさー。」
「そっかそっか。じゃ、乗せてったる!」
「サンキュー!」
何分かして、二人は自転車を降りた。
「ねぇ〜・・圭・・・」
「ん?何??」
「大和さ、あたしの事どう思ってんだろ。」
目線だけがずっと下を向いている真希が呟くように言う。
「さぁ〜。あたし大和じゃないからわかんないよ。でも矢口のこと勘違いされたくなくて
今日お昼きたんじゃないの?」
「そっ・・そうかな?やっぱり圭もそう思った?だよね?あはは!そっかー!」
ひきつった顔で自分に言い聞かせるように必死で喋る真希。そして圭が言う。
「でもどうなるかわかんないよー?だって矢口が押して押して大和がコロっと行っちゃうかも
しんないしねー。なんだかんだ言って『可愛い』とは言ってたしねぇ〜。」
ニヤっと真希をみながら話す圭。真希は焦る。
「そっ・・!・・・うぅん。。圭なんでそんないじわる言うのー!?」
「友達だから忠告出来るんでしょー!圭様をなめるんじゃないわよ!」
「うは〜んワケわかんないよー!なんか今の状態じゃさ、すっごい友達以上恋人未満、みたいな。」
「そうだけど、それを築けたのは真希の努力じゃん?後ろ向きになることないって。」
「そっか・・・。圭ってイイコト言うねぇ」
「あたりまえじゃない!あたしを誰だと思ってんの?」
「あははは」
そんな他愛も無い話をしながら、二人は帰った。
- 12 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)09時15分05秒
- 今日は日曜日。何をするでもなく、ボーっと雑誌を読みながらベッドの上で過ごす真希。
「はぁ〜・・・暇だなぁ。こんな日は大和とデート・・・なんちゃって!」
ゴロンと体を返し、抱いた枕に顔をうずめる真希。
ピーピーピピピーピピー
「おっと電話だっもしかして大和から御デートのお誘い?」
上機嫌で独り言をいいながら携帯のボタンを押す真希。
ピッ
「はいこちら真希♪」
「あ、真希?」
ドキッ・・・声の主は、紛れも無く大和。
「あ、やっ大和っ ど・・どうしたの??」
「あ、いやさ、今度遊園地行かない?」
(なんとデートの誘いか?こんなにも上手く事が進むなんて!愛のテレパシー!?)
「行く!行く行く!かなり行く!マジ行く相当行く!」
「あはは お前そんなに遊園地好きか?」
(遊園地が好きなんじゃなくってさ・・ほんっと大和って分かって無いなぁ・・)
「で、俺とお前だろ」
「うんうん!」
「あと圭もよぶだろ?」
「・・・・・・・・・・は?」
「なにが は? だよ 2×2で行くからーあとこっちでひとりみつけてくわ!」
「な〜〜〜〜〜〜んだ」
「何がだよ??」
ブクッとほっぺたを膨らませてふてくされる真希。
「来週の日曜日だからな!まー詳しいことは学校で話そうぜ」
「わかったぁ〜。」
「お前また怒ってンのかー?」
「怒って無いもん!で、用事ってそれだけ?」
勝手な勘違いですねるあまり可愛くなれない真希。
「はー?お前なんでそんな冷たいわけ?最近妙じゃねー?」
「なんでよ!!あっあたし忙しいんだから!またね!」
プチッ
電話の向こうで大和が呟く。
「っだよアイツ・・・」
真希は自己嫌悪に落ち入って布団をポカポカ叩いている
「んっもー!なんであたしってこうなのかなぁ?ほんっと可愛くない!バカバカ!」
そんなことをいいながらも手帳には大和との大事な用事が書込まれる。
『大和と遊園地(はぁと)』
ポッとした顔で手帳を抱き締め、ベッドの上で転がって暴れる。
「きゃーーっ嬉しいっ大和とどこか行くのって初めてだよぉー!!」
すでに圭や大和の友達が来る事すら忘れて有頂天の真希。
真希はメールで大和に伝えた。
「さっきはゴメン☆遊園地の日、晴れたらいいね!」
と・・・・・・。
- 13 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)10時01分52秒
- 1階に降りてくる真希。
トントントン
母が何か用意している。どこかに出かける様子だ。
「あれー?お母さんどこか行くのー?」
「あらっ真希、そうそう、今夜ね、お母さんちょっと付き合いで出掛けなきゃならないのよ、
だから尚くんとこに連絡しておいたから、尚くんとこでゴハン食べてね」
「ええー?なんでー?真希1人でもちゃんと留守番出来るよ!」
「そんなこと行っても夜遅くなっちゃうと思うのよーだからね、お願い!」
「分かったぁー。」
ピンポーン
何分かして、尚の家に向かった真希。尚が出て来た。
ガチャッ
「ちっす〜」
真希が明るい笑顔で右の額近くにピースを作る。
「おー、入れよ」
「お邪魔しまーす」
隣の家ということで、構造はほとんど真希の家と同じ尚の家。
小さいころからよくきているので、自分の家の様にくつろぐ真希。
「あれ?尚んちもおばさん達いないの?」
「あーなんか俺をひとり残して外食行きやがったんだよ」
「おいてけぼりなわけだ。」
「お前もだろー!」
10年以上ずっと隣同士の二人は、なんのためらいもない兄弟のような感覚だった。
少なくとも真希は、そう思っていた・・・。
けれど真希に「好きなヒト」という存在が在ることを尚は知らない。いや、うすうす気付いてはいるが、
妹のような真希をとられたくないのか、違う意味で真希を見ているのか、認めようとしないだけなの
かもしれない。
「真希も高校生かー。」
「えー?なんだーいきなりー。」
「砂場で一緒に遊んでたのがつい最近みたいな気がしてたんだけどな」
「あはは 尚ニイってばおやじくさーい!」
「だってなんかさ よく感覚がつかめねーんだもん」
「んーあたしもそうかも ずっと変わらないでってか?フフフ」
そう言いながら尚の母が作ったパスタをおいしそうにぱくぱく食べる真希。
そんな真希を、尚は別の目で見始めているとは知らずに・・・。
食べ終わって椅子から立つ真希。
「洗い物すんねー」
「あ、サンキュ」
「あー!このエプロン!あたしが幼稚園児くらいの時からおばさんずっと使ってるよね!」
「趣味わりーだろー 古臭いし」
「そんなことないよー昔から大切ってすごく素敵じゃない?」
エプロンを巻きながら喋る真希。カチャカチャ・・。
その時、尚が口を開いた。
「俺もだよ。」
「(ジャー)へ?何?」
その時、尚は真希を後ろから抱き締めた。
「きゃっ何!?ちょっと尚ニイ!お皿割れちゃう・・危ないって!なにー?」
「俺も、昔からずっとお前の事大切にしてる。」
「・・・・え?なにー?ふざけてんのー?洗えないから離し・・きゃっ」
グイッと真希を自分の方に向ける尚。
おもむろに真希の唇を奪おうとする。
真希はワケがわからず、怖くて目をつむってしまう。
(キスされる!!!)
スローモーションの様に時が流れて行く。
「ん・・・・・・・」
ふと見ると、尚の唇と真希の唇は寸止めで止まっていた。
上目遣いで尚の方をそっと見る真希。
「ゴメン・・こんなことするつもりじゃなかったんだ・・」
ギュッと真希を抱き締める尚。
「ゴッ・・ゴメンッ」
走って出て行こうとする真希。
その真希の手を掴む尚。
グッ
「・・・っ」
「あのさ・・俺の気持ちは・・こういう事だから・・」
「っ・・わかんないよそんなの!」
ダダダダッ バタンッ
真希は顔を真っ赤に染めながら、走って自分の家へ向かった。
ダンッ!っと壁をこぶしで叩く尚。
- 14 名前:たこくん 投稿日:2000年06月27日(火)13時56分15秒
- HNないのかよーってことでハンドル作りました、かわいい?えへ
しかし・・もうこんなに書いてたんだな・・・っていうか・・・すごいな・・君
すごく読みやすくなったし、ストーリーもすごく自然に頭の中に入ってくるし
情景が頭の中にすぐ浮かんでくるし、俺評論家じゃないからよくわかんないんだけど
ひょっとして君、すごくない?スカウトした甲斐あったよ(くす)
なんとなく独り締めしたい気分なので感想もsageで書く俺
蛸のペースでゆっくり書いてください、楽しみにしてます。
いやはや、なんともいい拾い物をしたもんだ
あ、後藤と保田が同級生ってのはちょっと笑った(笑)
- 15 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)13時59分03秒
- そうそう 笑 後藤にはやっぱ娘の同級生=親友が
欲しかった。
主人公が後藤ならイメージもわいてくれるかな・・と。
最近真希ヒイキなんで、わたし自身 笑
たこくん 可愛すぎ・・・萌え(爆)
- 16 名前:たこくん 投稿日:2000年06月27日(火)14時03分37秒
- 萌えてくれ(笑)
リアルタイムで返事くるとおもわなかった・・・・
保田の親友ってキャラはすごくはまってるよ(年齢以外は(笑))
プッチモニダイバーとか蛸は聞いてるのかな?その時の保田と後藤の
関係っぽいのが出てきてる感じでフィクションかノンフィクションか
区別がつかないくらいナチュラルです(まぁあくまで俺の中での
後藤と保田の関係なんだけど)
後藤ヒイキなんだ、、なるほど、愛が伝わります がんばれー
- 17 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)14時11分21秒
- 今必死こいて続きかいてるー。けどPC止まりがちで
マジ本気に壊してやろうかと思った。(爆)>たこくん様
ラジオとか聞いたことないなー。
保田にしたのは、漢字が簡単だったからでーす バクバク
- 18 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)14時15分57秒
- 部屋に帰った真希は、不思議な興奮が覚めやらなかった。
(尚ニイが・・?尚ニイが・・・??あたしを・・・?)
小さい頃から当たり前のように一緒に過ごして来た相手に初めての混乱を覚えた。
「きっと・・ふざけた・・だけだよね・・」呟くと
布団に包まってしまう真希。
(ワケわかんないよーー!!)
次の日の朝、いつも迎えに来るはずの尚が来ない。
「尚ニイ・・・もう来てくれないのかな・・それともお寝坊さんなダケなのかな・・」
久し振りに自分の自転車で学校へ向かう真希。
いつもの朝の会話が無い事が、生活サイクルが狂ったような違和感だった。
- 19 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)14時16分36秒
- 学校へ着く寸前の所で、圭が居た。
「あっ圭〜〜〜〜」
「おっ、真希おはよー。何?目の下にクマあるじゃん」
「ちょっとね・・・」
圭もふと、尚がいないことに気付いた。
「あれ・・・?尚ニイさんは・・・?」
「ん・・・それがね・・へへっお腹壊したらしいよ!なんちゃって!」
作り笑いで必死に物事をごまかす真希。圭はそんな真希を毎日見ている身、
すぐに見すかした様にいった。
「・・?尚ニイさんと、何かあったんだね・・・?」
「えっ・・・う・・・」
その時、生活指導の関西美人・中澤先生が真希を校門で注意した。
「あらー後藤さん、スカート丈短すぎやって前もゆわへんかったか?」
「あっ・・いやっ・・時間なくて、直せなくて・・」
「次見つけたら下半身パンツだけになってもらうでー?分かったか?」
「はいっ・・・」
真希は大事な話が遮られて、少しホッとした。
「真希、今のでごまかしたつもりになるんじゃないよー!ちゃんと話してもらうからね!」
圭がそう言うと、真希は引きつった笑顔を見せた。
「こら!暗い暗い!」
- 20 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)14時18分06秒
- 教室に入るやいなや、クラス中のみんながニヤニヤしてこっちを見ている。
(・・・・・・・?)
「真希・・黒板見てみなよ・・」
圭が冷や汗をたらしながらそう言った。
真希はなんの迷いも無く黒板を見た。
そこにはこんな事が書かれている・・
『このクラスの後藤真希は、幼なじみ恋愛!2年の日高尚とデキている!』
その文字の下には相合い傘まで書かれていた。
「なに・・これ・・」
圭の怒りがクラス中に響いた。
「ちょっと誰よ!!!こんなことしたの!!!!」
真希は急いで黒板に向かって消しはじめる。
大和の方をチラっとみてみた、すると大和は真希を見るなりプイッとそっぽ
向いてしまった。
(大和・・・・・・・)
その時だった。クラスの入り口の扉の向こうに、ニヤっと笑った誰かがいた。
そう、隣のクラスの大和に思いを寄せている、矢口真里がいた。
真希は直感で、真里は自分を陥れようとしていると気付く。
(あいつ・・・・・矢口・・・・・)
真希が何も言えないまま立って呆然としているのを見兼ねたのか、
圭がクラスの全員に言った。
「真希自身に覚えがないことなんだから変な噂信じないでよね!」
「圭・・ありがと・・・」
圭はクラスでも「仕切れるヒト」で通っていたから、真希への冷やかしはすぐに
おさまった。
でも、まだ圭には、昨日の事を話していない。
そう思って、真希は授業中に圭に向けて手紙を書いた。
- 21 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)14時19分02秒
- 『LOVELOVE☆圭へ!
はぁ〜・・朝は参った参った。あれさ、こんなこと言うのもなんだけど、
きっと矢口がやったんだと思う。矢口せめるつもりないけど、あの騒ぎを廊下で
みてたんだよ!矢口!!もーっ・・中学ンときからさ、欲しい物は手に入れる!
ってやつだったからね〜。次の敵は真希かよーみたいな。
ライバルとしての実感がわいてきたよ、マジマジッ!
けど真希、あんな子供なコト絶対しないもん!真っ当からぶつかってゆく!
それが女ってもんだよね??
それはそうとさ・・・、実は、ていうか絶対ヒミツだよ!!!
昨日さ、尚ニイに告られちったんだよ。ビックリ?????
んーていうかね、だからさ、なんつーか、気まずいんだ。今日の朝一緒に
来て無かったのもそのせい。
真希は好きなヒトがいるから、尚ニイのことは兄弟みたいな感覚でしか
ないし→。どーしよっなんかアドバイス、あるー?
けどそれいぜんにー、大和に誤解されちゃったよね、きっと・・・。
あーんもう真希死んじゃいたいよ!!!
でも死んじゃったら大和とラブラブできないよねっ。単純・・真希って。
そうそう、来週の日曜日ね、真希と、大和と、圭と、後1人男子と遊園地
いこーって計画なんだけど、圭も、もち来れるよねー?
ていうかこなかったらしばくー!大和と外で遊ぶの初めてなんだよぉ!
だから圭がいてくれなきゃ不安・・
ぎゃー 先生来るから、また休み時間に!
真希☆より』
- 22 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月27日(火)14時20分17秒
自作自演くさい
- 23 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月27日(火)14時37分46秒
- よく読むとおもしろい。です。
- 24 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)14時38分50秒
- 休み時間、手紙を読んだ圭は行動に移った。
「大和、あんたまで勘違いしてるんじゃないでしょうね?変な噂信じてあげないでね?」
真希が居ない間に、大和に本当のことを伝えようとしている圭。
「俺は別に信じてるワケじゃねーよ。たださ・・・」
「?ただ・・何よ?」
「だからっ!!!!!・・その・・あいつが他の男と噂になったりしたら気分わりーよ。」
「はぁ?ってことは・・あんた。」
「悪いかよ?」
「いや、いいんだけどさ、ていうかそれ一番いい。けどねあの子言われなきゃ気付かないタイプだからさ・・。それにあんた『他の男』なんてまだ言える立場じゃないよ!真希をしっかり捕まえてから
言いなさいよね。」
「わかってっけどさ・・・あいつが俺のコトどう思ってるかわかんねーじゃん。」
「そんなのあたしだって教えるわけにはいかないの!!だから、男らしくけじめ付けてさ、真希に
気持ち伝えちゃいなさいよ。そう、遊園地の日にでもさ。あたしも行くから。」
「・・・・・ん。」
「なっさけないなぁ!こんなやつには真希あげれないよ!」
あの時真希が大和を見てそっぽ向いたのは、「誤解」ではなくただの「ヤキモチ」だった大和。
真希も大和も、自分の思いを表現するのが下手だな!と思いながら去って行く圭。
その頃真希は・・・・・
- 25 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)14時39分37秒
- 2年生の階へ行っている真希。そう、尚にちゃんとした気持ちを伝えようと
している。
尚のクラスにつくと、大きく深呼吸して扉を開けた。
運良く尚は教室内に居た。
「真希・・・」
「なぁに暗い顔してんのよ!ていうか朝、寝坊?来なかったでしょ。」
「それが・・」
「もー!寝坊って言えば許すのに。クスクス」
二人の間に笑顔が戻る。真希はその雰囲気もつかのま、このままじゃダメだと思い、
気持ちを伝える。
「あのね・・・尚ニイが、真希のことを・・その・・そういう風に見てくれてることは、
嬉しいんだ。けど・・けどね・・?今、やっぱ・・好きなヒトって、いるんだよね・・。だから・・。
なんつーか、そのヒトに、誤解されたくないっつーか・・うーん・・」
尚はこうやって言いたい事を言えない真希を何年も見て来た。
クスっと笑みを浮かべて真希の頭を撫でた。
「いいよ。俺がいやとかじゃないって分かってるし。」
「尚ニイ・・・」
「一緒にいるとことか見られたくないんだろ?いいよ、それはそれで。」
「尚ニイ・・あたし、尚ニイのこと嫌いとかじゃないからね!マジに!尚ニイのことは
すごく大事。でも、好きなヒトも大事。でも、尚ニイとその人は全然基準も次元も違うんだよ?
って何いってるかわかんないや・・・」
「真希はいつもそうだろ」
「ひっどーい」
真希はすごく安心した。ひどく安心した。尚と元の仲に戻れて、言葉にかえられない
安心感が真希を包んだ。
次の日から、真希と尚が一緒に学校に行く姿はなくなった。
でも、満足げな表情でいつもと変わらない真希なのに、自分の気持ちを素直に言えたことに
よって、どこか強くなったかのように見えた。
- 26 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)14時41分23秒
- 22>そんな子供っぽいことしないッス。(ワラ
知らないヒトにそんなこといわれる身になってみ?
どんなけ気分悪いことか。
2chで親切にしてくれたヒトなのに、しらんやつにそんなこといわれたら
普通にはらたつ。
- 27 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月27日(火)14時57分20秒
- 蝉さんの小説いいと思う・・・。
がんばって書き上げてくだされ。
- 28 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月27日(火)15時05分54秒
- HNどおり女性の方ですか?
良いと思いますよ。
ただ、架空のキャラへの思い入れがまだ自分の中でないので、
もう少し読み込んでみます。(メンバーだけが出てくるほうが個人的に読みやすいもので)
生意気なこと言ってすみません。
- 29 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)15時06分05秒
- 23,27>ありがとです〜
なんかめっちゃ弾みでやってしまった・・
ちゃんと完結するのか謎・・(ワラ
またお時間のある限り、読んで下されば嬉しいです。
- 30 名前:蝉女 投稿日:2000年06月27日(火)15時08分46秒
- 28>ありがとです、女です。こりはマジッス。
どうしても男が出したかったの!!でも
つんくでは満たされなかったの!!(謎ワラ
全然生意気じゃないですよん。あたしみたいなのが弾みで
小説なんてたいそれた事言ってるほうが生意気だもん(ワラ。
これが終わったらメンバーのみ出演のネタで書こうと
思ってますです。
- 31 名前:28です 投稿日:2000年06月27日(火)15時12分34秒
- 今作、次回作、ともに期待しています。
たしかに、つんく相手はいやですもんね(笑)
- 32 名前:たこくん 投稿日:2000年06月27日(火)15時52分44秒
- 俺は男は適当なジャニ系の男を想像してました
後藤がオリキって話を聞いてると勝手にそういう像が浮かんでいました(笑)
いい反応返ってきてるみたいですね、こっちに呼んだ人間として
やっぱちょっと嬉しいっす(笑)
あと自作自演とお疑いの方、メールアドレス入れてるんでメールくれたら
疑い晴らしますよ(笑) まぁそこまでする人もいないと思いますけど
じゃ続きよもっと、蛸最高(はぁと)
- 33 名前:たこくん 投稿日:2000年06月27日(火)16時08分00秒
- 読んだ。25の後半でちょっと涙目になった。
俺入りこんでるじゃん(笑)蛸が言ってたけど保田は別にキャラ考えて
割り当てたんじゃないんだね・・・でも配役ははまってるよ。
廊下でニヤリとする矢口とかすっごくハマリ役(笑)
あまり感想だらだら書くと読む人にも迷惑かかるし蛸の妨げにも
なるとおもうんでこのへんで、再びがんばれー
- 34 名前:切なの国 投稿日:2000年06月27日(火)18時20分58秒
- なんか甘酸っぱい感じで、面白く読ませていただきました。
続き、楽しみにしてます!
- 35 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)04時39分34秒
- 自然にもどれたものの、まだお互いの気持ちを確認していない真希と大和。
バカ話ならできているのに・・・。
「明日遅刻すんなよー!じゃーなー」
「ウス!またねー大和!」
真希が圭の所に向かって来て言った。
「圭、今日の帰り買い出し行くよね??」
その日は土曜日だった。そう、いよいよ遊園地!・・・の、前日。真希と圭はお弁当でも
作ろうじゃないか!ということになって、二人で買い出しに行く様子。
張り切って圭の腕をひっぱっていく真希。まるで子供みたいに。
「あはは、痛いって真希ー!急がなくても材料は逃げないってば〜」
「わかんないじゃん!さっ早く早く〜!」
女子高生二人がスーパーで野菜や魚を選んでいるのは何か滑稽な感じだった。
店内にわくわくを隠せない真希の声が響き渡る。
圭はまるで母親が子供をしつけているかのようだった。
夕焼けが綺麗に染まって来た頃、明日の打ち合わせをする二人。
「じゃー明日、朝6時にうち集合ね!ちょー美味しいお弁当つくろうね、圭!」
「あー?明日多分雨降るんじゃない?」
「またそんないじわる言う・・・」
「あはは、ウソウソ!真希ーウソだって!」
話し終わったあと、それぞれの家路に。
真希はうっすらにやけながら明日のことを考えている。
(大和と外で遊べるのってどんな感じだろうなー。にんじん食べられるかなぁ?しいたけ食べれるかなぁ?
ピーマン嫌いかなぁ?....あたしのこと、スキかなぁ?)
カゴにいっぱいの材料を乗せて、カラカラと音をたてて夕日に染まる真希の自転車と、真希。
- 36 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)04時41分01秒
- 曇り時々雨。あんまりお出かけには向いてない天気模様の日曜日。
真希と圭は朝早くからお弁当作りにとりかかっている。
「えーん圭ぃ卵焼き失敗しちゃったよぉ」
「そんなもんまいときゃわかんないって!」
「圭って結構鬼畜なのだな・・・」
真希のTHE・恋ガールメニューが計画通りに・・いや、すこしごまかしながらも
可愛く出来上がっていく。
「大和、食べてくれるかな♪」
そして遊園地に集合した一行。
「あたし遊園地なんて久し振りだよー大和誘ってくれるなんてこんな趣味あったの?」
「バカ真希〜ちげーよ!チケット譲ってもらったから誰かいくやついねーかなと思って!」
「だからって、なんであたしを誘ったのー?」
ちょっと期待して質問してみる真希。すると大和が即答した。
「暇そうなヤツ選んだだけだよ」
「・・・・・・あっそ!」
バシ!
「いってぇ〜〜おいこら待て!!」
圭+大和の友達を無視しているような雰囲気の二人はかなりイイ感じに進んでいるようだった。
曇り空が真希の笑顔で晴れていくかの様に、徐々に晴天になっていく嬉しそうな空があった。
4人がワイワイとアトラクションの出口から出て行くと、小柄で可愛い、他の女子をバックに付けた
子が待ち構えていた。
「ハ・ロー☆」
そう、真里だった。
「あ・・あれ?なんでこんなとこにいんの?」
焦りながら聞く真希を無視し、大和にそっと寄る真里。
「偶然ね、大和もいたんだぁ♪やっぱこれって愛?」
「え?あぁ、偶然だな」
真希が怒りの表情でその二人をじーっと見ている。
(偶然なわけないじゃん!絶対こいつうちらのこと嗅ぎ付けてきたに決まってる!!)
真里の腕が大和の腕をすくうように絡んだ。
真希と圭と大和は同時に「!!」
負け時と真希が大和の腕をひっぱった。
「大和は今あたし達と遊んでるの!約束してたんだからね!」
「いいじゃないっ 偶然あったなら仲良くしましょーよ」
「イヤイヤイヤイヤ!!!」
大和の引っ張り合い。
「おい〜二人とも痛いって!!!」
真里が上目遣いで大和に言う。
「ね、大和。あたしと二人で遊ぼうよ。」
「・・・・・やめろって!」
真希の前でこんなもの見せられないと、真里の手を振り払った。
「ひ・・ひどぉーい!!!」
「今日はさ、マジ約束してたし、ゴメンって。」
「そうだよ!べーっだ!」
大和の手を強引に引っ張って4人は去った。
真里は面白くないという顔をしていた。これで真里があきらめるわけがなかった。
「ふんっ・・・・・・」
- 37 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)04時43分35秒
- じゃじゃーん!!
自信作のお弁当を広げる真希と圭。
「朝がんばって作ったんだよ、二人で!」
真希がめいっぱいの笑顔を浮かべてそう言った。
「変なモンはいってないか?コレ。」
「ひどいー!!!アタシ達のハートがたっくさん隠ってるんだから!」
「それが変なモンだっつってんの!」
「うるさい!ていうか早く食え!」
お互いがお互いを一番許しあえる存在だな、と、心のどこかで思い合えていく。
(このまま時間が止まってしまえば、ずっと一緒にいられるのにな・・。)
真希はほほを染めて、大和を見つめていた。
- 38 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)04時51分29秒
- だはぁー 矢口がどんどん悪者になってゆく(ノ_・、)(ワラ
31>28さん>
でしょでしょ?つんくはいやでしょ?(ワラ
たこくん>
自作自演なんて偉いこといわれちゃったね。ていうかアレ
書いたやつイッパツ殴りてぇんだけど。(´ー`)ププーッ
一心同体ってこと?きゃっ(違)
切なの国さん>
でへでへ、あまじゅっぱかった?笑
なんかこういうベタベタ少女漫画風好きだったりするのね、ワタシ。
書いてて自分の趣味ってわかっていくよねー。
- 39 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)05時06分44秒
- 天気は曇り。黒い雲が空を包みはじめているころ、真希達はおばけ屋敷に入ろうと
いうことになった。
「じゃーペアで入ろうよ!」
圭が言い出した。真希はてっきり圭と自分が入るものだと思っていた・・が、
「んじゃあんたら一緒にはいりなよ!うちらはうちらで行くからー」
「!!!!!ちょっと圭〜〜!!!!」
大和と二人にされてしまった真希。照れつつも大和の顔を見て、
「行こうか」の合図のような笑みを浮かべる二人。
薄暗い闇の中を一歩一歩進む二人。血だらけの人形、クビのない人形等が
沢山置かれている。
「こ・・怖いよぉ〜やっぱやめようよ〜大和・・」
「バカヤロー男がこんなもんくらいで引き下がれるかよ」
真希の前では格好つけていたい、という大和は内心このお化け屋敷というイベントが
チャンスでは・・・と思っていたりした。
バササッ!
「きゃああああああ!」「うわああああああ!」
「ってなんだ、ただのコウモリの人形じゃん」
「大和だってびびってたくせに!」
「びびるふりだよ!」
「ウソばーっか!」
お化け屋敷が終盤に差し掛かった頃、大和は立ち止まった。
「真希?」
「ん?どうしたの?早くいこうよ、圭達まってるでしょ?」
グイッ!っと真希を抱き締め、大和は真希に強引にキスをした。
真希は目も開いたまま、わけがわからず・・・
「んっ・・やっ・・!」
ドンッ!
(尚ニイの時と・・同じみたい・・・・!)
あの時のコトを思い出してしまい、うまくふるまえない自分が居る事が分かり
飛び出して行く真希。
ドンッ
「あ、真希、おそかったじゃない!アレ?大和は?ちょ・・ちょっと真希待ちなさいよ!!」
圭の呼び掛けにも反応無しで真希は1人走り去っていった。
自己嫌悪を隠せない顔をしながら。
外は雨。大雨だった。
- 40 名前:たこくん 投稿日:2000年06月28日(水)05時52分14秒
- うわぁ、なんちゅぅところで区切るねん・・
めっちゃ気になる・・・
で、やっぱベタベタ少女マンガ風ってのは自覚してたんだ
俺もそう思ってたけど言っていいのかなぁって思って黙ってた
まぁかなり好きなんだけど(笑)
あと(一心同体ってこと?きゃっ(違))
これはなんですか?アホ?(笑)
まぁ面白い結末だったら一心同体してやってもいいすよ フ( ´Д`)y-~~
まぁそれはさておき、がんばってくらはい。
こういうのってキャラに愛着沸いてくるから終わらないで欲しいなぁとか
思っちゃうんだよなぁ。つーかなげえよ俺
- 41 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)06時15分08秒
- たこくんおはよー。あたしいつも夜中〜昼ネットしてまーす。
つかねー、こーやって長い長い小説書くのって初めてなんすよ・・。
いつも突発でどうでもいい話書くからさぁ。
結末かぁ・・今の所考えてないっていうかいつまで続くかわからぬ・・。
普通のってどれくらい続くもんなの?
あたしとしては結構長くやりたいこのネタ。
1回一つのネタ書いちゃうと次も同じようになっちゃったら
もったいないしさー。番外編とかもやりたいね〜。
圭バージョンとか。この圭っていうか、漫画とかでもそうだけど、
主人公をあったかく見守ってるヒトっていうのがすごい好き。
だからあえて、圭ちゃんにしたのかもしれない。圭ちゃん好きだし。
初めの設定では、圭は尚に思いを寄せてるようにしたかったんだけどねー
文字では大変だにゃ(-ε-;;)真希と圭、一回ケンカさせたいんだよ♪ 笑
次は中澤メインの話書こうかな。あたし関西だから書きやすいんだよ。
しかも京都だし。
あーぃ 全然続き考えてないけどいつもの行き当たりばったりで
書いて来ます♪
- 42 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)06時30分33秒
- ザー・・・
大雨の中、思春期の二人はあと一歩の所でお互いを受け入れる事に
失敗したかのように見えた。
大和も急いで出てくる。
「ちょっと大和!!あんた真希になにしたのよ!!!」
圭は雨宿りしていた場所から離れ、ビショビショになりながら大和に聞いた。
「大和?答えなさいよ!!!!!!!」
「わかんねーよ俺だって!!頭真っ白だったんだぜ!」
そう圭に言い放って、真希を走って探しに行く大和。
圭はそんな大和に大声で言った
「絶対見つけなさいよ!!あんたの役目なんだから!あたしは手伝わないから!」
大和なら、真希を見つけてくれると信じて居た圭の決心だった。
(あたしは探さない・・・・・大和の役目だから・・・・・)
- 43 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)06時31分46秒
「ハァハァ・・・どこ行ったんだよ真希・・電話もつながんねーし・・!」
息を切らせて、傘もささずに雨の中を走る大和。
言葉の先に行動で気持ちを伝えてしまった。
しかもそれを真希は誤解したかもしれない。
そんな混乱の渦の中、そしてこの雨の中、大和は走った。
「・・どうしよう・・また飛び出して来ちゃったよ・・」
真希は雨の中をとぼとぼ歩く。
目頭が熱くなってくる。
「けど、大和・・なんであたしにあんなことしたの・・?これって、信じていいの・・?
キス・・しちゃったよ・・」
自分の唇を手で押えながら、涙いっぱいなのに笑みが浮かんでくる。
(そうだ、きっとみんなわたしのコト探してる・・!!!けどどんな顔して戻ればいいの??)
圭に電話しようとする真希。不運にも電話の電池が切れていて、携帯メモリーも
見れない状態。
寂しいからか悲しいからか、雨が強くなってくると同時に、真希も泣き出した。
「・・・うっ・・くっ・・・大和ぉ・・好きだよぉ・・・」
その時だった。真希を後ろから強くだきしめる大和が来たのは。
「やっと見つけた」
真希は放心状態。あんなひどいことをしたのに、大和は雨の中真希を探して
ビショビショになりながらも必死で走ってくれたんだ、と。
「大和・・・?」
「ゴメン、あんなことするつもりじゃなかったんだよ、マジゴメン・・」
「わ・・わかんない・・何が言いたいの・・?ちゃんと言葉で言ってくんなきゃ、わかんない!」
ボロボロと泣きながら、大和に「言葉」を求める真希。
二人は雨に濡れたまま・・。
「真希、好きだ。」
「聞こえないもん!もっと大きい声で言ってくんなきゃ、真希聞こえない。」
くるっと真希の体を自分の方に向けて、真希の目をみながら、大和は笑いながら言った。
「好きだよ。」
真希は泣いたままの情けない顔で、大和のことをジッと見た。
何秒か沈黙が走った後、真希は思いきり大和に抱きついた。
「うわぁ〜〜ん!もっと早くいってよー!!」
「ハァハァ・・・あ、居た・・」
結局心配になったのか、丁度圭も駆け付けた。
「なんだ、大丈夫じゃん」
クスっと笑いながら遠くからその二人を優しい目で見つめる圭。
・・・・・・・・そして、真里もその様子を睨み付けてみていた。
- 44 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)06時33分28秒
- 一応ここまで今書いた〜。
さてさてどんどん書いてきます。
- 45 名前:たこくん 投稿日:2000年06月28日(水)06時44分20秒
- 夜中から昼にやってるのか。なんかいつもいるみたいに勝手に思ってたよ(笑)
長く続けてください〜蛸が死んで未刊にさえならなきゃいいっす(不謹慎)
長く続けて番外編まで書けるくらいまで話膨らませてください
結末は考えてないんだ、キャラが勝手に一人歩きしそうだねぇ。
ヘタしたらえっちなくなるかもしれんな(笑)
関西ってのは普通の書きこみでなんとなくわかってたけど京都なんだ
本当に姉さんと一緒だねぇ。つーかあまり個人情報だしすぎないように。
ネットはこわいっすよ。誰が見てるかわかんないからね。
そういうのはメールで教えてください。あとでばらまくから(笑)
ストーリーへの希望とかちょっと書いてみるか。
登場人物増やしてくださいー。それでパニックに陥ってくださいー(笑)
いじょー
- 46 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)07時18分47秒
- 遊園地。一件落着で終わった、真希の素敵な思い出の場所。
真希と大和がカレカノになったことはクラス中、いや学年中に知れ渡った。
幸せイッパイの真希。
けれど重要な人物がいることは忘れてはいけない。
=矢口真里=
そう、大和に思いを寄せ、真希に怒りの執着を見せる女がいることは
忘れてはいけない。
毎日の様に、執拗に真希にいやがらせをする真里。
廊下でわざとぶつかったり、水をかけたり、クツに画鋲をいれたり。
大和を手に入れるのが真里の目的だったはずが、真里の視界には真希の方が
とてつもなく大きな存在になっていった。
「真希、大丈夫?最近矢口のやつ、あんたに悪戯ばっかしてるけどさ」
「ん、大丈夫。大和もそのことは知ってるみたいだし、ほっとけば飽きると思う・・。」
「けどあの女がこれくらいであきらめると思う?」
「はぁ〜・・そうなんだよねぇ。」
「最近男子の取り巻きなんか付けちゃってさ、毎日廊下闊歩してるし。」
「ヤ〜な感じだよね、ほんと・・。」
その日も真里は学校で、真希を陥れる為にいろいろな悪さをした。
「真里、後藤のやつなんとかいじめらんないかな。」
「・・・・・そうね・・。こうなったら既成事実しかないんじゃない?」
真里が自分のクラスの仲間の女子と、またなにやら企んでいる。
「既成事実ぅ?そんなことしちゃっていいの?」
「うるさい!!!!あたし中学ンときから後藤気に入らなかったんだよね。
今回ばかりは許さない。絶対、あの女・・・・」
行動に移った真里は、放課後に大和の下駄箱に手紙を入れた。
「生徒指導室まで来なさい。from中澤」
教員のフリをして大和を生徒指導室まで呼び寄せる作戦だった。
大和は前から校則違反の常連者で、中澤から呼び出しをくらうことには慣れていたため、
なんの疑いもなく生徒指導室へ向かった。
「ごめん真希、また中澤に呼び出されちったよ〜」
「え〜!じゃあ今日一緒に帰れないの??」
「多分なー・・・あいつ話長いし。あの関西弁に時々いじめられて嬉しかったり
するんだけど。生徒指導室って密室じゃん?なんか危ないニオイが・・」
「はぁ?バカじゃないの!もう!帰る!バイバイ!」
「げっ 冗談だって真希ー待てよー」
スタスタとヤキモチを焼いたまま帰る真希。付き合いはじめてから、毎日こんな感じで
平和だった。
大和は落とし穴にずるずる入っていった。この後、真里の陰謀が自分の身に降り掛かることも知らずに。
- 47 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)07時19分20秒
- ガラガラ・・・・
「失礼しまーっす」
呼び出したはずの中澤がいない。それもそのはず。ここにまっていたのは・・・
「遅かったね、大和。」
矢口だった。
「何?お前も呼び出されたの?」
「・・・・・まだ気付かないの?毎日後藤とベタベタしちゃって。あたしがどれ程傷付いたか
分かってないの?」
大和はその状況を察した。中澤のフリをして矢口が自分を呼び出したことにやっと気付いた。
そう気付いた瞬間、真里はおもむろに自分のシャツを脱ぎはじめた。
「なっ・・矢口やめろって!!」
上半身下着だけになった真里は、ゆっくり大和に近付いてきた。
「後藤には秘密にしておくからさ、一回でいいの・・・」
そう言いながら矢口はブラのホックを外した。
「やめろって!矢口!!!!!」
見ないように見ないようにがんばる大和。しかし大和も男だった。
言葉と逆の行動に走ろうとしてしまった。
真里の胸はすでにあらわになっていた。
けれど大和の理性は、「真希」という1人の女の子のおかげで、ギリギリの所で
ブレーキがかかった。
「何?あたしが欲しくないの?」
そういって真里は大和の手を自分の胸に押しあてた。
「矢口っ・・やめろ!!」
「素直になりなさいよ」
大和の手を押し付けたまま動かす矢口。
大和も我慢するものの、手がいうことを聞かない。
「あっ・・」
矢口が一瞬喘いだ瞬間、扉の向こうで物音がした。
ドサッ・・・・・・
大和の中澤の話があまりにも不安になって見に来た真希だった。
物音は真希がカバンを落した音だったのだ。
「・・・あら後藤さん、丁度良かった。クスクス」
放心状態の真希の所へ、誤解をとこうと向かう大和。その瞬間
『バシッ!!!!!!!』
真希の怒りのビンタが飛んだ。
「なんだ・・中澤に呼び出されたなんてウソで、ほんとはこういうコトだったんだ。
ほんとは・・・あたしが邪魔だったんだ・・・」
目に涙を浮かべて必死で喋る真希。
「違う!違うぞ真希!!!!」
矢口は面白そうな顔をしてその状況をみていた。
「あーあっばっかみたい!」
そう言って真希は走って帰っていった。
追おうとする大和の手をひっぱって真里が大和に囁いた。
「もう、あんた達はお・わ・り。」
その言葉にビクっとしながら大和は真里の手をふりはらい、真希を追い掛けて
いった。
「あっはっはっは」
真里の高笑いが廊下中に響いた放課後だった。
- 48 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)07時21分21秒
- たこくん>>
大丈夫ー。ちゃんとネチケットはわかってるべし☆
ネット自体は2年くらいやってるからねー趣味で。
あたしも小説用にフリーメールとってこようかな・・。
登場人物増やすかぁ・・どうしよー。
あ、今まで少女漫画だったけど、ちょびっと青年誌
まじってきますんで! 笑
ばいちゅん。
- 49 名前:たこくん 投稿日:2000年06月28日(水)07時49分31秒
- おつかれさん
しかし、、こう来たか、、内容は青年誌入ってきたけど
誤解ですれ違いってのは恋愛物の王道っすね、くす
好きっす
あ、フリーメール取り方とかわかるかな?まぁわかんなかったら
質問してくださいな。いじょー
- 50 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)08時14分39秒
- フリーメールくらいわかるっつの 笑♪
蝉女っていう名前もある意味匿名ッス。
あー楽しい(ナゾ
- 51 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)08時43分06秒
- 階段に真希が差し掛かった頃、大和が追い付いた。
「まてってば!真希!」
真希は立ち止まった。下を向きながら。
「何が違うの???」
「この手紙見ろよ!!!」
そういって矢口が書いたと思われる中澤メモを真希に見せた。
「・・・ふーん。」
「ふーんてなんだよ!こういうことなんだよ!中澤に呼び出されたと思っていったら
あいつがいたんだよ!つまり・・」
「つまり中澤のフリして矢口が大和を呼んだってこと?」
「んだよ・・わかってんじゃん。そうだよ!」
そういうと真希を抱き締めた大和。真希はまだ納得がいってないのか、大和に聞いた。
「じゃぁさっきのあれは何?矢口の胸なんか触っちゃってさ。」
「あいつが勝手にやったことだよ!!」
「抵抗しようと思えば抵抗できたんじゃないの?」
「・・・・・う・・」
真希は大和に抱き締められながらも、ムスっとした顔で問いつめた。
「しょうがないじゃん・・俺だって男なんだしさ・・・」
「はぁ?バカじゃないの?男だから何してもいいっていうの?許せっていうの?」
そう真希がいい放った瞬間、大和は真希のスカートの中に手を入れた。
「ちょっ・・やめなよっここ学校だよ」
「カンケーねーよ。俺おまえしか欲しくないんだもん」
そう言うと大和の手の動きが次第に激しくなってきた。
「んっ・・やっ!!」
「いってぇ・・」
大和を思いっきりはねのけた真希。
「もぉ・・・バカ・・」
下を向きながら照れる真希。
「だってお前が信じてくれねーんじゃどうしようもないじゃん・・」
「信じたいから聞いたの!」
そういうと真希は大和の胸ぐらを掴んで、自分からキスをした。
「真希・・・」
「あたしが大和のこと嫌いになれるわけがないんだからね!帰るよ!」
手を引っ張って大和を連れて帰ろうとする真希。
その間にも、真里の陰謀は進んでいた。
- 52 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)23時07分53秒
- 次の日学校へ来ると、掲示板の前にヒトが集っていた。
なんだなんだといわんばかりに人だかりは増してゆく。
真希と大和もなんだと思い近付く。
みんながピタっと止まって大和を白い目で見る。
『校内新聞』と書かれた誌面には、昨日の生徒指導室の写真が載っていた。
「なに・・これ!!!」
内容は
『昨日、生徒指導室にて矢口真里レイプ未遂』
「はぁ?」
一瞬目を疑った大和と真希。
真希はとっさにその新聞を破り捨てる。
別の男子をとりまきにし、真里が大和の方へ向かって来た。
しかも泣きながら。
とりまきの男達は大和の肩を軽くドンっと叩いて言った。
「お前、真里ちゃんになんてことしたんだよ」
「おい!ちょっと待てよ!」
「・・・・大和・・昨日あたしを生徒指導室まで中澤のフリして呼んで、
あたしに迫って来たの・・うっ・・・」
「ほら、真里ちゃんこういってるじゃねーかよ!謝れよ!」
沢山の生徒達がじっと大和達のやりとりを見ている。
もちろん、真希も。
真希は手出しが出来ない。そんな自分がいやになり、大和をかばってみんなの前で叫んだ。
「ちょっと!!やめてよね!!!昨日あたしちゃんと見てたんだからね!呼び出したのは
矢口の方だよ!大和が無理矢理矢口に迫られたんだよ!?
大和のことそんな目でみるんじゃないよ!!!」
すると真里が一瞬悔しそうな顔をし、すかさずまたうそ泣き。
「ひっひどい・・・後藤さん、どうしてそんなこというの?うぇ〜ん」
「おい後藤!お前こいつと付き合ってるとかいいながらグルで真里ちゃんいじめてるんじゃ
ないのか???」
取り巻きの男が言った。
大和はここで何かを言えば言う程言い訳にしか聞こえないと思い、成す術がない。
その時最大の助けが来た。圭だった。
「何?この騒ぎ。」
「あっ圭ぃぃ・・」
真希が半泣きで圭にすがりつく。
破れた新聞を拾い、目を通す圭。圭には当然真里の仕業だと分かり、真里に言った。
「あんたまだこんなことしてんの?」
「・・・・・・なによ・・保田さんまで・・うっ」
圭は学年でもリーダー格、頼れる女子で有名だったから取り巻きの男も少し怯んだ。
圭はバカバカしそうな口調で言った。
「どうせあんたの仲間の女が隠し撮りかなんかしたんでしょ?」
真里の真正面で仁王立ち、堂々とした圭に真里も少しびびったのか、図星だったのか、うそ泣きをやめた。
言葉につまった真里は行くわよといわんばかりに取り巻き達に合図を出し、スタスタと去っていった。
その時圭が真里を呼び止めた。
「ちょっと矢口 これ以上真希と大和になんかしたら今度からあたしの仕返しが飛ぶよ」
真里は一度立ち止まると、また歩き出して行った。
そして圭はそこにいる全員に大声で忠告した。
「あんた達まさかこんなこと信じたんじゃないでしょうね?そういうヤツもあたしが
殺っちゃうからね」
人だかりはだんだん少なくなっていった。ゾロゾロと教室へ向かっていった。
「大和・・あんた情けない男ねぇ。」
「だってさぁ・・・」
「お助け圭ちゃんは今日までだからね。真希を守る役目はあんたにあるんだから」
そう言って圭は親指を立てた手を大和に向けた。
「サンキュ・・・」
真希もおどおどしながら圭に抱きついた。
「ありがとぉお・・圭ぃ・・・」
「ほら、泣かない泣かない。じきにみんなも矢口の悪行を認めるようになるしさ。」
その騒動の後、真里はプッツリ悪さをやめた。
・・・一旦やめただけかもしれない・・。
- 53 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)23時08分36秒
- 数日立った。真希には悩みがあった。
(まだ大和とキス止まりだよぉ・・・)
そう、真希的には早く次の展開へと持ち込みたかった。
当然大和もそう思っていた。
今までは誰もが通るお子さまな関係だったのかなぁ、と。
毎週休みの日にはデート、手を繋いで街を歩いて、「雰囲気」になったらキスをする。
そんな毎日に少し不満を感じている二人だった。
ひょんなコトからチャンスが出来た。真希がいよいよ大和の家へいくことになったのだ。
真希は緊張しながらも、どんな服を着て行こう、お母さんになんて挨拶しようと
ワクワクしていた。
大和も自分の部屋の掃除に必死だった。
エロ雑誌などを統べて隠し、今までしたことないというくらいの大掃除だった。
「・・何やってんだろ俺・・。」
そう呟き、少し照れながら真希が来るのを待つ大和。
真希の好きな音楽なんだったっけ、真希の座る場所どこにしよう、と、
今さら焦りだす大和だった。
一方真希は着る服を真剣に選ぶために時間を忘れてしまって、慌ただしく用意していた。
「あーんっ髪の毛きまんないよー!!」
そういいながら慌ててまとめた真希・その場スペシャルが出来上がった。
「いってきまーす!」いつもの声より、少し浮いた真希の声が家に響いた。
- 54 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)23時18分53秒
- ニコニコする真希につられるかの様な晴天。
真希は自転車で大和の家に向かう途中。
緊張、期待、混乱が混ざり合ってにやけたり溜息をついたりと落ち着かない真希。
「はぁ〜・・・毎日顔合わせてるのになんか変な感じ。家かぁ〜・・ドキドキなのだー!」
道ばたで嬉しさのあまり独り言を言い放ってしまった真希。
だけど今は真希には大和しか見えていない。
周りの視線も無視。
一途でけなげな真希の視界には、大和しか入っていないのだ。
大和の家の前まで来た。
一旦立ち止まった真希は、顔を赤くしながら深く深呼吸。
「なにしてんの?」
待切れなかった大和が扉の外まで来ていた。
「あっ!いっ・・いたの!」
「遅いよお前〜」
「ご・・ごめん、いろいろ手間取っちゃって・・エヘヘ」
「(何を手間取るんだ・・?)早く入れよ」
「う、うん!自転車ここ止めていい?」
「いいよ」
ガチャ・・・・
不思議な空間がただよう。
真希はすでにこの時点で尋常じゃない感じだった。
「お・・おじゃましまーす。」
初めて入った大和の家。今まで外までは来たことがあるものの、
中に入るのは初めて。
「綺麗なおうちだね〜」
そう言いながらキョロキョロ辺りを見回す真希。
「何してんの〜?早く上がっておいでよ」
大和の部屋がある2階へとなかなかあがらない真希。
(ここで大和が毎日生活してるんだ、嬉しい〜☆☆)
心の中でそう叫んで、トコトコと階段をあがって行く真希。
- 55 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)23時29分05秒
- ついに踏み入れた大和の部屋。ここでも真希はキョロキョロあたりを見回す。
「・・・・おばさ・・じゃなくて、お母さんいないの?」
たどたどしい口調で大和に問う。
「あー、出かけてる。」
「そっか・・・」
心の中で真希は、「この雰囲気はヤバいのでわ!!!」と焦ったりしてしまっていた。
「結構綺麗にしてるんだねーどうせいつも散らかってるんだろうけど」
「うるせーよ お前が来るのに情けねー私生活みせらんないだろー?」
「大和っていつも情けないじゃん」
他愛もない話をしながら、部屋の中を歩き回る真希。
真希があるものを見つけた。
「きゃーっ何これ!エッチな本発見!」
「あ!(しまった!片付けをおこたった!)バカ見るな返せ!」
フイっと大和をかわしてマジマジとその本を見る真希。
「やだぁ〜何〜?こんなの好きなの?洋モノじゃん洋モノ。あははは」
「やめろって真希!」
ドサッ
「きゃっ・・」
勢い余って真希を後ろから押倒してしまった大和。
(もしかして・・ついに・・初・・・)
そう真希が思った瞬間、大和は真希の手から本を奪って体制を整えた。
「もー 部屋の中探るなよ!」
コツンと真希のおでこを弾くと大和はお茶を取りに1階へ行ってしまった。
(・・・何よー・・大和ってば・・あたしよりこの本にムラムラするっていうの?
バカバカバカ!!!!)
真希はその本を扉の方へ軽く投げた。
女の子だって、欲しい時があったりするのだ。
- 56 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)23時39分11秒
- 何分かたった。
二人はまったりと音楽を聞きながら、おしゃべりしたりしてくつろいでいる。
外も夕焼け色に染まってきて、真希はまだ不満な様子。
「大和ぉ・・・」
「?ん?何?」
「なんでもなーい・・」
「なんだよー」
「呼んでみただけだってばー」
そんなやりとりだけでも、ただかけている音楽が甘く聞こえてくる。
ベッドに座っている二人の距離が近くなって来た。大和はなにげに真希の手を握ってみる。
真希はそんな大和にドキドキしっぱなし。
大和が真希にゆっくりキスをした。
「ん・・」
真希は雰囲気に酔って、いつもより少し熱いキスを交わす二人。
心無しか真希の下半身が、違う反応をしたりなんかして・・・。
- 57 名前:蝉女 投稿日:2000年06月28日(水)23時53分42秒
- 大和の手がゆっくり真希の胸へ向かって来た。
真希はとろんとした目をしながら、大和にされるままの状態。
(もーどうにかなっちゃいそうだよぉ・・・)
真希の胸を優しく触る大和の手。
ゆっくり真希の体を倒して、真希に覆い被さるような感じの大和。
キスをしながら、真希の体が熱くなっていくのが分かる。
真希の着ているものを少しずつ脱がせて行く。
大好きなヒトの体温を今一番近くに感じて言葉にならない幸せ。
「んんっ・・・・」
真希の体も、もう尋常ではない。反応することには反応して、いつもと
違う声が出てしまう。
下着をはずされて、素の胸を触れて。
(もう大和しか感じられないよ・・・・)
するすると真希の体をなぞる大和の手と唇が、真希を「女の子」から「女」へ
変化させていくようにも見える。
- 58 名前:蝉女 投稿日:2000年06月29日(木)00時01分46秒
- 大和が、ゆっくり真希の中へ入って行く。
(大好きなヒトが、私の中に入ってくるんだ・・・)
「いたっ・・」
好きなヒトが、感じさせてくれる痛みなら、真希は嬉しかった。
いままで沢山冗談でコツンとやられたことなんかより、もっともっと
深く、嬉しい痛みを真希は感じていた。
真希の中からゆっくり出ると、優しく真希の額にキスをした大和。
「ゴメンな。」
(なんであやまるの..?嬉しいよ・・・)
心の中でそう言いながら、恥ずかしさで言葉がでない。
真希は首を左右に振るしか出来なかった。
そうして二人はしばらく、裸のまま、お互いの体温を感じながら抱き合っていた。
- 59 名前:蝉女 投稿日:2000年06月29日(木)00時04分05秒
- 作者の一時(笑)
で、一旦休憩〜。です。
あーあ やっちゃったよ。この先どうしよう・・
続けるべき?やっぱ。
エッチは下品にしたくなかったから、こんな感じに
なっちゃったよ。なんか青春ですわね(笑)♪
ねぇ、続けるべき?
- 60 名前:HN未定 投稿日:2000年06月29日(木)00時18分28秒
- せみ様すげえよ・・・。
お互いの体温なんて、抽象的かつリアルでとってもいい感じで・・・。
続けて書いて、せみ様のすごさを見せておくれ!
- 61 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月29日(木)00時18分44秒
- お好きなように。蝉さんにお任せします。
どっちしろちゃんと読んでるから。
- 62 名前:蝉女 投稿日:2000年06月29日(木)00時19分12秒
- 補足**
完結させるつもりは一応なかったから、
この状態で止めているのです。
- 63 名前:蝉女 投稿日:2000年06月29日(木)00時20分42秒
- HN未定さん>リアル・・・(笑)せみ様ってこりゃ・・(笑)
61さん>「どっちにしろちゃんと読んでるから。」って
なんてかっこいいんだ・・・(笑)!!!
ありがとぉ。
- 64 名前:名無しさん 投稿日:2000年06月29日(木)00時52分04秒
- こういう小説こそ、2ちゃんでやったほうが喜ばれると思うのですが。
出張する気はありませんか?
- 65 名前:蝉女 投稿日:2000年06月29日(木)00時57分23秒
- 64さん>2ちゃで話しあって、こっちでやろうってことになったんだー。
2ちゃでやりたいなぁ。うん。
小説更新報告スレ、ネタスレ(ていうか荒らし)になっちゃって
さぁ・・。
- 66 名前:たこくん 投稿日:2000年06月29日(木)03時57分03秒
- 今回のえっちはこういうえっちでしたか(笑)
どきどきえっちっちって感じっすね(笑)
この後、、、続けられるんじゃないの?圭も尚にいも真理も
まだまだ動くでしょう。新しいキャラが出てくるかもしんないし
えっちは終わりじゃなくはじまりっす(笑)
まぁ続きがなんとも思いつかないなら未完にして別の作品ってのも
ありだと思うけど
あ、2ちゃんで連載したいなら2ちゃんでしてもいいんじゃん?
報告はここの板でやればいいんだし。ただ荒らされて萎えるんだったら
2ちゃんでやるのはやめたほうがいいけど・・・
あっちだと、このスレでむかついた以上のむかつくことあるよ?
それでもいいなら2ちゃんでどーぞ(笑)
- 67 名前:蝉女 投稿日:2000年06月29日(木)07時51分47秒
- これそのまま2ちゃにのせていいかなぁ?
- 68 名前:HN未定 投稿日:2000年06月29日(木)07時55分39秒
- >67
それがいいでしょう。
2chにのせた様子を見て、その後せみ様が2chでも小説やってみるか
ここだけで書きつづけるかを判断できる、かも。
- 69 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月09日(日)01時38分55秒
- きっとこの話の矢口は、
縦ろ〜るに、背景でバラをしょって出てくるに違いない(笑)
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