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『夢と現実と愛』 (小説です。)

1 名前:まこと 投稿日:2000年07月05日(水)16時06分15秒
こんにちは初めまして、まことと言うものです。初心者ながら、小説を書いてみました。
よろしかったらお付き合いくださいませ。あっちなみにいちごまです。
では、どうぞよろしくお願いします。


いやな夢を見るのは、・・・不安だからだろうか?

『もう、さよならだよ・・・。』
無表情な瞳・・・何も語らない・・・。
『えっ?』
‘…なんで’、その言葉は、喉の奥で消されてしまった。
『バイバイ……。』
目の前が真っ黒に染まっていく・・・。
『い…や……。』
涙が伝って流れ落ちていく。
『…真希。』
あなたは一度も振り向かなかった。
『いや――――――!!!』
私の声は、闇に飲み込まれ、この耳にはあなたのやさしい声だけが残った・・・。
たった一つ・・・・あなたという光が消えた。闇に押しつぶされる。

―私は、死んでしまう―



・・・・・・真・・・希・・・・・・真・・・・・・希・・・・真希・・・・。
どこか遠くから、私を呼ぶ声・・・。ドコ?どこにいるの・・・市井ちゃん。
「市・・・井ちゃん。」
パチッと、私は突然目覚めた。こめかみに涙が吸い込まれていく。
「・・・どうした?」
心配そうなあなたがいた。・・・そうだ市井ちゃんは、帰ってきたんだ・・・。
「怖い夢でも見たの?」
涙を拭うようにあなたの手が触れた。・・・冷たくて、でもとても温かく感じた。
・・・・市井ちゃんは、ココにいる。
「真希。」
私は、ギュッと抱きついていた。
「市井・・・ちゃ・・ん。」
ドコにも行かないで・・・。涙が溢れる。強く強く、しがみ付くあなたは優しく抱き返してくれた
「ヒッ・・・・ヒック・・・ウ・・・・。」
ひきつけを起こしながら泣く私を、トントンとしたリズムで、楽にさせようと背をたたく。
「・・・・。真希。」
大丈夫だからと言われた気がした。
「一人に・・・しないで・・。」
シャツにしわができた。ギュッと握り締める・・・ドコにも行ってしまわぬように。
「一人になんかしないって。」
より―層強く抱きしめ返してくれる・・・それだけでとても幸せ。
「ウ―――。」
また泣けてきた。何でこんなに幸せなのに、涙は流れるのだろう?
「・・・私が、泣かしてるみたいだね。」
その言葉に私は、頭を振る。肩に顔を埋めたまま。
市井ちゃんのせいじゃない。
「・・・・・・・・・。」
「市・・・井、ちゃん・・・のせいじゃ、ないの・・・。でも・・・涙、が・・止まら・・ないの。」
こんなに近くにいるのに不安になったしまう。
「・・・ごめんね、・・・ごめんね・・・。」
・・・それは、私の弱さだ・・・。
「・・・・・・・・真希。」
市井ちゃんは、それきり何も言わずに、私を抱きしめ続けてくれた。
光が差し込む・・・真っ暗だった私の胸の中に・・・。とても温かいものを私は感じていた。
夢の中の真っ黒な空間はない。・・・そこは光に溢れている。

「真希・・・。」
市井ちゃんは不意に私との距離を作った。しかし、不安ではなかった。
あなたは、私だけを見つめてくれるから・・・。
“市井・・・ちゃん。”・・・ドキドキする。
挑むような瞳で・・・どこか淋しそうな目をする人・・・。でも、今は違う。
慈愛に満ちた瞳・・・、自然に近づくお互いの吐息。
「市井ちゃん・・・。」
言葉なんて、いらないよ・・・。とても温かいよ。
全部、ぜんぶ、ゼンブ。感じあえる。あなたが好き。

“そばに居てね”

他には何も望まないから、強く抱きしめていて・・・。

あなたが居れば、この世界は輝き続ける。
・・・そう、この胸の中に潜む、不安もあなたの力で、
それは、喜びにとかわるよ。

「大好き、市井ちゃん。」

心を込めて、その言葉をあなたに・・・。

〜fin〜


2 名前:〜のように・・・ 投稿日:2000年07月05日(水)20時54分57秒
920chさん?
違うならHNがある人とかぶってるよ
3 名前:職@仕事中じゃない 投稿日:2000年07月05日(水)22時51分02秒
あー、いちごま掲示板にカキコされた方ですね。
どもども。ご苦労様です。
4 名前:52 投稿日:2000年07月06日(木)00時39分04秒
何か私が感想書くとろくなことをしない・・・
結構前科者なのです
5 名前:4 投稿日:2000年07月06日(木)00時40分21秒
スレ間違えました、ごめんなさい
6 名前:LASにん 投稿日:2000年10月11日(水)09時44分58秒
ふむ。
7 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月25日(水)15時34分18秒
えぇ〜…1年たってるけど…続編とか…
番外編とか…外伝…とか違うカップリングとか…
違う話もちょっと読んでみたいなぁ…とか思ったりも…
8 名前:まこと 投稿日:2001年07月30日(月)23時47分46秒
>7・名無し読者さん
ここでは、もう小説は書かないです。
が、いろいろなところで小説書いてるので、探してみてください。
ほとんど、このHNは使っていませんが(爆)
とりあえず、やぐちゅ〜の長編やマイナーなカップリングやら、
もちろん、いちごまなどもやっています。
まぁ、そんな感じです。
ではでは。
9 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月03日(金)11時18分42秒
せっかくあるスレッドなので、やっぱり何か書いていこうと思います。
上で言ったように、小説は書きませんが、
それに近い詩のようにモノを。
10 名前:独占欲と狂気の果てに。 投稿日:2001年08月03日(金)11時23分22秒

あーあ、この世界。
・・・壊れちゃった。
・・・こわれちゃった?
・・・こわれ・・・。

あ・・・そっか・・・。

私が・・・・壊しちゃった。
壊しちゃったんだ。
こわしちゃった・・・。

11 名前:独占欲と狂気の果てに。 投稿日:2001年08月03日(金)11時26分56秒

「・・・いちーちゃん?」


真っ赤。まっかっか。
とても・・・キレイだよ。


「・・・・・・・・好き。」


笑った。
コワレタ。


「・・・・・・・・・・・・。」

12 名前:独占欲と狂気の果てに。 投稿日:2001年08月03日(金)11時30分56秒

君ガ壊レタ。
私ガ壊シチャッタ。


「・・・後藤。・・・私のモノ・・・。」


赤いドレスに身を包んだ姫君。
サァ、二人だけ世界に行こう・・・。


そうして、ワタシもコワレチャッタ・・・。


     −END−
13 名前:愛してるなんて言わないで。 投稿日:2001年08月04日(土)01時02分25秒

おかしいよね。
泣くなんて反則だよね。
ごめんね・・・ごめんね。

いつまでも、この関係は続かないから・・・。
でも、一瞬だけの夢を見せて。

だけど、愛してるとは言わないで、囁かないで。
千の言葉よりも、たった一回のキスをして。

愛して。
身体全身で。

14 名前:愛してるなんて言わないで。 投稿日:2001年08月04日(土)01時12分11秒

「何泣いてん?」

触れ合う身体から、滲む汗。
さらさらと流れる髪。
ゆるゆると流れる涙。

「泣かんといてぇな・・・やぐちぃ?」

頬に触れる。
・・・細い指先。


アイシテル。
心が、叫ぶ。


「裕・・・ちゃん・・・。」


お願い。
もっと・・・もっと頂戴・・・もっと・・・。


「矢口?」


愛してるとは言わないで。
でも、その心であなたの全てで愛して。


もっと・・・アイシテ。
今だけで、いいから・・・。


     −END−
15 名前:涙の理由を教えて欲しい。 投稿日:2001年08月05日(日)11時28分19秒

笑顔。
笑顔。
笑顔。


その奥に隠れた涙。
たった一人で泣かないで。


うちがいるやん?
16 名前:涙の理由を教えて欲しい。 投稿日:2001年08月05日(日)11時31分53秒

目。
雫。
それは涙・・・。
何故流れる?


無理に笑うな。
愛してる。

不安か?
なら、抱き締めたる。


「矢口。」


愛しい女。
弱い女。
うちはあんたに、安らぎを与えたい。

17 名前:涙の理由を教えて欲しい。 投稿日:2001年08月05日(日)11時34分55秒

「裕ちゃん・・・ゆうちゃ・・・。」

泣かしたのはうちか?
・・・そうなんか?

なら、拭ってあげるよ。

もう、涙は流れないように。


さぁ、その瞼に口付けを・・・。


    −END−
18 名前:名無し読者 投稿日:2001年08月06日(月)00時31分21秒
赤板見て飛んできました。
すごく味のある作品でついつい浸ってしまう自分がいます。
個人的に「いつまでも、この関係は続かないから・・・。」あたりがツボ。(w
19 名前:mo-na 投稿日:2001年08月06日(月)03時29分08秒
率直な意見ですが「感動」って感じです。
自分も赤から来ました。
この後の小説?詩?観たいです。
『愛してるなんて言わないで。 』が最近の出来事なんでジーって来ました。
20 名前:罪と罰。愛するということ。 投稿日:2001年08月07日(火)00時12分52秒

その身を捧げることが、出来ますか?


愛のために・・・。


神への冒涜。
あなたは、出来ますか?


愛することが罪。
ならどうしますか?


私は・・・、どうするのだろう・・・。
21 名前:罪と罰。愛するということ。 投稿日:2001年08月07日(火)00時27分25秒

『愛してる。』と、口に出してみれば。
なんともちっぽけに思える。
想いは、どこまでも深いのに・・・。


あぁ、罪の十字架が、ずっしりこの肩に乗ってきた。


背後に、罪を罰するために、斧を持った死神が佇んでいる。


「・・・・・・・・・。」


ひゅっと、言う音がしたきり、私の口からは、何も言葉は、出されなかった。
・・・嫌、出せなかったのか・・・?


私は、愛しい人をただいつの間にか、強く強く抱き締めていた。

22 名前:罪と罰。愛するということ。 投稿日:2001年08月07日(火)00時31分50秒

「痛いですよぅ・・・?」


温もりが、伝わる。
心臓の音が、こだまする。


「ごめん・・・。でも、離したくない・・・。」
「・・・・・・離さないで下さい・・・。」


見つめる。
瞳。
大きくて、吸い込まれそうで。


私は、罪を犯す。
23 名前:罪と罰。愛するということ。 投稿日:2001年08月07日(火)00時37分33秒

「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」

無言。
縮まる二人の距離。
さっきよりも。


そして、重なる。


短い触れるだけのキス。
それは永遠より長く、でも、儚くて・・・。


滑らかな頬を、愛しく包む。


「・・・か・・・ご・・・。」
「エヘヘ・・・保田さん。」
24 名前:罪と罰。愛するということ。 投稿日:2001年08月07日(火)00時39分01秒


        ダイスキ


25 名前:罪と罰。愛するということ。 投稿日:2001年08月07日(火)00時44分04秒

閉じられた瞼。
もう、開かない。


そして、私も眠りにつく。


ねぇ、お願い、誰も邪魔しないでよ。
・・・死神さん。
私たちを連れて行って・・・。


モラルの必要ない世界。
あなたが、神ならできるでしょう?

26 名前:罪と罰。愛するということ。 投稿日:2001年08月07日(火)00時55分13秒

罪と罰。

愛するということ。


それが罪なら、罰として、この身を捧げましょう。


だけど、このココロは、愛しい人のもの。

愛しい人のココロは、自分のもの・・・。


愛するということは、そういう事。


「愛してる。」


何も、私たちを引き離せない・・・。


ねぇ?神サマ。  


      −END−
27 名前:さくしや。 投稿日:2001年08月07日(火)01時05分16秒
>18・名無し読者様
有難うございます。
赤からの一番乗りですね。
いやいや、嬉しい限りです。
ホントに有難うございます。

>19・mo-na様
感動ですか。
かなり嬉しいです。
有難うございます。
多分、ちょくちょく書いていくので、またその時はよろしくです。

という感じで、本当に有難うございます。
多分、ROMの方も多くいらっしゃると思うのですが(きっと)
いろいろと、感想言っていただけると、嬉しいので、お願いしますね。
とりあえず、思いのままに書いてるものなので、
次に何が来るかは、分かりませんが、いろいろとやっていきたいですね。
では、この辺で失礼します。
28 名前:休息。 投稿日:2001年08月07日(火)11時32分34秒

腕の中。
確かな安らぎ。

息遣い。
胸の鼓動と、交じり合う。

ココには、二人でけ。
そこは、二人だけ世界。


一時の休息・・・。

29 名前:休息。 投稿日:2001年08月07日(火)11時36分19秒

撫でる長い髪。
さらさと、指先をすり抜けていった。


ぼうっと、遠くを見つめる彼女に、話し掛ける言葉は無い。
だから、ただそばに居る。
それが、私に出来ることだから・・・。


それが、彼女の望んだことだから。



「かおりの・・そばに居て・・・?」


30 名前:休息。 投稿日:2001年08月07日(火)11時41分02秒

喉が、カラカラにっていく感じ。
それすらも心地よくて。
私は、彼女のふっくらとした唇に触れた。


「・・・かおり。」


沈黙を破り、彼女の名前を呼ぶ。


「何?圭ちゃん。」


瞳の奥に、私が映った。
私は、私を呼んだ唇にもう一度口付けて、


「うぅん。なんでもないよ。」
「変なの・・・。」


私たちは、微笑んだ。

31 名前:休息。 投稿日:2001年08月07日(火)11時45分34秒

駆けて行く。
忙しない日々。


たまにはこんな風に、暇というものを共有するのも悪くない。


明日にはまた、忙しい日々が、私たちを待っている。


だけど今だけは、
そう、今だけは・・・。


       −END−
32 名前:圭ちゃんや。下がっとこ。 投稿日:2001年08月07日(火)22時42分41秒
かっ、かおけいだっ!
なんか圭織が綺麗だっ!しかもオイラの好きなマターリだっ!!
作者さんありがとーん
33 名前:no name 投稿日:2001年08月07日(火)22時44分52秒
>>31
しまった!名前間違えた(汗
鬱だフロ逝こう…
34 名前:愛のカタチ。 投稿日:2001年08月10日(金)19時54分54秒

愛には、さまざまなカタチがある。

基本的に、愛とは、奪い合うものだと思う。

身体を重ね。
相手の心を独占し、温もりを分け合う。

それを、俗にいえば性欲というものであろう。
人間が、動物である限り、絶対にあるもの。
・・・嫌、無くてはならないものといえよう。

35 名前:愛のカタチ。 投稿日:2001年08月10日(金)19時59分25秒

好きな人が出来れば、まず、ずっとそばにいたいと願うであろう。

そして、次に、触れ合いたいと思い。

・・・そして、独占欲となった性欲が、牙を出す。


これは、一般的な考えといえるであろう。


しかし、私が言いたいのは、そんな当たり前のことではないんです。
36 名前:愛のカタチ。 投稿日:2001年08月10日(金)20時11分41秒

この一般的な愛のカタチを、奪う愛とするなら、
見守る愛が、あってもいいであろうと思うのです。

そう、例えば、好きになってしまった人が、
自分よりかなり年の離れた、お子様だとしたら・・・

・・・あなたは、どうしますか?


私は、彼女の成長を見守っていきたいと願います・・・。
しかしそれは、人間らしさにかけるかもしれない。

そこには、性欲という動物としての本能が、無くなっているのだから・・・。

そんな愛のカタチを、どう思いますか?

37 名前:愛のカタチ。 投稿日:2001年08月10日(金)20時18分09秒

今はただ、彼女の笑顔が、見ていたい・・・。


それは、愛とは言わないのでしょうか?


SEXが、無い恋人関係は、おかしいですか?


愛しい気持ちは、偽りになってしまうのでしょうか?


今は、触れるだけのキスでも、震えが止まりません・・・。
あぁ、それは、もしかしたら性欲なのかもしれない。


押しとどめている本能。

・・・私は、かわいそうですか?

38 名前:愛のカタチ。 投稿日:2001年08月10日(金)20時24分32秒

「保田さん?」

彼女の目に、私が映る。

「・・・・・・・・。」

どうしたんですか?
小首をかしげる姿。
ただただ、愛しくて・・・。
言葉なんて出てこなくなる。

「なんでもないよ・・・。なんでもない。」

こつっ、額と額を合わせる。
ぼやける視界。
香る彼女の香り。

「変な保田さん。」

彼女は、笑ったよ。
私の好きな表情で、私のそばに居る。

今は、それだけで十分なんです。

39 名前:愛のカタチ。 投稿日:2001年08月10日(金)20時30分22秒

ぎゅーと、抱き締めた。
彼女が、私の胸に顔を沈めた。
私は、滑らかな髪に、頬を寄せた。


「保田さん・・・。」
「ん?」
「だーい好き!!です!!」
「・・・うん、私も・・・好きだよ。」


たった、一人、あんただけを愛してる。

・・・だから、ずっとそばに居て、笑っていてよ。

ねぇ、いい?・・・加護・・・。


そうして、彼女はまた笑って、大きく頷いた。

40 名前:愛のカタチ。 投稿日:2001年08月10日(金)20時35分48秒

今は、ただ、この時に身を任して、眠りに付こうか。



安らぎこそ、私たちの愛のカタチ。



それが、私の見守る愛のカタチ。



時は、静かに流れていく・・・。


      −END−
41 名前:笑顔、笑顔、笑顔。お前の隣で。 投稿日:2001年08月12日(日)09時40分28秒

ずっと見ていたい。

・・・その笑顔。

ずっと聞いていたい。

・・・その笑い声。

ずっと感じていたい。

・・・その温もり。


−ずっと、そばに居るよ。


42 名前:笑顔、笑顔、笑顔。お前の隣で。 投稿日:2001年08月12日(日)09時43分59秒

涙。

流れた。

じゃ、拭えばいいじゃん?


−ほら、おいで。


腕の中、小さくなったお前を抱く。


愛しさは、まるで湧き水のように・・・。

43 名前:笑顔、笑顔、笑顔。お前の隣で。 投稿日:2001年08月12日(日)09時49分11秒

肩を寄せ合い。

二人、壁に背をもたれさせる。


窓から吹く込む風があった。


お前の長い髪の毛が、ふわりと舞った。


甘い香りが、私の嗅覚を刺激した。


ちらっと、お前を見た。


お前は、いつもの笑顔で、私を見ていた。


・・・正直、ちょっと驚いた。

44 名前:笑顔、笑顔、笑顔。お前の隣で。 投稿日:2001年08月12日(日)09時56分09秒

「いちーちゃん。どうしたのぅ?
顔、まっかっか〜。あはっ。」

無邪気な笑顔。
血が沸騰する気がした。
顔がとにかく熱い。

「な、なんでもない!!」

つい、きつい口調。
ほんとは、言いたいことがある。

「・・・・・・・ごめんなさい。」

しゅんと、沈んだ声がした。
違う・・違うよ。

「あ、いや・・・ごめん。いちーのが悪かった・・・よ。」
「いちーちゃん・・。」

いっつも照れくさくて、とにかく、いつも。
お前に言いたいこと、いつも言えないでいる。


・・・臆病なのかもな。

45 名前:笑顔、笑顔、笑顔。お前の隣で。 投稿日:2001年08月12日(日)10時03分16秒

「笑ってくれる?後藤・・・。」

そう、私だけのために。

「・・・?えへへ・・・なんか、変ないちーちゃん。」

きょとんとした顔。
そして、満面の笑顔。


・・・いつも心の中で、好きだと叫んでいる。


「変てなんだよ・・・ったく。」
「あ、・・・ごめんなさい。」
「え?いや・・・。ごと・・・ごめん。」
「いちーちゃん・・・。」


不器用な私。
一途なお前。


笑顔、笑顔、笑顔。
ずっと見せていて。


「・・・ごと・・好きだよ。だからその・・・笑って・・・。」
「・・・・・・・いちーちゃん。うん!!」


お前の隣で・・・。


     −END−
46 名前:して? 投稿日:2001年09月14日(金)00時01分05秒

傍にいて。
抱き締めて。

愛して、愛して、愛して。

見つめて。
キスをして。

あまーい、あまーい、はちみつみたいに。

ねぇ・・・愛して?
47 名前:して? 投稿日:2001年09月14日(金)00時07分36秒

私を呼んで。
「梨華ちゃん。」
耳元では囁かないで。
「や、くすぐったいよ。ひとみちゃん。」
顔が、真っ赤になっちゃうから。

「可愛い・・・。」
笑った顔が、愛しいと感じた。
「・・・ひとみちゃん。」
私は、名前を呼んだ。
ん?っと首を傾げて私を覗き込む。


あなたが好き。


「あの・・・あのね・・・。」
「・・・うん。」

48 名前:して? 投稿日:2001年09月14日(金)00時11分00秒

「・・・キス。」
「ん?」
「キス・・・して?」
「うん。」


キラキラと、瞳が揺れた。
チカチカと、眩暈がした。


とろけちゃいそうなくらい気持ちいい。
あなたとのキス。


好き。
大好き。
愛してる。

49 名前:して? 投稿日:2001年09月14日(金)00時14分05秒

見つめて?
抱き締めて?
キスをして?
微笑んで?
・・・また、キスをして。


最後に、愛してるって・・・、
ねぇ言って?


そうして、私の全部を愛して?


     −END−
50 名前:約束事。 投稿日:2001年09月16日(日)02時43分15秒
一つだけお願いします。
絶対にageないで下さい。
ageてしまわれると、更新できませんので。
書き込むときは、sageをチェックしてから、
書き込むことをお勧めします。

とかいいつつ、自分ので上げてたら、笑ってください(爆)
ではでは。
51 名前:さくしゃ。 投稿日:2001年09月16日(日)12時33分42秒
↓ドクセンヨクの前レス。

http://mseek.obi.ne.jp/cgi/hilight.cgi?dir=red&thp=973430419

なか、みちやぐちゅーあり。
この次から、22の後編いきます。
52 名前:読んでる人 投稿日:2001年09月16日(日)16時42分14秒
ん?
【ドクセンヨク】はココで待ってればイーんですね?
続き激しく待ってます。
53 名前:‐22‐後編 投稿日:2001年09月16日(日)23時27分30秒

「裕ちゃん・・・あっ、おか・・・しいよ・・。
アツイ・・あつ・・くて・・・。」
「どこが・・・はぁ・・アツイ?」
「っ・・・やっ・・・恥ずかしいよ・・・。」
「それじゃわからへんて・・・。」
わざと気付かないふり。
どうしても、好きな子には意地悪してしまいたくなる。
まったくいい年して、子供とかわらへん・・・。
「・・っ・・・あ・・・。」
矢口は恥ずかしそうに、足の膝を擦り合わせた。
きっと、今の自分の顔は、どうしようもないくらい、ニヤついているか知れない。
顔をそらしていた矢口が、中澤を見た。
中澤は、ぱくぱくと開封を繰り返す唇に口付けた。
「・・・・・・・・。」
ぱさっと、前髪が目に掛った。
矢口が、抱きついてきた。
そして、中澤にしか聞こえない声で、
「裕ちゃん・・・お願い・・・。」
囁いた。
「・・・あぁ。」
中澤は、短く答えた。
そうしてまた、矢口の唇を塞ぐ。

54 名前:‐22‐後編 投稿日:2001年09月16日(日)23時32分42秒
そうしている間に、緩々と手は背中やわき腹を這いつつ、
最後の布にと手が掛った。
「・・・んっ!」
ピクッと、矢口の身体全身が緊張した。
自然に、ぐっと足に力が入ってしまう。
「矢口、力抜き。」
唇を離すと、矢口は、自分の顔を隠すように、
中澤の肩にと顔を押し付け、頭を振った。
「濡れて気持ち悪いやろ?」
「や・・怖い・・・よ。」
いざとなると、やはり怖いらしい。
「・・・大丈夫や。怖いことなんてない・・・うちに任し。」
滑らかな肩に、口付けを落とす。
本当に、小さな彼女を壊してしまわぬように。
抱きついている矢口を離し、もうかなり皺くちゃになっているシーツにと、静めた。
55 名前:‐22‐ 投稿日:2001年09月16日(日)23時33分55秒

「矢口の全部うちに見せて・・・な?」
額と額をくっつけて、中澤は、矢口の目を見ながら言った。
「・・・・・・・ぅん・・・。」
矢口は、顔を真っ赤にしたまま、中澤から視線を右にそらし、微かに頷いた。
それを確認して、中澤は、その頬に口付けながら、手の動きを再開させた。
「矢口、辛いかも知れんけど、ちょい腰上げて。」
「・・・ンッ。」
矢口が腰を上げた隙に、するするすると素早く下着を取り去った。
ぱさっと、ベッドの下にとそれが落とされた音が、やけに大きく聞こえた気がした。
「・・・・・・・。」
ぎゅっと、シーツを握り締めた。
「矢口。」
その手を包み込むように、握る。
視線が絡まり、キスをする。
「・・・・ンッ・・裕ちゃん。」
「・・・いくで・・・矢口。」
「あっ、・・・っ・・・。」
中澤が、矢口の視界から消えた。

56 名前:さくしゃ。 投稿日:2001年09月16日(日)23時34分30秒
とりあえず、ここまで。
また明日かな・・・。
57 名前:マイルドセブン改めセーラム 投稿日:2001年09月17日(月)01時04分49秒
ご苦労様です
58 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月17日(月)11時00分52秒
すっごい期待してます!
がんばってください。
59 名前:‐22‐ 投稿日:2001年09月17日(月)18時04分26秒

舌で一度、胸の丸みをなぞりながら、下腹部へと下る。
膝の裏に手を当て、ぐっと開かせた。
そこに、中澤は唇を落とした。
「・・・そんな・・・ゆ・・ちゃっ、ン・・きたないよ・・・」。
「汚いことなんてあらへん。ここも矢口の一部や・・・。」
くぐもった中澤の声。
矢口はどうしようもならない身体の熱に、
もう何がなんだか分からなくなってきている。
「うっ・・あぁぅ・・・っ・・あぁ・・・。」
くちゅくちゅと、濡れた音が部屋中に響き、矢口の高い声と混ざり合う。
甘い甘い蜜が流れ出すソコに、舌でゆっくりゆっくり壊さないように優しく撫でる。
「ゆう・・・ちゃ・・・だめぇ・・・んっ・・・。」
跳ね上がる腰を抑える。
感じていると、全身で自分に教えてくれる矢口が愛しくてたまらない中澤。

60 名前:‐22‐ 投稿日:2001年09月17日(月)18時05分26秒

「んっん・・矢口。・・・矢口。」
左手は、膝の裏で抑えたまま、右手を性器にとやる。
そうして、その割れ目を開きソコに深く舌を差し入れた。
「んっ!あっ・・・あぁぁぁぁぁ!!!!」
次の瞬間ねビクビクっと、腰が激しくゆれ、全身が痙攣を起こした。
「・・・・・ッ・・・ハァハァハァ・・・。」
そして、脱力しシーツにと身体が落ち着いた。
荒い息を繰り返す矢口。
「んっ・・・矢口。・・・イっちゃった?」
口元をぐっと拭い、初めての快感に余韻を残すその顔を覗き込む。
「・・・・・・・。」
言葉なく頷く矢口。
「よかった?」
それにも頷く。
中澤は、心底嬉しそうに微笑んだ。
そして、乾いた唇にキスを落とす。

61 名前:‐22‐ 投稿日:2001年09月17日(月)18時06分37秒

「ん・・・ゆうちゃ・・・ん。」
とろりととろけたその視線。
「・・・まだ足りないやろ?」
中澤は、右手を蜜の滴るソコに持っていった。
くちゅっと、濡れた音がした。
「・・・ッ・・・・。」
「まだ、こんな、濡れてる・・・。」
自分の指についた蜜をぺろっと舐める。
「やだ・・・ゆうちゃん・・・。」
ふっと、微笑むそのやさしい顔を矢口は見た。
ぼやける視界。
触れた唇。
ただ、いつの間にかすがり付いてた。
中澤の少し短めの髪をくしゃくしゃに掻き乱す。
「んっん・・・ンンン・・・ふぅ・・。」
「矢口。」
「ゆうちゃん・・・ゆうちゃん・・・、好き・・すきぃ。」
涙が、ぽろぽろと流れ落ちた。
唇で、その雫を拭う。
「一つになろうや?・・・矢口。」
頷く、それが全ての合図だった。

62 名前:‐22‐ 投稿日:2001年09月17日(月)18時07分16秒

もう、時間なんてわからない。
ただ、純粋に、お互いの心を独占し合う。
時が流れていった。


何度、傷つけただろう?
何度、その度に好きだと思っただろう?
何度、抱き締めただろう?
何度、キスを交わしただろう?
何度、名前を呼んだだろう?


何も分からない。
ただ、分かることは、愛してるということだけ。
今は、この目に映るお互いが、すべて・・・。


「あっ・・・ゆう・・・ちゃ・・・ゆ・・・っっっ!!」
「矢口・・・やぐ・・・・やぐちぃ!!!」
そんなに広くはない、部屋中。
ぐったりとその身をベッドに沈め、気を失った矢口。
「ハァ、ハァ・・・んッハァ・・・矢口・・・。」
中澤は、閉じられた瞼に今一度キスをして、そのまま矢口の隣で眠りについた。
腕の中にしっかりと、愛しい人を抱いて・・・。


To Be Continued

63 名前:さくしゃ。 投稿日:2001年09月17日(月)18時14分29秒
次回、最終回(予定)です。

>セーラムさん
どーも、有難うございます。
頑張ります。

>58さん
はい、頑張っております。
期待には添えられたでしょうか?
出来たら感想聞かせてください。

ということで、カキコ有難うございます。
そして、ROMの皆さんも有難うございます。

何となく、今やる気はあっても、書いてないんで、
急かしてやってください。
では、この辺で。

64 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時42分42秒


−もう、離さへん。
 いや、もう離れられへん・・・。
 矢口。
 可愛い矢口。
 ちっこい矢口。
 
 ・・・好きや。

 何があっても、ずっと一緒やで?

65 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時44分37秒

もそもそと、自分の隣にいる何かが、動いていた。
「んー?」
記憶をたどり、ぎゅっと抱き締めようとしたら、その手は空しく空を切った。
「・・・?やぐ・・・・・。」
ちょっと掠れた声で、彼女を呼ぼうとした。
が、次の瞬間、ドタッと鈍く何かが、倒れるような音がした。
「!?矢口!どうした?」
重い瞼を開けてみると、自分のいるベッドから、2メート程先の壁際で、
バスローブを羽織、その壁にもたれるような形になっている彼女の姿が、
目に入った。
「あっ、裕ちゃん・・・。」
ばつの悪そうな矢口。
「大丈夫か?」
心配して、ベッドからおり歩み寄る。
「や、来ないで。」
「へ?」
「・・・は、恥ずかしいんだよ・・・。」
消え入ってしまいそうな、矢口。
中澤は、自分の姿に、あっと思い。
ベッド下に無造作に置かれたシャツを羽織る。

66 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時46分18秒

「・・・・矢口?」
「・・・シャワー浴びようと思って・・・でも、こ、腰に力はいらなくて・・・。」
その言葉に、また、愛しさが溢れ出す。
自然に歩み寄り、後ろから矢口を抱き締めていた。
「あっや、やだ。離して・・・裕ちゃん・・・んッ・・。」
嫌がる矢口の唇を塞ぎ、ぎゅっと、さにらに強く抱き締める。
そのまま、小さな彼女を抱き上げ、ベッドにと戻してしまう。
「・・ん・・・ふぅ・・・。」
びくっと、矢口の身体が揺れた。
深く多を絡ませあい、寝起きの身体の重たさに逆らうことなく、
身体を重ね、抱き締めた。
「矢口。」
長いキスに、トロンした矢口の視線が、中澤を捕らえた。
名残惜しそうに、その頬に中澤はキスを一つ落とした。
「・・・もっかい抱きたいくらいや。」
冗談しかめに言う中澤。
「バカ・・・。」
矢口は、精一杯の強がりを、中澤にぶつけるのだった。

67 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時47分15秒


チャプン・・・チャプチャプ・・・パシャン・・・。
浴室にこだまする水音。
あの後、中澤は、矢口を浴室にと連れてきてやり、自分の身体を洗うのと同時に、
まだ今一腰に力の入らない矢口を洗ってげた。
矢口は、まともに中澤のことを見ることも無く、ただ、されるがままになっていた。
そうして、浴槽に湯を半分溜まったところで、矢口をそこに入れてやり、
「ゆっくりつかってな。着るもの持ってくるさかい。」
そういい残して、中澤は、浴室から出て行ったのだった。
「・・・・・・・・・。」
ぱしゃん。
水面が、波立ちゆらゆらと揺れた。
矢口は、中澤の優しさが嬉しかった。
ぶくぶくぶく・・・。
このまどろみが、いつまでも続けばいい。
曇りガラスから入ってくる光り、手を伸ばした。
雫が落ちていく、きらきらきらと、輝いた。

68 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時48分18秒

「やぐちぃ。」
「ん?」
「それ以上入ったらのぼせてしまうやろ。そろそろでぇ。」
「うん。」
そう答えた矢口だが、一向に出ようとしない。
「なんや、まだ痛いんか?」
「うぅん、そうじゃないよ。」
首を傾げる中澤。
矢口は子供っぽく笑って見せた。
そして、
「裕ちゃんが、出して・・・。」
甘えた声。
「・・・・・・・・。」
中澤は、髪をかきあげて、目をちょっと見開いた。

69 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時48分58秒

そして、そのすぐ後は、矢口を浴槽から出さしていた。
「濡れちゃたね、裕ちゃん。」
「あぁ、誰かさんのおかげでな。」
くすくすと笑う。
大きなバスタオルで、すっぽりと矢口を包み込む中澤。
「な、矢口・・・。」
「何?」
「今日は、裕ちゃんに付き合ってくれるか?」
「・・・うん。分かった。」
「おし、じゃ、早く着替え。そしたら出かけよ。」
「うん。」
そうして、中澤は、脱衣室から出て行った。
タオルからも、中澤の匂いがして、
「裕ちゃんに抱き締められてるみたい。」
そう思う矢口だった。

70 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時49分34秒


「ね?裕ちゃんどこ行くの?」
「秘密や。」
喫茶店にて、朝食兼の昼食を取っている。
矢口が尋ねても、そう言って、どこに行くか教えてくれない。
ただ。
「取って置きの場所やよ。」
そう言って、柔らかく微笑むのであった。


71 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時50分05秒


知らない町。
都心から外れ、東京でもまだ緑が多く残るところへと来ていた。
緩やかな上り坂が続くその道を、二人は手を繋いで、歩いていく。


72 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時51分43秒

「・・・・矢口。」
無言だった中澤が、ふいに矢口を呼んだ。
「・・・・・・・・。」
矢口は、中澤を見上げた。
「これから先、何がある分からへんけど・・・。」
「うん・・・。」
いつに無く真剣な、中澤の表情に、鼓動が早くなるのを、矢口は感じた。
「これだけは言っておくで・・・。」
そこまで言って、着いたで。と、矢口のほうを見てにこっと笑って見せた。
矢口は、歩いていくほうを見た。
その先には、真っ白で、小さな小さな教会があった。
「裕ちゃん・・・ここって・・・。」
「二人だけのケッコン式なんてどうや?」
驚いたように自分を見る矢口に、にっと笑って見せた。
中澤は、その教会の扉の前で立ち止まり、矢口と向かい合う。
「裕ちゃん・・・。」
「うちにとっては、神なんていらん。矢口はどうや?」
「・・・・いらないよ。」
「じゃ、ここでええよな。」
「うん・・・。裕ちゃんがいれば。」

73 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時53分47秒

バックから、白いスカーフを出して、矢口の頭にふわりとのせる。
「きれいやで、矢口。」
にこっとまた笑って、今度は、小さな包みを取り出した。
「昨日、買ったんや。」
そう言って、包みを開いた。
そこには、ペアのシンプルなシルバーリング。
「まぁ、安もんやけどな。」
おどけたように笑う。
でも、すぐに真剣な顔に戻り、コホンと一つ咳払いをして、
二つのリングを左の手の平にのせ、矢口の左手をその手に重ねさせた。
「私、中澤裕子は、矢口真里をこの先ずっと愛し続けることを誓います。」
静かに、しかしはっきりとした声で、中澤は言った。
視線が絡まりあう。
「・・・私、や、矢口真里は、中澤裕子をこの先、
ずっと・・・愛し続けることを・・・誓います。」
矢口の視界が、涙でゆがむ。
途切れ途切れにやっと伝える。
74 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時55分06秒

「では、誓いの指輪を・・・。」
そう言って、中澤は、重ねていた矢口の手をそのままに、
中にあるリングを一つ取り出す。
そして、その左薬指にはめる。
矢口もそれに習い、中澤の左薬指に、同じようにリングをはめた。
「そして、誓いのキスを・・・。」
ぽろぽろと、矢口の瞳から、涙が零れ落ちた。
中澤は、丁寧にその涙を吸い取るように、頬にキスをしてから、
その唇にキスを落とした。
矢口の腕が、中澤の首に回り、ぎゅっと抱きついた。
中澤も、その小さな身体を抱き締めた。
「・・・もう絶対、はなさへん。」
耳元の落とす囁き。
「うん、うん・・・離さないでね・・・。」
そのまましばらく、二人は抱き合ったまま、そこに佇んだ。
教会の鐘が、まるで二人を祝福するように鳴り響いた・・・。
75 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時55分49秒


涙の分だけ、いつの間にか深く深く愛してた。
眠れぬ夜を重ねる度に、その存在を感じたかった。

76 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時56分25秒


そう言った全ての感情。
そう言った全ての想い。


全部まとめて、・・・ただ、あんたが欲しい。

77 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時57分18秒


ずっと・・・
ずっと、ずっと・・・
ずっと、ずっと、ずっと・・・。


78 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時57分54秒


傍にいさせて・・・。


79 名前:-最終話- 投稿日:2001年09月19日(水)21時58分54秒


−うちは、あんたを、

         ドクセンしていたい。


「すっきやでぇ・・・矢口。」
「うん。裕ちゃん。」



  独占欲‐ドクセンヨク‐ 完


80 名前:さくしゃ。 投稿日:2001年09月19日(水)22時02分34秒
ついに終わりました。
もう、切るのもあれなので、一気に上げちゃいました。
燃えつきましたね・・・真っ白に・・・(笑)。
突っ込みどころなどいろいろさ満載の上、
寒かったでしょう(笑)。
まぁ、楽しんでもらえたなら嬉しいです。
感想なんぞも良かったら聞かせてください。
今後の糧にしていきますので。
では、これで失礼します。
長い間有難うございました。
81 名前:セーラム 投稿日:2001年09月21日(金)00時51分22秒
いやいや、感動しました!
82 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月22日(土)01時42分01秒
以前からラストは決めてあるって言ってたので凄く楽しみにしてました。
ラスト良かったですよ。終わってしまったのは残念だけど。

矢口が中澤に告白するシーンがメチャメチャ気に入ってます。
あと保田のキャラも。

お疲れ様でした。次回作も期待してます。

83 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月22日(土)05時10分48秒
すっごくよかった。
そうそう。神なんか信じちゃろくなことありません。(w

ねがわくば、みっちゃんと圭ちゃんに愛の手を。
84 名前:名無しさん 投稿日:2001年09月28日(金)02時45分53秒

  ほんとに終わったのがショックです。
 やぐちゅーはた書いてほしい・…
 感動しまくりでした!!!
85 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月01日(月)04時00分03秒
最高です。長編やぐちゅーものではオレの中のナンバー1です。
また、気力がたまったらやぐちゅーものをぜひお願いしやす。
86 名前:お知らせ。 投稿日:2001年10月02日(火)21時52分53秒
赤にも貼ったけど一応。
ttp://members.tripod.co.jp/ru_ku_83/sougoutop.html
ここの掲示板でもまだ書くつもりですが、
ゆくゆくは、ここを拠点にしていきたいですね。
小説そんなに上がってないですが、よかったらカキコでもしてください。

遅くなりましたが、レス返しを。

>セーラムさん
そう言っていただけると、よかったのかなって思えました。
有難うございます。

>82さん
矢口の告白シーンは、かなり悩んだところなので、
そう言っていただけるととても嬉しいです。
あと、圭ちゃんのキャラは、私もかなりお気に入りです。
最後まで、有難うございました。

>83さん
神は、そうですねぇ・・・いるとは思うけど、何もしてくれませんからね(笑)
何事も、やるのは結局自分自身ですからね。
みっちゃんと圭ちゃん・・・、幸せにしてあげたいです。
前向きに考えてみます。

>84さん
感動していただけましたか。
とても嬉しく思います。
やぐちゅ〜は、今も書いてますので、
どうぞ見つけてやってください。

>85さん
有難うございます。
一番と言っていただけて、マジで嬉しいです。
ぼちぼちと書いているので、どうぞそちらをよろしくお願いします。

今書いてるものや過去に書いたものは、HPの方に小説ページに書いてあるので、
そこで探してみてください。
では、この辺で失礼します。
87 名前:名無しさん 投稿日:2001年10月15日(月)22時42分55秒
お疲れ様でした、これからも応援してます。
88 名前:君に贈るメッセージ。 投稿日:2001年11月06日(火)01時20分34秒


『絶対、戻ってくるよ!』


私が、モーニング娘。を脱退して、一年が過ぎようとしていた。
日々は、充実していた。
ボイスレッスンに明け暮れ、やりたかったギターを習い、紙に詩を書き留める。
ぼーっと、している暇は無かった。
でも、ゆとりがあった。
それでも、急がなくちゃいけない。


『絶対に、帰ってきてね。・・・グス・・・頑張ってね・・ヒッ・・頑張ってね・・・。』


カエッテキテ。


そう、言われたから。
一日でも早く、君に会いたいから。

89 名前:君に贈るメッセージ。 投稿日:2001年11月06日(火)01時27分33秒

・・・最後にメールしたのは、いつだったか覚えてる?

・・・最後に電話したのは、いつだったか覚えてる?

・・・最後に君の笑顔を見たかったよ・・・。


『いちーちゃん。・・・好き。』


気が付けば、いつも泣いていたよね。


切なさで泣いていたよね。


『・・・・・・・ごとー。』


私も好きだよ、君が。
でもね、・・・ごめんね・・・素直じゃないから。


『・・・・・・・・。』


何も言わずに抱き寄せた。
温もりが、溶け合い消えていった・・・。


90 名前:君に贈るメッセージ。 投稿日:2001年11月06日(火)01時30分56秒

ただ、好きと言えなかった。
だから、私は、君を想う。


『絶対戻ってくるよ!』


これは、遠まわしな君との約束。
ココロにしっかり届いてたかな?


・・・届いているよね。
そうだよね。


『待ってるから・・・。』


私は、君を信じてる。


91 名前:君に贈るメッセージ。 投稿日:2001年11月06日(火)01時39分42秒

「いちーちゃん?」


ばさっと、手に持っていた台本が重々しく落ちた。


「うっす。」


真っ直ぐに視線がぶつかって、なんか照れくさくて、頭を掻いた。
呆然と立ち尽くす君に、とにかくなんていっていいのか・・・。


「あ、来年の春に、デビューが決まったんだ・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「だから、えーと、そうだなぁ〜。」


無言の君。
少し大人になった君。
少し大人になった私。
とにかく言葉を捜す私。


「・・・・・・・な・・さい。」


すっと、涙がこぼれた。
君は何も変わっていなかった。


「おか・・ッ・・えりな・・・ヒッ・・さい・・・。」


小細工なんていらないんだよね。
言葉なんて一つでいい。

92 名前:君に贈るメッセージ。 投稿日:2001年11月06日(火)01時49分50秒

「・・・うん。」


抱き寄せる。
柔らかな肌。
甘い香りのする髪が、嗅覚を刺激した。
いとおしさが、一気に膨らむ。


「いちー・・・ちゃん・・・。」


「後藤・・・ただいま。」


「きゃーん、ヒュウ・・・きゅーん・・・。」


笑顔と泣き声が混ざり合って、後藤の喉がなった。
そのまま何も言わず、ただ、私は君を抱き締めた。


93 名前:君に贈るメッセージ。 投稿日:2001年11月06日(火)01時54分17秒


君に贈るメッセージ。


「後藤。・・・・・・・・・・・・・・。」


それは、君にだけに聞かせるメロディー。


「いちーちゃん!!!!!」


私たちだけの、メロディー・・・。


−END−
94 名前:名無し読者 投稿日:2001年11月06日(火)01時57分36秒
最後にsage忘れちゃった。
・・・まぁ、いいか。
TOKIOのメッセージという曲をイメージにして書きました。
ま、そんな感じで、失礼。
95 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月12日(月)01時22分20秒

つまらない。

下らない。

だるい。

やってられない。

バカみたい。

ホントバカみたい・・・。


96 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月12日(月)01時26分30秒

「いらっしゃいませー。」
笑いたくないのに、笑わなくちゃいけない。
「申し訳ありません。」
謝る必要なんて無いのに、私が悪いわけじゃないのに、何謝ってんだろ・・・。

お金が欲しい。

あの時は、それしかなかった。
だから、愛想笑いに心の無い謝罪を繰り返す。
全ては自分のため・・・。

でも、これは本当に、自分のため?


ねぇ・・・どうなの?

97 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月12日(月)01時29分33秒

『楽しい?』

そう聞かれた。
私は、楽しいよと答えた。

私は、嘘をついた。
他人に、自分に・・・。
私は一人だったんだ。
素直になれない、素直に。

なぜなら、頼れる人がいないから。


98 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月12日(月)01時30分08秒

つまらない。

下らない。

だるい。

やってられない。

99 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月12日(月)01時32分01秒




私は、自由が欲しい。




100 名前:作者。 投稿日:2001年11月12日(月)01時34分10秒
突発的な小説『自由という名のもとに。』
多分、王道カップリング中心です。
主人公は、誰だろう・・・。
101 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月13日(火)18時07分32秒
私は、いつも迷子だった。
人の中で、どこに行っていいのか分からず、さ迷い続ける。


最近なれたタバコの香り。
すーっと、吸い込んで吐く。
白い息。


寒いね。


ヒトリだから。


102 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月13日(火)18時10分26秒

ぽーっと、星の見えない夜空を見つめる。
白い糸になって、煙が立ち昇る。


このまま、私もその白い煙と一緒に、消えちゃうのかな・・・。


ただ、漠然とそんなことを考えていた。


103 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月13日(火)18時20分00秒

「ここにいたんだ。」
後ろから声がした。
「何?」
私は、振りかえずに問うた。
「前に私が言ってたとこに、連れて行ってあげようかと思ってね。」
ふぅーっと、吐いた白い息が、夜風に掻き消された。
「それどこ。」
「内緒。」
「なら、いかない。」
「じゃいいや、・・・めっちゃくちゃ楽しいとこなのになぁ〜。」
そう言いながら、私の隣に座った。
「まぁ、ごっちんには、無理か。」
ふっと、笑った顔が、なんかむしょーにムカついて。
「よっすぃーならできるの?」
「うん、ごっちんには無理だけどね。」
「よっすぃーに出来て、私に出来ないわけ無いじゃん。」
ジッと、火を消して立ち上がる。
「行くよ。」
私は、言った。
「どこに?」
そいつはとぼけた。
「その、オモイロイトコロにだよ。」
またふっと笑った。
「そうこなくっちゃ!」
楽しくない。
そう言って私の前を歩き出した。


ちっぽけな日常なんて、いらない。

104 名前:作者。 投稿日:2001年11月13日(火)18時21分58秒
こーしん。
105 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月14日(水)19時57分59秒

行く先なんて、知らなくていい。

ただ、ココから逃げ出したいだけだから。

光なんて無くてもいい。

ココは、明るすぎたから。

106 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月14日(水)19時58分33秒


「・・・緊張してる?」
「まさか。」
「そっか、・・・そうだよね。」
ははっと笑う吉澤に。
「ねぇ、どこまで行くのよ。」
「内緒。大丈夫車すぐそこだから。」
「・・・・・・・・・・。」
「やっぱやめる?」
「行くって言ったでしょ。」
はいはい。そう言ったきり、二人は特に何も話さなかった。

107 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月14日(水)20時01分17秒

公園前の街頭の下、一台の黒い車が止まっていた。
「ちょっと待ってて。」
そう行って小走りに近づいた。
「・・・・・・・・・。」
後藤は、ただそこに立ち尽くし、
何か、やり取りを繰り返す、その後姿を見ていた。
ふと、見上げた夜空には、やせ細った月が浮んでいた。


「お待たせ、行こうか?」
「・・・・うん。」

108 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月14日(水)20時05分38秒

ばたん。ブロロロロ・・・。


あれは、天使の微笑み?
あれは、悪魔の囁き?


あぁ、なんでもいい・・・。


これは、箱舟だよ。
と、吉澤がまた笑っていた。

109 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月15日(木)14時37分18秒

おかーさん、ねぇ、お父さんは?

おかーさん、何で泣いてるの?ねぇ、泣かないでよ。

おかーさん、どこにいるの?

あ、おねーちゃん、おかーさんは?

ねぇ、おねーちゃん、おとーさんは?おかーさんは?


ねぇ、ねぇ、ねぇ・・・。


110 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月15日(木)14時53分59秒

「ごっちん着いたよ。ごっちん!」
「ん・・・。」
どうやら眠ってしまっていたようだ。
そこは、特に何かが変わっているわけでもなく、
ファーストフード店の駐車場にと車は止められていた。
「ここが?」
「あ、ここは違うよ。ただ、駐車場借りてるだけだよ。さぁ行こう。」
「・・・・・・うん。」
吉澤が降りたのに続いて、後藤も外にと出た。
そこには、車の鍵をちゃらちゃらと音を立てて立っている人がいた。
猫のような鋭い目をして、私を横目で見た。
しかしその後、
「おはよう。よく眠っていたわね。」
と、ごく自然に笑った。
「・・・・・・・・・。」
「あ、ダメですよ、保田さん。怖がらせちゃ。」
何も言えないでいる私の変わりに、吉澤がおどけて言った。
「うっさいわね!」
短気なのか、ぽこっと吉澤を殴った。
「いった〜、痛いですよ、保田さーん。」
へへへと、吉澤が、楽しそうに笑った。
いつからこいつは、こんな風に笑うようになっただろう・・・。

「さ、もう寒いんだから行くわよ。」
「はい。」
「・・・・・・・。」
そういうと、隣の建物にと向かって歩きだした。

「ごっちん早く!」

もう、後には戻れない・・・。
そこは、天国への入り口だから。

111 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月16日(金)13時34分46秒


運命と言うものを、初めて信じていと思いました。


あなたに出会えて。


112 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月16日(金)13時43分30秒

「こんにちは。」
関西独特のイントネーション。
「私、中澤裕子と申します。」
ポケットから出してきた名刺を渡しながら、にっと笑った。
「名前はなんてゆーん?」
「矢口真里です。」
さらさらと、私の名前を紙にと書く。
「矢口真里さんね。どう呼んだらいい?」
「あ、何でも・・・。」
「んー、そっかー。じゃ、とりあえず矢口でいいやな。
うちのことは、裕ちゃんでええからなぁ〜。」


笑顔。それは、私の忘れ物。


あなたがいるから、今の私がいる。
あなたがいなければ、きっと今の私はいない。
絶対にいない。

113 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月16日(金)13時56分16秒

「よっすぃ〜が、新しい仲間連れてきたってー。」
大学時代からの友達、飯田が言った。
「じゃ、矢口がコミケとってくるよ〜。」
私が、名乗りをあげると、隣に座っていたあなたが、声をあげる。
「矢口が行くんかい?可愛い子らしいやん、裕ちゃんが行きたい〜。」
ポカッと、とりあえず一発殴っておく。
「った〜。」
「もー、裕ちゃんには、矢口がいるでしょ?矢口に任してよ。」
「ん〜なんや、嫉妬かいな?」
「・・・ばーか。」
「まぁ、えぇ、行ってきい。」


そう言ってまた、出会ったときと同じ笑顔。
全て包み込んで、私の全てを。


「はい、頑張ります!!」
「おぉ、矢口頑張れ!!」
ぽんと撫でられる、その手の温かさが好き。


「おつかれさまでーす。」
保田、吉澤あと、入ってきた少女。
それは、私の数ヶ月前の姿にそっくり。
「行ってきい。彼女の人生、変えてやれ。」
中澤は、耳元で囁いた。
頷いて私は歩き出した。


うつむいて、下ばっり見てる人生なんてとは、もう、さよなら。


114 名前:さ。 投稿日:2001年11月16日(金)13時58分29秒
やぐちゅー登場。
誤字脱字大賞が取れる気がする。
そんな今日の良き日。
淡々と、物語は進んでいますね。はい。
では、失礼。
115 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月21日(水)21時55分49秒
‐6‐

そこは、一言で表すなら、【怪しい場所】だ。
天国でも何でもない、蓋を開けてみれば、ただの怪しい場所。
あ、でも天国だって十分怪しい場所なのかもしれない・・・。


こんな夜中だって言うのに、スーツを着た人たちが何人もいる。
それで、なにやら真剣に話をしていたり、中には騒いでいたり・・・。

116 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月21日(水)21時56分51秒

「ごっちん。こっちこっち。」
手を引かれ、椅子に座らされた。
と、すぐに私の前に座る人がいた。
とても小柄で、派手めな女性。
「こんばんわ。」
「あ、こんばんわ・・・。」
「なんだ、なんだー、暗いな〜。」
「・・・・・・・・。」
後藤は、曖昧に首をすくめた。
「そういえば、自己紹介してなかったね。
私は矢口真里。名前は?」
机の上に置いてある紙にボールペンで、さらさらと書く。
「後藤真希。」
「ふむふむ、後藤真希さんねぇ・・・ニックネームは無いの?」
矢口は、後藤を一度見てから、隣に座る吉澤を見た。
「ごっちんて、私たちは呼んでますよ。」
「ごっちんね。うん、覚えた。私のことはまりっぺって呼んでくれていいよ。」
「はい・・・。」
「で、よっすぃ〜。この子とはどういう関係なの?」
後藤の返事に、満足そう頷くと、吉澤に聞いた。

117 名前:自由という名のもとに。 投稿日:2001年11月21日(水)21時58分09秒

「高校からの同級生です。」
「じゃ、今20歳?」
それを聞いて、私に聞いてきた。
私はただ、軽く頷いた。
「いやー、若いねー。あ、私は何歳に見える?」
「・・・・?下ですか?」
「がくっ。えー、矢口ってそんな子供っぽい〜?
私は、22だよ。1月で23歳だけどね。」
付け加えて、遅生まれなんだ。と言った。
「はぁ。」
そうなんですか。
後藤の反応はこれだった。
矢口は、そんな後藤の反応を別段気にした風は無かった。
それよりも。
「ごっちんは、私に似てるね。」
なんてことを言った。
後藤は、目をいつもより大きく見開いて、俯いた。
「そう・・・ですかね・・・。」
「うん、そうそう、私もそうだったんだ。こんな感じだった。
でも、ココが私をすごく変えてくれたんだよ。よっすぃ〜だって、ねぇ?」
「はい。」
後藤は、ちらっと吉澤を見た。
ぱっと目が合って、吉澤はニッコリ笑った。
後藤は、それをただ見つめた。
「もうすぐ、すっごいやつが来てくれるよ。」
私より、一つ下なんだけどね。と矢口は言った。
後藤の無表情は、変わることが無かった。
それでも、この空間を嫌だと思う、そんな理由は、何故か浮んでこないのであった。


人が人を変える。
天国は、普通じゃないけど、意外と普通なのかもしれない・・・。

118 名前:-7- 投稿日:2001年12月12日(水)22時07分03秒

ちょっと待っててと席を外した矢口さん。
そして、2・3分くらいは過ぎただろうか。
私には、すごく長く感じた。
でも、ココロはやけに穏やか過ぎて、怖くなった。

「こんばんわ。」

ふと気がつくと、そこには、矢口さんではなく、
短髪で茶髪が入っていて、グレーのスーツを着た人が座った。
「あ、こんばんわ。」
ペコッと軽く頭を下げ、その時視線は、その人を直視することはなかった。


119 名前:てむ 投稿日:2001年12月24日(月)09時17分06秒
更新楽しみにしてます〜。
120 名前:作者。 投稿日:2002年01月09日(水)01時01分21秒
>てむさん。
長らくお待たせしています。
レスありがとうございました。
楽しみにして頂いてるのに、とてもいいつらいのですが、
この話は、休止させていただきます。
本当に、申し訳ない。

今の状態では、書けないという状態にまでなってしまったので、
無期限の休止とします。
書き上げたとしても、ココではもう載せません。
自分のHPに載せることにします。

と、いうことで、報告でした。
失礼します。
121 名前:てむ 投稿日:2002年01月12日(土)02時03分59秒
あう〜〜〜。
作者さん、レスありがとうございます〜〜。
休止は残念ですが、HPのほうで楽しませていただきます〜。
面白いお話をどうもありがとうございました。

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