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竹取物語!?

1 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月07日(金)18時16分24秒
紗耶香はふと月を見上げ
「満月かぁ・・やっと約束の日が来たのか」
と一人呟きあの時の出来事を思い出していた。


紗耶香はいつものように
自分の仕事である竹を切りに藪の中へ入っていった
すると一本の竹が光り輝いていた。
「なんだこりゃ?」
不思議に思い近寄ってみると、
ちょうど竹の中心の辺りから光が放たれている
「・・・よしゃ、切ってみっか!」
そう言うと紗耶香は斧を振り上げ
中心の少し上の辺りを勢いよく切り裂いた。
ズッバ!
見事に竹は真っ二つに割れ
その割れた所から眩しいぐらい光が溢れ出した。
「うっ・・・」
あまりの眩しさに紗耶香はしばらく目を閉じていたが
そっと薄目を開き中を覗いてみた。
中を覗いた紗耶香の第一声は
「まじっすか!?」だった。
そう叫ぶのも無理はない何故なら覗いた竹の中には
子供が座っていたからだ
さらにその子は、とても小さく9センチぐらいのものだった
「・・・・・・」
しばらく絶句していた紗耶香だったが
正気を取り戻し小さな子に話かけてみた
「ええっと、なっ名前なんて言うのかな?」
「・・・・・・・」
・・ノーリアクションだった
「歳はいくつなのかな?」
「・・・・・・・」
またしてもノーリアクションだった。
しばらく話しかけていた紗耶香だったが
馬鹿らしくなり
「うーん、日本語通じないのか?
まぁいいか、とりあえず連れて帰ってみよ!」
と言って手のひらにのせ、家へ帰っていった。

そして紗耶香はその子に真希と言う名前を付け
大切に育てた、その溺愛ぶりは近所でも有名だった

・・・書いてみました、あまり気にしないで下さい;
2 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月07日(金)19時39分26秒
不思議なことに真希は最初9センチぐらいだったのが
3ヶ月もすると紗耶香と同じぐらいになっていた
不思議なことはそれだけでなく
真希を連れて竹を取りに行くと黄金の入った竹を
見つける事が度重なるのだった。

そんなある日の7月頃
紗耶香と真希は村の者が集まる宴会に来ていた
「おっ!市井んとこの真希が来てるぞ」
「えっ、何処だ?」
「真希さーん、会いたかったよ」
「相変わらず綺麗だね」
「愛してます、私と結婚して下さい」
真希は男達にあっという間に囲まれてしまった。
男達に囲まれて困った真希は
「市井ちゃ〜ん、助けてよー」
と叫んだが、男達の声で紗耶香の耳には届かなかった
仕方なく真希は男達の相手をする事にした

真希が男達に囲まれてしまったので、仕方なく
近くの椅子に座ってボーっとその光景を眺めていた
すると、なかなかの権力を持ってそうな武士が
紗耶香の方に寄って来た。
「あの真希と言う娘えらく美しいな、
噂に聞くとお前はあの娘を竹藪の中から拾ってきたそうじゃないか?」
と話しかけてきたので紗耶香は迷惑そうな顔をして
「そうだよ」
と答えたすると、武士はニャっと微笑み
「そうか、だとすればお前はただ一緒に住んでいるだけで
あの娘とはなんの繋がりも無いわけだな?」
「当たり前じゃん」
と紗耶香が答えると、武士は
「ならばあの娘を私にくれないか?
私はあの娘の美しさに惚れ込んでしまってな」
紗耶香はしばらく黙っていたが口を開いて
「『くれないか』だと?真希は物じゃ無い、
第一そう言う事は真希本人が決める事だ真希に聞いてくれ」
と紗耶香が言うと武士は
「嫌がるに決まっているだろう」
と言うので紗耶香は
「おいおい、何でそんな事断言できるんだ?」
と聞き返した、それを聞いて武士は
「知らないのかい?
あの娘はあんたに惚れているともっぱら噂になってるのに
当の本人は知らなかったのかい。
まぁそう言う事らしいから、無理矢理連れていって嫌われちゃあ意味が無いから
こうしてあんたに頼んでるのさ」
と言ってまたニャっと笑うのだった。

・・・続き。
3 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月07日(金)22時08分38秒
わらえる!続きもたのしみ!
4 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月08日(土)00時35分27秒
・・・続き

「・・・やだね、あんたに真希は渡せない」
「?何故だ、お前とあの娘はなんの繋がりも無いじゃないか。」
紗耶香は武士の顔をまっすぐ見つめるとこう言った。
「わたしがあの娘を好きだからだ。」
・・・・・沈黙。
「・・予想通りの返事だな、フッあんたの溺愛ぶりも
近所の七不思議の一つだからな、知ってたか?
『不思議!?何故あの愛想の無く無口、無表情の市井紗耶香が
美しい娘と一つ屋根の下+喋り、微笑んでいるのか!!!』
私はお前の愛想の無さを知らんから、笑っていても驚かなかったが
横にいたおばあちゃんの驚き方、そう、それはまるで横に寝ていたはずの
じいさんが朝起きると仏像になっていて、それを質屋に売るか売らまいかと
悩むような驚き方だった・・あの光景を私は一生忘れない。」
と遠い目をして武士が語っているあいだ紗耶香は・・

「おーい真希、帰るぞ」
・・帰ろうとしていた
しかし紗耶香の声はやはり男達の声に掻き消され真希には届かなかった
「おい、待て!まだ話は終わってないぞ!!」
武士の声に紗耶香は振り返り
「話す事などはない、真希は渡さないそれで話は終わりだ」
ニャっ、武士は怪しく微笑みこう言った
「優しくお願いしてやっているうちに大人しく引き渡しゃあ良いものを
私も権力に頼り無理矢理連れていくのは嫌だったのだが、あんたが渡さない
と言うのなら仕方がない、おい!お前らあの娘を連れて帰るぞ!!」
武士が両脇の家来らしき侍に指示をした。
「はっ!」
二人の侍はそう言うと男達の輪の中に割って入っていった。

「おいっ、どう言うつもりだ!!」
紗耶香は武士の胸ぐらを掴み殴りかかろうとしていた。
「おーっと、私にそんな事をしていいのかな?
私は武士ですよ、あなたの首を切ることぐらい簡単に出来る。」
そう言うと武士は勝ち誇ったような笑みをした
その笑みを見て紗耶香は本気で殴ろうかと思ったが
静かに握りしめていた手を降ろすことしか出来なかった。
「やめて下さい!もう、放してったら」
侍に腕を捕まれ引きずられながら真希がこっちへやって来た、
男達は何事かと騒ぎながらその様子を見守っていた。
「ちょっと放してよ!・・あっ、市井ちゃん!!何なのこの人達?」
真希の質問に紗耶香は俯いたままで答えなかった
かすかに握りしめている手が震えている。
真希の質問に答えたのは武士だった
「私達ですか?今日から貴方と一緒に住む者です」
それを聞いた真希は
「えっ?何言ってるの、私が一緒に住んでるのは
市井ちゃんだよ、ねっ市井ちゃん」
それにも紗耶香は答えない。
「どうしたの市井ちゃん?早く帰ろう」
答えない紗耶香に不安を感じたのか真希の表情が曇る。
「貴方と帰るのは私達です、さっ早く行きましょう」
そう言うと武士は真希の手を無理矢理掴み歩いて行く
それに抵抗しながら真希は
「なんで貴方と私が一緒に住む事になるのよ!?」
と当たり前の質問をした、すると武士は
「市井さんが貴方を私にくれると言ったからですよ、ねっ市井さん?」
その言葉に市井はただ頷くだけであった
「えっ、うそ、嘘でしょ市井ちゃん!嘘だよね」
真希のその声も虚しく紗耶香の答えを聞くことなく
真希は武士達に連れて行かれてしまった

5 名前:書いてる人 投稿日:2000年07月08日(土)01時07分39秒
そろそろ期末、マジ勉強入りまーす!
6 名前:サンジ 投稿日:2000年07月08日(土)04時42分54秒
そっか・・期末の時期なんだな。そういえば。
期末がんばれよ。
7 名前:書いてる人 投稿日:2000年07月08日(土)16時56分31秒
ザワツク会場で一人の女が紗耶香に声をかけた
「なぁあんた、あの娘追いかけて連れ戻さんでええんか?
今連れ戻さなあんた後悔すんで。」
「・・わかってる」
「ならはよ追いかけえや」
ダッ!
紗耶香は勢いよく会場を飛び出し
武士達がいったであろう方向に走り出した
すると後ろの方からさっきの女がついてきた。
「ちょっと待ってえな、うちも一緒に行くで!」
「・・・何で」
「そんな嫌そうな顔せんといてえな、あんたらの行く末を見守りたいんや」
「・・・嘘だ」
「バレタ?そや嘘や、ついてく理由?そんなん決まってるやん
あんたがあの娘連れ戻すやん、当然連れ戻されて武士のお偉いさんは落ち込む訳やんか
そこを狙ってうちが・・」
「誘悪すんの?」
「そう!誘悪すんねん・・って、そんな訳ないやろ!優しくほうようや抱擁!
ほんで玉の輿狙うねん」
「無理だね」
「なんでやねん!」
「・・少しお年をお召し過ぎかと・・」
「なああんた、丁寧に言ってもしかして気い使ってるつもりか?」
「そうだけど・・(殴られるかと思った)」
「ふーんそうかそうか、気い使ってもろてありがとうな(笑顔)」
数秒後″ドゲシッ!″という音が青空に響き渡っていた。

・・どっちかの視点で書けば良かった、難しい。
あぁー勉強やる気が起きない、このままじゃ赤点だ;

8 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月10日(月)19時18分39秒
続き楽しみにしています。
9 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月11日(火)22時17分27秒
「おい!待ってくれ。」
その声に真希と武士達は振り返った
「市井ちゃん!」
泣きそうだった真希の顔が一気に明るくなった
「おや、市井さんまだ何か用があるのですか?」
武士はまるで負け犬を見ている様な目で紗耶香の方を見る
しかし紗耶香はそんな視線から目をそらす事なく言う
「真希を返して欲しいんだ」
「ふん、今更なにを言うかと思えば、ふざけた事を・・返して欲しいだと?」
しばらく武士は黙り込んでいたが、やがて口を開いて
「・・・そうだな、伝説の龍の髭を3日以内に持ってこれたら考えてやってもいいぞ」
と無理な事を言った。
「はあ!?龍の髭やって?そんなん迷信やねんしあるわけないやん」
「ん?誰だお前。」
今まで気付いていなかったのか、武士は突然口をはさんだ女の方に目を向ける
「うちの名前?あんた知らんの?
めっちゃべっぴんさんやゆーてここらじゃ有名な予定なんやけどなー・・。
うちの名前は中澤裕子や、みんなゆうちゃんって呼んでな〜!!」
そう言って裕子は天を指さしポーズをとった。
「・・なあ、お前今耳鳴り聞こえなかった?」
「ああ、聞こえた気がする、疲れてるのかな?」
二人の侍は不思議そうに耳に手を当てている、もちろん残りの三人も同じ事をしていた
「ちょっとあんたらしかとかい、もうゆうちゃんショックやわ。ってそんな事よりあんた!」
裕子は武士を指さし言う
「若い二人が愛し合っとんねんし邪魔したらあかん!
そんなに可愛い娘が欲しいんやったらうちが貰われたるし、その娘はあきらめ」
その言葉を聞いて紗耶香が言った
「・・いや別に誰も愛し合ってないんだけど、
って言うかゆうちゃんが娘ってのはちょっときついもんが・・・」
「なんやて!今何か言ったか?」
裕子が紗耶香を睨む
「いいえ、何もいってません」
裕子の顔のあまりの怖さに驚いて思わず紗耶香の声が裏返った
「愛し合っていようがこの娘は私の物だ、どうしても返して欲しければ
3日以内に龍の髭を持って私の所に来い、まあ無理だろうがなハッハハ!」
笑いながら武士はそう言うと紗耶香達に背を向け歩いて行こうとした
「あいつ相当性格曲がっとんな、婿にしたらまず性格から叩き直さなな。」
まだ玉の輿を諦めていないのか裕子がそんな事を呟いていた。
「・・・それより、龍なんておらんねんし髭なんて取ってこれへんやんか
そういう無理って分かってる場合あんたは今どうするべきやと思う?」
突然裕子が紗耶香に問う。
「?・・・・・!」
紗耶香は裕子の言いたい事が分かったらしく笑みを浮かべ裕子の方を見た
「そりゃあもちろん」
目が合ったのを合図に二人はほぼ同時に背を向けている武士達の方に走り出した

「力ずくで取り戻すしかないっしょ!」「力ずくで取り戻すしかないやろ!!」

・・・いちごまのはずだったのにが何か後藤が出てないよ;
>8さん >3さん
読んでくれてありがとうです
続きがんばりますのでこんな駄作でよかったら読んで下さい。

>サンジさん
期末もうすぐ終わるので頑張ります!
10 名前:まいのすけ 投稿日:2000年07月12日(水)10時00分34秒
力ずく・・・取り戻した後も力ずく・・・とか。
頑張って続き書いたってください。
ハッピーエンドになりますよね?
11 名前:書いてる人 投稿日:2000年07月12日(水)23時48分20秒
何事かと武士が振り向こうとした瞬間、横にいた二人の侍が紗耶香達の蹴りを喰らい倒れ込んだ
「なにをする!?」
不意打ちを喰らった武士はおもわず真希の腕を放し刀を構えた
「市井ちゃん!!」
自由になった真希は慌てて紗耶香の後ろに隠れる
武士の顔にはしまったっという表情が浮かんでいた
「ちっ!お前らこんな事をしてただで済むとでも思っているのか?」
「思ってへんけど。」
「ならばさっさとそいつを返すんだ」
真希は不安げに紗耶香の着物の袖をギュッと掴む
「いやだね」
「いやだと?そんなに首を切り落とされたいのか!」
武士はそう叫ぶと紗耶香めがけて刀を振り下ろした
″カキンッ″
刀と刀がぶつかり合った音がした
「なに!?」
武士は一瞬の出来事に驚いたが
裕子が刀を持っていて武士の攻撃を受け止めている事に気付いた
「はぃ〜!?いつの間に刀なんて持ってんの?第一そんな物何処にあったの?」
紗耶香は驚きのあまり喋り方が変わっていた
「何処にって最初からうちの背中に入ってたやん、わからんかったん?」
「わかるかい!!」
喋りながらも裕子は武士の攻撃を受け止めている
「とりあえずここはうちに任しとき!」
「いいのか?」
落ち着きを取り戻した紗耶香はいつもの喋り方に戻っていた
「ええねん、曲がった性格直すいいチャンスやし、だから早よ行き!」
「悪いな」
そう言うと紗耶香は真希の手を引き裕子達に背を向け走って行った
「おいっ、お前ら待て!」
追いかけようとする武士の前に裕子が立ちはだかる
「おい、邪魔だどけ!」
「未来の嫁に向かってその口のきき方はなんや!?まず口のきき方から直さななー。」
「勝手に人の嫁になるな!!」
「勝手にやって!?嫁に貰ったるゆうたんあんたやのに、ひどいわ!」
「言ってね〜!!!」
紗耶香は少し微笑みながら走っていた
後ろから聞こえてくる会話に笑っていたのかもしれないが、きっとそれより
自分の手を強く握りしめている真希が横にいる事が嬉しいのだろう。


>まいのすけさん
読んでくれてマジで嬉しいです
バットエンドにもできますが
もちろんハッピーエンドにするつもりです!
12 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月17日(月)00時06分17秒
うん、おもろい
13 名前:書いてる人 投稿日:2000年07月18日(火)00時50分16秒
どのくらい走っただろうか、
紗耶香と真希は走るのをやめ川の流れる橋の下に行き腰を降ろした
流れていく川の水の色はもうオレンジ色に染まっていた
紗耶香はしばらく川の流れを見ていたが、手をつないでいた事に気付き手を放そうとした
しかし、真希がしっかりと紗耶香の手を掴んで放してくれない
ふと、真希の方に目をやると、真希は下を向き俯いていた
「?」
紗耶香は不思議に思い真希の顔を覗き込んだ、覗き込んだと同時に真希の泣き顔が目に入った
「どうした!?あいつらに何かされたのか!?」
驚きのあまり紗耶香の声はでかくなっていた
そう、その声の大きさといったらまるで、ターザンが木から落ちている時に出す声の大きさだった
しかし、そんな音量の質問にも驚かず真希は首を横に振るだけだった
「どこか怪我でもしたのか?」
落ち着いた紗耶香は少し小さな声で聞いた、真希はその質問にもただ首を横に振るだけだった
「・・なんで泣いてるんだ?」
真希は泣きながら紗耶香の質問に答えた
「・・いち・・っちゃんに・嫌われた、っから・・」
「え!?・・・嫌いじゃないよ」
真希の答えにあわてて紗耶香が言う
「でっ・・でも・いちいちゃん、私と一緒にっ・・すっ住んでるの・・いやって・」
「いやなんて言って無い!」
紗耶香は少し怒鳴る様に言った
「でも・・いちっ・ちゃん・・ぶしの人達っ・とすめって・・」
「・・・・・・」
住めとめでは言っていないが、確かに否定出来ない事実に紗耶香は黙ってしまった

「そりゃ言ったけど、でもそれは、あいつらが・・・・」
しばらくして口を開いてはみたが、結局答えられない紗耶香。
「・・むりして、・嫌いじゃない・・ふりっ、しなくていいよ」
「嫌いじゃないって!」
「じゃあ!なんでっ・・さいしょに・・ひきとめて・・・引き留めて欲しかったのに!!」
「・・それは・・・・」
その言葉を最後に紗耶香は一言も喋らなかった、真希もただ口を閉ざし泣いているだけだった

・・どっちかの視点じゃないと難しい、
展開に無理がある、書く時間が無いよー、
よっしゃ気分転換にめっちゃシリアスなん書いてみようかな。

>12さん
おもろいですか?
最初は暗い内容になる予定だったんですけど
なんか全然明るい内容になっていたんですよ
読んでくれてありがとうです。
14 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月18日(火)03時47分34秒
12さんではないですが、面白いですよ。
シリアスなのももし書かれたら楽しみです。
15 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月23日(日)01時36分26秒
続きまってます
16 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月23日(日)16時30分59秒
どうも12です。続き楽しみに待ってますよ。
シリアスな場面もあるとその後の明るいのがさらに盛り上がりそうなので、
良さそうですね。そのへんは好きにやって下さい。頑張って下さい。
17 名前:書いてる人 投稿日:2000年07月24日(月)00時52分50秒

オレンジ色だった空も太陽が沈み辺りを暗闇が包みこんだ
「・・市井ちゃん」
すでに泣きやんでいる真希が長い沈黙を破った
その声で真希の方を見た紗耶香の表情は今までに見たことのない悲しげな顔をしていた
目が合う、真希が言葉を続ける
「お願いがあるの、八月の十五日までは一緒に住まして欲しいんだ
今追い出されちゃうと行く宛が無いんだ、アハッ」
なぜ八月十五日なのかこのとき紗耶香は気にとめる余裕など無かった。
紗耶香は無言のまま真希の方に手を伸ばした
真希は叩かれるのかと思いきつく目を閉じた、しかし次に真希を襲った感覚は痛みなどではなく
優しく包まれる感覚だった
予想外の感覚に目を開くと紗耶香に抱きしめられている事に気付いた
「えっ、市井ちゃん?」
名前を呼ぶと返事の代わりにきつく抱きしめられた
「・・・どこにも行かなくていい」
「・・嫌じゃないの?」
「嫌じゃない」
「信じちゃうよ?」
「信じていい、もうなにがあっても手放さない」
「・・・うん、放さないでね」
紗耶香には見えていなかったが真希は複雑そうな表情を浮かべていた
”ぐぅぅー”
・・・・・・・・・・しばし沈黙
「”ぐぅぅー”?」
「ははは、お腹空いちゃった」
「じゃあそろそろ飯食いに帰るか!」
紗耶香は真希から手を放し笑顔で言った
「うん!」
真希も笑顔でそう言うと紗耶香のてを取り走った
「おっおい、走るなよ」
「だってお腹空いたもん、早くなにか食べないと骨と皮だけになっちゃうよ!」
「いや、お前の場合絶対ありえないね」
「なんで!?」
「もともと肉付きが・・・」
”バシッ”という音が今度は星空に響き渡った
(なんか今日はよく叩かれる日だ)

・・やっと続きが書けた
>14さん
面白いと言ってもらえて嬉しいです、シリアスなの書く時間が;
時間あったら書いてみます。書いたらぜひ見て下さい
>15さん
ガンバって続き書くっす!
>12=16さん
多分シリアスっぽいのが続くと思いますよ(多分強調で)
なんせ竹取物語ですから(不明)
がんばるので最後まで読んだって下さい。
18 名前:読んでる人 投稿日:2000年07月24日(月)10時37分16秒
いいっすねぇ。叩いてる時の後藤の顔が浮かぶようです。
シリアス楽しみにしてます。気長に待ってるんで、あせらないでくださいね。
あ、ちなみに私12=16です。
19 名前:書いてる人 投稿日:2000年07月26日(水)02時07分44秒
それから何日も過ぎた
相変わらず真希は市井ちゃん市井ちゃんと言いながら紗耶香の後を付いてくるし
そして、その後ろにはかならず数人の男達が後を付いてきていた
紗耶香もなんだかんだ言いながらもとても真希を可愛がっていた
しかし八月になったばかりの頃その生活に明らかな変化が起きた
真希が紗耶香の事を避けるようになったのだった
「真希、ひまだから何処か行こっか」
さっきから縁側に座って空を見上げているいる真希に話しかけた
「・・・・もう夜だよ」
空を見上げたまま真希が答える
「でもやる事ないじゃん」
「・・・・いかない寝る」
「寝るのかぁ・・・よし、じゃあ一緒に寝よう!」
「・・・・・・・・嫌」
「嫌ってさみしいこと言うなぁ、わたしと寝るのは嫌か?」
「・・嫌じゃないけど・・・・わかった一緒に寝る」
「なんかその言い方嫌そうだな」
紗耶香が少し悲しそうな顔をして言った
「・・・そんなことないよ」
空を見つめていた真希はそう言うと
「早く寝よ」
と言って紗耶香の横を通り過ぎ床の方へ歩いていった
「・・一回ぐらいこっちの方見ろよなぁ」
紗耶香もため息混じりにそう呟くと真希の後を追った

>12=16=読んでる人さん(どんどん長くなって行く)
いいっすか?ホントっすか?嬉しいっす
これ書き終わってからシリアスなん書くかもしれません
気長に待って下さい、もうそろそろ終わると思います
あと少しなんでおもんなくても見捨てんといてやって下さい
20 名前:読んでる人 投稿日:2000年07月26日(水)11時18分27秒
>書いてる人さん
どうもすいません。もう「読んでる人」でまとめちゃってください。
だんだん話しも佳境に入ってきましたなあ。楽しみなような終わってほしくないような、
そんな気分です。二人のセリフの掛け合いがとても好きです。おもしろいっす。
別れが近いのが後藤には分かってるから楽しい思い出は別れをつらくするだけ。
そんな後藤の心境が伝わってきます。いやーどうなるんでしょう。楽しみにしてます。
21 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月31日(月)01時11分58秒
紗耶香が床に着いた頃にはもう真希は布団の中に入っていた
紗耶香もその隣に潜り込む
「・・明かり消すよ」
そう言うと枕元の横にある蝋燭の炎に息を吹きかけた
一瞬にして辺りは暗闇に覆われるしかし、微かに月の光が差し込んでいた
紗耶香と真希の間には微妙な距離があった、遠くも無く近くも無く。
その微妙な距離が紗耶香を緊張させなかなか寝付けない
もうちょっと離れようかと悩んだが下手に動いて真希を起こしてもと思いなかなか動けない
ずいぶん悩んで動こうとした瞬間、背中をを向けて寝ている真希の方から声が聞こえた
紗耶香は起こしてしまったのかと思い身が硬直した
その声はよく聞くと泣き声を押し殺した声だった
真希は最近布団の中で声を押し殺して泣いている事があった、紗耶香もそれに気付いていた
しかし、理由を聞こうにも真希が避けるもんだから今まで聞くに聞けなかったのだ
今日こそ聞こうと思って一緒に寝るとまで言い出したのに声を掛けられそうな感じではない
しかし気付くと紗耶香は真希を抱きしめるという行動を取っていた
紗耶香は自分自身の行動に驚いていたしかし、もっと驚いたのは急に抱きしめられた真希の方だろう
真希はいきなりの出来事に驚いてはいたがすぐに落ち着きを取り戻し冷静な声で言った
「・・放して」
「・あっ、ごめん」
あわてて紗耶香は手を離した
「・・真希、最近夜になると泣いてないか?」
「泣いてないよ」
「本当か?・・今だって泣いてた様な気がしたけど」
「泣いてない」
「じゃあ顔こっち向けてみなよ」
「・・・泣いてたとしたらどうなるの」
「理由を教えて欲しい」
「どうだっていいじゃん」
「良くない」
「市井ちゃんには関係無い!」
真希がそう叫んだ瞬間紗耶香の中でなにかがプツンと切れた
「なあ、そんなにわたしの事が嫌いか?そうならはっきり言ってよ」
「・・・・・・・・」
「答えてよ」
「・・・・・・・・」
「なあ、答えろってば!!」
「・・・・・・・・嫌い」
真希はずっと紗耶香に背を向けたままだった
「・・・・・・そうか」
紗耶香はそう言うと布団から抜けだし
「頭冷やしてくるわ、・・怒鳴ってごめんな」
と言ってでていった


「・・・・・嘘、大好きだよ」

>読んでる人さん
いつも感想ありがとうございます
書くの遅いし下手ですけどあと少し(シリアス書いたらそのときも)
お付き合い下さい
22 名前:名無しさん 投稿日:2000年07月31日(月)09時25分35秒
いえいえ、書いてる人さんこそいつも返レス下さってありがとうございます。
全然下手じゃないですよ。楽しませてもらってますよ。
さて、そろそろ甘々モードに突入っすかね。ドキドキしながら気長に待ってます。
23 名前:読んでるひと 投稿日:2000年07月31日(月)11時03分31秒
あ、22で名乗るの忘れてた。ついうっかり。
22は私です。あしからず。
24 名前:書いてる人 投稿日:2000年07月31日(月)23時09分07秒
次の日の朝に紗耶香は帰って来たが二人の間には確実に大きな溝ができていた
二人は周りから見れば相変わらず仲が良さそうに見えるが
それはうわべだけでしかなかった。
二人だけになると必要以上のことは喋らないし、お互い変に気を使いあっていて
夕方になると紗耶香はいつも何処かに行って朝になるまで家に帰ることはなかった。
そんな毎日を送ってるうちに満月の日、八月十五日になっていた
朝起きると真希は外へ出た、紗耶香はまだ帰ってきていないようだった
数メートル歩いているといつものごとく男達が寄ってきた
「真希さん何処行くの?」
「ただの散歩だよ」
「俺達も一緒に行っていいかい?」
「うん、いいよ」
「よっしゃ、やった!」
真希は三人の男達と一緒に目的もなくただ会話をしながら歩いていた
「そう言えば真希さん最近市井と一緒に居るとこ見ないけどどうしたんだい?」
「ん?わたしもそろそろ親離れしないといけないなーと思ってさ」
「じゃあさ、親離れのついでに俺と一緒に住もうよ!」
「うわ!?お前せこいぞ」
「こんな奴と一緒に住んだら襲われるぞ、だから俺と住もうよ真希さん」
「お前人のこと言えねーだろ」
歩きながら男達が言い争い始めた
真希は足を止めて言った
「アハッ、嬉しいけどわたし今日でみんなに会えなくなるんだ、だから一緒に住めないよ」
「「「えっ、会えなくなるって?」」」
「そういうことだからごめんね!」
呆然と立ちつくす男達
「お世話になった人達に挨拶してくるね、一緒に来る?」
男達は放心状態のまま動かない
「う〜ん返事がない、まいっか一人で行こう!」
真希はそう言うと世話になった人達の家を回っていった

やっと挨拶を終えて真希が家に戻ってきた頃にはもう夕方になっていた
その頃には真希が居なくなると言う事が村中に人が知っていた
家に閉じこもって眠り込んでいる一人を除いては
人々は真希が居なくなる事について泣く者もいれば理由を問いつめる者もいた
しつこく家まで押し掛けようとする者もいたがしかし、真希に”大事にして騒がないでね、お願い。”
と言われていたので押し掛けて来たりする者は一人もいなかった
25 名前:書いてる人 投稿日:2000年07月31日(月)23時11分08秒
「ふぅ、疲れた」
そう言って家の中に入った真希は真っ先に床の方を見た
(あっ、市井ちゃん帰ってきてる)
真希が出ていった頃に帰ってきたのか紗耶香はまだ眠っていた
真希は少し離れたとこから紗耶香の寝顔を見ていた
(市井ちゃん・・離れたくないよ、大好きなのに・・離れるなんて出来ないよ・)
「んっ・・・」
(あっ、起きた)
慌てて真希は違う方を見る
紗耶香は起きあがると真希の横を通り過ぎいつものように何処かへ行こうとした
「市井ちゃん、待って」
その声に足を止め真希の方を見る
「何?」
「話さなくちゃいけない事があるの」
「なに?」
「あのね、わたし今日でここから居なくなるの」
「!?」
「だから、今までお世話になりました」
「ああ、うん・・・えっ?なんで?」
「信じてもらえないかもしれないけどわたし、市井ちゃん達が住んでる世界の人じゃないの」
「?じゃあ何処の人なんだ?」
「月の国から来たんだ」
「えっ?なんで?」
「わたしは昔から定められている掟を破ったの、だからその罪としてこの世界に来たんだ
だからちゃんとお父さんもお母さんも月の国にいるの、でもここの時の流れはとても早くって
気付いたら両親の顔ももう思い出せないほどの時間が過ぎてた」
「どうやって帰るんだ?」
「迎えの人達が来る」
「そうか、まあこれで真希もせいせいするだろ?」
「  うん」
「じゃあこれでさよならだな、じゃあな」
「見送ってくれないんだ」
「嫌いな奴になんて見送って欲しくないだろ」
「でも市井ちゃん以外見送って貰える人いないし」
「そんなわけないだろホラ、男達がいるじゃないか」
「でもきっと真夜中だからみんなに悪いし」
「・・・・後からやっぱ嫌とか言うなよ」
「うん」
二人は縁側に座って無言で夜になるのを待った

>読んでる人さん一様終わりっぽいとこまで書いてあるんですけど全然甘々じゃなかった様なきが・・・とりあえずあと3,
4回で終わると思います

26 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月01日(火)09時41分42秒
ここからどういうラストになるのか楽しみです。
27 名前:書いてる人 投稿日:2000年08月01日(火)21時40分50秒
綺麗な満月が見える
(もうすぐ真希がいなくなる・・嫌われたまま終わりたくない・・)
(・・帰らないといけないのかな、このままで帰りたくない・・
でも本当の事言うと自分がダメになっちゃうよ、だから言えない、でも・・)
ふと視線が合う
(今言おう!)(今いわないと!)
「あのさ・・・」「あのね・・・」
”ピカッ”
暗かった空が急に明るくなった
「ぁ・・・」
あまりに幻想的な光景に紗耶香は言葉を失った
空から羽衣を身につけた女の人達が舞い降りてきた
地面に着地すると先頭にいた小柄な女が真希のほうへ寄ってきた
「さぁ、真希様迎えに参りました」
「・・・久しぶりだね矢口」
「・・・・さあ、参りましょう」
「・・うん」
矢口と呼ばれた女は真希の手を取り紗耶香の方を見た
「この方は?」
「今までわたしの面倒を見てくれた人」
「・・そうですか、ありがとうございました」
矢口はそう言うと真希の肩に羽衣を掛けようとした
「まってくれ!!」
そう叫ぶと紗耶香が真希の腕を掴んで自分のほうへ引き寄せた
「・・市井ちゃん?」
「やっぱり嫌だ離したくない、たとえ嫌われているとしても離せない」
「無礼者!真希様になにをするさっさとその手を離せ」
矢口の後ろに立っていた大きい女性が声を荒くする
「飯田の言う通りにして下さい」
落ち着いた声で矢口も言う
「嫌だ!」
「・・・・しかたありませんね、こうなったらあの技を」
「ダメ!矢口やめて!!」
『セクシービーム!!!!』
そのかけ声と共に矢口の身体から光線が放たれた、そのひかりが紗耶香だけを直撃した
「うっ・・・・何!?身体が動かない?」
「市井ちゃん!!」
「さあ、行きますよ」
「わかった、行くから後少しだけ待って、お願い」
「・・・少しだけですよ」
「ありがとう」
真希は紗耶香の方を向くと動かせない紗耶香の手に液体の入った小瓶を握らせ小さな声でこういった
「この液体は飲むと不老不死になる液体なの、だから飲んで」
そして矢口達の方に向き直り
「行こう」
と言って羽衣を肩に掛けた、次の瞬間真希達の身体が空へと浮かんでいく
「おい真希!なんでこんなもん飲まなきゃいけないんだ!?」
紗耶香は遠ざかって行く真希に叫ぶ、その時飯田の方から”ディアー”と言う雄叫びが聞こえ
得体の知れない放物線が紗耶香めがけて飛んで来た。
28 名前:書いてる人 投稿日:2000年08月01日(火)21時45分48秒
『戻って来るから、必ず五年後のこの日に』
薄れ行く意識の中で紗耶香は真希がこう言った様な気がした

何時間たっただろうか、もう月は傾き東の方から太陽が顔をだして夜空は明るくなってきた
「何やってんだよ真希、もう月沈むじゃないか・・」
紗耶香は真希が戻ってくる事を信じて傾いて行く月をずっと見つめていた
しかし、その思いも虚しく月は完全に沈んでしまった。

 真希は戻ってこなかった

「・・・戻ってこないっ、か・・・ははそうだよな嫌いな奴の所なんて戻って来ないよな・・
 ばかだよな一人で勘違いして、死ねない身体になってずっと待って・・・・」
紗耶香は空を見上げた
「・・・なぁ真希、わたしはいつまで・・どうやって生きて行けばいい?・・」
紗耶香の言葉は青く澄み渡った空に消えていった

>26さん
ラストどうしましょうやっぱこれで終わるのは・・・
ここで終わるかあと少し続けるか
やっぱ明るいラストがいいっすかね?
29 名前:ちーと 投稿日:2000年08月01日(火)22時52分27秒
私は26さんじゃないけど、幸せな結末希望です。
30 名前:読んでる人 投稿日:2000年08月01日(火)23時50分54秒
ベタなハッピーエンドじゃなくても構わないけど、
なにか救いがほしいです。
31 名前:書いてる人 投稿日:2000年08月06日(日)04時34分15秒
私はいつも窓の外を眺めている
そうしていれば必ずあなたが微笑みながらやって来るから

今日もいつものように窓の外を眺めていた
嬉しそうな顔をしたあなたがこっちへやって来る
窓から見ている続きの景色はいつも通りのはずだったのに
手を振りながら笑う姿が光に照らされ・・・
そして窓の向こうの景色に微笑むあなたの姿はなくなって・・

光が尾を引いて消えてゆく、それに習う様に幾つもの光があなたから遠ざかって
窓の中の何も出来ない私はただそれを眺めているだけ・・・

あの時から私は夢を見続けている
今も私のそばには笑うあなたの姿がある
窓の外を眺める私に微笑むあなたがいる・・・

・・それがたとえ夢だとしても目覚めずにいさせて、その方が私は幸せだから・・

本当の彼女に会える時まで・・・

・・何となく書いたけど意味不明、ひき逃げの話し?
>ちーとさん、読んでる人さん
もうそろそろ最後書きます、笑える内容にするつもりです!
もうちょっとおまちを・・

32 名前:ちーと 投稿日:2000年08月07日(月)00時09分43秒
楽しみにしてます!
33 名前:読んでる人 投稿日:2000年08月07日(月)00時28分38秒
ラストは笑える内容ですか。それも楽しみです。
34 名前:書いてる人 投稿日:2000年08月09日(水)01時36分28秒
その後、紗耶香は八月十五日になるともしかしたら真希が戻って来るかも
というかすかな思いから、無意識のうちにいつも夜空を見上げていた
しかし、この日が来るのが十回目にもなった今では夜空を見上げる事などしなくなり
生きる目的も無く、どうすれば死ねるかばかりを考えていた。
紗耶香は夜空の下をただ何も考えずに歩いていた。
”市井ちゃん”
真希の声がした気がして紗耶香は振り返ってみる、月の光に照らされた真希の姿が見えた
(・・・・・幻覚か・・・・)
紗耶香はまた前を向いて歩き出す
「市井ちゃん!」
紗耶香は立ち止まって
(・・・しつこい幻覚だな・・)
また歩き出す、すると今度は腕を掴まれた
「も〜市井ちゃんってば!!」
「・・・幻覚もここまでリアルだとわたしも重傷だな」
紗耶香の目からはもはや生きている感じがしない
「幻覚じゃないよ、戻ってきたんだよ!」
紗耶香は自分を掴んでいる手に視線を落として、そこからその手のから
視線を顔の方へと移していく、笑う真希の顔が見える。
「・・本物なのか・・・?」
「本物だよ」
その笑顔を見る紗耶香の目にだんだん光が戻って来る、
それと同時に怒りや悲しみ嬉しさなど言葉では表しきれないほどの感情が紗耶香の中を駆けめぐり
頭の中は真っ白になり言葉も出ずにただ固まってしまっている。
「・・会いたかった」
真希はそう言うと紗耶香の胸に顔を埋めた、紗耶香は固まっている
「会いたかったよ〜」
と言いながら真希は泣き出している、紗耶香はまだ固まっている
真希が泣きながら何か言っているその中の”寂しかった”と言う言葉に
(こっちの方が寂しいわ)と突っ込みつつ、紗耶香はそれでも固まっている
「〜でも・・・・って市井ちゃん?」
その声に紗耶香はハッと我に返り真希から離れる、しかし何を言えばいいのか分からず
ただ口をパクパクさせている、真希はそれを見て笑い出した
「あははは、なにしてるの死にかけの金魚みたいだよ」
それを聞きとりあえず口を閉じる、しかし怒りたいのか泣きたいのか笑いたいのか
自分でも何をしたいのか全く分からない
深呼吸をしもう一度真希が戻ってきたとき自分はどうしたいと思っていたか思い出してみる
色々言いたいことがあったが、ずっと言いたかった事を口にする
35 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月09日(水)01時38分52秒
「・・愛してる」
いきなりの言葉に真希の笑いが止まる、しかしやがて真剣な顔になり
紗耶香の首にそっと手を回して耳元で囁く
『・・わたしも愛してるよ』
真希はそう言うと少し顔を離す、目を合わせるお互い少し笑いあって顔を近づけていく
目を閉じる、唇が触れたその時
「いや〜お二人さんお熱いねー、ほんまこっちが照れるわ〜!」
「「!!!???」」
慌てて離れる二人
「なんや、止めるんかい、おもんないわ〜」
声のする方向を見る二人そこには・・
「ゆうちゃん!!」「中澤のおばさん!!」
・・そう裕子が居た
「おばさんやてー!?」
「真希!この人におばさんは禁句だ!」
「でも、おばさんはおばさんじゃん」
「なんやて〜!?紗耶香!教育がなっとらんぞ」
「すいません!・・・!?」
紗耶香は裕子の姿をよーく見てみた
「なにー、そんなに見んといて恥ずかしいやんか、まあ見ていたいって気持ちも分かるけどなー」
「・・・って、なんで歳とってないの!!!」
「なんでって、ほんまややわー、紗耶香が”あなたのその美貌は永久に保つ価値がある”
って言ってうちに不老不死の薬分けてくれたんやん」
「っえ、市井ちゃんそんな事言ったの?」
「おいおい;言ってねーし、分けてもねーよ!!」
「そんな照れんでええよ、さすがにうちもあの言葉にはドキッときたわー」
「・・・市井ちゃん?」
「だからそんな事言ってないって!」
「ホントに?」
「・・・・ホント」
また見つめ合う二人
「ちょっと、ゆうちゃん寂しいやんかー、二人でいちゃついて」
「・・玉の輿の男はどうしたんだ?」
「ああ、あの人?昔戦った時あるやん?あん時にあまりに口悪いから
”口縫うぞわれー!!!!”っていったらポックリ。なんでやろなー?」
「・・・・(絶句)」
「まあそう言う事やからこれからは三人仲良く暮らそなー!」
「「なんでやねん!!」」
(くっそ〜、せっかく真希といちゃつけると思ったのによー)

それから三人はなんとか言いながらも一緒に暮らし
真希は二度と月に帰る事は無く幸せに暮らしたそうな
(ただ紗耶香と裕子の怪しい関係に真希は悩んでるそうな・・)

(終)
36 名前:書いてる人 投稿日:2000年08月09日(水)01時52分15秒
・・終わったー!
>ちーとさんなど今まで読んで下さった方々
ほんっと下手でしたけど最後まで読んで下さってありがとうございました。
また下手な終わりかたですいません、ちゃんと幸せそうに終わってます?
>読んでる人さん
ちょっとベタなハッピーエンドでした、すいません
笑えましたか?ホントいつも感想ありがとうございました
なんか感想かいてあると嬉しくていつも書くきがでました
ほんと嬉しかったです(ちーとさん達も)
本当にありがとうございました
(読んでる人さんはいちごま好き?)
37 名前:書いてる人 投稿日:2000年08月09日(水)08時19分45秒
あっ、書くの忘れてた
真希が約束の5年後に戻ってこなかった理由
月の世界の五年=こっちの世界の15年(時間の流れる早さが違う)
だから本当は約束道理に戻ってきているわけです
38 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月09日(水)13時40分38秒
ちょいと質問。
ここの紗耶香って、男なんですか?それとも女?
39 名前:書いてる人 投稿日:2000年08月09日(水)17時49分39秒
たぶん女なはず、男っぽいっすか?
40 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月09日(水)19時08分31秒
面白かったです、
この番外編でこの三人の生活みたいのも見てみたいですね。
41 名前:ち〜と 投稿日:2000年08月09日(水)22時07分55秒
よかったよかった!心が満たされた感じです。
42 名前:読んでる人 投稿日:2000年08月14日(月)17時59分31秒
書いてる人さん、お疲れ様です。感想送れてすいません。
ちょいと旅行に行ってたもので。旅行先でもずっと気になってました。
しかしハッピーエンドでほんと良かったです。最後の裕ちゃんには笑いました。
ちなみに私はいちごま好きです。ほかのいろんな組み合わせも大好きです。
いちごまは「約束」や悲しいシリーズを読んではまりました。
最近はlog0076氏の影響でいしよしにはまっています。
またなんか書いていただけると嬉しいです。べつにいちごまじゃなくてもいいです。
とりあえず小説好きなもので。面白かったです。ほんとにお疲れさまでした。
43 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月01日(金)23時32分03秒
月の世界に新しい掟が出来たと言う、もし違う世界に運命の人が現れたのなら
そっちの世界に居続けても良いと言う掟が
その事を真希は嬉しそうに紗耶香に話していたそうな

〜番外編〜平凡な三人のある一日

最近真希には悩みがあった そう、それは紗耶香と裕子の関係
異様に裕子が紗耶香に絡んでくるのだ、べつに紗耶香もそれ対して嫌がる様子もない
本人達はきっとじゃれているだけなのだろうけど、しかし横で裕子が紗耶香に抱きついたり
キスしたり冗談だとわかっていても真希はやきもちをやいてしまうのだった
そんなある日・・・
「ふぁ〜、ねむ おう、真希おはようさ〜ん」
起きてきた裕子が朝食を並べている真希に声を掛ける
「あっ、ゆうちゃんおはよう」
「なんや、まだ紗耶香おきとらんのか?」
「うん、そうみたい 悪いけどゆうちゃん起こしてきて」
「ふぇ〜い」
変な返事をして裕子は紗耶香を起こしに行った。
「よし!終わった」
朝食を並べ終えた真希は重大なことに気付いた
(寝ている市井ちゃんをゆうちやんが起こしに行った=市井ちゃんが襲われる!!)
真希はダッシュで紗耶香の寝ている床の間まで行き中を覗いた、そこで見た光景は
裕子が上に乗ってる状態で、紗耶香が寝たままの状態でキスをしている所だった
(!!! えっ!?うそ、何で??しかも市井ちゃんゆうちやんの肩に手回してる
もしかして市井ちゃんからキスしたの?)
しかも二人のキスはかなり濃厚なものでまだ終わらない、真希は見ていられず静かに
その場を去った。
(市井ちゃんのバカ!浮気者!こうなったら私も浮気してやるー!!!)
真希は仲の良い吉澤ひとみの家に走って行った。

・・・学校だ、なかなか書けないかも(短いと思うけど)
44 名前:読んでる人 投稿日:2000年09月01日(金)23時40分10秒
おっしゃあ!!番外編だ!!う〜れし〜〜ぃ♪
45 名前:たか 投稿日:2000年09月02日(土)03時03分34秒
おや!?続きがぁ〜〜
素晴らしい
46 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月03日(日)00時28分55秒
「やっぱ梨華っちの作ったご飯はいつ食べてもおいしいよ!」」
「ありがと、なんかひとみちゃんの喜ぶ顔思い浮かべたら
なんか気合い入っちゃった。」
梨華がニコッと微笑む
(あぁ〜何でこんなに可愛いんだろ)
そう思いながらひとみがみそ汁に手を伸ばした瞬間、家の中に馬鹿でかい声
が響いた
「よっすぃ〜!!私と浮気して!!!」
「うわっ!!」
ひとみは驚いてみそ汁をこぼしかけたがギリギリのとこでこぼれてなかった
「なんだよごっちん、梨華っちの作ったおみそ汁こぼれたらどうすんだよ」
ちなみにひとみが真希の事を”ごっちん”と呼ぶのは
ゴマアザラシに似ているからだそうです。
「ひとみちゃんそんな怒らないで、こぼれて時はまた作ってあげるから」
「・・・・梨華っち」
見つめ合う二人
「・・・おーいそこのバカップル、人の話聞いとるか〜?」
「バカップル?自分の所だってバカップルじゃん」
「もう市井ちゃんなんていいの!だからよっしー私と浮気して!」
「何で?」
「市井ちゃんが浮気してたから」
「うそ!?まじで?」
「うん、だから私も浮気する・・」
「でっなんで私なの?」
「私がよっしーと居たらなんとなくだけど市井ちゃんやきもち焼くような気
がしたから」
「市井さんにいちゃついてる所見せつけるの?」
「うん」
「逆効果じゃない?」
「それでもいい、市井ちゃんが悪いんだもん」
「う〜ん、・・・ダメ」
「え〜なんで〜?」
「だって私には梨華っちがいるもん、ね!」
そう言ってひとみは梨華の方を見る、真希はすねてしょぼくれている
47 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月03日(日)00時33分14秒
それを見た梨華が真希に言った
「・・いいよ、ひとみちゃん一日だけ真希ちゃんの浮気相手にしてあげる」
「えぇ〜!?梨華っち私が浮気しても嫌じゃないの?」
「嫌だけど、私ひとみちゃんの事信じてるもん、だから・・・」
(真希ちゃん達の誤解をといて私達みたいな信じ合える関係にしてあげて)
梨華はひとみの耳に顔を寄せこう囁いた。ひとみは少し照れたように笑うと
「仕方ないな〜、浮気相手になってあげるよ」
と真希に言った、真希は顔を上げるとこう言った
「ありがとうよっしー、大好き!」
その直後ひとみと真希の耳に恐ろしくドスのきいた声が聞こえた
「でもうちの吉澤に手ぇ繋ぐ以上の事してみぃ〜
どうなるか解っとるやろーなぁ〜」
「・・・梨華っち?」
「あっ、やだ〜なんかお父さんの口癖がうつってきたみたい、
ごめんね真希ちゃん、じゃあ二人とも早く市井さんの前でいちゃついてきて」
梨華がいつもの顔に戻って可愛いい顔で笑う、真希は硬直して動かない
しかたなくひとみが引っ張って外へ出ていった。
「ほら、ごっちんしっかりして」
ペシペシと真希の顔を叩く
「はっ!今の何?」
「なんかね、梨華っちのお父さん罪を認めようとしない罪人を拷問して
認めさせる仕事の人なんだ、だからなんか梨華っちも言葉がうつったみたい」
「そうなんだ、よし!市井ちゃん見つけていちゃつくぞ!!」
「家に居ないの?」
「うん、なんかどっか行くって昨日言ってた」
「ふ〜ん」
二人はとりあえず歩き出した
(なんかよけいこじれるような気がするんだけど
そもそもごっちんのこの行動は間違ってる様な気がするな〜
これが原因で別れてもしらないぞ、あぁぁせっかくの梨華っちと
朝御飯食べてたのに・・・・・・・・・って)
「あああっ!!!」
急にひとみが足を止めて叫んだ
「どうしたの?よっしー」
「梨華っちの手作り朝御飯全部食べてない!!!」

・・・・最近よしいしもかなり好き。

>読んでる人さん
喜んでもらえて私も嬉しいです。
>たかさん
一応番外編ですけどど続くかも・・・
48 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月03日(日)00時45分49秒
よしいしさいこ〜。
おもしれーっす!!
49 名前:名無し中 投稿日:2000年09月03日(日)00時46分45秒
よしいしが入ってる!!
しかも、かなりバカップルで(笑)
続編が読める上によしいし読めてすごいうれしいっす。

しかし、ドスのきいた梨華っち……あのアニメ声でどうやって……
50 名前:読んでる人 投稿日:2000年09月03日(日)01時24分05秒
裏石川、馬鹿吉澤。ほんとおもしろいなぁ。
51 名前:ムーミン 投稿日:2000年09月03日(日)02時05分19秒
わ〜い。バカップルばんざ〜い。
52 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月03日(日)15時18分43秒
紗耶香は釣り竿を手に持ちよく釣れるポイントへ行こうと砂浜を歩いていた
するとそこに三人の子供が何かに石を投げつけている
何かと思い寄って見てみるとそこには大きなウミガメがいて
子供達に石を投げられいじめられていた
「やーい、バカ亀」
一人の子供がまた石を投げようとした、紗耶香はその手を掴み
「やめろ」
と一言いった、子供達は紗耶香の顔を見るなりさっさと逃げていった
あきれた顔で逃げていく子供達を見ていた紗耶香は亀の方を見た
亀も紗耶香の方をみると、なんと喋りだした
「私は保田圭と言うウミガメでございます、本日は助けていただいて
本当に感謝しております、お礼に私からのキスをさして頂きたいと・・・」
「えっ!?お礼いいです」
「いや、ぜひともお礼のキスを・・・」
そう言って保田と名乗る亀はどんどん紗耶香に詰め寄ってくる
「・・まじでいいって、いやちゃんと彼女いるしホントいいから・・」
しかし目を瞑った保田の顔が後数センチまで迫ってきた・・・
「うわっ!!!」
ハッと目を覚ました目の前には裕子がいた
(よかった夢か・・)
「なに釣りしながら寝とんねん、見てみい竿が沖まで流れて行っとるやん」
「あぁ、ホントだ・・・・っで、なんでゆうちゃんがここにいるんだ?」
「暇やったから散歩してたら、たまたま見かけてな
なんかうなされてたみたいやったけど、なんか悪い夢でも見たんか?」
「悪い夢でもないんだ・・ただ亀が・・・」
そう言って紗耶香と裕子はその夢の話で盛り上がっていた

真希とひとみは歩き出して一時間ぐらい経っていた、そして少し先の方に
「ごっちん、あれ市井さんじゃないの?」
「あっ、ホントだいち〜・・・」
「そんなラブパワー全開の声で呼んでどうすんだよ;」
「呼んでないもん」
そう言うと真希はひとみの手を取り紗耶香の視界に入るように歩いていった
ひとみと楽しそうに話ながら歩いて行く(実際楽しい)
そしてある事に気付いた
(なんでゆうちゃんが居るの!?しかもすごく楽しそう)
「ごっちん、やっぱ止めたほうが良くない?」
「いいの!・・そんでこないだね〜」
真希とひとみはさっきの話を続けながら紗耶香達の方へと近づいて行く。

・・・こっからはいしよ最後ぐらいしかないかも
53 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月03日(日)15時25分30秒
あっ上の、”いしよ”じゃなくて”よしいし”です。

>48さん
でもこっからいしよしの出番少ないんです;
>49(名無し中)さん
はい!超バカップルです
>読んでる人さん
確かに吉澤馬鹿っぽいですね
>ムーミンさん
そんな喜んでいただけるとよしいし出したかいがありました
54 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月03日(日)17時00分33秒
亀の保田、想像したらめちゃ笑いました。
ストーリーと共に、さりげないギャグがおもしろいです。
頑張ってくださいね。
55 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月04日(月)21時48分04秒
なんや結局その亀とはキスせんと目覚めたんか、おもんないなぁ〜
・・・・・あれ?紗耶香あっこにいんの真希ちゃう」
「あっ、真希だ朝から居ないと思ったら遊んでたのか
・・・・・しかも吉澤と・・・」
紗耶香は真希達の方をよくを見た
(なに〜!?手繋いでいやがる、何でだ??
もしかして吉澤の方に惚れたか、うそだろ〜!?)
「お〜い、真希とよっしー何してんの?こっちで一緒に喋らへん?」
(あぁ〜、ゆうちゃんまたいらない事を)

「中澤さんが呼んでるよどうする?」
「無視するのも変だし行こう」
真希はひとみの手を引っ張って紗耶香達の方へ走って行く
(ごっちん、手なんか握って市井さん怒んないといいけど
・・・あぁ、早く梨華っちの顔が見たい)

真希達がこっちに来た時笑顔でいった裕子の一言。
「二人で手繋いで仲良く浮気か?」
その一言で元々悪かった空気が最悪になってしまった
(なっなんや、この空気はうちなんか悪い事言ったか?)
(中澤さんなんて事を、火に油を・・・梨華っちのご飯・・)
(市井ちゃん本当はゆうちゃんの方が好きなんじゃないの?)
(・・なんで吉澤と手繋いでんだよ)
そこで空気を変えようと言った裕子の二言目
「あはは・・なんや二人ともあかんでそんな事したら」
(中澤さん、なんで何も言ってないのに浮気した事になってるんすか;)
(なんでや!?うけへんで??)
(・・・・・・・・・・)
そして三言目を発したのは真希のこの一言
「別にいいもん!」
(なんで真希怒っとるんや!?”いいもん”ってほんまに浮気してたんか?)
(あああ〜ごっちんそんな事言ったら・・・・)
「なにがいいんだよ!?」
(ほら、市井さん切れた・・)
(??あかん展開についてけへん)
56 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月04日(月)21時50分24秒
>54さん
面白いって言われると嬉しいです!
なんギャグの小説のつもりですから・・・もうそろそろ終わりかな?
57 名前:48 投稿日:2000年09月05日(火)01時01分01秒
梨華っちのご飯…。
かわい〜よっすぃ〜…。
58 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月05日(火)21時59分16秒
「べつに手繋ぐぐらい、いいじゃない!」
「・・・・・・」
(あっ、それゆうちゃんも納得、手繋ぐぐらいはなぁ)
(ごっちんいらない事言うなよー、・・やっぱり関わるんじゃなかった;)
「それに他の人にキスした人に言われたくない!!」
(なに〜、紗耶香誰にキスしたんや!?ゆうちゃんに言ってみ!)
(・・・いっちゃった)
「真希以外の誰にキスなんかしてたよ!?」
(誰や?誰や?)
(そろそろ止めないとやばいかも・・・・)
「ゆうちゃんにしてた!!」
(うちか〜〜〜い!!!!!)
「えっ?ゆうちゃんに?されてたんじゃなくて?」
紗耶香は心底驚いた顔をしている、その横では驚きすぎて
顎のはずれた裕子がいた。
「今日の朝、ゆうちゃんの肩に手回してキスしてた!」
(中澤さんとは聞いてなかったな、市井さん姉御趣味?・・あっ私もだ!)
(なんやあの事か、真希みとったんかい・・・なかなか顎閉ひん、アイタタ)
「真希、あれは・・」
「いいわけなんて聞きたくない!」
しばらく沈黙が四人の間に流れた。
口を開いたのは、はずれた顎をやっとの思いで直した裕子だった
「真希、ちょっとだけ聞いて、な?」
少し落ち着きを取り戻した真希は小さく頷いた。
あの時・・・・・・・・・・
59 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月05日(火)22時01分37秒
「お〜い、紗耶香起きんか〜」
裕子はしゃがみ込んで紗耶香の身体を揺する
「・・・っう・・ん、真・希・・」
紗耶香が目を閉じたまま呟く
(おっ!?こいつ寝ぼけてんぞ・・ふっふ〜ん)
裕子は妖しくにやつくと紗耶香の上に覆い被さり耳元で囁いた
「・・市井ちゃん、起きて・・」
「・・・真希」
紗耶香は真希じゃないともしらずに裕子の首に手を回し、そのまま口づけた
裕子は抵抗もせず、なにか嬉しそうに、にやついている
(いやっ、なかなかうちって真希のまね上手いやん!
それにしてもやっぱ若い子の唇の感触っていいわ〜、真希には悪いけど
もうちょっと味あわせてもらうで〜、それにしてもこの子らいつもこんな事
してんのかいな。・・・うらやまし〜わ〜)
数分後、ずっと目を閉じていた紗耶香がふと目を開けた
その目に飛び込んできたのは・・・・・・・
「うわっ!?ゆっ、ゆうちゃん!!??」
バッと紗耶香が裕子から飛びのく・・しかし裕子が
上に乗っているため無理だった。裕子は紗耶香に覆い被さるのをやめ退く
「やっと起きたか!・・・・なんや〜真希やと思てったんか?」
「・・・思てった」
「真希やと思っとたんか、なんやせっかく紗耶香からキスしてくれたし
このまま襲う事をオーケイしてくれたんかと思ったのに、残念やわ」
「・・・そういう事は真希としかしない」
「なんやま〜堂々と恥ずかしい台詞言ってくれんな〜、ほれっそんな事より
はよ起き!あんたの愛する真希が作ったご飯が冷めてまうで!」
「・・・あぁ、うん」
紗耶香は立ち上がり、少し先を行く裕子の後を追っていったのであった

・・・あと二回で終わる?

>48さん
馬鹿かわいいよっすぃ〜目指します!
60 名前:ちーと 投稿日:2000年09月05日(火)22時11分03秒
知らんまに番外編が・・・。うれしいです!!
61 名前:48 投稿日:2000年09月05日(火)23時17分13秒
へい!!がんばってくらさい!
馬鹿かわいーよっすぃ〜にぜひとも梨華ちゃんのご飯を食べさせてあげてくらさい。
62 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月06日(水)00時54分09秒
「って事なんや、だからちょっと大目にみたって〜や」
裕子の話を聞いた真希はなんとなくホッとしている様に見える
「なんでその話を市井ちゃんじゃなくてゆうちゃんがするの?」
「だって口べたな紗耶香が話したら、あんた切れてそうやん?」
「そんな事しないけど・・・」
(いや、多分そんな事あるな・・)
(なんで私ここに居るんだろ?早く梨華っちに会いに帰らなければ・・)
「・・・う〜ん、そう言う事なら今回は特別許してあげる」
真希の言葉を聞いて紗耶香が微かに呟く
「・・特別許すって、自分だって浮気しようとしてただろ・・」
真希の言葉を聞いて紗耶香が微かに呟く
「えっ?今市井ちゃんなんか言った?」
絶対聞こえていたって顔で真希がわざとらしく聞く、それに紗耶香は
「・・・別に」
っと言うとそっぽを向いてしまった、後ろを向いてしまった紗耶香に
真希が後ろから抱きつく
「怒った?」
「・・・別に」
「本当に?」
「・・・・・・」
「もしかして、やきもちやいてた?」
「・・・別に」
「ふ〜ん、なんだ やきもちやいてたのって私だけだったか
 なんか悔しいな〜、まあいいや、それより何でゆうちゃんと私間違えるか
な〜、それって富士山とエベレストを間違えてる様なもんだよ。」
(なんやて!?・・・・っあ、そうかうちがエベレストやねんな)
(そろそろ一件落着だね、・・梨華っちのご飯がこれで食べれる〜!
ちゃんと誤解とけて仲直りしたからほめてもらえるかな??)
「もう間違えないでね、・・・・・・ちょっと市井ちゃんこっち向いて」
紗耶香は言われた通り振り向く、その唇に自分の唇を重ねる
”これが私の唇だよ””・・・わかってる”
そして二人はキスをしたまま二人だけの世界へ行ってしまった
その時ひとみと裕子は・・・・
63 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月06日(水)00時59分32秒
「結局ごっちん達もバカップルじゃん」
「・・・なあよっすぃ〜、なんかこ〜ムラムラっとこうへんか?」
「・・・えっ!?別に・・・」
ひとみは嫌な予感がして一歩ずつ後ずさる、裕子は一歩ずつひとみに詰め寄っ
て来る。
「なっなんで中澤さんこっち寄って来るんですか?」
そう言いながらも一歩ずつ後退する
「だから何かこうムラムラっと・・・もーええわ!よっしーキスさせて〜!」
裕子がひとみに飛びつこうとした、すると後ろからまたドスのきいた声が・・
「おばはんうちの吉澤になにしてんねん、あぁ?」
その台詞に飛びつこうとしていた裕子の動きが三、二秒止まる
そして恐ろしい人相で振り向く
「おばはん?誰がおばはんやねん!!!」
その声と顔を見て梨華はハッとしたように呟く(可愛い声で)
「あの、もしかして中澤・・・さん?」
「そうやけど何で知ってんの?・・・あぁやっぱり美人んな中澤で有名やね
んな、なんか気分良くなってきたわ〜」
「いえ、違います!私の父がよく”関西弁でおばさんって言うと果てなく恐
ろしい中澤と言う女がいる、ああいう奴こそこの仕事はピッタリなんだが”
って言ってたんで」
「あぁ、あのおっさんか、まだそんな事言ってんのか?」
「いえ、今は言ってません」
「あんなしつこかったのにな〜、あきらめたんか?」
「いえ、死にました」
「えっ!?いつや??」
「えっと、三分三十一秒ぐらい前に」
「はぁ!?三分三十一秒前?さっきやん、あんたこんなとこ居ていいんか?
普通やったら今は父の枕元で泣き崩れとかなあかんやろ!?」
「そんな事より一分でも多くひとみちゃんと一緒にいたいから・・・」
そう言って梨華はひとみの方を振り返り見つめる
(なんや〜二人の世界入っとる)
「ひとみちゃん、お父さん死んじゃったの・・・私どうしていいか・・」
ひとみは泣き出しそうな梨華に近づき抱き寄せる
「私がずっと一緒にいるから・・・」
「・・・本当?」
梨華がひとみを見上げる、ひとみは優しく梨華にキスをした
”本当だよ” ”嬉しい”
そして二組の超バカップルがそれぞれの世界に入っている時、裕子は・・・

>ちーとさん
番外編です、でもあと一回で終わると思います
>48さん
ご飯食べる前に終わってるから、おまけとして書きます
(めっちゃ短いと思うけど)
64 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月06日(水)01時02分07秒
「なんや〜!寂しいわ〜!誰か〜聞いてる〜?」
・・・叫んでいた
「うちも誰かとキスしたい・・・・・・・紗耶香キスしよ」
すると真希が
「ダメ!」
と言ってまた紗耶香とキスを続ける
「・・・ほんじゃあ真希しよ」
今度は紗耶香が
「それはだめだ」
「・・・・よっしー」
梨華が
「だめです!」
「・・・・・・梨」
「だめ!」
「・・・・・まだ最後まで言ってへんやん!」
「でもだめ!」
そう言ってひとみもキスを続ける
一人寂しい裕子は・・・
「誰か〜うちの運命の人〜!うちとチュウしてぇ〜なぁ〜〜〜!!!!」
沈んでゆく太陽に運命の人を想って叫んでいた。

その頃まだ太陽の後ろに隠れている月の世界では・・・
「へっくしゅ!・・・・・???」
一人の少女がくしゃみをしていたのだった

〜終〜

・・・終わった!番外編にお付き合いいただいた方々
本当にありがとうございました
65 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月06日(水)01時15分41秒
紗耶香と真希のバカップルの事も落着して
家に着いたもう一つのバカップルは・・・・・
「あ〜!!梨華っち手作りご飯がない!!!」
「あれ?ホント」
ご飯のあったテーブルには無惨にも食べられた跡と
何かの足跡だけが残っていた。
「ない〜ない〜ない〜」
「ひとみちゃん、今から作るからそんなに落ち込まないで」
梨華がひとみに笑いかける、ひとみは半泣き状態で言う
「・・今がいい」
「ちょっとだけ我慢して、ね?」
「いやだ」
「う〜ん、困ったな〜、無いのにどうやって食べるの?」
すると半泣きだったひとみがニコッと笑っう
「今ここで梨華っちを食べる!」
「・・・・・・・いいよ」
そしてひとみは思う存分ご飯ではないが梨華本人を味わっったそうだ
感想は”最高!!”っだそうです

〜終〜

・・・おまけでした。
66 名前:読んでる人 投稿日:2000年09月06日(水)01時45分03秒
吉澤・・・とことん馬鹿だ・・・爆笑しました。
67 名前:誠螢 投稿日:2000年09月06日(水)22時53分56秒
マジで面白かったです。
よしいし中心の小説とかって次書きませんか?
あと、裕ちゃんの運命の人とか気になります。
とにかく次回作楽しみにしています。
ホント頑張ってください。
68 名前:48 投稿日:2000年09月07日(木)00時12分39秒
よかったねよっすぃ〜…。ごちそうですな…。

バカップルよしいし&いちごま面白かったです!
おまけがお気に入り(笑)
次回作期待してます!
69 名前:たれきりん 投稿日:2000年09月07日(木)00時17分13秒
おもしろいっす!!
自分がもちろん気になってる人は裕ちゃんの運命の人(笑
誰なんですか〜?
ヒントだけでもいいんで教えて。も〜気になって気になって。
70 名前:さんちー 投稿日:2000年09月07日(木)01時32分04秒
月のあの人ってヤグ○じゃあ??
71 名前:名無し 投稿日:2000年09月07日(木)04時37分20秒
>70
意外と「ディア〜!」の人だったりして(笑)
72 名前:さんちー 投稿日:2000年09月07日(木)14時38分17秒
>71
ありえる〜(笑)
吹っ飛ばしちゃった「ディア−!」ね。
73 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月07日(木)21時38分39秒
え?
月→うさぎ→な○ちじゃないの?(笑)
74 名前:書いてる人 投稿日:2000年09月07日(木)22時02分52秒
裕ちゃんの運命の人決まってなかったりすたり;
みなさんのご想像にお任せー!とか思ってたし
この小説本編は終わってるし、番外編も終わったし
裕ちゃんの運命の人やよしいし中心の話はまたいつか書きますので
かなり気長におまち下さい。ほんとに忘れられた頃に書くかも(笑)
ネタ考えよう、裕ちゃんの運命の人誰がいいですかね〜?
75 名前:名無し 投稿日:2000年09月08日(金)01時47分11秒
うあっ。「ディアー!の人」とか言ってる場合でなかった。
裕ちゃんの運命の人決まってないなら矢口さん希望!
いつも人を振り回している裕ちゃんが振り回され気味なん
が見てみたいです。

ああ、でも「ディアー!の人」もちょっと捨てがたい……(ワラ
76 名前:誠螢 投稿日:2000年09月10日(日)00時51分59秒
裕ちゃんの運命の人は、やぐっちゃん希望です。
77 名前:まろなろ 投稿日:2000年09月26日(火)23時18分07秒
オイラもやぐっちやんきぼうですぅ〜〜。
78 名前:あつし 投稿日:2001年04月04日(水)02時14分59秒
そろそろ続編を希望
もちろんやぐちゅ〜で

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