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義民(プッチモニ殺人事件)

1 名前:モーニング息子。 投稿日:2000年08月10日(木)16時01分36秒
はいモーニング息子。です。私の悪友2人が作家デビューしたので私もデビューします。
私は赤川次郎系のサスペンス作家となります。第1作目は「義民(プッチモニ殺人事件)」である。
なお、この作品はフィクションなので登場人物名は架空のものとします。
では、スタート。
 −1−
石原「私は東京・池袋の頭でございますが、今度この場所にモーニング娘。発展を願う行事として、地域の青年達が、隠し芸大会を準備しております。」
2 名前:モーニング息子。 投稿日:2000年08月11日(金)10時59分34秒
石原「新宿からは東京都知事もご招待申し上げておりますれば、急いで村はづれに行って、遠見番をして都知事をお供して来い、一刻も早く。」
保田圭「この方は都知事の遠い親戚に当たっているが、都知事の名代として、お越しなさっている。」
金城哲夫「ここの都知事は、私には叔父に当たっているので、叔父の名代として私が来たので、私をその代理と思って、隠し芸大会を見せてくれ。」
石原「そうでございますか。座敷にお上がりなさって、ご覧なさって下さい。」
吉澤ひとみ「急いで、出演者よ、隠し芸を演ってお目にかけて。」
若者「一番は我ら二人から演ってお目にかけよう。」
保田「もし、旦那さま。こやつらの芸は何でもお見苦しい。さあ、一つ演ってお見せしましょう。」
金城「お前ができるなら、さあ一つ演って見せよ。」
保田「承知いたしましたが、出て来いモー娘。(^o^)/」
若者「我々池袋の人は体の骨が堅くございますれば、どうして新宿の人とダンスを踊れましょうか。許してください。(>_<)」
保田「お前ら池袋の人が、我ら新宿の人に芸が勝つ訳がないが、私が教えるつもりです。さあ一つはお受けしてみて。」
若者「そういうことでしたら、おだやかに踊ってやって下さい。」
保田「上手く踊ってやる。」
金城「いまは、圭坊が勝っているのだが……。」
吉澤「そんなことありません。いまのはちょこっとLOVE(曲目)。」
金城「何だろうと、圭坊が勝っているのだから、その上手さに驚きやがれ。」
3 名前:モーニング息子。 投稿日:2000年08月11日(金)12時42分31秒
旧盆期間中(8月12日〜15日)はお休みにします。
ご了承ください。
4 名前:モーニング息子。 投稿日:2000年08月29日(火)18時01分48秒
 −2−
安倍「…ちゃん、圭ちゃん」
保田「?」
どうやら今までのは夢だったらしい。
安倍「目覚めた?」
保田「??」
保田「ここは…?」
安倍「あなたの部屋よ」
保田「…思い出したわ。確か昨日は帰ってきてすぐに泣き明かしたんだ。」
安倍「そう。」
保田がカレンダーを見ると2000年5月22日になっていた。
安倍「あっそうだ、朝ご飯ちゃんとたべた?」
保田「…」
無言である。
5 名前:モーニング息子。 投稿日:2000年08月30日(水)13時54分06秒
安倍「ちょっと待っててね、今なにか作るから」
が、次の瞬間、保田の口から思いもよらぬ言葉が飛び出したのだ。
保田「ウザいよ…。」
安倍「えっ、今何て言ったの?」
保田「ウザいって言ったの、なっち、あんたとはモーやってられんわ」
安倍「えっ?何て言い出すの?圭ちゃん…」
安倍は驚いた表情でそう言った。
保田「紗耶香がどんな気持ちで辞めていったかあんたわかる?顔では最後まで笑ってたけど心では泣いていたのよ!」
こうなるともう手のつけようが無い。一種のヒステリーである。
安倍「そうだったの…」
なおも保田はこう続ける。
保田「なっち、去年明日香が辞めたときも私が自殺未遂おこしてた時に助けたよね?その時も私淋しかったの」
安倍「いや、あれは…その…」
安倍が詰まっているのも構わず、保田は話を続けた。
保田「もうわかったでしょ?だから私のことはほっといてよ!」
保田の声は涙声になっていた。が、その時である。
パン。
安倍が保田の顔を平手打ちにしたのである。
安倍「あなた何もわかっちゃいない…、紗耶香だって今年中にはこの場に戻ってくるはずでしょう。それなのに…」
安倍の声も次第に涙声になった。
保田「?」
安倍「だからってあなたがそんな弱気でどうするのよ?紗耶香も浮かばれないでしょう…」
保田「なっち…」
安倍「あなたはそんな人じゃなかったわ…、一人いなくなっても大丈夫なはずよ。」
安倍の目から涙が落ちてきた。
保田「わかった、ごめんね…なっち…。」
安倍「わかればいいのよ。さあ、みんなの所へ行こう?」
保田「うん。」
保田は少し頷いた。
6 名前:モーニング息子。 投稿日:2000年08月30日(水)16時21分44秒
−3−
その日の夜、希美の部屋。
部屋の中には希美と亜依がいた。
亜依「大丈夫でしょうか?」
希美「11人になったと思ったら1人脱退して10人になったからねぇ。」
その時である。
ドンドン!ドンドン!
ドアの音が響いた。
亜依が開けてみると、そこには梨華がいた。しかし、飲んできたせいか上機嫌である。
梨華「ど〜も〜、りかっちだよ〜。」
希美「どうしたんですか?何か機嫌いいけど…」
梨華「少し飲んじゃいました…」
亜依「大丈夫ですか?」
梨華「心配いりませんよ。ヒヒヒ…」
希美「大丈夫と言ったって、酔ってるのではないですか?」
と、そこに一本の電話がかかってきた。
希美が受話器を取ると、電話の相手は裕子からだった。
希美「もしもし?」
裕子「大変だよ、みんな!」
希美「どうしたんですか?何かあったんですか?」
裕子「真希が交通事故にあって重体なの。すぐきて。」
希美「みんなはそこにいるんですか?」
裕子「はい」
希美「すぐ来ます」
と言って受話器を切ると、わき目もふらず病院へ駆け込んだ。
 −間−
お台場徳洲会病院。真希はこの病院に収容されている。
梨華「真希の容態はどうなんですか?」
医師「今晩がヤマでせう。」
医師はそう言った。
安倍「何でこんな事に…」
飯田「どうして…」
裕子「原因は、仕事を終えて帰宅途中に暴走してきた乗用車にはねられたらしい。」
ガチャッ…
緊急治療室のドアが開き、医師が出てきた。
医師「関係者の方、中へお入り下さい」
娘。達は一斉に中に入る。
亜依「ああ…真希しゃん…」
保田「あれ?何でこんな所にいるの?真希…」
真希「みんな…?」
吉澤「わたし達が見える?」
真希「私何でこんな所にいるのかな…」
梨華「あなた事故にあったのですよ」
保田「帰ろうよ…、真希。明日も仕事があるでしょう?」
真希「もう無理だよ…、体中が痛いし…。」
保田「だめ…そんな事言わないで…」
真希「ああ…もう眠くなっちゃったよ…、みんなといた日は決して悪く無かったよ…。」
安倍「いやぁ…」
真希「ありがとう…じゃあね…。」
医師「午前0時29分、ご臨終です…。」
娘。達は一斉に泣き出してしまった。
だが、希美たちは違った。
希美「必ず犯人を見つけ出してみせる。」
そう誓ったのだった。
7 名前:モーニング息子。 投稿日:2000年08月30日(水)18時04分52秒
 −4−
真希の死から一週間が経った。
希美が原宿の街をあてもなく歩いていると、不審な車が停車しているのが見えた。
その不審な車こそ、真希を轢殺したなのである。
若者1「あれ、あの人どっかで見たような…」
若者2「うそ〜、あれ辻希美じゃない?」
若者1「えっ?あのモー娘。の辻希美かい?」
若者2「捕まえてこよう。」
車は急発進して希美のいる場所へ向かう。
若者が車から降りると、希美のもとへ走って行った。
希美「何?」
希美は若者に口をふさがれ、車に乗せられてしまったのだ。
若者1「よし、出すぞ」
若者2「はい」
言われるとおり若者は車を出した。
 −間−
とある空室。若者達はこの場所に到着した。
希美「いや…こ…こないで…。」
若者1「心配するな、あの事をしたら帰してやる。」
そう言って若者は希美を壁際に立たせた。
若者2「殺れ。」
若者1「わかりました。」
よく見るとこの若者は普通ではない。すでにキレている。
希美「きゃ…ウッ…。」
若者はまず希美の口にキスをした。10秒ほど舌を絡めた。
8 名前:カゴ娘。IN安慶田児童館 投稿日:2000年09月01日(金)10時42分03秒
続きが気になります。
モーニング息子。さん、早く続きを書いて下され…。
9 名前:モーニング息子。 投稿日:2000年09月01日(金)11時38分51秒
その時である。「ドーン」という大きな音と共にドアが開いた。
昨年4月、モーニング娘。を脱退したはずの福田明日香がいた。
なんと脱退当時の面影はほとんど残っていない。髪を赤く染め、特攻服を身に纏い、片手には木刀を持っている。
明日香「お前…何やっとる…。」
すでに鼻息が荒い。
若者2「??」
若者は戸惑っていた。
若者1「上様!!上様じゃ!!」
若者2「ええっ?あの関東徳川連合の…!!」
明日香「いかにも関東徳川連合・新宿品智乱那亜の特攻隊長、福田明日香である。」
若者2「まさか?上様がこの様な所に来るはずが無い、奴は上様の名を騙るどっかのコギャルじゃ!!」
明日香「おい!!」
明日香がみんなをここへ呼び寄せた。
小湊「福田さん、コイツっすか?真希さんを殺したのは?」
稲葉「ブチ殺してやれ!」
若者1「上様でも構わん、やっつけちまえ!」
(大立ち回り、首尾よく若者を捕らえる)
希美「上様、どうも有難う存じます」
明日香「あなたも早い所逃げちまえ。そうでないとまた殺られてしまう。」
希美は言われる通りに逃げていった。
警察官が若者2人を逮捕したのはわずか15分後の事であった。
10 名前:モーニング息子。 投稿日:2000年09月01日(金)11時55分21秒
 −5−
元モーニング娘。のメンバーが暴走族やってる人だとは誰も信じる人はいないだろう。とみんなはそう思っている事である。
あの事件からさらに3日経って、明日香はみんなの元へ合流した。
安倍「こんなに変わるとは驚いた。」
飯田「何でも、高校入学初日に暴行事件起こして退学になったって?」
明日香「そう。ガンつける狼藉者がいたんだよ。」
飯田「鑑別所行きにもなって、すごいね。」
明日香「今は千葉県の高校にいる。」
安倍「どこ?」
明日香「私立徳丸学園高校である。」
保田「ああ、あの不良の総本山とされるところ。」
久しぶりの再会を明日香だけでなく、みんなが喜んでいた。
話は実に深夜まで及んだという。亡き友の事も、この前の事も、ここしばらくは娘。達の気迫が伝わってくるに違いない。
 −完−
11 名前:モーニング息子。 投稿日:2001年02月01日(木)14時56分40秒
 −エピローグ−
真希の死から半年が経った。
安倍「あれからもう半年か…早いな…」
安倍は呟いた。
梨華「あの〜…」
安倍「梨華っ!!どうしたの一体?」
梨華「あたしもお祈りして…いいかな?」
安倍「えっ?いや、別に構わないけど…」
梨華はそう言うとお供え物を置き、手を合わせて祈った。
お祈りが終わると梨華はこう言った。
梨華「あっ、そうだ…安倍さん今夜ヒマですか?」
安倍「えっ?どうして?」
梨華「前に希美を助けてくれた福田さんが会いたいんだって…」
安倍「そう?じゃあ行ってみようかね」
梨華「じゃあ、あたしは先に行ってるから」
安倍「わかった、あたしも後から来るよ」


その夜。
ここは圭の部屋である。
明日香「なっち、久しぶりだね…」
安倍「明日香も変わってないね」
梨華「さて、みんな集まった事だし、そろそろ始めようか」
明日香「そうだよね」
安倍「始めようよ」
みんなはすぐに宴会を始めた。
外はすでに満月が光っていたのである。
 −Fin−

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