インデックス / 過去ログ倉庫 / 掲示板
ピンチランナー
- 1 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月16日(水)21時05分42秒
- 僕なりのピンチランナーの続編を書こうと思っています。
皆さんのご感想要望を待っています。
- 2 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月16日(水)21時22分59秒
- 1
四月のひたちなか全国女子駅伝から数ヶ月がたった…。
あゆみ達7人は駅伝以前の生活に戻っていった。
みんなバラバラになったでも7人は友情で結ばれていた。
麗子と真穂はバスケ部に戻り、知子は俊也の世話焼き女房に、道子は保健委員に、さなえは遊び歩いている。郁恵はいつもの通りお店にいる。
しかしあゆみは今では一人ではなかった。
あの駅伝の後新入部員が入ったのだった。
4人はあゆみたちが走ったのを見て自分も走りたいと思ったと言う。4人とも一年生だ。
あゆみはそんな4人と共に毎日走っている。
「よ〜し!今日もがんばろう!!」
あゆみはいつものように4人に声をかけた。もう一人で走る事も無くなっていた。
「あゆみ先輩って走るの本当に好きだよね」新入部員の石川が言った。
「そうだね…でも私も負けないように走るよ!!」負けず嫌いな吉澤が続く、
「な〜ののちゃんうちと勝負しようよ。負けたほうがマックおごりね〜」
「え〜亜衣ちゃん早いからやだよ〜〜」「そんなんやってみなきゃ分らんて、でやるんか??」
「う〜ん…よし負けないよ!!」とても高校生に見えない加護と辻の二人。
2人は仲がいい、でもなにかと張り合っている。
「いくよ〜〜〜!!」あゆみが走り出して言った。
「「「「は〜い」」」」4人も走り出した。
あゆみは今でももうあの難破船に行く事は無くなったのだった。
- 3 名前:名無しさん@1周年 投稿日:2000年08月16日(水)23時04分38秒
- log0076氏の「ピンチランナー2」があるから誰も手を出さないかなと思っていた
ピンチランナーモノとは楽しみです。頑張ってください。
- 4 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月17日(木)02時28分59秒
- でも、log0076氏のとはまた違うよね。
あっちは旧メンバーは殆ど出てこなかったし。
続き期待してます。
- 5 名前:名無しさん@1周年 投稿日:2000年08月17日(木)09時54分08秒
- >>4
確かに向こうのは新メンバー中心だね。
でも最近は旧プッチモニが活躍してるけど、っていうかいちごま中心だけど。
しかも新メンバーは陸上部じゃないしね。
全然設定が違うので非常に楽しみです。
- 6 名前:龍岩寺 投稿日:2000年08月17日(木)14時38分42秒
- 楽しみにしてます。
頑張ってください。
- 7 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月17日(木)23時51分33秒
- へたくそなので見ずらい部分があると思いますがお許し下さい。
- 8 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月17日(木)23時54分23秒
- 2
4月・…
駅伝が終わり、あゆみは母とのわだかまりも無くなっていた。
真穂は父にもう一度チャンスをあげることにした。
麗子も愛子をはじめとするバスケ部のみんなと仲直りをした。
さなえはなんとなくで始めた事を最後までやれた。
知子は俊也とあゆみの事を気にせずに自分の気持ちを信じる事にした。
道子は自分の事を理解して助けてくれた仲間に出会えた事をに感謝していた。
郁恵は自分が昔夢を挫折した事を悔やみながらもこの6人を見て頑張ろうと思った。
みんなそれぞれの想いを胸に陸上部を去っていった。
あゆみは以前と同じく一人で走ることとなった。
今までみんなで走ったいつものコースを一人もくもくと走るあゆみ。
みんながいなくなったからと言ってはしるのをやめるわけではない。
以前のように難破船まで走り『正』の字を書いている。
あゆみが学校へ戻ってくる。いつものように部室に行ってタイムを書いている。
すると。トントンっとドアをたたく音がした。
「すみませ〜〜ん。だれかいませんか〜〜??」声が聞こえた。
「は〜い?いるよ〜。誰??」あゆみが答えると、ドアが開いた。
「すみません。私達4人陸上部に入れてください。」ショートカットの子が言った。「えっえっ??」突然な事で戸惑うあゆみ。
「私…こないだの駅伝を見たんです。見てたら駅伝っていいな〜と思ったんです。」
髪の長い子が言った。
「ほんまに感動しましたよ。」関西弁の小さい子が言った。
「だめ…ですか??。」もう一人の小さい子が言った。
考えるあゆみ。いきなり4人も来て陸上部に入りたいと言ってきた。別に断わる理由も無い。
「ううん。いいよ。歓迎するよ。よろしくね。私はあゆみ…峰岸あゆみ。」あゆみがいいと言うと4人は嬉しそうにキャーキャー言った。
「一年C組の吉澤ひとみです。よろしくお願いします。」ショートカットの子が言った。続いて、
「同じくC組の石川梨華です。よろしくお願いします。」髪の長い子が言った。
「加護亜衣です!!頑張りますんでご指導のほどをお願いします。」小さい関西弁の子が言った。
「辻…辻希です。走るのは遅いけど精一杯頑張ります。」もう一人の小さい子が言った。
そうして5人での陸上部が始まったのだった。
- 9 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月19日(土)02時06分16秒
- 3
「さぁ〜〜いくよ〜〜!!」麗子は体育館で部活をしていた。
駅伝以前のいざこざも無くなってすっかりチームの中心に戻っていた。
「あれ??」麗子はふっと思った。
すると「麗子どうしたの??」後ろから部長の愛子が言った。
「えつ…また真穂がいないと思ってさ。」
「あ〜〜。林原さんは遅れて来るってさ。」
「真穂何してるか知ってる??」麗子が聞くと、
「う〜〜ん,分らないよ。遅れるとしか聞いてないから。」愛子が答える
「そっか〜〜。」
「ま〜〜〜もう少ししたら来るんじゃないの??練習再開しようよ。」
「そうだね。よ〜しやろう!!」麗子と愛子は再び練習を再開する。
その頃真穂は…・
「はっ〜〜〜。」ため息を吐く。
大きな木の下でぼ〜としていた。何か考えている様子にも見える。
真穂はあの駅伝が終わってから父親とも向かい合っている。
積極性も出てきている。
もうパシリでもなんでも無くなった、バスケもがんばってなかなか
上達しているのだった。
- 10 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月19日(土)23時59分59秒
- 4
「でねでね〜〜…・」「ふ〜ん」「道子先輩聞いてますか〜〜??」
「うん??聞いてるよ」ここは保健室。
いつものように保健委員の道子のところに来ているさなえ。
「も〜最近ぼ〜としてますね。なんかあったんですか??」
「ううん。別に無いよ。」
実は道子は最近体調が良くなかったのだが、さなえに心配かけまいと普通に接っするようにしていた。
「あぁ〜あ!!最近つまらないな〜〜。」さなえがぼやく。
「なに言ってるの、遊び歩いてるんでしょ。」道子が言うと、
「なんか物足りなくて…・」
「そんなこと言ってもね〜〜、う〜ん…そうだ陸上部に行ってまた走りなよ。」
「でもな〜正直行きづらいんですよね。」さなえは言った。
さなえは駅伝の後陸上部に所属していたものの、部活に顔を出していなかった。
「大丈夫だってば、あゆみはきっと「うん,いっしょに頑張ろう。」って言ってくれるよ。」
「そうかな〜〜…そうですね。行ってみますよ。」
「そうしなよ。」道子は笑顔でさなえに言った。
「そうと決まればぜんは急げって言うし、行ってきますね。」
そう言うとさなえは保健室を出て行こうとした。
(ガチャンガチャ!!)
マニキュアが落ちる音を聞いてさなえは振り返った。
すると道子が倒れかけていたのだ。真っ青な顔、苦しそうな息遣い、
「み・…道子・・せ…先輩…。」さなえは何が起こったのか理解できなかった。
数秒後はっと我に返るさなえ。状況を把握した。
「先輩!!道子先輩!!しっかりしてよ!!」泣き出してしまった。
その泣き声を聞きつけて保健室に人が増えてきた…さなえはなにも出来ずに泣いている。すると、野次馬の中から
「救急車呼んで!!」と誰かが言った。近くにいた生徒が慌てて電話した。
「ほら,さなえも泣かないでよ。」しかし泣き止まないさなえ・…。
- 11 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月20日(日)00時15分31秒
- 5
体育館にいる麗子たちの耳にもすぐに保健室の騒ぎは伝わった。
「えっ…道子が・…」麗子は戸惑った。
「麗子行ってきなよ。」愛子が後から声をかけた。
「う・…うん・・ごめん行ってくるね…」
「いいから早く。」走り出す麗子。
すぐに保健室についた麗子だが保健室前にはたくさんの人だかりになっていた。
麗子はすぐさま人だかりの中に飛び込んだ。
「ご…ごめん、通して〜〜」叫びながら進んでやっと中に入れた。
そこには胸を押さえる道子、泣きじゃくるさなえ、
道子を支えながら話し掛けている真穂がいた。
「あっ!!真穂なにやってたのよ??」麗子は聞いた。
「麗子先輩…・えっ…え〜〜とっ…い…今はそんな事より道子先輩が…」
真穂に言われて麗子も「そうね。後でいいわよ。道子はどうなの??救急車は??」
「救急車は呼びました。そろそろ来てくれると思いますよ」
真穂はそう言うと再び道子に声をかけた。
「も〜〜〜遅いわね〜早く来ないの!?」麗子は苛立ちながら叫び声で言った。
遠くからピーポーピーポーと聞こえてきた。
「着たわね。」麗子はそう言うと真穂に向かって、
「私は郁恵さん達呼んでから行くから、真穂はさなえと一緒に道子に付いていてあげて…。」
「分りました。まかせてください。」真穂は麗子にそう言うと、
「道子先輩来ましたからもう少し頑張って…」道子にも声をかけた。
「じゃっ、あとでね。」
「道子先輩のお父さんの病院ですよ。」
「わかったわ。」そう言うと保健室を飛び出す麗子。
麗子と入れ違いに救急隊員は来た。
「早く乗せてあげて…・さなえ…さなえ行くよ!!」
真穂はさなえを立たせて道子と一緒に救急車に乗りこんだ。
- 12 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月20日(日)20時41分30秒
- 6
学校へ続く海岸沿い。陸上部がいつも走っているコース。
「ハッハッハ……。」
黙々と走っているあゆみ。その後から続いて走ってくる石川と吉澤。
「あゆみ先輩本当に早いよね。」「そうだね。」二人もそこそこ余裕で走っていた。
その後から遅れてくる加護と辻。
「ほんまにもうばてたんか??」
「ハッハッハッハ・・…あ・・亜衣ちゃん…やっ・・ぱり、は…早いよ…。」
余裕の加護と話すのも苦しそうな辻。
「な〜頑張ろうな〜〜。」加護は辻にいろいろ言いながらも一緒に走っている。
ピーポーピーポー
学校のほうから救急車が走ってきた。
「救急車??」「学校のほうから来たよ。なんかあったのかな??」
石川と吉澤は遠くから走ってくる救急車を見て言った。
あゆみも、向かってくる救急車を見ていた。かなりのスピードで走っている救急車。あゆみの横を通りすぎていった。
「???ま…真穂??」
あゆみは真穂らしき人が乗っていたと思って立ち止まって考えた。
「真穂と…・さなえだったかな??う〜〜ん…。」
「どうしたんですか??」吉澤が石川と追いついてきて聞いた。
「うん??ちょっとね。」(そんな事無いか…見間違えだよね)
「ごめんね〜。よし行こう。」
あゆみはきょとんとした二人を置いて走り出した。
- 13 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月20日(日)20時42分35秒
- できたらご感想をお願いします。
アドバイスなども御願いします。
- 14 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月21日(月)13時28分59秒
- これからどうなるんだ〜、続きが楽しみ。
がんばってください。
- 15 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月21日(月)20時58分13秒
- ピンチランナーの正統な続きって感じがするので、
続きが楽しみです。
できれば、あゆみを中心に話を続けて欲しい。
新メンバーを絡めて。
- 16 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月22日(火)02時00分02秒
- 7
「俊也はどこに行ったか知ってる??」知子は俊也を捜していた。
「しらね−よ。今日は学校終わってからすぐに別れたからね。」
俊也の友達の智と弘が郁恵の店の前でパンを食べていた。
「海じゃね−の??」智が聞いた。
「え〜〜いなかったよ。も〜どこ行ったのよ!!」知子は怒り始めた。
お店の奥から「ハイハイ。人の店の前で騒がないの!!」
「郁恵さん。聞いてよ〜〜。」
「また??まったくいつもそんなこと言ってるんだから。」
口ではそう言っても笑顔な郁恵。
「だってさ〜最近俊也どこ行ってるのかわからないんだもん。
海にもいないしさ〜。」
愚痴る知子。
「そういえば俺らもどこにいるか知らないな。」智が言った。
「うん。確かにな。」弘もそう思ったのか智に続いた。
「案外どこかにいい女作ったとか??はははっ〜。」
弘が勝手なことを言っていた。
「おいおい,そういうことここで言うなよ〜。」
智の顔は引きつっていた。
「なに言ってんのよ〜〜。」知子は怒り気味。
「やっべ〜〜。」焦る弘だった。
「ま〜ま〜おこるなっちゅ〜の。」
郁恵は知子に言った。
「だってさ〜〜…」知子が言いかけると、
「郁恵さ〜ん。」麗子が走ってきた。
「おっ麗子久しぶりやね。」「ハッハッハ…それどころじゃないの…。」
「どうしたの?」郁恵が聞いた。
麗子は呼吸を落ち着かせながら、
「はっ…はっ…知子もいるじゃん。ちょうど良かった。み…道子が…。」
「「倒れた〜〜。」」「はよ言わんとだめやんか。」
「えっえっ??」びっくりしたのか戸惑う知子。
「な…なんでですか??」知子が聞くと、
「なんかいきなし倒れたって言ってた。今真穂とさなえが一緒に行ってるよ。」
麗子は説明した。すると、
「はよいかんとならんな。」
「うん。」郁恵の声に知子が返事をする。
「あゆみは知ってるの??」郁恵が言うと、
「多分知らないと思うからいつものコース沿いに走っていってあゆみに言おうと思って。」麗子がそう考えを言った。
「そうしましょう。それより早く行きましょうよ。」
知子が焦らせる。
「そうだね。行こう。」麗子と知子は走り出した。
「そや!!2人とも店番しててや。」郁恵は智と弘に言った。
「「え〜〜〜。」」2人は嫌がった。
「え〜やない頼むで!!」そう言って走り出してしまった郁恵を見ながら、
「しょうがね〜な。」「だな。」
智と弘は強引に店番にならされたのだった。
- 17 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月22日(火)02時19分33秒
- 15さんと同じ意見ですです。
作者さんがんばって最後まで書いてください。
期待してます。
- 18 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月22日(火)09時08分35秒
- 本当にこれは正統な続きですねぇ。
映画を忠実に書いている気がする。
- 19 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月22日(火)10時20分08秒
- むう…映画見てないからついていけるかな?(笑)
でもおおまかなストーリーは知ってるから続き楽しみにしてます。
- 20 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月23日(水)01時24分41秒
- 8
あゆみはさっきの救急車が気になっていたが学校へ向かって走っていた。
(う〜ん,さっきのは真穂だったような気がするんだけどな〜。)
すると前方から走ってきた麗子と知子に気が付いて止まった。
「あゆみ〜〜〜。」「あゆみさ〜〜ん。」
あゆみを呼びながら向かってくる麗子と知子。
「どうしたの??」あゆみは何がおきたかわからずに聞いた。
「まって〜な。」麗子たちの後ろから郁恵もやってくる。
(もしかしてさっきのは真穂だったのかな・…。ま…まさか…)
嫌な予感がするあゆみ。
そんなあゆみをよそに苦しそうな郁恵。
「おいてくなんてあんまりやで!!」怒り気味の郁恵。
「ご…ごめん…急いでたから…。」麗子は郁恵に謝った。
「まーええわ。そんな事より、あゆみ大変なんや。」郁恵はあゆみに向かって言う。
知子が「道子さんが倒れたんだって、だから今から病院へ行くの。
あゆみさんも早く行こうよ。」と言うと、
麗子も「そう、だからあゆみも一緒にと思ってここ走って来たんだよ。」
麗子たちが言っている事は理解できた。
(やっぱりさっきのは真穂とさなえだったんだ・…)
「わかった。行こうよ。真穂とさなえは付き添って行ったんでしょ。」
あゆみは3人に言った。
「あ…あの…・。」あゆみの後から吉澤が声をかけた。
「あっ!!ごめんね。私行かなきゃならないから先に帰っていいよ。」
あゆみは後の2人に言った。
「加護と辻にもそう言っておいてね。本当にごめんね。」
「いいですよ。早く行ってあげて下さい。」石川がそう言うと、
「ありがとね。じゃぁ行くね。麗子行こうよ。」
そう言って麗子たちと共に走り出すあゆみ。
「よし。じゃー私達も行こうよ。」石川たちも走り出した。
- 21 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月23日(水)21時46分04秒
- 9
病院へ着いた。玄関には道子の父と看護婦さんが準備万端に待っていた。
「ご苦労様。早くこっちへ。」と、救急隊員に言う道子の父。
「道子先輩着いたよ、もう大丈夫だよ。」真穂は道子に向かって言った。
「ほら!!さなえもいつまでも泣いてないで降りるよ。」
さなえも下ろす。まだ泣いているさなえ。
「は…はい…ぐすん…。」泣きながらも降りるさなえ。
「早く行くぞ!!すぐ手術だ」「はい!!。」
道子の父も看護婦さんも急いで中に行く。
「ほら、行くよ。」真穂とさなえもついて行く。
手術室と書かれた部屋に消えていく道子と道子の父と看護婦さん達。
手術中と書かれたものが光出す。
「頑張ってね・…道子先輩…。」真穂は手術中という看板を見ながらささやいた。
椅子に掛ながら泣いているさなえ。
ドタドタドタあゆみ達がやってきた。
「ま…真穂!!。」あゆみは真穂に話し掛ける。
「あっ…あゆみも来たんだ…。」
「どうなの??道子は??」麗子が聞く。
「うん…今手術中だよ。大丈夫だよ。…。」答える真穂。
「大変だったな〜さなえも泣いてないでどないなんか??」「グス…グス…。」
泣き止まないさなえに郁恵は(はっ〜〜。)っとため息をついた。
「手術が終わるまで待ちましょうよ。」知子が言うと、
「そうね・…。」と麗子。
「うん。いつまでもくよくよしないで道子が出てくるの待とうよ。」
あゆみはみんなに大きい声で言った。
「うん。」「そうね。」「そやな…。」「よし!!」みんな口々に言った。
「さっ、さなえも…・わかった??」さなえにも言う。
「は…はい…。」さなえは少し落ち着いたのか、
泣いていた頬をごしごしとしながら言った。
- 22 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月24日(木)21時41分31秒
- 10
学校…
「はっはっは…。」石川と吉澤が学校へ帰ってきた。
「疲れた〜〜〜。」石川が言う。
「梨花ちゃんなかなか早いね…。負けないけどね。」
吉澤は相変わらずの負けず嫌いだ。
「でもあゆみ先輩急いでたよね??。」石川が疑問に思ったのか言った。
「う〜んどうしたんだろうね。」吉澤は見当もつかないようだ。
「ゴ〜〜〜ル!!!」加護も帰ってきた。
「おかえり、あいぼん。」石川が声をかけた。
「ただいま〜〜〜。疲れた〜。」そう言った加護だがまだまだ余裕そうだ。
「はつはっはっはっ……やっ…やっと着いた…。」かなり送れて辻が帰ってきた。
「やった〜〜!!ののちゃんの負けだよ。マックよろしくな。」笑っている加護。
「やっぱりしなきゃよかった…・。」辻は泣きそうになった。
「お〜〜〜い!!記録して帰ろうよ〜〜。」吉澤が部室に向かいながら言った。
部室に着くと加護が、
「なぁ〜梨華ちゃん、あゆみ先輩は??どっか行ったみたいやけど。」と聞いた。
「う〜ん。どこに行ったかはわからないんだ。」石川も知らない。
「でも、バスケ部の麗子さんもいたよね。」吉澤が言った。
「いたいた〜〜。」麗子の話が出たとたん元気に話し出す辻。
「そう言えばののちゃん麗子さんみたいになりたいって言ってたよね。」
加護が言うと、
「だって〜、かっこいいじゃん。あんなふうになりたいよ。」
辻は麗子が憧れのようだ。
「うんうん。判るよその気持ち。本当にかっこいいよね。」石川が言う。
「でしょ〜。」嬉しそうな辻。
「まー判ったって。」吉澤が言う。
「あゆみ先輩の事は明日にでも聞こうよ。」続ける吉澤。
「そうしよう。」石川が言った。
「ほんなら,帰ろう。」加護が言う。
「マックよっていかへんか??」加護が言うと辻は、
「私はいいよ・・…。」と帰ろうとする。
すぐさま加護が「だめや!!ののちゃんは帰ったらだめやんか!!」と言った。
「なんで??。」石川が聞くと、
「だって約束あるしな・…なーののちゃん。」笑いながら言う加護。
また泣きそうになる辻。
「はっ〜元気だよね・…。」
吉澤が部室の外の青い空を見ながら独り言を言った。
- 23 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月25日(金)22時45分47秒
- 11
数時間後…・時間は9時を回っていた。
「じゃー1回返ってまた来るわ。店番もさせてるからな。」
郁恵は店に戻ろうとしていった。
「そうだね。そうしたほうがいいよ。」と知子が言った。
「じゃっ、ちょっと行って来るわ。」郁恵は出ていった。
郁恵のお店の前
だらだらしている智と弘。
「おせ−な!!帰れねーよ。なぁー。」弘は愚痴をこぼしている。
「まっ、仕方ないってそろそろ帰ってくるって。」智が言うと
「さっきからずーと言ってるじゃんかよ。」弘はすぐさま言った。
「はははっ・…。」笑う智。
そんな2人の後ろのほうから、
「ごめん、ごめんな〜。」郁恵が言いながらやってくる。
「いえいえ、いいっすよ。」智が言う。
「いつもの事だしな…。」弘が小さい声で言った。
「なんやって!!?。」
「な…なんでもないっすよ。はははっ…。」郁恵が言うと弘は笑いながら言った。
「そ…そんな事より大丈夫なんですか??。」弘が慌てて言う。
「そうそう。こんなとこにいないで行ってあげなよ。」智が続く。
「ありがとな…でもいいんや。あっちは大丈夫やし、
2人に店任せておいたらどうなるかわからんしな。」郁恵は冗談交じりに言った。
「ひっどいな〜〜。しっかり店番してたのによ〜。」弘が嘆く。
「うそや、うそ。ほんまにありがとな。今度まけたるわ。」
郁恵はそう言ってかたずけを始めた。
智と弘も手伝った。「期待してますよ。」智が言った。
かたずけ終わり、2人が帰るのを見届けた郁恵は、
「さっ、行くか・…。大丈夫やよな・…。」
真っ暗な空を見ながら歩き出した…。
- 24 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月27日(日)13時22分00秒
- 12
『ボーンボーン』時計が12時をさして鳴った。
座り込んでいる5人。さなえは泣きつかれたのか寝てしまっている。
「まだかな…・早く終わらないかな…。」麗子が重い口を開いた。
「もう始まって、7時間だね……。」知子も続く。
「なんやーあんたらが暗くてどうすんねん。」お店へ戻っていた郁恵が帰ってきた。
「郁恵さん・…。」あゆみが泣きそうな顔で郁恵を見る。
「ほらほら、道子も頑張ってるんやから元気出して待とうやないか。
差し入れも持って来たんやぞ。」
郁恵は持っていた袋を持ち上げながら言った。
「そうだよ!!みんな元気出して待とうよ。」真穂はみんなに言った。
「何もって来てくれたの??まさか残り物じゃないよね。」真穂は元気に言った。
「なに言っとんねん。わがまま言うなら上げへんぞ。」郁恵も元気に言った。
「うそうそ、じょうだんだってば〜〜。」
真穂と郁恵はみんなに元気を出させようと無理に話していた。
「う…うん??いいにおい…。」さなえがパンのにおいに釣られて起きた。
「さなえ起きたの??まったく食いしん坊なんだから。」あゆみが言うと、
「へへへっ…だって〜なにも食べてないんだもん。」さなえは笑いながら言った。
「まったく〜〜。」知子がいった。
「「「「「はははは〜〜。」」」」」みんな元気が出てきた。
「あっ!!」麗子が突然指をさしながら言った。
「どうしたん??。」郁恵は麗子がさしているほうを見た。
『手術中』と言う看板の光が消えていた。
ウィーンっと手術室のドアが開いた。
「どうなんですか??」真穂は出てきた道子の父に真っ先に聞いた。
「う…うん??あー大丈夫だよ。もう大丈夫だ。」道子の父はそういうと、
「まったく、道子は幸せだな。
こんなに思ってくれている友達がいるんだからな・…。
ありがとう。今日はもう遅い早く帰りなさい。」
道子の父はそう言い病院の奥に歩いていった。
「よかった〜。」麗子は笑顔で言った。
「ひぃん…ひぃん…よ…良かったで…です…。」また泣き出しながら言うさなえ。
「また泣く〜。も〜しっかりしなよ。」真穂はそうさなえに言った。
真穂の目にも涙が浮かんでいた。
「また、明日お見舞いに来ようよ。」あゆみが言うと、
「うん。そうしましょうよ。」知子が続いた。
「ほな、帰るとしますか。」郁恵がそう言うと、みんな病院を後にした。
- 25 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月27日(日)15時54分02秒
- ここでちょっと
登場人物紹介
峰岸あゆみ 朝比奈学園3年 陸上部 ろうあの母親と2人暮し 以前は友達もおらず一人の陸上部部員だった
林原真穂 朝比奈学園2年 バスケ部 元陸上部員 父親の暴力に悩み バスケ部でも目立たない存在だった
仙道麗子 朝比奈学園3年 バスケ部 元陸上部員 自分が一番でいたいというタイプ バスケ部で初めての挫折を経験して自分を見失った
神崎知子 朝比奈学園2年 元陸上部 幼馴染の俊也を思っている
長谷川さなえ 朝比奈学園1年 陸上部幽霊部員 学園一派手 男友達多し 天真爛漫でミーハー 高校デビュー
松本道子 朝比奈学園3年 保健委員 陸上部マネージャー 心臓に病を持っている 松本病院の跡取娘
増田郁恵 朝比奈学園近くのパン屋の看板娘 陸上部の監督 高校中退 バツ2
後藤俊也 地元男子校3年 知子とは幼馴染 あゆみに淡い恋心を抱いていた
智、明、弘、登 地元男子校3年 俊也とつるんでいる
峰岸孝子 あゆみの母親 テキスタルデザイナー ろうあなためあゆみはコンプレックスを持っていた
真穂の父 真穂の父親 真穂に暴力を振るっていた
愛子 朝比奈学園3年 バスケ部部長 麗子と反発しあっていた
校長 朝比奈学園の先生 心配性
高山先生 朝比奈学園の先生 陸上部に支援的
町田先生 朝比奈学園の先生 さなえに目をつけている
石川梨華 朝比奈学園1年 陸上部 新部員
吉澤ひとみ 朝比奈学園1年 陸上部 新部員
加護亜衣 朝比奈学園1年 陸上部 新部員
辻希 朝比奈学園1年 陸上部 新部員
- 26 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月28日(月)02時46分15秒
- 辻は希美だよ!
- 27 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月28日(月)21時15分09秒
- >26
すみません
今日訂正しようと思っていました。
- 28 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月28日(月)21時51分50秒
- 13
次の日
「う〜ん…まぶしいな…」
窓のカーテンが少し開いていてまぶしい朝日が部屋に差し込んでいた。
「もう朝か・…。」
時計に目をやるとまだ6時を少し回ったところだった。
「良し!!今日も元気だして行こう!!
そうだ…道子さんの所に行ってみようかな…。」
勢い良く起きる。そのまま部屋を出て洗面所へ向かった。
「おはよう。今日は早いじゃないか。」
「おはよ−お父さん。たまにはね。」父親に挨拶をする。
「真穂。昨日道子さんは大丈夫だったのか??」真穂と言われた子は、
「うん。今日ちょっと顔出してから行くから朝御飯いいよ。」
「そうか。気をつけてな。」真穂の父親はそう言い部屋に入っていった。
真穂は部屋に戻り学校へ行く準備をした。着替え終わり部屋を出て玄関へ向かう。
「行ってきます。」真穂は元気に行って家を出る。
道子の病院の前
「あっ!!麗子先輩。おはようございます。」
真穂が病院の前に行くと麗子と言う名の背の高いきれいな人がいた。
「おはよー。どうしたの??早いじゃん。」麗子は真穂に言った。
「いやー早く眼が覚めたから、
学校へ行く前に道子さんの所寄ろうと思ったんですよ。
麗子さんこそどうしたんですか??」
真穂が聞くと、
「えっ、。真穂とおんなじだよ。道子の所に行こうと思ったから。」
「そうなんですか。だったら一緒に行きましょうよ。」笑顔で麗子に言う真穂。
「うん。そうしようか。」麗子も笑顔で言った。
「あー!!。」2人の後ろから大きな声がした。
その声の先を向くと、お寝坊ガールのはずのさなえが走ってきていた。
その後からはあゆみと知子が郁恵と一緒に来ていた。
「みんな考える事は一緒だね。」「そうですね。」
顔を見合わせて笑ってしまった真穂と麗子だった……空は綺麗に澄み渡っていた。
- 29 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月29日(火)23時10分23秒
- 14
道子が倒れてから1週間がたっていた。
「調子はどうなんや??」郁恵は道子のお見舞いに来ていた。
「順調ですよ。もう少ししたら退院だって言ってたし。」
道子はすっかり顔色も良くなっていた。
「ほんまか!!よかったなー。退院したらお祝いしような。」
「いや…そんなのいいよ…なんか恥ずかしいし。」道子は断わろうとしていた。
しかし、「なーに言っとんねん。みんな楽しみにしてるんやからな。」
郁恵はかなり強引に決めてしまった。
「わ…わかったよ…ありがとう…。」
恥ずかしいといいながらも嬉しそうな道子。
「暇で溜まらんやろ。」
「みんな時々来てくれるから大丈夫だよ」
「毎日来る奴もおるけどな。」郁恵が言う。
「うん。そうだね。まー嬉しいけどね。」道子がそんな事を言っていると
ドタドタドタと誰かが走っているような音がした。
「おっまた来たで。」郁恵は走り音を聞くとつぶやいた。
「さなえか…あの子いつも走るなって言ってるのに。」
走ってくる犯人はさなえだった。
「道子先輩!!来ましたよ〜〜〜〜〜。」元気良く入ってくるさなえ。
「走るなって言ってるでしょ。私が言われるんだよ。」
怒ったふりして言う道子。顔は笑顔だ。
「ごめんなさい。」さなえが謝る。
「いつもなんだから…困ったやっちゃな。」郁恵がぼやいている。
「明日から気おつけます。」さなえが笑顔で言った。
「でねでね、先輩。今日は……。」
さなえがいつものように学校の事などを話し始めた。
「ほんじゃ、帰るわ。また来るな。」郁恵が帰る。
「うん。待ってるよ。」道子が言った。
「バイバーイ。」さなえも言った。病室を出て行く郁恵。
「さなえは元気やな…。」自分のお店に向かいながら言った。
- 30 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月29日(火)23時12分16秒
- この小説に出てきてほしい人とかいますか??
モー娘。に関係ある人なら出せると思います。
役柄などは話の流れにそってつけていきます。
御感想お待ちしています。
- 31 名前:名無しさん 投稿日:2000年08月30日(水)06時16分10秒
- やっぱりミッチーかな〜。誰と組ましても絵になるし、
面白いんではないかと。如何なもんでしょう?
- 32 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月30日(水)23時37分18秒
- そうですね。
出したいと思いますので待っていてください。
登場は未定です。
ほかにもだれかいませんか??
- 33 名前:那須尋之 投稿日:2000年08月31日(木)00時44分46秒
- 15
「もうすぐ大会だから頑張ろうね。」
「はい。レギュラーになって麗子さんと一緒に頑張りたいな〜。」
「大丈夫だよ。きっと真穂はレギュラーになれるよ。
最近の真穂の上達振りには愛子も驚いてたんだから。」
「そ〜すかね〜?頑張りますね。」麗子と真穂は部室に向かいながら話していた。
「陸上部も新しい子が入って良かったですよね。」真穂が話した。
「そうね。あゆみが一人になったときは少し悪いな〜って思ったけど、
一気に4人も入ったもんね。」
麗子も良かったと思っているようだ。
「あゆみも嬉しそうに話してましたよね。」
「そうだね。私達も負けないようにしないとね。」
2人が階段を降りていると上から走って来る知子が見えた。
「どいてどいて〜〜!!」知子は元気良く走ってくる。
「知子〜どこ行くの??。」真穂が知子を見ながら言った。
「ちょっとね〜〜〜〜〜。」そう言いながら走り去っていく知子。
「最近知子授業が終わるとすぐにどこかに行ってるみたいね。」
麗子が疑問に想い聞いた。
「そ〜すね。何かあるんじゃないのかな??」真穂も見当がつかないようだ。
「なにかな〜?」麗子が言った。
「遊びにでも行くんじゃないですか?」
「なんにせよ。元気っていいことだよね。」
「よ〜〜し!!行きましょう。」真穂も元気に言いながら走り出した。
「真穂〜!!待ってよ〜。」麗子も走り出した。
- 34 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月01日(金)06時07分24秒
- 16
海。
海から上がってくる俊也。
「もう上がるのかよ。最近早いな。」海岸で見ていた弘が言った。
「またどこか行くのかよ。どこに言ってるのかぐらい教えろよ。」明が言った。
智、弘、明の3人は海岸で俊也が上がってくるのを待っていた。
「いろいろあんだよ。」俊也が言った。
「また「俊也は〜?」って聞かれるんだから教えとけって。」智が言う。
「知らね〜よ。」俊也が言う。
「としや〜〜〜〜〜!!!」海岸の上のほうから声がした。
「ほらほら。うわさをしてたら来ちゃったよ。」明が笑いながら言った。
「知らね〜って言ってるだろ」俊也が言った。
「ねぇ〜俊也。どっか行かない??。」知子は俊也達の近くに行って言った。
「わりーな。無理だ。用があるからな。またな。」俊也が言う。
「またなの〜!?最近いつもじゃん!!」知子が強めに言った。
知子が言っているにもかかわらず,「またなー。」と言って歩き出す俊也。
「も〜っ!!。」知子が言った。
「おれらもかえるか。」「そうするか。」「どこか行くか?」
智達も帰って行った。
知子は一人になってしまった。
- 35 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月01日(金)21時09分53秒
- 17
あゆみは海岸沿いを走っていた。
「も〜〜。」知子の声がした。
あゆみは走りながら声のしたほうを見た。
俊也と友達が歩いている。その後では立っている知子がいた。
「どうしたんだろ?」あゆみは走るのを止めて声をかけた。
「知子〜〜!!!」知子は気がつかずに歩き始めた。
「聞こえないのかな??」あゆみの声はかなり大きかったはずだ。
「どうしたんですか??」あゆみの後ろで声がした。
石川がいた。
「ちょっね、友達がいたから。」あゆみが言った。
「あっ!!知子さんがいますよ。」石川が知子に気がついて言った。
「梨華ちゃん、知子のこと知ってるの??」あゆみが聞くと、
「知子さんって明るいから目立ちますよね。」石川が言った。
「そうなんだよね。知子はみんなを元気にしてくれるよ。」あゆみが答えた。
「でも、元気なさそうですね。」石川が言っていると、
「他の子達は??」あゆみが言った。
「もう先に行ったんじゃないですか??」
「私たちも行こうよ。」「はい。」
知子の様子が変なのを気にしながらも、
前を走っている辻達を追いかけるあゆみと石川。
あっという間に前の3人に追いつき追い越していくあゆみ。
「ほらほらおいてくよ。」あゆみが言った。
「負けませんよ〜〜。」吉澤がそう言うとみんな追いかけた。
「待ってよ〜。」案の定遅れる辻がいた。
- 36 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月02日(土)01時06分47秒
- う〜ん、いい感じ〜。
- 37 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月02日(土)22時07分35秒
- 僕としてはこのまま連載したいのですが、
無理に面白おかしく書きたくないのでご了承下さい。
あくまで僕としてのピンチランナーなので、
これから新キャラや新展開がどれほどできるか分からないので長い目で見てください。
- 38 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月02日(土)22時11分28秒
- はい、そういうのも有りだと思います。
実際、続編として読んでますし、変な展開になるのはよろしくないかと。
このままの感じで続けていって下さい。
- 39 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月03日(日)08時07分52秒
- 18
あゆみたちが走っていたのにも気がつかず歩いている知子。
「はっ〜。つまらないな〜。」ぼやく知子。
「俊也は何やってるのかな…何か隠してるし…。」
知子は帰ることにして家に向かう。
「ね〜さなえ、あんた部活に顔出したの??。」
ここは道子の入院する病院。
「え〜行ってないよ。
だってさ〜道子さんがこんな事になっちゃったから心配で・…」
「そうなんだ。私が退院したら行くんだよ。」うれしそうな道子。
「わかってますよ。」
「早く行かないと余計に行きずらくなっちゃうよ。」
「行きますってば。」
「約束だよ。」
道子とさなえは病室で静かに過ごしていた。
「こっち!!」麗子が声を出している。
「はい!!麗子!!」愛子がパスを出した。
パスをもらうとすぐさまゴールに向かってドリブルをした。
スパッ!!
麗子の投げたボールはゴールに吸い込まれた。
「ナイッシュ〜。」見ている部員が声をかける。
「ナイッシュ!!じぁ〜休憩入れよう。」愛子が言う。
麗子は体育館のドアから外を見た。
「涼しいな〜。」
涼しいんでいると走っているあゆみ達の姿が見えた。
「頑張ってるな〜。」独り言を言う麗子。
「そうっすね。飲みますか??」
後ろから真穂がペットボトルを前に出しながら言った。
「ありがとう。ここ涼しいよ。」麗子の横に立つ真穂。
「本当ですね。涼しい〜〜。」
真穂が汗を拭きながら言った。。
「集合!!」愛子の声がかかった。
「真穂行くよ。」体育館へ戻る麗子。
真穂も戻って行く。
- 40 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月03日(日)12時45分29秒
- 19
俊也はみんなと別れて歩いていた。
ふっとあるお店の前で止まり中に入って行った。
「いらっしゃい。あっ俊也君、いつも悪いわね。」金髪の女性が話し掛ける。
どうやらこのお店の従業員のようだ。
「いやいや。そんなことないっすよ。」
そう言いながら俊也はお店の奥に入って行った。
お店の名前は「ひまわり食堂」という。
あまり有名ではないが俊也達の学校の部活をやっている
生徒はちょくちょく来ている。
俊也も野球部の友達に紹介されて来たのがきっかけだった。
「かつ定上がりました。」金髪の女性が奥から言った。
「はいはい、かつ定おまちどうさまでした。」俊也が運ぶ。
「おんぎゃ〜!!。」赤ん坊の泣き声がした。
「あ〜また泣いてる…。俊也君ちょっとごめんね。」
金髪の女性はそう言って厨房の奥へ入って行った。
「わかりましたよ。」俊也はそう言うと厨房に入って料理を始めた。
ガラガラ
「いらっしゃい。」お客が入ってきた。
「おっ!俊也、やってるな。」俊也の友達が入ってきた。
「お〜。練習終わったのか??」俊也が聞く。
「大会近いから早く終わったんだよ。いつものくれよ。」
「おう!ちょっと待ってくれよ。」俊也はここ3週間ほどお店で手伝いをしている。
俊也がここで働いているのを知っているのはお店のお客さんぐらいだった。
- 41 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月04日(月)05時55分21秒
- 20
『ガチャッ』
「ただいま〜。」知子は家に着くとそのまま部屋に向かった。
「おかえりなさい。最近早いじゃないの。」知子の母が声をかけた。
「べつにいいじゃん早く帰ったって。」怒鳴る知子。
「何怒ってるの??なんかあったの??」
知子の母も最近知子の様子が変と感じていた。
「何でも無いって言ってるでしょ!!」怒
鳴ってそのまま部屋に入ってしまう。
「何も無いって、あったから機嫌悪いんでしょ…・まったく。」
知子の母は小さく言った。
バタン!!大きな音を立てて部屋のドアがしまった。
部屋に入りベットに倒れこむ知子。
「はっ〜〜。」溜め息。
いろいろ考える。俊也はここ3週間ぐらいどこかに行っている。
「何も隠す事無いのにな・・…。」
知子は何も聞いていない、聞いても教えてくれない。
『いい女でも作ったとか』弘が言っていた言葉が思い浮かんだ・…
「まさかね…そうならそうって言ってくれるよね。」
俊也が何か隠している事は確かだ。
知子は不安に思いながらも考えるのをやめる事にした。
- 42 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月04日(月)05時57分32秒
- 21
土曜日の朝
「おはよ。」真穂が声をかけてきた。
「おはよう。」あゆみは答えた。
「陸上部頑張ってるね。」「真穂こそ頑張ってるよ。」
あゆみと真穂は一緒に学校に向かって行った。
「そう言えば、知子の様子おかしくない??」あゆみが聞いた。
「えっ?そうかな?」真穂が答える。
「だって、昨日知子に声かけたのに、そのまま歩いて行っちゃったんだよ。」
あゆみは昨日の出来事を真穂に話した。
「いつもなら返事とかしてくれるのに変っしょ??」
「そうだね。返事もしないなんて何か考え事してたんじゃないの??」
「そうかもね…知子に聞いていみてよ。」あゆみが言った。
「聞いてみるよ。まかせといてよ。」
真穂は小さくガッツポーズをしながら言った。
「お願いね。」あゆみもそう言いながらガッツポーズをした。
その後もいろいろ話しながら学校へ向かった。
「おはよーございます。」
「おはよー。」
学校へ着いた。
「じゃ、よろしくね。」あゆみが念を押した。
「うん。」真穂はあゆみと別れて教室へ向かった。
- 43 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月04日(月)17時11分48秒
- 金髪の女性って、もしかして???
違うかな?
- 44 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月04日(月)21時53分37秒
- 22
真穂は教室に入った。
「おはよー。」クラスの友達に挨拶をする。
挨拶をしながら知子を捜した。
しかし、知子の姿はなかった。
「ねー、知子来てないの??」真穂は友達に聞いた。
「えっ?見てないよ。まだ来てないんじゃないの??」
「そっか…ありがとね。」
「ううん。いいよ。」
やはり来てないようだ。
「まっ、来たら聞けばいいね。」捜すのをあきらめて席に座った。
『キーンコーンカーンコーン』チャイムが鳴った。
しかし、知子は来ていない。
「う〜ん。来ないな…・休みなのかな??」
『ガラッ』先生が入ってきた。
「起立!!」生徒が立つ。
「きおつけ。礼。着席。」
「おはよう。」「「おはようございます。」」挨拶をした。
「出席を取るぞ。」順番に出席をとって行った。
「神崎知子。」返事がない。
「うん?神崎はいないのか??連絡ないが、誰か知っているか??」
「わかりませ〜ん。」生徒の一人が言った。
「そうか。じゃ、休みだな。次・・…」先生は続けた。
『やっぱり何かあったのかな・…??』真穂は思った。
『風邪かな?それなら連絡あるだろうしな…』真穂が考えていると、
「林原真穂!!」
真穂の番になっていた。
「返事がないな。」
「あっ!!はいはい!!いますよ。」
真穂はあわてて返事をした。
「いるなら返事ぐらいしろよ。」
先生に言われた。
「はい…。」
真穂は返事をした。
「じゃ。次・・・・。」
出席確認が続く。
確認が終わり、
「じゃ、今日は半日だから頑張ってやれよ。」
そう言って先生は教室を出て行った。
- 45 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月05日(火)05時54分33秒
- 突然の新キャラ登場や新展開があるかもしれないのでお楽しみに
- 46 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月06日(水)02時13分00秒
- はい〜、楽しみにしてます!
- 47 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月06日(水)06時00分04秒
- 23
その頃知子は、学校へ行かずに海岸沿いを歩いていた。
「学校にも行く気がしないな・・…。」
とぼとぼ歩いていた。
「やばいやばい。遅刻しちゃったよ。」
走っている一人の少女。その走りっぷりはなかなかだった。
「あっ!!」何かに気がついたようだ。
「うちの生徒じゃん。あの子も遅刻か・…。」
歩いている知子を見つけたようだった。
「あれ??知子先輩??」知子を知っているようだ。
「話しかけてみよっと。」そう言って追いかけた。
追いつくと声をかけた。
「知子先輩、おはようございます。」
「うん??」声をかけたがボーとしていた知子は反応が鈍かった。
「あっ…吉澤、おはよー。」知子が言った。
「どうしたんですか??元気ないですね。」吉澤が言った。
吉澤と知子は何回も話したことがあった。陸上部にちょくちょく顔を出していた知子は新入部部員と知り合いだった。
「そっかな…。」「そうですよ。いつもの知子さんとは違いますよ。」
「ちょっとあってね…。」そう言った知子の顔は寂しそうだった。
心配そうに黙って知子を見る吉澤。
しばしの沈黙。
「あっ!!今何時ですか??」「え〜っとね、11時30分ちょっと過ぎだよ。」
「そんな時間ですか!!早く行かないと。」
吉澤が時間を聞いて慌てて行こうとした。
しかし、知子は急ぐ様子がなかった。
「どうしたんですか??早く行かないと。」吉澤が言った。
「ううん。いいの・…先に行ってよ。」「そうですか…。」
知子が気になりながらも行こうとする吉澤。
「私もゆっくり行こっと。」吉澤は急ぐのをやめて知子と共に歩き始めた。
話をするわけではなくただ一緒に歩いているだけだった。
そのまま二人は学校へ行かずにぶらぶらとしていた。
幸い半日だったので二人はそのまま学校を休んでしまった。
- 48 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月06日(水)22時25分37秒
- どないやねんな
- 49 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月06日(水)22時28分24秒
- 事情により、更新が毎日できないかもしれませんが御了承下さい。
この小説はいったいどれくらいの人達に見てもらって頂いているのでしょうか。
多くの人達に見てもらいたいです。
宜しく御願いします
- 50 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月06日(水)23時09分10秒
- 毎日楽しみに読んでますよ。
ピンチランナー続編の継承者だと思ってます。
- 51 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月07日(木)06時00分04秒
- 24
放課後
真穂はさなえと一緒に病院へ向かって行った。
「真穂先輩、部活はいいんですか??」さなえが聞く。
「うん、部活は休みなんだ。
ほらもうすぐ大会でしょ、だから先輩達がいろいろと決めてるの。」
「そーなんですか。道子先輩も喜びますよ。」「そうかな?」真穂が答える。
「そうですってば!!」さなえが元気良く言った。
道子の病室に着いた。
「ヤッホー元気??」「あっ真穂!今日は早いね。」
「土曜日だし、部活無かったから、さなえと来ちゃった。」
「へへへっ。」真穂の後ろから顔を出して笑うさなえ。
「中に入ってよ。」道子に言われて部屋の中に入る真穂とさなえ。
「大会近いんだったね。」道子が言う。
「そうだよ。先輩達が試合の事話し合ってるから今日は休みなんだ。」
「真穂は出れるの??麗子は当然出るだろうし。」
「真穂先輩も出れるといいですね。」
「うん。頑張って試合に出れるようにするよ。」
「退院してたら応援に行くよ。」
「うん。待ってるね。」
「私も行きま〜〜〜す。」
「うんうん。」
「道子先輩今日学校でね・・…」さなえがいつものように学校の事を話し始めた。
「ふ〜ん。またそんな事やって。」道子とさなえが盛り上がっている。
「ちょっとトイレに行って来るね。」真穂が立ち上がって言った。
「出て右に行けばわかるよ。」道子が言った。
「わかったよ。じゃ。」真穂は部屋を出て行った。
部屋を出てトイレに向かった。
「おんぎゃ〜。」赤ちゃんが泣いている。
真穂は周りを見ると親らしき人がいなかったので、赤ちゃんに近ずいて行った。
「可愛いな。」赤ちゃんにいないいないばーをしてあげた。
「おんぎゃ〜おんぎゃ〜。」しかし、泣き止まない。
「あらあら、また泣いてるのね。」真穂は声のしたほうを見た。
そこには金髪で鼻ピアスをした女性が立っていた。
「ごめんなさいね。見ててくれたの??。」女性が言った。
「えっ…はい。泣いていたので…」真穂はまるでヤンキーのような女性に答えた。
「ありがとうね。」女性が笑顔で言った。
「い…いえ…。」真穂はつまりながらもこたえた。
- 52 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月07日(木)17時53分12秒
- そっその鼻ピのお方は・・・!?
メンバーと絡みもあるのねんっ♪
- 53 名前:ゆっき〜 投稿日:2000年09月07日(木)21時53分42秒
- 金髪ってやっぱしあの人なんですね。
楽しみ〜。
- 54 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月08日(金)05時55分12秒
- 25
「そうなの。お友達が入院してるんだ。」
真穂は女性と話をしていた。
怖そうだと思ったが話をしてみると気が合ったのだ。
「そうなんですよ。そちらはどうしたんですか??」真穂が聞いた。
「私はだんながちょっとね…。」暗い顔をしている女性。
「すみません。余計な事聞いちゃったみたいで。」
「ううん。いいのよ。怪我をしちゃって入院しているのよ。」
「そうなんですか・…。」真穂はばつの悪そうな顔をしながら言った。
「海に友達とサーフィンに行って、怪我したの。もう入院して3ヶ月よ。」
「大変ですね。」
「ありがとう。あっそろそろ戻らなきゃ。」
「そうですか。じゃ、また。」
「そうそう。私「ひまわり食堂」って言う所やってるから暇があったら友達とでも来てね。」
「はい。きっと行きますよ。」
「名前は??」
「林原真穂って言います。あのお名前は??」
「私は石黒彩って言うの。じゃ、待ってるからね。」
「さようなら。」
彩は赤ちゃんをつれて帰って行った。
「さっ、私も戻ろっと。」真穂も道子の病室に戻って行った。
戻ると道子に「遅かったね。」と言われた。
その後も真穂とさなえは道子と話し込み帰ったのは夕方の5時ぐらいだった。
- 55 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月09日(土)00時32分40秒
- 石黒彩??
現メンとの絡みがあるとはいいね〜〜
- 56 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月09日(土)14時49分56秒
- 26
俊也達の学校の前
俊也は今日も『ひまわり食堂』へ向かおうとしていた。
「俊也、今日郁恵さんの所行かねーか??」登が言ってきた。
「わりーな。今日もだめなんだよ。」俊也が断わった。
「またか…いいかげん俺達もつれて行けよ。」弘が言った。
「どこでもいいだろ。そのうち教えてやるって。」俊也が言う。
「そう言ってつれて行かないだろ。」登が言った。
「そうそう。教えられないような事してるんだろ。」弘が続けて言った。
「彼女でもできたのか??古女房が聞いたら怒るぜ。きっと。」
登が余計な事を言い出した。
「なんでここで知子が出てくんだよ。」俊也が怒鳴る。
「あれあれ??誰が知子ちゃんって言ったのかな??はははっ。」
登が笑いながら言う。
「いらんこと言ってないでぱっぱっと帰れよ。」俊也が話を変えた。
俊也の反応が悪かったのでからかうのをやめた。
「絶対つれて行けよな。じゃ〜帰るとするか。」弘が言う。
「じゃ、また明日な。」智が言った。
「じゃ〜な。」登が続く。
「おう。じゃ〜な。」俊也はそう言って歩いて言った。
俊也と別れた智たちは、
「おい。俊也の後つけてみようぜ。」登が言った。
「そうだな。どこに行ってるかぐらい知りたいしな。」弘が続いた。
「おいおい。やめたほうがいいって。」
智が止めるのも聞かずに俊也の後を追う登と弘。
「しょうがねぇな。」智も追いかけた。
…数分後。
俊也が『ひまわり食堂』に着いて中に入った。
「おい。ひまわり食堂だぜ。こんな近くに来てたのかよ。」智が言った。
「ここって野球部が良く来る所だよな。」「そうだよな。」登の問いに智が答えた。
「とにかく入ろうぜ。」弘が言った。
「俊也には偶然ってことにしておこうぜ。」
「そうだな。つけたなんて言うと怒るだろうしな。」
「おう。わかったよ。」
3人は中に入って行った。
ドアを開けようとした3人は中から声がしたので、聞き耳を立てた。
- 57 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月09日(土)22時01分44秒
- ある程度話がまとまると思います
この小説はいかがでしょうか??
次の小説も書き始めようと思っています。
今回のものは処女作なので次回はもっとうまく書いていきたいと思います。
ピンチランナーはまだ終わるわけではありませんよ。
- 58 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月13日(水)06時07分27秒
- 更新はあと少しお待ち下さい
感想意見待っています
- 59 名前:Unknown 投稿日:2000年09月13日(水)06時42分48秒
- いつも楽しみに読んでますよ〜。
俊也の話が出てくるあたりが良いです。
がんばってください。
- 60 名前:RA-MK 投稿日:2000年09月14日(木)02時50分09秒
- 気長に待ってるよ!
- 61 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月14日(木)22時09分46秒
- 明日には3話くらい更新したいと思います
朝出来たらします遅くても夜には・・・・・
- 62 名前:サンジ 投稿日:2000年09月15日(金)02時13分47秒
- マターリ、マターリ。
急ぐことはないっす。
- 63 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月15日(金)19時42分08秒
- 27
数時間前
学校
「知子こないだ何かあったの??。」
「エッ??なにが??」
「土曜日学校休んだじゃん。」
「ちょっとね…。」
真穂は学校に来なかった知子に話しかけた。
「でも、今日は休まなくて良かったよ。」
「なんで??」
「あゆみがね、金曜日の放課後知子を見たんだけど様子が変だったから心配しててね。
何かあったのか聞こうと思って。」
「あゆみ先輩??いつ見たのかな??」
「なんかね、知子が海岸にいて声をかけたけど反応がなかったって言ってたよ。」
「えっ!?あゆみ先輩いたんだ…・でも声なんてかけられてないよ。」
「何か考え事があるんじゃないの??」
「えっ……」真穂の言葉に知子は驚いた。
知子は学校ではいたって普通にしていたつもりだった。
「最近元気ないっしょ。何かあったなら私で良かったら相談に乗るよ。」
「・・・…」知子は真穂の気使いがうれしかった。
「言えない事なの??言ってすっきりしちゃいなよ。」真穂が続けて言った。
「実は・・・…」知子は真穂に俊也の様子がおかしいと言う事を話した。
「……」無言で聞いていた真穂。
「はははっ。」突然笑い出した真穂。
「何がおかしいのよ!!」知子が怒った。
「ははっ…ごめんごめん。なんか知子らしいな〜っと思ってさ。」真穂が言った。
「なにがらしいのさ〜。」
「知子らしい悩みって事だよ。
でもそこまで落ち込むって事は本当に好きなんだね。」
「えっ…何言ってんのよ〜〜!!」顔を赤くして怒鳴る知子。
「可愛い〜〜。ほらほら暗い顔よりそっちのほうが知子らしいよ。」
「そう…ありがとう。なんか元気でたよ。」
「良かったよ。そうそう今日の放課後予定あるの??」
「ん?なんで??べつにないけど。」
「だったら付き合ってよ。ちょっと行きたい所があるんだ。」
「どうしようかな…よしっ!!行ってやろう!!」まったくといった感じの真穂。
さっきまで暗かったのに今ではいつもどうりの知子に戻ってしまっている。
『まっこっちのほうがいいもんね。』真穂は自然と笑顔になってしまう。
「じゃ、放課後ね。」
「うん。」
やっとです。お待たせしました
- 64 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月15日(金)19時55分12秒
- はい!!もう一丁どうぞ
28
放課後になった。
「どこに行くの??」真穂と知子は学校を出て歩いていた。
「ひまわり食堂って言う所なんだけどね。場所がいまいちわからないの。」
「はっ?わかんないって何行ってんのよ。」
「たぶんこっちだから。」ぐちぐち言っている知子。
「あっ!!あれじゃないの???」知子が遠くに見える看板を指して言った。
「そうだね。行って見ようよ。」真穂が走って行った。知子も追いかけた。
お店の前に着いて看板を確かめると確かに『ひまわり食堂』と書いてあった。
「入って見ようよ。」知子がそう言ってドアを開けた。
ドアを開けて中に入ると、
「いらっしゃいませ。」
「こんにちは。」
「アラ真穂ちゃん来てくれたの??」
「はい。友達連れてきましたよ。」
「ねー知り合いなの??」知子は真穂に小さく聞いた。
「うん。こないだ道子さんの病院で知り合ったの。」
「石黒彩って言うのよろしくね。あなたは??」石黒が知子に言った。
「神崎知子です。」
「同じクラスの友達なんですよ。」
「どこでも開いている所に座ってね。」
「「はい。」」真穂と知子は開いていた置くの椅子に座った。
「注文は何にします??って言ってもこの時間じゃお腹減ってないかな?」
石黒が注文を聞きに来た。
知子が「どうするの??」と真穂に聞いた。
「ちょっと早いけど食べて行こうか?」時間はまだ6時を少し回ったところだった。
「そうだね。せっかく来たのに頼まないのもなんかいやだしね。」
「無理しなくていいのよ。来てくれただけでもうれしいんだから。」
石黒の嬉しそうな顔を見ていると、やっぱりこのまま帰れない。
「おすすめはなんですか??」真穂が聞いた。
「うちは何でもお勧めよ。」笑いながら言う石黒。
「なんちゃってね。人気のあるのは焼肉定食とカレーかな?」
「じゃぁ、私はカレーください。」真穂が言った。
「私は何にしようかな・…」迷っている知子。
「早くしなよ。」真穂が急かす。
「うんとね、オムライスでいいよ。」
「カレーとオムライスね。ちょっと待っててね。」
そう言って石黒は奥へ入って行った。
いかが??
- 65 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月19日(火)21時08分29秒
- 29
「なんか静かだよね。」
「そうだね。お客さんって私達だけみたいね。」真穂と知子しかいないお店の中。
「おまちどうさま。」石黒がカレーとオムライスを持ってきた。
「早いですね。」真穂が言った。
「お客サンはあなた達しかいないからね。」石黒がそう言うと
『しまった』と言う感じの真穂。
「もう少ししたらそこの男子校の生徒が来るからうるさくなるのよ。」
「そうなんですか。」
「食べてみてよ。おいしいと思うから。」
「はい。いただきます。」
「いただきま〜す。」真穂と知子は食べ始めた。
黙々と食べる真穂。
「おいし〜〜〜。」知子は味が気に入ったようだ。
「よかった。真穂ちゃんはどう??。」
「おいしいっすよ。」
「そう。どんどん食べてね。」真穂と知子と石黒が話しながら食事をしていると、
「こんちわ〜。」誰かが入ってきた。
「いらっしゃい。」石黒は入口のほうへ行った。
「誰か来たみたいね。」真穂が言った。
「さっき石黒さんが言ってた、男子校の人じゃないの??」
知子は興味なさそうに食べつづけた。
「毎日悪いわね。」石黒の声。
「そんなの気にしないでくださいよ。」男の人の声。
「本当にありがとうね、俊也君。」
「えっ!?」石黒の声に反応して大きな声を出した知子。
「今俊也って言ったよね。」知子が真穂に言った。
「えっ?そう??」真穂がそう言ったにもかかわらず、
「言ったって。」知子はお店の入口のほうに走って行った。
「と、知子??」真穂が戸惑っていた。
知子は入口に立っているいつも見ている人を見つけた。
「俊也!!なんでここにいるの??」大きな声で俊也に話しかけた知子。
「???知子!!おまえこそなんでここにいるんだよ?」
俊也も知子がいたので驚いた。
- 66 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月19日(火)21時09分31秒
- 30
「えっ??知り合いなの??」石黒が不思議そうに言った。
「幼馴染なんですよ。」俊也が言う。
「そうなんだ。」石黒が言った。
「そんなのどうでもいいよ。何でここにいるのって聞いてるんでしょ!!」
知子が怒鳴った。
真穂もかけつけた。
「ちょっと知子どうしたの??」真穂が聞いたが知子は聞いていなかった。
「隠してここに来てたって事は石黒さんと何かあるって言うの??」
「ちょ…ちょっと何言ってるのよ。」真穂が止めようと知子に言ったが、
「何とかいってよ。そうならそうって言いなさいよ!!。」
ますます怒り出す知子。
黙っている俊也。
「知子いい加減にしなよ。」真穂がまた言った。
しかし知子の怒りは収まらない。
石黒も何が起きたのかわからずにいた。
大きな声で俊也に言い寄る知子。
俊也は何も言わない。あきれているようにも見える。
『バシン!!』
真穂は知子の頬を叩いた。
「知子!!いいかげんにしなよ。石黒さんに悪いでしょ。」
知子はぽろぽろと泣き出した。
「だって…俊也が・・…俊也が・…」
泣きながら言っているためはっきりとは聞き取れない。
「石黒さんごめんなさい。」真穂が石黒に謝った。
「いいのよ。何かあったみたいだけど…」
「ちょっと…」石黒の言葉に真穂は言葉を濁す。
「なんかあったなら私でよかったら言ってね。」石黒のやさしい言葉。
「は…はい…。」真穂はそうはいったものの言えなかった。
- 67 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月19日(火)21時11分10秒
- 31
知子が泣いている。
「ごめんね。叩いちゃって。」真穂が知子に声をかけた。
「ううん…いいの…私がいけないんだもん…。」知子もだいぶ落ち着いたようだ。
「俊也君?なにがあったの??」石黒が聞いた。
「べつに何もないっすよ。」俊也は平然としている。
「なにもないって…泣いてるじゃないの。
ここで手伝っているのと何か関係あるの??」
石黒が言ったのに対して、
「俊也がここで働いているの黙ってたんです。」知子が石黒に言った。
すっかり落ち着いたようだ。
「そうなの??ごめんなさいね。
俊也君には家の旦那が怪我したあと手伝いに来てもらってるのよ。」
「そうなんですか。」真穂が言う。
「でもなんで黙ってたの??ねー俊也??」知子が聞いた。
「いいだろ。どこで何しようがよ。」俊也が言う。
「隠してたから石黒さんと何かあるのかと思っちゃったじゃない!!」
「はははっ…私と俊也君が、面白いこと言うのね。」石黒が笑っていた。
「おんぎゃ〜〜。」赤ちゃんが泣いている。
「あらあら、起きちゃったのかな??」石黒はそう言いながら奥へ行った。
俊也が話し始めた。
「あのなー。石黒さんの旦那の真矢さんが大怪我したから、
直るまでの間手伝いに来てるの。」あきれながら言う俊也。
「でもなんで俊也なの??」知子が言った。
「ここへ友達といっしょに来たら真矢さんもサーフィンやるって事で一緒にやるようになったんだ。
いわゆるサーフィン仲間だったわけだ。
真矢さんが怪我したときにも俺は一緒だったから、
仲間の中で暇な俺が手伝いに来たって訳だ。わかった??」
俊也の説明をきいた知子と真穂。
「そうなんだ。そうと言ってくれたら私も手伝いに来たのに。」
知子がつぶやいた。
- 68 名前:那須尋之 投稿日:2000年09月19日(火)21時12分38秒
- 見てくれている人はいるのかな??
感想くらさい。
ナンの反応もないと厳しいです
御願いします
- 69 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月19日(火)21時18分40秒
- 面白ければそれなりの反応はあるだろう…。
いちいちなんか求めんのやめてくれ…うざい…。
- 70 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月19日(火)22時28分38秒
- 物語は良いと思う。後は表現の問題だな。
会話意外の部分をもう少し考えたほうがいいと思います。
Converted by dat2html.pl 1.0