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大戦隊モーニングファイブ VS 宇宙刑事HEIKE
- 1 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2000年09月28日(木)23時25分04秒
- 2chが飛んでいるのでこちらでやらせていただきます。
- 2 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時25分42秒
- 大戦隊モーニングファイブ VS 宇宙刑事HEIKE
どど〜ん(波が寄せては返すシーン。奥から○映マーク)
- 3 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時26分29秒
- 秋の空。すっかり実っている稲穂の上を、悠々と赤トンボが飛んで行く。
――モーニングVが実質的に解散してから、2年の歳月が過ぎようとしていた。
「もうすっかり秋だべな」
「あきといえば、あべさんはなんのあきれすか」
「もちろん食欲の秋に決まってるべ。さ、もいっちょ!」
「いくれす! ろすこ〜い!!」
「まだまだぁ!」
「ろすこ〜い!!」
「っしょ! 練習したあとは栄養たっぷり、ちゃんこ食うべさ!」
非常時に備え、相撲の練習に熱が入る安倍と辻。
- 4 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時28分11秒
- ヤスダ帝国の魔の手から地球を救ったモーニングVも、現在は安倍と辻だけがその籍を残して
いた。モーニングVの一員として共に戦っていた矢口と加護は、石川と共にTANPOPOプロジェク
トを立ち上げて既にモーニングVからは脱退している。
ここ数ヶ月は、各地の紛争を抑えるために、安倍と辻がちょこちょこと活動はしていたが、
根幹を支える予算もどんどん削られ、ついにはモーニングプロジェクト廃止論まで出る始末。
なんとかそれだけは阻止しようと、つんく博士が奔走していた。
- 5 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時29分11秒
- その頃、銀河連邦警察から第一級犯罪人である宇宙暴走族オシオが脱走に成功していた。
「ったく、こんなカビくせーとこにゃいられねーぜ」
追ってきた警察官を皆殺しにして、オシオは悠々とスペース・バイクに乗っていた。
「さて、ヤツだ。この俺様を捕まえたヤツをブチ殺しにしなけりゃ、俺の気がすまねえ」
漆黒の宇宙に爆音を轟かせながら、オシオは仲間を呼び寄せ、一路地球へ向かう。
- 6 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時29分49秒
- 大戦隊モーニングファイブ VS 宇宙刑事HEIKE(オープニングタイトル)
GO!GO!モーニングファイブ 〜乙女 地球を防衛〜
作詞・作曲:つんく 編曲:ダンス☆マン
歌:水木一郎
この場所から 下を見れば
丸い地球は BOMB BOMB BOMB
全部砕け散るのさ あの夜に
日本の未来は お気の毒ねアーメン
(でもね)
流れ星を見たら 祈るのさSha la la la
どれだけ待てば 来てくれるんだモーニングロボ
(ディアー!)
風が吹いても 負けないぜ
ほんのちょこっと 勇気をふりしぼれ
守ってやるさ 頼りにしてろよ
GO! GO! モーニングファイブ
- 7 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時30分22秒
- 出演
中澤裕子
安倍なつみ
飯田圭織
保田 圭
矢口真里
後藤真希
石川梨華 吉澤ひとみ
辻 希美 加護亜依
(モーニング娘。)
押尾 学
平家みちよ
- 8 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時31分42秒
- 午前4時28分。
ピーッ ピーッ ピーッ!
着信を知らせるブザーが決して広いとはいえない部屋に鳴り響く。
布団から伸びる一本の腕。手探りで何回か失敗したあと、ようやく受話器を手にする。
「…ふぁい、こちらコードナンバーA-0958544、平家みちよ」
「ウチや。エラいことになってしもたで!」
「なんや姐さんかいな。朝っぱらから一体なんやねん」
「…オシオが脱走しよった」
- 9 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時32分40秒
- 「何やて!!」
その「オシオ」という単語を聞いた途端、平家は一瞬にして眼が覚める。
布団から飛び起き、通信機の前に座りなおす。
「姐さん、今の話マジなんか!」
「残念やけど、マジや。捜索部隊は全滅した。昔の仲間が協力して非常線も突破しよってん。
捜索部隊の最後の通信によると、どうやらオシオはみっちゃんを狙うとるらしいんや。
しかも、みっちゃんが地球にいるという情報もどうやら掴んどるようやねん」
「………」
中澤の声のトーンが沈む。
- 10 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時33分16秒
- 「上層部は、オシオの再逮捕はみっちゃんとごっちんに任せるいう決定を下したんや。
悔しいけど、ウチらは応援に行けへんねん……」
「姐さん、大丈夫や。一度はウチが単独で逮捕してん。今度はごっちんもおるし、な」
平家は任せてよ、と笑った。
「ホンマか?? ええかみっちゃん、オシオはみっちゃんへの復讐しか考えてへん。
いざとなったら構わず逃げるんやで。ええな!」
それだけ言うと中澤からの通信は切れた。
カーテンと窓を開けた平家は、うっすら明るくなってきた空を見上げた。
「オシオ…地球は、この星はやらせんで…」
部屋の傍らでは、後藤が薄笑いを浮かべながら寝ていた。
- 11 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時34分14秒
- 宇宙に浮かぶ青い星。
「見えたぜ。あれか、HEIKEがいる星は」
オシオはニヤリと笑うと、冷たくつぶやいた。
「オラァ、行くぜ!」
一層エンジンの爆音を轟かせ、オシオがスピードを上げる。
そして―――。
総数100台にもなろうかという宇宙暴走族の大群が、次々に地球に降下していった。
- 12 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時39分00秒
- テレ東地下―モーニングV秘密基地。
「中澤長官! 大変です!」
戦いが終わり、平和になってから人員が削減されまくったモーニングV基地に、ようやく
配属された新人のあさみが声を張り上げた。
「なんや。せっかく人がオリンピック見とったのに。ったくあの判定はないよなぁ篠原」
「いつの話してるんですか。それより、外宇宙から地球に降下してくる謎の物体が!
1、2、3……その数およそ100!!」
「隕石かもしらんやろ。アホくさ。こっちは感動の五輪ビデオを見返してる途中やねん」
「いえ、明らかに生命体です。無差別に女性ばかりを攻撃しています!」
「ホンマ? だったら、これ言うのも久々やな。オホン、モーニングファイブ、出動!」
(ファイブ? ファイブって言った? 今は安倍さんと辻ちゃんだけしかいないのに?)
あさみは思ったが口には出さなかった。中澤は酔うと絡むからだ。
- 13 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時39分30秒
- 「むふむふ…もうたべられないのれす」
「ののちゃん、これぐらいでお腹いっぱいなんてまだまだ甘いべさ。なっちはあと3杯は
楽勝だべさ」
ちゃんこを囲んでいる2人。
「さすがあべさんなのれす。げふぅ」
ビーッ ビーッ ビーッ!!
- 14 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時40分28秒
- 『モーニンングファイブ、出動!』
非常事態を伝えるサイレンと、中澤長官の言葉が響く。
「出動? よーし、行くべさ、ののちゃん!」
「あふー、ののはたべすぎでうごけないのれす」
「しょうがないべ。なっちが背負っていってやるべ。腹ごなしにちょうどいいべ」
軽々と辻を担ぐと、どすどすと走り出す安倍。
- 15 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時41分06秒
- (姐さんは逃げろいうてたけど、刑事として逃げるわけにはいかんやろ)
あらかじめ状況を知らされていた平家は、モーニングVより一足早く現場についていた。
いざとなったら刺し違えてでも……その決意を秘め、すやすや寝ていた後藤は置いてきた。
平家の姿を認めたオシオがニヤリと笑った。
「よぉ、久しぶりじゃないか。宇宙刑事HEIKE」
周りは、既にオシオの仲間がガッチリ囲んでいる。
「逢いたかったぜ、この俺様を汚いブタ箱にぶちこんでくれた貴様にな」
「それで、わざわざウチにお礼を言いに来てくれたんや。そんなんええのに」
必死に余裕を見せる平家。
- 16 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時42分08秒
- 「フゥフゥ。さすがに食後にいきなり運動すると良くないべ。フゥフゥ」
辻を背負ってきた安倍が、意外に早く現場に到着した。
「逢いたかったぜ、この俺様を汚いブタ箱にぶちこんでくれた貴様にな」
オシオが平家に対して言い放った言葉が聞こえた。
その瞬間、安倍の怒りは頂点に達した。
「なんだべなんだべ!! なっちはブタじゃないべ!! アンタが誰だか知らないけど、
なっちに「ブタ」なんて言っておいて、もう生かして帰さないべ!!」
「あべさん、じつはきにしてたんれすねぇ。だったらあんなにたべなければいいのに」」
- 17 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時42分55秒
- 「誰だ、テメーは? 突然しゃしゃりでて来やがって」
オシオが言う。当然だ。
「問答無用だべ! 行くべさののちゃん、モ〜ニ〜ン、ファイッ、チェ〜ンジッッ!!」
「レッドなっち!」
「ブルーのの!」
「2人だけれど……モーニングファイブ!」
- 18 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時43分27秒
- 変身したはいいが、オシオ一味に大笑いされる安倍たち。
「ギャハハ、なんだそりゃ!」
「2人なのに「ファイブ」だってよ! バカかこいつら!」
「おい赤いの、そう、お前だよ。テメーは黄色のほうが向いてるぞ!」
これを聞いて安倍が再沸騰。
「むきー、もう許さないべ! 行くべ! 特訓の成果をみせてやるべ!」
- 19 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時43分58秒
- 「バカが! 邪魔する奴らは皆殺しじゃ!!」
「やれるもんならやってみぃ! 合格!!」
安倍と辻の登場でこれまで無視されていた平家が、アクセス・ワードと変身ポーズを決める。
平家の体が光に包まれる。
<ナレーション:大平透>
宇宙刑事HEIKEは、わずか1秒で合格着装を完了する。
では、合格プロセスをもう一度見てみよう。
平家「合格!」
灼熱のロックエネルギーが、ヴォーカルベースのメタモライズシステムにスパークする。
増幅 されたロックエネルギーは、白銀のハイパーメタルに転換され、HEIKEに合体装着
されるのだ。
- 20 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時44分35秒
- 「宇宙刑事HEIKE!」
「なんだかわからないれすが、あのぴかぴかは、ののたちのみかたみたいなのれす」
「そりゃー、かかってくるっしょ! なっちアタック!!」
次々にオシオ一味を投げ捨てる安倍。1年間の特訓で、そのパワーは一段と増していた。
「ののぱ〜んち!」
「レーザーブレード!!」
次々に下っ端メンバーを倒して行く3人。
「なっちアタック!!」
中でも、パワーファイター安倍の活躍はすさまじかった。
従来のモーニングスーツに加え、自身の肉が鉄壁の鎧となり相手の攻撃を全く受け付けない。
- 21 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時46分35秒
- 「おチビちゃん、アンタなかなかやるやないの!」
背中合わせになったHEIKEと辻。
「てへへ。ぴかぴかのおねえさんこそなかなかやるのれす」
飛び掛ってきた下っ端を華麗な回し蹴りを決めるHEIKEに、安倍とマンツーマンの特訓で鍛え
あげたツッパリで空の彼方に吹き飛ばす。
「あまったれんじゃないのれす。じぶんでしな、べいべーれす」
いつの間にか、鼻歌まじりで料理していく辻。
- 22 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時49分20秒
- 「さぁ、残るはアンタ一人やで、オシオ!!」
下っ端を全て片付けた3人がオシオの前に立ちはだかる。
「なっちはブタじゃないべ! 訂正するべ!」
「もうにげられないのれす」
「フハハハハ! たかだかそいつら倒したぐらいでいい気になるなよ! ウラァ!!」
オシオの目が怪しく光った。
- 23 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時53分11秒
- 「しもた! 目を見たらアカン!!」
HEIKEの叫びに咄嗟に反応できたのは辻だけであった。
「え? なんだべ?」
安倍は思わずオシオと目を合わせてしまった。
「うわぁぁ、なんだべ、なんだべ、頭が痛いべ!」
もんどり打って地面を転げまわる安倍。
- 24 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時54分15秒
- しばらく転げまわっていた安倍が急に大人しくなったかと思うと、ユラリと立ち上がる。
「あべさん?」
辻が言葉をかけるも、安倍は無反応だ。
「アカン……やられてもうた……」
歯がみするHEIKE。
「ハッハッハッハ!! もう遅い! このブタは既に俺様の思うがままだ!」
高笑いのオシオ。
「そうれ、かつての仲間を地獄に送ってやれ!」
オシオの命令で、突然動き出す安倍。
「あべさん、やめてほしいのれす! あべさん、ひー!」
- 25 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月28日(木)23時54分55秒
- 「クソったれ、攻撃できひん…」
「あべさん、めをさますれす!」
完全にオシオの支配下になった安倍の攻撃は留まることを知らない。HEIKEも辻も相手が安倍
だけに、全く反撃できなかった。
安倍のパンチがHEIKEに。
安倍の張り手が辻に。
あっという間にボロボロになる2人。
(このままやったら確実に殺されてまう…)
焦るHEIKE。
(あべさんあべさんあべさんあべさん…)
既に泣き顔の辻。
- 26 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)00時10分36秒
- 「やめろ。もういい」
瀕死のHEIKEと辻を前に、突然オシオが命じた。その言葉で安倍がオシオの横にひざまづく。
「いきなり殺してもつまらんからな。貴様はじわじわなぶり殺しにしてやる」
「グっ……」
「今日は挨拶がわりだ。このくらいで勘弁してやる。だが逃げられると思うな。逃げれば
まずはこのブタから血祭りだ。まぁ人質……いや、ブタ質ってトコだな」
そう言うと、オシオはスペース・バイクにまたがり後部座席に安倍を乗せると爆音を上げて
笑い声を残し、2人の前から去っていった。
- 27 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)00時16分29秒
- 安倍のパワー殺法により、息も絶え絶えの重傷を負った辻。そして自身もケガを負いながら、
辻をここまで背負ってきた平家。2人は基地の手前で意識を失い重なり合うように倒れていた。
たまたま通りかかった女子高生4人組(メロン記念日)が2人を見つけ、すぐに中澤の指示で
集中治療室に収容された。
(なっちが人質に捕られたか……厳しい戦いになりそうやな……)
中澤は、かつてのメンバー、矢口真里に連絡をとった。
- 28 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時17分43秒
- 3日後。
最先端の医療技術とモーニングスーツのおかげで、辻の体は最悪の事態は免れたものの、まだ
動ける状態ではなく、意識も回復していない。
反対に、元来宇宙人だけに直りが人間の何倍も早い平家が、まず意識を取り戻した。
その情報を、今日で退職することになっている三佳から聞いた中澤が、病室に向かった。
「ここは…?」
「モーニングファイブの秘密基地や。ホンマは関係者以外立ち入り禁止やねんけどな」
「そっか。ウチら…完敗したんやった」
平家はうつむいた。
- 29 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時18分06秒
- 中澤は丸椅子に腰掛けた。
「ぶっちゃけて聞くわ。アンタ、何モンや? 一見地球人みたいやけど違うやろ?」
「(苦笑)ゴマカシは効かんようやな。…ウチは…平家みちよ。まぁ信じてもらえんかもしれ
んけど、一応銀河連邦警察の刑事やねん。……これが警察手帳」
手帳を見せる平家だが、地球の言葉で書かれてないので中澤に読めるわけもない。
「ふーん、宇宙にはそんなもんがあるんか。ちゅーことは、自分宇宙人ちゅーことか」
「……宇宙人ね。正確には、ワーナー星人やねん。ただし、おばあちゃんが地球人やから、
この星の血も入っとるよ」
- 30 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時19分03秒
- 「まぁ、それ自体証明する術がないから、とりあえず信じることにするわ。で、なっちを
さらったあの男、アイツは一体何モンやねん?」
「ヤツの名はオシオ。銀河系第一級犯罪者や。前にウチが逮捕してんけど、脱走しよったんや。
ほいでウチを追って地球に来たと……」
「なるほど、復讐ってわけかい。ホントやったらそんなん勝手にやりや思うけど、ただこっち
も人質とられとるから傍観しとるわけにもいかんちゅーねん。えーと、平家だったっけ。
アンタにも協力してもらうで」
中澤は立って窓を開けた。陽の光が薄暗かった部屋を照らし出す。
「協力するのはやぶさかではないけど、あの青いおチビちゃんはケガしとってアカンやろ」
「青いおチビちゃん? ああ、ののの事か。他のメンバーも呼び出してるから大丈夫や」
そこに、あさみが病室に入ってきた。
「報告します。たった今、矢口さん、加護さん、石川さんが到着されました」
「来たで。他のメンバーが。ほな、行こか」
平家を促す中澤。
- 31 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時20分20秒
- 「裕ちゃん、なっちがさらわれたって?」
メインルームに中澤が姿をあらわすと同時に、待っていた矢口がまず口を開いた。
「ああ、ののもやられてもうた。今度の敵はごっつ強力や。だから、ホンマは無関係のアンタ
達に来てもろうてん」
「私たちに、もう一度モーニングファイブとして戦えって事ですか?」
加護が聞く。
「ズバリ、そうや」
「でも、なっちは敵に囚われてる。辻ちゃんはケガしてる。ごっちんは魔界に帰った。紗耶香
は死んだ……。モーニングファイブって言っても、もうオイラと加護しかいないじゃん!」
矢口がヒステリックに叫んだ。しかし、中澤は余裕の表情を浮かべている。
「いや、手はある。……石川、あんたの力を貸してもらうで」
- 32 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時22分16秒
- 「中澤さん、気付いてたんですか?」
中澤の発言に驚く石川。
「ああ。姐さんの目を侮ったらアカンよ。ちょっとずつだけど、魔力が戻ってきてんやろ?」
「そうなの!?」「梨華ちゃん?」
今度は加護と矢口が驚く。石川は一緒にTANPOPOプロジェクトに参加する為にモーニング基地を
出てから今まで、そんな事は一度も言わなかったからだ。
「……はい。魔力が封印される前に比べれば、ほんのちょこぉっとなんだけど♪ ですけど」
「その魔力で、ののを何とかできんか?」
「ののちゃん一人だけなら、多分できると思います」
「頼む。石川、やってくれんか?」
石川は少し考えていたが、
「わかりました。やってみます」
とニッコリ笑った。
- 33 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時23分02秒
- 「エロイムエッサイムエロイムエッサイムマハリクマハリタヤンパラヤンヤンヤン…」
石川の口から魔法を使うための呪文が唱えられる。かつて、魔界一の魔力を欲しいままにして
いた石川だが、失敗すれば2度目はない。少ない魔力だけに必ず成功させなければならない。
石川の額に汗が浮かぶ。
「このかよわき者の傷を癒したまえ……ベホイミ!!」
中澤(今、ベホイミ言うた? 言うたよな?)
矢口(ベホイミって…ドラクエかよ!)
加護(まぁ、凍てつく息とかじゃなくて良かったわ)
- 34 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時23分27秒
- モーニング基地、もう一人の通信員であるりんねからのコールが中澤を呼び出す。
「ウチや。なんかあったんか」
受話器を取った中澤の顔色が変わった。
「石川、辻を頼むで。矢口、加護、メインルームに集合や!」
- 35 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時23分58秒
- 3人がメインルームに揃うと、いつの間にかいなくなっていた平家もいた。
「あ、アンタどこ行ってたっちゅうねん」
「ちょ、ちょっと環境変わるとトイレに行きたくなってしもて…」
慌てて言い訳する平家。
「ま、ええわ。この人は平家みちよ。今回の敵についてよう知ってるらしいで。よう聞きや」
「その前に、ヤツからのメッセージを聞かせてくれる?」
平家がりんねに言う。
「明日午後5時に、地獄谷へ来い。来なければブタの命は保証しない――だそうです」
りんねが問題のメッセージを読み上げる。
- 36 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時24分32秒
- 「地獄谷か……この手の作品にはありがちな名前やな」
「長官、どうするんですか? 安倍さんが捕まっている以上、行かないわけには…」
加護が言った。矢口が続ける。
「モーニングVも、オイラと加護の2人だけか。キビシイなぁ」
「そうやな。行かないわけにはいかんやろな。んで、ヤツについて知ってる情報を教えてんか」
中澤が平家を促す。
「まず、オシオは女しか狙わへん。ヤツは宇宙最大規模の暴走族のヘッドやよって、仲間も
ぎょうさんおるけれど、地球にきた仲間はあらかた叩いておいたんで、そんなに心配はいらん。
しかし、問題はオシオは狙った女は必ず逃さないちゅうこと。
ヤツの眼から出る怪光線で、ターゲットを洗脳して、自分の側にしてしまうんや。
アンタらのリーダーもそれにやられてしもてん。
そして、捕まえた女は必ずヤる。更に、オシオにヤられてしもたら最後、死ぬまでヤツに忠誠を
誓う奴隷のような存在になってしまうねん」
- 37 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時25分05秒
- 「ひどい…」
「じゃぁなっちも…?」
「一晩中…?」
「プレステだ」
「朝帰り」
「大スキャンダルやでこれは」
「アイドル生命終わったちゅうねん」
「脱退しかないね」
「すべて原因は保田です」
「今こそ、平家を娘。に投入!」
「……アンタら、何どさくさにまぎれて好き勝手な事言ってんねん……」
- 38 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)12時25分38秒
- 「オホン、と、とにかく、まだなっちは生きているちゅう事やろ?」
「ヤツの目的はウチのはずです。人質として有効やさかい、殺してはない思いますわ」
中澤は矢口と加護の方を向いた。
「矢口、加護、スマンけど、平家さんと一緒に地獄谷行ってくれるか?」
「なっち助けるんでしょ? もちろんさ!」
「当然、ウチも行きまっせ! ここで逃げたらモーニングVの名がすたりますよって」
- 39 名前:ティモ 投稿日:2000年09月29日(金)17時37分44秒
- このスレ、すきです。
頑張ってください。後藤と平家の絡みが見たいなぁ〜。
- 40 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)21時45分55秒
- 個人的には、飯田、保田、吉澤をどう出してくるかが楽しみだ。
- 41 名前:名無し娘。 投稿日:2000年09月29日(金)22時17分10秒
- 大戦隊モーニングファイブの設定を考えた者です。
モーニングファイブの物語(真矢が登場)や、サイドストーリー的なヤスダ帝国の話、そして大戦隊モーニングファイブVS宇宙刑事HEIKEといったように知らない間にいろいろ派生してて面白いです。これからも頑張って書き続けてください。
- 42 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月29日(金)23時13分31秒
- 個人的には>>37に爆笑!!
- 43 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時00分30秒
- 翌日。午後4時55分。
平家、矢口、加護の3人は、オシオの指定通り、地獄谷に来ていた。
「なんや、なんもあらへんとこやな」
「でもよく見るよね、ここの風景。やっぱり都内から行けるロケ地って限られてるから…」
「そんな裏事情は言うたらアカンて!」
「矢口さん、平家さん、もうすぐ5時です」
加護が自分の腕にはめているモーニングウォッチを示す。
2人は、昨日中澤からモーニングウォッチとモーニングVバッジを再び渡されていた。
「アンタらが脱退してから、ずっと大事にしまっとったんやで」
そう言って、中澤は檜の箱に入れてあった2つのツールを渡してくれた。
(もう……使うことはないって思ってたんだけどな……)
そして、5時になった。
- 44 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時02分25秒
- 「5時になりましたね」
加護がつぶやいた。しかし、周囲の風景に変わったところはない。
「なっちーー!!」
矢口が叫んだ。
「オシオー! どこにおんねん!!」
「安倍さん…」
- 45 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時03分50秒
- 地面が揺れた。
バランスを崩す3人。
「おわっ、何や?」
3人の目の前の地面が割れ、十字架がせりあがって来た。
そこに繋がれているのは、もちろん……安倍であった。
意識がなくなっているのか、首を垂れたまま動かない。
その横には、なぜか回転ベッドが!
(なっち!)
(あべさん……)
(夜じゅう、こんな仕掛け作ってたんやろか? オシオ…ホンマもんのアホやで)
- 46 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時05分27秒
- 「ハハハ、よく来たな、俺様の可愛い子猫ちゃんたち!」
3人が声のした方に振り向くと、既にそこにオシオとその仲間が立っていた。
オシオの生き残りの仲間たちも周りにいる。
「なっちを返せよ!」
いてもたってもいられず、矢口が叫ぶ。
「オシオ…貴様、またヤったんか…」
平家が低い声でもらす。
「ハハハァ、安心しな。俺様は獣姦はしない主義でな」
(「最悪」は免れたちゅうことか。でも状況が不利な事には変わりない……どうする平家……)
- 47 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時09分50秒
- 「それ、まずは前回のお返しだ! 殺さぬ程度にやっちまえ!」
オシオの言葉を聞いた部下たちが、次々に3人に襲い掛かる。
「反撃したら、このブタは即地獄行きだぜ」
「うわっ」
「ぐふぅっ」
「痛痛痛痛っっ」
反撃もできず、ボコボコにされる平家、加護、矢口。
「ウチはええ。でも、他の子らは勘弁したってやっ」
やられながらも平家が懇願する。
「オシオ、お前の狙いはウチやろ? なぁ!」
「そういう前時代的な考え、虫酸が走るんだよなぁ」
オシオが平家の顎をつかんで睨みつける。
「女が3人も飛び込んできたら、全員いただくに決まってるじゃねぇか」
- 48 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時11分42秒
- 平家は、たいした策もなく来てしまった事を後悔していた。
あっさりと捕まって3人とも十字架に繋がれてしまっている。
そして、オシオが選ぶ最初の犠牲者は……誰?
「まず始めは…消去法で、お前だな」
- 49 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時13分15秒
- オシオに指名されたのは、
「いやや〜! いやや〜! あっち行ってや〜(泣)」
最初のターゲットは加護。もしやロリだったのか、オシオ。
「ウチ、モーニングではおませさんキャラや問題児キャラで売っとるけど、ホンマお子ちゃま
やねん! チューだって中澤はんに無理やり奪われてもうて、もうショックでショックで自殺
まで考えたほど純情やねん! 大体ウチに手ぇ出したら、アンタ淫行やで、淫行!!」
必死に言葉をつなげる加護だが、オシオには効かなかった。
「フン。銀河系第一級犯罪者のこの俺がいまさら淫行程度で止める思ったか」
オシオの手が加護の服を脱がそうとしたとき――。
- 50 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時14分10秒
- 「ハイビスカス・ヒップアタ〜ック!!」
突然、オシオは後頭部にものすごい衝撃を食らって、顔面から地面に叩きつけられた。
「ぐべぇっ」
目を背けていた平家が、聞き慣れた声に、思わず顔を上げた。
「まさか……? ごっちん! それに姐さん、圭ちゃんまで!」
このピンチに駆けつけたのは、銀河警察の誇る問題児3人組であった。
「ちょっと、なんでいきなり私も問題児扱いなのよ! 初登場なのに失礼でしょ!!」
飛び掛ってきたオシオ一味を、あっさりスリーパーに切り返し5秒で絞め落とす保田。
- 51 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時16分08秒
- 「さあ、この子らが繋がれとる鎖のカギを出さんと、あんたの顔に吐くで。それも、口うつし
や……。男とチュウなんて、何年ぶりやろか……フフフ……ウプ」
十字架の管理役だったオシオの部下を押さえつける中澤。相手の顔が恐怖に震える。
「……3・2・1。ハイ時間切れ。姐さん悲しいわぁ。ウプ……えれえれえれえれ…」
「ギャァァァァ!!!」
必死でカギを差し出す部下。
「なんや、早う出せばええもんを。ほれ、ごっちん、カギやで」
宇宙刑事YUKOは、いつでもどこでも吐くことができる特異体質だった。
カギを受け取った後藤が、ほいほいと鎖を外していく。
- 52 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時17分01秒
- 最後に安倍の鎖を外した後藤は、平家にウインクすると、中澤と保田の援護に走って行く。
「なっち、なっち!!」
「安倍さん、しっかりして下さい!」
矢口と加護が安倍を揺さぶるが、安倍の意識は戻らない。
「どうしよう。安倍さんが…」
加護は泣き出しそうだ。
- 53 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時18分19秒
- 「そうだ! ここに来るとき、長官から預かってたものがあったんだっけ」
矢口がごそごそとポケットを探り始めた。
小さな箱を取り出した矢口。
「困ったら使えって言ってたんだよな」
箱を開けると、小さな焼きトウモロコシが入っていた。
「なんだ、これ?」
その時。
「う、う〜ん…………なんか美味そうな匂いがするべ。」
- 54 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時19分01秒
- 「あっ気が付いた!!」
「元に戻ってるのかな?」
不安になる矢口、加護、平家。
「なんだべ? 矢口、加護ちゃん? どうしたんだべ?」
逆にきょとんとしている安倍。
「やった!! なっちが元に戻ったー!!」
矢口の頬を涙が流れ落ちる。そしてメイクも一緒に落ちる。
「なっち、ヤグチも加護も、一緒に戦うよ」
「ハイ。加護も戦います」
「わ、わかったべ。一緒に戦うべさ(誰とだっけ?)」
誰からともなく差し出された、3人の手が重なりあった。
(そうか、思い出したべ! オシオだべ!)
安倍の怒りの炎に火がついた。
- 55 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時20分26秒
- 「サンキュ。みんな…」
平家が中澤、保田、後藤の顔を見渡す。頷きあう4人。
「ほんならこっからはフルパワーで行くで! 合格!(平家)」
「結婚!(中澤)」
「青春!(保田)」
「大好き!(後藤)」
アクセス・ワードとポーズを決めた4人が光の中に消える。
「宇宙刑事、HEIKE!(うちかて主役や!)」
「宇宙刑事、YUKO!(リーダー忘れたらアカン!)」
「宇宙刑事、KEI!(やっと悪役から脱出よ!)」
「女刑事、ごま!(ちょっと眠い…)」
次々に名乗りを決めていく4人。
- 56 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時21分02秒
- 「ウチらがザコを抑えるから、モーニングVはオシオを!」
HEIKEの叫びをきっかけに散って行く宇宙刑事4人。
「ウワー、この青い女、顔が怖いよー」
「何よ!! 顔面地獄突き!!」
「ウワー、この金色のオバハン、酒くさいよー」
「誰がオバハンやねん! 殺す!!」
「ウワー、このミニスカの女、もう寝てるよー」
「zzzz……」
「ウワー…って、この銀色の女、誰?」
「氏にさらせ!!!」
- 57 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時23分04秒
- 「よ〜し、ののちゃんはいないけど…なっちたちも負けずに変身だべ!」
安倍が2人に言う。
「2年ぶりだね。……ちょっとセンチメンタル(南向き)になっちまったよ! キャハハっ」
「もう一度みんなと戦えるなんて、夢一杯でございます」
安倍、矢口、加護…3人の声が一つになった。
「モ〜ニ〜ン、ファイっ、チェ〜ンジっ!!!」
- 58 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時24分18秒
- レッド、イエロー、ピンクに変身した3人であるが、オシオの高笑いが響く。
「フハハハ! HEIKEたちはともかく、5人揃わないモーニングVなど敵ではないわ!!」
「くそう…いきなりピンチだべ。どうしたらいいべさ…」
「なっち、こんな時に何言ってんだよ! オイラたちだけでもやるしかないだろ!」
矢口の檄が飛ぶ。
「矢口…。そうだべ。心強い味方・HEIKEたちもいるし、とことんやるだけっしょ!」
ジャンプする3人のモーニング戦士たち。
「バカめ! ソルトビーム!」
オシオの指から五色のビームが発射され、あっさり撃ち落される安倍、矢口、加護。
「痛ぅ…」
「やっぱり3人だけじゃつらいっす!」
「あまりお前たちに時間をかけるとHEIKEたちが戻ってくるからな、すぐにトドメだ!」
オシオが狂気の表情で叫んだ。
- 59 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時26分24秒
- 「まつれす! ののたちならここにいるれす!」
「なんだっ!?」
その声と同時に、崖の上に現れたのは辻と石川!
そのまま安倍たちに駆け寄ると、辻は変身用Vバッジを手に取った。
「辻ちゃん、もう大丈夫なの?」
「はい。あらぇよーぐるととなたでここよーぐるともたべてきましたっ」
元気に返事する辻。そして石川も、変身用Vバッジを手に取る。
「まさか、梨華ちゃん…」
安倍の言葉に頷く石川。
「基地を出るときに、つんくさんが渡してくれたんです」
「りかちゃん、いくれすよ! モ〜ニ〜ン、ファイっ、チェ〜ンジっ!!!」
「いきますっ! モ〜ニ〜ン、ファイっ、チェ〜ンジっ!!!」
――閃光。
- 60 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時28分08秒
- 「モーニングレッド!(レッドなっち)」
「モーニングブルー!(ブルーのの)」
「モーニングイエロー!(矢口イエロー)」
「モーニングピンク!(ピンク亜依)」
「モーニングブラック!(ブラック梨華)」
安倍が一歩前に出た。その瞳は澄みきって、正義の怒りで燃えている。
「いろいろあったけど………モーニングの名の元につどいし5人の戦士!」
5人の声が揃う。
「大戦隊 モーニングファイブ!!!」
大戦隊モーニングV、2年の時を経て(しかも新メンバーを加えて)今……復活!!
- 61 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時32分34秒
- 「銀河系一級犯罪人オシオ、惑星連邦規定違反、脱走その他諸々の罪により、タイホする!」
「モーニングファイブ、行くで!」
「わかってるべさ! とぅ!」
HEIKEとなっちレッドの掛け合いが最終決戦のきっかけとなった。
安倍「なっちアタック!」
平家「みちよダイナミック!」
矢口「すっぴんフラッシュ!」
中澤「深酒スライサー!」
加護「問題児ストラッシュ!」
保田「狛犬スパーク!」
つじ「ドルフィンビーム!」
後藤「ハイビスカスアタック!」
石川「空回りブリザード!」
それぞれの得意技を放ち、オシオの部下たちを次々に撃破していく9人。
- 62 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時33分30秒
- あっという間に部下を倒したモーニングVと宇宙刑事たちがオシオの前に集結する。
「残るは、お前だけだ!」
「今度こそタイホしちゃる」
「おしょーさん、もうおわりれすよ」
「ののちゃん、坊主ちゃうで」
周りを完全に囲まれたオシオ。
オシオの眼が再び怪しく光る。
「ほざけ! 全員俺様が食ってやらぁ! ジゴロアイ! あ、オバハンとガメラはいいや」
中澤と保田は、光の速さでオシオの対象から除外された。
「何やとゴルァ!!! ぶち殺せ!!! 圭坊!!!」
「失礼よ!!! 必殺!!! ヤスダー鬼面フラッシュ!!!!」
保田、怒りの必殺『ヤスダー鬼面フラッシュ』が、オシオの股間に快心の一撃!!
「グウワァァァっっ!!」
悶絶するオシオ。
- 63 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時34分03秒
- 「今だべ! つんく博士が密かに作っていた新兵器・モーニングバズーカで倒すっしょ!」
モーニングバズーカセット(どこからともなく)を取り出すモーニングファイブ。
「なっちバズーカ!」
「ののばずーか!」
「矢口バズーカ!」
「亜依バズーカ!」
「梨華バズーカ!」
さぁ、急いで合体させるんだ!
――――――。
「なんでつんくさんは、こんなものわざわざ5つに分けるんだべ」
「最初から1つにしとけっつーの」
「梨華ちゃんそれ逆だってば」
「アーもうイライラする!」
「え? あはは、実は私、これって反対じゃないかなーって思ってたんですよー」
「あながちいさくて、のののばずーかがはいらないれす(泣)」
- 64 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時34分41秒
- 散々苦労したあげく、ようやく1つにまとまったモーニングバズーカ。
「ようやくできたっしょ! 亜依ちゃん!」
「弾頭セット! ロックオン! オールグリーンやで!」
「なっち! オイラたち準備完了だよ!」
「行くべさ! モーニングバズーカ、ファイヤーっしょ!!」
ドギュゥゥゥ〜ン!!!!
「グワァァァー! ……おのれ……こうなったら大きくなって踏み潰してやる!(単純思考)」
どすーん!!
怒り狂ったオシオは巨大化した!!
- 65 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時35分18秒
- 東京の一般市民が突如現れた巨大オシオに恐怖し、逃げ惑う。
「うわー助けてー!」
「バケモノだー!」
「保田?」
「お母さん怖いよ〜」
「ほら、へなちょこ〜女も〜ダメ〜ダァメ〜」
「オ〜イオ〜イオ〜イオ〜イ」
ビルが倒れ、爆破され破片が一般市民の頭上に降りかかる。
その中に、泣き叫ぶ子供(稲葉)を連れて逃げる母(小湊)の姿がちらっと映る。
- 66 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時40分19秒
- 「お約束だけど、非常にまずい展開だべ。今のなっちたちには、飯田ロボがないべ…」
「そっちにはなんかないのかよ!?」
矢口がちょっとヒステリック気味に叫んだ。
「そんな、ロボットなんかあるわけないでしょ! 5分番組なんだから!」
青いメタルアーマーの保田が返す。当然だ。
そんな中。
(……お願い……気付いて……お願い!)
石川が手を組んで一心に祈っている。しかし、周りのメンバーは誰も気付かない。
- 67 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時41分24秒
- 場面は変わって、ここは魔界。
暗雲が垂れ込め、生暖かい風が吹きつづける、地平線の彼方まで続きそうな草原。
そこに、かつてモーニングVと戦い、またモーニングVとして戦った3人の姿があった。
保田、吉澤、そして後藤。
彼女たちはモーニングVと別れた後に、再び魔界を統一するため、今度こそ平和な魔界にする
ための孤独な戦いをずっと続けていた。
そして今日も3人は魔界の反乱勢力と戦っている――。
- 68 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時47分36秒
- ズバシュゥゥ!
一匹、また一匹とモンスターが真っ二つになって倒れる。
ただ、一見した限りモンスターは数を減らしたように見えない。その数、約5万。
数の上では圧倒的に不利な3人であるが、気合と信念、その実力差ゆえに互角に戦っていた。
「でやぁ! ぷっちミリオン剣!」
「喰らえ! 居酒屋ボンバー!」
「ちいっ! 最中トルネード!」
次々に敵をなぎ払う誇り高き魔界の戦士たち。
- 69 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時48分07秒
- しかし、倒しても倒しても減らない敵にやや押され気味の3人が背中合わせになった。
「フフフ。なかなか減らないもんだな」
「ごっちん、いくつまで数えた? もうそぉとぉ、倒してるけど」
「えー、5千くらいまでは数えてたけど、メンドくさいからやめちゃったよ」
- 70 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時48分45秒
- 一瞬、ヤスダの動きが止まった。追随して他の2人も何かに気付いたようだ。
「! なんだ? 石川の声が聞こえるようだが……」
「確かに聞こえます。……梨華ちゃんの声が……。しかし、私達も手が離せないのだ」
「今は……助けには行けないの、ゴメン! だけど………梨華ちゃん、これが……」
「これが私達の精一杯のエールだ!! モーニングファイブよ、受け取れ!!」
3人の思いがはじける。
ドギュゥゥゥン!
- 71 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時49分29秒
- 「そうか…あいつらも…頑張っているんだな」
「早く倒して、なっちに、みんなに会いに行こう!」
「そうだな……胸を張って会いに行くために!」
周囲をグルリとモンスターたちに囲まれているが、あくまで不敵に笑うヤスダ。
「フフフ。さぁ、次はどいつが相手だ? 約束を果たすまで、私は決して負けはしない……
今日の私は疲れを知らん!! 行くぞ、ぷっちミリオン剣!!」
「陛下、張り切ってらっしゃいますね」
「こっちも負けていられないね。ヨッスィー、行くよ! 1、2…」
「3! コンビネーション!!」
一斉に敵陣に斬り込んで行く3人。その瞳は、魔界の明日を夢見て……
――――フェードアウト。
- 72 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時50分02秒
- 舞台は戻って。
突然、空に暗雲が漂い始める。
そして、雷光。
続いて、大音響と共に、空が割れて行く。
「なんだべ、何が起こったんだべ!」
「空が! 割れる!」
「ギャオース?」
オシオも突然の事態に思わず動きを止めている。
- 73 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時50分49秒
- 魔界と現世……その時空の狭間を飛び超え、その雄雄しい姿を現したのは、飯田ロボ!!!
光輝くその姿は、ヤスダ帝国との戦いで負った傷もすっかり治っている!
「あれは、まさか……飯田ロボ!!」
驚愕する安倍に石川が駆け寄る。
「安倍さん、急いでコアファイターを呼んでください」
「梨華ちゃん……もしかして梨華ちゃんが…?」
事態がよく飲み込めていない安倍に石川がせかす。
「細かいことは後で話します! 早く!」
「わ、わかったっしょ! モーニングファイター、ゴー!!」
モーニングウォッチで安倍はコアファイターを呼び出した。
- 74 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時51分53秒
- コアファイターに乗り込んだ5人は、初めてとなる空中合体に挑んでいた。
「スーパー緊急合体だべ!」
「どっきんぐもーど・おん」
安倍の指示で、コアファイターと飯田ロボとの空中換装プログラムを実行される。
飯田ロボがAパーツ、Bパーツに分離し、コアファイターを迎え入れる準備に入った。
「軸線クリア! ドッキングします」
石川が冷静に伝える。
「そう簡単に合体させるか! 合体するのは俺様とだぁぁ!」
巨大オシオが飯田ロボ目掛けて走り出す。
- 75 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時53分01秒
- 「ロボがドッキングに入った!」
「オシオが!……なんとかモーニングファイブを援護するんや!」
「合体する間は、モーニングVには指一本触れさせんで!」
YUKOがHEIKEに『例のモノを』と合図する。
「よっしゃ。出でよ! 中華星獣ルル!!」
- 76 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時53分37秒
- 中華星獣ルル。
それは、選ばれた宇宙刑事だけが使うことのできる、普段は裏宇宙に生息する巨大な宇宙竜の
事である。宇宙刑事の呼びかけに応じ、その任務をサポートしてくれるのだ。
HEIKEの呼びかけで、またしても空が割れ、ルルが姿を見せた。
「通算何回呼ビ出スノー! 一体ナニ事アルカー!」
「ルル!! あのオシオを抑えつけとくんや!!」
「ボンバー!!」
オシオの体にルルが巻きつく。身動きのとれなくなったオシオ。
「グワァァァ!」
「何だよー、しっかりオシオに対抗できるのあるじゃねーかよ!!」
矢口のツッコミが入った。
- 77 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時54分15秒
- しかし、中華星獣ルルがオシオの相手をしてくれたおかげで、彼の攻撃はモーニングファイブ
には届かなかった。
そして、コアファイターとAパーツ、Bパーツが次々に合体していく。
ガシィィン!
「電波合体! モーニングロボ!!」
「ディアアァァァッ!」
モーニングVと奇跡の再会を果たした飯田ロボが、歓喜の雄叫びをあげる。
- 78 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時54分57秒
- コックピットの5人。
「ようし、一気に決めるっしょ。いきなりジョンソン砲だべ」
「なっち、曲はなんにするんだ?」
「当然これに決まってるべ! alwaysしかないっしょ!
「なんでこの期に及んでその歌なんだよ!」
矢口がキレる。
「えいごはうたえないのれす」
「やはり安倍さんはオシオと……その……ってしまわれたんですね(溜息)」
「梨華ちゃん、な、な、な、何言ってるべ! わかったわかったわかったべ。じゃあなっちの
大ヒット曲、トウモロコシと空……」
「―――無視無視。もう、矢口が決めるよ! ……I Wish。加護、いけるよな!?」
「もちろん!」
「ジョンソン砲、フルパワー発射用意。臨界まで、あと5秒!」
石川がジョンソン砲発射のための操作手順を驚くほどの早さで処理していく。
- 79 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時55分43秒
- 「♪じ〜んせぇ〜って すばらぁしぃ〜っ ほらだぁれぇかぁとぉぉ〜♪」
「ジョンソン砲、発射!」
安倍が引き金を引いた。
『ディアァァァァァァアアアアーーー!!!!!!!』
最大出力で吼えるモーニングロボ。
「うわぁぁぁ!」
「こ、壊れる!!」
コクピット内部はものすごい振動に襲われていた。完全に直ったわけではない飯田ロボの各所
から内部崩壊を起こし始めているのだ。悲鳴が起きる
「ヤバイよ! ヤバイよ!」
「キャァァァ!」
「カオリ、お願い! お願い! 耐えてぇぇっ!!」
矢口が悲鳴とも懇願ともつかぬ声で叫んだ。
『ディアァァァァァァアアアアーーー!!!!!!!』
―――――――
―――――
―――
- 80 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時56分32秒
- −エピローグ−
「よし、これで圧縮完了っと」
平家が専用のカプセルに、かつてオシオと呼ばれていたものを入れ、フタを閉めた。
「まさか、これがオシオの正体だったとはね……」
保田が呟いた。
「これでオシオももう悪さできないね、ね、みっちゃぁぁん」
平家にごろごろと絡みつく後藤。中澤が冷やかす。
「お、なんやごっちん。もうラブラブモード全開かぁ」
「だぁって、圧縮完了したし、あとはみっちゃんとお家帰って、ご飯食べるんだもーん」
「ようやく、一件落着……か」
カプセルに入った宇宙ナメクジを見て、平家がホッとしたように言った。
- 81 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時57分09秒
- 「おーい!」
向こうから走って来るモーニングファイブの5人。
「おー、みんな無事やったかー!」
手を振り返す宇宙刑事たち4人。
「モーニングファイブ。今回は、とんでもない事に巻き込んでしもうて……ホンマにスマン」
平家が頭を下げ、5人に謝る。
「いいべさ。なっちたちも、改めて地球を守っていくぞって気持ちを再確認できたべ」
「そーだよ、矢口もひさびさに大暴れしてなんか気分良かったぞ」
決戦が終わった安心感で、なごやかなムードになる9人。
しばらく談笑が続く。
- 82 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時57分56秒
- 「ねぇ見て! ……飯田ロボが……」
矢口が指差した方向を仰ぎ見る8人。
「飯田ロボが、消えていく…………」
夕陽に浮かびあがる飯田ロボのシルエット。
それがまさに今、9人の前から消えていこうとしていた。
「帰るんだね。魔界に……」
矢口の目から、涙が一筋流れ落ちた。
「ありがとーっいいらさーんっ」
「おおきにーっ!」
「飯田さん……そして私のメッセージを受け取ってくれた、魔界の陛下、魔紀ちゃん、ヨッ
スィー、ホントにありがとう……」
「こらぁカオリー! オイラたち、必ずカオリを迎えに行ってやるからなーっ!!」
「きっと……ううん、絶対。絶対会えるべ。だからなっちは、さよならは言わないベ……」
光のように透き通り、ついにその姿を消していく飯田ロボ。
5人の顔が……いや、9人の顔が涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「ありがとーーっ!」
- 83 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時58分54秒
- 「さ、カラスが鳴くからかーえろ!」
夕陽に消えて行く9人のシルエット――――。
モーニングVが、飯田ロボに再び会えたのは、これから1年後の事である。
大戦隊モーニングファイブ VS 宇宙刑事HEIKE 終
- 84 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)01時59分32秒
- エンディングテーマ
宇宙刑事HEIKE
作詞・作曲:つんく 編曲:ダンス☆マン
歌:平家みちよ
HEY!BOY! 手レト海ロうつむかないでさ
ごまがいる ののがいる 姐さんが飲んでる
いいじゃないか いいじゃないか へそがあれば
いいじゃないか いいじゃないか 娘。があれば
SHINE! SHINE! SHINE! HATAKE SHINE!
DASH! DASH! DASH! HEIKE DASH!
ひとみ 矢口 あいぼん
カオリ なっち 梨華ちゃん
宇宙圭事HEIKE
- 85 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)02時01分20秒
- キャスト
安倍なつみ モーニングレッド
辻 希美 モーニングブルー
矢口真里 モーニングイエロー
加護亜依 モーニングピンク
石川梨華 モーニングホワイト
飯田圭織 モーニングロボ
平家みちよ 宇宙刑事HEIKE
中澤裕子 宇宙刑事YUKO/中澤長官(2役)
保田 圭 宇宙刑事KEI/魔界の戦士・保田(2役)
後藤真希 女刑事ごま/魔界の戦士・後藤(2役)
吉澤ひとみ 魔界の戦士・吉澤
りんね モーニング基地通信員
あさみ モーニング基地通信員
信田美帆 アクロバットスタント
ルル 中華星獣ルル
小湊美和 逃げ惑う市民
稲葉貴子 逃げ惑う市民
村田めぐみ 女子高生
斉藤 瞳 女子高生
大谷雅恵 女子高生
柴田あゆみ 女子高生
押尾 学 宇宙暴走族オシオ
劇団たんぽぽ
- 86 名前:作者より。 投稿日:2000年09月30日(土)02時03分22秒
- 試作さん、ヤスダ帝國サイドさん、その他、大戦隊モーニングVスレッドに参加していた
全てのみなさん、そして宇宙刑事HEIKEの読者のみなさん、ありがとうございました。
- 87 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)02時14分57秒
- 完結おめでとうございます。お疲れさまでした。
(惜しむらくは >>60のところの石川が"モーニングホワイト"になっていれば完璧でしたが……。)
一気に読ませて頂きました。面白かったです。宇宙刑事HEIKE本編も期待してます。
- 88 名前:最後に、作者です。 投稿日:2000年09月30日(土)02時28分21秒
- 87さんに指摘されてしまいましたが、石川をメンバーに加えようと考えた段階で
ホワイトにするかブラックにするか非常に悩んで、そのまま書いてしまったのが
間違いでした。
作者としては痛恨のミスですが、石川は「モーニングブラック」です。
あと、79に一部文章が途切れている部分があります。
正しくは、
『から内部崩壊を起こし始めているのだ。悲鳴が響くコックピット。』
です。ごめんなさい。
- 89 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)02時30分23秒
- 本家「大戦隊モーニングファイブ」は
http://www.interq.or.jp/yellow/hiuga/2chanel.html
の「小説(完結)」のコーナーで読むことができます。
宇宙刑事HEIKEもそこで読むことができます。
- 90 名前:名無しさん 投稿日:2000年09月30日(土)07時52分34秒
- メッチャおもしろかったです。
>>61の石川の「空回りブリザード」最高でしたよ。
- 91 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月02日(月)18時19分46秒
- いやいやおもしろかった。長さもちょうど良くて読みやすいですね。
- 92 名前:∇∇∇新番組ウルトラマン圭∇∇∇ 投稿日:2000年11月07日(火)11時00分25秒
- モー娘。メンバーの保田圭が特撮に挑戦してみました!!
良い子のみんな、お楽しみにね!
- 93 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月07日(火)11時00分55秒
- モーニング警備隊
ナカザワ隊長:中澤裕子
イイダ隊員 :飯田圭織
アベ隊員 :安倍なつみ
ヤグチ隊員 :矢口真里
ゴトウ隊員 :後藤真希
イシカワ隊員:石川梨華
ヨシザワ隊員:吉澤ひとみ
ツジ隊員 :辻希美
カゴ隊員 :加護亜依
ヤスダ隊員 :保田圭(ウルトラマン圭)
- 94 名前:スレッド再利用です。 投稿日:2000年11月07日(火)11時01分30秒
- 初日:
朝から続いていた雨がようやく止みかけた頃。
宇宙から飛来する物体があった。
- 95 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月07日(火)11時01分51秒
- ―モーニング警備隊・通称UFA―
最初にそれに気がついたのは、アベ隊員だった。
安倍「あれ? これはなんだべさ」
矢口「何をしょっぱなから方言丸出しで言ってんの? アベ隊員」
安倍「べ、べ、別にいいっしょ! キャップ!」
アベ隊員が呼ぶと、デスクの向こうからキャップ――ナカザワ隊長の声がした。
中澤「なっち、ウチは2日酔いやねんから、あんまり呼びーなや」
安倍「キャップ! なっちじゃなくてアベ隊員て呼ばなきゃダメっしょ! いいから来るべさ」
- 96 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月07日(火)11時02分09秒
- 飯田「なに〜? レーダーになにかあるのぉ?」
同僚のイイダ隊員が覗き込む。優秀な上に背も高く美人だが、少し変わった所もある娘だ。
安倍「レーダーに変なものが映ってるっしょ。ほら、これ」
アベ隊員が指し示した部分には、確かに未確認の物体が地球に向かっている事を示していた。
矢口「イイダ隊員の能力で、なんかわかんない?」
ヤグチ隊員が言う。
飯田「ん〜、ちょっと待っててねぇ〜」
イイダ隊員が早速トランス状態に入った。
- 97 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月07日(火)11時02分26秒
- オープニングテーマ・ウルトラマン圭
作詞・作曲:つんく 編曲:ダンス☆マン
歌:保田圭と少女合唱団(辻&加護)
胸に輝く マークはY.K.
顔面凶器で 敵を撃つ
( `.∀´)の国から ぼくらのために
来たぞわれらの ウルトラマン圭
- 98 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時02分56秒
- 飯田「……カオにはね、光と闇が見えるの」
イイダ隊員の特殊能力でもこれくらいしかわからなかった。
安倍「例の未確認物体は、10分後に地球に接触するべ」
ナカザワ隊長がついに動いた。
中澤「よし、モーニング警備隊緊急出動や! …………おぇぇぇ、トイレトイレ」
- 99 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時03分17秒
- ワンダバダバダバワンダバダバダバ……♪
隠しスピーカーから鳴り響く壮大な音楽と共に、モーニング警備隊秘密基地の格納庫が
開き、カタパルトがスルスルと伸びていく。
そして中からは、雨雲の切れ目から差し込む太陽の光を浴びて、輝く機体が姿を見せる。
新人パイロットのイシカワ隊員とカゴ隊員が操る軽戦闘機・タンポポホーク1号だ。
- 100 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時03分36秒
- 石川「金曜日、明日は休み〜♪」
加護「梨華ちゃん……じゃなかった、イシカワ隊員。今日はまだ木曜日やで」
石川「え、そうだっけ? アハハ。タンポポホーク1号、発進準備ヨッスィーです」
加護「寒ぅ。……ホーク1号、行くで!」
UFAが誇る最新鋭戦闘機が轟音を残して発進する。
- 101 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時03分44秒
- ワンダバダバダバワンダバダバダバ……♪
後藤「こちらゴトウ。プッチホーク2号発進準備……たぶん大丈夫だと思うのね」
吉澤「そぉとぉオールグリーンですわ。プッチホーク2号、発進!」
モーニング警備隊のエースパイロット・ゴトウ隊員とそのパートナー・ヨシザワ隊員
が操る戦闘機・プッチホーク2号も続いて発進した。
青空に、一直線に伸びる飛行機雲が2本、スゥーっと形成されていった。
- 102 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時03分59秒
- 司令室からアベ隊員がムースポッキーを食べながら次の指示を出す。
安倍「ツジ隊員はボインダーにガソリン入れてきてね。ついでに洗車もしといてくれ
るとうれしいべ」
つじ「あべさん、ぼいんだーはいちりんしゃれすよ」
- 103 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時04分11秒
- 宇宙から飛来した物体は、そのまま大気圏を突破し、地球に激突した。
ドッカァァ〜ン!!
ものすごい衝撃波が周囲を襲う。
そして、もうもうと登る煙の中から現れたのは、人類がそれまで遭遇したことない
巨大な生物―――俗に「怪獣」と呼ばれるものであった。
- 104 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時04分22秒
- 加護「こちらタンポポホーク1号。本部応答願います」
無線で連絡をとるタンポポホーク1号の加護。司令室から矢口の声が返ってくる。
矢口「こちら本部。カゴ隊員、どうした」
加護「カイジューや。めっちゃ大っきいのがいんねん」
矢口「カゴ隊員、興奮しないで。ちゃんと標準語でしゃべってよ」
加護「えらいことになってます。でかいのが衝突した勢いで、富士の樹海が消滅
してしまってますわ」
矢口「え? 消滅?」
加護「今から映像送ります」
- 105 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時04分28秒
- プッチホーク2号も少し遅れて現場に到着した。
後藤「うわー、なんだコレ」
ゴトウ隊員が驚きの声をあげた。
後藤「うちで飼ってるイグアナの比じゃないね」
吉澤「ごっちん、どうしよう?」
本部からの通信が入る。
矢口「タンポポ、プッチ両機とも、攻撃は待って」
怪獣の周りをうろうろ旋回する2機。
- 106 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時04分39秒
- 同時刻。
この日、有給を取っていたヤスダ隊員は、近所のスーパーにムースポッキーを
箱買いしに出かけていた。
「モー娘。なりきりジャケットを一番に当ててやるわよ!」
そして、タバコ屋の角を曲がろうとしたとき――。
「!」
急に車が飛び出してきた。よける間もなく弾き飛ばされるヤスダ隊員。
「……い……いた……いただきムース……」
そこまで言うと、ヤスダ隊員は事切れた。
車はもちろんひき逃げのまま、走り去っていった。
- 107 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時59分06秒
- 加護「うわー、怪獣と目があってしもたー」
相変わらず怪獣の周囲を旋回するだけのタンポポホーク1号とプッチホーク2号。
石川「なんか怖いなぁ。まるで……」
加護・石川「ヤスダ隊員みたい!」
その瞬間、今まで比較的大人しくじっとしていた怪獣が暴れだした。
「ギャオース!!!」
石川「し、失言だった!? キャップ! 攻撃許可を!」
- 108 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時59分14秒
- 中澤「よし、これで正当防衛(?)や。攻撃開始」
ナカザワが命令を下した。矢口がすぐに各機に伝える。
矢口「全機に告ぐ。攻撃開始! 目標、未確認生命体!」
- 109 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時59分25秒
- すぐさまプッチホーク、タンポポホーク共に機首のミサイルを発射する。
シュパーン!
しかし、怪獣にはイマイチ効いていないようである。
吉澤「怪獣が、東京方面に向かって進撃を開始しました! そぉとぉヤバイ!」
後藤「なんか、大変だね」
他人事のようなゴトウ隊員。それでも発射するミサイルの狙いは正確無比である。
- 110 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)11時59分50秒
- 安倍「もう、こうなったら(元)エースのなっちがなんとかするっしょ!!」
アベ隊員が格納庫に走る。現状で稼動するもう一機を出そうというのである。
ワンダバダバダバワンダバダバダバ……♪
カタパルトが再びそのレールを伸ばす。
ジェットエンジンの唸る音が基地内にこだましている。
安倍「SALAホーク0号、発進するべ!」
轟音を残し、アベ隊員の乗るSALAホーク0号も出撃する。
- 111 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時00分00秒
- その頃指令室の中では。
飯田「え? なっちが出ちゃったの? カオはてっきりトイレかと思ってた」
矢口「SALAホークは解体待ちだったから、武器なんか積んでないよ!」
- 112 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時00分18秒
- 再びタバコ屋の前。
(あ、ナイスタイミングで死んだわね!)
(こんな美人を死なせるのは勿体無いわ。少しの間、あなたの体を借りるわよ!)
謎の光がヤスダ隊員の体を包み込む。
その光が周りから消えると、何事もなかったかのように目をあけるヤスダ隊員。
保田「さぁ、キリキリ変身するわよ!」
しかし、ヤスダ隊員の手足は普通ではありえない方向を向いていた。
なぜか手に持っているウルトラスティックを、天に振りかざすヤスダ隊員。
ピカピカピカピカッ!!!!!
- 113 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時00分24秒
- シュインシュインシュイン……
( `.∀´)「ウガー!!!」
ついに、地球の平和を守るため、人類の前にその姿を現したウルトラマン圭。
しかし、変身すると「ウガー!!!」しかしゃべれなくなってしまうのだ。
- 114 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時00分38秒
- 後藤「あ、なんだ♪」
吉澤「どっすーん! 怪獣がまたまた出現ですわ!」
プッチホーク2号が新たに出現したウルトラマン圭を見て怪獣と勘違いした。
石川「あららら、今度は銀色と赤の怪獣ですわね」
加護「こっちの方が断然凶暴そうやわぁ」
タンポポホーク1号でも2人が勝手な事をぬかしていた。
( `.∀´)「ウガー!!!(なによ! 失礼ね! 怪獣じゃないわよ!)」
- 115 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時00分45秒
- つじ「はぁはぁ、ようやくぼいんだーのせんしゃがおわったのれす。ようやくののも
しゅつどうするのれす」
忘れ去られていたツジ隊員は、UFAの特殊一輪車『ぼいんだー』をキコキコと漕ぎ
ながら出動した。
つじ「あーあ、はやくまろんめろんほーく3ごうがこないかな、なのれす」
- 116 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時01分24秒
- 後藤「たいちょぉ、なんか2匹目も出たけどどうしよう?」
ナカザワキャップにとりあえず指示を仰ぐゴトウ隊員。
中澤「そうやな。とりあえず凶悪そうやから攻撃しとこか。タンポポはもう一匹を」
後藤「了解!」
石川「了解!」
急旋回したプッチホークは問答無用とばかり、に出現したばかりのウルトラマン圭に
ミサイルをありったけ発射した。
( `.∀´)「ウガー!!!(ちょっと後藤!! 痛いじゃないのよ!!)」
プッチホークの執拗な攻撃から必死で逃げ回るウルトラマン圭。
- 117 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時01分33秒
- ( `.∀´)「ウガー!!!(もう! 怪獣と戦えないじゃないのよ!!)」
いきりたったウルトラマン圭は、プッチホークをウルトラチョップで叩き落した。
後藤「うわっ、エンジンをやられちゃった! なんて凶暴なんだ」
吉澤「このままだと墜落するっす、ヨーチェケラッチョー」
後藤「そぉとぉヤバイよね。脱出しますか」
吉澤「脱出するっすー」
ゴトウ隊員とヨシザワ隊員は緊急脱出装置を使い、プッチホークから脱出した。
( `.∀´)「ウガー!!!(これでやっとアイツと戦えるわ)」
ウルトラマン圭は怪獣『ヤスダー』に向き直った。
- 118 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時01分46秒
- ( `.∀´)「ウガー!!!(くらえ! ウルトラチョップ!)」
バシーン!
ウルトラマン圭のチョップが怪獣ヤスダーに炸裂する。しかし、ヤスダーも目をひん
剥いて鋭い牙で反撃を試みる。
ウルトラマン圭と怪獣ヤスダーが動く度に揺れる地面。遠目で見ていれば迫力満点だ
が、近くにいた人はたまったもんではない。
- 119 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時01分56秒
- 一進一退の攻防が続く中、怪獣ヤスダーの尻尾攻撃がウルトラマン圭を吹き飛ばした。
( `.∀´)「ウガー!!!(あいたたた!!)」
ピコーン、ピコーン、ピコーン…
ウルトラマン圭の胸についているカラータイマーが青から赤に点滅する。
ウルトラマン圭は地球上ではわずか3分しか活動していられないのだ。
- 120 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時02分03秒
- タンポポホーク1号のカゴ隊員とイシカワ隊員は、上空を旋回しながら事の成り行きを
見守っていた。
石川「カゴ隊員、どう思う?」
加護「う〜ん、後から出てきた方はウチらの味方っぽいんやけど、プッチホークを叩
き落してるしな」
石川「私考えたの。あの赤と銀の巨人の名前『ウルトラマン』ていうのはどうかしら?」
加護「この非常時にそんなこと考えてたんか。ハァ……」
- 121 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時02分12秒
- ( `.∀´)「ウガー!!!(えーい、時間がないから一気に勝負をかけるわよ!)」
ウルトラマン圭は、転がりながら怪獣ヤスダーとの距離を取ると、一挙動で起き上がり、
腕を十字に組んだ。
( `.∀´)「ウガー!!!(喰らえ! ヤスリウム光線!!)」
ウルトラマン圭の十字に組んだ腕……ではなく、顔のホクロから、虹色の光線が発射され
怪獣ヤスダーを貫いた。一瞬の間があったあと、怪獣ヤスダーは爆発四散した。
その光景を見てウルトラマン圭は満足げに頷くと、空へ飛び立っていった。
( `.∀´)「ウガー!!!(オッケー時間ギリギリよ!!)」
そして地上には、数え切れない程の焼け焦げた巨大な肉片だけが残された。
- 122 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時02分20秒
- 石川「もしかして、これ私たちで片付けるんですか?」
モーニング警備隊本部から無線が入る。
中澤「プッチホーク落とされてしまったからな、アンタらで頼むで〜」
イシカワとカゴはがっくりと首をうなだれた。
石川・加護「そんなぁー」
残骸の回収に膨大な時間がかかったことはいうまでもない。
そして、作者も忘れていたアベ隊員のSALAホーク0号は、途中で方向を間違えて、
ついに現場にたどり着く事はなかった。
- 123 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時02分27秒
- 同日、モーニング警備隊本部。非番のヤスダ隊員を除く全員が集合していた。
イシカワ、カゴ両隊員も後片付け任務を終え、戻ってきている。
ナカザワ隊長が悲痛な面持ちで隊員の前に立つ。
中澤「えー、本日をもって、我がモーニング警備隊は……」
ナカザワ隊長の次の言葉を隊員たちは待った。
もしかして解散なのか……?
もしかしなくても、予算ばかり食うこの部署は割にあわないとして、防衛軍の中でも
お荷物的扱いを受けていた。
中澤「2交代制に移行することになってん」
ナカザワの意外な言葉に、他の隊員たちは「?」という顔になった。
- 124 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時02分34秒
- 中澤「ホンマ、よう残ったで。怪獣が現れてくれたおかげや。アレがなければ警備隊
そのものがリストラされる予定になってたんよ」
飯田「キャップ、2交代制っていうのは?」
中澤「そや、うちら9時5時で働いてるやろ? だけど、これからはそうもいかへん。
いつ怪獣が現れるかわからんよってな。せやから警備隊を2チームに分けて24
時間体制にするんや」
安倍「もうチームは決ってるんだべか?」
アベ隊員が言った。
中澤「ウチが決めた」
- 125 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時02分42秒
- 中澤「チームAは、イイダ隊員、ヤグチ隊員、カゴ隊員、イシカワ隊員
チームBはアベ隊員、ゴトウ隊員、ヨシザワ隊員、ツジ隊員や」
矢口「裕子…じゃなかった、キャップ、ヤスダ隊員とキャップはどうなんの?」
中澤「ウチとヤスダ隊員はまぁ、その臨機応変にちゅうこっちゃ。あんなぁヤグチ隊員
あまりツッコムなや。そうしとかんと話が続かへんやろ!」
イシカワ隊員がなぜか嬉しそうに口を開く。
石川「じゃぁキャップとヤスダ隊員は、家にも帰れずお風呂にも入れないんですね♪」
中澤「じゃかぁしぃ! シャワーくらいここの設備にあるっちゅうねん」
飯田「まぁまぁ、いいではないか。みんな、これからもこの地球を守り抜いて行こう。
あの星空に誓って!」
勝手に場を仕切り、ビシっと天を指差すイイダ隊員。
石川「イイダさん? ここ地下なんですけど」
密閉された空間であるにも関わらず、なぜか寒風が舞った。
- 126 名前:第1話『リストラ作戦第一号』 投稿日:2000年11月07日(火)12時03分22秒
- 保田「アタシはどうなったのよ! 全身複雑骨折なんだから死んじゃうわよ!」
人間体に戻ったヤスダ隊員は寒い地面に転がって唸っていた。
頑張れ、ウルトラマン圭! 君の活躍を誰かが待ってる気がしなくもない!
ウルトラマン圭 第一話「リストラ作戦第一号」 終
次回ウルトラマン圭は、たぶん「撃つな!ヤグチ」です。
ただし、いつ放映されるかは全く未定です。お楽しみに!
- 127 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2000年11月07日(火)13時00分46秒
- 長い間放っぽってた「ウル圭」をここでやることにしました。
新スレたてるのもなんなので…。
では、また。
- 128 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月07日(火)15時53分03秒
- すっげえおもろい!ワラた。
続きを気長にまってます
- 129 名前:21 投稿日:2000年11月09日(木)23時26分07秒
- もっと〜。
- 130 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2000年11月18日(土)21時09分15秒
- http://natto.2ch.net/test/read.cgi?bbs=morning&key=974431085&ls=50
こっちのほうが断然面白いので、お任せします。
- 131 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月24日(金)03時13分57秒
- ということは終了?
じゃないよね?
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