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後藤と中澤

1 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)07時45分05秒
初作品になります。
2 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)07時46分08秒
市井紗耶香がモーニング娘。を卒業してから、はや半年が過ぎようとしていた。
いろいろあった。
石川と加護がタンポポに入ったり
吉澤がプッチモニに入ったり。
後藤が事実上のメインとなり
オリジナルメンバーは、あいかわらず番組の中ででいじめられていた。
オリンピックソングをうたったり、
シドニーに行ったりもした。
半端じゃない忙しさだった。
5月に市井が脱退してから、モーニング娘。は、ただのアイドルグループになってしまったのだろうか・・。
そんなことをぼんやりと考えていた9月のことだった。
3 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)07時46分52秒
『はぁ〜・・。だるいな〜。何か全然やる気出ないよ・・。』
モーニング娘。の一番人気の後藤である。
『なんで市井ちゃんやめちゃったんだろうな・・。あの頃から何か変わってきたような気がするよ・・。』
『みんなもいい年してきゃ〜きゃ〜言っちゃって・・。』
あいかわらず、うたばんなどの番組できゃぴきゃぴしている旧メンバーを冷ややかな目で見ている。
『特に裕ちゃんだよ・・。もう27じゃん。あの歳で風船がそんなに怖いのかね・・。』
パパパパパフィーのスペシャルで中澤の真上で風船がはじけた時にそう思った。
『市井ちゃんはこういうふざけたのがいやだったのかな・・。』
最近後藤は市井と連絡を取っていない。
忙しいためか、かれこれ1月半ぐらい連絡を取ってなかった。
なんとなく寂しいような寂しくないような。
『市井ちゃんへの愛情が薄くなって来てるのかな・・。何か変な感じ・。』
このままだらだらと何の楽しみも、目標も無くモーニング娘。で活動していくのだろうか。
新メンバーはなんとなく馴染んできたようだし、
『市井ちゃんに教育されてた頃が懐かしいよ。』
モーニング娘。に加入して一年が過ぎようとしていた
ある9月のハローモーニングの収録中にそれは起きた。
4 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)07時47分41秒
「今日からハロモニ、リニューアル〜♪」
『う〜ん、やる気が起きないなぁ・・。ちょっと、オープニングから裕ちゃんのキスかい・・?やめてくれ〜。』
リニューアルしたハロモニのオープニングで中澤からキスされそうになった。
なんでこの人はいつもいつもキスしようとするんだろう?
あたしからは絶対しないよ・・。
最後のフレーズを歌っちゃダメダメのコーナーで
青春時代1.2.3!を歌った時、最後のフレーズを歌ったのは中澤だった。
もちろん罰ゲーム。
檻の中に閉じ込めて風船を爆発させる罰ゲームだ。
「箱入り娘だね〜。」
そう言いつつ後藤は中澤を檻に入れて鍵をかけていた。
中澤の顔は引きつっている。
今にも泣きそうだ。
『ありゃ〜、こりゃあたし悪者っぽい〜♪ふっふっふっ♪』
『裕ちゃん、そんなに怖がらなくても、ただの風船じゃん・・。』
『いい年して風船ごときにそんなにおびえちゃって♪かわいいんだから。』
ん?
『あたし今なんて言った?かわいい?裕ちゃんが?』
『あたしより12歳も年上の裕ちゃんが?』
『もしかして、あたし、裕ちゃんいじめて楽しんでる?』
次々に後藤のなかに今までなかった感情が湧きあがってくるのを感じた。
今まで、後藤は市井以外の人間に特別な感情を抱いたことは無かった。
飯田はぼけてる。
安倍は変な人。
矢口はちび。
保田は怖い。
吉澤は頬が出てる。
石川は寒い。
辻・加護は子供。
中澤はリーダー・・。
ただそれだけである。
友達とかそういうのではなく、
ただの仲のいい仕事仲間なだけ。
それだけの感情であった。
市井紗耶香を除いては・・。
『裕ちゃんがかわいい?そりゃないだろ〜。あたしより全然年上だし・・。』
『まあ、年上でもかわいい人はいるか・・。』
『まぁっ!あたしったら何を考えているのかしら。市井ちゃんという人がいながら♪』
5 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)07時52分21秒
それからしばらくして、収録で地方に行った時の事だった。
『たまには大浴場でお風呂入ろかな〜♪あんまり人に会いたくないから、夜中に入ろぉ♪』
そのホテルは結構有名なホテルで温泉大浴場がついていた。
有名で由緒正しいホテルと言えば聞こえは言いが、
その実、古くて何も無いホテルだ。
地方なので周辺に大したものが無く、
メンバー同士数人でジュースとお菓子を持ち寄って
後藤の部屋に集まって話をしていたが、
11時過ぎには全員帰ってしまったため、後藤は12時過ぎまでテレビを見てすごしていた。
『さて、そろそろ1時だし、風呂でも入りますかな〜♪』
『そうだ、温泉があったよね?たまにはあたしもは〜いろ♪』
『え〜と、もってくモノは・・。』
浴衣とシャンプー・リンス・ボディーソープ・洗顔フォーム・体を洗うタオル、
それから、備え付けのバスタオルをもって地下1階にある大浴場に向かった。
『大好き〜、青春のドレミ〜♪・・。それにしても、よっすぃ〜はあんまり歌上手じゃないよな〜。』
鼻歌を歌いながら、ぼけ〜っと大浴場の更衣室に入った。
ちょとうきうきしていた後藤は、入り口の下駄箱にある一組のスリッパに気づかない。
6 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)08時09分01秒
服を脱いで、下着も脱いで、
『体を洗う小さいタオルとシャンプー、リンス、そして洗顔!これでオーケー♪』
一応体の前を小さいタオルで隠しつつ大浴場の扉を開けた。
そのとき、湯気に隠れて、一人の人影があるのに気づいた。
『?誰かいるじゃん・・。一人で入りたかったのにぃ・・。』
『まあいいか・・。』
とりあえず、後藤はケロヨン洗面器と椅子を持ってシャワーのところへ向かった。
その時だった、背後から自分を呼ぶ声が聞こえた。
7 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)08時09分38秒
「ごっちん?」
聞き馴染んだ声。
よく自分をしかる声。
モーニング娘。加入当初から、聞いている声。
容易にその顔は想像できた。
27歳にして、モーニング娘。のリーダー、中澤裕子だ。
「あれ?裕ちゃん?いたの・・・」
8 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月11日(水)09時00分26秒
よっすぃ〜の頬の出てるが笑えた。
9 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月11日(水)21時44分37秒
続き期待です。
10 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時05分53秒
「いたの?はないやろ〜。」
「どうしたの裕ちゃん・・・?」
「どうしたの?って・・、うちかて温泉入るで。何せ歳やから、温泉で疲れを取らな。
ごっちんこそ珍しいやん。大浴場に一人で来るなんて。」
中澤は後藤に近づきつつ言った。
「たまにはね〜。」
そう答えつつ、つい後藤は風呂から出て自分の前に立っている中澤の体を
しげしげと見つめてしまった。
『裕ちゃん、本当におっぱいちいちゃいじゃん・・。』
モーニング娘。加入以来1年、中澤の全裸を見たのは初めてだった。
正面を向いて見詰め合ってしまった二人。
「なんや、ごっちん。人の体を見つめて・・?
なんや!胸か?うちは確かにちっちゃいで〜。ごっちんが大きいだけ・・・。!?」
中澤は最後まで言葉を言えなかった。
『裕ちゃん、本当に小さい・・。』
思わず中澤の胸を後藤は触っていた。
「なななな!何すんねん?!」
『!?あたし何してんだろ?』
後藤は自分の行動に驚いていた。
こんなこをとするのは普通、中澤のほうからすることであって、
後藤からこんなことはしたことが無かった。
「な、なんやごっちん。うちに興味あるんか〜?」
中澤は突然の後藤の行動に驚いたが、さすがは大人の女である、
動揺しつつも冗談半分で後藤にそう言った。
11 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時07分06秒
『あたしが裕ちゃんに興味がある?そんなわけ・・・。』
なぜか本気に受け取ってしまった後藤はそう思いつつ、以前のハロモニの収録中のことを思い出していた。
中澤をかわいいと思った時を・・・。
『・・・。たしかに裕ちゃんはかわいいよね。歳はあたしより全然上なのに・・。』
細い腕、華奢な体。まだまだ張りのある肌。
そして自分よりはるかに小さい胸・・。
中澤の胸に手を当てつつ、ついつい中澤の体を見つめてしまう。
「そんな見つめられたら、裕ちゃん照れちゃう〜♪」
ふざけて中澤は言っているが、後藤の耳にその声は入ってなかった。
12 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時12分24秒
むにっ。
「?!?!?!」
突然胸をひと揉みされた中澤は驚いた。
「ご、ごごごごっちん!?」
中澤は明らかに動揺していた。
むにむにっ。
「ちょちょちょちょちょ・・、ごっちん!」
『ちっちゃいけど、柔らかい・・・。市井ちゃんよりちいさいけど、
おんなじくらい柔らかい・・。』
後藤は中澤の顔を見た。
風呂に入っていたためか、それとも照れているのか、
中澤の顔は赤みがかっていた。
『げげっ!かわいい・・・♪』
後藤は、あのハロモニ収録の時の感情が心の中に湧いてくるのを感じていた。
「裕ちゃんかわいい・・。」
『あっ!あたし何言ってんだろ・・。声に出して・・。』
どきどきしていた。
後藤は自分で言った言葉に自分自身驚いていた。
13 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時13分11秒
「あ・・、ありがとな・・。ご、ごっちんからそんな事言ってもらえるなんて、
う、うちうれしいわ。」
明らかに中澤は動揺していた。
確かに中澤は後藤のことをかわいいと思っていた。
こんな女の子ならいつでもお持ち帰りしたい。
でも後藤は市井にべったりだった。
教育係と教育される人間以上の関係。
中澤はそんな二人の関係を羨ましく思いつつも、ちょっと嫉妬していた。
後藤はかわいい、でも後藤は中澤には興味を示さない。
その後藤が、なにを思ったか中澤に、よりにもよって「かわいい」なんて・・。
それだけじゃなく、中澤の胸を・・。
中澤の中に欲望という感情が湧きあがってきた。
14 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時15分03秒
赤くなった中澤の顔を見て、
「裕ちゃんかわいい・・・。」
そういいつつ後藤は中澤を抱きしめてしまった。
「☆△×÷+!」
中澤は先制されしまった。
どきできする中澤。
わずか5cmの距離で見詰め合ってしまった二人。
先に視線を逸らしたのは中澤だった。
『裕ちゃん照れてる!かわいい!』
ぐいっと、両手で後藤は中澤の顔を自分の方に向けさせると
自分の唇を中澤の唇に重ねた。
15 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時15分57秒
驚いたのは中澤だ。
目をぱちくりさせつつ後藤を見ている。
後藤は右手を中澤の顔から離すと、
うなじ、肩、背中をなぞって腰のほうに持っていった。
「あっ・・。」
中澤は声を出した。
この子は本当に15歳か?一回りも年上の自分が後藤の手の動きだけで感じている。
『だめだ〜。裕ちゃんかわいすぎる!』
心の中で後藤は叫び声を上げた。
再び後藤は中澤の唇に自分の唇を重ねた。
『裕ちゃん・・。好きになっちゃったみたい・・。』
16 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時17分40秒
中澤は後藤のされるがままだった。
後藤の唇は中澤の首筋に移りつつあった。
「んっ・・。」
すこしずつ自分の腰をおろしながら
だんだん下に唇を移動していく。
中澤の左胸の頂上にある突起物でその口は止まる。
後藤はそこに口付けし、さらに舌を出した。
「んっ・・・。ちょ・・。ごっちん・・。」
中澤の突起物を円を描くように後藤は舐めはじめた。
その瞬間、中澤の腰ががくっとすこし落ちる。

後藤の右手は、すでに中澤の腰を過ぎ、
両足の間の茂みのほうに近づきつつあった。
「!」
中澤は声にならない声をあげた。
他人にそんなところを触られるのは久し振りだった。
『裕ちゃん・・・。』
後藤は行為をしながら、どこか冷静だった。
それでも中澤がかわいいという感情は次第に大きくなる。
後藤の指の動きがだんだん激しくなっている。
『ごっちん・・。なんでとつぜんあたしに・・。』
中澤は後藤の行動がわからなかった。
あれだけ市井以外の人間に心を許さなかった後藤が、突然中澤の体を求めてくる。
『でも、なにもこんなところで、しかも立ちっぱなしで・・。つらい・・。もうだめ・・。』
中澤は風呂場のタイルの上に、がくっとへたり込んでしまった。
17 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時18分19秒
「裕ちゃん・・。」
「な・・、なんやごっちん・・。浴場で欲情・・。なんちゃって・・。」
『つ・・、つまらん。つまらなすぎる・・。さすが裕ちゃん・・・。』
いつもなら冷めた目で見るはずの後藤なのだが、
この時は、なぜかそんな中澤のことがかわいくてしょうがなかった。
「裕ちゃん・・。いやなの・・?」
じゃれる猫のような声で後藤は中澤に話し掛ける。
中澤は、まだタイルの上にぺちゃっと座りこんでいた。
「いや・・、いやいや・・。いやいやって言っても、いやって意味じゃないで。あの、その・・。」
『裕ちゃんすっかり照れてる。いつもなら積極的な裕ちゃんが、受身に回るとこうなのかな・・?』
座り込んでいる中澤の前に後藤も座ると、再び中澤の唇にキスをした。
18 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時19分21秒
ぷっっちぃぃぃ〜ん!
中澤の理性の糸は完全に切れた。
『ごっちんかわいい・・。』
今度は中澤から手を出した。
口づけをしつつ、中澤の右手は正面から後藤の両足の間に入っていった。
「んっ・・。」
後藤が色っぽい声をあげる。
『この子・・、本当に15か・・?声といい、体といい、色っぽすぎる・・。』
中澤の感情はどんどんエスカレートしていく。
そして中澤の手は、後藤の秘部に達した。
指をその秘部に沿って動かす。
『裕ちゃん。さすがに慣れてる・・。』
後藤もすっかりその気になってしまっていた。
19 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時20分08秒
「ごっちん・・。いい・・?」
「ん・・。」
中澤は風呂場のタイルの上に後藤をそっと寝かせる。
自分の体をその上にもっていく。
左手で自分の体を支えつつ、
右の手で後藤の髪の毛をゆっくりなでる。
後藤は目を瞑っていた。
『求めてる・・。ごっちんかわいい・・。』
『裕ちゃん・・。好きになっちゃった・・。』
二人はここが浴場であることを忘れていた。
もちろん浴場には二人以外の人間が入ってくる可能性も・・。
20 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)22時22分25秒
ガラガラ!
突然浴場の扉が開いた。
「「!!」」
二人は突然の事態に正気に戻った。
『『やぱっ!こんなところを人に見られたら・・・!』』
体も心も一緒になりつつあった二人は
期せずしてまったくおんなじ言葉が心の中に湧き上がった。
21 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)23時11分53秒
驚いた顔でこちらを見ている顔は、よく知っている顔だった。
そこには後藤に勝るとも劣らない豊胸の持ち主だった。
「石川・・。」
「梨華ちゃん・・・・。」
22 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)23時13分21秒
名前を呼ばれた人間は、なぜ自分の名前が呼ばれたか分からなかった。
自分から進んで大浴場に来たのに
なぜ自分がここにいるのか理解できないような気がした。
『??』
『あたしはどうしたらいいの??』
『見なかった振りして体を洗い始めるの・・?それとも帰ったほうがいいの・・?』
『中澤さんも、真希ちゃんも、そんな関係があるなんて、まったく見せなかったのに・・。』
『どうしよう・・、どうしよう・・・。』
次々に石川の中に浮かび上がってくる回答の得られない疑問。
まだ15歳の石川に答えなど見つけられるはずもなかった。
もっともその倍の人生を生きた人間でも、
そのような状態で答えを見つけるのは困難だったかもしれない。
23 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)23時14分19秒
「い、い、石川・・・。あのな、これはな・・。」
中澤はとりあえず喋りかけたが、その次の言葉が出てこない。
もちろんのこと、さっきまで大胆だった後藤も、口をぽか〜んと開けたまま、
はとが豆鉄砲でも食らったかのような顔をしていた。
24 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)23時15分20秒
『とりあえず何か言わなきゃ・・、何か言わなきゃ・・。』
頭が混乱状態の石川は、そこで逃げ出すという選択肢は浮かばなかった。
『え〜と、え〜と・・。』
『・・・・・・・・・・・。』
「なっ、何の練習ですか?」
『あたし、何言ってんだろ・・・?』
話し掛けた後に石川は思った。
25 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)23時16分48秒
びっくりしたのは中澤と後藤である。
『な・・、なんの練習????』
『この状態を見て、なんの練習と聞くとは・・。大物なのか無神経なのか無知なのか・・。』
中澤はかえって混乱してしまった。
「ぷっ!」
思わず後藤は笑ってしまった。
「そう、梨華ちゃん。これは赤組4の赤い日記帳の練習なの。
新しい振り付けのバージョンを試してみようと思って。」
『!やるな!ごっちん!』
「そうそう、日記帳の練習や。」
あわてて中澤は追従した。
「たすかったで、ごっちん。さすが頭の回転速い!」
後藤の耳元でこっそり中澤は言った。
後藤はそんな中澤を見て微笑んだ。
26 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)23時17分25秒
「ああ、そうなんですか。な〜んだ、あたしびっくりしちゃいましたよ。
二人が、そういう関係かと思って誤解しちゃいました〜♪」
石川は、自分が大変な誤解をしていたと思った。
そんな自分が恥ずかしくなってしまった石川だった。
『今、実際、そういう関係だったんだって・・。』
中澤は、おもわずつっこみそうになった。
『あかんあかん、せっかく石川が誤解だと誤解してくれたのに、
自分からばらすことも無いだろ・・。』
27 名前:ま〜 投稿日:2000年10月11日(水)23時18分18秒
「じゃあな、ごっちん、石川。うちは先に出るわ。」
そそくさと中澤は浴場から出て更衣室に向かった。
「じゃあね〜、裕ちゃん・・・・。」
「おやすみなさ〜い。中澤さん♪」
後藤はちょっとさびしそうに、
石川は無邪気に答えた。
『それにしても・・・。』
中澤と後藤は同時に同じことを考えた。
『『さすが石川・・。間の悪さは天下一品・・・。』』
28 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月11日(水)23時51分45秒
こういうかたちで裕ちゃんがかかれることってあまりないので楽しいです。今後の展開に期待してます
29 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)00時18分15秒
>8さん 9さん 28さん
ありがとうございます♪
期待しないで期待してください・・。
書き込みしつつ、ちょっと緊張気味っす。
処女作品ですから♪
30 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月12日(木)00時48分39秒
>>27
 最後の一行、笑わせてもらいました。
 ゴマ裕ものは初めて読みました。
 頑張ってください。
31 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月12日(木)00時59分53秒
後藤可愛い〜!!!梨華ちゃんもいいし この小説めちゃめちゃおもろいです!
また更新待ってま〜す!
32 名前:ムーミン 投稿日:2000年10月12日(木)03時18分18秒
最後の一行は裕ごまだけじゃなく
読んでるみんなの気持ちも代弁してくれてるね。
ブラボーー!!
33 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時01分37秒
中澤が帰ってから
5分としないうちに吉澤が浴場に入ってきた。
どうやら石川と吉澤は、浴場で会う約束をしていたらしい。
後藤は体や頭を洗ったりしながら二人とだべっていた。
吉澤の学校の話、
後藤の学校の話、
石川が学校を辞めてモーニング娘。に専念する話・・。
『そろそろ出るかな・・・。』
体が十分にあったまった後藤は、
湯船に漬かって会話する二人に別れを告げて更衣室に入り、着替えをした。
石川が自分と中澤のことを吉澤に話したりはしないかどうか
ちょっと聞き耳を立てながら
着替えていた。
34 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時02分48秒
「すごいよね〜、中澤さんと真希ちゃんって。風呂場でもダンスの練習してたんだよ〜。」
「さすが先輩って感じ!タイルの上でこう、横になって・・・。」
石川の高い声が浴場内に響いた。
『あっちゃ〜〜!言っちゃったよ。梨華ちゃん・・。しかも状況を解説してるし・・。』
『やばいな〜。よっすぃ〜はさすがに気づくだろぉ・・。』
「本当に〜?でもちょっとそれって違うんじゃ・・。」
吉澤のちょっぴりハスキーな声が聞こえる。
「二人でそんなところで全裸で練習ってのも、なにか変じゃない?」
「でも中澤さんが、そういってたもん・・。」
「そうだ!まだごっちん着替え中だから聞いてみようか〜♪」
ちょっと泣きそうな石川の声と興味津々の吉澤の声。
『やば!逃げよ・・!』
後藤は急いでシャンプーとかをつかむと
自分を呼ぶ声を背に、急いで更衣室から出て行った。
35 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時04分01秒
『やばいな〜。明日の朝までにちゃんとした言い訳を考えなきゃ・・。』
ちょっとブルーな後藤。
エレベーターに乗って、自分の部屋がある階で降りる。
『裕ちゃんと、言い訳の打ち合わせをしたほうがいいのかな・・?』
そう考えつつ気づいた。
『裕ちゃん・・。どうしよう。何か顔合わせづらい・・。』
『あたしからあんな事しちゃったし・・。』
今ごろになって恥ずかしくなってきた。
真っ赤な顔を誰にも見られないようにと、うつむきつつ早歩きで部屋に向かっていった。
36 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時09分19秒
そこの角を曲がれば、後藤の部屋・・・。
曲がった瞬間後藤の目に入ったのは、その人物の後姿だった。
おもわず今曲がった角に隠れてしまった。
37 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時11分49秒
廊下の隅にある製氷機に中澤は向かっていた。
頭の中で繰り返されるあの言葉。
『裕ちゃんかわいい・・。』
何度も中澤の頭の中を駆け抜ける言葉。
『今でいろいろな恋愛をしてきたけど、こんな感じははじめてや・・。』
『はぁ〜・・。明日はごっちんと顔合わせづらい・・。』
本当ならめちゃめちゃハッピーなはずなのに、なんでこんなにブルーな気分なのか。
それでも『裕ちゃんかわいい・・。』の
言葉を思い出すたびに、ちょっと赤面してしまう。
「はぁ〜・・。」
何気なく正面の大きなガラスを見たときに、
自分のはるか後の影で誰かが隠れるのがガラスに映って見えた。
「?」
『誰や・・?』
『よ〜し、気づかないふりをして、驚かしてやろ♪』
38 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時12分41秒
後藤は中澤が製氷機の部屋に入った瞬間に角を曲がってすぐの自分の部屋に入るつもりだった。
『裕ちゃん・・。風呂上りの後姿が色っぽい・・。』
あわてて首を振った。
『やばいやばい。そんなこと考えてる場合じゃないって・・。』
必死に湧き上がってくる感情とさきほどの浴場での記憶を頭から払いのけつつ
角から中澤の後姿をのぞく。
『よし。裕ちゃん、氷の機械の部屋に入った。』
『いまだ!』
満を持して飛び出した後藤だった。
39 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時13分30秒
その瞬間、中澤は製氷機のある部屋から飛び出した。
「誰や!」
時間が止まった気がした。
二人は見詰め合ってしまった。
40 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時14分27秒
先に声を出したのは中澤だった。
「ご、ごっちん・・。」
さりげなく言ったつもりが、何処かぎこちない。
「ゆ、裕ちゃん・・。」
こちらも同じくぎこちない。
41 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時15分10秒
数秒の時間が、何時間にも感じられた。
二人は見詰め合ったまま動けなかった。
さらに時間が過ぎる・・。
「ぷっ!」
期せずして、二人は同時に笑ってしまった。
「あはははは!」

二人は同時に同じ答えが見つかったようだった。
『いいじゃん別に。』
『お互いがお互いをかわいいと思ってるなら。』
二人は満面の笑みで
引き付けられるように歩み寄っていった。
42 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時16分03秒
「裕ちゃん。」
「ごっちん。」
抱き合う二人。
見詰め合う二人。

中澤は後藤に優しくキスをした。
そして優しく言った。
「おやすみ♪」
「うん!おやすみ裕ちゃん♪」
43 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時16分44秒
二人は自然に分かれた。
再び製氷機に向かう中澤。
自分の部屋に入っていく後藤。
44 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時17分37秒
歯を磨き、電気を消して、ベットに入る後藤。
なかなか寝付けなかった。
『うふ・・♪裕ちゃんとお風呂であんな事しちゃった。裕ちゃんかわいかったな〜。』
『うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ♪』
目を閉じて思い出した。
『やばっ!よっすぃ〜への言い訳考えるの忘れちゃった・・!!!
裕ちゃんと口裏合わせないと!!』
電気を消した暗い部屋の中でベットから転げ落ちてしまった後藤だった。


おわり
45 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時20分12秒
エピローグ 


そのころ・・。
『明日ごっちんに聞いてみよ♪まさかごっちん・・、中澤さんと・・♪』
翌日の後藤の反応が楽しみな吉澤であった。


いっぽう・・。
『しくしく・・・。よっすぃ〜ったら、あたしのいうこと信用してくれない・・・。』
『なんで、いつもあたしはこうなの??』
みんながドキドキする夜、一人だけ悲しい石川だった。


おしまい♪
46 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時25分41秒
一応終わりです。
30さん 31さん ムーミンさん 
初作品を読んでいただいてありがとうございました。
文章の中で変なところや、誤字とかありましたけど、気にしないでください♪
また今度何か書いてみようと思ってます。
そのときはよろしくおねがいします。
47 名前:ま〜 投稿日:2000年10月12日(木)22時28分47秒
ところで、石川はごまのことをなんて呼んでるんでしょう?
二人が話してるのを見たこと無いんで・・・。
48 名前: 投稿日:2000年10月12日(木)23時37分42秒
「ごっちん」って呼んでますよ。あの2人は仲いいみたい。
よく、手つないだりしてるしー。
しかもごっちんがリードしてるカンジでね。
49 名前:30です。 投稿日:2000年10月13日(金)00時32分23秒
>>37
 ここがちょっとだけ惜しい。
 誰の内面描写かちょっと分かりづらかった。
 前の場面まで後藤だったので
 後藤の独白だと思って読んじゃった。

 あとは全体的にいい感じです。
 次作期待してます。
50 名前:ま〜 投稿日:2000年10月14日(土)00時07分08秒
>Qさん 30さん
ありがとうございます。参考になります〜。
また近いうちに何か書こうと思ってますんで、よろしくおねがいします。
51 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月12日(日)21時54分22秒
めっちゃ面白いです、この小説。作者さんスゴイ。ごまゆうって言う発想もすごい。

石川好きな自分としては、梨華ちのキャラもかなり美味しかったです。
次回作も期待してますってどこかでもう書いてたりするのかな?
自分的には、いしごまが読みたいなと・・、また頑張ってください。
52 名前:115 投稿日:2000年11月13日(月)03時47分50秒
おもしろかったです!
裕ちゃんが可愛い〜〜〜〜!!
この小説いいっすね〜。
最近読んだ中で一番のヒットです。
ごま裕っていうのも自分にとっては最高の組み合わせ
だったりします。
(あんまり・・・っていうか全然無いけど・・・)
ぜひ続編書いてください。
53 名前:いずのすけ 投稿日:2000年11月16日(木)03時04分06秒
初めてごま裕読みました。おもしろかった! 次回も期待してます。
54 名前:りるる 投稿日:2000年12月03日(日)23時30分55秒
うわっ!ゆう×ごまいいっす!
お風呂のシーン、こっちがドキドキしちゃいました!(わら)
突如現われる間の悪い石川も最高ですぅ〜!
これから後編を読ませてもらいま〜す。

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