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やぐちゅう・よしごま etc...

1 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年10月18日(水)08時18分37秒
どぅも、活動再開です。
白板での作品が終了したんで、こちらで始めようかな、と。
やぐちゅう至上主義で、イチゴ好きなよしごま・いしよしラブな人なので、多分いろんなのが出ると思います。
まず最初はやぐちゅうから・・・
といいたいところですが、実は今学校なので(ワラ)、小説書けません。
家に着いたら早速更新しますです。
2 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月18日(水)23時21分32秒
やぐちゅう&よしごま、どっちも好きなので期待しています。
3 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年10月18日(水)23時42分52秒
いっつもそうだよ、裕ちゃんは。
あたしの前で他の子に抱きついたり、キスなんかしたり。
あたしのキモチなんて、考えた事あんの?
何でそんなにあたしにイジワルするの?
4 名前:お相手 投稿日:2000年10月19日(木)19時37分03秒
そりゃあたしにだってしてくれるけど。
あたしにするのが一番多いけど。
でも・・・・他の子にしないでよ。
するんなら、矢口だけにしてよ。
5 名前:お相手 投稿日:2000年10月19日(木)19時38分55秒
心の中で呟きながら、辻を抱きしめてる裕ちゃんに視線を送る。
・・・何よ、あの顔。
いい年してデレデレしちゃって。

・・・裕子のばーか。
何で辻なんだよぅ・・・
何で矢口じゃないんだよぅ・・・



6 名前:お相手 投稿日:2000年10月19日(木)19時41分01秒
「辻〜。あんた、ホンマに可愛えぇなぁ。ホンマ、家に持って帰りたいくらいやわ」
「つじでよかったらもってかえってくださぁ〜い」
「あんた、そんなん言うたら、ホンマに持って帰ってまうでぇ〜?」
「辻、気を付けなよ。家に連れてかれたら、何されるかワカンナイから」
横から圭織が真剣な表情で辻にアドバイス。
「えぇ〜。じゃあいやですぅ〜。いいださぁ〜ん」
そう言って、裕ちゃんの腕からするりと抜け出すと、今度は圭織の腕の中へぽすっ。
圭織は裕ちゃんをキッと睨んで一言。
「裕ちゃん!辻は絶対裕ちゃんの毒牙にはかからせないから!
 辻、あんたの事は圭織が守ってあげるからね」
「はい、いいださん〜」
そう言う辻ちゃんの顔はおもいっきり(ふにゃ〜)ってしてる。
あの顔じゃ、裕ちゃんの心をくすぐって当たり前か・・・
7 名前:お相手 投稿日:2000年10月19日(木)19時44分15秒
「何や・・・つまらんなぁ」
今日の裕ちゃん、何か甘えんぼだ。
『おもちゃ』をなくした裕ちゃんの矛先は・・・
来い・・・あたしに、来い・・・
心の中で念じてると、裕ちゃんがこっちに足を向け、ほとんど走るような勢いで歩いてきた。
やった!来・・・・・・・・なかった。
8 名前:ばね 投稿日:2000年10月20日(金)05時16分41秒
タラシ炸裂に期待。(ワラ
9 名前:外科 投稿日:2000年10月20日(金)23時10分31秒
がんばれ、やぐっちゃん!
ってことで、期待してます。
10 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年10月23日(月)21時52分47秒
>ばねさん
 そうです。今回の裕ちゃん、タラシです(爆)
 でも、本命はちゃんと矢口ですがな♪

>外科さん
 始めましたよ〜〜〜、あなたの為に(ワラ
 もぅ、ほのぼの〜と行きますんで。よろすぃくです。

でわ、↓
11 名前:お相手 投稿日:2000年10月23日(月)21時56分37秒
「よっすぃ〜〜」
そう言って、ごっちんと雑誌を読んでるよっすぃーに後ろから抱きつく。
「な、中澤さん?!も〜、びっくりするじゃないですかぁ〜」
独特なしゃべり方からは動揺の色は見えない。
多分もう慣れちゃってるんだろう、よっすぃーも。
・・・それだけ盛んって事ですかい、中澤さん。
「なぁ、よっすぃ〜。ねーさんと一緒に遊んだってぇな〜」
「え〜、どうしよぅかな・・・」
「一人ぼっちで可哀想なリーダーを見捨てるんかあ〜」
そう言って裕ちゃんは手で目を覆って、ウソ泣きをし始めた。
まんまとダマサれるよっすぃー。
「あぁ、ごめんなさい中澤さん。わかりました、一緒に遊びましょう」
裕ちゃんの口元が微かに上がるのが、あたしには見えた。
お、おい!よっすぃ!ダマされんなぁぁ!!!
丁度、あたしが心の中でそう叫んだ時、立ち上がろうとするよっすぃ〜の服の裾を掴む手があった。
「ダメだよ、よっすぃ〜!今はあたしと遊んでるでしょお?あたしと遊んでる時は、他の人と遊んじゃダメ!」
そう言って頬をプゥ〜ッと膨らませるごっちん。
その姿に苦笑いしたよっすぃー。
「と言う事なんです。ごめんなさい、中澤さん」
「そんなぁ・・・」
よっすぃーは裕ちゃんに軽く会釈してから、また席についた。
ほっ・・・・ごっちん、ナイス!ざまーみろ、裕子!へっへ〜。
12 名前:お相手 投稿日:2000年10月23日(月)21時59分12秒
ごっちんの頭をよしよしと撫でてやるよっすぃー。
ごっちんの膨れていた頬も、元通りになった。
小さい会話があたしの耳に入ってきた。
「もぅ、何で裕ちゃんのとこに行こうとすんの・・・」
ごっちんはよっすぃーの顔をしばらく見つめた後、
「ばか」
って小さく呟いて、そのまま軽くキス。
・・・おいおい、ここは楽屋っすよ。
あたしは急に恥ずかしくなって、ラブラブな二人から目を背けた。
・・・ちくしょー・・うらやましぃ・・・・・・
13 名前:お相手 投稿日:2000年10月23日(月)22時01分40秒
再び『おもちゃ』をなくした、裕ちゃん。
楽屋を見回して、ためいき混じりに一言。
「・・何や、誰も相手してくれんやんか」
つまらんなぁ。

ぷっちーーーん!!

あたしの中で、ガマンの糸がいい音を立てて切れたのが聞こえた。
14 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月27日(金)07時59分31秒
おもしろ〜い 続き見たいです!!
15 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年10月27日(金)20時21分54秒
>14さん
 ありがとですぅ。うれすぃかぎりです。
 でわ、どーぞ↓

16 名前:お相手 投稿日:2000年10月27日(金)20時24分29秒
「ちょっと、裕ちゃん!何で矢口の事は見てくんないのさ!」
あたしの大声に楽屋の中のみんなが注目する。
その視線に気付いてはいながらも、口から飛び出してくる言葉は止められなかった。
「あたしがずっと裕ちゃんの事見てるって知ってるくせに!何度も目、合ったのに!何で、何で矢口の事はかまってくれないんだよぉ!!」
裕ちゃんは何も言わずに、ただじっとあたしの言葉を耳で受けとめていた。
あたしの荒い息づかいが、静かな楽屋の中に響く。
・・・何か言えよぉ。くそぅ・・・・
何だか涙が出そうになった。
17 名前:お相手 投稿日:2000年10月27日(金)20時27分16秒
「だって」
ようやく開いた裕ちゃんの口。
でも、そこから出たのは、思ってもみなかった言葉。

「矢口は夜にじっくり相手出来るやろ?」

・・・聞いてるこっちが恥ずかしくなるような言葉を、まあこうもあっさりと・・・
更に立ち上がってから、あたしの肩を抱き寄せると、もう一言。

「昼まで矢口、相手にしとったら、裕ちゃん疲れてまうがな」

疲れる・・・相手・・・・
あたしの顔を真っ赤に、熱くさせる呪文。
18 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年10月28日(土)23時13分07秒
やっぱりやぐちゅ〜いいなぁ…
この後矢口はどう出るのか楽しみです。
19 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年10月30日(月)19時03分04秒
いえいえ、そんな。
FANTASISTAさんには、かなわないでげし。
やぐよし、かわえぇ〜っすぅ。
まぁ、矢口は書きやすいでげしね・・・

んでもって、ごぅ↓
20 名前:お相手 投稿日:2000年10月30日(月)19時04分43秒
「ゆ、ゆうちゃぁ〜〜〜んっ!!!」
そう叫んだ時はもう既に隣りに裕ちゃんはおらず、今度はなっちのところ。

「やぁ〜、なっち、コワイわぁ〜。裕ちゃんの事、守ったってぇな」
「もぉ・・・裕ちゃんもほんと、スキだねぇ」
二人の会話はあまりに自然だった。

後ろから聞こえてくる、意地悪な二つの声。
「あ〜、何か熱いね〜、ごっちん」
「そうだねぇ〜。見てるこっちが熱くて熱くて」
「あたし達も熱くなろっかぁ?」
「いーねぇ〜、それ。あの二人を見習って、ってやつ?」
・・・勝手に熱くなっとけ!このバカップル!
でも、二人の会話が少しだけ羨ましかった。
・・とにかく、身も心も熱い休憩時間だった。
21 名前:undefined 投稿日:2000年10月30日(月)19時08分39秒
-→

「・・っつー事やから」
「は?何が?」
スタジオに向かう途中で、裕ちゃんに声をかけられる。
でも、話しの内容がワカンなくて、思わず反問。
「せやから、今日は、夜に相手したるって」
「え・・・」
「明日午後からやろ?家、泊まりおいでぇや」
「・・・ホントにいいの?」
「当たり前やろ。それに、楽屋でのお詫びも兼ねて、な」
「お詫びって・・・」

裕ちゃんは少しかがんでから、あたしの耳元へ口をやった。
そして。

『相手しんくてごめんな』

耳元で囁かれた後、優しく唇が頬に落ちてくる。
ほっぺにちゅーもまた久しぶりで・・・
たまにはこーゆー新鮮なのもいいかな。
・・・何て。結構照れてたりして。
22 名前:お相手 投稿日:2000年10月30日(月)19時11分41秒
「許してくれるか?」
少し心配そうにのぞき込む表情。
その表情に、あたしはおもいっきり笑顔で答えてやった。
「あったりまえじゃん!」
そう言って、裕ちゃんの腕に抱きつく。
「こら、矢口!重いゆーねん」
「なっ、言ったなぁ〜!?裕子、ばーか!!」
そう言って空いてる方の手で裕ちゃんの肩をバシバシ叩いた。
「い、痛い!許して、矢口ぃ〜」
「だからぁ、愛情表現だってーの!」
「他のカタチで愛情表現してぇなぁ〜」

・・・その方法が見つかるまで、しばらくこれがあたしの愛情表現。
それが見つかるのは、もうすぐだと思う。
・・うぅん。多分、もう見つかってるんだよ、きっと。

-FIN-
23 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年10月30日(月)19時17分02秒
あぁ、手落ちが。
19でFANTASISTAさんにレスする時、
「>FANTASISTAさん」をつけんの忘れてたぁ。
あと、21で、題名入れてなーい。
いかんいかん、たるんどる。

一応、終了でげし。矢口、書きやすっ♪
小ネタでこんなんはどうでしょぅ・・・

真里「ねぇ、裕ちゃ〜ん。今日、夜ご飯何にする?」
裕子「夜〜?何でもええけど」
真里「裕ちゃんが食べたいもの食べようよ!」
裕子「アタシが食べたいもん?」
真里「そう!」
裕子「そんなん、決まってるやん、矢口が食べ・・・ぐはっ!」
真里「なぁ〜に言ってんだよ、ば〜〜かっ!
   もぅいい!今日裕ちゃんチ、行かない!」
裕子「ま、待ちぃやぁ〜・・・」

かなり有りそうなシチュエーションだべさ☆

次回は何がいいでしょうねぇ・・・う〜ん。
考えときます。何かあれば言ってくださいでげし。
24 名前:名無し 投稿日:2000年10月30日(月)20時25分05秒
すぐじゃなくていいから
やぐちゅー&なっちの三角関係ものキボー。
ありそうでないよな気がする。
25 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月30日(月)21時07分04秒
いしよし。
26 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月01日(水)02時06分53秒
やぐなちを強く希望
27 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月01日(水)02時17分06秒
お疲れ様でした!
やぐなちも見たいですね。最近、あまり見ないパターンですし。
でも、ちょっと見かけない、やぐののなんてどうでしょーか?
28 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月01日(水)20時50分44秒
>24さん
 やぐちゅー&なっち、書きましたよ!
 でも、少々痛めになってしまいました・・・
 やぐちゅー&なっちって言うくらいですから、なっち→裕ちゃん→矢口ですよね?
 そういう設定で書いちゃいましたけど・・・いいですかね?
 とりあえず、今日か明日らへんから始めますんで。

>25さん
 いしよしですか・・・
 え、吉受けですか?(w
 なわけないですよね。もち、石受けっすよね。
 判りました、がんばってみませう・・・甘くなりそ(w

>26さん
 やぐなちっすか!うわぁ、来たよ(w
 いや、書いたことないんすよね・・・>やぐなち
 ってことは、処女作になるんだ。
 う〜ん、この二人、裕ちゃんとしかつけないからなぁ・・・
 でも、やってみるっす!
 しばし、お待ちを・・・

>FANTASISTAさん
 ありがとうございますぅ。FANTASISTAさんも、がんばってくらさい!
 影で応援してますよ・・・(にやり)
 や、やぐののですか!?う〜〜ん・・・・・
 まずこの二人の接点から見つけてみます(w
29 名前:涙の味 投稿日:2000年11月01日(水)22時51分40秒
「なっちぃ〜」
「うわっ!もぅ、何するべさ〜」
「えぇやんか、別に減るもんでもあらへんし〜」
「減るの!も〜、やめてよね、そ〜ゆ〜のぉ!」
「なっち、こーゆーんされんの、いやか?」
突然真剣な顔になって顔をのぞき込まれる。
蒼い瞳が自分を貫くように見つめる。
何故だか、目を合わせるのが恥ずかしい。
「べ、別にいやってわけじゃ・・・」
なつみが最後まで言わない内に、裕子はなつみの腰に回していた腕をほどいた。
急に脱力感が全身を襲う。
「ゆ・・・ちゃん?」
「いややねんろ?ならえぇわ。ウチ、矢口がおるから」
そう言って、裕子は真里の元へと行く。
「待って!ねぇ、待ってよ、裕ちゃん・・・」
追いかけようとするのだが、何故だか足が地についたように動かない。
精一杯手を伸ばしても、裕子の姿は小さくなっていくばかり。
「裕ちゃぁん!待ってってば、ねぇ、裕ちゃん!裕ちゃん!!!」
30 名前:涙の味 投稿日:2000年11月01日(水)22時53分01秒
目が、覚めた。
行き場の無い手が、空をかいている。
額から汗が吹き出し、息が荒い。
瞳から出た冷たい雫が頬を伝っている。
なつみは、窓から入る日差しの眩しさで、初めて今のが夢だったと理解った。

ぽすっと手を布団の上に落とし、ふー、と長く息をつく。

そう、夢、なのだ。
全て夢だったのだ。
何も恐れる事はない。
現実ではないのだから。
全て、空想に過ぎないのだから。
31 名前:涙の味 投稿日:2000年11月01日(水)22時54分10秒
なつみは、そう自分に言い聞かせると、ふと時計に目をやった。
・・・8時。
仕事は10時からだ。もうそろそろ起きておこう。
なつみは気怠い体を起こして、ベッドから出た。
お気に入りのスリッパを履いて、部屋を出ようとドアノブに手をかける。
ふと、うしろを振り返って部屋の中を見回した。
相変わらず散らかっている部屋。昨日着た服が、脱ぎっぱなしになって椅子の上に置かれている。
母親がもう少し整理整頓しなさい、と注意するのも無理ないだろう。
なつみは顔をやんわりと緩ませてから、小さく呟いた。
「・・・おはよぅ、裕ちゃん」
机の上の写真立ての中で、自分と肩を組んで笑っている愛しい人に向かって。
32 名前:24desu 投稿日:2000年11月02日(木)00時01分13秒
ありがとうございます。やぐちゅー書いたばかりなんで、やってくれても
数作品書いてからかなぁと思っていたんだけど、こんなに早く書いてもらえるなんて。

>なっち→裕ちゃん→矢口ですよね?
これに関しては なっち→裕ちゃん←矢口でもこだわりはなかったです。
Finて書いてないんで、まだ続くんですよね。
楽しみにしてまっす。
リクエストに応えてくれてありがとう。
33 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月02日(木)23時12分55秒
>24desuさん
 リクエストをいただいた時から、考えまくってたんです、ネタを(w
 自分でも驚くくらい早く出来ちゃいました☆
 まだまだ続きますよ?

でわでわ、ごぅ↓
34 名前:涙の味 投稿日:2000年11月02日(木)23時14分07秒
流れていく景色を、なつみはバスに揺られながら眺めていた。
そして、考えていた。今日の夢の事を。
(あの夢・・・)
裕子が自分を捨てて真里を選んだ夢。何故か頭から離れない。
すぐ近くの席の裕子と真里に目を向ける。
「もぉ〜、やめろよ!何すんだよ〜」
「え〜やんか〜、アタシと矢口の仲やろ〜?」
二人とも顔を緩ませながらじゃれあっている。
他のメンバーも苦笑しながら、それでいて優しい表情で二人を見ている。

『もぉ、裕ちゃん、やめてって言ってるっしょ〜!?』
『何で〜。なっち可愛いからしたくなんねん〜』
『だからってキスしないでよ〜!』
『なっちぃ〜』

真里と裕子の姿が昔の自分と裕子の姿と重なった。
見ているのが辛くなって、また外の景色に目を戻した。
うしろから二人の楽しそうな声が聞こえてきて、耳を塞ぎたくなった。
35 名前:涙の味 投稿日:2000年11月02日(木)23時15分15秒
呼んでほしい。
真里じゃなくて、自分を。
その声で、その口で。
私を呼んでほしい。
昔のように、「なっち」と・・・
36 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時02分02秒
「・・・っち。なっち」
微かに聞こえてきた自分を呼ぶ声に、なつみは目を覚ました。
どうやら眠ってしまったらしい。
「ん・・・着いたの?」
「んーん。ちょっとひと休みだって。トイレ行かなくていい?」
「あー・・うん、いいや」
「何か飲み物買ってこよっか?」
何故そんなに優しくするの。
そんなにされたら恨めなくなる。
嫌いになれなくなるよ、矢口。
「ん・・じゃ、午後の紅茶のストレート」
「おっけー」
真里はなつみの注文を聞き届けて、バスを降ようと昇降口へ足を向けた。
しかし、それを止める者が一人。
「あ、矢口ぃ。裕ちゃんにも買ってきてー」
「はー?何言ってんのさ、自分で買えばー?」
「ちょお待ちぃ!何でなっちには買ってウチには買ってくれへんねん!」
「だってー、なっち、何だか具合悪そうなんだもん」
真里にそう言われて初めて気付く。
裕子もそれに驚いたようになつみの顔を見つめる。
「・・なっち、アンタ、疲れとるんか?ほんま、顔色悪いで」
あぁ、そんな声で言われると期待してしまう。
昔のあなたに戻ってくれたんじゃないかって。
なつみは少し無理をして笑顔を作った。
「大丈夫だよ。ちょっと寝不足なだけ」
「・・ふーん。ま、ええわ。矢口、ウチ、生茶なー」
「もぉ〜、矢口はパシリじゃないんだよぉ・・・」
ぶつぶつ言いながらも何だかんだ言って買ってきてくれるということを、裕子は知っていた。
苦笑しながら真里の後ろ姿を見つめた後、視線をなつみへと向けた。
驚くほど真っ直ぐな視線。柔らかくなつみの心にすっと刺さる。
バスの中にはなつみと裕子しか居なかった。
なつみにとって、その空間がやけに居心地良く感じられたのは何故だろう。
37 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時02分59秒
「さて・・・と」
裕子は立ち上がったかと思うと、前髪をうだるそうにかきあげながら、なつみの隣りに腰を下ろした。
さっきより近いところで視線を絡ませる。
改めて見る裕子の蒼い瞳は、妖しく光を出しながらも、澄み切っていた。
「なっち・・・」
昔のように優しく呼ばれる。
-----そんな声で呼ばないで。お願い。
   胸がしめつけられるから。またあの日々を思い出してしまうから。
裕子は手をそっとなつみの頬に当てる。
「何か・・・あったんか?悩みでも・・・」
頬を優しく撫でながら心配そうに聞く。
なつみは泣きたくなった。
心配なんかしなくていい。私の事を考えなくていい。
あなたの心はここに居ないのだから。
今はもうあの子のところに居るのだから。
だから------優しくなんかしないで。
38 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時04分40秒
「・・・・だよぉ・・」
「え?」
「裕ちゃんなんか・・っ・・・嫌いだよぉ・・・・」
涙が、出てくる。
自分から突き放そうと、そう心に決めたのに。
優しくされるくらいなら、いっそ嫌われてしまおうと。
なのに、なのに。
何でそんな目で見るの?
お願いだから、私を忘れて。
私の存在をあなたの中から消してしまって----
39 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時05分38秒
「なっち」
ふわりと頭を包み込まれる。
暖かい温もりが涙腺をいっそう刺激する。
「何で・・・泣くのん?」
優しい声が頭の芯を揺さぶる。
「なっちの涙なんて、見たない・・」

 あぁ。ダメだ。
 やっぱり、好き。


------------→
40 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時06分42秒
「・・・・なの」
「ん?」
涙で裕子の服を濡らしながら、か細い声で言う。
「裕ちゃんがぁ・・・好きなの・・」
「うん・・・・うん。ウチもなっちの事好きやで?」
「そうじゃなくて!」
裕子の手をふりほどいて、体を起こす。
涙で視界が滲んでいた。なつみは服の裾でごしごしと目をこすった。
はっきりした視界の中には、なつみの次の言葉を待つ裕子が居た。

「裕ちゃんを・・・愛してるんだよぉ・・・・」

視界がまた涙によって滲む。もう拭うのも面倒になってきた。
涙が出たいのなら出ればいい。なつみは別に制止しようとも思わなかった。
41 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時08分17秒

-----涙のせいで、裕子の顔が近付いてくるのに気付くのが遅くなった。

「ん・・・・」

涙の味がどんなものなのか、なつみは知った。


42 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時09分04秒
唇が離れたあと、涙は止まった。
裕子が指で涙を掬う。
そして、そのままなつみの体を引き寄せる。
自然と裕子の腕の中へ収まるなつみ。
裕子の鼓動が聞こえてくる。
心地よい音。懐かしい感じがした。

43 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時10分16秒
「なっち」
「・・・何?」
「・・ウチな」
「うん」
「矢口が好きやねん」
「うん」
知ってるよ。
・・ごめんなぁ。
あやまらなくていいんだよ。


なっちはそんな裕ちゃんが好きなんだから。

44 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時11分05秒
「・・・ありがと」
「うん?」
「裕ちゃんのホントの気持ち、言ってくれて」
「・・・なっちには、ウソつけへんもん」
裕子の言葉に、微笑を返した。


意外にショックは大きくなかった。
それどころか、もっと裕子を想う気持ちが強くなった。
本当の事を言ってくれた裕子の気持ちが嬉しかった。

45 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時12分04秒
「あっ、何してんだよ、裕子〜!」
「何や矢口、ちゃんと買ってこれたんか〜?」
「何だよ〜、矢口をバカにしてんのかよ、それ〜!」
「べっつに〜」
裕子は立ち上がって真里の抱えていたジュースの缶をを二つ手に取った。
そして一方をなつみへと差し出した。
「はい、なっち」
「・・・ありがと」
「裕子、早く座れよ〜!」
「はいはい、わかっとるがな」
苦笑しながら真里と同席に腰を下ろす裕子の姿を見ながら、なつみは心の中で問いかけた。

 ねぇ、裕ちゃん。
 なっち、まだ好きでいていいかな?
 -----うぅん、好きでいるよ。
 これからも、ずっと、ね。

46 名前:涙の味 投稿日:2000年11月03日(金)21時13分12秒
手の紅茶の缶からは裕子の手の温もりが伝わってきた。
なつみはそれだけで体も心も暖かく包まれたような気がした。



  なっちが好きな人ほど素敵な人は居ないよ。
  ね、矢口?

-FIN-
47 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月03日(金)21時16分10秒
あらら、終わっちゃった(w
勢いで一気にアップしちゃいましたよ・・・
とりあえず、なちやぐちゅー、終了れす。
誰も不幸にはならなくて、よかったよかった。
え?なっちが可哀想?
そんな事言わないでくださいよ・・・・

>24desuさん
 どうでしょう?
 こんなものでよろしいでしょうか?
 満足頂ければ光栄です。
 これからもよろしくです。

さぁ、次はいしよしですね。う〜ん、ネタ・・・
48 名前:24desu 投稿日:2000年11月04日(土)03時47分18秒
もっちろん、満足しましたです。
特に最後の2行がいい。

また、気が向いたらやぐちゅーやってね。でも
この三角関係って、もっと小説書かれても
いい気がするんだけど、意外とないよね。
なので、希望としては、なっちの気持ちに
気付いた矢口の話を無責任にリクエスト。

しかし、それにしても今月号のBLTで紹介している
ハロモニの矢口と中澤の抱擁シーンって放映したのかな?
見た記憶がない。
49 名前:名無し 投稿日:2000年11月04日(土)08時11分45秒
ののに母性本能を刺激される中澤が…
いわゆるののゆうをお願い。

中澤って、テレビで見ている限りだと
明らかにカゴとは接し方が違う。
矢口とはまた違った意味で面白いコンビ
だと思うんだけど
50 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月04日(土)20時34分55秒
>24desuさん
 そうですか。ご満足で。
 よかったぁ・・・ふぅ。
 矢口がなっちの気持ちに気付く、と。ふむふむ・・・
 わかりました、がんばってみるのれす。
 またやぐちゅーも書きます〜>落ち着いてから(爆

>49さん
 ののゆうれすか!はいはい・・・
 結構好きですね、この二人。
 とか言いつつもゆうかごも好きなヤツ・・・
 よし、がんばります!

そろそろいしよしも始めないと・・・そろそろね。
51 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)12時02分23秒
楽屋。
収録までの休み時間、梨華とひとみの二人だけがそこに居た。
二人は机を挟んで雑誌に目を通していた。
おもむろに梨華が口を開く。
「ひとみちゃんってさ・・・」
「ん〜?」
間の抜けたような声でひとみは返事を返す。
梨華は次の言葉を言わないまま、じっと雑誌を持ったひとみの手を見つめる。
その視線に気付いたひとみは、ぱたんと雑誌を閉じ、実を乗り出した。
「何?」
「・・・手、おっきいよね」
「手?」
「うん。だって、ほら」
梨華はひとみの手をとると、自分の手と合わせた。
「こんなに違うよ?」
梨華の指はひとみの指の第一関節くらいまでしかなかった。
確かに、ひとみの手は大きい。
大きいというか、前までバレーをしていたせいもあって、指が長いのだ。
手だけ見るとよく男の手に間違われ、昔は悩みの種になったものだ・・・
52 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)12時04分08秒
「あたし、手が大きい人、好きなんだよね」
「・・・ふ〜ん」

気のないような返事をして、自分の両手を見る。
改めて見ると、本当に大きい。
長い指。広い手の平。
ホント、男の人の手だよね・・・
ひとみはそう思って、自嘲気味に笑った。
梨華はその笑いに苦笑を返しながら、自分の手を見つめる。
「あたしの手ってさ。何か不揃いなんだよね。指だけこんなに細くってさ・・・」
「いいじゃん。あたし、梨華ちゃんの手、好きだよ?」
梨華がはっとしたように顔を上げる。
そこには頬杖をつきながら柔らかい顔で梨華を見つめるひとみが待っていた。
53 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)12時05分40秒
「そ、そんな・・・冗談やめてよ」
「冗談なんかじゃ、ないよ?」

そっと梨華の手をとる。
触れた瞬間、少しびくついた。
ゆっくりと手を撫でながら、指と指の間にそっと指を差し込んだ。
「あ・・・」
梨華の呟きも無視して、包み込むようにぎゅっと握る。
少し戸惑いながらも、梨華の指が握り返す。

「梨華ちゃんの手、冷たくて気持ちいい・・」
「ひとみちゃんの手、あったかいね・・」

お互いの手の感触に、しばし意識を任せる。
まるで手から二人の心が伝わってくるようだった。
54 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月05日(日)13時38分25秒
いしよし・・いいねぇ〜・・。
55 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月05日(日)17時48分56秒
>54さん
 いいですよねぇ〜、いしよし。
 はぁ。もう、ほんとに。くはぁ。みたいな。>謎

れっつらごぉごぉ↓
56 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)17時51分13秒

「好き・・・・」


「うん」


梨華の言葉にさして驚きもしなかった。
それは元から予期していた事で。
何せ自分も同じ感情を抱いていたのだから。梨華に。
57 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)17時52分17秒
ひとみは繋いだ手をぐっと引き寄せた。
「きゃっ!?」
机に当たらぬよう、梨華は腰を浮かす。
ひとみも同じように身を乗り出した。
そして、二人の唇が出会った---------


どちらともなく唇が離れた。
「あ・・・」
梨華が物惜しげに呟く。
それにひとみは意地悪そうに笑う。
「何?物足りない?」
「そ、そんなんじゃないよ!」
顔を真っ赤にしながら、反論する。
しかし、それもひとみの笑顔には通用しない。
58 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)17時53分11秒
「おいで」

両腕を広げ、梨華に呼びかける。
「もっとしたげるからさ」
まるで悪戯っ子のように笑ったその顔に、梨華は呆れたように笑う。
そして、席を立った。
ゆっくりと歩み寄り、一旦目の前で立ち止まる。
そして、一言呟いた。

「・・ばか」

首に手を回し、自分から顔を寄せる。
二度目の口づけは先程よりはっきりしたものだった。
59 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)17時54分45秒
少し長めにキスをした後、梨華はひとみの胸に顔を埋めた。
ひとみの緩やかな鼓動が伝わってきた。
暖かい温もりに、梨華は心が満たされていくのを感じた。


「ねぇ、梨華ちゃん・・」
「何?」
頭の上から聞こえてくる声に梨華は返事を返した。
「さっきさ、あたしの手、あったかいって言ったよね?」
「うん・・・言ったけど、何で?」
「・・・よくさ、手があったかい人って心が冷たいって・・・」
「そんなことないよっ!」
梨華は身を起こし、凄い剣幕で叫ぶように言った。
「ひとみちゃんの手があったかいのは心が冷たいからなんかじゃなくて、心があったかいからそれが手にまで伝わってきてるんだよ!!!ひとみちゃんの心は冷たくなんかないよ!!」
まさかここまで必死になるなんて、思ってもみなかったひとみは、慌てて興奮している梨華をたしなめた。
「判った判った。ありがと、梨華ちゃん」
少し呆れたように笑うと、ひとみは梨華の体を抱き寄せた。
どうやら梨華も落ち着いたようだ。
60 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)17時55分42秒
「だって・・・」
「ん?」
腕の中から聞こえてくる梨華の声。

「こんなにあったかいのに・・・冷たいわけないよ・・」

まだ言ってる。
少し子供みたいな面を持った梨華に、ひとみはまた愛しさを感じた。
そして、それほど自分を想ってくれる梨華の気持ちが嬉しくて仕方がなかった。

「うん・・・・ありがと、梨華ちゃん」

大好きだよ。
頭の上でそう囁いて、少し茶のかかった髪にそっとキスをした。
梨華の手をそっとさすりながら。

61 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)21時00分11秒
コンコン。
ドアがノックされ、慌てて離れる二人。
「おーい。入るよー?」
「は、はいっ」
しどろもどろになりながら応える梨華。
がちゃ、と開いたそこには圭が居た。
「もうすぐ収録始まるから、スタジオに来いってさ」
「はい。判りました」
「早めにねー」
圭はそう言いながらまたドアを閉めた。
ひとみは一つ息をつくと、立ち上がって鏡の前へ行って髪の毛を少しいじった。
なのに、梨華はむくれていた。
それもそうだろう。
ひとみとの抱擁を邪魔されたのだから・・・
口を尖らせながら、少し俯き加減になる。
鏡越しにそれを見たひとみは困ったように笑うと、梨華のそばへ行く。
そして、手を差し出した。
「ほら。行くよ?」
目の前に差し出された手を穴が空くほど見つめる梨華。
もちろんその手を拒否する理由は、ない。

62 名前:two hands 投稿日:2000年11月05日(日)21時01分16秒
「早くおいでよー!」
圭織の少し怒ったような声が廊下の端の方から聞こえてきた。
もう収録が始まるらしい。
「げっ!やばっ!いそご、梨華ちゃん!」
「うん!」
梨華とひとみは一緒に走り出した。
もちろん手を繋いだまま。


やっぱり手が大きい人っていいよね。
何で?
だって、絶対離さないでいてくれそうだから。
・・・くれそうなんじゃないよ。
え?
絶対離さないよ。
---うん。


-FIN-
63 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月05日(日)21時04分57秒
いしよし編、終了なのれす。
ちょいと、あんた、ペース早すぎなんじゃないの?
昨日と今日で書きまくっちゃったんで、早めにアップしたくて・・・(笑

>25さん
 えぇ、こんなものでよろすぃでしょうか?
 もし不満などがあれば何なとお申し付けくださいな・・・

さーて、次はやぐなちですな。
いつから始めようかね・・・・>既に完成済み
64 名前:読んでる人 投稿日:2000年11月06日(月)00時33分44秒
いいねぇ、いしよし。くはぁ!!ですね。

やぐなち読みたい!!じらさないで!!
65 名前:名無しどん 投稿日:2000年11月06日(月)01時38分28秒
いいですなー、いしよし。
かわいいなー、いしよし。
66 名前:ティモ 投稿日:2000年11月06日(月)17時23分36秒
よしごま読みたいな・・。
67 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月06日(月)19時43分44秒
>読んでる人さん
 くはぁ!でしょう!
 読みたいですか?読みたいですか?
 どーしよっかなぁ・・・>性悪
 だいじょぶです、今日中にはアップしますよん。

>65さん
 いいですよねー、いしよし。
 やっぱいしよしですよねー。
 この二人は俺達の間に新しい風を吹かせた・・・
 ような気がする(笑

>ティモさん
 やっぱりですか(笑
 判ります!よしごまですね!
 ・・・えー、あと、やぐなちとやぐののとゆうののの後になりますが・・・
 それまで我慢しきれないんだったら、またここに書いてください。
 僕がメールでいいものをさしあげます(笑

さぁ、そろそろやぐなちが始まる予感・・・(にやり
68 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月06日(月)19時45分46秒
「うん・・・大丈夫だって・・・そう心配ばっかしないでよ・・・うん・・じゃ、切るね・・・お休み」
かちゃ。
受話器を置いたと同時に盛大なくしゃみをかました。
「はっくしゅん!」
「電話終わったー?なら早くこっちおいでよー」
「うん・・」
羽織っていたカーディガンを着直すと、なつみは寒い廊下からリビングへと足を向けた。

「もー。あんまり長くかけちゃダメって言ったでしょ?」
「だって・・・久しぶりに電話したんだもん」
「判るけどぉ」
こっちにもあんま心配かけさせないでよ。
そう言うかのように苦笑した真里は、なつみの手を引いてソファへ引き寄せた。
「あ・・」
長いこと立っていたせいか、なつみはいとも簡単にソファに身を沈めた。
そこには真里の暖かい腕が待っていて。
たどり着いたなつみは、あまりの暖かさにそっと目を閉じた。
ずっとこのままでいたい・・・と切実に思った。
69 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月06日(月)19時47分27秒
しかし、真里がそれを許すハズもない。
「だーめ!こんなトコで寝ちゃもっと悪くなるよ!」
「えー・・・」
「えー、じゃない!ほら、寝るんなら寝室で!」
そう言ってなつみの手をとり、立ち上がらせる。
「矢口がやったクセにぃ・・・」
そうは愚痴りながらも、真里の手に引かれるがまま、寝室へと向かった。

70 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月06日(月)19時49分48秒
「はい、早く入って!」
キレイにされたベッドをポンポンと叩きながら真里はなつみを促す。
しかし、なつみは一向に入ろうとしない。
「こーら!何してんの。早く入りなって」
「・・・まだ起きてる」
「はぁー?」
「・・・まだ矢口と一緒にいる」
子供のようにパジャマの裾をきゅっと掴むなつみの姿に、真里は苦笑を返した。
「今日はずっとなっちのそばに居るよ。だから、ね?早く布団に入りなって」
ほんとに?
少し疑うような視線に、首を縦に振る。
ようやくなつみは納得したのか、おずおずと布団の中に入り込んだ。
首元まで布団をかけてやる。
「じゃ、家に電話してくるから・・・」
「だめ」
一旦部屋を出ようとする真里の服をぎゅっと掴むなつみ。
「行かない・・・で」
今にも泣き出しそうななつみの顔に、真里は胸が鳴るのを感じた。
何か自分が悪い事でもしたかのように、罪悪感に苛まれた。
「うん・・・判った。行かないよ、どこにも」
ずっと、そばに居る。
真里はまるで自分に言い聞かせるかのように言うと、ベッドの横に腰を下ろした。
なつみはやっと安心したのか、素直にベッドの中に入った。

71 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月06日(月)19時51分50秒
あぁ、間違えた!!
なっちが二回もベッドにはいっとるわな!!
くはぁ、一生の不覚ぅぅぅ・・・<撃沈
・・・あのぅ、最後の文章は見なかった事にしてくらさい。
はぁ、ショックがぬけきれん・・・・
72 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月07日(火)00時54分24秒
誰にでも間違いあるさ
最後の文章は見なかった事にするよ
73 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月07日(火)01時43分31秒
やぐなちだぁぁ! 最近、ケモノ道になっていたやぐなちが読めるとあっちゃあ期待大です。
間違いなんて誰にでもあります。逆に黙ってたほうがよかったりするときもあるぐらい(w
気になる間違えじゃないんで気にしなくていいと思います。
74 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月07日(火)02時29分50秒
やぐなちをリクエストした者です。
ありがとうです。こんなに早く書いてくれるとは…
ホント最近見かけなくなったパターンですね!
あっ!間違いはぜんぜん気にしないで下さい。
続き期待してます。
75 名前:ティモ 投稿日:2000年11月07日(火)16時59分15秒
べ、べぃぐる。さん!
いいものってなんですかっっ!?是非くださいぃぃ!!
76 名前:25 投稿日:2000年11月07日(火)22時40分45秒
thanks!
77 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月09日(木)19時49分52秒
実は昨日と今日は中間テストだったので、アップできませんでした。
どうもすいません。
今日はちゃんとアップしますんで…

>72さん
 ありがとうございますぅ。
 そう言われると、いくらか気が楽になりました…

>FANTASISTAさん
 そうです、やぐなちです!初めてですよ!
 でも、ネタは結構気にいってたりして(笑

>74さん
 いえいえ、僕にやぐなちを書く機会をくれて、ありがとうございますぅ。
 大体決まったカップルしか書かない人なんで(苦笑
 さぁ、張り切って今日も更新だぁ〜。

>ティモさん
 えー、メール、送りました。けど……
 あんましいいものじゃないかもしれません(爆
 お気にめさなかったら、すいません。

>25さん
 いえいえ。また読んでくださいね。
 
がんばって、いきま〜っしょい!↓
78 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月09日(木)19時51分24秒
「ねぇ、矢口・・・」
「んー?」
「・・・ごめんね」
「え?」
「・・・ワガママ言っちゃって」
布団から目だけ出してから言うなつみに、微笑を返す。
「ワガママ言っちゃっていいよ、今の内に。今しか聞かないからね、矢口」
冗談混じりに言うと、なつみも笑った。
「そうだよね。いつも矢口、なっちのお願いとか聞いてくれないもん」
「何だよー!それじゃまるで矢口が冷たい人みたいじゃんかよー!」
「そんなこと言ってな・・・」
途中で言葉が切れたのは、咳こんだせい。
げほっ、げほっ、と涙目になりながら出てくる咳を抑えようとするなつみ。
真里は慌ててなつみの体を布団の上からさすった。
「だ、大丈夫!?ごめんね、話ばっかしてたから・・・」
「うぅん、矢口のせいじゃないよ」
目尻にうっすらと涙を溜めながらも自分を想ってくれるなつみ。
あぁ、やっぱり好きなんだなぁ。
真里はあらためてそう思う。
79 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月09日(木)19時52分34秒
「?ちょ、矢口!ダメだってば!」
自分の顔に被さってくる真里をなつみは必死に制止しようとした。
「何で?何でダメなの?」
「だって・・・・なっち、風邪引いてるよ」
「だから?」
「だから、って・・・・」
「風邪引いてるから、何?」
一向に引こうとしない真里になつみは困ったように言い訳を探す。
「だからぁ・・・キスしたら風邪が移っちゃうよ・・・」
いいよ、移っても。
真里はなつみの手を外して、触れるか触れないかの距離でそっと囁いた。

「矢口がなっちの風邪もらったげる・・・」

「ん・・・・」

なつみの唇は風邪のせいかいつもより熱かった。

80 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月09日(木)19時54分00秒
「ふぁ・・・」
長めの口づけになつみは悩ましげな吐息を漏らした。
「なっち・・・」
真里は愛しげにそう呟くと、なつみの首にぎゅっと抱きついた。
耳元でそっと囁く。
「好き・・だよ」
「うん・・・なっちも・・・」
真里はなつみの言葉を聞き終えたあと、顔を上げ、また唇を合わせた。
唇から漏れる吐息が、真里の心の掻き立てていった・・・
81 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月09日(木)19時55分43秒
唇を離したあと、真里はなつみの顔をじっと見つめると、急に頭を抱えて言った。
「あぁぁ〜〜〜、もうダメだめ!!」
それにきょとんとするなつみ。
「どうしたの、矢口?」
「・・・ぅぅ」
上目遣いになつみを見ながら、真里は困ったようにうなる。
「?何、わかんないよ、言ってくれないと」
「・・・」
真里は少し口を尖らせると、なつみの耳元にそっと口をやって小さく言った。

『………えっちしたい』

真里の言葉に顔を赤くするなつみ。
「ちょ、何言ってるべさ〜〜〜〜!!!」
「だからぁ!ダメだって自分に言い聞かせてんじゃん・・・」
ホントはしたいんだよ?でも・・・
真里の視線に、なつみは怒るを通り越して呆れた。
そして、微笑った。
82 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月09日(木)19時57分00秒
「矢口」
小さく呼びかける。
まだうなっていた真里は、ん?と首を傾げる。
「耳、貸して」
なつみの言葉に素直に従う真里。
目の前にやってきた耳に、そっと囁く。

『治ったら、してもいいよ』

なつみの言葉に、今度は真里の顔が赤くなった。
83 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月09日(木)19時58分22秒
「ほ、ほんとに!?」
「もぉ〜、落ちつきなよぉ」
驚きと嬉しさを隠しきれない真里をなだめる。
そして、柔らかく微笑う。
「ほんとだよ。だから、早くなおそ・・・ね?」
「うん・・・・うん!早く治そう!今日ももう寝よう!!」
言った途端にこうなんだから・・・もう。
まぁ、こんな矢口が好きなんだけど。

部屋の明かりを落とした真里はまたベッドのそばに来て、布団の中に手を入れる。
そして、なつみの手を探し当てると、ぎゅっと握った。
小さな手を、小さな手で。
「・・おやすみ、なっち」
「・・・おやすみ、矢口」
二人はおやすみの挨拶を交わしたあと、そっと目を閉じた。
そして、深い深い眠りへと誘われていった・・・
84 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月09日(木)19時59分41秒
---------→

数日後。
「安倍なつみ、完・全・回・復〜〜〜!!!」
楽屋に入ると同時に叫ぶなつみに、みんなの視線が集まる。
「おっ、何や、なっち、回復したんか」
「うん!もう完璧!へへ〜」
「よかったなぁ・・・って、矢口?」
なつみのうしろには、マスクをして鼻を啜る真里が居た。
「まさかアンタ・・・風邪、ひいたんか?」
「・・・見りゃわかんだろ〜がっ!・・・げほげほっ」
いつもの勢いも衰え、裕子につかみかかる気力も失った真里は、目の前のなつみの背中にぽすっと顔を埋めた。
「何で矢口が〜・・・」
「なっちの風邪でももろたんちゃうか〜?」
裕子が少しからかい気味に言う。
今日はその言葉に反論する力も持ち合わせていない真里であった。
85 名前:風邪の治し方 投稿日:2000年11月09日(木)20時00分32秒
どうにか椅子に座った真里のそばに、なつみが寄ってきた。
ぜーはー言いながら、なつみに問う。
「・・・何」
「だから言ったでしょ?風邪、移るって」
「・・別にいいもん」
自分でもちゃんと判っててしたんだから。
子供のように意地を張る真里に苦笑を浮かべるなつみ。
そして、耳元で囁く。

『早く治してしよーね』

なつみのこの言葉に、真里の中で回復速度が早まったのは、誰も知らない・・・・


-FIN-
86 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月09日(木)20時02分02秒
はぁい、やぐなちの「風邪の治し方」終了でぇす。
今回の矢口さん、ちょっと欲情してましたね(爆
まぁ、こんなのもいいかな、なんて・・・

さて、次はやぐののですぞ?お楽しみにぃ〜。
87 名前:名無し@都合により 投稿日:2000年11月09日(木)22時51分51秒
べぃぐるさんの読んでると、自分のあまり好きじゃない
カップリングも好きになってしまう……。
やぐなち最高!
88 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月10日(金)01時27分34秒
久しぶりにやぐなちが読めてすんげ〜嬉しい。
これを機会にやぐなち復活を希望します。最近、やぐちゅ〜が多くて…
自分が書いてる奴なんかもそうだけど(w
次はやぐののって…俺のリクじゃん。あまりないカップリングなんで期待してます。
はぁ〜、俺も書かなきゃ。
89 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月13日(月)21時25分15秒
>名無し@都合によりさん
 そうですか?恐縮ですぅ・・・
 いや、でも、やぐなちはこれが書くのが初めてで。
 矢口は裕ちゃんとしかつけないボクには、すごい快挙っす。

>FANTASISTAさん
 やぐなち復活・・・れすか。
 やぐなちってどんな感じで書いたらいいのかわから〜ん。
 とか言って書きましたけどぉ!
 ん〜、ちょっとやぐなちにも手を出してみようかしらん・・・

じゃあ、新作のやぐののれす。
遅れちゃってすいません☆でわ、どぞ↓
90 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月13日(月)21時27分03秒
っておい。俺、名前入れてへんやん。
あかんって、ホンマに。頭回ってへん〜・・・

でわ、改めて↓
91 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月13日(月)21時28分46秒
「1、2、3、4、ミニモニ・・・・はぁ」
歌の練習をしていた希美は、途中で歌詞を切った。
一緒に練習していた真里と亜依もぴたりと歌うのをやめて、お互い顔を見合わせる。
「どうしたの、のんちゃん?何か今日元気ない・・・」
亜依が心配そうに希美の顔を覗く。
それにふるふると首を横に振る希美。
「・・・なんでもない」
しかし、この表情で何でもないわけがない。
希美の物憂げな表情に、真里はどうすればいいのか判らず頭をひねった。
今日、会った時から元気が無かった希美。
いつもなら「おはよぉございま〜〜す!」と、うるさいばかりに飛びついてくるのに。
今日は「おはよございます・・・」と控えめな挨拶だった。
一体希美に何があったのだろう?
一緒に仕事をし始めてから、まだ1年もたってない真里には、到底判らなかった。
92 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月13日(月)21時29分35秒
ふぅ。
自動販売機の隣の長椅子に腰を下ろした希美は、手に持ったジュースを見つめながら、息をついた。
何故だろう、今日は元気が出ない。
亜依ちゃんと矢口さんと一緒に練習出来る日も少ないのに・・・
何で、こんなにやる気が出ないんだろう。
これじゃあ矢口さんに迷惑かけちゃうよぉ・・・・

----希美は、真里に想いを寄せていた。

93 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月13日(月)21時30分43秒
『矢口〜』
『もぉ、やめてよ、裕ちゃん!新メンバーが見てんでしょー!』
入った当初、このような場面を何度目にしたことか。
希美は目の前でじゃれあっている裕子と真里の姿を食い入るように見ていた。
何故か心のどこかで何かがふつふつと煮えたぎっているような気がした。
(・・・・矢口さん)
裕子に絡まれながら、それでいて嬉しそうな真里の笑顔は、希美の心をいとも簡単に打ち抜いた。
希美は、この時初めて『恋』というものを知った。
94 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月13日(月)21時31分35秒
(こんなんじゃ、やぐちさんにきらわれちゃう・・・)


こみ上げてくる涙が、視界を滲ませた。
とその時。

「辻ー!何処にいんのー?」

(や、やぐちさんだ!)

真里の呼びかけに、希美はびくっと身を震わせた。
顔を上げると、ぱたぱたとこちらへ走ってくる真里の姿があった。
95 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月13日(月)21時32分48秒
「もー、探したよ、辻ー。何、どうかした?今日元気ないけど・・・」
真里は長椅子に腰を下ろし、自分の隣をぽんぽんと叩いた。
つまり、希美に座れ、と。
希美がそれに逆らうはずもなく、素直に座った。

「あ、ジュースちょーだい」
「あ、はい」
希美は手にしていたジュースを真里に差し出した。
真里は、ありがと、と言って、ジュースを口に含んだ。
希美の視線が、真里の唇へと行く。
(・・・かんせつきす)
先程まで自分の唇が触れていた所に、今は真里の唇が触れている。
そう思うと、希美の顔は熱くなっていった。
96 名前:外科 投稿日:2000年11月13日(月)23時54分29秒
矢口さんが罪作りなのか、裕ちゃんが罪作りなのか(苦笑)。
やぐちゅら〜としては、「ののたん、がんばれー」とは言えないですけど、
「ののたんに、幸あれ・・・」(爆)
97 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月15日(水)02時13分55秒
やべ〜ホントにスキだ、こんなやぐのの(w
俺もやぐちゅら〜ですが、辻ならば…いかん、いかん、そんなことを考えてわ。
早く続きが読みたいっす♪
98 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月15日(水)19時15分39秒
>外科さん
 罪作りは矢口です(笑。
 でもこの話では、ののたんに幸ありますんで、
 そこんとこよろすぃくです(笑。

>FANTASISTAさん
 よかったぁ〜(ほっ
 気に入ってもらえて♪
 まぁ、矢口はもちろん裕ちゃんとですけどね・・・(にやり

じゃあ、一気に!↓
99 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月15日(水)19時18分00秒
希美の視線に気付いた真里は、おどけたように言う。
「あ、どこ見てんのさ、辻ー?もしかして、矢口にほれちゃったとかー?」
真里のこの言葉に、希美は一瞬言葉を詰まらせた。
「そ、そんなんじゃないです!ちがいます!ごめんなさい・・・」
あまりの慌てぶりに、真里は不審げな目で希美を見る。
「・・・何でそんなに慌てんの?」
「ち、ちがいますっ!つじは、やぐちさんのこと、すきじゃないです!!」

ふと希美が顔を上げると、真里は少し淋しそうな目をしていた。
100 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月15日(水)19時19分04秒
「あ・・・」
真里は憂いを秘めた顔で微笑うと、柔らかな視線で希美を見る。
「・・・そうだよね。矢口、うぬぼれてたのかなー?・・・ごめんね、急に変な事、言っちゃって。忘れちゃってね、今の」
あまりに真里が淋しそうな顔をするので、希美は胸がちくんと痛んだ。
違う!違う!そうじゃない!
辻は・・・・・辻は・・・・・・・!!


「つっ、つじ、やぐちさんがすきです!」

101 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月15日(水)19時22分43秒
二人を襲った沈黙。
真里はびっくりしたように希美を見ている。
当の希美はというと------顔を真っ赤にしていた。

 ど、どうしよう・・・
 いっちゃった!
 やぐちさん、びっくりしてる・・・・
 う〜〜〜〜、なんかいってくださいよぅ!

一人、思いを巡らせていた希美の頭を、ふっと包むものがあった。
「あっ・・・」
次の瞬間、希美は真里の腕の中に居た。
102 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月15日(水)19時23分46秒
「ありがと、辻」
「え?」
「・・・矢口の事、好きって言ってくれて」
「・・はい」
「ウソでも・・・嬉しいよ」
「うそなんかじゃないです!」

がばっと身を起こしながら、希美は怒ったように言う。
103 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月15日(水)19時24分56秒
「ほんとうです!つじは、ほんとうにやぐちさんがすきなんです!ほんとうに・・・」
何故だか切なくなって、涙が出た。
最後まで言いたいことを言えなかった。
もっともっと、自分の気持ちを真里に伝えたかった。
「ふぇ・・っく・・・すき・・・なんです・・・っ・・」
辛うじて口から出た告白は、真里の胸に柔らかく、深く刺さった。
そして、自分の気持ちに気付く。
-----あぁ。自分も好きなんだ。
   自分の為にこんなに泣いてくれてる、この子を。
希美の涙を見ているのが辛くなって、真里はそっと涙を指で掬った。
びっくりしたように希美が真里を見る。
もう一つの手で頭を撫でてやりながら、空気にように軽くフッと笑う。

そして、優しくキスをした------

104 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月15日(水)19時25分50秒
唇が離れた途端、希美の涙がぴたりと止まった。
目を真っ赤にしながら自分を見つめるその視線は、真里にとって心地よいものだった。
顔を緩ませてから、愛しい人に向かって言う。

「矢口も、大好きだよ」

そして、今度は頬にそっとキスをした。


----------→

105 名前:ナイショ 投稿日:2000年11月15日(水)19時26分50秒
「矢口さ〜ん。のんちゃ〜ん。どこ行った〜ん?」
スタジオでは亜依が、行方をくらました二人を呼んでいる。
「もぉ・・・・何でこんなことになんねん!」
少し怒ったような口調で呟いた時、スタジオのドアがガチャリと開いた。
そこには、仲良く手をつないだ真里と希美が立っていた。
「ごめん、ごめん、加護〜。ちょっと辻が遠くまで行っちゃっててさ〜」
「あいちゃん、ごめんね〜」
「ホンマに!何であたしだけ一人ぼっちにされなあかんねん!!」
「だからごめんって〜」
「許しません!」
当分怒りが静まりそうにもない亜依を横目に、真里と希美は密かに目を合わせてにやっと笑った。


-----誰にもナイショだよ?

-----はいっ、やぐちさん。

-FIN-
106 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月15日(水)19時28分57秒
やぐのの、終了なのれす。
あぁ・・・やぐちゅら〜の人、怒らないで〜!(笑
FANTASISTAさん、どうでしょう?
ご満足いただければうれしっす☆

次は前回の「涙の味」の続きれす。
矢口vsなっちっぽいかな?なちやぐちゅ〜〜〜。
107 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月16日(木)00時05分49秒
ああ…萌えまくっているオレ。いいじゃないっすか、やぐのの。
あまり(とゆーかまったく)ない組み合わせだから読めて幸せ。
続きがありそうな終わり方にも期待できます。
萌え〜
108 名前:なかざー 投稿日:2000年11月16日(木)00時49分54秒
辻に恋させてはる・・・
すごいなぁ。うちには出来ひんわぁ・・・
次もがんばってな〜
109 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月20日(月)21時20分51秒
ども、最近ちょっとナマケモノ化してきたべぃぐる。っす。

>FANTASISTAさん
 ありがとぉ〜〜ございますぅ〜〜〜〜(ハロモニ辻風味)
 いや、FANTASISTAさんにそう言われると光栄っす。
 つ、続きがありそうな終わり方って・・・
 密かに続編希望してませんか?
 ・・・・ぅ〜〜、がんばってみます。
 
>なかざーさん
 書き終わったあと、自分で「辻が恋してる〜」って
 感動してました(爆
 辻ちゃんにももうちょっと大人っぽくなってほしいものです・・・
 もっと大人なシーンが書けるのに(自爆


えぇ、では、24さんのご希望で、やぐなっちゅーれす。どぞ。
110 名前:罪な女 投稿日:2000年11月20日(月)21時22分17秒
「ん・・・・」
裕子が唇を離そうとするのを、真里は許さなかった。
自分からぐっと裕子の唇に唇を押し当てる。
「?!・・・・」
裕子はそれに逆らいもせず、ただ真里のなすがままになっていた。

ようやく真里が唇を離すと、裕子は真剣な表情で真里に問う。
「・・・どないしたん、矢口?」
「・・・何でもない」
「何でもないって顔、してへんで」
呆れたように笑いながら、真里の頭をそっと撫でてやる。
その手が、どんなに人を揺るがすものなのか、当人は知る由もない。
真里は何も言わないまま、裕子の肩に顔を埋めた。
背中をぽんぽんと叩く手が、やけにあったかかった。
111 名前:罪な女 投稿日:2000年11月20日(月)21時23分14秒
 
   人ノ気持チモ知ラナイデ
   ソンナニ優シクシナイデヨ


何故あの時、なっちを抱きしめていたの?
何故あの時、なっちにキスしてたの?
何故あの時、あんなに優しい表情をなっちに見せたの?
-----何故?
112 名前:罪な女 投稿日:2000年11月20日(月)21時24分14秒
数日前のバスの中での出来事を、実は真里は目撃していたのだ。
『ったくも〜、裕ちゃんはホンっトに甘えんぼなんだからな〜』
とは言いながらも、顔はおもいっきり緩ませている真里。
いざ、バスに乗り込もうとすると。

『なっちの涙なんて、見たない・・・』
そう言いながら、なつみの頭を優しく抱いている裕子の姿が目に入った。
『!!』
真里は慌ててしゃがみ込んだ。
二人の会話が耳に入ってくる。
113 名前:罪な女 投稿日:2000年11月20日(月)21時25分12秒
『・・・・なの』
『ん?』
『裕ちゃんがぁ・・・好きなの・・』
『うん・・・・うん。ウチもなっちの事好きやで?』

まずここで一回、ダメージを喰らう真里。
・・・・大丈夫。裕ちゃんの気持ちは、誰よりも矢口が知ってるでしょ?
と、自分自身をなだめていたその時、 更に追い打ちをかけるように。

114 名前:罪な女 投稿日:2000年11月20日(月)21時26分20秒
『そうじゃなくて!
 裕ちゃんを・・・愛してるんだよぉ・・・・』

どごっ。鈍い音が聞こえたような気がした。
真里は頭にひどい衝撃を受けた。

  なっちが・・・裕ちゃんの事を・・好き?
  そんなの・・・・そんなのって・・・・・!!

真里は二人の会話が終わるまで、頭の中を整理しようとする。
しかし、それもままならぬまま、バスの中が静かになった。
----もし、真里がこの時頭を上げていたら、真里は更なる衝撃を受けていただろう。
正になつみと裕子は口づけを交わしている最中だったのだから。

115 名前:罪な女 投稿日:2000年11月20日(月)21時27分33秒
真里は聞こえないように、ふー、と息をつくと、あたかも今戻ってきたかのように立ち上がって二人に声をかけた。
『あっ、何してんだよ、裕子〜!』
『何や矢口、ちゃんと買ってこれたんか〜?』
『何だよ〜、矢口をバカにしてんのかよ、それ〜!』
いつも通りにふるまおうと、真里は精一杯努力した。
幸い、裕子にもなつみにも気付かれなかった。
しかし、真里の笑顔には、何処か違和感が含まれているようにも見えた。

116 名前:T.N 投稿日:2000年11月20日(月)23時04分00秒
この、やぐなちゅう〜最高!待ってました!更新が待てないよ〜!
117 名前:24っす 投稿日:2000年11月21日(火)01時15分23秒
バカップルでありながら、痛いところがいいよね。
この両立って難しいよね。でもそれがやぐなっちゅー
118 名前:BOOTLEG 投稿日:2000年11月22日(水)01時33分26秒
視点変化だぁぁっ! こりゃひでえ(w
ゆーちゃんが大事なセリフ言ってるのに矢口聞いてないし。
痛いね・・・でも、いい! 続きが見てえっす。
119 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月22日(水)01時33分56秒
すまん。ハンドル間違えた(w
120 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月22日(水)20時37分16秒
>T.Nさん
 ありがとぅございますぅ〜。
 そう言われると、書く気がわいてきます☆
 リクエストとかあれば、どうぞ言ってくださいな。

>24さん
 ホント、裕子さんは罪作りです(笑
 やぐとなちを何であそこまで悩ませるんでしょぅ・・・
 やぐなっちぅ・・・続きモノになっていきそうだ(爆

>FANTASISTA(BOOTLEG)さん
 裕子さんの言葉を聞き逃すなんて、矢口さんらしくないわん。
 それほどなちの告白がしょっくだったんでしょねぇ。
 一体この三人はどうなっていくんでしょーかねぇ・・・

それでわ、一気に行け行けー↓
 
121 名前:罪な女 投稿日:2000年11月22日(水)20時38分45秒
「矢口ー!」
「あ、なっち・・」
真里は気まずそうに返事をした。
今しがた裕子とキスをしてきたところなのだ。
唇の余韻に浸っていたかったのだが、そうもいかない。
「何?何かあった?」
力なしに微笑を浮かべながら、真里はなつみに問う。
「ちょっと時間あるかな?」
自分より背は少しばかり大きいはずなのに、何故か小柄に見える彼女。
こんな目線で見られると、まずどんな男でもKOされるであろう。
真里はその視線を受け流しながら、「うん、いいよ」と無意識の内に答えていた・・・

122 名前:罪な女 投稿日:2000年11月22日(水)20時39分42秒
「気持ちいーね」
なつみに連れられてきた屋上には、涼やかな風が吹き抜けていた。
そっと頬を撫でるような風は、体の火照りを冷ましてくれるようだった。
白く塗られた柵の方にとてとてと走り寄るなつみの後ろ姿を、真里は苦笑しながら見つめていた。
---まるで、子供みたい。
自分より年上なクセして。
なのに、何故だか守ってあげたいような気になる。
恋敵と理解っているにも関わらず、真里はなつみを憎めないのだった。
123 名前:罪な女 投稿日:2000年11月22日(水)20時40分44秒
「ねぇ、矢口」
「んー?」
二人で夕焼けを眺めていると、なつみが口を開いた。
「矢口さぁ、裕ちゃんと付き合ってんの?」
「!・・・・・何でそんなこと聞くの?」
まさかこんなにも直球で来るなんて。
・・もしかしたら、なっちって結構大胆なのかもしれない。
「・・・裕ちゃんが、矢口が好きって言ってたから」
「・・・・・ふぅん」
「矢口は裕ちゃんの事、好き?」
----好き、だよ。
世界中の誰よりも。
裕ちゃんがもし他の人を好きになっても。
「なっちが裕ちゃんを好きでいても」

124 名前:罪な女 投稿日:2000年11月22日(水)20時41分42秒
真里の言葉に驚きを隠せないなつみ。
「・・・知ってたんだ」
「・・うん」
「そっか・・・なら話は早いね」
何の話?
聞こうとしたけど、それはなつみの言葉によって阻まれた。
「なっちも裕ちゃんが好きだよ」
なつみの言葉は、まるで風のように真里の耳に吹き抜けていった・・・

125 名前:罪な女 投稿日:2000年11月22日(水)20時42分40秒
「誰よりも裕ちゃんが好きだから」
この言葉にむっとなる真里。
「矢口の方が、裕ちゃんの事好きだよ!」
「なーに言ってんだべさ!なっちの方が何倍も好きですぅ!」
「違うもん!矢口の方が何倍も何倍も何倍も好きだよ!」
まるで小学生の喧嘩と同じレベルだということに同時に気付き、プッと吹き出した。

「ははは!子供みたーい!」
「ホント!うちらもういくつになんのさー!」

二人の笑い声が屋上に響いて、まるでそれは空の彼方まで聞こえていくようだった。
126 名前:罪な女 投稿日:2000年11月22日(水)20時43分57秒
ひとしきり笑い終えた後、二人を顔を合わせる。
そして、なつみの方から手を差し出した。

「これからも・・・ずっと裕ちゃんを好きで居るからねっ」
「待ってても裕ちゃんはずーっと矢口のだからねっ」
「そう?もし嫌いになったらなっちにくれてもいいよ?」
「べー。あげませんよーだっ」

強く握りしめた手からは、お互いの裕子を想う気持ちが溢れんばかりに伝わってきた。
127 名前:罪な女 投稿日:2000年11月22日(水)20時44分55秒
  勝ち目なんて、一つもない。
  そんな事は、矢口と話す前から判っていた。
  でも-------でも。
  矢口に黙っているなんて、そんなのフェアじゃない。
  ----これがあたし流の恋愛だから。
128 名前:罪な女 投稿日:2000年11月22日(水)20時45分48秒
「裕ちゃんってさ」
「ん?」
「・・・罪な女だよね」
「・・確かにっ」

手を握ったまま、二人はいたずらっ子のようににやっと笑った。
優しい風が、二人の想いを裕子のもとまで運んでくれるかのようだった。

-FIN-
129 名前:T.N 投稿日:2000年11月22日(水)23時39分48秒
楽しませて頂きました!このやぐなっちゅーは、さわやかですきなのですが、もっと長編で、もっと裕ちゃんを悩ませたやぐなっちゅーおながいします!
130 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月23日(木)02時26分26秒
さわやかに終わってるなぁ…そこがいいっすね。
どっちをゆーちゃんが選ぶのか…現時点では矢口リードだけど、
どっちに転がってもおかしくないね。
これも続きが見たいな…
131 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月23日(木)12時42分16秒
やすごま希望
貴方が書くのが見てみたい。
132 名前:24っす 投稿日:2000年11月23日(木)21時23分27秒
めっちゃ痛いやぐなっちゅーを読んだことあるけど
やっぱバカップルのやぐちゅー+なっちの組み合わせがいいな。
べぃぐる。さん、この続きまた書いてねぇ。
133 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月23日(木)23時49分33秒
24っすさん めっちゃ痛いやぐなっちゅーって何処で読んだのですか?よければ教えてください!
134 名前:>133 投稿日:2000年11月24日(金)15時05分10秒
ごめん、ブックマークが消えちゃって分からないんだ。
オレも今探してるんだけど。
135 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月24日(金)23時25分45秒
>T.Nさん
 ありがとぉ〜ございますぅ〜☆
 え、もっと長編で、もっと裕ちゃんを悩ませたやぐなっちゅー!?
 ・・・まいったなぁ。つなぎはあんま書かないのに・・
 こうなったら新しく長編やぐなっちゅーのスレでも立てようか・・・

>FANTASISTAさん
 一体裕ちゃんはどっちに転がるんでしょう。
 最終的には矢口だと、ボクは思ってますけど(笑
 でもなっちに転がっても・・・うぁ〜〜〜〜〜。
 これも続編を・・・もぅ書かなきゃいけない状態に陥ってるです(爆

>名無しさん
 やすごま・・ですか。
 いやん、そんなコト言われたら、照れちゃうです。
 やすごま・・・やすごま・・・ネタは・・・あるな(にやり

>24っすさん
 えぇ、もちろん。書きますですとも。
 既にシリーズ化してきてるっぽい!?
 えぇと第3弾は、矢口が裕ちゃんに迫って行くみたいな・・・(爆
 とりあえず、がんばってみます。
 その前にゆうののだがや・・・・・

ゆうののもネタは浮かんでるんすけど。書く時間がぁ。>言い訳
もうしばしお待ちになられてくらさい・・・☆
136 名前:T.N 投稿日:2000年11月26日(日)13時53分37秒
新しく、長編のやぐなちゅーのスレ、どうぞ立てて下さい!熱望!! 
137 名前:T.N 投稿日:2000年11月26日(日)14時00分51秒
ゆうののも、待っているのですが、このごろ裕ちゃんが「加護がかわいい」と言っているので、関西系の絡みもので、ゆうかごも読んでみたいです!
138 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月26日(日)14時50分20秒
>T.Nさん
 そうですね・・・立てちゃいましょうか。
 えと、話のあらすじが決まったら、立てさせてもらいますぅ。
 やぐなちゅー。まさかこんなに人気だとは・・・
 で、ゆうかご。ゆうかごですね。
 実はこの二人も結構好きだったり。
 同じ関西同士ですもんね。
 じゃあ、えと、やすごまと、ここのやぐなちゅーの続編のアトに。
 ゆうののは今から上げますよぉ・・・・(にやり

139 名前:二人だけが 投稿日:2000年11月26日(日)14時52分09秒
一段落収録が終わって、次の指示が出るまで待つ娘。達。
真希やひとみは楽しそうに談笑しながらじゃれあっている。
真里は梨華や圭と一緒に雑誌を見ている。
こんな微笑ましい場面を見れるのも、そう長くはないだろう・・・
裕子は自然と自分でそう理解していた。

そんな思いにふけっていた時。
「なかざわさ〜ん」
声のした方に目線をやると、そこにはとてとてと走ってくる希美が居た。
ふっと表情が自然と緩まる。
「何や、辻?」
「えへへ〜、いっしょにあそびましょ?」
八重歯を覗かせながらにこぉっと笑う希美に叶うはずもない。
裕子は笑顔でうん、と小さく頷いた。
140 名前:二人だけが 投稿日:2000年11月26日(日)14時53分10秒
その時、裕子の視界に入ってきたもの。
「・・・辻?」
「はい?なんですか??」
裕子は希美の質問に答えず、急にしゃがんだ。
そして、希美の服に手をかけると--------ボタンを外し始めた。
「なかざわさ・・・」
「ボタン。掛け違えてるで?」
そう。希美の服のボタンが一つ掛け違えていたのだ。
それを聞いて、少し頬を赤らめる希美。
13歳にもなって、ボタンを掛け違えるなんて・・・
そんな幼げの残る希美に、また愛しさを感じる裕子だった。

141 名前:二人だけが 投稿日:2000年11月26日(日)14時54分16秒
「・・はい、出来た」
ボタンをちゃんとかけたあと、ぽんと軽く服を叩いた。
「ありがとうございます」
上目遣いに、目を細めながらお礼を言う希美。
自分が居ないと何も出来ないんだろうか?という錯覚に陥りそうだ。

-----そんなわけないのに。
-----希美には自分が居なくても別にいいのに。

そう自分で言い聞かせる。
なのに、何故だろう、胸が痛む。
142 名前:二人だけが 投稿日:2000年11月26日(日)14時55分43秒

「なかざわさん?」
希美の呼びかけに我に帰る。
心配そうに自分を見つめる顔。
その視線はあまりにも真っ直ぐで。
つい顔がほころんでしまう。
「何や?」
「・・・」
希美はしばらく沈黙を守ったかと思うと、急に裕子の腕に抱きついた。
思わぬ行動に少し驚く裕子。
希美は裕子の顔を見上げると、少し淋しげに言った。
143 名前:二人だけが 投稿日:2000年11月26日(日)14時56分39秒
「・・・いかないでください」
「・・え?」
「どこにもいかないでください」
「な、何言うてんの・・・」
「つじ、なかざわさんがいないとなにもできないんです。
だからどこにもいかないでください」

まるで自分の心を見抜いていたかのような言葉に驚きを隠せない裕子。
144 名前:二人だけが 投稿日:2000年11月26日(日)14時57分49秒
「・・・おねがいです」
希美の声が少し震えたような気がした。
裕子はあわてて再度希美の前にしゃがむと、頭を優しく撫でながら言った。
「・・・うん。どこにも行かへんよ?ずっと辻と一緒におるよ?」
「・・ほんとですか?」
「うん。うそつかへん」
裕子の言葉にほにゃっと表情を崩す希美。
そして、目の前の裕子の首にぎゅっと抱きついた。
「ちょ、辻ぃ・・・」
希美の行動に呆れながらも、嬉しそうな息をつく。
145 名前:二人だけが 投稿日:2000年11月26日(日)14時58分49秒
「なっかざわさん」
「ん?」
「だいすきですよっ」
耳元でそう不意打ちに言葉を喰らわす。
希美は裕子の首を離すと、頬に軽く唇を当てた。

希美の行動に頭がついていかない裕子。
・・・何で辻がキスしてくんねん。
それでいてやっぱり嬉しかった裕子なのである。
146 名前:二人だけが 投稿日:2000年11月26日(日)15時00分16秒
「・・つ〜じ〜」
「きゃぁ。なかざわさんがおこったぁ〜〜!」
「またんか〜い!裕ちゃんにもちゅーさせろぉ〜〜!」
おどけたように言うと、同時に走り出す。
楽屋の中で繰り広げられるおいかけっこに、他のメンバーが呆れたような息をつく。


「裕ちゃんってさ、辻のお母さんみたいだよね」
「そうそう。何か、裕ちゃんが居ないと何も出来ないって感じ」
「こりゃ裕ちゃんも簡単にやめられないよね〜」
「辻が立派になるまでは、ね。ま、でもいいんじゃないの?裕ちゃんも辻の事、可愛がってんだし」
そう言うと、圭は呆れたように息をついた。
147 名前:二人だけが 投稿日:2000年11月26日(日)15時01分10秒
「捕まえたぁ〜!」
「うわぁ〜〜〜、たすけてぇ〜〜〜!」
希美を捕まえた裕子。
その腕の中でもがく希美。
二人の笑顔はお互いが居てこそのものだという事を、二人だけが判っていた。
二人、だけが。


-FIN-
148 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月26日(日)15時03分44秒
あれ?いつの間にか終わってる(笑
いや、今日休みですし(謎
一気にあげちゃってもいいかな〜・・・なんて。
いいでしょう!うん、いい!<自己完結

えと、ゆうのの終了。ちょい短め。
次はやぐなちゅー続編っすね。むむむ・・・
その次にやすごまでぇ・・・その次がゆうかごでぇ・・・
・・・頭が爆発しそうだ(笑
149 名前:T.N 投稿日:2000年11月26日(日)23時39分03秒
ゆうののは、とてもほのぼので、良かったです!つぎのやぐなっちゅー続編、楽しみにまっています!
150 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月27日(月)01時40分39秒
ゆうのの…これもまた良し。甘くてイイカンジ♪
スキだよ、ここの話。読みきりサイズなのがまたたまらん。
リクが多くて頭が爆発しているみたいですが(w
気が向いたらみちごまを希望…していいっすか?
151 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月27日(月)16時32分49秒
さやまりも書いて欲しい・・・
152 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月27日(月)22時29分38秒
>T.Nさん
 ありがとございますれす(てへてへ)
 やぐなちゅーもどうにか続編を書きましたが、
 長編のやぐなちゅーが・・・・(苦笑
 試験勉強時間を削って考えましょう(爆

>FANTASISTAさん
 ちょい短めになってしまいましたが、喜んでもらえてうれしっす。
 読み切りサイズなのは、単に長編が苦手なだけで(自爆
 みちごまれすか・・・・
 みっちゃんは全然しらんのですよ。
 こないだオトナみっちゅーを書いたけど・・・はぅ。
 遅くなるかもしれませんけど、ガンバリますぅ。

>名無しさん
 さやまりれすか?この頃書いてるんですよね・・
 判りました、かきませう。
 でも、多分遅くなると思います。すいません(泣

さて、ここで少し今までとは違った作品をお送りします。
誰と誰が出ているのかは、最後にならないと判らない仕組みになってます(笑
多分途中で判るだろうけど(爆々
さぁ、誰と誰のお話でしょ〜かね〜?
れっつりーど↓
153 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年11月27日(月)22時31分45秒
行き交う人々。
せわしなく歩いて行く働き人の中に、一人、待ち人が居た。
灰色のコートを着込んで、マフラーを首に巻き、ポケットに手をつっこみながら柱にもたれかけている。
大きな瞳が印象的なその待ち人は時々首を左右に振りながら、辺りを気にする。
また、腕時計を何度もちらちらと見ながら今か今かと待ちくたびれる。
「・・・・遅いよ」
待ち人の呟きは、働き人の足音と駅の喧噪によってかき消された。
154 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年11月27日(月)22時32分38秒
カッ、カッ、カッ。
聞き覚えのある足音にぴくりと反応する。
マフラーに埋めていた顔を上げると、表情を柔らかくした。
待ち人の視線の先には、走りながら手を振っている自分が待っていた人物が居た。
何やら言っているようだが、周りの騒音で聞こえない。
待ち人は早く彼女に来て欲しくてたまらなかった。
早くこの腕で彼女の温もりを感じたくてならなかった。
155 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年11月27日(月)22時33分38秒
「おっそーい」
「ご、ごめ〜ん。服選んでたら電車乗り遅れちゃって」
肩で息をしながらすまなさそうに言い訳をする彼女。
その姿を見て、つい表情が緩む。
待ち人はにぃっと笑うと、彼女の冷え切った手をとって、握りしめた。
「行こ?」
「・・・うんっ!」
彼女もまた満面の笑みを返したのだった。

「何処行こっか?」
「何処でもい〜よ」
「そういうの一番困る」
「え〜・・・じゃ、ディズニーランド!」
「・・・・もっと困るよ」
156 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年11月28日(火)22時16分11秒
結局二人は近くのデパートに足を踏み入れた。
「ねぇ、見て見て!すっご〜い!」
入ったすぐ目の前にそびえる大きなクリスマスツリーに感動を隠せない彼女。
まるで子供みたいにはしゃいでる姿が愛しくてならなかった。
「うん。ホントすごいね」
「でしょ?あ〜、あたしもあんなクリスマスツリーほしいな〜」
「もらってどうすんのさ」
「え〜っと・・・飾る」
「何処に」
「・・・・部屋とか」
「絶対はいんないから大丈夫」
「もぉ〜、いじわるぅ〜!!」
こうやってじゃれあえるのが一番幸せ。
待ち人は切実にそう思った。
157 名前:名無し@都合により 投稿日:2000年11月28日(火)23時02分32秒
誰だろう、待ち人って。
とりあえず、彼女はわかった。……たぶん。
158 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月29日(水)02時59分12秒
何となく、二人とも分かったけど…どっちなんだ?
まだ、ちょっと謎が…
159 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月29日(水)08時41分41秒
何か誤解されそうかも・・・この二人。
あ〜、表現力ないなぁ〜。
最後になって「何だよ〜、全然違うじゃん〜」とか言われたら・・・(逃げっ)

>名無し@都合によりさん
 彼女の方はどことなく。ぼけっぽく。
 いちおぅリクエストにあったもんなんで・・・

>FANTASISTAさん
 多分合ってると思うんですけど・・・
 どうだろう?自分で読み返してみて、何かキャラ違うかも・・特に待ち人。
160 名前:りるる 投稿日:2000年11月29日(水)21時01分11秒
確かに待ち人と彼女、分かった気がする・・・
特に待ち人はしゃべり方で。う〜ん・・・どうだろ?
意外な二人、期待してます。
161 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月02日(土)18時40分57秒
お久しぶりれす。

>りるるさん
 お判りですかぁ?自分でも何か自信がなくなってきちゃって・・(爆
 え〜と、う〜と、とりあえず若い人らっしゅ。
 ハロモニとかでも、ね。仲いいれすよん・・・(にやり

ずいぶんとご無沙汰でしたが、どうじょ↓
162 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年12月02日(土)18時42分34秒
「あっ!これかわい〜!」
「どれどれ・・・」
彼女が指さしたものは、至ってシンプルなデザインのシルバーピアスだった。
「・・・こんなの趣味だったっけ?」
彼女は少し肩を竦めながら言った。
「あんまり飾りたくないんだ。こういうシンプルなので、もっと自分を表現したいの」
「・・・・・・そっか」
「あ〜、でもこれ高いね〜。こんなシンプルなのに2000円もする・・・?」
彼女が言い終わらぬ内に、待ち人はそのピアスを持ってレジへと向かっていた。
163 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年12月02日(土)18時43分51秒
「2100円になります」
「包んでもらえますか?」
「はい、かしこまりました。少々お待ち下さい」
待ち人が財布からお金を出しているところに、彼女がやってきた。
「ねぇ・・・」
待ち人は柔らかく笑うと優しく言った。
「プレゼント。買ったげるよ」
「ホントに!?うそ、マジでいいの!?」
「あ、いらないんだったら別にいいよ?」
「い、いるよ!絶対いるっ!もぅ、一生の宝物にする!!」
丁度その時、店員がピアスを包んで持ってきた。
それを受け取った待ち人は、「はい」と隣の彼女に手渡した。
しばらくじっとそれを見つめていた彼女は顔を上げると、嬉しそうに言った。
「一生大切にするね!ありがとう!!」
待ち人はそれに柔らかい微笑を返した。
164 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年12月02日(土)18時45分16秒
売場を出た二人はとりあえず何か食べようという事になりレストラン街を目指す。
エスカレーターに乗りながら、彼女が待ち人を見おろす。
「あ、そ〜だ。ありがとね、ピアス」
「うぅん、いいよ」
「あたしも何かあげないとな〜」
「いらないよ」
「へ?」
隣で笑ってくれれば。
そばに居てくれれば。
「何もいらない」
そう言って微笑う待ち人の柔らかい笑顔にしばし見とれていた。
それに気付いた待ち人がおどけたように言う。
「こ〜ら。人の顔に見とれなくてよろしい」
「みっ、見とれてなんかないよぉ〜!」
エスカレーターの上がいつのまにか二人だけの空間と化していた。
165 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年12月02日(土)18時46分52秒
「あ〜、お腹いっぱいだぁ!」
「そりゃあれだけ食べりゃね・・・」
待ち人は来た時よりも大分軽くなった財布をヤケ気味にポケットにつっこんだ。
「涼しいね」
二人はさっきの喧噪がまるでウソだったかのように静かな公園に居た。
彼女は気持ちよさそうにうーんと伸びをすると、ベンチに腰を下ろした。
待ち人も彼女の隣りに座る。
夜空を見上げて、瞳を細める。星がいくつか見えていた。
「・・・星だ」
「うん」
「・・・星見るの久しぶり」
「そうなの?」
「うん。あたしんチの近くって全然見えないんだよね」
「へ〜。あたしんトコはそれなりに見えるけどなぁ」
「晴れてんのに、1個も見えない時とかあるしね」
「うっわ〜、最悪じゃん、それ」
166 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年12月02日(土)18時47分57秒
「・・・・よかった」
「え?」
返事を返すと同時に、彼女が待ち人の肩に頭をもたれかける。
「・・・一緒に見れて、よかった」
「・・・・うん」
彼女は顔を上げる。お互いじっと見つめあう。

-------何で好きな人の顔って、ずっと見てても飽きないのかな?

167 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年12月02日(土)18時48分50秒
そう思った次の瞬間に、待ち人の唇が重ねられる。
とろけるように甘い口づけにしばし陶酔する。

----何で好きな人とキスしてると、溶けちゃいそうになるのかな?

唇が離れると、待ち人はぎゅっと彼女を抱きしめる。
やっと味わえた彼女の温もりに意識を任せる。

-----何で好きな人に抱きしめられてる時って、すごく安心するのかな?

168 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年12月02日(土)18時53分38秒
ワカンナイ事だらけだね、恋って。
「でもさ、それを一緒に解いていくのが恋なんじゃない?」
待ち人が愛しげに彼女を見つめながら言う。

・・・今日だけだよ。
何が?
・・・そんなセリフ許してあげるの。
じゃあ、今日は言っていいんだ。
え・・
愛してるよ。

そう言って待ち人は彼女の頬に優しく唇を落とした。

そして二人の姿が夜の街に消えていく。
二人の行方は空に浮かぶ星達だけが知っている・・・

169 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月02日(土)18時55分48秒
とりあえずここまで。
ちなみにピアスについての知識は皆無なので、ツッコミは不可。
ピアスの値段なんて知りません・・・あぅあぅ。
明日、二人の正体(爆)を解きあかそうかと思います。
一体どの二人なのか!?
期待して待っててくらさ〜い(誰も期待してないって
170 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月03日(日)00時55分10秒
いや〜期待してますって。
でも、俺的には誰が誰か分かった。多分…そうだと思う。
これで違ってたりして(w
171 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月03日(日)23時15分04秒
>FANTASISTAさん
 ありがとぅございます☆
 判っていただけたでしょうか?
 多分皆さんが思ってるのであってると思うんですけど・・・
 あ〜、でも違うかもなぁ〜。
 実はこの二人でした・・・
172 名前:待ち人と彼女 投稿日:2000年12月03日(日)23時19分06秒
がちゃっ。
「おっはよ〜」
「あ、おはよ、後藤」
「へへ〜、おはよ〜」
「何そんなににやけてんのさ」
「べっつに〜?にやけてなんかいないよ〜」
「うっそだぁ!何かイイ事あったんでしょ?
 あ!新しいピアスつけてる!」
「へっへ〜」
「誰かに買ってもらった?」
「やぐっつぁんには教えないよ〜」
「何だと〜!?よぉし、矢口があててやる!
 ん〜・・・・・・」
がちゃ。
「おはようございますぅ」
「あ、おはよ、よっすぃ」
「!よっすぃ〜!」
「うぉ!?ちょ、びっくりするじゃん、ごっちん!」
「えへへ〜、見て見て!似合う?」
「おぉ!昨日のピアスじゃん!似合う似合う!」
「ホントにぃ〜?」
「ホントだって!すっごい似合ってる!」
「へへっ、嬉しい」
「ごっちん、可愛すぎだよ〜」
ぎゅぅ〜。

「・・・・よっすぃだったんだ。
 矢口を置いてらぶらぶしないでよ・・・くそぅ」

-FIN-
173 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月03日(日)23時20分15秒
正解はよっすぃとごまでしたぁ。
どうでしょう?あってましたか??
あたってた方にはリクエスト権を・・・(自爆
174 名前:名無し@都合により 投稿日:2000年12月03日(日)23時50分06秒
自分、待ち人はずっと市井くんと思ってました…。<勘違いバカ
ハロモニでも仲いいって書いてあるのを見て、絶対違うなとは思ってんけど…。

くそぅ。リクエスト権欲しかった……(涙
175 名前:名無さん 投稿日:2000年12月04日(月)00時26分09秒
彼女が待ち人を見下ろしてってくだりがあったから、
待ち人はよっすぃ〜と圭織はないと思ってた…。そうか、
エスカレーターか。言葉使いは完璧よっすぃ〜だと思ってたけど。
176 名前:りるる 投稿日:2000年12月04日(月)00時42分39秒
あうあう、ハズレました。
やす×ごまかと思ったんで意外な二人だな・・・って。
そういえば、よっすぃ〜もこんな感じか〜。
177 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月04日(月)01時23分14秒
あ…間違えてたよ、オイ(w
俺はずっといしよしだと思っていた。
よっすぃ〜は分かってたのに…
ごまかよ〜…でも、読み返すとやっぱりごまだ。
178 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月04日(月)03時21分03秒
>>173
俺合ってたんだけど、リクエスト権くれます?
といっても自己申告だからな・・・
179 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月04日(月)03時47分12秒
合ってた
それぞれの言葉遣いもそうだけど、互いに対等っぽい口調で
絶対この二人だと。
180 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月04日(月)09時17分20秒
俺あってた
だってこのスレは「やぐちゅう・よしごま」じゃん。
181 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月04日(月)19時43分34秒
おぉ、反響が(w
うれしっすぅ。てへてへ。

>名無し@都合によりさん
 やっぱり。絶対誰かいちごまと勘違いすると思ってましたぁ・・・(反省
 すいません、表現力なくてぇ。
 てか、ここではリクエスト権は誰にでもありまひゅよん。リクっていただいてかまいましぇん。
 遅くなることは確かですけど(爆死
>175さん
 そうれす、エスカレーターれす。
 つまり彼女ごまが待ち人よすぃの前に立ったもんで、丁度見おろすようになったと。
 ・・・ずいぶん無理がある設定を書きよるなぁ、自分(自爆
>りるるさん
 やすごまですか。やすごまはですねぇ、明日らへんから行進するなちやぐちゅーの次に行進する予定れすよ。
 うぅむ、少しよっすぃの口調が大人っぽかったかな・・・?
>FANTASISTAさん
 いしよしっぽかったれすか?うぅむ・・・
 やっぱり表現力がなぃわ・・・・(しくしく
 いしよしはもっと吉澤くんを意地悪に書く人なんで(自爆
>178さん
 あ、どぅじょ☆てか、何か嬉しいかも★
 ここはリクエスト権は誰にでも差し上げてるんですけどねぇ・・・一応。
 今んとこリクがたんまりなんで(爆)、遅くなるのを覚悟出来るなら、リクしてくれてもかまいません。
 待つ気力と根性さえあればいくらでもどうぞ☆
>179さん
 おぉ、あってましたか!何気にうれしっすぅ☆
 対等っぽい口調にしたつもりだったんでねぇ〜。
 嬉しいれすよ、ほくほく(謎
>180さん
 おぉ、そうだった!「やぐちゅう・よしごま」だった!(自爆
 自分でも忘れてましたよ・・・・・
 だって、この頃やぐちゅう書いてなぁーい!
 ・・・でも今度のなちやぐちゅーは矢口さんと中澤さんのお話だったりして(矛盾

明日らへんにでもなちやぐちゅーはあげさしてもらいまひゅ。
もし遅れるのを我慢出来るのなら、リクエストしていただいてもかまいませんよ?(自爆
182 名前:ティモ 投稿日:2000年12月04日(月)20時31分42秒
きゃ〜〜よしごま〜〜!!!うれしぃぃぃい
183 名前:178 投稿日:2000年12月05日(火)00時04分05秒
じゃあ遠慮なく・・・
圭ちゃんと市井ちゃんか石川さんで
根気よく待ってます
184 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月05日(火)21時05分03秒
>ティモさん
 えぇ、よしごまですよ〜?
 何気にティモさんのリクエストだったりして(爆
 喜んでもらえてうれしっす☆

>178さん
 圭ちゃんと市井ちゃんか石川さんですか・・・
 根気よく待っていただけるなんて・・・マジで嬉しい限りっす(涙
 わっかりやした!がんばって、書きましょう!

でわ、続きモノのやぐなっちゅー「愛の夢」れす。
矢口さんと中澤さんが出演。どぞっ。↓
185 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月05日(火)21時06分44秒
「んしょ、んしょ」
「矢口、かえたろか?」
「ん〜ん、だいじょぶ・・・・ん〜〜〜」
どう見ても大丈夫ではないのだが、真里の努力に水を差す訳にもいかない。
ヘタすれば自分より大きい袋を抱える真里を見て、裕子は呆れたように小さく息をついた。
186 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月05日(火)21時07分55秒
時は30分ほどさかのぼる。
「ゆーちゃんっ」
「何や、どないしたん、矢口?」
「んーとさ、今夜何か予定ある?」
「今夜?いや、別にないけど・・・」
裕子の言葉に真里の顔がぱぁっと明るくなる。
「じゃぁさ、今夜矢口が夜ご飯作ってあげるよ!」
「矢口が?」
「・・・いや?」
「いやな訳じゃないけど・・・・」
こんな事を言い出すなんて・・・何かあったんだろうか?
近頃真里の様子が変わった。
以前よりずっと裕子になつくようになったし、人前でキスをしても嫌がらなくなった。
嫌がるどころか反対に喜ぶ始末だ。
(・・・何かあってんやろか?)
真里の異変に疑問を抱きながら、裕子は「ええよ」と頷いていたのだった。
187 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月05日(火)21時08分49秒
「とぅちゃ〜く・・・・ふぅ!」
真里は裕子が玄関の鍵を開けると同時に部屋の中に滑り込み、食材の入った袋をどさっと置いた。
「こら。ちゃんと台所まで持っていきなさい」
「判ってるよぉ・・・・」
口を尖らせながらまた重い袋を運ぶ真里の姿に苦笑する裕子であった。
188 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月05日(火)21時09分52秒
「相変わらず何もないね〜」
裕子の部屋には最低限必要なものしか置いてない。
TV、テーブル、ソファ、パソコン、冷蔵庫・・・・目立つものと言えばそのくらいだ。
「悪かったな、何もなくて」
おどけたように言い返す。
「ホントだよ!矢口のタメにさぁ、何か置こうと思わないの?」
「何を」
「ほら・・・おっきぃ鏡とか」
「何でアンタのタメに鏡なんか置かなアカンねん」
「い、い〜だろ〜、別にぃ!鏡ないと何か落ち着かないんだよぉ!」
「ナルシスト〜」
「違うもんっ!」
しばらくじっと黙ったまま見つめあうと、同時にぷっと吹き出した。
189 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月06日(水)22時42分56秒
「裕ちゃんは座ってて!」
そう言われてもう数十分が経つ。が・・・
先程から裕子は気が気でなかった。
台所から数分置きに真里の声が聞こえてくるのだが。
「いたっ!」
「あっ!」
「うっわ〜・・・」
こんな声ばかりでは裕子も座っては居られない。
真里がまた奇声を上げると、裕子はガマン出来んとばかりに立ち上がって台所へと足を運んだ。
190 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月06日(水)22時44分06秒
「矢口?アンタ何して・・・」
「あ、裕ちゃん」
「!危ない!」
裕子が真里の手の包丁を止めようとしたが、既に遅かった。
包丁は真里の指を軽くかすめた。
「いつっ!」
「何やってんねん!よそ見なんかしたらアカンやろ!」
「だって、裕ちゃんが呼んだから・・・」
「言い訳せんでええ!ちょお、見してみ!」
憤然としながら真里の手を取る。
紅い血が真里の指をつぅと伝い落ちていく。
裕子は真里の指先を口に含んだ。
「あっ・・・」
傷口を吸われる度に襲う軽い刺激。
生温かい感触が指先から脳まで感じる。
ちゅっ、という水音と共に裕子は指を口から離す。
「ちょお待っとりや。バンドエイト持ってくるから」
裕子が台所を出たあとも、真里の意識は裕子の口の中の感触がまだ残っている指先に集中していた。
真里はその指先を見つめると、おもむろにそれを唇に当てた。
191 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月06日(水)22時45分24秒
 『ねぇ、矢口。今日裕ちゃんの家に夜ご飯作りに行くんだって?』
 『え、うん、そうだけど・・・悪い?』
 なつみは少し肩を竦めると、別に、と視線で返した。
 『ま、今夜は矢口に任せますか』
 『・・・どういう意味?』
 『今週の週末、裕ちゃんウチに泊まりに来るんだ。だから』
 『・・・うそ』
 『矢口にうそなんかつかないよ』
 じゃね、となつみは身を翻して楽屋を出た。
 真里は行き場のない怒りを抑える事が出来ず、手が白くなるほど強く拳を握っていた・・・
192 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月06日(水)22時46分40秒
台所で一人取り残されると、まるでこの世の人に捨てられちゃったんじゃないかって錯覚に陥る。
誰も居ない。あたしを見てくれない。誰も、何もない。
------ヤだよ、そんなの。
裕ちゃん。裕ちゃん。
そばに居てよ。矢口のそばに居てよ。
そばでずっと矢口の手を握っててよ・・・・・
「っ・・・」
不意に涙が溢れる。
指先からはまた少し血が滲んでいて。
ちくりと刺すような痛みに顔をしかめる。
涙が頬を伝って、ぱた、と床に落ちた。
血で滲んだ指先で涙を掬ってみる。
傷が涙で染みて、痛かった。
193 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月07日(木)00時00分36秒
お、やぐちゅ〜と見せかけて、せつないやぐなっちゅ〜だ!!
ひたむきなヤグチに萌え〜。最近忘れてたよ、こんなヤグチの姿(w
続きが早く読みたいっ♪
194 名前:外科 投稿日:2000年12月07日(木)00時05分41秒
矢口がんばれ〜〜!!
なんか、切った指舐めるのって、Hくさいっすね。どきどき(笑)。
195 名前:いずのすけ 投稿日:2000年12月07日(木)09時44分52秒
なんだかせつないっすね。
矢口・・・。
196 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月07日(木)21時18分00秒
>FANTASISTAさん
 ちょっとセンチな矢口さんにちゃれんじ?
 例のやぐなっちゅーの続きっすよん。
 読んでいただけるだけで、このべぃぐる。感激っしゅ・・・(涙

>外科さん
 確かに。Hくさいっす。
 でもそれが実は狙いだったりして(w
 矢口さんはこの後・・・(にやり

>いずのすけさん
 せつないっす・・矢口さぁん・・・・
 でも、この話はちゃんとシアワセで終わる筈・・・?
 多分シアワセで終わるでしょう・・・・?(無責任

197 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月07日(木)21時19分16秒
「矢口、ごめんな。救急箱が見当たらんくて・・・ちょ、矢口!?」
真里が顔をぐしゃぐしゃにしながら泣いてるのを見て、裕子はあわてて駆け寄った。
「どないしたん?!痛むんか?見してみ?」
「・・・ちゃん」
「ん?」
「・・・裕ちゃぁん」
切なげに愛する人の名前を呼ぶと、真里はきゅっと裕子に抱きついた。
198 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月07日(木)21時20分32秒
「矢口・・・?」
バンドエイドが裕子の手からはらりと落ちる。
しかし裕子はそれに気付かなかった。
裕子の中には今矢口真里というものしか存在しなかった。
真里の涙が服を湿らせる。冷たい感触に背筋がぞくりとする。
しかし、真里の温もりはほのかに裕子の心を暖めて。
暖かい温もりを無くすまいと、裕子も真里を抱きしめる。
台所という狭い場所が二人だけの世界へと変わっていく。
199 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月07日(木)21時22分01秒
  裕ちゃん、裕ちゃん。
  あたしが一番好きな人。
  裕ちゃんが居ないと何にも出来ないの。
  裕ちゃんだけ居ればいいの。
  お願い、裕ちゃん。
  あたしを、あたしを捨てないで。
  ずっとずっと、そばに居て・・・・・・
200 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月08日(金)20時56分31秒
「・・・ゆ・・・ちゃん・・・・」
真里の寝言に裕子は柔らかく表情を崩す。
あれから真里は泣き疲れたのとあまりの心地よさに眠ってしまったようだ。
裕子は真里をベッドまで連れてくると、そっと起こさないように寝かせた。
あどけない寝顔。
それを見れるのが嬉しくて、裕子は顔を緩ます。
裕子は布団の中に手を入れると、真里の手を探し当てた。
そして、きゅっと握りしめる。
「・・・行かへん」
何処にも行かへんよ。だから、安心して休み。
真里の手が裕子の手を軽く握り返したような気がした。
201 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月08日(金)20時57分26秒

「・・・お休み、矢口」
裕子はそう呟くと真里の頬にそっと唇を落とした。
真里の顔が柔らかく緩んだ。
202 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月08日(金)20時58分18秒
  ね、裕ちゃん。
  何や?矢口。
  大好きだよ?
  うん、ウチも好きやで?
  誰よりも好きだよ。
  うん。
  なっちよりも大好きだからね。
  うん、知ってるよ。
  愛してるからねっ。
  うん、ウチも愛してるで。
203 名前:愛の夢 投稿日:2000年12月08日(金)21時00分04秒
夢の中で裕子と愛を交わし合う真里。
いつしか夜は深く、深く更けていった。


負けないよ。絶対。
裕ちゃんは渡さないからね、なっち。


-FIN-
204 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月08日(金)21時01分52秒
てーことで、やぐなっちゅー「愛の夢」終了ー。
裕ちゃんは一体どっちをとるんでしょうかねぇ・・・?
それはボクにもわかりません(爆

とにかく。次はやすごまだぁ。
まだ書いてなかったりね。あはっ。
・・・きっと大丈夫でしょう(何が
205 名前:りるる 投稿日:2000年12月08日(金)22時25分51秒
うわ〜!いいっす!ドキドキする!
199と202は胸にぐっ!とくるな〜。
個人的には矢口を選んでほしいですです。。。
206 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月09日(土)02時49分38秒
やぐちゅ〜りすぺくつなオレはゼッタイに矢口だが…
なっちの逆転劇も見たいような気がする。
しかしまぁ…やすごまって難しいなぁ…頑張ってください。
これもちょっと読みたいぞ。
207 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月09日(土)04時20分26秒
頑張れ矢口

やたっ! やすごまだ! 圭ちゃんだ!
甘甘で痛めなやつリクエスト
208 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月09日(土)22時26分19秒
>りるるさん
 ありがとぅございますぅ。(ぺこり
 やっぱ・・・矢口ですよねぇ?
 あー、でも週末にはなっちの家に泊まりに行くからねぇ・・<中澤さん
 もしそこでなっちに迫られたりなんかしたら!?
 ・・・さすがの中澤さんでも我慢出来ないかもしれません(爆

>FANTASISTAさん
 う〜ん、なっちの逆転もあり得るかもしれませんね・・・
 ってーか、どうなるんでしょう?
 あ、書いてるのはボクでしたね(自爆
 ボク的にも矢口さんを選んでほしいのですが・・・

>名無しさん
 やすごまです!保田さんです!!
 甘甘かな・・・痛めかな・・・
 答えられてなかったらすいません(汗

じゃあ、やすごまで、「ヤキモチヤキ」でし。どぞっ。
209 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月09日(土)22時27分17秒
「け〜いちゃんっ」
真希はそう言いながら、読書中の圭の背中に抱きつく。
圭は少し後ろを振り向いただけで何も言わない。
それに少しむっとする真希。
「ねー、何か言ってよぅ!」
「・・・何かって?」
「だからぁー、『お、後藤ー。今日も可愛いねー』とかさ」
「・・・馬鹿」
圭はそう言い放って、また本に目を落とした。
後ろから真希が覗き込む。
「・・ねー、何の本?」
「言ってもわかんないよ」
「いーの!言って!」
「・・・・・ジキルとハイド」
「ハイド?ラルクの?」
「・・・絶対そう言うと思った」
「え、何、違うのぉー?ねぇ、圭ちゃーん!」
圭は無視して読書に集中する事にした。
210 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月09日(土)22時28分02秒
しかし、真希は圭が相手をしてくれないと判ると、今度は気を引こうと何か色々やってくる。
圭の顔を下から覗き込んだり、変な顔をしてみたり。
が、圭は一向に真希を見ようとせず、読書に没頭していた。
そんな圭に真希はぷぅっと頬を膨らます。
「ねぇー、圭ちゃーん!あそぼーよー!」
圭は何も答えずに、本から視線を外そうとしない。
「ねぇってばぁ!聞いてんのー?」
疲れたように息を吐いた圭は、本を机の上に置いた。
そして、真希を少し睨みながら言う。
「・・・他の人と遊んできなよ」
「イヤ!」
「何で」
「だってぇ、あたしは圭ちゃんと遊びたいんだよ?」
「・・・別にあたしじゃなくても」
「ヤなの!圭ちゃんじゃないとダメなの!!」
何が駄目なのかよく判らなくて、圭はため息をついた。
211 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月09日(土)22時28分58秒
「・・・・何で?」
「へ?」
「・・何であたしなの?」
「・・・どういう意味?」
真希の声が少し低くなる。
それに気付きながらも圭は言葉を続ける。
「あたしなんかよりさ、吉澤とか石川とかなっちとか居るじゃん。何であたしじゃないと駄目なの?」
真希は何も言わないまま俯いている。肩が少し震えていた。
それでもなお圭は言葉を切ろうとしない。
「あたしなんかと遊んだって、何も楽しくないよ?だから違う子と遊んでおいで」
言い終わったと同時に真希の顔がばっと上がる。
真希の目には涙が溜まっていた。
212 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月09日(土)22時30分13秒
「ばかぁ!」
急に大声で怒鳴ったので、圭は少したじろいだ。
真希の目から涙がこぼれそうになる。
「あたしはぁ・・・・圭ちゃんが好きなのに・・・何で・・・なんで・・・・・」
涙が、つぅっと真希の頬を伝った。
「何でそんな事言うのぉ!!!」
震えた声で。痛い視線で。圭を見る。
「・・・・」
圭は自分でも知らぬ間に、手をそっと伸ばして真希の頬の涙を掬った。
一瞬身をびくつかせるが、すぐにはっとして圭の手をはらう。
「こんな時だけ優しくしないで!!!」
そう言うと、真希は楽屋を出ていった。
一人残された圭は、すとんと力無く椅子に腰を下ろした。
目の前の本が何故か自分を馬鹿にしてるように見えて。
思いきりそれを手ではらう。
ばさばさっとカバーがとれた本は、床の上で無言に圭を見つめる。
圭は両手で顔を覆い、机にひじをついてから、呟く。
「・・・・・馬鹿はどっちよ・・」
切ない声で。
213 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月10日(日)02時36分26秒
痛いって言うよりも切ないですね〜
やっぱり圭ちゃんはクールじゃないと、こんな風に。
続きがすんげ〜読みて〜
214 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月10日(日)03時22分27秒
好きだけど自分に自信が無いから素っ気無くしてしまうみたいな感じかな?
圭ちゃんはクールに見えるけど、結構さびしがり屋な感じがするなあ、自分は。
タイトルも気になりますねぇ
続き楽しみにしてます。
215 名前:りるる 投稿日:2000年12月10日(日)03時43分11秒
ヤッスーのキャラ、イメージ通りっす!
好きな人にはいっぱい構ってもらいたいごま。
ホントはそういうの嬉しいのに素直になれない圭ちゃん。
そんな感じかな?う〜・・・次が読みたいっす〜。
216 名前:ばね 投稿日:2000年12月10日(日)07時08分51秒
うを。やすごまって、初めて読んだ気が…(w
ついさっき、自分がごま好きらしいということに気付いたんですけども(遅いって)…アリだわ、やすごま。面白いです。
続き、期待しておりますぅ。
217 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月10日(日)21時11分44秒
>FANTASISTAさん
 切ないですか・・・でも、これは囮です(謎
 このあと、甘〜くする予定ですから(w
 続きはすぐにね・・・(にやり

>214さん
 う〜ん、自分の自信がないって言うの+ごまのためを思ってみたいな?(ちょっと謎
 何でしょうねぇ・・・自分より他の子と遊んでっていうのは・・・
 どういう気持ちから出てるんでしょう?<誰が書いてんねん
 でも、ごまは保田さんに激ラブ(死語)ですから〜。

>りるるさん
 そうでしょう!保田さんはこんなイメージでしょう!!
 素直になれないっていうのは当たってるっぽいれすね〜。
 で、ごまも好きな人には構ってもらいたくてたまらんタイプ。
 この後一体どうなっていくんでしょうねぇ・・・(にやり

>ばねさん
 やすごまはボクも初めて書きまひたぁ・・・
 なかなかね、頑張りまひたよ(謎
 保田さんって決まった人としかつけないから・・・
 ごまは書きやすいんですけどね。あはっ(自爆
218 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月10日(日)21時13分10秒
「おつかれさまでしたー」
「おつかれさまでした」
スタッフの言葉を背に受けながら、圭はスタジオを出た。
一人一人の撮影。圭はまだ3人目。
圭の次は、真希だった。
楽屋に帰る途中、廊下の向こうから歩いてくる真希の姿を見つける。
真希は圭に気付くと、気まずそうに目を伏せた。
すれ違った時、圭は真希の腕を掴んで引き留める。
そして、真希が抵抗する間もなく、空いてる楽屋に身を滑り込ませる。
「ちょ、圭ちゃ・・・!」
楽屋に入ったと同時に、唇が塞がれる。
もちろん、唇で。
強く押しつけてくる圭の唇がやけに心地よかった。
219 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月10日(日)21時14分01秒
何分だろうか、長くキスをした後、ゆっくり唇が離れて。
圭は目の前の愛しい人を抱きしめる。
強く抱いてくる腕に苦しそうな顔をする真希。
でも、イヤじゃない。
もっと・・・・もっと強く抱きしめてほしい。
壊れちゃうくらいに。ずっと離さないように。
あたしを、あたしだけを抱いてほしい・・・・
220 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月10日(日)21時14分50秒
「・・・・ごめん」
「・・へ?」
突然の謝罪に戸惑う真希。
「・・・さっき。あんな事言っちゃって」
「・・・・・」
「あたしさ、強がってたよ」
「・・・?」
「やっぱ、あんたが他の子と遊んでんの、ヤだ」
「圭ちゃん・・・・」
「他の子と一緒に居るのもヤだ」
「・・・・」
また涙が出そうになる。
「・・・あたしのそばに居てほしいよ」
「圭ちゃん・・・」
あたしも、だよ・・・・・
真希はそれを唇で伝えた。
221 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月11日(月)01時39分26秒
いいっす!いいっす!!保田サイコ−!!
222 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月11日(月)02時54分20秒
つよがり保田にマターリごまの組み合わせがたまらん。
ちょっとだけいちごまがフラッシュバックするのはオレだけ…?
223 名前:いずのすけ 投稿日:2000年12月11日(月)10時30分53秒
圭ちゃんさいこー!!!
ごまもかわいくていいなあ・・・。
224 名前:ばね 投稿日:2000年12月11日(月)11時12分35秒
またもヤッスー…もとい、圭ちゃんファンが増えそうな感じですねぇ。かくいう私もその一人ですが。(w

普段、強がってたり感情を露にしなかったりする人が、ふと本心を漏らす瞬間が、すごく萌えますなぁ。
225 名前:ごさんけ 投稿日:2000年12月11日(月)14時35分47秒
おお。やすごま初めて見た。
頑張れべぃぐる。さん!
226 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月11日(月)21時08分53秒
>名無しさん
 保田さぁ〜ん!(叫
 この頃ね、何気に書くのが好きなんれすよ・・・<保田さん
 もぅ、EじゃんEじゃん!れすね(爆

>FANTASISTAさん
 強がりな保田さんもごまにはかないません☆
 いちごま・・・・・書いてねぇなぁ、最近(爆

>いずのすけさん
 保田さん、人気上昇中!!!いいれすねぇ〜。
 実はこの頃保田さんと中澤さんにはまってたりね・・・
 ごまもまた〜り行きまっせ。

>ばねさん
 保田さんファンが増えていくのはいい事ですなぁ・・(遠い目
 ボクの周りには保田さんをけなす人ばっかなので、大変嬉しいれす(爆
 ごまの前では何でも言える保田さん・・・vv

>ごさんけさん
 おぉ、はじめまして!あまり見ないやすごまれすよ☆
 ガンバリます!(辻風味)ガンバります!!(加護風味)←どう違う。
227 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月11日(月)21時09分44秒
『ごっちーん?どこー?次ごっちんの番だよー』
真里の声が微かだが聞こえてきた。
真希を抱いていた手をゆっくりとほどく。
「・・・行っといで」
「・・・うんっ」
身を翻して楽屋を出ようとする真希。
「あ、真希」
「へ?」
振り返ったと同時にまた口づけられる。
今度は軽く触れるだけ。
唇を離してから、圭は口元を上げた。
「他の子とあんま仲良くしないでよ」
「んもぅ!判ったよぉ!」
顔を赤くした真希は、圭の柔らかな視線を受けながら楽屋を出た。
228 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月11日(月)21時10分33秒
「あんまりヤキモチヤキなのもね・・・・」
自分の事を棚に上げておきながら、真希はそう呟いた。
でも・・・・
『真希』
・・・・へへっ。
自然と顔が緩む。
真希、なんて呼ばれないから。
名前で呼ばれるのが何だかすごく嬉しくて。
自分も真似をしてみる。
「・・・圭」
一人でやっておいて一人で照れまくる真希。
そんな真希の後ろ姿を圭は楽屋のドアにもたれながら眺めていた。
229 名前:ヤキモチヤキ 投稿日:2000年12月11日(月)21時11分31秒
「ねぇ、圭ちゃん」
「ん?」
「・・・今夜さ、泊まりに行ってもいい?」
「・・どうしたの、急に」
「べ、別にどうもしないけどさ・・・・何か一緒に居たい気分なの!」
「ふーん・・・・」
「ねぇ、いいの?」
「・・・・」
ぼそっ。
真希の耳元で囁く。
「えぇー!?な、何でそんなぁ・・・」
「いいから、早く。あ、別にイヤならいいけど?」
「・・・イヤだなんて言ってないもん」
真希の顔がゆっくり圭の頬へと近付いていって--------


こうして真希は圭の家に泊まれるようになりましたとさ。


-FIN-
230 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月11日(月)21時13分37秒
はぁ〜い、というわけで、やすごまの「ヤキモチヤキ」終了〜っ。
何かいい経験になりまひた・・(謎
これを機会に保田さんファンが増えてくれたらいいなと思ってる今日この頃です!

それでわ!次回はぁ・・・えーと・・・(ガサガサ)・・・
あ、えー、ゆうかごですね!T.Nさんのリクエストれす!
明日にでも上げますんで、お楽しみにぃ〜!!!
・・・・あ、木曜から期末テストだ・・・(自爆
231 名前:いずのすけ 投稿日:2000年12月12日(火)00時24分38秒
やすごまいいっすね!
次のゆうかごも楽しみにしてます。
おいらもなにげに、ごま好きかも・・・。
期末テスト頑張れ!!!
232 名前:シーマ・ノブナガ 投稿日:2000年12月12日(火)01時33分14秒
やすごま最高!!
最近保田関係の小説が増えてきて嬉しい限りです。
期末頑張れー。
233 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月12日(火)02時03分19秒
やすごま…いいね、萌えたね。ごまよりもヤキモチヤキの保田に萌えた。
もともと保田はスキなキャラだから…
しかし、明日にはゆうかごって…ポンポン話が浮かんでスゴイっすね。
木曜テスト頑張って下さい…って今週オレも木曜テストだし(w
234 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月12日(火)04時46分20秒
やすごま、すてき
圭ちゃんいきなり大胆になりましたね。
密かに「ヤキモチヤキ」続きがあることを期待しつつ
テストふんばってくだい 自分もこれからレポート書くので
235 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月12日(火)21時41分40秒
>いずのすけさん
 ありがとぅございまふぅ。ぺこぺこ。
 やすごま・・・ちょっとはまったかも☆
 はい、がんばらして頂きまふ!<テスト
 ・・・多分(自爆

>シーマ・ノブナガさん
 やすごまいえぇぇーーーいぃ!!(謎叫
 強がり保田さんが大好きになってきまひたのれす。
 がむばります、期末。えぇ。

>FANTASISTAさん
 ヤキモチヤキな保田さん〜・・・・イイネ!
 話がぽんぽん出るのは・・・・きっとそれしか頭にないかられす(爆
 他の事は全然頭になし。特にテストとか(自爆
 ・・・お互い木曜はガンバリまひょう。

>名無しさん
 いきなり大胆になる。これぞ保田さんの必殺技(爆
 ヤキモチヤキ・・・・続きはあるのか?!
 今度はごまがヤキモチヤキになるのか!?それわわっかりませーん・・(にやり
 はい、テストふんばりまふ。名無しさんもレポートきばってくらさい。

ってなわけで(謎)、ゆうかごで「sleep together」れすよん。
236 名前:sleep together 投稿日:2000年12月12日(火)21時42分28秒
ライブの日の夜。
10人は既にホテルで休みをとっていた。
明日ももう一度ライブがあるので早めに就寝しろとマネージャーに言われたのだが。
年頃の子達には、どうやらそんな言葉は関係ないようだ。
各部屋では、話に花を咲かせているようだ。
少し隣が騒がしくなって読書に集中出来なくなった裕子は腰を上げた。
そして、部屋のキーを手に、部屋を出た。
廊下が少しひんやりとしていて身を震わせた。
が、裕子は戻ろうとはせずそのままエレベーターへと向かった。
237 名前:sleep together 投稿日:2000年12月12日(火)21時43分23秒
時間のせいかロビーに人はまばらだった。
この時期、暗くなるのも早いので、あまり部屋の外に出ないというのもあるだろう。
何処か座れるところはないか、と裕子は辺りを見回す。
ふと、公衆電話のところで視線が止まる。
あれは・・・・加護?
裕子の視線の先には、亜依が電話をしていた。
しきりに頷いている。多分母親と電話しているのだろう。
裕子は電話のすぐうしろの椅子に腰を下ろし、亜依が電話を終えるのを待っていた。
「うん・・・わかってるって・・・おやすみー」
関西のイントネーションが混じった言葉でおやすみを言った亜依は、受話器を置いた。
くるりと振り向くとそこには裕子が。
「あ。なかざわさん」
「お母さんと?」
「はいっ」
「そっか・・・ちょっとこっちおいで」
亜依は逆らいもせず、裕子の隣りにちょこんと座った。
238 名前:sleep together 投稿日:2000年12月12日(火)21時44分19秒
「お母さん、何て?」
「がんばれって。あと、からだに気をつけろって言ってました」
「そっか・・・」
気丈な子やなぁ。
裕子は思った。
自分は24の時にこの世界に入ったが、毎晩電話をしないと眠れなくて。
それでも淋しくて夜な夜な家を思っては泣いていた。
でも、まだ12歳のこの子は。涙一つ流さない。
「・・・淋しくない?」
裕子のこの言葉に、亜依は無言でじっと見つめる。
「・・・・さびしい、です」
そう言ったあと、こうつけ加えた。
「ちょっとだけ」
「ちょっと・・・?」
「はいっ。だって、なかざわさんとかほかのメンバーがいるから」
そんなにさびしくないです。たのしいです。
思わぬ返答に目を丸くする裕子。
そっか・・・・そうなんや。
「・・楽しいか?」
「はいっ。すっごいたのしいです!」
満面の笑みでそう言う亜依に、裕子は顔を緩ませた。
239 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月13日(水)01時12分13秒
珍しい、コンビ(イイ感じ!)
裕ちゃんラジオで、この頃、加護、加護言ってるし!
ありえそう(笑)!
更新待ってます!
240 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月13日(水)01時17分08秒
なんかどの組み合わせを見ても萌えるね(w
まっすぐな加護がいいカンジ♪ 続きが気になるぞ。
241 名前:りるる 投稿日:2000年12月13日(水)02時19分59秒
遅まきながらやす×ごまのレスを・・・
難しいコンビにかかわらず甘く仕上げてさすがだな〜。
キャラもいい具合でした。お疲れさまっす〜。
つぎはゆう×あいですね。ちびっこ好きにはたまらねっす!
次から次へとスゴイなぁ・・・続き待ってま〜す。
あっ!テスト頑張ってくらさ→い。(わら)
242 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月14日(木)00時07分40秒
あぁ、明日から試験だっつーの、俺・・・
・・・・まいっか(爆

>名無しさん
 ありがとうございまふ。
 ボクの中では結構よく書く二人なんですよねぇ。
 辻さんとはまた違う愛情を抱いてるような気がするっす(爆

>FANTASISTAさん
 そう言われると何だか照れるっす(笑
 今回の加護さん、積極的かも・・・?
 真っ直ぐですよ〜。だってまだ12さい〜☆

>りるるさん
 いえいえ、そんな言葉を頂けてうれしっす☆
 ちびっ子好きですか?ボクも好きれす!てか、ボクがまだちびっ子ですから(爆
 もちろん加護さんとかよりは年上だけどさ・・・一応(爆
 はぃ、明日からガンバリます・・・きっと(爆

そして勉強もせずにアップするボクがここに居る(あはは
243 名前:sleep together 投稿日:2000年12月14日(木)00時08分47秒
「そろそろ上がろか」
「はいっ」
裕子に促されるまま、亜依は立ち上がる。
二人でエレベーターに乗り込み、部屋のある階でおりる。
亜依の部屋は、裕子の部屋の少し手前だ。
部屋の前で立ち止まると、裕子は小さく呟いた。
「ウチもがんばらなな・・・」
「え?」
「何もないよ。はよ寝ぇや」
「はいっ。なかざわさんも早くねてください」
こんなことを言われるのも久しぶりで。
裕子は柔らかく笑った。
244 名前:sleep together 投稿日:2000年12月14日(木)00時09分56秒
「何かあったら言いや?」
「はいっ。わかりました」
「じゃ・・おやすみ」
「おやすみなさ・・・」
最後の「い」は、裕子の唇によって言う事が出来なかった。
「!!!・・・・・」
しかし、亜依は抵抗の色も見せず、ただ裕子のキスを受け入れていた。
245 名前:sleep together 投稿日:2000年12月14日(木)00時11分12秒
「・・・・じゃ、今度はホンマにおやす・・」
「まってください」
唇が離れたあと、再度おやすみを言おうとしたが、今度は亜依の言葉によって阻まれる。
亜依は裕子の服の裾をきゅっと掴んだまま、俯いている。
「どないしたん?」
「・・・っしょに」
「え?」
「・・・いっしょにねてください」
その声は、まさに12歳の声で。
切なげで、淋しさの混じった声だった。
246 名前:いずのすけ 投稿日:2000年12月14日(木)00時35分13秒
あいちゃんかわいいね・・・。
247 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月14日(木)00時40分53秒
加護がかわいいぞ…ムチャクチャ…
楽しみだ〜
248 名前:21 投稿日:2000年12月14日(木)01時36分41秒
イイですね!展開が!どうなるのか?
249 名前:りるる 投稿日:2000年12月14日(木)23時06分46秒
ああ〜!ゆうちゃん12歳の唇を・・・
ホントにされたキスもこんな風だったりして。
やばっ!妄想が妄想が・・・
250 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月16日(土)19時04分55秒
試験期間真っ最中のべぃぐる。れす!
一段落ついたもんで、アップしにきまひたぁ。あは。

>いずのすけさん
 加護さん、いいっすよね〜。
 可愛い!ずっとモノマネをしてほしい!(笑

>FANTASISTAさん
 加護可愛すぎ☆あれは反則モノれすね(笑
 すいません、続きが遅くなりまして・・・すぐに上げまふ

>21さん
 ありがとございますなのれす!
 あぁ、でもご期待の展開にはならないかも・・・(笑
 さすがの中澤さんも12歳にはちゅー以上は出来ないようで(爆

>りるるさん
 そんな、15歳も年下・・・・間にごまとよすぃが入るやん!(爆
 こんな状況でキスされてたら、ホントに、萌えまくりっすよボク(笑

でわ、今日で完結ぅ。
251 名前:sleep together 投稿日:2000年12月16日(土)19時06分07秒
「・・・うん。ええよ」
「ほんとですか!」
「うん。じゃ、こっち来るか?」
「はいっ!あ、ちょっとまってください」
そう言って亜依は、部屋の中に一旦姿を消す。
中で何か言っている。
どうやら同室の希美に説明しているようだ。
話が終わったのか、亜依が姿を現した。
「いきましょう!」
そう言って、裕子の腕にきゅっと抱きつく。
それに裕子はふっと軽く笑う。
「そやな。行こか」
二人の姿が裕子の部屋へと消えていった。
252 名前:sleep together 投稿日:2000年12月16日(土)19時08分30秒
「もぉ〜、あいちゃん!きのう、なんでかえってこなかったのぉ!?」
朝から希美は怒っているようだ。
「言ったやんか〜。なかざわさんのところでねるからって」
「だれもいいっていってないよ〜!」
「ごめんって〜。な、ゆるして、のんちゃん?」
下から覗き込むように謝られると、さすがの希美も許さざるを得なくなる。
「う・・・いいけどぉ。きょうはいかないでよ?」
「あ、ごめん。きょうもなかざわさんのところ」
「なんでだよ〜!!」
希美の攻撃を亜依は笑いながら防ぐ。
亜依の唇には、昨日の裕子の温もりがまだ残っていた。
昨晩の事を考えると、自然と胸が暖かくなる亜依だった。


12才やけど。すきな人は15も年上やけど。
恋はだれでもできるから。としなんてかんけいない。
そうやんな、カミサマ?


-FIN-
253 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月16日(土)19時11分09秒
ゆうかご終了なのれす〜。
この場を借りて、T.Nさんにお詫びを・・・
すいません、やぐなちゅーの新スレを立ててなくて。
あぅ・・・反省してるのでございまふ。
きっと今年中には立てますんで・・・多分(爆死
ですので、もうしばらくお待ちくらさいぃ・・・

次回は・・・みちごまれすね。
あぁ、まだ書いてない。てか、多分来週の火曜か水曜くらいになると思うれす。
それまで忘れないでくらさいね(笑
254 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月17日(日)01時49分41秒
加護ちん、ゆーちゃんの大人の魅力にやられましたな。最近加護ちんいいね。
あいののってないよねー さすがヤバイか?
みちごま 久々です。いちごまより好き
テストガンバ
255 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月17日(日)02時48分31秒
やったぁ! みちごまはオレのリクだ!
2chからみちごまの組み合わせいいなぁって思ってから…
しかも加護もいいし。思い切って中澤×辻×加護なんていうのは…って
これ以上リクしたらたいへんですね(w
それと…やぐなっちゅーを書きたいんですけど、いいですかね?
一応カップリング違うけど許可得とかないと上げられないし…(w
256 名前:シーマ・ノブナガ 投稿日:2000年12月17日(日)03時29分35秒
おお!みっちゃん登場ですね。
みちごまって伝統的(笑)な組み合わせなんで
かなり期待しています。
忘れないんで頑張って下さい。
257 名前:いずのすけ 投稿日:2000年12月17日(日)04時45分35秒
みちごまですと!?
ひさしぶりですなあ。
みちごまもいいですよね。
期待してます。

258 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月18日(月)02時23分44秒
書き始めたらガマンできずに自分のスレにやぐなっちゅー上げてしまいました。
どうしてもやめて欲しい場合はストップかけて下さい。
ダメだなぁ…話が出来たら上げずにはいられないこの性格。
ホントにすいません。
259 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月20日(水)04時55分58秒
くぅ・・・こういうのすごい好きです
個人的には「ののかご」なんてやってもらえると嬉しいんですが・・・・
続き楽しみにしてます
260 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月20日(水)08時49分31秒
緊急報告なのれす。
何と家のPCがネットにつなげなくなってしまったのれす。
大ショックなのれすぅ・・・・・ぐふっ(吐血
なので、行進が遅くなると思うのれす。
つなげるようになったらすぐにあげれるよう、書きためときまふ(爆

>名無しさん
 加護さん、最近前出まくりですもんねー。可愛いったらありゃしないvv
 あいののはぁ・・・どっかで読んだことがあるような(爆
 ちょっとみちごまには力をいれようか・・・

>FANTASISTAさん
 そうれすよ、あなたのリクれすよ〜。あは。
 中澤×辻×加護!?またまた意表をつきまふねぇ・・・
 書いてみようかな・・・ってリクたまってるやろ、俺(爆
 やぐなっちゅーれすか?どうぞ、あげてやってくらさいな。
 別にボクに許可をとらなくてもよろしいれすよ☆
 期待してまふ!<やぐなっちゅー

>シーマ・ノブナカさん
 みちごまは初書きれすよ〜。
 忘れてくださらない(?)だけでうれしっす・・・ 
 あー、早くなおそ<PC

>いずのすけさん
 久しぶり・・・ってだから初書き(爆
 でも、ネタはすでにありますんで、だいじょぶれす!(何が
 あー・・・いつアップできるだろ・・・

>名無しさん
 ののかごれすか・・・わかりました!
 何か難しくなるような気もするけど・・・
 ちなみにのの攻めれすか?(爆
 遅くなると思いますか、ちゃんと書きますんでよろしく〜
261 名前:いずのすけ 投稿日:2000年12月20日(水)23時30分27秒
めげずにがんばれ。
「ひさしぶり」というのは、最近まわりで見かけなかったからです。
あまりうろうろしないので・・・。
アップされたら、ちゃんと読みますからね。
262 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月24日(日)05時12分28秒
お♪なんかいい感じの展開だ…
263 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月24日(日)11時23分44秒
もっとやぐよしを書いてほしいっす。希望では痛めも甘めもどっちでもオーケーなんですが。
264 名前:名無し 投稿日:2000年12月24日(日)20時34分56秒
よしかご、やぐかご希望。おねがいいたします。
265 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月24日(日)21時24分23秒
ごまなち希望です。
266 名前:シーマ・ノブナガ 投稿日:2000年12月25日(月)03時31分46秒
伝統的って書いたのは
2ch等でよくみちごまの組み合わせを
見かけていたので
そういう意味で書きました・・・(汗)。
誤解される様な書き方をして申し訳ない。
267 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月29日(金)15時24分14秒
んっはぁい、お久しぶりのべぃぐる。でやんす。
やっとこさPCが治りましてございまして。
年内に治せてよかったっす、えぇ。

>いずのすけさん 
 めげずにガンバリました。あは。
 みちごま、ちゃんと書きましたよぉ?
 アップは今夜・・・(にやり

>262さん 
 いい感じれすか?
 超超超れすか?(爆

>263、264、265さん
 やぐよし、よしかご、やぐかご、ごまなちれすね。
 かしこまりましたぁ。少々(当分)お待ちくだされ・・・

>シーマ・ノブナガさん
 あぁ、いえ、こちらこそ。
 誤解したようで・・・申し訳ないのれす。

FANTASISTAさんのリクエスト、みちごまは今夜あげますんで、よろすぃく。
268 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月30日(土)01時13分18秒
さぁさぁ、何げに始めてみようか。
みちごまで「会いたくて」だべ。どじょ。
269 名前:会いたくて 投稿日:2000年12月30日(土)01時15分09秒
「・・・はぁ」
切なげなため息が部屋に響いた。
真希は何をする事もないオフの日を、ビデオを見て過ごす事にしたのだが。
「・・・見なきゃヨカッタ」
今画面に映ってるのは、自分と楽しそうに話をするみちよの姿だった。
270 名前:会いたくて 投稿日:2000年12月30日(土)01時16分35秒
ここのところ、みちよとは全然会ってない。
ハロモニのコーナーで見かけはするのだが、話す機会がないのだ。
『・・・平家さん』
モニタの画面でハロプロの他のメンバーと仲よさそうに話すみちよを見ると、胸の奥から切なさと淋しさがこみあげてきてたまらなかった。
すぐにでも、今すぐにでも会いたかった。
会って、その温もりを感じたかった。
271 名前:会いたくて 投稿日:2000年12月30日(土)01時19分22秒
「はぁ」
もう一度大きなため息をついてクッションに顔を埋める。
と、そこに、電話の音が鳴り響いた。
「・・・はいはい」
誰に言うでもなく返事をすると、真希は受話器をとった。
「もしもしぃ・・」
『あ、ごっちん?』
真里だった。何かやたらと後ろの方が騒がしい。
「どしたの、やぐっつぁん・・」
『あ、今ねー?ハロプロのメンバーで遊んでんだけど、後藤も来るー?』
ハロプロのメンバー!
その言葉に真希は反応した。
「うん、行く!どこ?!」
真里から場所を聞いたあと、真希は急いで支度をした。
必ずしもそこにみちよが居るとは限らない。
でも。でも。
少しでも可能性があるのならば。
もしかしたら会えるかもしれないんだったら。
「・・・行かなくちゃ!」
真希は力強くそう呟いて、部屋に入った。
TVの画面では真希とみちよが楽しそうに談笑していた。
272 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月30日(土)01時33分46秒
えっ? 今日は終わり?
リアルで読んでるから(今、小説も書いてるし…)もうチョット…読みたい…
みちごまだし…先が気になる…
273 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月30日(土)01時47分49秒
みちごまかぁ。あんま見ないけどよさげだ・・・。
期待してるッス。
274 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月30日(土)04時33分11秒
うん、最近はあんまりないけど、いいね。いい感じです。
さて、今世紀中に続きはあるのか? とにかく期待してます。
275 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月30日(土)14時07分56秒
>FANTASISTAさん
 あぁ、すいません。
 でも今日中にはみちごま終了する予定っす(爆
 で、明日はやぐなっちゅーを出来れば・・・

>273さん
 ありがとぅございまふ。
 みちごまってあんま接点ないから・・・
 でも、へその時の二人を思い出してガンバりました(笑

>274さん
 お誉めの言葉、ありがとうなのれす。
 今世紀中には続きはありまふよ〜?
 てか、できればやぐなっちゅーもアップしたぃ・・・

ってなワケで、とりあえず続きサ。いェい。
276 名前:会いたくて 投稿日:2000年12月30日(土)14時09分43秒
「えと・・・」
真里に言われた通りの道順を辿っていき、辿り着いた店の中へ入っていく。
そして、誘った本人の姿を探す・・・のだが。
どうも姿が見えない。
「やぐっつぁんちっちゃいからなぁ・・・」
ため息とともに吐き出した言葉に返ってくる返答。
「悪かったね、ちっちゃくて」
振り返ってみると、そこには『ちっちゃい』真里が真希を睨んでいた。
「あ、やぐっつぁん。あはっ、ごめんねぇ〜」
「ったく・・・ほら、こっち」
真里は別に怒ってるようでもなく、真希を席へと促した。
「はぁ〜い、後藤のとうちゃ〜く!」
真里の声にメンバーの視線が集まる。
「お〜、ごっちん。よぉ来たなぁ」
「お〜っす!何、今まで寝てたんじゃないのぉ?」
「寝てないよ〜!さすがのあたしでもぉ」
なつみの言葉に返した返答が、場に笑いを起こした。
気付かれないよう、小さく視線を移動させる。
平家さん・・・・・?
あれ?もしかして・・・・居ない?
ざっと見回してみるが、やはり姿が見えない。
真希は肩を落とし、脱力するように席に座った。
「どしたの、ごっちん?」
「・・・んーん、何でもなぃ・・・」
と、力なく答えたその時。
277 名前:会いたくて 投稿日:2000年12月30日(土)14時13分20秒
「お、何や、ごっちんやん。久しぶりやなぁ」
聞き覚えのある声に後ろを振り向く。
そこにはやはり予想通り。
「覚えてるか、アタシの事?平家さんやで〜?」
------忘れるわけ、ないよ。
最愛の人が自分に微笑みかけていた。
278 名前:会いたくて 投稿日:2000年12月30日(土)14時31分41秒
「お、久しぶりです・・・」
何故か直視できなくて、真希は視線を外した。
「何や、ホンマに忘れたんか〜?淋しいなぁ、それは」
「わ、忘れてなんかいないですよ!」
つい大きな声を出してしまった真希に、みちよだけでなく他のメンバーも驚く。
「あ、いや、そんなつもりで・・・言ったんちゃうけどな」
「・・・ごめんなさい」
少し決まりが悪そうにうつむく真希を見て柔らかく言う。
「ええよ、そんなに落ちこまんでも」
優しく頭を撫でてくる手が真希の心を暖めてくれた。


「アタシ、トイレ行ってくるわ」
「あ、あたしも行きます!」
腰を浮かすみちよに続いて、真希も立ち上がる。
みちよはそんな真希を見てふっと笑う。
「ほな、一緒に行こか」
差し出されてきた手を、真希は拒む事なくしっかりと握った。
279 名前:会いたくて 投稿日:2000年12月30日(土)14時33分08秒
「このごろ忙しいなぁ、モーニング」
「え?あ〜・・・まぁ」
急に質問されてと曖昧な返事を返す。
「アタシもいっぺんあんなに仕事に追われてみたいわ〜」
冗談混じりに言うみちよの言葉が、心地よく真希の耳で響く。
髪を整え終えたみちよが、「ほな帰ろか」とトイレのドアを押そうとした時。
真希の手がそれを制止した。

「・・・ごっちん?」
「・・・・・ないで」
「え?」
「・・・行かないで」
そう言ったと同時にみちよの背中に抱き着く。
「ちょ、ごっちん・・・」
「淋しかった」
みちよの言葉を遮って、真希が言う。
「会えなくて・・・・ずっと淋しかったよぉ」
「ごっちん・・・」
「・・平家さんは?」
「え?」
「あたしに会えなくて・・・淋しくなかったの?」
みちよの背中に顔を埋めながら、答えを待つ。
-------言ってほしい。
『淋しかったよ』って。
『ずっと会いたかったよ』って。
あなたのその声で、そう言ってほしい・・・
280 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月31日(日)03時51分17秒
続きたのしみ〜
281 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年01月01日(月)00時03分39秒
明けましておめれとうございまふ。
PCの前で21世紀を迎えてしまいました(笑
今世紀も何とぞよろしく存じ上げまふ。

でわ、早速。みちごまの続きだぁい。
282 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年01月01日(月)00時05分28秒
>280さん
 ありがとうなのれす〜。
 てかレスつけんの忘れんなよ、俺・・・

283 名前:会いたくて 投稿日:2001年01月01日(月)00時09分16秒
沈黙が続く。


「・・・」
次第に不安になってくる。
平家さん、困ってるの?
どう答えればいいのかわかんないの?
-----もう何でもいいよ。
どんな答えでもいいから。
声を、声を聞かせてよ・・・
真希の目頭がじぃんと熱くなった。
視界が 、少し滲んだ。
284 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月01日(月)03時48分06秒
うわっ…なんてとこで…
もー続き気になるじゃないですか(笑
285 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年01月04日(木)22時23分11秒
>284さん
 ごめんなさい、こんなとこできっちゃって(笑
 早速れす、あげるのれす。ごーごーなのれす。
286 名前:会いたくて 投稿日:2001年01月04日(木)22時25分11秒
「ごっちん」
不意に呼ばれ、答える間もなく体を反転させ腕の中に閉じ込められる。
「平家さ・・・」
「やっぱまだ子供やなぁ」
真希の言葉を遮って呆れたように言う。
その言葉に少しむっとなる。
「何でですかぁ、あたしは別に・・・」
「そんな質問をする事自体が子供なんですー」
そんな質問?
「会えなくて淋しくないか?なんて・・・そんなん決まってるやん」
淋しいよ、めちゃくちゃ。
「淋しすぎるよ・・・ホンマに」
みちよの真希を抱きしめる手に少し力が入った。
その圧迫感が何故だか気持ちいい。
「だから今日来てん」
もしかしたら会えるかもしれへん。
そう思って。
「・・・一緒だ」
「へ?」
「あたしと一緒」
「何が?」
「あたしもね、今日もしかしたら平家さんに会えるかもしれないって思って来たの」
そう言ってみちよの服をきゅっと掴む。
「よかった・・・会えて」
「・・・そやな」
287 名前:会いたくて 投稿日:2001年01月04日(木)22時30分29秒
「じゃ、今度こそ帰ろか」
「待って」
また真希の手がそれを制止する。
「何、どないしたん?」
呆れたように呟いたみちよの前で、真希は目を閉じ唇を突き出した。
「・・・何ですか」
「キスしてください」
「イヤです」
そう言ってまたトイレを出ようとする。
「ちょっとぉ、待ってくださいよぉ!」
何でしてくれないんですかぁ?
「決まってるでしょ!ここはトイレやで?しかもお店の!」
「家のトイレだったらいいんですか?」
「いや、そういう意味じゃなくてね・・・」
「どこでもいいじゃないですか、キスなんて」
「いや、でも、一応ほらね、人が来るかもしれへんし・・・」
「じゃあ、その前にしちゃいましょうよ」
「だからぁ・・・っ」
愚痴るみちよの唇を、真希は半ば強引に奪った。
288 名前:ばね 投稿日:2001年01月05日(金)04時36分51秒
むぅ〜、いいなぁ、みちごま。
大人なんだけども攻められ通しのへーけさんが好きです(w
289 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月05日(金)18時37分54秒
まきまりとか書く予定はないのでしょうか?
290 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年01月10日(水)01時45分51秒
ものすごくいいとこで止まってるし…先が気になりますのでage。
291 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月10日(水)13時18分25秒
昨日みっちゃんが夢に出てきた!
と言うことで作者さん続きを〜
292 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年01月13日(土)09時52分48秒
>ばねさん
 みっちゃんは受けとボクの中では決まってるのれす!!(笑

>289さん
 まきまりれすか・・・
 遅くなるかもしれませんが書きませう。

>FANTASISTAさん
 すいませんれすぅ・・・諸事情であげれず・・・
 今夜ちゃんとあげるのれす!

>291さん
 え、みっちゃんが!いいなぁ(笑
 わかりました、ちゃんと今夜あげるのれす。

てことで、今夜ちゃんとあげますれす。
293 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月13日(土)15時49分35秒
ごまなち希望
294 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月13日(土)20時10分20秒
>289
自分もまきまり見たいっす。ギャル同士だし。仲良さそう。
295 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年01月13日(土)22時58分49秒
>293さん
 ごまなちれすかぁ。
 前にリクエストがあったんれすが・・・
 同じにしちゃってもいいれすか? 
 ちゃんとごまなちは書くのれす!

>294さん
 まきまり了解なのれすぅ。
 ギャルっぽく書きませう。

お待ちかね(?)のみちごま続きを・・・
296 名前:会いたくて 投稿日:2001年01月13日(土)23時00分15秒
久々に感じる柔らかい唇。
もっと、もっと深く味わいたくて。
真希は唇の隙間から舌を滑り込ませる。
みちよの肩がびくっとはねた。
真希の服の裾をきゅぅっと掴んでくる。
何度も角度を変え、深く口づけていく。
舌を絡める度、みちよが過敏に反応する。
「・・・っふ・・・・ん・・」
口の端から漏れる吐息が真希の心を昂らせていった。

そして、真希の手がみちよの胸の膨らみに触れようとした時。
297 名前:会いたくて 投稿日:2001年01月13日(土)23時02分12秒
「何してんの!」
真希の体を突き放し、行為を中断させる。
一方、中途半端に盛り上がった心をどうすればいいのか判らない真希は膨れっつら。
「いいとこだったのにぃ〜」
「いいとこだったのにぃ〜、じゃないでしょ!どこやと思ってるん!」
「イヤでした?」
上目遣いに顔を覗き込まれる。
-----今全国を代表するトップアーティストの、しかもメインの子にこんな風に覗き込まれて「イヤです」なんて返せます?
「・・・場所が」
「トイレじゃなかったらいいんですね?じゃ、今からあたしんち行きましょう」
と、みちよの手を引いてトイレを出る。
「ちょ、待って、誰もそんな事・・・」
みちよの言葉など聞く耳持たず、真希はみんなのところに帰ると言った。
「今からぁ、あたし平家さんと一緒にお買い物行ってきまぁ〜す」
「おぅ、行ってらっしゃい」
「それじゃね〜」
「がんばりや〜」
何をがんばるのかは知らないが、裕子は二人を応援しているようで。
(あの人、知ってんのかいな?)
真希に引っ張られながら、みちよは疑問に思っていた。
298 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月14日(日)02時02分38秒
積極的な後藤がいい感じ
このまま突っ走って欲しい
299 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月14日(日)03時30分45秒
ごっちん、がんばりや〜
300 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年01月24日(水)22時00分11秒
どうも、ずいぶんとごぶさたのべぃぐる。れす。
それにしてもここ(青板)は盛り上がってるなぁ・・・(笑

>298さん
 みっちゃんと居る時のごっちんは積極的そのもので。
 突っ走りますよ〜、どこまでも!(笑

>299さん
 ごっちんへの応援ありがとうなのれす。
 ごっちん、がんばって平家さんを食べ・・・モゴモゴ。

久々の更新だなぁ〜。
301 名前:会いたくて 投稿日:2001年01月24日(水)22時03分21秒
「あんな、ごっちん、ちょっと待って」
「何ですか?」
やっと店を出たところで止まってくれた。
きょろきょろと辺りを見回している。
どうやらタクシーを探しているらしい。
「今日家にひとりなん?」
「えっとぉ、お母さんとお姉ちゃんが」
「・・・・」
みちよは何を思ったのか、真希より先にタクシーを拾った。
そして真希を促し、タクシーに乗り込む。
「えっとぉ・・・」
「××のマンションまで」
真希の言葉を遮って、みちよは自分のマンションの名前を運転手に告げた。
運転手が「あいよ」と小さく返事して、車を出す。
みちよの行動に真希は頭がついていなかった。
「・・・アタシは一人暮らしやから」
この言葉に真希の顔がぱぁっと明るくなる。
「平家さん、大好き!」
と、真希がみちよの頬に唇を当てようとするのを、制止する。
「こんなとこでやめなさい」
声を殺して真希にだけ聞こえるように告げる。
「じゃ、家でだったらいいんですか?」
「や、だからそういう意味じゃなくて・・・」
「運転手さん、急いでください!」
「あいよ」
車がスピードを速めると真希は満足げにシートに体を沈めた。
・・ったく。
こういうとこも子供やねんな。
「何か言いました?」
「いや、何も」
みちよは真希の質問に笑顔を返した。
302 名前:会いたくて 投稿日:2001年01月24日(水)22時10分29秒
「平家さ〜ん!早くしてくださいよ!」
「ちょお待ちって・・・」
みちよがキーを取り出し、鍵を開けると真希はすぐに部屋の中に入った。
「よく考えたら初めてですよね、平家さんの家」
「そやな。ま、ゆっくりしてって・・・」
「平家さん」
呼び止められ振り向くと、真希がみちよをソファへと押し倒す。
「ちょ、ごっちん・・・」
「家でならいいんでしょ?」
「そんなん誰も言うてへ・・・」
お約束のように唇は奪われる。
真希の唇によって、みちよの思考回路は遮断された。
もう何も考えられない。
ただ真希の唇に陶酔していった。

 ・・平家さん。
  何や?
 ・・・好きですよ?
  ・・知っとるよ。

-FIN-
303 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年01月24日(水)22時12分54秒
やっと終わったみちごま(笑
サボり気味だったから内容覚えてない人もいるかも・・・(汗
さて次回。
連載中(?)のやぐなっちゅーの続きれす。
安倍さんチに中澤さんが泊まりにいくお話し。
ちなみにどっちを中澤さんとくっつけるかは決めました。
どうなるんでしょうねぇ・・・(遠い目
304 名前:151 投稿日:2001年01月24日(水)23時12分48秒
みちごまが終わったからさやまりだと思ったんだけど…
うう、やぐなっちゅー頑張ってください…
そして、その後出来ればさやまりを…
305 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月25日(木)23時08分26秒
やぐなっちゅー待ってますよ!
306 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年01月26日(金)03時07分55秒
最後のみっちゃんの言葉がたまらなくスキ。
やっぱりいいよ、みちごま。書きたくなってきたよ(わら
やぐなっちゅ〜決着編(勝手に命名)期待してますよ。
307 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月27日(土)03時09分05秒
大人で冷静だけど、その分周囲が見えてしまって踏み込めない平家さんと、
ひたすら前進あるのみ、のごまの対比がよかったです。
平家さんってなんか、大人を感じさせるキャラなんだよなあ。
さて、次は裕ちゃんはどうするのか、どう展開するのか期待してます。

書いちゃえ、みちごま>FANTASISTAさん
308 名前:いずのすけ 投稿日:2001年01月30日(火)01時30分19秒
みちごま・・・ありがとう。
しっかり読ませていただきました。実は私、平家さんが大好きです。
次のやぐなっちゅーも期待してますね。
309 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月05日(月)19時12分19秒
またやぐのの読みたくてたまらないっす。
310 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年02月05日(月)21時59分03秒
ご報告なんれすが。
実は今週の土曜に高校入試があるのれす。
ですので、今週はあぷ出来ないのれす。ご了承くらさい。

>151さん
 すいませんれす、さやまりじゃなくて・・・(謝
 もちろん、やぐなっちゅーのあとにさやまりれすよ〜。

>305さん
 ありがとうれす〜!
 早ければ土曜日にでもあぷするのれす♪

>FANTASISTAさん
 みっちゃん、可愛いれすよね〜。イイ感じれすぅ♪
 一応やぐなっちゅーはあと2、3回あるようなんれすが(笑
 みちごま、書いちゃうのれす!(笑

>名無し読者さん
 ありがとれすぅ!やっぱ平家さんは誘い受けということで・・・(笑
 大人だから・・・あれ、違う?(笑
 次のやぐなっちゅー、安倍さんがシカけてきます。どうなるんれしょうね?(笑

>いずのすけさん
 ボクも平家さん、大好きれす(笑 あの情けなさが好き(爆
 やぐなっちゅー・・・あんまり期待しなぃ方がいいかも(汗

>309さん
 やぐののれすか〜。
 今でもすんごぃたまってるんで(汗)、遅れるかもしれませんが・・・
 ガンバリますっ!

ではまた週末に〜。
 
311 名前:恋の選択 投稿日:2001年02月15日(木)21時09分36秒
「矢口」
聞き慣れた声に我に返る。
振り向くと、裕子が少し心配そうな顔で立っていた。
「どないしたん、元気ないやん」
「・・別に何でもないよ」
「具合悪いんか?何かあるんやったら言いや」
-----その『何か』が聞いてる当の本人の事なのだから言えるはずもない。
真里はこれ以上裕子に心配かけまいと、笑顔で「大丈夫」と答えた。
しかし、その笑顔には憂いが含まれていたのを裕子は見逃さなかった。
312 名前:恋の選択 投稿日:2001年02月15日(木)21時11分16秒
「裕ちゃんっ」
声に振り向いてみると、そこには我がモーニング娘。の顔、安倍なつみさんが立っていて。
「覚えてる?今日、なっちの家に泊まりに来るんだよ?」
子供のように自分の腕に抱き着きながら言う少女があまりにも可愛らしくて。
裕子は柔らかく表情を緩めると、優しくなつみの頭を撫でてやる。
「覚えてるよ。まさかそこまでボケてへんわ」
「だよね」
そう言って満足げに笑うと、また抱き着いてくる。
この少女は本当に-----人の気持ちを揺さぶるのが上手くて困る。
この頃また一段と可愛くなってきた。
何というか、以前とは違った何かが出ているのだ。
その『何か』をひき起こさせたのは、自分だという事に気付かないで。
もう時計は収録の終了を告げようとしていた。
313 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年02月15日(木)21時18分23秒
んな、すいません、途中れすけど、題名変更。
恋の選択→左の花で。スミマセヌ。
314 名前:左の花 投稿日:2001年02月15日(木)21時23分14秒
「いらっしゃ〜い」
「久しぶりやなぁ、なっちの家」
久々に来たなつみの部屋は、以前来た時とは少し様子が違っていた。
模様替えしたのだろう、前に来た時に見た置き物や何やらが姿を消していた。
「晩ご飯食べよっか!何がいい?」
「お、なっち作ってくれんのか?」
「うん、もっちろん!今日は裕ちゃん、お客さんだからね!」
「この頃何やモテモテやなぁ」
三日前は矢口が誘ってくれたし。
「今日はなっち、か。こら両手に花やな」

両手に花。あたしは一体どっちの手の花なのかな?

そう嬉しそうに言う裕子の姿を見ながら、なつみは自分が多分左手の花だろうという事に勘付いていた。

-------所詮、左手。
右利きのあなたにとってはただの付属品。
ねぇ、やっぱりなっちは、左手の花なのかな?
右には行けないのかな?
裕ちゃんは右しか見てくれないの?
左は見てくれないの?
ねぇ、裕ちゃん・・・
315 名前:左の花 投稿日:2001年02月15日(木)21時24分30秒
「ごちそ〜さん。やっぱなっちの料理は上手いなぁ」
「こないだは矢口んとこで食べたんでしょ?何食べたの?」
「へ?・・・あぁ、何も食べてへんわ」
「え?」
「あん時な、矢口指切ってもうてな。何でか知らんけど泣いちゃってから、そのあと寝てん」
「・・二人で?」
「矢口が寝てんのにあたし一人起きてるのも何やし」
「・・・そう」
「ほんまに・・・・高3とは思えへんなぁ」
よぉ考えたらなっちと1個違いやねんな。
「・・・うん」
「全然ちゃうなぁ。ま、どっちも可愛らしいんやけど」
「・・・裕ちゃん」
「ん?」

どっち?
316 名前:左の花 投稿日:2001年02月15日(木)21時27分44秒
「・・・はい?」
あの、肝心な主語が抜けてるんですけど。
「何がどっち?」
「・・・矢口と、なっち」
「はぁ?」
「どっちが・・・好き?」

冗談かとも思ったけど、彼女の目は真剣そのもので。
どう答えればいいのか判らず、ただなつみの視線を受け止めていた。

「なっちはね、裕ちゃんが好き」
矢口も裕ちゃんが好き。
「じゃ、裕ちゃんは?」

そんな事・・・言われても困る。
だって、真剣に考えた事ない。
ずっと矢口が好きで・・・
でもそう改まって言われると。
揺らいでる自分が居るのが判る。

なっち。矢口。
ドッチガ好キ?
317 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年02月16日(金)02時18分31秒
祝! やぐなっちゅー編再開♪
なんとなく、俺的には矢口と付きそうな気がするんだけど…
たしか、矢口と付けたいみたいなコトも言ってたし…
なっちじゃないけどドッチガ好キ?(わら
318 名前:T.N 投稿日:2001年02月20日(火)01時06分42秒
あ、再開ですか?
待ってましたよ!めっちゃくちゃ先が・・・気になる!!!
どっちと、くっ付くのかな?(w
それとリクエスト・・・黄色板でしてくれてますよね?
1番GETは出来ませんでしたが、6番GET!!でレスさせて頂いてます!
作者さん間違ってたらすみません!(w
319 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年02月28日(水)14時36分48秒
>FANTASISTAさん
 矢口とつきそうな気がします?うーむ・・・
 どうれしょうねぇ(にやり
 ドッチガ好キって・・・このスレの題名を見ていただければ(笑

>T.Nさん
 すいません、全然更新しなくて・・・
 どっちとつくんれしょう、ってもうお分かりだと思うんれすけどね(笑
 そうれす、黄色板の黒裕モノはボクれす(笑 あっちも今日あぷするのれす。

ガンバって完結させやう・・・
320 名前:左の花 投稿日:2001年02月28日(水)21時39分46秒
「・・・ごめん」
「・・うん」
「・・・わからへん。どっちかなんて・・・決められへん」
考えさせて。
「・・うん、ごめんね、急に変な質問しちゃって」
「・・いや、えぇよ」
ちゃんと考えなきゃいけない事だから。
決して逃げてはいけないから。
「・・・ゆっくり、ちゃんと結論出すから」
「・・うん。待ってるよ」
でもね?
「どっちも選べない、なんてのはダメだよ」
矢口か、なっちか。二人に一人。
「絶対どっちか選んでね」
「・・・判った」
なつみの表情が緩まった。
それと同時に裕子の表情も緩まった。
321 名前:左の花 投稿日:2001年02月28日(水)21時42分27秒
「サムイよぉ〜」
「あんた道産子のクセしてそんなんでどないすんの?」
「・・・道産子でも寒いものは寒いの!」
そう言うと、既にベッドの中に居る裕子の隣に身を滑らせた。
「・・あったかい」
「そやな・・」
「ね、裕ちゃん」
「ん?」
なつみの方に顔を向けると、不意打ちのように口づけられた。
「なっ・・!」
「おやすみ」
あまりにもいつも通りの笑顔で言うので、怒る気も失せてしまった。
裕子は呆れたような息を一つつくと、静かに言った。
「・・・おやすみ」

裕子の腕に抱かれながら。
今だけでもこの幸せを感じれる事になつみは感謝した。

「ん〜・・・矢口ぃ・・」
「・・やぐ・・ち・・」

二人の眠りの世界での言葉。
真っ白な枕だけがそれを聞いていた。

-FIN-
322 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年02月28日(水)21時51分29秒
やぐなっちゅー終わりなのれす。あ、まだ続きますよ?(笑
長いコトあぷしてなかったもんで・・・いつのまにかすごい盛り上がってるじゃないれすか、ココ(笑
ついていけそうにないかも・・(笑
次回は151さんのリクエスト、さやまりなのれす。
少し遅くなるかもしれませんが、ヨロシクれす〜。
323 名前:あいこ 投稿日:2001年03月19日(月)00時30分21秒
よしごまをくださーい、お願いします!!!!
324 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月21日(水)04時06分30秒
さやまりすげー楽しみ
325 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年03月22日(木)19時33分28秒
>あいこさん
 よしごまれすね、かしこまりましたぁ☆
 タイヘン遅くなってしまうかもしれないれすが、しばしお待ちを。

>324さん
 楽しみれすか・・・あぁ・・
 あんまり楽しみにしない方がよいかと思うのれす・・(笑

んでわ、さやまりれす。どぞ。
326 名前:in dream 投稿日:2001年03月22日(木)19時35分21秒
・・・あれ?
ドコだろ、ここ。
何だかキリみたいのがかかってて周りがよく見えない。
・・誰も居ないのかな?
とりあえず足を踏み出す。
周りを警戒しながら、ゆっくり歩く。
・・・何かヤだなぁ、こーゆーの・・・
矢口、怖いのダメなんだって・・・
そんなコト考えてるとますます怖くなる。
自分を抱くようなかたちで足を進めた。
その時。

ぽん。

「わぁっ?!」
肩に置かれた何かにびっくりして声を上げた。
急いでうしろを振り向いてみると、そこには。

「・・・びっくりしたぁ」

行き場のない手に困ってる紗耶香が居た。
327 名前:in dream 投稿日:2001年03月22日(木)19時35分58秒
「・・え、紗耶香、何で・・・?」
「何でって・・・覚えてないの?自分から言い出したクセにさ」
紗耶香は呆れたように笑いながら、こめかみを掻いた。
「言い出した・・・?」
「今日デートしようって。矢口が言ったんじゃん」

でーと?

待って。状況が理解出来ない。
えーと、あたしが紗耶香をデートに誘ったって事?
・・・・そんな事した覚えない。
それどころか近頃仕事がいっぱいで紗耶香と連絡取ってないもん。
一体どーなっちゃってんの?

「ショッピングするんでしょ?早く行こーよ」
にぃ、という笑顔と共に差し出された手。
その笑顔に弱かったりするあたしは、当然のごとくその手を握った。
久しぶりに感じる紗耶香の手はほのかにあったかかった。
「よし、行こ!」
・・まーいっか。
「・・・うんっ!」
紗耶香に負けじと顔いっぱいの笑顔で応えた。
328 名前:in dream 投稿日:2001年03月22日(木)19時36分39秒
いつの間にかそこは原宿の街並になっていた。
あたしたちは腕を組んで、いざショッピングを開始した。

「あ、あれカワイイー!」
「どれどれ・・・えー、その隣のヤツのが可愛いよ」
「えー、ヤだぁ、あれがいいー!」
「・・・あたしが買うんかい」

「うーん、どーしよぅ・・・」
「ナニ迷ってんの?」
「これとこれ、どっちにしよっかなって・・・」
「・・・どっちも一緒じゃん」
「違うよぉ!こっちはちょっとだけ色が明るいんだって!」
「・・・じゃあ両方買いなよ」

「紗耶香、背ェ伸びた?」
「ん、もー160超えたかな」
「うっそ、まじでー?いーなー、矢口ももうちょっと伸びないかなー」
「矢口はそれでいいと思うけどなぁ」
「そっかなぁ・・・まぁミニモニ。とかもあるけど・・・」
「今の矢口、可愛いし」
「・・・・ばか」


いっぱい笑った。
いっぱい遊んだ。
こんなに楽しいの久しぶり。
紗耶香と居る時しか感じる事の出来ない想い。
嬉しい。楽しい。幸せ。
329 名前:in dream 投稿日:2001年03月22日(木)19時37分24秒
「ね、矢口」
「んー?」
紗耶香は急に足を止めた。
矢口の方に向いて、にぃ、といつも通り笑うと、言った。

「大好きだよ」

告白と共に、優しく唇が重ねられた。

「っ、な、なにす・・」
「矢口、アタシの事キライ?」
「き、きらいじゃないけど・・」
「じゃー好き?」
「・・・」
「ねーってばぁ」
「・・好き」
「何ー?聞こえないなぁー」
「・・・好きだよぉ!」
「へへっ」

嬉しそうに笑う紗耶香の顔を見て、あたしも嬉しくなって、一緒に笑った。
330 名前:in dream 投稿日:2001年03月22日(木)19時38分02秒
「じゃさ」
「・・何だよぅ」
「またね」
「え?」
「ばいばい」

紗耶香はそう言い残して、急に居なくなった。
まるで煙みたいに、シュッて。
「・・・?」

紗耶香?どこ行ったの?
ね、戻ってきてよ。
まだ、デート途中じゃん。
早く出てきてってば。
ねぇ、紗耶香ぁ・・・・
331 名前:in dream 投稿日:2001年03月22日(木)19時38分42秒
「紗耶香ぁ・・・」
「はい」

・・・・・・?

ガバッ。
勢いよく体を起こす。
ベッドの横にはびっくりした顔であたしを見てる紗耶香が居た。
「びっくりしたなぁ、もー」
呆れながら笑うその顔はさっき見た笑顔と同じだった。

きょろきょろと辺りを見回してみる。
キリなんかかかってない。原宿でもない。
あたしの部屋だ。
じゃあ今のは・・・
「夢・・かぁ」
あたしは脱力して、ベッドにぼすっと顔を埋めた。
「って、何で紗耶香がココにいんの?!」
また体を勢いよく起こす。
何であたしの部屋に紗耶香が居るんだ?
「いやぁ、ちょっと用事があって、あがらせてもらったんだけど」
「用事?」
「うん。あのさ、今日デートしない?」
「でーと・・・?」
「イヤ?」
少し不安げな顔の紗耶香。
ぶんぶんと首を横に振って否定の意味を表わす。
「そ、そんなコトない!行く!ショッピングしよ!」
「よし、じゃー早く着替えなさいっ」
「何だよ、エラソーにぃっ!」
にぃ、と笑う紗耶香の笑顔は夢の中のものよりももっと眩しかった。
332 名前:in dream 投稿日:2001年03月22日(木)19時39分23秒
「ね、矢口、さっきどんな夢見てたの?」
「へ?」
ブーツのヒモを結びながら紗耶香の質問に応える。
「アタシの名前呼んでたじゃん。どんな夢だったの?」
「あー、あのねー・・・」
そこまで言いかけて、ぴたりと言葉を止めた。
「?矢口?」
「・・・教えなーいっ」
「あ、何だとぉー!」
ブーツもちゃんと履いて、玄関のドアを後ろ手に閉めながら言う。
紗耶香は今にも飛びつきそうな勢いだ。
ちょっと肩をすくめて、紗耶香の隣をすりぬけて、道に出た。
「待てよー、気になるじゃんかー!」
「言わないもんねーだっ」
家の前の道はあたしと紗耶香の笑い声で埋まった。
桜の花がもう蕾をつけていた。

夢の内容は言わなくても判るから。


「ねー、紗耶香、背伸びたー?」
・・・・・・・・・

-FIN-
333 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年03月22日(木)19時41分19秒
151さんのリクエストのさやまりれした。
一気にあぷしちゃった・・・まだ次のヤツ書いてないのに(爆
でも春休みなんで少しは書くスピードもあがると思うのれす。
次回は、えーと、あいののれすね。中1コンビ。
この二人で書けるかどうか・・・ガンバってみるのれす(笑
334 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月22日(木)23時44分49秒
さやまりだぁ〜!
嬉しいっす
やっぱりべぃぐるさん甘いの上手いすねぇ〜、感服。
335 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月22日(木)23時53分27秒
なちよしを強く希望!!!
ちょっと難しいかな????
336 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月24日(土)10時12分02秒
甘甘ステキです
337 名前:かんかん 投稿日:2001年05月05日(土)12時48分47秒
いちよしを希望します。
よろしくお願いしますね。
338 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月07日(月)02時16分15秒
なかよし希望
339 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月07日(月)02時17分07秒
ゆうごま激しく希望!熱望!!!
340 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年06月11日(月)12時25分25秒
何だかめちゃめちゃ久しぶりなべぃぐる。れす(笑
俺ももう高校生になりました・・・時が経つのは早い(笑

>334さん
 喜んでいただけて光栄っす〜。
 甘いの・・・しか書けない体なんれすよ、もう(笑

>335さん
 なちよしれすね、かしこまりました。
 多分激遅になると思いますが、絶対に書きますので。

>336さん
 甘甘れすよね、やっぱ〜♪
 勢いに乗じて同盟まで作ってしまった俺・・・(笑

>かんかんさん
 いちよしれすね、かしこまったのれす。
 遅くなるかもしれませんが・・・ちゃんと書き上げますので。

>338さん
 なかよしれすか、わっかりましたぁ。
 結構好きなんれすよね、この二人・・・(笑

>339さん
 ゆうごまれすか!何だか裕ちゃんリクが多いな(笑
 かしこまったれす、しばしお待ちくだされませ。

ののかご、今日か明日にでも上げますんで・・・
いっそsageて書こうか(笑
341 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月11日(月)20時34分55秒
黄板のもお願いします。
342 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年06月14日(木)21時11分07秒

>名無し読者さん
 あっちの方も更新が遅れてしまってホントにすいません。
 今週中には必ず更新しますので。ホントウに申し訳ないデス。

さてさて、ののかごをあぷするとか言ってたのですが、ネタが納得行かず(爆)
それよりも今日のモー。たいで矢口となっちが髪の毛切ってたの見て、思わず書いちゃいました(やっちゃった)
という事でやぐなちになります。ののかご待ってた方、すいませーん(謝)
343 名前:あなたと同じ。 投稿日:2001年06月14日(木)21時12分10秒

「おー、どしたの、なっちー!」
楽屋に入るなり、圭織の声が飛んできた。
何だか照れくさくて、照れ笑いしながらドアを閉めた。
圭織は読んでた雑誌を開いたまま机の上に置いて、椅子から立ち上がった。
そしてその足であたしの方に来て、おっきな目を嬉しそうに光らせながら言った。
「どしたの、これー?すんごぃ似合ってるじゃん!」
あたしの肩につかないくらいに切られた髪の毛を指ですくいながら。

「ちょっとね、そろそろ切りたいなーって思って」
「えー、いいなー、圭織も切りたいー」
「圭織が切ったら、圭織じゃなくなるでしょ」
開かれたドアから聞こえてきたのは圭ちゃんの声。
「おはよ、お二人さん。なっち、髪切ったんだ」
「うん、ヘンかな?」
「うぅん、似合うよ。可愛い」
圭ちゃんが目を細めるのを見て、すごく恥ずかしくなった。
あたしはちょっと肩をすくめて照れ隠しした。
344 名前:あなたと同じ。 投稿日:2001年06月14日(木)21時12分58秒

「あー!安倍さん、髪の毛切ったんですかぁー?」
「さっぱりしましたねぇ。そういう髪型、好きだなぁ」
よっすぃがあたしを見ながらそう言う。
その隣で少しふくれてる梨華ちゃんに気付いて、ちょっと吹き出してしまった。
「どーしたんですかぁ、安倍さん、何で切ったんですかぁー?」
「シツレンでもしたんですか、あべさん?」
キミタチはよくそういう事を聞けるね、最年少コンビ・・・
苦笑しながら、あたしは誰に言うでもなく呟いた。

「失恋っていうより、逆っぽいけどね」

「え?何か言いました?」
加護が不思議そうな顔であたしの顔を覗き込む。
あたしは軽く笑って、何でもない、と言った。
345 名前:あなたと同じ。 投稿日:2001年06月14日(木)21時14分10秒

それは昨日の夜。
鏡の中の新しい自分を真直ぐ見つめる。
あんまり切らないように、って言われたから、肩につかないくらいに切ってもらった。
何だか昔の自分に戻ったみたいで、不思議な感じにとらわれる。
普通の学生してた頃みたいに、好きな時に好きな長さで切る事が許されないから、たまに切るとすごく新鮮な気分になる。
髪を撫でながら、鏡越しに時計を見た。
11時35分。
『・・・遅いなぁ』
そう呟いて、鏡の前から離れて、ソファの上の携帯を手にとる。
ソファに座りながら、メールを打ってみる。

『遅いけど、何かあったの?心配だから、早く来てね。なっち。』

手短に用件を書いて送信する。
数分ほどして、すぐにメール用の着メロが鳴った。

『ごめ〜ん!ちょっとやる事あってさ!あと5分くらいで行くから!ヤグチ』
346 名前:あなたと同じ。 投稿日:2001年06月14日(木)21時14分58秒

やる事って・・・こんな時間に?
今日の残り時間はあと15分足らずしかない。
『・・なーにしてんだよー・・・・』
なんてこぼしながらも、実はあと5分で会えると思うと嬉しかったりするんだけどね。
ソファに寝転んで、携帯の画面をじっと見つめる。
矢口には、髪の毛を切った事を一番最初に告げた。
メールで伝えると、返ってきたメールにはこう書かれてた。

『髪切ったのぉ〜!?うっそ、マジでぇー!?ビックリだよ、ホント!え〜、早く会いたいよぉ〜!!ヤグチ』

最後の文章がやけに嬉しくてニヤけてた・・・なんて言えないな。

一人で思い出し笑いしてたその時、玄関でチャイムが鳴った。
347 名前:あなたと同じ。 投稿日:2001年06月14日(木)21時15分54秒

『ピンポーン』

『はーい!』
急いで起き上がって、パタパタと玄関に向かう。
時計の針はもう今日の終わりを告げようとしてる。
ドアまで行ってチェーンロックを外して、鍵を開けた。
『遅かったね、矢口・・・・!』
ドアを開けたその場所には。
トレードマークとして定着してた、あの二つくくりがなくて、あたしと同じ髪型をした矢口が立っていた。
348 名前:あなたと同じ。 投稿日:2001年06月14日(木)21時17分31秒

『・・・・・・・』
『へへっ、ごめんね、これやってたら遅くなっちった』
そう言いながらほとんど色の抜けた髪の毛を撫でる矢口。
『え・・・何で・・?!』
矢口はびっくりしてるあたしを横目にドアを閉めて、中に入ってきた。
お馴染みの厚底を脱ぎながら、矢口は言った。

『だって、なっちが髪切ったって言ったから』

・・・・そんな理由で?
・・・・そんな単純な理由で、髪切っちゃったの?
びっくりした、驚いた、信じられなかった、でも。
すごく嬉しかった。

『・・ありがと』

その小さな体をきゅっと抱きしめた。
矢口が小さく笑う声が聞こえた。
矢口の手があたしの肩にかかって、顔をあたしの顔の正面に持ってきた。
そしてそのまま顔を近付けて、唇を重ねた。
このままずっとこうしていたい-------------
切実にそう思った。
349 名前:あなたと同じ。 投稿日:2001年06月14日(木)21時19分17秒

唇を離してからの第一声。
『・・カワイイね、なっち』
『・・矢口の方が可愛いよ』
『なっちの方がカワイイの!』
ムキになって子犬のように吠えかかる矢口。
こういう時はヘンに逆らわない方がいいって身を持って知ってる。
『ありがと』
そうお礼を言って、もう一度唇を重ねた。
そこが玄関だと言う事をも忘れて、あたしたちはじゃれあってた。
時計は既に新しい一日の始まりの時間を刻んでいた。
350 名前:あなたと同じ。 投稿日:2001年06月14日(木)21時21分08秒

「おーっす!」
「あっ、矢口さんも切ってるー!」
「へへー、似合うだろー!」
満面の笑顔を咲かせながら、手を頭のうしろにやる矢口。
よっすぃと梨華ちゃんが矢口の方へ行く。
「矢口さん、髪の毛短いの似合いますねー!めっちゃカワイイっす!」
「ありがと、よっすぃ〜!」
と、よっすぃに抱き着く矢口。
その隣でまたふくれてる梨華ちゃんに苦笑しか出なかった。

矢口はよっすぃから離れて、あたしの前に来た。
「おはよ」
「おはよう」
「カワイイね」
「ありがと」
それだけ言って、矢口は机の方に行ってしまった。
圭ちゃんが不思議そうな顔で聞いてきた。
「あれ、どしたの、何かそっけなくない?」
そう?とだけ返しておいた。

昨日の夜、それ以上に沢山の愛の言葉を聞いたから、もう充分。
351 名前:あなたと同じ。 投稿日:2001年06月14日(木)21時33分21秒

そして今日からあたしは大好きな人と同じ髪型で生活する。
別に大した事じゃないし、ホントに小さい事だけど。
そんな些細な事が、あたしの心を満たしてくれる。
そんな小さな事が、あたしの心を安心させてくれる。

「行こっ、なっち!」
「うんっ!」

握りあった手から伝わってくる想いを感じて、今日も頑張ろう!

fin.
352 名前:べぃぐる。 投稿日:2001年06月14日(木)21時34分38秒

ていうことで、やぐなち終了。
矢口髪の毛切ってたのにビックリしてシマッタ…
カワイイれすなぁ、やはし。なっちもイイ感じで。
ののかご、ネタ直ししてあぷします(笑)
353 名前:名無し読者 投稿日:2001年06月15日(金)00時25分44秒
そうか、高校生ですか。
テレビの二人もかわいかったけど、ここの二人もか〜い〜ですな。

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