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1 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年10月21日(土)20時56分17秒
私の初作品です
2 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年10月23日(月)19時11分21秒
この作品は最初のシーンからいきなり立ち回りがあります。
3 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年10月24日(火)16時15分51秒
(1)
ここは、某所にある商工会館。
真っ暗になった会館内には商工会役員と辻希美がいた。
役員「そろそろ、用意はいいな?」
希美「いいぜ。もう二度と前の二人には戻れないかもな。」
役員「よく言った、かなうならかかってこい。」
(立ち回り。役員は首尾よくナイフで希美を刺す)
希美「うおぉ…、強いな…。」
役員「長い間楽しかったです。ではこの辺で…」
そう言うと役員は希美の元から去っていった。
しばらくすると希美の元に矢口真里とその彼氏の北川悠仁が来た。
真里「希美…、どうしてこんなに…。」
希美「すまんな、こんな有様だよ。」
北川「希美さん」
希美「12歳で娘。に入って以来いろいろあった…、どうやら年貢の納め時が来たよ」
真里「何弱気になっているのですか。」
北川「そうですよ。希美さんにはまだまだ頑張ってもらわなくては。」
希美「真里…。」
真里「なに?どうした?」
希美「小さいもの同士でがんばってこれたのも真里のおかげだよ。」
真里「そんな。まだ大丈夫だよ…」
もうすでに真里は涙目になっていた。
希美「ねえ、また娘達と一緒にグアムへ行きたいね…。」
真里「わかった。また一緒に行きましょう。」
北川「希美さん…、死ぬな…」
北川がそう言って希美を励ます。しかし運命の時は来ていた。
希美は大量に吐血し、真里の手からくずれおちた。
真里「いやぁぁぁぁっ!希美ぃ!」
希美「真里…、これでもう思い残すことはない。何も…」
真里「希美、希美ぃ!」
北川「希美さん!」
二人がいくらたたいても希美は起きない。
真里「ちょっと、何やってるのよ?早く救急車を呼んできてよぉ!」
真里はヒステリーみたいに叫んだ。
北川「はい。」
北川はすぐに救急車を呼びに行った。
しばらくして、救急車が来ると、希美を乗せて病院へ急行した。
二人も同乗していたのである。
救急車が病院に着くと、早速緊急救命室に行った。
真里「あぁ、希美ぃ…」
北川「大丈夫だよ、希美さんは死にはしないさ。」
しばらくすると看護士が来た。
真里「どうなんですか?」
看護士「一命は取り留めました。」
真里はホッとした。
結局、この日は病院で寝ることになった。
4 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月25日(水)02時51分19秒
いきなり辻が。
ていうか悠仁なの?(w
5 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年10月31日(火)13時55分40秒
翌朝。
希美が起きるとその隣りには真里がいた。
真里「あぁ…よかった、気がついたんだね…」
希美「あれ?私…助かったの?」
真里「そうよ。まだ希美には生きていてほしいんだ…」
希美「あぁ…ありがとう…、あなたに助けられるとは…」
希美は半分泣き声で言った。
しばらくすると酒井若菜が病室に来た。サンエーつかざんシティでのイベントで初
めて希美たちと出会って以来仲良くなった。
若菜は「さかい乳業株式会社」に勤めているのである。
若菜「大丈夫?あなたが入院したって聞いてびっくりしたよ。」
希美「大丈夫。真里が助けてくれたんだよ」
若菜「そう。」
真里「若菜?もう行かなくて大丈夫なの?時間は。」
若菜「そうね。じゃあ私行かなくちゃ」
若菜はそう言って病室を後にした。

(2)
その日の夜。
ここは北川の住んでいるアパート。
ピンポーン。
ドアのチャイムが鳴った。
北川「誰だよ、こんな時間に」
ガチャッ
北川がドアをあけるとそこには加護亜依が立っていた。
6 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月31日(火)18時52分39秒
頑張ってください。
7 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月01日(水)15時00分32秒
北川「あいぼん。」
亜依「ゆう、ゆう―――。あ―――!!」
亜依はいきなり北川の心で泣いた。
突然の事なので、北川は戸惑っている。
北川「ちょっ、ちょっとどうしたんだよ。」
亜依「うぅ…えく、うぇぇ〜〜。」
亜依はまだ泣きじゃくっている。
北川「とりあえず、中入れよ。」
北川は亜依を中に入れた。
8 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月01日(水)15時41分49秒
北川「何があったんだよ、こんなに泣いてるけど。」
亜依「希美がね、1ヶ月も帰ってこないんだって…」
北川「そうか、でも大丈夫だよ。」
北川はそう言って亜依を励ました。しかし…
亜依「……」
亜依は泣き疲れたのか、眠っていた。
北川「眠っちゃったの…」
北川は亜依をベッドに連れて行って寝かせた。


翌朝。
亜依は番組の収録のために北川の部屋を後にした。
この日は「HEY!HEY!HEY!」の収録と言うことで北海道へロケに行く事になっている。
亜依「おはよ〜ございま〜す」
すっかり前日の悲しみが消えたのか、亜依は元気よく挨拶した。
中澤「…これで全員集合やな」
娘。最年長の中澤裕子が言った。
しばらくして、娘。達は一路北海道へと向かった。
9 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月02日(木)15時12分25秒
北海道へ到着した娘。達はすぐにロケバスに乗り込む。
バスは大雪山スキー場へと向かうために走り出した。
このバスの中で後藤真希と保田圭が話をしている。
保田「また北海道へ来たね」
真希「ホント、札幌でのライブ以来だね」
地元北海道出身組の安倍なつみと飯田圭織は期待感はいっぱいである。
安倍「帰って来ちゃった」
飯田「でも帰宅は出来ないみたいよ」
安倍「そう?」
飯田「そう言う事」
しばらくしてバスは大雪山スキー場に到着した。
娘。達がバスから降りるとダウンタウンの浜田雅功と松本人志が待っていた。
浜田「どうもこんにちは」
松本「お待ちしてました」
一通り挨拶すると早速収録が始まった。
10 名前:波の花 投稿日:2000年11月08日(水)13時19分27秒
頑張って下され。
11 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月08日(水)14時27分45秒
真里「スノーボードってやってみたけど面白いね」
安倍「どう?浜ちゃんは経験ある?」
浜田「やったことないんじゃ」
松本「そう言うたわりには上手くできとるな」
松本のツッコミが入った。
結局この日はトークも上手くでき、1日目の収録が終わった。
その夜、真希の携帯電話が鳴った。
真希「もしもし」
真希が電話に出る。すると聞き覚えのある声が聞こえた。
紗耶香「真希ちゃん、久しぶりだね〜。」
今年5月に娘。を脱退した市井紗耶香であった。
真希「市井ちゃん?久しぶり〜、元気だった?」
紗耶香「うん、真希ちゃんは?元気だった?」
真希「元気すぎだよ〜。」
紗耶香「そう?じゃあ、今から会わない?」
真希「うん、今どこにいるの。」
紗耶香「時計台の前。」
真希「わかった。待ってて、今行くからね」
そう言って真希は電話を切ると時計台へと向かった。
12 名前:杉田昭博 投稿日:2000年11月10日(金)13時25分45秒
ここからいちごまになるんでしょうね。期待してます。
ゆずの北川悠仁とアイドルの酒井若菜が出てるのも面白いです。
13 名前:琉球酒 投稿日:2000年11月10日(金)16時27分05秒
コワイ
14 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月14日(火)15時31分47秒
しばらくすると真希は時計台の前に到着した。
紗耶香「ここだよ。」
紗耶香は手を振ってみた。
真希も手を振った。
真希「久しぶり、会いたかった〜。」
真希は笑顔である。
紗耶香「私も会いたかったよ。」
真希「今まで何かありましたか?」
紗耶香「いえ、別に何もなく平凡でした。」
真希「私は今TVの収録のためここに来てるけど…」
紗耶香「そう?私は息抜きのためだよ。」
いろいろな話が続いた。
紗耶香「そうだ、ここで立ち話もなんだから私の下宿先に来ない?」
真希「行くよ。」
そうして二人はあるアパートへと向かった。
15 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月15日(水)10時58分19秒
アパートに到着した。二人が部屋の中に入ると中には吉澤ひとみと保田圭がいた。
保田「ごっちん…」
真希「圭?来てたの?」
紗耶香「私が呼んだの。」
真希「どうも」
真希は感謝した。
紗耶香「さて、みんな揃ったし、いっぱい話しよう。」
こうして4人の話は始まったのである。
30分後、また真希の携帯電話がなった。
16 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月19日(日)11時10分25秒
電話の相手は圭織であった。真希は電話に出てみる。
真希「もしもし」
飯田「真希?今どこにいるの。」
真希「今は圭たちと一緒にアパートにいる。」
飯田「そう?」
真希「今ね、紗耶香もいるよ。」
飯田「うそ?代わって」
真希は電話を代わった。
紗耶香「もしもし」
飯田「久しぶり、武道館以来だね」
紗耶香「本当にね」
飯田「あれからどうしてる?」
紗耶香「まだ勉強中よ」
10分間も話を続けた二人。そして…
紗耶香「じゃあ、もう切るね」
飯田「うん、ありがと」
紗耶香は電話を切った。
17 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月22日(水)11時43分06秒
紗耶香との再会から翌日。
それ以降も何の不自由もなく収録が進んだ。
数日後には収録もすべて終わり、娘。たちは東京へ戻った。


ある日の日本テレビの楽屋。
楽屋内は只ならぬ雰囲気が立ち込めていた。
飯田「真里、今何て言ったの?」
真里「…私さあ、あと2週間ほどで娘。辞めるんだよね。」
飯田「…どうして?どうしてそんな事黙ってたの?」
真里「仕方なかったのよ、他から女優になれってお誘いがあったの」
飯田「なら辞めなくてもいいじゃん、娘。にいてもできるのに…」
真里「どうして?移籍すると言うことは娘。を辞めると言うことよ」
ついに真里は強気な口調で言い放った。すると…
飯田「うっ…」
圭織の目から大粒の涙が流れてきた。
飯田「ねえ、娘。を辞めるなんて言わないで…考え直して…」
真里「わかった…考え直してみるよ…」
真里はこう言い残し、楽屋を去っていった。
その夜。
真里のアパートに和田マネージャーが入ってきた。
和田「矢口、娘。たちが大変なんだ」
真里「和田さん…、何かあったんですか?」
和田「詳しい話は後だ。早く車に乗って」
真里「はあ…」
和田「そうだ、目的地に着くまでにこれをつけておいてくれ…」
和田マネージャーはそう言って真里にアイマスクを手渡した。
真里がアイマスクを装着するとすぐに車に乗った。
そして、車はある所へと向かった。
18 名前:名無っし  投稿日:2000年11月22日(水)13時23分33秒
う〜ん、良いんだけどぉ、メンバーの口調がなんか・・・。
19 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月22日(水)14時28分26秒
30分後、車はある所に到着した。
そして和田マネージャーは真里をある場所へ誘導した。そして…
和田「よし、マスク外していいよ」
真里がアイマスクを外してみると、そこには娘。たちがいた。
真里「えぇ?うそ?みんなどうしてそこにいるの?」
真里はびっくりした。
希美「真里、あなた別の事務所に移籍するって?」
1ヶ月ぶりに退院した希美は言った。
真里は辺りを見回して気づいた。どうやらここは公園らしい。
和田「矢口、あなたをここへ連れて来たのはその為だ。」
亜依「そうなんですよ。」
真里はようやく納得すると、圭織の側に座った。
和田「さて、みんな揃った所で始めようか」
真希「はい。」
すると和田マネージャーは立ちあがった。
和田「矢口さんの新天地での活躍を期待して乾杯しましょう。乾杯…」
みんなは一斉にグラスを上にあげて乾杯した。
真里「ありがとうございます。私のためにこんな事をして…」
ひそかに真里は思った。
鉄板焼きがあることからこれは食事会であることも知った。
北川「いっぱい食べて下さいよ。」
真里「はい。
この時すでに真里は元気が戻っていた。
若菜「あぁっ、それジュースじゃないか?しけてるね〜」
いきなり若菜は真里に言った。
真里「でも私は飲めない体質だから…」
真里は抵抗するが遅かった。
若菜は日本酒を入れて持ってきたのだった。
若菜「ほら、これを飲んでみて?」
真里「うん…」
すると真里はグラスに入っていた日本酒を飲んでみた。
真里「おっ、結構美味しいね…」
若菜「フフン、結構いい飲みっぷりじゃん。」
若菜は真里を誉めた。しかし…
梨華「真里、これを入れてきたよ。」
石川梨華が鉄板焼きを真里に差し出した。
真里「あ、ありがとう」
真里はとりあえず紙皿を受け取った。
20 名前:脂肪遊戯 投稿日:2000年11月23日(木)19時11分09秒
とにかく、頑張って下さい
21 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月24日(金)18時55分11秒
それから1時間ぐらい経ったのだろうか、娘。たちはすでに酔っていた。
しかし年長者だけであり、真里も酔っていたのである。
安倍「しかし大変なことになっていたとは…」
保田「最初の追加メンバーの一人だったのに。」
飯田「何とか止められないかな?」
中澤「……」
一瞬にして娘。たちは沈黙した。


 ―それから2週間がたった…
この日はコンサートツアーのラストを飾る東京ドーム公演となった。
そしてこの日で真里は娘。を辞める事になっている。
娘。たちは緊張している者もいれば普通にしている者もいる。
楽屋の中。
中澤裕子がみんなに声をかけている。
中澤「今日は矢口の最後のコンサートの日や。」
それに対して娘。たちは
娘。「はい。」
と返事をしていた。
午後7時、矢口真里の最後のコンサートが開演した。
22 名前:hiro 投稿日:2000年11月24日(金)21時55分39秒
とうとうここまできたか。
頑張って下さいよ。
23 名前:hiro 投稿日:2000年11月30日(木)13時35分53秒
この日の曲順はこうなっている。
1、サマーナイトタウン
2、恋のダンスサイト
3、愛車ローンで
4、DANCEするのだ!
5、ハッピーサマーウエディング
6、真夏の光線(以上、モーニング娘。)
7、純情行進曲(中澤ゆうこ)
8、恋がステキな日(カントリー娘。)
9、青春時代123(プッチモニ)
10、乙女パスタに感動
11、たんぽぽ(以上、タンポポ)
12、LOVEマシーン
13、ふるさと
14、原宿6:00集合(以上、モーニング娘。)
アンコール
EN1I WISH
EN2モーニングコーヒー
EN3抱いてHOLD ON ME!(以上、モーニング娘。)
翌日から娘。ではなく一人の女優として活動する真里にとっては失敗は許されな
いコンサートとなった。
24 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年11月30日(木)13時36分45秒
↑名前間違えました。
25 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月11日(月)15時39分04秒
しかし、コンサート中に娘。全体にとって信じられない出来事が起きていた。
12月31日の紅白歌合戦に急遽出場する事になったのだ。
事の真相は出場者の一人である歌手の今井絵理子さんが交通事故のために出場で
きなくなったとの事である。
マネージャーの運転する車に乗っていた絵理子は番組収録のためTV局に向かう途
中、信号無視してきたトラックと衝突し、マネージャーと共に重傷を負ったとの
事である。
そのために一度は出場を逃した紅白に代理出場する事となった。
コンサートの第一部を終えた娘。たちを和田マネージャーは呼んだ。
26 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月12日(火)19時42分35秒
和田「急遽、紅白に出場する事になった。」
飯田「一体どうしたんですか?」
和田「出場予定の歌手の一人が交通事故を起こし、重傷だという。」
保田「はあ。」
和田「そこで矢口、君の脱退はあと少し延ばした方がいい。」
真里「そうですか?」
和田「その通りだ」
突然の出来事により、娘。たちは戸惑っている。
普通なら喜ぶはずが交通事故を起こした歌手の事を考えるとそうはいかなかった
のである。
娘。たちは最後のアンコール曲を歌い終えた。そして…
真里「紅白歌合戦に出場するので、私の脱退は延期します」
真里がそう言い終わらないうちに観客席から歓声があがった。
そうして最後の出演となるはずだったコンサートは閉演したのである。
27 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月13日(水)14時40分17秒
その日の夜、保田圭のアパートの前に車が止まった。
その車からなつみが降りて来た。
なつみはアパートの一室のドアをノックした。
保田「誰?」
圭はそう言ってドアを開けた。
安倍「今一人?」
保田「はあ…」
圭は元気のない返事をした。
安倍「そうだ、私いま圭織たちと一緒なの。」
保田「そう?」
安倍「ちょっと待ってね」
なつみはそう言うと下に降りていった。
しばらくして、なつみは圭織を連れて来た。
圭織「元気?」
保田「うん。」
圭はすぐ元気になった。
保田「そろそろ中に入って。」
圭はそう言ってなつみたちを中に入れた。
保田「今年もいろいろあったね」
圭織「そう。彩さんが脱退して、茨城県の駅伝にも出場したね。」
安倍「あと紗耶香さんが脱退して、初めて映画出演もしたね。」
保田「新メンバーが加入したのが一番いい思い出だよ」
3人の思い出話は尽きる事はなかった。
そして12月31日、2000年最後の日。
娘。たちが代理出場する紅白歌合戦の日がやってきた。
28 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月13日(水)21時15分20秒
そして午後7時20分、20世紀最後の紅白歌合戦がスタートした。
娘。たちの出番は最後から4番目である。
がんばっていこう、と安倍がみんなを励ました。
娘。たちは観客の期待を裏切らない楽しいステージにしたいと意気込んでいる。
午後11時15分、ついに娘。たちの出番はやってきた。
曲目はハッピーサマーウェディングである。
娘。たちは今年2000年を振り返るかのように歌い上げている。
いろいろな事があった。娘。たちはすでにテンションが上がっていた。
そうして、娘。たちの出番は終わった。
希美「よく出来たね。」
安倍「これで来年もいい年になるね。」
みんな感動している。
吉澤「ありがとうございました。」
真里「でも新年始まってすぐ私は辞める事になってる…」
真里はそう呟いた。
午後11時45分、地上波放送ではこの時間で紅白が終わる事になっている。
そして終了5分前。結果が発表された。
今世紀最後の紅白優勝は娘。たちのいる紅組であった。
娘。たちに大きな感動が来たのはその直後だった。
中澤「終わった…」
その感動をかみ締める様に裕子は言った。
そうして、娘。たちにとっては激動の2000年は幕を閉じた。
(第一部 完)
29 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月13日(水)21時21分55秒
第一部がついに完結致しました。
皆様、ここまでのご愛顧ありがとうございました。
第二部開始については未定ではありますがなるべく早く始めたいと考えてます。
30 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月16日(土)21時32分53秒
第2部開始です。
第1部の設定は2000年10月17日〜2000年12月31日まででしたが第2部の設定はとり
あえず期間を戻して2000年5月21日〜2000年9月30日までとします。
では、第2部のスタートです。
31 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月20日(水)13時47分02秒
(3)
2001年1月1日午後6時。
加護亜依と辻希美は安倍なつみのアパートに到着していた。
そこで娘。全体の新年会を行うためだった。
ピンポーン。
安倍「来たみたい。」
ガチャッ。
なつみがドアを開けると二人は立っていた。
安倍「いらっしゃい。よく来たね」
部屋の中には娘。たちが全員集合していたのである。
安倍「みんな来たところでそろそろ始めようか。」
保田「そう。」
こうして娘。全体の新年会は始まった。
中澤「それにしても娘。で21世紀を迎えるとは思ってもみなかったね。」
飯田「ほんと、よかったよ」
石川「でも去年もいろいろあったね。」
真希「一番の思い出とはやっぱり武道館よね。」
真里「圭ったらいっぱい泣いてたもんね。」
そこで娘。たちの回想が始まった。


2000年5月21日。
東京・日本武道館。
市井紗耶香最後のステージであるコンサートが終演した。
楽屋では深い悲しみに包まれていた。
娘。たち全員が涙をながして泣いていた。
そんな中を圭は立ち上がり、帰ろうとしている。
飯田「もう帰るの?」
保田「うん。」
中澤「大丈夫?私が部屋まで送ろうか?」
保田「ううん、大丈夫だから…」
圭も少し涙が残っている。
さっきまで大泣きしていたのだ。
保田「じゃあ、私はこれで失礼します」
そう言って圭は楽屋を後にした。
32 名前:Syohei 投稿日:2000年12月20日(水)13時59分47秒
第1部を楽しく見させてもらいました。
すごかったです。
第2部も楽しみにしておりますので頑張って下さい
33 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月20日(水)14時06分57秒
これって見てる人いるの?
34 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月22日(金)14時49分19秒
外はまだ雨が降っていた。
その中を圭は傘もささずに歩いていた。
すると目の前に自動販売機が立ち並ぶ建物を発見した。
保田「そこで雨宿りしようか…」
圭はそう言って建物の中に入った。
どうやらその建物は商店らしく、雨宿りには適していた。
圭は煙草の販売機の前に行くと財布の中から300円を取り出した。
その300円を販売機の中に入れてボタンを押すとゴールデン・バットが出てきた。
圭はゴールデン・バットを取り出し、箱から1本抜くと口にくわえて火をつけた。
煙はすごく上がっていく。圭はそれを黙って眺めていた。
しばらくすると雨は止んでいた。
圭は煙草の火を消すとまた部屋へと向かって行った。


同じ頃、圭織は自宅の浴室の中にいた。
浴槽に浸かりながら圭織はぼんやりと天井を見つめていた。
一番最初の追加メンバーとして娘。に入って来た紗耶香。
ショートカットが魅力的だった彼女はもう娘。には帰ってこない。
くううううっ、と圭織は涙を堪えると浴槽の湯で顔を洗い、浴室を出た。
圭織は服を着替えると居間にやって来た。
飯田「そうだ、みんなは大丈夫かな…」
圭織はパソコンのスイッチをつけると「メールが1通届いています」という表示を見
た。
そのメールを見てみると差出人は圭だったのだ。
内容は次の通りである。
To:kaori.iida@dream.com
from:kei1206@mail.freaheye.com
subject:助けて…

元気?
私は死にそうです。助けて…

では

その内容のメールを見ると圭織は驚いた。
そしてすぐにタクシーを呼び、圭の部屋へと向かった。
35 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月22日(金)19時27分29秒
タクシーは圭の部屋の前に到着した。
圭織はそこから降りると部屋の中に入った。
すると中には眠り扱けている圭がいた。
テーブルや周りには日本酒の空き缶が転がっていた。どうやら自棄酒を煽ってい
たらしい。
圭織は圭を起こしてみる。すると…
保田「よかった、来てくれたんだね…」
だらしない声で圭は言った。
飯田「どうしたのよ?これ…まさか、圭酒を飲んでたの?」
圭織はそう言うと圭は首を縦に振った。
保田「あぁ…とってもいい人だったのに、急に辞めるなんて…」
すでに圭の顔は赤くなっていた。
飯田「でも寂しいからと言って酒に頼るのはよくないと思うよ。そんな事しても、
紗耶香が帰って来る訳でもないし…」
その声で圭は涙ぐんだ。
と、その時である。
保田「うっ…」
圭が口を押さえ、便所に駆け込む。
圭織はすぐ圭の後を追う。
すると、便所で吐いていた圭を見た。
圭織は圭の背中をさすって見る。
飯田「ねぇ、寂しいと思うけどまた10人で頑張りましょう?」
圭織は優しい口調で圭に言った。すると…
わあああああっ
圭は圭織に抱きつき、泣き出してしまった。
圭織はよしよし、と圭を慰めた。
大事な人がいなくなった。圭にとって脱退とは悲しい出来事となっていた。
飯田「じゃあ、私はこれで帰るから」
圭織はそう言ったが圭に止められた。
保田「駄目。今日は一晩中そばにいて?」
飯田「そう?じゃあ一緒にいてあげるよ…」
そうして二人は眠りについた。圭にとって長い夜が終わった。
36 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月22日(金)20時56分21秒
>>33
いないよ
37 名前:カゴ娘。 投稿日:2000年12月26日(火)14時53分52秒
吉澤ひとみは同じ頃、石川梨華と一緒に吉澤の家に到着した。
要するに送ってもらったのだ。
吉澤が石川に別れを告げると一人ドアを開け、中に入った。
吉澤「ただいま」
家には吉澤の父親がいた。
父親「お帰り」
父親が返事をした。
しかし吉澤はすぐ2階へと向かった。
そして吉澤の部屋に到着し、ドアを開けた。
中に入ると1ヶ月の想い出が浮かんで来た。
ひーん、と吉澤は子供のような声を出して泣いた。
(紗耶香さん…)
泣きつかれたのか、吉澤は眠ってしまった。


翌朝。
吉澤が目覚めて、ベッドから出ようとすると立ち眩みがした。
どうやら眩暈のようだ。
気分が悪い、と吉澤は呟いた。
またベッドに入るとドアをノックする音が聞こえた。
吉澤「開いてるよ」
吉澤がそう言うとドアが開いた。
中には母親が入ってきた。
母親「ひとみ、今日は学校はどうしたの?」
吉澤「気分が悪いって伝えて。」
すると母親が吉澤の額に手をあてた。すると…
母親「ちょっと熱っぽいね」
と言うと、電話をかけに行った。
母親「いま電話をかけたから充分に休んでね」
と吉澤に言った。
すると吉澤はまた眠ってしまった。
38 名前:頼むからさげでやってくれ 投稿日:2000年12月26日(火)17時57分34秒
頼むからさげでやってくれ
39 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月27日(水)13時18分43秒
sage
40 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月28日(木)04時01分12秒
あんまり作者をいじめんなよ…
書くのは時間もかかるし色々大変なんだろうからさ
41 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月28日(木)21時03分54秒
がんばれ作者
42 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月09日(火)15時09分37秒
吉澤が目を覚ますと夜になっていた。
時計を見るとすでに午後11時半を過ぎていた。
吉澤がベッドから出るとラジオのスイッチを入れてみると聞き覚えのある声が聞
こえた。
それは保田と後藤の声である。
吉澤「あの人たちまだ頑張ってるな…」
途端に吉澤はつぶやいた。
しかし、吉澤は大変な事を聞いてしまった。
後藤「ねぇ、私達プッチモニやモー娘。を辞めてもずっと友達だよね?」
保田「うん…ずっと友達だよ。」
後藤「そう…」
後藤はそれを聞いて安心したのか、泣き出してしまった。
それを聞いた吉澤は大変、とばかりに立ちあがり、二人の元に行く事にした。
着替えを済ますと家を飛び出し、すぐタクシーを拾って二人のいる放送局へと向
かった。
43 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月09日(火)15時23分02秒
吉澤がタクシーから降りる頃には午前0時を過ぎていた。
放送局の中に入り、二人を探していると吉澤は不思議な光景を見た。
案の定、二人はベンチに座っていた。
そこには泣きじゃくる真希がいた。
それを必死に慰める圭がいた。
吉澤「どうしたの?」
保田「真希ったら、急に泣き出しちゃったのよ」
吉澤はため息をついた。
結局この日は真希を圭の部屋に泊める事になった。
44 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月14日(日)20時24分27秒
しばらくすると3人は圭の部屋に着いた。
ドアを開けて電気をつけると、真希を布団の中に入れた。
よほど泣きつかれたのであろうか、すでに寝息を立てている。
吉澤「ごっちん…」
吉澤はこう呟いた。
保田「ねぇ、どうするのよ?」
保田は言った。
吉澤「何が?」
保田「何とか真希ちゃんを元気付ける方法ってない?」
吉澤「そうだ、明日の朝ね〜…」
吉澤がそう言いかけると保田を呼び寄せた。
すると吉澤は保田の耳元に口を当てて内緒話をした。
保田「それっていい方法じゃない?」
保田は納得したかのように言った。
吉澤「やってみない?」
吉澤がそう言うと保田はすぐに了解した。
45 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月15日(月)12時56分20秒
この後から私、カゴ娘。が本名で登場します。
46 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月15日(月)13時55分49秒
比嘉武志はある雑誌専属のカメラマンであり、色々な芸能人を写してきた。
モーニング娘。初の武道館ライブの時もシャッターを切っていたのだ。
だがライブが終了した次の日、武志が所属する雑誌の出版社で会議があった。
社員1「今度の特集ですが、モー娘。の皆さんの特集をやってみては?」
社員2「題して、モーニング娘。10人編成で再出発!です。」
社員達の話に武志はこう言った。
武志「やりましょう。」
社員1「では、ロケ地はどうしましょうか?」
社員2「グアムかサイパンあたりが良さそうですね」
社員1「そうですか。では撮影時期は6月末を予定します。」
社員達がすぐ了解すると、会議は終了した。
武志「自分もやれるだけやってみます。」
武志は社員達にそう言った。
47 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月25日(木)15時45分10秒
保田と吉澤の作戦は見事に成功した。
真希はすぐに元気を取り戻し、事務所へと向かって行った。
しかしまだ娘。達に元気が戻ったとは限らなかった。
その日の夜の事である。
吉澤「今日はこれくらいにしようか。」
吉澤は会計処理の勉強を終えてこう言った。
すると「メールが一通届いています」という表示が出て来た。
吉澤「矢口さんからだ」
吉澤がこう言うと受信フォルダを開いた。
そのメールを見てみるとやはり差出人は真里だったのである。
内容は次の通りであった。
To:hitomi.yoshizawa@dream.com
From:mari.yaguchi@dream.com
Subject:元気?

こんちゃ
元気してますか?
僕は死にそうです 助けて…

でわ

メールを見ると吉澤はこう言った。
吉澤「また寂しくなったんだな…」
すると吉澤は立ち上がると真里の家へと向かって行った。
吉澤「矢口さん…」
吉澤はこう呟いてゆっくりと歩き出した。
48 名前:sugerbaby 投稿日:2001年01月27日(土)13時50分24秒
続き期待
49 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月27日(土)14時31分18秒
吉澤が真里の家に着くとドアをノックした。
しかし反応がない。吉澤はすぐおかしいと思った。
ドアを開けて真里の部屋に向かう。すると…
真里は部屋の中で倒れていた。周りには酒の空き缶が転がっていた。
吉澤は真里を起こしてみた。
吉澤「矢口さん…」
すると真里は起きた。
真里「ん?よっすぃー…」
吉澤「何かあったんですか?」
真里はもうすでにろれつがまわっていない。
吉澤「矢口さん、まさか…」
真里「そう、飲んでたのよ…」
吉澤「どうして?どうしてこんなになるまで飲んでたのよ…」
真里「だって…寂しくなったんだもん…」
吉澤「私にばかり心配かけないでよ…」
真里「市井ちゃんのいない娘。なんて…」
真里の言葉に吉澤は思わずキレた。
吉澤「いい加減にして!!」
真里「よっすぃー…」
吉澤「いつまで落ち込んでるつもり?矢口さんはいつからこんなに弱くなったわけ?」
真里「だって…」
吉澤「他のみんなだって寂しいけど、我慢してるのよ?それなのに…」
真里はその言葉に少し涙ぐんだ。
吉澤「それなのに矢口さんだけこんなに落ち込んでていいの?」
真里「わかったよ…」
吉澤の言葉に真里は渋々了解した。しかし…
真里「うっ…」
真里は突然口を抑えてトイレに駆け込んだ。
吉澤「矢口さんどうしたの?」
吉澤はそう言うと真里の後を追った。
すると吉澤はトイレで吐いている真里を見た。
吉澤は真里の背中をやさしく擦ってやった。
吉澤「ねぇ、寂しいけどまた10人でがんばりましょう?いつまでも悔んでいても仕方ないわ…」
すると真里は言った。
真里「だって、本当は寂しかったんだよ…せっかく11人になってこれからと言う時に市井ちゃんが
辞めたんだって。なのに、なのにさ――――」
うおおおおおん、と野太い声を上げて、真里は泣いた。
吉澤「辛かったでしょ…」
吉澤はそう言うと真里を慰めた。
結局この日は一緒に寝る事になった。
50 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月27日(土)16時30分45秒
次の朝。
真里は重い気持ちで事務所へと向かった。
昨日あんなに泣いたおかげで目は赤く腫れ上がっていた。
真里「もう忘れよう…」
真里はそう思うがなかなか忘れられない。
しばらくすると事務所に到着した。
ドアを開けるとすでにみんなは集まっていた。
保田「真里、遅刻とは珍しいね」
圭が明るい声で言った。
真里「どうして?どうしてみんなそんなに明るいの…」
また真里は思った。
真里「ごっちん…昨日は大丈夫だった?」
真希「圭ちゃんとよっすぃーのおかげで立ち直る事ができたの」
真希は言った。
しばらくして娘。達は番組収録のために事務所を後にした。
真里も一緒に行こうとしたが吉澤に呼び止められた。
吉澤「ちょっといいかな…」
吉澤はこう言った。
真里「いいけど…」
真里はそう言うと吉澤の後について行った。
51 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月27日(土)16時55分06秒
二人は近くの河原を歩いていた。
すると真里は吉澤に向かってこう言った。
真里「話って何?」
吉澤はこう言った。
吉澤「わたしさぁ、決めたんだ…わたしが、矢口さんを守ってあげるって。だから、心配しなくていいよ?」
真里「ほんと?うれしぃ〜!!」
吉澤「今からわたしが、紗耶香さんの代わりだからねっ♪」
真里「ありがとう」
真里は心から感謝した。そしてこう続けた。
真里「昨日はごめんね、あんな事言って…」
吉澤「いいのよ、さあ、みんなの所へ行こう?」
そして二人はみんなの元へと向かって行った。


所変わってここはとあるファーストフードショップ。
中には圭織と希美がいた。
二人はドーナツを食べながら話をしていた。
希美「何かさぁ、ほっとけないんだよね…」
飯田「何が?」
希美「真里さんの事よ」
飯田「どうして?」
希美「今朝、真里さんの顔を見ると目が赤かったのよ…」
飯田「…そう言えばそうだったね」
圭織がそう言った途端に吉澤が店の中に入ってきた。
もちろん、真里も一緒だった。
52 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月27日(土)17時25分57秒
>>49
感動しました。
見ていて涙が止まりませんでした。
53 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年01月28日(日)15時04分00秒
希美「よっすぃー…」
吉澤「辻ちゃん、今何の話してたの?」
希美「真里さんの事よ。」
吉澤「それなら大丈夫よ、わたしが矢口さんを守ってあげてるから」
飯田「立ち話もなんだから座って?」
圭織はこう言うと二人を座らせた。
すると吉澤は真里にこう言った。
吉澤「ねぇ矢口さん、何か飲む?」
真里「じゃあコーヒーでも飲もう…」
吉澤「わかった。」
吉澤はそう言うと店員にコーヒーを注文した。
しばらくするとコーヒーがテーブルに置かれた。
真里はコーヒーカップを取るとテーブルに置いた。
吉澤「これからも10人で頑張っていこうね。」
吉澤は真里に言った。
真里「うん、ありがと…」
真里はそう言うとコーヒーカップを持ち上げて口に運んだ。
真里「あたたかい…」
吉澤「やっと元気が戻ったね」
吉澤は笑顔で真里に言った。
飯田「そろそろ行かないとヤバいんじゃない?」
圭織はみんなに言った。
吉澤「そうね。」
希美「行くか…」
みんなは立ち上がって店を後にした。


この日の深夜。
真希の家に一本の電話が入った。
真希「何だよ、こんな時間に…」
真希は受話器を取った。
電話の相手は中澤裕子であった。
中澤「真希、大変なんや」
真希「どうしたんですか?」
中澤「分からへん、とにかく家で待っててな」
真希「わかりました」
真希が電話を切ると家を出た。
しばらくすると中澤の車が真希の家の前に到着した。
中澤「乗って」
中澤は言った。
真希が車に乗ると放送局へと向かって走っていった。
54 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月28日(日)21時22分04秒
いいかげん自作自演やめたら(w
55 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月29日(月)16時18分50秒
まあまあ・・・。
56 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月07日(水)15時34分49秒
しばらくすると車は放送局に到着した。
中に入ろうとするとなつみが出て来たのである。しかしすでに顔色が悪い。
真希「なっち…」
真希がそう言った途端、なつみは真希の心に倒れこんだ。
すると真希は心配そうな声で言った。
真希「なっち、一体どうしたの?立てる?ねぇ!」
なつみは心配する真希をみてこう言った。
安倍「腹…減った…」
真希「そう?」
真希はまだ心配そうな表情を浮かべている。
中澤「真希、なっちを車に乗せて」
中澤はそう言った。
真希はなつみを乗せると自分達も乗った。
しばらくすると車はなつみの部屋へと向かって行った。
57 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月09日(金)12時50分57秒
さて、ここはなつみの部屋。
そこではなつみがコンビニで買ってきた食べ物を食べていた。
真希「よく食うね…これで3個目だよ」
真希は言った。
中澤「よほど腹減ってたんやろ」
中澤もそう言った。
安倍「きっと私の心の中にいる紗耶香が食べちゃってるかもしれない」
なつみは喜んだ声で言った。
すると真希は中澤にこう言った。
真希「なっちは、一体どうしたんですか?」
中澤「実はな、放送局で吐いたみたいなんや…」
真希「そんなことがあったんですか?」
中澤「なっちも寂しかったんやろな…放送中に泣いたんやから。それで…」
真希「きっと…紗耶香は、私の心の中で…生きてるんだから…」
真希はなつみの声真似をしてみた。
安倍「ごちそうさま、美味しかったよ」
なつみは立ち上がると真希達にこう言った。すると…
真希「あっそうだ、私達も一緒に寝てあげるよ」
安倍「いいんですか?」
真希「うん、だってなっち一人じゃ寂しいと思うから」
安倍「そう…色々とありがとう…」
なつみは嬉し涙を流しながら言った。
真希「あっ、ほらほら…もう泣かないで…可愛い顔が台無しになるよっ♪」
真希はこう言うと一緒に寝室に行った。
こうしてなつみたちの長い夜は終わった。
58 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月09日(金)12時58分13秒
>>56
×→「なつみは心配する真希を見て〜」
○→「真希は心配するなつみを見て〜」
何故ここで間違えたのであろうか…
59 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月09日(金)15時25分39秒
翌日。
この日は「Music-enta」の収録日である。
なつみたちは気を引き締めてテレビ局へと向かった。


さて、ここはテレビ朝日の楽屋。
真里「遅せぇんだよ、なっち!」
真里は怒声を上げた。
安倍「すいません…」
なつみはすぐに謝った。
吉澤「ちょっと矢口さん、言い過ぎじゃないですか?」
吉澤が心配して言うのも聞かず、真里はこう言った。
真里「なっち、ちょっとそっち来いよ!」
なつみは言われるままに真里についていった。
真里はなつみを便所に連れて行った。
すると真里はなつみの足を蹴り上げてこう言った。
真里「なめてんの?なぁ!キミ本気で殺られたいの!?」
安倍「わかりましたから、もう蹴らないで下さい…」
真里「次やったらマジでキレるからな!」
真里はこう言うと去って行った。
しばらくすると収録がはじまった。
滝沢「11人いると思ったモーニング娘。なんですが、また1人脱退しましたね」
司会者の滝沢は言った。
中澤「そうなんですよ」
中澤はこう言った。
藤井「原因はシンガーソングライターを目指す為でしたね」
藤井もそう言った。
安倍「はい。でも2〜3年の内に戻ってくると言ってましたよ」
なつみはこう言った。
すると真里はなつみの足を踏んづけた。
安倍「イタッ!」
なつみはこう言おうとしたがガマンした。
60 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月11日(日)13時35分57秒
収録終了後。
娘。達は楽屋に戻ってきた。
真里は怒った声でなつみに言った。
真里「なっち、キミ何滝沢君に色目使ってんだよ!」
安倍「使ってないよぉ〜」
真里「ウソばっかり!キミ私をなめてるみたいだね!?」
安倍「そんなことない!」
真里「おい!ちょっと目をつぶれ!」
保田「やぐっちゃん、ちょっとやりすぎよ…」
圭は真里に言った。
真里「キミは黙ってて!」
真里は言った。
するとなつみは真里に言われるままに目をつぶった。
真里「よし、動くなよ…」
真里はそう言うとなつみの口元にキスをした。
そして下腹部に手を伸ばしてスカートを捲り上げようとしたその時である。
飯田「何してんの!」
圭織はついに声を上げた。
真里「圭織!」
飯田「なっちが可哀想じゃない!やめてよ!」
真里「キミには関係ないでしょ!」
飯田「関係あるわよ!どうしてそんな事するの!?」
真里「うるさいよイカ女!」
真里は圭織にこう言い捨てた。すると…
バシーン!!
圭織のビンタが真里の顔に炸裂した。
真里「んぁっ?」
真里の目の前は一瞬真っ暗になった。
61 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月11日(日)13時46分42秒
真里は気がついた。すると鼻血が出ていた。
飯田「私は真面目に言ってんの!真里おかしいよ、どうしたのよ一体!!」
圭織はヒステリーのように叫んで言った。
真里「圭織ぃぃ…私に手を出してただですむと思ってんの?」
飯田「関係ないわよ!」
圭織は言った。すると…
真里「お前らみんな消えちまえ!」
真里はこう言い捨てて走り去った。
すると吉澤はこう言った。
吉澤「みんな最低ですっ!何で矢口さんの気持ちわかってくれないんですか?」
そう言い残すと吉澤も走り去って行った。
62 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月14日(水)13時48分40秒
真里「何なんだよ…」
真里がこう呟きながら歩いていると後ろの方から声が聞こえてきた。
吉澤「矢口さ〜ん…」
吉澤が走りながら真里を探していたのである。
真里「よっすぃー…」
吉澤「やっと見つかった…ねえ、どうしたのよ一体…」
吉澤は息を切らしながら言った。
真里「ごめんね、取り乱して…何でもないから。」
真里は言った。
吉澤「ねぇ、なっちを責めないでね…決して悪気があった訳じゃないの…」
真里は頷いた。
吉澤はこう言い続けた。
吉澤「わたしは矢口さんを守ってるんだから、何かあったらわたしに言って?」
真里「あっ…そうだったね…」
真里はこう言うと吉澤の手を握り返して、ありがとうと呟いた。
吉澤「そうだ、矢口さん今夜わたしの部屋に来ない?」
吉澤は誘った。
真里「行くよ」
真里はすぐ了承した。
吉澤「じゃあ、またあとでね」
吉澤はこう言うと真里の元から去っていった。
63 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月15日(木)14時56分10秒
その夜。
ここは吉澤の自宅。
そこでは夕食が行なわれていた。
この日のメニューは暖かいシチューだった。
吉澤「たくさん食べてね。」
吉澤は真里に言った。
そこで母親は真里に言った。
母親「いつもひとみがお世話になってます」
真里「いいんですよ。」
母親「娘。でのひとみの態度はどうですか?」
真里「すごくいいですよ」
吉澤「お母さん、わたし矢口さんのこと守ってんの」
吉澤は言った。
母親「そう?教育係だからね…」
吉澤にとってつかの間の一家団欒だった。
夕食も終わりに近づくと母親はこう言った。
母親「そうだ、今夜矢口さんを泊めてあげたら?」
吉澤「そうするよ」
真里「ありがとうございました」
真里は感謝した。
そうして真里のつかの間の休息は終わった。
64 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月15日(木)16時25分44秒
翌朝。
目覚し時計が鳴ると真里は起きた。
吉澤「おはよう」
吉澤は真里にこう言った。
真里「うん、おはよう…」
元気がない。
吉澤「矢口さん、どうしたんですか?」
吉澤は心配そうな声で言った。
真里「えっ?ううん、何でもない…」
吉澤「起き掛けだといつもこんな調子なの?」
真里「最近はそうなのよ」
真里はそう言うと起きあがり、布団を片付けた。
二人は軽い朝食を採り、元気に仕事場に向かった。


希美「どうしよう…」
二人が仕事場につくと希美の声が聞こえた。
吉澤「辻ちゃん、どうしたの?」
吉澤は希美に言った。
希美「下着ドロに…遭っちゃいましたぁ…」
吉澤「うそ!マジ?」
真里「何盗られたの?」
真里は希美に聞いてみた。
希美「青のトロピカルの花柄にキティちゃんのバックプリントの物だけど…」
希美は言った。
すると真里はキレた。
真里「クソッ!下着ドロめ、許さん!」
吉澤「矢口さん落ち着いて…」
吉澤は真里を止めた。
真里「希美、わたしが下着ドロを捕まえてあげるからね。」
希美「ありがとう」
希美はこう言うと真里の手を握り返した。
するとスタッフの声が聞こえてきた。
スタッフ「モーニング娘。さーん、スタンバイお願いします」
吉澤「行きましょ矢口さん」
娘。たちはスタジオへと向かっていった。
65 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月15日(木)19時37分09秒
頼むからsageでやってくれよ
66 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月16日(金)12時36分07秒
してやったりだね。
67 名前:月月火水木金金 投稿日:2001年02月16日(金)13時40分49秒
ごっちんはどうした?
68 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月17日(土)13時36分46秒
収録が終わり、娘。達は楽屋に戻ってきた。
真里「なっち、この前の続きだ」
真里がそう言おうとした時、吉澤が話し掛けてきた。
吉澤「矢口さん、ちょっと…いいかな?」
真里「いいけど、今度は何なの?」
吉澤「いいからついてきて!」
吉澤はトゲのある声で言った。
真里「うん…」
真里は渋々吉澤について行った。


ここはとある空き室である。
二人はそこに来ていた。
吉澤は真里にこう言った。
吉澤「あのさぁ、この前は何であんな事したの?」
真里「許せなかったのよ…なっちの事…」
吉澤「何で?」
真里「わたしの滝沢君に色目を使ったから…」
吉澤「そう…矢口さん、おいで。」
真里が吉澤の近くに行くと急に吉澤は真里に抱きついた。
真里「えっ、何?」
吉澤「矢口さん、もうわたしから離れないでね…」
吉澤はそう言って真里の口元にキスをした。
そして真里のスカートを捲り上げると臀部を触り続けた。
真里「いやっ…やめて…」
真里がそう言うのも構わず吉澤は真里の耳に息を吹きかけた。すると…
吉澤は我に返り、真里を跳ね除けた。
吉澤「ごめん、こんな事して…」
吉澤は真里に言った。
真里「一体どうしちゃったの?びっくりしたじゃない…」
吉澤「そうだ、今夜もわたしの部屋に来ない?」
真里「いいけど…」
吉澤「今日は両親、急用で帰って来ないんだ…」
吉澤はそう言うと空き室から出た。
真里「あっ、ちょっと待ってよよっすぃー…」
真里は慌てて吉澤の後を追った。
69 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月17日(土)15時01分19秒
その夜。
ここは吉澤の家。
吉澤は台所にいる。
真里は黙って座っていた。
吉澤「はい、こんなコップしかないけど…」
吉澤はそう言うと暖かいココアが入ったプラスチックのコップを真里に手渡した。
真里「ありがとう」
真里はそう言うとそれを受け取った。
吉澤「わたしが娘。に加入してから1ヶ月が経ったね…随分早いものだなぁ…」
吉澤はこう呟いた。
すると真里は吉澤にこう言った。
真里「ねえ、よっすぃー…何でわたしに優しくするの?」
吉澤「何でって、それは矢口さんが寂しかったからよ…」
真里「守ってあげるのは別に構わないけど、さっきの事はどうかと思う…」
吉澤「それは矢口さんがわたしから離れないようにしただけよ…」
真里「……」
二人の間に沈黙が出てきた。
と、その時である。
ゴトン…
プラスチックのコップが落ちる音がした。
真里「ごめん…わたし帰る…」
真里はそう言うと立ちあがった。
そして足早に吉澤の部屋から出て行った。
吉澤「あっ、矢口さん待って…」
吉澤が止めるのも聞かず真里は家のドアを開け走り去った。
真里の目には涙が光っていた。
「何でこんなに悲しいんだろう…」
「何で涙が止まらないんだろう…」
真里はそう思いながらあてもなく走り続けていた。


さて、ここはとある公園。
真里はそこに来ていた。
もうすでに泣き疲れていたのか真里はベンチで寝ていた。
するとそこに一人の女性が来た。
麻美「ちょっと貴方、どうしたんですか?」
その女性こそ、すでにカントリー娘。に加入が決定している木村麻美だった。
真里「誰?」
真里は涙声で言った。
麻美「そんな所で寝てると風邪引くよ?」
70 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月17日(土)16時24分36秒
麻美は優しい声で真里に言った。すると…
真里「わあああああっ…」
真里は突然麻美の心で泣いた。
麻美「ちょ、ちょっとぉ…一体どうしたんですかぁ?」
麻美は戸惑いの声で言った。
真里「どうしたらいいのかわからなくて、家を飛び出して来ちゃったの…」
真里は泣き声で言った。
麻美「ここじゃ何だからあたしの部屋に来て」
真里「うん…」
真里はそう言うと立ち上がった。
そして麻美の部屋へと歩いて行った。
71 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月17日(土)16時40分55秒
(4)
所変わってここは麻美の部屋。
麻美「大丈夫ですか?」
麻美は真里に言った。
真里「もう大丈夫です。落ち着きました…」
真里は言った。
麻美「今布団を敷いてみますのでちょっと待っててね」
麻美はそう言うと押入れを開けて布団を出した。
布団が敷き終わると真里はその中に入った。そして…
真里「おやすみ…」
真里は麻美にこう言うと再び眠りついてしまった。
こうして真里の長い夜は終わりを告げた。
72 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年02月17日(土)16時45分30秒
>>67
月月火水木金金さん、次からは必ず出て来ます。
73 名前:脂肪遊戯 投稿日:2001年02月28日(水)15時41分36秒
更新はまだか?
74 名前:キーヤキッスうるとら 投稿日:2001年03月02日(金)17時15分52秒
早く続きを御願いします。
75 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月06日(火)13時54分45秒
翌朝。
真里は麻美に気付かれない様に部屋を出た。
真里が事務所前に到着すると吉澤が待っていた。
吉澤「えっと…昨日はごめん!」
吉澤は突然真里に謝った。
真里「いいのよ、わたしも悪かったんだし…」
真里は言った。
吉澤「だって、私は真里の気持ちもわからないままあんな事したんだよ?」
吉澤はすでに涙声になっていた。
真里「わかった…もう二度とよっすぃ〜から離れないから。」
真里は吉澤に言った。すると…
吉澤「う…えぐっ…わぁぁ〜ん!」
ついに吉澤は大きな声で泣き出した。
真里「あっ、バカ…こんな所で迷惑だよぉ…」
真里はそう言って吉澤を慰めた。
吉澤「ごめん…ごめんね、矢口さん…」
吉澤は真里に言った。
真里「わかったから、もう中に入ろうよ」
真里は言った。
すると吉澤は真里に言われたとおりに中に入っていった。


真希「おはよう…あれ?よっすぃーどうしたの?」
真希は心配そうな声で吉澤に言った。
吉澤「えっ?ちょっと矢口さんに謝ってたの…」
真希「そう?じゃあ落ち着くまでそこで休んでて」
真希がそう言うと吉澤を椅子に座らせた。
真里「実は昨日の夜、よっすぃ〜と喧嘩したの…」
突然真里はこう言い出した。
76 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月06日(火)14時16分15秒
真希「そんな事があったの…」
真希はこう言った。
真里「ごめん、暗くなっちゃったね…」
真里はこう言うと立ち上がった。
そして吉澤の隣りに座った。
吉澤「矢口さん?」
吉澤は言った。
真里「これからお互い頑張ろうね。」
吉澤「うん…」
二人が話していると安倍が来た。
安倍「おはよう」
吉澤「あっ、安倍さん…おはようございます」
安倍「どうしたんですか?何か目が赤いけど…」
吉澤「ちょっと泣いちゃってね…」
安倍「そう…」
安倍は言った。
するとそこへ圭織がやってきた。
飯田「おはよう、みんな…大ニュースよ」
圭織はみんなに言った。
真里「どうしたんですか?」
飯田「例の下着ドロが捕まったんですって」
安倍「本当?」
飯田「何でも梨華の家に侵入したところを取り押さえたとか…」
真希「あの下着ドロも運が悪かったんだね。梨華の寝込みを襲って捕まるとは…」
真希は言った。
77 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月14日(水)19時47分18秒
この後はフィナーレです。
78 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月15日(木)13時55分07秒
その日の仕事終了後。
希美「なつみさん…」
希美は安倍を呼んだ。
安倍「何?希美ちゃん…」
希美「今日、私の家に来ない?」
安倍「でも突然行ったら親が迷惑しない?」
希美「大丈夫よ、両親も姉さんも明日の夕方まで帰ってこないの…」
安倍「そう?じゃあ行ってもいいよ。でも…」
希美「何ですか?」
安倍「ごっちんも誘っていいかな?」
希美「いいよ。賑やかになるんだから」
安倍「よし、決まりだ」
安倍はこう言うと真希を呼びに行った。
すると真希はこう言った。
真希「わたしが…ののちゃんのウチに?」
安倍「そう。わたしだけじゃ淋しいと思って」
真希「う〜ん…まぁ、別にいいけど…」
安倍「よーし、これで決まりだ」
安倍はこう言うと真希の手を握り返して希美の元へ向かった。
希美「どうだった?」
安倍「行くって言ってた」
希美「(微笑)じゃあ、行こうか?」
希美はこう言うと他の娘。達に別れを告げて事務所を後にした。
79 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月15日(木)14時31分07秒
そしてここは希美の家である。
希美は台所にいた。
安倍と真希は希美の部屋にいた。
希美は冷たいココアを作って部屋に持ってきた。
希美「どうぞ」
それを希美は二人に手渡した。
すると3人は黙々とそれを飲み始めた。
そこで重い口を開いたのは希美だった。
希美「なつみさん…」
安倍「何?」
希美「私さぁ、決めたの…私がなつみさんの事をみてあげるってね」
安倍「えっ?いいの?」
希美「ほら、この前のラジオでなつみさん泣いてたじゃないですか…」
安倍「あぁ…うん、そうだったね…」
希美「もうこれ以上なつみさんを泣かさないって事でみてあげるってことにしたの、だからもう心配しないでね」
安倍「うん…わかった。もう心配しないよ…」
希美「じゃあ今夜は一緒に寝よっか?」
安倍「うん!」
安倍はすでに元気を取り戻していたのか、明るい声で言った。
真希「わたしはお邪魔みたいだから床で布団敷いて寝るよ」
真希はこう言った。
希美「ううん、そんなことない…真希さんも一緒に寝よう?」
希美は真希に言った。
こうして3人の夜はふけていった。

(4)
2ヶ月後。
この日は東京厚生年金会館でのハロプロのコンサートの日である。
このコンサートには娘。の元メンバーがご観戦にやってくる日でもあった。
80 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月15日(木)19時09分48秒
あと少しで終わるみたいです。
81 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月16日(金)14時02分55秒
>>77-79
sageでやるの忘れた。
>>79
(4)ではなく(5)だった。これは見落としていたようだ。鬱だ…
82 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月19日(月)14時17分02秒
開演30分前。
福田明日香が石黒彩と一緒に会場に姿を現した。
石黒「ねぇ、本当に大丈夫なの?こんな所にきて…」
福田「大丈夫よ、あたしに任せて」
二人が話していると市井紗耶香がやって来た。
市井「二人ともお久しぶり、元気だった?」
福田「うん。」
石黒「相変わらずよ」
二人はこう言った。
市井「そろそろみんなのいる楽屋に行ってみようか?」
福田「いいねぇ」
石黒「行きましょう」
二人はそう言うと会場内に入っていった。
83 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月19日(月)14時26分32秒
ここは娘。達の楽屋である。
3人は楽屋のドアをノックしてみた。
すると中から圭が出てきた。
保田「あぁ、皆さんお久しぶりです」
圭はそう言うと3人を中に入れた。
真希「市井ちゃん?元気だった?」
真希は久々に見るメンバーにこう言った。
市井「元気だったよ」
圭織「今日は皆さんお揃いでどうしたの?」
石黒「つんくさんに呼ばれたんですよ」
圭織「じゃあ今日はゆっくりしていってね」
圭織は言った。
こうしてコンサートは開演を迎えた。
84 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年03月30日(金)19時03分49秒
コンサートは何の滞りなく終演した。
娘。達が楽屋に戻ると紗耶香達がいた。
紗耶香「みんな、ご苦労だったね」
紗耶香は言った。
保田「久しぶりにいいライブになったよ」
飯田「そうよ。」
真希「これも市井ちゃんが応援したおかげなのよ」
娘。達が話をしている時につんくが楽屋に来た。
つんく「みんな、ご苦労だった…」
中澤「大丈夫ですよ」
つんく「打ち上げ会場を確保しておいたよ」
つんくは言った。
保田「ありがとう」
つんく「そろそろ行こうか」
つんくはこう言うと娘。達と一緒に会場を出た。
そしてバスに乗り込むとホテルへと向かっていった。
85 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月30日(金)20時27分12秒
期待。
86 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月09日(月)18時11分11秒
ここは、都内某所にあるホテルの中。
ここで打ち上げが行われた。
石黒彩は家庭の都合により帰宅したが明日香と紗耶香は一緒に合流している。
真希「酔わないでよぉ…」
真希は紗耶香にこう言った。
紗耶香「真希ちゃんが言うから大丈夫だよ…あたし絶対酔わないから…」
明日香「あたしも紗耶香さんと同じ意見よ」
二人は真希に言った。
87 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月11日(水)16時40分16秒
しかし脱退してからかなりの時間が経っていた二人はすでに酔っていた。
明日香はすでに眠りについていた。
紗耶香は熱い声で真希に言った。
紗耶香「あたしねぇ、本当は寂しかったんだよぉ…」
真希「わたしもそうなの」
紗耶香「辞めてから分かった事なんだけど、真希を一人にするのって寂しくて堪らなかったんだ…」
真希「ううん、今は大丈夫だよ…」
二人の話は続いた。
打ち上げが終わって、娘。達はそれぞれの部屋に入っていった。
真希も紗耶香と一緒に寝ることにした。
88 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月13日(金)12時37分27秒
娘達の回想は終わった。
安倍「ことしも頑張ろうね。」
安倍はみんなに言った。
亜依「大丈夫だよ」
希美「そうだよ」
亜依と希美は言った。
こうして、娘。の新年会はすべて終了した。
しかし翌日からはハロプロのコンサートが中野サンプラザで行われる。
娘。達は再び気を引き締めて取り掛かる事にした。
89 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月19日(木)13時14分32秒


   =======コンサート中=======

90 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月19日(木)14時10分14秒
真里「(歌)LOVEマシーン♪」
真里がコンサートの最後の曲を歌い終えると会場内は歓声でいっぱいになった。
娘。達は観衆にお礼を告げると満足そうな表情で舞台を後にした。


さて、ここは楽屋の中。
娘。達はこの中にいたが、誰一人悲しむ者はいなかった。
逆に喜びでいっぱいだったのだ。
安倍「よかったよ、真里ちゃん…。」
希美「向こうでも頑張ってきてください」
吉澤「わたしはずっと矢口さんを守り続けるからね」
娘。達は真里に感謝の気持ちを持って送る言葉を言い続けた。
真里「ありがとうございます、大きくなって、娘に帰って来ます」
真里は言った。
結局この日は誰も泣く事のないままコンサートを終えた。
91 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月19日(木)14時31分32秒
真里が娘。を脱退してから2週間が経った。
吉澤「飯田さん…。」
吉澤は圭織を呼んだ。
飯田「なに?」
吉澤「これを見て」
吉澤はこう言うと新聞紙を圭織に手渡した。
飯田「これが…どうかしたの?」
吉澤「番組欄のところをよく見て」
吉澤は言った。
すると圭織は言われるままに番組欄を見てみた。
内容は次の通りである。

00 女子アナ。
  水野美紀 ともさかりえ
  佐藤藍子 伊藤英明
  大杉漣 大友康平
  矢口真里 ほか

吉澤「矢口さんはちゃんと女優で頑張ってるらしいよ」
飯田「さすがだね…」
2人は感心した。
こうして、娘。達は上手く仕事をこなしてきた。
そして運命の3月7日を迎えた。
92 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月19日(木)14時49分30秒
ここは都内某所。
中澤裕子はここで緊急記者会見を行っていた。
裕子「私中澤裕子は生涯現役で居続けることにしました。」
裕子の発言で日本中のマスコミは大慌てである。
そして翌朝の各新聞紙は1面トップでこの話題を取り扱っていた。


安倍「それにしてもすごい騒ぎだね」
なつみは新聞紙を見ながら言った。
吉澤「矢口さんもこのニュースを聞いたのかな?」
飯田「ちゃんと聞いてるよ」
安倍「じゃあ、わたしも頑張らなきゃね…」
なつみは言った。
こうしてモーニング娘。は芸能界で一番息の長いグループとして頑張っている。
 −第2部完、エピローグに続く−
93 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月20日(金)11時10分14秒
 −エピローグ−
娘。達は全国ツアーのために仙台に来ていた。
ホテルの中では娘。達がいた。
さて、ここは飯田圭織の部屋の中である。
部屋の内線が鳴り響いた。
飯田「もしもし?」
圭織は受話器を取るとこう言った。
希美「あははっ、いいらさぁ〜ん…いいらさんの声れす〜」
電話の相手は希美だったが、何やら口調がおかしい。
飯田「ちょっと希美?一体どうしたの?」
希美「ちょっと来てほしいれす〜、てへてへ♪」
飯田「ちょっと待っててね」
圭織はこう言うと受話器を置き、希美の部屋へと向かった。


そしてここは、希美の部屋である。
その部屋のドアを開けた圭織はビックリした。
希美「ふぇぇぇ〜ん、いいらさん…逢いたかったれす〜」
希美は突然圭織の心に飛び込んできた。
圭織は希美の部屋を見渡した。
何とそこにはビールの空き缶が転がっていた…これはとても13歳の娘が飲む量ではなかったのだ。
飯田「ちょっと希美?明日は大事な本番でしょ、どうしてこんな事するのよ!」
圭織は怒った声で言った。
94 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月20日(金)11時25分35秒
希美「飯田さん…」
飯田「何だよ!」
希美はこう言うといきなり圭織の頬を叩いた。
飯田「いったぁ〜い!何すんの!」
圭織は頬を押さえるとこう言った。
そして希美は圭織をベッドに押し倒した。
飯田「ちょ…なに!」
圭織はビックリした声で言った。
希美「静かにして、人が来ちゃうでしょ!」
希美は言った。しかしその声は先程のへべれけな声ではなかった。
圭織は突然の事に怯えていた。
すると希美は圭織の口元にキスをした。
飯田「やっ…ちょっとやめて…」
圭織はこう言うが希美はやめようとしなかった。
希美「飯田さん…」
飯田「希美、ダメよ!だって…今日あの日だよ!」
圭織はこう言うと希美は圭織から離れた。
希美「…ゴメン」
希美は言った。
95 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月20日(金)14時18分34秒
飯田「一体どうしちゃったの…」
圭織は言った。
希美「だって…寂しかったんだよぉ…」
飯田「そう?」
希美「私一人で…どうしたらいいか分からなくて…」
飯田「じゃあ、今夜はわたしと一緒に寝る?」
希美「いいよ…」
飯田「じゃあわたしがフロントに連絡を入れるから待っててね」
圭織はこう言うとフロントに電話を入れた。
しばらくして受話器を置くと圭織はこう言った。
飯田「いいって言ってたよ」
希美「じゃあ、今夜は私と一緒ね」
希美は言った。
しばらくすると二人は眠りについた。


翌日。
全国ツアーの会場である宮城県立武道館はたくさんの観衆で賑わっていた。
娘。達は楽屋の中にいた。
裕子「今日から全国ツアーが始まる。みんな頑張って行きましょう」
裕子の声で娘。達ははい、と返事をした。
そして午後6時、開演の時間が来た。
「コングラチュレーション!Hi!!」
娘。達の威勢のいい歌声で全国ツアーは始まった。
そしてそれは、モーニング娘。として今年最高のツアーになったという。
 −完−
96 名前:カゴ娘。 投稿日:2001年04月20日(金)14時23分24秒
完結致しました。
今まで有難う存じました。私は緑板にもいますのでよろしくございます。
97 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月23日(水)20時26分14秒
続編はないのですか?
98 名前:nanasi 投稿日:2001年07月21日(土)22時06分46秒

全然意味不明。なんか口調おかしいし。
最初の方との繋がりないし。
それとも狙ってるのか?
99 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月22日(日)10時19分05秒
>>98
そう思うならsageで。
100 名前:亀面ライダー 投稿日:2001年07月23日(月)10時45分55秒
>>98 この作品の作者は狙うという事はしてないようです。
101 名前:仮免ライダー 投稿日:2001年07月23日(月)21時27分53秒
気分悪い。帰る…。
102 名前:名無し読者 投稿日:2001年07月23日(月)22時35分31秒
だから糞スレあげんなよ!!
うざいんだっつの!!

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