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1 名前:名無しさん 投稿日:2000年10月24日(火)23時45分41秒
「ねぇ、やぐっつぁん。」
「んー、なぁに?」
「愛ってどんな容なんだろう?」
「はぁ?」

後藤にこんな事を聞かれたのは、つい昨日の話。『愛ってどんな容なんだろう?』なんて、
最初聞いたときとうとう頭いっちゃったかと思った。
でも、そんな思いも後藤の話を聞いて吹っ飛んだよ。

「愛ってさ、全てが綺麗ごとじゃないと思うわけ。」
「う、うん。」
「悲しむ事、楽しむ事、まぁ色々あるじゃない?」

人差し指を立てて、『でしょ?』って感じの顔をしてあたしに意見を求める。

「う、うん。そうだね。」
「色々さぁ・・・、あるわけじゃない・・・。」

後藤は静かに、まるで自分に言い聞かせるように言った。

もう、わかってる。

後藤が、後藤の目に映っている人は、わかってる。

それは・・・。

―言わないで

・・・・。

―わかってる。

・・・・。

―手に入らないんだよね。

なら、どうして?

―わからない。でも・・・。

でも?

―好きなの。

・・・。

―少し待って見たいし、追いかけて見たいの。

頑張って・・ね。

―ありがとう。

「ねぇ、やぐっつぁん?聞いてる?」
「おう!」
「そっか〜、それでね〜・・・。」

心の中のあたしの気持ち。わかりきってる恋に、諦めないあたし。

今日もあなたと笑っていたい。
2 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月24日(土)01時35分18秒
このスレちょっとお借りします。
ただいま感想板で小説投票を行ってます。今現在集計するのに難しい人数なので、読者の皆様奮ってご参加下さい。
期限は今月末までで、M-seekの作品の中でみたいです。
3 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月26日(月)15時31分41秒
ピピピピ…ピピピピ…

目覚し時計の音で目覚めた。

「…おはよう」
「おはよう。あれ?やぐっつぁん…元気ないね」
「えっ?別に、全然元気だよ」

強がって元気なフリをするあたし。ダメだ…

どうして自分に、素直になれないのだろう…

「ねぇ、裕ちゃんがいなくなっても頑張っていこうね」
「うん、でも…」
「でも、何なの?」

言うなら今だよ?素直に寂しいって言うのは…

「ののちゃんは大丈夫だったかな…」
「…きっと大丈夫よ」
「ののちゃんはあの日だって裕ちゃんの背中に抱きついて、いつまでも泣いていたのよ…」
「あの人の事だもん、すぐに立ち直るよ。」

正直言うとあの日だけは来て欲しくなかったあたし。

そう、裕ちゃんが娘。を卒業した日…このまま時が止まればよかったと思った。
4 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月26日(月)15時49分10秒
「あたしが代わりに娘。を辞めればよかったんだ!!」
「いい加減にしてよ!」

パァァァン…

後藤はあたしの頬を叩いた。あたしが言い過ぎたのかも知れない…

「やぐっつぁん、そんな事言うのはよそうよ…みんなだって寂しいけど我慢してるのよ…」
「後藤…」

わあああああっ…

あたしは無我夢中で泣いてたよ。後藤の心の中で。
「やぐっつぁん、大丈夫だよ…」
「うっ…っく、後藤…うぇぇ〜〜」
「ほら泣かないで、みんなの所に行こう?」

わかっていたんだ。こんな事になるのは…

あたしに笑顔が戻るのは、まだ時間がかかりそうと思うので…
5 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月26日(月)16時33分35秒
「OKでーす」

ディレクターの声が聞こえてきた。あたし達は教育テレビの番組収録に来てたんだっけ…

「矢口さん、よかったよ」
「ありがとう」

まさかあたし達がパパイヤ鈴木と共演出来るなんて思わなかったから。

裕ちゃん、あたし頑張るからね…

カントリー娘。に移籍した梨華はオリコン初登場1位という結果をだしたんだから…

 −矢口編 終了−
6 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月26日(月)16時40分00秒
5ヶ月間も更新してなくてすいませんでした。
一応矢口編は終了しまして次は石川編行きます。
7 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月27日(火)16時13分13秒
 −無題−

「(歌)かっぱなにさま、かっぱさま〜♪」

何であたしは、こんなトコにいるんだろう…

確かあたしはカントリー娘。に少しだけ来てもらえないかって言われて、来るようになったんだけど…

何でこんな教育テレビの番組に参加してるのかな…

「特別ゲストのカントリー娘。でした〜皆様大きな拍手をお願いしま〜す」

司会者の声で何とかあたし達の出番は終わった。

「義剛さん、どうしてですか?」
「分からんのか?ちびっこにもカントリーを聴いてもらう為だよ」
8 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月06日(金)00時58分50秒
石川編期待しているのですが・・・
9 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月06日(金)12時49分05秒
さいたまスーパーアリーナはたくさんの親子連れで盛況を極めていた。

あたしはなぜここにいる事もだんだん分かってきた。

「梨華、最後も出番があるらしいよ」
「はあ・・・」
「最後までがんばっていこうね。」
「わかった・・・」

あさみが励ましてくれたおかげで何とか立ち直ることが出来た。

そして番組も終わりに近づき、あたし達の出番が迫ってきた。
10 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月10日(火)13時53分48秒
何とかあたしの出番は無事に終了した。

収録は全部終了してこの日の仕事は終わった。

あたしは家に帰ると部屋の電気を付けてソファへ座った。

「今日も疲れたぁ〜」
「よくやったよ」
「ねぇ、モー娘。なんて辞めてウチに来なよ・・・」

えっ?あさみがあたしを必要としてる・・・?

今日のあたしの演技がよかったのかな?

「やりたいけど・・・今はちょっと・・・」
「またあの人の事を想ってるの?」
「そうじゃないけど・・・」

モーニング娘。としてまだやり残した事がいっぱいあるから。

さて、明日はどんな仕事なのかな・・・?

あたしも早く上手くなって中澤さんみたいになりたいなぁ・・・

 −石川編 終了−
11 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月10日(火)14時11分29秒
次は辻・飯田編ですが、長編になるかも知れません。
12 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月10日(火)15時26分43秒
 −大切なあなた−

「お願い、行かないで・・・」

あたしは中澤さんの背中に抱きついて泣いたの。

大事な人がいなくなるから・・・引き止めた・・・。

「なぁ、希美・・・」
「何ですか?」
「仕方がないんだ・・・あたしも年なんだし・・・」
「・・・」
「分かってやってね・・・」
「でも・・・」
「あたしの分まで頑張るんだよ・・・」
「うん・・・」

こう言って中澤さんは去っていった。

あたしは夢中で泣いたよ。涙が枯れるまでね・・・。

結局あたしは飯田さんと一緒に帰る事にしたの。
13 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月10日(火)15時39分17秒
「希美ぃ・・・」
「何ですか飯田さん」

飯田さんはあたしに話し掛けた。

「裕ちゃんはいなくなったけど、また9人で頑張ろうね」
「うん・・・」
「あたしも紗耶香がいなくなった時にね、希美のように泣いてたのよ・・・」
「それは分かるよ・・・」

悲しいのはあたしだけじゃなかったんだ・・・。

話してる間にあたしの家の前に着いた。

「じゃあ、また明日ね・・・」
「うん、寂しくなったらいつでも電話して・・・」
「わかった・・・」

そう言って飯田さんは帰っていった。

あたしは涙を堪えて家の中に入っていった・・・。
14 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月11日(水)20時49分19秒
あたしは部屋に入るなり涙がまた溢れてきた・・・。

「どうして・・・」

泣いて、泣いて、泣き崩れた。

一通り泣くとスッキリした。

「ダメだよ・・・希美・・・何時までも悲しんでちゃ・・・」

あたしはこう心の中で呟くと携帯電話を取り出し、ある所へとダイヤルした。

プルルルル・・・プルルルル・・・ガチャッ・・・。

「はい、飯田ですけど・・・」
「飯田さん・・・」
「何?希美、どうしたのよ・・・」

あたしは飯田さんの家に来ていいか頼んだよ・・・

「飯田さん・・・寂しいの、家に来ていいかな・・・。」
「うん、いいよ・・・おいで。」
「じゃあ、すぐ来るから・・・。」

あたしはそう言うと電話を切って家を出た。

そして飯田さんの家へと歩いていった。
15 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月12日(木)13時56分36秒
「はい! 税込みで1635円になります!」
「・・・2035円お預かりします」
「400円のお返しになります!ありがとうございました!!」

あたしはコンビニに来ていた。

手ぶらでは悪いと思って買い物をしていた。

コンビニから出るとまた飯田さんの家へと歩いて行った。

ピンポーン・・・。

あたしは飯田さんの家に着くとドアのチャイムを鳴らしたの。

「誰ですか?」
「あたし・・・希美だけど・・・。」
「希美?ちょ、ちょっと待っててね!!」

飯田さんはなぜか慌てていた。

しばらくするとドアが開く。

「どうぞ、中に入って?」
「うん、おじゃまします・・・。」

あたしは家の中に入ったの。

「この袋はなあに?」
「手ぶらじゃ悪いなと思って近くのコンビニで買ってきたの。」

そう言ってあたしは袋を開けると中の物を出した。

「こんなにいっぱい食べきれないですよ・・・。」

飯田さんはおどけてこう言ったの。

「でも、希美が買ってきた物だから我慢するよ・・・。」
「飯田さんと一緒に食べようね」

飯田さんは頷くと台所の方へ行った。

そして冷蔵庫を開けると中から缶ジュースを二本出した。

「飲む?」
「ありがと・・・。」

あたしはこう言うと飯田さんから缶ジュースを受け取った。

こうしてあたしと飯田さんの二人っきりの話し合いは始まった・・・。
16 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月12日(木)15時12分13秒
「飯田さん・・・。」
「何なの?」
「中澤さんとは、どんな思い出があるの?」
「それはね・・・」

あたしは思い切って飯田さんに言ってみた。

そしたら飯田さんは色々な話をしてくれたの・・・。

「やっぱり5万枚完売だよね。」
「それがなかったら今のあたし達っていなかったんだよね?」
「うん・・・。」

「愛の種」5万枚完売に始まり、メジャーデビュー、初めての追加メンバー加入・・・。飯田さんは様々な道を歩んできた事がよく分かった。

「今までで一番悲しかった出来事は何だった?」
「色々あるけど一番は(福田)明日香が辞めた事よ。」
「飯田さんはその時どうしたの?」
「泣いたわ・・・。」

娘。達の思い出話は延々と続いた。そして・・・

「また明日から頑張ろうね。」
「うん・・・。」
「ねぇ、飯田さんは大丈夫だよね、娘。を辞めたりしないよね?」
「ううん、大丈夫だよ・・・あたしはいつまでも希美と一緒だもん。」

飯田さん、あたしのためにこう言ってくれた。嬉しかったな・・・。
17 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月12日(木)17時20分15秒
「希美ぃ・・・」
「ん?」
「離れないでよ・・・」
「わかった・・・」

あたしは飯田さんにこう言われたの。

「あたしは歌っている希美の方が他のメンバーの誰よりも好き・・・」
「そう?」
「だから・・・これからもいい歌を歌い続けてね・・・。」
「うん・・・」

次の瞬間、飯田さんの目から涙が・・・。

あたしは大丈夫?と言ってみせた。

「あっ・・・暗くなっちゃったね・・・今お布団を敷いてあげるからね・・・」
「飯田さん・・・」
「なあに?」

あたしもつられて涙を流していたの・・・。

「あたしさぁ、本当は寂しかったんだよぉ・・・」
「何で?」
「大切な人が次々といなくなるって事。」
「ふーん・・・」
「もう嫌だからね・・・こんなの・・・ずっと一緒にいたかったのに・・・もう嫌だよぉ・・・別れるのは・・・」

ふえええええっ、とあたしは一番大きな声で泣いたのよ。飯田さんの心でね・・・。

飯田さんも泣きながらあたしを慰めてくれた・・・。

結局、あたしと飯田さんは一緒に眠れぬ夜を過ごしたの・・・。
18 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月12日(木)17時32分04秒
あれから数日後。

他のメンバー達はあたしを慰めるために、残念会の準備をしていた。

あたしの携帯にメールが入ってきたのは昼過ぎ。

内容は「辻希美さんを励ます会を行います、ぜひ来てください」ということ。

あたしはこの呼び出し音で目が覚めたの。

飯田さんは家にはいなかった。多分準備しに行ってるのかも。

あたしは起き上がり、顔を洗うと家を出た。

するとあたしの携帯が鳴ったの。

電話の相手は飯田さんだった。

「飯田さん?」
「励ます会の会場何処か分かる?」
「いや・・・」
「よっすぃ〜の部屋でやるの。」
「わかった、すぐ来るよ・・・」

そう言ってあたしは電話を切ったの。

何も思わないで歩いてるとよっすぃ〜の部屋に到着した。
19 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月12日(木)17時53分18秒
「ののちゃぁ〜ん!よく来たねぇ〜!!」

あたしが部屋に入ると同時にメンバー達の手荒い歓迎があったの。

「みんなに慰めてもらえるなんて・・・。」
「何言ってるの?同じ仲間じゃないか・・・」

あたしは心の中でありがとう、と呟いたわ。

「さあ、役者も揃った事だし・・・そろそろ始めようか?」
「そうだよね。」

そう言ったのは飯田さんだった。

「ののちゃん、この悲しみを乗り越えて、もっと頑張ってね・・・。」

保田さんの乾杯の音頭であたしを励ます会は始まったわ。

目の前には見た事のないごちそうがいっぱい並んでいるのを見た・・・。

「思い残す事のないようにやっていくか・・・」

そう言ってあたしはみんなの所へと歩いていったの。

「希美・・・、あたし達がついてるから心配しないで・・・」

あたしにそう言ったのはなっち。

「うん・・・。」

あたしはこう言ってみたの。

するとなっちはあたしの為にシャンパンを入れてきてくれた。

「今日は時間なんて気にしないで、いっぱい騒ごうね」
「うん。」

なっちの言葉にあたしは少し頷いた。
20 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月12日(木)20時43分28秒
しばらくすると集会の方はいい盛り上がりを見せていた。

「ののちゃん?」

保田さんがあたしに話し掛けてきた。

「楽しんでる?」
「うん・・・。」
「もっと飲んでいいよ・・・」

保田さんはあたしにこう言ったの・・・。

そこであたしはシャンパンをグラスに入れたわ・・・。

飯田さんはこう言ったの。

「ちょっと希美、飲みすぎじゃないの?」
「大丈夫よ、少しぐらい・・・。」
「じゃあ、いいけど・・・。」

飯田さんは心配そうな声で言ってくれた。

「圭織、今日ばかりは大目に見てあげようよ・・・。」
「うん・・・。」

こう言ったのは矢口さん。あたしを気遣ってくれたんだよね。

でも集会の方も終わりに近づいてきたわ・・・。
21 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月13日(金)13時51分48秒
「ねぇ、これからののちゃんの家で二次会しよう」

そう言ったのはよっすぃ〜であった。

「じゃあ、あたしが行くわ」
「あたしも」

なっちとりかっちが賛成したの・・・。

結局あたしの家にはよっすぃ〜となっちとりかっち、それに飯田さんが来る事になったの・・・。これは賑やかになりそうね。

あたしははやる気持ちを押さえてよっすぃ〜の部屋を後にしたの。

「飯田さん・・・。」
「なあに?」
「今日は・・・、あたしの為にどうもありがとう・・・。」
「当たり前でしょう?あたしが、希美を助けてやったんだからね」
「うん・・・。」

あたしの家に着くまでの間、あたしは飯田さんとおしゃべりしてたわ・・・。

しばらくするとあたしの家に到着した。

あたしの部屋の電気が点いていたので、よっすぃ〜はとっくに来てるなと思った・・・。

「ただいま。」
「おかえり、希美・・・。仲間が来てるよ」
「ありがとう」

やっぱりよっすぃ〜達が来てたんだ・・・。ママから聞かされて分かった。

あたしの部屋に入るとやっぱりよっすぃ〜達がテーブルを囲んで談笑していたの・・・。

「よくあたしの部屋が分かったね」
「あんたらの心が楽しかったんだよ、きっと・・・。」

よっすぃ〜はこう言ったのであたしはホッとした。

「そろそろ始めておく?あと一人来るって言ってたけど・・・。」
「えっ?他に誰が来るんですか?」
「内緒。」

あたしはりかっちからもう一人来る、と聞かされた。誰なんだろう・・・。

あたしがそう思っているとドアが開いた。

「いやぁ、ごめんごめん・・・、道に迷っちゃったよ・・・。」

この楽しそうな声はもしかして・・・?

「おっ?辻ちゃ〜ん、元気か〜?」
「みっちぃ〜・・・。」

みっちぃ〜こと平家みちよがあたしの部屋に来てくれた。

あたしとみっちぃ〜は正月に中野サンプラザでのコンサートで共演して以来仲良くなったのよね・・・。

「さて、そろそろ始めようかな・・・。」
「そうしよう。」

こうして二次会は始まったの・・・。
22 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月15日(日)19時30分24秒
なぜか香ばしい予感がするっす。
期待してますよ。
23 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月16日(月)12時39分35秒
しかし、あたしは疲れからか30分後に飯田さんのひざの上で寝ちゃった・・・。

「カオリ・・・。」
「なあに?」
「ののちゃんの事、よろしく頼むね。」
「うん、あたしは希美のこと離したりはしないから・・・。」

あたしが寝てる間に飯田さんとあいぼん(加護亜依)が話をしていた。

「圭織・・・。」
「ん?なによっすぃ〜。」
「今日は遅いからあたしが希美ちゃんと一緒に寝てあげるよ」
「ありがと・・・。」

あたしの家によっすぃーが泊まる事になったわ・・・。

飯田さんとはもう少しいたかったけど仕方がないのよね・・・。

二次会も無事に終わりみんなは帰っていった。

「じゃあ、希美のこと頼んだよ・・・。」
「わかった。」
「おやすみなさい」
「うん、おやすみ圭織・・・。」

飯田さんはよっすぃーにこう言うと帰っていった。

こうして、あたしの長い夜は終わったの・・・。
24 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月16日(月)15時21分12秒
翌日。

あたしとあいぼんは渋谷にいたの。

この日は飯田さんと一緒に遊びに行く約束をしてたのよね・・・。

「ねぇ、本当にここで大丈夫なのぉ〜?」
「大丈夫だって、あたしを信じなさい」

あたしは待ち合わせ場所についてあいぼんに言ってみた。

そしたらあいぼんはこう言ったの・・・。

しばらくすると飯田さんは来てくれた。

「待った?希美・・・。」

飯田さんは走ってきたのか、息を切らしてこう言ってた・・・。

「ううん、全然・・・。」

あたしは明るい声で飯田さんに言ったの。すると・・・

「亜依ちゃん、どうしてここに・・・。」
「ののちゃんと待ち合わせしてたのよね」

飯田さんはあいぼんを見てこう言った。

「希美、そろそろ行こうか・・・。」
「うん!」

あたしはこう言うと飯田さんと一緒に歩き出した。

「楽しんでおいでね」

するとあいぼんがこう言ってくれたの・・・。
25 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月16日(月)16時36分28秒
ここは、とある公園。

あたしと飯田さんはここにいたの。

「希美ぃ・・・。」
「何ですか飯田さん」
「あたしの事、好き・・・?」
「えっ?何言い出すんですか、飯田さん・・・。」

飯田さんがいきなりこう言うのでビックリした。

「うん、好きだよ・・・。」

でもあたしはこう言うしかなかったの・・・。

「あたし達の仲って、教育係の枠を越えてるのよね・・・。」

飯田さんは恥ずかしそうに言う。

「別に、あたしはどうでもいいよ・・・。」
「そう?ありがと・・・。」

あたしは飯田さんとの仲は諦めない。たとえ何が起こってもね。

「そうだ、希美・・・」
「何ですか?」
「今夜、飲みに行こうよ・・・。」
「わかった。」

わあああっ、飯田さんに飲みに誘われちゃったよ。

思わず賛成しちゃったけど、まぁ・・・いいか。

「じゃあ、あとでね・・・。」
「うん。」

一旦飯田さんと別れてあたしは家に帰る。

しかしこの後とんでもない事が起こるなんて、あたしは知る由もなかった。
26 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月17日(火)14時14分04秒
「希美・・・、これは何だか分かるかい?」

パパは詰まる声であたしに言った。

「何だろう・・・。」
「新居の鍵と敷金」

どうやらあたしに独立してと言ってるらしいね・・・。

でも大丈夫なのかな・・・、年齢的にもまだ心の準備が出来てないし・・・。

「なあに、心配ないよ。飯田さんには訳を話しておいたから・・・。」
「本当に何から何までお世話になって・・・」
「新居でも頑張って来いよ」

パパはあたしにこう言ってくれた。

もう心配は無いわ。

だって、飯田さんがついてるんだもん・・・。

「引越し作業は明日にして、今日はその部屋で寝るがいい」
「ありがとう」

あたしは両親に感謝すると家を出て、新居のある場所へと行った。

しかしまたビックリする事があるなんて、あたしには分からなかったの・・・。
27 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月18日(水)15時11分48秒
「へぇ、ここはあたしの新しい家になるんだ・・・。」

あたしは新居を見てビックリ。

それは寿司の形のしたお家だったの。

「面白い形だね」

あたしはそう言うと鍵を開けて中に入ったわ・・・。

「中はあまり悪くないみたいね・・・。」

あたしは感心するとある事を思い出した。

「そうだ、あたしは飯田さんと飲みに行くんだったね・・・。」

あたしは部屋にカバンを置くとドアの鍵を閉めた。

そして飯田さんの待つ場所へと向かって行ったの・・・。
28 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月21日(土)19時28分13秒
がんばれ作者
29 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月22日(日)16時32分40秒
ここは、横浜のランドマークタワー30階にある居酒屋。

あたしと飯田さんはここに来てたの。

「希美・・・遅かったけど何処か行ってたの?」
「パパが独立しなさいって言ってた」
「えっ?そうなの?」

飯田さんはビックリしてた。

「ねぇ、あたしの新しい部屋に来てみない?」
「いいけど・・・。」

あたしは飯田さんを誘うことに成功した。

「どうせまだ酔ってないんでしょ?」
「まだだよ」

飯田さんはこう言うと席を立ったの。

あたしも一緒に席を立ったのよ・・・。

「飯田さんがあたしの部屋を見たらビックリするかも・・・。」
「えっ?一体何があるの?」
「内緒。」

あたしと飯田さんはこんな話をしながらあたしの部屋へと向かっていったわ。
30 名前:名無しさん 投稿日:2001年04月25日(水)12時41分01秒
再びここは、あたしの部屋の中。

「希美、ちょっと・・・」
「飯田さん?」

あたしは飯田さんに呼ばれた。

行ってみると飯田さんは言った・・・。

「これを見てみて」
「何これ?」
「あたし達と同じユニットだけど」

あたしは飯田さんからある雑誌の記事を見せてもらった。

その内容はこうなってたの。

「宮崎県限定アイドルの臨検バンドは1977(昭和52)年に結成され、県内のTVやイベント出演など積極的にこなしてきた。しかし人数の減少等で1990(平成2)年からは活動を停止している。」

このユニットもあたしと同じ経験をしてきたのか、とあたしは納得した。

「じつはあたしの親戚って、このユニットのメンバーだったの・・・。」
「本当ですか?」

へぇ、飯田さんの親戚に芸能人がいたとはビックリしたね。

あたしも頑張らなくちゃ・・・ね。
31 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月01日(火)16時34分23秒
数日後。

あたし達はとあるキャンプ場に来ていたの。

あたしと飯田さんは橋の上で白鳥を見ていたの・・・。

「ねぇ、希美」
「何ですか飯田さん」
「幸せって何だろうね・・・。」
「はぁ?」

また飯田さんはこんな事を言い出したの。

「それは、飯田さんのそばにあたしがいることよ」
「そう、ありがと・・・。」

あたしがこんな事を言ったので飯田さんは少し笑ってこう言った。

「そろそろ、みんなの所に行く?」
「うん。」

あたしと飯田さんはこう言うとみんなの所に戻っていったわ。
32 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月09日(水)13時24分18秒
「どうです?」

よっすぃーがあたしに話し掛けてきた。

「楽しんでいるよ」
「それはよかった・・・」

気が付いたらあたしに笑顔が戻っていた。

中澤さん、あたし頑張るからね。

「希美、一緒に飲もうよ」
「うん。」

あたしには飯田さんがいるから大丈夫。

明日も飯田さんと楽しんでいたい。

 −辻・飯田編 終了−
33 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月09日(水)14時35分04秒
続いて安倍・保田編であります。
34 名前:名無しさん 投稿日:2001年05月09日(水)14時46分14秒
 −コザの駄菓子屋ストーリー−

「お疲れ様で〜す」

あたしは映画撮影のため、圭ちゃんと沖縄に来ていた。

「今日も撮影が終わったね」
「うん、そうだね・・・」

圭ちゃんはあたしに話し掛けてきた。

そして二人で宿舎に帰ろうとしたその時である。

「なっち、ちょっと行く所あるけど・・・一緒に行かない?」

圭ちゃんはあたしにこう言っていたの。

「いいよ。」

あたしはそう言うと圭ちゃんと二人である場所へと向かっていったわ。
35 名前:名無しさん 投稿日:2001年08月14日(火)11時12分28秒
しばらくするとあたし達は中央パークアベニューに来ていた。

そこである駄菓子屋を見つけた。

「ここに駄菓子屋があったんだね・・・」
「ここのはすごくいいんだってよ」

圭ちゃんはこう話してくれた。

そしてあたし達はその中に入ってみた。

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