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宇宙刑事HEIKE
- 1 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2000年10月28日(土)17時13分44秒
- 宇宙刑事HEIKE(1話〜6話)過去ログ
http://www.interq.or.jp/yellow/hiuga/morning/novel/m_heike2.html
sakiからnatto鯖移転の際に取り残されてしまったので、ここでやりたいなと。
名作集板逝った方がいいですか?
- 2 名前:きまぐれ読者 投稿日:2000年10月28日(土)22時42分58秒
- >>1
ここでいいんじゃない。ここならあんまり荒らされないし。
気楽にまたーり書いてくれればいいよ。ときどきチェックさせてもらうから。
- 3 名前:お待ちしてましたよ〜 投稿日:2000年10月28日(土)23時30分05秒
- 平家「こんばんわ〜隣に住んどる平家です。“ごま平”時代はお世話になりました。
引っ越しおめでとうございます」
後藤「平家さん平家さん、後藤も挨拶するぅ〜宇宙刑事の平家さん、がんばってね!」
平家「後藤、あんまりせかすんやないよ(うちかてお話の方は停滞しとるんやから…)
でもご近所に知り合いが増えてうれしいです。saki版におじゃましたとき、
よっぽどこっちに誘お思っとったんですよ?」
後藤「そうだよね…荒らしに怯えてずっとsageちゃうんだったら2ちゃんでやる意味
あんまないもんね…きっと視聴者さんたちも見にきてくれるよ(と思いたい…)」
平家「それにここやったら更新停滞→粛正に怯えなくてもええしなぁ…」
後藤「平家さん…そんなこといっちゃ…でも>>2さんもいってくれてるし、気楽にい
きましょ〜」
- 4 名前:気まぐれ作者 投稿日:2000年10月30日(月)01時13分19秒
- スレたてたのに、肝心の本編がまだなんてアホだ俺は。
- 5 名前:きまぐれ読者 投稿日:2000年10月30日(月)18時16分20秒
- >>4
コラ、ネタスレ作者のくせに人のHNもじっちゃあかんやろ。
- 6 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2000年10月30日(月)21時42分37秒
- 本編書いたのにFDを会社に忘れた。
鬱だ風呂逝こう。
>>5
ごめんね
- 7 名前:番宣 投稿日:2000年10月31日(火)21時49分33秒
- 平家「この後は、良い子のお楽しみ、宇宙刑事HEIKE!」
後藤「子供向けじゃない気がする……」
平家「それ言うたらアカン!」
- 8 名前:オープニングテーマ:宇宙刑事HEIKE 投稿日:2000年10月31日(火)21時58分11秒
- 作詞・作曲:つんく 編曲:ダンス☆マン
歌:平家みちよ
HEY!BOY! 手レト海ロうつむかないでさ
ごまがいる ののがいる 姐さんが飲んでる
いいじゃないか いいじゃないか へそがあれば
いいじゃないか いいじゃないか 娘。があれば
SHINE! SHINE! SHINE! HATAKE SHINE!
DASH! DASH! DASH! HEIKE DASH!
ひとみ 矢口 あいぼん
カオリ なっち 梨華ちゃん
宇宙圭事HEIKE
- 9 名前:宇宙刑事HEIKE 第七話「ちょこっとLOVE」 投稿日:2000年10月31日(火)21時58分53秒
- 「ほんのちょこっとなんだけど〜髪型を変えてみたぁ♪」
ちょっと前に大ヒットしていた、お気に入りの歌を口ずさみながら、川原の散歩道を
てくてくと歩いて行く後藤。
ふと見上げる空は、薄い雲が広がりすっかり秋の空模様である。
今朝、2日ぶりに起きると、平家はバイトに行った後であった。
ささやかながら朝ご飯も用意してあった。平家に感謝して、朝ご飯を食べながら後藤
はなんとなく散歩に行きたくなった。
- 10 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年10月31日(火)22時00分37秒
- 「今日は誰もいないなぁ」
普段ならジョギングしている老人や犬の散歩をしている女性などがいるのだが、今日
は後藤の視界に誰も入ってこない。
「ま、いいか」
世の中の様子が変だということに全く気が付いていない後藤は、これでも女宇宙刑事。
- 11 名前:場面は変わって… 投稿日:2000年10月31日(火)22時02分38秒
- ドン・モナーの城。
「作戦が失敗続きではないか、ドクター・ギコよ」
「はは、誠に申し訳ありません。言い訳のしようもありませんが、宇宙刑事HEIKE
さえ邪魔しなければ今ごろは地球も…」
「それが言い訳だと言うのだ、バカ者」
ドン・モナーに一喝されるドクター・ギコ。
「で、今度の作戦はどうなのだ」
「は、今回は自信作でございます。ここまで温存しておりました『ナッチ』を使います」
「ほう『ナッチ』を使うのか」
ドクター・ギコはニヤリと笑った。
「ナッチの能力を使い、全世界の人間どもを覚める事のない眠りの世界に導きます。
さすれば、モナー様の元に、青く美しい地球がそのままの姿で手に入ることでしょう」
- 12 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年10月31日(火)22時03分36秒
- 「さぁ姿を見せよ! ナッチ!」
ドクター・ギコの声が終わるや否や、ドン・モナーの前に『ナッチ』が現れた。
「呼んだべか? なっちは昼飯の最中だったべ」
食事を邪魔されちょっと不服そうな表情のナッチ。
「おおナッチよ、よくきてくれた」
「だってあんたがナッチの事呼んだんだべ?」
「……お前の使命は世界中の人間を夢の世界に誘い、社会機能をマヒさせるのだ」
ドクター・ギコは力説するが、どうもナッチは真剣に聞いていない。
- 13 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年10月31日(火)22時04分25秒
- 「なんとなくわかったけど、地球に行くのは食事終わってからでいいべか?」
ナッチが言う。
「いや、今すぐ出撃だ」
「いいべか?」
「出撃だ」
「いいべか?」
「出…」
「いいべか?」
「………わかった。好きにしろ」
根負けしたドクター・ギコ。
「ばいぶるるる〜ん」
軽く手をあげ、歩いて帰っていくナッチ。
「ドクター・ギコよ、あれがあの『ナッチ』か? 姿が大分変わっておるぞ」
「恐れ入ります。温存し過ぎて運動させるのを忘れておりました」
「まぁよい。失敗すればお前の首が飛ぶだけだ」
「ひー」
- 14 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年10月31日(火)22時06分20秒
- 「さて、お腹いっぱいになったところで、一眠りするべ」
そう言って横になったナッチ。
しかし、走りこんできたドクター・ギコの蹴りがナッチのみぞおちに入った。
「ぐべぇ」
激しく嘔吐するナッチ。
「何してる! 早く行かんか!」
「モー、食べたもの吐いちゃったべさ、食べたら休む、これ基本だべ!」
そういいながらまた食べ始めるナッチ。
「まだ食うのか…」
「だって出しちゃったから仕方ないさ。食ったら行くから邪魔しないでもらえるかな?」
ドクター・ギコはがっくりと首を垂れて、部屋を出て行った。
「鬱だ寝よう」
- 15 名前:きまぐれ読者 投稿日:2000年11月04日(土)21時55分27秒
- おや、本編が始まってる。
これは第7話になるのかな。題名はなんじゃろか?
- 16 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月05日(日)01時48分26秒
- >15
9を見ましょう。
- 17 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月06日(月)22時56分55秒
- たっぷり睡眠をとったナッチは、早速行動を開始した。
東京のとある高層ビルの屋上に登ると、人々への催眠電波のかかりをよくするために、
呪文を唱えだす。
「メイン復帰メイン復帰メイン復帰メイン復帰メイン復帰メイン復帰メイン復帰メイン
復帰メイン復帰メイン復帰メイン復帰メイン復帰メイン復帰メイン復帰メイン復帰……」
しばらくその言葉をつぶやいたあと、おもむろに口を開いた。
「ぶひー!!」
3分後、見渡す限り、動いている生物はいなくなっていた。
- 18 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月06日(月)22時57分47秒
- 「よし、コピペマン、東京中の食い物を持ってくるんだべ。それいけー」
ナッチの命令で、戦闘員コピペマンが飛び出して行った。ナッチにかかれば東京はおろか
世界中の食べ物を1年かからずに食い尽くしてしまうことであろう。現にナッチはその恐
るべき食欲で、今まで99の星を壊滅に追い込んでいたのである。
「コピペマンが戻ってくるまではやることがないべさ。腹ごなしにシコでも踏むべ」
どっすーん!!
数秒後、東京屈指の高層ビルが1つ、突然崩れ去った。
- 19 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月06日(月)22時58分11秒
- 警視庁。
「吉澤さー、いつもベーグルばっかで飽きない?」
「え? う〜ん、でもおいしーですよ」
「いくらおいしくても、そればっかりじゃきっと矢口は飽きちゃうよ」
たまっていた報告書作りの為にデスクワークに追われていた吉澤刑事と矢口刑事は、ちょう
ど一緒に遅い昼ご飯をとっていた。
「つーか矢口先輩、昼間からタン塩ってやりすぎっすよ?」
「うるさい、矢口は今コレにハマってんだい」
「それよりも、署内にタン塩焼く設備なんか持ち込まないでくださいよーまったく。匂いが
ついちゃうじゃないですか」
「なかなか家に帰れないんだからいーじゃんいーじゃんいーいーじゃんっ」
「何のマネしてんですか。それよりも、こないだのコロ……シ……あれ……? 急に眠……」
ベーグルを頬張ったまま、突然寝てしまう吉澤。
「おーい吉澤ぁ。いきなり寝る………なよぉ………あっちゃっちゃっちゃ!! ……ぐぅ…」
急な眠気に襲われ、思わずよく熱された鉄板に顔をつけてしまった矢口刑事だが、またすぐに
ご飯茶碗の中に顔を突っ込んで寝てしまった。
- 20 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月06日(月)22時58分27秒
- とある喫茶店。中にはウェイトレスとして働く平家の姿が。
「はい、お待たせいたしました。こちらジャンボチョコレートパフェでございま……ぐぅ…」
ベチャっ
眠気に襲われた平家、持っていたパフェを客に突っ込んでしまう。パフェまみれの客は当然
烈火の如く怒る。
「うわ! 何するんだテメー!」
しかしすでに眠りの世界に引きずり込まれている平家は目を覚まさない。慌てて店長が飛んで
くるも、たどりつく前に夢の世界へ轟沈。客もパフェをかぶったままテーブルに突っ伏して
イビキをかいてしまっていた。
世の中の、全ての機能が停止した。
- 21 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月06日(月)22時58分57秒
- 「おー、地球の食べ物ってなまら美味いっしょ。これならいくらでもお腹に入りそうだべ」
コピペマンがわさわさと持ってきた食料を、次から次にたいらげるナッチ。フードファイトも
真っ青な食べっぷりである。
「こんな簡単な仕事で本当にいいんだべか? こんな簡単なことにナッチを使うなんて、全く
ドクター・ギコは何考えてるんだべ」
ナッチはぼやいた。そうぼやきながらも、手にはしっかり『ムースポッキー』が握られている。
- 22 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月06日(月)22時59分19秒
- 「あれー? なんでみんな寝てるのかな?」
誰もが寝ている状態の中、ただ一人動き回る影が。そう、後藤真希であった。
「ヘンだねー」
「『変』という字を辞書で引いたぞ〜面倒だから〜すぐに辞書を閉じたぞぉ♪」
「ワッハハハハー♪」
気が抜けるような独り言を言いながら散歩を続ける後藤。
- 23 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月06日(月)22時59分36秒
- 「イーッイーイーッ!」
望遠鏡で辺りを観察していたコピペマンの一人が何かをみつけてナッチに報告した。
「なに? ホントだべか?」
コピペマンの伝えた内容に驚くナッチ。
「催眠電波で眠らないおバカさんは、ナッチが直接やっつけてやるべ」
ドスドスという足音を響き渡らせながら、ナッチはコピペマンを引き連れ消えていった。
- 24 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時37分03秒
- 「ココロ隠せない、ダイキライ、ダイキライ、ダイキライ、やっぱりキライ♪」
へんてこな替歌を歌いながら歩く後藤の前に、ナッチがどすーん!と現れた。
「あ、ブタ」
「ぶひー!!(このクソアマ台本にないこといいやがって!)」
瞬間湯沸し機の如く怒りだすナッチ。
(いや、ここで怒っちゃダメだべ。落ち着け、落ち着け、冷静になるんだべ)
「つーか誰?」
「宇宙一のフードファイター……じゃなかったべ、宇宙の一匹狼、ナッチだべ。訳あって
ドン・モナーの元に世話になってるんだべ」
「で?」
「ナッチの催眠電波で眠らないような悪い子はお仕置きだべ〜〜って、タイムボカン風に
言ってみたんだけど、似てたべか?」
「タイムボカン? なにそれ? 知らなーい」
しれっと言う後藤。
「くー、この一世を風靡したギャグを知らないなんて、お前は生きている資格もないべ」
ナッチの目が怪しく光る。
- 25 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時37分24秒
- 「とりあえず、至近距離で最大出力だべ! ぶひー!!!」
ナッチから、催眠電波がピンポイントで後藤に放射される。
「さぁ覚める事のない夢の世界へ行ってしまえだべ!」
不快なような、子守唄のような耳鳴りが後藤を襲う。
「うぅ、これはなんだか強力なパワー……」
ようやく世界が変になった原因がナッチだということを理解し始めた後藤。
- 26 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時37分38秒
- 「これでどうだべ、超最大出力っしょ!!」
耳鳴りどころか頭蓋骨が揺さぶられるような感覚を受け、後藤は立っていられなくなる。
「モナーモンスターとは違うけど、このブタは敵だ……」
「だからブタじゃないって言ってるっしょ!」
安倍ががなるが、その声には焦りが交じっている。
(なんでナッチの最大出力の催眠電波を受けて、寝ないんだべか……)
その時、後藤が勢いよく立ち上がった。やる気のなさそうな先ほどまでの表情とは違う。
「よし、もう慣れた!!」
- 27 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時37分45秒
- その勢いに負け、思わず催眠電波の放出を止めてしまったナッチ。
「な、なぜお前はナッチの催眠電波を受けても眠らないんだべ!」
「わかんないっ」
元気よく答える後藤。
「でもね、その電波が強くなればなるほど、最初は気持ち悪いけど、だんだん目が冴え
渡ってくるんだよね。なんでかな?」
「ぶひ?」
ナッチは目が点になった。
- 28 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時37分52秒
- <ナレーション:大平透>
ナッチの催眠電波は、通常の人間には効果があるが、後藤のように普段とんでもなく寝
てばかりいる人間に対しては逆の効果を与えてしまうのだ。
つまり、ナッチが電波を発信した時、は後藤は寝られない体質になるのだ。
「そんなバカな……ええい、こうなったら力ずくで倒すっしょ! コピペマン!」
ナッチの合図で、わさわさと戦闘員・コピペマンが姿を現した。彼らは電波を受けない
ように特殊な装置をつけている。
- 29 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時38分23秒
- 「( ● ´ ー ` ● )なっちありがとう」
謎の奇声を上げて、コピペマンが襲いかかってきた。
後藤は転がってコピペマンの第一撃から逃れると、旋風脚を放ち戦闘体制に入る。
しかし、後藤の周りを続々とコピペマンが囲む。
「お前さえいなくなればナッチの作戦は完璧だべ!」
ナッチの頬が紅潮してくる。興奮してきたようだ。
- 30 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時38分37秒
- 「それにそれに、お前さえいなければナッチはメインでいられたっしょ! つーかなん
でナッチが悪役なんだべ!」
ナッチがヒステリック気味に叫んだ。
(さりげなくアドリブ?)
後藤はちょっと思った。
ナッチの叫びを合図にコピペマンが再びわっと襲いかかる。
- 31 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時39分11秒
- 「それっ」
ジャンプ一番、コピペマン達をかわし、高台に着地すると後藤はにへ〜と笑った。
「あたしだって宇宙刑事だもん。大好き!」
<ナレーション:大平透>
女刑事ごまは、たぶん1秒くらいで着装を完了する。
では、その原理を説明しよう。
後藤「大好き!」
宇宙船ハロプロ号から照射されるプラズマレッドエネルギーが、後藤の体を包み込み、
真紅のハイパーメタルに転換され、後藤は宇宙刑事ごまに変身するのだ。
- 32 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時39分36秒
- 「宇宙刑事、ごま!」
(き、きもちいい〜♪ みっちゃんがいつもやるのがわかった気がする〜)
名乗りをあげ、再びジャンプ。着地際にスピンキックでコピペマンをなぎ倒し、ナチュ
ラルパワー全開で暴れまわる。
ミニスカートからパンツが見えても全く気にせずに、なぜかハイキック、スピンキック
とキックの連発で次々に戦闘員を倒していく後藤。
- 33 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時39分59秒
- 「( ● ´ ー ` ● )なっちありがとうーっ」
最後のコピペマンを、故アンディ・フグばりのカカト落とし一撃でブチ倒すと、残った
ナッチと向き合った。
「なんだべなんだべ! この後藤なまらムカつくっしょ」
「へへへ……いっくよー! ちょこラブレード!」
宇宙刑事ごまの最大の武器、ちょこラブレードを抜く後藤。赤く光る剣をスっと構える。
ナッチも自身の武器、北海ソードを取り出した。
ついにモー娘。新旧メインの運命の対決が今、ガチンコで行われようとしていた。
「旧って言うな!」
ナッチがカメラに叫んだ。
- 34 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時40分16秒
- しばらく間合いを取りながら睨みあっていた2人であったが、瞬間、同時に仕掛けた。
「SALAストラッシュ!」
「OK Deathぞーっ!」
シュパァァァァァン!
空中で交差して、位置を入れ替えて着地した後藤とナッチ。
お互い無傷のようであるが………
「まる、まる、まるまるまる、フー!」
謎の言葉とポーズをとる後藤。と同時に
「あべしっ」
と叫んでナッチは爆発四散した。
「へへへ…今日の主役は、後藤なのだ」
- 35 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時42分43秒
- ナッチが消えると共に元どおりにもどった世界。
なぜ寝ていたのか不審に思う人も多かったが、すぐに仕事な勉強などに忙殺され、忘れ
ていった。そこにいつもの日常風景が展開されていく。
世界を救った(?)宇宙刑事ごまの小さくて大きな活躍は、誰も知る事がなかった。
しかし、それでも後藤は満足だった。
「あ〜あ、動いたらなんだか疲れちゃったなぁ」
散歩道の土手にごろんと横になる後藤。
心地よい風が頬をくすぐり、後藤はそのまま眠りの世界に誘われていく。
- 36 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時43分34秒
- 夜。
眠りから覚めた後に、眠っていた時間を店長に休憩扱いにされたので、その分取り戻そ
うとガンガン働いていた平家が、後藤がいないのに気付き、あちこち探して、ようやく
土手で眠りこけてる後藤を見つけ、ひーひー言いながらおぶって帰ったことなど本人は
知る由もない。
「まったく、どこで寝てんだか…」
「zzz…むにゃ…みっちゃぁん……後藤はやったですぞ〜」
「?? なんや、何をやったんや? …なんだ、寝言か」
いい夢でも見ているのか、えへらえへらと笑っている後藤。
「むにゃ…みっちゃぁん……好きぃ……」
(うちもやで。“ちょこっとLOVE”て感覚やけどな)
平家は後藤をおぶって歩きつづける。
- 37 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月07日(火)22時44分56秒
- 出演
平家みちよ
後藤真希
吉澤ひとみ
矢口真里
保田 圭
信田美帆
安倍なつみ
宇宙刑事HEIKE 第7話「ちょこっとLOVE」 完
- 38 名前:21 投稿日:2000年11月08日(水)00時03分04秒
- もっと〜。
- 39 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月08日(水)00時04分09秒
- 楽屋コーナーがなく寂しいのでsage
- 40 名前:21 投稿日:2000年11月08日(水)00時04分19秒
- もっと〜。
- 41 名前:カット寸前?楽屋コーナー 投稿日:2000年11月08日(水)01時08分47秒
- 後藤「はい、後藤真希! 疲れましたぁ」
平家「平家みちよです。宇宙刑事HEIKE、ごっちん編いかがでしたでしょうか?」
後藤「もう大変でしたよぉ、鯖移転しちゃうし、なかなか作者は書かないし」
平家「関係あらへんがな」
後藤「もう脚本が二転三転したからね」
平家「せやなぁ。当初の脚本やとえらい長編になってしまうからね。んで撮影に入った
所で全部やり直しやからな。もうタマランわ……て今回のお話にはウチあまり絡
んでへんから関係なかってんけど」
後藤「そうだよ、あたしばっかり大変な思いしてさぁ。寝るヒマなかったんだから」
平家「でも主役はどうやった?」
後藤「う〜ん、あんな大変なら、脇役でいいや、大変なのは全部みっちゃんに任せる!」
平家「………」
- 42 名前:カット寸前?楽屋コーナー 投稿日:2000年11月08日(水)01時09分27秒
- 後藤「ごめんってば。でもさぁ、このお話どうやって終わらせるのかな」
平家「作者もわからへんこと聞かれても答えようがないやろ」
後藤「で、いつまでやるのかなぁ。この番組」
平家「宇宙刑事HEIKE、あと5回、全12話の予定です。なんとか完結に行くまで
頑張っていきますんでよろしくお願いします!」
後藤「よろしくねぇ。んじゃ、ダイバ〜イ」
そのとき、タイミング良くカメラの前を横切る安倍。満面の笑みを浮かべ、
安倍「この後は、なっちが大活躍の『大戦隊モーニングV』!」
後藤「なっち! 何してんのよ! しかもとっくに放送終わってるでしょぉ!」
平家「うう、ウチの番組やのに(泣)」
- 43 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月08日(水)22時49分30秒
- まいど爆笑!作者さん、ありがとー(ゆっくりでいいからもっと続けてね
- 44 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2000年11月09日(木)12時30分48秒
- 宇宙刑事HEIKE、次回は「return」です。
お楽しみにっ
- 45 名前:21 投稿日:2000年11月09日(木)23時18分59秒
- もっと〜。
- 46 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2000年11月10日(金)00時20分17秒
- >>45
この「もっと〜」っていうのがつくと、なんだか非常に嬉しかったりするっす(わら
- 47 名前:きまぐれ読者 投稿日:2000年11月11日(土)02時51分15秒
- 後藤は変身成功率が上がったんだね。前は半分以下だったのに。
- 48 名前:番宣 投稿日:2000年11月15日(水)19時01分44秒
- みちよ「いよいよはじまるちゅーねん」
ゆうこ「うちゅーけーじゆゆたん!」
みちよ「ちがわーい(泣)」
ゆうこ「ちゃんねるはそのままやで」
- 49 名前:オープニングテーマ:宇宙刑事HEIKE 投稿日:2000年11月15日(水)19時02分12秒
- 作詞・作曲:つんく 編曲:ダンス☆マン
歌:平家みちよ
HEY!BOY! 手レト海ロうつむかないでさ
ごまがいる ののがいる 姐さんが飲んでる
いいじゃないか いいじゃないか へそがあれば
いいじゃないか いいじゃないか 娘。があれば
SHINE! SHINE! SHINE! HATAKE SHINE!
DASH! DASH! DASH! HEIKE DASH!
ひとみ 矢口 あいぼん
カオリ なっち 梨華ちゃん
宇宙圭事HEIKE
- 50 名前:宇宙刑事HEIKE 第八話「return」 投稿日:2000年11月15日(水)19時03分25秒
- 「じゃ、気をつけていくんやで」
「うん。頑張ってくるよ。……でもさ、みっちゃんに一週間も会えないなんて…」
「仕方ないやんか、ごっちん正式な宇宙刑事になるんやろ? 我慢しいや」
場所は、平家と後藤のアパート。
今まで『準』宇宙刑事扱いだった後藤が正式な宇宙刑事になるため、銀河警察に
試験を受けに行くのだ。
愛機『レッドシャッフル』に乗り込み、平家にしばしの別れを告げる。
- 51 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月15日(水)19時03分44秒
- 「忘れ物ないか?筆記用具もったか?」
「もー、大丈夫だってば。みっちゃんは心配性なんだから。じゃ、行ってくるね」
そう言って、後藤は唇を突き出した。
「んーーっ」
「? ごっちん、なにしとんねん?」
「もー、お別れのキスに決まってるじゃない」
「アホか。いらん事しとらんで、はよ行きや」
「みっちゃんのけちー」
ぷ〜っと頬を膨らまし、後藤は空に消えて行った。
- 52 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月15日(水)19時04分40秒
- ここはお馴染みモナー城。
「お前の切り札、ナッチもあっさり失敗したようだな」
皇帝ドン・モナーが冷酷に告げる。
「ははっ申し訳ありません。次こそは…」
かしこまるドクター・ギコ。
「次はない。もうお前の替わりを呼んである」
そう言うと、ドン・モナーは手を叩いた。
スタンっ
かすかな音と共に、ドクター・ギコの前に4つの影が現れた。
「お、お前達は…」
- 53 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月15日(水)19時05分02秒
- 「お呼びでしょうか? ドン・モナー様」
「おお、よく来たな『くの一4人衆』よ」
4人の中でもリーダー格と思われる女が進み出た。
「お呼びいただき誠に光栄至極に存じます。何なりとお申し付けください」
頭を垂れ、立てヒザの状態でドン・モナーからの命令を待つ。
「宇宙刑事HEIKEを抹殺するのだ。奴さえいなければこの地球はどうとでもなる」
「ははっ」
「情報によると、相棒のガキは銀河警察に帰っているようだ。このスキにHEIKE
を抹殺するのだ」
「承知いたしました。では早速」
そう言うと、くの一4人衆は音もなく消え去った。
- 54 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月15日(水)19時05分29秒
- くの一4人衆が消えた後、ドン・モナーがジロリとドクター・ギコを見る。
「さてドクター・ギコ、数々の失態、どう責任をとってくれるのだ」
「え…はは…それはその…」
うろたえ、ダラダラと冷や汗が流れ出すドクター・ギコ。
「フン、まぁよい。貴様にはもう一度だけチャンスをやろう。次のチャンスを
生かせなかったら、その時は…わかっておろうな」
「ははーっ、そのお言葉、肝に銘じておきます」
- 55 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月15日(水)19時05分53秒
- 都内某所。
ここは不況で閉鎖されたとある店の跡地。
「とりあえず再スタートはここにしようか」
「そうね」
「うん。まぁここでいいんじゃないの」
「ダネー」
この会話で賢明な読者はおわかりになっただろう。
ドン・モナーに仕えるくの一4人衆は、またの名を『T&Cボンバー』という。
- 56 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月15日(水)20時42分44秒
- わーい、更新されてる作者さんありがとー
- 57 名前:21 投稿日:2000年11月15日(水)23時27分07秒
- もっと〜
- 58 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2000年11月16日(木)12時09分43秒
- 珍しく2日連続で今日も更新します。
- 59 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月16日(木)21時19分22秒
- 2、3日後、ある地域で行方不明者が続出するという事件が話題になっていた。
最初に行方不明になった人々が、子供の姿になって発見されたことから、奇妙な
事件として世間に認知された。
これを不審に思った平家は、モナーの仕業と判断し、独自に調査を開始した。
その結果、都内にあるクラブ『2nd Stage』の名が浮かび上がってきた。
最近オープンした人気のクラブだ。
- 60 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月16日(木)21時21分28秒
- 「ここか……」
川原に捨ててあるのを拾ってきて、自力でレストアした原付の『スクーパー』で
問題のクラブに乗りつけた平家。
スモークガラスがはめられたドアを開け、平家は中に入った。
「フツーのクラブって感じやなぁ。どこも変なとこあらへんわ…」
周りを見渡すが、人気スポットらしく若者でごった返している。
- 61 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月16日(木)21時22分42秒
- 「来たわ。HEIKEよ」
隠しスタッフルームで監視カメラを見ていた小湊が横に座る稲葉に言う。
「あらホント。意外にかぎつけるの早かったわね」
微笑を浮かべるくの一組のリーダー・稲葉。
「せっかくだから歓迎してあげましょ」
「そうね。ルルに伝えるわ」
そう言うと、回線を開き、フロアのルルに「HEIKEの歓迎会を開くわ」と伝える。
「オッケー」
嬉しそうなルルの声が返ってきた。
- 62 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月16日(木)21時23分09秒
- 音楽のリズムに合わせ、天井やフロアに仕込まれたホースから、色とりどりの
スモークが噴出する。
これがクラブ『2nd Stage』のウリだ。
当初このスモークに警戒していた平家だが、店内に変わった様子は見られない。
相変わらずの状態である。
「スモークは関係あらへん……か」
ホっとする平家。
- 63 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月16日(木)21時24分15秒
- 「ソーレ、本命チャン行クヨー!」
そう言うと、ルルが嬉々としてボタンを押した。
プシュー
警戒が緩んだ平家のスキをついて『本命』のスモークが噴出された。
クラブ内にスモークが充満していく。
それを吸い込んだ客がバタバタと倒れていった。
「しもた!今までのはカモフラージュかっ」
咄嗟に呼吸を止めた平家だが、幾分かガスをすってしまったようだ。
そして、平家の周りを今までDJや客に偽装していたコピペマンが、2重3重に
ぐるりと取り囲んだ。
- 64 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月16日(木)21時24分35秒
- 「ハッハー、宇宙刑事HEIKE、クラブ『2nd Stage』へようこそ!」
そう声がすると、派手なアクロバットで登場したアフロヘアーの女。
「お前、誰や!」
「まぁまぁ、落ち着きなよHEIKE。あせってもいいことないよ」
アフロの女が笑いながら言う。
ステージの端から、ド派手なコスチュームに身を包んだ3人が現れた。
- 65 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月16日(木)21時25分00秒
- 4人がステージに勢ぞろいする。
「我ら、ドン・モナー様にお仕えする、くの一4人衆!」
「そしてまたの名を……」
「T&Cボンバー!!」
なぜかレイクエンジェルの『レイク』ポーズをとる小湊、ルル、信田。
- 66 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月16日(木)21時25分43秒
- 「アンタは『レイク』やらんの?」
平家は少しの間あっけにとられていたが、一人立ったままの稲葉に質問した。
「じゃかし! やるもんなかったんじゃ」
「そうだ。アツコだけずるいよ」
「はずかしーんだぞこれー。たまにはやれよー」
「ズルーイ」
信田、小湊、ルルまで次々と平家に便乗して言いたい放題である。
「お前たちもなんだよ!仲間だろ!? それ、コピペマン、やってしまえ!」
- 67 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月16日(木)21時27分07秒
- 先ほどガスを吸って痺れがきている平家は必死に戦うも、やっぱりかなわずコピ
ペマンたちに取り押さえられてしまう。
「く…平家さん一生の不覚や……」
稲葉が平家のアゴを持ち上げた。至近距離でにらみ合う2人。
「お前達の目的はなんや……」
「聞いてどうすんねん?もうこっから出られへんねんで」
「宇宙刑事って言っても、所詮あたしたちにはかなわないって事ね」
信田の笑い。
「案外あっさり終わったな。これから楽しい夢を見せてあげるよ。連れてけ!」
稲葉の命令で、コピペマンに引きずられていく平家。
- 68 名前:21 投稿日:2000年11月16日(木)23時29分26秒
- もっと〜。
- 69 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月17日(金)02時10分03秒
- アゴを持ち上げられる平家さん萌え〜
- 70 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月17日(金)02時33分11秒
- もっと
- 71 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月22日(水)21時16分03秒
- チェックしてるよ、もっともっと〜みっちゃん(平家先生もいいれす
- 72 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月22日(水)22時34分58秒
- 「う……」
平家が気付くと、そこはゴツゴツした冷たいコンクリートに囲まれた部屋だった。
周りにも連れてこられたらしい人がいっぱい転がっていた。
平家自身、両手両足が縛られており、身動きが取りづらい状況にあった。
(さて、どうやって脱出するか…)
思案する平家だが、案は思いつかなかった。
- 73 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月22日(水)22時35分18秒
- 突然、鉄がこすれ合うような音がして、扉が開いた。
入ってきたのは稲葉。その後ろにモナーモンスターが従う。
「HEIKE、お目覚めだね。気分はどうだい?」
「最高や」
吐き捨てる平家。
「フフフ、いいねいいね。そういうの好きよ」
- 74 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月22日(水)22時35分43秒
- 「平家、お前を反抗できない子供にしてあげる。コドモナーよ、やってお上げ」
「モナーモナー、コドモナー」
ドンドコドンドコドンドコドン、と謎の奇声と踊りをしながら標準サイズよりも
やや……いや、かなり小さめのモンスターが平家の前に現れる。
「キャハハー! オイラコドモナー! アツゾコバンザーイ!」
そう言うと、平家の顔をコドモナーがつるりと撫でる。
すると、コドモナーの粘膜が貼り付きあっという間に顔面パック状態になる平家。
「フグフグ……」
言葉を発しようとしても言葉にならない。
パックがべろんと顔からはがれた時には、平家はすっかり子供の姿になっていた。
- 75 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月22日(水)22時36分23秒
- 「うわー、じぶんなにすんねんな!」
みちよ(平家)が真っ赤になって叫ぶが、稲葉は余裕の笑みを浮かべているだけだ。
「平家、お前の相棒のガキが、今地球にいないのはわかってるんだ。お前さえ抑え
ておけば、我々はあっという間にこの地球を手にすることができる。まぁしばらく
ここで大人しくしているんだな」
そう言うと、稲葉は他の人間も全部子供化させるようコドモナーに命じて部屋を出
て行った。
コドモナーはキャハキャハいいながら、うれしそうにどんどん子供にし始める。
「ミンナー、オイラヨリチッチャクナーレ!!」
- 76 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月22日(水)22時36分56秒
- ここに閉じ込められてから、何時間たっただろうか。
子供にされてから体力も低下してしまったのか、夜だから眠くなってしまったのか、
みちよ(平家)はいつの間にか眠ってしまっていた。
つんつん。
つんつん。
誰かがみちよ(平家)のわき腹を突っつく。
それがくすぐったくて体をよじるが起きないみちよ(平家)。
- 77 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月22日(水)22時37分41秒
- 起きないみちよ(平家)にいい加減しびれを切らしたらしい。
ふ〜っ
耳に息を吹きかけられた。
「ひゃぁっ」
みちよ(平家)はビックリして飛び起きる。
暗闇に目をこらして悪戯の主を見る。
その視線の先には…………
中澤がいた。
しかも子供の姿で。
- 78 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月23日(木)01時05分30秒
- ゆゆたんとみちたん・・・
- 79 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月23日(木)02時35分06秒
- 子供姿ね…
いいかも…
- 80 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月24日(金)01時21分47秒
- 「ねえさん!」
「しー! さわいだらあかんやろ」
「わわ、ごめん……て、ねえさん? ここでなにしてんねん」
みちよ(平家)の疑問は最もである。銀河警察にいるはずの中澤がなぜここに?
「あんな、ゆうきゅうとっておんせんにはいりにきたんよ。そしたらな、このクラブ
でおさけがのみほーだいってゆーチラシもらってん。せやから……」
ゆゆ(中澤)の乾いた笑い。
「あんなぁ…………」
- 81 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月24日(金)01時22分22秒
- 「みっちゃん、ここはうちにまかし」
そう言うと、ゆゆ(中澤)はするっと縄を抜けた。
「ねーさん、どーやったん?」
みちよ(平家)が目を丸くした。
ゆゆ(中澤)が得意そうな顔をする。
「ほれ」
目の前に出されたのは、ゆゆ(中澤)が伸ばしていた爪だった。
しかも、先端をヤスリで磨いたのか、鋭利な刃物の如く光を放っていた。
「こーゆーこともあろうかってな。けいじたるものつねにようじんしとくもんやで」
「……もうことばもでないちゅーねん……」
「ほれ、みっちゃん、はんげきかいしや。いくでー」
- 82 名前:しちょうしゃなのれす 投稿日:2000年11月24日(金)02時05分32秒
- がんばれ、いざかやおうごんこんび! わるものぼんばーやっつけろー
- 83 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月24日(金)20時39分02秒
- みちよ(平家)達がつめこまれている部屋の見張りコピペマンは、眠気に襲われ、
こっくりこっくりと舟を漕いでいた。
夢の中で、お気に入りのあの娘とチューする直前、彼は現実世界に引き戻された。
「うわー!!」
「たいへんやー!!」
ゆゆ(中澤)の声が響き渡る。
「一体どうしたんだ」
いささかムっとしながらも、覗き窓から中の様子を伺う見張りコピペマン。
「おっちゃん、たいへんやねん! てんじょうからな、『ぼう』みたいなもんが
おっこってきて、へーけちゅうひとにささってん!」
「こら、俺を騙そうったってそうはいかないぞ」
訝しがるコピペマン。
- 84 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月24日(金)20時39分35秒
- 「だましてないって。ほれみてみいや!」
ゆゆ(中澤)が指差した方向にうずくまっているのは、たしかにみちよ(平家)
だった。
そして、確かにコピペマンの目には、棒状のものが刺さっているように見えた。
「はようてあてせんとあかんちゃうの? しんだらおじちゃんのせきにんやで?」
責任問題に発展したら確かに俺のささやかな出世の望みは絶たれる…。
そう思ったコピペマンは、ジャラジャラとカギを取り出すと、重いドアを開いた。
「あいつが死んでしまったら確かにまずい…」
用心のため、警棒を構えながら、倒れているみちよ(平家)に近づくコピペマン。
そして、彼がそこで見たものは。
- 85 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月24日(金)20時40分19秒
- 「イタイがな、イタイがなー」
拾った鉄パイプを腰にあててタコ焼きの真似をしているみちよ(平家)の姿だった。
- 86 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月25日(土)11時39分26秒
- も、もしかして、そのタコ焼きの中にはイナゴが?
- 87 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月25日(土)12時36分04秒
- 「なっ…」
思わず絶句するコピペマン。すかさず背後から襲い掛かるゆゆ(中澤)。
「あんたにアイーン♪」
とか言いながらコピペマンに渾身の浣腸を見舞う。「うっ」とのけぞったコピペマン
の頭上から、なぜか金だらいまで落ちてきて、すっかりのびてしまうコピペマン。
「おおどーぐさんおおきにー」
謎のお礼を言いながらもコピペマンの腰からカギをあさるゆゆ(中澤)であった。
- 88 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月25日(土)12時36分26秒
- CM(久しぶりだ)
宇宙刑事HEIKEシリーズに新たなラインナップ誕生!
全52箇所可動!
付属の鉄パイプで「イタイがなー」も完全再現!
更に第一期生産分には、ドリフ金だらいまでもが付属!
超合金「うちゅうけいじみちよ」「うちゅうけいじゆゆ」
各650円で好評発売中!
ロリニカの超合金。。。
- 89 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時13分46秒
- 「キャハハー!ソレソレソレーセクシーパーック!」
コドモナーが連れてこられた人間に次々に顔面パックをしていく。
それがはがれると同人に子供になっていく大人たち。
部屋の傍らに置いてあるソファに座ったT&Cボンバーの面々がそれを見ながら
ワインを飲んでいる。
「ヤッパリ、ナポリタンヨネ」
グラスを優雅に回しながらルルが言った。
「……はいはい」
信田がつぶやいただけで、誰もつっこまなかった。
- 90 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時14分05秒
- その頃、みちよ(平家)とゆゆ(中澤)は、コピペマンを倒しながら進んでいたが、
いちいち相手をするのが大変なため、途中で見つけた通気口をたどっていた。
「クンクン……こっちや!」
鼻をひくつかせると、ゆゆ(中澤)は枝分かれしている通気口をどんどん進んで行く。
ゆゆ(中澤)は、2キロ離れた場所の酒のにおいをかぎつける能力があるのだ。
そして、そのどーでもいい能力が、ここにきて初めて発揮されていた。部屋の傍らに置いてあるソファに座ったT&Cボンバーの面々がそれを見ながら
ワインを飲んでいる。
「ヤッパリ、ナポリタンヨネ」
グラスを優雅に回しながらルルが言った。
「……はいはい」
信田がつぶやいただけで、誰もつっこまなかった。
- 91 名前:へけー 投稿日:2000年11月29日(水)16時14分47秒
- うわ、ダブった…
- 92 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時14分57秒
- その頃、みちよ(平家)とゆゆ(中澤)は、コピペマンを倒しながら進んでいたが、
いちいち相手をするのが大変なため、途中で見つけた通気口をたどっていた。
「クンクン……こっちや!」
鼻をひくつかせると、ゆゆ(中澤)は枝分かれしている通気口をどんどん進んで行く。
ゆゆ(中澤)は、2キロ離れた場所の酒のにおいをかぎつける能力があるのだ。
そして、そのどーでもいい能力が、ここにきて初めて発揮されていた。
- 93 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時15分21秒
- 「暑いなー、脱いじゃおー」
「わはははー」
「通算何回ヨビダスノー!ア、コレハ別ノキャラダワ」
「1ばんこみなとみわ、会津磐梯山歌いまーすっ」
HEIKEを捕らえたことで気が緩んだのか、ただの酔っ払い集団と化したT&Cボンバー。
そこに天井から通気口を閉じていた蓋がごわ〜んと落ちて、コドモナーの頭を直撃した。
気絶するコドモナー。
状況がよく飲み込めてないながらも、天井を見上げる4人。
- 94 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時16分15秒
- そこに、通気口の穴から、謎の声が響いて来た。
「ひとつ、ひとりでさけをのみ」
「ふたつ、ふたりでさけをのみ」
「みっつ、みんなでさけをのみ」
「よっつ、よどおしさけをのみ…」
「もーえーがな!」
みちよ(平家)の怒号と共に通気口からひょこっと姿を見せた2人。
「いつつ、いっぱいさけをのみ……あーっ、おさけがなくなっとるっ」
空になったボトルを見てゆゆ(中澤)が涙目になった。
- 95 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時16分39秒
- 「お、おまえたちは…」
小湊が思わず怯んだ。
みちよ(平家)がけらけらと高笑い。
「へへーんだ、ねえさんのそんざいをみのがすなんてぼんばーもいがいにまぬけやな」
「さけぜんぶのみよってからに……あんたらのさくせんはここでしまいにしたるわ」
「いくでみっちゃん」
「はいなゆゆたん」
みちよ(平家)とゆゆ(中澤)が頷きあう。
「けっこんっ」
「ごーかくっ」
舌足らずなしゃべりでアクセス・ワードとポーズを決める2人。
瞬間、目も眩むような光が2人を包み込む。
- 96 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時16分53秒
- 光が収まると、ジュニアサイズのメタルボディに身を包んだ2人が立っていた。
「うちゅうけーじ、みちよ!(しゃきーん)」
「うちゅうけーじ、ゆゆ!(しゃきーん)」
「そしてまたのなを、すーぱーいざかやしすたーずっ(勝手に命名)」
- 97 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時17分17秒
- 「うちのからだ、はよーもとにもどし」
「そうや、ゆゆのだいなまいとぼでーをかえしてほしーわ。うたにもあるやろ?
♪ゆゆはだいなまいっ…てな」
「アホ、あの貧相な体のどこをどう考えたらダイナマイトボディやねん」
稲葉が口を歪めて笑う。
「フフッ、ダイナマイトが爆発した後のクレーター…っていうんならわかるけどねぇ」
そう続けた稲葉。そしてゆゆ(中澤)がキレた。
- 98 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時17分33秒
- 「むっちゃむかつくわ、このくそごりら! ゆゆをおこらせたらどうなるか、
からだにしっかりおしえたるわ」
いきなり怒りMAXパワーでレーザーブレードを抜くゆゆ(中澤)。
「ほれ、みっちゃんも抜くんや!」
「え? ああっ、あ、そうか、れーざーぶれーど!」
慌ててみちよ(平家)もレーザーブレードを抜く。
- 99 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時17分53秒
- 「いくで!」
みちよ(平家)とゆゆ(中澤)のレーザーブレードが合わさる。
「ゆゆ・みちよ……すーぱー・れーざー・だいなまいっ!」
2つのレーザーブレードからものすごい威力の衝撃波がほとばしる。
T&Cボンバーの4人は危うく直撃を食らうところで回避に成功したが、哀れ気絶して
いたコドモナーは、それをまともに喰らってしまった。
どかーん!
「コラァユーコ!! 見セ場クライヨコセヨー! ギャーッ」
コドモナーは木っ端微塵に砕け散った。
- 100 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時18分20秒
- 「どうやらしくじった感じね」
「失言は怖いね。うちら知ーらないっと。んじゃ、一足先に戻るわ」
「ソウスルアル。ミンナデヤキニク食ベニイクヨー」
勝手な事を言ってスパスパ消えていく小湊、信田、ルル。
「あっ…」
- 101 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時18分36秒
- 出遅れた稲葉はとりあえず捨て台詞を言うために2人の方向を向いた。
「おのれ、小娘………、次は必ず命を頂くからな、覚えていろ!」
言い捨てるとクルリと反転しダッシュ…しようとするも真後ろの鉄柱にしこたま
頭をぶつける稲葉。
ぐわぁ〜んぁんぁんぁん…という音がフロアに響く。
「なんでこんなとこに柱なんかあんのよっ!」
八つ当たりして、くの一組リーダー・稲葉は消えた。
笑いが止まらないみちよ(平家)とゆゆ(中澤)。
- 102 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時18分56秒
- 「なんとかげきたいできたちゅーねん」
「そうやねー。でもゆゆねーさん、どうやったらもとにもどるんやろか?」
「どうやってて、あいつにやらせて……あっ」
「かいじんしんでしもたやんかー」
「まーやってもうたことはしゃーないやんか。いっぱいやってかえろうや」
「ゆゆねーさんあいかーらずらくてんてきやなぁ」
「それがとりえやちゅーねん」
- 103 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時24分08秒
- 一杯やって行こうと、普段どおりに居酒屋に入った2人はオヤジにたたき出された。
「ここはガキが来るとこじゃねーよ」
「さけのみたいちゅーねん」
「のませてくれてもばちあたらへんでー」
「うっさい!ガキは帰ってクソして寝てろ!」
「なんやねんかんじわるぅ」
「バカおやじー」
「もーえーてねーさん。うちでのものも」
- 104 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時24分28秒
- 子供の体になった大勢の人間と2人であったが、原因であった怪人を破壊したので、
翌日にはめでたく元の体に戻っていたのだった。
後藤「あれ、もう終わり? あたしの出番は?」
- 105 名前:楽屋トーク 投稿日:2000年11月29日(水)16時25分17秒
- 平家「はいはいどーも。楽屋トークのコーナーですわ」
中澤「今回の『宇宙刑事YUKO』は金かかってんでー」
平家「こらこら姐さん、タイトル違いますがな」
中澤「ええやんかー。ココロ狭いな」
平家「そういう問題やないって。ま、とにかく今回の見所は、いろいろな場面にCG
合成を豪勢に使うてるとこですわ」
中澤「みっちゃん、さぶい。さぶすぎる」
平家「……さぶかった?」
中澤「うん。しかもCGなんてほっとんど使うてへんやん」
平家「低予算番組やからなぁ……でもな、マジで人はぎょうさん使うてるで」
平家「一応、辻ちゃん加護ちゃんがウチらの代役をしてくれたんですが、マジでやり
たい放題してくれちゃって…「イタイがな」ってウチそんなんやらへん(涙)」
- 106 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時25分38秒
- 中澤「それに引き換え、ゆゆ役の辻は可愛かったなぁ。お持ち帰りしたいくらいや」
平家「したらアカンがな!」
中澤「はぁ…ゆゆたんハァハァ」
平家「何ハァハァしとんねん!」
中澤「ハァハァ」
平家「イってしまわれてる姐さんは放っといてですね、更に今回のモンスターは小さい
ということなので、いつもの圭ちゃんじゃなくて、ミニモニのリーダーこと、
やぐっつぁんにコドモナー役をやってもらいました」
中澤「せやから戦わんとすぐやられてしもうたんか。圭坊やったら壁に激突したり、
ビルから落っこちたり炎に包まれたりは余裕やもんなー」
平家「確かに、圭ちゃんやったら否応なくやらされとったな……」
中澤「それにしても!!」
平家「お、姐さん強気に出たどないしたん?」
中澤「こんどはウチが子供やなくてボインボインになる話にしてーな!」
平家「そんな話絶対やらんわ!! その前にウチがやるちゅーねん!!」
石川「貧乳……それは果てしなき中澤さんの悩み……ああっ、やめてくださいっ」
- 107 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月29日(水)16時27分12秒
- しゅつえん
へいけみちよ
ごとうまき
しのだみほ
いなばあつこ
るる
こみなとみわ
やぐちまり
いしかわりか
つじのぞみ
かごあい
なかざわゆうこ
うちゅうけいじへいけ だい8わ「りたーん」 おわり
- 108 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2000年11月29日(水)16時34分33秒
- 2ch閉鎖騒動の影響を受けてしまって、なんだかバタバタした終わり方だな。
反省……。
- 109 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年11月30日(木)03時02分53秒
- ああなるほど、タコ焼ネタはそういう設定か。
超合金「うちゅうけいじゆゆ」欲しい。しかしロリニカ・・・
- 110 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2000年12月07日(木)13時28分18秒
- てんてー、いしかわさんがどこにでてるかわかりまてーん
がくやにはいるけどー
- 111 名前:しちょうしゃなのれす 投稿日:2000年12月07日(木)18時56分25秒
- けいちゃんが、にじゅっさいになったおいわいに
うちゅーけーじけい(えーがにでてたあおいろのひと)のとうじょうを
おねがいします。
- 112 名前:スッタフなのれす 投稿日:2000年12月08日(金)09時23分52秒
- 110さん
いしかわさんはあの楽屋トーク一言だけの登場でーす。
期待して探してたらごめんなさい。
111さん
果たして映画に出てたあおいろの人は登場するんでしょうか?
脚本家のせんせーと相談してみます。
20世紀中の完結はほぼ無理になりました。溜息。
- 113 名前:1しちょうしゃなのれす 投稿日:2001年01月02日(火)03時28分49秒
- としもあけ、しんせいきなので
さいかいしてほしいのれす。
- 114 名前:へけー 投稿日:2001年01月04日(木)15時39分07秒
- おまたせしました。
もう少しおまちください。
- 115 名前:しちょうしゃなのれす 投稿日:2001年01月04日(木)23時10分48秒
- あおれすか?! あおいろのひとれすか?!
けいちゃんのうちゅーけーじがみれるのれすか?!
おねがいするれす。
- 116 名前:宇宙刑事HEIKE、このあとすぐ! 投稿日:2001年01月05日(金)01時02分50秒
- 番宣
平家「この後は……」
後藤「プッチモニの、プッチモニダイバー!!」
平家「ごっちん、うちとやるのそんなに嫌か(泣)」
- 117 名前:オープニング 投稿日:2001年01月05日(金)01時03分22秒
- オープニングテーマ:宇宙刑事HEIKE(2番)
作詞・作曲:つんく 編曲:ダンス☆マン
歌:平家みちよ
HEY!BOY! この地球 みちよのお家で
食べている 眠っている 後藤も仲間さ
ついてこいよ ついてこいよ 戦おうぜ
あとで行くよ いつか行くよ やる気が出たら
SHINE! SHINE! SHINE! ごっちん SHINE!
DASH! DASH! DASH! みちよ DASH!
行くぞ 合格 大好き
人気なくても 負けない
宇宙刑事HEIKE
- 118 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月05日(金)01時03分54秒
- 夜。
雲が月から離れ、薄白い光が辺りを照らし出した。
そして、東京の夜景に浮かぶ黒い影2つ。
「いつまでも逃げられると思っちゃダメよ! 大好き!」
影の1つ、後藤が変身する。
瞬く間に、赤いボディに包まれた『宇宙刑事ごま』が誕生する。
「モナーっ」
モナーモンスターが吠える。
「えへへ、今日からは見習卒業だもんね。…宇宙刑事、ごま!」
名乗りと共に、桜の代紋が入った宇宙警察手帳をビシッと突き出す後藤。
首をかしげるモナーモンスター。
「それがどうしたんだモナー?」
「とにかく、お前は後藤が逮捕するんだってば!」
ずずいっと前に出る後藤。じりじりっと下がるモナーモンスター。
『間』のせめぎあいが続く。
- 119 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月05日(金)01時04分12秒
- 先にモンスターが動いた。
手四つの状態になるが、後藤にあっさりひねられて投げられる。
それならばと飛び掛ってくるが、これまたあっさりと後藤にカウンターの蹴りをくらって
吹き飛び、10メートル程離れたところに、ぽすっと落っこちた。
「なーんだ、弱いじゃーん」
ホントは後藤の力が強すぎるだけなのだが。
後藤はつかつかと近づくと、腰のツールボックスから宇宙警察用の手錠を取り出す。
「さ、タイホタイホ」
こいつは弱いと認識したモンスターに、不用意に近づいたそのときだった。
「チャンス、いただきモナ!それモナーっ」
モナーモンスターの口が開いた、と同時に煙がもうもうとあたりを包み込んだ。
- 120 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月05日(金)01時04分27秒
- 「な、なに?」
思わぬ反撃を食らって一瞬うろたえる後藤。
体勢を素早く立て直し、更なる攻撃に備えた。
「けほっけほっ」
煙を吸い込んだせいか、咳が止まらない。
目も痛い。
それでも戦闘態勢を取り警戒するが、モンスターの攻撃はなかった。
遠くで
「わーい、頂きモナーっ」
と、どこかで聞き覚えのある声をがして、それっきりだった。
まんまと逃げられてしまったようである。
- 121 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月05日(金)01時05分30秒
- 後藤は歯噛みした。
「ソロでの初仕事なのに!」
そうつぶやいた後藤の声は、いつもの声ではなかった。
「!?…なんなの、この声?」
ようやく異変に気付いた。
自分の声が八名信夫のような渋い声になっていた。
後藤はモナーモンスターに声を盗まれた。
- 122 名前:さくしゃ 投稿日:2001年01月05日(金)01時07分51秒
- ずいぶん間が空いてしまいました。
本日はここまで。
>>115のしちょうしゃさん
ごめんなさい。あおいろの人は今回は出ません。
本来はモンスターで頑張ってるはずですが、無茶なスタント続きで倒れて
病院にいます。
でもでも、ちゃんと出番はあります(断言)
- 123 名前:(^x^) 投稿日:2001年01月05日(金)21時01分48秒
- 更新されていてとっても嬉しいごま
さくしゃさん頑張れ!ごま
- 124 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月05日(金)22時56分37秒
- トン、トン、トン…
真夜中に鉄製の階段を昇る音が響く。
「はぁ」
やたら野太い溜息は、もちろん後藤。
部屋の明かりは消えている。
早朝からのバイトに備え、平家は寝ているようだ。
ガチャリとドアノブを回す。
開かない。カギがかかっているようだ。
「みっちゃ〜ん、開けてよ〜」
ドンドンとドアを叩く。
- 125 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月05日(金)23時03分21秒
- 暗かった部屋の明かりがついた。
「誰や?ごっちんか?」
「後藤だよ、寒いから早く開けて〜」
一瞬止まった気配がした。
「誰やねん自分、ごっちんはそんな声してへん」
「みっちゃ〜ん、後藤だってば〜」
「知らん知らんそんな声のやつ。いたずらならお断りやで」
明かりが消えた。
「…バカ」
後藤は階段を降り、闇の中に消えた。
- 126 名前:1しちょうしゃなのれす 投稿日:2001年01月08日(月)02時09分59秒
- へいけさん、しゅじんこうでも
そうちょうから、ばいとなのれす
- 127 名前:名無しみっちゃん 投稿日:2001年01月09日(火)19時44分38秒
- へーけさんがんばれ
- 128 名前:名無しグランプリ 投稿日:2001年01月17日(水)21時27分11秒
- 後藤が闇の中に消えたせいで、大変なことになってるぞ(w
みっちゃん、早くおっかけろ!
- 129 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月18日(木)23時09分05秒
- 深夜の道をとぼとぼ歩いていた後藤は、どこからか聞き覚えのある声が流れて来るのを聞いた。
(これ…あたしの声だ!)
後藤は声のする方へ走り出した。
しばらくたどっていくと、人気のない小さな公園が見えてきた。
声はどうやらそこから聞こえてくるようだ。
草陰に身を隠し、そーっと覗いて見ると、さっきのモナーモンスターと戦闘員コピペマンが
うろついていた。
「ボイスモナー様、作戦大成功でしたね」
コピペマンがボイスモナーと言われたモナーモンスターに話し掛ける。
「ふふふ。バイセコーだいせーこー!ほんのちょこっとなんだけど、声をかえてみったー♪」
後藤の声で支離滅裂な事を言いながらも、とにかくご機嫌なボイスモナー。
一段落というとこか、連中は油断しているようだ。
(さて、どうやって声を取り戻す?)
考える後藤。しかし、考えるという行為は長くは続かずそのまま眠ってしまうのであった。
- 130 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年01月21日(日)04時30分12秒
- 続き書いて〜
- 131 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月21日(日)17時54分19秒
- 「おい、そこで何をしている」
突然、後ろから声が放たれた。
ビクっとして眠りから覚める後藤。瞬時に振り向くと、そこに立っていたのは吉澤だった。
「誰かいるモナ、逃げるモナー!」
吉澤の声に気付き、慌てて逃げ出すボイスモナーと戦闘員。
「しまった!」
草陰を飛び出し、ボイスモナーを追おうとするも、既に姿は見えなくなっていた。
- 132 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月21日(日)17時55分04秒
- 「あんた、後藤だったっけ? 会うのは2度目だけど、なんつーか、声変わった?」
吉澤が買ってきた缶コーヒーを手渡しながら言う。
「あ、ありがと。……あのさ、さっきの怪人見た?」
「ちらっとだけど見たけれど、なんだあれ?」
「あいつにね、アタシの声を盗まれちゃったんだ」
そう言うと、後藤はぐいっとコーヒーをノドに流し込んだ。
「盗まれた?声を?」
- 133 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年01月21日(日)17時55分19秒
- 「まぁ、あの事件以来、お前達に関しては何があってもおかしくないからな」
吉澤が言った。
「だけど、声なんか盗んでどうすんだ?」
「さあ?」
後藤が首をかしげた。
「けれど、おかげでアタシが変身できなくなったってことは確かよ」
「それが狙い?」
「違うと思うわ」
「…なんか、かみ合わないね」
「……そうだね」
「………その声、なんか渋いね」
「…………あまり、嬉しくない」
後藤は飲み終えた缶コーヒーを投げると、ゴミ箱へ綺麗に落下した。
- 134 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2001年01月29日(月)22時48分50秒
- すいません。
転職にともなう業務引継ぎやらなんやらで激忙しい状態が続いてます。
もし、見ている物好きな方いたらですが、もうちっと待ってください。
- 135 名前:名無しグランプリ 投稿日:2001年01月30日(火)01時01分39秒
- まってるわ!!
- 136 名前:名無しグランプリ 投稿日:2001年01月30日(火)01時12分07秒
- みっちゃんが売れるまで待ちます。
- 137 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年01月30日(火)04時22分55秒
- あ、なんか作者さんマジ泣きはいってそう。
>>136さんのレスを見て何故か涙が出てきたけど、
書いてくれるのが分かっていれば、どんだけでも待ちますよ。
都合のいい時にゆっくりどうぞ。
- 138 名前:へけー21 投稿日:2001年02月08日(木)23時03分00秒
- へけーさんのCD買ったよ。
でもまだ聞けてへんねん(涙
- 139 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年02月27日(火)00時56分50秒
- またーり
- 140 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月27日(火)00時57分23秒
- 「あの…、あたし、どうしたらいいかな?」
後藤の質問を受けて、吉澤が返した。
「あ。ちょっと疑問なんだけど、声を盗まれたら、どうして変身ができないんだ?」
「決まった単語もそうなんだけど、あたしの声紋自体がパスワードになってるの。だから…」
「そうか。声が取り戻せないのなら、そいつにキーワード言わせればいいんじゃないの?」
吉澤が言った。
「あ、そっか。……よっすぃー頭いいね」
「よ、よよ?」
吉澤の大きな瞳がさらに丸くなった。
- 141 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月27日(火)00時58分35秒
- 「よしざわ、だからよっすぃー。いいニックネームでしょ。あたしの事も『ごっちん』
て呼んでいいよ」
後藤はえへへと笑った。吉澤はそんな後藤の顔を見て頷くしかなかった。
突然、吉澤の携帯が着信を示すメロディーが流れ始めた。
「もしもし、吉澤です。……ハイ!すぐ向かいます!」
電話を切ると、吉澤は後藤に向かって言った。
「すまない、事件だ。ごと…」
「ごっちん」後藤が訂正する。
「あ……ごっちん、とりあえず、ちゃんと家に帰るんだぞ」
そういい残して吉澤は走り去った。
- 142 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月27日(火)00時58分51秒
- 「あら〜、行っちゃった。ま、なんとか光は見えたし、帰って寝ようっと」
相変わらずの渋い声でつぶやく。
平家に邪険にされた先ほどの悲しい気持ちはすっかり忘れている後藤であった。
そして家に帰った後藤は、カギがっかっているドアをその怪力でブチ破り、自分の布団に
倒れこんだ。
そしてそのまま24時間寝つづけ、平家に怒られたのは言うまでもない。
しかし平家も後藤の声を聞いてびっくりしたのであった。
- 143 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年02月27日(火)01時31分00秒
- 一月ぶりれすかぁ〜。うれしいのれす。
- 144 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年02月27日(火)03時28分22秒
- 待っていました〜。
小説にまで手が回るようになったんですね。
おいらもうれしいのだ〜。
- 145 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年02月28日(水)00時11分32秒
- またーり
- 146 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年02月28日(水)00時13分51秒
- つづき
- 147 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年02月28日(水)00時26分37秒
- つづき
- 148 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月28日(水)00時27分07秒
- 「ご飯やでー」
この声で後藤がようやく目覚めた。
幸運にも、これまでボイスモナーはまだ目立った活動をしていなかった。
ちゃぶ台を囲んで朝御飯を食べる平家と後藤。
平家が味噌汁をすすりながら言った。
「で、どうすんねんな。声を取り戻す具体的な策があるわけやないんやろ?」
- 149 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月28日(水)00時27分23秒
- タクアンを食べながら、後藤が野太い声で言う。
「んーと、一応考えたよ。みっちゃん耳貸して」
「この部屋ウチとアンタ以外誰もおらんがな」
「いいから〜ほらほら〜」
耳貸してと言いながら、自分からせまりくる後藤。
- 150 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月28日(水)00時28分23秒
- 「わかったわかった。なんかその声で言われると違和感ありまくりやわ」
ブツブツいいながらも耳を近づける平家。
「フ〜〜ッ」
後藤が平家の耳に息を吹きかけた。
「わわわっ!何すんねん!」
「ふへへ。どう?感じた?」
「なにが「どう?感じた?」や!ビックリしたわ!」
平家は顔を真っ赤にして怒った。
「へへへ。ごめんね。でね……」
今度は本当に『策』を伝える。
「へ?そんな上手くいくやろか?」
「ん〜、アイツなんかバカそうだったし、大丈夫だと思うよぉ」
「ホンマかいな」
- 151 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月28日(水)00時34分12秒
- ピー、ピーッ
いいタイミングで、部屋の隅に設置してあるモナーレーダーに反応が出た。
「お、ドンピシャ。現れよった、行くで!」
「うんっ」
飛び出していく2人だった。
- 152 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月28日(水)00時34分28秒
- …と思ったら、すぐ平家が戻ってきた。
「出しっぱなしや。いかんいかん」
ちゃぶ台に置きっぱなしの朝食の残り物をラップして冷蔵庫に入れた。
「なんかなー、だんだん生活臭が出てきたわ」
そう言ってまた飛び出していった。
- 153 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年02月28日(水)23時30分06秒
- 平家 恋にKNOCK OUT!
- 154 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月28日(水)23時30分35秒
- 「ランラララー…亜依という娘を〜事故で轢いたぞ〜モナ♪」
後藤の声を奪ってから、すっかり上機嫌のボイスモナーは新たな声の収集をすべく
再び街に来ていた。
「もっといろんな声を収集したいモナー」
- 155 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年02月28日(水)23時30分52秒
- 〜モナー城〜
「おい、大丈夫なのか、あんなヘボモンスターで」
「ハ。確かに能力だけ見ればショボイですが、私の調べたところによりますと、
宇宙刑事どもは、あのプロテクターを装着するための変身コードに「声紋」が
あることがわかりました。つまり、宇宙刑事の声を盗めば奴らは変身できなく
なるのです」
ドン・モナーの質問にドクター・ギコが答える。
「ほほう、それなら多少期待はもてそうではあるな」
そういうと、ドン・モナーはワインをあけた。
- 156 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時26分27秒
- 同時刻。
「それそれ〜、いただきだモナー」
町の人々の声を次々に収集していくボイスモナー。
警察が出動しているが、ボイスモナーの部下である戦闘員に邪魔され、思うよう
に救助活動かできないでいた。
「たすけてくれー」
「うわー」
そんな叫び声もしばらくすると消えてなくなっていく。もちろん声を奪われた
ためだ。
「はははっ。次はどいつモナ?」
楽しげに言うボイスモナー。
しかし――
「そこまでや!モナーモンスター!」
- 157 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時26分45秒
- ボイスモナーが振り向くと、そこにはイエローシャッフルとレッドシャッフル
から降り立った平家と後藤の姿があった。
「なんだ、こないだの宇宙刑事かモナ。おまえの声は気に入ったから、オイラが
使わせてもらってるモナから、もうお前に用はないモナよ」
「抜かせ!ごっちんの声を、みんなの声を返してもらうで!」
ボイスモナーはどうも平家に興味なさそうだ。
「そこの老け顔、ごちゃごちゃうるさいモナね。戦闘員、やってしまえモナ!」
ボイスモナーの命令で、戦闘員が2人の周りをぐるりと囲む。
「フン、ちょうどええウォーミングアップがわりや。いくで!合格!!」
そう言うや否や、後藤と素早くアイコンタクトを交わした平家はHEIKEに変身する。
- 158 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時26分58秒
- 「キキー!」
「スピニングキック!」
「ヒッキー!」
「なんの!レーザー乙ビ−ム!」
飛び掛る戦闘員たちを軽々と倒していくHEIKE。
その戦いの隙をぬって、後藤は建物の陰に沿いながら、単身ボイスモナーの背後に
近づいていた。
(うまくいきますように…あのモナーモンスターがホントにバカでありますように)
祈る後藤。
- 159 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時27分09秒
- 一方、戦いの中心地でどんどん戦闘員を切り倒していくHEIKE。
「せーの、ミッチープラネット!……ふぅ、全部片付けたで。なんやウォーミング
アップにもなれへんわ」
HEIKEがボイスモナーの目の前に立ちはだかる。
「む、こしゃくな奴モナ…」
「あとはお前だけや、真打ちちゅうにはもの足りんけど、相手したるわ!」
やたら大げさなポーズで青白く光るレーザーブレードを抜き放つHEIKE。
(ごっちん、こんぐらい大げさにすればええんか…?)
- 160 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時27分22秒
- 「いくで、みちよダイナミック!」
これもまたいつもよりオーバーアクションで必殺技のモーションに入るHEIKE。
「させるかモナ!!」
ボイスモナーが口からビームを放ち、HEIKEを直撃した。
「うわわわわわわっ!!!!か、体がしびびびびれるるるる!!!!!!」
光線を浴びた途端、体がしびれたと言いながら、わざとらしくも思わず手にもった
レーザーブレードまで落としてしまうHEIKE。
- 161 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時27分32秒
- 「ふふん、オイラにだって、奥の手があるんだモナよ。お前の声なんか奪うより
ここで殺してしまう方が確実だモナ。そうすればドン・モナー様も褒めてくれるモナ」
そう言うと、ボイスモナーは足元に転がっていたレーザーブレードを手にとった。
「多くの仲間がこのレーザーブレードでやられたモナ。おまえは自分の必殺剣で地獄
に逝ってよし!!」
- 162 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時27分44秒
- レーザーブレードを持つボイスモナーが怪しく笑う。
「それー、レーザーブレードだモナ!……あれ?なんで光らないモナ?」
「フン、レーザーブレードはパスワード言わな使えへんねん。悪用されるのを防止す
るためにな」
「そ、そうだったのかモナー…」
歯噛みするボイスモナー。
その瞬間、ボイスモナーの背後から飛び掛ってきたものがあった。
後藤だ。
「この〜、あたしの声を、かえせぇ〜」
ボイスモナー首をぐいぐい絞めながら言う。
「む、逃げたと思ってたモナが、まだいたのかモナ。それっ」
余裕で体を入れ替えられ、あっという間に形勢が逆転した。
羽交い絞めにされる後藤。
- 163 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時28分00秒
- 「さぁ、こいつの命が惜しければ、さっさとレーザーブレードのパスワードを言う
モナー!」
必死に起き上がろうとしている後藤を見やり、HEIKEに言葉を投げつける。
「さっさと言わないと、こいつの首はざっくり切れるモナよ」
捕まえている後藤の首にレーザーブレードをあてる。
「これでも刃物には違いないモナ。こいつで切れば逆に痛いモナよ」
「パスワード言えば……後藤は離してくれるんか…」
まだ起き上がれないHEIKEが言った。
- 164 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時28分17秒
- 「こいつの変身に必要な声紋はオイラがいただいてるモナ。変身できなきゃただの
人間モナ。そんな奴に興味はないモナ」
「わかった、言うから後藤を離すんや」
HEIKEが苦渋にみちた表情で言った。
「レーザーブレードのパスワードは……『大好き』や」
- 165 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)01時28分35秒
- 「ムフフ、そうか。……ゴホン、…大好き!」
ボイスモナーが思いっきり叫んだ。
「………………あれ?」
何も起こらない。
そのかわり、しっかり押さえつけられていたはずの後藤がす人間とは思えないバカ力
でボイスモナーを振り払うと、振り向きざまにアッパーを食らわせた。
吹き飛ばされたボイスモナーに向かって、
「どーもありがと、オ・バ・カ・さ・ん♪」
そう言ってニッコリ笑うと変身ポーズを決める。
――閃光。
- 166 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2001年03月22日(木)01時30分50秒
- あー、気づいたらまた1ヶ月近くあいてしまいました。
何ヶ月も同じ話やってるとわけわかんなくなりますね。
やっぱ勢いつけていかんと…
- 167 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2001年03月22日(木)02時06分52秒
- あっけにとられたボイスモナーの一瞬の隙を突いて、HEIKEがこちらもあっさりと復活
し、後藤のそばに駆け寄る。
「やったー!」
「よっしゃ、上手くいきよったわ!」
ハイタッチを決める後藤とHEIKE。
「な、なんなんだモナ?」
わけがわからないボイスモナー。
「まだわからん?ぜ〜んぶ、芝居だったの。うちがアンタのしょぼいビームでやられる
わけあれへんやろ。ほんでな、レーザーブレードにパスワードなんちゅうもんもない。
あんのは、わかりにくい所についとるボタンだけやっちゅうねん。ほれ、これや」
そう言ってレーザーブレードの隠しボタンを押すHEIKE。するとブレードが青白い光を
発し始める。
目が点のままのボイスモナー。
「ま、こういう類の種なんてこんなもんや。ハッハッハ」
「おおおのれモナ!このオイラをだましたモナね!!」
ようやく事の次第が理解できたのか、激昂するボイスモナー。
- 168 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)02時07分36秒
- 「よくもあたしの声を盗んでくれたわね! 宇宙刑事、ごま!」
変身はできても声が戻ったわけではないので、ドスの効いた声で名乗りをあげる。
「いくで!」
HEIKEの合図で後藤とHEIKEは二方向に飛んだ。
すかさずのダブルキックが炸裂する。
「ぐはっ」
ボイスモナーがたじろぐ。
- 169 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)02時07分53秒
- 「な、なんのこれしきモナー」
ボイスモナーは後藤の声で雄叫びをあげ、後藤に突進した。
着地した瞬間にぶち当たられた後藤は、防御できずに壁に激突、そのまま地面に倒れ
こんで動かなくなった。
「ごっちん!」
HEIKEの叫びが空しく響いた。
- 170 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)02時08分06秒
- そして、ボイスモナーはクルリと振り返ると、今度はHEIKEに突進してきた。
すんでの所でかわしたHEIKEだが、ボイスモナーの動きは素早く、ターンしてきたボイス
モナーに捕まえられてベア・ハッグをかまされる。
「ぐぅっ」
「よくも邪魔してくれたモナー。必殺ファルセット・ハレーションだモナー!」
ボイスモナーの大きな口が開いた。
- 171 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)02時09分33秒
- 「させるかい!レーザー乙ビーム!」
HEIKEの腰のバックルから放たれたビームがボイスモナーの腹を直撃し、締め付けている
力が一瞬緩んだ。その機を逃さず脱出し、至近距離から再びレーザー乙ビームをお見舞い
する。
「なんの、負けないモナー!」
ボイスモナーの2本の腕がグゥーんと伸びたかと思うと、HEIKEのレーザーブレードに
絡みつく。
「わわっ、しもた!」
ボイスモナーの腕とHEIKEの力比べになった。
引きずり込まれれば、あの大きな口で食べられてしまうだろう。
そう思うと、なにがなんでも引っ張られていく事は避けなければならない。
「ほれほれー、この腕に掴まれているだけでも生命体エネルギーを吸収しちゃうモナー」
ボイスモナーが楽しそうに言う。
最悪の展開だ。
HEIKEはそう思った。
- 172 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)02時09分52秒
- 「あいたたた」
突然、今までピクリともしなかった後藤が目を覚ました。
起き上がるが、まだ痛みが残るのかしきりに頭を振っている。
「ごっちん!」
HEIKEが叫んだ。
ふと声のした方を見ると、ボイスモナーとHEIKEが綱引きみたいなことをしている。
楽しそーだなー
頭がぼーっとしているせいか、後藤はアホな事を考えた。
- 173 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)02時10分02秒
- 「あー、アタシもやるー」
後藤はそう言って歩いていくと、おもむろにボイスモナーの腕を掴んだ。
そして思い切り引っ張った。
瞬間、とてつもない力が働き、ボイスモナーは音速にせまろうかという勢いで飛んでいき、
コンクリートの壁に激突した。かわいそうに、彼が記憶していたのはここまでであった。
衝撃でコンクリートが勢いよく崩れ落ち、ボイスモナーの脳天を直撃した。
- 174 名前:宇宙刑事HEIKE 第九話「myself」 投稿日:2001年03月22日(木)02時10分18秒
- 「ごっちん、今や!!」
「え?なーにみっちゃん?」
力を吸い取られてダメージが大きいHEIKEが必死に伝える。
「しっかりせぇ!レーザーブレードで決めるんや!!!」
「あ、そか。えっと…ちょこラブレード改め……レーザーブレードー」
宇宙刑事の象徴、青白い光を放つレーザーブレードをスッと抜く後藤。
後藤の赤いメタルボディに取りつけられている各種センサー系が光り出す。
「せーの、ごっちん・ハーレー!!!」
少しの間があって、途方もない爆発。
- 175 名前:1しちょうしゃなのれす 投稿日:2001年03月23日(金)04時06分18秒
- >>166
再会したから結果オーライなのれす
- 176 名前:名無しサバイバル 投稿日:2001年04月03日(火)00時00分29秒
- \(^▽^)/<再開オメデトー!!
- 177 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2001年04月03日(火)02時38分46秒
- アルバム買いました。
いよいよ次は最終回(たぶん2部)れす
- 178 名前:ななし 投稿日:2001年04月07日(土)05時10分25秒
- ずっと見てます。
最後まで頑張って下さい。
- 179 名前:しちょうしゃなのれす 投稿日:2001年04月15日(日)08時54分26秒
- いよいよさいしゅーかいなのれすね。
うちゅーけーじみちよ、さいごのかつやくをだいきたいなのれす。
それでできれば、うちゅーけーじそーしゅつえん(きんとあかとあお)で
かんどーてきにおねがいするのれす。
- 180 名前:名無しグランプリ 投稿日:2001年05月23日(水)03時11分28秒
- へけーさん、いつまでも待ってますよ。
- 181 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月15日(金)22時52分14秒
- 「さて…と」
そう言うと、平家は約1年の間住んだ、古アパートを見上げた。
荷物は殆ど処分した。
必要なものは、体一つ。
「ほな、行ってくるわ」
主を失った家に軽く手をあげると、平家は歩き出した。
- 182 名前:宇宙刑事HEIKE 投稿日:2001年06月15日(金)22時54分24秒
- 一週間前。
それは都心に現れたモナー怪人との戦闘中に起こった。
今までに無い無差別攻撃で、ビルが破壊され道路は寸断され、多数の
死傷者が出て、都心は大きな被害を受けていた。
まだ、わずかに残っていた新宿高層ビル群の1つで、戦いが繰り広げら
れていた。
「ごっちん!」
銀のコンバット・スーツを身にまとった平家=HEIKEが叫ぶ。
「行っくよー!ごっちん・ハーレー!!」
赤いコンバット・スーツの後藤が、両手に持ったレーザーブレードで
一気に十字に切り裂く。
- 183 名前:宇宙刑事HEIKE 投稿日:2001年06月15日(金)23時19分26秒
- 「グハァァッ!」
「そーれ!もう一発ぅ!」
調子に乗った後藤が、もう一回ごっちん・ハーレーを放った。
十文字に体を切り裂かれ悶絶しながらも、モナーモンスターは道路に
落下し、体内に仕掛てあった自爆装置を起動させた。
モナーモンスターの落下点のすぐそばに、逃げ遅れた女の子がうずく
まっていた。
住民の避難誘導をしていた吉澤刑事は、それを見逃さなかった。
「!」
咄嗟に体が反応した。走り出し、子供に向かってダイブした。
その瞬間、モナーモンスターを中心に、大爆発が起こった。
- 184 名前:宇宙刑事HEIKE 投稿日:2001年06月15日(金)23時21分00秒
- モナーモンスターの最後を確認するために地上に降り立った後藤は、
瓦礫の山の中に埋もれた吉澤を見つけた。
吉澤は誰かを守るように、自らを壁として爆風と瓦礫の直撃を受けて
いた。
「よっすぃーっ!?」
慌てて瓦礫をかき出し、吉澤を抱き起こす後藤。
「よっすぃーっ!!よっすぃーっ!!」
- 185 名前:宇宙刑事HEIKE 投稿日:2001年06月15日(金)23時22分23秒
- 必死の呼び掛けに気付いたのか、吉澤は薄く目を開けた。
「あの子は…?」
「大丈夫、無事や」
平家が吉澤が守った女の子を、肩に抱き上げて言った。
「そう…良かった……」
それだけ言うと、吉澤は目を閉じた。
平家が後藤に変わって吉澤の体を調べる。
「アカン、爆発の影響で骨がぐちゃぐちゃや…」
「あたしのせいだ…あたしが…」
「ごっちん、その子連れて銀河連邦病院へ行くんや。あそこなら助ける
ことができるかもしれへん」
- 186 名前:宇宙刑事HEIKE 投稿日:2001年06月15日(金)23時23分48秒
- しかし、ガクガクと震える後藤は、平家の話が耳に届いていない。
「あたしのせいだ…あたしが…」
平家はいきなり後藤の横っ面を引っ叩いた。
「しっかりせぇ!助けたくないんか!その子死なせたくなかったら、
はよレッドシャッフル呼ばんかい!!」
正気に戻った後藤は、慌ててレッドシャッフルを呼び、吉澤を背負った
後藤が愛機にまたがる。
「頼むで、ごっちん」
「うん。あたしのせいで死なせるわけにはいかないからね!」
そう言うと、レッドシャッフルは轟音と共に猛スピードで発進した。
「そろそろ決着をつけるときかもしれんなぁ」
後藤を見送った平家はそう思った。
- 187 名前:1しちょうしゃなのれす 投稿日:2001年06月19日(火)14時38分43秒
- ものがたりは、かきょうにとつにゅうしたのれす
- 188 名前:名無しグランプリ 投稿日:2001年06月21日(木)01時05分02秒
- がんばって更新してください。
- 189 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月23日(土)00時22分14秒
- 「モナー様、平家が来ました!」
ドン・モナーの元に従者のコピペ厨房が報告に来た。
「やっと来たか。たったこれだけの話に1年近く引っ張りおって、
このワシもいい加減待ちくたびれたわ」
「どうなさいますか?」
コピペ厨房がたずねる。
「そうだな。T&Cボンバーでも差し向けておけ。突破できなければ
それまでの奴だったと言うことだ」
- 190 名前:宇宙刑事HEIKE 投稿日:2001年06月23日(土)00時24分39秒
- 一方、愛機イエローシャッフルに乗って、ドン・モナーの居城である
モナー城に降り立った平家。
イエローシャッフルを停め、辺りを観察するが気味悪いほどに人気がない。
「ヘンやな。姐さんが突っ込んだときはえらい歓迎ぶりやったって
話を聞いとったんやけどな」
平家は軽い不安を覚えた。
せやけど、止まっていても始まらん。
夢は見なけりゃ始まらないんや。
いや、これはちょっとちゃうか。
悪い夢なら覚まさなきゃあかんねん。
そう言い聞かせて、平家は奥へ進んだ。
- 191 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月23日(土)00時26分19秒
- −−−
−−
−
銀河連邦病院の薄暗い廊下。
唯一明かりが灯っているその場所には、手術中のランプが点灯している。
申し訳程度に置いてあるくたびれたソファには、後藤が座っていた。
「…よっすぃー…」
後藤は祈る。
- 192 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月23日(土)00時28分41秒
- いくつめの扉を開いただろうか。
ほぼ一本道に近いこの城の内部を平家は進む。
最初は緊張もしていたが、こうも続くといい加減ダレてきた。
ふんふ〜んと、適当な鼻歌を歌いながら平家はのんきに進んでいた。
「また扉ですやん。はいはいっと」
ギィーっと扉を開く。
無造作に顔を出して見回す。
「なんやまただーれもおらんがな………て、バッチシおるやん!」
稲葉。ルル。小湊。信田。
ドン・モナー直属親衛隊。通称T&Cボンバーがそこにいた。
- 193 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月23日(土)00時32分39秒
- 「結構遅かったやんか。待ちくたびれたわ」
グビっとコーヒーを飲んで稲葉が言った。
「出迎えあらへん思たら、こんな奥で待っとったんか。客を迎える時は、
自分ら玄関に出るのが常識やて母ちゃんに習わへんかったか?」
平家が憎まれ口を叩くと、小湊が返す。
「そりゃ悪かったなぁ。あたしら育ちが悪くてね。それより平家……
いや、HEIKEと言った方がいいな。
ここであんたを倒してポイント稼いどかないと、ウチらがクビの危機なんでね」
「倒スヨ」
「ウガー!(信田も頑張る)」
「T&C…ボンバー!!」
そう言うと、4人はたちまち戦闘モードに変身を遂げた。
「フン。1対4たぁ上等やんか。ま、あんたらならばウォーミングアップ
くらいにはなるやろ。合格!」
ポーズをきめると、たちまち平家の体が銀色のコンバットスーツに包まれる。
- 194 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月27日(水)00時56分49秒
- 「宇宙刑事、HEIKE!」
4人を相手にした平家の戦いぶりはすさまじいものがあった。
円を思わせる、流れるような体捌きで相手の攻撃をいなし、それでいて
自分の攻撃は確実に決める。
勝機は平家にあり。
この戦いを見ている人がいれば、誰もがそう思った戦いだった。
- 195 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月27日(水)01時02分10秒
- が、この機会を逃したらもう後はないT&Cボンバーが、最後の一手
を許さない。
そうして時間だけが過ぎていき、徐々に4人のコンビネーションの前に
平家が圧されはじめる。
もう何発目の攻撃が入っただろうか。
攻撃を受ける度、平家の動きがあからさまに鈍くなってゆく。
コンバットアーマーの耐久度を示す数値がみるみる落ちて行く様子が、
ゴーグル内部に映し出される。
「アクティブアクチュエーター破損、ショルダーアーマー大破、エネ
ルギーカートリッジ残り43%……
ったく、やってくれるわT&Cボンバー…」
「せやけど、こんなとこで、こんなとこで負けてたまるかい!」
気合いを入れ、猛反撃に転じる平家。
しかし、一度は劣勢を跳ね返したかに見えたものの、粘るT&Cボンバー
の前に、またもや壁際へと追い込まれてしまう。
- 196 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月27日(水)01時06分39秒
- 「チャンスや。決めるで!みんな、ガタメキラや!」
ここを勝負どころと見た稲葉が3人に叫ぶ。
T&Cボンバーが必殺技・ガタメキラのフォーメーションをとった。
平家の命を奪うそのフォーメーションが動き出したそのとき、
「させるかい!」
左からアルコールシュート。
「コロヌわよ!」
右からスウェットショット。
そして……
- 197 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月27日(水)22時43分35秒
- 油断したところにいきなり攻撃を受けた4人は爆風をモロに浴び、
吹き飛ばされた。
「ちょっとぉ、久々に会うっていうのに何よその姿。情けないわよ!」
手に持った銃をくるくる回しながらをそう憎まれ口をたたいたのは、
メタリックブルーのコンバットスーツを纏った戦士。
「圭ちゃん!」
ハっと気がついた平家が振り向くと、そこにはやはりまばゆいばかりの
金色に包まれた戦士が、ゴーグルの下から笑いかけた。
「真打ちは常にサブキャラのピンチに颯爽と登場するもんや」
「ええっ!?サブキャラて、姐さんそれは勘弁してぇな……」
- 198 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月27日(水)22時48分41秒
- 「くぅっ、誰だ邪魔すんのは!!」
後少しだったのに………ようやく立ち上がった小湊が、悔しさをにじませて
邪魔者に向かって怒鳴る。
そして、その「邪魔者」が、ストンと降りてきて平家の横に立った。
- 199 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年06月27日(水)22時51分00秒
- 「ヤスヲタのみんな、待たせたわね!!
ひとーつ、一番人気がなくて、
ふたーつ、普段は2ちゃんに常駐、
みーっつ、醜い保田の顔を、整形してくれよう、
ム〜カ〜ツ〜ク〜!!! 宇宙刑事・KEI!!!」
シャキーンという効果音がどこからか聞こえた。
「圭ちゃん…桃太郎侍かよ」
そんな保田を見て、チッチッチと、指を振る中澤。
「圭坊、そりゃやりすぎっちゅうもんや。ヒーローはもっと優雅に
決めなあかんねん。見てるんやで。これがお手本や。…オホン!
宇宙刑事・YUKO! 月に変わってぇ〜、押尾きよ♪」
いつ覚えたのか、セ○ラ○ム○ンのポーズを年がいもなく取る中澤。
「逝ッテヨォーシ」
「……姐さん、なっちのこと嫌いなんか?」
- 200 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年07月02日(月)21時53分54秒
- 中澤が高笑い。
「ケケッ、驚いたか太陽とシスコムーン、これで3vs4やで」
「シスコムーンちゃうわ!T・&・C・ボ・ン・バー!!!」
「フフッ、互角ニナッタト思ウノハマダ早イアルヨ」
ルルが言い、セリフのない信田がとりあえずうなずく。
そして、悪リス稲葉が懐からなにかを取り出し、空中へ投げた。
「出でよ!我らの忠実なる人形、シェイクイットドール!!」
- 201 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年07月02日(月)21時55分30秒
- 稲葉が投げたのは3体の粘土人形。
空中に投げられたそれは、一瞬光を放ったかと思うと人間体に姿を変えた。
「シェキドル、マミ!」
「シェキドル、アミ!」
「同じくシェキドル、イブキ!」
敵役なのに、カッコイイポーズを決める3人。お約束か。
- 202 名前:宇宙刑事HEIKE 第10話 投稿日:2001年07月02日(月)21時56分32秒
- T&Cボンバーの前にひざまづくシェキドル。
「お呼びでございますか、ご主人様」
「用があるから呼んだんや。シェキドル、あいつらを倒すんや!」
ビシぃ!っと稲葉が平家たちを指差す。
が、シェキドルの反応はにぶかった。
「え?それだけすか?」
「なーんだ。メジャーデビューの話かと思った」
「ねぇアミちゃん、凡ちゃん、戦ってもどうせ負けそうだし、帰る?」
- 203 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2001年07月02日(月)21時59分45秒
- 空板移転かと思ったら残留しちゃいました。
一応移転希望は出したので、運がよければ移転されると思います。
- 204 名前:しちょうしゃなのれす 投稿日:2001年07月03日(火)00時58分48秒
- ぶじに、いてんおめれとーなのれす。
おまけにあおいろのうちゅーけーじまでとうじょうで
なおうれしーのれす。さいごまでがんばってくらさい。
かんどーのえんでぃんぐにだいきたいなのれす。
- 205 名前:宇宙刑事へけー 投稿日:2001年07月03日(火)23時00分04秒
- あ、空板移転れすね。
今まで出てない方が約1名いらっしゃるので、どうやって
出そうかと思案してます。
- 206 名前:名無し読者 投稿日:2001年09月08日(土)01時16分16秒
- マターリと続きを期待します。
- 207 名前:名無し読み人 投稿日:2001年09月12日(水)02時03分39秒
- へけーさんカムバック!
- 208 名前:名無しです。 投稿日:2001年09月15日(土)19時52分46秒
- ファイナルランデヴー前に復帰を・・。
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