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続・後藤と中澤
- 1 名前:ま〜 投稿日:2000年11月19日(日)00時04分58秒
- 第一作目の続編です。
http://www.ah.wakwak.com/cgi-bin/sbox/~yosk/hilight.cgi?dir=blue&thp=971217905
- 2 名前:ま〜 投稿日:2000年11月19日(日)00時05分28秒
- 「げほっ!げほっ!」
あかん・・。完全に風邪をひいた・・。
モーニング娘。リーダーの中澤裕子ともあろうものが、
熱を出して寝込んでしまうなんて・・。
今日は収録がないからまだ良けど。
それに番組改変時期もおわってるし、
新曲が出るまで時間があるし、
それまでに風邪を治さなあかん・・・。
- 3 名前:ま〜 投稿日:2000年11月19日(日)00時06分06秒
- 風邪ひいた原因はあれや。
最近うちとごっちんは、あやしい雰囲気なんやけど、
そう、一昨日ごっちんが泊まりに来た時や。
一緒に風呂入って、それから満足に身体も拭かなかったんや。
そうしたら、翌朝熱が出て・・。
風呂入ったら、ちゃんと体拭けってことやな・・・。
はぁ〜、もう夕方か・・・。
みんなちゃんとレッスンやってるやろか・・?
圭坊は、うちの代わりにちゃんと代理のリーダーやってるやろか・・。
「あかん!」
そんな事考えんで、ちゃんと風邪治さなあかん!
- 4 名前:ま〜 投稿日:2000年11月19日(日)00時06分51秒
- ぴんぽ〜ん。
「ん?誰や?」
中澤の部屋のチャイムが鳴った。
だるい身体をベットから無理矢理起こすと、
中澤は壁にもたれかかりながら玄関へと向かった。
ある程度は予想がついたが、
玄関のドアにある穴から外を覗くと後藤がいた。
「裕ちゃん♪」
「お〜・・、ごっちん・・・。よ〜来たな・・。」
だるそうな中澤がドアを開ける。
「裕ちゃん、だいじょうぶ?」
ふらふらと部屋に戻る中澤の後を後藤がついて行く。
- 5 名前:ま〜 投稿日:2000年11月19日(日)00時07分36秒
- 「圭ちゃん、張り切ってたよ〜。リーダー代理。」
コンビニによって来たらしく、ビニール袋をがさがさあさりながら
後藤は中澤に話し掛けた。
「そうか〜。じゃあうちが引退しても大丈夫やな・・。」
ぼそりと中澤が言う。
「だめだよ!裕ちゃんは引退しちゃ!」
後藤が突然大声を出したので、中澤は驚いた。
「いやいや、冗談やって・・。でもうちももう27やしな〜。」
「だめ!歳は関係なし!裕ちゃんまだまだかわいいからOKなの!」
「ありがとな・・。」
ちょっと弱気な中澤。
「裕ちゃん風邪ひいてるからって弱気にならないの。」
うなずく中澤。
「今日はね〜、裕ちゃんが風邪引いてるから、あたしがご飯作ってあげる〜♪」
幸いにもご飯は炊いてある。
「そうだな〜、ご飯があるから、雑炊でも作ってあげる〜。」
「すまんな〜。ごっちん。」
「いいのいいの。裕ちゃんが風邪引いた原因は、あたしにもあるんだから。」
- 6 名前:ま〜 投稿日:2000年11月19日(日)00時08分31秒
- 「それからね〜。いいもの買ってきたんだ♪」
後藤はコンビニのビニール袋から日本酒を取り出した。
「風邪には玉子酒がいいってお母さんが言ってたからね〜。」
「ごっちんが買ってきたん?」
「うん。」
「ちょっとまちいや。ごっちんまだ15やん。お酒買えへんね。
そのコンビニ違法やで・・・。」
「へへへ。お使いって言ったら平気だもんね〜。」
『さすが後藤。大胆や・・。』
後藤は、てきぱきと動いて、おかゆと玉子酒を作っている。
普段の動きとは全然違う・・。
中澤は、ベットで寝ながら後藤をちょっと驚きの目で見ていた。
- 7 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月19日(日)01時57分26秒
- 第一編から読みました! スキです! ホントにスキです!(w
俺はやぐちゅら〜で中澤りすぺくつなんですが、いいですね、ごまゆう。
なかなかない組み合わせと、純情な中澤…くぅ〜、読み応えあります。
先がものすごい読みたいです! 期待してます!
- 8 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月19日(日)13時32分08秒
- おおっ続編だ〜!(喜)
- 9 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月19日(日)17時56分43秒
- おお!続編ありがとう!!
- 10 名前:いずのすけ 投稿日:2000年11月20日(月)13時20分09秒
- 続編、万歳!!
- 11 名前:115 投稿日:2000年11月21日(火)07時20分25秒
- うお〜〜〜〜めっちゃ嬉しい!
今回も期待してますよ〜。
- 12 名前:ま〜 投稿日:2000年11月21日(火)22時51分27秒
- おおお!
こんばんは。作者です。
ごまゆうを喜んでくれる人がいるなんて・・・。
みんな、ありがとう・・・♪
- 13 名前:ま〜 投稿日:2000年11月21日(火)22時52分48秒
- できたよ〜。」
10分程度でおかゆにとき卵を落とした卵雑炊と
玉子酒が完成していた。
「すまんな〜。ごっちん。」
「いいっていいって♪」
後藤は中澤の寝ているベットのところまで
食事を持っていった。
「はいど〜ぞ。あ〜んして。」
雑炊をスプーンですくって中澤の口まで近づける。
「一人で食べれるって・・。」
「いいからいいから♪」
「はいはい・・、うまっ!」
どうやら後藤の作った食事は、中澤の想像以上に美味しかったらしい。
「へへへ〜。後藤の愛情がこもってますから♪」
後藤から卵雑炊の入ったどんぶりとスプーンを受け取ると、
ぱくぱく食べ始めた。
「それからこれね〜。はい、玉子酒♪」
「何から何まで、すまんね〜、ごっちん。・・あちっ!」
後藤は玉子酒の入ったコップを中澤に渡した。
- 14 名前:ま〜 投稿日:2000年11月21日(火)22時53分38秒
- 「じゃあ、裕ちゃんの風邪を早く治すことを祈って、かんぱ〜い♪」
「はい、かんぱ〜い・・・って!ごっちん未成年者!」
「いいじゃん、いいじゃん♪ちょっとだけだって♪」
『まあええか・・、ちょっとだけやし・・。』
実際のところ、中澤は後藤の酔ったところが見たかった。
『ちょっと酔ったごっちん、かわいいやろうな・・・。』
「じゃあ、仕切りなおしで、かんぱいやな。」
「かんぱ〜い♪」
ぐびぐび・・・。
「か〜、うまいね〜。」
「でしょ〜。へへへへ。」
ぐびぐび飲む後藤。
- 15 名前:ま〜 投稿日:2000年11月21日(火)22時54分36秒
- 5分後・・。
「ぷは〜♪」
すっかり顔が赤くなっている後藤。
「なんや。ごっちん顔真っ赤・・・。」
「へへへへへ♪」
ご機嫌モードの後藤。
「裕ちゃん♪へへへへへ♪」
『ごっちん・・。完全に酔っ払ってる・・・。』
「へへへへ♪」
- 16 名前:ま〜 投稿日:2000年11月21日(火)22時55分42秒
- 後藤は中澤が寝ているベットの上に乗ってきた。
「裕ちゃ〜ん♪」
「ごごごご、ごっちん・・。うち風邪引いてるんやで・・・。」
「関係ないも〜ん♪」
中澤の上に後藤がまたがってくる。
「裕ちゃ〜ん♪」
起き上がろうとする中澤を押さえつけて
唇、頬、額を問わず、
顔中あらゆるところにキスをしまくる後藤。
「へへへへへへへ♪」
へべれけな後藤。
「裕ちゃん、かわいい〜♪」
酔っ払いエロ親父モードに突入した後藤は、
無理やり中澤のベットの中に入ってきた。
「ちょっ!ごっちん!」
「いいじゃん♪いいじゃん♪」
「だめだって!」
中澤はちょっと怒った口調になった。
- 17 名前:ま〜 投稿日:2000年11月21日(火)22時56分46秒
- 「裕ちゃん・・・・。いやなの・・・?」
後藤は突然動きを止めて、悲しそうな顔になる。
「いや・・、いやなんじゃなくて、うち風邪引いてるし・・・。」
「じゃあ、いやじゃぁないんだねぇ〜♪」
にた〜っと笑う後藤。
「裕ちゃ〜ん!」
後藤は中澤に抱きつくや否や、
中澤の着ていたTシャツを脱がしにかかった。
「ひえぇ〜〜〜!!!」
中澤の胸があらわになる。
- 18 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月22日(水)01時30分27秒
- すげぇ・・・ごまがゆーちゃんにこんなことを・・・
しかし、いいね。この組合せ。ほのぼのとしてていい感じ。
スキです。期待してますよ。
- 19 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月22日(水)10時25分31秒
- おろおろ中澤ってのも結構いいね。
いっつも強引なのばっかだから。
- 20 名前:ま〜 投稿日:2000年11月25日(土)00時20分30秒
- 後藤は中澤の首筋にキスをした。
そのまま後藤の唇は下に下がっていく。
「ちょっと、ごっちん・・・。うち、昨日風呂入ってないんやで・・。」
「へ〜きへ〜き♪」
すっかり後藤のペースにはまってきた。
『あかん・・・・。その気になってきた・・・。』
中澤は、がばっと起き上がると
自分の上に乗っている後藤を押し倒して
後藤の上にまたがった。
「ごっちん。うちをその気にしてしまったな・・!」
「いや〜ん♪」
中澤は後藤の頬にキスをした。
「ごっちん・・・。」
「裕ちゃん・・・。」
後藤の着ていたシャツのボタンに手をかけると
上から順番にひとつひとつはずしていく。
後藤の豊胸まで、あと布一枚。
中澤は後藤の背中に手を回すと
ホックをはずす。
「ごっちん・・・。」
今度は後藤の胸があらわになった。
やはり後藤の胸は大きい。
中澤はその胸に唇を近づける。
「ん・・・。」
後藤が小さく声をあげる。
- 21 名前:ま〜 投稿日:2000年11月25日(土)00時21分25秒
- その時!
突然中澤の背後で
よく聞く甲高い声がした。
「中澤さん!大丈夫ですか・・・・って、あれれれれれ?!?!」
いきなり部屋に飛び込んできた彼女。
なぜ彼女がここに・・・?
- 22 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月25日(土)00時46分14秒
- 来たよ!来た来た!(ワラ
- 23 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月25日(土)01時55分07秒
- 来ちゃったね(w
- 24 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月25日(土)03時40分33秒
- ご登場だ(w
- 25 名前:ま〜 投稿日:2000年11月25日(土)10時41分09秒
- >22さん・FANTASISTAさん・24さん
作者です。
ご期待に反せず、「あの人」の登場とします♪
- 26 名前:ま〜 投稿日:2000年11月25日(土)10時42分00秒
- 『またおまえかよ・・・。石川・・・・・・・。』
なぜだか良くわからないが、
手には「靴べら」をもっている石川。
はぁはぁと息を切らしながら
きょとんとしている。
『????????????』
- 27 名前:ま〜 投稿日:2000年11月25日(土)10時43分26秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
時間は2時間ほどさかのぼる。
中澤を抜かしたモーニング娘。の面々が
ダンスレッスンを終わらせて、帰途につこうとしていた時のことだ。
「あ〜・・、今日も疲れた・・。」
一人暮らしをしている石川は、
家に帰ってもあまりすることが無い。
かといっても、わざわざ実家の神奈川まで帰る気にはならなかった。
「あれ?ごっちんは・・・?」
「あ・・、よっすぃ〜♪ごっちんはもう帰っちゃったよ。」
「そうなんだ・・・。」
「よっすぃ〜、今日は?」
「今日は矢口さんと買い物行くんだ〜。」
「そっか・・。」
「じゃあね〜。やぐちさ〜ん、待って〜♪」
吉澤は矢口と仲良く出て行った。
- 28 名前:ま〜 投稿日:2000年11月25日(土)10時44分34秒
- すでに安倍たちは帰っていた。
辻と加護もキディランドに行くと言って
仲良く出て行ってしまった。
飯田は交信中・・・。
さて・・・。
『帰ってもつまらないしな・・・。』
『そうだ!中澤さんのお見舞いに行こう!!』
モーニング娘。に加入した当時に
1回しか行ったことが無かったが、
場所は覚えている。
『そうだよ。中澤さんの家に行こう♪』
- 29 名前:ま〜 投稿日:2000年11月25日(土)10時46分20秒
- 買い物などをして遠回りしたために
2時間ほどかかってしまったが、
彼女は、なんとか中澤の家に着いた。
「あたしが看病してあげる!」
彼女はそう言うとガッツポーズをする。
その時彼女はドアに鍵が掛かっていないことに気づいた。
『あれれれ?』
そ〜っと彼女はドアノブを回す。
『開いてる!?!』
『まさか・・・。中澤さんの身に何か?!?』
何かあったら大変だ。
そ〜っとドアを開けた。
- 30 名前:ま〜 投稿日:2000年11月25日(土)10時47分23秒
- 奥のほうの部屋からは、
うめき声のようなものが聞こえてくる。
「・・・・ん・・・ん・・・。」
よく聞こえない。
でもどうやら中澤と、もう一人誰かががいるようだ。
『大変だぁぁ〜〜。』
石川はどきどきしながら
武器になりそうなものを探す。
玄関にどうやら「棒」のような物が目に入った。
『よ〜し!これで犯人をやっつけてやる!』
勇気を振り絞って
石川は進む!
- 31 名前:ま〜 投稿日:2000年11月25日(土)10時48分11秒
- 『中澤さん!大丈夫ですか〜!?』
一気に部屋の中に走って入った。
彼女は純粋に中澤を心配して部屋に飛び込んだ。
風邪を引いた女一人で
家のドアが開いているなんて・・。
もし、何かあったら・・。
「中澤さん!大丈夫ですか・・・・って、あれれれれれ?!?!」
『ああ!中澤さんが襲われてる・・・?ん?中澤さんが襲ってる???』
部屋に飛び込んで彼女の目に映ったのは
ベットで顔を真っ赤にしている後藤と
その上に乗っている中澤。
しかも二人とも上半身は裸!
『がびょ〜ん!』
「石川・。」
- 32 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月25日(土)10時54分54秒
- 石川さん、アンタ最高だよ・・・
関係ないけど飯田は交信中ってのがわらえた。
- 33 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月26日(日)01時51分00秒
- 石川らしくていい!
自分自身が中澤をスキになりかけていることに気づいていないけなげさが萌える。
- 34 名前:シーマ・ノブナガ 投稿日:2000年11月26日(日)03時55分17秒
- ごまゆうは初めて読んだんで期待してます。
頑張って下さい。
ところで石川って本当に一人暮らしなの?
- 35 名前:ま〜 投稿日:2000年11月26日(日)22時23分55秒
- 作者っす♪
シーマ・ノブナガさん、石川は本当に一人暮らしをしているらしいです。
たまに実家に帰るらしいですが・・。確かフライデーか何かの写真週刊誌に
書いてあったような気がします。
ところで、
今日、わざわざ静岡までモーニング娘。のコンサートに行ってしまいました・・。
東京在住なのに・・・。でも面白かったっす!!
- 36 名前:ま〜 投稿日:2000年11月26日(日)22時25分33秒
- 「あわわわわわ・・・・。」
『どうしよう・・・。やっぱり二人の関係は・・・。』
顔を真っ赤にしている石川。
「すっ、すいません!!!」
一方、何が起きたかわからない中澤。
「かっ、鍵が開いてたんで、中澤さんの身に何かあったのかと思って・・。
それで、慌てて入ってきちゃったんです・・・。
ごめんなさい!!!!!!!」
目が点な中澤と後藤。
「ごっちん・・・・、鍵閉めへんかったんか・・・?」
さっきまでと打って変わって、中澤の額に青筋が立つ。
「ごめ〜ん。忘れちゃった〜♪怒ってる?裕ちゃん?」
へらへらしている後藤を見ると、
怒る気もしなくなってしまった。
- 37 名前:ま〜 投稿日:2000年11月26日(日)22時26分13秒
- 「ごめんなさい・・。」
石川はひたすら謝った。
まさかこんなことになってるとはまったく想像できなかった。
以前に、中澤と後藤が変な雰囲気だったのは見たことがある。
でもそれは自分の誤解だと思っていた。
しかし実際は、自分の誤解が誤解だったことに気づいた。
「何かの練習ですか・・・?」
それでも一応聞く石川。
「いや・・、なに・・・、あのな・・・、
うちが寒い言うたら、ごっちんが肌で暖めてくれるって・・・。」
『がびょ〜ん・・・。』
そういう関係とは・・・。
石川には信じられなかった。
肌を肌で温めるなんて・・。
ましてや女同士!
しかもみんなの前では、
中澤&矢口
後藤&吉澤
のペアが公認だ。
ところがどっこい、
後藤と中澤が肌で肌を温めあう仲だなんて・・。
『石川ショック・・・!』
- 38 名前:ま〜 投稿日:2000年11月26日(日)22時26分52秒
- 「ととととと・・・、とりあえず、あの・・、
看病しに来たんで・・・・。」
動揺を隠せない石川。
「ああ・・、そ、そ、そやったんか・・、わ悪いね・・・。」
中澤の方も動揺している。
「〜♪」
一方の後藤は動揺もせず、
また、隠そうともせずに中澤に寄り添ってくる。
「あたしと裕ちゃんは、こういう仲なの〜♪」
『がびょ〜ん・・。』
石川ショックXL状態。
- 39 名前:ま〜 投稿日:2000年11月26日(日)22時28分02秒
- 「あああ、あの・・・、取りあえず・・、
お食事でも作りましょうか・・・?おかゆとか・・?」
石川は気を紛らわせるためにも、聞いてきた。
「ごめんな・・、もう食べてしまったんや・・・。」
石川またもショック。
「じゃっ、じゃあ、玉子酒でも作りましょう!
お母さんに聞いてきたんですよ〜♪」
気を取り直す石川。
「ごめんな・・、それももう飲んでしまったんや・・。」
中澤は、さっき玉子酒を飲んでいたグラスを指差した。
「そうですか・・・・。」
石川立ち直れないほどのショック・・。
- 40 名前:ま〜 投稿日:2000年11月26日(日)22時28分36秒
- 「・・・・・。」
「そや、でもな、もう一杯飲みたかったんや!」
本当はもう飲みたくなかったが、
このままでは、石川がかわいそうと思ったのか
あえて飲もうと思った。
「はい!わかりました!!」
ぱぁっと石川の顔が笑顔になる。
石川は、そんな中澤のやさしさが好きだった。
- 41 名前:ま〜 投稿日:2000年11月26日(日)22時29分20秒
- 「はい、どうぞ!」
石川が中澤に入れなおした玉子酒を渡した。
「ありがとな〜。」
本当は飲みたくなかったが、
そんなことを顔に出すわけには行かない。
笑顔で玉子酒を受け取る。
「あちっ・・、うま・・・。」
石川の作った玉子酒は
中澤の想像を越える味だった。
「はい!ありがとうございます♪梨華の愛がこもってますから。」
「・・・。」
中澤の顔が赤くなったのは
アルコールのせいだけではなかっただろう。
後藤はいつのまにか中澤の腕の中で寝息を立てていた。
- 42 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月27日(月)01時42分03秒
- ごまゆうに梨華ちゃんが絡む展開…これもまた、ないパターンかも。
先が気になります。
- 43 名前:Q 投稿日:2000年11月27日(月)02時14分36秒
- おおっ!いいカンジですねー。期待大!!
- 44 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月27日(月)19時29分51秒
- 後藤・中澤の関係の関係を知って尚「〜梨華の愛がこもってますから。」て言って
のける石川さんスゴイ(ww
今後の中澤さんの動きが気になります
- 45 名前:ま〜 投稿日:2000年11月27日(月)23時01分18秒
- >FANTASISTAさん・Qさん・44さん
作者っす。
感想ありがとうございます♪
でも、書いてて石川が主人公のような気がしてきた・・。
- 46 名前:ま〜 投稿日:2000年11月27日(月)23時02分43秒
- 「あれ?中澤さん、顔が赤いですよ。まだ熱があるんですか?」
石川の顔が中澤に近づいてくる。
「えっ・・・?」
「どれどれ?」
石川は自分の額を中澤の額につけた。
「ん〜・・、まだ少し熱がありそうですね・・。」
『なんや・・、こいつ・・・。
いつもは、ちょっと変わった奴だなと思ってたけど、
ちかくで見ると、えらいかわいいやんか・・・。』
まるで正反対のような中澤と石川の性格。
そのため、中澤はあまり石川と話したことが無かった。
メンバーという感覚以外は石川に対しての意識は無い。
その石川がこんなにかわいいなんて・・。
『やばっ!ごっちんがここにいなかったらベットに引きづり込みそうや・・。』
「じゃあこれは早く治る為のおまじないです♪」
石川が中澤の額にキスをした。
「なっ・・!」
ぼっ!と中澤の顔が赤くなる。
『あかん・・・、浮気しそうや・・。』
そんな中澤の感情を知ってか知らずか
石川は中澤の寝ているベットから離れていった。
- 47 名前:ま〜 投稿日:2000年11月27日(月)23時03分39秒
- 石川はすこし散らかってる中澤の部屋を片付けている。
「い、いろいろありがとな〜、石川〜。」
まだちょっと動揺ぎみな中澤。
『たまには石川を連れて食事でも行ってみっか・・。』
そう思う中澤だった。
「いいですね〜・・。中澤さんは・・。」
「??」
「ごっちんがいて・・。」
「ん?」
「あたしもそうやって一緒に寝てくれる人がいたらなぁ〜。」
一瞬中澤は、石川のかわいさに
『うちが寝てもええで〜。』と言いそうになってしまった。
『あかん、あかん、ごっちんがここで寝てるのに、そんな事言っちゃ・・。
それにしても、うちをその気にさせといて、はぐらかすとは・・。
相変わらず大物や・・。』
- 48 名前:ま〜 投稿日:2000年11月27日(月)23時05分02秒
- 「石川には・・・、そや!吉澤がいるやん!」
「よっすぃ〜・・ですか・・?」
「そや!吉澤も最近やけに男前になってきたからな〜。
どや!?石川と吉澤なんてお似合いやで〜!」
「そうですか?・・。よぉ〜し!」
中澤としては冗談で言ったつもりだったが
石川は、すっかり本気らしい。
『やばっ・・、石川の目が輝き始めた・・・。』
石川の目は少女漫画の主人公のように輝き始めた。
『こらあかん・・、うちは知らんで・・。』
- 49 名前:ま〜 投稿日:2000年11月27日(月)23時05分52秒
- 「じゃあ、ありがとうございました!中澤さん!」
「あ・・ああ、うちもありがとうな・・・。またいつでも遊びにきてな・・。」
「はい!」
中澤は石川に自分の部屋の鍵を渡し、
鍵を掛けた後、新聞受けに入れといてもらうように頼んだ。
「おやすみなさ〜い!」
「おやすみ〜・・。(どないしよう・・・)」
こうして石川は帰っていった。
『それにしても・・、なんで石川は部屋に入ってくるとき
靴べらなんてもってたんや?』
不思議に思った中澤だった。
- 50 名前:ま〜 投稿日:2000年11月27日(月)23時07分06秒
- 帰り道で、
『よし!梨華は、よっすぃ〜GETに向けてがんばるの!』
石川はすっかり張り切っている。
「あの星に向かって!!」
空でひときわ輝く星を指差す。
石川の『吉澤略奪愛計画』開始!
ブルッ・・・。
「どうしたの〜、よっすぃ〜?風邪引いた?
裕ちゃんみたいに。きゃはははは♪」
「いえいえ矢口さん・・。なんとなく悪寒が・・。」
石川の『吉澤略奪愛計画』早くも挫折の予感。
- 51 名前:Q 投稿日:2000年11月28日(火)02時40分28秒
- りかっち、マジおもしろいっす!吉澤略奪愛計画も楽しみだけど、
もう少し、ゆうちゃんとの絡みも希望!
- 52 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月28日(火)09時33分14秒
- 石川おもろ〜い。
チャーミー全開♪って感じっすね
- 53 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年11月28日(火)13時00分39秒
- さすが石川さん。
間の悪さは天下一品・・・
でも裕ちゃんがそそられる気持ちも判るかも〜。
ごまゆう?りかゆう??じゃあ間をとっていしごまで(笑
- 54 名前:あつし 投稿日:2000年11月29日(水)00時00分47秒
- たのしみにしてます
- 55 名前:シーマ・ノブナガ 投稿日:2000年11月29日(水)02時46分14秒
- >作者さん
石川は一人暮らしなんですか。
部屋汚そう・・・というか汚いであろう・・・。
作品楽しみに読んでます。頑張って下さい。
- 56 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年11月29日(水)02時55分07秒
- 最近、石川萌えになりつつある俺。
どーも、その理由はもしかしたら、ここにある可能性があることに気づいた…
ホントにスキだ。ここの話。先がメチャクチャ楽しみです。
- 57 名前:ま〜 投稿日:2000年11月29日(水)23時36分56秒
- >Qさん
石川と中澤を絡ませたいのは山々ですが、そうすると題名と反してしまうんで・・。
そのうち書きたいとは思ってますけど。(w
>52さん
チャーミーに最近こってます♪
チャレモニは(チャーミーを)ハラハラしながら見てます。
>べぃぐる。さん
いしごまもいいですね〜。でも難しそう。(w
>あつしさん
ありがとうございます♪
>シーマ・ノブナガさん
ありがとうございます。やっぱり石川の部屋は綿棒だらけですかね?(w
>FANTASISTAさん
ふっふっふっ・・。これで君も石川萌えに・・・。
最近コンサート行きましたが、やっぱり石川の胸に目が行ってしまった・・・。(w
- 58 名前:ま〜 投稿日:2000年11月29日(水)23時38分10秒
- 『石川もかわいいけど、やっぱごっちんはかわいいな〜♪』
石川が帰り、静かになった部屋の中で
ベットに寝ている二人。
後藤は自分の腕枕の中で寝ている。
中澤は後藤の鼻をちょんとつついた。
にま〜っと笑う後藤。
「なっ!なんや。ごっちん起きとったんか?」
「へへ〜♪」
「い、いつから起きとったんや?」
「裕ちゃんが梨華ちゃんにキスされたとこから♪」
「!!?」
いたずら小僧のような目つきで中澤を見る。
「裕ちゃん。梨華ちゃんの顔が近づいてきたとき
ものすごい心臓がドキドキしてたでしょ〜♪」
「そっ!そんなことないで!」
「またまた〜。梨華ちゃんがキスしたときなんて、
すごかったよ〜、地震かと思っちゃったくらい。」
確かに中澤の腕の中にいたのなら心臓の鼓動が
後藤に伝わっていてもおかしくなかった。
- 59 名前:ま〜 投稿日:2000年11月29日(水)23時38分55秒
- 「この浮気魔〜♪」
「いや!う、浮気や無いで・・・。」
「裕ちゃん顔も真っ赤だったよ〜。」
「そ、そんなことあらへん!うちはごっちんだけや!」
「ふ〜ん・・。本当かな〜?」
『あかん・・、またごっちんのペースや・・。
うちはこいつとおると、いつもペースが乱れる・・。』
「ほんとや!うちはごっちんだけや!」
「・・・。まあいいや。今回は勘弁しといてあげよう♪」
「・・・。」
「さて、今日は帰ろうかな。」
「帰るん?」
「そ!浮気したばつ♪今日は一人で寝なさい♪それとも梨華ちゃん呼ぶ?」
「ごっちん!それ以上言うと怒るで!」
「ふ〜ん♪」
すっかり後藤のペースだ。
- 60 名前:ま〜 投稿日:2000年11月29日(水)23時39分37秒
- そそくさと着替えをする後藤。
「ごっちん。ほんま帰ってしまうんか?」
「うん・・。明日もレッスンで早いから・・。ごめんね・・。」
「ええよ。今日はありがとな。」
着替えが終わり、後藤は帰る準備が整った。
「じゃあね。裕ちゃん。」
「ありがとな、ごっちん。」
後藤は中澤が寝ているベットまで来て、
中澤の額にキスをした。
「ごっちん・・。」
「風邪が治るためのキス♪」
てっきり唇にキスがくると思っていた中澤は
ちょっと拍子抜けしてしまった。
「梨華ちゃんのキスとどっちが効くかな?」
「効かん。」
中澤は、あっさり言う。
「?」
中澤の予想外のあっけない対応に気を落とす後藤。
「ここにせんと、効かへん。」
中澤は自分の唇を指差した。
後藤の顔が笑顔になる。
後藤は中澤の唇にキスをした。
- 61 名前:ま〜 投稿日:2000年11月29日(水)23時40分21秒
- 部屋を出る後藤。
中澤は玄関まで送ってくれた。
「裕ちゃん、早く寝てね。」
「おう。ごっちんもゆっくり休み。」
「うん。じゃあね。」
「おやすみ。」
「おやすみ。」
バタン、という音と共に中澤の部屋のドアが閉まる。
カチャンと鍵が掛かる音。
『はぁ〜・・、帰るか・・。』
ブルッ・・。
『は〜・・、すっかり寒くなったね・・。急いで帰ろ!』
後藤は帰路を急いだ。
- 62 名前:ま〜 投稿日:2000年11月29日(水)23時41分12秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
翌日。
「はい〜。今日も裕ちゃんは休みだからね〜!!」
保田の元気な声がレッスン場に響き渡る。
今日も保田はリーダー代理。
べちゃべちゃおしゃべりが止まらない加護と辻。
「こら〜!加護!辻!静かにしなさい!・・・・あれ?ごっちんは?」
そこにマネージャーが入ってきた。
「今日は後藤は風邪引いて休みです。」
「え〜!裕ちゃんに続いて、ごっちん風邪〜?」
「ええ。それから石川も休みです。」
「なに〜〜!!」
- 63 名前:ま〜 投稿日:2000年11月30日(木)01時23分14秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
その頃、マネージャーにレッスンを欠席することを告げた後藤は
中澤に電話していた。
「裕ちゃん・・・。げほげほ・・。裕ちゃんの風邪が移った・・。」
「すまんな・・・、看病させた上に風邪まで移してもうて。」
「ううん。いいの、裕ちゃんの風邪だから。」
「かわええの〜。ごっちん。うちは今日休めば、明日は出れそうやから、
明日お見舞い行っちゃる!」
「ありがと・・、ごほごほ・・。じゃあね。」
「ああ、お大事にな。」
「裕ちゃんもね。」
ピッ。
後藤は携帯を切った。
『裕ちゃんの風邪があたしに移って、こんどはあたしの風邪が裕ちゃんに移って・・。
モーニング娘。全滅しちゃうかも・・。あははは・・。』
- 64 名前:ま〜 投稿日:2000年11月30日(木)01時24分20秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
LOVEマシーンの曲が鳴る。
「あっ!あたしの携帯・・。」
吉澤は自分のバックを取って
中から携帯電話を取り出した。
画面に表示されている文字は「梨華ちゃん」と書いてある。
ピッ!
「もしもし、梨華ちゃん?どうしたの?」
「けほけほ・・・。よっすぃ〜。あたし風邪引いちゃった・・・。」
「大丈夫?梨華ちゃん。」
石川は寝るときにマスクをしたり、
酸素吸入器を使ったりと、喉には気を使っている。
ある意味、プロ意識がとても高いのかもしれない。
その石川が風邪を引くとは・・。
「うん・・、大丈夫・・。ちょっと咳がでて・・。けほけほ・・。」
「お大事にね。梨華ちゃん・・。ゆっくり休んで元気になってね。」
「ありがとう!よっすぃ〜。それから、”お見舞い”は、いいからね。」
「えっ・・?」
「ほら、よっすぃ〜に移ると悪いから”お見舞い”はいいよ。”お見舞い”は・・。」
「え・・、う、うん・・、あ、レッスン始まるから、またね・・・。」
「じゃあね、よっすぃ〜・・。けほけほ・・。」
「うん、お大事にね、梨華ちゃん・・。じゃあ。」
ピッ!
吉澤は携帯を切った。
『お見舞いに来てほしいのかしら・・・?』
- 65 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月30日(木)08時10分12秒
- 石川〜露骨だ、露骨すぎる・・・。
でもきっと吉澤は行くんだろうな・・・
- 66 名前:名無しさん 投稿日:2000年11月30日(木)23時20分33秒
- 吉澤なら行くだろう、っていうかそうで欲しい
後藤なら「なんだ、行かなくていいのか」とか素で思いそうだけど
- 67 名前:いずのすけ 投稿日:2000年12月01日(金)11時33分31秒
- なんだかみんなかわいくていいですね。ホッとします。
静岡(私のホーム)いらしてたんですね! 御苦労様でした。
- 68 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月02日(土)00時53分45秒
- 石川のためなら行くのが吉澤だと思う。
でも、矢口と仲いいし…荒れる展開なのか(w
雰囲気的にほのぼの系だから甘く書きつづけて欲しいな…
- 69 名前:ま〜 投稿日:2000年12月02日(土)16時35分04秒
- >65さん・66さん
石川は落ちとして面白そうなキャラなんで吉澤を行かせようか悩みましたが、結局・・・・。
>いずのすけさん
静岡日帰りで疲れました・・・・。(w
>FANTASISTAさん
ふっふっふ・・。どうしようかな・・・・♪
- 70 名前:ま〜 投稿日:2000年12月02日(土)16時36分15秒
- レッスンは中途半端なもので終了した。
なにしろ、中澤・後藤・石川と3名も休みがいたのでは
レッスンもなかなか進まない。
そのために、今日のレッスンは夕方で終了してしまった。
「さて・・。帰ろうかな・・。」
帰る準備が終わった吉澤はふと思い出した。
『そうだ・・。梨華ちゃんがお見舞い来てほしそうだったな・・。』
「保田さん・・。あたし梨華ちゃんのところにお見舞い・・。」
とりあえずリーダー代理の保田に報告した。
「あたしが石川のところにお見舞い行ってくるよ!一応、あたしも石川の教育係だから、
石川の様子を見に行ってくるよ。だからよっすぃは、他の誰かのお見舞いでも行ってきなよ。」
『う〜ん・・。』
吉澤は考え込んでしまった。
なにしろ石川直々に吉澤を指名してきたようなものだ。
にもかかわらず吉澤が行かなかったら・・。
「いえ、あたし行きま・・・。」
「いいよ。あたしが行ってくるから。」
「じゃあ、一緒に行きません?」
「いや、ちょっと石川と話があるからさ。」
「そうですか・・。わかりました・・・・。」
保田は吉澤の言葉を遮った。
ここまでいわれてはしょうがない。
吉澤は石川のお見舞いに行くことをあきらめた。
『・・。梨華ちゃんに電話して謝ろうかな・・。』
そう思って携帯を手に取った。
- 71 名前:ま〜 投稿日:2000年12月02日(土)16時36分57秒
- 「よっすぃ〜!裕ちゃんのとこ遊びに行かない?」
「あっ、矢口さん・・。どうしようかな・・。」
矢口に話し掛けられた吉澤は、つい電話することを忘れていた。
「どうしようかな・・。」
「行こうぜ!行こうぜ!」
「わかりました!行きましょう!」
吉澤は、加入当初に石川達と一緒に中澤の家に行ったことはあった。
『たまには中澤さんの家に行くのもいいかな?』
こうして、吉澤は石川の家には行かないことになってしまった。
石川の『吉澤略奪愛計画』絶望的。
- 72 名前:ま〜 投稿日:2000年12月02日(土)16時38分00秒
- こうして吉澤は矢口と中澤の部屋に訪ねることとなった。
矢口は以前から中澤の部屋にはよく行っていた為、
間違うことなく、到着した。
ぴんぽ〜ん!
「裕ちゃ〜ん!矢口が来てやったぞ〜!!」
まだドアが開く前から矢口が中澤を呼ぶ。
まもなく『ガチャ』という音と共にドアが開く。
「おお〜!矢口ぃ〜!来てくれたんか〜!!」
満面の笑みの中澤。
と、その時、中澤は矢口の横に吉澤がいるのに気づいた。
「お!吉澤も来てくれたんか!ありがとな〜!」
「はい。」
中澤にとって、吉澤が訪ねてきたのは意外だった。
矢口と行動を共にするのは理解できるが、まさか自分の家に来るとは。
もしお見舞いに行くのでも、後藤か石川の家に行くと思っていた。
『まあええか・・。石川がっかりしてるかな?良かったような、可哀想なような・・。』
- 73 名前:ま〜 投稿日:2000年12月02日(土)16時38分42秒
- とりあえず二人は中澤の部屋に上がった。
中澤はベットに戻る。
「裕ちゃん、まだ治らないの〜!まったく歳だね〜♪」
「なんやて!もういっぺん行ってみい!」
笑顔で言い合う二人。
そんな二人が吉澤にはうらやましかった。
「とりあえずお茶入れるよ!」
中澤の部屋を良くわかってる矢口は、
キッチンでお湯を沸かし、紅茶を入れ始めた。
「吉澤が来るなんて珍しいな。」
「はい・・。」
普段吉澤は後藤たちと仲がいい。
中澤とプライベートで会うことはほとんど無い。
「・・・・。」
「・・・・。」
「あはははは・・。」
「あははははは・・。」
ぎこちない二人。
- 74 名前:ま〜 投稿日:2000年12月02日(土)16時39分35秒
- 「なぁ〜に二人で見詰め合ってんだよぉ〜!!」
矢口が紅茶をもってきた。
それから三人は、実質矢口と中澤の二人だったが、
べらべら喋った。
その日は休みが三人もいたため、レッスンが進まなかったことなど・・。
そこで突然携帯が鳴った。
「あっ!オレの携帯だ〜!」
矢口が携帯を取った。
ピッ。
「うん、うん、・・・・分かった・・。」
ピッ。
そっけなく矢口は携帯を切る。
「ごめん・・、裕ちゃん、よっすぃ〜・・。オレ帰らなきゃいけないや。」
「え〜!もう帰るんかい!!」
「ごめん!ちょっと急用ができて・・。」
「・・・。」
「しょうがないな・・。」
- 75 名前:ま〜 投稿日:2000年12月02日(土)16時40分24秒
- 「よっすぃ〜はどうする?」
矢口は吉澤に聞いた。
このまま矢口と一緒に帰ったら、中澤に悪い気がする。
でもなんとなく居づらいし・・。
吉澤はちょっと考えた末に結論を出した。
「あたしはもうちょっといます。」
吉澤の答えは他の二人にとって意外だった。
てっきり矢口と一緒に帰るもんだと思った。
「じゃあ帰るけど、裕ちゃん!よっすぃ〜のこと襲っちゃだめだよ!」
「なんや〜!それじゃうちがケダモノみたいやんか!」
「そうじゃん!」
「け〜!おまえなんて早く帰っちまえ!」
「ふ〜んだ!帰るよ〜だ!じゃあね〜よっすぃ〜♪気をつけてね♪」
「はい・・。」
まじめに答える吉澤。
「こら!吉澤!なんやおまえまで!」
「あはは!すいません♪」
こうして矢口は帰っていった。
- 76 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月02日(土)22時24分34秒
- う〜ん、矢口の一人称が「オレ」ってのがちょっと気になったな〜
- 77 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月02日(土)23時43分30秒
- >76
本人は時々「オレ」って言ってなかった?
そんなに気になんないけどな、自分は。
それよか、よっすぃ〜がリーダーの部屋に残って
どんな展開になるかが気になる。
- 78 名前:ま〜 投稿日:2000年12月02日(土)23時55分06秒
- >76さん・77さん
どうも!作者っす。
読んで下さってありがとうございます♪
そうなんですよ。矢口はたまに「オレ」という一人称を使ってます。
自分としては違和感あるんですけど、取りあえず実際に本人が言ってますんで、
あえてそうしましたんです。ハイ。
- 79 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月03日(日)00時57分18秒
- う〜ん…>>76 の気持ちが分かるような気がする。
俺も矢口を「オレ」で書いたら違和感あるって言われたし。
でも、使ってるんだよな〜。「オレ」って。
「おいら」っていうのもあるけどさ…なんかちょっとね(w
- 80 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月03日(日)01時09分53秒
- うん、違和感はないよ。今日も言ってたし。
というか中高生の女の子の仲間内での一人称って、
妹とその連れを見てると、ほとんど「オレ」だな。
それはともかく中澤の移り気、こんどは吉澤か。
- 81 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月03日(日)03時04分32秒
- 速く更新を〜お願い、先が読みたい!
- 82 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月03日(日)03時41分29秒
- 石川・保田コンビにも何か展開があるんですかね、ちょっと期待。
作者さん頑張ってください。
- 83 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月03日(日)04時01分53秒
- さりげなく、やすいしか?
- 84 名前:ま〜 投稿日:2000年12月03日(日)08時22分23秒
- どうも、作者っす!
>FANTASISTAさん・80さん
私は「オレ」にやっぱり違和感あるな〜。でも最近の子はそうなんですかね〜。
それにしても、いつのまにか「オレ」論議になってるし。
>81さん・82さん・83さん
続きがんぱるっス。保田と石川をどうしようか、まだ悩んでます。
- 85 名前:ま〜 投稿日:2000年12月03日(日)08時24分34秒
- 騒がしい雰囲気が一転して静かになった。
「・・。」
「・・・。」
会話できない二人。
「あはははは・・。」
「あはは・・。」
取りあえず笑う。
『吉澤もなんで残ったんかな・・・?』
『なんであたし残ったのかな・・。』
なんとなく、いろいろな話をする。
ぎこちないが、プライベートのことなどにも話が及ぶ。
普段は吉澤にとっては怖い存在の中澤。
プライベートを良く見ると、普通の女の子の中澤。
吉澤にとってちょっとした衝撃だったかもしれない。
中澤と吉澤の歳の差は13歳。
『あたしの13年後ってどうなんだろう?中澤さんぐらいに若さを保っていられるのかな?』
しげしげと中澤を見てしまう。
「なんや〜。吉澤。うちをそんなに見つめて〜。かわいいな〜♪」
「え〜。中澤さんもかわいいですよ〜。ベットに一緒に入りたいくらい〜♪」
以前に収録した『寝起きスペシャル番組』を思い出して、
わざとらしく吉澤は言いながら、中澤のベットに入ろうとした。
「おいおい・・!本当に入るんかい!」
「えへへ〜、本当に入っちゃいましょうか♪」
『ええ〜〜!!』
中澤は驚いた。
吉澤と満足に話をしたことも無いのに、吉澤からこんな行動に出るとは・・。
- 86 名前:ま〜 投稿日:2000年12月03日(日)08時25分26秒
- 『こんなことしてもいいのかな・・?』
一方の吉澤はちょっとドキドキしながらベットに入る。
矢口や後藤、安倍たちが中澤と仲良く話しているのがうらやましかった。
なにしろ13歳も歳が離れているのだ。
にもかかわらず、それ以上離れている辻や加護とも仲良くやっている。
石川もチャレモニなどで、中澤とは接触がある。
しかしながら吉澤は新メンバーの中で、一番中澤との接点が無かった。
そのため、吉澤としては中澤と仲良くなるきっかけが欲しかったのかもしれない。
「よ、吉澤は、か、かわいいな・・・・。」
突然の吉澤の行動に驚く中澤。
「な、中澤さんもですよ・・。」
こちらも自分から行動していながら、自分自身で驚いている。
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
二人とも黙り込んでしまった。
『吉澤・・。何考えてんのかな・・?ベットに入ってきたってことは・・?』
『あたし何考えてんのかな・・?自分から・・。』
思わず見詰め合ってしまった。
「・・・。」
「・・・・・・。」
「あはははは・・。」
「えへへへへへ・・。」
『『どうしよう・・・。』』
二人とも固まってしまった。
- 87 名前:ま〜 投稿日:2000年12月03日(日)08時26分03秒
- 「よ、吉澤〜、かわいいかわいい。」
とりあえず中澤は吉澤の頭をワシャワシャなでる。
「あ、ありがとうございます・・。」
『なんか・・、変な雰囲気やな。』
『やばいな・・、変な雰囲気に・・。話題を変えようかな・・。』
「そ、そうだ、中澤さん、最近ごっちんと仲いいですよね〜。」
「えっ、ああ・・。そうなんや・・。」
「まさか、変な関係じゃないでしょうね〜♪」
「・・・・・・。」
黙り込んでしまう中澤。
「・・・・。」
『やっぱりそうなのかな・・?やばいこと聞いちゃったかな・・?』
「・・・・・・・。」
結局また会話が途切れてしまった。
なんとなくドキドキしている吉澤。
『緊張してるのかな・・、それとも・・・。どうしよう・・。』
また二人は見詰め合ってしまった。
『やばいで・・・、どうしたらええんやろ・・?』
とりあえず吉澤を抱き寄せて腕枕をする。
「吉澤・・、かわいいな〜・・・。」
『・・!!』
中澤の行動に驚く吉澤。
『どうしよう・・。』
「な、中澤さんもかわいいです・・・。」
「・・、あ、ありがとな。」
中澤は、吉澤の顔に自分の顔を近づける。
- 88 名前:ま〜 投稿日:2000年12月03日(日)08時26分47秒
- 『ああ!中澤さんがせまってくる〜。』
中澤は、とりあえず吉澤の頬にキスするつもりだった。
普段よく吉澤の頬にもキスをするので、
その程度のつもりだった。
しかしながら、吉澤は反射的に目をつぶってしまった。
『こ、これじゃあ、あたしから求めてるみたいじゃん・・!』
そう思った時には遅かった。
『吉澤は求めてるんか・・?』
頬に向かっていた中澤の唇は、おもわず吉澤の唇へと向かってしまった。
二人の唇が重なったのは、
完全に偶然と、誤解の産物だった。
しかしながら二人とも誤解とは思わなかった。
「中澤さん・・。」
「吉澤・・・。」
結局のところ、二人ともその気になってしまった。
「裕子って呼んでええで・・。」
「よ、呼べませんよ・・・。そんな・・。」
「じゃあ裕ちゃんでええよ。」
「裕ちゃん・・。」
「おう。」
「じゃああたしのことも、ひとみって呼んでください。」
「ひとみ・・。」
吉澤の頭をなでていた中澤の手は、次第に吉澤の体のほうに動いていく。
- 89 名前:ま〜 投稿日:2000年12月03日(日)08時27分34秒
- 「中澤さ・・・、裕ちゃん・・。」
「ひとみ・・。」
再び二人の唇が重なってしまった。
中澤は、吉澤のシャツに、
吉澤は、中澤のTシャツにそれぞれ手をまわす。
中澤にとって、積極的な吉澤は驚きだったが、それは心地よいものだった。
その時だった。
中澤の携帯が鳴った。
『誰や・・・。』
中澤は自分の携帯の画面を見て驚いた。
『こういう時に・・、またおまえかい!!!!!!!』
そう、画面には「石川梨華」と表示されていた。
- 90 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月03日(日)17時25分42秒
- こらこらこら、なかざわ〜
- 91 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月03日(日)20時22分48秒
- タラシ中澤 本領発揮!?
- 92 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)00時24分38秒
- ピッ。
中澤は携帯に出た。
「なんや!・・そうか・・、ああ!じゃっ!」
いつもながらの石川の間の悪さと、
吉澤と二人きりということに対する後ろめたさから、
思わずそっけなく対応してしまった。
ピッ。
携帯を切った。
「誰だったんですか?」
「ああ、なんでもないんや・・・。」
「・・・。」
「・・・・・。」
すっかり二人は冷静になってしまった。
『なにしてたんやろ・・、うち・・、ごっちんという人がいながら・・。』
そそくさと服の乱れを直す二人。
ちょっと気まずい。
- 93 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)00時25分31秒
- 「じゃあ・・・、あたし帰ります・・。」
「あ、ああ・・。また遊びに来てな。」
「はい!」
くしゃくしゃになっていた服を調えた吉澤は、荷物を持って玄関に向かう。
それを送る中澤。
その時、ふと何かを決意したように吉澤が振り向いて中澤に言った。
「・・・・。ごっちんには負けません!」
中澤は意味がわからなかった。
「何のことや・・??」
吉澤は、にこりと笑っていった。
「中澤さん・・・、裕ちゃんです!!」
「はぁ?」
- 94 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)00時26分26秒
- 「じゃあ帰ります!お大事に!裕ちゃん!」
吉澤は中澤に駆け寄ると、頬にキスをしてから出て行った。
呆然と立ちすくむ中澤。
「なにやっとんやろ、うち・・・。でも吉澤はやっぱりかわいいな〜♪」
ふと冷静になる。
やばい・・。ごっちんにばれたら殺されそうや・・。
『裕ちゃん!あたしを裏切ったんだぁぁぁぁぁ!』
それだけやない。
石川も・・
『中澤さん!あたしによっすぃ〜を勧めておいて!騙したんですね!!!』
やばい・・・。
どないしよう・・・・・・。
あわわわわわわわ・・・・・・・・。
見る見る真っ青になる中澤。
『と、とりあえず寝よう。』
- 95 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)00時27分14秒
- >90さん・91さん
作者っす。
やっぱり中澤はこうでないと♪(w
- 96 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月04日(月)01時27分42秒
- たまんね〜〜〜〜っっ!!
中澤のキャラってこうだよ、やっぱり。参考になる(w
しかし人を惹きつけまくるのも中澤の性格なんだよな、やっぱり。
スキです! ええ、もうバッチリ! この作品ツボです。
- 97 名前:りるる 投稿日:2000年12月04日(月)01時32分32秒
- やっとみんなに追いついた〜!(わら)
このお話では裕ちゃんより恋愛上級者のごまもいいし、
そんなごまに振り回される裕ちゃんもとってもいい感じっす。
いつものとおり間の悪い石川も萌える〜!
今度はよっすぃ〜まで・・・。もしや?石川もとり込んで??
こうなったら全部食べちゃえ!裕ちゃん!(わら)
続き期待してます〜。
- 98 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月04日(月)01時51分41秒
- どうせなら、風邪が、なかなか治らない設定かなにかで、
矢口、なっち、にも襲われる、中澤というのは・・・??ダメ?
- 99 名前:いずのすけ 投稿日:2000年12月04日(月)02時33分41秒
- みんなかぜひきさんだあ。そしておいらも。
期待どおりの裕ちゃんでうれしくてかぜなおりそう。
吉澤おもしろいぞ!!!
- 100 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月04日(月)09時38分44秒
- 中澤さん!あんた最高っすよ!
このままおろおろし続けて収集つかなくなるってのもいいね
- 101 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月04日(月)11時25分32秒
- これ最高だねぇ。一気に全部読んでしまったさ。
んで結局石川・保田はどうなっちゃったの?
まだ終わってないならそれも見たい気がするなぁ。
- 102 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)23時00分36秒
- どうも!作者っす!
たくさんレスありがとう〜♪
>FANTASISTAさん
いや〜、FANTASISTAさんにはかなわないっす。
>りるるさん
自分で書いてて石川を気に入ってしまいました♪
>いずのすけさん
風邪ひいてるんすか?吉澤はキャラが難しいっす♪
>98さん・100さん・101さん
たくさん人を出してしまったので、収拾つかなくなりそうです・・。(w
そんなわけで、そろそろラストに・・!
- 103 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)23時01分46秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
「なんだ〜。さっきの中澤さん、やけにそっけなかったな・・。」
自分の携帯を眺める石川。
「まあいいや♪よっすぃ〜来てくれるかな〜。」
わくわく。
保田は石川の部屋の前にいた。
『どうしようかな〜。とりあえず来たけど・・。』
教育係なのに、石川とは腹を割って話したことが無い。
そのためにも一度、一人で石川の家を訪ねたかった。
どういう風にお見舞いすればいいんだろ?
満面の笑みで石川に話し掛けるか、
それとも同情するような顔で話し掛けるか。
保田は悩んでいた。
『う〜ん、あたし笑顔作るの苦手なんだよね・・。』
『やっぱ笑顔かな・・・・?まあいいや!』
決断した保田は石川の部屋のインターホンを押す。
引きつった笑顔で・・。
- 104 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)23時02分23秒
- ピンポ〜ン!
石川の部屋にインターホンが鳴り響く。
石川は、それを待っていたかのようにベットから飛び起きた。
『きっと、よっすぃ〜よ!よっすぃ〜が来てくれたんだわ!』
自分の体が調子悪いのも忘れて玄関まで走る。
『よっすぃ〜♪』
ドアを開ける。
そこには、引きつった笑顔を練習する保田がいるとも知らずに・・・・。
石川はそこに誰がいるのかを気にせずに、思わず飛びついてしまった。
一応ドアについている窓穴からは見た。
しかし、夕日がまぶしくてよく見えなかったのだ。
ショートカットで160cmくらいの若い女性が立っていたので
石川としては吉澤と思ってしまったらしい。
「わぁ〜い!大好き〜!」
- 105 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)23時03分11秒
- 『はぁ・・?大好き???』
石川が私を・・?
私は石川の教育係・・。私たちの関係はそれ以上でもそれ以下でもない。
私達はプロなの。プロのグループなの。
その私達の間で「好き」とか「嫌い」とか、
そんなものは必要無いと思っていた。
人から告白されたことが無く、まもなく過ぎ去ろうとする20年。
その私が、よりにもよって女の子の石川から・・・。
『あれ?よっすぃ〜・・?えええええええ!保田さん・・・・・!!』
どうしよう・・。あたし保田さんに「大好き」って言っちゃった。
いまさら『間違いです』なんて言えないし。
あああ・・。どうしよう。
顔が真っ赤な保田。
一方、顔が真っ青な石川。
顔色が悪い石川を見て、保田は石川の体調が相当わるいと思ったようだ。
「だいじょうぶ?石川・・。」
精一杯の笑顔で。
びびる石川。
「ほら・・、外にいると体に障るから、部屋に入ろうよ・・。」
保田が誘う。
『どうしよう・・・・・!!』
- 106 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)23時04分06秒
- 「石川・・、前から思ってたんだけど、『圭ちゃん』って呼んでいいよ・・。」
「圭ちゃん・・、ですか・・?」
昆布茶をすすりがら話す二人。
石川はベットの中。
保田はその横でベットに座っている。
「私さ・・、『好き』って人から言われたこと無かったんだよね・・。
だから、石川から『好き』って言われた時、すごくうれしかったんだ!」
『間違いでしたなんて言えない・・。』
後に引けなくなってしまった石川。
「例え、ただの教育係としてでも、うれしかった・・。」
保田の顔がだんだん紅潮してくる。
「保田さんは、私にとって、ただの教育係じゃないですよ。」
石川は別に深い意味で言ったわけではなかった。
ただ単に、保田にプロ意識や歌を教わっているのはうれしかった。
保田は、そうは受け取らなかった。
「ただの教育係じゃない・・?」
- 107 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)23時04分50秒
- 「石川・・。」
だんだん保田の顔が石川に寄って来る。
「梨華ちゃんって呼んでいい・・?」
「・・、は、は、はい・・、いいのれす・・。」
思わず辻のような口調になってしまう。
「梨華ちゃん・・。」
『ああ!保田さんの顔が寄って来る〜〜!!あああああああ!!!!!』
石川の『吉澤略奪愛計画』おじゃん。
☆ ☆ ☆ ☆
「裕ちゃん・・か・・・。あっ!梨華ちゃんに電話するの忘れてた〜〜!」
家路につく途中で思い出した吉澤だった。
END
- 108 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)23時06分04秒
- エピローグ
翌朝・・。
中澤・後藤・石川はまだ風邪でお休み。
中澤を見舞った矢口・吉澤も風邪。
辻と加護は、安倍・飯田も誘って後藤を見舞って風邪を移された。
そして保田は・・・・。
「今日は皆さん風邪でお休みです・・。」
マネージャーが言う。
「あたしだけ・・・。なんで風邪引かないのかな〜?」
疑問に思う保田だった。
「・・・って、午後の収録どうするんだよぉぉぉぉ〜〜!!」
おわり
- 109 名前:ま〜 投稿日:2000年12月04日(月)23時08分45秒
- どうも!作者っす。
最初は短編の予定だったんですが、皆さんのレスに励まされて、
ちょっとした長編となってしまいました。
最後のほうは変になってしまいましたが、おゆるしくらさい。
あんまり人出しすぎると収拾つかなくなりそうだったんで。
とりあえず、
呼んでくださった方々、ありがとうございました♪
また何か(続編?)書きますので、そのときはよろしくおねがいします♪
- 110 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月05日(火)00時55分48秒
- すばらすぃ〜。続編期待だわん
- 111 名前:名無しさん 投稿日:2000年12月05日(火)01時07分07秒
- ああ、終わっちゃった(泣)。
しかし石川も自業自得というか・・・気の毒に。
ごまゆうは続けて欲しいです。なにしろなかなかない組み合わせだし、
こういうふうに中澤が書かれるのも少ないですからね。
第一人者のま〜さんにはぜひ、続編希望です。
とりあえず、お疲れ様でした。
- 112 名前:FANTASISTA 投稿日:2000年12月05日(火)02時04分33秒
- お疲れ様でした!
いや〜素晴らしいです! ホンキで面白かったです。
石川は風邪で寝込んだんじゃないのでは?(w
しかも、終わり方もいいトコで終わってるから…
『続・続・後藤と中澤』を楽しみにしてます。
読んでると書く気が湧いてくる〜
- 113 名前:べぃぐる。 投稿日:2000年12月05日(火)13時05分36秒
- 面白すぎっす〜!
まさかよっすぃまで裕ちゃんにほれるとは・・・vvv
裕ちゃん、罪な人です☆もっと好きになりまひた。
やっぱ裕ちゃんですよねぇ〜。されど裕ちゃんって感じで(謎
また続編期待しておりまふ〜☆
- 114 名前:Q 投稿日:2000年12月05日(火)17時26分01秒
- オイラもこのシリーズだいすっき!
続・続を楽しみにしてます。
- 115 名前:いずのすけ 投稿日:2000年12月05日(火)19時00分10秒
- おわってしまった・・・。
もう、めっちゃ好きです。続編待ってます。
- 116 名前:名無さん 投稿日:2000年12月05日(火)23時36分37秒
- 続きを是非このスレで〜。
- 117 名前:ま〜 投稿日:2000年12月06日(水)00時01分45秒
- >110さん・111さん・116さん
FANTASISTAさん・べぃぐる。さん・Qさん・いずのすけさん
どうも、作者っす。こんなにレスを頂いて、うれしい限りです!
ぜひ続編を書きたいと思います♪
そして・・、
保田!誕生日おめでとう♪
- 118 名前:りるる 投稿日:2000年12月08日(金)22時35分12秒
- あうあう・・・。終わっちゃいましたか。
ごくろうさまっす。ドジな石川が最高でした!
あっ!ごま×ゆうもですよ!(わら)
続編期待してます〜。
- 119 名前:みらら 投稿日:2000年12月14日(木)04時49分55秒
- 前作から一気に読んじゃいました。最高です!!
続・続編、ぜひお願いします!
- 120 名前:ま〜 投稿日:2001年01月15日(月)01時33分34秒
- こんにちは、みなさん・・。
お久しぶりでございます♪
大体構想が出来上がったんで、そろそろ続編と行きますかな・・。
新しいスレッド立てるのも難なんで、ここで逝きます!
今回はちょっとゆっくり更新していくかも・・。
まだ赤板のほうが終わってないんで・・。
そんなわけで、久しぶりに、「後藤と中澤」シリーズ
「続・続・後藤と中澤」をスタートします!!
- 121 名前:ま〜 投稿日:2001年01月15日(月)01時34分19秒
- 最近なんか変や!
安倍さんや、交信中の飯田さんは、いつも変やけど、
いままで普通だったみんなの関係が変なんや!
あの3人。
そこの2人。
あれは、そうや!中澤さんが風邪引いて、その後に
みんな(保田さんを除く)が風邪引いて収録に苦労したときからや!
あの日以来、中澤さん、ごっちん、よっすぃ〜の3人が怪しいんや。
保田さんと梨華ちゃんも怪しい・・。
何があったんや?
- 122 名前:ま〜 投稿日:2001年01月15日(月)01時35分06秒
- 「あいちゃぁん!」
「ののちゃん?」
辻だ。
辻はほんの少しだけ加護より年長なのだが、
加護のほうが年長に見える。
その辻が飴玉をてに持って寄って来る。
「あいちゃん、あめいる?」
「うん!いる〜!」
加護は、辻からあめをもらって、口の中に放り込んだ。
「おいしいね〜♪」
収録が終わり、控え室のソファーで完璧なまでにくつろぐ二人。
ふと、何かを思いついたように辻が口を開いた。
「ねえ・・、あいちゃん・・。最近なんかみんなが変だよ・・。」
- 123 名前:ま〜 投稿日:2001年01月15日(月)01時35分55秒
- やっぱりや!
うちだけやない。ののちゃんもやっぱり感じとったんや。
「あいちゃん・・。最近あの3人、やけに仲いいよね・・。」
「そ、そやな・・。」
「特に、後藤さんとよっすぃ〜は、すごく仲いいよね〜・・。」
それは違うんや、ののちゃん・・。
ののちゃんは、まだ子供やから、まだ分からんのや。
中澤さんの右にごっちん、左にはよっすぃ〜。
中澤さんを見る二人の目は、たしかに怪しい。
でも、ごっちんとよっすぃ〜が見詰め合うときに、
あの二人は顔は笑っているけど、目は笑っとらん。
怖いで・・。
あの二人の間にいる中澤さんは、
笑ってはいるけど顔は真っ青や・・。
怪しい・・・・。
「・・・、そ、そやね!」
とりあえず答えておこう。
- 124 名前:ま〜 投稿日:2001年01月15日(月)01時36分52秒
- 「それからさぁ〜、あいちゃん・・、あの2人は最近仲悪いよね・・。」
辻が石川と保田の2人を指さした。
今日は一日中、お互い口をきかなかった石川と保田。
それも違うんや、ののちゃん・・。
ののちゃんは、本当に子供やな・・・・。
あの二人は、怪しいで!
確かに今日は一日中口をきいとらん。
でもな・・、見てみいや!
保田さんの、あの自信に満ちた顔!
それに、梨華ちゃんが保田さんを見る時の目!
あれは女の目や!!!
加護は心の中でそう語ったが、口に出しては
「そんなことないんちゃう?まあののちゃんと飯田さんみたいに、仲良いといいよね。」
と、答えた。
「てへてへ〜♪いいらさんはいい人です〜!」
そう言うと、辻は飯田のほうに向かって駆けて行った。
『はぁ〜・・、困るで・・、リーダーがそんなことやっとったら・・。』
また揉めとる・・。
あっ、安倍さんが来た・・。はて、どうなることやら・・。
- 125 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月15日(月)05時52分23秒
- ぅやった続編! 待ってました、いぇー!
続き、ゆっくり楽しみに待ってます。
- 126 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月15日(月)13時55分13秒
- やっぱ、ごまゆうと言ったらま〜さんでしょう。
つづき、ホント楽しみにしてます。
- 127 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月15日(月)18時01分09秒
- 待ってました!めっちゃ待ってました!
それと、ちょっと気になってたのですが?タンポポの世界でも書かれてる方ですか?
違ってたらすみません!
- 128 名前:ま〜 投稿日:2001年01月15日(月)23時35分38秒
- >>125さん
ありがとうございます!!
また楽しく行きたいと思ってます♪
>>126さん
自称:ごまゆう推進派会長です!
頑張っていきます!
>>127さん
お待たせしましてすいません♪
自分が書いたのは・・
青板「パイロット紗耶香」「後藤と中澤シリーズ」
赤板「娘達の宴」です。
(さりげな〜く宣伝♪)
- 129 名前:ま〜 投稿日:2001年01月15日(月)23時37分39秒
- 「裕ちゃ〜ん!今日はどこに買い物行こうか〜。デートデート♪」
「裕ちゃん!今日、泊まりに行っても良いですか〜!」
後藤と吉澤は、同時に中澤に向かって言うと
お互いを見て、笑う。
「よっすぃ〜。あはははは。」
「ごっちん〜。えへへへへ。」
目は笑ってない。
「そ、そ、そやな〜、うちは今日は・・・。あはは・・。」
「どうするの〜!?」
「どうします〜!?!?」
「きょ、今日はな・・・。」
そんな3人の前に安倍が来た。
おやつのイカを食べながら・・。
「なんだか楽しそうだべ〜。」
目の前に突然現れた安倍を、救世主といわんばかりに
中澤は抱きしめた。
「そや!今日はなっちと一緒に買い物に行く予定やったんや〜!!」
「「え〜〜〜!!!!」」
あからさまに嘘と分かる中澤の言い訳に抗議の声をあげる二人。
一方驚いたのは安倍だった。
- 130 名前:ま〜 投稿日:2001年01月15日(月)23時38分37秒
- 「へ?・・。そ!そうなんだべぇ〜!今日は裕ちゃんとお買い物なんだべ〜♪」
最初は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした安倍だが、
すぐに中澤に合わせる。
「ほんとう〜??」
「安倍さん?」
「ほ、本当だべさぁ〜。う、嘘なんかついてないべ。」
後藤と吉澤は完璧に疑っている。
それはそうだろう。
安倍の演技は、役者としては超B級レベルだったからだ。
「まあいいや〜。」
「まあいいか〜。」
「じゃ、じゃあな・・!行くで!なっち!」
「はい!」
そそくさと安倍の背中を押して、逃げるように楽屋を出て行く中澤。
それを追っかけてくる後藤。
「・・、裕ちゃん。あたしのこと好きだよね・・?」
後藤は中澤の耳元でささやく。顔は真剣だ。
ついつい中澤は圧倒されてしまう。
「ああ!も、も、もちろんやで!うちはごっちんだけや!!」
そう中澤が答えると、後藤の顔は笑顔になる。
「だよね〜!」
吉澤も中澤に寄ってきて、
「裕ちゃん・・。あたし・・。負けませんよ。」
こっそりと耳もとでささやく。
こそこそ逃げる中澤。
こうしてスタジオを出る二人。
- 131 名前:ま〜 投稿日:2001年01月15日(月)23時40分13秒
- 「はぁ〜・・。」
ため息をつく中澤。
息が白い。
その中澤の顔を覗き込む安倍。
「どうしたの裕ちゃん?最近なんか変だよ。何か悩み事でもあるの?」
『おいおい。いまの状況を見て気づかんのかいね?鈍いね〜。まあそこもなっちの魅力なんだけどね〜。』
中澤にとって、安倍は妹みたいなもんだ。
歳が8歳ほど離れているが、
もうすぐ20歳だと言うのに、子供っぽいところがあり、
またわがままなところがある。
以前はいろいろとぶつかることもあったが、今はいい感じだ。
「裕ちゃん・・。悩み事があったら言ってね。なっち何時でも相談に乗るから。」
『素直ないい子やな・・。』
思い切って中澤は現状を相談してみることにした。
- 132 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月16日(火)01時10分12秒
- をを!
ついになっちが登場!
前回、前々会と出番が無かったっすもんね。
期待するだべ〜♪
- 133 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月16日(火)01時21分36秒
- おおっ!自分をゆうごま好きにしたシリーズが再開している。
裕ちゃんを取り合うごまとよし。大抵はごまよしなだけにいいねぇ。
落ちに使われていたいしやすだったのに・・・。こっちの新たな展開に期待(したいなぁ)。
とにかくこのシリーズめっちゃサイコー!
- 134 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年01月16日(火)02時15分48秒
- 祝! 復活っ♪
俺的にはなっちゅーとかもやってほしいけど…
ゆうごま、よっちゅー、なっちゅーってオイ(わら
組み合わせすごくなりそうですけど…期待してますよ。
- 135 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月16日(火)02時55分07秒
- わーい復活!最高!楽しみがまた1つ増えた!
ちょっと質問なのですが?ゆうごまは、付き合ってなかったのですか?前作?
ごまは、吉澤と裕ちゃんの事知ってるのですか?
それとも、シリーズは、シリーズだがまったく別物ですか?
ちょいと気になったので教えて下さい!
- 136 名前:ま〜 投稿日:2001年01月16日(火)23時39分53秒
- レスくれた皆さん、ありがとうなのれす。
>>132さん
はい!なっち登場です。
でも『いじくりにくい』キャラなんだよね〜。なっちって・・。
>>133さん
おっ!?ゆうごま(ごまゆう)派だ!うれしい限りだ!
自称:ごまゆう推進派会長!
>>FANTASISTAさん
組み合わせが難しいんですよ〜。
自分もFANTASISTAさんみたいに文章がうまく書けるようになりたいっす♪
>>135さん
シリーズ物で、続いてます♪
ただ、設定(?)としては後藤と中澤の仲は、あまりメンバーに知られていないって事で・・。
それから中澤は後藤に後ろめたさを感じております、って感じです♪
後藤は、吉澤が中澤に惚れてるって思っています。一応。
まあ、今後に期待してくださいませ♪
- 137 名前:ま〜 投稿日:2001年01月16日(火)23時40分48秒
- 「うちな・・・。好きな人がおんねん・・。自分よりずっと年下の女の子なんやけどね・・。」
中澤は安倍の目を見ながら話し始めた。
安倍は驚いたような目で中澤を見る。
「でもな、浮気しそうなんや・・。どうしたらいいんやろ?
うち・・。いいかげんなんかな・・?最近吉澤が気になってな・・。キスしてもうたんや。
でも・・。どうしょうもなく好きなんよね・・。」
そこまで中澤が言った時、
「そうなんだ・・。確かによっすぃ〜かわいいもんね・・。分かるよ・・。
でも・・、嬉しいな・・、裕ちゃんがそんなふうに想っててくれてるなんて・・。」
『はぁ!?!?』
度肝を抜かれる中澤。
「なっちもね・・。裕ちゃんのこと好きだよ・・。」
『はぁ??!?!?!”も”って何や?”も”って??』
どうやら安倍は『中澤の好きな人(本命)』を自分と勘違いしたらしかった。
- 138 名前:ま〜 投稿日:2001年01月16日(火)23時43分54秒
- スタジオを出て、夜の町並みを歩く二人。
「でもさぁ・・。裕ちゃんも、なっちも女の子だもんね・・。だから無理だよ・・。ごめんね。」
「はあ・・。そ、そうですな・・。」
どう反応していいか分からない中澤。
「なっちが男の子だったら、裕ちゃんに告白してたかもしれないな♪」
安倍が中澤に微笑む。
『いや・・。微笑まれてもな・・・。』
「ごめんね、裕ちゃん。相談に乗れなくてごめんね。」
「は、はぁ・・・。」
『乗ってへん乗ってへん・・。』
「よっすぃ〜だったら告白しても平気かもね♪だからその浮気は本気にしちゃいなよ♪
応援するから!やっちゃえやっちゃえ♪」
「は、はぁ・・。」
『何をやるねん!?』
「ごめんね!裕ちゃん!じゃあ、なっちは帰るよ。また明日ね!」
「はぁ・・。」
『はい・・・。帰りなさい・・・。』
「がんばってね!応援するから!」
安倍は中澤に背を向けると10メートルほど離れた後、中澤の方を振り向いてそう言った。
安倍が去った後、一人考え込む中澤。
『なんやねん・・。なんの解決にもならへんかった・・。それどころか厄介事が増えたような気がする・・。
でも、・・なっちもやっぱり可愛いな♪・・・・あかんあかん・・!』
こうして中澤は家に向かった。
翌朝また一波乱があるとも知らずに・・・。
- 139 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年01月17日(水)01時56分31秒
- ゆーちゃんがマジで動いたらなっちなんかすぐ落ちるような気がする(わら
今度はなっちゅーですか…ますます楽しみです。期待してます。
- 140 名前:ま〜 投稿日:2001年01月17日(水)23時06分13秒
- >>FANTASISTAさん
いつもいつもレスありがとうなのれす♪
さて、『なっちゅ〜』になるかどうかは・・・、どうでしょう♪
- 141 名前:ま〜 投稿日:2001年01月17日(水)23時07分14秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
翌日・・・。
ガチャっと中澤は控え室のドアを開けた。
「裕ちゃん・・・・。」
まだスタッフもほとんど到着してないのに
普段なら遅刻してくるはずの後藤が一番乗りしていた。
その後藤が部屋に入ってくる中澤を見て口を開く。
昨日のことが気になって熟睡できなかった中澤は、
早起きしてしまった。
そのため、早出してしまったのだ。
てっきり一番乗りだと思っていた中澤にとって、後藤の一番乗りは意外だった。
「あ・・。ごっちんおはよう・・。」
ぼけ〜っと中澤が言う。
- 142 名前:ま〜 投稿日:2001年01月17日(水)23時08分04秒
- 「裕ちゃん・・。昨日ちょっと用事があって、なっちと電話したんだけどさ・・。」
「うん・・。どないしたん?」
「どないしたんじゃなぁぁぁ〜〜〜い!!また浮気したでしょ!!!」
「はぁ?うちはごっちんだけやで。」
「うそだぁぁぁぁ!昨日なっちに『好きだ』って言ったでしょぉ!!」
中澤は思い出した。
昨日の夜、安倍が激しい誤解をしたまま帰ったことを・・。
「ち、違うんや!!誤解や誤解!!」
「ふぅ〜ん・・、どうだかな〜・・。」
「本当なんや!うちがいろいろ相談したら、なっちが誤解して・・。」
「へぁ〜・・。なんて相談したのかな〜。」
後藤がふてくされるので、昨日中澤が安倍に言ったことをそのまま話した。
- 143 名前:ま〜 投稿日:2001年01月17日(水)23時09分01秒
- 「やっぱり裕ちゃん浮気してるんだぁ〜〜!!」
後藤が叫び始めた。
『あかんかった・・。吉澤との浮気のことまで話してもうた・・。』
「うわぁぁぁ〜ん!!裕ちゃんもう、あたしのこと好きじゃないんだぁぁぁ!!」
子供のように泣き出す後藤。
『あちゃ〜〜。あかん!』
自分が原因にもかかわらず頭を抱える中澤。
「ちがうんや・・。うちはごっちんだけや・・。ほんまやで!!」
必死に取り繕う。
「じゃあなんで、よっすぃ〜に手ぇだしたのぉ〜!」
『て、手やない・・。口や・・・。でもそんな事、言えへん。』
- 144 名前:ま〜 投稿日:2001年01月17日(水)23時11分19秒
- 「裕ちゃん!はっきりしてよぉ!あたしとよっすぃ〜とどっちがいいのぉ!?」
後藤は、やや感情的になっていた。
いつもはクール(?)な後藤が取り乱している。
「う・・、うちは・・、うちは、ごっちんが好きなんや!」
「・・・。本当なの・・?」
「本当や!」
「じゃあ何で、よっすぃ〜にキスしたの?!?」
「・・・、あ、あれは・・、ちょっと吉澤が、かわいいなって・・。」
「かわいければいいの?かわいければ何してもいいの?」
「・・・・・。」
中澤は黙ってしまった。
いつもはほとんど感情的になることは無い後藤。
ふだんは理屈もへったくれも無い後藤。
しかしこの日は、すこし感情的らしく、また、間違ったことは言ってない。
中澤は、後藤のことが確かに好きだ。
かわいくてしょうがない。
本当はいつも一緒にいたい。
「すまん・・、ごっちん・・、ちょっとした出来心やったんや・・。」
平謝りの中澤。
「ふ〜ん・・、じゃああたしも浮気しようかなぁ〜。最近梨華ちゃんかわいいし〜。」
ふてくされる後藤。
「!!ごめんなさぁい!!」
- 145 名前:ま〜 投稿日:2001年01月17日(水)23時12分35秒
- 「本当?本当にあたしのことが好きなの?」
「はい・・。おっしゃる通りでございます・・。」
平身低頭な中澤。
「ふぅ〜ん。・・・どうしようかな〜。誠意を見せてもらわないとねぇ〜。」
突然後藤は、いつもの調子を取り戻した。
「どうしようかなぁ〜。う〜ん・・、よし!今日はあたしが女王様!!」
『はぁ?女王様?!』
女王様と聞いて変なことを考えてしまう中澤。
「変な意味での女王様じゃないよ。ローソクとか鞭とか使わないからね。」
中澤の思考を知っているのか、つっこむ後藤。
「おいおい、ごっちんやばいって。そんなつっこみ他の人には聞かせられんね。」
「まあいいやぁ〜。今日は、・・う〜ん、これからあたしの言うことは絶対ね。」
「そっ!そんな!そりゃ無理やて、ごっちん!」
「あっ、そう?じゃあ浮気しちゃおうかなぁ〜・・。」
「すいません・・。ごっちん様の言うとおりでございます・・。」
「そうだな〜、今日から『ごっちん』じゃなくて、『真希さま』って呼んでもらおうかな〜。」
「えぇぇぇ〜〜!!」
抗議の声を上げる中澤。
「冗談だって。そこまでしなくていいや♪」
後藤はすっかり自分のペースを取り戻していた。
- 146 名前:ま〜 投稿日:2001年01月19日(金)23時19分57秒
- 『でもよかった・・。普段のごっちんに戻って・・。』
ほんの少し安心する中澤。
「さぁ〜て、何してもらおうかな〜♪」
にやにやする後藤。
「まずねぇ〜、よし!質問に答えてもらいましょう♪」
「はぁ。」
「あたしのこと、好き?」
「はい、好きでございます・・。」
その中澤の返事を聞いてにま〜っと笑う後藤。
「うぷぷぷぷ♪」
「何してもらおうかな〜♪」
「・・・・・・・。」
「喉渇いたな〜・・・。」
「へい。わかりやした。何がよろしいでしょうか?」
「そうだなぁ〜・・。じゃあ・・、とりあえずコーヒーかなぁ〜。」
「へい。ただいま買って参ります・・。」
「いってらっしゃぁ〜い♪」
後藤に見送られて、すごすごと控え室を出て行く中澤。
- 147 名前:ま〜 投稿日:2001年01月19日(金)23時20分43秒
- 『はぁ〜・・。なんでうちがこんなことを・・。』
すっかり自分に責任があることを忘れている。
『でもここで怒ったら、ごっちん泣いてしまいそうやからな〜。』
『やっぱうちが金出すんかいね?』
自販機に120円を入れるとコーヒーのボタンを押す。
ガシャン!
「あちっ!」
自販機からコーヒーを取り出した。
『温かいのでよかったんかいな?』
取り出したコーヒーを右手、左手と持ち替えつつ控え室に戻る。
- 148 名前:ま〜 投稿日:2001年01月19日(金)23時22分00秒
- 「後藤様〜、買って参りました〜・・・。」
中澤は控え室のドアを開けた。
「ごっちん・・?あれ?」
後藤は寝息を立てていた。
『そやな〜、寝不足みたいやし、興奮もすれば疲れて眠くなるわな〜。』
テーブルに突っ伏して、すやすやと寝る後藤。
中澤は隣にそ〜っと座ると、後藤の目の前にコーヒーを置く。
『やっぱごっちんかわええの〜♪』
そ〜っと後藤の髪の毛をなでる。
やわらかい髪の毛。
頭をなでる。
「ごめんな〜。ごっちん・・・。」
もう一度、後藤の頭をなでた。
- 149 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年01月21日(日)02時26分59秒
- やっぱり、後藤が今三歩ぐらいリードしてますね(わら
続き期待してます!
- 150 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月21日(日)03時48分39秒
- この小説最高!
ゆうごま最高!
ゆうごまいいっす!
頑張ってください!
- 151 名前:カキMAX 投稿日:2001年01月21日(日)05時54分36秒
- イカナッチの登場シーンに爆笑。
加護のプロローグがけっこう好きだったんですが、もう出てこないのかな〜
- 152 名前:ま〜 投稿日:2001年01月21日(日)18時13分13秒
- >>FANTASISTAさん
いつもレスありがとうございます。
ここまで後藤がリードで書いてきたんで、
それがすっかり板についてきてしまいました。
>>150さん
はい!ごまゆうは少数派なんでがんばりま〜っす!
>>151さん
イカナッチは、お年玉大作戦の時、渡されたイカのおやつを、
速攻安倍が食べていたのが、ものすごく印象に残ってしまったんで・・。(w
それから加護は、また出てくる予定です♪
- 153 名前:ま〜 投稿日:2001年01月21日(日)18時14分02秒
- 「ん〜・・・。」
『あっ。起こしてもうた・・。』
「裕ちゃん・・・。おはよう・・。」
「おはよう。ごっちん。ほい。コーヒーやで。」
中澤は先ほど買ってきたコーヒーを後藤に渡す。
「あ・・、ありがとうぉ・・・。」
むにゃむにゃと眠そうな目をこすりながらコーヒー缶に手を伸ばす。
「あちっ。」
そう言いながら後藤はコーヒーをすする。
中澤は、そんな後藤を微笑ましく見ながら、後藤の頭をなで続ける。
後藤は一眠りしたおかげか、
すっかり機嫌はリセットされたかのように普段の後藤に戻っていた。
「ごめんな、ごっちん。」
「う〜ん・・。もういいや。でも浮気しちゃだめだよ。」
「へい!」
「う〜ん。じゃあお詫びのキス♪」
「はいはい。」
中澤が後藤にしたキスの味はコーヒーの味がした。
- 154 名前:ま〜 投稿日:2001年01月21日(日)18時14分48秒
- 「もう一回♪」
「はいはい♪」
中澤はもう一度、後藤にキスをした。
『あかんな〜、朝っぱらから変な気分や・・。』
そう思いつつ、中澤は後藤にキスを続ける。
唇を離した後藤は
ひょいっと中澤の方を向き、
椅子に座っている中澤の上に、またがるように座った。
そして自分から中澤にキスをした。
「へへ〜♪」、
「ごっちんかわいいで。」
「ありがとぉ〜♪裕ちゃんもだよ♪」
中澤は、そ〜っと後藤の胸に手をやる。
「だめだよぉ〜・・、裕ちゃん。朝っぱらから・・。」
「ええやん。減るもんや無いし、減ってもうちより大きいし・・。まあ、お詫びのしるしや。」
「も〜・・・。」
口では嫌がっているが、本当は中澤に甘えたい後藤。
「ん〜・・。」
中澤は後藤を抱きしめと、もう一度、後藤の頭をなでる。
そしてもう一度キス。
- 155 名前:ま〜 投稿日:2001年01月21日(日)18時15分36秒
- 今度は後藤が自分から中澤の服の中に手を入れる。
「ごっちん積極的やな・・。」
「もぉ〜・・、いじわる・・。」
「いじわるは今に始まったことじゃないで・・。」
「ぷぅ〜。」
朝から怪しげな二人。
その時!!!
「おはようございまぁ〜〜す!!!」
控え室のドアが一気に開くと、
部屋中に特徴のある甲高い声が響いた。
- 156 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月22日(月)01時12分22秒
- この声は、あの彼女ですよね?(ワラ
続き、期待しています。
- 157 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年01月22日(月)01時44分10秒
- いつでてきてもこの人はいい雰囲気をブチ壊すヒトだよ、ホント(わら
そこが彼女のいいトコだけどね。
- 158 名前:名無し 投稿日:2001年01月22日(月)02時07分34秒
- なんだか久々のあの子の登場ですね(w
こうでなくちゃっ!
- 159 名前:Q 投稿日:2001年01月22日(月)12時19分38秒
- 間の悪さは続編でも健在のようでうれしい!
- 160 名前:ま〜 投稿日:2001年01月23日(火)22時19分41秒
- >>156さん
>>FANTASISTAさん
>>158さん
>>Qさん
なぜだぁ〜!!なぜ分かってしまったんだぁ〜!!(w
- 161 名前:ま〜 投稿日:2001年01月23日(火)22時20分48秒
- 「石川・・。」
「梨華ちゃん・・・。」
あっけに取られた目で石川を見てしまう二人。
『どうしていつも間が悪いんだろう・・。チャーミー・・・・・。』
そんな二人に、石川は想像もつかないような言葉をかけた。
「あらま!お二人とも!お楽しみ中でしたか?」
『『はぁ!?』』
以前の石川ならば、こんな言葉は決して言わなかっただろう。
しかしながら、『あの日』以来、どうも石川がおかしい。
なにやら、吹っ切れたように自信にみなぎっている。
中澤も、最近石川が保田と怪しい雰囲気なのは、うすうす勘付いている。
『しかし、あれほどよっすぃ〜よっすぃ〜言ってた石川が、圭坊に走るとは・・。』
「やっぱりいいですよね〜。愛する人がいると。愛する人よ〜♪」
『なんや・・?とうとう頭がおかしくなったんか・・?』
『梨華ちゃん・・、音外してるって・・・。』
- 162 名前:ま〜 投稿日:2001年01月23日(火)22時21分47秒
- 石川に少し遅れて保田が入ってきた。
「ああ〜、遅いですよぉ〜、やっすぅ〜!」
石川が保田に抱きつく。
「もう〜、しょうがないね、梨華は寂しがり屋で!」
そう言いつつも、保田は石川の頭を優しくなでる。
『や、や、や、や、やっすぅ〜〜〜!!!?!?』
『り、り、り、り、梨華ぁ〜〜??!?!』
中澤と後藤は驚いて目を合わせた。
最近、石川がやけに保田になついているのは、後藤もなんとなく気づいていた。
しかしながら、まさか『やっすぅ〜』『梨華』で呼び合う仲とは・・。
『そもそも何なのよ。やっすぅ〜って・・・・。パクリ?』
それはさて置きと、後藤は気を取り直して中澤の方を向く。
「裕ちゃん。圭ちゃんに梨華ちゃん取られちゃったじゃん♪」
にやりと笑いながら中澤の顔を覗き込む後藤。
「べ、別に狙っとらんもん!!」
「ぷぷぷ。そんなにむきになっちゃって。裕ちゃん♪」
- 163 名前:ま〜 投稿日:2001年01月23日(火)22時22分40秒
- 一方、保田の後ろから腰に手を回す石川。
「やっすぅ〜♪」
あまえている。
「だめでしょ!ほかに人がいるところでそんなことしちゃ!」
「え〜・・。」
「人の目もはばからず、いちゃいちゃしてると、あんな人たちになっちゃうよ!」
ふてくされる石川の耳元で、保田が諭すように中澤と後藤を指差して言う。
「ん?」
「なんや〜・・・、うちらの悪口言ってそうやな・・。」
「そおみたいだね・・。」
「よっしゃ!見せ付けちゃろう!」
再びいちゃいちゃし始める中澤と後藤。
- 164 名前:ま〜 投稿日:2001年01月23日(火)22時23分46秒
- 「おはようございま〜・・・・・・・・。」
突然部屋に入ってきた吉澤は、中澤と後藤がいちゃいちゃしているのが目に入ってしまった。
「・・・・・。」
「・・。」
突如、後藤と中澤の雰囲気が気まずくなる。
「お、お、おはよ〜・・。」
「おはよ・・。」
ぎこちなく挨拶する、後藤、中澤、そして吉澤。
「おはよ〜!よっすぃ〜!」
場の雰囲気には、はなはだ似合わない声が部屋に響き渡る。
「ああ、おはよう、梨華ちゃん・・。」
「ねえ、聞いてよ、よっすぃ〜!この二人ったら、朝からいちゃいちゃしてんの〜!」
『あちゃ〜〜・・。言っちゃったよ・・・。』
『梨華ちゃん・・・。』
- 165 名前:すなふきん 投稿日:2001年01月23日(火)23時09分25秒
- よしこ〜!!
一体どういう行動に出るんだ〜?
- 166 名前:名無し 投稿日:2001年01月23日(火)23時55分59秒
- まさか「やっすぅ」「梨華」でくるとは……(w
- 167 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月24日(水)00時35分24秒
- 「やっすぅ」「梨華」・・・めちゃ萌え。
ゆうごまに負けずバカップル
- 168 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月24日(水)01時33分01秒
- >『そもそも何なのよ。やっすぅ〜って・・・・。パクリ?』
さりげなく石川も2ちゃんねらー
- 169 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年01月24日(水)02時22分23秒
- 間の悪さだけじゃなくて、失言を繰り返すのまで続編だね(わら
やっすぅ〜と梨華ちゃんで来るとわ…もうくっついてたのね、二人。
よっすぃ〜がどうでるか楽しみです。
- 170 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月24日(水)02時58分32秒
- よっすぃ〜、どういう行動に出るんだろう?
やっすぅ〜&梨華の今後も気になりますな(ワラ
- 171 名前:ま〜 投稿日:2001年01月25日(木)23時08分54秒
- >>165さん
どういう行動をしたらいいんでしょう・・。作者も悩んでます・・。
>>166-167さん
「やっすぅ」「梨華」もどうしよう・・・。(w
>>名無し読者さん
さりげな〜く、2ch・・♪
>>FANTASISTAさん
最近、石川が調子良いですね。Music-エンタは面白かった。(w
>>170さん
今後の吉澤は考えてあるんですけど、そこまでの展開が苦労してます。
まあ、全体的にちょっとスランプしてます・・。
それぞれの場面は考えてあるんですけど(ラストも)、
そこまで繋ぐのが難しいです。ハイ。
- 172 名前:ま〜 投稿日:2001年01月25日(木)23時11分35秒
- その瞬間、吉澤の目の色が変わった。
石川から目をそらすと、後藤と中澤がいるテーブルのほうに向かってくる。
顔は笑っているが、目は笑っていない。
「おはよ〜、ごっちん〜!」
「お、おはよ〜、よっすぃ〜。」
「おはようございます!裕ちゃん!」
「あ、ああ、おはよう。」
そう、吉澤はあの日以来、中澤のことを『裕ちゃん』と呼ぶようになっている。
その吉澤にぎこちなく答える二人。
後藤が気まずくなる必要は無いのだが。
もっとも中澤は自分に責任があるのが分かっているため、後ろめたいようだ。
「ごっちん・・、ずるいよ〜。裕ちゃんは、ごっちんだけのものじゃないんだからね〜。」
にこにこ笑いながら後藤に話し掛ける吉澤。
「そうですよ〜。中澤さんは、みんなのリーダーですから、みんなの物ですぅ〜。」
吉澤の背後から甲高い声が聞こえる。
『そういう意味じゃないって・・。』
期せずして、中澤・吉澤・後藤の三人は同じ突込みを心の中でする。
「まあまあ、梨華。その三人は放って置いてあげなさい♪」
その石川をたしなめるように、保田が声をかけた。
「そうなんですかぁ〜?やっすぅ〜・・?」
度肝を抜かれた吉澤が石川を見た。
そう、彼女は先に来ていた後藤と中澤とは違い、
たった今その『やっすぅ〜』という言葉を聞いたからだ。
このあと、きっと他のメンバーも驚くだろうと思いながら。
- 173 名前:ま〜 投稿日:2001年01月25日(木)23時12分23秒
- 「さて、ごっちん♪ちょっとどいて♪」
ニコニコ笑いながら吉澤が後藤に話し掛ける。
目は笑っていないが・・。
「え〜!やだよ〜。」
後藤が抗議の声を上げる。
「いいじゃん。あたしも裕ちゃんといちゃいちゃしたい〜!」
「だめ〜!裕ちゃんは、あたしの物なの〜!!」
後藤は、まだ相変わらず中澤の膝の上に乗って抱きついている。
一方の吉澤は、横から中澤の首に手を回して抱きつく。
『まいったな〜。うち、もてもてやん・・・。』
自分が原因にもかかわらず、のんきな中澤。
「ねえ、裕ちゃんは、あたしの物だよね〜。」
後藤が中澤に振る。
「え?あ、あ、ああ、そうやで。」
ぼ〜っとしていたためか、とりあえず、といった感じに答えてしまった。
しかしながら後藤は自分の意見が肯定されたために満足げだ。
一方の吉澤は、
「そんなことないですよねぇ〜。」
- 174 名前:ま〜 投稿日:2001年01月25日(木)23時13分26秒
- 「はぁ〜、あの時のキス♪裕ちゃん、とっても上手だったの♪」
吉澤は左手を自分の頬にあてると少し色っぽく、後藤を挑発するようなセリフを吐いた。
当然のことながら、むっとする後藤。
しかしながらその怒りは吉澤ではなく、中澤に向かう。
「裕ちゃん・・。そんな濃厚なキスしたの・・・?」
後藤の額に青筋がたつ。
「い、い、いや。そんなことないで・・・。」
「そんな・・。裕ちゃん、照れなくても♪」
さらに吉澤の挑発するような言葉。
後藤の額の青筋が増える。
「裕ちゃん・・・。もう知らない!よっすぃ〜と仲良くてればぁ!」
とうとう怒った後藤は、中澤の膝の上から立ち上がった。
ぷりぷり怒りながら、鏡に向かってメークをし始める。
- 175 名前:ま〜 投稿日:2001年01月25日(木)23時14分11秒
- 「吉澤・・。ちょっと言い過ぎやで・・。」
中澤も少し怒っている。
とは言え、自分に原因があるために、あまり怒れないようだ。
「だって・・、そうさせたのは裕ちゃんですよ・・・。」
さっきまでの強気な態度が嘘のように、目を赤くして言う吉澤。
『よ、弱気な吉澤も・・。かわいい♪・・・って、あかんあかん!』
二人きりになると弱い中澤。
「中澤さん、もてもてですねぇ〜♪」
再び、部屋の中に、緊張感の無い甲高い声が響く。
「うるさぁぁぁぁぁい!!」
後から続々と入ってきた他のメンバーも、中澤の声を聞いて驚いてしまった。
- 176 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年01月26日(金)03時11分18秒
- ごまとよっすぃ〜に翻弄されてオロオロしてるゆーちゃんがダイスキです。
ここのスレのゆーちゃん、他にはない雰囲気で独特です。続き期待してます。
- 177 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月26日(金)15時53分48秒
- ドサクサに紛れてなちあい希望
- 178 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月27日(土)02時36分27秒
- ここの裕ちゃんは、後藤には風呂場で押し倒され、
吉澤と石川にはベッドに寝ている所を(笑)。
まあその度に理性が吹きとんじゃうんで、自業自得か(笑)。
でも吹っとんじゃうわなぁ。
- 179 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月27日(土)20時17分02秒
- やっと追いつきました(笑)
裕ちゃん推しの私ですがゆうごまは確かに新しいあじわい。
というか、かなりおもしろいので期待しています。
一瞬出てきたやぐちゅ〜?!がこころをつかみました…
昔からの仲って感じで出ませんかね?
- 180 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月29日(月)07時57分27秒
- 面白いです続き期待
あの日っていうのは、いつ?
前の勘違い告白の事?
- 181 名前:ま〜 投稿日:2001年01月29日(月)21時29分41秒
- >>FANTASISTAさん
たまには、おろおろ裕ちゃんはいかがでしょうか♪
>>177さん
ごめんなさい。安倍も加護もすでに出演予定があるんで・・。
申し訳ない!時間があったらそのうちに・・・。
>>名無し読者さん
中澤が手を出しすぎて、今後の展開をどうしたらいいか、
作者も悩んでいます。(w
>>179さん
なかなか矢口の出番を作れなくて困ってるんですよ〜。
なにしろ題が『後藤と中澤』ですから・・。矢口を絡ませづらい・・。
でも一瞬出てきたやぐちゅ〜は自分でも気に入ってます♪
>>180さん
どの『あの日』でしょうか?
すいません、つたない文章で分かりづらくて・・。
いつもレスありがとうございます。
ちょっと親戚に不幸ごとがありまして、更新が遅れました。
あと、作者の能力不足で更新が遅れているって話もあります。
今後とも宜しくお願いします♪
- 182 名前:ま〜 投稿日:2001年01月29日(月)21時31分55秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
そして収録後、控え室に向かう途中の廊下で中澤が後藤に話し掛けた。
「ごっちん・・。」
「なぁに?よっすぃ〜の裕ちゃん?」
目が冷たい。
「吉澤が言ってるのを信用せんといてや〜。」
「どうだかな〜・・。」
「ほんまやて、今朝も言うたやん。うちはごっちんだけやって・・。」
「・・・。」
「ごめんな・・。いやな思いさせてしもうて・・・。」
「・・・。」
「ほんまにごめん!うちはごっちんだけや!」
「ほんとに?」
「ほんまや!」
「ほんとに?」
「だから、ほんまやって!」
そこでやっと、にま〜っと笑う後藤。
「いえ〜い♪」
『はぁ〜。まったく疲れるで・・・。』
相変わらず、自分が原因だということを忘れている中澤。
「ほんま、ごっちんだけやで。」
そう言うと、中澤は後藤の頬にキスをした。
「へへ〜♪」
ご機嫌になる後藤。
「よっしゃ!明日はコンサートやから、はよ帰ろ!」
後藤の機嫌が戻ったことに安心したのか、
中澤は後藤の肩を組むと、控え室に入っていった。
- 183 名前:ま〜 投稿日:2001年01月29日(月)21時32分59秒
- 中澤が部屋に入った瞬間、後ろから突然抱きつかれた。
「裕ちゃん。ごっちん。」
「吉澤・・。」
「二人とも、仲がいいんですよね・・・。」
「・・・・」
「じゃあ、帰ります・・・。」
「あ、ああ、じゃあな・・。」
先に控え室に戻ってすでに着替えを終えていた吉澤は、
それだけ言うと、あっさり帰っていった。
「・・・。」
「裕ちゃん?」
「ん・・?」
「よっすぃ〜どうしちゃったんだろうね?」
「振られたん・・、かな・・?」
「寂しいの?」
「寂しいって言うか・・・。」
結局、吉澤の行動が気になったが、この日はとりあえず帰ることになった。
- 184 名前:ま〜 投稿日:2001年01月29日(月)21時34分28秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
翌日、地方のコンサートに行くために朝早くから駅に集合だった。
それぞれメンバーが電車で、車で駅に集合する。
今回もメロンと平家が一緒だ。
中澤はすこし心配していた。
昨日の吉澤の様子。
しかしながら吉澤はきちんと来た。
『よかった・・。』
吉澤は中澤のほうをちらちら見ているが、話し掛けては来ない。
『う〜ん・・。気になる・・・。』
「裕ちゃん。」
「ああ、ごっちん。おはよう。」
「おはよう・・、裕ちゃん、よっすぃ〜のこと見てたでしょ?」
「どきっ!」
「やっぱりな〜。気になってるんでしょ?」
「ああ、昨日の帰るときの吉澤が気になってな。」
その二人の会話を見た吉澤がやって来た。
「おはよう。」
二人に話し掛ける吉澤。
「ああ、おはよ。」
ぎこちないが返事をする二人。
「コンサート頑張りましょうね。」
そう言うと、すたすたと加護たちの方に行ってしまった。
- 185 名前:ま〜 投稿日:2001年01月29日(月)21時35分36秒
- 「・・・?」
「どうしたんだろうね?」
「う〜ん・・。」
正直言って、中澤は凹んでいた。
いいかげんな気持ちで吉澤に接していたわけではない。
本当に吉澤が可愛いと思った。
だからキスをした。
でもそれが結果的に吉澤をその気にさせてしまった。
先ほど吉澤が自分のところに来たときの切なそうな目。
「はぁ〜・・。」
「どうしたの裕ちゃん?」
「ああ、なんでもないんや・・・。」
そこにちょうどマネージャーが来て、全員に集合を告げた。
そのため、中澤は心に引っかかる物を感じながら電車に乗ることになった。
- 186 名前:ま〜 投稿日:2001年01月29日(月)21時37分00秒
- 電車の席で、周りのメンバーがわいわい遠足気分のように
喋りつづけるなか、一人でぽつんと会話をしない人間が二人いた。
中澤と吉澤。
考え込んでいた。
正直、吉澤はかわいいと中澤は思っている。
でも自分には後藤がいる。
後藤がいるにもかかわらず吉澤にキスしてしまった。
ふだんなにげなくするキスとは違っていた。
少なくとも吉澤はそう思った
結果的に吉澤は中澤に惚れてしまったのだ。
吉澤も初めはそんな気は無かったし、
中澤と後藤の仲も知っていた。
しかしながら惚れてしまった。中澤に。
自分は身を引くべきなのか・・。
『はぁ〜〜・・・。』
期せずして、二人とも同時にため息をついてしまった。
しかしながら二人とも反対方向の窓から外を見つつ
ため息をついたため、お互いが同じようなことを考えていることに気づかなかった。
そんな二人を見ている人がいた。
- 187 名前:いずのすけ 投稿日:2001年01月30日(火)01時09分49秒
- 会長、尊敬してます!
会長のゆうごま、ごまゆう大好きです!!
- 188 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月30日(火)03時22分59秒
- 会長、自分もここのゆうごま、大好きです!
- 189 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年01月30日(火)04時06分32秒
- 会長! ぜひわたくしめを副会長として任命してください!(わら
ゆうごまの作品も用意してございますので戦歴はあります(わら
…マジな話、よっすぃ〜チョット遅れ始めちゃったかな?
巻き返しに期待がかかります。あとやすいしも…
- 190 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月30日(火)04時34分33秒
- 題名はゆうごまですがよっちゅーも見たいなぁ。。。
よっすぃーには諦めないでどんどん押していってほしい!
めっちゃ面白いです。これからも期待してます。
- 191 名前:ま〜 投稿日:2001年01月30日(火)21時57分17秒
- >>いずのすけさん
どうも!会長です!ありがとうございます!
今後もよろしくお願いします!!
>>名無し読者さん
会長です!ありがとうございます!
ありがとうございます!今後も「ごまゆう推進派会長」として
頑張らせていただきます!!
>>FANTASISTAさん
会長です。FANTASISTAさんのゆうごま最高でした!
また読みたいです♪
そんでもって、副会長に任命いたします♪
>>190さん
よっちゅー要望ですかぁ・・。
実は、この後、意外な展開が!!(ASAYAN風に)
- 192 名前:ま〜 投稿日:2001年01月30日(火)21時59分15秒
- 会場到着後、直ぐにリハーサル開始。
そしていつも通り、2公演。
無事にコンサートも終了した。
翌日も公演があるため、この日は近くのホテルに宿泊することになっている。
凹んでいた中澤は、コンサート終了後、すぐにホテルに帰り、
後藤たちが誘うにもかかわらず外出もせずに一人部屋で
ビールをあおっていた。
後藤のデートの申し出を断ったため、すこし後藤が不機嫌だったが・・・。
『はぁ〜・・、どうしたらええんやろ?』
中澤は後藤が好きだ。同様に後藤も中澤が好き。
それだけなら何も問題は無い。
だが、吉澤に手を出してしまい、吉澤をその気にさせてしまったにもかかわらず、
吉澤の目の前で、後藤といちゃついているのが気が引ける。
そんなふうに考えているとき、中澤の部屋のドアが
トントン!
と音を立てた。
中澤が部屋のドアを開けると、一人の女性が立っていた。
「よっ!姐さん元気?」
- 193 名前:ま〜 投稿日:2001年01月30日(火)22時00分27秒
- 「どうしたん?姐さん、暗い顔して?」
「みっちゃん・・。」
そう。いつも地方に娘達がコンサートに行くとき、平家も同行している。
先ほど移動する電車の中で、中澤の表情に疑問を持った平家が
中澤の部屋に様子を見るために来たのだ。
「いやな・・・。かくかくしかじか・・・。」
中澤が今までのいきさつを平家に話した。
「まじなん?姐さん、ごっちんと付き合っとったん??全然知らへんかった!」
「そうなんだけど・・。」
「で、にもかかわらず、吉澤に手を出してしまったと?」
「そうなんや・・。どないしたらええんやろ?」
「う〜ん・・。」
さすがの平家も困ってしまった。
いつもは、二人で酒を飲みながら、いろいろ悩みなどを打ち明けたりしている。
だが、今回は一筋縄では行かない悩みだ。
「よっしゃ!ここは平家さんが何とかしてあげましょう!姐さんの為に!」
「ありがと〜、みっちゃ〜ん!!」
中澤は平家に抱きつくと、頬にキスをした。
「あ〜!それがあかんて!」
「そうなん?」
「あたりまえやん!うちみたいな大人の女ならいざしらず、
まだ、15や16の若い女の子が、突然キスされたらその気になってしまうやん!」
「そうかな〜?」
「そうなの!」
「う〜ん、でも、みっちゃんが『大人の女』って意見には納得できへんな・・。」
「なんやそれ!?」
とりあえず、平家は中澤の為に行動することになった。
「うちが一肌脱いだるわ!姐さんの為に!」
『平家の一肌脱ぐ作戦』開始!
- 194 名前:ま〜 投稿日:2001年01月30日(火)22時01分57秒
- 中澤、平家と同様に、一人外出しない女性がいた。
吉澤。
彼女は悩んでいた。
キス魔の中澤。
メンバーみんなにキスをして回る。
保田にはしないようだが。
自分もキスをされた。最初はいやだった。
あの時まで。
しかしあの時のキスは違った。
中澤がいいかげんな気持ちじゃないことは分かる。
彼女は、おそらく全員に、特に二人きりになった時は常に本気かもしれない。
人はそれを浮気というだろう。
中澤には後藤がいる。
それだけに、吉澤は辛い。
後藤とは仲良くしたい。でも中澤に関してはライバル。
それも今まで出会った事の無い強力なライバル。
『はぁ〜〜・・。なんで・・・。あたし、これからもやっていけるのかな・・?』
普段は強気に振舞ってしまうだけに、こういう時はどうしたらいいのか分からない。
本来ならリーダー中澤に相談すべきなのかもしれないが、
中澤本人が当事者なだけに相談できない。
- 195 名前:ま〜 投稿日:2001年01月30日(火)22時02分42秒
- 『はぁ〜〜・・・。』
再びため息。
『ごっちんと争いたくないし・・。でも中澤さんが好きだし・・。迷惑掛けたくないし・・。』
ベットにうつぶせになる。
みんなと出かければ、鬱憤晴らしになるのかもしれないが、とてもそんな気になれない。
ちょうどその時、ドアがノックされる音が吉澤の耳に入った。
『誰だろ・・?まだ梨華ちゃんが帰ってくるわけ無いし・・・。』
一瞬、今日は同室の石川が帰ってきたのかと思ったが、
おそらく保田と出かけているであろう石川が帰ってくるとは思えなかった。
「はい・・・?」
吉澤が鍵を外し、ドアを開けた。
「吉澤ぁ〜!!!」
「!?!?」
- 196 名前:ま〜 投稿日:2001年01月30日(火)22時03分21秒
- 「平家さん・・・?」
吉澤は驚いた。
まさか平家が自分の部屋に来るなんて。
TVで共演したりしたことはあるが、実際一対一で話をしたことは無い。
「どうしたんですか・・・?」
ぼ〜ぜんとする吉澤。
「意外そうな顔するな〜。まあ、うちが来るなんて思ってへんかったやろ?」
あっけにとられたような吉澤の顔を見て平家が笑った。
平家は中澤の部屋で少し飲んでいたため、顔がほのかに赤かった。
- 197 名前:名無しさん 投稿日:2001年01月31日(水)00時45分49秒
- もしかして?みちよし???
とにかく、先が読みたいっす!
頑張って下さい!
- 198 名前:名無し読者 投稿日:2001年01月31日(水)04時56分14秒
- をお、平家さんの登場は、個人的にはすげー嬉しいです。
しかもなんだかいい役っぽいし。
そのままよっすぃ〜落としちゃえっ、てそれじゃ中澤と一緒だな(笑)。
- 199 名前:ま〜 投稿日:2001年01月31日(水)22時16分07秒
- >>197さん
へい!がんばりま〜っす♪
>>名無し読者さん
平家は昔、新曲イベント行って、惚れました。(W
- 200 名前:ま〜 投稿日:2001年01月31日(水)22時17分22秒
- 「どうぞ・・・。」
「へい。」
吉澤に促されるままに部屋に入る平家。
「よっこいしょ!」
部屋に入った平家は、ベットの横にあるソファーに座った。
その平家を怪訝そうに見つめる吉澤。
「ん?なんや?みっちゃんの顔になんかついてるか?」
「いや・・・?『よっこいっしょ』って掛け声・・。」
「なんや〜〜!おばはんとでも言いたいんかい!?うちはこれでも姐さんより、はるかに年下やで。」
おもわず、吉澤はプッと少し噴出してしまった。
よく考えたら、今日は一日笑顔を忘れていたような気がした。
考えることは中澤と後藤のことばかり。
コンサートも身が入らなかった。
中澤は、吉澤の悩みを知っているだけに怒らなかったが・・・。
- 201 名前:ま〜 投稿日:2001年01月31日(水)22時18分07秒
- 「平家さん・・・。ありがとうございます・・・。」
吉澤がすこし吹っ切れたような笑顔で平家を見た。
「ん?なんや?うちまだ何もしてへんで?」
「平家さん・・。何もしてないって、何かするつもりなんですか?」
「おう!これから吉澤を頂こうと思ってたんや〜〜!!」
両手を上げて吉澤を襲うようなポーズをとる平家。
「きゃぁ〜!」
冗談とは分かっていたが、すこし驚く。
「冗談やて。それとも期待してるんちゃうか〜♪」
「・・・・・・・・。」
吉澤は黙ってしまった。
「すまへん・・・。」
「いや、そんな謝らなくていいですよ・・・。」
にっこり笑う吉澤。
- 202 名前:ま〜 投稿日:2001年01月31日(水)22時18分55秒
- 「ところでな・・、誰からとは言わへんけど、聞いたで。姐さんとのこと。」
吉澤の顔から先ほどまでの笑顔が消えた。
「姐さんのこと、好きなんか?」
平家の問いに、黙って頷く吉澤。
「わかるで・・、その気持ち。うちも姐さんのこと好きや。」
平家の意外な言葉に、思わず吉澤は平家を見つめてしまった。
「意外か?LOVEとかの好きやなくて、LIKEやけどな。」
「・・・。」
「うちは姐さんの裏表の無い性格が好きなんや。」
「・・・・?」
吉澤は黙って平家の言葉に聞き入ってしまう。
「TVの前でも媚売らへんし、自分に正直やし。うらやましいと思う。」
こくりと頷いて同意の意を示す吉澤。
「姐さんも、あんまり売れない時代を経験しとるし・・。まあうちは今でも売れてへんけどな。」
少し笑顔になる吉澤。
「あっ!ここ笑うとこやないで・・。って、まあいいか・・。」
怒るポーズをする平家。もちろん顔は笑っているが。
- 203 名前:ま〜 投稿日:2001年01月31日(水)22時20分02秒
- 「まあ、要するに、なんかみょ〜な親近感を感じるんや。同じ関西系ってこともあるんやけどね。」
いたずらっ子のような笑顔で吉澤に微笑みかける平家。
平家は立ち上がると、冷蔵庫の前に歩いていく。
その中からビールを一本取り出すと、
プシュっと音を立てて、開けた。
それを口につけると、一気に三分の一くらい飲み干した。
「ぷはぁ〜。」
驚いたような目で平家を見つめる吉澤。
「飲むか?」
興味津々な目つきで見つめる吉澤を見て、平家が聞いた。
その問いに、一秒ほど悩んだようなそぶりを見せた後、こくりと頷いた。
「未成年やけど、一口くらいええやろ。特に今日みたいな日はな。」
そう言うと、平家は自分の飲みかけの缶ビールを吉澤に手渡した。
吉澤は平家からビールを、ハムスターのように両手で受け取ると、
しげしげと、ビール缶の口を見つめてしまった。
そこにはうっすらと平家の口紅がついていた。
- 204 名前:ま〜 投稿日:2001年01月31日(水)22時21分03秒
- 『平家さんの飲みかけか・・・。』
平家の口紅の跡を少し見つめたあと、
その口紅の跡に自分の唇を合わせるように、ビール缶に口をつけた。
ふた口ほど飲み込んだ。
『にがぁ〜・・・』
吉澤が眉間にしわを寄せた。
「苦いか?苦いやろ?」
平家の質問に、微笑みながら吉澤は頷いた。
「それが大人の味ってもんや。」
「はぁ・・?」
「ええか?まだ吉澤は子供なんや。それはごっちんも一緒や。」
「・・?」
吉澤は平家が何を言ってるのかよく理解できない。
「何て言うかな〜。まあ、大人になるには、苦い経験があるってことや。」
言葉の意味はよく分からないが、
吉澤は、平家の言いたいことが分かったような気がした。
『失恋』
そのことを平家は吉澤に伝えたかったようだ。
- 205 名前:いずのすけ 投稿日:2001年02月01日(木)03時41分07秒
- 会長!自分、雑用でいいので会員にしてください(笑)
あと、実は平家さん大好きです!登場させてくれてありがとうです!!
- 206 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月01日(木)05時07分45秒
- ああ〜、やっぱ大人やね〜平家さん、カッコイイ!
- 207 名前:名無しのごんべぇ(古っ) 投稿日:2001年02月01日(木)14時02分35秒
- 続編は読ませて頂いたのですが、続・続の存在は今日気付き、読ませて頂きました。
本当に面白いです!よっすぃーが可愛いですね。「失恋」辛いですね。
それと同時にやはり「やっすぅ〜&梨華」が・・・。爆笑してしまいまいた。
続のあの終わり方から何故あそこまで発展したのか?
そんなに・・・なのでしょうか?やっすぅ〜恐るべし。(笑)
- 208 名前:ま〜 投稿日:2001年02月01日(木)22時21分20秒
- >>いずのすけさん
わかりやした!入会を許可します♪
雑用でいいのですか?じゃあ用具係に任命します♪(w
>>名無し読者さん
平家さんはいいっす!
>>名無しのごんべぇ(古っ)さん
( `.∀´)<恐るべしってどういうことよ!!(w
やっすぅ〜&梨華が、続編からどうしてああなったかは、想像してください♪
- 209 名前:ま〜 投稿日:2001年02月01日(木)22時26分05秒
- 吉澤の頬に一筋の液体が道を作った。
「○△×■!?!?!」
驚いたのは平家だった。
まさか吉澤が泣き出すとは思わなかった。
軽い気持ちなわけではないが、吉澤を説得するつもりで部屋に来たのだ。
このままでは中澤・後藤・吉澤の関係が崩れる。
そうすると、他のメンバー達に与える影響が大きい。
もちろん三人個人個人のことも心配だ。
そのために、あえて平家が解決に乗り出した。
それでも、吉澤が泣き出したのは平家にとって計算外の出来事だった。
「ああ〜・・。吉澤ぁ〜。泣かんといてや〜・・。」
ベットに腰掛けたまま、下を向いてしまっている吉澤。
膝の上にある彼女の手には、力が入っているようだ。
「吉澤ぁ〜。よっすぃ〜。ひとみちゃぁ〜ん♪」
平家は吉澤を必死になってなだめている。
「ありがとうございます・・。」
吉澤はゆっくりと顔をあげた。
その目は赤かった。
- 210 名前:ま〜 投稿日:2001年02月01日(木)22時28分57秒
- 「ごめんな〜、吉澤〜。別に吉澤を泣かせるために来たわけやあらへんで。」
平家は吉澤の横に座ると、吉澤の肩に腕を回した。
そして、ゆっくりと頭をなでてやった。
『まったく姐さんも罪な女やで・・。でもその気持ちわかるわ〜。吉澤めっちゃかわいいやん・・。』
吉澤はゆっくりと平家の肩にもたれかかった。
自分より華奢な肩。腕。
ちょっといい匂いがする。
吉澤は思わず平家の顔を見上げてしまった。
そしてゆっくり目を閉じた。
『へ!?!??!?!!?!?』
平家は驚いた。
自分の肩のあたりに、吉澤の顔がある。
しかもこちらを向いて目を閉じている。
『こ、これって・・。キスせなあかんのかな・・・?』
激しく動揺する平家。
人生21年生きてきて、こんな風に女性に求められた経験は無い。
『と、とりあえず・・・。』
平家もゆっくり目を閉じると、
吉澤の唇に自分の唇を重ねた。
一秒、二秒・・。ほんの数秒の時間が、二人には数時間に感じられた。
- 211 名前:ま〜 投稿日:2001年02月01日(木)22時31分23秒
- 「はぁ〜・・・。」
二人は、唇を離した。
吉澤は、うっとりしたような目で平家を見ている。
『やばっ!めっちゃかわええやん!!!!!!!!』
ほのかに赤く染まった吉澤の頬。
その原因は、先ほど平家が勧めたビールではないことは明らかだった。
『あかん。このままじゃあかん・・・・。うちがその気になってまう・・!』
とりあえず吉澤の頭をなでると、
平家は立ち上がった。
「じゃあな・・。うちはそろそろ帰るわ・・。」
そう言おうとした時、
平家は自分の服の袖が吉澤につかまれていることに気づいた。
「今日は・・・。一人にしないでください・・。ここにいて下さい・・・。」
やや赤くなった目で、吉澤が平家に訴える。
『帰られへん・・・・・・・。』
- 212 名前:すなふきん 投稿日:2001年02月01日(木)22時36分01秒
- いいっすねぇ〜
期待してます
- 213 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月02日(金)01時46分57秒
- よっすぃ〜、けっこうやり手(笑)
- 214 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)14時58分08秒
- >>すなふきんさん
ありがとうございます。
>>名無し読者さん
吉澤が主人公のようになってしまった・・・。
題名『後藤と中澤』に反して、平家と吉澤になりつつあります・・・。
- 215 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)14時58分57秒
- 『ど、ど、ど、どないしたらええんやろ・・・???』
横に吉澤が座っている。
平家に懇願するように見つめている。
「帰らないでください・・・。」
『か、か、か、帰るなって・・!?!?』
とりあえず少し浮いた腰を下ろす。
吉澤はまだ平家の服の袖を掴んでいる。
『帰ったら・・、まずいよな〜・・。』
平家は、決断した。今日は吉澤と一緒に過ごしてやろうと。
「ええで・・。今夜は一緒にいてやるわ。」
少し困惑顔の平家だったが、
そう吉澤に言うと、吉澤の顔が笑顔になった。
『かわええなあ・・。まあ、仕方ないか・・。』
- 216 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)14時59分45秒
- 「うち、まだ風呂入ってないんや。着替えも無いし、いったん部屋帰ってええか?」
「・・・・・。」
平家の問いに、吉澤からの返答は無い。
「ええか?」
もう一度、平家が吉澤に聞いた。
「はい・・。」
小さな声で吉澤が答えた。
「よっしゃ、じゃあ風呂入って、直ぐ戻ってくるわ。」
そう言うと、平家は立ち上がって、
部屋のドアのほうに歩いていく。
「絶対来てくださいね。」
吉澤が平家の後ろから、か弱そうな声で呼びかけた。
「ああ!分かってる!待っといてや♪」
平家は、吉澤を元気付けるためにも、大きな声で言った。
- 217 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)15時00分49秒
- 平家が一旦吉澤の部屋から自分の部屋に帰っていった。
『はぁ〜・・・。』
吉澤は思わずため息をついてしまった。
何故平家にキスを求めたんだろう。
自分は中澤が好きだったはずだ。
しかし、この時、吉澤から平家に求めていた。
『あたしも、浮気してるのかな・・・?』
一目ぼれとは違う。何度も会っている。
でも、平家と普通に話したのは今日が初めてだ。
中澤とはまた違った大人の魅力。
中澤の魅力は、裏表の無い正直な性格。
平家は優しさと大人の色気。
『はぁ〜。あたし、平家さんのこと好きになっちゃったのかな・・・・?』
そう思いつつ、吉澤は風呂に入ることにした。
- 218 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)15時02分10秒
- 一方、平家は自分の部屋に戻ってきて、風呂に入ろうとしていた。
『はぁ〜・・・。吉澤か・・・・。』
風呂に入るために、一枚一枚服を脱ぐ。
脱ぐといっても、ホテルの中ではリラックスするために、
Tシャツ程度しか着ていない。
『やっぱり、吉澤の部屋に戻ったほうがええんやろうな・・。』
服をすべて脱いで、バスルームのドアを開けた。
今日のホテルはユニットバスのため、カーテンを引くと
シャワーの蛇口をひねった。
「冷たっ!」
シャワー口から出てきた液体は冷たかった。
しばらくすると、温かいお湯が出てきた。
「ふぅ〜〜。」
自分の頭より高い位置にあるシャワー口を見上げる。
頭からシャワーのお湯を浴びる。
シャンプーを取ると、頭を洗い始めた。
もともと髪をあまり伸ばさない平家は、頭を洗うのにあまり時間がかからない。
頭を洗い、洗顔フォームで顔を洗うと、体を洗い始める。
『まさか変なことにはならんと思うけど・・・。』
一応念入りに体を洗う。
- 219 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)15時03分40秒
- そのころ吉澤も風呂に入っていた。
『平家さん、ちゃんと戻ってきてくれるかな〜・・。』
先ほど自分から求めて平家にキスをしてしまった。
最初は不安だったが、平家は受け入れてくれた。
『はぁ〜・・・。』
恋をしているのか?
普通恋をしているのなら、もっとドキドキしていいはずだ。
にもかかわらず、憂鬱な吉澤。
『あたし、あんな事言っちゃったけど、平家さんと一緒に寝るのかな・・?』
自分から言い出したのに、自信が無い。
ゆっくり湯船につかる。
湯船の中に顔まで使ってしまう。
口から息を噴出す。
自分の目の前に、ぶくぶくと泡が立った。
『はぁ〜・。あたし、平家さんと・・・。何考えてるんだろ・・・。』
- 220 名前:すなふきん 投稿日:2001年02月04日(日)16時13分48秒
- 期待!
- 221 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)22時24分25秒
- >>すなふきんさん
へい!期待してください。
最近、後藤と中澤の出番がない・・・・・。
- 222 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)22時25分15秒
- 吉澤が風呂から出て体を拭き終わる。
下着を身に付けると、大きめのTシャツをまとった。
膝の上まで隠れるような大きなTシャツ。
今日の寝巻きはこれだけだ。
ショートカットの頭にバスタオルをのせると
くしゃくしゃと髪の毛を拭く。
『はぁ〜〜・・。平家さん・・・・・。』
時間がたつごとにドキドキしてくる。
頭の上にバスタオルを載せたままベットに座る。
ふと思いついたように立ち上がると、
冷蔵庫に向かおうとした。
そこで、吉澤は先ほどの飲みかけのビールが目に入った。
『さっきの平家さんの飲みかけ・・・。』
テーブルの上に置いてある、半分ほど飲み終わったビールを手に取ると、
口をつけてみた。
すこし飲んでみる。
すっかりぬるくなっているビールは、相変わらず苦かった。
吉澤は、意を決したように残りのビールを飲み干した。
意識していたわけではないが、緊張をほぐすのには充分な量だった。
- 223 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)22時26分29秒
- 数分して、ドアがノックされた。
「はい!」
ドアの窓穴からのぞくと、そこには平家が立っていた。
『来てくれた・・!!』
吉澤はドキドキしていた。
直ぐにドアの鍵を外すと、ドアを開けた。
「来たで〜。」
「平家さん!」
吉澤は平家に抱きついてしまった。
「平家さん・・・。ありがとうございます。」
平家の髪の毛はシャンプーの匂いがした。
とりあえず平家を部屋の中に入れると、ドアを閉じた。
「吉澤の頼みはことわれへん。」
平家が笑顔で言う。
すこし緊張気味の笑顔だったが。
「ありがとうございます。平家さん。」
「もう、平家さんなんて、他人行儀やなくてええよ。」
「じゃあなんて呼んだらいいんですか・・?」
「う〜ん、みっちゃんでええよ。」
「・・・。みっちゃん・・・?」
少し恥ずかしそうに吉澤が言う。
「なんや・・。照れるな・・。」
平家は顔を赤くすると、頭をかいた。
- 224 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)22時37分38秒
- 平家はソファーに座ると、先ほど飲んでいたビールを手に取った。
「あれ?」
ビールは平家が予想していたより、ずっと軽い。
『入ってへん・・。』
ビール缶を見つめ、怪訝そうな顔をする平家を見て、
「飲んじゃいました・・♪」
吉澤は答えた。
平家は気づいた。たしかに吉澤の顔が心もち赤い。
最初は風呂に入ったためだと思っていたが、どうやらアルコールだったようだ。
「あかんな〜。未成年なのに。」
「へへ〜。」
「まあええか。」
そう言うと、平家は冷蔵庫の中からもう一本ビールを取り出した。
「ぷはぁ〜。」
ビールを開けると、平家は一気に飲み干した。
その平家を面白そうな目で見つめる吉澤。
- 225 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)22時38分48秒
- それからしばらくの間、くだらない話をしていた。
平家も吉澤も、あえて、後藤と中澤の件について触れなかった。
「そうなんや〜。吉澤も大変やな〜。うちなんて、あんたら程忙しくないからな・・。」
「え〜、でも平家さんは綺麗ですから・・。うらやましいです。」
「何言っとるんよ・・。自分かて、めっちゃかわいいで〜。」
「・・・。」
顔を真っ赤にして、俯いてしまう吉澤。
『・・・?何か、うちまで照れてまうやんか・・・。』
平家も思わず、顔を真っ赤にして俯いてしまう。
しばしの沈黙。
「そろそろ・・・、寝るかい・・?」
「はい・・。」
すこしビールが入っており、
また、今日のコンサートの疲れもあるために、
平家はそろそろ寝ようと思った。
- 226 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)22時40分08秒
- 「やっぱ一緒のベットで寝るんかいね?」
「いやですか・・・?」
「いやいや、いやなことないで。」
吉澤の答えはわかっていたが、あえて、平家は聞いてみた。
「・・・。じゃあお邪魔します・・・。」
まず吉澤が入ったベットに、平家も後から入る。
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
二人とも黙り込んでしまった。
『どうしたらええんやろ・・?やっぱり吉澤は・・・。』
『どうしよう・・。平家さん・・。やっぱり一緒に寝るってことは・・・。』
平家としては、吉澤が「一緒に寝たい」と言うからには、もしかしたらと言う思いがあった。
一方の吉澤は、単に「今夜は一緒にいたい」という、それだけの意味で言っただけだった。
別にそれほどお互いを求め合っているわけではない。
しかし、この環境が二人を導きつつあった。
- 227 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)22時41分44秒
- 「平家さん・・・。」
「みっちゃんでええって・・。」
「はい・・。」
ベットの中で二人で見詰め合ってしまう。
平家は優しく吉澤に腕枕をしてあげた。
吉澤がゆっくり目を閉じる。
吉澤は、平家のぬくもりの中、落ち着いていた。
先ほど飲んだビールのせいかもしれないが、少し眠いようだ。
そのために、目を閉じただけだった。
しかし、平家は、そうは思わなかった。
『なんや・・・。吉澤、目を閉じて・・。求めてるんかいな・・・。』
普段だったらそのまま寝てしまう平家であったが、
先ほどのビールが平家の理性の方向を変えていた。
「吉澤・・・。」
ゆっくりと平家は吉澤の唇に自分の唇を重ねた。
『!??!!?』
吉澤は驚いた。
寝ようとしていたところで突然キスされたのだ。
目を開けた。
目の前には、目を閉じて自分にキスをしている平家。
『平家さん・・・・・』
- 228 名前:ま〜 投稿日:2001年02月04日(日)22時42分34秒
- もしかしたら自分は期待していたのかもしれない。
自分から「一緒にいて下さい」といった時から。
失恋と言うより、自分から身を引こうと決めていたとき、
平家の『優しさ』に出会ってしまった。
なんとなく温もりが欲しかった時に、平家が現れた。
平家とキスしている、わずか数秒間の間に、
吉澤の頭の中で、いろいろなことが通り過ぎていく。
「なんや・・・。吉澤・・。うちが目つぶってるのに、見つめられたら照れるやん・・。」
ふと平家が唇を離して、吉澤を見つめながら言った。
「す、すいません・・・。」
怒られたわけでは無い。
平家の言葉が吉澤にとって、心地よかった。
お詫びの意味も含めて、今度は吉澤からキスをした。
- 229 名前:いずのすけ 投稿日:2001年02月05日(月)00時15分44秒
- 大人の平家さんはかっこいいのです!!
会長、入会させてくれてありがとうございます。
用具係がんばります。
- 230 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月05日(月)00時26分29秒
- みちよし・・・いいですね!
中澤の奪い合いも良かったのですが!
ゆうごまハマッテしまいました!
待ってます!
- 231 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月05日(月)03時01分56秒
- 平家さん相手だと、吉澤が甘えても絵になるな。
- 232 名前:ま〜 投稿日:2001年02月05日(月)22時56分38秒
- >>いずのすけさん
入会を認めます♪これからも宜しくお願いします。
>>230さん
自分でもなんとなく書いたんだけど、
『みちよし』けっこう良かった気がします。
>>名無し読者さん
結構いいコンビな気がしました。
お互いボーイッシュでかわいいですから♪
- 233 名前:ま〜 投稿日:2001年02月05日(月)22時57分28秒
- 『平家さん・・・・。』
『吉澤・・・。』
今度のキスは、先ほどとは違い、お互いの気持ちが一つとなったキスだった。
「平家さん・・。ありがとうございます。」
「うちかて・・。うちも寂しかったんかな・・。いつも一人やし・・・。」
平家は、腕枕をしてない空いているほうの手で、吉澤の頭をなでる。
まるで良くなついてる犬と飼い主のようだった。
腕枕をされている吉澤。
平家の腕の中で子犬のように丸くなっている。
その吉澤の目の前には平家の胸があった。
寝るためにTシャツだけ。
その下には平家の肌が少し透けて見える。
吉澤は、思わず手を触れてしまった。
「なっ・・!!?」
平家は驚く。
もしかしたらと言う気持ちはあった。
しかし、吉澤から行動に出てきたのは平家にとって少し意外だった。
「吉澤・・・。」
平家は意を決した、と言うよりも、理性が切れたのかもしれない。
- 234 名前:ま〜 投稿日:2001年02月05日(月)22時58分12秒
- 平家はTシャツの上から平家の胸を触っている吉澤の手を取ると、
一気に自分のTシャツの中に吉澤の手を導いた。
一方の吉澤も驚いた。
冗談と言うつもりは無かったが、そこまでする気は無かった。
平家の胸の上にある突起物。
それに吉澤の手が触れた。
『平家さん・・。』
「ん・・・・。」
小さい声が平家の口からこぼれた。
平家が再び吉澤の唇に、自分の唇を重ねた。
吉澤も、平家の胸を触る手の動きが増してくる。
- 235 名前:ま〜 投稿日:2001年02月05日(月)22時59分15秒
- 『ひゃっ!?』
吉澤は、思わず声をあげそうになった。
知らない間に、平家の手が、
自分の下半身のほうに伸びている。
ベットの中で、平家の手が吉澤の大きめのTシャツを捲り上げた。
『平家さん・・・。』
いやな気持ちは無かった。
自分から求めているつもりは無かった。
しかし、いつの間にか、吉澤は平家のぬくもりを求めていたことに気づいた。
平家が片方の腕で吉澤を腕枕しているため、片方しか腕が空いてないが、
吉澤は、片方の腕で平家の胸を触るのと同時に、
平家の下半身のほうに手を伸ばす。
自分がされているように、平家のTシャツを捲り上げる。
「んっ・・!吉澤・・・。」
先ほどから続いていたキスをやめると、
平家は声をあげた。
- 236 名前:ま〜 投稿日:2001年02月05日(月)23時00分00秒
- 平家は吉澤を下にするように起き上がった。
吉澤は仰向けに、そして平家はその上にいる。
吉澤の目の前に平家の顔。
やさしそうな笑顔の顔。
「吉澤・・。」
「平家さん・・・。」
再び吉澤の頭をゆっくりなでると、
その手は吉澤の下半身のほうに向かっていった。
「・・・、ん・・・。」
吉澤が声をあげると、それを遮るように平家の唇が吉澤の口をふさぐ。
平家は吉澤のTシャツを胸の上まで捲くる。
平家の顔がゆっくりと、吉澤の視界の下のほうに動いていった。
「ひゃ・・。」
平家の唇が吉澤の胸で止まると、ゆっくりと、やさしく舌が動いていた。
「ん・・・。平家さん・・・。」
- 237 名前:ま〜 投稿日:2001年02月05日(月)23時01分11秒
- 吉澤の手が平家の頭を抑えた。
「いやか・・?吉澤・・?」
平家が見上げるように吉澤に聞いた。
真っ赤な顔をして、吉澤はちいさく首を振った。
にっこり平家が笑った。
再び自分の胸の上で、平家の頭が動く。
『ん・・・。平家さん・・・・。』
その時!!!!!!!
バタン!と大きな音と共に、
毎日聞いている甲高い声が部屋中に響き渡った!!
「ただいまぁ〜〜〜!!!!!」
- 238 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月05日(月)23時51分22秒
- で!出たっ!!(爆笑)ホントに・・・その絶妙なタイミング。彼女大好きです!
あれ?お楽しみお出かけ中なのでは?お早いお帰りで。(笑)
- 239 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月06日(火)00時21分54秒
- うう、思わず入ってしまってました・・・
彼女の存在を忘れて・・・(藁
- 240 名前:名無し 投稿日:2001年02月06日(火)03時34分32秒
- 同じく。
すっかり存在を忘れていた……
それだけに際立つ間の悪さ!(w
- 241 名前:ま〜 投稿日:2001年02月06日(火)23時56分37秒
- >>名無し読者さん
予想外の、お早いお帰りです♪
一応、やっすぅ〜とデートしていた設定のつもりです♪
>>239さん
ふっふっふ・・。天災は忘れた頃にやってくるのれす♪
>>240さん(名無しに『さん』をつけると、普通の名無しさんになってしまうW)
忘れさせるためにも、平家と吉澤をちょっと長めにしてしまいました・・。
それにしても、俺も、いつまで石川ネタを使うんだろう・・・。(W
- 242 名前:ま〜 投稿日:2001年02月07日(水)00時02分07秒
- 吉澤が下に、そして平家が上に。
二人とも上半身がベットの布団から出ている。
石川の目から見て、何が起きてるかは、明らかだった。
中澤・吉澤・平家が出かけなかったが、他のメンバーは外出していた。
食事や、少しだけの観光に。
石川は保田とデート。
その他のメンバーは皆一緒だったようだ。
吉澤は、石川が保田と一緒に出かけた時点で、
石川は今夜は帰ってこないだろうと思っていた。
しかしながら予想は裏切られた。
良く考えれば、荷物が置きっぱなしなので、
一旦石川が帰ってくることは分かっていたはずなのだが・・・。
「よっすぃ〜〜・・・・・。平家さん・・・・。」
「梨華ちゃん・・。」
「石川・・・。」
きっかりと三秒間、三人は固まっていた。
「いやぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!ごめんなさぁ〜〜い!!」
再び部屋に甲高い声が響き渡った。
廊下にも聞こえる声で。
くるりと振り返ると、欽チャン走りで石川は部屋から出て行った。
もちろんのこと、平家と吉澤は、
「フェードアウトぉ〜。」
と言う声を聞き逃さなかった。
- 243 名前:ま〜 投稿日:2001年02月07日(水)00時03分09秒
- 「吉澤・・・。一人部屋じゃなかったん・・・?」
「すいません・・。言うの忘れました。梨華ちゃんと一緒の部屋だったんです・・。」
あきれると言うより、おかしくなってしまった。
そんなことはどうでもいいと平家は思った。
「まあええや・・。」
「すいません。」
「ええよ。もうどっか行ってもうたし。」
にこりと平家が笑うと、起き上がってTシャツを脱いだ。
そして再び吉澤の頭をなでる。
「吉澤・・。かわいいで♪」
「平家さんも・・・。」
ふと冷静になった平家は思った。
『平家の一肌脱ぐ作戦・・、脱がしたんだか、脱がされたんだか・・・。』
- 244 名前:いずのすけ 投稿日:2001年02月08日(木)02時08分04秒
- しまった!! 私は絶妙なタイミングでは入れなかった!!
石川のタイミングのよさには勝てないです。
- 245 名前:ごまゆう推進派副会長 投稿日:2001年02月10日(土)03時56分22秒
- 続きが読みたいです! みちよしの展開がすごくいいです!!
石川のタイミングの悪さも最高(わら
- 246 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月10日(土)04時20分04秒
- 更新待ってます!
- 247 名前:ま〜 投稿日:2001年02月11日(日)00時48分31秒
- >>いずのすけさん
ここでは石川のタイミングに勝る者はいません。(w
>>ごまゆう推進派副会長
FANTASISTAさんですかぁ?石川は相変わらずです。(w
題名と反して、みちよしの展開が長かったかな?
>>246さん
ありがとうございます。
最近PCの調子が悪かったので、windowsを再インストールしてたもので
更新が少し遅れました。
まあ仕事も忙しかったりするんですけど。(w
- 248 名前:ま〜 投稿日:2001年02月11日(日)00時49分09秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
『はぁ〜〜。みっちゃんどうしてるんやろ?』
中澤は一人ビールをあおっていた。
『ごっちん好きやし・・、吉澤もかわいいし・・・。』
まさか平家と吉澤が『そういう』状態に陥ってるとも知らずに考え込む。
『はぁ〜。うちもダメやな〜。浮気性で・・・。』
つい最近までは矢口といいムードだった。
ところが、今は後藤といい関係だ。
『はぁ〜。暇やな〜・・。』
今日何回目かのため息。
中澤が何気なくつけていたテレビの音量を上げようと
リモコンを手に取ったとき、
「いやぁぁぁっぁぁぁぁあ〜!」
と言う声が廊下のほうから聞こえてきた。
まるで救急車が通り過ぎるように、
見事なまでのドップラー効果がかかっていた。
『あの甲高い声は石川しかおらへんな・・。』
そう思うと、確かめてみようとドアを開けた。
- 249 名前:ま〜 投稿日:2001年02月11日(日)00時50分04秒
- ドアを開けたとき、先ほど通り過ぎたはずの甲高い声が
再び近づいている事に気づいた。
『あれ?』
中澤が、そう思ったときは遅かった。
どっか〜〜ん!!
「いたたたたた・・・・・。」
「なんやねん・・・。」
中澤は、自分の頭をさすりながら起き上がると、
そこには、へにゃっと座り込んで頭を両手で抑えている石川がいた。
「石川・・・。なにやっとん・・?」
石川は保田の部屋に行くつもりだった。
ところが部屋を通り過ぎたことに気づき、また戻ってきたところだった。
「ごめんなさ〜い・・・。」
目が真っ赤になっている石川。
一方、怒りに顔が真っ赤になっている中澤。
「なにやってんねん・・??」
怒った目で中澤は石川を見つめている。
石川の方はと言えば、何かに驚いたように口をパクパクさせている。
「石川!廊下は静かに走らないって学校で教わらなかったんかい!?」
「だって・・・。だって・・。」
おろおろいている石川。
二人の騒ぎを聞きつけたのか、中澤の部屋の隣のドアが開いた。
「なにやってんの・・・?」
「や!やっすぅ〜!!」
- 250 名前:ま〜 投稿日:2001年02月11日(日)00時51分53秒
- 『なんなのよ・・・。うるっさいわね・・。』
中澤の隣の部屋は保田だった。
さきほど、石川と一緒に二人きりで食事に出かけた。
しかし、食事を済ませただけで結局帰ってきてしまった。
石川は、保田の部屋に泊まりに行くつもりだったが、
今日はコンサートがあった事だし、
疲れているからゆっくり寝たほうがいいという保田の意見により、
石川は部屋に帰ったのだ。
しかしながら、突然廊下で石川の声がするわ、
中澤の怒った声が聞こえるわ、
切れそうになった保田が部屋から顔を出したのだ。
「なにやってんの・・。うるさいわね・・。」
保田の顔は不機嫌そのものだった。
- 251 名前:ま〜 投稿日:2001年02月11日(日)00時53分16秒
- 「やっすぅ〜!」
「どうしたの・・?梨華?」
「中澤さんが・・・。」
突然石川は中澤を指差した。
『へ?!』
「裕ちゃん・・?あたしの梨華に何をしたの?」
保田の額に青筋が立っている。
「へ?」
中澤は突然石川によって悪者にされたような気がしたが、
それよりも、保田が石川のことを『あたしの梨華』と言ったことのほうが気になって
思わず呆然と立ち尽くしてしまった。
「裕ちゃん・・。いくら裕ちゃんでも、ただじゃおかないよ・・。」
あまりの保田の迫力に、中澤も圧倒されてしまう。
「う、うちなにもしとらんで・・・・。」
「まあいいわ・・!おいで、梨華♪」
そう言うと、保田は部屋に戻っていった。
保田の中澤に対する言葉遣いと、石川に対する言葉遣いのあまりの違いに
中澤は驚いた。と言うよりも腹が立った。
その間にも、保田に手招きされた石川は、保田の部屋に向かう。
部屋に入る瞬間、石川は中澤のほうを見て、
ニヤリと笑う。
『むかっ!!』
中澤が石川に向かってコブシを振り上げる真似をすると、
石川は「きゃっ!」と言う声を上げて保田の部屋に入っていった。
- 252 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月11日(日)01時27分45秒
- 「やっすぅ〜!」 「あたしの梨華」 激萌え!!
ふぅ〜 最高です!
- 253 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月11日(日)02時13分01秒
- とってもいい感じなのですが。。。
ごまゆうは。。。どこえ。。。
でも、最高!
- 254 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)02時52分06秒
- >>名無し読者さん
ありがとうございます。
そのうち番外編で、やすいし編でも書いてみようかと思ってます。(w
>>253さん
ありがとうございます。
そうなんですよ。最近ごまゆうの登場が無いですね・・。
そんなわけで、そろそろ出します。
- 255 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)02時53分34秒
- 『なんやねん・・!!!』
以前すこしでも石川をかわいいと思った自分に後悔した。
『したたかなやっちゃ・・・・。』
なんで中澤が保田に怒られなければいけないのか。
『腹立つな〜。』
いらいらしてきた中澤は、思いっきり壁を蹴った。
『この超人師弟コンビがぁ!!』
どかっ!!
「痛っ!!」
思っていたよりも、ずっと痛かったらしく、
中澤はしばらく自分が蹴った壁の前でうずくまっていた。
一部始終を見ていた人物が一人。
- 256 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)02時54分21秒
- 『なにやってんねん・・。リーダー・。みっともないな・・・。』
先ほど、辻や矢口や後藤たちと出かけていた加護。
帰ってきてから何気なく廊下をうろうろしていた加護だが、
たまたま石川の悲鳴を聞きつけ、見に来たのだった。
加護が見たのは、石川に翻弄され、保田に怒られている中澤。
『まったく最近の中澤さんはおかしいで・・・。』
加護は中澤達の三角関係に気づいていた数少ない人物。
最近の中澤の浮気性のおかげで、後藤や吉澤たちとの関係がギクシャクしている。
それに気遣い、まとめるのがリーダーの役目。
にもかかわらず、最近はすこしおかしい。
『まったく困ったもんやな・・・。』
そう思うと、中澤に気づかれないように廊下の影から自分の部屋に帰っていった。
- 257 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)02時55分18秒
- 『も〜・・。今日は厄日や・・。』
中澤はそう思いつつ部屋には戻る。
加護が見ていたとも知らずに。
部屋で再び新しいビールを開けた。
『なんなんよ・・。』
右足を擦りながらビールを口にする。
今日のビールは一段と苦い。
『はぁ〜。一人は寂しいな・・。こんなことならみんなと出かければ良かった。』
そう思った時だった。
部屋のドアがノックされた。
『誰やろ?こんな時間に・・。』
中澤は疑問に思いつつ、ドアに向かった。
小さい窓穴からドアの外を見る。
誰もいない。
『あれ?』
警戒しつつドアをそ〜っと開けてみた。
その瞬間、ドアを何者かに無理やり、がばっと開けられた。
「なっ・・・?!」
「裕ちゃん!」
- 258 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)02時56分28秒
- 外出から帰ってきた後藤と矢口だった。
「何やってんの?」
「一人で寂しかったでしょ〜!」
「なんや・・。びっくりするやんか・・・。」
「へへ〜♪」
中澤を驚かして、してやったりの顔をしている。
「裕ちゃんが一人で寂しくしてるだろうと思ってね♪」
「お土産買ってきてあげたよ♪」
矢口の手には外で買ってきたらしい『地域限定』のお菓子だった。
「なんや・・・。すまんな・・。」
「今日の裕ちゃん、ちょっとおかしかったからね。元気付けてあげようと思って、
矢口がわざわざ買ってきてあげたのさ!」
「そ〜だよ〜。裕ちゃん今日はなんだかノリ悪いし。」
「矢口〜♪悪いな〜♪ほんまかわいいで〜!」
思わず矢口に抱きついてしまう中澤。
「うわ〜!やめろよ〜裕子〜!」
「・・・。裕ちゃん・・・。」
矢口に抱き着いてしまう中澤のことを冷たい目で見る後藤。
それに気づいて、すぐに離れる中澤。
「い、いや。これはほんのお礼やって・・。」
「あ、ごめんね〜。ごっちん。ごっちんの裕ちゃんを♪」
「いいのいいの〜。悪いのは裕ちゃんだから〜。」
うって変わって矢口に微笑む後藤。
- 259 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)02時57分19秒
- 『うわ〜・・。あかん・・。ごっちんのやきもちが・・。』
どうやら矢口は現在の後藤と中澤の関係に気づいているらしかった。
それでも矢口としては中澤に抱き着かれるのは悪い気はしない。
「それとも、裕ちゃんは矢口がもらっちゃおうかな〜!」
「だめ〜!裕ちゃんはあたしのなんだから〜!」
「あははは!ごめんごめん!矢口も裕ちゃんいらないから〜♪」
「なんやそれ!えらい言われようやな!」
とりあえず中澤は二人を部屋に入れた。
「まあ座りな。」
矢口と後藤はそれぞれ思いのままに、ソファーとベットに座った。
ソファーに座った矢口は、テーブルの上にある中澤の飲みかけのビールを見つけると、
手にとって、グビッと一口飲んだ。
「こら!矢口!」
「いいじゃんちょっとくらい〜!」
「どうせなら新しいのを開けなさい。」
「じゃああたしも少し飲もうかな〜。」
「じゃあ、かんぱ〜い!」
矢口の音頭で三人がビールを口にする。
「ぷは〜♪」
「かぁ〜、やっぱこれだよね。」
後藤と矢口が一気に三分の一ほど飲み干す。
「なんや、あんたら・・・。おっさんみたいやで。」
「いやいや。裕ちゃんには劣るって。」
- 260 名前:ごまゆう推進派副会長 投稿日:2001年02月12日(月)03時17分56秒
- はい。FANTASISTAです(わら
いいなぁ〜。矢口も参上してるから…ごまやぐちゅーだ。
しかもこの矢口もサバサバしてるからゆーちゃんの浮気相手にピッタリだ(わら
続きが見たいです。
- 261 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月12日(月)03時43分58秒
- お!本編にもどってまんなー!
待ってました!今度の浮気相手は矢口ですか?
- 262 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)19時28分10秒
- >>ごまゆう推進派副会長(FANTASISTA)さん
矢口参上です♪
矢口を絡ませるかどうかは・・・、まだ考え中です♪
>>261さん
やっと本編に戻りつつあります。
長かったな・・・。
矢口は・・、どうでしょう?(W
- 263 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)19時29分06秒
- 「でもな・・。静かに飲まないと、隣の部屋が圭坊やからね。」
「なんで〜?」
「確かに騒ぐと圭ちゃんうるさいけど、そんなに気にする必要ないんじゃん?」
「いやな・・、実はな・・。」
中澤がさっきの経緯と石川が保田の部屋にいることを二人に教えた。
「なに!?じゃあ梨華ちゃん、もしかして・・?」
「圭ちゃんと、うふ〜んあは〜んなの?」
「多分今ごろ・・♪」
中澤が隣の部屋のほうを親指で指差した。
「聞いてみよっか?」
「どうやって?」
「こうやって・・。」
矢口は、そう言うと、保田の部屋があるほうの壁に向かうと、
壁に耳をつけた。
「き、聞こえるんか!??」
興味津々な中澤が矢口の方に近寄ってくる。
「し〜・・。」
真剣な表情の中澤と矢口をみて、
あまり興味は無かったが、後藤もとりあえず壁に耳をつけてみる。
『・・・・・・・・・。』
「なにも聞こえへん・・。」
「し〜〜!!」
- 264 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)19時30分18秒
- 『梨華・・。』
『やっすぅ〜・・。あ〜ん・・・♪』
「いまなんか聞こえたで!!!」
「し〜〜!!」
矢口が中澤に向かって、人差し指を自分の唇につける。
『あ・・。』
「またなんか聞こえたよ〜。」
最初は興味がなかった後藤だが、だんだんと顔が紅潮してくる。
「これは、やっとるで・・。」
「・・・。」
「・・・。なにを〜?」
「何をって・・。うちとごっちんがいつもやってることや・・。」
「・・・。いや〜ん!」
中澤の言葉に顔を赤らめながら、後藤は思いっきり中澤の背中をたたいた。
「いったぁ〜〜・・・・・!!」
後藤はたまに自分の怪力を忘れるときがある。
このときは、まさにそうだった。
「あ・・・。ごめん裕ちゃん・・。」
ベットの上で悶えている中澤を見て、やっと自分の怪力を思い出す。
「痛かった?裕ちゃん・・?」
後藤は中澤の背中を擦ってやる。
「ごっちん・・。だめだよ。裕ちゃんは歳だから弱いんだよ。」
「なんや・・。矢口・・。失礼なやつやな・・。」
- 265 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)19時31分11秒
- 「ところで裕ちゃんとごっちんって、やっぱりそういう関係なの?」
勘付いてはいるが、実際に矢口は見たわけではないので
いまいち実感が無い。
以前は矢口もだいぶ中澤に迫られたが、最後まで行ったわけではない。
「やっぱりごっちんが裕ちゃんに襲われたの?」
「違うの〜。あたしが襲っちゃったの〜♪」
すごいセリフを何気なく楽しそうに言う後藤。
「え〜〜!まじ〜!?ごっちんから?」
「そうなの〜♪」
「そ、そうだったんだ・・・。」
少しばかりショックを受ける矢口。
「それはもう、ごっちんに、あんなことやこんなことをされて・・♪」
「まじまじ!??」
興味津々な目で矢口は中澤と後藤を見る。
「まあね〜。あたしの手にかかれば裕ちゃんなんて、い・ち・こ・ろ♪」
「裕ちゃんなんてって、どういうことや?!」
「まあまあ裕ちゃん。」
矢口が中澤をなだめる。
三人はすっかり隣の部屋のことは忘れていた。
- 266 名前:ま〜 投稿日:2001年02月12日(月)19時32分08秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
保田の部屋。
「あ〜ん・・。」
石川の甲高い声が部屋に響き渡る。
「だめよ・・。梨華・・・。」
「だ・・。だめなんですか・・。やっすぅ〜・・・。」
「まだだめよ・・。」
「そんな・・・。あ〜ん・・」
暗めの部屋の中で、保田と石川の怪しい関係。
「あ〜ん・・。」
「だめ!梨華!」
「そ、そんな・・。まだダメなんですか・・。」
石川の色っぽい声。
一方、焦らすような保田の声。
「あ〜ん・・。」
「ダメ!」
厳しい保田。
パシッと、乾いた音が響き、石川の目が赤くなる。
「だめよ!そんなことじゃ!もういっぺん!!」
「はい・・。ミラコーミラコー、あ〜ん!ミラコー!」
「そう!そうよ!」
二人は、中澤たちの想像とは違い、歌の練習をしていただけだった。
- 267 名前:ま〜 投稿日:2001年02月15日(木)01時22分45秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
その頃、中澤の失態を見た加護は部屋に戻ってきていた。
今日も加護は辻と同室。
外出から帰ってきた後、辻はそのまま部屋に戻ったが、
加護はホテルをうろうろしていた。
そこで中澤と石川・保田のやり取りを見たのだ。
「まったく困ったもんやで・・。」
部屋に戻ってソファーに座るなり、
加護は愚痴をこぼす。
「どうしたのれすか?」
加護がホテルを彷徨ってる間に風呂に入った辻は
ぬれた頭を自分より大きいくらいのバスタオルで頭を拭きながら
加護に話し掛ける。
「いやな〜。最近中澤さんがおかしいやん?」
「そうれすかね?」
「いや、ののは気づいていないかもしれへんけど、最近おかしいんや・・。」
「そうれすか・・。」
あまり興味がなさそうな辻。
「気になるのれすか?中澤さんが?」
何気ない雰囲気で辻が加護に聞いた。
- 268 名前:ま〜 投稿日:2001年02月15日(木)01時23分51秒
- 「なっ!そんなわけあらへん!なんでうちが・・。」
加護はメンバー同士で好きだの嫌いだのとか言うのはおかしいと思っていた。
全員女であるし、ましてや仕事仲間だ。
そんな色恋沙汰で関係がギクシャクするのはよくない。
加護はそう思っていた。
「でも、きになるってことは、すきってことなのれす。いいらさんがいってたのれす。」
「そ、そんなわけあらへん!」
やけにムキになる加護。
「じゃあきらいなのれすか?」
「いや・・。嫌いって訳や無いけど・・・。」
「いやなのれすか?」
「・・・・・。」
最近確かに中澤は加護から遠ざかっている。
加護と辻が加入した年は12歳。
かつてメンバーだった福田も結成当時12歳だった。
12歳とは思えないほど落ち着いた人。
実際に本人とあったことはないが、メンバー全員がそう言っている。
そのため、福田を知るメンバーは、ついつい比べてしまっていた。
最近は矢口はともかく、中澤たちの間に壁を感じている。
「いやってわけじゃ・・・。」
- 269 名前:ま〜 投稿日:2001年02月15日(木)01時24分44秒
- 「いやよいやよも、すきのうちっていうのれす。あべさんがいってたのれす。」
再び辻が言う。
「そ、そんなわけあらへん!!」
半ばむきになっている加護。
「むきになるのは、ほんとうだから、むきになるのれす。やぐちさんがいってたのれす。」
再び辻。
「そんなわけあらへん!今日のののは変やで!!」
加護は怒ってそう言うと、
立ち上がって部屋から出て行った。
そんな加護の後姿を見て、
一人、辻はニヤリと笑った。
「てへてへ♪」
- 270 名前:Liar!Liar! 投稿日:2001年02月15日(木)11時12分26秒
- はじめてみたけどすんごい面白い。
ついに、年少組も参戦?
ところで、これまでほとんどからみのないあのひとは、
ずっと交信中のままなんでしょうか?
それとも?
- 271 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月15日(木)12時55分44秒
- いつも間にやらやっすぅ〜&梨華編が!!面白過ぎっす!(爆笑)
あー。やっぱりお笑い方面の訳ですな。残念〜。(w
でも歌の練習って所がうなずけますね。真面目な人だから。やっすぅ〜
やっすぅ〜&梨華!再登場切希望っす!これからも頑張って下さいな。
- 272 名前:FANTASISTA 投稿日:2001年02月16日(金)02時16分35秒
- 加護も中澤取りに参戦ですか…こりゃすごい(わら
ひとり「てへてへ♪」と笑う辻がカワイイ♪
モテまくりの中澤はやっぱりいいっすね♪
- 273 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月16日(金)04時22分07秒
- もてもて中澤最高!
とうとう加護までも!
- 274 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月19日(月)23時58分11秒
- 加護までいってしまうのか?ねーさん!
- 275 名前:ま〜 投稿日:2001年02月21日(水)00時26分23秒
- >>Liar!Liar!さん
お初ですか?ありがとうございます。今後もよろしく・・。(w
はい、年少組の参戦となります。
某交信女性は、少し出てくる予定です。
なんかキャラクターが使いづらいんですよ・・。
>>名無し読者さん
やっす〜&梨華は、本当ならもう少しラヴラヴで行こうと思ったんですけど、
なんとなくネタが思いついたので、こうしてしまいました・・・。(w
>>FANTASISTAさん
実はなかなか腹黒そうな辻を狙ってます。
やっぱり中澤は浮気性で行かないと・・。(w
>>273さん
はい、とうとう加護までその毒牙に・・・。(w
>>274さん
最年長と最年少コンビで・・♪
- 276 名前:ま〜 投稿日:2001年02月21日(水)00時27分00秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
ところ変わって中澤の部屋。
「あんたら、もう呑んだらダメやで。」
「え〜!!」
すでに後藤も矢口も、それぞれ一本づつビールを空けてしまっていた。
「きゃはははは!」
「えへへへ!」
すっかり出来上がってしまった二人。
未成年で飲む回数が少ないため、二人ともアルコールには弱い。
わずかビール1本程度でへべれけになってしまった。
「あんたらそれ以上飲んだらダメや!」
「え〜〜!!いいじゃん・・!」
「ぶ〜〜ぶ〜〜!!」
中澤の言葉にブーイングを浴びせる二人。
「あんたらはジュースでも飲んでなさい!明日二日酔いでライブやるつもりか!?」
「大丈夫だよ〜!」
「うちが氷もってきちゃるから、ジュース飲みなさい!」
「ぶ〜ぶ〜!!」
中澤はそう言うと、ブーイングし続ける二人を差し置いて、
氷を製氷機に取りに行くために部屋を出て行った。
- 277 名前:ま〜 投稿日:2001年02月21日(水)00時27分42秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
『まったく困ったもんや・・。中澤さんだけじゃなく、ののも・・。』
加護は辻を部屋に残して、再びホテルを彷徨っていた。
『なんでうちが中澤さんを好きにならなあかんのねん・・。おばはんやん・・。』
あきらかに不機嫌そうな雰囲気の加護。
今まで中澤を意識したことは無かった。
単なるリーダー。
確かに加護と同じ関西系だ。
しかし、年齢は自分の倍以上。
まったく好きとか嫌いとか考えた事は無かった。
そう思いつつ、廊下の壁を曲がったときだった。
何かにぶつかった。
「いたたたた・・・・。」
- 278 名前:ま〜 投稿日:2001年02月21日(水)00時28分35秒
- 「今日はえらく誰かにぶつかる・・。なんでや・・・。」
加護がぶつかったのは、他の誰でもない、中澤だった。
「あ・・。中澤さん・・・。」
「加護か・・・。」
ついさっきまで中澤のことを考えていたため、
加護の意識とは関係なく、加護の顔が赤くなる。
「どうしたん・・。」
中澤が腰をかがめて、加護の顔を覗き込む。
中澤は特別機嫌が良かったわけではなかった。
しかし、加護の赤らんだ顔を見て、ついつい微笑んでしまった。
「いや・・。べつに・・。何でもないです・・。」
俯いて中澤と目をあわせられない加護。
「どうしたん一人で?寂しいんか?」
中澤は軽く微笑むと、加護の顔を覗き込みつつ、
軽く右手で加護の頭をなでる。
思わず加護は中澤の顔を見上げてしまった。
- 279 名前:ま〜 投稿日:2001年02月21日(水)00時29分51秒
- 「ん・・?」
「なんでもないです・・・。」
顔が赤くなってしまった。
加護は今まで感じたことの無い感情を中澤に対して抱いていた。
『なんや・・。なんか・・、ドキドキするやん・・・。』
今、自分の頭をなでて、自分の顔を覗き込んでいる中澤。
先ほどの辻の言葉が頭の中で回る。
気になるのは好きだから・・・。
いやよいやよも好きのうち・・・。
ムキになるのは・・。
『そんなわけあらへん!!』
頭をふるふると振る。
「?どうしたん?」
中澤は挙動不審の加護を覗き込む。
「寂しいんか?そやろうな〜。まだ13歳で親と離れて仕事して・・。えらいよな・・。」
京都から大阪に出てきたときの自分の姿を、加護の小さい体に見て取れたのか、
やさしい顔で加護を見つめる。
「・・・・。」
加護は黙り込んでしまった。
確かに加護は寂しかった。
いつもおはようのキス、おやすみのキスをしてくれる母親とは、
ほとんど一緒にいることは無い。
そんな風に、ぼ〜っと考えていた。
突然、自分の唇に、何か柔らかい物が触れるのを感じた。
「!??!」
中澤の唇だった。
- 280 名前:ま〜 投稿日:2001年02月21日(水)00時30分43秒
- 「今回のキスは汚くないやろ?」
中澤は加護に微笑んだ。
「は・・・、はひ・・。」
動揺の為か、はっきりした答えが出来ない加護。
「おやすみのキスや。うちが加護のおかあさんの代わりや。」
「は・、はひ・・。」
「なんや?照れてるんか?かわいいな♪」
中澤は再び加護の頭を、くしゃくしゃとなでると、
「じゃ、おやすみな。」
と、一言残して立ち去っていった。
「・・・・・・・・。」
呆然としている加護。
しばらく何かを考えているように立ちすくんでいた加護だが、
顔を赤くすると、その場から走り去った。
- 281 名前:ま〜 投稿日:2001年02月22日(木)01時47分55秒
- ☆ ☆ ☆ ☆
「おら〜!氷持ってきてやったぞ〜〜!!・・・?」
製氷機から氷を持ち帰ってきた中澤の目に映ったものは、
ベットの上で寝息を立てている二人だった。
『なんや二人とも・・・。まあ疲れてるやろうし・・・。』
今日の中澤の部屋は、ツインベットだった。
二つのベット。
その二つのベットで、それぞれ矢口と後藤が寝息を立てている。
『起こしたら・・、かわいそうやな・・。』
中澤は、軽く二人の体を動かして、
布団をそれぞれにかけてやった。
『かわいいな・・・。二人とも・・♪』
すーすーと寝息を立てる矢口の前髪を少し上げると、
矢口の額に軽くキスをした。
一方の後藤には、頬にキスをした。
「おやすみ。」
中澤はそう言うと、代えの下着を持って、風呂に入った。
- 282 名前:ま〜 投稿日:2001年02月22日(木)01時49分03秒
- 『ふう〜〜・・。』
やや熱めのシャワーを頭から浴びる。
『10代の二人が疲れるんやし・・。うちも疲れたわ・・・。』
シャワーの湯の出口を見上げるようにして、顔の真正面からシャワーを浴びる。
髪の毛を洗いながら軽く髪の毛に手を通した。
『染めすぎかな・・?痛んでる?』
自分の前髪を掴んで目の前に持ってくる。
『はぁ〜。若いのには、かなわへんわ・・・。』
シャンプーを洗い流しながら、そう思っていたとき、
突然、ユニットバスの風呂場とトイレを遮るカーテンがゆっくり開いた。
「裕ちゃん。」
「ごっちん・・・。」
驚く中澤の目の前に、何も身にまとっていない後藤がいた。
「どうしたん・・?」
「いや・・、良く考えたら、あたしも風呂入ってなかったから・・。」
外出してから、そのまま矢口と一緒に中澤の部屋に来た後藤は、
風呂に入っていなかった。
「一緒に入ろ♪」
「ええけど・・、矢口はどうしたん?」
「やぐっつぁんなら、すっかり熟睡中♪」
「まあええか・・、ほら、入り。」
中澤は矢口のことが気になったが、
とりあえず後藤を風呂に招きいれた。
- 283 名前:ま〜 投稿日:2001年02月22日(木)01時50分18秒
- 「うちはもう頭洗ってもうたから、ごっちんが洗い。うちは体洗うから。」
「うん♪」
後藤は中澤からシャンプーを手渡されると、
少しばかり中身を出して、頭を洗い始めた。
お湯が滴り落ちる音と共に、後藤は頭を洗っている。
中澤は反対側を向いて、ボディーソープを取るとタオルに数滴たらし、
体を洗い始めた。
お互い後ろ向き同士。
「ごっちんと一緒に風呂入るの久しぶりやな・・。」
「うん・・。」
中澤の背後から後藤の声がする。
「まったく、ごっちんが入ったばっかりの時は、こんな風になるとは思わへんかったよ。」
「こんなふうって、どんなふう?」
「だからこんなふうにや・・・。」
「こんな感じ〜?」
何時の間にか振り向いた後藤は、
突然中澤の背後から両手を回して、中澤の左右両方の胸を掴んだ。
「なっ!」
「へへ〜♪こんな感じ〜?」
後藤は先ほどのアルコールが抜けきってないのか
少しテンションが高い。
後藤は中澤の胸を掴むと、胸の上にある突起物を
軽く指で触った。
「ん・・・、ごっちん・・。だめだよ・・。」
「いいじゃん〜♪」
- 284 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月23日(金)03時18分40秒
- やっと戻ってきた〜。待ってました、ごまゆう。
相変わらず積極的なごまがいい感じ。
- 285 名前:Liar!Liar! 投稿日:2001年02月23日(金)11時17分55秒
- そうですか。交信女性の参戦もありかなと考えていたので(笑)
それにしても手当たり次第キス、キス、キス、のリーダー。(笑)
そんなリーダーが最高♪
- 286 名前:ま〜 投稿日:2001年02月26日(月)22時14分14秒
- >>名無し読者さん
やっともどって来ました!ごまゆう。
でも作者がみちよしの執筆で疲れきってしまったかもしれない・・。(w
>>Liar!Liar!さん
う〜ん、交信女性も入れたいのは山々なんですけど、
今回の続続編では、人を出しすぎて収拾つかなくなって
作者が悩んでいる状態です・・・。
最後は考えてあるんですけどね〜♪
それにしても最近リーダーのキスネタをTVで聞かなくなったな・・。
飽きたのかな?
- 287 名前:ま〜 投稿日:2001年02月26日(月)22時15分29秒
- 後藤は右手を中澤の胸から離すと、
その手で中澤の背中から腰のほうに向かって焦らすようになぞった。
「ん・・。ごっちん・・。」
中澤からは後藤が背後にいるために見えない。
背後にいる後藤になすがままの状態。
それでも中澤にとって、今の状況は不快ではなかった。
後藤の手が、段々としたに下がってくる。
「へへ〜。」
とうとう後藤の手は、腰から下を通って、
中澤の秘部にたどり着いた。
しかも後ろ側から・・。
「ん・・・・・!ごっちん・・!!!」
ぬれた中澤の肌。
ボディーソープがまだ流されていないため、
光沢と、滑らかさのある肌。
『うわ〜〜〜・・・。なんだかえっち〜♪』
まだ酔っているため、理性がなくなっている後藤。
後藤は中澤の肌を触っている両手を離すと、
中澤の頭を掴んで、自分の方向に無理やり向けた。
そして、思い切り中澤にキスをした。
『裕ちゃん・・・。』
『ごっちん・・・。』
- 288 名前:ま〜 投稿日:2001年02月26日(月)22時16分36秒
- 少し久しぶりな二人。
中澤の頭から手を離した後藤は
右手の人差し指で中澤の鎖骨をたどる。
そのまま手が下に下りていき、
中澤の胸で止まる。
「ん・・。ごっちん・・。相変わらず積極的やな・・。」
「えへへ〜・。」
ボディーソープがまだ中澤の肌に残っている。
ぬるぬる感が、中澤の理性を失わせていく。
残った左手で中澤の秘部を触る後藤。
『ん!』
中澤の喘ぎ声は後藤の唇によって塞がれた。
『だめや・・。うち、いつもごっちんとだと、受身になってまう・・・。』
その中澤の心を読んだのか、
「裕ちゃん・・・。たまには裕ちゃんから責めてこないの〜?後藤飽きちゃうかな〜♪」
後藤が子悪魔のような笑い顔で中澤の顔を覗き込んだ。
「?!」
『そんなこと言うても・・。』
そうは考えつつも中澤の手は後藤の豊かな胸の上へと向かう。
「ん〜、裕ちゃん・・。」
その時、二人の目に小さい影が映った。
- 289 名前:ま〜 投稿日:2001年02月26日(月)22時17分25秒
- 遡ること3分・・・。
「あれ〜〜・・・。寝ちゃった・・・。」
何時の間にか寝ていたことに気づいた矢口が目を覚ました。
自分の体の上にタオルケットがかかっている。
『ははぁ〜、裕子だな〜。何だかんだ言っても、やっぱり優しいね♪』
ひとりニマ〜っと笑う矢口。
そこで、部屋にいるはずの二人がいないことにやっと気づいた。
『あれ・・?裕ちゃんとごっつあんは・・・?』
聞こえてくるシャワーの音が、その疑問に回答を与えてくれた。
ユニットバスのドアから明かりが漏れている。
『あ、裕子風呂入ってるのかな?』
しかし、また新たな疑問。
後藤がいない。
『まさか二人で入ってるなんて事無いだろうな・・?』
さすがに寝ているとは言え、矢口がいる部屋で、
二人が風呂に一緒に入るとは、矢口は思わなかった。
『ごっつあんは帰ったのかな・・・?』
そう思うと、そのドアになんとなく矢口は歩いていった。
そして見てしまった。
「あっ!!!!!!!」
- 290 名前:ま〜 投稿日:2001年02月26日(月)22時18分26秒
- 三人の目が合った。
『うわぁ〜〜〜。裕ちゃんとごっつあんが・・・。』
矢口の受けたショックは小さくなかった。
聞いてはいたが、そういう二人の関係を見てしまうとは。
「や、や、矢口・・・、こ、ここれはな・・。」
中澤は動揺してしまった。
まさか見られるとは。
動揺している中澤と矢口を尻目に
後藤は驚くような言葉を吐いた。
「あれ〜。やぐっつあん・・・。一緒に入る?」
『はぁ!?!?』
さすがの二人もド肝を抜かれてしまった。
『一緒に入る・・?それって一緒にそういうことするって事・・・?!?』
混乱状態の矢口。
『でも、いやって言うのもなんだかな・・・。良く考えたらあたしも風呂入ってないし・・・。』
顔を真っ赤にして矢口は俯いてしまった。
中澤は二人の間でおろおろしてしまっている。
「冗談だよ〜♪」
後藤の一言は
矢口にとって、がっかりしたような、安心したような
微妙な言葉だった。
- 291 名前:名無しさん 投稿日:2001年02月27日(火)00時55分15秒
- お!更新されてる!
3Pは、さすがに・・・(w
りかちゅー始める予定みたいですねー
楽しみに待っています
- 292 名前:読者のひとり。 投稿日:2001年02月27日(火)01時54分58秒
- 矢口ぃ! そこは一緒に入っとかなきゃ!(w
- 293 名前:名無し読者 投稿日:2001年02月27日(火)04時18分22秒
- 後藤、酔ってるにしてもそりゃないだろ(藁
矢口もがっかりするな(藁
- 294 名前:ま〜 投稿日:2001年02月28日(水)20時23分05秒
- >>291名無しさん
一瞬3人で・・、なんて鬼畜な考えをしてしまいました・・。(w
やっぱりそこまではね・・。
はい、近いうちにりかちゅーやります。
>>292読者のひとりさん
でしょ!でもさすがの矢口も入れませんでした・・。(w
>>293名無し読者さん
まあまあ。(w
この後藤は意味不明な行動をしますから。(w
ところで最近自分の中で矢口のランクがアップ中!
- 295 名前:ま〜 投稿日:2001年02月28日(水)20時24分50秒
- 「裕ちゃん、体流し終わったら、先に出てなよ〜。」
「あ、ああ・・・。」
そう言うと、後藤と中澤は位置を入れ替わった。
中澤はシャワーでボディーソープを落とし、
一方の後藤は、体を洗い始めた。
とりあえず、ベットのほうに戻った矢口。
『・・・・。見ちゃった・・・。』
大抵の事では、あまり動揺することの無い矢口。
しかしこのときは、今まで18年生きてきた中で一番ショッキングな出来事だっただろう。
「はぁ〜〜・・・・・。」
「なにため息ついとんや・・?」
「裕子・・。」
バスタオルを体にまとった中澤がユニットバスから出てきた。
何度も見てきた中澤の風呂上りの姿。
しかしながら、この時だけは矢口もドキッとしてしまった。
先ほど中澤と後藤の絡みを見ただけに、中澤の湯上り姿を直視できない。
「なんや・・?矢口・・。」
矢口は顔を真っ赤にして俯いていた。
「・・・・・。」
「矢口・・。かわいいな〜・・。」
中澤の手が、俯いている矢口の頬に触れる。
矢口はやっとの思いで中澤の顔を見た。
「裕ちゃん・・。」
今日の中澤は、矢口にとって、とても色っぽく見えた。
「矢口・・。」
中澤の顔が矢口に迫る。
普段なら冗談で受け入れるか、それとも拒否するかのどちらかだ。
しかし、今の矢口はいつもの矢口と違った。
中澤の顔が近づくのに比例して、矢口の目が段々と閉じられる。
『裕子・・・。』
中澤と矢口の唇が触れ合うまであと5cm。
その時、バスルームから後藤の声がした。
「裕ちゃ〜ん!やぐっつあんにキスとかしちゃだめだよ〜!」
- 296 名前:ま〜 投稿日:2001年02月28日(水)20時25分58秒
- 「?!」
そこで二人とも正気に戻った。
二人ともと言うよりも、矢口が正気に戻ったと言ったほうが正しいだろう。
「・・・。」
まだすこしドキドキしている矢口。
一方、「ちっ!」っと舌と指をならす中澤。
「裕子〜〜!」
むっとした顔で矢口は中澤を睨み付ける。
「なんや・・。さっきまでその気になっとったくせに・・。」
「うるさい!!!」
矢口は顔を真っ赤にしながら、中澤を軽く突き飛ばすと
「裕子!下着借りるぞ!!」
そう言って、中澤のバックから勝手に下着を取り出すと
バスルームに向かって行った。
『なんや・・。ぷぷっ!照れてやんの!』
中澤はそんな矢口の背中を見ながら言った。
「ごっちんを襲うなよ〜!」
「裕子じゃあるまいし!襲うかよ!!」
矢口は振り向くと、中澤に『べー』をしながら言った。
- 297 名前:ま〜 投稿日:2001年02月28日(水)20時27分02秒
- 「ごっつあ〜ん。入るよ〜!」
矢口はそう言うと、後藤が浴びているユニットバスのカーテンを開けた。
「いいよ〜。」
後藤は丁度髪の毛にリンスをしているところだった。
「参ったよ!まったく裕子には!」
矢口は、愚痴をこぼしながら、洗顔フォームを取って手で泡立てる。
「どうしたの〜?」
「裕子にキスされそうになった・・・。」
「また〜!?しょうがないな・・。裕ちゃんも・・。」
「でしょ〜!」
矢口が後藤を見上げる。
「でもそう言いながら、やぐっつあんも、まんざらじゃないんじゃないの〜?」
後藤が自分より小さい矢口の顔を覗き込む。
「そ!そ、そ、そんなわけ無いじゃん!!」
言葉とは裏腹に、顔が赤くなる矢口。
「そうかな〜?」
にま〜っと笑う後藤。
「まあいいや〜♪じゃあね〜。先出てるよ〜。」
それだけ言うと、リンスを流し終えた後藤は出て行った。
『なんなんだよ・・・。疲れるな・・・。』
そう思いつつ矢口は顔を洗い始めた。
- 298 名前:ま〜 投稿日:2001年03月01日(木)23時46分56秒
- 「裕ちゃ〜ん。下着貸して〜。」
そう言うと、後藤は勝手に中澤のバックを漁り始めた。
「ええで〜・・。って!もう勝手に漁ってるんじゃん!!」
「いいじゃ〜ん!」
「まあええわ・・。」
そう言うと、後藤は中澤の下着とTシャツを身にまとった。
もちろんブラジャーは中澤のでは後藤にとって、きつ過ぎる。
もっともこれから寝るのにブラは必要なかったが。
とりあえずと言った感じで服をまとうと、
後藤はベットに腰をおろしている中澤の正面に立った。
「裕ちゃ〜ん。」
ニヤリと笑いながら上から見下ろす形で中澤を見る。
「ん・・?なんや?」
「なんやじゃな〜〜い!!!!!やぐっつあんにキスしようとしたでしょ!!!」
『げげ!!矢口のやつ・・。言いやがったな!!!』
自分が悪いにもかかわらず人のせいにする中澤。
後藤は中澤をベットに押し倒した。
「ぐえぇ・・!」
中澤を押し倒し、さらにその上に乗っかる後藤。
「おしおき〜〜〜!!!」
「ぐえええええ・・・。」
後藤につぶされる中澤。
「ご、ご・・・、ごめん・・・。」
「ごめんじゃなぁ〜い!!!」
「だって・・、矢口が可愛かったんだもん・・・・・。」
さらに中澤の上にまたがる後藤。
非力な中澤は後藤にされるがままだ。
「じゃあ後藤は可愛くないの〜!?!?」
- 299 名前:ま〜 投稿日:2001年03月01日(木)23時48分40秒
- 「い、いや。可愛いっす・・・。」
「やぐっつあんとどっちがいいの!?」
「後藤さんです・・・。」
申し訳なさそうに中澤が言う。
「なんだって・・?!?!」
聞こえなかったと言わんばかりに、いじわるする後藤。
「ごっちんのほうが可愛いです・・。」
「え〜〜?なんだって〜?」
後藤は自分の耳に手を当てて、あたかも聞こえませんと言わんばかりの態度を取った。
「ごっちんが好きです!!!」
とうとう根負けした中澤が大声で言った。
その中澤の返答を聞くと、
後藤は、にま〜っと笑うと中澤の上からやっとどいた。
そして、中澤にキスをした。
「ん・・・。」
ゆっくりと唇を二人は離した。
「だめだよ・・。ごっちん・・。矢口が出てくるから・・。」
「え〜〜。」
「だめだって・・。」
「いいじゃん・・。裕ちゃん・・・。」
「だめ!矢口にまた見られる!」
「じゃあ見せよう♪」
「だめ!!!」
- 300 名前:読者のひとり。 投稿日:2001年03月02日(金)05時38分22秒
- この現場を目撃してからの矢口の行動が楽しみぃ♪
って、目撃できるかは、まだわかんないか(w
- 301 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月05日(月)01時05分11秒
- なんだか黒い・・・黒いぞ後藤!(笑)
- 302 名前:ま〜 投稿日:2001年03月06日(火)22時48分05秒
- >>300 読者のひとり。さん
矢口、目撃しそうですね・・。
どういった行動をとるんでしょう?(w
>>301 名無し読者さん
はい、後藤は限りなく黒に近い灰色を目指してます!(w
最近「緑板」に浮気をしてしまっていて、ストーリーがあまり進んでないです・・。
浮気性だ・・・。
- 303 名前:ま〜 投稿日:2001年03月06日(火)22時49分08秒
- 「もおいいよ・・。裕ちゃんのケチ・・!」
「いや・・。ケチとか言う問題ちゃうと思うけど。」
後藤は起きあがると、プイッと振り向き、
冷蔵庫のほうに向かって歩いていく。
「喉乾いた!裕ちゃん、飲み物もらうよ!」
そう言うや否や、後藤は冷蔵庫から飲み物を取り出し、
プシュっと音を立てて、缶を開けた。
「ええで〜・・。って!ごっちん!それビールじゃん!!!!」
中澤が発見して叫ぶ。
しかし時すでに遅し。
後藤はすでにビールを飲み始めていた。
『あかん・・・。酔いが覚めつつあるのにこの調子・・。さらに飲んだら・・・。』
アルコールの入った後藤がどのような状態になるか
十分『体で』知っている中澤が恐怖におののく。
『あかん・・!襲われる・・・!』
- 304 名前:ま〜 投稿日:2001年03月06日(火)22時49分48秒
- バスルームからは矢口の鼻歌と共に、シャワーの音が聞こえてくる。
矢口が間だバスルームから出て来なそうな状況を確認すると、
後藤はニマリと笑った。
「やぐっつあんはまだ出てこないね〜♪」
すでに後藤の顔は朱に染まりつつある。
『あかん・・。酔っ払いモードや!』
その笑いを見てベットで動揺する中澤。
「やぐっつあんに見られなきゃいいんだよね〜♪」
「い、いや、そう言うわけや無いで・・・。」
「えへへへ〜。」
後藤が中澤に迫る。
「裕ちゃ〜ん!!」
突如後藤はベットの上の中澤に飛びかかった。
中澤は後藤のボディプレスをもろに受ける。
「ぐえぇ〜・・。」
「裕ちゃん大好き〜〜〜!!!」
後藤は自分の怪力で中澤を押さえつけると無理やりキスをした。
「ん・・・・・・・。」
それだけではなく、中澤のTシャツを捲り上げる。
- 305 名前:ま〜 投稿日:2001年03月06日(火)22時50分42秒
- 一方の中澤も後藤にされるがままと言う状況は、決して不快ではない。
『ん〜・・・。ごっちん・・。』
それでも正直、この時はあまり気分が乗らない。
しかし体は正直だった。
そんな中澤を見て、
「裕ちゃん♪本当はしたいんでしょ〜?」
想像してなかった後藤の言葉に
中澤は酔っている後藤の顔以上に赤くなってしまった。
「裕ちゃん照れてる・・・!!」
『あかん!ごっちんが理性を失いつつある・・・!!!』
後藤は無理やり中澤の胸に顔をうずめた。
「裕ちゃん・・。」
突然後藤の声が色っぽくなると、
後藤は唇と舌を中澤の胸の上で動かした。
「あん・・。ごっちん・・・。だめだって・・。」
しかし体は言うことを聞かない。
「あ〜〜!いい湯だっ・・・・!!?!?!」
突如、後藤と中澤以外の声が部屋に響いた。
- 306 名前:ま〜 投稿日:2001年03月06日(火)22時51分43秒
- 「こらぁ〜〜〜〜〜!!!!!!何やってんだ〜〜〜!!!!」
先ほどの後藤と中澤を見て、少しは免疫が出来たのか、
表面的には、矢口は動揺を見せなった。
本当はドキドキしてたが・・・。
「矢口・・・。」
「あれ?やぐっつあん・・。」
二人の視線は矢口に注がれた。
「『あれ?』じゃないよ・・・。もぉ〜・・。」
呆れ顔で矢口が言う。
「やぐっつあんも混じる?」
「うんうん!って、混じるかぁ〜〜〜!!!!!」
「なぁ〜んだ・・。じゃああたしだけで楽しむね〜!」
「楽しむなぁ〜〜!!!!」
「つまんないなぁ〜・・。」
取りあえず行為を中断した後藤と中澤は、ベットの上に座りなおした。
矢口も一緒にベットに座った。
そこで気づいた。
「ごっつあん酔っ払ってる?」
「そんなことないわよぉ〜♪」
そう言うと、今度は矢口を怪力でベットに押し倒した。
「やぐっつあん・・・。かわいいね・・・。」
至近距離で後藤に見つめられ、思わずドキッとしてしまう矢口。
「ごっちん!なにやってんねん!!」
後藤はそのまま矢口にのしかかった。
- 307 名前:ま〜 投稿日:2001年03月06日(火)22時53分32秒
- 「ごっちん!!」
「ごっつあん・・・・。」
返事が無い。
「?」
中澤と矢口が首をかしげた。
「ZZZZZZ・・・。」
後藤は寝息を立てていた。
「人騒がせな・・・。」
矢口は後藤を除けようとするが、小さい矢口独りでは持ち上げられない。
中澤の手を借りて、やっとの思いで後藤をベットに寝かした。
そこでやっと中澤と矢口もベットに横になれた。
中澤を挟んで左右に後藤と矢口。
「びっくりしたよ・・・。ごっちんっていつもボケーっとしてるから・・・。」
「うちと一緒の時はいつもこんな感じや・・。」
「疲れない?」
「う〜ん、疲れるけど・・。まあ、かわいいし、好きやから・・・・。」
「この〜〜!!のろけやがって!!」
矢口が中澤に軽く肘鉄をいれた。
「まあええやん・・。寝よ。」
「うん。明日もあるし。疲れた・・。」
そう言うと、矢口が大きなあくびをかいた。
「おやすみ。」
「おやすみ。」
- 308 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月07日(水)01時05分55秒
- ふうっ・・・って感じですな、読んでる方も。(笑)
それはそうと、ここんところ、良いところはみちよし持ってかれて、
ごまゆうはお笑いに走ってるような。(笑)
- 309 名前:やぐ×2 投稿日:2001年03月07日(水)19時35分19秒
- 初めて読まさせていただきました。(第一作目から一気に)
メンバーそれぞれが持ち味だしててたまらんです。
特にチャ―ミー!!良すぎですわ。あと平家さんが登場してくるのは、同県人として
嬉しい限りです。
これからも期待しています。
- 310 名前:まちゃ。 投稿日:2001年03月07日(水)22時14分25秒
- 裕ちゃん脱退…鬱だ。
つーか本当につらいと笑いたくなるよね。
でも、ここの裕ちゃんは不滅さ!!…たぶん。
- 311 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月08日(木)01時04分18秒
- この第一作目の最初のところを読むと特にね・・・切ないやね・・・
- 312 名前:ま〜 投稿日:2001年03月11日(日)12時12分07秒
- >>308 名無し読者さん
そうですね。お笑いに走ってしまってますね。
自分で言うのも難ですけど・・。(w
>>309 やぐ×2さん
ありがとうございます。
やっぱり新メンバーの中では(新メン言っても1年経つけど)
石川のキャラはいいですね!
でも中澤との絡みが見れなくなると・・。
>>310 まちゃ。さん
はい、ものすごい鬱です・・。
もう書くの止めようかと思いましたけど、やっぱり終らせたかったんで・・。
>>311 名無し読者さん
そうですね・・。
なんだか中澤のいない娘ってのは想像できなくて。
自分の中では、
中澤=モーニング娘。
モーニング娘。=中澤
だったんで・・。
- 313 名前:ま〜 投稿日:2001年03月11日(日)12時12分54秒
- 『やっと寝よったね・・。』
自分の右に後藤。
そして左側に矢口。
一つのベットで、三人で川の字。
『かわええな〜。二人とも♪』
自分の両側で二人とも寝息を立てている。
後藤のほうをチラッと見ると完全に寝ているようだ。
そんな後藤の頬に、中澤は軽くキスをした。
『おやすみ、ごっちん・・。』
そして反対側を向く。
中澤はもう一度、後藤のほうを向き、後藤が寝ているのを確認すると、
『ちょっとくらいええやろ・・。』
そう思い、矢口の顔に自分の唇を近づけた。
『矢口、おやすみ〜・・。』
そう言おうとした瞬間、
中澤は自分の腕が引っ張られるのに気づいた。
- 314 名前:ま〜 投稿日:2001年03月11日(日)12時13分38秒
- 「裕ちゃ〜ん・・・。何してるのかな・・・。」
寝ぼけ眼で後藤が話しかける。
「げげっ!起きとったんかい・・・!?」
「もうダメだな。裕ちゃんは!」
そう言うと、後藤は中澤を無理やり自分のほうを向かせ、
ギューッと抱きしめた。
「ぐぇ・・。ごっちん苦しい・・。」
「こうして無いとダメだね・・。今日はこのまま・・・。」
それだけ言うと、後藤は再び寝息を立て始めた。
『苦しい〜・・・。寝れない・・。』
苦しいのだが、中澤にとって不快ではない。
『まあええか・・。このまま寝よか・・・。』
なかなか苦しく寝づらかったが、
コンサートの疲れもあり、段々と意識が遠のいていく。
その薄れていく意識の中で、中澤は考えた。
『まだ、ごっちんには伝えられへんな・・。うちの決心を・・・。』
- 315 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月11日(日)13時03分14秒
- やっぱり脱退を絡ませるのですね?
中澤脱退かなり鬱です
でも、よく考えると中澤の為には、良かったのかも・・・
作者さん頑張って中澤を幸せにしてください
- 316 名前:ま〜 投稿日:2001年03月11日(日)21時34分42秒
- >>315 名無しさん
いや、やっぱり絡ませません・・。
続・続が終ったら、
その後にでも「後藤と中澤(最終回)」でも書こうと思ってます。
(でももうすでに別板で一作脱退ものを書いちゃってるんですけど・・)
もちろん幸せにしてやりたいですね・・・。
はぁ・・、鬱ですね・・。
でも中澤にとっては良かったのかな?やっぱり・・。
- 317 名前:ま〜 投稿日:2001年03月11日(日)21時36分09秒
- 翌朝、三人は早めに起き、
着替えるために後藤と矢口は、一旦部屋に帰っていった。
もっとも矢口は起きた時に、
後藤と中澤の状態を見て驚いていたが・・。
二人が部屋に帰った後、
中澤も仕度をした。
この日もコンサートのため、早めに朝食を取らなければならない。
中澤は急いで顔を洗い、歯を磨き、洋服を着替え、
そして化粧をすると急いで部屋を後にした。
全員でレストランに集合する時間だからだ。
- 318 名前:ま〜 投稿日:2001年03月11日(日)21時36分58秒
- 急いでエレベーターに乗り、レストランの前までやって来た。
すでに何人かのメンバー達が集合している。
その時、中澤が後ろから肩を叩かれた。
「おはよ!姐さん!」
「おお、おはよ、みっちゃん。」
「ところで昨日、みっちゃんどうしたん?あれから・・?帰ってこんかったやん。」
「ん〜・・。実はな・・・。」
平家が話し始めた瞬間、
「平家さ〜ん!」
誰かが突然現れて、平家に抱きついた。
「吉澤・・。」
「おはようございます平家さん・・!あ、裕ちゃ・・中澤さん。おはようございます・・。」
「ああ、おはよう・・。」
中澤には何が起きてるか分からなかった。
「まあ、こういう事なんや・・。」
少し照れながら平家が答えた。
「そうなんです・・。」
吉澤も照れながら言う。
「行こっか!」
それだけ言うと、平家と吉澤は仲良く腕を組んでレストランに入っていった。
- 319 名前:ま〜 投稿日:2001年03月11日(日)21時38分17秒
- 中澤は気が抜けてしまった。
『う〜ん、これって、うちが振られたって言うんかいな・・・。』
自分が振るつもりだった相手に自分が振られたような気がした。
自分の浮気性が原因とは言え、
すこし胸が痛い中澤。
そんな時、中澤は後ろから抱きつかれた。
「裕ちゃん!!」
「ごっちん・・。」
自分の背中に抱きついている後藤がいる。
「見てたよ〜・・。裕ちゃん、振られちゃったね・・。」
「ああ・・・。」
「でも大丈夫だよ〜。あたしがいるから〜♪」
「ああ、そうやな・・・。」
中澤は気づいた。
自分にとって大事なのは後藤だと。
自分がバカなことやっても、自分に付いて来てくれる後藤。
「ごめんな〜・・。ごっちん・・。」
「ん〜?何が〜?」
後藤も中澤が何を言わんとしているか分かっているにもかかわらず
わざととぼけた振りをした。
「ありがと、ごっちん・・・。」
そう言うと、中澤は後藤の頭をなでた。
後藤は満面の笑みでそれを返す。
- 320 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月12日(月)01時55分29秒
- そうですか、ここでは絡ませませんか。じゃあまだ幸せな二人が読めるんっすね。
でも次回作で最終回ですか。ぜひ幸せにしてやってください。
ってなんだか、まだお話の途中でつけるレスじゃ無いですね。
ごまゆう、みちよし共に期待してます。
しかし幸せそうな場面を読んでてもなぜか涙が・・・あぁ(涙
- 321 名前:ま〜 投稿日:2001年03月12日(月)22時13分19秒
- >>320 名無し読者さん
そうですね・・。幸せでも涙が出そうですね・・。
まあ今回の中澤の脱退は、中澤にとってプラスになってるみたいだし。
でも俺的には同世代が頑張ってるのを見たかった・・・・。
たぶん次回(書くとすれば)が最終回にでもなるでしょう。
でもその後に、『さらに!後藤と中澤』(wとか、気が向いたら書きます。
- 322 名前:ま〜 投稿日:2001年03月12日(月)22時14分23秒
- 『あ!中澤さんと後藤さんが抱きあっとる!!』
目撃する人物、加護。
加護は昨夜のことで中澤のことが気になってしょうがない。
二人が抱き合ってるのを見て、
すこし胸が痛くなる。
『よ〜っし!!』加護は決断した。
小さい手を握り締めて二人の元に歩いていく。
加護は思いきって二人の正面に立った。
「おはようございます!中澤さん、後藤さん!」
「おお、おはよう〜。」
「おはよう〜、加護ちゃん・・。」
二人が加護に返事をする。
そこで加護は、思いきっていった。
後藤にも聞こえるようにわざと。
「中澤さん・・。昨日のキスは、汚く無かったです!」
それだけ言うと、加護は走り去ってしまった。
- 323 名前:ま〜 投稿日:2001年03月12日(月)22時15分22秒
- 「裕ちゃん・・・?」
「な、な、なんや、ごっちん・・・・・。」
明かに動揺する中澤。
その動揺が、さらに後藤の怒りに火をつける。
「裕ちゃん・・。ロリコンなの・・・・!??」
「い、いや・・。ごっちんと付き合ってる事自体ロリコンやて・・・。」
段々と中澤は後藤から遠ざかるように後ずさりする。
「待ちなさい・・。裕ちゃん・・!」
「ちょっとキスしただけやん・・。」
「加護の目見た!?本気の目だったよ!!」
「そ、そんな・・。ちょっとだけやん・・。許してや〜!!」
中澤は、その言葉を残して逃げた。
それを追いかける後藤。
「待ちなさ〜い!!!!裕ちゃ〜ん!!今度ばかりは許さないよ〜〜!!」
- 324 名前:ま〜 投稿日:2001年03月12日(月)22時16分15秒
- そんな二人を呆れた眼で見ている二人。
「まったくしょうがないわね!うちのリーダーも!」
「そうですね〜。」
少しハスキーな声と、鼓膜に響くような甲高い声。
そう、保田と石川。
石川が自分の腕を保田の腕に絡ませる。
「あんなに走って・・。まったくコンサート前なのに・・・。」
「でも、あたしたちも、昨日の夜は疲れましたよ・・・♪」
「あんたも誤解されるような言い方をするんじゃない!!!」
そう言うと保田は石川の頭を叩いた。
「痛〜い。なにするんですか〜・・。」
「ふんっ!!」
- 325 名前:ま〜 投稿日:2001年03月12日(月)22時17分57秒
- さらにその成り行きを見つめていた二人・・。
「はぁ〜・・。なにやってるんだろうね・・。」
「そうれすね〜。」
メンバーで一番の凸凹師弟コンビ。
「てへてへ〜♪」
「辻?」
「なんれすか、いいらさん?」
「辻はね〜、だめだよ〜、あんな大人になっちゃ〜。」
飯田は辻の頭を軽くなでながら、諭すように言った。
しかし、返事は無い。
「辻?」
「まったくなかざわさん、しゅちにくりんれすね。とうぶんモーニングむすめ、やめれませんね。」
「?」
「てへてへ♪」
おわり
- 326 名前:ま〜 投稿日:2001年03月12日(月)22時19分01秒
- エピローグ
結局この夜もホテルに泊まることとなった。
学校があるメンバーは、翌朝一番の電車で帰る。
そんな夜。
辻との二人部屋。
加護は仰向けにベットに寝ながら天井を見上げている。
両手を頭の後ろで組みながら。
『はぁ〜。うちとしたことが好きになってしもうた・・。』
そんな加護を興味深々な目で見つめている辻。
「よっ!」っと声をあげるとベットから起き上がり、窓の前に立つ。
加護はカーテンを開けると、窓の外を見る。
少ないネオンが夜の町を照らす。
「はぁ〜・・。」
ため息。
窓から見える方角には、加護の故郷である奈良県がある。
「おかあさん・・、15も年上な人、しかも女の人を好きになってしまいました・・・。」
カーテンを持つ左手に自然と力が入る。
「おかあさん・・。どうしたらいいでしょう・・?」
外を見つめている加護を面白そうに見つめる辻。
『あいちゃん♪おかあさんにたよるようじゃ、まだまだあいちゃんもこどもれすね♪てへてへ♪』
END
- 327 名前:名無しさん 投稿日:2001年03月13日(火)01時28分18秒
- >>「い、いや・・。ごっちんと付き合ってる事自体ロリコンやて・・・。」
痛いとこつかれたな。辻・加護を見慣れてるから忘れてた(w
『さらに!後藤と中澤』ハゲシク期望!?
- 328 名前:さち7 投稿日:2001年03月13日(火)04時28分34秒
- 「続・後藤と中澤」いいっす。
基本は「中澤裕子」さん好きで読んでましたが
「後藤」さんも この小説のおかげで
「実際のごっちん」も好感を持てる様になりました。
「続・後藤と中澤」の続が有るなら期待してます。(告知希望)
題名は「続々・後藤と中澤」なのかな?それとも「P2」かな?
それとも「またまた・後藤と中澤」だったり(爆)
裕ちゃんの「あっち行ったり、こっち行ったり」が楽しい〜(笑)
- 329 名前:名無し読者 投稿日:2001年03月14日(水)03時16分39秒
- ふう〜、よかっかです。いいかんじだな〜。
しかしみんなこんなに幸せそうな雰囲気のラストで、
何で俺はボロボロ涙流して泣いてるんだろう。(笑)
自分も同世代に近いので、感傷的なものがありますね。
あとはみんなずっと年下ばっかだもんなー。
こうなったら最終回の後だろうが何だろうが、「さらに!」
でも「再び!」でも、どんどん書いちゃってください。
- 330 名前:Liar!Liar! 投稿日:2001年03月14日(水)12時26分56秒
- ラブコメって感じですね。
この二人の今後はどうなることやら・・・
凸凹コンビが、いいカンジ♪(思い入れ炸裂)
リーダーはドラマに出るらしいし、そのへんからめた新作期待してます。
(まだ、先の話だけど)
ともかく、お疲れさまです。
- 331 名前:T.K.O 投稿日:2001年03月14日(水)16時52分09秒
- ま〜さん、お疲れ様でした。
私的には、「やっすぅ〜」と「梨華」の今後が気になりますね。
この2人のお話は最終回でも語られるのか?
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